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特表2024-517444ハンドオーバ管理のための方法及び装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-22
(54)【発明の名称】ハンドオーバ管理のための方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 36/00 20090101AFI20240415BHJP
   H04W 92/24 20090101ALI20240415BHJP
【FI】
H04W36/00
H04W92/24
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023566925
(86)(22)【出願日】2022-05-09
(85)【翻訳文提出日】2023-12-01
(86)【国際出願番号】 EP2022062435
(87)【国際公開番号】W WO2022238299
(87)【国際公開日】2022-11-17
(31)【優先権主張番号】PCT/CN2021/093133
(32)【優先日】2021-05-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】598036300
【氏名又は名称】テレフオンアクチーボラゲット エルエム エリクソン(パブル)
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チャン, ウェンミン
(72)【発明者】
【氏名】ガン, ジュイイン
(72)【発明者】
【氏名】ヤン, ヨン
(72)【発明者】
【氏名】ソン, キオン
(72)【発明者】
【氏名】シア, レイ
(72)【発明者】
【氏名】チャン, シュエメイ
(72)【発明者】
【氏名】リュ, ユンジェ
(72)【発明者】
【氏名】リ, シャオミン
(72)【発明者】
【氏名】チャン, セ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD11
5K067DD17
5K067DD57
5K067EE16
5K067JJ39
(57)【要約】
本開示の実施形態は、ハンドオーバ管理のための方法及び装置を提供する。第1システムの第1モビリティ管理機能によって実行される方法は、単一無線音声呼継続性(SRVCC)のモビリティ管理コンテキストを取得することを含む。方法は、さらに、第1システムから第2システムへのハンドオーバ中に、第2システムの第2モビリティ管理機能にフォワードリロケーション要求を送信することを含む。フォワードリロケーション要求は、SRVCCのモビリティ管理コンテキストを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1システムの第1モビリティ管理機能によって実行される方法(500)であって、
単一無線音声呼継続性(SRVCC)のモビリティ管理コンテキストを取得(502)することと、
前記第1システムから第2システムへのハンドオーバ中に、前記第2システムの第2モビリティ管理機能にフォワードリロケーション要求を送信(504)することと、
を含み、
前記フォワードリロケーション要求は、前記SRVCCのモビリティ管理コンテキストを含む、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記第1システムは第5世代システム(5GS)であり、
前記第2システムは進化型パケットシステム(EPS)である、方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の方法であって、
前記第1システムから前記第2システムへの前記ハンドオーバは、N26インタフェースを使用する5GSからEPSへのハンドオーバである、方法。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか1項に記載の方法であって、
前記フォワードリロケーション要求は、さらに、SRVCCのセッション転送番号(STN-SR)と、相関移動加入者統合サービスデジタルネットワーク番号(C-MSISDN)と、の内の少なくとも1つ含む、方法。
【請求項5】
請求項1から3のいずれか1項に記載の方法であって、
前記ハンドオーバに関連するユーザ装置が第2システムSRVCCに加入している場合、前記フォワードリロケーション要求は、さらに、SRVCCのセッション転送番号(STN-SR)と、相関移動加入者統合サービスデジタルネットワーク番号(C-MSISDN)と、の内の少なくとも1つ含む、方法。
【請求項6】
請求項1から5のいずれか1項に記載の方法であって、
前記SRVCCの前記モビリティ管理コンテキストは、前記第2モビリティ管理機能がSRVCCを実行するために必要な情報を含む、方法。
【請求項7】
請求項6に記載の方法であって、
前記情報は、少なくとも1つの移動局クラスマーク、及び/又は、前記ハンドオーバに関連するユーザ装置でサポートされるコーデックリストを含む、方法。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1項に記載の方法であって、
前記第1モビリティ管理機能は、アクセス及びモビリティ機能(AMF)を含み、
前記第2モビリティ管理機能は、モビリティ管理エンティティ(MME)を含む、方法。
【請求項9】
第2システムの第2モビリティ管理機能によって実行される方法(600)であって、
第1システムから前記第2システムへのハンドオーバ中に、前記第1システムの第1モビリティ管理機能からフォワードリロケーション要求を受信(602)することであって、前記フォワードリロケーション要求は、単一無線音声呼継続性(SRVCC)のモビリティ管理コンテキストを含む、ことと、
SRVCCの前記モビリティ管理コンテキストに少なくとも部分的に基づいて、ユーザ装置と前記第2モビリティ管理機能の両方がSRVCC対応であるかを示すSRVCC動作可能インジケーションを判定(604)することと、
前記SRVCC動作可能インジケーションを含むハンドオーバ要求メッセージを前記第2システムのアクセスネットワークノードに送信(606)することと、
を含む方法。
【請求項10】
請求項9に記載の方法であって、
前記第1システムは第5世代システム(5GS)であり、
前記第2システムは進化型パケットシステム(EPS)である、方法。
【請求項11】
請求項9又は10に記載の方法であって、
前記第1システムから前記第2システムへの前記ハンドオーバは、N26インタフェースを使用する5GSからEPSへのハンドオーバである、方法。
【請求項12】
請求項9から11のいずれか1項に記載の方法であって、
前記フォワードリロケーション要求は、さらに、SRVCCのセッション転送番号(STN-SR)と、相関移動加入者統合サービスデジタルネットワーク番号(C-MSISDN)と、の内の少なくとも1つ含む、方法。
【請求項13】
請求項9から11のいずれか1項に記載の方法であって、
前記ハンドオーバに関連するユーザ装置が第2システムSRVCCに加入している場合、前記フォワードリロケーション要求は、さらに、SRVCCのセッション転送番号(STN-SR)と、相関移動加入者統合サービスデジタルネットワーク番号(C-MSISDN)と、の内の少なくとも1つ含む、方法。
【請求項14】
請求項9から13のいずれか1項に記載の方法であって、
前記SRVCCの前記モビリティ管理コンテキストは、前記第2モビリティ管理機能がSRVCCを実行するために必要な情報を含む、方法。
【請求項15】
請求項14に記載の方法であって、
前記情報は、少なくとも1つの移動局クラスマーク、及び/又は、前記ハンドオーバに関連するユーザ装置でサポートされるコーデックリストを含む、方法。
【請求項16】
請求項9から15のいずれか1項に記載の方法であって、
前記第1モビリティ管理機能は、アクセス及びモビリティ機能(AMF)を含み、
前記第2モビリティ管理機能は、モビリティ管理エンティティ(MME)を含む、方法。
【請求項17】
第2システムのアクセスネットワークノードによって実行される方法(700)であって、
第1システムから前記第2システムへのハンドオーバ中に、ユーザ装置と前記第2システムの第2モビリティ管理機能の両方が、単一無線音声呼継続性(SRVCC)対応であるかを示すSRVCC動作可能インジケーションを含むハンドオーバ要求メッセージを前記第2システムの前記第2モビリティ管理機能から受信(702)することと、
前記SRVCC動作可能インジケーションに基づいて、前記第1システムから前記第2システムへの前記ハンドオーバの後に、前記第2システムから第3システムへSRVCCをトリガ(704)することと、
を含む方法。
【請求項18】
請求項17に記載の方法であって、
前記SRVCC動作可能インジケーションに基づいて、前記第1システムから前記第2システムへの前記ハンドオーバの後に、前記第2システムから第3システムへSRVCCをトリガすることは、
前記SRVCC動作可能インジケーションに基づいて、前記第1システムから前記第2システムへの前記ハンドオーバの後に、前記第2システムから前記第3システムへSRVCCを直ちにトリガすることを含む、方法。
【請求項19】
請求項17又は18に記載の方法であって、
前記第1システムは第5世代システム(5GS)あり、
前記第2システムは進化型パケットシステム(EPS)であり、
前記第3システムは第2世代システム又は第3世代システムである、方法。
【請求項20】
請求項17から19のいずれか1項に記載の方法であって、
前記第1システムから前記第2システムへの前記ハンドオーバは、N26インタフェースを使用する5GSからEPSへのハンドオーバである、方法。
【請求項21】
請求項17から20のいずれか1項に記載の方法であって、
前記第2モビリティ管理機能は、モビリティ管理エンティティ(MME)を含む、方法。
【請求項22】
第1システムの第1モビリティ管理機能(900)であって、
プロセッサ(921)と、
前記プロセッサ(921)に結合されたメモリ(922)と、
を備え、
前記メモリは(922)は、前記プロセッサ(921)によって実行可能な命令を含み、それにより前記第1モビリティ管理機能(900)は、
単一無線音声呼継続性(SRVCC)のモビリティ管理コンテキストを取得することと、
前記第1システムから第2システムへのハンドオーバ中に、前記第2システムの第2モビリティ管理機能にフォワードリロケーション要求を送信することと、
を行う様に動作し、
前記フォワードリロケーション要求は、前記SRVCCのモビリティ管理コンテキストを含む、第1モビリティ管理機能。
【請求項23】
請求項22に記載の第1モビリティ管理機能であって、
前記第1モビリティ管理機能は、さらに、請求項2から8のいずれか1項に記載の方法を実行する様に動作する、第1モビリティ管理機能。
【請求項24】
第2システムの第2モビリティ管理機能(900)であって、
プロセッサ(921)と、
前記プロセッサ(921)に結合されたメモリ(922)と、
を備え、
前記メモリは(922)は、前記プロセッサ(921)によって実行可能な命令を含み、それにより前記第2モビリティ管理機能(900)は、
第1システムから前記第2システムへのハンドオーバ中に、前記第1システムの第1モビリティ管理機能からフォワードリロケーション要求を受信することであって、前記フォワードリロケーション要求は、単一無線音声呼継続性(SRVCC)のモビリティ管理コンテキストを含む、ことと、
SRVCCの前記モビリティ管理コンテキストに少なくとも部分的に基づいて、ユーザ装置と前記第2モビリティ管理機能の両方がSRVCC対応であるかを示すSRVCC動作可能インジケーションを判定することと、
前記SRVCC動作可能インジケーションを含むハンドオーバ要求メッセージを前記第2システムのアクセスネットワークノードに送信することと、
を行う様に動作する第2モビリティ管理機能。
【請求項25】
請求項24に記載の第2モビリティ管理機能であって、
前記第2モビリティ管理機能は、さらに、請求項9から16のいずれか1項に記載の方法を実行する様に動作する、第2モビリティ管理機能。
【請求項26】
第2システムのアクセスネットワークノード(900)であって、
プロセッサ(921)と、
前記プロセッサ(921)に結合されたメモリ(922)と、
を備え、
前記メモリは(922)は、前記プロセッサ(921)によって実行可能な命令を含み、それにより前記アクセスネットワークノード(900)は、
第1システムから前記第2システムへのハンドオーバ中に、ユーザ装置と前記第2システムの第2モビリティ管理機能の両方が、単一無線音声呼継続性(SRVCC)対応であるかを示すSRVCC動作可能インジケーションを含むハンドオーバ要求メッセージを前記第2システムの前記第2モビリティ管理機能から受信することと、
前記SRVCC動作可能インジケーションに基づいて、前記第1システムから前記第2システムへの前記ハンドオーバの後に、前記第2システムから第3システムへSRVCCをトリガすることと、
を行う様に動作するアクセスネットワークノード。
【請求項27】
請求項26に記載のアクセスネットワークノードであって、
前記アクセスネットワークノードは、さらに、請求項18から21のいずれか1項に記載の方法を実行する様に動作する、アクセスネットワークノード。
【請求項28】
少なくとも1つのプロセッサで実行されると前記少なくとも1つのプロセッサに請求項1から21のいずれか1項に記載の方法を実行させる命令を格納するコンピュータ可読記憶媒体
【請求項29】
少なくとも1つのプロセッサで実行されると前記少なくとも1つのプロセッサに請求項1から21のいずれか1項に記載の方法を実行させる命令を含むコンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の非限定的かつ例示的な実施形態は、一般に、通信の技術分野に関し、具体的には、ハンドオーバ管理のための方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
このセクションは、開示の理解を深めるのに役立ち得る側面を紹介する。したがって、このセクションの記述は、この観点から読まれるべきであり、先行技術にあるもの、或いは、先行技術にないものについての承認として理解されるべきではない。
【0003】
第3世代パートナシッププロジェクト(3GPP(登録商標))で定義されているNR(ニューレディオ)等の通信ネットワークにおいては、ユーザ装置(UE)等の端末デバイスを通信ネットワークから別の通信ネットワークにハンドオーバするためにハンドオーバ(HO)手順が使用され得る。その開示内容の全体が参照により本明細書に組み込まれる3GPP(登録商標) TS23.502 V17.0.0の4.11項は、N26インタフェース等を使用する5GS(第5世代システム)からEPS(進化型パケットシステム)へのハンドオーバ等の、様々なハンドオーバ手順を説明している。その開示内容の全体が参照により本明細書に組み込まれる3GPP(登録商標) TS23.401 V17.0.0は、E-UTRAN(進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク)からUTRAN(ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク)へのIuモードインターRAT(無線アクセス技術)ハンドオーバ、E-UTRANからGERAN(GSM(Global System for Mobile communication)EDGE(Enhanced Data rate for GSM Evolution)無線アクセス技術)A/GbモードインターRATハンドオーバ等の様々なハンドオーバ手順を説明している。
【0004】
その開示内容の全体が参照により本明細書に組み込まれる3GPP(登録商標) TS23.216V16.4.0は、単一無線音声呼継続性(SRVCC)を説明している。SRVCCは、UE(ユーザ装置)が、PS(パケット交換)アクセスとCS(回線交換)アクセスの音声呼の内の1つのアクセスネットワークのみで送受信できるときに、PSアクセスを介したIMS(IP(インターネットプロトコル)マルチメディアサブシステム)と、IMSにアンカーされたCSアクセスとの間の音声通話の継続性を示す。SRVCCは、VoLTE(ボイス オーバLTE)を2G/3G(第2世代/第3世代)ネットワークにハンドオーバするための暫定ソリューションを提供し、UEサブスクリプション、UE能力及びネットワーク能力のサポートを必要とする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本概要は、以下の詳細な説明でさらに述べる概念の選択を簡略化した形式で紹介するために提供される。本概要は、クレームされた主題の鍵となる、或いは、必須の特徴を特定することを目的とするものではなく、特許請求の範囲を制限することを意図するものではないことが理解される。
【0006】
5Gから4Gへのハンドオーバと、その後の4Gから2G/3G SRVCCへのハンドオーバの場合には、幾つかの問題が発生し得る。
【0007】
その開示内容の全体が参照により本明細書に組み込まれる3GPP(登録商標) TS29.274 V17.1.1は、UEが第1MME(モビリティ管理エンティティ)から第2MMEに移動し、引き続き第2MMEからターゲットSGSN/MSC(サービングGPRS(汎用パケット無線サービス)サポートノード/移動交換局)に移動している間において、PS HO後に直ちに生じるSRVCC HOを容易にするために、移動局クラスマーク及びサポートされるコーデックリストを含むIE(情報要素)"SRVCCの追加MM(モビリティ管理)コンテキスト"を導入した。要約すると、IE"SRVCCの追加MMコンテキスト"により、MME/SGSNは、第2MMEでのTAU(トラッキングエリア更新)手順の前に、SRVCC PSからCSへの要求メッセージを正しく構築できる様になる。したがって、IE"SRVCCの追加MMコンテキスト"は、4G(第4世代)から4Gへのハンドオーバと、その後の4Gから2G/3G SRVCCへのケースや、4Gから2G/3G SRVCCのケース等の幾つかのケースにおいて、ソースノードとターゲットノードとの間でSRVCC能力を渡すのに役に立つ。
【0008】
5G(第5世代)の展開に伴い、3GPP(登録商標) TS29.274 V17.1.1は、SRVCCの拡張、特に5Gから2G SRVCC直接の場合や、5Gから3G SRVCC直接の場合を仕様化する様に更新され、そこでは、MMEが、AMF(アクセスモビリティ管理機能)とMSCとの間の制御プレーンリレー、すなわちMME_SRVCCとして機能する。
【0009】
3GPP(登録商標) TS29.274 V17.1.1の2.1項で説明されている様に、4Gから4Gへのハンドオーバと、その後の4Gから2G/3G SRVCCへのケースは既に考慮されている。ただし、5Gから4Gへのハンドオーバと、その後の4Gから2G/3G SRVCCへの同様のケースは、3GPP(登録商標) TS23.216 V16.4.0に記載されているSRVCC手順では言及又は考慮されていない。その結果、SRVCC手順全体が2G/3G/4G/5G全体で完了せず、5Gから4Gへのハンドオーバと、その後の4Gから2G/3G SRVCCへのハンドオーバで問題が発生し、実装の混乱も引き起こす。
【0010】
3GPP(登録商標) TS23.216 V16.4.0の5G SRVCCでは、新しい"MME_SRVCC"が定義され、MSCとAMFとの間の純粋な制御プレーンリレーの役割を果たし、UEは5Gから2G/3G SRVCC直接手順の間、MMEの存在を認識しない。ただし、上記の5Gから4Gハンドオーバ及び4Gから2G/3G SRVCCのケースをサポートするには、MMEが制御プレーンリレーとして機能するだけでは十分ではない。
【0011】
3GPP(登録商標) TS23.216 V16.4.0において、UEはAMFへの登録要求に移動局クラスマーク2とサポートコーデックIEのみを含める様に記述されている。しかし、移動局クラスマーク3についてはまったく言及されていない。移動局クラスマーク3及びサポートコーデックリストのケースが除外されると、5Gから4Gへのハンドオーバと、その後の4Gから2G/3G SRVCCで問題が生じ得る。
【0012】
その開示内容の全体が参照により本明細書に組み込まれる3GPP(登録商標) TS29.503 V17.2.0の6.1.6項では、SRVCC(STN-SR)のセッション転送番号又は相関移動加入者統合サービスデジタルネットワーク番号(C-MSISDN)は、UEが5G SRVCCに加入している場合にのみ含まれるため、5Gから4Gへのハンドオーバと、その後の4Gから2G/3G SRVCCへのハンドオーバに問題が発生し、ベンダーの実装にも混乱が生じる。
【0013】
図1は、N26インタフェースでの単一登録モードの5GSからEPSへのハンドオーバのフローチャートを示し、これは、その開示内容の全体が参照により本明細書に組み込まれる3GPP(登録商標) TS23.502 V17.0.0の図4.11.1.2.1-1と同じである。
【0014】
図1のステップ3で、AMFは、3GPP(登録商標) TS23.401 V17.0.0の5.5.1.2.2項(S1ベースのハンドオーバ、通常)のステップ3と同様に、次の修正及び説明を加えて、フォワードリロケーション要求(FRR)を送信する。
-パラメータ"復帰優先"が含まれ得る。復帰優先は、後の5GS共有ネットワークへのアクセス変更時に5GS PLMNへのUEの優先復帰を示すMMEによるオプションのインジケーションである。MMEは、3GPP(登録商標) TS23.501 V17.0.0で規定されている様に、この情報を使用し得る。
-メッセージ内の制御プレーン又はEPSベアラの両方のサービングゲートウェイ(SGW)アドレスとTEID(トンネルエンドポイント識別子)は、ターゲットMMEが新しいSGWを選択するようにする。
-AMFは、構成及び直接フォワードパスの可用性に基づいて、直接データ転送が適用可能かどうかをターゲットMMEに通知する直接フォワードフラグを決定する。
-AMFは、アクティブなUP(ユーザプレーン)接続の有無にかかわらず、PDU(プロトコルデータユニット)セッション用にマッピングされたSM(セッション管理)EPS UEコンテキストを含める。
-セカンダリRATアクセス制限条件がEPSと5GSで同じである場合、オペレータポリシに従って、AMFはUEの加入データに基づいてEPSセカンダリRATアクセス制限条件を設定し得る。
【0015】
図1のステップ3において、AMFはFRRに"SRFVCCの追加MMコンテキスト"を含めないため、MMEは、UEがSRVCC対応であるか否かが分からず、MMEは、図1のステップ6で、E-UTRANにSRVCC動作可能インジケーションを含むハンドオーバ要求を送信することができない。
【0016】
図1のステップ18で、UEは、3GPP(登録商標) TS23.401 V17.0.0の5.5.1.2.2項(S1ベースのハンドオーバ、通常)のステップ18で規定されている様に、トラッキングエリア更新(TAU)手順を開始する。
【0017】
3GPP(登録商標) TS23.502 V17.0.0の4.11.1.2.1項に従って、SRVCCはステップ18までトリガされない。MMEがTAU要求メッセージでMS(移動局)ネットワーク能力を受信し、MMEがSRVCC動作可能指インジケーションをE-UTRANに送信した後、SRVCCはトリガされ得る。したがって、N26インタフェースを使用した単一登録モードでは、5GSからEPSへのハンドオーバの直後にSRVCC HOをトリガされ得ない。
【0018】
上述した問題又は他の問題の内の少なくとも1つを克服又は軽減するために、本開示の実施形態は、ハンドオーバ管理の改善された決策を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本開示の第1態様では、第1システムの第1モビリティ管理機能によって実行される方法が提供される。方法は、単一無線音声呼継続性(SRVCC)のモビリティ管理コンテキストを取得することを含む。方法は、さらに、第1システムから第2システムへのハンドオーバ中に、第2システムの第2モビリティ管理機能にフォワードリロケーション要求を送信することを含む。フォワードリロケーション要求は、SRVCCのモビリティ管理コンテキストを含む。
【0020】
一実施形態において、第1システムは第5世代システム(5GS)であり、第2システムは進化型パケットシステム(EPS))である。
【0021】
一実施形態において、第1システムから第2システムへのハンドオーバは、N26インタフェースを使用する5GSからEPSへのハンドオーバである。
【0022】
一実施形態において、フォワードリロケーション要求は、さらに、SRVCCのセッション転送番号(STN-SR)と、相関移動加入者統合サービスデジタルネットワーク番号(C-MSISDN))と、の内の少なくとも1つ含む。
【0023】
一実施形態において、ハンドオーバに関連するユーザ装置が第2システムのSRVCCに加入している場合、フォワードリロケーション要求は、さらに、SRVCCのセッション転送番号(STN-SR)と、相関移動加入者統合サービスデジタルネットワーク番号(C-MSISDN)と、の内の少なくとも1つ含む。
【0024】
一実施形態において、SRVCCのモビリティ管理コンテキストは、第2モビリティ管理機能がSRVCCを実行するために必要な情報を含む。
【0025】
一実施形態において、この情報は、少なくとも1つの移動局クラスマーク、及び/又は、ハンドオーバに関連するユーザ装置でサポートされるコーデックリストを含む。
【0026】
一実施形態において、第1モビリティ管理機能は、アクセス及びモビリティ機能(AMF)を含み、第2モビリティ管理機能は、モビリティ管理エンティティ(MME)を含む。
【0027】
本開示の第2態様では、第2システムの第2モビリティ管理機能によって実行される方法が提供される。方法は、第1システムから第2システムへのハンドオーバ中に、第1システムの第1モビリティ管理機能からフォワードリロケーション要求を受信することを含む。フォワードリロケーション要求は、単一無線音声呼継続性(SRVCC)のモビリティ管理コンテキストを含む。方法は、さらに、SRVCCのモビリティ管理コンテキストに少なくとも部分的に基づいて、ユーザ装置と第2モビリティ管理機能の両方がSRVCC対応であるかを示すSRVCC動作可能インジケーションを判定することを含む。方法は、さらに、SRVCC動作可能インジケーションを含むハンドオーバ要求メッセージを第2システムのアクセスネットワークノードに送信することを含む。
【0028】
本開示の第3態様では、第2システムのアクセスネットワークノードによって実行される方法が提供される。方法は、第1システムから第2システムへのハンドオーバ中に、ユーザ装置と第2システムの第2モビリティ管理機能の両方が、単一無線音声呼継続性(SRVCC)対応であるかを示すSRVCC動作可能インジケーションを含むハンドオーバ要求メッセージを第2モビリティ管理機能から受信することを含む。方法は、さらに、SRVCC動作可能インジケーションに基づいて、第1システムから第2システムへのハンドオーバの後に、第2システムから第3システムへSRVCCをトリガすることを含む。
【0029】
一実施形態において、SRVCC動作可能インジケーションに基づいて、第1システムから第2システムへのハンドオーバした後に第2システムから第3システムへSRVCCをトリガすることは、SRVCC動作可能インジケーションに基づいて、第1システムから第2システムへのハンドオーバ後に第2システムから第3システムへSRVCCを直ちにトリガすることを含む。
【0030】
一実施形態において、第1システムは第5世代システム(5GS)あり、第2システムは進化型パケットシステム(EPS)であり、第3システムは第2世代システム又は第3世代システムである。
【0031】
一実施形態において、第2モビリティ管理機能は、モビリティ管理エンティティ(MME)を含む。
【0032】
本開示の第4態様では、第1システムの第1モビリティ管理機能が提供される。第1モビリティ管理機能は、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、を含む。メモリは、プロセッサによって実行可能な命令を含む。第1システムの第1モビリティ管理機能は、単一無線音声呼継続性(SRVCC)のモビリティ管理コンテキストを取得する様に動作する。第1モビリティ管理機能は、さらに、第1システムから第2システムへのハンドオーバ中に、第2システムの第2モビリティ管理機能にフォワードリロケーション要求を送信する様に動作する。フォワードリロケーション要求は、SRVCCのモビリティ管理コンテキストを含む。
【0033】
本開示の第5態様では、第2システムの第2モビリティ管理機能が提供される。第2モビリティ管理機能は、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、を含む。メモリは、プロセッサによって実行可能な命令を含む。第2モビリティ管理機能は、第1システムから第2システムへのハンドオーバ中に、第1システムの第1モビリティ管理機能からフォワードリロケーション要求を受信する様に動作する。フォワードリロケーション要求は、単一無線音声呼継続性(SRVCC)のモビリティ管理コンテキストを含む。第2モビリティ管理機能は、さらに、SRVCCのモビリティ管理コンテキストに少なくとも部分的に基づいて、ユーザ装置と第2モビリティ管理機能の両方がSRVCC対応であるかを示すSRVCC動作可能インジケーションを判定する様に動作する。第2モビリティ管理機能は、さらに、SRVCC動作可能インジケーションを含むハンドオーバ要求メッセージを第2システムのアクセスネットワークノードに送信する様に動作する。
【0034】
本開示の第6態様では、第2システムのアクセスネットワークノードが提供される。アクセスネットワークノードは、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリと、を含む。メモリは、プロセッサによって実行可能な命令を含む。アクセスネットワークノードは、第1システムから第2システムへのハンドオーバ中に、ユーザ装置と第2システムの第2モビリティ管理機能の両方が、単一無線音声呼継続性(SRVCC)対応であるかを示すSRVCC動作可能インジケーションを含むハンドオーバ要求メッセージを第2モビリティ管理機能から受信する様に動作する。アクセスネットワークノードは、さらに、SRVCC動作可能インジケーションに基づいて、第1システムから第2システムへのハンドオーバ後に、第2システムから第3システムへSRVCCをトリガする様に動作する。
【0035】
本開示の第7態様では、第1システムの第1モビリティ管理機能が提供される。第1モビリティ管理機能は、単一無線音声呼継続性(SRVCC)のモビリティ管理コンテキストを取得する様に構成された取得モジュールを備えている。第1モビリティ管理機能は、さらに、第1システムから第2システムへのハンドオーバ中に、第2システムの第2モビリティ管理機能にフォワードリロケーション要求を送信する様に構成された送信モジュールを備えている。フォワードリロケーション要求は、SRVCCのモビリティ管理コンテキストを含む。
【0036】
本開示の第8態様では、第2システムの第2モビリティ管理機能が提供される。第2モビリティ管理機能は、第1システムから第2システムへのハンドオーバ中に、第1システムの第1モビリティ管理機能からフォワードリロケーション要求を受信する様に構成された受信モジュールを備えている。フォワードリロケーション要求は、単一無線音声呼継続性(SRVCC)のモビリティ管理コンテキストを含む。第2モビリティ管理機能、さらに、SRVCCのモビリティ管理コンテキストに少なくとも部分的に基づいて、ユーザ装置と第2モビリティ管理機能の両方がSRVCC対応であるかを示すSRVCC動作可能インジケーションを判定する様に構成された判定モジュールを備える。第2モビリティ管理機能は、さらに、SRVCC動作可能インジケーションを含むハンドオーバ要求メッセージを第2システムのアクセスネットワークノードに送信する様に構成された送信モジュールを備える。
【0037】
本開示の第9態様では、第2システムのアクセスネットワークノーが提供される。図示する様に、アクセスネットワークノードは、第1システムから第2システムへのハンドオーバ中に、ユーザ装置と第2システムの第2モビリティ管理機能の両方が、単一無線音声呼継続性(SRVCC)対応であるかを示すSRVCC動作可能インジケーションを含むハンドオーバ要求メッセージを第2モビリティ管理機能から受信する構成された受信モジュールを備える。アクセスネットワークノード、さらに、SRVCC動作可能インジケーションに基づいて、第1システムから第2システムへのハンドオーバ後に、第2システムから第3システムへSRVCCをトリガする様に構成されたトリガモジュールを備える。
【0038】
本開示の第10態様では、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、少なくとも1つのプロセッサに第1、第2及び第3態様のいずれかによる方法を実行させる命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。
【0039】
本開示の第11態様では、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、少なくとも1つのプロセッサに第1、第2及び第3態様のいずれかによる方法を実行させる命令を格納するコンピュータ可読記憶媒体が提供される。
【0040】
本明細書の実施形態は多くの利点を提供することができ、その例の非網羅的なリストを以下に示す。本開示に幾つかの実施形態において、5Gから4Gへのハンドオーバと、その後の4Gから2G/3G SRVCCの場合の解決策が提案される。このユーザケースは3GPP(登録商標) TS23.216 V16.4.0には含まれていない。本開示の幾つかの実施形態においては、新しいIE"4gStnSr"及び"4gcMsisdn"が、提案された解決策に使用され得る3GPP(登録商標) TS29.503 V17.2.0のセクション6.1.6のデータモデルに追加される。本開示の幾つかの実施形態において、GERANアクセスがUEによってサポートされていることを示す、MSクラスマーク3及びサポートコーデックリストは、FRRにおいてAMFからMMEに送信され、これは、一部のSRVCCケースで使用され得る。本開示の幾つかの実施形態において、提案された解決策は、UEが次の様に移動するSRVCCのユーザケースを拡張する。5G->4G(ハンドオーバ)->2G/3G(SRVCC)。本開示の幾つかの実施形態において、提案された解決策は、ハンドオーバが完了した後すぐにSRVCC手順を実行できるため、SRVCC手順時間を節約することができる。本明細書の実施形態は、上述の好ましい特徴及び利点に限定されない。当業者は、以下の詳細な説明を読めば、追加の特徴及び利点を認識するであろう。
【0041】
本開示の様々な実施形態の上記及び他の態様、特徴、及び利点は、例として、類似又は同等の要素を同様の参照符号又は文字で示す添付の図面を参照しての以下の詳細な説明からより完全に明らかになるであろう。図面は、本開示の実施形態のより良い理解を容易にするために示され、必ずしも一定の縮尺で描かれてはいない。
【図面の簡単な説明】
【0042】
図1】N26インタフェースでの単一登録モードの5GSからEPSへのハンドオーバのフローチャート。
図2】本開示の一実施形態による、第5世代ネットワークにおける高レベルのアーキテクチャを概略的に示す図。
図3】本開示の一実施形態による、第4世代ネットワークにおける高レベルのアーキテクチャを概略的に示す図。
図4】5GSとEPC/E-UTRANとの間のインターワーキングのためのホームルーティングローミングアーキテクチャを概略的に示す図。
図5】本開示の一実施形態による方法のフローチャート。
図6】本開示の別の実施形態による方法のフローチャート。
図7】本開示の別の実施形態による方法のフローチャート。
図8】本開示の一実施形態による、SRVCCの拡張機能を備えたN26インタフェースを使用する5GSからEPSへのハンドオーバのフローチャート。
図9】本開示の幾つかの実施形態を実施するのに適した装置を示すブロック図。
図10】本開示の一実施形態による第1システムの第1モビリティ管理機能を示すブロック図。
図11】本開示の一実施形態による第2システムの第2モビリティ管理機能を示すブロック図。
図12】本開示の一実施形態による第2システムのアクセスネットワークノードを示すブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0043】
本開示の実施形態について、以下では、図面を参照して詳細に説明する。これらの実施形態は、本開示の範囲に対する制限を示唆するのではなく、当技術分野の当業者が本開示をよりよく理解し、したがって実施することを可能にする目的でのみ説明されることを理解されたい。本明細書全体を通して、特徴、利点、又は同様の言語への言及は、本開示で実現され得るすべての特徴及び利点が、本開示の任意の単一の実施形態であるべきである、又はそうであることを意味するものではない。むしろ、特徴及び利点を指す言語は、一実施形態に関連して説明される特定の特徴、利点、又は特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味すると理解される。さらに、本開示の記載された特徴、利点、及び特徴は、1つ又は複数の実施形態において任意の適切な方法で組み合わせることができる。関連技術の当業者は、本開示が、特定の実施形態の特定の特徴又は利点のうちの1つ又は複数なしで実施され得ることを認識するであろう。他の例では、本開示のすべての実施形態に存在しない特定の実施形態において、追加の特徴及び利点が認識され得る。
【0044】
本明細書で使用される"ネットワーク"という用語は、ニューレディオ(NR)、ロングタームエボリューション(LTE)、LTEアドバンスド、広帯域符号分割多元接続(WCDMA(登録商標))、高速パケットアクセス(HSPA)、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、直交周波数分割多元接続(OFDMA)、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)及びその他のワイヤレスネットワーク等の任意の適切な通信規格に従うネットワークを指す。CDMAネットワークは、UTRA(UniversalTerrestrialRadioAccess)等の無線技術を実装し得る。UTRAは、WCDMA(登録商標)及びCDMAの他の変種を含む。TDMAネットワークは、移動通信用グローバルシステム(GSM)等の無線技術を実装し得る。OFDMAネットワークは、発展型UTRA(E-UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802.20、フラッシュ-OFDMA、アドホックネットワーク、無線センサネットワーク等の無線技術を実装し得る。以下の説明では、"ネットワーク"及び"システム"という用語は交換可能に使用され得る。さらに、ネットワーク内の2つのデバイス間の通信は、3GPP(登録商標)等の標準組織によって定義された通信プロトコルを含むがこれに限定されない、任意の適切な通信プロトコルに従って実行され得る。例えば、通信プロトコルは、第1世代(1G)、2G、3G、4G、4.5G、5G通信プロトコル、及び/又は現在知られているか将来開発される他のプロトコル含み得る。
【0045】
"ネットワークデバイス"、"ネットワークノード"又は"ネットワーク機能(NF)"という用語は、通信ネットワークのネットワークエンティティ(物理的又は仮想的)に実装され得る任意の適切なネットワークエンティティを参照する。例えば、ネットワーク機能は、専用ハードウェア上のネットワーク要素として、専用ハードウェア上で実行されるソフトウェアインスタンスとして、又は適切なプラットフォーム、例えば、クラウドインフラストラクチャ等でインスタンス化された仮想化機能として実装され得る。例えば、5Gシステム(5GS)は、AMF(アクセス及びモビリティ機能)、SMF(セッション管理機能)、AUSF(認証サービス機能)、UDM(統合データ管理)、PCF(ポリシ制御機能)、AF(アプリケーション機能)、NEF(ネットワーク公開機能)、UPF(ユーザプレーン機能)、NRF(ネットワークリポジトリ機能)、RAN(無線アクセスネットワーク)、SCP(サービス通信プロキシ)、NWDAF(ネットワークデータ分析機能)、NSSF(ネットワークスライス選択機能)、NSSAAF(ネットワークスライス固有認証及び認可機能)等の複数のNFを備え得る。たとえば、4Gシステム(LTE等)は、MME(移動管理エンティティ)、HSS(ホーム加入者サーバ)、ポリシ及び課金ルール機能(PCRF)、パケットデータネットワークゲートウェイ(PGW又はPG-W)、PGW制御プレーン(PGW-C)、PGWユーザプレーン(PGW-U)、サービングゲートウェイ(SGW)、SGW制御プレーン(SGW-C)、SGWユーザプレーン(SGW-U)、E-UTRANノードB(eNB)等を含み得る。他の実施形態において、ネットワーク機能は、例えば特定のネットワークに応じて、異なるタイプのNFを含み得る。
【0046】
用語"端末デバイス"は、通信ネットワークにアクセスしてサービスの提供を受けることができる任意のエンドデバイスを参照する。制限しない例として、端末デバイスは、移動端末、ユーザ装置(UE)、又は、他の適切なデバイスを参照する。UEは、例えば、加入者局(SS)、ポータブル加入者局、移動局(MS)、又は、アクセス端末(AT)であり得る。端末デバイスは、ポータブルコンピュータ、デジタルカメラ等の画像キャプチャ端末デバイス、ゲーム端末デバイス、音楽ストレージ及び再生機器、移動電話、セルラフォン、スマートフォン、ボイスオーバIP(VоIP)電話、無線ローカルループ電話、タブレット、ウェアラブルデバイス、携帯情報端末(PDA)、ポータブルコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ウェアラブル端末デバイス、車載無線端末デバイス、無線エンドポイント、モバイルステーション、ラップトップ埋め込み機器(LEE)、ラップトップ搭載機器(LME)、USBドングル、スマートデバイス、無線顧客宅内機器(CPE)等を含み得るがこれらに限定されない。以下の説明では、"端末デバイス"、"端末"、"ユーザ装置"及び"UE"という用語は交換可能に使用され得る。一例として、端末デバイスは、3GPP(登録商標)(第3世代パートナシッププロジェクト)によって公布された1つ又は複数の通信標準、例えば3GPP(登録商標)のLTE標準又はNR標準に従って通信する様に構成されたUEを表し得る。本明細書で使用される"ユーザ装置"又は"UE"は、関連するデバイスを所有及び/又は操作する人間のユーザの意味での"ユーザ"を必ずしも有する必要はない。幾つかの実施形態において、端末デバイスは、人間との直接的な相互作用無しに情報を送信及び/又は受信する様に構成され得る。例えば、端末デバイスは、内部又は外部のイベントによってトリガされたとき、通信ネットワークからの要求に応じて、所定のスケジュールでネットワークに情報を送信する様に設計され得る。代わりに、UEは、人間のユーザへの販売又は人間のユーザによる操作を目的とするが、最初は特定の人間のユーザに関連付けられていないデバイスを表し得る。
【0047】
さらに別の例として、IoT(Internet оf Things)シナリオでは、端末デバイスは、監視及び/又は測定を実行し、そのような監視及び/又は測定の結果を別の端末デバイス及び/又はネットワーク装置に送信する機器又は他のデバイスを表し得る。この場合、端末デバイスは、マシンツーマシン(M2M)デバイスであり、3GPP(登録商標)の文脈ではマシン型通信(MTC)デバイスとして参照され得る。特定の一例として、端末デバイスは、3GPP(登録商標)狭帯域IoT(NB-IoT)規格を実装するUEであり得る。そのような機器又はデバイスの特定の例は、センサ、電力計、産業用機械等の計測デバイス、又は冷蔵庫、テレビ等の家庭用機器、時計等の個人用ウェアラブル機器である。他のシナリオでは、端末デバイスは、その動作状態又はその動作に関連する他の機能を監視及び/又は報告できる車両又は他の機器を表し得る。
【0048】
本明細書における"一実施形態"、"実施形態"、"実施形態例"等への言及は、説明された実施形態が特定の特徴、構造、又は特性を含み得ることを示すが、すべての実施形態が必ずしも特定の特徴、構造、又は特性を含むとは限らない。さらに、そのようなフレーズは必ずしも同じ実施形態を参照しているわけではない。さらに、特定の特徴、構造、又は特性が実施形態に関して説明されている場合、他の実施形態に関連してそのような特性、構造、又は特性を実装することは、明示的に記述されているか否かに拘わらず、当業者の知識の範囲内では提示されている。
【0049】
本明細書では、"第1"及び"第2"等の用語を使用して様々な要素を説明することができるが、これらの要素はこれらの用語によって限定されるべきではないことを理解されたい。これらの用語は、ある要素と別の要素を区別するためにのみ使用される。例えば、例示的な実施形態の範囲から逸脱することなく、第1要素を第2要素と呼ぶことができ、同様に、第2要素を第1要素と呼ぶことができる。本明細書で使用される"及び/又は"という用語は、関連する列挙された用語の1つ又は複数のありとあらゆる組み合わせを含む。
【0050】
本明細書で使用される場合、"A及びBの内の少なくとも1つ"又は"A又はBの内の少なくとも1つ"という語句は、"Aのみ、Bのみ、又は、A及びBの両方"を意味すると理解されるべきである。"A及び/又はB"という句は、"Aのみ、Bのみ、又は、AとBの両方"を意味すると理解されるべきである。
【0051】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することのみを目的としており、例示的な実施形態を限定することを意図していない。単数形式は、文脈が明らかに他の場合を示している場合を除き、複数形式を含むことが意図される。ここで使用する、用語"含む"、"有する"、"備える"等は、述べられた特徴、要素及び/又は構成部品の存在を特定するが、1つ以上の他の特徴、要素、構成部品及び/又はそれらの組み合わせの存在を除外するものではない。
【0052】
この文書で使用されているこれらの用語は、説明を容易にし、ノード、デバイス、又はネットワーク等を区別するためにのみ使用されていることに注意されたい。技術の発展に伴い、類似/同じ意味を持つ他の用語も使用され得る。
【0053】
以下の説明及び請求の範囲において、定義されない限り、使用される総ての技術的及び科学的用語は、本開示の技術分野に属する当業者により通常理解されるのと同じ意味を有する。
【0054】
本明細書で説明される主題は、任意の適切なコンポーネントを使用する任意の適切なタイプのシステムで実装され得るが、本明細書で開示される実施形態は、図2図4に示される例示的なシステムアーキテクチャに準拠する通信システムに関して説明される。簡略化のため、図2図4のシステムアーキテクチャは、幾つかの例示的な要素のみを示している。実際には、通信システムは、端末デバイス間、又は無線デバイスと、固定電話、サービスプロバイダ、又は任意の他のネットワークノードもしくは端末デバイス等の別の通信デバイスとの間の通信をサポートするのに適した任意の追加要素をさらに含み得る。通信システムは、通信システムによって、又は通信システムを介して提供されるサービスへの端末デバイスのアクセス及び/又は使用を容易にするために、1つ又は複数の端末デバイスに通信及びさまざまなタイプのサービスを提供することができる。
【0055】
図2は、本開示の実施形態による第5世代ネットワークにおける高レベルのアーキテクチャを概略的に示している。例えば、第5世代ネットワークは5GSであり得る。図2のアーキテクチャは、その内容の全体が参照により本明細書に組み込まれる3GPP(登録商標) TS23.501 V17.0.0に記載されている図4.2.3-1と同じである。図2のシステムアーキテクチャは、AUSF、AMF、DN(データネットワーク)、NEF、NRF、NSSF、PCF、SMF、UDM、UPF、AF、UE、(R)AN、SCP(サービス通信プロキシ)、NSSAAF(ネットワークスライス固有の認証及び認可機能)、NSACF(ネットワークスライスアドミッションコントロール機能)等の幾つかの例示的な要素を備え得る。PSSはパケット交換ストリーミングサービスを表す。
【0056】
例示的な実施形態によれば、図2に示す様に、UEは参照点N1を介してAMFとのシグナリング接続を確立できる。このシグナリング接続は、UEとコアネットワーク間のNAS(非アクセス層)シグナリング交換を可能にし、UEと(R)ANとの間のシグナリング接続と、(R)ANとAMFとの間のこのUEのためのN2接続と、を含む。(R)ANは、参照点N3を介してUPFと通信できる。UEは、参照点N6を介するUPFを通して、DN(データネットワーク、例えばオペレータネットワーク又はインターネット)へのプロトコルデータユニット(PDU)セッションを確立できる。
【0057】
図2にさらに示される様に、例示的なシステムアーキテクチャは、NRF、NEF、AUSF、UDM、PCF、AMF、NSACF、及びSMF等のNFによって提供されるNnrf、Nnef、Nausf、Nudm、Npcf、Namf、Nnsacf、Nsmf等のサービスベースのインタフェースも含む。さらに、図2は、NF内のNFサービス間の相互作用をサポートできる、N1、N2、N3、N4、N6、及びN9等の幾つかの参照点も示している。例えば、これらの参照点は、対応するNFサービスベースのインタフェースを介して、特定のシステム手順を実行するために幾つかのNFサービスコンシューマ及びプロバイダ、ならびにそれらの相互作用を規定することによって実現され得る。
【0058】
図2に示される様々なNFは、セッション管理、モビリティ管理、認証、セキュリティ等の機能を担うことができる。AUSF、AMF、DN、NEF、NRF、NSSF、PCF、SMF、UDM、UPF、AF、UE、(R)AN、SCP、NSACFは、例えば3GPP(登録商標) TS23.501 V17.0.0の6.2項で定義される機能を含み得る。
【0059】
図3は、本開示の一実施形態による第4世代ネットワークにおける高レベルアーキテクチャを概略的に示しており、3GPP(登録商標) TS23.401 V17.0.0の図4.2.1-1と同じである。図3のシステムアーキテクチャは、UTRAN、GERAN、SGSN、MME、HSS(ホーム加入者サーバ)、E-UTRAN、サービングゲートウェイ、PDN(パケットデータネットワーク)ゲートウェイ、PCRF(ポリシ及び課金ルール機能)等の幾つかの例示的な要素を備え得る。
【0060】
図3に示す様に、幾つかの参照点がある。
【0061】
S1-MME:E-UTRANとMMEとの間の制御プレーンプロトコルの参照点。
【0062】
S1-U:ハンドオーバ中のベアラユーザプレーントンネル及びeノードB間パススイッチングのための、E-UTRANとサービングGW(ゲートウェイ)との間の参照点。S1-Uは、制御プレーンCIoT(セルラ・インターネット・オブ・シングス)EPS最適化には適用されない。
【0063】
S3:これにより、アイドル状態及び/又はアクティブ状態での3GPP(登録商標)アクセスネットワーク間モビリティのためのユーザ及びベアラ情報交換が可能になる。この参照点は、PLMN内又はPLMN間(例えば、PLMN間(公衆地上移動ネットワーク)HOの場合)に使用され得る。
【0064】
S4:GPRSコアとサービングGWの3GPP(登録商標)アンカー機能との間の関連する制御とモビリティのサポートを提供する。さらに、ダイレクトトンネルが確立されていない場合は、ユーザプレーントンネリングを提供する。
【0065】
S5:これは、サービングGWとPDN GWとの間のユーザプレーントンネリングとトンネル管理を提供する。これは、UEモビリティによるサービングGWリロケーションや、必要なPDN接続のためにサービングGWが非コロケードPDN GWに接続する必要がある場合に使用される。
【0066】
S6a:これにより、MMEとHSSの間で、進化したシステム(AAA(認証、認可、課金)インタフェース)へのユーザアクセスを認証/認可するためのサブスクリプションデータと認証データの転送が可能になる。
【0067】
Gx:これは、PCRFからPDN GWのポリシ及び課金実施機能(PCEF)への(QoS)ポリシ及び課金ルールの転送を提供する。
【0068】
S11:MMEとサービングGWとの間に制御プレーンを提供する参照ポイント。さらに、制御プレーンCIoT EPS最適化をサポートするために、S11-U参照点はMMEとサービングGWの間にユーザプレーンを提供する。
【0069】
S12:ダイレクトトンネルが確立されている場合の、ユーザプレーントンネリング用のUTRANとサービングGWとの間の参照点。これは、SGSNとUTRANとの間、又はそれぞれSGSNとGGSNとの間で定義されたGTP-U(ユーザプレーンGPRSトンネリングプロトコル)プロトコルを使用するIu-u/Gn-u参照点に基づく。S12の使用はオペレータの構成オプションである。
【0070】
SGi:これは、PDN GWとパケットデータネットワークと間の参照点である。パケットデータネットワークは、オペレータの外部のパブリック又はプライベートのパケットデータネットワーク、又はオペレータ内のパケットデータネットワーク、たとえば、IMSサービスの提供のためパケットデータネットワークであり得る。この参照点は、3GPP(登録商標)アクセスのGiに対応する。
【0071】
Rx:Rx参照点は、AF(アプリケーション機能)とPCRFとの間にある。
【0072】
図3に示すネットワーク要素及び参照は、3GPP(登録商標) TS23.401 V17.0.0に記載されている対応するネットワーク要素及び参照点と同じであり得る。
【0073】
図4は、5GSとEPC(進化型パケットコア)/E-UTRAN(進化型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク)との間のインターワーキングのためのホームルーティドローミングアーキテクチャを概略的に示しており、これは3GPP(登録商標) TS23.501 V17.0.0の図4.3.2-2と同じである。図4のシステムアーキテクチャは、HSS(ホーム加入者サーバ)+UDM(UDMと組み合わせたHSS)、h-PCF(ホームPCF)、SMF+PGW-C(PGW-Cと組み合わせたSMF)、UPF+PGW-U(PGWユーザプレーン)(UPFとPGW-Uとの組み合わせ)、SGW、v-SMF(訪問先SMF)、v-PCF(訪問先PCF)、UPF、MME、AMF、E-UTRAN、NG-RAN、UE等の幾つかの例示的な要素を含み得る。図4に示すネットワーク要素及び参照点は、3GPP(登録商標) TS23.501 V17.0.0に記載されている対応するネットワーク要素及び基準点と同じであり得る。
【0074】
図5は、本開示の一実施形態による方法のフローチャートであり、方法は、第1システムの第1モビリティ管理機能を実装している装置において、或いは、第1モビリティ管理機能において、或いは、第1システムの第1モビリティ管理機能と通信可能に接続されている装置によって実行され得る。よって、装置は、方法500の様々な部分を達成するための手段又はモジュールと、他のコンポーネントとともに他のプロセスを達成するための手段又はモジュールを提供し得る。第1モビリティ管理機能は、モビリティ管理機能を提供できる任意の適切なネットワークデバイス、ノード、エンティティ、又は機能であり得る。例えば、第1モビリティ管理機能は、5GSのAMFであり得る。第1システムは、5GS等の任意の適切な通信システムであり得る。
【0075】
ブロック502で、第1モビリティ管理機能は、単一無線音声呼継続性(SRVCC)のモビリティ管理コンテキストを取得し得る。SRVCCのモビリティ管理コンテキストは、第1システムから第2システムにハンドオーバされる、或いは、されているUEのためのSRVCCのモビリティ管理コンテキストであり得る。一実施形態において、SRVCCのモビリティ管理コンテキストは、3GPP(登録商標) TS29.274 V17.1.1に記載されているSRVCCの追加MMコンテキストであり得る。第1モビリティ管理機能は、様々な方法でSRVCCのモビリティ管理コンテキストを取得することができる。例えば、第1モビリティ管理機能がSRVCCのモビリティ管理コンテキストを格納している場合、第1モビリティ管理機能は、SRVCCのモビリティ管理コンテキストをローカルに取得することができる。SRVCCのモビリティ管理コンテキストが別のネットワーク機能(UDMのUE登録及び加入データ等)に格納されている場合、第1モビリティ管理機能は、SRVCCのモビリティ管理コンテキストを別のネットワーク機能から取得することによってSRVCCのモビリティ管理コンテキストを取得し得る。第1モビリティ管理機能は、別のネットワーク機能が第1モビリティ管理機能にSRVCCのモビリティ管理コンテキストを送信するときに、別のネットワーク機能(別のモビリティ管理機能等)からSRVCCのモビリティ管理コンテキストを取得し得る。
【0076】
一実施形態において、第1モビリティ管理機能は、第1システムのアクセスネットワークノードからハンドオーバ要求メッセージを受信し、例えば、ハンドオーバ要求メッセージに含まれるターゲットアクセスネットワークノード識別子から、ハンドオーバのタイプが第2システムへのハンドオーバであると判定すると、第1モビリティ管理機能は、SRVCCのモビリティ管理コンテキストを取得し得る。
【0077】
ブロック504で、第1モビリティ管理機能は、第1システムから第2システムへのハンドオーバ中に、第2システムの第2モビリティ管理機能にフォワードリロケーション要求を送信し得る。フォワードリロケーション要求は、SRVCCのモビリティ管理コンテキストを含む。第2モビリティ管理機能は、モビリティ管理機能を提供できる任意の適切なネットワークデバイス、ノード、エンティティ、又は機能であり得る。例えば、第2モビリティ管理機能は、EPSのMMEであり得る。第2システムは、EPS等の任意の適切な通信システムであり得る。
【0078】
一実施形態において、SRVCCのモビリティ管理コンテキスト(SRVCCの追加MMコンテキスト等)がソースAMF等の第1モビリティ管理機能で利用可能である場合、ソースAMF等の第1モビリティ管理機能によって、ターゲットMME_SRVCC等の第2モビリティ管理機能に、N26インタフェース上で送信される。
【0079】
一実施形態において、第1システムは第5世代システム(5GS)であり、第2システムは進化型パケットシステム(EPS)である。
【0080】
一実施形態において、第1システムから第2システムへのハンドオーバは、3GPP(登録商標) TS23.502 V17.0.0に記載されている様に、N26インタフェースを使用する5GSからEPSへのハンドオーバである。
【0081】
一実施形態において、フォワードリロケーション要求は、第1システムから第2システムへのハンドオーバに必要な任意の適切な情報、及び、第2モビリティ管理機能がSRVCCを実行するために必要な任意の適切な情報を含み得る。
【0082】
一実施形態において、フォワードリロケーション要求は、さらに、SRVCCのセッション転送番号(STN-SR)と、相関移動加入者統合サービスデジタルネットワーク番号(C-MSISDN)との内の少なくとも1つ含む。例えば、STN-SRが第1モビリティ管理機能で利用可能である場合、又は、UEがSRVCCに加入している場合、STN-SRが存在する。存在する場合、それは、UEのSTN-SRを示す。AMF等の第1モビリティ管理機能は、FRRを介してUEがSRVCC能力を有することをMME等の第2モビリティ管理機能に通知できる。例えば、C-MSISDNが第1モビリティ管理機能で利用可能である場合、又は、UEがSRVCCに加入している場合、C-MSISDNが存在する。存在する場合、それは、UEのC-MSISDNを示す。AMF等の第1モビリティ管理機能は、FRRを介してUEがSRVCC能力を有することをMME等の第2モビリティ管理機能に通知できる。
【0083】
一実施形態において、フォワードリロケーション要求は、ハンドオーバに関連するユーザ装置が第2システムSRVCCに加入している場合、さらに、SRVCCのセッション転送番号(STN-SR)と、相関移動加入者統合サービスデジタルネットワーク番号(C-MSISDN)との内の少なくとも1つ含む。例えば、STN-SRは、UEが第2システムSRVCCに加入している場合に存在する。存在する場合、それは、UEのSTN-SRを示す。AMF等の第1モビリティ管理機能は、FRRを介してUEが第2システムSRVCC能力を有することをMME等の第2モビリティ管理機能に通知できる。例えば、C-MSISDNは、UEが第2システムSRVCCに加入している場合に存在する。存在する場合、それは、UEのC-MSISDNを示す。AMF等の第1モビリティ管理機能は、FRRを介してUEが第2システムSRVCC能力を有することをMME等の第2モビリティ管理機能に通知できる。
【0084】
一実施形態において、SRVCCのモビリティ管理コンテキストは、SRVCCを実行するために第2モビリティ管理機能に必要な情報を含む。
【0085】
一実施形態において、第2モビリティ管理機能がSRVCCを実行するために必要な情報は、少なくとも1つの移動局クラスマーク、及び/又は、ハンドオーバに関連するユーザ装置でサポートされるコーデックリストを含む。例えば、移動局クラスマーク及び/又はサポートされるコーデックリストは、その内容の全体が参照により本明細書に組み込まれる3GPP(登録商標) TS24.008 V17.2.0に記載されている移動局クラスマーク及び/又はサポートされるコーデックリストと同じであり得る。たとえば、GERANアクセスがサポートされている場合、GERAN MSクラスマーク3が含まれ得る。GERAN又はUTRANアクセス、あるいはその両方がサポートされている場合、MSクラスマーク2が含まれ得る。
【0086】
一実施形態において、SRVCC用の追加MMコンテキスト等のSRVCC用のモビリティ管理コンテキストは、ソースAMF等の第1モビリティ管理機能でMSクラスマーク2/3及びサポートされているコーデックが利用可能である場合、ソースAMF等の第1モビリティ管理機能によって、N26インタフェースで、ターゲットMME_SRVCC等の第2のモビリティ管理機能に送信される。
【0087】
一実施形態において、第1モビリティ管理機能は、アクセス及びモビリティ機能(AMF)を含み、第2モビリティ管理機能は、モビリティ管理エンティティ(MME)を含む。
【0088】
図6は、本開示の別の実施形態による方法のフローチャートであり、方法は、第2システムの第2モビリティ管理機能を実装している装置おいて、或いは、第2モビリティ管理機能において、或いは、第2システムの第2モビリティ管理機能と通信可能に接続されている装置によって実行され得る。よって、装置は、方法600の様々な部分を達成するための手段又はモジュールと、他のコンポーネントとともに他のプロセスを達成するための手段又はモジュールを提供し得る。第2モビリティ管理機能は、モビリティ管理機能を提供できる任意の適切なネットワークデバイス、ノード、エンティティ、又は機能であり得る。例えば、第2モビリティ管理機能は、EPSのMMEであり得る。第2システムは、EPS等の任意の適切な通信システムであり得る。上記の実施形態で説明された幾つかの部分については、簡潔にするために、その詳細な説明はここでは省略される。
【0089】
ブロック602で、第2モビリティ管理機能は、第1システムから第2システムへのハンドオーバ中に、第1システムの第1モビリティ管理機能からフォワードリロケーション要求を受信し得る。フォワードリロケーション要求は、単一無線音声呼継続性(SRVCC)のモビリティ管理コンテキストを含む。例えば、第1モビリティ管理機能は、図5のブロック504で、第1システムから第2システムへのハンドオーバ中に第2モビリティ管理機能にフォワードリロケーション要求を送信し、その後、第2モビリティ管理機能は、第1モビリティ管理機能からフォワードリロケーション要求を受信し得る。
【0090】
ブロック604で、第2モビリティ管理機能は、SRVCCのモビリティ管理コンテキストに少なくとも部分的に基づいて、ユーザ装置と第2モビリティ管理機能の両方がSRVCC対応であるかを示すSRVCC動作可能インジケーションを判定し得る。第2モビリティ管理機能は、SRVCCのモビリティ管理コンテキストに基づいて、ユーザ装置がSRVCC対応であるかどうかを知ることができる。例えば、MME等の第2モビリティ管理機能は、FRRにおけるSRVCCの追加MMコンテキストからのMSクラスマーク及びサポートされるコーデック情報に基づいて、ユーザ装置がSRVCC対応であるかどうかを判断する。
【0091】
ブロック606で、第2モビリティ管理機能は、SRVCC動作可能インジケーションを含むハンドオーバ要求メッセージを第2システムのアクセスネットワークノードに送信し得る。
【0092】
図7は、本開示の別の実施形態による方法のフローチャートを示し、第2システムのアクセスネットワークノードに実装されている装置おいて、或いは、アクセスネットワークノードにおいて、或いは、アクセスネットワークノードに通信可能に接続されている装置によって実行され得る。よって、装置は、方法700の様々な部分を達成するための手段又はモジュールと、他のコンポーネントとともに他のプロセスを達成するための手段又はモジュールを提供し得る。アクセスネットワークノードは、モビリティ管理機能を提供できる任意の適切なネットワークデバイス、ノード、エンティティ、又は機能であり得る。例えば、アクセスネットワークノードは、EPSのE-UTRANであり得る。第2システムは、EPS等の任意の適切な通信システムであり得る。上記の実施形態で説明された幾つかの部分については、簡潔にするために、その詳細な説明はここでは省略される。
【0093】
ブロック702で、アクセスネットワークノードは、第1システムから第2システムへのハンドオーバ中に、ユーザ装置と第2システムの第2モビリティ管理機能の両方が、単一無線音声呼継続性(SRVCC)対応であるかを示すSRVCC動作可能インジケーションを含むハンドオーバ要求メッセージを第2モビリティ管理機能から受信し得る。例えば、第2モビリティ管理機能は、図6のブロック606で、SRVCC動作可能インジケーションを含むハンドオーバ要求メッセージを第2システムのアクセスネットワークノードに送信し、その後、アクセスネットワークノードは、SRVCC動作可能インジケーションを含むハンドオーバ要求メッセージを第2モビリティ管理機能から受信し得る。
【0094】
ブロック704で、アクセスネットワークノードは、SRVCC動作可能インジケーションに基づいて、第1システムから第2システムへのハンドオーバ後に、第2システムから第3システムへSRVCCをトリガし得る。第3システムは、GERAN、UTRAN又は3GPP(登録商標)2 1xCS等の任意の適切なシステムであり得る。
【0095】
一実施形態において、アクセスネットワークノードは、SRVCC動作可能インジケーションに基づいて、第1システムから第2システムへのハンドオーバ後に、第2システムから第3システムへSRVCCを直ちにトリガし得る。
【0096】
一実施形態において、第1システムは第5世代システム(5GS)あり、第2システムは進化型パケットシステム(EPS)であり、第3システムは第2世代システム又は第3世代システムである。
【0097】
上述した様に、MMEが2G/3G、4G、5Gに渡る完全なSRVCCシナリオで純粋な制御プレーンリレーの役割を果たすだけでは十分ではない。様々な実施形態による上記のSRVCCの場合、UE登録からのソースAMFの入力及びUDMからの加入データに基づいて、MMEは、N26インタフェースを使用した5GSからEPSへのハンドオーバ中に、eNBへのSRVCC動作可能IEを含めることができる。その結果、SRVCCは、N26インタフェースを使用しての5GSからEPSへのハンドオーバ後、直ちにトリガされ得る。言い換えると、SRVCCは後続のTAUプロシージャの前にトリガされ得る。
【0098】
一実施形態において、3GPP(登録商標) TS29.274 V17.1.1の表7.3.1-1は、以下の様に修正され得る。一実施形態において、MMEはもはや透過的ではないため、"MME_SRVCC"は"MME"に名前変更され得る。修正された表7.3.1-1は、SRVCCの追加MMコンテキストの説明をFRRのS3/S10/S16からN26まで拡張し得る。
【0099】
【表1】
【0100】
一実施形態において、3GPP(登録商標) TS29.503 V17.2.0の表6.1.6.2.4-11は、以下の様に修正され得る。たとえば、5G SRVCC用に定義されているSTN-SRとC-MSISDNに加えて、表6.1.6.2.4-1では新しい"4gstnSr"と"4gcMsisdn"も導入している。したがって、AMFはUEの4G SRVCCサブスクリプションデータを認識している。たとえば、5G SRVCCを付加価値サービスとして扱うオペレータにとって、これは非常に重要であり得る。
【0101】
【表2】
【0102】
図8は、本開示の一実施形態による、SRVCCの拡張機能を備えたN26インタフェースを使用する5GSからEPSへのハンドオーバのフローチャートを示している。UEがMSクラスマークやサポートされるコーデックリスト等のSRVCC機能をサポートすると仮定する。ネットワークはSRVCC能力をサポートし、たとえば、AMF及びMMEのローカル制限はない。UEは4G SRVCCサービスに加入しており、AMFは前の登録手順でUDMからSTN-SR及びC-MSISDNをすでに取得している。
【0103】
図8のステップ3の前に、AMFはすでにUDMからUE能力及びそのSRVCCサブスクリプションを取得しているので、AMFは、適切なMSクラスマーク2/3(GERAN又はUTRANアクセス、又はその両方がサポートされている場合)及びサポートされるコーデック情報を、FRRのSRVCCのIE追加MMコンテキストに含めることができる。MSクラスマーク2又はクラスマーク3のいずれかは、3GPP(登録商標) TS29.274 V17.1.1のFRRの表7.3.1-1の情報要素に明示的に記載されることに留意されたい。
【0104】
図8のステップ3で、AMFは、3GPP(登録商標) TS23.401 V17.0.0の5.5.1.2.2項(S1ベースのハンドオーバ、通常)のステップ3と同様に、次の修正及び説明を加えて、フォワードリロケーション要求(FRR)を送信する。
-パラメータ"復帰優先"が含まれ得る。復帰優先は、後の5GS共有ネットワークへのアクセス変更時に5GS PLMNへのUEの優先復帰を示すMMEによるオプションのインジケーションである。MMEは、3GPP(登録商標)TS23.501 V17.0.0で規定されている様に、この情報を使用し得る。
-メッセージ内の制御プレーン又はEPSベアラの両方のサービングゲートウェイ(SGW)アドレスとTEID(トンネルエンドポイント識別子)は、ターゲットMMEが新しいSGWを選択するためのものである。
-AMFは、構成及び直接転送パスの可用性に基づいて、直接データ転送が適用可能かどうかをターゲットMMEに通知する直接転送フラグを決定する。
-AMFは、アクティブなUP(ユーザプレーン)接続の有無にかかわらず、PDU(プロトコルデータユニット)セッション用にマッピングされたSM(セッション管理)EPS UEコンテキストを含める。
-セカンダリRATアクセス制限条件がEPSと5GSで同じである場合、オペレータポリシに従って、AMFはUEの加入データに基づいてEPSセカンダリRATアクセス制限条件を設定し得る。
-AMFはFRRにSRVCC用の追加MMコンテキストを含めるため、MMEはUEがSRVCC対応かどうかを判断できる。STN-SR、C-MSISDN、MSクラスマーク2/3は緊急時以外に含まれ得る。
【0105】
図8のステップ3において、AMFはFRRにSRFVCC用の追加MMコンテキストを含めるので、MMEは、SRFVCC用の追加MMコンテキストに基づいてUEがSRVCC対応であるかどうかを知ることができる。例えば、図8のステップ3におけるSRVCCの追加MMコンテキストからのMSクラスマーク及びサポートされるコーデック情報に基づいて、MMEは、SRVCC動作可能インジケーションを決定し、E-UTRANに送信する。したがって、MMEは、ハンドオーバ手順中に、図8のステップ6で、SRVCC動作可能インジケーションを含むハンドオーバ要求をE-UTRANに送信することができる。図8のステップ6の後、UEがまだ接続モードにある間、ハンドオーバ手順の直後に2G/3GへのSRVCCをトリガすることができ、図8のステップ19でTAUを待つ必要はない。
【0106】
本明細書の実施形態は多くの利点を提供することができ、その例の非網羅的なリストを以下に示す。本開示に幾つかの実施形態において、5Gから4Gへのハンドオーバ、その後の4Gから2G/3G SRVCCの場合の解決策が提案される。このユーザケースは3GPP(登録商標) TS23.216 V16.4.0には含まれていない。本開示の幾つかの実施形態においては、新しいIE"4gStnSr"及び"4gcMsisdn"が、提案された解決策に使用され得る3GPP(登録商標) TS29.503 V17.2.0のセクション6.1.6のデータモデルに追加される。本開示の幾つかの実施形態において、GERANアクセスがUEによってサポートされていることを示す、MSクラスマーク3及びサポートコーデックリストは、FRRにおいてAMFからMMEに送信され、これは、一部のSRVCCケースで使用され得る。本開示の幾つかの実施形態において、提案された解決策は、UEが次の様に移動するSRVCCのユーザケースを拡張する。5G->4G(ハンドオーバ)->2G/3G(SRVCC)。本開示の幾つかの実施形態において、提案された解決策は、ハンドオーバが完了した後すぐにSRVCC手順を実行できるため、SRVCC手順時間を節約することができる。本明細書の実施形態は、上述の好ましい特徴及び利点に限定されない。当業者は、以下の詳細な説明を読めば、追加の特徴及び利点を認識するであろう。
【0107】
図9は、本開示の幾つかの実施形態を実施するのに適した装置を示すブロック図である。例えば、上述の第1モビリティ管理機能、第2モビリティ管理機能、又は、アクセスネットワークノードのいずれか1つは、装置900として、又は、装置900を介して実装され得る。
【0108】
装置900は、デジタルプロセッサ(DP)等の少なくとも1つのプロセッサ921と、プロセッサ921に結合された少なくとも1つのメモリ(MEM)922と、を備える。装置900は、プロセッサ921に結合された送信機TX及び受信機RX723をさらに備え得る。MEM922は、プログラム(PROG)924を格納する。PROG924は、関連するプロセッサ921で実行されると、装置900が、本開示の実施形態に従い動作することを可能にする命令を含み得る。少なくとも1つのプロセッサ921と、少なくとも1つのMEM922の組み合わせは、本開示の様々な実施形態を実行する様に適合された処理手段925を形成し得る。
【0109】
本開示の様々な実施形態は、プロセッサ921、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、又は、それらの組み合わせのうちの1つ又は複数によって実行可能なコンピュータプログラムによって実装され得る。
【0110】
MEM922は、ローカルの技術環境に適した任意のタイプであってもよく、非限定的な例として、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイス及びシステム、光メモリデバイス及びシステム、固定メモリ及びリムーバブルメモリ等の任意の適切なデータストレージ技術を使用して実装され得る。
【0111】
プロセッサ921は、ローカル技術環境に適切な任意タイプであり、非制限的な例として、汎用目的コンピュータ、特定目的コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサの内の1つ以上を含み得る。
【0112】
装置が第1モビリティ管理機能として、又は、第1モビリティ管理機能で実装される実施形態において、メモリ922は、プロセッサ921によって実行可能な命令を含み、これにより、第1モビリティ管理機能は、上述した第1モビリティ管理機能に関連する方法のいずれかに従って動作する。
【0113】
装置が第2モビリティ管理機能として、又は、第2モビリティ管理機能で実装される実施形態において、メモリ922は、プロセッサ921によって実行可能な命令を含み、これにより、第2モビリティ管理機能は、上述した第2モビリティ管理機能に関連する方法のいずれかに従って動作する。
【0114】
装置がアクセスネットワークノードとして、又は、アクセスネットワークノードで実装される実施形態において、メモリ922は、プロセッサ921によって実行可能な命令を含み、これにより、アクセスネットワークノードは、上述したアクセスネットワークノードに関連する方法のいずれかに従って動作する。
【0115】
図10は、本開示の一実施形態による第1システムの第1モビリティ管理機能を示すブロック図である。図示する様に第1モビリティ管理機能1000は、単一無線音声呼継続性(SRVCC)のモビリティ管理コンテキストを取得する様に構成された取得モジュール1001を備えている。第1モビリティ管理機能1000は、さらに、第1システムから第2システムへのハンドオーバ中に、第2システムの第2モビリティ管理機能にフォワードリロケーション要求を送信する様に構成された送信モジュール1002を備えている。フォワードリロケーション要求は、SRVCCのモビリティ管理コンテキストを含む。
【0116】
図11は、本開示の一実施形態による第2システムの第2モビリティ管理機能を示すブロック図である。図示する様に、第2モビリティ管理機能1100は、第1システムから第2システムへのハンドオーバ中に、第1システムの第1モビリティ管理機能からフォワードリロケーション要求を受信する様に構成された受信モジュール1101を備えている。フォワードリロケーション要求は、単一無線音声呼継続性(SRVCC)のモビリティ管理コンテキストを含む。第2モビリティ管理機能1100は、さらに、SRVCCのモビリティ管理コンテキストに少なくとも部分的に基づいて、ユーザ装置と第2モビリティ管理機能の両方がSRVCC対応であるかを示すSRVCC動作可能インジケーションを判定する様に構成された判定モジュール1102を備える。第2モビリティ管理機能1100は、さらに、SRVCC動作可能インジケーションを含むハンドオーバ要求メッセージを第2システムのアクセスネットワークノードに送信する様に構成された送信モジュール1103を備える。
【0117】
図12は、本開示の一実施形態による第2システムのアクセスネットワークノードを示すブロック図である。図示する様に、アクセスネットワークノードは、第1システムから第2システムへのハンドオーバ中に、ユーザ装置と第2システムの第2モビリティ管理機能の両方が、単一無線音声呼継続性(SRVCC)対応であるかを示すSRVCC動作可能インジケーションを含むハンドオーバ要求メッセージを第2モビリティ管理機能から受信する様に構成された受信モジュール1201を備える。アクセスネットワークノード1200は、さらに、SRVCC動作可能インジケーションに基づいて、第1システムから第2システムへのハンドオーバ後に、第2システムから第3システムへSRVCCをトリガする様に構成されたトリガモジュール1202を備える。
【0118】
ユニットという用語は、電気、電気デバイス、及び/又は、電子デバイスの分野で従来の意味を有し、例えば、電気及び/又は電子回路、デバイス、モジュール、プロセッサ、メモリ、論理ソリッドステート及び/又はディスクリートデバイス、それぞれのタスク、手順、計算、出力、及び/又は表示機能等を実行するための、本明細書に記載されているコンピュータプログラム又は命令を含み得る。
【0119】
機能ユニットにより、第1モビリティ管理機能、第2モビリティ管理機能、又は、アクセスネットワークノードは、固定のプロセッサ又はメモリを必要とせず、任意のコンピューティングリソース及びストレージノードが、通信システムにおける第1モビリティ管理機能、第2モビリティ管理機能又はアクセスネットワークノードから配置され得る。仮想化技術やネットワークコンピューティング技術の導入により、ネットワークリソースの利用効率やネットワークの柔軟性が向上し得る。
【0120】
本開示の一態様によれば、コンピュータ可読記憶媒体に有形に記憶され、少なくとも1つのプロセッサ上で実行されると、少なくとも1つのプロセッサに上述した方法のいずれかを実行させる命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。
【0121】
本開示の一態様によれば、少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、少なくとも1つのプロセッサに上述した方法のいずれかを実行させる命令を格納するコンピュータ可読記憶媒体が提供される。
【0122】
さらに、本開示は、上述した様コンピュータプログラムを含むキャリアを提供し、キャリアは、電気信号、光信号、無線信号、又は、コンピュータ可読記憶媒体内の1つである。コンピュータ可読記憶媒体は、例えば、光学コンパクトディスク、又はRAM(ランダムアクセスメモリ)、ROM(読み取り専用メモリ)、フラッシュメモリ、磁気テープ、CD-ROM、DVD、ブルーレイディスク等の電子メモリデバイスであり得る。
【0123】
本明細書で説明される技術は、さまざまな手段によって実装され、実施形態で説明される対応する装置の1つ又は複数の機能を実装する装置は、従来技術の手段のみならず、実施形態で説明される対応する装置の1つ又は複数の機能を実装するための手段も有し、それは、各別個の機能のための別個の手段、又は、1つ以上の機能を実行する様に構成され得る手段を含み得る。例えば、これらの技法は、ハードウェア(1つ又は複数の装置)、ファームウェア(1つ又は複数の装置)、ソフトウェア(1つ又は複数のモジュール)、又はそれらの組み合わせで実装され得る。ファームウェア又はソフトウェアの場合、実装は、本明細書で説明する機能を実行するモジュール(たとえば、手順、機能等)によって行我得る。
【0124】
本明細書における例示的な実施形態が、方法及び装置のブロック図及びフローチャートを参照して上述された。ブロック図及びフローチャート図の各ブロック、ならびにブロック図及びフローチャート図のそれぞれにおけるブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム命令を含む様々な手段によって実装できることが理解されよう。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、又は他のプログラム可能なデータ処理装置にロードされて、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置上で実行される命令が、フローチャートブロック又はブロックで指定された機能を実装するための手段を作成する様に、マシンを生成することができる。
【0125】
さらに、特定の順序での動作を説明したが、図示した特定の順序、又は、シーケンシャル順序で実行することが必要ではなく、総ての説明した動作は、望ましい結果を達成するために実行される。特定の環境において、マルチタスク及び並行処理が有利であり得る。同様に、上記記載には、幾つかの特定の実装の詳細が含まれているが、それらは、本開示の範囲を制限するものではなく、特徴の記載は、特定の実施形態に特有のものであり得る。個別の実施形態の文脈で記述された特定の特徴は、単一実施形態において組み合わせて実装され得る。逆に、単一の実施形態の文脈で記述された種々の特徴は、複数の実施形態において個別に、或いは、任意の適切なサブコンビネーションとして実装され得る。
【0126】
この仕様には多くの特定の実装の詳細が含まれているが、これらは、実装の範囲又は特許請求される内容の制限として解釈されるべきではなく、特定の実装の特定の実施形態に固有の機能の説明として解釈されるべきである。別個の実施形態の文脈で本明細書に記載されている特定の特徴は、単一の実施形態で組み合わせて実装することもできる。逆に、単一の実施形態の文脈で記述された種々の特徴は、複数の実施形態において個別に、或いは、任意の適切なサブコンビネーションとして実装され得る。さらに、特徴は特定の組み合わせで作用するものとして上で説明され、最初はその様に主張されることさえあるが、クレームされた組み合わせからの1つ又は複数の特徴は、場合によっては、その組み合わせから削除される場合があり、クレームされた組み合わせは、サブコンビネーション又はサブコンビネーションのバリエーションを対象とし得る。
【0127】
技術が進歩するにつれて、本発明の概念を様々な方法で実施できることは、当業者には明らかであろう。上述の実施形態は、本開示を限定するのではなく、説明するために与えられたものであり、当業者が容易に理解する様に、本開示の精神及び範囲から逸脱することなく修正及び変更に頼ることができることを理解されたい。そのような修正及び変形は、本開示及び添付の特許請求の範囲内のものであると見做される。本開示の保護範囲は、添付の特許請求の範囲によって定義される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2023-12-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1システムの第1モビリティ管理機能によって実行される方法(500)であって、
単一無線音声呼継続性(SRVCC)のモビリティ管理コンテキストを取得(502)することと、
前記第1システムから第2システムへのハンドオーバ中に、前記第2システムの第2モビリティ管理機能にフォワードリロケーション要求を送信(504)することと、
を含み、
前記フォワードリロケーション要求は、前記SRVCCのモビリティ管理コンテキストを含む、方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法であって、
前記第1システムは第5世代システム(5GS)であり、
前記第2システムは進化型パケットシステム(EPS)である、方法。
【請求項3】
請求項1に記載の方法であって、
前記第1システムから前記第2システムへの前記ハンドオーバは、N26インタフェースを使用する5GSからEPSへのハンドオーバである、方法。
【請求項4】
請求項1に記載の方法であって、
前記フォワードリロケーション要求は、さらに、SRVCCのセッション転送番号(STN-SR)と、相関移動加入者統合サービスデジタルネットワーク番号(C-MSISDN)と、の内の少なくとも1つ含む、方法。
【請求項5】
請求項1に記載の方法であって、
前記ハンドオーバに関連するユーザ装置が第2システムSRVCCに加入している場合、前記フォワードリロケーション要求は、さらに、SRVCCのセッション転送番号(STN-SR)と、相関移動加入者統合サービスデジタルネットワーク番号(C-MSISDN)と、の内の少なくとも1つ含む、方法。
【請求項6】
請求項1に記載の方法であって、
前記SRVCCの前記モビリティ管理コンテキストは、前記第2モビリティ管理機能がSRVCCを実行するために必要な情報を含む、方法。
【請求項7】
請求項6に記載の方法であって、
前記情報は、少なくとも1つの移動局クラスマーク、及び/又は、前記ハンドオーバに関連するユーザ装置でサポートされるコーデックリストを含む、方法。
【請求項8】
請求項1に記載の方法であって、
前記第1モビリティ管理機能は、アクセス及びモビリティ機能(AMF)を含み、
前記第2モビリティ管理機能は、モビリティ管理エンティティ(MME)を含む、方法。
【請求項9】
第2システムの第2モビリティ管理機能によって実行される方法(600)であって、
第1システムから前記第2システムへのハンドオーバ中に、前記第1システムの第1モビリティ管理機能からフォワードリロケーション要求を受信(602)することであって、前記フォワードリロケーション要求は、単一無線音声呼継続性(SRVCC)のモビリティ管理コンテキストを含む、ことと、
SRVCCの前記モビリティ管理コンテキストに少なくとも部分的に基づいて、ユーザ装置と前記第2モビリティ管理機能の両方がSRVCC対応であるかを示すSRVCC動作可能インジケーションを判定(604)することと、
前記SRVCC動作可能インジケーションを含むハンドオーバ要求メッセージを前記第2システムのアクセスネットワークノードに送信(606)することと、
を含む方法。
【請求項10】
請求項9に記載の方法であって、
前記ハンドオーバに関連するユーザ装置が第2システムSRVCCに加入している場合、前記フォワードリロケーション要求は、さらに、SRVCCのセッション転送番号(STN-SR)と、相関移動加入者統合サービスデジタルネットワーク番号(C-MSISDN)と、の内の少なくとも1つ含む、方法。
【請求項11】
請求項9に記載の方法であって、
前記SRVCCの前記モビリティ管理コンテキストは、前記第2モビリティ管理機能がSRVCCを実行するために必要な情報を含む、方法。
【請求項12】
請求項11に記載の方法であって、
前記情報は、少なくとも1つの移動局クラスマーク、及び/又は、前記ハンドオーバに関連するユーザ装置でサポートされるコーデックリストを含む、方法。
【請求項13】
第2システムのアクセスネットワークノードによって実行される方法(700)であって、
第1システムから前記第2システムへのハンドオーバ中に、ユーザ装置と前記第2システムの第2モビリティ管理機能の両方が、単一無線音声呼継続性(SRVCC)対応であるかを示すSRVCC動作可能インジケーションを含むハンドオーバ要求メッセージを前記第2システムの前記第2モビリティ管理機能から受信(702)することと、
前記SRVCC動作可能インジケーションに基づいて、前記第1システムから前記第2システムへの前記ハンドオーバの後に、前記第2システムから第3システムへSRVCCをトリガ(704)することと、
を含む方法。
【請求項14】
請求項13に記載の方法であって、
前記SRVCC動作可能インジケーションに基づいて、前記第1システムから前記第2システムへの前記ハンドオーバの後に、前記第2システムから第3システムへSRVCCをトリガすることは、
前記SRVCC動作可能インジケーションに基づいて、前記第1システムから前記第2システムへの前記ハンドオーバの後に、前記第2システムから前記第3システムへSRVCCを直ちにトリガすることを含む、方法。
【請求項15】
請求項13に記載の方法であって、
前記第1システムは第5世代システム(5GS)あり、
前記第2システムは進化型パケットシステム(EPS)であり、
前記第3システムは第2世代システム又は第3世代システムである、方法。
【請求項16】
第1システムの第1モビリティ管理機能(900)であって、
プロセッサ(921)と、
前記プロセッサ(921)に結合されたメモリ(922)と、
を備え、
前記メモリは(922)は、前記プロセッサ(921)によって実行可能な命令を含み、それにより前記第1モビリティ管理機能(900)は、
単一無線音声呼継続性(SRVCC)のモビリティ管理コンテキストを取得することと、
前記第1システムから第2システムへのハンドオーバ中に、前記第2システムの第2モビリティ管理機能にフォワードリロケーション要求を送信することと、
を行う様に動作し、
前記フォワードリロケーション要求は、前記SRVCCのモビリティ管理コンテキストを含む、第1モビリティ管理機能。
【請求項17】
請求項16に記載の第1モビリティ管理機能であって、
前記第1モビリティ管理機能は、さらに、請求項2から8のいずれか1項に記載の方法を実行する様に動作する、第1モビリティ管理機能。
【請求項18】
第2システムの第2モビリティ管理機能(900)であって、
プロセッサ(921)と、
前記プロセッサ(921)に結合されたメモリ(922)と、
を備え、
前記メモリは(922)は、前記プロセッサ(921)によって実行可能な命令を含み、それにより前記第2モビリティ管理機能(900)は、
第1システムから前記第2システムへのハンドオーバ中に、前記第1システムの第1モビリティ管理機能からフォワードリロケーション要求を受信することであって、前記フォワードリロケーション要求は、単一無線音声呼継続性(SRVCC)のモビリティ管理コンテキストを含む、ことと、
SRVCCの前記モビリティ管理コンテキストに少なくとも部分的に基づいて、ユーザ装置と前記第2モビリティ管理機能の両方がSRVCC対応であるかを示すSRVCC動作可能インジケーションを判定することと、
前記SRVCC動作可能インジケーションを含むハンドオーバ要求メッセージを前記第2システムのアクセスネットワークノードに送信することと、
を行う様に動作する第2モビリティ管理機能。
【請求項19】
請求項18に記載の第2モビリティ管理機能であって、
前記第2モビリティ管理機能は、さらに、請求項10から12のいずれか1項に記載の方法を実行する様に動作する、第2モビリティ管理機能。
【請求項20】
第2システムのアクセスネットワークノード(900)であって、
プロセッサ(921)と、
前記プロセッサ(921)に結合されたメモリ(922)と、
を備え、
前記メモリは(922)は、前記プロセッサ(921)によって実行可能な命令を含み、それにより前記アクセスネットワークノード(900)は、
第1システムから前記第2システムへのハンドオーバ中に、ユーザ装置と前記第2システムの第2モビリティ管理機能の両方が、単一無線音声呼継続性(SRVCC)対応であるかを示すSRVCC動作可能インジケーションを含むハンドオーバ要求メッセージを前記第2システムの前記第2モビリティ管理機能から受信することと、
前記SRVCC動作可能インジケーションに基づいて、前記第1システムから前記第2システムへの前記ハンドオーバの後に、前記第2システムから第3システムへSRVCCをトリガすることと、
を行う様に動作するアクセスネットワークノード。
【請求項21】
請求項20に記載のアクセスネットワークノードであって、
前記アクセスネットワークノードは、さらに、請求項14又は15に記載の方法を実行する様に動作する、アクセスネットワークノード。
【請求項22】
少なくとも1つのプロセッサで実行されると前記少なくとも1つのプロセッサに請求項1から15のいずれか1項に記載の方法を実行させる命令を含むコンピュータプログラ
【国際調査報告】