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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-19
(54)【発明の名称】移動式唐箕
(51)【国際特許分類】
   A01F 12/48 20060101AFI20240412BHJP
【FI】
A01F12/48 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023546468
(86)(22)【出願日】2021-11-22
(85)【翻訳文提出日】2023-08-01
(86)【国際出願番号】 KR2021017201
(87)【国際公開番号】W WO2023286933
(87)【国際公開日】2023-01-19
(31)【優先権主張番号】10-2021-0093804
(32)【優先日】2021-07-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0108364
(32)【優先日】2021-08-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521507110
【氏名又は名称】ホ、ジェスン
【氏名又は名称原語表記】HUH, Jae Seung
【住所又は居所原語表記】150, Daedongpyeong-gil, Duchon-myeon, Hongcheon-gun, Gangwon-do 25164, Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】110002871
【氏名又は名称】弁理士法人坂本国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】ホ、ジェスン
(72)【発明者】
【氏名】チョン、ダジュン
【テーマコード(参考)】
2B095
【Fターム(参考)】
2B095AA11
2B095CA02
2B095CA06
2B095CB04
2B095CB06
2B095CB09
2B095CB13
(57)【要約】
【課題】折り畳み可能な本体および組立および分解が可能な構成部品を含む移動式唐箕を提供する。
【解決手段】移動式唐箕において、上端部に開口が配列され、ボックス形態で構成された本体部、前記本体部の前記開口の一部を覆うように配置され、前記本体部の第1側面から前記第1側面に対向する第2側面に傾斜するように構成された第1投入部、前記本体部の前記開口の他の一部を覆うように配置され、前記本体部の前記第2側面から前記第1側面に傾斜するように構成された第2投入部、前記本体部の内側下端に位置し、前記本体部の前記第1側面および前記第2側面と平行に前記本体部の第3側面および第4側面に接触するように構成される支持部、前記支持部によって区分され、前記第1投入部および前記第2投入部の間に形成された投入口を通じて投入される投入物のうち穀粒が吐出される第1経路および前記支持部を基準として前記第1経路の向い側に位置し、前記投入物のうち異物が吐出される第2経路を含む。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動式唐箕において、
上端部に開口が配列され、ボックス形態で構成された本体部;
前記本体部の前記開口の一部を覆うように配置され、前記本体部の第1側面から前記第1側面に対向する第2側面に傾斜するように構成された第1投入部;
前記本体部の前記開口の他の一部を覆うように配置され、前記本体部の前記第2側面から前記第1側面に傾斜するように構成された第2投入部;
前記本体部の内側下端に位置し、前記本体部の前記第1側面および前記第2側面と平行に前記本体部の第3側面および第4側面に接触するように構成される支持部;
前記支持部によって区分され、前記第1投入部および前記第2投入部の間に形成された投入口を通じて投入される投入物のうち穀粒が吐出される第1経路;および
前記支持部を基準として前記第1経路の向い側に位置し、前記投入物のうち異物が吐出される第2経路を含む、移動式唐箕。
【請求項2】
前記第1投入部は、前記第2投入部の長さより長いように構成され、前記第2投入部の下端部は前記第1投入部より上に位置するように構成された、請求項1に記載の移動式唐箕。
【請求項3】
前記本体部の前記第1側面に位置し、外部の風が前記本体部の内部に流入するように構成された第1通風口;および
前記本体部の前記第2側面に位置し、前記第1通風口を通じて流入した風が流出するように構成された第2通風口をさらに含む、請求項1に記載の移動式唐箕。
【請求項4】
一端には前記第1通風口に結合される第1開口が形成され、他端には前記一端の開口より大きい第2開口が形成されて、前記第2開口を通じて流入する外部の風が前記第1開口を通過する時に前記風の風速を増加させることができるテーパリング構造を有する連結部材をさらに含む、請求項3に記載の移動式唐箕。
【請求項5】
前記第1投入部および前記第2投入部間に形成された前記投入口を通じて穀粒を含む投入物が投入されると、前記第1通風口を通じて流入する外部の風によって前記投入物のうち異物は前記第2経路に沿って吐出され、前記投入物のうち穀粒は前記第1経路に沿って吐出される、請求項3に記載の移動式唐箕。
【請求項6】
前記第1経路に位置し、前記第3側面から前記第4側面に向かって傾斜するように構成され、前記穀粒が吐出される第1吐出部と連結される、第1傾斜部を含む、請求項1に記載の移動式唐箕。
【請求項7】
前記第2経路に位置し、前記第4側面から前記第3側面に向かって傾斜するように構成され、前記異物が吐出される第2吐出部と連結される第2傾斜部を含む、請求項1に記載の移動式唐箕。
【請求項8】
前記支持部の上端部に位置して前記第2経路から前記第1経路の方向に傾斜するように構成され、下側面の一側が前記第2経路の一部と交差し、下側面の他側が前記第1経路の一部と交差するように構成される第3傾斜部を含む、請求項1に記載の移動式唐箕。
【請求項9】
前記第1経路に位置し、前記第3側面から前記第4側面に向かって傾斜するように構成され、前記穀粒が吐出される第1吐出部と連結される第1傾斜部;
前記第2経路に位置し、前記第4側面から前記第3側面に向かって傾斜するように構成され、前記異物が吐出される第2吐出部と連結される第2傾斜部;
前記支持部の上端部に位置して前記第2経路から前記第1経路の方向に傾斜するように構成され、下側面の一側が前記第2経路の一部と交差し、下側面の他側が前記第1経路の一部と交差するように構成される第3傾斜部;
前記本体部に前記第1~第3傾斜部、前記第1投入部または前記第2投入部の側面部を貫通して固定するように構成された固定ねじ;および
前記固定ねじを固定するナットをさらに含む、請求項1に記載の移動式唐箕。
【請求項10】
前記固定ねじは、前記本体部の一側面および他側面に向かって前記第1投入部、前記第2投入部または前記第3傾斜部のうち少なくとも一つの角度を調整できるように構成され、
前記ナットは、前記固定ねじを通じて調整された角度を固定できるように構成される、請求項9に記載の移動式唐箕。
【請求項11】
前記本体部の上端部と結合されて前記本体部がボックス形態を維持するように固定する固定部をさらに含む、請求項1に記載の移動式唐箕。
【請求項12】
前記本体部の前記第3側面および前記第4側面それぞれは前記第3側面および前記第4側面の中間部分に形成された折り畳み部を中心に折り畳み可能に構成される、請求項1に記載の移動式唐箕。
【請求項13】
前記第3側面および前記第4側面それぞれが前記折り畳み部を中心に折り畳まれる時、
前記第1側面および前記第2側面それぞれは前記本体部の上端部または下端へ向かい、
前記第3側面の上部外側面は前記第3側面の下部外側面に向かい、前記第4側面の上部外側面は前記第4側面の下部外側面に向かう、請求項12に記載の移動式唐箕。
【請求項14】
前記本体部の底面に備えられて、前記本体部を支持し、折り畳み可能であるように構成された複数個の支持台をさらに含む、請求項1に記載の移動式唐箕。
【請求項15】
前記本体部において、前記第1側面または前記第2側面の横の長さに対する高さの比率が1.2~1.5であり、前記第1側面または前記第2側面の横の長さに対する前記第3側面および第4側面の横の長さの比率が1.4~1.7となるように構成された、請求項1に記載の移動式唐箕。
【請求項16】
前記第1経路に位置し、前記第3側面から前記第4側面に向かって傾斜するように構成され、前記穀粒が吐出される第1吐出部と連結される第1傾斜部;および
前記第2経路に位置し、前記第4側面から前記第3側面に向かって傾斜するように構成され、前記異物が吐出される第2吐出部と連結される第2傾斜部をさらに含み、
前記本体部の内側底面に対する、前記第1傾斜部または前記第2傾斜部のうち少なくとも一つの傾斜角度が25°~45°で構成される、請求項1に記載の移動式唐箕。
【請求項17】
前記本体部の前記第1側面に連結され、前記本体部の内部に向かって風を生成して流入させるように構成された風源部をさらに含む、請求項1に記載の移動式唐箕。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は移動式唐箕に関し、より詳細には、投入される穀物に対して風力を適用することによって重い穀物と軽い異物を分類することができ、本体部の第1投入部および第3傾斜部の角度を調節できるように構成することによって風力により角度を調節して異物の氾濫を防止できる、移動式唐箕に関する。
【背景技術】
【0002】
最近多様な産業の発展により農業の人手が都市に次第に吸収されるにつれて農村の人口が急激に減少したし、農家人口の平均年代が高くなることにより農村の高齢化が進行している。総農家人口対比65才以上の農家人口は約50%に近付くにつれて高齢の農家人口は急進的に増加している。また、農業離脱率の上昇により人件費が上昇し、零細農家の支出が上昇するにつれて、農作業の効率を高められる方案が重要となっている。
【0003】
農家人口の高齢化により、減少した労働力を補完できる方案として農業の機械化が進行している。例えば、稲農作業の場合約97%以上に機械化が進行されたが、畑農作業の場合は、稲農作業対比機械化率は顕著に低い。実際に、農家の構成を詳察すると、0.3ha(ヘクタール)未満の畑を所有している小規模農家の比率が90%以上を占めるので、畑農作業に高価な農機械を適用し難い。
【0004】
高齢化した農業人の増加によって減った労働力を補完するためには、作業の効率が高く肉体の疲労を軽減できる農機具の開発が必要である。特に、機械化率が低く、肉体的な体力消耗が多い苗の移植および収穫(例えば、脱穀、精選など)作業に使用できる農機具の効率化が必要である。
【0005】
畑農作業に使われる農機具のうち唐箕は収穫された穀物の精選時に使われる機具で、内部で風を起こして穀物を簸る機能を有する。このような唐箕は、よく実った穀粒は重くて風に飛ばされず、軽い異物のみ外に飛ばされて異物が除去された穀粒を分類できる原理を利用することによって、脱穀した穀物に混ざっている異物(例えば、粃、わら屑、ホコリ、籾殻など)を排出することができる。一般的に、唐箕は金属または木などで製作され、内部には送風装置(翼と翼を作動するための装置(例えば、モータなど)等)を含んでいる。しかし、送風装置によって唐箕の重量および騒音が増加することになり、作業時に服が挟まるなど、事故の危険が高い。また、重い重量により唐箕の移動および保管が容易でなく、使用場所が制限的であり、唐箕の購入またはレンタルに高い費用が必要とされる問題点がある。
【0006】
一方、多品種または少量栽培をする一般農家の場合、作業者は唐箕を使う代わりに主に手作業で精選作業をする。手作業で精選をする場合、穀物を箕に載せて吹き分けたり(winnowing)、一定量の穀物を扇風機の上に落下させて穀粒と異物を分類する方法が使われ得る。しかし、このような方法によると、自然風の影響で異物が再流入する可能性があり、作業者が扇風機の上で落下させるために精選する作物容器を持ち続けていなければならないため作業効率が落ちる問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的は、折り畳み可能な本体および組立および分解が可能な構成部品を含み、外部で流入する風を利用して穀物に混ざっている異物などと穀粒を分類できる移動式唐箕を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一実施例によると、移動式唐箕において、上端部に開口が配列され、ボックス形態で構成された本体部、本体部の開口の一部を覆うように配置され、本体部の第1側面から第1側面に対向する第2側面に傾斜するように構成された第1投入部、本体部の開口の他の一部を覆うように配置され、本体部の第2側面から第1側面に傾斜するように構成された第2投入部、本体部の内側下端に位置し、本体部の第1側面および第2側面と平行に本体部の第3側面および第4側面に接触するように構成される支持部、支持部によって区分され、第1投入部および第2投入部の間に形成された投入口を通じて投入される投入物のうち穀粒が吐出される第1経路および支持部を基準として第1経路の向い側に位置し、投入物のうち異物が吐出される第2経路を含む。
【0009】
一実施例によると、第1投入部は、第2投入部の長さより長いように構成され、第2投入部の下端部は第1投入部より上に位置するように構成される。
【0010】
一実施例によると、移動式唐箕において、本体部の第1側面に位置し、外部の風が本体部の内部に流入するように構成された第1通風口および本体部の第2側面に位置して、第1通風口を通じて流入した風が流出するように構成された第2通風口をさらに含む。
【0011】
一実施例によると、移動式唐箕において、一端には前記第1通風口に結合される第1開口が形成され、他端には前記一端の開口より大きい第2開口が形成されて、前記第2開口を通じて流入する外部の風が第1開口を通過する時に風の風速を増加させることができるテーパリング構造を有する連結部材をさらに含む。
【0012】
一実施例によると、移動式唐箕において、第1投入部および第2投入部の間に形成された投入口を通じて穀粒を含む投入物が投入されると、第1通風口を通じて流入する外部の風によって投入物のうち異物は第2経路に沿って吐出され、投入物のうち穀粒は第1経路に沿って吐出される。
【0013】
一実施例によると、移動式唐箕において、第1経路に位置し、第3側面から第4側面に向かって傾斜するように構成され、穀粒が吐出される第1吐出部と連結される第1傾斜部を含む。
【0014】
一実施例によると、移動式唐箕において、第2経路に位置し、第4側面から第3側面に向かって傾斜するように構成され、異物が吐出される第2吐出部と連結される第2傾斜部を含む。
【0015】
一実施例によると、移動式唐箕において、支持部の上端部に位置して第2経路から第1経路の方向に傾斜するように構成され、下側面の一側が第2経路の一部と交差し、下側面の他側が第1経路の一部と交差するように構成される第3傾斜部を含む。
【0016】
一実施例によると、移動式唐箕において、本体部に第1~第3傾斜部、第1投入部または第2投入部の側面部を貫通して固定するように構成された固定ねじおよび固定ねじを固定するナットをさらに含む。
【0017】
一実施例によると、移動式唐箕において、固定ねじは、本体部の一側面および他側面に向かって第1投入部、第2投入部または第3傾斜部のうち少なくとも一つの角度を調整できるように構成され、ナットは、固定ねじを通じて調整された角度を固定できるように構成される。
【0018】
一実施例によると、移動式唐箕において、本体部の上端部と結合されて本体部がボックス形態を維持するように固定する固定部をさらに含む。
【0019】
一実施例によると、移動式唐箕において、本体部の第3側面および第4側面それぞれは第3側面および第4側面の中間部分に形成された折り畳み部を中心に折り畳み可能に構成される。
【0020】
一実施例によると、移動式唐箕において、第3側面および第4側面それぞれが折り畳み部を中心に折り畳まれる時、第1側面および第2側面それぞれは本体部の上端部または下端へ向かい、第3側面の上部外側面は第3側面の下部外側面に向かい、第4側面の上部外側面は第4側面の下部外側面に向かう。
【0021】
一実施例によると、移動式唐箕において、本体部の底面に備えられて、本体部を支持し、折り畳み可能であるように構成された複数個の支持台をさらに含む。
【0022】
一実施例によると、本体部において、第1側面または第2側面の横の長さに対する高さの比率が1.2~1.5であり、第1側面または第2側面の横の長さに対する第3側面および第4側面の横の長さの比率が1.4~1.7となるように構成される。
【0023】
一実施例によると、移動式唐箕において、本体部の内側底面に対する、第1傾斜部または第2傾斜部のうち少なくとも一つの傾斜角度が25°~45°で構成される。
【0024】
一実施例によると、移動式唐箕において、本体部の第1側面に連結され、本体部の内部に向かって風を生成して流入させるように構成された風源部をさらに含む。
【発明の効果】
【0025】
本開示の一実施例によると、移動式唐箕は別途の送風装置(例えば、家庭用扇風機など)と連結された状態で精選作業を進行でき、全体的なフレームが合成樹脂または軽量素材(例えば、合板、ステンレスなどのような軽い素材)等で製造され得る。これによって、作業者が移動式唐箕を精選作業現場に容易に設置および移動することができる。
【0026】
本開示の一実施例によると、移動式唐箕は別途の送風装置に連結された状態で精選作業を進行できるため移動式唐箕の構造が単純となり、これに伴い、製造単価が低くなって安価で購入できる長所がある。
【0027】
本開示の一実施例によると、移動式唐箕において本体部、投入部および傾斜部などのような構成部品の着脱が可能であり、本体部は折り畳み式で製作されるため保管および使用が容易である。
【0028】
本開示の一実施例によると、本体部の第1通風口はテーパリング構造を有する連結部材の第1開口と結合が可能であり、第1開口より大きい第2開口を通じて流入する外部の風が第1開口を通過する時に風速を増加させることによって精選効果を増加させることができる。
【0029】
本開示の一実施例によると、固定ねじを通じて第1投入部、第2投入部または第3傾斜部の角度を調整できるため、異物が第1投入部および第2投入部の間に形成された投入口に氾濫することを防止することができる。
【0030】
本開示の効果は以上で言及した効果に制限されず、言及されていない他の効果は請求の範囲の記載から当業者に明確に理解され得るであろう。
【0031】
本開示の実施例は以下で説明する添付図面を参照して説明され、ここで類似する参照番号は類似する要素を示すが、これに限定されない。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本開示の一実施例に係る移動式唐箕の斜視図である。
図2a】本開示の一実施例に係る移動式唐箕の正面図である。
図2b】本開示の一実施例に係る移動式唐箕の背面図である。
図3a】本開示の一実施例に係る移動式唐箕の断面図である。
図3b】本開示の一実施例に係る固定ねじおよびナットを利用した第1投入部および第3傾斜部の角度調節の例示を示す移動式唐箕の側面図である。
図3c】本開示の一実施例に係る固定ねじおよびナットを利用した第1投入部および第3傾斜部の角度調節の例示を示す移動式唐箕の断面図である。
図4a】本開示の一実施例に係る移動式唐箕の分解斜視図である。
図4b】本開示の一実施例に係る本体部の第1側面に第1傾斜部の結合過程を示した分解斜視図である。
図5】本開示の一実施例に係る移動式唐箕を利用した精選の例示を示す図面である。
図6】本開示の一実施例に係る組立形態の移動式唐箕の分解された状態を示す平面図である。
図7a】本開示の一実施例により組立形態の移動式唐箕の折り畳みの例示を示す図面である。
図7b】本開示の一実施例により組立形態の移動式唐箕の折り畳みの例示を示す図面である。
図7c】本開示の一実施例により組立形態の移動式唐箕の折り畳みの例示を示す図面である。
図8a】本開示の他の実施例により移動式唐箕の折り畳みの例示を示す図面である。
図8b】本開示の他の実施例により移動式唐箕の折り畳みの例示を示す図面である。
図8c】本開示の他の実施例により移動式唐箕の折り畳みの例示を示す図面である。
図9】本開示の一実施例に係る移動式唐箕を携帯する場合の例示である。
図10a】本開示の一実施例に係る分解された移動式唐箕の構成部品を順次組み立てる例示を示す図面である。
図10b】本開示の一実施例に係る分解された移動式唐箕の構成部品を順次組み立てる例示を示す図面である。
図10c】本開示の一実施例に係る分解された移動式唐箕の構成部品を順次組み立てる例示を示す図面である。
図10d】本開示の一実施例に係る分解された移動式唐箕の構成部品を順次組み立てる例示を示す図面である。
図11】本開示の一実施例に係る第1通風口に連結部材が結合されて風速を増加させる例示を示す図面である。
図12】本開示の一実施例に係る移動式唐箕の底面に支持台が設置される例示を示す図面である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本開示の実施のための具体的な内容を添付された図面を参照して詳細に説明する。ただし、以下の説明では本開示の要旨を不要に曖昧にさせ得る恐れがある場合、広く知られている機能や構成に関する具体的な説明は省略することにする。
【0034】
添付された図面で、同一または対応する構成要素には同じ参照符号が付与されている。また、以下の実施例の説明において、同一または対応する構成要素を重複記述することが省略され得る。しかし、構成要素に関する技術が省略されても、そのような構成要素がある実施例に含まれないものと意図されはしない。
【0035】
開示された実施例の利点および特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付される図面と共に後述されている実施例を参照すると明確になるであろう。しかし、本開示は以下で開示される実施例に限定されるものではなく互いに異なる多様な形態で具現され得、ただし、本実施例は本開示を完全なものとし、本開示が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものに過ぎない。
【0036】
本開示で使われる用語について簡略に説明し、開示された実施例について具体的に説明することにする。
【0037】
本開示で使われる用語は本開示での機能を考慮しつつ、できる限り現在広く使われる一般的な用語を選択したが、これは関連分野に従事する技術者の意図または判例、新しい技術の出現などにより変わり得る。また、特定の場合は出願人が任意に選定した用語もあり、この場合、該当する発明の説明部分で詳細にその意味を記載するであろう。したがって、本開示で使われる用語は単純な用語の名称ではなく、その用語が有する意味と本開示の全般にわたった内容に基づいて定義されるべきである。
【0038】
本開示での単数の表現は文脈上明白に単数であると特定しない限り、複数の表現を含む。また、複数の表現は文脈上明白に複数であると特定しない限り、単数の表現を含む。
【0039】
本開示の全体において、或る部分が何らかの構成要素を「含む」とする時、これは特に反対の記載がない限り他の構成要素を除くものではなく、他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。
【0040】
本明細書で「Aおよび/またはB」の記載はAまたはB、またはAおよびBを意味する。
【0041】
本開示で、投入口は第1投入部および第2投入部の間の投入物が投入される通路を指称し得る。
【0042】
本開示で、第1通風口は円形または四角形態で構成され得る。
【0043】
図1は、本開示の一実施例に係る移動式唐箕101の斜視図100である。図示された通り、移動式唐箕101は本体部110および固定部140を含むことができる。本体部110は、第1投入部111、第2投入部112、支持部120、第1傾斜部122、第2傾斜部124、第3傾斜部126、第1通風口130、第2通風口132、第1吐出部134および第2吐出部135を含むことができる。
【0044】
一実施例において、移動式唐箕101は、一体型で製作され得る。移動式唐箕101の本体部110は、上端部に開口が配列されてボックス形態で構成され、内部に構成部品(例えば、支持部120、第1傾斜部122、第2傾斜部124、第3傾斜部126等)が結合された状態で構成され得る。第1投入部111は、本体部110の上端部に位置した開口の一部を覆うように配置され、本体部110の第1側面から第1側面に対抗する第2側面に傾斜するように構成され得る。第2投入部112は、本体部110の開口の他の一部を覆うように配置され、本体部110の第2側面から第1側面に傾斜するように構成され得る。この時、第1投入部111は、第2投入部112の長さより長いように構成され、第2投入部112の下端部は第1投入部より上に位置するように構成され得る。また、移動式唐箕101は、合成樹脂または軽量素材(例えば、合板などのような軽量木材、ステンレスなどのような軽量金属素材、プラスチックなど)を使って製造され得る。一方、図1には固定部140が図示されているが、これに限定せず、一体型移動式唐箕101は固定部140を含まなくてもよい。
【0045】
他の一実施例において、移動式唐箕101は、組立式形態で製作されてもよい。本体部110は、その内部に構成部品(例えば、支持部120、第1傾斜部122、第2傾斜部124、第3傾斜部126等)が結合された状態の略ボックス形態を有する。このようなボックス形態を有する本体部110の上端部に形成された開口に固定部140が設置されることによって、その形態が維持され得る。反面、本体部110は、その内部の構成部品と固定部140が結合されていない状態、すなわち、分離または分解された状態で折り畳まれて略長方形の平面形態を有する。本体部110において、第1投入部111は、本体部110の上端部の開口の一部を覆うように配置され、本体部110の第1側面から第1側面に対向する第2側面に下向き傾斜するように構成され、第1側面に脱着が可能であるように構成され得る。第2投入部112は、本体部110の上端部の開口の他の一部を覆うように配置され、本体部110の前記第2側面から第1側面に下向き傾斜するように構成され、第2側面に脱着が可能であるように構成され得る。
【0046】
第1通風口130は、本体部110の第1側面に位置し、外部から吹いてくる風(例えば、扇風機の風)が本体部110の内部に流入するように構成され得る。また、第2通風口132は、第1側面と対向する第2側面に位置して、第1通風口130を通じて流入した風が外部に流出されるように構成され得る。
【0047】
支持部120は、本体部110の内側下端で底面に対して略垂直に設置され、本体部110の第1側面および第2側面と略平行な状態を維持することができる。また、支持部120の側面は、第1側面および第2側面の間に配置される第3側面および第4側面に接触するように構成され得る。本体部110の内部は、支持部120により2個の領域に区分され得る。支持部120により区分される領域のうち一つには、第1投入部111および第2投入部112の間に形成された投入口を通じて投入される投入物の中で分離された穀粒を吐出する第1経路(図示されず)が配置され得る。また、支持部120により区分される領域のうち他の一つには、支持部120を基準として第1経路の向い側に位置し、投入物の中で分離された異物を吐出する第2経路(図示されず)が配置され得る。
【0048】
第1傾斜部122は、本体部110の内部に支持部120で区分される第1経路に位置することができる。第1傾斜部122は、本体部110の第3側面から第4側面に向かって下向き傾斜するように構成され得、投入口を通じて投入される投入物の中で分離された穀粒が吐出される第1吐出部134と連結され得る。また、第1傾斜部122は第3側面から第4側面に向かって傾斜するように構成され、穀粒が吐出される第1吐出部134と連結されるように構成され得る。第2傾斜部124は、本体部110の内部に支持部120で区分される第2経路に位置することができる。第2傾斜部124は、本体部110の第4側面から第3側面に向かって傾斜するように構成され、異物が吐出される第2吐出部135と連結されるように構成され得る。投入口を通じて投入される投入物の中で分離された穀粒が吐出される第1吐出部134と異物が吐出される第2吐出部135が構成され得る。第3傾斜部126は、支持部120の上端部に位置して第2経路から第1経路方向に下向き傾斜するように構成され得る。移動式唐箕101の上面から見る時、第3傾斜部126の下側面の一側は第2傾斜部124の一部と交差することができ、その下側面の他側は第1傾斜部122の一部と交差するように配置され得る。また、第3傾斜部126の両側面はそれぞれ第3側面および第4側面に結合されるように構成され得る。第3傾斜部126は、投入口に投入される投入物が第1通風口130に流入する外部の風を通じて穀粒と異物に分類される時、外部の風によって穀粒が異物に分類されることを防止することができる。
【0049】
ここで、本体部110は、第1側面または第2側面の横の長さに対する高さの比率が1.2~1.5であり、第1側面または第2側面の横の長さに対する第3側面および第4側面の横の長さの比率が1.4~1.7になり得る。例えば、本体部110の第1側面または第2側面の横の長さが30cmである場合、第1側面または第2側面の高さは36cm~45cmであり得る。また、第3側面または第4側面の横の長さは42cm~51cmであり得るが、これに限定しはしない。
【0050】
一方、前記実施例の通り、一体型および組立式形態の移動式唐箕101は、本体部110の一側面および他側面に向かって第1投入部111、第2投入部112または第3傾斜部126のうち少なくとも一つの角度を調整できるように構成され得る。また、移動式唐箕101は、本体部110の構成品(例えば、投入部111、112、傾斜部122、124、126等)は一体型形態で結合または組立式形態で脱着が可能であってもよい。また、図示されたところによると、移動式唐箕101を外部の風力源(例えば、扇風機、サーキュレータなど)と対応する高さで維持するか、吐出される穀粒および異物を分類して保管する分類筒が第1および第2吐出部の入口下端部に位置できるように、本体部110を支持する支持台(図示されず)が含まれてもよい。
【0051】
図2aは、本開示の一実施例に係る移動式唐箕101の正面図200である。図示された通り、移動式唐箕101は、本体部110および固定部140を含むことができる。本体部110の内部には、支持部120、第1傾斜部122および第3傾斜部が含まれ得る。第1傾斜部122は、第1経路(図示されず)に位置し、本体部110の第3側面から第4側面に向かって傾斜するように構成され得る。この時、第1傾斜部122において、本体部110の第4側面と接触する一端と本体部110の底部の傾斜角度は25°~45°で構成され得るが、これに限定しない。第3傾斜部126は、支持部120の上端部に位置して本体部110の第2側面から第1側面に傾斜するように構成され得る。また、本体部110の上端部の一部には、移動式唐箕101を作業者が容易に移動させることができるように構成された取っ手174が形成され得る。移動式唐箕101は、第1通風口130に流入する外部の風を通じて飛ばされる異物のうち穀粒を第3傾斜部126を通じて第1傾斜部122に吐出させることができる。この時、支持部120は分類された穀粒および異物が混ざらないように本体部110の内部下端および/または側面に密着するように構成され得る。
【0052】
図2bは、本開示の一実施例に係る移動式唐箕101の背面図210である。図示された通り、移動式唐箕101は、本体部110および固定部140を含むことができる。本体部110の内部には、支持部120および本体部110の第4側面から第3側面方向に傾斜するように構成された第2傾斜部124が含まれ得る。この時、第2傾斜部124において、本体部110の第3側面と接触する一端と本体部110の底部の傾斜角度は25°~45°で構成され得るが、これに限定しない。移動式唐箕101は、第1通風口(図示されず)を通じて本体部110に流入する外部の風を第2通風口132を通じて流出するように構成され得る。ここで、第1通風口を通じて流入して第2通風口132を通じて流出する外部の風によって、投入物から異物および穀粒が分類され得る。この時、外部の風は異物(例えば、粃、わら屑、ホコリ、籾殻など)に比べて重い穀粒を第1傾斜部(図示されず)および/または第3傾斜部126に落ちるようにし、軽い異物は第2傾斜部124に吐出されるか第2通風口132に抜け出るようにすることができる。
【0053】
図3aは、本開示の一実施例に係る移動式唐箕101の断面図300である。移動式唐箕101の断面図300は、本体部110の第4側面を外部から見た状態の断面図300であり得る。図示された通り、第1通風口130は、本体部110の第1側面に位置でき、第2通風口132は、本体部110の第2側面に位置することができる。本体部110の内側底部には、支持部120が密着して固定され得る。支持部120を基準として第1通風口130が位置した第1側面方向には第1経路114が位置し、第1経路114の向い側には第2経路116が位置することができる。第1傾斜部122は、第1経路114に位置して第3側面に設置され、第3側面から第4側面に向かって傾斜するように構成され得る。第2傾斜部124は、第2経路116に位置して第4側面に設置され、第4側面で第3側面に傾斜するように構成され得る。第3傾斜部126は、支持部120の上端に位置して第2側面から第1側面に傾斜するように構成され得、第1通風口130を通じて流入する外部の風によって穀粒が異物に分類されることを防止することができる。
【0054】
以上で、第1傾斜部122は第3側面に設置され、第2傾斜部124は第4側面に設置されるものとして説明したが、これに限定されず、第1傾斜部122および第2傾斜部124は互いに相反する位置に設置されたり、脱着が可能であるように構成され得る。例えば、第1傾斜部122は第4側面に設置されて第3側面方向に傾斜するように構成され、第2傾斜部124は第3側面に設置されて第4側面方向に傾斜するように構成されてもよい。第3傾斜部126は、第1経路114から第2経路116方向に傾斜するように構成され得る。この時、第3傾斜部126は、本体部110の第3側面および/または第4側面から内部に貫通して設置された固定ねじ(図示されず)を通じて角度調節が可能であり、固定ねじは、ナット(図示されず)との結合を通じて角度を固定することができる。また、第1経路114に沿って穀粒が吐出され、第2経路116に沿って異物が吐出され、第1通風口130に外部の風が流入して第2通風口132に流出するものとして説明したが、これに限定せず、それぞれの傾斜部122、124、126の設置方向により第1経路114と第2経路116および第1通風口130と第2通風口132の位置や機能が互いに入れ替わってもよい。
【0055】
第1投入部111は、本体部110の第1側面に結合されて第2側面方向に傾斜するように構成され得、本体部110の第2投入部112は第2側面に結合されて第1側面方向に傾斜するように構成され得る。この時、第1投入部111または第2投入部112のうち少なくとも一つは、本体部110の第3側面および/または第4側面の内部に貫通して構成された固定ねじを通じて角度調節が可能であり、固定ねじは、ナットを通じて固定が可能であり得る。この時、第1投入部111は、第2投入部112の長さより長いように構成され、第2投入部112の下端部が第1投入部111より上に位置するように構成されて、第1通風口130を通じて流入する外部の風により分類される異物が投入口に氾濫することを防止することができる。
【0056】
図3aでは第1投入部111が第2投入部112より長さが長く、設置位置または角度が異なるように図示および説明したが、これに限定しない。例えば、第2投入部112の長さが第1投入部111より長さが長くてもよく、第1投入部111および第2投入部112の設置位置または角度が互いに入れ替わってもよい。
【0057】
図3bは、本開示の一実施例に係る固定ねじ150およびナット152を利用した第1投入部および第3傾斜部の角度調節の例示を示す移動式唐箕の側面図310である。図示されたところによると、本体部110の第4側面を外部から見た状態の側面図310であり得る。固定ねじ150は、第1投入部(図示されず)および第3傾斜部(図示されず)の角度を調節することができ、角度調整が完了すればナット152を通じて固定ねじ150を固定することができる。図3bでは第4側面に固定ねじ150およびナット152が設置されたものとして図示されているが、これに限定せず、第3側面にも固定ねじ150およびナット152を含むことができる。また、第1投入部111および第3傾斜部126の角度調節が可能であると説明したが、これに限定せず、第2投入部112も角度調節が可能であり得る。
【0058】
図3cは、本開示の一実施例に係る固定ねじ150およびナット152を利用した第1投入部および第3傾斜部の角度調節の例示を示す移動式唐箕101の断面図320である。図示されたところによると、本体部110の第4側面を外部から見た状態の断面図320であり得る。図3bを参照すると、本体部110の内部に位置した第1投入部111および第3傾斜部126は固定ねじ150を通じて角度調節が可能であり得、固定ねじ150を通じて調整された角度はナット152を通じて固定することができる。
【0059】
一実施例として、移動式唐箕101を通じて精選作業を遂行する場合、第1投入部111の角度は、第2投入部112の下端部が第1投入部111より上に位置するように構成され得る。第1投入部111および第3傾斜部の角度調節は、投入口を通じて投入される投入物のうち軽い重さを有する異物が外部の風によって本体部110の内部に飛ばされて投入口に逆流することを防止することができる。この時、図示されたところによると、多量の投入物を投入口を通じて投入する場合、第1投入部111_2の角度を底部と近く狭めることができる。また、外部の風の風量が足りない場合、第1投入部111_2の傾斜を底部と近く狭め、第3傾斜部126_2は第1投入部111_2と近く角度を調節して流入する風量を高めてもよい。一方、第1投入部111_2および第3傾斜部126_2の角度調節の効果は、投入物の量を調節したり、外部の風の風量を増加させたりするものとして説明したが、これに限定せず、多様な状況に応じて第1投入部111_2および第3傾斜部126_2の角度を調節してもよい。また、第2投入部112の場合、固定された角度で設置されたものとして図示されたが、これに限定せず、固定ねじ150およびナット152を通じて角度調節および固定してもよい。
【0060】
図4aは。本開示の一実施例に係る移動式唐箕101の分解斜視図400である。移動式唐箕101は、本体部110、支持部120、第1傾斜部122、第2傾斜部124、第3傾斜部126、第1投入部111、第2投入部112および固定部140を含むことができる。本体部110と投入部111、112、傾斜部122、124、126、支持部120、固定部140などのような構成部品は一体型形態で設置されたり、互いに脱着可能な組立方式で結合または分解され得る。
【0061】
一実施例として、組立方式の移動式唐箕101の場合、本体部110とすべての構成部品が結合された状態で移動式唐箕101または本体部110は略直六面体の形態を維持することができる。これに対し、本体部110とすべての構成部品が分解された状態で、移動式唐箕101または本体部110は略平面の長方形の形態を維持することができる。
【0062】
図示された通り、本体部110は、第1側面に位置する第1通風口130、第2側面に位置する第2通風口132および穀粒が吐出される第1吐出部134を含むことができる。本体部110の内側底面には第1側面および第2側面と略水平となるように支持部120が密着固定され得、支持部120を基準として第1経路(図示されず)および第2経路(図示されず)に分けられ得る。
【0063】
第1傾斜部122は、第1経路に位置し、本体部110の第3側面から第4側面方向に向かって傾斜するように構成され、第2傾斜部124は、第2経路に位置し、本体部110の第4側面から第3側面方向に向かって傾斜するように構成され得る。第3傾斜部126は、支持部120の上端部に位置し、第3傾斜部126の一側面および一側面と対向する他側面が本体部110の第3側面および第4側面に結合されて本体部110の第2側面から第1側面に傾斜するように構成され得る。
【0064】
第1投入部111は、本体部110の第1側面に結合されて本体部110の第2側面に傾斜するように構成され得、第2投入部112は、本体部110の第2側面に結合されて本体部110の第1側面に傾斜するように構成され得る。第1投入部111は、第2投入部112の長さより長くてもよく、第2投入部112の下端部が第1投入部111より上に位置するように構成され得る。また、固定部140は、本体部110の上端部に結合されて本体部110が略直六面体のボックス形態を維持しながら折り畳まれていないように固定することができる。一方、図4aは本体部110が第1吐出部134のみ含むものとして図示したが、第2吐出部(図示されず)を追加に含むことができる。また、本体部110は移動式唐箕101の移動のための取っ手(図示されず)、付着部(図示されず)等をさらに含んでもよい。
【0065】
一方、図4aは、それぞれの投入部111、112、傾斜部122、124、126および支持部120などのような構成部品を本体部110に固定するための固定部品(例えば、固定ねじおよびナット、接着剤など)を図示していないが、これに限定しない。一例として、一体型移動式唐箕101の場合、製作工程で付着された状態で製作され得、組立形態の移動式唐箕101の場合、本体部110に一つ以上の構成部品を結合および固定するために固定ねじ(図示されず)およびナット(図示されず)等の固定部品が使われ得る。他の例として、本体部110に一つ以上の構成部品を結合および固定するために固定部品を使わず、本体部110に構成部品が差し込み方式、スライディング方式などで脱着可能に結合されてもよい。
【0066】
図4bは、本開示の一実施例に係る本体部110の第1側面110_1に第1傾斜部122の結合過程を示した分解斜視図である。図示されたところによると、組立形態の移動式唐箕の結合を遂行する場合、第1傾斜部122は、第1側面110_1から第2側面(図示されず)方向に傾斜するように構成され得る。第1傾斜部122がこのような構成を有するように第1側面110_1に結合されるために、その側面に少なくとも一つの結合部wを含み、結合部wは少なくとも一つの打抜き孔が形成された結合ホール154を含むことができる。この時、本体部110の第1側面110_1上には、第1傾斜部122の結合部wに形成された結合ホール154の位置と対応する位置に打抜き孔が形成され得る。固定ねじ150は、第1傾斜部122の結合部wに形成された結合ホール154と本体部110の第1側面110_1の打抜かれた孔を貫通することができ、貫通した固定ねじ150は、ナット152により固定され得る。
【0067】
一方、図4bでは第1傾斜部122と第1側面110_1の結合例示のみを図示したが、これに限定せず、それぞれの傾斜部122、124、126および投入部111、112も同じ結合方式で本体部110の一つ以上の側面に結合され得る。また、図4bは第1傾斜部122に形成された一つの結合部wおよび2個の結合ホール154を図示したが、これに限定せず、それぞれの傾斜部122、124、126および投入部111、112は異なる数の結合部wおよび結合ホール154を含むことができる。
【0068】
図5は、本開示の一実施例に係る移動式唐箕101を利用した精選の例示500を示す図面である。図示された通り、移動式唐箕101は、別途設置された風力源(例えば、扇風機)156から発生する風を利用して投入物136の精選作業ができる。
【0069】
移動式唐箕101の精選作業時、第1投入部111および第2投入部112の間に形成された投入口に投入物136を投入することができる。投入口を通じて本体部110の内部に投入される投入物136は、第1通風口(図示されず)を通じて流入し、第2通風口132を通じて流出する外部の風によって穀粒138および異物139に分類され得る。この時、穀粒138は異物139に比べて重いので第1経路(図示されず)に位置した第1傾斜部(図示されず)に分類され得る。穀粒138に比べて軽い異物139は第1通風口を通じて流入した外部の風が流出する第2通風口132方向に飛んで行くか、第2傾斜部(図示されず)に分類され得る。分類された穀粒138は第1傾斜部と連結された第1吐出部134を通じて吐出され、分類された異物139は、第2傾斜部と連結された第2吐出部(図示されず)を通じて吐出され得る。このように吐出された穀粒138および異物139は別途の分類筒190にそれぞれ分類され得る。また、第1投入部111は第2投入部112より長さが長くてもよく、第2投入部112の下端部は第1投入部111より上に位置するように構成され、投入口に異物が逆流することを防止することができる。
【0070】
図6は、本開示の一実施例に係る組立形態の移動式唐箕の分解された状態を示す平面図600である。図示された通り、本体部110は、固定部140、投入部111、112および傾斜部122、124、126などのような構成部品から分離された状態で折り畳まれると、略長方形の平面構造を有する。また、このような状態で、固定部140、投入部111、112および傾斜部122、124、126等も略長方形の平面構造を有する。したがって、互いに分離された本体部110と構成部品は積層された状態で別途の容器や場所に保管され得る。一方、本体部110に投入部111、112および傾斜部122、124、126等を結合および固定するのに使われていた固定ねじ150およびナット152は分離されて同じ容器や場所に保管され得る。
【0071】
図7a~図7cは、本開示の一実施例に係る組立形態の移動式唐箕101の折り畳みの例示700を示す図面である。図7で図示した移動式唐箕101は、保管または移動しやすい形態に折り畳むために、それぞれの傾斜部(図示されず)、投入口(図示されず)および固定部(図示されず)を除去した状態であり得る。
【0072】
一実施例において、図7aを参照すると、本体部110の第3側面および第4側面それぞれは、その中間部分に形成された折り畳み部180を含むことができ、折り畳み部180を中心に折り畳み可能であるように構成され得る。第3側面および第4側面それぞれは折り畳み部180を中心に上部外側面182、下部外側面184に分けられ得る。
【0073】
図7bおよび図7cを参照すると、第3側面および第4側面それぞれが折り畳み部180を中心に折り畳まれる時、第1側面および第2側面それぞれは本体部110の下端へ向かうことができる。それから、第3側面の上部外側面182は下部外側面184に向かい、第4側面の上部外側面182は下部外側面184に向かうことができる。
【0074】
図8a~図8cは、本開示の他の実施例に係る組立形態の移動式唐箕101の折り畳みの例示800を示す図面である。図8に図示された移動式唐箕101は、保管または移動しやすい形態に折り畳むために、それぞれの傾斜部(図示されず)、投入口(図示されず)および固定部(図示されず)を除去した状態であり得る。
【0075】
一実施例において、図8aを参照すると、本体部110の第3側面および第4側面それぞれはその中間部分に形成された折り畳み部180を含むことができ、折り畳み部180を中心に折り畳み可能であるように構成され得る。第3側面および第4側面は折り畳み部180を中心に上部外側面182、下部外側面184に分けられ得る。
【0076】
図8bおよび図8cを参照すると、第3側面および第4側面それぞれが折り畳み部180を中心に折り畳まれる時、第1側面および第2側面それぞれは本体部の上端部へ向かうことができる。それから、第3側面の上部外側面182は下部外側面184に向かい、第4側面の上部外側面182は下部外側面184に向かうことができる。
【0077】
一方、図7a~7cおよび図8a~8cで、本体部110の各側面に一つの折り畳み部180が形成されたものとして図示したが、これに限定せず、各側面は複数個の折り畳み部180を通じて折り畳み可能であってもよい。また、図7a~7cおよび図8a~8cで固定部140は、本体部110の各側面が折り畳まれていない状態で維持される時、本体部110は全体的に直六面体のボックス形態で維持されるように固定する役割をすることができる。
【0078】
図9は、本開示の一実施例に係る移動式唐箕101を携帯する場合の例示900を示す図面である。図示された通り、本体部110の第1側面および第2側面は第1付着部170、第2付着部172および取っ手174を含むことができる。一実施例として、移動式唐箕101は、軽量素材または合成樹脂で構成されて取っ手174を通じて移動が円滑であり得るが、これに限定せず、キャリア形態の取っ手および移動式唐箕101または本体部110の底面に車輪が構成されてもよいなど、多様な方法を使うことができる。
【0079】
他の一実施例において、第1付着部170および第2付着部172は、第1側面および第2側面の上端部および下端部に形成されて、該当側面が折り畳まれた状態で固定するように構成され得る。例えば、第1付着部170および第2付着部172は、ベルクロ(登録商標)またはボタン素材で具現され得る。取っ手174は、第1側面および第2側面の上端部および/または下端部の一部に打抜かれて形成され得る。図7a~図7cおよび図8a~図8cを参照すると、折り畳み部180を通じて第3側面および第4側面が折り畳まれる場合、折り畳まれた第3側面および第4側面の下部外側面184の内部は本体部110の下端内部と接触し得る。また、折り畳まれた第3側面および第4側面の上部外側面182は本体部110の上端部と接触し得る。この時、本体部110の第1側面および第2側面の上端部に位置する第1付着部170を本体部110の第1側面および第2側面の下端部に位置する第2付着部172に付着することができる。本体部110の第1側面および第2側面の上端部に位置する取っ手174は、移動式唐箕101を移動する時に使うことができる。
【0080】
一方、図9で付着部170、172は本体部110の第2側面に形成されたものとして図示したが、これに限定せず、本体部110の第1側面の一部にも付着部170、172が構成され得る。また、付着部170、172はベルクロ(登録商標)またはボタン素材で具現されるものとして説明したが、これに限定せず、磁石などで構成されて移動式唐箕101の折り畳み状態を維持してもよい。例えば、本体部110の上端部の一部、本体部110の第3側面および第4側面が折り畳まれて本体部110と接触する一部および本体部110の下端などに異なる極性の磁石が形成されてそれぞれ付着され得る。また、一体型の唐箕である場合、第1付着部170および第2付着部172は含まれなくてもよい。
【0081】
図10a~図10dは、本開示の一実施例に係る分解された移動式唐箕101の構成部品を順次組み立てる例示1000を示す図面である。図示された通り、本体部110は、第2通風口132および第1吐出部134を含むことができる。図10a~図10dを参照すると、移動式唐箕101の組立方法は、本体部110をボックス形態で固定する段階、第1側面および第2側面と平行に本体部110の中央部に支持部120を密着する段階を含むことができる。
【0082】
次に、支持部120を基準として分かれた第1経路(図示されず)および第2経路(図示されず)に第1傾斜部122および第2傾斜部124を結合することができる。この時、第1傾斜部122は、第3側面に設置されて第4側面に位置した第1吐出部134に傾斜するように構成され得る。第2傾斜部124は、第4側面に設置されて第3側面の第2吐出部135に傾斜するように構成され得る。
【0083】
それから、第3傾斜部126は、密着した支持部120上端部に位置するように結合され、第2経路から第1経路方向に傾斜するように構成され得る。また、第3傾斜部126は、その下側面が第2傾斜部124の一部と交差し、その下側面が第1傾斜部122の一部と交差するように、第3側面および第4側面に結合され得る。
【0084】
また、第1投入部111は、本体部110の第1側面に位置して第1側面に対向する位置である第2側面方向に傾斜するように設置され得、第2投入部112は、本体部110の第2側面に位置して第1側面方向に傾斜するように設置され得る。ここで、第1投入部111は第2投入部112の長さより長いように構成され、第2投入部112の下端部が第1投入部111より上に位置するように構成され得る。最後に、本体部110の上端部に固定部140を結合して移動式唐箕101が折り畳まれていない状態でボックス形態を維持するようにすることができる。
【0085】
図11は、本開示の一実施例に係る移動式唐箕の第1通風口に連結部材が結合される例示を示す図面1100である。図示されたところによると、移動式唐箕101は、連結部材1110をさらに含むことができる。連結部材1110は、一端には本体部110の第1通風口130に結合される第1開口が形成され、他端には第1開口より大きい第2開口が形成され、第2開口を通じて流入する外部の風が第1開口を通過する時に風の風速を増加させることができるテーパリング構造を有することができる。
【0086】
一実施例として、風力源(例えば、扇風機、サーキュレータなど)156は連結部材1110の第2開口と接触して風力を提供することができる。この時、連結部材1110の第2開口は、風力源156で風力が提供される風生成部157より大きいか同じであり得る。
【0087】
他の一実施例として、移動式唐箕101は、風源部(図示されず)が本体部110の第1側面に連結された状態であり得る。例えば、本体部110の第1側面に風力源が結合されて本体部110の内部に向かって風を生成して流入させるように構成され得る。この時、風源部は、バッテリーを内蔵した携帯用風力源156であり得、無線または有線形態で構成され得る。例えば、風源部は、バッテリーを含む携帯用扇風機、サーキュレータなどであり得る。または移動式唐箕101の本体部110の一部分に携帯用バッテリーを脱着され得るように構成されて、風源部に電力を供給してもよい。
【0088】
一方、図示されたところによると、連結部材1110および第1通風口130は円形で図示されたが、これに限定せず、多様な形態で構成され得る。また、第1通風口130は、連結部材1110が設置されたものとして図示したが、これに限定せず、サーキュレータなどのような風力源156が本体部110の第1通風口130に設置され得る。
【0089】
図12は、本開示の一実施例に係る移動式唐箕101の底面に支持台1210が設置される例示を示す図面1200である。移動式唐箕101は、本体部110の底面に支持台1210が含まれ得る。支持台1210は、本体部110の底面に備えられて本体部110を支持でき、折り畳み可能であるように構成され得る。詳細には、図示された通り、4個の支持台1210は本体部110の底面それぞれの角に位置して設置され得るが、これに限定せず、支持台1210の設置位置および個数は図示されたものと異なるように構成され得る。
【0090】
一実施例において、本体部110の底面に位置した複数個の支持台1210それぞれは折り畳んだり広げたりすることができるが、使用者は、精選作業を遂行する場合、折り畳まれている支持台1210を広げることができる。その反対に、使用者が精選作業を終えた場合、広げられている複数個の支持台1210を折り畳むことができる。他の一実施例において、支持台1210は、本体部110の底面に脱付着可能であるように構成され得る。例えば、支持台1210は本体部110の底面にスライディング方式で構成され、それぞれの支持台1210の一端が本体部110の底面の一部とスライディング方式で結合され得る。他の例として、支持台1210は本体部110の底面に別途の固定装置を通じて結合されてもよい。この時、固定装置は、磁石方式の固定装置、ねじおよびナットなどを含むことができる。
【0091】
一実施例において、移動式唐箕101は、支持台1210を利用して風力源(例えば、扇風機、サーキュレータなど)と対応する高さで維持することができる。また、図5を参照すると、移動式唐箕101の投入口に投入物136を投入する場合、支持台1210は、各吐出部134、135で吐出される穀粒および異物を分類して保管する分類筒190が第1および第2吐出部の入口下端に位置できるように、本体部110を支持するように構成されてもよい。
【0092】
本開示の前記の説明は当業者が本開示を実施したり利用したりすることを可能にするために提供される。本開示の多様な修正例が当業者には容易かつ自明であろうし、本明細書に定義された一般的な原理は本開示の趣旨または範囲を逸脱することなく多様な変形例に適用されてもよい。したがって、本開示は本明細書に説明された例に制限されるように意図されたものではなく、本明細書に開示された原理および新規の特徴と一貫する最広義の範囲が付与されるように意図される。
【0093】
たとえば、本主題が構造的特徴および/または方法論的作用に特定の言語で説明されたが、添付された請求項で定義された主題が前述された特定の特徴または作用に必ずしも制限されるものではないことが理解されるであろう。かえって、前述された特定の特徴および作用は請求項を具現する例示的な形態として説明される。
【0094】
本明細書では本開示が一部の実施例に関連して説明されたが、本発明が属する技術分野の通常の技術者が理解できる本開示の範囲を逸脱しない範囲で多様な変形および変更がなされ得ることが理解されるべきである。また、そのような変形および変更は本明細書に添付された特許請求の範囲内に属するものと理解されるべきである。
【符号の説明】
【0095】
110:本体部
111:第1投入部
111_2:第1投入部
112:第2投入部
114:第1経路
116:第2経路
120:支持部
122:第1傾斜部
124:第2傾斜部
126:第3傾斜部
126_2:第3傾斜部
130:第1通風口
132:第2通風口
134:第1吐出部
135:第2吐出部
136:投入物
138:穀粒
139:異物
140:固定部
150:固定ねじ
152:ナット
156:風力源
174:取っ手
182:上部外側面
184:下部外側面
190:分類筒
1110:連結部材
1210:支持台
w:結合部
図1
図2a
図2b
図3a
図3b
図3c
図4a
図4b
図5
図6
図7a
図7b
図7c
図8a
図8b
図8c
図9
図10a
図10b
図10c
図10d
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2023-11-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動式唐箕において、
上端部に開口が配列され、ボックス形態で構成された本体部;
前記本体部の前記開口の一部を覆うように配置され、前記本体部の第1側面から前記第1側面に対向する第2側面に傾斜するように構成された第1投入部;
前記本体部の前記開口の他の一部を覆うように配置され、前記本体部の前記第2側面から前記第1側面に傾斜するように構成された第2投入部;
前記本体部の内側下端に位置し、前記本体部の前記第1側面および前記第2側面と平行に前記本体部の第3側面および第4側面に接触するように構成される支持部;
前記支持部によって区分され、前記第1投入部および前記第2投入部の間に形成された投入口を通じて投入される投入物のうち穀粒が吐出される第1経路
記支持部を基準として前記第1経路の向い側に位置し、前記投入物のうち異物が吐出される第2経路
前記本体部の前記第1側面に位置し、外部の風が前記本体部の内部に流入するように構成された第1通風口;
前記本体部の前記第2側面に位置し、前記第1通風口を通じて流入した風が流出するように構成された第2通風口;
前記第1経路に位置し、前記第3側面から前記第4側面に向かって傾斜するように構成され、前記穀粒が吐出される第1吐出部と連結される第1傾斜部;
前記第2経路に位置し、前記第4側面から前記第3側面に向かって傾斜するように構成され、前記異物が吐出される第2吐出部と連結される第2傾斜部;
前記支持部の上端部に位置して前記第2経路から前記第1経路の方向に傾斜するように構成され、下側面の一側が前記第2経路の一部と交差し、下側面の他側が前記第1経路の一部と交差するように構成される第3傾斜部;
前記本体部に前記第1傾斜部、第2傾斜部、第3傾斜部、前記第1投入部または前記第2投入部の側面部を貫通して固定するように構成された固定ねじ;および
前記固定ねじを固定するナット;
を含
前記第1投入部は、前記第2投入部の長さより長いように構成され、前記第2投入部の下端部は前記第1投入部より上に位置するように構成され、
前記固定ねじは、前記本体部の一側面および他側面に向かって前記第1投入部、前記第2投入部または前記第3傾斜部のうち少なくとも一つの角度を調整できるように構成され、
前記ナットは、前記固定ねじを通じて調整された角度を固定できるように構成される、移動式唐箕。
【請求項2】
一端には前記第1通風口に結合される第1開口が形成され、他端には前記一端の開口より大きい第2開口が形成されて、前記第2開口を通じて流入する外部の風が前記第1開口を通過する時に前記風の風速を増加させることができるテーパリング構造を有する連結部材をさらに含む、請求項に記載の移動式唐箕。
【請求項3】
前記第1投入部および前記第2投入部間に形成された前記投入口を通じて穀粒を含む投入物が投入されると、前記第1通風口を通じて流入する外部の風によって前記投入物のうち異物は前記第2経路に沿って吐出され、前記投入物のうち穀粒は前記第1経路に沿って吐出される、請求項に記載の移動式唐箕。
【請求項4】
前記本体部の上端部と結合されて前記本体部がボックス形態を維持するように固定する固定部をさらに含む、請求項1に記載の移動式唐箕。
【請求項5】
前記本体部の前記第3側面および前記第4側面それぞれは前記第3側面および前記第4側面の中間部分に形成された折り畳み部を中心に折り畳み可能に構成される、請求項1に記載の移動式唐箕。
【請求項6】
前記第3側面および前記第4側面それぞれが前記折り畳み部を中心に折り畳まれる時、
前記第1側面および前記第2側面それぞれは前記本体部の上端部または下端へ向かい、
前記第3側面の上部外側面は前記第3側面の下部外側面に向かい、前記第4側面の上部外側面は前記第4側面の下部外側面に向かう、請求項に記載の移動式唐箕。
【請求項7】
前記本体部の底面に備えられて、前記本体部を支持し、折り畳み可能であるように構成された複数個の支持台をさらに含む、請求項1に記載の移動式唐箕。
【請求項8】
前記本体部において、前記第1側面または前記第2側面の横の長さに対する高さの比率が1.2~1.5であり、前記第1側面または前記第2側面の横の長さに対する前記第3側面および第4側面の横の長さの比率が1.4~1.7となるように構成された、請求項1に記載の移動式唐箕。
【請求項9】
前記第1経路に位置し、前記第3側面から前記第4側面に向かって傾斜するように構成され、前記穀粒が吐出される第1吐出部と連結される第1傾斜部;および
前記第2経路に位置し、前記第4側面から前記第3側面に向かって傾斜するように構成され、前記異物が吐出される第2吐出部と連結される第2傾斜部をさらに含み、
前記本体部の内側底面に対する、前記第1傾斜部または前記第2傾斜部のうち少なくとも一つの傾斜角度が25°~45°で構成される、請求項1に記載の移動式唐箕。
【請求項10】
前記本体部の前記第1側面に連結され、前記本体部の内部に向かって風を生成して流入させるように構成された風源部をさらに含む、請求項1に記載の移動式唐箕。
【国際調査報告】