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特表2024-516585伝送線路コンデンサおよび伝送線路コンデンサを内部に埋め込んだ回路板
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  • 特表-伝送線路コンデンサおよび伝送線路コンデンサを内部に埋め込んだ回路板 図1A
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  • 特表-伝送線路コンデンサおよび伝送線路コンデンサを内部に埋め込んだ回路板 図3
  • 特表-伝送線路コンデンサおよび伝送線路コンデンサを内部に埋め込んだ回路板 図4A
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  • 特表-伝送線路コンデンサおよび伝送線路コンデンサを内部に埋め込んだ回路板 図6
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-16
(54)【発明の名称】伝送線路コンデンサおよび伝送線路コンデンサを内部に埋め込んだ回路板
(51)【国際特許分類】
   H01G 4/33 20060101AFI20240409BHJP
   H01G 4/30 20060101ALI20240409BHJP
   H01C 7/00 20060101ALI20240409BHJP
   H01C 13/00 20060101ALI20240409BHJP
   H01G 4/40 20060101ALI20240409BHJP
   H05K 1/18 20060101ALI20240409BHJP
【FI】
H01G4/33 102
H01G4/30 517
H01G4/30 311Z
H01G4/30 201A
H01G4/30 201F
H01G4/30 201K
H01C7/00 230
H01C13/00 C
H01G4/30 511
H01G4/30 201Z
H01G4/40 301
H05K1/18 F
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023563244
(86)(22)【出願日】2022-04-12
(85)【翻訳文提出日】2023-10-16
(86)【国際出願番号】 US2022024340
(87)【国際公開番号】W WO2022231831
(87)【国際公開日】2022-11-03
(31)【優先権主張番号】63/180,127
(32)【優先日】2021-04-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/221,523
(32)【優先日】2021-07-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523271583
【氏名又は名称】キョーセラ・エーブイエックス・コンポーネンツ・コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】コリー・ネルソン
【テーマコード(参考)】
5E001
5E033
5E082
5E336
【Fターム(参考)】
5E001AB01
5E001AC10
5E001AE02
5E001AE03
5E001AJ01
5E001AJ02
5E033AA01
5E033BC01
5E082AB01
5E082DD02
5E082EE04
5E082EE23
5E082FG03
5E082FG04
5E082FG25
5E082FG26
5E082KK07
5E082LL15
5E336AA04
5E336CC36
5E336CC53
5E336GG30
(57)【要約】
表面実装伝送線路コンデンサが、優れた高い周波数性能特性を有することができる。表面実装伝送線路コンデンサは、表面を有するモノリシック基板と、表面の上方に形成される第1の電極と、第1の電極の上方に配置される第2の電極と、第1の電極と第2の電極の間に配置される誘電体層と、基板の表面に沿って露出され第1の電極と電気的に接続される第1の端子層と、基板の表面に沿って露出され第2の電極と電気的に接続される第2の端子層とを含むことができる。第1の端子層および第2の端子層を、モノリシック基板の表面の周辺部内に含むことができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表面を有するモノリシック基板と、
前記表面の上方に形成される第1の薄膜電極と、
前記第1の電極の上方に配置される第2の電極と、
前記第1の電極と第2の電極の間に配置される誘電体層と、
前記基板の前記表面に沿って露出され前記第1の電極と電気的に接続される第1の端子層と、
前記基板の前記表面に沿って露出され前記第2の電極と電気的に接続される第2の端子層と
を備え、
前記第1の端子層および前記第2の端子層が、前記モノリシック基板の前記表面の周辺部内に含まれる、表面実装伝送線路コンデンサ。
【請求項2】
前記基板が、前記モノリシック基板の前記表面に垂直な1対の端面を有し、
前記複数の端面に終端がない、請求項1に記載の表面実装伝送線路コンデンサ。
【請求項3】
前記基板の前記表面が1対の対向する端部を有し、
前記第1の端子層および前記第2の端子層の各々が、前記モノリシック基板の前記表面の前記1対の対向する端部から離間される、請求項1に記載の表面実装伝送線路コンデンサ。
【請求項4】
前記第1の端子層および第2の端子層が、10ミクロン以上であるそれぞれの距離だけ端から離間される、請求項3に記載の表面実装伝送線路コンデンサ。
【請求項5】
前記表面実装伝送線路コンデンサが、約20GHzから約60GHzの範囲の周波数について、-1.0dBよりも大きい挿入損失を呈する、請求項1に記載の表面実装伝送線路コンデンサ。
【請求項6】
前記表面実装伝送線路コンデンサが、約20GHzから約50GHzの範囲の周波数について、-0.25dBよりも大きい挿入損失を呈する、請求項1に記載の表面実装伝送線路コンデンサ。
【請求項7】
前記基板が、石英またはアルミナのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の表面実装伝送線路コンデンサ。
【請求項8】
前記基板がシリコンを含む、請求項1に記載の表面実装伝送線路コンデンサ。
【請求項9】
薄膜抵抗層が前記コンデンサと直列に接続されるように、前記薄膜抵抗層が前記第1の電極と前記第2の電極の間に配置される、請求項1に記載の表面実装伝送線路コンデンサ。
【請求項10】
前記薄膜抵抗層が前記第1の電極または前記第2の電極のうちの少なくとも1つと直接接触する、請求項9に記載の表面実装伝送線路コンデンサ。
【請求項11】
前記薄膜抵抗層が、窒化タンタル(TaN)、ニッケルクロム合金(NiCr)、および酸化ルテニウム(RuO2)のうちの少なくとも1つを含む、請求項10に記載の表面実装伝送線路コンデンサ。
【請求項12】
前記誘電体層が、酸窒化シリコン(SiON)およびチタン酸バリウム(BaTiO3)のうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載の表面実装伝送線路コンデンサ。
【請求項13】
表面を有するモノリシック基板と、
前記表面の上方に形成される第1の電極と、
前記第1の電極の上方に配置される第2の電極と、
前記第1の電極と第2の電極の間に配置される誘電体層と、
前記基板の前記表面に沿って露出され前記第1の電極と電気的に接続される第1の端子層と、
前記基板の前記表面に沿って露出され前記第2の電極と電気的に接続される第2の端子層と
を備える、表面実装伝送線路コンデンサであって、
前記第1の端子層および第2の端子層が、実装表面上に、前記表面実装伝送線路コンデンサを表面実装するための、前記実装表面との接続のため構成され、
前記表面実装伝送線路コンデンサが、約20GHzから約60GHzの範囲の周波数について、-1.0dBよりも大きい挿入損失を呈する、表面実装伝送線路コンデンサ。
【請求項14】
前記基板が、前記モノリシック基板の前記表面に垂直な1対の端面を有し、
前記複数の端面に終端がない、請求項13に記載の表面実装伝送線路コンデンサ。
【請求項15】
前記基板の前記表面が1対の対向する端部を有し、
前記第1の端子層および前記第2の端子層の各々が、前記モノリシック基板の前記表面の前記1対の対向する端部から離間される、請求項13に記載の表面実装伝送線路コンデンサ。
【請求項16】
前記第1の端子層および第2の端子層が、10ミクロン以上であるそれぞれの距離だけ端から離間される、請求項15に記載の表面実装伝送線路コンデンサ。
【請求項17】
前記表面実装伝送線路コンデンサが、約20GHzから約60GHzの範囲の周波数について、-1.0dBよりも大きい挿入損失を呈する、請求項13に記載の表面実装伝送線路コンデンサ。
【請求項18】
前記表面実装伝送線路コンデンサが、約20GHzから約48GHzの範囲の周波数について、-0.25dBよりも大きい挿入損失を呈する、請求項13に記載の表面実装伝送線路コンデンサ。
【請求項19】
前記基板が、石英またはアルミナのうちの少なくとも1つを含む、請求項13に記載の表面実装伝送線路コンデンサ。
【請求項20】
前記基板がシリコンを含む、請求項13に記載の表面実装伝送線路コンデンサ。
【請求項21】
薄膜抵抗層が前記コンデンサと直列に接続されるように、前記薄膜抵抗層が前記第1の電極と前記第2の電極の間に配置される、請求項13に記載の表面実装伝送線路コンデンサ。
【請求項22】
前記薄膜抵抗層が前記第1の電極または前記第2の電極のうちの少なくとも1つと直接接触する、請求項21に記載の表面実装伝送線路コンデンサ。
【請求項23】
前記薄膜抵抗層が、窒化タンタル(TaN)、ニッケルクロム合金(NiCr)、および酸化ルテニウム(RuO2)のうちの少なくとも1つを含む、請求項22に記載の表面実装伝送線路コンデンサ。
【請求項24】
前記誘電体層が、酸窒化シリコン(SiON)およびチタン酸バリウム(BaTiO3)のうちの少なくとも1つを含む、請求項13に記載の表面実装伝送線路コンデンサ。
【請求項25】
実装表面、および
前記実装表面に実装される回路構成要素
を備える、伝送線路コンデンサ組立体であって、前記回路構成要素が、
表面を有するモノリシック基板、
前記基板の前記表面の上方に形成されるコンデンサであって、
第1の電極と、第2の電極と、前記第1の電極と第2の電極の間に配置される誘電体層と、
前記基板の前記表面に沿って露出され前記実装表面に結合される第1の端子層と、
前記基板の前記表面に沿って露出され前記実装表面に結合される第2の端子層と
を備える、コンデンサを備え、
前記第1の端子層および前記第2の端子層が、前記モノリシック基板の前記表面の周辺部内に含まれる、伝送線路コンデンサ組立体。
【請求項26】
前記回路構成要素組立体が、ワイヤボンディング接続がない、請求項25に記載の伝送線路コンデンサ組立体。
【請求項27】
前記実装表面が、幅を有する導電性トレースを備え、前記導電性トレースが前記第1の端子層に接続され、前記第1の端子層が幅を有し、前記導電性トレースの前記幅と前記第1の端子層の前記幅の比率が約0.9から約1.1の範囲にある、請求項25に記載の伝送線路コンデンサ組立体。
【請求項28】
回路板基板、
前記回路板基板に埋め込まれるグラウンド平面、
前記回路板基板内に少なくとも部分的に埋め込まれる伝送線路コンデンサであって、
上面および前記上面の反対にある底面を有するモノリシック基板と、
前記上面の上方に形成される第1の薄膜電極と、
前記第1の電極の上方に配置される第2の電極と、
前記第1の電極と第2の電極の間に配置される誘電体層と、
前記基板の前記上面に沿って露出され前記第1の電極と電気的に接続される第1の端子層と、
前記基板の前記上面に沿って露出され前記第2の電極と電気的に接続される第2の端子層と、
前記伝送線路コンデンサの前記モノリシック基板の前記底面の上方に形成される導電層であって、前記導電層が前記グラウンド平面に電気的に接続される、導電層と
を備える、伝送線路コンデンサ
を備える、回路板組立体。
【請求項29】
前記導電層が前記グラウンド平面と直接接触する、請求項28に記載の回路板組立体。
【請求項30】
前記導電層と前記グラウンド平面の各々に接続される少なくとも1つのビアをさらに備える、請求項28に記載の回路板組立体。
【請求項31】
前記第1の端子層および前記第2の端子層が、前記モノリシック基板の前記上面の周辺部内に含まれる、請求項28に記載の回路板組立体。
【請求項32】
モノリシック基板の表面の上方に第1の電極を形成するステップと、
前記第1の電極の上方に誘電体層を堆積するステップと、
前記誘電体層の上方に第2の電極を形成するステップと、
第1の端子層が前記第1の電極と電気的に接続されるように、前記第1の電極の上方に前記第1の端子層を堆積するステップと、
第2の端子層が前記第2の電極と電気的に接続されるように、前記第2の電極の上方に前記第2の端子層を堆積するステップと
を含み、
前記第1の端子層および前記第2の端子層が、前記モノリシック基板の前記表面の周辺部内に含まれる、伝送線路コンデンサを製造する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、その両方がそれらの全体で参照によって本明細書に組み込まれる、2021年4月27日の出願日を有する米国仮特許出願第63/180,127号および2021年7月14日の出願日を有する米国仮特許出願第63/221,523号の出願利益を主張する。
【0002】
本開示の主題は、ワイヤボンディング伝送線路回路に関する。特に、本開示の主題は、構成要素の有用な周波数範囲にわたって印加周波数に依存する周波数応答に、状況に応じた変化を呈する固定構成要素を提供する、そのようなワイヤボンディングデバイスの改善に関する。
【背景技術】
【0003】
伝送線路コンデンサ回路は、伝送線路と直列に配置されるときのDC遮断のため、伝送線路またはRF発生源と並列であるときのRFおよび発生源バイパスのため、ならびに、用途の中でもとりわけインピーダンス整合のためを含む様々な形態において使用することができる。そのようなデバイスは、信号経路のインピーダンス特性を受動的に調整することによって動作し、光学的送受信器モジュール、広帯域受信器、送信用光学的サブアセンブリ(TOSA, Transmit Optical Sub-Assemblies)、受信用光学的サブアセンブリ(ROSA, Receive Optical Sub-Assemblies)、および様々な他の高周波数デバイスを含む広範囲の用途に適用可能性を有する。
【0004】
そのような使用法の多くに応える、知られているワイヤボンディング伝送線路容量性デバイスが開発されてきたが、デバイスの使用可能周波数範囲にわたる応答を適合させる能力などといった、現在望ましい動作要件を満たすデバイスが提供されていない。したがって、デバイスの有用な周波数範囲にわたってデバイスから異なる応答を提供するように適合することができるデバイスを開発できると有益となろう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
従来技術で直面し本開示の主題によって対処されると認識される特徴を考えると、デバイスの有用な動作周波数にわたって異なる応答を適合させることを実現する改善された装置および方法論が開発されている。
【0006】
本開示の主題の例示的な実施形態の一態様によれば、表面実装伝送線路コンデンサは、表面を有するモノリシック基板と、表面の上方に形成される第1の電極と、第1の電極の上方に配置される第2の電極と、第1の電極と第2の電極の間に配置される誘電体層と、基板の表面に沿って露出され第1の電極と電気的に接続される第1の端子層と、基板の表面に沿って露出され第2の電極と電気的に接続される第2の端子層とを含むことができる。第1の端子層および第2の端子層を、モノリシック基板の表面の周辺部内に含むことができる。
【0007】
本開示の主題の別の態様によれば、表面実装伝送線路コンデンサは、表面を有するモノリシック基板と、表面の上方に形成される第1の電極と、第1の電極の上方に配置される第2の電極と、第1の電極と第2の電極の間に配置される誘電体層と、基板の表面に沿って露出され第1の電極と電気的に接続される第1の端子層と、基板の表面に沿って露出され第2の電極と電気的に接続される第2の端子層とを含むことができる。第1の端子層および第2の端子層は、実装表面上に表面実装伝送線路コンデンサを表面実装するため、実装表面と接続するように構成される。表面実装伝送線路コンデンサは、約20GHzから約60GHzの範囲の周波数で、-1.0dB以上となる挿入損失を呈することができる。
【0008】
本開示の主題の別の態様によれば、伝送線路コンデンサ組立体は、実装表面および実装表面に実装される回路構成要素を含むことができる。回路構成要素は、表面を有するモノリシック基板および基板の表面の上方に形成されるコンデンサを含むことができる。コンデンサは、第1の電極と、第2の電極と、第1の電極と第2の電極の間に配置される誘電体層とを含むことができる。コンデンサは、基板の表面に沿って露出され、実装表面に結合される第1の端子層を含むことができる。コンデンサは、基板の表面に沿って露出され、実装表面に結合される第2の端子層を含むことができる。
【0009】
本開示の主題の別の態様によれば、回路板組立体は、回路板基板と、回路板基板に埋め込まれるグラウンド平面と、回路板基板内に少なくとも部分的に埋め込まれる伝送線路コンデンサとを含むことができる。伝送線路コンデンサは、上面および上面の反対にある底面を有するモノリシック基板と、上面の上方に形成される第1の薄膜電極と、第1の電極の上方に配置される第2の電極と、第1の電極と第2の電極の間に配置される誘電体層と、基板の上面に沿って露出され第1の電極と電気的に接続される第1の端子層と、基板の上面に沿って露出され第2の電極と電気的に接続される第2の端子層と、伝送線路コンデンサのモノリシック基板の底面の上方に形成される導電層とを含むことができる。導電層は、グラウンド平面と電気的に接続することができる。
【0010】
本開示の主題の別の態様によれば、伝送線路コンデンサを製造する方法が備える。方法は、モノリシック基板の表面の上方に第1の電極を形成するステップと、第1の電極の上方に誘電体層を堆積するステップと、誘電体層の上方に第2の電極を形成するステップと、第1の端子層が第1の電極と電気的に接続されるように第1の電極の上方に第1の端子層を堆積するステップと、第2の端子層が第2の電極と電気的に接続されるように第2の電極の上方に第2の端子層を堆積するステップとを含むことができる。第1の端子層および第2の端子層を、モノリシック基板の表面の周辺部内に含むことができる。
【0011】
本開示の主題のさらなる実施形態は、本明細書の詳細な説明中に記載される。または詳細な説明から当業者には明らかとなろう。また、本明細書に具体的に説明され、参照され、議論される特徴および要素に対する修正形態および変更形態は、本主題の技術的思想および範囲から逸脱することなく、本主題の様々な実施形態および使用法の中で実施できることをさらに理解されたい。変更形態は、限定しないが、様々な部分、特徴、ステップなどの、それらが説明され、参照され、または議論された、機能的、動作的、または位置的な反転についての、等価な手段、特徴、またはステップの代替を含むことができる。
【0012】
またさらに、本開示の主題の異なる実施形態ならびに異なる現在好ましい実施形態は、(図には明示的に示されないまたはそのような図の詳しい記載に明示的に言及されないそれらの特徴、部分、またはステップ、もしくは構成の組合せを含む)本開示の特徴、ステップ、または要素、もしくはそれらの等価物の様々な組合せまたは構成を含むことができることを理解するべきである。必ずしも概要セクションで表現されない本開示の主題のさらなる実施形態は、上で要約された目的で参照された特徴、構成要素、もしくはステップ、および/または、本明細書で他の方法で議論されるような他の特徴、構成要素、もしくはステップの態様の様々な組合せを含むことおよび組み込むことができる。本出願の残りを検討すれば、当業者なら、そのような実施形態および他のものの特徴および態様をより良好に理解するであろう。
【0013】
その最良の形態を含む、当業者を対象とする本開示の主題の完全で使用可能な開示が本明細書中に記載され、これは、添付図面への参照を行う。
【0014】
本明細書および添付図面の全体を通した参照符号の繰り返した使用は、同じまたは類似の特徴もしくは要素を表すことが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1A】本開示の態様にしたがった伝送線路コンデンサの斜視図である。
図1B図2Aの伝送線路コンデンサの側面図である。
図1C図2Aおよび図2Bの伝送線路コンデンサの実装表面の図である。
図2】本開示の態様にしたがった伝送線路コンデンサの別の実施形態の側面図である。
図3】本開示の態様にしたがった伝送線路コンデンサ組立体を図示する図である。
図4A】本開示の態様にしたがったグラウンド平面と直接接続する、埋込み型伝送線路コンデンサを含む回路板を図示する図である。
図4B】本開示の態様にしたがった、1つまたは複数のビアによってグラウンド平面と電気的に接続する、埋込み型伝送線路コンデンサを含む回路板を図示する図である。
図5】本開示の態様にしたがった伝送線路コンデンサを形成するための方法のフローチャートである。
図6】従来技術のコンデンサ組立体についての挿入損失曲線および図2Aから図2Cの伝送線路コンデンサについての挿入損失曲線を図示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本議論が例示的な実施形態だけの記載であって、本発明の最も広い態様を限定する意図はなく、その最も広い態様は例示的な構成で具体化されることを当業者は理解するべきである。
【0017】
一般的に言って、本発明は、伝送線路コンデンサに対する改善に関する。伝送線路コンデンサは、たとえば、フリップチップとして、(たとえば、ランドグリッドアレイ、ボールグリッドアレイなど)格子配列タイプ実装用に構成することができる。伝送線路コンデンサの実装は、高周波数摂動を引き起こして高周波数特性に悪影響をおよぼす電気的接続なしで、容易にすることができる。そのような電気的接続の一例として、ワイヤボンディング接続が挙げられる。
【0018】
表面実装伝送線路コンデンサは、優れた高周波数特性を呈することができる。たとえば、表面実装伝送線路コンデンサは、約20GHzから約60GHzの範囲の周波数について、約-1.0dBよりも大きい挿入損失を呈することができ、いくつかの実装形態では、約-0.75dBよりも大きく、いくつかの実装形態では、約-0.50dBよりも大きく、いくつかの実装形態では、-0.30dBよりも大きい。
【0019】
別の例では、回路構成要素は、約20GHzから約48GHzの範囲の周波数について、約-0.25dBよりも大きい挿入損失を呈することができ、いくつかの実装形態では、約20GHzから約50GHz、いくつかの実装形態では、約20GHzから約55GHz、いくつかの実装形態では、約20GHzから約60GHzである。
【0020】
表面実装伝送線路コンデンサ(たとえば、第1の端子層および第2の端子層)は、ボールグリッドアレイタイプ実装またはランドグリッドアレイタイプ実装などといった、伝送線路コンデンサの格子配列タイプ実装用に構成することができる。たとえば、第1の端子層および第2の端子層を表面に沿って露出すること、および、モノリシック基板の表面の周辺部内に含むことができる。別の例として、基板は、モノリシック基板の表面に垂直な1対の端面を有することができる。端面の対は、第1の端子層および第2の端子層を含み、終端がなくてよい。さらなる例として、第1の端子層、第2の端子層、または両方が、モノリシック基板の表面の対向する端部の対から離間されてよい。第1の端子層および第2の端子層は、それぞれの距離だけ対向する端部から離間されてよい。距離は10ミクロン以上であってよく、いくつかの実施形態では12ミクロン以上、いくつかの実装形態では15ミクロン以上、いくつかの実装形態では20ミクロンである。
【0021】
第1の端子層および/または第2の端子層は、伝送線路を形成する実装表面のそれぞれの導電性トレースと接続されるように構成することができる。たとえば、第1の端子層は、第1の端子層が実装される伝送線路の幅と一致する幅を有することができる。第2の端子層は、第2の端子層が実装される伝送線路の幅と一致する幅を有することができる。たとえば、導電性トレースの幅対第1の端子層の幅の比率は、約0.9から約1.1の範囲であってよく、いくつかの実装形態では約0.92から約1.08、いくつかの実装形態では約0.95から約1.05、いくつかの実装形態では約0.98から約1.02であってよい。
【0022】
表面実装伝送線路コンデンサは、本開示の範囲内の様々な材料を採用することができる。たとえば、基板は、石英、アルミナ、またはそれらの混合物を含むことができる。他の実施形態では、基板はシリコンを含むことができる。
【0023】
誘電体層は、酸窒化シリコン(SiON)、チタン酸バリウム(BaTiO3)、またはそれらの混合物を含むことができる。但し、任意の好適な材料を誘電体層として採用することができる。
【0024】
電極は、アルミニウム、銅、ニッケル、スズ、またはそれらの組合せなどといった、様々な導電性材料を含むことができる。いくつかの実施形態では、電極のうちの1つ(たとえば、基板に最も近い、および/または、基板に隣接する電極)はアルミニウムを含むことができる。電極のうちの他のものは、銅であってよく、または銅を含んでよい。
【0025】
端子層は、アルミニウム、銅、ニッケル、スズ、金、またはそれらの組合せなどといった、様々な導電性材料を含むことができる。但し、任意の好適な電気導電性の材料を端子層として採用することができる。
【0026】
いくつかの実施形態では、第1の電極と第2の電極の間で薄膜抵抗層が誘電体層と直列に接続されるように、薄膜抵抗層を、電極層間に配置することができる。
【0027】
薄膜抵抗層は、窒化チタン(TaN)を含むことができる。しかし、TaNに加えて、または、TaNの代わりに、他の抵抗性材料を使用できることが、当業者には理解されるべきである。他の好適な材料としては、限定しないが、ニッケルクロム合金(NiCr)および酸化ルテニウム(RuO)が挙げられる。そのような薄膜抵抗を、当技術分野でよく知られているレーザ技法を使用してトリミングし、本開示の主題で使用する正確な抵抗値を実現することができる。同様に、限定しないが、チタン酸バリウムを含む、SiON以外の材料をコンデンサ用の誘電体材料に使用できることを理解するべきである。
【0028】
いくつかの実施形態では、1つまたは複数の保護層を、基板の表面の上方に形成することができる。端子層は、コンデンサを表面実装するとき、電気的接続のため、保護層を通して露出することができる。保護層用の例示的な材料としては、ベンゾシクロブテン(BCB)、ポリイミド、酸窒化シリコン、Al2O3、SiO2、Si3N4、エポキシ、ガラス、または他の好適な材料が挙げられる。
【0029】
誘電体層、電極、端子層などといった、薄膜層を形成するために、様々な薄膜技法を使用することができる。採用できるそのような技法の例としては、化学堆積(たとえば、化学気相堆積)、物理堆積(たとえば、スパッタリング)、または薄膜要素を形成するための任意の他の好適な堆積技法が挙げられる。さらなる例としては、任意の好適なパターン形成技法(たとえば、フォトリソグラフィ)、エッチング、および薄膜要素を形成するための任意の他の好適な除去技法が挙げられる。
【0030】
薄膜層は、ある範囲の厚さを有することができる。たとえば、薄膜層(たとえば、誘電体層、電極、端子層)の一部または全部は、約0.0375マイクロメートル(ミクロン)から約40ミクロンの範囲であってよい厚さを有することができ、いくつかの実施形態では約0.1ミクロンから約30ミクロン、いくつかの実施形態では約0.2ミクロンから約20ミクロン、いくつかの実施形態では約0.4ミクロンから約10ミクロンであってよい。
【0031】
図1Aは、本開示の態様にしたがった伝送線路コンデンサ100の斜視図である。図1Bは、図1Aの伝送線路コンデンサ100の側面図である。コンデンサ100は、実装表面104を有するモノリシック基板102を含むことができる。図1Cは、図1Aおよび図1Bの伝送線路コンデンサ100の実装表面の図である。
【0032】
コンデンサ100は、表面104の上方に形成される第1の電極106と、第1の電極106の上方に配置される第2の電極108と、第1の電極106と第2の電極108の間に配置される誘電体層110とを含むことができる。第1の端子層112は、第1の電極106と電気的に接続することができる。たとえば、中間層114が第1の電極106と直接接触することができる。第1の端子層112が中間層114と直接接触することができる。したがって、中間層114は、第1の電極106と第1の端子層112の間に配置することができる。但し、第1の端子層112と第1の電極106の間に、任意の好適な構造または層の構成を使用して、電気的接続を形成することができる。第1の端子層112は、図3の伝送線路コンデンサ組立体300を参照して以下で記載されるように、伝送線路コンデンサ100を実装表面に実装するため、基板102の表面104に沿って露出することができる。
【0033】
第2の端子層114は、第2の電極108と電気的に接続することができる。第2の端子層114は、第2の電極108上に形成することができる。第2の端子層114は、伝送線路コンデンサ100を表面実装するため、基板102の表面104に沿って露出することができる。
【0034】
第1の端子層112および第2の端子層114は、ボールグリッドアレイタイプ実装またはランドグリッドアレイタイプ実装などといった、伝送線路コンデンサ100の格子配列タイプ実装用に構成することができる。たとえば、第1の端子層112および第2の端子層114は、表面104に沿って露出し、モノリシック基板102の表面104の周辺部116内に含まれてよい。別の例として、基板102は、モノリシック基板102の表面104に垂直な、1対の端面118、120を有することができる。端面118、120の対は、第1の端子層112および第2の端子層114を含み、終端がなくてよい。さらなる例として、第1の端子層112、第2の端子層114、または両方は、モノリシック基板102の表面104の対向する端部118、120の対から離間されてよい。第1の端子層112および第2の端子層114は、それぞれの距離122、124だけ対向する端部118、120から離間されてよい。距離122、124は10ミクロン以上であってよい。
【0035】
第1の端子層112および/または第2の端子層114は、伝送線路を形成する実装表面のそれぞれの導電性トレースと接続されるように構成することができる。たとえば、第1の端子層112は、第1の端子層112が実装される伝送線路の幅と一致する幅126を有することができる。第2の端子層114は、第2の端子層114が実装される伝送線路の幅と一致する幅128を有することができる。
【0036】
図2は、本開示の態様にしたがった伝送線路コンデンサ250の別の実施形態の側面図である。伝送線路コンデンサ250は、図1Aから図1Cの伝送線路コンデンサ200と全体的に同様であってよい。図2の参照数字は、図1のものと同様である。たとえば、伝送線路コンデンサ250は、図1Aから図1Cの伝送線路コンデンサ100のモノリシック基板102と同様であるモノリシック基板202を含むことができる。
【0037】
図2を参照して、伝送線路コンデンサ250は、薄膜抵抗層252を含むことができる。第1の電極206と第2の電極208の間で薄膜抵抗層252が誘電体層210と直列に接続されるように、薄膜抵抗層252を、第1の電極206と第2の電極208の間に配置することができる。たとえば、薄膜抵抗層252は、第2の電極208および誘電体層210と直接接触することができる。しかし、他の実施形態では、薄膜抵抗層252は、第1の電極206と直接接触することができる。さらに他の実施形態では、1つまたは複数のさらなる層を、薄膜抵抗層252と第1の電極206および/または第2の電極208との間に配置することができる。
【0038】
図3は、本開示の態様にしたがった伝送線路コンデンサ組立体300を図示する。伝送線路コンデンサ組立体302は、図1Aから図1Cの伝送線路コンデンサ200および実装表面304を含むことができる。伝送線路コンデンサ組立体300は、実装表面304に実装することができる。第1の端子層212は、実装表面304の第1の導電性トレース306と接続することができる。第2の端子層214は、実装表面304の第2の導電性トレース308と接続することができる。
【0039】
第1の端子層212の幅226は、第1の伝送線路306の幅310とほぼ等しくてよい。第2の端子層214の幅228は、第2の伝送線路308の幅312とほぼ等しくてよい。この構成によって改善したインピーダンス整合を実現することができる。
【0040】
図4Aは、本開示の態様にしたがった、埋込み型伝送線路コンデンサ402を含む回路板400を図示する。回路板400は、実装表面404を含む回路板基板407を含むことができる。回路板400は、回路板基板407内に埋め込まれるグラウンド平面層406を含むことができる。グラウンド平面層406は、実装表面404から少なくとも部分的に離間されてよい。伝送線路コンデンサ402は、回路板400の回路板基板407内に少なくとも部分的に埋め込まれてよい。伝送線路コンデンサ402は、図1Aから図2の伝送線路コンデンサ100と全体的に同様に構成することができる。
【0041】
伝送線路コンデンサ402は、伝送線路コンデンサ402の底面410の上方に形成される導電層408を含むことができる。伝送線路コンデンサ402の導電層408は、グラウンド平面層406と接続することができる。たとえば、導電層408は、グラウンド平面層406と直接接触することができる。しかし、1つまたは複数の中間導電層を、導電層408とグラウンド平面層406の間に配置することができる。
【0042】
第1のビア412は、第1の端子層112から実装表面404の上方に形成される第1の導電層414に延びて、第1の端子層112を実装表面404上の第1の導電層414と電気的に接続することができる。第2のビア416は、第2の端子層114から実装表面404の上方に形成される第2の導電層418に延び、第2の端子層114を第2の導電層418と電気的に接続することができる。そのため、導電層414、418を使用して、伝送線路コンデンサ402との電気的接続を容易にすることができる。しかし、他の実施形態では、端子層112、114のうちの1つまたは複数が実装表面404に沿って露出できることが理解されるべきである。そのような実施形態では、回路板400は、ビア412、416のうちの1つまたは複数がなくてよい。いくつかの実施形態では図4Aの回路板400および/または図4Bの回路板が、たとえば、図2の伝送線路コンデンサ250を参照して上で記載されたような薄膜抵抗層を含むことができる。
【0043】
図4Bは、本開示の態様にしたがった、埋込み型伝送線路コンデンサ402を含む回路板450の別の実施形態を図示する。伝送線路コンデンサ402は、図1Aから図1Cの伝送線路コンデンサ100または図2の伝送線路コンデンサ250と全体的に同様に構成することができる。回路板450は、図4Aの回路板400と全体的に同様であってよい。しかし、回路板450は、伝送線路コンデンサ402の導電層408をグラウンド平面層406に接続する1つまたは複数のビア452、454をさらに含むことができる。図5は、本開示の態様にしたがった伝送線路コンデンサを形成するための方法500のフローチャートである。全体的に、方法400は、本明細書で、図2Aから図2Cの伝送線路コンデンサ組立体200を参照して記載される。しかし、開示される方法500は、任意の好適なコンデンサで実施できることを理解するべきである。加えて、図5は、説明および議論の目的のため特定の順番で実施されるステップを描くが、本明細書で議論される方法は、任意の特定の順番または配置に限定されない。本明細書に提供される開示を使用すれば、当業者は、本明細書に開示される方法の様々なステップを、本開示の範囲から逸脱することなく、様々な方法で省略、再配置、組合せ、および/または適合できることを理解するであろう。
【0044】
方法500は、(402)において、モノリシック基板202の表面204の上方に第1の電極206を形成するステップを含むことができる。たとえば、アルミニウム(または、他の好適な導電性材料)の層をモノリシック基板202の上方にスパッタリングすることができる。しかし、第1の電極206を形成するために、任意の好適な導電性材料を堆積することができる。
【0045】
方法500は、(504)において、第1の電極206の上方に誘電体層210を堆積するステップを含むことができる。たとえば、酸窒化シリコン(SiON)の層を第1の電極206の上方に堆積することができる。酸窒化シリコンは、たとえば、図2Aから図2Cに示されるように、誘電体層210を形作るために、(たとえば、好適なリソグラフィ技法を使用して)エッチングすることができる。
【0046】
方法500は、(506)において、誘電体層210の上方に第2の電極208を形成するステップを含むことができる。たとえば、誘電体層210の上方に、銅層をスパッタリングおよび/またはメッキすることができる。
【0047】
方法500は、(508)において、第1の端子層212が第1の電極206と電気的に接続されるように、第1の電極206の上方に第1の端子層212を堆積するステップと、第2の端子層214が第2の電極208と電気的に接続されるように、第2の電極208の上方に第2の端子層214を堆積するステップとを含むことができる。第1の端子層212および第2の端子層214を、モノリシック基板202の表面204の周辺部216内に含むことができる。たとえば、第1の端子層212および第2の端子層214を、任意の好適な技法を使用して印刷することができる。
【0048】
いくつかの実施形態では、上のステップは、大きい基板層上で実施することができる。基板層は、複数の個別の表面実装伝送線路コンデンサ200を形成するために、ダイスカットすることができる。
【0049】
図6は、従来技術のコンデンサ組立体についての挿入損失曲線602および図2Aから図2Cの伝送線路コンデンサ200についての挿入損失曲線604を図示する。従来技術の伝送線路コンデンサ組立体は、実装表面および伝送線路コンデンサを含む。従来技術のコンデンサは、第1の電極および第2の電極を含む。実装表面は、第1の導電性トレースおよび第2の導電性トレースを含む。第1の複数のワイヤボンディングが、第1の電極を実装表面の第1の導電性トレースと接続することができる。第2の複数のワイヤボンディングが、第2の電極を実装表面の第2の導電性トレースと接続することができる。
【0050】
表面実装伝送線路コンデンサ200は、従来技術のコンデンサ組立体100に対して高い周波数で改善した性能を呈する。一例として、表面実装伝送線路コンデンサ200は、約20GHzから約60GHzの範囲の周波数について、-1.0dBよりも大きい挿入損失を呈する。別の例として、回路構成要素が、約20GHzから約50GHzの範囲の周波数で、-0.25dB以上となる挿入損失を呈する。
【0051】
本発明のこれらおよび他の修正形態および変形形態は、本発明の技術的思想および範囲から逸脱することなく、当業者によって実施することができる。加えて、様々な実施形態の態様が、全体的または部分的の両方で交換できることを理解するべきである。さらに、上の記載は例としてだけであって、そのような添付される請求項にさらに記載されるような本発明を制限する意図がないことは、当業者には理解されよう。
【符号の説明】
【0052】
100 伝送線路コンデンサ、コンデンサ組立体
102 モノリシック基板
104 実装表面
106 第1の電極
108 第2の電極
110 誘電体層
112 第1の端子層
114 中間層、第2の端子層
116 周辺部
118 端面、端部
120 端面、端部
122 距離
124 距離
126 幅
128 幅
200 伝送線路コンデンサ
202 モノリシック基板
204 表面
206 第1の電極
208 第2の電極
210 誘電体層
212 第1の端子層
214 第2の端子層
216 周辺部
226 幅
228 幅
250 伝送線路コンデンサ
252 薄膜抵抗層
300 伝送線路コンデンサ組立体
302 伝送線路コンデンサ組立体
304 実装表面
306 第1の導電性トレース、第1の伝送線路
308 第2の導電性トレース、第2の伝送線路
310 幅
312 幅
400 回路板
402 埋込み型伝送線路コンデンサ
404 実装表面
406 グラウンド平面層
407 回路板基板
408 導電層
410 底面
412 第1のビア
414 第1の導電層
416 第2のビア
418 第2の導電層
450 回路板
452 ビア
454 ビア
602 挿入損失曲線
604 挿入損失曲線
図1A
図1B
図1C
図2
図3
図4A
図4B
図5
図6
【国際調査報告】