(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-16
(54)【発明の名称】SPS HARQ-ACKディファーラルのためのタイプ-1 HARQ-ACKコードブック
(51)【国際特許分類】
H04W 28/04 20090101AFI20240409BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20240409BHJP
H04L 1/1607 20230101ALI20240409BHJP
H04W 72/21 20230101ALI20240409BHJP
H04W 72/11 20230101ALI20240409BHJP
【FI】
H04W28/04 110
H04W72/0446
H04L1/1607
H04W72/21
H04W72/11
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023561288
(86)(22)【出願日】2022-04-05
(85)【翻訳文提出日】2023-12-04
(86)【国際出願番号】 IB2022053182
(87)【国際公開番号】W WO2022214972
(87)【国際公開日】2022-10-13
(32)【優先日】2021-04-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】100109726
【氏名又は名称】園田 吉隆
(74)【代理人】
【識別番号】100150670
【氏名又は名称】小梶 晴美
(74)【代理人】
【識別番号】100199705
【氏名又は名称】仙波 和之
(74)【代理人】
【識別番号】100194294
【氏名又は名称】石岡 利康
(72)【発明者】
【氏名】キティーチョークチャイ, キティーポン
(72)【発明者】
【氏名】アンデション, マティアス
(72)【発明者】
【氏名】ファラハティ, ソルール
(72)【発明者】
【氏名】シン, ビクラムジット
(72)【発明者】
【氏名】ブランケンシップ, ユフェイ
【テーマコード(参考)】
5K014
5K067
【Fターム(参考)】
5K014DA02
5K014FA03
5K067AA21
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH28
(57)【要約】
方法、システムおよび装置が開示される。いくつかの実施形態によれば、無線デバイスが提供される。無線デバイスは、第1のアップリンクタイムスロットのための第1のHARQ-ACKコードブックを生成することであって、ここで、第1のHARQ-ACKコードブックが、第1の複数のHARQ-ACKビットを含む、第1のHARQ-ACKコードブックを生成することと、第2の複数のHARQ-ACKビットを決定することであって、ここで、第2の複数のHARQ-ACKビットの各々が、それぞれのタイミングパラメータに関連付けられ、第2の複数のHARQ-ACKビットの各々が、それぞれのタイミングパラメータに基づいて、複数のダウンリンクタイムスロットのうちのそれぞれのダウンリンクタイムスロットにマッピングされる、第2の複数のHARQ-ACKビットを決定することと、第2の複数のHARQ-ACKビットの少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットに基づいて、第1のHARQ-ACKコードブックを修正することと、第1のアップリンクタイムスロット中に、修正された第1のHARQ-ACKコードブックの送信を引き起こすこととを行うように設定された処理回路を含む。
【選択図】
図15
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークノード(16)と通信するように設定された無線デバイス(22)であって、前記無線デバイス(22)は、
第1のアップリンクタイムスロットのための第1のHARQ-ACKコードブックを生成することであって、前記第1のHARQ-ACKコードブックが、第1の複数のHARQ-ACKビットを含む、第1のHARQ-ACKコードブックを生成することと、
第2の複数のHARQ-ACKビットを決定することであって、前記第2の複数のHARQ-ACKビットの各々が、それぞれのタイミングパラメータに関連付けられ、前記第2の複数のHARQ-ACKビットの各々が、前記それぞれのタイミングパラメータに基づいて、複数のダウンリンクタイムスロットのうちのそれぞれのダウンリンクタイムスロットにマッピングされる、第2の複数のHARQ-ACKビットを決定することと、
前記第2の複数のHARQ-ACKビットの少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットに基づいて、前記第1のHARQ-ACKコードブックを修正することと、
前記第1のアップリンクタイムスロット中に、前記修正された第1のHARQ-ACKコードブックの送信を引き起こすことと
を行うように設定された処理回路(84)
を備える、無線デバイス(22)。
【請求項2】
前記第1の複数のHARQ-ACKビットの各々が、それぞれのタイミングパラメータに関連付けられ、前記第1の複数のHARQ-ACKビットの各々が、前記それぞれのタイミングパラメータに基づいて、前記第1のアップリンクタイムスロットにマッピングされる、請求項1に記載の無線デバイス(22)。
【請求項3】
前記それぞれのタイミングパラメータの各々が、第1および第2の複数のHARQ-ACKビットの各々に関連付けられた半永続スケジューリング(SPS)設定の周期性に基づく、請求項1または2に記載の無線デバイス(22)。
【請求項4】
前記少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットの各々が、最大ディファーラル値よりも小さいそれぞれのディファーラル値を有し、前記それぞれのディファーラル値が、前記それぞれのダウンリンクタイムスロットから前記第1のアップリンクタイムスロットまでの遅延に基づいて決定される、請求項1から3のいずれか一項に記載の無線デバイス(22)。
【請求項5】
前記第1のHARQ-ACKコードブックの前記修正することが、
前記第1のHARQ-ACKコードブックに選択された前記少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットを付加することと、
前記第1のHARQ-ACKコードブックに少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットをプリペンドすることと
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の無線デバイス(22)。
【請求項6】
前記第1のHARQ-ACKコードブックの前記修正することが、
前記少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットに基づいて、ディファードHARQ-ACKコードブックを生成することと、
前記第1のHARQ-ACKコードブックに前記ディファードHARQ-ACKコードブックを付加することと、
前記第1のHARQ-ACKコードブックに前記ディファードHARQ-ACKコードブックをプリペンドすることと
のうちの少なくとも1つと
を含む、請求項1から4のいずれか一項に記載の無線デバイス(22)。
【請求項7】
前記少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットが、複数のディファードHARQ-ACKビットを含み、前記ディファードHARQ-ACKコードブックを前記生成することが、前記複数のディファードHARQ-ACKビットをアグリゲートすることを含む、請求項6に記載の無線デバイス(22)。
【請求項8】
前記少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットに基づく前記第1のHARQ-ACKコードブックの前記修正することが、前記少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットに関連付けられた半永続スケジューリング(SPS)設定の周期性に基づいて、前記少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットを決定することを含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の無線デバイス(22)。
【請求項9】
ネットワークノード(16)と通信するように設定された無線デバイス(22)によって実装される方法であって、前記方法は、
第1のアップリンクタイムスロットのための第1のHARQ-ACKコードブックを生成する(S148)ことであって、前記第1のHARQ-ACKコードブックが、第1の複数のHARQ-ACKビットを含む、第1のHARQ-ACKコードブックを生成する(S148)ことと、
第2の複数のHARQ-ACKビットを決定する(S150)ことであって、前記第2の複数のHARQ-ACKビットの各々が、それぞれのタイミングパラメータに関連付けられ、前記第2の複数のHARQ-ACKビットの各々が、前記それぞれのタイミングパラメータに基づいて、複数のダウンリンクタイムスロットのうちのそれぞれのダウンリンクタイムスロットにマッピングされる、第2の複数のHARQ-ACKビットを決定する(S150)ことと、
前記第2の複数のHARQ-ACKビットの少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットに基づいて、前記第1のHARQ-ACKコードブックを修正する(S152)ことと、
前記第1のアップリンクタイムスロット中に、前記修正された第1のHARQ-ACKコードブックの送信を引き起こす(S154)ことと
を含む、方法。
【請求項10】
前記第1の複数のHARQ-ACKビットの各々が、それぞれのタイミングパラメータに関連付けられ、前記第1の複数のHARQ-ACKビットの各々が、前記それぞれのタイミングパラメータに基づいて、前記第1のアップリンクタイムスロットにマッピングされる、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記それぞれのタイミングパラメータの各々が、第1および第2の複数のHARQ-ACKビットの各々に関連付けられた半永続スケジューリング(SPS)設定の周期性に基づく、請求項9または10に記載の方法。
【請求項12】
前記少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットの各々が、最大ディファーラル値よりも小さいそれぞれのディファーラル値を有し、前記それぞれのディファーラル値が、前記それぞれのダウンリンクタイムスロットから前記第1のアップリンクタイムスロットまでの遅延に基づいて決定される、請求項9から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のHARQ-ACKコードブックの前記修正することが、
前記第1のHARQ-ACKコードブックに選択された前記少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットを付加することと、
前記第1のHARQ-ACKコードブックに少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットをプリペンドすることと
のうちの少なくとも1つを含む、請求項9から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記第1のHARQ-ACKコードブックの前記修正することが、
前記少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットに基づいて、ディファードHARQ-ACKコードブックを生成することと、
前記第1のHARQ-ACKコードブックに前記ディファードHARQ-ACKコードブックを付加することと、
前記第1のHARQ-ACKコードブックに前記ディファードHARQ-ACKコードブックをプリペンドすることと
のうちの少なくとも1つと
を含む、請求項9から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットが、複数のディファードHARQ-ACKビットを含み、前記ディファードHARQ-ACKコードブックを前記生成することが、前記複数のディファードHARQ-ACKビットをアグリゲートすることを含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットに基づく前記第1のHARQ-ACKコードブックの前記修正することが、前記少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットに関連付けられた半永続スケジューリング(SPS)設定の周期性に基づいて、前記少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットを決定することを含む、請求項9から15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
無線デバイス(22)と通信するように設定されたネットワークノード(16)であって、前記ネットワークノード(16)は、
前記無線デバイス(22)への、第1のアップリンクタイムスロットと複数のダウンリンクタイムスロットとを含むタイムスロット設定の送信を引き起こすことと、
前記第1のアップリンクタイムスロット中に、前記無線デバイス(22)から、修正された第1のHARQ-ACKコードブックを受信することであって、前記修正された第1のHARQ-ACKコードブックが、第1のHARQ-ACKコードブックに関連付けられた第1の複数のHARQ-ACKビットと、第2の複数のHARQ-ACKビットに関連付けられた少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットとを含み、前記第1の複数のHARQ-ACKビットの各々が、それぞれのタイミングパラメータに基づいて、前記第1のアップリンクタイムスロットにマッピングされ、前記第2の複数のHARQ-ACKビットの各々が、それぞれのタイミングパラメータに基づいて、前記複数のダウンリンクタイムスロットのうちのそれぞれのダウンリンクタイムスロットにマッピングされる、修正された第1のHARQ-ACKコードブックを受信することと
を行うように設定された処理回路(68)
を備える、ネットワークノード(16)。
【請求項18】
前記処理回路(68)は、
前記複数のダウンリンクタイムスロットのうちの第1のダウンリンクタイムスロット上での前記無線デバイス(22)への第1のダウンリンク送信を引き起こすことであって、前記第1のダウンリンク送信が、前記第1の複数のHARQ-ACKビットのうちの少なくとも1つに関連付けられる、第1のダウンリンク送信を引き起こすことと、
前記複数のダウンリンクタイムスロットのうちの第2のダウンリンクタイムスロット上での前記無線デバイス(22)への第2のダウンリンク送信を引き起こすことであって、前記第2のダウンリンク送信が、前記第2の複数のHARQ-ACKビットのうちの少なくとも1つに関連付けられる、第2のダウンリンク送信を引き起こすことと
を行うようにさらに設定された、請求項17に記載のネットワークノード(16)。
【請求項19】
前記それぞれのタイミングパラメータの各々が、第1および第2の複数のHARQ-ACKビットの各々に関連付けられた半永続スケジューリング(SPS)設定の周期性に基づく、請求項17または18に記載のネットワークノード(16)。
【請求項20】
前記少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットの各々が、最大ディファーラル値よりも小さいそれぞれのディファーラル値を有し、前記それぞれのディファーラル値が、前記それぞれのダウンリンクタイムスロットから前記第1のアップリンクタイムスロットまでの遅延に関連付けられる、請求項17から19のいずれか一項に記載のネットワークノード(16)。
【請求項21】
前記修正された第1のHARQ-ACKコードブックが、前記少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットを含み、前記少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットが、
前記第1のHARQ-ACKコードブックに付加されることと、
前記第1のHARQ-ACKコードブックにプリペンドされることと
のうちの少なくとも1つを行われる、
請求項17から20のいずれか一項に記載のネットワークノード(16)。
【請求項22】
前記修正された第1のHARQ-ACKコードブックが、前記少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットに関連付けられたディファードHARQ-ACKコードブックを含み、前記ディファードHARQ-ACKコードブックが、
前記第1のHARQ-ACKコードブックに付加されることと、
前記第1のHARQ-ACKコードブックにプリペンドされることと
のうちの少なくとも1つを行われる、
請求項17から20のいずれか一項に記載のネットワークノード(16)。
【請求項23】
前記少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットが、複数のディファードHARQ-ACKビットを含み、前記ディファードHARQ-ACKコードブックが、前記複数のディファードHARQ-ACKビットのアグリゲーションを含む、請求項22に記載のネットワークノード(16)。
【請求項24】
無線デバイス(22)と通信するように設定されたネットワークノード(16)によって実装される方法であって、前記方法は、
前記無線デバイス(22)への、第1のアップリンクタイムスロットと複数のダウンリンクタイムスロットとを含むタイムスロット設定の送信を引き起こす(S138)ことと、
前記第1のアップリンクタイムスロット中に、前記無線デバイス(22)から、修正された第1のHARQ-ACKコードブックを受信する(S140)ことであって、前記修正された第1のHARQ-ACKコードブックが、第1のHARQ-ACKコードブックに関連付けられた第1の複数のHARQ-ACKビットと、第2の複数のHARQ-ACKビットに関連付けられた少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットとを含み、前記第1の複数のHARQ-ACKビットの各々が、それぞれのタイミングパラメータに基づいて、前記第1のアップリンクタイムスロットにマッピングされ、前記第2の複数のHARQ-ACKビットの各々が、それぞれのタイミングパラメータに基づいて、前記複数のダウンリンクタイムスロットのうちのそれぞれのダウンリンクタイムスロットにマッピングされる、修正された第1のHARQ-ACKコードブックを受信する(S140)ことと
を含む、方法。
【請求項25】
前記方法は、
前記複数のダウンリンクタイムスロットのうちの第1のダウンリンクタイムスロット上での前記無線デバイス(22)への第1のダウンリンク送信を引き起こすことであって、前記第1のダウンリンク送信が、前記第1の複数のHARQ-ACKビットのうちの少なくとも1つに関連付けられる、第1のダウンリンク送信を引き起こすことと、
前記複数のダウンリンクタイムスロットのうちの第2のダウンリンクタイムスロット上での前記無線デバイス(22)への第2のダウンリンク送信を引き起こすことであって、前記第2のダウンリンク送信が、前記第2の複数のHARQ-ACKビットのうちの少なくとも1つに関連付けられる、第2のダウンリンク送信を引き起こすことと
をさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項26】
前記それぞれのタイミングパラメータの各々が、第1および第2の複数のHARQ-ACKビットの各々に関連付けられた半永続スケジューリング(SPS)設定の周期性に基づく、請求項24または25に記載の方法。
【請求項27】
前記少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットの各々が、最大ディファーラル値よりも小さいそれぞれのディファーラル値を有し、前記それぞれのディファーラル値が、前記それぞれのダウンリンクタイムスロットから前記第1のアップリンクタイムスロットまでの遅延に関連付けられる、請求項24から26のいずれか一項に記載の方法。
【請求項28】
前記修正された第1のHARQ-ACKコードブックが、前記少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットを含み、前記少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットが、
前記第1のHARQ-ACKコードブックに付加されることと、
前記第1のHARQ-ACKコードブックにプリペンドされることと
のうちの少なくとも1つを行われる、
請求項24から27のいずれか一項に記載の方法。
【請求項29】
前記修正された第1のHARQ-ACKコードブックが、前記少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットに関連付けられたディファードHARQ-ACKコードブックを含み、前記ディファードHARQ-ACKコードブックが、
前記第1のHARQ-ACKコードブックに付加されることと、
前記第1のHARQ-ACKコードブックにプリペンドされることと
のうちの少なくとも1つを行われる、
請求項24から28のいずれか一項に記載の方法。
【請求項30】
前記少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットが、複数のディファードHARQ-ACKビットを含み、前記ディファードHARQ-ACKコードブックが、前記複数のディファードHARQ-ACKビットのアグリゲーションを含む、請求項29に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる、2021年4月5日に出願された米国仮出願第63/170980号の優先権を主張する。
【0002】
本開示は、無線通信に関し、特に、たとえば、ディファードHARQ送信など、HARQ送信のための修正されたスロットタイミング値に関する。
【背景技術】
【0003】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)は、(Long Term Evolution(LTE)とも呼ばれる)第4世代(4G)無線通信システムおよび(新無線(New Radio:NR)とも呼ばれる)第5世代(5G)無線通信システムのための規格を開発しており、開発中である。そのようなシステムは、特徴の中でも、基地局などのネットワークノードとモバイル無線デバイス(WD)との間のブロードバンド通信、ならびにネットワークノードの間のおよびWDの間の通信を提供する。
【0004】
とりわけ、3GPPにおけるNR規格は、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、超高信頼低レイテンシ通信(URLLC)、およびマシン型通信(MTC)など、複数のユースケースにサービスを提供するように設計されている。これらのサービスの各々は、異なる技術要件を有する。たとえば、eMBBのための一般的な要件は、適度のレイテンシおよび適度のカバレッジをもつ高データレートであり、その一方で、URLLCサービスは、おそらく適度のデータレートに対してであるが、低レイテンシおよび高信頼性送信を必要とする。
【0005】
低レイテンシデータ送信のためのソリューションのうちの1つは、より短い送信時間間隔である。NRでは、スロットにおける送信に加えて、ミニスロット送信も、レイテンシを低減するために可能にされる。ミニスロットは、スケジューリングにおいて使用される概念であり、ダウンリンク(DL)では、ミニスロットは、2つ、4つまたは7つの直交周波数分割多重(OFDM)シンボルからなり得、その一方で、アップリンク(UL)では、ミニスロットは、1つ
~14個の任意の数のOFDMシンボルであり得る。スロットおよびミニスロットの概念は、特定のサービスに固有のものではなく、これは、ミニスロットが、eMBB、URLLC、または他のサービスのいずれのためにも使用され得ることを意味する。
図1は、NRにおける無線リソースのダイヤグラムである。
【0006】
ダウンリンク制御情報
3GPP NR規格では、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)において送信されるダウンリンク制御情報(DCI)は、DLデータ関係情報、UL関係情報、電力制御情報、スロットフォーマット指示などを指し示すために使用される。これらの制御信号の各々に関連付けられたDCIの異なるフォーマットがあり、無線デバイスは、異なる無線ネットワーク一時識別子(RNTI)に基づいて、それらのフォーマットを識別する。
【0007】
無線デバイスは、異なる周期性をもつ異なるリソースにおけるDCIなどを監視するように、上位レイヤシグナリングによって設定される。DCIフォーマット1_0、1_1、および1_2が、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)において送られるDLデータをスケジュールするために使用され、DL送信のための時間および周波数リソース、ならびに変調およびコーディング情報、HARQ(ハイブリッド自動再送要求)情報などを含む。
【0008】
DL半永続スケジューリング(SPS)およびUL設定グラントタイプ2の場合、周期性を含むスケジューリングの一部は、上位レイヤ設定によって提供され、その一方で、時間領域および周波数領域リソース割り当て、変調およびコーディングなど、スケジューリング情報の残りは、PDCCHにおいてDCIによって提供される。
【0009】
アップリンク制御情報
アップリンク制御情報(UCI)は、無線デバイスによってネットワークノードに送られる制御情報である。UCIは、以下、すなわち、
-受信されたダウンリンクトランスポートブロックに対応するフィードバック情報であり、トランスポートブロック受信が成功したか否かを指し示す、ハイブリッドARQ確認応答(HARQ-ACK)と、
-マルチアンテナおよびビームフォーミング方式のための情報を含む、DLスケジューリングに有用なチャネル関係情報をネットワークノードに提供する、ダウンリンクチャネル状態に関係するチャネル状態情報(CSI)と、
-ULデータ送信のためのULリソースの必要性を指し示すスケジューリング要求(SR)と
を含み得る。
【0010】
UCIは、一般に、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)上で送信される。しかしながら、無線デバイスが、PUCCHと重複する有効な物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)リソースを用いてPUSCH上でデータを送信している場合、UCIは、UCI多重化のためのタイムライン要件が満たされた場合、ULデータと多重化され、代わりにPUSCH上で送信され得る。
【0011】
物理アップリンク制御チャネル
物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)は、DLデータ送信の受信に対応するHARQ-ACKフィードバックメッセージを送信するために無線デバイスによって使用される。PUCCHはまた、チャネル状態情報(CSI)を送るために、またはULデータを送信するためのアップリンク・グラントを要求するために無線デバイスによって使用される。
【0012】
NRでは、異なるUCIペイロードサイズをサポートする複数のPUCCHフォーマットが存在する。PUCCHフォーマット0および1は、2ビットまでのUCIをサポートし、その一方で、PUCCHフォーマット2、3および4は、2ビット超のUCIをサポートすることができる。PUCCH送信持続時間に関して、PUCCHフォーマット0および2は、1つまたは2つのOFDMシンボルのPUCCH持続時間をサポートするショートPUCCHフォーマットと見なされ、その一方で、PUCCHフォーマット1、3および4は、ロングフォーマットと見なされ、4つから14個までのシンボルのPUCCH持続時間をサポートすることができる。
【0013】
HARQフィードバック
ダウンリンク送信を受信するためのプロシージャは、無線デバイスが、最初に、スロットn+K0スロット(K0は、0よりも大きいかまたは0に等しい)中にスケジュールされたDLデータを指す、スロットn中のPDDCHを監視および復号することである。無線デバイスは、次いで、対応するPDSCHにおけるデータを復号する。最後に、復号の結果に基づいて、無線デバイスは、タイムスロットn+K0+K1においてネットワークノード(たとえば、gNB)に、正しい復号の確認応答(ACK)または否定確認応答(NACK)を送る(スロットアグリゲーションの場合、n+K0は、PDSCHが終了するスロットで置き換えられる)。K0とK1の両方は、DCI中で指し示される。確認応答を送るためのリソースは、上位レイヤによって設定されたPUCCHリソースのうちの1つを指す、DCI中のPUCCHリソースインジケータ(PRI)フィールドによって指し示される。
【0014】
DL/ULスロット設定に応じて、またはキャリアアグリゲーションかどうかに応じて、あるいはDLにおいて使用されるコードブロックグループ(CBG)送信ごとに、数個のPDSCHのためのフィードバックが、1つのフィードバックにおいて多重化される必要があり得る。これは、HARQ-ACKコードブックを構築することによって実施される。NRでは、無線デバイスは、半静的コードブックまたは動的コードブックを使用してAck/Nack(A/N)ビットを多重化するように設定され得る。
【0015】
タイプ1または半静的コードブックは、各エレメントが、あるスロット、キャリア、またはトランスポートブロック(TB)中の可能な割り当てからのA/Nビットを含んでいる、ビットシーケンスを含む。無線デバイスに、CBGおよび/または複数のエントリをもつ時間領域リソース割り当て(TDRA)テーブルが設定されるとき、複数のビットが、以下で説明されるように、スロットおよびTbごとに生成される。コードブックは、実際のPDSCHスケジューリングにかかわらず導出される。半静的コードブックのサイズおよびフォーマットは、前述のパラメータに基づいてあらかじめ設定される。半静的HARQ ACKコードブックの欠点は、サイズが固定であるということであり、送信があるか否かにかかわらず、ビットが、フィードバック行列において確保される。
【0016】
無線デバイスが、設定された複数の時間領域リソース割り当てエントリをもつTDRAテーブルを有する場合、非重複時間領域割り当てのみを含んでいるTDRAテーブルを導出するために、テーブルはプルーニングされ得る(換言すれば、エントリは、指定されたアルゴリズムに基づいて削除される)。次いで、(無線デバイスが、スロット中の複数のPDSCHの受信をサポートすることが可能であると仮定して)1ビットが、各非重複エントリについてHARQ CBにおいて確保される。
【0017】
無線デバイスが、物理アップリンク制御チャネルにおいて送信されるべきタイプ-1 HARQ-ACKコードブックをどのように構築するかの説明は、たとえば、3GPP技術仕様(TS)38.213のセクション9.1.2.1においてなど、3GPP仕様/規格において説明されている。
【0018】
半静的HARQコードブックにおいて不要なビットを確保することを回避するために、NRでは、無線デバイスは、タイプ2または動的HARQコードブックを使用するように設定され得、ここで、A/Nビットは、スケジュールされた対応する送信がある場合のみ、存在する。ネットワークノードと無線デバイスとの間の混乱を回避するために、無線デバイスが、そのためにフィードバックを送らなければならないPDSCHの数に関して、カウンタダウンリンク割り振りインジケータ(DAI)フィールドが、DL割り振りにおいて存在し、これは、現在のPDCCHまでの、PDSCHが無線デバイスにスケジュールされた{サービングセル、PDCCHオケージョン}ペアの累積数を表す。上記に加えて、トータルDAIと呼ばれる別のフィールドがあり、これは、存在するとき、現在のPDCCH監視オケージョンのすべてのPDCCHまでの(および、すべてのPDCCHを含む){サービングセル、PDCCHオケージョン}のトータル数を示す。HARQフィードバックを送るためのタイミングは、PDCCHスロットに関するPDSCH送信スロット(K0)と、HARQフィードバックを含んでいるPUCCHスロット(K1)の両方に基づいて決定される。
【0019】
図2は、2つのPDSCHおよび1つのフィードバックを用いるシナリオにおける例示的なタイムラインのダイヤグラムである。この例では、設定された合計4つのPUCCHリソースがあり、PRIは、HARQフィードバックのために使用されるべきPUCCH2を指し示す。PUCCH2が、3GPPリリース15(Rel-15、3GPP Rel-15および/またはNR Rel-15とも呼ばれる)におけるプロシージャに基づいて4つのPUCCHリソースからどのように選択されるかが、以下で説明される。
【0020】
NR Rel-15では、無線デバイスに、HARQ-ACK情報の送信のために最大4つのPUCCHリソースセットが設定され得る。各セットは、HARQ-ACKビットを含むUCIペイロードビットの範囲に関連付けられる。第1のセットは、常に、1つまたは2つのHARQ-ACKビットに関連付けられ、それゆえに、PUCCHフォーマット0または1のみあるいはその両方を含む。他のセットのためのペイロード値(最大値のうちの最小のもの)の範囲は、設定された場合、最後のセットのための最大値を除いて設定によって提供され、ここで、デフォルト値が使用され、第2のセットの最小値は3である。第1のセットは、PUCCHフォーマット0または1の最大32個のPUCCHリソースを含むことができる。他のセットは、フォーマット2または3または4の最大8つのビットを含むことができる。
【0021】
前に説明されたように、無線デバイスは、設定または対応するDCIにおけるフィールドによって提供されたK1値を介してDCIによってスケジュールされるかまたはアクティブ化されるPDSCHに対応する、PUCCHにおけるHARQ-ACKビットの送信のためのスロットを決定する。無線デバイスは、対応するK1値を介して同じスロット中で、関連付けられたPUCCHを用いてHARQ-ACKビットからコードブックを形成する。
【0022】
無線デバイスは、コードブックのサイズが、そのセットに関連付けられたペイロード値の対応する範囲内にある、PUCCHリソースセットを決定する。
【0023】
無線デバイスは、そのセット中のPUCCHリソースを、対応するPDSCHへ関連付けられた最後のDCI中のフィールドによって、セットに最大8つのPUCCHリソースが設定される場合、決定する。セットが、第1のセットであり、8つ以上のリソースが設定される場合、そのセット中のPUCCHリソースは、対応するPDSCHへ関連付けられた最後のDCI中のフィールド、および制御チャネルエレメント(CCE)に基づく暗黙的ルールによって決定される。
【0024】
HARQ-ACK送信のためのPUCCHリソースは、CSIのための他のPUCCHリソースおよび/またはスロット中のスケジューリング要求(SR)送信ならびにPUSCH送信と時間的に重複し得る。重複するPUCCHおよび/またはPUSCHリソースの場合、最初に、無線デバイスは、PUCCHリソースの間の重複を、もしあれば、UCI多重化タイムライン要件が満たされるように、(HARQ-ACKビットを含む)トータルUCIを搬送するPUCCHリソースを決定することによって解決する。もしあれば、決定されたPUCCHリソースにおいてUCIを多重化するための、CSIビットの部分的または完全なドロッピングがあり得る。次いで、無線デバイスは、もしあれば、PUCCHリソースとPUSCHリソースとの間の重複を、UCI多重化のためのタイムライン要件が満たされた場合、PUSCHリソース上でUCIを多重化することによって解決する。
【0025】
サブスロットHARQ-ACK
NR Rel-16では、異なるサービスをサポートするために、およびURLLCのための可能な高速HARQ-ACKフィードバックのために、スロット中でHARQ-ACKを搬送する2つ以上のPUCCHをサポートするために、HARQ-ACKフィードバックに対する拡張が行われた。これは、サブスロットのユニット中の新しいHARQ-ACKタイミング、換言すれば、サブスロットのユニット中のK1指示の導入につながった。HARQ-ACKを搬送するPUCCHのためのサブスロット設定は、2つのオプション、言い換えれば、それぞれ、2つのシンボルおよび7つのシンボルのサブスロット長のための「2-symbol*7」および「7-symbol*2」から設定され得る。K1の指示は、3GPP Rel-15のものと同じであり、すなわち、K1は、DCIスケジューリングPDSCH中で指し示される。HARQ-ACKタイミングを決定するために、スケジュールされたPDSCHが、サブスロットn中で終了する場合、対応するHARQ-ACKが、サブスロットn+K1中で報告されるという点で、PDSCHの、サブスロット設定への関連付けが存在する。ある意味では、サブスロットベースHARQ-ACKタイミングは、スロットからサブスロットにK1のユニットを置き換えることによって、3GPP Rel-15スロットベースプロシージャのものと同様に働く。
【0026】
サブスロットHARQ-ACKのためのPUCCHリソースに対するいくつかの規制が存在する。すなわち、ただ1つのPUCCHリソース設定が、スロット中のすべてのサブスロットのために使用される。そのうえ、サブスロットHARQ-ACKのためのPUCCHリソースは、サブスロット境界を横断することができない。
【0027】
図3は、各PDSCHがサブスロットのユニット中でのK
1値の使用を通してHARQフィードバックのためのあるサブスロットに関連付けられる、例のダイヤグラムであり、ここで、K1指示は、PDSCH送信のHARQフィードバックを搬送する2つのサブスロット中の2つのPUCCHのための7-symbol*2設定を用いるサブスロットに基づく。
【0028】
SPS PDSCHのためのHARQフィードバック
SPS PDSCH受信のために、無線デバイスは、ネットワークノードにHARQ-ACKフィードバックを送信する。HARQ-ACKフィードバックのタイミングは、存在する場合、SPS PDSCH受信をアクティブ化するDCIフォーマットにおけるPDSCH-to-HARQ_feedbackタイミングインジケータフィールドによって決定される。さもなければ、HARQ-ACKフィードバックのタイミングは、上位レイヤパラメータdl-DataToUL-ACKによって提供される。SPS HARQ-ACKのためのPUCCHリソース決定およびHARQ-ACKコードブック生成は、「HARQフィードバック」セクションにおいて説明されたプロシージャに後続し得る。
【0029】
SPS HARQ-ACKディファーラル
無線デバイスは、SPS設定のためのHARQ-ACKタイミング値、たとえば、K1で指し示されるか、または設定され得る。このHARQ-ACKタイミング値は、アクティブ化されたSPS設定のすべてのSPS PDSCHオケージョンに適用される。
【0030】
非対称DL/UL TDDパターンを用いるTDD動作では、短いSPS周期性が使用される場合、SPS周期性値は、SPS周期性値がHARQ-ACKフィードバックタイミングに来たとき、TDDパターンと整合しないことが起こることがある。HARQ-ACKタイミング値K
1は、すべてのSPS PDSCHオケージョンについて有効なULスロットを指し示すとは限らないことが起こり得る。これは、1スロットの周期性をもつ単一のSPS設定を用いる
図4の例において図示されており、ここで、指し示されたK1は、「DDDU」半静的TDDパターンと整合しない。K
1=3スロットの場合、第2および第3のSPSオケージョンのためのHARQ-ACKフィードバックは、DLスロットの中に入り、これにより、これらのHARQ-ACKは、ドロップされる。
【0031】
さもなければドロップされるSPS HARQ-ACKが、代わりに次の利用可能なULスロットにディファーされることを可能にすることによって、上記の問題に対処することが検討されている。ソリューションをサポートするための完全な詳細は、3GPPにおいて今もなお討議中である。たとえば、SPS HARQ-ACKディファーラルを完全にサポートするための1つの未解決の問題は、タイプ-1 HARQ-ACKコードブックに関するものである。原則として、SPS HARQ-ACKディファーラルは、ディファードSPS HARQ-ACKのための実際のK1値が、最初に指し示されたまたは設定されたものと比較して、別の値に変化することができることを暗示する。既存のタイプ-1 HARQ-ACKコードブック構造は、そのコードブック構造が、設定されたK1値のセットに対応するHARQ-ACKビットのみを考慮するので、SPS HARQ-ACKディファーラルを完全にはサポートしない。
【0032】
前述の問題の1つの例が、
図5のダイヤグラムに図示されており、ここで、K1値のセット{0、1、2、4}が、無線デバイスに設定され、K
1=1が、アクティブ化DCIにおいて指し示されると仮定される。例では、K
1=1を伴うSPS PDSCHに対応するSPS HARQ-ACKは、UL送信のための有効なシンボルを有しないDLスロットの中に入り、これにより、スロットn
uとこの例において表される、次の利用可能なULスロットにディファーされる。これは、ディファードSPS HARQ-ACKが、SPS PDSCHに関して実際のK
1=3に対応するスロット中で送信されることを本質的に意味する。しかしながら、スロットn
uのための既存のタイプ-1 HARQ-ACKコードブック構造は、K
1=3が、設定されたK
1値のセット中にないので、このディファードSPS HARQ-ACKビットのためにコードブックにおいてプレースホルダーを確保しない。これは、不利なことに、コードブック生成における不整合につながる。
【発明の概要】
【0033】
いくつかの実施形態は、有利に、たとえば、ディファードHARQ送信など、HARQ送信のための修正されたスロットタイミング値のための方法、システム、および装置を提供する。
【0034】
本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態は、SPS HARQ-ACKディファーラルのためのタイプ-1 HARQ-ACKコードブックを完全にサポートするための方法を提供する。とりわけ、本開示は、必要なときに、ディファードSPS HARQ-ACKがコードブックに含まれることを保証するのを助けるためのソリューションを提供する。ソリューションは、タイプ-1コードブック構造において使用されるK1値のセットを修正する1つまたは複数の方法、ならびに必要とされるとき、コードブックにディファードSPS HARQ-ACKビットを付加するための方法を含む。
【0035】
それゆえに、SPS HARQ-ACKディファーラルは、SPS期間とTDDパターンとの間の不整合によるTDDにおけるSPS HARQ-ACKドロッピングの問題に対処するために、3GPP Rel-17においてサポートされる。タイプ-1 HARQ-ACKコードブックは、そのコードブックが、無線デバイスにおけるDCI誤検出に対するフィードバック送信のためのロバストネスを提供するので、URLLCについて必須であり得る。本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態は、SPS HARQ-ACKディファーラルのためのタイプ-1 HARQ-ACKコードブックが、完全にサポートされ、両方の特徴が完全に機能することを保証することを可能にする。
【0036】
本開示の一態様によれば、ネットワークノードと通信するように設定された無線デバイスが提供される。無線デバイスは、第1のアップリンクタイムスロットのための第1のHARQ-ACKコードブックを生成することであって、ここで、第1のHARQ-ACKコードブックが、第1の複数のHARQ-ACKビットを含む、第1のHARQ-ACKコードブックを生成するように設定された処理回路を含む。処理回路は、第2の複数のHARQ-ACKビットを決定することであって、ここで、第2の複数のHARQ-ACKビットの各々が、それぞれのタイミングパラメータに関連付けられ、第2の複数のHARQ-ACKビットの各々が、それぞれのタイミングパラメータに基づいて、複数のダウンリンクタイムスロットのうちのそれぞれのダウンリンクタイムスロットにマッピングされる、第2の複数のHARQ-ACKビットを決定するようにさらに設定される。処理回路は、第2の複数のHARQ-ACKビットの少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットに基づいて、第1のHARQ-ACKコードブックを修正することと、第1のアップリンクタイムスロット中に、修正された第1のHARQ-ACKコードブックの送信を引き起こすこととを行うようにさらに設定される。
【0037】
この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、第1の複数のHARQ-ACKビットの各々は、それぞれのタイミングパラメータに関連付けられ、第1の複数のHARQ-ACKビットの各々が、それぞれのタイミングパラメータに基づいて、第1のアップリンクタイムスロットにマッピングされる。
【0038】
この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、それぞれのタイミングパラメータの各々は、第1および第2の複数のHARQ-ACKビットの各々に関連付けられた半永続スケジューリング(SPS)設定の周期性に基づく。
【0039】
この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットの各々は、最大ディファーラル値よりも小さいそれぞれのディファーラル値を有し、ここで、それぞれのディファーラル値が、それぞれのダウンリンクタイムスロットから第1のアップリンクタイムスロットまでの遅延に基づいて決定される。
【0040】
この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、第1のHARQ-ACKコードブックを修正することは、第1のHARQ-ACKコードブックに、選択された少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットを付加することと、第1のHARQ-ACKコードブックに少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットをプリペンドすることとのうちの少なくとも1つを含む。
【0041】
この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、第1のHARQ-ACKコードブックを修正することは、少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットに基づいて、ディファードHARQ-ACKコードブックを生成することと、以下、すなわち、第1のHARQ-ACKコードブックにディファードHARQ-ACKコードブックを付加することと、第1のHARQ-ACKコードブックにディファードHARQ-ACKコードブックをプリペンドすることとのうちの少なくとも1つとを含む。
【0042】
この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットは、複数のディファードHARQ-ACKビットを含み、ディファードHARQ-ACKコードブックを生成することが、複数のディファードHARQ-ACKビットをアグリゲートすることを含む。
【0043】
この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットに基づく第1のHARQ-ACKコードブックの修正することは、少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットに関連付けられた半永続スケジューリング(SPS)設定の周期性に基づいて、少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットを決定することを含む。
【0044】
本開示の別の態様によれば、無線デバイスと通信するように設定されたネットワークノードが提供される。ネットワークノードは、第1のアップリンクタイムスロットと複数のダウンリンクタイムスロットとを含むタイムスロット設定の無線デバイスへの送信を引き起こすように設定された処理回路を含む。処理回路は、第1のアップリンクタイムスロット中に、無線デバイスから、修正された第1のHARQ-ACKコードブックを受信することであって、ここで、修正された第1のHARQ-ACKコードブックが、第1のHARQ-ACKコードブックに関連付けられた第1の複数のHARQ-ACKビットと、第2の複数のHARQ-ACKビットに関連付けられた少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットとを含む、修正された第1のHARQ-ACKコードブックを受信するようにさらに設定される。第1の複数のHARQ-ACKビットの各々は、それぞれのタイミングパラメータに基づいて、第1のアップリンクタイムスロットにマッピングされ、第2の複数のHARQ-ACKビットの各々が、それぞれのタイミングパラメータに基づいて、複数のダウンリンクタイムスロットのうちのそれぞれのダウンリンクタイムスロットにマッピングされる。
【0045】
この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、処理回路は、複数のダウンリンクタイムスロットのうちの第1のダウンリンクタイムスロット上での無線デバイスへの第1のダウンリンク送信を引き起こすことであって、ここで、第1のダウンリンク送信が、第1の複数のHARQ-ACKビットのうちの少なくとも1つに関連付けられる、第1のダウンリンク送信を引き起こすことと、複数のダウンリンクタイムスロットのうちの第2のダウンリンクタイムスロット上での無線デバイスへの第2のダウンリンク送信を引き起こすことであって、ここで、第2のダウンリンク送信が、第2の複数のHARQ-ACKビットのうちの少なくとも1つに関連付けられる、第2のダウンリンク送信を引き起こすこととを行うようにさらに設定される。
【0046】
この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、それぞれのタイミングパラメータの各々は、第1および第2の複数のHARQ-ACKビットの各々に関連付けられた半永続スケジューリング(SPS)設定の周期性に基づく。
【0047】
この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットの各々は、最大ディファーラル値よりも小さいそれぞれのディファーラル値を有し、ここで、それぞれのディファーラル値が、それぞれのダウンリンクタイムスロットから第1のアップリンクタイムスロットまでの遅延に関連付けられる。
【0048】
この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、修正された第1のHARQ-ACKコードブックは、少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットを含み、少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットが、第1のHARQ-ACKコードブックに付加されることと、第1のHARQ-ACKコードブックにプリペンドされることとのうちの少なくとも1つを行われる。
【0049】
この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、修正された第1のHARQ-ACKコードブックは、少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットに関連付けられたディファードHARQ-ACKコードブックを含み、ディファードHARQ-ACKコードブックが、第1のHARQ-ACKコードブックに付加されることと、第1のHARQ-ACKコードブックにプリペンドされることとのうちの少なくとも1つを行われる。
【0050】
この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットは、複数のディファードHARQ-ACKビットを含み、ディファードHARQ-ACKコードブックが、複数のディファードHARQ-ACKビットのアグリゲーションを含む。
【0051】
本開示の別の態様によれば、ネットワークノードと通信するように設定された無線デバイスにおいて実装される方法が提供される。方法は、第1のアップリンクタイムスロットのための第1のHARQ-ACKコードブックを生成することであって、ここで、第1のHARQ-ACKコードブックが、第1の複数のHARQ-ACKビットを含む、第1のHARQ-ACKコードブックを生成することを含む。方法は、第2の複数のHARQ-ACKビットを決定することであって、ここで、第2の複数のHARQ-ACKビットの各々が、それぞれのタイミングパラメータに関連付けられ、第2の複数のHARQ-ACKビットの各々が、それぞれのタイミングパラメータに基づいて、複数のダウンリンクタイムスロットのうちのそれぞれのダウンリンクタイムスロットにマッピングされる、第2の複数のHARQ-ACKビットを決定することをさらに含む。方法は、第2の複数のHARQ-ACKビットの少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットに基づいて、第1のHARQ-ACKコードブックを修正することと、第1のアップリンクタイムスロット中に、修正された第1のHARQ-ACKコードブックを送信することとをさらに含む。
【0052】
この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、第1の複数のHARQ-ACKビットの各々は、それぞれのタイミングパラメータに関連付けられ、第1の複数のHARQ-ACKビットの各々が、それぞれのタイミングパラメータに基づいて、第1のアップリンクタイムスロットにマッピングされる。
【0053】
この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、それぞれのタイミングパラメータの各々は、第1および第2の複数のHARQ-ACKビットの各々に関連付けられた半永続スケジューリング(SPS)設定の周期性に基づく。
【0054】
この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットの各々は、最大ディファーラル値よりも小さいそれぞれのディファーラル値を有し、ここで、それぞれのディファーラル値が、それぞれのダウンリンクタイムスロットから第1のアップリンクタイムスロットまでの遅延に基づいて決定される。
【0055】
この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、第1のHARQ-ACKコードブックを修正することは、第1のHARQ-ACKコードブックに、選択された少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットを付加することと、第1のHARQ-ACKコードブックに少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットをプリペンドすることとのうちの少なくとも1つを含む。
【0056】
この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、第1のHARQ-ACKコードブックを修正することは、少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットに基づいて、ディファードHARQ-ACKコードブックを生成することと、以下、すなわち、第1のHARQ-ACKコードブックにディファードHARQ-ACKコードブックを付加することと、第1のHARQ-ACKコードブックにディファードHARQ-ACKコードブックをプリペンドすることとのうちの少なくとも1つとを含む。
【0057】
この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットは、複数のディファードHARQ-ACKビットを含み、ディファードHARQ-ACKコードブックを生成することが、複数のディファードHARQ-ACKビットをアグリゲートすることを含む。
【0058】
この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットに基づく第1のHARQ-ACKコードブックの修正することは、少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットに関連付けられた半永続スケジューリング(SPS)設定の周期性に基づいて、少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットを決定することを含む。
【0059】
本開示の別の態様によれば、無線デバイスと通信するように設定されたネットワークノードにおいて実装される方法が提供される。方法は、第1のアップリンクタイムスロットと複数のダウンリンクタイムスロットとを含むタイムスロット設定を無線デバイスに送信することを含む。方法は、第1のアップリンクタイムスロット中に、無線デバイスから、修正された第1のHARQ-ACKコードブックを受信することであって、ここで、修正された第1のHARQ-ACKコードブックが、第1のHARQ-ACKコードブックに関連付けられた第1の複数のHARQ-ACKビットと、第2の複数のHARQ-ACKビットに関連付けられた少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットとを含む、修正された第1のHARQ-ACKコードブックを受信することをさらに含む。第1の複数のHARQ-ACKビットの各々は、それぞれのタイミングパラメータに基づいて、第1のアップリンクタイムスロットにマッピングされ、第2の複数のHARQ-ACKビットの各々が、それぞれのタイミングパラメータに基づいて、複数のダウンリンクタイムスロットのうちのそれぞれのダウンリンクタイムスロットにマッピングされる。
【0060】
この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、方法は、複数のダウンリンクタイムスロットのうちの第1のダウンリンクタイムスロット上での無線デバイスへの第1のダウンリンク送信を引き起こすことであって、ここで、第1のダウンリンク送信が、第1の複数のHARQ-ACKビットのうちの少なくとも1つに関連付けられる、第1のダウンリンク送信を引き起こすことと、複数のダウンリンクタイムスロットのうちの第2のダウンリンクタイムスロット上での無線デバイスへの第2のダウンリンク送信を引き起こすことであって、ここで、第2のダウンリンク送信が、第2の複数のHARQ-ACKビットのうちの少なくとも1つに関連付けられる、第2のダウンリンク送信を引き起こすこととをさらに含む。
【0061】
この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、それぞれのタイミングパラメータの各々は、第1および第2の複数のHARQ-ACKビットの各々に関連付けられた半永続スケジューリング(SPS)設定の周期性に基づく。
【0062】
この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットの各々は、最大ディファーラル値よりも小さいそれぞれのディファーラル値を有し、ここで、それぞれのディファーラル値が、それぞれのダウンリンクタイムスロットから第1のアップリンクタイムスロットまでの遅延に関連付けられる。
【0063】
この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、修正された第1のHARQ-ACKコードブックは、少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットを含み、少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットが、第1のHARQ-ACKコードブックに付加されることと、第1のHARQ-ACKコードブックにプリペンドされることとのうちの少なくとも1つを行われる。
【0064】
この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、修正された第1のHARQ-ACKコードブックは、少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットに関連付けられたディファードHARQ-ACKコードブックを含み、ディファードHARQ-ACKコードブックが、第1のHARQ-ACKコードブックに付加されることと、第1のHARQ-ACKコードブックにプリペンドされることとのうちの少なくとも1つを行われる。
【0065】
この態様の1つまたは複数の実施形態によれば、少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットは、複数のディファードHARQ-ACKビットを含み、ディファードHARQ-ACKコードブックが、複数のディファードHARQ-ACKビットのアグリゲーションを含む。
【0066】
本実施形態、ならびに本実施形態の付随する利点および特徴のより完全な理解が、添付の図面とともに考察されるとき、以下の発明を実施するための形態を参照することによって、より容易に理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【
図1】NRにおける例示的な無線リソースの図である。
【
図3】PDSCH送信のHARQフィードバックを搬送する2つのサブスロット中の2つのPUCCHのための「7-symbol*2」設定を用いるサブスロットに基づくK1指示のダイヤグラムである。
【
図4】SPS周期性と、指し示されたK1をもつTDDパターンとの不整合のダイヤグラムである。
【
図5】SPS HARQ-ACKディファーラルのダイヤグラムである。
【
図6】本開示における原理による、中間ネットワークを介してホストコンピュータに接続された通信システムを図示する例示的なネットワークアーキテクチャの概略図である。
【
図7】本開示のいくつかの実施形態による、少なくとも部分的に無線の接続を通じてネットワークノードを介して無線デバイスと通信するホストコンピュータのブロック図である。
【
図8】本開示のいくつかの実施形態による、無線デバイスにおいてクライアントアプリケーションを実行するための、ホストコンピュータ、ネットワークノードおよび無線デバイスを含む通信システムにおいて実装される例示的な方法を図示するフローチャートである。
【
図9】本開示のいくつかの実施形態による、無線デバイスにおいてユーザデータを受信するための、ホストコンピュータ、ネットワークノードおよび無線デバイスを含む通信システムにおいて実装される例示的な方法を図示するフローチャートである。
【
図10】本開示のいくつかの実施形態による、ホストコンピュータにおいて無線デバイスからユーザデータを受信するための、ホストコンピュータ、ネットワークノードおよび無線デバイスを含む通信システムにおいて実装される例示的な方法を図示するフローチャートである。
【
図11】本開示のいくつかの実施形態による、ホストコンピュータにおいてユーザデータを受信するための、ホストコンピュータ、ネットワークノードおよび無線デバイスを含む通信システムにおいて実装される例示的な方法を図示するフローチャートである。
【
図12】本開示のいくつかの実施形態による、ネットワークノードにおける例示的なプロセスのフローチャートである。
【
図13】本開示のいくつかの実施形態による、ネットワークノードにおける別の例示的なプロセスのフローチャートである。
【
図14】本開示のいくつかの実施形態による、無線デバイスにおける例示的なプロセスのフローチャートである。
【
図15】本開示のいくつかの実施形態による、無線デバイスにおける別の例示的なプロセスのフローチャートである。
【
図16】本開示のいくつかの実施形態による、例示的なディファードSPS HARQ-ACKのダイヤグラムである。
【
図17】本開示のいくつかの実施形態による、別の例示的なディファードSPS HARQ-ACKのダイヤグラムである。
【
図18】本開示のいくつかの実施形態による、別の例示的なディファードSPS HARQ-ACKのダイヤグラムである。
【
図19】本開示のいくつかの実施形態による、修正されたセットを取得することの例のダイヤグラムである。
【
図20】本開示のいくつかの実施形態による、修正されたセットを取得することの別の例のダイヤグラムである
【
図21】本開示のいくつかの実施形態による、スロットにディファーされた例示的なSPS HARQ-ACKのダイヤグラムである。
【
図22】本開示のいくつかの実施形態による、スロットにディファーされた別の例示的なSPS HARQ-ACKのダイヤグラムである。
【
図23】本開示のいくつかの実施形態による、SPSリリースおよびディファーラルを伴う、無線デバイスとネットワークノードとの間のHARQコードブック不整合のダイヤグラムである。
【発明を実施するための形態】
【0068】
例示的な実施形態を詳細に説明する前に、実施形態は、たとえば、ディファードHARQ送信など、HARQ送信のための修正されたスロットタイミング値に関係する装置構成要素と処理ステップとの組合せに主に帰属することに留意されたい。
【0069】
したがって、構成要素は、適切な場合、図面において従来のシンボルによって表現されており、本明細書の説明の利益を有する当業者にとって直ちに明らかであろう詳細で本開示を不明瞭にしないように、実施形態を理解することに関連性のある構成要素の具体的な詳細のみを示す。同様の番号が、説明全体にわたって同様のエレメントを指す。
【0070】
本明細書で使用される、「第1の」および「第2の」、「上部」および「下部」などの関係を示す用語は、あるエンティティまたはエレメントを別のエンティティまたはエレメントと、そのようなエンティティまたはエレメントの間の物理的または論理的関係または順序を必ずしも必要とすることなしに、または暗示することなしに、区別するためにのみ使用され得る。本明細書で使用される専門用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的とし、本明細書で説明される概念の限定であることを意図されない。本明細書で使用される、単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」および「前記(the)」は、コンテキストが明らかに別様に指し示さない限り、複数形をも含むことを意図される。「備える(comprises)」「備えること(comprising)」、「含む(includes)」および/または「含むこと(including)」という用語は、本明細書で使用されるとき、述べられた特徴、整数、ステップ、動作、エレメント、および/または構成要素の存在を指定するが、1つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、動作、エレメント、構成要素、および/またはそれらのグループの存在または追加を排除しないことをさらに理解されよう。
【0071】
本明細書で説明される実施形態では、「と通信している」などの結びつける用語は、たとえば、物理的な接触、誘導、電磁放射、無線シグナリング、赤外線シグナリングまたは光シグナリングによって達成され得る、電気またはデータ通信を指し示すために使用され得る。当業者は、複数の構成要素が相互動作し得、変更形態および変形形態が電気およびデータ通信を達成することが可能であることを諒解されよう。
【0072】
本明細書で説明されるいくつかの実施形態では、「結合された」、「接続された」などという用語は、必ずしも直接的にとは限らないが、接続を指し示すために本明細書で使用され得、有線および/または無線接続を含み得る。
【0073】
本明細書で使用される「ネットワークノード」という用語は、基地局(BS)、無線基地局、基地トランシーバ局(BTS)、基地局コントローラ(BSC)、無線ネットワークコントローラ(RNC)、gノードB(gNB)、エボルブドノードB(eNBまたはeノードB)、ノードB、MSR BSなどのマルチスタンダード無線(MSR)無線ノード、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、無線アクセスバックホール統合伝送(IAB)ノード、リレーノード、ドナーノード制御リレー、無線アクセスポイント(AP)、送信ポイント、送信ノード、リモートラジオユニット(RRU)、リモート無線ヘッド(RRH)、コアネットワークノード(たとえば、移動管理エンティティ(MME)、自己組織化ネットワーク(SON)ノード、協調ノード、測位ノード、MDTノードなど)、外部ノード(たとえば、サードパーティノード、現在のネットワークの外部のノード)、分散アンテナシステム(DAS)におけるノード、スペクトラムアクセスシステム(SAS)ノード、エレメント管理システム(EMS)などのうちのいずれかをさらに備え得る、無線ネットワークにおいて備えられた任意の種類のネットワークノードであり得る。ネットワークノードは、テスト機器をも備え得る。本明細書で使用される「無線ノード」という用語は、無線デバイス(WD)または無線ネットワークノードなど、無線バイス(WD)を表すためにも使用され得る。
【0074】
いくつかの実施形態では、無線デバイス(WD)またはユーザ機器(UE)という非限定的な用語は、互換的に使用される。本明細書でのWDは、無線デバイス(WD)など、無線信号を通じてネットワークノードまたは別のWDと通信することが可能な任意のタイプの無線デバイスであり得る。WDはまた、無線通信デバイス、ターゲットデバイス、D2D(device to device)WD、マシン型WDまたはマシン間通信(M2M)が可能なWD、低コストおよび/または低複雑度WD、WDを装備したセンサー、タブレット、モバイル端末、スマートフォン、ラップトップ組込み装備(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、USBドングル、顧客構内機器(CPE)、モノのインターネット(IoT)デバイス、または狭帯域IoT(NB-IoT)デバイスなどであり得る。
【0075】
また、いくつかの実施形態では、「無線ネットワークノード」という総称的な用語が使用される。無線ネットワークノードは、基地局、無線基地局、基地トランシーバ局、基地局コントローラ、ネットワークコントローラ、RNC、エボルブドノードB(eNB)、ノードB、gNB、マルチセル/マルチキャスト協調エンティティ(MCE)、IABノード、リレーノード、アクセスポイント、無線アクセスポイント、リモートラジオユニット(RRU)、リモート無線ヘッド(RRH)のうちのいずれかを備え得る、任意の種類の無線ネットワークノードであり得る。
【0076】
ダウンリンクにおいて送信することは、ネットワークまたはネットワークノードから無線デバイスへの送信に関し得る。アップリンクにおいて送信することは、無線デバイスからネットワークまたはネットワークノードへの送信に関し得る。サイドリンクにおいて送信することは、ある無線デバイスから別のものへの(直接的な)送信に関し得る。アップリンク、ダウンリンクおよびサイドリンク(たとえば、サイドリンク送信および受信)は、通信方向と見なされ得る。いくつかの変形態では、アップリンクおよびダウンリンクは、たとえば基地局の間もしくは類似するネットワークノードの間における、たとえば、無線バックホールおよび/またはリレー通信および/または(無線)ネットワーク通信、とりわけ、それらにおいて終端する通信の、ネットワークノードの間の無線通信を説明するためにも使用され得る。バックホールおよび/またはリレー通信および/またはネットワーク通信は、サイドリンクまたはアップリンク通信の形態あるいはそれに類似する形態として実装されると見なされ得る。
【0077】
たとえば、3GPP LTEおよび/または新無線(NR)など、ある特定の無線システムからの専門用語が、本開示において使用され得るが、これは、上述のシステムのみに本開示の範囲を限定するものとみなされるべきではないことに留意されたい。限定はしないが、広帯域符号分割多元接続(WCDMA)、マイクロ波アクセスのための世界的相互運用性(WiMax)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)および汎欧州デジタル移動電話方式(GSM)を含む他の無線システムも、本開示内でカバーされるアイデアを活用することから恩恵を受け得る。
【0078】
いくつかの実施形態では、AおよびBのうちの少なくとも1つという句は、Aおよび/またはBに対応する。
【0079】
「スロット」という用語は、HARQ-ACKフィードバックが送信されるリソースユニットとして本明細書で使用される。
【0080】
無線デバイスまたはネットワークノードによって実施されるものとして本明細書で説明される機能は、複数の無線デバイスおよび/またはネットワークノードにわたって分散され得ることにさらに留意されたい。言い換えると、本明細書で説明されるネットワークノードおよび無線デバイスの機能は、単一の物理デバイスによる性能に限定されず、実際、数個の物理デバイスの間で分散され得ることが企図される。
【0081】
別様に規定されていない限り、本明細書で使用される(技術および科学用語を含む)すべての用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって共通に理解されるのと同じ意味を有する。本明細書で使用される用語は、本明細書および関連のある技術のコンテキストにおけるそれらの意味に合致する意味を有するものとして解釈されるべきであり、本明細書で明確にそのように規定されていない限り、理想化された、または過度に形式的な意味合いで解釈されないことがさらに理解されよう。
【0082】
いくつかの実施形態は、たとえば、ディファードHARQ送信など、HARQ送信のための修正されたスロットタイミング値を提供する。
【0083】
同様のエレメントが同様の参照番号によって指される図面を再び参照すると、
図6中に、無線アクセスネットワークなどのアクセスネットワーク12と、コアネットワーク14とを備える、LTEおよび/またはNR(5G)などの規格をサポートし得る3GPPタイプセルラネットワークなど、実施形態による、通信システム10の概略図が示されている。アクセスネットワーク12は、NB、eNB、gNBまたは他のタイプの無線アクセスポイントなど、(ネットワークノード16とまとめて呼ばれる)複数のネットワークノード16a、16b、16cを備え、各々が、(カバレッジ・エリア18とまとめて呼ばれる)対応するカバレッジ・エリア18a、18b、18cを規定する。各ネットワークノード16a、16b、16cは、有線または無線接続20を通じてコアネットワーク14に接続可能である。カバレッジ・エリア18a中に位置する第1の無線デバイス(WD)22aが、対応するネットワークノード16aに無線で接続するか、または対応するネットワークノード16aによってページングされるように設定される。カバレッジ・エリア18b中の第2のWD22bが、対応するネットワークノード16bに無線で接続可能である。(まとめて無線デバイス22と呼ばれる)複数のWD22a、22bが、この例では図示されているが、開示される実施形態は、唯一のWDがカバレッジ・エリア中にある状況、または唯一のWDが対応するネットワークノード16に接続している状況に等しく適用可能である。2つのWD22および3つのネットワークノード16のみが、便宜上示されているが、通信システムは、はるかに多くのWD22およびネットワークノード16を含み得ることに留意されたい。
【0084】
また、WD22は、2つ以上のネットワークノード16および2つ以上のタイプのネットワークノード16と同時通信しており、ならびに/または2つ以上のネットワークノード16および2つ以上のタイプのネットワークノード16と別々に通信するように設定され得ることが企図される。たとえば、WD22は、LTEをサポートするネットワークノード16、およびNRをサポートする同じまたは異なるネットワークノード16とのデュアルコネクティビティを有することができる。例として、WD22は、LTE/E-UTRANのためのeNB、およびNR/NG-RANのためのgNBと通信していることがある。
【0085】
通信システム10は、それ自体が、スタンドアロンサーバ、クラウド実装サーバ、分散サーバのハードウェアおよび/またはソフトウェアで、あるいはサーバファームにおける処理リソースとして具現され得る、ホストコンピュータ24に接続され得る。ホストコンピュータ24は、サービスプロバイダの所有または制御下にあり得るか、あるいはサービスプロバイダによって、またはサービスプロバイダに代わって運用され得る。通信システム10とホストコンピュータ24との間の接続26、28は、コアネットワーク14からホストコンピュータ24まで直接的に延び得るか、または随意の中間ネットワーク30を介して延び得る。中間ネットワーク30は、パブリック、プライベートまたはホストされたネットワークのうちの1つ、あるいはパブリック、プライベートまたはホストされたネットワークのうちの2つ以上の組合せであり得る。中間ネットワーク30は、もしあれば、バックボーンネットワークまたはインターネットであり得る。いくつかの実施形態では、中間ネットワーク30は、2つまたはそれ以上のサブネットワーク(図示せず)を備え得る。
【0086】
図6の通信システムは、全体として、接続されたWD22a、22bのうちの1つとホストコンピュータ24との間のコネクティビティを可能にする。コネクティビティは、オーバーザトップ(OTT)接続として説明され得る。ホストコンピュータ24および接続されたWD22a、22bは、アクセスネットワーク12、コアネットワーク14、任意の中間ネットワーク30および可能なさらなるインフラストラクチャ(図示せず)を媒介として使用して、OTT接続を介してデータおよび/またはシグナリングを通信するように設定される。OTT接続は、OTT接続が通過する、参加する通信デバイスのうちの少なくともいくつかが、アップリンク通信およびダウンリンク通信のルーティングに気づいていないという意味で、透過的であり得る。たとえば、ネットワークノード16は、接続されたWD22aにフォワーディング(たとえば、ハンドオーバ)されるべき、ホストコンピュータ24から発生したデータを伴う着信ダウンリンク通信の過去のルーティングについて、知らされないことがあるかまたは知らされる必要がない。同様に、ネットワークノード16は、WD22aから発生してホストコンピュータ24に向かう発信アップリンク通信の将来のルーティングに気づいている必要がない。
【0087】
ネットワークノード16は、たとえば、ディファードHARQ送信など、HARQ送信のための修正されたスロットタイミング値などに関して本明細書で説明されるような1つまたは複数のネットワークノード16機能を実施するように設定された、指示ユニット32を含むように設定される。無線デバイス22は、たとえば、ディファードHARQ送信など、HARQ送信のための修正されたスロットタイミング値などに関して本明細書で説明されるような1つまたは複数の無線デバイス22機能を実施するように設定された、修正セットユニット34を含むように設定される。
【0088】
次に、前の段落において論じられたWD22、ネットワークノード16およびホストコンピュータ24の、実施形態による、例示的な実装形態が
図7を参照しながら説明される。通信システム10において、ホストコンピュータ24は、通信システム10の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線または無線接続をセットアップおよび維持するように設定された通信インターフェース40を含む、ハードウェア(HW)38を備える。ホストコンピュータ24は、記憶能力および/または処理能力を有し得る、処理回路42をさらに備える。処理回路42は、プロセッサ44とメモリ46とを含み得る。とりわけ、中央処理ユニットなどのプロセッサおよびメモリに加えて、またはプロセッサおよびメモリの代わりに、処理回路42は、処理および/または制御のための集積回路、たとえば、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプロセッサおよび/またはプロセッサコアおよび/またはFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)および/またはASIC(特定用途向け集積回路)を備え得る。プロセッサ44は、メモリ46にアクセスする(たとえば、メモリ46に書き込み、および/またはメモリ46から読み取る)ように設定され得、メモリ46は、任意の種類の揮発性および/または不揮発性メモリ、たとえば、キャッシュおよび/またはバッファメモリおよび/またはRAM(ランダムアクセスメモリ)および/またはROM(読取り専用メモリ)および/または光メモリおよび/またはEPROM(消去可能プログラマブル読取り専用メモリ)を備え得る。
【0089】
処理回路42は、本明細書で説明される方法および/またはプロセスのうちのいずれかを制御するように、ならびに/あるいはそのような方法および/またはプロセスが、たとえば、ホストコンピュータ24によって実施されることを引き起こすように設定され得る。プロセッサ44は、本明細書で説明されるホストコンピュータ24機能を実施するための1つまたは複数のプロセッサ44に対応する。ホストコンピュータ24は、本明細書で説明されるデータ、プログラムのソフトウェアコードおよび/または他の情報を記憶するように設定された、メモリ46を含む。いくつかの実施形態では、ソフトウェア48および/またはホストアプリケーション50は、プロセッサ44および/または処理回路42によって実行されたとき、プロセッサ44および/または処理回路42が、ホストコンピュータ24に関して本明細書で説明されるプロセスを実施することを引き起こす、命令を含み得る。命令は、ホストコンピュータ24に関連付けられたソフトウェアであり得る。
【0090】
ソフトウェア48は、処理回路42によって実行可能であり得る。ソフトウェア48は、ホストアプリケーション50を含む。ホストアプリケーション50は、WD22およびホストコンピュータ24において終端するOTT接続52を介して接続するWD22など、リモートユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。リモートユーザにサービスを提供する際に、ホストアプリケーション50は、OTT接続52を使用して送信されるユーザデータを提供し得る。「ユーザデータ」は、説明される機能性を実装するものとして本明細書で説明されるデータおよび情報であり得る。一実施形態では、ホストコンピュータ24は、サービスプロバイダに制御および機能性を提供するために設定され得、サービスプロバイダによって、またはサービスプロバイダに代わって運用され得る。ホストコンピュータ24の処理回路42は、ホストコンピュータ24が、ネットワークノード16および/または無線デバイス22を観測し、監視し、制御し、ネットワークノード16および/または無線デバイス22に送信し、ならびに/あるいはネットワークノード16および/または無線デバイス22から受信することを可能にし得る。ホストコンピュータ24の処理回路42は、サービスプロバイダが、たとえば、ディファードHARQ送信など、HARQ送信のための修正されたスロットタイミング値に関係する情報を決定する、フォワーディングする、中継する、送信する、受信する、処理する、記憶する、分析するなどを行うことを可能にするように設定された、情報ユニット54を含み得る。
【0091】
通信システム10は、通信システム10において提供されたネットワークノード16をさらに含み、ネットワークノード16は、ネットワークノード16がホストコンピュータ24と、およびWD22と通信することを可能にするハードウェア58を含む。ハードウェア58は、通信システム10の異なる通信デバイスのインターフェースとの有線または無線接続をセットアップおよび維持するための通信インターフェース60、ならびに少なくとも、ネットワークノード16によってサーブされるカバレッジ・エリア中に位置するWD22との無線接続64をセットアップおよび維持するための無線インターフェース62を含み得る。無線インターフェース62は、たとえば、1つまたは複数のRF送信機、1つまたは複数のRF受信機、および/または1つまたは複数のRFトランシーバとして形成され得るか、あるいはたとえば、1つまたは複数のRF送信機、1つまたは複数のRF受信機、および/または1つまたは複数のRFトランシーバを含み得る。通信インターフェース60は、ホストコンピュータ24への接続66を容易にするように設定され得る。接続66は直接的であり得るか、または接続66は、通信システム10のコアネットワーク14を、および/または通信システム10の外側の1つまたは複数の中間ネットワーク30を通過し得る。
【0092】
示されている実施形態では、ネットワークノード16のハードウェア58は、処理回路68をさらに含む。処理回路68は、プロセッサ70とメモリ72とを含み得る。とりわけ、中央処理ユニットなどのプロセッサおよびメモリに加えて、またはプロセッサおよびメモリの代わりに、処理回路68は、処理および/または制御のための集積回路、たとえば、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプロセッサおよび/またはプロセッサコアおよび/またはFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)および/またはASIC(特定用途向け集積回路)を備え得る。プロセッサ70は、メモリ72にアクセスする(たとえば、メモリ72に書き込み、および/またはメモリ72から読み取る)ように設定され得、メモリ72は、任意の種類の揮発性および/または不揮発性メモリ、たとえば、キャッシュおよび/またはバッファメモリおよび/またはRAM(ランダムアクセスメモリ)および/またはROM(読取り専用メモリ)および/または光メモリおよび/またはEPROM(消去可能プログラマブル読取り専用メモリ)を備え得る。
【0093】
これにより、ネットワークノード16は、たとえば、メモリ72に内部的に記憶された、または外部接続を介してネットワークノード16によってアクセス可能な外部メモリ(たとえば、データベース、ストレージアレイ、ネットワークストレージデバイスなど)に記憶されたソフトウェア74をさらに有する。ソフトウェア74は、処理回路68によって実行可能であり得る。処理回路68は、本明細書で説明される方法および/またはプロセスのうちのいずれかを制御するように、ならびに/あるいはそのような方法および/またはプロセスが、たとえば、ネットワークノード16によって実施されることを引き起こすように設定され得る。プロセッサ70は、本明細書で説明されるネットワークノード16機能を実施するための1つまたは複数のプロセッサ70に対応する。メモリ72は、本明細書で説明されるデータ、プログラマチックソフトウェアコードおよび/または他の情報を記憶するように設定される。いくつかの実施形態では、ソフトウェア74は、プロセッサ70および/または処理回路68によって実行されたとき、プロセッサ70および/または処理回路68が、ネットワークノード16に関して本明細書で説明されるプロセスを実施することを引き起こす、命令を含み得る。たとえば、ネットワークノード16の処理回路68は、たとえば、ディファードHARQ送信など、HARQ送信のための修正されたスロットタイミング値などに関して本明細書で説明されるような1つまたは複数のネットワークノード16機能を実施するように設定された、指示ユニット32を含み得る。
【0094】
通信システム10は、すでに言及されたWD22をさらに含む。WD22は、WD22が現在位置するカバレッジ・エリア18をサーブするネットワークノード16との無線接続64をセットアップおよび維持するように設定された無線インターフェース82を含み得る、ハードウェア80を有し得る。無線インターフェース82は、たとえば、1つまたは複数のRF送信機、1つまたは複数のRF受信機、および/または1つまたは複数のRFトランシーバとして形成され得るか、あるいはたとえば、1つまたは複数のRF送信機、1つまたは複数のRF受信機、および/または1つまたは複数のRFトランシーバを含み得る。
【0095】
WD22のハードウェア80は、処理回路84をさらに含む。処理回路84は、プロセッサ86とメモリ88とを含み得る。とりわけ、中央処理ユニットなどのプロセッサおよびメモリに加えて、またはプロセッサおよびメモリの代わりに、処理回路84は、処理および/または制御のための集積回路、たとえば、命令を実行するように適応された、1つまたは複数のプロセッサおよび/またはプロセッサコアおよび/またはFPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)および/またはASIC(特定用途向け集積回路)を備え得る。プロセッサ86は、メモリ88にアクセスする(たとえば、メモリ88に書き込み、および/またはメモリ88から読み取る)ように設定され得、メモリ88は、任意の種類の揮発性および/または不揮発性メモリ、たとえば、キャッシュおよび/またはバッファメモリおよび/またはRAM(ランダムアクセスメモリ)および/またはROM(読取り専用メモリ)および/または光メモリおよび/またはEPROM(消去可能プログラマブル読取り専用メモリ)を備え得る。
【0096】
これにより、WD22は、たとえば、WD22にあるメモリ88に記憶された、またはWD22によってアクセス可能な外部メモリ(たとえば、データベース、ストレージアレイ、ネットワークストレージデバイスなど)に記憶されたソフトウェア90をさらに備え得る。ソフトウェア90は、処理回路84によって実行可能であり得る。ソフトウェア90は、クライアントアプリケーション92を含み得る。クライアントアプリケーション92は、ホストコンピュータ24のサポートのもとに、WD22を介して人間のまたは人間でないユーザにサービスを提供するように動作可能であり得る。ホストコンピュータ24では、実行しているホストアプリケーション50は、WD22およびホストコンピュータ24において終端するOTT接続52を介して、実行しているクライアントアプリケーション92と通信し得る。ユーザにサービスを提供する際に、クライアントアプリケーション92は、ホストアプリケーション50から要求データを受信し、要求データに応答してユーザデータを提供し得る。OTT接続52は、要求データとユーザデータの両方を転送し得る。クライアントアプリケーション92は、クライアントアプリケーション92が提供するユーザデータを生成するためにユーザと対話し得る。
【0097】
処理回路84は、本明細書で説明される方法および/またはプロセスのうちのいずれかを制御するように、ならびに/あるいはそのような方法および/またはプロセスが、たとえば、WD22によって実施されることを引き起こすように設定され得る。プロセッサ86は、本明細書で説明されるWD22機能を実施するための1つまたは複数のプロセッサ86に対応する。WD22は、本明細書で説明されるデータ、プログラムのソフトウェアコードおよび/または他の情報を記憶するように設定された、メモリ88を含む。いくつかの実施形態では、ソフトウェア90および/またはクライアントアプリケーション92は、プロセッサ86および/または処理回路84によって実行されたとき、プロセッサ86および/または処理回路84が、WD22に関して本明細書で説明されるプロセスを実施することを引き起こす、命令を含み得る。たとえば、無線デバイス22の処理回路84は、たとえば、ディファードHARQ送信など、HARQ送信のための修正されたスロットタイミング値などに関して本明細書で説明されるような1つまたは複数の無線デバイス22機能を実施するように設定された、修正セットユニット34を含み得る。
【0098】
いくつかの実施形態では、ネットワークノード16、WD22、およびホストコンピュータ24の内部の働きは、
図7に示されているようなものであり得、別個に、周囲のネットワークトポロジーは、
図6のものであり得る。
【0099】
図7において、OTT接続52は、媒介デバイスおよびこれらのデバイスを介したメッセージの正確なルーティングへの明示的な参照なしに、ネットワークノード16を介したホストコンピュータ24と無線デバイス22との間の通信を図示するために抽象的に描画されている。ネットワークインフラストラクチャは、ルーティングを決定し得、ネットワークインフラストラクチャは、WD22からまたはホストコンピュータ24を動作させるサービスプロバイダから、またはその両方からルーティングを隠すように設定され得る。OTT接続52がアクティブである間、ネットワークインフラストラクチャは、さらに、ネットワークインフラストラクチャが(たとえば、ネットワークの負荷分散考慮または再設定に基づいて)ルーティングを動的に変更する判断を行い得る。
【0100】
WD22とネットワークノード16との間の無線接続64は、本開示の全体を通じて説明される実施形態の教示に従う。さまざまな実施形態のうちの1つまたは複数は、無線接続64が最終セグメントを形成し得るOTT接続52を使用して、WD22に提供されるOTTサービスの性能を改善する。より正確には、これらの実施形態のうちのいくつかの教示は、データレート、レイテンシ、および/または電力消費を改善し、それにより、ユーザ待機時間の短縮、ファイルサイズに対する制限の緩和、応答性の改善、バッテリ寿命の延長などのような利益を提供し得る。
【0101】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の実施形態が改善するデータレート、レイテンシ、および他の要因を監視する目的のための測定プロシージャが提供され得る。測定結果の変動に応答して、ホストコンピュータ24とWD22との間のOTT接続52を再設定するための随意のネットワーク機能性がさらにあり得る。測定プロシージャおよび/またはOTT接続52を再設定するためのネットワーク機能性は、ホストコンピュータ24のソフトウェア48において、またはWD22のソフトウェア90において、またはその両方において実装され得る。実施形態では、OTT接続52が通過する通信デバイスにおいて、またはその通信デバイスに関連して、センサー(図示せず)が展開され得、センサーは、上記で例をあげられた監視された量の値を供給すること、あるいはソフトウェア48、90が監視された量を算出または推定し得る他の物理量の値を供給することによって、測定プロシージャに参加し得る。OTT接続52の再設定は、メッセージフォーマット、再送信セッティング、好ましいルーティングなどを含み得、再設定は、ネットワークノード16に影響を及ぼす必要がなく、再設定は、ネットワークノード16に知られていないかまたは知覚不可能であり得る。いくつかのそのようなプロシージャおよび機能性は当技術分野において知られており、実践され得る。いくらかの実施形態では、測定は、スループット、伝搬時間、レイテンシなどのホストコンピュータ24の測定を容易にするプロプライエタリWDシグナリングを伴い得る。いくつかの実施形態では、測定は、ソフトウェア48、90が、伝搬時間、エラーなどを監視しながら、ソフトウェア48、90が、OTT接続52を使用して、メッセージ、特に、空のまたは「ダミー」メッセージが送信されることを引き起こすことにおいて、実装され得る。
【0102】
これにより、いくつかの実施形態では、ホストコンピュータ24は、ユーザデータを提供するように設定された処理回路42と、WD22への送信のためにセルラネットワークにユーザデータをフォワーディングするように設定された通信インターフェース40とを含む。いくつかの実施形態では、セルラネットワークは、無線インターフェース62をもつネットワークノード16をも含む。いくつかの実施形態では、ネットワークノード16は、および/またはネットワークノード16の処理回路68は、WD22への送信を準備/開始/維持/サポート/終了し、および/またはWD22からの送信の受信において準備/終端/維持/サポート/終了するために、本明細書で説明される機能および/または方法を実施するように設定される。
【0103】
いくつかの実施形態では、ホストコンピュータ24は、処理回路42および通信インターフェース40を含み、通信インターフェース40は、WD22からネットワークノード16への送信から発生するユーザデータを受信するように設定される。いくつかの実施形態では、WD22は、ネットワークノード16への送信を準備/開始/維持/サポート/終了し、および/またはネットワークノード16からの送信の受信において準備/終端/維持/サポート/終了するために、本明細書で説明される機能および/または方法を実施するように設定され、ならびに/あるいはそのように設定された無線インターフェース82および/または処理回路84を備える。
【0104】
図6および
図7は、指示ユニット32、およびそれぞれのプロセッサ内にあるような修正セットユニット34などのさまざまな「ユニット」を示しているが、これらのユニットは、ユニットの一部分が処理回路内の対応するメモリに格納されるように実現され得ることが企図される。言い換えれば、ユニットは、ハードウェアにおいて、または処理回路内のハードウェアおよびソフトウェアの組合せにおいて実装され得る。
【0105】
図8は、一実施形態による、たとえば、
図6および
図7の通信システムなど、通信システムにおいて実装される例示的な方法を図示するフローチャートである。通信システムは、
図7を参照しながら説明されたものであってよい、ホストコンピュータ24、ネットワークノード16、およびWD22を含んでよい。方法の第1のステップにおいて、ホストコンピュータ24は、ユーザデータを提供する(ブロックS100)。第1のステップの随意のサブステップにおいて、ホストコンピュータ24は、たとえば、ホストアプリケーション50など、ホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する(ブロックS102)。第2のステップにおいて、ホストコンピュータ24は、WD22にユーザデータを搬送する送信を開始する(ブロックS104)。随意の第3のステップにおいて、ネットワークノード16は、本開示の全体を通じて説明される実施形態の教示に従って、ホストコンピュータ24が開始した送信において搬送されたユーザデータをWD22に送信する(ブロックS106)。随意の第4のステップにおいて、WD22は、ホストコンピュータ24によって実行されるホストアプリケーション50に関連付けられた、たとえば、クライアントアプリケーション92など、クライアントアプリケーションを実行する(ブロックS108)。
【0106】
図9は、一実施形態による、たとえば、
図6の通信システムなど、通信システムにおいて実装される例示的な方法を図示するフローチャートである。通信システムは、
図6および
図7を参照しながら説明されたものであってよい、ホストコンピュータ24、ネットワークノード16、およびWD22を含んでよい。方法の第1のステップにおいて、ホストコンピュータ24は、ユーザデータを提供する(ブロックS110)。随意のサブステップ(図示せず)において、ホストコンピュータ24は、たとえば、ホストアプリケーション50など、ホストアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する。第2のステップにおいて、ホストコンピュータ24は、WD22にユーザデータを搬送する送信を開始する(ブロックS112)。送信は、本開示の全体を通じて説明される実施形態の教示に従って、ネットワークノード16を経由してもよい。随意の第3のステップにおいて、WD22は、送信において搬送されたユーザデータを受信する(ブロックS114)。
【0107】
図10は、一実施形態による、たとえば、
図6の通信システムなど、通信システムにおいて実装される例示的な方法を図示するフローチャートである。通信システムは、
図6および
図7を参照しながら説明されたものであってよい、ホストコンピュータ24、ネットワークノード16、およびWD22を含んでよい。方法の随意の第1のステップにおいて、WD22は、ホストコンピュータ24によって提供された入力データを受信する(ブロックS116)。第1のステップの随意のサブステップにおいて、WD22は、クライアントアプリケーション92を実行し、クライアントアプリケーション92は、ホストコンピュータ24によって提供された受信された入力データに反応してユーザデータを提供する(ブロックS118)。追加または代替として、随意の第2のステップにおいて、WD22は、ユーザデータを提供する(ブロックS120)。第2のステップの随意のサブステップにおいて、WDは、たとえば、クライアントアプリケーション92など、クライアントアプリケーションを実行することによってユーザデータを提供する(ブロックS122)。ユーザデータを提供する際に、実行されるクライアントアプリケーション92は、ユーザから受信されたユーザ入力をさらに考慮してもよい。ユーザデータが提供された特定の方式にかかわらず、WD22は、随意の第3のサブステップにおいて、ホストコンピュータ24へのユーザデータの送信を開始してもよい(ブロックS124)。方法の第4のステップにおいて、ホストコンピュータ24は、本開示の全体を通じて説明される実施形態の教示に従って、WD22から送信されたユーザデータを受信する(ブロックS126)。
【0108】
図11は、一実施形態による、たとえば、
図6の通信システムなど、通信システムにおいて実装される例示的な方法を図示するフローチャートである。通信システムは、
図6および
図7を参照しながら説明されたものであってよい、ホストコンピュータ24、ネットワークノード16、およびWD22を含んでよい。方法の随意の第1のステップにおいて、本開示の全体を通じて説明される実施形態の教示に従って、ネットワークノード16は、WD22からユーザデータを受信する(ブロックS128)。随意の第2のステップにおいて、ネットワークノード16は、ホストコンピュータ24への受信されたユーザデータの送信を開始する(ブロックS130)。第3のステップにおいて、ホストコンピュータ24は、ネットワークノード16によって開始された送信において搬送されたユーザデータを受信する(ブロックS132)。
【0109】
図12は、本開示のいくつかの実施形態による、ネットワークノード16における例示的なプロセスのフローチャートである。本明細書で説明される1つまたは複数のブロックは、(指示ユニット32を含む)処理回路68、プロセッサ70、無線インターフェース62および/または通信インターフェース60のうちの1つまたは複数によってなど、ネットワークノード16の1つまたは複数のエレメントによって実施され得る。ネットワークノード16は、本明細書で説明されるように、無線デバイス22のためのスロットタイミング値の第1のセットを指し示す(ブロックS134)ように設定される。ネットワークノード16は、本明細書で説明されるように、少なくとも、スロットタイミング値の第1のセットとは異なるスロットタイミング値の修正されたセットに基づく物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)におけるハイブリッド自動再送要求(HARQ)送信のための候補物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)受信のためのオケージョンのセットに基づいて、HARQ送信を受信する(ブロックS136)ように設定される。
【0110】
1つまたは複数の実施形態によれば、スロットタイミング値の修正されたセットは、少なくとも、スロットタイミング値の第2のセットとスロットタイミング値の第1のセットとの集合に基づき、スロットタイミング値の第2のセットは、少なくとも、半永続スケジューリング(SPS)設定の周期性に基づく。1つまたは複数の実施形態によれば、スロットタイミング値の修正されたセットは、スロットタイミング値の第1のセットにないスロットタイミング値を含む。1つまたは複数の実施形態によれば、スロットタイミング値の修正されたセットは、少なくとも、実際のディファード半永続スケジューリング(SPS)ハイブリッド自動再送要求(HARQ)ビットに基づく。
【0111】
1つまたは複数の実施形態によれば、処理回路68は、オケージョンのセットに付加された、いくつかの実際のディファード半永続スケジューリング(SPS)HARQビットを受信するようにさらに設定される。1つまたは複数の実施形態によれば、処理回路68は、ダウンリンクSPSがリリースされていなかった場合に同じアップリンクスロット中で送信されたであろう同じSPS設定のための半永続スケジューリング(SPS)ハイブリッド自動再送要求(HARQ)ビットのための符号化された知られているビット値を受信するようにさらに設定される。
【0112】
図13は、本開示のいくつかの実施形態による、ネットワークノード16における別の例示的なプロセスのフローチャートである。本明細書で説明される1つまたは複数のブロックは、(指示ユニット32を含む)処理回路68、プロセッサ70、無線インターフェース62および/または通信インターフェース60のうちの1つまたは複数によってなど、ネットワークノード16の1つまたは複数のエレメントによって実施され得る。ネットワークノード16は、無線デバイス22への、第1のアップリンクタイムスロットと複数のダウンリンクタイムスロットとを含むタイムスロット設定の送信を引き起こす(ブロックS138)ように設定される。ネットワークノード16は、第1のアップリンクタイムスロット中に、無線デバイス22から、修正された第1のHARQ-ACKコードブックを受信する(ブロックS140)ことであって、修正された第1のHARQ-ACKコードブックが、第1のHARQ-ACKコードブックに関連付けられた第1の複数のHARQ-ACKビットと、第2の複数のHARQ-ACKビットに関連付けられた少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットとを含み、本明細書で説明されるように、第1の複数のHARQ-ACKビットの各々が、それぞれのタイミングパラメータに基づいて、第1のアップリンクタイムスロットにマッピングされ、第2の複数のHARQ-ACKビットの各々が、それぞれのタイミングパラメータに基づいて、複数のダウンリンクタイムスロットのうちのそれぞれのダウンリンクタイムスロットにマッピングされる、修正された第1のHARQ-ACKコードブックを受信する(ブロックS140)ように設定される。
【0113】
1つまたは複数の実施形態によれば、ネットワークノード16は、複数のダウンリンクタイムスロットのうちの第1のダウンリンクタイムスロット上での無線デバイス22への第1のダウンリンク送信を引き起こすことであって、ここで、第1のダウンリンク送信が、第1の複数のHARQ-ACKビットのうちの少なくとも1つに関連付けられる、第1のダウンリンク送信を引き起こすことと、複数のダウンリンクタイムスロットのうちの第2のダウンリンクタイムスロット上での無線デバイス22への第2のダウンリンク送信を引き起こすことであって、ここで、第2のダウンリンク送信が、第2の複数のHARQ-ACKビットのうちの少なくとも1つに関連付けられる、第2のダウンリンク送信を引き起こすこととを行うようにさらに設定される。
【0114】
1つまたは複数の実施形態によれば、それぞれのタイミングパラメータの各々は、第1および第2の複数のHARQ-ACKビットの各々に関連付けられた半永続スケジューリング(SPS)設定の周期性に基づく。
【0115】
1つまたは複数の実施形態によれば、少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットの各々は、最大ディファーラル値よりも小さいそれぞれのディファーラル値を有し、ここで、それぞれのディファーラル値が、それぞれのダウンリンクタイムスロットから第1のアップリンクタイムスロットまでの遅延に関連付けられる。
【0116】
1つまたは複数の実施形態によれば、修正された第1のHARQ-ACKコードブックは、少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットを含み、少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットが、第1のHARQ-ACKコードブックに付加されることと、第1のHARQ-ACKコードブックにプリペンドされることとのうちの少なくとも1つを行われる。
【0117】
1つまたは複数の実施形態によれば、修正された第1のHARQ-ACKコードブックは、少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットに関連付けられたディファードHARQ-ACKコードブックを含み、ディファードHARQ-ACKコードブックが、第1のHARQ-ACKコードブックに付加されることと、第1のHARQ-ACKコードブックにプリペンドされることとのうちの少なくとも1つを行われる。
【0118】
1つまたは複数の実施形態によれば、少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットは、複数のディファードHARQ-ACKビットを含み、ディファードHARQ-ACKコードブックが、複数のディファードHARQ-ACKビットのアグリゲーションを含む。
【0119】
図14は、本開示のいくつかの実施形態による、無線デバイス22における例示的なプロセスのフローチャートである。本明細書で説明される1つまたは複数のブロックは、(修正セットユニット34を含む)処理回路84、プロセッサ86、無線インターフェース82および/または通信インターフェース60のうちの1つまたは複数によってなど、無線デバイス22の1つまたは複数のエレメントによって実施され得る。無線デバイス22は、本明細書で説明されるように、無線デバイス22のために設定されたスロットタイミング値の第1のセットとは異なるスロットタイミング値の修正されたセットを決定する(ブロックS142)ように設定される。無線デバイス22は、本明細書で説明されるように、スロットタイミング値の修正されたセットに基づいて、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)におけるハイブリッド自動再送要求(HARQ)送信のための候補物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)受信のためのオケージョンのセットを決定する(ブロックS144)ように設定される。無線デバイス22は、本明細書で説明されるように、少なくとも、オケージョンの決定されたセットに基づいて、HARQ送信を実施する(ブロックS146)ように設定される。
【0120】
1つまたは複数の実施形態によれば、スロットタイミング値の修正されたセットは、少なくとも、スロットタイミング値の第2のセットとスロットタイミング値の第1のセットとの集合に基づき、スロットタイミング値の第2のセットは、少なくとも、半永続スケジューリング(SPS)設定の周期性に基づく。1つまたは複数の実施形態によれば、スロットタイミング値の修正されたセットは、スロットタイミング値の第1のセットにないスロットタイミング値を含む。1つまたは複数の実施形態によれば、スロットタイミング値の修正されたセットは、少なくとも、実際のディファード半永続スケジューリング(SPS)ハイブリッド自動再送要求(HARQ)ビットに基づく。
【0121】
1つまたは複数の実施形態によれば、処理回路84は、オケージョンのセットに、いくつかの実際のディファード半永続スケジューリング(SPS)HARQビットを付加するようにさらに設定される。1つまたは複数の実施形態によれば、処理回路84は、ダウンリンクSPSがリリースされていなかった場合に同じアップリンクスロット中で送信されたであろう同じSPS設定のための半永続スケジューリング(SPS)ハイブリッド自動再送要求(HARQ)ビットのための知られているビット値を符号化するようにさらに設定される。
【0122】
図15は、ネットワークノード16と通信している無線デバイス22における別の例示的なプロセスのフローチャートである。本明細書で説明される1つまたは複数のブロックは、(修正セットユニット34を含む)処理回路84、プロセッサ86、無線インターフェース82および/または通信インターフェース60のうちの1つまたは複数によってなど、無線デバイス22の1つまたは複数のエレメントによって実施され得る。無線デバイス22は、第1のアップリンクタイムスロットのための第1のHARQ-ACKコードブックを生成する(ブロックS148)ことであって、ここで、第1のHARQ-ACKコードブックが、第1の複数のHARQ-ACKビットを含む、第1のHARQ-ACKコードブックを生成する(ブロックS148)ように設定される。無線デバイス22は、第2の複数のHARQ-ACKビットを決定する(ブロックS150)ことであって、ここで、第2の複数のHARQ-ACKビットの各々が、それぞれのタイミングパラメータに関連付けられ、第2の複数のHARQ-ACKビットの各々が、それぞれのタイミングパラメータに基づいて、複数のダウンリンクタイムスロットのうちのそれぞれのダウンリンクタイムスロットにマッピングされる、第2の複数のHARQ-ACKビットを決定する(ブロックS150)ように設定される。無線デバイス22は、第2の複数のHARQ-ACKビットの少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットに基づいて、第1のHARQ-ACKコードブックを修正する(ブロックS152)ように設定される。無線デバイス22は、本明細書で説明されるように、第1のアップリンクタイムスロット中に、修正された第1のHARQ-ACKコードブックの送信を引き起こす(ブロックS154)ように設定される。
【0123】
1つまたは複数の実施形態によれば、第1の複数のHARQ-ACKビットの各々は、それぞれのタイミングパラメータに関連付けられ、第1の複数のHARQ-ACKビットの各々が、それぞれのタイミングパラメータに基づいて、第1のアップリンクタイムスロットにマッピングされる。
【0124】
1つまたは複数の実施形態によれば、それぞれのタイミングパラメータの各々は、第1および第2の複数のHARQ-ACKビットの各々に関連付けられた半永続スケジューリング(SPS)設定の周期性に基づく。
【0125】
1つまたは複数の実施形態によれば、少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットの各々は、最大ディファーラル値よりも小さいそれぞれのディファーラル値を有し、ここで、それぞれのディファーラル値が、それぞれのダウンリンクタイムスロットから第1のアップリンクタイムスロットまでの遅延に基づいて決定される。
【0126】
1つまたは複数の実施形態によれば、第1のHARQ-ACKコードブックを修正することは、第1のHARQ-ACKコードブックに、選択された少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットを付加することと、第1のHARQ-ACKコードブックに少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットをプリペンドすることとのうちの少なくとも1つを含む。
【0127】
1つまたは複数の実施形態によれば、第1のHARQ-ACKコードブックを修正することは、少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットに基づいて、ディファードHARQ-ACKコードブックを生成することと、以下、すなわち、第1のHARQ-ACKコードブックにディファードHARQ-ACKコードブックを付加することと、第1のHARQ-ACKコードブックにディファードHARQ-ACKコードブックをプリペンドすることとのうちの少なくとも1つとを含む。
【0128】
1つまたは複数の実施形態によれば、少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットは、複数のディファードHARQ-ACKビットを含み、ディファードHARQ-ACKコードブックを生成することが、複数のディファードHARQ-ACKビットをアグリゲートすることを含む。
【0129】
1つまたは複数の実施形態によれば、少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットに基づく第1のHARQ-ACKコードブックの修正することは、少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットに関連付けられた半永続スケジューリング(SPS)設定の周期性に基づいて、少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットを決定することを含む。
【0130】
たとえば、ディファードHARQ送信など、HARQ送信のための修正されたスロットタイミング値のための構成が概述されてきたが、これらの構成、機能およびプロセスについての詳細が、以下のように提供され、ネットワークノード16、無線デバイス22および/またはホストコンピュータ24によって実装され得る。
【0131】
いくつかの実施形態は、たとえば、ディファードHARQ送信など、HARQ送信のための修正されたスロットタイミング値を提供する。本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態は、HARQ-ACKフィードバック送信が、サブスロット中の、または14個のシンボル未満の持続時間をもつスロット中のものであるか、あるいはサブスロット設定に関連付けられる場合に等しく適用可能である。以下で説明される1つまたは複数の無線デバイス22機能は、処理回路84、プロセッサ86、無線インターフェース82、修正セットユニット34などのうちの1つまたは複数によって実施され得る。以下で説明される1つまたは複数のネットワークノード16機能は、処理回路68、プロセッサ70、無線インターフェース62、指示ユニット32などのうちの1つまたは複数によって実施され得る。
【0132】
以下の実施形態は、SPS HARQ-ACKディファーラルがイネーブルにされた場合、無線デバイス22が、スロットnU中でPUCCHにおいて対応するHARQ-ACK情報をそれについて送信することができる、候補PDSCH受信のためのオケージョンのセットを無線デバイス22がどのように決定するかに関する。1つまたは複数の実施形態は、3GPP TS 38.213のセクション9.1.2.1中の仕様に対して行われるいくつかの変更に対応し得る。
【0133】
スロットタイミング値K1の修正されたセットに基づく、無線デバイス22がスロットnU中でPUCCHにおいて対応するHARQ-ACK情報をそれについて送信する、候補PDSCH受信のためのオケージョンのセットの決定。
非限定的な一実施形態では、無線デバイス22が、スロットnU中でPUCCHにおいて対応するHARQ-ACK情報をそれについて送信することができる、候補PDSCH受信のためのオケージョンのセットの決定は、修正されたセットが、設定された値のセット中に以前はなかった新しいK1値を含むような、アクティブなUL帯域幅パート(BWP)に関連付けられたスロットタイミング値K1の修正されたセットに基づく。
【0134】
非限定的な一実施形態では、無線デバイス22が、スロットnU中でPUCCHにおいて対応するHARQ-ACK情報をそれについて送信することができる、候補PDSCH受信のためのオケージョンのセットを決定する際に、無線デバイス22は、スロットnU中で送信される可能なディファードSPS HARQ-ACKに対応するK1値の第2のセットを決定する。次いで、スロットタイミング値K1の修正されたセットが、第2のセットと、設定されたスロットタイミング値K1のセットとの集合によって決定される。
【0135】
上記の実施形態では、無線デバイス22は、スロットnU中で送信される可能なディファードSPS HARQ-ACKに対応するK1値の第2のセットを決定し、ここで、第2のセット中の値は、ディファーラルについて許容される最小値よりも小さくなく、換言すれば、K1+Kdef、minであり、ディファーラルについて許容される最大値よりも大きくなく、換言すれば、K1+Kdef、maxであり、ここで、Kdef、minおよびKdef、maxは、元のK1値からのディファーラルによる、最小および最大の許容される追加のスロットオフセット値である。
【0136】
上記の実施形態では、無線デバイス22は、スロットnU中で送信される可能なディファードSPS HARQ-ACKに対応するK1値の第2のセットを決定し、ここで、値は、設定されたスロットタイミング値K1のセット中の最小値よりも小さくなく、および/または設定されたスロットタイミング値K1のセット中の最大値よりも大きくない。
【0137】
上記の実施形態では、スロットnU中で送信される可能なディファードSPS HARQ-ACKに対応するK1値の第2のセットは、K1値を含んでおらず、これは、スロットnU-K1中のPDSCH時間リソースの少なくとも1つシンボルを、スロット中の設定されたULシンボルと重複させる。
【0138】
たとえば、無線デバイス22は、サービングセルのためにDCIフォーマットについてPDCCHを監視するように設定され、ここで、K
1のセットが、{1、2、4、6}であるようにdl-DataToUL-ACKによって提供される、換言すれば、設定されたスロットタイミング値K1のセットが、{1、2、4、6}であると仮定し、SPS HARQ-ACKディファーラルK
1+K
defについて許容される最大タイミング値は、8スロットであると仮定する。
図16は、無線デバイス22が、スロットn
U中で送信される可能なディファードSPS HARQ-ACKに対応するK1値の第2のセットをどのように決定し得るかのダイヤグラムである。スロットn
u中のディファードSPS ANは、スロットn
u-1、n
u-2、...、n
u-8のうちのいずれかの中でSPS PDSCHに対応することがあるので、K1値の第2のセットは、{1、2、3、4、7、8}である。値5および6がセットから除外される理由は、スロットn
u-5およびn
u-6が、SPS PDSCH送信のために有効でないULスロットに対応するからであることに留意されたい。最後に、第2のセットと、設定されたスロットタイミング値K1のセットとの集合によって、スロットタイミング値K1の修正されたセットは、{1、2、3、4、6、7、8}であると決定される。
【0139】
別の例では、無線デバイス22は、サービングセルのためにDCIフォーマットについてPDCCHを監視するように設定され、ここで、K
1のセットが、{1、2、4、6}であるようにdl-DataToUL-ACKによって提供される、換言すれば、設定されたスロットタイミング値K1のセットが、{1、2、4、6}であると仮定し、SPS HARQ-ACKディファーラルK
1+K
defについて許容される最大タイミング値は、6スロット、換言すれば、K
1値の設定されたセット中の最大値に等しいと仮定する。
図16は、無線デバイス22が、スロットn
U中で送信される可能なディファードSPS HARQ-ACKに対応するK1値の第2のセットをどのように決定するかを図示する。スロットn
u中のディファードSPS ANは、スロットn
u-1、n
u-2、...、n
u-6のうちのいずれかの中でSPS PDSCHに対応することがあるので、K
1値の第2のセットは、{1、2、3、4}である。値5および6がセットから除外される理由は、スロットn
u-5およびn
u-6が、SPS PDSCH送信のために有効でないULスロットに対応するからであることに留意されたい。最後に、第2のセットと、設定されたスロットタイミング値K1のセットとの集合によって、スロットタイミング値K1の修正されたセットは、{1、2、3、4、6}であると決定される。
【0140】
また別の例では、無線デバイス22は、サービングセルのためにDCIフォーマットについてPDCCHを監視するように設定され、ここで、K
1のセットが、{1、2、4、6}であるようにdl-DataToUL-ACKによって提供される、換言すれば、設定されたスロットタイミング値K1のセットが、{1、2、4、6}であると仮定し、SPS HARQ-ACKディファーラルK
1+K
defについて許容される最大タイミング値は、6スロット、換言すれば、K
1値の設定されたセット中の最大値に等しいと仮定する。
図17は、WD22が、スロットn
U中で送信される可能なディファードSPS HARQ-ACKに対応するK1値の第2のセットをどのように決定し得るかを図示する例である。この例は、SPS HARQ-ACKが、代わりにスロットn
u-1(次の利用可能なULスロット)にディファーされたであろうという理由から、ディファードSPS HARQ-ACKのいずれも、スロットn
u中で送信されることを予想しない。これにより、K
1値の第2のセットは、空セットであるにすぎない。最後に、第2のセットと、設定されたスロットタイミング値K1のセットとの集合によって、スロットタイミング値K1の修正されたセットは、{1、2、4、6}であると決定される。
【0141】
非限定的な一実施形態では、無線デバイス22が、スロットnU中でPUCCHにおいて対応するHARQ-ACK情報をそれについて送信することができる、候補PDSCH受信のためのオケージョンのセットを決定する際に、無線デバイス22は、SPS設定の周期性を考慮に入れることによって、スロットnU中で送信される可能なディファードSPS HARQ-ACKに対応するK1値の第2のセットを決定する。次いで、スロットタイミング値K1の修正されたセットが、第2のセットと、設定されたスロットタイミング値K1のセットとの集合によって決定される。
【0142】
たとえば、2スロットのSPS期間に従う、1つおきのDLスロット(スロットn
u-8、n
u-4、n
u-2、...)中にSPS設定のSPSオケージョンがある、
図18中の例を考察する。設定されたスロットタイミング値K1のセットは、{1、2、4、6}であると仮定し、SPS HARQ-ACKディファーラルK
1+K
defについて許容される最大タイミング値は、8スロットであると仮定する。スロットn
u中のディファードSPS ANは、スロットn
u-2、n
u-4、およびn
u-8のうちのいずれかの中でSPS PDSCHに対応することがあるので、K
1値の第2のセットは、{2、4、8}である。ここで、SPS設定の周期性を考慮に入れた、スロットn
U中で送信される可能なディファードSPS HARQ-ACKに対応する可能なK
1値のみが含まれることに留意されたい。最後に、第2のセットと、設定されたスロットタイミング値K1のセットとの集合によって、スロットタイミング値K1の修正されたセットは、{1、2、4、6、8}であると決定される。
【0143】
非限定的な一実施形態では、設定されたスロットタイミング値のセットが、すべての連続する値を含んでいないとき、修正されたセットは、修正されたセットが、設定されたスロットタイミング値のセット中の最小値と、SPS HARQ-ACKディファーラルについて許容される最大タイミング値との間の消失したK
1値を含めることによって、すべての連続する値を含んでいるように、形成される。たとえば、
図19は、設定されたスロットタイミング値K1のセットが{1、2、4、6}であり、SPS HARQ-ACKディファーラルK
1+K
defについて許容される最大タイミング値が8スロットであると仮定された、ダイヤグラムである。その場合、スロットタイミング値K1の修正されたセットは、{1、2、3、4、5、6、7、8}であるように形成され、ここで、値3、5、7、および8が追加され、たとえば、3、5、7および8が「消失したK
1値」であった。
【0144】
上記の実施形態の1つのバージョンでは、修正されたセットへの追加されたK1値は、スロットnU-K1中のPDSCH時間リソースの少なくとも1つのシンボルが、スロット中の設定されたULシンボルと重複する場合、除外される。
【0145】
たとえば、
図20は、設定されたスロットタイミング値K1のセットが{1、2、4、6}であり、SPS HARQ-ACKディファーラルK
1+K
defについて許容される最大タイミング値が8スロットであると仮定された、ダイヤグラムである。この例におけるスロットn
U-5は、DL送信について有効でないULスロットであるので、値K
1=5は、スロットタイミング値K
1の修正されたセットから除外される。すなわち、スロットタイミング値K
1の修正されたセットは、{1、2、3、4、6、7、8}であるように形成され、ここで、値3、7、および8が追加される。すなわち、無効な「消失したK
1値」は、修正されたセットに追加されない。
【0146】
別の実施形態では、繰返しを伴うSPSが、考慮に入れられる。所与のSPS設定について、繰返しの回数
は、sps-Configにおけるpdsch-AggregationFactor-r16によって、またはpdsch-AggregationFactor-r16がsps-Configに含まれない場合、pdsch-configにおけるpdsch-AggregationFactorによって提供される。繰返しの回数
>1を用いて、所与のSPS設定について、ディファードHARQ-ACKビットのセットは、最後のSPS PDSCH繰返しが送信されるべきであるスロットに従う。これは、最後のSPS PDSCH繰返しがキャンセルされる場合でも、適用される。概して、SPS PDSCH送信はキャンセルされ得、無線デバイス22は、さまざまな理由で、たとえば、TDDパターンにおけるDLシンボルまたはDLスロットと重複することにより、または別のSPS設定との衝突により、受信することを予想されない。これは、スロットn
uにディファーされたSPS HARQ-ACKの例のダイヤグラムである
図21中の例を用いて図示されており、ここで、SPS PDSCHに、繰返しが設定される。
【0147】
別の実施形態では、2つ以上のSPS設定がアクティブ化される。この場合、同じスロットnuにディファーされた、各設定のためのディファードSPS HARQ-ACKは、スロットnu中での送信のために無線デバイス22によってなど、アグリゲートされる。
【0148】
2つ以上のSPS設定がアクティブ化されたとき、異なる設定に属する2つまたはそれ以上のSPS送信が重複し、いくつかのSPS送信がドロップされることが起こり得る。異なる設定の衝突するSPS送信のドロッピングは、スロットごとに実施される。各SPS設定のための(ディファードHARQ-ACKを含む)送信されるべきHARQ-ACKは、送信のためにアグリゲートされる。
図22は、スロットnuにディファーされたSPS HARQ-ACKの例のダイヤグラムであり、ここで、複数のSPS設定がアクティブであり、SPS設定#1が、繰返しを伴うPDSCHを有する。
【0149】
実際のディファードSPS HARQ-ACKビットに基づく、無線デバイス22が、スロットnU中でPUCCHにおいて対応するHARQ-ACK情報をそれについて送信する、候補PDSCH受信のためのオケージョンのセットの決定。
例示的な一実施形態に関して上記で論じられたように、無線デバイス22は、スロットタイミング値K1の修正されたセットに基づいて、無線デバイス22がスロットnu中でPUCCHにおいて対応するHARQ-ACK情報をそれについて送信することができる、候補PDSCH受信のためのオケージョンのセットを決定する。そうすることによって、候補PDSCH受信のためのオケージョンのセットは、PDSCHを動的にスケジュールするためのものを含む、拡張されたセット中の各K1値に対応するすべてのTDRAエントリが考慮されるので、SPS PDSCHオケージョンに必ずしも対応するとは限らないいくつかのPDSCHオケージョンを含み得る。これは、HARQ-ACKコードブックにいくつかの冗長ビットがあり得ることを暗示する。
【0150】
セクションの実施形態では、実際のディファードSPS HARQ-ACKビットに基づいて、無線デバイス22が、スロットnU中でPUCCHにおいて対応するHARQ-ACK情報をそれについて送信する、候補PDSCH受信のためのオケージョンのセットを決定する方法が説明される。本明細書で説明される1つまたは複数の実施形態は、コードブックにおける追加の冗長性が回避され得ることを保証するのを助ける。
【0151】
非限定的な一実施形態では、無線デバイス22は、最初に、既存のプロシージャに従うアクティブなUL BWPに関連付けられたスロットタイミング値K1の設定されたセットに基づいて、無線デバイス22が、スロットnU中でPUCCHにおいて対応するHARQ-ACK情報をそれについて送信することができる、候補PDSCH受信のためのオケージョンのセットを決定する。SPS-HARQ-ACKディファーラルがイネーブルにさた場合、オケージョンの決定されたセット、またはタイプ1 HARQ-ACKコードブックは、スロットnU中で送信されるべきいくつかの実際のディファードSPS HARQ-ACKビットを付加またはプリペンドすることによってさらに拡張される。
【0152】
上記の実施形態の1つのバージョンでは、オケージョンのセット、またはタイプ1 HARQ-ACKコードブックは、スロットnU中で送信されるいくつかの実際のディファードSPS HARQ-ACKビットを付加またはプリペンドすることによって拡張され、ここで、スロットnU中の実際のディファードSPS HARQ-ACKビットは、以下、すなわち、
-設定されたTDDパターン、
-ディファーラルを受けるSPS設定の周期性、
-ディファードSPS HARQ-ACKのための無効なシンボル/スロットの設定、
-他の設定されたSPS設定の無線リソース制御(RRC)設定、
-他のアクティブ化されたSPS設定のRRC設定、ならびに
-ULおよびDLスロットのSCS
のうちの1つまたは複数に基づいて決定される。
【0153】
一実施形態では、タイプ-2コードブックにおいてディファーラルHARQ-ACKビットを付加(またはプリペンド)するプロシージャは、タイプ-2コードブックにおけるSPSのHARQ-ACKの付加プロシージャと同様であり得る。
-タイプ-2コードブックにおいて、それは、2つのアタッチメントと見なされ得、ここで、第1の付加されたアタッチメントは、動的PDSCHのHARQ-ACKを含んでおり、第2の/付加されたアタッチメントにおいて、それは、SPSのPDSCHのHARQ-ACKを含んでいる。
-それゆえに、同じプロシージャを使用して、コードブックアタッチメントが構築されるが、ディファードHARQ-ACKビットのみを含んでおり、そのコードブックアタッチメントは、既存のタイプ-1コードブックに付加されるか、または既存のタイプ-1コードブックにプリペンドされる。
【0154】
一実施形態では、ディファードHARQ-ACKビットは、以下、すなわち、
-送信されるPDSCHの昇/降順、
-送信されるPDSCHの最後の繰返しの昇/降順、
-送信されるPDSCHの最初の繰返しの昇/降順、
-HPNの昇/降順、
-PDSCH/HPNのキャリアの昇/降順、
-タイプ-2コードブックのためのRel-16におけるSPS HARQ-ACKのために利用される順序付けルール、および
-上記の非限定的な組合せ
のうちの1つまたは複数に従ってタイプ-1コードブックにおいて(付加された/プリペンドされた)アタッチメント内に構成され得る。
【0155】
一実施形態では、HARQ-ACKビットは、付加/プリペンドされず、そうではなく、以下のルールが利用され得る。
-スロットn
uを指すすべてのPDSCHのHARQ-ACKは、それがディファーされたのか、ディファーされていないのかにかかわらず、
図19および
図20に図示されているように、(PDSCHとスロットn
uとの間のギャップを受けて)相応にK1を割り振られる。
〇既存の3GPP Rel-16タイプ-1コードブック構築プロシージャに基づいて、コードブックが構築される。
【0156】
別の実施形態では、SPS設定のためのディファードHARQ-ACKは、HARQ-ACKのディファーリングを引き起こした、ディファーラルスロット範囲内のDLスロットの各々についてアグリゲートされる。たとえば、
図22の例に図示されているように、いくつかのHARQ-ACKビットは、PDSCH-to-HARQ_feedbackタイミングインジケータによりDLスロット{n
u-4、n
u-3、n
u-2、n
u-1}にマッピングされるが、これらのHARQ-ACKビットは、これらのスロットがDLスロットであるので、送信され得ない。これらのDLスロットにマッピングされたHARQ-ACKは、スロットn
u中でPUCCHまたはPUSCHによって搬送されるべきであると決定される。次いで、4つのDLスロットの各々にマッピングされたSPS PDSCH HARQ-ACK、すなわち、(1)スロットn
u-4にマッピングされたHARQ-ACKビット、(2)スロットn
u-3にマッピングされたHARQ-ACKビット、(3)スロット{n
u-2、n
u-1}にマッピングされた非HARQ-ACKビットは、ディファードSPS PDSCH HARQ-ACKコードブックを編成するために、収集および連結される。最後に、ディファードSPS PDSCH HARQ-ACKコードブックは、送信のために、スロットn
uに通常マッピングされるHARQ-ACKコードブック(すなわち、非ディファードHARQ-ACKコードブック)に付加される。
【0157】
例として、ディファードSPS PDSCH HARQ-ACKコードブックは、以下の擬似コードを使用して構築され得る。
**************************************************************
無線デバイス22に設定されるサービングセルの数に
をセットする
サービングセルcについて無線デバイス22に設定されるSPS PDSCH設定の数に
をセットする
現在のアップリンクスロットインデックスをn
uであるとして、
j=0-HARQ-ACK情報ビットインデックスをセットする
K=K
def、maxをセットする
K>=K
def、minの間
スロット(n
u-K)が、ダウンリンク送信のために指定され、スロット(n
u-K)にマッピングされたSPS PSCH HARQ-ACKビットが、送信されなかった場合、SPS PDSCH受信のために、以下のように、スロット(n
u-K)にマッピングされたHARQ-ACKビットを収集する
PUCCH上に多重化されたHARQ-ACK情報を用いるサービングセルc上でのSPS PDSCH受信のためのDLスロットの数に
をセットする
c=0-サービングセルインデックスをセットする:より低いインデックスは、対応するセルのより低いRRCインデックスに対応する
s=0-SPS PDSCH設定インデックスをセットする:より低いインデックスは、対応するSPS設定のより低いRRCインデックスに対応する
n
D=0-スロットインデックスをセットする
{
無線デバイス22が、もしあれば[3GPP TS 38.214]に従って、あるいは[3GPP TS 38.214]によるスロット中でのPDSCH受信の回数についての無線デバイス22能力に基づいて、あるいはtdd-UL-DL-ConfigurationCommonによって、またはtdd-UL-DL-ConfigurationDedicatedによってアップリンクと指し示されたシンボルのセットと重複することにより、重複するSPS PDSCHの間のスロット中で受信されることを必要とされないSPS PDSCHを除外して、サービングセルc上でSPS PDSCH設定sのためにスロット
からスロットn
DまでSPS PDSCHを受信するように設定され、ここで、
が、sps-Configにおけるpdsch-AggregationFactor-r16によって、またはpdsch-AggregationFactor-r16がsps-Configに含まれない場合、pdsch-configにおけるpdsch-AggregationFactorによって提供され、
SPS PDSCHのためのHARQ-ACK情報が、スロット(n
u-K)のPUCCHに関連付けられる
}の場合
このSPS PDSCH受信のための
=HARQ-ACK情報ビット
j=j+1;
n
D=n
D+1;
の場合、終了
s=s+1;
の間、終了
c=c+1;
の間、終了
K=K-1
の間、終了
終了
**************************************************************
【0158】
同じ原理が、以下の変形形態をカバーするために拡張され得る。
(a)ケース1:スロットが、部分的にアップリンク送信のためのものであり、部分的にダウンリンク送信のためのものである。その場合、HARQ-ACKビットは、HARQ-ACKを搬送するPUCCHがDLシンボルと一致する場合のみ、ディファーされる。HARQ-ACKビットは、HARQ-ACKを搬送するPUCCHがULシンボルと一致する場合、ディファーラルなしに送信される。
(b)ケース2:ULスロットおよびDLスロットが、ULおよびDLのために使用される異なるSCSにより、異なる持続時間を有する場合、プロシージャは、これを考慮に入れるように修正される。たとえば、(Kdef、min、Kdef、max)による、ディファーされたHARQ-ACKビットの範囲は、ULスロット持続時間を使用してカウントされる。それらを搬送するPUCCHにおいてディファーされたHARQ-ACKビットは、DLシンボルと衝突する。
【0159】
HARQ-ACKディファーラルのためのDL SPSリリースの確認応答
DL SPS設定が、DCIによってリリースされたとき、対応するDL SPSのためのHARQビットは、リリースを確認応答するために使用される。このビットが、同じ設定のための後のDL SPS送信のためのHARQフィードバックを含んでいるであろうULスロットにディファーされた場合、その送信が、キャンセルされなかった場合、無線デバイス22が、DL SPSリリースを含んでいるPDCCHを逃した場合、無線デバイス22とネットワークノード16との間のコードブックサイズ不整合があり得る。ネットワークノード16は、リリース指令までのみのHARQフィードバックを予想し、その一方で、無線デバイス22は、送信されたと無線デバイス22が考える後のDL SPSにも対応するHARQフィードバックを送信する。
【0160】
図23は、SPSリリースおよびディファーラルを伴う、無線デバイス22とネットワークノード16との間のHARQコードブック不整合の例のダイヤグラムである。DL SPSリリースがない場合、SPS2、SPS3、SPS4、およびSPS5のためのHARQフィードバックは、すべて、指し示されたULスロット中でディファーされ、送信される。ここで、ネットワークノード16は、最後の送信されるDL SPSがSPS3であるように、DL SPSをリリースすると仮定する。その場合、SPS4に対応するHARQビット(SPS4_AN)は、(
図23中でRel_ANによって表されている)リリースされたものを確認応答するビットで置き換えられる。無線デバイス22が、DL SPSリリース指令を含んでいているPDCCHを逃した場合、無線デバイス22は、(送信されたと無線デバイス22が信じるSPS2、SPS3、SPS4、およびSPS5に対応する)このDL SPS設定のための4ビットを報告する。ネットワークノード16が、3ビット(SPS2、SPS3およびリリース確認応答)のためのHARQフィードバックのみを予想するので、コードブックは、不整合なサイズを有し、ネットワークノード16は、HARQフィードバックを復号することが可能でない。
【0161】
一実施形態では、不整合問題は、DL SPSがリリースされなかった場合、同じULスロット中で送信されたであろう同じSPS設定のためのDL SPS PDSCHに対応するHARQビットのための知られているビット値を無線デバイス22が符号化することによって緩和される。
図23の例では、これは、無線デバイス22が、HARQコードブックにおける4ビット、すなわち、送信されたSPS2およびSPS#に対応する2ビットと、DL SPSのリリースを確認応答する1ビットと、コードブックサイズを、DL SPSリリースが送信されなかった場合のそのサイズに整合させるために使用される1つの知られているビットとを符号化することを意味する。
【0162】
この実施形態の1つのバージョンでは、未送信SPSに対応する知られているビットは、1にセットされる。これは、無線デバイス22が、ランダムノイズ、または別の無線デバイス22を対象とする送信を復号し、無線デバイス22がこれを成功した送信と解釈する見込みが、極めて小さいので、ネットワークノード16における混乱の見込みを減少させる。
【0163】
いくつかの例
例A1. 無線デバイス(WD)22と通信するように設定されたネットワークノード16であって、ネットワークノード16が、
無線デバイス22のためのスロットタイミング値の第1のセットを指し示すことと、
少なくとも、スロットタイミング値の第1のセットとは異なるスロットタイミング値の修正されたセットに基づく物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)におけるハイブリッド自動再送要求(HARQ)送信のための候補物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)受信のためのオケージョンのセットに基づいて、HARQ送信を受信することと
を行うように設定され、および/またはそのように設定された無線インターフェースを備え、および/またはそのように設定された処理回路を備える、ネットワークノード16。
例A2. スロットタイミング値の修正されたセットが、少なくとも、スロットタイミング値の第2のセットとスロットタイミング値の第1のセットとの集合に基づき、スロットタイミング値の第2のセットが、少なくとも、半永続スケジューリング(SPS)設定の周期性に基づく、例A1に記載のネットワークノード16。
例A3. スロットタイミング値の修正されたセットが、スロットタイミング値の第1のセットにないスロットタイミング値を含む、例A1に記載のネットワークノード16。
例A4. スロットタイミング値の修正されたセットが、少なくとも、実際のディファード半永続スケジューリング(SPS)ハイブリッド自動再送要求(HARQ)ビットに基づく、例A1に記載のネットワークノード16。
例A5. 処理回路が、オケージョンのセットに付加された、いくつかの実際のディファード半永続スケジューリング(SPS)HARQビットを受信するようにさらに設定された、例A4に記載のネットワークノード16。
例A6. 処理回路が、ダウンリンクSPSがリリースされていなかった場合に同じアップリンクスロット中で送信されたであろう同じSPS設定のための半永続スケジューリング(SPS)ハイブリッド自動再送要求(HARQ)ビットのための符号化された知られているビット値を受信するようにさらに設定された、例A1に記載のネットワークノード16。
例B1. ネットワークノード16において実装される方法であって、方法が、
無線デバイス22のためのスロットタイミング値の第1のセットを指し示すことと、
少なくとも、スロットタイミング値の第1のセットとは異なるスロットタイミング値の修正されたセットに基づく物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)におけるハイブリッド自動再送要求(HARQ)送信のための候補物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)受信のためのオケージョンのセットに基づいて、HARQ送信を受信することと
を含む、方法。
例B2. スロットタイミング値の修正されたセットが、少なくとも、スロットタイミング値の第2のセットとスロットタイミング値の第1のセットとの集合に基づき、スロットタイミング値の第2のセットが、少なくとも、半永続スケジューリング(SPS)設定の周期性に基づく、例B1に記載の方法。
例B3. スロットタイミング値の修正されたセットが、スロットタイミング値の第1のセットにないスロットタイミング値を含む、例B1に記載の方法。
例B4. スロットタイミング値の修正されたセットが、少なくとも、実際のディファード半永続スケジューリング(SPS)ハイブリッド自動再送要求(HARQ)ビットに基づく、例B1に記載の方法。
例B5. オケージョンのセットに付加された、いくつかの実際のディファード半永続スケジューリング(SPS)HARQビットを受信することをさらに含む、例B4に記載の方法。
例B6. ダウンリンクSPSがリリースされていなかった場合に同じアップリンクスロット中で送信されたであろう同じSPS設定のための半永続スケジューリング(SPS)ハイブリッド自動再送要求(HARQ)ビットのための符号化された知られているビット値を受信することをさらに含む、例B1に記載の方法。
例C1. ネットワークノード16と通信するように設定された無線デバイス22(WD)であって、WDが、
無線デバイス22のために設定されたスロットタイミング値の第1のセットとは異なるスロットタイミング値の修正されたセットを決定することと、
スロットタイミング値の修正されたセットに基づいて、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)におけるハイブリッド自動再送要求(HARQ)送信のための候補物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)受信のためのオケージョンのセットを決定することと、
少なくとも、オケージョンの決定されたセットに基づいて、HARQ送信を実施することと
を行うように設定され、ならびに/あるいはそのように設定された無線インターフェースおよび/または処理回路を備える、無線デバイス22(WD)。
例C2. スロットタイミング値の修正されたセットが、少なくとも、スロットタイミング値の第2のセットとスロットタイミング値の第1のセットとの集合に基づき、スロットタイミング値の第2のセットが、少なくとも、半永続スケジューリング(SPS)設定の周期性に基づく、例C1に記載のWD。
例C3. スロットタイミング値の修正されたセットが、スロットタイミング値の第1のセットにないスロットタイミング値を含む、例C1に記載のWD。
例C4. スロットタイミング値の修正されたセットが、少なくとも、実際のディファード半永続スケジューリング(SPS)ハイブリッド自動再送要求(HARQ)ビットに基づく、例C1に記載のWD。
例C5. 処理回路が、オケージョンのセットに、いくつかの実際のディファード半永続スケジューリング(SPS)HARQビットを付加するようにさらに設定された、例C4に記載のWD。
例C6. 処理回路が、ダウンリンクSPSがリリースされていなかった場合に同じアップリンクスロット中で送信されたであろう同じSPS設定のための半永続スケジューリング(SPS)ハイブリッド自動再送要求(HARQ)ビットのための知られているビット値を符号化するようにさらに設定された、例C1に記載のWD。
例D1. 無線デバイス22(WD)において実装される方法であって、方法が、
無線デバイス22のために設定されたスロットタイミング値の第1のセットとは異なるスロットタイミング値の修正されたセットを決定することと、
スロットタイミング値の修正されたセットに基づいて、物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)におけるハイブリッド自動再送要求(HARQ)送信のための候補物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)受信のためのオケージョンのセットを決定することと、
少なくとも、オケージョンの決定されたセットに基づいて、HARQ送信を実施することと
を含む、方法。
例D2. スロットタイミング値の修正されたセットが、少なくとも、スロットタイミング値の第2のセットとスロットタイミング値の第1のセットとの集合に基づき、スロットタイミング値の第2のセットが、少なくとも、半永続スケジューリング(SPS)設定の周期性に基づく、例D1に記載の方法。
例D3. スロットタイミング値の修正されたセットが、スロットタイミング値の第1のセットにないスロットタイミング値を含む、例D1に記載の方法。
例D4. スロットタイミング値の修正されたセットが、少なくとも、実際のディファード半永続スケジューリング(SPS)ハイブリッド自動再送要求(HARQ)ビットに基づく、例D1に記載の方法。
例D5. オケージョンのセットに、いくつかの実際のディファード半永続スケジューリング(SPS)HARQビットを付加することをさらに含む、例D4に記載の方法。
例D6. ダウンリンクSPSがリリースされていなかった場合に同じアップリンクスロット中で送信されたであろう同じSPS設定のための半永続スケジューリング(SPS)ハイブリッド自動再送要求(HARQ)ビットのための知られているビット値を符号化することをさらに含む、例D1に記載の方法。
【0164】
当業者によって諒解されるように、本明細書で説明される概念は、方法、データ処理システム、コンピュータプログラム製品および/または実行可能なコンピュータプログラムを記憶したコンピュータストレージ媒体として具現され得る。したがって、本明細書で説明される概念は、全体的にハードウェアの実施形態、全体的にソフトウェアの実施形態、またはソフトウェアの態様とハードウェアの態様とを組み合わせた実施形態の形態をとり得、すべて本明細書において一般的に「回路」または「モジュール」と呼ばれる。本明細書で説明される任意のプロセス、ステップ、アクションおよび/または機能性は、対応するモジュールによって実施され、および/または対応するモジュールに関連付けられ得、そのモジュールは、ソフトウェアおよび/またはファームウェアおよび/またはハードウェアにおいて実装され得る。さらに、本開示は、コンピュータによって実行され得る、媒体内に具現されたコンピュータプログラムコードを有する有形のコンピュータ使用可能なストレージ媒体上のコンピュータプログラム製品の形態をとり得る。ハードディスク、CD-ROM、電子ストレージデバイス、光ストレージデバイス、または磁気ストレージデバイスを含む任意の好適な有形のコンピュータ可読媒体が利用され得る。
【0165】
いくつかの実施形態が、方法、システムおよびコンピュータプログラム製品のフローチャート図示および/またはブロック図を参照しながら本明細書で説明された。フローチャート図示および/またはブロック図の各ブロック、ならびにフローチャート図示および/またはブロック図におけるブロックの組合せが、コンピュータプログラム命令によって実装され得ることが理解されよう。これらのコンピュータプログラム命令は、(それにより専用コンピュータを作成するための)汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサに提供されてマシンを生成し、それにより、命令は、コンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサを介して実行し、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックにおいて指定されている機能/行為を実装するための手段を作成する。
【0166】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理装置に対して特定の様式で機能するように指令することができるコンピュータ可読メモリまたはストレージ媒体に記憶されてもよく、それにより、コンピュータ可読メモリに記憶された命令は、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックにおいて指定されている機能/行為を実装する命令手段を含む製造物を生成する。
【0167】
コンピュータプログラム命令はまた、コンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理装置にロードされて、一連の動作ステップをコンピュータまたは他のプログラム可能な装置上で実施させてコンピュータ実装されたプロセスを生成し、それにより、コンピュータまたは他のプログラム可能な装置上で実行する命令が、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックにおいて指定されている機能/行為を実装するためのステップを提供することができる。
【0168】
ブロック中で言及される機能/行為は、動作の図示中で言及される順序から外れて行われ得ることを理解されたい。たとえば、連続して示されている2つのブロックは、関わる機能性/行為に応じて、実際には実質的に並行して実行されてもよく、またはブロックはときには逆順で実行されてもよい。図のうちのいくつかは、通信の主要な方向を示すために通信経路上に矢印を含むが、通信は、描かれている矢印の反対方向に行われ得ることを理解されたい。
【0169】
本明細書で説明される概念の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードは、Python、Java(登録商標)またはC++などのオブジェクト指向プログラミング言語で書かれてもよい。しかしながら、本開示の動作を実行するためのコンピュータプログラムコードはまた、「C」プログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語で書かれてもよい。プログラムコードは、完全にユーザのコンピュータ上で、部分的にユーザのコンピュータ上で、スタンドアロン型のソフトウェアパッケージとして、部分的にユーザのコンピュータ上および部分的にリモートコンピュータ上で、または完全にリモートコンピュータ上で実行してもよい。後者のシナリオでは、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(LAN)または広域ネットワーク(WAN)を通じてユーザのコンピュータに接続されてもよく、または接続は、(たとえば、インターネットサービスプロバイダを使用してインターネットを通じて)外部コンピュータに対してなされてもよい。
【0170】
多くの異なる実施形態が、上記の説明および図面に関連して本明細書で説明された。これらの実施形態のあらゆる組合せおよび下位組合せを逐語的に説明し図示することは過度に反復的で不明瞭となることが理解されよう。したがって、すべての実施形態は、任意のやり方および/または組合せで結合され得、本明細書は、図面を含めて、本明細書で説明される実施形態の、およびそれらを作り使用する様式およびプロセスのすべての組合せおよび下位組合せの完全に書かれた説明を構成すると解されるものとし、任意のそのような組合せまたは下位組合せに対する権利をサポートするものとする。
【0171】
前述の説明において使用されることがある略語は、以下を含む。
略語 説明
BWP 帯域幅パート
CC コンポーネントキャリア
CCE 制御チャネルエレメント
CSI チャネル状態情報
DCI ダウンリンク制御情報
DL ダウンリンク
FDM 周波数分割多重
HARQ-ACK ハイブリッド自動再送要求確認応答
PDCCH 物理ダウンリンク制御チャネル
PDSCH 物理ダウンリンク共有チャネル
PUCCH 物理アップリンク制御チャネル
PUSCH 物理アップリンク共有チャネル
SPS 半永続スケジューリング
SR スケジューリング要求
TDM 時分割多重
TDD 時分割複信
TDRA 時間領域リソース割り振り
TRP 送受信ポイント
UCI アップリンク制御情報
UL アップリンク
URLLC 超高信頼性低レイテンシ通信
【0172】
本明細書で説明された実施形態は、上記で本明細書に具体的に示され、説明されたものに限定されないことが、当業者によって諒解されよう。加えて、陳述が、それとは反対に上記で行われない限り、添付の図面のすべてが一定の縮尺であるとは限らないことに留意されたい。以下の特許請求の範囲の記載範囲から逸脱することなく、上記の教示に照らしてさまざまな変更形態および変形形態が可能である。
【手続補正書】
【提出日】2024-02-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークノード(16)と通信するように設定された無線デバイス(22)によって実装される方法であって、前記方法は、
第1のアップリンクタイムスロットのための第1のHARQ-ACKコードブックを生成する(S148)ことであって、前記第1のHARQ-ACKコードブックが、第1の複数のHARQ-ACKビットを含む、第1のHARQ-ACKコードブックを生成する(S148)ことと、
第2の複数のHARQ-ACKビットを決定する(S150)ことであって、前記第2の複数のHARQ-ACKビットの各々が、それぞれのタイミングパラメータに関連付けられ、前記第2の複数のHARQ-ACKビットの各々が、前記それぞれのタイミングパラメータに基づいて、複数のダウンリンクタイムスロットのうちのそれぞれのダウンリンクタイムスロットにマッピングされる、第2の複数のHARQ-ACKビットを決定する(S150)ことと、
前記第2の複数のHARQ-ACKビットの少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットに基づいて、前記第1のHARQ-ACKコードブックを修正する(S152)ことと、
前記第1のアップリンクタイムスロット中に、前記修正された第1のHARQ-ACKコードブックの送信を引き起こす(S154)ことと
を含む、方法。
【請求項2】
前記第1の複数のHARQ-ACKビットの各々が、それぞれのタイミングパラメータに関連付けられ、前記第1の複数のHARQ-ACKビットの各々が、前記それぞれのタイミングパラメータに基づいて、前記第1のアップリンクタイムスロットにマッピングされる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記それぞれのタイミングパラメータの各々が、第1および第2の複数のHARQ-ACKビットの各々に関連付けられた半永続スケジューリング(SPS)設定の周期性に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットの各々が、最大ディファーラル値よりも小さいそれぞれのディファーラル値を有し、前記それぞれのディファーラル値が、前記それぞれのダウンリンクタイムスロットから前記第1のアップリンクタイムスロットまでの遅延に基づいて決定される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のHARQ-ACKコードブックの前記修正することが、
前記第1のHARQ-ACKコードブックに選択された前記少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットを付加することと、
前記第1のHARQ-ACKコードブックに少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットをプリペンドすることと
のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1のHARQ-ACKコードブックの前記修正することが、
前記少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットに基づいて、ディファードHARQ-ACKコードブックを生成することと、
前記第1のHARQ-ACKコードブックに前記ディファードHARQ-ACKコードブックを付加することと、
前記第1のHARQ-ACKコードブックに前記ディファードHARQ-ACKコードブックをプリペンドすることと
のうちの少なくとも1つと
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットが、複数のディファードHARQ-ACKビットを含み、前記ディファードHARQ-ACKコードブックを前記生成することが、前記複数のディファードHARQ-ACKビットをアグリゲートすることを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットに基づく前記第1のHARQ-ACKコードブックの前記修正することが、前記少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットに関連付けられた半永続スケジューリング(SPS)設定の周期性に基づいて、前記少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットを決定することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
ネットワークノード(16)と通信するように設定された無線デバイス(22)であって、請求項1から8のいずれか一項に記載の方法を行うように設定された処理回路(84)
を備える、無線デバイス(22)。
【請求項10】
無線デバイス(22)と通信するように設定されたネットワークノード(16)によって実装される方法であって、前記方法は、
前記無線デバイス(22)への、第1のアップリンクタイムスロットと複数のダウンリンクタイムスロットとを含むタイムスロット設定の送信を引き起こす(S138)ことと、
前記第1のアップリンクタイムスロット中に、前記無線デバイス(22)から、修正された第1のHARQ-ACKコードブックを受信する(S140)ことであって、前記修正された第1のHARQ-ACKコードブックが、第1のHARQ-ACKコードブックに関連付けられた第1の複数のHARQ-ACKビットと、第2の複数のHARQ-ACKビットに関連付けられた少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットとを含み、前記第1の複数のHARQ-ACKビットの各々が、それぞれのタイミングパラメータに基づいて、前記第1のアップリンクタイムスロットにマッピングされ、前記第2の複数のHARQ-ACKビットの各々が、それぞれのタイミングパラメータに基づいて、前記複数のダウンリンクタイムスロットのうちのそれぞれのダウンリンクタイムスロットにマッピングされる、修正された第1のHARQ-ACKコードブックを受信する(S140)ことと
を含む、方法。
【請求項11】
前記方法は、
前記複数のダウンリンクタイムスロットのうちの第1のダウンリンクタイムスロット上での前記無線デバイス(22)への第1のダウンリンク送信を引き起こすことであって、前記第1のダウンリンク送信が、前記第1の複数のHARQ-ACKビットのうちの少なくとも1つに関連付けられる、第1のダウンリンク送信を引き起こすことと、
前記複数のダウンリンクタイムスロットのうちの第2のダウンリンクタイムスロット上での前記無線デバイス(22)への第2のダウンリンク送信を引き起こすことであって、前記第2のダウンリンク送信が、前記第2の複数のHARQ-ACKビットのうちの少なくとも1つに関連付けられる、第2のダウンリンク送信を引き起こすことと
をさらに含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記それぞれのタイミングパラメータの各々が、第1および第2の複数のHARQ-ACKビットの各々に関連付けられた半永続スケジューリング(SPS)設定の周期性に基づく、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットの各々が、最大ディファーラル値よりも小さいそれぞれのディファーラル値を有し、前記それぞれのディファーラル値が、前記それぞれのダウンリンクタイムスロットから前記第1のアップリンクタイムスロットまでの遅延に関連付けられる、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記修正された第1のHARQ-ACKコードブックが、前記少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットを含み、前記少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットが、
前記第1のHARQ-ACKコードブックに付加されることと、
前記第1のHARQ-ACKコードブックにプリペンドされることと
のうちの少なくとも1つである、
請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記修正された第1のHARQ-ACKコードブックが、前記少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットに関連付けられたディファードHARQ-ACKコードブックを含み、前記ディファードHARQ-ACKコードブックが、
前記第1のHARQ-ACKコードブックに付加されることと、
前記第1のHARQ-ACKコードブックにプリペンドされることと
のうちの少なくとも1つである、
請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記少なくとも1つのディファードHARQ-ACKビットが、複数のディファードHARQ-ACKビットを含み、前記ディファードHARQ-ACKコードブックが、前記複数のディファードHARQ-ACKビットのアグリゲーションを含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
無線デバイス(22)と通信するように設定されたネットワークノード(16)であって、前記ネットワークノード(16)は、請求項10から16のいずれか一項に記載の方法を行うように設定された処理回路(68)
を備える、ネットワークノード(16)。
【国際調査報告】