(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-16
(54)【発明の名称】ワンタッチ折り畳み式簡易浴槽
(51)【国際特許分類】
A47K 3/06 20060101AFI20240409BHJP
【FI】
A47K3/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023568244
(86)(22)【出願日】2021-05-24
(85)【翻訳文提出日】2023-11-10
(86)【国際出願番号】 KR2021006453
(87)【国際公開番号】W WO2022234882
(87)【国際公開日】2022-11-10
(31)【優先権主張番号】10-2021-0058667
(32)【優先日】2021-05-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523415682
【氏名又は名称】マイ リトル ハッピネス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110003801
【氏名又は名称】KEY弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】ジョン ヨンホ
【テーマコード(参考)】
2D132
【Fターム(参考)】
2D132CA00
(57)【要約】
ワンタッチ折り畳み式簡易浴槽が開示される。開示されているワンタッチ折り畳み式簡易浴槽は、軟質の防水生地からなり、上部が開放された四角の浴槽形態で形成され、内部に風呂水が収容されるための空間を提供する浴槽シート部と、浴槽シート部の周りを取り囲むように設置され、浴槽シート部に満たされた風呂水の水圧を支持するように構成され、浴槽シート部の前面シートと密着する前面板部、浴槽シート部の後面シートと密着する後面板部、及び、前面板部と後面板部の両側部を連結し、前端部と後端部は、前面板部と後面板部にそれぞれ回転可能に構成され、複数の側面板からなり、互いにジグザグ状に折り畳んだり展開したりすることができる一対の側面板部で構成された水圧支持フレーム部と、を含み、前面板部が後面板部から離間するように位置が移動されると、複数の側面板が展開され、浴槽シート部も展開された状態になり、浴槽シート部に風呂水を満たして使用可能な使用状態になり、前面板部が後面板部と接近するように位置が移動されると、前面板部、複数の側面板及び後面板部がジグザグ状に折り畳まれ、浴槽シート部が折り畳まれて保管状態になるように構成されることを特徴とする。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
軟質の防水生地からなり、上部が開放された四角の浴槽形態で形成され、内部に風呂水が収容されるための空間を提供する浴槽シート部と、
前記浴槽シート部の周りを取り囲むように設置され、前記浴槽シート部に満たされた風呂水の水圧を支持するように構成され、前記浴槽シート部の前面シートと密着する前面板部、前記浴槽シート部の後面シートと密着する後面板部、及び、前記前面板部と前記後面板部の両側部を連結し、前端部と後端部が、前記前面板部と前記後面板部にそれぞれ回転可能に構成され、複数の側面板からなり、互いにジグザグ状に折り畳んだり展開したりすることができる一対の側面板部、で構成された水圧支持フレーム部と、を含み、
前記前面板部が前記後面板部から離間するように位置が移動されると、前記複数の側面板が展開され、前記浴槽シート部も展開された状態になり、前記浴槽シート部に風呂水を満たして使用可能な使用状態になり、前記前面板部が前記後面板部と接近するように位置が移動されると、前記前面板部、前記複数の側面板及び前記後面板部がジグザグ状に折り畳まれ、前記浴槽シート部が折り畳まれて保管状態になるように構成されることを特徴とする、ワンタッチ折り畳み式簡易浴槽。
【請求項2】
前記前面板部及び前記後面板部の端部と、前記側面板部の前記前端部及び前記後端部と、を回転可能に連結する第1のヒンジ部が構成され、
前記複数の側面板をそれぞれ互いにジグザグ状に折り畳めるように、回転可能に連結する第2のヒンジ部が構成され、
前記複数の側面板のうち隣り合う二つの側面板、及び、前記第2のヒンジ部の上端が、嵌め込み結合されて前記二つの側面板の相対回転を規制する折り畳み規制手段、をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のワンタッチ折り畳み式簡易浴槽。
【請求項3】
前記折り畳み規制手段は、前記水圧支持フレーム部の外面の一側に形成された保管溝に挿入されて、埋め込まれた形態で保管できるように構成されることを特徴とする、請求項2に記載のワンタッチ折り畳み式簡易浴槽。
【請求項4】
前記保管溝は、前記複数の側面板の外面に形成され、前記保管溝に前記折り畳み規制手段が挿入保管された状態において、前記複数の側面板が折り畳まれる場合、前記折り畳み規制手段は外部に露出しないように構成されることを特徴とする、請求項3に記載のワンタッチ折り畳み式簡易浴槽。
【請求項5】
前記浴槽シート部は、
底シートと、前記底シートの前端及び後端から上部へ延びる前記前面シート及び前記後面シートと、前記底シートの両側端から上部へ延び、前記前面シート及び前記後面シートに結合される一対の側面シートと、を含むように構成され、
前記底シート及び前記側面シートには、前記水圧支持フレーム部が折り畳まれるとともに前記側面シートが密着するように重なった形態になり、前記底シートが、前側部及び後側部がそれぞれ三角形状に折り上げられた形態になるように折り畳まれる、折り畳みガイドラインが構成された、請求項1に記載のワンタッチ折り畳み式簡易浴槽。
【請求項6】
前記前面板部の下部に設置され、前記浴槽シート部の前記前面シートを貫通して前記浴槽シート部の内部空間と連通するように構成され、前記浴槽シート部内に満たされた風呂水の排水が行われる第1の排水口が構成され、
前記浴槽シート部の底シートを貫通して前記浴槽シート部に残された残留風呂水を完全に排水させる第2の排水口が構成され、前記第2の排水口を塞ぐ排水口栓が構成されたことを特徴とする、請求項1に記載のワンタッチ折り畳み式簡易浴槽。
【請求項7】
前記前面板部と前記後面板部とが互いに離間または接近させられることにより、前記水圧支持フレーム部が、折り畳まれた前記使用状態または展開された前記保管状態になるように駆動させる駆動手段、をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のワンタッチ折り畳み式簡易浴槽。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使用時のみに設置して全身浴または半身浴をすることができる簡易浴槽に関し、さらに詳細には、両側面部がジグザグ状に折り畳んだり展開したりできる構造からなり、前面部を後面部に対して引っ張るだけで両側部が展開されて内側の浴槽シートもともに展開され、ワンタッチ式で形態変形して非常に便利に使用できるワンタッチ折り畳み式簡易浴槽に関する。
【背景技術】
【0002】
浴槽(bathtub)は、身体を浸すことができるように風呂水を溜めるように作られた容器あるいは設置物であり、主に、浴室に固定された形態で施工されて用いられている。
【0003】
浴槽の多くは、半永久的に使用できるように堅固な材質の合成樹脂、大理石や金属材質などからなる。
【0004】
しかしながら、このように浴室に固定施工された浴槽は浴室空間を多く占めるため、単身世帯が増加して単身世帯に合わせて住宅規模が小さくなっている傾向において、限定されて狭い浴室空間に浴槽を設置することは多くの不便要素を有している。
【0005】
そのため、使用時のみに設置して用いることができる簡易携帯用浴槽に関する技術が多く開発されているのが実情である。
【0006】
このような携帯用浴槽について、特許文献1、特許文献2などに開示されている。
【0007】
特許文献1には、空気注入方式のチューブからなる台座部分が、底や、側壁をなすチューブの半分以下の高さ部分に結合された状態で備えられ、前記側壁は、別途の空気室を形成するチューブが複数層で積層された状態からなり、前記側壁をなすチューブのうち最下層のチューブの内側に別途のチューブが使用者の頭及び上半身左右側の腕部分にかけて長く連結されるように設置されることを特徴とする、空気注入方式のチューブ型簡易浴槽が開示されている。
【0008】
しかしながら、このような空気注入方式のチューブ型簡易浴槽は、耐久性に劣っており、チューブが破損すると、メンテナンスが非常に難しく、特に、使用時に空気を注入しなければならず、使用後には空気を抜き取る作業をしなければならないため、使用が非常に不便であり、使用のために必要な空気注入及び排出時間が多く所要される問題を有していた。
【0009】
特許文献2には、地面に接触する下部板と、前記下部板の上面に伸びて形成される折り畳み式皺管からなる携帯用浴槽が開示されている。
【0010】
しかしながら、特許文献2に開示されている折り畳み式浴槽は、使用のために皺管をすべて伸ばさなければならないため、伸ばしたり折り畳むのにかなりの時間がかかり、使用が非常に不便であるだけでなく、皺管自体が水圧に耐えなければならないため、皺管自体のサイズ設計に限界があり、材質も軟質の防水生地を適用するのに限界があり、支持部の下面に台座が設置されているので、それぞれの台座を多段に展開しなければならない煩わしさがあり、台座の支持力が悪くて壊れやすい問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】韓国登録特許第10-1006988号公報
【特許文献2】韓国登録特許第10-1817851号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、上述のような従来の問題点を解決しようとして創案されたものであって、軟質の防水生地からなり、風呂水が収容される浴槽シート部と、この浴槽シート部の周面を取り囲んで浴槽シート部に収容された風呂水の水圧を支持する水圧支持フレーム部とで構成され、水圧支持フレーム部の両側面部がジグザグ状に折り畳まれるかまたは展開可能に構成され、水圧支持フレーム部の前面部を後面部に対して引っ張る動作だけで水圧支持フレーム部の両側面部が展開され、それとともに浴槽シート部も展開されてワンタッチ式で形態変形して非常に便利に使用できるだけでなく、軟質の浴槽シート部に満たされた風呂水の水圧を展開された水圧支持フレーム部が支持して浴槽シート部の裂けが発生することなく、安全に使用できるように改善された形態を有するワンタッチ折り畳み式簡易浴槽を提供することが目的である。
【0013】
ただし、本発明の目的はそれだけに制限されるものではなく、明示的に言及しなくても、課題の解決手段や実施形態から把握できる目的や効果もそれに含まれることはもちろんである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
前記目的を達成するために、本発明のワンタッチ折り畳み式簡易浴槽は、軟質の防水生地からなり、上部が開放された四角の浴槽形態で形成され、内部に風呂水が収容されるための空間を提供する浴槽シート部と、前記浴槽シート部の周りを取り囲むように設置され、前記浴槽シート部に満たされた風呂水の水圧を支持するように構成され、前記浴槽シート部の前面シートと密着する前面板部と、前記浴槽シート部の後面シートと密着する後面板部と、前記前面板部と前記後面板部の両側部を連結し、前端部と後端部は、前記前面板部と前記後面板部にそれぞれ回転可能に構成され、複数の側面板からなり、互いにジグザグ状に折り畳んだり展開したりすることができる一対の側面板部、で構成された水圧支持フレーム部と、を含み、前記前面板部が前記後面板部から離間するように位置が移動されると、前記複数の側面板が展開され、前記浴槽シート部も展開された状態になり、前記浴槽シート部に風呂水を満たして使用可能な使用状態になり、前記前面板部が後面板部と接近するように位置が移動されると、前記前面板部、前記複数の側面板及び前記後面板部がジグザグ状に折り畳まれ、前記浴槽シート部が折り畳まれて保管状態になるように構成されることを特徴とする。
【0015】
前記前面板部及び前記後面板部の端部と、前記側面板部の前端部及び後端部と、を回転可能に連結する第1のヒンジ部が構成され、前記複数の側面板をそれぞれ互いにジグザグ状に折り畳めるように、回転可能に連結する第2のヒンジ部が構成され、前記複数の側面板のうち隣り合う二つの側面板、及び、前記第2のヒンジ部の上端が、嵌め込み結合されて前記二つの側面板の相対回転を規制する折り畳み規制手段、をさらに含むように構成されてもよい。
【0016】
前記折り畳み規制手段は、前記水圧支持フレーム部の外面の一側に形成された保管溝に挿入されて埋め込まれた形態で保管可能に構成されてもよい。
【0017】
前記保管溝は、前記複数の側面板の外面に形成され、前記保管溝に前記折り畳み規制手段が挿入保管された状態において、前記複数の側面板が折り畳まれる場合、前記折り畳み規制手段は外部に露出しないように構成されてもよい。
【0018】
前記浴槽シート部は、底シートと、前記底シートの前端及び後端から上部へ伸びる前面シート及び前記後面シートと、前記底シートの両側端から上部へ伸び、前記前面シート及び前記後面シートに結合される一対の側面シートとを含むように構成され、前記底シート及び前記側面シートには、前記水圧支持フレーム部が折り畳まれるとともに前記側面シートが密着するように重なった形態になり、前記底シートが、前側部及び後側部がそれぞれ三角形状に折り上げられた形態になるように折り畳まれる折り畳みガイドラインになってもよい。
【0019】
前記前面板部の下部に設置され、前記浴槽シート部の前記前面シートを貫通して前記浴槽シート部の内部空間と連通されるように構成され、前記浴槽シート部内に満たされた風呂水の排水が行われる第1の排水口が構成され、前記浴槽シート部の底シートを貫通して前記浴槽シート部に残された残留風呂水を完全に排水させる第2の排水口が構成され、前記第2の排水口を塞ぐ排水口栓が構成されてもよい。
【0020】
前記前面板部と前記後面板部が互いに離間または接近させられることにより、前記水圧支持フレーム部が折り畳まれた使用状態または展開された保管状態になるように駆動させる駆動手段、をさらに含むように構成されてもよい。
【発明の効果】
【0021】
前述の内容によれば、本発明は、軟質の防水生地からなった浴槽シート部の周面を取り囲むように水圧支持フレーム部が設置され、浴槽シート部に収容された風呂水の水圧を支持し、防水シート部の損傷なしに安全な入浴が行われるだけでなく、普段は水圧支持フレーム部をジグザグ状に折り畳んで保管状態にしておき、使用時にのみワンタッチで簡便に展開して用いることができるため、保管が容易で使用が非常に便利である。
【0022】
特に、最近、単身世帯の増加により住宅の小型化が進んでおり、狭い浴室空間に施工式の固定浴槽を設置できない現実において、本発明の浴槽を用いると、使用者が普段は浴槽をジグザグ状に折り畳んで保管し、使用時にのみ簡便に展開して使用できるので、単身世帯の住宅に非常に有用に用いられる。
【0023】
あわせて、本発明は、前面板部を後面板部に対して引っ張るだけで浴槽が展開されるので、使い勝手が非常に便利であり、このように容易に浴槽を展開した状態で折り畳み規制手段を水圧支持フレーム部の上端に嵌め込み装着して、使用時に側面板部の折り畳みを防止するので、非常に安定的で側面板部の折り畳みによる浴槽シート部の損傷を防止することで、使用寿命を延長できる効果がある。
【0024】
また、折り畳み規制手段を水圧支持フレーム部の外面に埋め込み形態で保管しておくことができ、折り畳み規制手段の紛失を防止しながら便利に用いることができる。
【0025】
また、本発明は、さらに駆動手段が構成されることで、自動で浴槽の展開と折り畳み保管が可能であり、使用者のより少ない力で迅速に浴槽を使用できるようにする効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本発明の一実施形態によるワンタッチ折り畳み式簡易浴槽の分離斜視図である。
【
図2】本発明の一実施形態によるワンタッチ折り畳み式簡易浴槽の展開された使用状態を示した平面図である。
【
図3】本発明の一実施形態によるワンタッチ折り畳み式簡易浴槽を概略的に示した側面図である。
【
図4】一実施形態によるワンタッチ折り畳み式簡易浴槽の折り畳まれた保管状態を示した平面図である。
【
図5】本発明の浴槽シート部の製作のために裁断された防水生地を示した展開図である。
【
図6】本発明の浴槽シート部の折り畳まれた状態を概略的に示した正面透視図である。
【
図7】本発明の回転規制手段の設置状態を示した要部の断面図である。
【
図8】本発明の一実施形態によるワンタッチ折り畳み式簡易浴槽に風呂水が満たされた状態を示した例示図である。
【
図9】本発明の一実施形態によるワンタッチ折り畳み式簡易浴槽の設置例示図である。
【
図10】本発明の他の実施形態によるワンタッチ折り畳み式簡易浴槽の駆動手段を概略的に示した平面図である。
【
図11】本発明の他の実施形態によるワンタッチ折り畳み式簡易浴槽の駆動手段を概略的に示した側断面図である。
【
図12】本発明の他の形態の駆動手段を示した側面図である。
【
図13】本発明の他の形態の駆動手段を示した正面図である。
【
図14】本発明のワンタッチ折り畳み式簡易浴槽の設置形態を示した図面である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以上の本発明の目的、他の目的、特徴及び利点は、添付の図面に関連する以下の好ましい実施形態によって容易に理解されるものである。しかしながら、本発明は、ここで説明される実施形態に限定されずに別の形態で具体化されてもよい。むしろ、ここで紹介される実施形態は、開示されている内容が徹底的で完全になれるように、そして当業者に本発明の思想を十分に伝えるために提供されるものである。
【0028】
本明細書において、ある構成要素が他の構成要素上にあると言及される場合、それは、他の構成要素上に直接形成されてもよいか、あるいはそれらの間に第3の構成要素を介してもよいということを意味する。また、図面において、構成要素の厚さは、技術的内容の効果的な説明のために誇張されたものである。
【0029】
本明細書において記述する実施形態は、本発明の理想的な例示図である断面図及び/または平面図を参考にして説明される。図面において、膜及び領域の厚さは、技術的内容の効果的な説明のために誇張されたものである。従って、製造技術及び/または許容誤差などによって例示図の形態が変形されてもよい。従って、本発明の実施形態は、図示された特定の形態に制限されるものではなく、製造工程によって生成される形態の変化も含むものである。例えば、直角で示されたエッチング領域は、ラウンドになるか所定の曲率を有する形態であってもよい。従って、図面において例示された領域は属性を有し、図面において例示された領域の形状は、素子の領域の特定の形態を例示するためのものであり、発明の範疇を制限するためのものではない。本明細書の多様な実施形態において、第1、第2などの用語が様々な構成要素を記述するために用いられたが、これらの構成要素がこのような用語によって限定されてはならない。それらの用語は、単にある構成要素を他の構成要素と区別させるために用いられただけである。ここで説明されて例示される実施形態は、その相補的な実施形態も含む。
【0030】
本明細書において用いられた用語は実施形態を説明するためのものであり、本発明を制限しようとするものではない。本明細書において、単数型は文章で特に断らない限り、複数型も含む。明細書において用いられる「含む(comprises)」及び/または「含んでいる(comprising)」は、言及された構成要素が少なくとも1つの他の構成要素の存在または追加を排除しない。
【0031】
下記の特定の実施形態を記述するにあたり、様々な特定的な内容は発明をさらに具体的に説明し、理解しやすくするために作成された。しかしながら、本発明を理解することができるほどにこの分野の知識を有している読者は、このような様々な特定的な内容がなくても使用できるということを認知できるであろう。ある場合には、発明を記述することにおいてよく知られており、発明とあまり関係のない部分は、本発明を説明するにあたり、特に理由もなく混乱することを防ぐために記述しないことを、予め言及しておく。
【0032】
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態によるワンタッチ折り畳み式簡易浴槽10について説明する。本発明の簡易浴槽10は、水を満たして使用者の全身を水に浸して風呂に入るための全身浴用の浴槽または使用者の下半身のみを水に浸して半身浴するための半身浴用の浴槽として用いられてもよい。
【0033】
本発明のワンタッチ折り畳み式簡易浴槽10は、浴槽シート部200の周部を取り囲んで浴槽シート部200に満たされた風呂水の水圧を支持するように構成される水圧支持フレーム部100と、水圧支持フレーム部100の内部に結合されて水圧支持フレーム部100が折り畳まれるか、または展開されるとともに浴槽形態に展開可能なように軟質の防水生地からなった浴槽シート部200を含むように構成される。
【0034】
水圧支持フレーム部100は、上下が開放されたボックス形態で形成され、前面板部及び後面板部110と、前面板部及び後面板部110の左右側端を連結する一対の側面板部120を含むように構成される。
【0035】
本発明の水圧支持フレーム部100はハードなパネル部材からなり、例えば、ハードなプラスチックパネルからなる。ただし、これに限定されるものではなく、ハードな材質であれば、軽量金属パネルからなってもよい。
【0036】
前面板部110a及び後面板部110bは、それぞれ浴槽シート部200の前面シート202及び後面シート203と結合するように構成され、前面板部110aの両側端部は、側面板部120の前端部と回転可能に連結され、後面板部110bの両側端部は、側面板部120の後端部と回転可能に連結されるように構成される。
【0037】
一対の側面板部120のそれぞれは、ジグザグ状に折り畳まれるかまたは一字型に展開される形態変形が可能な複数の側面板122からなる。
【0038】
側面板部120の前端部及び後端部、すなわち、複数の側面板122のうち前後外側に位置した側面板122の前端部及び後端部は、それぞれ前面板部110a及び後面板部110bの端部に第1のヒンジ部124によって折畳み可能に設置され、複数の側面板122のそれぞれは、第2のヒンジ部125によって相互折畳み可能に構成される。
【0039】
ここで、第2のヒンジ部125は、
図1に示されているように、互いに隣り合う二つの側面板122の上部及び下部を連結するようにそれぞれ一対が形成されるように構成され、一側の側面板122に一体に形成された第1の回転軸部125aと、他側の側面板122に一体に形成され、第1の回転軸部125a及びヒンジピンpによって回転可能に連結される第2の回転軸部125bを含むように構成される。
【0040】
複数の側面板122をヒンジされるように連結するそれぞれの第2のヒンジ部125は、複数の側面板122をジグザグ状に折り畳ませる。具体的に、
図2及び
図3を参照すれば、一番目と二番目の側面板122を連結する第2のヒンジ部125-1は、一番目と二番目の側面板122が内側に折り畳まれるように構成され、二番目と三番目の側面板122を連結する第2のヒンジ部(125-2)は、二番目と三番目の側面板122が外側に折り畳まれるように構成され、三番目と四番目の側面板122を連結する第2のヒンジ部125-3は、三番目と四番目の側面板122が内側に折り畳まれるように構成される。
【0041】
前記構成により、
図4に示すように、側面板部120は、第1のヒンジ部124によって前側部及び後側部の側面板122が、前面板部110a及び後面板部110bに重なり、第2のヒンジ部125によって複数の側面板122がジグザグ状に折り畳まれることで、前面板部110a、複数の側面板122及び後面板部110bが互いに重なるように折り畳まれて保管状態にして置くことができる。
【0042】
あわせて、
図4のような保管状態において、前面板部110aを後面板部110bに対して離れるように引っ張ると、
図2のように、前面板部110aが後面板部110bから離れて、複数の側面板122が展開されることで四角フレームの形態に変形されて使用状態になることができる。
【0043】
また、
図2のような使用状態において、前面板部110aを後面板部110bに近づくように押すと、
図4のように、保管状態に形態変形させることができる。
【0044】
浴槽シート部200は軟質の防水生地からなり、上部が開放された四角の浴槽形態、すなわち、四角の筒状に形成されたものであって、
図8のように内部に風呂水が満たされる空間が形成されるように構成される。浴槽シート部200は、
図1のように、底シート201と、この浴槽底シート201の前後端から上部に一体に延長形成される前面シート202及び後面シート203と、底シート201の左右側端から上部に一体に延長形成され、前面シート202及び後面シート203と、側端で結合される一対の側面シート204,205を含むように構成される。
【0045】
浴槽シート部200は水圧支持フレーム部100の内面に結合され、水圧支持フレーム部100の形態変形によって水圧支持フレーム部100とともに折り畳まれるか、
図1のように四角の筒状(四角の浴槽形態)に変形可能に構成される。
【0046】
本実施形態において浴槽シート部200は、前面シート202及び後面シート203がそれぞれ接着剤または融着によって前面板部110a及び後面板部110bに接合されるように構成されてもよい。側面シート204,205は、ヒンジ部124,125による側面板部120の折り畳みまたは展開の際に、ヒンジ部124,125の回転に妨害にならないように、側面板部120に結合されることなく分離した状態で構成される。
【0047】
図5を参照すると、本発明の浴槽シート部200は、底シート201と、底シート201の前後端に前面シート202と後面シート203とで構成され、底シート201の左右端に側面シート204,205が構成された展開図の形態で防水生地を裁断し、この裁断された防水生地で互いに隣接する前面シート202と側面シート204,205の隣接端211,212とを融着や接着剤で接合し、互いに隣接する後面シート202と側面シート204,205の隣接端211,212とを融着や接着剤で接合し、
図1のような四角の筒状(浴槽形態)の浴槽シート部200を製作してもよい。
【0048】
あわせて、このように製作された浴槽シート部200の前面シート202及び後面シート202を、それぞれ前面板部110a及び後面板部110bに接着して結合させることで、浴槽シート部200を水圧支持フレーム部100の内部に設置してもよい。
【0049】
本発明は、水圧支持フレーム部100が
図4のように折り畳まれて保管状態に形態変形されるとき、浴槽シート部200がいい加減にくしゃくしゃになった形態で折り畳まれれば、側面板部120が重なった形態で容易に折り畳まれないで、開かれた形態で折り畳まれるようになるので、本発明における浴槽シート部200は、
図5のように底シート210、側面シート204,205に折り畳みガイドライン222,223,225,226が形成され、水圧支持フレーム部100が折り畳まれるとともに浴槽シート部200が折り畳みガイドライン222,223,225,226に案内され、側面シート204,205は側面板部120が密着するように重なった形態になり、底シート201は、前側部と後側部がそれぞれ三角形状に折り上げられた形態になるように折り畳まれてもよい。折り畳みガイドラインは、側面シート204,205のそれぞれに形成され、側面シート204,205がジグザグ状に折り畳まれる側面板部120に対応するように、ジグザグ状に折り畳ませる第1の折り畳みガイドライン222,223と、底シート201に形成され、底シート201の前側部と後側部がそれぞれ
図6のように三角形状に折り上げられるようにする第2の折り畳みガイドライン225,226からなってもよい。
【0050】
図1及び
図7を参照すれば、本発明は、水圧支持フレーム部100の展開された使用状態(
図2を参照)において、展開されている複数の側面板122の上端に嵌合装着されて側面板122が回転しないようにする折り畳み規制手段130をさらに含むように構成される。
【0051】
折り畳み規制手段130は、第2のヒンジ部125を含む両側の二つの側面板122の側部上端部が嵌め込み結合され、二つの側面板122の相対回転を規制する回転規制スロット133が形成された、所定の長さを有するバー(bar)の形態で形成される。
【0052】
具体的に、折り畳み規制手段130は、第2のヒンジ部125の上端と両側の二つの側面板122の側部上端をともに密着するようにカバーする上端密着パネル131と、この上端密着パネル131の幅方向の両側端から下方に一体に形成され、第2のヒンジ部125の側面及び二つの側面板122の側面と密着され、二つの側面板122の相対回転を制限するように間の空間に回転規制スロット133を形成させる一対の回転規制パネル132を含むように構成される。
【0053】
本発明の浴槽10は、水圧支持フレーム部100を
図2のような使用状態に展開した状態で、折り畳み規制手段130をそれぞれの第2のヒンジ部125の上端が挟み込まれるように装着してそれぞれの側面板122が展開された状態を維持するようにし、不意に側面板122が折り畳まれることを防止して安定的に浴槽を使用できるようにする。
【0054】
本発明は、側面板122の外面に保管溝126を形成し、折り畳み規制手段130を用いないときは、保管溝126に折り畳み規制手段130を挟み込んで保管してもよい。
【0055】
保管溝126は側面板122に形成されるものに限定されず、前面板部110aまたは後面板部110bの外面に形成されてもよい。
【0056】
ただし、保管溝126を側面板122に構成する場合、
図4のように、複数の側面板122が折り畳まれた保管状態で、保管溝126に挟み込まれた折り畳み規制手段130が外部に露出しないようにすることができ、水圧支持フレーム部100の保管状態において、外部の衝撃にも折り畳み規制手段130が保管溝126から抜けなくなり、折り畳み規制手段130の紛失を防止できる。
【0057】
本発明の浴槽10は携帯用であって、使用者が簡便に持ち運び可能に取っ手部140が構成されてもよい。この取っ手部140は、水圧支持フレーム部100の一側に構成されてもよい。ただし、本実施形態において、取っ手部140は、前面板部110aに構成することで浴槽の持ち運び機能とともに前面板部110aを後面板部110bに対して引っ張り、
図2に示すように水圧支持フレーム部100を使用状態に変形させるために用いられてもよい。
【0058】
前記のように、本発明の浴槽10は携帯が可能であり、場所に関わらず浴室空間や野外でも所望の位置に容易に設置して用いることができる。ただし、本発明の浴槽10は、浴室空間の狭小化の傾向に伴い、
図9(a)のように浴室壁面wに埋込み溝whを施工し、埋込み溝whの内側面に後面板部110bを結合固定し、浴槽10を壁面に埋め込まれた形態で設置して埋込み型浴槽として用いてもよい。あわせて、
図9(b)のように浴室に別途の埋込み溝whを施工することなく、浴槽の壁面wに直接後面板部110bを結合設置して壁付型浴槽として用いてもよい。このとき、後面板部110bの外面には壁面wに結合させるための結合手段が構成されてもよい。図示してはいないが、この結合手段は、後面板部110bを壁面wに分離可能に結合させるための構成要素として、面ファスナー、真空吸着板など多様に構成されてもよく、真空吸着板からなる場合、浴室壁面タイルに容易に付着させて用いることができるので、便利性において非常に好ましい。
【0059】
図10及び
図11を参照すれば、本発明は、使用者が手動で前面板部110aを後面板部110bに対して引っ張るか、押す方式ではなく、自動で前面板部110aの位置移動が行われるように構成されてもよい。
【0060】
本発明の浴槽10は、前面板部110aを自動位置移動させるための駆動手段300をさらに含むように構成されてもよい。
【0061】
図10及び
図11に示された駆動手段300は、本発明の浴槽10が浴室wの壁面に埋込み溝whに埋め込まれた形態で構成された場合、浴室底sに埋め込まれた形態で設置されて前面板部110aを後面板部110bに対して前進させるか後進させるように構成される。
【0062】
本実施形態において、駆動手段300は一対に構成され、それぞれはレール部310、滑動ブロック320、駆動モータ330、スクリュー棒340を含むように構成される。
【0063】
レール部310は浴室底sに埋め込まれるように構成され、前面板部110aに対して直角に浴室底sに埋め込まれるように設置される。
【0064】
滑動ブロック320は、レール部310に沿って滑動可能に構成され、上端は、前面板部110aの下端と結合固定され、スクリュー棒340が貫通し、スクリュー棒340とボールねじ方式で連結されるように構成される。
【0065】
駆動モータ330はレール部310の一側部に固定設置され、スクリュー棒340は、レール部310に沿って設置され、駆動モータ330の駆動軸と結合されて駆動モータ330の回転によって正逆回転可能に構成される。
【0066】
スクリュー棒340は、滑動ブロック320を貫通し、滑動ブロック320とボールねじ方式で連結され、回転方向に沿って滑動ブロック320を前進させるか、後進させるように構成される。
【0067】
前記した構成によって、駆動モータ330の回転方向を制御することで、滑動ブロック320が前進または後進し、この滑動ブロック320と結合されている前面板部110aが後面板部110bに向かって前進するか、後面板部110bから離れるように後進してもよい。
【0068】
図示してはいないが、駆動モータ330を駆動制御するための操作部が構成され、使用者が操作部を操作することで駆動モータ330を駆動させるように構成されてもよい。
【0069】
あわせて、操作部は操作ボタンからなってもよく、これに限定されるものではなく、操作部は、通信部を備えて使用者のスマートフォンを介した制御が可能に構成されてもよいことはもちろんのことである。
【0070】
このように、本発明は、駆動手段300を介して前面板部110aを移動させ、浴槽10を自動で展開して使用状態に変形するか、浴槽10を自動で折り畳んで保管状態に変形させて保管することができるので、使い勝手がより便利である。
【0071】
あわせて、
図11及び
図12に示されたように、駆動手段300が浴室底sに埋め込まれた形態で構成されてもよいが、これに限定されるものではなく、場所に関わらず持ち運んで携帯型で浴槽を用いる場合、
図12及び
図13のように駆動手段400は水圧支持フレーム部100に一体に構成され、浴槽10とともに持ち運び可能に構成されてもよい。
【0072】
図12及び
図13を参照すると、他の形態の駆動手段400は前面板部110aの外面に設置され、後面板部110bと前面板部110aとが離れるようにするか、前面板部110aと後面板部110bとが互いに近づくようにするためのものであって、第1の駆動アクチュエータ410及び第2の駆動アクチュエータ420を含むように構成されてもよい。
【0073】
駆動手段400は、駆動部材を保護する保護ケーシング401が前面板部110aの外面に結合設置されるように構成され、この保護ケーシング401の内部に主な構成が内蔵されるように構成される。
【0074】
第1の駆動アクチュエータ410は、両側の側面板部120の上端にそれぞれ長手方向に沿って設置され、内部に注入される空気によって膨張して側面板部120を展開されるようにすることで、前面板部110aを後面板部110bに対して後進させるようにするチューブ411と、このチューブ411及び連結ホース412を介して連結されるように保護ケーシング401の内部に設置され、チューブ411に空気を注入する空気ポンプ413を含むように構成される。
【0075】
第2の駆動アクチュエータ420は、保護ケーシング401の内部に回転可能に設置されるボビン422と、このボビン422で巻き出されたり、巻き取られるように構成され、末端部424aが後面板部110bの下端に固定されるように構成されたワイヤ424と、保護ケーシング401に内蔵され、ボビン422を正回転または逆回転させる電動モータ426と、前面板部110aの下端に回転可能に設置されてワイヤ424をボビン422側にガイドする案内ローラ428と、を含むように構成される。
【0076】
前記のように構成された駆動手段400は、次のように駆動することができる。
【0077】
駆動手段400は、
図4のように、水圧支持フレーム部100が折り畳まれた浴槽10の保管状態から、
図2のような使用状態にさせるための展開モードで駆動されてもよい。駆動手段400の展開モードは、次のとおりである。
【0078】
第1の駆動アクチュエータ410は、空気供給手段413でチューブ411に空気を注入してチューブ411が直線形態に膨張することで、ジグザグに折り畳まれていた側面板部120を展開されるようにし、前面板部110aと後面板部110bとが互いに離れて、水圧支持フレーム部100が使用状態になるように形態変形させてもよい。このとき、第2の駆動アクチュエータ420は、第1の駆動アクチュエータ410の駆動によって前面板部110aと後面板部110bとが離れるとき、電動モータ426が逆回転しながらワイヤ424がボビン422で巻き出されるように駆動されてもよい。
【0079】
一方、駆動手段400は、
図2のように、水圧支持フレーム部100が展開された浴槽10の使用状態から、
図4のような保管状態にさせるための折り畳みモードで構成されてもよい。
【0080】
駆動手段400の折り畳みモードは、次のとおりである。
【0081】
第2の駆動アクチュエータ420は電動モータ426が駆動され、ボビン422にワイヤ424が巻き取られるようにすることで、前面板部110aと後面板部110bとが互いに近づくようにして水圧支持フレーム部100が保管状態になるように形態変形させてもよい。その場合、前面板部110aと後面板部110bとが近づき、複数の側面板122がジグザグに折り畳まれ、チューブ411内の空気が停止状態の空気ポンプ413側に排出されてチューブ411が収縮され、収縮されたチューブ411も複数の側面板122とともにジグザグ状に折り畳まれてもよい。
【0082】
このように、他の形態の駆動手段400は、水圧支持フレーム部100に一体型で構成され、浴槽10を場所に関わらず移動設置し、自動で浴槽10を展開して使用するか、自動で折り畳んで容易に保管できるようにする。
【0083】
一方、
図1及び
図2を参照すると、本発明は、前面板部110aに設置されるものの、浴槽シート部200の前面シート202を貫通して浴槽シート部200の内部空間と連通するように構成され、浴槽シート部200に満たされた風呂水を外部に排出させるための第1の排水口510が構成されてもよい。この第1の排水口510にはバルブ手段512が構成され、浴槽使用時にはバルブ手段512を塞ぎ水の排水が行われず、使用後に排水のためにバルブ手段512を開放させて水を排水させるように構成されてもよい。
【0084】
第1の排水口510は、前面板部110aの下部に構成され、前面シート202によって浴槽シート部200と連通するように構成されたものであって、浴槽シート部200に満たされた風呂水を完全に排水することができず、底に残された一部の残留風呂水が存在するようになる。
【0085】
そのため、本発明は、浴槽シート部200の底シート201の一側に残留風呂水を完全に排水させる第2の排水口520が構成され、この第2の排水口520を、使用する時に塞ぐための排水口栓522が構成されてもよい。
【0086】
一方、本発明の浴槽10は、浴室壁面wに埋込み溝whを形成して埋込み型で設置するか、浴室壁面wに直接付着する壁付型で設置する場合、
図14に示されたように、浴室のシャワーkの下部の壁面wに設置することで、保管時には壁面w側に折り畳んで保管し、使用時には壁面wから展開してシャワーkから水を直接溜めて浴槽として用いてもよい。
【0087】
これは、ワンルーム家具などの固定式浴槽のない単身世帯の浴室空間を非常に効率的に用いることができるので、狭小住宅に非常に適合した使用形態である。
【0088】
以上、本発明を本発明の原理を例示するための好ましい実施形態に関連して図示し、また説明したが、本発明は、そのように図示且つ説明されたそのままの構成及び作用に限定されるものではない。むしろ、添付の特許請求の範囲の思想及び範疇を逸脱することなく、本発明に対する多数の変更及び修正が可能であることを当業者であればよく理解できるはずである。従って、そのようなすべての適切な変更及び修正と均等物も本発明の範疇に属するものと見なさなければならない。
【産業上の利用可能性】
【0089】
前記のような本発明は、浴槽産業分野に広く利用されることができる。
【符号の説明】
【0090】
100 水圧支持フレーム部
110 前面及び後面板部
120 側面板部
122 側面板
124 第1のヒンジ部
125 第2のヒンジ部
125a 第1の回転軸部
125b 第2の回転軸部
200 浴槽シート部
201 底シート
202 前面シート
203 後面シート
204,205 側面シート
222,223 第1の折り畳みガイドライン
225,226 第2の折り畳みガイドライン
300 駆動手段
310 レール部
320 滑動ブロック
330 駆動モータ
340 スクリュー棒
400 駆動手段
410 第1の駆動アクチュエータ
411 チューブ
413 空気ポンプ
420 第2の駆動アクチュエータ
422 ボビン
424 ワイヤ
426 電動モータ
428 案内ローラ
510 第1の排水口
520 第2の排水口
【国際調査報告】