(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-19
(54)【発明の名称】圧力管理装置を備えたカテーテルシステム
(51)【国際特許分類】
A61M 25/10 20130101AFI20240412BHJP
A61M 25/04 20060101ALI20240412BHJP
A61F 5/44 20060101ALI20240412BHJP
【FI】
A61M25/10 540
A61M25/04
A61M25/10 510
A61F5/44 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023562608
(86)(22)【出願日】2022-04-11
(85)【翻訳文提出日】2023-12-08
(86)【国際出願番号】 IB2022000204
(87)【国際公開番号】W WO2022219401
(87)【国際公開日】2022-10-20
(32)【優先日】2021-04-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-05-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】508080986
【氏名又は名称】コンバテック リミティド
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100184343
【氏名又は名称】川崎 茂雄
(74)【代理人】
【識別番号】100112911
【氏名又は名称】中野 晴夫
(72)【発明者】
【氏名】ツァイ,ミンリャン ローレンス
【テーマコード(参考)】
4C098
4C267
【Fターム(参考)】
4C098AA09
4C098CC31
4C267AA07
4C267AA09
4C267BB02
4C267BB12
4C267BB26
4C267BB28
4C267CC24
4C267EE03
4C267EE13
4C267HH08
(57)【要約】
システムは、カテーテルと圧力管理装置を含む。カテーテルは、カフ、弾性装置、排出通路、および、第1の取付具を含む。カフは、チャンバを画定し、収縮状態と膨張状態とを有する。弾性装置は、チャンバ内に配置され、圧縮状態と拡張状態とを有する。弾性装置は、カフの収縮状態から膨張状態への移行によって、圧縮状態から拡張状態へ広がるように構成されている。排出通路は、カフから排出口まで延びている。第1の取付具は、チャンバに流体連通されている。圧力管理装置は、第1の取付具に係合する第2の取付具と、第2の取付具に流体連通された少なくとも1つの逆止弁とを有する。本実施形態では、少なくとも1つの逆止弁は、第2の取付具に流体連通された入口逆止弁と、第2の取付具に流体連通された出口逆止弁とを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャンバを画定するカフであって、収縮状態および膨張状態を有するカフ、
前記チャンバ内に配置された弾性装置であって、前記収縮状態に対応する圧縮状態と、前記膨張状態に対応する拡張状態とを有する弾性装置で、圧縮状態から拡張状態に拡張することで、前記カフが収縮状態から膨張状態に移動するように構成された弾性装置、
前記カフから排出口まで延びる排出通路、および
前記チャンバに流体連通する第1の取付具
を有するカテーテルと、
前記第1の取付具に係合された第2の取付具、および
前記第2の取付具に流体連通された少なくとも1つの逆止弁
を有する圧力管理装置と、
を有するシステム。
【請求項2】
前記圧力管理装置には、流体伝達ダンパがない、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記少なくとも1つの逆止弁は、前記第2の取付具に流体連通された入口逆止弁と、前記第2の取付具に流体連通された出口逆止弁とを有する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記入口逆止弁は、第1のクラッキング圧力を有し、第1の圧力源の圧力が前記チャンバ内の圧力を少なくとも第1のクラッキング圧力だけ超えるときに、前記第1の圧力源から前記チャンバへの流体の流れを許容するように構成され、
前記出口逆止弁は、第2のクラッキング圧力を有し、第2の圧力源の圧力が前記チャンバ内の圧力を少なくとも第2のクラッキング圧力だけ超えるときに、前記第2の圧力源から前記チャンバへの流体の流れを許容するように構成されている、
請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記第1の圧力源と前記第2の圧力源はそれぞれ、周囲空気である、
請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記入口逆止弁と前記出口逆止弁は、それぞれ、ダックビル弁、アンブレラ弁、ディスク弁、ダイヤフラム弁、または、開放ベントのうちの少なくとも一つで構成されている、
請求項3に記載のシステム。
【請求項7】
前記出口逆止弁は、前記カフが前記膨張状態から前記収縮状態に2分以内に移行できるように構成されている、
請求項3に記載のシステム。
【請求項8】
前記出口逆止弁は、前記カフが前記膨張状態から前記収縮状態に1分以内に移行できるように構成されている、
請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記弾性装置は、圧縮可能な発泡体を有する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記圧力管理装置は、前記チャンバの圧力を最小圧力と最大圧力との間に維持するように構成され、
前記最小圧力は、大気圧よりも12mmHg低い圧力以上大気圧以下で、
前記最大圧力は、大気圧よりも20mmHg高い圧力以下である、
請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記最大圧力は、大気圧よりも10mmHg高い圧力以下である、
請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記チャンバ内の圧力は、大気圧より12mmHg低い圧力以上大気圧以下の負圧である、
請求項10に記載のシステム。
【請求項13】
少なくとも1つの逆止弁のうちの1つ以上が開放ベントを有する、
請求項10に記載のシステム。
【請求項14】
内部に配置された弾性装置を有するチャンバ内に負のゲージ圧を生成し、それによって前記弾性装置を圧縮状態に圧縮し、前記チャンバがカフ内に形成され、排出通路は前記カフから排出口まで延びており、
前記チャンバに流体連通する第1の取付具を圧力管理装置の第2の取付具と接続し、前記圧力管理装置は、前記第2の取付具に流体連通された入口逆止弁と、前記第2の取付具に流体連通された出口逆止弁とを有しており、
前記弾性装置を圧縮状態から拡張状態に拡張させ、それによって前記カフを膨張させ、前記入口逆止弁を介して流体を前記チャンバ内に流入させ、
前記カフに外部から加えられる力に応じて、前記弾性装置を少なくとも部分的に圧縮し、それにより、流体が前記出口逆止弁を介して前記チャンバから流出するように、前記カフを少なくとも部分的に潰すこと
を有する方法。
【請求項15】
前記入口逆止弁は、前記弾性装置が2分以内に前記圧縮状態から前記拡張状態に移行することを可能にする、
請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記入口逆止弁は、前記弾性装置が1分以内に前記圧縮状態から前記拡張状態に移行することを可能にする、
請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記出口逆止弁は、前記弾性装置が2分以内に前記圧縮状態から前記拡張状態に移行することを可能にする、
請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記出口逆止弁は、前記弾性装置が1分以内に前記圧縮状態から前記拡張状態に移行することを可能にする、
請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記圧力管理装置は、前記チャンバの圧力を最小圧力と最大圧力との間に維持するように構成され、
前記最小圧力は、大気圧よりも12mmHg低い圧力以上大気圧以下で、
前記最大圧力は、大気圧よりも20mmHg高い圧力以下である、
請求項14に記載の方法。
【請求項20】
前記最大圧力は、大気圧よりも10mmHg高い圧力以下である、
請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記入口逆止弁または前記出口逆止弁の少なくとも一方は、開放ベントである、
請求項14に記載の方法。
【請求項22】
前記流体は、空気である、
請求項14に記載の方法。
【請求項23】
カフによって画定されるチャンバと流体連通するカテーテル取付具を有するカテーテルと共に使用するように構成された圧力管理装置であって、
流体通路と、
前記流体通路と流体連通し、取付具が前記カテーテル取付具と嵌合係合したときに前記流体通路が前記チャンバと流体連通するように、前記カテーテル取付具と嵌合係合するように構成された取付具と、
前記流体通路と周囲空気との間に配置された入口逆止弁であって、前記入口逆止弁は第1のクラッキング圧力を有し、周囲圧力が前記流体通路内の圧力を前記第1のクラッキング圧力以上上回る場合に、周囲空気が前記流体通路に流入することを許容するように構成された前記入口逆止弁と、
前記流体通路と周囲空気との間に配置された出口逆止弁であって、前記出口逆止弁は第2のクラッキング圧力を有し、流体通路内の圧力が前記周囲圧力を前記第2のクラッキング圧力以上上回る場合に、前記周囲空気が前記流体通路から流出することを許容するように構成されている前記出口逆止弁と、
を有する、圧力管理装置。
【請求項24】
前記流体通路を画定するハウジングをさらに備え、前記取付具、前記入口逆止弁、および、前記出口逆止弁は、それぞれ、前記ハウジングに取付けられている、
請求項23に記載の圧力管理装置。
【請求項25】
前記入口逆止弁および前記出口逆止弁のそれぞれは、ダックベル弁、アンブレラ弁、ディスク弁、または、ダイヤフラム弁の少なくとも1つを有する、
請求項23に記載の圧力管理装置。
【請求項26】
前記第1クラッキング圧力は、5mmHg以上15mmHg以下である、
請求項23に記載の圧力管理装置。
【請求項27】
前記第1クラッキング圧力は、約10mmHgである、
請求項23に記載の圧力管理装置。
【請求項28】
前記第2クラッキング圧力は、約30mmHg以下である、
請求項23に記載の圧力管理装置。
【請求項29】
前記第2クラッキング圧力は、約20mmHg以下である、
請求項23に記載の圧力管理装置。
【請求項30】
前記第2クラッキング圧力は、約10mmHg以下である、
請求項23に記載の圧力管理装置。
【請求項31】
前記第2クラッキング圧力は、4mmHg以上6mmHg以下である、
請求項23に記載の圧力管理装置。
【請求項32】
前記カテーテル取付具は、雄型ルアー取付具または雌型ルアー取付具のいずれかを備え、
前記取付具は、前記雄型ルアー取付具または前記雌型ルアー取付具の他方を有する、
請求項23に記載の圧力管理装置。
【請求項33】
前記カフが収縮した状態で、前記カテーテル取付具を前記取付具と嵌合係合させ、それによって前記流体通路を前記チャンバと流体連通させ、圧縮された弾性部材がカフ内に配置され、
前記周囲圧力が前記流体通路内の圧力を前記第1クラッキング圧力以上上回った場合に、前記周囲圧力が前記入口逆止弁を介して前記チャンバ内に流入するのを許容し、
前記流体通路の前記圧力が前記周囲圧力を前記第2のクラッキング圧力以上上回ったことに応答して、空気が前記出口逆止弁を介して前記チャンバから流出することを許容する、
請求項23に記載の圧力管理装置の使用方法。
【発明の詳細な説明】
【関連開示の相互参照】
【0001】
本開示は、2021年4月12日に出願された米国出願第63/173,814号および2021年5月10日に出願された米国出願第63/186,528号の利益を主張するものであり、これらの開示は本明細書にその全体が組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
本開示は一般に、カテーテルおよび関連システムに関し、より詳細には、排便カテーテルおよび関連システムに関するものであるが、これに限定されるものではない。
【背景技術】
【0003】
便管理用留置カテーテルは、歩行できない入院患者の液体または半液体の便を管理するためにしばしば使用される。糞便留置カテーテルは、ほとんどの集中治療室(ICU)において、液体または半液体の糞便により糞便失禁を起こした歩行不可能な入院患者を管理する際の標準的なものと考えられているが、糞便留置カテーテルのような侵入型装置を使用する際の患者のリスクのひとつは、留置バルーンにより直腸圧が上昇することである。留置バルーンを効果的に固定するためには、バルーンを十分に膨らませる必要があり、バルーン圧の上昇、ひいては直腸圧の上昇をもたらす。装置の使用中に長時間にわたるこのような高い直腸圧は、褥瘡や直腸出血などの様々な有害事象を引き起こす可能性がある。したがって、これら2つの要因は、糞便、泌尿器、気道など、基本的にすべての留置カテーテルの留置バルーンを設計する上で、相反するニーズとなる。
【0004】
この満たされていない患者のニーズに対応するために、さまざまな設計が開発されてきた。例えば、欧州特許第2,278,945号は、充填インジケータの使用を開示している。より詳細には、’945特許は、直腸ドレナージ器具を直腸に固定するための遠位端に膨張可能なバルーンを有する管状要素を含む直腸ドレナージ器具を開示している。器具は、膨張可能なバルーンと連絡する第1および第2の補助内腔を含むことができ、バルーンに連結された独立した膨張および圧力監視経路を提供する。器具は、感知された圧力に応答して第1および第2の状態または形状の間で反転するように構成された機械的要素によって画定される圧力状態インジケータを含むことができる。圧力状態インジケータは、腸のドレーンにも使用できる。
【0005】
別の従来のアプローチが米国特許第8,939,952号に開示されており、これはエアポケットを含む二重バルーンを使用するものである。より詳細には、’952特許は、体排泄物の連絡通路を画定する管状部材と、肛門に対して内部および外部シールを形成するために管状部材上に担持される第1および第2の膨張可能なチャンバ部分とを備えた直腸器具を開示している。膨張可能なチャンバ部分の一方または両方は、部分的に広がった形状を有する。チャンバの第2の膨張可能な部分は、外形が低く、凹状のシール面を有する。膨張可能なチャンバ部分は、2つの膨張可能なチャンバ部分の間に狭いウエストを画定するために中間領域付近に拘束された共通の可撓性膜によって少なくとも部分的に画定される。
【0006】
エアポケットを含む二重バルーンの使用を含む別の従来のアプローチが、PCT公開番号WO 2007/118621 A1に開示されている。’621号公報には、直腸または肛門の失禁を管理するための閉塞システムが開示されており、この閉塞システムは、遠位端および近位端を有し、遠位端からシャフト要素の近位端まで延びる内腔を有するシャフト要素と、シャフト要素に接着密封可能に取り付けられ、充填ラインを介して充填媒体を充填できるバルーンと、を備える。バルーンはチューブ部分から形成され、充填媒体が充填されると、直腸内バルーンとしての第1のバルーン形状と隣接バルーンとしての第2のバルーン形状を形成し、これらは狭窄部によって互いに区切られるような形状となっている。シャフト要素の遠位端は、先端を備えたエンドキャップを備えて設計されており、先端から離れた位置に、シャフト要素の内腔と連通する少なくとも1つのガス入口開口部が設けられている。シャフト要素の近位端は出口チューブに接続されており、この出口チューブはシャフト要素の長手方向軸に対して横方向に延び、その端に出口開口部を有し、内腔と連通している。
【0007】
別の従来のアプローチが欧州特許第2,575,703号に開示されており、この特許は一般に圧縮可能な発泡体を含むカテーテルを開示している。より詳細には、’703特許は、直腸、腸または尿路に遠位部分を保持するための拡張可能な保持カフを有する遠位部分を含む排水器具を開示している。カフの膨張は、以下の組み合わせによって制御される。(a)カフの膨張を促すための弾性変形可能な装置。(b)可変サイズの液体を含むチャンバ。(c)チャンバのサイズ変更時にチャンバに対する流体の流れを制限するための流体移送ダンパ。
【0008】
上で参照した文書に記載されているものを含む多くの既存のアプローチには、1つ以上の欠点または制限がある可能性がある。例えば、特定の既存のアプローチでは、標準的な使用時に存在する圧力ではなく、バルーンの過剰膨張のリスクを軽減することしかできない。特定の既存のアプローチでは、特に排便時や患者の移動中に留置バルーンが直腸壁によって圧縮されるとき、まだ高いバルーン圧力を下げることができない。特定の既存のアプローチでは、留置バルーンに出入りする流体の流れを制限するために流体移送ダンパの使用が必要であるが、流体移送ダンパの応答が遅いため、必ずしも比較的高いバルーン圧力がすぐに下がるとは限らない。特にこれらの理由により、この技術分野では依然としてさらなる改善が必要である。
【発明の概要】
【0009】
システムの一例は、カテーテルと圧力管理装置を含む。カテーテルは、カフ、弾性装置、排出通路、および第1の取付具を含む。カフはチャンバを画定しており、収縮状態と膨張状態を有する。弾性装置はチャンバ内に配置されており、圧縮状態と拡張状態を有する。弾性装置は、圧縮状態から拡張状態に拡張することにより、カフを収縮状態から膨張状態に移行させるように構成されている。排出通路はカフから排出口まで延びている。第1の取付具はチャンバと流体連通している。圧力管理装置は、第1の取付具と係合する第2の取付具と、第2の取付具と流体連通する少なくとも1つの逆止弁とを含む。特定の実施形態では、少なくとも1つの逆止弁は、第2の取付具と流体連通する入口逆止弁と、第2の取付具と流体連通する出口逆止弁とを有する。本願のさらなる実施形態、形態、特徴、および態様は、本明細書に提供される説明および図面から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】
図1は、特定の実施形態によるカテーテルの断面図である。
【
図2】
図2は、特定の実施形態によるシステムの概略図であり、このシステムは、
図1に示されるカテーテルおよび圧力管理装置を含む。
【
図4】
図4は、特定の実施形態によるプロセスの概略フロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本開示の概念は様々な修正および代替形態が可能であるが、特定の実施形態が例として図面に示されており、本明細書で詳細に説明される。しかしながら、本開示の概念を開示された特定の形態に限定する意図はなく、逆に、本開示および添付の特許請求の範囲に合致するすべての変更、等価物、および代替物を対象とする意図があることを理解されたい。
【0012】
本明細書における「一実施形態」、「一実施形態」、「例示的実施形態」等への言及は、記載された実施形態が特定の特徴、構造、または特性を含む可能性があることを示すが、すべての実施形態がその特定の特徴、構造、または特性を含むとは限らない。さらに、このような表現は必ずしも同じ実施形態を指しているわけではない。「好ましい」構成要素または特徴への言及は、ある実施形態に関する特定の構成要素または特徴の望ましさを示すことがあるが、本開示は、そのような構成要素または特徴を省略できる他の実施形態に関してそれほど限定的ではないことをさらに理解すべきである。さらに、特定の特徴、構造、または特性が実施形態に関連して記載されている場合、明示的に記載されているか否かにかかわらず、そのような特徴、構造、または特性を他の実施形態に関連して実施することは当業者の知識の範囲内であることを提出する。
【0013】
さらに、「A、B、Cのうちの1つ少なくとも」という形式のリストに含まれる項目は、(A)、(B)、(C)、(AおよびB)、(BおよびC)、(AおよびC)、または(A、BおよびC)を意味し得ることを理解されたい。同様に、「少なくともはA、B、Cのいずれか」という形で記載されている項目は、(A)、(B)、(C)、(AおよびB)、(BおよびC)、(AおよびC)、または(A、B、C)を意味することがある。「A、B、および/またはC」の形式でリストされている項目は、(A)、(B)、(C)、(AおよびB)、(BおよびC)、(AおよびC)、または(A、B、およびC)を意味する場合もある。さらに、特許請求の範囲に関して、「1つ(a)」、「1つ(an)」、「少なくとも一部分」、および/または「少なくとも一部分」などの語句の使用は、特に反対の記載がない限り、そのような要素を1つのみに限定するように解釈されるべきではなく、「少なくとも一部分」、および/または「一部」などの語句の使用は、特に反対の記載がない限り、そのような要素の一部のみを含む実施形態と、そのような要素の全体を含む実施形態との両方を包含するように解釈されるべきである。
【0014】
図面では、いくつかの構造的または方法的特徴が、特定の配置および/または順序で示されている場合がある。しかしながら、そのような特定の配置および/または順序は必ずしも必要ではないことを理解されたい。むしろ、いくつかの実施形態では、そのような特徴は、特に指示しない限り、例示的な図に示されているものとは異なる方法および/または順序で配置されてもよい。さらに、特定の図に構造的特徴または方法的特徴を含めることは、そのような特徴がすべての実施形態で必要であることを意味するものではなく、いくつかの実施形態では省略され得るか、または他の特徴と組み合わせられ得る。
【0015】
本明細書で使用される場合、用語「約」は、記載された値から許容可能に変動し得る定量的表現を修正するために利用され得る。特定の実施形態では、「約」という用語は10%の許容差異を意味する場合がある。たとえば、「大気圧より約10mmHg高い」と記載されている圧力は、大気圧より9~11水銀柱ミリメートル(mmHg)高い範囲にある場合がある。また、「大気圧」という用語は、標準大気圧(すなわち、約760mmHg)を指す。
【0016】
図1を参照すると、そこには特定の実施形態による留置カテーテル100が示されている。カテーテル100は、一般に、近位端部分112と対向する遠位端部分114とを有する管状本体部分110と、本体部分110の遠位端部分114に配置されたカフ120と、カフ120のチャンバ122内に配置された弾性装置130と、カフ120から膨張/収縮ポート102まで延びる膨張/収縮内腔140と、膨張/収縮ポート102に取り付けられた第1の取付具104とを含む。図示例では、留置カテーテル100は便用カテーテルの形態で提供され、遠位端部分114は患者の直腸に挿入するように構成されている。また、カテーテル100は、導尿カテーテルや気道カテーテルなど、別の形態で提供されることも想定される。
【0017】
カテーテル本体部分110は、近位端部分112から遠位端部分114まで延び、遠位端部分114に形成された入口115と、近位端部分112に形成された排出口または出口113と、を有する排出通路116を画定する。通路116は、流体(例えば、空気、液体、または半液体)が入口115から出口113へ流れることを可能にするように構成されている。例えば、図示例では、排水は入口115から出口113に流れ、出口113から排出される。カテーテル100が気道カテーテルとして利用されるような特定の実施形態では、通路116は、例えば患者による吸入の間、出口113から入口115への流体(例えば空気)の流れをさらに促進できる。
【0018】
カフ120は、本体部分110の遠位端部分114に配置され、弾性装置130が収容されるチャンバ122を画定する。他の形態も考えられるが、図示のカフ120は、排出通路116の入口115を取り囲む実質的にトロイダル状のバルーンの形態で提供される。本明細書で説明するように、カフ120は、弾性装置130の潰れた状態に対応する収縮状態と、弾性装置130の拡張状態に対応する膨張状態とを有する。カフ120の収縮中、カフ120は弾性装置を圧縮または潰れることで、弾性装置は、カフ120を膨張させるために放出できる機械的エネルギーを蓄える。
【0019】
弾性装置130はチャンバ122内に位置しており、潰れた状態と拡張された状態を有する。図示例では、弾性装置130は、連続気泡ポリウレタンフォームなどの連続気泡フォーム132の形態で提供される。弾性装置130は、1つ以上のスプリングを含む形態など、別の形態で提供されることも企図されている。本明細書で説明されるように、弾性装置130は、カフ120を患者の腔(例えば、直腸腔)に挿入するためにカフ120を収縮させる際に潰れ、その後、腔内にカフ120を固定するためにカフ120の膨張を引き起こすように拡張するように構成される。
【0020】
膨張/収縮内腔140は、チャンバ122に対して開口している遠位端142と、膨張/収縮ポート102と接続された近位端144と、任意選択で、チャンバ122が膨張/収縮ポート102と流体連通するように、遠位端142と近位端144との間に延在し、遠位端142と近位端144とを接続する細長い部分146とを有する。その結果、カフ120は、本明細書で説明するように、第1の取付具104を介して膨張および収縮するように動作可能である。第1の取付具104は、例えば、本明細書に記載されるように、相手側シリンジ220又は圧力管理装置210と係合したときに開状態に移行するように構成された常閉型逆止弁の形態で提供され得る。
【0021】
さらに
図2を参照すると、そこには、特定の実施形態によるシステム200が示されている。システム200は、カテーテル100および特定の実施形態による圧力管理装置210を含み、シリンジ220などの負圧発生器をさらに含んでもよい。特定の実施形態では、圧力管理装置210の紛失を防止するために、圧力管理装置210をカテーテル100の近位端部分に繋ぎ止めてもよい。例えば、圧力管理装置210は、膨張/収縮ポート102の取付具104の近傍で圧力管理装置210がカテーテル100の一部に係止されるストラップを含むことができる。
【0022】
図3をさらに参照すると、圧力管理装置210は、一般に、流体通路213を画定する本体212と、流体通路213の第1の分岐215に接続された第2の取付具214と、流体通路213の第2の分岐217に接続された入口逆止弁216と、流体通路213の第3の分岐219に接続された出口逆止弁218とを含む。図示例では、流体通路213は、概ねT字形状に設けられており、第3の分岐219は、第1の分岐215および第2の分岐217に対して実質的に垂直である。流体通路213が別の形態をとることも考えられる。例えば、流体通路213は、分岐215、217、219が互いに斜めの角度で延びるほぼY字形の構成、または第1の分岐215が省略されたV字形の構成で提供され得る。第2の取付具214は、取付具104,214が互いに係合したときに流体通路213が膨張/収縮内腔140と連通するように、第1の取付具104と嵌合するように構成されている。
【0023】
入口逆止弁216は、常閉であり、第1のクラッキング圧力を有し、第1の圧力源の圧力が、流体通路213内の圧力を少なくとも第1のクラッキング圧力だけ超える場合に、第1の圧力源から流体通路213への流体の流れを許容するように構成される。圧力管理装置取付具214がカテーテル取付具104に固定されると、流体通路213内の圧力はカフチャンバ122内の圧力に対応する。他の圧力源も考えられるが、図示の実施形態では、第1の圧力源は周囲空気である。図示された入口逆止弁216は、ダックビル弁の形態で提供されるが、入口逆止弁216が、アンブレラ弁、ディスク弁、ダイヤフラム弁、または開放ベントのような別の形態で提供されてもよいことも企図される。
【0024】
出口逆止弁218は、常閉であり、第2のクラッキング圧力を有し、流体通路213内の圧力が第2の圧力源の圧力を少なくとも第2のクラッキング圧力だけ超える場合に、流体通路213から第2の圧力源への流体の流れを許容するように構成される。上述のように、圧力管理装置取付具214がカテーテル取付具104に固定されると、流体通路213内の圧力はカフ122内の圧力に対応する。他の圧力源も考えられるが、図示の実施形態では、第2の圧力源は周囲空気である。図示された出口逆止弁218はダックビル弁の形態で提供されているが、出口逆止弁218は、アンブレラ弁、ディスク弁、またはダイヤフラム弁のような別の形態で提供されてもよいことも企図される。
【0025】
特定の実施形態では、入口逆止弁216と出口逆止弁218は、同じタイプの逆止弁(例えば、ダックビル弁、アンブレラ弁、ディスク弁、ダイヤフラム弁、開放ベントのいずれか)として選択できる。特定の実施形態では、入口逆止弁216と出口逆止弁218は、異なるタイプの逆止弁として選択できる。
【0026】
本明細書で説明するように、圧力管理装置210は、カフチャンバ122内の圧力を、入口逆止弁216のクラッキング圧力に対応する最低圧力と出口逆止弁218のクラッキング圧力に対応する最高圧力とを有する所定の圧力範囲内に維持するように構成されている。特定の実施形態では、入口逆止弁216のクラッキング圧力は、5mmHg以上15mmHg以下であってもよい。特定の実施形態では、入口逆止弁216のクラッキング圧力は、約10mmHg(例えば、9mmHg~11mmHg)であってもよい。特定の実施形態では、出口逆止弁218のクラッキング圧力は、約30mmHg(例えば、27mmHg~33mmHg)であってもよい。特定の実施形態では、出口逆止弁218のクラッキング圧力は、約20mmHg(例えば、18mmHg~22mmHg)であってもよい。特定の実施形態では、出口逆止弁218のクラッキング圧力は、約10mmHg(例えば、9mmHg~11mmHg)であってもよい。特定の実施形態では、出口逆止弁218のクラッキング圧力は4~6mmHgまたは約5mmHg(例えば、4.5mmHg~5.5mmHg)であってもよい。
【0027】
シリンジ220は、一般に、流体チャンバ223を部分的に画定する本体部分212と、第3の取付具224と、本体部分222に摺動可能に取り付けられたプランジャ226とを含む。第3の取付具224は、取付具104、224が互いに係合しているときに流体チャンバ223が膨張/収縮内腔140と連通するように、第1の取付具104と嵌合するように構成されている。このように係合すると、プランジャ226の後退が流体チャンバ223を膨張させ、それによってカフチャンバ122内に負圧を発生させる。カフチャンバ122内の負圧は、ポンプの使用など、別の方法で発生させることも可能である。
【0028】
上述のように、圧力管理装置取付具214およびシリンジ224の各々は、カテーテル取付具104と嵌合するように構成されている。当業者であれば、取付具104、214、224として使用するのに適切な取付具を容易に選択できるであろう。特定の実施形態において、カテーテル取付具104は、雌型ルアー取付具または雄型ルアー取付具の一方の形態で提供されてもよく、圧力管理装置取付具214およびシリンジ取付具224の各々は、雌型ルアー取付具または雄型ルアー取付具の他方の形態で提供されてもよい。例えば、カテーテル取付具104は、雌型ルアー取付具の形態で提供され、圧力管理装置取付具214およびシリンジ取付具224の各々は、嵌合する雄型ルアー取付具の形態で提供され得る。取付具には他の形態も考えられ、適切な接続を形成するために利用できることを理解されたい。
【0029】
図4をさらに参照すると、システム200を使用して実行され得る例示的なプロセス300が示されている。本出願のプロセスについて図示されたブロックは、例示に過ぎないと理解され、ブロックは、明示的に反対の記載がない限り、全部または一部を組み合わせたり、分割したり、追加したり、削除したり、並べ替えたりできる。さらに、ブロックは比較的直列に図示されているが、2つ以上のブロックを同時または互いに並列に実行してもよいことを理解されたい。さらに、本明細書では、
図1および
図2に示されるシステムを具体的に参照してプロセス300を説明するが、プロセス300は、追加的または代替的な特徴を有するシステムで実行されてもよいことを理解されたい。
【0030】
プロセス300は、ブロック310で開始でき、このブロックは、一般に、その中に配置された弾性装置を有するチャンバ内に負のゲージ圧を生成し、それによって弾性装置を圧縮状態にすることを含む。特定の実施形態では、チャンバがカフの中に形成され、排出通路がカフから排出口まで延びている。図示例では、ブロック310は、シリンジ220のような負圧発生装置を用いて、カフ120のチャンバ122内に負圧を発生させることを含む。より詳細には、ブロック310は、シリンジ取付具224をカテーテル取付具104に接続することを含み、これは典型的には一方向の常閉逆止弁であり、プランジャ226を後退させ、それによってチャンバ122内に負のゲージ圧を生じさせる。ブロック310が、チャンバ122内に負圧を発生させるために、別の形態の負圧発生装置を作動させることを含むことも企図されている。例えば、ブロック310は、チャンバ122内に負圧を生成するためにポンプを動作させることを含むことができる。
【0031】
チャンバ122内で負圧が発生すると、カフ120は膨張状態から収縮状態に移動し、それによってカフ120の壁が弾性装置130を圧縮する。その結果、弾性装置130は、カフ120の収縮中に圧縮状態に移行する。圧縮された状態では、弾性装置130は機械的エネルギーを蓄え、それが解放されると、弾性装置130をその拡張状態まで拡張させ、それによって本明細書で説明するようにカフ120を膨張させる。
【0032】
特定の実施形態では、プロセス300は、一般に、カフを患者の腔内に挿入することを含むブロック320を含む。図示例では、カテーテル100は糞便カテーテルであり、ブロック320はカフ120を患者の直腸に挿入することを含む。ブロック320は、例えば、カテーテル100が尿道カテーテルまたは気道カテーテルとして使用されるように構成されている場合に、カフ120を患者の別の腔に挿入することを含むことも想定される。
【0033】
プロセス300はさらにブロック330を含み、これは一般に、チャンバと流体連通する第1の取付具を圧力管理装置の第2の取付具に接続することを含む。特定の実施形態において、圧力管理装置は、第2の取付具と流体連通する入口逆止弁と、第2の取付具と流体連通する出口逆止弁とを備える。図示例では、ブロック330は、カテーテル100の入口/出口取付具104を、入口逆止弁216および出口逆止弁218を含む圧力管理装置210の取付具214に接続することを含む。上述したように、逆止弁216、218の各々は、流体通路213を介して圧力管理装置取付具214と流体連通している。ブロック320を含むような特定の実施形態では、ブロック330は、カフ120が患者の腔内に配置された状態で実行され得る。
【0034】
プロセス300はさらにブロック340を含み、これは一般に弾性装置を圧縮状態から拡張状態に拡張し、それによってカフを膨張させ、入口逆止弁を介して流体をチャンバに流入させることを含む。図示例では、ブロック340は、弾力性のある発泡体332が圧縮状態から拡張状態へと拡張するのを許容することを含み、それによってカフ120を膨張させる。カフ120は、第1の取付具104の一方向逆止弁の性質により、負のゲージ圧にもかかわらず、ブロック310および320において収縮したままである。ブロック330で説明したように、圧力管理装置210を第1の取付具104に接続すると、カフ120内の負圧が、膨張/収縮内腔140を介して圧力管理装置210に連通される。圧力管理装置210の入口逆止弁216の両端の圧力差が入口逆止弁216のクラッキング圧力を超えると(通常は閉じている)、入口逆止弁216が開き、それにより、カフ120を膨張させるために大気がチャンバ122に流入することが許容される。ブロック330とブロック340の間、カフ120は依然として負圧下にあるので、出口逆止弁218は閉じたままである。カフ120への流体の流入は、カフの圧力が入口逆止弁216のクラッキング圧力に達するまで継続し、それを超えると流入は自動的に遮断される。一方向入口逆止弁216の使用は、選択されたクラッキング圧力の選択に応じて、内部カフ圧力が負圧、またはその限界の大気圧に留まることを可能にする。
【0035】
プロセス300は、ブロック350をさらに含むことができ、このブロックは、一般に、カフに外部から加えられた力に応じて弾性装置を少なくとも部分的に圧縮することを含み、それにより、流体が出口逆止弁を介してチャンバから流出するようにカフを少なくとも部分的に潰すことを含む。外部から加えられる力は、例えば、咳、くしゃみ、便意をもよおすために直腸が収縮するような患者の動きの結果である。図示例では、ブロック350は、カフ120にかかる外部から加えられた力に応答して少なくともが弾性装置130を部分的に圧縮することを伴い、それにより流体が出口逆止弁218を介してチャンバ122から流出するように少なくともカフ120を部分的に潰す。当業者であれば、外力が取り除かれると、弾性装置130が再び拡張して、ブロック340を参照して説明したのと類似の方法でカフ120を再膨張させることを容易に理解するであろう。カフ120内の流体の流出により、カフの圧力が低下する。カフ120はブロック350の間、正圧であるため、入口逆止弁216は閉じたままである。カフ120からの流体の流出は、カフの圧力が出口逆止弁216のクラッキング圧力に達するまで続き、それを超えると流出は自動的に停止する。一方通行の出口逆止弁を使用することで、選択されたクラッキング圧力の選択に応じて、カフ内部の圧力は正圧のまま、あるいは限界の大気圧のままとなる。
【0036】
プロセス300は、一般に、チャンバ内の圧力を、最小圧力と最大圧力とを有する選択された圧力範囲に維持することを含むブロック360をさらに含んでもよい。ブロック360は、例えば、圧力管理装置210によって実行されてもよい。特定の実施形態では、最低圧力は大気圧以上大気圧より約15mmHg低い圧力以下である。特定の実施形態では、最低圧力は大気圧より8mmHg低い圧力以上大気圧より12mmHg低い圧力以下である。特定の実施形態では、最低圧力は大気圧以上大気圧より約10mmHg低い圧力以下である。特定の実施形態では、最大圧力は大気圧より約30mmHg高い圧力以下である。特定の実施形態では、最大圧力は大気圧より約20mmHg高い圧力以下である。特定の実施形態では、最大圧力は大気圧より約10mmHg低い圧力以下である。特定の実施形態では、最大圧力は大気圧より4~6mmHg高い圧力である。特定の実施形態では、ブロック360は、チャンバ122内の圧力を大気圧より10mmHg低い圧力から大気圧より20mmHg高い圧力の範囲に維持することを含んでもよい。特定の実施形態では、ブロック360は、チャンバ122内の圧力を大気圧より10mmHg低い圧力から大気圧より10mmHg高い圧力までの範囲に維持することを含んでもよい。特定の実施形態では、ブロック360は、チャンバ122内の圧力を大気圧より10mmHg低い圧力から5mmHg高い圧力までの範囲に維持することを含んでもよい。カフの圧力が完全に膨張している間、負圧(すなわち、大気圧未満)を維持できることは、開示された主題の既存のアプローチと特定の実施形態との間の1つの違いである。外部カフ圧力は、上述した内部カフ圧力と、弾力性のある発泡体130がカフ120に及ぼす拡張力との和であり、表1に従って選択された発泡体の種類に基づいて約10mmHg以下としてもよい。したがって、本開示の少なくともいくつかの実施形態は、体腔の粘膜組織と接触するカフの最大圧力を、大気圧より約30mmHg高い圧力以下、好ましくは、大気圧より約20mmHg高い圧力以下、より好ましくは、大気圧より約10mmHg高い圧力以下の最大圧力とすることを可能にする。
【0037】
当業者であれば、チャンバ122内に維持される圧力範囲は、逆止弁216、218に対して選択されたクラッキング圧力に少なくとも部分的に依存し、チャンバ122内に所望の圧力範囲を維持するために適切なクラッキング圧力を有する逆止弁を選択できることを容易に理解するであろう。例えば、チャンバ122内の圧力について選択された最小値が大気圧より約10mmHg低い実施形態では、入口逆止弁216は、約10mmHg(例えば、10mmHg±2mmHg)のクラッキング圧力で選択され得る。同様に、チャンバ122内の圧力について選択された最大値が大気より約20mmHg高い実施形態では、出口逆止弁218は、約20mmHg(例えば、20mmHg±4mmHg)のクラッキング圧力で選択され得る。特定の実施形態は、大気圧との迅速な平衡を可能にするために開放ベントを利用する場合がある。
【0038】
以上から理解されるように、カテーテル100および圧力管理装置210を含むシステム200は、患者の不快感や褥瘡の危険性など、従来のアプローチに関連する特定の難点を軽減しながら、患者の動きに対応できる。例えば、患者が動くと、チャンバ122内の圧力上昇が出口逆止弁218に作用して開き、圧力が急速に下がる。一方向逆止弁216、218の使用は、追加的または代替的に、迅速な圧力調整および直腸壁への適合という利点を提供でき、これは密閉特性の改善と相関する可能性がある。
【0039】
特定の実施形態では、システム200は、従来のアプローチよりも優れた応答時間を提供できる。例えば、ある先行アプローチでは、流体移送ダンパの使用が必要であったが、現在説明されているシステム200では省略してもよい。流体移送ダンパの使用を必要とする先行するある種のアプローチでは、一般に応答時間は10分から20分の範囲であった。言い換えれば、流体移動ダンパを含むこのような先行システムでは、カフ120と弾性装置130が拡張および/または縮小するのに10分から20分かかる。このような応答時間は、システム200の特定の実施形態によって改善される可能性がある。例えば、システム200は、カフ120が2分以内、1分以内、または30秒以内に膨張状態から圧縮状態に移行できるように構成され得る。このような応答時間は、弾性装置130の圧縮性または弾力性、および/または出口逆止弁218のクラッキング圧力を含む多くの要因に依存する。本開示を読めば、当業者であれば、上述の応答時間を提供するためにこれらの要因を選択することが容易にできるであろう。応答時間の短縮および/または患者の快適さの向上を促進し得る例示的なパラメータを表1としてここに示す。
【0040】
本願関連の特定の実施形態は、カテーテル100および圧力管理装置210を有するシステム200に関する。カテーテル100は、チャンバ122を画定するカフ120であって、収縮状態と膨張状態とを有するカフ120と、チャンバ122内に配置されており、収縮状態に対応する圧縮状態と膨張状態に対応する拡張状態とを有する弾性装置130であって、カフ120の収縮状態から膨張状態への移行によって、圧縮状態から拡張状態に広がるように構成された弾性装置130と、カフ120から排出口113まで延びる排出通路116と、チャンバ122に流体連通する第1の取付具104とを有する。圧力管理装置210は、第1の取付具104と解放可能に係合する第2の取付具214と、第2の取付具214と流体連通する少なくとも1つの逆止弁214/216とを有する。
【0041】
特定の実施形態では、少なくとも1つの逆止弁は、第2の取付具214と流体連通する入口逆止弁216と、第2の取付具214と流体連通する出口逆止弁218とを有する。
【0042】
特定の実施形態において、入口逆止弁216は、第1のクラッキング圧力を有し、第1の圧力源の圧力がチャンバ122内の圧力を少なくとも第1のクラッキング圧力だけ超えたときに、第1の圧力源からチャンバ122への流体の流れを許可するように構成され、出口逆止弁218は、第2のクラッキング圧力を有し、チャンバ122内の圧力が第2の圧力源の圧力を少なくとも第2のクラッキング圧力だけ超えたときに、チャンバ122から第2の圧力源への流体の流れを許可するように構成される。
【0043】
特定の実施形態では、第1の圧力源と第2の圧力源のそれぞれは大気である。
【0044】
特定の実施形態では、圧力管理装置210に流体伝達ダンパがない。
【0045】
特定の実施形態では、弾性装置130が圧縮可能な発泡体132からなる。
【0046】
特定の実施形態では、入口逆止弁216と出口逆止弁218の各々は、ダックビル弁、アンブレラ弁、ディスク弁、ダイヤフラム弁のうちの少なくとも一つで構成されている。
【0047】
特定の実施形態では、出口逆止弁218は、カフ120が膨張状態から収縮状態へ2分以内に移動できるように構成されている。
【0048】
特定の実施形態では、出口逆止弁218は、カフ120が膨張状態から収縮状態へ1分以内に移動できるように構成されている。
【0049】
特定の実施形態では、圧力管理装置210は、チャンバ122内の圧力を最低圧力と最高圧力との間に維持するように構成されており、最低圧力は、大気圧以上大気圧より12mmHg低い圧力以下であり、最高圧力は、大気圧より30mmHg高い圧力以下である。
【0050】
特定の実施形態では、最高圧力は大気圧より20mmHg高い圧力以下である。
【0051】
特定の実施形態では、最高圧力は大気圧より4~6mmHg高い圧力以下である。
【0052】
本出願の特定の実施形態は、以下の方法に関し、弾性装置130を有するチャンバ122内に負のゲージ圧を生成し310、それによって弾性装置130を圧縮状態に圧縮し、チャンバ122はカフ120内に形成され、排出通路116はカフ120から排出口113まで延びており、チャンバ122に流体連通される第1の取付具104を圧力管理装置210の第2の取付具214に接続し330、圧力管理装置210は、第2の取付具214に流体連通された入口逆止弁216と、第2の取付具214に流体連通された出口逆止弁218とを有し、弾性装置130を圧縮状態から拡張状態に広げ340、それにより、カフ120を膨張させ、入口逆止弁216を介してチャンバ122に流体を流入させ、カフ120に外部から加えられた力に応じて、弾性装置130を少なくとも部分的に圧縮し350、それにより、流体が出口逆止弁218を介してチャンバ122から流出するように、カフ120を少なくとも部分的に潰すことを含む。
【0053】
特定の実施形態では、入口逆止弁216は、弾性装置130が2分以内に圧縮状態から拡張状態に移行することを可能にする。
【0054】
特定の実施形態では、入口逆止弁216は、弾性装置130が1分以内に圧縮状態から拡張状態に移行することを可能にする。
【0055】
特定の実施形態では、出口逆止弁218は、弾性装置130が2分以内に拡張状態から圧縮状態に移行することを可能にする。
【0056】
特定の実施形態では、出口逆止弁218は、弾性装置130が1分以内に拡張状態から圧縮状態に移行することを可能にする。
【0057】
特定の実施形態において、圧力管理装置210は、チャンバ122内の圧力を最低圧力と最高圧力との間に維持し、ここで、最低圧力は大気圧以上大気圧より12mmHg低い圧力以下で、最高圧力は大気圧より20mmHg高い圧力以下である。
【0058】
特定の実施形態では、最高圧力は大気圧より10mmHg高い圧力以下である。
【0059】
特定の実施形態では、最高圧力は大気圧より4~6mmHg高い圧力である。
【0060】
特定の実施形態では、流体は空気である。
【0061】
本出願の特定の実施形態は、カフ120によって画定されるチャンバ122と流体連通するカテーテル取付具104を有するカテーテル110と共に使用するように構成された圧力管理装置210に関し、圧力管理装置210は、流体通路213と、流体通路213と流体連通し、取付具214がカテーテル取付具104と嵌合係合したときに流体通路213がチャンバ122と流体連通するように、カテーテル取付具104と嵌合係合するように構成された取付具214と、流体通路213と周囲空気との間に配置された入口逆止弁216であって、入口逆止弁216は第1のクラッキング圧力を有し、周囲圧力が流体通路213内の圧力を第1のクラッキング圧力以上上回る場合に、周囲空気が流体通路213に流入することを許容するように構成された入口逆止弁216と、流体通路213と周囲空気の間に配置された出口逆止弁218であって、出口逆止弁213は第2のクラッキング圧力を有し、流体通路213内の圧力が周囲圧力を第2のクラッキング圧力以上上回る場合に、周囲空気が流体通路213から流出することを許容するように構成されている出口逆止弁218とを有する。
【0062】
特定の実施形態では、圧力管理装置210は、流体通路213を画定するハウジングをさらに有し、取付具214、入口逆止弁216及び出口逆止弁218の各々がハウジングに取り付けられている。
【0063】
特定の実施形態では、入口逆止弁216と出口逆止弁218のそれぞれは、ダックビル弁、アンブレラ弁、ディスク弁、ダイヤフラム弁のいずれか1つ、または開放ベントで構成されている。
【0064】
特定の実施形態では、第1のクラッキング圧力は0mmHg以上15mmHg以下である。
【0065】
特定の実施形態では、第1のクラッキング圧力は約10mmHg以下である。
【0066】
特定の実施形態では、第2のクラッキング圧力は約30mmHg以下である。
【0067】
特定の実施形態では、第2のクラッキング圧力は約20mmHg以下である。
【0068】
特定の実施形態では、第2のクラッキング圧力は約10mmHg以下である。
【0069】
特定の実施形態では、第2クラッキング圧力は4mmHg以上6mmHg以下である。
【0070】
特定の実施形態において、カテーテル取付具104は、雄型ルアー取付具または雌型ルアー取付具の一方からなり、取付具214は、雄型ルアー取付具または雌型ルアー取付具の他方からなる。
【0071】
本出願の特定の実施形態は、圧力管理装置の使用方法に関し、カフ120が収縮状態で、カテーテル取付具104を取付具104と嵌合係合させ、それによって流体通路213をチャンバ122と流体連通させ、圧縮された弾性装置130がカフ120内に配置され、流体通路213内の圧力を第1のクラッキング圧力以上上回る周囲圧力に応じて、周囲空気が入口逆止弁216を介してチャンバ122に流入することを許容し、流体通路213内の圧力が周囲圧力を第2のクラッキング圧力以上上回ることに応じて、周囲空気が出口逆止弁218を介してチャンバ122から流出することを許容する、方法。
【0072】
本発明は、図面および前述の説明において詳細に図示および記載されているが、これらは例示的なものであり、制限的な性格を有するものではないと考えられるが、好ましい実施形態のみが図示および記載されており、本発明の精神の範囲内にあるすべての変更および修正が保護されることが望まれることが理解される。
【0073】
上記の説明において利用された好ましい、好ましくは、好ましい、またはより好ましいなどの言葉の使用は、そのように記載された特徴がより好ましい可能性があることを示すが、それにもかかわらず、それは必要ではない可能性があり、同じものを欠く実施形態は、本発明の範囲内として企図され得るが、その範囲は、後に続く特許請求の範囲によって定義されることを理解されたい。特許請求の範囲を読む際、「一つ(a)」、「一つ(an)」、「少なくとも1つ」、または「少なくとも一部分」のような言葉が使用されている場合、特許請求の範囲に特に反対の記載がない限り、特許請求の範囲を1つの項目のみに限定する意図はないことが意図されている。「少なくとも一部」および/または「一部」という文言が使用されている場合、特に反対の記載がない限り、その項目は一部および/または全部の項目を含むことができる。
【手続補正書】
【提出日】2023-12-14
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャンバを画定するカフであって、収縮状態および膨張状態を有するカフ、
前記チャンバ内に配置された弾性装置であって、前記収縮状態に対応する圧縮状態と、前記膨張状態に対応する拡張状態とを有する弾性装置で、圧縮状態から拡張状態に拡張することで、前記カフが収縮状態から膨張状態に移動するように構成された弾性装置、
前記カフから排出口まで延びる排出通路、および
前記チャンバに流体連通する第1の取付具
を有するカテーテルと、
前記第1の取付具に係合された第2の取付具、および
前記第2の取付具に流体連通された少なくとも1つの逆止弁
を有する圧力管理装置と、
を有するシステム。
【請求項2】
前記圧力管理装置には、流体伝達ダンパがない、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記少なくとも1つの逆止弁は、前記第2の取付具に流体連通された入口逆止弁と、前記第2の取付具に流体連通された出口逆止弁とを有する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記入口逆止弁は、第1のクラッキング圧力を有し、第1の圧力源の圧力が前記チャンバ内の圧力を少なくとも第1のクラッキング圧力だけ超えるときに、前記第1の圧力源から前記チャンバへの流体の流れを許容するように構成され、
前記出口逆止弁は、第2のクラッキング圧力を有し、第2の圧力源の圧力が前記チャンバ内の圧力を少なくとも第2のクラッキング圧力だけ超えるときに、前記第2の圧力源から前記チャンバへの流体の流れを許容するように構成されている、
請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記第1の圧力源と前記第2の圧力源はそれぞれ、周囲空気である、
請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記入口逆止弁と前記出口逆止弁は、それぞれ、ダックビル弁、アンブレラ弁、ディスク弁
、または、ダイヤフラム
弁のうちの少なくとも一つで構成されている、
請求項3に記載のシステム。
【請求項7】
前記出口逆止弁は、前記カフが前記膨張状態から前記収縮状態に2分以内に移行できるように構成されている、
請求項3に記載のシステム。
【請求項8】
前記出口逆止弁は、前記カフが前記膨張状態から前記収縮状態に1分以内に移行できるように構成されている、
請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記弾性装置は、圧縮可能な発泡体を有する、
請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
前記圧力管理装置は、前記チャンバの圧力を最小圧力と最大圧力との間に維持するように構成され、
前記最小圧力は、大気圧よりも12mmHg低い圧力以上大気圧以下で、
前記最大圧力は、大気圧よりも20mmHg高い圧力以下である、
請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記最大圧力は、大気圧よりも10mmHg高い圧力以下である、
請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記チャンバ内の圧力は、大気圧より12mmHg低い圧力以上大気圧以下の負圧である、
請求項10に記載のシステム。
【請求項13】
内部に配置された弾性装置を有するチャンバ内に負のゲージ圧を生成し、それによって前記弾性装置を圧縮状態に圧縮し、前記チャンバがカフ内に形成され、排出通路は前記カフから排出口まで延びており、
前記チャンバに流体連通する第1の取付具を圧力管理装置の第2の取付具と接続し、前記圧力管理装置は、前記第2の取付具に流体連通された入口逆止弁と、前記第2の取付具に流体連通された出口逆止弁とを有しており、
前記弾性装置を圧縮状態から拡張状態に拡張させ、それによって前記カフを膨張させ、前記入口逆止弁を介して流体を前記チャンバ内に流入させ、
前記カフに外部から加えられる力に応じて、前記弾性装置を少なくとも部分的に圧縮し、それにより、流体が前記出口逆止弁を介して前記チャンバから流出するように、前記カフを少なくとも部分的に潰すこと
を有する方法。
【請求項14】
前記入口逆止弁は、前記弾性装置が2分以内に前記圧縮状態から前記拡張状態に移行することを可能にする、
請求項
13に記載の方法。
【請求項15】
前記入口逆止弁は、前記弾性装置が1分以内に前記圧縮状態から前記拡張状態に移行することを可能にする、
請求項
14に記載の方法。
【請求項16】
前記出口逆止弁は、前記弾性装置が2分以内に前記圧縮状態から前記拡張状態に移行することを可能にする、
請求項
13に記載の方法。
【請求項17】
前記出口逆止弁は、前記弾性装置が1分以内に前記圧縮状態から前記拡張状態に移行することを可能にする、
請求項
16に記載の方法。
【請求項18】
前記圧力管理装置は、前記チャンバの圧力を最小圧力と最大圧力との間に維持するように構成され、
前記最小圧力は、大気圧よりも12mmHg低い圧力以上大気圧以下で、
前記最大圧力は、大気圧よりも20mmHg高い圧力以下である、
請求項
13に記載の方法。
【請求項19】
前記最大圧力は、大気圧よりも10mmHg高い圧力以下である、
請求項
18に記載の方法。
【請求項20】
前記流体は、空気である、
請求項
13に記載の方法。
【請求項21】
カフによって画定されるチャンバと流体連通するカテーテル取付具を有するカテーテルと共に使用するように構成された圧力管理装置であって、
流体通路と、
前記流体通路と流体連通し、取付具が前記カテーテル取付具と嵌合係合したときに前記流体通路が前記チャンバと流体連通するように、前記カテーテル取付具と嵌合係合するように構成された取付具と、
前記流体通路と周囲空気との間に配置された入口逆止弁であって、前記入口逆止弁は第1のクラッキング圧力を有し、周囲圧力が前記流体通路内の圧力を前記第1のクラッキング圧力以上上回る場合に、周囲空気が前記流体通路に流入することを許容するように構成された前記入口逆止弁と、
前記流体通路と周囲空気との間に配置された出口逆止弁であって、前記出口逆止弁は第2のクラッキング圧力を有し、流体通路内の圧力が前記周囲圧力を前記第2のクラッキング圧力以上上回る場合に、前記周囲空気が前記流体通路から流出することを許容するように構成されている前記出口逆止弁と、
を有する、圧力管理装置。
【請求項22】
前記流体通路を画定するハウジングをさらに備え、前記取付具、前記入口逆止弁、および、前記出口逆止弁は、それぞれ、前記ハウジングに取付けられている、
請求項
21に記載の圧力管理装置。
【請求項23】
前記入口逆止弁および前記出口逆止弁のそれぞれは、ダックベル弁、アンブレラ弁、ディスク弁、または、ダイヤフラム弁の少なくとも1つを有する、
請求項
21に記載の圧力管理装置。
【請求項24】
前記第1クラッキング圧力は、5mmHg以上15mmHg以下である、
請求項
21に記載の圧力管理装置。
【請求項25】
前記第1クラッキング圧力は、約10mmHgである、
請求項
21に記載の圧力管理装置。
【請求項26】
前記第2クラッキング圧力は、約30mmHg以下である、
請求項
21に記載の圧力管理装置。
【請求項27】
前記第2クラッキング圧力は、約20mmHg以下である、
請求項
21に記載の圧力管理装置。
【請求項28】
前記第2クラッキング圧力は、約10mmHg以下である、
請求項
21に記載の圧力管理装置。
【請求項29】
前記第2クラッキング圧力は、4mmHg以上6mmHg以下である、
請求項
21に記載の圧力管理装置。
【請求項30】
前記カテーテル取付具は、雄型ルアー取付具または雌型ルアー取付具のいずれかを備え、
前記取付具は、前記雄型ルアー取付具または前記雌型ルアー取付具の他方を有する、
請求項
21に記載の圧力管理装置。
【請求項31】
前記カフが収縮した状態で、前記カテーテル取付具を前記取付具と嵌合係合させ、それによって前記流体通路を前記チャンバと流体連通させ、圧縮された弾性部材がカフ内に配置され、
前記周囲圧力が前記流体通路内の圧力を前記第1クラッキング圧力以上上回った場合に、前記周囲圧力が前記入口逆止弁を介して前記チャンバ内に流入するのを許容し、
前記流体通路の前記圧力が前記周囲圧力を前記第2のクラッキング圧力以上上回ったことに応答して、空気が前記出口逆止弁を介して前記チャンバから流出することを許容する、
請求項
21に記載の圧力管理装置の使用方法。
【国際調査報告】