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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-22
(54)【発明の名称】空調機
(51)【国際特許分類】
   F24F 13/14 20060101AFI20240415BHJP
【FI】
F24F13/14 D
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024507059
(86)(22)【出願日】2022-08-31
(85)【翻訳文提出日】2023-10-16
(86)【国際出願番号】 CN2022116335
(87)【国際公開番号】W WO2023030414
(87)【国際公開日】2023-03-09
(31)【優先権主張番号】202111015970.5
(32)【優先日】2021-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202111081582.7
(32)【優先日】2021-09-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202111082889.9
(32)【優先日】2021-09-15
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519351934
【氏名又は名称】寧波奥克斯電気股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】NINGBO AUX ELECTRIC CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】NO.1166, North Mingguang RD, Jiangshan Town,Yinzhou District, Ningbo City, Zhejiang Province, 315191, China
(71)【出願人】
【識別番号】519284458
【氏名又は名称】奥克斯空調股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Aux AIR CONDITIONER CO.,LTD
【住所又は居所原語表記】No.1166,North Mingguang RD,Jiangshan Town, Yinzhou District,Ningbo City,Zhejiang Province,315191,China
(74)【代理人】
【識別番号】100134636
【弁理士】
【氏名又は名称】金高 寿裕
(74)【代理人】
【識別番号】100114904
【弁理士】
【氏名又は名称】小磯 貴子
(72)【発明者】
【氏名】李 松
(72)【発明者】
【氏名】袁 科杰
(72)【発明者】
【氏名】牛 天威
(72)【発明者】
【氏名】孫 品品
(72)【発明者】
【氏名】夏 治新
(72)【発明者】
【氏名】陳 偉
(72)【発明者】
【氏名】穆 亜林
【テーマコード(参考)】
3L081
【Fターム(参考)】
3L081AA02
3L081AA09
3L081AB05
3L081FB04
(57)【要約】
本発明は空調機を提供し、ハウジングと、導風板とを含み、前記ハウジングに吹出口が開口され、前記ハウジングの外壁に組立溝が凹設され、前記組立溝に回転領域が配置され、前記導風板は取付部と、導風部とを含み、前記導風部は前記取付部に接続され、前記吹出口の吹出方向をガイドすることに用いられ、前記取付部は前記組立溝内に接続され、それにより前記組立溝に配置された回転領域内で前記導風板を前記ハウジングの前記吹出口の外側に回転可能に接続させる。本発明は、導風板がハウジングの外壁の組立溝内に取り付けられるため、導風板全体がユーザの可視範囲内にあり、導風板の回転過程の可視化を実現する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吹出口が開口され、ハウジングの外壁に回転領域が配置された組立溝が凹設されるハウジングと、
取付部と、導風部とを含み、前記導風部は前記取付部に接続され、前記吹出口の吹出方向をガイドすることに用いられ、前記取付部は前記組立溝内に接続され、それにより前記組立溝に配置された回転領域内で前記導風板を前記ハウジングの前記吹出口の外側に回転可能に接続させる導風板と、
を備えることを特徴とする空調機。
【請求項2】
前記組立溝は前記吹出口の外側の上方に位置し、且つ前記吹出口の長さ方向と平行であることを特徴とする請求項1に記載の空調機。
【請求項3】
前記組立溝は前記吹出口の上縁に連結されることを特徴とする請求項2に記載の空調機。
【請求項4】
前記取付部の横断面は円弧状であり、前記組立溝の横断面は前記取付部に適合され、前記取付部と前記組立溝を同軸心で設置させることを特徴とする請求項1に記載の空調機。
【請求項5】
前記導風板は外板と、インナーライナーとを含み、前記インナーライナーは前記外板と積層して接合され、且つ前記外板と前記インナーライナーとの間に隙間があり、前記インナーライナーは空調機の前記吹出口から吹き出される気流をガイドすることに用いられることを特徴とする請求項4に記載の空調機。
【請求項6】
前記外板は第1円弧板を含み、前記インナーライナーは第2円弧板を含み、前記第1円弧板は前記第2円弧板に接続され、且つ前記第1円弧板と前記第2円弧板とは接合されて前記取付部を形成することを特徴とする請求項5に記載の空調機。
【請求項7】
前記インナーライナーは導風ライナーをさらに含み、前記導風ライナーの一端は前記第2円弧板の第1円弧板に接続されていない端部に接続され、前記導風ライナーの他端は前記外板に接続され、前記導風ライナーは順次接続された第3円弧板及び第4円弧板を含み、前記第3円弧板の前記第4円弧板から離れた端部は前記第2円弧板の第1円弧板に接続されていない端部に接続され、前記第4円弧板の前記第3円弧板から離れた端部は外板に接続され、前記第3円弧板の前記外板から離反する側面は凹面であり、前記第4円弧板の前記外板から離反する側面は凸面であり、これにより前記導風ライナーの導風面が略S字形となることを特徴とする請求項6に記載の空調機。
【請求項8】
前記外板の一端には第1係合部と第1嵌合部のうちの一方が設置され、前記インナーライナーに対応する一端には前記第1係合部と前記第1嵌合部のうちの他方が設置され、前記第1係合部は前記第1嵌合部に係合嵌合され、前記外板の他端には第2係合部と第2嵌合部のうちの一方が設置され、前記インナーライナーに対応する一端には前記第2係合部と前記第2嵌合部のうちの他方が設置され、第2係合部は第2嵌合部に係合嵌合されることを特徴とする請求項6に記載の空調機。
【請求項9】
前記導風板は第1位置と、第2位置とを含み、前記第1位置及び前記第2位置は、前記組立溝に配置された回転領域内で導風板が回転する2つの限界位置であり、前記ハウジングに位置制限部が設置され、前記位置制限部は第1壁面と、第2壁面とを含み、前記導風板に嵌合部が設置され、前記導風板が前記第1位置にあるときに、前記嵌合部は第1壁面に当接し、前記導風板が前記第2位置にあるときに、前記嵌合部は第2壁面に当接することを特徴とする請求項1に記載の空調機。
【請求項10】
前記嵌合部は第3壁面と、第4壁面とを有し、前記導風板が前記第1位置にあるときに、前記第3壁面は前記第1壁面に当接し、前記導風板が前記第2位置にあるときに、前記第4壁面は前記第2壁面に当接することを特徴とする請求項9に記載の空調機。
【請求項11】
前記位置制限部は前記組立溝の底壁に凸設され、前記嵌合部は前記導風板に凸設されることを特徴とする請求項10に記載の空調機。
【請求項12】
前記位置制限部の数は2つであり、2つの前記位置制限部はそれぞれ前記組立溝の両端に凸設され、前記取付部の数は2つであり、2つの前記取付部はそれぞれ前記導風板の両端に設置され、2つの前記位置制限部はそれぞれ2つの前記取付部の前記嵌合部と嵌合されることを特徴とする請求項11に記載の空調機。
【請求項13】
前記位置制限部に貫通溝が設置され、前記導風板は前記貫通溝に回転可能に取り付けられ、前記嵌合部は前記取付部の側壁に凸設されることを特徴とする請求項9に記載の空調機。
【請求項14】
前記取付部は互いに接続された第1部分及び第2部分を含み、前記第1部分は前記導風部に接続され、前記嵌合部は前記第2部分の側壁に凸設され、前記貫通溝は第1溝部分と、第2溝部分とを含み、前記第1壁面及び前記第2壁面はいずれも前記第2溝部分の側壁に接続され、前記第1部分は前記第1溝部分に取り付けられ、前記第2部分は前記第2溝部分に取り付けられ、前記第3壁面及び前記第4壁面は前記嵌合部の対向する2つの側壁であり、前記第1壁面及び前記第2壁面はそれぞれ前記第2溝部分の両側に位置することを特徴とする請求項13に記載の空調機。
【請求項15】
前記第1部分は前記第1溝部分に隙間を隔て組み立てられ、前記第2部分は前記第2溝部分に隙間を隔て組み立てられることを特徴とする請求項14に記載の空調機。
【請求項16】
前記第1部分の直径は前記第2部分の直径よりも大きく、前記第1溝部分の直径は前記第2溝部分の直径よりも大きいことを特徴とする請求項15に記載の空調機。
【請求項17】
駆動ケースをさらに含み、前記ハウジングに溝孔が設置され、前記駆動ケースは前記ハウジングに取り付けられ、前記導風板を回転駆動するように前記駆動ケースは溝孔から延出して前記導風板に接続されることを特徴とする請求項1~16のいずれか1項に記載の空調機。
【請求項18】
前記ハウジングの外壁に支持部材がさらに設置され、前記支持部材は、導風板の回転時の安定性を向上させるために前記導風板に回転可能に接続されることに用いられることを特徴とする請求項1~16のいずれか1項に記載の空調機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エアコンの技術分野に関し、具体的に空調機に関する。
【背景技術】
【0002】
エアコンは空気調和機(Air Conditioner)であり、手動の手段で、建物又は構造物内の環境空気の温度、湿度、流量などのパラメータを調整して制御する機器を指す。エアコンのほとんどには導風板が設置される。導風板は空調機の駆動ケースに接続されて、導風板を回転駆動して異なる開き角度を形成する。
【0003】
現在、市販されているエアコン室内機のハウジングでは、導風板が取り付けられた構造は吹出口の内部に設置されるため、実際の応用では、導風板の回転過程が不可視になり、ユーザがリモコンによって導風板の角度を調整する命令を送信した後、肌の風に対する感覚に応じて導風板の角度が適切に調整されているか否かを判断する必要があるのは非常に不便である。そして、ハウジングの導風板が取り付けられた構造は吹出口の内部に設置されるため、導風板の取付が完了した後にハウジングの外面と緊密に嵌合することができず、大きな隙間が存在し、実際の作動過程では、吹き出された風は導風板とハウジングの外面との間の隙間を通って流れて結露しやすくなる。
【0004】
また、空調機は、送風するときに、通常、熱交換後の空気を風車を介して吹出口から室内に吹き込む。暖房モードでは、空調機の吹出口から熱風が吹き出され、熱風の密度が小さく、熱風は吹出口から出た後に室内の上層空間に直接浮遊しやすく、地面に到達しにくくなる。このように、空調機が暖房するときに、冷熱の分布が不均一になるという問題が生じやすくなり、ユーザ使用の快適さを低下させる。
【0005】
また、従来技術では、導風板の回転過程で導風板がハウジングと衝突するため、導風板が摩耗したり、損傷したり、異音が発生したりしてしまう。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記従来技術に存在する問題を解決するために、本発明は空調機を提供し、ハウジングと、導風板とを含み、前記ハウジングに吹出口が開口され、前記ハウジングの外壁に組立溝が凹設され、前記組立溝に回転領域が配置され、前記導風板は取付部と、導風部とを含み、前記導風部は前記取付部に接続され、前記吹出口の吹出方向をガイドすることに用いられ、前記取付部は前記組立溝内に接続され、それにより組立溝に配置された回転領域内で前記導風板を前記ハウジングの前記吹出口の外側に回転可能に接続させる。導風板は、対応する組立溝の回転領域内で、他の駆動装置によって駆動されて往復回転してもよく、回転領域内の任意の位置に留まってもよい。導風板がハウジングの外壁の組立溝内に取り付けられるため、導風板全体はユーザの可視範囲内にあり、導風板の回転過程の可視化を実現する。
【0007】
選択可能に、前記組立溝は前記吹出口の外側の上方に位置し、且つ前記吹出口の長さ方向と平行である。組立溝は吹出口の上方に位置し、導風板は組立溝に取り付けられた後、空調機が暖房するときに、吹出口から吹き出される熱風は導風板のガイド下で流れることができ、導風板の阻止によって、吹出口から吹き出される熱気は吹出口から出た後に上層空間に直接浮上することがなくなり、上層空間及び下層空間の暖房の均一性を向上させ、さらに空調機の暖房効果を改善し、ユーザ使用の快適さを向上させる。空調機が冷房するときに、縦型エアコンであっても壁掛けエアコンであっても、室内機の吹出口が部屋の高い位置に設置されるため、導風板の開き角度が大きいときに、導風板のガイド下で、吹出口から吹き出される冷気は吹出口から出た後に下層空間に直接下方に流れることがなくなり、上層空間及び下層空間の冷房の均一性を向上させ、さらに空調機の冷房効果を改善し、ユーザ使用の快適さを向上させる。
【0008】
選択可能に、組立溝は吹出口の上縁に連結される。組立溝と吹出口との間の距離が遠いほど、導風板が導風作用を実現する利用率が低くなる。組立溝は吹出口の上縁に連結されることで、導風板の利用率を最大化し、導風板のサイズが大きすぎることを回避し、生産コストを節約することができる。組立溝は吹出口の延伸方向と平行であり、実際の作動過程では、導風板の組立溝に接続される各部分はいずれも導風作用を果たすことができ、導風板の利用率をさらに向上させる。
【0009】
選択可能な実施形態では、組立溝は水平方向に沿って延伸する。組立溝は水平方向に沿って延伸し、すなわち吹出口の上縁は同様に水平方向に沿って延伸し、導風板の組立が完了した後の美しさを向上させる。
【0010】
選択可能に、前記取付部の横断面は円弧状であり、前記組立溝の横断面は前記取付部に適合され、取付部と組立溝を同軸心で設置させ、取付部と組立溝との間の隙間をできるだけ小さくし、ハウジングの外壁の結露を防止する。
【0011】
選択可能な実施形態では、組立溝の一端はハウジングの水平方向における一端の端壁に開口され、他端はハウジングの水平方向における他端の端壁に延伸する。組立溝の両端はそれぞれハウジングの水平方向における両端の端壁に位置し、すなわち組立溝は水平方向においてハウジングを貫通し、導風板が組立溝内に取り付けられた後、導風板が水平方向においてハウジングの外壁と完全に緊密に嵌合されることを実現できることを確保し、余白領域が存在して大きすぎる隙間が発生することを回避し、結露防止の効果を向上させる。
【0012】
選択可能な実施形態では、ハウジングの外壁に凹み領域が凹設され、吹出口は凹み領域内に開口され、凹み領域は導風板と嵌合されることに用いられる。オフ状態では、導風板は凹み領域に嵌め込まれ、凹み領域との嵌合を実現し、導風板の収納を実現し、オフ状態で導風板がハウジングの外壁に対して突起することを防止し、美しさを向上させる。
【0013】
選択可能な実施形態では、ハウジングはハウジングと、ハウジングに設置されたパネルとを含み、凹み領域は前記ハウジングに凹設され、前記組立溝は前記ハウジング又は前記パネルの外壁に凹設される。
【0014】
選択可能に、前記導風板は外板と、インナーライナーとを含み、インナーライナーは外板と積層して接合され、且つ外板とインナーライナーとの間に隙間があり、インナーライナーは空調機の吹出口から吹き出される気流をガイドすることに用いられ、外板は装飾及び導風板の構造強度の強化に用いることができる。
【0015】
選択可能に、外板は第1円弧板を含み、インナーライナーは第2円弧板を含み、第1円弧板は第2円弧板に接続され、且つ第1円弧板と第2円弧板とは接合されて取付部を形成する。外板がインナーライナーと積層して接合されるときに、第1円弧板と第2円弧板とを接合して取付部を形成することができ、円弧の大きい取付部を個別に型開きする必要がなく、円弧部分を分解して外板及びインナーライナーに置いてそれぞれ型開きすることで、取付部の製造難易度を低下させることができるとともに、導風板の構造を簡単にし、加工及び組み立てを容易にすることを確保する。選択可能な実施形態では、取付部は中空構造であり、材料を節約するとともに、取付部の強度に影響せず、駆動装置に必要な出力を低下させることができる。
【0016】
選択可能な実施形態では、第1円弧板の円心は第2円弧板の円心と重なり、且つ第1円弧板の半径は第2円弧板の半径に等しい。第1円弧板と第2円弧板を半径が等しく、円心が重なるように設定することで、第1円弧板と第2円弧板とが接合される取付部の構造の規則性を確保し、さらに導風板の回転の円滑性を確保することができる。選択可能な実施形態では、第1円弧板の円弧の長さは第2円弧板の円弧の長さよりも大きい。
【0017】
選択可能な実施形態では、前記インナーライナーは導風ライナーをさらに含み、前記導風ライナーの一端は前記第2円弧板の第1円弧板に接続されていない端部に接続され、前記導風ライナーの他端は前記外板に接続され、前記導風ライナーは順次接続された第3円弧板及び第4円弧板を含み、前記第3円弧板の前記第4円弧板から離れる端部は前記第2円弧板の第1円弧板に接続されていない端部に接続され、前記第4円弧板の前記第3円弧板から離れる端部は外板に接続され、前記第3円弧板の前記外板から離反する側面は凹面であり、前記第4円弧板の前記外板から離反する側面は凸面であり、これにより前記導風ライナーの導風面が略S字形となる。空調機が暖房するときに、吹出口から吹き出される熱風は導風ライナーのガイド下で流れることができ、導風ライナーの導風面の阻止によって、吹出口から吹き出される熱気は吹出口から出た後に上層空間に直接浮上することがなくなり、上層空間及び下層空間の暖房の均一性を向上させ、さらに空調機の暖房効果を改善し、ユーザ使用の快適さを向上させる。空調機が冷房するときに、縦型エアコンであっても壁掛けエアコンであっても、室内機の吹出口が部屋の高い位置に設置されるため、導風板の開き角度が大きいときに、導風ライナーのガイド下で、吹出口から吹き出される冷気は吹出口から出た後に下層空間に直接下方に流れることがなくなり、上層空間及び下層空間の冷房の均一性を向上させ、さらに空調機の冷房効果を改善し、ユーザ使用の快適さを向上させる。
【0018】
選択可能な実施形態では、導風ライナーは直板又は弧状板である。導風ライナーを直板又は弧状板として設置することにより、吹出口から出た熱気を浮上することを確実に阻止できる。
【0019】
選択可能に、外板の一端には第1係合部と第1嵌合部のうちの一方が設置され、インナーライナーに対応する一端には第1係合部と第1嵌合部のうちの他方が設置され、第1係合部は第1嵌合部に係合嵌合され、外板の他端には第2係合部と第2嵌合部のうちの一方が設置され、インナーライナーに対応する一端には第2係合部と第2嵌合部のうちの他方が設置され、第2係合部は第2嵌合部に係合嵌合される。第1係合部と第2嵌合部との係合嵌合により、導風板の組立を容易にする。
【0020】
選択可能に、導風板は第1位置と、第2位置とを含み、第1位置及び第2位置は、組立溝に配置された回転領域内で導風板が回転する2つの限界位置であり、ハウジングに位置制限部が設置され、位置制限部は第1壁面と、第2壁面とを含み、導風板に嵌合部が設置され、導風板が前記第1位置にあるときに、嵌合部は第1壁面に当接し、導風板が前記第2位置にあるときに、嵌合部は第2壁面に当接する。導風板が第1位置にあるときに、嵌合部と位置制限部の第1壁面との当接を利用することにより、導風板が第1位置にあるときにハウジングと衝突することを制限する。導風板が第2位置にあるときに、嵌合部と位置制限部の第2壁面との当接を利用することにより、導風板が第2位置にあるときにハウジングと衝突して摩耗することを制限する。ハウジングに位置制限部を設置し、及び導風板に嵌合部を設置することにより、位置制限部と嵌合部との嵌合を利用して導風板の限界位置に対する制限を実現し、導風板がハウジングと衝突して摩耗することを回避し、導風板が損傷したり、異音が発生したりするという問題を改善する。
【0021】
選択可能に、嵌合部は第3壁面と、第4壁面とを有し、導風板が前記第1位置にあるときに、第3壁面は第1壁面に当接し、導風板が前記第2位置にあるときに、第4壁面は第2壁面に当接する。導風板が第1位置にあるときに、嵌合部の第3壁面と位置制限部の第1壁面との当接を利用することで、導風板が第1位置にあるときの位置制限効果をより良好に向上させることができる。導風板が第2位置にあるときに、嵌合部の第4壁面と位置制限部の第2壁面との当接を利用することで、導風板が第2位置にあるときの位置制限効果をより良好に向上させることができる。
【0022】
選択可能に、位置制限部は組立溝の底壁に凸設され、嵌合部は導風板に凸設される。位置制限部を組立溝の底壁に凸設することで嵌合部とより良好に嵌合させることができ、嵌合部を凸設することで嵌合部と位置制限部とをより良好に嵌合させることができ、成形も容易にする。
【0023】
選択可能に、前記位置制限部の数は2つであり、2つの位置制限部はそれぞれ組立溝の両端に凸設され、前記取付部の数は2つであり、2つの取付部はそれぞれ導風板の両端に設置され、2つの位置制限部はそれぞれ2つの取付部の嵌合部と嵌合される。組立溝の両端にいずれも位置制限部を設置して導風板の両端の嵌合部と嵌合させることにより、導風板の両側の受けた力を均一にさせ、導風板の変形を回避することができる。
【0024】
選択可能に、前記位置制限部に貫通溝が設置され、導風板は貫通溝に回転可能に取り付けられ、嵌合部は取付部の側壁に凸設される。位置制限部に貫通溝を設置することで取付部の通過を容易にし、貫通溝を利用して取付部の事前位置決めを実現することができる。嵌合部を取付部の側壁に凸設することで嵌合部と位置制限部との嵌合を容易にする。
【0025】
選択可能に、前記取付部は互いに接続された第1部分及び第2部分を含み、第1部分は導風部に接続され、嵌合部は第2部分の側壁に凸設され、貫通溝は第1溝部分と、第2溝部分とを含み、第1壁面及び第2壁面はいずれも第2溝部分の側壁に接続され、第1部分は第1溝部分に取り付けられ、第2部分は前記第2溝部分に取り付けられ、第3壁面及び第4壁面は嵌合部の対向する2つの側壁であり、第1壁面及び第2壁面はそれぞれ第2溝部分の両側に位置する。第1側壁及び第2側壁を第2溝部分の両側に設置することで嵌合部のより良好な当接を容易にする。第1部分と第1溝部分とを嵌合するように設置することで、取付部を組み立てるときの取付部の事前位置決めを実現する。第2部分を設置し、嵌合部を第2部分の側壁に凸設することで嵌合部が回転過程で第1壁面及び第2壁面に当接することを容易にする。第1壁面及び第2壁面を第2溝部分の両側に設置することにより、第1壁面が第3壁面に当接し、及び第2壁面が第4壁面に当接することを容易にする。
【0026】
選択可能に、第1部分は第1溝部分に隙間を隔て組み立てられ、第2部分は第2溝部分に隙間を隔て組み立てられる。第1部分を第1溝部分に隙間を隔て組み立てることにより、第1部分が回転過程で第1溝部分の側壁との摩擦を減少させ、それにより第1部分又は第1溝部分の摩耗を低減させる。第2部分を第2溝部分に隙間を隔て組み立てることにより、第2部分が回転過程で第2溝部分の側壁との摩擦を減少させ、それにより第2部分又は第2溝部分の摩耗を低減させる。
【0027】
選択可能に、第1部分の直径は第2部分の直径よりも大きく、第1溝部分の直径は第2溝部分の直径よりも大きい。第1部分の直径は第2部分の直径よりも大きく、第2溝部分の直径は第1溝部分の直径よりも大きいことにより、第1部分の端面と第1溝部分の端面とを嵌合させて取付部の取付位置を制限し、取付部の取付過程で取付部の事前位置決めを実現することができる。
【0028】
選択可能に、駆動ケースをさらに含み、ハウジングに溝孔が設置され、駆動ケースはハウジングに取り付けられ、駆動ケースは溝孔から延出して導風板に接続されて、導風板を回転駆動する。駆動ケースがハウジングから延出して導風板に接続されることにより、導風板のより良好な組立を容易にする。
【0029】
選択可能に、前記ハウジングの外壁に支持部材がさらに設置され、前記支持部材は、導風板の回転時の安定性を向上させるために前記導風板に回転可能に接続されることに用いられる。支持部材は導風板を支持する作用を果たし、作動過程の信頼性を向上させる。
【0030】
本発明は、導風板がハウジングの外壁の組立溝内に取り付けられるため、導風板全体がユーザの可視範囲内にあり、導風板の回転過程の可視化を実現する。
【0031】
本発明の導風板は円弧状の部分を介して適合された組立溝に接続され、取付部と組立溝との間の隙間をできるだけ小さくし、ハウジングの外壁の結露を防止する。さらに、組立溝の両端はそれぞれハウジングの水平方向における両端の端壁に位置し、結露防止の効果を向上させる。
【0032】
本発明は、暖房モードでは、導風板は開度の小さい位置にあり、導風板は熱気を圧下する効果を果たし、吹出口から吹き出される熱気は吹出口から出た後に上層空間に直接浮上することがなくなり、冷房モードでは、導風板の開度が大きく、導風板のガイド下で、吹出口から吹き出される冷気は吹出口から出た後に下層空間に直接下方に流れることがなくなり、上層空間及び下層空間の冷房の均一性を向上させ、さらに空調機の冷房効果を改善し、ユーザ使用の快適さを向上させる。
【0033】
本発明は、ハウジングに位置制限部を設置し、及び導風板に嵌合部を設置することにより、位置制限部と嵌合部との嵌合を利用して導風板に対する制限を実現し、導風板がハウジングと衝突して摩耗することを回避し、導風板が損傷したり、異音が発生したりするという問題を改善する。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1図1は本発明の実施例に係るハウジングの構造模式図である。
図2図2は本発明の実施例に係る空調機の構造模式図である。
図3図3は本発明の実施例における空調機の断面図である。
図4図4は本発明の他の実施例における空調機の構造模式図である。
図5図5は本発明の実施例における導風板の断面図である。
図6図6は本発明の実施例における空調機の分解構造模式図である。
図7図7は本発明の他の実施例における導風板の構造模式図である。
図8図8は本発明の実施例に係る室内機の構造模式図である。
図9図9は本発明の実施例に係る室内機の概略断面模式図である。
図10図10図9におけるA箇所の拡大模式図である。
図11図11は本発明の実施例に係るハウジングの構造模式図である。
図12図12図11におけるB箇所の拡大模式図である。
図13図13は本実施例に係る導風板の構造模式図である。
図14図14図13におけるC箇所の拡大模式図である。
図15図15は本実施例に係る室内機の別の視角の断面図である。
図16図16図15におけるD箇所の拡大模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、図面及び実施例を参照しながら本発明についてさらに詳細に説明する。理解できるように、ここで説明される具体的な実施例は本発明を解釈するためのものに過ぎず、本発明を限定するものではない。また、説明する必要があるように、説明の便宜上、図面には全部の構造ではなく、本発明に関連する部分のみが示されている。
【0036】
図1を参照すると、本実施例の空調機室内機100で使用されるハウジング110は、ハウジング110及び導風板150を含み、ハウジング110に吹出口117が開口され、吹出口117は室内に空気を吹き込むことに用いられ、ハウジング110の外壁に組立溝119が凹設され、該組立溝119は、導風板150を嵌め込んで導風板150と回転可能に嵌合して、導風板150の取付を実現することに用いられる。導風板150は、配置された回転領域内でハウジング110に回転可能に接続されるように、組立溝119内に取り付けられ、導風板150は、配置された回転領域内で、他の駆動装置によって駆動されて往復回転してもよく、回転領域内の任意の位置に留まってもよく、具体的な範囲は実際の必要に応じて決定される。導風板150はハウジング110の外壁の組立溝119内に取り付けられるため、導風板150全体はユーザの可視範囲内にあり、導風板150の回転過程の可視化を実現する。実際の応用では、導風板150が組立溝119に取り付けられた後、導風板150の回転過程が容易に観察でき、回転過程の可視化を実現し、ユーザが導風板150の角度を迅速に調整することを容易にする。理解できるように、実際の応用では、導風板150に駆動装置が配置されて、導風板150を駆動して複数の角度まで回転させて、吹出口117から吹き出される風を異なる方向に導流するのを実現する。
【0037】
図2を参照すると、本実施例のハウジングでは、組立溝119は吹出口117の外側の上方に位置し、且つ吹出口117の長さ方向と平行であり、導風板150が組立溝119に取り付けられた後、駆動装置の駆動下で、垂直平面内で回転する。組立溝119は吹出口117の上方に位置し、導風板150が組立溝119に取り付けられた後、本実施例に係るハウジング110が適用される室内機100が暖房モードで運転するときに、導風板150は開度の小さい位置にあるべきであり、吹出口117から吹き出される熱気は吹出口117から出た後に直ちに浮上し、導風板150はこの部分の熱気を圧下する効果を果たし、導風板150の阻止によって、吹出口117から吹き出される熱気は吹出口117から出た後に上層空間に直接浮上することがなくなり、上層空間及び下層空間の暖房の均一性を向上させ、さらに空調機の暖房効果を改善し、ユーザ使用の快適さを向上させる。空調機が冷房するときに、導風板150は開度の大きい位置にあるべきであり、縦型エアコンであっても壁掛けエアコンであっても、室内機100の吹出口117が部屋の高い位置に設置されるため、導風板150の開度が大きいときに、導風板150のガイド下で、吹出口117から吹き出される冷気は吹出口117から出た後に下層空間に直接下方に流れることがなくなり、上層空間及び下層空間の冷房の均一性を向上させ、さらに空調機の冷房効果を改善し、ユーザ使用の快適さを向上させる。
【0038】
本実施例に係るハウジング110では、導風板150を取り付けるための組立溝119がハウジング110の外壁に設置されるため、導風板150のタイプの選択は吹出口117のサイズによって制限されず、オフ状態で吹出口117を完全に遮蔽できることを実現できればよい。すなわち、本実施例に係るハウジング110は、サイズのより大きい導風板150を配置し、さらに導風効果を顕著に向上させることができる。
【0039】
図1図2を参照すると、本実施例では、導風板150の有効利用率を向上させて、生産コストを節約するために、組立溝119は吹出口117の上縁に連結されることは、組立溝119が吹出口117に連通すると理解できる。導風板150が組立溝119と回転可能に嵌合される場合に、導風板150の組立溝119に接近する部分も吹出口117に対する導流作用を果たすことができ、すなわち導風板150の利用率が向上する。組立溝119と吹出口117との間の距離が遠いほど、導風板150が導風作用を実現する利用率が低くなる。組立溝119は吹出口117の上縁に連結され、導風板150の利用率を最大化し、導風板150のサイズが大きすぎることを回避し、生産コストを節約することができる。組立溝119は吹出口117の延伸方向と平行であり、実際の作動過程では、導風板150の組立溝119に接続される各部分はいずれも導風作用を果たし、さらに導風板150の利用率を向上させることができる。
【0040】
そして、市販されている大部分の室内機100の吹出口117はいずれも長辺が水平方向において延伸する矩形構造であることを考慮し、市販されている室内機100の大部分に適応するために、本実施例では、組立溝119は水平方向に沿って延伸し、すなわち吹出口117の上縁も水平方向に沿って延伸する。組立溝119は水平方向に沿って延伸し、すなわち吹出口117の上縁は同様に水平方向に沿って延伸し、導風板150の組立が完了した後の美しさを向上させる。
【0041】
図3図4を参照すると、導風板150は取付部159及び導風部157を含み、取付部159は組立溝119と嵌合して取り付けられ、導風板150は、組立溝119に取り付けられた後、円滑な回転を実現する必要があり、さらに導風板150の緊密な嵌合を確保して大きすぎる隙間が発生することを防止する必要があり、本実施例では、組立溝119は半円筒形溝に設置され、すなわち組立溝119の横断面は半円弧状である。実際の応用では、組立溝119の構造に対応して、選択される導風板150の一辺には組立溝119に嵌め込まれる円筒形の取付部159が設置される必要があり、取付部159と組立溝119との回転嵌合により、導風板150とハウジング110との回転嵌合を実現する。組立溝119がハウジング110の外壁に凹設されるため、導風板150とハウジング110との接続構造が外に突出されることを回避し、ハウジング110全体の美しさを向上させる。同時に、導風板150は円弧状の部分を介して適合された組立溝119に接続され、取付部159と組立溝119との間の隙間をできるだけ小さくし、ハウジング110の外壁の結露を防止する。
【0042】
いくつかの実施例では、結露防止の効果をさらに確保するために、取付部159及び導風板150の長さはいずれも組立溝119の長さに対応する。すなわち、取付部159が組立溝119に嵌め込まれる場合に、取付部159の両端はそれぞれ組立溝119の両端の端壁と面一であり、導風板150の長さ方向における両端はそれぞれ組立溝119の両端の端壁と面一である。
【0043】
さらに、組立溝119の一端はハウジング110の水平方向における一端の端壁に開口され、他端はハウジング110の水平方向における他端の端壁に延伸する。組立溝119の両端はそれぞれハウジング110の水平方向における両端の端壁に位置し、すなわち組立溝119は水平方向においてハウジング110を貫通し、導風板150が組立溝119内に取り付けられた後、導風板150が水平方向においてハウジング110の外壁と完全に緊密に嵌合されることを実現できることを確保し、余白領域が存在して大きすぎる隙間が発生することを回避し、結露防止の効果を向上させる。
【0044】
いくつかの実施例では、室内機100の駆動装置と導風板150との伝動接続を容易にし、駆動装置の外部設置を回避し、隠蔽性及び取付性を向上させるために、組立溝119の溝壁に溝孔127が開口され、室内機100の駆動装置をハウジング110の内部に取り付けることができ、その出力端のみを溝孔127から組立溝119内に伸び込んで導風板150の嵌合ローラに伝動接続すればよく、それにより嵌合ローラに対する駆動を実現し、導風板150の垂直平面内での回転を実現する。
【0045】
図2を参照すると、説明する必要があるように、ハウジング110はハウジング110及びパネルを含み、パネルはハウジング110の表面に設置される。ハウジング110の外壁に凹み領域172が凹設され、吹出口117は凹み領域172に開口され、凹み領域172は導風板150と嵌合されることに用いられる。実際には、室内機100がオフになる状態で導風板150を収納することができ、すなわち導風板150は凹み領域172に嵌め込まれる場合に吹出口117を遮蔽し、導風板150がオフ状態でハウジング110の表面から突出することを防止し、室内機100の美しさを向上させ、吹出口117のほこり蓄積を効果的に防止することができる。組立溝119はハウジング110の外壁に凹設されてもよく、パネルの外壁に凹設されてもよく、本実施例では、加工を容易にするために、ハウジング110の外壁に組立溝119が凹設される。
【0046】
本実施例に係るハウジング110では、その外壁には導風板150を取り付けるための組立溝119が凹設されるため、吹出口117のサイズによって制限されることなく、より多くのサイズの導風板150に適応することができ、サイズのより大きい導風板150を取り付け、導風効果を顕著に向上させることができる。そして、組立溝119はハウジング110の外壁に凹設され、導風板150と組立溝119との嵌合が完了すると、ユーザは導風板150の回転過程及び回転角度を明確に観察でき、導風板150の導風角度をより迅速に適切に調整することができる。そして、導風板150と組立溝119との嵌合が完了すると、導風板150はハウジング110の外壁に嵌め込まれ、ハウジング110の外壁との緊密な嵌合を実現し、大きすぎる隙間の発生を回避し、それによりハウジング110の外壁に結露が発生することを回避する。
【0047】
従って、本実施例に係るハウジング110は、より多くのサイズの導風板150に適合できるとともに、導風板150の回転過程及び回転角度の可視化を実現することができ、さらに結露防止の効果を有し、ユーザ体験を顕著に向上させることができる。
【0048】
図5を参照すると、本実施例の導風板150は、外板210と、インナーライナー220とを含み、インナーライナー220は外板210と積層して接合され、且つ外板210とインナーライナー220との間に隙間230があり、インナーライナー220は空調機の吹出口117から吹き出される気流をガイドすることに用いられ、外板210は装飾及び導風板150の構造強度の強化に用いることができる。空調機が暖房するときに、吹出口117から吹き出される熱風はインナーライナー220のガイド下で流れることができ、且つインナーライナー220の阻止によって、吹出口117から吹き出される熱気は吹出口117から出た後に上層空間に直接浮上することがなくなり、上層空間及び下層空間の暖房の均一性を向上させ、さらに空調機の暖房効果を改善し、ユーザ使用の快適さを向上させる。
【0049】
さらに、外板210は第1円弧板211を含み、インナーライナー220は第2円弧板221を含み、第1円弧板211は第2円弧板221に接続され、且つ第1円弧板211と第2円弧板221とは接合されて取付部159を形成する。外板210がインナーライナー220と積層して接合されるときに、第1円弧板211と第2円弧板221とを接合して取付部159を形成することができ、円弧の大きい取付部159を個別に型開きする必要がなく、円弧部分を分解して外板210及びインナーライナー220に置いてそれぞれ型開きすることで、取付部159の製造難易度を低下させることができるとともに、導風板150の構造成を簡単にし、加工及び組立を容易にすることを確保する。選択可能な実施形態では、取付部159は中空構造であり、材料を節約するとともに、取付部159の強度に影響せず、駆動装置に必要な出力を低下させることができる。また、中空構造は、導風板150が駆動装置と伝動して嵌合されることを容易にし、さらに導風板150が空調機に用いられるときに駆動装置によって導風板150を駆動して異なる作動位置に回転させることを容易にする。たとえば、第1円弧板211の内側に係合部材が設置され、駆動装置は駆動軸171を含み、駆動軸171は中空の取付部159内に伸び込まれ、且つ係合部材に接続することができ、駆動軸171が回転するときに、駆動軸171を利用して第1円弧板211を駆動し、さらに導風板150全体を回転駆動することができる。
【0050】
図6を参照すると、本実施例では、導風板150は取付板231及び取付板231に設置された枢着軸232をさらに含み、取付板231は第1円弧板211の長さ方向の一端に固定接続され、ハウジング110に枢着孔(図示せず)が設置され、枢着軸232は枢着孔と枢着して嵌合される。さらに、駆動装置は導風板150の枢着軸232から離れる端部と伝動して嵌合され、このように、導風板150をハウジング110に確実に設置することができ、且つ駆動装置によって導風板150を駆動して確実に回転させて、導風方向を調整することができる。
【0051】
さらに、第1円弧板211の円心は第2円弧板221の円心と重なり、且つ第1円弧板211の半径は第2円弧板221の半径に等しい。第1円弧板211及び第2円弧板221を半径が等しく、円心が重なるように配置することで、第1円弧板211と第2円弧板221とが接合される取付部159の構造の規則性を確保し、さらに導風板150の回転の円滑性を確保することができる。またさらに、第1円弧板211の円弧の長さは第2円弧板221の円弧の長さよりも大きく、このように、第1円弧板211はより大きな表面積を有させ、駆動装置が第1円弧板211を介して導風板150との伝動接続を実現することに有利である。もちろん、他の実施例では、第1円弧板211の円弧の長さは第2円弧板221の円弧の長さ以下であり、ここで具体的に限定されない。
【0052】
本実施例では、インナーライナー220は導風ライナー222をさらに含み、導風ライナー222の一端は第2円弧板221の第1円弧板211に接続されていない端部に接続され、導風ライナー222の他端は外板210に接続され、導風ライナー222は空調機の吹出口117から吹き出される気流をガイドし、気流を浮上することを阻止することに用いられる。導風ライナー222は空調機の吹出口117から吹き出される気流をガイドし、気流を浮上することを阻止することにより、空調機が暖房するときに、熱気は吹出口117から出た後に上層空間に直接浮上することがなくなり、上層空間及び下層空間の暖房の均一性を向上させ、さらに空調機の暖房効果を改善し、ユーザ使用の快適さを向上させる。空調機が冷房するときに、縦型エアコンであっても壁掛けエアコンであっても、室内機100の吹出口117が部屋の高い位置に設置されるため、導風板150の開き角度が大きいときに、導風ライナー222のガイド下で、吹出口117から吹き出される冷気は吹出口117から出た後に下層空間に直接下方に流れることがなくなり、上層空間及び下層空間の冷房の均一性を向上させ、さらに空調機の冷房効果を改善し、ユーザ使用の快適さを向上させる。導風ライナー222の形状は必要に応じて設定でき、本実施例の導風ライナー222は弧状板であり、流線型の導風ライナー222を利用して吹出口117から吹き出される気流の流れをより良好にガイドすることを容易にする。
【0053】
図5を参照すると、さらに、導風ライナー222は順次接続された第3円弧板223及び第4円弧板224を含み、第3円弧板223の第4円弧板224から離れる端部は第2円弧板221の第1円弧板211に接続されていない端部に接続され、第4円弧板224の第3円弧板223から離れる端部は外板210に接続され、第3円弧板223の外板から離反する側面は凹面であり、第4円弧板224の外板から離反する側面は凸面であり、これにより導風ライナー222の導風面が略S字形となる。このように、吹出口117から吹き出される気流の流れをガイドできるだけでなく、導風ライナー222を利用して吹出口117から吹き出される熱気が吹出口117から出た後に直接浮上することを確実に阻止でき、もちろん、他の実施例では、略S字形となった導風ライナー222は、吹出口117から吹き出される冷気が吹出口117から出た後に直接下方に移動することも確実に阻止できる。理解されるように、他の実施例では、導風ライナー222は第3円弧板223のみを含み、且つ第3円弧板223の凹面は外板210から離反する。図7を参照すると、他の実施例では、導風ライナー222は直板であってもよく、直板は同様に吹出口117から出た熱気が浮上することを確実に阻止できるか、又は吹出口117から出た冷気が下方に流れることを阻止できる。
【0054】
説明する必要があるように、本実施例のインナーライナー220は一体成形されてもよく、すなわち第2円弧板221、第3円弧板223及び第4円弧板224の三者は一体成形され、もちろん、他の実施例では、第2円弧板221、第3円弧板223及び第4円弧板224の間の接続方式は接着又は溶接などであってもよく、ここで具体的に限定されない。
【0055】
本実施例では、外板210は延伸板212をさらに含み、延伸板212は第1円弧板211の第2円弧板221に接続されていない端部に接続され、且つ延伸板212の第1円弧板211から離れる端部は導風ライナー222の第2円弧板221から離れる端部に接続され、すなわち延伸板212の第1円弧板211から離れる端部は第4円弧板224の第3円弧板223から離れる端部に接続され、且つ延伸板212と導風ライナー222との間に隙間230がある。延伸板212の形状は必要に応じて選択でき、たとえば、弧状板、直板などであってもよく、ここで具体的に限定されない。説明する必要があるように、第1円弧板211と延伸板212との接続方式は必要に応じて選択でき、たとえば、一体成形、溶接又は接着などであってもよく、ここで具体的に限定されない。
【0056】
外板210とインナーライナー220との接続方式は必要に応じて選択でき、本実施例の外板210の第1端に第1嵌合部213が設置され、インナーライナー220の第1端に第1係合部225が設置され、第1係合部225は第1嵌合部213に係合嵌合される。このように、導風板150の組立が簡単になり、操作しやすくなる。もちろん、他の実施例では、外板210の第1端に第1係合部225が設置され、インナーライナー220の第1端に第1嵌合部213が設置され、第1係合部225は第1嵌合部213に係合嵌合される。
【0057】
さらに、第1係合部225は第2円弧板221に設置され、第1嵌合部213は第1円弧板211に設置され、このように、第1係合部225が第1嵌合部213に係合嵌合されるときに、第1円弧板211と第2円弧板221は確実に接合されて取付部159を形成することができる。
【0058】
選択可能に、第1係合部225は第2円弧板221に設置されたフックであり、第1嵌合部213は第1円弧板211に設置された凹溝であり、フックは凹溝に係合嵌合することができる。もちろん、第1嵌合部213はバンプであってもよく、フックはバンプに係合嵌合することができる。
【0059】
外板210及びインナーライナー220の組立易さをさらに確保するために、外板210の第2端に第2嵌合部214が設置され、インナーライナー220の第2端に第2係合部226が設置され、第2係合部226は第2嵌合部214に係合嵌合される。第2係合部226と第2嵌合部214との係合嵌合により、導風板150の組立をより容易にする。もちろん、他の実施例では、外板210の第2端に第2係合部226が設置され、インナーライナー220の第2端に第2嵌合部214が設置され、第2係合部226は第2嵌合部214に係合嵌合される。
【0060】
さらに、第2係合部226は第4円弧板224の第3円弧板223から離れる端部に設置され、第2嵌合部214は延伸板212の第1円弧板211から離れる端部に設置される。このように、互いに係合嵌合された第1係合部225と第1嵌合部213、及び互いに係合嵌合された第2係合部226と第2嵌合部214を利用し、外板210とインナーライナー220を確実に組み立てて、導風板150の構造の信頼性を確保することができる。
【0061】
選択可能に、第2係合部226は第4円弧板224に設置されたフックであり、第2嵌合部214は延伸板212に設置されたフランジであり、具体的には、フランジと延伸板212は夾角をなして接続され、且つフランジと延伸板212との間に係合スリット215があり、第2係合部226としてのフックは係合スリット215内に係合することができる。このように、導風板150を組み立てるときに、第2係合部226を係合スリット215に係合し、第1係合部225と第1嵌合部213とを係合すればよく、導風板150の組立を簡単にし、操作しやすくなる。説明する必要があるように、フランジと延伸板212との間の夾角の角度は20°、30°などであってもよく、ここで具体的に限定されない。
【0062】
理解されるように、他の実施例では、外板210の第1端とインナーライナー220の第1端との間の接続方式は接着、又はねじなどの締結部材による接続などであってもよく、ここで具体的に限定されず、同様に、他の実施例では、外板210の第2端とインナーライナー220の第2端との間の接続方式は接着、又はねじなどの締結部材による接続などであってもよく、ここで具体的に限定されない。
【0063】
図9図10を参照すると、本実施例では、導風板150は第1位置及び第2位置を有し、前記第1位置及び前記第2位置は、組立溝に配置された回転領域内で導風板が回転する2つの限界位置である。ハウジング110に位置制限部111が設置され、位置制限部111は第1壁面113及び第2壁面115を含む。導風板150に嵌合部151が設置される。導風板150が第1位置にあるときに、嵌合部151は第1壁面113に当接する。導風板150が第2位置にあるときに、嵌合部151は前記第2壁面115に当接する。
【0064】
本実施例は、ハウジング110に位置制限部111を設置し、及び導風板150に嵌合部151を設置することにより、位置制限部111と嵌合部151との嵌合を利用して導風板150に対する制限を実現し、導風板150がハウジング110と衝突して摩耗することを回避し、導風板150が損傷したり、異音が発生したりするという問題を改善する。導風板150が第1位置にあるときに、嵌合部151と位置制限部111の第1壁面113との当接を利用することにより、導風板150が第1位置にあるときにハウジング110と衝突して摩耗することを回避する。導風板150が第2位置にあるときに、嵌合部151と位置制限部111の第2壁面115との当接を利用することにより、導風板150が第2位置にあるときにハウジング110と衝突して摩耗することを回避し、導風板150がハウジング110と衝突するため、摩耗したり、異音が発生したりするという問題を改善する。本実施例では、導風板150の第1位置は導風板150が完全に開いたときの位置を表し、導風板150の第2位置は導風板150が完全に閉じたときの位置を表す。
【0065】
本願の別のいくつかの実施例では、第1位置及び第2位置は導風板150の予め設定された開度の位置を表してもよく、たとえば、第1位置は導風板150が95%開度にあるときの導風板150の位置を表してもよく、第2位置は導風板150が1%開度にあるときの導風板150の位置を表してもよい。第1位置及び第2位置は導風板150の限界開位置及び限界閉位置を表してもよく、該限界開位置及び限界閉位置は導風板150のために設計された2つの限界位置であり、この2つの限界位置は導風板150の常時開位置及び常時閉位置ではない。
【0066】
図9図10を参照すると、本実施例では、嵌合部151は第3壁面153及び第4壁面155を有する。導風板150が第1位置にあるときに、第3壁面153は第1壁面113に当接する。導風板150が第2位置にあるときに、第4壁面155は第2壁面115に当接する。導風板150が第1位置にあるときに、嵌合部151の第3壁面153と位置制限部111の第1壁面113との当接を利用することで、位置制限部111と嵌合部151との接触面積を大きくし、それにより導風板150が第1位置にあるときの位置制限効果をより良好に向上させることができる。導風板150が第2位置にあるときに、嵌合部151の第4壁面155と位置制限部111の第2壁面115との当接を利用することで、位置制限部111と嵌合部151との接触面積を大きくし、それにより導風板150が第2位置にあるときの位置制限効果をより良好に向上させることができる。
【0067】
本実施例では、位置制限部111は組立溝119の底壁に凸設され、位置制限部111を組立溝119の底壁に凸設することで嵌合部151とより良好に嵌合させることができ、位置制限部111の成形も容易にする。本願のいくつかの実施例では、位置制限部111は組立溝119の側壁に凹設されてもよい。位置制限部111が組立溝119の底壁に凹設されるときに、嵌合部151は導風板150に凸設され、位置制限部111に伸び込まれて導風板150の第1位置及び第2位置に対する限定を実現することができる。本願の別のいくつかの実施例では、組立溝119は吹出口117の側壁又は他の位置に凹設されてもよい。
【0068】
本実施例では、嵌合部151は導風板150に凸設される。嵌合部151を導風板150に凸設することで嵌合部151と位置制限部111とをより良好に嵌合させることができ、導風板150の強度を弱めることがない。本願の別のいくつかの実施例では、嵌合部151は導風板150に凹設されてもよく、導風板150が凹設されるときに、位置制限部111は組立溝119に凸設され、嵌合部151に伸び込まれて導風板150の第1位置及び第2位置に対する限定を実現して、導風板150とハウジング110との衝突を回避することができる。
【0069】
本実施例では、位置制限部111の数は2つであり、2つの位置制限部111はそれぞれ組立溝119の両端に凸設され、取付部159の数は2つであり、2つの取付部159はそれぞれ導風板150の両端に設置され、2つの位置制限部111はそれぞれ2つの取付部159の嵌合部151と嵌合される。組立溝119の両端にいずれも位置制限部111を設置して導風板150の両端の嵌合部151と嵌合させることにより、導風板150の両側の受けた力を均一にさせ、導風板150の変形を回避することができる。
【0070】
本願の別のいくつかの実施例では、取付部159は1つであってもよく、1つの取付部159は取付部159の一端に設置される。取付部159の他端は軸孔嵌合などの方式によって組立溝119に回転可能に取り付けられてもよい。
【0071】
図11図12を参照すると、本実施例では、位置制限部111に貫通溝121が設置され、導風板150は貫通溝121に回転可能に取り付けられ、嵌合部151は取付部159の側壁に凸設される。位置制限部111には取付部159の通過を容易にするための貫通溝121が設置され、貫通溝121を利用して取付部159の事前位置決めを実現することができる。嵌合部151が取付部159の側壁に凸設されることで、嵌合部151と位置制限部111との嵌合を容易にする。
【0072】
本実施例では、嵌合部151は取付部159の側壁に凸設される。第3壁面153及び第4壁面155は嵌合部151の対向する2つの側壁であり、且つ第3壁面153及び第4壁面155はそれぞれ取付部159の側壁に接続される。第1壁面113及び第2壁面115は貫通溝121の両側に位置する。それにより、第1壁面113及び第2壁面115の設置をより容易にし、導風板150を取り付けるときの干渉を回避することもできる。
【0073】
本願の別のいくつかの実施例では、嵌合部151は、取付部159の端部に凸設されて、凸設された位置制限部111と嵌合して導風板150の第1位置に対する限定及び第2位置に対する限定を実現することもできる。又は、嵌合部151は、取付部159の側壁に凸設されて、組立溝119の底壁に凸設された位置制限部111と嵌合して導風板150の第1位置及び第2位置を限定する。
【0074】
図13図14を参照すると、本実施例では、取付部159は互いに接続された第1部分163及び第2部分165を含む。第1部分163は取付部159の端部に凸設される。嵌合部151は第2部分165の側壁に凸設される。貫通溝121は第1溝部分123及び第2溝部分125を含む。第1壁面113及び第2壁面115はそれぞれ第2溝部分125の両側に位置し、且つ第1壁面113及び第2壁面115はいずれも第2溝部分125の側壁に接続される。第1部分163は第1溝部分123に取り付けられ、第2部分165は第2溝部分125に取り付けられる。第1部分163と第1溝部分123とを嵌合させることにより、導風板150を取り付けるときに導風板150の位置を事前に位置決めでき、取付部159の軸線が組立溝119の軸線と略重なるようにし、取付部159が組立溝119内により良好に回転することを確保する。同時に、嵌合部151の取付精度を確保することもでき、導風板150の位置限定の精度をより高くする。
【0075】
本実施例では、第1部分163の直径は第2部分165の直径よりも大きい。第1溝部分123の直径は第2溝部分125の直径よりも大きい。第1部分163の直径は第2部分の直径よりも大きいことで、取付部159に段差軸が形成される。第2溝部分125の直径は第1溝部分123の直径よりも大きいことで、貫通溝121に段差溝が形成され、それにより取付部159の段差と貫通溝121の段差との嵌合を利用して導風板150の左右位置を事前に限定することができ、導風板150の取付を容易にする。
【0076】
本実施例では、第1部分163は第1溝部分123に隙間を隔て組み立てられる。すなわち第1部分の直径は第1溝部分123の直径よりもわずかに小さく、第1部分163の長さは第1溝部分123の長さよりもわずかに小さい。第1部分163を第1溝部分123に隙間を隔て組み立てることにより、第1部分163が回転過程で第1溝部分123の側壁と摩擦することがなくなり、それにより第1部分163又は第1溝部分123の摩耗を回避する。第2部分165は第2溝部分125に隙間を隔て組み立てられる。すなわち第2部分165の直径は第2溝部分125の直径よりもわずかに小さい。第2部分165を第2溝部分125に隙間を隔て組み立てることにより、第2部分165が回転過程で第2溝部分125の側壁と摩擦することがなくなり、それにより第2部分165又は第2溝部分125の摩耗を回避する。
【0077】
図8図15図16を参照すると、本実施例では、室内機100は駆動ケース170をさらに含む。ハウジング110に溝孔127が設置される。溝孔127は位置制限部111のハウジング110の端部に接近する側に位置する。駆動ケース170はハウジング110に取り付けられ、且つ駆動ケース170は溝孔127から延出して第2端に接続されて、導風板150を回転駆動する。駆動ケース170がハウジング110から延出して導風板150に接続されることにより、導風板150をハウジング110により良好に組み立てることを容易にする。
【0078】
本実施例では、第2部分165の端部に多角形の接続孔167が凹設され、駆動ケース170は多角形の駆動軸171を有し、駆動軸171は接続孔167に伸び込まれて導風板150を回転駆動する。第2部分165の端部に多角形が設置されて駆動軸171に接続され、それにより駆動軸171と第2部分165との接続が嵌合部151と干渉したり影響を与えたりしないようにする。
【0079】
図1を参照すると、いくつかの実施例では、ハウジング110の外壁に支持部材158がさらに設置され、支持部材158は、導風板150の回転時の安定性を向上させるために導風板150に回転可能に接続されることに用いられる。実際の取付過程では、導風板150の嵌合ローラを組立溝119に嵌め込んだ後、支持部材158を嵌合ローラの内部に伸び込んで、ピン軸を介して嵌合ローラと回転可能に接続し、嵌合ローラの回転過程で導風板150に対する支持を実現し、導風板150の回転過程での安全性及び安定性を向上させる。
【0080】
当業者にとっては、本発明の趣旨から逸脱することなく、本発明の上記実施形態に基づいて行われた任意の修正や変更は、いずれも本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0081】
100-室内機、110-ハウジング、111-位置制限部、113-第1壁面、115-第2壁面、117-吹出口、119-組立溝、121-貫通溝、123-第1溝部分、125-第2溝部分、127-溝孔、150-導風板、151-嵌合部、153-第3壁面、155-第4壁面、157-導風部、158-支持部材、159-取付部、163-第1部分、165-第2部分、167-接続孔、170-駆動ケース、171-駆動軸、172-凹み領域、210-外板、211-第1円弧板、212-延伸板、213-第1嵌合部、214-第2嵌合部、215-係合スリット、220-インナーライナー、221-第2円弧板、222-導風ライナー、223-第3円弧板、224-第4円弧板、225-第1係合部、226-第2係合部、230-隙間、231-取付板、232-枢着軸。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【国際調査報告】