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特表2024-516618複数の無線ネットワーク間で無線/送信受信ユニットをステアリングするための方法及び装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-16
(54)【発明の名称】複数の無線ネットワーク間で無線/送信受信ユニットをステアリングするための方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 48/18 20090101AFI20240409BHJP
   H04W 48/16 20090101ALI20240409BHJP
   H04W 48/08 20090101ALI20240409BHJP
   H04W 60/00 20090101ALI20240409BHJP
【FI】
H04W48/18
H04W48/16 131
H04W48/08
H04W60/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023565160
(86)(22)【出願日】2022-04-22
(85)【翻訳文提出日】2023-12-08
(86)【国際出願番号】 US2022026026
(87)【国際公開番号】W WO2022231982
(87)【国際公開日】2022-11-03
(31)【優先権主張番号】63/181,016
(32)【優先日】2021-04-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/275,004
(32)【優先日】2021-11-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
2.WCDMA
(71)【出願人】
【識別番号】510030995
【氏名又は名称】インターデイジタル パテント ホールディングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】110002848
【氏名又は名称】弁理士法人NIP&SBPJ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワン、ガンジョウ
(72)【発明者】
【氏名】コガラン、テズカン
(72)【発明者】
【氏名】ムラド、アラン
(72)【発明者】
【氏名】モンラッド、アトル
(72)【発明者】
【氏名】アフマド、サード
(72)【発明者】
【氏名】オルベラ-ヘルナンデス、ウリセス
(72)【発明者】
【氏名】セティ、アヌジ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ61
5K067JJ71
(57)【要約】
無線送信/受信ユニット(WTRU)において実装される、WTRUが参加するローカルネットワークを選択するための方法は、複数のローカルサービスホスティングネットワークについてのローミングのステアリング(SoR)情報であって、SoR情報が、ネットワーク識別子のリストにおける優先順位の指示を含む、SoR情報を記憶することと、ネットワーク探索についてのアクセスモードに切り替えることと、複数のローカルサービスホスティングネットワークの中から参加するローカルサービスホスティングネットワークを探索することと、ネットワーク識別子のリストにおける優先順位の指示に基づいて、参加するローカルサービスホスティングネットワークを選択することと、を含む。本方法は、周期的手順又はモビリティ登録手順のうちのいずれか1つ以上の間にSoR情報を更新することを更に含み得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線送信/受信ユニット(WTRU)において実装される、前記WTRUが参加するローカルネットワークを選択するための方法であって、前記方法は、
複数のローカルサービスホスティングネットワークについてのローミングのステアリング(SoR)情報であって、前記SoR情報が、ネットワーク識別子のリストにおける優先順位の指示を含む、SoR情報を記憶することと、
ネットワーク探索についてのアクセスモードに切り替えることと、
前記複数のローカルサービスホスティングネットワークの中から参加するローカルサービスホスティングネットワークを探索することと、
前記ネットワーク識別子のリストにおける前記優先順位の前記指示に基づいて、参加するローカルサービスホスティングネットワークを選択することと、を含む、方法。
【請求項2】
ネットワーク探索についてのアクセスモードに切り替えることが、スタンドアロン非パブリックネットワーク(SNPN)アクセスモードに切り替えることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数のローカルサービスホスティングネットワークの中から参加するローカルサービスホスティングネットワークを探索することが、参加するスタンドアロン非パブリックネットワーク(SNPN)を探索することを含む、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記ネットワーク識別子のリストにおける前記優先順位の前記指示に基づいて、参加するローカルサービスホスティングネットワークを選択することが、参加するスタンドアロン非パブリックネットワーク(SNPN)を選択することを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
周期的手順又はモビリティ登録手順のうちのいずれか1つ以上の間に前記SoR情報を更新することを更に含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記ネットワーク識別子のリストにおける前記優先順位の前記指示に基づいて、参加するローカルサービスホスティングネットワークを選択することが、時間ウィンドウ及び地理的エリアのいずれかに関連付けられたネットワーク識別子を有するローカルホスティングネットワークを選択することを更に含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記時間ウィンドウが、対応するネットワークが参加について考慮される期間を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記地理的エリアは、中に前記WTRUが位置するエリアを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
参加するローカルサービスホスティングネットワークを選択することが、ネットワークセレクタを用いて実施される、請求項1~8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
送信機と、受信機と、プロセッサと、メモリとを含む回路を備える無線送信/受信ユニット(WTRU)であって、前記WTRUは、
複数のローカルサービスホスティングネットワークのためのローミングのステアリング(SoR)情報であって、前記SoR情報が、ネットワーク識別子のリストにおける優先順位の指示を含む、SoR情報を記憶し、
ネットワーク探索についてのアクセスモードに切り替え、
前記複数のローカルサービスホスティングネットワークの中から参加するローカルサービスホスティングネットワークを探索し、かつ
前記ネットワーク識別子のリストにおける前記優先順位の前記指示に基づいて、参加するローカルサービスホスティングネットワークを選択するように構成されている、無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【請求項11】
前記WTRUが、ネットワーク探索についてのスタンドアロン非パブリックネットワーク(SNPN)アクセスモードに切り替えるように構成されている、請求項10に記載のWTRU。
【請求項12】
前記WTRUが、複数のスタンドアロン非パブリックネットワーク(SNPN)の中から参加するローカルサービスホスティングネットワークを探索するように構成されている、請求項10又は11に記載のWTRU。
【請求項13】
前記WTRUが、参加するために利用可能な選択するスタンドアロン非パブリックネットワーク(SNPN)を選択するように構成されている、請求項10~12のいずれか一項に記載のWTRU。
【請求項14】
前記WTRUが、周期的手順又はモビリティ登録手順のうちのいずれか1つ以上の間に前記SoR情報を更新するように更に構成されている、請求項10~13のいずれか一項に記載のWTRU。
【請求項15】
前記WTRUが、前記ネットワーク識別子のリストにおける前記優先順位の前記指示と、時間ウィンドウ及び地理的エリアのいずれかに関連付けられたネットワーク識別子とに基づいて、参加するローカルサービスホスティングネットワークを選択するように構成されている、請求項10~14のいずれか一項に記載のWTRU。
【請求項16】
前記時間ウィンドウが、対応するネットワークが参加について考慮される期間を含む、請求項15に記載のWTRU。
【請求項17】
前記地理的エリアは、中に前記WTRUが位置するエリアを含む、請求項15に記載のWTRU。
【請求項18】
前記WTRUが、ネットワークセレクタを使用して、参加するローカルサービスホスティングネットワークを選択するように構成されている、請求項10~17のいずれか一項に記載のWTRU。
【請求項19】
命令を有する非一時的コンピュータ可読記憶デバイスであって、前記命令は、コンピュータによって実行されたときに、方法を実施し、前記方法は、
複数のローカルサービスホスティングネットワークについてのローミングのステアリング(SoR)情報であって、前記SoR情報が、ネットワーク識別子のリストにおける優先順位の指示を含む、SoR情報を記憶することと、
ネットワーク探索についてのアクセスモードに切り替えることと、
前記複数のローカルサービスホスティングネットワークの中から参加するローカルサービスホスティングネットワークを探索することと、
前記ネットワーク識別子のリストにおける前記優先順位の前記指示に基づいて、参加するローカルサービスホスティングネットワークを選択することと、を含む、非一時的コンピュータ可読記憶デバイス。
【請求項20】
前記方法が、周期的手順又はモビリティ登録手順のうちのいずれか1つ以上の間に前記SoR情報を更新することを更に含む、請求項19に記載の非一時的コンピュータ可読記憶デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年4月28日に出願された米国仮特許出願第63/181,016号及び2021年11月03日に出願された米国仮特許出願第63/275,004号の利益を主張するものであり、これらの仮特許出願は両方とも、あらゆる目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
(発明の分野)
本開示は、複数の無線ネットワーク間で無線送信/受信ユニット(Wireless Transmit/Receive Unit、WTRU)をステアリングするための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
いくつかの状況では、あるエリア内のローカルユーザにサービスを提供するために、小型セルラーネットワークが展開され得る。例えば、ライブコンサート又はサッカーの試合において視聴者にストリーミングビデオサービスを提供するために、一時的非パブリックセルラーネットワークがセットアップされ得る。別の例では、大きな群衆が集まり得る空港、ショッピングモール、又は学校のキャンパスなどのロケーションにおいて、ショッピングモールにおける商業広告などのローカライズされたサービスを提供するために、小型セルラーネットワークが展開され得る。これらの小型セルラーネットワークによって提供されるサービスは、典型的には、2つの共通の特徴を有する、すなわち、(1)サービスがローカライズされる。このことは、サービスが、あるローカライズされたエリア内のアクティビティ/イベントに関連し、通常、エリア内のユーザに限定されることを意味する。(2)ユーザが、これらのサービスを定期的に利用せず、おそらくオンデマンド又は一時的に利用する。
【0004】
3GPPは、検討項目FS_PALS(3GPP Work Item Description,SP-200799,「Study on 5G Networks Providing Access to Localized Services」)の下で、そのようなローカライズされたサービスを提供し、それらのサービスを提供するホスティングネットワークにユーザがアクセスできるようにするために、どのように5Gシステムを拡張すべきかを検討している。本明細書では、これらのローカライズされたサービスを「PALS(Providing Access to Localized Services)サービス」と呼び、PALSサービスを提供するネットワークを「PALSネットワーク」、「PALSホスティングネットワーク」、又は単に「ホスティングネットワーク」と呼ぶ。
【0005】
PALSホスティングネットワークは、3GPP TS 23.501,「System Architecture for the 5G System」,V16.7.0,2020-12に定義されているような非パブリックネットワークであってもよいが、PALSサービスユーザは、PALSネットワークに加入していなくてもよい。PALSサービスプロバイダは、PALSネットワークオペレータ自体、別のモバイルネットワークオペレータ、又はサードパーティサービスプロバイダであり得る。
【0006】
ローミングのステアリング(Steering of Roaming、SoR)機能は、ホームパブリックランドモバイルネットワーク(home Public Land Mobile Network、HPLMN)オペレータによって、ホームパブリックランドモバイルネットワークオペレータのローミングユーザをユーザのSIM(subscriber Identification Module)又はUICC(Universal Integrated Circuit Card)に記憶された好ましいPLMNリストを更新することによって、好ましいネットワークにステアリングするために使用される。5GSでは、制御プレーンSoRソリューション(Control Plane SoR、CP-SoR)を使用して、HPLMNが、WTRU内の「Operator Controlled PLMN Selector with Access Technology」リストを安全に更新することを可能にする。
【0007】
3GPP TS 23.122「Non-Access-Stratum(NAS)functions related to Mobile Station(MS)in idle mode」,V16.8.0,2020-12のAnnex Cの図C.2.1は、登録手順中のCP-SoRのフローを示し、TS 23.122のAnnex Cの図C.3.1は、登録手順後のCP-SoRのフローを示す。
【図面の簡単な説明】
【0008】
例として本明細書に添付される図面と併せて与えられる以下の詳細な説明から、より詳細な理解を得ることができる。そのような図面の図は、詳細な説明と同様に、例示的なものである。したがって、図及び詳細な説明は限定的であるとみなされるべきではなく、他の同様に効果的な例が可能であり、可能性が高い。更に、図(Figure、「FIG」)内の同様の参照番号(reference numeral、「ref」)は、同様の要素を示している。
図1A】1つ以上の開示された実施形態が実装され得る、例示的な通信システムを例解するシステム図である。
図1B】一実施形態による、図1Aに例解される通信システム内で使用され得る、例示的な無線送信/受信ユニット(WTRU)を例解するシステム図である。
図1C】一実施形態による、図1Aに例解される通信システム内で使用され得る、例示的な無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)及び例示的なコアネットワーク(core network、CN)を例解するシステム図である。
図1D】一実施形態による、図1Aに例解される通信システム内で使用され得る、更なる例示的なRAN及び更なる例示的なCNを例解するシステム図である。
図2】オペレータ制御PALSネットワークセレクタにおいて使用するためのデータが一実施形態に従って編成され得る例示的な様式を例解する図である。
図3】一実施形態による、PLMNと適切なPALSネットワークとの間でWTRUをステアリングするための方法を例解するフローチャートである。
図4】一実施形態による、ネットワーク優先ホスティングネットワーク優先順位付けリストを構築するためのローミングのステアリングアプリケーション機能(steering of Roaming Application Function、SoR-AF)についての例示的方法を例解するフローチャートである。
図5】一実施形態による、WTRUがWTRU優先又はネットワーク優先ホスティングネットワークリストからホスティングネットワークを選択するための例示的な方法を例解するフローチャートである。
図6-1】一実施形態による、ホスティングネットワーク優先順位付け及び選択手順のための信号フロー図である。
図6-2】一実施形態による、ホスティングネットワーク優先順位付け及び選択手順のための信号フロー図である。
図7】一実施形態による、WTRUが利用可能なホスティングネットワークのリストに優先順位付けするための代替プロセスを例解するフローチャートである。
図8-1】一実施形態による、ネットワーク優先順位付け及び選択手順をホストするための、図7のフローチャートによって例示される代替プロセスを例解する信号フロー図である。
図8-2】一実施形態による、ネットワーク優先順位付け及び選択手順をホストするための、図7のフローチャートによって例示される代替プロセスを例解する信号フロー図である。
図9】WTRUが参加するローカルネットワークを選択する方法を例解するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
序論
以下の詳細な説明では、本明細書に開示される実施形態及び/又は実施例の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が記載されている。しかしながら、このような実施形態及び実施例は、本明細書に記載される具体的な詳細の一部又は全部を伴わずに実践され得ることが理解されるであろう。他の例では、以下の説明を不明瞭にしないように、周知の方法、手順、構成要素及び回路は詳細に説明されていない。更に、本明細書に具体的に記載されていない実施形態及び実施例は、本明細書に明示的、暗黙的及び/又は本質的に(集合的に「提供される」)記載、開示又は他の方法で提供される実施形態及び他の実施例の代わりに、又はそれらと組み合わせて実践され得る。
【0010】
例示的な通信システム
図1Aは、1つ以上の開示された実施形態が実装され得る、例示的な通信システム100を例解する図である。通信システム100は、音声、データ、ビデオ、メッセージ伝達、ブロードキャストなどのコンテンツを、複数の無線ユーザに提供する、多重アクセスシステムであり得る。通信システム100は、複数の無線ユーザが、無線帯域幅を含むシステムリソースの共有を通じて、上記のようなコンテンツにアクセスすることを可能にし得る。例えば、通信システム100は、コード分割多重アクセス(code division multiple access、CDMA)、時分割多重アクセス(time division multiple access、TDMA)、周波数分割多重アクセス(frequency division multiple access、FDMA)、直交FDMA(orthogonal FDMA、OFDMA)、シングルキャリアFDMA(single-carrier FDMA、SC-FDMA)、ゼロテールユニークワードDFT-Spread OFDM(zero-tail unique-word DFT-Spread OFDM、ZT UW DTS-s OFDM)、ユニークワードOFDM(unique word OFDM、UW-OFDM)、リソースブロックフィルタ処理OFDM、フィルタバンクマルチキャリア(filter bank multicarrier、FBMC)などの、1つ以上のチャネルアクセス方法を用い得る。
【0011】
図1Aに示されるように、通信システム100は、無線送信/受信ユニット(WTRU)102a、102b、102c、102dと、RAN104/113と、CN106/115と、公衆交換電話網(public switched telephone network、PSTN)108と、インターネット110と、他のネットワーク112とを含み得るが、開示される実施形態は、任意の数のWTRU、基地局、ネットワーク、及び/又はネットワーク要素を企図していることが理解されよう。WTRU102a、102b、102c、102dの各々は、無線環境において動作及び/又は通信するように構成された、任意のタイプのデバイスであり得る。例として、それらのいずれも「局」及び/又は「STA」と称され得るWTRU102a、102b、102c、102dは、無線信号を送信及び/又は受信するように構成され得、ユーザ機器(user equipment、UE)、移動局、固定又は移動加入者ユニット、加入ベースのユニット、ページャ、セルラ電話、携帯情報端末(personal digital assistant、PDA)、スマートフォン、ラップトップ、ネットブック、パーソナルコンピュータ、無線センサ、ホットスポット又はMi-Fiデバイス、モノのインターネット(Internet of Things、IoT)デバイス、ウォッチ又は他のウェアラブル、ヘッドマウントディスプレイ(head-mounted display、HMD)、車両、ドローン、医療デバイス及びアプリケーション(例えば、遠隔手術)、工業用デバイス及びアプリケーション(例えば、工業用及び/又は自動処理チェーンコンテキストで動作するロボット及び/又は他の無線デバイス)、家電デバイス、商業用及び/又は工業用無線ネットワークで動作するデバイスなどを含み得る。WTRU102a、102b、102c、及び102dのいずれも、交換可能にUEと称され得る。
【0012】
通信システム100はまた、基地局114a及び/又は基地局114bを含み得る。基地局114a、114bの各々は、CN106/115、インターネット110、及び/又は他のネットワーク112など、1つ以上の通信ネットワークへのアクセスを容易にするために、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの少なくとも1つと無線でインターフェース接続するように構成された、任意のタイプのデバイスであり得る。例として、基地局114a、114bは、基地局トランシーバ(base transceiver station、BTS)、ノードB、eノードB、HomeノードB、Home eノードB、gNB、NRノードB、サイトコントローラ、アクセスポイント(access point、AP)、無線ルータなどであり得る。基地局114a、114bは各々単一の要素として描示されているが、基地局114a、114bは、任意の数の相互接続された基地局及び/又はネットワーク要素を含み得ることが理解されるであろう。
【0013】
基地局114aは、基地局コントローラ(base station controller、BSC)、無線ネットワークコントローラ(radio network controller、RNC)、リレーノードなど、他の基地局及び/又はネットワーク要素(図示せず)も含み得る、RAN104/113の一部であり得る。基地局114a及び/又は基地局114bは、セル(図示せず)と称され得る、1つ以上のキャリア周波数で無線信号を送信及び/又は受信するように構成され得る。これらの周波数は、認可スペクトル、未認可スペクトル、又は認可スペクトル及び未認可スペクトルの組み合わせであり得る。セルは、相対的に固定され得るか又は経時的に変化し得る特定の地理的エリアに、無線サービスのカバレッジを提供し得る。セルは、セルセクタに更に分割され得る。例えば、基地局114aと関連付けられたセルは、3つのセクタに分割され得る。したがって、一実施形態では、基地局114aは、3つのトランシーバを、すなわち、セルのセクタごとに1つのトランシーバを含み得る。一実施形態では、基地局114aは、多重入力多重出力(multiple-input multiple output、MIMO)技術を用い得、セルのセクタごとに複数のトランシーバを利用し得る。例えば、ビームフォーミングを使用して、所望の空間方向に信号を送信及び/又は受信し得る。
【0014】
基地局114a、114bは、エアインターフェース116を介して、WTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つ以上と通信し得るが、このエアインターフェース116は、任意の好適な無線通信リンク(例えば、無線周波数(radio frequency、RF)、マイクロ波、センチメートル波、マイクロメートル波、赤外線(infrared、IR)、紫外線(ultraviolet、UV)、可視光など)であり得る。エアインターフェース116は、任意の好適な無線アクセス技術(radio access technology、RAT)を使用して確立され得る。
【0015】
より具体的には、上記のように、通信システム100は、多重アクセスシステムであり得、例えば、CDMA、TDMA、FDMA、OFDMA、SC-FDMAなどの、1つ以上のチャネルアクセススキームを用い得る。例えば、RAN104/113及びWTRU102a、102b、102cの基地局114aは、広帯域CDMA(wideband CDMA、WCDMA)を使用してエアインターフェース116を確立し得る、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunications System、UMTS)地上無線アクセス(Terrestrial Radio Access、UTRA)などの無線技術を実装し得る。WCDMAは、高速パケットアクセス(High-Speed Packet Access、HSPA)及び/又は進化型HSPA(HSPA+)などの通信プロトコルを含み得る。HSPAは、高速ダウンリンクパケットアクセス(High-Speed Downlink Packet Access、HSDPA)及び/又は高速アップリンクパケットアクセス(High-Speed Uplink Packet Access、HSUPA)を含み得る。
【0016】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、進化型UMTS地上無線アクセス(Evolved UMTS Terrestrial Radio Access、E-UTRA)などの無線技術を実装し得、これは、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution、LTE)及び/又はLTE-Advanced(LTE-Advanced、LTE-A)及び/又はLTE-Advanced Pro(LTE-A Pro)を使用してエアインターフェース116を確立し得る。
【0017】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、NR無線アクセスなどの無線技術を実装することができ、この技術は、新しい無線(New Radio、NR)を使用してエアインターフェース116を確立することができる。
【0018】
一実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、複数の無線アクセス技術を実装し得る。例えば、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、例えば、デュアルコネクティビティ(dual connectivity、DC)原理を使用して、LTE無線アクセス及びNR無線アクセスを一緒に実装し得る。したがって、WTRU102a、102b、102cによって利用されるエアインターフェースは、複数のタイプの基地局(例えば、eNB及びgNB)に/から送信される複数のタイプの無線アクセス技術及び/又は送信によって特徴付けられ得る。
【0019】
他の実施形態では、基地局114a及びWTRU102a、102b、102cは、IEEE802.11(すなわち、無線フィデリティ(Wireless Fidelity、WiFi)、IEEE802.16(すなわち、ワイマックス(Worldwide Interoperability for Microwave Access、WiMAX)、CDMA2000、CDMA2000 1X、CDMA2000 EV-DO、暫定規格2000(IS-2000)、暫定規格95(IS-95)、暫定規格856(IS-856)、汎欧州デジタル移動電話方式(Global System for Mobile communications、GSM)、GSM進化型高速データレート(Enhanced Data rates for GSM Evolution、EDGE)、GSM EDGE(GERAN)などの無線技術を実装し得る。
【0020】
図1Aの基地局114bは、例えば、無線ルータ、HomeノードB、Home eノードB又はアクセスポイントであり得、事業所、家庭、車両、キャンパス、工業施設、(例えば、ドローンによる使用のための)空中回廊、道路などの場所などの局所的エリアにおける無線接続を容易にするために、任意の好適なRATを利用し得る。一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、IEEE802.11などの無線技術を実装して、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area network、WLAN)を確立し得る。一実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、IEEE802.15などの無線技術を実装して、無線パーソナルエリアネットワーク(wireless personal area network、WPAN)を確立し得る。更に別の実施形態では、基地局114b及びWTRU102c、102dは、セルラベースのRAT(例えば、WCDMA、CDMA2000、GSM、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、NRなど)を利用して、ピコセル又はフェムトセルを確立し得る。図1Aに示すように、基地局114bは、インターネット110への直接接続を有し得る。したがって、基地局114bは、CN106/115を介してインターネット110にアクセスする必要がない場合がある。
【0021】
RAN104/113は、CN106/115と通信し得、これは、音声、データ、アプリケーション、及び/又はボイスオーバインターネットプロトコル(voice over internet protocol、VoIP)サービスをWTRU102a、102b、102c、102dのうちの1つ以上に提供するように構成された、任意のタイプのネットワークであり得る。データは、例えば、異なるスループット要件、待ち時間要件、エラー許容要件、信頼性要件、データスループット要件、モビリティ要件などの、様々なサービス品質(quality of service、QoS)要件を有し得る。CN106/115は、呼制御、支払い請求サービス、移動体位置ベースのサービス、プリペイド呼、インターネット接続性、ビデオ配信などを提供し、かつ/又はユーザ認証などの高レベルセキュリティ機能を実施し得る。図1Aには示されていないが、RAN104/113及び/又はCN106/115は、RAN104/113と同じRAT又は異なるRATを採用する他のRANと、直接又は間接的に通信し得ることが理解されよう。例えば、NR無線技術を利用し得るRAN104/113に接続されていることに加えて、CN106/115はまた、GSM、UMTS、CDMA2000、WiMAX、E-UTRA、又はWiFi無線技術を採用して別のRAN(図示せず)と通信し得る。
【0022】
CN106/115はまた、PSTN108、インターネット110、及び/又は他のネットワーク112にアクセスするために、WTRU102a、102b、102c、102dのためのゲートウェイとしての機能を果たし得る。PSTN108は、基本電話サービス(plain old telephone service、POTS)を提供する公衆交換電話網を含み得る。インターネット110は、相互接続されたコンピュータネットワーク及びデバイスのグローバルシステムを含み得るが、これらのネットワーク及びデバイスは、送信制御プロトコル(transmission control protocol、TCP)、ユーザデータグラムプロトコル(user datagram protocol、UDP)、及び/又はTCP/IPインターネットプロトコルスイートのインターネットプロトコル(internet protocol、IP)などの、共通通信プロトコルを使用する。ネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は運営される、有線及び/又は無線通信ネットワークを含み得る。例えば、ネットワーク112は、RAN104/113と同じRAT又は異なるRATを採用し得る、1つ以上のRANに接続された別のCNを含み得る。
【0023】
通信システム100におけるWTRU102a、102b、102c、102dのいくつか又は全ては、マルチモード能力を含み得る(例えば、WTRU102a、102b、102c、102dは、異なる無線リンクを介して異なる無線ネットワークと通信するための複数のトランシーバを含み得る)。例えば、図1Aに示されるWTRU102cは、セルラベースの無線技術を用い得る基地局114a、及びIEEE802無線技術を用い得る基地局114bと通信するように構成され得る。
【0024】
図1Bは、例示的なWTRU102を例解するシステム図である。図1Bに示すように、WTRU102は、とりわけ、プロセッサ118、トランシーバ120、送信/受信要素122、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、ディスプレイ/タッチパッド128、非リムーバブルメモリ130、リムーバブルメモリ132、電源134、全地球測位システム(global positioning system、GPS)チップセット136、及び/又は他の周辺機器138を含み得る。WTRU102は、一実施形態との一貫性を有したまま、前述の要素の任意の部分的組み合わせを含み得ることが理解されるであろう。
【0025】
プロセッサ118は、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、従来のプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと関連付けられた1つ以上のマイクロプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)回路、任意の他のタイプの集積回路(integrated circuit、IC)、状態機械などであり得る。プロセッサ118は、信号コーディング、データ処理、電力制御、入力/出力処理、及び/又はWTRU102が無線環境で動作することを可能にする任意の他の機能性を実施し得る。プロセッサ118は、送信/受信要素122に結合され得るトランシーバ120に結合され得る。図1Bは、プロセッサ118及びトランシーバ120を別個の構成要素として描示するが、プロセッサ118及びトランシーバ120は、電子パッケージ又はチップにおいて一緒に統合され得るということが理解されるであろう。
【0026】
送信/受信要素122は、エアインターフェース116を介して基地局(例えば、基地局114a)に信号を送信するか又は基地局(例えば、基地局114a)から信号を受信するように構成され得る。例えば、一実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号を送信及び/又は受信するように構成されたアンテナであり得る。一実施形態では、送信/受信要素122は、例えば、IR、UV又は可視光信号を送信及び/又は受信するように構成されたエミッタ/検出器であり得る。更に別の実施形態では、送信/受信要素122は、RF信号及び光信号の両方を送信及び/又は受信するように構成され得る。送信/受信要素122は、無線信号の任意の組み合わせを送信及び/又は受信するように構成され得るということが理解されるであろう。
【0027】
送信/受信要素122は、単一の要素として図1Bに描示されているが、WTRU102は、任意の数の送信/受信要素122を含み得る。より具体的には、WTRU102は、MIMO技術を用い得る。したがって、一実施形態では、WTRU102は、エアインターフェース116を介して無線信号を送受信するための2つ以上の送信/受信要素122(例えば、複数のアンテナ)を含み得る。
【0028】
トランシーバ120は、送信/受信要素122によって伝送される信号を変調し、送信/受信要素122によって受信される信号を復調するように構成され得る。上記のように、WTRU102は、マルチモード能力を有し得る。したがって、トランシーバ120は、例えば、NR及びIEEE802.11などの複数のRATを介してWTRU102が通信することを可能にするための複数のトランシーバを含み得る。
【0029】
WTRU102のプロセッサ118は、スピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、及び/又はディスプレイ/タッチパッド128(例えば、液晶ディスプレイ(liquid crystal display、LCD)表示ユニット若しくは有機発光ダイオード(organic light-emitting diode、OLED)表示ユニット)に結合され得、これらからユーザが入力したデータを受信し得る。プロセッサ118はまた、ユーザデータをスピーカ/マイクロフォン124、キーパッド126、及び/又はディスプレイ/タッチパッド128に出力し得る。加えて、プロセッサ118は、非リムーバブルメモリ130及び/又はリムーバブルメモリ132などの任意のタイプの好適なメモリから情報にアクセスし、かつ当該メモリにデータを記憶し得る。非リムーバブルメモリ130は、ランダムアクセスメモリ(random-access memory、RAM)、読み取り専用メモリ(read-only memory、ROM)、ハードディスク、又は任意の他のタイプのメモリ記憶デバイスを含み得る。リムーバブルメモリ132は、加入者識別モジュール(subscriber identity module、SIM)カード、メモリスティック、セキュアデジタル(secure digital、SD)メモリカードなどを含み得る。他の実施形態では、プロセッサ118は、サーバ又はホームコンピュータ(図示せず)上など、WTRU102上に物理的に位置していないメモリから情報にアクセスし、かつ当該メモリにデータを記憶し得る。
【0030】
プロセッサ118は、電源134から電力を受容し得るが、WTRU102における他の構成要素に電力を分配及び/又は制御するように構成され得る。電源134は、WTRU102に給電するための任意の好適なデバイスであり得る。例えば、電源134は、1つ以上の乾電池(例えば、ニッケルカドミウム(nickel-cadmium、NiCd)、ニッケル亜鉛(nickel-zinc、NiZn)、ニッケル金属水素化物(nickel metal hydride、NiMH)、リチウムイオン(lithium-ion、Li-ion)など)、太陽電池、燃料電池などを含み得る。
【0031】
プロセッサ118はまた、GPSチップセット136に結合され得、これは、WTRU102の現在のロケーションに関するロケーション情報(例えば、経度及び緯度)を提供するように構成され得る。GPSチップセット136からの情報に加えて又はその代わりに、WTRU102は、基地局(例えば、基地局114a、114b)からエアインターフェース116を介してロケーション情報を受信し、かつ/又は2つ以上の近くの基地局から受信されている信号のタイミングに基づいて、そのロケーションを判定し得る。WTRU102は、一実施形態との一貫性を有したまま、任意の好適なロケーション判定方法によってロケーション情報を取得し得るということが理解されるであろう。
【0032】
プロセッサ118は、他の周辺機器138に更に結合され得、他の周辺機器138には、追加の特徴、機能、及び/又は有線若しくは無線接続を提供する1つ以上のソフトウェア及び/又はハードウェアモジュールが含まれ得る。例えば、周辺機器138には、加速度計、電子コンパス、衛星トランシーバ、(写真及び/又はビデオのための)デジタルカメラ、ユニバーサルシリアルバス(universal serial bus、USB)ポート、振動デバイス、テレビトランシーバ、ハンズフリーヘッドセット、Bluetooth(登録商標)モジュール、周波数変調(frequency modulated、FM)無線ユニット、デジタル音楽プレーヤ、メディアプレーヤ、ビデオゲームプレーヤモジュール、インターネットブラウザ、仮想現実及び/又は拡張現実(Virtual Reality/Augmented Reality、VR/AR)デバイス、アクティビティトラッカなどが含まれ得る。周辺機器138は、1つ以上のセンサを含み得、センサは、ジャイロスコープ、加速度計、ホール効果センサ、磁力計、方位センサ、近接センサ、温度センサ、時間センサ、ジオロケーションセンサ、高度計、光センサ、タッチセンサ、磁力計、気圧計、ジェスチャセンサ、生体認証センサ、及び/又は湿度センサのうちの1つ以上であり得る。
【0033】
WTRU102は、(例えば、アップリンク(例えば、送信用)とダウンリンク(例えば、受信のために、)の両方のための特定のサブフレームに関連付けられた)信号の一部又は全部の送信及び受信が並列及び/又は同時であり得る全二重無線機を含み得る。全二重無線機は、ハードウェア(例えば、チョーク)又はプロセッサを介した信号処理(例えば、別個のプロセッサ(図示せず)又はプロセッサ118を介した)信号処理のいずれかを介した自己干渉を低減及び又は実質的に排除するための干渉管理ユニット139を含み得る。一実施形態では、WTRU102は、(例えば、アップリンク(例えば、送信用)又はダウンリンク(例えば、受信用)のいずれかのための特定のサブフレームに関連付けられた)信号の一部又は全部の送受信のための半二重無線機を含み得る。
【0034】
図1Cは、一実施形態によるRAN104及びCN106を例解するシステム図である。上記のように、RAN104は、E-UTRA無線技術を用いて、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信し得る。RAN104はまた、CN106と通信し得る。
【0035】
RAN104は、eノードB160a、160b、160cを含み得るが、RAN104は、一実施形態との一貫性を有しながら、任意の数のeノードBを含み得るということが理解されるであろう。eノードB160a、160b、160cは各々、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つ以上のトランシーバを含み得る。一実施形態では、eノードB160a、160b、160cは、MIMO技術を実装し得る。したがって、eノードB160aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し、かつ/又はWTRU102aから無線信号を受信し得る。
【0036】
eノードB160a、160b、160cの各々は、特定のセル(図示せず)に関連付けられ、無線リソース管理決定、ハンドオーバ決定、アップリンク(uplink、UL)及び/又はダウンリンク(downlink、DL)におけるユーザのスケジューリングなどを処理するように構成され得る。図1Cに示すように、eノードB160a、160b、160cは、X2インターフェースを介して互いに通信し得る。
【0037】
図1Cに示されるCN106は、モビリティ管理エンティティ(mobility management entity、MME)162、サービングゲートウェイ(serving gateway、SGW)164、及びパケットデータネットワーク(packet data network、PDN)ゲートウェイ(又はpacket gateway、PGW)166を含み得る。前述の要素の各々は、CN106の一部として描示されているが、これらの要素のいずれも、CNオペレータ以外のエンティティによって所有及び/又は操作され得ることが理解されるであろう。
【0038】
MME162は、S1インターフェースを介して、RAN104におけるeノードB162a、162b、162cの各々に接続され得、かつ制御ノードとして機能し得る。例えば、MME162は、WTRU102a、102b、102cのユーザを認証すること、ベアラのアクティブ化/非アクティブ化、WTRU102a、102b、102cの初期アタッチ中に特定のサービス中のゲートウェイを選択すること、などの役割を果たし得る。MME162は、RAN104と、GSM及び/又はWCDMAなどの他の無線技術を採用する他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能を提供し得る。
【0039】
SGW164は、S1インターフェースを介してRAN104におけるeノードB160a、160b、160cの各々に接続され得る。SGW164は、概して、ユーザデータパケットをWTRU102a、102b、102cに/それらからルーティングし、かつ転送し得る。SGW164は、eノードB間ハンドオーバ中にユーザプレーンをアンカする機能、DLデータがWTRU102a、102b、102cに利用可能であるときにページングをトリガする機能、WTRU102a、102b、102cのコンテキストを管理かつ記憶する機能などの、他の機能を実施し得る。
【0040】
SGW164は、PGW166に接続され得、PGW166は、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。
【0041】
CN106は、他のネットワークとの通信を容易にし得る。例えば、CN106は、WTRU102a、102b、102cと従来の地上回線通信デバイスとの間の通信を容易にするために、PSTN108などの回路交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。例えば、CN106は、CN106とPSTN108との間のインターフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IP multimedia subsystem、IMS)サーバ)を含み得るか、又はそれと通信し得る。加えて、CN106は、WTRU102a、102b、102cに他のネットワーク112へのアクセスを提供し得、他のネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は動作される他の有線及び/又は無線ネットワークを含み得る。
【0042】
WTRUは、無線端末として図1A図1Dに記載されているが、特定の代表的な実施形態では、そのような端末は、通信ネットワークとの(例えば、一時的又は永久的に)有線通信インターフェースを使用し得ることが企図される。
【0043】
代表的な実施形態では、他のネットワーク112は、WLANであり得る。
【0044】
インフラストラクチャ基本サービスセット(Basic Service Set、BSS)モードのWLANは、BSSのアクセスポイント(Access Point、AP)及びAPと関連付けられた1つ以上のステーション(station、STA)を有し得る。APは、配信システム(Distribution System、DS)若しくはBSSに入る、かつ/又はBSSから出るトラフィックを搬送する別のタイプの有線/無線ネットワークへのアクセス又はインターフェースを有し得る。BSS外から生じる、STAへのトラフィックは、APを通って到達し得、STAに配信され得る。STAからBSS外の宛先への生じるトラフィックは、APに送信されて、それぞれの宛先に送信され得る。BSS内のSTA間のトラフィックは、例えば、APを介して送信され得、ソースSTAは、APにトラフィックを送信し得、APは、トラフィックを宛先STAに配信し得る。BSS内のSTA間のトラフィックは、ピアツーピアトラフィックとしてみなされ得る、かつ/又は称され得る。ピアツーピアトラフィックは、ソースSTAと宛先STAとの間で(例えば、それらの間で直接的に)、直接リンクセットアップ(direct link setup、DLS)で送信され得る。特定の代表的な実施形態では、DLSは、802.11e DLS又は802.11zトンネル化DLS(tunneled DLS、TDLS)を使用し得る。独立BSS(Independent BSS、IBSS)モードを使用するWLANは、APを有しない場合があり、IBSS内又はそれを使用するSTA(例えば、STAの全部)は、互いに直接通信し得る。通信のIBSSモードは、本明細書では、「アドホック」通信モードと称され得る。
【0045】
802.11acインフラストラクチャ動作モード又は同様の動作モードを使用するときに、APは、プライマリチャネルなどの固定チャネル上にビーコンを送信し得る。プライマリチャネルは、固定幅(例えば、20MHz幅の帯域幅)又はシグナリングを介して動的に設定される幅であり得る。プライマリチャネルは、BSSの動作チャネルであり得、APとの接続を確立するためにSTAによって使用され得る。特定の代表的な実施形態では、例えば、802.11システムにおいて、衝突回避を備えたキャリア感知多重アクセス(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance、CSMA/CA)が実装され得る。CSMA/CAの場合、APを含むSTA(例えば、全てのSTA)は、プライマリチャネルを感知し得る。プライマリチャネルが特定のSTAによってビジーであると感知され/検出され、かつ/又は判定される場合、特定のSTAは、バックオフされ得る。1つのSTA(例えば、1つのステーションのみ)は、所与のBSSにおいて、任意の所与の時間に送信し得る。
【0046】
高スループット(High Throughput、HT)STAは、通信のための40MHz幅のチャネルを使用し得るが、この40MHz幅のチャネルは、例えば、プライマリ20MHzチャネルと、隣接又は非隣接の20MHzチャネルとの組み合わせを介して形成され得る。
【0047】
非常に高いスループット(Very High Throughput、VHT)のSTAは、20MHz、40MHz、80MHz、及び/又は160MHz幅のチャネルをサポートし得る。上記の40MHz及び/又は80MHz幅のチャネルは、連続する複数の20MHzチャネルを組み合わせることによって形成され得る。160MHzチャネルは、8つの連続する20MHzチャネルを組み合わせることによって、又は80+80構成と称され得る2つの連続していない80MHzチャネルを組み合わせることによって、形成され得る。80+80構成の場合、チャネル符号化後、データは、データを2つのストリームに分割し得るセグメントパーサを通過し得る。逆高速フーリエ変換(Inverse Fast Fourier Transform、IFFT)処理及び時間ドメイン処理は、各ストリームで別々に行われ得る。ストリームは、2つの80MHzチャネルにマッピングされ得、データは、送信STAによって送信され得る。受信STAの受信機では、80+80構成に対する上記で説明される動作は逆にされ得、組み合わされたデータを媒体アクセス制御(Medium Access Control、MAC)に送信し得る。
【0048】
サブ1GHzの動作モードは、802.11af及び802.11ahによってサポートされる。チャネル動作帯域幅及びキャリアは、802.11n及び802.11acで使用されるものと比較して、802.11af及び802.11ahでは低減される。802.11afは、TVホワイトスペース(TV White Space、TVWS)スペクトルにおいて、5MHz、10MHz及び20MHz帯域幅をサポートし、802.11ahは、非TVWSスペクトルを使用して、1MHz、2MHz、4MHz、8MHz、及び16MHz帯域幅をサポートする。代表的な実施形態によれば、802.11ahは、マクロカバレッジエリア内のMTCデバイスなど、メータタイプの制御/マシンタイプ通信をサポートし得る。MTCデバイスは、例えば、特定の、かつ/又は限定された帯域幅のためのサポート(例えば、そのためのみのサポート)を含む、特定の能力を有し得る。MTCデバイスは、(例えば、非常に長いバッテリ寿命を維持するために)閾値を上回るバッテリ寿命を有するバッテリを含み得る。
【0049】
複数のチャネル、並びに802.11n、802.11ac、802.11af、及び802.11ahなどのチャネル帯域幅をサポートし得るWLANシステムは、プライマリチャネルとして指定され得るチャネルを含む。プライマリチャネルは、BSSにおける全てのSTAによってサポートされる最大共通動作帯域幅に等しい帯域幅を有し得る。プライマリチャネルの帯域幅は、最小帯域幅動作モードをサポートするBSSで動作する全てのSTAの中から、STAによって設定され、かつ/又は制限され得る。802.11ahの例では、プライマリチャネルは、AP及びBSSにおける他のSTAが2MHz、4MHz、8MHz、16MHz、及び/又は他のチャネル帯域幅動作モードをサポートする場合であっても、1MHzモードをサポートする(例えば、それのみをサポートする)STA(例えば、MTCタイプデバイス)に対して1MHz幅であり得る。キャリア感知及び/又はネットワーク配分ベクトル(Network Allocation Vector、NAV)設定は、プライマリチャネルの状態に依存し得る。例えば、APに送信する(1MHz動作モードのみをサポートする)STAに起因してプライマリチャネルがビジーである場合、周波数帯域の大部分がアイドルのままであり、利用可能であり得るとしても、利用可能な周波数帯域全体がビジーであるとみなされ得る。
【0050】
米国では、802.11ahにより使用され得る利用可能な周波数帯域は、902MHz~928MHzである。韓国では、利用可能な周波数帯域は917.5MHz~923.5MHzである。日本では、利用可能な周波数帯域は916.5MHz~927.5MHzである。802.11ahに利用可能な総帯域幅は、国のコードに応じて6MHz~26MHzである。
【0051】
図1Dは、一実施形態によるRAN113及びCN115を例解するシステム図である。上記のように、RAN113は、NR無線技術を用いて、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信し得る。RAN113はまた、CN115と通信し得る。
【0052】
RAN113は、gNB180a、180b、180cを含み得るが、RAN113は、一実施形態との一貫性を維持しながら、任意の数のgNBを含み得ることが理解されるであろう。gNB180a、180b、180cは各々、エアインターフェース116を介してWTRU102a、102b、102cと通信するための1つ以上のトランシーバを含み得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、MIMO技術を実装し得る。例えば、gNB180a、180bは、ビームフォーミングを利用して、gNB180a、180b、180cに信号を送信及び/又は受信し得る。したがって、gNB180aは、例えば、複数のアンテナを使用して、WTRU102aに無線信号を送信し得る、かつ/又はWTRU102aから無線信号を受信し得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、キャリアアグリゲーション技術を実装し得る。例えば、gNB180aは、複数のコンポーネントキャリアをWTRU102a(図示せず)に送信し得る。これらのコンポーネントキャリアのサブセットは、未認可スペクトル上にあり得、残りのコンポーネントキャリアは、認可スペクトル上にあり得る。一実施形態では、gNB180a、180b、180cは、協調マルチポイント(Coordinated Multi-Point、CoMP)技術を実装し得る。例えば、WTRU102aは、gNB180a及びgNB180b(及び/又はgNB180c)からの協調送信を受信し得る。
【0053】
WTRU102a、102b、102cは、拡張可能なヌメロロジと関連付けられた送信を使用して、gNB180a、180b、180cと通信し得る。例えば、OFDMシンボル間隔及び/又はOFDMサブキャリア間隔は、無線送信スペクトルの異なる送信、異なるセル、及び/又は異なる部分に対して変化し得る。WTRU102a、102b、102cは、(例えば、様々な数のOFDMシンボルを含み、かつ/又は様々な長さの絶対時間が持続する)様々な若しくはスケーラブルな長さのサブフレーム又は送信時間間隔(transmission time interval、TTI)を使用して、gNB180a、180b、180cと通信し得る。
【0054】
gNB180a、180b、180cは、スタンドアロン構成及び/又は非スタンドアロン構成でWTRU102a、102b、102cと通信するように構成され得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、他のRAN(例えば、eノードB160a、160b、160cなど)にアクセスすることなく、gNB180a、180b、180cと通信し得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、モビリティアンカポイントとしてgNB180a、180b、180cのうちの1つ以上を利用し得る。スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、未認可バンドにおける信号を使用して、gNB180a、180b、180cと通信し得る。非スタンドアロン構成では、WTRU102a、102b、102cは、gNB180a、180b、180cと通信し、これらに接続する一方で、eノードB160a、160b、160cなどの別のRANとも通信し、これらに接続し得る。例えば、WTRU102a、102b、102cは、1つ以上のgNB180a、180b、180c及び1つ以上のeノードB160a、160b、160cと実質的に同時に通信するためのDC原理を実装し得る。非スタンドアロン構成では、eノードB160a、160b、160cは、WTRU102a、102b、102cのモビリティアンカとして機能し得るが、gNB180a、180b、180cは、WTRU102a、102b、102cをサービス提供するための追加のカバレッジ及び/又はスループットを提供し得る。
【0055】
gNB180a、180b、180cの各々は、特定のセル(図示せず)と関連付けられ得、無線リソース管理意思決定、ハンドオーバ意思決定、UL及び/又はDLにおけるユーザのスケジューリング、ネットワークスライシングのサポート、デュアルコネクティビティ、NRとE-UTRAとの間のインターワーキング、ユーザプレーン機能(User Plane Function、UPF)184a、184bへのユーザプレーンデータのルーティング、アクセス及びモビリティ管理機能(Access and Mobility Management Function、AMF)182a、182bへの制御プレーン情報のルーティングなどを処理するように構成され得る。図1Dに示すように、gNB180a、180b、180cは、Xnインターフェースを介して互いに通信し得る。
【0056】
図1Dに示されるCN115は、少なくとも1つのAMF182a、182b、少なくとも1つのUPF184a、184b、少なくとも1つのセッション管理機能(Session Management Function、SMF)183a、183b、及び場合によってはデータネットワーク(Data Network、DN)185a、185bを含み得る。前述の要素の各々は、CN115の一部として描示されているが、これらの要素のいずれも、CNオペレータ以外のエンティティによって所有及び/又は操作され得ることが理解されるであろう。
【0057】
AMF182a、182bは、N2インターフェースを介してRAN113におけるgNB180a、180b、180cのうちの1つ以上に接続され得、制御ノードとして機能し得る。例えば、AMF182a、182bは、WTRU102a、102b、102cのユーザの認証、ネットワークスライシングのサポート(例えば、異なる要件を有する異なるPDUセッションの処理)、特定のSMF183a、183bの選択、登録エリアの管理、NASシグナリングの終了、モビリティ管理などの役割を果たすことができる。ネットワークスライスは、WTRU102a、102b、102cを利用しているサービスのタイプに基づいて、WTRU102a、102b、102cのCNサポートをカスタマイズするために、AMF182a、182bによって使用され得る。例えば、異なるネットワークスライスは、高信頼低遅延(ultra-reliable low latency、URLLC)アクセスに依存するサービス、高速大容量(enhanced massive mobile broadband、eMBB)アクセスに依存するサービス、マシンタイプ通信(machine type communication、MTC)アクセスのためのサービス、及び/又は同様のものなどの異なる使用事例のために確立され得る。AMF a82a、182bは、RAN113と、LTE、LTE-A、LTE-A Pro、及び/又はWiFiなどの非-3GPPアクセス技術などの他の無線技術を用いる他のRAN(図示せず)との間で切り替えるための制御プレーン機能を提供し得る。
【0058】
SMF183a、183bは、N11インターフェースを介して、CN115内のAMF182a、182bに接続され得る。SMF183a、183bはまた、N4インターフェースを介して、CN115内のUPF184a、184bに接続され得る。SMF183a、183bは、UPF184a、184bを選択及び制御し、UPF184a、184bを通るトラフィックのルーティングを構成し得る。SMF183a、183bは、UE IPアドレスを管理及び配分すること、PDUセッションを管理すること、ポリシー執行及びQoSを制御すること、ダウンリンクデータ通知を提供することなど、他の機能を実施し得る。PDUセッションタイプは、IPベース、非IPベース、イーサネットベースなどであり得る。
【0059】
UPF184a、184bは、N3インターフェースを介して、RAN113内のgNB180a、180b、180cのうちの1つ以上に接続され得、これにより、WTRU102a、102b、102cとIP対応デバイスとの間の通信を容易にするために、インターネット110などのパケット交換ネットワークへのアクセスをWTRU102a、102b、102cに提供し得る。UPF184、184bは、パケットをルーティングして転送すること、ユーザプレーンポリシーを執行すること、マルチホームPDUセッションをサポートすること、ユーザプレーンQoSを処理すること、ダウンリンクパケットをバッファすること、モビリティアンカリングを提供することなど、他の機能を実施し得る。
【0060】
CN115は、他のネットワークとの通信を容易にし得る。例えば、CN115は、CN115とPSTN108との間のインターフェースとして機能するIPゲートウェイ(例えば、IPマルチメディアサブシステム(IP multimedia subsystem、IMS)サーバ)を含み得るか、又はそれと通信し得る。加えて、CN115は、WTRU102a、102b、102cに他のネットワーク112へのアクセスを提供し得、他のネットワーク112は、他のサービスプロバイダによって所有及び/又は動作される他の有線及び/又は無線ネットワークを含み得る。一実施形態では、WTRU102a、102b、102cは、UPF184a、184bへのN3インターフェース、及びUPF184a、184bとDN185a、185bとの間のN6インターフェースを介して、UPF184a、184bを通じてローカルデータネットワーク(DN)185a、185bに接続され得る。
【0061】
図1A図1D、及び図1A図1Dの対応する説明を鑑みると、WTRU102a~d、基地局114a~b、e実施ノードB160a~c、MME162、SGW164、PGW166、gNB180a~c、AMF182a~b、UPF184a~b、SMF183a~b、DN185a~b、及び/又は本明細書に説明される任意の他のデバイスのうちの1つ以上に関して本明細書に説明される機能のうちの1つ以上又は全ては、1つ以上のエミュレーションデバイス(図示せず)によってされ得る。エミュレーションデバイスは、本明細書に説明される機能の1つ以上又は全てをエミュレーションするように構成された1つ以上のデバイスであり得る。例えば、エミュレーションデバイスを使用して、他のデバイスを試験し、及び/又はネットワーク及び/又はWTRU機能をシミュレートし得る。
【0062】
エミュレーションデバイスは、ラボ環境及び/又はオペレータネットワーク環境における他のデバイスの1つ以上の試験を実装するように設計され得る。例えば、1つ以上のエミュレーションデバイスは、通信ネットワーク内の他のデバイスを試験するために、有線かつ/若しくは無線通信ネットワークの一部として完全に若しくは部分的に実装され、及び/又は配備されている間、1つ以上若しくは全ての機能を実施し得る。1つ以上のエミュレーションデバイスは、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として一時的に実装/配備されている間、1つ以上若しくは全ての機能を実施し得る。エミュレーションデバイスは、試験を目的として別のデバイスに直接結合され得、かつ/又は地上波無線通信を使用して試験を実施し得る。
【0063】
1つ以上のエミュレーションデバイスは、有線及び/又は無線通信ネットワークの一部として実装/配備されていない間、全てを含む1つ以上の機能を実施し得る。例えば、エミュレーションデバイスは、1つ以上の構成要素の試験を実装するために、試験実験室での試験シナリオ、並びに/又は配備されていない(例えば、試験用の)有線及び/若しくは無線通信ネットワークにおいて利用され得る。1つ以上のエミュレーションデバイスは、試験機器であり得る。RF回路(例えば、1つ以上のアンテナを含み得る)を介した直接RF結合及び/又は無線通信は、データを送信する、かつ/若しくは受信するように、エミュレーションデバイスによって使用され得る。
【0064】
本明細書において提供される例は、例えば適用され得るものと同じ又は異なる原理を使用する他の無線技術への主題の適用性を制限するものではない。
【0065】
本明細書で説明するように、無線送信/受信ユニット(WTRU)は、ユーザ機器(UE)の一例であり得る。したがって、UE及びWTRUという用語は、本明細書において等しい範囲で使用され得る。
【0066】
複数の無線ネットワーク間のネットワークステアリング
PLMNとPALSネットワークとの間のネットワークステアリング
潜在的なPALSサービスユーザは通常、ほとんどの時間に、PLMNネットワーク(ホームPLMN又はサービングPLMNのいずれか)にキャンプオンするPLMN加入者である。PALSサービスがユーザに利用可能であるとき、例えば、ユーザがPALSネットワークのカバレッジエリア内にいるとき、ユーザは、PALSネットワークに登録して接続するために、PALSネットワークに向かってステアリングされる必要がある。ユーザが手動でPALSネットワークを選択することは可能であるが、この方法は、ユーザがネットワーク選択情報(例えば、PALSネットワークの名前)を所有し、利用可能なPALSネットワークを手動で探索することを必要とする。この方法の不便さは、ほとんどのユーザがPALSサービスを使用することを妨げる可能性が高い。
【0067】
したがって、今こそ対処すべき問題には、PALSサービスが利用可能であるときにWTRUをPLMNネットワークからPALSネットワークに自動的にステアリングするにはどのようにすべきか、及びPALSサービスが利用不可能になったときにWTRUをPALSネットワークからPLMNネットワークに自動的にステアリングするにはどのようにすべきかが含まれる。
【0068】
本節では、PALSネットワークステアリングについての特別なローミングのステアリング情報を使用して、PLMNとPALSネットワークとの間でWTRUをステアリングするための技法に対処する。実施形態では、HPLMNによって提供されるPALSネットワークセレクタ又はセレクタ内のネットワーク識別子は、時間ウィンドウ及びエリアに関連付けられ得る。ネットワークセレクタは、ネットワーク選択のために使用される情報のセットのためのデータ構造とみなされ得る。データ構造は、ネットワーク識別子、関連付けられた時間ウィンドウ、関連付けられた地理的エリアなどのリストを含み得る。したがって、ネットワークセレクタは、ある時間及び/又はロケーション条件が満たされるときのみアクティブにされてもよく、又はネットワーク識別子は、時間及び/又はロケーション条件が満たされるときのみネットワーク選択のために考慮されてもよい。
【0069】
より詳細には、PLMNオペレータとPALSサービスプロバイダ又はPALSネットワークオペレータとの間のサービス合意に基づいて、WTRUのホームPLMNは、PLMNネットワークとPALSネットワークとの間でWTRUを自動的にステアリングする目的で、特別なSoR情報を作成することができる。次に図2を参照すると、通常のオペレータ制御PLMNセレクタ200aに加えて、特殊SoRは、以下のデータのうちの任意の1つ以上を備えることができる1つ以上のオペレータ制御PALSネットワークセレクタ200bを含むことができる(図2は、そのような情報を編成することができる例示的な様式を例解する)。
(i)PALSネットワーク識別子の優先順位付けされたリスト(201)。PALSネットワーク識別子は、通常のPLMN識別子又はSNPNネットワーク識別子の形態であってもよい。
(ii)PALSネットワークセレクタが他のPLMNセレクタ(例えば、オペレータ制御又はユーザ制御PLMNセレクタ)よりも高い優先順位を有するかどうかの指示(203)。
(iii)PALSネットワークセレクタを使用するために、WTRUがSNPNアクセスモードに切り替える必要があるかどうかの指示(205)。
(iv)時間ウィンドウ(207)、例えば、PALSネットワークセレクタは、時間ウィンドウ中にのみ使用又はアクティブ化される。
(v)エリア(209)、例えば、PALSネットワークセレクタは、WTRUがあるエリア内にあるときにのみ使用又はアクティブ化される。エリアは、トラッキングエリア識別又は地理的座標など、3GPP定義エリア識別子を使用して定義され得る。
(vi)優先順位付けされたリストにおける各PALSネットワーク識別子、例えば、識別子211a、211b、211cは、特定の時間ウィンドウに関連付けられてもよく(215)、例えば、ネットワーク識別子は、対応する時間ウィンドウ中のネットワーク選択のためにのみ考慮される。
(vii)優先順位付けされたリストにおける各PALSネットワーク識別子、例えば、識別子211a、211b、211cは、エリアに関連付けることができ(217)、例えば、ネットワーク識別子は、WTRUがエリア内にある場合にのみ、ネットワーク選択のために考慮される。エリアは、トラッキングエリア識別又は地理的座標などの3GPP定義エリア識別子を使用して定義され得る。
(viii)優先順位付けされたリストにおける各PALSネットワーク識別子は、ネットワークスライス(図示せず)に関連付けられ得る。ネットワークスライスが、対応するPLMNのためのWTRUの構成されたNSSAI(ネットワークスライス選択支援情報、Network Slice Selection Assistance Information)又は許可されたNSSAI内にある場合にのみ、ネットワーク識別子がネットワーク選択のために考慮される。
(ix)優先順位付けされたリストにおける各PALSネットワーク識別子は、1つ以上のCAG(クローズドアクセスグループ、Closed Access Group)ID(図示せず)に関連付けられ得る。PALSセルが、対応するPALSネットワークに関連付けられたWTRU内に記憶/構成されたCAG IDをブロードキャストしている場合、WTRUは、PALSネットワークを考慮する。
【0070】
ホームPLMNは、上記のSoR情報を統合データ管理(Unified Data Management、UDM)/統合データレポジトリ(Unified Data Repository、UDR)に記憶し、3GPP TS 23.122,「Non-Access-Stratum(NAS)functions related to Mobile Station(MS)in idle mode」,V16.8.0,2020-12に定義されているSoR手順を使用して、SoR情報をWTRUに送信することができる。WTRUは、PALSネットワークステアリングのための有効なSoR情報を有する場合、例示的な実施形態では、以下で説明され、図3のフローチャートによって示されるようなネットワーク選択動作を実施することができる。
【0071】
最初に、WTRUは、利用可能なPALSネットワークセレクタを有するかどうかを判定する(301)。そうでない場合、プロセスは終了する。(図3では、ステップ301における前述のNO決定など、プロセスを終了させる決定ステップの結果は、図を過度に複雑にすることを避けるために暗黙的であり、すなわち、フローチャートには示されていないことに留意されたい)。
【0072】
一方、ステップ301において、WTRUが、PALSネットワークセレクタが利用可能であると判定した場合、フローチャートにおいてフローは先へ進む。次に、WTRUは、以下に基づいて、PALSネットワークセレクタをアクティブ化するかどうかを判定することができる。
(i)PALSネットワークセレクタが関連付けられた時間ウィンドウを有し(決定ステップ303)、現在の時間が時間ウィンドウ内にある(決定ステップ305)場合、WTRUは、セレクタをアクティブ化することができる(311)。
(ii)PALSネットワークセレクタが関連付けられたエリアを有し(決定ステップ307)、WTRUの現在のロケーションがそのエリア内にある(決定ステップ309)場合、WTRUは、セレクタをアクティブ化することができる(311)。
(iii)PALSネットワークセレクタが、関連付けられた時間ウィンドウ及び関連付けられたエリアの両方を有する場合、WTRUは、現在の時間及びWTRUのロケーションの両方がそれぞれの条件を満たすときにのみ、セレクタをアクティブ化することができる(311)。
【0073】
311においてPALSネットワークセレクタがアクティブ化された場合、WTRUは、他のPLMNセレクタに対するその優先順位を判定することができる(313)。例えば、PALSネットワークセレクタが、他のPLMNセレクタよりも高い優先順位を有するという指示に関連付けられている場合、WTRUは、ネットワーク選択のためにこのセレクタを使用することができる(317)。一方、PALSネットワークセレクタが、他のPLMNセレクタよりも高い優先順位を有するという指示に関連付けられていない場合、WTRUは、ネットワーク選択のために他のPLMNセレクタを使用することができる(315)。PLMNが利用可能でない、又は選択されない場合、ネットワーク選択のためにPALSネットワークセレクタを使用してもよい。
【0074】
WTRUは、ネットワーク選択のためにPALSネットワークセレクタを使用することを判定した場合、ネットワーク選択のためにSNPNアクセスモードに切り替える必要があるかどうかをチェックすることができる(319)。WTRUは、SNPNアクセスモードに切り替えるべきであるという指示をPALSネットワークセレクタが有する場合、PALSネットワークセレクタは、SNPNアクセスモードに切り替えることができる(321)。WTRUは、SNPNアクセスモードに切り替えるべきであるという指示をPALSネットワークセレクタが有していない場合、PALSネットワークセレクタは、優先順位付けされたリストにおけるネットワーク識別子がSNPNネットワーク又はPLMNネットワークであるかどうかを更にチェックすることができ、それらのSNPNネットワークについてのSNPNアクセスモードに切り替えることができる。
【0075】
PALSネットワークセルによってブロードキャストされたCAG IDが、WTRUの許可されたCAGリストにおいて構成されている場合。WTRUは、ブロードキャストされたCAG IDを、PALSネットワークに対応する構成された許可されたCAG IDリストに対してチェックする。
【0076】
WTRUは、ネットワーク選択のためにPALSネットワークセレクタを使用することを判定した場合、ネットワークを探索し、リストにおける優先順位に従ってネットワークを選択することができる。WTRUは、SNPNアクセスモードに切り替わった場合、SNPNネットワークのみを探索及び選択することができる(323)。WTRUは、SNPNアクセスモードにない場合、PLMNネットワークのみを探索及び選択することができる(325)。
【0077】
WTRUは、見つかったネットワークがセレクタのリスト内にあるかどうかをチェックする(327)。ネットワークがセレクタのリスト内にない場合、プロセスは終了する。リスト内にある各ネットワーク識別子について、WTRUは、ネットワークが、関連付けられた時間ウィンドウ及び/又はエリアを有するかどうかを判定する(329)。そのような基準がない場合、WTRUは、ネットワークを選択する(333)。そのような基準がある場合、WTRUは、現在の時間及び/又はWTRUロケーションが条件を満たすかどうかをチェックし(331)、基準が満たされる場合、ネットワークを選択し(333)、選択プロセスは完了する。基準が満たされない場合には、PALSネットワークを選択せずに処理を終了する。
【0078】
代替実施形態では、WTRUは、上記の条件を満たす見つかったネットワークをユーザに提示し、ユーザがネットワークを選択するかどうかを決定することを可能にすることができる。
【0079】
実施形態では、アクティブなPALSネットワークセレクタに関連付けられた時間ウィンドウ及び/又はエリアが存在する場合、又は選択されたPALSネットワークに関連付けられた時間ウィンドウ及び/若しくはエリアが存在する場合、WTRUは、セレクタを非アクティブ化するか、又はネットワークを再選択するかを決定するために、時間及びWTRUのロケーションを監視し続けるべきである。時間がPALSネットワークセレクタに関連付けられた時間ウィンドウ外であるか、又はWTRUロケーションがセレクタに関連付けられたエリア外である場合、WTRUは、PALSネットワークセレクタを非アクティブ化し、PLMNネットワークを再選択するためにPLMNセレクタを使用すべきである。
【0080】
時間が、選択されたPALSネットワークに関連付けられた時間ウィンドウ外であるか、又はWTRUロケーションが、選択されたネットワークに関連付けられたエリア外である場合、WTRUは、PALSネットワークから登録解除し、別のPALSネットワーク又はPLMNネットワークを再選択すべきである。
【0081】
選択されたPALSネットワークが、例えば、WTRUがそのカバレッジ外に移動することによって利用不可能になる場合、WTRUは、リスト内にある別のPALSネットワークを再選択することができ、又はPALSネットワークセレクタを非アクティブ化し、PLMNネットワークセレクタを使用してPLMNネットワークを再選択することができる。
【0082】
5GSネットワークは、いつでも、(例えば、周期的又はモビリティ登録手順中に)又はUCU手順を介して、PALSネットワークステアリングについてのSoRを更新し得る。WTRUは、記憶されたPALSネットワークセレクタを新しいPALSネットワークセレクタに置き換え、PALSネットワークセレクタがアクティブ化されるべき条件を満たす場合、新しいPALSネットワークセレクタに従ってネットワークを再選択すべきである。
【0083】
WTRUは、PALSネットワークに登録するときに、登録受諾メッセージにおいて初期時間ウィンドウを受信することができる。WTRUは、登録手順をトリガして、ネットワークに新しい時間ウィンドウを要求することができる。
【0084】
時間ウィンドウはまた、PDUセッションレベルであってもよい。ネットワークは、PALSネットワークとともに確立される各PDUセッションについて時間ウィンドウを構成することができる。この場合、WTRUは、PDUセッション受諾メッセージにおいてネットワーク(SMF)から時間ウィンドウを受信することができる。時間ウィンドウが満了すると、WTRUは、PDUセッションを非アクティブ化することができる。WTRUは、PDUセッションを暗黙的に非アクティブ化することができ、又はPDUセッション非アクティブ化メッセージをネットワークに送信することができる。
【0085】
ネットワークは、時間ウィンドウを拡張することを望む場合がある。そのような場合、ネットワークは、原因コード及びWTRUについての新しい時間ウィンドウを有するPDU非アクティブ化拒否メッセージによって、PDUセッション非アクティブ化メッセージに応答することができる。時間ウィンドウはまた、WTRUによって更新され得る(WTRUが上位レイヤから指示を受信する場合)。WTRUは、セッション管理NASメッセージ、例えば、PDUセッション修正要求をネットワークに送信することによって、ネットワークへの新しい時間ウィンドウの指示又は要求を送信することができる。
【0086】
ネットワーク(例えば、AMF又はSMF)は、サードパーティ外部サーバとの相互作用に基づいて、時間ウィンドウを決定するか、又は時間ウィンドウを更新することを決定してもよい(PALSネットワークは、サードパーティサーバによって構成されてもよい)。外部サーバは、NEF APIを介してPALSネットワークと相互作用することができる。NEF(Network Exposure Function)APIは、登録手順若しくはセッション管理手順又はその両方についてのPALネットワークのための時間ウィンドウを判定するためにネットワークに入力を提供する能力をサードパーティサーバに提供する。サードパーティサーバによってネットワークに提供される入力は、PALネットワークが作成されるイベントの予想時間、イベントの開始の指示、イベントが終了に近づいているときの指示などを含むことができる。
【0087】
5GSネットワークは、いつでも、PALSネットワークステアリングのためのSoRを取り消すことができ、その場合、WTRUは、記憶されたPALSネットワークセレクタを削除し、他のPLMNネットワークセレクタに従ってネットワークを再選択すべきである。
【0088】
複数のPALSネットワーク間のネットワークステアリング
ローカルサービスは、一時的であり、イベントベースであり、特定の環境に限定される場合があるので、ローカルサービスを提供するホスティングネットワークは、PLMN又はSNPN(Stand-alone Non-Public Network)とすることができる。フェスティバル会場、スタジアム、又はコンベンションセンターなど、いくつかの会場では、同じエリアをカバーし、異なるサービス又は同じ/同様のサービスのいずれかを提供するために、複数のホスティングネットワーク展開があり得る。例えば、会場所有者が、ネットワークインフラストラクチャを展開し、いくつかのPLMN又はSNPNオペレータにインフラストラクチャをリースし、それによって、PLMN又はSNPNオペレータが、一時的なイベント関連サービスを観客/聴衆/出席者に提供してもよい。サービス及びホスティングネットワークは一時的であり得るので、PLMNオペレータは、各ホスティングネットワークとの長期の個々のサービスレベル合意(service level agreement、SLA)を有しないことが予想され得る。したがって、これらの短期合意はイベントベースであり、インフラストラクチャ能力又はホスティングネットワークとインフラストラクチャ所有者との間の合意に応じて異なる課金ポリシーを有し得ることが予想され得る。
【0089】
理論的には、ローカルサービスにアクセスすることを望むユーザは、どのホスティングネットワークに手動でアクセスするかを選択することができる。しかしながら、ユーザ側及びPLMNオペレータ側の両方から最適化される必要がある、いくつかのカバレッジ及び課金の含意があり得る。一方では、同じ又は同様のサービスが2つの異なるホスティングネットワークによって提供される場合があり、PLMNは、その加入者がより良好な合意を有するホスティングネットワークを選択するためのプリファレンスを有し得る。一方、WTRUのバッテリレベルに基づいて、ユーザは、ホスティングネットワークが別のネットワークオプションと比較して劣った合意を有する場合であっても、より良好な信号強度/品質を提供するホスティングネットワークを選択することを望む場合がある。したがって、WTRUがローカルサービスへの初期アクセスを要求するとき、又は1つのローカルサービスから別のローカルサービスに切り替えるときに、WTRUプリファレンス及び/又はネットワークプリファレンスを組み込むための機構が必要である。
【0090】
したがって、考慮すべき問題は、WTRU及びPLMNオペレータが、同じ会場/制限された環境/カバレッジエリア内で同じ又は同様のローカルサービスを提供しているホスティングネットワークに優先順位付けすることをどのように可能にするかである。
【0091】
本節では、SoR-AFが、PALSネットワークから取り出されたサービス情報(例えば、QoS/KPI(Quality of Service/Key Performance Indicator)及び課金データ)を使用して好ましいPALSネットワークリストを構築することを可能にする、複数のPALSネットワーク間でWTRUをステアリングするための技法について説明する。WTRUはまた、受信信号レベルに基づいて、WTRU自体の好ましいPALSネットワークを選択することができる。本節ではまた、WTRU構築リストとネットワーク提供リストとの両方がWTRUに利用可能であるときに、WTRU構築リストとネットワーク提供リストのいずれかを選択するためのアルゴリズムについて説明する。
【0092】
これらの技術は、同じ又は同様のローカルサービスを提供しているホスティングネットワークに優先順位付けするためのアルゴリズム及び手順を含む。ホスティングネットワークの優先順位付けは、以下に基づくことができる。
(i)ホスティングネットワークとのSLA条件に従ったホスティングネットワーク負荷、サービス固有のQoS/KPIプロビジョニング、及びサービス課金情報などのパラメータを考慮することができるPLMNオペレータプリファレンス。
(ii)要求されたローカルサービスを提供するホスティングネットワークの受信信号強度、WTRUバッテリレベルなどのパラメータを考慮することができるWTRUプリファレンス。
【0093】
ホスティングネットワークによって提供されるローカルサービスは、音声及びデータなどの従来のサービス、並びにコンピューティング、機械学習(machine learning、ML)、及びストレージなどの新しいサービスとすることができる。したがって、異なるサービスタイプについて様々なQoS/KPI割当てがあり得ることが予想され得る。例えば、ML指向サービスのQoS/KPIは、MLモデル推論の信頼レベルであり得る。一方、コンピューティング指向サービスの性能は、利用可能なコンピュータリソース及びホスティングネットワークの負荷レベルに依存し得る。少なくとも1つの目標は、ローカルサービス及びホスティングネットワークの異なる構成要素を考慮することであるので、例えば、0~1の範囲内の様々な情報要素の値/性能を評価するために異なる効用関数が考慮され得る。これらの異なる効用関数並びにネットワーク優先順位評価に対する効用関数の重みは、ネットワークオペレータのプリファレンス又は目的を表すように構成され得る。
【0094】
図4は、ネットワーク優先ホスティングネットワーク優先順位付けリストを構築するためのローミングのステアリングアプリケーション機能(SoR-AF)のための方法の例示的な実施形態を示す。
【0095】
アルゴリズムは、(i)各ホスティングネットワークの状態情報(ネットワーク負荷など)、(ii)サービス詳細(各ホスティングネットワークからのサービス固有プロビジョンなど)、及び(iii)各ホスティングネットワークからのサービス課金情報が、SOR-AFにおいて利用可能であるときに初期設定される(401)。
【0096】
次に、制御機構は、SOR情報/パラメータ更新要求が受信されたかどうかをチェックする(403)。
【0097】
SOR情報/パラメータ更新要求がある場合、SOR-AFは、ホスティングネットワーク及びローカルサービス関連情報、すなわち、ホスティングネットワークiについてのサービスQoSプロビジョン(SQoS,i)、ホスティングネットワーク負荷(Sload,i)及びサービス課金情報(Scharge,i)を使用する。各情報要素は、サービスQoSプロビジョンについての関連効用関数f1、ホスティングネットワーク負荷についてのf2、及びサービス課金についてのf3の入力として使用される。WTRUが、優先されるべき利用可能なホスティングネットワークのリスト(例えば、図6参照)を提供した場合、SOR-AFは、無線パラメータ(例えば、ホスティングネットワークごとの信号強度)、UEバッテリレベル、及び/又はバッテリ閾値レベルを、そのような追加のパラメータがWTRUによって任意選択で提供された場合に、アルゴリズムへの追加の機能入力として考慮に入れることができる。効用関数の出力は合計され、各ホスティングネットワークSiの優先順位レベルが取得される(405)。
【0098】
SOR-AFは、ホスティングネットワークの優先順位レベルを判定すると、優先順位レベルを降順にソートし(407)、最も高い優先順位を有するホスティングネットワークがリストにおける第1の項目になる。プロセスは409で終了する。
【0099】
WTRUがネットワーク優先順位リストを構築するために、まず、ネットワークスキャニングプロセスがトリガされ、利用可能なホスティングネットワークの受信信号レベルを取得する。受信信号強度情報がWTRUで利用可能になると、WTRUは、全てのネットワークをそれらの受信信号レベルに基づいて降順にソートすることによって、利用可能なホスティングネットワークのWTRU自体の優先順位リストを構築する。したがって、最も高い受信信号レベルを有するホスティングネットワークが、リストにおける第1の項目になる。
【0100】
WTRUは、そのプリファレンスに基づく1つの優先順位リストと、ネットワークプリファレンスに基づくWTRUのホームPLMNからメッセージ送信された別の優先順位リストとを有するので、どのリストが使用について考慮されるか、及びそれらのリストのうち、どのリストを使用するかを決定する方法が開発されている。WTRUは、周囲のホスティングネットワークの受信信号レベルに基づいてその優先順位リストを構築するので、最高の優先順位を有するホスティングネットワークは、最もエネルギー効率のよいネットワークとみなすことができる。したがって、一実施形態では、ユーザ定義のバッテリレベル閾値を使用して、WTRUがWTRU優先の優先順位リストを使用するか、又はネットワーク優先の優先順位リストを使用してネットワークを選択するかを決定することができる。そのような閾値は、WTRUによって構成することができる。しかしながら、ネットワークが、その優先順位リストをネットワーク選択プロセス中にWTRUによって考慮させたい場合、バッテリレベル閾値を0に設定することができる。
【0101】
図5は、例示的な一実施形態による方法を示すフローチャートである。方法は、501において、(i)WTRUバッテリレベル閾値、(ii)WTRU優先の優先順位リスト、及び(iii)ネットワーク優先の優先順位リストがWTRUにおいて利用可能であるときに初期設定される。
【0102】
ステップ502において、制御機構が、WTRU優先の優先順位リスト及びネットワーク優先の優先順位リストの両方における第1の項目が同じホスティングネットワークに属するかどうかをチェックする。
【0103】
同じホスティングネットワークが、WTRU優先の優先順位リスト及びネットワーク優先の優先順位リストの両方において最高優先順位ネットワークとしてリストされている場合、フローはステップ505に進み、WTRUは、このホスティングネットワークを選択する。
【0104】
一方、ステップ503において、WTRU優先リスト及びネットワーク優先リストにおいて異なるホスティングネットワークが最高優先順位ネットワークとしてリストされていると判定された場合、フローはステップ507に進み、別の制御機構が、WTRUバッテリレベルが所定のバッテリレベル閾値未満であるかどうかをチェックする。
【0105】
WTRUバッテリレベルが閾値未満である場合、フローはステップ509に進み、WTRU優先の優先順位リストにおける最高優先順位を有するホスティングネットワークが選択される。
【0106】
WTRUバッテリレベルが閾値を上回る場合、フローは代わりにステップ511に進み、ネットワーク優先の優先順位リストにおける最高優先順位を有するホスティングネットワークが選択される。プロセスは513で終了する。
【0107】
図6は、一実施形態によるホスティングネットワーク優先順位付け及び選択手順のための例示的な信号フローを例解する信号フロー図である。
【0108】
ステップ1aにおいて、WTRUは、従来のサービス(音声、データ)又は新しいサービス、例えばコンピューティングサービス、MLサービス、ストレージサービスであり得る特定のローカルサービスに関するアクセス要求をWTRUのホームPLMNに送信する。
【0109】
WTRUは、アクセス要求を送信すると、ステップ1bにおいて、ネットワークスキャニングプロセスをトリガして、利用可能なホスティングネットワークの受信信号レベルを判定し、次いで、全てのネットワークをそれらの受信信号レベルに基づいて降順にソートすることによって、利用可能なホスティングネットワークのWTRU自体の優先順位リストを構築する。
【0110】
ステップ2において、AMFは、SOR情報/パラメータ更新要求をUDMに送信する。
【0111】
ステップ3において、UDMは、NEFから要求されたサービスの詳細及び課金情報を要求する。
【0112】
ステップ4において、NEFは、WTRUのロケーションにカバレッジを有し、要求されたサービスを提供しているホスティングネットワークにサービス詳細及び課金情報を要求する。この例では、2つのそのようなネットワーク、すなわち、ホスティングネットワークA及びホスティングネットワークBがある。したがって、2つのそのような要求4a及び4bが存在する。
【0113】
ステップ5a及び5bにおいて、ホスティングネットワークA及びホスティングネットワークBは、ローカルサービス詳細及び課金情報をそれぞれホームPLMNに送信する。
【0114】
ステップ6では、ホスティングネットワークから受信されたローカルサービス及び課金情報が、ホームPLMN内のUDMに公開される。
【0115】
ステップ7において、UDMは、SORパラメータ更新要求をホームPLMN SOR-AFに送信する。
【0116】
ステップ8において、受信したローカルサービス及び課金情報に基づいて、ホームPLMN SOR-AFは、図4に関連して説明したように、ローカルサービスを提供するホスティングネットワークについての優先順位リストを構築する。
【0117】
ステップ9において、SOR-AFは、ホスティングネットワークについての優先順位リストをSORパラメータ更新応答としてUDMに送り返す。
【0118】
ステップ10において、UDMは、WTRUへのSOR情報/パラメータに関する更新要求をAMFに送信する。
【0119】
ステップ11において、AMFは、DL NAS(Downlink Non-Access Stratum)メッセージを介して、更新されたSORパラメータをWTRUに送信する。
【0120】
ステップ12において、WTRUは、ネットワーク優先順位リスト上の更新されたSOR情報/パラメータを受信すると、既存のリストを新しいリストで上書きする。
【0121】
ステップ13において、WTRUは、図5に関連して説明したように、ネットワーク優先の優先順位リストとWTRU自体の優先順位リストとを比較して、ローカルサービスにアクセスするホスティングネットワークのうちの1つを選択する。
【0122】
ステップ14において、WTRUは、選択されたホスティングネットワークへの登録を試みる。ステップ14aは、ホスティングネットワークAが選択された場合の信号フローを表し、ステップ14bは、ホスティングネットワークBが選択された場合の信号フローを表す。
【0123】
本開示において説明する方法、装置、技法、及び手順は、WTRUが1つのローカルサービスから別のローカルサービスに切り替わる場合にも適用することができる。毎回、説明されたメッセージフローに従って、ホスティングネットワーク選択についてのWTRUプリファレンス並びにWTRUのホームPLMNプリファレンスを組み込むことが可能である。
【0124】
あるいは、WTRUは、以下の方法のいずれかに従って、利用可能なホスティングネットワーク、すなわち、無線スキャンの結果として検出されたホスティングネットワークのリストに優先順位付けするように構成することができる。
【0125】
第1の代替形態では、WTRUは、利用可能なホスティングネットワークのリストを、オプションのパラメータ(例えば、ホスティングネットワークごとの無線信号強度、WTRUのバッテリ情報、及びバッテリレベルの閾値構成)とともにネットワークと共有し、ネットワークが優先順位付けを支援することを可能にすることができる。このように動作するかどうかは、WTRUが、ネットワーク支援を使用して利用可能なホスティングネットワークを優先順位付けするように構成されているかどうか、及び/又はネットワークが、登録/モビリティ登録手順中にネットワーク支援優先順位付けのサポートを指示したかどうかに基づくことができる。ネットワークは、上記で説明された方法(例えば、図4参照)のいずれかを使用してWTRUから受信されたリストに優先順位付けし、リストを、制御プレーンNASシグナリングを介してWTRUに送り返すことができる。
【0126】
別の代替実施形態では、WTRUは、利用可能なホスティングネットワークのリストを、ホスティングネットワークのネットワークによって提供される好ましい優先順位リストに基づいてソートすることによって、利用可能なホスティングネットワークのリストに優先順位付けすることができる。WTRUは、この実施形態に従って動作するかどうかを構成され得る(例えば、事前構成され、かつ/又は動作中にネットワークからの制御シグナリングを介して構成される)。加えて、この実施形態のための特定の実装詳細/構成は、WTRUにおいて構成することができる(例えば、事前構成され、及び/又はネットワークからの制御シグナリングを介して)。WTRUは、利用可能なホスティングネットワークがネットワーク優先の優先順位リストに存在するかどうかをチェックし、存在する場合、優先順位は、そのネットワーク優先リストに従って設定することができる。
【0127】
図7は、例示的な一実施形態による方法を示すフローチャートである。ステップ701で、WTRUは、利用可能なホスティングネットワークをスキャンする。このスキャンは、WTRUが電源投入されたときに、かつ/又はユーザ入力などのトリガイベントに基づいて実施され得る。上述のように、このことは、WTRUにおいて構成(例えば、事前構成)されてもよく、かつ/又はネットワーク支援型優先順位付けをサポートする登録/モビリティ登録手順中のネットワークからの指示などのトリガイベントに基づいて構成されてもよい。
【0128】
ステップ703において、WTRUは、ネットワーク支援を使用して利用可能なホスティングネットワークに優先順位付けするように構成されているかどうかをチェックする。
【0129】
WTRUが、ネットワーク支援を使用してホスティングネットワークに優先順位付けするように構成されている場合、ステップ703において、ネットワーク支援優先順位付けが選択され、フローはステップ703からステップ711に進み、WTRUは、制御プレーンNASシグナリング(例えば、モビリティ登録更新、サービス要求メッセージ)などを介して、ステップ702において作成された利用可能なホスティングネットワークのリストをホームPLMNに送信する。任意選択で、WTRUは、追加の情報、例えば、ホスティングネットワークごとの信号強度、WTRUのバッテリ情報、バッテリレベルについての閾値が、ホスティングネットワークを優先順位付けするために考慮されるべきであるときに、そのような情報を見つかったホスティングネットワークのリストとともに含めてもよい(すなわち、WTRUのバッテリレベルが閾値未満である場合、ネットワークは、良好な無線状態を有し、通信のために必要なWTRU電力がより少ないホスティングネットワークを優先すべきである)。
【0130】
ネットワークは、例えば、図4において定義された機構/アルゴリズムを使用して、WTRUから受信されたホスティングネットワークのリストに優先順位付けし、優先順位付けされたリストをWTRUに送り返すことができる。ネットワークは、SoR又は制御プレーンNASシグナリング(WTRU構成更新コマンド手順)を介して、優先順位付けされたホスティングネットワークのリストをWTRUに送信することができる。
【0131】
したがって、次に、ステップ713において、WTRUは、ネットワークから優先順位付けされたリストを受信し、ステップ715において、受信されたリストにおいて最高の優先順位を有する利用可能なホスティングネットワークからホスティングネットワークを選択する。
【0132】
一方、WTRUがネットワーク支援優先順位付けを使用するように構成されていない場合、フローは代わりにステップ705に進み、WTRUは、ネットワーク優先の優先順位リストに基づいてローカル優先順位付けを用いて構成されているかどうかをチェックする。WTRUがローカル優先順位付けを用いて構成されていない場合には、図5において例解されている方式などの別の優先順位付け方式にフォールバックする。WTRUがローカル優先順位付けを用いて構成されている場合、フローは代わりにステップ707に進み、WTRUは、ネットワーク優先の優先順位リストに基づいて、利用可能なホスティングネットワークのリスト(ステップ701の無線スキャン中に見つかった)をソートする。ネットワーク優先の優先順位リストにも存在する任意の利用可能なホスティングネットワークは、最終的にソートされたホスティングネットワークリストにおいて同じ優先順位を得る。次に、ステップ709で、WTRUは、ステップ707において準備されたソートされたホスティングネットワークリストを使用して、ホスティングネットワーク選択をトリガする。ここでは、リストにおける第1のエントリが最高優先順位である。
【0133】
図8は、この代替ホスティングネットワーク優先順位付け及び選択手順による例示的な信号フローを例解する信号フロー図である。
【0134】
ステップ1aにおいて、WTRUは、無線スキャンを実施し、利用可能なホスティングネットワークを検出する。ステップ1bにおいて、WTRUは、(i)従来のサービス(音声、データ)又は新しいサービス、例えばコンピューティングサービス、MLサービス、ストレージサービスであり得る特定のローカルサービスに関するアクセス要求をWTRUのホームPLMNに送信し、(ii)任意選択で、無線スキャン中に検出された各利用可能なホスティングネットワークの無線信号強度、WTRUバッテリレベル情報、及びWTRUバッテリレベルについての閾値構成とともに、利用可能なホスティングネットワークのリストを共有する。
【0135】
ステップ2において、AMFは、SOR情報/パラメータ更新要求をUDMに送信する。
【0136】
ステップ3において、UDMは、NEFから要求されたサービスの詳細及び課金情報を要求する。
【0137】
それに応答して、NEFは、WTRUロケーション上にカバレッジを有し、要求されたサービスを提供しているホスティングネットワークにサービス詳細及び課金情報を要求する。この例では、WTRUは、ホスティングネットワークA及びホスティングネットワークBのカバレッジエリア内にある。したがって、ステップ4aにおいて、NEFは、要求をホスティングネットワークAに送信し、ステップ4bにおいて、NEFは、要求をホスティングネットワークBに送信する。
【0138】
次に、ステップ5a及び5bにおいて、ホスティングネットワークA及びホスティングネットワークBはそれぞれ、ローカルサービス詳細及び課金情報をホームPLMNに送信する。
【0139】
次いで、ステップ6において、ホスティングネットワークから受信されたローカルサービス及び課金情報がUDMに公開される。
【0140】
ステップ7において、UDMは、SORパラメータ更新要求をホームPLMN SOR-AFに送信する。
【0141】
ステップ8において、ホームPLMN SOR-AFは、WTRUによって共有される利用可能なホスティングネットワークのリスト(ステップ1bで言及された任意選択で共有されるパラメータを含むことができる)と、受信されたローカルサービス及び課金情報とに基づいて、図4において説明されるように、ローカルサービスを提供するホスティングネットワークの優先順位リストを構築する。
【0142】
ステップ9において、SoR-AFは、ホスティングネットワークの優先順位リストをSORパラメータ更新応答としてUDMに送り返す。
【0143】
ステップ10において、UDMは、WTRUへのSOR情報/パラメータに関する更新要求をAMFに送信する。
【0144】
ステップ11では、AMFは、DL NASメッセージを介して、更新されたSORパラメータをWTRUに送信する。
【0145】
WTRUは、ネットワーク優先順位リスト上の更新されたSOR情報/パラメータを受信すると、ステップ12において、既存のリストを新しいリストで上書きする。
【0146】
次に、ステップ13a又は13bにおいて、WTRUは、選択されたホスティングネットワークへの登録を試み、ここで、ステップ13aでは、選択されたホスティングネットワークをホスティングネットワークAとみなし、ステップ13bでは、選択されたホスティングネットワークをホスティングネットワークBとみなす。
【0147】
複数の無線ネットワーク間のネットワークステアリングの前述の説明に基づいて、図9は、WTRUが参加するローカルネットワークを選択するための例示的な方法900を示す。一例では、WTRUは、PLMN内で動作していることが可能であり、PALSネットワーク内など、参加するローカルサービスホスティングネットワークを選択するタスクを課されることが可能である。
【0148】
905において、WTRUは、複数のローカルサービスホスティングネットワークについてのSoR情報を記憶する。SoR情報は、ネットワーク識別子のリストにおける優先順位の指示を含む。一例では、ネットワーク識別子は、PLMN識別子又はSNPNネットワーク識別子を含み得る。910において、WTRUは、ネットワーク探索についてのアクセスモードに切り替えることができる。一例では、ネットワーク探索についてのアクセスモードに切り替えることは、ネットワーク識別子の順位付けされたリスト中にリストされたネットワークの探索を可能にするためにSNPNアクセスモードに切り替えることを含み得る。
【0149】
915において、WTRUは、複数のローカルサービスホスティングネットワークの中から参加するローカルサービスホスティングネットワークを探索することができる。この探索は、WTRUが、ネットワーク識別子のリストにおけるどのネットワークが参加可能であるかを判定することを可能にすることができる。一例では、探索は、ネットワーク識別子のリストにおける複数のローカルサービスホスティングネットワークの中からの参加するSNPNの探索を含むことができる。920において、WTRUは、ネットワーク識別子のリストにおける優先順位の指示に基づいて、参加するローカルサービスホスティングネットワークを選択する。一例では、WTRUは、少なくともネットワーク識別子のリスト上のSNPNの優先順位に基づいてSNPNを選択することができる。更なる例では、参加するローカルサービスホスティングネットワークを選択することは、時間ウィンドウ及び/又は地理的エリアのいずれか又は両方に関連付けられたネットワーク識別子を有するローカルホスティングネットワークを選択することを含み得る。時間ウィンドウは、対応するネットワークが有効であるか、又は参加可能であるとみなされる期間を示す。地理的エリアは、ローカルサービスが利用可能であるエリアを示す。一実施形態では、WTRUによるローカルサービスホスティングネットワークの選択は、上記で説明したようにネットワークセレクタによって実施することができる。
【0150】
方法900は、周期的手順又はモビリティ登録手順のうちのいずれか1つ以上の間にSoR情報を更新するための手順を更に含み得る。そのような更新は、既存のSoR情報に追加すること、又は新しい情報が利用可能になったときにSoR情報を置換することを含み得る。そのような更新は、WTRUのロケーション更新、及び/又はWTRU使用のための識別情報、能力、若しくは可用性の変更など、ネットワーク情報をホストするローカルサービスの更新に基づくことができる。
【0151】
結論
上記では特徴及び要素が特定の組み合わせにおいて提供されているが、当業者は、各特徴若しくは各要素を単独で、又は他の特徴及び要素との任意の組み合わせにおいて、使用することができることを理解するであろう。本開示は、本出願に記載されている特定の実施形態の観点において限定されるものではなく、これらの実施形態は、様々な態様の例解として意図されるものである。当業者には明らかなように、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、多くの修正及び変形を行うことができる。本出願の明細書において使用されるいかなる要素、動作、又は指示も、そのように明示的に提示されていない限り、本発明にとって重要又は本質的であると解釈されるべきではない。本明細書に列挙したものに加えて、本開示の範囲内の機能的に均等な方法及び装置が、上述の明細書から、当業者には明らかであろう。そのような修正及び変形は、添付の特許請求の範囲の範囲内に収まることが意図されている。本開示は、添付の特許請求の範囲の条項によってのみ限定されるものであり、かかる特許請求の範囲が権利を有する均等物の完全な範囲とともに、限定されるものである。本開示は、特定の方法又はシステムに限定されないことを理解されたい。
【0152】
前述した実施形態は、簡潔さのために、赤外線対応装置(すなわち赤外線放射装置及び受信機)の用語及び構造に関連して記載されている。しかしながら、記載されている実施形態は、これらのシステムに限定されるものではなく、他の形態の電磁波、又は音響波などの非電磁波を使用する他のシステムにも適用することができる。
【0153】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態のみを説明する目的のためであり、限定することを意図するものではないということも理解されたい。本明細書で使用されるとき、「ビデオ」という用語又は「画像」という用語は、スナップショット、単一画像、及び/又は経時的に表示される複数の画像のいずれかを意味し得る。別の例として、本明細書で言及される場合、「ユーザ機器」という用語及びその略語「UE」、「リモート」という用語並びに/又は「ヘッドマウントディスプレイ」という用語又はその略語「HMD」は、(i)無線送信及び/又は受信ユニット(WTRU)を意味するか、又は含むことができる。(ii)WTRUの複数の実施形態のいずれか、(iii)特にWTRUの一部若しくは全ての構造及び機能を有するように構成された無線対応及び/若しくは有線対応(例えばテザリング可能)デバイス、(iii)WTRUの全ての構造及び機能より少ない構造及び機能を有するように構成された無線対応及び/若しくは有線対応デバイス、又は(iv)その他、を意味し得る。本明細書に列挙された任意のWTRUを表すことができる例示的なWTRUの詳細は、図1A図1Dに関して本明細書で提供される。別の例として、本明細書の上記及び下記において開示される様々な実施形態は、ヘッドマウントディスプレイを利用するものとして説明される。当業者であれば、ヘッドマウントディスプレイ以外のデバイスを利用することができ、本開示及び様々な開示された実施形態の一部又は全部を、過度の実験なしにそれに応じて変更することができることを認識するであろう。そのような他のデバイスの例は、適応現実体験を提供するための情報をストリーミングするように構成されたドローン又は他のデバイスを含み得る。
【0154】
加えて、本明細書に提供されている方法は、コンピュータ又はプロセッサによって実行されるようにコンピュータ可読媒体に組み込まれたコンピュータプログラム、ソフトウェア、又はファームウェアにおいて実施され得る。コンピュータ可読媒体の例には、電子信号(有線又は無線接続を介して送信される)及びコンピュータ可読記憶媒体が含まれる。コンピュータ可読記憶媒体の例としては、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、レジスタ、キャッシュメモリ、半導体メモリデバイス、内部ハードディスク及びリムーバブルディスクなどの磁気媒体、磁気光学媒体及びCD-ROMディスク及びデジタル多用途ディスク(digital versatile disk、DVD)などの光学媒体が挙げられるが、これらに限定されない。ソフトウェアと関連付けられたプロセッサを使用して、WTRU、UE、端末、基地局、RNC、MME、EPC、AMF、又は任意のホストコンピュータにおいて使用するための無線周波数トランシーバを実装し得る。
【0155】
本発明の範囲から逸脱することなく、上記で提供された方法、装置、及びシステムの変形が可能である。適用され得る多種多様な実施形態を考慮して、図示された実施形態は単なる例であり、添付の特許請求の範囲を限定するものと解釈されるべきではないことを理解されたい。例えば、本明細書に提供されている実施形態は、ハンドヘルド装置を含み、この装置は、任意の適切な電圧を提供するバッテリなどの任意の適切な電圧源を含み得る、又はそのような電圧源を用いて利用され得る。
【0156】
更に、上記の実施形態では、処理プラットフォーム、コンピューティングシステム、コントローラ、及びプロセッサを含む他のデバイスに留意されたい。これらのデバイスは、少なくとも1つの中央処理装置(「Central Processing Unit、CPU」)及びメモリを含み得る。コンピュータプログラミングの技術分野における当業者の慣例によれば、動作、及び演算又は命令の記号表現の言及は、様々なCPU及びメモリによって実施され得る。そのような動作及び演算又は命令は、「実行される」、「コンピュータによって実行される」、又は「CPUによって実行される」と言及され得る。
【0157】
当業者は、動作及び記号的に表現された演算又は命令が、CPUによる電気信号の操作を含むことを理解するであろう。電気システムは、電気信号の結果的な変換又は低減を引き起こすことができるデータビットを表し、メモリシステムのメモリロケーションにデータビットを維持し、それによって、CPUの動作及び信号の他の処理を再構成又は別様に変更する。データビットが維持されるメモリロケーションは、データビットに対応する、又はデータビットを表す特定の電気的特性、磁気的特性、光学的特性、又は有機的特性を有する物理的ロケーションである。実施形態は、上述したプラットフォーム又はCPUに限定されず、他のプラットフォーム及びCPUが、提供される方法をサポートし得ることを理解されたい。
【0158】
データビットはまた、磁気ディスク、光ディスク、及びCPUによって読み取り可能な任意の他の揮発性(例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM))又は不揮発性(例えば、読み取り専用メモリ(ROM))大容量記憶システムを含むコンピュータ可読媒体上に維持されてもよい。コンピュータ可読媒体は、処理システム上に排他的に存在するか、又は処理システムに対してローカル若しくはリモートであり得る複数の相互接続された処理システム間で分散されている、協調的又は相互接続されたコンピュータ可読媒体を含み得る。実施形態は、上述したメモリに限定されず、他のプラットフォーム及びメモリが、提供される方法をサポートし得ることを理解されたい。
【0159】
例解的な実施形態において、本明細書に記載されている動作、プロセスなどのうちのいずれも、コンピュータ可読媒体に格納されたコンピュータ可読命令として実装され得る。コンピュータ可読命令は、移動体、ネットワーク要素、及び/又は任意の他のコンピューティングデバイスのプロセッサによって実行され得る。
【0160】
システムの態様のハードウェア実装とソフトウェア実装の間には、ほとんど区別がない。ハードウェアを使用するかソフトウェアを使用するかは、一般に(ただし特定の状況ではハードウェアとソフトウェアとの間の選択が重要になることがある)、コスト対効率のトレードオフを表す設計上の選択である。本明細書に記載されているプロセス及び/又はシステム及び/又は他の技術が効果的であり得る様々なビークル(例えば、ハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェア)が存在し得、好ましいビークルは、プロセス及び/又はシステム及び/又は他の技術が配備される状況によって変化し得る。例えば、実装者が、速度及び正確性が最重要であると判定した場合、実装者は、主にハードウェア及び/又はファームウェアのビークルを選択することができる。柔軟性が最重要である場合、実装者は、主にソフトウェア実装を選択することができる。代替的に、実装者は、ハードウェア、ソフトウェア、及び/又はファームウェアの何らかの組み合わせを選択し得る。
【0161】
前述の詳細な説明では、ブロック図、フローチャート、及び/又は例の使用を通じて、デバイス及び/又はプロセスの様々な実施形態を示した。そのようなブロック図、フローチャート、及び/又は例が1つ以上の機能及び/又は動作を含む限り、そのようなブロック図、フローチャート、又は例内の各機能及び/又は動作は、広範囲のハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又は実質的にそれらの任意の組み合わせによって個別に及び/又は集合的に実装され得ることが当業者によって理解されよう。一実施形態において、本明細書に記載されている主題のいくつかの部分は、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuits、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Arrays、FPGA)、デジタル信号プロセッサ(digital signal processors、DSP)、及び/又は他の集積形式を介して実装されてもよい。しかしながら、本明細書に開示されている実施形態のいくつかの態様は、その全体又は一部が、1つ以上のコンピュータ上で動作する1つ以上のコンピュータプログラムとして(例えば1つ以上のコンピュータシステム上で動作する1つ以上のプログラムとして)、1つ以上のプロセッサ上で動作する1つ以上のプログラムとして(例えば1つ以上のマイクロプロセッサ上で動作する1つ以上のプログラムとして)、ファームウェアとして、又はこれらの実質的に任意の組み合わせとして、集積回路において等価的に実装され得ること、並びに、回路を設計すること、及び/又は、ソフトウェア及び/若しくはファームウェアのコードを書くことが、この開示に照らして当業者の技術の範囲内であることを、当業者は認識するであろう。加えて、本明細書に記載されている主題のメカニズムが、様々な形態のプログラム製品として配布され得ること、及び、本明細書に記載される主題の例解的な実施形態が、配布を実際に行うために使用される特定のタイプの信号担持媒体にかかわらず適用されることを、当業者は理解するであろう。信号担持媒体の例としては、フロッピーディスク、ハードディスクドライブ、CD、DVD、デジタルテープ、コンピュータメモリなどの記録可能型媒体、並びに、デジタル及び/又はアナログ通信媒体(例えば光ファイバケーブル、導波管、有線通信リンク、無線通信リンクなど)などの送信型媒体が挙げられるが、これらに限定されない。
【0162】
本明細書に記載されている方法でデバイス及び/又はプロセスを説明し、その後、エンジニアリング手法を使用して、そのような説明されたデバイス及び/又はプロセスをデータ処理システムに統合することが、当該技術分野において一般的であることが、当業者には認識されるであろう。すなわち、本明細書に記載されているデバイス及び/又はプロセスの少なくとも一部が、合理的な量の実験を介してデータ処理システムに統合され得る。典型的なデータ処理システムは、一般に、システムユニットハウジング、ビデオ表示装置、揮発性及び不揮発性メモリなどのメモリ、マイクロプロセッサ及びデジタル信号プロセッサなどのプロセッサ、オペレーティングシステム、ドライバ、グラフィックユーザインターフェース及びアプリケーションプログラムなどの計算エンティティ、タッチパッド若しくはスクリーンなどの1つ以上の対話デバイス、並びに/又は、フィードバックループ及び制御モータ(例えば、位置及び/又は速度を感知するフィードバック、構成要素及び/又は量を移動及び/又は調節する制御モータ)などの制御システム、のうちの1つ以上を含み得ることが、当業者には認識されるであろう。典型的なデータ処理システムは、データコンピューティング/通信システム及び/又はネットワークコンピューティング/通信システムに典型的に見られるような、任意の好適な市販の構成要素を利用して実施され得る。
【0163】
本明細書に記載の主題は、異なる他の構成要素内に含まれるか、又は異なる他の構成要素と接続される異なる構成要素を示すことがある。そのような描示されたアーキテクチャは単なる例であり、実際には、同じ機能を達成する他の多くのアーキテクチャが実装され得ることを理解されたい。概念的には、同じ機能を達成するための構成要素の任意の配置は、所望の機能が達成され得るように、効果的に「関連付けられる」。したがって、特定の機能を達成するために組み合わされた本明細書における任意の2つの構成要素は、アーキテクチャ又は介在する構成要素に関係なく、所望の機能が達成されるように、互いに「関連付けられている」とみなすことができる。同様に、そのように関連付けられた任意の2つの構成要素は、所望の機能を達成するために互いに「動作可能に接続されている」、又は「動作可能に結合されている」とみなすこともでき、そのように関連付けることができる任意の2つの構成要素は、所望の機能を達成するために互いに「動作可能に結合可能」であるとみなすこともできる。動作可能に結合可能の具体例としては、物理的に嵌合可能かつ/若しくは物理的に相互作用する構成要素、及び/又は、無線で相互作用可能かつ/若しくは無線で相互作用する構成要素、及び/又は、論理的に相互作用するかつ/若しくは論理的に相互作用可能な構成要素が挙げられるが、これらに限定されない。
【0164】
本明細書における実質的に任意の複数形及び/又は単数形の用語の使用に関して、当業者は、文脈及び/又は用途に適切であるように、複数形から単数形に、かつ/又は単数形から複数形に変換することができる。本明細書では、明瞭にする目的で、様々な単数形/複数形の並べ換えが明示的に記載され得る。
【0165】
一般に、本明細書、特に添付の特許請求の範囲(例えば添付の特許請求の範囲の本体)において使用されている用語は、一般に「非限定」用語として意図されることを、当業者は理解するであろう(例えば、「含んでいる」という用語は、「含んでいるがそれらに限定されない」と解釈するべきであり、「有する」という用語は、「を少なくとも有する」と解釈するべきであり、「含む」という用語は、「含むがそれらに限定されない」と解釈するべきである)。導入された請求項の特定の数の記載が意図される場合、そのような意図は請求項に明示的に記載されており、そのような記載がない場合、そのような意図は存在しないことを、当業者は更に理解するであろう。例えば、1つの項目のみが意図される場合、「単一」という用語又は類似する文言が使用され得る。理解を助けるために、以下の添付の請求項及び/又は本明細書の説明は、請求項の記載を導入するために「少なくとも1つの」及び「1つ以上の」という導入句の使用を含み得る。しかしながら、このような句の使用は、不定冠詞「a」又は「an」による請求項の記載の導入が、そのような導入された請求項の記載を含む任意の特定の請求項を、1つのそのような記載のみを含む実施形態に制限することを意味するものと解釈すべきではなく、たとえ同じ請求項に、導入句「1つ以上の」又は「少なくとも1つの」及び「a」又は「an」などの不定冠詞が含まれていても同様である(例えば「a」及び/又は「an」は「少なくとも1つの」又は「1つ以上」を意味するものと解釈すべきである)。請求項の記載を導入するために使用される定冠詞の使用も同様である。加えて、導入された請求項の特定の数の記載が明示的に記載されている場合でも、かかる記載は少なくとも記載された数を意味するものと解釈されるべきであることを、当業者は認識するであろう(例えば、他の修飾語なしの「2つの記載」という単純な記載は、少なくとも2つの記載、又は2つ以上の記載を意味する)。更に、「A、B、及びCのうちの少なくとも1つ」に類似する表記が使用される場合、一般に、そのような構造は、当業者がその表記を理解するであろう意味として意図される(例えば、「A、B、及びCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A及びBを一緒に、A及びCを一緒に、B及びCを一緒に、並びに/又は、A、B、及びCを一緒に、有するシステムを含むが、これらに限定されない)。「A、B、又はCのうちの少なくとも1つ」に類似する表記が使用される場合、一般に、そのような構造は、当業者がその表記を理解するであろう意味として意図される(例えば、「A、B、又はCのうちの少なくとも1つを有するシステム」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、A及びBを一緒に、A及びCを一緒に、B及びCを一緒に、並びに/又は、A、B、及びCを一緒に、有するシステムを含むが、これらに限定されない)。明細書、特許請求の範囲、又は図面のいずれにおいても、2つ以上の代替的な用語を提示する実質的に任意の離接的な語及び/又は句は、用語の一方、用語のいずれか、又は両方の用語を含む可能性を企図するものと理解されるべきであることが、当業者によって更に理解されるであろう。例えば、「A又はB」という句は、「A」若しくは「B」又は「A及びB」の可能性を含むものと理解されたい。更に、本明細書で使用される、複数の項目のリスト及び/又は複数の項目のカテゴリのリストが後ろに続く「~のいずれか」という用語は、項目及び/又は項目のカテゴリの、「のいずれか」、「の任意の組み合わせ」、「の任意の複数」、及び/又は「の任意の複数の組み合わせ」を、個別に、又は他の項目及び/若しくは他の項目のカテゴリとの組み合わせにおいて、含むことを意図している。更に、本明細書で使用される、「セット」という用語は、ゼロを含む任意の数の項目を含むことを意図している。追加的に、本明細書で使用される、「数」という用語は、ゼロを含む任意の数を含むことを意図している。また、本明細書で使用される「多重」という用語は、「複数」と同義であることが意図される。
【0166】
加えて、本開示の特徴又は態様がMarkush群の観点から説明されている場合、当業者は、本開示がそれによってMarkush群の任意の個々のメンバー又はメンバーのサブグループの観点からも説明されることを認識するであろう。
【0167】
当業者によって理解されるように、書面による説明を提供するという観点など、あらゆる目的のために、本明細書に開示される全ての範囲は、その任意の可能な部分範囲及び部分範囲の組み合わせも包含している。任意の列挙された範囲は、同じ範囲が、少なくとも等しい2分の1、3分の1、4分の1、5分の1、10分の1などに分解されることを十分に説明し、可能にするものとして、容易に認識することができる。非限定的な例として、本明細書で考察される各範囲は、下位3分の1、中央の3分の1、及び上位3分の1などに容易に分解され得る。また、当業者によって理解されるように、「まで」、「少なくとも」、「より大きい」、「より小さい」等の全ての文言は、言及された数を含み、かつ、上で考察されたように更に部分範囲に分解され得る範囲を意味する。最後に、当業者によって理解されるように、範囲は各個々のメンバーを含む。したがって、例えば、1~3個のセルを有するグループは、1個、2個、又は3個のセルを有するグループを指す。同様に、1~5個のセルを有するグループは、1個、2個、3個、4個、又は5個のセルを有するグループを指し、以下同様である。
図1A
図1B
図1C
図1D
図2
図3
図4
図5
図6-1】
図6-2】
図7
図8-1】
図8-2】
図9
【手続補正書】
【提出日】2023-12-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線送信/受信ユニット(WTRU)において実装される、ローカルサービスネットワークを選択するための方法であって、前記方法は、
非アクセス層シグナリングから、複数のローカルサービスネットワークについてのローミングのステアリング(SoR)情報であって、前記SoR情報が、ネットワーク識別子のリストにおける優先順位の指示を含む、SoR情報を受信することと、
前記複数のローカルサービスネットワークの中から接続するローカルサービスネットワークを探索することと、
前記ネットワーク識別子のリストにおけるネットワーク識別子の優先順位の前記指示に基づいて、接続するローカルサービスネットワークを選択することであって、選択された前記ローカルサービスネットワークが、時間ウィンドウ及び地理的エリアのいずれかに関連付けられている、選択することと、
前記選択されたローカルサービスネットワークに登録することと、を含む、方法。
【請求項2】
前記選択されたローカルサービスネットワークに接続することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
パブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)動作モードからスタンドアロン非パブリックネットワーク(SNPN)アクセスモードに切り替えた後に、接続するローカルサービスネットワークを探索することが実施される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記SoR情報を受信することが、パブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)から前記SoR情報を受信することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
接続するローカルサービスネットワークを探索することが、複数のスタンドアロン非パブリックネットワーク(SNPN)の中から探索することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
周期的手順又はモビリティ登録手順のうちのいずれか1つ以上の間に前記SoR情報を更新することを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
接続するローカルサービスネットワークを選択することは、対応するローカルネットワークが有効であるとみなされる前記時間ウィンドウを選択することを含み、接続するローカルサービスネットワークを選択することは、前記ローカルサービスネットワークが利用可能である前記地理的エリアを選択することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
送信機と、受信機と、プロセッサと、メモリとを含む回路を備える無線送信/受信ユニット(WTRU)であって、前記WTRUは、
非アクセス層シグナリングから、複数のローカルサービスネットワークについてのローミングのステアリング(SoR)情報であって、前記SoR情報が、ネットワーク識別子のリストにおける優先順位の指示を含む、SoR情報を受信することと、
前記複数のローカルサービスネットワークの中から接続するローカルサービスホスティングネットワークを探索することと、
前記ネットワーク識別子のリストにおけるネットワーク識別子の優先順位の前記指示に基づいて、接続するローカルサービスネットワークを選択することであって、選択された前記ローカルサービスネットワークが、時間ウィンドウ及び地理的エリアのいずれかに関連付けられている、選択することと、
前記選択されたローカルサービスネットワークに登録することと、を行うように構成されている、無線送信/受信ユニット(WTRU)。
【請求項9】
WTRU回路が、前記選択されたローカルサービスネットワークに接続するように更に構成されている、請求項8に記載のWTRU。
【請求項10】
前記WTRU回路が、パブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)動作モードからスタンドアロン非パブリックネットワーク(SNPN)アクセスモードに切り替えた後に、ローカルサービスネットワークを探索するように更に構成されている、請求項8に記載のWTRU。
【請求項11】
前記SoR情報が、パブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)によって提供される、請求項8に記載のWTRU。
【請求項12】
前記WTRUが、複数のスタンドアロン非パブリックネットワーク(SNPN)の中から接続するローカルサービスネットワークを探索するように構成されている、請求項8に記載のWTRU。
【請求項13】
前記WTRUが、周期的手順又はモビリティ登録手順のうちのいずれか1つ以上の間に前記SoR情報を更新するように更に構成されている、請求項8に記載のWTRU。
【請求項14】
前記時間ウィンドウは、対応するローカルサービスネットワークが有効であるとみなされる期間を含み、前記地理的エリアは、前記ローカルサービスネットワークが利用可能であるエリアを含む、請求項8に記載のWTRU。
【請求項15】
命令を有する非一時的コンピュータ可読媒体であって、前記命令は、コンピュータによって実行されたときに、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法を実施する、非一時的コンピュータ可読媒体。
【国際調査報告】