IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ インテル コーポレイションの特許一覧

特表2024-517551無線セルラーネットワークにおけるパワー制御
<>
  • 特表-無線セルラーネットワークにおけるパワー制御 図1A
  • 特表-無線セルラーネットワークにおけるパワー制御 図1B
  • 特表-無線セルラーネットワークにおけるパワー制御 図1C
  • 特表-無線セルラーネットワークにおけるパワー制御 図2
  • 特表-無線セルラーネットワークにおけるパワー制御 図3
  • 特表-無線セルラーネットワークにおけるパワー制御 図4
  • 特表-無線セルラーネットワークにおけるパワー制御 図5
  • 特表-無線セルラーネットワークにおけるパワー制御 図6
  • 特表-無線セルラーネットワークにおけるパワー制御 図7
  • 特表-無線セルラーネットワークにおけるパワー制御 図8
  • 特表-無線セルラーネットワークにおけるパワー制御 図9
  • 特表-無線セルラーネットワークにおけるパワー制御 図10
  • 特表-無線セルラーネットワークにおけるパワー制御 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-23
(54)【発明の名称】無線セルラーネットワークにおけるパワー制御
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/10 20090101AFI20240416BHJP
   H04W 52/24 20090101ALI20240416BHJP
   H04W 52/42 20090101ALI20240416BHJP
   H04W 52/54 20090101ALI20240416BHJP
   H04W 72/0446 20230101ALI20240416BHJP
   H04B 1/04 20060101ALI20240416BHJP
【FI】
H04W52/10
H04W52/24
H04W52/42
H04W52/54
H04W72/0446
H04B1/04 E
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023556728
(86)(22)【出願日】2022-05-04
(85)【翻訳文提出日】2023-09-14
(86)【国際出願番号】 US2022027642
(87)【国際公開番号】W WO2022235775
(87)【国際公開日】2022-11-10
(31)【優先権主張番号】63/185,995
(32)【優先日】2021-05-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/195,428
(32)【優先日】2021-06-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/209,830
(32)【優先日】2021-06-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】593096712
【氏名又は名称】インテル コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ダヴィドフ,アレクセイ
(72)【発明者】
【氏名】ワーン,グオトーン
(72)【発明者】
【氏名】モンダル,ビシュワルプ
(72)【発明者】
【氏名】セングプタ,アヴィク
【テーマコード(参考)】
5K060
5K067
【Fターム(参考)】
5K060DD04
5K060HH06
5K060LL01
5K067AA21
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067GG08
5K067HH23
5K067KK03
(57)【要約】
コンピュータ読み取り可能記憶媒体は、5G NR及びそれ以降の無線ネットワークでのパワー制御手順向けにUEを構成するための命令を格納する。該命令は、UEに、基地局から受信されたRRCシグナリングを復号することを含む動作を実行させる。該RRCシグナリングは、1つ以上の開ループパワー制御パラメータを含む。基準信号受信電力(RSRP)が決定される。RSRPは、受信ビームを用いて、基地局から受信された基準信号に関連付けられる。RSRPに基づいて、受信ビームに関連する経路損失が決定される。上記1つ以上の開ループパワー制御パラメータと経路損失とを用いて、送信(Tx)パワーが決定される。複数のアンテナパネルのうちの少なくとも2つのアンテナパネル間で共有されるパワー閾値に基づいて、Txパワーが調整される。調整されたTxパワーに従って、基地局への送信のためにアップリンクデータが符号化される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第5世代新無線(5G NR)及びそれ以降の無線ネットワークでの動作向けに構成されるユーザ機器(UE)用の装置であって、
処理回路であり、前記5G NR及びそれ以降の無線ネットワークでのパワー制御手順向けに前記UEを構成するために、当該処理回路は、
基地局から受信されたラジオリソース制御(RRC)シグナリングを復号し、該RRCシグナリングは、1つ以上の開ループパワー制御パラメータを含み、
受信ビームを用いて、前記基地局から受信された基準信号に関連する基準信号受信電力(RSRP)を決定し、
前記RSRPに基づいて前記受信ビームに関連する経路損失を決定し、
前記1つ以上の開ループパワー制御パラメータと前記経路損失とを用いて送信(Tx)パワーを決定し、
前記UEにおいて利用可能な複数のアンテナパネルのうちの少なくとも2つのアンテナパネル間で共有されるパワー閾値に基づいて前記Txパワーを調整し、
前記調整したTxパワーに従って、前記基地局への送信のためにアップリンクデータを符号化する、
ように構成される、処理回路と、
前記処理回路に結合され、前記RSRP及び前記経路損失を格納するように構成されたメモリと、
を有する装置。
【請求項2】
前記1つ以上の開ループパワー制御パラメータは、経路損失係数及びターゲット受信パワーを含む、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記処理回路は、
前記経路損失係数、前記経路損失、及び前記ターゲット受信パワーを用いてTxパワースペクトル密度(PSD)を決定し、
前記Tx PSDを用いて前記Txパワーを決定する、
ように構成される、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記処理回路は、
前記1つ以上の開ループパワー制御パラメータに基づいて送信パワー制御(TPC)コマンドを決定し、
前記TPCコマンドに更に基づいて、前記アップリンクデータの送信のための前記Txパワーを調整する、
ように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記パワー閾値は、前記複数のアンテナパネルのうちの第1のアンテナパネルに関する第1の送信パワー制限、及び前記複数のアンテナパネルのうちの第2のアンテナパネルに関する第2の送信パワー制限に対応し、前記処理回路は、
前記第1のアンテナパネルを介する前記アップリンクデータの第1部分の送信のための前記Txパワーを、前記第1の送信パワー制限を超えないように調整し、
前記第2のアンテナパネルを介する前記アップリンクデータの第2部分の送信のための前記Txパワーを、前記第2の送信パワー制限を超えないように調整する、
ように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記処理回路は、
前記複数のアンテナパネルのうちの第1のアンテナパネルにおける未使用のTxパワーを検出する、
ように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記処理回路は、
前記第1のアンテナパネルによる前記未使用のTxパワーに基づいて、前記複数のアンテナパネルのうちの第2のアンテナパネルを介する前記アップリンクデータの送信のための前記Txパワーを調整する、
ように構成される、請求項6に記載の装置。
【請求項8】
前記処理回路は、
同期信号(SS)/物理ブロードキャストチャネル(PBCH)受信ビームに関連する同期信号ブロック(SSB)測定に基づいて前記RSRPを決定する、
ように構成される、請求項1乃至7のいずれかに記載の装置。
【請求項9】
前記基準信号は、前記アップリンクデータの前記送信をスケジューリングする物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)の復調基準信号(DM-RS)である、請求項1乃至7のいずれかに記載の装置。
【請求項10】
前記処理回路に結合されたトランシーバ回路と、
前記トランシーバ回路に結合された2つ以上のアンテナと、
を更に有する請求項1乃至7のいずれかに記載の装置。
【請求項11】
基地局の1つ以上のプロセッサによる実行のための命令を格納したコンピュータ読み取り可能記憶媒体であって、前記命令は、第5世代新無線(5G NR)及びそれ以降の無線ネットワークでのパワー制御動作向けに前記基地局を構成するためのものであり、前記基地局に、
ユーザ機器(UE)への送信のために無線リソース制御(RRC)シグナリングを符号化し、該RRCシグナリングは、1つ以上の開ループパワー制御パラメータを含み、該1つ以上の開ループパワー制御パラメータは、経路損失係数及びターゲット受信パワーを含み、
前記UEへの送信のためにダウンリンク制御情報(DCI)を符号化し、該DCIは、リソース割り当てパラメータを含み、該リソース割り当てパラメータは、前記UEに割り振られる少なくとも1つの物理リソースブロック(PRB)のサイズに関連し、
前記UEから受信したアップリンクデータを復号し、該アップリンクデータは、前記経路損失係数、前記ターゲット受信パワー、及び前記リソース割り当てパラメータに対応する送信(Tx)パワーに関連する、
ことを有する動作を実行させる、コンピュータ読み取り可能記憶媒体。
【請求項12】
前記動作は更に、
前記UEから受信したパワーヘッドルームレポートを復号し、該パワーヘッドルームレポートは、前記UEに許容される最大送信パワーと前記アップリンクデータに関連する前記Txパワーとの間のパワー差を示し、
前記UEへのダウンリンクデータ送信のための送信パワーを調整し、当該調整は、前記パワーヘッドルームレポートによって示された前記パワー差に基づく、
ことを有する、請求項11に記載のコンピュータ読み取り可能記憶媒体。
【請求項13】
ユーザ機器(UE)の1つ以上のプロセッサによる実行のための命令を格納したコンピュータ読み取り可能記憶媒体であって、前記命令は、第5世代新無線(5G NR)及びそれ以降の無線ネットワークでのパワー制御手順向けに前記UEを構成するためのものであり、前記UEに、
基地局から受信されたラジオリソース制御(RRC)シグナリングを復号し、該RRCシグナリングは、1つ以上の開ループパワー制御パラメータを含み、
受信ビームを用いて、前記基地局から受信された基準信号に関連する基準信号受信電力(RSRP)を決定し、
前記RSRPに基づいて前記受信ビームに関連する経路損失を決定し、
前記1つ以上の開ループパワー制御パラメータと前記経路損失とを用いて送信(Tx)パワーを決定し、
前記UEにおいて利用可能な複数のアンテナパネルのうちの少なくとも2つのアンテナパネル間で共有されるパワー閾値に基づいて前記Txパワーを調整し、
前記調整したTxパワーに従って、前記基地局への送信のためにアップリンクデータを符号化する、
ことを有する動作を実行させる、コンピュータ読み取り可能記憶媒体。
【請求項14】
前記1つ以上の開ループパワー制御パラメータは、経路損失係数及びターゲット受信パワーを含む、請求項13に記載のコンピュータ読み取り可能記憶媒体。
【請求項15】
前記動作は更に、
前記経路損失係数、前記経路損失、及び前記ターゲット受信パワーを用いてTxパワースペクトル密度(PSD)を決定し、
前記Tx PSDを用いて前記Txパワーを決定する、
ことを有する、請求項14に記載のコンピュータ読み取り可能記憶媒体。
【請求項16】
前記動作は更に、
前記1つ以上の開ループパワー制御パラメータに基づいて送信パワー制御(TPC)コマンドを決定し、
前記TPCコマンドに基づいて、前記アップリンクデータの送信のための前記Txパワーを調整する、
ことを有する、請求項13に記載のコンピュータ読み取り可能記憶媒体。
【請求項17】
前記パワー閾値は、前記複数のアンテナパネルのうちの第1のアンテナパネルに関する第1の送信パワー制限、及び前記複数のアンテナパネルのうちの第2のアンテナパネルに関する第2の送信パワー制限に対応し、前記動作は更に、
前記第1のアンテナパネルを介する前記アップリンクデータの第1部分の送信のための前記Txパワーを、前記第1の送信パワー制限を超えないように調整し、
前記第2のアンテナパネルを介する前記アップリンクデータの第2部分の送信のための前記Txパワーを、前記第2の送信パワー制限を超えないように調整する、
ことを有する、請求項13乃至16のいずれかに記載のコンピュータ読み取り可能記憶媒体。
【請求項18】
前記動作は更に、
前記複数のアンテナパネルのうちの第1のアンテナパネルにおける未使用のTxパワーを検出する、
ことを有する、請求項13に記載のコンピュータ読み取り可能記憶媒体。
【請求項19】
前記動作は更に、
前記第1のアンテナパネルによる前記未使用のTxパワーに基づいて、前記複数のアンテナパネルのうちの第2のアンテナパネルを介する前記アップリンクデータの送信のための前記Txパワーを調整する、
ことを有する、請求項18に記載のコンピュータ読み取り可能記憶媒体。
【請求項20】
前記動作は更に、
同期信号(SS)/物理ブロードキャストチャネル(PBCH)受信ビームに関連する同期信号ブロック(SSB)測定に基づいて前記RSRPを決定する、
ことを有する、請求項13乃至19のいずれかに記載のコンピュータ読み取り可能記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、以下の米国仮特許出願に対する優先権の利益を主張するものである:
“POWER CONTROL IN WIRELESS CELLULAR NETWORK”と題されて2021年5月7日に出願された米国仮特許出願第63/185,995号;
“POWER CONTROL IN WIRELESS CELLULAR NETWORK”と題されて2021年6月1日に出願された米国仮特許出願第63/195,428号;及び
“POWER CONTROL IN WIRELESS CELLULAR NETWORK”と題されて2021年6月11日に出願された米国仮特許出願第63/209,830号。
【0002】
上に列記した米国仮特許出願の各々をその全体にてここに援用する。
【0003】
態様は無線通信に関する。一部の態様は、3GPP(第3世代パートナーシッププロジェクト)ネットワーク、3GPP LTE(ロングタームエボリューション)ネットワーク、3GPP LTE-A(LTEアドバンスト)ネットワーク、(マルチファイア(MulteFire)、LTE-U)、並びに、5G新無線(NR)(若しくは5G-NR)ネットワーク、第6世代(6G)ネットワーク、例えば5G NRアンライセンス(免許不要)スペクトル(NR-U)ネットワークなどの5G-LTEネットワーク、及びWi-Fi、CBRS(OnGo)などを含む他のアンライセンスネットワークを含む第5世代(5G)ネットワーク以降、を含む無線ネットワークに関する。
【背景技術】
【0004】
移動通信は、初期の音声システムから今日の高度に洗練された統合通信プラットフォームへと著しく進化してきた。様々なネットワークデバイスと通信する異なるタイプのデバイスの増加とともに、3GPP LTEシステムの使用が増加している。現代社会におけるモバイルデバイス(ユーザ機器又はUE)の浸透は、数多くの異種環境における多種多様なネットワーク化デバイスに対する需要を駆り立て続けている。第5世代(5G)無線システムが登場しており、ますます大きた速度、接続性、及び有用性を可能にするものと期待されている。次世代5Gネットワーク(又はNRネットワーク)は、スループット、カバレージ、及びロバスト性を高め、レイテンシ並びに運用上及び資本上の支出を減らすものと期待されている。5G-NRネットワークは、更なる、可能性ある、新しい無線アクセス技術(RAT)を用いて3GPP LTEアドバンストに基づいて進化し続け、高速で豊富なコンテンツ及びサービスを配信するシームレスなワイヤレス接続ソリューションで人々の生活を豊かにするであろう。現在のセルラーネットワーク周波数が飽和するにつれ、例えばミリメートル波(mmWave)周波数などの、より高い周波数が、それらの高い帯域幅によって有益になり得る。
【0005】
アンライセンススペクトルでの可能性あるLTE動作は、(以下に限られないが、)デュアルコネクティビティ(DC)を介したアンライセンススペクトルでのLTE動作、すなわち、DCベースのLAAと、MulteFireと呼ばれるアンライセンススペクトルでのスタンドアローンLTEシステムを含み、スタンドアローンLTEシステムによれば、LTEベースの技術が単独で、ライセンススペクトル内の“アンカー”を必要とせずにアンライセンススペクトル内で動作する。ライセンススペクトル及びアンライセンススペクトルにおけるLTE及びNRシステムの更に拡張された動作が、将来のリリース及び5G-NR(及びそれ以降の)システムでは期待される。そのような拡張動作は、例えば5G、6G、及びそれ以降の無線ネットワークなどの無線ネットワークにおけるパワー制御のための機構を含み得る。
【図面の簡単な説明】
【0006】
必ずしも縮尺通りに描かれていないものである図面において、異なる図中の同様のコンポーネントを似通った参照符号で記述することがある。異なる添え字を持つ似通った参照符号が、同様のコンポーネントの異なるインスタンスを表すことがある。図面は、概して、本明細書で説明される様々な態様を限定としてではなく例として示すものである。
図1A】一部の態様に従った、ネットワークのアーキテクチャを示している。
図1B図1B及び図1Cは、一部の態様に従った、非ローミング5Gシステムアーキテクチャを示している。
図1C図1B及び図1Cは、一部の態様に従った、非ローミング5Gシステムアーキテクチャを示している。
図2図2図3、及び図4は、開示される実施形態の態様を実装し得る様々なシステム、デバイス、及びコンポーネントを示している。
図3図2図3、及び図4は、開示される実施形態の態様を実装し得る様々なシステム、デバイス、及びコンポーネントを示している。
図4図2図3、及び図4は、開示される実施形態の態様を実装し得る様々なシステム、デバイス、及びコンポーネントを示している。
図5】一部の態様に従った、ワイドビーム及びナロービームを用いる階層的ビームフォーミングの図を示している。
図6】一部の態様に従った、マルチTRP展開シナリオを示している。
図7】一部の態様に従った、モード1によるビーム切り替えの図を示している。
図8】一部の態様に従った、モード2によるビーム切り替えの図を示している。
図9】一部の態様に従った、準静的電力共有の図を示している。
図10】一部の態様に従った、動的電力共有の図を示している。
図11】一部の態様に従った、例えばエボルブドノードB(eNB)、新世代ノードB(gNB)(又は他のRANノード若しくは基地局)、送受信ポイント(TRP)、アクセスポイント(AP)、無線局(STA)、移動局(MS)、又はユーザ機器(UE)などの、通信デバイスのブロック図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下の説明及び図面は、態様を、当業者がそれらを実施することを可能にするのに十分に示す。他の態様は、構造的、論理的、電気的、プロセス上、及び他の変形を組み込み得る。一部の態様の部分及び特徴が、他の態様のものに含められたり、他の態様のものと置き換えられたりし得る。請求項にまとめられる態様は、それらの請求項の全ての利用可能な均等物を包含する。
【0008】
図1Aは、一部の態様に従ったネットワークのアーキテクチャを示している。ネットワーク140Aは、ユーザ機器(UE)101及びUE102を含むように示されている。UE101及び102は、スマートフォン(例えば、1つ以上のセルラーネットワークに接続可能なハンドヘルド・タッチスクリーン・モバイルコンピューティングデバイス)として示されているが、例えば携帯情報端末(PDA)、ページャ、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ワイヤレスハンドセット、ドローン、又は、有線及び/又は無線通信インタフェースを含んだ任意の他のコンピューティングデバイスなど、任意のモバイル又は非モバイルコンピューティングデバイスをも含み得る。ここではUE101及び102を集合的にUE101と呼ぶことができ、UE101は、ここに開示される技術のうちの1つ以上を実行するために使用されることができる。
【0009】
(例えば、ネットワーク140A又は任意の他の図示されたネットワークにおいて使用されるような)ここで説明される無線リンクはいずれも、任意の例示的な無線通信技術及び/又は規格に従って動作し得る。
【0010】
LTE及びLTEアドバンストは、例えばモバイルフォンなどのUE向けの高速データの無線通信のための規格である。LTEアドバンスト及び様々な無線システムにおいて、キャリアアグリゲーションは、それに従って、1つのUEのための通信を搬送するために異なる周波数上で動作する複数のキャリア信号が使用され、従って、1つのデバイスに利用可能な帯域幅を増加させる技術である。一部の態様において、キャリアアグリゲーションは、1つ以上のコンポーネントキャリアがアンライセンス周波数上で動作する場合に使用され得る。
【0011】
ここで説明される態様は、例えば、専用のライセンススペクトル、アンライセンススペクトル、(ライセンス)共有スペクトル(例えば、2.3-2.4GHz、3.4-3.6GHz、3.6-3.8GHz、及び更なる周波数におけるLSA(Licensed Shared Access)、並びに3.55-3.7GHz及び更なる周波数におけるSAS(Spectrum Access System)など)を含む任意のスペクトル管理方式のコンテキストで使用されることができる。
【0012】
ここで説明される態様はまた、OFDMキャリアデータビットベクトルを対応するシンボルリソースに割り当てることによって、異なるシングルキャリア又はOFDMフレーバ(CP-OFDM、SC-FDMA、SC-OFDM、フィルタバンクベースのマルチキャリア(FBMC)、OFDMAなど)、及び特に、3GPP NR(New Radio)に適用されることができる。
【0013】
一部の態様において、UE101及び102はいずれも、つかの間のUE接続を利用する低電力IoTアプリケーション向けに設計されたネットワークアクセス層を有し得るものであるモノのインターネット(IoT)UE又はセルラーIoT(CIoT)UEを有することができる。一部の態様において、UE101及び102はいずれも、ナローバンド(NB)IoT UE(例えば、エンハンストNB-IoT(eNB-IoT)UE及びファーザーエンハンスト(FeNB-IoT)UEなど)を含むことができる。IoT UEは、パブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)、近接ベースのサービス(Proximity-Based Service,ProSe)、又はデバイスツーデバイス(D2D)通信、センサネットワーク、又はIoTネットワークを介してMTCサーバ又はデバイスとデータを交換するために、例えばマシンツーマシン(M2M)又はマシンタイプ通信(MTC)などの技術を利用することができる。データのM2M又はMTC交換は、データのマシン始動のデータ交換であり得る。IoTネットワークは、(インターネットインフラストラクチャ内の)一意に識別可能な埋め込みコンピューティングデバイスを含み得るものであるIoT UEを、つかの間の接続で相互接続することを含む。IoT UEは、IoTネットワークの接続を容易にするためにバックグラウンドアプリケーション(例えば、キープアライブメッセージ、ステータスアップデートなど)を実行し得る。
【0014】
一部の態様において、UE101及び102はいずれも、エンハンストMTC(eMTC)UE又はファーザーエンハンストMTC(FeMTC)UEを含むことができる。
【0015】
UE101及び102は、無線アクセスネットワーク(RAN)110と接続する、例えば通信可能に結合する、ように構成され得る。RAN110は、例えば、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)、エボルブドユニバーサル地上波無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)、次世代RAN(NG RAN)、又は何らかの他のタイプのRANとし得る。UE101及び102は、それぞれ、接続103及び104を利用し、これらの各々が、(更に詳細に後述される)物理通信インタフェース又はレイヤを有し、この例において、接続103及び104は、通信結合を可能にするエアインタフェースとして示されており、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM)プロトコル、符号分割多元接続(CDMA)ネットワークプロトコル、プッシュツートーク(PTT)プロトコル、PTT・オーバー・セルラー(POC)プロトコル、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(UMTS)プロトコル、3GPPロングタームエボリューション(LTE)プロトコル、第5世代(5G)プロトコル、新無線(NR)プロトコル、及びこれらに類するものなどのセルラー通信プロトコルと一致することができる。
【0016】
一態様において、UE101及び102は更に、ProSeインタフェース105を介して通信データを直接交換し得る。ProSeインタフェース105は代わりに、以下に限られないが、物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)、物理サイドリンク共有チャネル(PSSCH)、物理サイドリンクディスカバリチャネル(PSDCH)、及び物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)を含む1つ以上の論理チャネルを有するサイドリンクインタフェースとして参照されてもよい。
【0017】
UE102は、接続107を介してアクセスポイント(AP)106にアクセスするように構成されるように示されている。接続107は、例えば任意のIEEE 802.11プロトコルと一致する接続などのローカルワイヤレス接続を有することができ、それに従って、AP106はワイヤレスフィデリティ(WiFi(登録商標))ルータを有することができる。この例において、AP106は、無線システムのコアネットワークに接続することなくインターネットに接続されるように示されている(更に詳細に後述する)。
【0018】
RAN110は、接続103及び104を可能にする1つ以上のアクセスノードを含むことができる。これらのアクセスノード(AN)は、基地局(BS)、ノードB、エボルブドノードB(eNB)、次世代ノードB(gNB)、及びRANネットワークノードなどとして参照されることができ、地理的エリア(例えば、セル)内のカバレージを提供する地上局(例えば、地上波アクセスポイント)又は衛星局を有することができる。一部の態様において、通信ノード111及び112は送信/受信ポイント(TRP)とすることができる。通信ノード111及び112がNodeB(例えば、eNB又はgNB)である場合の例において、1つ以上のTRPがNodeBの通信セル内で機能することができる。RAN110は、例えばマクロRANノード111といった、マクロセルを提供するための1つ以上のRANノードと、例えば低電力(LP)RANノード112又はアンライセンススペクトルベースのセカンダリRANノード112といった、フェムトセル又はピコセル(例えば、マクロセルと比較して小さいカバレージエリア、小さいユーザ容量又は高い帯域幅を持つセル)を提供するための1つ以上のRANノードとを含み得る。
【0019】
RANノード111及び112はいずれも、エアインタフェースプロトコルを終端することができ、UE101及び102に対する最初のコンタクトポイントであることができる。一部の態様において、RANノード111及び112はいずれも、以下に限られないが、例えば無線ベアラ管理、アップリンク及びダウンリンク動的無線リソース管理、及びデータパケットスケジューリングなどの無線ネットワークコントローラ(RNC)機能、並びにモビリティ管理を含む、RAN110のための様々な論理機能を果たすことができる。一例において、ノード111及び/又は112はいずれも、新世代ノードB(gNB)、エボルブドノードB(eNB)、又は他のタイプのRANノードであることができる。
【0020】
RAN110は、S1インタフェース113を介してコアネットワーク(CN)120に通信可能に結合されるように示されている。態様において、CN120は、エボルブドパケットコア(EPC)ネットワーク、次世代パケットコア(NPC)ネットワーク、又は(例えば、図1B図1Cを参照して示すような)何らかの他のタイプのCNとし得る。この態様では、S1インタフェース113は、RANノード111及び112とサービングゲートウェイ(S-GW)122との間でユーザトラフィックデータを搬送するものであるS1-Uインタフェース114と、RANノード111及び112とMME121との間のシグナリングインタフェースであるS1-モビリティ管理エンティティ(MME)インタフェース115との、2つの部分に分割されている。
【0021】
この態様において、CN120は、MME121、S-GW122、パケットデータネットワーク(PDN)ゲートウェイ(P-GW)123、及びホーム加入者サーバ(HSS)124を有している。MME121は、機能において、レガシーのサービング汎用パケット無線サービス(GPRS)サポートノード(SGSN)の制御プレーンと同様とし得る。MME121は、例えばゲートウェイ選択及び追跡エリアリスト管理などの、アクセスにおけるモビリティ側面を管理し得る。HSS124は、通信セッションのネットワークエンティティの処理をサポートするための加入関連情報を含んだ、ネットワークユーザについてのデータベースを有し得る。CN120は、モバイル加入者の数、機器の容量、ネットワークの編成などに応じて、1つ又は幾つかのHSS124を有し得る。例えば、HSS124は、ルーティング/ローミング、認証、認可、ネーミング/アドレス解決、ロケーション依存性などのサポートを提供することができる。
【0022】
S-GW122は、RAN110に向かうS1インタフェース113を終端し、RAN110とCN120との間でデータパケットをルーティングすることができる。さらに、S-GW122は、RANノード間ハンドオーバのためのローカルモビリティアンカーポイントであることができ、また、3GPP間モビリティのためのアンカーを提供し得る。S-GW122の他の責任は、合法的傍受、課金、及び何らかのポリシー施行を含み得る。
【0023】
P-GW123は、PDNに向かうSGiインタフェースを終端することができる。P-GW123は、インターネットプロトコル(IP)インタフェース125を介して、EPCネットワーク120と、例えばアプリケーションサーバ184(あるいは、アプリケーション機能(AF)として参照される)を含むネットワークなどの外部ネットワークとの間でデータパケットをルーティングし得る。P-GW123はまた、インターネット、IPマルチメディアサブシステム(IPS)ネットワーク、及び他のネットワークを含み得るものである他の外部ネットワーク131Aにデータを通信することができる。概して、アプリケーションサーバ184は、コアネットワークとともにIPベアラリソースを使用するアプリケーション(例えば、UMTSパケットサービス(PS)ドメイン、LTE PSデータサービスなど)を提供する要素であり得る。この態様では、P-GW123は、IPインタフェース125を介してアプリケーションサーバ184に通信可能に結合されるように示されている。アプリケーションサーバ184はまた、CN120を介してUE101及び102のための1つ以上の通信サービス(例えば、ボイス・オーバ・インターネットプロトコル(VoIP)セッション、PTTセッション、グループ通信セッション、ソーシャルネットワーキングサービスなど)をサポートするように構成されることができる。
【0024】
P-GW123は更に、ポリシー施行及び課金データ収集のためのノードとし得る。ポリシー・課金ルール機能(PCRF)126は、CN120のポリシー・課金制御要素である。非ローミングシナリオでは、一部の態様において、UEのインターネットプロトコル接続アクセスネットワーク(IP-CAN)セッションに関連付けられたホームパブリックランドモバイルネットワーク(HPLMN)内に単一のPCRFが存在し得る。トラフィックのローカルブレークアウトを伴うローミングシナリオでは、UEのIP-CANセッションに関連付けられた2つのPCRF、すなわち、HPLMN内のホームPCRF(H-PCRF)と、訪問先パブリックランドモバイルネットワーク(VPLMN)内の訪問先PCRF(V-PCRF)とが存在し得る。PCRF126は、P-GW123を介してアプリケーションサーバ184に通信可能に結合され得る。
【0025】
一部の態様において、通信ネットワーク140Aは、ライセンススペクトル(5G NR)及びアンライセンススペクトル(5G NR-U)での通信を用いる5G新無線ネットワークを含め、IoTネットワーク又は5Gネットワークとすることができる。IoTの現行イネーブラの1つは、ナローバンドIoT(NB-IoT)である。
【0026】
NGシステムアーキテクチャは、RAN110及び5Gネットワークコア(5GC)120を含むことができる。NG-RAN110は、例えばgNB及びNG-eNBなどの複数のノードを含むことができる。コアネットワーク120(例えば、5Gコアネットワーク又は5GC)は、アクセス・モビリティ機能(AMF)及び/又はユーザプレーン機能(UPF)を含むことができる。AMF及びUPFは、NGインタフェースを介してgNB及びNG-eNBに通信可能に結合されることができる。より具体的には、一部の態様において、gNB及びNG-eNBは、NG-CインタフェースによってAMFに接続され、NG-UインタフェースによってUPFに接続されることができる。gNB及びNG-eNBは、Xnインタフェースを介して互いに結合されることができる。
【0027】
一部の態様において、NGシステムアーキテクチャは、3GPP技術仕様(TS)23.501(例えば、V15.4.0、2018-12)によって提供されるような様々なノード間のリファレンスポイントを使用することができる。一部の態様において、gNB及びNG-eNBの各々は、基地局、モバイルエッジサーバ、スモールセル、ホームeNB、RANネットワークノードなどとして実装され得る。一部の態様では、gNBは5Gアーキテクチャにおけるマスタノード(MN)、NG-eNBはセカンダリノード(SN)であることができる。一部の態様において、マスタ/プライマリノードはライセンス帯域内で動作し、セカンダリノードはアンライセンス帯域内で動作し得る。
【0028】
図1Bは、一部の態様に従った非ローミング5Gシステムアーキテクチャを示している。図1Bを参照するに、リファレンスポイント表現で5Gシステムアーキテクチャ140Bが示されている。より具体的には、UE102は、RAN110及び1つ以上の他の5Gコア(5GC)ネットワークエンティティと通信することができる。5Gシステムアーキテクチャ140Bは、例えばアクセス・モビリティ管理機能(AMF)132、位置管理機能(LMF)133、セッション管理機能(SMF)136、ポリシー制御機能(PCF)148、アプリケーション機能(AF)150、ユーザプレーン機能(UPF)134、ネットワークスライス選択機能(NSSF)142、認証サーバ機能(AUSF)144、及びユニファイドデータ管理(UDM)/ホーム加入者サーバ(HSS)146などの複数のネットワーク機能(NF)を含む。UPF134は、例えば、オペレータサービス、インターネットアクセス、又はサードパーティサービスを含み得るものであるデータネットワーク(DN)152への接続を提供することができる。AMF132は、アクセス制御及びモビリティを管理するために使用されることができ、ネットワークスライス選択機能も含むことができる。SMF136は、ネットワークポリシーに従って様々なセッションをセットアップ及び管理するように構成されることができる。UPF134は、所望のサービスタイプに従って1つ以上の構成で展開されることができる。PCF148は、(4G通信システムにおけるPCRFと同様に)ネットワークスライシング、モビリティ管理、及びローミングを用いてポリシーフレームワークを提供するように構成されることができる。UDMは、(4G通信システムにおけるHSSと同様に)加入者プロファイル及びデータを記憶するように構成されることができる。
【0029】
LMF133は、5G測位機能に関連して使用され得る。一部の態様において、LMF133は、UE101の位置を計算するために、NLsインタフェース上でAMF132を介して、次世代無線アクセスネットワーク(NG-RAN)110及びモバイルデバイス(例えば、UE101)から測定値及び支援情報を受信する。一部の態様において、次世代制御プレーンインタフェース(NG-C)を介してNG-RANとLMF133との間でポジショニング情報を搬送するためにNRポジショニングプロトコルA(NRPPa)が使用され得る。一部の態様において、LMF133は、AMF132を介してLTEポジショニングプロトコル(LPP)を使用してUEを構成する。NG RAN110は、LTE-Uu及びNR-Uuインタフェースを介して無線リソース制御(RRC)プロトコルを使用してUE101を構成する。
【0030】
一部の態様において、5Gシステムアーキテクチャ140Bは、測位測定を可能にするために異なる基準信号を構成する。測位測定のために使用され得る基準信号の例は、ダウンリンクにおける測位基準信号(NR PRS)、及びアップリンクにおける測位のためのサウンディング基準信号(SRS)を含む。ダウンリンク測位基準信号(PRS)は、ダウンリンクベースの測位方法をサポートするように構成された基準信号である。
【0031】
一部の態様において、5Gシステムアーキテクチャ140Bは、IPマルチメディアサブシステム(IMS)168Bと、例えばコールセッション制御機能(CSCF)などの複数のIPマルチメディアコアネットワークサブシステムエンティティとを含む。より具体的には、IMS168Bは、プロキシCSCF(P-CSCF)162BE、サービングCSCF(S-CSCF)164B、緊急CSCF(E-CSCF)(図1Bに示さず)、又は問い合わせCSCF(I-CSCF)166Bとして動作することができるCSCFを含む。P-CSCF162Bは、IMサブシステム(IMS)168B内の、UE102に対する最初のコンタクトポイントであるように構成されることができる。S-CSCF164Bは、ネットワーク内のセッション状態を処理するように構成されることができ、E-CSCFは、例えば緊急要求を正しい緊急センタ又はPSAPにルーティングするなど、緊急セッションの一部側面を処理するように構成されることができる。I-CSCF166Bは、そのネットワークオペレータの加入者又はそのネットワークオペレータのサービスエリア内に現在位置するローミング加入者を宛先とする全てのIMS接続のための、オペレータのネットワーク内のコンタクトポイントとして機能するように構成されることができる。一部の態様において、I-CSCF166Bは、例えば異なるネットワークオペレータによって運用されるIMSといった、他のIPマルチメディアネットワーク170Bに接続されることができる。
【0032】
一部の態様において、UDM/HSS146は、テレフォニアプリケーションサーバ(TAS)又は他のアプリケーションサーバ(AS)を含み得るものであるアプリケーションサーバ160Bに結合されることができる。AS160Bは、S-CSCF164B又はI-CSCF166Bを介してIMS168Bに結合されることができる。
【0033】
リファレンスポイント表現は、対応するNFサービス間に相互作用が存在し得ることを示す。例えば、図1Bは、以下のリファレンスポイントを示しており、すなわち、N1(UE102とAMF132との間)、N2(RAN110とAMF132との間)、N3(RAN110とUPF134との間)、N4(SMF136とUPF134との間)、N5(PCF148とAF150との間、図示せず)、N6(UPF134とDN152との間)、N7(SMF136とPCF148との間、図示せず)、N8(UDM146とAMF132との間、図示せず)、N9(2つのUPFの間、図示せず)、N10(UDM146とSMF136との間、図示せず)、N11(AMF132とSMF136との間、図示せず)、N12(AUSF144とAMF132との間、図示せず)、N13(AUSF144とUDM146との間、図示せず)、N14(2つのAMF132の間、図示せず)、N15(非ローミングシナリオの場合はPCF148とAMF132との間、又はローミングシナリオの場合はPCF148及び訪問先ネットワークとAMF132との間、図示せず)、N16(2つのSMFの間、図示せず)、及びN22(AMF132とNSSF142との間、図示せず)を示している。図1Bには示されていない他のリファレンスポイント表現も使用され得る。
【0034】
図1Cは、5Gシステムアーキテクチャ140C及びサービスベースの表現を示している。図1Bに示したネットワークエンティティに加えて、システムアーキテクチャ140Cは、ネットワーク公開機能(NEF)154及びネットワークリポジトリ機能(NRF)156も含むことができる。一部の態様において、5Gシステムアーキテクチャはサービスベースであることができ、ネットワーク機能間のインタラクションは、対応するポイントツーポイントリファレンスポイントNiによって表されることができ、又はサービスベースのインタフェースとして表されることができる。
【0035】
一部の態様において、図1Cに示すように、サービスベースの表現を用いて、他の許可されたネットワーク機能がそれらのサービスにアクセスすることを可能にする制御プレーン内のネットワーク機能を表すことができる。これに関して、5Gシステムアーキテクチャ140Cは、以下のサービスベースインタフェースを含むことができ、すなわち、Namf158H(AMF132によって示されるサービスベースのインタフェース)、Nsmf158I(SMF136によって示されるサービスベースのインタフェース)、Nnef158B(NEF154によって示されるサービスベースのインタフェース)、Npcf158D(PCF148によって示されるサービスベースのインタフェース)、Nudm158E(UDM146によって示されるサービスベースのインタフェース)、Naf158F(AF150によって示されるサービスベースのインタフェース)、Nnrf158C(NRF156によって示されるサービスベースのインタフェース)、Nnssf158A(NSSF142によって示されるサービスベースのインタフェース)、Nausf158G(AUSF144によって示されるサービスベースのインタフェース)を含むことができる。図1Cに示されていない他のサービスベースのインタフェース(例えば、Nudr、N5g-eir、及びNudsf)も使用されることができる。
【0036】
図2図3、及び図4は、例えば5G-NR(及びそれ以降の)ネットワークなど、異なる通信システムにおいて開示実施形態の態様を実装し得る様々なシステム、デバイス、及びコンポーネントを示している。UE、基地局(例えばgNBなど)、及び/又は他のノード(例えば、衛星又は他のNTNノード)が、図1A図4との関連で説明され、開示される技術を実行するように構成され得る。
【0037】
図2は、様々な実施形態に従ったネットワーク200を示している。ネットワーク200は、LTE又は5G/NRシステムのための3GPP技術仕様と一致する方式で動作し得る。しかしながら、実施形態例はこの点に限定されるものではなく、説明される実施形態は、例えば将来の3GPPシステム又はそれに類するものなど、ここで説明される原理から恩恵を受ける他のネットワークに適用されてもよい。
【0038】
ネットワーク200は、オーバー・ジ・エア接続を介してRAN204と通信するように設計された任意のモバイル又は非モバイルコンピューティングデバイスを含み得るものであるUE202を含み得る。UE202は、以下に限られないが、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ウェアラブルコンピューティングデバイス、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、車載インフォテインメント、車載エンターテインメントデバイス、計器群、ヘッドアップディスプレイデバイス、車載診断デバイス、ダッシュトップモバイル機器、モバイルデータ端末、電子エンジン管理システム、電子/エンジン制御ユニット、電子/エンジン制御モジュール、組み込みシステム、センサ、マイクロコントローラ、制御モジュール、エンジン管理システム、ネットワーク化アプライアンス、マシンタイプ通信デバイス、M2M若しくはD2Dデバイス、IoTデバイスなどとし得る。
【0039】
一部の実施形態において、ネットワーク200は、サイドリンクインタフェースを介して互いに直接結合された複数のUEを含み得る。UEは、以下に限られないが例えばPSBCH、PSDCH、PSSCH、PSCCH、PSFCHなどの物理サイドリンクチャネルを用いて通信するM2M/D2Dデバイスとし得る。
【0040】
一部の実施形態において、UE202は更に、オーバー・ジ・エア接続を介してAP206と通信し得る。AP206は、RAN204から一部/全てのネットワークトラフィックをオフロードする役割を果たし得るものであるWLAN接続を管理し得る。UE202とAP206との間の接続は任意のIEEE 802.11プロトコルと一致してもよく、AP206はワイヤレスフィデリティ(Wi-Fi(登録商標))ルータであってもよい。一部の実施形態において、UE202、RAN204、及びAP206は、セルラー-WLANアグリゲーション(例えば、LWA/LWIP)を利用し得る。セルラー-WLANアグリゲーションは、セルラー無線リソース及びWLANリソースの両方を利用するようにUE202がRAN204によって構成されることを伴い得る。
【0041】
RAN204は、例えばアクセスノード(AN)208といった1つ以上のアクセスノードを含み得る。AN208は、RRC、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)、無線リンク制御(RLC)、MAC、及びL1プロトコルを含むアクセス層プロトコルを提供することによって、UE202に対するエアインタフェースプロトコルを終端し得る。斯くして、AN208は、コアネットワーク(CN)220とUE202との間のデータ/音声接続を可能にし得る。一部の実施形態において、AN208は、個別デバイスにて実装されてもよいし、あるいは、例えばCRAN若しくは仮想ベースバンドユニットプールとして参照され得るものである仮想ネットワークの部分としてサーバコンピュータ上で動作する1つ以上のソフトウェアエンティティとして実装されてもよい。AN208は、BS、gNB、RANノード、eNB、ng-eNB、NodeB、RSU、TRxP、TRPなどとして参照され得る。AN208は、マクロセル基地局であってもよいし、マクロセルと比較して小さいカバレージエリア、小さいユーザ容量、又は高い帯域幅を持つフェムトセル、ピコセル、又は他の同様のセルを提供するための低電力基地局であってもよい。
【0042】
RAN204が複数のANを含む実施形態において、それらは、X2インタフェース(RAN204がLTE RANである場合)又はXnインタフェース(RAN204が5G RANである場合)を介して互いに結合され得る。X2/Xnインタフェースは、一部の実施形態では制御/ユーザプレーンインタフェースに分離されてもよく、ハンドオーバ、データ/コンテキスト転送、モビリティ、負荷管理、干渉調整などに関係する情報をANが通信することを可能にし得る。
【0043】
RAN204のANは各々、ネットワークアクセスのためのエアインタフェースをUE202に提供するために、1つ以上のセル、セルグループ、コンポーネントキャリアなどを管理し得る。UE202は、RAN204の同じ又は異なるANによって提供される複数のセルと同時に接続され得る。例えば、UE202及びRAN204は、キャリアアグリゲーションを用いて、UE202が、各々が1つのPcell又はScellに対応する複数のコンポーネントキャリアと接続することを可能にし得る。デュアル接続シナリオでは、第1のANが、MCGを提供するマスタノードであるとすることができ、第2のANが、SCGを提供するセカンダリノードであるとすることができる。第1/第2のANは、eNB、gNB、ng-eNBなどの任意の組み合わせとし得る。
【0044】
RAN204は、ライセンススペクトル又はアンライセンススペクトル上でのエアインタフェースを提供し得る。アンライセンススペクトル内で動作するために、ノードは、PCell/SCellを用いたCA技術に基づいて、LAA、eLAA、及び/又はfeLAAメカニズムを使用し得る。アンライセンススペクトルにアクセスする前に、ノードは、例えば、リッスン・ビフォー・トーク(LBT)プロトコルに基づいて媒体/キャリアセンシング動作を実行し得る。
【0045】
V2Xシナリオでは、UE202又はAN208は、V2X通信に使用される任意の輸送インフラストラクチャエンティティを指し得るものである路側ユニット(RSU)であるか、その役割を果たすかであるとし得る。RSUは、好適なAN又は静止した(又は比較的静止した)UEにて又はそれによって実装され得る。UEにて又はそれによって実装されるRSUは“UE型RSU”と称することができ、eNBは“eNB型RSU”と称することができ、gNBは“gNB型RSU”と称することができ、等々である。一例において、RSUは、通過する車両UEに接続サポートを提供する、路側に置かれた無線周波数回路と結合されたコンピューティングデバイスである。RSUはまた、交差点マップジオメトリ、交通統計、及びメディアを格納するための内部データストレージ回路と、進行中の車両及び歩行者トラフィックをセンシングして制御するためのアプリケーション/ソフトウェアとを含み得る。RSUは、例えば衝突回避及び交通警報などの高速イベントに必要とされる非常に低レイテンシの通信を提供し得る。加えて、あるいは代わりに、RSUは他のセルラー/WLAN通信サービスを提供してもよい。RSUのコンポーネントは、屋外設置に適した耐候性エンクロージャ内にパッケージングされることができ、また、交通信号コントローラ又はバックホールネットワークへの有線接続(例えば、イーサネット(登録商標))を提供するためのネットワークインタフェースコントローラを含み得る。
【0046】
一部の実施形態において、RAN204は、例えばeNB212といったeNBを有するLTE RAN210とし得る。LTE RAN210は、15kHzのサブキャリア間隔(SCS)、ダウンリンク(DL)のためのCP-OFDM波形及びアップリンク(UL)のためのSC-FDMA波形、データのためのターボコード及び制御のためのTBCCなどの特性を有するLTEエアインタフェースを提供し得る。LTEエアインタフェースは、CSI取得及びビーム管理のためのCSI-RS、PDSCH/PDCCH復調のためのPDSCH/PDCCH DMRS、並びに、セル探索と初期取得、チャネル品質測定、及びUEにおけるコヒーレント復調/検出のためのチャネル推定のためのCRSに依拠し得る。LTEエアインタフェースは、サブ6GHz帯域上で動作し得る。
【0047】
一部の実施形態において、RAN204は、例えばgNB216といったgNB又は例えばng-eNB218といったng-eNBを有するNG-RAN214とし得る。gNB216は、5G NRインタフェースを用いて5G対応UEと接続し得る。gNB216は、N2インタフェース又はN3インタフェースを含み得るものであるNGインタフェースを介して5Gコアと接続し得る。ng-eNB218も、NGインタフェースを介して5Gコアと接続し得るが、UEとはLTEエアインタフェースを介して接続し得る。gNB216とng-eNB218はXnインタフェースを介して接続し得る。
【0048】
一部の実施形態において、NGインタフェースは、2つの部分に分割されることができ、すなわち、NG-RAN214のノードとUPF248との間でトラフィックデータを搬送するものであるNGユーザプレーン(NG-U)インタフェース(例えば、N3インタフェース)と、NG-RAN214のノードとAMF244との間のシグナリングインタフェースであるNG制御プレーン(NG-C)インタフェース(例えば、N2インタフェース)とに分割され得る。
【0049】
NG-RAN214は、可変SCS、DLのためのCP-OFDM、ULのためのCP-OFDM、及びDFT-s-OFDM、制御のためのポーラー、反復、シンプレックス、及びリードミュラーコード、及びデータのためのLDPCという特性を有する5G-NRエアインタフェースを提供し得る。5G-NRエアインタフェースは、LTEエアインタフェースと同様に、CSI-RS、PDSCH/PDCCH DMRSに依拠し得る。5G-NRエアインタフェースは、CRSを使用せずに、PBCH復調のためにPBCH DMRSを使用し、PDSCHのための位相追跡のためにPTRSを使用し、時間追跡のための追跡基準信号を使用してもよい。5G-NRエアインタフェースは、サブ6GHz帯域を含むFR1帯域、又は24.25GHzから52.6GHzまでの帯域を含むFR2帯域上で動作し得る。5G-NRエアインタフェースは、同期信号と、PSS/SSS/PBCHを含むダウンリンクリソースグリッドのエリアである物理ブロードキャストチャネル(SS/PBCH)ブロック(SSB)とを含み得る。
【0050】
一部の実施形態において、5G-NRエアインタフェースは、様々な目的のためにBWP(帯域幅部分)を利用し得る。例えば、SCSの動的適応のためにBWPを使用することができる。例えば、UE202は、各BWP構成が異なるSCSを有する複数のBWPで構成されることができる。BWP変更がUE202に示されたとき、送信のSCSが同様に変更される。BWPの別のユースケース例は電力節減に関する。特に、異なるトラフィック負荷シナリオの下でデータ送信をサポートするために、異なる量の周波数リソース(例えば、PRB)を有する複数のBWPをUE202のために構成することができる。小さいトラフィック負荷を有するデータ送信には、より少ない数のPRBを含むBWPを用いながら、UE202における及び一部ケースではgNB216における電力節減を可能にし得る。より高いトラフィック負荷を有するシナリオには、より多くの数のPRBを含むBWPを用いることができる。
【0051】
RAN204は、データ及び電気通信サービスをサポートするための様々な機能を顧客/加入者(例えば、UE202のユーザ)に提供するためのネットワーク要素を含むCN220に通信可能に結合される。CN220のコンポーネントは、1つの物理ノード内に実装されてもよいし、複数の別個の物理ノード内に実装されてもよい。一部の実施形態において、CN220のネットワーク要素によって提供される機能のいずれか又は全てを、サーバ、交換機などにおける物理的な計算/ストレージリソース上に仮想化するために、NFVが利用され得る。CN220の論理インスタンス化はネットワークスライスと称されることがあり、CN220の一部の論理インスタンス化はネットワークサブスライスと称されることがある。
【0052】
一部の実施形態において、CN220は、EPC(又はエンハンストパケットコア)としても参照され得るものであるエンハンストパケットシステム(EPS)222の一部としてのLTE無線ネットワークに接続され得る。EPC222は、図示のようにインタフェース(又は“リファレンスポイント”)を介して互いに結合されたMME224、SGW226、SGSN228、HSS230、PGW232、及びPCRF234を含み得る。EPC222のこれら要素の機能を簡単に紹介すれば、以下の通りとし得る。
【0053】
MME224は、ページング、ベアラアクティブ化/非アクティブ化、ハンドオーバ、ゲートウェイ選択、認証などを容易にするために、UE202の現在位置を追跡するためのモビリティ管理機能を実装し得る。
【0054】
SGW226は、RANに向かうS1インタフェースを終端し、RANとEPC222との間でデータパケットをルーティングし得る。SGW226は、RANノード間ハンドオーバのためのローカルモビリティアンカーポインとすることができ、また、3GPP間モビリティのためのアンカーも提供し得る。他の責任は、合法的傍受、課金、及び一部のポリシー施行を含み得る。
【0055】
SGSN228は、UE202の位置を追跡し、セキュリティ機能及びアクセス制御を実行し得る。さらに、SGSN228は、異なるRATネットワーク間のモビリティのためのEPCノード間シグナリング、MME224によって指定されるPDN及びS-GW選択、ハンドオーバのためのMME選択などを実行し得る。MME224とSGSN228との間のS3リファレンスポイントは、アイドル/アクティブ状態における3GPPアクセスネットワーク間モビリティのためのユーザ及びベアラ情報交換を可能にし得る。
【0056】
HSS230は、通信セッションのネットワークエンティティの処理をサポートするための加入関連情報を含んだ、ネットワークユーザのためのデータベースを含み得る。HSS230は、ルーティング/ローミング、認証、認可、ネーミング/アドレス解決、ロケーション依存性などに対するサポートを提供することができる。HSS230とMME224との間のS6aリファレンスポイントは、LTE CN220へのユーザアクセスを認証/認可するための加入・認証データの転送を可能にし得る。
【0057】
PGW232は、アプリケーション/コンテンツサーバ238を含み得るデータネットワーク(DN)236に向かうSGiインタフェースを終端し得る。PGW232は、LTE CN220とデータネットワーク236との間でデータパケットをルーティングし得る。PGW232は、ユーザプレーントンネリング及びトンネル管理を容易にするために、S5リファレンスポイントによってSGW226と結合され得る。PGW232は更に、ポリシー実施及び課金データ収集のためのノード(例えば、PCEF)を含み得る。また、PGW 232とデータネットワーク236との間のSGiリファレンスポイントは、例えば、IMSサービスの提供のための、オペレータ外部パブリック、プライベートPDN、又はオペレータ内パケットデータネットワークとし得る。PGW232は、Gxリファレンスポイントを介してPCRF234と結合され得る。
【0058】
PCRF234は、LTE CN220のポリシー・課金制御要素である。PCRF234は、サービスフローのための適切なQoS及び課金パラメータを決定するために、アプリ/コンテンツサーバ238に通信可能に結合され得る。PCRF234は、適切なTFT及びQCIを用いて(Gxリファレンスポイントを介して)関連するルールをPCEFにプロビジョニングし得る。
【0059】
一部の実施形態において、CN220は5GC240とし得る。5GC240は、図示のようにインタフェース(又は“リファレンスポイント”)を介して互いに結合されたAUSF242、AMF244、SMF246、UPF248、NSSF250、NEF252、NRF254、PCF256、UDM258、及びAF260を含み得る。5GC240のこれら要素の機能を簡単に紹介すれば、以下の通りとし得る。
【0060】
AUSF242は、UE202の認証のためのデータを格納し、認証関連機能を扱い得る。AUSF242は、様々なアクセスタイプのための共通認証フレームワークを容易にし得る。図示のリファレンスポイントを介して5GC240の他の要素と通信することに加えて、AUSF242は、Nausfサービスベースのインタフェースを示し得る。
【0061】
AMF244は、5GC240の他の機能が、UE202及びRAN204と通信すること、及びUE202に関するモビリティイベントについての通知に加入することを可能にし得る。AMF244は、(例えば、UE202を登録するための)登録管理、接続管理、到達可能性管理、モビリティ管理、AMF関連イベントの合法的傍受、並びにアクセス認証及び認可を担い得る。AMF244は、UE202とSMF246との間でのSMメッセージのためのトランスポートを提供することができ、また、SMメッセージをルーティングするための透明なプロキシとしての役割を果たし得る。AMF244はまた、UE202とSMSFとの間でのSMSメッセージのためのトランスポートを提供し得る。AMF244は、AUSF242及びUE202とインタラクトして、様々なセキュリティアンカー及びコンテキスト管理機能を実行し得る。さらに、AMF244は、RAN204とAMF244との間のN2リファレンスポイントを含む又はそれであるとし得るRAN CPインタフェースの終端点であることができ、また、AMF244は、NAS(N1)シグナリングの終端点であることができ、NAS暗号化及び完全性保護を実行することができる。AMF244はまた、N3 IWFインタフェースを介したUE202とのNASシグナリングをサポートし得る。
【0062】
SMF246は、SM(例えば、セッション確立、UPF248とAN208との間のトンネル管理)、UE IPアドレス割り当て及び管理(オプションの許可を含む)、UP機能の選択及び制御、トラフィックを適切な宛先にルーティングするためのUPF248におけるトラフィックステアリングの構成、ポリシー制御機能に向かうインタフェースの終端、ポリシー施行、課金、及びQoSの部分の制御、(SMイベント及びL1システムへのインタフェースのための)合法的傍受、NASメッセージのSM部分の終端、ダウンリンクデータ通知、AMF244を介してN2上でAN208に送られるAN固有のSM情報の開始、並びにセッションのSSCモードの決定を担い得る。SMは、PDUセッションの管理を指し、PDUセッション又は“セッション”は、UE202とデータネットワーク236との間でのPDUの交換を提供する又は可能にするPDU接続サービスを指し得る。
【0063】
UPF248は、RAT内及びRAT間モビリティのためのアンカーポイント、データネットワーク236に相互接続するための外部PDUセッションポイント、及びマルチホームPDUセッションをサポートするための分岐ポイントとしての役割を果たし得る。UPF248はまた、パケットルーティング及び転送を実行し、パケット検査を実行し、ポリシールールのユーザプレーン部分を実施し、パケットを合法的に傍受し(UP収集)、トラフィック使用報告を実行し、ユーザプレーンのためのQoS処理(例えば、パケットフィルタリング、ゲーティング、UL/DLレート実施)を実行し、アップリンクトラフィック検証(例えば、SDF・ツー・QoSフローマッピング)を実行し、アップリンク及びダウンリンクにおけるトランスポートレベルパケットマーキングを実行し、ダウンリンクパケットバッファリング及びダウンリンクデータ通知トリガリングを実行し得る。UPF248は、データネットワークへのトラフィックフローをルーティングすることをサポートするアップリンク分類器を含み得る。
【0064】
NSSF250は、UE202にサービス提供するネットワークスライスインスタンスのセットを選択し得る。NSSF250はまた、必要な場合に、許可されたNSSAIと、加入されたS-NSSAIsへのマッピングとを決定し得る。NSSF250はまた、好適な構成に基づいて、及び場合によってはNRF254にクエリすることによって、UE202にサービス提供するために使用されるべきAMFセット、又は候補AMFのリストを決定し得る。UE202のためのネットワークスライスインスタンスのセットの選択は、NSSF250とインタラクトすることによって、UE202が登録されるAMF244によってトリガされることができ、これは、AMFの変更につながり得る。NSSF250は、N22リファレンスポイントを介してAMF244とインタラクトすることができ、また、N31リファレンスポイント(図示せず)を介して訪問先ネットワーク内の別のNSSFと通信することができる。加えて、NSSF250は、Nnssfサービスベースのインタフェースを示し得る。
【0065】
NEF252は、サードパーティのための3GPPネットワーク機能、内部公開/再公開、AF(例えば、AF260)、エッジコンピューティングシステム若しくはフォグコンピューティングシステムなどによって提供されるサービス及び能力をセキュアに公開し得る。そのような実施形態において、NEF252は、AFを認証、認可、又はスロットルし得る。NEF252はまた、AF260と交換された情報及び内部ネットワーク機能と交換された情報を変換し得る。例えば、NEF252は、AFサービス識別子と内部5GC情報との間で変換を行い得る。NEF252はまた、他のNFの公開された能力に基づいて、他のNFから情報を受信し得る。この情報は、構造化されたデータとしてNEF252に格納されてもよいし、標準化されたインタフェースを用いてデータストレージNFに格納されてもよい。格納された情報は、その後、NEF252によって他のNF及びAFに再公開されたり、例えば分析などの他の目的のために使用されたりすることができる。さらに、NEF252は、Nnefサービスベースのインタフェースを示し得る。
【0066】
NRF254は、サービス発見機能をサポートし、NFインスタンスからNF発見要求を受信し、発見されたNFインスタンスの情報をNFインスタンスに提供することができる。NRF254はまた、利用可能なNFインスタンス及びそれらのサポートされているサービスに関する情報を維持する。ここで使用されるとき、用語“インスタンス化する”、“インスタンス化”、及びこれらに類するものは、インスタンスの作成を指すことができ、“インスタンス”は、例えばプログラムコードの実行中に起こり得るものであるオブジェクトの具体的な発生を指すことができる。さらに、NRF254は、Nnrfサービスベースのインタフェースを示し得る。
【0067】
PCF256は、ポリシールールを制御プレーン機能に提供して、それらを実施することができ、また、統合されたポリシーフレームワークをサポートして、ネットワーク挙動を管理することもできる。PCF256はまた、UDM258のUDR内のポリシー決定に関連する加入情報にアクセスするためのフロントエンドを実装し得る。図示のリファレンスポイントを介して機能と通信することに加えて、PCF256は、Npcfサービスベースのインタフェースを示す。
【0068】
UDM258は、通信セッションのネットワークエンティティの処理をサポートするために加入関連情報を処理することができ、UE202の加入データを格納することができる。例えば、加入データは、UDM258とAMF244との間のN8リファレンスポイントを介して通信され得る。UDM258は、アプリケーションフロントエンドとUDRとの2つの部分を含み得る。UDRは、UDM258及びPCF256のための加入データ及びポリシーデータ、及び/又は公開のための構造化データ及びNEF252のためのアプリケーションデータ(アプリケーション検出のためのPFD、複数のUE202のためのアプリケーション要求情報を含む)を格納し得る。UDM258、PCF256、及びNEF252が、格納データの特定のセットにアクセスすること、及びUDR内の関連データ変更の通知を読み取ること、更新すること(例えば、追加すること、修正すること)、削除すること、及びそれに登録することを可能にするために、NudrサービスベースのインタフェースがUDRによって示され得る。UDMは、資格情報の処理、位置管理、加入管理などを担当するものであるUDM-FEを含み得る。幾つかの異なるフロントエンドは、異なるトランザクションにおいて同じユーザにサービス提供し得る。UDM-FEは、UDRに格納された加入情報にアクセスし、認証証明書処理、ユーザ識別処理、アクセス許可、登録/モビリティ管理、及び加入管理を実行する。図示のリファレンスポイントを介して他のNFと通信することに加えて、UDM258は、Nudmサービスベースのインタフェースを示し得る。
【0069】
AF260は、トラフィックルーティングに対するアプリケーションの影響を提供し、NEFへのアクセスを提供し、ポリシー制御のためにポリシーフレームワークとインタラクトすることができる。
【0070】
一部の実施形態において、5GC240は、UE202がネットワークにアタッチされるポイントに地理的に近くなるようにオペレータ/サードパーティサービスを選択することによって、エッジコンピューティングを可能にし得る。これは、ネットワーク上のレイテンシ及び負荷を低減させ得る。エッジコンピューティング実装を提供するために、5GC240は、UE202に近いUPF248を選択し、N6インタフェースを介してUPF248からデータネットワーク236へのトラフィックステアリングを実行し得る。これは、UE加入データ、UEロケーション、及びAF260によって提供される情報に基づき得る。斯くして、AF260は、UPF(再)選択及びトラフィックルーティングに影響を及ぼし得る。オペレータ展開に基づいて、AF260が信頼できるエンティティであると考えられるとき、ネットワークオペレータは、AF260が関連するNFと直接インタラクトすることを許可し得る。加えて、AF260は、Nafサービスベースのインタフェースを示し得る。
【0071】
データネットワーク236は、例えばアプリケーション/コンテンツサーバ238を含む1つ以上のサーバによって提供され得る様々なネットワークオペレータサービス、インターネットアクセス、又はサードパーティサービスを表し得る。
【0072】
図3は、様々な実施形態に従った無線ネットワーク300を概略的に示している。無線ネットワーク300は、AN304と無線通信するUE302を含み得る。UE302及びAN304は、この中の他の箇所で説明される似た名称のコンポーネントと同様であり、実質的に交換可能であるとし得る。
【0073】
UE302は、接続306を介してAN304と通信可能に結合され得る。接続306は、通信結合を可能にするためのエアインタフェースとして示されており、例えばLTEプロトコル又はmm波若しくはサブ6GHz周波数で動作する5G NRプロトコルなどのセルラー通信プロトコルに一致することができる。
【0074】
UE302は、モデムプラットフォーム310に結合されたホストプラットフォーム308を含み得る。ホストプラットフォーム308は、モデムプラットフォーム310のプロトコル処理回路314と結合され得るものであるアプリケーション処理回路312を含み得る。アプリケーション処理回路312は、アプリケーションデータをソース/シンクするUE302向けの様々なアプリケーションを実行し得る。アプリケーション処理回路312は更に、データネットワークに/からアプリケーションデータを送信/受信するための1つ以上のレイヤ動作を実装し得る。これらのレイヤ動作は、トランスポート(例えば、UDP)及びインターネット(例えば、IP)動作を含み得る。
【0075】
プロトコル処理回路314は、接続306を介したデータの送信又は受信を容易にするために1つ以上のレイヤ動作を実装し得る。プロトコル処理回路314によって実装されるレイヤ動作は、例えば、MAC、RLC、PDCP、RRC、及びNAS動作を含み得る。
【0076】
モデムプラットフォーム310は更に、ネットワークプロトコルスタック内のプロトコル処理回路314によって実行されるレイヤ動作より“下”の1つ以上のレイヤ動作を実装し得るデジタルベースバンド回路316を含み得る。これらの動作は、例えば、HARQ-ACK機能、スクランブル/デスクランブル、符号化/復号、レイヤマッピング/デマッピング、変調シンボルマッピング、受信シンボル/ビットメトリック決定、空間-時間、空間-周波数、又は空間コーディングのうちの1つ以上を含み得るマルチアンテナポートプリコーディング/復号、基準信号生成/検出、プリアンブルシーケンス生成及び/又は復号、同期シーケンス生成/検出、制御チャネル信号ブラインド復号、並びに他の関連機能のうちの1つ以上を含むPHY動作を含み得る。
【0077】
モデムプラットフォーム310は更に、送信回路318、受信回路320、RF回路322、及び、1つ以上のアンテナパネル326を含むかそれに接続するかし得るものであるRFフロントエンド(RFFE)324を含み得る。簡潔に言えば、送信回路318は、デジタル-アナログ変換器、ミキサ、中間周波数(IF)コンポーネントなどを含むことができ、受信回路320は、アナログ-デジタル変換器、ミキサ、IFコンポーネントなどを含むことができ、RF回路322は、低雑音増幅器、パワーアンプ、パワー追跡コンポーネントなどを含むことができ、RFFE324は、フィルタ(例えば、表面/バルク音響波フィルタ)、スイッチ、アンテナチューナ、ビームフォーミングコンポーネント(例えば、フェーズドアレイアンテナコンポーネント)などを含むことができる。送信回路318、受信回路320、RF回路322、RFFE324、及びアンテナパネル326(総称して“送信/受信コンポーネント”と称する)のコンポーネントの選択及び配置は、例えば、通信がTDMであるのかFDMであるのか、ミリ波内であるのかサブ6GHz周波数内であるのかなどの、具体的な実装の詳細に特有であり得る。一部の実施形態において、送信/受信コンポーネントは、複数の並列送信/受信チェーンにて構成されることができ、また、同じ又は異なるチップ/モジュールなどに配置されることができる。
【0078】
一部の実施形態において、プロトコル処理回路314は、送信/受信コンポーネントに対する制御機能を提供するための制御回路(図示せず)の1つ以上のインスタンスを含み得る。
【0079】
UE受信は、アンテナパネル326、RFFE324、RF回路322、受信回路320、デジタルベースバンド回路316、及びプロトコル処理回路314によって及びこれらを介して確立され得る。一部の実施形態において、アンテナパネル326は、1つ以上のアンテナパネル326の複数のアンテナ/アンテナ素子によって受信された信号を受信ビームフォーミングすることによって、AN304からの送信を受信し得る。
【0080】
UE送信は、プロトコル処理回路314、デジタルベースバンド回路316、送信回路318、RF回路322、RFFE324、及びアンテナパネル326によって及びこれらを介して確立され得る。一部の実施形態において、UE302の送信コンポーネントは、アンテナパネル326のアンテナ素子によって放射される送信ビームを形成するために、送信されるべきデータに空間フィルタを適用し得る。
【0081】
UE302と同様に、AN304は、モデムプラットフォーム330と結合されたホストプラットフォーム328を含み得る。ホストプラットフォーム328は、モデムプラットフォーム330のプロトコル処理回路334と結合されたアプリケーション処理回路332を含み得る。モデムプラットフォームは更に、デジタルベースバンド回路336、送信回路338、受信回路340、RF回路342、RFFE回路344、及びアンテナパネル346を含み得る。AN304のこれらコンポーネントは、UE302の似た名称のコンポーネントと同様であることができ、実質的に交換可能であり得る。上述のようにデータ送信/受信を実行することに加えて、AN304のコンポーネントは、例えば、無線ベアラ管理、アップリンク及びダウンリンク動的無線リソース管理、並びにデータパケットスケジューリングなどのRNC機能を含む様々な論理機能を実行し得る。
【0082】
図4は、機械読み取り可能媒体又はコンピュータ読み取り可能媒体(例えば、非一時的機械読み取り可能記憶媒体)から命令を読み出して、ここで説明される方法のうちのいずれか1つ以上を実行することが可能な、一部の実施形態例に従ったコンポーネントを示すブロック図である。具体的には、図4は、1つ以上のプロセッサ(又はプロセッサコア)410、1つ以上のメモリ/ストレージデバイス420、及び1つ以上の通信リソース430を含んだハードウェアリソース400の概略表現を示しており、これらの各々が、バス440又は他のインタフェース回路を介して通信可能に結合され得る。ノード仮想化(例えば、NFV)が利用される実施形態では、1つ以上のネットワークスライス/サブスライスがハードウェアリソース400を利用するための実行環境を提供すべくハイパーバイザ402が実行され得る。
【0083】
プロセッサ410は、例えば、プロセッサ412とプロセッサ414とを含み得る。プロセッサ410は、例えば、中央演算処理ユニット(CPU)、縮小命令セットコンピューティング(RISC)プロセッサ、複合命令セットコンピューティング(CISC)プロセッサ、グラフィックス処理ユニット(GPU)、例えばベースバンドプロセッサなどのDSP、ASIC、FPGA、無線周波数集積回路(RFIC)、他のプロセッサ(ここで説明されるものを含む)、又はこれらの任意の好適な組み合わせとし得る。
【0084】
メモリ/ストレージデバイス420は、メインメモリ、ディスクストレージ、又はこれらの任意の好適な組み合わせを含み得る。メモリ/ストレージデバイス420は、以下に限られないが、例えばダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、ソリッドステートストレージなどの、任意のタイプの揮発性、不揮発性、又は半揮発性メモリを含み得る。
【0085】
通信リソース430は、ネットワーク408を介して1つ以上の周辺デバイス404又は1つ以上のデータベース406又は他のネットワーク要素と通信するための、相互接続若しくはネットワークインタフェースコントローラ、コンポーネント、又は他の好適なデバイスを含み得る。例えば、通信リソース430は、(例えば、USB、イーサネット(登録商標)などを介して結合するための)有線通信コンポーネント、セルラー通信コンポーネント、NFCコンポーネント、Bluetooth(登録商標)(又はBluetooth(登録商標)ローエナジー)コンポーネント、Wi-Fi(登録商標)コンポーネント、及び他の通信コンポーネントを含み得る。
【0086】
プロセッサ410のうちの少なくともいずれかにここで説明される方法のうちのいずれか1つ以上を実行させるための、ソフトウェア、プログラム、アプリケーション、アプレット、アプリ、又は他の実行可能コードを、命令450が有し得る。命令450は、完全に又は部分的に、プロセッサ410のうちの少なくとも1つ(例えば、プロセッサのキャッシュメモリ内)、メモリ/ストレージデバイス420、又はこれらの任意の好適な組み合わせの中に存在し得る。また、命令450のうち任意の部分が、周辺デバイス404又はデータベース406の任意の組み合わせからハードウェアリソース400に転送されてもよい。従って、プロセッサ410のメモリ、メモリ/ストレージデバイス420、周辺デバイス404、及びデータベース406は、コンピュータ読み取り可能媒体及び機械読み取り可能媒体の例である。
【0087】
1つ以上の実施形態では、以上の図のうちの1つ以上において概説されたコンポーネントのうちの少なくとも1つが、以下の例のセクションにおいて概説されるような1つ以上の動作、技術、プロセス、及び/又は方法を実行するように構成され得る。例えば、以上の図のうちの1つ以上に関連するベースバンド回路が、以下に記載される例のうちの1つ以上に従って動作するように構成され得る。他の一例では、以上の図のうちの1つ以上に関連して上述されたUE、基地局、衛星、ネットワーク要素などに関連する回路が、例のセクションにおいて以下に記載される例のうちの1つ以上に従って動作するように構成され得る。
【0088】
用語“アプリケーション”は、動作環境において特定の機能を達成するための完全で展開可能なパッケージ環境を指し得る。用語“AI/MLアプリケーション”又はこれに類するものは、何らかの人工知能(AI)/機械学習(ML)モデル及びアプリケーションレベル記述を含むアプリケーションであるとし得る。一部の実施形態において、開示される態様のうちの1つ以上を構成又は実装するためにAI/MLアプリケーションが使用され得る。
【0089】
用語“機械学習”又は“ML”は、明示的な命令を使用せず、代わりにパターン及び推論に依拠して、特定の(1つ以上の)タスクを実行するためのアルゴリズム及び/又は統計モデルを実装するコンピュータシステムの使用を指す。MLアルゴリズムは、予測又は決定を行うために、このようなタスクを実行するように明示的にプログラムされることなく、サンプルデータ(“トレーニングデータ”又は“モデルトレーニング情報”などと称される)に基づいて(1つ以上の)数学モデル(“MLモデル”などと称される)を構築又は推定する。一般に、MLアルゴリズムは、何らかのタスク及び何らかの性能指標に関して経験から学習するコンピュータプログラムであり、MLモデルは、MLアルゴリズムが1つ以上のトレーニングデータセットでトレーニングされた後に作り出された任意のオブジェクト又はデータ構造であるとし得る。トレーニング後、MLモデルを用いて、新たなデータセットに対して予測を行うことができる。用語“MLアルゴリズム”は用語“MLモデル”とは異なる概念を指すが、ここで説明されるこれらの用語は、本開示では入れ換え可能に使用されることがある。
【0090】
用語“機械学習モデル”、“MLモデル”、又はこれらに類するものはまた、ML支援ソリューションによって使用されるML方法及び概念を指すこともある。“ML支援ソリューション”は、動作時にMLアルゴリズムを用いて特定のユースケースに対処する解法である。MLモデルは、教師あり学習(例えば、線形回帰、k最近傍法(KNN)、決定木アルゴリズム、サポートマシンベクトル、ベイズアルゴリズム、アンサンブルアルゴリズムなど)、教師なし学習(例えば、K平均クラスタリング、主成分分析(PCA)など)、強化学習(例えば、Q学習、マルチアームバンディット学習、ディープRLなど)、ニューラルネットワーク、及びこれらに類するものを含む。実装に応じて、特定のMLモデルは、コンポーネントとして多数のサブモデルを持つことがあり、MLモデルは全てのサブモデルを一緒にトレーニングし得る。また、別々にトレーニングされたMLモデルを、推論時にMLパイプライン内で一緒にチェーン化してもよい。“MLパイプライン”は、ML支援ソリューションに特有の機能性、機能、又は機能エンティティのセットであり、MLパイプラインは、データパイプライン、モデルトレーニングパイプライン、モデル評価パイプライン、及びアクタ内に1つ又は幾つかのデータソースを含み得る。“アクタ”は、MLモデル推論の出力を用いてML支援ソリューションをホストするエンティティである。用語“MLトレーニングホスト”は、モデルのトレーニングをホストする例えばネットワーク機能などのエンティティを指す。用語“「ML推論ホスト”は、推論モード(モデル実行と適用可能な場合の任意のオンライン学習との両方を含む)時にモデルをホストする例えばネットワーク機能などのエンティティを指す。MLホストは、MLアルゴリズムの出力についてアクタに通知し、アクタはアクションについて決定する(“アクション”は、ML支援ソリューションの出力の結果としてアクタによって実行される)。用語“モデル推論情報”は、(1つ以上の)推論を決定するためにMLモデルへの入力として使用される情報を指し、MLモデルをトレーニングするために使用されるデータ及び推論を決定するために使用されるデータは重複し得るが、“トレーニングデータ”と“推論データ”は異なる概念を指す。
【0091】
図5は、一部の態様に従った、ワイドビーム及びナロービームを用いる階層的ビームフォーミングの図500を示している。
【0092】
より高いキャリア周波数帯域(例えば、サブTHz)のコンテキストにおける6Gシステムは、大規模(マッシブ)アンテナアレイ(>1000個の要素を有する)及び非常に狭いビーム(数度のビーム幅を持つ)を用いるシナリオをサポートするように構成され得る。アナログ/ハイブリッドビームフォーミング及びビームマネジメント手順のサポートは、そのような6Gシステムの不可欠な部分と考えることができる。ビーム取得及び指示のオーバーヘッド及びレイテンシは、この場合、全体的な6Gシステム設計において重要な考慮事項である。階層的なビームマネジメントは、レイテンシ/オーバーヘッド/カバレッジの観点から良好なトレードオフを提供し、故に、6Gシステムのためのベースラインとして考えることができる(例えば、参考のために図5を参照されたい)。
【0093】
図6は、一部の態様に従ったマルチTRP展開シナリオの図600を示している。
【0094】
6Gシステム向けのビームマネジメント手順はまた、(ハンドオーバなしで)L1/L2シグナリングに基づいてシームレスなモビリティをサポートするためにマルチTRP展開を検討し得る(参照のために図6を参照されたい)。
【0095】
階層的ビームマネジメントは、ワイドビームビームフォーミングを用いた、例えば同期信号ブロック(SSB)又は同期信号(SS)/物理ブロードキャストチャネル(PBCH)ブロックへといった、基準信号への静的送信(Tx)ビームマッピングと、ナロービームビームフォーミングを用いた、例えばCSI-RSといった基準信号へのフレキシブルTxビームマッピングとに依拠する。静的ビームマッピングは、粗いビーム方向の取得のために使用されることができ、フレキシブルビームマッピングは、後続のローカルビーム追跡を伴う狭いビームに基づいてビーム方向を微調整するのに効率的である。
【0096】
SS/PBCH静的マッピング(時間におけるSS/PBCHオケージョンにわたる固定されたTxビーム割り当て)では、接続されたモードにあるUEが、異なる物理層ID(PCID)のSS/PBCHを測定し、すなわち、セル内及びセル間の両方のビーム取得、測定、及び報告をサポートする。取得されるSS/PBCHビームのターゲット基準信号(RS)は、ビームマネジメントのためのCSI-RSであり、すなわち、PDCCH/PDSCH及びPUSCH/PUSCH送信及び受信のためのビームとして直接使用されない。好適なSS/PBCHビームは、周期的又は非周期的(イベントベース)とし得るMAC CEを用いて報告される。例えば、測定されたSS/PBCHブロックリソースインジケータ(SSBRIs)の(L1基準信号受信電力又はL1-RSRPに従って)順序付けられたリストに変化がある場合、UEは、SSBRIs/PCID及び関連付けられたL1-RSRPを含む新しいMAC CEレポートをトリガする。上位レイヤの観点からのMAC CEレポート生成の周期性を構成することによって、周期的な報告が実現される。
【0097】
CSI-RSに基づくビームマネジメントは、PDCCH、PDSCH、PUSCH、及びPUCCHのターゲット物理チャネルとの柔軟なビームマッピング(適応ビーム)をサポートする。非周期的なCSI-RSがトリガされるとき、それは、MAC CEレポート内の順序インデックスに従って1つの報告されたSSBRIs/PCIDを参照して提供されることができる。つまりは(図7に示すような)モード1及び(図8に示すような)モード2である、CSI-RSのための2つのビームマネジメントモードを検討することができる。
【0098】
図7は、一部の態様に従った、モード1によるビーム切り替えの図700を示している。
【0099】
一部の態様において、モード1(ビーム切り替え)は、以下の構成によって特徴付けられ得る:
(a)現在のSSBRIと比較したSSBRI(すなわち、新しいSSBRI)を参照してのP2+P3(Tx/Rxビーム微調整);
(b)レポート:CSI-RSリソースインデックスCRI及びL1-RSRP;及び
(c)Txビーム及びRxビームのジョイント切り替えのための取得ビームの所定の適用時間。
【0100】
図8は、一部の態様に従った、モード2によるビーム切り替えの図800を示している。
【0101】
一部の態様において、モード2(ビーム追跡/微調整)は、以下の構成によって特徴付けられ得る:
(a)SSBRIを参照しない(又は同じ/アクティブSSBRIを参照しての)Tx又はRxビーム微調整のための別々のP2(Txビーム微調整)又はP3(Rxビーム微調整);
(b)レポート:(P2についての)CSI-RSリソースインデックス(CRI)、(P2又はP3についての)L1-RSRP;及び
(c)微調整されたビームの所定の適用時間がないこと。
【0102】
一部の実施形態において、システムのスペクトル効率を改善するとともに実装を単純化するために、パワー制御手順が、送信-受信ポイント(TRP)(DL)及びUE(UL)についての出力Txパワーレベルを決定する。ダウンリンクでは、最大Txパワーを使用することができる。一方、アップリンクパワー制御は、(例えば、開ループパワー制御のための)受信信号電力測定と、送信パワー制御(TPC)コマンドを生成するために使用されるTRPによる測定との両方に基づく。そして、これらのコマンドが、(閉ループパワー制御のための)ダウンリンク制御シグナリングの一部としてUEに送られる。5G NR及びそれ以降のネットワークにおいて、部分経路損失補償は、開ループに対してサポートされるが、PSD=P0+PL・αとして決定される因子で制御され、ここで、PSDは、Txパワースペクトル密度であり、PLは、推定される経路損失であり、P0は、目標のSNRターゲット(又はターゲットRxパワー)を制御するのに使用されるパラメータである。閉ループでは、Txパワーは、アップリンクスケジューリンググラントによってUEに送られる送信パワー制御(TPC)コマンドによって調整されることができる。
【0103】
図9は、一部の態様に従った準静的電力共有の図900を示している。
【0104】
一部の実施形態において、開ループパワー制御パラメータ{P0,α}が、UEのために構成され、全てのビームに共通である。閉ループパワー制御は、各TRP/レグごとに別個のTPCコマンドをサポートし、UL送信のためのULグラント又はターゲットTRPをスケジューリングするPDCCH(CORESET)によって特定されることができる。一実施形態において、UEは、準静的アプローチに従ってUEアンテナパネル間でTxパワー共有を実行し、構成及び仕様に従って総電力が分割される。この場合、各UEアンテナパネルからの最大送信パワーは、所定の共有閾値を超えることができなかった。この実施形態が図9に示されている。
【0105】
図10は、一部の態様に従った動的電力共有の図1000を示している。図10に示す実施形態では、UEが動的共有をサポートしており、1つのUEアンテナパネルからの未使用のTxパワーが、別のアンテナパネルに対するTxパワーを増加させるために再利用され得る。
【0106】
一実施形態において、SS/PBCHを用いて、(例えば、以下に提供されるような)Txパワー決定方程式に関する経路損失(PL)パラメータが決定される。PLは、UEによって、SS/PBCH測定から得られたRSRP測定値に基づいて導出されることができる。RSRP測定値は、L1-RSRP又は上位レイヤフィルタリングされたL1-RSRPとし得る。PL計算は、PUSCHの受信のために使用されるSS/PBCH(すなわち、ワイド)及びCSI-RS(すなわち、ナロー)に対して使用される異なるビームフォーミングを考慮に入れ得る。この補償は、Txパワーに適用される追加のTxパワーオフセットを構成することによって行われることができる。他の実施形態では、CSI-RSを用いて、PL測定のためのRSRPを決定してもよい。他の実施形態では、PUSCHをスケジューリングするPDCCHのDM-RSを用いて、RSRPを決定し、スケジュールされたPUSCH送信に使用されるTxパワーについてのPLを計算してもよい。一実施形態において、PDCCHのDM-RSから導出されるRSRPは、上位レイヤフィルタリングを伴わないL1-RSRPである。
【0107】
一部の実施形態において、上位レイヤフィルタリングが、上位レイヤ構成に基づくRSRP測定に使用される。この実施形態によれば、サービングSS/PBCHを参照せずに又は参照してCSI-RSがトリガされる場合(すなわち、スイッチングモード)、PL推定のための上位レイヤフィルタリングを再開することができる。
【0108】
一部の態様において、送信のためにUEによってパワーヘッドルームレポート(PHR)をトリガすることができ、PHRのこのトリガリングは、TRP/レグごとに特有の方式で実行される。この実施形態において、PHR計算がTRP/レグごとに実行され得る。
【0109】
一部の実施形態において、DM-RSとスケジュールされたPDSCH又はPUSCHとの間のパワー比は、スケジュールされたPDSCH又はPUSCH送信に対して使用されるπ/2-BPSK又はQPSK変調に対して指定されない。この実施形態では、異なるパワーバックオフ(又はパワーブースティング)が、π/2-BPSK又はQPSK変調でのPDSCH/PUSCH及びDM-RSに対して使用され得る。他の全ての変調方式では、DM-RSアンテナポート及びPDSCH/PUSCH MIMOレイヤに対して同じパワーを仮定することができる。
【0110】
一部の実施形態において、Txパワー制御決定のためのPL測定は、SSBを参照してCSI-RSがトリガされるときにのみ使用される。この場合、Txパワーは、新しいビームで送信されるCORESET(例えば、ビーム切り替えを伴うビームマネジメント手順における第2のCORESET)のDM-RSに対して取得されたPL測定値から決定される。
【0111】
一部の態様において、UEの最大パワーに対する現在のTxパワーの差を示すために、パワーヘッドルームレポート(PHR)を使用することができる。この実施形態において、PHRは、新しいCSI-RSビームを用いた実際のPUSCH送信後にトリガされることができ、新しいCSI-RSビームは、SS/PBCHを参照してトリガされたCSI-RSを有するCSI-RSビームに対応するビームとして定義される。一部の実施形態では、新しいCSI-RSビームを用いた基準PUSCH送信に基づいて仮想PHRがトリガされ、該新しいCSI-RSビームは、SS/PBCHを参照してトリガされたCSI-RSを有するCSI-RSビームに対応するビームとして定義される。一部の実施形態では、パワーヘッドルームレポートは、トリガイベントに基づいてPUSCHのためにUEによって報告され、トリガイベントは、SSブロックを参照してのCSI-RSトリガリングに対応する。
【0112】
一部の実施形態において、PUSCH送信のためのUEのTxパワーは、次式:
【数1】
に従って決定されることができ、ここで、{P,α}は、RRCシグナリングによって設定されるパワー制御パラメータであり、PLは、ビーム適用時間後にPUSCHをスケジューリングする第1のPDCCHのDM-RSからの経路損失測定値であり(SSBを参照してのスイッチングモード/CSI-RSトリガリング)、
【数2】
は、MCS依存のTxパワー調整であり、Mは、PRB単位のリソース割り当てサイズであり、ΔTPCはTPCコマンドであり、N=2は、MIMOレイヤの数であり、BPREは、RE当たりのビット数(MIMOレイヤにわたる合計)であり、Kは、RRCシグナリングによって設定される補正係数{0,1,1.25/1.20,1.5}である。一部の態様において、新しいビームの適用後、Ptx≦Pmax、ΔTPC=0である。
【0113】
一部の実施形態において、アップリンク送信のためのパワー制御のシステム及び方法が開示され、当該システム及び方法は、開ループパワー制御パラメータの構成と、示されたビームに基づいて基準信号から経路損失(PL)を測定することと、測定されたPL及び構成されたパラメータに基づいて、対応するビームを対象とするアップリンク送信のためのTxパワーを計算することと、決定されたTxパワーに従ってアップリンク信号を送信することとを含む。一部の態様において、パワー制御パラメータは、P0、α、及びTxパワーである。一部の態様において、異なるビームを対象とする最大Txパワーは、構成され、あるいは予め決められる。一部の実施形態において、異なるビームを対象とする最大Txパワーは、他のパネルからの使用Txパワーに応じて柔軟である。
【0114】
一部の実施形態において、MAC CEにてUEによって報告され、PUSCHに対して適用されるCSI-RSビームによって参照されるSS/PBCHを用いて、RSRPを決定するとともに、Txパワー決定のための経路損失(PL)を導出する。一部の実施形態において、ビーム測定のためにトリガされ、PUSCHに対して適用されるCSI-RSを用いて、RSRPを決定するとともに、Txパワー決定のためのPLを導出する。
【0115】
一部の実施形態において、PUSCH送信をスケジュールするPDCCHのDM-RSを用いて、スケジュールされたPUSCHについてのTxパワー決定のためにRSRP及び対応するPLを導出する。一部の実施形態において、測定されたRSRPは、上位レイヤによって構成された重みに従って以前の測定値と共に平均化される。一部の実施形態において、パワーヘッドルーム(PHR)報告のトリガリング及びPHRの計算が、TRP/ビームごとに、すなわち、ターゲットビーム送信に応じて別々に実行される。
【0116】
一部の実施形態において、パワー制御のためのシステム及び方法は、変調を伴うPDSCH又はPUSCH送信をスケジュールすることと、DM-RSとスケジュールされたPDSCH又はPUSCHとの送信に対する異なるパワーオフセットの使用とを含む。一部の実施形態において、DMRSとPDSCH又はPUSCHとの間のパワーオフセットは、PDSCH又はPUSCH送信のπ/2-BPSK又はQPSK変調に対して指定されない。一部の態様において、DMRSとスケジュールされたPDSCH又はPUSCHとの間のパワーオフセットは、16QAM、64QAM、又は256QAM変調について1に等しい。
【0117】
一部の実施形態において、新しいCSI-RSビームを用いて送信される第1のPDCCHのDM-RSからPLが取得され、該新しいCSI-RSビームは、SSブロックを参照してトリガされ、ネットワークによって肯定応答されるCSI-RSに対応するビームであり、NWによる肯定応答は、UEからTRP CSI-RSリソースインデックスに報告することを含み、報告されたCSI-RSリソースビームの無効化を伴う停止DCIの送信は含まない。
【0118】
一部の実施形態において、トリガイベントに基づいて、PUSCHについてUEによってパワーヘッドルームレポートが報告される。トリガイベントは、新しいCSI-RSビームを用いた第1のPDCCH送信に対応する。該新しいCSI-RSビームは、SSブロックを参照してトリガされたCSI-RSに対応するビームである。
【0119】
一部の態様において、PUSCHは、対応するPDCCHによってスケジュールされた実際のPUSCHである。
【0120】
一部の実施形態において、PUSCHは、少なくともPUSCHリソース割り当てサイズを含む、予め定められた送信パラメータを有するPUSCHに対応する基準PUSCHである。
【0121】
一部の実施形態において、パワーヘッドルームレポートは、トリガイベントに基づいてPUSCHについてUEによって報告され、トリガイベントは、SSブロックを参照してのCSI-RSトリガリングに対応する。
【0122】
一部の実施形態において、Txパワーは、スケジュールされた変調及びコーディング方式、MIMOレイヤの数、並びにリソースエレメントの数に依存する。
【0123】
一部の実施形態において、Txパワーは、次式:
【数3】
に従って調整され、ここで、Nは、MIMOレイヤの数(例えば、2)であり、BPREは、スケジュールされたMIMOレイヤにわたるリソースエレメント当たりの総ビット数であり、Kは、RRCによって構成される補正係数である。一部の実施形態において、Kは{0,1,1.2,1.5}から1つの値をとる。
【0124】
図11は、一部の態様に従った、例えばエボルブドノードB(eNB)、新世代ノードB(gNB)(又は他のRANノード若しくは基地局)、送受信ポイント(TRP)、アクセスポイント(AP)、無線局(STA)、移動局(MS)、又はユーザ機器(UE)などの、通信デバイスのブロック図を示している。代わりの態様において、通信デバイス1100は、スタンドアローンデバイスとして動作してもよいし、他の通信デバイスに接続(例えば、ネットワーク化)されてもよい。
【0125】
電気回路(例えば、処理回路)は、ハードウェア(例えば、単純回路、ゲート、ロジックなど)を含むデバイス1100の有形エンティティにて実装された回路の集合である。回路メンバーシップは、時間と共に柔軟であり得る。回路は、動作時に指定動作を単独で又は組み合わせで実行し得るメンバーを含む。一例において、回路のハードウェアは、特定の動作を実行するように変更不可能に設計され得る(例えば、ハードワイヤード)。一例において、回路のハードウェアは、特定の動作の命令をエンコードするために物理的に変更される(例えば、磁気的に、電気的に、不変集合粒子の移動可能な配置など)機械読み取り可能媒体を含んだ、可変的に接続される物理的コンポーネント(例えば、実行ユニット、トランジスタ、単純回路など)を含み得る。
【0126】
物理的構成要素を接続する際に、ハードウェア構成要素の基礎となる電気的特性が、例えば絶縁体から導電体に、又はその逆に変更される。埋め込みハードウェア(例えば、実行ユニット又はローディング機構)が、動作中に特定の動作の部分を実行するように、命令が、可変接続を介してハードウェア内に回路のメンバーを作り出すことを可能にする。従って、一例において、機械読み取り可能媒体要素は、回路の一部であるか、又はデバイスが動作しているときに回路の他のコンポーネントに通信可能に結合される。一例において、それら物理的コンポーネントのうちのいずれかが、2つ以上の回路の2つ以上のコンポーネントで使用されてもよい。例えば、動作下で、実行ユニットが、ある時点で第1の電気回路の第1の回路において使用され、異なる時点で第1の電気回路の第2の回路によって又は第2の電気回路の第3の回路によって再び使用されてもよい。デバイス1100に関するこれらのコンポーネントの更なる例を以下に示す。
【0127】
一部の態様において、デバイス1100は、スタンドアローンデバイスとして動作してもよいし、他のデバイスに接続(例えば、ネットワーク化)されてもよい。ネットワーク化展開において、通信デバイス1100は、サーバ-クライアントネットワーク環境において、サーバ通信デバイス、クライアント通信デバイス、又はその両方として動作し得る。一例において、通信デバイス1100は、ピア・ツー・ピア(P2P)(又は他の分散)ネットワーク環境においてピア通信デバイスとしての役割を果たし得る。通信デバイス1100は、UE、eNB、PC、タブレットPC、STB、PDA、モバイル電話、スマートフォン、ウェブアプライアンス、ネットワークルータ、交換機若しくはブリッジ、又はその通信デバイスによって行われるべきアクションを規定する(シーケンシャルな又はそれ以外)命令を実行することが可能な任意の通信デバイスとし得る。また、1つの通信デバイスのみが示されているが、用語“通信デバイス”はまた、例えばクラウドコンピューティング、ソフトウェア・アズ・ア・サービス(SaaS)、及び他のコンピュータクラスタ構成など、個々に又は共同で命令のセット(又は複数セット)を実行して、ここで説明される方法のうちのいずれか1つ以上を実行する通信デバイスの任意の集合も含むように解釈されるものである。
【0128】
例は、ここに記載されるように、ロジック又は幾つかのコンポーネント、モジュール、若しくは機構を含むことができ、あるいはその上で動作することができる。モジュールは、指定された動作を実行することが可能な有形エンティティ(例えば、ハードウェア)であり、特定の方法で構成又は編成され得る。一例において、回路が、モジュールとして指定された方法で(例えば、内部に、又は他の回路などの外部エンティティに対して)構成され得る。一例において、1つ以上のコンピュータシステム(例えば、スタンドアローン、クライアント、又はサーバコンピュータシステム)の全体若しくは一部、又は1つ以上のハードウェアプロセッサが、指定された動作を実行するように動作するモジュールとして、ファームウェア又はソフトウェア(例えば、命令、アプリケーション部分、又はアプリケーション)によって構成され得る。一例において、ソフトウェアは、通信デバイス読み取り可能媒体上に存在し得る。一例において、ソフトウェアは、モジュールの基礎となるハードウェアによって実行されるときに、該ハードウェアに指定された動作を実行させる。
【0129】
従って、用語“モジュール”は、指定されたように動作するように、又はここで説明されるいずれかの動作の一部又は全てを実行するように、物理的に構築され、具体的に構成され(例えば、ハードワイヤード)、又は一時的に(例えば、過渡的に)構成され(例えば、プログラムされ)るエンティティである有形エンティティを包含するように理解される。モジュールが一時的に構成される例を考えると、モジュールの各々は一時点でインスタンス化される必要はない。例えば、モジュールが、ソフトウェアを用いて構成された汎用ハードウェアプロセッサを有する場合、該汎用ハードウェアプロセッサは、異なる時にそれぞれの異なるモジュールとして構成され得る。従って、ソフトウェアは、例えば、ある時点で特定のモジュールを構成し、異なる時点で異なるモジュールを構成するように、ハードウェアプロセッサを構成し得る。
【0130】
通信デバイス(例えば、UE)1100は、ハードウェアプロセッサ1102(例えば、中央演算処理ユニット(CPU)、グラフィックス処理ユニット(GPU)、ハードウェアプロセッサコア、又はこれらの任意の組み合わせ)、メインメモリ1104、スタティックメモリ1106、及びストレージデバイス1107(例えば、ハードドライブ、テープドライブ、フラッシュストレージ、又は他のブロック若しくはストレージデバイス)を含むことができ、それらの一部又は全てが、インターリンク(例えば、バス)1108を介して互いに通信し得る。
【0131】
通信デバイス1100は更に、ディスプレイデバイス1110、英数字入力デバイス1112(例えば、キーボード)、及びユーザインタフェース(UI)ナビゲーションデバイス1114(例えば、マウス)を含み得る。一例において、ディスプレイデバイス1110、入力デバイス1112、及びUIナビゲーションデバイス1114は、タッチスクリーンディスプレイであってもよい。通信デバイス1100は更に、信号生成デバイス1118(例えば、スピーカ)、ネットワークインタフェースデバイス1120、及び例えば全地球測位システム(GPS)センサ、コンパス、加速度計、若しくは別のセンサなどの1つ以上のセンサ1121を含み得る。通信デバイス1100は、1つ以上の周辺デバイス(例えば、プリンタ、カードリーダなど)と通信する又はそれを制御するために、例えばシリアル(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB))、パラレル、又は他の有線若しくは無線(例えば、赤外線(IR)、近距離通信(NFC)など)接続などの、出力コントローラ1128を含み得るい。
【0132】
ストレージデバイス1107は、通信デバイス読み取り可能媒体1122を含むことができ、その上に、ここで説明される技術又は機能のうちのいずれか1つ以上を具現化する又はそれによって利用されるデータ構造又は命令1124(例えば、ソフトウェア)の1つ以上のセットが格納される。一部の態様において、プロセッサ1102のレジスタ、メインメモリ1104、スタティックメモリ1106、及び/又はストレージデバイス1107は、ここで説明される技術又は機能のうちのいずれか1つ以上を具現化する又はそれによって利用されるデータ構造又は命令1124の1つ以上のセットが格納されるデバイス読み取り可能媒体1122であるか、それを(完全に又は少なくとも部分的に)含むかすることができる。一例において、ハードウェアプロセッサ1102、メインメモリ1104、スタティックメモリ1106、又は大容量ストレージ1107のうちの1つ又は任意の組み合わせが、デバイス読み取り可能媒体1122を構成し得る。
【0133】
ここで使用されるとき、用語“デバイス読み取り可能媒体”は、“コンピュータ読み取り可能媒体”又は“機械読み取り可能媒体”と入れ換え可能である。通信デバイス読み取り可能媒体1122は1つの媒体として示されているが、用語“通信デバイス読み取り可能媒体”は、1つ以上の命令1124を格納するように構成された1つの媒体又は複数の媒体(例えば、集中型若しくは分散型データベース、及び/又は関連するキャッシュとサーバ)を含み得る。用語“通信デバイス読み取り可能媒体”は、用語“機械読み取り可能媒体”又は“コンピュータ読み取り可能媒体”を包含し、通信デバイス1100による実行のための命令(例えば、命令1124)を格納、エンコード、又は搬送することが可能であって、通信デバイス1100に本開示の技術のうちのいずれか1つ以上を実行させる任意の媒体、あるいは、そのような命令によって使用される又はそのような命令と関連付けられるデータ構造を格納、エンコード、又は搬送することが可能な任意の媒体を含み得る。非限定的な通信デバイス読み取り可能媒体の例は、ソリッドステートメモリ並びに光媒体及び磁気媒体を含み得る。通信デバイス読み取り可能媒体の具体例は、例えば半導体メモリデバイス(例えば、電気的プログラム可能読み出し専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラム可能読み出し専用メモリ(EEPROM))及びフラッシュメモリデバイスなどの不揮発性メモリ、例えば内部ハードディスク及びリムーバブルディスクなどの磁気ディスク、光磁気ディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、並びにCD-ROM及びDVD-ROMディスクを含み得る。一部の例において、通信デバイス読み取り可能媒体は、非一時的通信デバイス読み取り可能媒体を含み得る。一部の例において、通信デバイス読み取り可能媒体は、過渡的な伝搬信号ではない通信デバイス読み取り可能媒体を含み得る。
【0134】
命令1124は更に、多数の転送プロトコルのうちのいずれかのプロトコルを利用するネットワークインタフェースデバイス1120を介して、伝送媒体を用いて通信ネットワーク1126上で送信又は受信され得る。一例において、ネットワークインタフェースデバイス1120は、通信ネットワーク1126に接続するための1つ以上の物理的ジャック(例えば、イーサネット(登録商標)、同軸、又は電話ジャック)又は1つ以上のアンテナを含み得る。一例において、ネットワークインタフェースデバイス1120は、少なくとも1つの単一入力複数出力(SIMO)、MIMO、又は複数入力単一出力(MISO)技術を用いて無線通信するための複数のアンテナを含み得る。一部の例において、ネットワークインタフェースデバイス1120は、マルチユーザMIMO技術を用いて無線通信し得る。
【0135】
用語“伝送媒体”は、通信デバイス1100による実行のために命令を格納、エンコード、又は搬送することが可能な任意の無形媒体を含むように解釈されるものであり、そのようなソフトウェアの通信を容易にするためのデジタル若しくはアナログ通信信号又は別の無形媒体を含む。この点に関して、この開示の文脈における伝送媒体はデバイス読み取り可能媒体である。
【0136】
用語“機械読み取り可能媒体”、“コンピュータ読み取り可能媒体”、及び“デバイス読み取り可能媒体”は、同じものを意味し、この開示では入れ替え可能に使用され得る。これらの用語は、機械記憶媒体及び伝送媒体の両方を含むように定義される。従って、これらの用語は、記憶装置/媒体及び搬送波/変調データ信号の両方を含む。
【0137】
説明した主題の実装は、例として以下に示す1つ以上の特徴を単独で又は組み合わせで含み得る。
【0138】
例1は、第5世代新無線(5G NR)及びそれ以降の無線ネットワークでの動作向けに構成されるユーザ機器(UE)用の装置であり、当該装置は、処理回路であり、前記5G NR及びそれ以降の無線ネットワークでのパワー制御手順向けに前記UEを構成するために、当該処理回路は、基地局から受信されたラジオリソース制御(RRC)シグナリングを復号し、該RRCシグナリングは、1つ以上の開ループパワー制御パラメータを含み、受信ビームを用いて、前記基地局から受信された基準信号に関連する基準信号受信電力(RSRP)を決定し、前記RSRPに基づいて前記受信ビームに関連する経路損失を決定し、前記1つ以上の開ループパワー制御パラメータと前記経路損失とを用いて送信(Tx)パワーを決定し、前記UEにおいて利用可能な複数のアンテナパネルのうちの少なくとも2つのアンテナパネル間で共有されるパワー閾値に基づいて前記Txパワーを調整し、前記調整したTxパワーに従って、前記基地局への送信のためにアップリンクデータを符号化する、ように構成される、処理回路と、前記処理回路に結合され、前記RSRP及び前記経路損失を格納するように構成されたメモリと、を有する。
【0139】
例2において、例1の主題は、前記1つ以上の開ループパワー制御パラメータは、経路損失係数及びターゲット受信パワーを含む、という主題を含む。
【0140】
例3において、例2の主題は、前記処理回路は、前記経路損失係数、前記経路損失、及び前記ターゲット受信パワーを用いてTxパワースペクトル密度(PSD)を決定し、前記Tx PSDを用いて前記Txパワーを決定する、ように構成される、という主題を含む。
【0141】
例4において、例1-例3の主題は、前記処理回路は、前記1つ以上の開ループパワー制御パラメータに基づいて送信パワー制御(TPC)コマンドを決定し、前記TPCコマンドに更に基づいて、前記アップリンクデータの送信のための前記Txパワーを調整する、ように構成される、という主題を含む。
【0142】
例5において、例1-例4の主題は、前記パワー閾値は、前記複数のアンテナパネルのうちの第1のアンテナパネルに関する第1の送信パワー制限、及び前記複数のアンテナパネルのうちの第2のアンテナパネルに関する第2の送信パワー制限に対応し、前記処理回路は、前記第1のアンテナパネルを介する前記アップリンクデータの第1部分の送信のための前記Txパワーを、前記第1の送信パワー制限を超えないように調整し、前記第2のアンテナパネルを介する前記アップリンクデータの第2部分の送信のための前記Txパワーを、前記第2の送信パワー制限を超えないように調整する、ように構成される、という主題を含む。
【0143】
例6において、例1-例5の主題は、前記処理回路は、前記複数のアンテナパネルのうちの第1のアンテナパネルにおける未使用のTxパワーを検出する、ように構成される、という主題を含む。
【0144】
例7において、例6の主題は、前記処理回路は、前記第1のアンテナパネルによる前記未使用のTxパワーに基づいて、前記複数のアンテナパネルのうちの第2のアンテナパネルを介する前記アップリンクデータの送信のための前記Txパワーを調整する、ように構成される、という主題を含む。
【0145】
例8において、例1-例7の主題は、前記処理回路は、同期信号(SS)/物理ブロードキャストチャネル(PBCH)受信ビームに関連する同期信号ブロック(SSB)測定に基づいて前記RSRPを決定する、ように構成される、という主題を含む。
【0146】
例9において、例1-例8の主題は、前記基準信号は、前記アップリンクデータの前記送信をスケジューリングする物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)の復調基準信号(DM-RS)である、という主題を含む。
【0147】
例10において、例1-例9の主題は、前記処理回路に結合されたトランシーバ回路と、前記トランシーバ回路に結合された2つ以上のアンテナと、を含む。
【0148】
例11は、基地局の1つ以上のプロセッサによる実行のための命令を格納したコンピュータ読み取り可能記憶媒体であり、前記命令は、第5世代新無線(5G NR)及びそれ以降の無線ネットワークでのパワー制御動作向けに前記基地局を構成するためのものであり、前記基地局に、ユーザ機器(UE)への送信のために無線リソース制御(RRC)シグナリングを符号化し、該RRCシグナリングは、1つ以上の開ループパワー制御パラメータを含み、該1つ以上の開ループパワー制御パラメータは、経路損失係数及びターゲット受信パワーを含み、前記UEへの送信のためにダウンリンク制御情報(DCI)を符号化し、該DCIは、リソース割り当てパラメータを含み、該リソース割り当てパラメータは、前記UEに割り振られる少なくとも1つの物理リソースブロック(PRB)のサイズに関連し、前記UEから受信したアップリンクデータを復号し、該アップリンクデータは、前記経路損失係数、前記ターゲット受信パワー、及び前記リソース割り当てパラメータに対応する送信(Tx)パワーに関連する、ことを有する動作を実行させる。
【0149】
例12において、例11の主題は、前記動作は更に、前記UEから受信したパワーヘッドルームレポートを復号し、該パワーヘッドルームレポートは、前記UEに許容される最大送信パワーと前記アップリンクデータに関連する前記Txパワーとの間のパワー差を示し、前記UEへのダウンリンクデータ送信のための送信パワーを調整し、当該調整は、前記パワーヘッドルームレポートによって示された前記パワー差に基づく、ことを有する、ことを含む。
【0150】
例13は、ユーザ機器(UE)の1つ以上のプロセッサによる実行のための命令を格納したコンピュータ読み取り可能記憶媒体であり、前記命令は、第5世代新無線(5G NR)及びそれ以降の無線ネットワークでのパワー制御手順向けに前記UEを構成するためのものであり、前記UEに、基地局から受信されたラジオリソース制御(RRC)シグナリングを復号し、該RRCシグナリングは、1つ以上の開ループパワー制御パラメータを含み、受信ビームを用いて、前記基地局から受信された基準信号に関連する基準信号受信電力(RSRP)を決定し、前記RSRPに基づいて前記受信ビームに関連する経路損失を決定し、前記1つ以上の開ループパワー制御パラメータと前記経路損失とを用いて送信(Tx)パワーを決定し、前記UEにおいて利用可能な複数のアンテナパネルのうちの少なくとも2つのアンテナパネル間で共有されるパワー閾値に基づいて前記Txパワーを調整し、前記調整したTxパワーに従って、前記基地局への送信のためにアップリンクデータを符号化する、ことを有する動作を実行させる。
【0151】
例14において、例13の主題は、前記1つ以上の開ループパワー制御パラメータは、経路損失係数及びターゲット受信パワーを含む、という主題を含む。
【0152】
例15において、例14の主題は、前記動作は更に、前記経路損失係数、前記経路損失、及び前記ターゲット受信パワーを用いてTxパワースペクトル密度(PSD)を決定し、前記Tx PSDを用いて前記Txパワーを決定する、ことを有する、ことを含む。
【0153】
例16において、例13-例15の主題は、前記動作は更に、前記1つ以上の開ループパワー制御パラメータに基づいて送信パワー制御(TPC)コマンドを決定し、前記TPCコマンドに基づいて、前記アップリンクデータの送信のための前記Txパワーを調整する、ことを有する、ことを含む。
【0154】
例17において、例13-例16の主題は、前記パワー閾値は、前記複数のアンテナパネルのうちの第1のアンテナパネルに関する第1の送信パワー制限、及び前記複数のアンテナパネルのうちの第2のアンテナパネルに関する第2の送信パワー制限に対応し、前記動作は更に、前記第1のアンテナパネルを介する前記アップリンクデータの第1部分の送信のための前記Txパワーを、前記第1の送信パワー制限を超えないように調整し、前記第2のアンテナパネルを介する前記アップリンクデータの第2部分の送信のための前記Txパワーを、前記第2の送信パワー制限を超えないように調整する、ことを有する、という主題を含む。
【0155】
例18において、例13-例17の主題は、前記動作は更に、前記複数のアンテナパネルのうちの第1のアンテナパネルにおける未使用のTxパワーを検出する、ことを有する、ことを含む。
【0156】
例19において、例18の主題は、前記動作は更に、前記第1のアンテナパネルによる前記未使用のTxパワーに基づいて、前記複数のアンテナパネルのうちの第2のアンテナパネルを介する前記アップリンクデータの送信のための前記Txパワーを調整する、ことを有する、ことを含む。
【0157】
例20において、例13-例19の主題は、前記動作は更に、同期信号(SS)/物理ブロードキャストチャネル(PBCH)受信ビームに関連する同期信号ブロック(SSB)測定に基づいて前記RSRPを決定する、ことを有する、ことを含む。
【0158】
例21は、プロセッシング回路によって実行されるときに前記プロセッシング回路に例1乃至20のいずれかの実装のための動作を実行させる命令を含んだ、少なくとも1つの機械読み取り可能媒体である。
【0159】
例22は、例1乃至20のいずれかの実装のための手段を有する装置である。
【0160】
例23は、例1乃至20のいずれかの実装のためのシステムである。
【0161】
例24は、例1乃至20のいずれかの実装のための方法である。
【0162】
特定の例示的な態様を参照して態様を説明してきたが、明らかになることには、これらの態様には、本開示のより広い範囲から逸脱することなく様々な変更及び変形が為され得る。従って、本明細書及び図面は、限定的な意味ではなく例示的な意味で見られるべきである。この詳細な説明は、故に、限定的な意味で解釈されるべきでなく、様々な態様の範囲は、添付の請求項によってのみ、それらの請求項が権利を与えられる均等範囲全体とともに定められる。
図1A
図1B
図1C
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【国際調査報告】