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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-19
(54)【発明の名称】電子眼鏡のための電子ケース
(51)【国際特許分類】
   G02C 11/00 20060101AFI20240412BHJP
   A45C 11/04 20060101ALI20240412BHJP
   G02C 5/14 20060101ALN20240412BHJP
   A45C 11/00 20060101ALN20240412BHJP
【FI】
G02C11/00
A45C11/04 A
G02C5/14
A45C11/00 E
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023567176
(86)(22)【出願日】2022-05-02
(85)【翻訳文提出日】2023-12-21
(86)【国際出願番号】 US2022072034
(87)【国際公開番号】W WO2022236239
(87)【国際公開日】2022-11-10
(31)【優先権主張番号】17/302,479
(32)【優先日】2021-05-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520501023
【氏名又は名称】アキュセラ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】窪田 良
(72)【発明者】
【氏名】ブシェミ, フィリップ エム.
(72)【発明者】
【氏名】ローザー, パスカル
(72)【発明者】
【氏名】クルック, ベンジャミン
(72)【発明者】
【氏名】ピナッツァ, マッシモ
(72)【発明者】
【氏名】ニーバンク, ジム
(72)【発明者】
【氏名】フィリップス, ジェイムズ
(72)【発明者】
【氏名】バウアー, シュテファン
【テーマコード(参考)】
2H006
3B045
【Fターム(参考)】
2H006CA00
3B045BA08
3B045CC00
3B045DA21
3B045EA02
(57)【要約】
電子眼鏡のための電子ケースは、基部を含み得、基部は、その中に形成された空洞を備えている。第1の眼鏡保持デバイスが、空洞内に位置し得る。第1の眼鏡保持デバイスは、眼鏡を保持するように構成され得る。電気制御システムが、含まれ得る。電気コネクタが、電気制御システムに結合するように構成され得、電気制御システムは、眼鏡と電子通信する。一実施形態において、第1の眼鏡保持デバイスは、眼鏡の端部部品を受け取るように構成された棚を備えている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子眼鏡のための電子ケースであって、前記電子ケースは、
基部であって、前記基部は、その中に形成された空洞を備えている、基部と、
眼鏡を保持するように構成された前記空洞内の第1の眼鏡保持デバイスと、
電気制御システムと、
前記電気制御システムを前記電子眼鏡に動作可能に結合するように構成された電気コネクタと
を備えている、電子ケース。
【請求項2】
前記第1の眼鏡保持デバイスは、前記眼鏡の端部部品を受け取るように構成された棚を備えている、請求項1に記載の電子ケース。
【請求項3】
前記第1の眼鏡保持デバイスは、前記棚から延びている突出部をさらに備えている、請求項2に記載の電子ケース。
【請求項4】
前記突出部、前記棚、および前記空洞の第1の側壁は、前記眼鏡の前記端部部品を受け取るためのウェルを形成している、請求項3に記載の電子ケース。
【請求項5】
眼鏡を保持するように構成された前記空洞内の第2の眼鏡保持デバイスをさらに備えている、請求項4に記載の電子ケース。
【請求項6】
前記第2の眼鏡保持デバイスは、前記空洞の第2の側壁から延び、前記第2の側壁は、第1の側壁の向かい側にある請求項5に記載の電子ケース。
【請求項7】
前記棚は、前記空洞の床からある距離に位置し、前記距離は、前記眼鏡の前記端部部品の底部から前記眼鏡のレンズフレームの底部までの距離に相当する、請求項1に記載の電子ケース。
【請求項8】
前記ウェルは、前記突出部と前記空洞の第1の側との間の幅を有し、前記幅は、前記眼鏡の端部部品の幅より大きい、請求項4に記載の電子ケース。
【請求項9】
前記幅は、前記眼鏡の端部部品の前記幅の2倍より小さい、請求項8に記載の電子ケース。
【請求項10】
前記電気制御システムは、エネルギー貯蔵デバイスをさらに備えている、請求項1に記載の電子ケース。
【請求項11】
前記エネルギー貯蔵デバイスは、突出部および前記空洞の底部の下に位置している、請求項10に記載の電子ケース。
【請求項12】
前記エネルギー貯蔵デバイスは、前記電気コネクタを介して、前記眼鏡に結合されるように構成されている、請求項10に記載の電子ケース。
【請求項13】
前記ケースの前記電気制御システムは、エネルギーを前記ケースのエネルギー貯蔵デバイスから前記眼鏡に提供するように構成されている、請求項12に記載の電子ケース。
【請求項14】
複数のインジケータをさらに備えている、請求項1に記載の電子ケース。
【請求項15】
前記複数のインジケータのうちの第1のものは、ケースエネルギー貯蔵ステータスインジケータである、請求項14に記載の電子ケース。
【請求項16】
前記電気制御システムは、前記ケースエネルギー貯蔵デバイス内に貯蔵されたエネルギーに基づいて、前記ケースエネルギー貯蔵ステータスインジケータを照明するように構成されている、請求項15に記載の電子ケース。
【請求項17】
前記複数のインジケータのうちの第2のものは、眼鏡エネルギー貯蔵ステータスインジケータである、請求項15に記載の電子ケース。
【請求項18】
前記電気制御システムは、前記眼鏡エネルギー貯蔵デバイス内に貯蔵されたエネルギーに基づいて、前記眼鏡エネルギー貯蔵ステータスインジケータを照明するように構成されている、請求項17に記載の電子ケース。
【請求項19】
前記電気制御システムは、複数の光源を備え、前記複数の光源の各々は、前記複数のインジケータのうちの1つに関連付けられている、請求項18に記載の電子ケース。
【請求項20】
蓋をさらに備え、前記複数のインジケータは、前記蓋が前記基部上に閉鎖されているとき、前記蓋によって部分的にのみ塞がれている、請求項19に記載の電子ケース。
【請求項21】
前記蓋は、ヒンジを用いて、前記基部に結合されている、請求項19に記載の電子ケース。
【請求項22】
前記複数のインジケータのうちの1つは、患者コンプライアンスインジケータである、請求項14に記載の電子ケース。
【請求項23】
無線充電システムをさらに備え、前記無線充電システムは、電力を前記ケースの外部の源から前記エネルギー貯蔵デバイスに転送するように構成されている、請求項10に記載の電子ケース。
【請求項24】
前記電気制御システムは、電気コネクタを介して、眼鏡使用データを前記眼鏡から受信するように構成されている、請求項22に記載の電子ケース。
【請求項25】
前記電気制御システムは、眼鏡刺激構成データを受信するためのプログラミングインターフェースをさらに備えている、請求項24に記載の電子ケース。
【請求項26】
前記電気制御システムは、前記眼鏡刺激構成データを前記眼鏡に伝送し、患者の眼を刺激するために前記眼鏡を構成するように構成されている、請求項25に記載の電子ケース。
【請求項27】
前記電気制御システムは、眼鏡使用データおよび眼鏡刺激構成データに基づいて、患者コンプライアンスを決定するように構成されている、請求項26に記載の電子ケース。
【請求項28】
前記電気制御システムは、前記決定された患者コンプライアンスに基づいて、前記コンプライアンスインジケータを照明するように構成されている、請求項27に記載の電子ケース。
【請求項29】
前記電気制御システムは、遠隔デバイスとの無線通信のための通信システムをさらに備えている、請求項24に記載の電子ケース。
【請求項30】
前記電気制御システムは、コンプライアンスデータ、エネルギー貯蔵ステータスデータ、または前記ケースまたは眼鏡の動作データを無線で伝送または受信するようにさらに構成されている、請求項29に記載の電子ケース。
【請求項31】
ケース挿入体をさらに備え、前記インジケータは、前記ケース挿入体内にある、請求項1-30のいずれか1項に記載の電子ケース。
【請求項32】
前記ケース挿入体は、リムをさらに備え、前記インジケータは、前記リム内に位置している、請求項31に記載の電子ケース。
【請求項33】
電子眼鏡のための電子ケースであって、前記電子ケースは、
プロセッサと、
命令で構成された非一過性コンピュータ読み取り可能な媒体と
を備え、
前記命令は、前記プロセッサによって実行されると、
眼鏡刺激構成データを受信することと、
前記眼鏡刺激構成データを前記電子眼鏡に伝送することと、
患者刺激データを前記電子眼鏡から受信することと
前記受信された患者刺激データに基づいて、患者コンプライアンスを示すことと
を含む動作を前記プロセッサに実施させる、電子ケース。
【請求項34】
患者の眼は、前記眼鏡刺激構成データの前記伝送と前記患者刺激データの前記受信との間に前記電子眼鏡を用いて刺激される、請求項33に記載の電子ケース。
【請求項35】
前記眼鏡刺激構成データは、ユーザ入力を介して受信される、請求項33に記載の電子ケース。
【請求項36】
前記ユーザ入力は、前記電子ケースの本体内に位置している複数のスイッチを介する、請求項35に記載の電子ケース。
【請求項37】
前記患者刺激データは、前記患者に提供された刺激の持続時間を含む、請求項33に記載の電子ケース。
【請求項38】
前記眼鏡刺激構成データは、刺激が前記患者に提供されるべき持続時間を含む、請求項37に記載の電子ケース。
【請求項39】
患者コンプライアンスは、前記受信された患者刺激データおよび前記眼鏡刺激構成データに基づく、請求項38に記載の電子ケース。
【請求項40】
前記プロセッサによって実行されると、動作を前記プロセッサに実施させる前記命令は、ユーザ入力を受信することと、前記ユーザ入力に基づいて患者コンプライアンスデータをリセットすることとをさらに含む、請求項38に記載の電子ケース。
【請求項41】
前記ユーザ入力は、ボタンを押すことである、請求項40に記載の電子ケース。
【請求項42】
エネルギー貯蔵デバイスをさらに備え、前記プロセッサによって実行されると、動作を前記プロセッサに実施させる前記命令は、前記エネルギー貯蔵デバイスの充電ステータスを決定することをさらに含む、請求項38に記載の電子ケース。
【請求項43】
前記プロセッサによって実行されると、動作を前記プロセッサに実施させる前記命令は、前記エネルギー貯蔵デバイスの充電ステータスを視覚的に示すことをさらに含む、請求項42に記載の電子ケース。
【請求項44】
前記プロセッサによって実行されると、動作を前記プロセッサに実施させる前記命令は、前記コンプライアンスデータを遠隔デバイスに無線で伝送することをさらに含む、請求項39に記載の電子ケース。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
(関連出願)
本願は、その開示が参照によってその全体として組み込まれる2021年5月4日に出願された米国特許出願第17/302,479号の申請日の利益を主張する。
【0002】
電子眼鏡のための以前のケースは、少なくともいくつかの点において、準理想的であり得る。電子眼鏡(以降、「eSpecs」)は、電子機器を使用して、画像を装着者の眼に提供する眼鏡である。電子眼鏡は、シミュレーションを網膜等の患者の眼に提供し、患者の眼の屈折異常を治療するために使用され得る。眼鏡を充電するための以前の電子ケースは、ある理由のために、準理想的であり得る。以前の電子ケースは、容易な充電、および電子ケースに関連付けられた電子眼鏡のステータスおよび使用量の監視を提供しないこともある。これは、患者が電子眼鏡を使用することができないこと、電子眼鏡における早期エネルギー枯渇、事前に処方された量の刺激の患者順守の追跡不良、および他の問題点等の問題をもたらし得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本明細書に開示される電子ケースおよび電子眼鏡に関する開示される組み立ておよび使用方法は、多くの方法で構成され得、ディスプレイおよびインジケータコンポーネント、ユーザインターフェースコンポーネント、プログラミングコンポーネント、監視コンポーネント、および電力コンポーネントのうちの1つ以上を備え得るコンポーネントを備えている電子眼鏡ケースを提供する。いくつかの実施形態において、ケースのプログラミングコンポーネントは、電子眼鏡によって提供される刺激を構成するために使用される。いくつかの実施形態において、監視コンポーネントは、情報を電子眼鏡から受信し、または読み取り、患者の使用および治療とのコンプライアンスを決定し、この情報を医療プロバイダに伝送し得るか、または、インジケータコンポーネントを使用して、情報の説明を表示し得る。プログラミングおよび監視コンポーネントは、刺激のより正確な制御および患者の使用の監視を提供する。
【0004】
電子眼鏡の保護も、改良される。電子眼鏡を充電およびプログラミングするためのケースを提供することによって、眼鏡は、充電、プログラミング、および監視中、保護環境内に留まり得る。それによって、電子眼鏡への偶発的損傷のリスクを減らす。
【0005】
電子眼鏡のための電子ケースは、基部を含み得、基部は、その中に形成された空洞を備えている。第1の眼鏡保持デバイスは、空洞内に位置し得る。第1の眼鏡保持デバイスは、眼鏡を保持するように構成され得る。電気制御システムが、含まれ得る。電気コネクタが、眼鏡と電子通信する電気制御システムに結合するように構成され得る。
【0006】
電子眼鏡のための電子ケースは、プロセッサと、プロセッサによって実行されると、動作をプロセッサに実施させる命令で構成された非一過性コンピュータ読み取り可能な媒体とを含み得る。動作は、眼鏡刺激構成データを受信することと、眼鏡刺激構成データを電子眼鏡に伝送することと、患者刺激データを電子眼鏡から受信することと、受信された患者刺激データに基づいて、患者コンプライアンスを示すこととを含み得る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本開示の特徴、利点、および原理のより深い理解は、例証的実施形態を記載する、以下の詳細な説明と、付随の図面とを参照することによって取得されるであろう。
【0008】
図1図1は、いくつかの実施形態による電子眼鏡のための電子ケースを示す。
【0009】
図2A図2Aは、いくつかの実施形態による電子ケースのための挿入体を示す。
【0010】
図2B図2Bは、いくつかの実施形態による電子ケースのための挿入体のリムの断面を示す。
【0011】
図2C図2Cは、いくつかの実施形態による光ガイドまたはインジケータを示す。
【0012】
図3図3は、いくつかの実施形態による電子ケースのコンポーネントを示す。
【0013】
図4図4は、いくつかの実施形態による電子ケースとの使用のための電子眼鏡を示す。
【0014】
図5図5は、いくつかの実施形態による電子眼鏡を伴う電子ケースの上面図および断面図を示す。
【0015】
図6図6は、いくつかの実施形態による電子ケースおよび電子眼鏡の系統図を示す。
【0016】
図7図7は、いくつかの実施形態による電子ケースを使用する方法を示す。
【0017】
図8図8、9、10、11、12、および13は、いくつかの実施形態による電子ケースを組み立てる方法のステップを示す。
図9図8、9、10、11、12、および13は、いくつかの実施形態による電子ケースを組み立てる方法のステップを示す。
図10図8、9、10、11、12、および13は、いくつかの実施形態による電子ケースを組み立てる方法のステップを示す。
図11図8、9、10、11、12、および13は、いくつかの実施形態による電子ケースを組み立てる方法のステップを示す。
図12図8、9、10、11、12、および13は、いくつかの実施形態による電子ケースを組み立てる方法のステップを示す。
図13図8、9、10、11、12、および13は、いくつかの実施形態による電子ケースを組み立てる方法のステップを示す。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下の詳細な説明は、本明細書に開示される実施形態による本開示に説明される発明の特徴および利点のより深い理解を提供する。詳細な説明は、多くの具体的実施形態を含むが、これらは、例としてのみ提供され、本明細書に開示される発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0019】
本開示の方法および装置は、本明細書に説明されるように、電子眼鏡のための電子ケースを提供すること、および電子ケースを作製および使用することを行うための多くの方法において構成されることができる。
【0020】
本開示の方法および装置は、眼科デバイス、眼鏡レンズ、仮想現実(VR)ディスプレイ、または拡張現実(AR)ディスプレイのうちの1つ以上等の多くの以前のデバイスとの組み合わせのためのために非常に好適である。例えば、「Device for Projecting Images on the Retina」と題され、2020年8月5日に出願され、参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる第PCT/US2020/044571号に開示されるシステム、方法、およびデバイスは、本開示による組み合わせに非常に好適である。
【0021】
眼鏡レンズのための電子ケースを具体的に参照するが、本開示の方法および装置は、前述のいずれかのデバイスとの使用のために非常に好適であり、当業者は、本開示のコンポーネントのうちの1つ以上が、本明細書に提供される教示に基づいて、デバイス間で入れ替えられ得る方法を容易に理解するであろう。
【0022】
本開示の方法および装置は、眼の屈折異常を治療し、近視を治療するための光療法のためのレンズとの使用のために非常に好適である。本開示に関連する研究は、いくつかの実施形態によると、眼の領域への刺激に応答した脈絡膜厚に対する変化が、刺激される領域の近くの領域に限られ得、それが、幾分局部的な応答を提供し得ることを示唆している。いくつかの実施形態において、脈絡膜または強膜のうちの1つ以上に対する変化は、差異のある変化を備え、脈絡膜または強膜のうちの1つ以上に対する変化は、刺激から遠隔の対応する領域(例えば、刺激の領域から軸90度における対応する場所)より、刺激の領域に近いほど大きい。
【0023】
本開示に関連する研究は、眼の屈折異常を治療するためのシステムおよび方法が、電子眼鏡をプログラムし、使用量を監視し、充電するための電子ケースの使用から利益を享受し得ることを示唆する。
【0024】
図1は、電子眼鏡のための電子ケースを示す。電子ケース100は、基部112と、蓋110とを含む。基部112は、電子眼鏡を受け取り、それを格納するための空洞122を含む。蓋110は、ヒンジ116を介して、基部112に取り付けられ得る。使用中、電子眼鏡は、基部112内に設置されている。電子眼鏡を基部内に設置した後、蓋は、電子眼鏡をケース100内に安全に封入するために旋回閉鎖され得る。
【0025】
蓋110は、複数の部分を備え得る。例えば、図1に示される蓋110は、外側シェル111と、蓋挿入体114とを含む。外側シェル111は、硬質材料または衝撃耐性材料から作製された外面を含み得る。蓋挿入体114も、硬質材料または衝撃耐性材料から作製され得る。いくつかの実施形態において、挿入体は、ケース内の任意の電子眼鏡を引っ掻くことを回避するために、より軟質の材料でコーティングされ得る。蓋挿入体114は、その中に形成された空洞またはウェル118を含み得る。ウェル118は、蓋110が閉鎖されると、電子眼鏡を保持するためのケースの内部空洞の上側部分を形成する。ウェル114は、ケース蓋挿入体114から内向きに延びているリム113によって包囲され得る。リム113は、蓋挿入体114の周辺の付近に位置し得る。
【0026】
ヒンジ116は、蓋を基部に結合し得る。ヒンジ116は、多くのタイプのヒンジのいずれかであり得る。例えば、ヒンジは、バットヒンジ、ピアノヒンジ、またはリビングヒンジであり得る。いくつかの実施形態において、第1のヒンジ116は、ケース蓋をケース基部に接続し得、第2のヒンジは、第1のヒンジを覆うために、蓋挿入体内に形成され得る。いくつかの実施形態において、第1のヒンジは、バットヒンジまたはピアノヒンジであり得、第2のヒンジは、リビングヒンジであり得る。いくつかの実施形態において、第1のヒンジは、金属から作製され、第2のヒンジは、ポリマーから作製され得、第2のヒンジは、蓋挿入体114、基部挿入体120、または両方と一体的に形成され得る。
【0027】
いくつかの実施形態において、ケース100の長さは、ケース100の最長線形寸法に沿って延び得、ヒンジ116の旋回軸と平行に延び得る。ケース100の幅は、長さと直角に延び得る(ケース116のヒンジを有する側から、ヒンジ116と反対側に向かう等)。ケース100の高さは、長さおよび幅によって形成された平面と直角に延び得、空洞122の深さに沿って延び得る。
【0028】
基部112は、複数の部分を備え得る。例えば、図1に示される基部112は、外側シェル115と、基部挿入体112とを含む。外側シェル115は、硬質材料または衝撃耐性材料から作製された外面を含み得る。基部挿入体も、硬質材料または衝撃耐性材料から作製され得る。いくつかの実施形態において、挿入体は、電子眼鏡がケース内に設置されているとき、電子眼鏡を引っ掻くことを回避するために、より軟質の材料でコーティングされ得る。基部挿入体115は、その中に形成された空洞またはウェル122を含み得る。空洞122は、電子眼鏡を保持するためのケースの内部空洞の下側部分を形成する。空洞122は、基部挿入体120の外部周辺から内向きに延びているリム121によって包囲され得る。
【0029】
基部挿入体および基部空洞122は、多くの形状および特徴で構成され得る。いくつかの実施形態において、基部挿入体120は、1つ以上の眼鏡保持構造123を含み得る。眼鏡保持構造123は、眼鏡を基部空洞122内に支持または保持するように成形または構成され得る。
【0030】
基部挿入体120の右側上に示される眼鏡保持構造123aは、基部挿入体120の内側壁から基部空洞122の中に延びている。眼鏡保持構造123aは、例えば、本明細書で議論される図5に示されるように、眼鏡の端部部品および/またはヒンジを受け取るように、および支持するように構成された棚を含み得る。棚の表面は、基部空洞122の底部内面と実質的に平行であり得る。いくつかの実施形態において、棚は、基部空洞122の正面側壁から背面側壁まで等、基部空洞122の正面から基部空洞122の背面まで延びている。棚は、空洞122の幅に沿って延び得る。棚は、おおよそ、ケース100内に設置されるべき眼鏡のレンズ部分における眼鏡フレームの底部から、眼鏡のつるまたは端部部品部分の底部までの距離である高さを有し得る。棚は、空洞の側壁から延びている長さを有し得、長さは、おおよそ、眼鏡の端部部品またはつるの幅である。
【0031】
いくつかの実施形態において、基部挿入体120は、第2の眼鏡保持構造123bを含み得る。第2の眼鏡保持構造123bは、空洞122の側壁および/または底部表面から延び得、突出部を含み得る。突出部は、ケース100の高さまたは深さに沿って延び得る。チャネルまたはウェルが、突出部と空洞122の側壁との間に形成され得る。チャネルまたはウェルは、眼鏡をチャネルまたはウェル内に保持するために、眼鏡の端部部品と係合し得る。突出部は、ケース100内に設置されるべき眼鏡のレンズ部分における眼鏡フレームの底部から、眼鏡のつるまたは端部部品部分の底部までの距離を上回る高さを有し得る。突出部は、眼鏡の端部部分の長さに対応する幅を有し得る。いくつかの実施形態において、高さは、例えば、図5に示されるように、つる部品が閉鎖位置にあるとき、つる部品と眼鏡フレームのレンズ部分との間の距離以下であり得る。突出部は、ある深さを有し得る。
【0032】
いくつかの実施形態において、基部挿入体120は、第3の眼鏡保持構造123cを含み得る。第3の眼鏡保持構造123cは、空洞122の側壁および/または底部表面から延び得る。保持構造123cは、ケース100の高さまたは深さに沿って延び得る。いくつかの実施形態において、保持構造123cは、棚を形成し得る。いくつかの実施形態において、保持構造123cは、おおよそ、ケース100内に設置されるべき眼鏡のレンズ部分における眼鏡フレームの底部から、眼鏡のつるまたは端部部品部分の底部までの距離である高さを有する。いくつかの実施形態において、保持構造123cは、眼鏡フレームのつる部品の下側表面に沿って延び、それを支持するように構成された長さを有する。
【0033】
いくつかの実施形態において、基部挿入体120は、基部空洞122の底部表面から延びている突出部126を含み得る。いくつかの実施形態において、突出部も、基部空洞122の正面側壁から延び得る。いくつかの実施形態において、突出部は、基部空洞の長さおよび/または基部空洞122の底部表面の長さ未満である長さを有し得る。いくつかの実施形態において、突出部は、基部空洞の幅および/または基部空洞122の底部表面の幅未満である幅を有し得る。いくつかの実施形態において、チャネルが、突出部、底部表面、および空洞122の背面側壁間に形成される。チャネルは、眼鏡が空洞122内に設置されているとき、眼鏡のレンズフレームを受け取るようにサイズおよび形状を決定され得る。チャネルも、基部空洞の左および右側壁と突出部との間に形成され得る。これらのチャネルは、時として、眼鏡フレームのイヤピースとも称されるつる先端を受け取るようにサイズおよび形状を決定され得る。いくつかの実施形態において、突出部は、棚を含み得、それは、空洞の底部表面から延びている高さを有する。高さは、1mm~20mmであり得る。いくつかの実施形態において、高さは、1mm~10mmであり得る。いくつかの実施形態において、高さは、1mm~5mmであり得る。いくつかの実施形態において、チャネルは、突出部の上側表面から空洞の下側表面まで延びている深さを有し得る。深さは、1mm~20mmであり得る。いくつかの実施形態において、深さは、1mm~10mm未満である。
【0034】
ケース100は、ケースの電子回路を眼鏡の電子回路に結合するための電気コネクタ124を含み得る。いくつかの実施形態において、電気コネクタ124は、電気的コネクタおよび機械的コネクタの両方を含み得る。例えば、電気コネクタ124は、ピン等の4つの電気接点を含み、それらは、パッド等の眼鏡上の電気接点に接続する。電気接点は、眼鏡内のバッテリを充電するために等、電力をケースから眼鏡に提供し得、電気接点は、例えば、眼鏡によって提供される刺激をプログラムするために、および患者コンプライアンスデータを眼鏡から受信するために、ケースと眼鏡との間の電気通信も提供し得る。機械的接続は、眼鏡フレーム内の対応する磁石を誘引するように構成された極性を伴う電気コネクタ124内の磁石を含み得る。このように、電気コネクタ124は、眼鏡フレーム上の対応する電気コネクタに機械的に結合され得る。いくつかの実施形態において、電気コネクタは、矩形形状等の形状を有し得、短辺は、短辺の寸法の半分に等しい半径を伴う半径である。いくつかの実施形態において、半径は、短辺の寸法の1/2~4分の1であり得る。いくつかの実施形態において、寸法は、長辺間の距離であり得る。いくつかの実施形態において、形状は、スタジアム形状と称され得、それは、矩形の一対の反対端に半円形を伴う矩形を備えている。いくつかの実施形態において、眼鏡フレームは、陥凹を有し得、陥凹は、電気コネクタをその中に受け取るための電気コネクタ124の形状に対応する形状を伴う。
【0035】
ケース100はまた、ユーザインターフェースと、ディスプレイシステムとを含み得る。いくつかの実施形態において、ユーザインターフェースおよびディスプレイシステムは、インジケータ130、132、140、142、および146を含み得る。いくつかの実施形態において、ケースは、ケースおよび電子眼鏡をプログラムするためのユーザインターフェースも含み得る。プログラムするためのユーザインターフェースは、多くの場所、例えば、ケースの底部側に位置し、図3に関して本明細書に説明され得る。ユーザインターフェースのインジケータは、ケース100上の多くの位置に位置し得る。いくつかの実施形態において、インジケータは、ケース100のリム121上またはその付近に位置し得る。いくつかの実施形態において、リムは、図1に示されるように、基部挿入体の一部であり得る。いくつかの実施形態において、リムは、シェル115の一部であり得る。
【0036】
電力インジケータ130は、ケース100内のエネルギー貯蔵デバイスに残っているエネルギーの量の視覚的指示を提供し得る。いくつかの実施形態において、電力インジケータ130は、1つ以上のサブインジケータを含み得る。インジケータ130またはサブインジケータは、ケースのリム上に位置付けられた光ガイドと、光ガイドの各々に関連付けられたLED等の光源とを含み得る。図1に示される例では、電力インジケータ130は、3つのサブインジケータを含む。各サブインジケータは、ケースのエネルギー貯蔵デバイスに残っている電力の相対的量を表し得る。例えば、3つのインジケータの場合、各インジケータは、エネルギー貯蔵デバイスの総容量の3分の1を表し得、それによって、1つのインジケータが照明されているとき、エネルギー貯蔵デバイスは、そのエネルギー容量の3分の1以下である。2つのインジケータが照明されているとき、エネルギー貯蔵デバイスは、その総容量の3分の1~3分の2であり得る。3つのインジケータが照明されているとき、エネルギー貯蔵デバイスは、その総容量の3分の2を上回る完全容量にあり得るか、全容量であり得るか、または、90%容量を上回り得る。
【0037】
いくつかの実施形態において、インジケータは、複数の機能を有し得る。例えば、バッテリまたはコンデンサ等のエネルギー貯蔵デバイスが充電中であり、その総容量の3分の1未満を有することを示すために、単一のインジケータまたはサブインジケータが、点滅し得、それによって、その照明は、1Hzの周期等、周期的に、オンおよびオフで循環させられる。同様に、単一のインジケータが照明されており、第2のインジケータが点滅する場合、エネルギー貯蔵デバイスは、充電中であり、その総容量の3分の1~3分の2の充電状態を有し得る。最後に、2つのインジケータが照明されており、第3のインジケータが点滅する場合、エネルギー貯蔵デバイスは、充電中であり、その総容量の3分の1を上回る充電状態を有し得る。
【0038】
いくつかの実施形態において、電力インジケータ130は、ケースが開放されているとき、例えば、蓋が基部から離れるように回転させられているとき、ケースが閉鎖されているとき、例えば、蓋が基部の上に回転させられているとき、インジケータが視認可能であるように成形され得る。いくつかの実施形態において、電力インジケータ130は、2つ以上の照明表面を伴う光ガイドを含み得る。例えば、いくつかの実施形態において、インジケータ130の光ガイドは、蓋が閉鎖されているとき、蓋によって覆われた第1の方向に面する第1の表面と、蓋が閉鎖位置にあるとき、蓋によって覆われていない第2の方向に面する第2の表面とを含み得る。いくつかの実施形態において、第1の方向は、高さ方向に沿ったものあり得、第2の方向は、ケース100の周辺から外向きの方向であり得る。いくつかの実施形態において、第1の方向と第2の方向との間の角度は、90度未満であり得る。
【0039】
ケース電力インジケータ130は、ケースのプロセッサとインターフェースをとり得、プロセッサは、残りの容量とエネルギー貯蔵デバイスが現在充電されているかどうかとの両方を含むエネルギー貯蔵デバイスの充電ステータスを読み取る。プロセッサは、エネルギー貯蔵デバイスの充電ステータスに基づいて、ケース電力インジケータ130を適切に照明する。
【0040】
いくつかの実施形態において、ケース100は、眼鏡電力インジケータ132等の眼鏡電力インジケータを含み得る。眼鏡電力インジケータ132は、眼鏡400内のエネルギー貯蔵デバイスに残っているエネルギーの量の視覚的指示を提供し得る。いくつかの実施形態において、眼鏡電力インジケータ132は、1つ以上のサブインジケータを含み得る。インジケータ132またはサブインジケータは、ケースのリム上に位置付けられた光ガイドと、光ガイドの各々に関連付けられたLED等の光源とを含み得る。図1に示される例では、電力インジケータ132は、3つのサブインジケータを含む。各サブインジケータは、眼鏡400のエネルギー貯蔵デバイスに残っている電力の相対的量を表し得る。例えば、3つのインジケータの場合、各インジケータは、1つのインジケータが照明されているとき、エネルギー貯蔵デバイスの総容量の3分の1を表し得、それによって、エネルギー貯蔵デバイスは、そのエネルギー容量の3分の1以下である。2つのインジケータが照明されているとき、エネルギー貯蔵デバイスは、その総容量の3分の1~3分の2であり得る。3つのインジケータが照明されているとき、エネルギー貯蔵デバイスは、その総容量の3分の2を上回り得る。
【0041】
いくつかの実施形態において、眼鏡電力インジケータは、複数の機能を有し得る。例えば、眼鏡内のバッテリまたはコンデンサ等のエネルギー貯蔵デバイスが、充電中であり、その総容量の3分の1未満を有することを示すために、単一のインジケータまたはサブインジケータが、点滅し得、それによって、その照明は、1Hzの周期等、周期的に、オンおよびオフで循環させられる。同様に、単一のインジケータが照明されており、第2のインジケータが点滅する場合、エネルギー貯蔵デバイスは、充電中であり、その総容量の3分の1~3分の2の充電状態を有し得る。最後に、2つのインジケータが照明されており、第3のインジケータが点滅する場合、エネルギー貯蔵デバイスは、充電中であり、その総容量の3分の1を上回る充電状態を有し得る。
【0042】
いくつかの実施形態において、電力インジケータ132は、ケースが開放されているとき、例えば、蓋が基部から離れるように回転させられているとき、ケースが閉鎖されているとき、例えば、蓋が基部の上に回転させられているとき、インジケータが視認可能であるように成形され得る。いくつかの実施形態において、電力インジケータ132は、2つ以上の照明表面を伴う光ガイドを含み得る。例えば、いくつかの実施形態において、インジケータ132の光ガイドは、蓋が閉鎖されているとき、蓋によって覆われた第1の方向に面する第1の表面と、蓋が閉鎖位置にあるとき、蓋によって覆われていない第2の方向に面する第2の表面とを含み得る。いくつかの実施形態において、第1の方向は、高さ方向に沿ったものであり得、第2の方向は、ケース100の周辺から外向きの方向であり得る。いくつかの実施形態において、第1の方向と第2の方向との間の角度は、90度未満であり得る。
【0043】
いくつかの実施形態において、ケース電力インジケータ132は、ケースのプロセッサとインターフェースをとり得、プロセッサは、コネクタ124を介して、眼鏡のエネルギー貯蔵デバイスの充電ステータスを読み取る。充電ステータスは、残りの容量と、エネルギー貯蔵デバイスが現在充電されているかどうかとの両方を含み得る。プロセッサは、次いで、エネルギー貯蔵デバイスの充電ステータスに基づいて、眼鏡電力インジケータ132を適切に照明し得る。いくつかの実施形態において、プロセッサは、コネクタ124内の電力接続を介して、バッテリの充電状態を直接読み取り得る。いくつかの実施形態において、ケースのプロセッサは、眼鏡124のプロセッサまたはメモリと通信し、充電状態情報を眼鏡のプロセッサまたはメモリから受信し得る。
【0044】
いくつかの実施形態において、ケース100は、コンプライアンスインジケータ144を含み得る。コンプライアンスは、患者の挙動が医師の推奨または処方箋に合致する程度の尺度である。コンプライアンスインジケータ144は、患者が事前に処方またはプログラムされた治療に準拠している程度を表示し得るか、または、別様に示し得る。事前に処方されたプログラム治療は、多くの方法において、ケースの中に入力され得る。例えば、本明細書のいずれかの場所に議論されるように、ケースは、プログラミングインターフェースを含み得、それによって、ユーザは、眼鏡のための使用量設定を調節することができる。いくつかの実施形態において、ケース内の眼鏡は、本明細書のいずれかの場所で説明されるように、無線で等、他方の手段を通してプログラムされ得る。
【0045】
眼鏡は、それらの使用を記録し得る。いくつかの実施形態において、眼鏡は、眼鏡が患者によって装着され、刺激を患者の眼に提供するためにオンにされた時間量を記録し得る。いくつかの実施形態において、眼鏡は、それらの事前に処方またはプログラムされた量の刺激が印加された後、動的にオフになり得る。いくつかの実施形態において、眼鏡は、メモリに、それらが刺激を患者の眼に提供した時間量を記憶し得る。眼鏡が、使用後、ケース内に戻され、電気接続124を介して、ケースに接続されると、そのプロセッサ等のケース内の回路網は、眼鏡内のメモリおよび/またはプロセッサにアクセスし、眼鏡内に記憶される患者使用データを読み取り得るか、または、別様に受信し得る。読み出された使用データは、事前に処方またはプログラムされた刺激と比較され得、コンプライアンスの量が、眼鏡によって提供される記録された刺激を事前に処方またはプログラムされた刺激によって除算することによって、コンプライアンスのパーセンテージを決定すること等、決定され得る。
【0046】
刺激の量は、1日の使用、1週間の使用、1ヶ月の使用、または他の時間枠にわたる使用に基づいて、事前に処方され得る。例えば、刺激は、毎日4時間の刺激として、事前に処方またはプログラムされ得る。患者が、4時間の刺激等の少なくとも事前に処方またはプログラムされた量の刺激を受けた場合、コンプライアンスは、100%であると見なされる。患者が、3時間の刺激等、事前に処方またはプログラムされた量未満の刺激を受けた場合、患者は、75%コンプライアンスを有する。このコンプライアンス情報は、コンプライアンスインジケータ144上に表示され得る。
【0047】
いくつかの実施形態において、コンプライアンスインジケータ144は、1つ以上のサブインジケータを含み得る。コンプライアンスインジケータ144またはサブインジケータは、ケースのリム上に位置付けられた光ガイドと、光ガイドの各々に関連付けられたLED等の光源とを含み得る。図1に示される例では、コンプライアンスインジケータ144は、4つのサブインジケータを含む。各サブインジケータは、事前に処方またはプログラムされた刺激への患者のコンプライアンスの相対的量を表し得る。例えば、4つのインジケータの場合、各インジケータは、事前に処方またはプログラムされた刺激の4分の1を伴うコンプライアンスを表し得、それによって、1つの照明されたインジケータは、少なくとも25%のコンプライアンスまたは25%~50%未満のコンプライアンスを表す。2つのインジケータが照明されているとき、患者は、事前に処方またはプログラムされた刺激への50%~75%未満のコンプライアンスを有し得る。3つのインジケータが照明されているとき、患者は、事前に処方またはプログラムされた刺激への75%~100%未満のコンプライアンスを有し得る。4つのインジケータが照明されているとき、患者は、事前に処方またはプログラムされた刺激の100%等、95%または99%を上回って準拠していることもある。いくつかの実施形態において、コンプライアンスインジケータは、コンプライアンスデータを数値フォーマットにおいて表示するための1つ以上のディスプレイ(例えば、1つ以上の7セグメントディスプレイ、LED、OLED、またはLCDディスプレイ等)を含み得る。
【0048】
いくつかの実施形態において、本明細書に説明されるインジケータは、より多いまたはより少ないサブインジケータを有し得、その照明は、コンプライアンス、エネルギー、または他のデータの量の対応する割合を示し得る。例えば、10個のサブインジケータの場合、各インジケータは、10%コンプライアンスまたはエネルギーを表す。
【0049】
患者コンプライアンスのコンプライアンスインジケータおよび測定値は、ケースまたは眼鏡内の内部カレンダまたは他の時間測定手段に基づき得る。いくつかの実施形態において、コンプライアンスインジケータは、手動リセット間隔にわたって、コンプライアンスを測定し得る。いくつかの実施形態において、ケースは、コンプライアンス間隔をリセットするためのボタン140を含み得る。使用中、コンプライアンスボタン140が押されると、コンプライアンスの現在記録されている量は、ゼロにリセットされる。眼鏡は、次いで、眼鏡によって患者に提供される刺激の累積量を記録することを開始し得る。
【0050】
患者による少なくともある程度の使用後、患者は、眼鏡をケースの中に戻し、眼鏡を電子コネクタ124に接続し得、その後、ケースは、使用データを眼鏡から読み取り、または別様に受信し得、コンプライアンスの量をコンプライアンスインジケータ144上に表示し得る。患者が事前に処方またはプログラムされた刺激に完全に準拠していない場合、患者は、眼鏡をケースから取り出し、追加の時間にわたって、それらを装着し、後に、それらをケースの中に戻し得、その時点で、コンプライアンスインジケータは、再び、コンプライアンスの更新された量を示し得る。1日または他のコンプライアンス測定期間の終了時、患者は、照明された光の数を記録し、または別様に示されるコンプライアンスの量を記録し得、次いで、コンプライアンスボタン142を押し、コンプライアンス情報をゼロに戻るようにリセットし得る。
【0051】
ケース100は、ステータスインジケータ142も含み得る。ステータスインジケータは、ケースおよび/または眼鏡に関するエラーまたは他の問題をユーザに知らせる汎用インジケータであり得る。例えば、いくつかの実施形態において、ステータスインジケータ142は、種々のステータスを患者またはユーザに示すための異なる色に関係付けられ得るマルチカラーステータスインジケータであり得る。例えば、ステータスインジケータは、ケースと眼鏡との間の通信問題、眼鏡および/またはケースのメモリまたはプロセッサ内の故障、または他の問題点を示すために照明され得る。ステータスインジケータの照明は、ユーザがデバイスを主治医またはアシスタントに持って行くべきであることを示し得る。
【0052】
本明細書に説明されるインジケータは、単色またはマルチカラーであり得る。いくつかの実施形態において、単色LEDが、インジケータの対応する部分を照明するために、各インジケータまたはサブインジケータおよび対応する光ガイドの下方またはそれに対して設置され得る。いくつかの実施形態において、単一のマルチカラーLEDまたは複数の異なる着色LEDが、インジケータのこの対応する部分を照明するために、各インジケータまたはサブインジケータおよび対応する光ガイドの下方またはそれに対して設置され得る。いくつかの実施形態において、照明の色およびタイプは、異なるステータスをユーザに示し得る。例えば、ケース電力および眼鏡電力インジケータは、単一のインジケータまたはサブインジケータの組であり得、サブインジケータを第1の色で照明することは、眼鏡内に残っているエネルギーの量を示す一方、インジケータを第2の色で照明することはケース内に残っているエネルギーの量を示す。いくつかの実施形態において、インジケータは、第3の色で照明され、コンプライアンスを示し得る。このように、単一のインジケータが、眼鏡およびケースのためのエネルギーと、事前に処方またはプログラムされた刺激への患者コンプライアンスとを示すために使用され得る。
【0053】
図2Aは、電子ケース100のための基部挿入体120を示す。基部挿入体120は、ケース100のシェル115から除去されて示されており、ケース100の内部の機械的および電気的システムを示す。1つ以上の回路基板が、シェルと基部挿入体との間でケース内に位置し得る。いくつかの実施形態において、回路基板は、基部挿入体に結合され得る。例えば、図2Aに示されるように、インターフェース回路基板162であり得る第1の回路基板は、リム121において、基部挿入体に結合され得、プロセッサおよびメモリを有するメイン論理ボード160であり得る第2の回路基板は、基部挿入体の底部に結合され得る。リボンケーブル、フレキシブルフラットケーブル(FFC)、またはフレキシブル印刷回路(FPC)コネクタであり得る電気カップリング164が、メイン論理ボード160のコンポーネントをインターフェース回路基板162のコンポーネントと結合し得る。
【0054】
メイン論理ボード160は、多くの方法で配置され得、多くのコンポーネントを含み得る。いくつかの実施形態において、メイン論理ボードは、電気接続166等の電力入力および有線通信入力を含む。電気接続166は、ケースが組み立てられた後、ケース100の外側からのアクセス可能であり得る。電気接続166は、USB接続、電力接続、FireWire(登録商標)接続、イーサネット(登録商標)接続、または他のシリアルまたはパラレル通信接続であり得る。論理ボード160は、プロセッサとデータおよび命令を記憶するための非一過性メモリとを含み得、命令は、プロセッサによって実行されると、本明細書に説明される方法またはプロセスのいずれかをプロセッサに行わせる。メイン論理ボードは、コンピュータ、サーバ、および電子眼鏡400等の他のデバイスと無線で通信するための無線通信コンポーネントも含み得る。
【0055】
論理ボード160は、眼鏡400を論理ボード160およびその上のコンポーネントに電気的に結合する図1に関して上で議論された電子接続124に電気的に結合され得る。ワイヤ束151が、コネクタ124を論理ボード160に結合し得る。いくつかの実施形態において、歪み緩和152が、ワイヤ束151に組み込まれ得る。図2Aに示されるように、歪み緩和は、基部挿入体120の一部として形成された支柱の周囲にワイヤ束151を巻くことによって形成される。
【0056】
論理ボード160は、電圧調整器と1つ以上のエネルギー貯蔵デバイスとも含むか、または、それに電子的に結合され得る。例えば、ケース100は、エネルギー貯蔵デバイス168を含み、それは、バッテリであり得る。バッテリ168は、論理ボード160に物理的および電気的に結合され得、電子接続166を通して、電力を受け取り得る。バッテリは、論理ボードおよびコネクタ124を通して、眼鏡400に電力を供給し得る。いくつかの実施形態において、エネルギー貯蔵デバイス168は、基部挿入体120に物理的に結合され得る。図2Aに示されるように、両面テープ、糊、エポキシ、または他の材料であり得る接着剤170が、エネルギー貯蔵デバイス168を基部挿入体120に固定または結合する。いくつかの実施形態において、エネルギー貯蔵デバイス168は、基部挿入体120の底部表面内に形成された陥凹内に位置し得る。いくつかの実施形態において、基部挿入体の底部内の陥凹150は、基部空洞122内の突出部126を形成する(図1参照)。いくつかの実施形態において、片面発泡シートであり得る第2の接着剤172が、エネルギー貯蔵デバイス168の底部に接着され得る。組み立て後、発泡シートは、エネルギー貯蔵デバイス168と基部シェル115との間に位置し得る。
【0057】
インターフェース論理ボード162は、基部挿入体120のリム121の付近に、またはその中に位置し得る。インターフェース論理ボード162は、入力デバイスとインジケータとを含み得る。例えば、インターフェース論理ボード162は、インジケータ130、132、および144のための照明を提供するために使用されるLED等の光源を含み得る。インターフェース論理ボード162は、ユーザ入力を受信するためのボタン140等の入力デバイスも含み得る。ボタン140は、通常、開放している瞬間触覚スイッチであり得る。いくつかの実施形態において、フレキシブルカバーが、ボタン140の上方のリムの開口内に設置され得、それによって、フレキシブルカバーは、ユーザがユーザの指をカバーに押し付けると、撓み、それは、ユーザの入力を登録する(コンプライアンスモニタをリセットすること等によって)カバーの下面にスイッチに接触させる。
【0058】
インターフェース論理ボード162は、基部挿入体120のリム121および/または周辺の輪郭および形状をたどり得る。いくつかの実施形態において、インターフェース論理ボードは、基部挿入体120のリム121および/または周辺の少なくとも3分の1に沿って延び得る。いくつかの実施形態において、インターフェース論理ボード162は、メイン論理ボード160と平行な平面に配置され得る。
【0059】
図2Bは、基部挿入体120のリム121の断面を示す。インターフェース論理ボード162は、基部挿入体120のリム121によって形成されたチャネル184にわたって配置される。スイッチまたはボタンが、インターフェース論理ボード162上に搭載され、チャネル184の中に突出し得る。同様に、LED180または他の光源も、インターフェース論理ボード162からチャネル184の中に突出し得、光をチャネル184の中に放出するように配置され得る。光ガイド182が、光源180と開口186との間のチャネル内に位置し得る。開口および光ガイドは、チャネルとリム121の外側の場所との間のリム121の壁を通して延び得る。光ガイド182は、光源180から、内部反射性表面を通して、光を受け取り得、開口186を通して外に光を伝送し得る。いくつかの実施形態において、光ガイド180および開口186は、図2Bに示されるように、リム121の第1の側に位置し得、それによって、光が、第1の方向に照射され、ケースの蓋が閉鎖されると、開口および光ガイド182は、覆われる。いくつかの実施形態において、開口および光ガイドは、リムの第1の側からリムの第2の側まで延び得、それによって、光が、複数の方向に照射され、ケースの蓋が閉鎖されると、開口および光ガイド182の少なくとも一部が、露出され、ケースの蓋が閉鎖されたときでも、光は、ケースの外側を照射することを可能にする。
【0060】
例えば、図2Cでは、光ガイド182は、複数の要素184を有するように示され、
複数の要素184を通して、光は、蓋が閉鎖されているときにケース蓋によって塞がれ得る第1の方向187と、蓋が閉鎖されているときにケース蓋によって塞がれない第2の方向188とに照射する。図2Cに示される光ガイド182は、リム121内に形成された対応する開口とともに使用され得る。いくつかの実施形態において、光ガイド182は、リム121および挿入体120と一体型であり得る。いくつかの実施形態において、光ガイド182は、本明細書に議論されるように、組み立て中、リムおよび開口の中に挿入され得る。
【0061】
図3は、ケースおよび関連付けられた眼鏡をプログラムするためのプログラミングインターフェース300を示す。いくつかの実施形態において、メイン論理ボード160は、基部112のシェル115内の開口部または開口310を通してアクセス可能であり得る。プログラミングインターフェース300は、論理ボード160上に搭載され、開口部310を通してアクセス可能である1つ以上のスイッチ312を含み得る。スイッチは、眼鏡300によって提供される刺激をプログラムするために使用され得る。スイッチは、バイナリスイッチであり得、それらは、それぞれ、1または0に設定されたオンまたはオフのいずれかである。いくつかの実施形態において、第1の組のスイッチ312Aは、治療中に刺激される眼をプログラムするために使用され得る。2つのスイッチ312Aの場合、ケースおよび眼鏡は、表1に示されるように、刺激を眼に提供しないように、または、左眼、右眼または両眼に提供するようにプログラムされ得る。
【表1】
【0062】
いくつかの実施形態において、第2の組のスイッチ312Bが、治療の推奨または事前に処方された持続時間をプログラムするために使用され得る。いくつかの実施形態において、各単一のスイッチは、治療の持続時間を示すために使用され得る。いくつかの実施形態において、1つのみのスイッチが、プログラミングのためのオン位置にあり得る。表2は、刺激持続時間のためのプログラミングの一例を示す。
【表2】
【0063】
いくつかの実施形態において、各スイッチは、治療の持続時間の一部をプログラムするために使用され得る。持続時間の合計は、一緒に加算され、総刺激持続時間を決定し得る。表3は、刺激持続時間のためのプログラミングの例を示す。
【表3】
【0064】
いくつかの実施形態において、スイッチをその適切な状態に設定した後、設定は、確認ボタン、またはボタン316等のプログラミング設定ボタンまたはスイッチを押すことによって、ケースおよび/または眼鏡に転送され得る。ボタン316を押すことは、スイッチの値を読み取り、次いで、スイッチの値に基づいて適切な刺激で眼鏡400をプログラムすることをケースのプロセッサに行わせ得る。
【0065】
いくつかの実施形態において、プログラミングインターフェースは、ステータスインジケータを含み得る。ステータスインジケータは、プログラムされる準備ができていることを示すための第1の色と、ユーザがプログラミングボタン216を押した後等、ケースが正しくプログラムされていることを示すための第2の色と、プログラミングにおけるエラーを示すための第3の色とにおいて、照明し得る。
【0066】
図4は、脈絡膜厚における変化を刺激するために、中心野から離れた網膜(黄斑を含む)上に焦点ぼけ画像を投影するように構成された電子眼鏡400を描写する。電子眼鏡400は、患者の眼の屈折異常を補正するための補正レンズであり得る一対のレンズ402を含み得る。レンズ402は、患者の眼の屈折異常の治療のための光学および電気コンポーネント403も含み得る。コンポーネント403は、本明細書でさらに詳細に説明されるように、患者の網膜上への画像の制御された投影のための1つ以上の光投入器、レンズ、またはミラーを含み得る。
【0067】
いくつかの実施形態において、眼の球面屈折異常の治療のために、投影ユニット等の複数の光源が、眼鏡レンズの中心軸、眼鏡レンズの中心、または眼鏡レンズの別の場所に対して対称的に配置される。対称性は、光源が眼鏡レンズの場所上で中心に置かれた円周上に配置されるように、回転対称性であり得る。
【0068】
いくつかの実施形態において、例えば、乱視の治療のために、電子眼鏡400は、焦点ぼけ画像を患者の眼の非点収差軸に対して投影し、異なる量の刺激を周辺網膜の異なる領域に提供するように構成される。いくつかの実施形態において、投影ユニット等の光源は、非点収差軸に沿って位置するが、光源は、他の場所に位置し得る。光源は、眼の屈折異常に従って、異なる量の刺激を周辺網膜に提供するように構成されることができる。いくつかの実施形態において、光源は、本明細書に説明されるように、異なる量の照明を異なる軸に沿って提供することによって、軸方向長における異なる変化に対応する脈絡膜および強膜組織における異なる変化を促進するように構成される。眼鏡レンズは、第1の軸および第2の軸に従って非点収差屈折異常を補正するように構成された光学ゾーンを備え得る。
【0069】
いくつかの実施形態において、眼鏡レンズ402は、眼の瞳孔および治療中の照明条件のために適切にサイズを決定され得る光学ゾーンを含み得る。中心光学ゾーンは、正視補正または他の好適な補正を装着者に提供するように設計され、球状および非点収差補正の両方を具備し得る。中心光学ゾーンは、周辺ゾーン等の外側環状ゾーンによって囲まれる。光学ゾーンは、屈折補正を提供するように構成され、例えば、20/20またはより良好な視力を伴って、設計上、球状、円環状、または多焦点であることができる。
【0070】
眼鏡レンズ402は、複数の内蔵投影ユニットを含む。複数の投影ユニットの各々は、本明細書に説明されるように、光源と、光を網膜の正面に集束させるための1つ以上の光学系とを備えている。光学系の各々は、ミラー、複数のミラー、レンズ、複数のレンズ、回折光学系、フレネルレンズ、光パイプ、または導波管のうちの1つ以上を備え得る。
【0071】
眼鏡400は、2つのつる部分404を含み得る。眼鏡のつる部分は、ヒンジ408を介して、端部部品406に接続され得る。端部部品406は、ヒンジをレンズ402のフレームに結合する。つる部品404は、電子眼鏡400の電気および制御システムを格納するための空洞402を含み得る。電気接続410が、眼鏡400内に含まれ得る。いくつかの実施形態において、電気接続410は、眼鏡400のつる404上に位置し得る。いくつかの実施形態において、電気接続410は、眼鏡400のつる404の底部側上に位置し得る。いくつかの実施形態において、電気接続410は、コンポーネント空洞420に位置し得る。
【0072】
眼鏡コンポーネント空洞は、バッテリと、マイクロコントローラと、プロセッサと、非一過性メモリを含むメモリと、電子通信のための有線または無線通信回路網および1つ以上のアンテナ等の通信回路とを備え得る。バッテリを参照するが、眼鏡は、任意の好適なエネルギー貯蔵デバイスを備え得る。
【0073】
投影ユニット12は、本明細書に説明されるように、焦点ぼけ画像を網膜の周辺部分に提供するように構成されることができ、光源と、投影光学系とを含み得る。いくつかの実施形態において、1つ以上の投影光学系は、脈絡膜厚の増加または減少等、脈絡膜厚における変化を刺激するために、光源から、黄斑を含む中心視野から離れた周辺網膜上に焦点ぼけ画像を投影するための光源で構成される。1つ以上の投影ユニットは、網膜の中心窩または黄斑領域のうちの1つ以上の上に形成された中心視および対応する画像を劣化させずに、網膜を刺激するように構成されることができる。いくつかの実施形態において、1つ以上の投影光学系は、装着者の屈折異常を補正するように事前に処方された視覚補正光学系の特性を形成する画像を減少させない。この構成は、本明細書に説明されるように、装着者が、療法を焦点ぼけ画像から受けながら、良好な視力を有することを可能にすることができる。
【0074】
いくつかの実施形態において、投影ユニットの光源からの光は、本明細書に説明されるように、1つ以上の投影光学系によって、平行化され、集束させられる。光源および投影光学系の機能は、光源によって放出される光を実質的にコリメートし、焦点にそれを集束させることであり、焦点は、脈絡膜厚における変化を刺激するために、適切な焦点ぼけを提供するように網膜の正面または後ろにあるように設計される。近視性焦点ぼけのために、集束させられる画像は、周辺網膜の約1.5mm~2.5mm前にあり、約2.0D~5.0D、例えば、2.0D~4.0D、または好ましくは、例えば、2.5D~3.5D近視性であるように現れ得る。遠視性焦点ぼけのために、集束させられた画像は、約-2.0D~5.0D、例えば、-2.0D~-4.0D、または好ましくは、例えば、-2.5D~-3.5D遠視性であるために、周辺網膜の約1.5mm~2.5mm後ろに現れ得る。
【0075】
いくつかの実施形態によると、眼鏡400は、投影ユニットを備え、それらは、投影光学系と、光源としてのマイクロディスプレイとを含む。マイクロディスプレイは、OLED(有機発光ダイオード)またはマイクロLEDのアレイを備え得る。これらのディスプレイによって放出される光は、ランバート型(Lambertian)であり得る。いくつかの実施形態において、マイクロディスプレイは、マイクロディスプレイから発出する光を実質的にコリメートし、集束させる、マイクロ光学アレイに光学的に結合される。マイクロディスプレイは、1つ以上の小型ピクセルを備え得る。いくつかの実施形態において、マイクロディスプレイは、ピクセルサイズおよびピクセルピッチによって特徴付けられる、ピクセルの広がったアレイを形成し、ピクセルサイズおよびピクセルピッチは、一緒になって、マイクロディスプレイの充填率に対応する。本明細書に説明されるように、ピクセルの各々は、約2ミクロン~約100ミクロンの範囲内のサイズを有し得、ピクセルピッチは、例えば、10ミクロン~1.0mmに及に得る。対応する充填率は、0.1%~10%に及ぶことができる。いくつかの実施形態において、ピクセルアレイは、ピクセルからの光を実質的にコリメートし、集束させるために、マイクロ光学アレイと光学的に結合される。
【0076】
これらのディスプレイによって作成された画像は、焦点をぼかされ、視野または眼の4つの象限(例えば、鼻下側、鼻上側、こめかみ下側、およびこめかみ上側)において対称的に設置され得る。マイクロディスプレイは、レンズの光学中心から離れて位置することができる。レンズの中心光学系は、装着者に正常視をもたらすように選択されることができる。各マイクロディスプレイは、円形、矩形、または弧状の形状であり、いくつかの実施形態において、0.01mm~8.0mmの範囲内、例えば、0.04mm~8.0mmの範囲内、例えば、1mm~8mmの範囲内、または好ましくは、1.0mm~4.0mmの範囲内の面積を有し得る。
【0077】
マイクロディスプレイは、例えば、眼鏡レンズ等の補正光学系の本体に結合され、それを用いて支持されることができる。いくつかの実施形態において、マイクロディスプレイおよびマイクロ光学アレイは、本明細書に説明されるように、光線の束が焦点ぼけ画像を網膜上の所望の場所に形成するような向きにおいて眼の瞳孔に光線の束を投影するために、固定距離だけ分離された同じ補正光学系上に相互に直接隣接して搭載される。いくつかの実施形態において、1つ以上の投影光学系は、投影光学系からの光線が補正光学系を通して屈折されるように、1つ以上の補正光学系上または内に搭載される。補正光学系は、クリアな視覚のために有用であるような収束性または発散性であるべき投影光学系からの光線を屈折させ、それによって、マイクロ光学アレイは、所望の焦点ぼけの大きさおよび符号に応じて、+または-であり得る追加の電力の所望の大きさを提供し得る。マイクロディスプレイは、例えば、単色性または多色性であり得る。
【0078】
いくつかの実施形態において、投影された焦点ぼけ画像は、マイクロディスプレイによって提供されることができ、マイクロディスプレイは、LCD画面、OLEDS(有機発光ダイオード)によって駆動される画面、TOLEDS、AMOLEDS、PMOLEDS、またはQLEDSのうちの1つ以上を備えている画面を備えている。画面は、例えば、対象に対して少なくとも6メートル以上の遠距離に現れ得る。
【0079】
図5は、電子眼鏡が内側に設置された電子ケースの上面図および断面図を示す。図5の左側において、蓋が開放している上面図では、眼鏡は、ケース100の基部空洞内に設置されている。眼鏡保持デバイス123cは、棚を提供し、眼鏡400の左端部部品および左つるが、その上に支えられ得る。同様に、眼鏡保持デバイス123aも、棚を提供し、眼鏡400の右端部部品および右つるが、その上に支えられ得る。
【0080】
眼鏡保持デバイス123bは、本明細書のいずれかで議論されるように、突出部を含み得る。突出部は、眼鏡400の折り畳まれた右つる、端部部品、およびレンズフレームの間に延び得る。突出部は、眼鏡400の折り畳まれた右つる、端部部品、およびレンズフレームと係合することによって、ケース100内の眼鏡400の移動を限定し得る。例えば、ケースまたは眼鏡にかかる力が、そうでなければ、ケース内で眼鏡に後方または前方に(それぞれ、図5における上下に)シフトさせ得るとき、眼鏡のレンズフレームまたはつるが、突出部に接触し得、突出部は、眼鏡のさらなる移動を限定し得る。同様に、側方移動(図5における左および右)も、挿入体の側壁および眼鏡保持デバイス123bの突出部によって限定され得る。
【0081】
図5の右側の断面図に示されるように、眼鏡保持デバイス123bの突出部、眼鏡保持デバイス123aの棚、および挿入体120の側壁503は、眼鏡400の端部部品を受け取り、保持するウェルまたはチャネル502を形成し得る。
【0082】
眼鏡400のレンズフレームは、突出部126と側壁127との間に形成されたチャネル内に位置し得る。同様に、つる先端は、突出部126と挿入体120の左および右側壁との間に形成されたチャネル内の空洞の底部上に支えられ得る。
【0083】
電気コネクタ124は、眼鏡400が空洞内に設置され、眼鏡保持デバイス123bの突出部によって係合されると、眼鏡400上のコネクタ410が、電気コネクタ124の位置に近接して位置し得るように、空洞内のある場所に構成され得る。電気接続410および電気コネクタ124内の磁石は、眼鏡がケース100内に設置されると、磁石が、フレームのコネクタ410を基部のコネクタ124と一緒に引っ張り、眼鏡とケースの電気コンポーネントとの間の接続を完成するような極性を伴って配置され得る。眼鏡がケースに接続されると、眼鏡は、ケースによって充電およびプログラムされ得、ケースは、情報を眼鏡から読み取り得る。
【0084】
図6は、電子ケースおよび電子眼鏡の系統図を示す。いくつかの実施形態において、システム600は、ケース電子システム610と、眼鏡電子システム640とを含み得る。いくつかの実施形態において、システム600は、遠隔サーバ650を含み得る。ケース電子システム610および眼鏡電子システム640は、ケース電子システム610の電気接続124と、眼鏡電子システム640の電気接続410とを介して、電子通信するように一緒に解放可能に結合され得る。電気接続124、410は、電力の転送のために、かつケース電子システム610と眼鏡電子システム640との間の通信のために、4ピン電気コネクタを含み得る。4つのピンのうちの第1のものは、ケース電子システム410と眼鏡電子システム640との間の電力接続であり得る。第1のピンは、眼鏡電子システムの電力管理システム644のバッテリ等のエネルギー貯蔵デバイスを充電するために、電気電流をケース電子システム610から眼鏡電子システム640に搬送するように構成された5vピンであり得る。
【0085】
4つのピンのうちの第2および第3のものは、ケース電子システム610と眼鏡電子システム640との間の電子通信のために使用され得る。データを伝送するための1つのピンと、受信するための1つのピンとを有するように図6に標識されるが、眼鏡電子システム640とケース電子システム610との間の通信の双方向性性質は、ケース電子システム610上の受信ピンが、眼鏡電子システム640上の伝送ピンに結合され、ケース電子システム610上の伝送ピンが、眼鏡電子システム640上の受信ピンに結合されることを意味する。いくつかの実施形態において、伝送および受信ピンの役割は、デバイス間の通信を開始するデバイスに基づいて、変動し得る。4つのピンのうちの第4のピンは、接地接続として使用され得る。接地接続は、ケース電子システム610と眼鏡電子システム640との間の電子通信およびエネルギー転送を促進するために、共通基準電圧を眼鏡電子システム640とケース電子システム610との間に提供し得る。
【0086】
ケース電子システム610の電力管理システム616は、ケース電子システム610のための電力を制御および管理する。電力管理システム616は、バッテリであり得るエネルギー貯蔵デバイス168等のエネルギー貯蔵デバイスを含み得る。ケース電子システム610のための外部電力が、電気接続166を介して受信され得、それは、USB接続であり得る。いくつかの実施形態において、外部電力は、電力管理システム616に接続され、その一部である誘導充電システムによって提供され得る。電力管理システム616は、システム600において使用するための外部電力を改変および調整するために、電圧調整器および他のコンポーネントを含み得る。例えば、いくつかの実施形態において、電力管理システム616は、外部電力を使用して、ケース電子システム610の内部バッテリを充電し得る。
【0087】
いくつかの実施形態において、電力管理システムは、外部伝送機からケース電子システムへの無線電力転送のためのアンテナを含み得る。好ましくは、アンテナは、約1.1ボルト~約1.8ボルトの範囲内である電圧において、電力を無線で受信する。いくつかの実施形態において、無線電力転送は、誘導充電システム、近距離無線結合、または中間体弱共振結合ネットワークを用いて、転送され得る。いくつかの実施形態において、無線で伝送される電力は、例えば、再充電回路の中にゲートされる前、マイクロコントローラのうちの1つによって電圧において増加させられることよって処理され、再充電回路は、電力管理システムの一部であり得、内部電源の再充電につながる。
【0088】
いくつかの実施形態において、電力管理システム616は、電力を外部電源または内部エネルギー貯蔵デバイスから受信し、電力をケース電子システム610および眼鏡電子システム640のコンポーネントに出力し得る。いくつかの実施形態において、電力管理システム616は、電力を眼鏡電子システムに伝送するために、電力を4ピンコネクタの4つのピンのうちの第1のものに提供する。電力管理システム616は、充電バッテリのための5Vおよびマイクロコントローラ612および通信システム614等の電子機器に給電するための1.8V等、多くの電圧において、電力を提供し得る。
【0089】
ケース電子システム610はま、マイクロコントローラ612も含み得る。いくつかの実施形態において、マイクロコントローラは、本明細書で議論される任意のプロセスまたは方法を行うための命令を記憶するための非一過性メモリと通信システムおよび他の周辺機器等のプログラマブル入/出力周辺機器とともに、1つ以上のCPUまたはプロセッサコアを含む。いくつかの実施形態において、マイクロコントローラ612は、システムオンチップであり得、1つ以上のCPUまたはプロセッサコア、メモリ、入/出力ポートおよび二次ストレージ、および1つ以上の基板またはマイクロチップ上の無線モデムまたは他のデバイス等の他のコンポーネントを含み得る。
【0090】
マイクロコントローラ612は、1つ以上のプログラミングスイッチ312およびプログラミングボタン316と電子通信するように結合され得る。マイクロコントローラ612は、プログラミングボタン316の押し下げを読み取り、次いで、プログラミングスイッチのステータスを読み取り得る。マイクロコントローラ612は、次いで、プログラミングスイッチステータスを刺激コマンドまたは刺激構成に変換し、電子接続124を通して、刺激コマンドまたは構成を眼鏡に送信し得る。
【0091】
眼鏡が、ケース内に設置され、電子システム610に結合されると、マイクロコントローラ612は、眼鏡によって提供される刺激の持続時間、バッテリステータス情報、または他の情報等の使用情報を眼鏡から受信し得る。いくつかの実施形態において、マイクロコントローラ612は、受信された情報を使用して、ケース上のエネルギー貯蔵デバイスおよびコンプライアンスインジケータ等のインジケータを活性化し得る。
【0092】
いくつかの実施形態において、マイクロコントローラ612は、少なくとも1週間、1ヶ月、6ヶ月、または1年等、ある期間にわたって、使用情報をそのメモリに記憶し得る。いくつかの実施形態において、使用情報は、記憶に先立って、患者が受けた事前に処方された刺激のパーセンテージ等のコンプライアンスデータに変換され得る。
【0093】
いくつかの実施形態において、ケース電子システム610は、遠隔サーバ650と通信し得る。遠隔サーバは、クラウドベースの記憶システム、バックエンドサーバ、スマートフォン等のハンドヘルドデバイス、または医療従事者コンピューティングデバイス等の任意の遠隔コンピューティングデバイスであり得る。いくつかの実施形態において、ケース電子システム610は、プログラミング情報を遠隔サーバから受信し、コンプライアンスまたは使用データを遠隔サーバに提供し得る。
【0094】
眼鏡400は、眼鏡電子システム640を含み得る。眼鏡電子システム640は、電力管理システム644を含み得る。眼鏡電子システム640の電力管理システム644は、眼鏡400のための電力を制御および管理する。電力管理システム644は、エネルギー貯蔵デバイスを含み得、それは、バッテリ、コンデンサ、または他のエネルギー貯蔵デバイスであり得る。電力管理システム644のための外部電力は、電気コネクタ410内の電気接続を介して受信され得る。いくつかの実施形態において、外部電力は、電力管理システム644に接続されるか、または、その一部である誘導充電システムによって提供され得る。電力管理システム644は、眼鏡電子システム640において使用するための電力を改変および調整するための電圧調整器および他のコンポーネントを含み得る。
【0095】
いくつかの実施形態において、電力管理システム644は、電力を内部エネルギー貯蔵デバイスから受信し、患者の眼を刺激するために使用される光源等の眼鏡電子システム640のコンポーネントに電力を出力し得る。いくつかの実施形態において、電力管理システム644は、電力を4ピンコネクタの4つのピンのうちの第1のものから受信し、電力を使用して、眼鏡400内のエネルギー貯蔵デバイスを充電する。
【0096】
眼鏡電子システム640は、マイクロコントローラ642も含み得る。いくつかの実施形態において、マイクロコントローラは、本明細書で議論される任意の他のプロセスまたは方法を行うための命令を記憶するための非一過性メモリと通信インターフェースおよび他の周辺機器等のプログラマブル入/出力周辺機器とともに、1つ以上のCPUまたはプロセッサコアを含む。いくつかの実施形態において、マイクロコントローラ642は、システムオンチップであり得、1つ以上のCPUまたはプロセッサコア、メモリ、入/出力ポートおよび二次ストレージ、および1つ以上の基板またはマイクロチップ上の無線モデムまたは他のデバイス等の他のコンポーネントを含み得る。
【0097】
マイクロコントローラ642は、ケース電子システム610と電子通信するように結合され得、電気接続410を通して、患者刺激コマンドまたは構成をケース電子システム610から受信し得る。刺激コマンドまたは構成を受信後、マイクロコントローラ642は、要求される刺激を提供するように、眼鏡を構成し得る。いくつかの実施形態において、マイクロコントローラは、眼鏡レンズ内の光源によって提供される刺激も制御する。例えば、マイクロコントローラは、オンおよびオフにすること、明度を調節すること、および他の機能を形成することをLEDに命令し得る。マイクロコントローラ642は、眼鏡400によって提供される刺激を監視し、持続時間、提供される刺激の量を記憶し得る。ケース電子システム610に接続されると、マイクロコントローラ642は、記憶された情報をケース電子システム610に伝送し得る。
【0098】
いくつかの実施形態において、電子ケース100の電子システム610は、Bluetooth(登録商標)伝送機、Wifiネットワーク、または他方の手段を介して、インターネットコネクティビティを有する。いくつかの実施形態において、通信システムまたはマイクロコントローラの一部であり得る同じ無線伝送機が、無線再充電およびデータ伝送のために使用され得る。いくつかの実施形態において、無線再充電電力転送および通信のためのデータ伝送は、同じ無線周波数を使用し得る。好ましくは、転送周波数は、伝送または受信される電力レベルが無線電力転送の安全性限界内に留まるように、身体に安全であるように選択される。いくつかの実施形態において、主に、誘導無線エネルギー転送のために有用である25KHz等の比較的に低周波数が、使用される。いくつかの実施形態において、充電または通信は、約700MHz~約800MHz等のサブギガヘルツ周波数を介して生じ得る。電子ケースによって、またはそれに伝送されるべきデータは、比較的に少量であるので、狭帯域幅低電力ネットワークが、この用途のために好ましい。好ましくは、電子ケースは、セルラー電話を含む、セルラーデバイス等のポータブルデバイスにデータを伝送し、それは、次いで、使用データをクラウドベースのサーバに伝送する。使用データは、1日のコンプライアンス、ケースおよび/または眼鏡の充電ステータスに関するデータ、および電子ケースおよび眼鏡の動作ステータスに関するデータを含み得る。
【0099】
図7は、電子ケースを使用する方法700を示す。方法700は、ブロック710から開始し得、眼鏡のための刺激設定が、構成される。いくつかの実施形態において、刺激設定は、本明細書で議論される1つ以上のスイッチ等を用いて、眼鏡ケース上のユーザインターフェースを介して構成され得る。スイッチは、ユーザが眼鏡400によって提供される刺激をプログラムすることによって、操作され得る。いくつかの実施形態において、スイッチは、バイナリスイッチであり得、それらは、それぞれ、1または0に設定されたオンまたはオフのいずれかである。いくつかの実施形態において、第1の組のスイッチは、ユーザが治療中に刺激される片眼または両眼をプログラムすることによって、操作され得る。いくつかの実施形態において、ユーザは、刺激しない、左眼を刺激する、右眼を刺激する、または両眼を刺激するための4つの設定のうちのから1つを選定し得る。
【0100】
いくつかの実施形態において、第2の組のスイッチが、治療の推奨または事前に処方された持続時間をプログラムするために使用され得る。いくつかの実施形態において、各スイッチは、治療の持続時間を示すために使用され得る。いくつかの実施形態において、1つのみのスイッチが、プログラミングのためのオン位置にあり得る。いくつかの実施形態において、各スイッチは、治療の持続時間を示すために使用され得、持続時間の合計が、本明細書に議論されるように、一緒に加算され、総刺激持続時間を決定し得る。
【0101】
いくつかの実施形態において、スイッチを所望の刺激構成に操作後、ユーザは、所望の刺激のプログラミングを開始し得る。例えば、いくつかの実施形態において、ユーザは、所望の刺激のプログラミングを開始するために、ケース上のボタンを押し得る。いくつかの実施形態において、ケースは、プログラミング情報を遠隔サーバまたはモバイルデバイスまたは医療専門家のコンピュータ等の遠隔デバイスから受信し得る。
【0102】
いくつかの実施形態において、プログラム情報は、ケース100内のメモリに記憶される。例えば、基部内のマイクロコントローラは、眼鏡400がケース100内に設置され、それに結合されるまで、プログラム情報がメモリに記憶されるようにし得る。
【0103】
ブロック720では、刺激設定が、眼鏡に転送される。いくつかの実施形態において、眼鏡が、眼鏡ケース100の空洞の中に設置または受け取られ、ケースの電子接続124が、眼鏡400の電子接続410に物理的および電子的に結合される。いくつかの実施形態において、ケースの電子接続124内のピン等の電気導体が、眼鏡の電子接続410上に位置するパッド等の対応する電気導体に接触し得る。
【0104】
眼鏡をケースに接続後、刺激プログラミングまたは設定が、ケースから眼鏡に転送され得る。いくつかの実施形態において、眼鏡は、情報をケースから読み出し、次いで、ケースからの情報に基づいて、眼鏡によって提供される刺激をプログラムし得る。いくつかの実施形態において、眼鏡は、ケースに接続されている間、充電され得る。例えば、エネルギーは、ケース内のエネルギー貯蔵デバイスから、コネクタ124、410を通して、眼鏡内のエネルギー貯蔵デバイスに転送され得る。
【0105】
刺激設定が、転送され、および/または眼鏡内のエネルギー貯蔵デバイスが、充電された後、眼鏡は、ケースから除去され、患者の眼を治療するために使用され得る。
【0106】
ブロック730では、眼鏡が、患者の眼を刺激する。眼鏡が、プログラムされ、眼鏡内のエネルギー貯蔵デバイスが、充電された後、患者は、眼鏡を装着し、その眼を刺激する。いくつかの実施形態において、眼鏡は、本明細書に議論されるように、患者の顔上に設置され、眼鏡のマイクロコントローラ644が、プログラム刺激に従って、刺激を開始する。例えば、電子眼鏡400は、脈絡膜厚における変化を刺激するために、黄斑を含む中心野から離れた網膜上に焦点ぼけ画像を投影し得る。眼鏡のマイクロコントローラ644は、本明細書でさらに詳細に説明されるように、患者の網膜上への画像の投影のために、1つ以上の1つ以上の光投入器、レンズ、またはミラーを制御し得る。
【0107】
ブロック740では、眼鏡によって提供される刺激が、記録される。いくつかの実施形態において、眼鏡は、患者の片眼または両眼に提供される刺激の持続時間をマイクロコントローラの内部メモリに記録する。いくつかの実施形態において、眼鏡は、ケース100への接続を伴わずに、数日、数週間、または数ヶ月にわたって、コンプライアンスを追跡するために、クロックおよび/またはカレンダを含み得る。
【0108】
ブロック750では、記録された刺激は、フォーマットされ、記憶され、伝送される。いくつかの実施形態において、記録された刺激を表すデータは、毎日、毎週、または毎月、または他の時間枠にわたって、表化様式においてフォーマットされる。いくつかの実施形態において、刺激データは、眼鏡上にフォーマットされる一方、いくつかの実施形態において、刺激データは、ケース内にフォーマットされる。
【0109】
ある期間の使用後、刺激データは、ケース100に転送される。刺激データは、電気接続410および電気接続124を介して、ケースに転送され得る。刺激データは、ケース内のメモリに記憶され得る。いくつかの実施形態において、ケースのマイクロコントローラは、シミュレーションデータおよびプログラムされた刺激構成を使用して、患者コンプライアンスの量を決定し得る。いくつかの実施形態において、データは、医療専門家による後の読出および分析のために情報を記憶するために、クラウドベースのデータベース等の遠隔デバイスに無線で伝送され得る。
【0110】
ブロック760では、コンプライアンスが、表示される。いくつかの実施形態において、コンプライアンス情報は、コンプライアンスインジケータ、例えば、ケース100上のコンプライアンスインジケータ上に表示され得る。いくつかの実施形態において、コンプライアンスインジケータは、1つ以上のサブインジケータを含み得る。コンプライアンスインジケータまたはサブインジケータは、ケースのリム上に位置付けられた光ガイドと、光ガイドの各々に関連付けられたLED等の光源とを含み得る。図1に示される例では、コンプライアンスインジケータ144は、4つのサブインジケータを含む。各サブインジケータは、事前に処方またはプログラムされた刺激への患者のコンプライアンスの相対的量を表し得る。例えば、4つのインジケータの場合、各インジケータは、事前に処方またはプログラムされた刺激の4分の1を伴うコンプライアンスを表し得、それによって、1つの照明されたインジケータが、少なくとも25%のコンプライアンスまたは25%~50%未満のコンプライアンスを表す。2つのインジケータが照明されているとき、患者は、事前に処方またはプログラムされた刺激への50%~75%未満のコンプライアンスを有し得る。3つのインジケータが照明されているとき、患者は、事前に処方またはプログラムされた刺激への75%~100%未満のコンプライアンスを有し得る。4つのインジケータが照明されているとき、患者は、事前に処方またはプログラムされる刺激の100%等、99%を上回って準拠し得る。いくつかの実施形態において、コンプライアンスインジケータは、例えば、1つ以上の7セグメントディスプレイ、LED、OLED、またはLCDディスプレイ等を用いて、コンプライアンスデータを数値フォーマットで表示するための1つ以上のディスプレイを含み得る。
【0111】
ケース100は、多くの方法において、組み立てられ得る。図8、9、10、11、12、および13は、電子ケースを組み立てる方法の実施形態のステップを示す。図8では、ケース蓋110が、ヒンジ116を介して、ケース基部112に結合される。ケース蓋およびケース基部は、射出成型されたポリマー、直接加工されたポリマー、機械加工金属またはポリマー、または他の材料から作製され得る。ヒンジは、ケース基部112においてケース蓋110と係合し得、係合されると、レジストが、それらから除去される。
【0112】
図9では、蓋挿入体114が、ケース蓋112に結合される。いくつかの実施形態において、蓋挿入体は、ケース蓋110に接着される。いくつかの実施形態において、蓋挿入体が、ケース蓋の中にスナップ嵌めするか、または、他の機械的カップリングが、ケース蓋を蓋挿入体に結合するために使用される。
【0113】
図10では、ケースのユーザインターフェースが、基部挿入体120の中に組み立てられる。ケース蓋およびケース基部は、射出成型されたポリマー、直接加工されたポリマー、機械加工金属またはポリマー、または他の材料から作製され得る。光ガイド182およびコンプライアンスボタン140等のユーザインターフェース構造は、基部挿入体120に結合され得る。いくつかの実施形態において、ユーザインターフェース構造は、基部挿入体のリムの中に挿入され得る。
【0114】
図11では、インターフェース論理ボード162が、組み立てられ、基部挿入体120に取り付けられる。論理ボードを組み立てることは、LEDコネクタおよび他のコンポーネントをインターフェース論理ボード上にはんだ付けすることを含み得る。いくつかの実施形態において、インターフェース論理ボード162は、基部挿入体のリムと機械ねじまたは自己タップねじ等の1つ以上のねじを用いて固定され得る。いくつかの実施形態において、インターフェース論理ボードは、接着剤、エポキシ、または他の接合材料を用いて、基部挿入体に固定され得る。
【0115】
図12では、メイン論理ボード160、エネルギー貯蔵デバイス168、および電子接続124が、組み立てられ、基部挿入体120に取り付けられる。電子接続124を組み立てることは、眼鏡400と相互作用するコネクタの第1の端部が、基部挿入体の空洞内に設置され得るように、コネクタを基部挿入体内の開口を通して通過させることを含み得る。いくつかの実施形態において、歪み緩和が、組み立て中、電子コネクタ124の第2の端部とともに形成され得る。
【0116】
いくつかの実施形態において、メイン論理ボードである論理ボード160を組み立てることは、LED、コネクタ、プロセッサ、メモリ、通信デバイス、および他のコンポーネントをインターフェース論理ボード上にはんだ付けすることを含み得る。いくつかの実施形態において、エネルギー貯蔵デバイス168は、論理ボード160およびエネルギー貯蔵デバイス168を基部挿入体120と組み立てることに先立って、論理ボード160に機械的および電気的に結合され得る。いくつかの実施形態において、エネルギー貯蔵デバイス168は、基部挿入体120との組み立て後、論理ボード160に電気的に結合される。いくつかの実施形態において、エネルギー貯蔵デバイス168は、両面テープエポキシ糊または他の材料等の接着剤を用いて、基部挿入体120に接着される。いくつかの実施形態において、第2の接着剤172が、エネルギー貯蔵デバイス168の下面上に設置され得る。第2の接着剤は、衝撃または衝突減衰を提供し得、連続気泡発泡体ストリップ等の発泡体またはポリマー材料から作製され得る。
【0117】
いくつかの実施形態において、メイン論理ボード160は、機械ねじまたは自己タップねじ等の1つ以上のねじを用いて、基部挿入体に固定され得る。いくつかの実施形態において、メイン論理ボード160である論理ボードは、接着剤、エポキシ、または他の接合材料を用いて、基部挿入体に固定され得る。
【0118】
図13では、基部挿入体120が、ケース基部112の中に挿入される。いくつかの実施形態において、基部挿入体は、ケース基部112に接着される。いくつかの実施形態において、基部挿入体は、ケース基部の中にスナップ嵌めする、または他の機械的カップリングが、ケース基部を基部挿入体に結合するために使用される。いくつかの実施形態において、蓋挿入体114のリビングヒンジ部分116が、基部挿入体120に結合され得る。いくつかの実施形態において、リビングヒンジ部分116の一部は、基部挿入体とケース基部112との間に挿入され得る。
【0119】
いくつかの実施形態において、組み立て後、ケース100は、品質制御試験を受け得、合格すると、本明細書に説明されるように、眼鏡400とともに使用され得る。
【0120】
本明細書に使用されるような用語「メモリ」または「メモリデバイス」は、概して、データおよび/またはコンピュータ読み取り可能な命令を記憶することが可能な任意のタイプまたは形態の揮発性または不揮発性記憶デバイスまたは媒体を表す。一例では、メモリデバイスは、本明細書に説明されるモジュールのうちの1つ以上を記憶、ロード、および/または維持し得る。メモリデバイスの例は、限定ではないが、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、フラッシュメモリ、ハードディスクドライブ(HDD)、ソリッドステートドライブ(SSD)、光ディスクドライブ、キャッシュ、同一物のうちの1つ以上の変形例または組み合わせ、または任意の他の好適な記憶メモリを備えている。
【0121】
加えて、本明細書に使用されるような用語「プロセッサ」または「物理的プロセッサ」は、概して、コンピュータ読み取り可能な命令を解釈および/または実行することが可能な任意のタイプまたは形態のハードウェア実装処理ユニットを指す。一例では、物理的プロセッサは、上記に説明されるメモリデバイス内に記憶される1つ以上のモジュールにアクセスする、および/またはそれを修正し得る。物理的プロセッサの例は、限定ではないが、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、中央処理ユニット(CPU)、ソフトコアプロセッサを実装するフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、それらのうちの1つ以上の部分、それらのうちの1つ以上の変形例または組み合わせ、または任意の他の好適な物理的プロセッサを備えている。プロセッサは、分散型プロセッサシステム、例えば、並列プロセッサの起動、またはサーバ等の遠隔プロセッサ、およびそれらの組み合わせを備え得る。
【0122】
別個の要素として図示されるが、本明細書に説明および/または図示される方法ステップは、単一のアプリケーションの部分を表し得る。加えて、いくつかの実施形態において、これらのステップのうちの1つ以上は、コンピューティングデバイスによって実行されると、コンピューティングデバイスに、方法ステップ等の1つ以上のタスクを実施させ得る1つ以上のソフトウェアアプリケーションまたはプログラムを表すか、または、それに対応し得る。
【0123】
加えて、本明細書に説明されるデバイスのうちの1つ以上は、データ、物理的デバイス、および/または物理的デバイスの表現を、1つの形態から別の形態に変換し得る。加えて、または代替として、本明細書に列挙されるモジュールのうちの1つ以上は、コンピューティングデバイス上で実行すること、コンピューティングデバイス上にデータを記憶すること、および/または別様にコンピューティングデバイスと相互作用することによって、プロセッサ、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、および/または物理的コンピューティングデバイスの任意の他の部分を、1つの形態のコンピューティングデバイスから別の形態のコンピューティングデバイスに変換し得る。
【0124】
本明細書に使用されるような用語「コンピュータ読み取り可能な媒体」は、概して、コンピュータ読み取り可能な命令を記憶または搬送することが可能な任意の形態のデバイス、担体、または媒体を指す。コンピュータ読み取り可能な媒体の例は、限定ではないが、搬送波等の伝送型媒体、および磁気記憶媒体(例えば、ハードディスクドライブ、テープドライブ、およびフロッピー(登録商標)ディスク)、光学記憶媒体(例えば、コンパクトディスク(CD)、デジタルビデオディスク(DVD)、およびBLU-RAY(登録商標)ディスク)、電子記憶媒体(例えば、ソリッドステートドライブおよびフラッシュメディア)、および他の分散システム等の非一過性型媒体を備えている。
【0125】
当業者は、本明細書に開示される任意のプロセスまたは方法が、多くの方法において修正され得ることを認識するであろう。本明細書に説明および/または図示されるプロセスパラメータおよびステップのシーケンスは、例としてのみ与えられ、所望に応じて変動されることができる。例えば、本明細書に図示および/または説明されるステップは、特定の順序で示される、または議論され得るが、これらのステップは、必ずしも図示または議論される順序で実施される必要はない。
【0126】
本明細書に説明および/または図示される種々の例示的方法も、本明細書に説明または図示されるステップのうちの1つ以上を省略し得るか、または開示されるそれらに加えて、追加のステップを備え得る。さらに、本明細書に開示されるような任意の方法のステップは、本明細書に開示されるような任意の他の方法のいずれか1つ以上のステップと組み合わせられることができる。
【0127】
本明細書に説明されるようなプロセッサは、本明細書に開示される任意の方法の1つ以上のステップを実施するように構成されることができる。代替として、または組み合わせて、プロセッサは、本明細書に開示されるような1つ以上の方法の1つ以上のステップを組み合わせるように構成されることができる。
【0128】
別様に記述されない限り、本明細書および請求項に使用されるような用語「~に接続される」および「~に結合される」(およびそれらの派生語)は、直接および間接的(すなわち、他の要素またはコンポーネントを介した)接続の両方を可能にするものとして解釈されるものである。加えて、本明細書および請求項に使用されるような用語「a」および「an」は、「~のうちの少なくとも1つ」を意味するものとして解釈されるものである。最後に、使用を容易にするために、本明細書および請求項に使用されるような用語「~を含む(including)」および「~を有する(having)」(およびそれらの派生語)は、単語「~を備えている(comprising)」と同義的であり、それと同一の意味を有するものとする。
【0129】
本明細書に開示されるようなプロセッサは、本明細書に開示されるような任意の方法のいずれか1つ以上のステップを実施するための命令で構成されることができる。
【0130】
用語「第1」、「第2」、「第3」等が、事象の任意の特定の順序またはシーケンスを指すことなく、種々の層、要素、コンポーネント、領域、または区分を説明するために本明細書に使用され得ることを理解されたい。これらの用語は、単に、1つの層、要素、コンポーネント、領域、または区分を別の層、要素、コンポーネント、領域、または区分と区別するために使用される。本明細書に説明されるような第1の層、要素、コンポーネント、領域、または区分は、本開示の教示から逸脱することなく、第2の層、要素、コンポーネント、領域、もしくは区分と称され得る。
【0131】
本明細書に使用されるように、用語「または」は、代替として、かつ組み合わせて、項目を指すために包括的に使用される。
【0132】
本明細書で使用されるように、数字等の文字は、同様の要素を指す。
【0133】
本開示は、以下の付番された付記を含む。
【0134】
付記1.電子眼鏡のための電子ケースであって、基部であって、基部は、その中に形成された空洞を備えている、基部と、眼鏡を保持するように構成された空洞内の第1の眼鏡保持デバイスと、電気制御システムと、電気制御システムを電子眼鏡に動作可能に結合するように構成された電気コネクタとを備えている、電子ケース。
【0135】
付記2.第1の眼鏡保持デバイスは、眼鏡の端部部品を受け取るように構成された棚を備えている、付記1に記載の電子ケース。
【0136】
付記3.第1の眼鏡保持デバイスは、棚から延びている突出部をさらに備えている、付記2に記載の電子ケース。
【0137】
付記4.突出部、棚、および空洞の第1の側壁は、眼鏡の端部部品を受け取るためのウェルを形成している、付記3に記載の電子ケース。
【0138】
付記5.眼鏡を保持するように構成された空洞内の第2の眼鏡保持デバイスをさらに備えている、付記4に記載の電子ケース。
【0139】
付記6.第2の眼鏡保持デバイスは、空洞の第2の側壁から延び、第2の側壁は、第1の側壁の向かい側にある、付記5に記載の電子ケース。
【0140】
付記7.棚は、空洞の床からある距離に位置し、その距離は、眼鏡の端部部品の底部から眼鏡のレンズフレームの底部までの距離に相当する、付記1に記載の電子ケース。
【0141】
付記8.ウェルは、眼鏡の端部部品の幅を上回る突出部と空洞の第1の側との間の幅を有する、付記4に記載の電子ケース。
【0142】
付記9.幅は、眼鏡の端部部品の幅の2倍より小さい、付記8に記載の電子ケース。
【0143】
付記10.電気制御システムは、エネルギー貯蔵デバイスをさらに備えている、付記1に記載の電子ケース。
【0144】
付記11.エネルギー貯蔵デバイスは、突出部および空洞の底部の下に位置している、付記10に記載の電子ケース。
【0145】
付記12.エネルギー貯蔵デバイスは、電気コネクタを介して、眼鏡に結合されるように構成されている、付記10に記載の電子ケース。
【0146】
付記13.ケースの電気制御システムは、エネルギーをケースのエネルギー貯蔵デバイスから眼鏡に提供するように構成されている、付記12に記載の電子ケース。
【0147】
付記14.複数のインジケータをさらに備えている、付記1に記載の電子ケース。
【0148】
付記15.複数のインジケータのうちの第1のものは、ケースエネルギー貯蔵ステータスインジケータである、付記14に記載の電子ケース。
【0149】
付記16.電気制御システムは、ケースエネルギー貯蔵デバイス内に貯蔵されたエネルギーに基づいて、ケースエネルギー貯蔵ステータスインジケータを照明するように構成されている、付記15に記載の電子ケース。
【0150】
付記17.複数のインジケータのうちの第2のものは、眼鏡エネルギー貯蔵ステータスインジケータである、付記15に記載の電子ケース。
【0151】
付記18.電気制御システムは、眼鏡エネルギー貯蔵デバイス内に貯蔵されたエネルギーに基づいて、眼鏡エネルギー貯蔵ステータスインジケータを照明するように構成されている、付記17に記載の電子ケース。
【0152】
付記19.電気制御システムは、複数の光源を備え、複数の光源の各々は、複数のインジケータのうちの1つに関連付けられている、付記18に記載の電子ケース。
【0153】
付記20.蓋をさらに備え、複数のインジケータは、蓋が基部上に閉鎖されているとき、蓋によって部分的にのみ塞がれている、付記19に記載の電子ケース。
【0154】
付記21.蓋は、ヒンジを用いて、基部に結合されている、付記19に記載の電子ケース。
【0155】
付記22.複数のインジケータのうちの1つは、患者コンプライアンスインジケータである、付記14に記載の電子ケース。
【0156】
付記23.無線充電システムをさらに備え、無線充電システムは、電力をケースの外部の源からエネルギー貯蔵デバイスに転送するように構成されている、付記10に記載の電子ケース。
【0157】
付記24.電気制御システムは、電気コネクタを介して、眼鏡使用データを眼鏡から受信するように構成されている、付記22に記載の電子ケース。
【0158】
付記25.電気制御システムは、眼鏡刺激構成データを受信するためのプログラミングインターフェースをさらに備えている、付記24に記載の電子ケース。
【0159】
付記26.電気制御システムは、眼鏡刺激構成データを眼鏡に伝送し、患者の眼を刺激するために眼鏡を構成するように構成されている、付記25に記載の電子ケース。
【0160】
付記27.電気制御システムは、眼鏡使用データおよび眼鏡刺激構成データに基づいて、患者コンプライアンスを決定するように構成されている、付記26に記載の電子ケース。
【0161】
付記28.電気制御システムは、決定された患者コンプライアンスに基づいて、コンプライアンスインジケータを照明するように構成されている、付記27に記載の電子ケース。
【0162】
付記29.電気制御システムは、遠隔デバイスとの無線通信のための通信システムをさらに備えている、付記24に記載の電子ケース。
【0163】
付記30.電気制御システムは、コンプライアンスデータ、エネルギー貯蔵ステータスデータ、またはケースまたは眼鏡の動作データを無線で伝送または受信するようにさらに構成されている、付記29に記載の電子ケース。
【0164】
付記31.ケース挿入体をさらに備え、インジケータは、ケース挿入体内にある、付記1-30のいずれか1項に記載の電子ケース。
【0165】
付記32.ケース挿入体は、リムをさらに備え、インジケータは、リム内に位置している、付記31に記載の電子ケース。
【0166】
付記33.電子眼鏡のための電子ケースであって、電子ケースは、プロセッサと、命令で構成された非一過性コンピュータ読み取り可能な媒体とを備え、命令は、プロセッサによって実行されると、眼鏡刺激構成データを受信することと、眼鏡刺激構成データを電子眼鏡に伝送することと、患者刺激データを電子眼鏡から受信することと、受信された患者刺激データに基づいて、患者コンプライアンスを示すこととを含む動作をプロセッサに実施させる、電子ケース。
【0167】
付記34.患者の眼は、眼鏡刺激構成データの伝送と患者刺激データの受信との間に電子眼鏡を用いて刺激される、付記33に記載の電子ケース。
【0168】
付記35.眼鏡刺激構成データは、ユーザ入力を介して受信される、付記33に記載の電子ケース。
【0169】
付記36.ユーザ入力は、電子ケースの本体内に位置している複数のスイッチを介する、付記35に記載の電子ケース。
【0170】
付記37.患者刺激データは、患者に提供された刺激の持続時間を含む、付記33に記載の電子ケース。
【0171】
付記38.眼鏡刺激構成データは、刺激が患者に提供されるべき持続時間を含む、付記37に記載の電子ケース。
【0172】
付記39.患者コンプライアンスは、受信された患者刺激データおよび眼鏡刺激構成データに基づく、付記38に記載の電子ケース。
【0173】
付記40.プロセッサによって実行されると、動作をプロセッサに実施させる命令は、ユーザ入力を受信することと、ユーザ入力に基づいて、患者コンプライアンスデータをリセットすることとをさらに含む、付記38に記載の電子ケース。
【0174】
付記41.ユーザ入力は、ボタンを押すことである、付記40に記載の電子ケース。
【0175】
付記42.エネルギー貯蔵デバイスをさらに備え、プロセッサによって実行されると、動作をプロセッサに実施させる命令は、エネルギー貯蔵デバイスの充電ステータスを決定することをさらに含む、付記38に記載の電子ケース。
【0176】
付記43.プロセッサによって実行されると、動作をプロセッサに実施させる命令は、エネルギー貯蔵デバイスの充電ステータスを視覚的に示すことをさらに含む、付記42に記載の電子ケース。
【0177】
付記44.プロセッサによって実行されると、動作をプロセッサに実施させる命令は、コンプライアンスデータを遠隔デバイスに無線で伝送することをさらに含む、付記39に記載の電子ケース。
【0178】
本開示の実施形態は、本明細書に記載されるように示され、説明され、例としてのみ提供される。当業者は、本開示の範囲から逸脱することなく、多数の適合、変更、変形例、および代用を認識するであろう。本明細書に開示される実施形態のいくつかの代替および組み合わせが、本開示および本明細書に開示される発明の範囲から逸脱することなく、利用され得る。したがって、本開示の発明の範囲は、添付される、請求項の範囲およびその均等物によってのみ定義されるものとする。
図1
図2A
図2B
図2C
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【国際調査報告】