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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-19
(54)【発明の名称】打撃訓練器具
(51)【国際特許分類】
   A63B 69/22 20060101AFI20240412BHJP
   A63B 69/34 20060101ALI20240412BHJP
【FI】
A63B69/22
A63B69/34
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023570378
(86)(22)【出願日】2021-05-13
(85)【翻訳文提出日】2024-01-12
(86)【国際出願番号】 AU2021050452
(87)【国際公開番号】W WO2021226676
(87)【国際公開日】2021-11-18
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523429483
【氏名又は名称】フロントヒル インダストリーズ プロプライエタリー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ロディティス、ジョージ
(57)【要約】
本発明は、パンチ、キック等のような打撃訓練に使用するのに適した打撃訓練器具に関する。打撃訓練器具は、ウェビングハーネスを含み、好ましくは砂、スチールショット等から構成される重い内部コアを吊り下げるように構成された内側ウェビング筐体を含む。打撃訓練器具は、さらに、外側コアを保持するためのウェビングハーネスを含む外側ウェビング筐体を含む。外側コアは、内側コアの周囲に延びる高密度フォームから構成される。外側ウェビングエンク筐体は、好ましくは内側ウェビング筐体と同じ吊り下げポイントから、外側コアを所定の位置に吊り下げるように構成される。さらに、打撃訓練器具用のスタンドが開示されている。
【選択図】図41
【特許請求の範囲】
【請求項1】
打撃訓練に好適な打撃訓練器具であって、
a.内側コアを吊り下げるように構成された内側ウェビング筐体であって、1つ又は複数の吊り下げ構造から吊り下げ可能である、内側ウェビング筐体と、
b.前記内側コアの周囲に少なくとも部分的に延びる外側コアと、
c.前記外側コアを前記内側コアの周囲に少なくとも部分的に吊り下げるように構成された外側ウェビング筐体であって、前記内側ウェビング筐体の外方へ配置されている、外側ウェビング筐体と、
を備えた、打撃訓練器具。
【請求項2】
前記内側ウェビング筐体が、吊り下げポイントから吊り下げ可能に構成されている、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項3】
前記内側ウェビング筐体が、吊り下げポイントから前記内側コアの周囲に延びて前記吊り下げポイントに戻る少なくとも1つの織布製ウェビングストラップを含む、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項4】
前記内側ウェビング筐体が、吊り下げポイントから前記内側コアの周囲に延びて前記吊り下げポイントに戻る複数の織布製ウェビングストラップを含む、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項5】
前記外側ウェビング筐体が、吊り下げポイントから吊り下げ可能に構成されている、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項6】
前記外側ウェビング筐体が、吊り下げポイントから前記外側コアの周囲に延びて前記吊り下げポイントに戻る少なくとも1つの織布製ウェビングストラップを含む、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項7】
前記外側ウェビング筐体が、吊り下げポイントから前記外側コアの周囲に延びて前記吊り下げポイントに戻る複数の織布製ウェビングストラップを含む、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項8】
前記内側ウェビング筐体が、ウェビングハーネスを含む、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項9】
前記内側ウェビング筐体が、テキスタイル層を含む、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項10】
前記外側ウェビング筐体が、テキスタイル層を含む、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項11】
前記外側ウェビング筐体が、前記内側ウェビング筐体と同じ吊り下げポイントから吊り下げ可能に構成されている、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項12】
前記外側ウェビング筐体が長さ調節可能である、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項13】
前記内側コアが緻密な材料で構成される、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項14】
前記外側コアが軟質フォームから構成される、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項15】
前記打撃訓練器具が外側カバーを含む、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項16】
前記外側コアが、前記内側コアを実質的に取り囲むように構成されている、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項17】
外側カバーが、前記外側ウェビング筐体に貼り付けられている、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項18】
外側カバーが、前記外側ウェビング筐体に取り外し可能に貼り付けられている、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項19】
外側カバーが、面ファスナーの構成によって前記外側ウェビング筐体に取り外し可能に貼り付けられている、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項20】
前記打撃訓練器具がスタンドを含む、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項21】
前記スタンドがベースを含む、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項22】
前記スタンドが垂直伸長シャフトを含む、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項23】
前記垂直伸長シャフトが、前記内側コアを貫通して延びるように構成されている、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項24】
前記スタンドは、前記内側ウェビング筐体及び前記外側ウェビング筐体から選択される1つ又は複数を吊り下げるための吊り下げ構造を含む、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項25】
前記外側ウェビング筐体が、前記外側コアの外周に延びる1つ又は複数の環状ウェビングストラップを含む、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項26】
前記外側ウェビング筐体が、使用時において前記内側ウェビング筐体よりもさらに下方に延びる、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項27】
打撃訓練クラスで使用するのに適した打撃訓練器具であって、
a.内側コアと外層とを含む中心体と、
b.少なくとも前記中心体を支持体から吊り下げるための吊り下げシステムと、を備え、
c.前記吊り下げシステムが、前記内側コアを支持するために前記内側コアに接続されている、打撃訓練器具。
【請求項28】
前記吊り下げシステムが、
a.内側コアを吊り下げるための内側ウェビング筐体であって、吊り下げポイントから吊り下げ可能である、内側ウェビング筐体と、
b.外側コアを前記内側コアの周囲に少なくとも部分的に吊り下げるための外側ウェビング筐体であって、前記内側ウェビング筐体を取り囲む、外側ウェビング筐体と、
を含む、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項29】
前記内側ウェビング筐体が、
吊り下げポイントから吊り下げ可能に構成され、前記吊り下げポイントから前記内側コアの周囲に延びて前記吊り下げポイントに戻る、少なくとも1つ又は複数の織布製ウェビングストラップを含む、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項30】
前記外側ウェビング筐体が、吊り下げポイントから吊り下げ可能に構成されている、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項31】
前記外側ウェビング筐体が、吊り下げポイントから前記外側コアの周囲に延びて前記吊り下げポイントに戻る、少なくとも1つ又は複数の織布製ウェビングストラップを含む、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項32】
前記外側ウェビング筐体が、前記内側ウェビング筐体と同じ吊り下げポイントから吊り下げ可能に構成されている、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項33】
打撃訓練器具の製造方法であって、
a.フォームコアと外側ウェビング筐体とを用意するステップと、
b.前記フォームコアを密閉袋に真空封入するステップと、
c.前記フォームコアを前記外側ウェビング筐体に挿入するステップと、
を含む、製造方法。
【請求項34】
a.前記フォームコアの真空封入を解除して前記フォームコアを前記外側ウェビング筐体に展開するステップをさらに含む、請求項114に記載の製造方法。
【請求項35】
a.フォームコアと外側ウェビング筐体とを密閉袋に真空封入するステップと、
b.真空封入された前記フォームコアと前記外側ウェビング筐体とを外側カバーに挿入するステップと、
をさらに含む、請求項114に記載の製造方法。
【請求項36】
a.前記フォームコアと前記外側ウェビング筐体との真空封入を解除して、前記フォームコアと前記外側ウェビング筐体とを外側カバーに膨張させるステップをさらに含む、請求項115に記載の製造方法。
【請求項37】
前記フォームコアが内部凹部を画定し、本方法は、
a.内側ウェビングハーネスを用意するステップと、
b.前記内側ウェビングハーネスを前記フォームコアの前記内部凹部に挿入するステップと、
をさらに含む、請求項114に記載の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、打撃訓練器具に関し、特に、打撃訓練クラスで使用するための改良された打撃訓練器具に関する。
【0002】
本発明は、主に、ボクシングやキックボクシングのクラスのような打撃訓練に使用するために開発されたものであり、以下、本出願を参照して説明する。しかし、本発明がこの特定の使用分野に限定されないことは理解されよう。
【背景技術】
【0003】
現在、従来のボクシングバッグは業界でよく知られており、キックや打撃を含む打撃の訓練に使用される。これらの従来のボクシングバッグは、一般的に円筒形で、砂、布きれの充填材、又は密に固めたスポンジが詰められる。
【0004】
しかし、砂を詰めたボクシングバッグは普通の人が訓練するには重すぎるため、手首や腕を痛めることになる。加えて、テクニック不足の初心者は、従来のバッグを打ち間違えたり蹴り間違えたりする可能性があり、打撃が完全に外れたり又はしっかりと当たらないかのいずれかを引き起こす、及び打撃が異常な方向に逸れてしまい、それによって傷害を引き起こすこともある。
【0005】
さらに、人工皮革、皮、及び皮革における最近の開発は、強靭なテキスタイルをバイオエンジニアリングにより作ることを可能にし、また、バイオファブリケーションによって、皮革に似た性質を持ちながら、関連コスト及び/又は動物への害がない成形品を作ることを可能にし得る。そのようなバイオエンジニアリングで作られた皮やテキスタイルの例としては、米国特許出願公開第2016/0348078号や、Modern Meadowにより商品化されて同社のウェブサイト(www.modernmeadow.com)で確認できるものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】米国特許出願公開第2016/0348078号
【非特許文献】
【0007】
【非特許文献1】Modern Meadowの商品(www.modernmeadow.com)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、従来技術の欠点の少なくとも一部を克服又は実質的に改善する改良された打撃訓練器具を提供すること、又は少なくとも代替手段を提供することを目的とする。
【0009】
本明細書で先行技術情報が言及されている場合において、その言及は、その情報がオーストラリア又はその他の国において当該技術分野における技術常識の一部を形成している、ということを認めるものではないと理解されたい。
【課題を解決するための手段】
【0010】
打撃訓練に好適な打撃訓練器具であって、該打撃訓練器具は、以下を備える。
i.内側コアを吊り下げるように構成された内側ウェビング筐体であって、1つ又は複数の吊り下げ構造から吊り下げ可能である、内側ウェビング筐体と、
ii.内側コアの周囲に少なくとも部分的に延びる外側コアと、
iii.外側コアを内側コアの周囲に少なくとも部分的に吊り下げるように構成された外側ウェビング筐体であって、内側ウェビング筐体の外側に配置されている、外側ウェビング筐体。
【0011】
第1の態様によれば、本発明は、打撃訓練に適した打撃訓練器具で構成されると言え、この打撃訓練器具は、以下を備える。
i.内側コアを吊り下げるための内側ウェビング筐体であって、吊り下げポイントから吊り下げ可能である、内側ウェビング筐体、
ii.外側コアを内側コアの周囲に少なくとも部分的に吊り下げるための外側ウェビング筐体であって、内側ウェビング筐体を取り囲む、外側ウェビング筐体。
【0012】
一実施例では、内側ウェビング筐体は、吊り下げポイントから吊り下げ可能に構成される。
【0013】
一実施例では、内側ウェビング筐体は、吊り下げポイントから内側コアの周囲に延びて吊り下げポイントに戻る少なくとも1つの織布製ウェビングストラップを含む。
【0014】
一実施例では、内側ウェビング筐体は、吊り下げポイントから内側コアの周囲に延びて吊り下げポイントに戻る複数の織布製ウェビングストラップを含む。
【0015】
一実施例では、外側ウェビング筐体は、吊り下げポイントから吊り下げ可能に構成される。
【0016】
一実施例では、外側ウェビング筐体は、吊り下げポイントから外側コアの周囲に延びて吊り下げポイントに戻る少なくとも1つの織布製ウェビングストラップを含む。
【0017】
一実施例では、外側ウェビング筐体は、吊り下げポイントから外側コアの周囲に延びて吊り下げポイントに戻る複数の織布製ウェビングストラップを含む。
【0018】
一実施例では、内側ウェビング筐体はウェビングハーネスを含む。
【0019】
一実施例では、内側ウェビング筐体はテキスタイル層を含む。
【0020】
一実施例では、外側ウェビング筐体はテキスタイル層を含む。
【0021】
一実施例では、外側ウェビング筐体は、内側ウェビング筐体と同じ吊り下げポイントから吊り下げ可能に構成される。
【0022】
一実施例では、外側ウェビング筐体は長さ調節可能である。
【0023】
一実施例では、内側コアは緻密な材料で構成される。
【0024】
一実施例では、外側コアは軟質フォームで構成される。
【0025】
一実施例では、打撃訓練器具は外側カバーを含む。
【0026】
一実施例では、外側コアは内側コアを実質的に取り囲むように構成される。
【0027】
一実施例では、外側カバーは外側ウェビング筐体に貼り付けられている。
【0028】
一実施例では、外側カバーは外側ウェビング筐体に取り外し可能に貼り付けられている。
【0029】
一実施例では、外側カバーは、面ファスナーの構成によって外側ウェビング筐体に取り外し可能に貼り付けられている。
【0030】
一実施例では、打撃訓練器具はスタンドを含む。
【0031】
一実施例では、スタンドはベースを含む。
【0032】
一実施例では、スタンドは垂直伸長シャフトを含む。
【0033】
一実施例では、垂直伸長シャフトは、内側コアを貫通して延びるように構成される。
【0034】
一実施例では、スタンドは、内側ウェビング筐体及び外側ウェビング筐体から選択された1つ又は複数を吊り下げるための吊り下げ構造を含む。
【0035】
一実施例では、外側ウェビング筐体は、外側コアの円周上に延びる1つ又は複数の環状ウェビングストラップを含む。
【0036】
さらなる態様によれば、本発明は、打撃訓練クラスで使用するのに適した打撃訓練器具で構成されると言え、この撃訓練器具は、以下を備える。
i.実質的に長手方向の中心体、及び
ii.中心体から実質的に放射状に延びる少なくとも1つ又は複数の放射状突起。この放射状突起は、少なくとも1つの実質的に放射状に延びる垂直打撃面を呈する。
【0037】
ボディ
一実施例では、中心体と放射状突起とはボディとして互いに連結される。
【0038】
一実施例では、ボディは少なくとも部分的にバイオエンジニアリング材で構成される。
【0039】
一実施例では、ボディは外側カバーを含む。
【0040】
一実施例では、ボディはボディ充填材を含む。
【0041】
一実施例では、ボディ充填材は、少なくとも部分的に、以下から選択される1つ又は複数で構成される。
i.砂、
ii.水、
iii.テキスタイル、
iv.ゴム、
v.高密度スポンジ、及び
vi.その他の適切な材料。
【0042】
一実施例では、ボディ充填材は少なくとも部分的にバイオエンジニアリング材で構成される。
【0043】
一実施例では、ボディ充填材は少なくとも部分的に、成形されたバイオエンジニアリング材で構成される。
【0044】
放射状突起
一実施例では、打撃訓練器具は複数の放射状突起を含む。
【0045】
一実施例では、打撃訓練器具は3つの放射状突起を含む。
【0046】
一実施例では、3つの放射状突起は、中心体に対して等角度間隔に配置される。
【0047】
一実施例では、放射状突起は中心体の下部から下方に延びる。
【0048】
一実施例では、放射状突起はコネクタによって中心体に結合される。
【0049】
一実施例では、放射状突起は少なくとも部分的に中心体の長さに沿って延びる。
【0050】
一実施例では、放射状突起は外側カバーと放射状突起充填材とを含む。
【0051】
一実施例では、放射状突起充填材は、少なくとも部分的にバイオエンジニアリング材で構成される。
【0052】
一実施例では、放射状突出充填材は、少なくとも部分的に、成形されたバイオエンジニアリング材で構成される。
【0053】
吊り下げシステム
一実施例では、打撃訓練器具は、少なくとも中心体を支持体から吊り下げるための吊り下げシステムを含む。
【0054】
一実施例では、吊り下げシステムは、少なくとも1つ又は複数の吊り下げ部材を含む。
【0055】
一実施例では、吊り下げ部材はウェビングで構成される。
【0056】
拡張部
一実施例では、打撃訓練器具は、実質的に水平に延びる打撃面を呈する少なくとも一つの拡張部を含む。
【0057】
一実施例では、拡張部は少なくとも部分的に中心体の上端の周囲に延びる。
【0058】
一実施例では、水平方向に延びる打撃面は実質的に下方を向いている。
【0059】
一実施例では、放射状突起は拡張部に接続される。
【0060】
一実施例では、拡張部は外側カバーを含む。
【0061】
一実施例では、拡張部は拡張部充填材を含む。
【0062】
一実施例では、拡張部は少なくとも部分的にバイオエンジニアリング材で構成される。
【0063】
一実施例では、拡張部充填材は、少なくとも部分的にバイオエンジニアリング材で構成される。
【0064】
一実施例では、拡張部充填材は、少なくとも部分的に、成形されたバイオエンジニアリング材で構成される。
【0065】
一実施例では、拡張部は、内側コアに配置された複数の円形セクター充填材で充填される。
【0066】
一実施例では、拡張部の円形セクターの少なくとも1つ又は複数が放射状突起に延びる。
【0067】
一実施例では、円形セクター充填材は多層構造である。
【0068】
一実施例では、円形セクター充填材は、様々な密度の弾力性材料の層を含む。
【0069】
一実施例では、放射状突起は、拡張部よりも中心体の長さに沿ってさらに延びる。
【0070】
一実施例では、打撃訓練器具は複数の拡張部を含む。
【0071】
一実施例では、拡張部は、放射状突起よりも中心体の長さに沿ってさらに延びる。
【0072】
中心体
一実施例では、中心体は、少なくとも1つの実質的に垂直に整列した打撃面を呈する。
【0073】
一実施例では、中心体は円筒形である。
【0074】
一実施例では、中心体は内側コアを含む。
【0075】
一実施例では、内側コアは吊り下げシステムに接続するための吊り下げコネクタを含む。
【0076】
一実施例では、中心体は、内側コアの外側に配置された外側層を含む。
【0077】
一実施例では、内側コアは高密度の衝撃吸収材で構成される。
【0078】
一実施例では、内側コアは円筒管部材を備える。
【0079】
一実施例では、内側コアは、少なくとも1つの中心体充填材の外層を備える。
【0080】
一実施例では、円筒管部材は高密度の衝撃吸収材で構成される。
【0081】
別の実施例では、円筒管部材は硬質材料で構成される。
【0082】
別の実施例では、円筒管部材は格子構造で構成される。
【0083】
一実施例では、円筒管部材は硬質プラスチックで構成される。
【0084】
一実施例では、円筒管部材は高密度弾力性材料で構成される。
【0085】
一実施例では、円筒管部材は高密度スポンジで構成される。
【0086】
一実施例では、円筒管部材は中央空洞を画定している。
【0087】
一実施例では、内側コアは高密度充填材を備える。
【0088】
一実施例では、内側コアは、中央空洞に配置された高密度充填材を備える。
【0089】
一実施例では、高密度充填材は、以下から選択される1つ又は複数のものである。
i.砂、
ii.水、
iii.テキスタイル
iv.ゴム、
v.高密度スポンジ、及び
vi.その他の適切な材料。
【0090】
一実施例では、内側コア及び外層から選択された1つ又は複数がバイオエンジニアリング材で構成される。
【0091】
一実施例では、内側コア及び外層から選択された1つ又は複数が、成形されたバイオエンジニアリング材で構成される。
【0092】
外側カバー
一実施例では、打撃訓練器具は外側カバーを含む。
【0093】
一実施例では、外側カバーは摩耗層を含む。
【0094】
一実施例では、摩耗層はパターン化される。
【0095】
一実施例では、外側カバーは吊り下げコネクタを含む。
【0096】
一実施例では、外側カバーは上部アクセスカバーを含む。
【0097】
一実施例では、外側カバーは下部アクセスカバーを含む。
【0098】
一実施例では、上部アクセスカバーはジッパーによって外側カバーに接続可能である。
【0099】
一実施例では、下部アクセスカバーはジッパーによって外側カバーに接続可能である。
【0100】
一実施例では、外側カバーは吊り下げシステムのウェビング部材を受容するための開口部を含む。
【0101】
一実施例では、外側カバーは少なくとも部分的にバイオエンジニアリング材で構成される。
【0102】
内部ハーネス
一実施例では、中心体は中空コアを画定している。
【0103】
一実施例では、中空コアは高密度充填材を受容するように構成される。
【0104】
一実施例では、高密度充填材は、以下から選択される1つ又は複数を含む。
i.砂、
ii.ゴムペレット、
iii.高密度スポンジ、
iv.スチールショット又はペレット、及び
v.その他の適切な高密度材料。
【0105】
一実施例では、吊り下げシステムは内部ハーネスを含む。
【0106】
一実施例では、内部ハーネスは高密度充填材を支持するように構成される。
【0107】
一実施例では、内部ハーネスは少なくとも部分的に中空コアの中に延びる。
【0108】
一実施例では、内部ハーネスは吊り下げウェビング部材に接続するように構成される。
【0109】
一実施例では、内部ハーネスは周辺部材を含む。
【0110】
一実施例では、周辺部材はウェビングで構成される。
【0111】
一実施例では、周辺部材はエンドレス構造で構成される。
【0112】
一実施例では、周辺部材は中心体の外側の周囲に延びるように構成される。
【0113】
一実施例では、周辺部材は中空コアの内面周囲に延びるように構成される。
【0114】
一実施例では、内部ハーネスは、中空コア内で高密度充填材を支持するように構成された少なくとも1つ又は複数の内部支持部材を含む。
【0115】
一実施例では、内部支持部材はウェビングで構成される。
【0116】
一実施例では、内部ハーネスは複数の内部支持部材を含む。
【0117】
一実施例では、複数の内部支持部材の少なくとも1つ又は複数は、それらの遠位末端で互いに取り付けられるように構成される。
【0118】
一実施例では、内部支持部材は、取り付け構成によって互いに取り付けられるように構成される。
【0119】
一実施例では、取り付け構成はフックとループとの構成である。
【0120】
一実施例では、支持部材は周辺部材から下方に延びる。
【0121】
一実施例では、内部支持部材は周辺部材に堅固に連結される。
【0122】
一実施例では、吊り下げ部材は周辺部材に接続するように構成される。
【0123】
一実施例では、吊り下げ部材は周辺部材に堅固に連結される。
【0124】
安定化システム
一実施例では、打撃訓練器具は安定化システムを含む。
【0125】
一実施例では、安定化システムは内側コアに接続される。
【0126】
一実施例では、安定化システムはウェビングを含む。
【0127】
一実施例では、安定化システムは、中心体の下方にある安定化コネクタに接続するために下方に延びるウェビングを含む。
【0128】
一実施例では、安定化システムは床面に設置する錘を含む。
【0129】
一実施例では、外層に装飾が施されていてもよい。
【0130】
一実施例では、外層は人の腹筋に似せて構成されていてもよい。
【0131】
一実施例では、外層はキルティング加工が施されていてもよい。
【0132】
さらなる態様によれば、本発明は、打撃訓練クラスで使用するのに適した打撃訓練器具で構成されると言え、この打撃訓練器具は、以下を備える。
i.内側コアと外層とを含む中心体、及び
ii.少なくとも中心体を支持体から吊り下げるための吊り下げシステム。
iii.吊り下げシステムは、内側コアを支持するために内側コアに接続される。
【0133】
安定化システム
一実施例では、打撃訓練器具は安定化システムを含む。
【0134】
一実施例では、安定化システムは内側コアに接続される。
【0135】
一実施例では、安定化システムはウェビングを含む。
【0136】
一実施例では、安定化システムは、中心体の下方にある安定化コネクタに接続するために下方に延びるウェビングを含む。
【0137】
一実施例では、安定化システムは床面に設置する錘を含む。
【0138】
中心体
一実施例では、内側コアは円筒管部材を備える。
【0139】
一実施例では、内側コアは、少なくとも1つの中心体充填材の外層を備える。
【0140】
一実施例では、円筒管部材は高密度の衝撃吸収材で構成される。
【0141】
別の実施例では、円筒管部材は硬質材料で構成される。
【0142】
別の実施例では、円筒管部材は格子構造で構成される。
【0143】
一実施例では、円筒管部材は硬質プラスチックで構成される。
【0144】
一実施例では、円筒管部材は高密度弾力性材料で構成される。
【0145】
一実施例では、円筒管部材は高密度スポンジで構成される。
【0146】
一実施例では、円筒管部材は中央空洞を画定している。
【0147】
一実施例では、内側コアは高密度充填材を備える。
【0148】
一実施例では、内側コアは、中央空洞に配置された高密度充填材を備える。
【0149】
一実施例では、高密度充填材は、以下から選択される1つ又は複数のものである。
i.砂、
ii.水、
iii.テキスタイル、
iv.ゴム、
v.高密度スポンジ、及び
vi.その他の適切な材料。
【0150】
一実施例では、内側コアは、吊り下げシステム及び安定化システムから選択された1つ又は複数に接続するための少なくとも1つ又は複数のコネクタを含む。
【0151】
一実施例では、内側コア及び充填材から選択された1つ又は複数のものが、バイオエンジニアリング材で構成される。
【0152】
一実施例では、内側コア及び充填材から選択された1つ又は複数のものが、成形されたバイオエンジニアリング材で構成される。
【0153】
一実施例では、少なくとも1つ又は複数のコネクタは、内側コア及び充填材から選択された前述の1つ又は複数のバイオエンジニアリング材に成形される。
【0154】
放射状突起
一実施例では、打撃訓練器具は、中心体から実質的に放射状に延びる少なくとも1つ又は複数の放射状突起を含み、放射状突起は、少なくとも1つの実質的に放射状に延びる垂直打撃面を呈する。
【0155】
一実施例では、打撃訓練器具は複数の放射状突起を含む。
【0156】
一実施例では、打撃訓練器具は3つの放射状突起を含む。
【0157】
一実施例では、3つの放射状突起は、中心体に対して等角度間隔に配置される。
【0158】
一実施例では、放射状突起は中心体の下部から下方に延びる。
【0159】
一実施例では、放射状突起はコネクタによって中心体に結合される。
【0160】
一実施例では、放射状突起は少なくとも部分的に中心体の長さに沿って延びる。
【0161】
吊り下げシステム
一実施例では、打撃訓練器具は、少なくとも中心体を支持体から吊り下げるための吊り下げシステムを含む。
【0162】
一実施例では、吊り下げシステムは、少なくとも1つ又は複数のウェビング部材を含む。
【0163】
内部ハーネス
一実施例では、中心体は中空の内側コアを画定している。
【0164】
一実施例では、中空の内側コアは、高密度充填材を受容するように構成される。
【0165】
一実施例では、高密度充填材は、以下から選択される1つ又は複数を含む。
i.砂、
ii.ゴムペレット、
iii.スチールショット又はペレット、
iv.高密度スポンジ、及び
v.その他の適切な高密度材料。
【0166】
一実施例では、吊り下げシステムは内部ハーネスを含む。
【0167】
一実施例では、内部ハーネスは高密度充填材を支持するように構成される。
【0168】
一実施例では、内部ハーネスは少なくとも部分的に中空コアの中に延びる。
【0169】
一実施例では、内部ハーネスは吊り下げウェビング部材に接続するように構成される。
【0170】
一実施例では、内部ハーネスは周辺部材を含む。
【0171】
一実施例では、周辺部材はウェビングで構成される。
【0172】
一実施例では、周辺部材はエンドレス構造で構成される。
【0173】
一実施例では、周辺部材は中心体の外側の周囲に延びるように構成される。
【0174】
一実施例では、周辺部材は中空の内側コアの内面周囲に延びるように構成される。
【0175】
一実施例では、内部ハーネスは、中空コア内で高密度充填材を支持するように構成された少なくとも1つ又は複数の内部支持部材を含む。
【0176】
一実施例では、内部支持部材はウェビングで構成される。
【0177】
一実施例では、内部ハーネスは複数の内部支持部材を含む。
【0178】
一実施例では、複数の内部支持部材の少なくとも1つ又は複数は、それらの遠位末端で互いに取り付けられるように構成される。
【0179】
一実施例では、内部支持部材は、取り付け構成によって互いに取り付けられるように構成される。
【0180】
一実施例では、取り付け構成はフックとループとの構成である。
【0181】
一実施例では、支持部材は周辺部材から下方に延びる。
【0182】
一実施例では、内部支持部材は周辺部材に堅固に連結される。
【0183】
一実施例では、吊り下げ部材は周辺部材に接続するように構成される。
【0184】
一実施例では、吊り下げ部材は周辺部材に堅固に連結される。
【0185】
拡張部
一実施例では、打撃訓練器具は、実質的に水平に延びる打撃面を呈する少なくとも一つの拡張部を含む。
【0186】
一実施例では、拡張部は少なくとも部分的に中心体の上端の周囲に延びる。
【0187】
一実施例では、水平方向に延びる打撃面は実質的に下方を向いている。
【0188】
一実施例では、放射状突起は拡張部に接続される。
【0189】
一実施例では、拡張部は、内側コアに配置された複数の円形セクター充填材で充填される。
【0190】
一実施例では、拡張部の円形セクターの少なくとも1つ又は複数が放射状突起に延びる。
【0191】
一実施例では、円形セクター充填材は多層構造である。
【0192】
一実施例では、円形セクター充填材は、様々な密度の弾力性材料の層を含む。
【0193】
一実施例では、放射状突起は、中心体の長さに沿って拡張部よりもさらに延びる。
【0194】
一実施例では、打撃訓練器具は複数の拡張部を含む。
【0195】
一実施例では、拡張部は、中心体の長さに沿って放射状突起よりもさらに延びる。
【0196】
一実施例では、吊り下げシステムは以下を含む。
i.内側コアを吊り下げるための内側ウェビング筐体であって、吊り下げポイントから吊り下げ可能である、内側ウェビング筐体、
ii.外側コアを内側コアの周囲に少なくとも部分的に吊り下げるための外側ウェビング筐体であって、内側ウェビング筐体を取り囲む、外側ウェビング筐体。
【0197】
一実施例では、内側ウェビング筐体は、吊り下げポイントから吊り下げ可能に構成される。
【0198】
一実施例では、内側ウェビング筐体は、吊り下げポイントから内側コアの周囲に延びて吊り下げポイントに戻る、少なくとも1つの織布製ウェビングストラップを含む。
【0199】
一実施例では、内側ウェビング筐体は、吊り下げポイントから内側コアの周囲に延びて吊り下げポイントに戻る、複数の織布製ウェビングストラップを含む。
【0200】
一実施例では、外側ウェビング筐体は、吊り下げポイントから吊り下げ可能に構成される。
【0201】
一実施例では、外側ウェビング筐体は、吊り下げポイントから外側コアの周囲に延びて吊り下げポイントに戻る、少なくとも1つの織布製ウェビングストラップを含む。
【0202】
一実施例では、外側ウェビング筐体は、吊り下げポイントから外側コアの周囲に延びて吊り下げポイントに戻る複数の織布製ウェビングストラップを含む。
【0203】
一実施例では、内側ウェビング筐体はウェビングハーネスを含む。
【0204】
一実施例では、内側ウェビング筐体はテキスタイル層を含む。
【0205】
一実施例では、外側ウェビング筐体はテキスタイル層を含む。
【0206】
一実施例では、外側ウェビング筐体は、内側ウェビング筐体と同じ吊り下げポイントから吊り下げ可能に構成される。
【0207】
一実施例では、外側ウェビング筐体は長さ調節可能である。
【0208】
一実施例では、内側コアは緻密な材料で構成される。
【0209】
一実施例では、外側コアは軟質フォームで構成される。
【0210】
一実施例では、打撃訓練器具は外側カバーを含む。
【0211】
一実施例では、外側コアは内側コアを実質的に取り囲むように構成される。
【0212】
一実施例では、外側カバーは外側ウェビング筐体に貼り付けられている。
【0213】
一実施例では、外側カバーは外側ウェビング筐体に取り外し可能に貼り付けられている。
【0214】
一実施例では、外側カバーは、面ファスナーの構成によって外側ウェビング筐体に取り外し可能に貼り付けられている。
【0215】
一実施例では、打撃訓練器具はスタンドを含む。
【0216】
一実施例では、スタンドはベースを含む。
【0217】
一実施例では、スタンドは垂直伸長シャフトを含む。
【0218】
一実施例では、垂直伸長シャフトは、内側コアを貫通して延びるように構成される。
【0219】
一実施例では、スタンドは、内側ウェビング筐体及び外側ウェビング筐体から選択された1つ又は複数を吊り下げるための吊り下げ構造を含む。
【0220】
さらなる態様によれば、本発明は、広義には、打撃訓練器具の製造方法で構成されると言え、この方法は、以下のステップを含む。
i.フォームコアとウェビング筐体とを用意する。
ii.フォームコアを密閉袋に真空封入する。
iii.フォームコアをウェビング筐体に挿入する。
iv.フォームコアの真空封入を解除してフォームコアをウェビング筐体内に展開する。
【0221】
一実施例では、本方法はさらに以下のステップを含む。
i.フォームコアとウェビング筐体とを密閉袋に真空封入する。
ii.真空封入されたフォームコアとウェビング筐体とを外側カバーに挿入する。
iii.フォームコアとウェビング筐体との真空封入を解除し、フォームコアとウェビング筐体とを外側カバーの中に膨張させる。
【0222】
一実施例では、フォームコアは内部凹部を画定し、本方法はさらに以下のステップを含む。
i.内部凹部内に受容されるように構成された高密度充填材を用意する、及び
ii.高密度充填材を内部凹部に挿入する。
【0223】
さらなる態様によれば、本発明は、広義には、打撃訓練器具の製造方法で構成されると言え、この方法は、以下のステップを含む。
i.外側カバー、内側コア、外側充填層を用意する。
ii.外側カバーを貫通する引張材を延ばす。
iii.中央空洞を残したまま、外側充填層を外側カバーに挿入する。
iv.引張コネクタを内側コアあたりに固定する。
v.引張材を引張コネクタに取り付ける。
vi.内側コアを、引張材を使って中央空洞に引き込む。
【0224】
一実施例では、本方法は以下のステップを含む。
i.内側コアを中央空洞に引き込む前に、圧縮カバーを使って内側コアを圧縮する。
【0225】
一実施例では、本方法は以下のステップを含む。
i.内側コアが中央空洞内にあるとき、内側コアの圧縮を解放する。
【0226】
一実施例では、本方法は以下のステップを含む。
i.内側コアの圧縮が解除されると、圧縮カバーを外側カバーから引き抜く。
【0227】
一実施例では、内側コアは中空であり、本方法は以下のステップを含む。
i.高密度充填材を内側コアに挿入する。
【0228】
一実施例では、外側カバーは上部カバーと下部カバーとを含み、本方法は以下のステップを含む。
i.上部カバーと下部カバーとを固定する。
【0229】
一実施例では、外側充填層を外側カバーに挿入するステップには、以下のステップを含む。
i.適した放射状で翼状の充填材を、外側カバーの放射状突起に挿入する。
【0230】
一実施例では、本方法は以下のステップを含む。
i.適した拡張部充填材を外側カバーの拡張部に挿入する。
【0231】
一実施例では、本方法は以下のステップを含む。
i.外側カバーの中心体部に中央ボディ充填材を挿入する。
【0232】
一実施例では、外側カバー、内側コア、外側充填層におけるステップは、以下のステップを含む。
i.バイオエンジニアリングプロセスを用いて、外側カバー、内側コア、外側充填層から選択される1つ又は複数を生成する。
【0233】
さらなる態様によれば、本発明は、広義には、打撃訓練器具の製造方法で構成されると言え、この方法は、以下のステップを含む。
i.バイオエンジニアリングプロセスにより、打撃訓練器具のボディを生成する。
【0234】
一実施例では、ボディは以下を含む。
i.中心体、と、
ii.中心体から実質的に放射状に延びる少なくとも1つ又は複数の放射状突起。この放射状突起は、少なくとも1つの実質的に放射状に延びる垂直打撃面を呈する。
【0235】
一実施例では、ボディを生成するステップは、バイオエンジニアリングプロセス中にボディを成形するステップを含む。
【0236】
一実施例では、この方法は、ボディに接続するためのコネクタを用意してコネクタをボディに成形するステップ、を含む。
【0237】
さらなる態様によれば、本発明は、広義には、打撃訓練クラスでの使用に適した打撃訓練器具で構成されると言え、この打撃訓練器具は、以下を備える。
i.バイオエンジニアリング材で構成されたボディ。このバイオエンジニアリング材はバイオエンジニアリングプロセスで生成されたものである。
【0238】
一実施例では、ボディは以下を含む。
i.中心体、と、
ii.中心体から実質的に放射状に延びる少なくとも1つ又は複数の放射状突起。この放射状突起は、少なくとも1つの実質的に放射状に延びる垂直打撃面を呈する。
【0239】
一実施例では、打撃練習器具は、吊り下げシステム及び安定化システムから選択された1つ又は複数に接続するためのコネクタを含む。
【0240】
一実施例では、コネクタはボディに成形される。
【0241】
また、本発明は、本願明細書中で言及又は示された、部分及び要素、特徴、個別に又は集合的に、及び前述の、部分又は要素、特徴の任意の2つ以上による任意の又はすべての組み合わせ、から構成されると広義で言うことができ、本発明が関連する技術分野において既知の等価物を有する特定の完全体が本明細書で言及されている場合、そのような既知の等価物は、個別に明らかにされているかのように本明細書に組み込まれるものとみなされる。
【0242】
本発明が関連する技術分野の当業者にとっては、添付の特許請求の範囲に定義された本発明の範囲から逸脱することなく、本発明の構造における多くの変更、及び広く異なる実施例及び応用が示唆されるであろう。本明細書の開示及び説明は、純粋に例示的なものであり、いかなる意味においても限定的であることを意図するものではない。
【0243】
本発明の他の態様も開示される。
【0244】
本発明の範囲に含まれ得る他の形態にかかわらず、本発明の好ましい実施例を、添付の図面を参照して、例示のためにのみ説明する。
【図面の簡単な説明】
【0245】
図1】打撃訓練器具の第1の実施例を示す正面右側面図である。
図2図1の打撃訓練器具の正面図である。
図3図1の打撃訓練器具の左下方正面斜視図である。
図4図1の打撃訓練器具の右上方正面斜視図である。
図5図1の打撃訓練器具の右上方正面透視詳細斜視図である。
図6図1の打撃訓練器具の右下方正面斜視図である。
図7図1の打撃訓練器具の充填材の右上方正面斜視図である。
図8図1の打撃訓練器具の充填材の右上方正面の分解斜視図である。
図9図1の打撃訓練器具の充填材の上面図である。
図10図1の打撃訓練器具の内側コアの右上方正面斜視図である。
図11】上部アクセスカバーを開け、充填材を取り外した状態の、図1の打撃訓練器具の右上方正面斜視図である。
図12】上部アクセスカバーを開いた状態の、図1の打撃訓練器具の右下方正面斜視図である。
図13】打撃訓練器具の第2の実施例を示す正面図である。
図14図13の打撃訓練器具の右上方正面斜視図である。
図15】打撃訓練器具の第3の実施例を示す正面図である。
図16図15の打撃訓練器具の右上方正面斜視図である。
図17】打撃訓練器具の第4の実施例を示す正面図である。
図18図17の打撃訓練器具の右上方正面斜視図である。
図19】打撃訓練器具の第5の実施例を示す正面図である。
図20図19の打撃訓練器具の右上方正面斜視図である。
図21】打撃訓練器具の第6の実施例を示す正面図である。
図22図21の打撃訓練器具の右上方正面斜視図である。
図23】打撃訓練器具の第7の実施例を示す正面図である。
図24】打撃訓練器具の第8の実施例を示す正面図である。
図25図25の打撃訓練器具の右上方正面斜視図である。
図26】打撃訓練器具の第9の実施例を示す正面図である。
図27図27の打撃訓練器具の右上方正面斜視図である。
図28】圧縮ハウジング、ウェビングハーネス及び円筒管部材の上方正面の分解斜視図である。
図29】製造治具に保持された図1の打撃訓練器具の左上方正面斜視図であり、ウインチが圧縮ハウジングを引き抜いている。
図30図30の上面図である。
図31図30の側面図である。
図32図32の平面H-Hに沿った上面切断図である。
図33図30の側面図である。
図34図34の平面M-Mに沿った正面切断図である。
図35】一製造方法を示すフローチャートである。
図36】打撃訓練器具の第10の実施例の下方透視斜視図である。
図37図36の打撃訓練器具の上方透視斜視図であり、明瞭化のために吊り下げ部材を省略してある。
図38図36の打撃訓練器具の上方透視斜視図である。
図39】打撃訓練器具の第11の実施例を示す下方切取内部斜視図である。
図40図39の打撃訓練器具の概略切断断面図である。
図41図39の打撃訓練器具の上方切取内部斜視図である。
図42図39の打撃訓練器具の上方切取内部斜視図である。
図43図39の打撃訓練器具の層を示した上方切取内部斜視図である。
図44】スタンドに取り付けられた図39の打撃訓練器具の上方切取内部斜視図である。
図45】打撃訓練器具の一製造方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0246】
以下の説明において、異なる実施例における同様又は同一の参照数字は、同一又は類似の特徴を示すことに留意されたい。
【0247】
器具
本発明の第1の態様による打撃訓練器具又は打撃セルは、一般に数字1000又はその倍数で示される。
【0248】
図1~12を参照してここに説明する一実施例では、クラスでの使用/訓練に適した打撃セル又は打撃訓練器具1000が提供される。
【0249】
打撃訓練器具1000は、ボディ1020、吊り下げシステム1400、安定化システム1500を含む。
【0250】
別の実施例(図示せず)では、複数のボディ、吊り下げシステム、安定化システムが提供されてもよいと想定される。
【0251】
ボディ1020は、好ましくは、ボディ1020の様々な特徴を画定して覆う外側カバー1010を含む。外側カバー1010は、好ましくは上部アクセスカバー1012と下部アクセスカバー1014とを含む。上部アクセスカバー1012及び下部アクセスカバー1014は、ジッパー1015などのコネクタ又はファスナーによって外側カバーに接続可能であるが、ボタンや面ファスナーなどの別のコネクタ又はファスナーも想定される。外側カバー1010は、好ましくは、本革のような耐摩耗性材料又はキャンバスのような耐摩耗性布などでもたらされた一般的なものである。
【0252】
外側カバー1010は、以下で詳細に説明するように、打撃訓練器具1000を適切な支持体から吊り下げるため、又は、使用中又は製造中に打撃訓練器具を安定させたりするために使用できる、吊り下げコネクタ1018を含む。しかし、このような方法で打撃訓練器具1000を吊り下げることは好ましくなく、以下に詳述するような別の方法が好ましい。打撃訓練器具を補強して打撃訓練器具の長手方向軸を中心とした回転を防止するために、隣接する外部コネクタと吊り下げコネクタ1018との間に補強用ウェビング(図示せず)を取り付け得ると想定される。
【0253】
ボディ1020は、実質的に長手方向の中心体1100と、3つの放射状突起1200とを含む。中心体1100は実質的に円筒形で、実質的に垂直な打撃面1110を呈する。内側コア1120は、以下で詳細に説明するように、吊り下げシステム1400に接続するための吊り下げコネクタ(図示せず)を含んでいてもよい。
【0254】
中心体1100は、外側カバー1010と内側コア1120とを含む。中心体はまた、スポンジ、フォーム、テキスタイル、ゴム、ゲル、シリコンなどの弾力性材料の外層又は部分(図示せず)を含み得る。外側部分は、弾力性材料の複数の層で構成できる。複数の層は、外側の密度が低いものから、内側の最も密度が高いものまでに及んでいてもよい。外側部分は、内側コアの外方に位置する複数の中心体充填材で作られていてもよい。内側コア1120は、好ましくは、少なくとも部分的に、外層よりも高密度の材料で構成される。
【0255】
内側コア1120は、好ましくは、高密度の弾力性のある衝撃吸収材で構成される。図1~12に示す実施例では、内側コア1120は、内側コア充填材1124とともに円筒管部材1122を備える。円筒管部材1122は、好ましくは、高密度スポンジ、ゴム、シリコン、又は同様のポリマーなど、比較的硬質ではあるがなお弾力性のある材料で構成される。円筒管部材1122は、ハニカム及び/又は格子状タイプの構造として構成することもでき、内壁(図示せず)と、内壁と外壁との間に延びる支柱又は内壁を有する外壁(図示せず)と、を含むことができる。
【0256】
円筒管部材1122は、好ましくは円筒管部材内に配置された内側コア充填材1124を含む、中央空洞1126を画定する。内側コア充填材1124は、好ましくは、比較的高密度の衝撃吸収充填材を含む。高密度充填材の実例としては、砂、水、テキスタイル、ゴム、高密度スポンジ、シリコン、高密度フォーム、又はその他の適切な材料が挙げられるが、これらに限定されるものではない。内側コア1120は、打撃訓練器具1000に重量、慣性、密度を与えることを意図している。
【0257】
別の実施例(図示せず)では、円筒管部材を硬質プラスチック又はポリマー管で構成し、中心体の外側部分又は層が、衝撃を吸収する役割を果たし得ると想定される。
【0258】
放射状突起1200は、中心体1100から実質的に放射状に延びる。放射状突起1200は、放射状に延びる打撃面1210を呈する。図1~12に示す放射状に延びる打撃面1210は垂直方向を向いているが、必ずしもそうである必要はないと想定される。放射状突起1200は、以下でさらに詳しく説明するように、充填材で充填された外側カバー1010で構成される。
【0259】
放射状突起1200は、中心体1100の長手方向軸線に対して等角度間隔に配置され、好ましくは中心体1100の長さの約半分まで延びるが、別の実施例では中心体1100に沿って様々な距離まで延び得ると想定される。この実施例では、放射状突起1200は、中心体1100の上部から中心体1100の約半分の距離まで延びる。
【0260】
打撃訓練器具1000はさらに、環状の拡張部1300を含む。拡張部1300は、中心部1100の上部から外方に延び、好ましくは放射状突起に接続される。拡張部1300に接続された放射状突起1200は、互いに、中心体1100から延びる複数のアーチ形状の構造を作り出す。
【0261】
別の実施例(図示せず)では、1、2、4、5、又は他の適切な数を含む、異なる数の放射状突起を設けられ得ると想定される。
【0262】
拡張部1300は、実質的に水平な打撃面1310を呈する。水平な打撃面1310は、必ずしも正確に水平である必要はなく、単に、上方に向けられた打撃を受けるのに十分な水平であればよい。図1~12に示す実施例における水平打撃面は下方を向いているが、別の実施例では、拡張部は上方を向いた水平打撃面、又はフラストコニックに整列した打撃面を呈することができると想定される。
【0263】
拡張部1300は、実質的に円筒形中心体1100の全周にわたって延びているが、必ずしもそうである必要はない。図7~9に示すように、ボディ1020は、外側カバー内に配置された6つの充填材1320a及びbを含む。充填材1320a及びbは、上方から見たときに内側コア1120を収容するために円の中心が取り除かれた円形セクターの形状をしている。充填材1320a及びbは、内側コア1120の円周の外方に配置される。各代替充填材1320aは、放射状突起1200内に延びる長さを有し、放射状突起のための充填として機能する。
【0264】
別の実施例(図示せず)では、中心体、放射状突出部、及び拡張部のそれぞれが、それぞれのカバー及び充填材を含み得、同じ充填材を共有する必要はないことが理解されよう。
【0265】
充填材1320は、好ましくは、スポンジ、フォーム、テキスタイル、ゴム、ゲル、シリコンなどの弾力性材料の層で構成される。外層は、打撃訓練器具1000を打撃する際に利用者が怪我をしないように、あまり密度の高くない弾力性材料で構成される。層は外側ほど密度が低く、内側ほど密度が高くなるように構成される。図9に詳述するように、充填材1320には2つの層が設けられている。充填材1320a及びbの両方において、内層1324が内側コアに隣接して設けられ、外層1322が円形セクター形状の外周の周囲に延びるように設けられる。図7~9に示すように、放射状突起1200に延びる充填材1320aはまた、より密度の低い充填材の放射状に延びる外層1326を含み、これにより、使用者は、使用者に対する障害の可能性がより少ない放射状に延びる打撃面1210、を打撃することができる。
【0266】
図1~12に示す実施例では、放射状突起1200は、拡張部1300よりも中心体1100の長さに沿ってさらに延びる。しかしながら、これは必ずしもそうである必要はなく、図26及び図27に示すように、拡張部1300は、放射状突起よりも中心体の長さに沿ってさらに延びることができる。或いは、拡張部と放射状突起との長さが等しくてもよい。
【0267】
別の実施例(図示せず)では、打撃訓練器具が複数の拡張部を含むことができるとも想定される。
【0268】
図1~12に示す実施例の打撃訓練器具1000は、打撃訓練器具1000を支持体(図示せず)から吊り下げるための吊り下げシステム1400をさらに含む。支持体とは、天井の安全な梁に接続されたフック又はカラビナ、同様のもののことであり得、特注の支持フレームや手すりでもあり得る。
【0269】
吊り下げシステム1400は、支持体に取り付け可能なフックやカラビナなどのコネクタ(図示せず)から延びる複数の吊り下げウェビング部材1410を含む。外側カバー1010は、外側カバーを通って延びる吊り下げウェビング部材1410を受容するための開口部を含む。
【0270】
吊り下げシステム1400のウェビング部材1410は、好ましくは、支持体に取り付けられたコネクタ1420から延びて、内側コア1120に接続し、好ましくは、円筒管部材1122に取り付けられたウェビングハーネス1130に接続する。吊り下げウェビング部材1410は、内側コア1120上にある相補的な連結構造に連結するためのコネクタ(図示せず)を含むことができると想定される。しかし、図5及び図6に示すように、吊り下げウェビング部材1410は、ウェビングハーネス1130に固定されており、このウェビングハーネス1130は、その長さ方向に沿って円筒管部材1122に縫い付けられているため、強固な接続が得られる。
【0271】
このようにして、打撃訓練器具1000を吊り下げるウェビング部材1410は、破れ及び/又は裂けが生じやすい外側カバー1010にさらなる応力をかけることなく、より強固で剛性の高い接続部に取り付けることができる。
【0272】
打撃訓練器具1000はさらに、ボディ1020の動きを安定させるための安定化システム1500を含む。図1~12の実施例に示すように、安定化システム1500は、吊り下げウェビング部材1410に連結されて吊り下げウェビング部材1410との連続体とを形成する、安定化ウェビング部材1510を備える。安定化ウェビング部材1510は、下部アクセスカバー1014の開口部を介して外側カバー1010から下方に延び、安定化ベース(図示せず)に連結される。安定化ベースは、床上に設置された重量のある錘(図示せず)を含み得る、又は、床上の又は床から延びる取り付け点となり得ると想定される。このようにして、安定化システムは内側コアに接続され、好ましくは、外側カバーが裂けたり剥げたりし得る、外側カバーには接続されない。
【0273】
図13及び図14に示す実施例では、外側カバー2010には模様又は装飾を施すことができ、好ましくはゴム、本革などの厚い耐摩耗性材料で作られた、追加的な耐摩耗層2016を含むことができる。この実施例では、拡張部は設けられていない。さらに、吊り下げシステム2400は、外側カバー2010に縫い付けられた吊り下げウェビング部材2410を含む。
【0274】
図15~16に示す実施例では、下部放射状突起3200aが中心体の下部から下方に延びる。これにより、放射状に延びる打撃面3210aに利用者がキックを置くことができる。さらに、上部放射状突起3200bは、コネクタ3220を介して拡張部に接続される。さらに、吊り下げシステム3400の吊り下げウェビング部材3410は、外側カバー3010に接続される。
【0275】
図17及び図18に示す実施例では、外側カバー4010は、スパーリング相手の腹筋を模したキルティング部4019を含む。
【0276】
図19及び図20に示す実施例では、外側カバー5010は、安定化ウェビング部材5510に接続するための下部コネクタ5017を含み、この下部コネクタ5017は、次に、床上のコネクタ、又は錘に接続することができる。
【0277】
図21及び図22に示す実施例では、拡張部6300は円形ではなく、その代わりに、上方から見ると三角形状であり、放射状突起6200と重なっている。
【0278】
図23に示す実施例では、拡張部は設けられていない。
【0279】
図24及び図25に示す実施例では、拡張部は設けられておらず、放射状突起8200は中心体8100から直接延びる。
【0280】
図26及び図27に示す実施例では、上部放射状突起9200bは中心体の上部から延び、下部放射状突起9200aは中心体9100から下方に延びる。上部放射状突起9200bは拡張部9300上に位置する。下側の放射状突起9200bのセットは、下側の放射状に延びる打撃面9210aを呈し、利用者が下側の放射状に延びる打撃面に脚の打撃を加えることができるようになっている。
【0281】
上述した様々な実施例に示されるような打撃訓練器具を提供することにより、ボクシングの練習クラスで遭遇するような、3人以上の利用者が同様の打撃を行うことができる単一の打撃訓練器具を提供できるとさらに想定される。こうすることで、打撃訓練器具が占めるスペースを利用者がより有効に使えるようになる。
【0282】
一実施例(図示せず)では、外側カバー、内側コア、及び充填材のいずれか1つ又は複数が、バイオエンジニアリングプロセスで生成された、バイオエンジニアリング材、より好ましくは成形バイオエンジニアリング材で、構成され得ることが想定される。別の実施例(図示せず)では、打撃訓練器具のボディ全体をバイオエンジニアリング材で成形し得ると想定される。この方法では、ボディ部品の組み立ては必要ない。このような場合、吊り下げシステム及び/又は安定化システム用のコネクタを、ボディ及び/又は内側コアに成形できると想定される。
【0283】
打撃訓練器具10,000の別の実施例を図36~38に示す。この実施例では、打撃訓練器具10,000は、中空の内側コア10,120を画定している中心体10,100を含み、この内側コア10,120に、上述のものと同様の内側コア充填材(図示せず)を受容することができる。
【0284】
打撃訓練器具10,000は、吊り下げシステム10,400から直接、内側コア充填材を支持するように構成された内部ハーネス10,600を含む。内部ハーネス10,600は、好ましくは、中心体10,100の上部周縁の周囲に円形に延びるウェビングの形態の周辺部材10,610を含む。
【0285】
周辺部材10,610は好ましくはエンドレス構造で、吊り下げ部材10,410(図36のみに示す)に連結される。吊り下げ部材10,410も好ましくはウェビングで構成され、例えば縫製によって周辺部材10,610に堅固に連結される。好ましくは、打撃訓練器具10,000は、前述した外側カバーと同様の外側カバー(図示せず)とを含み、この外側カバーも好ましくは周辺部材10,610に縫い付けられる。
【0286】
別の実施例(図示せず)では、周辺部材及び/又は吊り下げ部材は、例えばプラスチック又は金属で構成されるなど、本質的に剛性であることが想定されるが、これは好ましくない。吊り下げ部材と周辺部材とは、フック、カラビナクリップ、その他の適切な接続構成など、別の接続構成にも接続し得る。
【0287】
さらに、別の実施例(図示せず)において、周辺部材が、中心体10,100の外面の周辺ではなく、中心体10,100の内面の周辺に延び得ると想定される。
【0288】
内部ハーネス10,600はさらに、4つの内部支持部材10,620を含み、好ましくはまた、ウェビング及び/又はストラップの形態であり、例えば、1つ又は複数のステッチラインを用いて周辺部材上に縫い付けることによって、周辺部材に堅固に連結される。内部支持部材10,620は、周辺部材10,610から中空コア10,120内に延び、中心体10,100の長さに沿った大部分にわたって延びる。
【0289】
内部支持部材10,620は、内部支持部材10,620の遠位末端が互いに取り付けられるように構成されたフック及びループ取り付け構成10,622の部分を画定しており、これにより、内部支持部材10,620の遠位末端は、中心体10,100の上端から中空内側コア内に挿入可能な内側コア充填材を支持するための支持ベースを形成するように、相互に交差して堅固に取り付けることができる。内側コア充填材を取り外すには、フックとループとのコネクタを分離し、内側コア充填材を中空内側コアの下端から、好ましくはジッパー付きカバー(図示せず)を介して取り外せるようにする。
【0290】
別の実施例(図示せず)では、内部支持部材は剛性材料で構成することができ、必ずしもウェビングで構成する必要はない、と想定される。さらに、内部支持部材は、中空コアの内部に延び得る剛性ベースに固定するための代替的な固定又は取り付け構成を含み得、例えば、フック構成、カラビナ構成などを含むことが想定される。
【0291】
打撃訓練器具11,000のさらなる実施例を図38~44に示す。この実施例では、打撃訓練器具11,000は、内側ウェビング筐体11,600に吊り下げ可能なボディ11,020と、吊り下げコネクタ11,018に吊り下げ可能な外側ウェビング筐体11,700と、を含む。内側ウェビング筐体11,600は、内側コア11,022を吊り下げるように構成される。内側ウェビング筐体11,600は、好ましくは中央吊り下げポイントで、リングやフックなどの吊り下げコネクタ11,018から吊り下げ可能である。内側コア11,022は、高密度材料を受容するための容器を含んでいてもよいし、高密度材料自体で構成されていてもよい。好ましくは、内側コア11,022は、スチールショット、砂、岩などの袋11,023で構成される。或いは、内側コア11,022は、高密度フォーム材料、木材などで構成されてもよい。
【0292】
打撃訓練器具11,000はさらに、外側コア11,024を吊り下げるように構成された外側ウェビング筐体11,700を含む。外側コア11,024は高密度フォームで構成され、実質的に円筒形であり、外側フォームコアの長さを端から端まで貫通して延びる内部凹部又は開口部11,026を含む。外側コア11,024は、内側コア11,022を実質的に取り囲むように、外側ウェビング筐体11,700で吊り下げられる。外側ウェビング筐体11,700は、内側ウェビング筐体11,600の外側周囲に延びる。外側ウェビング筐体11,700は、好ましくは内側ウェビング筐体11,600と同じ中央吊り下げポイントから吊り下げ可能に構成される。
【0293】
内側ウェビング筐体11,600は、テキスタイル層11,620に取り付けられた内側ウェビングハーネス11,610を含む。外側ウェビング筐体11,700も同様に、テキスタイル層11,720に取り付けられた外側ウェビングハーネス11,710を含む。
【0294】
重要なことは、内側ウェビング筐体11,600は、互いに90°の向きに配置された一対の織布製ウェビングストラップ11,612を含み、それらは、吊り下げコネクタ11,018から、内側コア11,022の周囲に延び、吊り下げコネクタ11,018に戻る。
【0295】
外側ウェビングハーネス11,710はまた、好ましくは互いに90°の向きに配置された一対の織布製ウェビングストラップ11,712を含み、それらは、吊り下げコネクタ11,018から、外側コアの周囲に延び、吊り下げコネクタ11,018に戻る。別の実施例(図示せず)では、追加的に織布製ウェビングストラップも想定される。少なくとも内側ウェビング筐体11,600における、及び、好ましくは外側ウェビング筐体11,700における、織布製ウェビングストラップ11,612、11,712は、内側コア内の高密度材料の吊り下げのための強度を高めるため、好ましくは、それぞれ単一の切れ目のない織りで構成される。
【0296】
内側ウェビング筐体11,600及び外側ウェビング筐体11,700の織布製ウェビングストラップ11612、11712は、吊り下げ構造11,018の自由端から、それぞれの内側コア又は外側コアの周囲に延び、吊り下げ構造の自由端に戻る。好ましくは、ウェビングストラップ11,612,11,712の自由端には、天井に取り付けられ得るフックやリングなどの吊り下げ構造に取り付けるように構成された吊り下げコネクタ(リング11,018の形で示されている)が設けられている。ウェビングストラップの自由端は、当該技術分野で知られているように、コネクタ11,018の上に折り返し、それ自体に縫い付けられてもよい。しかし、多種多様なコネクタが可能である。このようなコネクタは当技術分野で知られており、このようなコネクタの種類は多種多様であることが当業者には明らかであろう。
【0297】
図38~44に示す実施例では、内側ウェビング筐体11,600及び外側ウェビング筐体11,700はそれぞれ、テキスタイル層11,620、11,720を含む。テキスタイル層11,620、11,720は、好ましくはナイロンリップストップ生地で構成されるが、他の耐引裂性テキスタイルも想定される。しかし、別の実施例(図示せず)では、テキスタイル層を設ける必要がないと想定される。内側ウェビング筐体と外側ウェビング筐体とのテキスタイル層は、例えばステッチによって互いに接続され得ることが想定される。
【0298】
好ましくは、外側ウェビング筐体上の吊り下げ構造から下方に延びるウェビングストラップ11,712は、ウェビングの長さを調節するためのバックルを含む。
【0299】
次に図40を参照すると、打撃訓練器具11,000は、好ましくはさらに外側カバー11,010を含む。外側カバー11,010は、好ましくは、本革、フェイクレザー、キャンバスなどの耐摩耗性外側層11,012と、好ましくは粘性メモリーフォームから構成される薄い(5mmから20mmの間、より好ましくは12mm厚の)フォーム層11,014と、リップストップナイロンなどの耐引裂性及び耐伸縮性テキスタイル層11,016と、で構成される。外層は、好ましくは、ステッチ11,017によって、薄いフォーム層と、引き裂き及び伸縮に強いテキスタイル層と、に取り付けられる。これにより、外側カバーの伸びを防ぐことができる。外側カバーは、美観を向上させるため、外側コアを実質的に取り囲むように構成される。外側カバーは、好ましくは、外側カバーを打撃訓練器具から取り外せるようにするためのジッパー(図示せず)を含む。好ましくは、ジッパーは上端で外側コアの外周周囲に延びる。好ましくは、外側カバー11,010は、内側ウェビング筐体及び外側ウェビング筐体のウェビングの自由端がそれを通して延びることができる開口部(図示せず)を含む。ステッチ11017は図40にジグザグ破線で示される。
【0300】
外側カバー11,010は、好ましくは、Velcro(商標)などの面ファスナー構成11018によって、外側ウェビング筐体に取り外し可能に貼られる。これにより、外側コア11024の周囲での外側カバー11,010の移動制限を容易にする。
【0301】
外側ウェビング筐体はさらに、外側コア11,024の外周に延びる環状ウェビングストラップ11,716を含む。
【0302】
別の実施例(図示せず)では、外側ウェビング筐体及び/又は内側ウェビング筐体が、内側コア及び/又は外側コアの長さに沿って規則的に間隔をあけて配置された複数のこのような環状ウェビングストラップを含んでもよいと想定される。
【0303】
打撃訓練器具は、図44に示すようなスタンド11,900を含むことができると想定される。スタンド11,900にはベース11,910が含まれる。ベース11,910は、スタンドを安定させるための脚11912を含むこともでき、又は、床に堅固に固定できるように構成されてもよい。スタンド11,900はさらに、垂直伸長シャフト11,920を含む。垂直伸長シャフト11,920は、内側コア11,022の開口部11,026を通って延びるように構成される。内側コア11,022は、重量増加のために、垂直伸長シャフト11,920を受容するための中央開口部を有するような袋11,023を含むことができる。
【0304】
垂直伸長シャフト11,920は、好ましくは、上端に、フック、カラビナクリップなどの吊り下げ構造11,930を含み、そこから内側ウェビング筐体11,600及び外側ウェビング筐体11,700を吊り下げる。垂直伸長シャフト11,920は、外側ウェビング筐体と内側ウェビング筐体とのウェビングストラップが互いに交差する領域を通って延びることが理解されよう。図44に示す実施例では、ウェビングストラップ11,612,11,712は、垂直伸長シャフトの周囲に配置されていてもよく、或いは、ウェビングストラップの各々は、垂直伸長シャフトの対向する側面の周囲に延び、垂直伸長シャフトの後で互いに再結合するように、その領域で2つに分割されていてもよい。
【0305】
製造方法
別の態様では、打撃訓練器具の製造方法が提供される。次に、図28~35を参照してこの方法を説明する。
【0306】
最初は、図28に示すように、内側コアの弾力性のある円筒管部材1122を、ウェビングハーネス1130に固定する(5)。ウェビングハーネス1130は、例えば、ウェビングハーネス1130を円筒管部材1122に縫い付けるか、接着するか、又はその両方によって、円筒管部材1122に恒久的に固定し得ると想定される。
【0307】
円筒管部材が、ウェビングハーネス1130の円筒管部材の外面への取り付けを不可能にするパッドの外側部分又は外層を含む場合、ウェビングハーネス1130は、円筒管部材1122の内面を貫通して延び、円筒管部材1122の内面に取り付け得ると想定される。さらに、別の実施例(図示せず)では、この目的のために、円筒管部材の内部又は外部に安全なコネクタを設け得るとも想定される。
【0308】
その後、圧縮ハウジング700を設ける。圧縮ハウジング700は、好ましくは、ヒンジ715で互いに旋回可能に相対移動する2つの相補的部材710を含み、共に円筒管を構成する。2つの相補的部材710は、好ましくは硬質ポリマー、金属などで構成する。円筒管部材1122を、圧縮ハウジング700の相補的部材710の間に挿入する(10)。圧縮ハウジング700は、相補的部材710の間に延びるコネクタウェビング740の形態の張力構造を含んでもよい。円筒管部材は、相補的部材710の開口730間に延びる圧縮ウェビング(図示せず)を締め付けることによって、相補的部材710で圧縮してもよい(15)。
【0309】
その後、外側カバー1010を設け、上部アクセスカバー1012と下部アクセスカバー1014とをジッパー1015で開く(20)。その後、図29に示すように、外側カバー1010を製造治具800に取り付ける(25)。製造治具800は、各コーナーで上方に延びる4つの好ましくは直立した拡張部820を有するベンチ又はテーブル810で構成する。適切な補強用支柱830を、拡張部820を支えるために設ける。
【0310】
その後、図7~9に示すような充填材1320を用意し、外側カバー1010へ挿入する(30)。その後、圧縮ハウジング700、ウェビングハーネス1130、及び円筒管部材1122を、充填材1320の間の中央空間に挿入し(35)、コネクタウェビング740を含む端部は最初に挿入する。
【0311】
好ましくは、この段階でウインチケーブル910とウインチ機構920とを含むウインチ900を設ける。その後、ウインチケーブル910を、外側カバー1010を通って延ばし(40)、コネクタウェビング740に接続する。
【0312】
その後、ウインチ機構920を作動させてウインチケーブル910に張力をかけ、圧縮ハウジング700と円筒管部材1122とを、外側カバーの中と充填材1320の間に引き込む(45)。別の実施例では、例えば、人が外側カバーを通して腕を伸ばし、コネクタウェビング740を引っ張ることによって、手動によって張力を加えてもよい。このようにして、圧縮ハウジング700の外面は、円筒管部材1122が有する摩擦よりも、充填材1320に対する摩擦を少なくする。このステップでは、円筒管部材1122を、外側カバーと適切に位置合わせされる程度まで外側カバー内に引き込む。その後、コネクタウェビング740と対向する端部のウェビングハーネス1130を、製造治具800上の補強用支柱830に固定する(50)。
【0313】
圧縮ウェビングが使用されている場合は、圧縮ウェビングを解放し(55)、それによって円筒管部材1122を減圧し得る。その後、ウインチ900を操作して圧縮ハウジング700を外側カバーからさらに引き抜き(55)、それによって圧縮ハウジング700をウェビングハーネス1130及び円筒管部材1122から分離し、図29及び図30に示すように、これらを外側カバーの所定位置に残す。ウェビング1130は、円筒管部材1122の周囲に位置したままであることが理解されよう。
【0314】
中央空洞1126内で内側コア充填材1124を使用する場合、これらは円筒管部材1122に挿入し得る(62)。
【0315】
この段階で、該当する場合、安定化ウェビング部材1510を下部アクセスカバー1014の開口部を通して挿入し、ウェビングハーネス1130に取り付け得ると想定される(65)。さらに吊り下げウェビング部材1410を、上部アクセスカバー1012の開口部から挿入し、ウェビングハーネス1130に取り付けてもよい(65)。その後、上部アクセスカバー1012と下部アクセスカバー1014とを、ジッパー1015で閉じ(70)、打撃訓練器具1000を製造治具800から取り外す。
【0316】
圧縮ハウジングは必ずしも使用される必要はなく、圧縮ハウジングがこれらを取り囲むことなく、ウインチ900が、ウェビングハーネス1130及び円筒管部材1122を、外側カバーを通して引っ張るために使用され得ることがさらに理解されよう。しかし、その結果、摩擦が大きくなることが想定される。
【0317】
打撃訓練器具1000が吊り下げられたときに、充填材1320及び外側カバー1010の重量によってそれらが円筒管部材1122の長さ方向に移動し、それによって円筒管部材1122が上部アクセスカバー1012に押し付けられ、見苦しい変形が生じるのを防止するために、上部アクセスカバー1012と内側コア1120との間に上部パッド層(図示せず)が設けられ得るとさらに想定される。
【0318】
打撃訓練器具の別の製造方法を図45に示す。製造方法は、図39~43に示す実施例の製造方法に関する。最初に外側フォームコアを用意し(72)、それを適切な密閉袋の中に真空封入し(74)、それによって外側フォームコアのサイズが収縮する、と想定される。
【0319】
その後、真空封入されたフォームコアを外側ウェビング筐体に挿入する(76)。この段階で、密封された外側フォームコアの真空封入を解除し(78)、外側フォームコアが外側ウェビング筐体の中に膨張するようにしてもよい。この段階で、外側フォームコアと外側ウェビングハーネスとを適切な密閉袋内で一緒に真空封入し(80)、外側フォームコアと外側ウェビングハーネスとの合計サイズが収縮するようにしてもよい。その後、外側フォームコアと外側ウェビングハーネスとの真空封入された組み合わせを外側カバーに挿入し(82)、その後、真空を解除し(84)、外側フォームコアと外側ウェビングハーネスとが外側カバー内の空間に一緒に膨張する。
【0320】
しかし、密封された外側フォームコアは、最初の真空封入状態で保持し得るとも想定される。真空封入された外側フォームコアと外側ウェビング筐体とを、外側フォームコアの真空封入を解除する前に、外側カバーの中へ挿入し、それによって外側フォームコアを外側ウェビング筐体と外側カバーとの中に膨張して充填することができる。
【0321】
この段階で、内側ウェビング筐体を用意し(86)、外側コア内の凹部に挿入し、その自由端を凹部から延びる吊り下げ構造に接続する。
【0322】
この段階で、充填材を用意し(88)、フォームコア内の内側ウェビングハーネスに充填材を挿入し(90)、内側コアとしてもよい。
【0323】
内側ウェビング筐体と外側ウェビング筐体との両方のテキスタイルストラップの自由端を好ましくは同じ方向に並べる。そして、織布製ストラップの自由端を、外側カバーの開口部を通って延ばし(92)、吊り下げ構造に取り付ける。
【0324】
このようにして、重量が重くても、安全性を高めてパンチを繰り出すことができ、好ましくはグローブなし、或いは軽いグローブでパンチを繰り出すことができる打撃訓練器具を提供し得る。かさばるグローブを持参する必要がなく、及び/又は、汗をかいたグローブを着用する必要がないので、打撃的な運動クラスでの導入を増やすべきである。さらに、本出願人は、軟質フォームの外側コア層が、パンチ及び/又は技量の乏しい他の打撃に対してより寛容であるため、打撃訓練器具を用いた訓練から生じる怪我の量が減少することを期待している。
【0325】
解釈
マーカッシュ群
さらに、本発明の特徴又は態様がマーカッシュ群の観点から記載されている場合、当業者は、本発明がマーカッシュ群の個々のメンバー又はメンバーのサブグループの観点からも記載されている、ということを認識するであろう。
【0326】
時系列
本明細書の目的のために、本明細書では方法ステップが順番に記述されているが、その順番は、その順番を解釈する他の論理的方法がない限り、必ずしもその順番でステップを時系列順に実行することを意味しない。
【0327】
実施例
本明細書全体を通して「一実施例」又は「実施例」と言及することは、実施例に関連して記載される特定の特徴、構造、又は特性が、本発明の少なくとも1つの実施例に含まれることを意味する。したがって、本明細書を通じて様々な箇所で「一実施例において」又は「実施例において」という表現が出てくるが、必ずしもすべてが同じ実施例を指すわけではなく、そうであってもよい。さらに、特定の特徴、構造又は特性は、1つ又は複数の実施例において、本開示から当業者に明らかなように、任意の適切な方法で組み合わせてもよい。
【0328】
同様に、本発明の例示的な実施例の上記説明において、本発明の様々な特徴は、開示を合理化し、様々な発明の態様の1つ又は複数の理解を助ける目的で、単一の実施例、図、又はその説明にまとめられていることがあることを理解されたい。ただし、この開示方法は、請求項の発明が、各請求項に明示的に記載されている以上の特徴を必要とする、という意図を反映していると解釈されるものではない。むしろ、以下の請求項が反映するように、発明的態様は、前述の単一の開示された実施例のすべての特徴よりも少ない特徴にある。したがって、発明を実施するための形態に続く請求項は、本明細書により、発明を実施するための形態に明示的に組み込まれ、各請求項はそれ自体でこの発明の別個の実施例として成立する。
【0329】
さらに、本明細書に記載されるいくつかの実施例は、他の実施例に含まれ、他の特徴は含まないいくつかの特徴を含むが、異なる実施例の特徴の組み合わせは、本発明の範囲内でありその様に当業者に理解されるように、異なる実施例を形成することを意味する。例えば、以下の請求項において、特許請求される実施例のいずれかを任意の組み合わせで使用することができる。
【0330】
対象の様々な例
本明細書で使用される場合、特に指定がない限り、共通の対象を説明するための序数的形容詞「第1」、「第2」、「第3」等の使用は、単に、同様の対象の異なる例が参照されていることを示すものであり、そのように説明される対象が、時間的、空間的、順位的、又はその他の方法のいずれにおいても、所定の順序になければならないことを意味するものではない。
【0331】
具体的な詳細
本明細書では、多数の具体的な詳細が提示されている。しかし、本発明の実施例は、これらの具体的な詳細がなくても実施し得ると理解される。他の例では、本明細書の理解を曖昧にしないために、周知の方法、構造、技術を詳細に示していない。
【0332】
用語解説
図面に示された本発明の好ましい実施例を説明する際、明確さのために特定の用語を用いる。しかしながら、本発明は、このように選択された特定の用語に限定されることを意図したものではなく、各特定の用語は、同様の技術的目的を達成するために同様の方法で動作するすべての技術的同等物を含む、ということを理解されたい。「前方」、「後方」、「放射状」、「周辺」、「上方」、「下方」などの用語は、参照点を提供するための便宜的な言葉として使用されており、限定用語として解釈されるものではない。
【0333】
本明細書において、「プラスチック」という用語は、広範な合成又は半合成重合生成物の総称を意味し、一般に炭化水素系ポリマーから構成されるものと解釈されるものとする。
【0334】
本明細書において「及び/又は」という用語は、「及び」又は「又は」、或いはその両方を意味する。
本明細書において、名詞の後に続く“(s)”は、その名詞の複数形及び/又は単数形を意味する。
【0335】
「備える」と「含む」
後続の特許請求の範囲及び発明の先行説明において、文脈上、明示的な表現又は必要な暗示により別の表現が必要とされる場合を除き、「備える」という語は、包括的な意味で、すなわち、記載された特徴の存在を特定するために使用されるが、本発明の様々な実施例におけるさらなる特徴の存在又は追加を排除するために使用されるものではない。
【0336】
本明細書で使用される用語の「含む」は、少なくともその用語の後に続く要素/機能を含むが、他を除外しないことも意味するオープンな用語でもある。したがって、「含む」は、「備える」と同義であり、「備える」を意味する。
【0337】
発明の範囲
このように、本発明の好ましい実施例と考えられるものを説明してきたが、当業者であれば、本発明の精神から逸脱することなく、他のさらなる変更を加え得ること、そのような改変や変更は本発明の特許請求の範囲内にあることが意図されることを認識するであろう。例えば、上記で示された公式は、使用され得る手順の代表的なものに過ぎない。ブロックダイアグラムから機能を追加したり削除したり、機能ブロック間で操作を入れ替えたりしてもよい。本発明の範囲内で記載された方法には、ステップを追加したり削除したりしてもよい。
【0338】
本発明を特定の実施例を参照して説明してきたが、当業者には、本発明が他の多くの形態で具体化され得ることが理解されよう。
【産業上の利用可能性】
【0339】
上記から明らかなように、ここ記載した内容は健康産業やフィットネス産業に適用可能である。
図1
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図44
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【手続補正書】
【提出日】2022-04-19
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
打撃訓練に好適な打撃訓練器具であって、
a.少なくとも1つ又は複数の内側コアを吊り下げるように構成された内側ウェビング筐体であって、1つ又は複数の吊り下げ構造から吊り下げ可能である、内側ウェビング筐体と、
b.前記内側コアの周囲に少なくとも部分的に延びる外側コアと、
c.前記外側コアを前記内側コアの周囲に少なくとも部分的に吊り下げるように構成された外側ウェビング筐体であって、前記内側ウェビング筐体の外方へ配置され、1つ又は複数の吊り下げ構造から吊り下げ可能である、外側ウェビング筐体と、
を備えた、打撃訓練器具。
【請求項2】
前記内側ウェビング筐体が、吊り下げポイントから前記内側コアの周囲に延びて前記吊り下げポイントに戻る少なくとも1つの織布製ウェビングストラップを含む、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項3】
前記内側ウェビング筐体が、吊り下げポイントから前記内側コアの周囲に延びて前記吊り下げポイントに戻る複数の織布製ウェビングストラップを含む、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項4】
前記外側ウェビング筐体が、吊り下げ構成から吊り下げ可能に構成されている、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項5】
前記外側ウェビング筐体が、吊り下げポイントから前記外側コアの周囲に延びて前記吊り下げ構成に戻る少なくとも1つの織布製ウェビングストラップを含む、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項6】
前記内側ウェビング筐体が、ウェビングハーネスを含む、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項7】
前記外側ウェビング筐体が、前記内側ウェビング筐体と同じ吊り下げポイントから吊り下げ可能に構成されている、請求項に記載の打撃訓練器具。
【請求項8】
前記内側コアが緻密な材料で構成される、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項9】
前記外側コアが軟質フォームから構成される、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項10】
前記打撃訓練器具が外側カバーを含む、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項11】
外側カバーが、前記外側ウェビング筐体に取り外し可能に貼り付けられている、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項12】
前記打撃訓練器具がスタンドを含み、前記スタンドが垂直伸長シャフトと共にベースを含む、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項13】
前記内側コアは中空である、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項14】
前記垂直伸長シャフトが、前記内側コアを貫通して延びるように構成されている、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項15】
前記外側ウェビング筐体が、前記外側コアの外周に延びる1つ又は複数の環状ウェビングストラップを含む、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項16】
前記内側ウェビング筐体は、前記外側ウェビング筐体に接続される、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項17】
打撃訓練クラスで使用するのに適した打撃訓練器具であって、
a.内側コアを少なくとも部分的に取り囲む外層含む中心体と、
b.少なくとも前記中心体を支持体から吊り下げるための吊り下げシステムと、を備え、
c.前記吊り下げシステムが、前記内側コアを支持するために前記内側コアに接続され、前記内側コアの周囲に延びて、吊り下げ構成から吊り下げ可能な内側ウェビング筐体を含む、打撃訓練器具。
【請求項18】
前記吊り下げシステムが、
.外側コアを前記内側コアの周囲に少なくとも部分的に吊り下げるための外側ウェビング筐体であって、前記内側ウェビング筐体を取り囲み、吊り下げ構成から吊り下げ可能な外側ウェビング筐体
を含む、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項19】
前記内側ウェビング筐体が、
吊り下げポイントから吊り下げ可能に構成され、前記吊り下げ構成から前記内側コアの周囲に延びて前記吊り下げ構成に戻る、少なくとも1つ又は複数の織布製ウェビングストラップを含む、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項20】
前記内側コアは中空である、請求項1に記載の打撃訓練器具。
【請求項21】
打撃訓練器具の製造方法であって、
a.フォームコアと外側ウェビング筐体とを用意するステップと、
b.前記フォームコアを密閉袋に真空封入するステップと、
c.前記フォームコアを前記外側ウェビング筐体に挿入するステップと、
を含む、製造方法。
【請求項22】
a.前記フォームコアの真空封入を解除して前記フォームコアを前記外側ウェビング筐体に展開するステップをさらに含む、請求項21に記載の製造方法。
【請求項23】
a.フォームコアと外側ウェビング筐体とを密閉袋に真空封入するステップと、
b.真空封入された前記フォームコアと前記外側ウェビング筐体とを外側カバーに挿入するステップと、
をさらに含む、請求項21に記載の製造方法。
【請求項24】
a.前記フォームコアと前記外側ウェビング筐体との真空封入を解除して、前記フォームコアと前記外側ウェビング筐体とを外側カバーに膨張させるステップをさらに含む、請求項21に記載の製造方法。
【請求項25】
前記フォームコアが内部凹部を画定し、本方法は、
a.内側ウェビングハーネスを用意するステップと、
b.前記内側ウェビングハーネスを前記フォームコアの前記内部凹部に挿入するステップと、
をさらに含む、請求項21に記載の製造方法。
【国際調査報告】