(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-22
(54)【発明の名称】試料を洗浄するための方法、デバイス、および装置
(51)【国際特許分類】
C12M 1/00 20060101AFI20240415BHJP
G01N 1/00 20060101ALI20240415BHJP
【FI】
C12M1/00 A
G01N1/00 101X
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023563320
(86)(22)【出願日】2022-04-12
(85)【翻訳文提出日】2023-12-05
(86)【国際出願番号】 IB2022053448
(87)【国際公開番号】W WO2022219543
(87)【国際公開日】2022-10-20
(32)【優先日】2021-04-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523389659
【氏名又は名称】キュリオクス バイオシステムズ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000796
【氏名又は名称】弁理士法人三枝国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム ナヨン
(72)【発明者】
【氏名】チェン コン ロン
【テーマコード(参考)】
2G052
4B029
【Fターム(参考)】
2G052AA33
2G052AD26
2G052AD55
2G052CA35
2G052FC02
2G052FC11
2G052GA29
2G052HC29
2G052HC32
2G052JA08
4B029AA27
4B029BB01
4B029HA07
(57)【要約】
装置は、洗浄液を試料液に分注するための分注器ノズルを有する分注器と、分注器ノズルに結合された分注器アクチュエータと、1つ以上のプロセッサと、分注器ノズルを介して洗浄液を分注するために試料液の上部液体表面に隣接する位置において分注器ノズルの先端を試料液と接触させるように分注器アクチュエータに1つ以上の信号を送信するための命令を記憶するメモリとを含む。試料を洗浄するための方法およびデバイスも記載される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プレート上のウェル内の試料液中の試料を洗浄するための装置であって、
前記試料液に洗浄液を分注するための分注器ノズルを有する分注器と、
前記分注器ノズルに結合された分注器アクチュエータと、
1つ以上のプロセッサと、
前記1つ以上のプロセッサによる実行のための命令を記憶するメモリであって、前記記憶された命令が、前記分注器ノズルを介して前記洗浄液を分注するために前記試料液の上部液体表面に隣接する位置において前記分注器ノズルの先端を前記試料液と接触させるために前記分注器アクチュエータに1つ以上の信号を送信するための命令を含む、メモリと、を備える、装置。
【請求項2】
前記記憶された命令が、前記分注器ノズルの前記先端を前記試料液の前記上部液体表面の下方の所定の距離内に配置するために前記分注アクチュエータに1つ以上の信号を送信するための命令を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記分注器ノズルを介して前記洗浄液を分注するための分注速度が、所定の分注速度未満である、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記記憶された命令が、前記分注器ノズルの前記先端の高さに基づいて異なる分注速度で前記洗浄液を分注するために前記分注器に1つ以上の信号を送信するための命令を含む、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記記憶された命令が、前記分注器ノズルの前記先端の第1の高さにおいて第1の分注速度で前記洗浄液を分注するために1つ以上の信号を前記分注器に送信するための命令と、前記第1の高さとは異なる前記分注器ノズルの前記先端の第2の高さにおいて前記第1の分注速度とは異なる第2の分注速度で前記洗浄液を分注するために1つ以上の信号を前記分注器に送信するための命令とを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記第1の高さが前記第2の高さよりも大きく、前記第1の分注速度が前記第2の分注速度よりも大きい、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記記憶された命令がまた、前記第1の高さおよび前記第2の高さとは異なる前記分注器ノズルの前記先端の第3の高さにおいて前記第1の分注速度および前記第2の分注速度とは異なる第3の分注速度で前記洗浄液を分注するために前記分注器に1つ以上の信号を送信するための命令を含む、請求項5に記載の装置。
【請求項8】
前記第2の高さが前記第3の高さよりも大きく、前記第2の分注速度が前記第3の分注速度よりも大きい、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記分注器ノズルが、前記ウェルの横方向の中心に隣接するように位置決めされる、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
前記分注器ノズルの前記先端が、前記ウェルの壁に向かって傾斜している、請求項1に記載の装置。
【請求項11】
前記試料液から液体を吸引するための吸引器ノズルを有する吸引器をさらに備える、請求項1に記載の装置。
【請求項12】
前記吸引器ノズルに結合された吸引器アクチュエータをさらに備え、
前記記憶された命令が、前記吸引器ノズルの先端を配置するために前記吸引器アクチュエータに1つ以上の信号を送信するための命令を含む、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記記憶された命令が、
前記吸引器が前記試料溶液から前記液体を吸引している間に前記吸引器ノズルが前記試料溶液と接触するように前記吸引器ノズルを下降させ、
前記吸引器ノズルを下降させた後、前記吸引器ノズルが前記試料溶液の上面と接触しなくなるように前記吸引器ノズルを上昇させ、
前記吸引器ノズルを上昇させた後、前記吸引器が前記試料溶液から前記液体を吸引している間に前記吸引器ノズルが前記試料溶液と接触するように前記吸引器ノズルを下降させるために、前記吸引器アクチュエータに1つ以上の信号を送信するための命令を含む、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記記憶された命令が、前記上昇動作および前記下降動作を繰り返すために前記吸引器アクチュエータに1つ以上の信号を送信するための命令を含む、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記記憶された命令が、前記試料の前記上面から所定の距離内に前記吸引器ノズルを配置するために前記吸引器アクチュエータに1つ以上の信号を送信するための命令を含む、請求項11に記載の装置。
【請求項16】
前記吸引器ノズルが、前記吸引器ノズルの高さが前記分注器ノズルの高さよりも大きくなるように、または前記吸引器ノズルの前記高さが前記分注器ノズルの前記高さと実質的に同じになるように、前記分注器ノズルに対して位置決めされる、請求項11に記載の装置。
【請求項17】
前記吸引器ノズルを介して前記液体を吸引するための吸引速度が、所定の吸引速度よりも小さい、請求項11に記載の装置。
【請求項18】
前記記憶された命令が、前記吸引器ノズルの前記先端の高さに基づいて異なる吸引速度で前記液体を吸引するために前記吸引器に1つ以上の信号を送信するための命令を含む、請求項11に記載の装置。
【請求項19】
前記記憶された命令が、前記吸引器ノズルの前記先端の第1の高さにおいて第1の吸引速度で前記液体を吸引するために前記吸引器に1つ以上の信号を送信するための命令と、前記第1の高さとは異なる前記吸引器ノズルの前記先端の第2の高さにおいて前記第1の吸引速度とは異なる第2の吸引速度で前記液体を吸引するために前記吸引器に1つ以上の信号を送信するための命令とを含む、請求項11に記載の装置。
【請求項20】
前記第1の高さが前記第2の高さよりも大きく、前記第1の吸引速度が前記第2の吸引速度よりも大きい、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記記憶された命令がまた、前記第1の高さおよび前記第2の高さとは異なる前記吸引器ノズルの前記先端の第3の高さにおいて前記第1の吸引速度および前記第2の吸引速度とは異なる第3の吸引速度で前記液体を吸引するために1つ以上の信号を前記吸引器に送信するための命令を含む、請求項19に記載の装置。
【請求項22】
前記第2の高さが前記第3の高さよりも大きく、前記第2の吸引速度が前記第3の吸引速度よりも大きい、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記吸引器ノズルが、前記ウェルの壁に隣接するように位置決めされる、請求項11に記載の装置。
【請求項24】
前記記憶された命令が、前記吸引器ノズルの高さの関数として前記吸引器ノズルを横方向に移動させるための命令を含む、請求項11に記載の装置。
【請求項25】
前記ウェルが、平坦な底部を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項26】
前記ウェルが、前記平坦な底部と前記ウェルの壁との間に面取りされたまたは丸い角を有する、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記ウェルが、丸い底部を有する、請求項1に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2021年4月13日に出願された米国仮特許出願第63/174,451号の利益および優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
[技術分野]
本出願は、一般に、試料(例えば、細胞、粒子など)を洗浄するための方法、デバイス、および装置に関し、より詳細には、プレート上の試料を洗浄するための方法、デバイス、および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
アレイプレートは、プレート、マイクロタイタープレート、マイクロプレート、マイクロウェルプレートとも呼ばれる。アレイプレートは、典型的には、生物学的および/または化学的反応のためにそれぞれの液滴を別々に保持するために使用される。例えば、ウェル型アレイプレートは、各液滴または各試料がさらなる処理のために別個のウェルに分注され得るように、複数のウェルを含む。典型的には、ウェルの数は、6、24、96、384、1536、3456、および9600から選択される。
【0004】
試料(例えば、細胞)は、多くの生物学的プロセスおよびアッセイにおいて頻繁に洗浄される。試料を洗浄することは、典型的には、試料(例えば、細胞)を含む試料溶液に洗浄溶液を添加し、洗浄溶液と試料溶液との混合物を除去することを含む。試料溶液の希釈と部分的な除去とを繰り返すことにより、試料以外の化学物質および/または生体試薬の濃度が低下する。しかしながら、試料洗浄の変動は測定誤差を増加させ、これは正確なアッセイには望ましくない。
【0005】
さらに、特定の細胞(例えば、懸濁細胞、非接着細胞、および弱接着細胞)は、プレートに強く接着しない。したがって、混合物の除去中に、細胞が混合物とともに除去されることがあり、それにより、プレート上に残る細胞の数が減少する。細胞に基づく反応の信頼性は、典型的には十分な数の細胞を必要とすることから、洗浄中の細胞の喪失は、細胞に基づく反応に悪影響を及ぼす。
【発明の概要】
【0006】
したがって、洗浄セルにおける改善された精度および短縮された時間を提供する方法、デバイス、および装置が必要とされている。そのような方法、デバイス、および装置プレートは、細胞を洗浄するための従来の方法、デバイス、および装置に取って代わり得る。さらに、そのような方法、デバイス、および装置は、洗浄中に細胞をより良好に保持し、洗浄中の細胞の損失を低減または排除し、それによって細胞に基づく反応の信頼性を向上させ得る。同様に、そのような方法、デバイス、および装置は、標的分子とコンジュゲートしたビーズまたは粒子などの他の種類の試料を洗浄する際に使用され得る。
【0007】
既存の方法、デバイス、および装置の制限および欠点を克服するいくつかの実施形態が、以下により詳細に提示される。これらの実施形態は、溶液中の試料を洗浄するための方法、デバイス、および装置を提供する。
【0008】
以下により詳細に説明するように、いくつかの実施形態によれば、プレート上のウェル内の試料液中の試料を洗浄するための装置は、試料液に洗浄液を分注するための分注器ノズルを備えた分注器と、分注器ノズルに結合された分注器アクチュエータと、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサによる実行のための命令を記憶するメモリであって、記憶された命令が、分注器ノズルを介して洗浄液を分注するために試料液の上部液体表面に隣接する位置において分注器ノズルの先端を試料液と接触させるために分注器アクチュエータに1つ以上の信号を送信するための命令を含む、メモリと、を含む。
【0009】
いくつかの実施形態によれば、方法は、分注器が分注器ノズルを介して洗浄液を試料液に分注する間に、試料液の上部液体表面に隣接する位置において試料液と接触する分注器ノズルの先端を配置することを含む。
【0010】
いくつかの実施形態によれば、デバイスは、第1のチャンバと、液体が第1の一方向弁を通って第1のチャンバに流入することを可能にし、液体が第1の一方向弁を通って第1のチャンバから流出することを制限するために、チャンバと流体連通する第1の一方向弁と、液体が第2の一方向弁を通って第1のチャンバから流出することを可能にし、液体が第2の一方向弁を通って第1のチャンバに流入することを制限するために、チャンバと流体連通する第2の一方向弁と、を含む。
【0011】
いくつかの実施形態によれば、方法は、第1の一方向弁を通って第1のチャンバに液体を移動させることと、液体の少なくとも一部を第2の一方向弁を通って第1のチャンバから移動させることと、を含む。
【0012】
いくつかの実施形態によれば、デバイスは、試料溶液を保持するための1つ以上のウェルを有するプレートを含み、プレートは、上面および底面を有する。1つ以上のウェルのそれぞれのウェルの底面は、実質的に平坦である。それぞれのウェルの底面に隣接するプレートの部分は、実質的に透明である。
【0013】
いくつかの実施形態によれば、方法は、本明細書に記載の任意のデバイスを取得することを含む。デバイスは、デバイス内に画定されたウェル内に試料溶液を含む。本方法はまた、洗浄溶液をウェルに分注することと、試料溶液中の1つ以上の試料が洗浄されるようにウェルから溶液を吸引することと、を含む。
【0014】
いくつかの実施形態によれば、方法は、本明細書に記載の実質的に透明な基材を有する任意のデバイスを取得することと、実質的に透明な基材を介してデバイス内の試料の画像を取得することと、を含む。
【0015】
いくつかの実施形態によれば、装置は、第1のチャンバを画定する第1の分注器を含む。第1の分注器は、第1のチャンバに結合された第1のノズルと、液体が第1の一方向弁を通って第1のチャンバから流出することを可能にし、液体が第1の一方向弁を通って第1のチャンバに流入することを制限するために、第1のチャンバと流体連通する第1の一方向弁とを含む。装置はまた、第1のチャンバに液体を供給するために第1のチャンバと流体連通する分注器ポンプを含む。
【0016】
いくつかの実施形態によれば、装置は、第1のチャンバを画定する第1の吸引器を含む。第1の吸引器は、第1のチャンバに結合された第1のノズルと、液体が第1の一方向弁を通って第1のチャンバに流入することを可能にし、液体が第1の一方向弁を通って第1のチャンバから流出することを制限するために、第1のチャンバと流体連通する第1の一方向弁とを含む。装置はまた、第1のチャンバから液体を移動させるために第1のチャンバと流体連通する吸引器ポンプを含む。
【0017】
いくつかの実施形態によれば、方法は、第1の分注器から第1の容積の液体を分注することを含む。第1の分注器は、第1のチャンバを画定し、第1のチャンバ内で少なくとも部分的に摺動するように構成された第1のピストンと、第1のチャンバに結合された第1のノズルと、液体が第1の一方向弁を通って第1のチャンバから流出することを可能にし、液体が第1の一方向弁を通って第1のチャンバに流入することを制限するために、第1のチャンバと流体連通する第1の一方向弁とを含む。第1の容積の液体は、第1のピストンを移動させることによって第1の分注器から分注される。本方法はまた、第1のチャンバに液体を供給するために第1のチャンバと流体連通する分注器ポンプを使用して第1の分注器から第2の容積の液体を分注することを含む。第2の容積は、第1の容積とは異なる。
【0018】
いくつかの実施形態によれば、方法は、第1の吸引器を用いて第1の容積の液体を吸引することを含む。第1の吸引器は、第1のチャンバを画定し、第1のチャンバ内で少なくとも部分的に摺動するように構成された第1のピストンと、第1のチャンバに結合された第1のノズルと、液体が第1の一方向弁を通って第1のチャンバに流入することを可能にし、液体が第1の一方向弁を通って第1のチャンバから流出することを制限するために、第1のチャンバと流体連通する第1の一方向弁とを含む。第1の容積の液体は、第1のピストンを移動させることによって第1の吸引器を用いて吸引される。本方法はまた、第1のチャンバから液体を移動させるために、第1のチャンバと流体連通する吸引器ポンプを使用して第1の吸引器を用いて第2の容積の液体を吸引することを含む。第2の容積は、第1の容積とは異なる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
前述の実施形態および追加の実施形態をよりよく理解するために、以下の図面と併せて、以下の実施形態の説明を参照するべきであり、図面全体を通して同様の参照符号は対応する部分を指す。
【0020】
【
図1】
図1は、いくつかの実施形態にかかるプレートの斜視図である。
【
図3】
図3A~
図3Iは、いくつかの実施形態にかかるプレートのウェルの例である。
【
図4A】
図4Aは、いくつかの実施形態にかかるワッシャ装置の動作を示している。
【
図4B】
図4Bは、いくつかの実施形態にかかるワッシャ装置の動作を示している。
【
図4C】
図4Cは、いくつかの実施形態にかかるワッシャ装置の動作を示している。
【
図4D】
図4Dは、いくつかの実施形態にかかるワッシャ装置の動作を示している。
【
図5A】
図5Aは、いくつかの実施形態にかかる、分注器ノズルの先端の高さの関数としての分注速度を示す概略図である。
【
図5B】
図5Bは、いくつかの実施形態にかかる、吸引器ノズルの先端の高さの関数としての吸引速度を示す概略図である。
【
図5C】
図5Cは、いくつかの実施形態にかかる、吸引器ノズルの先端の高さの関数としての吸引器ノズルの先端の横方向位置を示す概略図である。
【
図6】
図6A~
図6Cは、いくつかの実施形態にかかる吸引器アクチュエータの動作を示している。
【
図7】
図7は、いくつかの実施形態にかかるワッシャ装置を示している。
【
図8A】
図8Aは、いくつかの実施形態にかかる、一方向流体流を誘導するデバイスの動作を示している。
【
図8B】
図8Bは、いくつかの実施形態にかかる、一方向流体流を誘導するデバイスの動作を示している。
【
図8C】
図8Cは、いくつかの実施形態にかかる、一方向流体流を誘導するデバイスの動作を示している。
【
図8D】
図8Dは、いくつかの実施形態にかかる、一方向流体流を誘導するデバイスの動作を示している。
【
図9】
図9は、いくつかの実施形態にかかる、一方向流体流を誘導するデバイスを示している。
【
図10】
図10は、いくつかの実施形態にかかる、ピストンを有する一方向流体流を誘導するデバイスを示している。
【
図11】
図11は、いくつかの実施形態にかかる、可撓性膜を有する一方向流体流を誘導するデバイスを示している。
【
図12】
図12は、いくつかの実施形態にかかる、圧力チャンバを有する一方向流体流を誘導するデバイスを示している。
【
図13】
図13は、いくつかの実施形態にかかる、圧力チャンバおよびピストンを有する一方向流体流を誘導するデバイスを示している。
【
図14】
図14は、いくつかの実施形態にかかる、共通の圧力チャンバ内に複数の可撓性チャンバを有する一方向流体流を誘導するデバイスを示している。
【
図15】
図15は、いくつかの実施形態にかかる一方向流体流を誘導するデバイスを示している。
【
図16】
図16は、いくつかの実施形態にかかる分注器ポンプを有する装置を示している。
【
図17】
図17は、いくつかの実施形態にかかる吸引器ポンプを有する装置を示している。
【
図18】
図18は、いくつかの実施形態にかかる吸引器ポンプを有する装置を示している。
【0021】
同様の参照符号は、全図面を通じて類似する部分を指す。
【0022】
図面は、別段の指示がない限り、必ずしも縮尺通りに描かれていない。
【発明を実施するための形態】
【0023】
試料を洗浄するための方法、デバイス、および装置が記載される。特定の実施形態を参照し、その例を添付の図面に示す。特許請求の範囲を実施形態と併せて説明するが、特許請求の範囲をこれらの特定の実施形態のみに限定することを意図するものではないことを理解されたい。それどころか、実施形態は、添付の特許請求の範囲の趣旨および範囲内にある代替、変更および均等物を包含することを意図している。
【0024】
さらに、以下の説明では、実施形態の完全な理解を提供するために、多数の具体的な詳細が記載される。しかしながら、これらの特定の詳細なしで実施形態が実施され得ることは、当業者には明らかであろう。他の例では、当業者に周知の方法、手順、構成要素、およびネットワークは、実施形態の態様を不明瞭にすることを避けるために詳細には説明されない。
【0025】
本願明細書において様々な要素を説明するために、第1、第2などの用語が使用されることがあるが、これらの要素はこれらの用語によって限定されるべきではないことも理解されよう。これらの用語は、ある要素を別の要素と区別するためにのみ使用される。例えば、実施形態の範囲から逸脱することなく、第1の弁は第2の弁と呼ばれることができ、同様に、第2の弁は第1の弁と呼ばれることができる。第1の弁および第2の弁は両方とも弁であるが、それらは同じ弁ではない。
【0026】
本明細書の実施形態の説明で使用される用語は、特定の実施形態のみを説明するためのものであり、本発明を限定することを意図するものではない。実施形態の説明および添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数形「a」、「an」、「the」は、文脈で特に明示されていない限り、複数形も含むことが意図される。また、本明細書で使用される用語「および/または」は、列挙された1つ以上の関連項目のありとあらゆる可能な組合せを指し且つ包含すると理解される。用語「備える(comprise)」および/または「備えている(comprising)」は、本明細書で使用される場合、記載された特徴、整数、ステップ、操作、要素、および/または構成要素の存在を示すものであるが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、操作、要素、構成要素、および/またはそれらのグループの存在または追加を排除するものではないと理解される。
【0027】
図1は、いくつかの実施形態にかかるプレート100の斜視図である。プレート100は、上面120と、上面120の反対側の底面130とを有する。プレート100には、複数のウェル112(例えば、ウェル112-1~112-8)が画定されている。プレート100は、複数のウェル112の底部に対応する第1の部分140と、複数のウェル112の1つ以上の壁に対応する第2の部分150とを含む。いくつかの実施形態では、プレート100は、一体的に形成される。いくつかの実施形態では、プレート100は、(例えば、別個に形成された第1の部分140と第2の部分150とを接合することによって)2つ以上の部分を互いに取り付けることによって形成される。いくつかの実施形態では、
図1に示すように、複数のウェル112は、アレイ状に配置される(例えば、2×3アレイ、2×4アレイ、3×4アレイ、4×6アレイ、6×8アレイ、8×12アレイ、16×24アレイ、32×48アレイなど)。いくつかの実施形態では、それぞれのウェル112は、円筒形ウェルである(例えば、プレート100に実質的に平行な平面に沿ったそれぞれのウェル112の断面は、円の形状を有する)。
【0028】
図2は、
図1に示すプレート100の断面図である。いくつかの実施形態では、それぞれのウェル112は、2mm~170mmの幅を有する(例えば、2mm、3mm、4mm、5mm、6mm、7mm、8mm、9mm、10mm、15mm、20mm、25mm、30mm、35mm、40mm、45mm、50mm、55mm、60mm、65mm、70mm、75mm、80mm、85mm、90mm、95mm、100mm、110mm、120mm、130mm、140mm、150mm、160mm、170mm、または5mm~8mmなどの前述の値の2つの間の任意の間隔)。いくつかの実施形態では、それぞれのウェル112は、2mm~170mmの高さを有する(例えば、2mm、3mm、4mm、5mm、6mm、7mm、8mm、9mm、10mm、15mm、20mm、25mm、30mm、35mm、40mm、45mm、50mm、55mm、60mm、65mm、70mm、75mm、80mm、85mm、90mm、95mm、100mm、110mm、120mm、130mm、140mm、150mm、160mm、170mm、または3mm~70mmなどの前述の値の2つの間の任意の間隔)。
【0029】
図3A~
図3Iは、いくつかの実施形態にかかるプレートのウェル112の例である。
図3A~
図3Cは、底面302と壁304との間に丸い角(例えば、丸い角306、316、または326)を有するウェル112を示している。いくつかの実施形態では、丸い角は、異なる半径を有する(例えば、丸い角306は、丸い角316の半径よりも小さい半径を有する)。いくつかの実施形態では、底面302(または底面302の少なくとも一部)は、
図3Aおよび
図3Bに示すように、実質的に平坦である(例えば、底面302は平坦である)。いくつかの実施形態では、底面302は、いかなる平坦部分も有しない。
【0030】
いくつかの実施形態では、壁304は、底面302に対して実質的に垂直である(例えば、壁304は、
図3Aおよび
図3Bに示すように底面302に対して垂直である)。いくつかの実施形態では、プレート100の断面に示される壁304は、プレート100に実質的に平行な平面(例えば、底面130に平行な平面)に対して実質的に垂直である。いくつかの実施形態では、ウェル112は、ウェル112の高さに沿って実質的に同じ断面(例えば、プレート100に平行な平面に沿って取られる)を有する。ウェル112は、例えば円筒状を有する。
【0031】
いくつかの実施形態では、ウェル112は、
図3D~
図3Fに示すように、傾斜した側壁を有する。
図3D~
図3Fでは、
図3D~
図3Fに示す壁304は、プレート100に実質的に平行な平面(例えば、底面130に平行な平面)に対して非垂直である。いくつかの実施形態では、ウェル112は、ウェル112の上部に隣接する第1の断面(例えば、幅340によって特徴付けられる)と、ウェル112の底部に隣接する第2の断面(例えば、幅330によって特徴付けられる)とを有し、第2の断面は第1の断面とは異なる。例えば、幅340は、幅330とは異なる(例えば、幅340は、幅330よりも大きい)。
図3D~
図3Fでは、ウェル112はまた、底面と壁との間に丸い角を有する。
【0032】
いくつかの実施形態では、プレートの少なくとも一部(例えば、第1の部分140)は、実質的に透明な材料(例えば、ガラス)から作られる。いくつかの実施形態では、実質的に透明な材料は実質的に透明である(例えば、少なくとも50%、60%、70%、80%、90%、95%、もしくは99%、または前述の値のいずれか2つの間の範囲内の透過率を有する)。いくつかの実施形態では、実質的に透明な材料は、可視光に対して実質的に透明である。いくつかの実施形態では、実質的に透明な材料は、赤外線に対して実質的に透明である。いくつかの実施形態では、実質的に透明な材料は、紫外線に対して実質的に透明である。いくつかの実施形態では、プレートの少なくとも一部(例えば、第2の部分150)は、実質的に不透明な材料から作られる。
【0033】
図4A~
図4Dは、いくつかの実施形態にかかるワッシャ装置の動作を示している。
図4Aに示すワッシャ装置は、試料204(例えば、1つ以上の粒子または1つ以上の細胞)を含む試料液に洗浄液を分注するための分注器ノズル410を有する分注器を含む。
図4Aでは、分注器の他の態様を不明瞭にしないように、分注器の特定の部分(例えば、ピストンおよびシリンダ)は示されていない。ワッシャ装置はまた、(例えば、分注器ノズル410の位置を変更するために)分注器ノズル410に結合された分注器アクチュエータ414を含む。
【0034】
ワッシャ装置は、1つ以上のプロセッサ430と、1つ以上のプロセッサ430による実行のための命令を記憶するメモリ432とを含む。いくつかの実施形態では、記憶された命令は、分注器ノズルを介して洗浄液を分注するために、分注器ノズル410の先端412を試料液の上面(例えば、メニスカス)に隣接する位置において試料液と接触させるために、分注器アクチュエータ414に1つ以上の信号を送信するための命令を含む。
図4Aでは、分注器ノズル410の先端412は、液体の上面(例えば、試料液のメニスカス、または試料液と洗浄液との混合物)から距離413にあり、ウェルの底部から距離415にある。
図4Aはまた、分注器ノズル410の先端412がウェルの中心軸403からある距離417(例えば、中心軸403から分注器ノズル410の中心軸までの距離)にあることを示している。
【0035】
図4Aでは、ワッシャ装置は、(例えば、試料液または試料液と洗浄液との混合物から)液体を吸引するための吸引器ノズル420を有する吸引器と、(例えば、吸引器ノズル420の位置を変更するために)吸引器ノズル420と結合された吸引器アクチュエータ424とをさらに含む。
図4Aでは、吸引器ノズル420の先端422は、液体の上面から距離423にあり、ウェルの底部から距離425にある。
図4Aはまた、吸引器ノズル420の先端422がウェルの中心軸403からある距離427にあることを示している。いくつかの実施形態では、距離423は、(例えば、吸引器が吸引によって試料液の高さを設定する場合)0である。
【0036】
いくつかの実施形態では、ワッシャ装置は、(例えば、分注器アクチュエータ414を使用して)分注器ノズル410を移動させるのとは独立して(例えば、吸引器アクチュエータ424を使用して)吸引器ノズル420を移動させる。例えば、吸引器ノズル420は、分注器ノズル410の上下移動とは独立して上下に移動し得る。いくつかの実施形態では、吸引器ノズル420が液体と接触している間、吸引器ノズル420は液体と接触しないように移動され得る(例えば、洗浄液体を分注するために分注器ノズル410が液体と接触している間、吸引器ノズル420は液体から離れるように移動される)。いくつかの実施形態では、ワッシャ装置は、吸引器ノズル420と分注器ノズル410の両方を移動させるための単一のアクチュエータを含む。いくつかの実施形態では、吸引器ノズル420は、吸引器ノズル420と分注器ノズル410とが一緒に移動するように、分注器ノズル410に対して固定された位置に位置決めされる。
【0037】
いくつかの実施形態では、吸引器ノズル420の先端422の高さ425は、分注器ノズル410の先端412の高さ415と実質的に同じである。いくつかの実施形態では、吸引器ノズル420の先端422の高さ425は、分注器ノズル410の先端412の高さ415よりも大きい。
【0038】
いくつかの実施形態では、分注器は、吸引器が試料液(または試料液と洗浄液との混合物)を吸引している間、洗浄液の吐出を取り止める。いくつかの実施形態では、分注器が洗浄液を分注している間、吸引器は、試料液(または試料液と洗浄液の混合物)の吸引を取り止める。
【0039】
いくつかの実施形態では、分注器は、第1の分注速度で洗浄液を分注し、吸引器は、第1の吸引速度で同時に試料液(または試料液と洗浄液との混合物)を吸引する。第1の分注速度が第1の吸引速度と一致するとき、試料液(または試料液と洗浄液との混合物)の上面の高さは変化しないままである。第1の分注速度が第1の吸引速度未満である場合(例えば、吸引器が吸引している間に分注器が分注を取り止める場合を含む)、試料液の上面の高さは低くなる。第1の分注速度が第1の吸引速度よりも大きい場合(例えば、分注器が吐出する間に吸引器が吸引を取り止める場合を含む)、試料液の上面の高さは高くなる。
【0040】
いくつかの実施形態では、ワッシャ装置は、洗浄液を試料液に分注し、続いて試料液と洗浄液との混合物を吸引する。いくつかの実施形態では、ワッシャ装置は、試料液(または試料液と洗浄液との混合物)を吸引し、続いて洗浄液を分注する。
【0041】
いくつかの実施形態では、ワッシャ装置は、(例えば、残りの試料液が所定の容積に対応するか、またはそれ未満になるまで)試料液の一部を吸引し、続いて試料液(または試料液と洗浄液との混合物)を吸引しながら洗浄液を同時に分注する。いくつかの実施形態では、分注器ノズル410の先端412は、試料液の吸引中に液体上面に隣接したままである(例えば、分注器ノズル410の先端412は、試料液の吸引中に下方に移動する)。いくつかの実施形態では、吸引器ノズル420の先端422はまた、試料液の吸引中に液体上面に隣接したままである。いくつかの実施形態では、洗浄液は、試料液(または試料液と洗浄液との混合物)を吸引する速度に対応する速度で分注される。洗浄液の同時分注および試料液の吸引前の試料液の吸引は、残りの試料液の容積を減少させ、洗浄の効率を高める。いくつかの実施形態では、分注器ノズル410の先端412は、洗浄液の同時分注および試料液の吸引中に液体上面に隣接したままである(例えば、分注器ノズル410の先端412は、洗浄液の同時分注および試料液の吸引中に下方に移動する)。いくつかの実施形態では、吸引器ノズル420の先端422はまた、洗浄液の同時分注および試料液の吸引中に液体上面に隣接したままである。いくつかの実施形態では、洗浄液の同時分注および試料液の吸引に続いて、ワッシャ装置は、液体(例えば、緩衝液)を残りの試料液(または残りの試料液と洗浄液との混合物)に分注する。いくつかの実施形態では、分注された液体と残りの試料液との組み合わせ(または残りの試料液と洗浄液との混合物)は、試料液の吸引前の試料液の容積に対応する容積を有する。いくつかの実施形態では、吸引器ノズル420の先端422は、液体の分注中に液体上面に隣接したままである。いくつかの実施形態では、分注器ノズル410の先端412は、液体の分注中に液体上面に隣接したままである。
【0042】
図4Bは、吸引器が分注器の分注速度よりも速い吸引速度で吸引し(例えば、分注器が分注を取り止める間に吸引器が吸引する)、その結果、試料液(または試料液と洗浄液の混合物)の上面の高さが減少したことを示している。
図4Bはまた、吸引器ノズル420の先端422が試料液(または試料液と洗浄液との混合物)の上面に隣接したままであるように、(例えば、吸引器アクチュエータ424を使用することによって)試料液(または試料液と洗浄液との混合物)の高さの減少とともに吸引器ノズル420が下方に移動したことを示している。例えば、場合によっては、距離423は、一定のままである。
【0043】
いくつかの実施形態では、
図4Bに示すように、分注器ノズル410はまた、吸引器ノズル420の下方への移動に連動して(例えば、分注器アクチュエータ414を使用して)下方に移動する。これは、分注器ノズル410の先端412が、試料液(または試料液と洗浄液との混合物)の上面に隣接したままとするのを可能にする。例えば、場合によっては、距離413は、一定のままである。
【0044】
図4Cは、試料液(または試料液と洗浄液との混合物)の上面が表面張力に起因する曲線(例えば、メニスカス)を有することを除いて、
図4Aと同様である。
図4Bと同様である
図4Dでは、試料液(または試料液と洗浄液との混合物)の上面も、表面張力に起因する曲線(例えば、メニスカス)を有する。
図4Dはまた、吸引器ノズル420が下方に移動すると、吸引器ノズル420もまた、(例えば、吸引器アクチュエータ424を使用して)横方向に移動することを示している。例えば、吸引器ノズル420の先端422がウェルの底部に近付くにつれて、吸引器ノズル420の先端422が急な曲線を有する試料液(または試料液と洗浄液との混合物)の周辺領域から離れるように、吸引器ノズル420は、ウェルの中心軸に向かって横方向に移動し得る。いくつかの構成では、吸引器ノズル420は、曲線(例えば、下方向の動きと横方向の動きとの組み合わせ)に沿って移動する。
【0045】
図5Aは、いくつかの実施形態にかかる、分注器ノズル410の先端412の高さHdの関数としての分注速度Qdを示す概略図である。いくつかの実施形態では、分注速度Qdは、(
図5Aに実線によって示すように)分注器ノズル410の先端412の高さHdの減少とともに直線的に減少する。いくつかの実施形態では、分注速度Qdは、高さHdの範囲では分注器ノズル410の先端412の高さHdの減少とともに直線的に減少するが、最小分注高さHmでは(
図5Aに一点鎖線によって示すように)0に低下する。これは、試料が位置するウェルの底部に近すぎる洗浄液を分注することを回避し、それによってウェルの底部に位置する試料の破壊を回避または低減する。いくつかの実施形態では、分注速度Qdは、高さHdの範囲について分注器ノズル410の先端412の高さHdの減少に伴って直線的に減少するが、分注速度Qdは、分注器ノズル410の先端412の高さHcと高さHmとの間のQcにおいて一定のままであり、分注速度Qdは、最小分注高さHmを下回る(
図5Aに破線によって示すように)0に低下する。いくつかの実施形態では、分注速度Qdは、分注器ノズル410の先端412の高さHdの減少とともに非線形に減少する(
図5Aに湾曲した二点鎖線によって示すように)。いくつかの実施形態では、点502は、高い高さでの高い分注速度に対応し、点504は、中程度の高さ(高い高さ未満)での中程度の分注速度(高い分注速度未満)に対応し、点506は、低い高さ(中程度の高さ未満)での低い分注速度(中程度の分注速度未満)に対応する。
【0046】
図5Bは、いくつかの実施形態にかかる、吸引器ノズル420の先端422の高さHaの関数としての吸引速度Qaを示す概略図である。いくつかの実施形態では、吸引速度Qaは、
図5Aに関して説明した線に対応する図示の線の1つに沿って変化する。簡潔にするために、そのような詳細は本明細書では繰り返さない。いくつかの実施形態では、点512は、高い高さでの高い吸引速度に対応し、点514は、中程度の高さ(高い高さ未満)での中程度の吸引速度(高い吸引速度未満)に対応し、点516は、低い高さ(中程度の高さ未満)での低い吸引速度(中程度の吸引速度未満)に対応する。
【0047】
図5Cは、いくつかの実施形態にかかる、吸引器ノズルの先端の高さの関数としての吸引器ノズル420の先端422の横方向位置を示す概略図である。いくつかの実施形態では、
図5Cに示すように、吸引器ノズル420の先端422は、
図4Cおよび
図4Dに関して説明したように、吸引器ノズル420の先端422の高さHaが変化するにつれて(例えば、下向き)横方向に(距離427に対応するXaが変化するように)移動する。
【0048】
図6A~
図6Cは、いくつかの実施形態にかかる吸引器アクチュエータ(「ペッキング」と呼ばれる)の動作を示している。
図6Aは、吸引器ノズル420の先端422が液体610(例えば、試料液、または試料液と洗浄液との混合物)に浸漬されると、液体610の部分612が吸引器ノズル420と壁304(例えば、表面張力に起因する)との間に閉じ込められることを示している。液体610のこの部分612は、液体610の残りの部分とよく混合せず、ひいては洗浄効率を低下させる。
【0049】
図6Bは、吸引器ノズル420の先端422がもはや液体610と接触しないように、吸引器ノズル420が上昇されていることを示している。これはまた、吸引器ノズル420と壁304との間に閉じ込められた液体610の一部を排除または減少させる。
【0050】
図6Cは、吸引器ノズル420の先端422が再び液体610と接触するように、(例えば、吸引器ノズル420が吸引している間)吸引器ノズル420が下方に移動されることを示している。
図6Cはまた、この時点で、吸引器ノズル420と壁304との間に捕捉される液体610の部分がないか、またはほとんどないことを示している。これは、洗浄中の液体610内の分析物のより均一な分布を容易にし、洗浄効率を向上させる。
【0051】
さらに、吸引器ノズル420と壁304との間の液体610の部分612のウィッキングがない場合であっても、吸引器ノズル420は、吸引器ノズル420と壁304との間の容積内の分析物の拡散を液体610の残りの部分に低減し、洗浄効率を低下させ得る。吸引器ノズル420の先端422を液体610から上昇させることは、吸引器ノズル420と壁304との間の容積中の分析物を液体610の残りの部分に分注することを可能にし、場合によっては容易にし、それによって洗浄効率を向上させる。
【0052】
図7は、いくつかの実施形態にかかるワッシャ装置を示している。
図7に示すワッシャ装置は、分注器ノズル410の先端412が分注器ノズル410の頂部よりも壁に近くなるように分注器ノズル410が傾斜している(例えば、角度が付けられている)ことを除いて、
図4Aおよび
図4Bに示すワッシャ装置と同様である。いくつかの実施形態では、分注器ノズル410の角度は、分注器ノズル410の先端412の高さの関数として変化する(例えば、分注器ノズル410は、高い高さで垂直に配向されてもよく、分注器ノズル410の先端412の高さが減少するにつれて分注器ノズル410が回転し始める)。
【0053】
図8A~
図8Dは、いくつかの実施形態にかかる、一方向流体流を誘導するデバイスの動作を示している。
図8A~
図8Dでは、デバイスは、2つの一方向弁(逆止弁とも呼ばれる)を含む。
図8A~
図8Dに示す一方向弁の構成は、例に過ぎず、一方向弁の他の多くの構成がある。簡潔にするために、そのような詳細は本明細書では繰り返さない。
【0054】
図9は、いくつかの実施形態にかかる一方向流体流を誘導するデバイス900を示している。
図9に示すデバイス900は、マルチチャネルコネクタ920を有するチャンバ910を含む。マルチチャネルコネクタ920は、マルチチャネルコネクタ920のそれぞれのポートにおいてチャンバ910、一方向弁940、および一方向弁950に結合される。
【0055】
図10は、いくつかの実施形態にかかる、ピストン1030を有する一方向流体流を誘導するデバイス1000を示している。デバイス1000は、デバイス1000がチャンバ910内にピストン1030(プランジャとも呼ばれる)を含むことを除いて、デバイス900と同様である。ピストン1030は、液体が一方向弁950を通ってチャンバ910に流入することができ、液体が一方向弁940を通ってチャンバ910から流出することができるように、チャンバ910内の圧力を変化させることができる。
【0056】
図11は、いくつかの実施形態にかかる、可撓性膜を有する一方向流体流を誘導するデバイス1100を示している。デバイス1100は、チャンバ910の少なくとも一部が可撓性材料から作られていることを除いて、デバイス900と同様であり、それにより、機械部品1110(例えば、ねじ、クランプ、プッシュロッドなど)がチャンバ910(または可撓性材料から作られたチャンバ910の一部)を変形させることができ、ひいてはチャンバ910内の液体を一方向弁940を通って流出させる。いくつかの実施形態では、機械部品1110はまた、チャンバ910(または可撓性材料から作られたチャンバ910の一部)の回復を引き起こすことができ、ひいては液体を一方向弁950を通ってチャンバ910に流入させる。
【0057】
図12は、いくつかの実施形態にかかる、圧力チャンバ1210を有する一方向流体流を誘導するデバイス1200を示している。デバイス1200は、デバイス1100が機械部品1110の代わりに第2のチャンバ1210を含むことを除いて、デバイス1200と同様である。
図12では、チャンバ910の少なくとも一部は、第2のチャンバ1210の内部に位置決めされ、それにより、(例えば、ポンプなどの外部圧力源1220によって引き起こされる)第2のチャンバ1210の内部の圧力の変化は、チャンバ910(または可撓性材料から作られたチャンバ910の一部)の変形を引き起こし、ひいてはチャンバ910内の液体を一方向弁940を通って流出させる。いくつかの実施形態では、第2のチャンバ1210内の圧力はまた、チャンバ910(または可撓性材料から作られたチャンバ910の一部)の回復を引き起こすことができ、ひいては液体を一方向弁950を通ってチャンバ910に流入させる。
【0058】
図13は、いくつかの実施形態にかかる、圧力チャンバ1310およびピストンを有する一方向流体流を誘導するデバイス1300を示している。デバイス1300は、第2のチャンバ1310がポンプの代わりにピストン1320に結合されていることを除いて、デバイス1210と同様である。
【0059】
図14は、いくつかの実施形態にかかる、共通の圧力チャンバ1420内に複数の可撓性チャンバ(例えば、チャンバ1410-1~1410-3)を有する一方向流体流を誘導するデバイスを示している。
図14に示すデバイスは、それぞれが一方向弁に結合され、可撓性材料から作られた部分を有する複数のチャンバ(例えば、チャンバ1410-1~1410-3)が第2のチャンバ1420内に位置することを除いて、デバイス1300と同様である。第2のチャンバ1420内の圧力が変化することは、チャンバ1410-1~1410-3(または可撓性材料から作られたチャンバ1410-1~1410-3のそれぞれの部分)の変形を引き起こし、ひいては、チャンバ1410-1~1410-3内の液体を各チャンバ1410-1~1410-3から(例えば、同時に)流出させる。いくつかの実施形態では、第2のチャンバ1420内の圧力はまた、チャンバ1410-1~1410-3(または可撓性材料から作られたチャンバ1410-1~1410-3のそれぞれの部分)の回復を引き起こすことができ、ひいては液体をチャンバ1410-1~1410-3に流入させる。
図14は、共通の供給源からそれぞれのチャンバを通って液体を分注するデバイスを示しているが、一方向弁の方向を変えることによって、それぞれのチャンバから共通のドレインに液体を吸引するデバイスが構成されることができる。
【0060】
図15は、いくつかの実施形態にかかる一方向流体流を誘導するデバイス1500を示している。デバイス1500は、
図8A~
図8Dに示すデバイスと同様である。いくつかの実施形態では、デバイス1500はまた、音圧発生器1520(例えば、超音波発生器)を含む。音圧発生器1520によって提供される音圧は、チャンバ1510が剛性材料から作られていても、チャンバ1510の小さな変形を引き起こす。音圧発生器1520からの音圧波に応答して、チャンバ1510の壁が振動し、チャンバ1510内の液体が一方向弁940を通ってチャンバ1510から流出する。さらに、流出に起因してチャンバ1510内の圧力が低下すると、一方向弁950を介して外部の液体がチャンバ1510内に侵入することがある。単一の変形によって分注される液体の容積は小さくてもよいが、振動の周波数は高くてもよいため、デバイス1500は、実質的な流量で一方向流体流を引き起こすことができる。
【0061】
いくつかの実施形態では、デバイス1500は、温度コントローラ1530を含む。いくつかの実施形態では、温度コントローラ1530は、ヒータ1532、冷却器1534、またはその両方を含む。いくつかの実施形態では、温度コントローラ1530は、チャンバ1510の温度を変化させる。チャンバ1510は、温度の変化に基づいて膨張または収縮し、これは一方向流体流を引き起こす。いくつかの実施形態では、温度コントローラ1530は、チャンバ1510内の液体の温度を変化させる。チャンバ1510内の液体は、温度の変化に基づいて膨張または収縮し、これは一方向流体流を引き起こす。
【0062】
いくつかの実施形態では、デバイス1500は、音圧発生器1520および温度コントローラ1530の両方を含む。いくつかの実施形態では、デバイス1500は、音圧発生器1520または温度コントローラ1530のうちの一方のみを含む。
【0063】
図16は、いくつかの実施形態にかかる分注器ポンプ1610を有する装置を示している。
図16に示す装置は、2つ以上の分注器(例えば、3つの分注器)を含み、それぞれの分注器は、それぞれの分注器のチャンバへの液体の逆流を制限しながら液体を分注するための1つ以上の一方向弁を有する。
図16はまた、2つ以上の分注器がポンプ1610に接続されていることを示している。この構成は、各分注器から(分注器の作動機構を使用して)正確な容積を分注することを可能にし、各分注器内のチャンバの容積よりも大きい大きな容積が、分注器ポンプ1610を使用して分注されることができる。これは、大量の液体(例えば、洗浄液)を分注することを可能にし、洗浄効率を高めることができる。
【0064】
図17は、いくつかの実施形態にかかる吸引器ポンプ1710を有する装置を示している。
図17に示す装置は、
図16に示す装置が
図16に示す2つ以上の分注器の代わりに2つ以上の吸引器を含むことを除いて、
図17に示す装置と同様である。吸引器ポンプ1710には、2つ以上の吸引器が接続されている。この構成は、(吸引器の作動機構を使用して)各吸引器によって正確な容積を吸引することを可能にし、各吸引器のチャンバの容積よりも大きい大容積が、吸引器ポンプ1710を使用して吸引されることができる。これは、大量の液体の吸引を可能にし、洗浄効率を高めることができる。
【0065】
図18は、いくつかの実施形態にかかる吸引器ポンプ1810を有する装置を示している。
図18に示す装置は、吸引器ポンプ1810が真空ポンプであることを除いて、
図17に示す装置と同様である。吸引器ポンプ1810は、ポンプ1820およびリザーバ1830を含み、それにより、ポンプ1820は、吸引された液体と接触する必要がない。
実験結果
【0066】
実験1:細胞保持に対する分注条件の効果
【0067】
細胞または粒子を含有する試料を洗浄するためのいくつかの構成では、そのような細胞または粒子の破壊を回避することが重要である。そのような細胞または粒子の破壊を低減する1つの方法は、低い分注速度を使用することである。そのような細胞または粒子の破壊を減少させる別の方法は、試料液(または試料液と洗浄液との混合物)への洗浄液の滴下がなく、試料液(または試料液と洗浄液との混合物)の破壊を引き起こすように、試料液(または試料液と洗浄液との混合物)の上面に近い位置に洗浄液を分注することである。
【0068】
以下の表は、細胞を含むウェルを3つの異なる条件下で洗浄した実験の結果を示している。
【0069】
【0070】
異なる条件下で3回洗浄した試料から得られた結果は、細胞の保持のために5μL/sの分注速度が15μL/sの分注速度よりも良好であったことを示している。さらに、結果はまた、滴下なしで洗浄液を分注することが、滴下ありで洗浄液を分注することよりも良好な細胞保持性を有したことを示している。
【0071】
実験2:洗浄に対する「ペッキング」の効果
【0072】
洗浄のためのいくつかの構成では、吸引中のいかなるデッドボリューム(またはデッドコーナー)も洗浄の効率を低下させる。例えば、吸引器ノズルと吸引器ノズルに近いウェルの側壁との間のデッドボリュームは、洗浄の効率を低下させる可能性がある。特に、吸引器ノズルの先端がウェルの壁の近くに位置決めされている場合、液体は、吸引器ノズルの先端と壁の両方に付着することができ、それによってデッドボリュームを形成し、および/または残留液体の容積を増加させる。残留液体の容積を減少させる1つの方法は、
図6A~
図6Cに関して説明したように、ペッキングである。
【0073】
以下の表は、インク溶液を含むウェルを4つの異なる条件下で洗浄した実験の結果を示している。
【0074】
【0075】
上記に示すように、ペッキング動作は洗浄効率を向上させ、8回洗浄した後、洗浄効率は15倍以上向上した(ペッキングありの1525対ペッキングなしの100の累積希釈係数)。さらに、ペッキングは、ペッキングによって達成される均一な希釈係数によって示されるように、洗浄の一貫性を改善する。
【0076】
これらの原理および例に照らして、ここで特定の実施形態に目を向ける。
【0077】
いくつかの実施形態によれば、プレート上のウェル内の試料液中の試料を洗浄するための装置は、試料液に洗浄液を分注するための分注器ノズルを備えた分注器と、分注器ノズルに結合された分注器アクチュエータと、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサによる実行のための命令を記憶するメモリであって、記憶された命令が、分注器ノズルを介して洗浄液を分注するために試料液の上部液体表面(例えば、メニスカス)に隣接する位置において分注器ノズルの先端を試料液と接触させるために分注器アクチュエータに1つ以上の信号を送信するための命令を含む、メモリと、を含む。
【0078】
いくつかの実施形態では、記憶された命令は、試料液の上部液体表面の下方で、分注器ノズルの先端を所定の距離(例えば、0.1mm、0.2mm、0.3mm、0.4mm、0.5mm、0.6mm、0.7mm、0.8mm、0.9mm、1.0mm、1.1mm、1.2mm、1.3mm、1.4mm、1.5mm、1.6mm、1.7mm、1.8mm、1.9mm、2.0mm、2.1mm、2.2mm、2.3mm、2.4mm、もしくは2.5mm未満、または前述の距離のいずれか2つの間)内に配置するために、1つ以上の信号を分注アクチュエータに送信するための命令を含む。
【0079】
いくつかの実施形態では、分注器ノズルを介して洗浄液を分注するための分注速度は、所定の分注速度未満である(例えば、所定の分注速度は、1μL/s、2μL/s、3μL/s、4μL/s、5μL/s、6μL/s、7μL/s、8μL/s、9μL/s、10μL/s、11μL/s、12μL/s、13μL/s、14μL/s、15μL/s、16μL/s、17μL/s、18μL/s、19μL/s、20μL/s、25μL/s、30μL/s、35μL/s、40μL/s、45μL/s、または50μL/sである)。
【0080】
いくつかの実施形態では、記憶された命令は、(例えば、ウェルの底部から)分注器ノズルの先端の高さに基づいて異なる分注速度で洗浄液を分注するために1つ以上の信号を分注器に送信するための命令を含む。いくつかの実施形態では、分注速度は、分注器ノズルの先端の高さが減少するにつれて単調に減少する。
【0081】
いくつかの実施形態では、記憶された命令は、分注器ノズルの先端の第1の高さにおいて第1の分注速度で洗浄液を分注するために分注器に1つ以上の信号を送信するための命令と、第1の高さとは異なる分注器ノズルの先端の第2の高さにおいて第1の分注速度とは異なる第2の分注速度で洗浄液を分注するために分注器に1つ以上の信号を送信するための命令とを含む。
【0082】
いくつかの実施形態では、第1の高さは、第2の高さよりも大きく、第1の分注速度は、第2の分注速度よりも大きい。
【0083】
いくつかの実施形態では、記憶された命令はまた、第1の高さおよび第2の高さとは異なる分注器ノズルの先端の第3の高さにおいて第1の分注速度および第2の分注速度とは異なる第3の分注速度で洗浄液を分注するために、1つ以上の信号を分注器に送信するための命令を含む。
【0084】
いくつかの実施形態では、第2の高さは、第3の高さよりも大きく、第2の分注速度は、第3の分注速度よりも大きい。
【0085】
いくつかの実施形態では、分注器ノズルは、ウェルの横方向中心に隣接するように位置決めされる(例えば、0.1mm、0.2mm、0.3mm、0.4mm、0.5mm、0.6mm、0.7mm、0.8mm、0.9mm、1.0mm、1.1mm、1.2mm、1.3mm、1.4mm、1.5mm、1.6mm、1.7mm、1.8mm、1.9mm、2mm、3mm、4mm、5mm、6mm、7mm、8mm、9mm、10mm以内、またはウェルの横方向中心からウェルの直径の5%、10%、15%、20%、または25%以内)。
【0086】
いくつかの実施形態では、分注器ノズルの先端は、ウェルの壁に向かって傾斜している。
【0087】
いくつかの実施形態では、装置はまた、試料液から液体を吸引するための吸引器ノズルを有する吸引器を含む。
【0088】
いくつかの実施形態では、装置はまた、吸引器ノズルと結合された吸引器アクチュエータを含む。記憶された命令は、吸引器ノズルの先端を配置するために吸引器アクチュエータに1つ以上の信号を送信するための命令を含む。
【0089】
いくつかの実施形態では、記憶された命令は、吸引器が試料溶液から液体を吸引している間に吸引器ノズルが試料溶液と接触するように吸引器ノズルを下降させ、吸引器ノズルを下降させた後、吸引器ノズルが試料溶液の上面と接触しなくなるように吸引器ノズルを上昇させ、吸引器ノズルを上昇させた後、吸引器が試料溶液から液体を吸引している間に吸引器ノズルが試料溶液と接触するように吸引器ノズルを下降させるために、吸引器アクチュエータに1つ以上の信号を送信するための命令を含む。
【0090】
いくつかの実施形態では、記憶された命令は、(例えば、残りの溶液が所定の高さを有するまで)上昇動作および下降動作を繰り返すために1つ以上の信号を吸引器アクチュエータに送信するための命令を含む。
【0091】
いくつかの実施形態では、記憶された命令は、試料の上面から所定の距離(例えば、所定の距離は、100μm、200μm、300μm、400μm、500μm、600μm、700μm、800μm、900μm、または1000μmである)内に吸引器ノズルを配置するために、吸引器アクチュエータに1つ以上の信号を送信するための命令を含む。
【0092】
いくつかの実施形態では、吸引器ノズルは、(例えば、ウェルの底部から)吸引器ノズルの高さが(例えば、ウェルの底部から)分注器ノズルの高さよりも大きくなるように、分注器ノズルに対して位置決めされる。
【0093】
いくつかの実施形態では、吸引器ノズルは、(例えば、ウェルの底部から)吸引器ノズルの高さが(例えば、ウェルの底部から)分注器ノズルの高さと実質的に同じになるように、分注器ノズルに対して位置決めされる。いくつかの実施形態では、吸引器ノズルの高さは、分注器ノズルの高さから1mm以内である。いくつかの実施形態では、吸引器ノズルの高さは、分注器ノズルの高さから0.1mm以内である。
【0094】
いくつかの実施形態では、吸引器ノズルを介して液体を吸引するための吸引速度は、所定の吸引速度未満である(例えば、所定の吸引速度は、1μL/s、2μL/s、3μL/s、4μL/s、5μL/s、6μL/s、7μL/s、8μL/s、9μL/s、10μL/s、11μL/s、12μL/s、13μL/s、14μL/s、15μL/s、16μL/s、17μL/s、18μL/s、19μL/s、20μL/s、25μL/s、30μL/s、35μL/s、40μL/s、45μL/s、または50μL/s未満である)。
【0095】
いくつかの実施形態では、記憶された命令は、(例えば、ウェルの底部から)吸引器ノズルの先端の高さに基づいて異なる吸引速度で液体を吸引するために吸引器に1つ以上の信号を送信するための命令を含む。いくつかの実施形態では、吸引速度は、吸引器ノズルの先端の高さが減少するにつれて単調に減少する。
【0096】
いくつかの実施形態では、記憶された命令は、吸引器ノズルの先端の第1の高さにおいて第1の吸引速度で液体を吸引するために吸引器に1つ以上の信号を送信するための命令と、第1の高さとは異なる吸引器ノズルの先端の第2の高さにおいて第1の吸引速度とは異なる第2の吸引速度で液体を吸引するために吸引器に1つ以上の信号を送信するための命令とを含む。
【0097】
いくつかの実施形態では、第1の高さは、第2の高さよりも大きく、第1の吸引速度は、第2の吸引速度よりも大きい。
【0098】
いくつかの実施形態では、記憶された命令はまた、第1の高さおよび第2の高さとは異なる吸引器ノズルの先端の第3の高さにおいて第1の吸引速度および第2の吸引速度とは異なる第3の吸引速度で液体を吸引するために1つ以上の信号を吸引器に送信するための命令を含む。
【0099】
いくつかの実施形態では、第2の高さは、第3の高さよりも大きく、第2の吸引速度は、第3の吸引速度よりも大きい。
【0100】
いくつかの実施形態では、吸引器ノズルは、ウェルの壁に隣接するように位置決めされる(例えば、ウェルの壁からウェルの直径の0.1mm、0.2mm、0.3mm、0.4mm、0.5mm、0.6mm、0.7mm、0.8mm、0.9mm、1.0mm、1.1mm、1.2mm、1.3mm、1.4mm、1.5mm、1.6mm、1.7mm、1.8mm、1.9mm、2mm、3mm、4mm、5mm、6mm、7mm、8mm、9mm、10mm以内、または5%、10%、15%、20%、25%、もしくは30%以内)。
【0101】
いくつかの実施形態では、記憶された命令は、吸引器ノズルの高さの関数として吸引器ノズルを横方向に移動させるための命令を含む。
【0102】
いくつかの実施形態では、ウェルは、平坦な底部を有する。
【0103】
いくつかの実施形態では、ウェルは、平坦な底部とウェルの壁との間に面取りされたまたは丸い角を有する。
【0104】
いくつかの実施形態では、ウェルは、丸い底部を有する。
【0105】
いくつかの実施形態によれば、方法は、分注器が分注器ノズルを介して洗浄液を試料液に分注する間に、試料液の上部液体表面に隣接する位置においてウェル内の試料液と接触するように分注器ノズルの先端を配置することを含む。
【0106】
いくつかの実施形態では、本方法はまた、試料液の上部液体表面の下方の所定の距離(例えば、0.1mm、0.2mm、0.3mm、0.4mm、0.5mm、0.6mm、0.7mm、0.8mm、0.9mm、1.0mm、1.1mm、1.2mm、1.3mm、1.4mm、1.5mm、1.6mm、1.7mm、1.8mm、1.9mm、2.0mm、2.1mm、2.2mm、2.3mm、2.4mm、もしくは2.5mm未満、または前述の距離のいずれか2つの間)内に分注器ノズルの先端を配置することを含む。
【0107】
いくつかの実施形態では、本方法は、所定の分注速度(例えば、所定の分注速度は、1μL/s、2μL/s、3μL/s、4μL/s、5μL/s、6μL/s、7μL/s、8μL/s、9μL/s、10μL/s、11μL/s、12μL/s、13μL/s、14μL/s、15μL/s、16μL/s、17μL/s、18μL/s、19μL/s、20μL/s、25μL/s、30μL/s、35μL/s、40μL/s、45μL/s、または50μL/sである)未満の分注速度で分注器ノズルを介して洗浄液を分注することを含む。
【0108】
いくつかの実施形態では、本方法は、分注器ノズルの先端の高さに基づいて異なる分注速度で洗浄液を分注することを含む。
【0109】
いくつかの実施形態では、本方法は、分注器ノズルの先端の第1の高さにおいて第1の分注速度で洗浄液を分注することと、第1の高さとは異なる分注器ノズルの先端の第2の高さにおいて第1の分注速度とは異なる第2の分注速度で洗浄液を分注することと、を含む。
【0110】
いくつかの実施形態では、第1の高さは、第2の高さよりも大きく、第1の分注速度は、第2の分注速度よりも大きい。
【0111】
いくつかの実施形態では、本方法は、第1の高さおよび第2の高さとは異なる分注器ノズルの先端の第3の高さにおいて第1の分注速度および第2の分注速度とは異なる第3の分注速度で洗浄液を分注することを含む。
【0112】
いくつかの実施形態では、第2の高さは、第3の高さよりも大きく、第2の分注速度は、第3の分注速度よりも大きい。
【0113】
いくつかの実施形態では、本方法は、ウェルの横方向中心に隣接して分注器ノズルを配置することを含む。
【0114】
いくつかの実施形態では、分注器ノズルの先端は、ウェルの壁に向かって傾斜している。
【0115】
いくつかの実施形態では、本方法は、試料液から液体を吸引するための吸引器ノズルの先端を配置することを含む。
【0116】
いくつかの実施形態では、本方法は、吸引器ノズルが試料溶液から液体を吸引するために試料溶液と接触するように吸引器ノズルを下降させることと、吸引器ノズルを下降させた後、吸引器ノズルが試料溶液の上面と接触しなくなるように吸引器ノズルを上昇させることと、吸引器ノズルを上昇させた後、吸引器ノズルが試料溶液から液体を吸引するために試料溶液と接触するように吸引器ノズルを下降させることと、を含む。
【0117】
いくつかの実施形態では、本方法は、(例えば、残りの溶液が所定の高さを有するまで)上昇動作と下降動作とを繰り返すことを含む。
【0118】
いくつかの実施形態では、本方法は、試料の上面から所定の距離内に吸引器ノズルを配置することを含む(例えば、所定の距離は、100μm、200μm、300μm、400μm、500μm、600μm、700μm、800μm、900μm、または1000μmである)。
【0119】
いくつかの実施形態では、吸引器ノズルは、(例えば、ウェルの底部から)吸引器ノズルの高さが(例えば、ウェルの底部から)分注器ノズルの高さよりも大きくなるように、分注器ノズルに対して位置決めされる。
【0120】
いくつかの実施形態では、吸引器ノズルを介して液体を吸引するための吸引速度は、所定の吸引速度未満である(例えば、所定の吸引速度は、1μL/s、2μL/s、3μL/s、4μL/s、5μL/s、6μL/s、7μL/s、8μL/s、9μL/s、10μL/s、11μL/s、12μL/s、13μL/s、14μL/s、15μL/s、16μL/s、17μL/s、18μL/s、19μL/s、20μL/s、25μL/s、30μL/s、35μL/s、40μL/s、45μL/s、または50μL/s未満である)。
【0121】
いくつかの実施形態では、本方法は、(例えば、ウェルの底部から)吸引器ノズルの先端の高さに基づいて異なる吸引速度で液体を吸引することを含む。
【0122】
いくつかの実施形態では、本方法は、吸引器ノズルの先端の第1の高さにおいて第1の吸引速度で液体を吸引することと、第1の高さとは異なる吸引器ノズルの先端の第2の高さにおいて第1の吸引速度とは異なる第2の吸引速度で液体を吸引することと、を含む。
【0123】
いくつかの実施形態では、第1の高さは、第2の高さよりも大きく、第1の吸引速度は、第2の吸引速度よりも大きい。
【0124】
いくつかの実施形態では、本方法は、第1の高さおよび第2の高さとは異なる吸引器ノズルの先端の第3の高さにおいて第1の吸引速度および第2の吸引速度とは異なる第3の吸引速度で液体を吸引することを含む。
【0125】
いくつかの実施形態では、第2の高さは、第3の高さよりも大きく、第2の吸引速度は、第3の吸引速度よりも大きい。
【0126】
いくつかの実施形態では、吸引器ノズルは、ウェルの壁に隣接するように位置決めされる(例えば、ウェルの壁からウェルの直径の0.1mm、0.2mm、0.3mm、0.4mm、0.5mm、0.6mm、0.7mm、0.8mm、0.9mm、1.0mm、1.1mm、1.2mm、1.3mm、1.4mm、1.5mm、1.6mm、1.7mm、1.8mm、1.9mm、2mm、3mm、4mm、5mm、6mm、7mm、8mm、9mm、10mm以内、または5%、10%、15%、20%、25%、もしくは30%以内)。
【0127】
いくつかの実施形態では、本方法は、吸引器ノズルの高さの関数として吸引器ノズルを横方向に移動させることを含む。
【0128】
いくつかの実施形態では、ウェルは、丸い底部を有する。
【0129】
いくつかの実施形態では、ウェルは、平坦な底部を有する。
【0130】
いくつかの実施形態では、ウェルは、平坦な底部とウェルの壁との間に面取りされたまたは丸い角を有する。
【0131】
いくつかの実施形態では、本方法は、平坦な底部を介してウェル内の試料の画像を取得することを含む。
【0132】
いくつかの実施形態によれば、デバイスは、第1のチャンバと、液体が第1の一方向弁を通って第1のチャンバに流入することを可能にし、液体が第1の一方向弁を通って第1のチャンバから流出することを制限するために、チャンバと流体連通する第1の一方向弁と、液体が第2の一方向弁を通って第1のチャンバから流出することを可能にし、液体が第2の一方向弁を通って第1のチャンバに流入することを制限するために、チャンバと流体連通する第2の一方向弁と、を含む。
【0133】
いくつかの実施形態では、第1の一方向弁は、第1のチャンバの第1の部分と結合され、第2の一方向弁は、第1のチャンバの第1の部分とは異なる第1のチャンバの第2の部分と結合される。
【0134】
いくつかの実施形態では、デバイスは、少なくとも3つのポートを有するマルチチャネルコネクタを含む。3つのポートのうちの第1のポートは、第1のチャンバと流体連通している。3つのポートのうちの第2のポートは、第1の一方向弁と流体連通している。3つのポートのうちの第3のポートは、第2の一方向弁と流体連通している。
【0135】
いくつかの実施形態では、第1のチャンバは、シリンジと、シリンジ内で少なくとも部分的に摺動するためにシリンジと摺動可能に結合されたピストンとを含む。
【0136】
いくつかの実施形態では、第1のチャンバは壁を含み、壁の少なくとも一部は可撓性材料から作られている。デバイスはまた、可撓性材料の変形が第1のチャンバ内の液体を第1のチャンバから分注させるように、可撓性材料の変形を引き起こすための機械部品を含む。
【0137】
いくつかの実施形態では、第1のチャンバは壁を含み、壁の少なくとも一部は可撓性材料から作られている。デバイスはまた、異なる圧力を提供するための圧力チャンバを含む。第1のチャンバの可撓性材料の少なくとも一部は、圧力チャンバ内の圧力の変化が第1のチャンバの可撓性材料の変形を引き起こすように、圧力チャンバ内に位置決めされる。
【0138】
いくつかの実施形態では、圧力チャンバは、シリンジと、圧力チャンバ内の圧力を変化させるためにシリンジと摺動可能に結合されたピストンとに結合される。
【0139】
いくつかの実施形態では、デバイスは、第2のチャンバと、液体が第3の一方向弁を通って第2のチャンバに流入することを可能にし、液体が第3の一方向弁を通って第2のチャンバから流出することを制限するために、第2のチャンバと流体連通する第3の一方向弁と、液体が第4の一方向弁を通って第2のチャンバから流出することを可能にし、液体が第4の一方向弁を通って第2のチャンバに流入することを制限するために、第2のチャンバと流体連通する第4の一方向弁と、を含む。第2のチャンバは壁を含み、壁の少なくとも一部は可撓性材料から作られている。第2のチャンバの可撓性材料の少なくとも一部は、圧力チャンバ内の圧力の変化が第2のチャンバの可撓性材料の変形を引き起こすように、圧力チャンバ内に位置決めされる。
【0140】
いくつかの実施形態では、デバイスは、1つ以上の追加のチャンバを含み、各追加のチャンバは、2つ以上の一方向弁のそれぞれのセットと流体連通する。
【0141】
いくつかの実施形態では、圧力チャンバ内の圧力の変化は、第1のチャンバの可撓性材料および第2のチャンバの可撓性材料の同時変形を引き起こす。
【0142】
いくつかの実施形態では、第1のチャンバは壁を含む。デバイスはまた、壁の変形を引き起こすために第1のチャンバの壁に結合された音圧発生器を含む。
【0143】
いくつかの実施形態では、デバイスは、第1のチャンバ内の液体の温度を変化させるために第1のチャンバと結合された1つ以上の温度変化構成要素を含む。
【0144】
いくつかの実施形態では、1つ以上の温度変化構成要素は、第1のチャンバ内の液体の温度を上昇させるための加熱要素を含む。
【0145】
いくつかの実施形態では、1つ以上の温度変化構成要素は、第1のチャンバ内の液体の温度を低下させるための冷却要素を含む。
【0146】
いくつかの実施形態によれば、方法は、第1の一方向弁を通って第1のチャンバに液体を移動させることと、液体の少なくとも一部を第2の一方向弁を通って第1のチャンバから移動させることと、を含む。
【0147】
いくつかの実施形態では、液体は、第1のチャンバ内の圧力を下げることによって第1のチャンバ内に移動され、液体は、第1のチャンバ内の圧力を増加させることによって第1のチャンバから移動される。
【0148】
いくつかの実施形態では、第1のチャンバは、シリンジと、第1のチャンバ内の圧力を変化させるためにシリンジと摺動可能に結合されたピストンとを含む。
【0149】
いくつかの実施形態では、第1のチャンバは壁を含み、壁の少なくとも一部は可撓性材料から作られている。本方法はまた、第1のチャンバから液体の少なくとも一部を移動させるために、機械部品を用いて可撓性材料を変形させることを含む。
【0150】
いくつかの実施形態では、第1のチャンバは壁を含み、壁の少なくとも一部は可撓性材料から作られている。可撓性材料の少なくとも一部は、圧力チャンバ内に位置決めされる。本方法はまた、第1のチャンバ内の液体の少なくとも一部が第1のチャンバから移動されるように、第1のチャンバの可撓性材料の変形を引き起こすために圧力チャンバ内の圧力を変化させることを含む。
【0151】
いくつかの実施形態では、第2のチャンバの壁の可撓性材料の少なくとも一部は、圧力チャンバ内に位置決めされ、第2のチャンバは、少なくとも2つの一方向弁と流体連通する。圧力チャンバ内の圧力を変化させることはまた、第2のチャンバ内の液体の少なくとも一部が第2のチャンバから移動されるように、第2のチャンバの可撓性材料の変形を引き起こす。
【0152】
いくつかの実施形態では、圧力チャンバ内の圧力を変化させることはまた、1つ以上の追加のチャンバの可撓性材料の変形を引き起こし、1つ以上の追加のチャンバのそれぞれのチャンバは、少なくとも2つの一方向弁と流体連通し、その結果、1つ以上の追加のチャンバのそれぞれのチャンバ内の液体の少なくとも一部は、それぞれのチャンバから移動される。
【0153】
いくつかの実施形態では、圧力チャンバ内の圧力の変化は、第1のチャンバの可撓性材料および第2のチャンバの可撓性材料の同時変形を引き起こす。
【0154】
いくつかの実施形態では、本方法は、壁の変形が液体の少なくとも一部を第1のチャンバから移動させるように、壁の変形を引き起こすために第1のチャンバの壁に音圧を提供することを含む。
【0155】
いくつかの実施形態では、本方法は、第1のチャンバ内の液体の少なくとも一部が第1のチャンバから移動されるように、第1のチャンバ内の液体の膨張を引き起こすことを含む。
【0156】
いくつかの実施形態では、本方法は、第1のチャンバ内の液体が膨張するように、第1のチャンバ内の液体の温度を上昇させることを含む。
【0157】
いくつかの実施形態では、本方法は、第1のチャンバ内の液体が収縮するように、第1のチャンバ内の液体の温度を低下させることを含む。
【0158】
いくつかの実施形態によれば、デバイスは、試料溶液を保持するための1つ以上のウェルを有するプレートを含み、プレートは、上面および底面を有する。1つ以上のウェルのそれぞれのウェルの底面は、実質的に平坦である。それぞれのウェルの底面に隣接するプレートの部分は、実質的に透明である。
【0159】
いくつかの実施形態では、プレートは、プレートの底面に隣接する実質的に透明な基材(例えば、ガラス基材)を含む。
【0160】
いくつかの実施形態では、それぞれのウェルは、実質的に平坦な底面および側壁によって画定される。
【0161】
いくつかの実施形態では、それぞれのウェルは、それぞれのウェルの底面および側壁に隣接する丸い角を有する。
【0162】
いくつかの実施形態では、底面は親水性材料から作られ、側壁は疎水性材料から作られる。
【0163】
いくつかの実施形態では、それぞれのウェルは、プレートの底面に隣接する第1の断面積と、プレートの上面に隣接する第2の断面積とを有し、第2の断面積は、第1の断面積よりも大きい。
【0164】
いくつかの実施形態では、第1の断面積は、第1の直径によって特徴付けられ、第2の断面積は、第1の直径よりも大きい第2の直径によって特徴付けられる。
【0165】
いくつかの実施形態によれば、方法は、本明細書に記載の任意のデバイス(例えば、プレート)を取得することを含む。デバイスは、デバイス内に画定されたウェル内に試料溶液を含む。本方法はまた、洗浄溶液をウェルに分注することと、試料溶液中の1つ以上の試料が洗浄されるようにウェルから溶液を吸引することと、を含む。
【0166】
いくつかの実施形態によれば、方法は、本明細書に記載の任意のデバイスを取得することを含む。本方法はまた、実質的に透明な基材を通してデバイス内の試料の画像を取得することを含む。
【0167】
いくつかの実施形態によれば、装置は、第1のチャンバを画定する第1の分注器を含む。第1の分注器は、第1のチャンバに結合された第1のノズルと、液体が第1の一方向弁を通って第1のチャンバから流出することを可能にし、液体が第1の一方向弁を通って第1のチャンバに流入することを制限するために、第1のチャンバと流体連通する第1の一方向弁とを含む。装置はまた、第1のチャンバに液体を供給するために第1のチャンバと流体連通する分注器ポンプを含む。
【0168】
いくつかの実施形態では、第1の分注器はまた、第1のチャンバ内で少なくとも部分的に摺動するように構成された第1のピストンを含む。
【0169】
いくつかの実施形態では、第1の一方向弁は、第1のチャンバと第1のノズルとの間に配置され、液体が第1の一方向弁を通って第1のチャンバから第1のノズルに流出することを可能にし、液体が第1の一方向弁を通って第1のノズルから第1のチャンバに流れることを制限する。
【0170】
いくつかの実施形態では、第1の分注器はまた、液体が分注器ポンプから第2の一方向弁を通って第1のチャンバに流入することを可能にし、液体が第1のチャンバから第2の一方向弁を通って分注器ポンプに流出することを制限するために、第1のチャンバと流体連通する第2の一方向弁を含む。
【0171】
いくつかの実施形態では、装置は、第2のチャンバを画定する第2の分注器を含む。第2の分注器は、第2のチャンバに結合された第2のノズルと、液体が第3の一方向弁を通って第2のチャンバから流出することを可能にし、液体が第3の一方向弁を通って第2のチャンバに流入することを制限するために、第2のチャンバと流体連通する第3の一方向弁と、を含む。分注器ポンプは、第2のチャンバ内に液体を供給するために第2のチャンバと流体連通する。
【0172】
いくつかの実施形態では、第2の分注器はまた、第2のチャンバ内で少なくとも部分的に摺動するように構成された第2のピストンを含む。
【0173】
いくつかの実施形態では、第3の一方向弁は、第2のチャンバと第2のノズルとの間に配置され、液体が第2のチャンバから第3の一方向弁を通って第2のノズルに流出することを可能にし、液体が第2のノズルから第3の一方向弁を通って第2のチャンバに流入することを制限する。
【0174】
いくつかの実施形態では、第2の分注器はまた、液体が分注器ポンプから第4の一方向弁を通って第1のチャンバに流入することを可能にし、液体が第2のチャンバから第4の一方向弁を通って分注器ポンプに流出することを制限するために、第2のチャンバと流体連通する第4の一方向弁を含む。
【0175】
いくつかの実施形態では、分注器ポンプは、第1のチャンバおよび第2のチャンバに同時に液体を供給する。
【0176】
いくつかの実施形態では、装置は、第3のチャンバを画定する第1の吸引器を含む。第1の吸引器は、第3のチャンバに結合された第3のノズルと、液体が第5の一方向弁を通って第3のチャンバに流入することを可能にし、液体が第5の一方向弁を通って第3のチャンバから流出することを制限するために、第3のチャンバと流体連通する第5の一方向弁と、を含む。装置はまた、第3のチャンバから液体を移動させるために第3のチャンバと流体連通する吸引器ポンプを含む。
【0177】
いくつかの実施形態では、第1の吸引器はまた、第3のチャンバ内で少なくとも部分的に摺動するように構成された第3のピストンを含む。
【0178】
いくつかの実施形態では、第5の一方向弁は、第3のチャンバと第3のノズルとの間に配置され、液体が第5の一方向弁を通って第3のチャンバに流入することを可能にし、液体が第3のチャンバから第5の一方向弁を通って第3のノズルに流出することを制限する。
【0179】
いくつかの実施形態では、第1の吸引器はまた、液体が第3のチャンバから第6の一方向弁を通って吸引器ポンプに流出することを可能にし、液体が吸引器ポンプから第6の一方向弁を通って第3のチャンバに流入することを制限するために、第3のチャンバと流体連通する第6の一方向弁を含む。
【0180】
いくつかの実施形態では、装置は、第4のチャンバを画定する第2の吸引器を含む。第2の吸引器は、第4のチャンバに結合された第4のノズルと、液体が第7の一方向弁を通って第4のチャンバに流入することを可能にし、液体が第7の一方向弁を通って第4のチャンバから流出することを制限するために、第4のチャンバと流体連通する第7の一方向弁と、を含む。吸引器ポンプは、第4のチャンバから液体を移動させるために第4のチャンバと流体連通する。
【0181】
いくつかの実施形態では、第2の吸引器はまた、第4のチャンバ内で少なくとも部分的に摺動するように構成された第4のピストンを含む。
【0182】
いくつかの実施形態では、第7の一方向弁は、第4のチャンバと第4のノズルとの間に配置され、液体が第4のノズルから第7の一方向弁を通って第4のチャンバに流入することを可能にし、液体が第4のチャンバから第7の一方向弁を通って第4のノズルに流出することを制限する。
【0183】
いくつかの実施形態では、第2の吸引器はまた、液体が第4のチャンバから第8の一方向弁を通って吸引器ポンプに流出することを可能にし、液体が吸引器ポンプから第8の一方向弁を通って第4のチャンバに流入することを制限するために、第4のチャンバと流体連通する第8の一方向弁を含む。
【0184】
いくつかの実施形態では、吸引器ポンプは、液体を第3のチャンバおよび第4のチャンバから吸引器ポンプに同時に移動させる。
【0185】
いくつかの実施形態では、吸引器ポンプは、真空ポンプを含む。
【0186】
いくつかの実施形態によれば、装置は、第1のチャンバを画定する第1の吸引器を含む。第1の吸引器は、第1のチャンバに結合された第1のノズルと、液体が第1の一方向弁を通って第1のチャンバに流入することを可能にし、液体が第1の一方向弁を通って第1のチャンバから流出することを制限するために、第1のチャンバと流体連通する第1の一方向弁とを含む。装置はまた、第1のチャンバから液体を移動させるために第1のチャンバと流体連通する吸引器ポンプを含む。
【0187】
いくつかの実施形態では、第1の吸引器はまた、第1のチャンバ内で少なくとも部分的に摺動するように構成された第1のピストンを含む。
【0188】
いくつかの実施形態では、第1の一方向弁は、第1のチャンバと第1のノズルとの間に配置され、液体が第1の一方向弁を通って第1のチャンバに流入することを可能にし、液体が第1の一方向弁を通って第1のチャンバから第1のノズルに流出することを制限する。
【0189】
いくつかの実施形態では、第1の吸引器はまた、液体が第1のチャンバから第2の一方向弁を通って吸引器ポンプに流出することを可能にし、液体が吸引器ポンプから第2の一方向弁を通って第1のチャンバに流入することを制限するために、第1のチャンバと流体連通する第2の一方向弁を含む。
【0190】
いくつかの実施形態では、装置は、第2のチャンバを画定する第2の吸引器を含む。第2の吸引器は、第2のチャンバに結合された第2のノズルと、液体が第3の一方向弁を通って第2のチャンバに流入することを可能にし、液体が第3の一方向弁を通って第2のチャンバから流出することを制限するために、第2のチャンバと流体連通する第3の一方向弁と、を含む。吸引器ポンプは、第2のチャンバから液体を移動させるために第2のチャンバと流体連通する。
【0191】
いくつかの実施形態では、第2の吸引器はまた、第2のチャンバ内で少なくとも部分的に摺動するように構成された第2のピストンを含む。
【0192】
いくつかの実施形態では、第3の一方向弁は、第2のチャンバと第2のノズルとの間に配置され、液体が第2のノズルから第3の一方向弁を通って第2のチャンバに流入することを可能にし、液体が第2のチャンバから第3の一方向弁を通って第2のノズルに流出することを制限する。
【0193】
いくつかの実施形態では、第2の吸引器はまた、液体が第2のチャンバから第4の一方向弁を通って吸引器ポンプに流出することを可能にし、液体が吸引器ポンプから第4の一方向弁を通って第2のチャンバに流入することを制限するために、第2のチャンバと流体連通する第4の一方向弁を含む。
【0194】
いくつかの実施形態では、吸引器ポンプは、液体を第1のチャンバおよび第2のチャンバから吸引器ポンプに同時に移動させる。
【0195】
いくつかの実施形態では、吸引器ポンプは、真空ポンプを含む。
【0196】
いくつかの実施形態によれば、方法は、第1の分注器から第1の容積の液体を分注することであって、第1の分注器が、第1のチャンバを画定し、第1のチャンバ内で少なくとも部分的に摺動するように構成された第1のピストンと、第1のチャンバに結合された第1のノズルと、液体が第1の一方向弁を通って第1のチャンバから流出することを可能にし、液体が第1の一方向弁を通って第1のチャンバに流入する液体の流れを制限するために、第1のチャンバと流体連通する第1の一方向弁とを含む、分注することを含む。第1の容積の液体は、第1のピストンを移動させることによって第1の分注器から分注される。本方法はまた、第1のチャンバに液体を供給するために第1のチャンバと流体連通する分注器ポンプを使用して第1の分注器から第2の容積の液体を分注することを含む。第2の容積は、第1の容積とは異なる。
【0197】
いくつかの実施形態では、第1の一方向弁は、第1のチャンバと第1のノズルとの間に配置され、液体が第1の一方向弁を通って第1のチャンバから第1のノズルに流出することを可能にし、液体が第1の一方向弁を通って第1のノズルから第1のチャンバに流れることを制限する。
【0198】
いくつかの実施形態では、第1の分注器はまた、液体が分注器ポンプから第2の一方向弁を通って第1のチャンバに流入することを可能にし、液体が第1のチャンバから第2の一方向弁を通って分注器ポンプに流出することを制限するために、第1のチャンバと流体連通する第2の一方向弁を含む。
【0199】
いくつかの実施形態では、第2の容積は、第1の容積よりも大きい。
【0200】
いくつかの実施形態では、本方法は、第2の分注器から第3の容積の液体を分注することであって、第2の分注器が、第2のチャンバを画定し、第2のチャンバ内で少なくとも部分的に摺動するように構成された第2のピストンと、第2のチャンバに結合された第2のノズルと、液体が第3の一方向弁を通って第2のチャンバから流出することを可能にし、液体が第3の一方向弁を通って第2のチャンバに流入することを制限するために、第2のチャンバと流体連通する第3の一方向弁とを含む、分注することを含む。第3の容積は、第2のピストンを移動させることによって第2の分注器から分注される。本方法はまた、第2のチャンバに液体を供給するために第2のチャンバと流体連通する分注器ポンプを使用して第2の分注器から第4の容積の液体を分注することを含む。第4の容積は、第3の容積とは異なる。
【0201】
いくつかの実施形態では、第3の一方向弁は、第2のチャンバと第2のノズルとの間に配置され、液体が第2のチャンバから第3の一方向弁を通って第2のノズルに流出することを可能にし、液体が第2のノズルから第3の一方向弁を通って第2のチャンバに流入することを制限する。
【0202】
いくつかの実施形態では、第2の分注器はまた、液体が分注器ポンプから第4の一方向弁を通って第1のチャンバに流入することを可能にし、液体が第2のチャンバから第4の一方向弁を通って分注器ポンプに流出することを制限するために、第2のチャンバと流体連通する第4の一方向弁を含む。
【0203】
いくつかの実施形態では、第4の容積は、第3の容積よりも大きい。
【0204】
いくつかの実施形態では、本方法は、分注器ポンプから第1のチャンバおよび第2のチャンバに同時に液体を供給することを含む。
【0205】
いくつかの実施形態では、本方法は、第3のチャンバを画定する第1の吸引器を用いて第5の容積の液体を吸引することであって、第1の吸引器が、第3のチャンバ内で少なくとも部分的に摺動するように構成された第3のピストンと、第3のチャンバに結合された第3のノズルと、液体が第5の一方向弁を通って第3のチャンバに流入することを可能にし、液体が第5の一方向弁を通って第3のチャンバから流出するのを制限するために、第3のチャンバと流体連通する第5の一方向弁とを含む、吸引することを含む。第5の容積の液体は、第3のピストンを移動させることによって第1の吸引器を用いて吸引される。本方法はまた、第3のチャンバから液体を移動させるために、第3のチャンバと流体連通する吸引器ポンプを使用して第1の吸引器を用いて第6の容積の液体を吸引することを含む。第6の容積は、第5の容積とは異なる。
【0206】
いくつかの実施形態では、第5の一方向弁は、第3のチャンバと第3のノズルとの間に配置され、液体が第5の一方向弁を通って第3のチャンバに流入することを可能にし、液体が第3のチャンバから第5の一方向弁を通って第3のノズルに流出することを制限する。
【0207】
いくつかの実施形態では、第1の吸引器はまた、液体が第3のチャンバから第6の一方向弁を通って吸引器ポンプに流出することを可能にし、液体が吸引器ポンプから第6の一方向弁を通って第3のチャンバに流入することを制限するために、第3のチャンバと流体連通する第6の一方向弁を含む。
【0208】
いくつかの実施形態では、第6の容積は、第5の容積よりも大きい。
【0209】
いくつかの実施形態では、本方法は、第4のチャンバを画定する第2の吸引器を用いて第7の容積の液体を吸引することであって、第2の吸引器が、第4のチャンバ内で少なくとも部分的に摺動するように構成された第4のピストンと、第4のチャンバに結合された第4のノズルと、液体が第7の一方向弁を通って第4のチャンバに流入することを可能にし、液体が第7の一方向弁を通って第4のチャンバから流出するのを制限するために、第4のチャンバと流体連通する第7の一方向弁とを含む、吸引することを含む。第7の容積の液体は、第4のピストンを移動させることによって第2の吸引器を用いて吸引される。本方法はまた、第4のチャンバから液体を移動させるために、第4のチャンバと流体連通する吸引器ポンプを使用して第2の吸引器を用いて第8の容積の液体を吸引することを含む。第8の容積は、第7の容積とは異なる。
【0210】
いくつかの実施形態では、第7の一方向弁は、第4のチャンバと第4のノズルとの間に配置され、液体が第4のノズルから第7の一方向弁を通って第4のチャンバに流入することを可能にし、液体が第4のチャンバから第7の一方向弁を通って第4のノズルに流出することを制限する。
【0211】
いくつかの実施形態では、第2の吸引器はまた、液体が第4のチャンバから第8の一方向弁を通って吸引器ポンプに流出することを可能にし、液体が吸引器ポンプから第8の一方向弁を通って第4のチャンバに流入することを制限するために、第4のチャンバと流体連通する第8の一方向弁を含む。
【0212】
いくつかの実施形態では、第8の容積は、第7の容積よりも大きい。
【0213】
いくつかの実施形態では、方法は、吸引器ポンプを同時に使用して第3のチャンバおよび第4のチャンバに液体を吸引することを含む。
【0214】
いくつかの実施形態では、吸引器ポンプは、真空ポンプを含む。
【0215】
いくつかの実施形態によれば、方法は、第1のチャンバを画定する第1の吸引器を用いて第1の容積の液体を吸引することであって、第1の吸引器が、第1のチャンバ内で少なくとも部分的に摺動するように構成された第1のピストンと、第1のチャンバに結合された第1のノズルと、液体が第1の一方向弁を通って第1のチャンバに流入することを可能にし、液体が第1の一方向弁を通って第1のチャンバから流出するのを制限するために、第1のチャンバと流体連通する第1の一方向弁とを含む、吸引することを含む。第1の容積の液体は、第1のピストンを移動させることによって第1の吸引器を用いて吸引される。本方法はまた、第1のチャンバから液体を移動させるために、第1のチャンバと流体連通する吸引器ポンプを使用して第1の吸引器を用いて第2の容積の液体を吸引することを含む。第2の容積は、第1の容積とは異なる。
【0216】
いくつかの実施形態では、第1の一方向弁は、第1のチャンバと第1のノズルとの間に配置され、液体が第1の一方向弁を通って第1のチャンバに流入することを可能にし、液体が第1の一方向弁を通って第1のチャンバから第1のノズルに流出することを制限する。
【0217】
いくつかの実施形態では、第1の吸引器はまた、液体が第1のチャンバから第2の一方向弁を通って吸引器ポンプに流出することを可能にし、液体が吸引器ポンプから第2の一方向弁を通って第1のチャンバに流入することを制限するために、第1のチャンバと流体連通する第2の一方向弁を含む。
【0218】
いくつかの実施形態では、第2の容積は、第1の容積よりも大きい。
【0219】
いくつかの実施形態では、本方法は、第2のチャンバを画定する第2の吸引器を用いて第3の容積の液体を吸引することであって、第2の吸引器が、第2のチャンバ内で少なくとも部分的に摺動するように構成された第2のピストンと、第2のチャンバに結合された第2のノズルと、液体が第3の一方向弁を通って第2のチャンバに流入することを可能にし、液体が第3の一方向弁を通って第2のチャンバから流出するのを制限するために、第2のチャンバと流体連通する第3の一方向弁とを含む、吸引することを含む。第3の容積の液体は、第2のピストンを移動させることによって第2の吸引器を用いて吸引される。本方法はまた、第2のチャンバから液体を移動させるために、第2のチャンバと流体連通する吸引器ポンプを使用して第2の吸引器を用いて第4の容積の液体を吸引することを含む。第4の容積は、第3の容積とは異なる。
【0220】
いくつかの実施形態では、第3の一方向弁は、第2のチャンバと第2のノズルとの間に配置され、液体が第2のノズルから第3の一方向弁を通って第2のチャンバに流入することを可能にし、液体が第2のチャンバから第3の一方向弁を通って第2のノズルに流出することを制限する。
【0221】
いくつかの実施形態では、第2の吸引器はまた、液体が第2のチャンバから第4の一方向弁を通って吸引器ポンプに流出することを可能にし、液体が吸引器ポンプから第4の一方向弁を通って第2のチャンバに流入することを制限するために、第2のチャンバと流体連通する第4の一方向弁を含む。
【0222】
いくつかの実施形態では、第4の容積は、第3の容積よりも大きい。
【0223】
いくつかの実施形態では、本方法は、吸引器ポンプを同時に使用して第1のチャンバおよび第2のチャンバに液体を吸引器ポンプに吸引することを含む。
【0224】
いくつかの実施形態では、吸引器ポンプは、真空ポンプを含む。
【0225】
プレートが多くの他の生物学的および化学的反応に使用されることができることは、当業者にとって周知である。したがって、簡潔にするために、そのような詳細および具体例は省略されている。
【0226】
上記の説明は、説明を目的として、特定の実施形態を参照して記載されている。しかしながら、上記の例示的な説明は、網羅的であることも、開示した通りの形態に実施形態を限定することも意図していない。上記の教示を考慮して、多くの変更および変形が可能である。実施形態は、本発明の原理およびその実際の用途を最もよく説明し、それによって、他の当業者が本発明および企図される特定の用途に適した様々な変更を伴う様々な実施形態を最もよく利用することを可能にするために選択および説明された。
【0227】
いくつかの実施形態は、以下の項に関して説明され得る:
項1.プレート上のウェル内の試料液中の試料を洗浄するための装置であって、
試料液に洗浄液を分注するための分注器ノズルを有する分注器と、
分注器ノズルに結合された分注器アクチュエータと、
1つ以上のプロセッサと、
1つ以上のプロセッサによる実行のための命令を記憶するメモリであって、記憶された命令が、分注器ノズルを介して洗浄液を分注するために試料液の上部液体表面に隣接する位置において分注器ノズルの先端を試料液と接触させるために分注器アクチュエータに1つ以上の信号を送信するための命令を含む、メモリと、を備える、装置。
項2.記憶された命令が、分注器ノズルの先端を試料液の上部液体表面の下方の所定の距離内に配置するために分注アクチュエータに1つ以上の信号を送信するための命令を含む、項1に記載の装置。
項3.分注器ノズルを介して洗浄液を分注するための分注速度が、所定の分注速度未満である、項1または2に記載の装置。
項4.記憶された命令が、分注器ノズルの先端の高さに基づいて異なる分注速度で洗浄液を分注するために分注器に1つ以上の信号を送信するための命令を含む、項1から3のいずれか一項に記載の装置。
項5.記憶された命令が、分注器ノズルの先端の第1の高さにおいて第1の分注速度で洗浄液を分注するために1つ以上の信号を分注器に送信するための命令と、第1の高さとは異なる分注器ノズルの先端の第2の高さにおいて第1の分注速度とは異なる第2の分注速度で洗浄液を分注するために1つ以上の信号を分注器に送信するための命令とを含む、項1から4のいずれか一項に記載の装置。
項6.第1の高さが第2の高さよりも大きく、第1の分注速度が第2の分注速度よりも大きい、項5に記載の装置。
項7.記憶された命令がまた、第1の高さおよび第2の高さとは異なる分注器ノズルの先端の第3の高さにおいて第1の分注速度および第2の分注速度とは異なる第3の分注速度で洗浄液を分注するために分注器に1つ以上の信号を送信するための命令を含む、項5または6に記載の装置。
項8.第2の高さが第3の高さよりも大きく、第2の分注速度が第3の分注速度よりも大きい、項7に記載の装置。
項9.分注器ノズルが、ウェルの横方向の中心に隣接するように位置決めされる、項1から8のいずれか一項に記載の装置。
項10.分注器ノズルの先端が、ウェルの壁に向かって傾斜している、項1から9のいずれか一項に記載の装置。
項11.試料液から液体を吸引するための吸引器ノズルを有する吸引器をさらに備える、項1から10のいずれか一項に記載の装置。
項12.吸引器ノズルに結合された吸引器アクチュエータをさらに備え、
記憶された命令が、吸引器ノズルの先端を配置するために吸引器アクチュエータに1つ以上の信号を送信するための命令を含む、項11に記載の装置。
項13.記憶された命令が、
吸引器が試料溶液から液体を吸引している間に吸引器ノズルが試料溶液と接触するように吸引器ノズルを下降させ、
吸引器ノズルを下降させた後、吸引器ノズルが試料溶液の上面と接触しなくなるように吸引器ノズルを上昇させ、
吸引器ノズルを上昇させた後、吸引器が試料溶液から液体を吸引している間に吸引器ノズルが試料溶液と接触するように吸引器ノズルを下降させるために、吸引器アクチュエータに1つ以上の信号を送信するための命令を含む、項12に記載の装置。
項14.記憶された命令が、上昇動作および下降動作を繰り返すために吸引器アクチュエータに1つ以上の信号を送信するための命令を含む、項13に記載の装置。
項15.記憶された命令が、試料の上面から所定の距離内に吸引器ノズルを配置するために吸引器アクチュエータに1つ以上の信号を送信するための命令を含む、項11から14のいずれか一項に記載の装置。
項16.吸引器ノズルが、吸引器ノズルの高さが分注器ノズルの高さよりも大きくなるように、または吸引器ノズルの高さが分注器ノズルの高さと実質的に同じになるように、分注器ノズルに対して位置決めされる、項11から15のいずれか一項に記載の装置。
項17.吸引器ノズルを介して液体を吸引するための吸引速度が、所定の吸引速度よりも小さい、項11から16のいずれか一項に記載の装置。
項18.記憶された命令が、吸引器ノズルの先端の高さに基づいて異なる吸引速度で液体を吸引するために吸引器に1つ以上の信号を送信するための命令を含む、項11から17のいずれか一項に記載の装置。
項19.記憶された命令が、吸引器ノズルの先端の第1の高さにおいて第1の吸引速度で液体を吸引するために吸引器に1つ以上の信号を送信するための命令と、第1の高さとは異なる吸引器ノズルの先端の第2の高さにおいて第1の吸引速度とは異なる第2の吸引速度で液体を吸引するために吸引器に1つ以上の信号を送信するための命令とを含む、項11から18のいずれか一項に記載の装置。
項20.第1の高さが第2の高さよりも大きく、第1の吸引速度が第2の吸引速度よりも大きい、項19に記載の装置。
項21.記憶された命令がまた、第1の高さおよび第2の高さとは異なる吸引器ノズルの先端の第3の高さにおいて第1の吸引速度および第2の吸引速度とは異なる第3の吸引速度で液体を吸引するために1つ以上の信号を吸引器に送信するための命令を含む、項19または20に記載の装置。
項22.第2の高さが第3の高さよりも大きく、第2の吸引速度が第3の吸引速度よりも大きい、項21に記載の装置。
項23.吸引器ノズルが、ウェルの壁に隣接するように位置決めされる、項11から22のいずれか一項に記載の装置。
項24.記憶された命令が、吸引器ノズルの高さの関数として吸引器ノズルを横方向に移動させるための命令を含む、項11から22のいずれか一項に記載の装置。
項25.ウェルが、平坦な底部を有する、項1から24のいずれか一項に記載の装置。
項26.ウェルが、平坦な底部とウェルの壁との間に面取りされたまたは丸い角を有する、項25に記載の装置。
項27.ウェルが、丸い底部を有する、項1から24のいずれか一項に記載の装置。
項28.方法であって、
分注器が分注器ノズルを介して洗浄液を試料液に分注する間に、試料液の上部液体表面に隣接する位置においてウェル内の試料液と接触するように分注器ノズルの先端を配置することを含む、方法。
項29.分注器ノズルの先端を、試料液の上部液体表面の下方で、所定の距離内に配置することを含む、項28に記載の方法。
項30.分注器ノズルを介して所定の分注速度未満の分注速度で洗浄液を分注することを含む、項28または29に記載の方法。
項31.分注器ノズルの先端の高さに基づいて異なる分注速度で洗浄液を分注することを含む、項28から30のいずれか一項に記載の方法。
項32.分注器ノズルの先端の第1の高さにおいて第1の分注速度で洗浄液を分注することと、
第1の高さとは異なる分注器ノズルの先端の第2の高さにおいて第1の分注速度とは異なる第2の分注速度で洗浄液を分注することと、を含む、項28から31のいずれか一項に記載の方法。
項33.第1の高さが第2の高さよりも大きく、第1の分注速度が第2の分注速度よりも大きい、項32に記載の方法。
項34.第1の高さおよび第2の高さとは異なる分注器ノズルの先端の第3の高さにおいて第1の分注速度および第2の分注速度とは異なる第3の分注速度で洗浄液を分注することを含む、項32または33に記載の方法。
項35.第2の高さが第3の高さよりも大きく、第2の分注速度が第3の分注速度よりも大きい、項34に記載の方法。
項36.ウェルの横方向中心に隣接して分注器ノズルを配置することを含む、項28から35のいずれか一項に記載の方法。
項37.分注器ノズルの先端が、ウェルの壁に向かって傾斜している、項28から36のいずれか一項に記載の方法。
項38.試料液から液体を吸引するための吸引器ノズルの先端を配置することをさらに含む、項28から37のいずれか一項に記載の方法。
項39.吸引器ノズルが試料溶液から液体を吸引するために試料溶液と接触するように吸引器ノズルを下降させることと、
吸引器ノズルを下降させた後、吸引器ノズルが試料溶液の上面と接触しなくなるように吸引器ノズルを上昇させることと、
吸引器ノズルを上昇させた後、吸引器ノズルが試料溶液から液体を吸引するために試料溶液と接触するように吸引器ノズルを下降させることと、をさらに含む、項38に記載の方法。
項40.上昇動作と下降動作とを繰り返すことをさらに含む、項39に記載の方法。
項41.試料の上面から所定の距離内に吸引器ノズルを配置することを含む、項38から40のいずれか一項に記載の方法。
項42.吸引器ノズルが、吸引器ノズルの高さが分注器ノズルの高さよりも大きくなるように、分注器ノズルに対して位置決めされる、項38から41のいずれか一項に記載の方法。
項43.吸引器ノズルを介して液体を吸引するための吸引速度が、所定の吸引速度よりも小さい、項38から42のいずれか一項に記載の方法。
項44.吸引器ノズルの先端の高さに基づいて異なる吸引速度で液体を吸引することを含む、項38から43のいずれか一項に記載の方法。
項45.吸引器ノズルの先端の第1の高さにおいて第1の吸引速度で液体を吸引することと、
第1の高さとは異なる吸引器ノズルの先端の第2の高さにおいて第1の吸引速度とは異なる第2の吸引速度で液体を吸引することと、を含む、項38から44のいずれか一項に記載の方法。
項46.第1の高さが第2の高さよりも大きく、第1の吸引速度が第2の吸引速度よりも大きい、項45に記載の方法。
項47.第1の高さおよび第2の高さとは異なる吸引器ノズルの先端の第3の高さにおいて第1の吸引速度および第2の吸引速度とは異なる第3の吸引速度で液体を吸引することをさらに含む、項45または46に記載の方法。
項48.第2の高さが第3の高さよりも大きく、第2の吸引速度が第3の吸引速度よりも大きい、項47に記載の方法。
項49.吸引器ノズルが、ウェルの壁に隣接するように位置決めされる、項38から48のいずれか一項に記載の方法。
項50.吸引器ノズルの高さの関数として吸引器ノズルを横方向に移動させることをさらに含む、項38から49のいずれか一項に記載の方法。
項51.ウェルが、丸い底部を有する、項37から50のいずれか一項に記載の方法。
項52.ウェルが、平坦な底部を有する、項37から50のいずれか一項に記載の方法。
項53.ウェルが、平坦な底部とウェルの壁との間に面取りされたまたは丸い角を有する、項52に記載の方法。
項54.平坦な底部を介してウェル内の試料の画像を取得することをさらに含む、項52または53に記載の方法。
項55.デバイスであって、
第1のチャンバと、
液体が第1の一方向弁を通って第1のチャンバに流入することを可能にし、液体が第1の一方向弁を通って第1のチャンバから流出することを制限するために、チャンバと流体連通する第1の一方向弁と、
液体が第2の一方向弁を通って第1のチャンバから流出することを可能にし、液体が第2の一方向弁を通って第1のチャンバに流入することを制限するために、チャンバと流体連通する第2の一方向弁と、を備える、デバイス。
項56.第1の一方向弁が、第1のチャンバの第1の部分と結合され、
第2の一方向弁が、第1のチャンバの第1の部分とは異なる第1のチャンバの第2の部分と結合される、項55に記載のデバイス。
項57.少なくとも3つのポートを有するマルチチャネルコネクタをさらに備え、
3つのポートのうちの第1のポートが、第1のチャンバと流体連通し、
3つのポートのうちの第2のポートが、第1の一方向弁と流体連通し、
3つのポートのうちの第3のポートが、第2の一方向弁と流体連通している、項55に記載のデバイス。
項58.第1のチャンバが、シリンジと、シリンジ内で少なくとも部分的に摺動するためにシリンジと摺動可能に結合されたピストンとを含む、項55から57のいずれか一項に記載のデバイス。
項59.第1のチャンバが壁を含み、壁の少なくとも一部が可撓性材料から作られており、
デバイスがまた、可撓性材料の変形が第1のチャンバ内の液体を第1のチャンバから分注させるように、可撓性材料の変形を引き起こすための機械部品を含む、項55から57のいずれか一項に記載のデバイス。
項60.第1のチャンバが壁を含み、壁の少なくとも一部が可撓性材料から作られており、
デバイスがまた、異なる圧力を提供するための圧力チャンバを含み、
第1のチャンバの可撓性材料の少なくとも一部が、圧力チャンバ内の圧力の変化が第1のチャンバの可撓性材料の変形を引き起こすように、圧力チャンバ内に位置決めされる、項55から57のいずれか一項に記載のデバイス。
項61.圧力チャンバが、シリンジと、圧力チャンバ内の圧力を変化させるためにシリンジと摺動可能に結合されたピストンとに結合される、項60に記載のデバイス。
項62.第2のチャンバと、
液体が第3の一方向弁を通って第2のチャンバに液体が流入することを可能にし、液体が第3の一方向弁を通って第2のチャンバから流出することを制限するために、第2のチャンバと流体連通する第3の一方向弁と、
液体が第4の一方向弁を通って第2のチャンバから流出することを可能にし、液体が第4の一方向弁を通って第2のチャンバに流入することを制限するために、第2のチャンバと流体連通する第4の一方向弁と、をさらに備え、
第2のチャンバが壁を含み、壁の少なくとも一部が可撓性材料から作られており、
第2のチャンバの可撓性材料の少なくとも一部が、圧力チャンバ内の圧力の変化が第2のチャンバの可撓性材料の変形を引き起こすように、圧力チャンバ内に位置決めされる、項60または61に記載のデバイス。
項63.1つ以上の追加のチャンバをさらに備え、各追加のチャンバが、2つ以上の一方向弁のそれぞれのセットと流体連通する、項62に記載のデバイス。
項64.圧力チャンバ内の圧力の変化が、第1のチャンバの可撓性材料および第2のチャンバの可撓性材料の同時変形を引き起こす、項62または63に記載のデバイス。
項65.第1のチャンバが壁を含み、
デバイスがまた、壁の変形を引き起こすために第1のチャンバの壁に結合された音圧発生器を含む、項55から57のいずれか一項に記載のデバイス。
項66.第1のチャンバ内の液体の温度を変化させるために第1のチャンバと結合された1つ以上の温度変化構成要素をさらに備える、項55から57のいずれか一項に記載のデバイス。
項67.1つ以上の温度変化構成要素が、第1のチャンバ内の液体の温度を上昇させるための加熱要素を含む、項66に記載のデバイス。
項68.1つ以上の温度変化構成要素が、第1のチャンバ内の液体の温度を低下させるための冷却要素を含む、項66または67に記載のデバイス。
項69.方法であって、
第1の一方向弁を介して第1のチャンバに液体を移動させることと、
液体の少なくとも一部を第2の一方向弁を介して第1のチャンバから移動させることと、を含む、方法。
項70.液体が、第1のチャンバ内の圧力を下げることによって第1のチャンバ内に移動され、
液体が、第1のチャンバ内の圧力を増加させることによって第1のチャンバから移動される、項69に記載の方法。
項71.第1のチャンバが、シリンジと、第1のチャンバ内の圧力を変化させるためにシリンジと摺動可能に結合されたピストンとを含む、項69または70に記載の方法。
項72.第1のチャンバが壁を含み、壁の少なくとも一部が可撓性材料から作られており、
方法がまた、機械部品を用いて、液体の少なくとも一部を第1のチャンバから移動させるために可撓性材料を変形させることを含む、項69から71のいずれか一項に記載の方法。
項73.第1のチャンバが壁を含み、壁の少なくとも一部が可撓性材料から作られており、
可撓性材料の少なくとも一部が、圧力チャンバ内に位置決めされ、
方法がまた、第1のチャンバ内の液体の少なくとも一部が第1のチャンバから移動されるように、第1のチャンバの可撓性材料の変形を引き起こすために圧力チャンバ内の圧力を変化させることを含む、項69から71のいずれか一項に記載の方法。
項74.第2のチャンバの壁の可撓性材料の少なくとも一部が、圧力チャンバ内に位置決めされ、第2のチャンバが、少なくとも2つの一方向弁と流体連通しており、
圧力チャンバ内の圧力を変化させることがまた、第2のチャンバ内の液体の少なくとも一部が第2のチャンバから移動されるように、第2のチャンバの可撓性材料の変形を引き起こす、項73に記載の方法。
項75.圧力チャンバ内の圧力を変化させることがまた、1つ以上の追加のチャンバの可撓性材料の変形を引き起こし、1つ以上の追加のチャンバのそれぞれのチャンバが、少なくとも2つの一方向弁と流体連通し、その結果、1つ以上の追加のチャンバのそれぞれのチャンバ内の液体の少なくとも一部が、それぞれのチャンバから移動される、項74に記載の方法。
項76.圧力チャンバ内の圧力の変化が、第1のチャンバの可撓性材料および第2のチャンバの可撓性材料の同時変形を引き起こす、項74または75に記載の方法。
項77.壁の変形が液体の少なくとも一部を第1のチャンバから移動させるように、壁の変形を引き起こすために第1のチャンバの壁に音圧を提供することをさらに含む、項69から71のいずれか一項に記載の方法。
項78.第1のチャンバ内の液体の少なくとも一部が第1のチャンバから移動されるように、第1のチャンバ内の液体の膨張を引き起こすことをさらに含む、項69から71のいずれか一項に記載の方法。
項79.第1のチャンバ内の液体が膨張するように、第1のチャンバ内の液体の温度を上昇させることを含む、項69から71および78のいずれか一項に記載の方法。
項80.第1のチャンバ内の液体が収縮するように、第1のチャンバ内の液体の温度を低下させることを含む、項69から71および78から79のいずれか一項に記載の方法。
項81.デバイスであって、
試料溶液を保持するための1つ以上のウェルを有するプレートであって、上面および底面を有するプレートを備え、
1つ以上のウェルのそれぞれのウェルの底面が、実質的に平坦であり、
それぞれのウェルの底面に隣接するプレートの一部が、実質的に透明である、デバイス。
項82.プレートが、プレートの底面に隣接する実質的に透明な基材を含む、項81に記載のデバイス。
項83.それぞれのウェルが、実質的に平坦な底面および側壁によって画定される、項81または82に記載のデバイス。
項84.それぞれのウェルが、それぞれのウェルの底面および側壁に隣接する丸い角を有する、項83に記載のデバイス。
項85.底面が親水性材料から作られ、側壁が疎水性材料から作られる、項83または84に記載のデバイス。
項86.それぞれのウェルが、プレートの底面に隣接する第1の断面積と、プレートの上面に隣接する第2の断面積とを有し、第2の断面積が、第1の断面積よりも大きい、項81から85のいずれか一項に記載のデバイス。
項87.第1の断面積が、第1の直径によって特徴付けられ、第2の断面積が、第1の直径よりも大きい第2の直径によって特徴付けられる、項86に記載のデバイス。
項88.方法であって、
項81から87のいずれか一項に記載のデバイスを取得することであって、デバイスが、デバイス内に画定されたウェル内に試料溶液を含む、取得することと、
ウェル内に洗浄溶液を分注し、試料溶液中の1つ以上の試料が洗浄されるようにウェルから溶液を吸引することと、を含む、方法。
項89.方法であって、
項82に記載のデバイスを取得することと、
実質的に透明な基材を介してデバイス内の試料の画像を取得することと、を含む、方法。
項90.装置であって、
第1のチャンバを画定する第1の分注器であって、
第1のチャンバに結合された第1のノズルと、
液体が第1の一方向弁を通って第1のチャンバから流出することを可能にし、液体が第1の一方向弁を通って第1のチャンバに流入することを制限するために、第1のチャンバと流体連通する第1の一方向弁と、を含む、第1の分注器と、
第1のチャンバ内に液体を供給するために第1のチャンバと流体連通する分注器ポンプと、を備える、装置。
項91.第1の分注器がまた、第1のチャンバ内で少なくとも部分的に摺動するように構成された第1のピストンを含む、項90に記載の装置。
項92.第1の一方向弁が、第1のチャンバと第1のノズルとの間に配置され、液体が第1の一方向弁を通って第1のチャンバから第1のノズルに流出することを可能にし、液体が第1の一方向弁を通って第1のノズルから第1のチャンバに流れることを制限する、項90または91に記載の装置。
項93.第1の分注器がまた、液体が分注器ポンプから第2の一方向弁を通って第1のチャンバに流入することを可能にし、液体が第1のチャンバから第2の一方向弁を通って分注器ポンプに流出することを制限するために、第1のチャンバと流体連通する第2の一方向弁を含む、項90から92のいずれか一項に記載の装置。
項94.第2のチャンバを画定する第2の分注器であって、
第2のチャンバに結合された第2のノズルと、
液体が第3の一方向弁を通って第2のチャンバから流出することを可能にし、液体が第3の一方向弁を通って第2のチャンバに流入することを制限するために、第2のチャンバと流体連通する第3の一方向弁と、を含む、第2の分注器をさらに備え、
分注器ポンプが、第2のチャンバ内に液体を供給するために第2のチャンバと流体連通する、項90から93のいずれか一項に記載の装置。
項95.第2の分注器がまた、第2のチャンバ内で少なくとも部分的に摺動するように構成された第2のピストンを含む、項94に記載の装置。
項96.第3の一方向弁が、第2のチャンバと第2のノズルとの間に配置され、液体が第2のチャンバから第3の一方向弁を通って第2のノズルに流出することを可能にし、液体が第2のノズルから第3の一方向弁を通って第2のチャンバに流入することを制限する、項94または95に記載の装置。
項97.第2の分注器がまた、液体が分注器ポンプから第4の一方向弁を通って第1のチャンバに流入することを可能にし、液体が第2のチャンバから第4の一方向弁を通って分注器ポンプに流出することを制限するために、第2のチャンバと流体連通する第4の一方向弁を含む、項94から96のいずれか一項に記載の装置。
項98.分注器ポンプが、第1のチャンバおよび第2のチャンバに同時に液体を供給する、項94から97のいずれか一項に記載の装置。
項99.第3のチャンバを画定する第1の吸引器であって、
第3のチャンバに結合された第3のノズルと、
液体が第5の一方向弁を通って第3のチャンバに液体が流入することを可能にし、液体が第5の一方向弁を通って第3のチャンバから流出することを制限するために、第3のチャンバと流体連通する第5の一方向弁と、を含む、第1の吸引器と、
第3のチャンバと流体連通して第3のチャンバから液体を移動させる吸引器ポンプと、をさらに備える、項90から98のいずれか一項に記載の装置。
項100.第1の吸引器がまた、第3のチャンバ内で少なくとも部分的に摺動するように構成された第3のピストンを含む、項99に記載の装置。
項101.第5の一方向弁が、第3のチャンバと第3のノズルとの間に配置され、液体が第5の一方向弁を通って第3のチャンバに流入することを可能にし、液体が第3のチャンバから第5の一方向弁を通って第3のノズルに流出することを制限する、項99または100に記載の装置。
項102.第1の吸引器がまた、液体が第3のチャンバから第6の一方向弁を通って吸引器ポンプに流出することを可能にし、液体が吸引器ポンプから第6の一方向弁を通って第3のチャンバに流入することを制限するために、第3のチャンバと流体連通する第6の一方向弁を含む、項99から101のいずれか一項に記載の装置。
項103.第4のチャンバを画定する第2の吸引器であって、
第4のチャンバに結合された第4のノズルと、
液体が第7の一方向弁を通って第4のチャンバに液体が流入することを可能にし、液体が第7の一方向弁を通って第4のチャンバから流出することを制限するために、第4のチャンバと流体連通する第7の一方向弁と、を含む、第2の吸引器と、をさらに備え、
吸引器ポンプが、第4のチャンバから液体を移動させるために第4のチャンバと流体連通する、項99から102のいずれか一項に記載の装置。
項104.第2の吸引器がまた、第4のチャンバ内で少なくとも部分的に摺動するように構成された第4のピストンを含む、項103に記載の装置。
項105.第7の一方向弁が、第4のチャンバと第4のノズルとの間に配置され、液体が第4のノズルから第7の一方向弁を通って第4のチャンバに流入することを可能にし、液体が第4のチャンバから第7の一方向弁を通って第4のノズルに流出することを制限する、項103または104に記載の装置。
項106.第2の吸引器がまた、液体が第4のチャンバから第8の一方向弁を通って吸引器ポンプに流出することを可能にし、液体が吸引器ポンプから第8の一方向弁を通って第4のチャンバに流入することを制限するために、第4のチャンバと流体連通する第8の一方向弁を含む、項103から105のいずれか一項に記載の装置。
項107.吸引器ポンプが、液体を第3のチャンバおよび第4のチャンバから吸引器ポンプに同時に移動させる、項103から106のいずれか一項に記載の装置。
項108.吸引器ポンプが、真空ポンプを含む、項103から107のいずれか一項に記載の装置。
項109.装置であって、
第1のチャンバを画定する第1の吸引器であって、
第1のチャンバに結合された第1のノズルと、
液体が第1の一方向弁を通って第1のチャンバに流入することを可能にし、液体が第1の一方向弁を通って第1のチャンバから流出することを制限するために、第1のチャンバと流体連通する第1の一方向弁と、を含む、第1の吸引器と、
第1のチャンバから液体を移動させるために第1のチャンバと流体連通する吸引器ポンプと、を備える、装置。
項110.第1の吸引器がまた、第1のチャンバ内で少なくとも部分的に摺動するように構成された第1のピストンを含む、項109に記載の装置。
項111.第1の一方向弁が、第1のチャンバと第1のノズルとの間に配置され、液体が第1の一方向弁を通って第1のチャンバに流入することを可能にし、液体が第1の一方向弁を通って第1のチャンバから第1のノズルに流出することを制限する、項109または110に記載の装置。
項112.第1の吸引器がまた、液体が第1のチャンバから第2の一方向弁を通って吸引器ポンプに流出することを可能にし、液体が吸引器ポンプから第2の一方向弁を通って第1のチャンバに流入することを制限するために、第1のチャンバと流体連通する第2の一方向弁を含む、項109から111のいずれか一項に記載の装置。
項113.第2のチャンバを画定する第2の吸引器であって、
第2のチャンバに結合された第2のノズルと、
液体が第3の一方向弁を通って第2のチャンバに液体が流入することを可能にし、液体が第3の一方向弁を通って第2のチャンバから流出することを制限するために、第2のチャンバと流体連通する第3の一方向弁と、を含む、第2の吸引器をさらに備え、
吸引器ポンプが、第2のチャンバから液体を移動させるために第2のチャンバと流体連通する、項109から112のいずれか一項に記載の装置。
項114.第2の吸引器がまた、第2のチャンバ内で少なくとも部分的に摺動するように構成された第2のピストンを含む、項113に記載の装置。
項115.第3の一方向弁が、第2のチャンバと第2のノズルとの間に配置され、液体が第2のノズルから第3の一方向弁を通って第2のチャンバに流入することを可能にし、液体が第2のチャンバから第3の一方向弁を通って第2のノズルに流出することを制限する、項113または114に記載の装置。
項116.第2の吸引器がまた、液体が第2のチャンバから第4の一方向弁を通って吸引器ポンプに流出することを可能にし、液体が吸引器ポンプから第4の一方向弁を通って第2のチャンバに流入することを制限するために、第2のチャンバと流体連通する第4の一方向弁を含む、項113から115のいずれか一項に記載の装置。
項117.吸引器ポンプが、液体を第1のチャンバおよび第2のチャンバから吸引器ポンプに同時に移動させる、項113から116のいずれか一項に記載の装置。
項118.吸引器ポンプが、真空ポンプを含む、項113から117のいずれか一項に記載の装置。
項119.方法であって、
第1の分注器から第1の容積の液体を分注することであって、第1の分注器が、第1のチャンバを画定し、第1のチャンバ内で少なくとも部分的に摺動するように構成された第1のピストンと、第1のチャンバに結合された第1のノズルと、第1のチャンバから第1の一方向弁を通って液体が流出することを可能にし、第1の一方向弁を通って第1のチャンバに流入する液体の流れを制限するために、第1のチャンバと流体連通する第1の一方向弁とを含み、第1の容積の液体が、第1のピストンを移動させることによって第1の分注器から分注される、分注することと、
第1のチャンバに液体を供給するために、第1のチャンバと流体連通する分注器ポンプを使用して第1の分注器から第2の容積の液体を分注することであって、第2の容積が第1の容積とは異なる、分注することと、を含む、方法。
項120.第1の一方向弁が、第1のチャンバと第1のノズルとの間に配置され、液体が第1の一方向弁を通って第1のチャンバから第1のノズルに流出することを可能にし、液体が第1の一方向弁を通って第1のノズルから第1のチャンバに流れることを制限する、項119に記載の方法。
項121.第1の分注器がまた、液体が分注器ポンプから第2の一方向弁を通って第1のチャンバに流入することを可能にし、液体が第1のチャンバから第2の一方向弁を通って分注器ポンプに流出することを制限するために、第1のチャンバと流体連通する第2の一方向弁を含む、項119または120に記載の方法。
項122.第2の容積が第1の容積よりも大きい、項119から121のいずれか一項に記載の方法。
項123.第2の分注器から第3の容積の液体を分注することであって、第2の分注器が、第2のチャンバを画定し、第2のチャンバ内で少なくとも部分的に摺動するように構成された第2のピストンと、第2のチャンバに結合された第2のノズルと、第2のチャンバと流体連通し、第3の一方向弁を通って第2のチャンバから液体が流出することを可能にし、第3の一方向弁を通って第2のチャンバに流入する液体の流れを制限する第3の一方向弁とを含み、第3の容積が、第2のピストンを移動させることによって第2の分注器から分注される、分注することと、
第2のチャンバに液体を供給するために、第2のチャンバと流体連通する分注器ポンプを使用して第2の分注器から第4の容積の液体を分注することであって、第4の容積が第3の容積とは異なる、分注することと、をさらに含む、項119から122のいずれか一項に記載の方法。
項124.第3の一方向弁が、第2のチャンバと第2のノズルとの間に配置され、液体が第2のチャンバから第3の一方向弁を通って第2のノズルに流出することを可能にし、液体が第2のノズルから第3の一方向弁を通って第2のチャンバに流入することを制限する、項123に記載の方法。
項125.第2の分注器がまた、液体が分注器ポンプから第4の一方向弁を通って第1のチャンバに流入することを可能にし、液体が第2のチャンバから第4の一方向弁を通って分注器ポンプに流出することを制限するために、第2のチャンバと流体連通する第4の一方向弁を含む、項123または124に記載の方法。
項126.第4の容積が第3の容積よりも大きい、項123から125のいずれか一項に記載の方法。
項127.分注器ポンプから第1のチャンバおよび第2のチャンバに同時に液体を供給することを含む、項123から126のいずれか一項に記載の方法。
項128.第1の吸引器を用いて第5の容積の液体を吸引することであって、第1の吸引器が、第3のチャンバを画定し、第3のチャンバ内で少なくとも部分的に摺動するように構成された第3のピストンと、第3のチャンバに結合された第3のノズルと、液体が第5の一方向弁を通って第3のチャンバに流入することを可能にし、液体が第5の一方向弁を通って第3のチャンバから流出することを制限するために、第3のチャンバと流体連通する第5の一方向弁とを含み、第5の容積の液体が、第3のピストンを移動させることによって第1の吸引器を用いて吸引される、吸引することと、
第3のチャンバから液体を移動させるために、第3のチャンバと流体連通する吸引器ポンプを使用して第1の吸引器を用いて第6の容積の液体を吸引することであって、第6の容積が第5の容積とは異なる、吸引することと、をさらに含む、項119から126のいずれか一項に記載の方法。
項129.第5の一方向弁が、第3のチャンバと第3のノズルとの間に配置され、液体が第5の一方向弁を通って第3のチャンバに流入することを可能にし、液体が第3のチャンバから第5の一方向弁を通って第3のノズルに流出することを制限する、項128に記載の方法。
項130.第1の吸引器がまた、液体が第3のチャンバから第6の一方向弁を通って吸引器ポンプに流出することを可能にし、液体が吸引器ポンプから第6の一方向弁を通って第3のチャンバに流入することを制限するために、第3のチャンバと流体連通する第6の一方向弁を含む、項128または129に記載の方法。
項131.第6の容積が第5の容積よりも大きい、項128から130のいずれか一項に記載の方法。
項132.第4のチャンバを画定する第2の吸引器を用いて第7の容積の液体を吸引することであって、第2の吸引器が、第4のチャンバ内で少なくとも部分的に摺動するように構成された第4のピストンと、第4のチャンバに結合された第4のノズルと、液体が第7の一方向弁を通って第4のチャンバに流入することを可能にし、液体が第7の一方向弁を通って第4のチャンバから流出することを制限するために、第4のチャンバと流体連通する第7の一方向弁とを含み、第7の容積の液体が、第4のピストンを移動させることによって第2の吸引器を用いて吸引される、吸引することと、
第4のチャンバから液体を移動させるために、第4のチャンバと流体連通する吸引器ポンプを使用して第2の吸引器を用いて第8の容積の液体を吸引することであって、第8の容積が第7の容積とは異なる、吸引することと、をさらに含む、項128から131のいずれか一項に記載の方法。
項133.第7の一方向弁が、第4のチャンバと第4のノズルとの間に配置され、液体が第4のノズルから第7の一方向弁を通って第4のチャンバに流入することを可能にし、液体が第4のチャンバから第7の一方向弁を通って第4のノズルに流出することを制限する、項132に記載の方法。
項134.第2の吸引器がまた、液体が第4のチャンバから第8の一方向弁を通って吸引器ポンプに流出することを可能にし、液体が吸引器ポンプから第8の一方向弁を通って第4のチャンバに流入することを制限するために、第4のチャンバと流体連通する第8の一方向弁を含む、項132または133に記載の方法。
項135.第8の容積が第7の容積よりも大きい、項132から134のいずれか一項に記載の方法。
項136.吸引器ポンプを同時に使用して第3のチャンバおよび第4のチャンバに液体を吸引することを含む、項132から135のいずれか一項に記載の方法。
項137.吸引器ポンプが、真空ポンプを含む、項128から136のいずれか一項に記載の方法。
項138.方法であって、
第1の吸引器を用いて第1の容積の液体を吸引することであって、第1の吸引器が、第1のチャンバを画定し、第1のチャンバ内で少なくとも部分的に摺動するように構成された第1のピストンと、第1のチャンバに結合された第1のノズルと、液体が第1の一方向弁を通って第1のチャンバに流入することを可能にし、液体が第1の一方向弁を通って第1のチャンバから流出することを制限するために、第1のチャンバと流体連通する第1の一方向弁とを含み、第1の容積の液体が第1のピストンを移動させることによって第1の吸引器を用いて吸引される、吸引することと、
第1のチャンバから液体を移動させるために、第1のチャンバと流体連通する吸引器ポンプを使用して第1の吸引器を用いて第2の容積の液体を吸引することであって、第2の容積が第1の容積とは異なる、吸引することと、を含む、方法。
項139.第1の一方向弁が、第1のチャンバと第1のノズルとの間に配置され、液体が第1の一方向弁を通って第1のチャンバに流入することを可能にし、液体が第1の一方向弁を通って第1のチャンバから第1のノズルに流出することを制限する、項138に記載の方法。
項140.第1の吸引器がまた、液体が第1のチャンバから第2の一方向弁を通って吸引器ポンプに流出することを可能にし、液体が吸引器ポンプから第2の一方向弁を通って第1のチャンバに流入することを制限するために、第1のチャンバと流体連通する第2の一方向弁を含む、項138または139に記載の方法。
項141.第2の容積が第1の容積よりも大きい、項138から140のいずれか一項に記載の方法。
項142.第2のチャンバを画定する第2の吸引器を用いて第3の容積の液体を吸引することであって、第2の吸引器が、第2のチャンバ内で少なくとも部分的に摺動するように構成された第2のピストンと、第2のチャンバに結合された第2のノズルと、液体が第3の一方向弁を通って第2のチャンバに流入することを可能にし、液体が第3の一方向弁を通って第2のチャンバから流出することを制限するために、第2のチャンバと流体連通する第3の一方向弁とを含み、第3の容積の液体が、第2のピストンを移動させることによって第2の吸引器を用いて吸引される、吸引することと、
第2のチャンバから液体を移動させるために、第2のチャンバと流体連通する吸引器ポンプを使用して第2の吸引器を用いて第4の容積の液体を吸引することであって、第4の容積が第3の容積とは異なる、吸引することと、をさらに含む、項138から141のいずれか一項に記載の方法。
項143.第3の一方向弁が、第2のチャンバと第2のノズルとの間に配置され、液体が第2のノズルから第3の一方向弁を通って第2のチャンバに流入することを可能にし、液体が第2のチャンバから第3の一方向弁を通って第2のノズルに流出することを制限する、項142に記載の方法。
項144.第2の吸引器がまた、液体が第2のチャンバから第4の一方向弁を通って吸引器ポンプに流出することを可能にし、液体が吸引器ポンプから第4の一方向弁を通って第2のチャンバに流入することを制限するために、第2のチャンバと流体連通する第4の一方向弁を含む、項142または143に記載の方法。
項145.第4の容積が第3の容積よりも大きい、項142から144のいずれか一項に記載の方法。
項146.吸引器ポンプを同時に使用して第1のチャンバおよび第2のチャンバに液体を吸引器ポンプに吸引することを含む、項142から145のいずれか一項に記載の方法。
項147.吸引器ポンプが、真空ポンプを含む、項138から146のいずれか一項に記載の方法。
【国際調査報告】