(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-18
(54)【発明の名称】第5世代ネットワークにおけるメッセージ処理
(51)【国際特許分類】
H04W 28/088 20230101AFI20240411BHJP
H04W 92/24 20090101ALI20240411BHJP
【FI】
H04W28/088
H04W92/24
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023557433
(86)(22)【出願日】2022-04-13
(85)【翻訳文提出日】2023-11-20
(86)【国際出願番号】 EP2022059926
(87)【国際公開番号】W WO2022219070
(87)【国際公開日】2022-10-20
(32)【優先日】2021-04-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(32)【優先日】2021-04-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ロドリゴ, マリア クルス バルトロメ
(72)【発明者】
【氏名】ボレー, アルド
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067EE16
(57)【要約】
第5世代ネットワークのための方法が提供される。本方法は、サービスコンシューマの第1のネットワーク機能(NF)ノード、又は第1のNFノードとサービスプロデューサの1つ以上の第2のNFノードとの間のサービス通信プロキシ(SCP)として動作するように構成された第1のSCPノードによって実行される。第2のネットワークノードからメッセージが受信される(102)。当該メッセージは、第2のNFノードがネットワークにおいてテスト中であることのインジケーションを含む。当該インジケーションは、第2のNFノードが、ネットワークトラフィックの送信先となる少なくとも1つの第2のNFノードを選択する場合の選択候補であることをシグナリングするものである、及び/又は、当該メッセージは、第2のNFノードについての負荷情報を含み、当該インジケーションは、当該負荷情報が、第2のNFノードが受信する必要がある所定量のネットワークトラフィックを表すことをシグナリングするものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第5世代ネットワークにおいてメッセージを処理するための方法であって、前記方法は、第1のネットワークノード(10, 20)によって実行され、前記第1のネットワークノード(10, 20)は、サービスコンシューマの第1のNF(ネットワーク機能)ノード(20)、又は前記第1のNFノード(20)とサービスプロデューサの1つ以上の第2のNFノード(30, 50)との間のSCP(サービス通信プロキシ)として動作するように構成された第1のSCPノード(10)であり、前記方法は、
第2のネットワークノード(30, 60)からメッセージを受信すること(102, 610, 704)を含み、前記メッセージは、
前記1つ以上の第2のNFノード(30, 50)のうちの第2のNFノード(30)が、前記ネットワークにおいてテスト中であることのインジケーションを含み、かつ、
前記インジケーションは、前記第2のNFノード(30)が、前記1つ以上の第2のNFノード(30, 50)のうちでネットワークトラフィックの送信先となる少なくとも1つの第2のNFノード(30)を選択する場合の選択候補であることを、前記第1のネットワークノード(10, 20)へシグナリングするものである、及び/又は
前記メッセージは、前記第2のNFノード(30)についての負荷情報を含み、前記インジケーションは、前記負荷情報が、前記第2のNFノード(30)が受信する必要がある所定量のネットワークトラフィックを表すことを、前記第1のネットワークノード(10, 20)へシグナリングするものである、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記第2のネットワークノード(30, 60)は、
前記第2のNFノード(30)、又は
ネットワークリポジトリ機能ノード(60)である、方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の方法であって、
前記第2のNFノード(30)のプロファイルは、前記インジケーション及び/又は前記負荷情報を含む、方法。
【請求項4】
請求項3に記載の方法であって、
前記プロファイルは、前記第2のNFノード(30)についての1つ以上の属性を含み、
前記第2のNFノード(30)についての前記1つ以上の属性のうちのある属性が、前記インジケーションに設定される、方法。
【請求項5】
請求項4に記載の方法であって、
前記属性は、
前記第2のNFノード(30)の位置を示す局所性属性と、
前記少なくとも1つの第2のNFノード(30)を選択する際に優先されるべき属性と、
前記第1のNFノード(20)についての対応する属性に一致する又は少なくとも部分的に一致する属性と、
のうちのいずれか1つ以上である、方法。
【請求項6】
請求項3が請求項2に従属する場合の請求項3乃至5のいずれか一項に記載の方法であって、
前記第2のネットワークノードは、前記ネットワークリポジトリ機能ノード(60)であり、
前記メッセージは、前記第2のNFノード(30)の前記プロファイルを含む、方法。
【請求項7】
請求項6に記載の方法であって、
前記メッセージは、
前記負荷情報に対する変更、及び/又は
ディスカバリ要求、に応じて受信され、当該ディスカバリ要求は、前記第1のNFノード(20)によって要求されたサービスを提供するための1つ以上の第2のNFノード(30, 50)を示す情報を求める要求である、方法。
【請求項8】
請求項2、又は請求項3が請求項2に従属する場合の請求項3乃至5のいずれか一項に記載の方法であって、
前記第2のネットワークノードは、前記第2のNFノード(30)であり、
前記メッセージは、サービス要求に対する応答であり、当該サービス要求は、前記第1のNFノード(20)によって要求されたサービス(40)を提供することを前記第2のNFノード(30)に求める要求である、方法。
【請求項9】
請求項1乃至8のいずれか一項に記載の方法であって、
前記メッセージは、LCI(負荷制御情報)ヘッダを含み、前記LCIヘッダは、前記インジケーションを含む、方法。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれか一項に記載の方法であって、前記方法は、
ネットワークトラフィックの送信先となる、前記1つ以上の第2のNFノード(30, 50)のうちの少なくとも1つの第2のNFノード(30)を選択することを含み、当該選択は、前記インジケーションに基づいている、方法。
【請求項11】
請求項1乃至10のいずれか一項に記載の方法であって、
前記1つ以上の第2のNFノードのうちの少なくとも1つの第2のNFノード(30)の前記選択は、前記少なくとも1つの第2のNFノード(30)が、前記第1のNFノード(20)によって要求されたサービス(40)を提供するためのものである、及び/又は
前記ネットワークトラフィックは、サービス要求を含み、当該サービス要求は、前記第1のNFノード(20)によって要求された前記サービス(40)が提供されることを求める要求である、方法。
【請求項12】
請求項1乃至11のいずれか一項に記載の方法であって、
前記第2のNFノード(30)が受信する必要があるネットワークトラフィックの前記所定量は、送信に利用可能なネットワークトラフィックの総量に対する所定のパーセンテージである、方法。
【請求項13】
請求項1乃至12のいずれか一項に記載の方法であって、前記方法は、
前記第2のNFノード(30)に向けて、前記第2のNFノード(30)が受信する必要がある所定量のネットワークトラフィックの送信を開始することを含む、方法。
【請求項14】
請求項13に記載の方法であって、前記方法は、
前記1つ以上の第2のNFノードのうちの少なくとも1つの他の第2のNFノードに向けて、送信に利用可能な残り量のネットワークトラフィックの送信を開始することを含む、方法。
【請求項15】
請求項14に記載の方法であって、
前記残り量のネットワークトラフィックの送信は、前記1つ以上の第2のNFノードのうちの少なくとも2つの他の第2のNFノードに向けて開始され、当該ネットワークトラフィックは、前記少なくとも2つの他の第2のNFノード上の負荷のバランスを取るために、前記少なくとも2つの他の第2のNFノード間で分散される、方法。
【請求項16】
第1のネットワークノード(10, 20)であって、
請求項1乃至15のいずれか一項に従って動作するように構成された処理回路(12)を備える、第1のネットワークノード。
【請求項17】
第5世代ネットワークにおいてメッセージを処理するための方法であって、前記方法は、第2のネットワークノード(30, 60)によって実行され、前記方法は、
第1のネットワークノード(10, 20)に向けてメッセージの送信を開始すること(302, 610, 704)を含み、前記第1のネットワークノード(10, 20)は、サービスコンシューマの第1のNF(ネットワーク機能)ノード(20)、又は前記第1のNFノード(20)とサービスプロデューサの1つ以上の第2のNFノードとの間のSCP(サービス通信プロキシ)として動作するように構成された第1のSCPノード(10)であり、
前記メッセージは、
前記1つ以上の第2のNFノード(30, 50)のうちの第2のNFノード(30)が、前記ネットワークにおいてテスト中であることのインジケーションを含み、かつ、
前記インジケーションは、前記第2のNFノード(30)が、前記1つ以上の第2のNFノード(30, 50)のうちでネットワークトラフィックの送信先となる少なくとも1つの第2のNFノード(30)を選択する場合の選択候補であることを、前記第1のネットワークノード(10, 20)へシグナリングするものである、及び/又は
前記メッセージは、前記第2のNFノード(30)についての負荷情報を含み、前記インジケーションは、前記負荷情報が、前記第2のNFノード(30)が受信する必要がある所定量のネットワークトラフィックを表すことを、前記第1のネットワークノード(10, 20)へシグナリングするものである、方法。
【請求項18】
請求項17に記載の方法であって、
前記第2のネットワークノード(30, 60)は、
前記第2のNFノード(30)、又は
ネットワークリポジトリ機能ノード(60)である、方法。
【請求項19】
請求項17又は18に記載の方法であって、
前記第2のNFノード(30)のプロファイルは、前記インジケーション及び/又は負荷情報を含む、方法。
【請求項20】
請求項19に記載の方法であって、
前記プロファイルは、前記第2のNFノード(30)についての1つ以上の属性を含み、
前記第2のNFノード(30)についての前記1つ以上の属性のうちのある属性が、前記インジケーションに設定される、方法。
【請求項21】
請求項20に記載の方法であって、
前記属性は、
前記第2のNFノード(30)の位置を示す局所性属性と、
前記少なくとも1つの第2のNFノード(30)を選択する際に優先されるべき属性と、
前記第1のNFノード(20)についての対応する属性に一致する又は少なくとも部分的に一致する属性と、
のうちのいずれか1つ以上である、方法。
【請求項22】
請求項19が請求項18に従属する場合の請求項19乃至21のいずれか一項に記載の方法であって、
前記第2のネットワークノードは、前記ネットワークリポジトリ機能ノード(60)であり、
前記メッセージは、前記第2のNFノード(30)の前記プロファイルを含む、方法。
【請求項23】
請求項22に記載の方法であって、
前記メッセージの送信は、
前記負荷情報に対する変更、及び/又は
ディスカバリ要求、に応じて開始され、当該ディスカバリ要求は、前記第1のNFノード(20)によって要求されたサービスを提供するための1つ以上の第2のNFノード(30, 50)を示す情報を求める要求である、方法。
【請求項24】
請求項18、又は請求項19が請求項18に従属する場合の請求項19乃至21のいずれか一項に記載の方法であって、
前記第2のネットワークノードは、前記第2のNFノード(30)であり、
前記メッセージは、サービス要求に対する応答であり、当該サービス要求は、前記第1のNFノード(20)によって要求されたサービス(40)を提供することを前記第2のNFノード(30)に求める要求である、方法。
【請求項25】
請求項17乃至24のいずれか一項に記載の方法であって、
前記メッセージは、LCI(負荷制御情報)ヘッダを含み、前記LCIヘッダは、前記インジケーションを含む、方法。
【請求項26】
請求項17乃至25のいずれか一項に記載の方法であって、
前記1つ以上の第2のNFノードのうちの少なくとも1つの第2のNFノード(30)の前記選択は、前記少なくとも1つの第2のNFノード(30)が前記第1のNFノード(20)によって要求されたサービス(40)を提供するためのものである、及び/又は
前記ネットワークトラフィックは、サービス要求を含み、当該サービス要求は、前記第1のNFノード(20)によって要求された前記サービス(40)が提供されることを求める要求である、方法。
【請求項27】
請求項17乃至26のいずれか一項に記載の方法であって、
前記第2のNFノード(30)が受信する必要があるネットワークトラフィックの前記所定量は、送信に利用可能なネットワークトラフィックの総量に対する所定のパーセンテージである、方法。
【請求項28】
第2のネットワークノード(30, 60)であって、前記第2のネットワークノード(30, 60)は、
請求項17乃至27のいずれか一項に従って動作するように構成された処理回路(32)を備える、第2のネットワークノード。
【請求項29】
システムによって実行される方法であって、
請求項1乃至15のいずれか一項に記載の方法と、
請求項17乃至27のいずれか一項に記載の方法と、
を含む、方法。
【請求項30】
システムであって、
少なくとも1つの、請求項16に記載の第1のネットワークノード(10, 20)と、
少なくとも1つの、請求項28に記載の第2のネットワークノード(30, 60)と、
を含む、システム。
【請求項31】
命令を含むコンピュータプログラムであって、当該命令は、処理回路によって実行されると、請求項1乃至15のいずれか一項に記載の方法、及び/又は請求項17乃至27のいずれか一項に記載の方法を前記処理回路に実行させる、コンピュータプログラム。
【請求項32】
非一時的なマシン読取可能媒体上で具現化されるコンピュータプログラム製品であって、請求項1乃至15のいずれか一項、及び/又は請求項17乃至27のいずれか一項に記載の方法を処理回路に実行させるように当該処理回路によって実行可能である命令を含む、コンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、第5世代ネットワークにおいてメッセージを処理するための方法、及び当該方法に従って動作するように構成されたノードに関するものである。
【背景技術】
【0002】
ネットワーク内のサービスに対する要求を処理するための種々の技術が存在する。サービス要求は、一般に、サービスのコンシューマ(「サービスコンシューマ(service consumer)」)からサービスのプロデューサ(「サービスプロデューサ(service producer)」)へのものである。例えば、サービス要求は、サービスコンシューマのネットワーク機能(NF)ノードからサービスプロデューサのNFノードへのものでありうる。サービスコンシューマのNFノードとサービスプロデューサのNFノードは直接的又は間接的に通信しうる。これは、それぞれ直接通信及び間接通信と称される。間接通信の場合、サービスコンシューマのNFノードとサービスプロデューサのNFノードは、サービス通信プロキシ(SCP)ノードを介して通信しうる。
【0003】
図1A~
図1Dは、3GPP TS 23.501 v16.4.0に記載されているような、サービス要求を処理するための異なる既存のシステムを示す。より詳細には、
図1A及び
図1Bは、直接通信を使用するシステムを示し、
図1C及び
図1Dは、間接通信を使用するシステムを示す。
【0004】
図1A及び
図1Bに示されるシステムでは、サービス要求は、サービスコンシューマのNFノードからサービスプロデューサのNFノードへ直接送信される。サービス要求に対する応答は、サービスプロデューサのNFノードからサービスコンシューマのNFノードへ直接送信される。同様に、任意の後続のサービス要求は、サービスコンシューマのNFノードからサービスプロデューサのNFノードへ直接送信される。
図1Bに示されるシステムは、ネットワークリポジトリ機能(NRF:network repository function)ノードも含む。このため、
図1Bに示されるシステムでは、サービスコンシューマのNFノードは、サービス要求の送信先となる、サービスプロデューサの適切なNFノードを発見するために、NRFノードに問い合わせを行いうる。そのような問い合わせに応答して、サービスコンシューマのNFノードは、サービスプロデューサの1つ以上のNFノードについてのNFプロファイルを受信でき、受信された(1つ以上の)NFプロファイルに基づいて、サービス要求の送信先となるサービスプロデューサのNFノードを選択できる。
図1Aに示されるシステムでは、NRFノードは使用されず、その代わりに、サービスコンシューマのNFノードに、サービスプロデューサの(1つ以上の)NFノードの(1つ以上の)NFプロファイルが設定されうる。
【0005】
図1C及び
図1Dに示されるシステムでは、サービス要求は、サービスコンシューマのNFノードからサービス通信プロキシ(SCP)ノードを介してサービスプロデューサのNFノードへ間接的に送信される。サービス要求に対する応答は、サービスプロデューサのNFノードからサービスコンシューマのNFノードへ、SCPノードを介して間接的に送信される。同様に、任意の後続のサービス要求は、サービスコンシューマのNFノードからサービスプロデューサのNFノードへ、SCPノードを介して間接的に送信される。
図1C及び
図1Dに示されるシステムは、NRFノードも含む。
【0006】
図1Cに示されるシステムでは、サービスコンシューマのNFノードは、サービス要求の送信先となる、サービスプロデューサの適切なNFノードを発見するために、NRFノードに問い合わせを行いうる。そのような問い合わせに応答して、サービスコンシューマのNFノードは、サービスプロデューサの1つ以上のNFノードについてのNFプロファイルを受信でき、受信された(1つ以上の)NFプロファイルに基づいて、サービス要求の送信先となるサービスプロデューサのNFノードを選択できる。この場合、サービスコンシューマのNFノードからSCPノードへ送信されるサービス要求は、サービスプロデューサの選択されたNFノードのアドレスを含む。サービスコンシューマのNFノードは、更なるディスカバリ(discovery)又は選択を実行することなくサービス要求を転送しうる。サービスプロデューサの選択されたNFノードが何らかの理由でアクセス可能でない場合、代替のものを見つけることは、サービスコンシューマのNFノード次第でありうる。他の場合には、SCPノードは、選択パラメータ(例えば、ロケーション、容量等)を取得するためにNRFノードと通信してもよく、SCPノードは、サービス要求の送信先となるサービスプロデューサのNFノードを選択してもよい。
【0007】
図1Dに示されるシステムでは、サービスコンシューマのNFノードは、ディスカバリ又は選択プロセスを実行しない。その代わりに、サービスコンシューマのNFノードは、SCPノードを介して送信するサービス要求に対して、(サービスプロデューサの適切なNFノードを見つけるために必要とされる)任意の必要なディスカバリ及び選択パラメータを追加する。SCPノードは、サービス要求内の要求アドレスとディスカバリ及び選択パラメータとを使用して、当該サービス要求を、サービスプロデューサの適切なNFノードへルーティングする。SCPノードは、NRFノードを用いてディスカバリを実行しうる。
【0008】
第5世代コア(5GC)の場合、リリース16から、SCPノードは、サービスコンシューマのNFノードとサービスプロデューサのNFノードとの間の間接通信を可能にするネットワーク要素として含まれている。使用される間接通信は、
図1C及び1Dを参照して前述されている2つの間接通信オプションのいずれかでありうる。
【0009】
上述のシステムによれば、サービスコンシューマ又はSCPノードのNFノードは、例えばサービスプロデューサのNFノードの複数の機能的に等価なインスタンスのうちで、サービスプロデューサのNFノードを初期的に選択する(又は、例えば、障害の場合、再選択する)必要がある。一般に、この選択(又は再選択)は、サービスプロデューサのNFノードのプロファイルにおいて定義されたもの等、サービスプロデューサのNFノードの1つ以上の特性(又は属性)に基づくものである。特性の例としては、サービスプロデューサのNFノードに割り当てられる優先度、サービスプロデューサのNFノードの局所性(locality)、サービスプロデューサのNFノードの容量、及びサービスプロデューサのNFノード上の負荷が挙げられる。場合によっては、選択(又は再選択)は、サービスプロデューサのNFノードからの応答で受信された負荷情報等の、サービスプロデューサのNFノードからの他の情報、及び/又は、いずれの局所性が別のものよりも優先されるべきか等の、任意の設定されたポリシー、を考慮に入れうる。
【0010】
3GPP TS 29.500 v17.1.0は、2つの負荷制御メカニズムを定めている。第1の負荷制御メカニズムは、サービスプロデューサのNFノードがNRFノードに格納されたそのプロファイル内の負荷情報を更新することに依存し、それにより、サービスコンシューマ又はSCPノードのNFノードが、負荷情報を含むこのNFプロファイルを発見できる。第2の負荷制御メカニズムは、サービスプロデューサのNFノードがサービスコンシューマ又はSCPノードのNFノードへ負荷情報をシグナリングすることに依存する。一般に、両方のメカニズムにおける負荷情報は、0(最小値)から100(最大値)までの値を含み、これは、サービスプロデューサのNFノードにおけるリソース使用のインジケーションを提供する。例えば、サービスプロデューサのNFノードの負荷情報が100の値を含む場合、サービスコンシューマ又はSCPノードのNFノードは、これを、新たな要求がサービスプロデューサのNFノードに向けて送信されるべきではないことを示すものと解釈する。一方、サービスプロデューサのNFノードの負荷情報が0の値を含む場合、サービスコンシューマ又はSCPノードのNFノードは、これを、サービスプロデューサのNFノードがネットワークトラフィックを処理していない(即ち、サービスプロデューサのNFノードに負荷がない)ことを示すものと解釈する。その結果、負荷情報に基づいて、サービスコンシューマのNFノード又はSCPノードは、より負荷の少ないターゲットを選択することが可能である。
【発明の概要】
【0011】
ネットワークでは、新しいリソース及び/又は新しいアップグレード(例えば、機能)を導入する必要がありうる。例えば、顧客がこれを要求しうるいくつかの状況がありうる。しかしながら、これは、現時点では、サービスコンシューマ又はSCPノードのNFノードにおける特定の実装及び/又は設定を必要とし、これをサポートするための当該技術分野で定められたメカニズムは現時点では存在しない。
【0012】
5GCでは、アプリケーションプログラミングインタフェース・バージョン(apiバージョン)がサービスプロデューサのNFノードのプロファイルに含まれうることが定められている。このapiバージョンでは、サービスコンシューマのNFノードがこの特定のapiバージョンを有するNFノードのインスタンスのみを選択しうる。場合によっては、新しいapiバージョンを、又はダミーapiバージョンでさえも、テスト目的のために定めることができる。しかしながら、(例えば、ネットワークにおける最終的な導入の前にテストされる)アップグレードされたソフトウェアを含む場合のapiバージョンの使用は、サービスコンシューマのNFノードが特定のapiバージョン(例えば、apiバージョンX)を選択しなければならないことを必要とする。このため、サービスコンシューマのNFノードにおいて特定のロジックが必要とされる。これは、同じベンダのインスタンスについて又は統合プロジェクトに基づいて特定のロジックを含めることしかできない可能性があるため、問題となりうる。
【0013】
本開示の目的は、既存の技術に関連する上述の欠点の少なくともいくつかを未然に防ぐ又は取り除くことである。
【0014】
したがって、本開示のある態様によれば、第5世代ネットワークにおいてメッセージを処理するための方法が提供される。本方法は、第1のネットワークノードによって実行される。第1のネットワークノードは、サービスコンシューマの第1のネットワーク機能(NF)ノードであるか、又は、第1のNFノードとサービスプロデューサの1つ以上の第2のNFノードとの間のサービス通信プロキシ(SCP)として動作するように構成された、第1のSCPノードである。本方法は、第2のネットワークノードからメッセージを受信することを含む。上記メッセージは、1つ以上の第2のNFノードのうちの第2のNFノードが、ネットワークにおいてテスト中であることのインジケーションを含む。上記インジケーションは、第2のNFノードが、1つ以上の第2のNFノードのうちでネットワークトラフィックの送信先となる少なくとも1つの第2のNFノードを選択する場合の選択候補であることを、第1のネットワークノードへ知らせるものである、及び/又は、上記メッセージは、第2のNFノードについての負荷情報を含み、上記インジケーションは、当該負荷情報が、第2のNFノードが受信する必要がある所定量のネットワークトラフィックを表すことを、第1のネットワークノードへ知らせるものである。
【0015】
本開示の他の態様によれば、第1のネットワークノードに関して記載されたこの方法に従って動作するように構成された処理回路を備える、第1のネットワークノードも提供される。いくつかの実施形態では、第1のネットワークノードは、処理回路によって実行されると第1のネットワークノードを、第1のネットワークノードに関して記載されたこの方法に従って動作させる命令を格納するための少なくとも1つのメモリを備えうる。
【0016】
本開示の他の態様によれば、第5世代ネットワークにおいてメッセージを処理するための他の方法も提供される。本方法は、第2のネットワークノードによって実行される。本方法は、第1のネットワークノードへのメッセージの送信を開始することを含む。第1のネットワークノードは、サービスコンシューマの第1のネットワーク機能(NF)ノードであるか、又は、第1のNFノードとサービスプロデューサの1つ以上の第2のNFノードとの間のサービス通信プロキシ(SCP)として動作するように構成された、第1のSCPノードである。上記メッセージは、1つ以上の第2のNFノードのうちの第2のNFノードが、ネットワークにおいてテスト中であることのインジケーションを含む。上記インジケーションは、第2のNFノードが、1つ以上の第2のNFノードのうちでネットワークトラフィックの送信先となる少なくとも1つの第2のNFノードを選択する場合の選択候補であることを、第1のネットワークノードへシグナリングするものである、及び/又は、上記メッセージは、第2のNFノードについての負荷情報を含み、上記インジケーションは、当該負荷情報が、第2のNFノードが受信する必要がある所定量のネットワークトラフィックを表すことを、第1のネットワークノードへシグナリングするものである。
【0017】
本開示の他の態様によれば、第2のネットワークノードに関して記載されたこの方法に従って動作するように構成された処理回路を備える、第2のネットワークノードが提供される。いくつかの実施形態では、第2のネットワークノードは、処理回路によって実行されると第2のネットワークノードを、第2のネットワークノードに関してされたこの方法に従って動作させる命令を格納するための少なくとも1つのメモリを備えうる。
【0018】
本開示の他の態様によれば、システムによって実行される方法が提供される。本方法は、第1のネットワークノードに関して説明された方法と、第2のネットワークノードに関して説明された方法とを含む。
【0019】
本開示の他の態様によれば、前述の少なくとも1つの第1のネットワークノードと、前述の少なくとも1つの第2のネットワークノードとを含むシステムが提供される。
【0020】
本開示の他の態様によれば、処理回路によって実行されると、第1のネットワークノードに関して記載された方法及び/又は第2のネットワークノードに関して記載された方法を、当該処理回路に実行させる命令を含むコンピュータプログラムが提供される。
【0021】
本開示の他の態様によれば、第1のネットワークノードに関して記載された方法及び/又は第2のネットワークノードに関して記載された方法を、処理回路に実行させるために当該処理回路によって実行可能である命令を含む、非一時的なマシン読取可能媒体上で具現化される、コンピュータプログラム製品が提供される。
【0022】
したがって、第5世代ネットワークにおいてメッセージを処理するための改良技術が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0023】
本技術をより良い理解のために、及びそれらがどのように実施されうるかを示すために、ここでは、例のみを目的として以下の添付図面を参照する。
【0024】
【
図2】
図2は、一実施形態による第2のネットワークノードを示すブロック図である。
【
図3】
図3は、一実施形態による第2のネットワークノードによって実行される方法を示すブロック図である。
【
図4】
図4は、一実施形態による第1のネットワークノードを示すブロック図である。
【
図5】
図5は、一実施形態による第1のネットワークノードによって実行される方法を示すブロック図である。
【
図6】
図6は、一実施形態によるシステムにおける信号のやりとりを示すシグナリング図である。
【
図7】
図7は、一実施形態によるシステムにおける信号のやりとりを示すシグナリング図である。
【
図8】
図8は、一実施形態によるシステムにおける信号のやりとりを示すシグナリング図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、添付図面を参照して、本明細書において検討される実施形態のいくつかについてより十分に説明する。しかしながら、他の実施形態は本明細書に開示された主題の範囲内に含まれ、開示された主題は、本明細書に記載された実施形態のみに限定されると解釈されるべきではなく、むしろ、これらの実施形態は主題の範囲を当業者に伝えるために例として提供される。
【0026】
前述のように、第5世代ネットワークにおいてメッセージを処理するための有利な技術が本明細書に記載されている。本明細書に記載の技術は、任意の第5世代(5G)通信又は電気通信ネットワーク(例えばセルラネットワーク)等の、任意の5Gネットワークに関して使用されうる。いくつかの実施形態では、ネットワークは、コアネットワーク又は無線アクセスネットワーク(RAN)でありうる。本明細書に記載の技術は、第1のネットワークノード及び第2のネットワークノードによって実装される。第1のネットワークノードは、サービスコンシューマの第1のネットワーク機能(NF)ノードであるか、又は、第1のNFノードとサービスプロデューサの1つ以上の第2のNFノードとの間のサービス通信プロキシ(SCP)として動作するように構成された、第1のSCPノードである。第2のネットワークノードは、サービスプロデューサの第2のNFノードであるか、又はネットワークリポジトリ機能(NRF)ノードである。
【0027】
本技術は、1つ以上のサービスコンシューマの1つ以上のNFノードと、1つ以上のサービスプロデューサの1つ以上のNFノードとに関連して本明細書に記載されているが、NFノードは、サービスコンシューマのNFノードとして、及び/又はサービスプロデューサのNFノードとして振る舞いうる(例えば、動作しうる)ことを理解されたい。
【0028】
NFは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))で採用、又は3GPPで規定された、ネットワーク内の処理機能であり、これは、規定された機能的挙動及び3GPPで規定されたインタフェースを有する。NFは、専用ハードウェア上のネットワーク要素として、専用ハードウェア上で実行されるソフトウェアインスタンスとして、又は適切なプラットフォーム上で(例えばクラウドインフラストラクチャ上で)インスタンス化された仮想化された機能として実装されうる。本明細書では、「NFノード」に関する「ノード」との用語は、これらのシナリオの各々をカバーするものと理解されることになる。本明細書において、サービスプロデューサの複数のNFノードへの言及は、例えば、サービスプロデューサのNFノードの機能的に均等なインスタンスを指しうる。
【0029】
図2は、一実施形態による第2のネットワークノード30,60を示す。第2のネットワークノード30,60は、第5世代ネットワークにおけるメッセージを処理するためのものである。いくつかの実施形態では、第2のネットワークノード30,60は、例えば、物理マシン(例えば、サーバ)又は仮想マシン(VM)でありうる。第2のネットワークノード30,60は、サービスプロデューサの第2のNFノード30、又はNRFノード60でありうる。
【0030】
図2に示されるように、第2のネットワークノード30,60は、処理回路(又はロジック)32を備える。処理回路32は、第2のネットワークノード30,60の動作を制御し、第2のネットワークノード30,60に関して本明細書に記載の方法を実装しうる。処理回路32は、本明細書に記載の方法で第2のネットワークノード30,60を制御するように構成又はプログラムされうる。処理回路32は、1つ以上のプロセッサ、1つ以上の処理ユニット、1つ以上のマルチコアプロセッサ及び/又は1つ以上のモジュール等の、1つ以上のハードウェアコンポーネントを備えうる。特定の実装形態では、1つ以上のハードウェアコンポーネントの各々は、第2のネットワークノード30,60に関して本明細書に記載の方法の個々のステップ又は複数のステップを実行するように構成されうるか、又は実行するためのものである。いくつかの実施形態では、処理回路32は、第2のネットワークノード30,60に関して本明細書に記載の方法を実行するためにソフトウェアを実行するように構成されうる。ソフトウェアは、いくつかの実施形態に従って格納されうる。このため、いくつかの実施形態では、処理回路32は、第2のネットワークノード30,60に関して本明細書に記載の方法を実行するためにコンテナを実行するように構成されうる。
【0031】
簡潔に述べると、第2のネットワークノード30,60の処理回路32は、第1のネットワークノードへのメッセージの送信を開始するように構成される。第1のネットワークノードは、サービスコンシューマの第1のNFノードであるか、又は、第1のNFノードとサービスプロデューサの1つ以上の第2のNFノードとの間のSCPとして動作するように構成された、第1のSCPノードである。上記メッセージは、1つ以上の第2のNFノードのうちの第2のNFノードが、ネットワークにおいてテスト中であることのインジケーションを含む。上記インジケーションは、第2のNFノードが、1つ以上の第2のNFノードのうちでネットワークトラフィックの送信先となる少なくとも1つの第2のNFノードを選択する場合の選択候補であることを、第1のネットワークノードへシグナリングするものである、及び/又は、上記メッセージは、第2のNFノードについての負荷情報を含み、上記インジケーションは、当該負荷情報が、第2のNFノードが受信する必要がある所定量のネットワークトラフィックを表すことを、第1のネットワークノードへシグナリングするものである。
【0032】
図2に示されるように、いくつかの実施形態では、第2のネットワークノード30,60は、オプションとしてメモリ34を備えうる。第2のネットワークノード30,60のメモリ34は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリを含みうる。いくつかの実施形態では、第2のネットワークノード30,60のメモリ34は、非一時的媒体を含みうる。第2のネットワークノード30,60のメモリ34の例には、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク等の大容量記憶媒体、コンパクトディスク(CD)又はデジタルビデオディスク(DVD)等のリムーバブル記憶媒体、及び/又は任意の他のメモリが含まれるが、これらに限定されない。
【0033】
第2のネットワークノード30,60の処理回路32は、第2のネットワークノード30,60のメモリ34に通信可能に結合(例えば、接続)されうる。いくつかの実施形態では、第2のネットワークノード30,60のメモリ34は、第2のネットワークノード30,60の処理回路32によって実行されると第2のネットワークノード30,60を、第2のネットワークノード30,60に関して本明細書に記載の方法で動作させるプログラムコード又は命令を格納するためのものでありうる。例えば、いくつかの実施形態では、第2のネットワークノード30,60のメモリ34は、プログラムコード又は命令を格納するように構成され、当該プログラムコード又は命令は、第2のネットワークノード30,60の処理回路32によって実行されることで、第2のネットワークノード30,60に関して本明細書に記載の方法に従って第2のネットワークノード30,60を動作させうる。代替的又は追加的には、第2のネットワークノード30,60のメモリ34は、本明細書に記載の任意の情報、データ、メッセージ、要求、応答、インジケーション、通知、信号、又は同様のもの、を格納するように構成されうる。第2のネットワークノード30,60の処理回路32は、本明細書に記載の情報、データ、メッセージ、要求、応答、インジケーション、通知、信号、又は同様のものを格納するように第2のネットワークノード30,60のメモリ34を制御するように構成されうる。
【0034】
いくつかの実施形態では、
図2に示されるように、第2のネットワークノード30,60は、オプションで通信インタフェース36を備えうる。第2のネットワークノード30,60の通信インタフェース36は、第2のネットワークノード30,60の処理回路32及び/又は第2のネットワークノード30,60のメモリ34に通信可能に結合(例えば、接続)されうる。第2のネットワークノード30,60の通信インタフェース36は、第2のネットワークノード30,60の処理回路32が、第2のネットワークノード30,60のメモリ34と通信すること及び/又はその逆を可能にするように動作可能でありうる。同様に、第2のネットワークノード30,60の通信インタフェース36は、第2のネットワークノード30,60の処理回路32が、第1のネットワークノード及び/又は本明細書で言及される任意の他のノードと通信することを可能にするように動作可能でありうる。第2のネットワークノード30,60の通信インタフェース36は、本明細書に記載の情報、データ、メッセージ、要求、応答、インジケーション、通知、信号、又は同様のものを送信及び/又は受信するように構成されうる。いくつかの実施形態では、第2のネットワークノード30,60の処理回路32は、本明細書で説明する情報、データ、メッセージ、要求、応答、インジケーション、通知、信号、又は同様のものを送信及び/又は受信するように、第2のネットワークノード30,60の通信インタフェース36を制御するように構成されうる。
【0035】
第2のネットワークノード30,60は、単一のメモリ34を備えるものとして
図2に示されているが、第2のネットワークノード30,60は、本明細書に記載の方法で動作する少なくとも1つのメモリ(即ち、単一のメモリ又は複数のメモリ)34を備えうることが理解されよう。同様に、第2のネットワークノード30,60は、単一の通信インタフェース36を備えるものとして
図2に示されているが、第2のネットワークノード30,60は、本明細書に記載の方法で動作する少なくとも1つの通信インタフェース(即ち、単一の通信インタフェース又は複数の通信インタフェース)36を備えうることが理解されよう。また、
図2は、第2のネットワークノード30,60の実施形態を例示するために必要なコンポーネントのみを示し、実際の実装においては第2のネットワークノード30,60は示されているものに対する追加の又は代替のコンポーネントを備えうることが理解されよう。
【0036】
図3は、一実施形態による、第2のネットワークノード30,60によって実行される方法を示す。本方法は、第5世代ネットワークにおいてメッセージを処理するためのものである。
図2を参照して前述された第2のネットワークノード30,60は、
図3の方法に従って動作するように構成されうる。いくつかの実施形態では、本方法は、第2のネットワークノード30,60の処理回路32によって、又はその制御下で実行されうる。前述のように、第2のネットワークノードは、サービスプロデューサの第2のNFノード又はNRFノードでありうる。
【0037】
図3のブロック302に示されるように、メッセージの送信は、第1のネットワークノードに向けて開始される。前述のように、第1のネットワークノードは、サービスコンシューマの第1のNFノードであるか、又は、第1のNFノードとサービスプロデューサの1つ以上の第2のNFノードとの間のSCPとして動作するように構成された第1のSCPノードである。本明細書において、「開始する(initiate)」との用語は、例えば、生じさせる(cause)又は確立する(establish)を意味しうる。このため、第2のネットワークノード30,60(例えば、第2のネットワークノード30,60の処理回路32)は、それ自体がメッセージを送信するように構成されうるか、又は別のノードに(例えば、第2のネットワークノード30,60の通信インタフェース36を介して)メッセージを送信させるように構成されうる。
【0038】
上記メッセージは、1つ以上の第2のNFノードのうちの第2のNFノードが、ネットワークにおいてテスト中であることのインジケーションを含む。上記インジケーションは、第2のNFノードが、ネットワークトラフィックの送信先となる1つ以上の第2のNFノードのうちの少なくとも1つの第2のNFノードを選択する場合の選択候補であることを、第1のネットワークノードへシグナリングするものである、及び/又は、上記メッセージは、第2のNFノードについての負荷情報を含み、有利には、上記インジケーションは、当該負荷情報が、第2のNFノードが受信する必要がある所定量のネットワークトラフィックを表すことを、第1のネットワークノードへシグナリングするものである。
【0039】
既存の負荷制御メカニズムでは、負荷情報は、第2のNFノード上の負荷(例えば、リソース使用量)を示す。しかしながら、本明細書で言及されるインジケーションによって、これらの標準的な負荷制御メカニズムは、負荷情報が第2のNFノード上の負荷を指さず、その代わりに、第2のNFノードへ送信される、予期される負荷を有利に指すように更新されうる。当技術分野では、負荷情報は、負荷制御情報とも称されうる。
【0040】
本明細書では、第2のNFノード、又は1つ以上の第2のNFノードのうちの、ネットワークにおいてテスト中である第2のNFノードへの(ソフトウェア、例えば、新たなサービス、更新、のような)更新は、ネットワークにおいてテスト中とされる前に、ラボ(例えば、ベンダ構内)等において、ネットワークから分離して完全に又は部分的にテストされている場合がある。いくつかの状況では、例えば、第2のNFノードはネットワークから分離してテストされていることがありうるが、他のNFノードとの第2のNFノードのインタラクションはネットワークにおいてテストされる必要がありうる。同様に、例えば、第2のNFノードに新たに導入されたサービス(又は第2のNFノードに対する他の任意の更新)は、ネットワークから分離してテストされていることがありうるが、この新たに導入されたサービスの、他のサービスとのインタラクションは、ネットワークにおいてテストされる必要がありうる。これらのインタラクションは、エラーを引き起こすことがある。このため、本明細書において、第2のNFノードが、1つ以上の第2のNFノードのうちでネットワークトラフィックの送信先となる少なくとも1つの第2のNFノードを選択する場合の選択候補であることを、第1のネットワークノードへシグナリングする(シグナリングする)ことを指す、インジケーションによって、第2のNFノードは、制御された方法でネットワーク内に展開されうる。この制御は、より広いネットワークにおいて発生するエラーを回避するためにエラーが識別されてアクションが(例えば、ネットワークのオペレータによって)取られることを可能にする。
【0041】
例えば、ネットワーク内の第2のNFノードをテストした場合にエラーが発生することが分かった場合、当該第2のNFノードが、ネットワークから除去されうるか、又は当該第2のNFノードに対する任意のアップグレード(例えば、ソフトウェアアップグレード)若しくは修正が、除去又は破棄されうる。ネットワークにおいてテスト中の第2のNFノードは、例えば、ネットワークに新たに導入された第2のNFノード、又はネットワークに既に含まれているがアップグレード又は修正された(例えば、それ自体がアップグレード若しくは修正された、及び/又は、それが提供しうる(1つ以上の)サービスがアップグレード若しくは修正された)第2のNFノードでありうるか、又は第2のNFノードは、任意の他の理由でネットワークにおいてテスト中でありうる。このため、本明細書に記載の方法では、正常に動作していない可能性がある、新たに導入されたNFノード及び/又は新たに導入されたアップグレード若しくは修正の影響を制限することが可能であり、これは、このNFノード及び/又はアップグレード又は修正の使用をネットワークにおいて(例えば、ネットワーク全体へ)拡張する前にアクションが取られうるためである。
【0042】
いくつかの実施形態では、第2のNFノード30のプロファイルは、本明細書で言及されるインジケーション及び/又は負荷情報を含みうる。いくつかの実施形態では、当該プロファイルは、第2のNFノード30についての1つ以上の属性を含むことがあり、第2のNFノード30についての1つ以上の属性のうちのある属性が、インジケーションに設定されることがある。
図3には示されていないが、いくつかの実施形態では、本方法は、属性をインジケーションに設定することを含みうる。属性は、例えば、第2のNFノード30の位置を示す局所属性、又は第2のNFノード30についての任意の他の属性でありうる。いくつかの実施形態では、属性は、少なくとも1つの第2のNFノード30を選択する際に優先される(例えば、最初に考慮される)属性でありうる。
【0043】
いくつかの実施形態では、属性は、第1のNFノードの対応する属性に一致するか又は少なくとも部分的に一致する属性でありうる。いくつかの実施形態では、例えば、属性は、ある値に設定されうるとともに、当該属性の値が、対応する属性の値と同じである場合、当該属性は、当該対応する属性と一致しうる。同様に、例えば、属性は、複数の値に設定されうるとともに、当該属性の値が、対応する属性の値と同じである場合、当該属性は、当該対応する属性と一致しうる、又は、属性の値のうちの1つ以上(又は所定のパーセンテージ)が、対応する属性の値のうちの1つ以上と同じである場合、当該属性は、当該対応する属性と部分的に一致しうる。いくつかの実施形態では、第1のNFノードは更に、ネットワークにおいてテスト中でありうる。
【0044】
第2のネットワークノードが第2のNFノードであるいくつかの実施形態では、メッセージは、サービス要求に対する応答でありうる。サービス要求は、サービスコンシューマの第1のNFノードによって要求されたサービスを提供することを第2のNFノードに求める要求である。一般に、サービスは、ユーザのために管理されることが意図されたソフトウェアである。本明細書では、サービスは、通信サービス(例えば、通知サービス又はコールバックサービス)、コンテキスト管理(例えば、ユーザ装置コンテキスト管理(UECM))サービス、データ管理(DM)サービス、又は任意の他のタイプのサービス等の、任意のタイプのサービスでありうる。本明細書において、サービスを提供することへの言及は、例えば、サービスを実行又は動作させることを指しうる。
【0045】
第2のネットワークノードがNRFノードである他の実施形態では、メッセージは、前述の第2のNFノードのプロファイルを含みうる。これらの実施形態のいくつかでは、メッセージの送信は、(例えば、プロファイルが含む)負荷情報の変更に応じて、及び/又はディスカバリ要求に応じて、開始されうる。ディスカバリ要求は、第1のNFノードによって要求されたサービスを提供するための1つ以上の第2のNFノードを示す情報を求める要求である。いくつかの実施形態では、第1のネットワークノードは、負荷情報の変更について通知を受けるためにサブスクリプションされうる。
【0046】
いくつかの実施形態では、メッセージは、負荷制御情報(LCI:load control information)ヘッダを含むことがあり、LCIヘッダは、インジケーションを含むことがある。いくつかの実施形態では、第2のNFノードが受信する必要があるネットワークトラフィックの所定量は、送信に利用可能なネットワークトラフィックの総量に対する所定のパーセンテージでありうる。
【0047】
いくつかの実施形態では、1つ以上の第2のNFノードのうちで少なくとも1つの第2のNFノード30を選択することは、少なくとも1つの第2のNFノード30が、第1のNFノード20によって要求されたサービスを提供するためのものでありうる、及び/又は、ネットワークトラフィックは、提供されるべき(第1のNFノード20によって要求される)サービスを求める要求であるサービス要求を含みうる。
【0048】
図3には示されていないが、第2のネットワークノードが第2のNFノード30であるいくつかの実施形態では、本方法は、(例えば、第2のNFノード30の通信インタフェース36を介して)所定量のネットワークトラフィック等のネットワークトラフィックを受信することを含みうる。いくつかの実施形態では、所定量のネットワークトラフィック等のネットワークトラフィックは、第2のNFノード30と同じタイプである(例えば、初期選択の場合)及び/又は第2のNFノード30と同じグループの第2のNFノード内にある(例えば、再選択の場合)少なくとも1つの他の第2のNFノードによっても受信されうる。いくつかの実施形態では、送信に利用可能な、ある残り量のネットワークトラフィック(又はトラフィックの残り)等のネットワークトラフィックが、1つ以上の第2のNFノードのうちの少なくとも1つの他の第2のNFノードによって受信されうる。いくつかの実施形態では、1つ以上の第2のNFノードのうちの少なくとも2つの他の第2のNFノードが、ネットワークトラフィック(例えば、残り量のネットワークトラフィック)を受信しうる。これらの実施形態では、ネットワークトラフィックは、少なくとも2つの他の第2のNFノード上の負荷のバランスを取るために、当該少なくとも2つの他の第2のNFノード間で分散されうる。
【0049】
前述のように、既存の負荷制御メカニズムでは、負荷情報は、第2のNFノード上の負荷(例えば、リソース使用量)を示しうる。しかしながら、本明細書で言及されるインジケーションによって、これらの標準的な負荷制御メカニズムは、負荷情報が第2のNFノード上の負荷を指さず、その代わりに、第2のNFノードへ送信される、予期される負荷を有利に指すように更新されうる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の負荷情報は、0と100との間の値のような、第2のNFノード上の負荷を通常示す値を含みうる。例えば、既存の制御メカニズムでは、0の値は、第2のNFノードに負荷が存在しない(例えば、第2のNFノードにおいて使用中のリソースが無い)ことを示し、100の値は、第2のNFノードがフル負荷を有する(例えば、第2のNFノードにおいて全てのリソースが使用中である)ことを示す。しかしながら、本明細書で言及されるインジケーションによって、第1のネットワークノードは、第2のNFノードに送信される、予期される負荷を、この値が実際に示すことを通知されうる。例えば、負荷情報が30の値を含む場合、第1のネットワークノードは、ネットワークトラフィックの総量の30%が第2のNFノードに向けて送信される必要があることのインジケーションによって通知を受けうる。ネットワークトラフィックの残り(即ち、70%)は、他の第2のNFノードの間で分散されうる(例えば、負荷のバランスが取られうる)。
【0050】
図4は、一実施形態による第1のネットワークノード10,20を示す。第1のネットワークノード10,20は、第5世代ネットワークにおけるメッセージを処理するためのものである。いくつかの実施形態では、第1のネットワークノード10,20は、例えば、物理マシン(例えば、サーバ)又は仮想マシン(VM)でありうる。第1のネットワークノード10,20は、サービスコンシューマの第1のNFノード20であるか、又は、第1のNFノード20とサービスプロデューサの1つ以上の第2のNFノードとの間のSCPとして動作するように構成された、第1のSCPノード10である。
【0051】
図4に示されるように、第1のネットワークノード10,20は、処理回路(又はロジック)12を備える。処理回路12は、第1のネットワークノード10,20の動作を制御し、第1のネットワークノード10,20に関して本明細書に記載の方法を実装しうる。処理回路12は、本明細書に記載の方法で第1のネットワークノード10,20を制御するように構成又はプログラムされうる。処理回路12は、1つ以上のプロセッサ、1つ以上の処理ユニット、1つ以上のマルチコアプロセッサ及び/又は1つ以上のモジュール等の、1つ以上のハードウェアコンポーネントを備えうる。特定の実装形態では、1つ以上のハードウェアコンポーネントの各々は、第1のネットワークノード10,20に関して本明細書に記載の方法の個々のステップ又は複数のステップを実行するように構成されうるか、又は実行するためのものである。いくつかの実施形態では、処理回路12は、第1のネットワークノード10,20に関して本明細書に記載の方法を実行するためにソフトウェアを実行するように構成されうる。ソフトウェアは、いくつかの実施形態に従って格納されうる。このため、いくつかの実施形態では、処理回路12は、第1のネットワークノード10,20に関して本明細書に記載の方法を実行するためにコンテナを実行するように構成されうる。
【0052】
簡潔に述べると、第1のネットワークノード10,20の処理回路12は、第2のネットワークノードからメッセージを受信するように構成される。上記メッセージは、1つ以上の第2のNFノードのうちの第2のNFノードが、ネットワークにおいてテスト中であることのインジケーションを含む。上記インジケーションは、第2のNFノードが、1つ以上の第2のNFノードのうちでネットワークトラフィックの送信先となる少なくとも1つの第2のNFノードを選択する場合の選択候補であることを、第1のネットワークノードへシグナリングするものである、及び/又は、上記メッセージは、第2のNFノードについての負荷情報を含み、上記インジケーションは、当該負荷情報が、第2のNFノードが受信する必要がある所定量のネットワークトラフィックを表すことを、第1のネットワークノードへシグナリングするものである。
【0053】
図4に示されるように、いくつかの実施形態では、第1のネットワークノード10,20は、オプションとしてメモリ14を備えうる。第1のネットワークノード10,20のメモリ14は、揮発性メモリ又は不揮発性メモリを含みうる。いくつかの実施形態では、第1のネットワークノード10,20のメモリ14は、非一時的媒体を含みうる。第1のネットワークノード10,20のメモリ14の例には、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク等の大容量記憶媒体、コンパクトディスク(CD)又はデジタルビデオディスク(DVD)等のリムーバブル記憶媒体、及び/又は任意の他のメモリが含まれるが、これらに限定されない。
【0054】
第1のネットワークノード10,20の処理回路12は、第1のネットワークノード10,20のメモリ14に通信可能に結合(例えば、接続)されうる。いくつかの実施形態では、第1のネットワークノード10,20のメモリ14は、第1のネットワークノード10,20の処理回路12によって実行されると第1のネットワークノード10,20を、第1のネットワークノード10,20に関して本明細書に記載の方法で動作させるプログラムコード又は命令を格納するためのものでありうる。例えば、いくつかの実施形態では、第1のネットワークノード10,20のメモリ14は、プログラムコード又は命令を格納するように構成され、当該プログラムコード又は命令は、第1のネットワークノード10,20の処理回路12によって実行されることで、第1のネットワークノード10,20に関して本明細書に記載の方法に従って第1のネットワークノード10,20を動作させうる。代替的又は追加的には、第1のネットワークノード10,20のメモリ14は、本明細書に記載の任意の情報、データ、メッセージ、要求、応答、インジケーション、通知、信号、又は同様のもの、を格納するように構成されうる。第1のネットワークノード10,20の処理回路12は、本明細書に記載の情報、データ、メッセージ、要求、応答、インジケーション、通知、信号、又は同様のものを格納するように第1のネットワークノード10,20のメモリ14を制御するように構成されうる。
【0055】
いくつかの実施形態では、
図4に示されるように、第1のネットワークノード10,20は、オプションで通信インタフェース16を備えうる。第1のネットワークノード10,20の通信インタフェース16は、第1のネットワークノード10,20の処理回路12及び/又は第1のネットワークノード10,20のメモリ14に通信可能に結合(例えば、接続)されうる。第1のネットワークノード10,20の通信インタフェース16は、第1のネットワークノード10,20の処理回路12が、第1のネットワークノード10,20のメモリ14と通信すること及び/又はその逆を可能にするように動作可能でありうる。同様に、第1のネットワークノード10,20の通信インタフェース16は、第1のネットワークノード10,20の処理回路12が、第2のネットワークノード30,60及び/又は本明細書で言及される任意の他のノードと通信することを可能にするように動作可能でありうる。第1のネットワークノード10,20の通信インタフェース16は、本明細書に記載の情報、データ、メッセージ、要求、応答、インジケーション、通知、信号、又は同様のものを送信及び/又は受信するように構成されうる。いくつかの実施形態では、第1のネットワークノード10,20の処理回路12は、本明細書で説明する情報、データ、メッセージ、要求、応答、インジケーション、通知、信号、又は同様のものを送信及び/又は受信するように、第1のネットワークノード10,20の通信インタフェース16を制御するように構成されうる。
【0056】
第1のネットワークノード10,20は、単一のメモリ14を備えるものとして
図2に示されているが、第1のネットワークノード10,20は、本明細書に記載の方法で動作する少なくとも1つのメモリ(即ち、単一のメモリ又は複数のメモリ)14を備えうることが理解されよう。同様に、第1のネットワークノード10,20は、単一の通信インタフェース16を備えるものとして
図4に示されているが、第1のネットワークノード10,20は、本明細書に記載の方法で動作する少なくとも1つの通信インタフェース(即ち、単一の通信インタフェース又は複数の通信インタフェース)16を備えうることが理解されよう。また、
図4は、第1のネットワークノード10,20の実施形態を例示するために必要なコンポーネントのみを示し、実際の実装においては第1のネットワークノード10,20は示されているものに対する追加の又は代替のコンポーネントを備えうることが理解されよう。
【0057】
図5は、一実施形態による、第1のネットワークノード10,20によって実行される方法を示す。本方法は、第5世代ネットワークにおいてメッセージを処理するためのものである。
図4を参照して前述された第1のネットワークノード10,20は、
図5の方法に従って動作するように構成されうる。いくつかの実施形態では、本方法は、第1のネットワークノード10,20の処理回路12によって、又はその制御下で実行されうる。
【0058】
図5のブロック102に示されるように、メッセージは、第2のネットワークノードから(例えば、第1のネットワークノード10,20の通信インタフェース16を介して)受信される。上記メッセージは、1つ以上の第2のNFノードのうちの第2のNFノードが、ネットワークにおいてテスト中であることのインジケーションを含む。上記インジケーションは、第2のNFノードが、1つ以上の第2のNFノードのうちでネットワークトラフィックの送信先となる少なくとも1つの第2のNFノードを選択する場合の選択候補であることを、第1のネットワークノードへシグナリングするものである、及び/又は、上記メッセージは、第2のNFノードについての負荷情報を含み、有利には、上記インジケーションは、当該負荷情報が、第2のNFノードが受信する必要がある所定量のネットワークトラフィックを表すことを、第1のネットワークノードへシグナリングするものである。
【0059】
いくつかの実施形態では、第2のNFノード30のプロファイルは、インジケーション及び/又は負荷情報を含みうる。いくつかの実施形態では、当該プロファイルは、第2のNFノード30についての1つ以上の属性を含むことがあり、第2のNFノード30についての1つ以上の属性のうちのある属性が、インジケーションに設定されることがある。属性は、例えば、第2のNFノード30の位置を示す局所属性、又は第2のNFノード30についての任意の他の属性でありうる。いくつかの実施形態では、属性は、少なくとも1つの第2のNFノード30を選択する際に優先される属性でありうる。いくつかの実施形態では、例えば前述のように、属性は、第1のNFノードの対応する属性に一致するか又は少なくとも部分的に一致する属性でありうる。いくつかの実施形態では、第1のNFノードは、ネットワークにおいてテスト中でありうる。
【0060】
前述のように、第2のネットワークノードは、第2のNFノード30又はNRFノード60でありうる。第2のネットワークノードが第2のNFノード30であるいくつかの実施形態では、メッセージは、サービス要求に対する応答でありうる。サービス要求は、第1のNFノード20によって要求されたサービスを提供することを第2のNFノード30に求める要求である。第2のネットワークノードがNRFノード60である他の実施形態では、メッセージは、前述の第2のNFノードのプロファイルを含みうる。
【0061】
いくつかの実施形態では、メッセージは、(例えば、プロファイルが含む)負荷情報の変更に応じて、及び/又はディスカバリ要求に応じて、受信されうる。ディスカバリ要求は、第1のNFノード20によって要求されたサービスを提供するための1つ以上の第2のNFノードを示す情報を求める要求である。いくつかの実施形態では、第1のネットワークノード10,20は、負荷情報の変更について通知を受けるためにサブスクリプションされうる。
【0062】
いくつかの実施形態では、メッセージは、負荷制御情報(LCI)ヘッダを含むことがあり、LCIヘッダは、インジケーションを含むことがある。いくつかの実施形態では、第2のNFノード30が受信する必要があるネットワークトラフィックの所定量は、送信に利用可能なネットワークトラフィックの総量に対する所定のパーセンテージでありうる。
【0063】
図5には示されていないが、いくつかの実施形態では、本方法は、1つ以上の第2のNFノードのうちでネットワークトラフィックの送信先となる少なくとも1つの第2のNFノード30を選択することを含みうる。これらの実施形態では、当該選択はインジケーションに基づきうる。例えば、選択候補であることをそのようなインジケーションが示す少なくとも1つの第2のNFノード30が、1つ以上の第2のNFノードから選択されうる。場合によっては、選択候補であるとシグナリングされる1つの第2のNFノードのみが存在してもよく、その場合、この第2のNFノードが選択されうる。その他の場合では、選択候補であるとシグナリングされる複数の第2のNFノードが存在してもよく、その場合、例えば1つ以上の基準に基づいて、少なくとも1つのこれらの第2のNFノードが選択されうる。当該1つ以上の基準は、例えば、負荷(例えば、所定の負荷を必要とする、及び/又は現在最低の負荷を有する第2のNFノードが選択されうる)、局所性(例えば、第1のNFノードに最も近い第2のNFノードが選択されうる)、優先度(例えば、最高の優先度を有する第2のNFノードが選択されうる)、容量(例えば、最大の容量を有する又は最大の利用可能な容量を有する第2のNFノードが選択されうる)、及び/又は任意の他の基準、を含みうる。いくつかの実施形態では、1つ以上の第2のNFノードのうちで少なくとも1つの第2のNFノード30を選択することは、少なくとも1つの第2のNFノードが、第1のNFノード20によって要求されたサービスを提供するためのものでありうる、及び/又は、ネットワークトラフィックは、提供されるべき(第1のNFノード20によって要求される)サービス40を求める要求であるサービス要求を含みうる。
【0064】
図5には示されていないが、いくつかの実施形態では、本方法は、第2のNFノードに向けて、ネットワークトラフィック(例えば、第2のNFノードが受信する必要がある所定量のネットワークトラフィック)の送信を開始することを含みうる。例えば、第1のネットワークノード10,20(例えば、第1のネットワークノード10,20の処理回路12)は、それ自体がこのネットワークトラフィックを送信するように構成されうるか、又は別のノードに(例えば、第1のネットワークノード10,20の通信インタフェース16を介して)このネットワークトラフィックを送信させるように構成されうる。代替的又は追加的に、いくつかの実施形態では、本方法は、(例えば、初期選択の場合には)第2のNFノードと同じタイプの少なくとも1つの他の第2のNFノード、及び/又は(例えば、再選択の場合には)第2のNFノードと同じグループ内の少なくとも1つの他の第2のNFノードに向けて、ネットワークトラフィック、例えば、第2のNFノードが受信する必要がある所定量のネットワークトラフィック、の送信を開始することを含みうる。
【0065】
図5には示されていないが、いくつかの実施形態では、本方法は、1つ以上の第2のNFノードのうちの少なくとも1つの他の第2のNFノードに向けて、ネットワークトラフィック、例えば、送信に利用可能な残り量のネットワークトラフィックの(又はトラフィックの残り)、の送信を開始することを含みうる。例えば、第1のネットワークノード10,20(例えば、第1のネットワークノード10,20の処理回路12)は、それ自体がこのネットワークトラフィックを送信するように構成されうるか、又は別のノードに(例えば、第1のネットワークノード10,20の通信インタフェース16を介して)このネットワークトラフィックを送信させるように構成されうる。これらの実施形態のいくつかでは、ネットワークトラフィック、例えば、残り量のネットワークトラフィック、の送信は、1つ以上の第2のNFノードのうちの少なくとも2つの他の第2のNFノードに向けて開始されうる。これらの実施形態では、ネットワークトラフィックは、少なくとも2つの他の第2のNFノード上の負荷のバランスを取るために、当該少なくとも2つの他の第2のNFノード間で分散されうる。
【0066】
システムによって実行される方法も提供される。本方法は、第1のネットワークノード10,20に関して本明細書に記載の方法と、第2のネットワークノード30,60に関して本明細書に記載の方法とを含む。本明細書に記載の少なくとも1つの第1のネットワークノード10,20と、本明細書に記載の少なくとも1つの第2のネットワークノード30,60とを備えるシステムも提供される。
【0067】
図6は、一実施形態によるシステムにおける信号のやりとりを示すシグナリング図である。
図6に示されるシステムは、第1のネットワークノード10,20と、サービスプロデューサの1つ以上の第2のNFノード30,50(「NFp1」、「NFp2」)とを含む。
図6のシステムは、前述の第2のネットワークノードが、1つ以上の第2のNFノード30,50のうちの第2のNFノード30である実施形態を示す。このため、第2のNFノード30は、
図2及び
図3を参照して前述されたようなものでありうる。第1のネットワークノード10,20は、
図4及び
図5を参照して前述されたようなものでありうる。第1のネットワークノード10,20は、第1のSCPノード10(「SCP」)又は第1のサービスコンシューマの第1のNFノード20(「NFc」)でありうる。
図6には示されていないが、第1のネットワークノード10が第1のSCPノード10であるいくつかの実施形態では、本システムは、第1のNFノード20を更に含みうる。第1のSCPノード10は、第1のNFノード20と1つ以上の第2のNFノード30,50との間のSCPとして動作するように構成されうる。
【0068】
1つ以上の第2のNFノード30,50は、それぞれ、サービス40(「サービスA」)を提供するためのものでありうる(例えば、提供するように構成されうる)。いくつかの実施形態では、
図6に示されるように、第2のNFノードのグループ(又はセット)402(「セット1」)は、1つ以上の第2のNFノード30,50を含みうる。
図6には2つの第2のNFノード30,50が示されているが、第2のNFノードのグループ402が、いくつかの実施形態による単一の第2のNFノード、又は他の実施形態による複数(例えば、2つ、3つ、又はそれ以上)の第2のNFノードを含みうることが理解されよう。
【0069】
図6には示されていないが、いくつかの実施形態では、本システムは、NRFノードを更に含みうる。これらの実施形態のいくつかでは、本システムが第1のSCPノード10も含む場合、エンティティは、第1のSCPノード10及びNRFノードを含みうる。即ち、いくつかの実施形態では、第1のSCPノード10は、合成エンティティ内でNRFノードとマージされうる。一般に、NRFノードは、NFサービス登録及びディスカバリを提供するノードである。このため、NRFノードは、他のNFノードによって提供されるサービスをNFノードが識別することを可能にする。
【0070】
1つの第1のネットワークノード10,20のみ(例えば、1つの第1のSCPノード10又は1つの第1のNFノード20)が
図6に示されているが、本システムは、1つ以上の第1のネットワークノード(例えば、1つ以上の第1のSCPノード10及び/又は1つ以上の第1のNFノード20)を含んでもよい。同様に、第2のNFノード30,50の1つのグループ(又はセット)402のみが
図6に示されているが、本システムは、第2のNFノードの1つ以上のグループ(又はセット)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、1つ以上の第2のNFノード30,50は、NFノードのタイプに従って、及び/又はそれらが提供できるサービスに従って、グループ化されうる。例えば、同じタイプの、及び/又は同じサービス40を提供できる、第2のNFノード30,50が、同じグループ402の一部でありうる。
【0071】
いくつかの実施形態では、第1のSCPノード10及び第1のNFノード20が、独立した配置ユニット内に配置されうる、及び/又は、第1のSCPノード10及び1つ以上の第2のNFノード30,50のうちの少なくとも1つが、独立した配置ユニット内に配置されうる。このため、3GPP TS 23.501 v16.4.0に記載のように、独立した配置ユニットに基づくSCPノードがありうる。他の実施形態では、第1のSCPノード10は、分散型ネットワーク要素として配置されうる。例えば、いくつかの実施形態では、第1のSCPノード10の一部(例えば、サービスエージェント)が、第1のNFノード20と同じ配置ユニット内に配置されうる、及び/又は、第1のSCPノード10の一部(例えば、サービスエージェント)が、1つ以上の第2のNFノード30,50のうちの少なくとも1つと同じ配置ユニット内に配置されうる。このため、3GPP TS 23.501 v16.4.0に記載のように、サービスメッシュに基づくSCPノードがありうる。
【0072】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第2のSCPノードが、第1のNFノード20と第1のSCPノード10との間のSCPとして動作するように構成されうる、及び/又は、少なくとも1つの第3のSCPノードが、第1のSCPノード10と1つ以上の第2のNFノード30,50のうちの少なくとも1つとの間のSCPとして動作するように構成されうる。このため、SCPノードのマルチパスがありうる。これらの実施形態のいくつかでは、第1のSCPノード10と、少なくとも1つの第2のSCPノード及び少なくとも1つの第3のSCPノードのうちの1つ以上とが、独立した配置ユニット内に配置されうる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第2のSCPノード及び/又は少なくとも1つの第3のSCPノードが、分散型ネットワーク要素として配置されうる。
【0073】
図6のブロック600によって示されるように、第1のネットワークノード10,20は、第1のNFノード20によって要求されるサービス40を提供するための第2のNFノード50(又は第2のNFノード50のインスタンス)を選択する。このため、いくつかの実施形態では、第1のNFノード20自体が、サービス40を提供するための第2のNFノード50を選択しうる。他の実施形態では、第1のSCPノード10が、サービス40を提供するための第2のNFノード50を選択しうる。例えば、
図6には示されていないが、これらの他の実施形態のいくつかでは、第1のNFノード20は、第1のSCPノード10に向かうサービス要求の送信を開始しうる(例えば、第1のNFノード20の通信インタフェース16を介する等して、それ自体が送信しうる又は別のノードに送信させうる)。このため、第1のSCPノード10はこのサービス要求を(例えば、第1のSCPノード10の通信インタフェース16を介して)受信しうる。第1のSCPノード10によって受信される、このサービス要求は、第1のNFノード20によって要求されるサービス40を提供することを第2のNFノード50に求める要求でありうる。いくつかの実施形態では、このサービス要求は、ディスカバリ及び/又は選択パラメータを含みうる。例えば、第1のNFノード20は、サービス40を提供するための適切な第2のNFノードを見つけるために必要とされるあらゆる機能パラメータを、第1のSCPノード10に提供しうる。他の実施形態では、第1のNFノード20自体が、サービス40を提供するための第2のNFノード50を選択する役割を果たし、適切な第2のNFノードを見つけるのは第1のNFノード20である。
【0074】
第1のネットワークノード10,20は、ディスカバリプロセスを使用して適切な第2のNFノードを見つけうる。例えば、
図6には示されていないが、いくつかの実施形態では、第1のネットワークノード10,20は、NRFノードに向かうディスカバリ要求の送信を開始しうる(例えば、第1のネットワークノード10,20の通信インタフェース16を介する等して、それ自体が送信しうる又は別のノードに送信させうる)。このため、NRFノードはこのディスカバリ要求を受信する。ディスカバリ要求は、第1のNFノード20によって要求されたサービス40を提供するための、1つ以上のサービスプロデューサの1つ以上の第2のNFノードを示す情報を求める要求である。ディスカバリ要求は、ディスカバリ及び/又は(1つ以上の)選択パラメータを含みうる。NRFノードは、受信された(1つ以上の)ディスカバリパラメータに基づいて、1つ以上のサービスプロデューサのうちの、可能性のある宛先の第2のNFノードのプロファイルを発見しうる。
【0075】
図6のブロック600において、第1のネットワークノード10,20は、次いで、(1つ以上の)対応するプロファイルから、第2のNFノード50(又は第2のNFノード50のインスタンス)を選択しうる。即ち、
図6のブロック600において、第1のネットワークノード10,20は、提供されたもののうちで(即ち、利用可能な候補30,50から)1つの第2のNFノード50を選択しうる。当業者であれば、前述のもののいずれかのように、種々の基準であって、当該基準に基づいて選択を行うことが可能である種々の基準を認識するであろう。これは第1のサービス要求であるので、第1のネットワークノード10,20は、第2のNFノード50の選択元となる1つ以上の第2のNFノード30,50についての負荷情報を有していない。したがって、第1のネットワークノード10,20は、1つ以上の第2のNFノード30,50の各々にゼロ負荷があると仮定しうる。
【0076】
図6に戻ると、矢印602によって示されるように、第1のネットワークノード10,20は、選択された第2のNFノード50に向けてサービス要求の送信を開始しうる(例えば、第1のネットワークノード10,20の通信インタフェース16を介する等して、それ自体が送信しうる又は別のノードに送信させうる)。このサービス要求602は、本明細書では「第1のサービス要求」と称される。第1のネットワークノード10,20が第1のNFノード20である実施形態では、第1のNFノード20は、第1のサービス要求602を、選択された第2のNFノード50へ直接送信しうるか、又は第1のサービス要求602を、選択された第2のNFノード50に向けて第1のSCPノード10及び/又は任意の他のSCPノードを介して間接的に送信しうる。選択された第2のNFノード50は、(例えば、選択された第2のNFノード50の通信インタフェースを介して)第1のサービス要求602を受信する。第1のサービス要求602は、第1のNFノード20によって要求されたサービス40を提供することを、選択された第2のNFノード50に求める要求である。サービス40は、例えば、加入者(例えば、ユーザ又はユーザ装置(UE))のために第1のNFノード20によって要求されうる。
【0077】
図6の矢印604によって示されるように、選択された第2のNFノード50は、第1のネットワークノード10,20に向けて、第1のサービス要求602に対する第1の応答の送信を開始しうる(例えば、選択された第2のNFノード50の通信インタフェースを介する等して、それ自体が送信しうるか又は別のノードに送信させうる)。このため、第1のネットワークノード10,20は、サービス40を提供するために選択された第2のNFノード50から、この第1の応答604を受信する。第1のネットワークノード10,20が第1のNFノード20である実施形態では、第1のNFノード20は、第1の応答604を、選択された第2のNFノード50から直接受信しうるか、又は第1の応答604を、選択された第2のNFノード50から第1のSCPノード10及び/又は任意の他のSCPノードを介して間接的に受信しうる。第1の応答604は、1つ以上の第2のNFノード30,50のうちの選択された第2のNFノード30についての負荷情報を含む。いくつかの実施形態では、第1の応答604は、負荷制御情報(LCI)ヘッダを含むことがあり、LCIヘッダは、負荷情報を含みうる。
【0078】
第1のネットワークノード10,20は、第1のNFノード20によって要求されたサービス40を提供することを第2のNFノードに求める他の要求を送信する必要がありうる。この場合、
図6のブロック606によって示されるように、第1のネットワークノード10,20は、1つ以上の第2のNFノード30,50上の負荷をチェックし、第1のNFノード20によって要求されたサービス40を提供するために、1つ以上の第2のNFノード30,50のうちの第2のNFノード30(又は第2のNFノード30のインスタンス)を選択しうる。この選択は、新たな初期選択でありうる。いくつかの実施形態では、1つ以上の第2のNFノード30,50は、上述のディスカバリプロセスにおいて発見された1つ以上の候補の第2のNFノード30,50でありうる。選択された第2のNFノード30は、以前に選択されたものと同じ第2のNFノード、又は以前に選択されたものとは異なる第2のNFノードでありうる。説明のために、異なる第2のNFノード30が選択されると仮定する。このとき、当該選択は、負荷情報に基づきうる。例えば、第2のNFノード30についての負荷情報が、この第2のNFノード30上の負荷がゼロであることを示す場合、この第2のNFノード30が選択されうる。他の例では、少なくとも2つの第2のNFノードについて負荷情報が受信された場合、当該少なくとも2つの第2のNFノードのうちで最も低い負荷を有することが当該負荷情報からわかっている第2のNFノード30が選択されうる。
【0079】
図6には示されていないが、いくつかの実施形態では、第1のネットワークノード10,20は、負荷情報の考慮前に、1つ以上の他の基準をチェックしてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、第1のネットワークノード10,20は、1つ以上の第2のNFノード30,50上の負荷をチェックする前に、1つ以上の第2のNFノード30,50の局所性及び/又は1つ以上の第2のNFノード30,50に割り当てられた優先度を、最初にチェックしてもよい。このため、いくつかの実施形態では、第1のNFノード20によって要求されるサービスを提供するための第2のNFノードの選択は、負荷に基づいて実行されうるとともに、オプションとして1つ以上の他の基準にも基づいて実行されうる。いくつかの実施形態では、複数の第2のNFノードの選択候補が存在する場合、第1のネットワークノード10,20は、第2のNFノードの候補ごとの相対的負荷に基づいて選択を行ってよく、その場合、相対的負荷は、第2のNFノード上の絶対的(又は実際の)負荷及び第2のNFノードの容量に基づくものである。
【0080】
図6の矢印608によって示されるように、第1のネットワークノード10,20は、選択された第2のNFノード30へのサービス要求の送信を開始する(例えば、第1のネットワークノード10,20の通信インタフェース16を介する等して、それ自体が送信する又は他のノードに送信させる)。このサービス要求608は、本明細書では「第2のサービス要求」と称される。第1のネットワークノード10,20が第1のNFノード20である実施形態では、第1のNFノード20は、第2のサービス要求608を、選択された第2のNFノード30へ直接送信しうるか、又は第2のサービス要求608を、選択された第2のNFノード30に向けて第1のSCPノード10及び/又は任意の他のSCPノードを介して間接的に送信しうる。選択された第2のNFノード30は、(例えば、選択された第2のNFノード30の通信インタフェース36を介して)第2のサービス要求608を受信する。第2のサービス要求608は、第1のNFノード20によって要求されたサービス40を提供することを、選択された第2のNFノード30に求める要求である。サービス40は、例えば、加入者(例えば、ユーザ又はユーザ装置(UE))のために第1のNFノード20によって要求されうる。
【0081】
図6の矢印610によって示されるように、選択された第2のNFノード30は、第1のネットワークノード10,20に向けて、第2の応答の送信を開始する(例えば、選択された第2のNFノード50の通信インタフェースを介する等して、それ自体が送信するか又は別のノードに送信させる)。このため、第1のネットワークノード10,20は、サービス40を提供するために選択された第2のNFノード30から、この第2の応答610を受信する。この第2の応答610は、本明細書では「メッセージ」とも称されうる。第1のネットワークノード10,20が第1のNFノード20である実施形態では、第1のNFノード20は、第2の応答610を、選択された第2のNFノード30から直接受信しうるか、又は第2の応答610を、選択された第2のNFノード30から第1のSCPノード10及び/又は任意の他のSCPノードを介して間接的に受信しうる。
【0082】
第2の応答は、1つ以上の第2のNFノード30,50のうちの選択された第2のNFノード30が、ネットワークにおいてテスト中であることのインジケーション(例えば、フラグ)を含む。第2の応答は更に、選択された第2のNFノード30についての負荷情報を含む。有利には、上記インジケーションは、負荷情報が、第2のNFノード30が受信する必要がある所定量のネットワークトラフィック(又は負荷)を表すことを、第1のネットワークノード10,20に対してシグナリング(例えばフラグ)する。即ち、第2の応答は、有利には、第2のNFノード30によって受信されるべきネットワークトラフィック(又は負荷)の予想量として負荷情報が解釈されるべきであることをシグナリング(例えばフラグ)するインジケーションを含む。第2のNFノード30は、例えば、ネットワークにおいてテスト(例えば、カナリアテスト)を受けるために、所定量のネットワークトラフィックを必要としうる。いくつかの実施形態では第2の応答610は、LCIヘッダを含むことがあり、LCIヘッダは、負荷情報及び/又はインジケーションを含みうる。いくつかの実施形態では、選択された第2のNFノード30のプロファイルは、負荷情報及び/又はインジケーションを含みうる。
【0083】
このため、第1のネットワークノード10,20は、有利には、選択された第2のNFノード30が所定量のトラフィック(又は負荷)を必要とするという知識を有する。いくつかの実施形態では、選択された第2のNFノード30が受信する必要があるネットワークトラフィックの所定量は、送信に利用可能なネットワークトラフィックの総量に対する所定のパーセンテージでありうる。例えば、負荷情報が20の値を含む場合、これは、選択された第2のNFノード30が、送信に利用可能なネットワークトラフィックの総量の20%を受信する必要があることを示しうる。
【0084】
図6の矢印612によって示されるように、本方法は、例えば、ブロック606を参照して前述されているように1つ以上の第2のNFノード30,50の負荷を第1のネットワークノード10,20が再度チェックすることによって、1回以上繰り返されうる。しかし、このとき、第1のネットワークノード10,20は、
図6のブロック606においてチェックする負荷情報が、第2のNFノード30が受信する必要がある所定量のネットワークトラフィック(又は負荷)を表していることを知っており、したがって、これはネットワークトラフィックの送信先となる第2のNFノード30,50を選択する際に考慮されうる。
【0085】
例えば、
図6には示されていないが、いくつかの実施形態では、第1のネットワークノード10,20は、第2のNFノード30に向けて、第2のNFノード30が受信する必要がある所定量のネットワークトラフィック(又は負荷)の送信を開始しうる(例えば、第1のネットワークノード10,20の通信インタフェース16を介する等して、それ自体が送信しうるか又は別のノードに送信させうる)。第1のネットワークノード10,20が第1のNFノード20である実施形態では、第1のNFノード20は、所定量のネットワークトラフィックを、選択された第2のNFノード30へ直接送信しうるか、又は所定量のネットワークトラフィックを、第1のSCPノード10及び/又は任意の他のSCPノードを介して、選択された第2のNFノード30に向けて、間接的に送信しうる。選択された第2のNFノード30は、(例えば、選択された第2のNFノード30の通信インタフェースを介して)所定量のネットワークトラフィックを受信する。
【0086】
図6には示されていないが、いくつかの実施形態では、第1のネットワークノード10,20は、1つ以上の第2のNFノードのうちの少なくとも1つの他の第2のNFノード50に向けて送信するために利用可能な残り量のネットワークトラフィック(又は負荷)の送信を開始しうる。例えば、第2のNFノード30が受信する必要があるネットワークトラフィック(又は負荷)の所定量が、送信に利用可能なネットワークトラフィックの総量の10%である場合、第1のネットワークノード10,20は、ネットワークトラフィックの当該総量の10%の、この第2のNFノード30への送信と、ネットワークトラフィックの当該総量の残りの90%の、少なくとも1つの他の第2のNFノード50への送信とを開始しうる。
【0087】
第1のネットワークノード10,20が第1のNFノード20である実施形態では、第1のNFノード20は、残り量のネットワークトラフィックを、少なくとも1つの他の第2のNFノード50に直接送信しうるか、又は残り量のネットワークトラフィックを、第1のSCPノード10及び/又は任意の他のSCPノードを介して少なくとも1つの他の第2のNFノード50へ間接的に送信しうる。少なくとも1つの他の第2のNFノード50は、(例えば、選択された第2のNFノード30の通信インタフェースを介して)残り量のネットワークトラフィックを受信する。少なくとも1つの他の第2のNFノード50は、前述のような任意のインジケーション(例えば、フラグ)を提供していない(即ち、少なくとも1つの他の第2のNFノード50が、所定量のネットワークトラフィック(又は負荷)を受信する必要があることを示していない)少なくとも1つの他の第2のNFノード50でありうる。
【0088】
いくつかの実施形態では、残り量のネットワークトラフィック(又は負荷)の送信は、例えば前述の方法で、1つ以上の第2のNFノードのうちの少なくとも2つの他の第2のNFノードに向けて開始されうる。少なくとも2つの他の第2のNFノードは、前述のような任意のインジケーションを(例えば、フラグ)を提供していない(即ち、少なくとも2つの他の第2のNFノードが、所定量のネットワークトラフィック(又は負荷)を受信する必要があることを示していない)少なくとも2つの他の第2のNFノードでありうる。
【0089】
これらの実施形態のいくつかでは、残り量のネットワークトラフィックは、例えば、少なくとも2つの他の第2のNFノード上の負荷のバランスを取るために、当該少なくとも2つの他の第2のNFノード間で分散されうる。例えば、いくつかの実施形態では、第1のネットワークノード10,20は、少なくとも2つの他の第2のNFノード50上の相対的負荷を考慮することで、当該少なくとも2つの他の第2のNFノード間で残り量のネットワークトラフィックについて負荷分散させうる。
【0090】
本明細書で言及されるネットワークトラフィックは、任意のタイプのネットワークトラフィック(例えば、第1のネットワークノード10,20によって1つ以上の第2のNFノード30,50に向けて送信される任意のネットワークトラフィック)でありうる。例えば、ネットワークトラフィックは、1つ以上の第2のNFノード30,50によって提供されるべきサービス40についての1つ以上の要求、1つ以上の他の要求、これらの要求のうちの1つ以上と関連付けられたデータ、及び/又は、任意の他のデータ、を含みうる。
【0091】
ネットワークトラフィックが、1つ以上の第2のNFノード30,50によって提供されるべきサービス40についての1つ以上の要求を含む場合のいくつかの実施形態では、第1のネットワークノード10,20は
図6のブロック612において、可能性のある候補の第2のNFノード30,50のうちのいずれが、負荷情報に基づいて1つ以上の要求を受信するかを決定しうる。例えば、候補の第2のNFノード30のうちの1つが、それが受信する必要がある所定量のネットワークトラフィックに到達するために、ある量のネットワークトラフィックを更に受信する必要がある場合、1つ以上の要求は、この候補の第2のNFノード30に向けて送信されうる。それ以外の場合、当該1つ以上の要求は、候補の第2のNFノード50のうちの他の1つ以上へ送信されうる。いくつかの実施形態では、
図6のブロック612以降を参照して記載された方法は、第1のNFノード20によってサービスが要求される必要があるたびに繰り返されうる。
【0092】
図7は、一実施形態によるシステムにおける信号のやりとりを示すシグナリング図である。
図7に示すシステムは、第1のネットワークノード10,20と、サービスプロデューサ(「NFp1」、「NFp2」)の1つ以上の第2のNFノード30,50と、NRFノード60とを含む。
図7のシステムは、前述の第2のネットワークノードがNRFノード60である実施形態を示す。このため、NRFノード60は、
図2及び
図3を参照して前述されたようなものでありうる。第1のネットワークノード10,20は、
図4及び
図5を参照して前述されたようなものでありうる。第1のネットワークノード10,20は、第1のSCPノード10(「SCP」)又は第1のサービスコンシューマの第1のNFノード20(「NFc」)でありうる。
図7には示されていないが、第1のネットワークノード10が第1のSCPノード10であるいくつかの実施形態では、本システムは、第1のNFノード20を更に含みうる。第1のSCPノード10は、第1のNFノード20と1つ以上の第2のNFノード30,50との間のSCPとして動作するように構成されうる。
【0093】
1つ以上の第2のNFノード30,50は、それぞれ、サービス40(「サービスA」)を提供するためのものでありうる(例えば、提供するように構成されうる)。いくつかの実施形態では、
図7に示されるように、第2のNFノードのグループ(又はセット)402(「セット1」)は、1つ以上の第2のNFノード30,50を含みうる。
図7には2つの第2のNFノード30,50が示されているが、第2のNFノードのグループ402が、いくつかの実施形態による単一の第2のNFノード、又は他の実施形態による複数(例えば、2つ、3つ、又はそれ以上)の第2のNFノードを含みうることが理解されよう。
【0094】
実施形態のいくつかでは、本システムが第1のSCPノード10を含む場合、エンティティは、第1のSCPノード10及びNRFノード60を含みうる。即ち、いくつかの実施形態では、第1のSCPノード10は、合成エンティティ内でNRFノード60とマージされうる。一般に、NRFノード60は、NFサービス登録及びディスカバリを提供するノードである。このため、NRFノード60は、他のNFノードによって提供されるサービスをNFノードが識別することを可能にする。
【0095】
1つの第1のネットワークノード10,20のみ(例えば、1つの第1のSCPノード10又は1つの第1のNFノード20)が
図7に示されているが、本システムは、1つ以上の第1のネットワークノード(例えば、1つ以上の第1のSCPノード10及び/又は1つ以上の第1のNFノード20)を含んでもよい。同様に、第2のNFノード30,50の1つのグループ(又はセット)402のみが
図7に示されているが、本システムは、第2のNFノードの1つ以上のグループ(又はセット)を含んでもよい。いくつかの実施形態では、1つ以上の第2のNFノード30,50は、NFノードのタイプに従ってグループ化されうる。例えば、同じタイプの、及び/又は同じサービス40を提供できる、第2のNFノード30,50が、同じグループ402の一部でありうる。
【0096】
いくつかの実施形態では、第1のSCPノード10及び第1のNFノード20が、独立した配置ユニット内に配置されうる、及び/又は、第1のSCPノード10及び1つ以上の第2のNFノード30,50のうちの少なくとも1つが、独立した配置ユニット内に配置されうる。このため、3GPP TS 23.501 v16.4.0に記載のように、独立した配置ユニットに基づくSCPノードがありうる。他の実施形態では、第1のSCPノード10は、分散型ネットワーク要素として配置されうる。例えば、いくつかの実施形態では、第1のSCPノード10の一部(例えば、サービスエージェント)が、第1のNFノード20と同じ配置ユニット内に配置されうる、及び/又は、第1のSCPノード10の一部(例えば、サービスエージェント)が、1つ以上の第2のNFノード30,50のうちの少なくとも1つと同じ配置ユニット内に配置されうる。このため、3GPP TS 23.501 v16.4.0に記載のように、サービスメッシュに基づくSCPノードがありうる。
【0097】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第2のSCPノードが、第1のNFノード20と第1のSCPノード10との間のSCPとして動作するように構成されうる、及び/又は、少なくとも1つの第3のSCPノードが、第1のSCPノード10と1つ以上の第2のNFノード30,50のうちの少なくとも1つとの間のSCPとして動作するように構成されうる。このため、SCPノードのマルチパスがありうる。これらの実施形態のいくつかでは、第1のSCPノード10と、少なくとも1つの第2のSCPノード及び少なくとも1つの第3のSCPノードのうちの1つ以上とが、独立した配置ユニット内に配置されうる。いくつかの実施形態では、少なくとも1つの第2のSCPノード及び/又は少なくとも1つの第3のSCPノードが、分散型ネットワーク要素として配置されうる。
【0098】
図7の矢印700によって示されるように、1つ以上の第2のNFノード30,50のうちの第2のNFノード30は、NRFノード60へのメッセージの送信を開始しうる(例えば、第2のNFノード30の通信インタフェースを介する等して、それ自体が送信しうるか又は別のノードに送信させうる。メッセージ700は、第2のNFノード30がネットワークにおいてテスト中であることのインジケーション(例えば、フラグ)を含む。メッセージ700は更に、第2のNFノード30についての負荷情報を含む。有利には、上記インジケーションは、負荷情報が、第2のNFノード30が受信する必要がある所定量のネットワークトラフィック(又は負荷)を表すことを、NRFノードに対してシグナリング(例えばフラグ)する。即ち、上記メッセージは、有利には、第2のNFノード30によって受信されるべきネットワークトラフィック(又は負荷)の予想量として負荷情報が解釈されるべきであることをシグナリング(例えばフラグ)するインジケーションを含む。第2のNFノード30は、例えば、ネットワークにおいてテスト(例えば、カナリアテスト)を受けるために、所定量のネットワークトラフィックを必要としうる。
【0099】
いくつかの実施形態では、第2のNFノード30は、第2のNFノード30についての負荷情報の変更に応じて、NRFノード60に向けてそのようなメッセージの送信を開始しうる。即ち、当該メッセージは、いくつかの実施形態によれば、第2のNFノード30についての負荷情報に対する変更を、NRFノード60に通知しうる。NRFノード60は、(例えば、NRFノード60の通信インタフェース36を介して)当該メッセージを受信する。
【0100】
図7の矢印702によって示されるように、いくつかの実施形態では、NRFノード60は、第2のNFノード30に向けて、当該メッセージに対する応答の送信を開始しうる(例えば、第2のNFノード30の通信インタフェースを介する等して、それ自体が送信しうるか又は別のノードに送信させうる)。当該応答は、メッセージ700が受信されたことについて確認応答しうる。いくつかの実施形態では、NRFノード60に格納された第2のNFノード30のプロファイルが、第2のNFノード30についての負荷情報を含みうる。これらの実施形態では、NRFノード60は、メッセージ700によって受信された負荷情報で、第2のNFノード30のプロファイルの負荷情報を更新しうる。これらの実施形態では、メッセージに対する上記応答は、受信された負荷情報でプロファイルが更新されたことを示す情報を含みうる。いくつかの実施形態では、第2のNFノード30のプロファイルは、第2のNFノード30が受信することを必要とする所定量のネットワークトラフィックを負荷情報が表すことをシグナリングするインジケーションを含みうる。
【0101】
図7の矢印704によって示されるように、NRFノード60は、第1のネットワークノード10,20に向けて、メッセージの送信を開始する(例えば、第2のNFノード30の通信インタフェースを介する等して、それ自体が送信するか又は別のノードに送信させる)。メッセージ704は、第2のNFノード30がネットワークにおいてテスト中であることのインジケーション(例えば、フラグ)を含む。メッセージ704は更に、第2のNFノード30についての負荷情報を含む。有利には、上記インジケーションは、負荷情報が、第2のNFノード30が受信する必要がある所定量のネットワークトラフィックを表すことを、第1のネットワークノード10,20に対してシグナリング(例えばフラグ)する。いくつかの実施形態では、選択された第2のNFノード30が受信する必要があるネットワークトラフィックの所定量は、送信に利用可能なネットワークトラフィックの総量に対する所定のパーセンテージでありうる。例えば、負荷情報が20の値を含む場合、これは、選択された第2のNFノード30が、送信に利用可能なネットワークトラフィックの総量の20%を受信する必要があることを示しうる。
【0102】
第2のNFノード30について負荷情報に対する変更がある実施形態では、NRFノード60は、当該変更に応じて、そのようなメッセージ704の第1のネットワークノード10,20への送信を開始しうる。このため、メッセージ704が含む負荷情報は、更新された負荷情報とされうる。いくつかの実施形態では、メッセージ704は、第2のNFノード30のプロファイルを含むことがあり、当該プロファイルは負荷情報を含みうる。第2のNFノード30のプロファイルが更新される実施形態では、メッセージ704は、第2のNFノード30の更新されたプロファイルを含みうる。
【0103】
第1のネットワークノード10,20は、NRFノード60からメッセージ704を受信する。このため、第1のネットワークノード10,20は、第2のNFノード30が所定量のトラフィック(又は負荷)を必要とするという知識を有する。負荷情報に対する変更がある実施形態では、(例えば、第2のNFノード30のプロファイルが含みうる)負荷情報に対する変更に応じて、メッセージ704が受信されうる。いくつかの実施形態では、第1のネットワークノード10,20は、当該変更について通知を受けるためにサブスクリプションが行われうる。
図7の矢印706によって示されるように、いくつかの実施形態では、第1のネットワークノード10,20は、NRFノード60に向けて、当該メッセージに対する応答の送信を開始しうる(例えば、第1のネットワークノード10,20の通信インタフェース16を介する等して、それ自体が送信しうるか又は別のノードに送信させうる)。当該応答は、メッセージが受信されたことについて確認応答しうる。
【0104】
いくつかの実施形態では、矢印700~706によって示されるステップのうちのいずれか1つ以上が、全ての第2のNFノード30,50に対して実行されうる。例えば、
図7は、これらのステップが1つの第2のNFノード30に対してのみ実行されることを示しているが、これらのステップは少なくとも1つの他の第2のNFノード50に対しても実行されてよく、これらのステップの同じ説明が適用されることが理解されることになる。所定量のネットワークトラフィックを必要としない少なくとも1つの他の第2のNFノード50の場合、これらのステップは、依然として、少なくとも1つの他の第2のNFノード50のために実行されうるが、メッセージは、所定量のネットワークトラフィックが必要とされることをシグナリングするインジケーションを含まない。いくつかの実施形態では、
図7には示されていないが、矢印700~706によって示されるステップは、第2のNFノード30,50上の負荷が変化する、又は更新される必要がある場合、第2のNFノード30,50に対して繰り返されうる。
【0105】
図7には示されていないが、矢印704及び706によって示されるステップに代えて又は加えて、第1のネットワークノード10,20は、前述のディスカバリプロセスを実行してもよい。具体的には、第1のネットワークノード10,20は、NRFノード60へのディスカバリ要求の送信を開始しうる。前述のように、ディスカバリ要求は、第1のNFノード20によって要求されるサービス40を提供するための1つ以上の第2のNFノード30,50を示す情報を求める要求である。NRFノード60は、ディスカバリ要求を受信しうる。このため、これらの実施形態では、NRFノード60は、このディスカバリ要求に応じて第1のネットワークノード10,20へのメッセージの送信を開始しうる。当該メッセージは、負荷情報と、当該負荷情報が、第2のNFノード30が受信する必要がある所定量のネットワークトラフィックを表すことを有利にシグナリングするインジケーションとを含む。
【0106】
第1のネットワークノード10,20は、第1のNFノード20によって要求されたサービス40を提供することを第2のNFノードに求めるサービス要求を、送信する必要がありうる。この場合、
図7のブロック708によって示されるように、第1のネットワークノード10,20は、1つ以上の第2のNFノード30,50上の負荷をチェックし、第1のNFノード20によって要求されたサービス40を提供するために、1つ以上の第2のNFノード30,50のうちの第2のNFノード30(又は第2のNFノード30のインスタンス)を選択しうる。いくつかの実施形態では、1つ以上の第2のNFノード30,50は、前述のディスカバリプロセスにおいて発見された1つ以上の候補の第2のNFノード30,50でありうる。当該選択は、負荷情報に基づきうる。この点について、第1のネットワークノード10,20は、
図7のブロック708においてチェックする負荷情報が、第2のNFノード30が受信する必要がある所定量のネットワークトラフィック(又は負荷)を表していることを知っており、したがって、これはサービス要求の送信先となる第2のNFノード30,50を選択する際に考慮されうる。
【0107】
より詳細には、第1のネットワークノード10,20は、
図7のブロック708において、可能性のある候補の第2のNFノード30,50のうちのいずれがサービス要求を受信するかを負荷情報に基づいて決定しうる。例えば、候補の第2のNFノード30のうちの1つが、それが受信する必要がある所定量のネットワークトラフィックに到達するために、ある量のネットワークトラフィックを更に受信する必要がある場合、サービス要求は、この候補の第2のNFノード30に向けて送信されうる。それ以外の場合、サービス要求は、別の候補の第2のNFノード50へ送信されうる。
【0108】
図7には示されていないが、いくつかの実施形態では、第1のネットワークノード10,20は、負荷情報の考慮前に、1つ以上の他の基準をチェックしてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、第1のネットワークノード10,20は、1つ以上の第2のNFノード30,50上の負荷をチェックする前に、1つ以上の第2のNFノード30,50の局所性及び/又は1つ以上の第2のNFノード30,50に割り当てられた優先度を、最初にチェックしてもよい。このため、いくつかの実施形態では、第1のNFノード20によって要求されるサービスを提供するための第2のNFノードの選択は、負荷に基づいて実行されうるとともに、オプションとして1つ以上の他の基準にも基づいて実行されうる。いくつかの実施形態では、複数の第2のNFノードの選択候補が存在する場合、第1のネットワークノード10,20は、第2のNFノードの候補ごとの相対的負荷に基づいて選択を行ってよく、その場合、相対的負荷は、第2のNFノード上の絶対的(又は実際の)負荷及びその容量に基づくものである。
【0109】
図7の矢印710によって示されるように、第1のネットワークノード10,20は、選択された第2のNFノード30へのサービス要求の送信を開始する(例えば、第1のネットワークノード10,20の通信インタフェース16を介する等して、それ自体が送信する又は他のノードに送信させる)。第1のネットワークノード10,20が第1のNFノード20である実施形態では、第1のNFノード20は、サービス要求710を、選択された第2のNFノード30へ直接送信しうるか、又はサービス要求710を、選択された第2のNFノード30に向けて第1のSCPノード10及び/又は任意の他のSCPノードを介して間接的に送信しうる。選択された第2のNFノード30は、(例えば、選択された第2のNFノード30の通信インタフェースを介して)サービス要求710を受信する。サービス要求710は、第1のNFノード20によって要求されたサービス40を提供することを、選択された第2のNFノード30に求める要求である。サービス40は、例えば、加入者(例えば、ユーザ又はユーザ装置(UE))のために第1のNFノード20によって要求されうる。
【0110】
図7の矢印712によって示されるように、選択された第2のNFノード30は、第1のネットワークノード10,20に向けて、第2の応答の送信を開始する(例えば、選択された第2のNFノード50の通信インタフェースを介する等して、それ自体が送信するか又は別のノードに送信させる)。このため、第1のネットワークノード10,20は、サービス40を提供するために選択された第2のNFノード30から、この応答712を受信する。第1のネットワークノード10,20が第1のNFノード20である実施形態では、第1のNFノード20は、応答712を、選択された第2のNFノード30から直接受信しうるか、又は応答712を、選択された第2のNFノード30から第1のSCPノード10及び/又は任意の他のSCPノードを介して間接的に受信しうる。
【0111】
図7に示される方法はサービス要求を参照して説明されているが、本方法は、任意の他のネットワークトラフィックに適用されうることが理解されよう。前述のように、本明細書で言及されるネットワークトラフィックは、任意のタイプのネットワークトラフィック(例えば、第1のネットワークノード10,20によって1つ以上の第2のNFノード30,50に向けて送信される任意のネットワークトラフィック)でありうる。例えば、ネットワークトラフィックは、1つ以上の第2のNFノード30,50によって提供されるべきサービス40についての1つ以上の要求、1つ以上の他の要求、これらの要求のうちの1つ以上と関連付けられたデータ、及び/又は、任意の他のデータ、を含みうる。
【0112】
このため、より一般的には、
図7には示されていないが、第1のネットワークノード10,20は、第2のNFノード30に向けて、第2のNFノード30が受信する必要がある所定量のネットワークトラフィック(又は負荷)の送信を開始しうる(例えば、第1のネットワークノード10,20の通信インタフェース16を介する等して、それ自体が送信しうるか又は別のノードに送信させうる)。第1のネットワークノード10,20が第1のNFノード20である実施形態では、第1のNFノード20は、所定量のネットワークトラフィックを、選択された第2のNFノード30へ直接送信しうるか、又は所定量のネットワークトラフィックを、第1のSCPノード10及び/又は任意の他のSCPノードを介して、選択された第2のNFノード30に向けて、間接的に送信しうる。このため、選択された第2のNFノード30は、(例えば、選択された第2のNFノード30の通信インタフェースを介して)所定量のネットワークトラフィックを受信する。
【0113】
図7には示されていないが、いくつかの実施形態では、第1のネットワークノード10,20は、1つ以上の第2のNFノードのうちの少なくとも1つの他の第2のNFノード50に向けて送信するために利用可能な残り量のネットワークトラフィック(又は負荷)の送信を開始しうる。例えば、第2のNFノード30が受信する必要があるネットワークトラフィック(又は負荷)の所定量が、送信に利用可能なネットワークトラフィックの総量の10%である場合、第1のネットワークノード10,20は、ネットワークトラフィックの当該総量の10%の、この第2のNFノード30への送信と、ネットワークトラフィックの当該総量の残りの90%の、少なくとも1つの他の第2のNFノード50への送信とを開始しうる。
【0114】
第1のネットワークノード10,20が第1のNFノード20である実施形態では、第1のNFノード20は、残り量のネットワークトラフィックを、少なくとも1つの他の第2のNFノード50に直接送信しうるか、又は残り量のネットワークトラフィックを、第1のSCPノード10及び/又は任意の他のSCPノードを介して少なくとも1つの他の第2のNFノード50へ間接的に送信しうる。少なくとも1つの他の第2のNFノード50は、(例えば、選択された第2のNFノード30の通信インタフェースを介して)残り量のネットワークトラフィックを受信する。少なくとも1つの他の第2のNFノード50は、前述のような任意のインジケーション(例えば、フラグ)を提供していない(即ち、少なくとも1つの他の第2のNFノード50が、所定量のネットワークトラフィック(又は負荷)を受信する必要があることを示していない)少なくとも1つの他の第2のNFノード50でありうる。
【0115】
いくつかの実施形態では、残り量のネットワークトラフィック(又は負荷)の送信は、例えば前述の方法で、1つ以上の第2のNFノードのうちの少なくとも2つの他の第2のNFノードに向けて開始されうる。少なくとも2つの他の第2のNFノードは、前述のような任意のインジケーションを(例えば、フラグ)を提供していない(即ち、少なくとも2つの他の第2のNFノードが、所定量のネットワークトラフィック(又は負荷)を受信する必要があることを示していない)少なくとも2つの他の第2のNFノードでありうる。これらの実施形態のいくつかでは、残り量のネットワークトラフィックは、例えば、少なくとも2つの他の第2のNFノード上の負荷のバランスを取るために、当該少なくとも2つの他の第2のNFノード間で分散されうる。例えば、いくつかの実施形態では、第1のネットワークノード10,20は、少なくとも2つの他の第2のNFノード50上の相対的負荷を考慮することで、当該少なくとも2つの他の第2のNFノード間で残り量のネットワークトラフィックについて負荷分散させうる。
【0116】
図7の矢印714によって示されるように、本方法は、例えば、
図7のブロック708を参照して前述されているように1つ以上の第2のNFノード30,50の負荷を第1のネットワークノード10,20が再度チェックすることによって、1回以上繰り返されうる。いくつかの実施形態では、
図7のブロック708以降を参照して記載された方法は、第1のNFノード20によってサービスが要求されるたびに繰り返されうる。
【0117】
図8は、一実施形態によるシステムにおける信号のやりとりを示すシグナリング図である。
図8に示されるシステムは、複数のNFノード20,30,50を含む。複数のNFノード20,30,50は、第1のNFノード(「NF1」)20と、第2のNFノード(「NF3」)30と、第3のNFノード(「NF5」)50とを含む。
図8に示される実施形態では、第1のNFノード20、第2のNFノード30、及び第3のNFノード50は、ネットワークにおいてテスト中である。例えば、それらは、任意の他の理由のために、新たにアップグレードされうる、システムに新たに導入されうる、及び/又はネットワークにおいてテスト中でありうる。
【0118】
図8に示されるように、複数のNFノード20,30,50は、1つ以上の他のNFノード(「NF2」、「NF4」、「NF6」)も含みうる。
図8に示す実施形態では、第1のNFノード20は、第1のサービスコンシューマのNFノードとして機能し、第2のNFノード30は、第2のサービスプロデューサのNFノードとして機能するとともに、第1のサービスコンシューマのNFノードとしても機能し、第3のNFノード50は、第2のサービスプロデューサのNFノードとして機能する。第1のサービスコンシューマは、第2のサービスコンシューマと同じサービスコンシューマでありうるか、又は第1のサービスコンシューマは、第2のサービスコンシューマとは異なるサービスコンシューマでありうる。同様に、第1のサービスプロデューサは、第2のサービスプロデューサと同じサービスプロデューサでありうるか、又は第1のサービスプロデューサは、第2のサービスプロデューサとは異なるサービスプロデューサでありうる。
【0119】
図8のシステムは、前述の第1のネットワークノードがサービスコンシューマのNFノードであり、前述の第2のネットワークノードがサービスプロデューサのNFノードである実施形態を示している。具体的には、第1のNFノード20は、
図4及び
図5を参照して前述されたものであってよく、第2のNFノード30及び/又は第3のNFノード50は、
図2及び
図3を参照して前述されたものであってよい。
図8に示される実施形態における第1のネットワークノードは第1のサービスコンシューマの第1のNFノード20であるが、第1のネットワークノードは、それに代えて、他の実施形態による第1のSCPノードであってもよいことが理解されよう。このため、第1のNFノード20に関連して説明される
図8のステップは、それに代えて、第1のSCPノードによって実行されうるステップであると理解されよう。例えば、
図8には示されていないが、第1のネットワークノードが第1のSCPノードであるいくつかの実施形態では、システムは、第1のNFノード20を更に含みうる。システムが第1のSCPノードを含む実施形態では、第1のSCPノードは、第1のNFノード20と複数のNFノード30,50のうちのいずれか1つ以上の他のNFノードとの間のSCPとして動作するように構成されうる。
【0120】
複数のNFノード20,30,50は、それぞれ、サービスを提供するためのものでありうる(例えば、サービスを提供するように構成されうる)。例えば、第1のNFノード20は、第1のサービス40(「サービスA」)を提供するためのものであってよく、第2のNFノード30は、第2のサービス60(「サービスB」)を提供するためのものであってよく、第3のNFノード50は、第3のサービス80(「サービスC」)を提供するためのものであってよい。いくつかの実施形態では、
図8に示されるように、第1のサービス40を提供するための少なくとも1つの他のNFノード、第2のサービス60を提供するための少なくとも1つの他のNFノード、及び第3のサービス80を提供するための少なくとも1つの他のNFノードも存在しうる。第1のサービス40、第2のサービス60、及び第3のサービス80のうちの任意の2つ以上(例えば、全てのサービス)は、同じサービスでありうるか、又は第1のサービス40、第2のサービス60、及び第3のサービス80のうちの任意の2つ以上(例えば、全てのサービス)は、異なるサービスでありうる。
【0121】
いくつかの実施形態では、
図8に示されるように、NFノードはグループ化されうる。即ち、NFノードは、複数のグループ(又はセット)402,404,406に分割されうる。例えば、
図8に示されるように、NFノードの第1のグループ(又はセット)402(「セットX」)は、第1のNFノード20と、オプションの1つ以上の他のNFノードとを含み、NFノードの第2のグループ(又はセット)404(「セットY」)は、第2のNFノード30と、オプションの1つ以上の他のNFノードとを含み、NFノードの第3のグループ(又はセット)406(「セットZ」)は、第3のNFノード50と、オプションで1つ以上の他のNFノードとを含みうる。NFノードの各グループ402,404,406が2つのNFノードを含むものとして
図8に示されているが、NFノードのこれらのグループ402,404,406の各々は、いくつかの実施形態による単一のNFノード、又は他の実施形態による複数(例えば、2つ、3つ、又はそれ以上)のNFノードを含んでもよいことが理解されよう。また、NFノードは、(例えば、グループ402,404,406内の1つの特定のNFノード20,30,50が、ネットワークにおいてテスト中でありうるように)
図8に示される実施形態ではグループ(又はセット)402,404,406内に配置されるとみなされているが、必ずしもそうである必要はない。例えば、他の実施形態では、個々のNFノードが配置されうるか、又はNFノードの1つ以上のグループと1つ以上の個々のNFノードとの組み合わせが配置されうる。
【0122】
特定の個数のNFノードが
図8に示されているが、本システムは、任意の他の個数の(例えば、1つ以上の)NFノードを含みうることが理解されよう。同様に、
図8にはNFノードの3つのグループ(又はセット)402,404,406が示されているが、本システムは、NFノードの任意の他の個数の(例えば、1つ以上の)グループを含みうることが理解されよう。いくつかの実施形態では、NFノードは、NFノードのタイプに従ってグループ化されうる。例えば、同じタイプの、及び/又は同じサービス40,60,80を提供できる、NFノードが、同じグループ402,404,406の一部でありうる。
【0123】
システムが第1のSCPノード(
図8に図示せず)を含むいくつかの実施形態では、第1のSCPノードと複数のNFノード20,30,50のうちの少なくとも1つのNFノードとが、独立した配置ユニット内に配置されうる。このため、3GPP TS 23.501 v16.4.0に記載のように、独立した配置ユニットに基づくSCPノードがありうる。システムが第1のSCPノード(
図8に図示せず)を含む他の実施形態では、第1のSCPノードは、分散型ネットワーク要素として配置されうる。例えば、いくつかの実施形態では、第1のSCPノードの一部(例えば、サービスエージェント)が、複数のNFノード20,30,50のうちの少なくとも1つのNFノードと同じ配置ユニット内に配置されうる。このため、3GPP TS 23.501 v16.4.0に記載のように、サービスメッシュに基づくSCPノードがありうる。
【0124】
いくつかの実施形態(
図8に図示せず)では、少なくとも1つの第2のSCPノードが、第1のSCPノードと複数のNFノード20,30,50のうちの少なくとも1つのNFノードとの間のSCPとして動作するように構成されうる。このため、SCPノードのマルチパスがありうる。これらの実施形態のいくつかでは、第1のSCPノードと、少なくとも1つの第2のSCPノードのうちの1つ以上とが、独立した配置ユニット内に配置されうる。いくつかの実施形態では、第1のSCPノードと、少なくとも1つの第2のSCPノードのうちの1つ以上とが、分散ネットワーク要素として配置されうる。
【0125】
図8に示される方法は、
図3及び
図5を参照して前述された方法に続いて(例えば、それに応答して)実行されてもよい。より詳細には、
図8には示されていないが、
図3及び
図5を参照して前述のように、第2のネットワークノード(例えば、第2のNFノード30又はNRFノード)は、(前述の第1のネットワークノードとして動作可能な)第1のNFノード20に向けてメッセージの送信を開始し、第1のNFノード20は当該メッセージを受信する。上記メッセージは、複数のNFノードのうちの、あるNFノードが、ネットワークにおいてテスト中であることのインジケーションを含む。
図8に示される実施形態の目的のために、上記メッセージは、第2のNFノード30がネットワークにおいてテスト中であることのインジケーションを含むと仮定される。このため、以下の方法は、第1のNFノード20が、このインジケーションを含むメッセージを受信することに続いて(例えば、それに応答して)実行されうる。上記インジケーションは、第2のNFノード30が、第1のNFノード20によって要求されるサービスを提供するための、1つ以上の第2のNFノード30,50のうちの少なくとも1つの第2のNFノードを選択する際の選択候補であることを、第1のNFノード20に対してシグナリングする。
【0126】
図8に示される実施形態では、第1のNFノード20は、サービスコンシューマのNFノードとして機能している。
図8の矢印800によって示されるように、第1のNFノード20は、第1のNFノード20によって要求される第1のサービス40(例えば、そのインスタンス)を提供するために、複数のNFノードのうちの少なくとも1つの他のNFノードを選択する。いくつかの実施形態では、当該少なくとも1つの他のNFノードは、前述のもののような、ディスカバリプロセスにおいて見つかった1つ以上の(例えば、利用可能な)NFノードでありうる。上記選択はインジケーションに基づくものである。このため、上記インジケーションが、第2のNFノード30が選択候補であることを第1のNFノード20に対してシグナリングすることから、第1のNFノード20は、
図8に示される実施形態において第1のサービス40を提供するために第2のNFノード30を選択しうる。説明のために、第2のNFノード30が選択されるものとする。しかしながら、選択候補であると上記インジケーションがシグナリングする、サービスプロデューサの任意の他のNFノードが、選択されてもよいことが理解されよう。
【0127】
図8には示されていないが、いくつかの実施形態では、第1のNFノード20は、選択を行うために他のNFノード30,50の1つ以上の属性をチェックしうる。NFノードの属性は、NFノードの特性を示しうる。例えば、NFノードの局所性属性は、NFノードの局所性(又は位置)を示しうる。このため、いくつかの実施形態では、第1のNFノード20は、最初に、他のNFノード30,50の、局所性属性、及び/又は(1つ以上の)任意の他の属性をチェックしうる。したがって、いくつかの実施形態では、第1のNFノード20によって要求された第1のサービス40を提供するための、複数のNFノードのうちの少なくとも1つの他のNFノードの選択は、当該少なくとも1つの他のNFノードの1つ以上の属性に基づいて実行されうる。
【0128】
いくつかの実施形態では、NFノードのプロファイルは、そのNFノードについてのインジケーション及び/又は1つ以上の属性を含みうる。例えば、NFノードについての1つ以上の属性のうちの、ある属性が、インジケーションに(例えば、Locality(局所性)=「testing(テスト中)」)に設定されうる。いくつかの実施形態では、属性は値であってもよい。このため、例えば、「テスト中」を示すために特定の値が定義されうる。インジケーションは、例えば、全てのNFノードによって使用されるのと同じインジケーションであることを条件として、任意の他の形式であってもよい。このため、NFノードがネットワークにおいてテスト中である場合、それは、ネットワークにおいてテスト中であることを示すように単に属性を変更することによって、そのようなものとして容易に実装されうる。いくつかの実施形態では、属性は、NFノードによって要求されるサービスを提供するために少なくとも1つのNFノードを選択する際に優先されるべき(又は優先されなければならない)(即ち、最初に考慮される、及び/又は常に使用される)属性でありうる。このようにして、インジケーションが常に考慮され、それにより、ネットワークにおけるテスト中のNFノードが選択され、その結果、ネットワークにおけるテストが実施されうることが、保証されうる。
【0129】
いくつかの実施形態では、属性は、第1のサービス40を要求しているNFノードの対応する属性と一致する(即ち、同じである)か、又は少なくとも部分的に一致する(即ち、少なくとも部分的に同じである)属性でありうる。このため、
図8に示される実施形態を参照すると、属性は、第1のNFノード20の対応する属性に一致するか又は少なくとも部分的に一致する属性でありうる。第1のNFノード20も、ネットワークにおいてテスト中でありうる。このため、属性が上記インジケーションに設定されると、ネットワークにおいてテスト中の第1のNFノード20は、ネットワークにおいてテスト中の第2のNFノード30もそのまま選択しうる。例えば、第1のNFノード20は、同じ(例えば、局所性)属性を有する他のNFノードを見つけるための第1の選択基準として、ある(例えば、局所性)属性を使用しうる。この属性が上記インジケーション(例えば、「テスト中」)に設定される場合、これは、第1のNFノード20が、第2のNFノード30のような、ネットワークにおいて同時にテスト中のNFノードを選択することになることを意味する。この場合、選択された第2のNFノード30は、サービスプロデューサのNFノードとして動作している。しかしながら、後でより詳細に説明されるように、この選択された第2のNFノード30は、他のサービスプロデューサのサービスコンシューマとして動作してもよく、このため、第1のNFノード20と同じステップを実行してもよく、それによって、ネットワークにおいてテスト中のNFノードのエンド・ツー・エンドパスを取得する。
【0130】
図8の矢印802によって示されるように、第1のNFノード20は、選択された第2のNFノード30へのサービス要求の送信を開始しうる(例えば、第1のNFノード20の通信インタフェース16を介する等して、それ自体が送信しうる又は別のノードに送信させうる)。このサービス要求802は、本明細書では「第1のサービス要求」と称される。第1のNFノード20は、第1のサービス要求802を、選択された第2のNFノード30に直接送信しうるか、又は、第1のサービス要求802を、選択された第2のNFノード30に向けて前述の第1のSCPノード及び/又は任意の他のSCPノード(
図8には図示せず)を介して間接的に送信しうる。選択された第2のNFノード30は、(例えば、選択された第2のNFノード30の通信インタフェースを介して)第1のサービス要求802を受信する。第1のサービス要求802は、第1のNFノード20によって要求された第1のサービス40を提供することを、選択された第2のNFノード30に求める要求である。第1のサービス40は、例えば、加入者(例えば、ユーザ又はユーザ装置(UE))のために第1のNFノード20によって要求されうる。
【0131】
図8の矢印804によって示されるように、選択された第2のNFノード30は、第1のNFノード20に向けて、第1のサービス要求802に対する第1の応答の送信を開始しうる(例えば、選択された第2のNFノード30の通信インタフェースを介する等して、それ自体が送信しうるか又は別のノードに送信させうる)。このため、第1のNFノード20は、第1のサービス40を提供するために選択された第2のNFノード30から、この第1の応答804を受信する。第1のNFノード20は、第1の応答804を、選択された第2のNFノード30から直接受信しうるか、又は第1の応答804を、選択された第2のNFノード30から前述の第1のSCPノード10及び/又は任意の他のSCPノード(
図8には図示せず)を介して間接的に受信しうる。
図8に示される実施形態では、第1の要求802及び第2の応答804は、ネットワークにおいて(例えば、場合によっては異なるベンダによって)テスト中である2つのNFノード10,30の間にある。しかしながら、他の実施形態では、当該2つのNFノードのうちの第2のNFノード30のみが、ネットワークにおいてテスト中であることがありうる。
【0132】
図8に示されるようないくつかの実施形態では、第2のNFノード30それ自体が、サービスを提供することをNFノードに求める要求を送信する必要がありうる。例えば、第2のNFノード30は、第3のサービス80を提供することをNFノードに求める要求を送信する必要がありうる。この場合、第2のNFノード30は、サービスコンシューマのNFノードとして動作する。前述のように、
図8によって示される方法は、
図3及び
図5を参照して前述された方法に続いて(例えば、それに応答して)実行されてもよい。より詳細には、
図8には示されていないが、
図3及び
図5を参照して前述のように、第2のネットワークノード(例えば、第3のNFノード50又はNRFノード)は、(前述の第1のネットワークノードとして動作可能な)第2のNFノード30に向けてメッセージの送信を開始し、第2のNFノード30は当該メッセージを受信する。上記メッセージは、複数のNFノードのうちの、あるNFノードが、ネットワークにおいてテスト中であることのインジケーションを含む。
図8に示される実施形態の目的のために、上記メッセージは、第3のNFノード50がネットワークにおいてテスト中であることのインジケーションを含むと仮定される。このため、以下の方法は、第2のNFノード30が、このインジケーションを含むメッセージを受信することに続いて(例えば、それに応答して)実行されうる。上記インジケーションは、第3のNFノード50が、第2のNFノード30によって要求されるサービスを提供するための、1つ以上の第2のNFノード20,50のうちの少なくとも1つの第2のNFノードを選択する際の選択候補であることを、第2のNFノード30に対してシグナリングする。
【0133】
この場合、第2のNFノード30は、サービスコンシューマのNFノードとして機能し、第3のNFノード50は、サービスプロデューサのNFノードとして機能する。
図8のブロック806によって示されるように、第2のNFノード30は、第2のNFノード30によって要求される第3のサービス80(例えば、そのインスタンス)を提供するための、複数のNFノードのうちの少なくとも1つの他のNFノードを選択する。当該選択はインジケーションに基づいており、
図8に示される実施形態では、第2のNFノード30が、選択候補であることをシグナリングしたインジケーションのように、第3のサービス80を提供するための第3のNFノード50を選択する。しかしながら、選択候補であると上記インジケーションがシグナリングする、サービスプロデューサの任意の他のNFノードが、選択されてもよいことが理解されよう。
【0134】
図8には示されていないが、いくつかの実施形態では、第2のNFノード30は、前述のものいずれかのように、選択を行うためにNFノード20,50の1つ以上の属性をチェックしうる。したがって、いくつかの実施形態では、第2のNFノード30によって要求された第3のサービス80を提供するための、複数のNFノードのうちの少なくとも1つの他のNFノードの選択は、当該少なくとも1つの他のNFノードの1つ以上の属性に基づいて実行されうる。
【0135】
前述のように、いくつかの実施形態では、NFノードのプロファイルは、そのNFノードについてのインジケーション及び/又は1つ以上の属性を含みうる。例えば、NFノードについての1つ以上の属性のうちの、ある属性が、インジケーションに設定されうる。いくつかの実施形態では、属性は、NFノードによって要求されるサービスを提供するために少なくとも1つのNFノードを選択する際に優先されるべき属性でありうる。このようにして、インジケーションが常に考慮され、それにより、ネットワークにおけるテスト中のNFノードが選択され、その結果、ネットワークにおけるテストが実施されうることが、保証されうる。いくつかの実施形態では、属性は、第3のサービス80を要求しているNFノードの対応する属性と一致する(即ち、同じである)か、又は少なくとも部分的に一致する(即ち、少なくとも部分的に同じである)属性でありうる。このため、
図8に示される実施形態を参照すると、属性は、第2のNFノード30の対応する属性に一致するか又は少なくとも部分的に一致する属性でありうる。第2のNFノード30も、ネットワークにおいてテスト中でありうる。このため、属性が上記インジケーションに設定されると、ネットワークにおいてテスト中の第2のNFノード30は、ネットワークにおいてテスト中の第3のNFノード50もそのまま選択しうる。
【0136】
図8の矢印808によって示されるように、第2のNFノード30は、選択された第3のNFノード50へのサービス要求の送信を開始しうる(例えば、第2のNFノード30の通信インタフェース36を介する等して、それ自体が送信しうる又は別のノードに送信させうる)。このサービス要求808は、本明細書では「第2のサービス要求」と称される。第2のNFノード30は、第2のサービス要求808を、選択された第3のNFノード50に直接送信しうるか、又は、第2のサービス要求808を、選択された第3のNFノード50に向けて前述の第1のSCPノード及び/又は任意の他のSCPノード(
図8には図示せず)を介して間接的に送信しうる。選択された第3のNFノード50は、(例えば、選択された第3のNFノード50の通信インタフェースを介して)第2のサービス要求808を受信する。第2のサービス要求808は、第2のNFノード30によって要求された第3のサービス80を提供することを、選択された第3のNFノード50に求める要求である。第3のサービス80は、例えば、加入者(例えば、ユーザ又はユーザ装置(UE))のために第2のNFノード30によって要求されうる。
【0137】
図8の矢印810によって示されるように、選択された第3のNFノード50は、第2のNFノード30に向けて、第2のサービス要求808に対する第2の応答の送信を開始しうる(例えば、選択された第3のNFノード50の通信インタフェースを介する等して、それ自体が送信しうるか又は別のノードに送信させうる)。このため、第2のNFノード30は、第3のサービス80を提供するために選択された第3のNFノード50から、この第2の応答810を受信する。第2のNFノード30は、第2の応答810を、選択された第3のNFノード50から直接受信しうるか、又は第2の応答810を、選択された第3のNFノード50から前述の第1のSCPノード10及び/又は任意の他のSCPノード(
図8には図示せず)を介して間接的に受信しうる。
図8に示される実施形態では、第2の要求808及び第2の応答810は、(例えば、場合によっては異なるベンダによって)2つのNFノード30,50の間にある。しかしながら、他の実施形態では、当該2つのNFノードのうちの第3のNFノード50のみが、他の実施形態に従ってネットワークにおいてテスト中であることがありうる。
【0138】
図8には示されていないが、本方法は、例えば、同じNFノードによって、及び/又は、他のNFノードによって、例えば、NFノードがネットワークトラフィック(例えば、他のサービス要求)を他のNFノードに送信する必要があるたびに、1回以上の任意の回数、繰り返されてもよい。
図8を参照して説明されたように、NFノードは、ネットワーク内でテスト中のNFノードがネットワーク内でそのテストを受けることができるために必要なネットワークトラフィックを確実に受信するようにいずれの他のNFノードを選択すべきかについての知識を有することが有利である。このため、ネットワークにおけるエンド・ツー・エンドのテストが可能になる。更に、本方法は、ネットワークの残りの部分に影響を及ぼすことなく、かつ、その実装のためにいかなる具体的な構成変更も必要とすることなく、アップグレードされた又は新しく導入されたNFノード(又はNFノードのインスタンス)が、例えば、異なるNFタイプについて、及び/又は異なるベンダから、ネットワークにおいてテストされることを可能にする。
【0139】
図8に示される方法はサービス要求を参照して説明されているが、本方法は、任意の他のネットワークトラフィックに適用されうることが理解されよう。前述のように、本明細書で言及されるネットワークトラフィックは、任意のタイプのネットワークトラフィック(例えば、1つ以上のサービスプロデューサのうちの1つ以上のNFノード(例えば、第2のNFノード30又は第3のNFノード50)に向けて第1のネットワークノード(例えば、第1のNFノード10、第2のNFノード30、又は第1のSCPノード)によって送信されるべき任意のネットワークトラフィック)でありうる。例えば、ネットワークトラフィックは、1つ以上のNFノード20,30,50によって提供されるべきサービス40,60,80についての1つ以上の要求、1つ以上の他の要求、これらの要求のうちの1つ以上と関連付けられたデータ、及び/又は、任意の他のデータ、を含みうる。
【0140】
第2のNFノード30、50の選択に関して本技術が本明細書で説明されてきたが、本技術は、(例えば、以前に選択された第2のNFノードに関する障害に続く)第2のNFノード30,50の再選択にも適用できることが理解されよう。
【0141】
他の実施形態は、以下の番号付けされた記述で規定されるものを含む:
【0142】
実施形態1. 第5世代ネットワークにおいてメッセージを処理するための方法であって、前記方法は、第1のネットワークノード(10, 20)によって実行され、前記第1のネットワークノード(10, 20)は、サービスコンシューマの第1のNF(ネットワーク機能)ノード(20)、又は前記第1のNFノード(20)とサービスプロデューサの1つ以上の第2のNFノード(30, 50)との間のSCP(サービス通信プロキシ)として動作するように構成された第1のSCPノード(10)であり、前記方法は、
第2のネットワークノード(30, 60)からメッセージを受信すること(102, 610, 704)を含み、前記メッセージは、
前記1つ以上の第2のNFノード(30, 50)のうちの第2のNFノード(30)が、前記ネットワークにおいてテスト中であることのインジケーションを含み、かつ、
前記インジケーションは、前記第2のNFノード(30)が、前記1つ以上の第2のNFノード(30, 50)のうちでネットワークトラフィックの送信先となる少なくとも1つの第2のNFノード(30)を選択する場合の選択候補であることを、前記第1のネットワークノード(10, 20)へシグナリングするものである、及び/又は
前記メッセージは、前記第2のNFノード(30)についての負荷情報を含み、前記インジケーションは、前記負荷情報が、前記第2のNFノード(30)が受信する必要がある所定量のネットワークトラフィックを表すことを、前記第1のネットワークノード(10, 20)へシグナリングするものである、方法。
【0143】
実施形態2. 実施形態1に記載の方法であって、
前記第2のネットワークノード(30, 60)は、
前記第2のNFノード(30)、又は
ネットワークリポジトリ機能ノード(60)である、方法。
【0144】
実施形態3. 実施形態1又は2に記載の方法であって、
前記第2のNFノード(30)のプロファイルは、前記インジケーション及び/又は前記負荷情報を含む、方法。
【0145】
実施形態4. 実施形態3に記載の方法であって、
前記プロファイルは、前記第2のNFノード(30)についての1つ以上の属性を含み、
前記第2のNFノード(30)についての前記1つ以上の属性のうちのある属性が、前記インジケーションに設定される、方法。
【0146】
実施形態5. 実施形態4に記載の方法であって、
前記属性は、前記第2のNFノード(30)の位置を示す局所性属性である、方法。
【0147】
実施形態6. 実施形態4又は5に記載の方法であって、
前記属性は、前記少なくとも1つの第2のNFノード(30)を選択する際に優先されるべき属性である、方法。
【0148】
実施形態7. 実施形態4乃至6のいずれかに記載の方法であって、
前記属性は、前記第1のNFノード(20)についての対応する属性に一致する又は少なくとも部分的に一致する属性である、方法。
【0149】
実施形態8. 実施形態3が実施形態2に従属する場合の実施形態3乃至7のいずれかに記載の方法であって、
前記第2のネットワークノードは、前記ネットワークリポジトリ機能ノード(60)であり、
前記メッセージは、前記第2のNFノード(30)の前記プロファイルを含む、方法。
【0150】
実施形態9. 実施形態8に記載の方法であって、
前記メッセージは、
前記負荷情報に対する変更、及び/又は
ディスカバリ要求、に応じて受信され、当該ディスカバリ要求は、前記第1のNFノード(20)によって要求されたサービスを提供するための1つ以上の第2のNFノード(30, 50)を示す情報を求める要求である、方法。
【0151】
実施形態10. 実施形態9に記載の方法であって、
前記第1のネットワークノード(10, 20)は、前記変更を受けるためにサブスクリプションされている、方法。
【0152】
実施形態11. 実施形態2、又は実施形態3が実施形態2に従属する場合の実施形態3乃至7のいずれかに記載の方法であって、
前記第2のネットワークノードは、前記第2のNFノード(30)であり、
前記メッセージは、サービス要求に対する応答であり、当該サービス要求は、前記第1のNFノード(20)によって要求されたサービス(40)を提供することを前記第2のNFノード(30)に求める要求である、方法。
【0153】
実施形態12. 実施形態1乃至11のいずれかに記載の方法であって、
前記メッセージは、LCI(負荷制御情報)ヘッダを含み、前記LCIヘッダは、前記インジケーションを含む、方法。
【0154】
実施形態13. 実施形態1乃至12のいずれかに記載の方法であって、
前記第1のNFノード(20)は、前記ネットワークにおいてテスト中である、方法。
【0155】
実施形態14. 実施形態1乃至13のいずれかに記載の方法であって、前記方法は、
ネットワークトラフィックの送信先となる、前記1つ以上の第2のNFノード(30, 50)のうちの少なくとも1つの第2のNFノード(30)を選択することを含み、当該選択は、前記インジケーションに基づいている、方法。
【0156】
実施形態15. 実施形態1乃至14のいずれかに記載の方法であって、
前記1つ以上の第2のNFノードのうちの少なくとも1つの第2のNFノード(30)の前記選択は、前記少なくとも1つの第2のNFノード(30)が、前記第1のNFノード(20)によって要求されたサービス(40)を提供するためのものである、及び/又は
前記ネットワークトラフィックは、サービス要求を含み、当該サービス要求は、前記第1のNFノード(20)によって要求された前記サービス(40)が提供されることを求める要求である、方法。
【0157】
実施形態16. 実施形態1乃至15のいずれかに記載の方法であって、
前記第2のNFノード(30)が受信する必要があるネットワークトラフィックの前記所定量は、送信に利用可能なネットワークトラフィックの総量に対する所定のパーセンテージである、方法。
【0158】
実施形態17. 実施形態1乃至16のいずれかに記載の方法であって、前記方法は、
前記第2のNFノード(30)に向けて、前記第2のNFノード(30)が受信する必要がある所定量のネットワークトラフィックの送信を開始することを含む、方法。
【0159】
実施形態18. 実施形態17に記載の方法であって、前記方法は、
前記1つ以上の第2のNFノードのうちの少なくとも1つの他の第2のNFノードに向けて、送信に利用可能な残り量のネットワークトラフィックの送信を開始することを含む、方法。
【0160】
実施形態19. 実施形態18に記載の方法であって、
前記残り量のネットワークトラフィックの送信は、前記1つ以上の第2のNFノードのうちの少なくとも2つの他の第2のNFノードに向けて開始され、当該ネットワークトラフィックは、前記少なくとも2つの他の第2のNFノード上の負荷のバランスを取るために、前記少なくとも2つの他の第2のNFノード間で分散される、方法。
【0161】
実施形態20. 実施形態1乃至19のいずれかに記載の方法であって、
前記第1のSCPノード(10)と前記第1のNFノード(20)とが、独立した配置ユニット内に配置される、及び/又は
前記第1のSCPノード(10)と前記第2のNFノード(30)とが、独立した配置ユニット内に配置される、方法。
【0162】
実施形態21. 実施形態1乃至19のいずれかに記載の方法であって、
前記第1のSCPノード(10)が、分散型ネットワーク要素として配置される、方法。
【0163】
実施形態22. 実施形態21に記載の方法であって、
前記第1のSCPノード(10)の一部が、前記第1のNFノード(20)と同じ配置ユニット内に配置される、及び/又は
前記第1のSCPノード(10)の一部が、前記第2のNFノード(30)と同じ配置ユニット内に配置される、方法。
【0164】
実施形態23. 実施形態1乃至22のいずれかに記載の方法であって、
少なくとも1つの第2のSCPノードが、前記第1のNFノード(20)と前記第1のSCPノード(10)との間のSCPとして動作するように構成される、及び/又は
少なくとも1つの第3のSCPノードが、前記第1のSCPノード(10)と前記第2のNFノード(30)との間のSCPとして動作するように構成される、方法。
【0165】
実施形態24. 実施形態23に記載の方法であって、
前記第1のSCPノード(10)と、前記少なくとも1つの第2のSCPノード及び前記少なくとも1つの第3のSCPノードのうちの1つ以上とが、独立した配置ユニット内に配置される、方法。
【0166】
実施形態25. 実施形態23に記載の方法であって、
前記少なくとも1つの第2のSCPノード及び/又は前記少なくとも1つの第3のSCPノードが、分散型ネットワーク要素として配置される、方法。
【0167】
実施形態26. 実施形態1乃至25のいずれかに記載の方法であって、
エンティティが、前記第1のSCPノード(10)及びNRF(ネットワークリポジトリ機能)ノード(60)を含む、方法。
【0168】
実施形態27. 第1のネットワークノード(10, 20)であって、
実施形態1乃至26のいずれかに従って動作するように構成された処理回路(12)を備える、第1のネットワークノード。
【0169】
実施形態28. 実施形態27に記載の第1のネットワークノード(10, 20)であって、前記第1のネットワークノード(10, 20)は、
前記処理回路(12)によって実行されると前記第1のネットワークノード(10, 20)を、実施形態1乃至26のいずれかに従って動作させる命令を格納するための少なくとも1つのメモリ(14)を備える、第1のネットワークノード。
【0170】
実施形態29. 第5世代ネットワークにおいてメッセージを処理するための方法であって、前記方法は、第2のネットワークノード(30, 60)によって実行され、前記方法は、
第1のネットワークノード(10, 20)に向けてメッセージの送信を開始すること(302, 610, 704)を含み、前記第1のネットワークノード(10, 20)は、サービスコンシューマの第1のNF(ネットワーク機能)ノード(20)、又は前記第1のNFノード(20)とサービスプロデューサの1つ以上の第2のNFノードとの間のSCP(サービス通信プロキシ)として動作するように構成された第1のSCPノード(10)であり、
前記メッセージは、
前記1つ以上の第2のNFノード(30, 50)のうちの第2のNFノード(30)が、前記ネットワークにおいてテスト中であることのインジケーションを含み、かつ、
前記インジケーションは、前記第2のNFノード(30)が、前記1つ以上の第2のNFノード(30, 50)のうちでネットワークトラフィックの送信先となる少なくとも1つの第2のNFノード(30)を選択する場合の選択候補であることを、前記第1のネットワークノード(10, 20)へシグナリングするものである、及び/又は
前記メッセージは、前記第2のNFノード(30)についての負荷情報を含み、前記インジケーションは、前記負荷情報が、前記第2のNFノード(30)が受信する必要がある所定量のネットワークトラフィックを表すことを、前記第1のネットワークノード(10, 20)へシグナリングするものである、方法。
【0171】
実施形態30. 実施形態29に記載の方法であって、
前記第2のネットワークノード(30, 60)は、
前記第2のNFノード(30)、又は
ネットワークリポジトリ機能ノード(60)である、方法。
【0172】
実施形態31. 実施形態29又は30に記載の方法であって、
前記第2のNFノード(30)のプロファイルは、前記インジケーション及び/又は負荷情報を含む、方法。
【0173】
実施形態32. 実施形態31に記載の方法であって、
前記プロファイルは、前記第2のNFノード(30)についての1つ以上の属性を含み、
前記第2のNFノード(30)についての前記1つ以上の属性のうちのある属性が、前記インジケーションに設定される、方法。
【0174】
実施形態33. 実施形態32に記載の方法であって、前記方法は、
前記属性を前記インジケーションに設定することを含む、方法。
【0175】
実施形態34. 実施形態32又は33に記載の方法であって、
前記属性は、前記第2のNFノード(30)の位置を示す局所性属性である、方法。
【0176】
実施形態35. 実施形態32乃至34のいずれかに記載の方法であって、
前記属性は、前記少なくとも1つの第2のNFノード(30)を選択する際に優先されるべき属性である、方法。
【0177】
実施形態36. 実施形態32乃至35のいずれかに記載の方法であって、
前記属性は、前記第1のNFノード(20)についての対応する属性に一致する又は少なくとも部分的に一致する属性である、方法。
【0178】
実施形態37. 実施形態31が実施形態30に従属する場合の実施形態31乃至36のいずれかに記載の方法であって、
前記第2のネットワークノードは、前記ネットワークリポジトリ機能ノード(60)であり、
前記メッセージは、前記第2のNFノード(30)の前記プロファイルを含む、方法。
【0179】
実施形態38. 実施形態37に記載の方法であって、
前記メッセージの送信は、
前記負荷情報に対する変更、及び/又は
ディスカバリ要求、に応じて開始され、当該ディスカバリ要求は、前記第1のNFノード(20)によって要求されたサービスを提供するための1つ以上の第2のNFノード(30, 50)を示す情報を求める要求である、方法。
【0180】
実施形態39. 実施形態38に記載の方法であって、
前記第1のネットワークノード(10, 20)は、前記変更を受けるためにサブスクリプションされている、方法。
【0181】
実施形態40. 実施形態30、又は実施形態31が実施形態30に従属する場合の実施形態31乃至36のいずれかに記載の方法であって、
前記第2のネットワークノードは、前記第2のNFノード(30)であり、
前記メッセージは、サービス要求に対する応答であり、当該サービス要求は、前記第1のNFノード(20)によって要求されたサービス(40)を提供することを前記第2のNFノード(30)に求める要求である、方法。
【0182】
実施形態41. 実施形態29乃至40のいずれかに記載の方法であって、
前記メッセージは、LCI(負荷制御情報)ヘッダを含み、前記LCIヘッダは、前記インジケーションを含む、方法。
【0183】
実施形態42. 実施形態29乃至41のいずれかに記載の方法であって、
前記第1のNFノード(20)は、前記ネットワークにおいてテスト中である、方法。
【0184】
実施形態43. 実施形態29乃至42のいずれかに記載の方法であって、
前記1つ以上の第2のNFノードのうちの少なくとも1つの第2のNFノード(30)の前記選択は、前記少なくとも1つの第2のNFノード(30)が、前記第1のNFノード(20)によって要求されたサービス(40)を提供するためのものである、及び/又は
前記ネットワークトラフィックは、サービス要求を含み、当該サービス要求は、前記第1のNFノード(20)によって要求された前記サービス(40)が提供されることを求める要求である、方法。
【0185】
実施形態44. 実施形態29乃至43のいずれかに記載の方法であって、
前記第2のNFノード(30)が受信する必要があるネットワークトラフィックの前記所定量は、送信に利用可能なネットワークトラフィックの総量に対する所定のパーセンテージである、方法。
【0186】
実施形態45. 実施形態29乃至44のいずれかに記載の方法であって、
前記第1のSCPノード(10)と前記第1のNFノード(20)とが、独立した配置ユニット内に配置される、及び/又は
前記第1のSCPノード(10)と前記第2のNFノード(30)とが、独立した配置ユニット内に配置される、方法。
【0187】
実施形態46. 実施形態29乃至44のいずれかに記載の方法であって、
前記第1のSCPノード(10)が、分散型ネットワーク要素として配置される、方法。
【0188】
実施形態47. 実施形態46に記載の方法であって、
前記第1のSCPノード(10)の一部が、前記第1のNFノード(20)と同じ配置ユニット内に配置される、及び/又は
前記第1のSCPノード(10)の一部が、前記第2のNFノード(30)と同じ配置ユニット内に配置される、方法。
【0189】
実施形態48. 実施形態29乃至47のいずれかに記載の方法であって、
少なくとも1つの第2のSCPノードが、前記第1のNFノード(20)と前記第1のSCPノード(10)との間のSCPとして動作するように構成される、及び/又は
少なくとも1つの第3のSCPノードが、前記第1のSCPノード(10)と前記第2のNFノード(30)との間のSCPとして動作するように構成される、方法。
【0190】
実施形態49. 実施形態48に記載の方法であって、
前記第1のSCPノード(10)と、前記少なくとも1つの第2のSCPノード及び前記少なくとも1つの第3のSCPノードのうちの1つ以上とが、独立した配置ユニット内に配置される、方法。
【0191】
実施形態50. 実施形態48に記載の方法であって、
前記少なくとも1つの第2のSCPノード及び/又は前記少なくとも1つの第3のSCPノードが、分散型ネットワーク要素として配置される、方法。
【0192】
実施形態51. 実施形態29乃至50のいずれかに記載の方法であって、
エンティティが、前記第1のSCPノード(10)及びNRF(ネットワークリポジトリ機能)ノード(60)を含む、方法。
【0193】
実施形態52. 第2のネットワークノード(30, 60)であって、前記第2のネットワークノード(30, 60)は、
実施形態29乃至51のいずれかに従って動作するように構成された処理回路(32)を備える、第2のネットワークノード。
【0194】
実施形態53. 実施形態52に記載の第2のネットワークノード(30, 60)であって、前記第2のネットワークノード(30, 60)は、
前記処理回路(32)によって実行されると前記第2のネットワークノード(30, 60)を、実施形態29乃至51のいずれかに従って動作させる命令を格納するための少なくとも1つのメモリ(34)を備える、第2のネットワークノード。
【0195】
実施形態54. システムによって実行される方法であって、
実施形態1乃至26のいずれかに記載の方法と、
実施形態29乃至51のいずれかに記載の方法と、
を含む、方法。
【0196】
実施形態55. システムであって、
少なくとも1つの、実施形態27又は28に記載の第1のネットワークノード(10, 20)と、
少なくとも1つの、実施形態52又は53に記載の第2のネットワークノード(30, 60)と、
を含む、システム。
【0197】
実施形態56. 命令を含むコンピュータプログラムであって、当該命令は、処理回路によって実行されると、実施形態1乃至26のいずれか、及び/又は実施形態29乃至51のいずれかに記載の方法を前記処理回路に実行させる、コンピュータプログラム。
【0198】
実施形態57. 非一時的なマシン読取可能媒体上で具現化されるコンピュータプログラム製品であって、実施形態1乃至26のいずれかに記載の方法、及び/又は実施形態29乃至51のいずれかに記載の方法を処理回路に実行させるように当該処理回路によって実行可能である命令を含む、コンピュータプログラム製品。
【0199】
処理回路(前述の第1のネットワークノード10,20の処理回路12、及び/又は前述の第2のネットワークノード30,60の処理回路32等)によって実行されると、本明細書に記載の方法の少なくとも一部を当該処理回路に実行させる命令を含むコンピュータプログラムも提供される。非一時的なマシン読取可能媒体上で具現化されるコンピュータプログラム製品が提供される。当該コンピュータプログラム製品は、本明細書に記載の方法の少なくとも一部を処理回路に実行させるように当該処理回路(前述の第1のネットワークノード10,20の処理回路12、及び/又は前述の第2のネットワークノード30,60の処理回路32等)によって実行可能な命令を含む。本明細書に記載の方法の少なくとも一部を処理回路(前述の第1のネットワークノード10,20の処理回路12、及び/又は前述の第2のネットワークノード30,60の処理回路32等)に実行させるための命令を含むキャリアを備えるコンピュータプログラム製品が提供される。いくつかの実施形態では、当該キャリアは、電子信号、光信号、電磁信号、電気信号、無線信号、マイクロ波信号、又はコンピュータ読取可能記憶媒体、のうちのいずれか1つでありうる。
【0200】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載の第1のネットワークノードの機能及び/又は第2のネットワークノードの機能は、ハードウェアによって実行されうる。このため、いくつかの実施形態では、本明細書に記載の第1のネットワークノード10,20及び第2のネットワークノード30,60のうちのいずれか1つ以上は、ハードウェアノードでありうる。しかしながら、オプションとして、本明細書に記載の第1のネットワークノードの機能及び/又は第2のネットワークノードの機能の少なくとも一部又は全部が仮想化されうることも理解されよう。例えば、本明細書に記載の第1のネットワークノード10,20及び第2のネットワークノード30,60のうちのいずれか1つ以上によって実行される機能は、ノードの機能をオーケストレーションするように構成された汎用ハードウェア上で動作するソフトウェアで実装されうる。このため、いくつかの実施形態では、本明細書に記載の第1のネットワークノード10,20及び第2のネットワークノード30,60のうちのいずれか1つ以上は、仮想ノードでありうる。いくつかの実施形態では、本明細書に記載の第1のネットワークノードの機能及び/又は第2のネットワークノードの機能の少なくとも一部又は全部が、ネットワーク対応クラウドにおいて実行されうる。本明細書に記載の第1のネットワークノードの機能及び/又は第2のネットワークノードの機能は、全て同じ位置にあってもよく、又はノードの機能の少なくとも一部が分散されてもよい。
【0201】
本明細書に記載の方法ステップの少なくとも一部又は全部は、いくつかの実施形態において自動化されうることが理解されよう。即ち、いくつかの実施形態では、本明細書に記載の方法ステップの少なくとも一部又は全部が、自動的に実行されうる。本明細書に記載の方法は、コンピュータ実装方法でありうる。
【0202】
このため、本明細書に記載の方法では、第5世代ネットワークにおいてメッセージを処理するための改善された技術が有利に提供される。本技術は、1つ以上のサービスプロデューサの1つ以上のNFノード30,50における、ネットワーク内のテスト(例えば、カナリアテスト)をサポートするためのメカニズムを提供することができる。
【0203】
例えば、本技術は、1つ以上のサービスプロデューサの1つ以上のNFノード30,50が、ネットワークに新たに導入された及び/又は(例えば、新しいソフトウェア及び/又は機能で)アップグレードされた際に、ネットワーク内でテストされることを可能にする。本技術は、ネットワーク内でテスト中の(例えば、隔離された)NFノードについてのネットワーク内のエンド・ツー・エンドのシグナリングパスを実現し、それは、NFノードの残りに影響を与えない。ネットワークに含められる前にラボでテストされていないもの、及び/又はネットワークで以前に試験されていないもの等の、ネットワーク内のNFノード間のインタラクションを、(例えば、異なるベンダについて)テストすることが可能である。これは、通常、新たなNFノード及び/又は既存のNFノードに対する(例えば、ソフトウェア)アップグレードが、ネットワークに完全に含められる前にネットワーク内でテストされることを可能にするために、制御された方法でネットワークに導入される必要があるケースであるため、特に有益でありうる。例えば、新たなアップグレードは、ネットワーク内のサービスプロデューサの全てのNFノードについてアップグレードが考慮される前に、ネットワーク内のサービスプロデューサの単一のNFノード上でテストされうる。
【0204】
この技術は更に、有利には、既存の負荷制御メカニズムと互換性がある。更に、本技術は、第2のNFノード30がそれ自体で予想される挙動を(例えば、そのプロファイルにおいて)知らせることを可能にするので、第1のネットワークノード10,20におけるいかなる具体的な設定(又は修正)も必要としない。第1のネットワークノード10,20は、(例えば、それらがネットワークにおいてテスト中であることに起因して)いずれの第2のNFノード30、50がネットワークトラフィックを必要とするかを、及び/又は、それらに向けて送信される必要があるネットワークトラフィックの量を、識別することが可能である。
【0205】
上述の実施形態は、概念を限定するのではなく例示するものであり、当業者であれば、添付の請求項の範囲から逸脱することなく、多くの代替実施形態を設計可能であることに留意されたい。「comprising(備える、含む、有する)」とのワードは、請求項に列挙されたもの以外の要素又はステップの存在を排除するものではなく、「a(1つの)」又は「an(1つの)」は、複数を排除するものではなく、単一のプロセッサ又は他のユニットが、請求項に記載されたいくつかのユニットの機能を実現してもよい。請求項におけるいかなる参照符号も、それらの範囲を限定するように解釈されるべきではない。
【手続補正書】
【提出日】2023-11-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第5世代ネットワークにおいてメッセージを処理するための方法であって、前記方法は、第1のネットワークノード(10, 20)によって実行され、前記第1のネットワークノード(10, 20)は、サービスコンシューマの第1のNF(ネットワーク機能)ノード(20)、又は前記第1のNFノード(20)とサービスプロデューサの1つ以上の第2のNFノード(30, 50)との間のSCP(サービス通信プロキシ)として動作するように構成された第1のSCPノード(10)であり、前記方法は、
第2のネットワークノード(30, 60)からメッセージを受信すること(102, 610, 704)を含み、前記メッセージは、
前記1つ以上の第2のNFノード(30, 50)のうちの第2のNFノード(30)が、前記ネットワークにおいてテスト中であることのインジケーションを含み、かつ、
前記インジケーションは、前記第2のNFノード(30)が、前記1つ以上の第2のNFノード(30, 50)のうちでネットワークトラフィックの送信先となる少なくとも1つの第2のNFノード(30)を選択する場合の選択候補であることを、前記第1のネットワークノード(10, 20)へシグナリングするものである、及び/又は
前記メッセージは、前記第2のNFノード(30)についての負荷情報を含み、前記インジケーションは、前記負荷情報が、前記第2のNFノード(30)が受信する必要がある所定量のネットワークトラフィックを表すことを、前記第1のネットワークノード(10, 20)へシグナリングするものである、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記第2のネットワークノード(30, 60)は、
前記第2のNFノード(30)、又は
ネットワークリポジトリ機能ノード(60)である、方法。
【請求項3】
請求項
1に記載の方法であって、
前記第2のNFノード(30)のプロファイルは、前記インジケーション及び/又は前記負荷情報を含む、方法。
【請求項4】
請求項3に記載の方法であって、
前記プロファイルは、前記第2のNFノード(30)についての1つ以上の属性を含み、
前記第2のNFノード(30)についての前記1つ以上の属性のうちのある属性が、前記インジケーションに設定される、方法。
【請求項5】
請求項4に記載の方法であって、
前記属性は、
前記第2のNFノード(30)の位置を示す局所性属性と、
前記少なくとも1つの第2のNFノード(30)を選択する際に優先されるべき属性と、
前記第1のNFノード(20)についての対応する属性に一致する又は少なくとも部分的に一致する属性と、
のうちのいずれか1つ以上である、方法。
【請求項6】
請求項
3に記載の方法であって、
前記第2のネットワークノードは
、ネットワークリポジトリ機能ノード(60)であり、
前記メッセージは、前記第2のNFノード(30)の前記プロファイルを含む、方法。
【請求項7】
請求項6に記載の方法であって、
前記メッセージは、
前記負荷情報に対する変更、及び/又は
ディスカバリ要求、に応じて受信され、当該ディスカバリ要求は、前記第1のNFノード(20)によって要求されたサービスを提供するための1つ以上の第2のNFノード(30, 50)を示す情報を求める要求である、方法。
【請求項8】
請求項
2に記載の方法であって、
前記第2のネットワークノードは、前記第2のNFノード(30)であり、
前記メッセージは、サービス要求に対する応答であり、当該サービス要求は、前記第1のNFノード(20)によって要求されたサービス(40)を提供することを前記第2のNFノード(30)に求める要求である、方法。
【請求項9】
請求項
1に記載の方法であって、
前記メッセージは、LCI(負荷制御情報)ヘッダを含み、前記LCIヘッダは、前記インジケーションを含む、方法。
【請求項10】
請求項
1に記載の方法であって、前記方法は、
ネットワークトラフィックの送信先となる、前記1つ以上の第2のNFノード(30, 50)のうちの少なくとも1つの第2のNFノード(30)を選択することを含み、当該選択は、前記インジケーションに基づいている、方法。
【請求項11】
請求項
1に記載の方法であって、
前記1つ以上の第2のNFノードのうちの少なくとも1つの第2のNFノード(30)の前記選択は、前記少なくとも1つの第2のNFノード(30)が、前記第1のNFノード(20)によって要求されたサービス(40)を提供するためのものである、及び/又は
前記ネットワークトラフィックは、サービス要求を含み、当該サービス要求は、前記第1のNFノード(20)によって要求された前記サービス(40)が提供されることを求める要求である、方法。
【請求項12】
請求項
1に記載の方法であって、
前記第2のNFノード(30)が受信する必要があるネットワークトラフィックの前記所定量は、送信に利用可能なネットワークトラフィックの総量に対する所定のパーセンテージである、方法。
【請求項13】
請求項
1に記載の方法であって、前記方法は、
前記第2のNFノード(30)に向けて、前記第2のNFノード(30)が受信する必要がある所定量のネットワークトラフィックの送信を開始することを含む、方法。
【請求項14】
請求項13に記載の方法であって、前記方法は、
前記1つ以上の第2のNFノードのうちの少なくとも1つの他の第2のNFノードに向けて、送信に利用可能な残り量のネットワークトラフィックの送信を開始することを含む、方法。
【請求項15】
請求項14に記載の方法であって、
前記残り量のネットワークトラフィックの送信は、前記1つ以上の第2のNFノードのうちの少なくとも2つの他の第2のNFノードに向けて開始され、当該ネットワークトラフィックは、前記少なくとも2つの他の第2のNFノード上の負荷のバランスを取るために、前記少なくとも2つの他の第2のNFノード間で分散される、方法。
【請求項16】
第1のネットワークノード(10, 20)であって、
請求項1乃至15のいずれか一項
に記載の方法に従って動作するように構成された処理回路(12)を備える、第1のネットワークノード。
【請求項17】
第5世代ネットワークにおいてメッセージを処理するための方法であって、前記方法は、第2のネットワークノード(30, 60)によって実行され、前記方法は、
第1のネットワークノード(10, 20)に向けてメッセージの送信を開始すること(302, 610, 704)を含み、前記第1のネットワークノード(10, 20)は、サービスコンシューマの第1のNF(ネットワーク機能)ノード(20)、又は前記第1のNFノード(20)とサービスプロデューサの1つ以上の第2のNFノードとの間のSCP(サービス通信プロキシ)として動作するように構成された第1のSCPノード(10)であり、
前記メッセージは、
前記1つ以上の第2のNFノード(30, 50)のうちの第2のNFノード(30)が、前記ネットワークにおいてテスト中であることのインジケーションを含み、かつ、
前記インジケーションは、前記第2のNFノード(30)が、前記1つ以上の第2のNFノード(30, 50)のうちでネットワークトラフィックの送信先となる少なくとも1つの第2のNFノード(30)を選択する場合の選択候補であることを、前記第1のネットワークノード(10, 20)へシグナリングするものである、及び/又は
前記メッセージは、前記第2のNFノード(30)についての負荷情報を含み、前記インジケーションは、前記負荷情報が、前記第2のNFノード(30)が受信する必要がある所定量のネットワークトラフィックを表すことを、前記第1のネットワークノード(10, 20)へシグナリングするものである、方法。
【請求項18】
請求項17に記載の方法であって、
前記第2のネットワークノード(30, 60)は、
前記第2のNFノード(30)、又は
ネットワークリポジトリ機能ノード(60)である、方法。
【請求項19】
請求項1
7に記載の方法であって、
前記第2のNFノード(30)のプロファイルは、前記インジケーション及び/又は負荷情報を含む、方法。
【請求項20】
請求項19に記載の方法であって、
前記プロファイルは、前記第2のNFノード(30)についての1つ以上の属性を含み、
前記第2のNFノード(30)についての前記1つ以上の属性のうちのある属性が、前記インジケーションに設定される、方法。
【請求項21】
請求項20に記載の方法であって、
前記属性は、
前記第2のNFノード(30)の位置を示す局所性属性と、
前記少なくとも1つの第2のNFノード(30)を選択する際に優先されるべき属性と、
前記第1のNFノード(20)についての対応する属性に一致する又は少なくとも部分的に一致する属性と、
のうちのいずれか1つ以上である、方法。
【請求項22】
請求項1
9に記載の方法であって、
前記第2のネットワークノードは
、ネットワークリポジトリ機能ノード(60)であり、
前記メッセージは、前記第2のNFノード(30)の前記プロファイルを含む、方法。
【請求項23】
請求項22に記載の方法であって、
前記メッセージの送信は、
前記負荷情報に対する変更、及び/又は
ディスカバリ要求、に応じて開始され、当該ディスカバリ要求は、前記第1のNFノード(20)によって要求されたサービスを提供するための1つ以上の第2のNFノード(30, 50)を示す情報を求める要求である、方法。
【請求項24】
請求項1
8に記載の方法であって、
前記第2のネットワークノードは、前記第2のNFノード(30)であり、
前記メッセージは、サービス要求に対する応答であり、当該サービス要求は、前記第1のNFノード(20)によって要求されたサービス(40)を提供することを前記第2のNFノード(30)に求める要求である、方法。
【請求項25】
請求項1
7に記載の方法であって、
前記メッセージは、LCI(負荷制御情報)ヘッダを含み、前記LCIヘッダは、前記インジケーションを含む、方法。
【請求項26】
請求項1
7に記載の方法であって、
前記1つ以上の第2のNFノードのうちの少なくとも1つの第2のNFノード(30)の前記選択は、前記少なくとも1つの第2のNFノード(30)が前記第1のNFノード(20)によって要求されたサービス(40)を提供するためのものである、及び/又は
前記ネットワークトラフィックは、サービス要求を含み、当該サービス要求は、前記第1のNFノード(20)によって要求された前記サービス(40)が提供されることを求める要求である、方法。
【請求項27】
請求項1
7に記載の方法であって、
前記第2のNFノード(30)が受信する必要があるネットワークトラフィックの前記所定量は、送信に利用可能なネットワークトラフィックの総量に対する所定のパーセンテージである、方法。
【請求項28】
第2のネットワークノード(30, 60)であって、前記第2のネットワークノード(30, 60)は、
請求項17乃至27のいずれか一項
に記載の方法に従って動作するように構成された処理回路(32)を備える、第2のネットワークノード。
【請求項29】
システムによって実行される方法であって、
請求項1乃至15のいずれか一項に記載の方法と、
請求項17乃至27のいずれか一項に記載の方法と、
を含む、方法。
【請求項30】
システムであって、
少なくとも1つの、請求項16に記載の第1のネットワークノード(10, 20)と、
少なくとも1つの、請求項28に記載の第2のネットワークノード(30, 60)と、
を含む、システム。
【請求項31】
命令を含むコンピュータプログラムであって、当該命令は、処理回路によって実行されると、請求項1乃至15のいずれか一項に記載の方法、及び/又は請求項17乃至27のいずれか一項に記載の方法を前記処理回路に実行させる、コンピュータプログラム。
【国際調査報告】