(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-19
(54)【発明の名称】パーソナライズド情報読取システム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/018 20230101AFI20240412BHJP
【FI】
G06Q30/018
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023565141
(86)(22)【出願日】2022-04-26
(85)【翻訳文提出日】2023-11-13
(86)【国際出願番号】 IB2022053846
(87)【国際公開番号】W WO2022229832
(87)【国際公開日】2022-11-03
(31)【優先権主張番号】102021000010517
(32)【優先日】2021-04-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523397126
【氏名又は名称】エスエルピー エスアールエル
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】ガット,サルヴァトーレ
(57)【要約】
各製品に適用されたQRコード(登録商標)(101)を含む、少なくとも1つの製品及び偽造品のトレーサビリティのためのパーソナライズド情報読取システム(100)。パーソナライズド情報読取システム(100)は、-少なくとも1つの製品に関連するデータを含有する複数の情報のブロック(110,111,112,113...120)と、-専用ソフトウェアプログラムがインストールされている複数のデバイス(110a,111a,112a,113a,...120a)と、-暗号化モジュールと、-少なくとも1つのQRコード(登録商標)(101)及び暗号化モジュールを管理するように構成されたソフトウェアブロックと、-複数の情報のブロック(110,111,112,113...,120)と、1つの情報のブロック、もしくは情報の一部、またはより多くの情報のブロックにアクセスするために登録されたまたはアクセスが許可された複数のユーザーのリストとを含む、データベースと、を含む。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
各製品に適用された少なくとも1つのQRコード(登録商標)(101)を含む、少なくとも1つの製品及び偽造品のトレーサビリティのためのパーソナライズド情報読取システム(100)であって、前記パーソナライズド情報読取システム(100)は、
-少なくとも1つの製品に関連するデータを含有する複数の情報のブロック(110,111,112,113...120)であって、前記データは前記QRコード(登録商標)(101)に書き込まれている、複数の情報のブロック(110,111,112,113...120)と、
-専用ソフトウェアプログラムがインストールされている複数のデバイス(110a,111a,112a,113a,...120a)であって、前記専用ソフトウェアプログラムは、前記少なくとも1つのQRコード(登録商標)(101)からデータを読み取る、及び/または前記少なくとも1つのQRコード(登録商標)(101)にデータを書き込むように構成される、複数のデバイス(110a,111a,112a,113a,...120a)と、
-製品と一意に関連付けられた前記少なくとも1つのQRコード(登録商標)(101)と関連付けられた情報を暗号化するように構成された暗号化モジュールと、
-前記少なくとも1つの製品に適用された少なくとも1つのQRコード(登録商標)(101)、及び前記暗号化モジュールを管理するように構成されたソフトウェアブロックであって、前記ソフトウェアブロックは、複数のユーザーに含まれる対応するユーザーに関連付けられたユーザーアクセス特権を定義するアクセス管理モジュールを含み、前記ユーザーアクセス特権は、前記複数の情報のブロック(110,111,112,...113)に含まれる情報の少なくとも1つのブロックのデータを読み取り及び/または読み書きすることを可能にする、ソフトウェアブロックと、
-前記複数の情報のブロック(110,111,112,113...,120)と、1つの情報のブロック、もしくは情報の一部、または情報のより多くのブロックにアクセスするために登録されたまたはアクセスが許可された複数のユーザーのリストとを含む、データベースであって、前記ソフトウェアブロックは、前記データベース及び前記専用ソフトウェアプログラムと通信する、データベースと、
を含むことを特徴とする、パーソナライズド情報読取システム(100)。
【請求項2】
前記複数の情報のブロック(110,111,112,113...120)は、
-製造業者に関する情報を読み取る手段によって、まだ購入されてない製品と、前記複数のデバイス(110a,111a,112a,113a,...120a)に含まれる第1のデバイス(110a)によって、またはモバイルデバイスにインストールされた前記専用ソフトウェアによって読み取られた前記QRコード(登録商標)(101)に含まれる製品とを分類するように構成された第1の情報のブロック(110)と、
-前記複数のデバイス(110a,111a,112a,113a,...120a)に含まれる専用の第2のデバイス(111a)でスキャンすることによって読み取られた前記QRコード(登録商標)(101)に含まれる前記2Dコードを読み取ることから成る第2の情報のブロック(111)と、
-前記複数のデバイス(110a,111a,112a,113a,...120a)に含まれる第3のデバイス(112a)によって読み取られたQRコード(登録商標)(101)に含有された追加情報及び機能を含む、第3の情報のブロック(112)と、
-端末またはスキャナ等の前記複数のデバイス(110a,111a,112a,113a,...120a)に含まれる第4のデバイス(113a)によって、またはモバイルデバイスにインストールされた前記専用ソフトウェアによって読み取られた、前記QRコード(登録商標)(101)を用いて廃棄物の追跡情報を含む、第4の情報のブロック(113)と、を含むことを特徴とする、請求項1に記載のパーソナライズド情報読取システム(100)。
【請求項3】
前記ソフトウェアブロックによって前記QRコード(登録商標)(101)に送信された情報は、アルゴリズムによって暗号化され、キーを用いて送信先だけでデコードでき、前記キーは、前記複数のデバイス(110a,111a,112a,113a,...120a)に含まれる少なくともデバイスに記憶される、または前記ソフトウェアブロックによって前記QRコード(登録商標)(101)に伝送されることを特徴とする、請求項1に記載のパーソナライズド情報読取システム(100)。
【請求項4】
前記キーはユーザーのカテゴリーごとに固有であることを特徴とする、請求項3に記載のパーソナライズド情報読取システム(100)。
【請求項5】
ユーザー特権に関連付けられた読み取りレベルによって区別された前記複数のデバイス(110a,111a,112a,113a,...120a)に含まれる少なくとも1つのデバイスによって、前記製品のライフステージに基づいて、前記複数の情報ブロック(110,111,112,113...120)に含まれる少なくとも1つの情報ブロックを読み取る複数のQRコード(登録商標)(101)をアクティブにするように構成されることを特徴付ける、請求項1に記載のパーソナライズド情報読取システム(100)。
【請求項6】
各製品に関する情報は、固有のレジストリデータベースに記憶されることを特徴とする、請求項1に記載のパーソナライズド情報読取システム(100)。
【請求項7】
前記専用ソフトウェアプログラムは、1つ以上の情報のブロックに含有された情報を読み取り及び/または読み/書きをするために、また、アクセスするために登録されたまたはアクセスが許可された各ユーザーが特定の特権に従ってアクセスできる複数のセクションを有し、前記データベースも更新することを特徴とする、請求項1に記載のパーソナライズド情報読取システム(100)。
【請求項8】
前記複数の情報のブロック(110,111,112,113...120)に含まれる前記データは、少なくとも1つの製品、ならびに/または製品、及び前記製品の関連製品に関連するデータであり、前記データは、生産データ、真正性データ、技術的特徴、組成物、使用期限、原産地、及び耐用期間ステージを含むことを特徴とする、請求項1に記載のパーソナライズド情報読取システム(100)。
【請求項9】
前記ソフトウェアブロックは、少なくとも1つのQRコード(登録商標)(101)に関連する前記複数の情報のブロック(110,111,112,113...120)に含まれるデータと、前記データベースに含まれるデータとをリアルタイムで一致させ、前記一致によって、製品の異常をリアルタイムで検証するように構成されることを特徴とする、請求項1に記載のパーソナライズド情報読取システム(100)。
【請求項10】
前記ソフトウェアブロックは、少なくとも1つのQRコード(登録商標)(101)に関連する前記複数の情報のブロック(110,111,112,113...120)に含まれるデータと、前記データベースに含まれるデータとをリアルタイムで一致させ、前記一致によって、及び/または前記パーソナライズド情報読取システム(100)ならびに前記少なくとも1つのQRコード(登録商標)(101)にアクセスすることによって、製品の異常をリアルタイムで検証するように構成されることを特徴とする、請求項1に記載のパーソナライズド情報読取システム(100)。
【請求項11】
前記ソフトウェアブロックは、警告メッセージを少なくとも1つのユーザーに送信し、前記検証により異常が検出される場合、前記警告メッセージを前記データベースにセーブするように構成されることを特徴とする、請求項9または10に記載のパーソナライズド情報読取システム(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はパーソナライズド情報読取システムに関する。
【0002】
具体的には、本発明は、製品及び偽造品のトレーサビリティのためのパーソナライズド情報読取システムに関する。
【背景技術】
【0003】
偽造は、製品分野のほとんどに影響を与える現象である。最も影響される分野の共通点として、偽造が、消費者の健康、労働者の保護に、企業の価値をもたらし製品の価格の差を正当化する要素として意図される知的財産に、現実の脅威をもたらすことが考えられる。最も関係する分野は、実際に、自動車部分、衣類及びアクセサリ、医薬品、食品、ゲーム及び玩具及び高級品に関わる。この分野では、いくつかの解決策が知られている。
【0004】
現在知られている情報読取システムは、特定の分野に制限をもたらし、多くの場合、特定の製品にも制限をもたらし、消費者が製品を追跡するのがかなりに困難になる。さらに、既存システムは動的ではなく、いくつかのレベルでアクティブになるが、静的であり、生産段階及び購入段階に制限がある。
【0005】
解決策は、特許出願である米国特許出願公開第2014/0339312号明細書で説明されており、同時に複数のセキュリティアプリケーションで、プログレッシブバーコードのブロックの単一マトリクス内で独立して暗号化されたセキュリティデータ要素をエンコードするための方法及び装置が報告されている。その方法及び装置は、黒モジュールを使用して、マトリクス内の第1のデータ要素の情報をエンコードすることと、カラーモジュールを使用して、マトリクス内の第2のデータ要素の情報をエンコードすることと、を含む。バーコードは、進行状態を通じて進行するように、刷り重ねされるように構成される。進行状態を通じて重ね刷りから生じるプログレッシブバーコードは、最終的に、前の状態でバーコードを判定する能力を隠す。
【0006】
それにもかかわらず、この既知の解決策は、生産から廃棄までの製品Aのライフステージを追跡することが不可能であり、また様々な方法で、主要製品Aとインタラクトする製品B,C,...N等を相関付けできない。これは、単一の製品、またはその製品のコンポーネントもしくはスペアパーツのトレース及びそれらが偽造でないことを保証することが可能になる、ある種の製品のグローバルレジスタを作成する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許出願公開第2014/0339312号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的はパーソナライズド情報読取システムを提供することであり、パーソナライズド情報読取システムは、スマートフォンまたはタブレット、及びコンピューター等のモバイルデバイスに対して専用のアプリケーションソフトウェアによってアクセス可能である個々の製品の単一のレジストリ及びトレーサビリティを含有及び管理することが可能であるITプラットフォームの実施態様に基づいて、即時で効果的及び効率的な検証システムの設定によって偽造現象を無効にすることが可能であり、したがって、現在の既知のシステム及び方法の制限を克服する等の特徴を有する。
【0009】
より具体的には、本発明の目的は、生産から廃棄までの製品Aのライフステージを追跡し、また、様々な方法で、主要製品Aとインタラクトする製品B,C,...Nの相関関係も検討し、単一の製品、またはその製品のコンポーネントもしくはスペアパーツのトレース及びそれらが偽造でないことを保証することが可能になる、ある種の製品のグローバルレジスタを作成する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明によると、請求項1に定義されるように、パーソナライズド情報読取システムが提供されている。
【0011】
ここで、本発明を良好に理解にするために、添付図を参照して、純粋に非限定例によって好ましい実施形態が説明される。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】本発明による、パーソナライズド情報読取システムの図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0013】
パーソナライズド情報読取システム100は、
-各製品に適用された少なくとも1つのQRコード(登録商標)(101)と、
-少なくとも1つの製品に関連するデータを含有する複数の情報のブロック(110,111,112,113...120)であって、該データは該QRコード(登録商標)(101)に書き込まれている、複数の情報のブロック(110,111,112,113...120)と、
-専用ソフトウェアプログラムがインストールされている複数のデバイス(110a,111a,112a,113a,...120a)であって、該専用ソフトウェアプログラムは、少なくとも1つのQRコード(登録商標)(101)からデータを読み取る、及び/または少なくとも1つのQRコード(登録商標)(101)にデータを書き込むように構成される、複数のデバイス(110a,111a,112a,113a,...120a)と、
-製品と一意に関連付けられた少なくとも1つのQRコード(登録商標)(101)と関連付けられた情報を暗号化するように構成された暗号化モジュールと、
-少なくとも1つの製品に適用された少なくとも1つのQRコード(登録商標)(101)、及び暗号化モジュールを管理するように構成されたソフトウェアブロックであって、該ソフトウェアブロックは、複数のユーザーに含まれる対応するユーザーに関連付けられたユーザーアクセス特権を定義するアクセス管理モジュールを含み、該ユーザーアクセス特権は、複数の情報のブロック(110,111,112,113...120)に含まれる情報の少なくとも1つのブロックのデータを読み取り及び/または読み書きすることを可能にする、ソフトウェアブロックと、
-複数の情報のブロック(110,111,112,113...,120)と、1つの情報のブロック、もしくは情報の一部、またはより多くのブロックにアクセスするために登録または許可された複数のユーザーのリストとを含む、データベースであって、該ソフトウェアブロックは、該データベース及び該専用ソフトウェアプログラムと通信する、データベースと、
を含む。
【0014】
本発明に従った製品及び偽造品のトレーサビリティのためのパーソナライズド情報読取システム100は、複数のデバイスにインストールできるアプリケーションまたは専用ソフトウェアプログラムから成り、工業生産プロセス中に各製品に適用されたQRコード(登録商標)101の読み取りに基づいている。該QRコード(登録商標)101は、Nの数字のランダムな英数字組み合わせを自動的に生成するアルゴリズムに基づいて生成及び印刷された固有のコードである。
【0015】
専用ソフトウェアプログラムとも呼ばれるアプリケーションは、1つ以上の特定のセクション、または情報のブロックに含有された情報を読み取り及び/または読み/書きをするために、アクセスするために登録されたまたはアクセスが許可された各ユーザーが特定の特権に従ってアクセスできる複数のセクションを有する。本発明の態様によると、1つ以上の情報のブロックに情報を書き込むための特権を有するユーザーは、また、製品のデータのステータス及び進化に関連する情報でデータベースを更新し得、現在の既知のシステムの制限を克服する。実際に、データベースにセーブされた複数の情報のブロック(110,111,112,113...120)は、特定の書き込み特権を有する選択されたユーザーによって更新され得る。
【0016】
各セクションは、相互に関連する1つ以上の製品に関する情報を含有する(関連製品は、例えば、販売、修理、廃棄等のその耐用期間における特定の点における原料、中間製品、最終製品であり得る)。
【0017】
本発明の態様によると、複数の情報のブロックに含まれるデータは、少なくとも1つの製品、ならびに/または製品、及び製品の関連製品(原料、中間製品、最終製品)に関連し、該データは、生産データ、真正性データ、技術的特徴、組成物、使用期限、原産地、及び耐用期間ステージを含む。
【0018】
複数の製品に関連する複数の情報のブロックを含有するデータベースは、その生産日から始まる単一の製品に関連するデータを含有し、そのデータは単一の製品に関連付けられた固有のQRコード(登録商標)に、システム100の第1のユーザーである製造業者によって書き込まれる。該データは、製品寿命の異なる段階においてデータベースで更新され得、その書き込みの特権に従って登録されたユーザーによって、QRコード(登録商標)の一意性を維持する。読み取り特権だけを有するユーザーは、実際に、情報のブロックの1つ以上のまたは一部に含まれるデータを監視し得る。実際に、いくつかのユーザーは、システム100によって許諾された特権に応じて、製造業者、他のユーザーによってQRコード(登録商標)101に入力されたデータを読み取ることが許可され、そして、更新データを読み取ること、または更新データを読み書きすることが許可され、ユーザーは静的なユーザーまたはインタラクティブなユーザーであることが考えられる。
【0019】
例えば、作業所は、定義されたユーザープロファイルでシステム100にアクセスすることが認可され、修復されている車に関連する情報を読み取ることが可能になり、コンポーネント及びアセンブリに関連する情報は、スペアパーツの原産地及びオリジナリティーに関する情報を入力することによって、いくつかのセクションまたは情報ブロックだけに、例えば修復/交換されている要素に情報を上書きする、または追加することが可能である。
【0020】
本発明の態様によると、複数の情報のブロック(110,111,112,113...120)は、
-第1の情報のブロック110または「物理レベル」であって、製造業者に関する情報を読み取る手段によって、まだ購入されてない製品と、端末またはスキャナ等の第1のリモートデバイス110aによって、またはモバイルデバイスにインストールされた専用ソフトウェアによって読み取られたQRコード(登録商標)101に含まれる製品とを分類することから成る、第1の情報のブロック110または「物理レベル」と、
-専用の第2のデバイス111aまたはスキャナデバイス等の第2のアクティベーションデバイスでスキャンすることによって読み取られたQRコード(登録商標)101に含まれる2Dコードを読み取ることから成る、第2の情報のブロック111または「アクティベーション」レベルと、
-ユーザーAPPがインストールされた第3のデバイス112aによって読み取られたQRコード(登録商標)101に含有された追加情報及び機能を含む、第3の情報のブロック112または「アドバンスト」レベルと、
-端末またはスキャナ等の複数のデバイス第4のデバイス113aによって、またはモバイルデバイスにインストールされた専用ソフトウェアによって読み取られた、QRコード(登録商標)101を用いて廃棄物の追跡情報を含む、第4の情報のブロック113または「遷移」レベルと、
を含む。
【0021】
本発明の態様によると、読取システム100は、少なくとも1つの製品及び暗号化に適用された少なくとも1つのQRコード(登録商標)101を管理するように構成されたソフトウェアブロックと、データベースとを含む。ソフトウェアブロック及びデータベースは、第1のデバイス110a、第2のデバイス111a、第3のデバイス112a、及び第4のデバイス113aと通信する。
【0022】
本発明の態様によると、パーソナライズド情報読取システム100は、順番に一意に製品と関連付けられたQRコード(登録商標)101と関連付けられた情報を暗号化するための暗号化システムを備える。
【0023】
送信された情報(この場合、QRコード(登録商標)101)は、アルゴリズムを使用して暗号化され、(コア製品管理(CPM)でQRコード(登録商標)を読み取ることによって)適切なキーを用いて送信先だけで解読できる。したがって、QRコード(登録商標)101は、ソフトウェアのコア製品管理によって管理され、これは、生成された暗号化コードのデコーディングを読み取ることによって可能し、ソフトウェア内に、「APR」(純製品レジストリ)は存在し、ソフトウェアは、製品データを管理する目的のために情報を整理及びアーカイブする。キーは、受信システム(CPMにある)で記憶できる、または暗号化されたデータ(QRコード(登録商標)自体にある)と一緒に伝送できる。
【0024】
キー(製造業者のための固有キー、製品に対して1つ、及びサービス等に対して1つ与えられる)は、ユーザーのカテゴリーごとに固有である。これらのキーは一緒に混合され、QRコード(登録商標)101の暗号化を生じさせる。暗号化は64ビットである。
【0025】
本発明の態様によると、複数のQRコード(登録商標)を管理するように構成されたソフトウェアブロックは複数の製品に適用され、該ソフトウェアブロックは、ユーザーアクセス特権を定義するアクセス管理モジュールを含み、ユーザーが、1つ以上のQRコード(登録商標)に関連する複数の情報のブロック(110,111,112,113...120)に含まれる少なくとも1つの情報のブロックのデータを読み取り及び/または読み書きを可能にする。
【0026】
本発明の態様によると、データベースは、複数のQRコード(登録商標)のQRコード(登録商標)101ごとに、複数の情報のブロックを含む。
【0027】
有利に、システム100は、固有ソフトウェアブロックもしくは中央ソフトウェアブロック、及びデータベース固有のもしくは中央データベースを含む、または複数の製品に関連するデータを有するレジスタを含む。
【0028】
本発明の態様によると、ソフトウェアブロックは、少なくとも1つのQRコード(登録商標)101に関連する複数の情報のブロック110,111,112,113...120に含まれるデータと、データベースに含まれるデータとをリアルタイムで一致させ、該一致によって、偽造品をリアルタイムで検証するように構成される。
【0029】
本発明の別の態様によると、ソフトウェアブロックは、少なくとも1つのQRコード(登録商標)101に関連する複数の情報のブロック110,111,112,113...120に含まれるデータと、データベースに含まれるデータとをリアルタイムで一致させ、該一致によって、及び/またはパーソナライズド情報読取システム(100)ならびに少なくとも1つのQRコード(登録商標)(101)にアクセスすることによって、偽造品をリアルタイムで検証するように構成される。
【0030】
また、本発明の別の態様によると、ソフトウェアブロックは、検証により、偽造が検出される場合、警告メッセージを送信するように構成され、該警告メッセージは、該QRコード(登録商標)101の情報ブロックを読み取りまたは書き込んでいる少なくとも1つのデバイス110a,111a,112a,113a,...120aに送信され、その警告メッセージをデータベースにセーブする。例えば、ソフトウェアブロックによって行われた検証は、一致したデータに矛盾があるため、製品に関連する異常を検出し得る。
【0031】
例えば、少なくともQRコード(登録商標)(101)及び該QRコード(登録商標)(101)に含まれる少なくとも情報ブロックを読み取ることが許可された第1のユーザーが、システム100にアクセスし、特定の場所及び時間で、QRコード(登録商標)101をスキャンし、該情報ブロックを読み取る場合、そして、第2のユーザーがシステム100にアクセスし、指定及び制限された時間範囲内で別の場所において、同じQRコード(登録商標)101に関連するいずれかの情報ブロックをスキャンして読み取る場合、リアルタイムでデータを一致させるソフトウェアブロックは、該QRコード(登録商標)に関連付けられた製品が偽造であることを検証し、そして、該ソフトウェアブロックは、警告メッセージを少なくとも1つのユーザーに具体的には製造業者に送信し、その警告メッセージをデータベースにセーブするように構成される。
【0032】
有利に、パーソナライズド情報読取システム100は、製品をその生産から耐用期間の終了までトレースすることを可能にし、ユーザーアクセス特権のそれぞれに対応する製品に関連付けられた情報へのアクセスの区別を可能にする。
【0033】
さらに、有利に、読取システム100は、読み取りレベルによって及びユーザーアクセス特権によって区別されたデバイスも用いて、製品のライフステージに基づいて、QRコード(登録商標)101の複数の読み取りレベルをアクティブにすることを可能にする。
【0034】
さらに、このパーソナライズド情報読取システム100によって、各製品について、そのパーソナルデータが生成及び記憶され、固有であり、情報(真正性、特徴、組成物、使用期限、原産地等)にすぐにアクセスすることが可能になり、偽装を防止してかなり減り、消費者の信頼性及び安全性をもたらし、製造業者への忠誠心のイメージが生じる。
【0035】
有利に、本発明に従ったシステムのインタラクティビィは、許可された監督機関及び製造業者が、デバイスまたはアプリケーションを用いて単純な検証によって、リアルタイムで、QRコード(登録商標)の読み取りと一緒に、偽造品のいずれかのバッチを識別することを可能にし、その商品化を停止することが可能になる。
【0036】
最後に、ここで説明され及び示される本発明に従ったパーソナライズド情報読取システムに修正及び変化がなされる可能性があり、それによって、添付の特許請求の範囲に定義される本発明の保護範囲から逸脱しないことは明らかである。
【国際調査報告】