(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-19
(54)【発明の名称】パッケージ、そのようなパッケージのための支持体、及びそのようなパッケージを備える供給システム
(51)【国際特許分類】
B65D 73/00 20060101AFI20240412BHJP
【FI】
B65D73/00 C
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023568367
(86)(22)【出願日】2022-05-10
(85)【翻訳文提出日】2023-11-15
(86)【国際出願番号】 IB2022054344
(87)【国際公開番号】W WO2022238903
(87)【国際公開日】2022-11-17
(32)【優先日】2021-05-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】590002013
【氏名又は名称】ソシエテ・デ・プロデュイ・ネスレ・エス・アー
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100140453
【氏名又は名称】戸津 洋介
(72)【発明者】
【氏名】ヤーリッシュ, クリスティアン
(72)【発明者】
【氏名】プリースター, ローラ
(72)【発明者】
【氏名】スコッラーノ, ルチオ
(72)【発明者】
【氏名】ゲブス, ジョナサン
(72)【発明者】
【氏名】イェリー, ファブリス
【テーマコード(参考)】
3E067
【Fターム(参考)】
3E067AA05
3E067AB23
3E067AC01
3E067BA12A
3E067BB01A
3E067EB03
3E067EB22
3E067EE59
3E067FA01
3E067FC01
3E067GD10
(57)【要約】
本発明は、流動性製品を保持するための内部容積部(6)を画定する本体(2)と、内部容積部(6)の内側に配置された開放部(4.0)を備える開放要素(4)と、を備えるパッケージ(1)を対象とする。所定の外力(F)が本体(2)の作動セクション(8)に加えられたときに、作動セクション(8)が開口を生成するまで開放要素(4)を作動させるように、内部容積部(6)に対して変位するように、本体(2)が構成されており、開放部(4.0)が、本体(2)の開放可能セクション(12)に広がり、流動性製品を内部容積部(6)から流出させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
パッケージ(1)であって、
流動性製品を保持するための内部容積部(6)を画定する本体(2)と、
前記内部容積部(6)の内側に配置された開放部(4.0)を備える開放要素(4)と、を備え、
所定の外力(F)が前記本体(2)の作動セクション(8)に加えられたときに、前記作動セクション(8)が、前記開放部(4.0)が開口(10)を生成するまで前記開放要素(4)を作動させるように、前記内部容積部(6)に対して変位するように、前記本体(2)が構成されており、前記開口(10)が、前記本体(2)の開放可能セクション(12)に広がり、前記流動性製品を前記内部容積部(6)から流出させる、
パッケージ(1)。
【請求項2】
前記作動セクション(8)は、前記開放部(4.0)が前記開口(10)を生成するまで前記開放要素(4)を作動させるように、前記内部容積部(6)に向かって変位する、請求項1に記載のパッケージ(1)。
【請求項3】
前記開放部(4.0)は、前記作動セクション(8)と前記開放可能セクション(12)との間に延びており、好ましくは前記作動セクション(8)からほぼ前記開放可能セクション(12)まで延びている、請求項1又は2に記載のパッケージ(1)。
【請求項4】
前記開放可能セクション(12)は、前記内部容積部(6)に関して前記本体(2)の前記作動セクション(8)とは反対の側に配置されている、請求項1~3のいずれか一項に記載のパッケージ(1)。
【請求項5】
前記開放部(4.0)は、前記開放可能セクション(12)に面する作動部(14)を備え、前記作動部(14)は、好ましくは前記開放可能セクション(12)を引き裂くことにより、前記作動部(14)が前記開口(10)を生成するまで前記開放要素(4)が作動されたときに、前記開放可能セクション(12)と相互作用するように構成されている、請求項1~4のいずれか一項に記載のパッケージ(1)。
【請求項6】
前記作動部(14)は、前記開放要素(4)の縁部によって形成されている、及び/又は、前記作動部(14)は、切断縁部(16)から構成されている、並びに/あるいは
前記開放可能セクション(12)を横切って見たときに、前記開放部(4.0)及び好ましくは前記作動部(14)は、実質的に前記内部容積部(6)の範囲に及んでいる、
請求項5に記載のパッケージ(1)。
【請求項7】
前記開放可能セクション(12)は、好ましくは存在する場合に前記作動部(14)に沿って延びる、引き裂き線又は切り込みのような脆弱部分を備える、請求項1~6のいずれか一項に記載のパッケージ(1)。
【請求項8】
前記本体(2)は、封止バッグ又は封止パウチであり、前記本体(2)は、少なくとも1つの封止ライン(7)を有し、前記開放要素(4)は、締結部(4.7)を更に備え、前記締結部(4.7)は、前記少なくとも1つの封止ライン(7)内に封止されており、前記少なくとも1つの封ライン(7)は、好ましくは前記作動セクション(8)に又はその近傍に形成されている、請求項1~7のいずれか一項に記載のパッケージ(1)。
【請求項9】
前記本体(2)は、少なくとも1つの平坦面(2.6)を有し、前記開放可能セクション(12)は、前記少なくとも1つの平坦面(2.6)に延びており、前記本体(2)は、好ましくは平底バッグである、請求項1~8のいずれか一項に記載のパッケージ(1)。
【請求項10】
前記本体(2)又は少なくとも前記作動セクション(8)は、可撓性材料で作製されており、前記開放要素(4)は、好ましくは前記本体(2)よりも剛性である、並びに/あるいは
前記本体(2)及び/又は前記開放要素(4)は、紙ベース材料のようなリサイクル可能な材料から作製されている、
請求項1~9のいずれか一項に記載のパッケージ(1)。
【請求項11】
前記本体(2)は、前記内部容積部(6)から離れるように横方向に延びる、好ましくは前記所定の外力(F)が加えられる作動方向に対して実質的に直交して延びる、リム(20)を備え、前記リム(20)は、好ましくは前記開放可能セクション(12)を取り囲んでおり、
前記リム(20)は、好ましくは、前記開口(10)が生成されているときに前記開放可能セクション(12)を支持するように構成されたホルダ要素(110)を受け入れるための貫通孔(22)を備える、
請求項1~10のいずれか一項に記載のパッケージ(1)。
【請求項12】
請求項11に記載のパッケージ(1)を支持するための支持体(101)であって、前記パッケージ(1)を収容するためのフレーム(102)と、前記フレーム(102)に向かって突出するホルダ要素(110)を備えるクランプ要素(104)と、を備え、前記クランプ要素(104)は、
前記パッケージ(1)の挿入を可能にするように、前記ホルダ要素(110)が前記フレーム(102)から離れている係合解除位置と、
前記ホルダ要素(110)が前記貫通孔(22)を通って突出した状態で、前記フレーム(102)と前記クランプ要素(104)との間に前記リム(20)をクランプするように、前記ホルダ要素(110)が前記貫通孔(22)に受け入れられる係止位置と、の間で移動可能であるように、前記フレーム(102)に摺動可能に連結される、支持体。
【請求項13】
供給システム(201)であって、
請求項1~11のいずれか一項に記載のパッケージ(1)と、
前記パッケージ(1)の少なくとも前記開放可能セクション(12)と、前記開口(10)を通じて供給される前記流動性製品とを受け入れるように構成された受け入れセクション(202)と、
前記流動性製品を選択的に供給するように構成され、供給出口(208)を有する供給ユニット(204)と、
前記受け入れセクション(202)を前記供給ユニット(204)に流体接続する送出ユニット(206)であって、前記流動性製品を前記供給ユニット(204)に送出するように構成された送出ユニット(206)と、
を備える、供給システム。
【請求項14】
前記送出ユニット(206)は、前記流動性製品を前記供給出口(208)に送出するためのコンベヤを備える、及び/又は
前記供給ユニット(204)は、前記流動性製品を選択的に供給するために選択的に開放可能である弁を備える、
請求項13に記載の供給システム(201)。
【請求項15】
前記パッケージ(1)を保持するための支持体、好ましくは請求項12に記載の支持体(101)を更に備え、
好ましくは、前記支持体(101)、より好ましくは存在する場合に前記クランプ要素(104)は、好ましくは前記開放可能セクション(12)に生成された前記開口(10)から前記供給出口(208)への閉鎖された送出流路を形成するために、前記受け入れセクション(202)と緊密に結合するように構成された結合セクション(114)を備える、
請求項13又は14に記載の供給システム(201)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、流動性製品、特に食用流動性製品を収容するためのパッケージを対象とする。本発明は更に、そのようなパッケージを保持するように構成された支持体を対象とする。本発明はまた、そのようなパッケージを含み、コーヒー、茶、スープなどの食品又は飲料製品の調製を可能にするために、パッケージ内に収容された複数供給分の流動性製品を送出するように構成された供給システムを対象とする。
【背景技術】
【0002】
米国特許第6250506(B1)号から、粉末のバルクパッケージを受け入れ、パッケージから流出する粉末を供給するように構成された供給システムが知られている。パッケージの底部側は最初に、摺動可能なバンドによって閉鎖される。パッケージが供給システム内に配置されると、摺動可能なバンドは、パッケージの下に位置するスロット内で摺動させることによって取り外すことができる。摺動バンドを取り外すことにより、粉末が重力によってパッケージから出て供給ユニット内へと流出し得る通路が解放される。米国特許第6250506(B1)号のバルクパッケージ及び供給システムは、粉末と、供給システムの内外への粉末の再充填及び放出を行うユーザとの間の接触を回避する。
【0003】
しかしながら、米国特許第6250506(B1)号の供給システムでは、粉末は、粉末へと露出している表面、特にバンドが摺動するスロットを汚す。したがって、バルクパッケージを交換するとき、ユーザは、これらの汚れた表面の徹底的な洗浄を行わなければならず、この洗浄はスロットの幾何形状に起因して困難である可能性がある。
【発明の概要】
【0004】
したがって、本発明の目的は、流動性製品を清潔に保ち、パッケージ内に封止したままで、ユーザが好都合かつ迅速に流動性製品を供給システム内に再充填することを可能にする、パッケージ、そのようなパッケージのための支持体、及びそのようなパッケージを備える供給システムを提供することである。
一態様によれば、本発明は、パッケージであって、
流動性製品を保持するための内部容積部を画定する本体と、
内部容積部の内側に配置された開放部を備える開放要素と、を備え、
所定の外力が本体の作動セクションに加えられたときに、作動セクションが、開放部が開口を生成するまで開放要素を作動させるように、内部容積部に対して、例えば、内部容積部に向かって又は内部容積部から離れて変位するように、本体が構成されており、開口が、本体の開放可能セクション内に広がり、流動性製品を内部容積部から流出させる、パッケージを対象とする。
【0005】
使用時に、パッケージが供給システムに結合されると、パッケージは、内部容積部内に部分的に又は全体的に配置された開放部によって内側から開放され得る。したがって、パッケージは、流動性製品を清潔に保ち、パッケージ内に封止したままで、ユーザが供給システム内に新しいパッケージを好都合に充填し、新しいパッケージを開放することを可能にする。
【0006】
内部容積部は、本体が閉鎖されているときに流動性製品を保持することができ、内部容積部は、本体が開放されると流動性製品を供給することができる。
【0007】
本開示では、「流動性製品」という用語は、重力の作用下で流れ得る又は注がれ得る任意の製品、特に粉末状製品を指し得る。特に、流動性製品は、食用物質、例えば、コーヒー(可溶性コーヒー、コーヒー生豆、焙煎したコーヒー豆、焙煎して挽いたコーヒー豆)、茶、乳粉末、スープ粉末、ブイヨン粉末、飲料用粉状ミルク、菓子(例えば、パンニングされた菓子)、又は乾燥ペットフードであってもよい。
【0008】
一実施形態によれば、作動セクションは、開放部が開口を生成するまで開放要素を作動させるように内部容積部に向かって変位され得る。
【0009】
したがって、所定の外力は、作動セクションを押すことができ、作動セクションは、本体を変形させることができ、次いで、開放可能セクションに向かって開放要素を押すことができる。作動セクションを内部容積部に向かって変位させること、すなわち、作動セクションを底壁に向かって押すことの利点は、本体が変形したときに収縮することにより、開口の生成中に本体のフットプリントを最小限に抑えることであり得る。
【0010】
代替的な実施形態では、作動セクションは、開放部が開口を生成するまで開放要素を作動させるように、内部容積部から離れるように変位され得る。したがって、所定の外力は、作動セクションを引っ張ることができ、作動セクションは、本体を変形させ、次に、次いで開放可能セクションを引き裂くことができる開放要素を引っ張る。
【0011】
この代替的な実施形態では、開放要素は、好ましくは、本体に締結され得る締結部を備えてもよく、例えば、開放可能セクションの反対側の本体セクションに封止されてもよい。したがって、締結部は、引張力を開放要素に伝達し得る。更に、この代替例では、開放要素は、好ましくは開放可能セクションに締結され得る。したがって、ユーザが、作動セクション、したがって開放要素を引っ張ることによって所定の外部牽引力を加えると、開放要素は、開放可能セクションを引き、それを引き裂いて開放し得る。
【0012】
更に別の代替的な実施形態では、押すこと又は引っ張ることの代わりに、開放部が開口を生成するまで開放要素を作動させるように内部容積部に対して作動セクションを変位させることは、内部容積部に向かう方向又は内部容積部から離れる方向とは異なっていてもよく、例えば内部容積部に対して実質的に平行であってもよい。本体及び開放要素の設計及び配置は、開放要素が開口を生成するように好適に選択され得る。
【0013】
これらの代替的な実施形態に共通の技術的効果として、開放要素は、開口を生成するのに、好ましくは開放可能セクションを断裂開放するのに十分な大きさの機械的応力を開放可能セクションに加え得る。
【0014】
一実施形態によれば、開放部は、作動セクションと開放可能セクションとの間に延び得、好ましくは作動セクションからほぼ開放可能セクションまで延び得る。
【0015】
したがって、所定の外力は、開口によって、比較的短い距離にわたって開放可能セクションまで伝達され、これにより、パッケージの手動開放を容易にし得る。
【0016】
一実施形態によれば、開放部は、開放可能セクションに面する作動部を備え得、作動部は、好ましくは開放可能セクションを引き裂くことにより、作動部が開口を生成するまで開放要素が作動されたときに、開放可能セクションと相互作用するように構成され得る。
【0017】
したがって、作動部は、開放要素の作動時に開放可能セクションを確実に開放し得る。
【0018】
一実施形態によれば、作動部は、開放要素の縁部によって形成され得る、及び/又は作動部は、切断縁部から構成され得る。好ましくは、開放可能セクションを横切って見たときに、開放部及び好ましくはその作動セクションは、実質的に内部容積部の範囲に及び得る。
【0019】
したがって、そのような縁部又は切断縁部は、較正された開口に沿って、開放可能セクションを穿孔又は断裂開放し得る。したがって、開放部は、開放可能セクションの大部分又は全部にわたって延びることができ、それにより、大きな開口の生成を、したがって流動性製品の大流量を保証し得る。
【0020】
一実施形態によれば、開放可能セクションは、内部容積部に関して本体の作動セクションとは反対の側に配置され得る。
【0021】
したがって、パッケージの設計は、信頼性の高い動作を保証しながら、比較的単純であり得る。
【0022】
一実施形態によれば、開放可能セクションは、好ましくは存在する場合に作動部に沿って延びる、引き裂き線又は切り込みのような脆弱部分を備え得る。
【0023】
したがって、開放可能セクションは、較正された開口を保証しながら、作動セクションを用いてユーザによって容易に開放され得る。
【0024】
いくつかの実施形態では、開放要素は、概して、長方形形状を有し得る。
【0025】
一実施形態によれば、本体は、封止バッグ又は封止パウチであり得、本体は、少なくとも1つの封止ラインを有し得、開放要素は、締結部を更に備え得、締結部は、少なくとも1つの封止ライン内に封止されており、少なくとも1つの封止ラインは、好ましくは作動セクションに又はその近傍に形成されている。
【0026】
したがって、開放要素は、作動セクションを変位させることにより、締結部、したがって開放部が直接変位し得るように、本体に締結され得る。
【0027】
いくつかの実施形態では、締結部は、開放部と一体あってもよく、好ましくは一体備品であり得る。いくつかの代替的な実施形態では、締結部は、開放部とは別個であり得るが、開放部に固定されていてもよい。更に別の実施形態では、開放要素は本体に締結されず、本体壁によって所定位置に保持されるだけである。
【0028】
一実施形態によれば、本体は、少なくとも1つの平坦面を有することができ、開放可能セクションは、少なくとも1つの平坦面に延びており、本体は、好ましくは、平底バッグである。
【0029】
したがって、開放可能セクション及び開放要素の設計は、比較的単純であり得る一方で、パッケージが、供給システム内に配置される前に、平坦面で安定して立つことを可能にする。
【0030】
一実施形態によれば、本体は、内部容積部から離れるように横方向に延びる、好ましくは所定の外力が加えられる作動方向に対して実質的に直交して延びる、リムを備え得、リムは、好ましくは開放可能セクションを取り囲んでおり、リムは、好ましくは、開口が生成されているときに開放可能セクションを支持するように構成されたホルダ要素を受け入れるための貫通孔を備える。
【0031】
したがって、リムがホルダ要素を受け入れるとき、リムは、本体の底部が十分に平坦に維持され得るように、及び/又は特に開放可能セクションにおいて補強され得るように、所定位置にクランプされ、これにより、開放部による開口の生成を容易にし得る。
【0032】
一実施形態によれば、本体又は少なくともその作動セクションは、可撓性材料で作製され得、開放要素は、好ましくは本体よりも剛性である、並びに/あるいは本体及び/又は開放要素は、紙ベース材料のようなリサイクル可能な材料から作製され得る。いくつかの実施形態では、本体は、ユーザが本体内の流動性製品のレベルを見ることを可能にするために、側壁に窓を形成する透明ポリマーを含み得る。
【0033】
代替的又は追加的に、本体及び/又は開放要素は、プラスチック又はポリマーから作製され得る。いくつかの実施形態では、本体は、紙ベースの材料とポリマーとを含む積層体から作製され得る。
【0034】
いくつかの実施形態では、本体及び開放要素は、同じ材料から作製され得る。
【0035】
いくつかの実施形態では、本体は、1つ以上のブランクから製造され得る。
【0036】
いくつかの実施形態では、本体は、対称形状又は非対称形状を有し得る。
【0037】
したがって、本体は可撓性であってもよく、特に開放要素よりも可撓性であってもよく、これにより開放要素による開口の生成性が容易になり得る。更に、本体及び/又は開放要素はリサイクルされ得る。
【0038】
別の態様によれば、本発明は、請求項11に記載のパッケージを支持するための支持体であって、パッケージを収容するためのフレームと、ホルダ要素を備えるクランプ要素とを備え、ホルダ要素は、好ましくはフレームに向かって突出し、クランプ要素は、
パッケージの挿入を可能にするように、ホルダ要素がフレームから離れている係合解除位置と、
ホルダ要素が好ましくは存在する場合に貫通孔を通って突出した状態で、フレームとクランプ要素との間にリムをクランプするように、ホルダ要素が貫通孔に受け入れられる係止位置と、の間で移動可能であるように、フレームに摺動可能に連結されている、支持体に関する。
【0039】
したがって、そのような支持体は、流動性製品を清潔に保ち、パッケージ内に封止したままで、ユーザが流動性製品を供給システム内に好都合に再充填することを可能にする。
【0040】
実際、支持体は、開放部による開口の生成を容易にするために本体の底部を十分に平坦に保ちながら、パッケージを供給システムに結合し得る。
【0041】
貫通孔が存在しないいくつかの実施形態では、リムは、例えばリムの一方の側でフレームによって把持され得、例えばリムの反対側でクランプ要素によって把持され得、ホルダ要素は、この把持を高めるために比較的大きな摩擦係数を有する領域によって形成され得る。
【0042】
更に別の態様によれば、本発明は、供給システムであって、
前述の態様及び実施形態のうちのいずれか1つによるパッケージと、
パッケージの少なくとも開放可能セクションと、開口を通じて供給される流動性製品とを受け入れるように構成された受け入れセクションと、
流動性製品を選択的に供給するように構成され、供給出口を有する供給ユニットと、
受け入れセクションを供給ユニットに流体接続する送出ユニットであって、流動性製品を供給ユニットに送出するように構成された送出ユニットと、を備える、供給システムを対象とする。
【0043】
したがって、そのような供給システムは、流動性製品を清潔に保ち、パッケージ内に封止したままで、ユーザが流動性製品を供給システム内に好都合に再充填することを可能にする。
【0044】
一実施形態によれば、送出ユニットは、流動性製品を供給出口に送出するためのコンベヤを備え得る。
【0045】
供給ユニットは、流動性製品を選択的に供給するために選択的に開放可能である弁を備え得る。
【0046】
したがって、そのようなコンベヤ又は弁は、ユーザが、パッケージを放出し、例えば、食品又は飲料製品を調製するために使用され得る供給分の流動性製品を得ることを可能にし得る。
【0047】
一実施形態によれば、供給システムは、パッケージを保持するための支持体、好ましくは前述の態様による支持体を更に備え得る。好ましくは、支持体、より好ましくはクランプ要素は、好ましくは開放可能セクションに生成された開口から供給出口までの閉鎖された送出流路を形成するために、受け入れセクションと緊密に結合するように構成された結合セクションを備える。
【0048】
したがって、そのような支持体は、特にパッケージの開放前に、パッケージを供給システムに緊密に結合し得る。
【図面の簡単な説明】
【0049】
本発明の更なる特徴、詳細及び利点は、特に添付の図面に示された実施形態に関連して以下に説明される。
【
図1】閉鎖状態における、本発明の一態様によるパッケージの概略透過斜視図である。
【
図2】一実施形態による、
図1のパッケージの概略分解斜視図である。
【
図3】
図1の平面IIIに沿った概略断面図である。
【
図6】開放状態における、
図1のパッケージの概略透過斜視図である。
【
図7】開放状態における、
図6のパッケージの
図6の矢印VIIに沿って見た概略斜視図である。
【
図8】異なる角度に沿った
図1のパッケージの概略斜視図であり、開放可能セクションの外側が覆われている。
【
図9】
図8と同様の図であり、開放可能セクションの外側が露出している。
【
図10】本発明の別の態様による、支持体に部分的に挿入された
図8及び
図9のパッケージの、
図8及び
図9と同じ角度に沿って見た概略斜視図である。
【
図11】パッケージが
図10の支持体に完全に挿入され、支持体のホルダ要素がパッケージに係合していない、
図10と同様の図である。
【
図13】
図11と同様の図であり、支持体のホルダ要素がパッケージに係合している。
【
図14】
図13に示されるように係合状態におけるパッケージ及び支持体の
図12と同様の図である。
【
図15】本発明の更に別の態様による、
図11~
図14のパッケージ及び支持体を備える供給システムの、分離状態における概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0050】
図1及び
図2は、本体2及び開放要素4を備えるパッケージ1を示す。本体2は、図示されていない流動性製品、例えば食品又は飲料製品を調製するための食用粉末を保持するための内部容積部6を画定する。
【0051】
本体2は、平底バッグであってもよく、少なくとも1つの平坦面を有してもよい。
図1~
図2に示されるように、本体2は、概して、平行六面体形状を有し得る。平行六面体形状は、概して三角柱形状を有する容積部を頂部に載せていてもよい。本体2は、4つの側壁2.1、2.2、2.3、2.4と、側壁2.1~2.4に接合された底壁2.6とによって形成され得る。底壁2.6の反対側では、側壁2.1~2.4が接合されて本体2の上部部分2.8を形成し得る。本体2は、
図1~
図17に示すように対称形状を有し得る。代替的に、本体2は非対称形状を有してもよい。
【0052】
本開示では、相対的な用語「底部」、「頂部」、「側部」は、
図1のパッケージの向きに関連し得る。パッケージ1が、
図15~
図17に示されるような供給システム201において使用されているとき、流動性製品は、重力の作用下で、したがって、流動性製品の重量を予め支持し得る底壁2.6を介して、パッケージ1から流出することができる。
【0053】
本体2は、封止バッグ又は封止パウチであり得、上部2.8に封止ライン7を備え得る。本体2は、1つ以上のブランクから製造され得る。ブランク又は各ブランクは、互いに接着又は溶着された複数のシートから形成され得る。ブランク又は各ブランクには、底壁2.6及び側壁2.1~2.4を形成するように、折り曲げ線及び/又は溶着線が設けられ得る。好ましくは、本体2は、紙ベース材料のようなリサイクル可能な材料で作製され得る。封止ライン7は溶着線であってもよい。本開示では、「溶着線」という用語は、溶着又は接着される線を指すことができる。
【0054】
図2に見られるように、開放要素4は、開放部4.0を含む。開放部4.0は、内部容積部6内の内側に配置されている。開放要素4は、封止ライン7で封止され得る締結部4.7を更に備え得る。したがって、開放要素4は、本体2に締結され得る。好ましくは、締結部4.7は、
図1~
図3に示すように、開放部4.0と一体であってもよく、好ましくは一体部品であり得る。代替的な実施形態では、締結部は、開放部とは別個であり得るが、開放部に固定されていてよい。別の代替的な実施形態では、開放要素は、本体に締結されず、本体壁によって所定位置に保持されるだけである。
【0055】
本体2は、以下で更に説明するように、開放要素4を作動させるように構成された作動セクション8を有する。作動セクション8は、上部部分2.8上に、ここでは上部部分2.8の中央部分上に位置し得る。封止ライン7は、作動セクション8に又はその近傍に形成され得る。
【0056】
図6に表されているように、所定の外力Fが作動セクション8に加えられたときに、作動セクション8が、開放部4.0が開口10(
図6~
図7)を生成するまで開放要素4を作動させるように、所定の外力Fの作用下で内部容積部6に対して変位するように、本体2が構成されている。特に、開放要素4は締結部4.7を介して本体2に締結され得るため、作動セクション8を内部容積部6に向かって変位させることにより、開放部4.0が底壁2.6まで直接変位し得る。
【0057】
外力Fは、
脆弱部分を有しても又は有しなくてもよい開放可能セクションを断裂開放するのに十分な大きさと、
開口が底壁2.6のような本体の下部部分又は最下部分に生成され得るように、実質的に垂直であり、好ましくは下向きの方向と、を有するものとして予め決定され得る。
【0058】
したがって、所定の外力Fの大きさは、例えば本体2の寸法及び材料に応じて非常に広く変動し得る。同様に、所定の外力Fの方向は、例えば本体2の設計に応じて非常に広範に変動し得る。
【0059】
使用時に、ユーザは、例えば、触覚フィードバック及び/又は聴覚フィードバックに基づいて、外力を加え始めながら、好適な所定の外力Fを加える方法を容易に見出すことができる。更に、本体2及び開放要素4は、好適な所定の外力Fがユーザによって直感的に推測され得るように設計することができる。
【0060】
図6及び
図7に示すように、開口10は、
図1及び
図4に示す本体2の開放可能セクション12内に広がる。開放可能セクション12は、内部容積部6に関して本体2の作動セクション8とは反対に位置する側に配置され得る。好ましくは、開放可能セクション12は、本体2の平坦面に、ここでは底壁2.6に延び得る。
【0061】
開放可能セクション12は、
図1及び
図4の例に示されるような引き裂き線のような脆弱部分を備え得る。好ましくは、開放可能セクション12は、作動セクション8に沿って延び得る。脆弱部分は、特に引き裂き線を有する場合、貫通孔、止まり孔、貫通スリット、切り込み、及び/又は止まりスリットから構成され得る。好ましくは、脆弱部分は、周囲水分及び流動性製品に対する内部容積部6の気密性を高めるために、止まり穴及び/又は止まりスリットから構成され得る。脆弱部分は、レーザスコアリングによって作製され得る。
【0062】
したがって、パッケージ1は、最初は
図1~
図4に示すように閉鎖状態であり得、最終的に、開放要素4を作動させた後、
図6~
図7に示すように開放状態であり得る。開放状態では、開口10は、流動性製品を内部容積部6から流出させる。パッケージ1が
図15~
図17の供給システム201に結合されて開放状態にされると、流動性製品は、供給システム201によってパッケージ1から供給されて、食品又は飲料製品を調製するために下流で使用され得る。
【0063】
図1~
図3及び
図5に示すように、開放部4.0は、作動セクション8と開放可能セクション12との間に延び得、ここでは、
図3に見られるように、作動セクション8からほぼ開放可能セクション12まで延び得る。したがって、所定の外力Fは、開放要素4、したがって開放部4.0によって、比較的短い距離にわたって開放可能セクション12に伝達され、これにより、パッケージ1の手動開放を容易にし得る。
【0064】
図1~
図2に示すように、開放要素4は、コア部材4.1と、コア部材4.1の側部から2つずつ突出する4つのウイング4.2、4.3、4.4、4.5と、を備え得る。コア部材4.1は、概して、矩形壁の形状を有し得る。ウイング4.2、4.3、4.4、4.5は、概して、同じ形状、例えば直角三角形の形状を有し得る。ウイング4.2~4.5の星形延長部は、パッケージが空であるときと、パッケージに流動性製品が充填されているときとの両方において、開放要素4を本体2に対して横方向に安定させるのを助け得る。
【0065】
それにもかかわらず、開放要素4は、多くの様々な形状をとり得る。例えば、いくつかのウイング又は側壁は、底壁から直立して突出する代わりに、屈曲していても、又は傾斜していてもよい。より単純な例として、開放要素は、概して、ウイング又は側壁のない長方形形状を有してもよい。
【0066】
図2及び
図5に示すように、開放部4.0は、好ましくは、例えば1mm~10mm、好ましくは1mm~5mmの範囲の短い距離で、開放可能セクション12に面し得る作動部14を備え得る。したがって、そのような短い距離は、例えば、パッケージ1の輸送、操作、又は保管中の衝撃又は振動に起因して、作動部14が開放可能セクション12を誤って開放することを回避するのに役立ち得る。代替的に、作動部は、底壁と接触して静止している間、開放可能セクションに面していてもよい。
【0067】
作動部14は作動部14が開口10を生成するまで開放要素4が作動されたときに、開放可能セクション12と相互作用するように構成され得る。代替的な実施形態では、作動部は、開放部から分離されるが、開放部に締結されていてもよい。
【0068】
図2に最もよく示されるように、開放要素4は、好ましくはその作動部14も、開放可能セクション12を横切って、すなわち所定の外力Fの方向に対して垂直に見たときに、少なくとも底壁2.6の近くで、実質的に内部容積部6の範囲に及び得る。したがって、開放要素4は、開放可能セクション12の大部分又は全部にわたって延びていてもよく、それにより、大きな開口10の生成、したがってパッケージ1からの大流量の流動性製品の形成を保証し得る。特に、作動部14は、長い線にわたって底壁2.6を押圧してもよくそれにより、開放可能セクション12が大きな開口10で開放され、パッケージ1からの流動性製品の大流量を高めることを保証する。
【0069】
図5に示すように、作動部14は、開放可能セクション12を切り開くための歯を有し得る切断縁部16を含み得る。好ましくは、作動部14は、存在する場合、開放可能セクション12の脆弱部分又は引き裂き線を押圧し得る、又は引き裂き得る。
【0070】
本体2、少なくともその作動セクション8は、可撓性材料から作製され得る。開放要素4は、好ましくは、少なくとも所定の外力Fの方向において、本体2よりも剛性であり得る。したがって、作動セクション8を変位させることは、開放要素4、したがって開放部4.0が、所定の外力の大部分を開放可能セクション12に伝達し得るように、主に側壁2.1~2.4を屈曲させ、開放要素4を(あまり)屈曲させない。開放要素4が本体2と同じ材料、例えば厚紙のような紙ベース材料で作製されている場合、開放要素4は、開放要素4が本体2よりも剛性であり得るように、本体2の壁よりも厚く選択され得る。
【0071】
図2及び
図8に示すように、パッケージ1は、底壁2.6の外側を覆うように配置された被覆膜18を更に備え得る。被覆膜18は、概して、長方形形状を有し得る。被覆膜18は、特に開放可能セクション12が貫通孔及び/又は貫通スロットから構成される引き裂き線を含む場合に、周囲水分及び流動性製品に対する気密性を高め得る。被覆膜18は、防水材料、例えばポリマーから作製され得る。
【0072】
被覆膜18は、底壁2.6に剥離可能に貼り付けられ得る。したがって、ユーザは、パッケージ1を開放する直前に被覆膜18を除去し得る。
図8及び
図9は、それぞれ被覆膜18を有するパッケージ1及び被覆膜18を有さないパッケージ1、すなわち、それぞれ被覆膜18が剥がされる前及び後のパッケージ1を示す。
【0073】
パッケージ1は、流動性製品で充填される前に空の状態で輸送及び保管され、市販される前に封止され得る。パッケージ1が流動性製品で充填されるとき、流動性製品の重量が、底壁2.6及び側壁2.1~2.4、並びに開放要素4にかかることがある。
【0074】
したがって、流動性製品は、パッケージ1の充填及び保管中、並びに開口10の生成中に、開放要素4を安定させるのを助け得る。好ましくは、側壁2.1~2.4は、この安定化効果を高め、開放要素4の案内を可能にするように、開口10の生成中に実質的に垂直に延在し得る。
【0075】
更に、パッケージ1は、ユーザがパッケージ1を保持することを可能にするための取っ手19を備え得る。取っ手19は、側壁2.2に取り付けられ得る。
【0076】
図4及び
図7に最もよく示されるように、本体2は、リム20を備え得る。リム20は、内部容積部6から、ここでは側壁2.1~2.4から離れるように横方向に延び得る。好ましくは、リム20は、所定の外力Fが加えられる作動方向に延在し得る。好ましくは、リム20は、開放可能セクション12を取り囲み得る。
【0077】
図10~
図14に関連して更に説明するように、リム20は、開口10が生成されているときに開放可能セクション12を支持するように構成されたホルダ要素110を受け入れるための複数の貫通孔22を備え得る。貫通孔22は、概して、細長スリットの形状を有し得る。
【0078】
図10~
図14は、パッケージ1を支持し、それを
図15~
図17の供給システム201に結合するための支持体101を示す。支持体101は、フレーム102及びクランプ要素104を備える。
【0079】
フレーム102は、パッケージ1を収容するように構成される。フレーム102は、概してパッケージ1の外形と相補的な形状を有する収容空間を画定するように構成され得る。
図10では、パッケージ1をフレーム102に挿入する動作は、矢印Iによって表されている。
【0080】
フレーム102は、収容空間が、概して、パッケージ1と同様の寸法の三角柱を頂部に載せた平行六面体形状を有し得るように設計された少なくとも2つの側壁102.1及び102.3を含み得る。
【0081】
更に、フレーム102は、パッケージ1の封止ライン7を収容するように設計された頂部部分103を有し得る。
図10、
図11及び
図13に示すように、フレーム102は、頂部部分103に切り抜かれた窓103.1を有し得る。パッケージ1がフレーム102内に収容されるとき、作動セクション8は、ユーザが前述のように所定の外力Fを加えることができるように、窓103.1を通じて露出され得る。
【0082】
フレーム102は、所定の外力Fによって引き起こされる本体2の変形を制限又は最小化するように構成され得、その結果、開放要素4は、確実かつ迅速に開放可能セクション12に到達し得る。具体的には、フレーム102とクランプ要素104との間にリム20をクランプすることにより、開放部4.0による開口10の生成を容易にするために底壁2.6を十分に平坦に保ち得る。なお、所定の外力Fが加えられた状態を示す図では、便宜上、本体2の変形を示されていない。
【0083】
したがって、支持体101は、流動性製品を清潔に保ち、パッケージ1内に封止したままで、ユーザが流動性製品を供給システム201内に好都合に再充填することを可能にすることができる。
【0084】
クランプ要素104は、リム20の貫通孔22に受け入れられるように構成されたホルダ要素110を備える。ホルダ要素110は、フレーム102に向かって突出するように、クランプ要素104の環状部に配置される。ホルダ要素110は、リム20の貫通孔22に受け入れられるように、対応する形状及び好ましくは数の突出部によって形成され得る。図示される例では、底壁2.6の各側に5つのホルダ要素110及び5つの貫通孔22が存在する。
【0085】
クランプ要素104は、
図10の矢印Iに沿ったフレーム102内へのパッケージ1の挿入を可能にするように、ホルダ要素110がフレーム102及びフレーム孔116(
図10、
図12)から離れており、したがって係合解除される係合解除位置(
図10~
図12)と、
フレーム102とクランプ要素104との間にリム20をクランプするように、ホルダ要素110が貫通孔22内に受け入れられ、貫通孔を通って突出し、フレーム孔116(
図10、
図12)に係合する係止位置(
図13~
図17)と、の間で移動可能であるようにフレーム102に摺動可能に連結される。
【0086】
図11~
図12では、フレーム102に対するクランプ要素104の摺動又は並進は、矢印Tによって表されている。係止位置(
図13~
図17)では、パッケージ1は、フレーム102に対して移動することができず、ユーザは、取っ手19によってパッケージ1を支持体101と一緒に保持することができる。
【0087】
クランプ要素104は、ここではクランプ要素104の各側に3つのクリップ112を備え得る。クリップ112は、クランプ要素104とフレーム102とを一緒に保持するように弾性変形可能であり得る。具体的には、クリップ112は、
クランプ要素104とフレーム102との組み立てを可能にするように、それらが外向きに弾性変形され得る組み立て構成(図示せず)と、
それらが静止位置にあり、フレーム102(
図12)の環状肩部に当接し、したがって、クランプ要素104をフレーム102に一緒に保持し得る保持構成と、の間で弾性変形可能であり得る。
【0088】
支持体101は、クランプ要素104を
図15~
図17の供給システム201の受け入れセクション202に緊密に結合するように構成された結合セクション114を更に備え得る。クランプ要素104及び受け入れセクション202は、クランプ要素104が、
図15の矢印Cに沿って、流動性製品に対して緊密に供給システム201内に容易に嵌合され得る、又は差し込まれ得るように、相補的な形状、例えば雄形状及び雌形状又はその逆を有し得る。
【0089】
図11~
図17の例では、結合セクション114は、概して、環状で矩形の雄形状を有し得る。結合セクション114は、ホルダ要素110と同じ環状部分に配置され、したがって、クランプ要素104のコンパクト性を向上させ得る。
【0090】
したがって、支持体101は、開放部4.0による開口10の生成を容易にするために底壁2.6を十分に平坦に保ちながら、パッケージ1を
図15~
図17の供給システム201に結合し得る。
【0091】
図15~
図17は、
パッケージ1と、
好ましくは、パッケージ1を保持するための支持体101と、
受け入れセクション202と、
供給ユニット204と、
送出ユニット206と、を備える供給システム201を示す。
【0092】
受け入れセクション202は、少なくともパッケージ1の開放可能セクション12を受け入れるように構成される。受け入れセクション202は、開口10が生成された後に流動性製品が流れるための通路を画定し得る。前述したように、支持体101の受け入れセクション202と結合セクション114は、相補的な形状に起因して緊密に結合され得る。したがって、支持体101、好ましくはそのクランプ要素104は、流動性製品に対して緊密に供給システム201に容易に嵌合する、又は差し込むことができる。
【0093】
供給ユニット204は、流動性製品を選択的に供給するように構成される。供給ユニット202は、供給システム201の下流端を形成し得る供給出口208を有し、それを通じて複数供給分の流動性製品を供給し得る。供給ユニット204は、流動性製品の供給分を供給するように選択的に開放可能であり得る弁を備えてもよい。
【0094】
送出ユニット206は、受け入れセクション202を供給ユニット204に流体接続する。送出ユニット206は、流動性製品を供給ユニット204に送出するように構成される。送出ユニット206は、流動性製品を搬送するのに好適なコンベヤを備え得る。
図15~
図17の例では、コンベヤは、流動性製品を粉状で搬送するための周知のウォームねじを含み得る。
【0095】
このようにして、パッケージ1とその開口10、受け入れセクション202、送出ユニット206、供給ユニット204、及びその供給出口208との間に、閉鎖された送出流路を形成し得る。
【0096】
供給システム201は、弁を開放し、供給出口208を通じて供給される供給分の流動性製品を得るため、送出ユニット206及び供給ユニット204を選択的に動作させる要求をユーザから受信するように構成された、図示されていないユーザインターフェースを更に備え得る。
【0097】
使用時に、パッケージ1、支持体101、及び供給システム201は、以下のように使用され得、膜は、最初に、例えばユーザによって手動で除去され得る。次いで、パッケージ1は、例えば、ユーザが取っ手19を保持し、側壁2.2を押すことによって、
図10の矢印Iに沿って支持体101内に挿入され得る。
【0098】
パッケージ1が支持体101に挿入されると、クランプ部104は、
図11~
図12の矢印Tに沿ってフレーム102に向かって摺動され得る。
図13~
図14に示すように、特にホルダ要素110が貫通孔22内に受け入れられ、リム20がクランプ部104とフレーム102との間にクランプされるとき、クランプ部104及びフレーム102は互いに緊密に結合され得、底壁2.6は比較的平坦かつ剛性に保持され得る。
【0099】
一方で支持体101に結合されると、パッケージ1は、他方で、
図15に示されるように、矢印Cに沿って受け入れセクション202内に結合セクション114を嵌合する、又は差し込むことによって、供給システム201に結合され得る。
図16に示すように、結合セクション114と受け入れセクション202が結合されると、支持体101は、特にクランプ部104及び結合セクション114がそれぞれパッケージ1及び受け入れセクション202と協働するため、供給システム201に関するパッケージ1の正確な位置決めを保証する。
【0100】
パッケージ1が、
図16に示されるように、それ自体が供給システム201に結合される支持体101内に配置されるこの段階では、パッケージ1は、流動性製品がその中に充填された状態で依然として密閉され得る。
【0101】
好ましくは、支持体101がパッケージ1を支持しており、供給システム201に結合されていると、パッケージ1は、開放され得る。作動セクション8及び場合によっては本体2の更なる部分が変形しているため、ユーザは、所定の作動力Fを作動セクション8に加えて、開放要素4、特に開放部4.0を底壁2.6に達するまで移動させることができる。
【0102】
次に、作動部14は、開放可能セクション12に到達してそれと相互作用し得る。具体的には、場合によっては歯を含む切断縁部16は、場合によっては引き裂き線を含む脆弱部分を切断して、開口10を生成し得る。開口10が生成されると、流動性製品は、重力の作用下で開口10を通って送出ユニット206に流れ落ちることができる。
【0103】
流動性製品は、例えば、ユーザがユーザインターフェースを制御することによって弁が作動されると、送出ユニット206を通じて下流の供給ユニット204に搬送され、供給出口208を通過し得る。次いで、流動性製品を使用して、食品又は飲料製品、例えばコーヒー製品を調製することができる。
【0104】
パッケージ1が空になると、アセンブリは、空の開放されたパッケージ1を完全に閉鎖されたパッケージと交換するために分解され得る。以下に説明するように、分解は、ほぼ逆の順序で行われ(
図16から
図10に戻る)、上述の組み立てとは逆の動作で行われる。
【0105】
最初に、支持体101は、本体2及び開放要素4を含むパッケージ1と共に、供給システム201の受け入れセクション202から分離され得る。受け入れセクション202内の結合セクション114間の結合が嵌合又は差し込みによって動作されるとき、支持体101を矢印C(
図15)と反対の方向に引くことによって、受け入れセクション202から支持体101を引き抜く、したがって分離するのに十分であり得る。
【0106】
支持体101を受け入れセクション202から分離した後、クランプ要素104は、フレーム102から部分的に係合解除され得る、すなわち、ホルダ要素110は、フレーム孔116(
図10、
図12)及び貫通孔22から解放され得る。したがって、リム20は、もはやクランプ部104とフレーム102との間にクランプされていない。
【0107】
この時点で、パッケージ1は、
図10の矢印Iと反対の方向にフレーム102からパッケージ1を摺動させることによって、支持体101から取り外され得る。パッケージ1は、その後、リサイクル流へ廃棄されてもよい。
【0108】
本発明は、本発明が添付の特許請求の範囲によって包含される限り、前述の態様及び実施形態に限定されない。
【国際調査報告】