(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-18
(54)【発明の名称】空気質センサが組み込まれている体積流量調整器
(51)【国際特許分類】
G01F 1/52 20060101AFI20240411BHJP
【FI】
G01F1/52 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023568129
(86)(22)【出願日】2022-02-22
(85)【翻訳文提出日】2023-11-02
(86)【国際出願番号】 EP2022054354
(87)【国際公開番号】W WO2022233472
(87)【国際公開日】2022-11-10
(32)【優先日】2021-05-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521400246
【氏名又は名称】グルーナー アクチエンゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】Gruner Aktiengesellschaft
【住所又は居所原語表記】Buerglestrasse 15-17, 78564 Wehingen, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100114890
【氏名又は名称】アインゼル・フェリックス=ラインハルト
(74)【代理人】
【識別番号】100098501
【氏名又は名称】森田 拓
(74)【代理人】
【識別番号】100116403
【氏名又は名称】前川 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100134315
【氏名又は名称】永島 秀郎
(74)【代理人】
【識別番号】100162880
【氏名又は名称】上島 類
(72)【発明者】
【氏名】ヴォルフガング シュプライツァー
(72)【発明者】
【氏名】ケヴィン ディリンガー
(72)【発明者】
【氏名】ヴォルフガング モーザー
【テーマコード(参考)】
2F030
【Fターム(参考)】
2F030CA04
2F030CC15
2F030CE11
(57)【要約】
フローチャネル(3)の内部で可動に支持されている調整フラップ(2)を変位させる体積流量調整器(1)は、フローチャネル(3)から分岐した別個のバイパスチャネルを形成するために、フローチャネル(3)に接続するチャネル入口(7a)およびチャネル出口(7b)を有する測定チャネル(7)と、測定チャネル(7)内に配置されており、フローチャネル(3)内で支配的な差圧を測定し、相応の電気的な測定信号を出力する差圧センサ(5)と、フローチャネル(3)内で目標体積流量を調整するために、差圧センサ(5)から出力された電気的な測定信号に応じてフラップ駆動部(4)を電気的に駆動制御する調整ユニット(6)と、を含んでおり、これとならんで、本発明に相応に、測定チャネル(7)内に配置されている、フローチャネル(3)内で支配的な空気の質を測定し、相応の電気的な測定信号を出力する空気質センサ(8)を含んでいる。調整ユニット(6)は、少なくとも1つの空気質センサ(8)から出力された電気的な測定信号に応じてもフラップ駆動部(4)を電気的に駆動制御するように構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フローチャネル(3)の内部で可動に支持されている調整フラップ(2)を変位させる、特に空調技術設備および換気技術設備用の体積流量調整器(1)であって、前記体積流量調整器(1)は、
・前記フローチャネル(3)から分岐した別個のバイパスチャネルを形成するために、前記フローチャネル(3)に接続するチャネル入口(7a)およびチャネル出口(7b)を有する測定チャネル(7)と、
・前記測定チャネル(7)内に配置されており、前記フローチャネル(3)内で支配的な差圧を測定し、相応の電気的な測定信号を出力する差圧センサ(5)と、
・前記フローチャネル(3)内で目標体積流量を調整するために、前記差圧センサ(5)から出力された前記電気的な測定信号に応じてフラップ駆動部(4)を電気的に駆動制御する調整ユニット(6)と、
を備えており、
前記測定チャネル(7)内に、前記フローチャネル(3)内で支配的な空気の質を測定し、相応の電気的な測定信号を出力する少なくとも1つの空気質センサ(8)が配置されており、
前記調整ユニット(6)は、前記少なくとも1つの空気質センサ(8)から出力された電気的な測定信号に応じても前記フラップ駆動部(4)を電気的に駆動制御するように構成されている、
体積流量調整器(1)。
【請求項2】
前記少なくとも1つの空気質センサ(8)は、前記測定チャネル(7)内で、前記差圧センサ(5)に直列に配置されている、
請求項1記載の体積流量調整器。
【請求項3】
前記少なくとも1つの空気質センサ(8)は、前記測定チャネル(7)内で、チャネル入口(7a)と差圧センサ(5)との間に、または、差圧センサ(5)とチャネル出口(7b)との間に配置されている、
請求項2記載の体積流量調整器。
【請求項4】
前記少なくとも1つの空気質センサ(8)は、センサ面(16)を有しており、前記センサ面(16)は、前記センサ面(16)の傍らを流れる空気の流れ方向に対して平行またはほぼ平行に、前記測定チャネル(7)内に配置されている、
請求項1から3までのいずれか1項記載の体積流量調整器。
【請求項5】
前記測定チャネル(7)は、真っ直ぐな測定チャネル区間上に壁の凹部(14)を有しており、前記壁の凹部(14)内に前記少なくとも1つの空気質センサ(8)が配置されている、
請求項1から4までのいずれか1項記載の体積流量調整器。
【請求項6】
前記壁の凹部(14)において、前記少なくとも1つの空気質センサ(8)は、シール(15)によって密閉されている、
請求項5記載の体積流量調整器。
【請求項7】
前記少なくとも1つの空気質センサ(8)は、CO
2センサまたはVOCセンサである、
請求項1から6までのいずれか1項記載の体積流量調整器。
【請求項8】
前記測定チャネル(7)内に、複数の種々異なる空気質センサ(8)が配置されている、
請求項1から7までのいずれか1項記載の体積流量調整器。
【請求項9】
前記少なくとも1つの空気質センサ(8)は、特にケーブルによって、前記調整ユニット(6)に電気的に接続されている、
請求項1から8までのいずれか1項記載の体積流量調整器。
【請求項10】
前記差圧センサ(5)は、前記調整ユニット(6)のプリント基板(13)に取り付けられており、かつ、前記調整ユニット(6)の前記プリント基板(13)に電気的に接続されており、
前記少なくとも1つの空気質センサ(8)は、前記プリント基板(13)に電気的に接続されている、
請求項9記載の体積流量調整器。
【請求項11】
前記測定チャネル(7)は、特にプレート状のカバー部材(9)に支持されており、前記カバー部材(9)は、外側に前記チャネル入口(7a)および前記チャネル出口(7b)を有しており、内側に前記差圧センサ(5)および前記空気質センサ(8)を有している、
請求項1から10までのいずれか1項記載の体積流量調整器。
【請求項12】
前記体積流量調整器(1)は、前記フラップ駆動部(4)も有している、
請求項1から11までのいずれか1項記載の体積流量調整器。
【請求項13】
装置であって、
前記装置は、フローチャネル(3)と、前記フローチャネル(3)の内部で可動に支持されている調整フラップ(2)と、請求項1から12までのいずれか1項記載の体積流量調整器(1)と、を備えており、
前記体積流量調整器(1)は、前記フローチャネル(3)から分岐した別個のバイパスチャネルを形成するために、自身のチャネル入口(7a)および自身のチャネル出口(7b)で前記フローチャネル(3)に接続されており、
前記装置は、差圧センサ(5)および少なくとも1つの空気質センサ(8)から出力された電気的な測定信号に応じて前記調整フラップ(2)を動かす、調整ユニット(6)によって電気的に駆動制御されるフラップ駆動部(4)をさらに備えている、
装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フローチャネルの内部で可動に支持されている調整フラップを変位させる、特に空調技術設備および換気技術設備用の体積流量調整器に関し、この体積流量調整器は、フローチャネルから分岐した別個のバイパスチャネルを形成するために、フローチャネルに接続するチャネル入口およびチャネル出口を有する測定チャネルと、この測定チャネル内に配置されており、フローチャネル内で支配的な差圧を測定し、相応の電気的な測定信号を出力する差圧センサと、フローチャネル内で目標体積流量を調整するために、差圧センサから出力された電気的な測定信号に応じてフラップ駆動部を電気的に駆動制御する調整ユニットと、を備えている。
【背景技術】
【0002】
このような体積流量調整器は、例えば欧州特許出願公開第1950508号明細書によって既知である。
【0003】
このような体積流量調整器は、空調技術設備および換気技術設備内のフローチャネルを通る体積流量の調整に用いられる。差圧センサを介して、フローチャネル内で差圧が特定され、ここから実際値が求められる。この実際値は、調整機器において、格納されている目標値と比較される。偏差がある場合、調整機器は、フローチャネル内に設けられている調整フラップを変位させ、これによって、最小許容体積流量と最大許容体積流量との間で体積流量を相応に調整することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これに対して本発明の課題は、冒頭で述べた形式の体積流量調整器において使用範囲を拡大することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述の課題は、本発明によれば、測定チャネル内に、フローチャネル内で支配的な空気の質を測定し、相応の電気的な測定信号を出力する少なくとも1つの空気質センサが配置されており、調整ユニットが、少なくとも1つの空気質センサから出力された電気的な測定信号に応じてフラップ駆動部を電気的に駆動制御するように構成されていることによって解決される。
【0006】
本発明では、体積流量調整器内に、差圧センサに加えて空気質センサ、例えばCO2センサまたはVOC(Volatile Organic Compounds)センサも配置されている。したがって、例えばフローチャネル内で過度に高いCO2濃度が検出された場合には、フラップ駆動部が調整ユニットによって電気的に駆動制御されてよく、これによって、調整フラップによってフローチャネルが閉じられる。ここで、測定チャネル内に、唯一の空気質センサまたは複数の種々異なる空気質センサが配置されていてよい。
【0007】
少なくとも1つの空気質センサは、測定チャネル内で、好ましくは差圧センサに直列に配置されており、しかも、チャネル入口と差圧センサとの間に、または差圧センサとの間に配置されている。
【0008】
好適には、少なくとも1つの空気質センサはセンサ面を有しており、このセンサ面は、センサ面の傍らを流れる空気の流れ方向に対して平行またはほぼ平行に、測定チャネル内に配置されている。したがって、測定チャネルを通流する空気は、センサ面に衝突するのではなく、センサ面に沿って流れ、この結果、衝突した空気によって測定結果が誤ったものになることがなくなる。
【0009】
特に好ましくは、測定チャネルは、真っ直ぐな測定チャネル区間上に壁の凹部を有しており、この壁の凹部内に少なくとも1つの空気質センサが配置されており、かつこの壁の凹部において少なくとも1つの空気質センサがシールによって密閉されている。
【0010】
本発明は装置にも関しており、この装置は、フローチャネルと、このフローチャネルの内部で可動に支持されている調整フラップと、上述のように形成されている体積流量調整器と、を備えており、体積流量調整器は、フローチャネルから分岐した別個のバイパスチャネルを形成するために、自身のチャネル入口および自身のチャネル出口でフローチャネルに接続されており、この装置はさらに、差圧センサおよび少なくとも1つの空気質センサから出力された電気的な測定信号に応じて調整フラップを動かす、調整ユニットによって電気的に駆動制御されるフラップ駆動部を備えている。
【0011】
本発明の別の利点は、説明および図面から明らかになる。また、上記の特徴および下記の特徴を、それぞれ単独で使用することができる、または複数で任意に組み合わせて使用することができる。図示され、説明される実施形態は、限定的な列記として理解されるものではなく、むしろ、本発明の説明のために、一例としての性格を有している。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明に係る体積流量調整器の斜視図を示す図である。
【
図2】フローチャネルに接続された、
図1の体積流量調整器の内部構造を概略的に示す図である。
【
図3】体積流量調整器のセンサシステムを示す図である。
【
図4】
図3に示したセンサシステムの空気質センサを示す図である。
【
図5】
図4に示したセンサシステムの縦断面図を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1および
図2に示されている体積流量調整器1は、フローチャネル3の内部で旋回可能に支持されている調整フラップ2によって、空調技術設備および換気技術設備における体積流量を調整するために用いられる。
【0014】
このために、体積流量調整器1は、調整フラップ2を旋回させるフラップ駆動部(例えば、減速機付きモータ)4と、フローチャネル3内で支配的な差圧を測定する差圧センサ5と、調整ユニット6と、を含んでおり、調整ユニット6は、フローチャネル3内で目標体積流量を調整するために、差圧センサ5によって測定された圧力に応じて、すなわち差圧センサ5から出力された電気的な差圧測定信号に応じて、フラップ駆動部4を電気的に駆動制御する。図示のように、体積流量調整器1は、有利には、フラップ駆動部4も有していてよい。
【0015】
差圧センサ5は、ここでは例示的にU字型である測定チャネル7内に配置されており、測定チャネル7は、一方の端部においてチャネル入口7aで、他方の端部においてチャネル出口7bでフローチャネル3に接続されており、このようにして、フローチャネル3から分岐した別個のバイパスチャネルを形成する。さらに、測定チャネル7内には空気質センサ8が配置されており、これによって、フローチャネル3内で支配的な空気の質を測定することができる。好適には、空気質センサ8は、CO2センサまたはVOCセンサである。空気質センサ8によって測定された空気の質に応じて、すなわち空気質センサ8から出力された電気的な測定信号に応じて、調整ユニット6はフラップ駆動部4を電気的に駆動制御し、これによって、フローチャネル3を相応に解放するまたは閉じることができる。図示のように、空気質センサ8は、好ましくは差圧センサ5に直列に、ここでは例えばチャネル入口7aと差圧センサ5との間に配置されている。択一的に、空気質センサ8が、測定チャネル7内で、差圧センサ5とチャネル出口7bとの間に配置されていてもよい。
【0016】
図3に示されているように、測定チャネル7はチャネル入口7aおよびチャネル出口7bとともに、調整器ハウジング10(
図1)の開口部内に取り付けられている(例えばプラスチック製の)別体のカバー部材9として形成されている。カバー部材9は、調整器ハウジング10の開口部を閉じるカバープレート11を有している。チャネル入口7aおよびチャネル出口7bは、接続管片の形態でカバー部材9の外側に位置しており、他方で測定チャネル7は、差圧センサおよび空気質センサ5,8とともに、カバー部材9の内側に位置している。カバー部材9は複数の係止ピン12を有しており、これらの係止ピン12によって、カバー部材9は、調整ユニット6のプリント基板13(
図1)に取り付けられており、しかも、同時に、差圧センサ5はプリント基板13と電気的に接続されている。
【0017】
図4に示されているように、測定チャネル7は、真っ直ぐな測定チャネル区間上に壁の凹部14を有しており、この壁の凹部14内に空気質センサ8が配置されており、かつこの壁の凹部14において空気質センサ8がシール15によって密閉されている。空気質センサ8のセンサ面16は、測定チャネル7内で、センサ面16の傍らを流れる空気の流れ方向に対して平行またはほぼ平行に延在しており、これによって、測定チャネル7を通流する空気は、センサ面16に衝突するのではなく、好ましくは平行に、センサ面16に沿って流れる。空気質センサ8は、追加プリント基板17に電気的に取り付けられており、追加プリント基板17自体は、例えば短いケーブルによってプリント基板13に電気的に接続されている。
【0018】
図5には、測定チャネル7の壁の凹部14における、空気質センサ8の密閉された配置が再度、縦断面図で示されている。
【0019】
図示の空気質センサの代わりに、択一的に複数の種々異なる空気質センサ、例えばCO2センサおよびVOCセンサが、測定チャネル7内に配置されており、調整ユニット6に接続されていてもよい。
【手続補正書】
【提出日】2022-05-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フローチャネル(3)の内部で可動に支持されている調整フラップ(2)を変位させる、特に空調技術設備および換気技術設備用の体積流量調整器(1)であって、前記体積流量調整器(1)は、
・前記フローチャネル(3)から分岐した別個のバイパスチャネルを形成するために、前記フローチャネル(3)に接続するチャネル入口(7a)およびチャネル出口(7b)を有する測定チャネル(7)と、
・前記測定チャネル(7)内に配置されており、前記フローチャネル(3)内で支配的な差圧を測定し、相応の電気的な測定信号を出力する差圧センサ(5)と、
・前記フローチャネル(3)内で目標体積流量を調整するために、前記差圧センサ(5)から出力された前記電気的な測定信号に応じてフラップ駆動部(4)を電気的に駆動制御する調整ユニット(6)と、
を備えており、
前記測定チャネル(7)内に、前記フローチャネル(3)内で支配的な空気の質を測定し、相応の電気的な測定信号を出力する少なくとも1つの空気質センサ(8)が配置されており、
前記少なくとも1つの空気質センサ(8)は、センサ面(16)を有しており、前記センサ面(16)は、前記センサ面(16)の傍らを流れる空気の流れ方向に対して平行またはほぼ平行に、前記測定チャネル(7)内に配置されており、
前記調整ユニット(6)は、前記少なくとも1つの空気質センサ(8)から出力された電気的な測定信号に応じても前記フラップ駆動部(4)を電気的に駆動制御するように構成されている、
体積流量調整器(1)。
【請求項2】
前記少なくとも1つの空気質センサ(8)は、前記測定チャネル(7)内で、前記差圧センサ(5)に直列に配置されている、
請求項1記載の体積流量調整器。
【請求項3】
前記少なくとも1つの空気質センサ(8)は、前記測定チャネル(7)内で、チャネル入口(7a)と差圧センサ(5)との間に、または、差圧センサ(5)とチャネル出口(7b)との間に配置されている、
請求項2記載の体積流量調整器。
【請求項4】
前記測定チャネル(7)は、真っ直ぐな測定チャネル区間上に壁の凹部(14)を有しており、前記壁の凹部(14)内に前記少なくとも1つの空気質センサ(8)が配置されている、
請求項1から3までのいずれか1項記載の体積流量調整器。
【請求項5】
前記壁の凹部(14)において、前記少なくとも1つの空気質センサ(8)は、シール(15)によって密閉されている、
請求項4記載の体積流量調整器。
【請求項6】
前記少なくとも1つの空気質センサ(8)は、CO
2センサまたはVOCセンサである、
請求項1から5までのいずれか1項記載の体積流量調整器。
【請求項7】
前記測定チャネル(7)内に、複数の種々異なる空気質センサ(8)が配置されている、
請求項1から6までのいずれか1項記載の体積流量調整器。
【請求項8】
前記少なくとも1つの空気質センサ(8)は、特にケーブルによって、前記調整ユニット(6)に電気的に接続されている、
請求項1から7までのいずれか1項記載の体積流量調整器。
【請求項9】
前記差圧センサ(5)は、前記調整ユニット(6)のプリント基板(13)に取り付けられており、かつ、前記調整ユニット(6)の前記プリント基板(13)に電気的に接続されており、
前記少なくとも1つの空気質センサ(8)は、前記プリント基板(13)に電気的に接続されている、
請求項8記載の体積流量調整器。
【請求項10】
前記測定チャネル(7)は、特にプレート状のカバー部材(9)に支持されており、前記カバー部材(9)は、外側に前記チャネル入口(7a)および前記チャネル出口(7b)を有しており、内側に前記差圧センサ(5)および前記空気質センサ(8)を有している、
請求項1から9までのいずれか1項記載の体積流量調整器。
【請求項11】
前記体積流量調整器(1)は、前記フラップ駆動部(4)も有している、
請求項1から10までのいずれか1項記載の体積流量調整器。
【請求項12】
装置であって、
前記装置は、フローチャネル(3)と、前記フローチャネル(3)の内部で可動に支持されている調整フラップ(2)と、
請求項1から11までのいずれか1項記載の体積流量調整器(1)と、を備えており、
前記体積流量調整器(1)は、前記フローチャネル(3)から分岐した別個のバイパスチャネルを形成するために、自身のチャネル入口(7a)および自身のチャネル出口(7b)で前記フローチャネル(3)に接続されており、
前記装置は、差圧センサ(5)および少なくとも1つの空気質センサ(8)から出力された電気的な測定信号に応じて前記調整フラップ(2)を動かす、調整ユニット(6)によって電気的に駆動制御されるフラップ駆動部(4)をさらに備えている、
装置。
【手続補正書】
【提出日】2023-11-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フローチャネル(3)の内部で可動に支持されている調整フラップ(2)を変位させる、特に空調技術設備および換気技術設備用の体積流量調整器(1)であって、前記体積流量調整器(1)は、
・前記フローチャネル(3)から分岐した別個のバイパスチャネルを形成するために、前記フローチャネル(3)に接続するチャネル入口(7a)およびチャネル出口(7b)を有する測定チャネル(7)と、
・前記測定チャネル(7)内に配置されており、前記フローチャネル(3)内で支配的な差圧を測定し、相応の電気的な測定信号を出力する差圧センサ(5)と、
・前記フローチャネル(3)内で目標体積流量を調整するために、前記差圧センサ(5)から出力された前記電気的な測定信号に応じてフラップ駆動部(4)を電気的に駆動制御する調整ユニット(6)と、
を備えており、
前記測定チャネル(7)内に、前記フローチャネル(3)内で支配的な空気の質を測定し、相応の電気的な測定信号を出力する少なくとも1つの空気質センサ(8)が配置されており、
前記少なくとも1つの空気質センサ(8)は、センサ面(16)を有しており、前記センサ面(16)は、前記センサ面(16)の傍らを流れる空気の流れ方向に対して平行またはほぼ平行に、前記測定チャネル(7)内に配置されており、
前記調整ユニット(6)は、前記少なくとも1つの空気質センサ(8)から出力された電気的な測定信号に応じても前記フラップ駆動部(4)を電気的に駆動制御するように構成されて
おり、
前記体積流量調整器(1)は、前記フラップ駆動部(4)も有している、
体積流量調整器(1)。
【請求項2】
前記少なくとも1つの空気質センサ(8)は、前記測定チャネル(7)内で、前記差圧センサ(5)に直列に配置されている、
請求項1記載の体積流量調整器。
【請求項3】
前記少なくとも1つの空気質センサ(8)は、前記測定チャネル(7)内で、チャネル入口(7a)と差圧センサ(5)との間に、または、差圧センサ(5)とチャネル出口(7b)との間に配置されている、
請求項2記載の体積流量調整器。
【請求項4】
前記測定チャネル(7)は、真っ直ぐな測定チャネル区間上に壁の凹部(14)を有しており、前記壁の凹部(14)内に前記少なくとも1つの空気質センサ(8)が配置されている、
請求項1から3までのいずれか1項記載の体積流量調整器。
【請求項5】
前記壁の凹部(14)において、前記少なくとも1つの空気質センサ(8)は、シール(15)によって密閉されている、
請求項4記載の体積流量調整器。
【請求項6】
前記少なくとも1つの空気質センサ(8)は、CO
2センサまたはVOCセンサである、
請求項1から5までのいずれか1項記載の体積流量調整器。
【請求項7】
前記測定チャネル(7)内に、複数の種々異なる空気質センサ(8)が配置されている、
請求項1から6までのいずれか1項記載の体積流量調整器。
【請求項8】
前記少なくとも1つの空気質センサ(8)は、特にケーブルによって、前記調整ユニット(6)に電気的に接続されている、
請求項1から7までのいずれか1項記載の体積流量調整器。
【請求項9】
前記差圧センサ(5)は、前記調整ユニット(6)のプリント基板(13)に取り付けられており、かつ、前記調整ユニット(6)の前記プリント基板(13)に電気的に接続されており、
前記少なくとも1つの空気質センサ(8)は、前記プリント基板(13)に電気的に接続されている、
請求項8記載の体積流量調整器。
【請求項10】
前記測定チャネル(7)は、特にプレート状のカバー部材(9)に支持されており、前記カバー部材(9)は、外側に前記チャネル入口(7a)および前記チャネル出口(7b)を有しており、内側に前記差圧センサ(5)および前記空気質センサ(8)を有している、
請求項1から9までのいずれか1項記載の体積流量調整器。
【請求項11】
装置であって、
前記装置は、フローチャネル(3)と、前記フローチャネル(3)の内部で可動に支持されている調整フラップ(2)と、
フローチャネル(3)の内部で可動に支持されている調整フラップ(2)を変位させる、特に空調技術設備および換気技術設備用の体積流量調整器(1)と、を備えており、
前記体積流量調整器(1)は、
・前記フローチャネル(3)から分岐した別個のバイパスチャネルを形成するために、前記フローチャネル(3)に接続するチャネル入口(7a)およびチャネル出口(7b)を有する測定チャネル(7)と、
・前記測定チャネル(7)内に配置されており、前記フローチャネル(3)内で支配的な差圧を測定し、相応の電気的な測定信号を出力する差圧センサ(5)と、
・前記フローチャネル(3)内で目標体積流量を調整するために、前記差圧センサ(5)から出力された前記電気的な測定信号に応じてフラップ駆動部(4)を電気的に駆動制御する調整ユニット(6)と、
を備えており、
前記測定チャネル(7)内に、前記フローチャネル(3)内で支配的な空気の質を測定し、相応の電気的な測定信号を出力する少なくとも1つの空気質センサ(8)が配置されており、
前記少なくとも1つの空気質センサ(8)は、センサ面(16)を有しており、前記センサ面(16)は、前記センサ面(16)の傍らを流れる空気の流れ方向に対して平行またはほぼ平行に、前記測定チャネル(7)内に配置されており、
前記調整ユニット(6)は、前記少なくとも1つの空気質センサ(8)から出力された電気的な測定信号に応じても前記フラップ駆動部(4)を電気的に駆動制御するように構成されており、
前記体積流量調整器(1)は、前記フローチャネル(3)から分岐した別個のバイパスチャネルを形成するために、自身のチャネル入口(7a)および自身のチャネル出口(7b)で前記フローチャネル(3)に接続されており、
前記装置は、差圧センサ(5)および少なくとも1つの空気質センサ(8)から出力された電気的な測定信号に応じて前記調整フラップ(2)を動かす、調整ユニット(6)によって電気的に駆動制御されるフラップ駆動部(4)をさらに備えている、
装置。
【請求項12】
前記体積流量調整器(1)は、前記フラップ駆動部(4)も有している、
請求項11記載の装置。
【国際調査報告】