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特表2024-517028下りリンク制御チャネルを送受信する方法及びそのための装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-18
(54)【発明の名称】下りリンク制御チャネルを送受信する方法及びそのための装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/1273 20230101AFI20240411BHJP
   H04W 52/02 20090101ALI20240411BHJP
   H04W 72/232 20230101ALI20240411BHJP
   H04W 72/231 20230101ALI20240411BHJP
【FI】
H04W72/1273
H04W52/02 111
H04W72/232
H04W72/231
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023569947
(86)(22)【出願日】2022-05-11
(85)【翻訳文提出日】2023-11-10
(86)【国際出願番号】 KR2022006720
(87)【国際公開番号】W WO2022240173
(87)【国際公開日】2022-11-17
(31)【優先権主張番号】10-2021-0061432
(32)【優先日】2021-05-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】イ ソンフン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ソクチェル
(72)【発明者】
【氏名】キム チェヒョン
(72)【発明者】
【氏名】キム ソンウク
(72)【発明者】
【氏名】ファン ソンケ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067CC22
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
この開示は無線通信システムにおいて端末がPDCCH(Physical Downlink Control Channel)をモニタリングする方法に関する。特にこの方法は、複数のPDCCHモニタリング適応(Monitoring Adaptation)パターンに関連する第1情報を受信し、前記複数のPDCCHモニタリング適応パターンのうち、1つのPDCCHモニタリング適応パターンを知らせる第2情報を受信し、前記1つのPDCCHモニタリングパターンに基づいて前記PDCCHをモニタリングすることを含み、前記複数のPDCCHモニタリング適応パターンのそれぞれは、少なくとも1つのPDCCHモニタリング省略(skipping)動作及び少なくとも1つの検索空間集合(Search Space Set;SS Set)グループスイッチング動作を含む。
【選択図】図14
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて端末がPDCCH(Physical Downlink Control Channel)をモニタリングする方法であって、
複数のPDCCHモニタリング適応(Monitoring Adaptation)パターンに関連する第1情報を受信し、
前記複数のPDCCHモニタリング適応パターンのうち、1つのPDCCHモニタリング適応パターンを知らせる第2情報を受信し、
前記1つのPDCCHモニタリングパターンに基づいて前記PDCCHをモニタリングすることを含み、
前記複数のPDCCHモニタリング適応パターンのそれぞれは、少なくとも1つのPDCCHモニタリング省略(skipping)動作及び少なくとも1つの検索空間集合(Search Space Set;SS Set)グループスイッチング動作を含む、PDCCHモニタリング方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つのPDCCHモニタリング省略動作及び前記少なくとも1つのSS Setグループスイッチング動作のそれぞれのための区間は、前記第2情報の受信時点からDRX(Discontinuous Reception)活性時間(Active Time)の終了時点までの間隔に基づいて決定される、請求項1に記載のPDCCHモニタリング方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つのPDCCHモニタリング省略動作及び前記少なくとも1つのSS Setグループスイッチング動作のそれぞれのための区間は、前記第2情報の受信時点に対応するDRX(Discontinuous Reception)活性時間(Active Time)の全体間隔に基づいて決定される、請求項1に記載のPDCCHモニタリング方法。
【請求項4】
前記PDCCHをモニタリングすることは、前記第2情報の受信時点に対応するDRX(Discontinuous Reception)活性時間(Active Time)が終了するまで前記1つのPDCCHモニタリングパターンを繰り返して前記PDCCHをモニタリングすることである、請求項1に記載のPDCCHモニタリング方法。
【請求項5】
前記PDCCHをモニタリングすることは、前記第2情報の受信時点から特定の時間後に前記1つのPDCCHモニタリングパターンに基づいて前記PDCCHをモニタリングすることである、請求項1に記載のPDCCHモニタリング方法。
【請求項6】
前記複数のPDCCHモニタリング適応パターンのうち、他の1つのPDCCHモニタリング適応パターンを知らせる第3情報が受信されると、前記1つのPDCCHモニタリングパターンに基づくPDCCHのモニタリングを中断し、前記他の1つのPDCCHモニタリング適応パターンに基づいてPDCCHがモニタリングされる、請求項1に記載のPDCCHモニタリング方法。
【請求項7】
無線通信システムにおいてPDCCH(Physical Downlink Control Channel)をモニタリングする端末であって、
少なくとも1つの送受信機と、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に連結され、実行される場合、前記少なくとも1つのプロセッサが動作を行うようにする命令(instructions)を格納する少なくとも1つのメモリを含み、
前記動作は、
前記少なくとも1つの送受信機により、複数のPDCCHモニタリング適応(Monitoring Adaptation)パターンに関連する第1情報を受信し、
前記少なくとも1つの送受信機により、前記複数のPDCCHモニタリング適応パターンのうち、1つのPDCCHモニタリング適応パターンを知らせる第2情報を受信し、
前記1つのPDCCHモニタリングパターンに基づいて前記PDCCHをモニタリングすることを含み、
前記複数のPDCCHモニタリング適応パターンのそれぞれは、少なくとも1つのPDCCHモニタリング省略(skipping)動作及び少なくとも1つの検索空間集合(Search Space Set;SS Set)グループスイッチング動作を含む、端末。
【請求項8】
前記少なくとも1つのPDCCHモニタリング省略動作及び前記少なくとも1つのSS Setグループスイッチング動作のそれぞれのための区間は、前記第2情報の受信時点からDRX(Discontinuous Reception)活性時間(Active Time)の終了時点までの間隔に基づいて決定される、請求項7に記載の端末。
【請求項9】
前記少なくとも1つのPDCCHモニタリング省略動作及び前記少なくとも1つのSS Setグループスイッチング動作のそれぞれのための区間は、前記第2情報の受信時点に対応するDRX(Discontinuous Reception)活性時間(Active Time)の全体間隔に基づいて決定される、請求項7に記載の端末。
【請求項10】
前記PDCCHをモニタリングすることは、前記第2情報の受信時点に対応するDRX(Discontinuous Reception)活性時間(Active Time)が終了するまで前記1つのPDCCHモニタリングパターンを繰り返して前記PDCCHをモニタリングすることである、請求項7に記載の端末。
【請求項11】
前記PDCCHをモニタリングすることは、前記第2情報の受信時点から特定の時間後に前記1つのPDCCHモニタリングパターンに基づいて前記PDCCHをモニタリングすることである、請求項7に記載の端末。
【請求項12】
前記複数のPDCCHモニタリング適応パターンのうち、他の1つのPDCCHモニタリング適応パターンを知らせる第3情報が受信されると、前記1つのPDCCHモニタリングパターンに基づくPDCCHのモニタリングを中断し、前記他の1つのPDCCHモニタリング適応パターンに基づいてPDCCHがモニタリングされる、請求項7に記載の端末。
【請求項13】
無線通信システムにおいてPDCCH(Physical Downlink Control Channel)をモニタリングする装置であって、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に連結され、実行される場合、前記少なくとも1つのプロセッサが動作を行うようにする命令(instructions)を格納する少なくとも1つのメモリを含み、
前記動作は、
複数のPDCCHモニタリング適応(Monitoring Adaptation)パターンに関連する第1情報を受信し、
前記複数のPDCCHモニタリング適応パターンのうち、1つのPDCCHモニタリング適応パターンを知らせる第2情報を受信し、
前記1つのPDCCHモニタリングパターンに基づいて前記PDCCHをモニタリングすることを含み、
前記複数のPDCCHモニタリング適応パターンのそれぞれは、少なくとも1つのPDCCHモニタリング省略(skipping)動作及び少なくとも1つの検索空間集合(Search Space Set;SS Set)グループスイッチング動作を含む、装置。
【請求項14】
少なくとも1つのプロセッサが動作を行うようにする少なくとも1つのコンピュータープログラムを含むコンピューター読み取り可能な格納媒体であって、
前記動作は、
複数のPDCCHモニタリング適応(Monitoring Adaptation)パターンに関連する第1情報を受信し、
前記複数のPDCCHモニタリング適応パターンのうち、1つのPDCCHモニタリング適応パターンを知らせる第2情報を受信し、
前記1つのPDCCHモニタリングパターンに基づいて前記PDCCHをモニタリングすることを含み、
前記複数のPDCCHモニタリング適応パターンのそれぞれは、少なくとも1つのPDCCHモニタリング省略(skipping)動作及び少なくとも1つの検索空間集合(Search Space Set;SS Set)グループスイッチング動作を含む、コンピューター読み取り可能な格納媒体。
【請求項15】
無線通信システムにおいて基地局がPDCCH(Physical Downlink Control Channel)を送信する方法であって、
複数のPDCCHモニタリング適応(Monitoring Adaptation)パターンに関連する第1情報を送信し、
前記複数のPDCCHモニタリング適応パターンのうち、1つのPDCCHモニタリング適応パターンを知らせる第2情報を送信し、
前記1つのPDCCHモニタリングパターンに基づいて前記PDCCHを送信することを含み、
前記複数のPDCCHモニタリング適応パターンのそれぞれは、少なくとも1つのPDCCHモニタリング省略(skipping)動作及び少なくとも1つの検索空間集合(Search Space Set;SS Set)グループスイッチング動作を含む、PDCCH送信方法。
【請求項16】
無線通信システムにおいてPDCCH(Physical Downlink Control Channel)を送信する基地局であって、
少なくとも1つの送受信機と、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に連結され、実行される場合、前記少なくとも1つのプロセッサが動作を行うようにする命令(instructions)を格納する少なくとも1つのメモリを含み、
前記動作は、
前記少なくとも1つの送受信機により、複数のPDCCHモニタリング適応(Monitoring Adaptation)パターンに関連する第1情報を送信し、
前記少なくとも1つの送受信機により、前記複数のPDCCHモニタリング適応パターンのうち、1つのPDCCHモニタリング適応パターンを知らせる第2情報を送信し、
前記少なくとも1つの送受信機により、前記1つのPDCCHモニタリングパターンに基づいて前記PDCCHを送信することを含み、
前記複数のPDCCHモニタリング適応パターンのそれぞれは、少なくとも1つのPDCCHモニタリング省略(skipping)動作及び少なくとも1つの検索空間集合(Search Space Set;SS Set)グループスイッチング動作を含む、基地局。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この開示(Disclosure)は、下りリンク制御チャネルを送受信する方法及びそのための装置に関し、より詳しくは、DCI(Downlink Control Information)によりPDCCH(Physical Downlink Control Channel)モニタリング適応(Monitoring Adaptation)を指示し、指示されたPDCCHモニタリング適応に基づいてPDCCHをモニタリングする方法及びそのための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
時代の流れによってより多くの通信装置がより大きな通信トラフィックを要求することになり、既存のLTEシステムに比べて向上した無線広帯域通信である次世代5Gシステムが要求されている。NewRATと呼ばれる次世代5Gシステムでは、Enhanced Mobile BroadBand(eMBB)/Ultra-Reliability and Low-Latency Communication(URLLC)/Massive Machine-type Communications(mMTC)などに通信シナリオが区分される。
【0003】
ここで、eMBBはHigh Spectrum Efficiency、High User Experienced Data Rate、High Peak Data Rateなどの特性を有する次世代移動通信シナリオであり、URLLCはUltra Reliable、Ultra Low Latency、Ultra High Availabilityなどの特性を有する次世代移動通信シナリオであり(例えば、V2X、Emergency Service、Remote Control)、mMTCはLow Cost、Low Energy、Short Packet、Massive Connectivityの特性を有する次世代移動通信シナリオである(例えば、IoT)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、下りリンク制御チャネルを送受信する方法及びそのための装置を提供する。
【0005】
本開示で達成しようとする技術的課題は上記技術的課題に制限されず、言及しなかった他の技術的課題は下記の記載から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明らかに理解可能であろう。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この開示の実施例による無線通信システムにおいて、端末がPDCCH(Physical Downlink Control Channel)をモニタリングする方法であって、複数のPDCCHモニタリング適応(Monitoring Adaptation)パターンに関連する第1情報を受信し、複数のPDCCHモニタリング適応パターンのうち、1つのPDCCHモニタリング適応パターンを知らせる第2情報を受信し、1つのPDCCHモニタリングパターンに基づいてPDCCHをモニタリングすることを含み、複数のPDCCHモニタリング適応パターンのそれぞれは、少なくとも1つのPDCCHモニタリング省略(skipping)動作及び少なくとも1つの検索空間集合(Search Space Set;SS Set)グループスイッチング動作を含む。
【0007】
このとき、少なくとも1つのPDCCHモニタリング省略動作及び少なくとも1つのSS Setグループスイッチング動作のそれぞれのための区間は、第2情報の受信時点からDRX(Discontinuous Reception)活性時間(Active Time)の終了時点までの間隔に基づいて決定される。
【0008】
また少なくとも1つのPDCCHモニタリング省略動作及び少なくとも1つのSS Setグループスイッチング動作のそれぞれのための区間は、第2情報の受信時点に対応するDRX(Discontinuous Reception)活性時間(Active Time)の全体間隔に基づいて決定される。
【0009】
PDCCHをモニタリングすることは、第2情報の受信時点に対応するDRX(Discontinuous Reception)活性時間(Active Time)が終了するまで1つのPDCCHモニタリングパターンを繰り返してPDCCHをモニタリングすることである。
【0010】
またPDCCHをモニタリングすることは、第2情報の受信時点から特定の時間後に1つのPDCCHモニタリングパターンに基づいてPDCCHをモニタリングすることである。
【0011】
複数のPDCCHモニタリング適応パターンのうち、他の1つのPDCCHモニタリング適応パターンを知らせる第3情報が受信されると、上記の1つのPDCCHモニタリングパターンに基づくPDCCHのモニタリングを中断し、他の1つのPDCCHモニタリング適応パターンに基づいてPDCCHがモニタリングされる。
【0012】
この開示の実施例による無線通信システムにおいて、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)をモニタリングする端末であって、少なくとも1つの送受信機と、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに動作可能に連結され、実行される場合、少なくとも1つのプロセッサが動作を行うようにする命令(instructions)を格納する少なくとも1つのメモリを含み、この動作は:少なくとも1つの送受信機により、複数のPDCCHモニタリング適応(Monitoring Adaptation)パターンに関連する第1情報を受信し、少なくとも1つの送受信機により、複数のPDCCHモニタリング適応パターンのうち、1つのPDCCHモニタリング適応パターンを知らせる第2情報を受信し、1つのPDCCHモニタリングパターンに基づいてPDCCHをモニタリングすることを含み、複数のPDCCHモニタリング適応パターンのそれぞれは、少なくとも1つのPDCCHモニタリング省略(skipping)動作及び少なくとも1つの検索空間集合(Search Space Set;SS Set)グループスイッチング動作を含む。
【0013】
このとき、少なくとも1つのPDCCHモニタリング省略動作及び少なくとも1つのSS Setグループスイッチング動作のそれぞれのための区間は、第2情報の受信時点からDRX(Discontinuous Reception)活性時間(Active Time)の終了時点までの間隔に基づいて決定される。
【0014】
また少なくとも1つのPDCCHモニタリング省略動作及び少なくとも1つのSS Setグループスイッチング動作のそれぞれのための区間は、第2情報の受信時点に対応するDRX(Discontinuous Reception)活性時間(Active Time)の全体間隔に基づいて決定される。
【0015】
PDCCHをモニタリングすることは、第2情報の受信時点に対応するDRX(Discontinuous Reception)活性時間(Active Time)が終了するまで1つのPDCCHモニタリングパターンを繰り返してPDCCHをモニタリングすることである。
【0016】
またPDCCHをモニタリングすることは、第2情報の受信時点から特定の時間後に1つのPDCCHモニタリングパターンに基づいてPDCCHをモニタリングすることである。
【0017】
複数のPDCCHモニタリング適応パターンのうち、他の1つのPDCCHモニタリング適応パターンを知らせる第3情報が受信されると、上記の1つのPDCCHモニタリングパターンに基づくPDCCHのモニタリングを中断し、他の1つのPDCCHモニタリング適応パターンに基づいてPDCCHがモニタリングされる。
【0018】
この開示による無線通信システムにおいて、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)をモニタリングする装置であって、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに動作可能に連結され、実行される場合、少なくとも1つのプロセッサが動作を行うようにする命令(instructions)を格納する少なくとも1つのメモリを含み、この動作は、複数のPDCCHモニタリング適応(Monitoring Adaptation)パターンに関連する第1情報を受信し、複数のPDCCHモニタリング適応パターンのうち、1つのPDCCHモニタリング適応パターンを知らせる第2情報を受信し、1つのPDCCHモニタリングパターンに基づいてPDCCHをモニタリングすることを含み、複数のPDCCHモニタリング適応パターンのそれぞれは、少なくとも1つのPDCCHモニタリング省略(skipping)動作及び少なくとも1つの検索空間集合(Search Space Set;SS Set)グループスイッチング動作を含む。
【0019】
この開示による少なくとも1つのプロセッサが動作を行うようにする少なくとも1つのコンピュータープログラムを含むコンピューター読み取り可能な格納媒体であって、この動作は、複数のPDCCHモニタリング適応(Monitoring Adaptation)パターンに関連する第1情報を受信し、複数のPDCCHモニタリング適応パターンのうち、1つのPDCCHモニタリング適応パターンを知らせる第2情報を受信し、1つのPDCCHモニタリングパターンに基づいてPDCCHをモニタリングすることを含み、複数のPDCCHモニタリング適応パターンのそれぞれは、少なくとも1つのPDCCHモニタリング省略(skipping)動作及び少なくとも1つの検索空間集合(Search Space Set;SS Set)グループスイッチング動作を含む。
【0020】
この開示の実施例による無線通信システムにおいて、基地局がPDCCH(Physical Downlink Control Channel)を送信する方法であって、複数のPDCCHモニタリング適応(Monitoring Adaptation)パターンに関連する第1情報を送信し、複数のPDCCHモニタリング適応パターンのうち、1つのPDCCHモニタリング適応パターンを知らせる第2情報を送信し、1つのPDCCHモニタリングパターンに基づいてPDCCHを送信することを含み、複数のPDCCHモニタリング適応パターンのそれぞれは、少なくとも1つのPDCCHモニタリング省略(skipping)動作及び少なくとも1つの検索空間集合(Search Space Set;SS Set)グループスイッチング動作を含む。
【0021】
この開示による無線通信システムにおいて、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)を送信する基地局であって、少なくとも1つの送受信機と、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのプロセッサに動作可能に連結され、実行される場合、少なくとも1つのプロセッサが動作を行うようにする命令(instructions)を格納する少なくとも1つのメモリを含み、この動作は:少なくとも1つの送受信機により、複数のPDCCHモニタリング適応(Monitoring Adaptation)パターンに関連する第1情報を送信し、少なくとも1つの送受信機により、複数のPDCCHモニタリング適応パターンのうち、1つのPDCCHモニタリング適応パターンを知らせる第2情報を送信し、少なくとも1つの送受信機により、1つのPDCCHモニタリングパターンに基づいてPDCCHを送信することを含み、複数のPDCCHモニタリング適応パターンのそれぞれは、少なくとも1つのPDCCHモニタリング省略(skipping)動作及び少なくとも1つの検索空間集合(Search Space Set;SS Set)グループスイッチング動作を含む。
【発明の効果】
【0022】
この開示によれば、端末のDRX Active Time内での電力節約(power saving)のためのPDCCHモニタリング適応(monitoring adaptation)がDCI(Downlink Control Information)により指示される。このとき、DCIはPDCCH monitoring skipping及び/又はSS(Search Space) Set Switchingを様々な方法で指示することができる。
【0023】
これにより、端末はDRX Active Time内でPDCCHをモニタリングするための時間及びモニタリング対象となるSS Setを減少し、電力消耗を減らすことができる。
【0024】
本開示で得られる効果は以上で言及した効果に制限されず、言及しなかった他の効果は下記の記載から本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明らかに理解可能であろう。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】無線フレームの構造を例示する図である。
【0026】
図2】スロットのリソースグリッドを例示する図である。
【0027】
図3】スロット内に物理チャネルがマッピングされる例を示す図である。
【0028】
図4-5】IDLEモードのDRX(Discontinuous Reception)動作を説明するための図である。
【0029】
図6-8】RRC(Radio Resource Control)連結(Connected)モードでのDRX動作を説明するための図である。
【0030】
図9】DCI Format 2_6をモニタリングする方法を説明するための図である。
【0031】
図10-12】この開示の実施例による端末及び基地局の全般的な動作過程を説明するための図である。
【0032】
図13-14】この開示の実施例を説明するための図である。
【0033】
図15】この開示に適用される通信システムを例示する図である。
【0034】
図16】この開示に適用可能な無線機器を例示する図である。
【0035】
図17】この開示に適用可能な車両又は自律走行車両を例示する図である。
【0036】
図18】この開示に適用されるXR(eXtended Reality)装置を例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下の技術は、CDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC-FDMA(single carrier frequency division multiple access)などのような様々な無線接続システムに用いることができる。CDMAはUTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)によって具現することができる。TDMAはGSM(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)のような無線技術によって具現することができる。OFDMAはIEEE802.11(Wi-Fi(登録商標))、IEEE802.16(WiMAX(登録商標))、IEEE802-20、E-UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術によって具現することができる。UTRAはUMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(3rd Generation Partnership Project)LTE(long term evolution)はE-UTRAを用いるE-UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、LTE-Aは3GPP LTEの進化したバージョンである。3GPP NR(New Radio or New Radio Access Technology)は3GPP LTE/LTE-Aの進化したバージョンである。
【0038】
説明を明確にするために、3GPP(登録商標)通信システム(例えば、NR)を主として説明するが、本開示の技術的思想はこれに限られない。この開示の説明に使用された背景技術、用語、略語などについては、この開示前に公開された標準文書に記載の事項を参照できる(例えば、38.211、38.212、38.213、38.214、38.300、38.331など)。
【0039】
ここで、NRシステムを含む5G通信について説明する。
【0040】
5Gの3つの主な要求事項領域は、(1)改善したモバイル広帯域(Enhanced Mobile Broadband,eMBB)領域、(2)多量のマシンタイプ通信(massive Machine Type Communication,mMTC)領域、及び(3)超-信頼及び低遅延通信(Ultra-reliable and Low Latency Communications,URLLC)領域を含む。
【0041】
一部の使用例(Use Case)においては最適化のために多数の領域が求められることがあり、他の使用例においてはただ1つの核心性能指標(Key Performance Indicator,KPI)にのみフォーカスされることがある。5Gはかかる様々な使用例を柔軟且つ信頼できる方法で支援するものである。
【0042】
eMBBは基本的なモバイルインターネットアクセスを遥かに超え、豊かな2方向作業、クラウド又は増強現実においてメディア及びエンターテインメントアプリケーションをカバーする。データは、5Gの核心動力の1つであり、5G時代で初めて専用の音声サービスが見られないかもしれない。5Gにおいて、音声は、単純に通信システムによって提供されるデータ接続を用いて応用プログラムとして処理されることが期待できる。増加したトラフィック量(volume)の主な原因は、コンテンツサイズの増加及び高いデータ送信率を求めるアプリケーション数の増加である。ストリーミングサービス(オーディオ及びビデオ)、会話型ビデオ及びモバイルインターネット接続はより多い装置がインターネットに接続するほどより広く用いられるであろう。このような多くの応用プログラムは、ユーザにリアルタイム情報及び通知をプッシュするために、常にオンになっている接続性が必要である。クダウドストーリッジ及びアプリケーションは、モバイル通信プラットフォームにおいて急激に増加しつつあり、これは、業務及びエンターテインメントの両方にも適用可能である。また、クラウドストーリッジは、上りリンクデータ送信率の成長を牽引する格別な使用例である。5Gはまた、クラウドの遠隔業務にも用いられ、触角インターフェースが用いられるときに優れたユーザ経験が維持できるように、もっと低いエンド-ツウ-エンド(end-to-end)遅延を求める。エンターテインメント、例えば、クラウドゲーム及びビデオストリーミングは、モバイル広帯域能力への要求を増加させるまた他の核心要素である。エンターテインメントは、列車、車及び飛行機のような移動性の高い環境を含むどこでも、スマートホン及びタブレットにおいて必須である。また別の使用例は、エンターテインメントのための増強現実及び情報検索である。ここで、増強現実は、非常に低い遅延と瞬間的なデータ量を必要とする。
【0043】
最も多く予想される5Gの使用例の1つは、全分野において埋め込みセンサーを円滑に接続できる機能、即ち、mMTCに関する。2020年まで潜在的なIoT装置は204億個に至ると予測されている。産業IoTは5Gがスマートシティ、資産追跡(asset tracking)、スマートユーティリティー、農業及びセキュリティーインフラを可能にする主要役割を行う領域の1つである。
【0044】
URLLCは主要インフラの遠隔制御及び自律走行車両(self-driving vehicle)のような超高信頼/利用可能な遅延の少ないリンクを介して産業を変化させる新たなサービスを含む。信頼性と遅延のレベルはスマートグリッド制御、産業自動化、ロボット工学、ドローン制御及び調整に必須である。
【0045】
次に、NRシステムを含む5G通信システムにおける多数の使用例について、より具体的に説明する。
【0046】
5Gは1秒当たり数百メガビットから1秒当たりギガビットと評価されるストリームを提供する手段であって、FTTH(fiber-to-the-home)及びケーブルベース広帯域(又はDOCSIS)を補完することができる。このような速い速度は仮想現実と増強現実だけでなく、4K以上(6K、8K及びそれ以上)の解像度でTVを伝達するために要求される。VR(Virtual Reality)及びAR(Augmented Reality)のアプリケーションは、ほとんど没入型(immersive)スポーツ競技を含む。特定の応用プログラムは特別なネットワーク設定が要求される。例えば、VRゲームの場合、ゲーム会社が遅延を最小化するために、コアサーバーをネットワークオペレータのエッジネットワークサーバーと統合する必要がある。
【0047】
自動車(Automotive)は、車両に対する移動通信のための多くの使用例と共に、5Gにおいて重要な新しい動力になると予想される。例えば、乗客のためのエンターテインメントは同時の高い容量と高い移動性モバイル広帯域を要求する。その理由は、将来のユーザーはそれらの位置及び速度に関係なく、高品質の接続を続けて期待するためである。自動車分野の他の活用例は増強現実のダッシュボードである。これは運転者が前面の窓を通じて見ているものの上に、暗やみで物体を識別し、物体の距離と動きについて運転者に伝達する情報を重ねてディスプレーする。将来、無線モジュールは車両間通信、車両と支援するインフラ構造の間での情報交換、及び自動車と他の連結されたデバイス(例えば、歩行者によって伴われるデバイス)の間での情報交換を可能にする。安全システムは運転者がより安全な運転ができるように行動の代替コースを案内し、事故の危険を減らせる。次の段階は遠隔操縦された自己運転車両(self-driven vehicle)になる。これは互いに異なる自己運転車両間及び自動車とインフラ間で非常に信頼性を有し、非常に速い通信であることを要求する。将来には自己運転車両が全ての運転活動を行い、運転者は車両そのものが識別できない交通異常にのみ集中できるようにする。自己運転車両の技術的要求事項はトラフィックの安全が人の達成できない程度まで増加するように超低遅延と超高速信頼性を要求する。
【0048】
スマート社会(smart society)と言及されるスマートシティとスマートホームは、高密度の無線センサーネットワークにエンベデッドされる。知能型センサーの分散ネットワークは、シティ又は家庭の費用及びエネルギー-効率的な維持に対する条件を識別する。類似する設定が各家庭のために行われる。温度センサー、窓及び暖房コントローラ、盗難警報機及び家電製品がいずれも無線で接続される。このようなセンサーの多くのものが典型的に低いデータ送信速度、低電力及び低コストである。しかし、例えば、リアルタイムHDビデオは監視のために特定タイプの装置で要求されることがある。
【0049】
熱又はガスを含むエネルギーの消費及び分配は、高度に分散化しており、分散センサーネットワークの自動化された制御が要求される。スマートグリッドは情報を収集して、これによって行動するようにデジタル情報及び通信技術を使用し、このようなセンサーを相互接続する。この情報は供給メーカーと消費者の行動を含むので、スマートグリッドが効率性、信頼性、経済性、生産の持続可能性、及び自動化された方式で電気のような燃料の分配を改善させることができる。スマートグリッドは遅延の少ない他のセンサーネットワークと見ることもできる。
【0050】
健康部門は、移動通信の恵みを受けることのできる多くの応用プログラムを保有している。通信システムは遠く離れたところで臨床診療を提供する遠隔診療を支援する。これは距離という障壁を減らすのに役立ち、距離が遠い田舎で持続的に利用できない医療サービスへの接近を改善させることができる。またこれは重要な診療及び応急状況で命を救うために用いられる。移動通信ベースの無線センサーネットワークは心拍数及び血圧のようなパラメータに対する遠隔モニタリング及びセンサーを提供することができる。
【0051】
無線及びモバイル通信は、産業応用分野でますます重要になっている。配線は設置及び維持費用が高い。したがって、ケーブルを再構成することが可能な無線リンクへの交換可能性は多くの産業分野で魅力的な機会である。しかし、これを達成するには、無線接続がケーブルと類似した遅延、信頼性及び容量で動作することと、その管理を単純化することが要求される。低い遅延と非常に低いエラー確率は5Gに繋がる必要のある新たな要求事項である。
【0052】
物流(logistics)及び貨物追跡(freight tracking)は、位置に基づく情報システムを使用し、どこでもインベントリ(inventory)及びパッケージの追跡を可能にする移動通信に対する重要な使用例である。物流及び貨物追跡の使用例は典型的に低いデータ速度を要求するが、広い範囲と信頼性のある位置情報が必要である。
【0053】
図1は無線フレームの構造を例示する図である。
【0054】
NRにおいて、上りリンク及び下りリンクの送信はフレームで構成される。1つの無線フレームは10msの長さを有し、2つの5msハーフフレーム(Half-Frame、HF)により定義される。1つのハーフフレームは5つの1msサブフレーム(Subframe、SF)により定義される。1つのサブフレームは1つ以上のスロットに分割され、サブフレーム内のスロット数はSCS(Subcarrier Spacing)に依存する。各スロットはCP(cyclic prefix)によって12又は14個のOFDM(A)シンボルを含む。一般CPが使用される場合、各スロットは14個のシンボルを含む。拡張CPが使用される場合は、各スロットは12個のシンボルを含む。ここで、シンボルはOFDMシンボル(或いはCP-OFDMシンボル)、SC-FDMAシンボル(或いは、DFT-s-OFDMシンボル)を含む。
【0055】
表1は一般CPが使用される場合、SCSによってスロットごとのシンボル数、フレームごとのスロット数とサブフレームごとのスロット数が変化することを例示する。
【0056】
【表1】
【0057】
*Nslot symb:スロット内のシンボル数 *Nframe,u slot:フレーム内のスロット数
【0058】
*Nsubframe,u slot:サブフレーム内のスロット数
【0059】
表2は拡張CPが使用される場合、SCSによってスロットごとのシンボル数、フレームごとのスロット数とサブフレームごとのスロット数が変化することを例示する。
【0060】
【表2】
【0061】
フレーム構造は例示に過ぎず、フレームにおいてサブフレーム数、スロット数及びシンボル数は様々に変更できる。NRシステムでは1つの端末に併合される複数のセル間で異なるOFDMニューマロロジー(numerology)(例えば、SCS、CP長さなど)が設定される。これにより、同じ数のシンボルで構成された時間リソース(例えば、SF、スロット又はTTI)(便宜上、TU(Time Unit)と統称)の(絶対時間)区間が併合されたセル間で異なる。
【0062】
NRは様々な5Gサービスを支援するための多数のニューマロロジー(又は副搬送波間隔(SCS))を支援する。例えば、SCSが15kHzである場合、伝統的なセルラーバンドにおける広い領域(wide area)を支援し、SCSが30kHz/60kHzである場合は、密集した都市(dense-urban)、より低い遅延(lower latency)及びより広いキャリア帯域幅(wider carrier bandwidth)を支援する。SCSが60kHz又はそれより高い場合には、位相ノイズを克服するために、24.25GHzより大きい帯域幅を支援する。
【0063】
NR周波数バンドは2つのタイプ(FR1、FR2)の周波数範囲(frequency range,FR)により定義される。FR1、FR2は以下の表3のように構成される。またFR2はミリメートル波(millimeter wave、mmW)を意味する。
【0064】
【表3】
【0065】
図2はスロットのリソースグリッドを例示する。1スロットは時間ドメインにおいて複数のシンボルを含む。例えば、一般CPの場合、1スロットが14個のシンボルを含むが、拡張CPの場合は、1スロットが12個のシンボルを含む。搬送波は周波数ドメインにおいて複数の副搬送波を含む。RB(Resource Block)は周波数ドメインにおいて複数(例えば、12)の連続する副搬送波により定義される。BWP(Bandwidth Part)は周波数ドメインにおいて複数の連続する(P)RBにより定義され、1つのニューマロロジー(numerology)(例えば、SCS、CP長さなど)に対応する。搬送波は最大N個(例えば、5)のBWPを含む。データ通信は活性化されたBWPで行われ、1つの端末には1つのBWPのみが活性化される。リソースグリッドにおいて各々の要素はリソース要素(Resource Element、RE)と称され、1つの変調シンボルがマッピングされる。
【0066】
図3はスロット内に物理チャネルがマッピングされる一例を示す。
【0067】
1つのスロット内にDL制御チャネル、DL又はULデータ、UL制御チャネルなどが全て含まれる。例えば、スロット内において最初からN個のシンボルはDL制御チャネルの送信に使用され(以下、DL制御領域)、スロット内において最後からM個のシンボルはUL制御チャネルの送信に使用される(以下、UL制御領域)。NとMはそれぞれ0以上の整数である。DL制御領域とUL制御領域の間のリソース領域(以下、データ領域)は、DLデータの送信のために使用されるか又はULデータの送信のために使用される。制御領域とデータ領域の間にはDL-to-UL又はUL-to-DLスイッチングのための時間ギャップが存在する。DL制御領域ではPDCCHが送信され、DLデータ領域ではPDSCHが送信される。スロット内においてDLからULに転換される時点の一部のシンボルが時間ギャップとして使用される。
【0068】
下りリンクチャネル構造
【0069】
基地局は後述する下りインクチャネルを介して関連信号を端末に送信し、端末は後述する下りリンクチャネルを介して関連信号を基地局から受信する。
【0070】
(1)物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)
【0071】
PDSCHは下りリンクデータ(例えば、DL-SCH transport block、DL-SCH TB)を運び、QPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)、64QAM、256QAMなどの変調方法が適用される。TBを符号化してコードワード(codeword)が生成される。PDSCHは最大2個のコードワードを運ぶ。コードワードごとにスクランブル及び変調マッピングが行われ、各コードワードから生成された変調シンボルは1つ以上のレイヤにマッピングされる。各レイヤはDMRS(Demodulation Reference Signal)と共にリソースにマッピングされてOFDMシンボル信号に生成され、該当アンテナポートにより送信される。
【0072】
(2)物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)
【0073】
PDCCHはDCI(Downlink Control Information)を運ぶ。例えば、PCCCH(即ち、DCI)はDL-SCH(downlink shared channel)の送信フォーマット及びリソース割り当て、UL-SCH(uplink shared channel)に対するリソース割り当て情報、PCH(Paging Channel)に関するページング情報、DL-SCH上のシステム情報、PDSCH上で送信される任意接続応答のような上位階層制御メッセージに関するリソース割り当て情報、送信電力制御命令、CS(Configured scheduling)の活性化/解除などを運ぶ。DCIはCRC(cyclic redundancy check)を含み、CRCはPDCCHの所有者又は使用用途によって様々な識別子(例えば、Radio Network Temporary Identifier、RNTI)にマスキング/スクランブルされる。例えば、PDCCHが特定の端末のためのものであれば、CRCは端末識別子(例えば、cell-RNTI、C-RNTI)にマスキングされる。PDCCHがページングに関するものであれば、CRCはP-RNTI(Paging-RNTI)にマスキングされる。PDCCHがシステム情報(例えば、System Information Block、SIB)に関するものであれば、CRCはSI-RNTI(System Information RNTI)にマスキングされる。PDCCHが任意接続応答に関するものであれば、CRCはRA-RNTI(Random Access-RNTI)にマスキングされる。
【0074】
PDCCHの変調方式は固定されており(例えば、Quadrature Phase Shift Keying、QPSK)、1つのPDCCHはAL(Aggregation Level)によって1、2、4、8、16個のCCE(Control Channel Element)で構成される。1つのCCEは6つのREG(Resource Element Group)で構成される。1つのREGは1つのOFDMアシンボルと1つの(P)RBにより定義される。
【0075】
PDCCH受信のために、端末はCORESETでPDCCH候補のセットをモニタリングする(例えば、ブラインド復号)。PDCCH候補はPDCCH受信/検出のために端末がモニタリングするCCEを示す。PDCCHモニタリングはPDCCHモニタリングが設定されたそれぞれの活性化されたセル上の活性DL BWP上の1つ以上のCORESETで行われる。端末がモニタリングするPDCCH候補のセットはPDCCH検索空間(Search Space、SS)セットにより定義される。SSセットは共通検索空間(Common Search Space、CSS)セット又は端末-特定の検索空間(UE-specific Search Space、USS)セットである。
【0076】
表4はPDCCH検索空間を例示する。
【0077】
【表4】
【0078】
SSセットはシステム情報(例えば、MIB)又は端末-特定(UE-specific)の上位階層(例えば、RRC)シグナリングにより設定される。サービングセルの各DL BWPにはS個(例えば、10)以下のSSセットが設定される。例えば、各SSセットに対して以下のパラメータ/情報が提供される。それぞれのSSセットは1つのCORESETに連関し、それぞれのCORESET構成は1つ以上のSSセットに連関する。-searchSpaceId:SSセットのIDを示す。
【0079】
-controlResourceSetId:SSセットに連関するCORESETを示す。
【0080】
-monitoringSlotPeriodicityAndOffset:PDCCHモニタリング周期区間(スロット単位)及びPDCCHモニタリング区間オフセット(スロット単位)を示す。
【0081】
-monitoringSymbolsWithinSlot:PDCCHモニタリングが設定されたスロット内においてPDCCHモニタリングのための1番目のOFDMAシンボルを示す。ビットマップにより指示され、各ビットはスロット内の各OFDMAシンボルに対応する。ビットマップのMSBはスロット内の1番目のOFDMシンボルに対応する。ビット値が1であるビットに対応するOFDMAシンボルがスロット内においてCORESETの1番目のシンボルに該当する。
【0082】
-nrofCandidates:AL={1、2、4、8、16}ごとのPDCCH候補の数(例えば、0、1、2、3、4、5、6、8のうちのいずれか)を示す。
【0083】
-searchSpaceType:SSタイプがCSSであるか又はUSSであるかを示す。
【0084】
-DCIフォーマット:PDCCH候補のDCIフォーマットを示す。
【0085】
CORESET/SSセット設定に基づいて、端末はスロット内の1つ以上のSSセットでPDCCH候補をモニタリングすることができる。PDCCH候補をモニタリングする機会(occasion)(例えば、時間/周波数リソース)をPDCCH(モニタリング)機会と定義する。スロット内に1つ以上のPDCCH(モニタリング)機会が構成される。
【0086】
表5はPDCCHを介して送信されるDCIフォーマットを例示する。
【0087】
【表5】
【0088】
DCIフォーマット0_0はTB-基盤(又はTB-level)のPUSCHをスケジューリングするために使用され、DCIフォーマット0_1はTB-基盤(又はTB-level)のPUSCH又はCBG(Code Block Group)-基盤(又はCBG-level)のPUSCHをスケジューリングするために使用される。DCIフォーマット1_0はTB-基盤(又はTB-level)のPDSCHをスケジューリングするために使用され、DCIフォーマット1_1はTB-基盤(又はTB-level)のPDSCH又はCBG-基盤(又はCBG-level)のPDSCHをスケジューリングするために使用される。DCIフォーマット0_0/0_1はULグラントDCI又はULスケジューリング情報と呼ばれ、DCIフォーマット1_0/1_1はDLグラントDCI又はULスケジューリング情報と呼ばれる。DCIフォーマット2_0は動的スロットフォーマット情報(例えば、dynamic SFI)を端末に伝達するために使用され、DCIフォーマット2_1は下りリンク先制(pre-Emption)情報を端末に伝達するために使用される。DCIフォーマット2_0及び/又はDCIフォーマット2_1は1つのグループで定義された端末に伝達されるPDCCHであるグループ共通PDCCH(Group Common PDCCH)を介して該当グループ内の端末に伝達される。DCIフォーマット0_0とDCIフォーマット1_0はフォールバック(fallback)DCIフォーマットと称され、DCIフォーマット0_1とDCIフォーマット1_1はノンフォールバックDCIフォーマットと称される。フォールバックDCIフォーマットは端末の設定に関係なくDCIサイズ/フィールドの構成が同様に維持される。反面、ノンフォールバックDCIフォーマットは端末の設定によってDCIサイズ/フィールドの構成が異なる。
【0089】
DRX(Discontinuous Reception)動作
【0090】
UEは電力消耗(Power Consumption)を低減するためにRRC_IDLE及びRRC_INACTIVE状態でDRX(Discontinuous Reception)を使用する。DRXが設定されると、UEはDRX設定(Configuration)情報に従ってDRX動作を行う。
【0091】
DRXに基づいて動作するUEは受信動作に対するON/OFFを繰り返す。例えば、DRXが設定された場合、端末は所定の時間間隔(例えば、ON)でのみPDCCH受信/検出(例えば、PDCCHモニタリング)を試み、残りの時間(例えば、OFF/Sleep)にはPDCCH受信を試みない。
【0092】
このとき、端末がPDCCH受信を試みる時間をOn-durationとし、On-durationはDRX周期ごとに1回定義される。UEはRRCシグナリングにより基地局(例えば、gNB)からDRX設定情報を受信し、(Long)DRXコマンドMAC CE受信によりDRX動作を行う。
【0093】
一方、DRX設定情報はMAC-CellGroupConfigに含まれる。IE MAC-CellGroupConfigはDRXを含むセルグループに対するMACパラメータの設定に使用される。
【0094】
DRXはUE(User Equipment)が下りリンクチャネルを不連続に受信/モニタリングしてバッテリー消耗を低減する動作モードを意味する。即ち、DRXが設定されたUEは不連続に下りリンク信号を受信することにより電力消耗を低減する。DRX動作はOn Durationが周期的に繰り返される時間間隔を示すDRX周期で行われる。DRXにはOn Duration及びSleep Duration(又はDRXのためのOpportunity)が含まれる。On Durationは端末がPDCCHを受信するためにPDCCHをモニタリングする時間間隔を示す。DRXはRRC(Radio Resource Control)_IDLE状態(又はモード)、RRC_INACTIVE状態(又はモード)、又はRRC_CONNECTED状態(又はモード)で行われる。RRC_IDLE状態及びRRC_INACTIVE状態でDRXはページング信号を不連続に受信するために使用される。
【0095】
-RRC_Idle状態:基地局と端末の間に無線連結(RRC連結)が設定されていない状態
【0096】
-RRC Inactive状態:基地局と端末の間に無線連結(RRC連結)が設定されたが、無線連結が非活性化されている状態
【0097】
-RRC_Connected状態:基地局と端末の間に無線連結(RRC連結)が設定されている状態
【0098】
DRXは基本的にIDLEモードDRX、Connected DRX(C-DRX)及び拡張DRXに区分される。RRC IDLE状態で適用されるDRXをIDLEモードDRXとし、RRC CONNECTED状態で適用されるDRXを連結モードDRX(C-DRX)とする。
【0099】
eDRX(Extended/enhanced DRX)はIDLEモードDRXとC-DRXの周期を拡張するメカニズムである。IDLEモードDRXにおいてeDRXの許容有無はシステム情報(例えば、SIB1)に基づいて設定される。
【0100】
SIB1はeDRX-Allowedパラメータを含む。eDRX-AllowedパラメータはIDLEモード拡張DRXが許容されるか否かを示すパラメータである。
【0101】
(1)IDLEモードDRX
【0102】
IDLEモードでUEは電力消耗を低減するためにDRXを使用する。1つのページング機会(PO)はP-RNTI(Paging-Radio Network Temporary Identifier)基盤のPDCCHが送信される時間間隔(time interval)(例えば、スロット又はサブフレーム)である。P-RNTI基盤のPDCCHはページングメッセージをアドレッシング(addressing)/スケジューリングする。P-RNTI基盤のPDCCH送信の場合、POはPDCCH繰り返しのための開始サブフレームを指示する。
【0103】
1つのページングフレーム(PF)は1つ又は複数のページング機会を含む1つの無線フレームである。DRXが使用される場合、UEはDRX周期ごとに1つのPOをモニタリングするように構成される。PF及び/又はPOはネットワークシグナリング(例えば、システム情報)により提供されるDRXパラメータに基づいて決定される。
【0104】
以下、‘PDCCH'はMPDCCH、NPDCCH及び/又は一般PDCCHを意味する。以下、‘UE'はMTC UE、BL(Bandwidth Reduced Low Complexity)/CE(Coverage Enhanced) UE、NB-IoT UE、RedCap(RedCap) UE、一般UE及び/又はIAB-MT(モバイルターミネーション)を称する。
【0105】
図4はIDLEモードDRX動作を行う方法の一例を示すフローチャートである。
【0106】
UEは基地局から上位階層シグナリング(例えば、システム情報)によりIDLEモードDRX設定情報を受信する(S410)。
【0107】
またUEはIDLEモードDRX設定情報に基づいてページングDRX周期でPDCCHをモニタリングするためのPF(Paging Frame)及びPO(Paging Occasion)を決定する(S420)。この場合、DRX周期はOn DurationとSleep Duration(又はDRXのためのOpportunity)を含む。
【0108】
またUEは所定のPFのPOでPDCCHをモニタリングする(S430)。一方、UEはページングDRX周期ごとに1つの時間間隔(PO)のみをモニタリングする。例えば、時間間隔はスロット又はサブフレームである。
【0109】
またUEがOn Durationの間にP-RNTIによりスクランブルされたPDCCH(より正確にはPDCCHのCRC)を受信する場合(即ち、ページングが感知された場合)、UEは連結モードに遷移して基地局とデータを送受信する。
【0110】
図5はIDLEモードDRX動作の一例を示す図である。
【0111】
図5を参照すると、RRC_Idle状態(以下、‘Idle state'という)のUEに向かうトラフィック(データ)がある場合、該当UEに向かってページングが発生する。
【0112】
従って、UEは(ページング)DRX周期ごとに起動してPDCCHをモニタリングする。
【0113】
ページング(Paging)が存在すると、UEはConnected状態に遷移してデータを受信する。そうではないと、UEは再度スリープモードに進入する。
【0114】
(2)ConnectedモードDRX(C-DRX)
【0115】
C-DRXはRRC Connected状態で適用されるDRXである。C-DRXのDRX周期は短い(Short)DRX周期及び/又は長い(Long)DRX周期で構成される。短いDRX周期は選択事項である。
【0116】
C-DRXが設定された場合、UEはOn Durationの間にPDCCHモニタリングを行う。PDCCHモニタリングの間に成功裏に検出されたPDCCHがあると、UEはInActive Timerを動作(又は実行)し、起動(Awake)状態を維持する。反面、PDCCHモニタリングの間に成功裏的に検出されたPDCCHがない場合は、UEはOn Durationの終了後にスリープ(Sleep)状態に進入する。
【0117】
C-DRXが設定されると、C-DRX設定に基づいてPDCCH受信機会(Occasion)(例えば、PDCCH検索空間/候補を有するスロット)が不連続的に設定される。反面、C-DRXが設定されないと、PDCCH検索空間の設定によってPDCCH受信機会(例えば、PDCCH検索空間/候補を有するスロット)が連続して設定される。一方、PDCCHモニタリングはC-DRX設定に関係なく、測定ギャップ(Measurement Gap)として設定された時間間隔により制限される。
【0118】
図6はC-DRX動作を行う方法の一例を示すフローチャートである。
【0119】
UEは基地局からDRX設定情報を含むRRCシグナリング(例えば、MAC-MainConfig IE)を受信する(S610)。DRX設定情報は以下のような情報を含む。
【0120】
-on-duration:UEが起動した後、PDCCHを受信するために待機する区間(Duration)。UEがPDCCHを成功裏に復号すると、UEは起動しており、drx-inactivityTimerを開始する。
【0121】
-onDurationTimer:DRXサイクルが開始される区間。例えば、DRX周期の開始部分で連続してモニタリングすべき時間区間を意味し、ms単位で表現される。
【0122】
-drx-InactivityTimer:PDCCHがMACエンティティに対する新しいUL又はDL送信を指示するPDCCHに対応するPDCCH機会(Occasion)後の持続時間。例えば、UEがスケジューリング情報を有するPDCCHを復号した後のms単位の時間区間である。即ち、UEが最後にPDCCHを復号した後、他のPDCCHを成功して復号するために待機する区間。もし該当区間内で他のPDCCHが検出されないと、UEはスリープモードに遷移する。
【0123】
UEは再送信ではなく初期送信のみのためのPDCCHの成功裏な復号後にdrx-inactivityTimerを再開する。
【0124】
-drx-RetransmissionTimer:DLの場合、DL再送信が受信されるまでの最大区間。ULの場合、UL再送信に対する承認が受信されるまでの最大区間。例えば、ULの場合、再送信対象のTB(Transport Block)が送信されたBWP(Bandwidth part)に対するスロット数であり、DLの場合、再送信対象のTBが受信されたBWPに対するスロット数である。
【0125】
-longDRX-Cycle:On Durationの発生周期(Period)
【0126】
-drxStartOffset:DRX周期が開始されるサブフレーム番号
【0127】
-drxShortCycleTimer:UEが短いDRX周期に従う区間
【0128】
-shortDRX-Cycle:Drx-InactivityTimerの終了時、drxShortCycleTimerの数だけ動作するDRXサイクル
【0129】
-drx-SlotOffset:drx-onDurationTimerが開始される前の遅延時間(delay)。例えば、ms単位で表現され、1/32msの倍数で表現される。
【0130】
-Active Time:UEがPDCCHをモニタリングする総区間。ここには(a)DRX周期の"on-duration"、(b)drx-inactivityTimerが満了しない間にUEが連続受信を行う時間、及び(c)UEが再送信の機会を待機しながら連続受信を行う時間が含まれる。
【0131】
より具体的には、DRXサイクルが設定されるとき、DRXグループのサービングセルに対するActive Timeは以下の時間を含む。
【0132】
-(a)drx-onDurationTimer又は(b)DRXグループに対して設定されたdrx-InactivityTimer。
【0133】
-(c)DRXグループの全てのサービングセルに対するdrx-RetransmissionTimerDL又はdrx-RetransmissionTimerUL。
【0134】
-(d)ra-ContentionResolutionTimer又はmsgB-ResponseWindow。
【0135】
-(e)Scheduling RequestがPUCCHを介して送信されて保留中の区間、又は
【0136】
-(f)競争基盤の任意接続のうち、MACエンティティが選択していない任意接続プロアンブルに対するRAR(Random Access Response)を成功裏に受信した後、MACエンティティのC-RNTIによりアドレスされた新しい送信を指示するPDCCHが受信されない場合。
【0137】
また、MAC CE(command element)のDRXコマンドによりDRX‘ON'が設定されると(S620)、UEはDRX設定に基づいてDRX周期のON Durationの間にPDCCHをモニタリングする(S630)。
【0138】
図7はC-DRX動作の一例を示す図である。
【0139】
図7を参照すると、UEがRRC_Connected状態(以下、Connected Stateという)においてスケジューリング情報(例えば、DL Assignment又はULグラント)を受信すると、UEはDRX Inactivity Timer及びRRC Inactivity Timerを実行する。
【0140】
DRX Inactivity Timerの満了後、DRXモードが開始される。UEはDRXサイクルから起動して、所定時間の間に(on duration timer)PDCCHをモニタリングする。
【0141】
この場合、Short DRXが設定されると、UEがDRXモードを開始するとき、UEはまず短いDRXサイクルを開始し、短いDRXサイクルが終了した後、長いDRXサイクルを開始する。このとき、Long DRX周期はShort DRX周期の倍数である。即ち、短いDRX周期でUEはより頻繁に起動する。RRC Inactivity Timerの満了後、UEはIdle状態に遷移してIDLEモードDRX動作を行う。
【0142】
図8はDRXサイクルを示す。C-DRX動作(operation)はUEの電力節約(power saving)のために導入されている。UEは(各)DRXサイクルごとに定義されたon-duration内でPDCCHが受信されないと、次のDRXサイクルまでスリープモードで進入して送/受信を行わない。
【0143】
反面、UEはon-durationでPDCCHを受信する場合、非活動タイマー(inactivity timer)、再送信タイマー(retransmission timer)などの動作に基づいてActive Timeが持続(又は増加)する。UEはActive Time内で追加データが受信されないと、次のDRX動作までスリープ動作を行う。
【0144】
NRでは既存のC-DRX動作に追加電力節約の利得を得るために、WUS(wake up signal)を導入している。WUSは各DRXサイクル(或いは複数のDRXサイクル)のon-durationでUEがPDCCHモニタリングを行うか否かを知らせるためのものである。UEは所定の又は指示されたWUS機会(occasion)にWUSを検出できなかった場合、該当WUSに連係する1つ或いは複数のDRXサイクルでPDCCHモニタリングを行わず、スリープ動作を維持する。
【0145】
(3)Wake Up信号(DCI Format 2_6)
【0146】
Rel-16 NRシステムの電力節約技術では、DRX動作が行われる場合、各DRXサイクルの起動(wake up)有無をDCI Format 2_6により端末に知らせることができる。
【0147】
図9を参照すると、DCI Format 2_6に対するPDCCHモニタリング機会(monitoring occasion)はネットワークにより指示されたps-Offsetと端末が報告するタイムギャップにより決定される。このとき、端末が報告するタイムギャップは端末が起動した後の動作のために必要な準備期間であると解釈できる。
【0148】
図9を参照すると、基地局は端末にDCI Format 2_6をモニタリングするsearch space(SS) setの設定を指示する。該当SS Setの設定ではモニタリング周期(monitoring periodicity)の間隔で区間の長さだけの連続するスロットを介してDCI Format 2_6をモニタリングするように指示する。
【0149】
DRX設定では、DRXサイクルの開始時点(例えば、on-duration timerが開始されるところ)と基地局により設定されたps-OffsetによりDCI Format 2_6をモニタリングするモニタリングウィンドウ(monitoring window)が決定される。また端末により報告されるタイムギャップ区間ではPDCCHモニタリングが要求されないこともある。最終的には、端末が実際にモニタリングするSS Setのモニタリング機会は、モニタリングウィンドウ内の1番目のfull Duration(即ち、図16の実際のモニタリング機会)に決定される。
【0150】
端末がps-Offsetに基づいて設定されたモニタリングウィンドウでDCI Format 2_6を検出することにより、今後のDRXサイクルで起動するか否かが基地局から端末に指示される。
【0151】
Search Space Set(SS Set) Group Switching
【0152】
現在のNR標準では、端末の電力消耗を減少させる方法として、SS Set Groupのスイッチング(Switching)を定義している。かかるSS Set Groupのスイッチングでは端末に複数のSS Set Groupを設定し、複数のSS Set Groupのうち、端末がモニタリングするSS Set Groupが指示される。また端末は該当指示に従って該当SS Set Groupに含まれたSS Setをモニタリングし、該当SS Set Groupに含まれないSS Setのモニタリングは省略する。
【0153】
例えば、端末にType 3-PDCCH CSS(Common Search Space)セット及び/又はUSS(User Specific Search Space)セットで構成されるSS Set Groupのリストが提供される。また、SS Set Groupのリストが提供されると、端末はグループインデックス#0に対応するSS Setをモニタリングする。
【0154】
一方、端末はSearchSpaceSwitchTriggerが設定されたか否かによってSS Set Groupのスイッチングの動作を行う。
【0155】
もし端末にSearchSpaceSwitchTriggerが設定されると、端末はDCI Format 2_0の指示によってSS Set Groupをスイッチングする。
【0156】
例えば、DCI Format 2_0内のSS Set Group Switching flagフィールドの値が0であると、端末はDCI Format 2_0を受信した時点から一定時間後にSS Set Group#0のモニタリングを開始し、SS Set Group#1のモニタリングを中断する。
【0157】
また、DCI Format 2_0内のSS Set Group Switching flagフィールドの値が1であると、端末はDCI Format 2_0を受信した時点から一定時間後にSS Set Group#1のモニタリングを開始し、SS Set Group#0のモニタリングを中断する。もし端末がSS Set Group#1のモニタリングを開始すれば、端末はSearchSpaceSwitchTimerにより設定されたタイマーのカウントを開始する。もし該当タイマーが満了すると、端末はタイマーを満了した時点から一定時間後にSS Set Group#0のモニタリングを開始し、SS Set Group#1のモニタリングを中断する。
【0158】
もし端末にSearchSpaceSwitchTriggerが設定されていないと、端末はDCI受信によってSS Set Groupを変更する。例えば、端末がSS Set Group#0(又はSS Set Group#1)に対するモニタリングを行う間にDCIを受信すると、端末は該当DCIを受信した時点から一定時間後にSS Set Group#1(又はSS Set Group#0)のモニタリングを開始し、SS Set Group#0(又はSS Set Group#1)のモニタリングを中断する。このとき、端末はSearchSpaceSwitchTimerにより設定されたタイマーのカウントを開始する。もし該当タイマーが満了すると、端末はタイマーが満了した時点から一定時間後にSS Set Group#0(又はSS Set Group#1)のモニタリングを開始し、SS Set Group#1(又はSS Set Group#0)のモニタリングを中断する。
【0159】
この開示では、DRX動作が指示された端末がDCIに基づいてDRX活性時間(Active Time)内でのPDCCHモニタリング適応(monitoring adaptation)動作を受信する方法を提案する。
【0160】
端末に1BWPごとに最大10個のSS(Search Space) setが設定される。また端末はSS Setに含まれたPDCCH候補をモニタリングする(以下、SS Setモニタリング)。
【0161】
端末はどの時点にどのDCI formatで受信されるか分からないPDCCHに対するブラインド復号(blind decoding;BD)を行う。よって、DRX動作のうち、PDCCHモニタリングが電力消耗の大きな比重を占める。
【0162】
無線通信システム(例えば、Rel-17 NRシステムなど)の電力節約(power saving)のための技術として、端末がDRX活性時間内での電力消耗を減少するために、PDCCHモニタリングの回数を調節するPDCCHモニタリング適応が論議されている。
【0163】
PDCCHモニタリング適応のための例示として、PDCCH monitoring skipping(以下、スキッピング(skipping))とSS Set group switching(以下、スイッチング(switching))がある。
【0164】
PDCCHモニタリング適応のために、基地局は様々なDCI formatを活用して端末にPDCCHモニタリング適応に関連する情報を指示する。端末は該当指示によるPDCCHモニタリング適応動作によりPDCCHをモニタリングする。
【0165】
この開示の実施例ではDCI基盤のPDCCHモニタリング適応動作を指示する方法を提案する。そのために、PDCCHモニタリング適応の候補技術であるPDCCH monitoring skippingとSS Set Switchingの動作を端末が行う方法が定義される。
【0166】
PDCCHモニタリング適応が指示されたときにも、該当PDCCHモニタリング適応に関係なく端末がPDCCHモニタリングを行う少なくとも1つの基本(default)SS Setが定義される。
【0167】
一方、この開示による動作を指示するDCIは特定のDCI formatに限られず、該当動作を指示するためのフィールドを新しく定義するか、或いは該当動作を指示できる全てのDCI formatが使用される。
【0168】
PDCCH monitoring skippingとSS Set SwitchingのPDCCHモニタリング適応動作は、1つの端末に同時に設定されてもよく、或いは基地局により1つの方式が選択されて指示されるか又は混合されて指示される。
【0169】
一方、説明の便宜のために、PDCCHモニタリング適応が適用されない既存のPDCCHモニタリング方法を第1PDCCHモニタリング方式と称し、PDCCHモニタリング適応が適用される新しいPDCCHモニタリング方法を第2PDCCHモニタリング方式と称する。
【0170】
但し、説明によって第1モニタリング適応と第2モニタリング適応を混同せず通常の技術者がその意味を明確に理解できれば、第1/第2の表現は省略される。例えば、PDCCHモニタリングは、説明の流れによって、第1PDCCHモニタリング適応方式又は第2PDCCHモニタリング適応方式のいずれかを意味するか、又は第1/第2のPDCCHモニタリングの両方を意味する。
【0171】
以下の説明において各実施例の区分は説明を明確にするためのものであり、それぞれを必ず独立して実施すべきであるという意味に制限して解釈してはいけない。例えば、後述する実施例はそれぞれが個々に実施されてもよく、互いに反しない範囲内で少なくとも一部が組み合わせられて実施されてもよい。
【0172】
一方、後述する実施例は、例えば、XRに適用される。XR(Extended Reality)はAR(Augmented Reality)、VR(Virtual Reality)及びMR(Mixed Reality)などを包括する概念である。XRの特徴はトラフィック(traffic)の受信を期待できる時点がfps(frame per second)により固定されており、ジッター(jitter)の影響により期待する時点より遅く受信するか又は早く受信することができる。かかるXRトラフィックのジッターはTruncated Gaussianの確率分布で示される。したがって、DRXをfpsに合わせて周期的に設定して電力節減の効果を期待することができる。またDRXを設定しなくてもPDCCHモニタリング適応を設定すれば、PDCCHモニタリング適応のみでも電力節減の効果を期待できる。勿論、DRX及びPDCCHモニタリング適応を全て設定して電力節減の効果を期待することもできる。
【0173】
トラフィック受信期待時点とジッターの影響による受信期待時点は確率で表現でき、上述したようなXR環境での電力節減の効果を期待するために後述する実施例が適用される。
【0174】
例えば、トラフィック受信期待時点から相対的に時間上遠い時点ではジッターの確率が低く受信確率が低いので、端末はPDCCHを疎らに(sparse)モニタリングして電力を節減することができる。逆にトラフィック受信期待時点から時間上近い時点ではジッターの確率が高く受信確率が高いので、PDCCHを密に(dense)モニタリングして受信確率によって電力消耗を調節することができる。このために、SS Set Group#0を密なPDCCHモニタリングのためのSS Setが含まれたSS Set Groupに設定し、SS Set Group#1を疎らなPDCCHモニタリングのためのSS Setが含まれたSS Set Groupに設定する。
【0175】
例えば、後述する[実施例#4]に基づいてSS Set group#1/SS Set group#0/SS Set group#1のPDCCHモニタリングパターンを設定し、PDCCHモニタリングを行うことができる。
【0176】
他の例においては、端末はジッターの確率が高くトラフィック受信確率が高い、短い区間の間にPDCCHモニタリングを行い、その後、micro-sleepする動作を繰り返す。これにより、トラフィックが正常的に受信されなかった場合に、迅速にmicro-sleepして電力節減の効果を期待し、今後再送信されるトラフィックを受信するためにPDCCHモニタリングを行ってPDCCHモニタリングの効率を高めることができる。例えば、後述する[実施例#4]に基づいてPDCCH monitoring/PDCCH monitoring skippingのPDCCHモニタリングパターンを設定してPDCCHモニタリングを行うことができる。
【0177】
この開示ではDRX活性時間内でのDCI受信による動作を例として提案したが、DRXが設定されていない端末に同じ方式の動作が適用されてもよい。この場合には、PDCCHモニタリングパターンに含まれた1つ以上の細部動作の区間(duration)が固定された値で示される。
【0178】
以下、この開示の実施例による端末及び基地局の動作過程について説明する。
【0179】
例えば、LTEとNRのような通信システムにおいて、RRC_CONNECTEDモードの端末がDRX動作及びこの開示で提案する実施例による動作が設定されたときにDCI format x_1及び/又はDCI format x_2を受信すると、図10ないし図12のように動作する。このとき、xは任意の定数であり、様々なDCIフォーマットを意味する。
【0180】
図10はこの開示の実施例による端末の全般的な動作過程を説明する図である。
【0181】
図10を参照すると、端末はPDCCHモニタリング適応に関連する情報を含むRRC(Radio Resource Control)信号を受信する(S1001)。例えば、RRC信号に含まれた情報は後述する[実施例#1]ないし[実施例#4]のいずれかに基づく。
【0182】
端末はPDCCHモニタリング適応を指示するDCIを受信する(S1003)。例えば、DCIは後述する[実施例#1]ないし[実施例#4]のいずれかに基づいてPDCCHモニタリング適応に関連する動作を指示する。
【0183】
端末は指示されたPDCCHモニタリング適応に基づいてPDCCHをモニタリングし、それによりPDCCHを受信する(S1005)。例えば、端末は後述する[実施例#1]ないし[実施例#4]のいずれかに基づいてPDCCHをモニタリングして受信する。
【0184】
図11はこの開示の実施例による基地局の全般的な動作過程を説明する図である。
【0185】
図11を参照すると、基地局はPDCCHモニタリング適応に関連する情報を含むRRC信号を送信する(S1101)。例えば、RRC信号に含まれた情報は後述する[実施例#1]ないし[実施例#4]のいずれかに基づく。
【0186】
基地局はPDCCHモニタリング適応を指示するDCIを送信する(S1103)。例えば、DCIにより後述する[実施例#1]ないし[実施例#4]のいずれかに基づいてPDCCHモニタリング適応に関連する動作を指示する。
【0187】
基地局は指示されたPDCCHモニタリング適応に基づいてPDCCHを送信する(S1105)。例えば、基地局は後述する[実施例#1]ないし[実施例#4]のいずれかに基づいてPDCCHを送信する。
【0188】
図12はこの開示の実施例によるネットワークの全般的な動作過程を説明する図である。
【0189】
図12を参照すると、基地局はPDCCHモニタリング適応に関連する情報を含むRRC信号を端末に送信する(S1201)。例えば、RRC信号に含まれた情報は後述する[実施例#1]ないし[実施例#4]のいずれかに基づく。
【0190】
基地局はPDCCHモニタリング適応を指示するDCIを端末に送信する(S1203)。例えば、DCIにより後述する[実施例#1]ないし[実施例#4]のいずれかに基づいてPDCCHモニタリング適応に関連する動作を指示する。
【0191】
基地局は指示されたPDCCHモニタリング適応に基づいてPDCCHを端末に送信する(S1205)。例えば、基地局は後述する[実施例#1]ないし[実施例#4]のいずれかに基づいてPDCCHを送信する。
【0192】
端末は指示されたPDCCHモニタリング適応に基づいてPDCCHをモニタリングし、それによりPDCCHを受信する(S1207)。例えば、端末は後述する[実施例#1]ないし[実施例#4]のいずれかに基づいてPDCCHをモニタリングして受信する。
【0193】
言い換えれば、PDCCHモニタリング適応に基づく端末の動作(例えば、変更されたPDCCHモニタリング方式)には、後述する実施例のいずれかが適用される。図10ないし図12ではDCIによりネットワークが端末にPDCCHモニタリング適応に基づく端末動作を明示的又は暗示的に指示することを仮定しているが、それに限られない。例えば、PDCCHモニタリング適応はMAC-CE(Medium Access Control-Control Element)により指示されてもよい。
【0194】
一方、DCI format x_1及び/又はDCI format x_2の受信又は受信終了から一定時間後にPDCCHモニタリング適応が開始されてもよい。例えば、一定時間は予め定義されるか、RRCによりシグナリングされるか、又は該当DCI formatx_1及び/又はDCI format x_2により決定される。
【0195】
PDCCHモニタリング適応に基づく端末動作のリリース(release)/終了(termination)を指示するために、PDCCHモニタリング適応に基づく端末動作の開始(initiation)に使用された方式と同じ方式が使用される。例えば、PDCCHモニタリング適応の開始がDCIにより指示された場合、PDCCHモニタリング適応のリリース/終了もDCIにより指示される。他の例において、PDCCHモニタリング適応の開始がMAC-CEにより指示された場合は、PDCCHモニタリング適応のリリース/終了もMAC-CEにより指示される。
【0196】
一方、PDCCHモニタリング適応が開始されたことにより、端末は後述するPDCCHモニタリング適応による動作を該当動作の終了指示時点まで持続して行うか、該当動作を周期的に行うか、一定時間の間(例えば、タイマー基盤)のみ該当動作を行うか、又は該当動作の終了のためのイベント条件が満たされるにつれて該当動作が終了される。
【0197】
一方、後述するPDCCHモニタリング適応はモニタリング対象となるAL(Aggregation Level)/SS Set/DCI formatごとに設定される。特定のAL/特定のSS Set/特定のDCI formatに対しては例外的に適用されないこともある。なお、PDCCHモニタリング適応に関連して端末/基地局のフォールバック(fallback)動作が定義されてもよい。例えば、PDCCHモニタリング適応を指示するDCIを端末が検出できず、基地局と端末の間でPDCCHモニタリング適応に対する不整合(misalign)が発生するなどのエラーケースに対応するための動作が定義される。
【0198】
図10ないし図12で説明する全ての動作に関連して、基地局(gNB)は端末に関連するRRCパラメータを設定する。該当RRCパラメータにはこの開示で記載するPDCCHモニタリング適応に関する設定が含まれる(例えば、行うPDCCHモニタリング適応動作、基本SS Set及び/又はmonitoringTimerなど)。
【0199】
この開示で提案する実施例には提案する方法の一部が選択されて適用される。各々の方法は別の組み合わせなしに独立した形態で動作可能であり、又は1つ以上の方法が組み合わせられて連携する形態で動作してもよい。この開示の説明のために使用する一部の用語と記号、順序などは、該当原理を維持する限り、他の用語や記号、順序などに代替することができる。
【0200】
以下、この開示では該当原理を説明するために、PDCCHモニタリング適応とDCI format x_1及び/又はDCI format x_2の送受信に関する任意の構造を例示しているが、提案する方法は、特に説明がない限り、DRXやDCIの送受信形態を特定して制限しない。したがって、この開示で提案する実施例は、特に説明がなくても、該当原理が侵害されない限り、DCI送受信によるPDCCHモニタリング適応動作に適用することができる。
【0201】
Rel-15及びRel-16標準の端末DRX動作の場合、DRX活性時間内でDCIを検出したとき、DRXタイマー(例えば、inactivity timerなど)が再設定(reset)される。これにより、DRX活性時間のための開始タイマーであるonDuration timer以外の新しいタイマーが開始されながらDRX活性時間が全体的に延長される効果がある。
【0202】
一方、この開示で提案するPDCCHモニタリング適応を指示するDCIは様々である。例えば、scheduling DCIとnon-scheduling DCIに区分することができる。scheduling DCIはPDSCHをスケジューリングすると同時に、PDCCHモニタリング適応を指示する。反面、non-scheduling DCIはPDSCHをスケジューリングせず、PDCCHモニタリング適応のみを単独に指示する。又は、non-scheduling DCIはPDCCHスケジューリング以外に他の目的による他の指示事項とPDCCHモニタリング適応が一緒に指示される。このとき、この開示ではnon-scheduling DCIがDRX活性時間内に検出され、他の指示又は設定がない場合は、新しいDRXタイマーを再設定しないことを基本的に仮定する。
【0203】
1.実施例#1:SS(Search Space) Set group switching
【0204】
SS Set group switchingはRel-16標準で新しく定義されており、SS Setをグループ単位に区分してPDCCHモニタリングを行うか否かを指示することである。これはDRX活性時間内でのPDCCHモニタリング適応のための動作にも活用でき、Rel-17以後の電力節約(power saving)のために修正又は補完して導入することができる。
【0205】
Rel-16で定義されたSS Set group switching動作は、2つのSS Set group#0とSS Set group#1の間のスイッチングを意味する。また既存の動作においてSS Set group#0とSS Set group#1のいずれにも含まれないSS Setがあり得る。また端末にSS Set group#0及びSS Set group#1のいずれをモニタリングするように指示したこととは関係なく、どのSS Set groupにも含まれないSS Setは端末が常にモニタリングすることができる。
【0206】
この開示の実施例ではSS Set groupの数が2を超えて定義され、どのSS Set groupにも含まれないSS Setもあり得る。またどのSS Set groupにも含まれないSS Setを基本SS Set groupと定義する。そのために、connected-modeの端末にRRCによりSS Set group switchingに関連するパラメータが予め設定される。例えば、SS Set group switchingに関連するパラメータにはSS Set groupの数、フォールバック(fallback)動作のためのタイマー、SS Set group switchingが適用されるまでの遅延時間(delay)(例えば、application delay)などが含まれる。
【0207】
(1)実施例#1-1:SS Set Group設定(Configuration)
【0208】
標準文書TS38.213によれば、Rel-16におけるSS Set Group switchingのためのSS Set groupは以下の[表6]の通りである。
【0209】
【表6】
【0210】
即ち、SS set groupにはType3 CSSとUSSのみが含まれる。また、標準文書TS38.213によれば、各SS setのタイプは以下の[表7]のように定義される。
【0211】
【表7】
【0212】
[表7]においてそれぞれのCSS(Common Search Space)の用途は以下のように区分される。-Type0-PDCCH CSS Set:初期接続(initial access)
【0213】
-Type0A-PDCCH CSS Set:端末の要請による追加システム情報受信(On-demand System Information,OSI)
【0214】
-Type1-PDCCH CSS Set:任意接続(random access)段階での端末の要請によるネットワークの応答受信
【0215】
-Type2-PDCCH CSS Set:システム情報変化及びPWS(public warning system)指示(又はページング)
【0216】
-Type3-PDCCH CSS Set:それ以外のCSS
【0217】
Connected-modeの端末はType0-PDCCH CSS Set、Type0A-PDCCH CSS Set、Type1-PDCCH CSS Set及び/又はType2-PDCCH CSS Setのモニタリングを上述したそれぞれの用途によって行うことができる。例えば、Type1-PDCCH CSS Setの場合、端末が任意接続手順を行っていないと、Msg2、Msg4或いはMsgBをスケジューリングするDCIを受信する必要がないので、Type1-PDCCH CSS Setをモニタリングする必要がない。
【0218】
この開示の提案ではSS Set groupが以下のように設定される。
【0219】
-Opt1)Type3-PDCCH CSSとUSSのみがSS Set groupに含まれる。端末はSS Set groupに含まれないSS Setは常にモニタリングすることができる。
【0220】
-Opt2)全てのタイプのSS Setは1つ以上のSS Set groupに含まれる。
【0221】
端末のSS Set group switching動作により1回に1つのSS Set groupのみを端末がモニタリングすると仮定する場合、Opt2はType0-PDCCH CSS Set、Type0A-PDCCH CSS Set、Type1-PDCCH CSS Set及び/又はType2-PDCCH CSS Setのモニタリングを必要とするたびに、該当タイプのCSS Setが含まれたSS Set groupにスイッチングする動作が要求される。しかし、かかる動作は端末の電力節約の側面や基地局のスケジューリングの側面で好ましくない。もしType0-PDCCH CSS Set、Type0A-PDCCH CSS Set、Type1-PDCCH CSS Set及び/又はType2-PDCCH CSS Setを1つのSS Set groupに含まれるように設定し、端末のSS Set group switching動作に関係なく端末が該当SS Set groupを常にモニタリングするように設定すれば、これは本質的にOpt1と同じ動作である。
【0222】
したがって、この開示の提案では、特に追加説明がなければ、Opt1又はType0-PDCCH CSS Set、Type0A-PDCCH CSS Set、Type1-PDCCH CSS Set及び/又はType2-PDCCH CSS Setを1つのSS Set groupに含まれるように設定し、端末のSS Set group switching動作に関係なく常にモニタリングするように設定されたOpt2を基本的に仮定する。例えば、Type0-PDCCH CSS Set、Type0A-PDCCH CSS Set、Type1-PDCCH CSS Set及び/又はType2-PDCCH CSS Setを含むSS Set groupはなく、端末に指示されたSS Set groupの数に関係なく常に或いは必要に応じてモニタリングを行うことができる。
【0223】
(2)実施例#1-2:基本(Default)SS Set group
【0224】
この開示の実施例では基本SS Set groupを定義する。提案する端末の動作と活用される用途によって基本SS Set groupは以下のように定義される。
【0225】
1)特定のSS Set group(例えば、SS Set group#0又はSS Set group#1)に含まれない少なくとも1つのSS SetのためのSS Set group;
【0226】
2)端末が常に又は必要に応じてモニタリングする少なくとも1つのSS SetのためのSS Set group;及び/又は
【0227】
3)端末が再度PDCCHをモニタリングするためにフォールバックする少なくとも1つのSS SetのためのSS Set group;
【0228】
上述した基本SS Set groupの定義のそれぞれが活用される例示は以下の通りである。
【0229】
1)のように定義された基本SS Set groupは上述した実施例#1-1でのOpt1のような形態である。
【0230】
2)の場合は、端末に指示されたSS Set Switching(或いはPDCCH monitoring skipping)に関係なく基本的にモニタリングする(或いはモニタリングできる)SS Set groupである。2)のケースを活用すれば、端末のDCI miss-detectionのような様々なエラーケースに対応することができる。例えば、端末がSS Set Switchingを指示するDCIを逃した場合、基本SS Set groupをモニタリングすることができる。また基地局もSS Set Switchingを指示したにもかかわらず端末が一定時間以上HARQ-ACKを送信しないか、又は基地局が送信したPDCCHに対応する動作を端末が行っていないと判断されれば、基本SS Set groupによりPDCCHを送信することができる。
【0231】
3)の場合は、端末にSS Set group switching(或いはPDCCH monitoring skipping)が指示された後、別に指示なしにタイマー(又は該当動作を行うように指示された区間)が満了すると、該当時点から端末がモニタリングを開始するSS Set groupを意味する。例えば、PDCCHモニタリング適応後、一定時間及び/又は一定回数の間に基地局からの送信がない場合(例えば、基地局からDLスケジューリング信号及び/又はデータ信号を受信できなかった場合)、端末は3)の定義によってSS Set groupに含まれた少なくとも1つのSS Setに対するPDCCHモニタリングを行うことができる。
【0232】
一方、この実施例では基本SS Set groupの各定義による例示を記載しているが、それぞれの例示は他の定義の基本SS Set groupの場合のために交互に適用することができる。
【0233】
上述したように定義された基本SS Set groupの形態の1つとして基本SS Set groupが予め定義されるか又は基地局からRRCにより端末に設定される。一方、基本SS Set groupが設定されなくてもよく、この場合には全てのSS Setが1つ以上のSS Set groupに含まれる。
【0234】
この実施例において、基本SS Setの定義は完全に相互排他的ではないので、1つ以上の方法を組み合わせて活用することができる。例えば、基本SS Set groupは常に又は必要に応じてモニタリングされる少なくとも1つのSS Setのグループでありながら、モニタリングする必要は、端末が一定時間及び/又は一定回数の間に基地局からの送信を受信できず、現在モニタリングしているSS Setではない他のSS Setをモニタリングすべき場合である。例えば、上述した例示が2)+3)の組み合わせに該当する。
【0235】
他の例においては特定のSS Set groupに含まれない少なくとも1つのSS Setのグループを常に又は必要に応じてモニタリングするが、これは定義1)+2)の組み合わせに該当する。
【0236】
2)のように端末が常にモニタリングする少なくとも1つのSS Setのためのグループをalways-on SS Set groupと称する。always-on SS Set groupの場合、SS Set group switchingにより指示されたSS Set groupに関係なく常にモニタリングすべきSS Setの集合を設定するために使用される。又はPDCCHモニタリングを中断するスキッピング(skipping)の場合にもPDCCHモニタリングを中断せず、常にモニタリングすべきSS Setの集合を設定するためにalways-on SS Set groupが活用される。
【0237】
基本SS Set groupのモニタリングはDCIによる指示及び/又は特定の状況に応じて変化する。例えば、DCIのスイッチング指示フィールドにより基本SS Set groupのモニタリングがスイッチングされる区間の間にPDCCHモニタリングを中断したりPDCCHモニタリング周期(periodicity)及び/又はSS Set周期をN倍拡張するなどの指示が含まれる。
【0238】
又は特定のSS Set groupをモニタリングするように端末に指示されたとき、該当動作を行うように設定される。又はSS Set groupがスイッチングされる全体区間内にウィンドウを設定し、該当ウィンドウの間にのみ基本SS Set groupをモニタリングするように指示されてもよい。例えば、該当ウィンドウはSS Set group switching区間内の開始時点と区間により定義される。例えば、該当ウィンドウはSS Set group switching区間の開始点から一定時点までに定義される。上述した動作により、端末に周期の長いSS Set groupをモニタリングするように指示されたとき、端末が基本SS Set groupのモニタリングを中断したり或いはモニタリング周期を増加させることにより電力節約の効果を極大化することができる。
【0239】
もし基本SS Set groupのモニタリング変化を指示するか或いは変更対象となるSS Set groupを指示するDCIを端末が逃した場合は、端末は基本SS Set groupを変化なしにモニタリングするので、エラーケースに備えるために定義した基本SS Set group定義の目的は傷つけられない。
【0240】
一方、細部的な動作事項(例えば、PDCCHモニタリング中断或いはPDCCHモニタリング周期及び/又はSS Set周期の拡張)は、基地局が端末にRRC設定により設定することができる。
【0241】
(3)実施例#1-3:1bit Switching signaling DCI
【0242】
DCIにおいて端末のSS Set group switching動作を指示するフィールド又はビットは1ビット又は2ビット以上に定義される。この開示の実施例でもSS Set group switching指示のためのDCI内のビットを1ビットに具現することができる。
【0243】
1ビットでSS Set group switchingを指示する動作は既存のRel-16のSS Set group switchingのように基地局から2つのグループ(例えば、SS Set group#0とSS Set group#1)をRRC信号により端末に設定し、端末は1ビットのSS Set group switchingフラグによりPDCCHをモニタリングしたSS Set groupを変更することができる。言い換えれば、SS Set groupがSS Set group#0とSS Set group#1の2つであるので、1ビットのフラグによりSS Set groupを変更することができる。
【0244】
一方、該当SS Set group switching動作の持続時間を示すタイマーが予め設定される。また端末はSS Set group switching動作を指示するDCIを受信した時点から一定時間(例えば、application delay)後にスイッチングされたSS Setのモニタリングを開始することができる。これは端末がDCIを復号するための処理時間(processing time)を保障するためのものである。application delayはRRC設定の段階で端末の能力を考慮して端末に設定される。又は、application delayが端末の必須特徴(mandatory feature)として予め定められた値である。
【0245】
一方、端末のSS Set group switching動作のために一種のフォールバックタイマーが設定される。端末はSS Set groupをスイッチングしてPDCCHをモニタリングすると同時に、該当フォールバックタイマーを開始する。該当フォールバックタイマーが満了した後、特に追加指示がなければ、端末に該当SS Set group switching動作を開始する前のSS Set groupをモニタリングするようにフォールバックするか、或いは基地局がRRCにより設定した基本SS Set group(例えば、実施例#1-2の3)の場合)をモニタリングするかが予め設定される。PDCCHモニタリングのためのタイマーは端末がDCIを受信したときに新しく開始され、端末がDCIを該当タイマー時間の間に受信できなかった場合には満了される。
【0246】
又はDCIに含まれた1ビットによりSS Set groupのスイッチングではないモニタリング対象となるSS Set groupが指示される。例えば、端末に設定された一般的なPDCCHモニタリング用のSS Set group#0とSS Set group#1以外に特殊なSS Set groupが設定される。該当特殊なSS Set groupはどのSS Setにも含まれないnull groupである。又は実施例#1-2で定義した基本SS Set groupの提案のうち、1)又は2)に該当するSS Set groupである。
【0247】
例えば、null groupが設定されると、端末はSS Set group#0を基本的にモニタリングし、DCIのSS Set group switchingビットによりnull groupとSS Set group#1がそれぞれモニタリングされるように指示される。この場合、端末はnull group(又はSS Set group#1)が指示されれば、該当SS Setのモニタリングを開始すると同時にタイマーを開始する。またタイマーが満了すると、端末は再度SS Set group#0をモニタリングする。
【0248】
一方、端末がnull groupをモニタリングすることはPDCCH monitoring skipping動作と同一である。基本SS Set groupの設定有無(実施例#1-2の1)又は2))及び/又は全てのSS Setのそれぞれが1つ以上のSS Set groupに含まれるか否かによってPDCCH monitoring skipping動作が全てのPDCCH(例えば、SS Set)をモニタリングしない動作、或いは最小限のPDCCH(例えば、SS Set)をモニタリングする動作に設定される。
【0249】
例えば、基本SS Set groupが設定されると、端末は基本SS Set groupを基本的にモニタリングし、DCIに含まれたSS Set group switchingビットによりSS Set group#0とSS Set group#1のいずれかをモニタリングするように指示される。この場合、端末はSS Set group#0及び/又はSS Set group#1のモニタリング開始と同時にタイマーを開始する。もしタイマーが満了すると、端末が基本SS Set groupをモニタリングするように設定される。また端末が現在モニタリングしているSS Set groupをモニタリングすることがDCIにより再び指示された場合は、端末はタイマー満了前であっても基本SS Set groupに帰ってモニタリングすることができる。これは、SS Set groupをスイッチングするためのDCIで現在端末がモニタリングしているSS Set groupと同じSS Set groupを指示したことは、基地局がモニタリング対象となるSS Set groupに関する情報が異なる可能性もあるためである。又は1ビットでSS Set group switchingを指示するので、現在モニタリング対象となるSS Set groupと同じSS Set groupが指示されたことは、暗黙的に基本SS Set groupをモニタリングすることを指示したのである。
【0250】
(4)実施例#1-4:2ビット以上のSS Set group switchingフィールドを含むDCI
【0251】
RRC設定段階で基地局により2を超える数のSS Set groupとそれぞれのSS Set groupに該当するインデックスが端末に設定される。またDCIにより明示的に指示されるSS Set groupの数によってDCI内のフィールドのビット長さが決定される。例えば、SS Set groupの数をN_SSとすれば、SS7 Set groupを指示するDCI内のフィールドのビット長さはceil(log2(N_SS))に決定される。
【0252】
1ビットのシグナリングと同様に複数のビットを含むDCIのためのフォールバックタイマーとapplication delayが設定され、エラーケースに備えるために設定されて、端末が該当DCIに基づいてSS Set group switching動作を行うことができる。したがって、端末の基本動作は1-ビットのシグナリングと同一であり、スイッチングすべきSS Set groupの番号(例えば、インデックス)をDCI内のフィールドにより端末に知らせる点でのみ異なる。
【0253】
他の例においては、RRCにより複数の{duration(A),SS Set group ID(B)}の対が端末に設定される。また設定された対の数によってDCI内のフィールドのビット長さが決定される。AはSS Set group switching区間に端末がスイッチング動作を持続するスロットの数、シンボルの数又はmsを指示する。したがって、端末はDCIを受信し、該当フィールドが{A,B}を指示することが確認されれば、既に設定されたapplication delayの後、SS Set group#BをAスロット、Aシンボル又はA msの間にモニタリングする。また端末はSS Set group#BをモニタリングしながらA区間だけの長さを有するタイマーを開始してDCIを受信するたびに該当タイマーを新しく開始し、該当タイマーが終了すると、予め設定されたSS Set group(例えば、基本SS Set group)をモニタリングする。
【0254】
即ち、区間Aはフォールバックタイマーの役割をする。したがって、RRCにより複数の区間を設定することは、フォールバックタイマーを1つの固定値ではない複数個に設定することである。基地局が端末に送信するデータを予め予測できれば、送信するデータによって区間を異なるように設定することによりデータ送信の遅延時間を短縮する効果を期待できる。
【0255】
一方、上述したように、RRCにより設定される複数の状態のうち、現在モニタリングするSS Set groupを特定区間の間に続けてモニタリングすることを指示する状態が含まれてもよい。例えば、既存の状態で{A,B}の対に設定されている区間以外に特定区間の間に(追加して)SS Set group#Bをモニタリングするか又は特定のSS Set groupモニタリングの区間を長く延長する動作が指示されることができる。例えば、特定区間の間に続けてモニタリングすることを指示する状態は、SS Set groupの指示なしに特定区間のみを指示する状態である。例えば、{A,-}の対又は{A,reserved}の対である。該当状態が指示されれば、端末は該当状態を指示するDCIを受信した時点(又は受信した時点からapplication delay後の時点)にモニタリングするSS Set groupをA区間の間に追加してモニタリングすることができる。
【0256】
このとき、追加されるA区間の開始時点はDCI受信時点(又はDCI受信時点からapplication delay後の時点)から始まり、A区間後に終了する。又は現在モニタリングするSS Set groupのモニタリング区間の終了時点がA区間の開始時点になって、該当SS Set groupのモニタリング区間の終了時点からA区間後に終了してもよい。例えば、端末に{A’,B}の対が指示され、端末がSS Set group#Bをモニタリングする途中に{A”,-}の対が指示されれば、指示された時点(又は指示時点からapplication delay後の時点)からA”区間が開始され、A’区間の終了時点にA”区間が開始される。
【0257】
(5)実施例#1-5:実施例#1-1ないし実施例#1-4に基づく端末の動作(UE’s behavior)
【0258】
フォールバックタイマーは端末と基地局の間のエラーケース(例えば、端末のmiss-detection)を防止する役割をする。例えば、基地局が端末に特定のSS Set groupをモニタリングするようにSS Set group switchingを指示したが、端末が該当DCIを受信できないこともある。この場合、端末が現在モニタリングするSS Setと基地局がDCIを送信するCORESET(Control Resource Set)に連携するSS Setが一致しない。したがって、端末はDCIを受信できない時間が一定時間以上(例えば、タイマーにより設定された時間)持続すると、予め設定されたSS Set group(例えば、基本SS Set group)をモニタリングする。即ち、端末が一定時間以上DCIを受信できないと、予め設定されたSS Set group(例えば、基本SS Set group)にスイッチングすることができる。
【0259】
また基地局は端末からHARQ-ACKの受信を期待する。もし端末からHARQ-ACKを受信できないと、端末が現在基地局がPDCCHを送信したSS SetのSS Set groupとは異なるSS Set groupをモニタリングしていると判断して、一定時間(例えば、特定のタイマーの区間)を待って端末が所定のSS Set group(例えば、基本SS Set group)にSS Set groupをスイッチングすることを期待する。
【0260】
又は基地局は端末からHARQ-ACKを受信できなかった場合、基地局は端末が現在モニタリングしているSS Set groupによりSS Set group switchingを再指示することができる。一方、端末は基地局が期待するSS Set groupをモニタリングしたにもかかわらずDCIを逃がした場合を考慮して、基地局がHARQ-ACKを受信できなかったとき、基地局が端末にDCIを再送信してもよい。
【0261】
又は基地局の立場では、端末の単純DCI missingと端末が間違ったSS Set groupをモニタリングするエラーケースを区分できないので、フォールバックタイマーだけの時間を待って端末のフォールバックの後、モニタリングするSS Set group内のSS SetによりDCIを再送信することが時間/周波数リソースの側面で好ましい。
【0262】
基地局がHARQ-ACKを受信できない場合及び/又は端末がDCIを検出できない場合に基地局及び/又は端末が行う動作は、上述した動作のうち、フォールバックタイマー、PDCCH送信スロット、及びPDSCH送信スロットのいずれかを考慮して基地局が選択するか又は予め設定される。
【0263】
一方、端末のSS Set Switching動作がPDSCHをスケジューリングするDCIに含まれる。この場合、端末はPDSCHを受信しながら上述したようにDCIにより指示されたSS Set groupにスイッチングすることができる。この場合、端末は自然に再送信に関連するDCIはスイッチングしたSS Set group内のSS Setによりモニタリングできると期待する。
【0264】
また端末のSS Set Switching動作時点はHARQ-ACKと連携して設定される。端末のSS Set Switching動作がPDSCHをスケジューリングするDCIに含まれるとき、端末はapplication delayの後にSS Set group switchingを適用するのではなく、全ての再送信手順が終了した後に指示されたSS Set group switching動作を行う。
【0265】
即ち、PDSCHの全てのCBG(codeblock group)に対するACKを送信した後に指示されたSS Set groupへのスイッチング動作を行う。CBGが設定されていない場合は、全てのTB(Transport Block)に対するACK送信を行った後に指示されたSS Set groupへスイッチングする同じ動作を行う。
【0266】
例えば、特定のHARQ processに対してNACKが基地局に報告されたとき、該当(CBG単位或いはTB単位の)HARQ processに対して最終ACKを端末が送信した後にSS Set group switching動作を端末が行う。又は端末は全てのHARQ processに対する最終ACKを送信した後にSS Set group switching動作を行う。
【0267】
端末に特定のSS Set group switching動作が指示された後、該当SS Set groupをモニタリングするための区間内で該当区間が満了する前に他のSS Set group switching動作が指示される。例えば、図13を参照すると、端末がSS Set group#AへのSS Set group switchingを指示するDCIに基づいてSS Set group#Aをモニタリングするとき、SS Set group#Aのモニタリング区間#A(例えば、SS Set groupスイッチングタイマーの区間)内でSS Set group#BへのSS Set group switchingを指示するDCIが受信される。このとき、図13に示すように、SS Set group#AへのSS Set group switchingを0、DCIを受信しない場合の端末のSS Set group#Aモニタリング終了時点をa、SS Set group#BへのSS Set group switchingを指示するDCIの受信時点をx、xからapplication delay後の時点をyと仮定する。この場合、端末がSS Set group#BへのSwitchingを指示するDCIを受信した後のPDCCHモニタリング動作を以下の3つに整理することができる。なお、図13において区間#Aは、SS Set group#Bへのスイッチングを指示するDCIを受信しなかった場合に端末がSS Set group#Aをモニタリングする区間を意味する。
【0268】
1)端末はy時点までのみSS Set group#Aのモニタリングを行い、その後にはSS Set group#BのモニタリングをSS Set group#Bに対応する区間#Bの間に行う。例えば、区間#Bはy時点から始まる。
【0269】
2)端末はSS Set group#Aのモニタリングを時点aまで行い、y時点からSS Set group#Bのモニタリングを区間#Bの間に行う。例えば、区間#Bはy時点から始まってSS Set Group#Bをモニタリングする時点である。したがって、端末はy時点からa時点までSS Set group#AとSS Set group#Bの和集合に含まれる少なくとも1つのSS Setモニタリングを行うことができる。また端末はa時点後には区間#Bが完了するまでSS Set group#Bのみをモニタリングする。
【0270】
3)端末はy時点までSS Set group#Aのみをモニタリングする。y時点後、端末は指示された区間又はタイマー区間の間にSS Set group#AとSS Set group#Bの和集合に含まれる少なくとも1つのSS Setモニタリングを行う。例えば、端末はy時点までSS Set group#Aをモニタリングし、y時点から区間#Bが完了するまではSS Set group#A及びSS Set group#Bを全てモニタリングする。
【0271】
即ち、端末がSS Set group switching動作中にDCIを受信した時点(x)からapplication delay後のy時点を基準として現在のモニタリング動作と新しく指示されたモニタリング動作を行う方法によって端末のPDCCHモニタリング方式が異なる。
【0272】
例えば、1)の動作では、端末が新しいSS Set group(例えば、SS Set group#B)をモニタリングするようにSS Set group switchingが指示されたとき、現在SS Set groupモニタリング動作(例えば、SS Set group#Aのモニタリング動作)のための元の区間(例えば、区間#A)を無視して、新しいSS Set groupモニタリング開始時点(例えば、y)までのみ現在SS Set group(例えば、SS Set group#A)のモニタリングを行う。即ち、端末は新しいSS Set group(例えば、SS Set group#B)のモニタリングを開始しながら、現在のSS Set group(例えば、SS Set group#A)のモニタリングを直ちに中止する。
【0273】
2)の動作では、端末が新しいSS Set group(例えば、SS Set group#B)をモニタリングするようにSS Set group switchingが指示されたとき、現在SS Set group(例えば、SS Set group#A)のモニタリング動作を予定された区間(例えば、区間#A)の間に持続し、新しいSS Set group(例えば、SS Set group#B)のモニタリングも該当DCIにより指示されたことに基づいて行う。したがって、新しいSS Set group(例えば、SS Set group#B)のモニタリング開始時点(例えば、y)から以前のSS Set group(例えば、SS Set group#A)のモニタリングが終了すると予定される時点(例えば、a)までは2つのSS Set groupを同時に重畳(overlap)してモニタリングすることができる。また端末は重畳する区間(例えば、yからaまで)の間、2つのSS Set groupの和集合に含まれる少なくとも1つのSS Setをモニタリングすることができる。
【0274】
言い換えれば、現在SS Set group(例えば、SS Set group#A)のモニタリングは、新しいDCI受信により再設定されたタイマーによる区間(例えば、区間#B)は除いて、最初に予定された区間(例えば、区間#A)でのみ持続される。これにより、以前のDCI(例えば、SS Set group#Aへのスイッチングを指示したDCI)による端末動作が新しいDCI(例えば、SS Set group#Bへのスイッチングを指示したDCI)により無視されずに行われる。
【0275】
3)の動作では、新しいSS Set group(例えば、SS Set group#B)をモニタリングするようにスイッチングが指示されたとき、端末が現在SS Set group(例えば、SS Set group#A)のモニタリング動作を新しいDCI(例えば、SS Set group#Bへのスイッチングを指示するDCI)の受信により再設定されたタイマー区間(例えば、区間#B)まで行う。したがって、端末は2つのSS Set group(例えば、SS Set group#A及びSS Set group#B)を再設定されたタイマー区間(例えば、区間#B)の終了時点まで全てモニタリングすることができる。これは基地局が端末に現在のSS Set group(例えば、SS Set group#A)に新しいSS Set group(例えば、SS Set group#B)までモニタリングするように追加することである。
【0276】
一方、実施例#1に記載した端末の動作は基地局がRRC段階で固定或いは複数に設定することができる。基地局は端末が動作する方式をRRC設定時に選択するか或いはDCIにより指示することができる。
【0277】
2.実施例#2:PDCCH monitoring skipping
【0278】
PDCCH monitoring skippingは端末が一定区間の間又は該当DRXサイクルの終了時までPDCCHモニタリングの一部或いは全体を中断することを意味する。例えば、端末は一定区間の間又は該当DRXサイクルの終了時までmicro-sleepに進入して電力消耗を減少する。
【0279】
端末がPDCCHモニタリングを中断する時間(例えば、micro-sleep時間)はRRC設定により設定される。端末のDRXサイクルなどを考慮して複数のPDCCHモニタリング中断時間(例えば、DCIにより指示可能なmicro-sleep時間の候補)が設定される。また受信したDCIにより、複数のPDCCHモニタリング中断時間のいずれかが指示される。
【0280】
ところが、端末のスリープモードの進行中には、基地局が送信しようとする情報があっても端末は該当情報を受信することができない。したがって、それを考慮して基地局がsleep時間を設定したり、端末がスリープの間にも最小限のSS Setをモニタリングするように基本SS Set groupの概念を活用することができる。即ち、端末にスリープ中にも最小限のSS Setをモニタリングするように基本SS Set groupを設定することができる。一方、PDCCH monitoring skippingもSS Set group switchingと同様に、PDCCH monitoring skippingを指示するDCIを受信した時点から端末が実際動作を行うまでにかかる時間であるapplication delayが設定される。
【0281】
(1)実施例#2-1:端末の動作(UE’s behavior)
【0282】
基地局は端末にRRC設定により複数のPDCCHモニタリングをスキップする区間を設定する。また基地局は複数の区間のうちの1つを指示するDCIを端末に送信する。該当区間はスロット、シンボル又はms単位で表現される。また区間の数によってDCI内のPDCCH monitoring skippingを指示するフィールドのビット長さが決定される。例えば、基地局がDCIにより指示できるPDCCH monitoring skipping区間の数がN_skipであれば、DCI内のPDCCH monitoring skippingフィールドのビット長さはceil(log2(N_skip))に決定される。
【0283】
また複数の区間には次のDRXサイクルまでPDCCHモニタリングをスキップすることが含まれる。例えば、現在のDRXサイクルが終了するまでPDCCHモニタリングをスキップする動作が含まれる。したがって、端末にDCIにより複数のPDCCH monitoring skipping区間のうち、いずれのPDCCH monitoring skipping区間が指示され、端末はDCIを受信した時点からapplication delayの後に該当PDCCH monitoring skipping区間内でPDCCHモニタリングをスキップすることができる。このとき、端末はPDCCHモニタリングを以下の2つの方式のいずれかに基づいてスキップする。
【0284】
1)端末は全てのPDCCHに対するモニタリングを中断し、micro-sleep動作を行う。
【0285】
2)端末は最小限のSS Set(例えば、基本SS Set group)に対するモニタリングを続け、残りのPDCCHに対するモニタリングを中断する。
【0286】
1)の方式では、端末が指示されたPDCCH monitoring skipping動作によってmicro-sleepに進入するので、電力消耗の側面で好ましい。しかし、基地局からの急なトラフィックに対応することができない。したがって、基地局は急なトラフィックの送信のために端末のPDCCH monitoring skipping動作の終了を待たなければならないので、遅延の側面で問題が発生し得る。
【0287】
逆に、2)の方式は、予め設定された最小限のSS Set(例えば、基本SS Set group)モニタリングを持続するので、端末がスリープモードに進入できないが、基地局からの急なトラフィックに対応が可能である。なお、最小限のSS Setを設定するために、実施例#1で説明した基本SS Set groupの概念を活用できる。例えば、端末に指示されるPDCCH monitoring skipping区間の最小値よりも短い周期を有するSS Setを含む基本SS Set groupが設定される。その後、端末が基本SS Set groupのモニタリングによりDCIを受信した場合、端末はPDCCH monitoring skippingを完全に中断するか或いは指示されたPDCCH monitoring skipping動作を行いながらスケジューリングされたPDSCHを受信することができる。
【0288】
一方、実施例#1のSS Set group switchingで説明した動作である基本SS Set groupのモニタリング変化をPDCCH monitoring skippingが指示されたときにも適用することができる。例えば、PDCCH monitoring skipping動作が指示されながらPDCCH monitoring skipping区間の全体或いは一定のウィンドウの間に基本SS Set groupのモニタリング中止或いはモニタリング周期の変化が指示されるか或いは予め設定される。
【0289】
又は端末のPDCCH monitoring skipping動作がPDSCHをスケジューリングするDCIに含まれて指示されてもよい。この場合、端末はPDSCHを受信しながらHARQ processingに関連するDCIを続けて受信する必要がある。したがって、端末のPDCCH monitoring skipping動作の開始時点を以下のように定義し、それぞれによって端末の動作が異なる。
【0290】
A) PDCCH monitoring skippingを指示するDCIを受信した後、application delay後の時点
【0291】
B) HARQ processingが終了した時点
【0292】
C) 端末が全体又は一部のHARQ-ACKの送信を完了した時点
【0293】
A)の場合、端末はapplication delayの直後、PDCCH monitoring skipping動作を行うので、HARQ processingのために最小限のSS Set(例えば、基本SS Set group)のモニタリングを続ける必要があり、上述した実施例#2-1の2)の方式で動作することができる。
【0294】
B)の場合、基地局からPDCCH monitoring skippingが指示されたとは、PDCCH monitoring skippingを指示するDCIを受信した後の送信トラフィックがないと仮定できるので、全ての再送信手順を終了して、上述した実施例#2-1の1)と2)のいずれかの方式に基づく動作を行うことができる。
【0295】
これは上記SS Set group switchingの動作で説明したように、全ての(CBG或いはTB単位の)HARQ processに対する最終ACKを送信した場合に端末がPDCCH monitoring skipping動作を行うことができる。
【0296】
C)の場合は、端末にそれ以上のPDSCHスケジューリングが必要ないと判断される時点である。全体CBG又はTBに対するHARQ-ACKを全て送信する時点はB)の場合と類似するが、一部のHARQ-ACKを完了した時点は基本SS Set groupと連携して設定される。例えば、端末がまだ受信を完了していないCBG又はTBに対して基本SS Set groupに含まれたSS Setのみで再送信手順を完了できると判断される基準時点を設定することができる。また再送信手順を完了する時点に端末は実施例#2-1の1)の動作を行う。また基地局は上述した端末の動作を期待する。
【0297】
端末の動作とPDCCH monitoring skippingの開始時点は基地局が選択できるようにRRC設定に含まれる。例えば、複数の端末の動作及び複数のPDCCH monitoring skippingの開始時点を基地局が端末にRRCにより設定することができる。
【0298】
また基本的な端末の動作とPDCCH monitoring skippingの開始時点が設定された場合、基地局が複数の端末の動作及び/又はPDCCH monitoring skippingの開始時点のいずれかを選択して端末に指示することができる。又は基地局で支援可能な端末の動作とPDCCH monitoring skippingの開始時点は固定されて設定される。application delayは端末のDCI processingなどを考慮して1つ以上が設定され、基地局がapplication delayを指示したりRRCにより設定することができる。
【0299】
(2)実施例#2-2:PDCCHモニタリングスロット及びPDCCH monitoring skippingスロットのための複数の対(pair)
【0300】
PDCCH monitoring skipping区間のみが設定され、PDCCH monitoring skippingの有無を指示する方法以外の方法によりPDCCH monitoring skipping動作を指示することができる。例えば、RRCにより複数の{モニタリングスロットの数(X)、スキッピングスロットの数(Y)}の対が設定される。また設定された対の数によってDCI内のフィールドのビット長さが決定される。XはPDCCHモニタリングを持続するスロットの数、YはXスロットだけPDCCHモニタリングを行った後、PDCCHモニタリングをスキップするスロットの数を意味する。Xスロットに対するPDCCHモニタリングの開始時点はDCI受信時点から決定されるか、又はDCI受信時点からapplication delayの後になる。
【0301】
受信されたDCIを解釈して、端末は2つの方式のいずれかにより動作する。一例として、Xスロットの間にPDCCHモニタリングを行った後、Yスロットの間にPDCCHモニタリングをスキップした後、DCI受信前のPDCCHモニタリング動作を行う。他の例としては、Xスロットの間にPDCCHモニタリングを行った後、Yスロットの間にPDCCHモニタリングをスキップする動作を追加指示があるまで繰り返す。
【0302】
なお、設定される対には特別なケースが含まれることもある。例えば、X=0の場合、PDCCHモニタリングを行うスロットの数が0であるので、端末がDCI受信後(又はDCI受信時点からapplication delayの後)に普通のPDCCH monitoring skipping動作を行う。即ち、X=0の場合、DCI受信後又はDCI受信時点からapplication delayの後、端末はPDCCHモニタリングなしにPDCCH monitoring skipping動作を行う。
【0303】
また、Y=0はPDCCH monitoring skippingのためのスロットの数が0であるので、端末がPDCCHモニタリングを持続する。したがって、この場合、端末はXスロットに対するPDCCHモニタリングの後、Yスロットに対するPDCCH monitoring skippingを繰り返す動作を中止し、続けてPDCCHをモニタリングする。即ち、Y=0の場合、端末はPDCCH monitoring skippingなしに続けてPDCCHをモニタリングする。
【0304】
上述したように、RRCにより設定される対に基づいて上述したPDCCH monitoring skipping動作を含む様々な端末の動作を設定/指示することができる。また、Xが0ではない場合、Xはapplication delay以外に端末がPDCCH monitoring skipping動作を行うための事前準備時間を提供する役割をする。また様々なX値により、基地局は端末に送信しようとするTBのサイズなどを考慮してPDCCH monitoring skipping動作を行う前に再送信手順(例えば、HARQ processing)のための時間を提供することができる。
【0305】
3.実施例#3:1つのDCIによるPDCCH monitoring skipping及び/又はSS Set group switching
【0306】
SS Set group switchingとPDCCH monitoring skippingはそれぞれ独立して設定され、いずれかが指示されるか、或いは1つの端末にSS Set group switchingとPDCCH monitoring skippingの両方が設定されて同時に指示される。端末がSS Set group switchingとPDCCH monitoring skippingによる動作を全て行えば、基地局はトラフィック状況やスケジューリングを考慮してSS Set group switchingとPDCCH monitoring skippingのいずれかを指示するか、又はSS Set group switchingとPDCCH monitoring skippingを複合的に指示することができる。
【0307】
例えば、SS Set group switchingとPDCCH monitoring skippingはそれぞれ独立して設定され、基地局はSS Set group switchingとPDCCH monitoring skippingを区分する1ビットのフラグをDCI内に設定することができる。例えば、1ビットのフラグが1であると、該当DCIがスロット、シンボル又はms単位のPDCCH monitoring skipping区間を指示することを意味する。また1ビットのフラグが0であると、該当DCIが3つ以上のSS Set groupのうち、スイッチングするSS Set groupのインデックスを指示することを意味する。又は1ビットのフラグが0であると、該当DCIが2つのSS Set groupの間のスイッチングを指示することを意味する。言い換えれば、1ビットのフラグにより実施例#1と実施例#2のいずれかを行うかが指示される。なお、基地局がRRC設定手順での設定方法によって1ビットのフラグが指示する意味が異なり、基地局が選択して指示することができる。
【0308】
また(各)実施例ごとに細部事項も基地局が少なくとも一部を設定して指示することができる。例えば、複数の対がRRCにより設定された後、DCIにより受信された1ビットのフラグが1であると、該当対を{X,Y}と解釈し、0であると、該当対を{A,B}と解釈する。
【0309】
ここで、{X,Y}はPDCCH monitoring skippingに関し、XはPDCCHモニタリングを行うスロットの数であり、YはPDCCHモニタリングをスキップするスロットの数である。また{A,B}はSS Set group switchingに関し、AはSS Set group switchingによってPDCCHを行うスロットの数であり、BはAスロットの間にモニタリングするSS Set groupのインデックスである。又は、A、BのいずれもSS Set groupのインデックスであって、一定スロットの間にSS Set group#Aをモニタリングした後、一定スロットの間にSS Set group#Bをモニタリングすることを指示することである。
【0310】
さらに他の例においては、RRC設定段階で複数の{{モニタリングスロットの数(X)、スキッピングスロットの数(Y)、SS Set group ID(B)}の対が設定される。上述した対のいずれかがDCIにより端末に指示されると、端末はXスロットの間にSS Set group#Bをモニタリングし、Yスロットの間にPDCCH monitoring skipping動作を行う。即ち、基地局は端末にSS Set group switching動作後、PDCCHモニタリングをスキップすることを指示することができる。又は、1ビットのフラグと結合して{X2,Y2}をRRCにより設定し、1ビットのフラグによってPDCCH monitoring skippingのときは、{X,Y}と解釈し、SS Set group switchingのときには、{A,B}と解釈するように設定することができる。
【0311】
実施例#3により、1つのDCI指示によりSS Set Switching及びPDCCH monitoring skipping動作を複合的に指示することができるので、DCIシグナリングオーバーヘッドが減少し、同じRNTIによりスクランブルされたDCIを同じ方法で端末がデスクランブルし、解釈のみを1ビットのフラグによって異なるように行えばいいので、復号の複雑性が減少する。
【0312】
4.実施例#4:SS Set Switching/PDCCH monitoring skippingパターン
【0313】
PDCCH monitoring skippingとSS Set group switchingの動作をパターンで設定することができる。基地局は端末に複数のSS Set groupと端末のPDCCH monitoring skipping動作を行う方式を設定する。例えば、SS Set group switchingとPDCCH monitoring skippingが組み合わせられた複数のパターンをRRCにより設定する。例えば、パターンの一例として{SS Set group#0/SS Set group#0/PDCCH monitoring skipping/SS Set group#1}のようなパターンが設定される。パターン内のそれぞれの動作のための区間は同一であってもよく異なってもよい。例えば、パターン内のそれぞれの動作は基地局がRRC及び/又はDCIにより端末に設定する。端末が指示されたパターンを行う開始点は該当パターンが指示された時点から所定のapplication delayの後である。指示されたパターンによる動作は1回実行後に中断されるか或いは繰り返される。また指示されたパターンがただ1回行われるか又は繰り返されるかは、予め設定により固定されるか又は基地局が選択して指示するようにRRCにより設定される。
【0314】
一方、端末のDRX活性時間は様々な理由で増加し、それにより指示されたパターンとDRX周期がずれる(misaligned)ことがある。よって、特に指示がない限り、端末はDRX周期を優先する。即ち、指示されたパターンにしたがうとき、モニタリングするSS SetがあってもDRX活性時間が終了すると端末はスリープモードに進入する。
【0315】
例えば、DRX活性時間が終了すると、端末は指示されたパラメータの動作を終了し、次のDRXサイクルで新しい指示を期待する。なお、DRX活性時間を開始しながら受信するDCI或いは活性時間の外で受信できるDCI(例えば、DCI format 2_6)により該当DRXサイクル内でのモニタリング動作が予め指示されて、DRX活性時間内では端末のPDCCHモニタリング適応のみを指示するnon-scheduling DCIが送信されないこともある。端末にDRX活性時間内でのPDCCHモニタリング適応が予め指示されると、DRXサイクル終了直前に行うPDCCHモニタリング方法が予め指示される効果がある。これにより、基地局からの急なトラフィックがあったが、PDCCH monitoring skipping動作中であるのでDCIを受信できず、次のDRXサイクルまで待たなければならないという遅延の問題を防止することができる。
【0316】
一方、指示されるパターンの全体区間は以下の3つのいずれかに設定される。
【0317】
1) onDuration timer基準
【0318】
2) 残りのDRX活性タイマーの時間
【0319】
3) 固定された値
【0320】
それぞれの場合によって、パターン内の細部動作を行う区間と端末の動作が異なる。
【0321】
図14を参照すると、図14(a)は1)の場合を示す。1)の場合、最初に指示されたパターンの全体区間はDRX onDuration timerを基準として設定される。このとき、細部動作の区間はDRX onDuration timer全体に対する細部動作のそれぞれの比率として設定される。端末はDCI受信時点を基準として全体パターン内の細部動作を決定する。例えば、DRX onDuration timerが100msであり、DCI受信時点が40ms経過した後であれば、パターン内の細部動作を行う全体パターン区間のうち、DRX onDuration timerの60%である60msに対するパターンの細部動作を行うことができる。即ち、DCI受信時点前である40msに設定されたパターンの細部動作は省略し、40msから100msまでの60ms区間の間に設定されたパターンの細部動作が行われる。
【0322】
図14(b)は2)の場合を示す。2)の場合、パターン全体区間は残りのDRX活性時間を100%として細部動作が各細部動作に該当する比率として設定される。したがって、端末はDCI受信時点からパターン内の最初の細部動作から順に行うことができる。例えば、DRX onDuration timerが100msであり、DCI受信時点が40ms時点であれば、40msから100msまでをそれぞれの細部動作比率に基づいてそれぞれの細部動作区間として区分し、対応する区間で細部動作が行われる。
【0323】
図14(c)は3)の場合を示す。3)の場合、パターンの全体区間が一定値に固定されて設定される。また固定された一定値は基地局が端末のDRXタイマーを考慮して設定する。一方、3)の場合、パターンの全体区間とDRX活性時間がずれる(misaligned)こともある。したがって、端末はパターンの全体動作をDRX活性時間内で繰り返して行うことができる。例えば、DRX onDuration timerが100msであり、DCI受信時点が40ms時点であり、それぞれの細部動作が行われる区間が10msであれば、40msから80msまでパターンの細部動作が行われる。その後、80msからパターンによるPDCCHモニタリング動作が中止されるか、又は80msからパターンによるPDCCHモニタリング動作が再度繰り返される。
【0324】
端末のDRX動作においてDCI検出のような理由によりDRX活性時間が増加することもある。この場合、PDCCHモニタリング適応動作のためのパターンが指示された端末の動作は以下のように設定される。以下の動作は、端末がパターンを指示するscheduling DCIを受信することによりDRX活性時間が延長されたとき、端末がパターンの動作を行う方法について定義する。
【0325】
A)現在細部動作を[延長後に残ったタイマー区間=パターン内の未実行区間]時点まで行う
【0326】
B)現在細部動作を延長したタイマーに合わせて行う(例えば、inactivity timerが終了するまで)
【0327】
C)延長したタイマーに関係なく固定的にパターン動作を行う
【0328】
A)の場合、端末は現在行っている動作(例えば、特定のSS Set group monitoring)をもともと設定された区間よりも長く行う。例えば、端末がSS Set group#0をモニタリングする途中にinactivity timerが開始されれば、SS Set group#0のモニタリングを持続する。inactivity timerが開始されないと、SS Set group#1をモニタリングする時点になっても、inactivity timerが動作中であれば、端末は既存のSS Set group#0のモニタリングを続ける。その後、DRX活性時間の残りの時間が指示されたパターンの残りの区間と一致する時点にパターン内の次の動作であるSS Set group#1に対するモニタリングを行う。かかる動作により、パターン内の残りの区間と端末の今後のDRX活性時間を一致させる効果がある。
【0329】
B)の場合、端末は現在行っている動作(例えば、特定のSS Set group monitoring)を、追加指示がなければ、延長したタイマー(例えば、inactivity timerが終了するまで)に合わせて行う。例えば、端末がSS Set group#0をモニタリングする途中にinactivity timerが開始されれば、該当タイマーが終了するまでSS Set group#0をモニタリングする。このとき、さらに他のDCI検出などによりタイマーが再延長されれば、以前の動作を捨てて新しいDCIの指示にしたがう。端末がinactivity timer又はretransmission timerに合わせてDRX活性時間を終了すると、パターン内でSS Set group#0のモニタリング後の細部動作は行わないが、1つの細部動作を同期に合わせて終了させる効果がある。
【0330】
C)の場合は、延長したタイマーに関係なく、パターン内の細部動作を該当時間に合わせて常に行う。例えば、端末がSS Set group#0をモニタリングする途中にinactivity timerが開始されても、inactivity timerが開始されなかった場合のSS Set group#1をモニタリングする時点になると、inactivity timerのカウント有無に関係なく、端末はSS Set group#1をモニタリングする。ただし、この場合にも、DRX活性時間が終了したときには、端末はモニタリングを中止してスリープモードに進入する。
【0331】
一方、指示されたパターンの全体区間とDRXに連携する細部動作は組み合わせられて基地局により設定されるか、又は基地局が設定された事項を指示する。
【0332】
実施例#4によれば、1つのDCI指示により複数のPDCCHモニタリング適応動作を端末に設定し、シグナリングオーバーヘッドを減少することができる。また1つのDCI指示により相当時間区間の間に行う複数のPDCCHモニタリング適応動作を指示し、端末がスリープモードに進入して、今後のPDCCHモニタリング適応動作の設定に障害が発生することを防止することができる。
【0333】
これに制限されないが、この文書に開示の様々な説明、機能、手順、提案、方法及び/又びフローチャートは、機器間無線通信/連結(例えば、5G)を必要とする様々な分野に適用される。
【0334】
以下、図面を参照しながらより具体的に例示する。以下の図/説明において、同じ図面符号は特に言及しない限り、同一又は対応するハードウェアブロック、ソフトウェアブロック又は機能ブロックを例示する。
【0335】
図15は本開示に適用される通信システム1を例示する。
【0336】
図15を参照すると、本発明に適用される通信システム1は、無線機器、基地局及びネットワークを含む。ここで、無線機器は無線接続技術(例えば、5G NR、LTE)を用いて通信を行う機器を意味し、通信/無線/5G機器とも称される。これに限られないが、無線機器はロボット100a、車両100b-1,100b-2、XR(eXtended Reality)機器100c、携帯機器(Hand-held Device)100d、家電100e、IoT(Internet of Thing)機器100f及びAIサーバ/機器400を含む。例えば、車両は無線通信機能が備えられた車両、自律走行車両、車両間通信を行える車両などを含む。ここで、車両はUAV(Unmanned Aerial Vehicle)(例えば、ドローン)を含む。XR機器はAR(Augmented Reality)/VR(Virtual Reality)/MR(Mixed Reality)機器を含み、HMD(Head-Mounted Device)、車両に備えられたHUD(Head-Up Display)、TV、スマートホン、コンピュータ、ウェアラブルデバイス、家電機器、デジタル看板、車両、ロボットなどの形態で具現される。携帯機器はスマートホン、スマートパッド、ウェアラブル機器(例えば、スマートウォッチ、スマートグラス)、コンピュータ(例えば、ノートブックパソコンなど)などを含む。家電はTV、冷蔵庫、洗濯機などを含む。IoT機器はセンサ、スマートメータなどを含む。例えば、基地局、ネットワークは無線機器にも具現され、特定の無線機器200aは他の無線機器に基地局/ネットワークノードで動作することもできる。
【0337】
無線機器100a~100fは基地局200を介してネットワーク300に連結される。無線機器100a~100fにはAI(Artificial Intelligence)技術が適用され、無線機器100a~100fはネットワーク300を介してAIサーバ400に連結される。ネットワーク300は3Gネットワーク、4G(例えば、LTE)ネットワーク又は5G(例えば、NR)ネットワークなどを用いて構成される。無線機器100a~100fは基地局200/ネットワーク300を介して互いに通信できるが、基地局/ネットワークを介することなく、直接通信することもできる(例えば、サイドリンク通信)。例えば、車両100b-1、100b-2は直接通信することができる(例えば、V2V(Vehicle to Vehicle)/V2X(Vehicle to everything)通信)。またIoT機器(例えば、センサ)は他のIoT機器(例えば、センサ)又は他の無線機器100a~100fと直接通信することができる。
【0338】
無線機器100a~100f/基地局200、基地局200/基地局200の間には無線通信/連結150a、150b、150cが行われる。ここで、無線通信/連結は上り/下りリンク通信150aとサイドリンク通信150b(又は、D2D通信)、基地局間の通信150c(例えば、relay、IAB(Integrated Access Backhaul)のような様々な無線接続技術により行われる(例えば、5G NR)。無線通信/連結150a、150b、150cにより無線機器と基地局/無線機器、基地局と基地局は互いに無線信号を送信/受信することができる。例えば、無線通信/連結150a、150b、150cは様々な物理チャネルを介して信号を送信/受信することができる。このために、本発明の様々な提案に基づいて、無線信号の送信/受信のための様々な構成情報の設定過程、様々な信号処理過程(例えば、チャネル符号化/復号、変調/復調、リソースマッピング/デマッピングなど)、リソース割り当て過程のうちのいずれか1つが行われる。
【0339】
図16は本開示に適用可能な無線機器を例示する。
【0340】
図16を参照すると、第1無線機器100と第2無線機器200は様々な無線接続技術(例えば、LTE、NR)により無線信号を送受信する。ここで、{第1無線機器100、第2無線機器200}は図18の{無線機器100x、基地局200}及び/又は{無線機器100x、無線機器100x}に対応する。
【0341】
第1無線機器100は1つ以上のプロセッサ102及び1つ以上のメモリ104を含み、さらに1つ以上の送受信機106及び/又は1つ以上のアンテナ108を含む。プロセッサ102はメモリ104及び/又は送受信機106を制御し、この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートを具現するように構成される。例えば、プロセッサ102はメモリ104内の情報を処理して第1情報/信号を生成した後、送受信機106で第1情報/信号を含む無線信号を送信する。またプロセッサ102は送受信機106で第2情報/信号を含む無線信号を受信した後、第2情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ104に格納する。メモリ104はプロセッサ102に連結され、プロセッサ102の動作に関連する様々な情報を格納する。例えば、メモリ104はプロセッサ102により制御されるプロセスのうちの一部又は全部を行うか、又はこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートを行うための命令を含むソフトウェアコードを格納する。ここで、プロセッサ102とメモリ104は無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部である。送受信機106はプロセッサ102に連結され、1つ以上のアンテナ108により無線信号を送信及び/又は受信する。送受信機106は送信機及び/又は受信機を含む。送受信機106はRF(radio Frequency)ユニットとも混用することができる。本発明において、無線機器は通信モデム/回路/チップを意味することもできる。
【0342】
具体的には、この開示の実施例による第1無線機器100のプロセッサ102により制御され、メモリ104に格納される命令及び/又は動作について説明する。
【0343】
以下の動作はプロセッサ102の観点でプロセッサ102の制御動作に基づいて説明するが、かかる動作を行うためのソフトウェアコードなどがメモリ104に格納される。例えば、この開示において、少なくとも1つのメモリ104はコンピューター読み取り可能な(readable)格納媒体(storage medium)であって、指示又はプログラムを格納し、上記指示又はプログラムは、実行されるとき、少なくとも1つのメモリに作動可能に連結される少なくとも1つのプロセッサをして、以下の動作に関連するこの開示の実施例又は具現による動作を行うようにする。
【0344】
例えば、プロセッサ102はPDCCHモニタリング適応(monitoring adaptation)に関連する情報を含むRRC(Radio Resource Control)信号を受信するように送受信機106を制御する。例えば、RRC信号に含まれた情報は後述する[実施例#1]ないし[実施例#4]のいずれかに基づく。
【0345】
プロセッサ102はPDCCHモニタリング適応を指示するDCI(Downlink Control Information)を受信するように送受信機106を制御する。例えば、DCIは後述する[実施例#1]ないし[実施例#4]のいずれかに基づいてPDCCHモニタリング適応に関連する動作を指示する。
【0346】
プロセッサ102は指示されたPDCCHモニタリング適応に基づいてPDCCHをモニタリングし、これによりPDCCHを受信するように送受信機106を制御する。例えば、プロセッサ102は後述する[実施例#1]ないし[実施例#4]のいずれかに基づいてPDCCHをモニタリングし受信するように送受信機106を制御する。
【0347】
第2無線機器200は1つ以上のプロセッサ202及び1つ以上のメモリ204を含み、さらに1つ以上の送受信機206及び/又は1つ以上のアンテナ208を含む。プロセッサ202はメモリ204及び/又は送受信機206を制御し、この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートを具現するように構成される。例えば、プロセッサ202はメモリ204内の情報を処理して第3情報/信号を生成した後、送受信機206で第3情報/信号を含む無線信号を送信する。またプロセッサ202は送受信機206で第4情報/信号を含む無線信号を受信した後、第4情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ204に格納する。メモリ204はプロセッサ202に連結され、プロセッサ202の動作に関連する様々な情報を格納する。例えば、メモリ204はプロセッサ202により制御されるプロセスのうちの一部又は全部を行うか、又はこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートを行うための命令を含むソフトウェアコードを格納する。ここで、プロセッサ202とメモリ204は無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部である。送受信機206はプロセッサ202に連結され、1つ以上のアンテナ208により無線信号を送信及び/又は受信する。送受信機206は送信機及び/又は受信機を含む。送受信機206はRFユニットとも混用することができる。本発明において、無線機器は通信モデム/回路/チップをも意味する。
【0348】
具体的には、この開示の実施例による第2無線機器200のプロセッサ202により制御され、メモリ204に格納される命令及び/又は動作について説明する。
【0349】
以下の動作はプロセッサ202の観点でプロセッサ202の制御動作に基づいて説明するが、かかる動作を行うためのソフトウェアコードなどがメモリ204に格納される。例えば、この開示において、少なくとも1つのメモリ204はコンピュータ読み取り可能な(readable)格納媒体(storage medium)であって、指示又はプログラムを格納し、上記指示又はプログラムは、実行されるとき、少なくとも1つのメモリに作動可能に連結される少なくとも1つのプロセッサをして、以下の動作に関連するこの開示の実施例又は具現による動作を行うようにする。
【0350】
例えば、プロセッサ202はPDCCHモニタリング適応(monitoring adaptation)に関連する情報を含むRRC(Radio Resource Control)信号を送信するように送受信機206を制御する。例えば、RRC信号に含まれた情報は後述する[実施例#1]ないし[実施例#4]のいずれかに基づく。
【0351】
プロセッサ202はPDCCHモニタリング適応を指示するDCI(Downlink Control Information)を送信するように送受信機206を制御する。例えば、DCIにより後述する[実施例#1]ないし[実施例#4]のいずれかに基づいてPDCCHモニタリング適応に関連する動作を指示する。
【0352】
プロセッサ202は指示されたPDCCHモニタリング適応に基づいてPDCCHを送信するように送受信機206を制御する。例えば、プロセッサ202は後述する[実施例#1]ないし[実施例#4]のいずれかに基づいてPDCCHを送信するように送受信機206を制御する。
【0353】
以下、無線機器100,200のハードウェア要素についてより具体的に説明する。これに限られないが、1つ以上のプロトコル階層が1つ以上のプロセッサ102,202により具現される。例えば、1つ以上のプロセッサ102,202は1つ以上の階層(例えば、PHY、MAC、RLC、PDCP、RRC、SDAPのような機能的階層)を具現する。1つ以上のプロセッサ102,202はこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートによって1つ以上のPDU(Protocol Data Unit)及び/又は1つ以上のSDU(Service Data Unit)を生成する。1つ以上のプロセッサ102,202はこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートによってメッセージ、制御情報、データ又は情報を生成する。1つ以上のプロセッサ102,202はこの明細書に開示された機能、手順、提案及び/又は方法によってPDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を含む信号(例えば、ベースバンド信号)を生成して、1つ以上の送受信機106,206に提供する。1つ以上のプロセッサ102,202は1つ以上の送受信機106,206から信号(例えば、ベースバンド信号)を受信して、この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートによってPDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を得ることができる。
【0354】
1つ以上のプロセッサ102,202はコントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ又はマイクロコンピュータとも称される。1つ以上のプロセッサ102,202はハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより具現される。一例として、1つ以上のASIC(Application Specific Integrated Circuit)、1つ以上のDSP(Digital Signal Processor)、1つ以上のDSPD(Digital Signal Processing Device)、1つ以上のPLD(Programmable Logic Device)又は1つ以上のFPGA(Field Programmable Gate Arrays)が1つ以上のプロセッサ102,202に含まれる。この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートはファームウェア又はソフトウェアを使用して具現され、ファームウェア又はソフトウェアはモジュール、手順、機能などを含むように具現される。この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートを行うように設定されたファームウェア又はソフトウェアは1つ以上のプロセッサ102,202に含まれるか、又は1つ以上のメモリ104,204に格納されて1つ以上のプロセッサ102,202により駆動される。この明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートはコード、命令語(instruction)及び/又は命令語集合の形態でファームウェア又はソフトウェアを使用して具現される。
【0355】
1つ以上のメモリ104,204は1つ以上のプロセッサ102,202に連結され、様々な形態のデータ、信号、メッセージ、情報、プログラム、コード、指示及び/又は命令を格納することができる。1つ以上のメモリ104,204はROM、RAM、EPROM、フラッシメモリ、ハードドライブ、レジスター、キャッシュメモリ、コンピュータ読み取り格納媒体及び/又はこれらの組み合わせにより構成される。1つ以上のメモリ104,204は1つ以上のプロセッサ102,202の内部及び/又は外部に位置する。また、1つ以上のメモリ104,204は有線又は無線連結のような様々な技術により1つ以上のプロセッサ102,202に連結される。
【0356】
1つ以上の送受信機106,206は1つ以上の他の装置にこの明細書における方法及び/又はフローチャートなどで言及されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送信することができる。1つ以上の送受信機106,206は1つ以上の他の装置からこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートなどで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを受信することができる。例えば、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のプロセッサ102,202に連結され、無線信号を送受信することができる。例えば、1つ以上のプロセッサ102,202は1つ以上の送受信機106,206が1つ以上の他の装置にユーザデータ、制御情報又は無線信号を送信するように制御する。また、1つ以上のプロセッサ102,202は1つ以上の送受信機106,206が1つ以上の他の装置からユーザデータ、制御情報又は無線信号を受信するように制御する。また1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のアンテナ108,208に連結され、1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のアンテナ108,208によりこの明細書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又はフローチャートなどで言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送受信するように設定される。この明細書において、1つ以上のアンテナは複数の物理アンテナであるか、又は複数の論理アンテナ(例えば、アンテナポート)である。1つ以上の送受信機106,206は受信されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを1つ以上のプロセッサ102,202を用いて処理するために、受信された無線信号/チャネルなどをRFバンド信号からベースバンド信号に変換する(Convert)。1つ以上の送受信機106,206は1つ以上のプロセッサ102,202を用いて処理されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどをベースバンド信号からRFバンド信号に変換する。このために、1つ以上の送受信機106,206は(アナログ)オシレーター及び/又はフィルターを含む。
【0357】
図17は本発明に適用される車両又は自律走行車両を例示する。車両又は自律走行車両は移動型ロボット、車両、汽車、有/無人飛行体(Aerial Vehicle、AV)、船舶などで具現される。
【0358】
図17を参照すると、車両又は自律走行車両100はアンテナ部108、通信部110、制御部120、駆動部140a、電源供給部140b、センサ部140c及び自律走行部140dを含む。アンテナ部108は通信部110の一部で構成される。
【0359】
通信部110は他の車両、基地局(例えば、基地局、路辺基地局(Road Side unit)など)、サーバなどの外部機器と信号(例えば、データ、制御信号など)を送受信する。制御部120は車両又は自律走行車両100の要素を制御して様々な動作を行う。制御部120はECU(Electronic control Unit)を含む。駆動部140aにより車両又は自律走行車両100が地上で走行する。駆動部140aはエンジン、モータ、パワートレイン、輪、ブレーキ、ステアリング装置などを含む。電源供給部140bは車両又は自律走行車両100に電源を供給し、有/無線充電回路、バッテリーなどを含む。センサ部140cは車両状態、周辺環境情報、ユーザ情報などを得ることができる。センサ部140cはIMU(inertial measurement unit)センサ、衝突センサ、ホイールセンサ(wheel sensor)、速度センサ、傾斜センサ、重量感知センサ、ヘッディングセンサ(heading sensor)、ポジションモジュール(position module)、車両前進/後進センサ、バッテリーセンサ、燃料センサ、タイヤセンサ、ステアリングセンサ、温度センサ、湿度センサ、超音波センサ、照度センサ、ペダルポジションセンサなどを含む。自律走行部140dは走行中の車線を維持する技術、車間距離制御装置(adaptive cruise control)のように速度を自動に調節する技術、所定の経路によって自動走行する技術、目的地が設定されると自動に経路を設定して走行する技術などを具現する。
【0360】
一例として、通信部110は外部サーバから地図データ、交通情報データなどを受信する。自律走行部140dは得られたデータに基づいて自律走行経路とドライブプランを生成する。制御部120はドライブプランに従って車両又は自律走行車両100が自律走行経路に移動するように駆動部140aを制御する(例えば、速度/方向調節)。通信部110は自律走行中に外部サーバから最新交通情報データを非周期的に得、また周りの車両から周りの交通情報データを得る。またセンサ部140cは自律走行中に車両状態、周辺環境情報を得る。自律走行部140dは新しく得たデータ/情報に基づいて自律走行経路とドライブプランを更新する。通信部110は車両位置、自律走行経路、ドライブプランなどに関する情報を外部サーバに伝達する。外部サーバは車両又は自律走行車両から集められた情報に基づいて、AI技術などを用いて交通情報データを予め予測し、予測された交通情報データを車両又は自律走行車両に提供する。
【0361】
図18はこの開示に適用されるXR機器を例示する。XR機器はHMD、車両に備えられたHUD(Head-Up Display)、TV、スマートホン、コンピュータ、ウェアラブルデバイス、家電機器、デジタル看板、車両、ロボットなどの形態で具現される。
【0362】
図18を参照すると、XR機器100aは通信部110、制御部120、メモリ部130、入出力部140a、センサ部140b及び電源供給部140cを含む。
【0363】
通信部110は他の無線機器、携帯機器、又はメディアサーバなどの外部機器と信号(例えば、メディアデータ、制御信号など)を送受信することができる。メディアデータは映像、イメージ、音などを含む。制御部120はXR機器100aの構成要素を制御して様々な動作を行う。例えば、制御部120はビデオ/イメージ獲得、(ビデオ/イメージ)符号化、メタデータ生成及び処理などの手順を制御及び/又は行うように構成される。メモリ部130はXR機器100aの駆動/XRオブジェクトの生成に必要なデータ/パラメータ/プログラム/コード/命令を格納する。入出力部140aは外部から制御情報、データなどを得て、生成されたXRオブジェクトを出力する。入出力部140aはカメラ、マイクロホン、ユーザ入力部、ディスプレイ部、スピーカー及び/又はハプティクスモジュールなどを含む。センサ部140bはXR機器状態、周辺環境情報、ユーザ情報などを得る。センサ部140bは近接センサ、照度センサ、加速度センサ、磁気センサ、ジャイロセンサ、慣性センサ、RGBセンサ、IRセンサ、指紋認識センサ、超音波センサ、光センサ、マイクロホン及び/又はレーダーなどを含む。電源供給部140cはXR機器100aに電源を供給し、有無線充填回路、バッテリーなどを含む。
【0364】
一例として、XR機器100aはメモリ部130はXRオブジェクト(例えば、AR/VR/MRオブジェクト)の生成に必要な情報(例えば、データなど)を含む。入出力部140aはユーザからXR機器100aを操作する命令を得ることができ、制御部120はユーザの駆動命令に従ってXR機器100aを駆動させる。例えば、ユーザがXR機器100aにより映画、ニュースなどを視聴する場合、制御部120は通信部130でコンテンツ要請情報を他の機器(例えば、携帯機器100b)又はメディアサーバに送信することができる。通信部130は他の機器(例えば、携帯機器100b)又はメディアサーバから映画、ニュースなどのコンテンツをメモリ部130にダウンロード/ストリーミングすることができる。制御部120はコンテンツに対してビデオ/イメージ獲得、(ビデオ/イメージ)符号化、メタデータ生成/処理などの手順を制御し、及び/又は行い、入出力部140a/センサ部140bで得た周辺空間又は現実オブジェクトに関する情報に基づいてXRオブジェクトを生成/出力する。
【0365】
XR機器100aは通信部110により携帯機器100bと無線連結され、XR機器100aの動作は携帯機器100bにより制御される。例えば、携帯機器100bはXR機器100aに対するコントローラとして動作する。このために、XR機器100aは携帯機器100bの3次元位置情報を得た後、携帯機器100bに対応するXR個体を生成して出力することができる。
【0366】
前述した実施例は、本発明の構成要素と特徴が所定形態に結合されたものである。各構成要素又は特徴は、別途の明示的言及がない限り、選択的なものとして考慮しなければならない。各構成要素又は特徴は、他の構成要素や特徴と結合されない形態で実施することができる。また、一部の構成要素及び/又は特徴を結合して本発明の実施例を構成することも可能である。本発明の実施例で説明する各動作の順序は変更可能である。いずれかの実施例の一部の構成や特徴は、他の実施例に含ませることができ、又は他の実施例の対応する構成又は特徴に取り替えることができる。特許請求の範囲で明示的な引用関係のない請求項を組み合せて実施例を構成するか、出願後の補正によって新しい請求項として含ませ得ることは自明である。
【0367】
本文書において、基地局により行われるとされている特定動作は、場合によっては、その上位ノード(upper node)により行われてもよい。即ち、基地局を含む複数のネットワークノード(network node)からなるネットワークにおいて、端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局、又は基地局以外の他のネットワークノードにより行うことができる。この時、基地局は、固定局(fixed station)、gNode B(gNB)、Node B、eNode B(eNB)又はアクセスポイント(access point)などの用語に言い換えることができる。
【0368】
本開示は、本開示の特徴を逸脱しない範囲で他の特定の形態に具体化できることは当業者にとって自明である。よって、前記の詳細な説明は、全ての面で制限的に解釈してはならなく、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付の請求項の合理的解釈によって決定しなければならなく、本発明の等価的範囲内での全ての変更は本発明の範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0369】
上述したような下りリンク制御チャネルを送受信する方法及びそのための装置は、5世代NewRATシステムに適用される例を中心として説明したが、5世代NewRATシステム以外にも様々な無線通信システムに適用することができる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14(a)】
図14(b)】
図14(c)】
図15
図16
図17
図18
【手続補正書】
【提出日】2023-11-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおいて端末がPDCCH(Physical Downlink Control Channel)をモニタリングする方法であって、
検索空間集合(Search Space Set;SS Set)のグループインデックスに関連する第1情報と、PDCCHモニタリングのためのスキッピング期間に関連する第2情報を、無線リソース制御(radio resource control (RRC))シグナリングを介して、受信し、
フィールドを含む下りリンク制御情報(downlink control information (DCI))を受信し、
前記フィールドに基づいて前記PDCCHをモニタリングすることを含み、
前記フィールドの値が第1の値であることに基づいて、前記検索空間集合のグループインデックスに従う前記PDCCHモニタリングの開始が指示され
前記フィールドの値が第2の値であることに基づいて、前記スキッピング期間に対する前記PDCCHモニタリングのスキップが示される、PDCCHモニタリング方法。
【請求項2】
RRCシグナリングを介して、PDCCHモニタリングスキッピング期間に関連する第3情報を受信することと
第2フィールドを含む第2DCIを受信することと、
前記第2フィールドに基づいて前記PDCCHをモニタリングすることをさらに含み
前記フィールドのそれぞれの値は、前記PDCCHモニタリングに対する前記スキッピング期間の一つを示す、請求項1に記載のPDCCHモニタリング方法。
【請求項3】
前記フィールドは、PDCCHモニタリングadaptationに関連する、請求項1に記載のPDCCHモニタリング方法。
【請求項4】
前記第1情報は、第1検索空間集合の第1グループインデックスと第2検索空間集合の第2グループインデックス、を含む、請求項1に記載のPDCCHモニタリング方法。
【請求項5】
前記PDCCHは、前記DCIが受信される時点から特定の時間後にモニタリングされる、請求項1に記載のPDCCHモニタリング方法。
【請求項6】
前記第2フィールドのビットの数は、PDCCHモニタリングに対する前記スキッピング期間の数に基づいて決定される、請求項に記載のPDCCHモニタリング方法。
【請求項7】
無線通信システムにおいてPDCCH(Physical Downlink Control Channel)をモニタリングする端末であって、
少なくとも1つの送受信機と、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に連結され、実行される場合、前記少なくとも1つのプロセッサが動作を行うようにする命令(instructions)を格納する少なくとも1つのメモリを含み、
前記動作は、
検索空間集合(Search Space Set;SS Set)のグループインデックスに関連する第1情報と、PDCCHモニタリングのためのスキッピング期間に関連する第2情報を、無線リソース制御(radio resource control (RRC))シグナリングを介して、受信し
フィールドを含む下りリンク制御情報(downlink control information (DCI))を前記少なくとも一つの送受信機を介して受信し、
前記フィールドに基づいて前記PDCCHをモニタリングすることを含み、
前記フィールドの値が第1の値であることに基づいて、前記検索空間集合のグループインデックスに従う前記PDCCHモニタリングの開始が指示され
前記フィールドの値が第2の値であることに基づいて、前記スキッピング期間に対する前記PDCCHモニタリングのスキップが示される、端末。
【請求項8】
RRCシグナリングを介して、PDCCHモニタリングスキッピング期間に関連する第3情報を受信することと
第2フィールドを含む第2DCIを受信することと、
前記第2フィールドに基づいて前記PDCCHをモニタリングすることをさらに含み
前記フィールドのそれぞれの値は、前記PDCCHモニタリングに対する前記スキッピング期間の一つを示す、請求項7に記載の端末。
【請求項9】
前記フィールドは、PDCCHモニタリングadaptationに関連する、請求項7に記載の端末。
【請求項10】
前記第1情報は、第1検索空間集合の第1グループインデックスと第2検索空間集合の第2グループインデックス、を含む、請求項7に記載の端末。
【請求項11】
前記PDCCHは、前記DCIが受信される時点から特定の時間後にモニタリングされる、請求項7に記載の端末。
【請求項12】
前記第2フィールドのビットの数は、PDCCHモニタリングに対する前記スキッピング期間の数に基づいて決定される、請求項に記載の端末。
【請求項13】
無線通信システムにおいてPDCCH(Physical Downlink Control Channel)を送信する基地局であって、
少なくとも1つの送受信機と、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに動作可能に連結され、実行される場合、前記少なくとも1つのプロセッサが動作を行うようにする命令(instructions)を格納する少なくとも1つのメモリを含み、
前記動作は、
検索空間集合(Search Space Set;SS Set)のグループインデックスに関連する第1情報と、PDCCHモニタリングのためのスキッピング期間に関連する第2情報を、無線リソース制御(radio resource control (RRC))シグナリングを介して、送信し、
前記少なくとも1つの送受信機を介して、フィールドを含む下りリンク制御情報(downlink control information (DCI))を送信し、
前記少なくとも1つの送受信機を介して、前記フィールドに基づいて前記PDCCHを送信することを含み、
前記フィールドの値が第1の値であることに基づいて、前記検索空間集合のグループインデックスに従う前記PDCCHモニタリングの開始が指示され
前記フィールドの値が第2の値であることに基づいて、前記スキッピング期間に対する前記PDCCHモニタリングのスキップが示される、基地局。
【国際調査報告】