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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-18
(54)【発明の名称】認証方法及びシステム
(51)【国際特許分類】
   G06F 21/32 20130101AFI20240411BHJP
   G06F 21/35 20130101ALI20240411BHJP
【FI】
G06F21/32
G06F21/35
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023568532
(86)(22)【出願日】2023-02-28
(85)【翻訳文提出日】2023-11-06
(86)【国際出願番号】 KR2023002761
(87)【国際公開番号】W WO2023167481
(87)【国際公開日】2023-09-07
(31)【優先権主張番号】10-2022-0027829
(32)【優先日】2022-03-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523419048
【氏名又は名称】シーユーボックス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000914
【氏名又は名称】弁理士法人WisePlus
(72)【発明者】
【氏名】ナム, ウン ソン
(72)【発明者】
【氏名】ナム, ヨン ハン
(72)【発明者】
【氏名】チョン, キ チョル
(57)【要約】
ユーザ端末の識別情報をゲート端末が取得するステップと、前記ゲート端末が前記ユーザ端末の識別情報及び前記ゲート端末の固有情報をローカル顔認識サーバに伝送するステップと、前記ローカル顔認識サーバがメイン顔認識サーバにユーザ認証データを要求するステップと、前記メイン顔認識サーバがローカル顔認識サーバの要求に応答してデータベース全体から前記ユーザ端末の識別情報にマッチングされるユーザ顔画像データを抽出し、ローカル顔認識サーバに伝送するステップと、前記ローカル顔認識サーバが前記ユーザ顔画像データを用いて特定地域のリアルタイムデータベースを生成するステップと、前記ゲート端末がリアルタイムユーザ顔画像データを取得し、前記リアルタイムユーザ顔画像データと前記ローカル顔認識サーバのリアルタイムデータベースに含まれたデータとを比較した認証結果に基づいて、ユーザの出入りを制御するステップとを、含む、認証方法及びシステムを開示する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末の識別情報をゲート端末が取得するステップと、
前記ゲート端末が前記ユーザ端末の識別情報及び前記ゲート端末の固有情報をローカル顔認識サーバに伝送するステップと、
前記ローカル顔認識サーバがメイン顔認識サーバにユーザ認証データを要求するステップと、
前記メイン顔認識サーバがローカル顔認識サーバの要求に応答してデータベース全体から前記ユーザ端末の識別情報にマッチングされるユーザ顔画像データを抽出し、ローカル顔認識サーバに伝送するステップと、
前記ローカル顔認識サーバが前記ユーザ顔画像データを用いて特定地域のリアルタイムデータベースを生成するステップと、
前記ゲート端末がリアルタイムユーザ顔画像データを取得し、前記リアルタイムユーザ顔画像データと前記ローカル顔認識サーバのリアルタイムデータベースに含まれたデータとを比較した認証結果に基づいてユーザの出入りを制御するステップと、を含む、認証方法。
【請求項2】
前記ユーザ端末の識別情報をゲート端末が取得するステップは、前記ユーザ端末と前記ゲート端末間の距離が一定距離以内である場合、前記ユーザ端末がBLE信号を送信し、前記ユーザ端末の識別情報を前記ゲート端末に伝送するステップを含む、請求項1に記載の認証方法。
【請求項3】
前記ユーザ端末の識別情報をゲート端末が取得するステップは、前記ユーザ端末と前記ゲート端末間の距離が一定距離以内である場合、前記ゲート端末がBLE信号を送信して前記ユーザ端末の識別情報を取得するステップを含む、請求項1に記載の認証方法。
【請求項4】
前記ユーザ端末の識別情報は、ユーザを特定することが可能なUDDI情報を含む、請求項1に記載の認証方法。
【請求項5】
前記ゲート端末の固有情報は、前記ゲート端末の位置情報及び乗降車情報を含む、請求項1に記載の認証方法。
【請求項6】
前記ユーザ端末の識別情報をゲート端末が取得するステップの前に、前記ユーザ端末に対応するユーザを登録するステップをさらに含み、
前記ユーザ端末に対応するユーザを登録するステップは、
前記ユーザ端末が前記メイン顔認識サーバにユーザ登録を要求するステップと、
前記メイン顔認識サーバがユーザ登録の有無を照会してユーザ情報入力を要求するステップと、
前記ユーザ端末にユーザ情報が入力されると、前記メイン顔認識サーバにユーザ情報に対応するUUIDが生成されるステップと、
生成されたUUIDを前記ユーザ端末に伝送するステップと、を含む、請求項1に記載の認証方法。
【請求項7】
前記ローカル顔認識サーバがメイン顔認識サーバにユーザ認証データを要求するステップは、
前記ローカル顔認識サーバがメイン顔認識サーバにゲート端末の固有情報及び前記ユーザ端末の識別情報を伝送するステップと、前記メイン顔認識サーバが前記ユーザ端末の識別情報に対応するユーザ情報を照会するステップと、を含む、請求項1に記載の認証方法。
【請求項8】
前記ローカル顔認識サーバが前記ユーザ顔画像データを用いて特定地域のリアルタイムデータベースを生成するステップは、前記ローカル顔認識サーバが、前記メイン顔認識サーバから抽出された前記ユーザ端末の識別情報にマッチングされるユーザ顔画像データを受信するたびに、前記特定地域のリアルタイムデータベースをアップデートするステップを含む、請求項1に記載の認証方法。
【請求項9】
前記ローカル顔認識サーバが前記ユーザ顔画像データを用いて特定地域のリアルタイムデータベースを生成するステップは、前記ローカル顔認識サーバが、前記メイン顔認識サーバから抽出された前記ユーザ端末の識別情報にマッチングされるユーザ顔画像データを受信した後、所定の時間が徒過すると、受信したユーザ顔画像データを前記特定地域のリアルタイムデータベースから削除するステップを含む、請求項1に記載の認証方法。
【請求項10】
前記リアルタイムユーザ顔画像データと前記ローカル顔認識サーバのリアルタイムデータベースに含まれたデータとを比較した認証結果に基づいてユーザの出入りを制御するステップは、前記ローカル顔認識サーバのリアルタイムデータベースに格納されたユーザの顔画像データと前記ゲート端末のカメラを介して取得されたリアルタイムユーザ顔画像データとを用いてそれぞれテンプレートを生成し、2つのテンプレートを比較して両テンプレートの類似度を比較するステップを含む、請求項1に記載の認証方法。
【請求項11】
前記リアルタイムユーザ顔画像データと前記ローカル顔認識サーバで生成したリアルタイムデータベースとを比較した結果、両データの類似度が所定の値以上である場合には、「出入り許容」と判断するステップを含む、請求項10に記載の認証方法。
【請求項12】
前記リアルタイムユーザ顔画像データと前記ローカル顔認識サーバで生成したリアルタイムデータベースとを比較した結果、両データの類似度が所定の値未満である場合には、「出入り不可」と判断するステップを含む、請求項10に記載の認証方法。
【請求項13】
前記ゲート端末がリアルタイムユーザ顔画像データを取得するステップは、ゲートシステムに備えられたゲート端末のうち、前記ユーザ端末に最も隣接したゲート端末のカメラを駆動してユーザの顔画像を撮影するステップを含む、請求項1に記載の認証方法。
【請求項14】
前記認証結果に基づいて前記ゲート端末を制御するステップは、
前記認証結果が認証成功である場合、前記ユーザ端末の識別情報、前記ゲート端末の固有情報、認証結果、時間情報及び乗降車情報のうちの少なくとも一つを含む使用履歴データを生成し、前記使用履歴データを前記メイン顔認識サーバに伝送するステップを含む、請求項1に記載の認証方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビーコン信号と顔認識技術を用いた認証方法及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
人間の身体には指紋、音声、顔、虹彩、静脈などの多様な生体情報が存在し、このような生体情報は、固有の情報であるため、これを用いた認証技術が幅広く利用されている。特に、安全管理のために出入りを厳しく制限すべき空港や役所、事務所などの場合には、既に指紋のような生体情報を用いる出入認証技術が多数利用されている。
【0003】
このような生体情報を用いる認証技術は、初期には指紋や虹彩のように身体の一部を感知装置に接触させて得られる情報を利用したが、取得される生体情報の不正確度が高い方であり且つ感知装置を多数のユーザが利用するため、衛生的に拒否感があるという問題があった。これにより、最近では、顔画像のように非接触方式で取得される生体情報を用いる認証技術が増えている傾向にある。
【0004】
一方、既存のBLEやWiFi、UWBなど、無線信号を単独で用いる方法があるが、これは、RF信号のアンテナ放射パターンを指向性で実現することが困難であり、受信機の特性によって受信感度の影響が発生するので、乗・降車の区分が不明であり、多数の無線信号処理に対する限界があるため、リアルタイムユーザ処理が困難であった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示は、ユーザ端末の固有識別情報と顔認証方式を組み合わせた技術を適用した非接触方式認証方法及びシステムを提供するためのものである。
【0006】
本開示は、ユーザ端末の固有識別情報とゲート端末の固有情報を用いてローカル顔認識サーバにリアルタイムデータベースを生成し、生成されたリアルタイムデータベースを用いたリアルタイム出入り認証方法及びシステムを提供するためのものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の実施形態によれば、ユーザ端末の識別情報をゲート端末が取得するステップと、前記ゲート端末が前記ユーザ端末の識別情報及び前記ゲート端末の固有情報をローカル顔認識サーバに伝送するステップと、前記ローカル顔認識サーバがメイン顔認識サーバにユーザ認証データを要求するステップと、前記メイン顔認識サーバがローカル顔認識サーバの要求に応答してデータベース全体から前記ユーザ端末の識別情報にマッチングされるユーザ顔画像データを抽出し、ローカル顔認識サーバに伝送するステップと、前記ローカル顔認識サーバが前記ユーザ顔画像データを用いて特定地域のリアルタイムデータベースを生成するステップと、前記ゲート端末がリアルタイムユーザ顔画像データを取得し、前記リアルタイムユーザ顔画像データと前記ローカル顔認識サーバのリアルタイムデータベースに含まれたデータとを比較した認証結果に基づいてユーザの出入りを制御するステップと、を含むことができる。
【0008】
また、前記ユーザ端末の識別情報をゲート端末が取得するステップは、前記ユーザ端末と前記ゲート端末間の距離が一定距離以内である場合、前記ユーザ端末がBLE信号を送信し、前記ユーザ端末の識別情報を前記ゲート端末に伝送するステップを含むことができる。
【0009】
また、前記ユーザ端末の識別情報をゲート端末が取得するステップは、前記ユーザ端末と前記ゲート端末間の距離が一定距離以内である場合、前記ゲート端末がBLE信号を送信して前記ユーザ端末の識別情報を取得するステップを含むことができる。
【0010】
また、前記ユーザ端末の識別情報は、ユーザを特定することが可能なUDDI情報を含むことができる。
【0011】
また、前記ゲート端末の固有情報は、前記ゲート端末の位置情報及び乗降車情報を含むことができる。
【0012】
また、前記ユーザ端末の識別情報をゲート端末が取得するステップの前に、前記ユーザ端末に対応するユーザを登録するステップをさらに含み、前記ユーザ端末に対応するユーザを登録するステップは、前記ユーザ端末が前記メイン顔認識サーバにユーザ登録を要求するステップと、前記メイン顔認識サーバがユーザ登録の有無を照会してユーザ情報入力を要求するステップと、前記ユーザ端末にユーザ情報が入力されると、前記メイン顔認識サーバにユーザ情報に対応するUUIDが生成されるステップと、生成されたUUIDを前記ユーザ端末に伝送するステップと、を含むことができる。
【0013】
また、前記ローカル顔認識サーバがメイン顔認識サーバにユーザ認証データを要求するステップは、前記ローカル顔認識サーバがメイン顔認識サーバにゲート端末の固有情報及び前記ユーザ端末の識別情報を伝送するステップと、前記メイン顔認識サーバが前記ユーザ端末の識別情報に対応するユーザ情報を照会するステップと、を含むことができる。
【0014】
また、前記ローカル顔認識サーバが前記ユーザ顔画像データを用いて特定地域のリアルタイムデータベースを生成するステップは、前記ローカル顔認識サーバが、前記メイン顔認識サーバから抽出された前記ユーザ端末の識別情報にマッチングされるユーザ顔画像データを受信するたびに、前記特定地域のリアルタイムデータベースをアップデートするステップを含むことができる。
【0015】
また、前記ローカル顔認識サーバが前記ユーザ顔画像データを用いて特定地域のリアルタイムデータベースを生成するステップは、前記ローカル顔認識サーバが、前記メイン顔認識サーバから抽出された前記ユーザ端末の識別情報にマッチングされるユーザ顔画像データを受信した後、所定の時間が徒過すると、受信したユーザ顔画像データを前記特定地域のリアルタイムデータベースから削除するステップを含むことができる。
【0016】
また、前記リアルタイムユーザ顔画像データと前記ローカル顔認識サーバのリアルタイムデータベースに含まれたデータとを比較した認証結果に基づいてユーザの出入りを制御するステップは、前記ローカル顔認識サーバのリアルタイムデータベースに格納されたユーザの顔画像データと前記ゲート端末のカメラを介して取得されたリアルタイムユーザ顔画像データとを用いてそれぞれテンプレートを生成し、2つのテンプレートを比較して両テンプレートの類似度を比較するステップを含むことができる。
【0017】
また、前記リアルタイムユーザ顔画像データと前記ローカル顔認識サーバで生成したリアルタイムデータベースとを比較した結果、両データの類似度が所定の値以上である場合には、「出入り許容」と判断するステップを含むことができる。
【0018】
また、前記リアルタイムユーザ顔画像データと前記ローカル顔認識サーバで生成したリアルタイムデータベースとを比較した結果、両データの類似度が所定の値未満である場合には、「出入り不可」と判断するステップを含むことができる。
【0019】
また、前記ゲート端末がリアルタイムユーザ顔画像データを取得するステップは、ゲートシステムに備えられたゲート端末のうち、前記ユーザ端末に最も隣接したゲート端末のカメラを駆動してユーザの顔画像を撮影するステップを含むことができる。
【0020】
また、前記認証結果に基づいて前記ゲート端末を制御するステップは、前記認証結果が認証成功である場合、前記ユーザ端末の識別情報、前記ゲート端末の固有情報、認証結果、時間情報及び乗降車情報のうちの少なくとも一つを含む使用履歴データを生成し、前記使用履歴データを前記メイン顔認識サーバに伝送するステップを含むことができる。
【0021】
また、前記認証結果が認証成功である場合、決済システムが前記ユーザ端末の識別情報及び前記ゲート端末の固有情報に基づいた決済データを生成するステップ、及び前記ユーザが登録した決済手段を介して決済を行うステップをさらに含むことができる。
【発明の効果】
【0022】
本開示の実施形態によれば、ユーザ端末の識別情報と顔認証方式を組み合わせた認証技術を適用した非接触方式認証方法及びシステムを提供することで、認証正確度及びユーザの利用便宜性を提供することができる。
【0023】
また、特定区域に配置されたローカル顔認識システムを用いて特定区域別のリアルタイムデータベースを構成するので、1:N認証時の認証速度及び認証正確度を向上させることができる。
【0024】
また、ユーザ端末の識別情報と顔認証方式を組み合わせた認証技術を適用した非接触方式認証方法及びシステムを空港や公共交通など、ユーザ認証が必要な様々なところに配置することにより、便利な認証を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の一実施形態による認証システムを示す図である。
図2】本発明の一実施形態によるゲート端末を示す図である。
図3】本開示の実施形態による顔認識システムを示す図である。
図4】本開示の実施形態による認証方法を示すフローチャートである。
図5】本開示の実施形態による認証方法を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
添付図面は、本明細書に開示された実施形態を容易に理解することができるようにするためのものに過ぎない。添付図面によって、本明細書に開示された技術的思想が制限されず、本発明の思想及び技術範囲に含まれるすべての変更、均等物ないし代替物を含むものと理解されるべきである。
【0027】
「第1」、「第2」などの序数を含む用語は、様々な構成要素の説明に使用できるが、これらの構成要素は、これらの用語によって限定されない。これらの用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使用される。
【0028】
図1は、本開示の実施形態による認証システム1を示す図である。
【0029】
図1を参照すると、認証システム1は、ユーザ端末100、ゲート端末200、メイン顔認識サーバ300、及びローカル顔認識サーバ400を含むことができる。
【0030】
認証システム1を構成する各装置、サーバ及びシステムは、ネットワークを介して互いに通信することができる。具体的に、ユーザ端末100は、ゲート端末200の出入りゲートを通過しようとするユーザが所持した端末に該当し、携帯電話、スマートフォン、ノートパソコン、PDA(Personal Digital Assistants)、PMP(Portable Multimedia Player)、タブレットPC、ウェアラブル装置など、移動可能な機器などで実現できる。
【0031】
ユーザ端末100は、無線通信技術を用いて他の装置、又はゲート端末200やサーバ300、400などの外部装置との間でデータを送受信することができる。
【0032】
このとき、ユーザ端末100は、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)を用いて一定周期ごとにユーザ固有情報をゲート端末200に送信することができる。このとき、ユーザ固有情報は、ユーザ端末の識別情報を意味することができ、前記ユーザ固有情報は、ビーコン信号、低電力近距離通信技術であるBLE(Bluetooth Low Energy)を含むことができる。ゲート端末200は、取得した信号情報を用いて出入りゲートを制御することができる。
【0033】
また、上記の実施形態において、ユーザ端末100がユーザ固有情報をゲート端末200に送信することを説明したが、実現方法によって、ゲート端末200がユーザ端末100にユーザ固有情報を要求する信号を送信し、ユーザ端末100が要求されたユーザ固有情報をゲート端末200に伝送することも可能である。
【0034】
ゲート端末200の具体的構成については、図2で説明する。
【0035】
図2は、本開示の一実施形態によるゲート端末200を示す図である。
【0036】
まず、ゲート端末200は、ゲート、出入口、公共交通の出入口、特定建物の出入口など、ユーザが通過する予定の場所に設置されることができ、その形態は、図2に制限されない。すなわち、ユーザが特定位置に到達するために通過すべき端末として理解されればよく、別途のユーザの出入りを制限する構造物が必須ではないというべきである。例えば、地下鉄ゲート、バス又はタクシーを搭乗するためのドア、商店又は特定建物の出入口などを意味することができる。以下、多様な形態のゲート端末200のうち、図2に示されたゲート端末を例示として説明する。
【0037】
図2を参照すると、ゲート出入りを制御するゲート端末200は、ユーザ端末100及びサーバ300、400と通信する通信部250(図示せず)、ユーザ顔画像データを取得するためのカメラ210、ゲート部220、ディスプレイ230、及びゲート端末200を制御するための制御部240(図示せず)を含むことができる。
【0038】
一方、ゲート端末200は、出入り認証が必要なゲートシステムに備えられたゲート制御装置であってよく、ゲートを通過するためのゲート部220が別途備えられたゲート端末200の場合、複数のゲートを制御するために設置できる。前述したように、ゲート端末200の形態が図2に制限されるものではない。
【0039】
また、ゲート端末200においてユーザ認証が行われることができ、必要に応じて、ユーザ端末100やサーバ300、400が認証装置の役割を果たすこともできる。
【0040】
ゲート端末200のカメラ210は、画像信号入力のための入力部に該当し、カメラ210は、少なくとも一つ以上のカメラで構成できる。例えば、ゲート部220を通過するためにユーザがゲート端末200の一定距離以内に接近する場合、制御部240は、カメラ210を制御してユーザの顔画像データを取得することができる。前記カメラ210を介して取得された顔画像データは、メモリ(図示せず)に保存できる。
【0041】
ゲート端末200の通信部250は、顔認識サーバ300、400及びユーザ端末100などの外部装置とデータを送受信することができる。このとき、通信部250は、ブルートゥース(登録商標)、WiFi、UWBなどの無線信号を用いる通信モジュールを含むことができる。通信モジュールの中でも、例えば、ブルートゥース(登録商標)モジュールは、一定周期ごとにユーザ端末100から送信されるユーザ識別情報又はビーコン信号を受信することができる。このとき、ユーザ端末から受信されるユーザ識別情報を受信するだけでなく、ゲート端末200が、ユーザ端末100が識別可能な距離以内に接近すれば、ユーザ端末100にユーザ識別情報を要求する信号を送信することも可能である。
【0042】
また、通信モジュールは、ユーザ端末からユーザ識別情報を取得した後、一定の周期ごとに他の装置にユーザ識別情報を送信することも可能である。
【0043】
ゲート端末200の制御部240は、ユーザ端末からユーザ識別情報が受信されると、受信されたデータに基づいてユーザ認証を行い、結果値に基づいた応答又は制御命令に応じてゲート部220を制御することができる。以下、具体的な認証方法については、図4を参照して説明する。
【0044】
図3は、本開示の一実施形態による顔認識システムの構成を示す図である。本開示の実施形態による顔認識システムは、メイン顔認識サーバ300と複数のローカル顔認識サーバ410、420、430、440から構成できる。
【0045】
本開示の実施形態によるメイン顔認識サーバ300及びローカル顔認識サーバ400は、ユーザ認証のためのデータベースを備えた認証サーバに該当することができ、顔認識システムと統合命名されることができる。
【0046】
メイン顔認識サーバ300は、複数のローカル顔認識サーバ400に割り当てられるデータを統合管理し、特定地域に設置されたローカル顔認識サーバ410、420、430、440それぞれと通信することができる。
【0047】
例えば、ゲート端末200が認識したユーザ端末100に対するユーザ識別情報及びゲート端末の固有情報を顔認識システムに伝送すると、顔認識システムは、受信された情報に基づいて、ユーザに対応するデータベースを生成することができる。ゲート端末200は、顔認識システムが生成したデータベースを用いてユーザ認証結果を取得し、ゲート端末200のゲート部220を制御することができる。このとき、ユーザ認証は、ゲート端末200、サーバ、ユーザ端末100などの様々な装置で行われることができる。
【0048】
具体的に、メイン顔認識サーバ300は、本開示の実施形態による認証システムを統合管理するサーバに該当し、ユーザ端末100、ゲート端末200及び少なくとも一つ以上のローカル顔認識サーバ410、420、430、440から取得された認証用データを含む統合データベースを生成することができ、メイン顔認識サーバ300は、少なくとも一つ以上のローカル顔認識サーバ410、420、430、440とそれぞれ有無線通信技術を介して接続されることができる。
【0049】
メイン顔認識サーバ300は、ゲート端末200からユーザ認証に関連するデータを受信すると、当該ユーザに該当するデータをローカル顔認識サーバに伝送することができる。又は、ローカル顔認識サーバは、ゲート端末200からユーザ認証に関連するデータを受信すると、当該ユーザに該当するデータをメイン顔認識サーバに要求することができる。メイン顔認識サーバは、要求されたデータをローカル顔認識サーバに伝送することができる。
【0050】
本開示の実施形態によるローカル顔認識サーバ400は、特定地域に位置したサーバであり、地域サーバ内のリアルタイム認証を行うためのローカルサーバであってよい。例えば、地下鉄駅のように駅舎ごとに出入り認証ゲートが存在する場合、ローカル顔認識サーバ400は、各地下鉄駅をカバーすることが可能な範囲内に別途存在することができる。
【0051】
すなわち、第1地下鉄駅には第1ローカル顔認識サーバ410が存在し、第2地下鉄駅には第2ローカル顔認識サーバ420が存在し、第3地下鉄駅及び第4地下鉄駅それぞれには第3ローカル顔認識サーバ430、第4ローカル顔認識サーバ440がそれぞれ存在することができる。
【0052】
以下、説明の便宜のために、複数のローカル顔認識サーバのうち、特定地域でユーザがゲートを通過する場合を挙げて説明する。
【0053】
本開示の実施形態によれば、ローカル顔認識サーバ400は、特定位置に存在する少なくとも一つ以上のゲート端末200に接続されることができ、当該位置に存在する少なくとも一つ以上のゲート端末200のユーザ認証を支援するためのリアルタイムデータベースを生成することができる。具体的なユーザ認証方法は、図4及び図5に基づいて説明する。
【0054】
図4は、本開示の実施形態による認証方法を示す動作フローチャートである。
【0055】
図4を参照すると、ユーザは、出入りゲートを通過するためにゲート端末を通過しなければならない。ユーザは、ユーザ端末100を備えており、このとき、ユーザ端末は、携帯電話、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)などの携帯可能な電子機器を含むことができる。以下、ユーザ端末100がゲート端末200との近距離通信可能な一定距離以内に接近したことを仮定して説明する。
【0056】
本開示の実施形態によれば、ユーザ端末の識別情報をゲート端末が取得するステップを含むことができる(S410)。具体的に、前記ユーザ端末の識別情報をゲート端末が取得するステップは、前記ユーザ端末と前記ゲート端末間の距離が一定距離以内である場合、前記ユーザ端末がBLE信号を送信し、前記ユーザ端末の識別情報を前記ゲート端末に伝送するステップを含むことができる。又は、前記ユーザ端末と前記ゲート端末間の距離が一定距離以内である場合、前記ゲート端末がBLE信号を送信して前記ユーザ端末の識別情報を取得するステップを含むことができる。すなわち、本開示の実施形態によれば、ゲート端末200がBLEビーコン信号を送信し、ユーザ端末100がゲート端末200の一定範囲内に接近するとき、ユーザ端末100がゲート端末200に接続され、ゲート端末200がユーザ端末の識別情報を取得することも可能である。
【0057】
ユーザ端末100が伝送するデータは、ユーザ識別情報としてユーザを特定することが可能な固有情報を含むことができる。例えば、ユーザ端末の識別情報は、ビーコン信号、ユーザを特定することが可能な識別IDに該当するUUID(Universally Unique Identifier)を含むことができ、ユーザ端末の登録時に顔認識システムなどから予め生成されることができる。ユーザ端末100は、周期的にユーザ端末の識別情報を送出し、ユーザがゲートシステムのゲート端末に一定距離以内に接近するとき、ゲートシステムに設置されたゲート端末は、ユーザ端末から送信されるユーザ端末の識別情報を認識することができる。
【0058】
一方、本開示の使用シナリオに従って地下鉄駅舎内のゲートや空港出入ゲートなどのように複数のユーザが複数のゲートのいずれか一つを通過する場合、ゲートシステムに備えられたゲート端末を介してゲート出入りのための認証が行われるので、当該シナリオに従って、ユーザ端末の識別情報又はビーコン信号はゲートシステムに備えられたゲート端末のうちの少なくとも一つに受信されればよい。
【0059】
本開示の実施形態によれば、ゲート端末200は、ユーザ端末の識別情報及びゲート端末の固有情報を顔認識システムに伝送するステップを含むことができる(S420)。
【0060】
具体的には、ゲート端末200の固有情報は、ゲートが配置された特定区域に基づいて付与された識別IDであって、該当ゲート端末200の位置情報及び乗・降車情報を含むことができる。このとき、乗・降車情報は、ゲート端末200を通過するユーザが乗車する場合であるか降車する場合であるかを判断するための情報であってよい。例えば、ユーザが公共交通又は商店を出入りするとき、当該場所に入るための方向に設置されたゲート端末200は、「搭乗」又は「入場」と判断することができ、当該場所から出る方向に設置されたゲート端末200は、「降車」又は「退場」と判断することができる。
【0061】
また、ユーザを特定することが可能なUUIDが含まれたユーザ端末の識別情報を受信したゲート端末200は、受信したユーザ端末の識別情報及び前記ゲート端末の固有情報を顔認識システム内のローカル顔認識サーバ400に伝送することができる。
【0062】
このとき、ローカル顔認識サーバ400は、ゲート端末200が配置された特定区域に存在するローカル顔認識サーバに該当する。
【0063】
一方、本開示の他の実施形態によって、ゲート端末200がメイン顔認識サーバに直ちにユーザ端末の識別情報及び前記ゲート端末の固有情報を送信することも可能である。
【0064】
本開示の実施形態によれば、前記ローカル顔認識サーバ400がメイン顔認識サーバ300にユーザ認証データを要求するステップを含むことができる。このとき、ローカル顔認識サーバがメイン顔認識サーバにユーザ認証データを要求することにより、ローカル顔認識サーバは、ユーザ端末の識別情報に含まれたユーザ固有情報、ビーコン情報及びUUID情報のうちのいずれか一つに対応するリアルタイムデータベースを生成することができる。
【0065】
具体的には、前記ローカル顔認識サーバがメイン顔認識サーバにユーザ認証データを要求するステップは、前記ローカル顔認識サーバがメイン顔認識サーバにゲート端末の固有情報及びユーザ端末の識別情報を伝送するステップと、前記メイン顔認識サーバが前記ユーザ端末の識別情報に対応するユーザ情報を照会するステップとを含むことができる。
【0066】
本開示の実施形態によれば、前記メイン顔認識サーバ300が前記ローカル顔認識サーバの要求に応答してデータベース全体から前記ユーザ端末の識別情報にマッチングされるユーザ顔画像データを抽出し、前記ユーザ顔画像データをローカル顔認識サーバ400に伝送するステップを含むことができる(S430)。
【0067】
一方、メイン顔認識サーバ300は、ユーザ端末100、ゲート端末200、ローカル顔認識サーバ400から受信して登録されたユーザ顔画像データを予め保有しており、前記ユーザ顔画像データは、ユーザを介して直接登録されるか、或いはユーザがゲートを通過するための認証イベントの発生時に登録されることができる。
【0068】
具体的には、本開示の実施形態による認証方法及びシステムは、ユーザ端末の識別情報をゲート端末が取得するステップ(S410)の前に、前記ユーザ端末に対応するユーザを登録するステップをさらに含むことができる。
【0069】
このとき、ユーザ端末100に対応するユーザを登録するステップは、前記ユーザ端末100が前記メイン顔認識サーバ300にユーザ登録を要求するステップと、前記メイン顔認識サーバ300がユーザ登録の有無を照会してユーザ情報入力を要求するステップと、前記ユーザ端末にユーザ情報が入力されると、前記メイン顔認識サーバにユーザ情報に対応するUUIDが生成されるステップと、生成されたUUIDを前記ユーザ端末100に伝送するステップと、を含むことができる。
【0070】
このとき、ユーザ情報は、ユーザを識別することが可能なユーザ顔画像データ、指紋、虹彩認識データなどの生体情報、名前、性別などの様々な個人情報が含まれることができる。メイン顔認識サーバ300は、前記ユーザ顔画像データを収集して特定ユーザに対応するデータベースを生成することができ、前記特定ユーザに対応するデータベースは、ユーザUUID情報及びユーザ顔画像データがマッチングされて格納されることができる。
【0071】
また、前記データは、一定周期ごとにアップデートできる。その後、ユーザ端末100は、ゲート端末200に一定距離以内に接近する場合、UUID情報の含まれたユーザ端末の識別情報をゲート端末200に伝送することができる。一方、上記の実施形態において、ユーザ顔画像データを用いてユーザ認証を行う場合を説明したが、ユーザ顔画像データは、ユーザが保有している生体情報のいずれかを意味し、指紋や虹彩認識データなどの様々な生体情報を用いてユーザ認証を行う場合も含まれることができる。
【0072】
再び図4を説明する。
【0073】
メイン顔認識サーバ300は、ゲート端末200からユーザ端末の識別情報及びゲート端末の固有情報が受信されると、メイン顔認識サーバ300の顔画像データベースから、ユーザ端末の識別情報に含まれたUUIDを照会することができる。メイン顔認識サーバは、UUID情報にマッチングされた顔画像データを取得し、ゲート端末の固有情報に含まれた位置情報に基づいて、前記UUID情報にマッチングされた顔画像データをローカル顔認識サーバ400に伝送することができる。
【0074】
本開示の実施形態によれば、ローカル顔認識サーバ400は、メイン顔認識サーバ300から受信したユーザ顔画像データを用いてリアルタイムデータベースを生成するステップを含むことができる(S440)。
【0075】
具体的には、リアルタイムデータベースは、メイン顔認識サーバ300のデータベース全体のうち一部のデータの集合に該当し、ユーザUUIDに対応する顔画像データが、ゲート端末固有情報に含まれた位置情報に対応するローカル顔認識サーバ400に伝送されて生成されたデータベースであり得る。
【0076】
上述したように、ローカル顔認識サーバ400は、特定地域をカバーするサーバであって、地域サーバ内のリアルタイム認証を行うためのローカルサーバに該当することができる。ローカル顔認識サーバ400は、メイン顔認識サーバ300からソーシングされて提供される顔画像データを用いてリアルタイムデータベースを生成するので、少ないデータ量で迅速なユーザ認証を行うことができる。
【0077】
本開示の実施形態によれば、ローカル顔認識サーバ400がリアルタイムデータベースを生成した後、ローカル顔認識サーバ300が生成したリアルタイムデータベースを用いてユーザ認証を行うことができる(S450)。
【0078】
このとき、ユーザ認証は、ゲート端末200によって実行されてもよく、ローカル顔認識サーバ300で実行されてもよい。ゲート端末は、ユーザ認証の結果に基づいてゲート部を制御することができる。
【0079】
具体的には、ユーザがゲート端末200の顔認識範囲内に進入すると、前記ゲート端末200がリアルタイムユーザ顔画像データを取得し、前記リアルタイムユーザ顔画像データと前記ローカル顔認識サーバ400のリアルタイムデータベースに含まれたデータとを比較した認証結果に基づいて、ユーザの出入りを制御するステップを含むことができる。
【0080】
前記リアルタイムユーザ顔画像データを取得するために、ゲート端末は、カメラ210を用いてユーザの顔を撮影してリアルタイムユーザ顔画像データを取得することができる。
【0081】
このとき、ゲートシステムに備えられたゲート端末は、前記ユーザ端末に最も隣接したゲート端末のカメラを駆動してユーザの顔画像を撮影することができる。リアルタイムユーザ顔画像データは、ゲート端末のメモリに保存されることができ、ゲート端末は、前記リアルタイムユーザ顔画像データとローカル顔認識サーバで生成したリアルタイムデータベースとを比較してユーザ認証を行うことができる。或いは、ローカル顔認識サーバは、ゲート端末のカメラで取得されたリアルタイムユーザイメージデータを受信し、前記リアルタイムユーザ顔画像データとリアルタイムデータベースとを比較してユーザ認証を行うことができる。
【0082】
本開示の実施形態によれば、前記ローカル顔認識サーバが前記ユーザ顔画像データを用いて特定地域のリアルタイムデータベースを生成するステップは、ローカル顔認識サーバが前記リアルタイムデータベースをアップデートするステップを含むことができる。
【0083】
具体的には、前記ローカル顔認識サーバが、前記メイン顔認識サーバから抽出された前記ユーザ端末の識別情報にマッチングされるユーザ顔画像データを受信するたびに、前記特定地域のリアルタイムデータベースをアップデートすることができる。
【0084】
或いは、前記ローカル顔認識サーバが、前記メイン顔認識サーバから抽出された前記ユーザ端末の識別情報にマッチングされるユーザ顔画像データを受信した後、所定の時間が徒過すると、受信したユーザ顔画像データを前記特定地域のリアルタイムデータベースから削除することにより、リアルタイムデータベースをアップデートすることができる。
【0085】
例えば、前記ユーザ認証方法は、次の実施形態であってよい。
【0086】
ローカル顔認識サーバのリアルタイムデータベースに格納されたユーザの顔イメージデータと、ゲート端末のカメラを介して取得されたリアルタイムユーザ顔画像データを用いてそれぞれテンプレートを生成し、2つのテンプレートを比較して両テンプレートの類似度を比較することにより、ユーザ認証を行うことができる。このとき、テンプレートは、生体情報の特徴を抽出し分析して保存される一種のデータを意味することができる。
【0087】
本開示の実施形態によれば、前記ゲート端末が前記認証結果に基づいてユーザの出入りを制御するステップを含むことができる(S460)。すなわち、ゲート端末200がユーザ認証の結果に基づいてゲート部220を制御することができる。
【0088】
例えば、リアルタイムユーザ顔画像データとローカル顔認識サーバで生成したリアルタイムデータベースとを比較した結果、両データの類似度が所定の値以上である場合、「出入り許容」と判断し、ゲート端末のゲート部を開くことができる。或いは、リアルタイムユーザ顔画像データとローカル顔認識サーバで生成したリアルタイムデータベースとを比較した結果、両データの類似度が所定の値未満である場合、「出入り不可」と判断することができる。
【0089】
以下、図5で具体的なシナリオを挙げて説明する。
【0090】
図5は、本開示の実施形態による認証シナリオを示す図である。
【0091】
図5を参照すると、ユーザは、ユーザ端末100を所持しており、ユーザ端末100とゲート端末200は、互いに近距離通信可能な距離に存在することができる。
【0092】
ユーザ端末100はBLE信号を送信してユーザ端末識別情報をゲート端末200に伝送するか、或いは、ゲート端末200はBLE信号を送信してユーザ端末識別情報を要求して取得することができ(S410)、ゲート端末200はユーザ端末100のユーザ端末識別情報を取得してユーザUUIDを取得する。
【0093】
或いは、ゲート端末200はユーザ端末100が一定距離以内に認識される場合にBLE信号を送信して、ユーザ端末100はユーザ端末識別情報を取得することができ、ゲート端末200はユーザ端末100のユーザ端末識別情報を用いてユーザUUIDを取得する。
【0094】
ゲート端末200は、自分の固有情報とユーザUUID情報を顔認識システム300、400に伝送(S420)することができ、顔認識システムのメイン顔認識サーバ300は、データベース全体310からユーザUUIDと対応するユーザ顔画像データを抽出することができる。メイン顔認識サーバ300は、抽出したユーザ顔画像データをローカル顔認識サーバ400に伝送(S430)することができ、ローカル顔認識サーバ400は、リアルタイムデータベース410を生成することができる(S440)。ゲート端末は、ユーザに隣接したゲート端末のカメラを用いてリアルタイムユーザ顔画像データを取得し、ローカル顔認識サーバ400で生成されたリアルタイムデータベースを活用してユーザ認証を行うことにより(S450)、ゲートを制御することができる(S460)。このとき、制御されるゲートは、ユーザ顔画像データを取得したゲートであってよい。或いは、ゲート端末は、ローカル顔認識サーバで実行されたユーザ認証の結果を受信してゲートを制御することができる。
【0095】
本開示の実施形態によれば、ゲート端末は、ユーザの使用履歴データを生成してメイン顔認識サーバに伝送することができる(S470)。
【0096】
具体的には、ゲート端末200は、前記認証結果が認証成功である場合、前記ユーザ端末の識別情報、前記ゲート端末の固有情報、認証結果及び時間情報のうちの少なくとも一つを含む使用履歴データを生成し、前記使用履歴データを前記メイン顔認識サーバ300に伝送することができる。
【0097】
また、ローカル顔認識サーバ400は、前記認証結果が認証成功である場合、前記ユーザ端末の識別情報、前記ゲート端末の固有情報、認証結果、時間情報及び乗降車情報のうちの少なくとも一つを含む使用履歴データを生成し、前記使用履歴データを前記メイン顔認識サーバ300に伝送することも可能である。
【0098】
すなわち、認証を行う主体がゲート端末200又はローカル顔認識サーバ400であり、メイン顔認識サーバ300は、ユーザ端末で処理された結果を受信する。ここで、メイン顔認識サーバ300は、ユーザ端末から認証に対する結果だけでなく、前記ユーザ端末の識別情報、前記ゲート端末の固有情報、認証結果、時間情報を全て受信することができる。
【0099】
例えば、地下鉄駅などの公共交通を使用した使用履歴データは、ビーコン信号として「UUID:ホンギルシュン」、ゲート端末の固有情報として「ソウル駅1号線3区域乗車1番端末」、認証結果として「認証成功」、時間情報として「2021年10月30日12時00分」、乗降車情報として「乗車ゲート通過」のように生成されることができる。
【0100】
別の例示として、商店、コンビニエンスストア、文具店などの出入りドアを備えた実施形態において、使用履歴データは、ビーコン信号として「UUID:ホンギルシュン」、ゲート端末の固有情報として商店名称情報、認証結果として「認証成功」、時間情報として「2021年10月30日12時00分」、出入情報として「商店入場」のように生成されることができる。
【0101】
本開示の実施形態によって、当該データは、使用履歴データと命名し、追ってユーザが出口ゲート又は出口ドアを通過するイベントが発生するときに決済システムに提供されることができる。
【0102】
さらに、本開示の実施形態によれば、前記認証結果が認証成功である場合、決済システムが前記ユーザ端末の識別情報及び前記ゲート端末の固有情報に基づいた決済データを生成するステップ、及び前記ユーザが登録した決済手段を介して決済を行うステップをさらに含むことができる。このとき、決済システムは、メイン顔認識サーバに備えられることができ、メイン顔認識サーバと通信する別途のサーバが存在することも可能である。
【0103】
具体的には、決済システムは、顔認識システムと通信してユーザ端末の識別情報及び前記ゲート端末の固有情報を取得することができる。決済システムは、ユーザ端末の識別情報及びゲート端末の固有情報を用いてユーザの身元とユーザの位置を特定することができ、ユーザ端末の識別情報に基づいて、ユーザが登録した決済手段が存在するかを照会することができる。決済システムは、ユーザが登録した決済手段が存在する場合、当該決済手段を介して決済金額を差し引くことができる。一方、決済システムは、メイン顔認識サーバに決済結果を送信することができる。
【0104】
また、決済システムの方式に従って1回限りの固定料金を支払う場合だけでなく、地下鉄駅のように乗車及び降車停留場が別々に存在する場合、メイン顔認識サーバは、ゲート端末の固有情報によってユーザの乗車位置情報を確認することができ、追ってユーザが降車するときに降車位置情報を確認して、ユーザの乗車及び降車駅に基づいた料金を算定し、決済データを生成することも可能であろう。
【0105】
また、商店や文具店などのように出入りドアが備えられた場合、メイン顔認識サーバは、ゲート端末の固有情報によってユーザの位置情報を確認することができ、ユーザの出入り時間に基づいた料金を算定し、決済データを生成することも可能であろう。又は、ユーザが特定物品を購入する場合、購入物品価格情報を受信して料金を算定し、決済データを生成することも可能であろう。
【0106】
上述した本発明は、開示された技術の一実施形態によるゲート出入りのための認証方法及び装置は、理解を助けるために、図面に示された実施形態を参照して説明されたが、これは、例示的なものに過ぎず、当該分野における通常の知識を有する者であれば、これから多様な変形及び均等な他の実施形態が可能であるという点を理解するであろう。よって、開示された技術の真正な技術的保護範囲は、添付された特許請求の範囲によって定められるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】