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特表2024-516928メディアコンテンツアイテムと同期して、時間を決められた参照を含むユーザコメントを提示するための方法、システム、および媒体
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  • 特表-メディアコンテンツアイテムと同期して、時間を決められた参照を含むユーザコメントを提示するための方法、システム、および媒体 図1
  • 特表-メディアコンテンツアイテムと同期して、時間を決められた参照を含むユーザコメントを提示するための方法、システム、および媒体 図2
  • 特表-メディアコンテンツアイテムと同期して、時間を決められた参照を含むユーザコメントを提示するための方法、システム、および媒体 図3A
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  • 特表-メディアコンテンツアイテムと同期して、時間を決められた参照を含むユーザコメントを提示するための方法、システム、および媒体 図5
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-18
(54)【発明の名称】メディアコンテンツアイテムと同期して、時間を決められた参照を含むユーザコメントを提示するための方法、システム、および媒体
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/435 20110101AFI20240411BHJP
   H04N 21/44 20110101ALI20240411BHJP
【FI】
H04N21/435
H04N21/44
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023556827
(86)(22)【出願日】2023-01-05
(85)【翻訳文提出日】2023-10-17
(86)【国際出願番号】 US2023010180
(87)【国際公開番号】W WO2023150004
(87)【国際公開日】2023-08-10
(31)【優先権主張番号】17/666,459
(32)【優先日】2022-02-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502208397
【氏名又は名称】グーグル エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】Google LLC
【住所又は居所原語表記】1600 Amphitheatre Parkway 94043 Mountain View, CA U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ギルマン・トール
(72)【発明者】
【氏名】アイリーン・マーガレット・ピーターズ・ロング
(72)【発明者】
【氏名】ブライアン・ベッカー
(72)【発明者】
【氏名】シャシアン・リン
(72)【発明者】
【氏名】シオバン・クイン
(72)【発明者】
【氏名】アントニア・イダルゴ
(72)【発明者】
【氏名】ニキル・ダンデカール
(72)【発明者】
【氏名】メンヤ・タン
(72)【発明者】
【氏名】ファンシャオユ・フェン
【テーマコード(参考)】
5C164
【Fターム(参考)】
5C164FA06
5C164MA06S
5C164UB04P
5C164UB10P
5C164UB88S
(57)【要約】
メディアコンテンツアイテムと同期して、時間を決められた参照を含むユーザコメントを提示するための方法、システム、および媒体が提供される。一部の実施形態においては、メディア再生中にユーザコメントを提示するための方法が、メディアコンテンツアイテムに関連する複数のコメントを取得するステップと、複数のコメントから、メディアコンテンツアイテムへの複数の時間を決められた参照のうちの少なくとも1つを含むコメントのサブセットを判定するステップと、一連の時間ウィンドウを判定するステップであって、一連の時間ウィンドウの各時間ウィンドウが、メディアコンテンツアイテムのセグメントに対応する、ステップと、コメントのサブセットからの1つまたは複数のコメントを、一連の時間ウィンドウからの時間ウィンドウに関連付けるステップであって、時間ウィンドウが、コメント内で参照される時間を含む、ステップと、メディアコンテンツアイテムの再生と同期されるコメントを受信するための要求を受信するステップと、メディアコンテンツアイテムの再生と同期されるコメントを受信するための要求を受信することに応答して、第1の時間ウィンドウに関連する第1のコメントを、第1の時間ウィンドウに対応するメディアコンテンツアイテムの第1の部分と同時に提示させ、第2の時間ウィンドウに関連する第2のコメントを、第2の時間ウィンドウに対応するメディアコンテンツアイテムの第2の部分と同時に提示させるステップとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メディア再生中にユーザコメントを提示するための方法であって、
メディアコンテンツアイテムに関連する複数のコメントを取得するステップと、
前記複数のコメントから、前記メディアコンテンツアイテムへの複数の時間を決められた参照のうちの少なくとも1つを含むコメントのサブセットを判定するステップと、
一連の時間ウィンドウを判定するステップであって、前記一連の時間ウィンドウの各時間ウィンドウが、前記メディアコンテンツアイテムのセグメントに対応する、ステップと、
コメントの前記サブセットからの1つまたは複数のコメントを、前記一連の時間ウィンドウからの時間ウィンドウに関連付けるステップであって、前記時間ウィンドウが、コメント内で参照される時間を含む、ステップと、
前記メディアコンテンツアイテムの再生と同期されるコメントを受信するための要求を受信するステップと、
前記メディアコンテンツアイテムの再生と同期されるコメントを受信するための前記要求を受信することに応答して、第1の時間ウィンドウに関連する第1のコメントを、前記第1の時間ウィンドウに対応する前記メディアコンテンツアイテムの第1の部分と同時に提示させ、第2の時間ウィンドウに関連する第2のコメントを、前記第2の時間ウィンドウに対応する前記メディアコンテンツアイテムの第2の部分と同時に提示させるステップと
を含む、方法。
【請求項2】
コメントの前記サブセットからの前記1つまたは複数のコメントを、前記一連の時間ウィンドウからの前記時間ウィンドウに関連付けるステップが、第2の複数のコメントが前記第1の時間ウィンドウに関連付けられると判定するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2の複数のコメントの各々に関するランク付けを判定するステップをさらに含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ランク付けが、前記第1の時間ウィンドウ内の前記第2の複数のコメントの各々に関連する支持の数に基づく、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記メディアコンテンツアイテムに関連する前記一連の時間ウィンドウが、前記複数の時間を決められた参照からの前記時間を決められた参照を有するコメントの密度に基づいて判定され、
前記第2の複数のコメントが、開始時間と終了時間との間のコメントの前記密度が閾値よりも高いと判定することに応答して、前記開始時間および前記終了時間を有する前記時間ウィンドウに関連付けられる、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
複数のユーザ生成コメントをフィルタリングして、好ましくない内容を含むユーザ生成コメントを削除することによって、ユーザ生成コメントのフィルタリングされたセットを生成するステップをさらに含み、
前記メディアコンテンツアイテムへの前記複数の時間を決められた参照のうちの前記少なくとも1つを含むユーザ生成コメントの前記サブセットが、ユーザ生成コメントの前記フィルタリングされたセットから判定される、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記メディアコンテンツアイテムの1人または複数の視聴者から受信されたとおりに提示されることから、前記メディアコンテンツアイテムの再生と同期されることに、ユーザ生成コメントを切り替える選択可能なオプションを提示させるステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
メディア再生中にユーザコメントを提示するためのシステムであって、
メモリと、
ハードウェアプロセッサであって、
メディアコンテンツアイテムに関連する複数のコメントを取得することと、
前記複数のコメントから、前記メディアコンテンツアイテムへの複数の時間を決められた参照のうちの少なくとも1つを含むコメントのサブセットを判定することと、
一連の時間ウィンドウを判定することであって、前記一連の時間ウィンドウの各時間ウィンドウが、前記メディアコンテンツアイテムのセグメントに対応する、判定することと、
コメントの前記サブセットからの1つまたは複数のコメントを、前記一連の時間ウィンドウからの時間ウィンドウに関連付けることであって、前記時間ウィンドウが、コメント内で参照される時間を含む、関連付けることと、
前記メディアコンテンツアイテムの再生と同期されるコメントを受信するための要求を受信することと、
前記メディアコンテンツアイテムの再生と同期されるコメントを受信するための前記要求を受信することに応答して、第1の時間ウィンドウに関連する第1のコメントを、前記第1の時間ウィンドウに対応する前記メディアコンテンツアイテムの第1の部分と同時に提示させ、第2の時間ウィンドウに関連する第2のコメントを、前記第2の時間ウィンドウに対応する前記メディアコンテンツアイテムの第2の部分と同時に提示させることと
を行うように構成される、ハードウェアプロセッサと
を含む、システム。
【請求項9】
コメントの前記サブセットからの前記1つまたは複数のコメントを、前記一連の時間ウィンドウからの前記時間ウィンドウに関連付けることが、第2の複数のコメントが前記第1の時間ウィンドウに関連付けられると判定することをさらに含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記ハードウェアプロセッサが、前記第2の複数のコメントの各々に関するランク付けを判定するようにさらに構成される、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記ランク付けが、前記第1の時間ウィンドウ内の前記第2の複数のコメントの各々に関連する支持の数に基づく、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記メディアコンテンツアイテムに関連する前記一連の時間ウィンドウが、前記複数の時間を決められた参照からの前記時間を決められた参照を有するコメントの密度に基づいて判定され、
前記第2の複数のコメントが、開始時間と終了時間との間のコメントの前記密度が閾値よりも高いと判定することに応答して、前記開始時間および前記終了時間を有する前記時間ウィンドウに関連付けられる、請求項9に記載のシステム。
【請求項13】
前記ハードウェアプロセッサが、
複数のユーザ生成コメントをフィルタリングして、好ましくない内容を含むユーザ生成コメントを削除することによって、ユーザ生成コメントのフィルタリングされたセットを生成することを行うようさらに構成され、
前記メディアコンテンツアイテムへの前記複数の時間を決められた参照のうちの前記少なくとも1つを含むユーザ生成コメントの前記サブセットが、ユーザ生成コメントの前記フィルタリングされたセットから判定される、請求項8に記載のシステム。
【請求項14】
前記ハードウェアプロセッサが、
前記メディアコンテンツアイテムの1人または複数の視聴者から受信されたとおりに提示されることから、前記メディアコンテンツアイテムの再生と同期されることに、ユーザ生成コメントを切り替える選択可能なオプションを提示させるようにさらに構成される、請求項8に記載のシステム。
【請求項15】
プロセッサによって実行されると、前記プロセッサに、メディア再生中にユーザコメントを提示するための方法を実行させるコンピュータが実行可能な命令を記録した非一時的コンピュータ可読記録媒体であって、前記方法が、
メディアコンテンツアイテムに関連する複数のコメントを取得するステップと、
前記複数のコメントから、前記メディアコンテンツアイテムへの複数の時間を決められた参照のうちの少なくとも1つを含むコメントのサブセットを判定するステップと、
一連の時間ウィンドウを判定するステップであって、前記一連の時間ウィンドウの各時間ウィンドウが、前記メディアコンテンツアイテムのセグメントに対応する、ステップと、
コメントの前記サブセットからの1つまたは複数のコメントを、前記一連の時間ウィンドウからの時間ウィンドウに関連付けるステップであって、前記時間ウィンドウが、コメント内で参照される時間を含む、ステップと、
前記メディアコンテンツアイテムの再生と同期されるコメントを受信するための要求を受信するステップと、
前記メディアコンテンツアイテムの再生と同期されるコメントを受信するための前記要求を受信することに応答して、第1の時間ウィンドウに関連する第1のコメントを、前記第1の時間ウィンドウに対応する前記メディアコンテンツアイテムの第1の部分と同時に提示させ、第2の時間ウィンドウに関連する第2のコメントを、前記第2の時間ウィンドウに対応する前記メディアコンテンツアイテムの第2の部分と同時に提示させるステップと
を含む、非一時的コンピュータ可読記録媒体。
【請求項16】
コメントの前記サブセットからの前記1つまたは複数のコメントを、前記一連の時間ウィンドウからの前記時間ウィンドウに関連付けるステップが、第2の複数のコメントが前記第1の時間ウィンドウに関連付けられると判定するステップをさらに含む、請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読記録媒体。
【請求項17】
前記方法が、
前記第2の複数のコメントの各々に関するランク付けを判定するステップをさらに含む、請求項16に記載の非一時的コンピュータ可読記録媒体。
【請求項18】
前記ランク付けが、前記第1の時間ウィンドウ内の前記第2の複数のコメントの各々に関連する支持の数に基づく、請求項17に記載の非一時的コンピュータ可読記録媒体。
【請求項19】
前記メディアコンテンツアイテムに関連する前記一連の時間ウィンドウが、前記複数の時間を決められた参照からの前記時間を決められた参照を有するコメントの密度に基づいて判定され、
前記第2の複数のコメントが、開始時間と終了時間との間のコメントの前記密度が閾値よりも高いと判定することに応答して、前記開始時間および前記終了時間を有する前記時間ウィンドウに関連付けられる、請求項16に記載の非一時的コンピュータ可読記録媒体。
【請求項20】
前記方法が、
複数のユーザ生成コメントをフィルタリングして、好ましくない内容を含むユーザ生成コメントを削除することによって、ユーザ生成コメントのフィルタリングされたセットを生成するステップをさらに含み、
前記メディアコンテンツアイテムへの前記複数の時間を決められた参照のうちの前記少なくとも1つを含むユーザ生成コメントの前記サブセットが、ユーザ生成コメントの前記フィルタリングされたセットから判定される、請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読記録媒体。
【請求項21】
前記方法が、
前記メディアコンテンツアイテムの1人または複数の視聴者から受信されたとおりに提示されることから、前記メディアコンテンツアイテムの再生と同期されることに、ユーザ生成コメントを切り替える選択可能なオプションを提示させるステップをさらに含む、請求項15に記載の非一時的コンピュータ可読記録媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2022年2月7日に出願した米国特許出願第17/666,459号の利益を主張するものであり、この出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
開示される対象は、メディアコンテンツアイテムと同期して、時間を決められた参照(timed reference)を含むユーザコメントを提示するための方法、システム、および媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
ユーザは、メディアコンテンツを閲覧し(たとえば、音楽、テレビ番組、映画、ビデオなどのメディアコンテンツをストリーミングまたはダウンロードし)、(たとえば、ソーシャルネットワーキングサービスを介して)その他のユーザとつながり、タスクを実行する(たとえば、品物を購入する、ドキュメントを編集する、メッセージを受信または送信するなど)ために、特定のサービスに関連するウェブサイトまたは特定のサービスに関連するアプリケーションを頻繁に使用する。
【0004】
そのようなサービスは、視聴者が消費されているメディアコンテンツに関するコメントを提出するためのセクションを含むことが多い。たとえば、メディア共有サービスにメディアコンテンツをアップロードした作成者は、視聴者がアップロードされたメディアコンテンツに1つまたは複数のコメントを提出することを可能にすることができ、提出されたコメントは、メディアコンテンツと一緒に提示され得る。多くの場合、コメントは、メディアコンテンツに対する視聴者の態度または反応を含む。場合によっては、視聴者は、任意のその他のコメントと一緒にメディアコンテンツ内の特定の瞬間のタイムスタンプをそれらの視聴者のコメントに加えることによって、その瞬間に反応することができる。しかし、これらのコメントは、通常、コメントセクションにおいて直線的に提供され、コメントは、コメントが視聴者から受信された順序で(たとえば、最新のコメントが最初)、またはその他の視聴者からのコメントの支持に基づく順序で(たとえば、最も「いいね!」の多いコメントが最初)表示される。したがって、ビデオまたは任意のその他のメディアコンテンツに提出されたコメントを見直すことは、視聴者にとって負担の大きい作業となり得る。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
したがって、メディアコンテンツアイテムと同期して、時間を決められた参照を含むユーザコメントを提示するための新しいメカニズムを提供することが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
開示される対象の一部の実施形態によれば、メディアコンテンツアイテムと同期して、時間を決められた参照を含むユーザ投稿を提示するための方法、システム、および媒体が提供される。
【0007】
開示される対象の一部の実施形態によれば、メディア再生中にユーザコメントを提示するための方法が提供され、方法は、メディアコンテンツアイテムに関連する複数のコメントを取得するステップと、複数のコメントから、メディアコンテンツアイテムへの複数の時間を決められた参照のうちの少なくとも1つを含むコメントのサブセットを判定するステップと、一連の時間ウィンドウ(time window)を判定するステップであって、一連の時間ウィンドウの各時間ウィンドウが、メディアコンテンツアイテムのセグメントに対応する、ステップと、コメントのサブセットからの1つまたは複数のコメントを、一連の時間ウィンドウからの時間ウィンドウに関連付けるステップであって、時間ウィンドウが、コメント内で参照される時間を含む、ステップと、メディアコンテンツアイテムの再生と同期されるコメントを受信するための要求を受信するステップと、メディアコンテンツアイテムの再生と同期されるコメントを受信するための要求を受信することに応答して、第1の時間ウィンドウに関連する第1のコメントを、第1の時間ウィンドウに対応するメディアコンテンツアイテムの第1の部分と同時に提示させ、第2の時間ウィンドウに関連する第2のコメントを、第2の時間ウィンドウに対応するメディアコンテンツアイテムの第2の部分と同時に提示させるステップとを含む。
【0008】
一部の実施形態においては、コメントのサブセットからの1つまたは複数のコメントを、一連の時間ウィンドウからの時間ウィンドウに関連付けるステップが、第2の複数のコメントが第1の時間ウィンドウに関連付けられると判定することをさらに含む。
【0009】
一部の実施形態においては、方法が、第2の複数のコメントの各々に関するランク付けを判定するステップをさらに含む。一部の実施形態においては、ランク付けが、第1の時間ウィンドウ内の第2の複数のコメントの各々に関連する支持の数に基づく。
【0010】
一部の実施形態においては、メディアコンテンツアイテムに関連する一連の時間ウィンドウが、複数の時間を決められた参照からの時間を決められた参照を有するコメントの密度に基づいて判定され、第2の複数のコメントが、開始時間と終了時間との間のコメントの密度が閾値よりも高いと判定することに応答して、開始時間および終了時間を有する時間ウィンドウに関連付けられる。
【0011】
一部の実施形態においては、方法が、複数のユーザ生成コメントをフィルタリングして、好ましくない内容を含むユーザ生成コメントを削除することによって、ユーザ生成コメントのフィルタリングされたセットを生成するステップであって、メディアコンテンツアイテムへの複数の時間を決められた参照のうちの少なくとも1つを含むユーザ生成コメントのサブセットが、ユーザ生成コメントのフィルタリングされたセットから判定される、ステップをさらに含む。
【0012】
一部の実施形態においては、方法が、メディアコンテンツアイテムの1人または複数の視聴者から受信されたとおりに提示されることから、メディアコンテンツアイテムの再生と同期されることにユーザ生成コメントを切り替える選択可能なオプションを提示させるステップをさらに含む。
【0013】
開示される対象の一部の実施形態によれば、メディア再生中にユーザコメントを提示するためのシステムが提供され、システムは、メモリと、ハードウェアプロセッサとを含み、ハードウェアプロセッサは、メディアコンテンツアイテムに関連する複数のコメントを取得すること、複数のコメントから、メディアコンテンツアイテムへの複数の時間を決められた参照のうちの少なくとも1つを含むコメントのサブセットを判定することと、一連の時間ウィンドウを判定することであって、一連の時間ウィンドウの各時間ウィンドウが、メディアコンテンツアイテムのセグメントに対応する、判定することと、コメントのサブセットからの1つまたは複数のコメントを、一連の時間ウィンドウからの時間ウィンドウに関連付けることであって、時間ウィンドウが、コメント内で参照される時間を含む、関連付けることと、メディアコンテンツアイテムの再生と同期されるコメントを受信するための要求を受信することと、メディアコンテンツアイテムの再生と同期されるコメントを受信するための要求を受信することに応答して、第1の時間ウィンドウに関連する第1のコメントを、第1の時間ウィンドウに対応するメディアコンテンツアイテムの第1の部分と同時に提示させ、第2の時間ウィンドウに関連する第2のコメントを、第2の時間ウィンドウに対応するメディアコンテンツアイテムの第2の部分と同時に提示させることとを行うように構成される。
【0014】
開示される対象の一部の実施形態によれば、プロセッサによって実行されるときにプロセッサに、メディア再生中にユーザコメントを提示するための方法を実行させるコンピュータが実行可能な命令を含む非一時的コンピュータ可読媒体が提供され、方法は、メディアコンテンツアイテムに関連する複数のコメントを取得するステップと、複数のコメントから、メディアコンテンツアイテムへの複数の時間を決められた参照のうちの少なくとも1つを含むコメントのサブセットを判定するステップと、一連の時間ウィンドウを判定するステップであって、一連の時間ウィンドウの各時間ウィンドウが、メディアコンテンツアイテムのセグメントに対応する、ステップと、コメントのサブセットからの1つまたは複数のコメントを、一連の時間ウィンドウからの時間ウィンドウに関連付けるステップであって、時間ウィンドウが、コメント内で参照される時間を含む、ステップと、メディアコンテンツアイテムの再生と同期されるコメントを受信するための要求を受信するステップと、メディアコンテンツアイテムの再生と同期されるコメントを受信するための要求を受信することに応答して、第1の時間ウィンドウに関連する第1のコメントを、第1の時間ウィンドウに対応するメディアコンテンツアイテムの第1の部分と同時に提示させ、第2の時間ウィンドウに関連する第2のコメントを、第2の時間ウィンドウに対応するメディアコンテンツアイテムの第2の部分と同時に提示させるステップとを含む。
【0015】
開示される対象の一部の実施形態によれば、メディア再生中にユーザコメントを提示するためのシステムが提供され、システムは、メディアコンテンツアイテムに関連する複数のコメントを取得するための手段と、複数のコメントから、メディアコンテンツアイテムへの複数の時間を決められた参照のうちの少なくとも1つを含むコメントのサブセットを判定するための手段と、一連の時間ウィンドウを判定するための手段であって、一連の時間ウィンドウの各時間ウィンドウが、メディアコンテンツアイテムのセグメントに対応する、手段と、コメントのサブセットからの1つまたは複数のコメントを、一連の時間ウィンドウからの時間ウィンドウに関連付けるための手段であって、時間ウィンドウが、コメント内で参照される時間を含む、手段と、メディアコンテンツアイテムの再生と同期されるコメントを受信するための要求を受信するための手段と、メディアコンテンツアイテムの再生と同期されるコメントを受信するための要求を受信することに応答して、第1の時間ウィンドウに関連する第1のコメントを、第1の時間ウィンドウに対応するメディアコンテンツアイテムの第1の部分と同時に提示させ、第2の時間ウィンドウに関連する第2のコメントを、第2の時間ウィンドウに対応するメディアコンテンツアイテムの第2の部分と同時に提示させるための手段とを含む。
【0016】
開示される対象の様々な目的、特徴、および利点は、同様の参照番号が同様の要素を特定する以下の図面に関連して考察されるとき、開示される対象の以下の詳細な説明を参照してより完全に理解され得る。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】開示される対象の一部の実施形態による、メディアコンテンツアイテムと同期して、時間を決められた参照を含むコメントを提示するためのプロセスの例示的な流れ図である。
図2】開示される対象の一部の実施形態による、ビデオに関連するユーザが提出したコメントの例を示す図である。
図3A】開示される対象の一部の実施形態による、メディアコンテンツアイテムと同期した、時間を決められた参照を含むコメントを含む例示的なディスプレイスクリーンを示す図である。
図3B】開示される対象の一部の実施形態による、メディアコンテンツアイテムと同期した、時間を決められた参照を含むコメントを含む例示的なディスプレイスクリーンを示す図である。
図4】開示される対象の一部の実施形態による、本明細書において説明されるメカニズムを実装するために使用され得るシステムの例示的なブロック図である。
図5】開示される対象の一部の実施形態による、図4のサーバおよび/またはユーザデバイスにおいて使用され得るハードウェアの例示的なブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
開示される対象の様々な実施形態によれば、メディアコンテンツアイテムと同期して、時間を決められた参照を含むユーザコメントを提示するための(方法、システム、および媒体を含み得る)メカニズムが提供される。
【0019】
一般に、本明細書において説明されるメカニズムは、メディアコンテンツアイテム内で提示されているコンテンツに関連性があるコメントを特定し、提示することができる。より詳細には、メディアコンテンツアイテムのために生成された複数の時間ウィンドウへのコメントの関連付けと、複数の時間ウィンドウの各々のためのコメント(たとえば、各時間ウィンドウの最上位コメント、各時間ウィンドウの上位3つのコメントなど)の選択とに応答して、メカニズムは、関連する時間ウィンドウに対応する再生位置に現在あるメディアコンテンツアイテムと一緒に、選択された1つのコメントまたは複数のコメントを同時に提示することができる。
【0020】
一部の実施形態において、メカニズムは、メディアコンテンツアイテムに関連付けられるコメントを取り出すことを含み得る。メカニズムは、たとえば、取り出されたコメントから、メディアコンテンツアイテムの一部への時間を決められた参照を含むコメントのサブセットを判定することができる。別の例において、メカニズムは、コメントのサブセット内の各コメントがメディアコンテンツアイテムの一部に関連性があると判定することができる。より詳細な例において、特定の時間への参照またはタイムスタンプがコメントのテキスト部分または本文に含まれていないコメントに関して、メカニズムは、(たとえば、メディアコンテンツアイテム内で発生した瞬間を記述するかまたはその瞬間に関するコメントのテキスト部分または本文に基づいて)コメントのサブセット内のコメントがメディアコンテンツアイテム内の瞬間に関連性があると判定することができ、その瞬間に対応するメディアコンテンツアイテム内のタイムスタンプまたは時間ウィンドウにコメントを割り振ることができる。
【0021】
一部の実施形態において、メカニズムは、メディアコンテンツアイテムの一連の時間ウィンドウを判定することができ、時間ウィンドウのそれぞれにコメントを割り振ることができる。たとえば、メカニズムは、メディアコンテンツアイテムの継続時間に基づいて一連の時間ウィンドウを生成することができる(たとえば、2分の継続時間を有するビデオに関して5秒のウィンドウ)。この例を続けると、コメントが、関連する時間参照に基づいて、これらの時間ウィンドウの各々に割り振られ得る(たとえば、ビデオの1:32の再生位置を参照するテキストを含むコメントは、開始時間1:31および終了時間1:35を有する5秒の時間ウィンドウに割り振られ得る)。別の例において、メカニズムは、コメント密度、エンゲージメント(engagement)データ、任意のその他の好適な基準に基づいて時間ウィンドウを生成することができる。さらに別の例において、メカニズムは、メディアコンテンツアイテム内で指定されたチャプター、セグメント、またはその他のビデオセクション(たとえば、メディアコンテンツアイテムの作成者によって指定されたチャプターおよびチャプター開始時間、メディアコンテンツアイテム内の興味深いシーンまたは高まったユーザエンゲージメントに基づいて機械学習モデルによって自動的に生成されたセクションなど)に対応する時間ウィンドウを生成することができる。
【0022】
一部の実施形態において、メカニズムは、時間ウィンドウの各々に関連するコメントをランク付けおよび/または選択することができる。たとえば、メカニズムは、時間ウィンドウにおいて提示されているコンテンツとの関連性、エンゲージメントデータなどに基づいてコメントをランク付けすることができる。この例を続けると、メカニズムは、ランク付けに基づいて、特定の時間ウィンドウに関連付けるために1つまたは複数のコメントを選択することができる(たとえば、ランク付けに基づいて、1:00から1:05までの間の時間ウィンドウの上位3つのコメント)。
【0023】
そして、メカニズムは、メディアコンテンツアイテムの再生と同期して、時間を決められたコメントを提示することができる。たとえば、第1のコメントが、関連する第1の時間ウィンドウでのメディアコンテンツアイテムの提示中に勧められるかまたはそうでなければ提示されることが可能であり、第2のコメントが、関連する第2の時間ウィンドウでのメディアコンテンツアイテムの提示中に勧められるかまたはそうでなければ提示されることが可能である。これらの時間を決められたコメントは、たとえば、メディアコンテンツアイテムの再生と同期されるコメントを受信するためのユーザが選択したインターフェース要素を受信することに応答して提示され得る。たとえば、現在、コメントが受信された順序(たとえば、最新のコメントが最初)でコメントを提示するコメントインターフェースが、本明細書において説明されるメカニズムによって選択された時間を決められたコメントを提示するように更新され得る。別の例においては、本明細書において説明されるメカニズムによって選択された時間を決められたコメントを提示するために、コメントオーバーレイインターフェースが生成されることが可能であり、コメントオーバーレイインターフェースは、メディアコンテンツアイテムに近接して配置され得る(たとえば、ビデオの下に提示されるコメントオーバーレイインターフェース、ビデオの上部の中に配置されるコメントオーバーレイインターフェースなど)。
【0024】
これらのメカニズムは、任意の好適な用途で使用され得る。たとえば、これらのメカニズムは、ユーザがスクロールすることを必要とせずに、メディアコンテンツアイテムの現在のタイムスタンプの辺りのコメントを提示するために、メディアコンテンツアイテムに関連するコメント領域を自動的に修正するために使用され得る。別の例において、これらのメカニズムは、メディアコンテンツアイテム内に現れる製品またはサービスを参照するユーザ生成のコンテンツを特定するために使用され得る。より詳細な例において、これらのメカニズムは、メディアコンテンツアイテムの作成者によって勧められている特定の製品またはサービスへの時間を決められた参照を提示するために使用されることが可能であり、オーバーレイインターフェースが、メディアコンテンツアイテム内の瞬間に関連性がある製品またはサービスに関連する補足的なコンテンツを提示する。別のより詳細な例において、これらのメカニズムは、メディアコンテンツアイテムの特定の部分の間に、時間を決められた広告または時間を決められたスポンサー情報を提示するために使用され得る。
【0025】
図1に目を向けると、開示される対象の一部の実施形態による、メディアコンテンツアイテムと同期して、時間を決められた参照を含むユーザが提出したコメントを提示するためのプロセス100の例示的な流れ図が示される。一部の実施形態において、プロセス100は、図4に関連して下で説明されるサーバ402などのサーバおよび/またはユーザデバイス406などのユーザデバイス上で実行され得る。
【0026】
プロセス100は、任意の好適な時間に実行され得ることに留意されたい。たとえば、一部の実施形態において、プロセス100は、ユーザからのメディアコンテンツアイテムを再生する要求を受信することに応答して、サーバによって実行され得る。より詳細な例において、プロセス100は、ユーザデバイスにメディアコンテンツアイテムをストリーミングする要求を受信することに応答して、メディアコンテンツアイテムをホストするサーバ上で実行され得る。別の例では、一部の実施形態において、プロセス100は、メディアコンテンツアイテムに関連する統計データ(たとえば、視聴回数、「いいね!」または任意のその他の好適な支持、新しいおよび/または修正されたコメントなど)をインデックス付けするおよび/またはまとめる任意の好適なインデックス付けサービスに関連して定期的に実行され得る。さらに別の例では、一部の実施形態において、プロセス100は、プロセス100(または任意のその他の好適なメカニズム)が所与のメディアコンテンツアイテムに関連する新しいコメントを検出するときに実行され得る。
【0027】
一部の実施形態において、プロセス100は、102で、任意の好適な技術または技術の組合せを使用して、メディアコンテンツアイテムに関連するコメントまたは任意のその他の好適なユーザ生成の投稿を取り出すことによって開始し得る。たとえば、メディアコンテンツアイテム(たとえば、メディア共有サービスにアップロードされたビデオ)に関連付けられるコメントは、ユーザデバイス(たとえば、図4に関連して説明されるユーザデバイス404)のユーザによって提出されるとき、サーバデバイス(たとえば、図4に関連して説明されるサーバデバイス402)において受信され得る。そのような例において、プロセス100は、サーバデバイスのコメントにアクセスし、サーバデバイスにコメントを要求し、および/またはサーバデバイスからコメントを取り出すことができる。より詳細な例においては、メディアコンテンツアイテムまたはメディアコンテンツアイテムの一部を特定するメディアコンテンツ識別子を含む要求の送信に応答して、サーバデバイスは、コメントデータベースのコメントおよび関連するコメント情報にアクセスすることができる。コメントデータベースのコメント情報は、コメントを識別するコメント識別子、ユーザまたはユーザのグループに関連するユーザアカウントを特定する筆者識別子、コメントを作成、修正、および/または投稿した筆者の表現、コメントが作成された時間を示すタイムスタンプ、コメントの内容、コメントに関連するメディアコンテンツアイテムまたはメディアコンテンツアイテムの一部を特定するメディアコンテンツ識別子などを含み得る。別の例として、コメントは、メディアコンテンツアイテムに関連するメタデータに含まれ得る。そのような例において、プロセス100は、メディアコンテンツアイテムに関連するメタデータ(たとえば、メディアコンテンツアイテムのタイトル、メディアコンテンツアイテムの説明、メディアコンテンツアイテムのコンテンツ作成者など)と同時に、メディアコンテンツアイテムに関連するコメントにアクセスし、そのようなコメントを要求し、および/または取り出すことができる。
【0028】
より詳細な例において、図2は、一部の実施形態による、ビデオに関連するコメントが複数のユーザによって提出された例200を示す。示されるように、コメントインターフェース200は、任意の数のコメント201~207を含み得る。さらに示されているように、特定のビデオに関連付けられるコメント201~207は、コメントが提出された順序(たとえば、最新のコメントが最初)で提示され得る。
【0029】
一部の実施形態において、プロセス100は、メディアコンテンツアイテム内の特定の時間への参照を含む、取り出されたコメントのサブセットを特定することができる。たとえば、一部の実施形態において、プロセス100は、取り出されたコメントの中で、コメントの内容の中にタイムスタンプを含む、メディアコンテンツアイテムに関連付けられるコメント(たとえば、「1:30のところであなたが何をしたのかが分かる」というコメント、「3:47」というコメントなど)を特定することができる。追加的または代替的に、一部の実施形態において、プロセス100は、取り出されたコメントの中で、コメントの内容の中に「@」記号を含むなど、メディアコンテンツアイテム内の位置への時間参照を示す文字を含むコメント(たとえば、「@3:45のところで何が起こっているの」というコメント)を特定することができる。追加的または代替的に、一部の実施形態において、プロセス100は、取り出されたコメントの中で、メディアコンテンツアイテム内の位置へのリンクを含むコメントを特定することができる。たとえば、リンクを含むコメントの一部は、以下の技術、すなわち、ハイライト、下線、太字、斜体、異なる色での提示、異なるサイズでの提示、異なるフォントでの提示などのうちの1つまたは複数を使用することによって区別され得る。
【0030】
追加的または代替的に、一部の実施形態において、プロセス100は、任意の好適な手法を使用して、コメントの内容がメディアコンテンツアイテム内の特定の時間からのオーディオ部分と一致するか、相関するか、またはそうでなければ類似しているかどうかを判定することによって、メディアコンテンツアイテム内の特定の時間への参照を含む、取り出されたコメントのサブセットを特定することができる。
【0031】
たとえば、コメントがテキストを含む場合、プロセス100は、コメントからのテキストとメディアコンテンツアイテムからのテキストとを比較して、コメントのテキストとメディアコンテンツアイテムのテキストとの間になんらかの相関があるかどうかを判定することができる。たとえば、コメントがメディアコンテンツアイテムからの引用または引用の段落を含む場合、相関が存在し得る。より詳細な例において、プロセス100は、コメントからのテキストをメディアコンテンツアイテムの文字起こし(transcript)またはクローズドキャプションデータと比較して、メディアコンテンツアイテムのテキストとメディアコンテンツアイテム内の対話または(話されたかもしくは書かれたかに関わらず)その他の言葉との間に相関があるかどうかを(たとえば、文字起こしまたはキャプションデータとの比較によって)判定することができる。
【0032】
別の例において、コメントがテキストを含む場合、プロセス100は、コメントがメディアコンテンツアイテム内で提示されているメディアコンテンツを参照しているかまたはそのメディアコンテンツにそれ以外の形で関連性があるかどうかを判定するコンテキストモデルに、コメントからのテキストを入力することができる。たとえば、コンテキストモデルは、メディアコンテンツアイテム内の特定の時間に特定のエンティティが現れる(たとえば、このシーンにおいてMichaelが走っている)と判定することができ、コメントからのテキストが特定のエンティティを参照する(たとえば、コメントが「彼がMichaelが走っているところを見せたところが最高だった」というテキストを含む)と判定することができる。
【0033】
さらに別の例において、コメントがテキストを含むが、コメントのテキスト内に特定の時間への参照またはタイムスタンプを含まない場合、プロセス100は、コメントがメディアコンテンツアイテム内の瞬間に関連性があるかどうかを判定することができる。より詳細な例において、メディアコンテンツアイテムは、メディアコンテンツアイテム内の重要な瞬間(key moment)を特定する機械学習モデルに入力されることが可能であり、プロセス100は、コメントがメディアコンテンツアイテム内の特定された重要な瞬間のうちの1つに対応するかどうかを判定することが可能である。別のより詳細な例において、メディアコンテンツアイテムおよびメディアコンテンツアイテムに関連するユーザエンゲージメントデータは、高いユーザエンゲージメント(たとえば、特定の閾値の量よりも大きいユーザエンゲージメント)に対応するメディアコンテンツアイテム内の瞬間を特定した機械学習モデルに入力されることが可能であり、プロセス100は、コメントがメディアコンテンツアイテム内の特定された瞬間のうちの1つに対応するかどうかを判定することが可能である。一部の実施形態において、プロセス100は、コメントデータとメディアコンテンツアイテムとの比較に基づいて、コメントの一部とメディアコンテンツアイテムの一部との間の相関の度合いを判定することができる。たとえば、相関の度合いは、コメントの一部がメディアコンテンツアイテムの1つまたは複数の部分とどれだけ似ているか(または似ていないか)を表し得る。たとえば、コメント投稿者がメディアコンテンツアイテムの一部を引用するが、単語の綴りを間違える場合、コメントからの引用は、コンテンツアイテムの引用された部分と密接に相関しているとみなされ得る。あるいは、コメントがメディアコンテンツアイテムの一部と共通して1つの単語(またはいくつかの単語)を有する場合、その共通の単語を含む部分は、共通した単語がコンテンツに特有の単語またはそうでなければめったに使用されない単語である一部の場合を除いて、密接に相関にしている可能性が低い。この例を続けると、相関の度合いが特定の閾値より高いことに基づいて、コメントが、メディアコンテンツの特定の部分に関連付けられ得る。
【0034】
一部の実施形態においては、コメントの一部とメディアコンテンツアイテムの一部との間の相関の度合いに基づいて、コメントに関して相関スコアが生成され得る。たとえば、メディアコンテンツアイテムの特定の部分を直接引用または記述する部分を含むコメントは、メディアコンテンツアイテムのその部分からの引用を含まないコメントよりも、メディアコンテンツアイテムのその部分に関してより高いスコアを与えられ得る。この例を続けると、特定の閾値よりも大きい相関スコアを有するコメントは、メディアコンテンツアイテムの一部に関連付けられ得る。
【0035】
さらに別の例において、コメントがテキストを含む場合、プロセス100は、コメントがメディアコンテンツアイテム内の瞬間または時間位置に関連するかどうかを予測するテキストモデルに、コメントからのテキストを入力することができる。それに応答して、テキストモデルは、コメントがメディアコンテンツアイテム内の特定の時間位置において提示されているメディアコンテンツに関連性があるかどうかに関して、コメントのスコアを提供することができる。
【0036】
コメントがテキストを含むものとして説明されるが、コメントは、データを抽出するためにコンテンツアイテムを分析するために使用される技術と同様の技術を使用してデータを抽出するために分析され得る、ビデオまたは画像コンテンツなどの任意の好適な種類のコンテンツを含むことが可能であることに留意されたい。たとえば、コメントが画像またはビデオスニペットを含む場合、プロセス100は、コメントの画像またはビデオスニペット内の1つもしくは複数の画像とメディアコンテンツアイテムからの画像コンテンツとを比較して、コメント内の画像とメディアコンテンツアイテム内の画像コンテンツとの間になんらかの相関があるかどうかを判定することができる。別の例において、プロセス100は、メディアコンテンツアイテムの作成者によって勧められている製品またはサービスがメディアコンテンツアイテム内の画像コンテンツに対応するかどうかを判定するために実施され得る。さらに別の例において、プロセス100は、スポンサー情報がメディアコンテンツアイテム内の画像コンテンツに対応するかどうかを判定するために実施され得る。
【0037】
メディアコンテンツアイテム内の特定の時間への参照を含む、取り出されたコメントのサブセットが特定されるが、これは、例示のためであるに過ぎないことにも留意されたい。たとえば、取り出されたコメントのサブセットは、特定のキーワード、製品またはサービスの特定の言及などを含むように特定され得る。別の例において、プロセス100は、メディアコンテンツアイテムの作成者によって勧められている製品またはサービスがメディアコンテンツアイテム内の瞬間に対応するかどうかを判定するために使用されることが可能であり、オーバーレイインターフェースが、メディアコンテンツアイテム内の瞬間に関連性がある製品またはサービスに関連する補足的なコンテンツを提示することが可能である。さらに別の例において、プロセス100は、時間を決められた広告または時間を決められたスポンサー情報がメディアコンテンツアイテム内の瞬間に対応するかどうかを判定するために使用されることが可能であり、オーバーレイインターフェースが、時間を決められた広告または時間を決められたスポンサー情報を提供することが可能である。
【0038】
一部の実施形態において、プロセス100は、104で、メディアコンテンツアイテム内の特定の時間への参照を含む、取り出されたコメントのサブセットから不適切なおよび/または好ましくないコメントをフィルタリングすることができる。たとえば、一部の実施形態において、プロセス100は、嫌がらせの言葉、冒涜を含む、および/またはメディアコンテンツアイテムに関するコメントの投稿を容易にするサービスのいずれかの利用規約、コミュニティポリシーなどに違反するコメントをフィルタリングして取り除くことができる。より詳細な例において、プロセス100は、コメントのテキストまたはその他のコンテンツを比較する好ましくない内容モデルに、取り出されたコメントのサブセットを入力することができ、好ましくない内容モデルは、好ましくない内容(たとえば、汚い言葉、嫌がらせの言葉など)の例を含むコメントの訓練セットで訓練済みである。別の例では、一部の実施形態において、プロセス100は、その他のユーザが「やだね!」した(disliked)(たとえば、特定の閾値よりも多い数の「やだね!」)か、(たとえば、コメントウィンドウにおけるレポートインターフェース要素の選択に応答して)報告したか、またはそうでなければ不適切な内容を含むとマークしたコメントをフィルタリングして取り除くことができる。
【0039】
一部の実施形態において、106で、プロセス100は、メディアコンテンツアイテムに関連する複数の時間ウィンドウからの時間ウィンドウに残りのコメントを割り振ることができる。たとえば、残りのコメントの各々は、メディアコンテンツアイテム内の特定の時間への参照に基づいて、メディアコンテンツアイテムの対応する時間ウィンドウに割り振られ得る。
【0040】
より詳細な例において、メディアコンテンツアイテムは、メディアコンテンツアイテムの継続時間に基づいて一連の時間ウィンドウに分割され得る。たとえば、90秒の継続時間を有するビデオに関して、メディアコンテンツアイテムのために一連の5秒の時間ウィンドウが作成されることが可能であり、時間ウィンドウの各々に少なくとも1つのコメントが割り振られる。この例を続けると、コメントが90秒の継続時間を有するビデオの0:33(33秒)のタイムスタンプを含むとの判定に応答して、コメントは、開始時間0:31(31秒)および終了時間0:35(35秒)を有する5秒の時間ウィンドウに関連付けられ得る。
【0041】
メディアコンテンツアイテムは、メディアコンテンツアイテムに関連する任意のその他の好適なデータおよび/またはメタデータを使用して、時間ウィンドウに分割され得ることに留意されたい。
【0042】
たとえば、メディアコンテンツアイテムは、メディアコンテンツアイテムの作成者によって作成されたビデオチャプター、メディアコンテンツアイテムに挿入された広告休憩(advertisement break)、クローズドキャプショントラックなどに基づいて、時間ウィンドウに分割され得る。これは、たとえば、メディアコンテンツアイテムの作成者によって設計されたビデオチャプターおよびチャプター開始時間を含み得る。これは、たとえば、メディアコンテンツアイテムを機械学習モデルに入力することによって自動的に生成されたビデオセグメントまたは任意のその他の好適なセクションも含むことが可能であり、機械学習モデルは、興味深いシーン、高まったユーザエンゲージメント、および/または任意のその他の好適な基準に基づいて、ビデオセグメントおよび関連するタイムスタンプを出力することができる。
【0043】
別の例において、メディアコンテンツアイテムは、コメントの密度に基づいて、および/またはコメントの各々に関連するエンゲージメントデータに基づいて、様々な長さを有する時間ウィンドウに分割され得る。たとえば、高密度のコメントが時間ウィンドウに関連付けられる、たとえば、メディアコンテンツアイテムの1:00から1:15までの間および1:33から1:55までの間に、特定の数のコメントが提出され、これらのコメントに関連するエンゲージメントデータが特定の数の「いいね!」、共有、支持などを示す、との判定に応答して、メディアコンテンツアイテムのために時間ウィンドウが生成され得る。この例を続けると、プロセス100は、コメントの密度に基づいてまたはユーザエンゲージメントの量に基づいてメディアコンテンツアイテムのための時間ウィンドウを生成することができ、高いコメント密度および/または高いユーザエンゲージメントを有する時間ウィンドウ間に時間ウィンドウが生成される。
【0044】
プロセス100は、時間を決められたコメント内の時間参照に対応するメディアコンテンツアイテム内の時間ウィンドウをソートし、マッチングし、順序付け、ペアにし、および/またはそうでなければ判定するために、任意の好適な手法を使用することができることに留意されたい。たとえば、時間を決められたコメントが2つ以上のタイムスタンプを含む例において、または時間を決められたコメントがメディアコンテンツアイテムの2つ以上の部分に関連性がある例において、時間を決められたコメントは2つ以上の時間ウィンドウに割り振られることが可能であることにも留意されたい。
【0045】
コメントの各々を時間ウィンドウに割り振ること(たとえば、コメントA1の内容に基づいて、コメントA1をビデオの1:00および1:05にまたがる時間ウィンドウに割り振ること)に応答して、プロセス100は、108に続き、メディアコンテンツアイテムが特定の時間ウィンドウにおいて提示されているときに、どの1つのコメントまたは複数のコメントを提示すべきかを判定することができる。たとえば、各時間ウィンドウに関して、プロセス100は、メディアコンテンツアイテムの再生中にコメントセクションにおいてメディアコンテンツアイテムの視聴者に提示するためのコメントをランク付けし、選択することができる--たとえば、T1からT2までの時間ウィンドウのためのコメント{C1}、T2からT3までの時間ウィンドウのためのコメント{C2}、T3からT4までの時間ウィンドウのための上位コメント{C3, C4, C5}など。
【0046】
一部の実施形態において、プロセス100は、複数のコメントが特定の時間ウィンドウに関連付けられると判定することができる。それに応答して、プロセス100は、任意の好適なランク付け条件に従ってコメントをランク付けすることができる。たとえば、特定の時間ウィンドウに関連するコメントは、特定の時間ウィンドウにおいて提示されているメディアコンテンツとの関連性によってランク付けされ得る。より詳細な例においては、上述のように、各コメントが、メディアコンテンツの一部との相関の度合いまたは相関スコアに関連付けられることが可能であり、各コメントは、相関の度合いまたは相関スコアによって(たとえば、最も高い相関スコアから最も低い相関スコアへと)ランク付けされ得る。この例を続けると、特定の数の上位にランク付けされたコメントが、特定の時間ウィンドウに関連付けられ得る(たとえば、最も高い相関スコアを有するコメント、最も高い相関スコアを有する上位3つのコメント、特定の閾値よりも大きい相関スコアを有する各コメントなど)。
【0047】
プロセス100は、ビデオインデックス(video index)において、ビデオ識別子(たとえば、ビデオID 123456)を、複数の時間ウィンドウ識別子(たとえば、タイムスタンプID_1、タイムスタンプID_2など)と、各時間ウィンドウ識別子に関して、1つまたは複数のコメント(たとえば、コメントID_1およびコメントの特徴(comment feature)、コメントID_2およびコメントの特徴など)とに関連付けることができる。ビデオインデックスへのビデオ識別子を含むクエリの送信に応答して、ビデオインデックスは、ビデオの各時間ウィンドウにおけるメディアコンテンツの提示中に提示され得る1つまたは複数のコメントを返すことができる。
【0048】
各時間ウィンドウのために、任意の好適な数のコメントが選択され得ることに留意されたい。たとえば、コメントの密度が特定の閾値よりも高い(たとえば、高いコメント密度)時間ウィンドウに関しては、時間ウィンドウ内に低密度のコメントを有する時間ウィンドウとは対照的に、追加のコメントが選択され得る(たとえば、低いコメント密度を有する時間ウィンドウAのために1つのコメントが選択され、高いコメント密度を有する時間ウィンドウBのために3つのコメントが選択される)。別の例においては、エンゲージメントデータが視聴者が時間ウィンドウ内のコメントを支持したことを示す(たとえば、時間ウィンドウ内のコメントが特定の閾値よりも多い数の「いいね!」を有する)時間ウィンドウに関しては、視聴者が時間ウィンドウ内のコメントに反応しなかったことを示すエンゲージメントデータを有する時間ウィンドウとは対照的に、追加のコメントが選択され得る(たとえば、エンゲージメントが低いコメントを有する時間ウィンドウAのために1つのコメントが選択され、エンゲージメントが高いコメントを有する時間ウィンドウBのために3つのコメントが選択される)。
【0049】
プロセス100は、メディアコンテンツアイテムに関連する各時間ウィンドウのためのコメントのこの選択を実行することができ、(ゼロを含む)任意の好適な数の時間を決められたコメントが任意の好適な数の時間ウィンドウにおいて発生すると判定することができることにも留意されたい。
【0050】
110で、プロセス100は、メディアコンテンツアイテムの提示中に、割り振られた時間ウィンドウにおいて、選択されたコメントを提示させることができる。たとえば、選択されたコメントは、メディアコンテンツアイテムの提示と同時にコメントインターフェースに提示され得る。別の例においては、選択された1つのコメントまたは複数のコメントが、メディアコンテンツアイテムと一緒にオーバーレイインターフェースに提示され得る(たとえば、ビデオの下に提示されるコメントオーバーレイインターフェース、ビデオの上部の中に配置されるコメントオーバーレイインターフェース、ビデオ視聴ページ上でビデオに近接して配置される単一の選択されたコメントを含むコメントティーザーインターフェース(comment teaser interface)など)。
【0051】
一部の実施形態において、プロセス100は、選択されたコメントを、時間を決められた参照を含むように102で特定されなかったコメントとは別に表示させることができる。たとえば、一部の実施形態において、メディアコンテンツアイテム内の特定の再生位置に対応する選択されたコメントは、ビデオ視聴ページ上でビデオの下に配置されたコメントインターフェースに提示され得る。一部の実施形態において、プロセス100は、ユーザインターフェースに、108のランク付けによって判定された順序で、を含む任意の好適な順序で、判定された時間ウィンドウにおいて時間を決められたコメントを表示させることができる。一部の実施形態において、プロセス100は、所与の時間ウィンドウ内の時間を決められたコメントの一部のみを表示させることができる(たとえば、コメントの多いセグメント内の最も関連性の高い上位3つのコメント)。
【0052】
112で、プロセス100は、一部の実施形態において、メディアコンテンツアイテムの提示が進行するにつれて、時間を決められたコメントの表示を更新することができる。たとえば、1つの時間を決められたコメントを含む第1の5秒の継続時間の後、プロセス100は、時間を決められたコメントの表示を、選択され、ビデオの第2の5秒の継続時間に関連付けられた任意の好適な数の時間を決められたコメントで更新させることができる。
【0053】
一部の実施形態において、プロセス100は、メディアコンテンツアイテムに関連する時間を決められたコメントを見ながら時間を決められたコメントを書く機会をコメント投稿者に提供することができる。たとえば、コメント投稿者は、時間を決められた参照を有する新しいコメントを作成することができ、それに応答して、新しいコメントは、メディアコンテンツアイテムの時間ウィンドウに関連付けられることが可能であり、特定の時間ウィンドウに関連するコメントに対してランク付けされることが可能である。別の例においては、時間を決められた参照を有する新しいコメントの作成に応答して、プロセス100は、そのような新しいコメントが時間を決められたコメントとみなされることを示すことができ、プロセス100は、新しいコメントがメディアコンテンツアイテムの特定の時間ウィンドウに関連付けるための最上位コメントとして選択されるかどうかを判定することができる。さらに別の例においては、時間を決められた参照を有する新しいコメントの作成に応答して、プロセス100は、108で実行されたランク付けおよび/または選択に基づいて、そのような新しいコメントが特定の時間ウィンドウのための最上位コメントとして選択されることを示すことができる。
【0054】
一部の実施形態において、プロセス100は、110で表示された時間を決められたコメントを削除することができ、および/または時間を決められたコメントが後続の時間ウィンドウに関連して提示されるべきでないと判定することができる。一部の実施形態において、プロセス100は、その時間ウィンドウの間、時間を決められたコメントを表示しないこと、1つの前の時間ウィンドウもしくは複数の前の時間ウィンドウからの時間を決められたコメントを提示し続けること、間もなく来る時間ウィンドウに関連する時間を決められたコメントを提示すること、および/または任意のその他の好適な措置など、任意の好適な措置をとることができる。
【0055】
プロセス100は、110および112で、時間を決められたコメントを表示させることができるが、プロセス100は、一部の実施形態において、図3Aおよび図3Bに関連して下で示され、検討されるように、110および112で、時間を決められていないコメントを表示させることが可能であることに留意されたい。一部の実施形態においては、任意のその他の好適なメカニズムが、プロセス100の102で特定された時間を決められたコメントに含まれないコメントをいつおよびどのように表示するべきかを判定し得る。
【0056】
図3Aに目を向けると、開示される対象の一部の実施形態による、メディアコンテンツアイテムと同期した、時間を決められた参照を有するコメントを含むディスプレイスクリーンの例示的な例300が示される。示されるように、ディスプレイ300は、一部の実施形態において、再生時間312におけるメディアコンテンツアイテム310、クローズドキャプション314、コメントインターフェース315、および時間を決められたコメントインターフェースを含み得る。一部の実施形態において、コメントインターフェース315内のコメントおよび時間を決められたコメントインターフェース320内のコメントは、図2に関連して検討されたように、ユーザアカウントを有するユーザによって提出され得る。一部の実施形態において、下の図4で検討されるユーザデバイス406などの任意の好適なデバイスが、ディスプレイスクリーン300を提示するために使用され得る。
【0057】
一部の実施形態において、メディアコンテンツアイテム310は、任意の好適な歌、ビデオ、クリップ、および/またはその他のメディアコンテンツアイテムであることが可能である。一部の実施形態において、メディアコンテンツアイテム310は、リモートのコンテンツソースからストリーミングされるか、または再生のためにローカルに記憶され得る。たとえば、一部の実施形態において、メディアコンテンツアイテム310は、ビデオ部分およびオーディオ部分を含むソーシャルメディア投稿であることが可能である。別の例では、一部の実施形態において、メディアコンテンツアイテム310は、ポッドキャストフィードからダウンロードおよび/またはストリーミングされるポッドキャストであることが可能である。
【0058】
一部の実施形態においては、再生時間312が、ディスプレイスクリーン300に含まれ得る。たとえば、図3Aに示されるように、現在の再生時間312は、18分5秒の総メディアコンテンツアイテム継続時間のうちの1分30秒である。一部の実施形態において、再生時間312は、ディスプレイスクリーン300から省かれることが可能であり、メディアコンテンツアイテム310のメタデータに含めることが可能である。一部の実施形態において、再生時間312は、任意の好適な時間フォーマットでフォーマットされ得る。
【0059】
一部の実施形態において、クローズドキャプション314は、テキスト生成プログラムによって自動的に作成されることが可能であり、および/またはメディアコンテンツ作成者によってメディアコンテンツアイテム310に含められることが可能である。一部の実施形態において、クローズドキャプション314は、ディスプレイスクリーン300から省かれ得る。一部の実施形態において、クローズドキャプション314は、メディアコンテンツアイテム310とともに含まれるメタデータに記憶されることが可能であり、図1に関連して上で検討されたように、ユーザが提出したコメント内の時間を決められた参照を特定するために使用されることが可能である。
【0060】
一部の実施形態において、ディスプレイスクリーン300は、コメントインターフェース315にコメントを含めることができ、コメントは、特定された時間を決められた参照を含まない任意のコメントであり得る。一部の実施形態において、コメントインターフェース315内のコメントは、関連性順、新着順、古い順などの任意の好適な順序で表示され得る。一部の実施形態においては、任意の好適な数のコメントが、コメントインターフェース315に含まれ得る。一部の実施形態において、コメントインターフェース315は省かれ得る。
【0061】
一部の実施形態において、時間を決められたコメントインターフェース320は、時間を決められた参照を含む任意の好適なコメントを含み得る。一部の実施形態において、時間を決められたコメントインターフェース320に表示されるコメントは、上で図1に関連して説明されたプロセス100などの任意の好適な手法を使用して特定され得る。示されるように、時間を決められたコメントインターフェース320は、コメント202、コメント201、およびコメント207を含む。図2に関連して上で検討されたように、コメント202は、1分30秒(1:30)のタイムスタンプを含み、コメント201は、1分29秒(1:29)のタイムスタンプを含み、コメント207は、タイムスタンプ312において提示されているコンテンツとマッチングされるかまたはそうでなければ相関している参照を含む。一部の実施形態において、コメント202、201、および207は、図1において上で検討されたように、プロセス100中に判定された時間ウィンドウに基づいて、時間を決められたコメントインターフェース320に含められ得る。たとえば、一部の実施形態において、タイムスタンプ312は、コメント202および201内で参照され得る。別の例では、一部の実施形態において、コメント207は、コメント207のユーザが提出したテキストがタイムスタンプ312におけるクローズドキャプション314および/またはオーディオトラックと実質的に重なるという(プロセス100および/または任意のその他の好適な手法による)特定に基づいて、時間を決められたコメント320に含められ得る。
【0062】
一部の実施形態において、時間を決められたコメントインターフェース320は、任意の好適な数のコメントを含み得る。たとえば、時間を決められたコメントインターフェース320は、特定の量の時間、単一コメントを、たとえば、メディアコンテンツアイテムの10秒の時間ウィンドウ全体の間、最上位コメントを、提示し得る。この例を続けると、特定の時間ウィンドウのために複数のコメントがランク付けされ、選択される場合、時間を決められたコメントインターフェース320は、5秒間、第1のコメント(たとえば、その時間ウィンドウのための最上位のランク付けのコメント)を提示し、次の5秒間、第2のコメント(たとえば、次に高いランク付けを有するコメント)を提示するように構成され得る。
【0063】
複数のコメントが時間を決められたコメントインターフェース320内に提示される一部の実施形態において、時間を決められたコメントインターフェース320は、関連性順、新着順、古い順などの任意の好適な順序でコメントを表示することができる。
【0064】
コメントインターフェース315および時間を決められたコメントインターフェース320を提示することに加えてまたはその代わりに、ディスプレイスクリーン300は、ディスプレイスクリーン300のユーザからの選択された好みを受信することに応答して、時間を決められたコメントインターフェース320を提示することができる。たとえば、ディスプレイスクリーン300は、選択されるとき、コメントが受信される順序でコメントが提示される図2に示されたコメントインターフェースなどのコメントインターフェースを、特定の時間ウィンドウに関連付けられる選択されたコメントがメディアコンテンツアイテムと同時に提示される時間を決められたコメントインターフェース320によって置き換える時間を決められたコメントインターフェース要素を含み得る。
【0065】
コメントインターフェース315および時間を決められたコメントインターフェース320を提示することに加えてまたはその代わりに、ディスプレイスクリーン300は、時間を決められたコメントインターフェース320をオーバーレイインターフェースとして提示することができる。たとえば、メディアコンテンツアイテム内の特定の再生位置に対応する時間ウィンドウに関連する選択された時間を決められたコメントは、メディアウィンドウの下または(たとえば、メディアコンテンツアイテムが全画面モードで再生されているときには)メディアコンテンツアイテムの上部にオーバーレイとして提示され得る。
【0066】
一部の実施形態において、時間を決められたコメントインターフェース320は、メディアコンテンツアイテム310が進行するにつれて、更新される、変更される、改変される、および/またはそのままであることが可能である。たとえば、一部の実施形態において、時間を決められたコメントインターフェース320は、メディアコンテンツアイテム310がコメント202、201、および207内で参照される時間を超えて進行すると、コメント202、201、および207をディスプレイスクリーン300から削除することができる。別の例においては、図3Bのディスプレイスクリーン350に示されるように、メディアコンテンツアイテム310が、再生時間352において、6分35秒のタイムスタンプを含むコメント204を表示することができる。一部の実施形態において、コメント204は、図1において上で検討されたように、プロセス100中に判定された時間ウィンドウに基づいて、時間を決められたコメントインターフェース320に含められ得る。たとえば、一部の実施形態においては、タイムスタンプ352または特定のウィンドウ内のタイムスタンプ(たとえば、タイムスタンプ352の5秒)が、コメント204に含まれ得る。
【0067】
一部の実施形態においては、再生時間352が、ディスプレイスクリーン350に含まれ得る。たとえば、示されるように、再生時間352は、18分5秒の総メディアコンテンツアイテム継続時間のうちの6分34秒である。一部の実施形態において、再生時間352は、ディスプレイスクリーン350から省かれることが可能であり、および/またはメディアコンテンツアイテム310のメタデータに含めることが可能である。一部の実施形態において、再生時間352は、任意の好適な時間フォーマットでフォーマットされ得る。
【0068】
一部の実施形態において、クローズドキャプション354は、テキスト生成プログラムによって自動的に作成されることが可能であり、および/またはメディアコンテンツ作成者によってメディアコンテンツアイテム310に含められることが可能である。一部の実施形態において、クローズドキャプション354は、ディスプレイ350から省かれ得る。一部の実施形態において、クローズドキャプション354は、メディアコンテンツアイテム310とともに含まれるメタデータに記憶されることが可能であり、および/または図1に関連して上で検討されたように、ユーザが提出したコメント内の時間を決められた参照を特定するために使用されることが可能である。
【0069】
図4に目を向けると、一部の実施形態による、メディアコンテンツアイテムと同期して、時間を決められた参照を含むコメントを提示するためハードウェアの例400が示される。示されるように、ハードウェア400は、サーバ402、通信ネットワーク404、ならびに/またはユーザデバイス408および410などの1つもしくは複数のユーザデバイス406を含み得る。
【0070】
サーバ402は、情報、データ、プログラム、メディアコンテンツ、および/または任意のその他の好適なコンテンツを記憶するための任意の好適なサーバであることが可能である。一部の実施形態において、サーバ402は、任意の好適な機能を実行することができる。
【0071】
通信ネットワーク404は、一部の実施形態において、1つまたは複数の有線および/またはワイヤレスネットワークの任意の好適な組合せであることが可能である。たとえば、通信ネットワークは、インターネット、イントラネット、広域ネットワーク(WAN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイヤレスネットワーク、デジタル加入者線(DSL)ネットワーク、フレームリレーネットワーク、非同期転送モード(ATM)ネットワーク、仮想プライベートネットワーク(VPN)、および/または任意のその他の好適な通信ネットワークのいずれか1つまたは複数を含み得る。ユーザデバイス406は、サーバ402に1つまたは複数の通信リンク(たとえば、通信リンク414)を介してリンクされ得る通信ネットワーク404に、1つまたは複数の通信リンク(たとえば、通信リンク412)によって接続され得る。通信リンクは、ネットワークリンク、ダイヤルアップリンク、ワイヤレスリンク、有線リンク、任意のその他の好適な通信リンク、またはそのようなリンクの任意の好適な組合せなどの、ユーザデバイス406およびサーバ402の間でデータを伝達するのに適した任意の通信リンクであることが可能である。
【0072】
ユーザデバイス406は、プロセス100とともに使用するのに適した任意の1つまたは複数のユーザデバイスを含み得る。一部の実施形態において、ユーザデバイス406は、スピーカ(音声アシスタントの有無を問わない)、モバイル電話、タブレットコンピュータ、ウェアラブルコンピュータ、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、スマートテレビ、メディアプレイヤー、ゲームコンソール、車両情報および/もしくはエンターテインメントシステム、ならびに/または任意のその他の好適な種類のユーザデバイスなどの任意の好適な種類のユーザデバイスを含み得る。
【0073】
サーバ402は1つのデバイスとして示されるが、サーバ402によって実行される機能は、一部の実施形態において、任意の好適な数のデバイスを使用して実行され得る。たとえば、一部の実施形態においては、サーバ402によって実行される機能を実装するために、複数のデバイスが使用され得る。
【0074】
図を過度に複雑にするのを避けるために、図4には2つのユーザデバイス408および410が示されるが、一部の実施形態においては、任意の好適な数のユーザデバイス(1つのユーザデバイスのみを含む)および/または任意の好適な種類のユーザデバイスが使用され得る。
【0075】
サーバ402およびユーザデバイス406は、一部の実施形態において、任意の好適なハードウェアを使用して実装され得る。たとえば、一部の実施形態において、デバイス402および406は、任意の好適な汎用コンピュータまたは専用コンピュータを使用して実装されることが可能であり、任意の好適なハードウェアを含むことが可能である。たとえば、図5の例示的なハードウェア500に示されるように、そのようなハードウェアは、ハードウェアプロセッサ502、メモリおよび/またはストレージ504、入力デバイスコントローラ506、入力デバイス508、ディスプレイ/オーディオドライバ510、ディスプレイおよびオーディオ出力回路512、通信インターフェース514、アンテナ516、ならびにバス518を含み得る。
【0076】
ハードウェアプロセッサ502は、一部の実施形態において、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、専用論理、および/または汎用コンピュータもしくは専用コンピュータの機能を制御するための任意のその他の好適な回路などの任意の好適なハードウェアプロセッサを含み得る。一部の実施形態において、ハードウェアプロセッサ502は、メモリおよび/またはストレージ504に記憶されたコンピュータプログラムによって制御され得る。たとえば、一部の実施形態において、コンピュータプログラムは、ハードウェアプロセッサ502に、本明細書に記載の機能を実行させることができる。
【0077】
メモリおよび/またはストレージ504は、一部の実施形態において、プログラム、データ、ドキュメント、および/または任意のその他の好適な情報を記憶するための任意の好適なメモリおよび/またはストレージであることが可能である。たとえば、メモリおよび/またはストレージ504は、ランダムアクセスメモリ、読み出し専用メモリ、フラッシュメモリ、ハードディスクストレージ、光学式媒体、および/または任意のその他の好適なメモリを含み得る。
【0078】
入力デバイスコントローラ506は、一部の実施形態において、1つまたは複数の入力デバイス508からの入力を制御し、受信するための任意の好適な回路であることが可能である。たとえば、入力デバイスコントローラ506は、タッチスクリーンから、キーボードから、マウスから、1つもしくは複数のボタンから、音声認識回路から、1つもしくは複数のマイクロフォンから、カメラから、光学センサーから、加速度計から、温度センサーから、近接場センサー(near field sensor)から、および/または任意のその他の種類の入力デバイスから入力を受信するための回路であることが可能である。
【0079】
ディスプレイ/オーディオドライバ510は、一部の実施形態において、1つまたは複数のディスプレイ/オーディオ出力デバイス512への出力を制御し、駆動するための任意の好適な回路であることが可能である。たとえば、ディスプレイ/オーディオドライバ510は、タッチスクリーン、フラットパネルディスプレイ、ブラウン管ディスプレイ、プロジェクタ、1つのスピーカもしくは複数のスピーカ、ならびに/または任意のその他の好適なディスプレイおよび/もしくはプレゼンテーションデバイスを駆動するための回路であることが可能である。
【0080】
通信インターフェース514は、図4に示されたネットワーク404などの1つまたは複数の通信ネットワークとインターフェースをとるための任意の好適な回路であることが可能である。たとえば、インターフェース514は、ネットワークインターフェースカード回路、ワイヤレス通信回路、および/または任意のその他の好適な種類の通信ネットワーク回路を含み得る。
【0081】
アンテナ516は、一部の実施形態において、通信ネットワーク(たとえば、通信ネットワーク404)とワイヤレス通信するための任意の好適な1つまたは複数のアンテナであることが可能である。一部の実施形態において、アンテナ516は省かれ得る。
【0082】
バス518は、一部の実施形態において、2つ以上の構成要素502、504、506、510、および514の間で通信するための任意の好適なメカニズムであることが可能である。
【0083】
一部の実施形態によれば、任意のその他の好適な構成要素が、ハードウェア500に含まれ得る。
【0084】
一部の実施形態においては、任意の好適なコンピュータ可読媒体が、本明細書に記載の機能および/またはプロセスを実行するための命令を記憶するために使用され得る。たとえば、一部の実施形態において、コンピュータ可読媒体は、一時的または非一時的であることが可能である。たとえば、非一時的コンピュータ可読媒体は、非一時的な形態の磁気式媒体(ハードディスク、フロッピーディスクなど)、非一時的な形態の光学式媒体(コンパクトディスク、デジタルビデオディスク、ブルーレイディスクなど)、非一時的の形態の半導体媒体(フラッシュメモリ、電気的プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM: electrically programmable read only memory)、電気的消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EEPROM)など)、伝送中にすぐに消え去ることもしくはいかなる永続性の欠如もない任意の好適な媒体、および/または任意の好適な有形の媒体などの媒体を含み得る。別の例として、一時的コンピュータ可読媒体は、ネットワーク上の、配線、導体、光ファイバ、回路内の信号、伝送中にすぐに消え去り、永続性をまったく持たない任意の好適な媒体、および/または任意の好適な無形の媒体を含み得る。
【0085】
本発明が上述の例示的な実施形態において説明され、図示されたが、本開示は、例としてなされたに過ぎず、本発明の実施の詳細の多数の変更が、本発明の精神および範囲を逸脱することなく行われ得ることが理解される。開示された実施形態の特徴は、様々な方法で組み合わされ、並べ替えられ得る。
【符号の説明】
【0086】
100 プロセス
200 コメントインターフェース
201~207 コメント
300 ディスプレイ、ディスプレイスクリーン
310 メディアコンテンツアイテム
312 再生時間
314 クローズドキャプション
315 コメントインターフェース
320 時間を決められたコメントインターフェース
350 ディスプレイスクリーン
352 再生時間、タイムスタンプ
354 クローズドキャプション
400 ハードウェア
402 サーバ
404 通信ネットワーク
406 ユーザデバイス
408 ユーザデバイス
410 ユーザデバイス
412 通信リンク
414 通信リンク
500 ハードウェア
502 ハードウェアプロセッサ
504 メモリおよび/またはストレージ
506 入力デバイスコントローラ
508 入力デバイス
510 ディスプレイ/オーディオドライバ
512 ディスプレイおよびオーディオ出力回路、ディスプレイ/オーディオ出力デバイス
514 通信インターフェース
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
【国際調査報告】