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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-19
(54)【発明の名称】チューブ用オーバモールドコネクタ
(51)【国際特許分類】
   A61M 25/00 20060101AFI20240412BHJP
   A61M 25/02 20060101ALI20240412BHJP
   A61M 25/18 20060101ALI20240412BHJP
【FI】
A61M25/00 506
A61M25/02 510
A61M25/18
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023568136
(86)(22)【出願日】2022-05-03
(85)【翻訳文提出日】2023-12-27
(86)【国際出願番号】 US2022027501
(87)【国際公開番号】W WO2022235689
(87)【国際公開日】2022-11-10
(31)【優先権主張番号】63/184,528
(32)【優先日】2021-05-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】505403186
【氏名又は名称】ケアフュージョン 303、インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】スウィト、ワンティジナルジョ
(72)【発明者】
【氏名】フェイス、レイモンド ピー.
(72)【発明者】
【氏名】ハング、クオチュ コリン
(72)【発明者】
【氏名】カニサレス、ザカリー、エドワード
【テーマコード(参考)】
4C267
【Fターム(参考)】
4C267AA02
4C267BB02
4C267BB12
4C267BB20
4C267BB40
4C267CC08
4C267GG02
4C267HH06
4C267HH20
(57)【要約】
本明細書にチューブシステムが記載される。チューブシステムは、チューブアセンブリと、チューブシステム構成品と、結合部とを含み得る。チューブアセンブリは、チューブと、チューブに結合されたチューブアセンブリ・コネクタとを含む。チューブアセンブリ・コネクタは、チューブ内腔と流体連通したコネクタ内腔を画定する。チューブアセンブリ・コネクタは、チューブ弾性率よりも高いチューブアセンブリ・コネクタ弾性率を有する。チューブシステム構成品は、チューブアセンブリ・コネクタに当接された構成品コネクタを有する。構成品コネクタは、チューブ弾性率よりも高い構成品コネクタ弾性率を有する。結合部は、チューブアセンブリ・コネクタと構成品コネクタとの上にオーバーモールドされて、チューブとチューブシステム構成品とを結合する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
チューブアセンブリであって、
チューブ内腔を画定し、且つチューブ弾性率を有するチューブ、及び
前記チューブと結合されたチューブアセンブリ・コネクタであって、前記チューブ内腔と流体連通するコネクタ内腔を画定し、且つ前記チューブ弾性率よりも高いチューブアセンブリ・コネクタ弾性率を有するチューブアセンブリ・コネクタ
を有する、チューブアセンブリと、
チューブシステム構成品であって、前記チューブアセンブリ・コネクタに当接される構成品コネクタを有し、前記構成品コネクタが、前記チューブ弾性率よりも高い構成品コネクタ弾性率を有する、チューブシステム構成品と、
前記チューブアセンブリ・コネクタと前記構成品コネクタとの上にオーバーモールドされて、前記チューブを前記チューブシステム構成品に結合する結合部と
を有するチューブシステム。
【請求項2】
前記結合部が、前記チューブアセンブリ・コネクタと前記構成品コネクタとの周りに周方向に配設される、請求項1に記載のチューブシステム。
【請求項3】
前記チューブアセンブリ・コネクタが、前記チューブアセンブリ・コネクタから径方向に延びる少なくとも1つのリブを有する、請求項1に記載のチューブシステム。
【請求項4】
前記結合部が、前記結合部の内面に沿って配設された少なくとも1つの溝を有し、前記少なくとも1つの溝が、前記チューブアセンブリ・コネクタの前記少なくとも1つのリブと係合する、請求項3に記載のチューブシステム。
【請求項5】
前記結合部が、前記結合部の内面に沿って配設された中央部を有し、前記中央部が、前記チューブアセンブリ・コネクタと前記構成品コネクタとに隣接する、請求項1に記載のチューブシステム。
【請求項6】
前記チューブシステム構成品が、前記構成品コネクタと結合されたY形接合部をさらに有し、前記Y形接合部が前記チューブアセンブリと流体連通する、請求項1に記載のチューブシステム。
【請求項7】
前記Y形接合部が、前記チューブアセンブリと流体連通する注入部を有する、請求項6に記載のチューブシステム。
【請求項8】
前記Y形接合部が、前記Y形接合部に結合された第2の構成品コネクタを有し、前記第2の構成品コネクタが、前記チューブ弾性率よりも高い第2の構成品コネクタ弾性率を有し、且つ第2のチューブアセンブリに当接され、第2の結合部が、前記第2のチューブアセンブリの第2のチューブアセンブリ・コネクタと前記第2の構成品コネクタとの上にオーバーモールドされる、請求項6に記載のチューブシステム。
【請求項9】
前記チューブシステム構成品が、前記構成品コネクタに結合された逆止弁をさらに有し、前記逆止弁が、前記チューブアセンブリを通る流れの方向を制御するように前記チューブアセンブリと流体連通する、請求項1に記載のチューブシステム。
【請求項10】
前記逆止弁が、前記逆止弁に結合された第2の構成品コネクタを有し、前記第2の構成品コネクタが、前記チューブ弾性率よりも高い第2の構成品コネクタ弾性率を有し、且つ第2のチューブアセンブリに当接され、第2の結合部が、前記第2のチューブアセンブリの第2のチューブアセンブリ・コネクタと前記第2の構成品コネクタとの上にオーバーモールドされる、請求項9に記載のチューブシステム。
【請求項11】
前記チューブアセンブリ・コネクタが、前記結合部から離れる方向に延びるテーパ部をさらに有し、前記テーパ部は、前記結合部から離れる方向に半径が先細りしている、請求項1に記載のチューブシステム。
【請求項12】
前記チューブ内に配設され、且つ前記チューブアセンブリ・コネクタと位置合わせされた支持リングであって、前記チューブ弾性率よりも高い支持リング率を有する支持リングをさらに有する、請求項1に記載のチューブシステム。
【請求項13】
チューブシステム構成品の構成品コネクタをチューブアセンブリのチューブアセンブリ・コネクタに当接させるステップであって、それにより前記チューブシステム構成品と前記チューブアセンブリとの間の流体連通を可能にするステップと、
結合部を前記チューブアセンブリ・コネクタと前記構成品コネクタとの上にオーバーモールドするステップであって、それにより前記チューブアセンブリ・コネクタと前記構成品コネクタとを結合するステップと
を含む方法。
【請求項14】
前記構成品コネクタを前記チューブアセンブリ・コネクタに当接させる前に、前記チューブアセンブリのチューブの上に前記チューブアセンブリ・コネクタをオーバーモールドするステップをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記チューブアセンブリ・コネクタをオーバーモールドする前に、前記チューブの内腔にコア・ピンを挿入するステップをさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記チューブアセンブリ・コネクタをオーバーモールドした後に、前記チューブの前記内腔から前記コア・ピンを取り除くステップをさらに含む、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記チューブアセンブリ・コネクタをオーバーモールドする前に、前記チューブの内腔に支持リングを挿入するステップをさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
チューブシステム構成品の構成品コネクタをチューブアセンブリのチューブアセンブリ・コネクタに当接させるステップであって、それにより前記チューブシステム構成品と前記チューブアセンブリとの間の流体連通を可能にするステップと、
前記構成品コネクタと前記チューブアセンブリ・コネクタとを超音波溶接するステップであって、それにより前記チューブアセンブリ・コネクタと前記構成品コネクタとを結合するステップと
を含む方法。
【請求項19】
前記構成品コネクタを前記チューブアセンブリ・コネクタに当接させる前に、前記チューブアセンブリのチューブの上に前記チューブアセンブリ・コネクタをオーバーモールドするステップをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記チューブアセンブリ・コネクタが、前記構成品コネクタと係合するためのテーパ・インターフェイスを有する、請求項18に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は一般にコネクタに関し、特にチューブコネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
医療においては、静脈内(IV:Intravenous)カテーテルを用いた患者への薬液(例えば、生理食塩水又は液剤)の点滴を行うことがしばしば含まれる。静脈内(IV)カテーテルは、一般に「IVセット」と呼ばれる可撓性のあるチューブ及び接続具の構成を介して、流体源、例えばIVバッグに連結される。IVセットは、針/カテーテル、IVポンプ、点滴筒(drip chambers)、逆止弁、アクセス・ポート、ルアー、及び/又はIVライン内の流体の流れを制御するためのクランプなどの様々な構成品を含み得る。理解されるように、IVセットの各構成品は継手又は接合部を介してお互いに連結され得る。
【0003】
一部の用途では、チューブとコネクタとの間の差異が継手間又は接合部間の封止及び/又は合わせを妨げる場合がある。
【発明の概要】
【0004】
開示された主題はコネクタに関する。特定の実施例において、チューブアセンブリを有するチューブシステムが開示される。チューブアセンブリは、チューブ内腔を画定し且つチューブ弾性率を有するチューブと、チューブと結合されたチューブアセンブリ・コネクタであって、チューブ内腔と流体連通するコネクタ内腔を画定し且つチューブ弾性率よりも高いチューブアセンブリ・コネクタ弾性率を有する、チューブアセンブリ・コネクタと、を有する。チューブシステム構成品(チューブシステム・コンポーネント)は、チューブアセンブリ・コネクタに当接された構成品コネクタであって、チューブ弾性率よりも高い構成品コネクタ弾性率を有する構成品コネクタを有する。結合部は、チューブアセンブリ・コネクタと構成品コネクタとの上にオーバーモールドされて、チューブとチューブシステム構成品とを結合する。
【0005】
特定の実施例において、方法が開示される。その方法は、チューブシステム構成品の構成品コネクタをチューブアセンブリのチューブアセンブリ・コネクタに当接させて、チューブシステム構成品とチューブアセンブリとの間の流体連通を可能にするステップと、結合部をチューブアセンブリ・コネクタと構成品コネクタとの上にオーバーモールドして、チューブアセンブリ・コネクタと構成品コネクタとを結合させるステップと、を有する。
【0006】
特定の実施例において、方法が開示される。その方法は、チューブシステム構成品の構成品コネクタをチューブアセンブリのチューブアセンブリ・コネクタに当接させて、チューブシステム構成品とチューブアセンブリとの間の流体連通を可能にするステップと、構成品コネクタとチューブアセンブリ・コネクタとを超音波溶接して、チューブアセンブリ・コネクタと構成品コネクタとを結合させるステップと、を有する。
【0007】
本主題技術の様々な構成が開示から当業者に容易に明らかになるであろうことが理解され、本主題技術の様々な構成が例示により示され説明される。理解されるように、全て本主題技術の範囲から逸脱することなく、本主題技術は他の異なる構成が可能であり、そのいくつかの詳細は様々な他の点において修正可能である。したがって、発明の概要、図面及び発明を実施するための形態は、本質的に例示的であり制限的ではないと見なされるべきである。
【0008】
さらなる理解をもたらすために含まれ、本明細書の一部に組み込まれ本明細書の一部を構成する添付の図面は、開示される実施例を図示し、説明と共に、開示される実施例の原理を説明する役割を果たす。以下に図面の簡単な説明を示す。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本開示の特定の態様に係るIVポンプを介した薬液の点滴を受ける患者を図示する図である。
図2】本開示の特定の態様に係るY形接合部(Y-body junction)の斜視図である。
図3図2のY形接合部の一部の横断面図である。
図4図2のY形接合部と共に使用されるチューブアセンブリの正面図である。
図5】本開示の特定の態様に係るチューブシステムの横断面図である。
図6】本開示の特定の態様に係る逆止弁アセンブリの正面図である。
図7図6の逆止弁アセンブリの横断面図である。
図8】本開示の特定の態様に係るチューブシステムの横断面図である。
図9図8のY形接合部と共に使用されるチューブアセンブリの正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
開示されるチューブシステムは、チューブシステム内のコネクタ上にオーバーモールドされる結合部を組み込む。オーバーモールドされる結合部は、迅速且つ効率的にチューブシステムのコネクタを封止及び結合し、製造の複雑性がより低く確実で漏れのない連結を可能にする。
【0011】
以下に記載される発明を実施するための形態は、本主題技術の様々な構成の説明として意図されるものであり、本主題技術が実施され得る唯一の構成を表すことが意図されるものではない。発明を実施するための形態は、本主題技術の理解の徹底を期すための具体的な詳細を含む。しかし、本主題技術がこれら具体的な詳細なしに実施され得ることが当業者には明らかであろう。一部の例において、本主題技術の概念が不明瞭になることを避けるため、周知の構造及び構成要素がブロック図形式で示される。理解を容易にするために、類似する構成要素は同一の要素番号でラベル付けされる。参照番号は、共通の要素の異なる例を示すために付随された文字接尾辞(letter suffixes)を有する場合がある一方、接尾辞文字(suffix letter)を抜いた同じ番号により総称的に参照される。
【0012】
以下の説明は、開示されるコネクタを用いた薬液投与のための医療用接続具の連結を対象とするものであるが、この説明が単なる使用例に過ぎず特許請求の範囲を限定するものではないことが理解されるべきである。開示されるコネクタの様々な態様が、確実な流体連結の提供が所望されている任意の用途において用いられ得る。
【0013】
開示されるコネクタは、特定の従来型コネクタについて発見されたいくつかの課題を克服している。特定の従来型コネクタの課題の1つは、その特定の従来型コネクタが、合わせ面(mating surface)間の確実な連結を可能とするために合わせ面間の精密な嵌合及び/又は溶剤の使用を必要とし、それにより連結からの漏れ及び/又は連結の分離が生じるおそれがある点である。さらに、溶剤は硬化に長時間(例えば24時間)を要する場合がある。加えて、溶剤は、紫外線で溶剤を硬化させるために、透光性素材の使用が必要な場合がある。特定の従来型コネクタの他の課題は、その特定の従来型コネクタが、合わせカラー及びリングなどの、用途特異的又はサイズ特異的な設計を採用し得る点である。コネクタからの漏れ又はコネクタの分離は薬液投与の妨げとなる場合があり、溶剤又は接着剤の利用は時間を食う上自動化が難しい場合があり、素材の選択は限定されている場合があり、且つ、合わせコネクタ部の製造によりテスト及び製造が複雑化する場合があるため、特定の従来型コネクタの利用は望ましくない。
【0014】
したがって、本開示に従い、本明細書に記載されるように合わせ面間の不完全性を許容し確実で漏れのない連結を可能にするコネクタを提供することが有利である。加えて、他の動作における使用又は操作のための設定又は他の形の準備が短時間で行えるコネクタを提供することが有利である。さらに、自動化された工程により組み立て及び操作ができるコネクタを提供することが有利である。
【0015】
以下、確実で漏れのない連結を可能にするコネクタの実例について説明する。
【0016】
図1は本開示の特定の態様に係るIVポンプ30を介した薬液の点滴を受ける患者5を図示する図である。IVポンプ30は制御装置32と2つのポンプモジュール34を有する。IVセット20は薬液の容器36と患者10との間に連結されている。理解されるように、IVセット20は、針/カテーテル、点滴筒、逆止弁、アクセス・ポート、ルアー、及び/又はIVライン内の流体の流れを制御するためのクランプなどの様々な構成品を含み得る。本明細書に記載されるように、IVセットの各構成品はコネクタを介してお互いに連結され得る。
【0017】
図2は本開示の特定の態様に係るチューブシステム100の斜視図である。図示されるように、チューブシステム100は第1のチューブアセンブリ150aと第2のチューブアセンブリ150bとを連結させ、薬液が流れることを可能にする。
【0018】
図示されるように、Y形接合部110は流路を画定し、第1のチューブアセンブリ150aと第2のチューブアセンブリ150bとの間の流体連通を可能にし得る。一部の実施例において、Y形接合部110は、第1のチューブアセンブリ150aと第2のチューブアセンブリ150bとの間の流体の流れに新たな流れ(例えば薬剤)を導入するための注入ポート122を含み得る。
【0019】
図示されるように、第1のチューブアセンブリ150aはY形接合部110の第1の枝部130aと結合され得る。第2のチューブアセンブリ150bはY形接合部110の第2の枝部130bと結合され得る。理解されるように、Y形接合部110の第1の枝部130aと第2の枝部130bとは流体連通し得る。さらに、注入ポート122は、Y形接合部110の第3の枝部120と結合され得る。第3の枝部120は、Y形接合部110の第1の枝部130a及び/又は第2の枝部130bと流体連通し得る。図示されるように、第1の枝部130a、第2の枝部130b及び第3の枝部120は「Y」字形配置に配置され得る。
【0020】
図3図2のY形接合部110の一部の横断面図である。図2及び3を参照すると、チューブアセンブリ150a、150b(全体としてチューブアセンブリ150と呼ばれる)はY形接合部110の枝部130a、130b(全体として枝部130と呼ばれる)と結合され得る。例えば、チューブアセンブリ150は全体としてY形接合部110の枝部130と結合され得る。理解されるように、チューブアセンブリ150及び枝部130の構成及び配置は、第1のチューブアセンブリ150aと第1の枝部130aとの結合及び/又は第2のチューブアセンブリ150bと第2の枝部130bとの結合に適用され得る。
【0021】
図示されるように、チューブアセンブリ150の終端部154は、チューブアセンブリ150のチューブ152を終端するコネクタ158を含み得る。コネクタ158は、枝部130の端部に形成されたコネクタ132に当接又は他の形で隣接し、チューブ152のチューブ内腔151と枝部内腔131との間に流体連通を生じさせ得る。一部の実施例において、コネクタ158の延在部157などのコネクタ158の一部は、コネクタ132のコネクタ内腔133内に挿入され得る。理解されるように、コネクタ内腔155はコネクタ内腔133と流体連通し得る。
【0022】
図解の実例において、Y形接合部110のコネクタ132とチューブアセンブリ150のコネクタ158との間の連結は、コネクタ132及びコネクタ158の少なくとも一部の上又は周りに配設された結合部160により、固定、係止、又は他の形で保定され得る。
【0023】
図示されるように、結合部160は、コネクタ132及びコネクタ158の少なくとも一部と係合する。図示されるように、結合部160は、コネクタ132及びコネクタ158の少なくとも一部の周りに周方向に配設され得る。一部の実施例において、結合部160は、コネクタ132から径方向に延在するリブ134及び/又はコネクタ158から径方向に延在するリブ159と係合するための、結合部160の内面に沿った1つ又は複数の溝162を含み得る。任意選択により、結合部160は、コネクタ132及び/又はコネクタ158に位置合わせ、位置決め、又は他の形で係合するように構成されている中央部164を含み得る。
【0024】
図解の実例において、結合部160は、材料がコネクタ132及びコネクタ158の少なくとも一部の上にオーバーモールドされるオーバーモールド工程により形成され得る。結合部160は、硬質ポリマーなどの剛性若しくは高弾性率材料、並びに/又はガラス充填ポリマーなどの充填ポリマーから形成され得る。理解されるように、コネクタ132及びコネクタ158は、結合部160のオーバーモールド工程又は射出成形工程による圧力(例えば、34,474KPa~82,737KPa(5,000psi~12,000psi))に耐える材料から形成され得る。本明細書に記載されるように、コネクタ132及び/又はコネクタ158は、硬質ポリマー(stiff polymer)などの剛性若しくは高弾性率材料、並びに/又はガラス充填ポリマーなどの充填ポリマーから形成され得る。
【0025】
任意選択により、結合部160は、コネクタ132及び/又はコネクタ158と比較して、より高い硬質性、より高い剛性、又はそうでなければより高い弾性率を有し得る。一部の実施例において、結合部160は、コネクタ132及び/又はコネクタ158と同程度の硬質性又は弾性率を有し得る。さらに、結合部160は、コネクタ132及び/又はコネクタ158と比較して、より高いコンプライアンス、すなわちより低い弾性率を有し得る。理解されるように、結合部160は、チューブ152と比較して、より高い硬質性、より高い剛性、又はそうでなければより高い弾性率を有し得る。
【0026】
図4図2のY形接合部110と共に使用されるチューブアセンブリ150の正面図である。図2~4を参照すると、本明細書に記載されるように、チューブ152は終端部154で終端し、チューブ152と流体を流すためのY形接合部110などのIVセットの構成品との連結を可能にさせ得る。
【0027】
図解の実例において、終端部154は、チューブ152の一部と係合又は他の形で結合する。終端部154は、チューブ152の一部の周りに周方向に配設される。一部の実施例において、終端部154は、チューブ152のためのストレインリリーフを提供するためのテーパ部156を含む。図示されるように、テーパ部156は、コネクタ158から離れる方向に先細りし、コネクタ158から離れる方向に半径が先細り、又は減じ得る。
【0028】
図解の実例において、終端部154は、材料がチューブ152の少なくとも一部の上にオーバーモールドされるオーバーモールド工程により形成され得る。終端部154は、硬質ポリマーなどの剛性若しくは高弾性率材料、並びに/又はガラス充填ポリマーなどの充填ポリマーから形成され得る。図解の実例において、終端部154は、チューブ152と比較して、より高い硬質性、より高い剛性、又はそうでなければより高い弾性率を有し得る。
【0029】
終端部154のオーバーモールド中、チューブ152にチューブ152の構造又は形状を保たせるため、又は他の形でチューブ152を終端部154のオーバーモールド工程又は射出成形工程による圧力(例えば、34,474KPa~82,737KPa(5,000psi~12,000psi))に耐えさせるため、チューブ152の内腔151にコア・ピン又は支持体が挿入され得る。コア・ピンは、終端部154のオーバーモールド後に内腔151から取り除かれ、チューブ152及び/又は終端部154を通る流れを可能にし得る。
【0030】
終端部154のオーバーモールド後に、終端部154は、チューブアセンブリ150とY形接合部110などのIVセットの構成品とを結合させるための結合部160のオーバーモールド工程又は射出成形工程による圧力(例えば、34,474KPa~82,737KPa(5,000psi~12,000psi))に耐える。
【0031】
図5は本開示の特定の態様に係るチューブシステム200の横断面図である。一部の実施例において、チューブシステム200は、終端部154a、154b及び/又は結合部160a、160bのオーバーモールド工程中にチューブ152a、152bを支持するための支持リング270a、270bを含み得る。理解されるように、支持リング270a、270bは、チューブ152a、152bに、オーバーモールド工程中にチューブ152a、152bの構造又は形状を保たせ得る。さらに、図示されるように、支持リング270a、270bはその内腔を画定し、支持リング270a、270bが取り除かれることなくチューブ152a、152b及び/又は終端部154a、154bを通る流れを可能にし得る。有利には、支持リング270a、270bは、オーバーモールド工程後に支持リング270a、270bが取り除かれることなく終端部154a、154bがチューブ152a、152b上にオーバーモールドされることを可能にする。さらに、支持リング270a、270bは、支持リング270a、270bが取り除かれることなく終端部154a、154bのオーバーモールド後の結合部160a、160bのオーバーモールドを可能にし得る。
【0032】
図6は本開示の特定の態様に係る逆止弁アセンブリ300の正面図である。図7図6の逆止弁アセンブリ300の横断面図である。図解の実例において、逆止弁アセンブリ300は、第1のチューブアセンブリ150aと第2のチューブアセンブリ150bとの間の流れの方向を制御し得る。
【0033】
逆止弁380は、動作中、第1のチューブアセンブリ150aと第2のチューブアセンブリ150bとの間の流れの方向を制御し得る。逆止弁380は、流体の流れが第1の方向に流れることを許容し第2の方向に流れること(例えば、逆流)を妨げる弁体384を含み得る。例えば、逆止弁380は、第1のチューブアセンブリ150aから第2のチューブアセンブリ150bへの流れを許容し第2のチューブアセンブリ150bから第1のチューブアセンブリ150aへの流れを妨げるか、又はその逆を行い得る。
【0034】
図示されるように、第1のチューブアセンブリ150aは、逆止弁380の第1のコネクタ382aと結合され得る。同様に、第2のチューブアセンブリ150bは、逆止弁380の第2のコネクタ382bと結合され得る。第1のコネクタ382aは、逆止弁380の弁体384を通って第2のコネクタ382bと流体連通し得る。
【0035】
チューブシステム100に関して説明された構成と同様に、コネクタ158aは、逆止弁380のコネクタ382aと当接又は他の形で隣接し、チューブ152aのチューブ内腔151aと逆止弁380との間に流体連通を生じさせ得る。さらに、コネクタ158bは、逆止弁380のコネクタ382bと当接又は他の形で隣接し、チューブ152bのチューブ内腔151bと逆止弁380との間に流体連通を生じさせ得る。
【0036】
図解の実例において、逆止弁380のコネクタ382aとチューブアセンブリ150aのコネクタ158aとの間の連結が、コネクタ382a及びコネクタ158aの少なくとも一部の上又は周りに配設された結合部160aにより、固定、係止、又は他の形で保定され得る。同様に、逆止弁380のコネクタ382bとチューブアセンブリ150bのコネクタ158bとの間の連結が、コネクタ382b及びコネクタ158bの少なくとも一部の上又は周りに配設された結合部160bにより、固定、係止、又は他の形で保定され得る。
【0037】
図示されるように、結合部160a、160bは、コネクタ382a、382b及びコネクタ158a、158bの少なくとも一部と係合する。図示されるように、結合部160a、160bは、コネクタ382a、382b及びコネクタ158a、158bの少なくとも一部の周りに周方向に配設され得る。一部の実施例において、結合部160a、160bは、コネクタ382a、382bから径方向に延在するリブ383a、383v及び/又はコネクタ158a、158bから径方向に延在するリブ159a、159bと係合するための、結合部160a、160bの内面に沿った1つ又は複数の溝162a、162bを含み得る。任意選択により、結合部160a、160bは、コネクタ382a、382b及び/又はコネクタ158a、158bに位置合わせ、位置決め、又は他の形で係合するように構成されている中央部164a、164bを含み得る。
【0038】
図解の実例において、結合部160a、160bは、材料がコネクタ382a、382b及びコネクタ158a、158bの少なくとも一部の上にオーバーモールドされるオーバーモールド工程により形成され得る。結合部160a、160bは、硬質ポリマーなどの剛性若しくは高弾性率材料、並びに/又はガラス充填ポリマーなどの充填ポリマーから形成され得る。理解されるように、コネクタ382a、382b及びコネクタ158a、158bは、結合部160a、160bのオーバーモールド工程又は射出成形工程による圧力(例えば、34,474KPa~82,737KPa(5,000psi~12,000psi))に耐える材料から形成され得る。本明細書に記載されるように、コネクタ382a、382b及び/又はコネクタ158a、158bは、硬質ポリマーなどの剛性若しくは高弾性率材料、並びに/又はガラス充填ポリマーなどの充填ポリマーから形成され得る。
【0039】
図8は本開示の特定の態様に係るチューブシステム400の横断面図である。チューブシステム100と同様に、チューブシステム400は、チューブアセンブリ450からの流れの方向を変えるためのY形接合部410を含む。
【0040】
図解の実例において、チューブアセンブリ150はY形接合部410の枝部130と結合され得る。図示されるように、チューブアセンブリ150の終端部154は、チューブアセンブリ150のチューブ152を終端するコネクタ458を含み得る。コネクタ458は、枝部130の端部に形成されたコネクタ432に当接又は他の形で隣接し、チューブ152のチューブ内腔151と枝部内腔131との間に流体連通を生じさせ得る。図解の実例において、コネクタ432は勾配付きインターフェイス434を含み得る。勾配付きインターフェイス434は、コネクタ432の径方向に対して角度を成し得る。コネクタ458は、コネクタ432及び/又はコネクタ458の径方向に対して角度を持って勾配付きインターフェイス434に当接又は係合するための合わせ勾配付きインターフェイス459を含み得る。
【0041】
図解の実例において、Y形接合部410のコネクタ132とチューブアセンブリ150のコネクタ158との間の連結は、コネクタ458の勾配付きインターフェイス459とコネクタ432の勾配付きインターフェイス434とが接合することにより、固定又は他の形で保定され得る。図解の実例において、コネクタ458の勾配付きインターフェイス459とコネクタ432の勾配付きインターフェイス434とは超音波溶接により接合され得る。一部の実施例において、超音波溶接は、コネクタ458の勾配付きインターフェイス459とコネクタ432の勾配付きインターフェイス434とを、コネクタ432及び/又はコネクタ458の径方向に垂直な方向に溶接することで接合し得る。
【0042】
図9図8のY形接合部410と共に使用されるチューブアセンブリ450の正面図である。図8及び9を参照すると、チューブ152は終端部154で終端し、チューブ152と流体を流すためのY形接合部410などのIVセットの構成品との連結を可能にし得る。
【0043】
理解されるように、終端部154は、チューブアセンブリ150に関して説明された工程と同様の、材料がチューブ152の少なくとも一部の上にオーバーモールドされるオーバーモールド工程により形成され得る。終端部154は、硬質ポリマーなどの剛性若しくは高弾性率材料、並びに/又はガラス充填ポリマーなどの充填ポリマーから形成され得る。図解の実例において、終端部154は、チューブ152と比較して、より高い硬質性、より高い剛性、又はそうでなければより高い弾性率を有し得る。
【0044】
条項としての主題技術の例示
例えば以下に説明される様々な態様に係る、本主題技術が例示される。本主題技術の態様の様々な実例が、番号付けされた条項(1、2、3など)として便宜上説明される。これらは実例として提供されるものであり、本主題技術を限定するものではない。いずれの従属条項も、任意の組み合わせで組み合わされてもよく、各独立条項、例えば条項1又は条項5に入れられてもよいことに留意されたい。他の条項も同様に提示され得る。
【0045】
条項1
チューブシステムであって、チューブアセンブリであって、チューブ内腔を画定し且つチューブ弾性率を有するチューブと、チューブと結合されたチューブアセンブリ・コネクタであって、チューブ内腔と流体連通するコネクタ内腔を画定し且つチューブ弾性率よりも高いチューブアセンブリ・コネクタ弾性率を有する、チューブアセンブリ・コネクタと、を有する、チューブアセンブリと、チューブシステム構成品であって、チューブアセンブリ・コネクタに当接された構成品コネクタであって、チューブ弾性率よりも高い構成品コネクタ弾性率を有する構成品コネクタを有する、チューブシステム構成品と、チューブアセンブリ・コネクタと構成品コネクタとの上にオーバーモールドされて、チューブとチューブシステム構成品とを結合する結合部と、を有する、チューブシステム。
【0046】
条項2
結合部がチューブアセンブリ・コネクタと構成品コネクタとの周りに周方向に配設された、条項1に記載のチューブシステム。
【0047】
条項3
チューブアセンブリ・コネクタがチューブアセンブリ・コネクタから径方向に延在する少なくとも1つのリブを有する、条項1に記載のチューブシステム。
【0048】
条項4
結合部が結合部の内面に沿って配設された少なくとも1つの溝を有し、少なくとも1つの溝がチューブアセンブリ・コネクタの少なくとも1つのリブと係合する、条項3に記載のチューブシステム。
【0049】
条項5
結合部が結合部の内面に沿って配設された中央部を有し、中央部がチューブアセンブリ・コネクタと構成品コネクタとに隣接する、条項1に記載のチューブシステム。
【0050】
条項6
チューブシステム構成品が構成品コネクタと結合されたY形接合部をさらに有し、Y形接合部がチューブアセンブリと流体連通する、条項1に記載のチューブシステム。
【0051】
条項7
Y形接合部がチューブアセンブリと流体連通する注入部を有する、条項6に記載のチューブシステム。
【0052】
条項8
Y形接合部がY形接合部に結合された第2の構成品コネクタを有し、第2の構成品コネクタがチューブ弾性率よりも高い第2の構成品コネクタ弾性率を有し且つ第2のチューブアセンブリに当接され、第2の結合部が第2のチューブアセンブリの第2のチューブアセンブリ・コネクタと第2の構成品コネクタとの上にオーバーモールドされる、条項6に記載のチューブシステム。
【0053】
条項9
チューブシステム構成品が構成品コネクタに結合された逆止弁をさらに有し、逆止弁がチューブアセンブリと流体連通してチューブアセンブリを通る流れの方向を制御する、条項1に記載のチューブシステム。
【0054】
条項10
逆止弁が逆止弁に結合された第2の構成品コネクタを有し、第2の構成品コネクタがチューブ弾性率よりも高い第2の構成品コネクタ弾性率を有し且つ第2のチューブアセンブリに当接され、第2の結合部が第2のチューブアセンブリの第2のチューブアセンブリ・コネクタと第2の構成品コネクタとの上にオーバーモールドされる、条項9に記載のチューブシステム。
【0055】
条項11
チューブアセンブリ・コネクタが結合部から離れる方向に延在するテーパ部をさらに有し、テーパ部は結合部から離れる方向に半径が先細りする、条項1に記載のチューブシステム。
【0056】
条項12
チューブ内に配設されチューブアセンブリ・コネクタと位置合わせされた支持リングであって、チューブ弾性率よりも高い支持リング率(support ring modulus)を有する、支持リング、をさらに有する、条項1に記載のチューブシステム。
【0057】
条項13
チューブシステム構成品の構成品コネクタをチューブアセンブリのチューブアセンブリ・コネクタに当接させて、チューブシステム構成品とチューブアセンブリとの間の流体連通を可能にするステップと、
結合部をチューブアセンブリ・コネクタと構成品コネクタとの上にオーバーモールドして、チューブアセンブリ・コネクタと構成品コネクタとを結合させるステップと、を有する、方法。
【0058】
条項14
構成品コネクタをチューブアセンブリ・コネクタに当接させるより前に、チューブアセンブリのチューブの上にチューブアセンブリ・コネクタをオーバーモールドするステップ、をさらに有する、条項13に記載の方法。
【0059】
条項15
チューブアセンブリ・コネクタをオーバーモールドするより前に、チューブの内腔にコア・ピンを挿入するステップ、をさらに有する、条項14に記載の方法。
【0060】
条項16
チューブアセンブリ・コネクタをオーバーモールドした後に、チューブの内腔からコア・ピンを取り除くステップ、をさらに有する、条項15に記載の方法。
【0061】
条項17
チューブアセンブリ・コネクタをオーバーモールドするより前に、チューブの内腔に支持リングを挿入するステップ、をさらに有する、条項14に記載の方法。
【0062】
条項18
チューブシステム構成品の構成品コネクタをチューブアセンブリのチューブアセンブリ・コネクタに当接させて、チューブシステム構成品とチューブアセンブリとの間の流体連通を可能にするステップと、構成品コネクタとチューブアセンブリ・コネクタとを超音波溶接して、チューブアセンブリ・コネクタと構成品コネクタとを結合させるステップと、を有する、方法。
【0063】
条項19
構成品コネクタをチューブアセンブリ・コネクタに当接させるより前に、チューブアセンブリのチューブの上にチューブアセンブリ・コネクタをオーバーモールドするステップ、をさらに有する、条項18に記載の方法。
【0064】
条項20
チューブアセンブリ・コネクタが、構成品コネクタと係合するためのテーパ・インターフェイスを有する、条項18に記載の方法。
【0065】
本開示は、任意の当業者が本明細書に記載される様々な態様を実施することを可能にするために提供される。本開示は本主題技術の様々な実例を提供し、本主題技術はこれら実例に限定されない。これら態様の様々な修正形態が当業者には容易に明らかになり、本明細書で定義される一般原理は他の態様に適用され得る。
【0066】
要素の単数形での言及は、具体的にそう明示されない限り、「1つ且つ1つのみ(one and only one)」を意味することを意図するものではなく、「1つ又は複数(one or more)」を意味することを意図する。別段に具体的に明示されない限り、用語「一部の(some)」は1つ又は複数を意味する。男性形の代名詞(例えば、彼の(his))は女性形及び中性形(例えば、彼女の(her)及びその(its))を含み、その逆も同様である。見出し及び小見出しは、もしあるのならば便宜上使用されているに過ぎず、本発明を限定するものではない。
【0067】
単語「例示的(exemplary)」は、本明細書において「実例又は例示としての役割を果たす」ことを意味するために使用される。本明細書に「例示的」なものとして記載される任意の態様又は設計は、他の態様又は設計より好ましい又は有利であると必ずしも解釈されるべきではない。一態様において、本明細書に記載される様々な代替構成又は動作は、少なくとも均等であると見なされ得る。
【0068】
「態様(aspect)」のような語句は、そのような態様が本主題技術に不可欠であること、又はそのような態様が本主題技術の全ての構成に適用されることを示唆しない。ある態様に関連する開示内容は、全ての構成、又は1つ若しくは複数の構成に適用され得る。ある態様は1つ又は複数の実例を提供し得る。態様(an aspect)のような語句は、1つ又は複数の態様を意味してもよく、その逆も同様である。「実施例(embodiment)」のような語句は、そのような実施例が本主題技術に不可欠であること、又はそのような実施例が本主題技術の全ての構成に適用されることを示唆しない。ある実施例に関連する開示内容は、全ての実施例、又は1つ若しくは複数の実施例に適用され得る。ある実施例は1つ又は複数の実例を提供し得る。実施例(an embodiment)のような語句は、1つ又は複数の実施例を意味してもよく、その逆も同様である。「構成(configuration)」のような語句は、そのような構成が本主題技術に不可欠であること、又はそのような構成が本主題技術の全ての構成に適用されることを示唆しない。ある構成に関連する開示内容は、全ての構成、又は1つ若しくは複数の構成に適用され得る。ある構成は1つ又は複数の実例を提供し得る。構成(a configuration)のような語句は、1つ又は複数の構成を意味してもよく、その逆も同様である。
【0069】
一態様において、別段に明示されない限り、添付の特許請求の範囲を含めて、本明細書に記載された全ての測定値、数値、評価、位置、大きさ、寸法、及び他の仕様は、おおよそであり厳密ではない。一態様において、それらは、それらが関係する機能、及びそれらが関与する技術において慣例であるものと矛盾しない合理的範囲を有するよう意図される。
【0070】
一態様において、用語「結合した(coupled)」などの語は、直接的に結合されていることを意味し得る。他の態様において、用語「結合した」などの語は、間接的に結合されていることを意味し得る。
【0071】
用語「上部(top)」、「底部(bottom)」、「前部(front)」、「後部(rear)」などのような語は、本開示において使用される場合、通常の重力基準系よりもむしろ任意の基準系を意味することを理解されたい。したがって、上面(top surface)、底面(bottom surface)、前面(front surface)、及び後面(rear surface)は、重力基準系において、上方向、下方向、斜め方向、又は水平方向に延び得る。
【0072】
様々なアイテムが、全て本主題技術の範囲から逸脱することなく、異なる様式で配置され得る(例えば、異なる順番で配置、又は異なる方法で区分され得る)。当業者に知られている又は後に知られることになる、本開示全体を通して説明される様々な態様の要素の構造的及び機能的均等物は、全て参照により本明細書に明示的に組み込まれ、特許請求の範囲により包含されるように意図されている。また、本明細書に開示されるいかなることも、そのような開示が特許請求の範囲に明瞭に記載されているかに関わらず、公に供されることは意図されていない。特許請求の範囲のいかなる要素も、要素が「する手段(means for)」という語句を使用して明示的に記載されていない限り、又は方法クレームの場合に要素が「するステップ(step for)」という語句を使用して記載されていない限り、米国特許法第112条第6段落の規定に基づいて解釈されるべきではない。さらに、用語「含む(include)」、「有する(have)」などの語が使用される範囲で、そのような用語は、用語「有する(comprise)」がその使用の際に請求項の移行語として解釈されるため、「有する(comprise)」と同様に包括的であることが意図されている。
【0073】
本開示の、発明の名称、背景技術、発明の概要、図面の簡単な説明及び要約は、本明細書により本開示に組み込まれ、制限的説明としてではなく本開示の例示的実例として提供される。それは、特許請求の範囲又は意味を限定するために使用されないという理解の下に提出される。加えて、発明を実施するための形態において、説明が例示的実例を提供し、本開示を合理化する目的で様々な特徴が様々な実施例に共にグループ化されることが分かる。この開示の方法は、請求される主題が、各請求項で明示的に記載されるよりも多くの特徴を必要とするという意図を反映するものであると解釈されるべきではない。むしろ、添付の特許請求の範囲が反映するように、本発明の主題は、単一の開示された構成又は動作の全ての特徴よりも少ないものにある。添付の特許請求の範囲は、本明細書により発明を実施するための形態に組み込まれ、各請求項は別々に請求される主題として自立する。
【0074】
特許請求の範囲は、本明細書に記載される態様に限定されることを意図されるものではなく、文言による特許請求の範囲(language claims)に矛盾しない全範囲に一致され、全ての法的均等物を包含するべきである。それにもかかわらず、請求項のいずれも、米国特許法第101条、第102条又は第103条の必要要件を満たさない主題を含むことは意図されず、それらはそのように解釈されるべきではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
【国際調査報告】