(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-22
(54)【発明の名称】複合包装材料シート、複合包装材料シートの形成方法、複合パッケージ及び複合パッケージの形成方法
(51)【国際特許分類】
B65D 5/74 20060101AFI20240415BHJP
【FI】
B65D5/74 020
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023558145
(86)(22)【出願日】2022-05-12
(85)【翻訳文提出日】2023-09-21
(86)【国際出願番号】 EP2022062875
(87)【国際公開番号】W WO2022243143
(87)【国際公開日】2022-11-24
(32)【優先日】2021-05-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】391053799
【氏名又は名称】テトラ ラバル ホールディングス アンド ファイナンス エス エイ
【住所又は居所原語表記】70 Avenue General Guisan,CH-1009 Pully,Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】110000855
【氏名又は名称】弁理士法人浅村特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100151105
【氏名又は名称】井戸川 義信
(72)【発明者】
【氏名】マルティーニ、ピエトロ
(72)【発明者】
【氏名】タヴォーニ、フランチェスカ
(72)【発明者】
【氏名】フィリッピーニ、マウリツィオ
(72)【発明者】
【氏名】ベルターニ、ジュリオ
(72)【発明者】
【氏名】ゴルフィエーリ、ダニエレ
【テーマコード(参考)】
3E060
【Fターム(参考)】
3E060AA03
3E060AB04
3E060BA02
3E060DA13
3E060DA14
3E060EA03
3E060EA13
(57)【要約】
所定の開口部を有する包装材料シート基材(22、22’’)と、包装材料シート基材(22、22’’)上及び所定の開口部の周囲に適用される開口装置(3、3’、3’’)とを少なくとも含む複合パッケージ(1、1’、1’’)を形成するための複合包装材料シート(21、21’、21’’)が記載されている。包装材料シート基材(22、22’’)は、少なくとも第1の面と、第1の面の反対側の第2の面(24)と、複数のパネル(31)の境界を定める複数の折り目線(30)とを備える。開口装置(3、3’、3’’)は、開口装置(3、3’、3’’)を包装材料シート基材(22、22’’)上及び所定の開口部の周囲に結合するためのベースフレーム(15)を備える。ベースフレーム(15)は、第2の面(24)に接続され、直線状周辺部(36)を有する少なくとも第1のフランジ(34)を備え、直線状周辺部(36)は、基準折り目線(37)を規定する1つのそれぞれの折り目線(30)に隣接し、平行である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
注ぎ込み可能な製品を充填した複合パッケージ(1、1’、1’’)を形成するための複合包装材料シート(21、21’、21’’)であって、
所定の開口部を有する多層包装材料を備える包装材料シート基材(22、22’’)と、
前記包装材料シート基材(22、22’)上で、前記所定の開口部の周囲に適用され、前記所定の開口部をシールし、前記所定の開口部の少なくとも一部を解放するように開位置で制御可能である、開口装置(3、3’、3’’)と、
を少なくとも備え、
前記包装材料シート基材(22、22’’、)は、少なくとも第1の面と、前記第1の面の反対側の第2の面(24)とを備え、
前記第2の面(24)は、前記複合包装材料シート(21、21’、21’’)から形成される前記複合パッケージ(1、1’、1’’)の内面(12)を画定し、
前記包装材料シート基材(22、22’’、)は、複数のパネル(31)を区画する複数の折り目線(30)を備え、
前記開口装置(3、3’、3’’)は、前記開口装置(3、3’、3’’)を前記包装材料シート基材(22、22’’、)及び前記所定の開口部の周囲に結合するためのベースフレーム(15)を備え、
前記ベースフレーム(15)は、前記第2の面(24)に接続され、直線状周辺部(36)を有する少なくとも第1のフランジ(34)を備え、
前記直線状周辺部(36)は、基準折り目線(37)を定義する1つのそれぞれの折り目線(30)に隣接し、平行である、
複合包装材料シート(21、21’、21’’)。
【請求項2】
前記基準折り目線(37)が、前記所定の開口部の少なくとも一部を構成する少なくとも1つのパネル(31)を区画する、
請求項1に記載の複合包装材料シート。
【請求項3】
前記直線状周辺部(36)が前記基準折り目線(37)に接している、
請求項1又は2に記載の複合包装材料シート。
【請求項4】
前記直線状周辺部(36)が前記基準折り目線(37)に当接する、
請求項3に記載の複合包装材料シート。
【請求項5】
前記直線状周辺部(36)が前記基準折り目線(37)内まで延びる、
請求項3に記載の複合包装材料シート。
【請求項6】
前記所定の開口部が、第1の開口部と第2の開口部とを備え、
第1のパネル(31)が前記第1の開口部を備え、第2のパネル(31)が前記第2の開口部を備え、
前記第1のフランジ(34)は、第1のフランジ部(47)と、第2のフランジ部(48)と、前記第1のフランジ部(47)及び前記第2のフランジ部(48)を互いに接続する折り目線(49)とを備え、
前記第2のフランジ部(48)は、前記第2の開口部を覆ってシールするように構成され、
前記基準折り目線(37)に対して横方向である1つの折り目線(30)は、前記第1のパネル(31)と前記第2のパネル(31)との間に介在して接触し、補助基準折り目線(46)を画定し、
前記折り目線(49)は、前記補助基準折り目線(46)と平行である、
請求項1~5のいずれか一項に記載の複合包装材料シート。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載の複合包装材料シート(21、21’、21’’)を形成する方法であって、
所定の開口部を有する包装材料シート基材(22、22’’)を提供するステップと、
前記所定の開口部の周囲に金型を配置するステップと、
溶融ポリマーを前記金型に供給し、開口装置(3、3’、3’’)を前記包装材料シート基材(22、22’’)上及び前記所定の開口部の周辺に成形するステップと、
を少なくとも含む方法。
【請求項8】
前記包装材料シート基材(22、22’’)に適用されたマークを読み取るステップと、
前記マークの位置に応じて、前記所定の開口部の周辺に前記金型を配置するステップと、
をさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
注ぎ込み可能な製品用の複合パッケージ(1、1’、1’’)であって、
複合包装材料から形成され、所定の開口部及び内部空間(11)を有する本体(2)と、
前記本体(2)及び前記所定の開口部の周囲に結合され、前記所定の開口部を封止し、前記所定の開口部の少なくとも一部を解放するように少なくとも開位置において制御可能である、開口装置(3、3’、3’’)と、
を備え、
前記本体(2)は、前記複合包装材料の複数のそれぞれの折り目線(30)によってそれぞれ区切られた複数の壁(5、6、7)を備え、
前記本体(2)は、前記内部空間(11)に面する内面(12)と、前記内面(12)に対向する外面(13)とを備え、
前記開口装置(3、3’、3’’)は、前記開口装置(3、3’、3’’)を前記本体(2)及び前記所定の開口部の周囲に結合するベースフレーム(15)を備え、
前記ベースフレーム(15)は、前記内面(12)に接続され、直線状周辺部(36)を有する少なくとも第1のフランジ(34)を備え、
前記直線状周辺部(36)は、基準折り目線(37)を定義する1つのそれぞれの折り目線(30)に隣接し、平行である、
複合パッケージ(1、1’、1’’)。
【請求項10】
前記基準折り目線(37)が、前記パッケージ(1,1’,1’’)の第1の壁(7)と、互いに直交する、前記パッケージ(1,1’,1’’)の第2の壁(6)との間に介在する、
請求項9に記載の複合パッケージ。
【請求項11】
前記直線状周辺部(36)が前記基準折り目線(37)と接触する、
請求項9又は10に記載の複合パッケージ。
【請求項12】
前記直線状周辺部(36)が前記基準折り目線(37)に当接する、又は前記基準折り目線(37)内に延在する、
請求項11に記載の複合パッケージ。
【請求項13】
前記所定の開口部が、第1の開口部と第2の開口部とを備え、
第1の壁(7)が前記第1の開口部を備え、第2の壁(6)が前記第2の開口部を備え、
前記第1のフランジ(34)は、第1のフランジ部(47)と、第2のフランジ部(48)と、前記第1のフランジ部(47)及び前記第2のフランジ部(48)を互いに接続する折り目線(49)とを備え、
前記第2のフランジ部(48)は、前記第2の開口部を覆ってシールするように構成され、
前記基準折り目線(37)に対して横方向である1つの折り目線(30)は、前記第1のパネル(31)と前記第2のパネル(31)との間に介在して接触し、補助基準折り目線(46)を画定し、
前記折り目線(49)は、前記補助基準折り目線(46)と平行である、
請求項9~12のいずれか一項に記載の複合パッケージ。
【請求項14】
請求項1から6のいずれか一項に記載の複合包装材料シート(21、21’、21’’)から形成された複合パッケージ。
【請求項15】
請求項9から14のいずれか一項に記載の複合パッケージを形成するための方法であって、
請求項1から6のいずれか一項に記載の複合包装材料シート(21、21’、21’’)を提供するステップと、
前記複合パッケージ(1、1’、1’’)を得るために、折り目線に従って前記複合包装材料シートを折り畳むステップと、
前記複合パッケージ(1、1’、1’’)をシールするステップと、
前記複合パッケージ(1、1’、1’’)に注ぎ込み可能な製品を充填するステップと、
を少なくとも含む方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、特に、注ぎ込み可能な製品、特に、注ぎ込み可能な食品が充填され、密封された本体と、開口装置とを有する複合パッケージを形成するための複合パッケージ材料シートに関する。
【0002】
さらに、本発明は、複合パッケージを形成するための複合パッケージ材料シートの形成方法に関する。
【0003】
有利には、本発明はまた、複合パッケージ、特に、注ぎ込み可能な製品、特に、注ぎ込み可能な食品で充填され、密封された本体を有し、開口装置を備える複合パッケージに関する。
【0004】
さらに、本発明は、注ぎ込み可能な製品、特に、注ぎ込み可能な食品用の複合パッケージを形成する方法にも関する。
【背景技術】
【0005】
周知のように、フルーツジュース、UHT(超高温処理)牛乳、ワイン、トマトソース等、多くの液体又は注ぎ込み可能な食品は、多層複合包装材料から作られた複合パッケージで販売されている。
【0006】
典型的な例として、テトラ・ブリック・アセプティック(登録商標)として知られる注ぎ込み可能な食品用の平行六面体パッケージが挙げられ、ラミネートされたストリップ状の包装材料をシールして折り畳むことによって作られている。この包装材料は、カートン及び/又は紙のベース層を含む多層構造を有し、両側をヒートシールプラスチック材料、例えば、ポリエチレンの層で覆われている。長期保存可能な製品用の無菌包装の場合、包装材料は酸素バリア材料、例えば、アルミニウム箔の層を含み、この層はヒートシールプラスチック材料の層と重なり、さらに別のヒートシールプラスチック材料の層で覆われて、最終的に食品に接触するパッケージの内面を形成する。
【0007】
既知の複合パッケージの一部は、
-所定の開口部を有し、多層構造を有する複合包装材料シートから形成された本体と、
-本体に接続され、所定の開口部の周囲で所定の開口部をシールし、所定の開口部を開放するための開放構成に制御可能である開口装置と、
をそれぞれ備える。
【0008】
典型的な開口装置は、開口装置を本体と所定の開口部近辺で連結するベースフレームと、出口を有するベースフレームから延びるカラーと、出口を選択的に開閉するための蓋とを備える。
【0009】
さらに、このような複合パッケージは、自動包装機において、それぞれの複合包装材料シートから形成されることが知られており、この複合包装材料シートは、単独又は連続した基本ユニットのウェブの形態で提供される。
【0010】
公知の複合パッケージが十分に機能するにもかかわらず、この分野では、複合パッケージを形成するための改良された複合パッケージ材料シートを提供することが望まれている。
【0011】
また、複合パッケージの形成のための複合パッケージ材料シートの改良された形成方法を提供することが、この分野で望まれている。
【0012】
加えて、この分野では、注ぎ込み可能な製品の改良された複合パッケージを提供することが望まれている。
【0013】
この分野では、注ぎ込み可能な製品用の複合パッケージを形成するための改良された方法を提供することが、さらに望まれている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
本発明の目的は、注ぎ込み可能な製品、特に、注ぎ込み可能な食品を充填した複合パッケージを形成するための改良された複合パッケージ材料シートを、簡便かつ低コストで提供することである。
【0015】
本発明の別の目的は、注ぎ込み可能な製品、特に、注ぎ込み可能な食品用の複合パッケージを形成するための複合包装材料シートを形成する方法を、簡便かつ低コストで提供することである。
【0016】
本発明のさらなる目的は、注ぎ込み可能な製品、特に、注ぎ込み可能な食品用の複合パッケージを、簡便かつ低コストで提供することである。
【0017】
本発明のさらに他の目的は、注ぎ込み可能な製品、特に、注ぎ込み可能な食品用の複合パッケージを簡単かつ低コストで形成する方法を提供することである。
【0018】
本発明によれば、独立請求項1に記載の複合包装材料シートが提供される。
【0019】
複合包装材料シートのさらなる好ましい実施形態は、請求項1に直接的又は間接的に従属する請求項に規定される。
【0020】
本発明によれば、独立請求項7に記載の複合包装材料シートの形成方法が提供される。
【0021】
複合包装材料シートを形成する方法のさらなる好ましい実施形態は、請求項7に直接的又は間接的に従属する請求項に規定される。
【0022】
本発明によれば、独立請求項9による複合パッケージが提供される。
【0023】
複合パッケージのさらなる好ましい実施形態は、請求項9に直接的又は間接的に従属する請求項に規定される。
【0024】
本発明によれば、独立請求項15による複合パッケージの形成方法が提供される。
【課題を解決するための手段】
【0025】
本発明の3つの非限定的な実施形態を、添付図面を参照して例示的に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本発明の第1の実施形態による複合パッケージの概略斜視図であり、明瞭化のために部品が除去されている。
【
図2】
図1の複合パッケージの開口装置の拡大斜視図であり、明瞭化のために部品が除去されている。
【
図3】
図1による複合パッケージを形成するための包装材料シートの上面図であり、明瞭化のために部品が除去されている。
【
図4】本発明の第2の実施形態による複合パッケージの概略斜視図であり、明瞭化のために部品が除去されている。
【
図5】
図4の複合パッケージの開口装置の拡大斜視図であり、明瞭化のために部品が除去されている。
【
図6】
図4による複合パッケージを形成するための包装材料シートの上面図であり、明瞭化のために部品が除去されている。
【
図7】本発明の第3の実施形態による複合パッケージの概略斜視図であり、明瞭化のために部品が除去されている。
【
図8】
図7の複合パッケージの開口装置の拡大斜視図であり、明瞭化のために部品が除去されている。
【
図9】
図7による複合パッケージを形成するための包装材料シートの上面図であり、明瞭化のために部品が除去されている。
【発明を実施するための形態】
【0027】
番号1は、全体として、注ぎ込み可能な製品、特に、注ぎ込み可能な食品、さらに特に、液体食品のための複合パッケージの第1の実施形態を示し、複合パッケージは、
-注ぎ込み可能な製品、特に、注ぎ込み可能な食品、さらに特に、液体食品で充填され、注ぎ込み可能な製品を本体2から流出させるように構成された所定の開口部を有する、(複合)本体2、特に、密封された(複合)本体2と、
-所定の開口部の周囲で本体2に接続され、特に、パッケージ1の初回の使用前に、所定の開口部を密封するように構成されている、開口装置3、特に、プラスチック製の開口装置3と、
を含む。
【0028】
特に、パッケージ1は、例えば、
図3に開示されているような、多層構造を有する複合包装材料シート4から作られてもよい。
【0029】
図1を参照すると、パッケージ1、特に、本体2は、長手方向軸A、第1の横方向軸B及び第2の横方向軸Cに沿って延在してもよい。特に、長手方向軸Aに沿ったパッケージ2の延びは、第1の横方向軸B及び第2の横方向軸Cに沿ったパッケージ2の延びよりも大きくてもよい。
【0030】
好ましくは、パッケージ1、特に、本体2は平行六面体形状であってもよい。あるいは、パッケージ1、特に、本体2は、円筒形又は他の形状を有してもよい。
【0031】
より詳細には、本体2は、複数の壁、特に第1の壁5、1つ又は複数の側壁6、具体的には4つ、及び少なくとも1つの第2の壁7、具体的には1つを備えてもよい。
【0032】
より具体的には、第1の壁5は、長手方向軸Aに対して横方向、特に、垂直方向であり、本体2は、長手方向軸Aに沿って第1の壁5から延在してもよい。好ましくは、第1の壁5は、パッケージ1、特に、本体2の支持面を画定してもよく、この支持面は、特に使用時、例えば、売り場内で露出される場合、又は保管される場合に、例えば、棚等の支持体と接触するように設計されている。特に、支持体上に配置される場合、第1の壁5はパッケージ1の底壁を画定する。
【0033】
さらに、第1の壁5は、パッケージ1の通常の使用時にパッケージ1の底壁を画定してもよい。
【0034】
さらに、側壁6は、第1の壁5に(固定的に)接続され、第1の壁5から、特に(実質的に)長手方向軸Aに平行に延在してもよい。特に、側壁6は、長手方向軸Aに沿ったパッケージ1の延在部を(実質的に)画定する。
【0035】
さらに、第2の壁7は第1の壁5の反対側に配置され、(少なくともいくつかの)側壁6に(固定的に)接続されてもよい。特に、第2の壁7は、長手方向軸Aに対して横方向であってもよい。
【0036】
特に、側壁6は、第1の壁5と第2の壁7との間に介在させてもよい。
【0037】
特に、支持体上に配置されるとき、及び/又はパッケージ1の通常の使用中に、第2の壁7は、本体2の頂壁を画定してもよい。
【0038】
いくつかの非限定的な実施形態によれば、第1の壁5と第2の壁7は、互いに平行であってもよい。
【0039】
図示されていない代替的な非限定的実施形態によれば、第1の壁部5及び第2の壁部7は、互いに対して傾斜してもよい。
【0040】
図示されていない別の代替実施形態によれば、第2の壁7は、互いに直交する2つの部分を有してもよい(すなわち、ゲーブルトップ構成を形成する)。
【0041】
いくつかの非限定的な実施形態によれば、第2の壁7は、所定の開口部を担持する、及び/又は備えてもよい。
【0042】
さらに、本体2は、複数のエッジを備えてもよく、特に、
-複数の長手方向エッジ8と、具体例では4つが示され、それぞれが2つの隣接する側壁6の間に配置及び/又は形成され、
-複数の第1の横方向エッジ9と、具体的例では4つ示され、それぞれが1つのそれぞれの側壁6と第1の壁5との間に配置及び/又は形成され、
-複数の第2の横方向エッジ10と、具体例では4つが示され、それぞれが1つのそれぞれの側壁6と第2の壁7との間に配置及び/又は形成される、
を備える。
【0043】
特に、第1の横方向エッジ9及び第2の横方向エッジ10は、長手方向エッジ8に対して横方向、特に、垂直方向であってもよい。
【0044】
さらに詳細には、第1の横方向エッジ9は、本体2の底部横方向エッジを画定し、第2の横方向エッジ10は、本体2の上部横方向エッジを画定してもよい。
【0045】
さらに、長手方向エッジ8は、長手方向軸Aに(実質的に)平行であってもよい。
【0046】
さらに、本体2は、注ぎ込み可能な製品のための内部空間11を備えてもよい。特に、第1の壁5、側壁6及び第2の壁7は、内部空間11を画定してもよい。
【0047】
さらに、所定の開口部は、注ぎ込み可能な製品を本体2から、特に、内部空間11から注出できるように構成されてもよい。
【0048】
さらに、パッケージ1、特に、本体2は、内部空間11に面する、及び/又は注ぎ込み可能な製品に接触する内面12と、特に、内面12に対向する外面13とを備えてもよい。
【0049】
図1~
図3を参照すると、開口装置3は、パッケージ1の初回の使用前に、所定の開口部を閉じてシールするように構成され、かつ、開口装置3が所定の開口部の少なくとも一部を開放して、パッケージ1、特に、本体2からの注ぎ込み可能な製品の注出を可能にする開放構成で制御可能である。
【0050】
さらに、開口装置3は、開口装置3が所定の開口部を閉鎖する閉鎖構成で制御可能であってもよい。
【0051】
さらに、パッケージ1の初回の使用前に、開口装置3は閉鎖構成に制御され、所定の開口部を密封して閉鎖するように構成され、開口装置3の初回の使用後は、開放構成に制御され、開口装置3を閉鎖構成に戻すと、開口装置3は所定の開口部を閉鎖するように適合される。
【0052】
図1~
図3を参照すると、開口装置3は、開口装置3を本体2に結合するためのベースフレーム15を少なくとも備えている。
【0053】
さらに、ベースフレーム15は、所定の開口部の周囲に配置されてもよい。特に、ベースフレーム15は、所定の開口部の少なくとも一部と位置合わせされた通路を備えてもよい。
【0054】
さらに、開口装置3は、ベースフレーム15から延びるカラー17と、カラー17に結合された、及び/又は結合可能な蓋18とを備えてもよい。
【0055】
より詳細には、カラー17は、特に、通路及び所定の開口部と位置合わせされ、注ぎ込み可能な製品の流出を可能にするように構成された出口開口部を備えてもよく、蓋18は、出口開口部を選択的に閉鎖及び開放するように構成される。
【0056】
さらに詳細には、初回使用前に、蓋18は閉鎖位置にあってもよく、蓋18が出口開口部を閉じて密閉する。さらに、蓋18は、蓋18が出口開口部を開く開放位置に移動可能であってもよい。さらに、蓋18が開放位置に初めて移動されると、蓋18は開放位置と閉鎖位置との間で繰り返し移動可能であるが、閉鎖位置にあるとき、蓋18は出口開口部を閉鎖するように構成される。
【0057】
特に、開口装置3は、蓋18が開放位置と閉鎖位置にある状態で、開放構成と閉鎖構成に制御される。
【0058】
さらに詳細には、蓋18を閉鎖位置から開放位置に初めて制御する前に、蓋18はカラー17のリムに破断可能に接合され、リムは出口開口部を画定する。
【0059】
さらに、開口装置3は、カラー17に示される特定の場合において、蓋18をカラー17及び/又はベースフレーム15に、ベースフレーム15に繋留する繋留要素19を備えてもよい。
【0060】
さらに、開口装置3は、蓋18を開放位置に保持するように構成された保持要素20を備えてもよい。特に、保持要素20は、蓋18を開放位置に保持するように、繋留要素19と相互作用するように構成されてもよい。
【0061】
特に、保持要素20は、ベースフレーム15に(一体的に)接続され、ベースフレーム15から延在する。
【0062】
図3を参照すると、パッケージ1は、包装材料シート21から形成され、包装材料シート21は、
-所定の開口部を有する多層包装材料を含む(複合)包装材料シート基材22と、
-包装材料シート基材22上で、所定の開口部の周囲に適用される開口装置3と、
を備える。
【0063】
包装材料シート基材22が所定の開口部を備えており、包装材料シート21からパッケージ1が形成された後は、本体2の所定の開口部は、包装材料シート基材22の所定の開口部に由来することに留意すべきである。
【0064】
さらに、本体2は、包装材料シート基材22を折り曲げて密封することによって得られ、開口装置3は包装材料シート基材22に(包装材料シート21の一部として)連結されているので、開口装置3も全体としてパッケージ1の形成後に本体2に連結されることに留意すべきである。
【0065】
さらに、包装材料シート基材22は、第1の面と、第1の面とは反対側の第2の面24とを備えてもよい。特に、パッケージ1が包装材料シート21から形成されると、第1の面は外面13を画定し、第2の面24は内面12を画定する。
【0066】
さらに詳細には、包装材料シート基材22は、例えば、紙又は厚紙等の繊維質材料の少なくとも1つの層と、繊維質材料の層を互いの間に介在させる、例えば、ポリエチレン等のヒートシールプラスチック材料の少なくとも2つの層とを備えてもよい。これら2層のヒートシールプラスチックのうちの1層が第1の面を、他方の1層が第2の面24を画定する。
【0067】
さらに、包装材料シート基材22は、特に、ヒートシールプラスチック材料の層の1つと繊維質材料の層との間に配置される、ガスバリア性及び光バリア性材料の層、例えば、アルミニウム箔又はエチレンビニルアルコール(EVOH)フィルムを備えてもよい。好ましくは、包装材料は、ガスバリア性材料及び光バリア性材料の層と繊維質材料の層との間に介在される、さらなるヒートシールプラスチック材料の層を含んでもよい。
【0068】
図3を参照すると、包装材料シート21、特に、包装材料シート基材22は、包装材料シート21、特に、包装材料シート基材22の複数のパネル31を区切る、及び/又は画定する複数の折り目線30を備える。
【0069】
より具体的には、包装材料シート21、特に、包装材料シート基材22は、折り目線30に沿って折り畳まれ、パッケージ1が得られる。
【0070】
少なくともいくつかの折り目線30は、長手方向エッジ8を画定及び/又は対応し、少なくともいくつかの折り目線30は、第1の横方向エッジ9を画定及び/又は対応し、少なくともいくつかの折り目線30は、第2の横方向エッジ10を画定及び/又は対応する。
【0071】
さらに詳細には、各パネル31は、本体2のそれぞれの壁(第1の壁5、又は一方の側壁6、又は第2の壁7)を少なくとも部分的に画定してもよい。
【0072】
さらに、少なくとも1つのパネル31が所定の開口部を備えてもよい。特に、
図3に示す具体的な実施形態によれば、1つのパネル31が所定の開口部を備える。
【0073】
好ましくは、所定の開口部を備えるパネル31は、パッケージ1の形成後に、少なくとも部分的に第2の壁7を形成してもよい。
【0074】
より詳細には、所定の開口部を有するパネル31は、第2の壁7を形成するように、パッケージ1の形成中に別のパネル31を用いてシールされてもよい。
【0075】
さらに、所定の開口部を有するパネル31は、複数の折り目線30によって区切られ、及び/又は矩形形状を有してもよい。
【0076】
図2及び
図3を参照すると、ベースフレーム15は、第2の面24に接続され、特に、融着され、さらに特に、その上に成形された少なくとも第1のフランジ34を備えてもよい。
【0077】
より詳細には、第1のフランジ34は、特に、環状形状を有する少なくとも周辺部35を有してもよい。
【0078】
さらに詳細には、第1のフランジ34、特に、周辺部35は、基準折り目線37を画定する1つのそれぞれの折り目線30に隣接し、かつ平行である直線状周辺部36を備えてもよい。特に、基準折り目線37も直線的な形状を有する。
【0079】
さらに、第1のフランジ34、特に、周辺部35は、直線状周辺部36から間隔をあけて配置され、基準折り目線37から遠ざかり、基準折り目線37から遠ざかる方向に面する補助周辺部38を含んでもよい。図示の具体例では、補助周辺部38は直線的な形状を有し、特に、直線状周辺部36と(実質的に)平行である。あるいは、補助周辺部38は、直線とは異なる形状を有してもよい。
【0080】
さらに、第1のフランジ34、特に、周辺部35は、直線状周辺部36及び補助周辺部38を互いに接続する補助周辺部39をさらに含んでもよい。特に、補助周辺部39、直線状周辺部36及び補助周辺部38は、環状形状を画定してもよい。
【0081】
さらに詳細には、第1のフランジ34は通路を備えてもよい。
【0082】
さらに、第1のフランジ34は、周辺部35に接続される内側部分40を備えてもよい。特に、周辺部35は半径方向外側に配置され、内側部分40は半径方向内側に配置されてもよい。
【0083】
さらに、周辺部35は第1の平面内に延在してよく、内側部分40は第1の平面から離れた第2の平面内に延在してよい。特に、内側部分40、さらに特に、第2の平面は、第1の平面と面一であってもよい。
【0084】
さらに、第1の平面は、第2の平面24と面一であってもよい。
【0085】
さらに、カラー17は、第1のフランジ34と一体であり、第1のフランジ34から延びている。
【0086】
いくつかの可能な非限定的実施形態によれば、直線状周辺部36と基準折り目線37との間の距離は、2.0mm以下、特に、1.0mm以下、さらに特に、0.9mm以下であってよい。特に、直線状周辺部34と基準折り目線37との間の距離は、折り目線37及び直線状周辺部34に垂直な方向に関して決定される。
【0087】
いくつかの可能な実施形態によれば、直線状周辺部36は、基準折り目線37と接触してもよい。特に、直線状周辺部36は、基準折り目線37と接してもよく、基準折り目線37の中に延びてもよい(すなわち、直線状周辺部36は、基準折り目線37の一部と重なってもよい)。
【0088】
パッケージ1が包装材料シート21から形成されると、第1のフランジ34を内面12に接続、特に、融着してもよい(すなわち、第1のフランジ34は、内部空間11内に配置される)。さらに、直線状周辺部36は、基準折り目線37に隣接し、平行であってもよい。特に、基準折り目線37は、1つのそれぞれの第2の横方向エッジ10に対応し、及び/又は画定する。
【0089】
さらに、直線状周辺部36は、1つのそれぞれの側壁6に隣接してもよい。特に、直線状周辺部36とそれぞれの側壁6との間の距離は、2.0mm以下、特に、1.0mm以下、さらに特に、0.9mm以下であってもよい。
【0090】
いくつかの可能な実施形態によれば、直線状周辺部36は、それぞれの側壁6に当接してもよい。
【0091】
図2を参照すると、保持要素20は、第1のフランジ15、特に、周辺部35に(一体的に)接続され、そこから延びている。
【0092】
図1~
図3の具体的な実施形態によれば、周辺部35は、内部空間11内に配置されてもよい。
【0093】
さらに、1つのそれぞれの包装材料シート21の形成は、少なくとも以下のステップを含む:
-所定の開口部を有するそれぞれの包装材料シート基材22を提供する;
-所定の開口部の周囲に金型を配置する;
-溶融ポリマーを金型に供給し、包装材料シート基材21上及び所定の開口部周辺にそれぞれの開口装置3を成形する。
【0094】
特に、金型は開口装置3の形状に対応するキャビティを有する。
【0095】
いくつかの可能な実施形態によれば、特に、開口装置3の位置決めの精度を向上させるために、包装材料シート21の形成は、以下のステップも含む。
-包装材料シート基材22に適用されたマークを読み取る;
-マークの位置に応じて、所定の開口部の周囲に金型を位置合わせする。
【0096】
特に、マークは、磁気マーク又は別の種類のマークであってもよい。好ましくは、マークは、金型とそれに伴う開口装置3の正確な位置決めを可能にする磁気マークであってもよい。
【0097】
さらに詳細には、包装材料シート基材22は、ウェブの形態で提供されてもよい。特に、ウェブは複数の基本ユニットを備え、各基本ユニットは、1つのそれぞれの包装材料シート基材22に対応する。したがって、提供するステップの間、包装材料シート基材22のウェブは、特に断続的に、成形ステーションまで前進し、その成形ステーションにおいて、開口装置3がそれぞれの包装材料シート基材22上に成形される。このようにして、包装材料シート21のウェブが得られる。
【0098】
パッケージ1の形成は、さらに、以下のステップを含む。
-包装材料シート21を提供する;
-パッケージ1を得るために、包装材料シート21を折り目線30に従って折り畳む;
-パッケージ1をシールする、特に、縦方向及び横方向にシールする;及び
-パッケージ1に注ぎ込み可能な製品を充填する。
【0099】
より詳細には、包装材料シート21は、包装材料シート21のウェブの形態で提供されてもよく、包装材料シート21のウェブは、チューブ形成ステーションに(連続的に)前進されてもよく、そのチューブ形成ステーションにおいて、包装材料シート21のウェブは、チューブに形成されてもよい。
【0100】
さらに、シールするステップにおいて、チューブを縦方向及び横方向にシールしてもよい。
【0101】
さらに、充填するステップの間、チューブは注ぎ込み可能な製品で充填されてもよい。
【0102】
パッケージ1の形成は、チューブが形成される形成ステップと、単一パッケージ1を得るためにチューブを横方向に切断するステップとを備えてもよい。
【0103】
図4を参照すると、番号1’は本発明によるパッケージの代替実施形態を示す。パッケージ1’はパッケージ1と類似しているため、以下の説明は両者の相違点に限定し、同一又は対応する部分については、可能な限り同じ参照番号を使用する。
【0104】
特に、パッケージ1’は、開口装置3’を備える点でパッケージ1とは異なる。
【0105】
同様に、パッケージ1’は、包装材料シート21’(
図6参照)から形成されている点で、パッケージ1とは異なる。
【0106】
包装材料シート21’は、包装材料シート21と類似しているため、以下の説明は両者の相違点に限定し、同一又は対応する部分については可能な限り同じ参照番号使用する。
【0107】
特に、包装材料シート21’も、開口装置3’を備える点で包装材料シート21とは異なる。
【0108】
より詳細には、
図4及び
図5を参照すると、開口装置3’は、ベースフレーム15が、第1のフランジ34から間隔を隔てて、特に、第1のフランジ34と平行に配置された第2のフランジ40をさらに備える点で、開口装置3と異なる。
【0109】
好ましくは、第1のフランジ34と第2のフランジ40は互いに接続されてもよい。
【0110】
特に、第2のフランジ40は、第1の面又はパッケージ1の形成後に外面13に、接続され、特に、融着され、さらに特に、モールドされる。
【0111】
さらに、第1のフランジ34及び第2のフランジ40は、包装材料シート基材22の一部又は第2の壁7のパッケージ1の形成後に、互いの間に介在するそれぞれの空間を画定する。
【0112】
さらに詳細には、
図4及び
図5を参照すると、第2のフランジ40は、特に周辺部35と同じ形状を有する周辺部42を含んでもよい。あるいは、周辺部42は、周辺部35の形状とは少なくとも部分的に異なる形状を有してもよい。
【0113】
包装材料シート21’の形成は包装材料シート21の形成と同様であるため、包装材料シート21の形成に関する説明を参照する。
【0114】
さらに、パッケージ 1’の形成はパッケージ1の形成と同様であるため、パッケージ1の形成に関する説明を参照する。
【0115】
図7を参照すると、番号1’’は本発明によるパッケージの代替実施形態を示す。パッケージ1’’はパッケージ1と類似するため、以下の説明は両者の相違点に限定し、同一又は対応する部分については、可能な限り同じ参照番号を使用する。
【0116】
特に、パッケージ 1’’は、開口装置3’’を備え、指定された開口部が2つのそれぞれの壁、特に、第2の壁7と1つの側壁6にわたって延びる点でパッケージ1と異なる。
【0117】
同様に、パッケージ1’’は、包装材料シート21’’(
図9参照)から形成されている点で、パッケージ1’とは異なる。
【0118】
包装材料シート21’’は、包装材料シート21’と類似しているため、以下の説明は両者の相違点に限定し、同一又は対応する部分については可能な限り同じ参照番号を使用する。
【0119】
特に、包装材料シート21’’は、開口装置3’’及び包装材料シート基材22’’を備える点で、包装材料シート21’とは異なる。
【0120】
より詳細には、包装材料シート基材22’’は、所定の開口部が第1の開口部と第2の開口部を備える点で、包装材料シート基材22とは異なる。
【0121】
さらに、一方のパネル31、特に、第2の壁7を少なくとも部分的に画定するパネルが第1の開口部を備え、他方のパネル31、特に、一方の側壁6を画定するパネルが第2の開口部を備える。
【0122】
より詳細には、特に、基準折り目線37に対して横方向、さらに特に、垂直方向にある1つの折り目線30は、第1の開口部を有するパネル31と第2の開口部を有するパネル31との間に介在している。
【0123】
さらに詳細には、第1の開口部を有するパネル31と第2の開口部を有するパネル31との間に介在する折り目線30は、基準折り目線37に対して横方向に、特に垂直方向に、補助基準折り目線46を画定する。
【0124】
さらに、
図7~
図9を参照すると、開口装置3’’は、第1のフランジ34が、第1のフランジ部分47と、第2のフランジ部分48と、第1フランジ部分47と第2フランジ部分48との間に介在する折り目線49とを備えてもよい点で、開口装置3’とは異なる。特に、折り目線49は、パッケージ1の形成中、すなわちそれぞれの包装材料シート21’’の折り畳み中に、第1のフランジ部分47と第2のフランジ部分48とが横方向に、特に(実質的に)互いに垂直に配置されるように、第1のフランジ34が折り目線49に沿って折り畳まれるように構成されている。
【0125】
好ましくは、折り目線49は補助基準折り目線46と平行であってもよい。特に、折り目線49は、補助基準折り目線46と位置合わせされてもよい。
【0126】
いくつかの可能な非限定的実施形態によれば、補助基準折り目線46と折り目線49との間の距離は、2.0mm以下、特に、1.0mm以下、さらに特に、0.5mm以下であってもよい。
【0127】
さらに、第1のフランジ部47は、第1の開口部に関連付けられてもよく、第2のフランジ部48は第2の開口部を覆ってシールしてもよい。
【0128】
さらに、補助基準折り目線46は、互いに分離された第1のセクション50と第2のセクションを備えてもよい。
【0129】
好ましくは、折り目線49は、第1セクション50と第2セクション51との間に平行に、かつ介在してもよい。特に、折り目線49は、第1のセクション50と第2のセクション51との間に延在してもよい。
【0130】
さらに、第1のフランジ部47は、周辺部35、特に、直線状周辺部36を備えてもよい。
【0131】
さらに、第1のフランジ部47が通路を備え、カラー17が第1のフランジ部47に接続され、第1のフランジ部47から延びてもよい。同様に、保持要素20は、第1フランジ部分47から延びてもよい。
【0132】
パッケージ1’’が包装材料シート21’’から形成されると、本体2の1つのそれぞれの壁が第1の開口部を備え、もう1つの壁が第2の開口部を備え、特に、2つの壁は互いに横方向であることに留意されたい。より詳細には、第2の壁7が第1の開口部を備え、一つの横方向の壁6が第2の開口部を備える。
【0133】
包装材料シート21’’の形成は、包装材料シート21の形成と類似しているため、包装材料シート21の形成に関する説明を参照する。
【0134】
さらに、パッケージ 1’’の形成はパッケージ1の形成と類似しているため、パッケージ1の形成に関する説明を参照する。
【0135】
本発明による包装材料シート21、21’、21’’及び/又はパッケージ1、1’、1’’、及び/又は包装材料シート21、21’、21’’の形成方法、及び/又はパッケージ1、1’、1’’の形成方法の利点は、前述の説明から明らかであろう。
【0136】
特に、パッケージ1、1’、1’’の形成のために包装材料シート21、21’、21’’に依存することによって、パッケージ1、1’、1’’の輸送特性及び再シール特性を改善することが可能である。特に、直線状周辺部35が基準折り目線37(それぞれの第2の横方向エッジ10)に隣接し、平行であることにより、それぞれの開口装置3、3’、3’’に作用する荷重を1つ又は複数の側壁6に伝達することが可能である。これにより、それぞれの本体2が変形する危険性を回避することができる。
【0137】
さらなる利点は、第1のフランジ部47と第2のフランジ部48とを有する第1のフランジ34を設けることにより、直線状周辺部35が基準折り目線37(それぞれの第2の横方向エッジ10)に隣接し平行であることの効果をさらに高めることにある。
【0138】
さらなる利点は、基準折り目線37に隣接し平行な直線状周辺部35を有することにより、包装材料シート21、21’、21’’のそれぞれのパッケージ1、1’、1’’への折り畳みが改善されることにある。
【0139】
明らかに、添付の特許請求の範囲に定義される保護範囲から逸脱することなく、本明細書に記載される包装材料シート21、21’、21’’及び/又はパッケージ1、1’、1’’及び/又は包装材料シート21、21’、21’’の形成方法及び/又はパッケージ1、1’、1’’の形成方法に変更を加えてもよい。
【0140】
図示されていない、いくつかの可能な実施形態によれば、開口装置3’’は、第2のフランジ41を備えなくてもよい。
【国際調査報告】