(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-16
(54)【発明の名称】5GMS認識アプリケーションによるエッジ・サーバー発見およびインスタンス化のトリガーのための方法、装置および媒体
(51)【国際特許分類】
H04L 65/60 20220101AFI20240409BHJP
【FI】
H04L65/60
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023565852
(86)(22)【出願日】2023-03-30
(85)【翻訳文提出日】2023-10-26
(86)【国際出願番号】 US2023065136
(87)【国際公開番号】W WO2023192930
(87)【国際公開日】2023-10-05
(32)【優先日】2022-03-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2023-03-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-05-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】520353802
【氏名又は名称】テンセント・アメリカ・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ソダガル,イラジ
(57)【要約】
本開示は、エッジ・サービスを使用する要求をユーザー・デバイスのメディア・セッション・ハンドラに送信する5GMS認識アプリケーションを有するユーザー・デバイスを含む、エッジ対応第5世代メディア・ストリーミング(5GMS)システムに関する。
応答して、ユーザー・デバイスのエッジ・イネーブラ・クライアントは、発見要求をエッジ・データ・ネットワークに送信する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メディア・ストリーミングのための方法であって:
ユーザー・デバイスの第5世代メディア・ストリーミング(5GMS)認識アプリケーションを用いて、M6インターフェースを介して前記ユーザー・デバイスのメディア・セッション・ハンドラにエッジ・サービスを使用する要求を送信するステップと;
前記エッジ・サービスを使用する要求を送信した後に、前記ユーザー・デバイスのエッジ・イネーブラ・クライアント(EEC)を用いて、一つまたは複数の利用可能なエッジ・アプリケーション・サーバー(EAS)の発見要求を送信するステップと;
前記EECを用いて、前記一つまたは複数の利用可能なEASを示す発見応答を受信するステップと;
前記EECまたは前記メディア・セッション・ハンドラのうちの少なくとも1つを用いて、前記発見応答において示される前記一つまたは複数の利用可能なEASのうちからターゲットEASを選択するステップと;
前記ユーザー・デバイスを用いて、前記ターゲットEASを用いて通信されるメディア・コンテンツをストリーミングするステップとを含む、
方法。
【請求項2】
前記発見要求の送信が、前記M6インターフェースを介して前記5GMS認識アプリケーションから前記メディア・セッション・ハンドラに前記エッジ・サービスを使用する要求を送信することによってトリガーされる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記エッジ・サービスを使用する要求が、前記5GMS認識アプリケーションのアプリケーション・クライアント・タイプを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記メディア・セッション・ハンドラを用いて、前記エッジ・サービスの利用可能性の指示を前記5GMS認識アプリケーションに送信するステップをさらに含む、請求項1ないし3のうちいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記指示が、前記5GMS認識アプリケーションと前記メディア・セッション・ハンドラとの間で前記M6インターフェースを通じて送信される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記指示が、一つまたは複数のEASインスタンスの一つまたは複数のプロバイダーのリスト;一つまたは複数のEASタイプ;または一つまたは複数のEAS特徴のうちの少なくとも1つを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記メディア・セッション・ハンドラを用いて、5GMSアプリケーション機能(AF)からサービス・アクセス情報を受信することをさらに含み、
前記指示は、前記サービス・アクセス情報の受信に応答して前記5GMS認識アプリケーションに送信される、
請求項4に記載の方法。
【請求項8】
前記発見要求および前記発見応答が両方とも、前記EECとエッジ・イネーブラ・サーバー(EES)との間のEDGE-1インターフェースを通じて通信される、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記メディア・セッション・ハンドラを用いて、前記5GMS認識アプリケーションに対して前記ターゲットEASの使用を確認応答するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
複数の命令を記憶するメモリと;
前記複数の命令を実行するように構成されたプロセッサ
とを有する装置であって、前記複数の命令は、前記プロセッサに請求項1ないし9のうちいずれか一項に記載の方法を実行させるためのものである、
装置。
【請求項11】
プロセッサに請求項1ないし9のうちいずれか一項に記載の方法を実行させるためのコンピュータ・プログラムを記憶したコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
参照による組み込み
本願は、2022年3月29日に出願された米国非仮出願第18/127,981号および2023年3月30日に出願された米国仮出願第63/325,520号に基づき、その優先権の利益を主張するものであり、それらの内容は参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
技術分野
本願は、概して、エッジ処理を使用する第5世代メディア・ストリーミング(5GMS)に関し、より詳細には、利用可能なエッジ・アプリケーション・サーバーを発見することを決定する、5GMSを認識するアプリケーションに関する。
【背景技術】
【0003】
本明細書で提供されるこの背景技術の説明は、本開示の文脈を一般的に提示することを目的とする。本発明者らの業績は、該業績がこの背景技術のセクションに記載されている範囲において、また、本願の出願時に従来技術として適格でないことがありうる本稿の諸側面と同様に、明示的にも暗示的にも本開示に対する従来技術として認められない。
【0004】
5GMSアーキテクチャーのためにエッジ処理を利用することは、レイテンシー、応答時間、帯域幅、およびユーザー機器(UE)により近い前記処理の近接性などに関してエッジ処理が提供する利点のために、望ましいことがある。よって、クライアントによってエッジ・サービスをプロビジョニングする、および/またはエッジ・アプリケーション・サーバーについての情報を取得する方法が望ましい場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の諸側面は、第5世代メディア・ストリーミング(5GMS)アプリケーションのためのメディア・ストリーミングおよびエッジ資源処理のための方法および装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
いくつかの実装では、メディア・ストリーミングのための方法は:ユーザー・デバイスの第5世代メディア・ストリーミング(5GMS)認識アプリケーションを用いて、M6インターフェースを介してユーザー・デバイスのメディア・セッション・ハンドラにエッジ・サービスを使用する要求を送信するステップと;エッジ・サービスを使用する要求を送信した後に、ユーザー・デバイスのエッジ・イネーブラ・クライアント(edge-enabler client、EEC)を用いて、一つまたは複数の利用可能なエッジ・アプリケーション・サーバー(edge application server、EAS)の発見要求を送信するステップと;EECを用いて、前記一つまたは複数の利用可能なEASを示す発見応答を受信するステップと;EECまたはメディア・セッション・ハンドラのうちの少なくとも1つを用いて、前記発見応答において示される前記一つまたは複数の利用可能なEASのうちからターゲットEASを選択するステップと;ユーザー・デバイスを用いて、ターゲットEASを用いて通信されるメディア・コンテンツをストリーミングするステップとを含む。
【0007】
いくつかの他の実装では、メディアのストリーミングおよび/またはエッジ資源処理のためのデバイスが開示される。デバイスは、上記の方法実装のいずれか1つを実行するように構成された回路を含みうる。
【0008】
本開示の諸側面はまた、メディアのストリーミングおよび/またはエッジ資源処理のためにコンピュータによって実行されたとき、コンピュータに上記の方法実装のいずれか1つを実行させる命令を記憶している一つまたは複数の非一時的コンピュータ可読媒体を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
開示される主題のさらなる特徴、性質、およびさまざまな利点は、以下の詳細な説明および添付の図面からより明白になるであろう。
【0010】
【
図1】例示的なエッジ対応第5世代メディア・ストリーミング(5GMS)システムのブロック図である。
【0011】
【
図2】ユーザー・デバイスによって実行されるメディア・ストリーミングの例示的な方法のフローチャートを示す。
【0012】
【
図3】ターゲット・エッジ・アプリケーション・サーバーを発見する例示的な方法の対話図を示す。
【0013】
【
図4】例示的なコンピュータ・システムのブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は、エッジ対応第5世代メディア・ストリーミング(5GMS)システム100の例示的な構成のブロック図である。一般に、5GMSシステムは、一つまたは複数のアプリケーション機能(AF)と、一つまたは複数のアプリケーション・サーバー(AS)と、モバイルネットワーク事業者(MNO)およびサードパーティーの下りリンク・メディア・ストリーミング・サービスならびにMNOおよびサードパーティーのアップロード・メディア・ストリーミング・サービスをサポートするかまたは実行するように構成された5GMSアーキテクチャーからのインターフェースとの集合またはアセンブリである。エッジ対応5GMSシステムは、5GMSシステムの機能および5GMSアーキテクチャーを有し、エッジ処理(たとえば、エッジ・データ・ネットワーク(DN)におけるメディア処理)をさらにサポートするか、または実行するように構成される。一般に、「エッジ」という用語は、ユーザーの位置またはユーザーに比較的近い位置を指す。対応して、エッジ処理(またはエッジ・コンピューティング)は、ユーザー・デバイスにまたはユーザー・デバイスの近くに位置すると考えられる一つまたは複数のコンピューティング・デバイスによって実行されるコンピュータ処理を指す。
【0015】
図1の例示的な構成では、エッジ対応5GMSシステム100は、ユーザー・デバイス102、データ・ネットワーク(DN)104、およびエッジDN 106を含む。一般に、ユーザー・デバイス102など、本明細書に記載されるユーザー・デバイスは、ネットワークを通じて通信することが可能な、単一の電子デバイスもしくは装置、または複数の(たとえば、ネットワークの)電子デバイスもしくは装置を含みうる。ユーザー・デバイスは、ユーザー端末、ユーザー端末デバイス、またはユーザー機器(UE)を含んでいてもよく、またはさもなければそのように呼ばれてもよい。加えて、ユーザー・デバイスは、モバイルデバイス(モバイルフォン、スマートフォン、スマートウォッチ、タブレット、ラップトップコンピュータ、ビークルもしくは他の船舶(非限定的な例として、自動車、飛行機、列車、船、もしくは自転車など、人間、モーター、もしくはエンジンを動力源とするもの)、または固定もしくは静止デバイス(非限定的な例として、デスクトップコンピュータまたは通常は長期間動かされない他のコンピューティング・デバイス、たとえば家電製品、モノのインターネット(IoT)を含む他の比較的重いデバイス、または商業もしくは産業環境で使用されるコンピューティング・デバイスなど)であってもよく、あるいはそれらを含んでいてもよいが、それらに限定されない。
【0016】
さらに、DN 104およびエッジDN 106はそれぞれ、ユーザー・デバイス102と信号を通信するように構成された1つのコンピューティング・デバイスまたは複数のコンピューティング・デバイスを含みうる。通信される信号のうちの少なくともいくつかは、下りリンクまたは上りリンクとして特徴付けられうる。本明細書で使用されるところでは、下りリンクという用語は、ネットワーク(たとえば、DNまたはエッジDN)からユーザー・デバイスへの伝送方向を指す。対応して、ネットワークは、伝送および/または伝送に含まれる情報もしくはコンテンツ(たとえば、メディア)の起点であり、ユーザー・デバイスは、該情報もしくはコンテンツの消費者であるか、または該情報もしくはコンテンツの消費デバイスとしてはたらく。このコンテキストでは、ネットワークが下りリンク伝送を送信し、ユーザー・デバイスが下りリンク伝送を受信する。また、本明細書で使用されるところでは、上りリンクという用語は、ユーザー・デバイスからネットワーク(たとえば、DNまたはエッジDN)への伝送方向を指す。対応して、ユーザー・デバイスは、伝送および/または伝送に含まれる情報もしくはコンテンツ(たとえば、メディア)の起点であり、ネットワークは、該情報もしくはコンテンツの消費者であるか、または該情報もしくはコンテンツの消費デバイスとしてはたらく。このコンテキストでは、ユーザー・デバイスが上りリンク伝送を送信し、ネットワークが上りリンク伝送を受信する。
【0017】
図1のエッジ対応5GMSシステム100については、ユーザー・デバイス102、DN 104、およびエッジDN 106は、一つまたは複数のメディア・セッションを確立し、該一つまたは複数のメディア・セッション中にメディアをストリーミングするように構成されうる。少なくともいくつかの構成については、ユーザー・デバイス102、DN 104、およびエッジDN 106は、たとえば、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)技術仕様(TS)26.501など、一つまたは複数の5GMS技術仕様、規格、および/またはプロトコルに従ってメディア・ストリームおよびメディアを確立するために、メディア・ストリーミングおよび関連する機能を実行することができる。
【0018】
追加的または代替的に、ユーザー・デバイス102、DN 104、およびエッジDN 106のそれぞれは、5GMS仕様などに従って、メディア・ストリームの通信を可能にし、および/またはメディア・ストリームおよびメディア・セッションを確立するために、一つまたは複数のコンポーネントまたはモジュールを含みうる。そのようなコンポーネントは、本明細書ではまとめて5GMSコンポーネントと呼ばれる。
図1に示す構成については、5GMSコンポーネントは、5GMSアプリケーション・プロバイダー108、5GMS認識アプリケーション110、5GMSクライアント112、メディア・セッション・ハンドラ114、メディア・ストリーム・ハンドラ116、5GMSアプリケーション機能(AF)118、および5GMSアプリケーション・サーバー(AS)120を含む。他の構成では、これら5GMSコンポーネントは、
図1に示されるものよりも多いまたは少ないものを含んでいてもよい。また、以下でさらに詳細に説明されるように、これらの5GMSコンポーネントは、一つまたは複数のインターフェースMを介してまたは通して互いに通信するように構成されてもよい。別段に明示的に説明されない限り、5GMSコンポーネントのそれぞれは、上りリンク方向と下りリンク方向の両方で通信するように構成されてもよく、インターフェースMのそれぞれは、上りリンク方向と下りリンク方向の両方の通信を扱ってもよい。少なくともいくつかの構成については、これら5GMSコンポーネントのうちの1つもしくは複数および/またはインターフェースMのうちの1つもしくは複数は、下りリンク機能を扱うための下りリンク部分と、上りリンク機能を扱うための上りリンク部分とに分離されてもよい。簡単のため、別個の下りリンク部分および上りリンク部分は、
図1において別個に指定されておらず、または本明細書において別様に参照されない。
【0019】
一般に、5GMSアプリケーション・プロバイダー108は、ストリーミング・サービスのために5GMSを使用し、5GMS認識アプリケーション110をユーザー・デバイス106に供給または提供するDN 104のモジュールである。5GMSアプリケーション・プロバイダー108は、5GMS認識アプリケーション110のための5GMS機能を構成するプロビジョニング・セッションを実行、開始、および/または確立してもよい。追加的または代替的に、5GMSアプリケーション・プロバイダー108は、ユーザー・デバイス106が、利用可能なストリーミング・サービスおよびコンテンツ・オファーを発見し、アクセスのために特定のサービスまたはコンテンツ・アイテムを選択することを可能にする、5GMS認識アプリケーション110によって使用される機能性および/または手順を提供してもよい。追加的または代替的に、5GMSアプリケーション・プロバイダー108は、5GMS認識アプリケーション110が5GMSサービス・アクセス情報を取得することを可能にするサービス告知を実行することができる。追加的または代替的に、5GMSアプリケーション・プロバイダー108は、それぞれ、下りリンク・ストリーミング・サービスおよび/または上りリンク・ストリーミング・サービスのために、5GMS下りリンク(5GMSd)機能および/または5GMS上りリンク(5GMSu)機能を使用する。追加的または代替的に、5GMSアプリケーション・プロバイダー108は、5GMSインターフェースを使用して、5GMS認識アプリケーション110との間でメディアをストリーミングする、メディア作成、エンコード、およびフォーマッティング等のコンテンツ固有メディア機能を有する。
【0020】
5GMS認識アプリケーション110は、一つまたは複数の5GMSアプリケーション・サービスのサービス論理を含むユーザー・デバイス102のモジュールであり、下りリンクおよび/または上りリンク5GMSサービスの送達に参加する。
【0021】
5GMSクライアント112は、5GMS専用のユーザー・デバイス102のモジュールであり、ユーザー・デバイス102の内部のモジュールに、5GMSに従って互いにおよび/またはユーザー・デバイス102の外部のモジュールもしくは他のコンポーネントと通信するためのインターフェースおよび/またはアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)を提供する。
図1に示すようないくつかの構成については、5GMSクライアント112は、メディア・セッション・ハンドラ114およびメディア・ストリーム・ハンドラ116を含むことができるが、メディア・セッション・ハンドラ114またはメディア・ストリーム・ハンドラ116の一方または両方が5GMSクライアント112とは別個である他の構成も可能である。他の構成では、ユーザー・デバイス102は、必ずしも5GMSクライアント112を有することなく、メディア・セッション・ハンドラ114およびメディア・ストリーム・ハンドラ116を含むことができる。
【0022】
メディア・セッション・ハンドラ114は、メディア・セッション中にメディアの通信および/または送達を確立、制御、および/またはサポートするために、5GMSアプリケーション機能(AF)と通信するユーザー・デバイス102のモジュールである。少なくともいくつかの構成については、メディア・セッション・ハンドラ114は、消費および経験品質(QoE)メトリックの収集および報告などの追加的な機能を実行することができる。また、メディア・セッション・ハンドラ114は、下りリンク・ストリーミング送達などのために、および/またはビットレート推奨および/または推定を提供することによって、ネットワーク支援を提供することができる。追加的または代替的に、少なくともいくつかの構成については、メディア・セッション・ハンドラ114は、5GMS認識アプリケーション110による使用のための一つまたは複数のAPIを公開することができる。
【0023】
メディア・ストリーム・ハンドラ116は、メディア・コンテンツの下りリンクおよび/または上りリンク・ストリーミングを実行するために5GMSアプリケーション・サーバー(AS)と通信する、ユーザー・デバイス102のモジュールである。メディア・ストリーム・ハンドラ116はまた、メディア捕捉および上りリンク・ストリーミングのために5GMS認識アプリケーション110にサービスを提供し、メディア・セッション制御のためにメディア・セッション・ハンドラ114にサービスを提供することができる。また、少なくともいくつかの構成については、メディア・ストリーム・ハンドラ116は、メディア・コンテンツ・ストリーミングを処理するメディアプレーヤーを用いて構成されてもよく、および/またはメディア再生のために5GMS認識アプリケーション110に1つもしくは複数のAPIを提供し、および/またはメディア・セッション制御のためにメディア・セッション・ハンドラ114に一つもしくは複数のAPIを提供してもよい。
【0024】
エッジDN 104は、エッジ・アプリケーションを可能にするように構成されたアーキテクチャーおよび/またはエッジ・コンピューティングもしくは処理を実行するアーキテクチャーをサポートするおよび/または含む、一つまたは複数のコンピューティング・デバイスを含むローカル・データ・ネットワークである。エッジDN 106は、一つまたは複数の5GMSアプリケーション機能(AF)118および/または一つまたは複数のアプリケーション・サーバー(AS)120を含むことができる。
図1の例示的な構成では、エッジDN 106は、1つの5GMS AF 118と、2つのAS 120(1)、120(2)とを含む。一つまたは複数の5GMS AF 118および/または一つまたは複数の5GMS AS 120の他の構成が可能でありうる。
【0025】
一般に、5GMS AF 118は、ユーザー・デバイス102のメディア・セッション・ハンドラ114および/またはデータ・ネットワーク102の5GMSアプリケーション・プロバイダー108に制御機能を提供するモジュールである。少なくともいくつかの構成については、5GMS AF 118は、種々のポリシーまたは課金機能(Policy or Charging Function、PCF)処置の要求を中継または開始することができる。
【0026】
また、一般に、5GMS AS 120は、5Gメディア・ストリーミング専用のアプリケーション・サーバーであり、5Gメディア機能をホストする。5GMS AS 120は、メディア・コンテンツをストリーミングするために、メディア・ストリーム・ハンドラ116と通信することができる。追加的または代替的に、5GMS AS 120は、限定ではないが、5GMSアプリケーション・プロバイダー108からメディア・コンテンツを取り込む(ingest)こと、および同じコンテンツを繰り返し取り込む(ingest)ことを低減するためにメディア・コンテンツをキャッシュすることを含む、コンテンツ・ホスティングを実行してもよい。
【0027】
また、エッジ対応5GMSシステム100は、互いに通信するために5GMSコンポーネントによって使用される複数のインターフェースまたはAPI Mを含むことができる。
図1に示されるように、各Mi(iは整数)は、5GMSコンポーネントのそれぞれ2つの間で使用されうる。
【0028】
M1は、プロビジョニング・セッション中に、5GMSアプリケーション・プロバイダー108から5GMS認識アプリケーション110の機能を構成する5GMS AFにデータ構造を供給するために使用される。M1インターフェースは、5GMSアプリケーション・プロバイダー108が、下りリンクおよび上りリンク・メディア・ストリーミングのためにエッジ対応5GMSシステム100の使用をプロビジョニングし、フィードバックを得ることを可能にすることができる。追加的または代替的に、5GMSアプリケーション・プロバイダー108は、M1インターフェースを使用して、エッジ処理資源テンプレートを構成することなどによって、5GMS認識アプリケーション110のためにエッジDN 106内の資源をプロビジョニングすることができる。少なくともいくつかの構成については、5GMSアプリケーション・プロバイダー108は、M1インターフェースを通じて以下を構成することができる:トラフィック記述子、アプリケーション識別子、またはユーザー・デバイス102の地理的位置などのエッジ処理のアクティブ化のための一つまたは複数の条件;クライアント主導型(client-driven)またはAF主導型管理の選択;サービス・キー・パフォーマンス指標(KPI)、地理的位置、およびサービス継続性(continuity)サポートなどの、アプリケーションにサービスする各EAS 124についてのEASプロファイル情報;および/またはアプリケーション・コンテキスト再配置許容範囲および要件。
【0029】
M2インターフェースは、5GMS 108と5GMS AS 120との間のインターフェースであり、それを通して、5GMS AS 120は、5GMSアプリケーション・プロバイダー108からメディア・コンテンツを取り込む。
【0030】
M3インターフェースは、5GMS AF 118と5GMS AS 120との間のインターフェースであり、5GMS AS 120上のコンテンツ・ホスティングのための情報を交換するために使用される。M3インターフェースはまた、メディア・セッションのための複数の5GMS AS 120のうちの適切な1つの選択を可能にするためにも使用されうる。
【0031】
M4インターフェースM4は、5GMS AS 120とメディア・ストリーム・ハンドラ116との間のインターフェースである。M4インターフェースは、5GMS AS 120とメディア・ストリーム・ハンドラ116との間で(上りリンクおよび/または下りリンク方向で)メディア・コンテンツの一つまたは複数のメディア・ストリームを通信するために使用される。
【0032】
M5インターフェースM5は、メディア・セッションを処理し、制御し、報告し、支援するための情報を通信するために使用される、5GMS AF 118とメディア・セッション・ハンドラ114との間のインターフェースである。5GMS AF 118およびメディア・セッション・ハンドラ114はまた、M5インターフェースを使用して、メディア・セッションについての一つまたは複数のセキュリティ、許諾、および/または認証機構を実装し、および/またはQoEメトリックを報告することができる。追加的または代替的に、5GMS AF 118は、エッジ処理に関する構成情報を共有するために、M5インターフェースを通じてサービス・アクセス情報をメディア・セッション・ハンドラ114に通信することができる。追加的または代替的に、5GMS AF 118は、M5インターフェースを使用して、M1インターフェースを通じてプロビジョニングされ、5GMS AF 118によって5GMSクライアント112に渡される消費報告および/またはメトリック報告構成情報(consumption reporting and/or metrics reporting configuration information)を通信することができる。
【0033】
M6インターフェースは、5GMS認識アプリケーション110、メディア・セッション・ハンドラ114、およびメディア・ストリーム・ハンドラ116のうちの2つ以上の間の通信のための、メディア・セッション・ハンドラ114とメディア・ストリーム・ハンドラ116との間および/またはメディア・セッション・ハンドラ114と5GMS認識アプリケーション110との間のインターフェースである。メディア・セッション・ハンドラ114および/またはメディア・ストリーム・ハンドラ116は、M6インターフェースを使用して、5GMS機能をもって5GMS認識アプリケーション110を構成するか、または他の仕方で5GMS認識アプリケーション110が5GMS機能を利用できるようにすることができる。追加的または代替的に、M6インターフェースは、5GMS認識アプリケーション110のための5GMS関連データ報告を構成するために使用されてもよい。
【0034】
M7インターフェースは、メディア・セッション・ハンドラ114とメディア・ストリーム・ハンドラ116との間、およびメディア・ストリーム・ハンドラ116と5GMS認識アプリケーション110との間のインターフェースである。M7インターフェースは、メディア・セッション・ハンドラ114および/または5GMS認識アプリケーション110が、メディア・ストリーム・ハンドラ116のメディアプレーヤーを利用することを許容し、および/またはユーザー・デバイス106による、測定およびログ記録されるべきQoEメトリックの構成および/またはメトリック測定ログの収集のために使用されることを許容することができる。追加的または代替的に、M7インターフェースは、メディア捕捉、メディア・エンコード、および/またはメディア・アップストリーム・クライアント機能を構成、アクティブ化、および/または停止するために使用されうる。
【0035】
M8インターフェースは、5GMSアプリケーション・プロバイダー108と5GMS認識アプリケーション110との間のインターフェースである。さまざまな構成のいずれにおいても、5GMSアプリケーション・プロバイダー108は、非限定的な例として、サービス・アクセス情報、遠隔制御コマンド、サービス告知情報を含むさまざまな情報を5GMS認識アプリケーション110に直接提供するために、M8インターフェースを使用することができる。
【0036】
加えて、前述のように、
図1の5GMSシステム100は、5Gメディア・ストリーミングを実行するために、エッジ対応型であり、および/またはエッジ処理を実行することが可能である。5GMSシステム100は、5GMSコンポーネントのうちの一つまたは複数にエッジ・コンピューティングまたは処理機能を提供するエッジ・コンポーネントをもって構成されることによって、エッジ対応〔エッジ・イネーブルド〕にされることができる。この点に関して、5GMS AF 118および5GMS AS 120はそれぞれ、エッジDN 106の一部であることによって示されるように、エッジ対応コンポーネントであってもよく、および/またはエッジ処理を実行するように構成されてもよい。加えて、ユーザー・デバイス102は、少なくとも、メディア・ストリーミングのためにエッジ対応5GMS 118およびエッジ対応5GMS AS 120と通信することができることによって、エッジ対応にされてもよい。5GMS AF 118は、少なくとも、エッジ・イネーブラ・サーバー(edge enabler server、EES)122と呼ばれる第1のタイプのエッジ・コンポーネントを含むことによって、エッジ対応コンポーネント〔エッジ・イネーブルド・コンポーネント〕あってもよい。また、各5GMS AS 120は、エッジ・アプリケーション・サーバー(edge application server、EAS)124と呼ばれる第2のタイプのエッジ・コンポーネントを含むことによって、エッジ対応コンポーネントであってもよい。加えて、ユーザー・デバイス102は、それぞれエッジ・イネーブラ・クライアント(EEC)126および/またはアプリケーション・クライアント128と呼ばれる第3および第4のタイプのエッジ・コンポーネントを含むことによって、エッジ対応コンポーネントであってもよい。エッジ・コンポーネントはまた、エッジ構成サーバー(ECS)130を含んでいてもよい。これらのエッジ・コンポーネントは、たとえば3GPP TS 23.558などの一つまたは複数の仕様、規格、および/またはプロトコルに従って互いに通信することができる。
【0037】
一般に、EES 122は、EEC 126への構成情報のプロビジョニングおよび/またはEAS 124とのアプリケーション・データ・トラフィックの交換を可能にすることを含めて、EAS(単数または複数)124およびEEC 126の動作をサポートする機能をサポートするか、または該機能を実行するように構成される。また、少なくともいくつかの実施形態については、EES 122は、非限定的な例として、コア・ネットワーク(
図1には図示せず)と対話してネットワーク機能の能力にアクセスすること、EEC 126とのコンテキスト転送を実行すること、EAS(単数または複数)へのネットワークおよびサービス能力の外部公開をサポートすること、登録機能(EEC 126およびEAS(単数または複数)124についての登録、更新、および登録解除を含む)、および/またはオンデマンドでEASインスタンス化をトリガーすることなどの追加的な機能を実行してもよい。EES 122によって実行される他の機能も可能でありうる。
【0038】
加えて、一般に、EAS 124は、エッジ・コンピューティングの能力を用いて5GMS認識アプリケーションのサービスに役立つためにユーザー・デバイス102に接続するように構成される。加えて、EAS 124は、EES 122を通じてエッジ・イネーブラ層を介してコア・ネットワーク能力を呼び出すこと、コア・ネットワーク機能APIを直接呼び出すこと、および/または能力公開機能を通じてコア・ネットワーク能力を呼び出すことなどによって、コア・ネットワーク能力を消費することができる。追加的または代替的に、EAS 124は、APIプロバイダー・ドメイン機能をサポートすることなどによって、他のEAS 124に向けてそのサービスAPIを公開することができる。追加的または代替的に、EAS 124は、API呼び出し機能をサポートすることなどによって、他のEASによって公開されたEASサービスAPIを消費することができる。EAS 124によって実行される他の機能または動作も可能でありうる。
【0039】
さらに、EEC 126は、EAS 124とのアプリケーション・データ・トラフィックの交換を可能にするために構成情報を取り出すように構成された、ユーザー・デバイス102のモジュールである。さらに、EEC 126は、エッジDN 106内の利用可能なEAS 124を発見するように構成されてもよい。追加的または代替的に、EEC 126は、ユーザー・デバイス106のモビリティ・イベントを検出するように構成されてもよい。
図1に示されるような少なくともいくつかの構成については、EEC 126は、ユーザー・デバイス102のメディア・セッション・ハンドラ114の一部または構成要素でありうるが、EEC 126がメディア・セッション・ハンドラ114とは別個の構成要素である他の構成も可能でありうる。
【0040】
さらに、アプリケーション・クライアント(AC)128は、一つまたは複数のEAS 124を位置特定する、および/またはそれに接続する、ユーザー・デバイス102のモジュールである。たとえば、AC 128は、5GMS認識アプリケーション110のニーズにサービスするために最も好適であると自分が判断するEAS 124に接続することを決定することができる。
図1に示されるような少なくともいくつかの構成については、AC 128は、5GMS認識アプリケーション110の一部または構成要素であってもよいが、AC 128が5GMS認識アプリケーション110とは別個の構成要素である他の構成も可能でありうる。
【0041】
加えて、一般に、ECS 130は、EEC 126がEES 122と接続するためのサポート機能を提供するモジュールである。例として、ECS 130は、エッジ構成情報をEEC 126にプロビジョニングすることができる。少なくともいくつかの構成については、エッジ構成情報は、複数のEES 126の間で区別するためのEEC 126のための情報、または一つまたは複数のEES 122との接続を確立するための情報のうちの少なくとも1つを含むことができる。いくつかの構成では、ECS 130はまた、EES 122の登録、更新、および/または登録解除をサポートしてもよく、および/またはネットワーク機能の能力にアクセスするためにコア・ネットワークと対話してもよい。ECS 130の他の機能も可能でありうる。
図1に示されるような少なくともいくつかの構成については、ECS 130は、ユーザー・デバイス102、DN 104、およびエッジDN 106のそれぞれとは別個の構成要素であるが、ECS 130がユーザー・デバイス102、DN 104、またはエッジDN 106の構成要素である他の構成も可能でありうる。
【0042】
さらに、5GMSコンポーネントによって使用される「M」個のインターフェースと同様に、エッジ・コンポーネントは、複数のエッジ・インターフェースまたはAPIを介して互いに通信することができる。
図1に示されるように、各エッジ・インターフェースはEDGE-jとして示され、ここでjは整数である。
【0043】
EDGE-1は、EES 122とEEC 126との間のインターフェースである。EDGE 1は、EES 122へのEEC 126の登録および登録解除、EAS構成情報の取得およびプロビジョニング、エッジDN 106において利用可能なEAS 124の発見、および/またはサービス継続性(continuity)手順に関する情報を通信するために、EES 122およびEEC 126によって使用されてもよい。
【0044】
EDGE-3は、EES 122とEAS 124との間のインターフェースである。EES 122およびEAS 124は、EDGE-3を使用して、EAS 124をEES 122に登録する(これは、時間制約条件および/または位置制約条件などの利用可能性情報を登録することを含みうる);ESSからEAS 124を登録解除する;アプリケーション・コンテキスト転送(application context transfer、ACT)をサポートするためにターゲットEAS(T-EAS)情報の発見を実行する;ネットワーク能力情報(位置情報など)へのアクセスを提供する;および/またはQoS情報を通信することを含む、AC 128とEAS 124との間のデータ・セッションのセットアップを要求することができる。EDGE-3を使用して、他の情報が通信されてもよく、および/または他の機能が実行されてもよい。
【0045】
EDGE-4は、EEC 126とECS 130との間のインターフェースである。ECS 130は、EDGE-4を使用してEEC 126にエッジ構成情報をプロビジョニングすることができる。
【0046】
EDGE-5は、EEC 126とアプリケーション・クライアント128との間のインターフェースである。
【0047】
EDGE-6は、EES 122とECS 130との間のインターフェースである。EES 122およびECS 130は、EDGE-6を使用して、EES 122をECS 130に登録する;EES 122をECS 130から登録解除する;および/またはECS 130からターゲットESS情報を取り出すことができる。
【0048】
EDGE-9は、2つのEES 122間のインターフェースである。2つのEES 122は、アプリケーション・コンテキスト再配置(application context relocation、ACR)をサポートするターゲットEAS情報を発見するため;EECコンテキスト再配置手順の実行のため;および/またはエッジ・イネーブラ層(edge enabler layer、EEL)で管理されるACRの際のアプリケーション・コンテキストの透明な転送のためにEDGE-9を使用することができる。
【0049】
図1に示されていない、エッジ・コンポーネントとコア・ネットワークとの間のものを含む他のエッジ・インターフェースが、さまざまな他の例示的な構成において、エッジ対応5GMSシステム100の一部であってもよく、または他の仕方でエッジ対応5GMSシステム100によって使用されてもよい。
【0050】
加えて、本明細書で使用されるところでは、サービス・アクセス情報は、ストリーミング・セッションをアクティブ化および制御するために、ユーザー・デバイス102によって、たとえば5GMSクライアント112によって使用される一つまたは複数のパラメータおよび/またはアドレスの集合である。少なくともいくつかの例示的な構成については、サービス・アクセス情報はまた、サービス、コンテンツ、および/またはQoEメトリックを報告するために使用される一つまたは複数のパラメータおよび/またはアドレスを含みうる。いくつかの構成では、ユーザー・デバイス102は、DN 104から直接サービス・アクセス情報を受信してもよい。他の構成では、ユーザー・デバイス102は、エッジDN 106の5GMS AF 118からサービス・アクセス情報を受信することができる。エッジ対応であることによって、ユーザー・デバイス102のメディア・セッション・ハンドラ114は、サービス・アクセス情報を使用して、メディア・ストリーミング・セッションがエッジ資源を要求するための適格基準を満たすかどうかを判定するように構成されうる。
【0051】
上述したように、5GMSコンポーネントは、複数のMiインターフェース(たとえば、API)を介して互いに通信することができる。いくつかの実装では、5GMS認識アプリケーション110は、メディア・セッション・ハンドラ114に、EEC 126を使用して、および/またはEDGE-1インターフェースを介して、EES 122を通して、かつ5GMS AF 118との対話なしに、新しいEAS 124を発見および/またはインスタンス化させる、またはそうするように構成するために、M6インターフェースを使用することができる。これは、ひいては、より効率的なEAS発見プロセスを許容しうる。一般に、EAS 124は、ユーザー・デバイス102とメディアをストリーミングするためにアプリケーションを実行することができるときにインスタンス化される。具体的な諸実装では、5GMS認識アプリケーションがストリーミング・セッション中にメディア・コンテンツをストリーミングするとき、5GMS認識アプリケーションと、または5GMS認識アプリケーションのためにメディア・コンテンツをストリーミングすることをEAS 124に許容するアプリケーションを実行することができるときは、そのストリーミング・セッションのためにEAS 124がインスタンス化されてもよい。
【0052】
図2は、メディア・ストリーミングの例示的な方法200のフローチャートである。方法200は、ストリーミング・セッション中に(下りリンクおよび/または上りリンク方向で)メディアをストリーミングすることを望むユーザー・デバイス102によって実行されうる。ブロック202において、ユーザー・デバイス102は、ストリーミング・セッションのために一つまたは複数の利用可能なEAS 124のうちから一つまたは複数の利用可能なEAS 124および/またはターゲットEAS 124を識別または発見することを決定することができる。いくつかの実装では、ユーザー・デバイス102は、エッジDN 106からのサービス・アクセス情報の受信に応答して、一つまたは複数の利用可能なEASおよび/またはターゲットEAS 124を識別することを決定することができる。たとえば、メディア・セッション・ハンドラ114は、M5インターフェースを介して5GMS AF 118からサービス・アクセス情報を受信することができる。また、サービス・アクセス情報は、エッジ・サービスがユーザー・デバイス102に利用可能でありうることをユーザー・デバイス102に示してもよく、それは、次いで、ストリーミング・セッションのために一つまたは複数の利用可能なEAS 124を発見すること、および/または該一つまたは複数の利用可能なEAS 124のうちからターゲットEAS 124を選択することを望むようにユーザー・デバイス102に促しうる。また、いくつかの実装については、メディア・セッション・ハンドラ114は、M6インターフェースなどを介して、エッジ・サービスの利用可能性を5GMS認識アプリケーション110に示すことができる。これらの実装形態で、特に、メディア・セッション・ハンドラ114は、M6インターフェースを介して、以下のパラメータのうちの少なくとも1つを5GMS認識アプリケーションに提供することができる:一つもしくは複数のEASインスタンス124の1つもしくは複数のプロバイダーのリスト;一つもしくは複数のEASタイプ;または一つもしくは複数のEAS特徴。下記の表1は、そのようなパラメータのリストを提供する。
【表1】
表1に示されているように、パラメータのうちの一つまたは複数は、特定のプロビジョニング・セッションのためのものでありうる。追加的または代替的に、メディア・セッション・ハンドラ114が5GMS認識アプリケーション110に提供するパラメータのうちの一つまたは複数は、5GMS AF 118がM5インターフェースを介してメディア・セッション・ハンドラ114に提供するサービス・アクセス情報に含まれていてもよい。
【0053】
5GMS認識アプリケーション110は、M6インターフェースなどを介して、エッジ・サービスを利用するための要求をもってメディア・セッション・ハンドラ114に応答することができる。このようにして、5GMS認識アプリケーション110は、M6インターフェースなどを介して、EASインスタンス124の発見をトリガーすることができる。いくつかの実装では、5GMS認識アプリケーション110は、その要求とともにアプリケーション・クライアント・タイプ(たとえば、3GPP TS24.558において定義されている_acType)を含むことができる。応答して、メディア・セッション・ハンドラ114は、利用可能なEAS 124のリストの発見要求を送信するようにEEC 126に命令または要求することができる。メディア・セッション・ハンドラ114は、内部API送信を使用して、該命令または要求をEEC 126に送信することができる。
【0054】
ブロック204において、ユーザー・デバイス102は、ストリーミング・セッションに参加するための一つまたは複数の利用可能なEASのリストを受信するための発見要求を送信することができる。ユーザー・デバイス102は、EDGE-1インターフェースを介して発見要求を送ることができる。たとえば、EEC 126は、EDGE-1インターフェースを介してエッジDN 106のEES 122に発見要求を送信することができる。発見要求は、一つまたは複数の発見フィルタを含むことができ、各発見フィルタは、利用可能なEAS 124が有していてほしい特性、または利用可能なEASが関連していてほしい特性を含む。EASフィルタの非限定的な例は、特定のプロビジョニング・セッションに関連付けられたものを含みうる5GMS EASインスタンスの受け入れ可能なプロバイダーを識別するEASプロバイダー識別情報(ID);一つまたは複数のEASタイプ;EAS 124が有するかまたはサポートする一つまたは複数のEAS特徴;一つまたは複数のサービス特性を含むサービス・キー・パフォーマンス指標(KPI);EAS 124がサービスする一つまたは複数の地理的エリアを含む一つまたは複数のサービス・エリア;EAS 124のサービス利用可能性スケジュール、またはEASがサポートする一つまたは複数のアプリケーション・コンテキスト再配置シナリオを含むサービス継続性シナリオを含む。発見要求はまた、各発見フィルタについての特定の値を含みうる。
【0055】
ブロック206において、ユーザー・デバイス102は、エッジDN 106から発見応答を受信することができ、発見応答は、要求された、一つまたは複数の利用可能なEAS 124のリストを含むことができる。たとえば、EEC 126は、EDGE-1インターフェースを介してEES 122から発見応答を受信することができる。このようにして、ユーザー・デバイス102は、EDGE-1インターフェースを介してEES 122のほかに5GMS AF 118と対話することなく、発見を実行するためにエッジDN 106と対話することができる。加えて、リスト内で識別される一つまたは複数の利用可能なEAS 124のそれぞれは、発見要求を満たすものとしてエッジDNによって判別されていることがありうる。エッジDN 106は、発見フィルタ要求に含まれる発見フィルタ値を候補EAS 124の特性と一致させようとする発見フィルタ値マッチングを実行することができる。一般に、本明細書で使用されるところでは、候補EAS 124は、発見値マッチングが実行される前に発見要求を満たす可能性があることをエッジDN 106が認識しているEAS 124である。エッジDN 106は、非限定的な例として、候補EASが発見要求フィルタ値の閾値数にマッチすることを識別することなど、所与の候補EAS 124が発見要求を満たすかどうかを決定するためのさまざまな基準のいずれかを使用することができる。
【0056】
ブロック208において、EEC 126および/またはメディア・セッション・ハンドラ114などを有するユーザー・デバイス102は、発見応答に含まれる一つまたは複数の利用可能なEAS 124の中からターゲットEAS 124を選択することができる。ユーザー・デバイス102がターゲットEAS 124を選択するのは、そのターゲットEAS 124が、ストリーミング・セッションのために、リストされた一つまたは複数の利用可能なEAS 124のうちで最良または最も好適なEAS 124であると判別することによってであってもよい。ユーザー・デバイス102は、ターゲットEAS 124を選択するためのさまざまな基準のいずれかを使用することができる。ブロック210において、ユーザー・デバイス102は、ターゲットEAS 124とのストリーミング・セッション中にメディアを(下りリンク方向および/または上りリンク方向で)ストリーミングすることができる。たとえば、メディア・ストリーム・ハンドラ116は、M4インターフェースを介してターゲットEAS 124とメディアをストリーミングすることができる。ブロック208またはブロック210の一部など、いくつかの実装では、メディア・セッション・ハンドラ114は、M6インターフェースなどを介して、5GMS認識アプリケーション110に対して、ターゲットEAS 124を確認応答〔アクノレッジ〕することができる。たとえば、メディア・セッション・ハンドラ114は、ターゲットEAS 124のEAS IDなどを用いてターゲットEAS 124を明示的に識別する5GMS認識アプリケーション110に対して、ストリーミング・セッションのためにターゲットEAS 124を選択した、もしくは他の仕方で決定したことを示してもよく、および/またはストリーミング・セッションのためにエッジ・サービスを使用しているもしくは使用する予定であることを5GMS認識アプリケーション110に対して確認するもしくは確認応答することができる。
【0057】
図3は、ターゲットEAS 124を発見する方法300の相互作用図である。ブロック302において、5GMS AF 118は、M5インターフェースを介してメディア・セッション・ハンドラ114にサービス・アクセス情報を提供することができる。前述したように、サービス・アクセス情報は、エッジ・サービス利用可能性情報をユーザー・デバイス102に示すことができる。たとえば、サービス・アクセス情報は:5GMSアプリケーション・プロバイダーのリスト、EASインスタンス124の一つまたは複数のタイプ、または一つまたは複数のEASインスタンス124によって提供またはサポートされる一つまたは複数のEAS特徴のうちの一つまたは複数を含んでいてもよい。サービス・アクセス情報は、前に説明したように、特定のプロビジョニング・セッションに関連付けられうる。ブロック304において、サービス・アクセス情報の受信に応答して、メディア・セッション・ハンドラ114は、M6インターフェースなどを介して、エッジ・サービス利用可能性の指示を5GMS認識アプリケーション110に提供することができる。少なくともいくつかの実装では、指示は、5GMSアプリケーション・プロバイダーのリスト、前記一つまたは複数のEASタイプ、または前記サービス・アクセス情報に含まれる前記一つまたは複数のEAS特徴のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0058】
ブロック306において、5GMS認識アプリケーション110は、M6インターフェースを介してエッジ・サービスの使用を要求することができる。このようにして、5GMS認識アプリケーション110は、M6インターフェースを介して、利用可能なEAS 124の発見をトリガーすることができる。加えて、少なくともいくつかの実装については、5GMS認識アプリケーションからの要求は、5GMS認識アプリケーション110のアプリケーション・クライアント128のアプリケーション・クライアント・タイプ(acType)を含むことができる。ブロック308において、メディア・セッション・ハンドラ114は、内部APIを介してEEC 128に要求を送信して、利用可能なEAS 124を要求することができる。ブロック310において、EEC 128は、EDGE-1インターフェースを介してEES 122に発見要求を送信することができる。発見要求は、一つまたは複数の発見フィルタと、利用可能なEASが満たすための関連付けられた値とを含みうる。ブロック312において、EEC 126は、EDGE-1インターフェースを介してEES 122からの発見要求を満たす一つまたは複数の利用可能なEAS 124のリストを含む発見応答要求を受信することができる。ブロック314において、メディア・セッション・ハンドラ114および/またはEEC 126は、発見応答において示される一つまたは複数の利用可能なEAS 124のうちからターゲットEAS 124を選択することができる。ターゲットEAS 124は、5GMS認識アプリケーション110とのストリーミング・セッションのために、一つまたは複数の利用可能なEAS 124のうちからの最良のまたは最も適したEAS 124であってもよい。メディア・セッション・ハンドラ114および/またはEEC 126は、前述したように、選択を行うためにさまざまな基準のいずれかを使用することができる。ブロック316において、メディア・セッション・ハンドラ114は、M6インターフェースを介して、エッジ・サービスのユーザーおよび/またはターゲットEAS 124を、5GMS認識アプリケーション110に対して確認応答することができる。
【0059】
よって、本明細書で説明される実装は、一つまたは複数のEAS 124を発見および/またはインスタンス化するように構成されたユーザー・デバイス102の5GMS認識アプリケーション110を含むことができる。M6インターフェースは、サービス・サーバー・プロバイダー(the serve server providers)、それらのタイプ、および/または利用可能なEAS特徴に関する情報を提供することなどによって、エッジ・サービスが利用可能であることを5GMS認識アプリケーション110に示すために使用されうる。5GMS認識アプリケーション110は、そのアプリケーション・タイプを提供することによって、M6インターフェースを使用して、利用可能なEAS 124の発見をトリガーすることができる。さらに、メディア・セッション・ハンドラ114は、一つまたは複数の5Gエッジ・サーバー発見インターフェース(たとえば、一つまたは複数のAPI)を使用してEAS 124を発見することができ、および/または発見されたEAS 124の発見および/または使用を5GMS認識アプリケーション110に確認応答することができる。
【0060】
さらに、本明細書で使用されるところでは、モジュールという用語は、一つまたは複数の機能または動作を実装または実行するように構成された、ハードウェアのみまたはハードウェアもしくはソフトウェアの組み合わせで実装された電子機器を指す。たとえば、モジュールは、回路、デジタル論理回路、コンピュータ実行可能命令を実行するように構成されたプロセッサ(たとえば、中央処理装置(CPU))もしくはコントローラ、プロセッサもしくはコントローラによって実行されるように構成されたコンピュータ実行可能命令を記憶するメモリ、またはそれらのさまざまな組み合わせのいずれかを含みうる。
【0061】
さらに、上記で説明した技法は、コンピュータ可読命令を使用してコンピュータ・ソフトウェアとして実装され、一つまたは複数のコンピュータ可読媒体に物理的に記憶されうる。たとえば、
図4は、開示された主題のある種の実施形態を実装するのに適したコンピュータ・システム400を示す。
【0062】
コンピュータ・ソフトウェアは、任意の好適な機械コードまたはコンピュータ言語を用いてコーディングされることができ、アセンブリ、コンパイル、リンク、または同様の機構の対象とされて、一つまたは複数のコンピュータ中央処理ユニット(CPU)、グラフィックス処理ユニット(GPU)などによって、直接的に、またはインタープリット、マイクロコード実行などを通じて実行可能な命令を含むコードを作成することができる。
【0063】
命令は、たとえば、パーソナルコンピュータ、タブレット・コンピュータ、サーバー、スマートフォン、ゲーム装置、モノのインターネット装置等を含むさまざまなタイプのコンピュータまたはそのコンポーネント上で実行されることができる。
【0064】
コンピュータ・システム400について
図4に示されるコンポーネントは、例としての性質であり、本開示の実施形態を実装するコンピュータ・ソフトウェアの使用または機能の範囲に関する制限を示唆することを意図したものではない。コンポーネントの構成も、コンピュータ・システム400の例示的実施形態において示されているコンポーネントの任意の1つまたは組み合わせに関する何らかの依存性または要件を有するものとして解釈されるべきではない。
【0065】
コンピュータ・システム400は、ある種のヒューマン・インターフェース入力装置を含むことができる。そのようなヒューマン・インターフェース入力装置は、たとえば、触覚入力(たとえば、キーストローク、スワイプ、データグローブの動き)、音声入力(たとえば、声、拍手)、視覚入力(たとえば、ジェスチャー)、嗅覚入力(図示せず)を通じた一または複数の人間ユーザーによる入力に応答することができる。また、ヒューマン・インターフェース装置は、音声(たとえば、発話、音楽、周囲の音)、画像(たとえば、スキャンされた画像、スチール画像カメラから得られる写真画像)、ビデオ(たとえば、2次元ビデオ、立体視ビデオを含む3次元ビデオ)のような、人間による意識的入力に必ずしも直接関係しないある種のメディアを捕捉するために使用できる。
【0066】
入力ヒューマン・インターフェース装置は、キーボード401、マウス402、トラックパッド403、タッチスクリーン410、データグローブ(図示せず)、ジョイスティック405、マイクロフォン406、スキャナ407、カメラ408の一つまたは複数(それぞれの一つしか図示していない)を含んでいてもよい。
【0067】
コンピュータ・システム400はまた、ある種のヒューマン・インターフェース出力装置を含んでいてもよい。そのようなヒューマン・インターフェース出力装置は、たとえば、触覚出力、音、光、および臭い/味を通じて、一または複数の人間ユーザーの感覚を刺激するものであってもよい。そのようなヒューマン・インターフェース出力装置は、触覚出力装置(たとえば、タッチスクリーン410、データグローブ(図示せず)、またはジョイスティック405による触覚フィードバック;ただし、入力装置のはたらきをしない触覚フィードバック装置もありうる)、音声出力装置(たとえば、スピーカー409、ヘッドフォン(図示せず))、視覚出力装置(たとえば、CRT画面、LCD画面、プラズマスクリーン、OLED画面を含む画面410;それぞれはタッチスクリーン入力機能があってもなくてもよく、それぞれは触覚フィードバック機能があってもなくてもよく、そのうちのいくつかは、2次元の視覚出力または立体視出力のような手段を通じた3次元より高い出力を出力することができる;仮想現実感眼鏡(図示せず)、ホログラフィーディスプレイおよび煙タンク(図示せず))、およびプリンタ(図示せず)を含んでいてもよい。
【0068】
コンピュータ・システム400はまた、人間がアクセス可能な記憶装置および関連する媒体、たとえば、CD/DVDまたは類似の媒体421とともにCD/DVD ROM/RW420を含む光学式媒体、サムドライブ422、取り外し可能なハードドライブまたはソリッドステートドライブ423、テープおよびフロッピーディスクといったレガシー磁気媒体(図示せず)、セキュリティ・ドングルのような特化したROM/ASIC/PLDベースの装置(図示せず)などを含むことができる。
【0069】
当業者はまた、現在開示されている主題に関連して使用される用語「コンピュータ読み取り可能な媒体」は、伝送媒体、搬送波、または他の一時的な信号を包含しないことを理解すべきである。
【0070】
コンピュータ・システム400はまた、一つまたは複数の通信ネットワーク455へのインターフェース454を含むことができる。ネットワークは、たとえば、無線、有線、光学式でありうる。ネットワークは、さらに、ローカル、広域、都市圏、車載および工業用、リアルタイム、遅延耐性などでありうる。ネットワークの例は、イーサネット〔登録商標〕、無線LAN、GSM、3G、4G、5G、LTEなどを含むセルラー・ネットワーク、ケーブルテレビ、衛星テレビ、地上放送テレビを含むTV有線または無線の広域デジタルネットワーク、CANBusを含む車載および工業用などを含む。ある種のネットワークは、普通、ある種の汎用データ・ポートまたは周辺バス449(たとえば、コンピュータ・システム400のUSBポートなど)に取り付けられる外部ネットワーク・インターフェース・アダプターを必要とする。他は、普通、後述するようなシステム・バスへの取り付けによって、コンピュータ・システム400のコアに統合される(たとえば、PCコンピュータ・システムへのイーサネット・インターフェースまたはスマートフォン・コンピュータ・システムへのセルラー・ネットワーク・インターフェース)。これらのネットワークのいずれかを使用して、コンピュータ・システム(400)は、他のエンティティと通信することができる。そのような通信は、一方向性、受信のみ(たとえば、放送テレビ)、一方向性送信専用(たとえば、ある種のCANbus装置へのCANbus)、または、たとえば、ローカルまたは広域デジタルネットワークを使用する他のコンピュータ・システムへの双方向性であってもよい。上述のようなそれらのネットワークおよびネットワークインターフェースのそれぞれで、ある種のプロトコルおよびプロトコルスタックが使用できる。
【0071】
前述のヒューマン・インターフェース装置、人間がアクセス可能な記憶装置、およびネットワークインターフェースは、コンピュータ・システム400のコア440に取り付けることができる。
【0072】
コア440は、一つまたは複数の中央処理装置(CPU)441、グラフィックス処理装置(GPU)442、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)443の形の特化したプログラマブル処理装置、ある種のタスクのためのハードウェアアクセラレータ444、グラフィック・アダプター450などを含むことができる。これらの装置は、読み出し専用メモリ(ROM)445、ランダムアクセスメモリ446、内部のユーザー・アクセス可能でないハードドライブ、ソリッドステートドライブ(SSD)などの内部大容量記憶装置447とともに、システム・バス448を通じて接続されうる。いくつかのコンピュータ・システムでは、追加のCPU、GPUなどによる拡張を可能にするために、システム・バス448は、一つまたは複数の物理プラグの形でアクセス可能であってもよい。周辺装置は、コアのシステム・バス448に直接取り付けられることも、周辺バス449を通じて取り付けられることもできる。一例では、グラフィック・アダプター450にスクリーン410が接続されることができる。周辺バスのためのアーキテクチャーは、PCI、USBなどを含む。
【0073】
CPU 441、GPU 442、FPGA 443、およびアクセラレータ444は、組み合わせて上述のコンピュータコードを構成することができるある種の命令を、実行することができる。そのコンピュータコードは、ROM 445またはRAM 446に記憶できる。一時的データも、RAM 446に記憶されることができ、一方、持続的データは、たとえば、内部大容量記憶装置447に記憶されることができる。一つまたは複数のCPU 441、GPU 442、大容量記憶装置447、ROM 445、RAM 446などと密接に関連付けることができるキャッシュメモリを使用することを通じて、メモリデバイスのいずれかへの高速な記憶および取り出しを可能にすることができる。
【0074】
コンピュータ読み取り可能な媒体は、さまざまなコンピュータ実装された動作を実行するためのコンピュータコードをその上に有することができる。媒体およびコンピュータコードは、本開示の目的のために特別に設計および構築されたものであってもよく、または、コンピュータ・ソフトウェア分野の技術を有する者に周知であり利用可能な種類のものであってもよい。
【0075】
非限定的な例として、アーキテクチャー400、具体的にはコア440を有するコンピュータ・システムは、プロセッサ(CPU、GPU、FPGA、アクセラレータ等を含む)が一つまたは複数の有形のコンピュータ可読媒体に具現化されたソフトウェアを実行することの結果として、機能性を提供することができる。そのようなコンピュータ読み取り可能媒体は、上記で紹介したようなユーザー・アクセス可能な大容量記憶ならびにコア内部の大容量記憶装置447またはROM 445のような非一時的な性質のコア440のある種の記憶に関連する媒体であることができる。本開示のさまざまな実施形態を実装するソフトウェアは、そのような装置に記憶され、コア440によって実行されることができる。コンピュータ読み取り可能媒体は、特定のニーズに応じて、一つまたは複数のメモリデバイスまたはチップを含むことができる。ソフトウェアは、RAM 446に記憶されたデータ構造を定義し、ソフトウェアによって定義されたプロセスに従ってそのようなデータ構造を修正することを含む、本明細書に記載された特定のプロセスまたは特定の特定部分を、コア 440および具体的にはその中のプロセッサ(CPU、GPU、FPGAなどを含む)に実行させることができる。追加的または代替的に、コンピュータ・システムは、回路(たとえば、アクセラレータ444)内に配線された、または他の仕方で具現された論理の結果として機能性を提供することができ、これは、本明細書に記載される特定のプロセスまたは特定のプロセスの特定部分を実行するためのソフトウェアの代わりに、またはそれと一緒に動作することができる。ソフトウェアへの言及は、論理を含み、適宜その逆も可能である。コンピュータ読み取り可能媒体への言及は、適宜、実行のためのソフトウェアを記憶する回路(たとえば集積回路(IC))、実行のための論理を具現する回路、またはその両方を包含することができる。本開示は、ハードウェアおよびソフトウェアの任意の好適な組み合わせを包含する。
【0076】
本開示の主題はまた、とりわけ、以下の諸側面に関しうるか、またはそれらを含みうる。
【0077】
第1の側面では、メディア・ストリーミングのための方法は:ユーザー・デバイスの第5世代メディア・ストリーミング(5GMS)認識アプリケーションを用いて、M6インターフェースを介して前記ユーザー・デバイスのメディア・セッション・ハンドラにエッジ・サービスを使用する要求を送信するステップと;前記エッジ・サービスを使用する要求を送信した後に、前記ユーザー・デバイスのエッジ・イネーブラ・クライアント(edge-enabler client、EEC)を用いて、一つまたは複数の利用可能なエッジ・アプリケーション・サーバー(edge application server、EAS)の発見要求を送信するステップと;前記EECを用いて、前記一つまたは複数の利用可能なEASを示す発見応答を受信するステップと;前記EECまたは前記メディア・セッション・ハンドラのうちの少なくとも1つを用いて、前記発見応答において示される前記一つまたは複数の利用可能なEASのうちからターゲットEASを選択するステップと;前記ユーザー・デバイスを用いて、前記ターゲットEASを用いて通信されるメディア・コンテンツをストリーミングするステップとを含む。
【0078】
第2の側面は、第1の側面を含み、さらに、前記発見要求の送信が、前記M6インターフェースを介して前記5GMS認識アプリケーションから前記メディア・セッション・ハンドラに前記エッジ・サービスを使用する要求を送信することによってトリガーされることをさらに含む。
【0079】
第3の側面は、第1または第2の側面のいずれかを含み、前記エッジ・サービスを使用する要求が、前記5GMS認識アプリケーションのアプリケーション・クライアント・タイプを含むことをさらに含む。
【0080】
第4の側面は、第1ないし第3の諸側面のいずれかを含み、前記メディア・セッション・ハンドラを用いて、前記エッジ・サービスの利用可能性の指示を前記5GMS認識アプリケーションに送信するステップをさらに含む。
【0081】
第5の側面は、第4の側面を含み、前記指示が、前記5GMS認識アプリケーションと前記メディア・セッション・ハンドラとの間で前記M6インターフェースを通じて送信されることをさらに含む。
【0082】
第6の側面は、第4または第5の諸側面のいずれかを含み、前記指示が、一つまたは複数のEASインスタンスの一つまたは複数のプロバイダーのリスト;一つまたは複数のEASタイプ;または一つまたは複数のEAS特徴のうちの少なくとも1つを含むことをさらに含む。
【0083】
第7の側面は、第4ないし第6の諸側面のいずれかを含み、前記メディア・セッション・ハンドラを用いて、5GMSアプリケーション機能(AF)からサービス・アクセス情報を受信することをさらに含み、前記指示は、前記サービス・アクセス情報の受信に応答して前記5GMS認識アプリケーションに送信される。
【0084】
第8の側面は、第1ないし第7の側面のいずれかを含み、前記発見要求および前記発見応答が両方とも、前記EECとエッジ・イネーブラ・サーバー(EES)との間のEDGE-1インターフェースを通じて通信されることをさらに含む。
【0085】
第9の側面は、第1ないし第8の側面のいずれかを含み、前記メディア・セッション・ハンドラを用いて、前記5GMS認識アプリケーションに対する前記ターゲットEASの使用を確認応答するステップをさらに含む。
【0086】
第10の側面は、複数の命令を記憶するメモリと、前記複数の命令を実行するように構成され、前記複数の命令の実行時に第1ないし第9の側面のいずれかを実装するように構成されるプロセッサとを含む、メディア・ストリーミング・デバイスを含む。
【0087】
第11の側面は、プロセッサによって実行可能な複数の命令を記憶している非一時的なコンピュータ可読記憶媒体を含み、実行時に、前記複数の命令は、前記プロセッサに第1ないし第9の側面のいずれかを実装させるように構成される。
【0088】
上記に列挙された独立した諸側面のそれぞれにおいて言及された特徴に加えて、いくつかの例は、従属側面において言及された、および/または上記の説明において開示され、図に示された任意的な特徴を、単独でまたは組み合わせて示しうる。
【0089】
本開示はいくつかの例示的な実施形態を説明してきたが、本開示の範囲内に入る変更、置換、およびさまざまな代替の均等物が存在する。よって、当業者であれば、本明細書で明示的に図示または説明されていないが、本開示の原理を具現化し、よって本開示の趣旨および範囲内にある多数のシステムおよび方法を考案することができることが理解されよう。
【0090】
付録A:頭字語
3GPP: Third Generation Partnership Project 第3世代パートナーシッププロジェクト
5GMS: Fifth Generation Media Streaming 第5世代メディア・ストリーミング
AC: Application Client アプリケーション・クライアント
ACR: Application Context Relocation アプリケーション・コンテキスト再配置
ACT: Application Context Transfer アプリケーション・コンテキスト転送
AF: Application Function アプリケーション機能
AS: Application Server アプリケーション・サーバー
DN: Data Network データ・ネットワーク
EAS: Edge Application Server エッジ・アプリケーション・サーバー
ECS: Edge Configuration Server エッジ構成サーバー
EEC: Edge Enabler Client エッジ・イネーブラ・クライアント
EEL: Edge Enabler Layer エッジ・イネーブラ層
EES: Edge Enabler Server エッジ・イネーブラ・サーバー
KPI: Key Performance Indicator キー・パフォーマンス指標
UE: User Equipment ユーザー機器
【国際調査報告】