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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-19
(54)【発明の名称】デンタルフロス装置
(51)【国際特許分類】
   A61C 15/04 20060101AFI20240412BHJP
【FI】
A61C15/04 504
A61C15/04 503
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023570365
(86)(22)【出願日】2022-09-23
(85)【翻訳文提出日】2023-11-13
(86)【国際出願番号】 CN2022120836
(87)【国際公開番号】W WO2023134216
(87)【国際公開日】2023-07-20
(31)【優先権主張番号】202220103698.X
(32)【優先日】2022-01-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523429092
【氏名又は名称】卓物科技(深▲セン▼)有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】▲陳▼ 志
(72)【発明者】
【氏名】王 茜
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼ 振
(57)【要約】
本開示は、デンタルフロス装置を開示する。デンタルフロス装置は、収容室を有するケース(20)と、フロス供給箱(10)と、駆動装置(30)とを含み、フロス供給箱(10)は、ケース(20)の収容室(23)に設けられる箱体(11)と、箱体(11)に取り付けられ、駆動装置(30)の駆動によって使用後のデンタルフロス(123)を回収して未使用のデンタルフロス(123)を放出することができるフロス供給アセンブリ(12)と、一端がフロス供給アセンブリ(12)に接続され、他端がケース(20)から伸び出すことができるデンタルフロスホルダ(13)であって、フロス供給アセンブリ(12)から放出されたデンタルフロス(123)を広げるデンタルフロスホルダ(13)と、を含み、箱体(11)、フロス供給アセンブリ(12)及びデンタルフロスホルダ(13)は、いずれも分解性材料又は再生材料で製造される。本開示に係るデンタルフロス装置は、繰り返し使用することができ、コストを節約し、環境汚染を抑制することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
収容室を有するケースと、フロス供給箱と、駆動装置とを含み、
前記フロス供給箱は、
前記収容室に設けられる箱体と、
前記箱体に取り付けられ、前記駆動装置の駆動によって使用後のデンタルフロスを回収して未使用のデンタルフロスを放出することができるフロス供給アセンブリと、
一端が前記フロス供給アセンブリに接続され、他端が前記ケースから伸び出すことができるデンタルフロスホルダであって、前記デンタルフロスが前記デンタルフロスホルダの他端で広げられるように、前記フロス供給アセンブリから放出されたデンタルフロスを広げるデンタルフロスホルダと、を含む、
デンタルフロス装置。
【請求項2】
前記フロス供給アセンブリ及び前記デンタルフロスホルダは、前記箱体に可動的に設けられ、前記駆動装置は、前記デンタルフロスホルダの他端が前記ケースの外に伸び出し又は前記収容室に引っ込むように、前記フロス供給アセンブリ及び前記デンタルフロスホルダが前記箱体において往復直線運動するように駆動し、或いは、
前記箱体は前記収容室に可動的に設置され、前記駆動装置は、前記デンタルフロスホルダの他端が前記ケースの外に伸び出し又は前記収容室に引っ込むように、前記箱体、前記フロス供給アセンブリ及び前記デンタルフロスホルダが前記収容室において往復直線運動するように駆動する、
請求項1に記載のデンタルフロス装置。
【請求項3】
前記駆動装置は、
前記ケースにスライド可能に設けられるスライドスイッチと、
前記スライドスイッチと前記フロス供給アセンブリとの間に接続され、前記スライドスイッチの往復直線運動を前記フロス供給アセンブリの往復直線運動及び前記フロス供給アセンブリの一方向回転運動に変換する伝動機構と、を含む、
請求項2に記載のデンタルフロス装置。
【請求項4】
前記伝動機構は、
回転部材であって、前記スライドスイッチの出力軸に回転可能に接続され、前記フロス供給アセンブリに接続され、前記スライドスイッチによって往復直線運動することができる第一伝動部材と、
直線部材であって、前記収容室に固定的に設けられ、前記第一伝動部材の往復直線運動方向に沿って延伸する第二伝動部材と、
前記第一伝動部材が前記第二伝動部材において前記第二伝動部材の長手方向に沿って一方向回転するように、移動中の前記第一伝動部材に当接して位置規制することで前記第一伝動部材の位置又は姿勢を前記第二伝動部材と伝動接続を形成するように変更する位置規制構造と、を含む、
請求項3に記載のデンタルフロス装置。
【請求項5】
前記第一伝動部材は、軸方向に接続された回転体及び接続体を含み、前記回転体が前記スライドスイッチの出力軸に回転可能に接続され、前記接続体が前記フロス供給アセンブリに接続され、前記回転体の外周面に第一歯が周方向に沿って分布し、前記回転体の外周面に前記第一歯のない位置に材料を除去してストレート面が形成され、
前記第二伝動部材は、直線体と、前記直線体に直線的に分布する第二歯とを含み、
前記回転体は、移動中に前記位置規制構造によって規制されてその場で回転することで、前記第一歯と前記ストレート面とが交互に前記第二歯に対応して設置され、
前記第一歯が前記第二歯に対応して設置される場合に前記第一歯と前記第二歯が伝動接続され、前記ストレート面が前記第二歯に対応する場合に前記第一伝動部材が直線運動を維持する、
請求項4に記載のデンタルフロス装置。
【請求項6】
前記位置規制構造は、ストッパー及び突柱を含み、
前記ストッパーは、前記回転体の軸方向において前記回転体とずれており、
前記突柱は、前記回転体に設けられ、前記回転体の軸方向に沿った端面に凸設され、
前記ストッパーと前記突柱とは、前記回転体の軸方向において対応して設置され、
前記突柱は、前記回転体が前記ストッパーの位置まで移動したときに前記ストッパーと互いに当接して前記回転体を回転させることができる、
請求項5に記載のデンタルフロス装置。
【請求項7】
前記スライドスイッチは、
前記ケースの表面にスライド可能に設けられる第一スライドボタンと、
互いに接続される接続部及び回転軸部を含み、前記第一スライドボタンに接続される接続部材であって、前記回転体が前記回転軸部に回転可能に周設される接続部材と、を含み、
前記接続部と前記第一スライドボタンとは一体に接続され、又は、前記接続部と前記第一スライドボタンとは別体に接続される、
請求項5に記載のデンタルフロス装置。
【請求項8】
前記フロス供給アセンブリは、
前記箱体に回転可能に設けられる第一フロス軸と、
前記箱体に回転可能に設けられる第二フロス軸と、
前記デンタルフロスホルダを貫通し、一端が前記第一フロス軸に巻き付けられ、他端が前記第二フロス軸に巻き付けられるデンタルフロスと、を含み、
前記第一フロス軸は、前記接続体に接続される、
請求項5に記載のデンタルフロス装置。
【請求項9】
前記第一フロス軸は、前記第二フロス軸と同軸に設置され、前記第一フロス軸における前記デンタルフロスと前記第二フロス軸における前記デンタルフロスとは、前記第一フロス軸の軸方向に沿って間隔をおいて設けられ、前記デンタルフロスホルダは、前記第一フロス軸の軸方向に垂直な方向において前記第一フロス軸と前記第二フロス軸との同じ側に位置する、
請求項8に記載のデンタルフロス装置。
【請求項10】
前記第一フロス軸の中心に取付孔が設けられ、前記取付孔の内壁に第一位置規制リブが設けられ、隣接する2つの前記第一位置規制リブの間にスロットが形成され、
前記接続体の外壁に複数の第二位置規制リブが設けられ、複数の前記第二位置規制リブがそれぞれ異なる前記スロットに挿設され、
前記スロットの数は、前記第二位置規制リブの数よりも大きい、
請求項8に記載のデンタルフロス装置。
【請求項11】
前記ケースは、基台と上蓋を含み、前記基台と前記上蓋とが囲んで前記収容室を形成し、
前記上蓋は、内側にガイドホルダが設けられ、前記第一スライドボタンが前記ガイドホルダにスライド可能に設けられ、
前記上蓋は、前記第一スライドボタンに対応する位置に貫通溝が設けられる、
請求項7に記載のデンタルフロス装置。
【請求項12】
前記上蓋の一端は、前記基台の一端に回転可能に設けられ、前記上蓋の一端と前記基台の一端との間に弾性部材が当接し、
前記上蓋の他端は、前記上蓋の一端が押圧された後に、前記基台の他端と分離することができる、
請求項11に記載のデンタルフロス装置。
【請求項13】
前記駆動装置は、
前記デンタルフロスホルダに接続され、前記フロス供給アセンブリ及び前記デンタルフロスホルダが前記箱体において往復直線運動するように駆動する第二スライドボタンと、
前記フロス供給アセンブリに接続され、前記フロス供給アセンブリが一方向回転してデンタルフロスの放出・回収を行うように駆動する駆動モータと、を含む、
請求項2に記載のデンタルフロス装置。
【請求項14】
前記デンタルフロスホルダは、間隔をあけて対向して設けられる2つのフロス管と、取付部材とを含み、
前記フロス管は、前記フロス管の長手方向に沿った対向する両端を貫通して前記デンタルフロスを通すために用いられるフロス孔を有し、
前記取付部材は、2つの前記フロス管の一端の間に接続され、
2つの前記フロス管の一端及び前記取付部材はいずれも前記箱体に収容され、2つの前記フロス管の他端は前記箱体の外に伸び出し、
前記取付部材と前記フロス供給アセンブリとは着脱可能に接続され、又は、前記取付部材と前記フロス供給アセンブリとは一体に接続される、
請求項1に記載のデンタルフロス装置。
【請求項15】
前記箱体、前記フロス供給アセンブリ及び前記デンタルフロスホルダは、いずれも分解性材料又は再生材料で製造される、
請求項1に記載のデンタルフロス装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、2022年01月14日に中国特許庁に提出した、開示番号が202220103698.Xであり、発明の名称が「デンタルフロス装置」である中国特許開示の優先権を主張し、その全ての内容が引用により本開示に組み込まれる。
本開示は歯のクリーニング技術分野に関し、特にデンタルフロス装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ここで、本開示に係る背景情報のみを述べ、必ずしも従来技術であるものではない。個人衛生意識の強化及び口腔の健康の重視に伴い、ますます多くの人がデンタルフロスを用いて歯を深くクリーニングする。デンタルフロスは、ナイロンフロス、シルクフロス又はポリエステルフロスを用いて歯の隣接面のプラークを効果的にクリーニングし、特に平型と凸型の歯面に対して最適である。現在、市場におけるデンタルフロスは、通常、プラスチック持ち手に取り付けられ、プラスチック持ち手がデンタルフロス構造全体の98%以上の体積及び重量を占める。このようなデンタルフロス装置は、使い捨てで使用されることが多く、廃棄後に環境を汚染することになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示の実施例は、デンタルフロス装置が使い捨てで廃棄される後に環境を汚染する課題を解決するためのデンタルフロス装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために、本開示の実施例は、以下の手段を採用する。
【0005】
デンタルフロス装置は、収容室を有するケースと、フロス供給箱と、駆動装置とを含み、
前記フロス供給箱は、
前記収容室に設けられる箱体と、
前記箱体に取り付けられ、前記駆動装置の駆動によって使用後のデンタルフロスを回収して未使用のデンタルフロスを放出することができるフロス供給アセンブリと、
一端が前記箱体に取り付けられ、他端が前記ケースから伸び出すことができるデンタルフロスホルダであって、前記デンタルフロスが前記デンタルフロスホルダの他端で広げられるように、前記フロス供給アセンブリから放出されたデンタルフロスを広げるデンタルフロスホルダと、を含む。
【0006】
一実施例において、
前記フロス供給アセンブリ及び前記デンタルフロスホルダは、前記箱体に可動的に設けられ、前記駆動装置は、前記デンタルフロスホルダの他端が前記ケースの外に伸び出し又は前記収容室に引っ込むように、前記フロス供給アセンブリ及び前記デンタルフロスホルダが前記箱体において往復直線運動するように駆動し、或いは、
前記箱体は前記収容室に可動的に設置され、前記駆動装置は、前記デンタルフロスホルダの他端が前記ケースの外に伸び出し又は前記収容室に引っ込むように、前記箱体、前記フロス供給アセンブリ及び前記デンタルフロスホルダが前記収容室において往復直線運動するように駆動する。
【0007】
一実施例において、前記駆動装置は、
前記ケースにスライド可能に設けられるスライドスイッチと、
前記スライドスイッチと前記フロス供給アセンブリとの間に接続され、前記スライドスイッチの往復直線運動を前記フロス供給アセンブリの往復直線運動及び前記フロス供給アセンブリの一方向回転運動に変換する伝動機構と、を含む。
【0008】
一実施例において、前記伝動機構は、
回転部材であって、前記スライドスイッチの出力軸に回転可能に接続され、前記フロス供給アセンブリに接続され、前記スライドスイッチによって往復直線運動することができる第一伝動部材と、
直線部材であって、前記収容室に固定的に設けられ、前記第一伝動部材の往復直線運動方向に沿って延伸する第二伝動部材と、
前記第一伝動部材が前記第二伝動部材において前記第二伝動部材の長手方向に沿って一方向に回転するように、移動中の前記第一伝動部材に当接して位置規制することで前記第一伝動部材の位置又は姿勢を前記第二伝動部材と伝動接続を形成するように変更する位置規制構造と、を含む。
【0009】
一実施例において、
前記第一伝動部材は、軸方向に接続された回転体及び接続体を含み、前記回転体が前記スライドスイッチの出力軸に回転可能に接続され、前記接続体が前記フロス供給アセンブリに接続され、前記回転体の外周面において第一歯が周方向に沿って分布し、前記回転体の外周面において前記第一歯のない位置に材料を除去してストレート面が形成され、
前記第二伝動部材は、直線体と、前記直線体に直線的に分布する第二歯とを含み、
前記回転体は移動中に前記位置規制構造によって規制されてその場で回転することで、前記第一歯と前記ストレート面とが交互に前記第二歯に対応して設置され、
前記第一歯が前記第二歯に対応して設置される場合に前記第一歯と前記第二歯が伝動接続され、前記ストレート面が前記第二歯に対応する場合に前記第一伝動部材が直線運動を維持する。
【0010】
一実施例において、前記位置規制構造は、ストッパー及び突柱を含み、
前記ストッパーは、前記回転体の軸方向において前記回転体とずれており、
前記突柱は、前記回転体に設けられ、前記回転体の軸方向に沿った端面に凸設され、
前記ストッパーと前記突柱とは、前記回転体の軸方向において対応して設置され、
前記突柱は、前記回転体が前記ストッパーの位置まで移動したときに前記ストッパーと互いに当接して前記回転体を回転させることができる。
【0011】
一実施例において、前記スライドスイッチは、
前記ケースの表面にスライド可能に設けられる第一スライドボタンと、
互いに接続される接続部及び回転軸部を含み、前記第一スライドボタンに接続される接続部材であって、前記回転体が前記回転軸部に回転可能に周設される接続部材と、を含み、
前記接続部と前記第一スライドボタンとは一体に接続され、又は、前記接続部と前記第一スライドボタンとは別体に接続される。
【0012】
一実施例において、前記フロス供給アセンブリは、
前記箱体に回転可能に設けられる第一フロス軸と、
前記箱体に回転可能に設けられる第二フロス軸と、
前記デンタルフロスホルダを貫通し、一端が前記第一フロス軸に巻き付けられ、他端が前記第二フロス軸に巻き付けられるデンタルフロスと、を含み、
前記第一フロス軸は、接続体に接続される。
【0013】
一実施例において、前記第一フロス軸は前記第二フロス軸と同軸に設置され、前記第一フロス軸における前記デンタルフロスと前記第二フロス軸における前記デンタルフロスとは、前記第一フロス軸の軸方向に沿って間隔をおいて設けられ、前記デンタルフロスホルダは、前記第一フロス軸の軸方向に垂直な方向において前記第一フロス軸と前記第二フロス軸との同じ側に位置する。
【0014】
一実施例において、
前記第一フロス軸の中心に取付孔が設けられ、前記取付孔の内壁に第一位置規制リブが設けられ、隣接する2つの前記第一位置規制リブの間にスロットが形成され、
前記接続体の外壁に複数の第二位置規制リブが設けられ、複数の前記第二位置規制リブがそれぞれ異なる前記スロットに挿設され、
前記スロットの数は、前記第二位置規制リブの数よりも大きい。
【0015】
一実施例において、
前記ケースは、基台と上蓋を含み、前記基台と前記上蓋とが囲んで前記収容室を形成し、
前記上蓋は、内側にガイドホルダが設けられ、前記第一スライドボタンが前記ガイドホルダにスライド可能に設けられ、
前記上蓋は、前記第一スライドボタンに対応する位置に貫通溝が設けられる。
【0016】
一実施例において、
前記上蓋の一端は、前記基台の一端に回転可能に設けられ、前記上蓋の一端と前記基台の一端との間に弾性部材が当接し、
前記上蓋の他端は、前記上蓋の一端が押圧された後に、前記基台の他端と分離することができる。
【0017】
一実施例において、前記駆動装置は、
前記デンタルフロスホルダに接続され、前記フロス供給アセンブリ及び前記デンタルフロスホルダが前記箱体において往復直線運動するように駆動する第二スライドボタンと、
前記フロス供給アセンブリに接続され、前記フロス供給アセンブリが一方向回転してデンタルフロスの放出・回収を行うように駆動する駆動モータと、を含む。
【0018】
一実施例において、
前記デンタルフロスホルダは、間隔をあけて対向して設けられる2つのフロス管と、取付部材とを含み、
前記フロス管は、フロス管の長手方向に沿った対向する両端を貫通して前記デンタルフロスを通すために用いられるフロス孔を有し、
前記取付部材は、2つの前記フロス管の一端の間に接続され、
2つの前記フロス管の一端及び前記取付部材はいずれも前記箱体に収容され、2つの前記フロス管の他端は前記箱体の外に伸び出し、
前記取付部材と前記フロス供給アセンブリとは着脱可能に接続され、又は、前記取付部材と前記フロス供給アセンブリとは一体に接続される。
【0019】
一実施例において、
前記箱体、前記フロス供給アセンブリ及び前記デンタルフロスホルダは、いずれも分解性材料又は再生材料で製造されてもよい。
【発明の効果】
【0020】
本開示の実施例に係るデンタルフロス装置は、フロス供給アセンブリが設置されることで、デンタルフロス装置を複数回連続的に使用することができる。また、使い切った後、新しいフロス供給箱を交換して使用し続けることができ、コストを低減するだけでなく、当該デンタルフロス装置の廃棄による環境汚染の問題を回避することができる。また、箱体、フロス供給アセンブリ及びデンタルフロスホルダは、いずれも分解性材料又は再生材料で製造され、フロス供給箱を取り外して交換しても環境を汚染しないため、本開示に係るデンタルフロス装置は環境配慮型商品になる。また、箱体によってフロス供給アセンブリ及びデンタルフロスホルダを全体として統合させることにより、フロス供給アセンブリとデンタルフロスホルダとを全体として組み立てることができ、交換する必要がある場合に全体として交換することができる。また、フロス供給アセンブリからデンタルフロスホルダまでの距離を減らせ、フロス供給アセンブリとデンタルフロスホルダとの間にデンタルフロスを通すための接続ホルダを設置する必要がなく、デンタルフロス装置全体の構造をより簡単にし、組み立てがより便利になり、且つ後のメンテナンス交換の際に、フロス供給箱全体を交換すればよく、繰り返し使用しやすくなる。
【0021】
本開示の実施例における技術的解決手段をより明確に説明するために、以下、実施例又は例示的技術説明において使用される必要がある図面を簡単に紹介する。言うまでもないが、以下の説明における図面は、本開示のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、創造的な労力を払わずに、これらの図面に基づいて他の図面を取得することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本開示の実施例に係るデンタルフロス装置の立体模式図である。
図2】本開示の実施例に係るデンタルフロス装置の分解模式図である。
図3】本開示の実施例に係るデンタルフロス装置の平面模式図である。
図4図1におけるA-Aの断面模式図である。
図5図2におけるフロス供給箱の分解模式図である。
図6図5におけるフロス供給箱の断面模式図である。
図7図2の伝動機構の構造模式図である。
図8図2におけるスライドスイッチ、第一伝動部材、第二伝動部材及び第一フロス軸の組立模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本開示の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下、図面及び実施例に関連して本開示を更に詳しく説明する。ここで説明される具体的な実施例は、本開示を説明するためのものに過ぎず、本開示を限定するものではないことを理解されたい。
【0024】
なお、部材が他の部材に「固定される」又は「設置される」場合、他の部材に直接又は間接的に接続されてもよい。また、一つの部材が他の部材に「接続される」場合、他方の部材に直接又は間接的に接続されてもよい。用語「上」、「下」、「左」、「右」などで示される方位又は位置関係は、図面に示される方位又は位置関係に基づいており、説明するためのものに過ぎず、係る装置又は素子が必ず特定の方位を有し、特定の方位で構造され又は操作されることを指示又は暗示するものではないため、本開示に対する制限として理解されるべきではなく、当業者は、具体的な状況に応じて上記用語の具体的な意味を理解することができる。用語「第一」、「第二」は、説明するためのものに過ぎず、相対的な重要性を指示又は暗示し、又は技術的特徴の数を暗黙的に示すものとして理解されるべきではない。「複数」は、特に断らない限り、2つまたは2つ以上を意味する。
【0025】
本開示に係る技術的解決手段を説明するために、以下、具体的な図面及び実施例に関連して詳しく説明する。
【0026】
本開示の実施例は、ケース20と、フロス供給箱10と、駆動装置30とを含むデンタルフロス装置を提供する。フロス供給箱10及び駆動装置30は、いずれもケース20に取り付けられている。
【0027】
図1図5に示すように、ケース20は、収容室23を有する。フロス供給箱10は、箱体11と、フロス供給アセンブリ12と、デンタルフロスホルダ13とを含む。箱体11は、収容室23に設けられ、フロス供給アセンブリ12は、箱体11に取り付けられ、フロス供給アセンブリ12は、駆動装置30の駆動によって、使用後のデンタルフロス123を回収して未使用のデンタルフロス123を放出することができる。デンタルフロスホルダ13は、一端がフロス供給アセンブリ12に接続され、他端がケース20の外まで伸び出している。デンタルフロスホルダ13は、フロス供給アセンブリ12から放出されたフロス123を広げることで、フロス123をデンタルフロスホルダ13の他端で広げる。駆動装置30は、フロス供給アセンブリ12を駆動してフロス供給アセンブリ12にデンタルフロス123の回収・放出を行わせる。
【0028】
実際使用において、まず駆動装置30によってフロス供給アセンブリ12を駆動して最初のデンタルフロス123を放出し、且つ当該一部のデンタルフロス123がデンタルフロスホルダ13によって広げられ、当該デンタルフロス123で歯のクリーニングを行うことができる。クリーニングが完成した後、駆動装置30によってフロス供給アセンブリ12を駆動して使用後のデンタルフロス123を回収するとともに、新しいデンタルフロス123を放出し、このように、フロス供給アセンブリ12のフロス123が使い切られると、フロス供給箱10全体をケース20から取り外し、新しいフロス供給箱10を交換すればよい。
【0029】
また、本開示のフロス供給箱10における箱体11、フロス供給アセンブリ12及びデンタルフロスホルダ13は、いずれも分解性材料又は再生材料で製造されてもよく、即ち、フロス供給箱10を取り外して交換する場合でも、環境を汚染しない。
【0030】
本開示のデンタルフロス装置は、フロス供給アセンブリ12が設置されることで、デンタルフロス装置を複数回連続的に使用することができる。また、使い切った後、新しいフロス供給箱10を交換して使用し続けることができ、コストを低減するだけでなく、当該デンタルフロス装置の廃棄による環境汚染の問題を回避することができる。また、箱体11、フロス供給アセンブリ12及びデンタルフロスホルダ13は、いずれも分解性材料又は再生材料で製造され、フロス供給箱10を取り外して交換しても、環境を汚染しないため、本開示に係るデンタルフロス装置は環境配慮型商品になる。また、箱体11によってフロス供給アセンブリ12及びデンタルフロスホルダ13を全体として統合させることにより、フロス供給アセンブリ12とデンタルフロスホルダ13とを全体として組み立てることができ、交換する必要がある場合に全体として交換することができる。また、フロス供給アセンブリ12からデンタルフロスホルダ13までの距離を減らせ、フロス供給アセンブリ12とデンタルフロスホルダ13との間にデンタルフロス123を通すための接続デンタルフロスホルダを設置する必要がなく、デンタルフロス装置全体の構造をより簡単にし、組み立てがより便利になり、且つ後のメンテナンス交換の際に、フロス供給箱10全体を交換すればよく、繰り返し使用しやすくなる。
【0031】
一実施例において、箱体11は取付室113を有し、フロス供給アセンブリ12が取付室113に着脱可能に装着される場合、フロス供給アセンブリ12を取付室113から取り外すことにより、フロス供給アセンブリ12を交換することができる。なお、本開示の他の実施例において、前記箱体11は、取付室113を設けずに、箱体11とフロス供給アセンブリ12とを一体に接続してもよく、即ち、フロス供給アセンブリ12を使い捨ての構造に設置し、使用した後、フロス供給アセンブリ12を箱体11と一緒に交換してもよく、ここでは特に限定しない。
【0032】
一実施例において、フロス供給アセンブリ12及びデンタルフロスホルダ13は、箱体11に可動的に設けられ、駆動装置30は、さらに、フロス供給アセンブリ12及びデンタルフロスホルダ13を箱体11において往復直線運動させるように駆動して、デンタルフロスホルダ13の他端を箱体11の外に出したり収容室23に引っ込めたりする。未使用の状態において、フロス供給アセンブリ12及びデンタルフロスホルダ13は、いずれも収容室23に収容される。使用されるとき、駆動装置30は、デンタルフロスホルダ13及びフロス供給アセンブリ12の全体を箱体11において移動させ、デンタルフロスホルダ13の他端がケース20の外部に所定の長さで伸び出した後、デンタルフロス123で歯をクリーニングし、使用が完了した後、駆動装置30によってフロス供給アセンブリ12及びデンタルフロスホルダ13を回収して、デンタルフロスホルダ13及びそのデンタルフロス123を保護して、デンタルフロス123が汚染されたり損害されたりすることを防止する。なお、本開示の他の実施例において、実際の設計状況及び具体的な要求に応じて、前記箱体11は収容室23に可動的に設けられてもよく、駆動装置30は、箱体11、フロス供給アセンブリ12及びデンタルフロスホルダ13を収容室23内で往復直線運動させるように駆動して、デンタルフロスホルダ13の他端を箱体11の外に出したり収容室23に引っ込めたりする。また、他のいくつかの実施例において、箱体11を収容室23に着脱可能に取り付けてもよく、この場合、デンタルフロスホルダ13の他端が常にケース20の外に伸び出してデンタルフロス123を広げており、ここで限定しない。
【0033】
一実施例において、図2に示すように、駆動装置30は、スライドスイッチ31及び伝動機構32を含む。スライドスイッチ31は、ケース20にスライド可能に設けられ、ユーザによって往復スライドされて往復直線運動を出力することができる。伝動機構32はスライドスイッチ31とフロス供給アセンブリ12との間に接続され、伝動機構32はスライドスイッチ31の往復直線運動をフロス供給アセンブリ12の往復直線運動及びフロス供給アセンブリ12の一方向回転運動に変換する。即ち、この実施例において、スライドスイッチ31をスライドさせ、伝動機構32を介して、フロス供給アセンブリ12がフロスを回収又は放出すること、デンタルフロスホルダ13の他端が収容室23から伸び出し又は引っ込むことを実現することができ、操作が簡単であり、ユーザがケース20においてスライドスイッチ31をスライドさせるだけでよい。駆動装置30の構造が簡単であるため、デンタルフロス装置全体の構造が簡単になり、占用空間が小さくなる。
【0034】
図2及び図7に示すように、伝動機構32は、第一伝動部材321、第二伝動部材322及び位置規制構造323を含む。
【0035】
第一伝動部材321は回転部材であり、即ち、第一伝動部材321は回転駆動されることができる。第一伝動部材321は、スライドスイッチ31の出力軸に回転可能に接続される。第一伝動部材321は、さらに、フロス供給アセンブリ12に接続され、スライドスイッチ31によって往復直線運動を行うことができる。また、第一伝動部材321と出力軸とが回転的に接続されるという特性により、第一伝動部材321が外力によって回転駆動されると、第一伝動部材321は出力軸を回って回転することができる。
【0036】
第二伝動部材322は固定的に設置され、第二伝動部材322は直線部材であり、第二伝動部材322は第一伝動部材321の往復直線運動方向に沿って延伸する。
【0037】
ここで、位置規制構造323は、移動中の第一伝動部材321に当接して位置規制することで、第一伝動部材321の位置又は姿勢が第二伝動部材322と伝動接続を形成するように変更し、これにより第一伝動部材321を第二伝動部材322において第二伝動部材322の長手方向に沿って一方向回転させる。
【0038】
なお、第一伝動部材321の位置又は姿勢が変更することは、第一伝動部材321がその場で回転して姿勢が変更してもよく、又は第一伝動部材321が軸方向に移動して位置が変更してもよい。例えば、位置規制構造323に接触する前に、第一伝動部材321と第二伝動部材322との間には伝動接続関係がない。第一伝動部材321がスライドスイッチ31の出力軸に回転接続され、第一伝動部材321の直線運動が阻止されると、第一伝動部材321に外力が与えられることに相当し、これにより第一伝動部材321がその場で出力軸を回って回転し、第一伝動部材321の位置が変更し、第一伝動部材321と第二伝動部材322とが互いに伝動接続され、第一伝動部材321が第二伝動部材322において第二伝動部材322の長手方向に沿って一方向回転することができる。
【0039】
図7及び図8に示すように、第一伝動部材321は、回転体3211と接続体3214とを含み、回転体3211はスライドスイッチ31の出力軸に回転可能に接続され、接続体3214はフロス供給アセンブリ12に接続される。回転体3211の外周面には、周方向に沿って第一歯3212が分布する。回転体3211の外周面には、第一歯3212のない位置に材料を除去してストレート面3213が形成される。第二伝動部材322は直線体3221及び第二歯3222を含み、第二歯3222は直線体3221に直線的に分布する。回転体3211は移動中で位置規制構造323によって阻止され、その場で回転することで、第一歯3212とストレート面3213とが交互に第二歯3222に対応して設置する。第一歯3212が第二歯3222に対応して設置される場合、第一歯3212と第二歯3222とが伝動接続され、ストレート面3213が第二歯3222に対応して設置される場合、第一伝動部材321が直線運動を保持する。本開示は、回転体3211の外周に第一歯3212とストレート面3213が分布し、第一歯3212とストレート面3213とが交互に第二歯3222に対応して設置することにより、第一伝動部材321と第二伝動部材322との間に断続的な伝動接続を実現し、即ち、本開示は、第二伝動部材322に対応する第一伝動部材321の部位を変更すれば、第一伝動部材321と第二伝動部材322との断続的な伝動接続を実現することができ、その構造が簡単であり、外部支援構造を設けて第一伝動部材321と第二伝動部材322とを駆動して接続を実現する必要はない。なお、本開示の他の実施例において、実際の設計状況に応じて、上記第一歯3212及びストレート面3213は、軸方向に沿って分布してもよく、軸方向における第一伝動部材321又は第二伝動部材322の位置を変更することにより、第一歯3212とストレート面3213とが交互に第二歯3222に対応して設置されてもよい。例えば、回転体3211とスライドスイッチ31との間に弾性部材を設置することにより、回転体3211が位置規制構造323まで移動したとき、位置規制構造323が軸方向に沿って回転体3211に当接して、回転体3211の軸方向位置が変更され、さらに、軸方向における第一歯3212及びストレート面3213の位置が変更される。
【0040】
図7に示すように、位置規制構造323は、ストッパー3232及び突柱3231を含む。ストッパー3232がケース20内に設けられ、ストッパー3232と回転体3211とが回転体3211の軸方向に沿ってずれており、突柱3231が回転体3211に設けられ、且つ突柱3231が回転体3211の軸方向に沿った端面に突設され、即ち、突柱3231と回転体3211とが軸方向に沿ってずれて設置され、且つストッパー3232と突柱3231とが回転体3211の軸方向に沿って対応して設置される。この場合、回転体3211がストッパー3232の位置に移動したとき、突柱3231とストッパー3232とが互いに当接して、回転体3211を回転させる。本実施例において、駆動構造を追加して第一伝動部材321又は第二伝動部材322の位置を変更する必要がなく、ストッパー3232と突柱3231との当接、及び、駆動装置30の駆動だけで回転体3211を回転させ、これにより第一伝動部材321と第二伝動部材322との間を非接続関係から伝動接続状態に変換することができ、構造が簡単で、組み立てが簡単であり、且つ製造プロセスが簡単である。
【0041】
図2及び図8に示すように、スライドスイッチ31は、第一スライドボタン311及び接続部材312を含む。第一スライドボタン311は、ケース20の表面にスライド可能に設けられる。接続部材312は、互いに接続される接続部3121及び回転軸部3122を含む。接続部3121は、第一スライドボタン311に接続される。回転体3211は、回転軸部3122に回転可能に周設される。ケース20の表面に第一スライドボタン311がスライドされるとき、接続部3121及び回転軸部3122によって第一伝動部材321を往復直線運動させ、第二伝動部材322及び位置規制構造323の協働により、最終的にフロス供給アセンブリ12の往復直線運動及び第一伝動部材321の一方向回転運動を出力する。
【0042】
一実施例において、図2に示すように、接続部3121は、第一スライドボタン311と一体に接続され、即ち、接続部材312は、第一スライドボタン311と一体的に接続され、このように設置することにより、接続部材312と第一スライドボタン311とが一緒に加工成形されることができ、接続部材312と第一スライドボタン311の製造工程及び組立工程が簡素化される。なお、本開示の他の実施例において、上記接続部3121と第一スライドボタン311は、別体で接続されてもよく、即ち、接続部材312と第一スライドボタン311とを別々に作製した後に固定してもよく、ここでは特に限定しない。
【0043】
図5及び図6に示すように、フロス供給アセンブリ12は、第一フロス軸121、第二フロス軸122及びデンタルフロス123を含む。第一フロス軸121は箱体11に回転可能に設置され、第二フロス軸122は箱体11に回転可能に設置され、デンタルフロス123はデンタルフロスホルダ13を貫通する。デンタルフロス123は、一端が第一フロス軸121に巻きつけられ、他端が第二フロス軸122に巻きつけられる。取り付けるときに、第一フロス軸121を接続体3214に接続し、未使用のデンタルフロス123を第一フロス軸121に巻き付け、使用後のデンタルフロス123を第二フロス軸122に巻き付ける。デンタルフロス123の使用が完了した後、第一スライドボタン311をスライドさせ、接続部材312、回転体3211及び接続体3214を介して第一フロス軸121を回転駆動することで、未使用のデンタルフロス123を放出する。本開示は、第一フロス軸121及び第二フロス軸122の設計により、未使用のデンタルフロス123と使用後のデンタルフロス123とを十分に離間させることができ、使用後のデンタルフロス123が未使用のデンタルフロス123を汚染することを防止する。なお、本開示の他の実施例において、実際の設計要求に応じて、上記フロス供給アセンブリ12は、1つのフロス軸のみを含んでもよい。この場合、未使用のデンタルフロス123及び使用後のデンタルフロス123は、それぞれフロス軸の対向する両端に巻き付けられ、仕切り板によって未使用のデンタルフロス123と使用後のデンタルフロス123とを離間させ、ここでは特に限定しない。
【0044】
一実施例において、図5及び図6に示すように、第一フロス軸121と第二フロス軸122とは同軸に設置され、第一フロス軸121におけるデンタルフロス123と第二フロス軸122におけるデンタルフロス123とは第一フロス軸121の軸方向に沿って間隔を置いて設置される。デンタルフロスホルダ13は、第一フロス軸121に垂直な軸方向において第一フロス軸121と第二フロス軸122との同じ側に位置し、これにより、第一フロス軸121におけるデンタルフロス123がデンタルフロスホルダ13に嵌入しやすくなるとともに、デンタルフロスホルダ13におけるデンタルフロス123を第二フロス軸122に巻きつけやすくなる。また、第一フロス軸121、第二フロス軸122及びデンタルフロスホルダ13の全体構造をコンパクトにし、占用空間が小さくなる。さらに、フロス供給箱10全体の占用空間を小さくして、デンタルフロス装置の構造をコンパクトにし、携帯しやすくする。
【0045】
図8に示すように、第一フロス軸121の中心には取付孔1211があり、取付孔1211の内壁には周方向に沿って分布する複数の第一位置規制リブ1212が設けられ、第一位置規制リブ1212は取付孔1211の軸方向に沿って延伸し、隣接する2つの第一位置規制リブ1212の間にはスロット1213が形成される。接続体3214の外壁には複数本の第二位置規制リブ3215が設けられ、複数の第二位置規制リブ3215はそれぞれ異なるスロット1213に挿入され、接続体3214が取付孔1211に挿入されると、第二位置規制リブ3215がスロット1213に挿入してフィットすることで、第一フロス軸121と接続体3214との周方向位置規制が実現される。この場合、接続体3214が回転するとき、第一フロス軸121が回転駆動され、デンタルフロスの放出とデンタルフロスの回収が実現される。なお、本開示の他の実施例において、第一フロス軸121は、キー接続、締り嵌め接続又はネジロック接続によって接続体3214と接続してもよく、ここで特に限定しない。
【0046】
スロット1213の数が第二位置規制リブ3215の数よりも大きい場合、第二位置規制リブ3215は、異なるスロット1213に挿入され、組み立てやすくなる。
【0047】
一実施例において、図2及び図4に示すように、ケース20は、基台21と上蓋22とを含み、基台21と上蓋22とが囲んで収容室23を形成し、箱体11、フロス供給アセンブリ12及びデンタルフロスホルダ13がいずれも収容室23に収容される。上蓋22の内側にガイドホルダ24が設けられ、第一スライドボタン311は、ガイドホルダ24にスライド可能に設けられる。上蓋22は、第一スライドボタン311に対応する位置に貫通溝が設けられる。第一スライドボタン311は、ユーザによってスライドされるために、貫通溝を通して外部に露出する。本開示は、ガイドホルダ24を設置することで、第一スライドボタン311のスライドに対してガイド及び位置規制することができる。
【0048】
一実施例において、図2及び図4に示すように、上蓋22の一端は、基台21の一端に回転可能に設けられ、上蓋22の一端と基台21の一端との間には弾性部材25が当接する。上蓋22の他端は、上蓋22の一端が押圧された後に基台21の他端から離間することができる。具体的に、弾性部材25は、収容室23に設けられる圧縮ばねであって、底端が基台21の一端の内壁に固定接続され、頂端が上蓋22の一端の内壁に固定接続される。上蓋22と基台21とが互いにカバーされた場合、弾性部材25は自然状態にあり、上蓋22の一端が押圧されると、上蓋22はその一端を回って上蓋22の他端が基台21の他端から離れるまで回転し、フロス供給箱10を取り出しやすくする。また、弾性部材25はこのときに圧縮された状態にあって弾力を蓄積する。上蓋22の一端における外力がなくなると、上蓋22の一端は、弾性部材25の弾力によって上に移動して上蓋22を基台21にカバーされるまで逆回転させる。本実施例のケース20は、上記構造設計により、ユーザが上蓋22を迅速かつ容易に開けてフロス供給箱10を取り出すことができる。
【0049】
図2に示すように、基台21には、同軸且つ逆方向に延びる2つの回転軸211が設けられ、上蓋22の内壁には、2つの回転軸211の位置に対応して軸孔が分布して設けられている。取り付けるとき、2つの回転軸211は2つの軸孔にそれぞれ挿入され、基台21における上蓋22の回転接続が実現される。
【0050】
一実施例において、図5に示すように、デンタルフロスホルダ13は、2つのフロス管131及び取付部材132を含み、2つのフロス管131は対向して間隔をあけて設けられ、フロス管131はフロス孔1311を有する。フロス孔1311は、フロス管131の長手方向に沿った両端を貫通し、デンタルフロス123を貫通するために用いられる。取付部材132は、2つのフロス管131の一端の間に接続され、2つのフロス管131の一端及び取付部材132は、いずれも箱体11に収容され、2つのフロス管131の他端は、箱体11の外まで伸び出している。取付部材132に取付構造が設けられ、取付構造は、フロス供給アセンブリ12と取り外し可能に接続するために用いられる。本開示は、取付部材132によって2つのフロス管131の一端同士を固定接続し、取付部材132に取付構造を設けることにより、取付部材132とフロス供給アセンブリ12とを着脱可能に接続することができ、これにより、デンタルフロスホルダ13の着脱が便利になり、後のメンテナンスや交換が便利になる。また、フロス孔1311がフロス管131の対向する両端を貫通するように配置することにより、デンタルフロス123は、歯をクリーニングするための部分以外が全部フロス孔1311に保護され、これにより、デンタルフロス123は、使用前に清潔かつ衛生であってほこりがつき難いとともに、使用前の損傷を抑制してデンタルフロス123の使用機能を確保する。なお、本開示の他の実施例において、上記取付部材132は、フロス供給アセンブリ12と一体に接続されてもよい。具体的に、フロス供給アセンブリ12は、取付台14をさらに含み、第一フロス軸121及び第二フロス軸122がいずれも取付台14の内室に取り付けられる。取付部材132は、取付台14と一体に接続され、フロス供給アセンブリ12とデンタルフロスホルダ13との間の接続をより強固にする。
【0051】
図5に示すように、箱体11は、箱台111及び箱蓋112を含み、箱台111の縁と箱蓋112の縁とが互いに係合して、取付室113を囲んで形成する。
【0052】
本開示の他のいくつかの実施例において、駆動装置30は、第二スライドボタン及び駆動モータを含んでも良い。第二スライドボタンはデンタルフロスホルダ13に接続される。第二スライドボタンは、スライドしてフロス供給アセンブリ12及びデンタルフロスホルダ13を収容室23内で往復直線運動させる。駆動モータは、フロス供給アセンブリ12に接続され、フロス供給アセンブリ12を一方向回転させてフロスを回収又は放出するように駆動する。即ち、第二スライドボタン及び駆動モータの2つの駆動構造によって、デンタルフロスホルダ13の往復直線運動及びフロス供給アセンブリ12によるフロスの回収又は放出をそれぞれ駆動する。
【0053】
上記したのは本開示の実施例に過ぎず、本開示を限定するものではない。当業者にとって、本開示は様々な修正及び変更が可能である。本開示の精神及び原則内で行われた如何なる修正、同等置換、改良などは、いずれも本開示の特許請求の範囲内に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0054】
10 フロス供給箱
11 箱体
111 箱台
112 箱蓋
113 取付室
12 フロス供給アセンブリ
121 第一フロス軸
1211 取付孔
1212 第一位置規制リブ
1213 スロット
122 第二フロス軸
123 デンタルフロス
13 デンタルフロスホルダ
131 フロス管
1311 フロス孔
132 取付部材
14 取付台
20 ケース
21 基台
211 回転軸
22 上蓋
23 収容室
24 ガイドホルダ
25 弾性部材
30 駆動装置
31 スライドスイッチ
311 第一スライドボタン
312 接続部材
3121 接続部
3122 回転軸部
32 伝動機構
321 第一伝動部材
3211 回転体
3212 第一歯
3213 ストレート面
3214 接続体
3215 第二位置規制リブ
322 第二伝動部材
3221 直線体
3222 第二歯
323 位置規制構造
3231 突柱
3232 ストッパー
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【国際調査報告】