(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-18
(54)【発明の名称】異なるアグリゲーションレベルの重複する物理ダウンリンク制御チャネル候補から生じる多義性の解決
(51)【国際特許分類】
H04W 72/232 20230101AFI20240411BHJP
H04W 76/15 20180101ALI20240411BHJP
H04W 72/0457 20230101ALI20240411BHJP
H04W 72/563 20230101ALI20240411BHJP
【FI】
H04W72/232
H04W76/15
H04W72/0457 110
H04W72/563
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023565278
(86)(22)【出願日】2022-05-06
(85)【翻訳文提出日】2023-10-23
(86)【国際出願番号】 US2022072182
(87)【国際公開番号】W WO2022236330
(87)【国際公開日】2022-11-10
(32)【優先日】2021-05-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-05-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】モスタファ・コシュネヴィサン
(72)【発明者】
【氏名】ジン・スン
(72)【発明者】
【氏名】シャオシア・ジャン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067JJ17
(57)【要約】
本開示の様々な態様は、一般に、ワイヤレス通信に関する。いくつかの態様では、ユーザ機器(UE)は、ダウンリンク制御情報(DCI)を求めて監視されるべき複数の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)候補を識別する構成情報を受信してよい。複数のPDCCH候補は、第1のアグリゲーションレベルを有するPDCCH候補、および第2のアグリゲーションレベルを有する、DCIの反復のためのリンクされたPDCCH候補のセットを含んでよい。PDCCH候補は、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補と重複することがある。UEは、PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補と重複することに対する、1つまたは複数の規則に従って通信してよい。数多くの他の態様が説明される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための装置であって、
メモリと、
前記メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサとを備え、前記1つまたは複数のプロセッサが、
ダウンリンク制御情報(DCI)を求めて監視されるべき複数の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)候補を識別する構成情報を受信することであって、
前記複数のPDCCH候補が、第1のアグリゲーションレベルを有するPDCCH候補、および第2のアグリゲーションレベルを有する、DCIの反復のためのリンクされたPDCCH候補のセットを含み、前記PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補の前記セットの1つのPDCCH候補と重複することと、
前記PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補と重複することに対する、1つまたは複数の規則に従って通信することとを行うように構成される、
装置。
【請求項2】
前記第1のアグリゲーションレベルが8または16のうちの一方であり、前記第2のアグリゲーションレベルが8または16のうちの他方である、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記PDCCH候補、およびリンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補が、同じ開始制御チャネル要素を有し、
前記PDCCH候補、およびリンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補が、1シンボルの持続時間を有する同じ制御リソースセットに関連付けられる、
請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記同じ制御リソースセットが、非インターリーブ型の制御チャネル要素からリソース要素グループへのマッピングを用いて構成される、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記1つまたは複数のプロセッサが、
前記PDCCH候補、およびリンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補が、前記同じ開始制御チャネル要素を有する場合、前記PDCCH候補とリンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補との前記重複がエラーであることを決定するようにさらに構成される、
請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記PDCCH候補が別のPDCCH候補にリンクされる、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記1つまたは複数の規則に従って、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報が、リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補の中で前記DCIが前記UEによって検出されるという想定に少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記1つまたは複数の規則に従って通信するために、
前記PDCCH候補またはリンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補を欠落させるように構成される、
請求項1に記載の装置。
【請求項9】
欠落させられる、前記PDCCH候補またはリンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補のうちの一方が、より低い優先度を有する、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記1つまたは複数の規則に従って通信するために、
リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補が欠落させられる場合、リンクされたPDCCH候補の前記セットの他のPDCCH候補を欠落させるように構成される、
請求項8に記載の装置。
【請求項11】
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記1つまたは複数の規則に従って通信するために、
リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補が欠落させられる場合、リンクされたPDCCH候補の前記セットの他のPDCCH候補を監視するように構成され、
リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記他のPDCCH候補の中で前記DCIが検出される、
請求項8に記載の装置。
【請求項12】
1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報が、リンクされたPDCCH候補の前記セットの基準PDCCH候補に少なくとも部分的に基づく、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報は、リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記他のPDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補にリンクされていないという想定に、少なくとも部分的に基づく、請求項11に記載の装置。
【請求項14】
前記1つまたは複数の規則に従って、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報が、リンクされていない前記PDCCH候補の中で前記DCIが前記UEによって検出されるという想定に少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の装置。
【請求項15】
前記1つまたは複数の規則に従って、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報は、リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補が、リンクされていない前記PDCCH候補よりも高い優先度に関連する場合、リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補の中で前記DCIが前記UEによって検出されるという想定に少なくとも部分的に基づき、または前記PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補よりも高い優先度に関連する場合、リンクされていない前記PDCCH候補の中で前記DCIが前記UEによって検出されるという想定に少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の装置。
【請求項16】
ネットワークノードにおけるワイヤレス通信のための装置であって、
メモリと、
前記メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサとを備え、前記1つまたは複数のプロセッサが、
ユーザ機器(UE)のために、ダウンリンク制御情報(DCI)を求めて前記UEによって監視されるべき複数の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)候補を識別する構成情報を送信することであって、
前記複数のPDCCH候補が、第1のアグリゲーションレベルを有するPDCCH候補、および第2のアグリゲーションレベルを有する、DCIの反復のためのリンクされたPDCCH候補のセットを含み、前記PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補の前記セットの1つのPDCCH候補と重複することと、
前記PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補と重複することに対する、1つまたは複数の規則に従って通信することとを行うように構成される、
装置。
【請求項17】
前記第1のアグリゲーションレベルが8または16のうちの一方であり、前記第2のアグリゲーションレベルが8または16のうちの他方である、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記PDCCH候補、およびリンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補が、同じ開始制御チャネル要素を有し、
前記PDCCH候補、およびリンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補が、1シンボルの持続時間を有する同じ制御リソースセットに関連付けられる、
請求項16に記載の装置。
【請求項19】
前記同じ制御リソースセットが、非インターリーブ型の制御チャネル要素からリソース要素グループへのマッピングを用いて構成される、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記1つまたは複数のプロセッサが、
前記PDCCH候補、およびリンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補が、前記同じ開始制御チャネル要素を有する場合、前記PDCCH候補とリンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補との前記重複がエラーであることを決定するようにさらに構成される、
請求項16に記載の装置。
【請求項21】
前記PDCCH候補が別のPDCCH候補にリンクされる、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記1つまたは複数の規則に従って、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報が、リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補の中で前記DCIが前記UEによって検出されるという想定に少なくとも部分的に基づく、請求項16に記載の装置。
【請求項23】
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記1つまたは複数の規則に従って通信するために、
前記PDCCH候補またはリンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補を欠落させるように構成される、
請求項16に記載の装置。
【請求項24】
欠落させられる、前記PDCCH候補またはリンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補のうちの一方が、より低い優先度を有する、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記1つまたは複数の規則に従って通信するために、
リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補が欠落させられる場合、リンクされたPDCCH候補の前記セットの他のPDCCH候補を欠落させるように構成される、
請求項23に記載の装置。
【請求項26】
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記1つまたは複数の規則に従って通信するために、
リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補が欠落させられる場合、リンクされたPDCCH候補の前記セットの他のPDCCH候補を使用して前記DCIを送信するように構成される、
請求項23に記載の装置。
【請求項27】
1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報が、リンクされたPDCCH候補の前記セットの基準PDCCH候補に少なくとも部分的に基づく、請求項26に記載の装置。
【請求項28】
1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報は、リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記他のPDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補にリンクされていないという想定に、少なくとも部分的に基づく、請求項26に記載の装置。
【請求項29】
前記1つまたは複数の規則に従って、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報が、リンクされていない前記PDCCH候補の中で前記DCIが前記UEによって検出されるという想定に少なくとも部分的に基づく、請求項16に記載の装置。
【請求項30】
前記1つまたは複数の規則に従って、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報は、リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補が、リンクされていない前記PDCCH候補よりも高い優先度に関連する場合、リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補の中で前記DCIが前記UEによって検出されるという想定に少なくとも部分的に基づき、または前記PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補よりも高い優先度に関連する場合、リンクされていない前記PDCCH候補の中で前記DCIが前記UEによって検出されるという想定に少なくとも部分的に基づく、請求項16に記載の装置。
【請求項31】
ユーザ機器(UE)のための装置によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、
ダウンリンク制御情報(DCI)を求めて監視されるべき複数の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)候補を識別する構成情報を受信するステップであって、
前記複数のPDCCH候補が、第1のアグリゲーションレベルを有するPDCCH候補、および第2のアグリゲーションレベルを有する、DCIの反復のためのリンクされたPDCCH候補のセットを含み、前記PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補の前記セットの1つのPDCCH候補と重複する、ステップと、
前記PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補と重複することに対する、1つまたは複数の規則に従って通信するステップと
を備える方法。
【請求項32】
前記第1のアグリゲーションレベルが8または16のうちの一方であり、前記第2のアグリゲーションレベルが8または16のうちの他方である、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記PDCCH候補、およびリンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補が、同じ開始制御チャネル要素を有し、
前記PDCCH候補、および前記リンクされたPDCCH候補のうちの前記1つが、1シンボルの持続時間を有する同じ制御リソースセットに関連付けられる、
請求項31に記載の方法。
【請求項34】
前記同じ制御リソースセットが、非インターリーブ型の制御チャネル要素からリソース要素グループへのマッピングを用いて構成される、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記PDCCH候補、およびリンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補が、前記同じ開始制御チャネル要素を有する場合、前記PDCCH候補とリンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補との前記重複がエラーであることを決定するステップ
をさらに備える、請求項31に記載の方法。
【請求項36】
前記PDCCH候補が別のPDCCH候補にリンクされる、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記1つまたは複数の規則に従って、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報が、リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補の中で前記DCIが前記UEによって検出されるという想定に少なくとも部分的に基づく、請求項31に記載の方法。
【請求項38】
ネットワークノードのための装置によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、
ユーザ機器(UE)のために、ダウンリンク制御情報(DCI)を求めて前記UEによって監視されるべき複数の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)候補を識別する構成情報を送信するステップであって、
前記複数のPDCCH候補が、第1のアグリゲーションレベルを有するPDCCH候補、および第2のアグリゲーションレベルを有する、DCIの反復のためのリンクされたPDCCH候補のセットを含み、前記PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補の前記セットの1つのPDCCH候補と重複する、ステップと、
前記PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補と重複することに対する、1つまたは複数の規則に従って通信するステップと
を備える方法。
【請求項39】
前記第1のアグリゲーションレベルが8または16のうちの一方であり、前記第2のアグリゲーションレベルが8または16のうちの他方である、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記PDCCH候補、および前記リンクされたPDCCH候補のうちの前記1つが、同じ開始制御チャネル要素を有し、
前記PDCCH候補、およびリンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補が、1シンボルの持続時間を有する同じ制御リソースセットに関連付けられる、
請求項38に記載の方法。
【請求項41】
前記同じ制御リソースセットが、非インターリーブ型の制御チャネル要素からリソース要素グループへのマッピングを用いて構成される、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記PDCCH候補、およびリンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補が、前記同じ開始制御チャネル要素を有する場合、前記PDCCH候補とリンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補との前記重複がエラーであることを決定するステップ
をさらに備える、請求項38に記載の方法。
【請求項43】
前記PDCCH候補が別のPDCCH候補にリンクされる、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記1つまたは複数の規則に従って、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報が、リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補の中で前記DCIが前記UEによって検出されるという想定に少なくとも部分的に基づく、請求項38に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本特許出願は、参照により本明細書に明確に組み込まれる、「RESOLVING AMBIGUITIES RESULTING FROM OVERLAPPING PHYSICAL DOWNLINK CONTROL CHANNEL CANDIDATES OF DIFFERENT AGGREGATION LEVELS」と題する2021年5月7日に出願された米国仮特許出願第63/201,663号、および「RESOLVING AMBIGUITIES RESULTING FROM OVERLAPPING PHYSICAL DOWNLINK CONTROL CHANNEL CANDIDATES OF DIFFERENT AGGREGATION LEVELS」と題する2022年5月5日に出願された米国非仮特許出願第17/662,208号の優先権を主張する。
【0002】
本開示の態様は、一般に、ワイヤレス通信に関し、異なるアグリゲーションレベルの重複する物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH:physical downlink control channel)候補から生じる多義性を解決するための技法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
ワイヤレス通信システムは、電話、ビデオ、データ、メッセージング、およびブロードキャストなどの、様々な電気通信サービスを提供するために広く展開されている。典型的なワイヤレス通信システムは、利用可能なシステムリソース(たとえば、帯域幅、送信電力など)を共有することによって複数のユーザとの通信をサポートすることが可能な多元接続技術を利用し得る。そのような多元接続技術の例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)システム、時分割同期符号分割多元接続(TD-SCDMA)システム、およびロングタームエボリューション(LTE)を含む。LTE/LTEアドバンストは、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))によって公表されたユニバーサルモバイル電気通信システム(UMTS)モバイル規格の拡張のセットである。
【0004】
ワイヤレスネットワークは、1つのユーザ機器(UE)または複数のUEのための通信をサポートする1つまたは複数の基地局を含んでよい。UEは、ダウンリンク通信およびアップリンク通信を介して基地局と通信してよい。「ダウンリンク」(または、「DL」)とは、基地局からUEへの通信リンクを指し、「アップリンク」(または、「UL」)とは、UEから基地局への通信リンクを指す。
【0005】
上記の多元接続技術は、異なるUEが都市、国家、地域、および/または地球規模で通信することを可能にする共通プロトコルを提供するために、様々な電気通信規格において採用されている。5Gと呼ばれることがあるニューラジオ(NR)は、3GPP(登録商標)によって公表されたLTEモバイル規格の拡張のセットである。NRは、スペクトル効率を改善すること、コストを下げること、サービスを改善すること、新しいスペクトルを利用すること、ならびにダウンリンク上でサイクリックプレフィックス(CP)を有する直交周波数分割多重化(OFDM)(CP-OFDM)を使用し、アップリンク上でCP-OFDMおよび/またはシングルキャリア周波数分割多重化(SC-FDM)(離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT-s-OFDM)とも呼ばれる)を使用し、かつビームフォーミング、多入力多出力(MIMO)アンテナ技術、およびキャリアアグリゲーションをサポートする、他のオープン規格とよりよく統合することによって、モバイルブロードバンドインターネットアクセスをよりよくサポートするように設計されている。モバイルブロードバンドアクセスに対する需要が増大し続けているので、LTE、NR、および他の無線アクセス技術におけるさらなる改善が依然として有用である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
いくつかの態様では、ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための装置は、メモリと、メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサとを含み、1つまたは複数のプロセッサは、ダウンリンク制御情報(DCI:downlink control information)を求めて監視されるべき複数の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)候補を識別する構成情報を受信することであって、複数のPDCCH候補が、第1のアグリゲーションレベルを有するPDCCH候補、および第2のアグリゲーションレベルを有する、DCIの反復のためのリンクされたPDCCH候補のセットを含み、PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補と重複することと、PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補と重複することに対する、1つまたは複数の規則に従って通信することとを行うように構成される。
【0007】
いくつかの態様では、ネットワークノードにおけるワイヤレス通信のための装置は、メモリと、メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサとを含み、1つまたは複数のプロセッサは、UEのために、DCIを求めてUEによって監視されるべき複数のPDCCH候補を識別する構成情報を送信することであって、複数のPDCCH候補が、第1のアグリゲーションレベルを有するPDCCH候補、および第2のアグリゲーションレベルを有する、DCIの反復のためのリンクされたPDCCH候補のセットを含み、PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補と重複することと、PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補と重複することに対する、1つまたは複数の規則に従って通信することとを行うように構成される。
【0008】
いくつかの態様では、UEのための装置によって実行されるワイヤレス通信の方法は、DCIを求めて監視されるべき複数のPDCCH候補を識別する構成情報を受信することであって、複数のPDCCH候補が、第1のアグリゲーションレベルを有するPDCCH候補、および第2のアグリゲーションレベルを有する、DCIの反復のためのリンクされたPDCCH候補のセットを含み、PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補と重複することと、PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補と重複することに対する、1つまたは複数の規則に従って通信することとを含む。
【0009】
いくつかの態様では、ネットワークノードのための装置によって実行されるワイヤレス通信の方法は、UEのために、DCIを求めてUEによって監視されるべき複数のPDCCH候補を識別する構成情報を送信することであって、複数のPDCCH候補が、第1のアグリゲーションレベルを有するPDCCH候補、および第2のアグリゲーションレベルを有する、DCIの反復のためのリンクされたPDCCH候補のセットを含み、PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補と重複することと、PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補と重複することに対する、1つまたは複数の規則に従って通信することとを含む。
【0010】
いくつかの態様では、ワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体は、1つまたは複数の命令を含み、1つまたは複数の命令は、UEの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、UEに、DCIを求めて監視されるべき複数のPDCCH候補を識別する構成情報を受信することであって、複数のPDCCH候補が、第1のアグリゲーションレベルを有するPDCCH候補、および第2のアグリゲーションレベルを有する、DCIの反復のためのリンクされたPDCCH候補のセットを含み、PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補と重複することと、PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補と重複することに対する、1つまたは複数の規則に従って通信することとをさせる。
【0011】
いくつかの態様では、ワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体は、1つまたは複数の命令を含み、1つまたは複数の命令は、ネットワークノードの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、ネットワークノードに、UEのために、DCIを求めてUEによって監視されるべき複数のPDCCH候補を識別する構成情報を送信することであって、複数のPDCCH候補が、第1のアグリゲーションレベルを有するPDCCH候補、および第2のアグリゲーションレベルを有する、DCIの反復のためのリンクされたPDCCH候補のセットを含み、PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補と重複することと、PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補と重複することに対する、1つまたは複数の規則に従って通信することとをさせる。
【0012】
いくつかの態様では、ワイヤレス通信のための装置は、DCIを求めて監視されるべき複数のPDCCH候補を識別する構成情報を受信するための手段であって、複数のPDCCH候補が、第1のアグリゲーションレベルを有するPDCCH候補、および第2のアグリゲーションレベルを有する、DCIの反復のためのリンクされたPDCCH候補のセットを含み、PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補と重複する、手段と、PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補と重複することに対する、1つまたは複数の規則に従って通信するための手段とを含む。
【0013】
いくつかの態様では、ワイヤレス通信のための装置は、UEのために、DCIを求めてUEによって監視されるべき複数のPDCCH候補を識別する構成情報を送信するための手段であって、複数のPDCCH候補が、第1のアグリゲーションレベルを有するPDCCH候補、および第2のアグリゲーションレベルを有する、DCIの反復のためのリンクされたPDCCH候補のセットを含み、PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補と重複する、手段と、PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補と重複することに対する、1つまたは複数の規則に従って通信するための手段とを含む。
【0014】
態様は、一般に、図面および本明細書を参照しながら本明細書において十分に説明されるとともに、図面および本明細書によって示すような、方法、装置、システム、コンピュータプログラム製品、非一時的コンピュータ可読媒体、ユーザ機器、基地局、ネットワークノード、ワイヤレス通信デバイス、および/または処理システムを含む。
【0015】
上記は、以下の発明を実施するための形態がよりよく理解され得るように、本開示による例の特徴および技術的利点をかなり広範に概説している。追加の特徴および利点が以下で説明される。開示する概念および具体例は、本開示の同じ目的を実行するための他の構造を修正または設計するための基礎として容易に利用され得る。そのような均等な構造は、添付の特許請求の範囲から逸脱しない。本明細書で開示する概念の特性、それらの編成と動作方法の両方は、添付の図とともに検討されると、関連する利点とともに以下の説明からよりよく理解されよう。図の各々は、特許請求の範囲の限定の定義としてではなく、例示および説明の目的のために提供される。
【0016】
態様は、いくつかの例を例示することによって本開示で説明されるが、多くの異なる構成およびシナリオにおいてそのような態様が実装され得ることを、当業者は理解されよう。本明細書で説明する技法は、様々なプラットフォームタイプ、デバイス、システム、形状、サイズ、および/またはパッケージング構成を使用して実装され得る。たとえば、いくつかの態様は、集積チップ実施形態または他の非モジュール式構成要素ベースのデバイス(たとえば、エンドユーザデバイス、車両、通信デバイス、コンピューティングデバイス、産業機器、小売/購買デバイス、医療デバイス、および/または人工知能デバイス)を介して実装され得る。態様は、チップレベル構成要素、モジュール式構成要素、非モジュール式構成要素、非チップレベル構成要素、デバイスレベル構成要素、および/またはシステムレベル構成要素において実装され得る。説明する態様および特徴を組み込むデバイスは、特許請求および説明される態様の実装および実践のために、追加の構成要素および特徴を含んでよい。たとえば、ワイヤレス信号の送信および受信は、アナログおよびデジタルの目的のために1つまたは複数の構成要素(たとえば、アンテナ、無線周波数(RF)チェーン、電力増幅器、変調器、バッファ、プロセッサ、インターリーバ、加算器(adder)、および/または加算器(summer)を含む、ハードウェア構成要素)を含んでよい。本明細書で説明する態様は、様々なサイズ、形状、および構造の多種多様なデバイス、構成要素、システム、分散型構成、および/またはエンドユーザデバイスにおいて実践され得ることが意図される。
【0017】
本開示の上記に記載した特徴が詳細に理解され得るように、そのうちのいくつかが添付の図面に示される態様を参照することによって、上記で簡単に要約した、より詳細な説明が得られることがある。しかしながら、本説明は他の等しく効果的な態様を許容する場合があるので、添付の図面が、本開示のいくつかの典型的な態様のみを示し、したがって、その範囲の限定と見なされるべきではないことに留意されたい。異なる図面における同じ参照番号は、同じかまたは類似の要素を識別し得る。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【
図1】本開示によるワイヤレスネットワークの一例を示す図である。
【
図2】本開示による、ワイヤレスネットワークにおいて基地局がユーザ機器(UE)と通信している一例を示す図である。
【
図3】本開示による、ワイヤレス通信のための例示的なリソース構造を示す図である。
【
図4】本開示による、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)反復の例を示す図である。
【
図5A】本開示による、重複するPDCCH候補の例を示す図である。
【
図5B】本開示による、重複するPDCCH候補の例を示す図である。
【
図5C】本開示による、重複するPDCCH候補の例を示す図である。
【
図6】本開示による、異なるアグリゲーションレベルの重複するPDCCH候補から生じる多義性を解決することに関連する一例を示す図である。
【
図7】本開示による、異なるアグリゲーションレベルの重複するPDCCH候補から生じる多義性を解決することに関連する例示的なプロセスを示す図である。
【
図8】本開示による、異なるアグリゲーションレベルの重複するPDCCH候補から生じる多義性を解決することに関連する例示的なプロセスを示す図である。
【
図9】本開示による、ワイヤレス通信のための例示的な装置のブロック図である。
【
図10】本開示による、ワイヤレス通信のための例示的な装置のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本開示の様々な態様が、添付の図面を参照しながら以下でより十分に説明される。しかしながら、本開示は、多くの異なる形態で具現されてよく、本開示全体にわたって提示される任意の特定の構造または機能に限定されるものと解釈されるべきではない。むしろ、これらの態様は、本開示が徹底的かつ完全となり、本開示の範囲を当業者に十分に伝えるように提供される。本開示の範囲が、本開示のいずれかの他の態様とは無関係に実施されるにせよ、本開示のいずれかの他の態様と組み合わせて実施されるにせよ、本明細書で開示する本開示の任意の態様を包含するものであることを、当業者は諒解されたい。たとえば、本明細書に記載する任意の数の態様を使用して、装置が実装されてよくまたは方法が実践されてよい。加えて、本開示の範囲は、本明細書に記載する開示の様々な態様に加えて、またはそうした態様以外の、他の構造、機能性、または構造および機能性を使用して実践されるような装置または方法を包含するものとする。本明細書で開示する本開示のいかなる態様も、請求項の1つまたは複数の要素によって具現され得ることを理解されたい。
【0020】
ここで、様々な装置および技法を参照しながら電気通信システムのいくつかの態様が提示される。これらの装置および技法は、以下の発明を実施するための形態において説明され、様々なブロック、モジュール、構成要素、回路、ステップ、プロセス、アルゴリズムなど(「要素」と総称される)によって添付図面に示される。これらの要素は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せを使用して実装されてよい。そのような要素がハードウェアとして実装されるのかそれともソフトウェアとして実装されるのかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。
【0021】
態様は、5Gまたはニューラジオ(NR)無線アクセス技術(RAT)に一般に関連する用語を使用して本明細書で説明される場合があるが、本開示の態様は、3G RAT、4G RAT、および/または5Gの後(たとえば、6G)のRATなどの他のRATに適用され得る。
【0022】
図1は、本開示によるワイヤレスネットワーク100の一例を示す図である。ワイヤレスネットワーク100は、例の中でも、5G(たとえば、NR)ネットワークおよび/または4G(たとえば、ロングタームエボリューション(LTE))ネットワークの要素であってよく、またはそれらを含んでもよい。ワイヤレスネットワーク100は、1つもしくは複数の基地局110(BS110a、BS110b、BS110c、およびBS110dとして示す)、ユーザ機器(UE)120もしくは複数のUE120(UE120a、UE120b、UE120c、UE120d、およびUE120eとして示す)、および/または他のネットワークエンティティを含んでよい。基地局110は、UE120と通信するエンティティである。基地局110(BSと呼ばれることがある)は、たとえば、NR基地局、LTE基地局、ノードB、(たとえば、4Gにおける)eNB、(たとえば、5Gにおける)gNB、アクセスポイント、および/または送信受信ポイント(TRP)を含んでよい。各基地局110は、特定の地理的エリアに通信カバレージを提供してよい。第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))では、「セル」という用語は、その用語が使用される文脈に応じて、基地局110のカバレージエリアおよび/またはこのカバレージエリアにサービスする基地局サブシステムを指すことができる。
【0023】
基地局110は、マクロセル、ピコセル、フェムトセル、および/または別のタイプのセルに通信カバレージを提供してよい。マクロセルは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーしてよく、サービスに加入しているUE120による無制限アクセスを可能にし得る。ピコセルは、比較的小さい地理的エリアをカバーしてよく、サービスに加入しているUE120による無制限アクセスを可能にし得る。フェムトセルは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、自宅)をカバーしてよく、フェムトセルとの関連付けを有するUE120(たとえば、限定加入者グループ(CSG)の中のUE120)による制限付きアクセスを可能にし得る。マクロセルのための基地局110は、マクロ基地局と呼ばれることがある。ピコセルのための基地局110は、ピコ基地局と呼ばれることがある。フェムトセルのための基地局110は、フェムト基地局またはホーム内基地局と呼ばれることがある。
図1に示す例では、BS110aはマクロセル102aのためのマクロ基地局であってよく、BS110bはピコセル102bのためのピコ基地局であってよく、BS110cはフェムトセル102cのためのフェムト基地局であってよい。基地局は、1つまたは複数の(たとえば、3つの)セルをサポートしてよい。
【0024】
いくつかの例では、セルは、必ずしも静止しているとは限らなくてよく、セルの地理的エリアは、モバイルである基地局110(たとえば、モバイル基地局)のロケーションに従って移動する場合がある。いくつかの例では、基地局110は、任意の好適なトランスポートネットワークを使用して、直接物理接続または仮想ネットワークなどの様々なタイプのバックホールインターフェースを通じて、互いにかつ/またはワイヤレスネットワーク100の中の1つもしくは複数の他の基地局110もしくはネットワークノード(図示せず)に相互接続されてよい。
【0025】
ワイヤレスネットワーク100は、1つまたは複数の中継局を含んでよい。中継局とは、上流局(たとえば、基地局110またはUE120)からデータの送信を受信することができ、かつデータの送信を下流局(たとえば、UE120または基地局110)へ送ることができる、エンティティである。中継局は、他のUE120のための送信を中継できるUE120であってよい。
図1に示す例では、BS110d(たとえば、中継基地局)は、BS110a(たとえば、マクロ基地局)とUE120dとの間の通信を容易にするために、BS110aおよびUE120dと通信してよい。通信を中継する基地局110は、中継局、中継基地局、リレーなどと呼ばれることがある。
【0026】
ワイヤレスネットワーク100は、マクロ基地局、ピコ基地局、フェムト基地局、中継基地局などの、異なるタイプの基地局110を含む異種ネットワークであってよい。これらの異なるタイプの基地局110は、ワイヤレスネットワーク100において、異なる送信電力レベル、異なるカバレージエリア、および/または干渉に対する異なる影響を有する場合がある。たとえば、マクロ基地局は、高い送信電力レベル(たとえば、5~40ワット)を有する場合があるが、ピコ基地局、フェムト基地局、および中継基地局は、もっと低い送信電力レベル(たとえば、0.1~2ワット)を有する場合がある。
【0027】
ネットワークコントローラ130は、基地局110のセットに結合するかまたは基地局110のセットと通信してよく、これらの基地局110のための協調および制御を行ってよい。ネットワークコントローラ130は、バックホール通信リンクを介して基地局110と通信してよい。基地局110は、ワイヤレスまたはワイヤラインバックホール通信リンクを介して互いに直接または間接的に通信してよい。
【0028】
UE120は、ワイヤレスネットワーク100全体にわたって分散されてよく、各UE120は静止していてよくまたはモバイルであってもよい。UE120は、たとえば、アクセス端末、端末、移動局、および/または加入者ユニットを含んでよい。UE120は、セルラーフォン(たとえば、スマートフォン)、携帯情報端末(PDA)、ワイヤレスモデム、ワイヤレス通信デバイス、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、タブレット、カメラ、ゲームデバイス、ネットブック、スマートブック、ウルトラブック、医療デバイス、生体デバイス、ウェアラブルデバイス(たとえば、スマートウォッチ、スマートクロージング、スマートグラス、スマートリストバンド、スマートジュエリー(たとえば、スマートリングまたはスマートブレスレット))、エンターテインメントデバイス(たとえば、音楽デバイス、ビデオデバイス、および/または衛星ラジオ)、車両構成要素もしくはセンサ、スマートメーター/センサ、産業用製造機器、全地球測位システムデバイス、および/またはワイヤレス媒体を介して通信するように構成されている任意の他の好適なデバイスであってよい。
【0029】
いくつかのUE120は、マシンタイプ通信(MTC)UE、または発展型もしくは拡張マシンタイプ通信(eMTC)UEと見なされてよい。MTC UEおよび/またはeMTC UEは、たとえば、基地局、別のデバイス(たとえば、リモートデバイス)、またはいくつかの他のエンティティと通信し得る、ロボット、ドローン、リモートデバイス、センサ、メーター、モニタ、および/またはロケーションタグを含んでよい。いくつかのUE120は、モノのインターネット(IoT)デバイスと見なされてよく、かつ/またはNB-IoT(狭帯域IoT)デバイスとして実装されてよい。いくつかのUE120は、顧客構内機器と見なされてよい。UE120は、プロセッサ構成要素および/またはメモリ構成要素などの、UE120の構成要素を収容するハウジングの内側に含められてよい。いくつかの例では、プロセッサ構成要素およびメモリ構成要素は互いに結合されてよい。たとえば、プロセッサ構成要素(たとえば、1つまたは複数のプロセッサ)およびメモリ構成要素(たとえば、メモリ)は、動作可能に結合されてよく、通信可能に結合されてよく、電子的に結合されてよく、かつ/または電気的に結合されてよい。
【0030】
一般に、任意の数のワイヤレスネットワーク100が所与の地理的エリアの中で展開され得る。各ワイヤレスネットワーク100は、特定のRATをサポートしてよく、1つまたは複数の周波数上で動作してよい。RATは、無線技術、エアインターフェースなどと呼ばれることがある。周波数は、キャリア、周波数チャネルなどと呼ばれることがある。各周波数は、異なるRATのワイヤレスネットワーク間の干渉を回避するために所与の地理的エリアの中で単一のRATをサポートしてよい。場合によっては、NRネットワークまたは5G RATネットワークが展開されてよい。
【0031】
いくつかの例では、2つ以上のUE120(たとえば、UE120aおよびUE120eとして示す)が、1つまたは複数のサイドリンクチャネルを使用して(たとえば、互いに通信するための媒介として基地局110を使用せずに)直接通信してよい。たとえば、UE120は、ピアツーピア(P2P)通信、デバイス間(D2D)通信、(たとえば、車両間(V2V)プロトコル、ビークルツーインフラストラクチャ(V2I)プロトコル、または車歩間(V2P)プロトコルを含んでよい)ビークルツーエブリシング(V2X)プロトコル、および/またはメッシュネットワークを使用して通信してよい。そのような例では、UE120は、スケジューリング動作、リソース選択動作、および/または基地局110によって実行されるものとして本明細書の中の他の場所で説明する他の動作を実行してよい。
【0032】
ワイヤレスネットワーク100のデバイスは電磁スペクトルを使用して通信してよく、電磁スペクトルは、周波数または波長によって様々なクラス、帯域、チャネルなどに再分割され得る。たとえば、ワイヤレスネットワーク100のデバイスは、1つまたは複数の動作帯域を使用して通信してよい。5G NRでは、周波数範囲指定FR1(410MHz~7.125GHz)およびFR2(24.25GHz~52.6GHz)として2つの初期動作帯域が識別されている。FR1の一部分は6GHzよりも高いが、FR1が、しばしば、様々な文書および論文において(互換的に)「サブ6GHz」帯域と呼ばれることを理解されたい。命名法上の類似の問題がFR2に関して生じることがあり、それは、国際電気通信連合(ITU)によって「ミリ波」帯域として識別される極高周波(EHF)帯域(30GHz~300GHz)とは異なるにもかかわらず、しばしば、文書および論文において(互換的に)「ミリ波」帯域と呼ばれる。
【0033】
FR1とFR2との間の周波数は、しばしば、中間帯域周波数と呼ばれる。最近の5G NR研究は、これらの中間帯域周波数のための動作帯域を、周波数範囲指定FR3(7.125GHz~24.25GHz)として識別している。FR3内に収まる周波数帯域は、FR1特性および/またはFR2特性を継承してよく、したがって、FR1および/またはFR2の特徴を中間帯域周波数の中に事実上拡張し得る。加えて、より高い周波数帯域が、52.6GHzを超えて5G NR動作を拡張するために現在探求されつつある。たとえば、もっと高い3つの動作帯域が周波数範囲指定FR4aまたはFR4-1(52.6GHz~71GHz)、FR4(52.6GHz~114.25GHz)、およびFR5(114.25GHz~300GHz)として識別されている。より高いこれらの周波数帯域の各々が、EHF帯域内に収まる。
【0034】
上記の例を念頭に置いて、別段に明記されていない限り、「サブ6GHz」などの用語が、本明細書で使用される場合、6GHz未満であってよく、FR1内にあってよく、または中間帯域周波数を含んでよい周波数を広く表すことがあることを理解されたい。さらに、別段に明記されていない限り、「ミリ波」などの用語が、本明細書で使用される場合、中間帯域周波数を含んでよく、FR2、FR4、FR4-aもしくはFR4-1、および/またはFR5内にあってよく、あるいはEHF帯域内にあってよい周波数を広く表すことがあることを理解されたい。これらの動作帯域(たとえば、FR1、FR2、FR3、FR4、FR4-a、FR4-1、および/またはFR5)の中に含まれる周波数が修正されてよく、本明細書で説明する技法が、それらの修正された周波数範囲に適用可能であることが企図される。
【0035】
いくつかの態様では、「基地局」(たとえば、基地局110)または「ネットワークノード」もしくは「ネットワークエンティティ」という用語は、集約された基地局、分解された基地局、統合アクセスおよびバックホール(IAB)ノード、中継ノード、ならびに/またはそれらの1つもしくは複数の構成要素を指してよい。たとえば、いくつかの態様では、「基地局」、「ネットワークノード」、または「ネットワークエンティティ」は、中央ユニット(CU)、分散ユニット(DU)、無線ユニット(RU)、近実時間(Near-RT:Near-Real Time)RANインテリジェントコントローラ(RIC)、または非実時間(Non-RT:Non-Real Time)RIC、またはそれらの組合せを指してよい。いくつかの態様では、「基地局」、「ネットワークノード」、または「ネットワークエンティティ」という用語は、基地局110に関して本明細書で説明する機能などの1つまたは複数の機能を実行するように構成された1つのデバイスを指してよい。いくつかの態様では、「基地局」、「ネットワークノード」、または「ネットワークエンティティ」という用語は、1つまたは複数の機能を実行するように構成された複数のデバイスを指してよい。たとえば、いくつかの分散システムでは、(同じ地理的ロケーションまたは異なる地理的ロケーションに位置することがある)いくつかの異なるデバイスの各々は、機能の少なくとも一部分を実行するように、または機能の少なくとも一部分の実行を複製するように構成されてよく、「基地局」、「ネットワークノード」、または「ネットワークエンティティ」という用語は、それらの異なるデバイスのうちのいずれか1つまたは複数を指してよい。いくつかの態様では、「基地局」、「ネットワークノード」、または「ネットワークエンティティ」という用語は、1つもしくは複数の仮想基地局および/または1つもしくは複数の仮想基地局機能を指してよい。たとえば、いくつかの態様では、2つ以上の基地局機能が単一のデバイス上でインスタンス化されてよい。いくつかの態様では、「基地局」、「ネットワークノード」、または「ネットワークエンティティ」という用語は、基地局機能のうちの1つを指すことがあり、別の基地局機能を指さないことがある。このようにして、単一のデバイスが2つ以上の基地局を含んでよい。
【0036】
いくつかの態様では、UE120は、UEにおけるワイヤレス通信のための装置、たとえば、通信マネージャ140を含んでよい。本明細書における他の場所でより詳細に説明するように、通信マネージャ140は、ダウンリンク制御情報(DCI)を求めて監視されるべき複数の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)候補を識別する構成情報を受信することであって、複数のPDCCH候補が、第1のアグリゲーションレベルを有するPDCCH候補、および第2のアグリゲーションレベルを有する、DCIの反復のためのリンクされたPDCCH候補のセットを含み、PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補と重複すること、ならびに/あるいはPDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補と重複することに対する、1つまたは複数の規則に従って通信することを行ってよい。追加または代替として、通信マネージャ140は、本明細書で説明する1つまたは複数の他の動作を実行してよい。
【0037】
いくつかの態様では、ネットワークノード(たとえば、基地局110)は、ネットワークノードにおけるワイヤレス通信のための装置、たとえば、通信マネージャ150を含んでよい。本明細書における他の場所でより詳細に説明するように、通信マネージャ150は、UEのために、DCIを求めてUEによって監視されるべき複数のPDCCH候補を識別する構成情報を送信することであって、複数のPDCCH候補が、第1のアグリゲーションレベルを有するPDCCH候補、および第2のアグリゲーションレベルを有する、DCIの反復のためのリンクされたPDCCH候補のセットを含み、PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補と重複すること、ならびに/あるいはPDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補と重複することに対する、1つまたは複数の規則に従って通信することを行ってよい。追加または代替として、通信マネージャ150は、本明細書で説明する1つまたは複数の他の動作を実行してよい。
【0038】
上記に示すように、
図1は一例として提供される。他の例は、
図1に関して説明されるものとは異なる場合がある。
【0039】
図2は、本開示による、ワイヤレスネットワーク100の中で基地局110がUE120と通信している一例200を示す図である。基地局110は、T個のアンテナ(T≧1)などのアンテナ234a~234tのセットを装備してよい。UE120は、R個のアンテナ(R≧1)などのアンテナ252a~252rのセットを装備してよい。
【0040】
基地局110において、送信プロセッサ220は、UE120(または、UE120のセット)に宛てられたデータをデータソース212から受信してよい。送信プロセッサ220は、UE120から受信された1つまたは複数のチャネル品質インジケータ(CQI)に少なくとも部分的に基づいて、そのUE120用の1つまたは複数の変調およびコーディング方式(MCS)を選択してよい。基地局110は、UE120のために選択されたMCSに少なくとも部分的に基づいて、UE120のためのデータを処理(たとえば、符号化および変調)してよく、UE120のためのデータシンボルを提供してよい。送信プロセッサ220は、(たとえば、半静的リソース区分情報(SRPI)のための)システム情報および制御情報(たとえば、CQI要求、許可、および/または上位レイヤシグナリング)を処理してよく、オーバーヘッドシンボルおよび制御シンボルを提供してよい。送信プロセッサ220は、参照信号(たとえば、セル固有参照信号(CRS)または復調参照信号(DMRS))および同期信号(たとえば、1次同期信号(PSS)または2次同期信号(SSS))のための基準シンボルを生成してよい。送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ230は、適用可能な場合、データシンボル、制御シンボル、オーバーヘッドシンボル、および/または基準シンボルに対して空間処理(たとえば、プリコーディング)を実行してよく、出力シンボルストリームのセット(たとえば、T個の出力シンボルストリーム)を、モデム232a~232tとして示すモデム232(たとえば、T個のモデム)の対応するセットに提供してよい。たとえば、各出力シンボルストリームは、モデム232の変調器構成要素(MODとして示す)に提供されてよい。各モデム232は、それぞれの変調器構成要素を使用して(たとえば、OFDMのために)それぞれの出力シンボルストリームを処理して、出力サンプルストリームを取得してよい。各モデム232は、それぞれの変調器構成要素をさらに使用して出力サンプルストリームを処理(たとえば、アナログに変換、増幅、フィルタ処理、および/またはアップコンバート)して、ダウンリンク信号を取得してよい。モデム232a~232tは、アンテナ234a~234tとして示すアンテナ234の対応するセット(たとえば、T個のアンテナ)を介して、ダウンリンク信号のセット(たとえば、T個のダウンリンク信号)を送信してよい。
【0041】
UE120において、アンテナ252のセット(アンテナ252a~252rとして示す)は、基地局110および/または他の基地局110からダウンリンク信号を受信してよく、受信信号のセット(たとえば、R個の受信信号)を、モデム254a~254rとして示すモデム254のセット(たとえば、R個のモデム)に提供してよい。たとえば、各受信信号は、モデム254の復調器構成要素(DEMODとして示す)に提供されてよい。各モデム254は、それぞれの復調器構成要素を使用して受信信号を調整(たとえば、フィルタ処理、増幅、ダウンコンバート、および/またはデジタル化)して、入力サンプルを取得してよい。各モデム254は、復調器構成要素を使用して(たとえば、OFDMのために)入力サンプルをさらに処理して、受信シンボルを取得してよい。MIMO検出器256は、モデム254から受信シンボルを取得してよく、適用可能な場合、受信シンボルに対してMIMO検出を実行してよく、検出されたシンボルを提供してよい。受信プロセッサ258は、検出されたシンボルを処理(たとえば、復調および復号)してよく、UE120のための復号データをデータシンク260に提供してよく、復号された制御情報およびシステム情報をコントローラ/プロセッサ280に提供してよい。「コントローラ/プロセッサ」という用語は、1つまたは複数のコントローラ、1つまたは複数のプロセッサ、またはそれらの組合せを指してよい。チャネルプロセッサは、例の中でも、参照信号受信電力(RSRP)パラメータ、受信信号強度インジケータ(RSSI)パラメータ、参照信号受信品質(RSRQ)パラメータ、および/またはCQIパラメータを決定してよい。いくつかの例では、UE120の1つまたは複数の構成要素は、ハウジング284の中に含められてよい。
【0042】
ネットワークコントローラ130は、通信ユニット294、コントローラ/プロセッサ290、およびメモリ292を含んでよい。ネットワークコントローラ130は、たとえば、コアネットワークの中の1つまたは複数のデバイスを含んでよい。ネットワークコントローラ130は、通信ユニット294を介して基地局110と通信してよい。
【0043】
1つまたは複数のアンテナ(たとえば、アンテナ234a~234tおよび/またはアンテナ252a~252r)は、例の中でも、1つもしくは複数のアンテナパネル、1つもしくは複数のアンテナグループ、アンテナ素子の1つもしくは複数のセット、および/または1つもしくは複数のアンテナアレイを含んでよく、またはそれらの内部に含められてもよい。アンテナパネル、アンテナグループ、アンテナ素子のセット、および/またはアンテナアレイは、(単一のハウジングまたは複数のハウジング内の)1つまたは複数のアンテナ素子、共面アンテナ素子のセット、非共面アンテナ素子のセット、ならびに/あるいは
図2の1つまたは複数の構成要素などの1つまたは複数の送信構成要素および/または受信構成要素に結合された1つまたは複数のアンテナ素子を含んでよい。
【0044】
アップリンク上では、UE120において、送信プロセッサ264は、データソース262からのデータおよびコントローラ/プロセッサ280からの(たとえば、RSRP、RSSI、RSRQ、および/またはCQIを含む報告のための)制御情報を受信および処理してよい。送信プロセッサ264は、1つまたは複数の参照信号のための基準シンボルを生成してよい。送信プロセッサ264からのシンボルは、適用可能な場合、TX MIMOプロセッサ266によってプリコーディングされてよく、(たとえば、DFT-s-OFDMまたはCP-OFDMのために)モデム254によってさらに処理されてよく、基地局110へ送信されてよい。いくつかの例では、UE120のモデム254は、変調器および復調器を含んでよい。いくつかの例では、UE120はトランシーバを含む。トランシーバは、アンテナ252、モデム254、MIMO検出器256、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、および/またはTX MIMOプロセッサ266の任意の組合せを含んでよい。トランシーバは、(たとえば、
図6~
図10を参照しながら)本明細書で説明する方法のうちのいずれかの態様を実行するためにプロセッサ(たとえば、コントローラ/プロセッサ280)およびメモリ282によって使用されてよい。
【0045】
基地局110において、UE120および/または他のUEからのアップリンク信号は、アンテナ234によって受信され、モデム232(たとえば、モデム232の、DEMODとして示す復調器構成要素)によって処理され、適用可能な場合、MIMO検出器236によって検出され、受信プロセッサ238によってさらに処理されて、UE120によって送られた復号されたデータおよび制御情報を取得してよい。受信プロセッサ238は、復号されたデータをデータシンク239に提供してよく、復号された制御情報をコントローラ/プロセッサ240に提供してよい。基地局110は通信ユニット244を含んでよく、通信ユニット244を介してネットワークコントローラ130と通信してよい。基地局110は、ダウンリンク通信および/またはアップリンク通信のために1つまたは複数のUE120をスケジュールするためのスケジューラ246を含んでよい。いくつかの例では、基地局110のモデム232は変調器および復調器を含んでよい。いくつかの例では、基地局110はトランシーバを含む。トランシーバは、アンテナ234、モデム232、MIMO検出器236、受信プロセッサ238、送信プロセッサ220、および/またはTX MIMOプロセッサ230の任意の組合せを含んでよい。トランシーバは、(たとえば、
図6~
図10を参照しながら)本明細書で説明する方法のうちのいずれかの態様を実行するためにプロセッサ(たとえば、コントローラ/プロセッサ240)およびメモリ242によって使用されてよい。
【0046】
基地局110のコントローラ/プロセッサ240、UE120のコントローラ/プロセッサ280、および/または
図2の任意の他の構成要素は、本明細書における他の場所でより詳細に説明するように、異なるアグリゲーションレベルの重複するPDCCH候補から生じる多義性を解決することに関連する1つまたは複数の技法を実行してよい。たとえば、基地局110のコントローラ/プロセッサ240、UE120のコントローラ/プロセッサ280、および/または
図2の任意の他の構成要素は、たとえば、
図7のプロセス700、
図8のプロセス800、および/または本明細書で説明するような他のプロセスの動作を実行または指示してよい。メモリ242およびメモリ282は、それぞれ、基地局110およびUE120のためのデータおよびプログラムコードを記憶してよい。いくつかの例では、メモリ242および/またはメモリ282は、ワイヤレス通信のための1つまたは複数の命令(たとえば、コードおよび/またはプログラムコード)を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を含んでよい。たとえば、1つまたは複数の命令は、基地局110および/またはUE120の1つまたは複数のプロセッサによって(たとえば、直ちに、またはコンパイル、変換、および/もしくは解釈した後に)実行されると、1つまたは複数のプロセッサ、UE120、および/または基地局110に、たとえば、
図7のプロセス700、
図8のプロセス800、および/または本明細書で説明するような他のプロセスの動作を実行または指示させてよい。いくつかの例では、命令を実行することは、例の中でも、命令を動作させること、命令を変換すること、命令をコンパイルすること、および/または命令を解釈することを含んでよい。
【0047】
いくつかの態様では、UE、またはUEのための装置は、(たとえば、アンテナ252、DEMOD254、MIMO検出器256、受信プロセッサ258、コントローラ/プロセッサ280、メモリ282などを使用して)DCIを求めて監視されるべき複数のPDCCH候補を識別する構成情報を受信するための手段であって、複数のPDCCH候補が、第1のアグリゲーションレベルを有するPDCCH候補、および第2のアグリゲーションレベルを有する、DCIの反復のためのリンクされたPDCCH候補のセットを含み、PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補と重複する、手段、ならびに/あるいは(たとえば、アンテナ252、DEMOD254、MIMO検出器256、受信プロセッサ258、コントローラ/プロセッサ280、メモリ282、送信プロセッサ264、TX MIMOプロセッサ266、MOD254などを使用して)PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補と重複することに対する、1つまたは複数の規則に従って通信するための手段を含む。本明細書で説明する動作をUEが実行するための手段は、たとえば、通信マネージャ140、アンテナ252、復調器254、MIMO検出器256、受信プロセッサ258、送信プロセッサ264、TX MIMOプロセッサ266、変調器254、コントローラ/プロセッサ280、またはメモリ282のうちの1つまたは複数を含んでよい。
【0048】
いくつかの態様では、ネットワークノード(たとえば、基地局)、またはネットワークノードのための装置は、(たとえば、コントローラ/プロセッサ240、送信プロセッサ220、TX MIMOプロセッサ230、MOD232、アンテナ234、メモリ242などを使用して)UEのために、DCIを求めてUEによって監視されるべき複数のPDCCH候補を識別する構成情報を送信するための手段であって、複数のPDCCH候補が、第1のアグリゲーションレベルを有するPDCCH候補、および第2のアグリゲーションレベルを有する、DCIの反復のためのリンクされたPDCCH候補のセットを含み、PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補と重複する、手段、ならびに/あるいは(たとえば、コントローラ/プロセッサ240、送信プロセッサ220、TX MIMOプロセッサ230、MOD232、アンテナ234、メモリ242、DEMOD232、MIMO検出器236、受信プロセッサ238などを使用して)PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補と重複することに対する、1つまたは複数の規則に従って通信するための手段を含む。本明細書で説明する動作を基地局が実行するための手段は、たとえば、通信マネージャ150、送信プロセッサ220、TX MIMOプロセッサ230、変調器232、アンテナ234、復調器232、MIMO検出器236、受信プロセッサ238、コントローラ/プロセッサ240、メモリ242、またはスケジューラ246のうちの1つまたは複数を含んでよい。
【0049】
図2の中のブロックは別個の構成要素として示されるが、ブロックに関して上記で説明した機能は、単一のハードウェア、ソフトウェア、もしくは組合せ構成要素で、または構成要素の様々な組合せで実装されてよい。たとえば、送信プロセッサ264、受信プロセッサ258、および/またはTX MIMOプロセッサ266に関して説明した機能は、コントローラ/プロセッサ280によってまたはコントローラ/プロセッサ280の制御下で実行されてよい。
【0050】
上記に示すように、
図2は一例として提供される。他の例は、
図2に関して説明されるものとは異なる場合がある。
【0051】
図3は、本開示による、ワイヤレス通信のための例示的なリソース構造300を示す図である。リソース構造300は、本明細書で説明するリソースの様々なグループの一例を示す。図示のように、リソース構造300はサブフレーム305を含んでよい。サブフレーム305は、複数のスロット310を含んでよい。リソース構造300はサブフレームごとに2スロットを含むものとして示されるが、異なる数のスロットがサブフレームの中に含まれてよい(たとえば、4スロット、8スロット、16スロット、32スロット、または別の数量のスロット)。いくつかの例では、サブフレームおよび/またはスロット以外の異なるタイプの送信時間間隔(TTI)が使用されてよい。スロット310は、スロットごとに14シンボルなどの、複数のシンボル315を含んでよい。
【0052】
スロット310の潜在的な制御領域は、制御リソースセット(コアセット)320と呼ばれることがあり、1つもしくは複数のPDCCHおよび/または1つもしくは複数の物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)のためのコアセット320のリソースのフレキシブルな構成または再構成などによって、リソースの効率的な使用をサポートするように構造化されてよい。いくつかの例では、コアセット320は、スロット310の最初のシンボル315、スロット310の最初の2つのシンボル315、またはスロット310の最初の3つのシンボル315を占有してよい。したがって、コアセット320は、周波数ドメインにおける複数のリソースブロック(RB)、および時間ドメインにおける1つ、2つ、または3つのいずれかのシンボル315を含んでよい。5Gでは、コアセット320の中に含まれるリソースの数量は、コアセット320のための周波数ドメイン領域(たとえば、リソースブロックの数量)および/または時間ドメイン領域(たとえば、シンボルの数量)を示すために無線リソース制御(RRC)シグナリングを使用することなどによって、フレキシブルに構成されてよい。UEは、サービングセルの帯域幅部分の中で最高3つの(または、最高5つの)コアセットとともに構成されてよい(たとえば、RRC構成されてよい)。各コアセットは、1つのアクティブな送信構成インジケータ(TCI)状態(たとえば、1つのアクティブなビーム)に関連付けられてよい。
【0053】
図示したように、コアセット320を含むシンボル315は、一例として2つの制御チャネル要素(CCE)325として示された、システム帯域幅の一部分にわたる1つまたは複数のCCE325を含んでよい。CCE325は、ワイヤレス通信のための制御情報を提供するために使用されるDCIを含んでよい。基地局は、(図示のように)複数のCCE325の中でDCIを送信してよく、ここで、DCIの送信のために使用されるCCE325の数量は、DCIの送信のためにBSによって使用されるアグリゲーションレベル(AL)を表す。
図3では、スロット310の中の2つのCCE325に対応する、2というアグリゲーションレベルが一例として示される。いくつかの態様では、1、2、4、8、16、または別のアグリゲーションレベルなどの、異なるアグリゲーションレベルが使用されてよい。
【0054】
各CCE325は、固定の数量のリソース要素グループ(REG)330を含んでよく、または可変の数量のREG330を含んでもよい。いくつかの態様では、CCE325の中に含まれるREG330の数量は、REGバンドルサイズによって指定されてよい。REG330は1つのリソースブロックを含んでよく、1つのリソースブロックはシンボル315内に12個のリソース要素(RE)335を含んでよい。リソース要素335は、周波数ドメインにおける1本のサブキャリア、および時間ドメインにおける1つのOFDMシンボルを占有してよい。
【0055】
サーチスペースは、PDCCHが位置し得る(たとえば、時間および/または周波数における)すべての可能なロケーションを含んでよい。コアセット320は、UE固有サーチスペース、グループ共通サーチスペース、および/または共通サーチスペースなどの、1つまたは複数のサーチスペースを含んでよい。サーチスペースは、制御情報をUEへ送信するために潜在的に使用され得るPDCCHをUEが見つける場合がある、CCEロケーションのセットを示してよい。PDCCHのための可能なロケーションは、PDCCHが(たとえば、単一のUEのための)UE固有PDCCHであるのかそれとも(たとえば、複数のUEのための)グループ共通PDCCHであるのか、および/または使用中のアグリゲーションレベルに依存し得る。PDCCHに対する(たとえば、時間および/または周波数における)可能なロケーションは、PDCCH候補と呼ばれることがあり、あるアグリゲーションレベルにおけるすべての可能なPDCCHロケーションのセットは、サーチスペースと呼ばれることがある。たとえば、特定のUEのためのすべての可能なPDCCHロケーションのセットは、UE固有サーチスペースと呼ばれることがある。同様に、すべてのUEにわたるすべての可能なPDCCHロケーションのセットは、共通サーチスペースと呼ばれることがある。UEの特定のグループのためのすべての可能なPDCCHロケーションのセットは、グループ共通サーチスペースと呼ばれることがある。アグリゲーションレベルにわたる1つまたは複数のサーチスペースは、サーチスペース(SS)セットと呼ばれることがある。
【0056】
UEは、1つまたは複数のSSセット(たとえば、サービングセルの帯域幅部分の中の最高10個のSSセット)とともに構成(たとえば、RRC構成)されてよく、各SSセットは、(コアセットは複数のSSセットに関連付けられることがあるが)1つのコアセットに関連付けられてよい。SSセットに対する構成は、関連付けられたコアセット、SSセットのPDCCH監視オケージョンを規定する、監視されるべきスロットおよび監視されるべきスロット内のシンボルにとっての周期性および/またはオフセット、SSセットのタイプ(たとえば、共通SSセットまたはUE固有SSセット)、監視されるべき1つまたは複数のDCIフォーマット、ならびにアグリゲーションレベルごとに(たとえば、CCEの数量ごとに)SSセットの中に含まれるPDCCH候補の数量を示してよい。したがって、SSセットに対する構成は、それぞれのアグリゲーションレベルおよびそれぞれの候補インデックスに関連付けられる複数のPDCCH候補を示す。
【0057】
上記で説明したように、UEは1つまたは複数のPDCCH候補の中でDCIを受信してよい。たとえば、UEは、構成されたSSセットの中でPDCCH候補を監視してよい。UEは、1つまたは複数のPDCCH候補の中でDCIを検出するために、PDCCH候補の中でブラインド復号を実行してよい。たとえば、UEによって首尾よく復号される(たとえば、巡回冗長検査(CRC)をパスする)1つまたは複数のPDCCH候補は、復号されるDCIに対応する。いくつかの例では、異なるアグリゲーションレベルのPDCCH候補は重複することがあり、UEによって実行されるブラインド復号に起因して、重複するPDCCH候補DCIのうちのどれが検出されるのかに関してUEにとってあいまいな場合がある。
【0058】
コアセット320は、インターリーブ型であっても非インターリーブ型であってもよい。インターリーブ型のコアセット320は、隣接するCCEが周波数ドメインにおける散乱したREGバンドルにマッピングされる(たとえば、隣接するCCEが、コアセット320の連続するREGバンドルにマッピングされない)ような、CCEからREGへのマッピングを有してよい。非インターリーブ型のコアセット320は、コアセット320の(たとえば、周波数ドメインにおける)連続するREGバンドルにすべてのCCEがマッピングされるような、CCEからREGへのマッピングを有してよい。
【0059】
上記に示すように、
図3は一例として提供される。他の例は、
図3に関して説明されるものとは異なる場合がある。
【0060】
図4は、本開示によるPDCCH反復の例400および405を示す図である。例400および405に示すように、複数の(たとえば、2つの)PDCCH候補はリンクされたPDCCH候補であってよい。「リンクされたPDCCH候補」とは、同じDCI(たとえば、同じDCIペイロード)のそれぞれの反復がその中で送信され得る別個のPDCCH候補を指す。言い換えれば、リンクされたPDCCH候補を使用するPDCCH反復にとって、リンクされたPDCCH候補の各々は同じDCIの反復である。リンクされたPDCCH候補は、同じアグリゲーションレベル(たとえば、同じ数量のCCE)を有してよい。UEは、リンクされたPDCCH候補の中のDCIの反復を復号するためにソフト合成(たとえば、反復の合成)を実行してよい。追加または代替として、UEは、リンクされたPDCCH候補を個別に復号することを試みてもよい。
【0061】
UEは、PDCCH候補のリンキング(linking)を示す情報を記憶してよい(たとえば、UEは、復号する前にPDCCH候補のリンキングを知っている)。たとえば、UEは、PDCCH候補のリンキングを示す1つまたは複数の構成(たとえば、RRC構成)を受信してよい。一例として、UEは、複数の(たとえば、2つの)SSセットのリンキングを示す構成を受信してよい。SSセットのリンキングは、SSセットのうちの一方の監視オケージョンがSSセットのうちの他方の監視オケージョンと1対1にマッピングされることを示してよい。言い換えれば、第1のSSセットの第1の監視オケージョンが第2のSSセットの第1の監視オケージョンにマッピングされてよく、第1のSSセットの第2の監視オケージョンが第2のSSセットの第2の監視オケージョンにマッピングされてよく、以下同様である。その上、SSセットのリンキングは、同じアグリゲーションレベルおよび同じ候補インデックスに関連付けられた、それぞれのSSセットのPDCCH候補がリンクされることを示してよい。言い換えれば、特定のアグリゲーションレベルおよび特定の候補インデックスに関連付けられた、第1のSSセットのPDCCH候補は、その特定のアグリゲーションレベルおよびその特定の候補インデックスに関連付けられた、第2のSSセットのPDCCH候補にリンクされる。したがって、リンクされたSSセットは、それぞれ、特定のアグリゲーションレベルに対して同じ数量のPDCCH候補を含んでよい。
【0062】
例400では、第1のSSセットの第1の監視オケージョンの中の、第1のSSセットのPDCCH候補は、第2のSSセットの第1の監視オケージョンの中の、第2のSSセットのPDCCH候補にリンクされてよい。すなわち、第1のSSセットの第1の監視オケージョンの中の、あるアグリゲーションレベルおよびある候補インデックスに関連付けられたPDCCH候補は、第2のSSセットの第1の監視オケージョンの中の、そのアグリゲーションレベルおよびその候補インデックスに関連付けられたPDCCH候補にリンクされる。例405では、第1のSSセットの第1の監視オケージョンの中の、第1のSSセットのPDCCH候補は、第2のSSセットの第1の監視オケージョンの中の、第2のSSセットのPDCCH候補にリンクされてよく、第1のSSセットの第2の監視オケージョンの中の、第1のSSセットのPDCCH候補は、第2のSSセットの第2の監視オケージョンの中の、第2のSSセットのPDCCH候補にリンクされてよい。図示のように、リンクされたPDCCH候補は同じスロットの中にあってよい(すなわち、スロット内PDCCH反復)。追加または代替として、リンクされたPDCCH候補は異なるスロットの中にあってもよい(すなわち、スロット間PDCCH反復)。
【0063】
PDCCH反復において、異なる監視オケージョンおよび異なるPDCCH候補における同じDCIの反復の送信は、DCIの時間ダイバーシティおよび周波数ダイバーシティを改善する。その上、DCIのそれぞれの反復は異なるTRPによって送信されてよく、それによって、DCIの空間ダイバーシティを改善する。
【0064】
上記に示すように、
図4は一例として提供される。他の例は、
図4に関して説明されるものとは異なる場合がある。
【0065】
図5A~
図5Cは、本開示による、それぞれ、重複するPDCCH候補の例500、505、および510を示す図である。
【0066】
いくつかの例では、第1のアグリゲーションレベルのPDCCH候補は、(たとえば、時間および周波数リソースにおいて)第2のアグリゲーションレベルのPDCCH候補と重複することがある(たとえば、PDCCH候補の1つまたは複数のCCEが重複することがある)。たとえば、8というアグリゲーションレベル(AL8)のPDCCH候補が、16というアグリゲーションレベル(AL16)のPDCCH候補と重複することがある。このことは、PDCCH候補のブラインド復号を実行するUEに対して多義性をもたらすことがある。たとえば、PDCCHは、CCEの数量(すなわち、アグリゲーションレベル)に依存するコード化ビットの数量に従って規定されるマザーコード(mother code)長を使用するポーラ(polar)コーディングを使用することがある。AL8 PDCCHおよびAL16 PDCCHは、同じマザーコード長(たとえば、512ビット)を使用してよい。たとえば、AL8 PDCCHは、マザーコードと864ビットに達するまで反復されるコード化ビットの一部とを含んでよい、864コード化ビットを含んでよく、AL16 PDCCHは、3回反復されるマザーコードと1728ビットに達するまで反復されるコード化ビットの一部とを含んでよい、1728コード化ビットを含んでよい。その結果、AL16 PDCCH候補の最初の8つのCCEは、UEにはAL8 PDCCH候補として見えることがあり、それによって、UEにとっての多義性をもたらす。
【0067】
AL8 PDCCH候補およびAL16 PDCCH候補が、同じ開始CCEインデックスを有するとき、多義性が生じることがある。追加または代替として、AL8 PDCCH候補およびAL16 PDCCH候補が、同じコアセットに関連付けられるとき、多義性が生じることがある(さもなければ、多義性を解決するために、異なるコアセットに関連付けられたPDCCH候補に対してスクランブリングが異なって構成され得る)。AL8 PDCCH候補およびAL16 PDCCH候補が、同じSSセットに関連付けられるとき、AL8 PDCCH候補およびAL16 PDCCH候補は、同じコアセットに関連付けられてよい。代替として、同じコアセットに関連付けられ、かつ重複する監視オケージョンおよび同じDCIサイズを有する、異なるSSセットに、AL8 PDCCH候補およびAL16 PDCCH候補が関連付けられるとき、AL8 PDCCH候補およびAL16 PDCCH候補は、同じコアセットに関連付けられてよい。追加または代替として、AL8 PDCCH候補およびAL16 PDCCH候補に関連付けられたコアセットが、時間ドメインにおける単一のシンボルであるとき、多義性が生じることがある(たとえば、さもなければ、複数のシンボルの、最初に周波数ドメインの、次いで時間ドメインのマッピングが、多義性を解決し得る)。
【0068】
多義性は、PDSCHレートマッチングに関するさらなる多義性をもたらすことがある。詳細には、PDSCHをスケジュールするDCIを搬送するリソースがPDSCHのリソースと重複する場合、重複するリソースの周辺でPDSCHがレートマッチングされる。したがって、UEは、(上記で説明したように、UEにとってあいまいである)PDCCH候補がAL8 PDCCH候補であるのかそれともAL16 PDCCH候補であるのかに応じて、異なるPDSCHレートマッチングを使用してPDSCHを受信してよい。いくつかの例では、AL16 PDCCH候補に対応するリソースは、このシナリオにおける多義性を解決するためにPDSCHにとって利用不可能であるものと想定されてよい。すなわち、UEは、このシナリオにおける多義性を解決するために、(たとえば、PDSCHをスケジュールする検出されたDCIがAL8候補に基づくのかそれともAL16候補に基づくのかにかかわらず)AL16 PDCCH候補に対応するリソースの周辺でレートマッチングされたPDSCHを受信してよい。
【0069】
ただし、上記で説明した想定を使用して他のシナリオが解決されないことがある。たとえば、
図5Aの例500のシナリオでは、AL8を有する個々の(たとえば、リンクされていない)PDCCH候補501が、AL16を有するリンクされた2つのPDCCH候補502a、502bのうちの一方と重複することがあり、AL8 PDCCH候補501は、AL16のリンクされたPDCCH候補502aと同じ開始CCEを有することがある。
図5Bの例505のシナリオでは、AL16を有する個々の(たとえば、リンクされていない)PDCCH候補506が、AL8を有するリンクされた2つのPDCCH候補507a、507bのうちの一方と重複することがあり、AL16 PDCCH候補506は、AL8のリンクされたPDCCH候補507aと同じ開始CCEを有することがある。
図5Cの例510のシナリオでは、AL8を有するリンクされた2つのPDCCH候補511a、511bのうちの一方が、AL16を有するリンクされた2つのPDCCH候補512a、512bのうちの一方と重複することがあり、AL8のリンクされたPDCCH候補511aは、AL16のリンクされたPDCCH候補512aと同じ開始CCEを有することがある。
【0070】
例500、505、および510のシナリオにおける多義性は、重複するPDCCH候補が、1シンボル持続時間を有する同じコアセットに関連付けられることから、生じることがある。いくつかの例では、例500、505、および510のシナリオにおける多義性は、コアセットが非インターリーブ型のCCEからREGへのマッピングを用いて構成されることから生じることがある。詳細には、例500、505、および510のシナリオでは、AL8 PDCCH候補の中でUEがPDCCHを検出するが、PDCCHがAL16 PDCCH候補を使用して送信されたとき、かつ/またはAL16 PDCCH候補の中でUEがPDCCHを検出するが、PDCCHがAL8 PDCCH候補を使用して送信されたとき、多義性が生じる。
【0071】
いくつかの例では、UEは、DCIを検出するために使用されるPDCCH候補に関連する情報に少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数のプロシージャを実行してよい。たとえば、UEは、PDCCH候補に関連する情報を使用して、スケジューリング情報、1つまたは複数のリソース、タイムライン、ビームなどを決定してよい。リンクされたPDCCH候補のうちの一方または両方を使用してDCIが検出されるとき、1つまたは複数のプロシージャを実行するための、DCIの解釈は、個々の(たとえば、リンクされていない)PDCCH候補の中でDCIが検出されるときのDCIの解釈とは異なる。たとえば、リンクされたPDCCH候補のうちの一方または両方を使用してDCIが検出されるとき、UEは、(たとえば、リンクされたPDCCH候補のうちのどちらが復号されたのかにかかわらず)リンクされた2つのPDCCH候補の基準PDCCH候補を使用して1つまたは複数のプロシージャを実行してよい。基準PDCCH候補は固定されておらず、以下で説明するように、異なるプロシージャによって異なって指定されてよい。
【0072】
第1の例示的なプロシージャでは、PDCCH反復の事例において、対応するPUCCHリソースセットが8よりも大きいサイズを有するときの、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)認識応答(HARQ-ACK)に対する物理アップリンク制御チャネル(PUCCH)リソース決定のために、最小のSSセット識別子に関連付けられたリンクされたPDCCH候補(たとえば、基準PDCCH候補)のうちの1つのコアセットの中の、開始CCEインデックスおよびCCEの数量が適用される。PDCCH反復を使用しない事例では、PUCCHリソース決定は、スケジューリングPDCCHのコアセットの中の、開始CCEインデックスおよびCCEの数量に依存する。第2の例示的なプロシージャでは、マッピングType Bを有するPDSCHが、反復のためにリンクされているPDCCH候補の中のDCIによってスケジュールされるとき、UEは、PDSCHの最初のシンボルが、もっと後の開始シンボルを有するリンクされたPDCCH候補(たとえば、基準PDCCH候補)のうちの1つの開始シンボルよりも前に開始することを予想せず、かつ/または(たとえば、ReferenceofSLIV-ForDCIFormat1_2を用いて構成された)UEが、DCIフォーマット1_2によってスケジュールされたPDSCHを受信するとき、開始シンボルSは、もっと後の開始シンボルを有するPDCCH候補(たとえば、基準PDCCH候補)の開始シンボルS0に相対的なものである。
【0073】
第3の例示的なプロシージャでは、反復のためにリンクされているPDCCH候補の中のDCIによってPDSCHまたはチャネル状態情報参照信号(CSI-RS)がスケジュールされるとき、PDSCHまたはCSI-RSに対する擬似コロケーション(QCL)想定を決定するために、スケジューリングオフセットは、時間的にもっと後に終了するリンクされたPDCCH候補(たとえば、基準PDCCH候補)のうちの1つに基づく。リンクされたPDCCH候補の中でDCIが受信されない事例では、時間オフセットがしきい値(たとえば、timeDurationForQCL)よりも小さい場合、PDSCHに対して(QCL-TypeDのために)デフォルトのQCL想定が使用される。第4の例示的なプロシージャでは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)処理タイムライン(N2)およびチャネル状態情報(CSI)計算タイムライン(Z)に対して、PDCCHの最後のシンボルは、時間的にもっと後に終了するリンクされたPDCCH候補(たとえば、基準PDCCH候補)のうちの1つの最後のシンボルである。
【0074】
第5の例示的なプロシージャでは、Type-2 HARQ-ACKコードブックに対して、反復のためにリンクされているPDCCH候補の中で検出されるDCIの中のカウンタダウンリンク割当てインデックス(DAI)または全DAIに関連付けられたPDCCH監視オケージョンは、リンクされたPDCCH候補のもっと前のPDCCH候補(たとえば、基準PDCCH候補)の監視オケージョンである。第6の例示的なプロシージャでは、反復のためにリンクされているPDCCH候補の中のDCIによってPDSCHがスケジュールされる場合、DCIの中にTCIフィールドが存在せず、スケジューリングオフセットはしきい値(たとえば、timeDurationForQCL)以上であり、PDSCHに対するQCL想定は、リンクされたPDCCH候補に関連付けられた2つのコアセットのうちの小さい方の識別子を有するコアセット(たとえば、基準PDCCH候補に関連付けられたコアセット)に基づく。第7の例示的なプロシージャでは、反復のためにリンクされているPDCCH候補の中のDCIによってPDSCHがスケジュールされる場合、PDCCH候補のリソースはPDSCHのリソースと重複し、PDSCHは、両方のPDCCH候補のリソースの周辺でレートマッチングされる(たとえば、両方のPDCCH候補が基準PDCCH候補である)。
【0075】
したがって、例500および505のシナリオでは、1つまたは複数のプロシージャが、個々のPDCCH候補に少なくとも部分的に基づいて実行されるべきか、それとも重複に関連するリンクされたPDCCH候補に少なくとも部分的に基づいて(たとえば、基準PDCCH候補を使用して)実行されるべきかは、不明瞭である。例510のシナリオでは、1つまたは複数のプロシージャが、第1のリンクされたPDCCH候補に少なくとも部分的に基づいて実行されるべきか、それとも重複に関連する第2のリンクされたPDCCH候補に少なくとも部分的に基づいて実行されるべきかは、不明瞭である。したがって、多義性に起因して、UEは、1つまたは複数のプロシージャを不正確に実行することがあり、不正確なスケジューリング情報、リソース、タイムライン、ビームなどを導出することがあり、それによって、失敗した通信、失敗した通信を解決するためのネットワークリソースの増大した使用量などがもたらされる。
【0076】
本明細書で説明するいくつかの技法および装置は、第1のアグリゲーションレベルのPDCCH候補が第2のアグリゲーションレベルのリンクされたPDCCH候補と重複することから生じる多義性を解決する(たとえば、
図5A~
図5Cの例500、505、および510のシナリオ)。いくつかの態様では、UEおよび基地局は、PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補と重複することから生じる、多義性を解決する1つまたは複数の規則に従って通信してよい。いくつかの態様では、1つまたは複数の規則に従って、UEは、重複するPDCCH候補を欠落させてよく(たとえば、監視するのを控えてよく)(たとえば、規則は、UEがPDCCH候補を欠落させるべきかまたはリンクされたPDCCH候補を欠落させるべきかを示してよい)、それによって、欠落させられない重複するPDCCH候補の中でDCIが検出されることをUEが決定することを可能にし、通信の性能を改善する。いくつかの態様では、1つまたは複数の規則に従って、UEは、PDCCH候補の中またはリンクされたPDCCH候補の中でDCIが検出されるという想定に少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数のプロシージャを実行してよく、それによって、UEがその中でDCIを検出する重複するPDCCH候補に関係なくUEがプロシージャを正しく実行することを可能にし、通信の性能を改善する。いくつかの態様では、1つまたは複数の規則に従って、第1のアグリゲーションレベルのPDCCH候補に対して第1のCRCマスクが使用され、第2のアグリゲーションレベルのPDCCH候補に対して第2のCRCマスクが使用され、それによって、UEがPDCCH候補とリンクされたPDCCH候補とを区別することを可能にし、通信の性能を改善する。いくつかの態様では、1つまたは複数の規則に従って、第1のアグリゲーションレベルのPDCCH候補に対して第1のレートマッチング方式が使用され、第2のアグリゲーションレベルのPDCCH候補に対して第2のレートマッチング方式が使用され、それによって、UEがPDCCH候補とリンクされたPDCCH候補とを区別することを可能にし、通信の性能を改善する。いくつかの態様では、1つまたは複数の規則に従って、第1のアグリゲーションレベルのPDCCH候補のコード化ビットに対して第1のスクランブル方式が使用され、第2のアグリゲーションレベルのPDCCH候補のコード化ビットに対して第2のスクランブル方式が使用され、それによって、UEがPDCCH候補とリンクされたPDCCH候補とを区別することを可能にし、通信の性能を改善する。
【0077】
このようにして、PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補と重複することから生じる多義性が解決され、それによって、通信の性能を改善し、ネットワークリソースを温存する。
【0078】
上記に示すように、
図5A~
図5Cは例として提供される。他の例は、
図5A~
図5Cに関して説明されるものとは異なる場合がある。
【0079】
図6は、本開示による、異なるアグリゲーションレベルの重複するPDCCH候補から生じる多義性を解決することに関連する一例600を示す図である。
図6に示すように、例600は、基地局110とUE120との間の通信を含む。いくつかの態様では、基地局110およびUE120は、ワイヤレスネットワーク100などのワイヤレスネットワークの中に含まれてよい。基地局110およびUE120は、アップリンクおよびダウンリンクを含んでよいワイヤレスアクセスリンクを介して通信してよい。
【0080】
参照番号605によって示すように、DCIを求めて監視されるべき複数のPDCCH候補を識別する構成情報(たとえば、監視されるべき複数のPDCCH候補のロケーションを識別する情報)を、基地局110が送信してよくUE120が受信してよい。すなわち、複数のPDCCH候補は、UE120がそれに対してDCIのためのブラインド復号を実行すべきPDCCHリソース(たとえば、時間および周波数リソース)を識別してよい。いくつかの態様では、複数のPDCCH候補を識別する構成情報は、UE120のための1つまたは複数の構成(たとえば、RRC構成)を含んでよい。たとえば、1つまたは複数の構成は、上記で説明したように、1つもしくは複数のコアセット構成、1つもしくは複数のSSセット構成、および/またはPDCCH反復のための1つもしくは複数のSSセットリンキング構成を含んでよい。
【0081】
複数のPDCCH候補は、第1のアグリゲーションレベルを有するPDCCH候補を含んでよい。このPDCCH候補は、(たとえば、リンクされていない)個々のPDCCH候補であってよく、または別のPDCCH候補にリンクされてもよい。複数のPDCCH候補はまた、第2のアグリゲーションレベルを有する、上記で説明したようなDCIの反復のためのリンクされたPDCCH候補のセット(たとえば、リンクされた2つのPDCCH候補)を含んでよい。第1のアグリゲーションレベルおよび第2のアグリゲーションレベルは異なってよい。たとえば、第1のアグリゲーションレベルは、8というアグリゲーションレベルまたは16というアグリゲーションレベルのうちの一方であってよく、第2のアグリゲーションレベルは、8というアグリゲーションレベルまたは16というアグリゲーションレベルのうちの他方であってよい。ただし、本明細書での説明によって他のアグリゲーションレベルが企図される。
【0082】
いくつかの態様では、PDCCH候補は、(たとえば、上記で説明した例500、505、および510のシナリオのうちの1つにおけるように)リンクされたPDCCH候補のうちの1つと重複することがある。したがって、以下の説明では、PDCCH候補は、重複するPDCCH候補と呼ばれることがあり、リンクされたPDCCH候補のうちの1つは、重複するリンクされたPDCCH候補と呼ばれることがあり、リンクされたPDCCH候補のうちの別のPDCCH候補(たとえば、他方のPDCCH候補)は、重複しないリンクされたPDCCH候補と呼ばれることがある。1つまたは複数の構成によれば、重複するPDCCH候補は、第1のコアセットに関連する第1のSSセットの中に含まれてよく、重複するリンクされたPDCCH候補は、第1のコアセットに関連する第2のSSセットの中に含まれてよく、重複しないリンクされたPDCCH候補は、第2のコアセットに関連する第3のSSセットの中に含まれてよい。
【0083】
上記で説明したように、重複するPDCCH候補と重複するリンクされたPDCCH候補との重複は、多義性をもたらす場合がある(たとえば、第1のアグリゲーションレベルの重複するPDCCH候補の中でUE120がPDCCHを検出するが、PDCCHは第2のアグリゲーションレベルの重複するリンクされたPDCCH候補を使用して送信されたか、またはその逆である)。たとえば、多義性は、重複するPDCCH候補および重複するリンクされたPDCCH候補が、同じコアセットに関連付けられ、コアセットが(たとえば、1つまたは複数の構成に従って)たった1シンボルの持続時間を有することに、少なくとも部分的に基づくことがある。その上、多義性は、重複するPDCCH候補および重複するリンクされたPDCCH候補が、(たとえば、1つまたは複数の構成に従って)同じ開始CCEを有することに、少なくとも部分的に基づくことがある。いくつかの態様では、追加または代替として、多義性は、重複するPDCCH候補および重複するリンクされたPDCCH候補に対するDCIサイズが同じであることに少なくとも部分的に基づくことがある。いくつかの態様では、追加または代替として、多義性は、非インターリーブ型のCCEからREGへのマッピングを用いてコアセットが構成されることに少なくとも部分的に基づくことがある。
【0084】
いくつかの態様では、UE120は、多義性をもたらす、重複するPDCCH候補と重複するリンクされたPDCCH候補との重複が、エラーであることを決定してよい(たとえば、エラー事例が発生しており、多義性を解決するために規則が使用されない)。言い換えれば、UE120は、(たとえば、PDCCH候補が、1シンボルの持続時間を有する同じコアセットに関連付けられ、かつPDCCH候補が、同じ開始CCEを有するとき)重複するPDCCH候補と重複するリンクされたPDCCH候補との重複をもたらす、コアセット、SSセット、PDCCH候補、および/またはSSセットリンキングとともに構成されることを予想しない。
【0085】
いくつかの態様では、UE120は、重複するPDCCH候補と重複するリンクされたPDCCH候補との重複から生じる多義性を解決する1つまたは複数の規則を使用してよい(たとえば、1つまたは複数の規則は、重複するPDCCH候補と重複するリンクされたPDCCH候補との重複を処理するためのものである)。たとえば、UE120は、1つまたは複数の規則に従って基地局110と通信してよい。ここで、基地局110と通信することは、DCIを求めてPDCCH候補を監視すること、DCIを検出すること、DCIを復号すること、DCIを処理すること、DCIに少なくとも部分的に基づいて(たとえば、DCIを解釈して)1つまたは複数のプロシージャのために使用される情報を決定すること、情報に少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数のプロシージャを実行すること、1つまたは複数のプロシージャに少なくとも部分的に基づいて基地局110と通信を交換することなどを含んでよい。いくつかの態様では、1つもしくは複数の規則を示し、1つもしくは複数の規則のために使用されるべきパラメータを示し、かつ/または1つもしくは複数の規則のうちのどれがUE120によって使用されるべきかを示す構成を、基地局110が送信してよくUE120が受信してよい。いくつかの態様では、1つまたは複数の規則は、UE120において固定されてよい(たとえば、UE120に対して静的に構成されてよく、または別のやり方でUE120に供給されてもよい)。
【0086】
いくつかの態様では、基地局110はまた、多義性を解決するためにUE120によって使用されるべき挙動を決定するために、1つまたは複数の規則を使用してよい。すなわち、基地局110は、1つまたは複数の規則に従ってUE120と通信してよい。ここで、UE120と通信することは、DCIを生成すること、DCIを符号化すること、DCIを送信すること、DCIに少なくとも部分的に基づいて(たとえば、DCIを解釈して)1つまたは複数のプロシージャのために使用される情報を決定すること、情報に少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数のプロシージャの結果を決定すること、1つまたは複数のプロシージャに少なくとも部分的に基づいてUE120と通信を交換することなどを含んでよい。
【0087】
参照番号610によって示すように、基地局110は、UE120のためのDCI(たとえば、グループ共通DCI、UE固有DCIなど)を送信してよい。基地局110は、重複するPDCCH候補を使用してDCIを送信してよい。追加または代替として、基地局110は、重複するリンクされたPDCCH候補を使用してDCIを送信してよい。たとえば、基地局110(たとえば、基地局110の第1のTRPおよび第2のTRP)は、リンクされたPDCCH候補を使用してDCIの反復を送信してよい。別の例として、基地局110(たとえば、第1のTRP)および別の基地局110(たとえば、第2のTRP)が、それぞれ、リンクされたPDCCH候補を使用してDCIの反復を送信してよい。基地局110は、以下で説明するように、1つまたは複数の規則に従ってDCIを送信してよい。
【0088】
参照番号615によって示すように、UE120は、1つまたは複数の規則に従ってDCIを求めて監視してよくDCIを検出してよい。いくつかの態様では、1つまたは複数の規則に従って、UE120は、重複するPDCCH候補または重複するリンクされたPDCCH候補のうちの一方を欠落させてよい(たとえば、監視するのを控えてよい)。同様に、1つまたは複数の規則に従って、基地局110は、重複するPDCCH候補または重複するリンクされたPDCCH候補のうちの一方を欠落させてよい(たとえば、その中で送信するのを控えてよい)。いくつかの態様では、欠落させられる、重複するPDCCH候補または重複するリンクされたPDCCH候補のうちの一方は、より低い優先度に関連する(かつ、監視されるPDCCH候補は、より高い優先度に関連する)。このようにして、重複するPDCCH候補または重複するリンクされたPDCCH候補のうちの一方しかUE120によって監視(または、DCIを送信するために基地局110によって使用)されず、それによって、多義性を解決する。
【0089】
いくつかの態様では、より低いアグリゲーションレベルに関連する、重複するPDCCH候補または重複するリンクされたPDCCH候補のうちの一方は、より低い優先度を有し欠落させられる。たとえば、8というアグリゲーションレベルを有する、重複するPDCCH候補または重複するリンクされたPDCCH候補のうちの一方が欠落させられる。いくつかの態様では、より高いアグリゲーションレベルに関連する、重複するPDCCH候補または重複するリンクされたPDCCH候補のうちの一方は、より低い優先度を有し欠落させられる。たとえば、16というアグリゲーションレベルを有する、重複するPDCCH候補または重複するリンクされたPDCCH候補のうちの一方が欠落させられる。言い換えれば、優先度は、PDCCH候補に関連するアグリゲーションレベルに少なくとも部分的に基づいてよい。
【0090】
いくつかの態様では、個々の(たとえば、リンクされていない)PDCCH候補(たとえば、重複するPDCCH候補)である、重複するPDCCH候補または重複するリンクされたPDCCH候補のうちの一方は、より低い優先度を有し欠落させられる。いくつかの態様では、リンクされたPDCCH候補(たとえば、重複するリンクされたPDCCH候補)である、重複するPDCCH候補または重複するリンクされたPDCCH候補のうちの一方は、より低い優先度を有し欠落させられる。言い換えれば、優先度は、PDCCH候補が別のPDCCH候補にリンクされるかどうかに少なくとも部分的に基づいてよい。
【0091】
いくつかの態様では、より大きい(または、より小さい)SSセット識別子(たとえば、インデックス)のSSセットに関連付けられる、重複するPDCCH候補または重複するリンクされたPDCCH候補のうちの一方は、より低い優先度を有し欠落させられる。言い換えれば、優先度は、PDCCH候補に関連付けられたSSセットのSSセット識別子に少なくとも部分的に基づいてよい。リンクされたPDCCH候補(たとえば、別のSSセットにリンクされるSSセットに関連付けられたPDCCH候補)に対して、優先度を決定するために使用されるSSセットは、リンクされた2つのSSセットのうちの、小さい方(または、大きい方)のSSセット識別子を有するSSセットであってよい。
【0092】
したがって、いくつかの例では、UE120は、1つまたは複数の規則に従って、重複するリンクされたPDCCH候補を欠落させてよい。ここで、いくつかの態様では、UE120は、重複するリンクされたPDCCH候補が欠落させられる(かつ、基地局110が、重複しないリンクされたPDCCH候補の中でDCIを送信するのを控えることがある)場合、重複しないリンクされたPDCCH候補を欠落させてよい(たとえば、監視するのを控えてよい)。代替として、いくつかの態様では、UE120は、重複するリンクされたPDCCH候補が欠落させられる(かつ、基地局110が、重複しないPDCCH候補の中でDCIを送信することがある)場合、重複しないリンクされたPDCCH候補を監視してよい。ここで、重複しないリンクされたPDCCH候補の中でUE120がDCIを検出する場合、UE120は、上記で説明したように、リンクされたPDCCH候補の基準PDCCH候補に少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のプロシージャ(たとえば、
図5A~
図5Cに関して説明した第1~第7の例示的なプロシージャのうちの1つまたは複数)を実行するために使用される情報を決定してよい。代替として、重複しないリンクされたPDCCH候補の中でUE120がDCIを検出する場合、UE120は、重複しないリンクされたPDCCH候補が、重複するリンクされたPDCCH候補にリンクされていないという想定に少なくとも部分的に基づいて、情報を決定してよい(たとえば、情報は、重複しないリンクされたPDCCH候補に少なくとも部分的に基づいて、かつ基準PDCCH候補を使用せずに決定される)。
【0093】
いくつかの態様では、第1のアグリゲーションレベルは、第1のCRCマスク(たとえば、第1の無線ネットワーク一時識別子(RNTI)を使用してスクランブルされたCRC)に関連してよく、第2のアグリゲーションレベルは、第2の(たとえば、異なる)CRCマスク(たとえば、第2のRNTIを使用してスクランブルされたCRC)に関連してよい。したがって、1つまたは複数の規則に従って、重複するPDCCH候補は、第1のアグリゲーションレベルに関連する第1のCRCマスクを使用してよく、重複するリンクされたPDCCH候補は、第2のアグリゲーションレベルに関連する第2のCRCマスクを使用してよい。言い換えれば、基地局110は、重複するPDCCH候補の中で送信してよく、UE120は、第1のRNTIによってスクランブルされたCRCを用いてDCIを検出/復号してよく、かつ/または基地局110は、重複するリンクされたPDCCH候補の中で送信してよく、UE120は、第2のRNTIによってスクランブルされたCRCを用いてDCIを検出/復号してよい。このようにして、UE120は、DCIを復号するために使用されるRNTIに少なくとも部分的に基づいて、重複するリンクされたPDCCH候補から、重複するPDCCH候補を区別してよく、それによって、多義性を解決する。
【0094】
いくつかの態様では、UE120は、異なるRNTIに従って、重複するリンクされたPDCCH候補から、重複するPDCCH候補を区別することに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のプロシージャ(たとえば、
図5A~
図5Cに関して説明した第1~第7の例示的なプロシージャのうちの1つまたは複数)を実行するために使用される情報を(たとえば、DCIがその中で受信されるPDCCH候補に少なくとも部分的に基づいて)決定してよい。
【0095】
いくつかの態様では、追加または代替として、第1のアグリゲーションレベルは、第1のレートマッチング方式に関連してよく、第2のアグリゲーションレベルは、第2の(たとえば、異なる)レートマッチング方式に関連してよい。したがって、1つまたは複数の規則に従って、重複するPDCCH候補は、第1のアグリゲーションレベルに関連する第1のレートマッチング方式を使用してよく、重複するリンクされたPDCCH候補は、第2のアグリゲーションレベルに関連する第2のレートマッチング方式を使用してよい。言い換えれば、第1のレートマッチング方式を使用して、重複するPDCCH候補を基地局110が送信してよくUE120が検出/復号してよく、かつ/または第2のレートマッチング方式を使用して、重複するリンクされたPDCCH候補を基地局110が送信してよくUE120が検出/復号してよい。第1のレートマッチング方式および第2のレートマッチング方式は、マザーコードからコード化ビットを読み取るための異なる開始点を使用してよい。このようにして、重複するPDCCH候補および重複するリンクされたPDCCH候補のための開始コード化ビットは同じコード化ビットでないので、UE120は、重複するリンクされたPDCCH候補から、重複するPDCCH候補を区別してよく、それによって、多義性を解決する。
【0096】
いくつかの態様では、UE120は、異なるレートマッチング方式に従って、重複するリンクされたPDCCH候補から、重複するPDCCH候補を区別することに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のプロシージャ(たとえば、
図5A~
図5Cに関して説明した第1~第7の例示的なプロシージャのうちの1つまたは複数)を実行するために使用される情報を(たとえば、DCIがその中で受信されるPDCCH候補に少なくとも部分的に基づいて)決定してよい。
【0097】
いくつかの態様では、追加または代替として、第1のアグリゲーションレベルは、コード化ビットのための第1のスクランブル方式に関連してよく、第2のアグリゲーションレベルは、コード化ビットのための第2の(たとえば、異なる)スクランブル方式に関連してよい。したがって、1つまたは複数の規則に従って、重複するPDCCH候補のコード化ビットは、第1のアグリゲーションレベルに関連する第1のスクランブル方式を使用してよく、重複するリンクされたPDCCH候補のコード化ビットは、第2のアグリゲーションレベルに関連する第2のスクランブル方式を使用してよい。言い換えれば、第1のスクランブル方式を使用して、重複するPDCCH候補のコード化ビットを基地局110が送信してよくUE120が検出/復号してよく、かつ/または第2のスクランブル方式を使用して、重複するリンクされたPDCCH候補のコード化ビットを基地局110が送信してよくUE120が検出/復号してよい。このようにして、UE120は、コード化ビットのために使用されるスクランブル方式に少なくとも部分的に基づいて、重複するリンクされたPDCCH候補から、重複するPDCCH候補を区別してよく、それによって、多義性を解決する。
【0098】
いくつかの態様では、UE120は、コード化ビットのための異なるスクランブル方式に従って、重複するリンクされたPDCCH候補から、重複するPDCCH候補を区別することに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のプロシージャ(たとえば、
図5A~
図5Cに関して説明した第1~第7の例示的なプロシージャのうちの1つまたは複数)を実行するために使用される情報を(たとえば、DCIがその中で受信されるPDCCH候補に少なくとも部分的に基づいて)決定してよい。
【0099】
参照番号620によって示すように、UE120は、(たとえば、重複するPDCCH候補および/または重複するリンクされたPDCCH候補の中でDCIが検出される場合)1つまたは複数の規則に従ってDCIを処理してよい。いくつかの態様では、1つまたは複数の規則に従って、UE120は、重複するリンクされたPDCCH候補の中でDCIが検出されるという想定に少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のプロシージャ(たとえば、
図5A~
図5Cに関して説明した第1~第7の例示的なプロシージャのうちの1つまたは複数)を実行するために使用される情報を決定すべきである。すなわち、UE120は、リンクされたPDCCH候補の基準PDCCH候補に少なくとも部分的に基づいて情報を決定すべきである。いくつかの態様では、1つまたは複数の規則に従って、UE120は、リンクされていない重複するPDCCH候補の中でDCIが検出されるという想定に少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のプロシージャ(たとえば、
図5A~
図5Cに関して説明した第1~第7の例示的なプロシージャのうちの1つまたは複数)を実行するために使用される情報を決定すべきである。すなわち、UE120は、基準PDCCH候補を使用せずに情報を決定すべきである(たとえば、UE120は、重複するPDCCH候補に少なくとも部分的に基づいて情報を決定すべきである)。
【0100】
いくつかの態様では、1つまたは複数の規則に従って、UE120は、重複するリンクされたPDCCH候補が、リンクされていない重複するPDCCH候補よりも高い優先度に関連する場合、重複するリンクされたPDCCH候補の中でDCIが検出されるという想定に少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のプロシージャ(たとえば、
図5A~
図5Cに関して説明した第1~第7の例示的なプロシージャのうちの1つまたは複数)を実行するために使用される情報を決定すべきである。いくつかの態様では、1つまたは複数の規則に従って、UE120は、重複するPDCCH候補が、重複するリンクされたPDCCH候補よりも高い優先度に関連する場合、リンクされていない重複するPDCCH候補の中でDCIが検出されるという想定に少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数のプロシージャ(たとえば、
図5A~
図5Cに関して説明した第1~第7の例示的なプロシージャのうちの1つまたは複数)を実行するために使用される情報を決定すべきである。重複するPDCCH候補および重複するリンクされたPDCCH候補の優先度は、PDCCH候補を欠落させるために、重複するPDCCH候補および重複するリンクされたPDCCH候補の優先度を決定するための、上記で説明した条件のうちの1つまたは複数に従ってよい。
【0101】
UE120は、上記で説明したように情報を決定(たとえば、DCIを解釈)してよく、UE120は、その情報を使用して1つまたは複数のプロシージャを実行してよい。たとえば、UE120は、上記で説明した想定に従って、DCIがその中で検出されるPDCCH候補に少なくとも部分的に基づいて情報を決定してよい。上記で説明したように、情報は、例の中でも、(たとえば、第1の例示的なプロシージャのための)PDCCH候補のCCEの開始CCEインデックスおよび/もしくは数量、(たとえば、第2の例示的なプロシージャのための)PDCCH候補の開始シンボル、(たとえば、第3の例示的なプロシージャのための)QCL想定を決定するためのスケジューリングオフセット、(たとえば、第4の例示的なプロシージャのための)PDCCH候補の最後のシンボル、(たとえば、第5の例示的なプロシージャのための)PDCCH監視オケージョン、(たとえば、第6の例示的なプロシージャのための)QCL想定を決定するためのコアセット、ならびに/または(たとえば、第7の例示的なプロシージャのための)PDSCHレートマッチングのためのリソースを含んでよい。
【0102】
上記で説明したように、UE120は、基地局110と通信するために使用されるスケジューリング情報、1つまたは複数のリソース、タイムライン、ビームなどを決定するために、情報を使用して1つまたは複数のプロシージャを実行してよい。その上、基地局110はまた、UE120によって使用されるべき挙動を決定するために、1つまたは複数の規則に従って情報を決定してよい。
【0103】
いくつかの態様では、上記で説明した規則のうちの1つが、(たとえば、
図5A~
図5Cの例500、505、および510のシナリオのうちのいずれかにおける多義性を解決するために)独立して使用されてよい。いくつかの態様では、上記で説明した規則の複数が、(たとえば、
図5A~
図5Cの例500、505、および510のシナリオのうちのいずれかにおける多義性を解決するために)組合せで使用されてよい。いくつかの態様では、異なる規則、または規則の組合せが、
図5A~
図5Cの例500、505、および510の異なるシナリオのために使用されてよい。たとえば、
図5Cの例510のシナリオは、エラーであるものと決定されてよいが、
図5Aおよび
図5Bの例500および505のシナリオは、それぞれ、欠落させる規則、および/またはプロシージャのための情報を決定するための想定を示す規則に従って解決されてよい。
【0104】
参照番号625によって示すように、基地局110およびUE120は、DCIに少なくとも部分的に基づいて通信してよい。その上、基地局110およびUE120は、1つまたは複数のプロシージャによって示されるスケジューリング情報、1つまたは複数のリソース、タイムライン、ビームなどに従って通信してよい。
【0105】
このようにして、基地局110およびUE120は、重複するPDCCH候補と重複するリンクされたPDCCH候補との重複から生じる多義性を解決するために、1つまたは複数の規則に従って通信してよい。したがって、基地局110とUE120との間の通信の性能が改善されてよく、失敗した通信を解決するために使用されるネットワークリソースが温存され得るなどである。
【0106】
上記に示すように、
図6は一例として提供される。他の例は、
図6に関して説明されるものとは異なる場合がある。
【0107】
図7は、本開示による、たとえば、UEによって実行される、例示的なプロセス700を示す図である。例示的なプロセス700は、UE(たとえば、UE120)が、異なるアグリゲーションレベルの重複するPDCCH候補から生じる多義性を解決することに関連する、動作を実行する一例である。
【0108】
図7に示すように、いくつかの態様では、プロセス700は、DCIを求めて監視されるべき複数のPDCCH候補を識別する構成情報を基地局から受信することを含んでよく、複数のPDCCH候補は、第1のアグリゲーションレベルを有するPDCCH候補、および第2のアグリゲーションレベルを有する、DCIの反復のためのリンクされたPDCCH候補を含み、PDCCH候補は、リンクされたPDCCH候補のうちの1つと重複する(ブロック710)。たとえば、
図6を参照しながら上記で説明したように、たとえば、UEは(たとえば、
図9に示す通信マネージャ140および/または受信構成要素902を使用して)、DCIを求めて監視されるべき複数のPDCCH候補を識別する構成情報を基地局から受信してよく、複数のPDCCH候補は、第1のアグリゲーションレベルを有するPDCCH候補、および第2のアグリゲーションレベルを有する、DCIの反復のためのリンクされたPDCCH候補を含み、PDCCH候補は、リンクされたPDCCH候補のうちの1つと重複する。
【0109】
さらに
図7に示すように、いくつかの態様では、プロセス700は、PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のうちの1つと重複することから生じる、多義性を解決する1つまたは複数の規則に従って基地局と通信することを含んでよい(ブロック720)。たとえば、
図6を参照しながら上記で説明したように、たとえば、UEは(たとえば、
図9に示す通信マネージャ140、受信構成要素902、および/または送信構成要素904を使用して)、PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のうちの1つと重複することから生じる、多義性を解決する1つまたは複数の規則に従って基地局と通信してよい。
【0110】
プロセス700は、以下で、かつ/または本明細書の中の他の場所で説明する1つもしくは複数の他のプロセスに関して説明する、任意の単一の態様または態様の任意の組合せなどの、追加の態様を含んでよい。
【0111】
第1の態様では、第1のアグリゲーションレベルは8または16のうちの一方であり、第2のアグリゲーションレベルは8または16のうちの他方である。
【0112】
第2の態様では、単独で、または第1の態様と組み合わせて、PDCCH候補とリンクされたPDCCH候補のうちの1つとが重複することから生じる多義性は、PDCCH候補、およびリンクされたPDCCH候補のうちの1つが、同じ開始制御チャネル要素を有すること、ならびにPDCCH候補、およびリンクされたPDCCH候補のうちの1つが、1シンボルの持続時間を有する同じ制御リソースセットに関連付けられることに、少なくとも部分的に基づく。
【0113】
第3の態様では、単独で、または第1および第2の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、プロセス700は、PDCCH候補とリンクされたPDCCH候補のうちの1つとの重複がエラーであることを決定することを含む。
【0114】
第4の態様では、単独で、または第1~第3の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、1つまたは複数の規則に従って基地局と通信することは、PDCCH候補、またはリンクされたPDCCH候補のうちの1つを欠落させることを含む。
【0115】
第5の態様では、単独で、または第1~第4の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、欠落させられる、PDCCH候補またはリンクされたPDCCH候補のうちの1つのうちの一方は、より低い優先度を有する。
【0116】
第6の態様では、単独で、または第1~第5の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、1つまたは複数の規則に従って基地局と通信することは、リンクされたPDCCH候補のうちの1つが欠落させられる場合、リンクされたPDCCH候補のうちの他のPDCCH候補を欠落させることをさらに含む。
【0117】
第7の態様では、単独で、または第1~第6の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、1つまたは複数の規則に従って基地局と通信することは、リンクされたPDCCH候補のうちの1つが欠落させられる場合、リンクされたPDCCH候補のうちの他のPDCCH候補を監視することをさらに含み、ここで、リンクされたPDCCH候補のうちの他のPDCCH候補の中でDCIが検出される。
【0118】
第8の態様では、単独で、または第1~第7の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報は、リンクされたPDCCH候補の基準PDCCH候補に少なくとも部分的に基づく。
【0119】
第9の態様では、単独で、または第1~第8の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報は、リンクされたPDCCH候補のうちの他のPDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のうちの1つにリンクされていないという想定に、少なくとも部分的に基づく。
【0120】
第10の態様では、単独で、または第1~第9の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、1つまたは複数の規則に従って、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報は、リンクされたPDCCH候補のうちの1つの中でDCIがUEによって検出されるという想定に少なくとも部分的に基づく。
【0121】
第11の態様では、単独で、または第1~第10の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、1つまたは複数の規則に従って、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報は、リンクされていないPDCCH候補の中でDCIがUEによって検出されるという想定に少なくとも部分的に基づく。
【0122】
第12の態様では、単独で、または第1~第11の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、1つまたは複数の規則に従って、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報は、リンクされたPDCCH候補のうちの1つが、リンクされていないPDCCH候補よりも高い優先度に関連する場合、リンクされたPDCCH候補のうちの1つの中でDCIがUEによって検出されるという想定に少なくとも部分的に基づき、またはPDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のうちの1つよりも高い優先度に関連する場合、リンクされていないPDCCH候補の中でDCIがUEによって検出されるという想定に少なくとも部分的に基づく。
【0123】
第13の態様では、単独で、または第1~第12の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、1つまたは複数の規則に従って、PDCCH候補は、第1のアグリゲーションレベルに関連する第1の巡回冗長検査マスクを使用し、リンクされたPDCCH候補のうちの1つは、第2のアグリゲーションレベルに関連する第2の巡回冗長検査マスクを使用する。
【0124】
第14の態様では、単独で、または第1~第13の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、1つまたは複数の規則に従って、PDCCH候補は、第1のアグリゲーションレベルに関連するレートマッチング方式を使用し、リンクされたPDCCH候補のうちの1つは、第2のアグリゲーションレベルに関連するレートマッチング方式を使用する。
【0125】
第15の態様では、単独で、または第1~第14の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、1つまたは複数の規則に従って、PDCCH候補のコード化ビットは、第1のアグリゲーションレベルに関連するスクランブル方式を使用し、リンクされたPDCCH候補のうちの1つのコード化ビットは、第2のアグリゲーションレベルに関連するスクランブル方式を使用する。
【0126】
図7は、プロセス700の例示的なブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス700は、
図7に示すブロック以外に、追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、または異なって配置されたブロックを含んでよい。追加または代替として、プロセス700のブロックのうちの2つ以上が並行して実行されてよい。
【0127】
図8は、本開示による、たとえば、ネットワークノード(たとえば、基地局)によって実行される、例示的なプロセス800を示す図である。例示的なプロセス800は、ネットワークノード(たとえば、基地局110)が、異なるアグリゲーションレベルの重複するPDCCH候補から生じる多義性を解決することに関連する、動作を実行する一例である。
【0128】
図8に示すように、いくつかの態様では、プロセス800は、DCIを求めてUEによって監視されるべき複数のPDCCH候補を識別する構成情報をUEへ送信することを含んでよく、複数のPDCCH候補は、第1のアグリゲーションレベルを有するPDCCH候補、および第2のアグリゲーションレベルを有する、DCIの反復のためのリンクされたPDCCH候補を含み、PDCCH候補は、リンクされたPDCCH候補のうちの1つと重複する(ブロック810)。たとえば、
図6を参照しながら上記で説明したように、たとえば、基地局は(たとえば、
図10に示す通信マネージャ150および/または送信構成要素1004を使用して)、DCIを求めてUEによって監視されるべき複数のPDCCH候補を識別する構成情報をUEへ送信してよく、複数のPDCCH候補は、第1のアグリゲーションレベルを有するPDCCH候補、および第2のアグリゲーションレベルを有する、DCIの反復のためのリンクされたPDCCH候補を含み、PDCCH候補は、リンクされたPDCCH候補のうちの1つと重複する。
【0129】
さらに
図8に示すように、いくつかの態様では、プロセス800は、PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のうちの1つと重複することから生じる、多義性を解決する1つまたは複数の規則に従ってUEと通信することを含んでよい(ブロック820)。たとえば、
図6を参照しながら上記で説明したように、たとえば、基地局は(たとえば、
図10に示す通信マネージャ150、受信構成要素1002、および/または送信構成要素1004を使用して)、PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のうちの1つと重複することから生じる、多義性を解決する1つまたは複数の規則に従ってUEと通信してよい。
【0130】
プロセス800は、以下で、かつ/または本明細書の中の他の場所で説明する1つもしくは複数の他のプロセスに関して説明する、任意の単一の態様または態様の任意の組合せなどの、追加の態様を含んでよい。
【0131】
第1の態様では、第1のアグリゲーションレベルは8または16のうちの一方であり、第2のアグリゲーションレベルは8または16のうちの他方である。
【0132】
第2の態様では、単独で、または第1の態様と組み合わせて、PDCCH候補とリンクされたPDCCH候補のうちの1つとが重複することから生じる多義性は、PDCCH候補、およびリンクされたPDCCH候補のうちの1つが、同じ開始制御チャネル要素を有すること、ならびにPDCCH候補、およびリンクされたPDCCH候補のうちの1つが、1シンボルの持続時間を有する同じ制御リソースセットに関連付けられることに、少なくとも部分的に基づく。
【0133】
第3の態様では、単独で、または第1および第2の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、プロセス800は、PDCCH候補とリンクされたPDCCH候補のうちの1つとの重複がエラーであることを決定することを含む。
【0134】
第4の態様では、単独で、または第1~第3の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、1つまたは複数の規則に従ってUEと通信することは、PDCCH候補、またはリンクされたPDCCH候補のうちの1つを欠落させることを含む。
【0135】
第5の態様では、単独で、または第1~第4の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、欠落させられる、PDCCH候補またはリンクされたPDCCH候補のうちの1つのうちの一方は、より低い優先度を有する。
【0136】
第6の態様では、単独で、または第1~第5の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、1つまたは複数の規則に従ってUEと通信することは、リンクされたPDCCH候補のうちの1つが欠落させられる場合、リンクされたPDCCH候補のうちの他のPDCCH候補を欠落させることをさらに含む。
【0137】
第7の態様では、単独で、または第1~第6の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、1つまたは複数の規則に従ってUEと通信することは、リンクされたPDCCH候補のうちの1つが欠落させられる場合、リンクされたPDCCH候補のうちの他のPDCCH候補を使用してDCIを送信することをさらに含む。
【0138】
第8の態様では、単独で、または第1~第7の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報は、リンクされたPDCCH候補の基準PDCCH候補に少なくとも部分的に基づく。
【0139】
第9の態様では、単独で、または第1~第8の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報は、リンクされたPDCCH候補のうちの他のPDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のうちの1つにリンクされていないという想定に、少なくとも部分的に基づく。
【0140】
第10の態様では、単独で、または第1~第9の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、1つまたは複数の規則に従って、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報は、リンクされたPDCCH候補のうちの1つの中でDCIがUEによって検出されるという想定に少なくとも部分的に基づく。
【0141】
第11の態様では、単独で、または第1~第10の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、1つまたは複数の規則に従って、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報は、リンクされていないPDCCH候補の中でDCIがUEによって検出されるという想定に少なくとも部分的に基づく。
【0142】
第12の態様では、単独で、または第1~第11の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、1つまたは複数の規則に従って、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報は、リンクされたPDCCH候補のうちの1つが、リンクされていないPDCCH候補よりも高い優先度に関連する場合、リンクされたPDCCH候補のうちの1つの中でDCIがUEによって検出されるという想定に少なくとも部分的に基づき、またはPDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のうちの1つよりも高い優先度に関連する場合、リンクされていないPDCCH候補の中でDCIがUEによって検出されるという想定に少なくとも部分的に基づく。
【0143】
第13の態様では、単独で、または第1~第12の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、1つまたは複数の規則に従って、PDCCH候補は、第1のアグリゲーションレベルに関連する第1の巡回冗長検査マスクを使用し、リンクされたPDCCH候補のうちの1つは、第2のアグリゲーションレベルに関連する第2の巡回冗長検査マスクを使用する。
【0144】
第14の態様では、単独で、または第1~第13の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、1つまたは複数の規則に従って、PDCCH候補は、第1のアグリゲーションレベルに関連するレートマッチング方式を使用し、リンクされたPDCCH候補のうちの1つは、第2のアグリゲーションレベルに関連するレートマッチング方式を使用する。
【0145】
第15の態様では、単独で、または第1~第14の態様のうちの1つもしくは複数と組み合わせて、1つまたは複数の規則に従って、PDCCH候補のコード化ビットは、第1のアグリゲーションレベルに関連するスクランブル方式を使用し、リンクされたPDCCH候補のうちの1つのコード化ビットは、第2のアグリゲーションレベルに関連するスクランブル方式を使用する。
【0146】
図8は、プロセス800の例示的なブロックを示すが、いくつかの態様では、プロセス800は、
図8に示すブロック以外に、追加のブロック、より少ないブロック、異なるブロック、または異なって配置されたブロックを含んでよい。追加または代替として、プロセス800のブロックのうちの2つ以上が並行して実行されてよい。
【0147】
図9は、ワイヤレス通信のための例示的な装置900のブロック図である。装置900はUEであってよく、またはUEが装置900を含んでもよい。いくつかの態様では、装置900は、(たとえば、1つもしくは複数のバスおよび/または1つもしくは複数の他の構成要素を介して)互いに通信していてよい、受信構成要素902および送信構成要素904を含む。図示のように、装置900は、受信構成要素902および送信構成要素904を使用して、(UE、基地局、または別のワイヤレス通信デバイスなどの)別の装置906と通信してよい。さらに図示するように、装置900は通信マネージャ140を含んでよい。通信マネージャ140は、例の中でも、規則構成要素908を含んでよい。
【0148】
いくつかの態様では、装置900は、
図6に関して本明細書で説明した1つまたは複数の動作を実行するように構成されてよい。追加または代替として、装置900は、
図7のプロセス700、またはそれらの組合せなどの、本明細書で説明する1つまたは複数のプロセスを実行するように構成されてよい。いくつかの態様では、装置900および/または
図9に示す1つもしくは複数の構成要素は、
図2に関連して上記で説明したUEの1つまたは複数の構成要素を含んでよい。追加または代替として、
図9に示す1つまたは複数の構成要素は、
図2に関して上記で説明した1つまたは複数の構成要素内に実装されてよい。追加または代替として、構成要素のセットの1つまたは複数の構成要素は、少なくとも部分的には、メモリの中に記憶されたソフトウェアとして実装されてよい。たとえば、構成要素(または、構成要素の一部分)は、非一時的コンピュータ可読媒体の中に記憶され、かつ構成要素の機能または動作を実行するようにコントローラまたはプロセッサによって実行可能な、命令またはコードとして実装されてよい。
【0149】
受信構成要素902は、参照信号、制御情報、データ通信、またはそれらの組合せなどの通信を装置906から受信してよい。受信構成要素902は、受信された通信を装置900の1つまたは複数の他の構成要素に提供してよい。いくつかの態様では、受信構成要素902は、受信された通信に対して、(例の中でも、フィルタ処理、増幅、復調、アナログデジタル変換、逆多重化、デインターリービング、デマッピング、等化、干渉消去、または復号などの)信号処理を実行してよく、処理された信号を装置900の1つまたは複数の他の構成要素に提供してよい。いくつかの態様では、受信構成要素902は、
図2に関して上記で説明したUEの1つもしくは複数のアンテナ、復調器、MIMO検出器、受信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、またはそれらの組合せを含んでよい。
【0150】
送信構成要素904は、参照信号、制御情報、データ通信、またはそれらの組合せなどの通信を装置906へ送信してよい。いくつかの態様では、装置900の1つまたは複数の他の構成要素は、通信を生成してよく、生成された通信を装置906への送信のために送信構成要素904に提供してよい。いくつかの態様では、送信構成要素904は、生成された通信に対して、(例の中でも、フィルタ処理、増幅、変調、デジタルアナログ変換、多重化、インターリービング、マッピング、または符号化などの)信号処理を実行してよく、処理された信号を装置906へ送信してよい。いくつかの態様では、送信構成要素904は、
図2に関して上記で説明したUEの1つもしくは複数のアンテナ、変調器、送信MIMOプロセッサ、送信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、またはそれらの組合せを含んでよい。いくつかの態様では、送信構成要素904は、トランシーバの中で受信構成要素902とコロケートされてよい。
【0151】
受信構成要素902は、DCIを求めて監視されるべき複数のPDCCH候補を識別する構成情報を受信してよい。いくつかの態様では、複数のPDCCH候補は、第1のアグリゲーションレベルを有するPDCCH候補、および第2のアグリゲーションレベルを有する、DCIの反復のためのリンクされたPDCCH候補を含む。いくつかの態様では、PDCCH候補は、リンクされたPDCCH候補のうちの1つと重複する。受信構成要素902および/または送信構成要素904は、PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のうちの1つと重複することから生じる、多義性を解決する1つまたは複数の規則に従って通信してよい。たとえば、受信構成要素902および/または送信構成要素904は、DCIを求めてPDCCH候補を監視してよく、DCIを検出してよく、DCIを復号してよく、1つまたは複数のプロシージャに少なくとも部分的に基づいて通信などしてよい。
【0152】
規則構成要素908は、PDCCH候補とリンクされたPDCCH候補のうちの1つとの重複がエラーであることを決定してよい。規則構成要素908は、PDCCH候補、またはリンクされたPDCCH候補のうちの1つを欠落させるべきと決定してよい。規則構成要素908は、リンクされたPDCCH候補のうちの1つが欠落させられる場合、リンクされたPDCCH候補のうちの別のPDCCH候補を欠落させるべきと決定してよい。規則構成要素908は、リンクされたPDCCH候補のうちの1つが欠落させられる場合、リンクされたPDCCH候補のうちの別のPDCCH候補を監視すべきと決定してよい。
【0153】
規則構成要素908は、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報が、リンクされたPDCCH候補の基準PDCCH候補に少なくとも部分的に基づくべきであると決定してよい。規則構成要素908は、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報が、リンクされたPDCCH候補のうちの他のPDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のうちの1つにリンクされていないという想定に、少なくとも部分的に基づくべきであると決定してよい。規則構成要素908は、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報が、リンクされたPDCCH候補のうちの1つの中でDCIが検出されるという想定に少なくとも部分的に基づくべきであると決定してよい。規則構成要素908は、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報が、リンクされていないPDCCH候補の中でDCIが検出されるという想定に少なくとも部分的に基づくべきであると決定してよい。規則構成要素908は、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報が、リンクされたPDCCH候補のうちの1つが、リンクされていないPDCCH候補よりも高い優先度に関連する場合、リンクされたPDCCH候補のうちの1つの中でDCIが検出されるという想定に少なくとも部分的に基づくべきであり、またはPDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のうちの1つよりも高い優先度に関連する場合、リンクされていないPDCCH候補の中でDCIが検出されるという想定に少なくとも部分的に基づくべきであると決定してよい。いくつかの態様では、規則構成要素908は、1つまたは複数のプロシージャを実行してよい。
【0154】
規則構成要素908は、PDCCH候補が、第1のアグリゲーションレベルに関連する第1の巡回冗長検査マスクを使用し、リンクされたPDCCH候補のうちの1つが、第2のアグリゲーションレベルに関連する第2の巡回冗長検査マスクを使用することを決定してよい。規則構成要素908は、PDCCH候補が、第1のアグリゲーションレベルに関連するレートマッチング方式を使用し、リンクされたPDCCH候補のうちの1つが、第2のアグリゲーションレベルに関連するレートマッチング方式を使用することを決定してよい。規則構成要素908は、PDCCH候補のコード化ビットが、第1のアグリゲーションレベルに関連するスクランブル方式を使用し、リンクされたPDCCH候補のうちの1つのコード化ビットが、第2のアグリゲーションレベルに関連するスクランブル方式を使用することを決定してよい。
【0155】
図9に示す構成要素の数量および配置は、一例として提供される。実際には、
図9に示す構成要素以外に、追加の構成要素、より少ない構成要素、異なる構成要素、または異なって配置された構成要素があってよい。さらに、
図9に示す2つ以上の構成要素が単一の構成要素内に実装されてよく、または
図9に示される単一の構成要素が複数の分散された構成要素として実装されてもよい。追加または代替として、
図9に示す(1つまたは複数の)構成要素のセットは、
図9に示す構成要素の別のセットによって実行されるものとして説明される1つまたは複数の機能を実行してよい。
【0156】
図10は、ワイヤレス通信のための例示的な装置1000のブロック図である。装置1000はネットワークノード(たとえば、基地局)であってよく、またはネットワークノード(たとえば、基地局)が装置1000を含んでもよい。いくつかの態様では、装置1000は、(たとえば、1つもしくは複数のバスおよび/または1つもしくは複数の他の構成要素を介して)互いに通信していてよい、受信構成要素1002および送信構成要素1004を含む。図示のように、装置1000は、受信構成要素1002および送信構成要素1004を使用して、(UE、基地局、または別のワイヤレス通信デバイスなどの)別の装置1006と通信してよい。さらに図示するように、装置1000は通信マネージャ150を含んでよい。通信マネージャ150は、例の中でも、規則構成要素1008を含んでよい。
【0157】
いくつかの態様では、装置1000は、
図6に関して本明細書で説明した1つまたは複数の動作を実行するように構成されてよい。追加または代替として、装置1000は、
図8のプロセス800、またはそれらの組合せなどの、本明細書で説明する1つまたは複数のプロセスを実行するように構成されてよい。いくつかの態様では、装置1000および/または
図10に示す1つもしくは複数の構成要素は、
図2に関連して上記で説明した基地局の1つまたは複数の構成要素を含んでよい。追加または代替として、
図10に示す1つまたは複数の構成要素は、
図2に関して上記で説明した1つまたは複数の構成要素内に実装されてよい。追加または代替として、構成要素のセットの1つまたは複数の構成要素は、少なくとも部分的には、メモリの中に記憶されたソフトウェアとして実装されてよい。たとえば、構成要素(または、構成要素の一部分)は、非一時的コンピュータ可読媒体の中に記憶され、かつ構成要素の機能または動作を実行するようにコントローラまたはプロセッサによって実行可能な、命令またはコードとして実装されてよい。
【0158】
受信構成要素1002は、参照信号、制御情報、データ通信、またはそれらの組合せなどの通信を装置1006から受信してよい。受信構成要素1002は、受信された通信を装置1000の1つまたは複数の他の構成要素に提供してよい。いくつかの態様では、受信構成要素1002は、受信された通信に対して、(例の中でも、フィルタ処理、増幅、復調、アナログデジタル変換、逆多重化、デインターリービング、デマッピング、等化、干渉消去、または復号などの)信号処理を実行してよく、処理された信号を装置1000の1つまたは複数の他の構成要素に提供してよい。いくつかの態様では、受信構成要素1002は、
図2に関して上記で説明した基地局の1つもしくは複数のアンテナ、復調器、MIMO検出器、受信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、またはそれらの組合せを含んでよい。
【0159】
送信構成要素1004は、参照信号、制御情報、データ通信、またはそれらの組合せなどの通信を装置1006へ送信してよい。いくつかの態様では、装置1000の1つまたは複数の他の構成要素は、通信を生成してよく、生成された通信を装置1006への送信のために送信構成要素1004に提供してよい。いくつかの態様では、送信構成要素1004は、生成された通信に対して、(例の中でも、フィルタ処理、増幅、変調、デジタルアナログ変換、多重化、インターリービング、マッピング、または符号化などの)信号処理を実行してよく、処理された信号を装置1006へ送信してよい。いくつかの態様では、送信構成要素1004は、
図2に関して上記で説明した基地局の1つもしくは複数のアンテナ、変調器、送信MIMOプロセッサ、送信プロセッサ、コントローラ/プロセッサ、メモリ、またはそれらの組合せを含んでよい。いくつかの態様では、送信構成要素1004は、トランシーバの中で受信構成要素1002とコロケートされてよい。
【0160】
送信構成要素1004は、DCIを求めて監視されるべき複数のPDCCH候補を識別する構成情報を送信してよい。いくつかの態様では、複数のPDCCH候補は、第1のアグリゲーションレベルを有するPDCCH候補、および第2のアグリゲーションレベルを有する、DCIの反復のためのリンクされたPDCCH候補を含む。いくつかの態様では、PDCCH候補は、リンクされたPDCCH候補のうちの1つと重複する。送信構成要素1004および/または受信構成要素1002は、PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のうちの1つと重複することから生じる、多義性を解決する1つまたは複数の規則に従って通信してよい。送信構成要素1004および/または受信構成要素1002は、DCIを符号化してよく、DCIを送信してよく、1つまたは複数のプロシージャに少なくとも部分的に基づいて通信などしてよい。
【0161】
規則構成要素1008は、PDCCH候補とリンクされたPDCCH候補のうちの1つとの重複がエラーであることを決定してよい。規則構成要素1008は、PDCCH候補、またはリンクされたPDCCH候補のうちの1つを欠落させるべきと決定してよい。規則構成要素1008は、リンクされたPDCCH候補のうちの1つが欠落させられる場合、リンクされたPDCCH候補のうちの別のPDCCH候補を欠落させるべきと決定してよい。規則構成要素1008は、リンクされたPDCCH候補のうちの1つが欠落させられる場合、リンクされたPDCCH候補のうちの別のPDCCH候補を使用してDCIを送信すべきと決定してよい。
【0162】
規則構成要素1008は、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報が、リンクされたPDCCH候補の基準PDCCH候補に少なくとも部分的に基づくべきであると決定してよい。規則構成要素1008は、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報が、リンクされたPDCCH候補のうちの他のPDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のうちの1つにリンクされていないという想定に、少なくとも部分的に基づくべきであると決定してよい。規則構成要素1008は、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報が、リンクされたPDCCH候補のうちの1つの中でDCIが検出されるという想定に少なくとも部分的に基づくべきであると決定してよい。規則構成要素1008は、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報が、リンクされていないPDCCH候補の中でDCIが検出されるという想定に少なくとも部分的に基づくべきであると決定してよい。規則構成要素1008は、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報が、リンクされたPDCCH候補のうちの1つが、リンクされていないPDCCH候補よりも高い優先度に関連する場合、リンクされたPDCCH候補のうちの1つの中でDCIが検出されるという想定に少なくとも部分的に基づくべきであり、またはPDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のうちの1つよりも高い優先度に関連する場合、リンクされていないPDCCH候補の中でDCIが検出されるという想定に少なくとも部分的に基づくべきであると決定してよい。いくつかの態様では、規則構成要素1008は、1つまたは複数のプロシージャを実行してよい。
【0163】
規則構成要素1008は、PDCCH候補が、第1のアグリゲーションレベルに関連する第1の巡回冗長検査マスクを使用し、リンクされたPDCCH候補のうちの1つが、第2のアグリゲーションレベルに関連する第2の巡回冗長検査マスクを使用することを決定してよい。規則構成要素1008は、PDCCH候補が、第1のアグリゲーションレベルに関連するレートマッチング方式を使用し、リンクされたPDCCH候補のうちの1つが、第2のアグリゲーションレベルに関連するレートマッチング方式を使用することを決定してよい。規則構成要素1008は、PDCCH候補のコード化ビットが、第1のアグリゲーションレベルに関連するスクランブル方式を使用し、リンクされたPDCCH候補のうちの1つのコード化ビットが、第2のアグリゲーションレベルに関連するスクランブル方式を使用することを決定してよい。
【0164】
図10に示す構成要素の数量および配置は、一例として提供される。実際には、
図10に示す構成要素以外に、追加の構成要素、より少ない構成要素、異なる構成要素、または異なって配置された構成要素があってよい。さらに、
図10に示す2つ以上の構成要素が単一の構成要素内に実装されてよく、または
図10に示される単一の構成要素が複数の分散された構成要素として実装されてもよい。追加または代替として、
図10に示す(1つまたは複数の)構成要素のセットは、
図10に示す構成要素の別のセットによって実行されるものとして説明される1つまたは複数の機能を実行してよい。
【0165】
以下は、本開示のいくつかの態様の概要を提供する。
【0166】
態様1:ユーザ機器(UE)のための装置によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、方法は、ダウンリンク制御情報(DCI)を求めて監視されるべき複数の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)候補を識別する構成情報を受信することであって、複数のPDCCH候補が、第1のアグリゲーションレベルを有するPDCCH候補、および第2のアグリゲーションレベルを有する、DCIの反復のためのリンクされたPDCCH候補を含み、PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補と重複することと、PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補と重複することに対する、1つまたは複数の規則に従って通信することとを備える。
【0167】
態様2:態様1の方法であって、第1のアグリゲーションレベルは8または16のうちの一方であり、第2のアグリゲーションレベルは8または16のうちの他方である。
【0168】
態様3:態様1~2のうちのいずれかの方法であって、PDCCH候補、およびリンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補は、同じ開始制御チャネル要素を有し、PDCCH候補、およびリンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補は、1シンボルの持続時間を有する同じ制御リソースセットに関連付けられる。
【0169】
態様4:態様1~3のうちのいずれかの方法であって、PDCCH候補、およびリンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補が、同じ開始制御チャネル要素を有する場合、PDCCH候補とリンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補との重複がエラーであることを決定することをさらに備える。
【0170】
態様5:態様1~4のうちのいずれかの方法であって、1つまたは複数の規則に従って通信することは、PDCCH候補またはリンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補を欠落させることを備える。
【0171】
態様6:態様5の方法であって、欠落させられる、PDCCH候補またはリンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補のうちの一方は、より低い優先度を有する。
【0172】
態様7:態様5~6のうちのいずれかの方法であって、1つまたは複数の規則に従って通信することは、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補が欠落させられる場合、リンクされたPDCCH候補のセットの他のPDCCH候補を欠落させることをさらに備える。
【0173】
態様8:態様5~6のうちのいずれかの方法であって、1つまたは複数の規則に従って通信することは、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補が欠落させられる場合、リンクされたPDCCH候補のセットの他のPDCCH候補を監視することをさらに備え、リンクされたPDCCH候補のセットの他のPDCCH候補の中でDCIが検出される。
【0174】
態様9:態様8の方法であって、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報は、リンクされたPDCCH候補のセットの基準PDCCH候補に少なくとも部分的に基づく。
【0175】
態様10:態様8の方法であって、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報は、リンクされたPDCCH候補のセットの他のPDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補にリンクされていないという想定に、少なくとも部分的に基づく。
【0176】
態様11:態様1~10のうちのいずれかの方法であって、1つまたは複数の規則に従って、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報は、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補の中でDCIがUEによって検出されるという想定に少なくとも部分的に基づく。
【0177】
態様12:態様1~10のうちのいずれかの方法であって、1つまたは複数の規則に従って、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報は、リンクされていないPDCCH候補の中でDCIがUEによって検出されるという想定に少なくとも部分的に基づく。
【0178】
態様13:態様1~10のうちのいずれかの方法であって、1つまたは複数の規則に従って、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報は、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補が、リンクされていないPDCCH候補よりも高い優先度に関連する場合、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補の中でDCIがUEによって検出されるという想定に少なくとも部分的に基づき、またはPDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補よりも高い優先度に関連する場合、リンクされていないPDCCH候補の中でDCIがUEによって検出されるという想定に少なくとも部分的に基づく。
【0179】
態様14:態様1~13のうちのいずれかの方法であって、1つまたは複数の規則に従って、PDCCH候補は、第1のアグリゲーションレベルに関連する第1の巡回冗長検査マスクを使用し、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補は、第2のアグリゲーションレベルに関連する第2の巡回冗長検査マスクを使用する。
【0180】
態様15:態様1~14のうちのいずれかの方法であって、1つまたは複数の規則に従って、PDCCH候補は、第1のアグリゲーションレベルに関連するレートマッチング方式を使用し、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補は、第2のアグリゲーションレベルに関連するレートマッチング方式を使用する。
【0181】
態様16:態様1~15のうちのいずれかの方法であって、1つまたは複数の規則に従って、PDCCH候補のコード化ビットは、第1のアグリゲーションレベルに関連するスクランブル方式を使用し、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補のコード化ビットは、第2のアグリゲーションレベルに関連するスクランブル方式を使用する。
【0182】
態様17:ネットワークノードのための装置によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、方法は、ユーザ機器(UE)のために、ダウンリンク制御情報(DCI)を求めてUEによって監視されるべき複数の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)候補を識別する構成情報を送信することであって、複数のPDCCH候補が、第1のアグリゲーションレベルを有するPDCCH候補、および第2のアグリゲーションレベルを有する、DCIの反復のためのリンクされたPDCCH候補のセットを含み、PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補と重複することと、PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補と重複することに対する、1つまたは複数の規則に従って通信することとを備える。
【0183】
態様18:態様17の方法であって、第1のアグリゲーションレベルは8または16のうちの一方であり、第2のアグリゲーションレベルは8または16のうちの他方である。
【0184】
態様19:態様17~18のうちのいずれかの方法であって、PDCCH候補、およびリンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補は、同じ開始制御チャネル要素を有し、PDCCH候補、およびリンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補は、1シンボルの持続時間を有する同じ制御リソースセットに関連付けられる。
【0185】
態様20:態様17~19のうちのいずれかの方法であって、PDCCH候補、およびリンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補が、同じ開始制御チャネル要素を有する場合、PDCCH候補とリンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補との重複がエラーであることを決定することをさらに備える。
【0186】
態様21:態様17~20のうちのいずれかの方法であって、1つまたは複数の規則に従って通信することは、PDCCH候補またはリンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補を欠落させることを備える。
【0187】
態様22:態様21の方法であって、欠落させられる、PDCCH候補またはリンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補のうちの一方は、より低い優先度を有する。
【0188】
態様23:態様21~22のうちのいずれかの方法であって、1つまたは複数の規則に従って通信することは、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補が欠落させられる場合、リンクされたPDCCH候補のセットの他のPDCCH候補を欠落させることをさらに備える。
【0189】
態様24:態様21~22のうちのいずれかの方法であって、1つまたは複数の規則に従って通信することは、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補が欠落させられる場合、リンクされたPDCCH候補のセットの他のPDCCH候補を使用してDCIを送信することをさらに備える。
【0190】
態様25:態様24の方法であって、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報は、リンクされたPDCCH候補のセットの基準PDCCH候補に少なくとも部分的に基づく。
【0191】
態様26:態様24の方法であって、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報は、リンクされたPDCCH候補のセットの他のPDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補にリンクされていないという想定に、少なくとも部分的に基づく。
【0192】
態様27:態様17~26のうちのいずれかの方法であって、1つまたは複数の規則に従って、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報は、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補の中でDCIがUEによって検出されるという想定に少なくとも部分的に基づく。
【0193】
態様28:態様17~26のうちのいずれかの方法であって、1つまたは複数の規則に従って、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報は、リンクされていないPDCCH候補の中でDCIがUEによって検出されるという想定に少なくとも部分的に基づく。
【0194】
態様29:態様17~26のうちのいずれかの方法であって、1つまたは複数の規則に従って、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報は、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補が、リンクされていないPDCCH候補よりも高い優先度に関連する場合、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補の中でDCIがUEによって検出されるという想定に少なくとも部分的に基づき、またはPDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補よりも高い優先度に関連する場合、リンクされていないPDCCH候補の中でDCIがUEによって検出されるという想定に少なくとも部分的に基づく。
【0195】
態様30:態様17~29のうちのいずれかの方法であって、1つまたは複数の規則に従って、PDCCH候補は、第1のアグリゲーションレベルに関連する第1の巡回冗長検査マスクを使用し、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補は、第2のアグリゲーションレベルに関連する第2の巡回冗長検査マスクを使用する。
【0196】
態様31:態様17~30のうちのいずれかの方法であって、1つまたは複数の規則に従って、PDCCH候補は、第1のアグリゲーションレベルに関連するレートマッチング方式を使用し、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補は、第2のアグリゲーションレベルに関連するレートマッチング方式を使用する。
【0197】
態様32:態様17~31のうちのいずれかの方法であって、1つまたは複数の規則に従って、PDCCH候補のコード化ビットは、第1のアグリゲーションレベルに関連するスクランブル方式を使用し、リンクされたPDCCH候補のセットの1つのPDCCH候補のコード化ビットは、第2のアグリゲーションレベルに関連するスクランブル方式を使用する。
【0198】
態様33:デバイスにおけるワイヤレス通信のための装置であって、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリの中に記憶された命令とを備え、命令は、態様1~16のうちの1つまたは複数の態様の方法を装置に実行させるためにプロセッサによって実行可能である。
【0199】
態様34:ワイヤレス通信のためのデバイスであって、メモリと、メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサとを備え、メモリおよび1つまたは複数のプロセッサは、態様1~16のうちの1つまたは複数の態様の方法を実行するように構成される。
【0200】
態様35:ワイヤレス通信のための装置であって、態様1~16のうちの1つまたは複数の態様の方法を実行するための少なくとも1つの手段を備える。
【0201】
態様36:ワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードは、態様1~16のうちの1つまたは複数の態様の方法を実行するためにプロセッサによって実行可能な命令を備える。
【0202】
態様37:ワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令のセットは、デバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、態様1~16のうちの1つまたは複数の態様の方法をデバイスに実行させる1つまたは複数の命令を備える。
【0203】
態様38:デバイスにおけるワイヤレス通信のための装置であって、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、メモリの中に記憶された命令とを備え、命令は、態様17~32のうちの1つまたは複数の態様の方法を装置に実行させるためにプロセッサによって実行可能である。
【0204】
態様39:ワイヤレス通信のためのデバイスであって、メモリと、メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサとを備え、メモリおよび1つまたは複数のプロセッサは、態様17~32のうちの1つまたは複数の態様の方法を実行するように構成される。
【0205】
態様40:ワイヤレス通信のための装置であって、態様17~32のうちの1つまたは複数の態様の方法を実行するための少なくとも1つの手段を備える。
【0206】
態様41:ワイヤレス通信のためのコードを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コードは、態様17~32のうちの1つまたは複数の態様の方法を実行するためにプロセッサによって実行可能な命令を備える。
【0207】
態様42:ワイヤレス通信のための命令のセットを記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、命令のセットは、デバイスの1つまたは複数のプロセッサによって実行されたとき、態様17~32のうちの1つまたは複数の態様の方法をデバイスに実行させる1つまたは複数の命令を備える。
【0208】
上記の開示は、例示および説明を提供するが、網羅的であることまたは開示する厳密な形態に態様を限定することは意図されない。修正および変形が、上記の開示に照らして加えられてよく、または態様の実践から獲得されてもよい。
【0209】
本明細書で使用する「構成要素」という用語は、ハードウェアおよび/またはハードウェアとソフトウェアとの組合せとして広く解釈されるものとする。「ソフトウェア」は、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語、またはそれ以外として呼ばれるかどうかにかかわらず、例の中でも、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、および/または関数を意味するものと広く解釈されるものとする。本明細書で使用する「プロセッサ」は、ハードウェアおよび/またはハードウェアとソフトウェアとの組合せで実装される。本明細書で説明するシステムおよび/または方法が、異なる形態のハードウェアおよび/またはハードウェアとソフトウェアとの組合せで実装され得ることが明らかとなろう。これらのシステムおよび/または方法を実装するために使用される実際の専用制御ハードウェアまたはソフトウェアコードは、態様を限定するものではない。したがって、ソフトウェアおよびハードウェアが、本明細書での説明に少なくとも部分的に基づいてシステムおよび/または方法を実装するように設計され得ることを当業者は理解するので、システムおよび/または方法の動作および挙動は、特定のソフトウェアコードを参照することなく本明細書で説明される。
【0210】
本明細書で使用する「しきい値を満たすこと」とは、文脈に応じて、ある値がしきい値よりも大きいこと、しきい値以上であること、しきい値よりも小さいこと、しきい値以下であること、しきい値に等しいこと、しきい値に等しくないことなどを指す場合がある。
【0211】
特徴の特定の組合せが特許請求の範囲に記載され、かつ/または本明細書で開示されても、これらの組合せは、様々な態様の開示を限定するものではない。これらの特徴の多くが、特許請求の範囲に詳細には記載されず、かつ/または本明細書で開示されない方法で、組み合わせられてよい。様々な態様の開示は、請求項セットの中のあらゆる他の請求項と組み合わせた各従属請求項を含む。本明細書で使用する項目の列挙「のうちの少なくとも1つ」を指す句は、単一のメンバーを含む、それらの項目の任意の組合せを指す。一例として、「a、b、またはcのうちの少なくとも1つ」は、a、b、c、a+b、a+c、b+c、およびa+b+c、ならびに複数の同じ要素を有する任意の組合せ(たとえば、a+a、a+a+a、a+a+b、a+a+c、a+b+b、a+c+c、b+b、b+b+b、b+b+c、c+c、およびc+c+c、またはa、b、およびcの任意の他の順序付け)を包含するものとする。
【0212】
本明細書で使用する要素、行為、または命令はいずれも、そのように明示的に説明されない限り、重要または必須として解釈されるべきではない。また、本明細書で使用する冠詞「a」および「an」は、1つまたは複数の項目を含むものとし、「1つまたは複数の」と互換的に使用されてよい。さらに、本明細書で使用する冠詞「the」は、冠詞「the」に関して言及される1つまたは複数の項目を含むものとし、「1つまたは複数の」と互換的に使用されてよい。さらに、本明細書で使用する「セット(set)」および「グループ(group)」という用語は、1つまたは複数の項目を含むものとし、「1つまたは複数の」と互換的に使用されてよい。1つの項目だけが意図される場合、「ただ1つの」という句または類似の言葉が使用される。また、本明細書で使用する「有する(has)」、「有する(have)」、または「有すること(having)」などの用語は、これらの用語が修飾する要素を限定しないオープンエンド用語であるものとする(たとえば、Aを「有する」要素はBも有してよい)。さらに、「に基づいて」という句は、別段に明記されていない限り、「に少なくとも部分的に基づいて」を意味するものとする。また、本明細書で使用する「または(or)」という用語は、連続して使用されるときには包含的であるものとし、別段に明記されていない限り(たとえば、「いずれか(either)」または「のうちの1つのみ(only one of)」と組み合わせて使用される場合)、「および/または(and/or)」と互換的に使用されてよい。
【符号の説明】
【0213】
100 ワイヤレスネットワーク
102a マクロセル
102b ピコセル
102c フェムトセル
110 基地局
120 ユーザ機器(UE)
130 ネットワークコントローラ
140 通信マネージャ
150 通信マネージャ
212 データソース
220 送信プロセッサ
230 送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ
232a~242t モデム、MOD、DEMOD
234a~234t アンテナ
236 MIMO検出器
238 受信プロセッサ
239 データシンク
240 コントローラ/プロセッサ
242 メモリ
244 通信ユニット
246 スケジューラ
252a~252r アンテナ
254a~254r モデム、MOD、DEMOD
256 MIMO検出器
258 受信プロセッサ
260 データシンク
262 データソース
264 送信プロセッサ
266 送信(TX)多入力多出力(MIMO)プロセッサ
280 コントローラ/プロセッサ
282 メモリ
284 ハウジング
290 コントローラ/プロセッサ
292 メモリ
294 通信ユニット
300 リソース構造
305 サブフレーム
310 スロット
315 シンボル
320 制御リソースセット(コアセット)
325 制御チャネル要素(CCE)
330 リソース要素グループ(REG)
335 リソース要素(RE)
501 PDCCH候補
502a、502b PDCCH候補
506 PDCCH候補
507a、507b PDCCH候補
511a、511b PDCCH候補
512a、512b PDCCH候補
900 装置
902 受信構成要素
904 送信構成要素
906 装置
908 規則構成要素
1000 装置
1002 受信構成要素
1004 送信構成要素
1006 別の装置
1008 規則構成要素
【手続補正書】
【提出日】2023-11-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器(UE)におけるワイヤレス通信のための装置であって、
メモリと、
前記メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサとを備え、前記1つまたは複数のプロセッサが、
ダウンリンク制御情報(DCI)を求めて監視されるべき複数の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)候補を識別する構成情報を受信することであって、
前記複数のPDCCH候補が、第1のアグリゲーションレベルを有するPDCCH候補、および第2のアグリゲーションレベルを有する、DCIの反復のためのリンクされたPDCCH候補のセットを含み、前記PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補の前記セットの1つのPDCCH候補と重複することと、
前記PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補と重複することに対する、1つまたは複数の規則に従って通信することとを行うように構成される、
装置。
【請求項2】
前記第1のアグリゲーションレベルが8または16のうちの一方であり、前記第2のアグリゲーションレベルが8または16のうちの他方である、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記PDCCH候補、およびリンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補が、同じ開始制御チャネル要素を有し、
前記PDCCH候補、およびリンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補が、1シンボルの持続時間を有する同じ制御リソースセットに関連付けられる、
請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記同じ制御リソースセットが、非インターリーブ型の制御チャネル要素からリソース要素グループへのマッピングを用いて構成される、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記1つまたは複数のプロセッサが、
前記PDCCH候補、およびリンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補が、前記同じ開始制御チャネル要素を有する場合、前記PDCCH候補とリンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補との前記重複がエラーであることを決定するようにさらに構成される、
請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記PDCCH候補が別のPDCCH候補にリンクされる、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記1つまたは複数の規則に従って、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報が、リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補の中で前記DCIが前記UEによって検出されるという想定に少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記1つまたは複数の規則に従って通信するために、
前記PDCCH候補またはリンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補を欠落させるように構成される、
請求項1に記載の装置。
【請求項9】
欠落させられる、前記PDCCH候補またはリンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補のうちの一方が、より低い優先度を有する、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記1つまたは複数の規則に従って通信するために、
リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補が欠落させられる場合、リンクされたPDCCH候補の前記セットの他のPDCCH候補を欠落させるように構成される、
請求項8に記載の装置。
【請求項11】
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記1つまたは複数の規則に従って通信するために、
リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補が欠落させられる場合、リンクされたPDCCH候補の前記セットの他のPDCCH候補を監視するように構成され、
リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記他のPDCCH候補の中で前記DCIが検出される、
請求項8に記載の装置。
【請求項12】
1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報が、リンクされたPDCCH候補の前記セットの基準PDCCH候補に少なくとも部分的に基づく、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報は、リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記他のPDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補にリンクされていないという想定に、少なくとも部分的に基づく、請求項11に記載の装置。
【請求項14】
前記1つまたは複数の規則に従って、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報が、リンクされていない前記PDCCH候補の中で前記DCIが前記UEによって検出されるという想定に少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の装置。
【請求項15】
前記1つまたは複数の規則に従って、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報は、リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補が、リンクされていない前記PDCCH候補よりも高い優先度に関連する場合、リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補の中で前記DCIが前記UEによって検出されるという想定に少なくとも部分的に基づき、または前記PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補よりも高い優先度に関連する場合、リンクされていない前記PDCCH候補の中で前記DCIが前記UEによって検出されるという想定に少なくとも部分的に基づく、請求項1に記載の装置。
【請求項16】
ネットワークノードにおけるワイヤレス通信のための装置であって、
メモリと、
前記メモリに結合された1つまたは複数のプロセッサとを備え、前記1つまたは複数のプロセッサが、
ユーザ機器(UE)のために、ダウンリンク制御情報(DCI)を求めて前記UEによって監視されるべき複数の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)候補を識別する構成情報を送信することであって、
前記複数のPDCCH候補が、第1のアグリゲーションレベルを有するPDCCH候補、および第2のアグリゲーションレベルを有する、DCIの反復のためのリンクされたPDCCH候補のセットを含み、前記PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補の前記セットの1つのPDCCH候補と重複することと、
前記PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補と重複することに対する、1つまたは複数の規則に従って通信することとを行うように構成される、
装置。
【請求項17】
前記第1のアグリゲーションレベルが8または16のうちの一方であり、前記第2のアグリゲーションレベルが8または16のうちの他方である、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記PDCCH候補、およびリンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補が、同じ開始制御チャネル要素を有し、
前記PDCCH候補、およびリンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補が、1シンボルの持続時間を有する同じ制御リソースセットに関連付けられる、
請求項16に記載の装置。
【請求項19】
前記同じ制御リソースセットが、非インターリーブ型の制御チャネル要素からリソース要素グループへのマッピングを用いて構成される、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記1つまたは複数のプロセッサが、
前記PDCCH候補、およびリンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補が、前記同じ開始制御チャネル要素を有する場合、前記PDCCH候補とリンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補との前記重複がエラーであることを決定するようにさらに構成される、
請求項16に記載の装置。
【請求項21】
前記PDCCH候補が別のPDCCH候補にリンクされる、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記1つまたは複数の規則に従って、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報が、リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補の中で前記DCIが前記UEによって検出されるという想定に少なくとも部分的に基づく、請求項16に記載の装置。
【請求項23】
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記1つまたは複数の規則に従って通信するために、
前記PDCCH候補またはリンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補を欠落させるように構成される、
請求項16に記載の装置。
【請求項24】
欠落させられる、前記PDCCH候補またはリンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補のうちの一方が、より低い優先度を有する、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記1つまたは複数の規則に従って通信するために、
リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補が欠落させられる場合、リンクされたPDCCH候補の前記セットの他のPDCCH候補を欠落させるように構成される、
請求項23に記載の装置。
【請求項26】
前記1つまたは複数のプロセッサが、前記1つまたは複数の規則に従って通信するために、
リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補が欠落させられる場合、リンクされたPDCCH候補の前記セットの他のPDCCH候補を使用して前記DCIを送信するように構成される、
請求項23に記載の装置。
【請求項27】
1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報が、リンクされたPDCCH候補の前記セットの基準PDCCH候補に少なくとも部分的に基づく、請求項26に記載の装置。
【請求項28】
1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報は、リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記他のPDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補にリンクされていないという想定に、少なくとも部分的に基づく、請求項26に記載の装置。
【請求項29】
前記1つまたは複数の規則に従って、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報が、リンクされていない前記PDCCH候補の中で前記DCIが前記UEによって検出されるという想定に少なくとも部分的に基づく、請求項16に記載の装置。
【請求項30】
前記1つまたは複数の規則に従って、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報は、リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補が、リンクされていない前記PDCCH候補よりも高い優先度に関連する場合、リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補の中で前記DCIが前記UEによって検出されるという想定に少なくとも部分的に基づき、または前記PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補よりも高い優先度に関連する場合、リンクされていない前記PDCCH候補の中で前記DCIが前記UEによって検出されるという想定に少なくとも部分的に基づく、請求項16に記載の装置。
【請求項31】
ユーザ機器(UE)のための装置によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、
ダウンリンク制御情報(DCI)を求めて監視されるべき複数の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)候補を識別する構成情報を受信するステップであって、
前記複数のPDCCH候補が、第1のアグリゲーションレベルを有するPDCCH候補、および第2のアグリゲーションレベルを有する、DCIの反復のためのリンクされたPDCCH候補のセットを含み、前記PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補の前記セットの1つのPDCCH候補と重複する、ステップと、
前記PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補と重複することに対する、1つまたは複数の規則に従って通信するステップと
を備える方法。
【請求項32】
前記第1のアグリゲーションレベルが8または16のうちの一方であり、前記第2のアグリゲーションレベルが8または16のうちの他方である、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記PDCCH候補、およびリンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補が、同じ開始制御チャネル要素を有し、
前記PDCCH候補、および前記リンクされたPDCCH候補の
前記セットうちの前記1つ
のPDCCH候補が、1シンボルの持続時間を有する同じ制御リソースセットに関連付けられる、
請求項31に記載の方法。
【請求項34】
前記同じ制御リソースセットが、非インターリーブ型の制御チャネル要素からリソース要素グループへのマッピングを用いて構成される、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記PDCCH候補、およびリンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補が、前記同じ開始制御チャネル要素を有する場合、前記PDCCH候補とリンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補との前記重複がエラーであることを決定するステップ
をさらに備える、請求項31に記載の方法。
【請求項36】
前記PDCCH候補が別のPDCCH候補にリンクされる、請求項35に記載の方法。
【請求項37】
前記1つまたは複数の規則に従って、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報が、リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補の中で前記DCIが前記UEによって検出されるという想定に少なくとも部分的に基づく、請求項31に記載の方法。
【請求項38】
ネットワークノードのための装置によって実行されるワイヤレス通信の方法であって、
ユーザ機器(UE)のために、ダウンリンク制御情報(DCI)を求めて前記UEによって監視されるべき複数の物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)候補を識別する構成情報を送信するステップであって、
前記複数のPDCCH候補が、第1のアグリゲーションレベルを有するPDCCH候補、および第2のアグリゲーションレベルを有する、DCIの反復のためのリンクされたPDCCH候補のセットを含み、前記PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補の前記セットの1つのPDCCH候補と重複する、ステップと、
前記PDCCH候補が、リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補と重複することに対する、1つまたは複数の規則に従って通信するステップと
を備える方法。
【請求項39】
前記第1のアグリゲーションレベルが8または16のうちの一方であり、前記第2のアグリゲーションレベルが8または16のうちの他方である、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記PDCCH候補、および前記リンクされたPDCCH候補
のセットのうちの前記1つ
のPDCCH候補が、同じ開始制御チャネル要素を有し、
前記PDCCH候補、およびリンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補が、1シンボルの持続時間を有する同じ制御リソースセットに関連付けられる、
請求項38に記載の方法。
【請求項41】
前記同じ制御リソースセットが、非インターリーブ型の制御チャネル要素からリソース要素グループへのマッピングを用いて構成される、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記PDCCH候補、およびリンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補が、前記同じ開始制御チャネル要素を有する場合、前記PDCCH候補とリンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補との前記重複がエラーであることを決定するステップ
をさらに備える、請求項38に記載の方法。
【請求項43】
前記PDCCH候補が別のPDCCH候補にリンクされる、請求項42に記載の方法。
【請求項44】
前記1つまたは複数の規則に従って、1つまたは複数のプロシージャを実行するために使用される情報が、リンクされたPDCCH候補の前記セットの前記1つのPDCCH候補の中で前記DCIが前記UEによって検出されるという想定に少なくとも部分的に基づく、請求項38に記載の方法。
【国際調査報告】