(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-23
(54)【発明の名称】既存のドライバーのための車両占有状態リマインダフラップ
(51)【国際特許分類】
B60J 5/04 20060101AFI20240416BHJP
E05B 85/12 20140101ALI20240416BHJP
【FI】
B60J5/04 H
E05B85/12 E
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023557061
(86)(22)【出願日】2022-03-28
(85)【翻訳文提出日】2023-10-19
(86)【国際出願番号】 US2022022084
(87)【国際公開番号】W WO2022221034
(87)【国際公開日】2022-10-20
(32)【優先日】2021-04-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523351357
【氏名又は名称】キャロル,デブラ
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】キャロル,デブラ
【テーマコード(参考)】
2E250
【Fターム(参考)】
2E250HH01
2E250KK01
2E250LL03
2E250PP13
(57)【要約】
ドアを開けるために動作可能なレバーを含む運転席側ドアハンドルを有する車両のためのドライバーに、出るときに、車両の占有状態を思い出させるためのトップ及び下端を有する吊り下げ式可撓性フラップについて、下端が、フラップが取り付けられた第1室内側位置の垂直方向上方にある第2室内側位置に解放可能に取り付けられ、両方の位置がレバーの垂直方向上方にあるとともにフラップがレバーの長さの少なくともほとんどに沿ってレバーを覆わないように共に十分高くなるようにフラップが折り畳まれた構成にある展開前状態から進められる展開は、解放可能な取付けを外すこと、及びフラップを、吊り下げられてレバーの長さの少なくともほとんどに沿ってレバーを覆うように広げること、又はそれを落とすことを含む。代替的に、展開前状態はばね付勢され巻かれた構成にあってもよく、フラップはレバーを覆うように下げられ得る。
【選択図】
図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のための吊り下げ式可撓性フラップであって、前記車両が、ドライバーにより開けられるように設計された運転席側ドアであって、前記ドアが、室内側を有するとともに、前記室内側で前記ドライバーが手で接近可能である運転席側ドアと、ドアハンドルであって、前記ドアハンドルが前記車両を出るために前記ドアを開けるために動作可能であるレバーを含むドアハンドルとを含み、前記フラップが上端と下端とを有し、前記フラップが、
前記上端に配置された第1取付けデバイスと、
前記下端に配置された第2取付けデバイスと、
前記第1及び第2取付けデバイスに接触して、可撓性本体と
を含み、
前記第1及び第2取付けデバイスの各々が前記フラップを前記室内側に取り付けるために構成され、
前記フラップが、前記第1取付けデバイスにより前記室内側に、前記レバーの垂直方向上方にある前記室内側の第1位置で取り付けられた状態で、a)折り畳まれ、且つ、前記レバーの長さの少なくともほとんどに沿って前記レバーを覆うようにb)吊り下げられるように、前記フラップが、前記第1及び第2取付けデバイスの配置について寸法決めされ、構成され、並びに前記第1及び第2取付けデバイスの間で十分に可撓性であり、
前記レバーから覆いをとるように、前記下端により、前記レバーを覆う前記フラップを折り畳むこと、及び次いで前記第1位置の垂直方向上方にある前記室内側の第2位置で前記第2取付けデバイスを前記室内側に解放可能に取り付けることが、前記レバーが前記レバーの長さの少なくともほとんどに沿って前記フラップによって覆われないように十分に前記フラップを折り畳むように、前記フラップがさらに、前記第1及び第2取付けデバイスの配置について寸法決めされ、構成され、並びに前記第1及び第2取付けデバイスの間で十分に可撓性である、吊り下げ式可撓性フラップ。
【請求項2】
前記可撓性が、前記折り畳むことが、前記フラップにおいて、折り目を作り出すとともに前記折り目を垂直に上向きに持ち上げるようなものである、請求項1に記載の吊り下げ式フラップ。
【請求項3】
前記フラップが層を含み、前記第1及び第2取付けデバイスの少なくとも1つが前記層間で囲まれる、請求項1又は2に記載の吊り下げ式可撓性フラップ。
【請求項4】
前記下端に、前記レバーの垂直方向下方の前記室内側の第3位置で前記ドアに解放可能に取り付けられるように構成された第3取付けデバイスをさらに含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の吊り下げ式可撓性フラップ。
【請求項5】
前記第1取付けデバイスの少なくとも一部が磁気を帯びているか磁力により引き付けられ、前記第2取付けデバイスの少なくとも一部が磁気を帯びているか磁力により引き付けられ、前記第3取付けデバイスの少なくとも一部が磁気を帯びているか磁力により引き付けられる、請求項4に記載の吊り下げ式可撓性フラップ。
【請求項6】
前記第1及び第3取付けデバイスが、前記第3位置での前記室内側による前記第3取付けデバイスへの前記取付けが、前記第1位置での前記室内側による前記第1取付けデバイスへの前記取付けより弱くなるように構成される、請求項4又は5に記載の吊り下げ式可撓性フラップ。
【請求項7】
前記フラップが、2つの対向する側として、
第1取付け側であって、前記第1取付けデバイスが前記第1位置で前記室内側に取り付けられた状態で、前記上端で前記室内側の方を向く第1取付け側と、
第2取付け側であって、前記第1位置での前記第1取付けデバイスの前記室内側への前記取付けが保持されている状態で、前記第2取付けデバイスが、前記フラップが前記第2位置での前記取付けを可能にするように十分に折り畳まれている状態で、前記第2位置で前記室内側に取り付けられるとき、前記下端で前記室内側の方を向くようにされた第2取付け側と
を有する、請求項1~6のいずれか一項に記載の吊り下げ式可撓性フラップ。
【請求項8】
前記フラップが、前記第2取付け側に、容器及び蓋であって、互いに解放可能に取り付け可能であるとともに香り付き材料を密閉式に包み込むために構成された容器及び蓋をさらに含み、前記容器及び前記蓋が、それらが、a)前記十分に折り畳むときに解放可能に共に接合可能であるとともに、b)前記レバーの長さの少なくともほとんどに沿って前記レバーを前記覆うときに互いに解放可能であるように位置付けられる、請求項7に記載の吊り下げ式可撓性フラップ。
【請求項9】
前記フラップが、前記第2取付け側にジッパー付きポケットを含む、請求項7又は8に記載の吊り下げ式可撓性フラップ。
【請求項10】
前記フラップの前記第1取付け側が蛍光性物質、リン光性物質、又は蛍光性物質及びリン光性物質の両方を含む、請求項7~9のいずれか一項に記載の吊り下げ式可撓性フラップ。
【請求項11】
前記レバーの長さの少なくともほとんどに沿って前記レバーを前記覆うことと前記第2位置での前記第2取付けデバイスの前記室内側への前記取付けを実施するのに十分に前記折り畳むこととの両方のために前記十分な可撓性を個別に又は集合的に提供する布、ファブリック、又はテキスタイルを含む、請求項1に記載の吊り下げ式可撓性フラップ。
【請求項12】
前記覆うこと及び前記折り畳むことの両方のために前記十分な可撓性を個別に又は集合的に提供する前記布、ファブリック又はテキスタイルのうち、耐水性又は防水性材料である、請求項11に記載の吊り下げ式可撓性フラップ。
【請求項13】
車両のドライバーに前記車両の占有状態を思い出させるための方法であって、前記思い出させることが前記車両から前記ドライバーから出るときであり、前記車両が前記ドライバーにより開けられるように設計された運転席側ドアを有し、前記ドアが室内側を有し、前記室内側で前記ドライバーが手で接近可能なのはドアハンドルであり、前記ドアハンドルが前記出ることのために前記ドアを開けるために動作可能であるレバーを含み、思い出させるための前記方法が上端と下端とを有する吊り下げ式可撓性フラップを使用し、前記方法が、a)前記下端が前記室内側に前記室内側の第2位置で解放可能に取り付けられ、前記第2位置が前記室内側の第1位置から垂直方向上方にあり、前記フラップが前記第1位置で前記室内側に取り付けられ、b)前記第1及び第2位置が、前記レバーの垂直方向上方にあるとともに、前記フラップにおける折り目を、前記フラップが前記レバーの長さの少なくともほとんどに沿って前記レバーを覆わないように十分高くするのに共に十分に高いように、前記フラップが折り畳まれた構成にある展開前状態から進められ、前記方法が、
前記車両の占有状態に基づき、前記展開前状態から始めて、
i)前記解放可能な取付けを外すことと、
ii)次いで前記フラップを、前記レバーの長さの少なくともほとんどに沿って前記レバーを覆うために吊り下げられように広げること、又は前記フラップが重力により広がることを可能にすることであって、それにより、前記ドライバーが前記車両を出るときに、前記ドライバーに前記車両の占有状態の触覚及び視覚リマインダを提供する、前記フラップを広げること、又は前記フラップが重力により広がることを可能にすることと
により前記フラップを展開することを含む方法。
【請求項14】
ステップii)において前記折り目が垂直に下向きに移動し、前記フラップが、前記折り目で、可撓性であるとともに屈曲に対して弾性が無い材料を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記展開することが、前記下端を、前記レバーの垂直方向下方の第3位置で前記室内側に解放可能に取り付けることを含む、請求項13又は14に記載の方法。
【請求項16】
前記フラップが、前記第1、第2及び第3位置での前記室内側へのそれぞれの取付けのための第1、第2、及び第3取付けデバイスを含み、前記方法が、前記フラップが、前記室内側に前記第1及び第3位置で取り付けられている間、前記レバーの操作のための前記ドライバーによる手での接近を妨げるが防止せず、これが、前記フラップにおける弛緩により、フラップから室内側への間隙であって、ドライバーの運転席側の手が、前記室内側に沿った動きにより、前記手が前記レバーに接近する際に少なくとも部分的に入り得る間隙を提供し、前記第3位置での前記取付けが、前記レバーの前記操作のために前記レバーの方に移動する前記手の割り込み力により少なくとも部分的に外されるように、展開されることになる前記フラップを、前記第1及び第3取付けデバイスの寸法、配置、第1及び第3取付けデバイスの間の前記フラップの可撓性、並びに前記第1取付けデバイスが前記第1位置から分離可能である場合の容易さと比較した前記第3取付けデバイスが前記第3位置から分離可能である容易さに関して構成することをさらに含み、前記手が、前記手の指が前記手の掌に触れる領域にわたって2.6~4.0インチの幅を有する、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
車両の運転席側ドアであって、前記ドアが前記車両のドライバーにより開けられるように設計され、前記ドアが外面を有する室内側を有し、前記ドアが、
車両ドアフレームと、
前記室内側にあり前記車両ドアフレームで組み立てられた車両ドアパネルと、
前記室内側で前記ドライバーが手で接近可能であるとともに前記ドアを開けるために前記車両ドアフレームに作動的に接続されたドアハンドルであって、前記ドアハンドルが前記車両を出るために前記ドアを開けるために前記ドライバーにより動作可能であるレバーを含む、ドアハンドルと、
前記室内側の一部として、前記レバーの垂直方向上方の位置に、材料の第1水平ストリップと、
前記室内側の一部として、前記材料の第1水平ストリップの垂直方向上方に、材料の第2水平ストリップと、
前記室内側の一部として、前記レバーの垂直方向下方に、反対の側を有する第3位置材料であって、2つの反対の側のうちの一方が前記ドライバーから離れる方を向き、前記2つの反対の側の前記他方が、前記ドライバーの方を向くとともに前記室内側の前記外面の包囲部分と実質的に平行であるか実質的に同一平面上にあるように方向付けられた平らな表面であり、前記第3位置材料の少なくとも一部が磁気を帯びているか磁力により引き付けられるかである、第3位置材料と
を含み、
前記材料の第1及び第2水平ストリップ間の最も短い接続直線である介在間隙が4インチ以下の第1分離距離である、運転席側ドア。
【請求項18】
前記材料の第1水平ストリップの少なくとも一部が磁気を帯びているか磁力により引き付けられ、前記材料の第2水平ストリップの少なくとも一部が磁気を帯びているか磁力により引き付けられる、請求項17に記載の運転席側ドア。
【請求項19】
前記材料の第1水平ストリップ、前記材料の第2水平ストリップ、及び前記第3位置材料が、前記3つのうちの任意の2つの間で、最も短い接続直線である介在間隙が8インチ以下の第2分離距離であるように、位置する、請求項17又は18に記載の運転席側ドア。
【請求項20】
リマインダが装備された運転席側ドアであって、
請求項17~19のいずれか一項に記載の運転席側ドアと、
屈曲に対して弾性が無いとともに上端と下端とを有する吊り下げ式可撓性フラップと
を含み、
前記吊り下げ式可撓性フラップが、前記上端で、前記材料の第1水平ストリップに取り付けられ、前記吊り下げ式可撓性フラップが、前記下端で、前記上端での前記取付けが保持されている状態で、展開前状態をとるように、材料の第2水平ストリップに、及び、前記ドライバーが前記車両を出るときの前記ドライバーへのリマインダとして展開されているときには前記第3位置材料へ交互に取り付け可能である、リマインダが装備された運転席側ドア。
【請求項21】
請求項17~19のいずれか一項に記載の運転席側ドア又は請求項20に記載のリマインダが装備された運転席側ドアを含む車両。
【請求項22】
ドライバーにより開けられるように設計されたリマインダが装備された車両の運転席側ドアであって、前記ドアが、前記ドライバーに内方に面した室内側と、外側と、前記外側と前記室内側との間に配置されたフラップ通路とを有し、前記ドアが、
車両ドアフレームと、
前記室内側にあり前記車両ドアフレームで組み立てられた車両ドアパネルと、
前記室内側で前記ドライバーが手で接近可能であるとともに前記ドアを開けるために前記車両ドアフレームに作動的に接続されたドアハンドルであって、前記ドアハンドルが水平伸長部を有するとともに前記車両を出るために前記ドアを開けるために前記ドライバーにより動作可能であるレバーを含み、前記レバーが支点の枢動ポイント及び力点の両方を有し、前記フラップ通路が、前記レバーの垂直方向上方に、前記車両の同乗者室内への開口を有し、前記室内側が前記レバーの垂直方向下方に配置されたフラップ保持場所を有するドアハンドルと、
水平に、少なくとも部分的に前記レバーを覆い、それにより、前記ドライバーが前記車両を出るときの前記ドライバーへのリマインダとしての前記レバーへの前記ドライバーの手での接近を妨げるように前記レバーの上に吊り下げられるための吊り下げ式可撓性フラップであって、前記フラップが内端と外端と、前記内端と外端との間に、可撓性部分とを有し、前記フラップが、前記内端で、前記フラップを少なくとも部分的に前記フラップ通路内に保持するアンカーに固定され、前記フラップが、前記外端に、前記フラップ保持場所で前記フラップに解放可能に係合する保持デバイスを有する吊り下げ式可撓性フラップと
を含み、
前記フラップが、前記保持デバイスにより解放可能に係合されると、前記レバーの前記水平伸長部の少なくともほとんどを覆うが、両側を考慮に入れて合計で、前記レバーを水平に50パーセントを超えて伸長し過ぎないように水平方向に寸法決めされ、前記水平伸長部が前記枢動ポイントと前記力点との間の水平距離に等しい、リマインダが装備された車両の運転席側ドア。
【請求項23】
前記フラップが、保管のために前記フラップ通路内に格納可能であるとともに、垂直伸長のために、前記レバーを前記覆うために前記フラップ通路から引き出し可能である、請求項22に記載の運転席側ドア。
【請求項24】
前記アンカーが、回転可能スピンドルであって、その周りに前記格納中に前記フラップが巻き付くとともに、そこから前記垂直伸長中に前記フラップが巻き戻される回転可能スピンドルを含む、請求項23に記載の運転席側ドア。
【請求項25】
前記水平過伸長が、あったとしても、両側を考慮に入れて合計で、25パーセント以下である、請求項22~24のいずれか一項に記載の運転席側ドア。
【請求項26】
前記水平過伸長が、あったとしても、両側を考慮に入れて合計で、10パーセント以下である、請求項25に記載の運転席側ドア。
【請求項27】
請求項22~26のいずれか一項に記載の運転席側ドアを含む車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
この出願は、2021年4月14日に出願された米国仮特許出願第63/175,008号の利益を主張する。
【0002】
発明の分野
本発明は、車両を出るドライバーに残りの同乗者について思い出させること、より具体的には、思い出させるための機械的方法及びデバイスに関する。
【背景技術】
【0003】
背景
不幸にも、毎年、ドライバーが車を出るときに乳幼児が不注意により車の座席に忘れられており、結果として、高温又は低温に長くさらされたことを原因として亡くなっている。例えば、親が多くの子どもを異なる場所で降ろす場合がある。何らかの注意散漫を原因として、親は、タスクが終わった、すなわち全ての場所に立ち寄ったという印象をもって誤って車両を出る可能性があるが、途中にある完了したばかりの「最後」の立ち寄りが最後の場所ではないというのが現実である。親は仕事又は家に向かい得、到着すると、彼/彼女の車の座席で1人の子どもが依然として静かに座っている又は眠っていることを思い出さずに車両を出る。同様に、乗っているのが子ども1人である場合において、何かに気を取られているドライバーは、目的地に到着すると、例えばドライバーが時折子どもを連れずにその目的地を訪れている場合、子どもを忘れることがある。
【0004】
2つの追加的な懸念は、車に1人でいるとみなされる子どもの安全性及び子どもの潜在的な感情的拘束である。
【0005】
圧倒的に、ドライバーはそれが自身に起こる-自分が子ども又は高齢者を置き去りにする-とは決して考えていない。しかし死亡は増加している。多くの既知のリマインドデバイスは電気的であり、製造するのが複雑で、コストがかかり、既存の車両に後付けするのには高価である。1つの提案された解決策は、ドアセンサ/アラームリマインダである。出発する前にバックドアを閉める、移動する、イグニッションをオフにする、及び運転席側フロントドアにより出ると、同じバックドアが開けられない限り又は開けられるまですぐに又はすぐ後にアラーム又はビープ音が鳴る。以下で検討されるとおり、目的地までの途中の立ち寄りが問題を含み得る。検討される別のアイデアは、アラームが止まる前にチャイルドシートの近くでの十分な子ども及び/又はドライバーの動きを検出することが必要な運動検出器(場合によりその追加的な特徴)であるが、これは実装するのにより費用がかかり、電気的解決策としては、完全に信頼性があるというわけではない。
【0006】
いくつかの剛性をもって構築された機械的リマインドデバイスは、動いている車両内で揺動するとともに、ドライバーが運転中に物理的にドライバーの気をそらし得るという欠点を有する。また、リマインドイベントが終わったとき又は車が子どもを載せない状態で使用されることが多い場合、忘れられる又は置き場所を誤るというリスク無しに及び不便さ又は迷惑となること無しにリマインドデバイスをどこに保持するかが不明瞭である。同乗者が車両を出ることを求められる緊急時にドライバーが彼又は彼女のドアを開くのをブロックする又は遅くするリマインドデバイスが存在する。なお他のデバイスは、ドライバーが彼又は彼女の考えから注意をそらす必要無しにその存在に容易に慣れるタイプのものである。そのため、デバイスはリマインダとしてあまり有効ではなくなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
概要
上で示唆されたとおり、脆弱な個人を車に置き去りにするという問題への全体的な解決策はまだ確立されていない。
【0008】
ドアセンサ/アラームリマインダについて、これが複数回立ち寄りをする移動にとって実用的であるということは明らかではない。例えば、給油所でガソリンを入れる前に、ドライバーは典型的には安全のためにイグニッションをオフにする。ドライバーはしばしばその後、外に出て給油ポンプに近づき、支払いの準備をし、ガソリンタイプを選択し、燃料移送ノズルを持ち上げ、それをガソリンタンクに挿入するなどする。ドライバーが外に出たときのアラームは望ましくないだろう。また、アラームが鳴ったときに何をすればよいのか明らかではない。扱いにくいように思われる解決策の1つは、同乗者バックドアを開閉する動きを経ることであり、このことは、リマインダアラームを移動の残りの部分のためにリセットする方法となり得る。
【0009】
本明細書において上で説明された運動検出器は、述べたとおり、比較的費用がかかる。
【0010】
さらに、既存の電気設備は、部分的な又は独立型解決策として、車両のバッテリから充電を放出するのに寄与し得るとともに、電気的故障、車両の補修管理後の手動でのリセットの潜在的必要性、使用済みリマインダ機能専用バッテリの交換など信頼性の問題に直面し得る。
【課題を解決するための手段】
【0011】
これらの懸念の1つ又は複数に対処するために、必要とされるものは、自動車などの車両を運転中にドライバーの気をそらさず、車両からの緊急脱出中にドライバーの邪魔にならない、低コストで、機械的で、有効で、便利な解決策である。本明細書において提案されるのは、車両ドライバーによる室内ドアハンドルへの手での接近を妨げるがブロックしない吊り下げ式可撓性フラップである。片方の手で動かせるフラップは使用後に「定位置に」折り畳めるが、依然として視覚的にリマインダとして機能してそれを「脱出妨害」リマインダとしてリセットする。
【0012】
例示的態様において、車両を出るときに車両の占有状態をドライバーに思い出させるための方法は、ドライバーにより開けられるように設計された運転席側ドア、例えば3つの他のサイドドアを備えた車両のための運転席側フロントドアを有する車両に関連する。ドアは、フレーム上に組み立てられたフレーム、パネル、覆い、又は「外板」を有する。パネルは、ドアの室内側に部品、例えばプラスチックドア成形品を含む。車両を出るための室内ドアハンドルがドアを開けるためにドアフレーム作動的に接続されるが、ハンドルは、車両内部からドライバーにより手で接近可能である。より一般的に、運転席側ドアは、室内側と、室内側に、車両内部からドライバーにより手で接近可能なドアハンドルとを有する。ドアハンドルは、出るためにドアを開けるために動作可能なレバーを含む。レバーは、支点での枢動ポイントと力点との両方を有する。方法は、上端と下端とを有する吊り下げ式可撓性フラップを使用する。方法は、a)下端が、フラップが室内側で取り付けられる第1位置の垂直方向上方にある室内側の第2位置に解放可能に取り付けられ、b)両方の位置がレバーの垂直方向上方にあるとともに、フラップにおける折り目を、フラップがレバーの長さの少なくともほとんどに沿ってレバーを覆わないように十分高くするのに共に十分に高いように、フラップが折り畳まれた構成にある展開前状態から進められる。方法は、車両の占有状態に基づき、展開前状態から開始して、解放可能な取付けを外すことによりフラップを展開することを含む。方法は次いで、レバーの長さの少なくともほとんどに沿ってレバーを覆うために吊り下げられるように、フラップを広げること、又はフラップが重力により広がることを可能にすることをさらに含む。それによりドライバーには、車両を出るときに、車両の占有状態の触覚及び視覚リマインダを提供される。
【0013】
下位態様において、展開することは、下端を、レバーの垂直方向下方の第3位置で室内側に解放可能に取り付けることを含み得る。
【0014】
さらなる下位態様において、展開されることになるフラップは、第1、第2及び第3位置へのそれぞれの取り付けのための第1、第2、及び第3取付けデバイスを含む。フラップは、以下のことを引き起こすために、第1及び第3取付けデバイスの寸法、配置、第1及び第3取付けデバイスの間のフラップの可撓性、並びに第1取付けデバイスが第1位置から分離可能である場合の容易さと比較した第3取付けデバイスが第3位置から分離可能である容易さに関して構成され得る。フラップは、第1及び第3位置で室内側に取り付けられている間、レバーの操作のためのドライバーによる手での接近を妨げるが防がない。妨げることは、ドライバーの運転席側の手が、室内側に沿った動きにより、手がレバーに接近する際に少なくとも部分的に入るフラップから室内側への間隙を提供するフラップにおける弛緩により回避される。第3位置での取付けは、レバーの操作のためにレバーに向かって移動する手の割り込み力により少なくとも部分的に外され得る。手は、運転席側の手の指が当該手の掌に接する領域にわたって2.6~4.0インチの幅を有する。
【0015】
別の態様において、吊り下げ式可撓性フラップは、ドライバーにより開けられるように設計された運転席側ドアを有する車両のために設計される。ドアは室内側と、室内側で手で接近可能なドアハンドルとを有する。ドアハンドルは、車両を出るためにドアを開けるために動作可能なレバーを含む。フラップは上端と下端とを有する。フラップは、上端に配置された第1取付けデバイスと、下端に配置された第2取付けデバイスと、第1及び第2取付けデバイスに接触して、可撓性本体とを含む。第1及び第2取付けデバイスの各々は、フラップを室内側に取り付けるように構成される。前記第1取付けデバイスによるフラップの前記室内側への取付けがレバーの垂直方向上方にある前記室内側の第1位置においてである状態で、折り畳まれるように、且つレバーの長さの少なくともほとんどに沿ってレバーを覆うように吊り下げられるように、フラップは第1及び第2取付けデバイスの配置について寸法決めされ、構成され、並びに第1及び第2取付けデバイスの間で十分に可撓性であり、レバーから覆いをとるように、下端により、レバーを覆うフラップを折り畳むこと、及び次いで第2取付けデバイスを第1位置の垂直方向上方にある室内側の第2位置に解放可能に取り付けることが、レバーがレバーの長さの少なくともほとんどに沿ってフラップによって覆われないように十分にフラップを折り畳む。
【0016】
下位態様において、フラップは、下端に、レバーの垂直方向下方の室内側の第3位置でドアに解放可能に取り付けられるように構成された第3取付けデバイスをさらに含み得る。
【0017】
さらなる従属下位態様において、第1及び第3取付けデバイスは、第3位置での室内側による第3取付けデバイスへの取付けが第1位置での室内側による第1取付けデバイスへの取付けよりも弱くなるように構成され得る。第1、第2、及び第3取付けデバイスがそれらのそれぞれの取付け時に取り付けられるものは、(ドライバーにより開けられるように設計された運転席側ドアの)室内側であると考えられる。室内側は、したがって、それぞれ第1、第2、又は第3位置にその時に予め存在する任意の取付具を含む。第1位置での例は、ドアパネルに取り付けられているとともにフラップへの磁気的取付けのために設計された金属ストリップである。
【0018】
異なる下位態様において、フラップは、2つの対向する側として、第1取付け側であって、第1取付けデバイスが第1位置で室内側に取り付けられた状態で、上端で室内側の方を向く第1取付け側と、第2取付け側であって、第1位置での第1取付けデバイスの室内側への取付けが保持されている状態で、第2取付けデバイスが、フラップが第2位置での取付けを可能にするように十分に折り畳まれている状態で、第2位置で室内側に取り付けられるときに下端で室内側の方を向くようにされた第2取付け側とを有する。
【0019】
なおさらなる下位態様において、フラップは、第2取付け側に、容器及び蓋であって、互いに解放可能に取り付け可能であるとともに香り付き材料を密閉式に包み込むために構成された容器及び蓋をさらに含み得る。容器及び蓋は、それらが、a)十分に折り畳んだときに解放可能に共に接合可能であるとともに、b)レバーの長さの少なくともほとんどに沿ってレバーを覆うときに互いに解放可能であるように位置付けられ得る。
【0020】
代替的又は追加的下位態様において、フラップは第2取付け側にジッパー付きポケットを有し得る。
【0021】
なお別の代替的又は追加的下位態様において、フラップの第1取付け側は蛍光性物質、リン光性物質、又は蛍光性物質及びリン光性物質の両方を含み得る。
【0022】
別の態様において、車両の運転席側ドアはドライバーにより開けられるように設計される。ドアは外面を有する室内側を有する。ドアは、車両ドアフレームと、車両ドアフレームで組み立てられた、室内側の車両ドアパネルとを含む。ドアハンドルは、室内側でドライバーが手で接近可能であるとともにドアを開けるために車両ドアフレームに作動的に接続される。ドアハンドルが車両を出るためにドアを開けるためにドライバーにより動作可能であるレバーを含む。ドアは、室内側の一部として、レバーの垂直方向上方の位置に、材料の第1水平ストリップをさらに含む。これはまた、室内側の一部として、材料の第1水平ストリップの垂直方向上方に、材料の第2水平ストリップを含む。これは、室内側の一部として、レバーの垂直方向下方に、2つの反対の側を有する第3位置材料をさらに含み、2つの反対の側のうちの一方はドライバーから離れる方を向き。2つの反対の側の他方は、ドライバーの方を向くとともに室内側の外面の包囲部分と実質的に平行であるか実質的に同一平面上にあるように方向付けられた平らな表面である。第3位置材料の少なくとも一部は、磁気を帯びているか又は磁力により引き付けられる。第1及び第2水平ストリップ並びに第3位置材料の任意のものについて、2つの反対の側のうちの一方はドライバーから離れる方を向いてもよく、2つの反対の側の他方は、ドライバーの方を向くとともに室内側の外面の包囲部分と実質的に平行であるか実質的に同一平面上にあるように方向付けられた平らな表面である。材料の第1及び第2水平ストリップの間の介在間隙は、4インチ以下の第1分離距離である。
【0023】
この下位態様において、リマインダが装備されたドアは前述のドアを含むとともに、屈曲に対して弾性が無い吊り下げ式可撓性フラップをさらに含む。フラップは上端と下端とを有し、上端で、材料の第1水平ストリップに取り付けられる。吊り下げ式可撓性フラップは、下端で、上端での取付けが保持されている状態で、展開前状態を取るように、材料の第2水平ストリップに、及びドライバーが車両を出るときのドライバーへのリマインダとして展開されているときには第3位置材料へ交互に取り付け可能である。
【0024】
代替的又は追加的下位態様において、材料の第1水平ストリップの少なくとも一部は磁気を帯びているか又は磁力により引き付けられ、材料の第2水平ストリップの少なくとも一部は磁気を帯びているか又は磁力により引き付けられる。
【0025】
別の代替的又は追加的下位態様において、材料の第1水平ストリップ、材料の第2水平ストリップ、及び第3位置材料は、3つのうちの任意の2つの間で、任意の介在間隙が8インチ以下の第2分離距離であるように位置する。
【0026】
上記変更形態のいずれかにおける運転席側ドアを有する車両が同様に本明細書において提案される。
【0027】
関連する態様において、フラップの可撓性は、折り畳むことが、フラップにおいて、折り目を作り出すとともにフラップにおける折り目を垂直に上向きに持ち上げるようなものであり得る。「折り目」という用語は、フラップが折り目を画定するV字形の皺を有することを暗示しない。代わりに、折り目は、より一般的に、フラップの垂直方向最低点により形成される線である。典型的には、折り畳まれたフラップの折り目の底部の近くの断面はU字形である。U字形断面について、U字形断面スライスの垂直方向最低点は、集合的に折り目を形成する。第1及び第2位置の平均高さであるジョイント高さは、それに対するそれぞれのフラップ取付具がある場合、折り目が、フラップがレバーの長さの少なくともほとんどに沿ってレバーを覆わないくらい十分に高くなるように十分高い。フラップは、折り目で、可撓性であるとともに屈曲に対して弾性が無い材料を含み得る。折り目は、フラップが折り畳まれると垂直に上向きに移動する--関連して、垂直伸長部を有するフラップの少なくとも一部はしなやかで屈曲に対して弾性が無くてもよい。反対に、フラップが折り曲げられていない又は重力により広がることを可能にされる間折り目は垂直に下向きに移動する。
【0028】
リマインダが装備されたドアの別のバージョンにおいて、運転席側ドアがドライバーにより開けられるように設計され、ドアは、ドライバーに内方に面した室内側と、外側と、両側の間に配置されたフラップ通路とを有する。ドアは、車両ドアフレームと、室内側の、車両ドアフレームで組み立てられた車両ドアパネルと、車両ドアフレームに作動的に接続された、ドアを開けるために室内側でドライバーが手で接近可能であるドアハンドルとを含む。ドアハンドルは、水平伸長部を有するとともに車両を出るためにドアを開けるためにドライバーにより動作可能であるレバーを含む。レバーは、支点の枢動ポイント及び力点の両方有する。フラップ通路は、レバーの垂直方向上方に、車両の同乗者室内への開口を有する。室内側はレバーの垂直方向下方に配置されたフラップ保持場所を有する。ドアは、レバーの上に吊り下がり、レバーを水平に、少なくとも部分的に覆い、それによりレバーへのドライバーの手での接近を妨げる吊り下げ式可撓性フラップをさらに含む--これは、ドライバーが車両を出るときにドライバーへのリマインダとして機能する。フラップは、内端と外端と、内端と外端との間に、可撓性部分とを有する。フラップは、内端で、フラップを少なくとも部分的にフラップ通路内に保つアンカーに固定される。フラップは、外端に、フラップ保持場所でフラップに解放可能に係合するための保持デバイスを有する。フラップは、保持デバイスにより解放可能に係合されると、レバーの水平伸長部の少なくともほとんどを覆うが、両側を考慮に入れて合計で、レバーを水平に50パーセントを超えて伸長し過ぎないように、水平方向に寸法決めされる。水平伸長部は、枢動ポイントと力点との間の水平距離に等しい。運転席側ドアを有する車両は、本明細書において提案されたのと同様である。
【0029】
このバージョンの態様において、フラップは、保管のためにフラップ通路内に格納可能であるとともに、垂直伸長のために、レバーを覆うためにフラップ通路から引き出し可能である。
【0030】
さらなる態様において、アンカーは、回転可能スピンドルであって、その周りに格納中にフラップが巻き付くとともに、そこから垂直伸長中にフラップが巻き戻される回転可能スピンドルを含む。
【0031】
異なる態様において、水平過伸長は、あったとしても、両側を考慮に入れて合計で、25パーセント以下である。
【0032】
なお別の態様において、水平過伸長は、あったとしても、両側を考慮に入れて合計で、10パーセント以下である。
【0033】
上記変更形態のいずれかにおいて、このバージョンの運転席側ドアを有する車両が、同様に本明細書において提案される。
【0034】
態様の様々なものが、少なくとも以下の本明細書におけるクレームのとおり組み合わせられると考えられる。
【0035】
新規な車両占有状態リマインダ方法及び装置の詳細が、縮尺どおりでない図面を用いてさらに以下で定められる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図面の簡単な説明
【
図1A】本明細書において提案されたものの態様による吊り下げ式可撓性フラップに取り付け可能な例示的な取付具の小さな透視角での概略図である。
【
図1B】車両ドアフレーム及び車両ドアフレームで組み立てられた車両ドアパネルの概念図である。
【
図1C】本明細書において提案されたものの態様による第3位置材料及び車両の室内側の包囲部分の拡大側面図である。
【
図2】本明細書において提案されたものの態様による吊り下げ式可撓性フラップの磁気取付け実施形態の取付けのために車両を調性する例示的な方法のフローチャートである。
【
図3A】本明細書において提案されたものの態様による磁力による、車両内部に取り付け可能な例示的な吊り下げ式可撓性フラップの正面図である。
【
図3B】
図3Aの吊り下げ式可撓性フラップの拡大側面図である。
【
図4A】例示的な吊り下げ式可撓性フラップの第1取付け側の概略図であり、フラップは、本明細書において提案されたものの態様によりフックアンドループファスナーにより車両内部に取り付け可能である。
【
図4B】例示的な吊り下げ式可撓性フラップの第2取付け側の概略図であり、フラップは、本明細書において提案されたものの態様によりフックアンドループファスナーにより車両内部に取り付け可能である。
【
図5】フックアンドループファスナーにより取り付け可能な例示的な展開された吊り下げ式可撓性フラップを追加的に含み、本明細書において提案されたものの態様により、手が展開を外す動きで到達している、既存のドライバーの手をさらに含む小さな透視角での
図1Aのイメージである。
【
図6】本明細書において提案されたものの態様による、展開前状態にある
図5の吊り下げ式可撓性フラップの小さい透視角での概略図である。
【
図7】本明細書において提案されたものの態様による、展開されたときに香りを放つために改良された例示的な吊り下げ式可撓性フラップの第2取付け側の概略図である。
【
図8】本明細書において提案されたものの態様による、ジッパー付きポケットが設けられることにより改良された例示的な吊り下げ式可撓性フラップの第2取付け側の概略図である。
【
図9】本明細書において提案されたものの態様による、発光性材料を提供することにより改良された例示的な吊り下げ式可撓性フラップの第1取付け側の概略図である。
【
図10A】本明細書において提案されたものの態様による、吊り下げ式可撓性フラップがある構成において取り付けられた運転席側フロントドアの室内側の側面図である。
【
図10B】本明細書において提案されたものの態様による、吊り下げ式可撓性フラップが別の構成において取り付けられた運転席側フロントドアの室内側の側面図である。
【
図10C】本明細書において提案されたものの態様による、吊り下げ式可撓性フラップが別の構成において取り付けられた運転席側フロントドアの室内側の側面図である。
【
図10D】本明細書において提案されたものの態様による、吊り下げ式可撓性フラップが別の構成において取り付けられた運転席側フロントドアの室内側の側面図である。
【
図11】本明細書において提案されたものの態様による、吊り下げ式可撓性フラップの展開のために準備すること及び展開することの例のフローチャートである。
【
図12】本明細書において提案されたものの態様による、吊り下げ式可撓性フラップを使用する例示的な方法のフローチャートである。
【
図13A】本明細書において提案されたものの態様による、フラップが展開前状態にある、吊り下げ式可撓性フラップの伸長及び格納のために設計された車両ドアの小さな透視角での概略図である。
【
図13C】回転可能スピンドルの周りに巻き付けられた
図13Bのフラップの格納された部分の部分拡大図である。
【
図14A】フラップが今や展開されていることを除いて
図13Aのイメージであり、イメージは、車両ハンドルのレバーに伸ばしているが、接近するのは妨げられている既存のドライバーの手を追加的に含む。
【発明を実施するための形態】
【0037】
詳細な説明
図1Aは、説明のための非限定的例として、トラックなど、例えば少なくとも1人の同乗者を運ぶための車又は他の動力車など車両の運転席側フロントドア102の、外側101の反対の、室内側100との関連において本明細書において提案されたものの態様を示す。
図1A及び1Bから分かるとおり、ドア102は、
図1Aに概念的に示されるとおり、フレーム103aと、フレーム103a上に組み立てられた、パネル103b、覆い又は「外板」とを有する。パネル103bは、ドア102の室内側100にプラスチックドア成形品などの部品を含む。
図1Bの概念図には示されないが、格納されたドアウィンドウなどの構造がフレーム103aとパネル103bとの間の間隙に存在する。車両104を出るための室内ドアハンドルがドアフレーム103aに機械的に取り付けられるが、車両104内部からドライバーにより手で接近可能である。より一般的に、運転席側ドア102は室内側100と、室内側100に、車両104内部からドライバーにより手で接近可能なドアハンドルとを有する。ドア102は、ドライバーにより開けられるように設計される。この場合において、運転席側は、前方を向いている人にとって左であるが、本明細書における説明は、ハンドルを右に有する車両104にも同様に当てはまる。ドライバー側サイドミラー106が外側に取り付けられる。
図1Aに示されている他のものすべては室内側にある。室内側100でドライバーが手で接近可能な室内ドアハンドル108が、符号112からの引き出し線によって示された破線に沿った長さにより
図1Aにおいて示されている長さ112を有するレバーを含む。本例において、レバー110を車両104内へ引いてドア102を開く。室内ドアハンドル108は室内側100の凹んだ区画114内に配置される。レバー110の垂直方向上方117の室内側100の第1位置116及び第1位置116の垂直方向上方117の室内側100の第2位置118は、吊り下げ式可撓性フラップへの取付けポイントとして機能する。ここで、「ポイント」という言葉は、エリア、領域、又は場所の意味で大まかに使用される。
【0038】
運転席側ドア102の室内側100の取付けの第1ポイントから、フラップは、車両104からのドライバーの出口を覆うことにより一瞬の間妨げるように吊り下げられ得る。したがって、フラップは、ドライバーに対して、バックシートに乳幼児又は高齢者がいること、又はそうでなければ、車両の占有状態のリマインダとして展開される。子ども又は高齢者の同乗者がいないときのようにリマインダが必要ない場合、フラップは幾分仕舞われ得るが、それが見えないところにあり、次にリマインダとして使用される必要があるときに容易に忘れられるほどではない。特に、単純な手の動きでフラップを底部フラップから折り畳み、その結果、取付けの第1ポイントを保持しつつ、フラップは今や取付けの第2ポイントでも室内側100に取り付けられ、この第2ポイントは取付けの第1ポイントの垂直方向上方117にある。この折り畳まれた構成において、ドライバーによるレバー110への自由な接近が可能である。リマインダを再び実施するために、フラップは、単純なタグとの第2接続を手で外しすぐに展開を復元することにより容易に広げられ得る。展開はフラップを取付けの第3ポイントで室内側100へ「ボタンで留める」ことを含み得、この第3ポイントは、取付けの上記のポイントより下にあるだけでなくレバー110より下にある。フラップは今や、結果として、車両104が方向を変えているときなど移動中に行ったり来たりして、ドライバーの腕に触れることはあり得ない。
【0039】
言及されたとおり、吊り下げ式可撓性フラップへの取付けの第3ポイントは、レバー110の垂直方向下方の室内側100の第3位置120に存在し得る。第3位置120は、凹んだ区画114内にあるように示されているが、位置120は凹んだ区画114の垂直方向下方に位置してもよい。任意選択的に、凹んだ区画114は、取付けの第3ポイントを有する車両104の特徴でなくてもよい。同様に、存在してもしなくてもよい凹んだ区画114に対する第1及び第2位置116、118の
図1Aにおける配置は単なる例である。また、室内側100の異なる部分121は、水平、凹形、若しくは凸形外面としてなど異なる形であってもよく、及び/又は垂直に、水平に、若しくは垂直及び水平の間など異なって方向付けられてもよい。
【0040】
吊り下げ式可撓性フラップは、本明細書において上で説明されたとおり、室内側100の第1、第2、及び第3位置116、118、120のうちの1つ又は2つに、任意の所与の時間に、室内側100に取り付けられるように設計される。例えば、吊り下げ式可撓性フラップは、材料の略長方形部片であり得、長方形の1つの側は「上端」にあり、「下端」は長方形の反対の側に位置する。吊り下げ式可撓性フラップは、第1、第2、及び第3取付けデバイスであって、各々そのそれぞれの「端」、すなわち上端又は下端のいずれかに位置する第1、第2、及び第3取付けデバイスを含み得る。第1取付けデバイスは、室内側100に取り付けられるとき第1位置116に取り付けられ得、第2取付けデバイスは、室内側100に取り付けられるとき第2位置118に取り付けられ得、第3取付けデバイスは、室内側100に取り付けられるとき第3位置120に取り付けられ得る。以降、それぞれ第1~第3位置116、118、120の取付け(すなわちそれぞれ第1、第2、及び第3取付けデバイスの)は、対応して「第1取付け」、「第2取付け」、及び「第3取付け」と呼ばれることもある。また、第1、第2、及び第3取付けデバイスがそれらのそれぞれの取付け時に取り付けられるものは、室内側100であると考えられる。後者は、したがって、その時それぞれ第1、第2、又は第3位置116、118、120に前から存在する任意の取付具を含む。そのような取付具の例は、参照符号122、124、126との関連において本明細書において以下でさらに検討される水平ストリップである。
【0041】
本実施形態における第1、第2、及び第3位置116、118、120の各々での吊り下げ式可撓性フラップの取付けの方法は磁力に依存しているが、取付けの代替的方法が本明細書において以下でさらに検討される。
【0042】
第1に、室内側100は、フラップへの取付けがなされ得るように準備され得る。ここで
図1A、1C、及び2を参照すると、第1位置116に取り付けられているのは、材料の第1水平ストリップ122である。
図1Aにおいて示された実施形態について、第1水平ストリップ122の少なくとも一部は、強磁性物質の場合のように、例えば磁気を帯びているか又は磁力により引き付けられる。ストリップ122は、磁気テープのロールから切り出され得るか、又は金属プレートのストリップにおけるようにより剛性であり得る。ストリップ122が接着性裏張りを有しない場合、それには、ストリップ122が取り付けられた室内側100の材料組成に好適なものが設けられ得る。ストリップ122が3つの位置116、118、120のうちの1つで室内側100へ取り付けられることから、ストリップ122は室内側100の一部である。第1取付けデバイスを介して、フラップは室内側100に取り付け可能である。フラップの当該取付けは、材料の第1水平ストリップ122を通じてである。材料の第2水平ストリップ124は第2位置118に取り付けられる。第1水平ストリップ122の少なくとも一部の場合のように、第2水平ストリップ124の少なくとも一部は磁気を帯びているか又は磁力により引き付けられる。第2取付けデバイスを介して、フラップは材料の第2水平ストリップ124により室内側100に取り付け可能である。室内側100の一部として第3位置120に取り付けられるとともに横へ及びレバー110の垂直方向下方に配置されているのは、第3位置材料126であり、その少なくとも一部は磁気を帯びているか又は磁力により引き付けられる。第3取付けデバイスを介して、フラップは、第3位置材料126により室内側100に取り付け可能である。典型的には、フラップは、本明細書において以下でさらに詳細に検討されるとおり、第1及び第3取付けデバイス(展開状態において)の両方を介して、又は第1及び第2取付けデバイス(展開前状態において)を介して室内側100に取り付けられる。フラップは、ドライバーの現在のリマインドの必要性、又は現在はその必要がないことに従い、2つの状態の間で交替するように、例えば手で操作される。
【0043】
第1及び第2水平ストリップ122、124及び第3位置材料126のいずれかについて、これは、少なくともドライバーがそれを見るときに、室内側100のすぐ近くを囲む領域に対して平らに位置付けられ得る。したがって、第1及び第2水平ストリップ122、124及び第3位置材料126のいずれかについて、及び
図1Cを参照すると、2つの反対の側の一方126aはドライバーから離れる方を向いていてもよく、2つの反対の側の他方は、ドライバーの方を向くとともに室内側100の外面126dの包囲部分126cのように方向付けられた平らな表面126bである。例えば、ドライバーの方を向く平らな表面126bは、室内側100の包囲部分126cと実質的に平行に又は実質的に同一平面上にあるように方向付けられ得る。包囲部分126cは、場合により第1水平ストリップ122、第2水平ストリップ124、又は第3位置材料126にすぐ隣接する外面126dの領域であり得る。すぐ隣接する包囲部分126cは、
図1Cで見られるとおり、僅かに湾曲していてもよい(曲率半径が8インチ以上)。この僅かな湾曲は、例えば、第3位置120が室内側100の僅かに湾曲した凹んだ区画114内に位置する場合に存在し得る。そのような場合において、僅かに湾曲した表面と平らな表面との間の平行は「実質的に」存在すると言い得る。同様に、2つの平らな表面は実質的に平行であり得る。示された
図1Cの実施形態において、特に、ドライバーの方を向く平らな表面126bは包囲部分126cに実質的に平行に方向付けられている。しかしながら、第3位置材料126は、代わりに、ドライバーの方を向く平らな表面126bが包囲部分126cと実質的に平行であるというよりもむしろ実質的に同一平面上にあるように埋め込まれ得る。
【0044】
図1Aで見られるとおり、第3位置材料126は、第1及び第2水平ストリップ122、124と比較すると、はるかに短い水平スパンを有し得る。第3位置材料126の全体としての(水平及び垂直)スパンは、第1及び第2水平ストリップ122、124のいずれかの全体としてのスパンよりもはるかに短い可能性があり、それにより第3位置120での、第1又は第2位置116、118のいずれかでよりも弱い取付けを可能にする。これは、第3取付けがフラップの重量を支持するために頼りにされていないことを理由としている。第3取付けはより弱いため、それを外すことに必要な力がより少ない。これは、車両104からのドライバーの緊急脱出を容易にする。これはまた、展開状態から展開前状態への移行を容易にする。本明細書において以下でさらに述べられるとおり、(第2水平ストリップ124での)第2取付けの短い垂直スパンは、反対の移行-展開前状態から展開状態へを容易にする。第1及び第2水平ストリップ122、124は、例えば各々7×7/10インチ及び厚さ1/10インチであってもよく、第3位置材料126は7/10×7/10インチ及び厚さ1/10インチである。
【0045】
本明細書において以下でさらに検討されるとおり第1位置116での取付けは、たとえあったとしても通常は頻繁には外されないため、材料の第1水平ストリップ122とフラップの第1取付けデバイスとの間の磁力は強いことが好ましい。この取付けは、例えば永続的な糊を使用したより永続的な性質のものであり得る。また、例え第1取付けデバイスが第1位置116から分離可能であったとしても、取付けは、例えば、通常の強度のフックアンドループファスナーよりも極めて強度の高いものの使用により、他の位置118、120でよりもより強くなるように設計され得る。第1水平ストリップ122は室内側100に、それと一体的でないとしても、しっかりと取り付けられることが好ましい。
【0046】
第1取付けデバイスの、第1位置116での室内側100への取付けである第1取付けは、典型的には、あったとしてもめったに外されないが、第2位置118での取付けは、吊り下げ式可撓性フラップが展開される(すなわち、レバー110を十分に覆うように操作され、それにより車両104を出る際にドライバーへのリマインダとして機能する)度に外され得る。したがって、第2取付けでの磁力は、この第2取付けが吊り下げ式可撓性フラップが展開前状態にある時間の全体にわたって持続するという条件で、第1取付けでよりも弱くあり得ることが実際的である。したがって、第2取付けを引き起こす磁石は第1取付けを引き起こす磁石よりも薄い可能性がある。
【0047】
第3取付けは、第2取付けの場合と同様にしばしば外される。したがって、第3取付けをなす磁力は、この第3取付けが吊り下げ式可撓性フラップが展開にある時間の全体にわたって持続するという条件で、第1取付けについてよりもより弱くあり得ることが実際的である。
【0048】
室内側100の、ストリップ122、124及び第3位置材料126の各々への接着のために使用されるタイプの接着剤は、それぞれの取付けを解放する際の磁気的引力の相対的強度に合わせられ得る。
【0049】
接着剤の代替肢として、室内側100での対応する表面は、取付けが生じていなくても既に磁気を帯び得る又は磁力により引き付けられ得る。例えば、第1、第2及び/又は第3位置116、118、120に隣接する室内側100は、硬質プラスチック又は別のポリマーを含む外面、すなわち包囲部分126cを有し得る。その場合、第1及び第2水平ストリップ122、124及び第3位置材料126のいずれも、外面と実質的に同一平面上にある表面部分、又は「ストリップ」として外面から現れ得る。
【0050】
また、第1、第2、及び第3取付けのベースとして磁力を使用することに対する代替肢として、他の形の取付け、例えば摩擦ベースのものが代わりに用いられ得る。取付けは、例えばスナップにより、又はVELCRO(登録商標)ブランドフックアンドループファスナーによるものであり得る。VELCRO(登録商標)はVelcro BVBAの登録商標である。この後者の取付け機構について、フックの配列が、表面から外向きに伸長するフックで1つの薄いポリマー表面へ取り付けられ得る。整合するループの配列が第2のそのような表面へ取り付けられてもよく、ループは第2のそのような表面から外向きに伸長する。フック及びループを合わせることにより、2つの表面は接合され得、フックをループから手で剥がすことにより分離可能であり、逆もまた同様である。取付け方法は全て均一である必要はない。したがって、第1取付けは磁気的又は強い又は永続的又は半永続的接着剤によるものであり得、第2及び第3取付けはフックアンドループファスナーにより得る。
【0051】
第1、第2、及び第3取付けのいずれかをなす際にフックアンドループにより締結する場合、フック配列又は整合するループ配列は、接着性裏張りを備えて構成される場合はその接着性裏張りにより、第2位置118に取り付けられ得、したがって取り付けられた配列は室内側100の一部となる。フック配列及びループ配列の他方は、その接着性裏張りにより又は配列の外周を縫うことにより吊り下げ式可撓性フラップへ取り付けられ得る。
【0052】
より一般的に、室内側100は、取付けの任意の既知の好適な方法により、3つの位置116、118、120の各々で対応する第1及び第2水平ストリップ122、124及び第3位置材料126に取り付け可能であり、これらの後者の構造には、例えば、磁気を帯びている又は磁気的に引き付けられ得る材料又はフックアンドループファスナーが実装される。
【0053】
同様に、これらの後者の構造はそれぞれ取付けの任意の既知の好適な方法により第1、第2、及び第3取付けデバイスに取り付け可能である。
【0054】
車両104の例として上記で乗用車が言及されたが、本発明の意図された範囲は乗用車に限定されない。車両104は、例えば、レバーで開くドアを備えたキャビンを有するトラック、又はボート又は航空機であってもよい。車両104は、例えば、滑らかな、氷で覆われた、下向きに傾斜している表面に沿って重力により引かれる動力車又は車両であり得る。
【0055】
また、車両104は3つ以上のサイドドアを、複数のドアさえ、有する必要はない。車両104は、例えば2ドアクーペであり得る。クーペはドライバーの後ろの列に並んだ同乗者席を有し得る。さらに、2人乗りの車におけるドライバーの脇の同乗者は高齢者であることも、又は赤ちゃんであることも、それが前列にいるべきか否かにかかわらずある。同乗者はリマインダの受益者である又はあり得る。車両104は座席の3つ以上の列を有し得る。
【0056】
上で説明された車両104の任意のもののための吊り下げ式可撓性フラップは本発明の意図された範囲内にある。
【0057】
図2は、磁力により取り付けられるように構成されたフラップを用いるために車両104を準備する特定の方法を提示する。方法は、レバー110の垂直方向上方117の第1位置116で室内側100に材料の第1水平ストリップ122を提供することを含み、第1水平ストリップ122の少なくとも一部は、磁気を帯びているか又は磁力により引き付けられる(ステップS210)。第1水平ストリップ122の取付け時、室内側100は第1水平ストリップ122を含む。より具体的には、第1水平ストリップ122の外面、ドライバーに面する外面は、当該場所(すなわち、第1位置116)室内側100の外面でのその取付けを原因として第1水平ストリップ122の場所にある。第1水平ストリップ122の領域(
図1Aにおいて見る人に対して突出している)は第1位置116の領域と合致する。取り付けられた第1水平ストリップ122を介して、フラップは室内側100に取り付け可能であり、その結果リマインダ(すなわち、フラップ)が第1水平ストリップ122に取り付け可能である。方法は、第1水平ストリップ122の垂直方向上方117の室内側100に材料の第2水平ストリップ124を提供することをさらに含み、第2水平ストリップ124の少なくとも一部は磁気を帯びているか又は磁力により引き付けられる(ステップS220)。同様に、第2水平ストリップ124は、第2位置118でのその取付けの結果として、室内側100の一部である。同様に、第2水平ストリップ124の領域は第2位置118の領域と合致し、取り付けられた第2水平ストリップ124を介して、フラップは室内側100に取り付け可能であり、その結果、リマインダ(すなわち、フラップ)は第2水平ストリップ124に取り付け可能となる。さらなるステップがレバー110の垂直方向下方の室内側100に第3位置材料126を提供する。第3位置材料126の少なくとも一部は、フラップの下端にある材料に対する磁力のために磁気を帯びているか又は磁力により引き付けられる(ステップS230)。同様に、第3位置材料126は、第3位置120でのその取付けの結果として、室内側100の一部である。また、第3位置材料126の領域は第3位置120の領域と合致する。取り付けられた第3位置材料126を介して、フラップは室内側100に取り付け可能であり、その結果リマインダ(すなわち、フラップ)は第3位置材料126に取り付け可能である。第1及び第2水平ストリップ122、124及び第3位置材料126は、対応して、本発明の実施形態において、第1、第2、及び第3位置116、118、120にそれぞれ位置する。本発明の実施形態において、介在間隙、すなわち、材料の第1及び第2水平ストリップ122、124間の最も短い接続直線は、4インチ以下の第1分離距離127である。本発明の実施形態において、材料の第1水平ストリップ122、材料の第2水平ストリップ124、及び第3位置材料126は、3つのうちの任意の2つの間の任意の介在間隙が8インチ以下の第2分離距離128であるように位置する。他の実施形態において、4及び8インチの限定は異なっていてもよく、例えば5及び9インチであってもよい。第2分離距離128は同様に最も短い接続直線である。
【0058】
図3Aは、上端130aと、下端130bと、2つの端130a、130bにそれぞれ配置された第1及び第2取付けデバイス131、132の両方と接触した可撓性本体134とを有する例示的な吊り下げ式可撓性フラップ129を示す。フラップ129のこのバージョンは、
図3Bの側面図で見られるとおり2つの層136、138からなる。2つの層136、138は接合されて3つのポケット140a、140b、140cを形成する。第1ポケット140aは第1取付けデバイス131を収納する。第2ポケット140bは第2取付けデバイス132を収納する。第3ポケット140cは第3取付けデバイス133を収納する。第3取付けデバイス133は、運転席側フロントドア102の室内側100で第3位置材料126のドライバーの方を向く平らな表面126bと磁気的に対になるように平らな表面を有し得る(
図1A及び1Cにおいて示される)。取付けデバイス131~133は
図3A及び3Bにおいて破線により表されているが、その理由はそれらのそれぞれのポケット140a~c内にありしたがって見えないように隠されているからである。ここで及び明細書において今後、隠線がフラップ129により隠されているとき、フラップ129は透明ではないことが想定されるが、フラップ129は非透明である必要はない。2つの層136、138は、例証を目的として、
図3Bにおいて離れているものとして示されているが、ポケット140a~cが形成されているところを除き、それらはごく隣接している。
【0059】
フラップ129のこのバージョンにおいて、
図3A及び3Bで見られるとおり、取付けデバイス131~133の各々について、デバイスの少なくとも一部は磁気を帯びている又は磁力により引き付けられる。特定の取付けデバイス131~133が磁気を帯びている場合、デバイス131~133が取り付けられている室内側100の構造は磁力により引き付けられ、逆もまた同様である。したがって、例えば、デバイス131及びストリップ122の一方は磁気を帯びており、他方は磁力により引き付けられることから、第1取付けデバイス131は材料の第1水平ストリップ122に取り付け可能である。
【0060】
フラップ129の層136、138は各々、布、ファブリック、又はテキスタイルで個別に又は集合的に作られ得る。いくつかの例は、ポリエステルファブリック、例えばOttertex(登録商標)アクリル防水キャンバスファブリック、Fabric Wholesale Directにより製造されたエンボス加工スキューバピンファブリックなど90%綿及び10%スパンデックスの混合物、並びに、Fabric Wholesale Directにより製造されたキャバレーストレッチメッシュなど75%ポリエステル、17%ナイロン、及び8%スパンデックスの混合物である。可撓性であるが、フラップ129に、レバー110を覆う及び覆いを外すための、及び第2及び第3取付けをなすためのその可撓性を提供する材料は、第1及び第2取付けデバイス131、132の間並びに第1及び第3取付けデバイス131、133の間で非弾性的であってもよい。しかし、材料はいくつかの方法でレジリエントであり得る--これは例えば、しなやかであり、曲げられる、例えば折り畳まれるのにはレジリエントでなくてもよいが、いくらかの伸縮に対してはレジリエントであり得る。ゴムストリップは、例えば、その弾性限度を超えない限り、伸縮に対してレジリエントである。屈曲に対してレジリエントである必要はないが。レジリエンスは本明細書において、材料が弾性的に変形させられたときにエネルギーを吸収し、除荷時にそのエネルギーを放出する能力として定義される。弾性的変形は本明細書において、弾力が、変形を引き起こす外力と等しくなる可塑変形として定義される。層136、138は各々、第1及び第2水平ストリップ122、124に並びに第3位置材料126に対する磁力がフラップ129を室内側100に保持するのに有効であるように、十分に薄く、例えば0.5~1.5ミリメートルである。また、フラップ129の感触は、特にフラップ129が天然材料を含む場合、硬質プラスチック又は金属レバー110の感触とは異なり、このことは触覚的リマインダを向上させる。屈曲に対するその非レジリエンスを含む材料のしなやかさもまた異なる感触を有し、したがってリマインダの触覚的側面を向上させる。
【0061】
取付けデバイス131~133は一様に磁石である必要も、一様に磁力により引き付けられる必要もなく、代わりに、取付けデバイス131~133はこの点において互いに異なり得る。したがって、1つの取付けデバイスは磁気を帯び得る一方で、別の取付けデバイスは磁気を帯びていないが磁力により引き付けられる。取付けデバイス131~133は一様に同じ種類の機能のものでなくてもよく、例えば、1つ又は複数は磁力に基づき得、残りのものはフックアンドループファスナーとして実装され得る。したがって、例として、フラップ129は層136、138から構成され、第1及び第2取付けデバイス131、132の少なくとも1つは136、138層により囲まれる。したがって、第1及び第2取付けデバイス131、132の両方が層136、138の間に囲まれるか、又は2つの取付けデバイス131、132のうちの一方が層136、138の間にある。後者の場合、2つの取付けデバイス131、132の他方はフラップの外側に取り付けられ得る。具体的には、これはフラップ129の2つの対向する(すなわち、「フリップ」)側のうちの特定の一方に取り付けられ得る。「フリップ側」という用語は、本明細書において、2つの対向する側のいずれかの側が他方よりも重要であるということを暗示しない。
【0062】
図4A、4B、及び5における例示的実施形態について、フラップ129がどのように使用されるかについて及び一般性を失うこと無しに例証を分かりやすくするために、第1、第2、及び第3取付けは、磁気材料によってよりもむしろフックアンドループファスナーによる。二層フラップ129の代わりに、フック配列又は整合するループ配列が単層フラップ129に取り付けられ得、単層厚さは例えば0.5~1.5ミリメートルである。したがって、
図4A、4B、及び5において、フック配列又はループ配列は、フラップ129の2つの対向する側のいずれが示されているのかに依存して目に見えることがあり、当該目に見える構造は
図4A、4B、及び5において、破線よりもむしろ実線によって外形を描かれる。
【0063】
図4Aは、2つの対向する(すなわち、「フリップ」)側を有するフラップ129の第1取付け側142を示す。第1取付けデバイス131が第1位置116に取り付けられるとき、第1取付け側142は上端130aで室内側100(
図1Aで見られる)に面する。フラップ129が展開状態にあり(すなわち、
図5におけるようにリマインダとして展開されている)、したがって第1取付けデバイス131が第1位置116に取り付けられるとき、第1取付け側142は、下端130bで(及び下及び上端130a、130bの間の全ての領域において)室内側100の方を向いている。第1及び第3取付けデバイス131、133は、
図4Aに示された実施形態において第1取付け側142に取り付けられる。
【0064】
図4Bはフラップ129の第2取付け(すなわち、フリップ)側144を示す。リマインダに用いるためにフラップ129を準備するために(及びそれをリマインダとして必要とされるまで適所にしまうため)、フラップ129は展開前状態302にされる(
図6で見られるとおり)。特に、第1取付けが保持される一方で、フラップ129はフラップ129の下端130bから折り畳まれ、下端130bにより、第2位置118に取り付けられ、後者は
図1Aに示されている。結果としての展開前状態302において、第2取付け側144は、下端130bで、室内側100の方を向いている。特にこのとき、展開前状態302は以下のことが起きると達成される。第1取付けが保持されている状態で、第2取付けデバイス132は第2位置118(
図1Aで見られる)に取り付けられ、後者は、フラップ129が第2位置118での取付けを可能にするほど十分に(
図6で見られるとおり)折り畳まれた状態で生じる。フラップ129の可撓性の度合いは、フラップ129を展開前状態302、車両占有状態についての脱出リマインダの次の必要性が存在するまでフラップ129が留まり得る状態において都合よくは邪魔にならないところに置くことを可能とする。しかし、
図9との関連において本明細書において以下で検討されるとおり、フラップ129は、展開前状態302にあるときに、展開がすぐに必要となるときに展開するように目に見えるリマインダとして働く。
【0065】
図5は、
図1Aの環境内にフラップ129を表すリマインダが装備されたドア149を示す。
図5はフラップ129の展開状態を示す。第3取付けデバイス133が無い場合、第1取付けが存在し且つフラップ129が十分に低下させられるときフラップ129は展開されているとみなされる。通常、フラップ129は、展開された直前は展開前状態302にある。特に、及び
図6を参照すると、展開前状態302において、フラップ129は折り畳まれた構成304にある、すなわち、(
図1Aに示された)第1位置116に取り付けられているが、第2取付けをなす、すなわち、第2取付けデバイス132の第2位置118での室内側100への取付けを実施するために折り畳まれている。
【0066】
図6の展開前状態302について、及び再び
図5を参照すると、第1及び第2位置116、118の両方はレバー110の垂直方向上方117にあり、フラップ129がレバー110をレバーの長さ112の少なくともほとんどに沿って覆わないように共に十分に高く(すなわち十分に高い平均高さにある)、後者は
図1Aに示されている。ここで、「共に」という用語が使用され、その理由は第1位置116、第2位置118又は両方の位置116、118のいずれかを垂直に上げることは折り目を垂直に上げるからである。特に及び例えば、2つの位置116、118のうちの一方のみを所与の量だけ垂直に上げることは、折り目をその量の半分だけ上げる。「高さ」は、両方の位置に共通する基準点より上での第1又は第2位置の領域の中心の垂直距離である。「平均」は2つの高さの合計を2で割ったものである。
【0067】
反対に、展開されているとき、フラップ129は概して、第1に、第2位置118から分離される(例えば、恐らくフラップ129が車両104に当初設置されている場合を除いて)。第2位置118から分離後、フラップ129は次いで、吊り下げられるように、手で広げられるか、又は重力の力により広げられるよう下げられ得るかのいずれかであり、その結果、
図1A及び5から分かるとおり、レバー110がレバーの長さ112の少なくともほとんどに沿ってフラップ129により覆われる。第3位置120が無い場合、このポイントで、すなわち、この瞬間から始まり、フラップ129は「展開された」とみなされる。
図5にあるように、第3位置120がある場合、フラップ129は、第3取付けの追加的なステップがなされた後で、展開されたとみなされる。展開されたときのフラップ129の形の最良の図は
図10Dに提供されている。しかしながら、第3位置120及び第3取付けデバイス133が存在し第3取付けがなされない場合、フラップ129は本明細書においては「展開された」とみなされないが、これはフラップ129がリマインダとして効果的に役割を果たすのを妨げることに留意されたい。
【0068】
図6を再び参照すると、例示的な折り畳まれた構成304が、ドライバーの視界から第1及び第2取付けデバイス131、132を保護する一方で、対照的に、第3取付けデバイス133はドライバーの目に見える。折り畳まれた構成304の折り目244は
図6に記されている。
【0069】
図5に示されるとおり展開時、
図5において破線輪郭により表される第3取付けデバイス133はもはやドライバー246の目に見えない。代わりに、これは、第3位置120で室内側100の一部を形成するように取り付けられたフックオアループ配列の他方に直接(これはフック配列又はループ配列であるため)取り付けられる。同様に、第1取付けデバイス131は、
図5で見られるとおりドライバー246の目に見えないままであり、代わりに、第1位置116で室内側100の一部を形成するように取り付けられたその対応するフック配列又はループ配列に接合される。ドライバー246の目に見えるもの、したがって
図5において実践により境界を定められたものは、第2取付けデバイス132、及び同様に、第2位置118で室内側100の一部を形成するように取り付けられたその対応するフックオアループ配列である。
【0070】
図1A~
図5の比較から最もよく分かるとおり、第1及び第2水平ストリップ122、124が、吊り下げ式可撓性フラップ129の幅の全てでなくてもほとんどに水平に及ぶことができる一方で、垂直に(すなわち、
図3Aで見られるとおり上端130aから下端130bへ)はそれらの個々のスパンははるかに(例えば9倍を超えて)より短い。比較的短い垂直スパンを原因として、展開は第2取付けに対する比較的弱い牽引力を必要とする。また、第1及び第2取付具の両方について、比較的短い垂直スパンはフラップ129の設計により多くの可撓性を提供する。これは、室内側100でレバー110より上に位置する利用可能な空間は特定の車両の年式、製造及びモデルにより変わると仮定すると、その設計段階中のフラップ129の全体的比率及び取付けデバイスの配置を含む。
【0071】
図に示された第2取付けデバイス132は第1及び第3取付けデバイス131、133間に垂直に存在する。この設計の理由は、第2位置118を置くためのレバー110上で室内側100で利用可能な空間が十分となるようにである。取付けデバイス131~133のこのような順序付けはまた、追加の緩みを作り出すことがあり、結果としてより幅広のフラップから室内側への間隙248をもたらす。間隙248の前から存在する又は想定された幅に依存して、それをより幅広にすることは、
図12に概説されるとともに本明細書において以下でさらに詳細に説明されたドライバー246による車両104からの緊急脱出を潜在的には円滑にする。
【0072】
代替的に、例えば、レバー110の上に第2位置118を配置するための十分な空間があり、第3位置120を配置するためのレバー110より下の空間が限られている場合、第2及び第3取付けデバイス132、133の相対的垂直位置は、設計の観点から、フラップ129でのそれらのそれぞれの垂直位置に関して交換され得る。これは、VELCROファスナー実装形態の場合において、各取付けデバイス132、133をフラップ129の同じ側に保ちつつなされる。第2及び第3位置118、120は、実装形態のタイプ(例えば、VELCRO、磁気)にかかわらず対応して垂直にずらされ得る。
【0073】
以降、取付けデバイスの131、132、133の順序付けが想定される。
【0074】
フラップ129は、第1及び第2取付けデバイス131、132の配置について寸法決めされ、構成され、以下のことを可能にするために第1及び第2取付けデバイス131、132の間で十分に可撓性である。フラップ129が第1取付けデバイス131により、レバー110の垂直方向上方117にある第1位置116で室内側100に取り付けられた状態で、フラップ129は折り畳まれ得る。
【0075】
さらに、フラップ129は、第1及び第2取付けデバイス131、132の配置について寸法決めされ、構成され、以下のことを可能にするために第1及び第2取付けデバイス131、132の間で十分に可撓性である。フラップ129が第1取付けデバイス131によりレバー110の垂直方向上方117である室内側100の第1位置116で室内側100に取り付けられた状態で、フラップ129はレバー110をレバーの長さ112の少なくともほとんどに沿って覆うように吊り下げられ得る。
【0076】
フラップ129はまた、
図6を参照すると、第1及び第2取付けデバイス131、132の配置について寸法決めされ、構成され、以下をもたらすように第1及び第2取付けデバイス131、132の間で十分に可撓性である。下端130bにより、レバー110を覆うフラップ129を折り畳み、レバー110から覆いをとり、次いで、下端130bを第2位置118に解放可能に取り付けることは、レバー110がレバーの長さ112の少なくともほとんどに沿って覆われないようにフラップ129を十分に折り畳む。折り畳むことは、折り目244を作り出すとともにそれを垂直に上向きに持ち上げる。レバー110の覆いがこのように無いことは、第1及び第2位置116、118が、フラップ129がレバー110をレバーの長さ112の少なくともほとんどに沿って覆わないように共に十分に高くなることの結果である。ジョイント高さ(又は同等に「平均高さ」)は、第2取付けデバイス132が第2位置118に取り付けられた状態で、フラップ129がレバー110をレバーの長さ112の少なくともほとんどに沿って覆わないように折り目244が十分に高くなるように十分に高い。フラップ129は、現在の実施形態において、少なくとも折り目244で、可撓性であるとともに屈曲に対して弾性が無い材料を含む。折り目244は展開と展開前との間の移行中に隆起させられるため、移行は折り目244をフラップ129上で垂直に上向きにずらす。反対に、フラップ129が広げられる又は重力により広がるのを可能にされる間、折り目244は垂直に下向きに移動する。屈曲に対する非レジリエンスは、フラップ129、少なくとも折り目244がずれるその領域に関連し得る性質である。
【0077】
フラップ129は、例えば6インチ×7インチであり得る。又は、より一般的に、それは垂直に3~8インチ及び水平に3~8インチであり得る。その寸法は、上記構成を満たすために、特定の車両104のためのレバー110の近くで、限度内で室内側100の特徴のサイズ及び形状と共に変わる。フラップ129は略長方形であってもよいが、その形状は長方形の形に又はいかなる方法によっても限定されない。
【0078】
フラップ129の構成は、フラップ129が、レバー110をレバーの長さ112の少なくともほとんどに沿って覆うことと第2取付けをなすのに十分なフラップ129の折り畳みとの両方のために十分な可撓性を個別に又は集合的に提供する、例えば、布、ファブリック、又はテキスタイルを含むようなものである。十分な可撓性を個別に又は集合的に提供する布、ファブリック又はテキスタイルには、天然物質及び/又は人工物質(例えばポリマー)及び/又は耐水性又は防水性材料がある。したがって、例えば、フラップ129が、十分な可撓性を提供することで共に高い評価を得ることができる布及びファブリックを含む場合、これは、フラップ129の全布及び/又はファブリックのほんの一部であってもなくてもよい当該布及び/又はファブリックが天然物質であるという場合であり得る。より一般的に、フラップ129は、可撓性基準が満たされているという条件で、任意の物質から構成され得る、又は部分的に構成され得る。
【0079】
第1、第2及び第3位置116、118、120へのそれぞれの取付けのための第1、第2、及び第3取付けデバイス131~133を含み得るフラップ129は、さらに、第3取付けデバイス133の寸法、配置、第1及び第3取付けデバイス131、133の間の可撓性、並びに第1取付けデバイス131がもしある場合第1位置116から分離可能である容易さと比較した第3取付けデバイス133が第3位置120から分離可能である容易さに関して構成され得る。特に、構成は、フラップ129が、第1及び第3位置116、120で室内側100に取り付けられている間、レバー110の操作のためのドライバー246による手での接近を妨げるが防がないようであり得る。この結果は、フラップ129における弛緩が、フラップから室内側への間隙248(
図5に示された)であって、その中に、ドライバー246の運転席側の手249が、室内側100(
図1A及び1Bにおいて最も良く見える)に沿った運動250により、手249がレバー110に接近する際に、少なくとも部分的に入るフラップから室内側への間隙248を提供するため生じる。運転席側の手249が、室内側100に沿ったその運動250において前方に進みフラップから室内側への間隙248に入ると、指251の先端は、くさびの薄いエッジ端と機能的に概ね等しく、フラップから室内側への間隙248を広げるとともに割り込んで開く。幅を広げることは、第3位置120での取付けは、レバー110を操作するためにレバー110の方に移動する手249の割り込み力により少なくとも部分的に外される程度である。この基準のためにここで仮定として挙げられる手249は、手249の指251が手249の掌258に触れる領域254にわたって2.6~4.0インチの範囲の幅252を有する。ヒトの大人の手の大多数は上で特定された範囲に該当する幅252を有する。緊急の場合に第3位置120での取付けを外すことを早めるために、第1及び第3取付けデバイス116、120は、室内側100の第3取付けデバイス133への第3位置120での取付けが第1位置116での第1取付けデバイス131への室内側100による取付けより弱くなるように構成され得る。
【0080】
第1取付けデバイス131は、第1位置116に取り付けられたときに、第1位置116で、実際の取付けの第1領域146(
図5で見られるとおり)、すなわち実際の取付けが生じる領域範囲を画定し得る。第2取付けデバイス132は、第2位置118に取り付けられたときに第2位置118で、実際の取付けの第2領域148を画定し得る。第3取付けデバイス133は、第3位置120に取り付けられたときに第3位置120で、実際の取付けの第3領域150を画定することができ、実際の取付けの第3領域150は実際の取付けの第1領域146より小さい。この文脈において、取付けの周辺部の周りに、取付けデバイス131、133及び対応する位置116、120の一方又は他方が、そのような領域において実際の取付けが生じないように、他方を伸長し過ぎる領域が存在し得る。そのような領域は、実際の取付けのそれぞれの領域とみなされているものから除かれる。ここで、過伸長の領域は、例えば、フック配列部分、ループ配列部分、磁気材料及び/又は磁力により引き付けられる材料からの取付け能力を有する。しかしながら、過伸長の領域は、過伸長の当該領域に起因する取付けを形成するように対になるための取付けデバイス131、133又は、場合により、位置116、120の篏合表面を有しない。
【0081】
図で見られるとおり、実際の取付けの第3領域150は、例えば、実際の取付けの第1領域146のサイズの1/6又は1/7であり得る。
【0082】
実際の取付けの領域以外の他の要因又は実際の取付けの領域に加えて他の要因が関連し得る。例えば、摩擦ベースの取付けは第1及び第3位置116、120でのフックアンドループファスナーを介してであり、第1位置116でのファスナーは極めて強度が高くてもよく、一方で、第3位置120でのファスナーは通常の強度であってもよい。
【0083】
又は、取付けが第1及び第3位置116、120で磁気を帯びたものである場合、第1位置116の磁石は、例えば、第3位置120の磁石より厚い場合がある。
【0084】
図5の実施形態において第3取付けは第1より弱いため、フラップから室内側への間隙248に入る手249の割り込み力は、永続的又は半永続的であることを意図された第1取付けを外さずに、少なくともレバー110への手での接近を提供する程度に、第3取付けを外す傾向がある。手249の割り込み力は、例えば、フックアンドループファスナーを部分的に又は完全に剥がすことができる、又は磁力ベースの取付けを弱める又は絶つために磁石を枢動させることができる。いずれの取付け方法についても、分離がなされる容易さは、第3位置120での取付けがなされる領域に部分的に依存する。これはまた、極めて強度の高いフックアンドループファスナーとは対照的に通常の、又はより厚いのとは対照的に薄い磁石など取付けのタイプに依存し得る。
【0085】
フラップから室内側への間隙248に手を入れることは、したがって、磁気を帯びている場合、より強い第1取付けと比較した磁力の相対的弱さを原因として容易に外される小さい面積の第3取付けを剥がす。フラップ129は、したがって典型的には、短い間だけであるが、ドライバーの注意を引き付ける、又は少なくとも、視覚的に若しくは触覚的に、ドライバーの注意を集める若しくはドライバー246により思い出されるのに十分に干渉する。
【0086】
しかし、当該潜在力干渉の短さを原因として、緊急時に同乗者がすぐに出る必要がある場合に安全性は低下しない。
【0087】
さらに、移動させる又はしまうべき別個の物品は無い。代わりに、ドライバー246は、車両104を出るときに、又は彼若しくは彼女が残りの子どもと共に車両104に戻り出発の準備ができるまでの時間のいずれかに、単純で、短い手の動きを使用して所定の位置のフラップ129を都合よくは展開状態に置いておくだけである。
【0088】
実際は、第3取付けが存在しない又は用いられない場合、フラップ129は、ドライバー246が車両104を出た瞬間から既に展開状態にあり得る。これは、彼又は彼女が残りの子どもと共に戻ることが分かっており、ドライバー246は、したがって、フラップ129を展開前状態302に置くことをやめる、すなわち避けるからである。
【0089】
展開前状態を経ないことは、ちょうど説明されたとおり、推奨されない。ドライバー246が、彼又は彼女が運転席に戻る度にフラップ129を再展開する動きを経る場合、フラップ129はより有効である。移動の前よりもむしろ始めでの再展開は、触覚及び視覚リマインダ、すなわちフラップ129が、彼又は彼女が車両104から出るときにドライバーの注意を引くのに失敗する程度までルーティンになることを防ぐのに寄与する。
【0090】
他方で、第3取付けデバイス133が存在し用いられる場合、フラップ129は、同様に推奨されたプロトコルではないが、車両104を出るときにレバー110を操作した直後に再展開されてもよく、ドライバー246は彼又は彼女が残りの子どもと共にすぐに戻ってくることを分かっていて、ドライバー246はしたがってフラップ129を展開前状態302にすることをやめる。
【0091】
特にドライバー246が着席し出発する用意ができているポイントで、ドライバー246に、心地よい香りを車両104内に放つためにフラップ129を部分的に展開する動機が与えられ得る。これは、本明細書において以下ですぐに検討される。展開は展開前状態302から進められ、本明細書において上で検討されたとおりこれは推奨されたコースである。
【0092】
図7におけるサンプル実施形態を参照すると、フラップ129は、その上端130aに向かって第2取付け側144に取り付けられた浅い容器402を含む。容器402は、香水、芳香剤、又は他の香り付き液体を吸収した綿又はガーゼなどの香り付き材料404を含むように設計される。さらに、下端130bに向かって、蓋406が同じ第2取付け側144に取り付けられる。代替的に、容器402及び蓋406の位置は反対にされ得る、すなわち、蓋406を上端130aに又は上端130aのより近くにし得る。容器402及び蓋406は、折り畳まれた構成304において、蓋406が容器402を蓋406で密封するように手で押し込まれるように整列させられるように互いに対して配置され、蓋406は、それにもかかわらず、容易に除去され得るように緩く篏合されている(すなわち、フラップ129の展開時、蓋406は容器402から容易に手で分離される)。展開前状態302から開始してフラップ129を展開することは香りを放出し、それによりフラップ129を展開することを覚えていることについて車両104のドライバー246及び他の同乗者に報いる。容器402及び蓋406は、両方ともプラスチック又は軽金属、例えばアルミニウムでできていてもよいとともに第2取付け側144に永続的な接着剤により取り付けられ得る。容器402及び蓋406は、それらがa)十分に折り畳んだときに解放可能に共に接合可能であるとともに、b)レバーの長さ112の少なくともほとんどに沿ってレバー110を覆うときに互いに解放可能であるように位置付けられ得る。容器402における綿又はガーゼは、香水、車用芳香液などで容易に補充され得る。
【0093】
図7で見られるとおり掴むことができるタブ145aを含み得る端部分145が、フラップ129の下端130bの最も端に存在し得る。端部分145は、展開前状態302(
図6に示された)からのフラップ129の展開をより容易にする。端部分145を手で掴むことにより、第2取付け(又は第3取付け)は容易に外され得る。タブ145aは、第3取付けデバイス133の高さで及び/又はより下に垂直に位置し得、後者は
図4A及び4Bにおいて最もよく分かる。タブ145aをこの高さで位置決めすることにより、ドライバー246は、第3取付けを手で外す際に牽引力をより良好に導くことができる。タブ145aは、フラップ129の、車両104に対して最も後ろの側に横方向に配置されることができ、代替的に、タブ145aはフラップ129の他方に位置することも、又はタブは両側に位置することもできる。これらのタブ145aのいずれもその上にアイコン又は絵(図示せず)を有し得る。この視覚的設計は、タブの、
図7において目に見える側、又は展開前状態302においてドライバー246に目に見えるであろう反対の側に存在し得る。タブ145aは縫い付けられ得る又は他の方法で添付され得る。端部分145が存在しない場合、フラップ129は下端130bの側から把持され得る。
【0094】
図7の実施形態について、容器402内に維持される香り付きの液体の量は、典型的にはドライバー246に訴え、したがって思い出させるのに十分であるが、しかし彼又は彼女を香りで圧倒するほど多くない。
【0095】
別の動機を与える特徴として、フラップ129を展開する際に子どもの同乗者が「採用」されてもよい。
図8に示された例から分かるとおり、ジッパー付きポケット408が第2取付け側144に取り付けられる。ジッパー付きポケット408は、フラップ129の可撓性本体134(これは例えば1層又は2層であり得るとともに
図3Aにおいて最もよく分かる)に取り付けられ得る。同じ原理で作動して、フラップ129は報酬を得るために展開される。しばしば、車両104で出かける前の最後の行動のうちの1つは、子どものシートベルトを締め、運転席側フロントドア102を開くことである。子どもが、今回はジッパー付きポケット408に格納されたおしゃぶり又は他のおやつ、又はステッカーを典型的には又は定期的に与えられる場合、彼らは、おやつ又はステッカーをすぐにもらえない場合、ドライバー246に思い出させる。ドライバー246は、したがって、彼らの要求を満たす過程で、フラップ129を展開することを思い出す。ジッパー付きポケット408は、垂直に方向付けられる必要はない。これは、代わりに例えば傾斜し得る。これは上記の品目を保持するように必ずしも設計されなくてもよい。これは例えばシートベルトカッター、医療カード、スペアキー、又は家の鍵を保持し得る。ジッパー付きポケット408は、フラップ129を展開したのと同じ手で都合よくは開かれ得る。ジッパーの代わりに、スナップによるなどポケットを開閉する別の形が使用されてもよい。また、ジッパー付きポケット408の代わりにポーチが実装されてもよい。ポーチは、ポーチを閉じるためのフラップを有し得る。
【0096】
ドライバー246に展開するよう思い出させるさらなる方法として、第1取付け側142は、
図9のサンプル実施形態において分かるとおり、ドライバー246の注意をひくために、蛍光性物質、リン光性物質、又は蛍光性物質及びリン光性物質の両方を含み得る。例証を分かりやすくするために、隠線は
図9において示されない。第1取付け側142の表面には物質が施され得る。例には、リン光性410又は蛍光性412である顔料、蛍光性412である化学物質を含む透明インク、及びリン光性フレーク又はチップであっていずれかがフラップ129に糊付けされ得るリン光性フレーク又はチップを含む。非毒性蛍光性及びリン光性物質が利用可能である。第1取付け側142はフラップ129が展開されると隠れるが、フラップ129が展開前状態302にあるときは注意をひくために目に見える。車両104の同乗者の注意を引くために第1取付け側142のキャプション414又は絵が展開前状態302にあるフラップ129に追加され得る。展開前状態302において、フラップ129は折り畳まれた構成304にある。したがって、キャプション414は、それが「赤ちゃんを降ろす場所(BABY’S STOP)」の逆さまのバージョンとして
図9において示される場合は、展開前状態302において、「赤ちゃんを降ろす場所(BABY’S STOP)」が容易に読めるように、直立している。対応して、フラップ129が展開前状態302にありしたがってそのときドライバー246に見える一方で、リン光性410及び蛍光性412材料は、使用される場合、フラップ129の、折り目244より上に位置する部分に典型的には配置される(
図6において最もよく分かる)。
【0097】
図7~9に示された実施形態のいずれの1つ又は複数も組合せ可能である。例えば、ジッパー付きポケット408は、右側にずらされた容器402及び蓋406のための場所をあけるために左寄りに配置され得る。
【0098】
始めに、及び
図10Aを参照して、フラップ129は、以下のことを可能にするために、第1及び第2取付けデバイス131、132の配置について寸法決めされ得、構成され得、及び第1及び第2取付けデバイス131、132の間で十分に可撓性であり得る。フラップ129の第1取付けデバイス131による室内側100への取付けがレバー110の垂直方向上方117にある室内側100の第1位置116においてである状態で、フラップ129は折り畳まれ得る1002。例として、レバー110は凹んだ区画114内に取り付けられ得る。取付けデバイス131、132はVELCROブランドのストリップとして描かれているが、磁気を帯びている又は磁力により引き付けられ得る。
【0099】
さらに、フラップ129は第1及び第2取付けデバイス131、132の配置について寸法決めされ、構成され、第1及び第2取付けデバイス131、132の間で十分に可撓性であり、以下のことを可能にする。
図10Bに示されるとおり、フラップ129の、第1取付けデバイス131による室内側100への取付けが、レバー110の垂直方向上方117である室内側100の第1位置116においてである状態で、フラップ129は、レバー110をレバーの長さ112の少なくともほとんどに沿って覆う1006ために吊り下げられ得る1004。レバー110が凹んだ区画114内にあるよりむしろ、車両の内部に突出する場合、フラップ129は、レバー110の周りで車両104内部に出っ張り得る。
【0100】
フラップ129はまた、第1及び第2取付けデバイス131、132の配置について寸法決めされ、構成され、第1及び第2取付けデバイス131、132の間で十分に可撓性であり、
図10Cに示されるとおり以下のことをもたらす。レバー110から覆いをとる1010ためにレバー110を覆っているフラップ129を、下端130bにより、折り畳み1008、次いで下端130bを第2位置118に解放可能に取り付けることは、レバー110がレバーの長さ112(
図1Aにおいて最もよく分かる)の少なくともほとんどに沿って覆われないようにフラップ129を十分に折り畳む。折り畳むこと1008は折り目244(
図6に示されるとおり)を作り出すとともにそれを垂直に上向きに持ち上げる。
【0101】
フラップ129の構成は、第1及び第2位置116、118の予めの位置付け、並びに、第3位置120が存在する場合、
図1Aに示される第3位置120に基づきなされ得る。位置116、118、120を設定するそのような予めの位置付けは上記で
図2との関連において例証されている。代替的に、フラップ129の構成は、第1及び第2位置116、118及び、第3位置120が存在する場合、第3位置120の位置付けと併せて行われ得る。構成は、位置116、118、120の位置付け(又は「設定」)と併せて行われようと又は後に行われようと、室内側100の外面の形状、サイズ、及び向きを考慮し得る。
【0102】
第3取付けが存在する場合、
図5において展開されたとおりのフラップ129の形状の側面図を提供する
図10Dから分かるとおり、フラップ129は、この初期段階で、第3取付けデバイス133の配置、第1及び第3取付けデバイス131、133の間のフラップ129の可撓性、並びに第1取付けデバイス131がもしある場合第1位置116から分離可能である容易さと比較した第3取付けデバイス133が第3位置120から分離可能である容易さに関してなおさらに構成され得る。このなおさらなる構成は、フラップ129が、第1及び第3位置116、120に取り付けられている間、ドライバー246が車両104を出ようとするときにレバー110を操作するためのドライバー246による手での接近を妨げるが防がないようなものであり得る。フラップから室内側への間隙248により可能となる手での接近は、本明細書において上記でさらに詳細に検討されている。
【0103】
可撓性に関する個別の又は同時の考察はいずれも、例えば、屈曲に対して弾性が無いしなやかなフラップの使用を指し得る。
【0104】
取付けデバイス131~133自体もまた、本明細書において上で検討されたとおり、室内側100への取付けの相対的強度に関して構成され得る。
【0105】
フラップ129を使用する方法の例は、
図11に示されるとおり、すなわち第1取付けデバイス131を第1位置116に取り付けることにより第1取付けをなすこと(ステップS1110)を含む。第3取付けと同様に解放可能である第2取付けがなされる(ステップS1120)。第1取付けがなされる前に第2取付けをなすことが可能である。車両104において使用するためのフラップ129を最初に取り付ける場合、最初に展開しようとするときにフラップ129が折り畳まれないように、展開前状態にするのを控えることも可能である。1つ又は複数の目的地で降ろす必要のある残りの子どもと共に戻ってくることを分かっていて車両104を出るときにもまた、例示的な実施形態において上で述べたとおり、展開前状態にするのは控えられ得る。いずれの場合も、占有状態によりリマインダが必要とされる場合、第2取付けは外される(ステップS1130)。リマインダは、例えば、1人又は複数人の子ども又は高齢者を次の目的地に連れていく又はそこで降ろす場合、特にこれが移動の第1目的地である場合に必要とされる。第2取付けを外した後で、フラップ129は、吊り下げられ、レバー110をレバーの長さ112の少なくともほとんどに沿って覆う(ステップS1140)ように、広げられるか、又は重力がそれを広げることが可能にされる。第3取付けデバイス133が存在する場合(ステップS1150)、第3取付けがなされる(ステップS1160)。したがって、第3取付けデバイス133が存在するかどうかに関わりなくフラップ129はここで展開される。ドライバー246は、彼又は彼女が次に目的地に向かう及び到着するときに1人又は複数人の同乗者について思い出させられることを予想しているため、フラップ129はドライバー246が車両104を出ると再展開され得る。又は、フラップ129は、例えば及び本明細書において上記で勧められているとおり、標準的な次のステップとして、1人又は複数人の子どもに彼らのチャイルドシートにおいてシートベルトを締めた後で再展開され得る。すなわち、例えば各立ち寄りの後で、親は残りの子どもと共に戻り、彼らにシートベルトを締め、次いでフラップ129を再展開する。
【0106】
ドライバー246による車両104からの緊急脱出の場合、第3取付けが存在するとともになされる場合、
図5に示されるとおり、レバー110にドライバーの運転席側の手249を伸ばすことにより、手249がフラップ129と車両のフロントドアの室内側100との間のフラップから室内側への間隙248に入る。したがって、
図12で見られるとおり、第3取付けが存在するとともになされる場合、革新的なフラップ129は、緊急脱出中は、脱出を防ぐことも又は一瞬より長い時間遅らせることもない(ステップS1210)。フラップから室内側への間隙248に入る際、手249は、少なくとも部分的に第3取付けに割り込んで開く(すなわち外す)(ステップS1220)。フラップ129は、したがって、ドライバー246に占有状態について確認することを思い出させる。
【0107】
本発明は、上でさらに言及された途中に給油所に立ち寄ることに対応するための単純で効率的な方法を提供する。本発明の態様によると、ガソリンを入れるために途中で止まりガソリンタンクを満たすために外に出るとき、第2取付けを外すが、フラップ129を展開前状態302にしそうにない。したがって、フラップ129は依然として、再展開しない場合であっても、垂れ下がり、移動の残りの間レバーを触覚的及び視覚的にブロックする。すなわち、フラップ129は依然として、そのリマインダ機能をかなりの程度の有効性で実施する。その上、給油所への立ち寄り時に、ドアアラームが鳴ることも、急いでアラームを停止することも、又は同乗者用ドアの追加的な開閉もない。
【0108】
出かけるときに、同乗者のためでなく自身が何か移動に持って行きたいものを車に積み込むためにバックドアを開けることもある。目的地に着くと、すぐにバックから荷を下ろすつもりでなければ厳密なドアセンサ/アラームリマインダが不都合なアラームを鳴らすことを回避することが望まれ得る。
【0109】
運動検出器には、上で言及したとおり、潜在的な電気的故障、消耗したシステム専用バッテリ、及び補修管理後に店から車を取り戻した後でシステムをリセットすることを覚えていることという問題がある。これはまた、フラップ129より費用がかかる。上記の理由から、電子的アプローチが許容されたとしても、バックアップとして機能する可能性のある電子的システムを備えたフラップ129など手動リマインダを使用することが賢明である。
【0110】
有利には、フラップ129は低コストで、機械的で、有効で、便利な解決策である。「定位置」のセット可能なフラップ129では、忘れないが、リマインダが必要無いときには常に邪魔にならないように、次回のために車両104のどこにリマインダを置くかについて決定する必要はない。フラップ129は、第3取付けのために、ドライバーの腕に対して前後に動くことなどにより運転中のドライバー246の気をそらさず、たとえ第3取付けが無くても、可撓性ファブリックは気付きにくく既存のデバイスよりも気をそらす可能性が低い。フラップ129は、車両104からの緊急脱出時にドライバー246の妨害をすることもない。片方の手で動かせるフラップ129は使用後に「定位置」に折り畳めるが、それを「脱出干渉」リマインダとしてリセットするように依然としてリマインダとして視覚的に機能する。
【0111】
車両の同乗者室の装飾により良好に溶け込む(人目を引く赤ちゃんリマインダタグは取り付けられ得るが)リマインドデバイスの方を好む場合、別バージョンのリマインダが装備された運転席側ドアがある。このバージョンにおいて、プラスチック又はファブリックの吊り下げ式可撓性フラップは、例えば、展開前状態において、運転席側フロントドアの室内側の窓台のちょうど下に隣接する例えばプラスチック又はアルミニウムでできている掴むことができる周縁部としてのみ見える。周縁部は保持デバイスである。これはフラップに取り付けられるとともにフラップを展開状態に保持し得る。この文脈において、周縁部はレバーの垂直方向下方に手で引き下ろされることができ、それにより可撓性フラップを展開のための位置に引き込む。反対に、以下の議論から明らかになるとおり、周縁部は、フラップが展開前状態にあるとき、フラップを手での容易な接近のために保持し得る。
【0112】
より具体的には及び
図13A、13B、13C、14A及び14Bを参照して、車両1104は室内側1100と外側1101とを有するリマインダが装備されたドア1102を含み、リマインダが装備されたドア1102は、車両ドアフレーム1103aと、車両ドアフレーム1103aで組み立てられた室内側1100の車両ドアパネル1103bと、室内側1100でドライバー1246が手で接近可能(
図14Aで見られるとおり)であるとともにドア1102を開けるために車両ドアフレーム1103aに作動的に接続されるドアハンドル1108とを含む。典型的には、接続部は、ドア1102が閉まるときに車両フレームを掴むとともにドアハンドル1108の一部であるレバー1110を介してかけられたレバレッジのために車両フレームから係合解除される車両ドアフレーム1103aの一部に対する機械的なものである。
【0113】
ドア1102は、水平に1260、少なくとも部分的にレバー1110を覆い、それによりレバー1110へのドライバーの手での接近1276を妨げるために、レバー1110上に吊り下がるための吊り下げ式可撓性フラップ1129(
図14Aにおいて最もよく分かる)をさらに含む--これはドライバー1246が車両1104を出るときにドライバー1246へのリマインダとして機能する。
【0114】
フラップ1129は、保管のためにフラップ通路1262内に格納可能であってもよく、垂直伸長のために、レバー1110を覆うためにフラップ通路1262から引き出し可能であってもよい。この目的のために、フラップ通路1262は、レバー1110の垂直方向上方1117に、車両1104の同乗者室1272へのスリットなどの開口1270を有する。室内側1100は、レバー1110の垂直方向下方に配置されたフラップ保持場所1274を有する。
【0115】
フラップ1129は、内端1277(
図13Cにおいて提供された拡大図で見られるとおり)と外端1131(
図14Aで見られるとおり)と、内端1277と外端1131との間に可撓性部分1133とを有する。
【0116】
フラップ1129は、内端1277で、アンカー1278に固定される。アンカー1278は、回転可能スピンドル1287であって、その周りに格納中にフラップ1129が巻き付く1283とともにそこから垂直伸長中にフラップ1129が巻き戻される1284回転可能スピンドル1287を含み得る。
【0117】
図示の実施形態において、アンカー1278は、車両ドアフレーム1103aに固定された水平ブラケット1279と、水平ブラケット1279により両端で支持された固定された軸(図示せず)と、固定された軸を囲んで、回転可能スピンドル1287とを含む。フラップ1129の格納される部分の一部が、フラップ1129を格納するよう付勢された回転可能スピンドル1287の周りに巻き付けられる。アンカー1278はフラップ1129を少なくとも部分的にフラップ通路1262内に保持する。車両ドアウィンドウの格納される部分1265(図示されない格納機構)がフラップ通路1262内に配置され得る。フラップ1129は、外端1131(
図14Aに示された)に、フラップ保持場所1274でフラップ1129に解放可能に係合する1282ための保持デバイス1280を有する。フラップ保持場所1274は、この目的のために、
図14Bで見られるとおり、保持デバイス1280を介してフラップ1129に係合し得るフック1275を有し得る。フック1275から係合解除することは、フラップ1129を始めに僅かに引き下ろすことを伴い得る。フラップ1129は、この方法により解放可能に係合された1282ときに「展開」されたと言われ得る。フラップ1129は、展開されたとき、開口1270から依然として僅かにもう少し引き出されるのに十分長くなるよう寸法決めされ得る。これは、緊急時に、ドライバー1246が、フラップ1129と室内側1100との間の隙間(すなわち、フラップから室内側への間隙)内に手を伸ばし、緊急脱出をなすためにレバー1110を掴む場合に、フラップを少し緩ませる。隙間に押し込まれているドライバー1246の運転席側の手1249は、フラップ1129が開口1270からさらに引き出されることを引き起こす。フラップ1129の水平1260幅を比較的小さく保つこともまた、この状況において、緊急時にドライバーの手での接近1276を容易にするのに役立つ。係合を外すことは、フラップ1129が格納することを可能にする。
【0118】
回転可能スピンドル1287は、多くのロールスクリーンにおいて使用されるばね付勢ローラーとして構成され得る。内部に取り付けられたばね(図示せず)は格納を引き起こす。特に及び例として、ねじりコイルばねが回転可能スピンドル1287と固定された軸との間で同心円状に存在し得る。それは、一端で回転可能スピンドル1287に取り付けられ得るとともに他端で固定された軸に取り付けられ得る。フラップ1129を回転可能スピンドル1287から巻き戻すこと1284はばねをねじり、それにより、フラップ1129を再び巻くための力をかけるようにばねを付勢する。この力は、保持デバイス1280を保持する若しくは引く際にドライバー1246による手の力により相殺されることにより又はフック1275により提供される保持力により対抗されない場合、フラップ1129を再び巻く。
【0119】
ばね付勢力はばねのサイズ又はその材料などを調整することにより小さく保たれ得、その結果フラップ1129が、フック1275により保持されるとき、比較的緩くなり、緊急脱出時にドライバーの手1249が結果としてのフラップから室内側への間隙に割り込むことを可能にする。ドライバーの手での接近1276を容易にするために、フラップ1129の水平過伸長1250は、あったとしても、同様に最少化され得る。
【0120】
回転可能スピンドル1287の使用及びフラップ1129の格納の代替肢として、可撓性部分1133が完全にしなやかであるよりむしろ十分な量の剛性を有するという条件で、可撓性部分1133は、(保持デバイス1280を介してドライバー1246により手で)開口1270を押し通され得る。十分な剛性を有する可撓性プラスチックは例である。この場合において、フラップ通路1262はフラップ1129を取り上げるのに十分な容積を備えて設計され得る。これは、フラップがジグザグに折れ曲がる場合、十分な幅を含み得る。
【0121】
展開前状態(
図13Aで見られるとおり)を達成するために、保持デバイス1280はその始動位置に戻る、例えば窓台のすぐ下で隣接する。保持デバイス1280は、フラップ1129が車両ドア1102内に完全に引っ込まないようにすることにより、フラップ1129を展開状態(
図14A及び14Bで見られるとおり)に、及び展開前状態(
図13Aで見られるとおり)に保つ。キャプション414(
図9で見られるとおり)と同様に装飾された短いバナーが、展開することのリマインダとして保持デバイス1280から吊り下がるように取り付けられ得る。バナーは、例えば布ででき得る。
【0122】
レバー1110は支点での枢動ポイント1266、及び力点1268、すなわち、レバー1110の、ドライバー1246が最大レバレッジのために力を直接かけ得るポイントの両方を有する。レバー1110は、枢動ポイント1266と力点1268との間の水平1260距離に等しい水平伸長部1264を有する。
【0123】
フラップ1129は、フラップ保持場所1274に解放可能に係合されたときに、
図13Aを参照すると、レバー1110の水平伸長部1264の少なくともほとんどを覆うが、両側を考慮に入れて合計で(すなわち、表側1285及び裏側1286)、レバー1110を水平に1260、50パーセントを超えて伸長しすぎないように水平に1260寸法決めされる。フラップ1129の水平過伸長1250は、あったとしても、両側1285、1286を考慮に入れて合計で、25パーセント以下であり得る。又はこれは、例えば10%以下であり得る。
【0124】
水平過伸長1250がある場合、それを最小化することは、ばね付勢の最小化に加えて、車両1104からのドライバーの緊急脱出を容易にする別の因子である。第1に、ばね付勢力はフラップ1129の幅全体に沿って必要とされているため、水平過伸長1250はばね付勢に寄与し得る。第2に、ドライバーの手での接近1276は裏側1286からであるため、水平過伸長1250は、裏側1286で減少させられる場合、緊急脱出をより容易にする。裏側1286で、レバー1110をその水平伸長部1264未満に沿って覆うことは、同じ理由で緊急脱出をより容易にする。
【0125】
ドアを開けるために動作可能なレバーを有する運転席側ドアハンドルを有する車両のためのドライバーに、出るときに、車両の占有状態を思い出させるための上及び下端を有する吊り下げ式可撓性フラップについて、a)下端が、フラップが取り付けられた第1室内側位置の垂直方向上方にある第2室内側位置に解放可能に取り付けられ、b)両方の位置がレバーの垂直方向上方にあるとともにフラップがレバーの長さの少なくともほとんどに沿ってレバーを覆わないように共に十分高くなるように、フラップが折り畳まれた構成にある展開前状態から進められる展開は、解放可能な取付けを外すこと、及び次いで、フラップを、レバーの長さの少なくともほとんどに沿ってレバーを覆うために吊り下げられるように、広げること、又はそれを落とすことを含む。代替的に、展開前はばね付勢され巻かれた構成にあってもよく、フラップは、適所を保つためにフックに係合可能に係合するように広げることができ、レバーの水平伸長部を少なくともほとんど覆う。
【0126】
本発明は図面及び前述の説明において詳細に示され説明されたが、そのような例証及び説明は説明のためであり例示的なものであり、限定するものではないとみなされ、本発明は開示された実施形態に限定されない。例えば、
図9の実施形態は、フラップ129を展開前状態302にある間よりよく見えるようにするために、吊り下げ式可撓性フラップ129の第1取付け側142に反射テープ又は他の反射物質を使用し得る。また、車両104を出るドライバー246へのリマインダとして機能する吊り下げ式可撓性フラップ129は、ドライバー246にヘッドライトをオフにすることを、又は何か他のことを思い出させるために使用されてもよく、ドライバー246に占有状態について思い出させることに限定されない。さらに、さらなる例として、吊り下げ式可撓性フラップ129は、電気的な赤ちゃんリマインダシステムのバックアップとして機能することができ、逆もまた同様である。特に、レバー110近くのハンドアプローチセンサ及びバックシート重量支持センサを使用するそのようなシステムを検討する。センサは、ドライバー246が出た瞬間に、例えば電気的短絡、消耗したリマインダ機能専用バッテリ、又は車両修理の後にセンサをリセットするのを忘れることを原因として停止し得る。又は、システム補修又は調整の必要性を原因としてセンサは意図的に一時的に停止させられ得る。
【0127】
開示された実施形態の他の変更形態も、図面、開示、及び添付のクレームを検討することから特許請求された発明を実施する際に当業者により理解され得るとともに実現され得る。特許請求の範囲において、「含む(comprising)」という言葉は他の要素又はステップを排除せず、冠詞「1つの(a)」又は「1つの(an)」は複数を排除しない。「例示的な」という用語は「例として、実例又は例証として機能する」を意味するように使用される。「例示的な」として説明された実施形態はいずれも、他の実施形態より好ましい又は有利であると必ずしも解釈されず、及び/又は他の実施形態からの特徴の包含を排除すると必ずしも解釈されない。
【0128】
特定の対応策が互いに異なる独立クレームにおいて挙げられているという単なる事実は、これらの対応策の組合せが有利に使用され得ないということを示さない。
【手続補正書】
【提出日】2022-09-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のための吊り下げ式可撓性フラップであって、前記車両が、ドライバーにより開けられるように設計された運転席側ドアであって、前記ドアが、室内側を有するとともに、前記室内側で前記ドライバーが手で接近可能である運転席側ドアと、ドアハンドルであって、前記ドアハンドルが前記車両を出るために前記ドアを開けるために動作可能であるレバーを含むドアハンドルとを含み、前記フラップが上端と下端とを有し、前記フラップが、
前記上端に配置された第1取付けデバイスと、
前記下端に配置された第2取付けデバイスと、
前記第1及び第2取付けデバイスに接触して、可撓性本体と
を含み、
前記第1及び第2取付けデバイスの各々が前記フラップを前記室内側に取り付けるために構成され、
前記フラップが、前記第1取付けデバイスにより前記室内側に、前記レバーの垂直方向上方にある前記室内側の第1位置で取り付けられた状態で、a)折り畳まれ、且つ、前記レバーの長さの少なくともほとんどに沿って前記レバーを覆うようにb)吊り下げられるように、前記フラップが、前記第1及び第2取付けデバイスの配置について寸法決めされ、構成され、並びに前記第1及び第2取付けデバイスの間で十分に可撓性であり、
前記レバーから覆いをとるように、前記下端により、前記レバーを覆う前記フラップを折り畳むこと、及び次いで前記第1位置の垂直方向上方にある前記室内側の第2位置で前記第2取付けデバイスを前記室内側に解放可能に取り付けることが、前記レバーが前記レバーの長さの少なくともほとんどに沿って前記フラップによって覆われないように十分に前記フラップを折り畳むように、前記フラップがさらに、前記第1及び第2取付けデバイスの配置について寸法決めされ、構成され、並びに前記第1及び第2取付けデバイスの間で十分に可撓性である、吊り下げ式可撓性フラップ。
【請求項2】
前記可撓性が、前記折り畳むことが、前記フラップにおいて、折り目を作り出すとともに前記折り目を垂直に上向きに持ち上げるようなものである、請求項1に記載の吊り下げ式フラップ。
【請求項3】
前記フラップが層を含み、前記第1及び第2取付けデバイスの少なくとも1つが前記層間で囲まれる、請求項1又は2に記載の吊り下げ式可撓性フラップ。
【請求項4】
前記下端に、前記レバーの垂直方向下方の前記室内側の第3位置で前記ドアに解放可能に取り付けられるように構成された第3取付けデバイスをさらに含む、請求項1に記載の吊り下げ式可撓性フラップ。
【請求項5】
前記第1取付けデバイスの少なくとも一部が磁気を帯びているか磁力により引き付けられ、前記第2取付けデバイスの少なくとも一部が磁気を帯びているか磁力により引き付けられ、前記第3取付けデバイスの少なくとも一部が磁気を帯びているか磁力により引き付けられる、請求項4に記載の吊り下げ式可撓性フラップ。
【請求項6】
前記第1及び第3取付けデバイスが、前記第3位置での前記室内側による前記第3取付けデバイスへの前記取付けが、前記第1位置での前記室内側による前記第1取付けデバイスへの前記取付けより弱くなるように構成される、請求項4に記載の吊り下げ式可撓性フラップ。
【請求項7】
前記フラップが、2つの対向する側として、
第1取付け側であって、前記第1取付けデバイスが前記第1位置で前記室内側に取り付けられた状態で、前記上端で前記室内側の方を向く第1取付け側と、
第2取付け側であって、前記第1位置での前記第1取付けデバイスの前記室内側への前記取付けが保持されている状態で、前記第2取付けデバイスが、前記フラップが前記第2位置での前記取付けを可能にするように十分に折り畳まれている状態で、前記第2位置で前記室内側に取り付けられるとき、前記下端で前記室内側の方を向くようにされた第2取付け側と
を有する、請求項1に記載の吊り下げ式可撓性フラップ。
【請求項8】
前記フラップが、前記第2取付け側に、容器及び蓋であって、互いに解放可能に取り付け可能であるとともに香り付き材料を密閉式に包み込むために構成された容器及び蓋をさらに含み、前記容器及び前記蓋が、それらが、a)前記十分に折り畳むときに解放可能に共に接合可能であるとともに、b)前記レバーの長さの少なくともほとんどに沿って前記レバーを前記覆うときに互いに解放可能であるように位置付けられる、請求項7に記載の吊り下げ式可撓性フラップ。
【請求項9】
前記フラップが、前記第2取付け側にジッパー付きポケットを含む、請求項7に記載の吊り下げ式可撓性フラップ。
【請求項10】
前記フラップの前記第1取付け側が蛍光性物質、リン光性物質、又は蛍光性物質及びリン光性物質の両方を含む、請求項7に記載の吊り下げ式可撓性フラップ。
【請求項11】
前記レバーの長さの少なくともほとんどに沿って前記レバーを前記覆うことと前記第2位置での前記第2取付けデバイスの前記室内側への前記取付けを実施するのに十分に前記折り畳むこととの両方のために前記十分な可撓性を個別に又は集合的に提供する布、ファブリック、又はテキスタイルを含む、請求項1に記載の吊り下げ式可撓性フラップ。
【請求項12】
前記覆うこと及び前記折り畳むことの両方のために前記十分な可撓性を個別に又は集合的に提供する前記布、ファブリック又はテキスタイルのうち、耐水性又は防水性材料である、請求項11に記載の吊り下げ式可撓性フラップ。
【請求項13】
車両のドライバーに前記車両の占有状態を思い出させるための方法であって、前記思い出させることが前記車両から前記ドライバーから出るときであり、前記車両が前記ドライバーにより開けられるように設計された運転席側ドアを有し、前記ドアが室内側を有し、前記室内側で前記ドライバーが手で接近可能なのはドアハンドルであり、前記ドアハンドルが前記出ることのために前記ドアを開けるために動作可能であるレバーを含み、思い出させるための前記方法が上端と下端とを有する吊り下げ式可撓性フラップを使用し、前記方法が、a)前記下端が前記室内側に前記室内側の第2位置で解放可能に取り付けられ、前記第2位置が前記室内側の第1位置から垂直方向上方にあり、前記フラップが前記第1位置で前記室内側に取り付けられ、b)前記第1及び第2位置が、前記レバーの垂直方向上方にあるとともに、前記フラップにおける折り目を、前記フラップが前記レバーの長さの少なくともほとんどに沿って前記レバーを覆わないように十分高くするのに共に十分に高いように、前記フラップが折り畳まれた構成にある展開前状態から進められ、前記方法が、
前記車両の占有状態に基づき、前記展開前状態から始めて、
i)前記解放可能な取付けを外すことと、
ii)次いで前記フラップを、前記レバーの長さの少なくともほとんどに沿って前記レバーを覆うために吊り下げられように広げること、又は前記フラップが重力により広がることを可能にすることであって、それにより、前記ドライバーが前記車両を出るときに、前記ドライバーに前記車両の占有状態の触覚及び視覚リマインダを提供する、前記フラップを広げること、又は前記フラップが重力により広がることを可能にすることと
により前記フラップを展開することを含む方法。
【請求項14】
ステップii)において前記折り目が垂直に下向きに移動し、前記フラップが、前記折り目で、可撓性であるとともに屈曲に対して弾性が無い材料を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記展開することが、前記下端を、前記レバーの垂直方向下方の第3位置で前記室内側に解放可能に取り付けることを含む、請求項13又は14に記載の方法。
【請求項16】
前記フラップが、前記第1、第2及び第3位置での前記室内側へのそれぞれの取付けのための第1、第2、及び第3取付けデバイスを含み、前記方法が、前記フラップが、前記室内側に前記第1及び第3位置で取り付けられている間、前記レバーの操作のための前記ドライバーによる手での接近を妨げるが防止せず、これが、前記フラップにおける弛緩により、フラップから室内側への間隙であって、ドライバーの運転席側の手が、前記室内側に沿った動きにより、前記手が前記レバーに接近する際に少なくとも部分的に入り得る間隙を提供し、前記第3位置での前記取付けが、前記レバーの前記操作のために前記レバーの方に移動する前記手の割り込み力により少なくとも部分的に外されるように、展開されることになる前記フラップを、前記第1及び第3取付けデバイスの寸法、配置、第1及び第3取付けデバイスの間の前記フラップの可撓性、並びに前記第1取付けデバイスが前記第1位置から分離可能である場合の容易さと比較した前記第3取付けデバイスが前記第3位置から分離可能である容易さに関して構成することをさらに含み、前記手が、前記手の指が前記手の掌に触れる領域にわたって2.6~4.0インチの幅を有する、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
車両の運転席側ドアであって、前記ドアが前記車両のドライバーにより開けられるように設計され、前記ドアが外面を有する室内側を有し、前記ドアが、
車両ドアフレームと、
前記室内側にあり前記車両ドアフレームで組み立てられた車両ドアパネルと、
前記室内側で前記ドライバーが手で接近可能であるとともに前記ドアを開けるために前記車両ドアフレームに作動的に接続されたドアハンドルであって、前記ドアハンドルが前記車両を出るために前記ドアを開けるために前記ドライバーにより動作可能であるレバーを含む、ドアハンドルと、
前記室内側の一部として、前記レバーの垂直方向上方の位置に、材料の第1水平ストリップと、
前記室内側の一部として、前記材料の第1水平ストリップの垂直方向上方に、材料の第2水平ストリップと、
前記室内側の一部として、前記レバーの垂直方向下方に、反対の側を有する第3位置材料であって、2つの反対の側のうちの一方が前記ドライバーから離れる方を向き、前記2つの反対の側の前記他方が、前記ドライバーの方を向くとともに前記室内側の前記外面の包囲部分と実質的に平行であるか実質的に同一平面上にあるように方向付けられた平らな表面であり、前記第3位置材料の少なくとも一部が磁気を帯びているか磁力により引き付けられるかである、第3位置材料と
を含み、
前記材料の第1及び第2水平ストリップ間の最も短い接続直線である介在間隙が4インチ以下の第1分離距離である、運転席側ドア。
【請求項18】
前記材料の第1水平ストリップの少なくとも一部が磁気を帯びているか磁力により引き付けられ、前記材料の第2水平ストリップの少なくとも一部が磁気を帯びているか磁力により引き付けられる、請求項17に記載の運転席側ドア。
【請求項19】
前記材料の第1水平ストリップ、前記材料の第2水平ストリップ、及び前記第3位置材料が、前記3つのうちの任意の2つの間で、最も短い接続直線である介在間隙が8インチ以下の第2分離距離であるように、位置する、請求項17又は18に記載の運転席側ドア。
【請求項20】
リマインダが装備された運転席側ドアであって、
請求項17に記載の運転席側ドアと、
屈曲に対して弾性が無いとともに上端と下端とを有する吊り下げ式可撓性フラップと
を含み、
前記吊り下げ式可撓性フラップが、前記上端で、前記材料の第1水平ストリップに取り付けられ、前記吊り下げ式可撓性フラップが、前記下端で、前記上端での前記取付けが保持されている状態で、展開前状態をとるように、材料の第2水平ストリップに、及び、前記ドライバーが前記車両を出るときの前記ドライバーへのリマインダとして展開されているときには前記第3位置材料へ交互に取り付け可能である、リマインダが装備された運転席側ドア。
【請求項21】
請求項17に記載の運転席側ドア、請求項18に記載の運転席側ドア、及び請求項20に記載のリマインダが装備された運転席側ドアのいずれか1つを含む車両。
【請求項22】
ドライバーにより開けられるように設計されたリマインダが装備された車両の運転席側ドアであって、前記ドアが、前記ドライバーに内方に面した室内側と、外側と、前記外側と前記室内側との間に配置されたフラップ通路とを有し、前記ドアが、
車両ドアフレームと、
前記室内側にあり前記車両ドアフレームで組み立てられた車両ドアパネルと、
前記室内側で前記ドライバーが手で接近可能であるとともに前記ドアを開けるために前記車両ドアフレームに作動的に接続されたドアハンドルであって、前記ドアハンドルが水平伸長部を有するとともに前記車両を出るために前記ドアを開けるために前記ドライバーにより動作可能であるレバーを含み、前記レバーが支点の枢動ポイント及び力点の両方を有し、前記フラップ通路が、前記レバーの垂直方向上方に、前記車両の同乗者室内への開口を有し、前記室内側が前記レバーの垂直方向下方に配置されたフラップ保持場所を有するドアハンドルと、
水平に、少なくとも部分的に前記レバーを覆い、それにより、前記ドライバーが前記車両を出るときの前記ドライバーへのリマインダとしての前記レバーへの前記ドライバーの手での接近を妨げるように前記レバーの上に吊り下げられるための吊り下げ式可撓性フラップであって、前記フラップが内端と外端と、前記内端と外端との間に、可撓性部分とを有し、前記フラップが、前記内端で、前記フラップを少なくとも部分的に前記フラップ通路内に保持するアンカーに固定され、前記フラップが、前記外端に、前記フラップ保持場所で前記フラップに解放可能に係合する保持デバイスを有する吊り下げ式可撓性フラップと
を含み、
前記フラップが、前記保持デバイスにより解放可能に係合されると、前記レバーの前記水平伸長部の少なくともほとんどを覆うが、両側を考慮に入れて合計で、前記レバーを水平に50パーセントを超えて伸長し過ぎないように水平方向に寸法決めされ、前記水平伸長部が前記枢動ポイントと前記力点との間の水平距離に等しい、リマインダが装備された車両の運転席側ドア。
【請求項23】
前記フラップが、保管のために前記フラップ通路内に格納可能であるとともに、垂直伸長のために、前記レバーを前記覆うために前記フラップ通路から引き出し可能である、請求項22に記載の運転席側ドア。
【請求項24】
前記アンカーが、回転可能スピンドルであって、その周りに前記格納中に前記フラップが巻き付くとともに、そこから前記垂直伸長中に前記フラップが巻き戻される回転可能スピンドルを含む、請求項23に記載の運転席側ドア。
【請求項25】
前記水平過伸長が、あったとしても、両側を考慮に入れて合計で、25パーセント以下である、請求項22、23、又は24のいずれか一項に記載の運転席側ドア。
【請求項26】
前記水平過伸長が、あったとしても、両側を考慮に入れて合計で、10パーセント以下である、請求項25に記載の運転席側ドア。
【請求項27】
請求項22に記載の運転席側ドアを含む車両。
【国際調査報告】