(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-16
(54)【発明の名称】動的RFIDポータル変調
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/0833 20230101AFI20240409BHJP
B65G 1/137 20060101ALI20240409BHJP
【FI】
G06Q10/0833
B65G1/137 A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023568470
(86)(22)【出願日】2022-05-04
(85)【翻訳文提出日】2023-12-27
(86)【国際出願番号】 US2022027661
(87)【国際公開番号】W WO2022235792
(87)【国際公開日】2022-11-10
(32)【優先日】2021-05-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520394115
【氏名又は名称】サーギア,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100145713
【氏名又は名称】加藤 竜太
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100120684
【氏名又は名称】宮城 三次
(72)【発明者】
【氏名】ワップラー ウィリアム
(72)【発明者】
【氏名】フィンク ロバート
(72)【発明者】
【氏名】ドレスラー チャールズ
【テーマコード(参考)】
3F522
【Fターム(参考)】
3F522BB01
3F522CC06
3F522DD03
3F522EE03
3F522EE12
3F522GG03
(57)【要約】
本明細書では、動的ポータル変調のための方法及びシステムを開示する。動的無線周波数識別(RFID)変調の方法は、積み込み又は積み降ろしされる複数の異なる資産を構造内で識別するステップを含み、各資産は、既知の識別情報を有し、パッシブ型RFIDタグを含む。当該方法は、また、複数の異なる資産の積み降ろし又は積み込みに利用される構造的開口部を識別するステップであって、各構造的開口部には、リーダーを含むRFIDポータルが装備され、各RFIDポータルが少なくともパワー、感度、モード、及びオフ設定を含むステップと、構造的開口部に利用される複数の資産及びRFIDタグの既知の識別情報に基づいて、構造的開口部のRFIDポータルのパワー、感度、及びモード設定を個別に動的に調整することにより、構造的開口部のRFIDポータルのリーダーが各RFIDタグを読み取るステップと、を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
積み込み又は積み降ろしされる複数の異なる資産を構造内で識別するステップであって、複数の異なる資産の各資産が、既知の識別情報を有し、パッシブ型RFIDタグを含み、複数の異なる資産の全てのパッシブ型RFIDタグが同じではないステップと、
複数の異なる前記資産の積み降ろし又は積み込みに利用される複数の構造的開口部のうちの選択された構造的開口部を識別するステップであって、複数の前記構造的開口部のうちの各構造的開口部には、リーダーを含むRFIDポータルが装備され、各RFIDポータルが少なくともパワー、感度、モード、及びオフ設定を含むステップと、
選択された前記構造的開口部に利用される複数の前記資産及び前記RFIDタグの既知の識別情報に基づいて、選択された前記構造的開口部のRFIDポータルのパワー、感度、及びモード設定を個別に動的に調整することにより、選択された前記構造的開口部のRFIDポータルのリーダーが複数の異なる前記資産の各RFIDタグを読み取って、読み取りミスを回避するステップと、を含む、動的無線周波数識別(RFID)変調の方法。
【請求項2】
輸送車両が積み込み又は積み降ろしのための選択された前記構造的開口部に到着する日時を識別し、前記日時において個別に動的調整を行うステップを更に含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記構造的開口部は、ドックドアであり、前記方法は、複数の選択された前記構造的開口部のうちのどの選択された構造的開口部が非アクティブであり、前記日時において、前記輸送車両に積み込まれるか又は前記輸送車両から降ろされる複数の異なる資産用の輸送車両を個別に受け入れていないことを識別するステップと、リソースを節約するために、前記非アクティブなドックドアの各RFIDポータルを前記オフ設定又は低減されたパワー及び感度設定に個別に動的に調整するステップと、を更に含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記資産は、自動車資産を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記資産は、自動車部品用のコンテナを含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記構造は、倉庫、供給業者施設、及び製造施設のうちの少なくとも1つを含む、請求項3に記載の方法。
【請求項7】
前記ポータルは、質問信号を送信するように構成されたリーダーアンテナを含み、各RFIDタグは、前記質問信号を受信し、質問信号の受信に応答して、それぞれのRFIDタグの身元を表す識別(ID)応答を提供するように構成されたタグアンテナを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記ポータルは、2つのリーダーアンテナを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記動的調整は、選択されたドックドアに対するレーン割り当てを開始するステップと、選択された前記ドックドアを能動型と識別するステップと、を更に含む、請求項3に記載の方法。
【請求項10】
前記動的調整は、積み込み又は積み降ろしされる前記資産のコンテンツを識別するステップを更に含み、前記コンテンツは、資産材料、資産のサイズ、数量、タグの位置、タグのタイプ、タグモデル、及びタグチップのタイプのうちの少なくとも1つを含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記動的調整は、環境要因を示す環境識別(ID)と組み合わせて前記資産の前記コンテンツを評価するステップを更に含み、前記環境要因は、温度、湿度、及び隣接するドアでの活動のうちの少なくとも1つを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記RFIDタグは、既知の特定のタイプのものであり、前記RFIDポータルは、前記既知の特定のタイプのRFIDタグのみを読み取るように調整される、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
動的無線周波数識別(RFID)変調のためのエッジ装置管理システムであって、
積み込み又は積み降ろしされるように構成された複数の異なる資産であって、複数の異なる資産の各資産が、既知の識別情報を有し、パッシブ型RFIDタグを含み、複数の異なる資産の全てのパッシブ型RFIDタグが同じではない、複数の異なる資産と、
リーダーを含む複数のRFIDポータルと、を含み、
前記エッジ装置管理システムは、複数の異なる前記資産の積み込み又は積み降ろしに利用される複数の構造的開口部のうちの選択された構造的開口部を識別するように構成され、複数の前記構造的開口部のうちの各構造的開口部には、リーダーを含む複数の前記RFIDポータルのうちのRFIDポータルが装備され、各RFIDポータルが少なくともパワー、感度、モード、及びオフ設定を含み、
前記エッジ装置管理システムは、更に、選択された前記構造的開口部に利用される複数の前記資産及び前記RFIDタグの既知の識別情報に基づいて、選択された前記構造的開口部のRFIDポータルのパワー、感度、及びモード設定を個別に動的に調整することにより、選択された前記構造的開口部のRFIDポータルのリーダーが複数の異なる前記資産の各RFIDタグを読み取って、読み取りミスを回避するように構成される、エッジ装置管理システム。
【請求項14】
更に、輸送車両が積み込み及び積み降ろしのための選択された前記構造的開口部に到着する日時を識別し、前記日時において個別に動的調整を行うように構成される、請求項13に記載のエッジ装置管理システム。
【請求項15】
前記構造的開口部は、ドックドアであり、システムは、更に、複数の前記構造的開口部のうちのどの構造的開口部が非アクティブであり、前記日時において、前記輸送車両に積み込まれるか又は前記輸送車両から降ろされる複数の異なる資産用の輸送車両を個別に受け入れていないことを識別し、リソースを節約するために、前記非アクティブなドックドアの各RFIDポータルを前記オフ設定又は低減されたパワー及び感度設定に個別に動的に調整するように構成される、請求項14に記載のエッジ装置管理システム。
【請求項16】
前記資産は、自動車資産を含む、請求項14に記載のエッジ装置管理システム。
【請求項17】
前記資産は、自動車部品用のコンテナを含む、請求項16に記載のエッジ装置管理システム。
【請求項18】
前記ポータルは、質問信号を送信するように構成されたリーダーアンテナを含み、各RFIDタグは、前記質問信号を受信し、質問信号の受信に応答して、それぞれのRFIDタグの身元を表す識別(ID)応答を提供するように構成されたタグアンテナを含む、請求項14に記載のエッジ装置管理システム。
【請求項19】
前記ポータルは、2つのリーダーアンテナを含む、請求項14に記載のエッジ装置管理システム。
【請求項20】
複数の前記RFIDポータルと通信するように構成されたエッジ装置を含む、請求項14に記載のエッジ装置管理システム。
【請求項21】
製造需要データ、資産データ、及び輸送データを受信するように構成される、請求項20に記載のエッジ装置管理システム。
【請求項22】
選択されたドックドアに対するレーン割り当てを開始し、選択された前記ドックドアを能動型と識別するように構成される、請求項15に記載のエッジ装置管理システム。
【請求項23】
積み込み又は積み降ろしされる前記資産のコンテンツを識別するように構成され、前記コンテンツは、資産材料、資産のサイズ、数量、タグの位置、タグのタイプ、タグモデル、及びタグチップのタイプのうちの少なくとも1つを含む、請求項22に記載のエッジ装置管理システム。
【請求項24】
環境要因を示す環境識別(ID)と組み合わせて前記資産の前記コンテンツを評価するように構成され、前記環境要因は、温度、湿度、及び隣接するドアでの活動のうちの少なくとも1つを含む、請求項23に記載のエッジ装置管理システム。
【請求項25】
前記RFIDタグは、既知の特定のタイプのものであり、前記RFIDポータルは、前記既知の特定のタイプのRFIDタグのみを読み取るように調整される、請求項13に記載のエッジ装置管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本開示は、2021年5月7日に提出された、名称が「DYNAMIC RFID PORTAL MODULATION」である同時係属中の米国特許出願第17/314512号の優先権の利益を主張し、その全ての内容は参照により本開示に組み込まれるものとする。
【0002】
技術分野
本開示は、一般的に、無線周波数識別(RFID)タグ資産追跡システム及び方法に関する。これらのシステム及び方法は、様々な工業製品を追跡するために使用されてもよい。より具体的には、本開示は、そのような環境におけるRFIDポータル変調に関する。
【背景技術】
【0003】
資産追跡及び在庫管理は、大部分の現代ビジネスの複雑な構成部分である。在庫レベル、注文、販売及び配送の追跡は、企業の在庫レベルの全体像を理解するために重要である。企業は、製品の過剰在庫及び供給停止を避けるために在庫管理システムを使用してもよい。しかしながら、堅牢な在庫管理システムの重要な基礎となる構成部分は、在庫自体の正確な数、識別及び位置である。したがって、各在庫物品の正確な数及び位置情報を維持することによって資産を追跡する方法及びシステムが必要である。
【0004】
近年、RFIDシステムを利用することにより在庫の追跡及び管理をより迅速に完成することができることが知られている。このようなシステムの一例は、RFIDリーダーと、在庫物品に取り付けられた複数のパッシブ型RFIDタグを含み、RFIDリーダーは、近くのRFIDタグが応答できる質問信号を送信する能動型装置であってもよい。RFIDタグが質問信号を受信する範囲内にあり、受信した質問信号の強度がパッシブ型RFIDタグにパワーを供給するのに十分な場合、RFIDタグは、応答することができ、これにより、RFIDタグの識別(ID)情報が変調されてRFIDリーダーに送り返される。したがって、RFIDリーダーは、範囲内の1つ以上のRFIDタグを識別することができる。なお、RFIDリーダーとRFIDタグとの間の通信は、見通し線伝送を必要としない。代わりに、典型的には、低周波(LF)、高周波(HF)、又は超短波(UHF)範囲の電磁RFID波は、壁又は他の固体物体を通過することができる。追跡対象の物品内にRFIDタグが組み込まれている場合、例えば、RFID信号は、他のRFIDタグ及び対応する物品を通過することができる。
【0005】
RFID技術の別の態様は、RFIDリーダーが同時に複数のRFIDタグと通信できるため、在庫情報又は、棚に保管されている物品、パレット上に置かれている物品などの複数の物品の迅速な分析が可能になることである。
【0006】
製造環境などでの非典型的なRFID配置の場合、RFIDタグが貼られ、RFIDポータルを通過する際に信号を取得する資産のタイプが複数存在する。各資産のサイズ、材料などが異なる可能性があるため、これには、課題が生じる。従来のRFIDポータルは、リーダー及びアンテナを含む固定装置であり、一般的に、汎用的な設定を適用するために、一般的なパワー及び感度の設定に調整されている。しかしながら、これにより、読み取り精度の欠如などの点で、資産レベルでの犠牲が発生する。RFIDポータル/リーダーの設定は、RFID信号の到達範囲及び幅や、ポータルにより何が読み取れ又は何が読み取れないかに影響を与える。読み取りが必要な材料分野に適した、特異な又は汎用な設定を見つけることは、非常に困難である。例えば、大規模なメーカーは、何百もの異なる資産のタイプ、異なるタグのタイプ、配置、材料、環境要因などを持っている可能性がある。共通の設定を見つけることは、困難であり、その実施が制限される可能性がある。
【0007】
したがって、例えば隣接するトラックの積み込み/積み降ろし位置などでの不要なRFID読み取りの取得の改善、配置の簡略化、取得の低減のためのシステム及び方法が求められている。
【0008】
本発明の実施形態は、上記需要及び他の需要に対処する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
どのような材料が積み込まれるかを理解し、この情報を活用して、例えば、リーダーのパワー、感度、及び/又はモード設定をリアルタイムに変更することで、RFIDポータルを動的に調整する機能により、隣接するトラックの積み込み/積み降ろし位置などでの不要なRFID読み取りの取得の大幅な改善、配置の簡略化、取得の大幅な減少が可能となる。したがって、本明細書に記載の動的RFIDポータル変調システム及び方法は、現在のRFID配置に関連付ける問題を有利に解決する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
一実施形態では、動的無線周波数識別(RFID)変調の方法は、積み込み又は積み降ろしされる複数の異なる資産を構造内で識別するステップであって、複数の異なる資産の各資産が、既知の識別情報を有し、パッシブ型RFIDタグを含み、複数の異なる資産の全てのパッシブ型RFIDタグが同じではないステップを含む。当該方法はまた、複数の異なる資産の積み降ろし又は積み込みに利用される複数の構造的開口部のうちの選択された構造的開口部を識別するステップであって、複数の構造的開口部のうちの各構造的開口部には、リーダーを含むRFIDポータルが装備され、各RFIDポータルが少なくともパワー、感度、モード、及びオフ設定を含むステップと、選択された構造的開口部に利用される複数の資産及びRFIDタグの既知の識別情報に基づいて、選択された構造的開口部のRFIDポータルのパワー、感度、及びモード設定を個別に動的に調整することにより、選択された構造的開口部のRFIDポータルのリーダーが複数の異なる資産の各RFIDタグを読み取って、読み取りミスを回避するステップと、を含む。
【0011】
別の実施形態では、動的無線周波数識別(RFID)変調のためのエッジ装置管理システムは、積み降ろし又は積み降ろしされるように構成された複数の異なる資産であって、複数の異なる資産の各資産が、既知の識別情報を有し、パッシブ型RFIDタグを含み、複数の異なる資産の全てのパッシブ型RFIDタグが同じではない、複数の異なる資産を含む。当該エッジ装置管理システムはまた、リーダーを含む複数のRFIDポータルを含み、エッジ装置管理システムは、複数の異なる資産の積み降ろし又は積み降ろしに利用される複数の構造的開口部のうちの選択された構造的開口部を識別するように構成され、複数の構造的開口部のうちの各構造的開口部には、リーダーを含む複数のRFIDポータルのうちのRFIDポータルが装備され、各RFIDポータルが少なくともパワー、感度、モード、及びオフ設定を含み、更に、選択された構造的開口部に利用される複数の資産及びRFIDタグの既知の識別情報に基づいて、選択された構造的開口部のRFIDポータルのパワー、感度、及びモード設定を個別に動的に調整することにより、選択された構造的開口部のRFIDポータルのリーダーが複数の異なる資産の各RFIDタグを読み取って、読み取りミスを回避するように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図面を参照して、本開示のシステム及び方法について、本明細書で図示し記載する。
【0013】
【
図1】ゲートシステムを含む構造の配送エリアの上面図である。
【
図2】RFIDリーダーアンテナ及びシュラウドアセンブリの斜視図である。
【
図3】倉庫環境で使用されている
図2のRFIDリーダーアンテナ及びシュラウドアセンブリの斜視図である。
【
図4】
図2のRFIDリーダーアンテナ及びシュラウドアセンブリが使用され得る、識別物品を追跡するシステムを示す図である。
【
図5】
図4のシステムの限定された後方散乱検知ゾーンの斜視図である。
【
図6】
図4のシステムの限定された後方散乱検知ゾーンの上面図である。
【
図7】実施形態に係る、動的変調の方法/システムを示すフローチャートのブロック図である。
【
図8】実施形態に係る、動的変調の方法/システムを示し、エッジ装置を示す、
図7の修正されたフローチャートを示す図である。
【
図9】実施形態に係る、本明細書に記載のシステムと通信するように構成された装置上に表示される、ドア又はポータル状態(使用中)を含む情報を表示するテーブルの例を示す図である。
【
図10】同様に、実施形態に係る、本明細書に記載のシステムと通信するように構成された装置上に表示される、ドア又はポータル状態(使用中でない)を含む情報を表示するテーブルの例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
有利には、実施形態によれば、どのような材料が積み込まれるかを理解し、この情報を活用して、例えば、リーダーのパワー、感度、及び/又はモード設定をリアルタイムで変更することで、RFIDポータルを動的に調整する機能により、隣接するトラックの積み込み/積み降ろし位置などでの不要なRFID読み取りの取得の大幅な改善、配置の簡略化、取得の大幅な減少が可能となる。したがって、本明細書に記載の動的RFIDポータル変調システム及び方法は、現在のRFID配置に関連付ける問題を有利に解決する。
【0015】
より具体的には、本発明の実施形態は、例えば材料がいつ、どこに積み込まれるか、及びどのような特定の材料タイプが積み込まれるかに関する詳細を利用する。実施形態によれば、どのような材料が存在するかを理解することにより、RFIDポータル/リーダーは、最高の取得速度及び最小限の過剰な読み取りエネルギーの生成で、パワー、感度、モードなどの設定に動的に構成されて、潜在的な最高精度でデータを取得し、取得に必要のない余分なエネルギーも最小限に抑える。
【0016】
更に、実施形態によれば、動的構成のプロセスは、各積み込み及び/又は積み降ろし活動中に繰り返すことができる。更に、使用中でないポータルと能動型ポータルに近接するポータルとは、隣接するデータ取り込みポイントでの不要な読み取りエネルギーを回避するために調整されてもよい。有利には、クライアントレベルでのRFIDポータル/リーダーネットワーク全体は、既知の活動と、当該活動の性質及び複雑さに基づいて管理されてもよい。
【0017】
実施形態によれば、本明細書に記載のRFIDポータル/リーダー変調へのアプローチは、エンドユーザに固有の現実世界の製造及び活動データを利用してリアルタイムで有利に行われ、RFIDポータル/リーダー設定は、内部開発されたエッジ装置管理プラットフォームによって管理される。
【0018】
したがって、本発明の実施形態は、汎用的なレベルではなく、活動レベルでのRFID設定の作成を可能にする。RFIDの大規模消費者は、一般的に、数百の異なるタイプの材料、RFIDタグ、タイプなどを所有する可能性があるため、本発明の実施形態は、データ取り込み及び精度の大幅な向上をもたらし、また、RFIDポータル/リーダーがほぼ任意のRFIDタグと連携できることを可能にする。
【0019】
なお、RFIDタグのタイプが異なる可読性プロファイルを有する場合、配置されたRFIDタグのネットワーク内でタグの異なるタイプを使用することは、現在、困難である。これは、RFID配置当初から制限要因である。しかしながら、実施形態によれば、各資産に利用される活動、材料、及びタグのタイプを理解することによって、タグタイプの制限が排除される。新しいRFIDタグのタイプが導入されるにつれて、これは、重要な役割を果たす可能性がある。RFIDの配置は、一般的に、汎用的な設定の制限及び未知の活動により、新しい技術が以前の技術より大幅に改善された場合、従来の配置に新しいタグ技術を導入するという点で制限される。したがって、本発明の実施形態は、有利には、より高い取得精度を可能にし、不要な材料の読み取りを低減し、タグの複数のタイプの同時使用を可能にし、更にプロセス及び最終結果を損なうか又は複雑にすることなく新しい技術の導入を可能にする。
【0020】
更に、実施形態によれば、動的方法でポータル調整を使用することによって、特定のポータルに表示されていることが知られている資産を読み取るように特定のポータルを有利に調整できるため、ポータル設定が現在、所定の時間及び所定の位置(製造施設のドックドアなど)で発生する正確な積み込み及び積み降ろし活動に基づいて作成されるため、汎用的な設定は、必要ではない。これは、典型的で一般的な設定が、実際のリーダーとデータが送信されるソフトウェアアプリケーションとの間にあるミドルウェア層から製造環境内の全てのポータルにプッシュダウンされる従来のポータル調整技術に比べて、大きな利点である。
【0021】
有利には、例えば、コンテナ/資産の観点から供給者が何を必要としているか、また、輸送の観点から理解、例えば、どのトレーラー又は他の運送機が、どの材料/資産をいつ、どこで、例えば施設のどの特定のドアで引き取るように計画されるかという観点から、メーカーの製造需要に関連付けて、その特定のトレーラー又は他の運送機に何を積み込むべきかを資産レベルまで決定することができる。したがって、どの材料/資産がどこに、いつ積み込まれるかを知ることによって、ポータル設定は、そのポータルの正しい又は最も正確な設定に動的に調整されるか又は修正される。したがって、本発明の実施形態によれば、読み取りに関して高い信頼性を達成することができる。
【0022】
有利には、例えば顧客からのデータに基づいて、施設の各ドアで発生する活動又は非活動に関する理解が得られる。使用する予定のないドアの場合、ポータルは、リソースを節約するために動的にオフになるか、又は非常に低いパワーに設定されてもよい。特定のドアで何が積み込み又は積み降ろしされるかに関する情報/通知を取得すると、このインテリジェンスを使用して、その特定のポータルを、パワー、モード、感度などの最適な設定に動的に調整して、それらの資産の正確な読み取りを取得することができる。
【0023】
実施形態によれば、例えばクライアントの出荷システムとの統合を通じて、1)特定の資産の識別、2)どの特定のドアに到着するか、3)どの特定のコンテナに入っているか、4)どの特定のRFIDタグが付いているかを有利に決定することにより、ポータル/リーダーがどのような最適な設定であるべきかを知り、それに応じて調整することができる。
【0024】
一般的に、全ての供給者とOEMは、それらの施設で部品を、注文し、出荷し、受け取り、梱包し、消費するだけでなく、資産及びコンテナを処理する。この共通性を利用して、サプライチェーンの方法論を標準化し、自動化された情報管理と選択的なデータ共有を可能にすることができる。全ての企業は、実施速度、低コスト、幅及び深さの強化、供給制約の遵守などの簡略化及び共通性を望んでいる。管理ポイントを標準化し、供給者及び/又はメーカーの在庫に関連する透明性を提供するシステム及び方法を実施することは、有利である。これらのシステム及び方法には、例えば、パッシブ型送信器タグを使用した手動データ対話及び/又は自動データ記録が含まれてもよい。共通の統合及び分析プラットフォームは、資産データを管理し提供するために提供されてもよい。このプラットフォームは、パッシブ型送信器タグの走査ポータルを活用し、99.9%のデータ収集許容度を提供してもよい。パッシブ型送信器タグは、データを関連資産(パッキン、部品、製品など)に関連付ける強化された符号化機能及び多用途性を含んでもよい。
【0025】
指向性ゲートシステム1が示される
図1を参照する。リーダーは、電磁波伝播、アンテナ設計、及び信号処理の基本原理が従来技術の範囲内にあり、当業者であれば容易に理解できるため、本明細書に詳細に記載しないことを容易に理解するであろう。
【0026】
ゲートシステム1は、開口部7を画定する壁5を含む建物又は構造3と連携して動作するように構成される。開口部7は、典型的には、積み込みドックエリア9にある構造3への入口に具現化され、ドア(図示せず)で選択的に密閉可能であってもよい。積み込みドックエリア9において、トラック11は、開口部又はドックドア7から延在し、開口部7を通ってトラック11と構造3との間に物品を転送するためのプラットフォーム10を有する状態で、開口部又はドックドア7に近接して配置されてもよい。フォークリフト13は、参考のために
図1に示されており、トラック11と構造3との間に物品を転送するのを助けるために使用されてもよい。
【0027】
図1に示すように、第1アンテナ15は、構造3内に配置される。第1アンテナ15は、特定の方向において放射する第1放射パターン17を有する指向性アンテナである。
図1に示すように、第1アンテナ15は、第1放射パターン17が開口部7に向かって傾斜するように傾斜する。適切な周波数で信号を発する物品は、第1放射パターン17内にある場合、第1アンテナ15によって受信される。逆に、第1アンテナ15が指向性アンテナであるため、物品が第1放射パターン17の外側にある場合、信号は、第1アンテナ15によって受信されない。第2アンテナ19も構造3内に配置される。第2アンテナ19は、特定の方向において放射する第2放射パターン21を有する指向性アンテナである。
図1に示すように、第2アンテナ19は、第2放射パターン21が開口部7からほぼ離れて傾斜するように傾斜する。第1アンテナ15と同様に、第2アンテナ19が指向性アンテナであるため、第2放射パターン21内の物品から発せられる適切にフォーマットされた信号は、第2アンテナ19によって受信される。また、第1アンテナ15と同様に、第2アンテナ19は、第2放射パターン21の外側から発せられる信号を受信しない。
【0028】
第1アンテナ15は、第1セットのバンパー23の後方に配置され、第2アンテナ19は、第2セットのバンパー25の後方に配置される。第1セットのバンパー23は、第1アンテナ15を保護し、第2セットのバンパー25は、第2アンテナ19を保護し、両セットのバンパー23及び25は、鋼又は強化アルミニウムなどの頑丈な材料で作られている。倉庫及び貯蔵室エリアには、フォークリフト13及び台車などの他の様々な機器が頻繁に移動するため、バンパー23と25は、アンテナ15と19をそれぞれ保護するために設けられる。第1アンテナ15は、更に第1シールド27の後方に配置され、第2アンテナ19は、更に第2シールド29の後方に配置される。第1セットのバンパー23及び第2セットのバンパー25は、好ましくは、金属製であるが、第1シールド27及び第2シールド29は、好ましくは、電磁信号の通過を効果的に容易にするプラスチック又は別の類似の材料で作られる。第1シールド27及び第2シールド29が非金属材料で作られることにより、第1アンテナ15及び第2アンテナ19は、第1シールド27及び第2シールド29を通して信号を送受信することができる。
【0029】
更に
図1に示すように、第1アンテナ15は、第1接続31を介してコンピュータ33に接続される。第1接続31は、第1アンテナ15とコンピュータ33との間に通信機構を提供する有線接続又は無線接続であってもよい。コンピュータ33は、任意の形式のコンピューティング装置であってもよく、メモリ(図示せず)に結合されたプロセッサ(図示せず)を含んでもよい。コンピュータ33は、警報接続34を介して警報器37にも接続される。警報接続34は、有線通信機構又は無線通信機構であってもよく、コンピュータ33と警報器37との間のデータ通信を提供する。警報器37は、建物3の特定の職員に警報する可聴警報器、無音警報器又は他の任意のタイプの警報システムを含む任意の形式の警報システムであってもよい。第1アンテナ15と同様に、第2アンテナ19は、第2接続39を介してコンピュータ33に接続される。第2接続39は、有線接続又は無線接続であってもよく、コンピュータ33と第2アンテナ19との間にデータを転送する機構を提供する。第1アンテナ15と第2アンテナ19は、受信した信号に関連する情報及びデータを提供し、このデータをそれぞれ第1接続31と第2接続39を介してコンピュータ33に転送する。
【0030】
信号を発する物品が第1アンテナ15と第2アンテナ19との間を通過すると、第1アンテナ15と第2アンテナ19は、信号を受信しながら、信号がそれぞれ第1放射パターン17と第2放射パターン21を通過するときに、その変動する信号強度を受信する。この情報は、第1接続31及び第2接続39を介してコンピュータ33に転送され、コンピュータ33は、当該情報を処理する。したがって、データベース35は、コンピュータ33に提供されたデータを記憶する。
【0031】
ゲートシステム1は、好ましくは、非見通し線技術である無線周波数識別(Radio Frequency Identification、RFID)技術を使用して実施される。特に、本出願人の米国特許第10891450号に開示されているような指向性RFIDシステムを使用してもよく、他のRFIDシステムを同様に使用してもよい。例えば、
図2に示すように、アンテナアセンブリ50は、前述の第1アンテナ15と第2アンテナ19のそれぞれに使用されてもよく、それらの代わりに使用されてもよい。アンテナアセンブリ50は、一時的又は恒久的な位置に設けられてもよい。フォークリフト、パレットトラック、スクーター、又は他の移動物体との偶発的な接触から固定アンテナアセンブリ50を保護するために、1つ以上のボラード52又は他の安全バンパー又は支柱を設けることが望ましい場合がある。
【0032】
アンテナアセンブリ50は、アンテナ54又はリーダーアンテナを含む。アンテナ54は、セクタ内に放射パターン(例えば、水平軸の周りに60度、90度、120度、又は他の適切な角度の扇形パターン)を生成する平面アンテナ又はセクタアンテナであってもよい。アンテナ54は、基部56によって床(例えば、倉庫の床)上に恒久的な配置で支持されてもよい。アンテナ54の外縁を取り囲むものは、シュラウドアセンブリ58である。図示されるように、シュラウドアセンブリ58は、左側シュラウド要素60、右側シュラウド要素62、及び上部シュラウド要素64を含んでもよい。シュラウドアセンブリ58は、基部56の近くに配置されてもよい底部シュラウド要素(図示せず)を更に含んでもよい。
【0033】
左側シュラウド要素60は、アンテナ54のEM放射パターンを低減するように構成され、特に、アンテナ54の前面66から延在する扇形パターンの左側で検知され得るEM後方散乱放射を低減してもよい。同様に、右側シュラウド要素62は、アンテナ54のEM放射パターンを低減するように構成され、特に、アンテナ54の前面66から延在する扇形パターンの右側で検知され得るEM後方散乱放射を低減してもよい。シュラウドアセンブリ58は、読み取りゾーンを横方向のみに制限するための左側シュラウド要素60及び右側シュラウド要素62のみを含んでもよい。しかしながら、シュラウドアセンブリ58は、垂直方向のEM放射パターンを低減するように構成され得る上部シュラウド要素64を更に含んでもよい。具体的には、上部シュラウド要素64は、EM後方散乱放射線検知パターンの高さを制限して、質問が望まれないレベル(例えば、上階)で
図4に示されるRFIDタグ14、18との通信を防止してもよい。
【0034】
更に、
図4を参照すると、アンテナアセンブリ50は、RFIDリーダー装置(例えば、RFIDリーダー12を参照)の一部であってもよく、RFIDリーダー装置の他の要素と動作して、検知ゾーン(例えば、検知ゾーン16)内のRFIDタグに質問信号を送信した後、1つ以上のRFIDタグからID情報を受信してもよい。RFIDリーダー装置は、アンテナ54及びシュラウドアセンブリ58に加えて、インジケータ68を更に含んでもよい。インジケータ68は、1つ以上のライト、音声出力装置、及び/又は他の表示要素を含んでもよい。使用中、RFIDリーダーは、RFIDリーダーが能動的にRFIDタグを読み取るプロセスにある場合、インジケータ68に近くの人に指示を与えさせてもよい。インジケータ68は、読み取りプロセスでエラーが発生する時間、及び/又は物品を再度読み取る必要があることを示すこともでき、RFIDリーダーの他の活動及び/又は状態を示すように構成されてもよい。
【0035】
したがって、シュラウドアセンブリ58は、アンテナ54によって送信されるEM波の到達範囲及び/又は幅と、アンテナ54によって受信されるEM後方散乱エネルギーとを制御するか又は制限するように構成されてもよい。シュラウドアセンブリ58は、具体的には、RFID読み取りゾーンを拘束し、RFID読み取りゾーンの外側のRFIDタグ18からクロス読み取り又は漂遊読み取りを排除するように設計されてもよい。したがって、シュラウドアセンブリ58は、特定の読み取りゾーン内のRFIDタグ14のみが読み取られることを保証し、検知ゾーン16の外側のRFIDタグ18から不要なRFIDタグ読み取りを最小限に抑えるように構成されてもよい。
【0036】
図3は、倉庫環境78に設けられた
図2のアンテナアセンブリ50の斜視図を示す。図示のように、アンテナアセンブリ50は、RFIDリーダー(図示せず)及び/又は電源(図示せず)に接続するケーブル80又は他の導電体に接続される。アンテナアセンブリ50は、倉庫環境78内の倉庫床82上に設けられ、工業用秤84、又はバルク物品の出荷又は受け取りのプロセス中に使用され得る他の機構を含んでもよい倉庫床82上のエリアにわたって延在する放射/検知パターンを用いて配置されてもよい。
【0037】
この環境では、複数の物品は、それぞれRFIDタグを有し、トラックに積み込まれて小売店又は他の位置に出荷されるように倉庫環境78内のベイ86に運ばれてもよい。物品は、秤84上に置かれて計量されてもよく、RFIDリーダーは、秤84の上の空間にほぼ対応する検知ゾーン内で質問信号を送信するように構成されてもよい。アンテナ54及びシュラウドアセンブリ58によって形成される検知ゾーンを制限することによって、アンテナアセンブリ50は、特定の電磁放射パターンの外側にある他の外側の空間を排除するように構成される。
【0038】
検知ゾーン内の複数のRFIDタグは、RFIDリーダーによって記録できるID情報で応答することができる。在庫システムは、検知ゾーン内の物品を識別するRFID読み取り装置を含んでもよく、これらの物品の出荷重量を記録する工業用秤84を更に含んでもよい。様々な実装形態によれば、検知ゾーンは、物品が倉庫環境78で受け取られる(輸入される)場合、及び/又は物品が倉庫環境78から出荷(輸出)される場合、物品情報を記録するために使用されてもよい。更に他の実装形態は、倉庫環境78内の、又は倉庫環境78に関連付ける他の通路、交差点、大通りなどを含んでもよく、物品がそれらの通路を通過して別のエリア(例えば、ある部屋から別の部屋へなど、同じ倉庫内の他のエリア)に到達してもよい。したがって、アンテナアセンブリ50は、物品を追跡できる任意の戦略的な位置(例えば、ベイ86の前、秤84の近く、又は他の位置)に、恒久的又は一時的に配置されてもよい。
【0039】
図5は、シュラウドアセンブリ58の効果に基づいて縮小された空間を含んでもよい、
図4に示すアセンブリ50の三次元読み取りゾーン90の斜視図である。
図6は、上面から見た読み取りゾーン90を示す。
図4及び
図5に示すように、三次元読み取りゾーン90(後方散乱検知ゾーン)は、アセンブリ50に直交して延在する扇形の放射パターンを有する。物品のルートのための移動経路92も
図4及び
図5に示される。シュラウドアセンブリは、ゾーン90の側面(幅)を縮小するが、ゾーン90を直交方向にブロックせず、これは、オープンフェイス型のパターンを形成してもよい。
【0040】
なお、適切なアンテナシステム及び構成の例が
図1~6に示されるが、他のアンテナシステム及び構成も使用できることが理解されるであろう。
【0041】
次に、
図7を参照すると、製造環境における動的変調の有利な適用を更に実証するための、本発明の実施形態に係る例示的な方法/システム100を示すブロックフロー図が示されている。
図7に示すように、方法100は、ステップ102~ステップ118を含み、ステップ102において、製品需要データをモノのインターネット(IoT)プラットフォーム(INTERIUS/COSデータベース101)に統合し、当該プラットフォームは、データ分析を提供し、RFIDセンサーを使用して活動データを収集できる専用のクラウドベースソフトウェアであり、当該活動データは、サプライチェーンの各リンクを通じて再利用可能な自動車コンテナ及びその他の部品などの資産を追跡するために使用される。製品需要データは、完成品及び/又は車両の生産量に対する生産計画、及び生産計画を満たすために必要な供給基地から要求される部品に関する詳細を含んでもよい。
図7に示すステップ104は、パックする部品データをIoTプラットフォーム(INTERIUS/COSデータベース101)に統合するステップを含む。パックする部品データは、例えば、a)各部品が出荷されるコンテナ、ラック、又は段ボール箱、b)サイズ/寸法、プラスチック、鋼などの材料のタイプ、重量、パレットごとのパック、及び材料が積み重ね可能かどうかを含む、パック及び/又は部品の仕様、c)パック又は資産でどのRFIDブランド、モデル、チップセットが使用されているか、及びタグが配置される資産上の位置を含んでもよい。ステップ106は、輸送データをIoTプラットフォーム(INTERIUS/COSデータベース101)に統合するステップを含む。輸送データは、例えば、どの運送機が製造施設で材料を引き取るように計画されているか、何台のトレーラーが到着するか、トレーラーが到着する時刻、及び運送機の事前に決定された目的地の識別に関する詳細を含んでもよい。
図7のステップ108は、ピックリストの生成を示す。より具体的には、INTERIUS/COSデータベース101で生成されたピックリストは、例えば、製造需要、メーカー及び供給基地におけるリアルタイム在庫、及び計画された輸送を利用して、どの資産/コンテナをアウトバウンドトレーラーに積み込む必要があるかに加えその数量を決定してもよい。ステップ110において、ドックドアが使用中であるかどうかを決定する。ドックドアが使用中でないか、又は使用するように計画される場合、ステップ112に示すように、RFIDドックドアポータルは、動的に調整されて下へ調整されることにより、最小パワー及び最小感度設定に設定されてもよいか、又は場合によってはエネルギーリソースを節約するためにオフ位置に設定されてもよい。ステップ114に示すように、ドックドアが使用中であるか、又は使用するように計画される場合、例えば、フォークトラックの運転手により、IoTプラットフォーム(INTERIUS/COSデータベース101)で実行する車載タブレットを介してピックを受け取り、材料/資産の積み込みに使用するドックドアを選択する。次に、ステップ116は、積み込まれる材料/資産を決定し、INTERIUS/COSデータベース101内のパックする部品の情報を質問して、例えば、a)RFIDタグのタイプ、b)RFIDタグの配置、c)材料の顔色、及びd)積み込まれる材料全体を識別するステップを含む。ステップ118において、データセットを利用して、オンサイト立ち上げ中に広範なポータル設定テストをクロスチェックして、ポータル/リーダーを設定(例えば、パワー、感度、リーダーモード)に動的に調整して、タグ付けされた約100%の資産を最良に取り込むとともに、使用中である可能性がある隣接するドアでRFID読み取りを取り込むのと同等のRFIDエネルギーを生成しない。
【0042】
次に、
図8を参照すると、本発明の実施形態に係る、エッジ装置217を含む、
図7の修正されたフローチャートとして例示的な方法/システム200を示す図が示されている。
図8に示すように、方法/システム200は、202~213を含み、202において、製品需要データをモノのインターネット(IoT)プラットフォーム(INTERIUS/COSデータベース/ソフトウェアスイート201)に統合し、当該プラットフォームは、データ分析を提供し、RFIDセンサーを使用して活動データを収集できる専用のクラウドベースソフトウェアであり、当該活動データは、サプライチェーンの各リンクを通じて、再利用可能な自動車コンテナ及びその他の部品などの資産を追跡するために使用される。製品需要データは、完成品及び/又は車両の生産量に対する生産計画、及び生産計画を満たすために必要な供給基地から要求される部品に関する詳細を含んでもよい。
図8は、204において、パックする部品データのIoTプラットフォーム(INTERIUS/COSデータベース/ソフトウェアスイート201)への統合を更に示す。パックする部品データは、例えば、a)各部品が出荷されるコンテナ、ラック、又は段ボール箱、b)サイズ/寸法、プラスチック、鋼などの材料のタイプ、重量、パレットごとのパック、及び材料が積み重ね可能かどうかを含む、パック及び/又は部品の仕様、c)パック又は資産でどのRFIDブランド、モデル、チップセットが使用されているか、及びタグが配置される資産上の位置を含んでもよい。
図8はまた、206において、輸送データのIoTプラットフォーム(INTERIUS/COSデータベース/ソフトウェアスイート201)への統合を示す。輸送データは、例えば、どの運送機が製造施設で材料を引き取るように計画されているか、何台のトレーラーが到着するか、トレーラーが到着する時刻、及び運送機の事前に決定された目的地の識別に関する詳細を含んでもよい。208において、INTERIUS/COSデータベース/ソフトウェアスイート201で生成されたピックリストは、例えば、製造需要、メーカー及び供給基地におけるリアルタイム在庫、及び計画された輸送を利用して、どの資産/コンテナをアウトバウンドトレーラーに積み込む必要があるか、及びその数量を決定してもよく、209における材料の識別を参照する。210において、ドックドアが使用中であるかどうかを決定する(例えば、使用されるドアの識別)。ドックドアが使用中でないか、又は使用するように計画される場合、RFIDドックドアポータルは、動的に調整されて下へ調整されることにより、最小パワー及び最小感度設定に設定されてもよいか、又は場合によってはエネルギーリソースを節約するためにオフ位置に設定されてもよい。ドックドア(例えば、215を参照)が使用中であるか、又は使用するように計画されると決定した場合、例えば、フォークトラックの運転手により、IoTプラットフォーム(INTERIUS/COSデータベース/ソフトウェアスイート201)を実行する車載タブレットを介してピックを受け取り、材料/資産の積み込みに使用するドックドアを選択し、続いて積み込む材料/資産を決定し、INTERIUS/COSデータベース/ソフトウェアスイート201内のパックする部品の情報を質問して、例えば、a)RFIDタグのタイプ、b)RFIDタグの配置、c)材料の顔色、及びd)積み込まれる材料全体を識別する。データセットを利用して、オンサイト立ち上げ中に広範なポータル設定テストをクロスチェックして、213において、ポータル/リーダーを設定(例えば、パワー、感度、リーダーモード)に動的に調整して、タグ付けされた約100%の資産を最良に取り込むとともに、使用中である可能性がある隣接するドアでRFID読み取りを取り込むのと同等のRFIDエネルギーを生成しない。
【0043】
なお、INTERIUS/COSデータベース/ソフトウェアスイート201は、プロセスを実行するソフトウェアを含み、クラウドベースの解決手段である。エッジ装置217は、例えば、ドックドア215に配置されたセンサーで行われるプロセスを実行し、例えばアンテナ、エッジコンピューティング用のコンピュータ/プロセッサを含む。有利には、分散プロセスのために複数又は多くのエッジ装置217が存在してもよい。エッジ装置217は、所望の組み込みコードを有するアルゴリズムを介してデータの初期前処理を実行するために利用されてもよい。実施形態によれば、例えばモード、変調、及びパワー設定に関して、エッジ装置217を個別に、かつ遠隔制御するという有利な機能がある。したがって、専用のコードをエッジ装置217のコンピュータに組み込んでもよく、通信にアクセスして通信を実行するために共通の通信プロトコルを使用してもよい。例えば、エッジ装置217又はポータル/リーダー(コンピュータ)は、アンテナから信号を受信し、タグ(固有の通し番号)を読み取るアンテナデータを処理することができる。ポータル/リーダーは、全てのタグのタイプを読み取る機能を最適化するように動的に構成することができる。
【0044】
以下に、実施形態に係るポータルの動的調整に関する更なる詳細について説明する。動的調整は、例えば、ドックドア(ポータルの位置)が使用中であるか使用中でないかを理解することから始まる。これは、いわゆるレーン割り当ての存在によって識別されてもよい。レーン割り当ては、Surgereアプリケーションにおいて手動で作成するか、又は顧客の輸送システムとのインタフェースを通じて管理することができ、当該インタフェースから、計画された出荷/出発を時間とともに理解することができる。レーン割り当てが作成されると、顧客のレーン割り当てインタフェースを介して提供される情報によって参照されるように、積み込まれる材料のコンテンツ又はタイプの観点から見た詳細が識別されてもよい。本明細書のシステムの実施形態は、アウトバウンドトレーラーに何を積み込むべきかをユーザに指示してもよい。資産又はコンテンツの観点から見た詳細は、資産の材料(プラスチック/金属)、資産のサイズ、パレットごとの資産の数量、タグの位置、タグのタイプ、タグモデル、及びタグチップのタイプを含んでもよい。Surgereアプリケーションにおいて、各ドックドアに環境IDを割り当てることができる。この環境IDは、4桁のコードであり、ドアに隣接して存在する金属製の充電ステーション、ドアの近くに置かれている材料、コンクリート床の金属の削りくず、ドアのドックプレートの欠如、異常に閉じている隣接するドア、隣接する金属ラック、隣接するドアの温度、湿度、活動など、RFIDデータの取り込みに影響を与える可能性のある環境要因の様々な可能な組み合わせを参照することができるが、これらに限定されない。
【0045】
各レーン割り当ての開始時に、ドアは、能動型としてマークされてもよい。システムは、環境IDと組み合わせて積み込まれる材料のタイプを評価し、正しい構成IDを関連付けて、最適な取得を実現することができる。構成IDは、リーダーのパワー、感度、リーダーレベルでプログラム可能なリーダーモードの固有の組み合わせを表す固有の4桁の値であってもよい。構成IDの管理及び割り当ては、アプリケーション層で決定され、装置又はエッジレベルで管理される。実施形態によれば、このプロセスは、アプリケーション内で確立されたレーン割り当てごとに繰り返されてもよい。
【0046】
更に、非能動型ポータルの場合、能動型ポータルがスプリアス信号を受信しないように、ポータルのパワーを低減してもよいか又は除去してもよいため、読み取り速度の精度を向上させる。
【0047】
システムは、隣接するポータルが両方とも能動型モードになっているインスタンスを識別することもでき、これは、これらのポータルに関連付けられた環境IDに影響を与える可能性がある。
【0048】
非限定的な例として、出荷情報などに基づく事前知識を考慮して、C及びDタグのタイプではなく、A及びBタグのタイプが存在することが知られている場合、ポータル/リーダーは、A及びBタグのタイプのパフォーマンスを最適化するために動的に調整されてもよい。この調整は、動的変更であり、特定のタグのタイプの知識を受信してから数分又は数秒以内にリアルタイムで発生する可能性がある。更なる非限定的な例として、初期識別のないA、B、C、Dタグのタイプのグループに関して、全てのタグが最初に読み取られてもよく、例えば、B及びCタグのタイプとは対照的に、A及びBタグのタイプが存在すると決定された場合、識別されたA及びBタグのタイプに焦点を当て、これらのパラメータに合わせてポータル/リーダーを動的に調整し最適化することができる。
【0049】
したがって、実施形態によれば、資産を効果的かつ効率的に追跡することができ、これにより、在庫管理が改善される。本明細書に開示される方法及びシステムは、上で説明したように、パッシブ型送信器タグを用いて様々な資産にタグ付けするステップを含んでもよい。上でも説明したように、固定トランシーバー/走査装置によってこれらのタグ付き資産を追跡し/読み取ることができる。これらの走査装置は、施設内のドックドア215などの指定されたエリアに従って配置されてもよく、上でも説明したように、ポータルごとに1つのRFIDリーダー及び2つの専用のアンテナを含む標準的なRFID固定ポータルであってもよい。
図8は、RFID固定ポータル219などの固定走査装置219の非限定的な例を示す。固定ポータル219は、タグ付き資産の情報を自動的に読み取り、タグ付き資産が固定ポータル219の近くに移動すると、クラウド内のこの情報を更新することができる。固定ポータル219は、独立型であってもよく、遠隔電源(例えば、電池、ソーラーパネル)及び無線ネットワーキング機能(例えば、Wi0-Fi、セルラー)を備えた施設の周囲で、ある程度移動可能であってもよい。固定ポータル219は、所望に応じて設けられてもよく、配置されてもよく、場合によっては、従来の街灯柱、照明器具、照明付き標識、ガレージドア、又は固定ポータルを構造的に支持でき、かつ従来のレガシー配電網を有する他の物品に接続されてもよい。
【0050】
いくつかの実施形態では、固定ポータル219によって読み取られる前述のパッシブ型送信器タグは、通し番号などの固有の識別情報を含んでもよい。パッシブ型送信器タグ及び資産識別情報は、固定ポータル219によって走査/読み取りされてもよく、固定ポータル219は、資産識別情報を、クラウドに記憶されたデータベース内のパッシブ型送信器タグの固有の識別情報に関連付けてもよい。
【0051】
いくつかの実施形態では、メーカーは、パッシブ型送信器タグを資産に適用してもよい。メーカー又はコンピュータは、パッシブ型送信器タグによって送信される信号に資産識別情報を含めるように、パッシブ型送信器タグを自動的に符号化又はプログラミングしてもよい。固定ポータル219は、上で説明したように、そのようなパッシブ型送信器タグを読み取ってもよく、情報は、プログラム論理と、1つ以上のプロセッサによって実行されると、資産を識別し追跡する動作を実行する命令が符号化された非一時的記憶媒体とを有する中央クラウドサーバに転送されてもよい。中央クラウドサーバは、資産情報を、後で使用するために容易に呼び出して当該中央クラウドサーバから情報を取得するように構成された形式で記憶してもよい。
【0052】
いくつかの実施形態では、パッシブ型送信器タグは、RFIDチップ又はタグであってもよい。例えば、パッシブ型送信器タグは、柔軟であり、追加機能を可能にするAIAG GS1 GRAI 96 RFIDタグ標準を使用してもよい。資産の識別情報に関連付けられた他の送信器も可能である。走査装置219は、上で説明したように、ポータルごとに1つのRFIDリーダー及び少なくとも2つのアンテナを含む固定RFIDトランシーバー及び/又はポータルであってもよい。或いは、走査装置219は、それぞれ単一のアンテナを含んでもよい。走査装置219は、資産に関する情報を、非一時的記憶媒体に結合されてもよい中央クラウドサーバに送信してもよい。
【0053】
いくつかの実施形態では、システム/方法は、パッシブ型送信器タグを通し番号などの資産識別情報に関連付けるように構成された符号化論理を含んでもよい。
【0054】
いくつかの実施形態では、本明細書の方法及びシステムは、コンピュータ又は移動装置上で実行されるソフトウェア及び/又は他のアプリケーションを含んでもよい。例えば、システムは、1つ以上のプロセッサ(「論理」とも呼ばれてもよい)によって実行されると、資産を追跡し識別する命令が符号化された非一時的コンピュータ可読記憶媒体を含んでもよい。システムソフトウェアにより、ユーザは、ユーザインタフェースを介して、クラウドサーバに記憶されたデータベースから、資産識別情報及び/又はパッシブ型送信器タグの固有の識別情報を検索してもよい。
【0055】
例えば、本明細書のシステムと通信する装置は、例えば資産のRFID通し番号の入力を取り込み、走査するか、又はその他の受信入力(receive input)をしてもよい。システムソフトウェアは、所定の資産に関する情報をデータベースに問い合わせてもよい。これに応じて、システムソフトウェアは、資産の情報を表示してもよい。ソフトウェア機能は、Container Optimization Solutions (COS)/INTERIUSソフトウェアで利用可能であってもよい。ソフトウェアは、ウェブベースのアプリケーションであってもよい。COS/INTERIUSのインスタンスは、製造施設向けにカスタマイズして機能を追加できるが、更に開発することなくターンキーで利用できるエリアがいくつかある。システムは、Simple Object Access Protocol (SOAP)又はRepresentational State Transfer (REST)webサービスを使用して顧客と統合でき、これらは、スケーラブルで簡単に配置できるが、他の方法にもオープンであり、同様の経験があるためである。いくつかの実施形態では、ユーザは、ソフトウェアを介して位置情報を閲覧し、レポートを作成してもよい。
【0056】
図9及び
図10に示すように、実施形態によれば、データは、コンピュータ及び/又は移動装置を介してアクセス可能なCOS/INTERIUSデータベース(動的変調データベース)のテーブル400に記憶されてもよい。
図9と
図10は、それぞれ、使用中のドアと使用中でないドアのデータを示す。特に、テーブル400は、ドア又はポータルの状態(能動型/非能動型)、積み込まれる材料、設定などに関する記憶された情報を示す。テーブル400は、パワー、設定などの調整を支援するために提示されている。テーブル400は、動的ユーザインタフェース上でユーザに表示されてもよく、以下で更に記載するように、調整するための情報/データ要素を含んでもよい。テーブル400に示すように、また実施形態によれば、レーン割り当て402は、ドアが使用中であることを示し、目的地、運送機などの追加の詳細をトランザクションに関連付けるためにアプリケーションにおいて発生する機能に関する。したがって、能動型レーン割り当ての存在は、ドアが使用中であることを示す。作成日404は、レーン割り当てが行われ、ドアが能動型になった日時を示す。レーン割り当てが終了し、材料が積み込まれ、ドアが使用されなくなった日時を示す終了日(図示せず)も表示される。ピックリストID406は、材料と数量の観点から何を積み込むかを指示する、例えば顧客/クライアント向けのピックを生成するアプリケーションに関する。IDは、能動型レーン割り当て中にトラック又はトレーラーに積み込まれる内容(材料、材料のタイプ、数量など)を具体的に識別する参照である。ドア408は、例えば、能動型レーン割り当て中に使用される特定のドックドアを示し、この情報により、変調の観点からどの特定のRFIDポータル/リーダーが関与しているかを決定することができる。原点410は、ドアの工場の位置を識別し、変調の目的でも利用される。目的地412は、変調プロセスに付随し、材料の出荷位置を識別する。運送機414は、輸送用運送機のタイプを示す。トレーラー416は、積み込み用トレーラーに輸送を提供し、また変調に付随する特定のトレーラーを識別する。資産のタイプ418は、どの特定の資産が積み込まれるべきかを識別する。これらの資産に関する更なる情報は、顧客の部品/パック管理アプリケーションなどとの統合から取得されてもよい。次に、材料のタイプ、寸法重量、荷敷きの有無、タグの配置、タグのタイプなどを理解することができることにより、変調の観点から改良が可能になる。活動ID420は、ドアが能動型であるかどうかを示す。環境ID422は、例えば、金属の存在、最も近いドアへの近さ、隣接する段積みされた材料の存在などを含む、積み込み位置での環境条件などの、変調に影響を与える可能性がある環境要因に関する。これらの要因は、工場現場の調査に基づいて知られてもよい。資産のタイプ、タグのタイプ、及び配置も考慮されてもよい。例えば、タグの配置(例えば、Top、Bottom)、タグモデル(例えば、AD383-U7、Metalcraft)、タグチップ(例えば、Monza6、Monza7)、コンテナの材料(例えば、プラスチックA、プラスチックB、金属、ESD)及びコンテナの構成(例えば、単一スタック、二重スタック、パレット化、入れ子(Nested))は、考慮され、かつテーブル400に記載されてもよい。環境ID422は、一連の環境IDの環境要因の固有の組み合わせを含むことができる。実施形態によれば、環境ID422の環境要因は、考慮され、環境ID424に影響を与えることができ、構成ID424は、各環境IDに対して最良の結果をもたらすように決定されるパワー設定、感度、及びリーダーモードを含む変調パラメータである。
【0057】
パワー426、感度428、及びリーダーモード430は、テーブル400に更に記載される。実施形態によれば、パワーは、ミリワット当たりデシベル(dBm)で設定されてもよい。最低設定は、10.00dBmであり、最大設定は、33.0dbMである。感度に関して、受信値/感度値は、受信された信号強度インジケータ(RSSI)が低すぎる場合にタグ読み取りをフィルタリングするために、リーダーがその最低(例えば、最も高い感度)受信感度から実施するdB単位のオフセットであってもよい。受信値/感度値は、デフォルトで0である可能性があり、これは、リーダーが最低の受信設定にあるため、タグ読み取りをフィルタリングしていないことを示す。設定の範囲は、0~-80であり、RSSIが-80の読み取りは、値が0の読み取りより強力な読み取りになる。更に、リーダーモードオプションは、最大スループット、ハイブリッド、Dense Reader M4、Dense Reader M8、Max Miller、Dense Reader M4 Two、AutoSet Dense Reader、及びAutoSet Static Fastを含んでもよい。
【0058】
なお、テーブル400に表示されるデータは、許可レベルに基づいて更新するために手動で編集可能であってもよい。
【0059】
本明細書で使用される「論理」は、機能又はアクションを実行、及び/又は別の論理、方法、及び/又はシステムから機能又はアクションを引き起こすハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/又はそれぞれの組み合わせを含むが、これらに限定されない。例えば、所望のアプリケーション又はニーズに基づいて、論理は、ソフトウェア制御のマイクロプロセッサ、プロセッサのような個別論理(例えば、マイクロプロセッサ)、特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラムされた論理装置、命令を含むメモリ装置、メモリを有する電気装置などを含んでもよい。論理は、1つ以上のゲート、ゲートの組み合わせ、又は他の回路部品を含んでもよい。論理は、完全にソフトウェアとして具現化されてもよい。複数の論理が記載される場合、複数の論理を1つの物理論理に組み込んでもよい。同様に、単一の論理が記載される場合、その単一の論理を複数の物理論理間に分散してもよい。
【0060】
更に、本明細書で記載されるシステムの様々な方法を達成するための本明細書で提示される論理は、以前のアナログバージョンを持たない従来のコンピュータ中心又はインターネット中心の技術の改善に向けられてもよい。この論理は、本明細書で識別されたいくつかの問題に対処し解決する構造に直接関連する特定の機能を提供してもよい。また、この論理は、方法及びシステムの特定の論理構造及び一致する機能として例示的な発明概念を提供することによって、これらの問題を解決するための非常に多くの利点を提供してもよい。更に、この論理は、従来の技術プロセスを改善する特定のコンピュータ実施ルールを提供してもよい。本明細書で提供される論理は、単にデータを収集し、情報を分析し、結果を表示する範囲を超える。
【0061】
したがって、いくつかの実施形態では、動的無線周波数識別(RFID)変調の方法は、積み込み又は積み降ろしされる複数の異なる資産を構造内で識別するステップであって、複数の異なる資産の各資産が、既知の識別情報を有し、パッシブ型RFIDタグを含み、複数の異なる資産の全てのパッシブ型RFIDタグが同じではないステップを含む。方法はまた、複数の異なる資産の積み降ろし又は積み込みに利用される複数の構造的開口部のうちの選択された構造的開口部を識別するステップであって、複数の構造的開口部のうちの各構造的開口部には、リーダーを含むRFIDポータルが装備され、各RFIDポータルが少なくともパワー、感度、モード、及びオフ設定を含むステップと、選択された構造的開口部に利用される複数の資産及びRFIDタグの既知の識別情報に基づいて、選択された構造的開口部のRFIDポータルのパワー、感度、及びモード設定を個別に動的に調整することにより、選択された構造的開口部のRFIDポータルのリーダーが複数の異なる資産の各RFIDタグを読み取って、読み取りミスを回避するステップと、を含む。
【0062】
いくつかの実施形態では、方法は、輸送車両が積み降ろし又は積み込みのための選択された構造的開口部に到着する日時を識別し、日時において個別に動的調整を行うステップを更に含む。
【0063】
いくつかの実施形態では、構造的開口部は、ドックドアであり、方法は、複数の構造的開口部のうちのどの選択された構造的開口部が非アクティブであり、日時において、輸送車両に積み込まれるか又は輸送車両から降ろされる複数の異なる資産用の輸送車両を個別に受け入れていないことを識別するステップと、リソースを節約するために、非アクティブなドックドアの各RFIDポータルをオフ設定又は低減されたパワー及び感度設定に個別に動的に調整するステップと、を更に含む。
【0064】
いくつかの実施形態では、資産は、自動車資産を含む。
【0065】
いくつかの実施形態では、資産は、自動車部品用のコンテナを含む。
【0066】
いくつかの実施形態では、構造は、倉庫、供給業者施設、及び製造施設のうちの少なくとも1つを含む。
【0067】
いくつかの実施形態では、ポータルは、質問信号を送信するように構成されたリーダーアンテナを含み、各RFIDタグは、質問信号を受信し、質問信号の受信に応答して、それぞれのRFIDタグの身元を表す識別(ID)応答を提供するように構成されたタグアンテナを含む。
【0068】
いくつかの実施形態では、ポータルは、2つのリーダーアンテナを含む。
【0069】
いくつかの実施形態では、動的調整は、選択されたドックドアに対するレーン割り当てを開始するステップと、選択されたドックドアを能動型と識別するステップと、を更に含む。
【0070】
いくつかの実施形態では、動的調整は、積み降ろしされる資産のコンテンツを識別するステップを更に含み、コンテンツは、資産材料、資産のサイズ、数量、タグの位置、タグモデル、及びタグチップのタイプのうちの少なくとも1つを含む。
【0071】
いくつかの実施形態では、動的調整は、環境要因を示す環境識別(ID)と組み合わせて資産のコンテンツを評価するステップを更に含み、環境要因は、温度、湿度、及び隣接するドアでの活動のうちの少なくとも1つを含む。
【0072】
いくつかの実施形態では、動的無線周波数識別(RFID)変調のためのエッジ装置管理システムは、積み込み又は積み降ろしされるように構成された複数の異なる資産であって、複数の異なる資産の各資産が、既知の識別情報を有し、パッシブ型RFIDタグを含み、複数の異なる資産の全てのパッシブ型RFIDタグが同じではない、複数の異なる資産を含む。エッジ装置管理システムはまた、リーダーを含む複数のRFIDポータルを含み、エッジ装置管理システムは、複数の異なる資産の積み込み又は積み降ろしに利用される複数の構造的開口部のうちの選択された構造的開口部を識別するように構成され、複数の構造的開口部のうちの各構造的開口部には、リーダーを含む複数のRFIDポータルのうちのRFIDポータルが装備され、各RFIDポータルが少なくともパワー、感度、モード、及びオフ設定を含み、更に、選択されたドックドアに利用される複数の資産及びRFIDタグの既知の識別情報に基づいて、選択された構造的開口部のRFIDポータルのパワー、感度、及びモード設定を個別に動的に調整することにより、選択された構造的開口部のRFIDポータルのリーダーが複数の異なる資産の各RFIDタグを読み取って、読み取りミスを回避するように構成される。
【0073】
いくつかの実施形態では、エッジ装置管理システムは、輸送車両が選択された構造的開口部に到着する日時を識別し、日時において個別に動的調整を行うように構成される。
【0074】
いくつかの実施形態では、構造的開口部は、ドックドアであり、エッジ装置管理システムは、更に、複数の構造的開口部のうちのどの構造的開口部が非アクティブであり、日時において、輸送車両に積み込まれるか又は輸送車両から降ろされる複数の異なる資産用の輸送車両を個別に受け入れていないことを識別し、リソースを節約するために、非アクティブなドックドアの各RFIDポータルをオフ設定又は低減されたパワー及び感度設定に個別に動的に調整するように構成される。
【0075】
いくつかの実施形態では、資産は、自動車資産を含む。
【0076】
いくつかの実施形態では、資産は、自動車部品用のコンテナを含む。
【0077】
いくつかの実施形態では、ポータルは、質問信号を送信するように構成されたリーダーアンテナを含み、各RFIDタグは、質問信号を受信し、質問信号の受信に応答して、それぞれのRFIDタグの身元を表す識別(ID)応答を提供するように構成されたタグアンテナを含む。
【0078】
いくつかの実施形態では、ポータルは、2つのリーダーアンテナを含み、エッジ装置は、複数のRFIDポータルと通信するように構成される。
【0079】
いくつかの実施形態では、エッジ装置管理システムは、製造需要データ、資産データ、及び輸送データを受信するように構成される。
【0080】
いくつかの実施形態では、システムは、更に、選択されたドックドアに対するレーン割り当てを開始し、選択されたドックドアを能動型と識別するように構成される。
【0081】
いくつかの実施形態では、システムは、更に、積み込み又は積み降ろしされる資産のコンテンツを識別するように構成され、コンテンツは、資産材料、資産のサイズ、数量、タグの位置、タグモデル、及びタグチップのタイプのうちの少なくとも1つを含む。
【0082】
いくつかの実施形態では、システムは、更に、環境要因を示す環境識別(ID)と組み合わせて資産のコンテンツを評価するように構成され、環境要因は、温度、湿度、及び隣接するドアでの活動のうちの少なくとも1つを含む。
【0083】
上述の実施形態は、複数の方法のうちの任意の方法で実施することができる。例えば、本明細書で開示される技術の実施形態は、ハードウェア、ソフトウェア、又はそれらの組み合わせを使用して実施されてもよい。ソフトウェアで実施される場合、ソフトウェアコードは、単一のコンピュータに提供されるか又は複数のコンピュータに分散されるかにかかわらず、任意の適切なプロセッサ又はプロセッサの集合上で実行することができる。
【0084】
更に、コンピュータは、ラックマウントコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、又はタブレットコンピュータなどの多くの形態のいずれかで具現化されてもよいことを理解されたい。更に、コンピュータは、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、スマートフォン、又はその他の適切な携帯型又は固定型電子装置を含む、一般的にコンピュータとは見なされないが、適切な処理能力を備えた装置に組み込まれてもよい。
【0085】
また、コンピュータは、1つ以上の入出力装置を有してもよい。これらの装置は、とりわけ、ユーザインタフェースを表示するために使用することができる。ユーザインタフェースを提供するために使用できる出力装置の例は、出力を視覚的に表示するプリンタ又は表示画面、及び出力を聴覚的に表示するスピーカ又は他の音声生成装置を含む。ユーザインタフェースに使用できる入力装置の例は、キーボードと、マウス、タッチパッド、デジタイジングタブレットなどのポインティング装置とを含む。別の例として、コンピュータは、音声認識を通じて、又は他の可聴形式で入力情報を受信してもよい。
【0086】
このようなコンピュータは、企業ネットワークなどのローカルエリアネットワーク又はワイドエリアネットワーク、及びインテリジェントネットワーク(IN)又はインターネットを含む、任意の適切な形態の1つ以上のネットワークによって相互接続されてもよい。このようなネットワークは、任意の適切な技術に基づいてもよく、任意の適切なプロトコルに従って動作してもよく、無線ネットワーク、有線ネットワーク、又は光ファイバネットワークを含んでもよい。
【0087】
(例えば、上で開示された結合構造及び回折光学素子を設計し作製する)本明細書で概説した様々な方法又はプロセスは、様々なオペレーティングシステム又はプラットフォームのうちのいずれか1つを用いる1つ以上のプロセッサ上で実行可能なソフトウェアとして符号化されてもよい。更に、このようなソフトウェアは、多くの適切なプログラミング言語及び/又はプログラミング若しくはスクリプトツールのいずれかを使用して書かれてもよく、また、フレームワーク又は仮想マシン上で実行される実行可能な機械語コード又は中間コードとしてコンパイルされてもよい。
【0088】
この点において、様々な発明の概念は、1つ以上のコンピュータ又は他のプロセッサ上で実行されると、上述した本開示の様々な実施形態を実施する方法を実行する1つ以上のプログラムで符号化された非一時的コンピュータ可読記憶媒体(又は複数のコンピュータ可読記憶媒体)(例えば、コンピュータメモリ、1つ以上のフロッピーディスク、コンパクトディスク、光ディスク、磁気テープ、フラッシュメモリ、フィールドプログラマブルゲートアレイ若しくは他の半導体装置の回路構成、又は他の非一時的媒体若しくは有形のコンピュータ記憶媒体)として具現化されてもよい。コンピュータ可読媒体(複数可)は、その中に記憶されたプログラム(複数可)が、1つ以上の異なるコンピュータ又は他のプロセッサ上に積み込まれて、上述した本開示の様々な態様を実施できるように、可搬型であってもよい。
【0089】
「プログラム」又は「ソフトウェア」という用語は、本明細書では、上述した実施形態の様々な態様を実施するようにコンピュータ又は他のプロセッサをプログラムするために使用できる任意のタイプのコンピュータコード又はコンピュータ実行可能命令の集合を指すために使用されてもよい。更に、一態様に従って、実行されると、本開示の方法を実行する1つ以上のコンピュータプログラムは、単一のコンピュータ又はプロセッサ上に存在する必要はないが、いくつかの異なるコンピュータ又はプロセッサ間にモジュール方式で分散されて本開示の様々な態様を実施してもよいことを理解されたい。
【0090】
コンピュータ実行可能命令は、1つ以上のコンピュータ又は他の装置によって実行されるプログラムモジュールなどの多くの形態であってもよい。一般的に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか又は特定の抽象データタイプを実施する、ルーチン、プログラム、オブジェクト、構成要素、データ構造などを含む。典型的には、プログラムモジュールの機能は、様々な実施形態で所望されるように組み合わせるか又は分散されてもよい。
【0091】
また、データ構造は、任意の適切な形態でコンピュータ可読媒体に記憶されてもよい。説明を簡単にするために、データ構造は、データ構造内の位置を介して関連するフィールドを有することが示されてもよい。同様に、このような関係は、フィールド間の関係を伝えるコンピュータ可読媒体内の位置でのフィールドに記憶領域を割り当てることによって達成されてもよい。しかしながら、任意の適切な機構を使用して、ポインタ、タグ、又はデータ要素間の関係を確立する他の機構の使用を含む、データ構造のフィールドにおける情報の間の関係を確立してもよい。
【0092】
前述の説明では、簡潔さ、明確さ、及び理解を目的として特定の用語が使用されている。このような用語は、説明の目的で使用されており、広義に解釈されることを意図するものであるため、このような用語から従来技術の要件を超えた不必要な限定が暗示されるべきではない。更に、本開示の任意の好ましい実施形態/態様の説明及び図示は、一例であり、本開示は、図示又は説明された正確な詳細に限定されない。
【0093】
開示されたシステム及び方法は、好ましい実施形態及びそれらの特定の実施例を参照して本明細書に説明及び記載されているが、他の実施形態及び実施例が同様の機能を果たし、及び/又は結果を達成し得ることは当業者には容易に理解されるであろう。このような同等の実施形態及び例は全て、本開示の精神及び範囲内にあり、本明細書によって企図される。更に、本明細書に開示された全ての要素、特徴、ステップなどは、任意の組み合わせで使用することができる。
【国際調査報告】