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特表2024-517071ボードおよび基板のためのマルチラインインターフェース
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-19
(54)【発明の名称】ボードおよび基板のためのマルチラインインターフェース
(51)【国際特許分類】
   G06F 1/18 20060101AFI20240412BHJP
   G06F 1/16 20060101ALI20240412BHJP
   H05K 9/00 20060101ALI20240412BHJP
【FI】
G06F1/18 E
G06F1/16 312E
G06F1/16 312G
H05K9/00 K
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023561065
(86)(22)【出願日】2022-04-07
(85)【翻訳文提出日】2023-10-03
(86)【国際出願番号】 US2022023852
(87)【国際公開番号】W WO2022225718
(87)【国際公開日】2022-10-27
(31)【優先権主張番号】17/238,073
(32)【優先日】2021-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】サン-ジュン・パク
(72)【発明者】
【氏名】エリック・ルンツァー
(72)【発明者】
【氏名】ピーター・リアン
(72)【発明者】
【氏名】アルベルト・シカリーニ
【テーマコード(参考)】
5E321
【Fターム(参考)】
5E321AA02
5E321AA14
5E321GG09
(57)【要約】
第1のボードと、第2のボードと、第1のボードおよび第2のボードに結合された同軸ケーブルとを含むデバイス。同軸ケーブルは、第1のボードと第2のボードとの間の電流のための少なくとも2つの電気経路を設けるように構成されたマルチライン同軸ケーブルを含む。第1のプラグが、第1のボードに結合される。第2のプラグが、第2のボードに結合される。同軸ケーブルは、第1のレセプタブルおよび第2のレセプタブルを含む。第1のレセプタブルは、第1のプラグに結合するように構成される。第2のレセプタブルは、第2のプラグに結合するように構成される。同軸ケーブルは、(i)第1のボードと第2のボードとの間の第1の電流のための第1の電気経路、および(ii)第1のボードと第2のボードとの間の第2の電流のための第2の電気経路を設けるように構成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボードと、
前記ボードに結合されたマルチラインインターフェースとを備えるデバイスであって、前記マルチラインインターフェースは、
(i)レセプタブルであって、
第1の電流用の第1の電気経路の一部として構成された第1のレセプタブル金属構成要素、および
第2の電流用の第2の電気経路の一部として構成された第2のレセプタブル金属構成要素を備える、レセプタブルと、
(ii)前記レセプタブルに結合されるように構成されたプラグであって、
前記第1のレセプタブル金属構成要素に結合されるように構成された第1のプラグ金属構成要素、
前記第2のレセプタブル金属構成要素に結合されるように構成された第2のプラグ金属構成要素、ならびに
前記第1のプラグ金属構成要素および前記第2のプラグ金属構成要素の周りのシールドとして構成されたプラグ金属フレームを備える、プラグとを備える、デバイス。
【請求項2】
前記マルチラインインターフェースはマルチライン同軸インターフェースを含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記マルチラインインターフェースは、前記レセプタブルおよび前記プラグを通る前記第1の電流用の前記第1の電気経路を設けるように構成され、
前記マルチラインインターフェースは、前記レセプタブルおよび前記プラグを通る前記第2の電流用の前記第2の電気経路を設けるように構成される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項4】
前記レセプタブルは、前記プラグ金属フレームに結合されるように構成されたレセプタブル金属フレームをさらに備え、
前記プラグ金属フレームは、前記レセプタブル金属フレームを囲むように構成され、
前記プラグ金属フレームは、接地に結合されるように構成される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項5】
前記プラグは、
前記第1のプラグ金属構成要素を囲む第1の支持構成要素と、
前記第2のプラグ金属構成要素を囲む第2の支持構成要素とをさらに備える、請求項4に記載のデバイス。
【請求項6】
前記プラグは、
前記レセプタブル金属フレームに結合されるように構成された第1の金属接地構成要素であって、前記第1の金属接地構成要素は、前記第1の支持構成要素と前記レセプタブル金属フレームとの間に設置されるように構成される、第1の金属接地構成要素と、
前記レセプタブル金属フレームに結合されるように構成された第2の金属接地構成要素であって、前記第2の金属接地構成要素は、前記第2の支持構成要素と前記レセプタブル金属フレームとの間に設置されるように構成される、第2の金属接地構成要素とをさらに備える、請求項5に記載のデバイス。
【請求項7】
前記プラグは前記ボードに結合される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項8】
前記レセプタブルは前記ボードに結合される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項9】
前記マルチラインインターフェースに結合されたケーブルと、
前記ケーブルに結合された第2のマルチラインインターフェースであって、前記第2のマルチラインインターフェースは第2のレセプタブルおよび第2のプラグを備え、前記第2のプラグは、前記第2のレセプタブルに結合されるように構成される、第2のマルチラインインターフェースと、
前記第2のマルチラインインターフェースに結合された第2のボードとをさらに備える、請求項1に記載のデバイス。
【請求項10】
前記マルチラインインターフェースおよび前記第2のマルチラインインターフェースは、前記ケーブルの一部である、請求項9に記載のデバイス。
【請求項11】
前記第2のレセプタブルは、
前記第1の電流用の前記第1の電気経路の一部として構成された第3のレセプタブル金属構成要素と、
前記第2の電流用の前記第2の電気経路の一部として構成された第4のレセプタブル金属構成要素と、
前記第2のレセプタブルの前記第3のレセプタブル金属構成要素および前記第4のレセプタブル金属構成要素の周りのシールドとして構成された第2のレセプタブル金属フレームとを備える、請求項9に記載のデバイス。
【請求項12】
前記第2のプラグは、
前記第3のレセプタブル金属構成要素に結合されるように構成された第3のプラグ金属構成要素と、
前記第4のレセプタブル金属構成要素に結合されるように構成された第4のプラグ金属構成要素と、
前記第3のプラグ金属構成要素および前記第4のプラグ金属構成要素の周りのシールドとして構成された第2のプラグ金属フレームとを備える、請求項11に記載のデバイス。
【請求項13】
前記レセプタブルは前記ボードに結合され、
前記第2のレセプタブルは前記第2のボードに結合される、請求項12に記載のデバイス。
【請求項14】
前記プラグは前記ボードに結合され、
前記第2のプラグは前記第2のボードに結合される、請求項12に記載のデバイス。
【請求項15】
前記レセプタブルは前記ボードに結合され、
前記第2のプラグは前記第2のボードに結合される、請求項12に記載のデバイス。
【請求項16】
前記プラグ金属フレームは少なくとも1つの突出部を含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項17】
前記第1の電流および/または前記第2の電流はミリメートル波信号を含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項18】
前記ボードは、
少なくとも1つの誘電体層と、
複数の相互接続部であって、前記複数の相互接続部は、前記第1のレセプタブル金属構成要素および前記第2のレセプタブル金属構成要素に結合されるように構成される、複数の相互接続部と、
前記少なくとも1つの誘電体層の表面上に設置された金属層とを備え、
前記金属層は、前記プラグ金属フレームに結合されるように構成され、
前記金属層は、前記シールドの一部であるものとして構成される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項19】
前記第1の電気経路は、前記少なくとも1つの誘電体層の中に設置される、前記複数の相互接続部からの第1の複数の相互接続部を含み、
前記第2の電気経路は、前記少なくとも1つの誘電体層の中に設置される、前記複数の相互接続部からの第2の複数の相互接続部を含む、請求項18に記載のデバイス。
【請求項20】
前記デバイスは、音楽プレーヤ、ビデオプレーヤ、エンターテイメントユニット、ナビゲーションデバイス、通信デバイス、モバイルデバイス、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末、固定位置端末、タブレットコンピュータ、コンピュータ、ウェアラブルデバイス、ラップトップコンピュータ、サーバ、モノのインターネット(IoT)デバイス、および自動車両内のデバイスからなるグループから選択された電子デバイスを含む、請求項1に記載のデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年4月22日に米国特許商標庁に出願された非仮出願第17/238,073号の優先権および利益を主張し、その内容全体が、以下に全文が完全に記載されるかのように、すべての適用可能な目的のために参照により本明細書に組み込まれている。
【0002】
様々な特徴は、ボードおよび基板のためのケーブルおよびインターフェースに関する。
【背景技術】
【0003】
電子デバイスは、互いに近くにある多くの電子構成要素を含む。これらの電子構成要素は、それらの中を進む信号を有する。これらの信号は、他の信号および/または他の電子構成要素に対して敏感である。これらの信号は、漏れることもある。信号漏れを低減し、信号を他の近くの信号および/または電子構成要素から絶縁させることが重要である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
電子デバイスにおいて、信号絶縁を向上させ、信号漏れを低減することが、継続して必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
様々な特徴は、ボードおよび基板のためのケーブルおよびインターフェースに関する。
【0006】
一例は、ボードと、ボードに結合されたマルチラインインターフェースとを含むデバイスを提供する。マルチラインインターフェースは、レセプタブルと、レセプタブルに結合されるように構成されたプラグとを含む。レセプタブルは、第1の電流用の第1の電気経路の一部として構成された第1のレセプタブル金属構成要素、第2の電流用の第2の電気経路の一部として構成された第2のレセプタブル金属構成要素を含む。プラグは、第1のレセプタブル金属構成要素に結合されるように構成された第1のプラグ金属構成要素と、第2のレセプタブル金属構成要素に結合されるように構成された第2のプラグ金属構成要素と、第1のプラグ金属構成要素および第2のプラグ金属構成要素の周りのシールドとして構成されたプラグ金属フレームとを含む。
【0007】
様々な特徴、性質、および利点は、同様の参照符号が全体にわたって対応して識別する図面と併せて読まれると、以下に記載する詳細な説明から明らかになり得る。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】レセプタブルおよびプラグを備えるマルチライン同軸インターフェースを示す図である。
図2】ボードに結合されたレセプタブルおよびプラグを備えるマルチライン同軸インターフェースを示す図である。
図3】ボードに結合されたレセプタブルおよびプラグを備えるマルチライン同軸インターフェースを示す図である。
図4】2つのボードに結合されたマルチライン同軸ケーブルを示す図である。
図5】マルチライン同軸インターフェースのためのレセプタブルの断面図である。
図6】マルチライン同軸インターフェースのためのプラグの断面図である。
図7】マルチライン同軸インターフェースのためのレセプタブルおよびプラグの断面図である。
図8】レセプタブルおよびプラグを備えるマルチライン同軸インターフェースを示す図である。
図9】別のマルチライン同軸インターフェースのためのレセプタブルの断面図である。
図10】別のマルチライン同軸インターフェースのためのプラグの断面図である。
図11】別のマルチライン同軸インターフェースのためのレセプタブルおよびプラグの断面図である。
図12】別のマルチライン同軸インターフェースのためのレセプタブルおよびプラグの断面図である。
図13】マルチライン同軸インターフェースのためのプラグに結合されたボードの一部分の平面図である。
図14】マルチライン同軸インターフェースのためのプラグに結合されたボードの一部分の平面図である。
図15】ケーブルのためのインターフェースの絶縁性能のグラフである。
図16】マルチライン同軸ケーブルのためのインターフェースの絶縁性能のグラフである。
図17】ダイ、電子回路、集積デバイス、集積受動デバイス(IPD)、受動構成要素、パッケージ、および/または本明細書に記載するデバイスパッケージを集積化し得る様々な電子デバイスを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下の説明では、本開示の様々な態様を完全に理解することが可能なように具体的な詳細を示す。しかしながら、それらの態様が、これらの具体的な詳細なしに実施でき得ることが、当業者には理解されよう。たとえば、回路は、不必要な詳細で態様を曖昧にすることを避けるために、ブロック図で示されることがある。他の事例では、よく知られている回路、構造、および技法は、本開示の態様を曖昧にしないために、詳細に示されないことがある。
【0010】
本開示は、第1のボードと、第2のボードと、第1のボードおよび第2のボードに結合された同軸ケーブルとを含むデバイスについて記載する。同軸ケーブルは、第1のボードと第2のボードとの間の電流のための少なくとも2つの電気経路を設けるように構成されたマルチライン同軸ケーブルを含む。第1のプラグは、第1のボードに結合される。第2のプラグは、第2のボードに結合される。同軸ケーブルは、第1のレセプタブルおよび第2のレセプタブルを含む。第1のレセプタブルは、第1のプラグに結合するように構成される。第2のレセプタブルは、第2のプラグに結合するように構成される。同軸ケーブルは、(i)第1のボードと第2のボードとの間の第1の電流のための第1の電気経路、および(ii)第1のボードと第2のボードとの間の第2の電流のための第2の電気経路を設けるように構成される。第1のボードと第2のボードとの間の第1の電気経路は、完全に遮蔽される(たとえば、360度遮蔽される)。第1のボードと第2のボードとの間の第2の電気経路は、完全に遮蔽される。第1のプラグ、第1のレセプタブル、同軸ケーブル、第2のレセプタブルおよび第2のプラグは遮蔽される。より良好に遮蔽されている電気経路は、電流および信号漏れを低減させ、信号絶縁を向上させ、より良好な品質および完全性での電流および/または信号を与える。
【0011】
例示的なマルチラインインターフェース
図1は、プラグ102およびレセプタブル104を含むインターフェース100を示す。インターフェース100は、少なくとも2つの信号のための少なくとも2つの電気経路を設けるように構成されたマルチライン同軸インターフェースであってもよく、各電気経路は遮蔽される。インターフェース100は、マルチラインインターフェースのための手段であってもよい。レセプタブル104は、プラグ102に結合される(たとえば、機械的に結合される)ように構成され、およびその逆も然りである。インターフェース100は、コネクタ(たとえば、マルチライン同軸コネクタ)であってもよい。プラグ102およびレセプタブル104は、互いに結合され得るとともに互いから着脱可能であり得る別々の構成要素であってもよい。プラグ102は、プラグ結合のための手段であってもよい。レセプタブル104は、レセプタブル結合のための手段であってもよい。レセプタブル104とプラグ102が互いに結合されているとき、レセプタブル104およびプラグ102は、少なくとも2つの電流がレセプタブル104およびプラグ102を(いずれの方向でも)通過するようにし得る。以下でさらに説明するように、少なくとも1つのインターフェース100は、少なくとも2つの電流(たとえば、電気信号)のための、2つのボードおよび/または2つの基板の間の完全に遮蔽された電気経路を設けるのに使われてもよい。
【0012】
プラグ102は、マルチライン同軸プラグであってもよい。プラグ102は、金属フレーム120、チャンバ121、第1の支持構成要素122、第1の領域123、第2の支持構成要素124、および第2の領域125を含む。プラグ102は、ケーブル106に結合される(または、ケーブル106の一部である)。ケーブル106は、マルチライン同軸ケーブルであってもよい。ケーブル106は、可撓性ケーブルを含み得る。ケーブル106は、カバー160を含む。以下でさらに説明するように、プラグ102および/またはケーブル106は、他の構成要素を含み得る。
【0013】
金属フレーム120は、プラグ金属フレームであってもよい。金属フレーム120は、接地(たとえば、電気接地)に結合されるように構成されてもよい。金属フレーム120は、シールド(たとえば、電磁干渉(EMI)シールド)として構成され得る。第1の支持構成要素122および第2の支持構成要素124は、金属フレーム120によって囲まれ得る。より具体的には、第1の支持構成要素122および第2の支持構成要素124は、チャンバ121の中に設置されてもよい。チャンバ121は、金属フレーム120によって画定され得る。第1の支持構成要素122および/または第2の支持構成要素124は、非金属材料(たとえば、プラスチック材料)を含み得る。第1の支持構成要素122および/または第2の支持構成要素124は、可撓性であってもよい。第1の支持構成要素122は、矩形断面(たとえば、方形断面)を有し得る。第1の領域123は、第1の支持構成要素122によって画定され得る。第2の支持構成要素124は、矩形断面(たとえば、方形断面)を有し得る。第2の領域125は、第2の支持構成要素124によって画定され得る。以下でさらに説明するように、プラグ102は、第1のプラグ金属構成要素および第2のプラグ金属構成要素を含み得る。
【0014】
レセプタブル104は、マルチライン同軸レセプタブルであってもよい。レセプタブル104は、金属フレーム140、第1の金属構成要素142、第2の金属構成要素144、第1の領域143、および第2の領域145を含む。第1の金属構成要素142は、第1のレセプタブル金属構成要素であってもよい。第2の金属構成要素144は、第2のレセプタブル金属構成要素であってもよい。以下でさらに説明するように、レセプタブル104は、他の構成要素を含み得る。レセプタブル104は、ボード(たとえば、プリント回路基板、第1のボード、第2のボード)または基板に結合されるように構成され得る。異なる実装形態は、レセプタブル104をボードまたは基板に別様に結合してもよい。たとえば、はんだが、レセプタブル104をボードまたは基板に結合するのに使われ得る。
【0015】
金属フレーム140は、レセプタブル金属フレームであってもよい。金属フレーム140は、シールド(たとえば、電磁干渉(EMI)シールド)として構成され得る。金属フレーム140は、接地(たとえば、電気接地)に結合するように構成され得る。第1の金属構成要素142(たとえば、第1のレセプタブル金属構成要素)および第2の金属構成要素144(たとえば、第2のレセプタブル金属構成要素)は、金属フレーム140によって囲まれ得る。第1の金属構成要素142は、第1の領域143の中に設置され得る。第2の金属構成要素144は、第2の領域145の中に設置され得る。金属フレーム140の一部分が、第1の領域143および第2の領域145を分離し得る。金属フレーム140の同じ部分が、第1の金属構成要素142と第2の金属構成要素144との間に設置されてもよい。金属フレーム140は、(i)第1の金属構成要素142を通過する第1の電流、および(ii)第2の金属構成要素144を通過する第2の電流向けのシールドとして構成されてもよい。金属フレーム140は、(i)第1の金属構成要素142を通過する第1の電流、および(ii)第2の金属構成要素144を通過する第2の電流向けの360度遮蔽を提供するように構成されてもよい。金属フレーム140は、第1の金属構成要素142を通過する電流を、第2の金属構成要素144を通過する電流から絶縁させるように構成されてもよく、その逆も然りである。金属フレーム140は、第1の金属構成要素142および/または第2の金属構成要素144を通過する電流漏れを低減するように構成され得る。第1の電流は、第1の無線周波数(RF)信号および/または第1の中間周波数(IF)信号を含み得る。第2の電流は、第2の無線周波数(RF)信号および/または第2の中間周波数(IF)信号を含み得る。信号周波数の例には、ミリメートル波周波数がある。信号周波数の例には、向上した絶縁および低減された信号漏れで通過し得る、最大50GHz(たとえば、1GHzから50GHz)の周波数がある。信号絶縁の向上については、少なくとも図15および図16において、以下でさらに説明する。
【0016】
プラグ102は、レセプタブル104に結合されるように構成され、およびその逆も然りである。プラグ102がレセプタブル104に結合されているとき、金属フレーム140は、プラグ102のチャンバ121の中に設置され得る。金属フレーム140は、金属フレーム120に結合され(たとえば、機械的に結合され、電気的に結合され)得る。第1の金属構成要素142は、プラグ102の第1の領域123の中に設置されてもよい。第2の金属構成要素144は、プラグ102の第2の領域125の中に設置されてもよい。プラグ102とレセプタブル104との間の張力および圧力が、プラグ102とレセプタブル104とを確実に結合するのに使われ得る。
【0017】
図2は、BB断面での、ボードに結合されたレセプタブルのプロファイル図を示す。図2は、BB断面での、プラグのプロファイル図も示す。図2に示すように、レセプタブル104は、ボード202(たとえば、プリント回路基板)に結合される。異なる実装形態は、レセプタブル104をボードに別様に結合してもよい。たとえば、はんだが、レセプタブル104をボード202に結合するのに使われ得る。レセプタブル104は、基板に結合され得ることに留意されたい。ボード202は、少なくとも1つの誘電体層210、複数の相互接続部212、および金属層214を含む。金属層214は、少なくとも1つの誘電体層210の、少なくとも1つの表面上に設置され得る。金属層214は、ボード202の外面の上に設置される。レセプタブル104は、ボード202の第1の面(たとえば、上面)に結合される。金属フレーム140は、ボード202の金属層214に結合される。異なる実装形態が、金属フレーム140を金属層214に別様に結合し得る。第1の金属構成要素142は、ボード202の複数の相互接続部212からの第1の複数の相互接続部に結合される。ボード202の複数の相互接続部212からの第1の複数の相互接続部は、少なくとも1つの誘電体層210の中に設置された相互接続部を含み得る。図示しないが、第2の金属構成要素144は、ボード202の複数の相互接続部212からの第2の複数の相互接続部に結合されてもよい。ボード202の複数の相互接続部212からの第2の複数の相互接続部は、少なくとも1つの誘電体層210の中に設置された相互接続部を含み得る。金属フレーム140および金属層214は、接地(たとえば、電気接地)に結合されるように構成される。金属フレーム140および金属層214は、シールド(たとえば、電磁干渉(EMI)シールド)として構成される。
【0018】
図2は、ケーブルに結合されたプラグも示す。図2に示すように、プラグ102はケーブル106に結合される。いくつかの実装形態では、プラグ102は、ケーブル106の一部と見なされ得る。プラグ102は、金属フレーム120および第1の金属構成要素222を含む。第1の金属構成要素222(たとえば、第1のプラグ金属構成要素)は、プラグ102の第1の領域123の中に設置され得る。図示しないが、プラグ102は、第2の金属構成要素(たとえば、第2のプラグ金属構成要素)も含み得る。ケーブル106は、カバー160、誘電体層242、第1の金属層245、および金属層247を含む。ケーブル106は、第2の金属層(図示せず)も含み得る。金属フレーム120は、金属層247に結合される。金属層247は、第1の金属層245および/または第2の金属層(図示せず、また、第2の電流用の第2の電気経路として構成される)を放射状に囲み得る。第1の金属構成要素222は、第1の金属層245に結合される。プラグ102の第2の金属構成要素(図示せず)は、ケーブル106の第2の金属層に結合されてもよい。第2の金属構成要素は、第1の金属構成要素222と同様であってもよい。第2の金属構成要素は、第2のプラグ金属構成要素であってもよい。第2の金属構成要素は、プラグ102の第2の領域125の中に設置されてもよい。いくつかの実装形態では、第2の金属構成要素(図2には示さない)は、第2の金属構成要素224および/または第2の金属構成要素824として表される場合があり、これらについては、少なくとも図6および図10において以下でさらに説明する。
【0019】
図3は、レセプタブルに結合されたプラグの、BB断面でのプロファイル図を示す。図3に示すように、プラグ102は、レセプタブル104に結合され(たとえば、機械的に結合され、電気的に結合され)、およびその逆も然りである。プラグ102とレセプタブル104との間の張力および/または圧力が、これらを確実に結び付けることができる。プラグ102の金属フレーム120は、レセプタブル104の金属フレーム140に結合される。第1の金属構成要素142は、プラグ102の第1の金属構成要素222に結合される。第1の金属構成要素222は、第1のプラグ金属構成要素であってもよい。プラグ102がレセプタブル104に結合されているとき、ケーブル106、プラグ102、レセプタブル104およびボード202まで延びる少なくとも2つの電気経路が存在し得る。たとえば、第1の金属層245、第1の金属構成要素222、第1の金属構成要素142、および/または複数の相互接続部212からの第1の複数の相互接続部によって、第1の電気経路が画定されてもよい。第2の電気経路(および任意の追加電気経路)が、第1の電気経路と同様にして画定されてもよい。その上、第1の電気経路および第2の電気経路は、金属層247、金属フレーム120、金属フレーム140、複数の相互接続部212からの少なくとも1つの相互接続部および/または金属層214によって完全に遮蔽される。たとえば、ボード202の中に設置された(たとえば、少なくとも1つの誘電体層210の中に設置された)相互接続部を含み得る、複数の相互接続部212からの相互接続部は、ボード202の金属層214によって遮蔽され得る。
【0020】
図4は、マルチライン同軸インターフェースをもつマルチライン同軸ケーブルがどのように、2つのボードを結合するのに使われ得るかを示す。図4は、第1のボード202a、第2のボード202b、およびケーブル106を示す。第1のボード202aは、ケーブル106を通して第2のボード202bに結合される(たとえば、機械的に結合される、電気的に結合される)。ケーブル106は、第1のプラグ102aおよび第2のプラグ102bを含む。いくつかの実装形態では、第1のプラグ102aおよび/または第2のプラグ102bは、ケーブル106とは別個の構成要素と見なされ得ることに留意されたい。第1のレセプタブル104aが、第1のボード202aに結合される。第2のレセプタブル104bが、第2のボード202bに結合される。
【0021】
第1のボード202aと第2のボード202bとの間の第1の電気経路は、(i)第1のボード202aの複数の相互接続部212aからの第1の複数の相互接続部、(ii)第1のレセプタブル104aからの第1の金属構成要素142a、(iii)第1のプラグ102aからの第1の金属構成要素222a、(iv)ケーブル106からの第1の金属層245、(v)第2のプラグ102bからの第1の金属構成要素222b、(vi)第2のレセプタブル104bからの第1の金属構成要素142b、および(vii)第2のボード202bの複数の相互接続部212bからの第1の複数の相互接続部を含み得る。第1の電気経路は、第1の電流(たとえば、第1の電気信号)用であってもよい。
【0022】
第1のボード202aと第2のボード202bとの間の第2の電気経路は、上の第1の電気経路について記載したのと同様の経路を含み得る。第2の電気経路は、第2の電流(たとえば、第2の電気信号)用であってもよい。第1のボード202aと第2のボード202bとの間の第1の電気経路(および任意の他の電気経路)は、完全に遮蔽され(たとえば、360度遮蔽され)得る。完全遮蔽は、信号の間のより良好な絶縁を提供し、電流および/または信号漏れを低減し、これが、より良好な信号完全性および品質につながり得る。1つまたは複数の電気経路を完全に遮蔽することが、信号性能をどのように向上させ得るかの例を、少なくとも図15および図16においてさらに示し、以下で説明する。
【0023】
第1のボード202aと第2のボード202bとの間の電気経路の中を進む電流の遮蔽は、(i)ボード202aの金属層214a、(ii)第1のレセプタブル104aの金属フレーム140a、(iii)第1のプラグ102aの金属フレーム120a、(iv)ケーブル106の金属層247、(v)第2のプラグ102bの金属フレーム120b、(vi)第2のレセプタブル104bの金属フレーム140b、および/または(vii)第2のボード202bの金属層214bによって提供され得る。ボード202aの金属層214a、第1のレセプタブル104aの金属フレーム140a、第1のプラグ102aの金属フレーム120a、ケーブル106の金属層247、第2のプラグ102bの金属フレーム120b、第2のレセプタブル104bの金属フレーム140b、および/または第2のボード202bの金属層214bは、接地(たとえば、電気接地)に結合され得る。ボードの代わりに、図4のマルチライン同軸インターフェースをもつマルチライン同軸ケーブルが、2つの基板、および/またはボードと基板の組合せを結合するのに使われてもよいことに留意されたい。
【0024】
図5は、レセプタブルの例示的なAA断面図を示す。図5に示すように、レセプタブル104は、金属フレーム140、第1の金属構成要素142、および第2の金属構成要素144を含む。第1の金属構成要素142は、レセプタブル104の第1の領域143の中に設置される。第2の金属構成要素144は、レセプタブル104の第2の領域145の中に設置される。金属フレーム140は、第1の金属構成要素142および第2の金属構成要素144の中を進む電流向けの360度遮蔽(たとえば、360度EMI遮蔽)を提供するように構成される。その上、金属フレーム140の一部分が、第1の金属構成要素142の中を進む電流を、第2の金属構成要素144の中を進む電流から分離し、絶縁させるのを助ける。金属フレーム140は、接地に結合されるように構成される。
【0025】
図6は、プラグの例示的なAA断面図を示す。図6に示すように、プラグ102は、金属フレーム120、チャンバ121、第1の支持構成要素122、第2の支持構成要素124、第1の金属構成要素222(たとえば、第1のプラグ金属構成要素)、および第2の金属構成要素224(たとえば、第2のプラグ金属構成要素)を含む。第1の支持構成要素122および第2の支持構成要素124は、チャンバ121の中に設置される。第1の領域123は、第1の支持構成要素122によって画定され得る。第2の領域125は、第2の支持構成要素124によって画定され得る。第1の支持構成要素122および第2の支持構成要素124は各々、可撓性構成要素であってもよい。第1の金属構成要素222は、第1の領域123の中に設置され得る。第2の金属構成要素224は、第2の領域125の中に設置され得る。
【0026】
図7は、互いに結合されたプラグ102およびレセプタブル104の例示的なAA断面図を示す。図7に示すように、レセプタブル104は、プラグ102の中に少なくとも部分的に設置されてもよい。レセプタブル104は、プラグ102のチャンバ121の中に設置されてもよい。レセプタブル104の第1の金属構成要素142は、プラグ102の第1の領域123の中に設置されてもよい。第1の金属構成要素142(たとえば、第1のレセプタブル金属構成要素)は、第1の金属構成要素222(たとえば、第1のプラグ金属構成要素)に結合されてもよい。レセプタブル104の第2の金属構成要素144は、プラグ102の第2の領域125の中に設置されてもよい。第2の金属構成要素144(たとえば、第2のレセプタブル金属構成要素)は、第2の金属構成要素224(たとえば、第2のプラグ金属構成要素)に結合されてもよい。レセプタブル104の金属フレーム140は、プラグ102の金属フレーム120に接触していてもよい。いくつかの実装形態では、プラグ102およびレセプタブル104を合わせた断面サイズは、約3.6mm(L)×2.4mm(W)、またはそれ未満であってもよい。
【0027】
レセプタブル104およびプラグ102の様々な構成要素の場所、サイズおよび/または形状は、異なる実装形態では変わり得ることに留意されたい。その上、様々な構成要素は、様々なやり方で互いに結合されてもよく、本開示に示し、記載するものに限定されない。たとえば、図7は、第1の金属構成要素142の側部が第1の金属構成要素222の側部に結合されることを示す。ただし、第1の金属構成要素142は、他の部分を通して第1の金属構成要素222に結合し得る。上述したように、レセプタブルおよび/またはプラグは、上で言及した構成要素よりも多くの構成要素を含み得る。図8図10は、追加構成要素をもつ例示的なレセプタブルおよび例示的なプラグを示す。いくつかの実装形態では、図8図10のレセプタブルおよびプラグは、より堅牢であり確実な結合を提供する。
【0028】
図8は、プラグ102およびレセプタブル104を含むインターフェース800を示す。インターフェース800は、少なくとも2つの信号向けの少なくとも2つの電気経路を設けるように構成されたマルチライン同軸インターフェースであってもよく、ここで各電気経路は遮蔽される(EMI遮蔽される)。レセプタブル104は、プラグ102に結合される(たとえば、機械的に結合される、電気的に結合される)ように構成され、およびその逆も然りである。インターフェース800は、マルチラインインターフェースのための手段であってもよい。プラグ102は、プラグ結合のための手段であってもよい。レセプタブル104は、レセプタブル結合のための手段であってもよい。インターフェース800は、図1のインターフェース100と同様である。ただし、インターフェース800は、構成要素および/または追加構成要素の、異なる構成を含み得る。図8に示すように、レセプタブル104は、金属フレーム140、第1の金属構成要素142、第2の金属構成要素144、少なくとも1つの第1の支持構成要素842、および少なくとも1つの第2の支持構成要素844を含む。図8は、プラグ102が、金属フレーム120、チャンバ121、第1の支持構成要素122、第2の支持構成要素124、少なくとも1つの第1の金属構成要素822、少なくとも1つの第1の金属接地構成要素862、少なくとも1つの第2の金属構成要素824、および少なくとも1つの第2の金属接地構成要素864を含むことを示す。
【0029】
図9は、図8のレセプタブル104の例示的なAA断面図を示す。図9に示すように、レセプタブル104は、金属フレーム140、第1の金属構成要素142、第2の金属構成要素144、少なくとも1つの第1の支持構成要素842、および少なくとも1つの第2の支持構成要素844を含む。第1の金属構成要素142および第1の支持構成要素842は、レセプタブル104の第1の領域143の中に設置される。第2の金属構成要素144および第2の支持構成要素844は、レセプタブル104の第2の領域145の中に設置される。第1の支持構成要素842および/または第2の支持構成要素844は、非金属材料(たとえば、プラスチック材料)を含み得る。第1の支持構成要素842および/または第2の支持構成要素844は各々、可撓性であってもよい。第1の支持構成要素842は、第1の金属構成要素142に結合される。第2の支持構成要素844は、第2の金属構成要素144に結合され得る。以下でさらに説明するように、少なくとも1つの第1の支持構成要素842および/または少なくとも1つの第2の支持構成要素844は、レセプタブルとプラグとの間のより安全な結合を提供するのを助け得る。
【0030】
図10は、図8のプラグ102の例示的なAA断面図を示す。図10に示すように、プラグ102は、金属フレーム120、チャンバ121、第1の支持構成要素122、第2の支持構成要素124、少なくとも1つの第1の金属構成要素822、少なくとも1つの第1の金属接地構成要素862、少なくとも1つの第2の金属構成要素824、および少なくとも1つの第2の金属接地構成要素864を含む。第1の金属構成要素822は、第1のプラグ金属構成要素であってもよい。第2の金属構成要素824は、第2のプラグ金属構成要素であってもよい。いくつかの実装形態では、第1の金属構成要素822は、第1の金属構成要素222として表され得る。金属フレーム120は、1つまたは複数の突出部920を含み得る。突出部は、金属フレーム120における隆起を含み得る。
【0031】
図11は、互いに結合された、図8のプラグ102およびレセプタブル104の例示的なAA断面図を示す。図11に示すように、レセプタブル104は、プラグ102の中に少なくとも部分的に設置されてもよい。レセプタブル104は、プラグ102のチャンバ121の中に設置されてもよい。プラグ102の金属フレーム120は、レセプタブル104の金属フレーム140に結合されてもよい。たとえば、金属フレーム120の突出部920は、レセプタブル104の金属フレーム140に結合されてもよい。プラグ102の第1の金属構成要素822(たとえば、第1のプラグ金属構成要素)は、レセプタブル104の第1の金属構成要素142(たとえば、第1のレセプタブル金属構成要素)に結合されてもよい。プラグ102の第1の金属接地構成要素862は、レセプタブル104の金属フレーム140に結合されてもよい。プラグ102の第2の金属構成要素824(たとえば、第2のプラグ金属構成要素)は、レセプタブル104の第2の金属構成要素144(たとえば、第2のレセプタブル金属構成要素)に結合されてもよい。プラグ102の第2の金属接地構成要素864は、レセプタブル104の金属フレーム140に結合されてもよい。いくつかの実装形態では、第1の支持構成要素122は、様々な構成要素を互いと適合および/または結合させるように、たわみ、および/または曲がり得る。同様に、第2の支持構成要素124は、様々な構成要素を互いと適合および/または結合させるように、たわみ、および/または曲がり得る。いくつかの実装形態では、第1の支持構成要素842は第1の支持構成要素122と接触していてもよい。いくつかの実装形態では、第2の支持構成要素844は、第2の支持構成要素124と接触していてもよい。
【0032】
いくつかの実装形態では、突出部920、金属接地構成要素(たとえば、862、864)、金属構成要素(たとえば、822、824)、および/または支持構成要素(たとえば、122、124、842、844)の存在が、レセプタブルとプラグとの間の適切な柔軟性、張力および圧力を与えることによって、レセプタブルとプラグとの間の、より安全であり確実な結合を提供するのを助ける。インターフェース800は、異なる数の突出部920、金属接地構成要素(たとえば、862、864)、金属構成要素(たとえば、822、824)、および/または支持構成要素(たとえば、122、124、842、844)を有し得ることに留意されたい。インターフェース800は、異なる場所に設置された、突出部920、金属接地構成要素(たとえば、862、864)、金属構成要素(たとえば、822、824)、および/または支持構成要素(たとえば、122、124、842、844)を有してもよい。インターフェース800は、金属フレーム120、金属フレーム140、突出部920、金属接地構成要素(たとえば、862、864)、金属構成要素(たとえば、822、824)、および/または支持構成要素(たとえば、122、124、842、844)のための異なる形状、構成および/または設計を有してもよい。
【0033】
本開示は、2つの電流(たとえば、電気信号)が、遮蔽された電気経路の中を進むようにするインターフェースについて記載する。ただし、インターフェースは、ただ2つの遮蔽された電気経路に限定されるわけではない。いくつかの実装形態は、2つより多い遮蔽された電気経路を有し得る。
【0034】
図12は、8つの遮蔽された電気経路を設けるように構成された、いくつかのレセプタブル(たとえば、104a、104b、104c、104d)およびいくつかのプラグ(たとえば、102a、102b、102c、102d)を含むインターフェース1200を示す。インターフェース1200(マルチライン同軸インターフェースであってもよい)は、合計8つの遮蔽された電気経路のための、2×4のアレイに並べられる。ただし、異なる実装形態が、異なる数のレセプタブルおよび/もしくはプラグならびに/またはそれらの組合せを有し得ることに留意されたい。たとえば、アレイは、2×2アレイまたは1×4アレイであってもよい。インターフェース1200は、1つのインターフェースまたは1つに組み合わされたいくつかのインターフェースであってもよい。
【0035】
図13は、ボード202の一部分の平面図を示す。図示するボード202のその部分は、レセプタブル104がボード202に結合されているときにレセプタブル104がそれを介して結合される部分であってもよい。図13は、第1の相互接続部1342、第2の相互接続部1344、誘電体層210および相互接続部1312を含むボード202を示す。相互接続部1312は、ボード202の中に矩形形状を形成する。第1の相互接続部1342は、レセプタブル104の第1の金属構成要素142に結合されるように構成されてもよい。第2の相互接続部1344は、レセプタブル104の第2の金属構成要素144に結合されるように構成されてもよい。第1の相互接続部1342および第2の相互接続部1344は、複数の相互接続部212の一部であってもよい。相互接続部1312は、レセプタブル104の金属フレーム140に結合されるように構成されてもよい。相互接続部1312は、複数の相互接続部212および/または金属層214の一部であってもよい。
【0036】
図14は、ボード202の一部分の平面図を示す。図14は、図13に示す設計とは異なるボード202の相互接続部の設計を示す。図14は、第1の相互接続部1442、第2の相互接続部1444、誘電体層210、相互接続部1412、および相互接続部1414を含むボード202を示す。第1の相互接続部1442は、レセプタブル104の第1の金属構成要素142に結合されるように構成されてもよい。第2の相互接続部1444は、レセプタブル104の第2の金属構成要素144に結合されるように構成されてもよい。第1の相互接続部1442および第2の相互接続部1444は、複数の相互接続部212の一部であってもよい。相互接続部1412および/または相互接続部1414は、平面円形リング形状を有し得る。相互接続部1412および/または相互接続部1414は、レセプタブル104の金属フレーム140に結合されるように構成されてもよい。相互接続部1412および/または相互接続部1414は、複数の相互接続部212および/または金属層214の一部であってもよい。いくつかの実装形態では、誘電体層の代わりに、または誘電体層とともに、カプセル化層(たとえば、モールド、樹脂、エポキシ樹脂)が使われてもよい。図13および図14に示す構成は、基板に適用可能であり得る。
【0037】
本開示は、レセプタブル104を、ボード202に結合されるものとして、およびプラグ102を、ケーブル106に結合される(または、ケーブル106の一部と見なされる)ものとして記載することに留意されたい。ただし、いくつかの実装形態では、プラグ102はボード202に結合されてもよく、レセプタブル104は、ケーブルに結合される(または、ケーブル106の一部と見なされる)。いくつかの実装形態では、ケーブル106は、(i)レセプタブル104に一端が結合されて(または一端にレセプタブル104を有して)よく、(ii)他端がプラグ102に結合されて(または、他端にプラグ102を有して)よい。そのようなケーブル106は、レセプタブルを含むボードと、プラグを含む別のボードとに結合するのに使われ得る。本開示における「金属構成要素」および/または「金属接地構成要素」という用語の使用は、金属材料および/または電気伝導性材料を含む構成要素を意味し得ることに留意されたい。金属構成要素は、非金属である他の材料を含み得る。同様に、本開示における「金属フレーム」という用語の使用は、金属材料および/または電気伝導性材料を含む構成要素を意味し得る。金属フレームは、非金属である他の材料を含み得る。本開示において使われる同軸インターフェースおよび/または同軸ケーブルは、電気信号用の電気経路の断面にわたる360度遮蔽(たとえば、260度EMI遮蔽)を提供するインターフェースおよび/またはケーブルであってもよい。ボードの代わりに、本開示に記載するマルチラインインターフェースが、少なくとも1つの誘電体層、複数の相互接続部を含む基板に結合されてもよいことに留意されたい。基板の例には、パターン埋め込み型基板(ETS:embedded trace substrate)、コアレス基板、およびコア有り基板がある。異なる実装形態が、基板を別様に製造してもよい。
【0038】
図15および図16は、異なるインターフェースを使う、例示的な信号性能を示すグラフを示す。図15は、非マルチライン同軸インターフェースの絶縁性能を示すグラフ1500を示す。グラフ1500は、参照プロファイル1510およびインターフェースプロファイル1520についての絶縁性能を示す。図15に示すように、インターフェースプロファイル1520についての絶縁値は、参照プロファイル1510よりも低い部分を含み得る。参照プロファイル1510は、デバイス向けの最小仕様要件であり得る。より高い絶縁(dB)値が、より優れている。図15に示すように、インターフェースプロファイル1520に関連付けられたインターフェースは、参照プロファイル1510に示す要件を満たさない。
【0039】
図16は、マルチライン同軸インターフェース(たとえば、100、800)の例示的な絶縁性能を示すグラフ1600を示す。グラフ1600は、参照プロファイル1510およびマルチライン同軸インターフェースプロファイル1620についての絶縁性能を示す。図16に示すように、マルチライン同軸インターフェースプロファイル1620についての絶縁値は、グラフ1600に示すすべての周波数に沿って、参照プロファイル1510よりも高い。さらに、マルチライン同軸インターフェースプロファイル1620は、図15のインターフェースプロファイル1520よりも高い。上述したように、より高い絶縁(dB)値が、より優れている。図16は、マルチライン同軸インターフェースが、図15の非マルチラインインターフェースよりも高い信号絶縁を(同じ周波数向けに)提供することを示し、結果として、ボードおよび/または基板の間のマルチライン同軸ケーブルの中を進む信号についての信号品質および完全性が向上し得る。図16のマルチライン同軸インターフェースについて示される結果は、最大50GHzの周波数を有する信号に適用可能であり得る。たとえば、マルチラインインターフェース(たとえば、100、800、1200)が、(たとえば、マルチラインケーブルを通してマルチラインインターフェースと結合された2つのボードの間、マルチラインケーブルを通してマルチラインインターフェースと結合された2つの基板の間の)マルチラインインターフェースの中を進む、最大10GHzの周波数を有するすべての信号に対して、少なくとも70dBの絶縁を与え得る。
【0040】
例示的な電子デバイス
図17は、前述のデバイス、集積デバイス、集積回路(IC)パッケージ、集積回路(IC)デバイス、半導体デバイス、集積回路、ダイ、インターポーザ、パッケージ、パッケージオンパッケージ(PoP)、システムインパッケージ(SiP)、またはシステムオンチップ(SoC)のいずれかと一体化されてもよい様々な電子デバイスを示す。たとえば、携帯電話デバイス1702、ラップトップコンピュータデバイス1704、固定位置端末デバイス1706、ウェアラブルデバイス1708、または自動車両1710が、本明細書で説明するようなデバイス1700を含んでもよい。デバイス1700は、たとえば、本明細書で説明するデバイスおよび/または集積回路(IC)パッケージのいずれかであってもよい。図17に示すデバイス1702、1704、1706および1708ならびに車両1710は、例にすぎない。他の電子デバイスもデバイス1700を特徴としてもよく、他の電子デバイスは、限定はしないが、モバイルデバイス、ハンドヘルドパーソナル通信システム(PCS)ユニット、携帯情報端末などのポータブルデータユニット、全地球測位システム(GPS)対応デバイス、ナビゲーションデバイス、セットトップボックス、音楽プレーヤ、ビデオプレーヤ、エンターテイメントユニット、メーター読取り機器などの固定位置データユニット、通信デバイス、スマートフォン、タブレットコンピュータ、コンピュータ、ウェアラブルデバイス(たとえば、時計、眼鏡)、モノのインターネット(IoT)デバイス、サーバ、ルータ、自動車両(たとえば、自律車両)に実装された電子デバイス、またはデータもしくはコンピュータ命令を記憶しもしくは取り出す任意の他のデバイス、あるいはそれらの任意の組合せを含むデバイス(たとえば、電子デバイス)のグループを含む。
【0041】
図1図14および/または図17に示す構成要素、プロセス、特徴、および/または機能のうちの1つまたは複数は、単一の構成要素、プロセス、特徴、または機能に再配置および/もしくは結合されてもよく、またはいくつかの構成要素、プロセス、もしくは機能に組み込まれてもよい。本開示から逸脱することなく、追加の要素、構成要素、プロセス、および/または機能がさらに追加されてもよい。図1図14および/または図17ならびに本開示におけるその対応する説明が、ダイおよび/またはICに限定されないことにも留意されたい。いくつかの実装形態では、図1図14および/または図17ならびにその対応する説明が、デバイスおよび/または集積デバイスを製作し、作成し、提供し、および/または生産するために使われてもよい。いくつかの実装形態では、デバイスは、ダイ、集積デバイス、集積受動デバイス(IPD)、ダイパッケージ、集積回路(IC)デバイス、デバイスパッケージ、集積回路(IC)パッケージ、ウェハ、半導体デバイス、パッケージオンパッケージ(PoP)デバイス、放熱デバイス、および/またはインターポーザを含んでもよい。
【0042】
本開示における図は、様々な部品、構成要素、物体、デバイス、パッケージ、集積デバイス、集積回路、および/またはトランジスタの実際の表現および/または概念的表現を表し得ることに留意されたい。いくつかの例では、図は、縮尺通りではない場合がある。いくつかの例では、簡明にするために、すべての構成要素および/または部品が示されているとは限らない。いくつかの例では、図中の様々な部品および/または構成要素の位置、場所、サイズおよび/または形状は、例示的なものであり得る。いくつかの実装形態では、図中の様々な構成要素および/または部品は、随意であり得る。
【0043】
「例示的」という語は、本明細書では「例、事例、または例示として機能すること」を意味するために使用される。本明細書で「例示的」として説明する任意の実装形態または態様は、必ずしも本開示の他の態様よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきではない。同様に、「態様」という用語は、本開示のすべての態様が、説明した特徴、利点、または動作モードを含むことを必要としない。「結合される」という用語は、2つの物体間の直接的または間接的な結合(たとえば、機械的結合)を指すために本明細書で使用される。たとえば、物体Aが物体Bに物理的に接触し、物体Bが物体Cに接触する場合、物体Aおよび物体Cは、直接物理的に互いに接触しない場合であっても、やはり互いに結合されると見なされ得る。「電気的に結合される」という用語は、2つの物体が、電流(たとえば、信号、電力、接地)が2つの物体の間を進み得るように、一緒に直接的または間接的に結合されることを意味し得る。電気的に結合された2つの物体は、2つの物体の間を進む電流を有しても有しなくてもよい。「第1の」、「第2の」、「第3の」および「第4の」(および/または第4のを超えるもの)の用語の使用は恣意的である。説明した構成要素のいずれかが、第1の構成要素、第2の構成要素、第3の構成要素、または第4の構成要素であり得る。たとえば、第2の構成要素と呼ばれる構成要素が、第1の構成要素、第2の構成要素、第3の構成要素、または第4の構成要素であり得る。「カプセル化する」という用語は、物体が、別の物体を部分的にカプセル化してもよく、または完全にカプセル化してもよいことを意味する。「上部」および「底部」という用語は恣意的である。上部に設置される構成要素は、底部の上に設置される構成要素の上に設置され得る。上部の構成要素が底部の構成要素と見なされてもよく、その逆もあり得る。本開示で説明するように、第2の構成要素の「上」に設置される第1の構成要素は、底部または上部が恣意的にどのように定義されるかに応じて、第1の構成要素が、第2の構成要素の上または下に設置されることを意味し得る。別の例では、第1の構成要素は、第2の構成要素の第1の面の上に(over)(たとえば、上方に(above))設置されてもよく、第3の構成要素は、第2の構成要素の第2の面の上に(over)(たとえば、下方に(below))に設置されてもよく、第2の面は、第1の面に対向している。ある構成要素が別の構成要素の上に設置される文脈において本出願で使用される「~の上に(over)」という用語は、別の構成要素上および/または別の構成要素内にある(たとえば、構成要素の表面上にあるか、または構成要素に埋め込まれた)構成要素を意味するために使用される場合があることにさらに留意されたい。したがって、たとえば、第2の構成要素の上にある第1の構成要素は、(1)第1の構成要素が第2の構成要素の上にあるが、第2の構成要素に直接接触してはおらず、(2)第1の構成要素が第2の構成要素上(たとえば、第2の構成要素の表面上)にあり、および/または(3)第1の構成要素が第2の構成要素内にある(たとえば、第2の構成要素に埋め込まれている)ことを意味する場合がある。第2の構成要素の「中に(in)」設置される第1の構成要素は、部分的に第2の構成要素の中に設置され得るか、または完全に第2の構成要素の中に設置され得る。本開示で使用される「約(about)‘Xの値’」または「およそ(approximately)Xの値」という用語は、‘Xの値’の10パーセント以内を意味する。たとえば、約1またはおよそ1の値は、0.9~1.1の範囲内の値を意味する。
【0044】
いくつかの実装形態では、相互接続部とは、2つの点、要素、および/または構成要素の間の電気接続を可能または容易にする、デバイスまたはパッケージの要素または構成要素である。いくつかの実装形態では、相互接続部は、トレース、ビア、パッド、ピラー、メタライゼーション層、再分配層、および/またはアンダーバンプメタライゼーション(UBM:under bump metallization)層/相互接続部を含んでもよい。いくつかの実装形態では、相互接続部は、信号(たとえば、データ信号)、接地および/または電力のための電気経路を設けるように構成されてもよい導電性の材料を含み得る。相互接続部は、2つ以上の要素または構成要素を含んでもよい。相互接続部は、1つまたは複数の相互接続部によって画定されてもよい。相互接続部は、1つまたは複数の金属層を含んでもよい。相互接続部は、回路の一部であってもよい。様々な実装形態は、相互接続部を形成するためにそれぞれに異なるプロセスおよび/またはシーケンスを使用してもよい。いくつかの実装形態では、化学気相成長(CVD)プロセス、物理気相成長(PVD)プロセス、スパッタリングプロセス、吹付塗装プロセス、および/またはめっきプロセスが、相互接続部を形成するために使用されてもよい。
【0045】
また、本明細書に含まれる様々な開示が、フローチャート、流れ図、構造図、またはブロック図として示されるプロセスとして説明される場合があることに留意されたい。フローチャートは動作を逐次プロセスとして説明することがあるが、動作の多くは並行してまたは同時に実施することができる。加えて、動作の順序は並べ替えられてもよい。プロセスは、その動作が完了したとき、終了する。
【0046】
以下では、さらなる例が、本開示の理解を容易にするために説明される。
【0047】
態様1:ボードと、ボードに結合されたマルチラインインターフェースとを備えるデバイス。マルチラインインターフェースは、レセプタブルと、レセプタブルに結合されるように構成されたプラグとを含む。レセプタブルは、第1の電流用の第1の電気経路の一部として構成された第1のレセプタブル金属構成要素、および第2の電流用の第2の電気経路の一部として構成された第2のレセプタブル金属構成要素を含む。プラグは、第1のレセプタブル金属構成要素に結合されるように構成された第1のプラグ金属構成要素と、第2のレセプタブル金属構成要素に結合されるように構成された第2のプラグ金属構成要素と、第1のプラグ金属構成要素および第2のプラグ金属構成要素の周りのシールドとして構成されたプラグ金属フレームとを含む。
【0048】
態様2:マルチラインインターフェースはマルチライン同軸インターフェースを含む、態様1のデバイス。
【0049】
態様3:マルチラインインターフェースは、レセプタブルおよびプラグを通る第1の電流用の第1の電気経路を設けるように構成され、マルチラインインターフェースは、レセプタブルおよびプラグを通る第2の電流用の第2の電気経路を設けるように構成される、態様1から2のデバイス。
【0050】
態様4:レセプタブルは、プラグ金属フレームに結合されるように構成されたレセプタブル金属フレームをさらに備え、プラグ金属フレームは、レセプタブル金属フレームを囲むように構成され、プラグ金属フレームは、接地に結合されるように構成される、態様1から3のデバイス。
【0051】
態様5:プラグは、第1のプラグ金属構成要素を囲む第1の支持構成要素と、第2のプラグ金属構成要素を囲む第2の支持構成要素とをさらに含む、態様4のデバイス。
【0052】
態様6:プラグは、レセプタブル金属フレームに結合されるように構成された第1の金属接地構成要素であって、第1の金属接地構成要素は、第1の支持構成要素とレセプタブル金属フレームとの間に設置されるように構成される、第1の金属接地構成要素と、レセプタブル金属フレームに結合されるように構成された第2の金属接地構成要素であって、第2の金属接地構成要素は、第2の支持構成要素とレセプタブル金属フレームとの間に設置されるように構成される、第2の金属接地構成要素とをさらに含む、態様5のデバイス。
【0053】
態様7:プラグはボードに結合される、態様1から6のデバイス。
【0054】
態様8:レセプタブルはボードに結合される、態様1から6のデバイス。
【0055】
態様9:マルチラインインターフェースに結合されたケーブルと、ケーブルに結合された第2のマルチラインインターフェースであって、第2のマルチラインインターフェースは第2のレセプタブルおよび第2のプラグを備え、第2のプラグは、第2のレセプタブルに結合されるように構成される、第2のマルチラインインターフェースと、第2のマルチラインインターフェースに結合された第2のボードとをさらに備える、態様1から8のデバイス。
【0056】
態様10:マルチラインインターフェースおよび第2のマルチラインインターフェースは、ケーブルの一部である、態様9のデバイス。
【0057】
態様11:第2のレセプタブルは、第1の電流用の第1の電気経路の一部として構成された第3のレセプタブル金属構成要素と、第2の電流用の第2の電気経路の一部として構成された第4のレセプタブル金属構成要素と、第2のレセプタブルの第3のレセプタブル金属構成要素および第4のレセプタブル金属構成要素の周りのシールドとして構成された第2のレセプタブル金属フレームとを備える、態様9のデバイス。
【0058】
態様12:第2のプラグは、第3のレセプタブル金属構成要素に結合されるように構成された第3のプラグ金属構成要素と、第4のレセプタブル金属構成要素に結合されるように構成された第4のプラグ金属構成要素と、第3のプラグ金属構成要素および第4のプラグ金属構成要素の周りのシールドとして構成された第2のプラグ金属フレームとを備える、態様11のデバイス。
【0059】
態様13:レセプタブルはボードに結合され、第2のレセプタブルは第2のボードに結合される、態様12のデバイス。
【0060】
態様14:プラグはボードに結合され、第2のプラグは第2のボードに結合される、態様12のデバイス。
【0061】
態様15:レセプタブルはボードに結合され、第2のプラグは第2のボードに結合される、態様12のデバイス。
【0062】
態様16:プラグ金属フレームは少なくとも1つの突出部を含む、態様1から15のデバイス。
【0063】
態様17:第1の電流および/または第2の電流は、ミリメートル波信号、無線周波数(RF)信号および/または中間周波数(IF)信号を含む、態様1から16のデバイス。
【0064】
態様18:ボードは、少なくとも1つの誘電体層と、複数の相互接続部であって、複数の相互接続部は、第1のレセプタブル金属構成要素および第2のレセプタブル金属構成要素に結合されるように構成される、複数の相互接続部と、少なくとも1つの誘電体層の表面上に設置された金属層とを備え、金属層は、プラグ金属フレームに結合されるように構成され、金属層は、シールドの一部であるものとして構成される、態様1から17のデバイス。
【0065】
態様19:第1の電気経路は、少なくとも1つの誘電体層の中に設置される、複数の相互接続部からの第1の複数の相互接続部を含み、第2の電気経路は、少なくとも1つの誘電体層の中に設置される、複数の相互接続部からの第2の複数の相互接続部を含む、態様18のデバイス。
【0066】
態様20:デバイスは、音楽プレーヤ、ビデオプレーヤ、エンターテイメントユニット、ナビゲーションデバイス、通信デバイス、モバイルデバイス、携帯電話、スマートフォン、携帯情報端末、固定位置端末、タブレットコンピュータ、コンピュータ、ウェアラブルデバイス、ラップトップコンピュータ、サーバ、モノのインターネット(IoT)デバイス、および自動車両内のデバイスからなるグループから選択された電子デバイスを含む、態様1から19のデバイス。
【0067】
態様21:ボードと、マルチラインインターフェースのための手段とを備える装置。マルチラインインターフェースのための手段は、レセプタブル結合のための手段と、プラグ結合のための手段とを備える。プラグ結合のための手段は、レセプタブル結合のための手段に結合されるように構成される。マルチラインインターフェースのための手段は、(i)第1の電流用の第1の電気経路を設け、(ii)第2の電流用の第2の電気経路を設けるように構成される。プラグ結合のための手段およびレセプタブル結合のための手段は、第1の電流用の第1の電気経路向け、および第2の電流用の第2の電気経路向けの電磁干渉(EMI)遮蔽を提供するように構成される。
【0068】
態様22:基板と、マルチラインインターフェースのための手段とを備える装置。マルチラインインターフェースのための手段は、レセプタブル結合のための手段と、プラグ結合のための手段とを備える。プラグ結合のための手段は、レセプタブル結合のための手段に結合されるように構成される。マルチラインインターフェースのための手段は、(i)第1の電流用の第1の電気経路を設け、(ii)第2の電流用の第2の電気経路を設けるように構成される。プラグ結合のための手段およびレセプタブル結合のための手段は、第1の電流用の第1の電気経路向け、および第2の電流用の第2の電気経路向けの電磁干渉(EMI)遮蔽を提供するように構成される。
【0069】
態様23:基板と、基板に結合されたマルチラインインターフェースとを備えるデバイス。マルチラインインターフェースは、レセプタブルと、レセプタブルに結合されるように構成されたプラグとを含む。レセプタブルは、第1の電流用の第1の電気経路の一部として構成された第1のレセプタブル金属構成要素、および第2の電流用の第2の電気経路の一部として構成された第2のレセプタブル金属構成要素を含む。プラグは、第1のレセプタブル金属構成要素に結合されるように構成された第1のプラグ金属構成要素と、第2のレセプタブル金属構成要素に結合されるように構成された第2のプラグ金属構成要素と、第1のプラグ金属構成要素および第2のプラグ金属構成要素の周りのシールドとして構成されたプラグ金属フレームとを含む。
【0070】
本明細書で説明する本開示の様々な特徴は、本開示から逸脱することなく様々なシステムで実装され得る。本開示の上記の態様は例にすぎず、本開示を限定するものとして解釈されるべきではないことに留意されたい。本開示の態様の説明は、例示的であることが意図されており、特許請求の範囲を限定することは意図されていない。したがって、本教示は、他のタイプの装置に容易に適用することができ、多くの代替、修正、および変形が当業者には明らかであろう。
【符号の説明】
【0071】
100 インターフェース
102 プラグ
102a 第1のプラグ
102b 第2のプラグ
102c プラグ
102d プラグ
104 レセプタブル
104a 第1のレセプタブル
104b 第2のレセプタブル
104c レセプタブル
104d レセプタブル
106 ケーブル
120 金属フレーム
120a 金属フレーム
120b 金属フレーム
121 チャンバ
122 第1の支持構成要素
123 第1の領域
124 第2の支持構成要素
125 第2の領域
140 金属フレーム
140a 金属フレーム
140b 金属フレーム
142 第1の金属構成要素
142a 第1の金属構成要素
142b 第1の金属構成要素
143 第1の領域
144 第2の金属構成要素
145 第2の領域
160 カバー
202 ボード
202a 第1のボード
202b 第2のボード
210 誘電体層
212 相互接続部
212a 相互接続部
212b 相互接続部
214 金属層
214a 金属層
214b 金属層
222 第1の金属構成要素
222a 第1の金属構成要素
222b 第1の金属構成要素
224 第2の金属構成要素
242 誘電体層
245 第1の金属層
247 金属層
800 インターフェース
822 第1の金属構成要素
824 第2の金属構成要素
842 第1の支持構成要素
844 第2の支持構成要素
862 金属接地構成要素
864 金属接地構成要素
920 突出部
1200 インターフェース
1312 相互接続部
1342 第1の相互接続部
1344 第2の相互接続部
1412 相互接続部
1414 相互接続部
1442 第1の相互接続部
1444 第2の相互接続部
1700 デバイス
1702 携帯電話デバイス、デバイス
1704 ラップトップコンピュータデバイス、デバイス
1706 固定位置端末デバイス、デバイス
1708 ウェアラブルデバイス、デバイス
1710 自動車両、車両
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
【国際調査報告】