(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-22
(54)【発明の名称】同時動作に対するIABノードの空間リソースに関する方法及び前記方法を利用する装置
(51)【国際特許分類】
H04W 16/28 20090101AFI20240415BHJP
H04W 16/26 20090101ALI20240415BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20240415BHJP
【FI】
H04W16/28
H04W16/26
H04W72/0453
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023569862
(86)(22)【出願日】2022-05-10
(85)【翻訳文提出日】2023-11-10
(86)【国際出願番号】 KR2022006621
(87)【国際公開番号】W WO2022240119
(87)【国際公開日】2022-11-17
(32)【優先日】2021-05-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】10-2021-0131094
(32)【優先日】2021-10-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【氏名又は名称】竹本 実
(72)【発明者】
【氏名】ユ ヒャンソン
(72)【発明者】
【氏名】コ ヒョンス
(72)【発明者】
【氏名】キム ピョンフン
(72)【発明者】
【氏名】カン チウォン
(72)【発明者】
【氏名】パク ヘウク
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA11
5K067CC02
5K067EE02
5K067EE06
5K067EE10
5K067KK02
(57)【要約】
本明細書(present disclosure)は、無線通信システムにおけるノードにより実行されるビーム指示情報を送信する方法において、親ノードとイニシャルアクセスを実行し、前記ビーム指示情報を決定し、及び前記親ノードに前記ビーム指示情報を送信し、前記ビーム指示情報は、前記ノードのMT(mobile terminal)動作に対する推薦される少なくとも一つのTX(transmission)ビーム情報及びRX(reception)ビーム情報を含むことを特徴とする方法及びこれを利用する装置を提供する。
【選択図】
図15
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおけるノードにより実行されるビーム指示情報を送信する方法において、
親ノードとイニシャルアクセスを実行し、
前記ビーム指示情報を決定し、
前記親ノードに前記ビーム指示情報を送信し、
前記ビーム指示情報は、前記ノードのMT(mobile terminal)動作に対する推薦される少なくとも一つのTX(transmission)ビーム情報及びRX(reception)ビーム情報を含む、ことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記ビーム指示情報は、前記TXビーム情報に関してSRI(sounding reference signal resource indicator)情報を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ビーム指示情報は、前記RXビーム情報に関してRS(reference signal)ID情報を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ビーム指示情報は、前記RXビーム情報に関してTCI(transmission configuration indicator)状態(state)に対する情報を含むことを特徴とする、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記RS ID情報は、ビーム制御のために設定されたリソースセットに基づくことを特徴とする、請求項3に記載の方法。
【請求項6】
前記ビーム指示情報は、前記少なくとも一つのTXビーム情報及びRXビーム情報のペア(pair)に対する情報を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ノードは、IAB(Integrated Access and Backhaul)ノードであり、
前記IABノードは、前記MT動作及びDU(distributed unit)動作をサポートすることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記MT動作は、前記ノードと前記親ノードとの間の通信に関連した動作であり、
前記DU動作は、前記ノードと子ノードとの間の通信に関連した動作または前記ノードと端末との間の通信に関連した動作であることを特徴とする、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記ノードは、前記親ノードから周波数リソースに対する設定情報を受信し、
前記設定情報は、H(hard)情報、S(soft)情報またはNA(not available)情報を含み、
前記H情報は、前記DU動作時に送受信が可能な周波数リソースに対する情報であり、
前記S情報は、前記DU動作時に送受信可否が決定されない周波数リソースに対する情報であり、
前記NA情報は、前記DU動作時に送受信が不可能な周波数リソースに対する情報であることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記ノードは、特定周波数リソースが前記H情報または前記S情報により利用可能なリソースと判断されることに基づいて、前記DU動作時にビームリソースの制限なしに送受信が実行されることを特徴とする、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
ノードは、
トランシーバと、
少なくとも一つのメモリと、
前記少なくとも一つのメモリ及び前記トランシーバと動作可能に結合された少なくとも一つのプロセッサと、を含み、
前記少なくとも一つのプロセッサは、
親ノードとイニシャルアクセスを実行するように構成され、
ビーム指示情報を決定するように構成され、かつ、
前記親ノードに前記ビーム指示情報を送信するように前記トランシーバを制御するように構成され、
前記ビーム指示情報は、前記ノードのMT(mobile terminal)動作に対する推薦される少なくとも一つのTX(transmission)ビーム情報及びRX(reception)ビーム情報を含む、ことを特徴とするノード。
【請求項12】
装置は、
少なくとも一つのメモリと、
前記少なくとも一つのメモリと動作可能に結合された少なくとも一つのプロセッサと、を含み、
前記少なくとも一つのプロセッサは、
親ノードとイニシャルアクセスを実行するように構成され、
ビーム指示情報を決定するように構成され、かつ、
前記親ノードに前記ビーム指示情報を送信するようにトランシーバを制御するように構成され、
前記ビーム指示情報は、前記ノードのMT(mobile terminal)動作に対する推薦される少なくとも一つのTX(transmission)ビーム情報及びRX(reception)ビーム情報を含む、ことを特徴とする装置。
【請求項13】
少なくとも一つのプロセッサ(processor)により実行されることに基づく命令語(instruction)を含む少なくとも一つのコンピュータで読み取り可能な記録媒体(computer readable medium)において、
親ノードとイニシャルアクセスを実行するように構成され、
ビーム指示情報を決定するように構成され、かつ、
前記親ノードに前記ビーム指示情報を送信するようにトランシーバを制御するように構成され、
前記ビーム指示情報は、前記ノードのMT(mobile terminal)動作に対する推薦される少なくとも一つのTX(transmission)ビーム情報及びRX(reception)ビーム情報を含む、ことを特徴とする記録媒体。
【請求項14】
無線通信システムにおけるノードにより実行されるビーム指示情報を受信する方法において、
子ノードとイニシャルアクセスを実行し、
前記子ノードから前記ビーム指示情報を受信し、
前記ビーム指示情報は、前記子ノードのMT(mobile terminal)動作に対する推薦される少なくとも一つのTX(transmission)ビーム情報及びRX(reception)ビーム情報を含む、ことを特徴とする方法。
【請求項15】
ノードは、
トランシーバと、
少なくとも一つのメモリと、
前記少なくとも一つのメモリ及び前記トランシーバと動作可能に結合された少なくとも一つのプロセッサと、を含み、
前記少なくとも一つのプロセッサは、
子ノードとイニシャルアクセスを実行するように構成され、かつ、
前記子ノードから前記ビーム指示情報を受信するように前記トランシーバを制御するように構成され、
前記ビーム指示情報は、前記子ノードのMT(mobile terminal)動作に対する推薦される少なくとも一つのTX(transmission)ビーム情報及びRX(reception)ビーム情報を含む、ことを特徴とするノード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、無線通信に関する。
【背景技術】
【0002】
より多くの通信機器がより大きな通信容量を要求するようになって、既存の無線アクセス技術(radio access technology;RAT)に比べて向上したモバイルブロードバンド(mobile broadband)通信に対する必要性が台頭している。また、多数の機器及び事物を接続していつでもどこでも多様なサービスを提供するマッシブMTC(massive Machine Type Communications)も次世代通信において考慮される主要イシューの1つである。それだけでなく、信頼度(reliability)及び遅延(latency)に敏感なサービス/端末を考慮した通信システムデザインが議論されている。このように拡張されたモバイルブロードバンドコミュニケーション(enhanced mobile broadband communication)、massive MTC、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)などを考慮した次世代無線アクセス技術の導入が議論されており、本開示においては便宜上該当技術(technology)をnew RAT又はNRと呼ぶ。
【0003】
一方、本明細書ではノードにより実行されるビームに関連した情報を送信する方法を提供しようとする。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本明細書の一実施例によると、ノードが親ノードに前記ビーム指示情報を送信し、ビーム指示情報は、ノードのMT(mobile terminal)動作に対する推薦される少なくとも一つのTX(transmission)ビーム情報及びRX(reception)ビーム情報を含む方法及びこれを利用する装置が提供されることができる。
【発明の効果】
【0005】
本明細書によると、親ノードは、これを反映してMTのTx/Rxビーム情報を子ノードであるIABノードに適切に設定できる効果が提供されることができる。そして、IABノードは、MTとDUとの間の同時動作を円滑に実行することができる効果が提供されることができる。
【0006】
本明細書の具体的な一例を介して得られる効果は、以上に列挙した効果に限られない。例えば、関連する技術分野の通常の知識を有するもの(a person having ordinary skill in the related art)が本明細書より理解かつ誘導できる様々な技術的な効果が存在する場合がある。したがって応じて本明細書の具体的な効果は本明細書に明示的に記載されたことに限らず、本明細書の技術的な特徴から理解かつ誘導できる様々な効果を含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】NRが適用される次世代無線接続ネットワーク(次世代無線アクセスネットワーク、New Generation Radio Access Network:NG-RAN)のシステム構造の例を示す。
【
図2】NG-RANと5GC間の機能的分割の例を示す。
【
図3】NRにおいて適用できるフレーム構造の例を示す。
【
図4】新しい無線接続技術に対するフレーム構造の一例を示したものである。
【
図5】本明細書の技術的な特徴が適用される5G使用シナリオの例を示す。
【
図6】統合アクセス及びバックホールリンクに対する一例を模式的に示したものである。
【
図7】DgNB、RN、及びUE間のリンクに対する一例を模式的に示したものである。
【
図8】バックホールリンク及びアクセスリンクの例を模式的に示したものである。
【
図9】親リンクと子リンクの例を模式的に示したものである。
【
図10】タイミングアライメントケース1の例を模式的に示したものである。
【
図11】タイミングアライメントケース6の例を模式的に示したものである。
【
図12】タイミングアライメントケース7の例を模式的に示したものである。
【
図13】MTとDUとの間のリソース多重化の例示を概略的に示す。
【
図14】MTとDUとの間のリソース多重化の例示を概略的に示す。
【
図15】本明細書の一実施例に係る、ノードにより実行されるビーム指示情報を送信する方法の流れ図である。
【
図16】周波数リソースに対する設定情報を受信する例の流れ図である。
【
図17】本明細書の一実施例に係る、ノード観点で、ビーム指示情報を送信する方法の流れ図である。
【
図18】本明細書の一実施例に係る、ノード観点で、ビーム指示情報を送信する装置のブロック図の一例である。
【
図19】本明細書の一実施例に係る、ノード観点で、ビーム指示情報を受信する方法の流れ図である。
【
図20】本明細書の一実施例に係る、ノード観点で、ビーム指示情報を受信する装置のブロック図の一例である。
【
図21】本明細書に適用される通信システム(1)の例を示す。
【
図22】本明細書に適用される無線機器の例を示す。
【
図23】本明細書に適用される無線機器の他の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書において「A又はB(A or B)」は「Aのみ」、「Bのみ」又は「AとBの両方」を意味し得る。言い換えると、本明細書において、「A又はB(A or B)」は「A及び/又はB(A and/or B)」と解釈できる。例えば,本明細書において「A、B又はC(A,B or C)」は,「Aのみ」、「Bのみ」、「Cのみ」又は「A、B及びCの任意の全ての組み合わせ(any combination of A, B and C)」を意味し得る。
【0009】
本明細書において使用されるスラッシュ(/)やコンマ(comma)は、「及び/又は(and/or)」を意味し得る。例えば、「A/B」は「A及び/又はB」を意味し得る。これにより、「A/B」は「Aのみ」、「Bのみ」、又は「AとBの両方」を意味し得る。例えば、「A、B、C」は「A、B又はC」を意味し得る。
【0010】
本明細書において「少なくとも1つのA及びB(at least one of A and B)」は、「Aのみ」、「Bのみ」又は「AとBの両方」を意味し得る。また、本明細書において「少なくとも1つのA又はB(at least one of A or B)」や「少なくとも1つのA及び/又はB(at least one of A and/or B)」という表現は、「少なくとも1つのA及びB(at least one of A and B)」と同様に解釈され得る。
【0011】
また、本明細書において、「少なくとも1つのA、B及びC(at least one of A, B and C)」は、「Aのみ」、「Bのみ」、「Cのみ」又は「A、B及びCの任意の全ての組み合わせ(any combination of A, B and C)」を意味し得る。また、「少なくとも1つのA、B又はC(at least one of A, B or C)」や「少なくとも1つのA、B及び/又はC(at least one of A, B and C)」は「少なくとも1つのA、B及びC(at least one of A, B and C))」を意味し得る。
【0012】
また、本明細書において用いられる括弧は「例えば(for example)」を意味し得る。具体的に、「制御情報(PDCCH)」と表示されている場合、「制御情報」の一例として「PDCCH」が提案されているものであり得る。言い換えると、本明細書の「制御情報」は「PDCCH」に制限(limit)されることなく、「PDCCH」が「制御情報」の一例として提案されるものであり得る。また、「制御情報(すなわち、PDCCH)」と表示されている場合にも、「制御情報」の一例として「PDCCH」が提案されているものであり得る。
【0013】
本明細書において1つの図面内において個別に説明される技術的特徴は、個別に実現されてもよく、同時に実現されてもよい。
【0014】
以下、新しい無線接続技術(新しい無線アクセス技術、new radio access technology:new RAT,NR)について説明する。
【0015】
さらに、たくさんの通信機器がさらに大きい通信容量を必要とするにつれて、既存の無線接続技術(radio access technology;RAT)に比べて向上したモバイルブロードバンド(mobile broadband)通信に対する必要性が台頭している。また、多数の機器及び物体を接続していつでもどこでも様々なサービスを提供する超大量MTC(massive Machine Type Communications)も次世代通信において考慮される主な話題のうちの1つである。のみならず信頼度(reliability)及び遅延(latency)に敏感なサービス/端末を考慮した通信システムデザインが議論になっている。このような拡張モバイルブロードバンドコミュニケーション(enhanced mobile broadband communication)、massive MTC、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)などを考慮した次世代無線接続技術の導入が議論されており、本明細書では便宜上、該当技術(technology)をnew RATまたはNRと称する。
【0016】
図1は、NRが適用される次世代無線接続ネットワーク(New Generation Radio Access Network:NG-RAN)のシステムの構造を例示する。
【0017】
図1を参照すると、NG-RANは、端末にユーザ平面及び制御平面プロトコル終端(termination)を提供するgNB及び/又はeNBを含む。
図4では、gNBのみを含む場合を例示する。gNB及びeNBは、相互にXnインターフェースで接続されている。gNB及びeNBは、第5世代コアネットワーク(5G Core Network:5GC)とNGインターフェースを介して接続されている。より具体的に、AMF(access and mobility management function)とはNG-Cインターフェースを介して接続され、UPF(user plane function)とはNG-Uインターフェースを介して接続される。
【0018】
図2は、NG-RANと5GCとの間の機能的な分割を例示する。
【0019】
図2を参照すると、gNBは、インターセル間の無線リソース管理(Inter Cell RRM)、無線ベアラ管理(RB control)、接続移動性制御(Connection Mobility Control)、無線許容制御(Radio Admission Control)、測定設定及び提供(Measurement configuration & Provision)、動的リソース割り当て(dynamic resource allocation)などの機能を提供する。AMFは、NASセキュリティ、アイドル状態移動性処理などの機能を提供する。UPFは、移動性アンカリング(Mobility Anchoring)、PDU処理などの機能を提供する。SMF(Session Management Function)は、端末IPアドレス割り当て、PDUセッション制御などの機能を提供する。
【0020】
図3はNRにおいて適用できるフレーム構造の例を示す。
【0021】
図3を参照すると、フレームは10ms(millisecond)で構成され、1msで構成されたサブフレーム10個を含むことができる。
【0022】
サブフレーム内には副搬送波間隔(subcarrier spacing)によって1つまたは複数のスロット(slot)が含まれる。
【0023】
次の表1は、副搬送波間隔設定(subcarrier spacing configuration)μの例を示す。
【0024】
【0025】
次の表2は副搬送波間隔設定(subcarrier spacing configuration)μによって、フレーム内のスロット数(Nframeμ
slot)、サブフレーム内のスロット数(Nsubframeμ
slot)、スロット内のシンボル数(Nslot
symb)などの例を示す。
【0026】
【0027】
図3では、μ=0、1、2に対して例を示す。 PDCCH(physical downlink control channel)は次の表3のように1つまたはそれ以上のCCE(control channel element)で構成される。
【0028】
【0029】
すなわち、PDCCHは1、2、4、8または16個のCCEで構成されるリソースを介して送信される。ここで、CCEは6個のREG(resource element group)で構成され、1つのREGは周波数領域において1つのリソースブロック、時間領域において1つのOFDM(orthogonal frequency division multiplexing)シンボルで構成される。NRでは、次の技術/特徴が適用される。<自己完結型サブフレーム構造(Self-contained subframe structure)>
【0030】
図4は新しい無線接続技術に対するフレーム構造の一例を示したものである。
【0031】
NRでは遅延(latency)を最小化するための目的として
図7のように、1つのTTI内に、制御チャネルとデータチャネルが時分割多重化(Time Division Multiplexing:TDM)される構造がフレーム構造(frame structure)の1つとして考慮される。
【0032】
図4において斜線領域はダウンリンク制御(downlink control)領域を示し、黒色部分はアップリンク制御(uplink control)領域を示す。表示がない領域はダウンリンクデータ(downlink data;DL data)送信のために用いられることもあり、アップリンクデータ(uplink data;UL data)送信のために用いられる。このような構造の特徴は1個のサブフレーム(subframe)内においてダウンリンク(DL)送信とアップリンク(uplink;UL)送信が順次に進んで、サブフレーム(subframe)内においてDL dataを送り、UL ACK/NACK(Acknowledgement/Not-acknowledgement)も受け取ることができる。その結果、データ送信エラー発生時にデータ再送までかかる時間を減らし、このため、最終データ伝送の遅延(latency)を最小化することができる。
【0033】
このようなデータ及び制御領域がTDMされたサブフレーム構造(data and control TDMed subframe structure)において基地局と端末が送信モードにおいて受信モードへの転換過程または受信モードにおいて送信モードへの転換過程のためのタイムギャップ(time gap)が必要である。このため、自己完結型サブフレーム構造においてDLからULに転換される時点の一部のOFDMシンボルがガード区間(guard period:GP)に設定される。
【0034】
図5は本明細書の技術的な特徴が適用される5G使用シナリオの例を示す。
図5に示された5G使用シナリオはただ例であり、本明細書の技術的な特徴は
図5に示されていない他の5G使用シナリオにも適用される。
【0035】
図5を参照すると、5Gの3つの主な要件領域は(1)改善された移動広帯域(eMBB;enhanced mobile broadband)領域、(2)超大量の端末通信(mMTC;massive machine type communication)領域及び(3)超高信頼及び低遅延通信(URLLC;Ultra-Reliable and Low Latency Communications)領域を含む。一部の使用例は最適化のために多数の領域を要求することができ、他の使用例はただ1つの重要業績評価指標(KPI;key performance indicator)にのみフォーカスできる。5Gはこのような様々な使用例を柔軟かつ信頼できる方法としてサポートすることである。
【0036】
eMBBはデータの速度、遅延、ユーザの密度、移動広帯域接続の容量及びカバレッジの全体的な向上に重点を置く。eMBBは10Gbps程度の処理量を目標とする。eMBBは基本的なモバイルインターネット接続をはるかに上回り、豊富な双方向作業、クラウドまたは拡張現実においてメディア及びエンターテインメントアプリケーションをカバーする。データは5Gの核心動力のうち1つであり、5G時代において初めて専用音声サービスを見ることができない。5Gにおいて、音声は単に通信システムによって提供されるデータ接続を使用してアプリケーションとして処理されることを期待される。増加したトラフィック量の主な原因はコンテンツサイズの増加及び高いデータレートを要求するアプリケーション数の増加である。ストリーミングサービス(オーディオ及びビデオ)、対話式ビデオ及びモバイルインターネット接続はより多くの装置がインターネットに接続するほど、さらに広く使用される。このような多くのアプリケーションはユーザにリアルタイム情報及び通知をプッシュするために常にオンになっている接続性を必要とする。クラウドストレージ及びアプリケーションはモバイル通信プラットフォームにおいて急速に増加しており、これは、タスク及びエンターテインメント全てに適用される。クラウドストレージはアップリンクデータレートの成長を牽引する特別な使用例である。5Gはまた、クラウド上の遠隔作業にも使用され、触覚インターフェースが使用されたとき、優れたユーザ経験を維持するようにさらに低い端から端まで(end-to-end)遅延を要求する。エンターテインメントにおいて例えると、クラウドゲーム及びビデオストリーミングは移動広帯域能力に対する要求を高めるまた他の重要な要素である。エンターテインメントは電車、車及び飛行機のような高いモビリティ環境を含めてあらゆる場所でスマートフォン及びタブレットにおいて必須である。また他の使用例はエンターテインメントのための拡張現実及び情報検索である。ここで、拡張現実は非常に低い遅延と瞬間的なデータ量を必要とする。
【0037】
mMTCはバッテリーによって駆動される多量の低コスト装置間の通信をできるようにするために設計され、スマート計量、物流、現場及び人体センサーのようなアプリケーションをサポートするためのものである。mMTCは10年程度のバッテリー及び/または1km2当り百万個程度の装置を目標とする。mMTCは全ての分野において埋め込み型センサーをスムーズに接続できるようにし、最も多く予想できる5G使用例のうち1つである。潜在的に2020年までIoT装置は204億個に至ると予測されている。産業IoTは5Gがスマートシティ、資産追跡(asset tracking)、スマートユーティリティ、農業及びセキュリティインフラをできるようにする主な役割を実行する領域のうち1つである。
【0038】
URLLCは装置及び機械が非常に信頼性があり非常に低い遅延及び高い可用性で通信できるようにすることで車両通信、産業制御、工場自動化、遠隔手術、スマートグリッド及び公共安全アプリケーションに最適である。URLLCは1msの程度の遅延を目標とする。URLLCは主なインフラの遠隔制御及び自律走行車のような超高信頼/低遅延リンクを介して産業を変化させる新しいサービスを含む。信頼性と遅延のレベルはスマートグリッド制御、産業自動化、ロボット工学、ドローン制御及び調整に必須である。
【0039】
次に、
図5の三角形の中に含まれた多数の使用例に対してさらに具体的に示している。
【0040】
5Gは毎秒数百メガビットからギガバイト毎秒に評価されるストリームを提供する手段としてFTTH(fiber-to-the-home)及びケーブルベース広帯域(または、DOCSIS)を補完することができる。このような速い速度は仮想現実(VR;virtual reality)と拡張現実(AR;augmented reality)のみならず、4K以上(6K、8K及びそれ以上)の解像度にTVを伝送するのに要求される。VR及びARアプリケーションはほぼ没入型(immersive)スポーツ競技を含む。特定のアプリケーションは特別なネットワーク設定が要求される。例えば、VRゲームの場合、ゲーム会社が遅延を最小化するためにコアサーバをネットワークオペレータのエッジネットワークサーバと統合する必要がある。
【0041】
自動車(Automotive)は車両に対するモバイル通信のための多くの使用例とともに5Gにおいて重要な新しい動力になると予想されている。例えば、乗客のためのエンターテインメントは高い容量と高い移動広帯域を同時に要求する。その理由は将来のユーザはその位置及び速度に関係なく高品質の接続を継続して期待しているためである。自動車分野の他の使用例は拡張現実ダッシュボードである。運転者は拡張現実ダッシュボードを介してフロントウィンドウを介して見ているものの上に暗闇中で物体を識別することができる。拡張現実ダッシュボードは物体の距離と動きに対して運転者に知らせる情報を重ねてディスプレイする。将来に、無線モジュールは車両間の通信、車両とサポートするインフラ構造の間で情報交換及び自動車と他の接続された装置(例えば、歩行者が伴う装置)の間で情報交換をできるようにする。安全システムは運転者がさらに安全な運転ができるように行動の代替コースを案内して事故の危険を軽減させる。次のステップは、遠隔操縦車両または自律走行車になる。これは互い異なる自律走行車間及び/または自動車とインフラの間で非常に信頼性のありかつ非常に速い通信を要求する。将来に、自律走行車が全ての運転活動を実行し、運転者は車両自体が識別できない交通異常にのみ集中するようになる。自律走行車の技術的な要件はトラフィック安全を人が達成できない程度のレベルまで高めるように超高信頼低遅延を要求する。
【0042】
スマート社会として言われるスマートシティとスマートホームは高密度無線センサーネットワークとして埋め込まれる。知能型センサーの分散型ネットワークは都市または家のコスト及びエネルギー効率的な維持に対する条件を識別するようになる。同様の設定が各家庭のために実行される。温度センサー、ウィンドウ及び暖房コントローラ、盗難警報器及び家電製品は全て無線で接続される。このようなセンサーのうち多くが典型的に低いデータ送信速度、低電力及び低コストを要求する。しかし、例えば、リアルタイムHDビデオは監視のために特定のタイプの装置において要求される。
【0043】
熱またはガスを含むエネルギーの消費及び流通は高度に分散され、分散型センサーネットワークの自動化された制御が要求される。スマートグリッドは情報を収集ししたがって応じて行動するようにデジタル情報及び通信技術を使用してこのようなセンサーを相互接続する。この情報はサプライヤーと消費者の行動を含めるため、スマートグリッドが効率性、信頼性、経済性、生産の持続可能性及び自動化方法として電気のような燃料の分配を改善するようにすることができる。スマートグリッドは低遅延の他のセンサーネットワークとして見られる。
【0044】
健康部門はモバイル通信のベネフィットを楽しめる多くのアプリケーションを保有している。通信システムは遠く離れた場所において臨床診療を提供する遠隔診療をサポートすることができる。これは距離に対する障壁を下げることに役立ち、遠い農村において継続的に利用できない医療サービスへのアクセスを改善することができる。これはまた、重要な診療及び緊急状況において命を救うために用いられる。モバイル通信ベースの無線センサーネットワークは心拍数及び血圧のようなパラメータに対する遠隔モニタリング及びセンサーを提供することができる。
【0045】
無線及びモバイル通信は産業応用分野においてますます重要になっている。配線は設置及び維持コストが高い。したがって、ケーブルを再構成できる無線リンクへの交換可能性は多くの産業分野において魅力的な機会である。しかし、これを達成するには、無線接続がケーブルと同様の遅延、信頼性及び容量で動作すること、管理の単純化を要求する。低遅延と非常に低いエラー確率は5Gに接続する必要がある新しい要件である。
【0046】
物流及び貨物追跡は位置ベース情報システムを使用してどの場所でもインベントリ(inventory)及びパッケージの追跡ができるようにするモバイル通信に対する重要な使用例である。物流及び貨物追跡の使用例は典型的に低いデータ速度を要求するが、広い範囲と信頼性のある位置情報が必要である。
【0047】
図6は統合アクセス及びバックホールリンクに対する一例を模式的に示したものである。
【0048】
このような統合アクセス及びバックホールリンクがあるネットワークの例が
図6に示されており、ここでリレーノード(rTRP)は時間、周波数または空間(例:ビームベース作業)においてアクセス及びバックホールリンクを多重化することができる。
【0049】
互い異なるリンクの動作は同一であるか他の周波数(「帯域内」及び「帯域外」リレーとも言える)にある。帯域外リレーの効率的なサポートは一部のNR配置シナリオにおいて重要であるが、デュプレックス制約条件を受け入れ干渉を防止/軽減するために同じ周波数において動作するアクセスリンクとの緊密な相互作用を意味する帯域内動作要件を理解することが非常に重要である。
【0050】
また、mmWaveスペクトルにおいてNRシステムを運営することは、短期ブロック(short term blocking)に比べて手順を完了させるのに必要な時間がさらに長いため、現在のRRCベースハンドオーバメカニズムによって簡単に軽減できない深刻な短期間ブロックを経験することを含むいくつか独特な挑戦を提示することができる。
【0051】
mmWaveシステムにおいて短期ブロックを克服するためには、rTRP間の転換のために(コアネットワーク(core network)の介入が必ず必要ではない)速いRANベースのメカニズムが必要な場合がある。
【0052】
セルフバックホールされたNRセルのさらに容易な配置に対する要求とともにmmWaveスペクトルでのNR動作に対する短期間ブロックを軽減する必要があるということがアクセス及びバックホールリンクの迅速なスウィッチができるようにする統合されたフレームワークの開発に対する必要性を引き起こす場合がある。
【0053】
さらに、rTRP間のOTA(Over-the-Air)調整は干渉を軽減しエンドツーエンド経路(end-to-endroute)選択及び最適化をサポートすることと見なす。
【0054】
次の要件及び側面はNRに対する統合アクセス及び無線バックホール(IAB)によって解決する必要がある。
【0055】
-屋内及び屋外シナリオにおいて帯域内及び帯域外中継のための効率的で柔軟な運営
【0056】
-マルチホップ及び重複接続
【0057】
-エンドツーエンド経路(end-to-end route)選択及び最適化
【0058】
-高いスペクトル効率にバックホールリンクサポート
【0059】
-レガシーNR UEサポート
【0060】
レガシーNR(new RAT)はハーフデュプレックス(half-duplex)装置をサポートするように設計された。また、IABシナリオのハーフデュプレックスがサポートされ対象にする価値がある。また、フルデュプレックス方法のIAB装置も研究できる。
【0061】
IABシナリオにおいて、各リレーノード(RN)がスケジューリング能力を持っていなければ、ドナーgNB(DgNB)はDgNB、関連RN及びUE間の全体リンクをスケジューリングする必要がある。つまり、DgNBは全ての関連RNにおいてトラフィック情報を収集して全てのリンクに対するスケジューリング決定をした次の各RNにスケジューリング情報を知らせることができる。
【0062】
図7はDgNB、RN、及びUE間のリンクに対する一例を模式的に示したものである。
【0063】
図7によれば、例えば、DgNBとUE1間のリンクはアクセスリンクであり、RN1とUE2間のリンクまた、アクセスリンク、RN2とUE3間のリンクも同様にアクセスリンクを意味する。
【0064】
同様に、
図7によれば、例えば、DgNBとRN1間のリンク、RN1とRN2間のリンクはバックホールリンク(backhaul link)を意味する。
【0065】
例えば、
図7の例のように、バックホール及びアクセスリンクが構成され、この場合、DgNBはUE1のスケジューリング要求を受信するだけでなく、UE2及びUE3のスケジューリング要求を受信することができる。以後、2個のバックホールリンクと3個のアクセスリンクのスケジューリング決定をしてスケジューリング結果を知らせることができる。したがって、この集中型スケジューリングには遅延スケジューリングと待機時間問題が含まれている。
【0066】
その一方で、分散型スケジューリングは各RNがスケジューリング能力を持つ場合、行うことができる。そうすれば、UEのアップリンクスケジューリング要求に対して即時スケジューリングができ、周辺交通状況を反映してバックホール/アクセスリンクがさらに柔軟に活用される。
【0067】
図8はバックホールリンク及びアクセスリンクの例を模式的に示したものである。
【0068】
図8に示されたようにドナー(donor)ノード(node)とIABノード間のリンク(link)またはIABノード間のリンクをバックホール(backhaul)リンクと呼ぶ。その一方で、ドナーノードとUE間のリンクまたはIABノードとUE間のリンクをアクセス(access)リンクと呼ぶ。すなわち、MTと親(parent)DU間のリンクまたはDUと子(child)MT間のリンクをバックホールリンクと呼び、DUとUE間のリンクをアクセスリンクと呼ぶ。
【0069】
以下では、本明細書の提案に対して説明する。
【0070】
既存IABノードではDUとMTが互いに異なる時間リソースを介して動作するTDM動作を実行した。それに対して、効率的なリソース運用のためにDUとMTとの間のSDM/FDM、FD(full duplexing)などのリソースマルチプレクシングを実行することが要求される。下記
図9に示すように、IABノード(IAB MT)と親ノード(親DU)との間のリンクを親リンクといい、IABノード(IAB DU)と子ノード(子MT)との間のリンクを子リンクという。このとき、親リンクと子リンクとの間のTDM動作が論議されることができ、SDM/FDM及びFD動作も論議されることができる。
【0071】
【0072】
図9に示すように、IABノードと親ノードとの間のリンクを親リンクといい、IABノードと子ノード/UEとの間のリンクを子リンクという。すなわち、MTと親DUとの間のリンクを親リンクといい、DUと子MT/UEとの間のリンクを子リンクという。
【0073】
しかし。解釈によってまたは観点によってIABノードと親ノード間のリンクをバックホールリンクと呼び、IABノードと子ノード/UE間のリンクをアクセスリンクとも呼べる。
【0074】
IAB環境で考慮できるIABノードのTx/Rxタイミング整列方式は、下記の通りである。
【0075】
図10は、タイミング整列ケース1の例を概略的に示す。
【0076】
-タイミング(Timing)アライメント(alignment)ケース(case)1
【0077】
IAB-ノード(ら)及びIAB-ドナー(ら)を横切るDL送信(transmission)タイミングアライメントである。IABノード間、DUのDL Txタイミングがアライメント(align)されている方法に、Rel-16 IABノードが使用するタイミングアライメント方法である。
【0078】
親ノードにおいてDL送信とUL受信が適切にアライメントされない場合、子ノードが適切に子ノードのOTAベースタイミング及び同期に対するDL Txタイミングを設定するためのアライメントに関する追加の情報が必要な場合がある(If DL TX and UL RX are not well aligned at the parent node、additional information about the alignment is neededfor the child node to properly set its DL TX timing for OTA based timing&synchronization)。
【0079】
MT TxタイミングはMT Rxタイミング-TAと表示され、DU TxタイミングはMT Rxタイミング-TA/2-T_deltaと表示される。T_delta値は親ノードから得た値である。
【0080】
図11はタイミングアライメントケース6の例を模式的に示したものである。
【0081】
-タイミングアライメントケース6
【0082】
全てのIABノードに対するDL送信タイミングは親IABノードまたはドナーDLタイミングと一致する。IABノードのUL送信タイミングはIABノードのDL送信タイミングと一致する(The DL transmission timing for all IAB-nodes is aligned with the parent IAB-node or donor DL timing。The UL transmission timing of an IAB-node can be aligned with the IAB-node′s DL transmission timing)。
【0083】
IABノードのMT UL TxタイミングとDU DL Txタイミングがアライメントされている方法である。
【0084】
MTのUL Txタイミングが固定されるためこれを受信する親DUのUL RxタイミングはMTのUL Txタイミングに比べて親DUとMTの伝搬(propagation)遅延(delay)だけ遅延する。ULを送信する子MTによってMTのUL Rxタイミングが異なる。IABノードがタイミングアライメントケース6を使用する場合、親ノードのUL Rxタイミングが既存に比べて異なるため、IABノードがタイミングアライメントケース6を使用しようとすれば親ノードも該当情報を認識する必要がある。
【0085】
図12はタイミングアライメントケース7の例を模式的に示したものである。
【0086】
-タイミングアライメントケース7
【0087】
全てのIABノードに対するDL送信タイミングは親IABノードまたはドナーDLタイミングと一致する。IABノードのUL受信タイミングはIABノードのDL受信タイミングと一致する(The DL transmission timing for all IAB-nodes is aligned with the parent IAB-node or donor DL timing。The UL reception timing of an IAB-node can be aligned with the IAB-node′s DL reception timing)。
【0088】
DL TX及びUL RXが親ノードにおいて適切にアライメントされない場合、子ノードがOTAベースタイミング及び同期のためにDL TXタイミングを適切に設定するためにはアライメントに対する追加情報が必要な場合がある(If DL TX and UL RX are not well aligned at the parent node,additional information about the alignment is needed for the child node to properly set its DL TX timing for OTA based timing&synchronization)。
【0089】
IABノードのMT DL RxタイミングとDU UL Rxタイミングがアライメントされている方法である。
【0090】
MT観点での送受信タイミングは既存のIABノード(Rel-16 IABノード)と同じであり、DUのUL RxタイミングをMTのDL Rxタイミングに合わせる。IABノードは自身のUL Rxタイミングに合わせて子MTがUL信号を送信するように子MTのTAを調整する必要がある。
【0091】
したがって、このようなタイミングアライメント方法は既存のタイミングアライメント方法(ケース1)に比べIABノードの具体的(specification)動作上の差が明らかにならない場合がある。したがって、本明細書において記述するタイミングアライメントケース7はタイミングアライメントケース1に代替/解釈される。
【0092】
タイミング整列ケース1、6、及び7に対する例が各々
図10乃至
図12に示されている。
【0093】
本明細書において、タイミング整列とは、スロット-レベル整列またはシンボル-レベル整列を意味することができる。
【0094】
本明細書の追加的な利点、目的及び特徴は、下記の説明で部分的に説明され、部分的には下記を検討する時、当業者に明白になり、本明細書の実施から知ることができる。本明細書の目的及び他の利点は、添付図面だけでなく、ここに記載された説明及び請求範囲で特に指摘された構造により実現されて達成されることができる。
【0095】
本明細書の構成、動作及びその他の特徴は、添付図面を参照して説明された本明細書の実施例により理解されることができる。
【0096】
本明細書の内容は、イン-バンド(in-band)環境を仮定して内容を記述したが、アウト-バンド(out-band)環境でも適用されることができる。また、本明細書の内容は、ドナーgNB(DgNB)、RN(relay node)、UEがハーフ-デュプレックス(half-duplex)動作をする環境を考慮して記述したが、ドナーgNB(DgNB)、RN(relay node)、及び/又はUEがフル-デュプレックス(full-duplex)動作をする環境でも適用されることができる。
【0097】
一方、MT及びDUに対する多様な多重化オプションが論議されることができる。例えば、(IAB WIでは)MTとDUとの間の非同時動作が提供されることができる。それだけでなく、(IAB enh WIでは)スペクトラム効率性を高めて待機時間を減らすためにMTとDUとの間の同時動作が提供されることができる。
【0098】
このとき、MTとDUとの間のリソース多重化を図面を介して説明すると、下記の通りである。
【0099】
図13及び
図14は、MTとDUとの間のリソース多重化の例示を概略的に示す。
【0100】
非同時動作の場合、MTとDUは、
図13に示すように、リンク当たりハーフデュプレックス制約下でTDM方式で動作できる。そして、同時動作の場合、MTとDUは、
図14に示すように、同時にTx及び/又はRxを実行することができる。
【0101】
一方、IAB nodeのDUとMTとの間のSDM(spatial domain multiplexing)に関して下記のような構成が提供されることができる。
【0102】
まず、空間(spatial)ドメインでリソースをどのように方式で管理するか/管理をするかどうかに対して提供されることができる。この時の候補ソリューションは下記の通りであり、下記の内容は例示にすぎない。すなわち、他のソリューションも提供されることができる。
【0103】
-アンテナパネル/ビーム使用/制限/共有のための親ノードと子ノードとの間の動的信号。
【0104】
-ビーム管理/同時作業のための多重パネル向上。
【0105】
-H/S/NAリソース表示を空間領域に拡張。
【0106】
それだけでなく、同時動作及び干渉管理を容易にするために、ビームの制限/使用/可用性に対する動的指示(アップストリーム及び/又はダウンストリーム方向)がサポートされることができる。この時の例示は下記の通りであり、下記の内容は例示にすぎない。すなわち、他の例示も提供されることができる。
【0107】
-特定多重化場合または特定時間-周波数リソースに適用可能。
【0108】
-機能をサポートするために既存ビーム管理フレームワークを超えてはIAB関連改善事項が必要かどうか。
【0109】
-半静的リソース構成に及ぼす影響(例:H/S/NAリソース属性を空間ドメインに拡張)。
【0110】
-パネルベースの細分性追加サポート可否。
【0111】
ここで、IABノードのDUとMTとの間の同時送信(DU DL-Tx/MT UL-Tx)または同時受信(DU UL-Rx/MT DL-Rx)動作の場合、多重ビーム間に干渉が発生できる。DUとMTが直交するビームを利用して階層間干渉を減らす方法を使用することが好ましい。
【0112】
このとき、DUのビームリソースを動的に制御する親DUの動作は好ましくない。その理由は、IABノードの子リンクに対するスケジューリング対象がDUであり、親ノードがDUに必要なビーム方向を正確に知ることができないためである。
【0113】
その代わりに、親DUは、IABノードから所望のビーム方向に対する情報に基づいてMTビームを決定して指示することが好ましい。このために、親DUは、IABノードのDUとMTとの間で同時に動作できるビーム対(ら)に対する共有情報が必要である。
【0114】
-同時送信の場合、IABノードは、MT UL-TxビームとDU DL-Txビームとの間の対(ら)に対する情報を親DUに報告できる。一例として、MTは、同時送信の時間リソースに使われるUL-Txビームに対する情報としてSRIを報告することができる。IABノードのDUとMTとの間の同時Tx作業を容易にするために報告されたSRIに基づいて、親DUは、MTのUL送信を指示することができる。
【0115】
-同時受信の場合、IABノードは、MT DL-RxビームとDU UL-Rxビームとの間の対(ら)に対する情報を親DUに報告できる。例えば、MTは、同時受信の時間リソースに使われるDL-Rxビームに対する情報として親DUにTCI-RS情報を報告することができる。そのとき、IABノードのDUとMTとの間の同時Rx動作を容易にするために報告されたTCI-RS情報に基づいて、親DUは、MTにDL受信のためのTCI状態及びQCL条件を指示することができる。
【0116】
また、IABノードの所望のビーム対に対する動的情報共有の難しさとオーバーヘッドを考慮する時、周波数リソースによってIABノードが使用することができるビーム対を制限すると見なすことができる。
【0117】
このメカニズムは、IABノード(DU DL-Tx/MT DL-Rx及びDU UL-Rx/MT UL-Tx)のMTとDUとの間の同時送受信の場合にも適用されることができる。IABノードが親DUに自己干渉を減らすことができる所望のビーム対を報告することによって、IABノードは、MTとDUとの間の効果的な同時送受信動作を実行することができる。
【0118】
前記のような動作を考慮する時、本明細書では下記のような内容を提案する。
【0119】
以下、本明細書の例に対するさらに円滑な理解のため、図面を介して本明細書の開示について説明する。以下の図面は本明細書の具体的な一例を説明するために作成された。図面に記載された具体的な装置の名称や具体的な信号/メッセージ/フィールドの名称は例として提示されたことであるため、本明細書の技術的な特徴が以下の図面に用いられた具体的な名称に限られない。
【0120】
図15は、本明細書の一実施例に係る、ノードにより実行されるビーム指示情報を送信する方法の流れ図である。
【0121】
図15によると、ノードは、親ノードとイニシャルアクセスを実行することができる。ここで、ノードは、例えば、IABノードに該当できる。
【0122】
ノードは、ビーム指示情報を決定することができる(S1510)。ここで、ビーム指示情報は、ノードのMT(mobile terminal)動作に対する推薦される少なくとも一つのTX(transmission)ビーム情報及びRX(reception)ビーム情報を含むことができる。
【0123】
以後、ノードは、親ノードにビーム指示情報を送信することができる(S1520)。このとき、ビーム指示情報は、例えば、MAC CEシグナリングなどを介してノードから親ノードに送信されることができる。
【0124】
すなわち、親ノードが所望のビーム方向に対する情報に基づいてMTビームを決定してノードに指示することをサポートするために、ノードは、所望のビーム方向に対する情報(例えば、ビーム指示情報)を親ノードに送信できる。
【0125】
図15に対するより円滑な理解のために、ノードが親ノードにビーム指示情報を送信する方法をより具体的に説明する。併せて、ノードが親ノードにビーム指示情報を送信する動作と共に(または、別個に)動作できる具体的な構成も説明する。
【0126】
A.IABノードのDUとMTとの間の同時動作(simultaneous operation)が可能な所望のビーム(desired beam)ペア(pair)情報を報告する動作
【0127】
IABノードは、親ノード及び/又はドナーノード(/CU)に同時動作が可能なDU及びMTのビームリソースに対する情報を報告することができる。
【0128】
このとき、本明細書において、DU及びMTのTx/Rxビームリソースとは、具体的に下記を意味することができる。
【0129】
-DUのTx/Rxビームリソースとは、
【0130】
i.任意の空間(spatial)(ビーム)リソースインデックスを意味することができる。DUは、空間(spatial)(ビーム)リソースインデックス別に自分が適用するTx/Rxビームリソースをリンクさせ、該当リソースに対する同時動作可能可否(可能か否か)(または、不可能可否(不可能か否か))を報告することができる。
【0131】
ii.DUのTx/Rxビームリソースとは、DLパネル(panel)ID及びULパネルIDを意味することができる。
【0132】
iii.または、DUのTxビームリソースとは、SSB ID及び/又はCSI-RS IDのようなDL RS IDを意味することができる。
【0133】
iv.DUが送信する実際ビーム方向(direction)に対する情報である。例えば、各ビームリソース別の親DUが送信するビームリソースの方位角(azimuth)/高度(elevation)アングル情報、個別(individual)アングル(angle)情報、アングルレンジ、及び/又はDUが送信するビームリソースのLCS-GCSの変形(translation)パラメータであるアルファ、ベータ、ガンマ値である。
【0134】
v.DUが送信する(アナログ)ビームのコードブック(codebook)を作成する時、コードブックインデックスを意味することができる。
【0135】
-MTのTxビームリソースとは、
【0136】
i.空間(spatial)関連(relation)RSを意味することができる。
【0137】
ii.MTのULパネルIDを意味することができる。
【0138】
iii.SRIを意味することができる。
【0139】
iv.MTが送信する実際ビーム方向に対する情報である。例えば、各ビームリソース別の親MTが送信するビームリソースの方位角(azimuth)/高度(elevation)アングル情報、個別アングル情報、アングルレンジ、及び/又はMTが送信するビームリソースのLCS-GCSの変形パラメータであるアルファ、ベータ、ガンマ値である。
【0140】
v.MTが送信する(アナログ)ビームのコードブックを作成する時、コードブックインデックスを意味することができる。
【0141】
-このとき、MTのRxビームリソースとは、
【0142】
i.ビームマネジメントのために設定されたリソースセットに基づくDL RS IDを意味することができる。
【0143】
ii.MTのDLパネルIDを意味することができる。
【0144】
iii.QCLタイプ-DRSを意味することができる。
【0145】
iv.TCI状態及びQCLコンディションfor DL受信を意味することができる。
【0146】
v.親DUが送信する実際ビーム方向に対する情報である。例えば、各ビームリソース別の親DUが送信するビームリソースの方位角(azimuth)/高度(elevation)アングル情報、個別アングル情報、アングルレンジ、及び/又は親DUが送信するビームリソースのLCS-GCSの変形パラメータであるアルファ、ベータ、ガンマ値である。
【0147】
vi.親DUが送信する(アナログ)ビームのコードブックが存在する時、コードブックインデックスを意味することができる。
【0148】
このとき、具体的にIABノードは、自分のMTとDUとの間の同時動作のために、親DUに下記のような情報を報告することができる。
【0149】
1)DUのTx/Rxビームまたはビームグループに係るDUとMTとの間の同時動作可能可否を報告することができる。この場合、追加的に時間/周波数リソースによってIABノードが使用しようとするDUの所望の(desired)DU Tx/Rxビーム(s)またはビームグループ(s)情報を報告することができる。
【0150】
このような情報に基づいて、親DUは、特定リソースでのIABノードの同時動作可能可否及びIAB-MTとの送受信可能可否を判断し、IAB-MTへのスケジューリングを実行することができる。
【0151】
2)MTのTx/RxビームまたはビームグループによるDUとMTとの間の同時動作可能可否を報告することができる。DUとMTとの間の同時動作が可能なMTのTx/Rxビームまたはビームグループに対する情報を報告することができる。このとき、追加的に時間/周波数リソースによってIABノードが使用しようとするMTの所望の(desired)MT Tx/Rxビーム(s)またはビームグループ(s)に対する情報を報告することができる。
【0152】
このような情報に基づいて、親DUは、特定リソースでのIAB-MTとの送受信可能可否及び送受信可能なTx/Rxビームリソースを判断し、該当ビームリソースに基づいてIAB-MTへのスケジューリングを実行することができる。
【0153】
3)DUとMTとの間の同時動作が可能なDUとMTのTx/Rxビームまたはビームグループのペア(pair)に対する情報を報告することができる。このために、DUのTx/Rxビーム(s)またはビームグループ(s)別にペアリング(pairing)されたMTのTx/Rxビーム(s)またはビームグループ(s)に対する情報を報告することができる。または、MTのTx/Rxビーム(s)またはビームグループ(s)別にペアリングされたDUのTx/Rxビーム(s)またはビームグループ(s)に対する情報を報告することができる。この場合、追加的に時間/周波数リソースによってIABノードが使用しようとする所望の(desired)Tx/Rxビームまたはビームグループのペア(pair)(s)に対する情報を報告することができる。
【0154】
このような情報に基づいて、親DUは、特定リソースでのIAB-MTとの送受信可能可否及び送受信可能なTx/Rxビームリソースを判断し、該当ビームリソースに基づいてIAB-MTへのスケジューリングを実行することができる。
【0155】
前記のような報告は、比較的セミ-スタティック(semi-static)にRRC/F1-AP等を介してIABノードから親ノード/ドナーノード(CU)に伝達されることができる。または、MAC CEまたはPUCCH(UCI)等を介してIABノードから親ノードに伝達されることができる。DUとMTとの間の同時動作が可能なDU及び/又はMTのビームまたはビームグループに関する情報またはDUとMTのビームまたはビームグループペア(pair)に対する情報は、セミ-スタティック(semi-static)にRRC/F1-AP等を介してIABノードから親ノード/ドナーノード(CU)に伝達され、時間/周波数リソースによってIABノードが使用しようとする所望の(desired)DU/MTビームまたはビームグループのインデックスまたはMTとDUとの間の所望のビームペア(pair)のインデックスに対する情報は、ダイナミックにMAC CEまたはUCI等を介して伝達されることができる。
【0156】
B.DU及びMTの時間/周波数リソースによってMT及び/又はDUが使用可能なビームリソースを制限する動作
【0157】
IABノードは、ネットワーク(親ノード及び/又はドナーノード(DU))からDUの時間/周波数リソース領域によってDU及び/又はMTが使用可能な/不可能なビームまたはビームグループまたはDUとMTが使用可能なビームペア(pair)に対する情報の設定(configure)を受けることができる。または/そして、IABノードは、ネットワーク(親ノード及び/又はドナーノード(DU))からMTの時間/周波数リソース領域によってDU及び/又はMTが使用可能な/不可能なビームまたはビームグループまたはDUとMTが使用可能なビームペア(pair)に対する情報の設定(configure)を受けることができる。このような設定は、より具体的に下記の通りである。
【0158】
-DUの時間及び/又は周波数リソース領域を複数個のsub-グループに分ける時、各領域別にDU(及び/又はMT)が使用可能なまたは使用不可能なTx/Rxビーム、ビームグループ、またはビームペア(pair)に対する情報を設定(configure)する。
【0159】
前記のようにMT及び/又はDUが使用可能な/不可能なビーム、ビームグループ、またはビームペア(pair)などに対する情報に基づいて使用することができるビームリソースとして自分のTx/Rxビームリソースを決定することができる。
【0160】
親DUもこのような情報の共有(share)を受けることができる。これを介して特定リソースでIABノードとの送受信時に使用可能な/使用不可能なビームリソースを判断し、これに基づいてビームリソースを決定して送受信を実行することができる。
【0161】
C.親ノードが指示したMTのビーム方向が同時動作不可能な時、MT及びDUの動作
【0162】
親DUは、前記セクションA、Bにおける情報に基づいてMTへの送受信に使用するビームリソースを判断/適用することができる。
【0163】
DUは、親DUから指示を受けたMTのビームリソースを考慮し、MTとDUとの間の同時動作が可能に、DUが子MT/UEとの送受信に使用するビームリソースを判断/適用することができる。
【0164】
このとき、親DUがスケジューリングしたMTのTx/Rxビームリソースが、IABノードが期待したMTの所望の(desired)Tx/Rxビームリソースとずれることができる。したがって、親DUがスケジューリングしたMTのビームリソースを適用してMTの送受信を実行する場合、MTとDUとの間同時動作が難しい。IABノードがMTとDUへの同時動作を実行しようとするが、このような理由で同時動作が難しい場合、IABノードは下記の通り動作できる。
【0165】
-Alt1.親DUからのスケジューリングを優先して、親DUが指示した情報に合わせてMTのDL Rxビーム/UL Txビームリソースを決定する。この場合、該当時間/周波数リソースでMTとDUとの間の同時動作が不可能な時、該当リソースでDUの送受信を実行せずにMTの送受信を実行する。
【0166】
-Alt2.親DUからのスケジューリングを優先して、親DUが指示した情報に合わせてMTのDL Rxビーム/UL Txビームリソースを決定する。この場合、MTとDUとの間の同時動作が不可能なため、FDD及び/又はTDD動作を実行することができる。
【0167】
該当リソースでTDD動作を実行する場合、該当時間リソースでの時間ドメインH/S/NA設定(configuration)を考慮してMTとDUのうち一つへの送受信を実行することができる。
【0168】
該当リソースでFDD動作を実行する場合、該当周波数リソースでの周波数ドメインH/S/NA設定(configuration)を考慮してMTとDUのうち一つへの送受信を実行することができる。
【0169】
-Alt3.IABノードが親DUに報告した情報を優先して、親DUが指示したMTのDL Rxビーム/UL TxビームリソースとずれてもMTとDUとの間の同時動作が可能なMTのTx/Rxビームリソースを使用してMTの送受信を実行する。
【0170】
D.周波数ドメインH/S/NA設定(configuration)によるビームリソースの判断
【0171】
一方、ノードは、親ノード(及び/又はドナーノード/CU)から周波数リソースに対する設定情報を受信し、これに基づいてIAB動作を実行することができる。
【0172】
図16は、周波数リソースに対する設定情報を受信する例の流れ図である。
図16の例示は、前記説明した例示と結合されることができる。併せて、
図16の例示は、前記説明した例示と別個で動作することもできる。
【0173】
図16によると、ノードは、親ノード(及び/又は、ドナーノード/CU)から周波数リソースに対する設定情報を受信することができる(S1610)。
【0174】
以後、ノードは、周波数リソースに対する設定情報に基づいてIAB動作を実行することができる(S1620)。これをより具体的に説明すると、下記の通りである。
【0175】
IAB-DUは、ドナーノード/CUから周波数リソースに対するH(hard)、S(soft)、及び/又はNA(not available)情報の設定を受けることができる。具体的に、H、S、NAリソースとは、下記を意味することができる。
【0176】
-ハード:DUが送受信を実行することができる周波数リソースを意味する。
【0177】
-NA:DUが送受信を実行することができない周波数リソースを意味する。
【0178】
-ソフト:DUの送受信可能可否が決定されない周波数リソースであって、追加的な指示によってまたはIAB-MTの使用可否によってDUの送受信可能可否がダイナミックに、そして明示的(explicit)及び/又は暗示的(implicit)に決定されるリソースを意味する。
【0179】
IAB-DUは、ハードに設定された周波数リソースで送受信を実行することができる。このような周波数リソースでIAB-DUとFDMで動作するIAB-MTは、送受信を実行しない。
【0180】
IAB-DUは、NAに設定された周波数リソースで送受信を実行しない。このような周波数リソースでIAB-DUとFDMで動作するIAB-MTは、送受信を実行することができる。
【0181】
IAB-DUは、ソフトに設定された周波数リソースが追加的なシグナリングにより可用(利用可能、available)であると指示されると、該当リソースで送受信を実行することができる。または、ソフトに設定された周波数リソースが追加的なシグナリングにより可用(available)であると指示されなくても、該当リソースでIAB-MTの送受信を妨害しない場合、IAB-DUは、送受信を実行することができる。このような周波数リソースでIAB-DUとFDMで動作するIAB-MTは、該当周波数リソースが追加的なシグナリングによりDUに可用(available)であると指示されると、送受信を実行しない。そうでない場合、IAB-MTは、該当周波数リソースを送受信のために使用することができる。このとき、DUソフトリソースの可用性(availability)を指示する追加的なシグナリングを周波数-ドメイン可用性指示と名称する。
【0182】
一方、IAB-ノードのMTとDUとの間のSDMを使用した同時動作のために下記のような内容が提供されることができる。
【0183】
MT/DU同時動作の場合、
【0184】
-親ノードは、子ノードのIAB-DUで最小限制限されたビームセットを子ノードに動的に指示できる。
【0185】
-子ノードは、子ノードのIAB-MTの推薦ビーム(ら)、または非選好ビーム(ら)、または推薦ビーム(ら)及び非選好ビーム(ら)の全てを親ノードに動的に報告できる。ここで、全ての報告組み合わせをサポートするかどうかも提供されることができる。
【0186】
-特定多重化場合または特定時間-周波数リソースに適用可能可否が提供されることができる。
【0187】
-追加半静的信号が提供されることができる。
【0188】
-ビーム別のグラニュラリティ(granularity)外にパネル別のグラニュラリティが提供されることができる。
【0189】
-子IAB-MTビーム指示と親IAB-DUビーム指示との間の関係が提供されることができる。
【0190】
-これは、DUまたはMTベースのCLI測定及び報告に対する改善事項を排除しない。
【0191】
追加的に、IAB-ノードのMTとDUとの間のSDMを使用した同時動作のために下記のような内容も提供されることができる。
【0192】
まず、親ノードからの空間領域制限または子ノードからの推奨事項は、同時作業が適用される時間リソースの下位集合に制限されることができる。
【0193】
-FDM運用時、周波数リソース処理が提供されることができる。
【0194】
-同時動作モードの暗示的/明示的表示サポートが提供されることができる。
【0195】
併せて、親ノードに対する推薦ビームの子ノード指示は、IAB-MT DLビーム及び/又はIAB-MT ULビームを全て含むことができる。
【0196】
-MAC-CEまたはUCI送信を介した表示が提供されることができる。
【0197】
-IAB-MT DLビーム及び/又はIAB-MT ULビームの定義(例:TCI状態ID、空間関係情報ID、RS ID(CSI-RS、SRS、SSB等を含む))が提供されることができる。
【0198】
-「非選好」ビームの表示サポート可否が提供されることができる。
【0199】
IAB-ノードのMTとDUがSDMで動作する場合にも、周波数-ドメインH/S/NA設定(configuration)が使われることができる。IAB-ノードがSDMで常に動作できるものではなく、MTとDUが使用するビームリソースによってSDMの動作可能可否が変わることができる。このような点を考慮する時、下記のように動作することを考慮することができる。
【0200】
(a)IAB-ノードのMTが、DUが互いにSDMで動作可能なビーム方向を使用してTx及び/又はRxを実行する場合、周波数-ドメインH/S/NA設定(configuration)に関係なしにMTとDUとの間の同時動作を実行することができる。それに対して、MTが、DUが互いにSDMで動作可能なビーム方向を使用してTx及び/又はRxを実行する場合には、周波数-ドメインH/S/NA設定(configuration)を適用して互いに異なる周波数リソースを使用してFDMで動作しなければならない。
【0201】
このために特定時間/周波数リソースでMTとDUが同時にTxを実行する時、MTが使用するビームリソースとDUが使用するビームリソースとが互いにSDM可能なビームリソースでない場合、該当周波数リソースの周波数-ドメインH/S/NA設定(configuration)及び周波数-ドメイン可用性指示によってDUまたはMTのみが送受信を実行することができる。
【0202】
(b)特定時間/周波数リソースがハードに設定された場合またはDUが使用可能なソフトリソースと判断された場合、DUは、該当リソースでビームリソースの制限なしに送受信を実行することができる。このとき、MTは、該当リソースでDUのビーム方向とSDMして動作できるビームリソースを使用して送受信を実行するように設定された場合、該当リソースで送受信を実行することができる。それに対して、MTは、該当リソースでDUのビーム方向とSDMして動作できないビームリソースを使用して送受信を実行するように設定された場合、該当リソースで送受信を実行することができない。このとき、DUとSDMして動作できるMTのビームリソースとは、IAB-ノードがSDMを動作のために使用するように親ノードに指示したMTの推薦(recommended)ビームリソースに含まれるビームリソースである。
【0203】
特定時間/周波数リソースがNAに設定された場合またはDUが使用しないソフトリソースと判断された場合、MTは、該当リソースでビームリソースの制限なしに送受信を実行することができる。このとき、DUは、該当リソースでMTのビーム方向とSDMして動作できるビームリソースを使用して送受信を実行するように設定された場合、該当リソースで送受信を実行することができる。それに対して、DUは、該当リソースでMTのビーム方向とSDMして動作できないビームリソースを使用して送受信を実行するように設定された場合、該当リソースで送受信を実行することができない。このとき、MTとSDMして動作できるDUのビームリソースとは、IAB-ノードが親ノードからSDMのためで使用するように設定を受けた制限された(restricted)ビームリソースに含まれるビームリソースである。
【0204】
以下、本明細書の実施例に対して多様な主体観点で、再び説明する。
【0205】
以下、本明細書の例示に対するより円滑な理解のために、図面を介して本明細書の開示に対して説明する。以下の図面は、本明細書の具体的な一例を説明するために作成された。図面に記載された具体的な装置の名称や具体的な信号/メッセージ/フィールドの名称は、例示的に提示されたものであるため、本明細書の技術的特徴が以下の図面に使われた具体的な名称に制限されない。
【0206】
図17は、本明細書の一実施例に係る、ノード観点で、ビーム指示情報を送信する方法の流れ図である。
【0207】
図17によると、ノードは、ビーム指示情報を決定することができる(S1710)。
【0208】
そして、ノードは、親ノードに前記ビーム指示情報を送信することができる(S1720)。
【0209】
ここで、前記ビーム指示情報は、前記ノードのMT(mobile terminal)動作に対する推薦される少なくとも一つのTX(transmission)ビーム情報及びRX(reception)ビーム情報を含むことができる。
【0210】
例えば、前記ビーム指示情報は、前記TXビーム情報に関してSRI(sounding reference signal resource indicator)情報を含むことができる。
【0211】
例えば、前記ビーム指示情報は、前記RXビーム情報に関してRS(reference signal)ID情報を含むことができる。ここで、前記ビーム指示情報は、前記RXビーム情報に関してTCI(transmission configuration indicator)状態(state)に対する情報を含むことができる。また、前記RS ID情報は、ビーム制御のために設定されたリソースセットに基づく。
【0212】
例えば、前記ビーム指示情報は、前記少なくとも一つのTXビーム情報及びRXビーム情報のペア(pair)に対する情報を含むことができる。
【0213】
例えば、前記ノードは、IAB(Integrated Access and Backhaul)ノードであり、前記IABノードは、前記MT動作及びDU(distributed unit)動作をサポートすることができる。ここで、前記MT動作は、前記ノードと前記親ノードとの間の通信に関連した動作であり、前記DU動作は、前記ノードと子ノードとの間の通信に関連した動作または前記ノードと端末との間の通信に関連した動作である。また、前記ノードは、前記親ノードから周波数リソースに対する設定情報を受信し、前記設定情報は、H(hard)情報、S(soft)情報またはNA(not available)情報を含み、前記H情報は、前記DU動作時に送受信が可能な周波数リソースに対する情報であり、前記S情報は、前記DU動作時に送受信可否が決定されない周波数リソースに対する情報であり、前記NA情報は、前記DU動作時に送受信が不可能な周波数リソースに対する情報である。このとき、前記ノードは、特定周波数リソースが前記H情報または前記S情報により可用なリソースと判断されることに基づいて、前記DU動作時にビームリソースの制限なしに送受信が実行されることができる。
【0214】
図18は、本明細書の一実施例に係る、ノード観点で、ビーム指示情報を送信する装置のブロック図の一例である。
【0215】
図18によると、プロセッサ1800は、情報決定部1810及び情報送信部1820を含むことができる。
【0216】
情報決定部1810は、ビーム指示情報を決定するように構成されることができる。
【0217】
そして、情報送信部1820は、親ノードに前記ビーム指示情報を送信するように構成されることができる。
【0218】
ここで、前記ビーム指示情報は、前記ノードのMT(mobile terminal)動作に対する推薦される少なくとも一つのTX(transmission)ビーム情報及びRX(reception)ビーム情報を含むことができる。
【0219】
別途に図示されてはいないが、ノードが提供されることができる。ノードは、トランシーバ、少なくとも一つのメモリ、及び前記少なくとも一つのメモリ及び前記トランシーバと動作可能に結合された少なくとも一つのプロセッサを含むことができる。前記少なくとも一つのプロセッサは、親ノードとイニシャルアクセスを実行するように構成され、ビーム指示情報を決定するように構成され、及び前記親ノードに前記ビーム指示情報を送信するように前記トランシーバを制御するように構成されることができる。前記ビーム指示情報は、前記ノードのMT(mobile terminal)動作に対する推薦される少なくとも一つのTX(transmission)ビーム情報及びRX(reception)ビーム情報を含むことができる。
【0220】
また、別途に図示されてはいないが、装置が提供されることができる。装置は、少なくとも一つのメモリ、及び前記少なくとも一つのメモリと動作可能に結合された少なくとも一つのプロセッサを含むことができる。前記少なくとも一つのプロセッサは、親ノードとイニシャルアクセスを実行するように構成され、ビーム指示情報を決定するように構成され、及び前記親ノードに前記ビーム指示情報を送信するようにトランシーバを制御するように構成されることができる。前記ビーム指示情報は、前記ノードのMT(mobile terminal)動作に対する推薦される少なくとも一つのTX(transmission)ビーム情報及びRX(reception)ビーム情報を含むことができる。
【0221】
併せて、別途に図示されてはいないが、記録媒体が提供されることができる。一つのプロセッサ(processor)により実行されることに基づく命令語(instruction)を含む少なくとも一つのコンピュータで読み取り可能な記録媒体(computer readable medium)は、親ノードとイニシャルアクセスを実行するように構成され、ビーム指示情報を決定するように構成され、及び前記親ノードに前記ビーム指示情報を送信するようにトランシーバを制御するように構成されることができる。前記ビーム指示情報は、前記ノードのMT(mobile terminal)動作に対する推薦される少なくとも一つのTX(transmission)ビーム情報及びRX(reception)ビーム情報を含むことができる。
【0222】
図19は、本明細書の一実施例に係る、ノード観点で、ビーム指示情報を受信する方法の流れ図である。
【0223】
図19によると、ノードは、子ノードからビーム指示情報を受信することができる(S1910)。
【0224】
ここで、前記ビーム指示情報は、前記子ノードのMT(mobile terminal)動作に対する推薦される少なくとも一つのTX(transmission)ビーム情報及びRX(reception)ビーム情報を含むことができる。
【0225】
図20は、本明細書の一実施例に係る、ノード観点で、ビーム指示情報を受信する装置のブロック図の一例である。
【0226】
図20によると、プロセッサ2000は、情報受信部2020を含むことができる。
【0227】
情報受信部2020は、子ノードからビーム指示情報を受信するように構成されることができる。
【0228】
ここで、前記ビーム指示情報は、前記子ノードのMT(mobile terminal)動作に対する推薦される少なくとも一つのTX(transmission)ビーム情報及びRX(reception)ビーム情報を含むことができる。
【0229】
別途に図示されてはいないが、ノードが提供されることができる。ノードは、トランシーバ、少なくとも一つのメモリ、及び前記少なくとも一つのメモリ及び前記トランシーバと動作可能に結合された少なくとも一つのプロセッサが含まれることができる。前記少なくとも一つのプロセッサは、子ノードとイニシャルアクセスを実行するように構成され、及び前記子ノードから前記ビーム指示情報を受信するように前記トランシーバを制御するように構成されることができる。前記ビーム指示情報は、前記子ノードのMT(mobile terminal)動作に対する推薦される少なくとも一つのTX(transmission)ビーム情報及びRX(reception)ビーム情報を含むことができる。
【0230】
以上、本明細書の実施例に対して説明した。そして、本明細書によると、下記のような効果が提供されることができる。
【0231】
効果を説明する前に、従来技術の問題点に対して再び説明すると、下記の通りである。
【0232】
IABノードのMTとDUとの間のSDMのためには、MT及びDUは、互いに干渉影響が少ないSDMに適したビーム方向を使用して送受信を実行しなければならない。すなわち、DUとMTが直交するビームを利用して階層間干渉を減らす方法を使用することが好ましい。
【0233】
このとき、IABノードがIABノードのMT動作で適用するビーム情報は、親ノードにより設定される。
【0234】
従来技術によると、親ノードは、(子)IABノードがSDMに基づくMT動作を実行する時、適したビーム方向に対する情報を知らない。その理由は、従来技術では親ノードが子ノードから別途のビーム方向に対する情報を受信しなかったためである。すなわち、親ノードは、(子)IABノードがSDMを実行することができるビームを適切に設定できなくて、これによって、IABノードの同時動作が円滑に実行されにくい。
【0235】
本明細書では前述したようにIAB-MTが親ノードに同時動作のために使用することができるMTのビームリソースに対する情報を報告する構成を提供する。特に、本明細書では同時動作のために使用することができるMTのDU Rxビームリソース情報(DL RS ID)及び/又はMTのUL Txビームリソース情報(SRI)情報をMAC-CEを介してIABノードが親ノードに報告する構成を提供する。
【0236】
このような構成によって、本明細書による親ノードは、MTのSDM動作に適したビーム方向に対する情報を知ることができ、親ノードは、これを反映してMTのTx/Rxビーム情報を子ノードであるIABノードに適切に設定できる効果が提供されることができる。そして、これを介して、IABノードは、親ノードから適切なビーム情報の設定を受けることができるため、IABノードは、MTとDUとの間の同時動作を円滑に実行することができる効果が提供されることができる。
【0237】
本明細書の具体的な一例を介して得ることができる効果は、以上で羅列された効果に制限されない。例えば、関連した技術分野の通常の知識を有する者(a person having ordinary skill in the related art)が本明細書から理解または誘導できる多様な技術的効果が存在できる。これによって、本明細書の具体的な効果は、本明細書に明示的に記載されたものに制限されるものではなく、本明細書の技術的特徴から理解または誘導されることができる多様な効果を含むことができる。
【0238】
図21は本明細書に適用される通信システム(1)の例を示す。
【0239】
図21を参照すると、本開示に適用される通信システム1は無線機器、基地局及びネットワークを含む。ここで、無線機器は、無線アクセス技術(例えば、5G NR(New RAT)、LTE(Long Term Evolution))を用いて通信を行う機器を意味し、通信/無線/5G機器と称されてもよい。これに限られるものではないが、無線機器は、ロボット100a、車両100b-1、100b-2、XR(eXtended Reality)機器100c、携帯機器(Hand-held device)100d、家電100e、IoT(Internet of Thing)機器100f、AI機器/サーバ400を含む。例えば、車両は、無線通信機能が備えられた車両、自律走行車、車両間通信が可能な車両などを含む。ここで、車両はUAV(Unmanned Aerial Vehicle)(例えば、ドローン)を含む。XR機器は、AR(Augmented Reality)/VR(Virtual Reality)/MR(Mixed Reality)機器を含み、HMD(Head-Mounted Device)、車両に備えられたHUD(Head-Up Display)、TV、スマートフォン、コンピュータ、ウェアラブルデバイス、家電機器、デジタルサイネージ(signage)、車両、ロボットなどの形態で実現できる。携帯機器は、スマートフォン、スマートパッド、ウェアラブル機器(例えば、スマートウォッチ、スマートグラス)、コンピュータ(例えば、ノートパソコンなど)などを含む。家電はTV、冷蔵庫、洗濯機などを含む。IoT機器はセンサー、スマートメーターなどを含む。例えば、基地局、ネットワークは無線機器で実現されることもでき、特定無線機器200aは、他の無線機器に基地局/ネットワークノードとして動作することもできる。
【0240】
無線機器100a~100fは、基地局200を介してネットワーク300と接続される。無線機器100a~100fにはAI(Artificial Intelligence)技術が適用され、無線機器100a~100fはネットワーク300を介してAIサーバ400と接続される。ネットワーク300は3Gネットワーク、4G(例えば、LTE)ネットワーク又は5G(例えば、NR)ネットワークなどを利用して構成される。無線機器100a~100fは、基地局200/ネットワーク300を介して互いに通信することもできるが、基地局/ネットワークを介さずに直接通信(例えば、サイドリンク通信(sidelink communication))することもできる。例えば、車両100b-1、100b-2は直接通信(例えば、V2V(Vehicle to Vehicle)/V2X(Vehicle to everything) communication)をすることができる。また、IoT機器(例えば、センサー)は、他のIoT機器(例えば、センサー)又は他の無線機器100a~100fと直接通信することができる。
【0241】
無線機器100a~100f/基地局200、基地局200/基地局200の間には無線通信/接続150a、150b、150cが行われることができる。ここで、無線通信/接続はアップ/ダウンリンク通信150aとサイドリンク通信150b(又は、D2D通信)、基地局間通信150c(例えば、relay、IAB(Integrated Access Backhaul)のような多様な無線アクセス技術(例えば、5G NR)を介して行われる。無線通信/接続150a、150b、150cにより無線機器と基地局/無線機器、基地局と基地局は互いに無線信号を送信/受信できる。例えば、無線通信/接続150a、150b、150cは様々な物理チャネルを介して信号を送信/受信できる。このために、本開示の様々な提案に基づいて、無線信号の送信/受信のための多様な構成情報の設定過程、多様な信号処理過程(例えば、チャネルエンコード/デコード、変調/復調、リソースマッピング/デマッピングなど)、リソース割り当て過程などの少なくとも一部が行われる。
【0242】
その一方で、NRは様々な5Gサービスをサポートするための多数のヌメロロジー(numerology)(または、subcarrier spacing(SCS))をサポートする。例えば、SCSが15kHzである場合、伝統的なセルラー帯域での広い領域(wide area)をサポートし、SCSが30kHz/60kHzである場合、密集した都市(dense-urban)、さらに低い遅延(lower latency)及びさらに広いキャリア帯域幅(wider carrier bandwidth)をサポートし、SCSが60kHzまたはそれより高い場合、位相雑音(phase noise)を克服するために24.25GHzより大きい帯域幅をサポートする。
【0243】
NR周波数帯(frequency band)は2つのタイプ(type)(FR1、FR2)の周波数範囲(frequency range)に定義される。周波数範囲の数値は変更し、例えば、2つのtype(FR1、FR2)の周波数範囲は下記表4と同じである。説明の便宜上、NRシステムにおいて用いられる周波数範囲のうちFR1は「sub 6GHz range」を意味し、FR2は「above 6GHz range」を意味し、ミリ波(millimeter wave,mmW)と呼べる。
【0244】
【0245】
上述したように、NRシステムの周波数範囲の数値は変更する場合がある。例えば、FR1は下記表5のように410MHzから7125MHzの帯域を含むことができる。すなわち、FR1は6GHz(または、5850、5900、5925MHzなど)が上の周波数帯域を含むことができる。例えば、FR1内において含む6GHz(または、5850、5900、5925MHzなど)が上の周波数帯域は無免許帯(unlicensed band)を含むことができる。無免許帯は様々な用途に用いられ、例えば、車両のための通信(例えば、自律走行)のために使用される。
【0246】
【0247】
以下では、本明細書が適用される無線機器の例について説明する。
図22は本明細書に適用できる無線機器の例を示す。
図22を参照すると、第1無線機器100と第2無線機器200は様々な無線アクセス技術(例えば、LTE、NR)により無線信号を送受信できる。ここで、{第1無線機器100、第2無線機器200}は
図21の{無線機器100x、基地局200}及び/又は{無線機器100x、無線機器100x}に対応できる。第1無線機器100は、1つ以上のプロセッサ102及び1つ以上のメモリ104を含み、追加的に、1つ以上の送受信機106及び/又は1つ以上のアンテナ108をさらに含んでもよい。プロセッサ102は、メモリ104及び/又は送受信機106を制御し、本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートを実現するように構成される。例えば、プロセッサ102は、メモリ104内の情報を処理して第1情報/信号を生成した後、送受信機106を介して第1情報/信号を含む無線信号を送信する。また、プロセッサ102は、送受信機106により第2情報/信号を含む無線信号を受信した後、第2情報/信号の信号処理から得られた情報をメモリ104に格納する。メモリ104はプロセッサ102と接続され、プロセッサ102の動作に関する様々な情報を格納する。例えば、メモリ104は、プロセッサ102により制御されるプロセスのうちの一部又は全部を行うか、本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートを行うための命令を含むソフトウェアコードを格納する。ここで、プロセッサ102とメモリ104は無線通信技術(例えば、LTE、NR)を実現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部であり得る。送受信機106はプロセッサ102と接続され、1つ以上のアンテナ108を介して無線信号を送信及び/又は受信する。送受信機106は送信機及び/又は受信機を含む。送受信機106はRF(Radio Frequency)ユニットと混用されてもよい。本開示において、無線機器は通信モデム/回路/チップを意味することもある。
【0248】
第2無線機器200は、1つ以上のプロセッサ202、1つ以上のメモリ204を含み、追加的に、1つ以上の送受信機206及び/又は1つ以上のアンテナ208をさらに含んでもよい。プロセッサ202は、メモリ204及び/又は送受信機206を制御し、本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートを実現するように構成される。例えば、プロセッサ202は、メモリ204内の情報を処理して第3情報/信号を生成した後、送受信機206を介して第3情報/信号を含む無線信号を送信する。また、プロセッサ202は、送受信機206を介して第4情報/信号を含む無線信号を受信した後、第4情報/信号の信号処理から得られた情報をメモリ204に格納する。メモリ204は、プロセッサ202と接続され、プロセッサ202の動作に関する様々な情報を格納する。例えば、メモリ204は、プロセッサ202により制御されるプロセスのうちの一部又は全部を行うか、本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートを行うための命令を含むソフトウェアコードを格納する。ここで、プロセッサ202とメモリ204は無線通信技術(例えば、LTE、NR)を実現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部であり得る。送受信機206はプロセッサ202と接続され、1つ以上のアンテナ208を介して無線信号を送信及び/又は受信する。送受信機206は送信機及び/又は受信機を含む。送受信機206はRFユニットと混用されてもよい。本開示において無線機器は通信モデム/回路/チップを意味することもある。
【0249】
以下、無線機器100、200のハードウェア要素についてより具体的に説明する。これに限られるものではないが、1つ以上のプロトコル層が1つ以上のプロセッサ102、202により実現されることができる。例えば、1つ以上のプロセッサ102、202は1つ以上の層(例えば、PHY、MAC、RLC、PDCP、RRC、SDAPなどの機能的層)を実現することができる。1つ以上のプロセッサ102、202は、本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートに従って1つ以上のPDU(Protocol Data Unit)及び/又は1つ以上のSDU(Service Data Unit)を生成する。1つ以上のプロセッサ102、202は、本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートに従ってメッセージ、制御情報、データ又は情報を生成する。1つ以上のプロセッサ102、202は、本文書に開示された機能、手順、提案及び/又は方法に従ってPDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を含む信号(例えば、ベースバンド信号)を生成して、1つ以上の送受信機106、206に提供する。1つ以上のプロセッサ102、202は、1つ以上の送受信機106、206から信号(例えば、ベースバンド信号)を受信し、本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートに従ってPDU、SDU、メッセージ、制御情報、データ又は情報を取得する。
【0250】
1つ以上のプロセッサ102、202は、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ又はマイクロコンピュータと呼ばれてもよい。1つ以上のプロセッサ102、202は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア又はこれらの組み合わせにより実現できる。一例として、1つ以上のASIC(Application Specific Integrated Circuit)、1つ以上のDSP(Digital Signal Processor)、1つ以上のDSPD(Digital Signal Processing Device)、1つ以上のPLD(Programmable Logic Device)又は1つ以上のFPGA(Field Programmable Gate Arrays)が1つ以上のプロセッサ102、202に含まれる。本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートはファームウェア又はソフトウェアを使用して実現でき、ファームウェア又はソフトウェアはモジュール、手順、機能などを含むように実現できる。本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートを実行するように設定されたファームウェア又はソフトウェアは1つ以上のプロセッサ102、202に含まれるか、1つ以上のメモリ104、204に格納されて1つ以上のプロセッサ102、202により駆動される。本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートはコード、命令語及び/又は命令語の集合の形態でファームウェア又はソフトウェアを使用して実現できる。
【0251】
1つ以上のメモリ104、204は1つ以上のプロセッサ102、202と接続され、多様な形態のデータ、信号、メッセージ、情報、プログラム、コード、指示及び/又は命令を格納する。1つ以上のメモリ104、204はROM、RAM、EPROM、フラッシュメモリ、ハードドライブ、レジスタ、キャッシュメモリ、コンピュータ読み取り格納媒体及び/又はこれらの組み合わせで構成される。1つ以上のメモリ104、204は1つ以上のプロセッサ102、202の内部及び/又は外部に位置する。また、1つ以上のメモリ104、204は有線又は無線接続のような多様な技術により1つ以上のプロセッサ102、202と接続される。
【0252】
1つ以上の送受信機106、206は、1つ以上の他の装置に本文書の方法及び/又は動作フローチャートなどにおいて言及されているユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送信する。1つ以上の送受信機106、206は、1つ以上の他の装置から本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートなどにおいて言及されているユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを受信する。例えば、1つ以上の送受信機106、206は、1つ以上のプロセッサ102、202と接続され、無線信号を送受信する。例えば、1つ以上のプロセッサ102、202は、1つ以上の送受信機106、206が1つ以上の他の装置にユーザデータ、制御情報又は無線信号を送信するように制御する。また、1つ以上のプロセッサ102、202は、1つ以上の送受信機106、206が1つ以上の他の装置からユーザデータ、制御情報又は無線信号を受信するように制御する。また、1つ以上の送受信機106、206は1つ以上のアンテナ108、208と接続され、1つ以上の送受信機106、206は1つ以上のアンテナ108、208を介して本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/又は動作フローチャートなどで言及されているユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送受信するように設定される。本文書において、1つ以上のアンテナは複数の物理アンテナであるか、複数の論理アンテナ(例えば、アンテナポート)であり得る。1つ以上の送受信機106、206は受信されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを1つ以上のプロセッサ102、202を用いて処理するために、受信された無線信号/チャネルなどをRFバンド信号からベースバンド信号に変換(Convert)する。1つ以上の送受信機106、206は、1つ以上のプロセッサ102、202を用いて処理されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどをベースバンド信号からRFバンド信号に変換する。このために、1つ以上の送受信機106、206は、(アナログ)オシレータ及び/又はフィルタを含む。
【0253】
図23は本明細書に適用できる無線機器の他の例を示す。
【0254】
図23によれば、無線装置は少なくとも1つのプロセッサ102、202、少なくとも1つのメモリ104、204、少なくとも1つのトランシーバ106、206、1つ以上のアンテナ108、208を含むことができる。
【0255】
先に
図22において説明した無線装置の例と、
図23での無線装置の例の差は、
図22はプロセッサ102、202とメモリ104、204が分離されているが、
図23の例ではプロセッサ102、202にメモリ104、204が含まれているという点である。
【0256】
ここで、プロセッサ102、202、メモリ104、204、トランシーバ106、206、1つ以上のアンテナ108、208に対する具体的な説明は先に説明したものと同じであり、記載の不要な繰り返しを避けるために、繰り返し説明の記載は省略する。
【0257】
本明細書に記載された請求項は様々な方法で組み合わせることができる。例えば、本明細書の方法の請求項の技術的な特徴が組み合わされ装置に実装することができ、本明細書の装置の請求項の技術的な特徴が組み合わされ方法として実装することができる。また、本明細書の方法の請求項の技術的な特徴と装置の請求項の技術的な特徴が組み合わされ装置に実装することができ、本明細書の方法の請求項の技術的な特徴と装置の請求項の技術的な特徴が組み合わされ方法として実装することができる。
【国際調査報告】