IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ プランメカ オイの特許一覧

<>
  • 特表-CT撮像装置及びケーブルの配置 図1
  • 特表-CT撮像装置及びケーブルの配置 図2a
  • 特表-CT撮像装置及びケーブルの配置 図2b
  • 特表-CT撮像装置及びケーブルの配置 図3
  • 特表-CT撮像装置及びケーブルの配置 図4a
  • 特表-CT撮像装置及びケーブルの配置 図4b
  • 特表-CT撮像装置及びケーブルの配置 図4c
  • 特表-CT撮像装置及びケーブルの配置 図4d
  • 特表-CT撮像装置及びケーブルの配置 図5
  • 特表-CT撮像装置及びケーブルの配置 図6
  • 特表-CT撮像装置及びケーブルの配置 図7
  • 特表-CT撮像装置及びケーブルの配置 図8
  • 特表-CT撮像装置及びケーブルの配置 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-19
(54)【発明の名称】CT撮像装置及びケーブルの配置
(51)【国際特許分類】
   A61B 6/51 20240101AFI20240412BHJP
   A61B 6/50 20240101ALI20240412BHJP
   A61B 6/03 20060101ALI20240412BHJP
【FI】
A61B6/51 511
A61B6/50 500D
A61B6/03 521A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023565922
(86)(22)【出願日】2022-05-06
(85)【翻訳文提出日】2023-12-18
(86)【国際出願番号】 FI2022050306
(87)【国際公開番号】W WO2022234195
(87)【国際公開日】2022-11-10
(31)【優先権主張番号】20210027
(32)【優先日】2021-05-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FI
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】591036309
【氏名又は名称】プランメカ オイ
【氏名又は名称原語表記】Planmeca Oy
【住所又は居所原語表記】Asentajankatu 6, 00880 Helsinki, Finland
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ニホルム クスタ
(72)【発明者】
【氏名】ド ゴジンスキー クリスティアン
(72)【発明者】
【氏名】シュルヤラ トンミ
【テーマコード(参考)】
4C093
【Fターム(参考)】
4C093AA07
4C093AA22
4C093BA03
4C093BA08
4C093CA50
4C093DA05
4C093EC59
(57)【要約】
本発明は、特に、歯科用及び医療用のコーンビームコンピューター断層撮影画像化(CBCT)装置の構造に関する。本装置は、内側ケーブル支持構造(122)と外側ケーブル支持構造(121)との間に配置されたローラーシリンダーアセンブリ(123’)を備えるケーブル配置を含む。ケーブル(124)は、この構造物に出入りし、その内部に配置され、ローラーシリンダーアセンブリ(123’)のローラーシリンダー(123)の周りに部分的ループを形成する。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
歯科用または医療用のX線撮影装置であって、
-第1の細長フレーム部(11)と、
-前記第1の細長フレーム部(11)から延在する第1の支持構造体(12)と、
-前記第1の支持構造体(12)に搭載された、X線撮像手段(14、15)を一緒に形成するX線源(14)及び画像検出器(15)と、
-前記第1の支持構造体(12)の中に及び内側に伸び、さらに、前記X線撮像手段(14,15)の少なくともいずれか一方まで伸びるケーブル(124)であって、前記ケーブル(124)は、電力及びデータの少なくともいずれか一方を伝送する、前記ケーブル(124)と、
-制御システムと、を備え、
前記第1の支持構造体(12)は、
-外面及び内面を有し、前記内面内に仮想中心軸(13)を含む、内側ケーブル支持構造(122)と、
-前記内側ケーブル支持構造(122)の外側に回転可能に配置され、少なくとも第1のローラーシリンダー(123)を備える、ローラーシリンダーアセンブリ(123’)であって、前記少なくとも第1のローラーシリンダー(123)は自らを中心に回転可能である、前記ローラーシリンダーアセンブリ(123’)と、
-前記ローラーシリンダーアセンブリ(123’)の外側に配置された外側ケーブル支持構造(121)と、
-前記ケーブル(124)の第1のセクション(124’)のための第1の入口場所(1211)及び第1の出口場所(1221)であって、前記第1の入口場所(1211)及び前記第1の出口場所(1221)のいずれか一方は前記内側ケーブル支持構造(122)に配置され、前記第1の入口場所(1211)及び前記第1の出口場所(1221)の他方は前記外側ケーブル支持構造(121)に配置される、前記第1の入口場所(1211)及び前記第1の出口場所(1221)と、
-任意選択で、前記外側ケーブル支持構造(121)に対して動かないように前記ケーブル(124)を固定するために、前記外側ケーブル支持構造(121)の前記入口場所(1211)もしくは前記出口場所(1221)において、または前記入口場所(1211)もしくは前記出口場所(1221)の近くに、前記外側ケーブル支持構造(121)に、または前記外側ケーブル支持構造(121)と接続して配置された、第1のケーブル固定構造(1212)と、
-任意選択で、前記内側ケーブル支持構造(122)に対して動かないように前記ケーブル(124)を固定するために、前記内側ケーブル支持構造(122)の前記入口場所(1211)もしくは前記出口場所(1221)において、または前記入口場所(1211)もしくは前記出口場所(1221)の近くに、前記内側ケーブル支持構造(122)に、または前記内側ケーブル支持構造(122)と接続して配置された、第2のケーブル固定構造(1222)と、
-回転駆動構造物(160)の形態である、または前記回転駆動構造物(160)を含む第1の駆動機構(16)と、を備え、
-i)前記内側ケーブル支持構造(122)、及びii)前記外側ケーブル支持構造(121)のいずれか一方は、回転可能に前記第1の支持構造体(12)に配置され、前記X線撮像手段(14,15)は回転可能な前記ケーブル支持構造(121,122)に搭載され、
-前記回転駆動構造物(160)は、i)回転可能な前記ケーブル支持構造(121,122)、またはii)前記ローラーシリンダーアセンブリ(123’)のいずれか一方を用いて、第1の方向に回転を発生させるように構成され、
-前記内側ケーブル支持構造(122)及び前記外側ケーブル支持構造(121)の相互の回転位置、ならびに前記第1の入口場所(1211)から前記第1の出口場所(1221)までの相対的な想定最短距離を考慮すると、前記第1のケーブル固定構造(1212)と第2のケーブル固定構造(1222)との間に延在する前記ケーブル(124)のセクションの長さは、前記ケーブル(124’)の前記第1のセクションに必要な長さと少なくとも同じ長さであり、または前記必要な長さよりも長くなり、前記第1の入口場所(1211)から前記第1の出口場所(1221)までの前記想定最短距離を延在し、さらに前記ケーブル支持構造(121,122)及び回転可能な前記ローラーシリンダーアセンブリ(123’)の2つ以上の相互の回転位置で、前記第1のローラーシリンダー(123)の周りで、部分的ループを形成することが可能である、前記歯科用または医療用のX線撮影装置。
【請求項2】
前記第1の方向及び前記第1のローラーシリンダー(123)において瞬時に回転することを考慮すると、前記第1のローラーシリンダー(123)は、前記第1の方向における移動方向に向いている前側と、前記前側の反対に後側とを有し、
-前記回転駆動構造物が回転可能な前記ケーブル支持構造(121,122)の前記第1の方向に回転を発生させるように構成される場合、前記ケーブル(124’)の前記第1のセクション(124)は、前記第1のローラーシリンダー(123)の前記後側から前記第1のローラーシリンダー(123)の周りで前記部分的ループを作ることが可能であるように組み合わされ、結果として、前記ケーブル(124’)の前記第1のセクション(124)は、前記第1のローラーシリンダー(123)の回転も生じさせながら、前記ローラーシリンダーアセンブリ(123’)を引っ張る、または、
-前記回転駆動構造物が回転可能な前記ローラーシリンダーアセンブリ(123’)の前記第1の方向に回転を発生させるように構成される場合、前記ケーブル(123)の前記第1のセクションは、前記第1のローラーシリンダー(123)の前記前側から前記第1のローラーシリンダー(123)の周りで前記部分的ループを作ることが可能であるように組み合わされ、結果として、前記ケーブル(124’)の前記第1のセクション(124)は、前記第1のローラーシリンダー(123)の回転も生じさせながら、回転可能な前記ケーブル支持構造(121,122)を引っ張ることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第1の入口場所(1211)と前記第1の出口場所(1221)との間に延在する前記ケーブル(124)の前記第1のセクション(124’)の長さは十分に長いため、前記ケーブル(124)の前記第1のセクション(124’)が前記部分的ループを形成することと、前記内側ケーブル支持構造(122)と前記外側ケーブル支持構造(121)との間に位置する仮想曲面上で、数十度、または最大360度もしくは約360度の前記仮想曲面上の角変位に対応する距離を延在することと、を可能にすることを特徴とする、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記内側ケーブル支持構造(122)は円形であり、
-前記ローラーシリンダーアセンブリ(123’)、前記内側ケーブル支持構造(122)、及び前記ケーブル(124)の前記第1のセクションの厚さは、前記ケーブル(124)の前記第1のセクションが、前記ローラーシリンダーアセンブリ(123’)の前記少なくとも第1のローラーシリンダー(123)と接触するとき、また、前記内側ケーブル支持構造(122)の前記外面とも接触するように寸法決定されていることを特徴とする、請求項1~3のいずれかに記載の装置。
【請求項5】
前記回転駆動構造物(160)は、前記内側ケーブル支持構造(122)の回転を発生させるように構成されることを特徴とする、請求項1~4のいずれかに記載の装置。
【請求項6】
少なくとも前記第1のローラーシリンダー(123)は、円筒形外面と、前記円筒形外面の両方のエッジで、または前記両方のエッジの近くで、突出エッジまたは突出要素とを含むことを特徴とする、請求項1~5のいずれかに記載の装置。
【請求項7】
前記外側ケーブル支持構造(121)は円形内面を有し、前記ローラーシリンダーアセンブリ(123’)は、前記外側ケーブル支持構造(121)の前記円形内面と接触するように配置されている誘導ホイール(125)によって、前記ローラーシリンダーアセンブリ(123’)を支持するように構成された前記誘導ホイール(125)のセットを含むことと、任意選択で、または代替として、同様の構造または同様に機能する構造は、前記ローラーシリンダーアセンブリ(123’)に配置され、前記内側ケーブル支持構造(122)の円形外面から、前記ローラーシリンダーアセンブリ(123’)に支持を提供することと、を特徴とする、請求項1~6のいずれかに記載の装置。
【請求項8】
ケーブル配線の前記第1のセクション(124’)の内部の前記ケーブル(124)は、フラットケーブルである、または前記フラットケーブルを含むことを特徴とする、請求項1~7のいずれかに記載の装置。
【請求項9】
前記ローラーシリンダーアセンブリ(123’)は、少なくとも7個のローラーシリンダー(123)、例えば10個のローラーシリンダー(123)等を備え、及び/または任意選択で、前記第1のローラーシリンダー(123)は、前記ローラーシリンダー(123)の他のものの一部または他の部分の寸法よりも大きい物理的寸法を有することを特徴とする、請求項1~8のいずれかに記載の装置。
【請求項10】
前記装置は、
-第2の入口場所(1211)及び第2の出口場所(1221)であって、前記第2の入口場所(1211)は、前記外側ケーブル支持構造(121)に配置された第3のケーブル固定構造(1212)を含み、前記第2の出口場所(1221)は、前記内側ケーブル支持構造(122)に配置された第4のケーブル固定構造(1222)を含む、第2の入口場所(1211)及び第2の出口場所(1221)を備え、
-細長可撓性構成要素(124’’)は、前記第2の入口場所(1211)と前記第2の出口場所(1221)との間に延在するように配置され、前記第3のケーブル固定構造(1212)及び第4のケーブル固定構造(1222)に取り付けられ、
-任意選択で、i)前記細長可撓性構成要素(124’’)、ii)前記第2の入口場所(1211)及び前記第2の出口場所(1221)、iii)前記第3のケーブル固定構造(1212)及び第4のケーブル固定構造(1222)、のうちの少なくとも1つに関して、
前記細長可撓性構成要素(124’’)は前記ケーブル(124)の第2のセクション(124’’)を構成し、前記第2の入口場所(1211)は前記第1の入口場所(1211)と同じであり、前記第2の出口場所(1221)は前記第1の出口場所(1221)と同じであり、前記第3のケーブル固定構造(1212)は、前記第1のケーブル固定構造(1212)の一部であり、または前記第1のケーブル固定構造(1212)と同じであり、前記第4のケーブル固定構造(1222)は、前記第2のケーブル固定構造(1222)の一部である、または前記第2のケーブル固定構造(1222)と同じであることを特徴とする、請求項1~9のいずれかに記載の装置。
【請求項11】
構造、すなわち、
i)前記ケーブル支持構造(121,122)、及び
ii)前記ローラーシリンダーアセンブリ(123’)、のうちの1つに関して、
前記回転駆動構造物(160)は前記第1の方向に回転するように構成され、前記回転駆動構造物(160)は、前記第1の方向の反対方向に前記構造の1つの回転をさらに発生させるように構成され、
前記内側ケーブル支持構造(122)及び前記外側ケーブル支持構造(121)の2つ以上の相互の回転位置、ならびに前記第2の入口場所(1211)から前記第2の出口場所(1221)までの相対的な想定最短距離を考慮すると、前記第3のケーブル固定構造(1212)と第4のケーブル固定構造(1222)との間に延在する前記細長可撓性構成要素(124’’)のセクションの長さは、前記細長可撓性構成要素(124’’)に必要な長さと少なくとも同じ長さであり、または前記必要な長さよりも長くなり、前記第2の入口場所(1211)から前記第2の出口場所(1221)までの前記想定最短距離を延在し、さらに前記ケーブル支持構造(121,122)及び回転可能な前記ローラーシリンダーアセンブリ(123’)の2つ以上の相互の回転位置で、前記ローラーシリンダーアセンブリ(123’)に含まれる第2のローラーシリンダー(123)の周りで部分的ループを形成することが可能であり、前記第2のローラーシリンダー(123)は、任意選択で、前記第1のローラーシリンダー(123)と同じであることを特徴とする、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記第1の方向及び前記第2のローラーシリンダー(123)において瞬時に回転することを考慮すると、前記第2のローラーシリンダー(123)は、前記第1の方向における移動方向に向いている前側と、前記前側の反対に後側とを有し、
-前記回転駆動構造物が回転可能な前記ケーブル支持構造(121,122)の前記第1の方向に対して前記反対方向に回転を発生させるように構成される場合、前記細長可撓性構成要素(124’’)は、前記第2のローラーシリンダー(123)の前記前側から前記第2のローラーシリンダー(123)の周りで前記部分的ループを作ることが可能であるように組み合わされ、結果として、前記細長可撓性構成要素(124’’)は、前記第2のローラーシリンダー(123)の回転も生じさせながら、前記ローラーシリンダーアセンブリ(123’)を引っ張り、
前記回転駆動構造物が回転可能な前記ローラーシリンダーアセンブリ(123’)の前記第1の方向に対して前記反対方向に回転を発生させるように構成される場合、前記細長可撓性構成要素(124’’)は、前記第2のローラーシリンダー(123)の前記後側から前記第2のローラーシリンダー(123)の周りで前記部分的ループを作ることが可能であるように組み合わされ、結果として、前記細長可撓性構成要素(124’’)は、前記第2のローラーシリンダー(123)の回転も生じさせながら、回転可能な前記ケーブル支持構造(121,122)を引っ張ることを特徴とする、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記第2の入口場所(1211)と前記第1の出口場所(1221)との間に延在する前記ケーブル(124)の細長可撓性構成要素(124’’)の長さ、または前記第2のセクション(124’’)の長さが十分に長いことにより、前記ケーブル(124)の前記細長可撓性構成要素(124’’)または前記第2のセクション(124’’)が前記部分的ループを形成することと、前記内側ケーブル支持構造(122)と前記外側ケーブル支持構造(121)との間に位置する仮想曲面上で、数十度、または最大360度もしくは約360度の前記仮想曲面上の角変位に対応する距離を延在することと、を可能にすることを特徴とする、請求項10~12のいずれかに記載の装置。
【請求項14】
前記内側ケーブル支持構造(122)は円形であり、
-前記ローラーシリンダーアセンブリ(123’)、前記内側ケーブル支持構造(122)、及び前記ケーブル(124)の前記細長可撓性構成要素(124’’)または第2のセクション(124’’)の厚さは、前記ケーブル(124)の前記細長可撓性構成要素(124’’)または第2のセクション(124’’)が、前記ローラーシリンダーアセンブリ(123’)の前記第1のローラーシリンダー(123)と接触するとき、また、前記内側ケーブル支持構造(122)の前記外面とも接触するように寸法決定されていることを特徴とする、請求項10~13のいずれかに記載の装置。
【請求項15】
前記第2のローラーシリンダー(123)は、前記第1のローラーシリンダー(123)と同じであり、前記ケーブル(124)の前記細長可撓性構成要素(124’’)及び前記第2のセクション(124’’)は、前記第1のローラーシリンダー(123)の周りに前記部分的ループを形成するように配置され、これらの部分的ループは、互いに横方向に距離を置いて前記第1のローラーシリンダー(123)に位置することを特徴とする、請求項10~14のいずれかに記載の装置。
【請求項16】
前記細長可撓性構成要素(124’’)は前記ケーブル(124)の前記第2のセクション(124’’)であり、前記ケーブル(124)のi)前記第1のセクション(124’)及びii)前記第2のセクション(124’’)のうちの一方は電力ケーブルであり、任意選択で、フラットケーブルであり、他方は、データケーブルであり、任意選択で、フラットケーブルであることを特徴とする、請求項10~15のいずれかに記載の装置。
【請求項17】
前記装置は、前記第1の細長フレーム部(11)と本質的に同じ長さの第1の端及び第2の端を含む第2の細長フレーム部(21)を備え、前記第1の細長フレーム部(11)の前記第1の端の近くで、前記第1の細長フレーム部(11)及び前記第2の細長フレーム部(21)を機械的に接続し、前記第2の細長フレーム部(21)に対して少なくとも1つの傾斜軸を中心に、前記第1の細長フレーム部(11)の傾斜を可能にする関節接続構造(22)が配置され、前記少なくとも1つの傾斜軸は、前記第1の方向及び第2の方向の両方に直交することを特徴とする、請求項1~16のいずれかに記載の装置。
【請求項18】
前記第2の細長フレーム部(21)の側面での前記関節接続構造(22)との機械的接続では、マウント構造(23)が前記第2の細長フレーム部(21)に沿って、または平行して移動可能に配置されることによって、前記関節接続構造(23)を提供し、前記第2の細長フレーム部(21)に沿ったまたは並行する移動の自由度で、前記関節接続構造(23)に機械的に接続された前記第1の細長フレーム部(11)の前記第1の端を提供することを特徴とする、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記マウント構造(23)は、前記第2の細長フレーム部(21)に沿って、または並行して、前記第1の細長フレーム部(11)の長さに少なくとも本質的に対応する距離を移動可能に配置され、前記関節接続構造(22)は、前記第1の細長フレーム部(11)及び第2の細長フレーム部(21)が本質的に並行して延在する配向と、前記第1の細長フレーム部(11)及び第2の細長フレーム部(21)が本質的に直角に延在する配向との間で、前記第1の細長フレーム部(11)の傾斜を可能にするように配置されることを特徴とする、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記装置は患者支持体(18)を備え、前記患者支持体(18)は、前記第1の細長フレーム部(11)に機械的に接続され、前記第1の細長フレーム部(11)と実質的に平行に延在する構造であり、前記第1の細長フレーム部(11)と本質的に同じ長さであることを特徴とする、請求項1~19のいずれかに記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピューター断層撮影画像化装置に関する。特に、本発明に従った装置の特徴は、歯科用及び医療用のコーンビームコンピューター断層撮影(CBCT)画像化装置の状況での使用に適用可能である。
【背景技術】
【0002】
コンピューター断層撮影(CT)はX線撮影の一種で、撮影対象に異なる方向から放射線を照射し、取得した画像情報から所望の2次元または3次元の画像を再構成できる。
【0003】
画像は様々な方向から取得する必要があるが、撮像装置に対して撮像対象を移動させない限り、撮像手段(X線源、画像検出器)を装置の撮像ステーションを中心に移動させる必要がある。撮像対象の物体は位置決めされるように設計されている。多くの撮像モードでは、これには360度の角度範囲にわたる回転が必要であるが、場合によって、180度程度の範囲を使用することで十分である。いずれの場合、この要件は、本装置の他の構成要素と関連して移動する装置の構成要素、それらの動作に必要な電力及び/もしくは制御、または例えばそこからデータを転送する方法をどのように提供するかに関する問題を伴う。
【0004】
従来技術には、そのような状況下で電力及び/またはデータを伝送するための様々なアイデア及び実施された解決策が含まれ、ケーブルを使用するとき、構成要素の異なる相互の空間的動作位置に適応することを可能にするように装置内でケーブルを物理的に配置する方法の問題に対処する解決策も含まれる。技術的解決策の典型として、そのような従来技術の解決策には長所及び短所があり、それは問題をどの観点から考えるかによっても変わり得る。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、回転軸を中心に回転するように配置された、特にCBCT装置の構成要素へのケーブルを新規の方法で配置することに関する。CBCT装置では、通常、撮像手段の回転は少なくとも180度以上可能となるように構成される。本発明の特徴は、添付の特許請求の範囲に定義される。
【0006】
ここで、本発明は、その好ましい実施形態の一部及び添付の図面を参照してより詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】例として、本開示のケーブル構造を実装できる1種類の装置のある構成要素を示す概略全体側面図である。
図2a図1の装置の細長フレーム部の状況での使用に適用可能な構造の詳細を示す。
図2b図1の装置の細長フレーム部の状況での使用に適用可能な構造の詳細を示す。
図3】例として、本開示によるケーブリングシステムの実装に関するいくつかの構造の詳細を示す。
図4a】一例として、いくつかの動作位置におけるケーブリングシステムの別の構造の概略図を示す。
図4b】一例として、いくつかの動作位置におけるケーブリングシステムの別の構造の概略図を示す。
図4c】一例として、いくつかの動作位置におけるケーブリングシステムの別の構造の概略図を示す。
図4d】一例として、いくつかの動作位置におけるケーブリングシステムの別の構造の概略図を示す。
図5】例として、本開示のケーブル構造を実装できる1種類の装置の実施形態のある構成要素を示す概略全体側面図である。
図6】傾斜位置で駆動される構造のある構成要素を示す、図5の装置の概略全体側面図である。
図7図5及び図6に示される装置の機能に関連する変位及びロック機構として使用できる装置の構成要素を示す。
図8】例として、本開示のケーブル構造を実装できる1種類の装置の別の実施形態のある構成要素を示す概略全体側面図である。
図9】装置の制御システムが制御するように構成され得る、本開示による装置の実施形態の構成要素の例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書に開示される構成要素、プロセス、及び装置のより完全な理解は、添付の図面を参照することによって得ることができる。これらの図は、利便性及び本開示の実証の容易さに基づく単なる概略図であり、したがって、デバイスもしくはその構成要素の相対的なサイズ及び寸法を示すこと、ならびに/または例示的な実施形態の範囲を定義もしくは制限することを意図するものではない。
【0009】
分かり易くするために、以下の説明では特定の用語が使用され得るが、これらの用語は、図面で説明するために選択された実施形態の特定の構造だけを指すことが意図され、本開示の範囲を定義または制限することを意図するものではない。図面及び以下の説明において、同様の番号指定は同様の機能の構成要素を指すことを理解されたい。
【0010】
文脈による明確な別段の定めがない限り、単数形「a」、「an」、及び「the」は複数の指示対象を含む。
【0011】
本明細書で使用される約、概して、及び実質的等の用語は、そのような用語によって修飾される要素または数値の目的に重大な影響を及ぼさない構造的または数値的な修飾を包含することが意図される。例えば、その用語は、実質的に、記載された関係から25%、または10%、または0%等の変動範囲を含み得る。
【0012】
本明細書及び特許請求の範囲で使用される「含む(comprising)」という用語は、「~から成る(consisting of)」及び「~から本質的に成る(consisting essentially of)」実施形態を含み得る。「含む(comprise(s))」、「含む(include(s))」、「有する(having)」、「有する(has)」、「できる(can)」、「含有する(contain(s))」という用語、及びそれらの変形は、本明細書で使用される場合、名付けられた要素/ステップの存在が必要であり、他の要素/ステップの存在を可能にする、無制限型の移行句、用語、または語句であることが意図される。
【0013】
図1は、例として、本開示のケーブル配置を含めるのに適用可能である配置の一実施形態の特定の構成要素の概略全体側面図を示す。図1の歯科用または医療用CT撮像装置は、第1の方向に延在し、第1の端及び第2の端を有する、細長フレーム部11を含む。この細長フレーム部11から、図1ではまだ見えていないX線源14及び画像検出器15を支持する支持構造体12は、第1の方向に実質的に直交する第2の方向に延在している。X線撮像手段14、15を一緒に形成するX線源14及び画像検出器15は、複数の実施形態では、本質的に互いに反対側に支持構造体12に搭載され得、また、それらの相互の位置も調整可能に配置され得る。
【0014】
図1はさらに患者支持体18を示し、患者支持体18は、細長フレーム部11に機械的に接続され、細長フレーム部11と実質的に平行に延在する構造である。図1の実施形態では、患者支持体18は、細長フレーム部11と本質的に同じ長さである。
【0015】
一態様によると、例えば、細長フレーム部11の長さは240cm程度である。
【0016】
一態様によると、例えば、細長フレーム部11の長さは220~260cmである。
【0017】
一態様によると、例えば、患者支持体18の長さは、細長フレーム部11の長さの80~90%である。
【0018】
一態様によると、例えば、患者支持体18は、第1の方向に長い寸法と、第1の方向に直交する第2の方向に短い寸法とを有する。
【0019】
一態様によると、例えば、患者支持体18は、少なくとも第1の方向に、少なくとも、その主要部分が放射線透過性である。
【0020】
一態様によると、例えば、患者支持体18の放射線透過性部は、細長フレーム部11と本質的に同じ長さである。
【0021】
一態様によると、例えば、患者支持体18は、少なくとも、第1の方向におけるその端のいずれか一方で、放射線透過性ではないセクションを含む。
【0022】
一態様によると、例えば、第1の方向における患者支持体18の放射線透過性部の長さは、細長フレーム部11の長さの80~90%である。
【0023】
一態様によると、例えば、X線撮像手段14、15を支持する支持構造体12は、中心軸を有する円形のガントリーである。ガントリーハウジングは、X線撮像手段14、15を部分的に取り囲み得る、または完全に収容し得る。
【0024】
例えば、図1では直接見えない一態様によると、本装置は、回転軸を中心にX線撮像手段14、15を駆動するように構成された駆動機構16を備える。この回転軸は、円形ガントリーの形態であり得る支持構造体12の中心軸13と一致し得、図1の構造の場合のように、中心軸は物理軸または仮想回転軸であり得る。
【0025】
一態様によると、例えば、ガントリーの中心軸13は、X線撮像手段14、15が湾曲経路に沿って駆動されるとき、X線撮像手段14、15の回転中心/回転軸と一致する。
【0026】
一態様によると、回転軸は瞬間的な回転軸であり、任意選択で仮想回転軸であり、中心軸13に対する回転軸の場所を変更するように構成できる。
【0027】
一態様によると、光線源14及び画像検出器15の構成要素の少なくとも一方は、他方の構成要素と正反対の場所から横方向に移動可能に配置される。
【0028】
一態様によると、X線撮像手段14、15を支持する構造体12は、中心軸を有するガントリーを備え、本装置の構造は、X線源14によって発生される中心光線がガントリーの中心軸と一致する位置と、生成する中心光線がガントリーの中心軸と一致しない位置との間でX線源14を横方向に移動させること、画像検出器15の中心における検出器面に垂直なベクトルがガントリーの中心軸と一致する位置と、画像検出器15の中心における検出器面に垂直なベクトルがガントリーの中心軸と一致しない位置との間で画像検出器15を横方向に移動させること、のうちの少なくともいずれか一方を可能にする。X線撮像手段14、15の横方向の移動は、X線撮像手段14、15が互いに対面する位置にX線撮像手段14、15を移動させることを含み得る一方、X線源14によって発生される中心光線がガントリーの中心軸と一致しなく、画像検出器15の中心における検出器面に垂直なベクトルはガントリーの中心軸と一致しない。
【0029】
別の態様によると、細長フレーム部11が延在する方向と実質的に平行な方向に支持構造体12を前後に移動することが可能になるように、別の駆動機構17が装置に配置される。一態様によると、駆動機構17は、支持構造体12を細長フレーム部11に沿って、または並行して移動させるように構成され得る。
【0030】
図2aによる例では、上記に説明した支持構造体12の駆動機構17は、モーター110と、プーリー112を回転させるように構成された歯車装置111とを備える。図2aの一実施形態として示される構造物では、モーター110及びプーリー112は細長フレーム部11の第2の端の近くに位置するが、細長フレーム部11の第1の端の近くで別のプーリー112’もあり、そして、プーリー112、112’の周りに、ベルト113、またはチェーンのような対応して機能する構成要素が動く。次に、この機構は、図2bの例として示されるように、細長フレーム部11に沿って支持構造体12を駆動させるために、支持構造体12に機能的に接続され、溝114は、細長フレーム部11及び支持構造体12に配置され、突起部121は溝114に沿ってスライドするように適合する。ある実施形態では、摩擦を最小限に抑えるために、動きがスライドするのではなく転がる場合、ローラータイプのリニアガイドウェイが使用される。
【0031】
図のいずれかにも示されていない一態様によると、例えば、支持構造体12を駆動させる駆動機構は、支持構造体12自体に配置されたモーターを備える。
【0032】
支持構造体12を細長フレーム部11に沿って、または並行して駆動させるための駆動機構17の構造物の詳細に関係なく、一実施形態では、本装置の構造物は、細長フレーム部11の第1の端と第2の端との間で、支持構造体12を本質的に全長にわたって駆動させることを可能にする。
【0033】
さらに別の態様によると、そして図1に示されるように、本装置は、患者支持体18を細長フレーム部11に接続する接続構造物19、20を備える。
【0034】
図3は、一例として、本開示によるケーブリングシステムの実装に関するいくつかの構造の詳細を示す。図3の構造は、主な構造として、外面と仮想中心軸13(図3には図示せず)を有する内側ケーブル支持構造122と、内側ケーブル支持構造122の外側に配置されたローラーシリンダーアセンブリ123’と、少なくとも第1のローラーシリンダー123(図3の実施形態では、ローラーシリンダー123のセットが示されており、ローラーシリンダー123の2つは主要ローラーシリンダーと考えられ、残りのものよりも大きな直径を有する)と、ローラーシリンダーアセンブリ123’の外側に配置された外側ケーブル支持構造121とを備える。
【0035】
図3の実施形態のローラーシリンダーアセンブリ123’は、外側ケーブル支持構造121の内面と接触するように寸法設定されたガイドホイール125のセットの構造物を備える。
【0036】
図3の外側ケーブル支持構造121及び内側ケーブル支持構造122は、ケーブル124の第1のセクション124’及び第2のセクション124’’の2つに対する入口場所1211及び出口場所1221を備え、これらの位置の両方に、第1のケーブルセクション124’及び第2のケーブルセクション124’’に対するケーブル固定構造1212、1222がある。
【0037】
その固定構造の間で、図3の実施形態の場合、ケーブル124の第1のセクション124’は、ローラーシリンダー123の周りに部分的ループを作り、そのシリンダーは、ケーブル124の第1のセクション124’の主要ローラーシリンダー123として特徴付けできる。同様に、ケーブル124の第2のセクション124’’は、別のローラーシリンダー123の周りに部分的にループを作り、そのシリンダーは、ケーブル124の第2のセクション124’’のための主要ローラーシリンダー123として特徴付けできる。
【0038】
ケーブル124の第1のセクション124’及び第2のセクション124’’のいずれも、電力及び/またはデータを伝送するケーブルの代わりに、ロープ状またはチェーン状の構成要素等の単なる細長可撓性構成要素であり得る。
【0039】
撮像手段14、15は、図を分かり易くするために、図3の構造物において概略的にだけ示され、また、例えば、様々な実施形態が撮像手段14、15を内側ケーブル支持構造122及び外側ケーブル支持構造121のいずれか一方に搭載されることを可能にすることを考慮して示される。さらに、図3のケーブル入口位置1211及び出口場所1221の命名及び位置決めは、X線撮像手段14、15が内側ケーブル支持構造122に搭載されるため、ケーブル124が外側から図3の構造物に入り、内側の出口場所からX線源14及び画像検出器15の少なくとも一方に導かれるという考えに基づいている。
【0040】
撮像手段14、15が内側ケーブル支持構造122及び外側ケーブル支持構造121のどちらに搭載されるかに応じて、そのケーブル支持構造は回転可能に構成され得る。図3は、図1を説明するときに参照した駆動機構16であり得る回転駆動構造物160を示し、したがって、図3の場合、駆動機構16は、内側ケーブル支持構造122を回転させるように構成されると考えることができる。また、下記でさらに詳細に説明されるように、ローラーシリンダーアセンブリ123’は回転可能である。
【0041】
図4aは、図3とある程度同様の実施形態をもう少し詳細に示しているが、さらに図4a~図4dでは、回転駆動構造物によって回転するように構成される構成要素が、ローラーシリンダーアセンブリ123’であるという基本的な違いがある。回転可能に配置される別の構成要素は、外側ケーブル支持構造121である。さらに、図4a~図4dは、入口場所1211と出口場所1221との間にある1つだけのケーブルセクション124’を示しており、ここで、入口場所1211は外側ではなく内側ケーブル支持構造122にあり、X線源14及び画像検出器15は、内側ではなく外側のケーブル支持構造121に搭載されない。
【0042】
図4a~図4dは、組み合わせて、図4aの構造物の動作原理を示す。動作の紹介を分かり易くするために、図4b~図4dは、図4aよりも少ない参照番号が提供されている。
【0043】
ローラーシリンダーアセンブリ123’が反時計回り方向に回転し始めると、そしてケーブルセクション124’がローラーシリンダーアセンブリ123’の回転方向に対してその前側から主要ローラーシリンダー123の周りに部分的ループを作り、主要ローラーシリンダー123が反時計方向に動き始めながら、i)ケーブルセクション124’を介して、ケーブル固定構造1222で外側ケーブル支持構造121を引っ張り、ii)また、主要ローラーシリンダー123自体を中心に回転し始め、内側ケーブル支持構造122の外面上でケーブルセクション124’が少しずつ転がる。結果として、ローラーシリンダーアセンブリ123’は、外側ケーブル支持構造121の速度の約半分で反時計回り方向に移動する。速度の半分は、所与のタイムフレーム内での距離の半分を意味する。したがって、例えば図4bでは、主要ローラーシリンダー123が90度より若干大きく移動するが、外側ケーブル支持構造121に搭載されたX線源14及び画像検出器15は180度を超えて移動した。さらに図4cに進み、最後に図4dを見ると、ローラーシリンダーアセンブリ123’の全周よりわずかに少ない回転によって(図4a~図4dは主要シリンダーのそのような極端な回転位置が全く示されていない)、X線撮像手段14、15に360度のほぼ2周分の回転を発生させ、ケーブルセクション124’を常に、全体としてケーブル支持構造内に整然とかつ制御された方法で緻密に配置できることに気づく。
【0044】
図4a~図4dは、本開示による一実施形態の動作原理を示すが、システムを反時計回り方向に回転を発生させるための構造を示していない。
【0045】
一態様によると、そのような逆方向の移動は、図4aの構造物と同じ原理に従って、別のケーブルセクション124’’、または細長可撓性構成要素124’’の構造に配置することによって発生し得るが、その部分的ループは、図4a~図4dの場合とは別の主要ローラーシリンダー123の反対側から伸びる。また、同じ主要ローラーシリンダーを使用すること、すなわち両方の部分的ループを同じローラーシリンダー123の周りに配置することも可能である。そのような構造物を実装することによって、システムは、時計回り方向に、図4a~図4dを参照して上記に説明したのと同様に動作できる。
【0046】
図3に戻ると、ここで、時計方向及び反対方向の両方の移動に関して上記に説明したことを考慮すると、図3の構造がそれらの両方を可能にすることは明らかであるが、回転駆動構造物がローラーシリンダーアセンブリ123’ではなく、内側ケーブル支持構造122を回転させるように配置されている結果として、主要ローラーシリンダー123の周りの部分的ループは、内側ケーブル支持構造122の回転方向に対して、第1のローラーシリンダー123の裏側の周りに配置される必要がある。
【0047】
図3の構造物では、次に、内側ケーブル支持構造122が第1の方向に回転し始めると、ケーブル支持構造122は、第1の方向とは反対側から、ケーブルセクションまたは可撓性要素124’、124’’が部分的ループを作るローラーシリンダー123の方向を引っ張り始め、次に、ローラーシリンダー123も回転し始める結果として、ローラーシリンダーアセンブリ123’は、内側ケーブル支持構造122の速度の約半分の速度で内側ケーブル支持構造122の移動に追従する。したがって、再び、内側ケーブル支持構造122、ひいては撮像手段14、15も、主要ローラーシリンダー123が360度近く移動する間に、ほぼ2周分回転し得る。これを言い換えると、ケーブルセクション124’を図3の構造の内側で例えば1つだけのループを中心に延在させることによって、さらに、撮像手段を360度のほぼ2周分回転することが可能である。
【0048】
さらに別の実施形態では、図示されていないが、ケーブル構造は、回転駆動構造物が外側ケーブル支持構造121の回転を発生させ、その間、内側ケーブル支持構造122が固定して配置され、撮像手段14、15が外側ケーブル支持構造121に搭載されるように構成される。指摘したように、図3は、撮像手段14、15がどこに搭載されるか、及びどの構成要素が回転駆動構造物が回転するように構成されているかに関する詳細を示していないが、図3はこの種の実施形態も同様に示していると考えることができる。本実施形態は、内側ケーブル支持構造の代わりに、ケーブル支持構造121は、ケーブルセクションまたは可撓性要素124’、124’’を引っ張るであろうことを除いて、図3に関して上記に説明したように動作するであろう。
【0049】
図3に示される実施形態及びその動作位置を参照すると、内側ケーブル支持構造122が反時計回り方向に回転し始めると、出口場所1221に固定されたケーブルセクション124’’は、主要上部ローラーシリンダー123を介してローラーシリンダーアセンブリ123’を引っ張り、その主要ローラーシリンダー123が回転し、ローラーシリンダーアセンブリ123’が所定の時間中に内側ケーブル支持構造122よりも短い距離を移動する間、ケーブルセクション124’’は内側ケーブル支持構造122の外面に巻き付けを継続する。結果として、内側ケーブル支持構造122の回転方向が変更し、出口場所1221でケーブルセクション124’’に引張力が作用せず、むしろ押す力が作用するとき、ケーブルセクション124’’は、内側ケーブル支持構造122の外面上に整然と広げられているため、そこから巻き取るときに曲がらない、またはしわが寄らない。これは、ここで主要ローラーシリンダー123が反対方向に移動し、それ自体を中心に反対方向に回転するとき、ここで時計回り方向に移動しながら、それ自体の周りに、同じく入口場所1211に固定されたケーブルセクション124’’を引き続けているためである。
【0050】
図3の構造物に関する上記の説明から、2つの同様に構成されたケーブル配置を使用して、時計回り方向及び反時計回り方向の両方に回転できることは明らかである。
【0051】
物理的に別個の2つのケーブルセクション124’、124’’を有するとき、一方は、例えば別のものを電力ケーブルとし、別のものをデータ転送ケーブルとして配置することが可能である。
【0052】
一態様によると、ケーブルセクション124’、124’’の少なくともいずれか一方はフラットケーブルである。幅が広いであろう1本のケーブルの代わりに、そのような2本のケーブルを使用するとき、フラットケーブルの幅方向の寸法が小さくなるように全体の構造物を設計することが可能である。
【0053】
図3の実施形態におけるローラーシリンダーアセンブリ123’の回転は、反対方向の移動を発生させる2つのケーブルセクションを使用することによって行われるように構成されているが、一態様によると、図4aに示されるような1つだけのケーブルセクションが使用され、反対方向の回転はスプリング力で動作する構造物等、他の適用可能な構造物の一部を使用することによって発生する。
【0054】
複数の実施形態では、内側ケーブル支持構造122の外面の形状は、例えば図3の構造物に示されるように、必ずしも円形である必要はない。
【0055】
構造物に使用されるローラーシリンダー123の好ましい数は、様々な要因に依存し得る。さらに、ケーブルセクション124が2つの個別の隣接するローラーシリンダー123の間でローラーシリンダーの表面の外側に伸びるとき、ケーブルセクション124が内側ケーブル支持構造122の表面に触れないような多くのローラーシリンダーを有することが好ましい。
【0056】
撮像手段14、15の回転範囲が図3及び図4の実施形態ほど大きくする必要がない場合、それに対応して、入口場所から出口場所まで延在するよりも短いケーブルセクションを使用し得る。そして、一方、2つ以上のローラーシリンダーアセンブリ123’を使用して、連続して機能させ、これにより、一方向における上記に説明したほぼ2周分の回転範囲よりもさらに大きくすることが可能になり得る。
【0057】
一態様によると、ローラーシリンダーの表面は、ケーブルセクションまたは細長可撓性構成要素124’、124’’がそこから落下するのを防止するように設計された突出縁または別の形状を含む。
【0058】
図3では、全てのケーブル固定構造1212、1222が入口位置1211及び出口場所1221のすぐ近くに示されているが、そうである必要はなく、ケーブルセクション124’、124’’の端は、他の場所でも、内側/外側ケーブル支持構造に対して動かないように固定され得る。
【0059】
上記に説明した実施形態は、例えば、重力場の影響を受ける方向が変化し得る構造物に適用されたとき安定したケーブル構造を提供し得る。
【0060】
図5を参照すると、例として、本開示による装置の実施形態のある構成要素を概略全体側面図として示され、上記に説明した第1の細長フレーム部11と呼ぶことができるものに加えて、第1の細長フレーム部11と本質的に同じ長さの第1の細長フレーム部11に機械的に接続された第2の細長フレーム部21が存在する。
【0061】
一態様によると、そして、さらに図5を参照すると、第1の細長フレーム部11、12の第1の端の近くに、第1の細長フレーム部11及び第2の細長フレーム部21を機械的に接続する関節接続構造22が配置され、第2の細長フレーム部21に対して少なくとも1つの傾斜軸を中心に第1の細長フレーム部11が傾斜することを可能にする。少なくとも1つの傾斜軸は、細長フレーム部11及び支持構造体12が延在する上述の第1の方向及び第2の方向の両方に直交する。または、言い換えれば、傾斜軸は、第1の細長フレーム部11及び第2の細長フレーム部21が延在する方向及び同様にX線撮影アセンブリ14、15用の支持構造体12が縦方向に延在する第1のフレーム部11から垂直に延在する方向に延在する方向に直交する軸であり得る。
【0062】
図に示され、本願でより詳細に説明される実施形態では、少なくとも1つの傾斜軸は水平である。これは、傾斜軸が水平である必要があるということを理解すべきではない。
【0063】
別の態様によると、第2の細長フレーム部21の側面に、図5では直接見えないマウント構造23は、関節接続構造22に接続して配置される。マウント構造23は、第2の細長フレーム部21に沿って、または並行して移動可能に配置される。
【0064】
別の態様によると、例えば、第2の細長フレーム部21の第2の端の近くで、第1の細長フレーム部11及び第2の細長フレーム部21を接続すること及び接続解除することを可能にするように構成されたロック機構24が配置される。特に、ロック機構24は、第1の細長フレーム部11及び第2の細長フレーム部21の第2の端の近くに配置され得、ロック機構は、第1の細長フレーム部11及び第2の細長フレーム部21の第2の端の近くで、第1の細長フレーム部11及び第2の細長フレーム部21を一緒に接続する及び接続解除することが可能になるように構成される。
【0065】
第2の細長フレーム部21が安定して搭載されており、ロック機構24が第1の細長フレーム部11及び第2の細長フレーム部21を接続していないとき、第1の細長フレーム部11の第2の端は横方向に自由に移動し、その間、フレーム部11とフレーム部21との間の関節接続構造22は、フレーム部11、21は、第1の細長フレーム部11の第1の端の近くで水平傾斜軸を中心として第1の細長フレーム部11を回転させることを可能にする。垂直開始位置の場合、上記に説明したように移動可能に配置されたマウント構造により、第1の細長フレーム部11の第1の端の昇降が可能になる。
【0066】
図6は、第1の細長フレーム部11の第1の端が下方に移動し、第1の細長フレーム部11の第2の端が表面上で水平に移動している段階の図5による装置を示す。本装置は、第1の細長フレーム部11の第1の端が第2の細長フレーム部21の第2の端の近くまで下降することを可能にするように構成され得る。
【0067】
図5及び図6に直接見えないさらに別の態様によると、第2の細長フレーム部21と機能的に接続して、マウント構造23を第2の細長フレーム部21に沿って、または並行して駆動させるための駆動機構27が配置され得る。第1の細長フレーム部11と機械的に接続されているとき、その第1の端の近くで、駆動機構27は、第2の細長フレーム部21が延在する方向に第1の細長フレーム部11の第1の端を移動させることができる。
【0068】
マウント構造23を駆動させる駆動機構27は、X線撮像手段14、15の支持構造体12を第1の細長フレーム部11に沿って、または並行して駆動させる駆動機構17と同様の構成であり得る。
【0069】
一態様によると、マウント構造23を駆動させる駆動機構27はチェーンドライブを備える。
【0070】
言い換えれば、上記に説明した特徴の一部を説明するために、関節接続構造22との機械的接続における実施形態では、第2の細長フレーム部21の側面に、第2の細長フレーム部21に沿って、または並行して移動可能に配置されるマウント構造23が配置され、それによって、そのような構造は、関節接続構造23に対して、そして関節接続構造23に機械的に接続された第1の細長フレーム部11の第1の端に対しても、第2のフレーム部21に沿って、または並行して、ある程度の自由度の移動をもたらす。
【0071】
ある実施形態では、マウント構造23は、第2の細長フレーム部21に沿って、または並行して、少なくとも本質的に第1の細長フレーム部11の長さに対応する距離を移動可能に配置され、関節接続構造22は、第1の細長フレーム部11及び第2の細長フレーム部21が本質的に平行に延在する配向と、第1の細長フレーム部11及び第2の細長フレーム部21が本質的に直角に延在する配向との間で、第1の細長フレーム部11の傾斜を可能にするように配置される。
【0072】
さらに別の態様によると、ロック機構24は、これまで説明した図では直接見えない変位機構25を備え、ロック機構24が第1の細長フレーム部11及び第2の細長フレーム部21を接続解除するとき、第1の細長フレーム部11の第2の端を第2の細長フレーム部21からある距離だけ移動させる。
【0073】
図には詳細に示されていない一態様によると、これまで説明したように、ロック機構24は、各々、モーター駆動構造及び第1の細長フレーム部11の側面に噛合構成要素を備えたモーター駆動構造を備える。
【0074】
ロック機構24は、さらに、第1の細長フレーム部11の第2の端がロック機構24に向かって移動するとき、第1の細長フレーム部11の第2の端をロック機構24上で真っ直ぐに誘導するように構成された誘導構造物を備え得る。または、言い換えると、第1の細長フレーム部11の第2の端が第2の細長フレーム部21の第2の端に向かって移動して接近する。
【0075】
さらに別の態様によると、そして図4及び図5に例として示されるように、第1の細長フレーム部11は、その第2の端の近くに、少なくとも1つのホイールまたはローラー26を備える。
【0076】
別の態様によると、ホイールまたはローラーの代わりに、表面上をスライドするように設計された構造は、第1の細長フレーム部11の第2の端に配置され得る。
【0077】
上記に説明した特徴の一部に関するより詳細な実施形態が図6に示され、図6はさらに第1の細長フレーム部11及び第2の細長フレーム部21の第2の端を全体的に示し、第1の細長フレーム部11の第2の端の最後の端が切断され、部分的に完全に切断され、部分的には1つの壁だけが切断されているため、後壁11’と呼ばれるものがまだ見える。
【0078】
図7に示される実施形態は、変位機構25が、第2の細長フレーム部21の第2の端が延在する方向に対して本質的に直角に延在する、第2の細長フレーム部21の第2の端の近くに搭載された2つの歯付きバー31と、第1の細長フレーム部11の第2の端の近くに搭載された2つの歯車32と、を備える構造を含む。歯車32は、歯付きバー31と適合するように構成される。2つの歯付きバー及び歯車が示されているが、それらの数は1つだけ、または2つよりも多くなり得る。
【0079】
図7に示される実施形態は、さらに、歯車32と機能的に接続して配置された変位モーター33を備える変位機構25を含む。
【0080】
一実施形態によれば、変位機構25を動作させるために、本装置の制御システムは、第1の細長フレーム部11及び第2の細長フレーム部21が本質的に平行に延在するとき、第1の細長フレーム部11及び第2の細長フレーム部21の相互の配向を変更する制御信号に応答すると、第1に、変位機構25を動作させ、第1の細長フレーム部11の第2の端を第2の細長フレーム部21の第2の端からある距離だけ離して、第2に、第2の細長フレーム部21の第2の端からさらに距離を離して、第1の細長フレーム部11の第2の端を移動させるように、該第3の駆動機構27を動作させ、第2の細長フレーム部21の第2の端に向かって第2の細長フレーム部21に沿って、または並行してマウント構造23を駆動させるように構成され得る。
【0081】
図7に示されるロック機構24は、さらに、第1の細長フレーム部11の第2の端が、第2の細長フレーム部21の第2の端に向かって移動するとき、所定のロック位置に到達した時点を検出するように構成された感知要素29を備える。
【0082】
図7に示されるロック機構24はさらにロックアクチュエータ28を備え、本装置の制御システムは、第1の細長フレーム部11の第2の端が、第2の細長フレーム部21の第2の端に向かって移動するとき、所定のロック位置に到達したことに関する感知要素29からの制御信号に応答して、制御信号をロックアクチュエータ28に送信して、第1の細長フレーム部11の第2の端を該所定のロック位置にロックするように構成され得る。
【0083】
図7の実施形態による誘導構造物は2つのガイドレール30を備え、2つのガイドレール30は、第2の細長フレーム部21の第2の端の近くの第1の端から搭載され、第2の細長フレーム部21が延在する方向に対して本質的に直角に延在し、2つの誘導通路を形成する。図7では2つのガイドレール30が示されているが、レールの数は他の数であり得るが、1つのレールだけを使用すると、実際に誘導機能を有する通路を形成することが難しくなり得る。
【0084】
図7に示されるように、第1の細長フレーム部11は、その第2の端の近くに、互いに第1の距離を隔てた2つの車輪またはローラー26を備え、誘導構造物は、互いに本質的に同じ第1の距離に2つの誘導通路を形成する2つのガイドレール30を備え、ガイドレール30は、さらに、通路の端における誘導通路間の距離を第1の距離よりも小さくするように、第2の端に面取りを備える。そのような構造は、第1の細長フレーム部11の第2の端を誘導して、第2の細長フレーム部21に向かって移動するための設計された通路を見つけるのに役立つ。
【0085】
一態様によると、例えば図8に示されるように、ガントリーの形態の撮像手段14、15用の支持構造体12は、基本的に撮像手段14、15を完全に取り囲むわけではなく、撮像手段14、15を保持するための構造と、軸を中心に撮像手段14、15を駆動させるためにガントリーに配置された構造として、主にまたは単に支持構造体として機能する。この種の解決策は、物理的と、その体積で明確な視線が得られるエリアを考慮することと、の両方から、ガントリーをより軽くすることと、撮像手段14と撮像手段15との間の体積へのより良好なアクセスを提供することとを実現することを可能にする。
【0086】
図9は、本開示による装置での使用に適用可能な制御システムの機能の例をブロック図として示す。様々な実施形態では、これらの特徴の全てが必ずしも存在するわけではない。図9による制御システムは、まず第1に、X線源及び画像検出器の動作を制御することを可能にするように構成される。X線源及び画像検出器の動作を制御する構成要素は、X線源及び/または画像検出器及び/または装置内の他の場所に物理的に配置された構成要素を含み得る。
【0087】
図9の制御システムは、さらに、撮像手段、その支持構造体、及び患者支持体の調整機構を移動させる1つ以上の手段を含む装置の駆動手段を制御する。制御システムは、また、例えば上記に説明したマウント構造の駆動を制御し得る。さらに、第1の細長フレーム部及び第2の細長フレーム部を接続及び接続解除するための電動ロック機構を備える装置の場合、制御システムは、また、上記に説明した変位モーター及びロックアクチュエータのようなロック機構の駆動手段も制御し得る。全体として、制御システムは、上記に説明した全ての動作またはそのいずれかの部分を制御するように構成され得る。制御システムへの入力は、リモコンによって提供され得る。上記に説明した構造及び機能は、患者の位置決め及び画像化のための様々な可能性を提供する。
【0088】
全体として、図3及び図4に示されるもののような実施形態に関連して上記に説明してきたことを考慮するとき、そのような実施形態は、例として、以下を含むものとして特徴付けできる。その実施形態は、
-第1の支持構造体12の中に及び内側に伸び、さらに、X線撮像手段14,15の少なくともいずれか一方まで伸びるケーブル124であって、ケーブル124は、電力及びデータの少なくともいずれか一方を伝送する、ケーブル124と、
-外面及び内面を有し、内面内に仮想中心軸13を含む、内側ケーブル支持構造122と、
-内側ケーブル支持構造122の外側に回転可能に配置され、少なくとも第1のローラーシリンダー123を備える、ローラーシリンダーアセンブリ123’であって、少なくとも第1のローラーシリンダー123は自らを中心に回転可能である、ローラーシリンダーアセンブリ123’と、
-ローラーシリンダーアセンブリ123’の外側に配置された外側ケーブル支持構造121と、
-ケーブル124の第1のセクション124’のための第1の入口場所1211及び第1の出口場所1221であって、第1の入口場所1211及び第1の出口場所1221のいずれか一方は内側ケーブル支持構造122に配置され、第1の入口場所1211及び第1の出口場所1221の他方は外側ケーブル支持構造121に配置される、第1の入口場所1211及び第1の出口場所1221と、
-任意選択で、外側ケーブル支持構造121に対して動かないようにケーブル124を固定するために、外側ケーブル支持構造121の入口場所1211もしくは出口場所1221において、または入口場所1211もしくは出口場所1221の近くに、外側ケーブル支持構造121に、または外側ケーブル支持構造121と接続して配置された、第1のケーブル固定構造1212と、
-任意選択で、内側ケーブル支持構造122に対して動かないようにケーブル124を固定するために、内側ケーブル支持構造122の入口場所1211もしくは出口場所1221において、または入口場所1211もしくは出口場所1221の近くに、内側ケーブル支持構造122に、または内側ケーブル支持構造122と接続して配置された、第2のケーブル固定構造1222と、
-回転駆動構造物160の形態である、または回転駆動構造物160を含む第1の駆動機構16と、を含み、
-i)内側ケーブル支持構造122、及びii)外側ケーブル支持構造121のいずれか一方は、回転可能に第1の支持構造体12に配置され、X線撮像手段14,15は回転可能ケーブル支持構造121,122に搭載され、
-回転駆動構造物160は、i)該回転可能ケーブル支持構造121,122、またはii)ローラーシリンダーアセンブリ123’のいずれか一方を用いて、第1の方向に回転を発生させるように構成され、
-内側ケーブル支持構造122及び外側ケーブル支持構造121の相互の回転位置、ならびに第1の入口場所1211から第1の出口場所1221までの相対的な想定最短距離を考慮すると、第1のケーブル固定構造1212と第2のケーブル固定構造1222との間に延在するケーブル124のセクションの長さは、ケーブル124’の第1のセクションに必要な長さと少なくとも同じ長さであり、または必要な長さよりも長くなり、第1の入口場所1211から第1の出口場所1221まで該想定最短距離を延在し、さらに該ケーブル支持構造121,122及び回転可能ローラーシリンダーアセンブリ123’の2つ以上の相互の回転位置で、該第1のローラーシリンダー123の周りで、部分的ループを形成することが可能である。
【0089】
次に、一態様によると、例えば、該第1の方向及び第1のローラーシリンダー123において瞬時に回転することを考慮すると、第1のローラーシリンダー123は、第1の方向における移動方向に向いている前側と、前側の反対に後側とを有し、
-回転駆動構造物が該回転可能ケーブル支持構造121,122の第1の方向に回転を発生させるように構成される場合、ケーブル124’の第1のセクション124は、第1のローラーシリンダー123の後側から第1のローラーシリンダー123の周りで該部分的ループを作ることが可能であるように組み合わされ、結果として、ケーブル124’の第1のセクション124は、第1のローラーシリンダー123の回転も生じさせながら、ローラーシリンダーアセンブリ123’を引っ張る、または、
-回転駆動構造物が該回転可能ローラーシリンダーアセンブリ123’の第1の方向に回転を発生させるように構成される場合、ケーブル123の第1のセクションは、第1のローラーシリンダー123の前側から第1のローラーシリンダー123の周りで該部分的ループを作ることが可能であるように組み合わされ、結果として、ケーブル124’の第1のセクション124は、第1のローラーシリンダー123の回転も生じさせながら、回転可能ケーブル支持構造121,122を引っ張る。
【0090】
別の態様によると、例えば、第1の入口場所1211と第1の出口場所1221との間に延在するケーブル124の第1のセクション124’の長さが十分に長いため、ケーブル124の第1のセクション124’が該部分的ループを形成することと、内側ケーブル支持構造122と外側ケーブル支持構造121との間に位置する仮想曲面上で、数十度、または最大360度もしくは約360度の該仮想曲面上の角変位に対応する距離を延在することと、を可能にする。
【0091】
内側ケーブル支持構造122は円形であり得、ローラーシリンダーアセンブリ123’、内側ケーブル支持構造122、及びケーブル124の第1のセクションの厚さは、ケーブル124の第1のセクションが、ローラーシリンダーアセンブリ123’の該少なくとも第1のローラーシリンダー123と接触するとき、また、内側ケーブル支持構造122の該外面とも接触するように寸法決定される。
【0092】
一態様によると、回転駆動構造物160は、内側ケーブル支持構造122の回転を発生させるように構成される。
【0093】
別の態様によると、少なくとも第1のローラーシリンダー123は、円筒形外面と、円筒形外面の両方のエッジで、または両方のエッジの近くで、突出エッジまたは突出要素とを含む。
【0094】
一態様によると、外側ケーブル支持構造121は円形内面を有し、ローラーシリンダーアセンブリ123’は、外側ケーブル支持構造121の円形内面と接触するように配置されている誘導ホイール125によって、ローラーシリンダーアセンブリ123’を支持するように構成された誘導ホイール125のセットを含むことと、任意選択で、または代替として、同様の構造または同様に機能する構造は、ローラーシリンダーアセンブリ123’に配置され、内側ケーブル支持構造122の円形外面から、ローラーシリンダーアセンブリ123’に支持を提供する。
【0095】
ケーブル配線の第1のセクション124’の内部のケーブル124は、フラットケーブルであり得る、またはフラットケーブルを含み得る。
【0096】
一態様によると、ローラーシリンダーアセンブリ123’は、少なくとも7個のローラーシリンダー123、例えば10個のローラーシリンダー123等を備え、及び/または任意選択で、該第1のローラーシリンダー123は、他のローラーシリンダー123の一部または他の部分の寸法よりも大きい物理的寸法を有する。
【0097】
別の側面によれば、
-第2の入口場所1211及び第2の出口場所1221であって、第2の入口場所1211は、外側ケーブル支持構造121に配置された第3のケーブル固定構造1212を含み、第2の出口場所1221は、内側ケーブル支持構造122に配置された第4のケーブル固定構造1222を含む、第2の入口場所1211及び第2の出口場所1221と、
-細長可撓性構成要素124’’は、第2の入口場所1211と第2の出口場所1221との間に延在するように配置され、第3のケーブル固定構造1212及び第4のケーブル固定構造1222に取り付けられ、
-任意選択で、i)細長可撓性構成要素124’’、ii)第2の入口1211及び第2の出口場所1221、iii)第3のケーブル固定構造1212及び第4のケーブル固定構造1222、のうちの少なくとも1つに関して、
細長可撓性構成要素124’’はケーブル124の第2のセクション124’’を構成し、第2の入口場所1211は第1の入口場所1211と同じであり、第2の出口場所1221は第1の出口場所1221と同じであり、第3のケーブル固定構造1212は、第1のケーブル固定構造1212の一部であり、または第1のケーブル固定構造1212と同じであり、第4のケーブル固定構造1222は、第2のケーブル固定構造1222の一部または第2のケーブル固定構造1222と同じである。
【0098】
一態様によると、その構造の1つに関して、
i)ケーブル支持構造121、122、及び
ii)ローラーシリンダーアセンブリ123’、のうちの1つに関して、
回転駆動構造物160は第1の方向に回転するように構成され、回転駆動構造物160は、第1の方向の反対方向に該構造の1つの回転をさらに発生させるように構成され、
内側ケーブル支持構造122及び外側ケーブル支持構造121の2つ以上の相互の回転位置、ならびに第2の入口場所1211から第2の出口場所1221までの相対的な想定最短距離を考慮すると、第3のケーブル固定構造1212と第4のケーブル固定構造1222との間に延在する細長可撓性構成要素124’’のセクションの長さは、細長可撓性構成要素124’’に必要な長さと少なくとも同じ長さであり、または必要な長さよりも長くなり、第2の入口場所1211から第2の出口場所1221まで該想定最短距離を延在し、さらに該ケーブル支持構造121,122及び回転可能ローラーシリンダーアセンブリ123’の2つ以上の相互の回転位置で、ローラーシリンダーアセンブリ123’に含まれる第2のローラーシリンダー123の周りで、部分的ループを形成することが可能であり、第2のローラーシリンダー123は、任意選択で、第1のローラーシリンダー123と同じである。
【0099】
ある実施形態では、該第1の方向及び第2のローラーシリンダー123において瞬時に回転することを考慮すると、第2のローラーシリンダー123は、第1の方向における移動方向に向いている前側と、前側の反対に後側とを有し、
-回転駆動構造物が該回転可能ケーブル支持構造121,122の第1の方向に対して反対方向に回転を発生させるように構成される場合、細長可撓性構成要素124’’は、第2のローラーシリンダー123の前側から第2のローラーシリンダー123の周りで該部分的ループを作ることが可能であるように組み合わされ、結果として、細長可撓性構成要素124’’は、第2のローラーシリンダー123の回転も生じさせながら、ローラーシリンダーアセンブリ123’を引っ張り、
回転駆動構造物が該回転可能ローラーシリンダーアセンブリ123’の第1の方向に対して反対方向に回転を発生させるように構成される場合、細長可撓性構成要素124’’は、第2のローラーシリンダー123の後側から第2のローラーシリンダー123の周りで該部分的ループを作ることが可能であるように組み合わされ、結果として、細長可撓性構成要素124’’は、第2のローラーシリンダー123の回転も生じさせながら、回転可能ケーブル支持構造121,122を引っ張る。
【0100】
一態様によると、第2の入口場所1211と第1の出口場所1221との間に延在するケーブル124の細長可撓性構成要素124’’の長さ、または第2のセクション124’’の長さが十分に長いことにより、ケーブル124の細長可撓性構成要素124’’または第2のセクション124’’が該部分的ループを形成することと、内側ケーブル支持構造122と外側ケーブル支持構造121との間に位置する仮想曲面上で、数十度、または最大360度もしくは約360度の該仮想曲面上の角変位に対応する距離を延在することと、を可能にする。
【0101】
別の態様によると、内側ケーブル支持構造122は円形であり、ローラーシリンダーアセンブリ123’、内側ケーブル支持構造122、及びケーブル124の細長可撓性構成要素124’’または第2のセクション124’’の厚さは、ケーブル124の細長可撓性構成要素124’’または第2のセクション124’’が、ローラーシリンダーアセンブリ123’の該第2のローラーシリンダー123と接触するとき、また、内側ケーブル支持構造122の該外面とも接触するように寸法決定される。
【0102】
第2のローラーシリンダー123は、第1のローラーシリンダー123と同じであり得、ケーブル124の細長可撓性構成要素124’’及び第2のセクション124’’は、第1のローラーシリンダー123の周りに部分的ループを形成するように配置される。これらの部分的ループは、第1のローラーシリンダー123上に互いに横方向に距離を置いて位置し得る。
【0103】
一態様によると、細長可撓性構成要素124’’はケーブル124の第2のセクション124’’であり、ケーブル124のi)第1のセクション124’及びii)第2のセクション124’’のうちの一方は電力ケーブルであり、任意選択で、フラットケーブルであり、他方は、データケーブルであり、任意選択で、フラットケーブルである。
図1
図2a
図2b
図3
図4a
図4b
図4c
図4d
図5
図6
図7
図8
図9
【手続補正書】
【提出日】2023-12-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
歯科用または医療用のX線撮影装置であって、
-第1の細長フレーム部(11)と、
-前記第1の細長フレーム部(11)から延在する第1の支持構造体(12)と、
-前記第1の支持構造体(12)に搭載された、X線撮像手段(14、15)を一緒に形成するX線源(14)及び画像検出器(15)と、
-前記第1の支持構造体(12)の中に及び内側に伸び、さらに、前記X線撮像手段(14,15)の少なくともいずれか一方まで伸びるケーブル(124)であって、前記ケーブル(124)は、電力及びデータの少なくともいずれか一方を伝送する、前記ケーブル(124)と、
-制御システムと、を備え、
前記第1の支持構造体(12)は、
-外面及び内面を有し、前記内面内に仮想中心軸(13)を含む、内側ケーブル支持構造(122)と、
-前記内側ケーブル支持構造(122)の外側に回転可能に配置され、少なくとも第1のローラーシリンダー(123)を備える、ローラーシリンダーアセンブリ(123’)であって、前記少なくとも第1のローラーシリンダー(123)は自らを中心に回転可能である、前記ローラーシリンダーアセンブリ(123’)と、
-前記ローラーシリンダーアセンブリ(123’)の外側に配置された外側ケーブル支持構造(121)と、
-前記ケーブル(124)の第1のセクション(124’)のための第1の入口場所(1211)及び第1の出口場所(1221)であって、前記第1の入口場所(1211)及び前記第1の出口場所(1221)のいずれか一方は前記内側ケーブル支持構造(122)に配置され、前記第1の入口場所(1211)及び前記第1の出口場所(1221)の他方は前記外側ケーブル支持構造(121)に配置される、前記第1の入口場所(1211)及び前記第1の出口場所(1221)と、
-任意選択で、前記外側ケーブル支持構造(121)に対して動かないように前記ケーブル(124)を固定するために、前記外側ケーブル支持構造(121)の前記入口場所(1211)もしくは前記出口場所(1221)において、または前記入口場所(1211)もしくは前記出口場所(1221)の近くに、前記外側ケーブル支持構造(121)に、または前記外側ケーブル支持構造(121)と接続して配置された、第1のケーブル固定構造(1212)と、
-任意選択で、前記内側ケーブル支持構造(122)に対して動かないように前記ケーブル(124)を固定するために、前記内側ケーブル支持構造(122)の前記入口場所(1211)もしくは前記出口場所(1221)において、または前記入口場所(1211)もしくは前記出口場所(1221)の近くに、前記内側ケーブル支持構造(122)に、または前記内側ケーブル支持構造(122)と接続して配置された、第2のケーブル固定構造(1222)と、
-回転駆動構造物(160)の形態である、または前記回転駆動構造物(160)を含む第1の駆動機構(16)と、を備え、
-i)前記内側ケーブル支持構造(122)、及びii)前記外側ケーブル支持構造(121)のいずれか一方は、回転可能に前記第1の支持構造体(12)に配置され、前記X線撮像手段(14,15)は回転可能な前記ケーブル支持構造(121,122)に搭載され、
-前記回転駆動構造物(160)は、i)回転可能な前記ケーブル支持構造(121,122)、またはii)前記ローラーシリンダーアセンブリ(123’)のいずれか一方を用いて、第1の方向に回転を発生させるように構成され、
-前記内側ケーブル支持構造(122)及び前記外側ケーブル支持構造(121)の相互の回転位置、ならびに前記第1の入口場所(1211)から前記第1の出口場所(1221)までの相対的な想定最短距離を考慮すると、前記第1のケーブル固定構造(1212)と第2のケーブル固定構造(1222)との間に延在する前記ケーブル(124)のセクションの長さは、前記ケーブル(124)の前記第1のセクション(124’)に必要な長さと少なくとも同じ長さであり、または前記必要な長さよりも長くなり、前記第1の入口場所(1211)から前記第1の出口場所(1221)までの前記想定最短距離を延在し、さらに前記ケーブル支持構造(121,122)及び回転可能な前記ローラーシリンダーアセンブリ(123’)の2つ以上の相互の回転位置で、前記第1のローラーシリンダー(123)の周りで、部分的ループを形成することが可能である、前記歯科用または医療用のX線撮影装置。
【請求項2】
前記第1の方向及び前記第1のローラーシリンダー(123)において瞬時に回転することを考慮すると、前記第1のローラーシリンダー(123)は、前記第1の方向における移動方向に向いている前側と、前記前側の反対に後側とを有し、
-前記回転駆動構造物が回転可能な前記ケーブル支持構造(121,122)の前記第1の方向に回転を発生させるように構成される場合、前記ケーブル(124)の前記第1のセクション(124)は、前記第1のローラーシリンダー(123)の前記後側から前記第1のローラーシリンダー(123)の周りで前記部分的ループを作ることが可能であるように組み合わされ、結果として、前記ケーブル(124)の前記第1のセクション(124)は、前記第1のローラーシリンダー(123)の回転も生じさせながら、前記ローラーシリンダーアセンブリ(123’)を引っ張る、または、
-前記回転駆動構造物が回転可能な前記ローラーシリンダーアセンブリ(123’)の前記第1の方向に回転を発生させるように構成される場合、前記ケーブル(12)の前記第1のセクション(124’)は、前記第1のローラーシリンダー(123)の前記前側から前記第1のローラーシリンダー(123)の周りで前記部分的ループを作ることが可能であるように組み合わされ、結果として、前記ケーブル(124)の前記第1のセクション(124)は、前記第1のローラーシリンダー(123)の回転も生じさせながら、回転可能な前記ケーブル支持構造(121,122)を引っ張ることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記第1の入口場所(1211)と前記第1の出口場所(1221)との間に延在する前記ケーブル(124)の前記第1のセクション(124’)の長さは十分に長いため、前記ケーブル(124)の前記第1のセクション(124’)が前記部分的ループを形成することと、前記内側ケーブル支持構造(122)と前記外側ケーブル支持構造(121)との間に位置する仮想曲面上で、数十度、または最大360度もしくは約360度の前記仮想曲面上の角変位に対応する距離を延在することと、を可能にすることを特徴とする、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記内側ケーブル支持構造(122)は円形であり、
-前記ローラーシリンダーアセンブリ(123’)、前記内側ケーブル支持構造(122)、及び前記ケーブル(124)の前記第1のセクション(124’)の厚さは、前記ケーブル(124)の前記第1のセクション(124’)が、前記ローラーシリンダーアセンブリ(123’)の前記少なくとも第1のローラーシリンダー(123)と接触するとき、また、前記内側ケーブル支持構造(122)の前記外面とも接触するように寸法決定されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の装置。
【請求項5】
前記回転駆動構造物(160)は、前記内側ケーブル支持構造(122)の回転を発生させるように構成されることを特徴とする、請求項1または2に記載の装置。
【請求項6】
少なくとも前記第1のローラーシリンダー(123)は、円筒形外面と、前記円筒形外面の両方のエッジで、または前記両方のエッジの近くで、突出エッジまたは突出要素とを含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の装置。
【請求項7】
前記外側ケーブル支持構造(121)は円形内面を有し、前記ローラーシリンダーアセンブリ(123’)は、前記外側ケーブル支持構造(121)の前記円形内面と接触するように配置されている誘導ホイール(125)によって、前記ローラーシリンダーアセンブリ(123’)を支持するように構成された前記誘導ホイール(125)のセットを含むことと、任意選択で、または代替として、同様の構造または同様に機能する構造は、前記ローラーシリンダーアセンブリ(123’)に配置され、前記内側ケーブル支持構造(122)の円形外面から、前記ローラーシリンダーアセンブリ(123’)に支持を提供することと、を特徴とする、請求項1または2に記載の装置。
【請求項8】
ケーブル配線の前記第1のセクション(124’)の内部の前記ケーブル(124)は、フラットケーブルである、または前記フラットケーブルを含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の装置。
【請求項9】
前記ローラーシリンダーアセンブリ(123’)は、少なくとも7個のローラーシリンダー(123)、例えば10個のローラーシリンダー(123)等を備え、及び/または任意選択で、前記第1のローラーシリンダー(123)は、前記ローラーシリンダー(123)の他のものの一部または他の部分の寸法よりも大きい物理的寸法を有することを特徴とする、請求項1または2に記載の装置。
【請求項10】
前記装置は、
-第2の入口場所(1211)及び第2の出口場所(1221)であって、前記第2の入口場所(1211)は、前記外側ケーブル支持構造(121)に配置された第3のケーブル固定構造(1212)を含み、前記第2の出口場所(1221)は、前記内側ケーブル支持構造(122)に配置された第4のケーブル固定構造(1222)を含む、第2の入口場所(1211)及び第2の出口場所(1221)を備え、
-細長可撓性構成要素(124’’)は、前記第2の入口場所(1211)と前記第2の出口場所(1221)との間に延在するように配置され、前記第3のケーブル固定構造(1212)及び第4のケーブル固定構造(1222)に取り付けられ、
-任意選択で、i)前記細長可撓性構成要素(124’’)、ii)前記第2の入口場所(1211)及び前記第2の出口場所(1221)、iii)前記第3のケーブル固定構造(1212)及び第4のケーブル固定構造(1222)、のうちの少なくとも1つに関して、
前記細長可撓性構成要素(124’’)は前記ケーブル(124)の第2のセクション(124’’)を構成し、前記第2の入口場所(1211)は前記第1の入口場所(1211)と同じであり、前記第2の出口場所(1221)は前記第1の出口場所(1221)と同じであり、前記第3のケーブル固定構造(1212)は、前記第1のケーブル固定構造(1212)の一部であり、または前記第1のケーブル固定構造(1212)と同じであり、前記第4のケーブル固定構造(1222)は、前記第2のケーブル固定構造(1222)の一部である、または前記第2のケーブル固定構造(1222)と同じであることを特徴とする、請求項1または2に記載の装置。
【請求項11】
構造、すなわち、
i)前記ケーブル支持構造(121,122)、及び
ii)前記ローラーシリンダーアセンブリ(123’)、のうちの1つに関して、
前記回転駆動構造物(160)は前記第1の方向に回転するように構成され、前記回転駆動構造物(160)は、前記第1の方向の反対方向に前記構造の1つの回転をさらに発生させるように構成され、
前記内側ケーブル支持構造(122)及び前記外側ケーブル支持構造(121)の2つ以上の相互の回転位置、ならびに前記第2の入口場所(1211)から前記第2の出口場所(1221)までの相対的な想定最短距離を考慮すると、前記第3のケーブル固定構造(1212)と第4のケーブル固定構造(1222)との間に延在する前記細長可撓性構成要素(124’’)のセクションの長さは、前記細長可撓性構成要素(124’’)に必要な長さと少なくとも同じ長さであり、または前記必要な長さよりも長くなり、前記第2の入口場所(1211)から前記第2の出口場所(1221)までの前記想定最短距離を延在し、さらに前記ケーブル支持構造(121,122)及び回転可能な前記ローラーシリンダーアセンブリ(123’)の2つ以上の相互の回転位置で、前記ローラーシリンダーアセンブリ(123’)に含まれる第2のローラーシリンダー(123)の周りで部分的ループを形成することが可能であり、前記第2のローラーシリンダー(123)は、任意選択で、前記第1のローラーシリンダー(123)と同じであることを特徴とする、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記第1の方向及び前記第2のローラーシリンダー(123)において瞬時に回転することを考慮すると、前記第2のローラーシリンダー(123)は、前記第1の方向における移動方向に向いている前側と、前記前側の反対に後側とを有し、
-前記回転駆動構造物が回転可能な前記ケーブル支持構造(121,122)の前記第1の方向に対して前記反対方向に回転を発生させるように構成される場合、前記細長可撓性構成要素(124’’)は、前記第2のローラーシリンダー(123)の前記前側から前記第2のローラーシリンダー(123)の周りで前記部分的ループを作ることが可能であるように組み合わされ、結果として、前記細長可撓性構成要素(124’’)は、前記第2のローラーシリンダー(123)の回転も生じさせながら、前記ローラーシリンダーアセンブリ(123’)を引っ張り、
前記回転駆動構造物が回転可能な前記ローラーシリンダーアセンブリ(123’)の前記第1の方向に対して前記反対方向に回転を発生させるように構成される場合、前記細長可撓性構成要素(124’’)は、前記第2のローラーシリンダー(123)の前記後側から前記第2のローラーシリンダー(123)の周りで前記部分的ループを作ることが可能であるように組み合わされ、結果として、前記細長可撓性構成要素(124’’)は、前記第2のローラーシリンダー(123)の回転も生じさせながら、回転可能な前記ケーブル支持構造(121,122)を引っ張ることを特徴とする、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記第2の入口場所(1211)と前記第1の出口場所(1221)との間に延在する前記ケーブル(124)の細長可撓性構成要素(124’’)の長さ、または前記第2のセクション(124’’)の長さが十分に長いことにより、前記ケーブル(124)の前記細長可撓性構成要素(124’’)または前記第2のセクション(124’’)が前記部分的ループを形成することと、前記内側ケーブル支持構造(122)と前記外側ケーブル支持構造(121)との間に位置する仮想曲面上で、数十度、または最大360度もしくは約360度の前記仮想曲面上の角変位に対応する距離を延在することと、を可能にすることを特徴とする、請求項10に記載の装置。
【請求項14】
前記内側ケーブル支持構造(122)は円形であり、
-前記ローラーシリンダーアセンブリ(123’)、前記内側ケーブル支持構造(122)、及び前記ケーブル(124)の前記細長可撓性構成要素(124’’)または第2のセクション(124’’)の厚さは、前記ケーブル(124)の前記細長可撓性構成要素(124’’)または第2のセクション(124’’)が、前記ローラーシリンダーアセンブリ(123’)の前記第1のローラーシリンダー(123)と接触するとき、また、前記内側ケーブル支持構造(122)の前記外面とも接触するように寸法決定されていることを特徴とする、請求項11に記載の装置。
【請求項15】
前記第2のローラーシリンダー(123)は、前記第1のローラーシリンダー(123)と同じであり、前記ケーブル(124)の前記細長可撓性構成要素(124’’)及び前記第2のセクション(124’’)は、前記第1のローラーシリンダー(123)の周りに前記部分的ループを形成するように配置され、これらの部分的ループは、互いに横方向に距離を置いて前記第1のローラーシリンダー(123)に位置することを特徴とする、請求項11に記載の装置。
【請求項16】
前記細長可撓性構成要素(124’’)は前記ケーブル(124)の前記第2のセクション(124’’)であり、前記ケーブル(124)のi)前記第1のセクション(124’)及びii)前記第2のセクション(124’’)のうちの一方は電力ケーブルであり、任意選択で、フラットケーブルであり、他方は、データケーブルであり、任意選択で、フラットケーブルであることを特徴とする、請求項10に記載の装置。
【請求項17】
前記装置は、前記第1の細長フレーム部(11)と本質的に同じ長さの第1の端及び第2の端を含む第2の細長フレーム部(21)を備え、前記第1の細長フレーム部(11)の前記第1の端の近くで、前記第1の細長フレーム部(11)及び前記第2の細長フレーム部(21)を機械的に接続し、前記第2の細長フレーム部(21)に対して少なくとも1つの傾斜軸を中心に、前記第1の細長フレーム部(11)の傾斜を可能にする関節接続構造(22)が配置され、前記少なくとも1つの傾斜軸は、前記第1の方向及び第2の方向の両方に直交することを特徴とする、請求項1または2に記載の装置。
【請求項18】
前記第2の細長フレーム部(21)の側面での前記関節接続構造(22)との機械的接続では、マウント構造(23)が前記第2の細長フレーム部(21)に沿って、または平行して移動可能に配置されることによって、前記関節接続構造(23)を提供し、前記第2の細長フレーム部(21)に沿ったまたは並行する移動の自由度で、前記関節接続構造(23)に機械的に接続された前記第1の細長フレーム部(11)の前記第1の端を提供することを特徴とする、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記マウント構造(23)は、前記第2の細長フレーム部(21)に沿って、または並行して、前記第1の細長フレーム部(11)の長さに少なくとも本質的に対応する距離を移動可能に配置され、前記関節接続構造(22)は、前記第1の細長フレーム部(11)及び第2の細長フレーム部(21)が本質的に並行して延在する配向と、前記第1の細長フレーム部(11)及び第2の細長フレーム部(21)が本質的に直角に延在する配向との間で、前記第1の細長フレーム部(11)の傾斜を可能にするように配置されることを特徴とする、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記装置は患者支持体(18)を備え、前記患者支持体(18)は、前記第1の細長フレーム部(11)に機械的に接続され、前記第1の細長フレーム部(11)と実質的に平行に延在する構造であり、前記第1の細長フレーム部(11)と本質的に同じ長さであることを特徴とする、請求項1または2に記載の装置。
【請求項21】
前記第2の入口場所(1211)と前記第1の出口場所(1221)との間に延在する前記ケーブル(124)の細長可撓性構成要素(124’’)の長さ、または前記第2のセクション(124’’)の長さが十分に長いことにより、前記ケーブル(124)の前記細長可撓性構成要素(124’’)または前記第2のセクション(124’’)が前記部分的ループを形成することと、前記内側ケーブル支持構造(122)と前記外側ケーブル支持構造(121)との間に位置する仮想曲面上で、数十度、または最大360度もしくは約360度の前記仮想曲面上の角変位に対応する距離を延在することと、を可能にすることを特徴とする、請求項11に記載の装置。
【国際調査報告】