(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-23
(54)【発明の名称】糖尿病管理のためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
G16H 20/10 20180101AFI20240416BHJP
A61M 5/31 20060101ALI20240416BHJP
【FI】
G16H20/10
A61M5/31 520
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023563223
(86)(22)【出願日】2022-04-20
(85)【翻訳文提出日】2023-12-14
(86)【国際出願番号】 US2022025557
(87)【国際公開番号】W WO2022226077
(87)【国際公開日】2022-10-27
(32)【優先日】2021-04-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-08-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】500211047
【氏名又は名称】アボット ダイアベティス ケア インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】ABBOTT DIABETES CARE INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100073184
【氏名又は名称】柳田 征史
(74)【代理人】
【識別番号】100175042
【氏名又は名称】高橋 秀明
(74)【代理人】
【識別番号】100224775
【氏名又は名称】南 毅
(72)【発明者】
【氏名】クマール,パンガナマラ アシュウィン
(72)【発明者】
【氏名】ヒルトン,キンバリー
(72)【発明者】
【氏名】フレー,ジェシカ ローズ
(72)【発明者】
【氏名】レヴォルタ,アンドリュー
(72)【発明者】
【氏名】スワインハート,リンジー コリーン
(72)【発明者】
【氏名】パルタサラティ,ヴィシュナヴィ
(72)【発明者】
【氏名】エドワーズ-ギラス,アディソン ヴェロニカ
(72)【発明者】
【氏名】ファーン,ジョナサン エム
(72)【発明者】
【氏名】ノヴァク,マシュー ティー
(72)【発明者】
【氏名】ヘイター,ゲイリー エー
【テーマコード(参考)】
4C066
5L099
【Fターム(参考)】
4C066AA09
4C066BB01
4C066CC01
4C066DD12
4C066FF05
4C066QQ82
4C066QQ84
4C066QQ85
4C066QQ92
5L099AA25
(57)【要約】
薬剤送達デバイスを統合管理システムに組み込むためのシステム、デバイス及び方法を提供する。統合管理システムは、統合糖尿病管理システムとすることができ、グルコース監視装置と、連携型インスリンペンと、ソフトウェアとを備えることができる。統合管理システムは、複数のレポートを作成することができ、複数のレポートには、被検物質値(例えば、グルコース値)及び送達された薬剤(例えば、送達されたインスリン)に関連するデータを含めることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被検物質センサを備えるセンサ制御デバイスであって、前記被検物質センサの少なくとも一部分が対象者の体液と流体接触するように構成されている、センサ制御デバイスと、
前記対象者に或る量の薬剤を送達し、送達した前記量をログに記録するように構成された薬剤送達デバイスと、
ディスプレイ、
前記センサ制御デバイスから現在のセンサ指示値を受信するとともに、前記薬剤送達デバイスから前記ログを受信するように構成された無線通信回路、及び
命令を格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサ、
を備える読取デバイスと、
を備える被検物質監視システムであって、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記対象者に、前記薬剤送達デバイスを連携するよう促すインタフェースを前記ディスプレイに出力するステップと、
前記対象者に、薬剤送達デバイスの種類を選択するよう促すインタフェースを前記ディスプレイに出力するステップと、
前記対象者に、前記薬剤送達デバイスによって送達される薬剤の種類を選択するよう促すインタフェースを前記ディスプレイに出力するステップと、
前記対象者に、前記薬剤送達デバイスによって送達される薬剤のブランドを選択するよう促すインタフェースを前記ディスプレイに出力するステップと、
を実行させる、被検物質監視システム。
【請求項2】
前記薬剤送達デバイスがインスリンペンである、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記薬剤送達デバイスの種類がインスリンペンのブランドである、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記送達される薬剤の種類がインスリンの種類である、請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記インスリンの種類が超速効型又は持効型である、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記薬剤送達デバイスを前記読取デバイスに対してどのように保持して、前記ログを前記読取デバイスに転送するかを示すアニメーションを前記ディスプレイに出力するステップ
をさらに実行させる、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記対象者に、薬剤送達デバイスの色の選択するよう促すインタフェースを前記ディスプレイに出力するステップ
をさらに実行させる、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
被検物質センサを備えるセンサ制御デバイスであって、前記被検物質センサの少なくとも一部分が対象者の体液と流体接触するように構成されている、センサ制御デバイスと、
前記対象者に或る量の薬剤を送達し、送達した前記量をログに記録するように構成された薬剤送達デバイスと、
ディスプレイ、
前記センサ制御デバイスから現在のセンサ指示値を受信するとともに、前記薬剤送達デバイスから前記ログを受信するように構成された無線通信回路、及び
命令を格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサ
を備える読取デバイスと、
を備える被検物質監視システムであって、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
ログブックインタフェースを前記ディスプレイに出力するステップ
を実行させ、
前記ログブックインタフェースは、薬剤の投与量、コメント、アラーム、及び薬剤送達デバイスのプライミング量のうちの少なくとも2つを含む複数のエントリを備えている、被検物質監視システム。
【請求項9】
前記複数のエントリが、時間順に従って並べられている、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記薬剤がインスリンである、請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
薬剤送達デバイスと、
測定された被検物質データ及び薬剤投与データを受信するように構成された無線通信回路であって、前記薬剤投与データを前記薬剤送達デバイスから自動受信する、無線通信回路と、
情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、
前記無線通信回路、前記ディスプレイ、並びに命令及び時間相関データを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、
を備えるシステムであって、
前記時間相関データは、或る期間にわたる、前記対象者の被検物質及び該対象者が受けた薬剤の投与の特徴を表すものであり、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記システムに、
x軸に時間、y軸にグルコース濃度をとり、前記期間における平均グルコース濃度の中央値のプロットを含む第1のグラフを表示するステップと、
x軸に時間、y軸にグルコース濃度をとり、閾値を下回るグルコース値を有する低グルコースイベントのプロットを含む第2のグラフを表示するステップと、
前記期間における、1日の炭水化物摂取量の平均を表示するステップと、
前記期間における、少なくとも1つの薬剤の1日当たりの送達量の平均を表示するステップと、
を実行させる、システム。
【請求項12】
前記メモリが、
x軸に時間、y軸にセンサがアクティブである相対的な時間の長さをとり、前記期間において、前記センサがアクティブであった平均時間のプロットを含む第3のグラフを表示するステップ
を実行させる命令をさらに保持している、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記少なくとも1つの薬剤の1日当たりの総送達量の平均を表示するステップ
をさらに実行させる、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記送達される少なくとも1つの薬剤が、超速効型インスリンと持効型インスリンとを含む、請求項11に記載のシステム。
【請求項15】
薬剤送達デバイスと、
測定された被検物質データ及び薬剤投与データを受信するように構成された無線通信回路であって、前記薬剤投与データを前記薬剤送達デバイスから自動受信する、無線通信回路と、
情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、
前記無線通信回路、前記ディスプレイ、並びに命令及び時間相関データを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、
を備えるシステムであって、
前記時間相関データは、或る期間にわたる、前記対象者の被検物質及び該対象者が受けた薬剤の投与の特徴を表すものであり、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記システムに、
前記期間のそれぞれの日に対応する複数の日内グラフを表示するステップであって、前記複数の日内グラフの各グラフが、x軸に時間、y軸にグルコース濃度をとり、24時間にわたるグルコース濃度のプロットと、複数の投与指標とを含むものであり、前記複数の投与指標のそれぞれが投与された薬剤の量を示している、ステップと、
前記1日24時間において送達された少なくとも1つの薬剤の量を示す複数の総投与指標を表示するステップと、
を実行させる、システム。
【請求項16】
前記複数の総投与指標が、第1の薬剤に対応する第1の色で強調表示された数値を含んでいる、請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
前記複数の総投与指標が、第2の薬剤に対応する第2の色で強調表示された数値を含んでいる、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記複数の投与指標が、前記第1の薬剤に対応する前記第1の色で相応に強調表示された数値を含んでいる、請求項16に記載のシステム。
【請求項19】
前記複数の投与指標が、前記第1の薬剤に対応する前記第1の色で強調表示された数値と、前記第2の薬剤に対応する前記第2の色で強調表示された数値とを含んでいる、請求項17に記載のシステム。
【請求項20】
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記期間のうちの少なくとも一部の日々における、複数の平均グルコース値を表示するステップ
をさらに実行させる、請求項15に記載のシステム。
【請求項21】
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記期間のうちの少なくとも一部の日々における、複数の総炭水化物摂取量値を表示するステップ
をさらに実行させる、請求項15に記載のシステム。
【請求項22】
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記対象者のグルコース値が閾値を下回ったイベントの回数を表示するステップ
をさらに実行させる、請求項15に記載のシステム。
【請求項23】
前記複数の日内グラフの各グラフが、目標範囲を含んでおり、
前記目標範囲から外れているプロット部分の曲線下側の領域が着色される、請求項15に記載のシステム。
【請求項24】
前記目標範囲から外れている前記プロット部分の前記曲線下側の領域は、該外れているプロット部分が前記目標範囲を下回っている場合に赤色で着色される、請求項23に記載のシステム。
【請求項25】
前記目標範囲から外れている前記プロット部分の前記曲線下側の領域は、該外れているプロット部分が前記目標範囲を上回っている場合に黄色で着色される、請求項23に記載のシステム。
【請求項26】
前記複数の日内グラフの各グラフが、目標範囲を含んでおり、
前記目標範囲から外れているプロット部分が着色される、請求項15に記載のシステム。
【請求項27】
前記目標範囲から外れている前記プロット部分は、該外れているプロット部分が前記目標範囲を下回っている場合に赤色で着色される、請求項26に記載のシステム。
【請求項28】
前記目標範囲から外れている前記プロット部分は、該外れているプロット部分が前記目標範囲を上回っている場合に黄色で着色される、請求項26に記載のシステム。
【請求項29】
薬剤送達デバイスと、
測定された被検物質データ及び薬剤投与データを受信するように構成された無線通信回路であって、前記薬剤投与データを前記薬剤送達デバイスから自動受信する、無線通信回路と、
情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、
前記無線通信回路、前記ディスプレイ、並びに命令及び時間相関データを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、
を備えるシステムであって、
前記時間相関データは、或る期間にわたる、前記対象者の被検物質及び該対象者が受けた薬剤の投与の特徴を表すものであり、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記システムに、
前記期間のそれぞれの日に対応する複数の日内グラフを表示するステップであって、前記複数の日内グラフの各グラフが、x軸に時間、y軸にグルコース濃度をとり、24時間にわたるグルコース濃度のプロットを含むものである、ステップと、
前記24時間の間に摂取した炭水化物の複数の量に対応する複数の炭水化物指標を表示するステップであって、前記複数の炭水化物指標のそれぞれが、その炭水化物を摂取した時間帯に配置される、ステップと、
少なくとも1つの薬剤の複数の投与に対応する複数の投与指標を表示するステップであって、前記複数の投与指標のそれぞれが、投与された薬剤の量を示し、前記複数の投与指標のそれぞれが、投与された時間帯に配置される、ステップと、
を実行させる、システム。
【請求項30】
前記複数の投与指標が、第1の薬剤及び第2の薬剤の投与に対応しており、
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記第1の薬剤についての前記複数の投与指標を第1の行に表示し、前記第2の薬剤についての前記複数の投与指標を第2の行に表示するステップ
をさらに実行させる、請求項29に記載のシステム。
【請求項31】
前記第1の薬剤についての前記複数の投与指標を第1の色で表示し、前記第2の薬剤についての前記複数の投与指標を第2の色で表示する、請求項30に記載のシステム。
【請求項32】
前記複数の投与指標が、投与された総投与量を含む、請求項29に記載のシステム。
【請求項33】
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記複数の投与指標の少なくともいくつかについて複数の構成要素を表示するステップ
をさらに実行させる、請求項32に記載のシステム。
【請求項34】
前記複数の構成要素が補正又は変更を含む、請求項33に記載のシステム。
【請求項35】
前記少なくとも1つの薬剤がインスリンである、請求項29に記載のシステム。
【請求項36】
薬剤送達デバイスと、
測定された被検物質データ及び薬剤投与データを受信するように構成された無線通信回路であって、前記薬剤投与データを前記薬剤送達デバイスから自動受信する、無線通信回路と、
情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、
前記無線通信回路、前記ディスプレイ、並びに命令及び時間相関データを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、
を備えるシステムであって、
前記時間相関データは、或る期間にわたる、前記対象者の被検物質及び該対象者が受けた薬剤の投与の特徴を表すものであり、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記システムに、
24時間にわたるグルコース指示値のプロットであって、前記期間におけるグルコース中央値の軌跡と、異なるパーセンタイルごとのグルコース指示値の複数の軌跡とを表示するプロットを表示するステップと、
前記24時間の間に摂取した炭水化物の量に対応する炭水化物指標のプロットを表示するステップであって、前記炭水化物指標のそれぞれが、前記期間における、その炭水化物を摂取した時間帯に配置される、ステップと、
前記24時間における或る時間帯に行われた少なくとも1つの薬剤の投与に対応する複数の平均投与量を表示するステップと、
を実行させる、システム。
【請求項37】
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記期間中に摂取した炭水化物の日平均量を表示するステップ
をさらに実行させる、請求項36に記載のシステム。
【請求項38】
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記24時間における複数の時間帯のそれぞれにおいて摂取した炭水化物の平均量を表示するステップ
をさらに実行させる、請求項37に記載のシステム。
【請求項39】
前記少なくとも1つの薬剤が、第1の薬剤及び第2の薬剤を含んでおり、
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記第1の薬剤の投与に対応する複数の平均投与量を第1の行に表示し、前記第2の薬剤の投与に対応する複数の平均投与量を第2の行に表示するステップ
をさらに実行させる、請求項36に記載のシステム。
【請求項40】
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記期間中に摂取した少なくとも1つの薬剤の日平均量を表示するステップ
をさらに実行させる、請求項36に記載のシステム。
【請求項41】
前記少なくとも1つの薬剤がインスリンである、請求項36に記載のシステム。
【請求項42】
薬剤送達デバイスと、
測定された被検物質データ及び薬剤投与データを受信するように構成された無線通信回路であって、前記薬剤投与データを前記薬剤送達デバイスから自動受信する、無線通信回路と、
情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、
前記無線通信回路、前記ディスプレイ、並びに命令及び時間相関データを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、
を備えるシステムであって、
前記時間相関データは、或る期間にわたる、前記対象者の被検物質及び該対象者が受けた薬剤の投与の特徴を表すものであり、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記システムに、
異なる時間帯ごとのグルコース指示値の複数のプロットであって、それぞれのプロットが、前記期間におけるグルコース指示値と、目標範囲とを表示するものである複数のプロットを表示するステップと、
前記異なる時間帯ごとの複数の表であって、それぞれの表が、前記期間のうちの少なくとも一部の日々における食事前及び食事後に測定したグルコース値と、前記期間のうちの少なくとも一部の日々において送達された少なくとも1つの薬剤の投与量とを含むものである複数の表を表示するステップと、
を実行させる、システム。
【請求項43】
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
送達された前記少なくとも1つの薬剤の投与量の各期間の平均を表示するステップ
をさらに実行させる、請求項42に記載のシステム。
【請求項44】
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
食事前及び食事後に測定したグルコース値の各期間の平均を表示するステップ
をさらに実行させる、請求項42に記載のシステム。
【請求項45】
前記複数の表のそれぞれの表が、前記期間のうちの少なくとも一部の日々において摂取した炭水化物の量をさらに含む、請求項42に記載のシステム。
【請求項46】
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
摂取した炭水化物の量の各期間の平均を表示するステップ
をさらに実行させる、請求項45に記載のシステム。
【請求項47】
前記少なくとも1つの薬剤がインスリンである、請求項42に記載のシステム。
【請求項48】
薬剤送達デバイスと、
測定された被検物質データ及び薬剤投与データを受信するように構成された無線通信回路であって、前記薬剤投与データを前記薬剤送達デバイスから自動受信する、無線通信回路と、
情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、
前記無線通信回路、前記ディスプレイ、並びに命令及び時間相関データを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、
を備えるシステムであって、
前記時間相関データは、或る期間にわたる、前記対象者の被検物質及び該対象者が受けた薬剤の投与の特徴を表すものであり、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記システムに、
被検物質値に関連する複数の設定を表示するステップと、
少なくとも1つの薬剤送達デバイスに関連する複数の設定を表示するステップと、
を実行させる、システム。
【請求項49】
前記被検物質値に関連する設定が、目標被検物質範囲を含む、請求項48に記載のシステム。
【請求項50】
前記被検物質値に関連する設定が、低側の被検物質値閾値及び高側の被検物質値閾値を含むアラーム設定を含む、請求項48に記載のシステム。
【請求項51】
前記被検物質値に関連する設定が、被検物質値を測定するように構成されたセンサ制御デバイスからの信号損失に関連するアラーム設定を含む、請求項48に記載のシステム。
【請求項52】
前記少なくとも1つの薬剤送達デバイスに関連する複数の設定が、薬剤の種類と、最後に行われた前記薬剤送達デバイスからの投与データ転送に関連する情報とを含む、請求項48に記載のシステム。
【請求項53】
前記最後に行われた投与データ転送に関連する前記情報が、前記最後に行われた投与データ転送の日付及び時刻を含む、請求項52に記載のシステム。
【請求項54】
前記少なくとも1つの薬剤送達デバイスに関連する複数の設定が、前記薬剤送達デバイスの色をさらに含む、請求項52に記載のシステム。
【請求項55】
前記被検物質データがグルコースデータである、請求項48に記載のシステム。
【請求項56】
前記少なくとも1つの薬剤送達デバイスが、少なくとも1つのインスリン送達デバイスである、請求項48に記載のシステム。
【請求項57】
前記少なくとも1つの薬剤送達デバイスが、第1の薬剤送達デバイス及び第2の薬剤送達デバイスである、請求項48に記載のシステム。
【請求項58】
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
被検物質値を測定するように構成されたセンサ制御デバイスに関連する情報を表示するステップ
をさらに実行させる、請求項48に記載のシステム。
【請求項59】
前記センサ制御デバイスに関連する前記情報が、前記センサ制御デバイスの名前及び前記センサ制御デバイス上のソフトウェアバージョンを含む、請求項58に記載のシステム。
【請求項60】
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記少なくとも1つの薬剤送達デバイスに関連する情報を表示するステップ
をさらに実行させる、請求項48に記載のシステム。
【請求項61】
前記少なくとも1つの薬剤送達デバイスに関連する前記情報が、前記少なくとも1つの薬剤送達デバイスのブランド名を含む、請求項60に記載のシステム。
【請求項62】
前記少なくとも1つの薬剤送達デバイスに関連する前記情報が、前記少なくとも1つの薬剤送達デバイスのシリアル番号を含む、請求項60に記載のシステム。
【請求項63】
測定された被検物質データ及び薬剤投与データを受信するように構成された無線通信回路であって、前記薬剤投与データを前記薬剤送達デバイスから自動受信する、無線通信回路と、
アラートを提示するように構成されたディスプレイと、
前記無線通信回路と、前記ディスプレイと、命令とを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、
を備えるシステムであって、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
高側閾値を上回る被検物質値の上昇に基づいて、食事が摂取されたかどうかを判定するステップと、
前回のインスリン投与から一定時間内にインスリン投与が記録されていないかどうかを判定するステップと、
食事が摂取されたとの判定、及び前回のインスリン投与から前記一定時間内にインスリン投与量が記録されていないとの判定とに応答して、食事時投与の忘れに関連するアラートインタフェースを表示するステップと、
を実行させる、システム。
【請求項64】
前記高側閾値が約175mg/dLである、請求項63に記載のシステム。
【請求項65】
前回のインスリン投与からの前記一定時間が約3時間である、請求項63に記載のシステム。
【請求項66】
前記1つ以上のプロセッサが、食事に対する前記アラートインタフェースを、ユーザが選択した所定の時間に表示するようにさらに構成されている、請求項63に記載のシステム。
【請求項67】
前記アラートインタフェースのテキストの少なくとも一部が、ユーザによりカスタマイズされる、請求項63に記載のシステム。
【請求項68】
測定された被検物質データ及び薬剤投与データを受信するように構成された無線通信回路であって、前記薬剤投与データを前記薬剤送達デバイスから自動受信する、無線通信回路と、
アラートを提示するように構成されたディスプレイと、
前記無線通信回路と、前記ディスプレイと、命令とを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、
を備えるシステムであって、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
最後のインスリン投与から所定時間後に、被検物質値が高側閾値を上回っているかどうかを判定するステップと、
前記最後のインスリン投与から前記所定時間後に、前記被検物質値が前記高側閾値を上回っているとの判定に応答して、補正投与に関連するアラートインタフェースを表示するステップと、
を実行させる、システム。
【請求項69】
前記アラートインタフェースのテキストの少なくとも一部が、ユーザによりカスタマイズされる、請求項68に記載のシステム。
【請求項70】
前記所定時間が少なくとも約2時間である、請求項68に記載のシステム。
【請求項71】
前記高側閾値が約250mg/dLである、請求項68に記載のシステム。
【請求項72】
前記高側閾値が、ユーザにより設定される、請求項68に記載のシステム。
【請求項73】
測定された被検物質データ及び薬剤投与データを受信するように構成された無線通信回路であって、前記薬剤投与データを前記薬剤送達デバイスから自動受信する、無線通信回路と、
アラートを提示するように構成されたディスプレイと、
前記無線通信回路と、前記ディスプレイと、命令とを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、
を備えるシステムであって、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
最後のインスリン投与から所定時間後に、被検物質値が高側閾値を下回っているかどうかを判定するステップと、
前記最後のインスリン投与から前記所定時間後に、前記被検物質値が前記高側閾値を下回っているとの判定に応答して、前記被検物質値が目標範囲内にあることに関連するメッセージインタフェースを表示するステップと、
を実行させる、システム。
【請求項74】
前記メッセージインタフェースのテキストの少なくとも一部が、ユーザによりカスタマイズされる、請求項73に記載のシステム。
【請求項75】
前記所定時間が少なくとも約2時間である、請求項73に記載のシステム。
【請求項76】
前記高側閾値が、ユーザにより設定される、請求項73に記載のシステム。
【請求項77】
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記被検物質値が前記目標範囲内にあることに関連するメモを入力するようユーザに促すプロンプトを表示するステップ
をさらに実行させる、請求項73に記載のシステム。
【請求項78】
薬剤送達デバイスと、
測定された被検物質データ及び薬剤投与データを受信するように構成された無線通信回路であって、前記薬剤投与データを前記薬剤送達デバイスから自動受信する、無線通信回路と、
情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、
前記無線通信回路、前記ディスプレイ、並びに命令及び時間相関データを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、
を備えるシステムであって、
前記時間相関データは、或る期間にわたる、前記対象者の被検物質及び該対象者が受けた薬剤の投与の特徴を表すものであり、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記システムに、
前記期間のそれぞれの日に対応する複数の日内グラフを表示するステップであって、前記複数の日内グラフの各グラフが、x軸に時間、y軸にグルコース濃度をとり、24時間にわたるグルコース濃度のプロットを含むものである、ステップと、
前記期間中の各日について、「範囲内の時間」メトリックを表示するステップと、
前記期間中の各日について、ユーザが受け取った超速効型インスリンの総量及び持効型インスリンの総量を表示するステップと、
超速効型インスリンと持効型インスリンのうちの少なくとも一方の複数の投与に対応する複数の投与指標を表示するステップであって、前記複数の投与指標のそれぞれが、投与された超速効型インスリンと持効型インスリンのうちの前記少なくとも一方の量を示し、前記複数の投与指標のそれぞれが、投与された時間帯に配置される、ステップと、
を実行させる、システム。
【請求項79】
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記超速効型インスリンについての前記複数の投与指標を第1の行に表示し、前記持効型インスリンについての前記複数の投与指標を第2の行に表示するステップ
をさらに実行させる、請求項78に記載のシステム。
【請求項80】
前記超速効型インスリンについての前記複数の投与指標を第1の色で表示し、前記持効型インスリンについての前記複数の投与指標を第2の色で表示する、請求項79に記載のシステム。
【請求項81】
前記複数の投与指標が、投与された総投与量を含む、請求項78に記載のシステム。
【請求項82】
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記24時間の間に摂取した炭水化物の複数の量に対応する複数の炭水化物指標を表示するステップであって、前記複数の炭水化物指標のそれぞれが、その炭水化物を摂取した時間帯に配置される、ステップ
をさらに実行させる、請求項78に記載のシステム。
【請求項83】
前記薬剤送達デバイスが、連携型のペン又は連携型のペンキャップである、請求項78に記載のシステム。
【請求項84】
前記薬剤送達デバイスがインスリンポンプである、請求項78に記載のシステム。
【請求項85】
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
受け取った持効型インスリンのグラフを表示するステップ
をさらに実行させる、請求項84に記載のシステム。
【請求項86】
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記インスリンポンプの動作状態を表すグラフ表現を表示するステップ
をさらに実行させる、請求項84に記載のシステム。
【請求項87】
前記動作状態が、自動送達状態、最大送達状態、及び自動休止状態を含む、請求項86に記載のシステム。
【請求項88】
或る期間にわたる、対象者の被検物質及び該対象者が受けた薬剤の投与の特徴を表す時間相関データを受信するように構成された無線通信回路と、
情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、
前記無線通信回路、前記ディスプレイ、並びに命令及び時間相関データを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、
を備えるシステムであって、
前記時間相関データは、或る期間にわたる、前記対象者の被検物質及び該対象者が受けたグルコース値調整薬の投与の特徴を表すものであり、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記システムに、
前記対象者が選択したフィルタリング基準に基づいて、時間相関データのサブセットを特定するステップと、
第1の期間にわたる前記時間相関データに関連付けられたグルコース値を表示する第1のグルコースプロファイル、及び前記第1の期間にわたる前記時間相関データの前記サブセットを表示する第2のグルコースプロファイルを、1つのグラフィカル対象者インタフェース上に表示するステップと、
を実行させる、システム。
【請求項89】
前記薬剤がグルコース値調整薬である、請求項88に記載のシステム。
【請求項90】
前記グルコース値調整薬がインスリンである、請求項89に記載のシステム。
【請求項91】
前記フィルタリング基準が、推奨用量投与、投与忘れ、過少量ボーラス投与、過量ボーラス投与、遅れた食事時投与、又は必要以上の回数の食事時投与のうちの1つである、請求項88に記載のシステム。
【請求項92】
前記フィルタリング基準が推奨用量投与であり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含み、
受けた前記少なくとも1回の薬剤投与の量が、前記薬剤の推奨用量と等しい、請求項91に記載のシステム。
【請求項93】
前記フィルタリング基準が投与忘れであり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けなかった少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含む、請求項91に記載のシステム。
【請求項94】
朝食の前記投与時間域が、午前約6時から午前約11時までである、請求項93に記載のシステム。
【請求項95】
昼食の前記投与時間域が、午前約11時から午後約4時までである、請求項93に記載のシステム。
【請求項96】
夕食の前記投与時間域が、午後約4時から午後約10時までである、請求項93に記載のシステム。
【請求項97】
ベーサル投与の前記投与時間域が、処方されているベーサル投与時間から約1時間である、請求項93に記載のシステム。
【請求項98】
前記フィルタリング基準が過少量ボーラス投与であり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含み、
受けた前記少なくとも1回の薬剤投与の量が、前記薬剤の推奨用量より少ない、請求項91に記載のシステム。
【請求項99】
前記フィルタリング基準が過量ボーラス投与であり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含み、
受けた前記少なくとも1回の薬剤投与の量が、前記薬剤の推奨用量より多い、請求項91に記載のシステム。
【請求項100】
前記フィルタリング基準が遅れた食事時投与であり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、食事開始から所定期間の後に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含む、請求項91に記載のシステム。
【請求項101】
前記フィルタリング基準が必要以上の回数の食事時投与であり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域において、前記薬剤の最初の投与を受けた後にさらに少なくとも1回受けた前記薬剤の投与に関連付けられた被検物質データを含む、請求項91に記載のシステム。
【請求項102】
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記システムに、
前記対象者が選択した第2のフィルタリング基準に基づいて、時間相関データの追加サブセットを特定するステップと、
前記第1の期間にわたる前記時間相関データの前記追加サブセットを表示する第3のグルコースプロファイルを表示するステップと、
をさらに実行させる、請求項88に記載のシステム。
【請求項103】
前記第2のフィルタリング基準が、推奨用量投与、投与忘れ、過少量ボーラス投与、過量ボーラス投与、遅れた食事時投与、又は必要以上の回数の食事時投与のうちの1つである、請求項102に記載のシステム。
【請求項104】
前記第1のグルコースプロファイルと前記第2のグルコースプロファイルが横並び配置で表示される、請求項88に記載のシステム。
【請求項105】
前記第1のグルコースプロファイルと前記第2のグルコースプロファイルが縦並び配置で表示される、請求項88に記載のシステム。
【請求項106】
前記第1の期間が前記対象者により選択される、請求項88に記載のシステム。
【請求項107】
前記第1の期間が自動的に設定される、請求項88に記載のシステム。
【請求項108】
前記フィルタリング基準が、ドロップダウンメニューを用いて選択される、請求項88に記載のシステム。
【請求項109】
或る期間にわたる、対象者の被検物質及び該対象者が受けた薬剤の投与の特徴を表す時間相関データを受信するステップと、
前記対象者が選択したフィルタリング基準に基づいて、時間相関データのサブセットを特定するステップと、
第1の期間にわたる前記時間相関データに関連付けられたグルコース値を表示する第1のグルコースプロファイル、及び前記第1の期間にわたる前記時間相関データの前記サブセットを表示する第2のグルコースプロファイルを、1つのグラフィカルユーザインタフェース上に表示するステップと、
を含む方法。
【請求項110】
前記薬剤がグルコース値調整薬である、請求項109に記載の方法。
【請求項111】
前記グルコース値調整薬がインスリンである、請求項110に記載の方法。
【請求項112】
前記フィルタリング基準が、推奨用量投与、投与忘れ、過少量ボーラス投与、過量ボーラス投与、遅れた食事時投与、又は必要以上の回数の食事時投与のうちの1つである、請求項109に記載の方法。
【請求項113】
前記フィルタリング基準が推奨用量投与であり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含み、
受けた前記少なくとも1回の薬剤投与の量が、前記薬剤の推奨用量と等しい、請求項112に記載の方法。
【請求項114】
前記フィルタリング基準が投与忘れであり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けなかった少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含む、請求項112に記載の方法。
【請求項115】
朝食の前記投与時間域が、午前約6時から午前約11時までである、請求項114に記載の方法。
【請求項116】
昼食の前記投与時間域が、午前約11時から午後約4時までである、請求項114に記載の方法。
【請求項117】
夕食の前記投与時間域が、午後約4時から午後約10時までである、請求項114に記載の方法。
【請求項118】
ベーサル投与の前記投与時間域が、処方されているベーサル投与時間から約1時間である、請求項114に記載の方法。
【請求項119】
前記フィルタリング基準が過少量ボーラス投与であり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含み、
受けた前記少なくとも1回の薬剤投与の量が、前記薬剤の推奨用量より少ない、請求項112に記載の方法。
【請求項120】
前記フィルタリング基準が過量ボーラス投与であり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含み、
受けた前記少なくとも1回の薬剤投与の量が、前記薬剤の推奨用量より多い、請求項112に記載の方法。
【請求項121】
前記フィルタリング基準が遅れた食事時投与であり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、食事開始から所定期間の後に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含む、請求項112に記載の方法。
【請求項122】
前記フィルタリング基準が必要以上の回数の食事時投与であり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域において、前記薬剤の最初の投与を受けた後にさらに少なくとも1回受けた前記薬剤の投与に関連付けられた被検物質データを含む、請求項112に記載の方法。
【請求項123】
前記対象者が選択した第2のフィルタリング基準に基づいて、時間相関データの追加サブセットを特定するステップと、
前記第1の期間にわたる前記時間相関データの前記追加サブセットを表示する第3のグルコースプロファイルを、前記1つのグラフィカルユーザインタフェース上に表示するステップと、
をさらに含む、請求項109に記載の方法。
【請求項124】
前記第2のフィルタリング基準が、推奨用量投与、投与忘れ、過少量ボーラス投与、過量ボーラス投与、遅れた食事時投与、又は必要以上の回数の食事時投与のうちの1つである、請求項123に記載の方法。
【請求項125】
前記第1のグルコースプロファイルと前記第2のグルコースプロファイルが横並び配置で表示される、請求項109に記載の方法。
【請求項126】
前記第1のグルコースプロファイルと前記第2のグルコースプロファイルが縦並び配置で表示される、請求項109に記載の方法。
【請求項127】
前記第1の期間が前記対象者により選択される、請求項109に記載の方法。
【請求項128】
前記第1の期間が自動的に設定される、請求項109に記載の方法。
【請求項129】
前記フィルタリング基準が、ドロップダウンメニューを用いて選択される、請求項109に記載の方法。
【請求項130】
或る期間にわたる、対象者の被検物質及び該対象者が受けた薬剤の投与の特徴を表す時間相関データを受信するように構成された無線通信回路と、
情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、
前記無線通信回路、前記ディスプレイ、並びに命令及び時間相関データを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、
を備えるシステムであって、
前記時間相関データは、或る期間にわたる、前記対象者の被検物質及び該対象者が受けたグルコース値調整薬の投与の特徴を表すものであり、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記システムに、
前記対象者が選択した第1のフィルタリング基準に基づいて、時間相関データの第1のサブセットを特定し、前記対象者が選択した第2のフィルタリング基準に基づいて、時間相関データの第2のサブセットを特定するステップと、
第1の期間にわたる前記時間相関データの前記第1のサブセットを表示する第1のグルコースプロファイル、及び前記第1の期間にわたる前記時間相関データの前記第2のサブセットを表示する第2のグルコースプロファイルを、1つのグラフィカルユーザインタフェース上に表示するステップと、
を実行させる、システム。
【請求項131】
前記薬剤がグルコース値調整薬である、請求項130に記載のシステム。
【請求項132】
前記グルコース値調整薬がインスリンである、請求項131に記載のシステム。
【請求項133】
前記フィルタリング基準が、推奨用量投与、投与忘れ、過少量ボーラス投与、過量ボーラス投与、遅れた食事時投与、又は必要以上の回数の食事時投与のうちの1つである、請求項130に記載のシステム。
【請求項134】
前記フィルタリング基準が推奨用量投与であり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含み、
受けた前記少なくとも1回の薬剤投与の量が、前記薬剤の推奨用量と等しい、請求項133に記載のシステム。
【請求項135】
前記フィルタリング基準が投与忘れであり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けなかった少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含む、請求項133に記載のシステム。
【請求項136】
朝食の前記投与時間域が、午前約6時から午前約11時までである、請求項135に記載のシステム。
【請求項137】
昼食の前記投与時間域が、午前約11時から午後約4時までである、請求項135に記載のシステム。
【請求項138】
夕食の前記投与時間域が、午後約4時から午後約10時までである、請求項135に記載のシステム。
【請求項139】
ベーサル投与の前記投与時間域が、処方されているベーサル投与時間から約1時間である、請求項135に記載のシステム。
【請求項140】
前記フィルタリング基準が過少量ボーラス投与であり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含み、
受けた前記少なくとも1回の薬剤投与の量が、前記薬剤の推奨用量より少ない、請求項133に記載のシステム。
【請求項141】
前記フィルタリング基準が過量ボーラス投与であり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含み、
受けた前記少なくとも1回の薬剤投与の量が、前記薬剤の推奨用量より多い、請求項133に記載のシステム。
【請求項142】
前記フィルタリング基準が遅れた食事時投与であり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、食事開始から所定期間の後に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含む、請求項133に記載のシステム。
【請求項143】
前記フィルタリング基準が必要以上の回数の食事時投与であり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域において、前記薬剤の最初の投与を受けた後にさらに少なくとも1回受けた前記薬剤の投与に関連付けられた被検物質データを含む、請求項133に記載のシステム。
【請求項144】
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記システムに、
前記対象者が選択した第3のフィルタリング基準に基づいて、時間相関データの第3のサブセットを特定するステップと、
前記第1の期間にわたる前記時間相関データの前記第3のサブセットを表示する第3のグルコースプロファイルを表示するステップと、
をさらに実行させる、請求項130に記載のシステム。
【請求項145】
前記第3のフィルタリング基準が、推奨用量投与、投与忘れ、過少量ボーラス投与、過量ボーラス投与、遅れた食事時投与、又は必要以上の回数の食事時投与のうちの1つである、請求項144に記載のシステム。
【請求項146】
前記第1のグルコースプロファイルと前記第2のグルコースプロファイルが横並び配置で表示される、請求項130に記載のシステム。
【請求項147】
前記第1のグルコースプロファイルと前記第2のグルコースプロファイルが縦並び配置で表示される、請求項130に記載のシステム。
【請求項148】
前記第1の期間が前記対象者により選択される、請求項130に記載のシステム。
【請求項149】
前記第1の期間が自動的に設定される、請求項130に記載のシステム。
【請求項150】
前記第1のフィルタリング基準及び第2のフィルタリング基準が、ドロップダウンメニューを用いて選択される、請求項130に記載のシステム。
【請求項151】
或る期間にわたる、対象者の被検物質及び該対象者が受けた薬剤の投与の特徴を表す時間相関データを受信するステップと、
前記対象者が選択した第1のフィルタリング基準に基づいて、時間相関データの第1のサブセットを特定し、前記対象者が選択した第2のフィルタリング基準に基づいて、時間相関データの第2のサブセットを特定するステップと、
第1の期間にわたる前記時間相関データの前記第1のサブセットを表示する第1のグルコースプロファイル、及び前記第1の期間にわたる前記時間相関データの前記第2のサブセットを表示する第2のグルコースプロファイルを、1つのグラフィカルユーザインタフェース上に表示するステップと、
を含む方法。
【請求項152】
前記薬剤がグルコース値調整薬である、請求項151に記載の方法。
【請求項153】
前記グルコース値調整薬がインスリンである、請求項152に記載の方法。
【請求項154】
前記フィルタリング基準が、推奨用量投与、投与忘れ、過少量ボーラス投与、過量ボーラス投与、遅れた食事時投与、又は必要以上の回数の食事時投与のうちの1つである、請求項151に記載の方法。
【請求項155】
前記フィルタリング基準が推奨用量投与であり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含み、
受けた前記少なくとも1回の薬剤投与の量が、前記薬剤の推奨用量と等しい、請求項154に記載の方法。
【請求項156】
前記フィルタリング基準が投与忘れであり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けなかった少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含む、請求項155に記載の方法。
【請求項157】
朝食の前記投与時間域が、午前約6時から午前約11時までである、請求項156に記載の方法。
【請求項158】
昼食の前記投与時間域が、午前約11時から午後約4時までである、請求項156に記載の方法。
【請求項159】
夕食の前記投与時間域が、午後約4時から午後約10時までである、請求項156に記載の方法。
【請求項160】
ベーサル投与の前記投与時間域が、処方されているベーサル投与時間から約1時間である、請求項156に記載の方法。
【請求項161】
前記フィルタリング基準が過少量ボーラス投与であり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含み、
受けた前記少なくとも1回の薬剤投与の量が、前記薬剤の推奨用量より少ない、請求項155に記載の方法。
【請求項162】
前記フィルタリング基準が過量ボーラス投与であり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含み、
受けた前記少なくとも1回の薬剤投与の量が、前記薬剤の推奨用量より多い、請求項155に記載の方法。
【請求項163】
前記フィルタリング基準が遅れた食事時投与であり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、食事開始から所定期間の後に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含む、請求項155に記載の方法。
【請求項164】
前記フィルタリング基準が必要以上の回数の食事時投与であり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域において、前記薬剤の最初の投与を受けた後にさらに少なくとも1回受けた前記薬剤の投与に関連付けられた被検物質データを含む、請求項155に記載の方法。
【請求項165】
前記対象者が選択した第3のフィルタリング基準に基づいて、時間相関データの第3のサブセットを特定するステップと、
前記第1の期間にわたる前記時間相関データの前記第3のサブセットを表示する第3のグルコースプロファイルを、前記1つのグラフィカルユーザインタフェース上に表示するステップと、
をさらに含む、請求項155に記載の方法。
【請求項166】
前記第1の期間にわたる前記時間相関データに関連付けられたグルコース値を表示する第3のグルコースプロファイルを、前記1つのグラフィカルユーザインタフェース上に表示するステップをさらに含む、請求項155に記載の方法。
【請求項167】
前記第1のグルコースプロファイルと前記第2のグルコースプロファイルが横並び配置で表示される、請求項151に記載の方法。
【請求項168】
前記第1のグルコースプロファイルと前記第2のグルコースプロファイルが縦並び配置で表示される、請求項151に記載の方法。
【請求項169】
前記第1の期間が前記対象者により選択される、請求項151に記載の方法。
【請求項170】
前記第1の期間が自動的に設定される、請求項151に記載の方法。
【請求項171】
前記第1のフィルタリング基準及び第2のフィルタリング基準が、ドロップダウンメニューを用いて選択される、請求項151に記載の方法。
【請求項172】
被検物質データを受信するように構成された無線通信回路と、
情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、
前記無線通信回路、前記ディスプレイ、並びに命令及び時間相関データを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、
を備えるシステムであって、
前記時間相関データは、或る期間にわたる前記対象者の被検物質の特徴を表すものであり、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
第1の期間についての第1の「範囲内の時間」グラフ表現と、第2の期間についての第2の「範囲内の時間」グラフ表現とを表示するステップであって、前記第1の「範囲内の時間」グラフ表現及び範囲内の時間のそれぞれが、複数の濃度範囲に対応する所定の数の部分を含んでおり、前記所定の数の部分のそれぞれが、前記所定の数の部分と数が等しい所定の数の異なる色を含んでいる、ステップと、
前記第1の期間についての第1のグルコースメトリックセクションと、前記第2の期間についての第2のグルコースメトリックセクションとを表示するステップであって、前記第1のグルコースメトリックセクションが、前記第1の期間についてのグルコース管理指標及び平均グルコース値を含んでおり、前記第2のグルコースメトリックセクションが、前記第2の期間についてのグルコース管理指標及び平均グルコース値を含んでいる、ステップと、
前記第1の期間についての第1のアンビュラトリーグルコースプロファイルと、前記第2の期間についての第2のアンビュラトリーグルコースプロファイルとを表示するステップと、
前記第1の期間における、低側閾値を下回ったグルコース値のグラフを含む第1の低グルコースイベントセクションと、前記第2の期間における、前記低側閾値を下回ったグルコース値のグラフを含む第2の低グルコースイベントセクションとを表示するステップと、
を実行させる、システム。
【請求項173】
前記第1のアンビュラトリーグルコースプロファイル及び前記第2のアンビュラトリーグルコースプロファイルのそれぞれが、複数の濃度範囲に対応する前記所定の数の部分を含んでおり、前記所定の数の部分のそれぞれに表示されるグルコース値が、前記所定の数の異なる色を含んでいる、請求項172に記載のシステム。
【請求項174】
前記第1の低グルコースイベントセクションが、前記第1の期間における低グルコースイベントの総数をさらに含み、
前記第2の低グルコースイベントセクションが、前記第2の期間における低グルコースイベントの総数をさらに含む、請求項172に記載のシステム。
【請求項175】
前記所定の数の部分が、超低濃度範囲域、低濃度範囲域、目標範囲域、高濃度範囲域、超高濃度範囲域を含む、請求項172に記載のシステム。
【請求項176】
前記第1のグルコースメトリックセクションが、前記第1の期間におけるグルコース値のばらつきメトリックをさらに含み、
前記第2のグルコースメトリックセクションが、前記第2の期間におけるグルコース値のばらつきメトリックをさらに含む、請求項172に記載のシステム。
【請求項177】
前記第1の「範囲内の時間」グラフ表現及び前記第2の「範囲内の時間」グラフ表現が、前記所定の数の部分のそれぞれに対応するパーセント値をさらに含む、請求項172に記載のシステム。
【請求項178】
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記システムに、
前記第1の期間についての第1のセンサメトリック及び前記第2の期間についての第2のセンサメトリックを表示するステップ
をさらに実行させる、請求項172に記載のシステム。
【請求項179】
前記第1のセンサメトリックが、前記第1の期間においてセンサがアクティブであった時間の長さを含み、
前記第2のセンサメトリックが、前記第2の期間においてセンサがアクティブであった時間の長さを含む、請求項178に記載のシステム。
【請求項180】
前記第1のセンサメトリックが、前記第1の期間におけるユーザによるグルコース値の平均閲覧回数を含み、
前記第2のセンサメトリックが、前記第2の期間におけるユーザによるグルコース値の平均閲覧回数を含む、請求項178に記載のシステム。
【請求項181】
前記第1のセンサメトリックが、前記第1の期間におけるユーザによるセンサの平均スキャン回数を含み、
前記第2のセンサメトリックが、前記第2の期間におけるユーザによるセンサの平均スキャン回数を含む、請求項178に記載のシステム。
【請求項182】
前記第1の「範囲内の時間」グラフ表現及び前記第2の「範囲内の時間」グラフ表現がそれぞれ棒グラフである、請求項172に記載のシステム。
【請求項183】
前記所定の数の部分が、縦一列に並べられる、請求項172に記載のシステム。
【請求項184】
前記複数の濃度範囲が、5つの濃度範囲で構成される、請求項172に記載のシステム。
【請求項185】
前記所定の数の部分が、最大5つの部分で構成される、請求項172に記載のシステム。
【請求項186】
或る期間にわたる、ユーザの被検物質の特徴を表す時間相関データを受信するステップと、
第1の期間についての第1の「範囲内の時間」グラフ表現と、第2の期間についての第2の「範囲内の時間」グラフ表現とを、1つのグラフィカルユーザインタフェース上に表示するステップであって、前記第1の「範囲内の時間」グラフ表現及び前記第2の「範囲内の時間」グラフ表現のそれぞれが、複数の濃度範囲に対応する所定の数の部分を含んでおり、前記所定の数の部分のそれぞれが、前記所定の数の部分と数が等しい所定の数の異なる色を含んでいる、ステップと、
前記第1の期間についての第1のグルコースメトリックセクションと、前記第2の期間についての第2のグルコースメトリックセクションとを、前記1つのグラフィカルユーザインタフェース上に表示するステップであって、前記第1のグルコースメトリックセクションが、前記第1の期間についてのグルコース管理指標及び平均グルコース値を含んでおり、前記第2のグルコースメトリックセクションが、前記第2の期間についてのグルコース管理指標及び平均グルコース値を含んでいる、ステップと、
前記第1の期間についての第1のアンビュラトリーグルコースプロファイルと、前記第2の期間についての第2のアンビュラトリーグルコースプロファイルとを、前記1つのグラフィカルユーザインタフェース上に表示するステップと、
前記第1の期間における、低側閾値を下回ったグルコース値のグラフを含む第1の低グルコースイベントセクションと、前記第2の期間における、前記低側閾値を下回ったグルコース値のグラフを含む第2の低グルコースイベントセクションとを、前記1つのグラフィカルユーザインタフェース上に表示するステップと、
を含む方法。
【請求項187】
前記第1のアンビュラトリーグルコースプロファイル及び前記第2のアンビュラトリーグルコースプロファイルのそれぞれが、前記5つの濃度範囲に対応する少なくとも5つの部分を含んでおり、前記5つの部分のそれぞれに表示されるグルコース値が、5つの異なる色を含んでいる、請求項186に記載の方法。
【請求項188】
前記第1の低グルコースイベントセクションが、前記第1の期間における低グルコースイベントの総数をさらに含み、
前記第2の低グルコースイベントセクションが、前記第2の期間における低グルコースイベントの総数をさらに含む、請求項186に記載の方法。
【請求項189】
前記所定の数の部分が、超低濃度範囲域、低濃度範囲域、目標範囲域、高濃度範囲域、超高濃度範囲域を含む、請求項186に記載の方法。
【請求項190】
前記第1のグルコースメトリックセクションが、前記第1の期間におけるグルコース値のばらつきメトリックをさらに含み、
前記第2のグルコースメトリックセクションが、前記第2の期間におけるグルコース値のばらつきメトリックをさらに含む、請求項186に記載の方法。
【請求項191】
前記第1の「範囲内の時間」グラフ表現及び前記第2の「範囲内の時間」グラフ表現が、前記所定の数の部分のそれぞれに対応するパーセント値をさらに含む、請求項186に記載の方法。
【請求項192】
前記第1の期間についての第1のセンサメトリック及び前記第2の期間についての第2のセンサメトリックを表示するステップをさらに含む、請求項186に記載の方法。
【請求項193】
前記第1のセンサメトリックが、前記第1の期間においてセンサがアクティブであった時間の長さを含み、
前記第2のセンサメトリックが、前記第2の期間においてセンサがアクティブであった時間の長さを含む、請求項192に記載の方法。
【請求項194】
前記第1のセンサメトリックが、前記第1の期間におけるユーザによるグルコース値の平均閲覧回数を含み、
前記第2のセンサメトリックが、前記第2の期間におけるユーザによるグルコース値の平均閲覧回数を含む、請求項192に記載の方法。
【請求項195】
前記第1のセンサメトリックが、前記第1の期間におけるユーザによるセンサの平均スキャン回数を含み、
前記第2のセンサメトリックが、前記第2の期間におけるユーザによるセンサの平均スキャン回数を含む、請求項192に記載の方法。
【請求項196】
前記第1の「範囲内の時間」グラフ表現及び前記第2の「範囲内の時間」グラフ表現がそれぞれ棒グラフである、請求項186に記載の方法。
【請求項197】
前記所定の数の部分が、縦一列に並べられる、請求項186に記載の方法。
【請求項198】
前記複数の濃度範囲が、5つの濃度範囲で構成される、請求項186に記載の方法。
【請求項199】
前記所定の数の部分が、最大5つの部分で構成される、請求項186に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2021年4月21日を出願日とする米国仮特許出願第63/177706号及び2021年8月25日を出願日とする米国仮特許出願第63/236910号の優先権の利益を主張するものであり、両出願のすべての内容は、その目的を問わず、参照により明示的に本明細書に援用するものとする。
【技術分野】
【0002】
本明細書に記載の主題は、概して、糖尿病管理のための統合型のシステム、例えば、多くの関係者の間でデータを共有できるように、共通の閲覧プラットフォームにインスリンペンを連携した統合型プラットフォームなど、に関するシステム、デバイス、及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
糖尿病を持つ個人の健康にとっては、グルコース、ケトン、乳酸、酸素、ヘモグロビンA1Cなどの被検物質値の検出及び/又は監視を行うことが極めて重要な意味を持つ場合がある。糖尿病(diabetes mellitus)の患者は、意識消失や、心血管疾患、網膜症、神経障害、腎症などの合併症を起こす恐れがある。一般に、糖尿病患者は、グルコース値が臨床的に安全な範囲内に維持されていることを確認するためにグルコース値を監視する必要があり、さらにこの情報を利用して、インスリンで体内のグルコース値を下げる必要があるかや、それがいつ必要か、又はグルコースを追加して体内のグルコース値を上げる必要がいつあるかを判断することもできる。
【0004】
そして、グルコース監視の頻度と血糖の制御との間に強い相関関係があることを示す臨床データも集まってきている。このような相関関係があるにもかかわらず、糖尿病状態であると診断された個人の多くは、煩わしさや、検査に慎重な姿勢、グルコース検査に伴う痛みや費用などの要因が重なり、グルコース値の監視を然るべき頻度で行っていなかった。
【0005】
薬剤(例えば、インスリン)の投与に頼って糖尿病の治療や管理を行っている患者にとっては、グルコースデータをインスリン投与データと統合して、患者、介護者、医療従事者(healthcare professional:HCP)の双方にとってより実用的な知見を提供できるシステム、デバイス、又は方法を利用できることが望ましい。手作業でインスリン投与をログに記録するのは、それに要する時間が膨大になる上、不正確な投与ログが記録されてしまうことも少なくない。さらに、このような手作業で記録されたログを医療従事者と共有することは、患者にとって非常に煩わしく、ワークフローの面でも問題が多い。
【0006】
糖尿病の治療管理を行う際には、送達頻度(すなわち、毎日、毎週など)や投与経路(経口か、注射か)の異なる複数の薬剤を使用する必要があることも珍しくない。しかし、薬剤の種類、送達頻度、投与経路の組み合わせを管理することは難しく、ユーザにとって認知負荷が非常に高いため、このために投薬計画のコンコーダンス(concordance)が低下することが多かった。研究によると、インスリンに頼っている1型糖尿病患者の投与忘れは、食事時の超速効型インスリンのボーラス投与(bolus)の最大24%、1日1回の持効型インスリンのベーサル投与(basal)の36%に上ることが示されており、これが、グルコース制御や糖尿病管理がうまくいかない原因となっていた。既存の投与ログブックは、ユーザに利用意欲があって初めて、その意欲の程度に応じた有用性を持つものでしかなく、その有効性は、ユーザがログへの投与の記録や過去のログの参照に対して持っている意欲に直接相関している。しかし今日、BLUETOOTH(登録商標)に対応しているインスリンペンなどの、連携型の投与技術が出現したことにより、ユーザによる操作不要で自動的に、モバイルフォンの付属アプリケーションのログに投与を記録することが可能になってきた。ただし、この方法は、日々の管理には有用ではあるが、(1)血糖の経過と直接相関できていない(2)インスリン投与の表示を表形式で行っていることが多く、大きな時間軸で把握や解釈を行うことが難しい、という2つの顕著な欠点を抱えている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述の理由などから、糖尿病管理のための統合型システムに関する改良されたシステム、方法、及びデバイスが必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本明細書では、糖尿病の管理に関するシステム、デバイス、及び方法の例示的な実施形態を提供する。本実施形態には、被検物質監視デバイスと、薬剤送達デバイスと、読取デバイスと、監視ソフトウェアと、レポート作成ソフトウェアとを備える統合管理システム(integrated management system:IMS)が含まれる。多くの実施形態において、被検物質監視デバイス(例えば、連続グルコース監視装置又はフラッシュグルコース監視装置)及び薬剤送達デバイス(例えば、インスリンペン)は、読取デバイスと通信可能に結合され、これにより、被検物質データや投与ログなどの情報を、監視及び/又はレポート作成ソフトウェアを備えるコンピューティングデバイスに対して容易に転送することが可能となっている。統合型システムは、ユーザが、(例えば、読取デバイス上の)監視ソフトウェアに対して薬剤送達デバイスを連携させて、薬剤送達デバイスから投与ログなどの情報を転送できるように指示や支援を行うGUIディスプレイを備えることができる。また、統合型システムは、被検物質の値及びメトリック、並びに投与した薬剤の量及びメトリックに関するデータを組み込んだ複数のレポートを作成できるレポート作成ソフトウェアも備えている。
【0009】
本方法では、薬剤投与のコンコーダンス低下の指標としてグルコースデータを利用し、このデータを、熟練した医療従事者であれば、血糖制御不全を招くような薬剤投与のコンコーダンス低下状況を素早く特定できる形で提示することで、上述の2つの懸念点の両方に対処している。いくつかの実施形態では、グルコースデータを、薬剤投与のコンコーダンス低下の唯一の指標とすることもできる。
【0010】
本明細書に記載の主題に係る他のシステム、デバイス、方法、特徴、及び利点については、当業者であれば明らかであるか、あるいは、以下の図面及び詳細な説明を検討することにより明らかとなるであろう。なお、かかる追加のシステム、デバイス、方法、特徴、及び利点もすべて、本明細書に含まれ、本明細書に記載の主題の範囲内にあり、添付の特許請求の範囲の保護の対象となることが意図されている。例示的な実施形態の特徴は、添付の特許請求の範囲において明示的に記載されている場合を除き、特許請求の範囲を限定するものと解釈されるべきではない。
【0011】
添付の図面を検討することにより、本明細書に記載の主題の詳細が、その構造と動作の両面において明らかとなるであろう。なお、添付図面において、同様の箇所には同様の参照番号を付している。また、図面では、必ずしも縮尺通りに構成要素を図示しているわけではなく、むしろ、主題の原理を説明することに重点を置いたものとなっている。さらに、いずれの図も概念を伝えることを目的としており、相対的な大きさや形状などの詳細な属性については、模式的に示し、忠実、正確には示していない場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1A】統合管理システムの例示的な実施形態のブロック図
【
図1B】統合管理システムの例示的な実施形態のブロック図
【
図2A】センサ制御デバイスの例示的な実施形態を示す模式図
【
図2B】センサ制御デバイスの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図3A】薬剤送達デバイスの例示的な実施形態を示す模式図
【
図3B】薬剤送達デバイスの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図4A】ディスプレイデバイスの例示的な実施形態を示す模式図
【
図4B】ディスプレイデバイスの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図5】ユーザインタフェースデバイスの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図6】統合管理システムの例示的な実施形態のユーザ体験を示すフロー図
【
図7】統合管理システムに薬剤送達デバイスを追加するユーザ体験を示すフロー図
【
図8A】「スナップショット」レポートの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図8B】「スナップショット」レポートの例示的な実施形態を示す図
【
図8C】「スナップショット」レポートの例示的な実施形態を示す図
【
図9A】「週別サマリ」レポートの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図9B】「週別サマリ」レポートの例示的な実施形態を示す図
【
図9C】「週別サマリ」レポートの例示的な実施形態を示す図
【
図9D】「週別サマリ」レポートの例示的な実施形態を示す図
【
図9E】「週別サマリ」レポートの例示的な実施形態を示す図
【
図9F】「週別サマリ」レポートの例示的な実施形態を示す図
【
図9G】「週別サマリ」レポートの例示的な実施形態を示す図
【
図10A】「日別ログ」レポートの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図10B】「日別ログ」レポートの例示的な実施形態を示す図
【
図10C】「日別ログ」レポートの例示的な実施形態を示す図
【
図11A】「日内パターン」レポートの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図11B】「日内パターン」レポートの例示的な実施形態を示す図
【
図11C】「日内パターン」レポートの例示的な実施形態を示す図
【
図11D】ディスプレイデバイスに表示することのできる「日内パターン」レポートGUIの例示的な実施形態を示す図
【
図11E】ディスプレイデバイスに表示することのできる「日内パターン」レポートGUIの例示的な実施形態を示す図
【
図12A】「食事時間パターン」レポートの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図12B】「食事時間パターン」レポートの例示的な実施形態を示す図
【
図12C】「食事時間パターン」レポートの例示的な実施形態を示す図
【
図13A】「デバイスの詳細」レポートの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図13B】「デバイスの詳細」レポートの例示的な実施形態を示す図
【
図14】AGPレポートの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図15A】患者ダッシュボードのGUIの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図15B】患者ダッシュボードのGUIの例示的な実施形態を示す図
【
図16A】連携しているペンについてのデータソースモーダルに関連するGUIの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図16B】連携しているペンについてのデータソースモーダルに関連するGUIの例示的な実施形態を示す図
【
図17A】連携しているインスリンペンに関連するアラートの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図17B】連携しているインスリンペンに関連するアラートの例示的な実施形態を示す図
【
図18A】「AGP比較」レポートの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図18B】「AGP比較」レポートの例示的な実施形態を示すブロック図
【
図18C】すべてのデータを示す例示的なAGPを示す図
【
図18D】投与忘れを除いたデータを示す例示的なAGPを示す図
【
図19】「比較」レポートの例示的な実施形態を示す図
【
図20A】医療用送達デバイスと監視アプリケーションとを連携する際に使用するGUIの例示的な実施形態を示す図
【
図20B】医療用送達デバイスと監視アプリケーションとを連携する際に使用するGUIの例示的な実施形態を示す図
【
図20C】医療用送達デバイスと監視アプリケーションとを連携する際に使用するGUIの例示的な実施形態を示す図
【
図20D】医療用送達デバイスと監視アプリケーションとを連携する際に使用するGUIの例示的な実施形態を示す図
【
図20E】ユーザの連携している薬剤送達デバイスと監視アプリケーションとを管理する際に使用するGUIの例示的な実施形態を示す図
【
図20F】ユーザの連携している薬剤送達デバイスと監視アプリケーションとを管理する際に使用するGUIの例示的な実施形態を示す図
【
図21A】投与記録のダウンロードと閲覧を行う際に使用するGUIの例示的な実施形態を示す図
【
図21B】投与記録のダウンロードと閲覧を行う際に使用するGUIの例示的な実施形態を示す図
【
図21C】薬剤投与を編集する際に使用するGUIの例示的な実施形態を示す図
【
図21D】薬剤送達デバイスの連携について知るようにユーザを促すために使用するGUIの例示的な実施形態を示す図
【
図22】薬剤送達デバイスの名前をカスタマイズする際に使用するGUIの例示的な実施形態を示す図
【
図23A】転送データのエラーに関する用途で使用するGUIの例示的な実施形態を示す図
【
図23B】転送データのエラーに関する用途で使用するGUIの例示的な実施形態を示す図
【
図23C】転送データのエラーに関する用途で使用するGUIの例示的な実施形態を示す図
【
図24A】「インスリンサマリ」レポートGUIの例示的な実施形態を示す図
【
図24B】「インスリンサマリ」レポートGUIの例示的な実施形態を示す図
【
図24C】「インスリンサマリ」レポートGUIの例示的な実施形態を示す図
【
図25】食事時投与忘れアラート又はメッセージを表示する例示的な方法を示す図
【
図26】補正投与アラート又はメッセージを表示する例示的な方法を示す図
【
図27】お祝いアラート又はメッセージを表示する例示的な方法を示す図
【
図28A】「日別表示」レポートGUIの例示的な実施形態を示す図
【
図28B】「日別表示」レポートGUIの例示的な実施形態を示す図
【
図28C】「日別表示」レポートGUIの例示的な実施形態を示す図
【
図28D】「日別表示」レポートGUIの例示的な実施形態を示す図
【
図28E】「日別表示」レポートGUIの例示的な実施形態を示す図
【発明を実施するための形態】
【0013】
本開示の主題を詳細に説明する前に、本開示は、本明細書に記載されている特定の実施形態に限定されるものではなく、当然ながら変形可能なものであることを理解されたい。また、本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ限定されるため、本明細書で用いる用語は、特定の実施形態を説明するためのものに過ぎず、限定を意図するものではないことも理解されたい。
【0014】
概して、本開示の実施形態は、統合的な糖尿病管理に関連するシステム、デバイス、及び方法を含むものである。統合糖尿病管理システムは、連携しているスマートインスリンペンなどのスマートデリバリーシステムと、グルコースセンサと、グルコースセンサやスマート送達システムからのデータの受信と処理を行うソフトウェアと、投与分析結果の特定と視覚化を行うことができる閲覧プラットフォームとを備えることができる。また、統合管理システムは、各種インスリン投与の効果に関する知見や、推奨される投与の情報を含む治療アドバイスを含むレポートをさらに備えることもできる。
【0015】
統合的な糖尿病管理は、ソフトウェア命令及び/又はファームウェア命令として、コンピューティングデバイスの少なくとも1つのプロセッサ又は処理回路で実行できるように、コンピューティングデバイスのメモリに格納することにより実装することができる。コンピューティングデバイスは、ユーザ又は医療従事者が保有することができ、ユーザ又は医療従事者は、ユーザインタフェースを介してコンピューティングデバイスと相互作用することができる。いくつかの実施形態によれば、コンピューティングデバイスは、ネットワークを介してアクセス可能なサーバ又は高信頼性コンピュータシステムとすることもでき、統合管理ソフトウェアを、対話型ウェブページの形態でユーザに提示することもできる。その場合、対話型ウェブページの提示は、ネットワークを介してサーバ又は高信頼性コンピュータシステムと通信しているローカルディスプレイデバイス(これが、ユーザインタフェースを有する)上で実行されるブラウザを介して行うことができる。上記した実施形態などの実施形態において、統合管理ソフトウェアの実行を、複数のデバイスを横断する形で行うことができるほか、一部をローカルディスプレイデバイスの処理回路上で実行し、一部をサーバ又は高信頼性コンピュータシステムの処理回路上で実行するという形で行うこともできる。よって、当業者であれば、統合管理システムが動作を実施する旨の記載がある場合には、かかる動作の実施が、コンピュータメモリに格納された命令(読み取り専用メモリにハードコーディングされた命令を含む)に従って行われること、この命令が、少なくとも1つのコンピューティングデバイスの少なくとも1つのプロセッサによって実行された場合に、命令に記述されている動作を統合管理システムに実行させるものであることを理解するであろう。いずれの場合においても、これに代えて、動作の実施を、メモリに格納された命令を介して行うのではなく、動作を実現するように配線されたハードウェア(例えば、専用回路)により行うこともできる。
【0016】
さらに、本明細書では、統合管理システムが実装されたシステムを、統合管理システムと呼ぶことができる。統合管理システムは、統合管理を提供する目的専用に構成することもできるほか、単に一側面として統合管理を提供する側面を有する多機能システムとすることもできる。例えば、いくつかの実施形態では、統合管理システムが、ユーザの被検物質値を監視する機能をさらに有することもできる。いくつかの実施形態では、統合管理システムが、注射デバイスや注入デバイスなどを用いて、ユーザに薬剤を送達する機能をさらに有することもできる。いくつかの実施形態では、統合管理システムは、被検物質を監視する機能と薬剤を送達する機能の両方を有することもできる。
【0017】
上記した実施形態などの本明細書に記載の実施形態は、コンピュータを用いた、投与判定システム、被検物質監視システム、及び薬剤送達システムの分野における改善を示すものである。本開示の実施形態の具体的な特徴及び潜在的な利点については、以下でさらに詳細に説明する。
【0018】
統合管理の実施形態を詳細に説明する前に、まず、統合管理アプリケーションが実装可能な統合管理システムの例を説明することが望ましい。
【0019】
統合型システムの例示的な実施形態
図1Aは、統合型システム100の例示的な実施形態を示すブロック図である。本実施形態において、統合管理システム100は、1つ以上の薬剤の送達、薬剤投与のログへの記録、1つ以上の被検物質の監視、分析結果の算定と表示、治療アドバイスの提供を行うことができる。この例では、このような多くの機能を有する例により、システム100により得られる高度な相互接続性と性能を説明する。
【0020】
この例では、システム100は、ユーザから被検物質値情報を収集するように構成されたセンサ制御デバイス(sensor control device:SCD)102と、ユーザに薬剤を送達するように構成された薬剤送達デバイス(medication delivery device:MDD)152と、ユーザへの情報の提示と、ユーザからの入力又は情報の受け取りとを行うように構成されたディスプレイデバイス120とを備えている。以下では、各デバイスの構造及び機能について詳細に説明する。
【0021】
システム100は、デバイス間において高度に相互接続された高度に柔軟な通信を行うことができるように構成されている。3つのデバイス102、120、152は、(間に電子デバイスを介さずに)互いに直接通信することができるほか、(クラウドネットワーク190を介して、又は他のデバイスとネットワーク190をこの順に介して)互いに間接的に通信することもできる。
図1Aでは、デバイス間の双方向通信機能及びデバイスとネットワーク190との間の双方向通信機能を、双方向矢印で示している。ただし、当業者であれば、1つ以上のデバイス(例えば、センサ制御デバイス)のうちのいずれかが、例えば、ブロードキャスト通信、マルチキャスト通信、又は広告通信などの単方向通信を行うこともできることを理解するであろう。双方向通信か単方向通信かに関わらず、いずれの場合も、通信は有線でも無線でもよい。また、各経路の通信を規定するプロトコルは、同一であっても異なっていてもよく、独自仕様でも標準仕様でもよい。例えば、デバイス102、120、152間の無線通信は、「BLUETOOTH」(「BLUETOOTH」Low Energyを含む)規格、近距離無線通信(NFC)規格、WiFi(802.11x)規格、携帯電話通信(mobile telephony)規格などに従って実施することができる。様々な経路上のすべての通信を暗号化することができ、
図1Aに示す各デバイスは、送受信される通信の暗号化と復号を行うように構成することができる。いずれの場合も、
図1Aに示す通信経路は、直接通信経路(例えば、「BLUETOOTH」又はNFC)でも間接通信経路(例えば、WiFi又は携帯電話通信などのインターネットプロトコル)でもよい。なお、システム100の実施形態が、必ずしも、
図1Aに示す経路を全て網羅する通信機能を有している必要はない。
【0022】
また、
図1Aには、ディスプレイデバイス120、センサ制御デバイス102、薬剤送達デバイス152を、それぞれ1つずつ示しているが、当業者であれば、システム100がこれらのデバイスのいずれかを複数備えてもよいことを理解するであろう。例えば、あくまでも一例に過ぎないが、システム100は、複数(例えば、2つ、3つ、4つなど)のディスプレイデバイス120及び/又は複数の薬剤送達デバイス152と通信する1つのセンサ制御デバイス102を備えることができる。あるいは、これに代えて、システム100は、1つのディスプレイデバイス120及び/又は1つの薬剤送達デバイス152と通信する複数のセンサ制御デバイス102を備えることもできる。さらに、デバイスを複数備える場合、各デバイスの種類は、当該複数のデバイス間で同一であっても異なっていてもよい。例えば、システム100は、スマートフォン、ハンドヘルド型受信機、スマートウォッチなどの複数のディスプレイデバイス120を備えることができ、各ディスプレイデバイス120は、センサ制御デバイス102と薬剤送達デバイス152のいずれか又は両方と通信可能であるとともに、ディスプレイデバイス120間で通信可能とすることができる。
【0023】
被検物質データは、システム100内の各デバイス間で自律的に転送する(例えば、スケジュールに従って自動送信する)ことができるほか、被検物質データを要求するリクエストに応えて転送する(例えば、第1のデバイスから第2のデバイスへ被検物質データを要求するリクエストが送信されてから、第2のデバイスから第1のデバイスへ被検物質データを送信する)こともできる。また、クラウドネットワーク190のような、より複雑なシステムに対応するために、他のデータ通信技術を採用することもできる。
【0024】
図1Bは、統合管理システム100の他の例示的な実施形態を示すブロック図である。この例では、システム100は、センサ制御デバイス102と、薬剤送達デバイス152と、第1のディスプレイデバイス120-1と、第2のディスプレイデバイス120-2と、ローカルコンピュータシステム170と、クラウドネットワーク190によりアクセス可能な高信頼性コンピュータシステム180とを備えている。センサ制御デバイス102と薬剤送達デバイス152とは、互いに通信可能、且つディスプレイデバイス120-1と通信可能に構成され、ディスプレイデバイス120-1は、センサ制御デバイス102及び薬剤送達デバイス152からの情報の集約と、集約した情報の処理と当該情報の所望の位置への表示と、クラウドネットワーク190やコンピュータシステム170への当該情報の一部又はすべての転送と、を行うための通信ハブとして機能することができる。またこれとは逆方向に、ディスプレイデバイス120-1は、クラウドネットワーク190やコンピュータシステム170から情報を受信し、受信した情報の一部又はすべてをセンサ制御デバイス102、薬剤送達デバイス152、又はその両方に通信することもできる。コンピュータシステム170は、パーソナルコンピュータ、サーバ端末、ノート型コンピュータ、又はタブレット端末などの適切なデータ処理デバイスとすることができる。コンピュータシステム170は、データ管理、データ分析、及びシステム100内のコンポーネントとのデータ通信を行うためのソフトウェアを具備又は提示することができる。ユーザ又は医療関係者は、コンピュータシステム170を利用して、センサ制御デバイス102により測定した被検物質データの表示や分析を行うことができる。なお、
図1Bには、1つのセンサ制御デバイス102と、1つの薬剤送達デバイス152と、2つのディスプレイデバイス120-1、120-2とを示しているが、当業者であれば、システム100がこれらのデバイスのいずれかを複数備えてもよく、デバイスを複数備える場合、各デバイスの種類は、当該複数のデバイス間で同一であっても異なっていてもよいことを理解するであろう。
【0025】
図1Bをさらに参照すると、いくつかの実施形態によれば、高信頼性コンピュータシステム180は、物理的又はセキュリティの担保された接続を介して仮想的に、システム100のコンポーネントの製造業者若しくは販売業者の保有下に置くことができる。高信頼性コンピュータシステム180を利用して、ユーザデータを安全に格納するためにシステム100のデバイス(例えば、デバイス102、120-n、152)の認証を行うことができるほか、高信頼性コンピュータシステム180を、ユーザの被検物質測定データ及び薬歴の分析を実行するための(例えば、ウェブブラウザを介してアクセス可能な)データ分析プログラムを提供するサーバとして使用することもできる。さらに、高信頼性コンピュータシステム180は、クラウドネットワーク190を介してシステム180と通信するすべてのデバイス間におけるデータ経路指定やデータ交換を行うためのデータハブとしても機能することができる。換言すれば、クラウドネットワーク190と(例えば、インターネット接続で直接的に、又は他のデバイスを介して間接的に)通信可能に構成されるシステム100のすべてのデバイスは、クラウドネットワーク190と通信可能に構成されるシステム100の他のすべてのデバイスと、直接又は間接的に通信可能でもある。
【0026】
図では、ディスプレイデバイス120-2がクラウドネットワーク190と通信している状態が示されている。この例では、デバイス120-2は、センサ制御デバイス102装着者の被検物質及び薬剤データへのアクセスを許可された他のユーザの保有とすることができる。例えば、ディスプレイデバイス120-2の保有者は、一例として、センサ制御デバイス102を装着している子供の親である場合や、他の例として、センサ制御デバイス102を装着している高齢患者の介護者である場合がある。システム100は、(例えば、高信頼性コンピュータシステム180を介して通信している)クラウドネットワーク190を介して、装着者に関する被検物質及び薬剤データを、データへのアクセスを許可された他のユーザに通信するように構成することができる。
【0027】
被検物質監視デバイスの例示的な実施形態
統合管理システム100の被検物質監視機能は、ユーザの被検物質データを収集、処理、表示できるように構成された1つ以上のデバイスを備えることによって実現することができる。かかるデバイスの例示的な実施形態及びその使用方法は、国際公開第2018/152241号及び米国特許出願公開第2011/0213225号明細書に記載されており、これらの特許明細書のすべての内容は、その目的を問わず、参照により本明細書に援用するものとする。
【0028】
被検物質の監視は、多種多様な方法で行うことができる。例えば、「連続被検物質監視(Continuous Analyte Monitoring)」デバイス(例えば、「連続グルコース監視(Continuous Glucose Monitoring:CGM)」デバイス)は、プロンプト表示を行うかどうかにかかわらず、センサ制御デバイスからディスプレイデバイスにデータを(例えば、スケジュールに従って自動的に)連続送信又は繰り返し送信することができるデバイスである。他にも、例えば、「フラッシュ被検物質監視(Flash Analyte Monitoring)」デバイス(例えば、「フラッシュグルコース監視(Flash Glucose Monitoring)」デバイス、あるいは単に「フラッシュ(Flash)」デバイス)は、ディスプレイデバイスから近距離無線通信(Near Field Communication:NFC)プロトコル又は無線自動識別(Radio Frequency Identification:RFID)プロトコルを用いて受け取った、ユーザからのデータ要求に応じて、センサ制御デバイスからデータ転送を行うことができる。
【0029】
一部又は全体をユーザの体内に配置するように構成されたセンサを利用する被検物質監視デバイスを、インビボ(in vivo)被検物質監視デバイスと呼ぶことができる。例えば、インビボセンサは、センサの少なくとも一部が体液(例えば、真皮層内の真皮液や真皮層より深部の皮下液のような間質液(interstitial fluid:「ISF」)や血液など)と接触するようにユーザの体内に配置して、その体液中の被検物質濃度を測定することができる。インビボセンサは、様々な種類のセンサ技術(例えば、化学センサ技術、電気化学センサ技術、光センサ技術)を用いることができる。インビボ被検物質センサを利用するシステムの中には、指先穿刺によるキャリブレーションを必要とすることなく動作できるものもある。
【0030】
一方、「インビトロ(in vitro)」システムとは、体外(より正確には「エクスビボ(ex vivo)」)の生体試料にセンサを接触させるシステムである。通常、インビトロシステムは、ユーザの体液を担持した被検物質試験片を受け取るポートを備えており、その試験片を分析してユーザの血糖値を特定することができるものである。また、他のエクスビボデバイスとして、例えば、ユーザの体や皮膚を機械的に貫通させることなく体内の被検物質値を測定できる光学技術を使用するなどして、ユーザの体内の被検物質値を非侵襲的に測定しようとするデバイスも提案されている。インビボデバイスやエクスビボデバイスの多くが、インビトロな機能を備えている(例えば、試験片ポートも備えたインビボディスプレイデバイスなど)。
【0031】
以下、グルコース濃度を測定できるように構成されたセンサに関する説明を通して、本主題を説明するが、他の被検物質濃度の検出及び測定も本開示の範囲内に含まれるものである。これらの他の被検物質としては、例えば、ケトン、乳酸、酸素、ヘモグロビンA1C、アセチルコリン、アミラーゼ、ビリルビン、コレステロール、絨毛性ゴナドトロピン、クレアチンキナーゼ(例えば、CK-MB)、クレアチン、DNA、フルクトサミン、グルタミン、成長ホルモン、ホルモン、過酸化物、前立腺特異抗原、プロトロンビン、RNA、甲状腺刺激ホルモン、トロポニンなどを挙げることができる。また、例えば、抗生物質(例えば、ゲンタマイシン、バンコマイシンなど)、ジギトキシン、ジゴキシン、乱用薬物、テオフィリン、ワルファリンなどの薬物の濃度も監視することもできる。センサは、2つ以上の異なる被検物質を同時又は非同時に測定するように構成することができる。いくつかの実施形態では、センサ制御デバイスは、2つ以上のセンサに結合し、センサの1つを、第1の被検物質(例えば、グルコース)を測定するように構成し、他の1つ以上のセンサを、1つ以上の異なる被検物質(例えば、本明細書に記載の被検物質のいずれか)を測定するように構成することができる。他の実施形態では、ユーザが、互いに異なる被検物質を測定可能に構成された2つ以上のセンサ制御デバイスを装着することもできる。
【0032】
本明細書に記載の実施形態は、上述の被検物質などを監視可能に構成されたあらゆる種類のインビボデバイス、インビトロデバイス、エクスビボデバイスに適用することができる。
【0033】
多くの実施形態において、センサ制御デバイス102がセンサの動作を制御する。センサは、機械的且つ通信可能にセンサ制御デバイス102と結合することができるほか、無線通信技術を利用して通信可能にセンサ制御デバイス102と結合することもできる。センサ制御デバイス102は、電子部品と電源とを備えることができ、この電子部品と電源とにより、センサは被検物質の検知とかかる検知の制御を行うことが可能となる。いくつかの実施形態では、センサ又はセンサ制御デバイス102を電源内蔵式とすることにより、バッテリ不要とすることもできる。また、センサ制御デバイス102は、他のデバイス(例えば、ディスプレイデバイス)と通信するための通信回路をさらに備えることができる。かかる他のデバイスは、ユーザの身体の付近にあってもよく、ユーザの身体の付近になくてもよい。センサ制御デバイス102は、ユーザの身体の上に据え置くことができる(例えば、ユーザの皮膚上に取り付けるなどの方法でユーザの皮膚上に配置する、又はユーザの衣服に入れて携行されるなど)。また、センサ制御デバイス102は、センサと一緒にユーザの体内に埋め込むこともできる。センサ制御デバイス102の機能を、体内に埋め込まれた第1のコンポーネント(例えば、センサ制御を行うコンポーネント)と、身体上などの体外に据え置いた第2のコンポーネント(例えば、第1のコンポーネントとの通信、さらにはコンピュータやスマートフォンのような外部デバイスの通信を行う中継コンポーネント)とに分けることもできる。他の実施形態では、センサ制御デバイス102を身体の外部に設けて、ユーザの被検物質値を非侵襲的に測定するように構成することもできる。実際の実施態様又は実施形態によっては、センサ制御デバイスは、「センサ制御ユニット(sensor control unit)」、「体上装着型電子機器(on-body electronics)」デバイス又はユニット、「体上装着型(on-body)」デバイス又はユニット、「体内装着型電子機器(in-body electronics)」デバイス又はユニット、「体内装着型(in-body)」デバイス又はユニット、「センサデータ通信(sensor data communication)」デバイス又はユニットと呼ばれる場合もあるが、これらはほんの数例にすぎない。
【0034】
いくつかの実施形態では、センサ制御デバイス102は、ユーザインタフェース(例えば、タッチパネル)を備えており、被検物質データの処理と、かかる処理により算出された被検物質値のユーザへの表示とを行うことができるように構成されている。かかる場合には、本明細書に記載の統合管理の実施形態の全体又は一部を、センサ制御デバイス102に直接実装することができる。しかし、多くの実施形態において、センサ制御デバイス102の物理的なフォームファクタ(form factor)を最小限に抑える(例えば、ユーザの身体上に見える部分を最小化する)ためや、センサ制御デバイスにユーザからアクセスできない場合(例えば、デバイス全体が埋め込まれている場合)があるためなどの理由から、ユーザによる被検物質値の把握を可能にする、センサ制御デバイスに相互接続したディスプレイデバイスを有することが望ましいと考えられる。
【0035】
図2Aは、センサ制御デバイス102の例示的な実施形態を示す側面図である。センサ制御デバイス102は、センサ電子部品(
図2B)用の筐体(マウント)103を備えることができ、センサ電子部品を被検物質センサ101に電気的に結合することができる。なお本例では、被検物質センサ101は電気化学センサとして構成されている。いくつかの実施形態によれば、センサ101は、(例えば、皮膚の最外面を貫通して)その一部がユーザの体内に据え置かれ、その位置でユーザの体液と流体接触するとともに、センサ電子部品と併用することによりユーザの被検物質関連データを測定するように構成することができる。筐体103は、粘着パッチなどの取り付け構造105を利用して、ユーザの皮膚に固定することができる。センサ101は、取り付け構造105を貫通して延在し、筐体103の外方に突出することができる。当業者であれば、身体や筐体103への取り付け形態として、粘着に加えて又は粘着の代わりに他の形態を用いることができ、そのような他の取り付け形態もすべて本開示の範囲内に含まれることを理解するであろう。
【0036】
センサ制御デバイス102は、任意の所望の方法で身体に取り付けることができる。例えば、挿入デバイス(図示せず)(アプリケータと呼ばれる場合もある)を使用して、被検物質センサ101の全体又は一部を、ユーザの皮膚の外表面を貫通させて、ユーザの体液と接触するように配置することができる。また、同様の操作で、挿入デバイスにより、センサ制御デバイス102を皮膚の上に配置することもできる。他の実施形態では、まず挿入デバイスでセンサ101を配置して、その後、これに付随する電子部品(例えば、無線伝送回路やデータ処理回路など)をセンサ101に結合する(例えば、マウントに挿入する)ことができる。かかる電子部品の結合は、手動で行っても、機械的デバイスの助けを借りて行ってもよい。挿入デバイスの例については、米国特許出願公開第2008/0009692号明細書、同第2011/0319729号明細書、同第2015/0018639号明細書、同第2015/0025345号明細書、同第2015/0173661号明細書、及び同第2018/0235520号明細書に記載されており、これらの特許明細書のすべての内容は、その目的を問わず、参照により本明細書に援用するものとする。
【0037】
図2Bは、被検物質センサ101とセンサ電子部品104とを有するセンサ制御デバイス102の例示的な実施形態を示すブロック図である。センサ電子部品104は、1つ以上の半導体チップ(例えば、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit:ASIC)、プロセッサ又はコントローラ、メモリ、プログラマブルゲートアレイなど)に実装することができる。
図1Bの実施形態では、センサ電子部品104は、複数の高次機能ユニットを備えている。かかる高次機能ユニットには、アナログフロントエンド(analog front end:AFE)110と、電源111と、処理回路112と、メモリ114と、タイミング回路115(例えば、センサ制御デバイス102の各コンポーネントに、クロックなどのタイミング情報を提供するための発振器及び位相同期回路(phase locked loop)など)と、通信回路116とが含まれる。AFE110は、センサ101とアナログインタフェース接続をとり、(例えば、A/Dコンバータで)アナログからデジタルへの変換、デジタルからアナログへの変換、又はその両方の信号の形式変換を行うように構成されている。電源111は、センサ制御デバイス102の各コンポーネントに電力を供給するように構成されている。通信回路116は、センサ制御デバイス102の外部にある1つ以上のデバイス(例えば、ディスプレイデバイス120、薬剤送達デバイス152、又はその両方)と有線、無線、又はその両方の方式で通信するように構成されている。
【0038】
センサ制御デバイス102は、高度な相互接続性を有する形で実装することができる。つまり、
図2Bに示す各コンポーネントに電源111が結合されるとともに、データ、情報、又はコマンドの通信又は受信を担うコンポーネント(例えば、AFE110、処理回路112、メモリ114、タイミング回路115、通信回路116)のそれぞれを、例えば、1つ以上の通信接続配線(すなわち、バス)118を介して、かかる機能を担う他のすべてのコンポーネントと通信可能に結合することができる。
【0039】
処理回路112は、1つ以上のプロセッサ、マイクロプロセッサ、コントローラ、及び/又はマイクロコントローラを備えることができ、これらは、それぞれを別個のチップとしてもよく、又は多数の異なるチップ(及びその一部)に分散させてもよい。処理回路112は、オンボードメモリを備えることができる。処理回路112は、通信回路116と相互接続して、アナログ-デジタル変換や、符号化・復号化処理、デジタル信号処理などの、無線又は有線伝送に適した形式(例えば、同相や直交位相)へのデータ信号の変換を支援する機能を実行することができる。また、処理回路112は、通信回路116と相互接続して、これとは逆方向の機能、すなわち、無線伝送を受信して、これをデジタルのデータ又は情報に変換するのに必要な機能を実行することもできる。
【0040】
処理回路112は、メモリ114に格納された命令を実行することができる。これらの命令により、処理回路112は、生の被検物質データ(すなわち、未処理(pre-processed)の被検物質データ)を処理して、最終的な被検物質値(計算値)を導き出すことができる。いくつかの実施形態では、メモリ114に格納された命令が実行されると、これらの命令により、処理回路112は、生の被検物質データを処理して、被検物質値(計算値)と、所定の時間域(window)内における平均被検物質値(計算値)と、所定の時間域内における被検物質値の変化率(計算値)と、被検物質メトリック(計算値)が所定の閾値条件を上回るかどうかの判定と、のうちの1つ以上を求めることができる。さらに、これらの命令により、受信した伝送の読み取り及び処理、タイミング回路115のタイミング調整、他のデバイスから受信したデータ又は情報(例えば、ディスプレイデバイス120から受信した、キャリブレーション情報、暗号化情報又は認証情報など)の処理、ディスプレイデバイス120との通信を確立及び維持するためのタスクの実行、ユーザからの音声コマンドの認識、通信回路116を利用した送信などを、処理回路112に実行させることもできる。また、センサ制御デバイス102がユーザインタフェースを備える実施形態では、命令により、ユーザインタフェースの制御、ユーザインタフェースからのユーザ入力の読み取り、ユーザインタフェースへの情報の表示、表示を行うためデータフォーマットなどを、処理回路112に実行させることもできる。なお、上記の機能は、コーディングされて命令に含まれるものとして説明しているが、これに代えて、かかる機能を、格納されたソフトウェア命令の実行に依らずに実現することが可能なハードウェア設計又はファームウェア設計を利用して、センサ制御デバイス102に実装することもできる。
【0041】
メモリ114は、センサ制御デバイス102内に存在する種々の機能単位の1つ以上によって共有されるか、又はこれらのうちの2つ以上に(例えば、異なるチップ内に存在する別々のメモリとして)分散させることができる。メモリ114は、それ自体で独立したチップとすることもできる。メモリ114は、非一時的メモリであり、揮発性メモリ(例えば、RAMなど)及び/又は不揮発性メモリ(例えば、ROM、フラッシュメモリ、F-RAMなど)とすることができる。
【0042】
通信回路116は、各通信経路又は通信リンクごとにそれを介した通信のための機能を実行する1つ以上のコンポーネント(例えば、送信器、受信器、送受信器、受動回路、符号化器、復号化器などの通信回路)として実装することができる。通信回路116は、1つ以上の無線通信用アンテナを備えるか、又は1つ以上の無線通信用アンテナに結合することができる。
【0043】
電源111は、1つ以上のバッテリを含むことができ、これは、充電式バッテリであっても、使い捨てバッテリであってもよい。また、電源管理回路を備えることにより、バッテリ充電の制御や、電源111の利用状況の監視、電力昇圧、DC変換などを行うことができる。
【0044】
これに加えて、温度センサ(任意選択的)(図示せず)により、皮膚上の温度(センサ温度)の指示値又は測定値を収集することもできる。収集した指示値又は測定値は、センサ制御デバイス102から他のデバイス(例えば、ディスプレイデバイス120)に(個別の値として、又は集計期間内の測定値を集計した値として)伝達することができる。ただし、ユーザに対して温度測定値を実際に出力する代わりに、又はそれに加えて、センサ制御デバイス102又はディスプレイデバイス120が実行するソフトウェアルーチンに温度の指示値又は測定値を連携させて、被検物質測定値を補正又は補完してから、ユーザに出力することもできる。
【0045】
薬剤送達デバイスの例示的な実施形態
統合管理システム100の薬剤送達機能は、1つ以上の薬剤送達デバイス(MDD)152を備えることによって実現することができる。薬剤送達デバイス152は、特定の薬剤投与を行うように構成された任意のデバイスとすることができる。また、薬剤送達デバイス152は、統合管理システムに対して投与に関するデータを送信するがそれ自体は薬剤の送達を行わないデバイス(例えば、ペンキャップ)をさらに備えることもできる。薬剤送達デバイス152は、例えば、1回の注射でボーラス投与などの1回分の投与を行うことができる携帯型注射デバイス(portable injection device:PID)として構成することができる。携帯型注射デバイスは、基本的な手動操作式のシリンジであり、薬剤は予めシリンジに充填されているか、注射前に容器からシリンジに吸引する必要がある。ただし、多くの実施形態では、携帯型注射デバイスは、ユーザと相互作用して薬剤の送達を行うための電子部品を備えている。携帯型注射デバイスは、投薬ペン(medication pen)と呼ばれることも多いが、必ずしもペンのような外観をしている必要はない。また、ユーザインタフェース電子部品を有している携帯型注射デバイスは、スマートペン(smart pen)と呼ばれることも多い。携帯型注射デバイスは、1回の投与に使用すると廃棄することができるほか、繰り返し使用できる耐久性を有し、1日、1週間、又は1カ月間にわたり何度も投与に使用することもできる。携帯型注射デバイスは、頻回注射(multiple daily injection:MDI)療法を実践しているユーザの間でよく利用されている。
【0046】
薬剤送達デバイスは、ポンプと輸液セットとを備えることもできる。輸液セットはカニューレチューブを備えており、カニューレチューブの少なくとも一部が被接種者の体内に据え置かれる。カニューレチューブはポンプと流体連通しており、このポンプにより、カニューレを通して被接種者の体内に、時間をかけて少しずつ繰り返し薬剤を送達することができる。輸液セットは、輸液セット用アプリケータを用いて被接種者の身体に取り付けることができ、多くの場合、輸液セットは2~3日又はそれより長い期間の間埋め込まれたままとされる。ポンプデバイスは、ユーザと相互作用して薬剤の緩徐注入を制御するための電子部品を備えている。なお、携帯型注射デバイスとポンプのいずれの場合も、薬剤を薬剤リザーバに保管しておくことができる。
【0047】
薬剤送達デバイス152は、閉ループ系(例えば、ユーザの介入不要で動作することができる人工膵臓系)、半閉ループ系(例えば、投与量の変更を確認するなどのユーザの介入はあるものの、ユーザの介入をほとんど必要とせずに動作することができるインスリンループ系)、又は開ループ系の一部として機能することができる。例えば、センサ制御デバイス102により、糖尿病患者の被検物質値を繰り返し自動的に監視することができ、その情報をアプリケーションに送信して、様々な分析やレポートに組み入れることができる。
【0048】
多くの実施形態において、統合管理システムは、様々な種類のインスリン(例えば、超速効型(rapid-acting:RA)インスリン、短時間作用型(short-acting)インスリン、中間型(intermediate-acting)インスリン(例えば、NPHインスリン)、持効型(long-acting:LA)インスリン、超持効型(ultra long-acting)インスリン、及び混合型インスリン)のデータを含むことができ、統合管理システムが含む薬剤データの薬剤は、薬剤送達デバイス152が送達する薬剤と同一となる。インスリンの種類には、ヒトインスリンと合成インスリンアナログ製剤が挙げられる。また、配合製剤(premixed formulation)のインスリンもある。ただし、本明細書に記載の統合管理の実施形態や薬剤送達デバイス152の薬剤送達機能は、インスリン以外の他の薬剤にも適用することができる。かかる薬剤としては、エキセナチド、エキセナチドの徐放性製剤、リラグルチド、リキシセナチド、セマグルチド、プラムリンタイド、メトホルミン、SGLT1-i阻害薬、SGLT2-i阻害薬、DPP4阻害薬を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。統合管理の実施形態には、併用療法も含むことができる。併用療法としては、インスリンとグルカゴン様ペプチド1受容体作動薬(GLP-1RA)との併用、インスリンとプラムリンタイドとの併用が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0049】
本明細書では、統合管理の実施形態を説明しやすくするため、多くの箇所で、薬剤送達デバイス152を、携帯型注射デバイス、特にスマートペンの形態を持つものとして説明している。しかしながら、これに代えて、薬剤送達デバイス152を、ペンキャップ、ポンプ、又は任意の他の種類の薬剤送達デバイスとして構成することができることは、当業者であれば容易に理解するであろう。
【0050】
いくつかの実施形態では、統合管理システムは、連携型のペンキャップを備えることができる。連携型のペンキャップをインスリンペンに取り付けると、連携型のペンキャップがディスプレイデバイスとペアリングされ、ペアリング後は、インスリンの投与が行われるたびに、例えば「BLUETOOTH」を介して、連携しているペンキャップからディスプレイデバイスに投与データを自動送信することができる。
【0051】
図3Aは、携帯型注射デバイス、特にスマートペンとして構成された薬剤送達デバイス152の例示的な実施形態を示す模式図である。薬剤送達デバイス152は、電子部品用の筐体154と、注射モータと、薬剤リザーバ(
図3B参照)とを備えることができ、薬剤リザーバから針156の中を通過させて薬剤を送達することができる。筐体154は、着脱可能なキャップ又はカバー157を備えることができ、このキャップ又はカバー157は、取り付けている間は非使用時の針156を保護し、その後の注射の際には取り外すことができる。また、薬剤送達デバイス152は、ユーザインタフェース158を備えることもできる。ユーザインタフェース158は、単一のコンポーネント(例えば、ユーザに情報を出力するとともに、ユーザからの入力を受けるためのタッチパネル)として実装することができるほか、複数のコンポーネント(例えば、タッチパネル又はディスプレイと1つ以上のボタン、スイッチなどとの組み合わせ)として実装することもできる。また、薬剤送達デバイス152は、アクチュエータ159を備えることもできる。アクチュエータ159を、移動、押下、接触などの方法で作動させることにより、薬剤の送達を始動して、内蔵リザーバから針156の中を通過させて被接種者の体内に薬剤を送達することができる。また、いくつかの実施形態によれば、キャップ157及びアクチュエータ159は、薬剤注射による健康被害のリスクを軽減するために、取り外しや作動を防止するための1つ以上の安全機構をさらに含むこともできる。これらの安全機構などの詳細については、米国特許出願公開第2019/0343385号明細書(「’385公報」)に記載されており、この特許明細書のすべての内容は、その目的を問わず、本明細書に援用するものとする。
【0052】
図3Bは、電子部品160を有する薬剤送達デバイス152の例示的な実施形態を示すブロック図である。図中、電子部品160は、電源161及び電動注射モータ162と結合されており、電動注射モータ162は、電源161及び薬剤リザーバ163と結合されている。図では、針156がリザーバ163と流体連通しているものとして示されているが、リザーバ163と針156の間にバルブ(図示せず)が存在してもよい。リザーバ163は、恒久的なリザーバとすることができるほか、取り外し可能なリザーバとして、同じ薬剤又は異なる薬剤が入った別のリザーバと交換することもできる。電子部品160は、1つ以上の半導体チップ(例えば、特定用途向け集積回路(ASIC)、プロセッサ又はコントローラ、メモリ、プログラマブルゲートアレイなど)に実装することができる。
図3Bの実施形態では、電子部品160は、複数の高次機能ユニットを備えることができる。かかる高次機能ユニットには、処理回路164と、メモリ165と、通信回路166と、ユーザインタフェース電子部品168とが含まれる。通信回路166は、薬剤送達デバイス152の外部にある1つ以上のデバイス(例えば、ディスプレイデバイス120)と有線、無線、又はその両方の方式で通信するように構成されている。
【0053】
薬剤送達デバイス152は、高度な相互接続性を有する形で実装することができる。つまり、
図3Bに示す各コンポーネントに電源161が結合されるとともに、データ、情報、又はコマンドの通信又は受信を担うコンポーネント(例えば、処理回路164、メモリ165、通信回路166)のそれぞれを、例えば、1つ以上の通信接続配線(すなわち、バス)169を介して、かかる機能を担う他のすべてのコンポーネントと通信可能に結合することができる。
【0054】
処理回路164は、1つ以上のプロセッサ、マイクロプロセッサ、コントローラ、及び/又はマイクロコントローラを備えることができ、これらは、それぞれを別個のチップとしてもよく、又は多数の異なるチップ(及びその一部)に分散させてもよい。処理回路164は、オンボードメモリを備えることができる。処理回路164は、通信回路166と相互接続して、アナログ-デジタル変換や、符号化・復号化処理、デジタル信号処理などの、無線又は有線伝送に適した形式(例えば、同相や直交位相)へのデータ信号の変換を支援する機能を実行することができる。また、処理回路164は、通信回路166と相互接続して、これとは逆方向の機能、すなわち、無線伝送を受信して、これをデジタルのデータ又は情報に変換するのに必要な機能を実行することもできる。
【0055】
処理回路164は、メモリ165に格納されたソフトウェア命令を実行することができる。これらの命令により、処理回路164は、ユーザから指定投与量の選択又は指定を(例えば、ユーザインタフェース158を介した入力、又は他のデバイスからの受信により)受け取り、指定投与量の送達を行うよう指示するコマンド(アクチュエータ159からの信号など)を処理し、モータ162を制御して指定投与量の送達を行うことができる。さらに、これらの命令により、受信した伝送の読み取り及び処理、他のデバイスから受信したデータ又は情報(例えば、ディスプレイデバイス120から受信した、キャリブレーション情報、暗号化情報又は認証情報など)の処理、ディスプレイデバイス120との通信を確立及び維持するためのタスクの実行、ユーザからの音声コマンドの認識、通信回路166を利用した送信などを、処理回路164に実行させることもできる。また、薬剤送達デバイス152がユーザインタフェース158を備える実施形態では、命令により、ユーザインタフェースの制御、ユーザインタフェースからのユーザ入力(例えば、投与する薬剤用量の入力や推奨投与量を承認する入力)の読み取り、ユーザインタフェースへの情報の表示、表示を行うためのデータフォーマットなどを、処理回路164に実行させることもできる。なお、上記の機能は、コーディングされて命令に含まれるものとして説明しているが、これに代えて、かかる機能を、格納されたソフトウェア命令の実行に依らずに実現することが可能なハードウェア設計又はファームウェア設計を利用して、薬剤送達デバイス152に実装することもできる。
【0056】
メモリ165は、薬剤送達デバイス152内に存在する種々の機能単位の1つ以上によって共有されるか、又はこれらのうちの2つ以上に(例えば、異なるチップ内に存在する別々のメモリとして)分散させることができる。メモリ165は、それ自体で独立したチップとすることもできる。メモリ165は、非一時的メモリであり、揮発性メモリ(例えば、RAMなど)及び/又は不揮発性メモリ(例えば、ROM、フラッシュメモリ、F-RAMなど)とすることができる。
【0057】
通信回路166は、各通信経路又は通信リンクごとにそれを介した通信のための機能を実行する1つ以上のコンポーネント(例えば、送信器、受信器、送受信器、受動回路、符号化器、復号化器などの通信回路)として実装することができる。通信回路166は、1つ以上の無線通信用アンテナを備えるか、又は1つ以上の無線通信用アンテナに結合することができる。例示的なアンテナの詳細については、「’385公報」に記載されており、この特許明細書のすべての内容は、その目的を問わず、本明細書に援用するものとする。
【0058】
電源161は、1つ以上のバッテリを含むことができ、これは、充電式バッテリであっても、使い捨てバッテリであってもよい。また、電源管理回路を備えることにより、バッテリ充電の制御や、電源161の利用状況の監視、電力昇圧、DC変換などを行うことができる。
【0059】
さらに、薬剤送達デバイス152は、一体型又は取り付け型のインビトログルコース計測器を備えることもでき、インビトロ計測器は、血中グルコースのインビトロ測定を行うためのインビトログルコース試験片を受け取るためのインビトロ試験片ポート(図示せず)を備えることができる。
【0060】
ディスプレイデバイスの例示的な実施形態
ディスプレイデバイス120は、システム100に関する情報をユーザに表示し、システム100に関するユーザからの入力を受け入れるか又は受信するように構成することができる。ディスプレイデバイス120は、最近の被検物質測定値を、任意の数の形態でユーザに表示することができる。ディスプレイデバイスは、ユーザの過去の被検物質値や、ユーザの被検物質情報を表す他のメトリック(例えば、範囲内の時間(time in range:TIR)、アンビュラトリーグルコースプロファイル(ambulatory glucose profile:AGP)、低血糖リスクレベルなど)を表示することができる。ディスプレイデバイス120は、過去の投与情報、投与の日時などの薬剤送達情報を表示することができる。ディスプレイデバイス120は、被検物質値や薬剤送達に関するアラーム又はアラートなどの通知を表示することができる。
【0061】
ディスプレイデバイス120は、システム100専用のデバイス(例えば、主に、被検物質センサ及び/又は薬剤送達デバイスのインタフェースとなるように設計・製造された電子デバイス)とすることができるほか、多機能な汎用コンピューティングデバイスとすることもできる。そのような多機能汎用コンピューティングデバイスとしては、例えば、ハンドヘルド型又は携帯式の移動通信デバイス(例えば、スマートフォン又はタブレット端末)、又はノートパソコン、パーソナルコンピュータなどのコンピューティングデバイスが挙げられる。ディスプレイデバイス120は、片眼型又は両眼型のスマートグラス、スマートウォッチやリストバンドなどのモバイルスマートウェアラブル電子部品アセンブリとして構成することができる。ディスプレイデバイス及びその変化形は、「読取デバイス(reader device)」、「読取装置(reader)」)、「ハンドヘルド型電子機器(handheld electronics)」(又はハンドヘルド(handheld))、「携帯データ処理(portable data processing)」デバイス又はユニット、「情報受信機(information receiver)」、「受信(receiver)」デバイス又はユニット(又は単に受信機(receiver))、「中継(relay)」デバイス又はユニット、又は「遠隔(remote)」デバイス又はユニットと呼ばれる場合もあるが、これらはほんの数例にすぎない。
【0062】
図4Aは、ディスプレイデバイス120の例示的な実施形態を示す模式図である。この例では、ディスプレイデバイス120は、ユーザインタフェース121と、筐体124とを備えており、筐体124内には、ディスプレイデバイス電子部品130(
図4B)が保持されている。ユーザインタフェース121は、単一のコンポーネント(例えば、入出力可能に構成されたタッチパネル)として実装することができるほか、複数のコンポーネント(例えば、ディスプレイと、ユーザ入力を受けるように構成された1つ以上のデバイス)として実装することもできる。本実施形態では、ユーザインタフェース121は、タッチパネルディスプレイ122(情報やグラフィック画像を表示するとともに、接触によるユーザ入力を受け付けるように構成されている)と、入力ボタン123とを備えており、タッチパネルディスプレイ122及び入力ボタン123はいずれも筐体124に結合されている。
【0063】
ディスプレイデバイス120は、センサ制御デバイス102、薬剤送達デバイス152、及び/又はユーザとのインタフェースを成すソフトウェアを、ディスプレイデバイス120上に格納することができる(かかる格納は、例えば、製造業者によって行うことができるほか、1つ以上の「アプリ(app)」などのソフトウェアパッケージの形態でユーザがダウンロードすることにより行うこともできる)。また、これに加えて又は代えて、ユーザインタフェースは、ディスプレイデバイス120上で実行可能なブラウザなどのインターネット接続ソフトウェア(internet interfacing software)上に表示されるウェブページの影響を受けるものとすることもできる。
【0064】
図4Bは、ディスプレイデバイス電子部品130を備えたディスプレイデバイス120の例示的な実施形態を示すブロック図である。この例では、ディスプレイデバイス120は、ユーザインタフェース121と、処理回路131と、メモリ125と、通信回路126と、電源127と、タイミング回路128(例えば、ディスプレイデバイス120の各コンポーネントに、クロックなどのタイミング情報を提供するための発振器及び位相同期回路など)と、を備えている。ユーザインタフェース121は、ディスプレイ122と、入力コンポーネント123(例えば、ボタン、アクチュエータ、タッチセンサ式スイッチ、静電容量式スイッチ、感圧スイッチ、ジョグホイール、マイク、スピーカなど)とを備えている。通信回路126は、ディスプレイデバイス120の外部にある1つ以上の他のデバイスと片方向や双方向の通信を行うように構成されている。これらの各コンポーネントは、それぞれを1つ以上のデバイスとして実装することができるほか、組み合わせて1つの多機能デバイスとする(例えば、処理回路131と、メモリ125と、通信回路126とを1つの半導体チップに集積する)こともできる。ディスプレイデバイス120は、高度な相互接続性を有する形で実装することができる。つまり、
図4Bに示す各コンポーネントに電源127が結合されるとともに、データ、情報、又はコマンドの通信又は受信を担うコンポーネント(例えば、ユーザインタフェース121、処理回路131、メモリ125、通信回路126、タイミング回路128)のそれぞれを、例えば、1つ以上の通信接続配線(すなわち、バス)129を介して、かかる機能を担う他のすべてのコンポーネントと通信可能に結合することができる。なお、
図4Bは、ディスプレイデバイス内に存在する典型的なハードウェアや機能を簡略的に示した図であり、当業者であれば、他のハードウェアや機能性(例えば、コーデック、ドライバ、グルーロジック)も備えることができることをただちに認識するであろう。
【0065】
処理回路131は、1つ以上のプロセッサ、マイクロプロセッサ、コントローラ、及び/又はマイクロコントローラを備えることができ、これらは、それぞれを別個のチップとしてもよく、又は多数の異なるチップ(及びその一部)に分散させてもよい。処理回路131は、オンボードメモリを備えることができる。処理回路131は、通信回路126と相互接続して、アナログ-デジタル変換や、符号化・復号化処理、デジタル信号処理などの、無線又は有線伝送に適した形式(例えば、同相や直交位相)へのデータ信号の変換を支援する機能を実行することができる。また、処理回路131は、通信回路126と相互接続して、これとは逆方向の機能、すなわち、無線伝送を受信して、これをデジタルのデータ又は情報に変換するのに必要な機能を実行することもできる。
【0066】
処理回路131は、メモリ125に格納されたソフトウェア命令を実行することができる。これらの命令により、処理回路131は、生の被検物質データ(すなわち、未処理の被検物質データ)を処理して、これに対応する、ユーザへの表示に適した被検物質値を導き出すことができる。さらに、これらの命令により、ユーザからの投与指示の読み取りや処理、格納、並びに投与指示の薬剤送達デバイス152への伝達を、処理回路131に実行させることもできる。また、これらの命令により、処理回路131に、双方向性のグラフィカルユーザインタフェース画面群をユーザに提示するように適合されたユーザインタフェースソフトウェアを実行させることもできる。かかる画面群の提示は、システムパラメータ(例えば、アラーム閾値、通知設定、表示設定(display preferences)など)の設定変更や、現在及び過去の被検物質値情報のユーザへの提示、現在及び過去の薬剤送達情報のユーザへの提示、ユーザから他の被検物質以外の情報(例えば、摂取した食事や、行った活動、投与した薬剤などに関する情報)の収集、通知及びアラームのユーザへの提示、という目的のために行われるものである。さらに、これらの命令により、通信回路126を利用した送信、受信した伝送の読み取り及び処理、ユーザインタフェース121からの入力(例えば、投与する薬剤用量の入力や推奨投与量の承認)の読み取り、ユーザインタフェース121への情報の表示、タイミング回路128のタイミング調整、他のデバイスから受信したデータ又は情報(例えば、センサ制御デバイス102から受信した、被検物質データ、キャリブレーション情報、暗号化情報又は認証情報など)の処理、センサ制御デバイス102との通信を確立及び維持するためのタスクの実行、ユーザからの音声コマンドの認識などを、処理回路131に実行させることもできる。なお、上記の機能は、コーディングされて命令に含まれるものとして説明しているが、これに代えて、かかる機能を、格納されたソフトウェア命令の実行に依らずに実現することが可能なハードウェア設計又はファームウェア設計を利用して、ディスプレイデバイス120に実装することもできる。
【0067】
メモリ125は、ディスプレイデバイス120内に存在する種々の機能単位の1つ以上によって共有されるか、又はこれらのうちの2つ以上に(例えば、異なるチップ内に存在する別々のメモリとして)分散させることができる。メモリ125は、それ自体で独立したチップとすることもできる。メモリ125は、非一時的メモリであり、揮発性メモリ(例えば、RAMなど)及び/又は不揮発性メモリ(例えば、ROM、フラッシュメモリ、F-RAMなど)とすることができる。
【0068】
通信回路126は、各通信経路又は通信リンクごとにそれを介した通信のための機能を実行する1つ以上のコンポーネント(例えば、送信器、受信器、送受信器、受動回路、符号化器、復号化器などの通信回路)として実装することができる。通信回路126は、1つ以上の無線通信用アンテナを備えるか、又は1つ以上の無線通信用アンテナに結合することができる。
【0069】
電源127は、1つ以上のバッテリを含むことができ、これは、充電式バッテリであっても、使い捨てバッテリであってもよい。また、電源管理回路を備えることにより、バッテリ充電の制御や、電源127の利用状況の監視、電力昇圧、DC変換などを行うことができる。
【0070】
また、ディスプレイデバイス120は、コンピュータシステム170、センサ制御デバイス102、又は薬剤送達デバイス152などの外部デバイスと有線でデータ通信するための1つ以上のデータ通信ポート(図示せず)をさらに備えることができる。ディスプレイデバイス120は、一体型又は取り付け型のインビトログルコース計測器を備えることもでき、インビトロ計測器は、血中グルコースのインビトロ測定を行うためのインビトログルコース試験片を受け取るためのインビトロ試験片ポート(図示せず)を備えることができる。
【0071】
ディスプレイデバイス120は、センサ制御デバイス102から受信した被検物質測定データを表示することができるとともに、アラーム、アラート通知、グルコース値などを出力するように構成することもできる。かかる出力は、視覚的、聴覚的、触覚的、又はそれらを任意の組み合わせの出力とすることができる。さらに、いくつかの実施形態では、センサ制御デバイス102、薬剤送達デバイス152又はその両方を、視覚的、聴覚的、触覚的、又はそれらを任意の組み合わせで、アラーム又はアラート通知を出力するように構成することもできる。さらなる詳細及び他のディスプレイの実施形態については、例えば、米国特許出願第2011/0193704号明細書に記載されており、この特許明細書のすべての内容は、その目的を問わず、参照により本明細書に援用するものとする。
【0072】
統合管理に関する例示的な実施形態
以下の例示的な実施形態は、統合管理システム(IMS)に関するものである。多くの実施形態において、統合管理システムは、1つ以上の電子デバイスに格納及び/又は実行されるソフトウェア命令セットとして実装される。いくつかの実施形態では、統合管理システムの格納、実行、ユーザへの提示を、同じ1つの電子デバイスで行う。他の実施形態では、統合管理システムの格納と実行を1つのデバイスで行い、統合管理システムのユーザへの提示を、それとは異なる電子デバイスで行う。例えば、統合管理システムの格納と実行を、高信頼性コンピュータシステム180で行い、統合管理システムのユーザへの提示を、ディスプレイデバイス120で実行されるインターネットブラウザを介して表示されるウェブページ経由で行うことができる。
【0073】
従って、統合管理システム又はその一部の格納、実行、ユーザへの提示を行う際に使用される電子デバイスの台数や種類に関しては、多くの異なる実施形態が存在する。なお、ユーザへの提示に関して、ユーザへの提示機能を実装するように構成されたデバイスを、本明細書ではユーザインタフェースデバイス(UID)200と呼ぶこととする。
図5は、ユーザインタフェースデバイス200の例示的な実施形態を示すブロック図である。本実施形態において、ユーザインタフェースデバイス200は筐体201を備えており、筐体201は、ユーザインタフェース202に結合されている。ユーザインタフェース202は、ユーザに対する情報の出力とユーザからの入力又は情報の受け取りとを行うことができるように構成されている。いくつかの実施形態では、ユーザインタフェース202はタッチパネルである。図示の通り、ユーザインタフェース202は、ディスプレイ204(タッチパネルであってもよい)と、入力コンポーネント206(例えば、ボタン、アクチュエータ、タッチセンサ式スイッチ、静電容量式スイッチ、感圧スイッチ、ジョグホイール、マイク、タッチパッド、ソフトキー、キーボードなど)とを備えている。
【0074】
本明細書に記載のデバイスの多くを、ユーザインタフェースデバイス200として実装することができる。例えば、多くの実施形態では、ディスプレイデバイス120をユーザインタフェースデバイス200として利用する。いくつかの実施形態では、薬剤送達デバイス152をユーザインタフェースデバイス200として実装することもできる。また、センサ制御デバイス102がユーザインタフェースを備える実施形態では、センサ制御デバイス102をユーザインタフェースデバイス200として実装することができる。さらに、コンピュータシステム170も、ユーザインタフェースデバイス200として実装することができる。
【0075】
統合管理システムのユーザ体験についての例示的な実施形態
図6に見られるように、例示的なユーザ体験方法300では、ステップ302で、ユーザはグルコース値などの被検物質値をチェックすることができる。上述したように、ユーザは、センサ制御デバイス102をスキャンするなどの方法により、被検物質値又は被検物質値を示すデータをディスプレイデバイス120に転送することができる。ステップ304で、ユーザは、連携している薬剤送達デバイス152から薬剤(例えば、インスリン)を投与する。薬剤送達デバイス152は、既に説明したように、連携型スマートインスリンペン、連携型ペンキャップ、又は閉ループ系に含まれる自動インスリン送達(automated insulin delivery:AID)デバイスとすることができる。そして、ステップ306で、ユーザは、投与情報を薬剤送達デバイス152からディスプレイデバイス120に転送する。この転送は、当技術分野において公知の方法で行うことができる。例えば、ディスプレイデバイス120(例えば、スマートフォン)で連携している薬剤送達デバイス152をスキャンし、NFCにより情報を転送することができる。また、これに代えて、ユーザからのさらなる操作を必要とすることなく、投与情報を自動転送することもできる。例えば、スキャンを必要とせずに、「BLUETOOTH」などの無線通信プロトコルを介して投与情報を自動転送することができる。例えば、連携型ペンキャップ、連携型インスリンペン、又はAIDデバイスの場合、投与が行われたことを検出すると、ディスプレイデバイスにデータを自動転送することができる。投薬情報の転送を表すことができる表現は数多くあり、例えば、スキャンする(scan)、転送する(transfer)、ダウンロードする(download)、アップロードする(upload)、エクスポートする(export)、インポートする(import)、連携する(connect)、同期する(sync)、ペアリングする(pair)、などの他の同様の用語で表すことができる。また、「BLUETOOTH」などの無線通信でデータを自動転送することもできる。転送されるデータとしては、薬剤(例えば、インスリン)の注射(injection)、接種(shot)、イベント(event)、メモ(note)、ログエントリ(log entry)、又は他の同様の用語が示すものに関するデータを挙げることができる。かかるデータは、インスリンデータ(insulin data)、インスリン記録(insulin record)、インスリンログ(insulin log)、インスリン投与(insulin dose)、又は他の同様の用語で呼ばれる場合がある。投与情報の転送後、任意選択的に、ディスプレイデバイスに通知(例えば、ロック画面通知又はバナー通知)を出現させることもできる。この通知には、ログブックなどのレポート又はアプリケーションが更新されたというメッセージが含まれ、送達された薬剤の量や送達時間も含まれる場合がある。次に、ステップ308で、ユーザやその他の人(例えば、介護者、医療従事者)は、ユーザの糖尿病治療の視覚化と支援のための総合履歴(これには、被検物質値及び薬剤投与量を含めることができる)を様々なディスプレイやレポートで閲覧する。
【0076】
薬剤送達デバイス152から統合管理システムにデータを転送できる状態とするためには、まず統合管理システムに薬剤送達デバイス152を追加する必要がある。
図7は、統合管理システムへの薬剤送達デバイス152の追加と、この追加により連携された薬剤送達デバイス152の管理とを行うための例示的な方法310を示している。方法310において、ユーザは、プルダウンメニューなどのメニューから「インスリンペン」を選択することにより、インスリンペンを追加することができる。
図20AのGUI322に見られるように、「始めましょう」画面には、薬剤送達デバイス152がディスプレイデバイス120と通信している様子を示すイラスト表現が含まれるとともに、薬剤送達デバイス152を統合管理システムに接続した後に統合管理システムが行う様々なタスク又は機能を列挙することができる。かかる列挙には、互換性のあるスマートペンを接続してインスリン投与量を記録することや、過去の投与量を確認して把握すること、ユーザの医療チームとレポートを共有することなどが含まれる。「始めましょう」を選択すると、
図20AのGUI324に見られるように、インスリンペン設定が開かれ、ステップ312で、連携したい薬剤送達デバイス152を選択するようユーザを促すことができる。薬剤送達デバイス152、例えば、インスリンペンは、それぞれのブランド名で列挙しておくことができる。そして、ユーザが適切な薬剤送達デバイスを選択して「次へ」を選択すると、
図20BのGUI326に見られるように、ディスプレイデバイス120(例えば、スマートフォン)で薬剤送達デバイス152(例えば、インスリンペン)をスキャンする方法を示すグラフィック画像又はアニメーションを提示することができる。これに加えて、GUI326には、インスリンペンのディスプレイをスマートフォンの背面に向けてまっすぐにかざしてスキャンするように指示するテキストを含めることもできる。さらに、GUI326には、インスリンペンとスマートフォンの接続/通信に影響を与える正しい位置が見つかるまで、ユーザがゆっくりとインスリンペンを動かす必要があるかもしれないことを示すテキストを掲示することもできる。また、インスリンペンとスマートフォンの連携方法に関するさらなる情報を含むインスリンペンのユーザマニュアルへのリンクを掲示してもよい。連携が成功すると、
図20Bに見られるような、統合管理システムに新しい薬剤送達デバイス152を追加したことを示すGUI328を出現させることができる。新たに追加した薬剤送達デバイスの名前を、GUI328に表示することもできる。ユーザが「次へ」を選択すると、ステップ314で、新たに連携された薬剤送達デバイス152のペンの色を選択するようにユーザを促すことができる。
図20Cに見られるように、GUI330には様々な色の選択肢332を表示することができる。そして、
図20CのGUI334でユーザが「次へ」を選択すると、新たに連携された薬剤送達デバイス152に封入されている薬剤の種類を選択するようにユーザを促すことができる。薬剤送達デバイス152がインスリンペンである場合、ステップ316で、リスト336の様々な種類のインスリン(例えば、超速効型インスリン、持効型インスリン、その他)からインスリンの種類を選択するようにユーザを促すことができる。そして、ユーザが「次へ」を選択すると、ステップ318で、ユーザは、
図20DのGUI338において、選択した種類のインスリンのブランドをさらに選択するようにユーザを促すことができる。利用可能なブランドリスト340を提供することもできる。あるいは、提供されたリストに含まれていない新しいブランドをユーザが追加できるようにすることもできる。そして、
図20DのGUI342でユーザが「次へ」を選択すると、ユーザに対して、新しい薬剤送達デバイス152のセットアップが完了した旨の表示を見せることができる。また、GUI342には、連携した薬剤送達デバイス152をスキャンして、インスリン投与量を統合管理システムのソフトウェアに転送することを忘れずに行ってもらうための注意喚起を含めることもできる。さらに、GUI342には、ディスプレイデバイス120(例えば、スマートフォン)で薬剤送達デバイス152(例えば、インスリンペン)をスキャンする方法を示すアニメーションを含めることもできる。これに加えて、このGUIに、インスリンペンのディスプレイをスマートフォンの背面に向けてまっすぐにかざしてスキャンするように指示するテキストを含めることもできる。さらに、このGUIに、インスリンペンとスマートフォンの接続/通信に影響を与える正しい位置が見つかるまで、ユーザがゆっくりとインスリンペンを動かす必要があるかもしれないことを示すテキストを掲示することもできる。
【0077】
上記と同様の方法で、追加の薬剤送達デバイスを連携させることもできる。追加の薬剤送達デバイスには、先に連携した薬剤送達デバイスとは異なる色又は他の識別特徴、若しくは識別名を割り当てることができる。例えば、超速効型インスリンを送達する薬剤送達デバイス152のペンの色として青色(ブルー)を割り当て、持効型インスリンを送達する薬剤送達デバイス152には、例えば赤、シルバー、又は黒などの、青以外の色を割り当てることができる。別の薬剤送達デバイスを追加するオプション(例えば、「インスリンペンを追加」と付記したプラス記号)を選択することにより(
図20Eの参照番号356を参照)、追加の薬剤送達デバイスを、インスリンペンメニューの下に追加することができる。
【0078】
ユーザは、インスリンペンメニューの下にある「ご使用のインスリンペンの連携を管理します」という選択肢を選択することができる。すると、
図20EのGUI350及びGUI368に見られるようなウィンドウを、ユーザに提示することができる。このウィンドウには、連携されている薬剤送達デバイス152を描いた表現が、薬剤送達デバイス152で送達するインスリンの種類及び/又はブランド名を示す説明358や、前回のスキャンの詳細360(スキャンを行った時間や、送達した薬剤の量など)と一緒に示されている。上記のGUI326に関する説明で述べたように、ユーザが情報アイコンの「i」を選択すると、
図20Fに見られるような、インスリンログ及び投与情報を転送する方法についての情報が含まれたGUI364a、GUI364bを表示することができる。GUI364a、GUI364bには、スマートフォンで薬剤送達デバイス152をスキャンする方法を示すアニメーションを含めることができる。スキャン方法を指示するために表示されるGUIは、IOSシステムのGUI364aとAndroidシステムのGUI364bで異なるものとすることができる。これに加えて、GUI364a、GUI364bに、インスリンペンのディスプレイをスマートフォンの背面に向けてまっすぐにかざしてスキャンするように指示するテキストを含めることもできる。さらに、GUI364a、GUI364bに、インスリンペンとスマートフォンとの接続/通信が得られる正しい位置が見つかるまで、ユーザがゆっくりとインスリンペンを動かす必要があるかもしれないことを示すテキストを掲示することもできる。
【0079】
いくつかの実施形態では、薬剤送達デバイス152を、「BLUETOOTH」を介して投与量データを無線転送することができるDialoq(登録商標)などのペンキャップとすることができる。その場合、NFCではなく「BLUETOOTH」を利用して、薬剤送達デバイス152と監視アプリケーションとのペアリングを行う必要があると考えられる。監視アプリケーションは、ディスプレイデバイス120の「BLUETOOTH」が有効になっていることを確認するよう、ユーザに注意喚起することができる。監視アプリケーションは、薬剤送達デバイス152の確認コードの入力及び/又は承認をユーザに促すGUIを表示することができる。また、このGUIには、当該コードが薬剤送達デバイス152のどこにあるかを示す絵、図、又はアニメーションを含めることもできる。コードが入力されると、監視アプリケーションは、デバイスをディスプレイデバイス120とペアリングするために薬剤送達デバイス152上のボタンを押したり離したりすることを促す指示が含まれたGUIを表示することができる。この指示には、ユーザがペアリングできるよう支援するための、説明テキスト、図、絵、又はアニメーションを含めることができる。薬剤送達デバイス152がディスプレイデバイス120とのペアリングを求めていることを示すウィンドウを、ディスプレイデバイス120に表示させることもできる。また、ユーザが「ペアリングを行う」を選択して初めて、ペアリングが完了するようにすることもできる。薬剤送達デバイスがディスプレイデバイス120にペアリングされると、ペアリング及び/又はセットアップの完了確認を表示するGUIを表示することができる。
【0080】
ディスプレイデバイス120上の監視ソフトウェアへの薬剤送達デバイス152の連携が完了すると、(例えば、NFC又は「BLUETOOTH」を介して)ダウンロードなどにより薬剤送達デバイス152からソフトウェアに投与情報が転送される。
図21A~
図21Cに見られるように、GUI390において、監視ソフトウェアは、連携している薬剤送達デバイス152からのダウンロードを受けられる状態にあることを示すことができる(例えば、監視ソフトウェアが「スキャンできる」状態にあることを示すメッセージをバナーなどで出してもよい)。ステップ306でユーザが薬剤送達デバイス152をスキャンすると、ログブックに新たな投与が出現したことを示すウィンドウ394が開くようにすることもできる。例えば、GUI390のウィンドウ394は、3回分の投与が薬剤送達デバイスから監視ソフトウェアに転送されたことを示している。また、ウィンドウ394には、スキャンされた薬剤送達デバイス396と投与されたインスリンの種類398も示すこともできる。さらに、薬剤送達デバイス152の初回スキャン後に、
図21Aに見られるようなGUI400を表示することもできる。GUI400は、デフォルトで選択されるインスリンの種類をユーザに選択できるようにするものであり、ユーザが次にインスリンペンをスキャンする際には、ここで選択したインスリンの種類がデフォルトで選択された状態となる。
【0081】
図21Bに見られるように、ホーム画面410には、薬剤送達デバイス152のスキャンを選択するためのボタン又はリンク412を含めることができる。また、ホーム画面410には、被検物質プロファイルと、「範囲内の時間」統計値と、前回の被検物質指示値と、被検物質の平均値と、ある期間(例えば、当日)における被検物質の指示値グラフと、現在のセンサ寿命を示す表示も含めることができる。さらに、ホーム画面410には、各種薬剤をいつ投与したかを示すアイコン(例えば、注射器アイコン)414を、被検物質の指示値グラフに沿って設けることもできる。被検物質の指示値グラフに沿ったアイコン414の位置は、薬剤を投与した時間に対応する(時間を示す)位置とされる。いくつかの実施形態では、ユーザは、ホーム画面410の注射器アイコン414をタップすることにより、インスリンメモの閲覧や編集を行うことができる。ユーザは注射器アイコンをタップして投与量を閲覧することができ、さらに、必要に応じて鉛筆アイコンをタップして入力内容を編集することもできる。いくつかの実施形態では、クエスチョンマークの付いた注射器アイコンによって、その投与量には追加コメントや追加メモが付されていないことを示すこともできる。いくつかの実施形態では、メモ帳マークの付いた注射器アイコンによって、その投与量には追加コメントや追加メモが付されていることを示すこともできる。いくつかの実施形態では、何も付いていない注射器アイコンによって、その投与量が、連携している薬剤送達デバイス152から自動転送されたものであることを示すこともできる。さらに、食事を示すアイコン(例えば、りんごアイコン)、運動を示すアイコン(例えば、ランナーアイコン)、又はコメントを示すアイコン(例えば、メモ帳アイコン)も、被検物質の指示値グラフに沿って表示したり、被検物質の指示値グラフの上方に表示したりすることもできる。アイコンは、食事の摂取やメモの追加を行ったタイミングに従って、時間軸(x軸)に沿って配置される。
【0082】
また、インスリンペンメニューから、
図21Bに見られるようなログブックGUI416にもアクセスすることができる。ログブックGUI416には、投与された薬剤の量などの各種イベントのログ記録リストを、イベントが発生した時間と併せて含めることができる。ログ記録のエントリが薬剤送達デバイス152からインポートされたものである場合、投与した薬剤の量(例えば、何単位(u)か)の隣に注射器アイコンを表示することもできる。なお、薬剤送達デバイス152のプライミングを行った場合も、ログブックのリストに記録される場合がある。プライミング量(priming dose/prime)とは、針先端の空気を抜くために打つ薬剤(インスリンなど)を指す。プライミングは、空打ち(airshot)、フローチェック(flow check)、スクワート(squirt)、などの他の同様の用語で呼ばれる場合もある。また、手動で追加されたメモをログブックに含めることもできる。
【0083】
監視アプリケーションは、特定の薬剤投与イベントに関連付けられたメモの編集をユーザが行うことを許可することもできる。インスリンの投与に関する詳細情報の編集を望むユーザは、ログブックGUI416の対応するエントリ行をタップすることができる。各エントリ行は、
図21Cに見られるような、「ログブックの詳細」GUI430にリンクしている。「ログブックの詳細」GUI430上の被検物質グラフには、現在閲覧中の投与を表す縦の線などの強調表示を含めることができる。選択したインスリン投与に関する詳細情報の編集を行いたい場合、ユーザは編集(鉛筆)アイコン444をタップすることができる。このアイコン444は、「メモを編集」GUI450にリンクしており、「メモを編集」GUI450上で、ユーザは各種フィールドに関連付けられた情報の編集を行うことができる。「メモを編集」GUI450には、投与量と投与日時を目立つように表示するバナーを含まれている。また、「メモを編集」GUI450には、投与の種類(インスリン投与量とプライミング量のいずれか)452、インスリンのブランド、単位数、送達デバイスの名前、食事454、運動456、コメント458などの各種フィールドも含めることができる。ユーザは、ドロップダウンキャレットアイコンをタップしてインスリンブランドを選択することにより、送達したインスリンの種類を編集することができる。また、ユーザは、ドロップダウンキャレットアイコンをタップして「プライミング(フローチェック)」の選択肢を選択することにより、この投与量の種類を、治療目的の投与量からフローチェック(すなわちプライミング)量へと変更することもできる。いくつかの実施形態では、この投与量がプライミング量である旨をユーザが示すと、
図21CのGUI460に見られるように、「メモを編集」画面の上部のバナーで、この投与がプライミング量であることを示すようにする。
【0084】
エラーが発生した場合には、監視アプリケーションからユーザに対して、行った投与の詳細情報を確認するよう要求することができる。詳細情報には、投与量、薬剤の種類、送達時間を含めることができる。
図23A~
図23Cに見られるように、新たに転送された(1回以上の)投与についてのデータにエラーが検出された場合には、GUI1050のウィンドウ1052又はGUI1060のウィンドウ1062を表示して、当該投与に関する詳細情報を確認するようにユーザに促すことができる。また、これに代えて、「ログブック」GUI1070、「ログブックの詳細」GUI1080、又のその両方に、エラーを記すこともできる。いくつかの実施形態では、「ログブック」GUI1070、「ログブックの詳細」GUI1080、又のその両方に、特定の投与量に関連付けられたエラー指標を含めることもできる。エラー指標は、投与し忘れた量1072、特別な注射器アイコン(例えば、ビックリマーク又はクエスチョンマークを隣に付けた注射器のアイコン)1074、又のその両方とすることができる。ユーザは、編集(鉛筆)アイコン444をタップすることにより、エラーのある投与エントリを編集することができる。また、必要に応じて、投与エントリにリンクされている「メモを編集」GUI1090に飛んで、個々のフィールドを編集することもできる。
【0085】
図21DのGUI470に見られるように、監視アプリケーションは、ポップアップウィンドウ472により、監視アプリケーションの新機能についての詳しい情報を得るようにユーザを促すこともできる。こうして促すことにより、監視アプリケーションに薬剤送達デバイス152(例えば、スマートインスリンペン)を連携して、ユーザのインスリン投与量を監視アプリケーションで追跡できるようにすることによって使えるようになる新機能についての情報を、ユーザに与えることができる。監視アプリケーションに、利用可能な更新がある場合にも、同様のウィンドウをポップアップ表示することができる。
【0086】
監視アプリケーションは、連携した薬剤送達デバイス152の名前をユーザ定義することができるようにすることもできる。
図22に見られるように、ユーザはインスリンの「設定」GUI480に移動し、「名前」フィールド484をタップ又は選択して、「名前」GUIウィンドウ486を開くことができる。ユーザは、「新しい名前」フィールド488をタップ又は選択して、当該デバイスにつけた新しい名前をタイプする。
図22には、ユーザが当該デバイスのユーザ定義名として「自宅用のペン」と入力した様子を示している。ユーザが「保存」を選択すると、更新されたGUI492の「現在の名前」フィールド490に、新しい名前が表示される。
【0087】
知見とアラート
食事時投与の忘れを示唆するヒント
投与忘れが発生したと考えられる場合、監視アプリケーションはアラート、ヒント、又はプロンプトを表示することができる。いくつかの実施形態では、投与データは「BLUETOOTH」を介して監視アプリケーションに自動転送される。例えば、グルコース値が上昇してから一定時間(例えば、1時間、又は2時間、又は3時間)以内に、投与量を記録するログが記録されない場合、監視アプリケーションは、ユーザに「食事時投与を忘れていませんか?」と尋ねるアラートを表示することができる。さらに、このアラートで、ユーザのグルコースが上昇していることと、最後にログに記録された投与がX時間前であることも示すことができる。また、このアラートで、薬剤送達デバイス152を同期させて投与データを更新するようにユーザに対して提案することもできる。さらに、このアラートで、投与を忘れたのであれば医療従事者のアドバイスに従って対処するようにユーザに対して提案することもできる。いくつかの実施形態では、アラートが特定の食事に関連している場合に、このアラートで、ユーザが[朝食/昼食/夕食]時の投与を忘れているかどうかを尋ねることができ、さらに、ユーザがこの食事時投与を、通常はX時XX分までに行っている(例えば、ユーザが昼食時の投与を、通常は午後1時30分までに行っている)ことを示すこともできる。
【0088】
ユーザは、食事時投与の忘れを警告(示唆)するアラート又はヒントを出す条件を設定することにより、自身のデバイスにポップアップ表示されるアラートの数を最小限に抑えることができる。朝食時投与、昼食時投与、夕食時投与、持効型投与のそれぞれの投与について、ユーザは、投与忘れを示唆するヒントが一定時刻以降にのみ表示されるように指定することができる。例えば、ユーザは、午前10時より前の一定時間内に投与が検出されなかった場合、午前10時以降に、朝食時投与を示唆するヒントが表示され、午後1時30分より前の一定時間内に投与が検出されなかった場合、午後1時30分以降に、昼食時投与を示唆するヒントが表示され、午後8時より前の一定時間内に投与が検出されなかった場合、午後8時以降に、夕食時投与を示唆するヒントが表示されるように設定することができる。
【0089】
図25に見られるように、例示的な方法1900は、システム又はアプリケーションが、センサ制御デバイス102から被検物質データを受信するステップ1902から始めることができる。そして、ステップ1904で、システムは、(例えば、薬剤送達デバイス152から)対象者のインスリンデータを受信することができる。例えば、システム又はアプリケーションは、インスリンデータを要求することなく、連携型のペン又は連携型のペンキャップなどの薬剤送達デバイス152から(例えば「BLUETOOTH」を介して)無線でインスリンデータを自動受信することができる。また、他の実施形態では、システム又はアプリケーションは、様々な情報源(最新のインスリン投与データをチェックすることもできる。かかるデータチェックは、薬剤送達デバイス152、薬剤送達デバイス関連アプリケーション、又は最新のインスリン送達情報を格納するインタフェース(薬剤送達デバイスアプリケーションのウェブサーバなど)を含むがこれらに限定されない)からの送達情報を要求することによって、又は各種アプリケーションのメモリで最新のインスリン送達情報をチェックすることによって行うことができる。
【0090】
ステップ1906で、システム又はアプリケーションは、食事が摂取されたかどうかを判定することができる。この判定は、受信した被検物質データを分析して、被検物質値が高側閾値超まで上昇しているかどうかを判定したり、又は被検物質値の変化率が最小変化率閾値より大きいかどうかを判定したりすることによって行うことができる。食事時投与の検出の詳細については、米国特許出願公開第2021/0030323号明細書、米国特許出願公開第2021/0050085号明細書、及び米国特許出願第17/591229号に記載されており、これらの明細書のすべての開示内容は、その目的を問わず、参照により明示的に本明細書に援用するものとする。被検物質値の高側閾値は、175mg/dL、又は180mg/dL、又は180mg/dL、又は190mg/dL、又は200mg/dL、又は210mg/dL、又は220mg/dL、又は230mg/dL、又は240mg/dL、又は250mg/dL、又は260mg/dL、又は270mg/dLとすることができる。被検物質値の高側閾値は、ユーザにより設定することができる。食事が摂取されていないとシステムが判定した場合、システムはステップ1902に戻り、さらなる被検物質データを受信する。
【0091】
一方、システム又はアプリケーションが、食事が摂取されたと判定した場合、ステップ1908で、システムは、受信したインスリン投与データを分析して、インスリンを投与したという記録又は受信が一定期間にあったかどうかを判定することができる。この一定期間は、約1時間、又は約2時間、又は約3時間とすることができる。また、任意選択的に、この一定期間を、システムが設定するデフォルトの時間とするのではなく、ユーザが設定できるようにすることもできる。当該一定期間にインスリンを投与したという記録があった場合、システムは、投与忘れはなかったと判定し、ステップ1904に戻って、さらなるインスリン投与データを受信する。
【0092】
いくつかの実施形態では、ユーザがそれぞれの食事について食事時投与を行ってしかるべき時間を設定することによって、当該一定期間を食事ごとに設定することもできる。システムはまた、食事ごとに設定した時間より前にインスリンを投与したという記録又は受信があったかどうかをチェックすることもできる。例えば、午前10時30分までに朝食時投与の記録又は受信がなかった場合、システムはユーザが朝食時投与を忘れたと判定することができる。同様に、ユーザが午後2時30分までに昼食時投与を行うのが通常である場合には、昼食時投与の時間を午後2時30分とすることができる。そして、ユーザが午後7時30分までに夕食時投与を行うのが通常である場合には、夕食時投与の時間を午後7時30分とすることができる。これらの時間は、各個人の食事習慣に合わせてユーザが設定することができる。
【0093】
特定の食事に対して、当該一定期間内又は設定時間までにインスリンを投与したという記録又は受信がなかったと、システム又はアプリケーションが判定した場合、ステップ1910で、システム又はアプリケーションは、食事時投与の忘れに関連するアラートインタフェースを表示することができる。いくつかの実施形態では、アラートインタフェースのテキストを、ユーザによりカスタマイズできるようにすることもできる。
【0094】
補正投与を示唆するヒント
監視アプリケーションは、最後のインスリン投与から一定期間が経過していて、且つグルコース値が高い状態が変わらない場合には、補正投与を検討するよう警告(示唆)するアラート、ヒント、又はプロンプトをユーザに表示することができる。いくつかの実施形態では、投与データは「BLUETOOTH」を介して監視アプリケーションに自動転送される。ユーザは、補正投与を警告(示唆)するアラート又はヒントを出す条件を設定することにより、自身のデバイスにポップアップ表示されるアラートの数を最小限に抑えることができる。ユーザは、グルコース値が高側閾値(例えば、約250mg/dL)を上回っており、且つ最後のインスリン投与から経過した期間が、最小時間閾値(例えば、約2時間)を上回っている場合にのみ、アラートが表示されるように設定を行うことができる。
【0095】
ヒントに表示されるメッセージをユーザがカスタマイズすることもできる。例えば、X時間前(例えば2時間前)に行った投与ではグルコースが十分に下がっていないので、そろそろ、X単位のインスリンの追加投与を行うか、公園に散歩に出かけるかした方がよいということをメッセージで示すことができる。デフォルト設定では、グルコース値が高くなっている状況を脱するため、医療従事者の助言に従って治療又は運動を行うよう促すメッセージとすることができる。
【0096】
図26に見られるように、例示的な方法1920は、システム又はアプリケーションが、センサ制御デバイス102から被検物質データを受信するステップ1922から始めることができる。そして、ステップ1924で、システム又はアプリケーションは、(例えば、薬剤送達デバイス152から)対象者のインスリンデータを受信することができる。例えば、システム又はアプリケーションは、インスリンデータを要求することなく、連携型のペン又は連携型のペンキャップなどの薬剤送達デバイス152から(例えば「BLUETOOTH」を介して)無線でインスリンデータを自動受信することができる。また、他の実施形態では、システム又はアプリケーションは、最新のインスリン投与データをチェックすることもできる。かかるデータチェックは、様々な情報源(薬剤送達デバイス152、薬剤送達デバイス関連アプリケーション、又は最新のインスリン送達情報を格納するインタフェース(薬剤送達デバイスアプリケーションのウェブサーバなど)を含むがこれらに限定されない)からの送達情報を要求することによって、又は各種アプリケーションのメモリで最新のインスリン送達情報をチェックすることによって行うことができる。
【0097】
ステップ1926で、システム又はアプリケーションは、受信した被検物質値が高側閾値を上回っているかどうかを判定することができる。この高側閾値は、ユーザのグルコース値が目標範囲から外れていることを示す閾値とすることができる。被検物質値の高側閾値は、175mg/dL、又は180mg/dL、又は180mg/dL、又は190mg/dL、又は200mg/dL、又は210mg/dL、又は220mg/dL、又は230mg/dL、又は240mg/dL、又は250mg/dL、又は260mg/dL、又は270mg/dLとすることができる。被検物質値の高側閾値は、ユーザにより設定することができる。被検物質値が高側閾値を上回っていないとシステムが判定した場合、システムはステップ1922に戻り、さらなる被検物質データを受信する。
【0098】
一方、システム又はアプリケーションが、被検物質値が高側閾値を上回っていると判定した場合、ステップ1928で、システム又はアプリケーションは、受信したインスリン投与データを分析して、インスリンを投与したという記録又は受信が行われてから一定期間が経過したかどうかを判定することができる。この一定期間は、約2時間、又は約2.5時間、又は約3時間とすることができる。また、任意選択的に、この一定期間を、システムが設定するデフォルトの時間とするのではなく、ユーザが設定できるようにすることもできる。インスリンを投与したという最後の記録が行われてから一定期間がまだ経過していない場合、システムは、ステップ1924に戻って、さらなるインスリン投与データを受信する。
【0099】
一方、最後のインスリン投与から当該一定期間が経過したと、システム又はアプリケーションが判定した場合、ステップ1930で、システム又はアプリケーションは補正投与に関連するアラートインタフェースを表示することができる。いくつかの実施形態では、アラートインタフェースのテキストを、ユーザによりカスタマイズできるようにすることもできる。
【0100】
お祝いメッセージ
監視アプリケーションは、インスリン投与によってグルコース値が指定時間内に目標範囲に戻った場合に、お祝いのアラート又はメッセージを表示することもできる。例えば、アラートやウィンドウに「グルコース目標達成!前回のインスリン投与から2時間後に目標範囲内に戻りました。」と表示することができる。また、自らの目標範囲に到達するのに役立ったかもしれない自分の行動についての詳細情報を記したメモを、ユーザが(タイプ入力又は音声テキスト入力で)追加できるオプションを用意することもできる。
【0101】
ユーザは、最高グルコース値と目標範囲に戻るまでの制限時間を設定することにより、アラート又はウィンドウを表示する条件を設定することができる。例えば、ユーザは、目標範囲を180mg/dL未満、投与してから目標範囲に戻るまでの時間を2時間と設定することができる。
【0102】
図27に見られるように、例示的な方法1940は、システム又はアプリケーションが、センサ制御デバイス102から被検物質データを受信するステップ1942から始めることができる。そして、ステップ1944で、システムは、(例えば、薬剤送達デバイス152から)対象者のインスリンデータを受信することができる。例えば、システムは、インスリンデータを要求することなく、連携型のペン又は連携型のペンキャップなどの薬剤送達デバイス152から(例えば「BLUETOOTH」を介して)無線でインスリンデータを自動受信することができる。また、他の実施形態では、システム又はアプリケーションは、最新のインスリン投与データをチェックすることもできる。かかるデータチェックは、様々な情報源(薬剤送達デバイス152、薬剤送達デバイス関連アプリケーション、又は最新のインスリン送達情報を格納するインタフェース(薬剤送達デバイスアプリケーションのウェブサーバなど)を含むがこれらに限定されない)からの送達情報を要求することによって、又は各種アプリケーションのメモリで最新のインスリン送達情報をチェックすることによって行うことができる。
【0103】
ステップ1946で、システム又はアプリケーションは、受信した被検物質値が高側閾値を下回っているかどうかを判定することができる。この高側閾値は、ユーザのグルコース値が目標範囲内にあることを示す閾値とすることができる。被検物質値の高側閾値は、190mg/dL、又は185mg/dL、又は180mg/dL、又は175mg/dL、又は170mg/dLとすることができる。被検物質値の高側閾値は、ユーザにより設定することができる。被検物質値が高側閾値を下回っていないとシステム又はアプリケーションが判定した場合、システム又はアプリケーションはステップ1942に戻り、さらなる被検物質データを受信する。
【0104】
一方、システムが、被検物質値が高側閾値を下回っていると判定した場合、ステップ1948で、システムは、受信したインスリン投与データを分析して、インスリンを投与したという記録又は受信が行われてから一定期間が経過したかどうかを判定することができる。この一定期間は、約2時間、又は約2.5時間、又は約3時間とすることができる。また、任意選択的に、この一定期間を、システムが設定するデフォルトの時間とするのではなく、ユーザが設定できるようにすることもできる。インスリンを投与したという最後の記録が行われてから一定期間がまだ経過していない場合、システムは、ステップ1944に戻って、さらなるインスリン投与データを受信する。
【0105】
一方、最後のインスリン投与から当該一定期間が経過したと、システムが判定した場合、ステップ1950で、システムは被検物質値が目標範囲内にあることに関連するアラートインタフェースを表示することができる。いくつかの実施形態では、アラートインタフェースのテキストを、ユーザによりカスタマイズできるようにすることもできる。
【0106】
レポート
監視アプリケーションは、センサ制御デバイス102からの被検物質値と、薬剤送達デバイス152からの投与データ/ログとを含むデータを、レポート作成アプリケーションに転送することができる。レポート作成アプリケーションは、被検物質と薬剤に関するデータ及び履歴を、様々な側面からまとめて、これを浮き彫りにする複数の報告を生成することができる。レポート作成アプリケーションは、ディスプレイデバイス上で動作させることができるほか、他のコンピューティングデバイス上で動作させることもできる。いくつかの実施形態では、監視アプリケーションは複数の命令を含むことができ、これらの命令を1つ以上のプロセッサにより実行することにより、監視アプリケーション内のインスリンデータを含むレポートが生成、表示される。
【0107】
図8A~
図8Cは、インスリン投与量インタフェース502の例示的な実施形態を示す図である。図中、インスリン投与量インタフェース502は、被検物質監視システムのレポートGUI500の一部とされている。本実施形態の一態様によれば、GUI500は、所定の期間504(例えば、14日間)にわたる現況(スナップショット)レポートであり、1つのレポートGUI上に複数のレポート欄が含まれている。かかるレポート欄としては、センサの使用頻度インタフェース欄506、グルコーストレンドインタフェース508、健康情報インタフェース510などがある。グルコーストレンドインタフェース508には、AGPグラフ511や低グルコースイベントグラフ513などの関連するグルコースメトリック(例えば、グルコース管理指標(Glucose Management Indicator:GMI)515)を含めることができる。
【0108】
AGPグラフ511には、選択された時間枠内のすべての日に基づいた「典型的な」1日における、1時間ごとのグルコース指示値のパーセンタイルを表示することができる。グルコース指示値のパーセンタイルとしては、5パーセンタイル、25パーセンタイル、50パーセンタイル(中央値)、75パーセンタイル、及び95パーセンタイルが提示される。また、AGPグラフ511には、2本の横方向の線を含めることもできる。この2本の線は、「グルコース値の統計値と目標値」欄や「範囲内の時間」欄で定義されている目標範囲の上下限を示すものである。そして、レポート500には、平均グルコース値に関するメトリック、統計値、又はその両方を記載するセクション517を含めることもできる。メトリックセクション517には、平均グルコース値と、目標範囲を上回っている時間の割合と、目標範囲にある時間の割合と、目標範囲を下回っている時間の割合とを列挙することができる。低グルコースイベントグラフ513には、対象者のグルコース値が低側閾値(例えば、72mg/dL)を下回ったイベントのグラフを含めることができる。低グルコースイベントグラフは、低グルコースイベント発作が発生した時刻が一目でわかるように、グルコース濃度(mg/dL)対時間グラフで示すことができる。そして、レポート500には、低グルコースイベントに関するメトリック、統計値、又はその両方を記載するセクション519を含めることもできる。低グルコースイベントメトリックセクション519には、低グルコースイベントの回数と、低グルコースイベントの平均持続時間とを記載することができる。
【0109】
センサの使用頻度インタフェース506には、センサアクティブ時間パーセント比率グラフ521とメトリックセクション523とを含めることができる。メトリックセクション523には、センサがアクティブであった時間のパーセント比率と、平均スキャン/閲覧数メトリック(例えば、スキャン数と表示数の合計の平均を示す)とを含めることができる。センサアクティブ時間パーセント比率グラフ521には、時刻(例えば、午前0時から翌午前0時までの時間)に対する、センサがアクティブであった時間のパーセント比率を示すグラフを含めることができる。なお、センサアクティブ時間パーセント比率グラフ521は、1つ以上の他のグラフ(例えば、平均グルコース値トレンドグラフ511や低グルコースイベントグラフ513)と、一方の座標軸の位置を揃えることができる。これにより、ユーザは、グラフ間で位置を揃えた軸上の共通単位(例えば、時刻)により、レポートGUI内の2つ以上の欄にある複数のグラフのデータについて、データ間の相関関係を視覚的に把握することが可能となる。
【0110】
健康情報インタフェース510には、炭水化物セクション512と、「投与したインスリン」セクション502と、コメントセクション514とを含めることができる。炭水化物セクション512には、ユーザがログに記録した、ユーザの1日の平均炭水化物摂取量についての情報を含めることができ、期間504の間にユーザが摂取した総炭水化物量の平均を含めることができる。
【0111】
「投与したインスリン」セクション502には、期間504の間に実施した薬剤投与量(例えば、インスリン投与量)のリストを含めることができる。このリストには、超速効型インスリン516と、持効型インスリン518と、日別総インスリン量520とを、別のエントリとして分けて記録することができる。エントリには、インスリンの種類を示すアイコンと、インスリンの種類(例えば、超速効型、持効型、ベーサルなど)と、インスリンのブランド名と、平均インスリン投与量のうちの少なくともいずれかを含めることができる。連携されているインスリンペンが複数ある場合、ディスプレイの薬剤投与量欄502には、インスリンペンの種類ごとに異なるアイコン(例えば、色や絵が異なるアイコン)を含めることができる。例えば、超速効型のインスリンペンを薄緑色のアイコン516とし、持効型のインスリンペンを濃緑色のアイコン518とすることができる。
【0112】
いくつかの実施形態では、インスリン投与量は、連携されている薬剤送達デバイス152から直接転送した量ではなく、ユーザが手入力した量や、投与量計算機で計算した量とすることもできる。インスリン投与量の入力は、監視アプリケーション又はレポート作成アプリケーションに対して行うことができる。インスリン投与量が手入力によるものであった場合、レポート500には、超速効型インスリン516や持効型インスリン518の投与量は記載されるが、インスリンのブランド名は記載しない構成とすることができる。インスリン投与量インタフェース502には、インスリンの種類ごとの1日当たりの投与単位数と、日別総インスリン量平均(単位/日)とを表示することもできる。超速効型インスリン投与量516は、投与した総投与量(単位/日)で記載することができるが、食事時の投与量や、補正量、ユーザによる変更量、手動入力量などの項目に分解することもできる。
【0113】
コメントインタフェース514には、ユーザの被検物質と投薬のパターンに関する追加情報を、話し言葉で提示することができる。例えば、コメントセクション514には、以前のレポート集計期間と比較した1日当たりの検査回数の傾向を示す指標や、レポート集計期間に検出したばらつき、日別平均投与量に占めるインスリン補正量の割合を含めることができる。
【0114】
レポート500には、掲載情報のソースリスト522も含めることができる。このソースには、グルコース監視デバイスの名前を含めることができ、さらに、インスリン送達デバイスの名前(例えば、ブランド名)を含めることもできる。患者が2つ以上のインスリン送達デバイスを使用している場合には、ソースセクション522に、すべての薬剤送達デバイスを列挙することができるほか、第1の連携インスリンペンの名前と、その他の医療デバイスの台数(数値)とを含める(ただし、その他のインスリンペンについては、具体的な名前は含めない)こともできる。
【0115】
図9A~
図9Gは、投与したインスリン量に関する情報が含まれる、他の被検物質監視システムのレポートGUI600の例示的な実施形態を示す図である。この実施形態の一態様によれば、GUI600は、期間613の「週別サマリ」レポートであり、曜日ごとに分けられた複数のレポート欄を含んでいる。この期間は、1週間又は数週間とすることができ、例えば、7日間、14日間(例えば、
図9B及び
図9C参照)、21日間、28日間(例えば、
図9D~
図9G参照)、32日間、36日間などとすることができる。そして、それぞれのレポート欄に、期間613における各日のグルコーストレンドグラフ601a~601nと、健康情報インタフェース606、608、610、612とを含めることができる。グルコーストレンドグラフ601には、24時間にわたるユーザのグルコース測定値を含めることができる。健康情報インタフェースには、期間613における各日ごとに、ユーザの日別平均グルコース値606a~606bbと、炭水化物摂取量608a~608bbと、インスリン投与量610a~610bbと、低血糖イベント(「低イベント」)612a~612bbと、に関する情報を含めることができる。
【0116】
いくつかの実施形態では、グルコーストレンドグラフ601a~601bbに、センサ利用マークを含めることができる。センサ利用マークは、その24時間の間の特定の時点に、スキャン、閲覧、又はその両方が行われたことを示すためのマークである。グルコーストレンドグラフ601a~601bbに、目標範囲外のグラフ部分を目立たせるような色分けを行うこともできる。例えば、トレンドグラフ601a~601bbは、目標範囲外にある箇所の曲線下側の領域を特定の色で塗ったり、グラフの目標範囲外にある部分の色を特定の色に変えたりすることにより、色を使ってその部分を目立たせることができる。目標範囲603を上回っている部分の曲線下側の領域を、例えば黄色又はオレンジ色で塗り、目標範囲605を下回っている部分の曲線下側の領域を、例えば赤色で塗ることができる。
【0117】
「低」イベント612a~612bbの列には、ユーザの被検物質値が低側閾値(例えば、グルコースの場合、80mg/dL又は75mg/dL)を下回ったときに検出された低イベントの回数を記載することができる。低イベントは、低イベント時の曲線下側の領域を、他の濃い色(例えば、赤色)で塗り分けることによって、グルコーストレンドグラフでも強調表示することができる。
【0118】
同様に、健康情報インタフェース604には、各日ごとの総炭水化物摂取量608a~608bbを記載することもできる。この炭水化物エントリは、インスリン投与量エントリと区別できるように、異なる色、例えばオレンジ色で表示するとともに、異なるアイコン、例えばリンゴのアイコンを付けることができる。炭水化物量の値が得られない場合には、総炭水化物量エントリ608a~608bbを、空白や、1本又は複数本のダッシュとすることができる。さらに、摂取した炭水化物量をグルコーストレンドグラフ601a~601bbに含めることもできる。インスリン投与量と同様に、さまざまな食事や間食に含まれる炭水化物の量をオレンジ色の四角形の中に記載して、食事や間食の摂取時点又はその付近に付記することもできる。インスリンの投与が、食事(炭水化物の摂取)と同時又はその前後に行われた場合には、そのインスリン量を、グルコースのトレンドグラフ上の炭水化物摂取量の下側部分に表示することもできる。
【0119】
インスリン投与量610a~610bb列のインタフェースには、インスリンの種類ごとに、その日に投与したインスリンの総量を含めることができる。インスリン種類ごとのインスリンの総投与量は、異なる色で区別することができる。例えば、投与した超速効型インスリンの総量を薄緑色の四角形の中に示し、投与した持効型インスリンの総量を濃緑色の四角形の中に示すことができる。投与したインスリン量の値が得られない場合には、投与したインスリン量のエントリを、1本又は複数本のダッシュで表示することができる。様々なインスリンの個別投与量を、グルコーストレンドグラフ601a~601bbに記載することもできる。例えば、グルコーストレンドグラフにおける、投与が行われた時刻又はその近傍に、投与量が入った四角形を表示することができる。どのインスリンが投与されたかをユーザが迅速に判別できるように、この四角形を、インスリンの総量と同様に色分けすることもできる。例えば、投与した超速効型インスリンの用量を薄緑色の四角形の中に入れて、投与した持効型インスリンの用量を濃緑色の四角形の中に入れることができる。持効型インスリン投与量は、グルコーストレンドグラフに表示してもよく、表示しなくてもよい。さらに、持効型投与と同時又はその前後に超速効型投与を行った場合には、グルコーストレンドグラフにおける、超速効型投与エントリボックスの下側に持効型投与を表示することもできる。投与したインスリン種類ごとのブランド名を、「週別サマリ」レポート600の脚部にある凡例630に表示することもできる。
【0120】
いくつかの実施形態では、投与情報は、連携している薬剤送達デバイス152から直接転送した量ではなく、ユーザが手入力した量とすることもできる。インスリン投与量の入力は、監視アプリケーション又はレポート作成アプリケーションに対して行うことができる。インスリン投与量が手入力によるものであった場合、レポート600には、送達した超速効型インスリンの量は記載されるが、凡例630にインスリンのブランド名を記載せず、投与した特定のインスリン種類に対応するアイコンを凡例630に含めることができる。また、いくつかの実施形態では、連携している送達デバイスから、投与情報を自動的に転送することもできる。データソース欄632には、被検物質データ値提供元のデバイスの名前や当該データに統合されているそれ以外のグルコース測定デバイスの台数を含めることができるが、個別のインスリンペンの名前は含めない構成とすることもできる。インスリン投与量インタフェース610には、インスリンの種類ごとの1日当たりの投与単位数と、日別総インスリン量平均(単位/日)とを表示することもできる。インスリンの投与と炭水化物の記録とが時間的に近い場合には、グルコーストレンドグラフにおいて、投与したインスリンの量を炭水化物のエントリの下に表示することができる。他の実施形態では、「週別サマリ」レポート600にインスリンのブランド名を含めることができ、例えば、凡例630に入れることができる。
【0121】
また、レポートに、データソース632を列挙して、被検物質データ値提供元のデバイスの名前やメインの薬剤送達デバイスの名前を含めることもできる。「週別サマリ」レポートに含まれているデータが、連携している複数のインスリンペンからのデータであった場合には、ソース632に、第1の連携ペンの名前と、その他の医療デバイスの台数(数値)とを含めることもできる。
【0122】
図10A~
図10Cは、投与した複数の種類のインスリンに関する情報を「日別ログ」レポートとして含む、他の被検物質監視システムのレポートGUI700の例示的な実施形態を示す図である。この実施形態の一態様によれば、GUI700は、期間701における各日の「日別ログ」レポートであり、グルコーストレンドグラフ702a~702cと、「スキャン/閲覧」セクション704a~704cと、「炭水化物」の行706a~706cと、「投与したインスリン量」の行708a~708cと、「メモ」の行710a~710cと、凡例730とを含むことができる。この期間は、1週間又は数週間とすることができ、例えば、7日間、14日間(例えば、
図10B参照)、21日間、28日間(例えば、
図10C参照)、32日間、36日間などとすることができる。
図10A~
図10Cは、レポート700の最初のページ(画面)の例を示しており、当該期間における最初の3日間のグラフと情報が含まれている。グルコーストレンドグラフ702a~702cには、24時間にわたるユーザのグルコース値を含めることができる。いくつかの実施形態では、グルコーストレンドグラフ702a~702cに、センサ利用マークを含めることができる。センサ利用マークは、その24時間の間の特定の時点に、スキャン、閲覧、又はその両方が行われたことを示すためのマークである。いくつかの実施形態では、スキャン又は閲覧を行ったグルコース値を、「スキャン/閲覧」セクション704a~704cにおける、スキャン又は閲覧を行った時間の位置に記載することができる。また、グルコーストレンドグラフ702a~702cに、炭水化物摂取量ログマーク及びインスリン投与量ログマークなどのイベントログマークや、低グルコースイベントマークなどのグルコースイベントマークを含めることもできる。また、レポート700の、グルコーストレンドグラフ702a~702cの下側には、「スキャン/閲覧」に対応する行704a~704c、「炭水化物」に対応する行706a~706c、「投与したインスリン」に対応する行708a~708c、及び「メモ」に対応する行710a~710cなどの、追加情報を収めた複数の行を含めることができる。「スキャン/閲覧」の行704a~704cには、注目すべきグルコース値を、そのグルコース値が記録された時間に対応する位置に記載することができる。例えば、グルコース値が目標範囲を上回るような発作が起こった場合に、そのピークグルコース値を、第1の色、例えばオレンジ色で色分けして記載することができ、低血糖の発作が起こった場合に、その低いグルコース値を第2の色、例えば赤色で色分けして示すことができる。「炭水化物」の行706a~706cには、炭水化物の量を、炭水化物がログに記録された時間に対応する位置に記載することができる。
【0123】
「投与したインスリン」の行708a~708cについて述べると、各グルコーストレンドグラフ702の下側の行における1時間ごとに分けられたブロックに、インスリン注射の量を表示することができる。薬剤送達デバイスごとに行を分けて表示することができる。例えば、
図10Cに見られるように、超速効型インスリンペンからのインスリン投与量を第1の行に表示し、持効型インスリンを入れたインスリンペンからのインスリン投与量を、それとは別の行に表示することができる。そして、持効型インスリン投与量の行を超速効型インスリン投与量の行より下側に表示することができる。超速効型インスリン投与量は、黒色の枠線で囲った白色の四角形で表示することができる。ユーザによる補正や変更は、投与量の前に表示することができる。一方、持効型インスリン投与量は、濃緑色の四角形で表示することができる。データソース欄754には、被検物質データ値提供元のデバイスの名前と、第1の連携インスリンペンの名前や、当該データに統合されているそれ以外のグルコース測定デバイスの台数を含めることができる。
【0124】
いくつかの実施形態では、インスリン投与量は、連携されている薬剤送達デバイス152から直接転送した量ではなく、ユーザが手入力した量や、投与量計算機で計算した量とすることもできる。インスリン投与量の入力は、監視アプリケーション又はレポート作成アプリケーションに対して行うことができる。インスリン投与量が手入力によるものであった場合、「日別ログ」レポートには、超速効型インスリンや持効型インスリン618の投与量は記載されるが、各アイコンの横にインスリンのブランド名は記載しない構成とすることができる。いくつかの実施形態では、連携している送達デバイスから、投与情報を自動的に転送することもできる。データソース欄754には、被検物質データ値提供元のデバイスの名前や当該データに統合されているそれ以外のグルコース測定デバイスの台数を含めることができるが、個別のインスリンペンの名前は含めない構成とすることもできる。或る特定の種類のインスリンの行が表示されるのは、その種類のインスリンの投与データが該当の日に入力された場合に限られる構成とすることもできる。或る種類のインスリンのデータが該当の日にはない場合には、当該種類のインスリンの行が、グルコーストレンドグラフ702の下側に表示されないようにすることができる。グルコーストレンドグラフ702a~702cの傍らの、インスリン投与量の行の横の位置に、色分けされたアイコンとインスリンのブランド名又は種類を表示することもできる。他のレポートの実施形態と同様に、超速効型インスリンペンと持効型インスリンペンの間で、異なるアイコンや色を用いることができる。例えば、超速効型インスリンを、薄緑色で塗りつぶした注射器のアイコンで示すことができる。一方、持効型インスリンは、濃緑色の太い注射器のアイコンで示すことができる。特定の日に行が表示されるのは、その日にインスリン投与データがある場合に限られる構成とすることができる。また、ユーザが、連携しているペンのインスリンブランドを切り替えた場合には、切り替えを行った日の「日別ログ」レポート700に、その旨のメモを含めることもできる。インスリンブランドを変更した場合に表示されるメモには、変更前と後のインスリンブランド名を含めることができる。また、それ以降にグルコーストレンドグラフ702の近くにテキストで記載されるインスリンブランド名を、変更後のものとすることができる。他の実施形態では、「日別ログ」レポート700の例えば、凡例730に、インスリンのブランド名を含めることもできる。
【0125】
また、「メモ」の行710a~710cを、「日別ログ」レポート700にも含めることもできる。メモには、イベントに関する情報を付け加えるテキストを含めることができる。当該テキストは、メモをログに記録した時間に対応する、「メモ」の行の中の位置に表示することができる。
【0126】
図11A~
図11Dは、「日内パターン」レポートGUI770の例示的な実施形態を示す図である。「日内パターン」レポート770は、ユーザのアンビュラトリーグルコースプロファイル772と、時間帯ごとの炭水化物消費量を示すセクション774と、インスリン種類ごとのインスリン投与量を示すセクション778a、778bとを含んでいる。「日内パターン」レポート770は、例えば、14日間(
図11B参照)、28日間(
図11C参照)などの複数日の期間771のグルコース測定値を時間別に整理した、1日すなわち24時間のグラフ表現を示す。グルコース測定値は、個別の点で表示することができるほか、測定値の平均を求めて、特定の範囲内の測定値密度を示すグラデーションパターンで示すこともできる。アンビュラトリーグルコースプロファイル772は、ユーザの目標グルコース範囲を示す表現と、さらに、平均値線又は中央値線によって表される経時的に変化する中央値、並びに、10パーセンタイルを表す線、25パーセンタイルを表す線、75パーセンタイルを表す線、及び90パーセンタイルを表す線を含むことができる。また、「日内パターン」レポート770は、日別平均グルコース値785の表示を有することもできる。アンビュラトリーグルコースプロファイル772の上側には、時間帯ごとの平均グルコース値を記載する行773を表示することができる。この時間帯の期間は、約2時間、又は約3時間、又は約4時間とすることができる。また、注目すべきグルコース値(例えば、平均グルコース値の最高値)を異なる色で強調表示して、どの時間帯のグルコース値が最も高かったかをユーザが容易に確認できるように支援することもできる。
【0127】
「日内パターン」レポート770には、グルコース測定値に加えて、日平均炭水化物790、日平均超速効型インスリン802、日平均持効型インスリン804などの他の日平均情報も含めることができる。時間帯ごとの炭水化物消費量を示すセクション774には、炭水化物の日平均摂取量790と、時間(x軸)と炭水化物の量(y軸(グラム))のグラフとを含めることができる。このグラフには、時間帯ごとの炭水化物消費量を示すアイコン(例えば、リンゴのアイコン)を含めることができる。そして、特定の時間帯に消費した炭水化物の総量794を、その時間帯に摂取した食事又は間食の回数(例えば、括弧内で示す)とともにグラフの上部に記載することができる。
【0128】
「日内パターン」レポート770における、インスリン種類ごとのインスリン投与量を示すセクション778a、778bには、連携されている薬剤送達デバイス152を介して投与されたインスリンの種類ごとに1行ずつ行を含めることができ、例えば、超速効型インスリン用の上側の行778aと、持効型インスリン用の下側の行778bとを含めることができる。「インスリン」の行778a、778bには、インスリンの種類(超速効型又は速効型(fast-acting)802(「その他のインスリン」を含む)及び持効型804)ごとに、インスリンの種類を表すアイコンと、1日平均投与量803、805と、各時間帯の平均投与量と、その時間帯におけるエントリ数(括弧内で示す)810を示すことができる。また任意選択的に、インスリンのブランド名を記載することもできる。本明細書において説明している他の実施形態と同様に、薄緑色の注射器アイコンを用いて速効型インスリンを入れたインスリンペンを示し、濃緑色の注射器アイコンを用いて持効型インスリンを入れたインスリンペンを示すことができる。データソース欄812には、被検物質データ値提供元のデバイスの名前と、第1の連携インスリンペンの名前や、当該データに統合されているそれ以外の連携デバイス(例えば、それ以外のインスリンペン)の台数を含めることができる。
【0129】
連携しているインスリンペンが1本のみであるいくつかの実施形態では、インスリン投与量の行778を1行だけ表示して、これに、対応するアイコン(例えば、超速効型インスリンペンに対応する薄緑色の注射器アイコン)と、送達したインスリンのブランド名又は種類とを併記することができる。連携しているインスリンペンが1本のみである場合、データソース欄812には、被検物質データ値提供元のデバイスの名前と連携インスリンペンの名前だけを含めることができ、それ以外のデバイスと連携していることを示す数字が含まれることはない。
【0130】
いくつかの実施形態では、インスリン投与量の入力を、監視アプリケーション又はレポート作成アプリケーションに対して行うことができる。インスリン投与量が手入力によるものであった場合、「日内パターン」レポート770には、超速効型インスリンや持効型インスリンの投与量は記載されるが、各アイコンの近くにインスリンのブランド名は記載しない構成とすることができる。いくつかの実施形態では、連携している送達デバイスから、投与情報を自動的に転送することもできる。データソース欄812には、被検物質データ値提供元のデバイスの名前や当該データに統合されているそれ以外のグルコース測定デバイスの台数を含めることができるが、個別のインスリンペンの名前は含めない構成とすることもできる。インスリンの種類ごとの1日当たりの投与単位数と、日別総インスリン量平均(単位/日)とを表示することもできる。他の実施形態では、「日内パターン」レポート770の例えば、凡例に、にインスリンのブランド名を含めることもできる。
【0131】
「日内パターン」レポートGUI1700は、監視アプリケーション又はレポート作成アプリケーションなどのアプリケーションを介して、ディスプレイデバイス120上で利用することもできる。
図11Dに見られるように、「日内パターン」レポートGUI1700には、ユーザのアンビュラトリーグルコースプロファイル772と、GUI1700に現在表示している期間(複数日の期間)又は日数771と、インスリンサマリのセクション1778と、この期間に代えて表示するよう選択することができる他の期間1774a~1774dとを含めることができる。アンビュラトリーグルコースプロファイル772については、他の実施形態やレポートに関する記載において詳細に説明されている通りである。アンビュラトリーグルコースプロファイル772には、期間771のうちグルコースデータを取得できた日数が何日間であったかを示すこともできる。アンビュラトリーグルコースプロファイル772は、グラフの上側又は下側に、投与が行われた時間を示す注射器を含むこともできる。またこれに代えて、アンビュラトリーグルコースプロファイルの中央値線に沿って投与量をグラフ表示し、何時に投与されたかを示すこともできる。インスリンサマリのセクション1778は、期間771の間に投与されたインスリンの量を示すグラフを含むことができる。いくつかの実施形態では、このグラフは、時間(x軸)に対する、投与した平均インスリン単位数の棒グラフとすることができる。グラフには、速効型インスリン投与量とベーサル投与量の両方を含めることができる。インスリンサマリのセクションには、期間771のうち投与データを取得できた日数が何日間であったかを示すこともできる。インスリンサマリのセクション1778のグラフのx軸(時間)は、アンビュラトリーグルコースプロファイル772のx軸(時間)と位置を揃えることができ、食事ごとの平均投与量とベーサル投与量とをそれぞれの平均投与時刻の位置に示すグラフで表すことができる。各平均投与時刻は、投与を行った時刻の期間771における平均である。従って、ユーザは、インスリン投与ごとに、関連する時間帯におけるインスリン投与量とグルコースプロファイルとの相関関係を容易に確認することができる。また、GUI1700には、「日内パターン」レポートを表示する期間としてユーザが選択可能な様々な期間を有するタブ1774a~1774dを含むこともできる。例えば、期間タブ1774a~1774dは、1日、7日間、14日間、30日間、又は90日間とすることができる。
【0132】
またこれに代えて、
図11DのGUI1720に見られるように、ユーザはドロップダウンメニュー1775で期間を選択することもできる。このような場合、GUI1700は日付範囲1775を含むことができ、ユーザは前後のキャレットアイコンをタップすることにより、時間を進めたり戻したりするようにスクロールすることができる。いくつかの実施形態では、ユーザが、期間として「1日」を選択すると、選択した個別の日におけるグルコース及びインスリンデータを示す日内グラフを表示することができる。日内グラフでは、アンビュラトリーグルコースプロファイルに代えて、その日のグルコースプロファイルを表示するとともに、同時にユーザの目標範囲を強調表示することができる。このグルコースプロファイルのグラフは、グラフの上側又は下側に、インスリンを投与した時間を示す注射器アイコンを含むこともできる。またこれに代えて、グルコースプロファイルの中央値線に沿って投与量をグラフ表示し、何時に投与されたかを示すこともできる。インスリンサマリのセクションは、(複数日の期間における平均投与数ではなく)その日に投与されたインスリンの量を示すグラフを表示することができる。いくつかの実施形態では、このグラフは、時間(x軸)に対する、投与したインスリン単位数の棒グラフとすることができる。グラフには、速効型インスリン投与量とベーサル投与量の両方を含めることができる。インスリンサマリのセクションのグラフのx軸(時間)は、グルコースプロファイルのx軸(時間)と位置を揃えることができ、食事ごとの投与量とベーサル投与量とをそれぞれの投与時刻の位置に示すグラフで表すことができる。従って、棒グラフの各棒とグルコースプロファイルのグラフの注射器アイコンが、同じ時刻に整列すると考えられる。
【0133】
(例えば、「i」アイコンのタップなどにより)より多くの情報を要求するリクエストがユーザからあった場合には、
図11Eに見られるように、ウィンドウ1800を表示することができる。ウィンドウ1800には、「日内パターン」レポートが一定期間におけるユーザのグルコースとインスリンのパターンを示すものである旨の説明1806が含まれる。また、ウィンドウ1800には、目標範囲(例えば、70~180mg/dLなど)を含めることもできる。ユーザは、表示したいインスリンデータの種類(超速効型1802と持効型1804のいずれか)を選択することもできる。
【0134】
図28A~
図28Dは、投与した複数の種類のインスリンに関する情報を「日別表示」レポートGUI2000に収めている、他の被検物質監視システムのレポートGUI2000の例示的な実施形態を示す図である。これらの実施形態の一態様によれば、「日別表示」レポートGUI2000は、期間2002における各日についての、グルコースプロファイル2010a~2010gと、「範囲内の時間」メトリック2012a~2012gと、投与した超速効型インスリンの総量の項目2014a~2014gと、投与した持効型インスリンの総量の項目2016a~2016gと、摂取した炭水化物の総量の項目2018a~2018gとを含むことができる。この期間2002は、1週間又は数週間とすることができ、例えば、7日間、14日間、21日間、28日間、32日間、36日間などとすることができる。
図28A及び
図28Bは、レポート2000の最初のページ(画面)の例を示しており、当該期間における最初の7日間のグラフと情報が含まれている。また、「日別表示」レポートGUI2000には、当該期間中にセンサがアクティブであった時間2020と、当該期間中の1日当たりの平均スキャン/閲覧数2022と、レポート2000に使用されている記号の凡例2024と、レポート2000で使用されているデータのソース2026とを列挙することができる。
【0135】
グルコースプロファイル2010a~2010gには、24時間にわたるユーザのグルコース値を含めることができる。いくつかの実施形態では、任意選択的に、グルコースプロファイル2010a~2010gに、センサ利用マーク(例えば、丸印)2066を含めることもできる。センサ利用マーク2066は、その24時間の間の特定の時点に、スキャン、閲覧、又はその両方が行われたことを示すためのマークである。いくつかの実施形態では、スキャン又は閲覧を行ったグルコース値を、「スキャン/閲覧」セクションにおける、スキャン又は閲覧を行った時間の位置に記載することができる。日別のプロファイルのそれぞれが、当該プロファイルと同じフレーム内に表示される日付の深夜0時から翌深夜0時までの時間を表すことができる。各プロファイルには、日付に加えて、その曜日を表示することもできる。また、各プロファイルは、目標グルコース範囲を示す表示(例えば、網掛けの領域や、目標領域の上限と下限を示す線)を含むことができ、これにより、日別の各プロファイルのどの部分が目標範囲2056内にあったかを示すことができる。目標範囲2056から外れているグラフ部分を色分けすることにより、目標範囲2056から外れた指示値(被検物質値)をさらに目立つように表示することもできる。色分けは、他のレポートに記載の「範囲内の時間」を表すグラフ表現で使用している色に対応させることができる。例えば、目標範囲2056を上回っている、「高」レベル(例えば、181~250mg/dL)のグラフ部分は、黄色で色分けすることができる。一方、目標範囲2056を下回っている、「低」レベル(例えば、54~69mg/dL)のグラフ部分は、赤色で色分けすることができる。さらに、「非常に低い」レベル(例えば、<54mg/dL)のグラフ部分は、暗赤色又は栗色で色分けすることができる。色分けは、曲線下側の領域(例えば、高側閾値、低側閾値、又は超低側閾値と、曲線の間の領域)を特定の色で塗る、又はグラフの該当部分を特定の色に変更するなどの方法により、対応する色で対象の範囲を強調することを含むことができる。
【0136】
また、任意選択的に、グルコースプロファイル2010a~2010gに、運動イベント記録2064、炭水化物摂取量ログマーク、インスリン投与量ログマークなどのイベントログマークや、低グルコースイベントマークなどのグルコースイベントマークを含めることもできる。イベントログマークは、グルコースグラフより上側又は下側の、イベントがログに記録された時間の位置に記載することができる。
【0137】
図28B~
図28Eに見られるように、いくつかの実施形態では、グルコースプロファイル2010a~2010gに数字を含める構成に代えて、レポート2000は、グルコースプロファイル2010a~2010gの下側に、「消費した炭水化物」に対応する行2038a~2038e、「受け取った超速効型インスリン」に対応する行2034a~2034e、及び「受け取った持効型インスリン」に対応する行2036a~2036eなどの、追加情報を収めた複数の行を含むこともできる。「炭水化物」の行2038には、炭水化物の量2058を、炭水化物がログに記録された時間に対応する位置に記載することができる。同様に、「超速効型」の行2034には、投与した超速効型インスリンの量2060を、投与した時間の下の位置に記載することができる。同様に、「持効型インスリン」の行2036には、投与した持効型インスリンの量2062を、投与した時間の下の位置に記載することができる。投与データの取得元が、連携しているペン又は連携しているペンキャップであるいくつかの実施形態では、レポート2000は、「持効型インスリン」の行2036を含むことができる。これらのエントリの色分けは、炭水化物の総量の項目2018、超速効型インスリンの総量の項目2014、持効型インスリンの総量の項目2016と同じ色分けとすることができる。
【0138】
これに加えて又は代えて、いくつかの実施形態では、レポート2000は、「スキャン/閲覧」及び「メモ」を示す行を含むこともできる。「スキャン/閲覧」の行には、注目すべきグルコース値を、そのグルコース値が記録された時間に対応する位置に記載することができる。例えば、グルコース値が目標範囲2056を上回るような発作が起こった場合に、そのピークグルコース値を、第1の色、例えばオレンジ色で色分けして記載することができ、低血糖の発作が起こった場合に、その低いグルコース値を第2の色、例えば赤色で色分けして示すことができる。また、任意選択的に、注目すべきグルコース値をグルコースプロファイル2010a~2010gに含めることもできる。
【0139】
これに加えて又は代えて、
図28Dに見られるように、インスリンポンプを使用してベーサルインスリンの投与が行われたいくつかの実施形態では、レポートに、個別の投与量を示す「持効型インスリン」の行2036に代えて、インスリンが送達された時期及び量を示すインスリン送達グラフ2042を、グルコースプロファイル2010の上側又は下側の位置に含めることができる。インスリン送達グラフ2042は、x軸に時間、y軸に1時間当たりの単位数をとることができる。インスリン送達グラフ2042の時間軸とグルコースプロファイル2010の時間軸の位置は揃えることができる。ベーサル投与情報をインスリンポンプから得ている場合には、投与した持効型インスリンの総量の項目2016に、ポンプシステムの名前とポンプが作動していた時間のパーセント比率を含めることができる。なお、
図28Dは、日別表示レポート2000における1日分のエントリを示している。
【0140】
これに加えて又は代えて、
図28Eに見られるように、インスリンポンプを使用してインスリンの投与が行われたいくつかの実施形態では、レポートに、個別の投与量を示す「持効型インスリン」の行2036に代えて、送達したインスリンの量とインスリンポンプの送達モードとを示すインスリン送達グラフ2044を、グルコースプロファイル2010の上側又は下側の位置に含めることができる。いくつかの実施形態では、インスリングラフ2044は、x軸に時間、y軸に1時間当たりの単位数をとることができる。インスリングラフ2044は、送達されたインスリン量の軌跡(trace)2052と、ポンプが自動送達モードで動作していた時間区間2046、最大送達モードで動作していた時間区間2048、又は自動休止モードで動作していた時間区間2050、又は手動でインスリンが送達された場合の時間区間2054を含むことができる。ベーサル投与情報をインスリンポンプから得ている場合には、投与した持効型インスリンの総量の項目2016に、ポンプシステムの名前とポンプが作動していた時間のパーセント比率を含めることができる。なお、
図28Eは、日別表示レポート2000における1日分のエントリを示している。
【0141】
「範囲内の時間」メトリック2012a~2012gは、その日において目標範囲2056内にあった時間のパーセント比率とすることができる。
【0142】
各日ごとの、投与した超速効型インスリンの総量の項目2014a~2014gは、連携型のペン、連携型のペンキャップ、又はインスリンポンプなどの、連携している薬剤送達デバイス152から自動転送されるデータから割り出すことができる。またこれに代えて、いくつかの実施形態では、各日ごとの投与した超速効型インスリンの総量の項目2014a~2014gは、ユーザが手動でログに記録したインスリン投与量から割り出すこともできる。
【0143】
各日ごとの、投与した持効型インスリンの総量の項目2016a~2016gは、連携型のペン、連携型のキャップ、又はインスリンポンプなどの、連携している薬剤送達デバイス152から自動転送されるデータから割り出すことができる。またこれに代えて、いくつかの実施形態では、各日ごとの、投与した持効型インスリンの総量の項目2016a~2016gは、ユーザが手動でログに記録したインスリン投与量から割り出すこともできる。
【0144】
摂取した炭水化物の総量の項目2018a~2018gは、ユーザが手動でログに記録した炭水化物から割り出すことができる。またこれに代えて、摂取した炭水化物の総量の項目2018a~2018gは、ログに記録された食事や間食から、食事や間食の炭水化物含有量をプログラムで推定することにより割り出すこともできる。
【0145】
図12A~
図12Cは、「食事時間パターン」レポートGUI850の例示的な実施形態を示す図である。「食事時間パターン」レポート850には、食事に関連付けることのできる特定の時間帯、すなわち、午前(朝食、例えば、午前6時~午前10時)、昼間(昼食、例えば、午前10時~午後4時)、午後(夕食、例えば、午後4時~午後10時)、夜間(夜食、例えば、午後10時~午前6時)に関するグルコース値情報のグラフ表現や数値表現を含めることができる。各食事の前の数時間(食事前)852と後の数時間(食事後)854を区切る縦の線を表示することもできる。さらに、かかるグルコース値情報の表現として、食事時間パターン期間856内のそれぞれの日における、特定の食事を摂取した時間より前のグルコース値の数値表示858a~858dと特定の食事を摂取した時間より後のグルコース値の数値表示860a~860dを含めるとともに、各時間帯の表の上方に、当該時間帯の食事前グルコース値の平均859a~859dと食事後グルコース値の平均861a~861dを記載することができる。またこれに加えて、レポートに、食事時間パターン期間内のそれぞれの日に摂取した各時間帯の炭水化物の量の表現864a~864dを示すとともに、期間全体における各時間帯の炭水化物摂取量の平均865a~865dを示すこともできる。
【0146】
また、「食事時間パターン」レポート850に、投与したインスリンの量を含めることもできる。例えば、列862に、食事時間パターン期間内のそれぞれの日に投与したインスリンの量862a~862dを表示するとともに、当該期間分の表の上方の列に、当該時間帯のインスリン投与量の平均863a~863dを示すことができる。また、投与したインスリンの種類に対応するアイコン(例えば、超速効型インスリンの場合、薄緑色の注射器アイコン)を表示して、投与したインスリンの種類を示すこともできる。
【0147】
また、データソース874を表示して、被検物質データ値提供元のデバイスの名前を含めることができ、さらに、統合管理システムに薬剤送達デバイス152が連携されている場合には、メインの薬剤送達デバイスの名前も表示することができる。また任意選択的に、投与したインスリン種類のブランド名を、「食事時間パターン」レポート850の脚部にある凡例876に表示することもできる。
【0148】
いくつかの実施形態では、インスリン投与量は、連携されている薬剤送達デバイス152から直接転送した量ではなく、ユーザが手入力した量や、投与量計算機で計算した量とすることもできる。インスリン投与量の入力は、監視アプリケーション又はレポート作成アプリケーションに対して行うことができる。インスリン投与量が手入力によるものであった場合、「食事時間パターン」レポート850には、超速効型インスリン872の投与量は記載されるが、ブランド名はレポートに記載しない構成とすることができる。いくつかの実施形態では、連携している送達デバイスから、投与情報を自動的に転送することもできる。データソース欄874には、被検物質データ値提供元のデバイスの名前や当該データに統合されているそれ以外のグルコース測定デバイスの台数を含めることができるが、個別のインスリンペンの名前は含めない構成とすることもできる。また、「食事時間パターン」レポート850の脚部に置くことのできる凡例876に、投与したインスリン種類のブランド名を表示しない構成とすることもできる。その場合、凡例876には、インスリンのブランド名は記載せず、例えば「超速効型」と記載する。他の実施形態では、「食事時間パターン」レポート850の例えば、凡例876に、インスリンのブランド名を含めることもできる。
【0149】
「食事時間パターン」レポート850には、各時間帯、すなわち、午前(朝食、例えば、午前6時~午前10時)、昼間(昼食、例えば、午前10時~午後4時)、午後(夕食、例えば、午後4時~午後10時)、夜間(夜食、例えば、午後10時~午前6時)についての、複数のグルコース値グラフ868a~868dを含めることもできる。各グラフ868a~868dには、食事開始時刻を示す縦線を含めることができ、食事開始の約1時間前から食事開始の約3時間後までの時間枠にわたるグラフとすることができる。グラフの縦線上には、食事の開始時又は食事の開始直前にスキャン又は記録された複数のグルコース値(列858a~858dに列挙している値)を示す複数のデータ点をさらに含めることができる。各グラフにおいて、食事の開始時又は食事の開始直前にスキャン又は記録された複数のグルコース値の平均をとったグルコース値(列858a~858dの上部に示した値)を、強調表示することもできる。これに加えて、グラフ868a~868dに、食事後のグルコース値、例えば、食事開始後少なくとも約2時間後のグルコース値(列860a~860dに列挙している値)を示すデータ点を含めることもできる。各グラフにおいて、食事後のグルコース値、例えば、食事開始後少なくとも約2時間後の複数のグルコース値の平均をとったグルコース値(列860a~860dの上部に示した値)を、強調表示することもできる。また、グラフ858a~858dにおいて、記録したグルコース値が目標範囲内か範囲外かが一目でわかるように、食事前の目標範囲、例えば約70mg/dL~約130mg/dLや、食事後の目標範囲、例えば約100mg/dL~約180mg/dLを、強調表示することもできる。
【0150】
図13A及び
図13Bは、「デバイスの詳細」レポートGUI900の例示的な実施形態を示す図である。「デバイスの詳細」レポート900は、メインのグルコース測定デバイスのグルコース設定910と、連携している第1のインスリンペン930のインスリン設定と、連携している第2の(すなわち追加の)インスリンペン940のインスリン設定とを含むことができる。グルコース設定910には、目標範囲(例えば、70~180mg/dL)、並びに低グルコース(例えば、70mg/dL)、高グルコース(例えば、240mg/dL)、及び信号損失に対するアラーム設定を含めることができる。目標範囲は、低側閾値と高側閾値を含んでおり、監視アプリケーション又は読取装置から設定することができる。また任意選択的に、グルコース設定910に、計算機の設定や通知機能を含めることもできる。「デバイスの詳細」レポート900には、被検物質値又は被検物質値を示すデータをセンサ制御デバイス102から受信するメインのグルコース測定デバイスに関する詳細情報916を含めることもできる。かかる詳細情報916としては、当該デバイスの名前(及び当該デバイスに関連付けられたアイコン)、当該デバイスの現在のソフトウェアバージョン、現在のオペレーティングシステムバージョン、及び関連するアプリケーションを実行しているスマートフォンのモデルなどが挙げられる。読取装置又は計測装置と組み合わせてセンサ制御デバイス102を使用している場合には、デバイスの詳細情報916に、当該読取装置又は計測装置のシリアル番号を含めることができる。
【0151】
「デバイスの詳細」レポート900には、連携している任意の薬剤送達デバイス152(例えば、連携しているインスリンペン)の詳細情報を含めることもできる。連携している薬剤送達デバイス152は、メインのグルコース測定デバイスの下に記載することができる。2台以上の薬剤送達デバイスと連携している場合には、デバイスごとに表示することができる。インスリンペン設定930、940には、連携している薬剤送達デバイスごとに、インスリンの種類と、最後に行われたスキャン(例えば、前回のインスリン値の日付及びタイムスタンプ)と、ペンの色を含めることができる。また任意選択的に、インスリンペン設定930、940に、計算機の設定や、メモ、通知機能を含めることもできる。「デバイスの詳細」レポート900には、各インスリンペン設定930、940の付近にインスリンペンに関する詳細情報935、945を収めることもできる。詳細情報935、945には、インスリンペンのカラーアイコン又はイラストと、インスリンペンのブランド名又はインスリンの種類と、シリアル番号を含めることができる。
【0152】
図14は、AGPレポートGUI950の例示的な実施形態を示す図である。AGPレポート950には、「グルコース値の統計値と目標値」セクション952と、「範囲内の時間」セクション954と、ユーザのアンビュラトリーグルコースプロファイル956と、「日別グルコースプロファイル」セクション958とを含めることができる。AGPレポート950には、複数日の期間960(例えば、14日間又は28日間)についての様々な統計値とグラフを示している。また、情報ソース962を記載することができ、情報ソース962には、メインのグルコース測定デバイスの名前(例えば、ブランド名)と、連携されている第1のペンの名前(例えば、ブランド名)と、それ以外のデバイスの台数を含めることができる。
【0153】
「グルコース値の統計値と目標値」(又は「グルコースメトリック」)セクション952には、1つ以上のメトリックを含めることができ、含まれるメトリックは、複数日にわたる統計値のレポート集計期間、センサがアクティブであった時間の長さ(レポートにはパーセント比率で記載)、検出された被検物質値が各種範囲内にあった時間の長さ(レポートにはパーセント比率で記載)、平均グルコース値、グルコース管理指標(GMI)、グルコース値のばらつきのうちの任意の1つ以上とすることができる。各種範囲内にあった時間の長さには、目標範囲内(例えば、70~180mg/dL)にあった時間の長さ、低側閾値を下回った(例えば、70mg/dL未満であった)時間の長さ、さらに低側の閾値を下回った(例えば、54mg/dL未満であった)時間の長さ、高側閾値を上回った(例えば、180mg/dLを超えた)時間の長さ、及び、さらに高側の閾値を上回った(例えば、250mg/dLを超えた)時間の長さを含めることができる。
【0154】
「範囲内の時間」セクション954には、複数の「範囲内の時間(Time-in-Ranges、Time-in-Range、Time-in-Target)」GUIを含めることができる。各「範囲内の時間」GUIは、複数の棒又は1本の棒を構成する複数の四角形部分を含んでおり、棒又は四角形部分のそれぞれが、予め定義された被検物質範囲と相関しており、ユーザの被検物質値が当該被検物質範囲内にある時間の長さを示している。いくつかの実施形態では、例えば、被検物質範囲内にある時間の長さを、予め定義された長さの時間に対するパーセント比率で表すことができる。「範囲内の時間」GUI欄954には、最大5つの四角形部分から構成される1本の棒を含めることができる。かかる四角形部分には(上から下の順に)、予め定義された長さの時間のうち、ユーザのグルコース範囲が「非常に高い」(すなわち、250mg/dLを超えている)部分を示す第1の四角形部分と、予め定義された長さの時間のうち、ユーザのグルコース範囲が「高い」(すなわち、180~250mg/dLである)部分を示す第2の四角形部分と、予め定義された長さの時間のうち、ユーザのグルコース範囲が「目標範囲」内である(すなわち、70~180mg/dLである)部分を示す第3の四角形部分と、予め定義された長さの時間のうち、ユーザのグルコース範囲が「低い」(すなわち、54~69mg/dLである)部分を示す第4の四角形部分と、予め定義された長さの時間のうち、ユーザのグルコース範囲が「非常に低い」(すなわち、54mg/dL未満である)部分を示す第5の四角形部分と、が含まれる。「範囲内の時間」GUI954には、各四角形部分の横に、実際の時間の長さを(例えば、時間単位及び/又は分単位)示すテキストを表示することができる。
【0155】
図14に示す実施形態の一態様によれば、「範囲内の時間」GUI954の四角形部分をそれぞれ異なる色とすることができる。いくつかの実施形態では、四角形部分を破線又は点線で区切る、数値目盛りを書き込む、又はその両方により、隣り合う四角形部分が示す範囲を示すこともできる。いくつかの実施形態では、四角形部分が示す「範囲内の時間」を、さらに、パーセント比率、実際の時間の長さ(例えば、4時間19分)、又はその両方でも表すことができる。さらに、当業者であれば、各四角形部分に関連付けられている時間のパーセント比率が、ユーザの被検物質データに応じて変化し得ることを認識するであろう。「範囲内の時間」GUI954のいくつかの実施形態では、目標範囲をユーザが設定することができる。他の実施形態では、「範囲内の時間」GUI954の目標範囲は、ユーザが変更できない構成とされる。
【0156】
また、AGPレポート950に、AGPグラフ511と同様のAGP欄956を含めることもできる。AGPグラフには、選択された時間枠内のすべての日に基づいた「典型的な」1日における、1時間ごとのグルコース指示値のパーセンタイルを表示することができる。グルコース指示値のパーセンタイルとしては、5パーセンタイル、25パーセンタイル、50パーセンタイル(中央値)、75パーセンタイル、及び95パーセンタイルが提示される。また、AGPグラフには、2本の横方向の線を含めることもできる。この2本の線は、「グルコース値の統計値と目標値」欄952や「範囲内の時間」欄954で定義されている目標範囲の上下限を示すものである。例えば、第1の線を目標範囲の下限(例えば、70mg/dL)に対応させ、第2の線を目標範囲の上限(例えば、250mg/dL)に対応させることができる。また、第1の線と第2の線を、「範囲内の時間」欄954における目標範囲を示す四角形部分と同一の色(例えば、緑色)に対応させて色分けすることもできる。さらに、AGPにおけるそれぞれの濃度範囲内のデータ又はグラフ区間を、「範囲内の時間」欄(954)における各四角形部分と同一の色に対応させて色分けすることもできる。例えば、目標範囲にあるAGPのデータ点又はグラフ区間を緑色、高濃度範囲にあるAGPのデータ点又はグラフ区間をオレンジ色、低濃度範囲にあるAGPのデータ点又はグラフ区間を赤色、超低濃度範囲にあるAGPのデータ点又はグラフ区間を暗赤色又は栗色とすることができる。このように、AGPグラフは、目標範囲内にあった時間の長さ(又は、目標範囲内に収まっている指示値の回数)を分かりやすく示すことができる。
【0157】
AGPレポート950には、「日別グルコースプロファイル」セクション958を含めることもできる。「日別グルコースプロファイル」セクション958には、複数の日別プロファイル958-1~958-14が表示され、それぞれの日別プロファイルが、期間960における各日に対応している。日別プロファイルのそれぞれが、当該プロファイルと同じフレーム内に表示される日付の深夜0時から翌深夜0時までの時間を表すことができる。各プロファイルには、日付に加えて、その曜日を表示することもできる。また、各プロファイルは、目標グルコース範囲を示す表示(例えば、網掛けの領域や、目標領域の上限と下限を示す線)を含むことができ、これにより、各日別プロファイルのどの部分が目標範囲内にあったかを示すことができる。目標範囲から外れているグラフ部分を色分けすることにより、目標範囲から外れた指示値(被検物質値)をさらに目立つように表示することもできる。色分けは、「範囲内の時間」欄954で使用している色に対応させることができる。例えば、目標範囲を上回っている、「高」レベル(例えば、181~250mg/dL)のグラフ部分は、黄色で色分けすることができる。一方、目標範囲を下回っている、「低」レベル(例えば、54~69mg/dL)のグラフ部分は、赤色で色分けすることができる。さらに、「非常に低い」レベル(例えば、<54mg/dL)のグラフ部分は、暗赤色又は栗色で色分けすることができる。色分けは、曲線下側の領域(例えば、高側閾値、低側閾値、又は超低側閾値と、曲線の間の領域)を特定の色で塗る、又はグラフの該当部分を特定の色に変更するなどの方法により、対応する色で対象の範囲を強調することを含むことができる。
【0158】
図19は、「比較」レポートGUI1020の例示的な実施形態を示す図である。「比較」レポート1020には、第1の期間1024aのメトリックを表示するセクション1022aと、第2の期間1024bのメトリックを表示するセクション1022bという2つのセクションを含めることができる。異なる期間の間の分析や比較を行いやすくするため、第1の期間1024aのメトリックと第2の期間1024bのメトリックは、並べて表示することができる。「比較」レポート1020のセクションには、「グルコースメトリック」セクション1026a、1026bと、「範囲内の時間」セクション1028a、1028bと、「アンビュラトリーグルコースプロファイル」セクション1030a、1030bと、「低グルコースイベント」セクション1032a、1032bとを含めることができる。「比較」レポート1020には、2つの期間(例えば、それぞれ14日間)についての様々な統計値とグラフを示している。いくつかの実施形態では、グルコース閾値の調整を行った場合に、画面を見ている人にそれを知らせるためのバナーを、例えばヘッダーに表示することもできる。
【0159】
「比較」レポートGUI1020には、様々なメトリックについての複数日のレポート集計期間1024a、1024bと、センサがアクティブであった時間の長さ(レポートにはパーセント比率で記載)1034a、1034bとを記載することができる。
【0160】
「グルコースメトリック」セクション1026a、1026bには、例えば、平均グルコース値、グルコース管理指標(GMI)、グルコース値のばらつきを含めることができる。
【0161】
「範囲内の時間」セクション1028a、1028bには、範囲内の時間(Time-in-Ranges、Time-in-Range、Time-in-Target)を表す複数のグラフ表現を含めることができる。範囲内の時間を表す各グラフ表現は、複数の棒又は1本の棒を構成する複数の四角形部分を含んでおり、棒又は四角形部分のそれぞれが、予め定義された被検物質範囲と相関しており、ユーザの被検物質値が当該被検物質範囲内にあった時間の長さを示している。いくつかの実施形態では、例えば、被検物質範囲内にあった時間の長さを、予め定義された長さの時間に対するパーセント比率で表すことができる。範囲内の時間を表すグラフ1028a、1028bのそれぞれが、複数の四角形部分を上下に積み上げて構成される1本の棒を含むことができる。いくつかの実施形態では、当該グラフに5つの四角形部分を含めることができる。かかる四角形部分には、予め定義された長さの時間のうち、ユーザのグルコース範囲が「非常に高い」状態であった(すなわち、250mg/dLを超えていた)時間の長さを示す第1の四角形部分と、予め定義された長さの時間のうち、ユーザのグルコース範囲が「高い」状態であった(すなわち、180~250mg/dLであった)時間の長さを示す第2の四角形部分と、予め定義された長さの時間のうち、ユーザのグルコース範囲が「目標範囲」内であった(すなわち、70~180mg/dLであった)時間の長さを示す第3の四角形部分と、予め定義された長さの時間のうち、ユーザのグルコース範囲が「低い」状態であった(すなわち、54~69mg/dLであった)時間の長さを示す第4の四角形部分と、予め定義された長さの時間のうち、ユーザのグルコース範囲が「非常に低い」状態であった(すなわち、54mg/dL未満であった)時間の長さを示す第5の四角形部分と、が含まれる。任意選択的に、範囲内の時間を表すグラフ1028a、1028bのそれぞれには、各四角形部分の横に、実際の時間の長さを(例えば、時間単位及び/又は分単位)示すテキストを表示することもできる。いくつかの実施形態では、四角形部分が示す「範囲内の時間」を、さらに、パーセント比率、実際の時間の長さ(例えば、4時間19分)、又はその両方でも表すことができる。さらに、当業者であれば、各四角形部分に関連付けられている時間のパーセント比率が、ユーザの被検物質データに応じて変化し得ることを認識するであろう。
【0162】
図19に示す実施形態の一態様によれば、範囲内の時間を表すグラフ1028a、1028bの四角形部分をそれぞれ異なる色とすることができる。いくつかの実施形態では、四角形部分を破線又は点線で区切る、数値目盛りを書き込む、又はその両方により、隣り合う四角形部分が示す範囲を示すこともできる。いくつかの実施形態では、「非常に高い」に当たる部分をオレンジ色、「高い」に当たる部分を黄色、「目標範囲」に当たる部分を緑色、「低い」に当たる部分を赤色、「非常に低い」に当たる部分を暗赤色又は栗色とすることができる。この配色は、「アンビュラトリーグルコースプロファイル」セクション1030a、1030bや「低グルコースイベント」セクション1032a、1032bなどの、「比較」レポート1020の他の部分でも踏襲することができる。例えば、「アンビュラトリーグルコースプロファイル」セクション1030a、1030b及び「低グルコースイベント」セクション1032a、1032bのグラフに表示される被検物質値を、被検物質値が含まれる濃度範囲に従って色分けすることができる。例えば、アンビュラトリーグルコースプロファイルにおいて、156mg/dLの被検物質値を緑色とし、アンビュラトリーグルコースプロファイル又は低グルコースイベントグラフにおいて、48mg/dLの被検物質値を暗赤色又は栗色とすることができる。「範囲内の時間」グラフ1028a、1028bのいくつかの実施形態では、目標範囲をユーザが設定することができる。他の実施形態では、「範囲内の時間」GUI1028a、1028bの目標範囲は、ユーザが変更できない構成とされる。
【0163】
また、「比較」レポート1020のセクション1022a、1022bには、
図8A~
図8Cに表示されているAGPグラフ511と同様のAGP欄1030a、1030bを含めることもできる。AGPグラフには、選択された時間枠内のすべての日に基づいた「典型的な」1日における、1時間ごとのグルコース指示値のパーセンタイルを表示することができる。グルコース指示値のパーセンタイルとしては、5パーセンタイル、25パーセンタイル、50パーセンタイル(中央値)、75パーセンタイル、及び95パーセンタイルが提示される。また、AGPグラフには、2本の横方向の線を含めることもできる。この2本の線は、「グルコース値の統計値と目標値」欄1026a、1026bや範囲内の時間を表すグラフ1028a、1028bで定義されている目標範囲の上下限を示すものである。例えば、第1の線を目標範囲の下限(例えば、70mg/dL)に対応させ、第2の線を目標範囲の上限(例えば、250mg/dL)に対応させることができる。また、第1の線と第2の線を、「範囲内の時間」欄1028a、1028bにおける目標範囲を示す四角形部分と同一の色(例えば、緑色)に対応させて色分けすることもできる。「範囲内の時間」GUI1028a、1028bと同じ色分けを、AGPグラフにも採用して、「非常に高い」範囲(例えば、250mg/dL超)のグルコース値をオレンジ色、「高い」範囲(例えば、180mg/dL~250mg/dL)のグルコース値を黄色、「目標範囲」(例えば、70mg/dL~180mg/dL)のグルコース値を緑色、「低い」範囲(例えば、54mg/dL~70mg/dL)のグルコース値を赤色、「非常に低い」範囲(例えば、54mg/dL未満)のグルコース値を暗赤色又は栗色とすることができる。このように、AGPグラフは、期間1024a、1024bごとに、目標範囲内にあった時間の長さ(又は、目標範囲内に収まっている指示値の回数)を分かりやすく示すことができる。
【0164】
また、「比較」レポート1020のセクション1022a、1022bに、「低グルコースイベント」セクション1032a、1032bを含めることもできる。各「低グルコースイベント」セクション1032a、1032bには、対象者のグルコース値が低側閾値(例えば、70mg/dL)を下回ったイベントや超低側閾値(例えば、54mg/dL)を下回ったイベントのグラフを含めることができる。各グラフには、低側閾値(例えば、70mg/dL)と超低側閾値(例えば、54mg/dL)を示す線を含めることもできる。本セクションのグラフは、低グルコースイベント発作が発生した時刻が一目でわかるように、グルコース濃度(mg/dL)対時間グラフで示すことができる。上述したように、「範囲内の時間」GUI1028a、1028bと同じ色分けを、「低グルコースイベント」セクション1032a、1032bのグルコース値グラフにも採用して、低側閾値から超低側閾値まで(例えば、54mg/dL~70mg/dL)のグルコース値を赤色、超低側閾値を下回る(例えば、54mg/dL未満の)グルコース値を暗赤色又は栗色とすることができる。色分けは、曲線下側の領域を特定の色で塗る、又はグラフの該当部分を特定の色に変更するなどの方法により、対応する色で対象の範囲を強調することを含むことができる。また、「低グルコースイベント」セクション1032a、1032bには、低グルコースイベントに関するメトリック、統計値、又はその両方を記載することもできる。いくつかの実施形態では、低グルコースイベントメトリックセクション1032a、1032bには、低グルコースイベントの回数を記載することができ、さらに任意選択的に、低グルコースイベントの平均持続時間も記載することができる。
【0165】
図15A及び
図15Bは、患者ダッシュボード970に付随するGUIの例示的な実施形態を示す図である。ダッシュボード970は、異なるソース(例えば、連携しているペンや手入力など)から得られたインスリンデータを統合した総合的なインスリンデータを、ユーザが表示できるようにするものである。ユーザは、患者ダッシュボード表示に含める様々な列を選択することができる。かかる列としては、1日当たりの超速効型インスリン投与量平均(単位)、1日当たりの持効型インスリン投与量平均(単位)、1日当たりの総インスリン投与量平均(単位)などが挙げられる。患者ダッシュボードに表示することができる他のパラメータとしては、平均グルコース値(mmol/L)、センサが感知した低グルコースイベントの平均持続時間(分)、目標より低い割合(%)、目標範囲内の割合(%)、目標より高い割合(%)、低グルコースイベント、標準偏差(mmol/L)、推定A1c(%)、及び推定A1c(mmol/mol)が挙げられる。
【0166】
図16A及び
図16Bは、連携しているペンについてのデータソースモーダル980のGUIの例示的な実施形態を示す図である。モーダル980において、ユーザは、表示/非表示アイコン982を使用して、連携しているペンのうちレポートに含めたいペンを選択することができる。デフォルトでは、レポート集計期間中にデータを提供したすべての連携ペンを表示するように設定することができる。モーダル980では、連携している各ペンをデバイスごとに表示することができる。連携しているデバイスの表示順は、前回のインスリンのタイムスタンプの日付である最終アップロード986の日付に従った順番とすることができる。デバイス(インスリンペン)の項目には、インスリンペンのブランド名と、インスリンペンのシリアル番号と、インスリンペンの画像とを含めることができる。ペンの画像は、ブランド名の上側に配置することができる。また、モーダル980に、推定デバイス時刻988を表示することもできる。推定デバイス時刻988が不明な場合、又は当該デバイスを使用してアップロードを行った時刻と同じ時刻である場合には、推定デバイス時刻988を空白とすることもできる。レポート集計の最終日から遡って90日間におけるインスリンデータ取得日990を、グルコースに関連するデータと区別できるような異なる色、例えば緑色で表示することができる。このGUIを使用して、医療従事者などのユーザは、本明細書に記載のレポートのいずれかに含めるデータソースを指定することができる。
【0167】
図17A及び
図17Bは、連携しているペンに関する情報を知らせるための例示的なアラート1002、例えばトーストアラートを示す図である。アラート1002は、ポップアップ表示されるのではなく、目障りにならないように画面の一部、例えば右下隅に、一定期間だけ現れるボックスで表示されることがある。アラート1002は、レポートにインスリンペンのデータが含まれる場合に、約1分間、又はユーザがアラート1002を解除するまで表示される。アラート1002には、(グルコースデータソースとインスリンデータソースの両方を含む)すべてのデータソースの台数1004と、連携しているインスリンペンの台数1006とを表示することができる。レポートに統合されているのがグルコース測定デバイスのみで、連携しているインスリン送達デバイスがない場合には、アラート1002を非表示とすることができる。アラート1002で、レポートのデータに、一部のデバイスのデータが含まれていない可能性があることを示すことができる。レポートは、連携しているペンのインスリンデータのみを含むこともできる。
【0168】
図24A~
図24Cは、「インスリンサマリ」レポートGUI1840の例示的な実施形態を示す図である。また、「インスリンサマリ」レポートGUI1840には、「日内パターン」レポートを表示する期間としてユーザが選択可能な様々な期間を有するタブ1842a~1842dを含むこともできる。例えば、期間タブ1842a~1842dは、1日、7日間、14日間、30日間、又は90日間とすることができる。また、GUI1840には、現在表示中の日付範囲1844と、日別の総投与量1848のグラフ表現と、グラフ表現1848の凡例1846とを含めることができる。グラフ表現1848は、x軸に時間、y軸に投与した総単位数をとった棒グラフとすることができる。グラフ表現には、超速効型の投与量と持効型の投与量の両方を含めることができる。選択された期間が14日間1842bである場合、x軸の単位を「日」とし、棒を1日ごとに対応させて、或る日に投与した速効型及び超速効型インスリンの総量を1本の棒で示すことができる。いくつかの実施形態では、ユーザが或る日のエントリをタップして選択すると、その日についての詳細(例えば、その日に投与した速効型及び超速効型インスリンの総単位数)を示すウィンドウを表示させることもできる。
【0169】
いくつかの実施形態では、ユーザは、或る日の「詳細」ウィンドウをタップするか、又はメニューから日別インスリンレポートを選択することにより、その日の「日別インスリン」レポートGUI1850にアクセスすることができる。
図24Bに見られるように、「日別インスリン」GUI1850では、表示期間として「1日」1842aが選択されており、グラフ表現1858に表示されているデータの日付1854を表示することができる。グラフ表現1858は、x軸に時間、y軸に投与した総単位数をとり、各投与量を投与した時間の位置に示した棒グラフとすることができる。グラフ表現には、超速効型の投与量と持効型の投与量の両方を含めることができる。GUI1850では、凡例1856の、超速効型インスリンや持効型インスリンを示すシンボル表示又は色の下側に、その日1854に注射したそれぞれのインスリン種類の総量を記載することができる。
【0170】
図24Cは、選択された期間のインスリンの使用状況をまとめた「インスリンの使用状況」レポートGUI1870の例示的な実施形態を示す図である。例えば、期間タブ1842a~1842dは、1日、7日間、14日間、30日間、又は90日間とすることができる。GUI1870には、現在表示中の「インスリンの使用状況」の日付範囲1872を表示することができる。また、選択された日付範囲1872が2日以上である場合には、GUI1870は、その日付範囲1872についての、1日当たりの総投与量の平均1874と、1日当たりの超速効型の総投与量の平均1876と、1日当たりの持効型の総投与量の平均1878とを表示することもできる。
【0171】
図18A~
図18Dは、「プロファイル比較」レポートGUIの例示的な実施形態を示す図である。連携している薬剤送達デバイスからの投与データや連続グルコース監視装置からのグルコースデータを入力として活用することにより、多くの実施形態において、選択された期間における複数のグルコースプロファイルを含むGUI又はレポートを作成することができる。
図18A及び
図18Bに見られるように、いくつかの実施形態では、GUI又はレポートに、選択された期間にわたる、複数の版のグルコースプロファイル1010、1012、1014を含めることができる。版の数は、2個、又は2個以上、又は3個、又は3個以上とすることができる。
【0172】
いくつかの実施形態では、各グルコースプロファイル1010、1012、1014を、アンビュラトリーグルコースプロファイル(AGP)グラフ、又はAGPの一部とすることができる。
図14の例示的な図に関する説明で述べたように、AGPには、選択された時間枠内のすべての日に基づいた「典型的な」1日24時間における、1時間ごとのグルコース指示値のパーセンタイルを表示することができる。グルコース指示値のパーセンタイルとしては、5パーセンタイル、25パーセンタイル、50パーセンタイル(中央値)、75パーセンタイル、及び95パーセンタイルが提示される。またこれに代えて、AGPに、選択された時間枠内のすべての日に基づいた「典型的な」1日24時間における、1時間ごとのグルコース指示値のパーセンタイルとして、10パーセンタイル、25パーセンタイル、50パーセンタイル(中央値)、75パーセンタイル、及び90パーセンタイルを提示することもできる。また、AGPグラフには、目標範囲の上下限を示す2本の横方向の線を含めることもできる。例えば、第1の線を目標範囲の下限(例えば、70mg/dL)に対応させ、第2の線を目標範囲の上限(例えば、180mg/dL)に対応させることができる。また、第1の線と第2の線を色分けすることもできる。色は、本明細書に記載の他のレポートで使用している色と同一の色、例えば、「範囲内の時間」欄954における目標範囲を示す四角形部分と同一の色(例えば、緑色)に対応させることができる。このように、AGPグラフは、目標範囲内にあった時間の長さ(又は、目標範囲内に収まっている指示値の回数)を分かりやすく示すことができる。他の例示的なAGPグラフについては、米国特許出願公開第2018/0235524号明細書、米国特許出願公開第2014/0188400号明細書、米国特許出願公開第2014/0350369号明細書、米国特許出願公開第2018/0226150号明細書に見出すことができる。上記の特許明細書のすべての開示内容は、その目的を問わず、参照により明示的に本明細書に援用するものとする。
【0173】
他の実施形態では、グルコースプロファイルを、複数日分の日別の軌跡をプロットした1つのグラフ又は図とすることもできる。いくつかの実施形態では、グルコースプロファイルを、複数日分の日別の軌跡をプロットした1つのグラフ又は図とするとともに、AGPに変換することもできる。いくつかの実施形態では、複数のグラフを、グルコースデータを表す任意の種類の表現(オーバレイ表示される日別モーダルや、時系列プロットなど)とすることができる。また、これらのグラフは、患者に関連付けられた他の時間ベースの被検物質データや、インスリン投与イベント、インスリン送達データ、又は食事イベントデータなどの他の時間ベースのデータに由来するデータを提示するグラフ、又はかかるデータに基づいたグラフとすることもできる。なお、グルコースデータに基づいたグラフを例示的なグラフとして説明しているが、これらの例示した形式で、任意の患者データを表現することができる。
【0174】
GUI又はレポートには、複数のグルコースプロファイル1010、1012、1014で分析と表示を行う期間をユーザ側で定義することを可能にする時間フィルタを含めることができる。この期間は、直近の7日間、又は直近の2週間、又は直近の1カ月間、又は直近の2カ月間、又は直近の3カ月間、又は直近の6カ月間、又は直近の9カ月間、又は直近の1年間とすることができる。
【0175】
複数のグルコースプロファイルのうちの第1のプロファイル1010には、選択された期間のすべてのグルコース測定値を表示することができる。例えば、
図18Cを参照されたい。第1のプロファイル1010には、グルコース測定値セットの全グルコース測定値を表すことができる。グルコース測定値セットには、グルコース値調整薬の投与後に測定した測定値と、グルコース値調整薬の投与忘れ後に測定した測定値と、プログラム又はアプリケーションで投与情報が受信されなかった場合にその後に測定した測定値とを含めることができる。
【0176】
複数のグルコースプロファイルのうちの第2のプロファイル1012には、選択された期間における、グルコース値降下薬に関連付けられている特定のデータのみを表示することができる。例えば、
図18Dを参照されたい。この特定のデータには、グルコース値調整薬の投与後の(又は、投与に関連付けられた)或る時間域に測定したグルコース測定値のみを含めることができる。グルコース値調整薬の投与に関連付けられている特定のデータには、固定時刻を定義することにより指定された時間域内に取得したグルコースデータ(グルコース測定値)を含めることができる。グルコース値調整薬の投与が特定の時間域に関連付けられている場合に、当該時間域のグルコースデータを含めることができる。或る投与行為に関連付けられている時間域が、当該投与行為が行われた直後の時間域でないもある。いくつかの実施形態では、時間域を固定時刻の時間とすることができる。例えば、超速効型インスリンの投与が固定時間域(例えば、およそ午前7時からおよそ午前12時まで)で行われた場合にのみ、当該固定時間域のグルコース値を含めることができる。固定時間域の長さは、投与した薬剤種類の治療可能時間域に関連させることができる。例えば、ベーサルインスリン又は持効型インスリンの投与に対する固定時間域を24時間とし、超速効型インスリンに対する固定時間域を5時間とすることができる。他の実施形態では、時間域を可変時刻の時間とすることもできる。その場合、可変時間域は、投与行為のタイムスタンプ又はログに記録された投与の時刻より後の最も近いタイミングで得られたグルコース値を開始時点とし、投与した薬剤の治療可能時間域だけ延びる時間域とすることができる。例えば、治療可能時間域は、超速効型インスリンでは約5時間、持効型インスリンでは約24時間であり得る。グルコース値調整薬の投与は、連携している薬物送達デバイスから行うことができる。他の実施形態では、薬物送達デバイスの連携は行わず、投与量をユーザがログに記録することもできる。薬剤投与の記録は、連携している薬物送達デバイスにより取得することができるほか、薬剤投与イベントを手入力するなどの他の手段によって取得することもできる。第2のグルコースプロファイル1012用の特定のデータには、薬剤の投与忘れ後の時間域におけるグルコース測定値や、薬剤投与に関連付けられていない時間域における測定値を含めないようにすることができる。選択された期間のすべてのグルコース測定値を含むデータセットから、投与忘れ後のグルコース測定値部分(トランシェ(tranche))、例えば、薬剤の投与忘れ後の時間域におけるグルコース測定値、あるいは、薬剤の投与に関連付けられていない時間域における測定値を切り取り、残りのグルコース測定値を使用して、複数のグルコースプロファイルのうちの第2のグルコースプロファイル1012を生成することもできる。従って、複数のグルコースプロファイルのうちの第2のグルコースプロファイル1012には、ユーザが忘れずに投与を行ったときのユーザの血糖値を反映することができる。
図18Dを
図18Cと比較すると分かるように、インスリンの投与を行った場合のプロファイル(
図18D)のAGPグラフにおけるデータの広がり(ばらつき)は、(投与忘れ後のデータを含む)すべてのデータを含むプロファイルのAGPにおけるデータの広がり(ばらつき)よりもはるかに小さい。
【0177】
複数のグルコースプロファイルのうちの第3のプロファイル1014には、選択された期間における、(例えば、ユーザ又は介護者による)グルコース値調整薬の投与が行われなかった場合の特定のデータのみを表示することができる。この特定のデータは、複数のグルコースプロファイルのうちの第3のプロファイル1014に表示することができ、薬剤の投与忘れ後の時間域に測定したグルコース測定値のみを含むことができる。複数のグルコースプロファイルのうちの第3のプロファイル1014には、複数のグルコースプロファイルのうちの第2のプロファイルを生成する際に、データセットの全データから切り取ったデータを含めることができる。投与忘れ後のグルコース測定値部分(トランシェ)の長さは、グルコース値調整薬の種類や特性によって異なり得る。第3のプロファイル1014に表示されるグルコース測定値は、グルコース値の制御を支援する薬剤がユーザの体内に存在していない状態の測定値であるため、第2のプロファイルや第1のプロファイルに比べて、グルコース測定値が高く(例えば、中央値が高く)なる、ばらつきが大きくなる、又はその両方が見られる可能性がある。従って、投与忘れに関連付けられたグルコース値は、高グルコース値となる可能性がある。その上、すべてのグルコースデータを集計してグラフ化すると、投与忘れによる高グルコース値が、薬剤投与後の低グルコースイベントを覆い隠してしまう恐れがある。グルコース値降下薬を投与した後の時間域のデータのみを表示するグルコースプロファイル(例えば、参照番号1012)は、投与した薬剤が血糖値に与えた効果をより直接的に明らかにするものであるため、訓練を受けた医療従事者であれば、現在の投薬計画の調節にこれを役立てることができる可能性を有している。投与忘れが生じた場合のグルコース値を明らかにするプロファイル(例えば、参照番号1014)は、薬剤投与のコンコーダンス低下が対象者の血糖値に与える影響をより直接的に明らかにすることができる。
【0178】
従って、データの除去を行わずにグルコース値を表示する第1のプロファイル1010と、投与忘れ後に測定したグルコース値を表示する第3のプロファイル1014は、グルコース値降下薬の投与後に測定したグルコース値を表示する第2のプロファイル1012に比べて、グルコース測定値が高く(例えば、中央値が高く)なる、ばらつきが大きくなる、又はその両方が見られると考えられる。
【0179】
いくつかの実施形態では、複数のグルコースプロファイルを並列表示で提示することもできる。並列表示は、横並び(例えば、
図18Aに見られるように、3つのグラフを同じ行に並べる)でも、縦並び(例えば、
図18Bに見られるように、3つの図を同じ列に重ねる)でもよく、これにより、グラフ軌跡間の差異を医療従事者が容易かつ迅速に見極められるようにすることができる。いくつかの実施形態では、グルコースプロファイルの上に他のグルコースプロファイルを透明な層として重ね合わせて1つの図にしたものを表示することもできる。他の実施形態では、グルコースプロファイルにおいて問題のある領域を強調表示することにより、薬剤投与のコンコーダンスがどの程度低下しているか、又は現在の投薬計画がグルコース値の結果にどのような影響を与えているかを分かりやすく示すこともできる。なお、複数のプロファイルは、任意の順序又は空間的配置で提示することができる。
【0180】
連携している薬物送達デバイスのデータに、投与タイムスタンプを含めることもできる。連携している薬物送達デバイスのデータから、グルコースプロファイルを作成するプログラムに対して投与量が提示されない場合には、当該プログラムは、定期的に予定された投与をユーザが行わなかった、すなわち、投与忘れであると推測することができる。投与忘れが起きた場合には、予め定義されたグルコースデータ部分(トランシェ)を、すべてのグルコース測定値を含むデータセット(このデータを使用して第1のグルコースプロファイル1010を作成することができる)から除去して、実施した薬剤投与に関連付けることができるグルコースデータ(このデータを使用して第2のグルコースプロファイル1012を作成することができる)のみを残すことができる。そして、切り取った部分(トランシェ)を使用して第3のグルコースプロファイル1014を作成することができる。
【0181】
グルコースデータから切り取る各部分(トランシェ)の長さ(又は、データを切り取る時間域の長さ)は、ユーザの薬剤の薬物動態的及び薬力学的プロファイルよって異なり得る。例えば、1日1回のベーサルインスリン注射を月曜日には打ったが、火曜日に打つのを忘れた場合、連携されている薬物送達デバイスからのデータには、月曜日の投与タイムスタンプは示されるが、火曜日の投与タイムスタンプは示されないと考えられる。よって、月曜日のグルコースデータを、第2のグルコースプロファイル1012を生成するデータに含め、火曜日のグルコースデータを、第2のグルコースプロファイルに表示されるデータには含まないようにすることができる。なお、火曜日のデータは、第3のグルコースプロファイル1014を生成する際に使用することができる。この例では、持効型ベーサルインスリンの薬力学的なグルコース降下作用時間は約24時間であるため、1日分のグルコースデータを除外することができる。一方、食事時の超速効型インスリン投与を忘れた場合には、第2のグルコースプロファイルを生成するデータから、より小さなグルコースデータ部分(トランシェ)を切り取り、これを使用して第3のグルコースプロファイルを生成することができる。これは、超速効型インスリンの薬力学的なグルコース降下作用時間は約6時間であるためである。
【0182】
いくつかの実施形態では、複数のグラフには、少なくとも2つのグラフ、又は少なくとも3つのグラフ、又は少なくとも4つのグラフ、又は少なくとも5つのグラフ、又は少なくとも6つのグラフ、又は少なくとも7つのグラフ、又は少なくとも8つのグラフを含めることができる。複数のグラフのそれぞれに、異なるデータセットを表示することができる。いくつかの実施形態では、或る人の治療計画に、ベーサルインスリン投与とボーラス投与の両方が含まれる場合には、5つのグラフの生成、表示、又はその両方を行うことができる。第1のグラフは、或る期間のすべてのグルコース測定値を表示(提示)するものとすることができ、第2のグラフは、(1回以上の)ベーサルインスリン投与の投与後又は(1回以上の)ベーサルインスリン投与に関連付けられた時間域に測定したグルコース測定値を含むものとすることができ、第3のグラフは、(1回以上の)ベーサルインスリンの投与忘れ後又は(1回以上の)ベーサルインスリンの投与忘れに関連付けられた時間域に測定したグルコース測定値を含むものとすることができ、第4のグラフは、(1回以上の)ボーラスインスリン投与の投与後又は(1回以上の)ボーラスインスリン投与に関連付けられた時間域に測定したグルコース測定値を含むものとすることができ、第5のグラフは、(1回以上の)ボーラスインスリンの投与忘れ後又は(1回以上の)ボーラスインスリンの投与忘れに関連付けられた時間域に測定したグルコース測定値を含むものとすることができる。
【0183】
グルコース値調整薬は、グルコース値降下薬でもグルコース値上昇薬でもよい。本明細書に記載の実施形態は、インスリンなどのグルコース値降下薬に関するものであるが、この枠組みを、グルカゴンなどのグルコース値上昇薬にも一般化することができると考えられる。グルコース値降下薬は、或る種類のインスリンとすることができる。インスリンの種類としては、超速効型インスリン、短時間作用型インスリン、中間型インスリン(NPHインスリンなど)、混合型インスリン(既混合インスリンなど)、持効型インスリン、超持効型インスリンが挙げられる。本明細書では、インスリン投与に関する例を示しているが、本方法論は、連携している薬物送達デバイスから送達され、且つグルコース降下時間が既知である任意のグルコース値調整薬に一般化することができる。このようなグルコース値調整薬としては、SGLT2阻害薬、GLP1受容体作動薬、ビグアニド(例えば、メトホルミン)、α-グルコシダーゼ阻害薬、チアゾリジンジオン、DPP4阻害薬、及びこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0184】
1日1回型インスリン、持効型インスリン、又はベーサルインスリンの投与を忘れた後に、データから切り取ることのできるデータ部分(トランシェ)又は時間域の長さは、約1日、又は約20時間~約28時間、又は約22時間~約40時間、又は約20時間~約38時間、又は約20時間~約36時間とすることができる。
【0185】
超速効型インスリンの投与を忘れた後に、データから切り取ることのできるデータ部分(トランシェ)又は時間域の長さは、グルコース値降下薬の投与から約2時間、又は約2.5時間、又は約3時間、又は約3.5時間、又は約4時間、又は約4.5時間、又は約5.0時間、又は約5.5時間、又は約6.0時間、又は約6.5時間、又は約7.0時間、又は約2.0時間~約7.0時間、又は約3.0時間~約7.0時間、又は約4.0時間~約7.0時間とすることができる。いくつかの実施形態では、データから切り取ることのできるデータ部分(トランシェ)又は時間域の長さは、薬剤により、例えば、食事時のインスリンのインスリン作用時間により、定義又は決定することができる。いくつかの実施形態では、データから切り取ることのできるデータ部分(トランシェ)又は時間域の長さを、システムにより予め設定又は推定することもできる。他の実施形態では、データから切り取ることのできるデータ部分(トランシェ)又は時間域の長さを、手入力することもできる。
【0186】
中間型インスリンの投与を忘れた後に、データから切り取ることのできるデータ部分(トランシェ)又は時間域の長さは、約12時間、又は約8時間~約16時間、又は約10時間~約14時間とすることができる。
【0187】
超持効型インスリンの投与を忘れた後に、データから切り取ることのできるデータ部分(トランシェ)又は時間域の長さは、約36時間~約42時間、又は約32時間~約44時間とすることができる。
【0188】
いくつかの実施形態では、ユーザはフィルタを使用して、異なるデータセットが表示されるようにGUI又はレポートをカスタマイズすることができる。このデータを利用して、様々な種類のアドヒアランス不良を説明することができる。フィルタにより表示を選択することのできる特定のデータとしては、選択された期間における、グルコース値調整薬を推奨用量で投与したときの特定のデータ、グルコース値調整薬を過少量でボーラス投与したときの特定のデータ、グルコース値調整薬を過量でボーラス投与したときの特定のデータを挙げることができる。選択された期間における、グルコース値調整薬を過少量でボーラス投与したとき(すなわち、グルコース値調整薬を推奨用量より少ない量で投与したとき)の特定のデータを示すグラフ、選択された期間における、グルコース値調整薬を過量でボーラス投与したとき(すなわち、グルコース値調整薬を推奨用量より多い量で投与したとき)の特定のデータを示すグラフ、又はその両方のグラフを、選択された期間における、グルコース値調整薬を推奨用量で投与したときの特定のデータを示すグラフと比較して示すことにより、医療従事者が患者に対して、推奨している投薬計画に従って、投与量を変更しないように説得する際の支援を行うことができる。
【0189】
いくつかの実施形態では、フィルタにより表示を選択することのできる特定のデータとして、選択された期間における、遅れた食事時投与があった(すなわち、食事開始後一定期間が経過してから投与を行ってしまった)場合の特定のデータを挙げることもできる。いくつかの実施形態では、フィルタにより表示を選択することのできる特定のデータとして、選択された期間における、必要以上の回数の食事時投与があった(すなわち、食事時にさらに追加して投与を行ってしまった)場合の特定のデータを挙げることもできる。選択された期間における、グルコース値調整薬を食事開始後一定期間が経過してから投与したときの特定のデータを示すグラフ、選択された期間における、グルコース値調整薬を食事時に追加で投与したときの特定のデータを示すグラフ、又はその両方のグラフを示すことにより、患者が抱える低血糖発作の不安を軽減できるように医療従事者を助けることができる。
【0190】
本明細書に記載の他の方法に加えて、予め設定された期間外に投与が行われた場合にも、アドヒアランス不良が起きていると判定することができる。例えば、ベーサル投与忘れがあった場合、又は処方された投与時間の時間域外の時間に投与された場合に、ベーサル投与のアドヒアランス不良が起きていると判定することができる。いくつかの実施形態では、当該時間域は、処方された投与時間の約30分後、又は約1時間後、又は約90分後とすることができる。ボーラス投与の場合には、時間域を各食事に関連付けることができる。例えば、朝食に関連付けられる時間域を午前6時頃から午前11時頃までとし、昼食に関連付けられる時間域を午前11時頃から午後4時頃までとし、夕食に関連付けられる時間域を午後4時頃から午後10時頃までとすることができる。また、夜間に関連付けられる時間域は、午後10時から午前6時頃までとすることができる。これらの時間域で推奨用量を投与した場合に、正しく投与されたと判定することができる。これらの時間域で投与が行われなかった場合に、投与忘れがあったと判定することができる。これらの時間域で1回の投与に加えてさらに追加の投与が行われた場合に、必要以上の回数の投与が行われたと判定することができる。当該期間中に投与した用量が推奨用量とは異なっている場合に、アドヒアランス不良と判定することができる。またこれに加えて、投与忘れや必要以上の回数の投与もアドヒアランス不良と判定することができる。
【0191】
食事は、対象者により認識したり、ログに記録したりして、食事開始時刻を手入力で指定することができる。またこれに代えて、食事開始時刻を、多くの方法で推定することもできる。例示的な方法については、米国特許出願第16/944736号、米国特許出願第17/591229号に記載されている。また、Harvey, R.A.他著「Design of the Glucose Rate Increase Detector - A Meal Detection Module for the Health Monitoring System(グルコース値上昇検出器の設計-健康監視システム用食事検出モジュール)」J Diabetes Sci Techol.、2014年3月、8(2)、307-320も参照されたい。これらのすべての開示内容は、その目的を問わず、参照により明示的に本明細書に援用するものとする。遅れた食事時投与については、食事開始時刻から一定時間後、例えば、推定食事開始時刻から例えば、約30分後、又は約45分後、又は約60分後、又は約90分後に投与が行われたと判定された場合に、遅れて食事時投与が行われたと判定することができる。他の実施形態では、CGMデバイスから得られるグルコース値が、70mg/dLを上回っている場合、及び過去2時間以内に70mg/dLを上回るグルコース値上昇があった場合に、食事が行われたと判定することができる。このような場合には、CGMデバイスから得られるグルコース値がインスリン投与前のベースラインから50mg/dL超上昇したときに、遅れて食事時ボーラス投与が行われたと定義することができる。また、グルコース値の上昇開始から遡って2時間以内にインスリン投与が行われていなかった場合に、食事ボーラス投与が行われなかったと定義することができる。いくつかの実施形態では、2時間以下にわたり80mg/dLのグルコース値上昇が発生し、且つそれに先立つ1時間以内にインスリン投与が行われていない場合に、食事時投与が行われなかったと定義することができる。
【0192】
いくつかの実施形態では、GUI又はレポートに、複数のグルコースプロファイルの各プロファイルに関連する少なくともいくつかの被検物質メトリックを含めることもできる。少なくともいくつかの被検物質メトリックとしては、当該期間における被検物質値の平均又は中央値、標準偏差(SD)、CV([(グルコース値のSD)/(平均グルコース値)]×100)、当該期間における「範囲内の時間」の表示、当該期間のGMI指標、高側閾値を上回った上方逸脱回数又はその持続時間及び/又は低側閾値を下回った下方逸脱回数又はその持続時間、超高側閾値を上回った超上方逸脱回数又はその持続時間及び/又は超低側閾値を下回った超下方逸脱回数又はその持続時間、実施した薬剤投与に対応する複数の投与指標が挙げられるが、これらに限定されるものではない。いくつかの実施形態では、グルコースプロファイルのパターン分析の元となるデータについて、様々なデータを対象としたり除外したりすることができる。例えば、「低」パターンを割り出す際に、薬剤投与に関連付けられた時間域は対象とするが、薬剤送達には関連付けられていない時間域は対象としない構成とすることもできる。投与ガイダンスや薬剤の送達は、薬剤投与に関連付けられた時間域から割り出したこれらのパターンに基づいたものとすることができる。いくつかの実施形態では、割り出した(検出した)パターンの種類に基づいて助言を行うこともできる。パターン分析のさらなる詳細については、国際公開第2021/026004号に記載されており、そのすべての開示内容は、その目的を問わず、参照により明示的に本明細書に援用するものとする。
【0193】
本明細書に記載の方法は、メトリック又はプロットを表示することに限定されるものではなく、インスリン(又は他の薬剤)の自動送達プロセス、インスリン(又は他の薬剤)の投与ガイダンスシステム、及び治療ガイダンスシステムなどの処理にも使用することができる。いくつかの実施形態では、これらのシステムで入力データ又はフィードバックデータとして用いられるデータには、本明細書で説明しているような、薬剤投与忘れに関連付けられている様々なグルコース(又は被検物質)指示値を含めても除外してもよい。例えば、治療ガイダンスシステムの場合、薬剤投与忘れに関連付けられているグルコースデータを除いたグルコースデータに基づいて、治療変更の助言を与えることができる。他の実施形態では、自動インスリン送達システムで適応型のモデルを採用することができ、薬剤投与を行わなかったグルコースデータを除いたグルコースデータに基づいて適応型の処理を行うことができる。
【0194】
他の実施形態では、プロファイル「比較」レポートで複数のグラフを提示することもできる。連携している薬剤送達デバイスからの薬剤投与データや連続被検物質監視装置からの被検物質データを入力として活用することにより、多くの実施形態において、選択された期間における複数の被検物質プロファイルを含むGUI又はレポートを作成することができる。
図18A及び
図18Bに見られるように、いくつかの実施形態では、GUI又はレポートに、選択された期間にわたる、複数の版の被検物質プロファイルを含めることができる。版の数は、2個、又は2個以上、又は3個、又は4個、又は5個、又は6個、又は6個以上とすることができる。被検物質としては、アセチルコリン、アミラーゼ、ビリルビン、コレステロール、絨毛性ゴナドトロピン、グリコシル化ヘモグロビン(HbA1c)、クレアチンキナーゼ(例えば、CK-MB)、クレアチン、クレアチニン、DNA、フルクトサミン、グルコース、グルコース誘導体、グルタミン、成長ホルモン、ホルモン、ケトン、ケトン体、乳酸、過酸化物、前立腺特異抗原、プロトロンビン、RNA、甲状腺刺激ホルモン、トロポニンが挙げられるが、これらに限定されるものではない。被検物質プロファイルは、グルコースプロファイルなどの、他の実施形態に関する説明において述べた様々な種類のグラフのうちの任意のグラフとすることができる。
【0195】
いくつかの実施形態では、複数のグラフには、少なくとも2つのグラフ、又は少なくとも3つのグラフ、又は少なくとも4つのグラフ、又は少なくとも5つのグラフ、又は少なくとも6つのグラフ、又は少なくとも7つのグラフ、又は少なくとも8つのグラフを含めることができる。複数のグラフのそれぞれに、異なるデータセットを表示することができる。1人で一度に複数の薬剤を投与するいくつかの実施形態では、1つのグラフで、或る期間の全データを表示(提示)してもよく、投与している薬剤の種類ごとに2つのグラフを表示してもよい。薬剤ごとに、第1のグラフに、薬剤投与後の時間域又は薬剤投与に関連付けられた時間域に測定した被検物質測定値を含め、第2のグラフに、薬剤投与忘れ後の時間域又は薬剤投与忘れに関連付けられた時間域に測定した被検物質測定値を含めることができる。従って、n種類の薬剤を投与している人の場合、(2n+1)個のグラフを含む複数のグラフを提示することができる。上述の他の実施形態に関する説明において述べたように、薬剤投与後の時間域又は薬剤投与に関連付けられた時間域は、投与している薬剤の作用時間により定めることができる。
【0196】
投薬の有無の検出
薬剤が患者に送達されたかどうかの判定は、連携している薬剤送達デバイスを用いて容易に行うことができる。連携していない薬剤送達デバイス(シリンジなど)については、システムは別の手段を用いて、薬剤が送達されたかどうかを判定することができる。システムは、患者が薬剤を投与するたびにログに記録することができるUIを提供することができる。さらに、システムに、患者が薬剤を投与する通常の時間域を予め定義しておくことができ、この時間域に投薬ログが記録されない場合に、薬剤を投与したか否かを確認するようシステムから患者に促すこともできる。経口薬の場合、連携型のピルケースなどのデバイスを利用して薬剤が投与されたかどうかを判断することができる。連携デバイスとUI手段を併用したシステムとすることもできる。その場合、薬剤が投与された旨の通知が連携しているデバイスから得られなかった場合に、薬剤を投与しなかったこと(又はしたこと)を確認するようシステムから患者に促すことができる。
【0197】
薬剤の投与が標準的な(処方された)時間域よりも遅い時間帯に行われた場合、その時間域に関連付けられたグルコースデータを除外することもできる。同様に、その際に薬剤の投与を行った遅い時間帯に関連付けられたグルコースデータも除外することができる。そして、上記の時間帯(時間域)に関連付けられたグルコースデータは、何らかの形のデータ分析に含めることができ、例えば、薬剤投与が遅れた場合のグルコースメトリックへの影響を示すための分析に含めることができる。この場合、このメトリックの計算には、薬剤投与の遅れに関連付けられた時間帯のグルコース値のみを含めることができ、このメトリックと、薬剤投与が時間通りに行われた時間帯のみのグルコースデータを用いて計算したメトリックとを比較することができる。
【0198】
以上、いくつかの実施形態を説明してきたが、その総括及び/又は補足として、以下に本主題の種々の態様を示す。なお、ここで強調したいのは、下記の各実施形態の相互関係及び交換可能性である。換言すれば、複数の実施形態の各特徴は、別段の明示的な記載がある場合や論理的妥当性を欠く場合を除き、他のあらゆる特徴と組み合わせることができるという事実に重きを置いている。なお、下記では、図面への参照を明示的には行ってはいないが、以下の各段落の記載は、本明細書に記載の各実施形態を再掲、発展させたものである。
【0199】
多くの実施形態において、被検物質監視システムは、被検物質センサを備えるセンサ制御デバイスであって、前記被検物質センサの少なくとも一部分が対象者の体液と流体接触するように構成されている、センサ制御デバイスと、前記対象者に或る量の薬剤を送達し、送達した前記量をログに記録するように構成された薬剤送達デバイスと、読取デバイスとを備える。読取デバイスは、ディスプレイと、前記センサ制御デバイスから現在のセンサ指示値を受信するとともに、前記薬剤送達デバイスから前記ログを受信するように構成された無線通信回路と、命令を格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、を備える。前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令は前記1つ以上のプロセッサに、前記対象者に、前記薬剤送達デバイスを連携するよう促すインタフェースを前記ディスプレイに出力するステップと、前記対象者に、薬剤送達デバイスの種類を選択するよう促すインタフェースを前記ディスプレイに出力するステップと、前記対象者に、前記薬剤送達デバイスによって送達される薬剤の種類を選択するよう促すインタフェースを前記ディスプレイに出力するステップと、前記対象者に、前記薬剤送達デバイスによって送達される薬剤のブランドを選択するよう促すインタフェースを前記ディスプレイに出力するステップと、を実行させる。
【0200】
いくつかの実施形態では、前記薬剤送達デバイスがインスリンペンである。
【0201】
いくつかの実施形態では、前記薬剤送達デバイスの種類がインスリンペンのブランドである。
【0202】
いくつかの実施形態では、前記送達される薬剤の種類がインスリンの種類である。いくつかの実施形態では、前記インスリンの種類が超速効型又は持効型である。
【0203】
いくつかの実施形態では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、前記薬剤送達デバイスを前記読取デバイスに対してどのように保持して、前記ログを前記読取デバイスに転送するかを示すアニメーションを前記ディスプレイに出力するステップをさらに実行させる。
【0204】
いくつかの実施形態では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、前記対象者に、薬剤送達デバイスの色の選択するよう促すインタフェースを前記ディスプレイに出力するステップをさらに実行させる。
【0205】
多くの実施形態において、被検物質監視システムは、被検物質センサを備えるセンサ制御デバイスであって、前記被検物質センサの少なくとも一部分が対象者の体液と流体接触するように構成されている、センサ制御デバイスと、前記対象者に或る量の薬剤を送達し、送達した前記量をログに記録するように構成された薬剤送達デバイスと、読取デバイスとを備える。読取デバイスは、ディスプレイと、前記センサ制御デバイスから現在のセンサ指示値を受信するとともに、前記薬剤送達デバイスから前記ログを受信するように構成された無線通信回路と、命令を格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、を備える。前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、ログブックインタフェースを前記ディスプレイに出力するステップを実行させ、前記ログブックインタフェースは、薬剤の投与量、コメント、アラーム、及び薬剤送達デバイスのプライミング量のうちの少なくとも2つを含む複数のエントリを備えている。
【0206】
いくつかの実施形態では、前記複数のエントリが、時間順に従って並べられている。
【0207】
いくつかの実施形態では、前記薬剤がインスリンである。
【0208】
多くの実施形態において、対象者に関連するメトリックを表示するためのシステムは、薬剤送達デバイスと、測定された被検物質データ及び薬剤投与データを受信するように構成された無線通信回路であって、前記薬剤投与データを前記薬剤送達デバイスから自動受信する、無線通信回路と、情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、前記無線通信回路、前記ディスプレイ、並びに命令及び時間相関データを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、を備える。前記時間相関データは、或る期間にわたる、前記対象者の被検物質及び該対象者が受けた薬剤の投与の特徴を表すものである。前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記システムに、x軸に時間、y軸にグルコース濃度をとり、前記期間における平均グルコース濃度の中央値のプロットを含む第1のグラフを表示するステップと、x軸に時間、y軸にグルコース濃度をとり、閾値を下回るグルコース値を有する低グルコースイベントのプロットを含む第2のグラフを表示するステップと、前記期間における、1日の炭水化物摂取量の平均を表示するステップと、前記期間における、少なくとも1つの薬剤の1日当たりの送達量の平均を表示するステップと、を実行させる。
【0209】
いくつかの実施形態では、前記メモリが、x軸に時間、y軸にセンサがアクティブである相対的な時間の長さをとり、前記期間において、前記センサがアクティブであった平均時間のプロットを含む第3のグラフを表示するステップを実行させる命令をさらに保持している。
【0210】
いくつかの実施形態では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、前記少なくとも1つの薬剤の1日当たりの総送達量の平均を表示するステップをさらに実行させる。
【0211】
いくつかの実施形態では、前記送達される少なくとも1つの薬剤が、超速効型インスリンと持効型インスリンとを含む。
【0212】
多くの実施形態において、対象者に関連するメトリックを表示するためのシステムは、薬剤送達デバイスと、測定された被検物質データ及び薬剤投与データを受信するように構成された無線通信回路であって、前記薬剤投与データを前記薬剤送達デバイスから自動受信する、無線通信回路と、情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、前記無線通信回路、前記ディスプレイ、並びに命令及び時間相関データを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、を備える。前記時間相関データは、或る期間にわたる、前記対象者の被検物質及び該対象者が受けた薬剤の投与の特徴を表すものである。前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記システムに、前記期間のそれぞれの日に対応する複数の日内グラフを表示するステップであって、前記複数の日内グラフの各グラフが、x軸に時間、y軸にグルコース濃度をとり、24時間にわたるグルコース濃度のプロットと、複数の投与指標とを含むものであり、前記複数の投与指標のそれぞれが投与された薬剤の量を示している、ステップと、前記1日24時間において送達された少なくとも1つの薬剤の量を示す複数の総投与指標を表示するステップと、を実行させる。
【0213】
いくつかの実施形態では、前記複数の総投与指標が、第1の薬剤に対応する第1の色で強調表示された数値を含んでいる。いくつかの実施形態では、前記複数の総投与指標が、第2の薬剤に対応する第2の色で強調表示された数値を含んでいる。いくつかの実施形態では、前記複数の投与指標が、前記第1の薬剤に対応する前記第1の色で相応に強調表示された数値を含んでいる。いくつかの実施形態では、前記複数の投与指標が、前記第1の薬剤に対応する前記第1の色で強調表示された数値と、前記第2の薬剤に対応する前記第2の色で強調表示された数値とを含んでいる。
【0214】
いくつかの実施形態では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、前記期間のうちの少なくとも一部の日々における、複数の平均グルコース値を表示するステップをさらに実行させる。
【0215】
いくつかの実施形態では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、前記期間のうちの少なくとも一部の日々における、複数の総炭水化物摂取量値を表示するステップをさらに実行させる。
【0216】
いくつかの実施形態では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、前記対象者のグルコース値が閾値を下回ったイベントの回数を表示するステップをさらに実行させる。
【0217】
いくつかの実施形態では、前記複数の日内グラフの各グラフが、目標範囲を含んでおり、前記目標範囲から外れているプロット部分の曲線下側の領域が着色される。いくつかの実施形態では、前記目標範囲から外れている前記プロット部分の前記曲線下側の領域は、該外れているプロット部分が前記目標範囲を下回っている場合に赤色で着色される。いくつかの実施形態では、前記目標範囲から外れている前記プロット部分の前記曲線下側の領域は、該外れているプロット部分が前記目標範囲を上回っている場合に黄色で着色される。
【0218】
いくつかの実施形態では、前記複数の日内グラフの各グラフが、目標範囲を含んでおり、前記目標範囲から外れているプロット部分が着色される。いくつかの実施形態では、前記目標範囲から外れている前記プロット部分は、該外れているプロット部分が前記目標範囲を下回っている場合に赤色で着色される。いくつかの実施形態では、前記目標範囲から外れている前記プロット部分は、該外れているプロット部分が前記目標範囲を上回っている場合に黄色で着色される。
【0219】
多くの実施形態において、対象者に関連するメトリックを表示するためのシステムは、薬剤送達デバイスと、測定された被検物質データ及び薬剤投与データを受信するように構成された無線通信回路であって、前記薬剤投与データを前記薬剤送達デバイスから自動受信する、無線通信回路と、情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、前記無線通信回路、前記ディスプレイ、並びに命令及び時間相関データを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、を備える。前記時間相関データは、或る期間にわたる、前記対象者の被検物質及び該対象者が受けた薬剤の投与の特徴を表すものである。前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記システムに、前記期間のそれぞれの日に対応する複数の日内グラフを表示するステップであって、前記複数の日内グラフの各グラフが、x軸に時間、y軸にグルコース濃度をとり、24時間にわたるグルコース濃度のプロットを含むものである、ステップと、前記24時間の間に摂取した炭水化物の複数の量に対応する複数の炭水化物指標を表示するステップであって、前記複数の炭水化物指標のそれぞれが、その炭水化物を摂取した時間帯に配置される、ステップと、少なくとも1つの薬剤の複数の投与に対応する複数の投与指標を表示するステップであって、前記複数の投与指標のそれぞれが、投与された薬剤の量を示し、前記複数の投与指標のそれぞれが、投与された時間帯に配置される、ステップと、を実行させる。
【0220】
いくつかの実施形態では、前記複数の投与指標が、第1の薬剤及び第2の薬剤の投与に対応しており、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、前記第1の薬剤についての前記複数の投与指標を第1の行に表示し、前記第2の薬剤についての前記複数の投与指標を第2の行に表示するステップをさらに実行させる。いくつかの実施形態では、前記第1の薬剤についての前記複数の投与指標を第1の色で表示し、前記第2の薬剤についての前記複数の投与指標を第2の色で表示する。
【0221】
いくつかの実施形態では、前記複数の投与指標が、投与された総投与量を含む。いくつかの実施形態では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、前記複数の投与指標の少なくともいくつかについて複数の構成要素を表示するステップをさらに実行させる。いくつかの実施形態では、前記複数の構成要素が補正又は変更を含む。
【0222】
いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの薬剤がインスリンである。
【0223】
多くの実施形態において、対象者に関連するメトリックを表示するためのシステムは、薬剤送達デバイスと、測定された被検物質データ及び薬剤投与データを受信するように構成された無線通信回路であって、前記薬剤投与データを前記薬剤送達デバイスから自動受信する、無線通信回路と、情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、前記無線通信回路、前記ディスプレイ、並びに命令及び時間相関データを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、を備える。前記時間相関データは、或る期間にわたる、前記対象者の被検物質及び該対象者が受けた薬剤の投与の特徴を表すものである。前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記システムに、24時間にわたるグルコース指示値のプロットであって、前記期間におけるグルコース中央値の軌跡と、異なるパーセンタイルごとのグルコース指示値の複数の軌跡とを表示するプロットを表示するステップと、前記24時間の間に摂取した炭水化物の量に対応する炭水化物指標のプロットを表示するステップであって、前記炭水化物指標のそれぞれが、前記期間における、その炭水化物を摂取した時間帯に配置される、ステップと、前記24時間における或る時間帯に行われた少なくとも1つの薬剤の投与に対応する複数の平均投与量を表示するステップと、を実行させる。
【0224】
いくつかの実施形態では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、前記期間中に摂取した炭水化物の日平均量を表示するステップをさらに実行させる。いくつかの実施形態では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、前記24時間における複数の時間帯のそれぞれにおいて摂取した炭水化物の平均量を表示するステップをさらに実行させる。
【0225】
いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの薬剤が、第1の薬剤及び第2の薬剤を含んでおり、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、前記第1の薬剤の投与に対応する複数の平均投与量を第1の行に表示し、前記第2の薬剤の投与に対応する複数の平均投与量を第2の行に表示するステップをさらに実行させる。
【0226】
いくつかの実施形態では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、前記期間中に摂取した少なくとも1つの薬剤の日平均量を表示するステップをさらに実行させる。
【0227】
いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの薬剤がインスリンである。
【0228】
多くの実施形態において、対象者に関連するメトリックを表示するためのシステムは、薬剤送達デバイスと、測定された被検物質データ及び薬剤投与データを受信するように構成された無線通信回路であって、前記薬剤投与データを前記薬剤送達デバイスから自動受信する、無線通信回路と、情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、前記無線通信回路、前記ディスプレイ、並びに命令及び時間相関データを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、を備える。前記時間相関データは、或る期間にわたる、前記対象者の被検物質及び該対象者が受けた薬剤の投与の特徴を表すものである。前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記システムに、異なる時間帯ごとのグルコース指示値の複数のプロットであって、それぞれのプロットが、前記期間におけるグルコース指示値と、目標範囲とを表示するものである複数のプロットを表示するステップと、前記異なる時間帯ごとの複数の表であって、それぞれの表が、前記期間のうちの少なくとも一部の日々における食事前及び食事後に測定したグルコース値と、前記期間のうちの少なくとも一部の日々において送達された少なくとも1つの薬剤の投与量とを含むものである複数の表を表示するステップと、を実行させる。
【0229】
いくつかの実施形態では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、送達された前記少なくとも1つの薬剤の投与量の各期間の平均を表示するステップをさらに実行させる。
【0230】
いくつかの実施形態では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、食事前及び食事後に測定したグルコース値の各期間の平均を表示するステップをさらに実行させる。
【0231】
いくつかの実施形態では、前記複数の表のそれぞれの表が、前記期間のうちの少なくとも一部の日々において摂取した炭水化物の量をさらに含む。いくつかの実施形態では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、摂取した炭水化物の量の各期間の平均を表示するステップをさらに実行させる。
【0232】
いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの薬剤がインスリンである。
【0233】
多くの実施形態において、対象者に関連するメトリックを表示するためのシステムは、薬剤送達デバイスと、測定された被検物質データ及び薬剤投与データを受信するように構成された無線通信回路であって、前記薬剤投与データを前記薬剤送達デバイスから自動受信する、無線通信回路と、情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、前記無線通信回路、前記ディスプレイ、並びに命令及び時間相関データを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、を備える。前記時間相関データは、或る期間にわたる、前記対象者の被検物質及び該対象者が受けた薬剤の投与の特徴を表すものである。前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記システムに、被検物質値に関連する複数の設定を表示するステップと、少なくとも1つの薬剤送達デバイスに関連する複数の設定を表示するステップと、を実行させる。
【0234】
いくつかの実施形態では、前記被検物質値に関連する設定が、目標被検物質範囲を含む。
【0235】
いくつかの実施形態では、前記被検物質値に関連する設定が、低側の被検物質値閾値及び高側の被検物質値閾値を含むアラーム設定を含む。
【0236】
いくつかの実施形態では、前記被検物質値に関連する設定が、被検物質値を測定するように構成されたセンサ制御デバイスからの信号損失に関連するアラーム設定を含む。
【0237】
いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの薬剤送達デバイスに関連する複数の設定が、薬剤の種類と、最後に行われた前記薬剤送達デバイスからの投与データ転送に関連する情報とを含む。いくつかの実施形態では、前記最後に行われた投与データ転送に関連する前記情報が、前記最後に行われた投与データ転送の日付及び時刻を含む。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの薬剤送達デバイスに関連する複数の設定が、前記薬剤送達デバイスの色をさらに含む。
【0238】
いくつかの実施形態では、前記被検物質データがグルコースデータである。
【0239】
いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの薬剤送達デバイスが、少なくとも1つのインスリン送達デバイスである。
【0240】
いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの薬剤送達デバイスが、第1の薬剤送達デバイス及び第2の薬剤送達デバイスである。
【0241】
いくつかの実施形態では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、被検物質値を測定するように構成されたセンサ制御デバイスに関連する情報を表示するステップをさらに実行させる。いくつかの実施形態では、前記センサ制御デバイスに関連する前記情報が、前記センサ制御デバイスの名前及び前記センサ制御デバイス上のソフトウェアバージョンを含む。
【0242】
いくつかの実施形態では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、前記少なくとも1つの薬剤送達デバイスに関連する情報を表示するステップをさらに実行させる。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの薬剤送達デバイスに関連する前記情報が、前記少なくとも1つの薬剤送達デバイスのブランド名を含む。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1つの薬剤送達デバイスに関連する前記情報が、前記少なくとも1つの薬剤送達デバイスのシリアル番号を含む。
【0243】
多くの実施形態において、対象者にアラートを与えるためのシステムは、測定された被検物質データ及び薬剤投与データを受信するように構成された無線通信回路であって、前記薬剤投与データを前記薬剤送達デバイスから自動受信する、無線通信回路と、アラートを提示するように構成されたディスプレイと、前記無線通信回路と、前記ディスプレイと、命令とを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、を備える。前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、高側閾値を上回る被検物質値の上昇に基づいて、食事が摂取されたかどうかを判定するステップと、前回のインスリン投与から一定時間内にインスリン投与が記録されていないかどうかを判定するステップと、食事が摂取されたとの判定、及び前回のインスリン投与から前記一定時間内にインスリン投与量が記録されていないとの判定とに応答して、食事時投与の忘れに関連するアラートインタフェースを表示するステップと、を実行させる。
【0244】
いくつかの実施形態では、前記高側閾値が約175mg/dLである。
【0245】
いくつかの実施形態では、前回のインスリン投与からの前記一定時間が約3時間である。
【0246】
いくつかの実施形態では、前記1つ以上のプロセッサが、食事に対する前記アラートインタフェースを、ユーザが選択した所定の時間に表示するようにさらに構成されている。
【0247】
いくつかの実施形態では、前記アラートインタフェースのテキストの少なくとも一部が、ユーザによりカスタマイズされる。
【0248】
多くの実施形態において、対象者にアラートを与えるためのシステムは、測定された被検物質データ及び薬剤投与データを受信するように構成された無線通信回路であって、前記薬剤投与データを前記薬剤送達デバイスから自動受信する、無線通信回路と、アラートを提示するように構成されたディスプレイと、前記無線通信回路と、前記ディスプレイと、命令とを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、を備える。前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、最後のインスリン投与から所定時間後に、被検物質値が高側閾値を上回っているかどうかを判定するステップと、前記最後のインスリン投与から前記所定時間後に、前記被検物質値が前記高側閾値を上回っているとの判定に応答して、補正投与に関連するアラートインタフェースを表示するステップと、を実行させる。
【0249】
いくつかの実施形態では、前記アラートインタフェースのテキストの少なくとも一部が、ユーザによりカスタマイズされる。
【0250】
いくつかの実施形態では、前記所定時間が少なくとも約2時間である。
【0251】
いくつかの実施形態では、前記高側閾値が約250mg/dLである。
【0252】
いくつかの実施形態では、前記高側閾値が、ユーザにより設定される。
【0253】
多くの実施形態において、対象者にアラートを与えるためのシステムは、測定された被検物質データ及び薬剤投与データを受信するように構成された無線通信回路であって、前記薬剤投与データを前記薬剤送達デバイスから自動受信する、無線通信回路と、アラートを提示するように構成されたディスプレイと、前記無線通信回路と、前記ディスプレイと、命令とを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、を備える。前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、最後のインスリン投与から所定時間後に、被検物質値が高側閾値を下回っているかどうかを判定するステップと、前記最後のインスリン投与から前記所定時間後に、前記被検物質値が前記高側閾値を下回っているとの判定に応答して、前記被検物質値が目標範囲内にあることに関連するメッセージインタフェースを表示するステップと、を実行させる。
【0254】
いくつかの実施形態では、前記メッセージインタフェースのテキストの少なくとも一部が、ユーザによりカスタマイズされる。
【0255】
いくつかの実施形態では、前記所定時間が少なくとも約2時間である。
【0256】
いくつかの実施形態では、前記高側閾値が、ユーザにより設定される。
【0257】
いくつかの実施形態では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、前記被検物質値が前記目標範囲内にあることに関連するメモを入力するようユーザに促すプロンプトを表示するステップをさらに実行させる。
【0258】
多くの実施形態において、対象者に関連するメトリックを表示するためのシステムは、薬剤送達デバイスと、測定された被検物質データ及び薬剤投与データを受信するように構成された無線通信回路であって、前記薬剤投与データを前記薬剤送達デバイスから自動受信する、無線通信回路と、情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、前記無線通信回路、前記ディスプレイ、並びに命令及び時間相関データを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、を備える。前記時間相関データは、或る期間にわたる、前記対象者の被検物質及び該対象者が受けた薬剤の投与の特徴を表すものである。前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記システムに、前記期間のそれぞれの日に対応する複数の日内グラフを表示するステップであって、前記複数の日内グラフの各グラフが、x軸に時間、y軸にグルコース濃度をとり、24時間にわたるグルコース濃度のプロットを含むものである、ステップと、前記期間中の各日について、「範囲内の時間」メトリックを表示するステップと、前記期間中の各日について、ユーザが受け取った超速効型インスリンの総量及び持効型インスリンの総量を表示するステップと、超速効型インスリンと持効型インスリンのうちの少なくとも一方の複数の投与に対応する複数の投与指標を表示するステップであって、前記複数の投与指標のそれぞれが、投与された超速効型インスリンと持効型インスリンのうちの前記少なくとも一方の量を示し、前記複数の投与指標のそれぞれが、投与された時間帯に配置される、ステップと、を実行させる。
【0259】
いくつかの実施形態では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、前記超速効型インスリンについての前記複数の投与指標を第1の行に表示し、前記持効型インスリンについての前記複数の投与指標を第2の行に表示するステップをさらに実行させる。いくつかの実施形態では、前記超速効型インスリンについての前記複数の投与指標を第1の色で表示し、前記持効型インスリンについての前記複数の投与指標を第2の色で表示する。
【0260】
いくつかの実施形態では、前記複数の投与指標が、投与された総投与量を含む。
【0261】
いくつかの実施形態では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、前記24時間の間に摂取した炭水化物の複数の量に対応する複数の炭水化物指標を表示するステップであって、前記複数の炭水化物指標のそれぞれが、その炭水化物を摂取した時間帯に配置される、ステップをさらに実行させる。
【0262】
いくつかの実施形態では、前記薬剤送達デバイスが、連携型のペン又は連携型のペンキャップである。
【0263】
いくつかの実施形態では、前記薬剤送達デバイスがインスリンポンプである。
【0264】
いくつかの実施形態では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、受け取った持効型インスリンのグラフを表示するステップをさらに実行させる。
【0265】
いくつかの実施形態では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、前記インスリンポンプの動作状態を表すグラフ表現を表示するステップをさらに実行させる。いくつかの実施形態では、前記動作状態が、自動送達状態、最大送達状態、及び自動休止状態を含む。
【0266】
多くの実施形態において、対象者に関連するメトリックを表示するためのシステムは、或る期間にわたる、対象者の被検物質及び該対象者が受けた薬剤の投与の特徴を表す時間相関データを受信するように構成された無線通信回路と、情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、前記無線通信回路、前記ディスプレイ、並びに命令及び時間相関データを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、を備える。前記時間相関データは、或る期間にわたる、前記対象者の被検物質及び該対象者が受けたグルコース値調整薬の投与の特徴を表すものである。前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記システムに、前記対象者が選択したフィルタリング基準に基づいて、時間相関データのサブセットを特定するステップと、第1の期間にわたる前記時間相関データに関連付けられたグルコース値を表示する第1のグルコースプロファイル、及び前記第1の期間にわたる前記時間相関データの前記サブセットを表示する第2のグルコースプロファイルを、1つのグラフィカル対象者インタフェース上に表示するステップと、を実行させる。
【0267】
いくつかの実施形態では、前記薬剤がグルコース値調整薬である。いくつかの実施形態では、前記グルコース値調整薬がインスリンである。
【0268】
いくつかの実施形態では、前記フィルタリング基準が、推奨用量投与、投与忘れ、過少量ボーラス投与、過量ボーラス投与、遅れた食事時投与、又は必要以上の回数の食事時投与のうちの1つである。いくつかの実施形態では、前記フィルタリング基準が推奨用量投与であり、前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含み、受けた前記少なくとも1回の薬剤投与の量が、前記薬剤の推奨用量と等しい。いくつかの実施形態では、前記フィルタリング基準が投与忘れであり、前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けなかった少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含む。いくつかの実施形態では、朝食の前記投与時間域が、午前約6時から午前約11時までである。いくつかの実施形態では、昼食の前記投与時間域が、午前約11時から午後約4時までである。いくつかの実施形態では、夕食の前記投与時間域が、午後約4時から午後約10時までである。いくつかの実施形態では、ベーサル投与の前記投与時間域が、処方されているベーサル投与時間から約1時間である。いくつかの実施形態では、前記フィルタリング基準が過少量ボーラス投与であり、前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含み、受けた前記少なくとも1回の薬剤投与の量が、前記薬剤の推奨用量より少ない。いくつかの実施形態では、前記フィルタリング基準が過量ボーラス投与であり、前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含み、受けた前記少なくとも1回の薬剤投与の量が、前記薬剤の推奨用量より多い。いくつかの実施形態では、前記フィルタリング基準が遅れた食事時投与であり、前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、食事開始から所定期間の後に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含む。いくつかの実施形態では、前記フィルタリング基準が必要以上の回数の食事時投与であり、前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域において、前記薬剤の最初の投与を受けた後にさらに少なくとも1回受けた前記薬剤の投与に関連付けられた被検物質データを含む。
【0269】
いくつかの実施形態では、前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記システムに、前記対象者が選択した第2のフィルタリング基準に基づいて、時間相関データの追加サブセットを特定するステップと、前記第1の期間にわたる前記時間相関データの前記追加サブセットを表示する第3のグルコースプロファイルを表示するステップと、をさらに実行させる。いくつかの実施形態では、前記第2のフィルタリング基準が、推奨用量投与、投与忘れ、過少量ボーラス投与、過量ボーラス投与、遅れた食事時投与、又は必要以上の回数の食事時投与のうちの1つである。
【0270】
いくつかの実施形態では、前記第1のグルコースプロファイルと前記第2のグルコースプロファイルが横並び配置で表示される。
【0271】
いくつかの実施形態では、前記第1のグルコースプロファイルと前記第2のグルコースプロファイルが縦並び配置で表示される。
【0272】
いくつかの実施形態では、前記第1の期間が前記対象者により選択される。
【0273】
いくつかの実施形態では、前記第1の期間が自動的に設定される。
【0274】
いくつかの実施形態では、前記フィルタリング基準が、ドロップダウンメニューを用いて選択される。
【0275】
多くの実施形態において、グルコースプロファイル比較を表示するための方法は、或る期間にわたる、対象者の被検物質及び該対象者が受けた薬剤の投与の特徴を表す時間相関データを受信するステップと、前記対象者が選択したフィルタリング基準に基づいて、時間相関データのサブセットを特定するステップと、第1の期間にわたる前記時間相関データに関連付けられたグルコース値を表示する第1のグルコースプロファイル、及び前記第1の期間にわたる前記時間相関データの前記サブセットを表示する第2のグルコースプロファイルを、1つのグラフィカルユーザインタフェース上に表示するステップと、を含む。
【0276】
いくつかの実施形態では、前記薬剤がグルコース値調整薬である。いくつかの実施形態では、前記グルコース値調整薬がインスリンである。
【0277】
いくつかの実施形態では、前記フィルタリング基準が、推奨用量投与、投与忘れ、過少量ボーラス投与、過量ボーラス投与、遅れた食事時投与、又は必要以上の回数の食事時投与のうちの1つである。いくつかの実施形態では、前記フィルタリング基準が推奨用量投与であり、前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含み、受けた前記少なくとも1回の薬剤投与の量が、前記薬剤の推奨用量と等しい。いくつかの実施形態では、前記フィルタリング基準が投与忘れであり、前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けなかった少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含む。いくつかの実施形態では、朝食の前記投与時間域が、午前約6時から午前約11時までである。いくつかの実施形態では、昼食の前記投与時間域が、午前約11時から午後約4時までである。いくつかの実施形態では、夕食の前記投与時間域が、午後約4時から午後約10時までである。いくつかの実施形態では、ベーサル投与の前記投与時間域が、処方されているベーサル投与時間から約1時間である。いくつかの実施形態では、前記フィルタリング基準が過少量ボーラス投与であり、前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含み、受けた前記少なくとも1回の薬剤投与の量が、前記薬剤の推奨用量より少ない。いくつかの実施形態では、前記フィルタリング基準が過量ボーラス投与であり、前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含み、受けた前記少なくとも1回の薬剤投与の量が、前記薬剤の推奨用量より多い。いくつかの実施形態では、前記フィルタリング基準が遅れた食事時投与であり、前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、食事開始から所定期間の後に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含む。いくつかの実施形態では、前記フィルタリング基準が必要以上の回数の食事時投与であり、前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域において、前記薬剤の最初の投与を受けた後にさらに少なくとも1回受けた前記薬剤の投与に関連付けられた被検物質データを含む。
【0278】
いくつかの実施形態では、本方法は、前記対象者が選択した第2のフィルタリング基準に基づいて、時間相関データの追加サブセットを特定するステップと、前記第1の期間にわたる前記時間相関データの前記追加サブセットを表示する第3のグルコースプロファイルを、前記1つのグラフィカルユーザインタフェース上に表示するステップと、をさらに含む。いくつかの実施形態では、前記第2のフィルタリング基準が、推奨用量投与、投与忘れ、過少量ボーラス投与、過量ボーラス投与、遅れた食事時投与、又は必要以上の回数の食事時投与のうちの1つである。
【0279】
いくつかの実施形態では、前記第1のグルコースプロファイルと前記第2のグルコースプロファイルが横並び配置で表示される。
【0280】
いくつかの実施形態では、前記第1のグルコースプロファイルと前記第2のグルコースプロファイルが縦並び配置で表示される。
【0281】
いくつかの実施形態では、前記第1の期間が前記対象者により選択される。
【0282】
いくつかの実施形態では、前記第1の期間が自動的に設定される。
【0283】
いくつかの実施形態では、前記フィルタリング基準が、ドロップダウンメニューを用いて選択される。
【0284】
多くの実施形態において、対象者に関連するメトリックを表示するためのシステムは、或る期間にわたる、対象者の被検物質及び該対象者が受けた薬剤の投与の特徴を表す時間相関データを受信するように構成された無線通信回路と、情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、前記無線通信回路、前記ディスプレイ、並びに命令及び時間相関データを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、を備える。前記時間相関データは、或る期間にわたる、前記対象者の被検物質及び該対象者が受けたグルコース値調整薬の投与の特徴を表すものである。前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記システムに、前記対象者が選択した第1のフィルタリング基準に基づいて、時間相関データの第1のサブセットを特定し、前記対象者が選択した第2のフィルタリング基準に基づいて、時間相関データの第2のサブセットを特定するステップと、第1の期間にわたる前記時間相関データの前記第1のサブセットを表示する第1のグルコースプロファイル、及び前記第1の期間にわたる前記時間相関データの前記第2のサブセットを表示する第2のグルコースプロファイルを、1つのグラフィカルユーザインタフェース上に表示するステップと、を実行させる。
【0285】
いくつかの実施形態では、前記薬剤がグルコース値調整薬である。いくつかの実施形態では、前記グルコース値調整薬がインスリンである。
【0286】
いくつかの実施形態では、前記フィルタリング基準が、推奨用量投与、投与忘れ、過少量ボーラス投与、過量ボーラス投与、遅れた食事時投与、又は必要以上の回数の食事時投与のうちの1つである。いくつかの実施形態では、前記フィルタリング基準が推奨用量投与であり、前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含み、受けた前記少なくとも1回の薬剤投与の量が、前記薬剤の推奨用量と等しい。いくつかの実施形態では、前記フィルタリング基準が投与忘れであり、前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けなかった少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含む。いくつかの実施形態では、朝食の前記投与時間域が、午前約6時から午前約11時までである。いくつかの実施形態では、昼食の前記投与時間域が、午前約11時から午後約4時までである。いくつかの実施形態では、夕食の前記投与時間域が、午後約4時から午後約10時までである。いくつかの実施形態では、ベーサル投与の前記投与時間域が、処方されているベーサル投与時間から約1時間である。いくつかの実施形態では、前記フィルタリング基準が過少量ボーラス投与であり、前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含み、受けた前記少なくとも1回の薬剤投与の量が、前記薬剤の推奨用量より少ない。いくつかの実施形態では、前記フィルタリング基準が過量ボーラス投与であり、前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含み、受けた前記少なくとも1回の薬剤投与の量が、前記薬剤の推奨用量より多い。いくつかの実施形態では、前記フィルタリング基準が遅れた食事時投与であり、前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、食事開始から所定期間の後に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含む。いくつかの実施形態では、前記フィルタリング基準が必要以上の回数の食事時投与であり、前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域において、前記薬剤の最初の投与を受けた後にさらに少なくとも1回受けた前記薬剤の投与に関連付けられた被検物質データを含む。
【0287】
いくつかの実施形態では、前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記システムに、前記対象者が選択した第3のフィルタリング基準に基づいて、時間相関データの第3のサブセットを特定するステップと、前記第1の期間にわたる前記時間相関データの前記第3のサブセットを表示する第3のグルコースプロファイルを表示するステップと、をさらに実行させる。いくつかの実施形態では、前記第3のフィルタリング基準が、推奨用量投与、投与忘れ、過少量ボーラス投与、過量ボーラス投与、遅れた食事時投与、又は必要以上の回数の食事時投与のうちの1つである。
【0288】
いくつかの実施形態では、前記第1のグルコースプロファイルと前記第2のグルコースプロファイルが横並び配置で表示される。
【0289】
いくつかの実施形態では、前記第1のグルコースプロファイルと前記第2のグルコースプロファイルが縦並び配置で表示される。
【0290】
いくつかの実施形態では、前記第1の期間が前記対象者により選択される。
【0291】
いくつかの実施形態では、前記第1の期間が自動的に設定される。
【0292】
いくつかの実施形態では、前記第1のフィルタリング基準及び第2のフィルタリング基準が、ドロップダウンメニューを用いて選択される。
【0293】
多くの実施形態において、グルコースプロファイル比較を表示するための方法は、或る期間にわたる、対象者の被検物質及び該対象者が受けた薬剤の投与の特徴を表す時間相関データを受信するステップと、前記対象者が選択した第1のフィルタリング基準に基づいて、時間相関データの第1のサブセットを特定し、前記対象者が選択した第2のフィルタリング基準に基づいて、時間相関データの第2のサブセットを特定するステップと、第1の期間にわたる前記時間相関データの前記第1のサブセットを表示する第1のグルコースプロファイル、及び前記第1の期間にわたる前記時間相関データの前記第2のサブセットを表示する第2のグルコースプロファイルを、1つのグラフィカルユーザインタフェース上に表示するステップと、を含む。
【0294】
いくつかの実施形態では、前記薬剤がグルコース値調整薬である。いくつかの実施形態では、前記グルコース値調整薬がインスリンである。
【0295】
いくつかの実施形態では、前記フィルタリング基準が、推奨用量投与、投与忘れ、過少量ボーラス投与、過量ボーラス投与、遅れた食事時投与、又は必要以上の回数の食事時投与のうちの1つである。いくつかの実施形態では、前記フィルタリング基準が推奨用量投与であり、前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含み、受けた前記少なくとも1回の薬剤投与の量が、前記薬剤の推奨用量と等しい。いくつかの実施形態では、前記フィルタリング基準が投与忘れであり、前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けなかった少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含む。いくつかの実施形態では、朝食の前記投与時間域が、午前約6時から午前約11時までである。いくつかの実施形態では、昼食の前記投与時間域が、午前約11時から午後約4時までである。いくつかの実施形態では、夕食の前記投与時間域が、午後約4時から午後約10時までである。いくつかの実施形態では、ベーサル投与の前記投与時間域が、処方されているベーサル投与時間から約1時間である。いくつかの実施形態では、前記フィルタリング基準が過少量ボーラス投与であり、前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含み、受けた前記少なくとも1回の薬剤投与の量が、前記薬剤の推奨用量より少ない。いくつかの実施形態では、前記フィルタリング基準が過量ボーラス投与であり、前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含み、受けた前記少なくとも1回の薬剤投与の量が、前記薬剤の推奨用量より多い。いくつかの実施形態では、前記フィルタリング基準が遅れた食事時投与であり、前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、食事開始から所定期間の後に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含む。いくつかの実施形態では、前記フィルタリング基準が必要以上の回数の食事時投与であり、前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域において、前記薬剤の最初の投与を受けた後にさらに少なくとも1回受けた前記薬剤の投与に関連付けられた被検物質データを含む。
【0296】
いくつかの実施形態では、本方法は、前記対象者が選択した第3のフィルタリング基準に基づいて、時間相関データの第3のサブセットを特定するステップと、前記第1の期間にわたる前記時間相関データの前記第3のサブセットを表示する第3のグルコースプロファイルを、前記1つのグラフィカルユーザインタフェース上に表示するステップと、をさらに含む。いくつかの実施形態では、前記第1の期間にわたる前記時間相関データに関連付けられたグルコース値を表示する第3のグルコースプロファイルを、前記1つのグラフィカルユーザインタフェース上に表示するステップをさらに含む。
【0297】
いくつかの実施形態では、前記第1のグルコースプロファイルと前記第2のグルコースプロファイルが横並び配置で表示される。
【0298】
いくつかの実施形態では、前記第1のグルコースプロファイルと前記第2のグルコースプロファイルが縦並び配置で表示される。
【0299】
いくつかの実施形態では、前記第1の期間が前記対象者により選択される。
【0300】
いくつかの実施形態では、前記第1の期間が自動的に設定される。
【0301】
いくつかの実施形態では、前記第1のフィルタリング基準及び第2のフィルタリング基準が、ドロップダウンメニューを用いて選択される。
【0302】
多くの実施形態において、対象者に関連するメトリックを表示するためのシステムは、測定された薬剤投与データ及び被検物質データを受信するように構成された無線通信回路と、情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、前記無線通信回路、前記ディスプレイ、並びに命令及び時間相関データを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、を備える。前記時間相関データは、或る期間にわたる、前記対象者の被検物質及び該対象者が受けたグルコース値調整薬の投与の特徴を表すものであり、少なくとも1回の受けた前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの少なくとも1つの部分と、少なくとも1回の受けなかった前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの少なくとも1つの部分とを含む。前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、前記少なくとも1回の受けた前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分を特定するステップと、前記少なくとも1回の受けなかった前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分を特定するステップと、複数のグルコースプロファイルを表示するステップと、を実行させる。前記複数のグルコースプロファイルのうち、第1のグルコースプロファイルは、前記少なくとも1回の受けた前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分と、前記少なくとも1回の受けなかった前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分とを含む被検物質データから特定されたグルコース値を表示するものであり、第2のグルコースプロファイルは、前記少なくとも1回の受けた前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含むが、前記少なくとも1回の受けなかった前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含まない被検物質データから特定されたグルコース値を表示するものであり、第3のグルコースプロファイルは、前記少なくとも1回の受けなかった前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含むが、前記少なくとも1回の受けた前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含まない被検物質データから特定されたグルコース値を表示するものである。
【0303】
いくつかの実施形態では、前記第1のグルコースプロファイル、前記第2のグルコースプロファイル、及び前記第3のグルコースプロファイルのそれぞれが、前記期間にわたる、被検物質データから特定されたグルコース値のプロットを含み、前記プロットが、グルコース中央値の軌跡と、異なるパーセンタイルごとのグルコース値の複数の軌跡とを表示するものである。
【0304】
いくつかの実施形態では、前記期間が約1カ月である。
【0305】
いくつかの実施形態では、前記グルコース値調整薬がグルコース値降下薬である。いくつかの実施形態では、前記グルコース値調整薬がインスリンである。いくつかの実施形態では、前記グルコース値調整薬が速効型インスリンである。いくつかの実施形態では、前記グルコース値調整薬が持効型インスリンである。いくつかの実施形態では、前記グルコース値調整薬がSGLT阻害薬である。いくつかの実施形態では、前記グルコース値調整薬がGLP1受容体拮抗薬である。いくつかの実施形態では、前記グルコース値調整薬が、インスリン、SGLT2阻害薬、GLP1受容体作動薬、ビグアニド(例えば、メトホルミン)、α-グルコシダーゼ阻害薬、チアゾリジンジオン、DPP4阻害薬、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される。
【0306】
いくつかの実施形態では、前記少なくとも1回の受けた前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分の長さが、前記グルコース値調整薬の種類によって異なる。
【0307】
いくつかの実施形態では、前記少なくとも1回の受けた前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分の前記長さが、前記グルコース値調整薬の治療可能時間域に関連する固定時間域である。
【0308】
いくつかの実施形態では、前記少なくとも1回の受けた前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分の前記長さが、可変時間域であり、前記可変時間域の開始時点が、前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた時刻である。いくつかの実施形態では、前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた前記時刻が、連携している送達デバイスのタイムスタンプに由来するものである。いくつかの実施形態では、前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた前記時刻が、ログに記録された投与に由来するものである。
【0309】
いくつかの実施形態では、前記グルコース値調整薬が持効型インスリンであり、前記少なくとも1回の受けた前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分の前記長さが、約1日である。
【0310】
いくつかの実施形態では、前記グルコース値調整薬が超速効型インスリンであり、前記受けた前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分の前記長さが、約4時間~約8時間である。
【0311】
いくつかの実施形態では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、前記複数のグルコースプロファイルを横並びの配置で表示するステップをさらに実行させる。
【0312】
いくつかの実施形態では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、前記複数のグルコースプロファイルを縦並び配置で表示するステップをさらに実行させる。
【0313】
いくつかの実施形態では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、前記複数のグルコースプロファイルのそれぞれについて「範囲内の時間」インタフェースを表示するステップをさらに実行させ、前記「範囲内の時間」インタフェースが、複数の四角形部分を有する棒を含んでおり、前記複数の四角形部分の各四角形部分は、ユーザの被検物質値が、該四角形部分に関連付けられた予め定義された被検物質範囲内にある時間の長さを示しており、前記複数の四角形部分が、被検物質値を示すデータに基づいており、前記複数の四角形部分が、前記複数のグルコースプロファイルそれぞれの前記被検物質データに基づいている。
【0314】
いくつかの実施形態では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、前記複数のグルコースプロファイルのそれぞれについて、GMIメトリックを表示するステップをさらに実行させる。いくつかの実施形態では、前記GMIメトリックが、パーセント比率のGMI及び/又はmmol/molの単位のGMI値である。
【0315】
いくつかの実施形態では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、前記複数のグルコースプロファイルのそれぞれについて、グルコース統計値を表示するステップをさらに実行させる。いくつかの実施形態では、前記グルコース統計値が、平均グルコース値又はグルコース中央値である。いくつかの実施形態では、前記グルコース統計値がCVである。
【0316】
いくつかの実施形態では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、前記第1のグルコースプロファイル及び前記第2のグルコースプロファイルにおける前記グルコース値調整薬の複数の投与の実施に対応する複数の投与指標を表示するステップをさらに実行させる。
【0317】
多くの実施形態において、グルコースプロファイル比較を表示するための方法は、或る期間にわたる、対象者の被検物質及び該対象者が受けたグルコース値調整薬の投与の特徴を表す時間相関データを受信するステップと、少なくとも1回の受けたグルコース値調整薬の投与に関連付けられた前記時間相関データの少なくとも1つの部分を特定するステップと、少なくとも1回の受けなかった前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた前記時間相関データの少なくとも1つの部分を特定するステップと、複数のグルコースプロファイルを表示するステップと、を含む方法であって、前記複数のグルコースプロファイルのうち、第1のグルコースプロファイルは、前記少なくとも1回の受けた前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分と、前記少なくとも1回の受けなかった前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分とを含む被検物質データから特定されたグルコース値を表示するものであり、第2のグルコースプロファイルは、前記少なくとも1回の受けた前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含むが、前記少なくとも1回の受けなかった前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含まない被検物質データから特定されたグルコース値を表示するものであり、第3のグルコースプロファイルは、前記少なくとも1回の受けなかった前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含むが、前記少なくとも1回の受けた前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含まない被検物質データから特定されたグルコース値を表示するものである、方法。
【0318】
いくつかの実施形態では、前記第1のグルコースプロファイル、前記第2のグルコースプロファイル、及び前記第3のグルコースプロファイルのそれぞれが、前記期間にわたる、被検物質データから特定されたグルコース値のプロットを含み、前記プロットが、グルコース中央値の軌跡と、異なるパーセンタイルごとのグルコース値の複数の軌跡とを表示するものである。
【0319】
いくつかの実施形態では、前記期間が約1カ月である。
【0320】
いくつかの実施形態では、前記グルコース値調整薬がグルコース値降下薬である。いくつかの実施形態では、前記グルコース値調整薬がインスリンである。いくつかの実施形態では、前記グルコース値調整薬が速効型インスリンである。いくつかの実施形態では、前記グルコース値調整薬が持効型インスリンである。
【0321】
いくつかの実施形態では、前記少なくとも1回の受けた前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分の長さが、前記グルコース値調整薬の種類によって異なる。いくつかの実施形態では、前記グルコース値調整薬が持効型インスリンであり、前記少なくとも1回の受けた前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分の前記長さが、約1日である。いくつかの実施形態では、前記グルコース値調整薬が超速効型インスリンであり、前記受けた前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分の前記長さが、約4時間~約8時間である。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1回の受けた前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分の前記長さが、前記グルコース値調整薬の治療可能時間域に関連する固定時間域である。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1回の受けた前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分の前記長さが、可変時間域であり、前記可変時間域の開始時点が、前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた時刻である。いくつかの実施形態では、前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた前記時刻が、連携している送達デバイスのタイムスタンプに由来するものである。いくつかの実施形態では、前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた前記時刻が、ログに記録された投与に由来するものである。
【0322】
いくつかの実施形態では、前記複数のグルコースプロファイルが横並びの配置で表示される。
【0323】
いくつかの実施形態では、前記複数のグルコースプロファイルが縦並び配置で表示される。
【0324】
いくつかの実施形態では、前記方法が、前記複数のグルコースプロファイルのそれぞれについて「範囲内の時間」インタフェースを表示するステップをさらに含み、前記複数のグルコースプロファイルのそれぞれについての前記「範囲内の時間」インタフェースが、複数の四角形部分を有する棒を含んでおり、前記複数の四角形部分の各四角形部分は、ユーザの被検物質値が、該四角形部分に関連付けられた予め定義された被検物質範囲内にある時間の長さを示しており、前記複数の四角形部分が、前記複数のグルコースプロファイルそれぞれの前記被検物質データに基づいている。
【0325】
いくつかの実施形態では、前記複数のグルコースプロファイルのそれぞれについて、GMIメトリックを表示するステップをさらに含む。いくつかの実施形態では、前記GMIメトリックが、パーセント比率のGMI及び/又はmmol/molの単位のGMI値である。
【0326】
いくつかの実施形態では、前記複数のグルコースプロファイルのそれぞれについて、グルコース統計値を表示するステップをさらに含む。いくつかの実施形態では、前記グルコース統計値が、平均グルコース値又はグルコース中央値である。
【0327】
いくつかの実施形態では、前記第1のグルコースプロファイル及び前記第2のグルコースプロファイルにおける前記グルコース値調整薬の複数の投与の実施に対応する複数の投与指標を表示するステップをさらに含む。
【0328】
多くの実施形態において、対象者に関連するメトリックを表示するためのシステムは、測定された薬剤投与データ及び被検物質データを受信するように構成された無線通信回路と、情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、前記無線通信回路、前記ディスプレイ、並びに命令及び時間相関データを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、を備える。前記時間相関データは、或る期間にわたる、前記対象者の被検物質及び該対象者が受けた薬剤の投与の特徴を表すものであり、前記時間相関データは、少なくとも1回の受けた前記薬剤の投与に関連付けられた被検物質データの少なくとも1つの部分と、少なくとも1回の受けなかった前記薬剤の投与に関連付けられた被検物質データの少なくとも1つの部分とを含む。前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記システムに、前記少なくとも1回の受けた前記薬剤の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分を特定するステップと、前記少なくとも1回の受けなかった前記薬剤の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分を特定するステップと、複数の被検物質プロファイルを表示するステップと、を実行させる。前記複数の被検物質プロファイルのうち、第1の被検物質プロファイルは、前記少なくとも1回の受けた前記薬剤の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分と、前記少なくとも1回の受けなかった前記薬剤の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分とを含む被検物質データから特定された被検物質値を表示するものであり、第2の被検物質プロファイルは、前記少なくとも1回の受けた前記薬剤の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含むが、前記少なくとも1回の受けなかった前記薬剤の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含まない被検物質データから特定された被検物質値を表示するものであり、第3の被検物質プロファイルは、前記少なくとも1回の受けなかった前記薬剤の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含むが、前記少なくとも1回の受けた前記薬剤の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含まない被検物質データから特定された被検物質値を表示するものである、システム。
【0329】
いくつかの実施形態では、前記第1の被検物質プロファイル、前記第2の被検物質プロファイル、及び前記第3の被検物質プロファイルのそれぞれが、前記期間にわたる、被検物質データから特定された被検物質値のプロットを含み、前記プロットが、被検物質中央値の軌跡と、異なるパーセンタイルごとの被検物質値の複数の軌跡とを表示するものである。
【0330】
いくつかの実施形態では、前記期間が約1カ月である。
【0331】
いくつかの実施形態では、前記被検物質がグルコースであり、前記薬剤がグルコース値降下薬である。いくつかの実施形態では、前記グルコース値降下薬がインスリンである。いくつかの実施形態では、前記グルコース値降下薬が、超速効型インスリン、持効型インスリン、中間作用型インスリンのうちの少なくとも1つである。いくつかの実施形態では、前記グルコース値降下薬が、SGLT阻害薬又はGLP1受容体拮抗薬である。
【0332】
いくつかの実施形態では、前記少なくとも1回の前記薬剤の投与を受けた後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分の長さが、前記薬剤の種類によって異なる。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1回の受けた前記薬剤の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分の前記長さが、前記薬剤の治療可能時間域に関連する固定時間域である。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1回の受けた前記薬剤の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分の前記長さが、可変時間域であり、前記可変時間域の開始時点が、前記薬剤の投与に関連付けられた時刻である。いくつかの実施形態では、前記薬剤の投与に関連付けられた前記時刻が、連携している送達デバイスのタイムスタンプに由来するものである。いくつかの実施形態では、前記薬剤の投与に関連付けられた前記時刻が、ログに記録された投与に由来するものである。
【0333】
いくつかの実施形態では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、前記複数の被検物質プロファイルを横並びの配置で表示するステップをさらに実行させる。
【0334】
いくつかの実施形態では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、前記複数の被検物質プロファイルを縦並び配置で表示するステップをさらに実行させる。
【0335】
いくつかの実施形態では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、前記複数の被検物質プロファイルのそれぞれについて、被検物質メトリックを表示するステップをさらに実行させる。
【0336】
いくつかの実施形態では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、前記複数の被検物質プロファイルのそれぞれについて、被検物質統計値を表示するステップをさらに実行させる。いくつかの実施形態では、前記被検物質統計値が、平均被検物質値又は被検物質中央値である。
【0337】
いくつかの実施形態では、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、前記第1の被検物質プロファイル及び前記第2の被検物質プロファイルにおける前記薬剤の複数の投与の実施に対応する複数の投与指標を表示するステップをさらに実行させる。
【0338】
いくつかの実施形態では、前記時間相関データが、少なくとも1回の第2の薬剤の投与を受けた後の被検物質データの少なくとも1つの部分と、少なくとも1回の前記第2の薬剤の投与を受けなかった後の被検物質データの少なくとも1つの部分とをさらに含み、前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記システムに、前記少なくとも1回の前記第2の薬剤の投与を受けた後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分を特定するステップと、前記少なくとも1回の前記第2の薬剤の投与を受けなかった後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分を特定するステップと、複数の被検物質プロファイルを表示するステップと、をさらに実行させ、前記複数の被検物質プロファイルのうち、前記第1の被検物質プロファイルは、前記少なくとも1回の前記薬剤の投与を受けた後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分と、前記少なくとも1回の前記第2の薬剤の投与を受けた後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分と、前記少なくとも1回の前記薬剤の投与を受けなかった後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分と、前記少なくとも1回の前記第2の薬剤の投与を受けなかった後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分とを含む被検物質データから特定された被検物質値を表示するものであり、第4の被検物質プロファイルは、前記少なくとも1回の前記第2の薬剤の投与を受けた後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含むが、前記少なくとも1回の前記第2の薬剤の投与を受けなかった後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含まない被検物質データから特定された被検物質値を表示するものであり、第5の被検物質プロファイルは、前記少なくとも1回の前記第2の薬剤の投与を受けなかった後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含むが、前記少なくとも1回の前記第2の薬剤の投与を受けた後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含まない被検物質データから特定された被検物質値を表示するものである。いくつかの実施形態では、前記第1の薬剤が持効型インスリンであり、前記第2の薬剤が超速効型インスリンである。
【0339】
いくつかの実施形態では、前記被検物質が、グルコース、グルコース誘導体、ケトン、ケトン体、又は乳酸のうちの少なくとも1つである。
【0340】
いくつかの実施形態では、前記被検物質が、酸素、アセチルコリン、アミラーゼ、ビリルビン、コレステロール、絨毛性ゴナドトロピン、クレアチンキナーゼ、クレアチン、DNA、フルクトサミン、グルタミン、成長ホルモン、ホルモン、過酸化物、前立腺特異抗原、プロトロンビン、RNA、甲状腺刺激ホルモン、及びトロポニンのうちの少なくとも1つである。
【0341】
多くの実施形態において、被検物質プロファイル比較を表示するための方法は、或る期間にわたる、対象者の被検物質及び該対象者が受けた薬剤の投与の特徴を表す時間相関データを受信するステップと、少なくとも1回の薬剤の投与を受けた後の前記時間相関データの少なくとも1つの部分を特定するステップと、少なくとも1回の前記薬剤の投与を受けなかった後の前記時間相関データの少なくとも1つの部分を特定するステップと、複数の被検物質プロファイルを表示するステップと、を含む方法であって、前記複数の被検物質プロファイルのうち、第1の被検物質プロファイルは、前記少なくとも1回の前記薬剤の投与を受けた後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分と、前記少なくとも1回の前記薬剤の投与を受けなかった後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分とを含む被検物質データから特定された被検物質値を表示するものであり、第2の被検物質プロファイルは、前記少なくとも1回の前記薬剤の投与を受けた後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含むが、前記少なくとも1回の前記薬剤の投与を受けなかった後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含まない被検物質データから特定された被検物質値を表示するものであり、第3の被検物質プロファイルは、前記少なくとも1回の前記薬剤の投与を受けなかった後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含むが、前記少なくとも1回の前記薬剤の投与を受けた後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含まない被検物質データから特定された被検物質値を表示するものである、方法。
【0342】
いくつかの実施形態では、前記第1の被検物質プロファイル、前記第2の被検物質プロファイル、及び前記第3の被検物質プロファイルのそれぞれが、前記期間にわたる、被検物質データから特定された被検物質値のプロットを含み、前記プロットが、被検物質中央値の軌跡と、異なるパーセンタイルごとの被検物質値の複数の軌跡とを表示するものである。
【0343】
いくつかの実施形態では、前記期間が約1カ月である。
【0344】
いくつかの実施形態では、前記被検物質がグルコースであり、前記薬剤がグルコース値降下薬である。いくつかの実施形態では、前記グルコース値降下薬がインスリンである。いくつかの実施形態では、前記グルコース値降下薬が、超速効型インスリン、持効型インスリン、中間作用型インスリンのうちの少なくとも1つである。いくつかの実施形態では、前記グルコース値降下薬がSGLT阻害薬又はGLP1受容体拮抗薬である。
【0345】
いくつかの実施形態では、前記少なくとも1回の前記薬剤の投与を受けた後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分の長さが、前記薬剤の種類によって異なる。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1回の受けた前記薬剤の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分の前記長さが、前記薬剤の治療可能時間域に関連する固定時間域である。いくつかの実施形態では、前記少なくとも1回の受けた前記薬剤の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分の前記長さが、可変時間域であり、前記可変時間域の開始時点が、前記薬剤の投与に関連付けられた時刻である。いくつかの実施形態では、前記薬剤の投与に関連付けられた前記時刻が、連携している送達デバイスのタイムスタンプに由来するものである。いくつかの実施形態では、前記薬剤の投与に関連付けられた前記時刻が、ログに記録された投与に由来するものである。
【0346】
いくつかの実施形態では、本方法は、前記複数の被検物質プロファイルを横並びの配置で表示するステップをさらに含む。
【0347】
いくつかの実施形態では、本方法は、前記複数の被検物質プロファイルを縦並び配置で表示するステップをさらに含む。
【0348】
いくつかの実施形態では、本方法は、前記複数の被検物質プロファイルのそれぞれについて、被検物質メトリックを表示するステップをさらに含む。
【0349】
いくつかの実施形態では、本方法は、前記複数の被検物質プロファイルのそれぞれについて、被検物質統計値を表示するステップをさらに含む。いくつかの実施形態では、前記被検物質統計値が、平均被検物質値又は被検物質中央値である。
【0350】
いくつかの実施形態では、本方法は、前記第1の被検物質プロファイル及び前記第2の被検物質プロファイルにおける前記薬剤の複数の投与の実施に対応する複数の投与指標を表示するステップをさらに含む。
【0351】
いくつかの実施形態では、前記時間相関データが、少なくとも1回の第2の薬剤の投与を受けた後の被検物質データの少なくとも1つの部分と、少なくとも1回の前記第2の薬剤の投与を受けなかった後の被検物質データの少なくとも1つの部分とをさらに含み、前記方法が、前記少なくとも1回の前記第2の薬剤の投与を受けた後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分を特定するステップと、前記少なくとも1回の前記第2の薬剤の投与を受けなかった後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分を特定するステップと、複数の被検物質プロファイルを表示するステップと、をさらに含み、前記複数の被検物質プロファイルが、第4の被検物質プロファイル及び第5の被検物質プロファイルをさらに含み、前記第1の被検物質プロファイルは、前記少なくとも1回の前記薬剤の投与を受けた後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分と、前記少なくとも1回の前記第2の薬剤の投与を受けた後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分と、前記少なくとも1回の前記薬剤の投与を受けなかった後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分と、前記少なくとも1回の前記第2の薬剤の投与を受けなかった後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分とを含む被検物質データから特定された被検物質値を表示するものであり、前記第4の被検物質プロファイルは、前記少なくとも1回の前記第2の薬剤の投与を受けた後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含むが、前記少なくとも1回の前記第2の薬剤の投与を受けなかった後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含まない被検物質データから特定された被検物質値を表示するものであり、前記第5の被検物質プロファイルは、前記少なくとも1回の前記第2の薬剤の投与を受けなかった後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含むが、前記少なくとも1回の前記第2の薬剤の投与を受けた後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含まない被検物質データから特定された被検物質値を表示するものである。
【0352】
いくつかの実施形態では、前記第1の薬剤が持効型インスリンであり、前記第2の薬剤が超速効型インスリンである。
【0353】
いくつかの実施形態では、前記被検物質が、グルコース、グルコース誘導体、ケトン、ケトン体、又は乳酸のうちの少なくとも1つである。
【0354】
いくつかの実施形態では、前記被検物質が、酸素、アセチルコリン、アミラーゼ、ビリルビン、コレステロール、絨毛性ゴナドトロピン、クレアチンキナーゼ、クレアチン、DNA、フルクトサミン、グルタミン、成長ホルモン、ホルモン、過酸化物、前立腺特異抗原、プロトロンビン、RNA、甲状腺刺激ホルモン、及びトロポニンのうちの少なくとも1つである。
【0355】
多くの実施形態において、対象者に関連するメトリックを表示するためのシステムは、測定された被検物質データを受信するように構成された無線通信回路と、情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、前記無線通信回路、前記ディスプレイ、並びに命令及び時間相関データを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、を備える。前記時間相関データは、或る期間にわたる前記対象者の被検物質の特徴を表すものであり、前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、第1の期間についての第1の「範囲内の時間」グラフ表現と、第2の期間についての第2の「範囲内の時間」グラフ表現とを表示するステップであって、前記第1の「範囲内の時間」グラフ表現及び前記第2の「範囲内の時間」グラフ表現のそれぞれが、複数の濃度範囲に対応する所定の数の部分を含んでおり、前記所定の数の部分のそれぞれが、前記所定の数の部分と数が等しい所定の数の異なる色を含んでいる、ステップと、前記第1の期間についての第1のグルコースメトリックセクションと、前記第2の期間についての第2のグルコースメトリックセクションとを表示するステップであって、前記第1のグルコースメトリックセクションが、前記第1の期間についてのグルコース管理指標及び平均グルコース値を含んでおり、前記第2のグルコースメトリックセクションが、前記第2の期間についてのグルコース管理指標及び平均グルコース値を含んでいる、ステップと、前記第1の期間についての第1のアンビュラトリーグルコースプロファイルと、前記第2の期間についての第2のアンビュラトリーグルコースプロファイルとを表示するステップと、前記第1の期間における、低側閾値を下回ったグルコース値のグラフを含む第1の低グルコースイベントセクションと、前記第2の期間における、前記低側閾値を下回ったグルコース値のグラフを含む第2の低グルコースイベントセクションとを表示するステップと、を実行させる。
【0356】
いくつかの実施形態では、前記第1のアンビュラトリーグルコースプロファイル及び前記第2のアンビュラトリーグルコースプロファイルのそれぞれが、複数の濃度範囲に対応する前記所定の数の部分を含んでおり、前記所定の数の部分のそれぞれに表示されるグルコース値が、前記所定の数の異なる色を含んでいる。
【0357】
いくつかの実施形態では、前記第1の低グルコースイベントセクションが、前記第1の期間における低グルコースイベントの総数をさらに含み、前記第2の低グルコースイベントセクションが、前記第2の期間における低グルコースイベントの総数をさらに含む。
【0358】
いくつかの実施形態では、前記所定の数の部分が、超低濃度範囲域、低濃度範囲域、目標範囲域、高濃度範囲域、超高濃度範囲域を含む。
【0359】
いくつかの実施形態では、前記第1のグルコースメトリックセクションが、前記第1の期間におけるグルコース値のばらつきメトリックをさらに含み、前記第2のグルコースメトリックセクションが、前記第2の期間におけるグルコース値のばらつきメトリックをさらに含む。
【0360】
いくつかの実施形態では、前記第1の「範囲内の時間」グラフ表現及び前記第2の「範囲内の時間」グラフ表現が、前記所定の数の部分のそれぞれに対応するパーセント値をさらに含む。
【0361】
いくつかの実施形態では、前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記システムに、前記第1の期間についての第1のセンサメトリック及び前記第2の期間についての第2のセンサメトリックを表示するステップをさらに実行させる。いくつかの実施形態では、前記第1のセンサメトリックが、前記第1の期間においてセンサがアクティブであった時間の長さを含み、前記第2のセンサメトリックが、前記第2の期間においてセンサがアクティブであった時間の長さを含む。いくつかの実施形態では、前記第1のセンサメトリックが、前記第1の期間におけるユーザによるグルコース値の平均閲覧回数を含み、前記第2のセンサメトリックが、前記第2の期間におけるユーザによるグルコース値の平均閲覧回数を含む。いくつかの実施形態では、前記第1のセンサメトリックが、前記第1の期間におけるユーザによるセンサの平均スキャン回数を含み、前記第2のセンサメトリックが、前記第2の期間におけるユーザによるセンサの平均スキャン回数を含む。
【0362】
いくつかの実施形態では、前記第1の「範囲内の時間」グラフ表現及び前記第2の「範囲内の時間」グラフ表現がそれぞれ棒グラフである。
【0363】
いくつかの実施形態では、前記所定の数の部分が、縦一列に並べられる。
【0364】
いくつかの実施形態では、前記複数の濃度範囲が、5つの濃度範囲で構成される。
【0365】
いくつかの実施形態では、前記所定の数の部分が、最大5つの部分で構成される。
【0366】
多くの実施形態において、グルコースプロファイル比較を表示するための方法は、或る期間にわたる、ユーザの被検物質の特徴を表す時間相関データを受信するステップと、第1の期間についての第1の「範囲内の時間」グラフ表現と、第2の期間についての第2の「範囲内の時間」グラフ表現とを、1つのグラフィカルユーザインタフェース上に表示するステップであって、前記第1の「範囲内の時間」グラフ表現及び前記第2の「範囲内の時間」グラフ表現のそれぞれが、複数の濃度範囲に対応する所定の数の部分を含んでおり、前記所定の数の部分のそれぞれが、前記所定の数の部分と数が等しい所定の数の異なる色を含んでいる、ステップと、前記第1の期間についての第1のグルコースメトリックセクションと、前記第2の期間についての第2のグルコースメトリックセクションとを、前記1つのグラフィカルユーザインタフェース上に表示するステップであって、前記第1のグルコースメトリックセクションが、前記第1の期間についてのグルコース管理指標及び平均グルコース値を含んでおり、前記第2のグルコースメトリックセクションが、前記第2の期間についてのグルコース管理指標及び平均グルコース値を含んでいる、ステップと、前記第1の期間についての第1のアンビュラトリーグルコースプロファイルと、前記第2の期間についての第2のアンビュラトリーグルコースプロファイルとを、前記1つのグラフィカルユーザインタフェース上に表示するステップと、前記第1の期間における、低側閾値を下回ったグルコース値のグラフを含む第1の低グルコースイベントセクションと、前記第2の期間における、前記低側閾値を下回ったグルコース値のグラフを含む第2の低グルコースイベントセクションとを、前記1つのグラフィカルユーザインタフェース上に表示するステップと、を含む。
【0367】
いくつかの実施形態では、前記第1のアンビュラトリーグルコースプロファイル及び前記第2のアンビュラトリーグルコースプロファイルのそれぞれが、前記5つの濃度範囲に対応する少なくとも5つの部分を含んでおり、前記5つの部分のそれぞれに表示されるグルコース値が、5つの異なる色を含んでいる。
【0368】
いくつかの実施形態では、前記第1の低グルコースイベントセクションが、前記第1の期間における低グルコースイベントの総数をさらに含み、前記第2の低グルコースイベントセクションが、前記第2の期間における低グルコースイベントの総数をさらに含む。
【0369】
いくつかの実施形態では、前記所定の数の部分が、超低濃度範囲域、低濃度範囲域、目標範囲域、高濃度範囲域、超高濃度範囲域を含む。
【0370】
いくつかの実施形態では、前記第1のグルコースメトリックセクションが、前記第1の期間におけるグルコース値のばらつきメトリックをさらに含み、前記第2のグルコースメトリックセクションが、前記第2の期間におけるグルコース値のばらつきメトリックをさらに含む。
【0371】
いくつかの実施形態では、前記第1の「範囲内の時間」グラフ表現及び前記第2の「範囲内の時間」グラフ表現が、前記所定の数の部分のそれぞれに対応するパーセント値をさらに含む。
【0372】
いくつかの実施形態では、前記第1の期間についての第1のセンサメトリック及び前記第2の期間についての第2のセンサメトリックを表示するステップをさらに含む。いくつかの実施形態では、前記第1のセンサメトリックが、前記第1の期間においてセンサがアクティブであった時間の長さを含み、前記第2のセンサメトリックが、前記第2の期間においてセンサがアクティブであった時間の長さを含む。いくつかの実施形態では、前記第1のセンサメトリックが、前記第1の期間におけるユーザによるグルコース値の平均閲覧回数を含み、前記第2のセンサメトリックが、前記第2の期間におけるユーザによるグルコース値の平均閲覧回数を含む。いくつかの実施形態では、前記第1のセンサメトリックが、前記第1の期間におけるユーザによるセンサの平均スキャン回数を含み、前記第2のセンサメトリックが、前記第2の期間におけるユーザによるセンサの平均スキャン回数を含む。
【0373】
いくつかの実施形態では、前記第1の「範囲内の時間」グラフ表現及び前記第2の「範囲内の時間」グラフ表現がそれぞれ棒グラフである。
【0374】
いくつかの実施形態では、前記所定の数の部分が、縦一列に並べられる。
【0375】
いくつかの実施形態では、前記複数の濃度範囲が、5つの濃度範囲で構成される。
【0376】
いくつかの実施形態では、前記所定の数の部分が、最大5つの部分で構成される。
【0377】
本開示では、薬剤送達デバイスを統合管理システムに組み込むためのシステム、デバイス及び方法を提供する。統合管理システムは、統合糖尿病管理システムとすることができ、グルコース監視装置と、連携型インスリンペンと、ソフトウェアとを備えることができる。統合管理システムは、複数のレポートを作成することができ、複数のレポートには、被検物質値(例えば、グルコース値)及び送達された薬剤(例えば、送達されたインスリン)に関連するデータを含めることができる。
【0378】
本明細書の詳細な説明及び特許請求の範囲に記載の種々の態様におけるGUIの改良によって、少なくとも、本デバイスのユーザが本デバイスをより正確、効率的かつ安全に操作することを支援するという技術的効果がもたらされる。GUI上でユーザに提供する情報や、当該情報を提供する際の並び順、当該情報の構成の明確さが、ユーザの本システムとの関わり方やシステム運用のあり方に大きな影響を与え得るものであることが理解されるであろう。従って、GUIは、ユーザがシステムの運用に関わる技術的な作業を行い、必要な測定値の読み取りや情報の取得をユーザが正確かつ効率的に行うことができるように、ユーザを誘導するものである。
【0379】
なお、本明細書に記載の任意の実施形態に関する説明において述べた、すべての特徴、要素、コンポーネント、機能、及びステップは、他の任意の実施形態の特徴、要素、コンポーネント、機能、及びステップと自由に組み合わせ可能かつ置換可能であることが意図されていることに留意されたい。また、特定の特徴、要素、コンポーネント、機能、又はステップを、1つの実施形態に関する説明だけで述べている場合、別段の明示的な記載がない限り、その特徴、要素、コンポーネント、機能、又はステップは、本明細書に記載の他のすべての実施形態にも使用することができることを理解されたい。従って、以下の説明において、特徴、要素、コンポーネント、機能、及びステップを異なる実施形態の間で組み合わせることが可能であること、又は、特徴、要素、コンポーネント、機能、及びステップを実施形態の間で置き換えることが可能であることを、特定の例として明示的に記載していなかったとしても、本段落が、そのような組み合わせ又は置き換えを行った請求項をいつでも加入することを可能にする、先行記載及びサポート記載の役割を果たす。可能な限りすべての組み合わせや置き換えを明示的に記載することが過度な負担であることは、当業者であれば、このようなあらゆる組み合わせや置き換えの許容性を容易に認識できることを考慮すれば特に、明確に認められるものである。
【0380】
本明細書に開示の実施形態が、メモリ、記憶装置、及び/又はコンピュータ可読媒体を含む、又はメモリ、記憶装置、及び/又はコンピュータ可読媒体に関連して動作する限りにおいて、当該メモリ、記憶装置、及び/又はコンピュータ可読媒体は非一時的である。従って、メモリ、記憶装置、及び/又はコンピュータ可読媒体について1つ以上の請求項が包含する範囲においてのみ、当該メモリ、記憶装置、及び/又はコンピュータ可読媒体は非一時的であるに過ぎない。
【0381】
本明細書において実体(entity)を説明する場合には、異なる実体と結合した状態で説明している場合が多い。本明細書において、「結合(coupled)」及び「接続(connected)」という用語(又はその任意の変化形)は同義的に用いられ、そのいずれもが、(無視できない程度の(例えば、寄生的な)介在実体を挟まない)2つの実体の直接的な結合、及び(無視できる程度の介在実体を1つ以上挟んだ)2つの実体の間接的な結合に対して汎用される総称的用語であることを理解されたい。実体どうしが直接的に結合していると図示している場合、又は介在実体を挟んでいるという説明なしに実体どうしが結合していると記載している場合には、間接的に結合しないことが文脈上明らかである場合を除き、それらの実体は間接的に結合することもできることを理解されたい。
【0382】
米国特許法第112条(f)に規定される、ミーンズプラスファンクション形式の請求項をいつでも特許請求の範囲に含めることができるよう、本明細書及び添付の図面においては、主題を十分に詳細かつ明確に記載している。ただし、このミーンズプラスファンクション形式を採用しているのは、「~ための手段(means for)」という文言を明示的に記載している請求項に限られると解釈すべきである。
【0383】
本明細書及び添付の特許請求の範囲において、「a」、「an」、及び「the(その/前記)」で示す単数形は、複数形を含まないことが文脈上明らかである場合を除き、対応する複数形に対する言及も包含するものとする。
【0384】
本明細書に掲載している刊行物は、単に当該刊行物の開示が本出願の出願日よりも前であるために掲載しているに過ぎない。本明細書のいかなる記載も、かかる刊行物が先行開示されていることを理由として、本開示に当該刊行物に先行する権利が与えられないことを認めるものと解釈されるべきではない。さらに、本明細書に記載の公開日は、実際の公開日とは異なっている場合があり、個別に確認する必要がある場合がある。
【0385】
実施形態は様々な変形や形態変更が可能であるが、そのうちの特定的な例を図面に示し、本明細書において詳細に説明している。これらの実施形態は、開示した特定の形態に限定されるものではなく、逆に、これらの実施形態は、本発明の趣旨から逸脱しないすべての変形例、均等物、及び代替物を包含するものである。さらに、実施形態の任意の特徴、機能、ステップ、又は要素を、特許請求の範囲に記載又は加入することができ、また、特許請求の範囲に含まれない特徴、機能、ステップ、又は要素による否定的限定により、特許請求の範囲を定義することもできる。
【0386】
項分け記載
以下、例示的な実施形態を、番号を付した項に分けて記載する。
【0387】
第1項
被検物質センサを備えるセンサ制御デバイスであって、前記被検物質センサの少なくとも一部分が対象者の体液と流体接触するように構成されている、センサ制御デバイスと、
前記対象者に或る量の薬剤を送達し、送達した前記量をログに記録するように構成された薬剤送達デバイスと、
ディスプレイ、
前記センサ制御デバイスから現在のセンサ指示値を受信するとともに、前記薬剤送達デバイスから前記ログを受信するように構成された無線通信回路、及び
命令を格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサ、
を備える読取デバイスと、
を備える被検物質監視システムであって、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記対象者に、前記薬剤送達デバイスを連携するよう促すインタフェースを前記ディスプレイに出力するステップと、
前記対象者に、薬剤送達デバイスの種類を選択するよう促すインタフェースを前記ディスプレイに出力するステップと、
前記対象者に、前記薬剤送達デバイスによって送達される薬剤の種類を選択するよう促すインタフェースを前記ディスプレイに出力するステップと、
前記対象者に、前記薬剤送達デバイスによって送達される薬剤のブランドを選択するよう促すインタフェースを前記ディスプレイに出力するステップと、
を実行させる、被検物質監視システム。
【0388】
第2項
前記薬剤送達デバイスがインスリンペンである、第1項に記載のシステム。
【0389】
第3項
前記薬剤送達デバイスの種類がインスリンペンのブランドである、第1項に記載のシステム。
【0390】
第4項
前記送達される薬剤の種類がインスリンの種類である、第1項に記載のシステム。
【0391】
第5項
前記インスリンの種類が超速効型又は持効型である、第4項に記載のシステム。
【0392】
第6項
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記薬剤送達デバイスを前記読取デバイスに対してどのように保持して、前記ログを前記読取デバイスに転送するかを示すアニメーションを前記ディスプレイに出力するステップ
をさらに実行させる、第1項に記載のシステム。
【0393】
第7項
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記対象者に、薬剤送達デバイスの色の選択するよう促すインタフェースを前記ディスプレイに出力するステップ
をさらに実行させる、第1項に記載のシステム。
【0394】
第8項
被検物質センサを備えるセンサ制御デバイスであって、前記被検物質センサの少なくとも一部分が対象者の体液と流体接触するように構成されている、センサ制御デバイスと、
前記対象者に或る量の薬剤を送達し、送達した前記量をログに記録するように構成された薬剤送達デバイスと、
ディスプレイ、
前記センサ制御デバイスから現在のセンサ指示値を受信するとともに、前記薬剤送達デバイスから前記ログを受信するように構成された無線通信回路、及び
命令を格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサ
を備える読取デバイスと、
を備える被検物質監視システムであって、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
ログブックインタフェースを前記ディスプレイに出力するステップ
を実行させ、
前記ログブックインタフェースは、薬剤の投与量、コメント、アラーム、及び薬剤送達デバイスのプライミング量のうちの少なくとも2つを含む複数のエントリを備えている、被検物質監視システム。
【0395】
第9項
前記複数のエントリが、時間順に従って並べられている、第8項に記載のシステム。
【0396】
第10項
前記薬剤がインスリンである、第8項に記載のシステム。
【0397】
第11項
薬剤送達デバイスと、
測定された被検物質データ及び薬剤投与データを受信するように構成された無線通信回路であって、前記薬剤投与データを前記薬剤送達デバイスから自動受信する、無線通信回路と、
情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、
前記無線通信回路、前記ディスプレイ、並びに命令及び時間相関データを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、
を備えるシステムであって、
前記時間相関データは、或る期間にわたる、前記対象者の被検物質及び該対象者が受けた薬剤の投与の特徴を表すものであり、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記システムに、
x軸に時間、y軸にグルコース濃度をとり、前記期間における平均グルコース濃度の中央値のプロットを含む第1のグラフを表示するステップと、
x軸に時間、y軸にグルコース濃度をとり、閾値を下回るグルコース値を有する低グルコースイベントのプロットを含む第2のグラフを表示するステップと、
前記期間における、1日の炭水化物摂取量の平均を表示するステップと、
前記期間における、少なくとも1つの薬剤の1日当たりの送達量の平均を表示するステップと、
を実行させる、システム。
【0398】
第12項
前記メモリが、
x軸に時間、y軸にセンサがアクティブである相対的な時間の長さをとり、前記期間において、前記センサがアクティブであった平均時間のプロットを含む第3のグラフを表示するステップ
を実行させる命令をさらに保持している、第11項に記載のシステム。
【0399】
第13項
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記少なくとも1つの薬剤の1日当たりの総送達量の平均を表示するステップ
をさらに実行させる、第11項に記載のシステム。
【0400】
第14項
前記送達される少なくとも1つの薬剤が、超速効型インスリンと持効型インスリンとを含む、第11項に記載のシステム。
【0401】
第15項
薬剤送達デバイスと、
測定された被検物質データ及び薬剤投与データを受信するように構成された無線通信回路であって、前記薬剤投与データを前記薬剤送達デバイスから自動受信する、無線通信回路と、
情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、
前記無線通信回路、前記ディスプレイ、並びに命令及び時間相関データを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、
を備えるシステムであって、
前記時間相関データは、或る期間にわたる、前記対象者の被検物質及び該対象者が受けた薬剤の投与の特徴を表すものであり、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記システムに、
前記期間のそれぞれの日に対応する複数の日内グラフを表示するステップであって、前記複数の日内グラフの各グラフが、x軸に時間、y軸にグルコース濃度をとり、24時間にわたるグルコース濃度のプロットと、複数の投与指標とを含むものであり、前記複数の投与指標のそれぞれが投与された薬剤の量を示している、ステップと、
前記1日24時間において送達された少なくとも1つの薬剤の量を示す複数の総投与指標を表示するステップと、
を実行させる、システム。
【0402】
第16項
前記複数の総投与指標が、第1の薬剤に対応する第1の色で強調表示された数値を含んでいる、第15項に記載のシステム。
【0403】
第17項
前記複数の総投与指標が、第2の薬剤に対応する第2の色で強調表示された数値を含んでいる、第16項に記載のシステム。
【0404】
第18項
前記複数の投与指標が、前記第1の薬剤に対応する前記第1の色で相応に強調表示された数値を含んでいる、第16項に記載のシステム。
【0405】
第19項
前記複数の投与指標が、前記第1の薬剤に対応する前記第1の色で強調表示された数値と、前記第2の薬剤に対応する前記第2の色で強調表示された数値とを含んでいる、第17項に記載のシステム。
【0406】
第20項
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記期間のうちの少なくとも一部の日々における、複数の平均グルコース値を表示するステップ
をさらに実行させる、第15項に記載のシステム。
【0407】
第21項
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記期間のうちの少なくとも一部の日々における、複数の総炭水化物摂取量値を表示するステップ
をさらに実行させる、第15項に記載のシステム。
【0408】
第22項
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記対象者のグルコース値が閾値を下回ったイベントの回数を表示するステップ
をさらに実行させる、第15項に記載のシステム。
【0409】
第23項
前記複数の日内グラフの各グラフが、目標範囲を含んでおり、
前記目標範囲から外れているプロット部分の曲線下側の領域が着色される、第15項に記載のシステム。
【0410】
第24項
前記目標範囲から外れている前記プロット部分の前記曲線下側の領域は、該外れているプロット部分が前記目標範囲を下回っている場合に赤色で着色される、第23項に記載のシステム。
【0411】
第25項
前記目標範囲から外れている前記プロット部分の前記曲線下側の領域は、該外れているプロット部分が前記目標範囲を上回っている場合に黄色で着色される、第23項に記載のシステム。
【0412】
第26項
前記複数の日内グラフの各グラフが、目標範囲を含んでおり、
前記目標範囲から外れているプロット部分が着色される、第15項に記載のシステム。
【0413】
第27項
前記目標範囲から外れている前記プロット部分は、該外れているプロット部分が前記目標範囲を下回っている場合に赤色で着色される、第26項に記載のシステム。
【0414】
第28項
前記目標範囲から外れている前記プロット部分は、該外れているプロット部分が前記目標範囲を上回っている場合に黄色で着色される、第26項に記載のシステム。
【0415】
第29項
薬剤送達デバイスと、
測定された被検物質データ及び薬剤投与データを受信するように構成された無線通信回路であって、前記薬剤投与データを前記薬剤送達デバイスから自動受信する、無線通信回路と、
情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、
前記無線通信回路、前記ディスプレイ、並びに命令及び時間相関データを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、
を備えるシステムであって、
前記時間相関データは、或る期間にわたる、前記対象者の被検物質及び該対象者が受けた薬剤の投与の特徴を表すものであり、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記システムに、
前記期間のそれぞれの日に対応する複数の日内グラフを表示するステップであって、前記複数の日内グラフの各グラフが、x軸に時間、y軸にグルコース濃度をとり、24時間にわたるグルコース濃度のプロットを含むものである、ステップと、
前記24時間の間に摂取した炭水化物の複数の量に対応する複数の炭水化物指標を表示するステップであって、前記複数の炭水化物指標のそれぞれが、その炭水化物を摂取した時間帯に配置される、ステップと、
少なくとも1つの薬剤の複数の投与に対応する複数の投与指標を表示するステップであって、前記複数の投与指標のそれぞれが、投与された薬剤の量を示し、前記複数の投与指標のそれぞれが、投与された時間帯に配置される、ステップと、
を実行させる、システム。
【0416】
第30項
前記複数の投与指標が、第1の薬剤及び第2の薬剤の投与に対応しており、
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記第1の薬剤についての前記複数の投与指標を第1の行に表示し、前記第2の薬剤についての前記複数の投与指標を第2の行に表示するステップ
をさらに実行させる、第29項に記載のシステム。
【0417】
第31項
前記第1の薬剤についての前記複数の投与指標を第1の色で表示し、前記第2の薬剤についての前記複数の投与指標を第2の色で表示する、第30項に記載のシステム。
【0418】
第32項
前記複数の投与指標が、投与された総投与量を含む、第29項に記載のシステム。
【0419】
第33項
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記複数の投与指標の少なくともいくつかについて複数の構成要素を表示するステップ
をさらに実行させる、第32項に記載のシステム。
【0420】
第34項
前記複数の構成要素が補正又は変更を含む、第33項に記載のシステム。
【0421】
第35項
前記少なくとも1つの薬剤がインスリンである、第29項に記載のシステム。
【0422】
第36項
薬剤送達デバイスと、
測定された被検物質データ及び薬剤投与データを受信するように構成された無線通信回路であって、前記薬剤投与データを前記薬剤送達デバイスから自動受信する、無線通信回路と、
情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、
前記無線通信回路、前記ディスプレイ、並びに命令及び時間相関データを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、
を備えるシステムであって、
前記時間相関データは、或る期間にわたる、前記対象者の被検物質及び該対象者が受けた薬剤の投与の特徴を表すものであり、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記システムに、
24時間にわたるグルコース指示値のプロットであって、前記期間におけるグルコース中央値の軌跡と、異なるパーセンタイルごとのグルコース指示値の複数の軌跡とを表示するプロットを表示するステップと、
前記24時間の間に摂取した炭水化物の量に対応する炭水化物指標のプロットを表示するステップであって、前記炭水化物指標のそれぞれが、前記期間における、その炭水化物を摂取した時間帯に配置される、ステップと、
前記24時間における或る時間帯に行われた少なくとも1つの薬剤の投与に対応する複数の平均投与量を表示するステップと、
を実行させる、システム。
【0423】
第37項
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記期間中に摂取した炭水化物の日平均量を表示するステップ
をさらに実行させる、第36項に記載のシステム。
【0424】
第38項
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記24時間における複数の時間帯のそれぞれにおいて摂取した炭水化物の平均量を表示するステップ
をさらに実行させる、第37項に記載のシステム。
【0425】
第39項
前記少なくとも1つの薬剤が、第1の薬剤及び第2の薬剤を含んでおり、
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記第1の薬剤の投与に対応する複数の平均投与量を第1の行に表示し、前記第2の薬剤の投与に対応する複数の平均投与量を第2の行に表示するステップ
をさらに実行させる、第36項に記載のシステム。
【0426】
第40項
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記期間中に摂取した少なくとも1つの薬剤の日平均量を表示するステップ
をさらに実行させる、第36項に記載のシステム。
【0427】
第41項
前記少なくとも1つの薬剤がインスリンである、第36項に記載のシステム。
【0428】
第42項
薬剤送達デバイスと、
測定された被検物質データ及び薬剤投与データを受信するように構成された無線通信回路であって、前記薬剤投与データを前記薬剤送達デバイスから自動受信する、無線通信回路と、
情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、
前記無線通信回路、前記ディスプレイ、並びに命令及び時間相関データを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、
を備えるシステムであって、
前記時間相関データは、或る期間にわたる、前記対象者の被検物質及び該対象者が受けた薬剤の投与の特徴を表すものであり、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記システムに、
異なる時間帯ごとのグルコース指示値の複数のプロットであって、それぞれのプロットが、前記期間におけるグルコース指示値と、目標範囲とを表示するものである複数のプロットを表示するステップと、
前記異なる時間帯ごとの複数の表であって、それぞれの表が、前記期間のうちの少なくとも一部の日々における食事前及び食事後に測定したグルコース値と、前記期間のうちの少なくとも一部の日々において送達された少なくとも1つの薬剤の投与量とを含むものである複数の表を表示するステップと、
を実行させる、システム。
【0429】
第43項
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
送達された前記少なくとも1つの薬剤の投与量の各期間の平均を表示するステップ
をさらに実行させる、第42項に記載のシステム。
【0430】
第44項
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
食事前及び食事後に測定したグルコース値の各期間の平均を表示するステップ
をさらに実行させる、第42項に記載のシステム。
【0431】
第45項
前記複数の表のそれぞれの表が、前記期間のうちの少なくとも一部の日々において摂取した炭水化物の量をさらに含む、第42項に記載のシステム。
【0432】
第46項
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
摂取した炭水化物の量の各期間の平均を表示するステップ
をさらに実行させる、第45項に記載のシステム。
【0433】
第47項
前記少なくとも1つの薬剤がインスリンである、第42項に記載のシステム。
【0434】
第48項
薬剤送達デバイスと、
測定された被検物質データ及び薬剤投与データを受信するように構成された無線通信回路であって、前記薬剤投与データを前記薬剤送達デバイスから自動受信する、無線通信回路と、
情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、
前記無線通信回路、前記ディスプレイ、並びに命令及び時間相関データを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、
を備えるシステムであって、
前記時間相関データは、或る期間にわたる、前記対象者の被検物質及び該対象者が受けた薬剤の投与の特徴を表すものであり、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記システムに、
被検物質値に関連する複数の設定を表示するステップと、
少なくとも1つの薬剤送達デバイスに関連する複数の設定を表示するステップと、
を実行させる、システム。
【0435】
第49項
前記被検物質値に関連する設定が、目標被検物質範囲を含む、第48項に記載のシステム。
【0436】
第50項
前記被検物質値に関連する設定が、低側の被検物質値閾値及び高側の被検物質値閾値を含むアラーム設定を含む、第48項に記載のシステム。
【0437】
第51項
前記被検物質値に関連する設定が、被検物質値を測定するように構成されたセンサ制御デバイスからの信号損失に関連するアラーム設定を含む、第48項に記載のシステム。
【0438】
第52項
前記少なくとも1つの薬剤送達デバイスに関連する複数の設定が、薬剤の種類と、最後に行われた前記薬剤送達デバイスからの投与データ転送に関連する情報とを含む、第48項に記載のシステム。
【0439】
第53項
前記最後に行われた投与データ転送に関連する前記情報が、前記最後に行われた投与データ転送の日付及び時刻を含む、第52項に記載のシステム。
【0440】
第54項
前記少なくとも1つの薬剤送達デバイスに関連する複数の設定が、前記薬剤送達デバイスの色をさらに含む、第52項に記載のシステム。
【0441】
第55項
前記被検物質データがグルコースデータである、第48項に記載のシステム。
【0442】
第56項
前記少なくとも1つの薬剤送達デバイスが、少なくとも1つのインスリン送達デバイスである、第48項に記載のシステム。
【0443】
第57項
前記少なくとも1つの薬剤送達デバイスが、第1の薬剤送達デバイス及び第2の薬剤送達デバイスである、第48項に記載のシステム。
【0444】
第58項
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
被検物質値を測定するように構成されたセンサ制御デバイスに関連する情報を表示するステップ
をさらに実行させる、第48項に記載のシステム。
【0445】
第59項
前記センサ制御デバイスに関連する前記情報が、前記センサ制御デバイスの名前及び前記センサ制御デバイス上のソフトウェアバージョンを含む、第58項に記載のシステム。
【0446】
第60項
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記少なくとも1つの薬剤送達デバイスに関連する情報を表示するステップ
をさらに実行させる、第48項に記載のシステム。
【0447】
第61項
前記少なくとも1つの薬剤送達デバイスに関連する前記情報が、前記少なくとも1つの薬剤送達デバイスのブランド名を含む、第60項に記載のシステム。
【0448】
第62項
前記少なくとも1つの薬剤送達デバイスに関連する前記情報が、前記少なくとも1つの薬剤送達デバイスのシリアル番号を含む、第60項に記載のシステム。
【0449】
第63項
測定された被検物質データ及び薬剤投与データを受信するように構成された無線通信回路であって、前記薬剤投与データを前記薬剤送達デバイスから自動受信する、無線通信回路と、
アラートを提示するように構成されたディスプレイと、
前記無線通信回路と、前記ディスプレイと、命令とを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、
を備えるシステムであって、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
高側閾値を上回る被検物質値の上昇に基づいて、食事が摂取されたかどうかを判定するステップと、
前回のインスリン投与から一定時間内にインスリン投与が記録されていないかどうかを判定するステップと、
食事が摂取されたとの判定、及び前回のインスリン投与から前記一定時間内にインスリン投与量が記録されていないとの判定とに応答して、食事時投与の忘れに関連するアラートインタフェースを表示するステップと、
を実行させる、システム。
【0450】
第64項
前記高側閾値が約175mg/dLである、第63項に記載のシステム。
【0451】
第65項
前回のインスリン投与からの前記一定時間が約3時間である、第63項に記載のシステム。
【0452】
第66項
前記1つ以上のプロセッサが、食事に対する前記アラートインタフェースを、ユーザが選択した所定の時間に表示するようにさらに構成されている、第63項に記載のシステム。
【0453】
第67項
前記アラートインタフェースのテキストの少なくとも一部が、ユーザによりカスタマイズされる、第63項に記載のシステム。
【0454】
第68項
測定された被検物質データ及び薬剤投与データを受信するように構成された無線通信回路であって、前記薬剤投与データを前記薬剤送達デバイスから自動受信する、無線通信回路と、
アラートを提示するように構成されたディスプレイと、
前記無線通信回路と、前記ディスプレイと、命令とを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、
を備えるシステムであって、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
最後のインスリン投与から所定時間後に、被検物質値が高側閾値を上回っているかどうかを判定するステップと、
前記最後のインスリン投与から前記所定時間後に、前記被検物質値が前記高側閾値を上回っているとの判定に応答して、補正投与に関連するアラートインタフェースを表示するステップと、
を実行させる、システム。
【0455】
第69項
前記アラートインタフェースのテキストの少なくとも一部が、ユーザによりカスタマイズされる、第68項に記載のシステム。
【0456】
第70項
前記所定時間が少なくとも約2時間である、第68項に記載のシステム。
【0457】
第71項
前記高側閾値が約250mg/dLである、第68項に記載のシステム。
【0458】
第72項
前記高側閾値が、ユーザにより設定される、第68項に記載のシステム。
【0459】
第73項
測定された被検物質データ及び薬剤投与データを受信するように構成された無線通信回路であって、前記薬剤投与データを前記薬剤送達デバイスから自動受信する、無線通信回路と、
アラートを提示するように構成されたディスプレイと、
前記無線通信回路と、前記ディスプレイと、命令とを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、
を備えるシステムであって、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
最後のインスリン投与から所定時間後に、被検物質値が高側閾値を下回っているかどうかを判定するステップと、
前記最後のインスリン投与から前記所定時間後に、前記被検物質値が前記高側閾値を下回っているとの判定に応答して、前記被検物質値が目標範囲内にあることに関連するメッセージインタフェースを表示するステップと、
を実行させる、システム。
【0460】
第74項
前記メッセージインタフェースのテキストの少なくとも一部が、ユーザによりカスタマイズされる、第73項に記載のシステム。
【0461】
第75項
前記所定時間が少なくとも約2時間である、第73項に記載のシステム。
【0462】
第76項
前記高側閾値が、ユーザにより設定される、第73項に記載のシステム。
【0463】
第77項
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記被検物質値が前記目標範囲内にあることに関連するメモを入力するようユーザに促すプロンプトを表示するステップ
をさらに実行させる、第73項に記載のシステム。
【0464】
第78項
薬剤送達デバイスと、
測定された被検物質データ及び薬剤投与データを受信するように構成された無線通信回路であって、前記薬剤投与データを前記薬剤送達デバイスから自動受信する、無線通信回路と、
情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、
前記無線通信回路、前記ディスプレイ、並びに命令及び時間相関データを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、
を備えるシステムであって、
前記時間相関データは、或る期間にわたる、前記対象者の被検物質及び該対象者が受けた薬剤の投与の特徴を表すものであり、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記システムに、
前記期間のそれぞれの日に対応する複数の日内グラフを表示するステップであって、前記複数の日内グラフの各グラフが、x軸に時間、y軸にグルコース濃度をとり、24時間にわたるグルコース濃度のプロットを含むものである、ステップと、
前記期間中の各日について、「範囲内の時間」メトリックを表示するステップと、
前記期間中の各日について、ユーザが受け取った超速効型インスリンの総量及び持効型インスリンの総量を表示するステップと、
超速効型インスリンと持効型インスリンのうちの少なくとも一方の複数の投与に対応する複数の投与指標を表示するステップであって、前記複数の投与指標のそれぞれが、投与された超速効型インスリンと持効型インスリンのうちの前記少なくとも一方の量を示し、前記複数の投与指標のそれぞれが、投与された時間帯に配置される、ステップと、
を実行させる、システム。
【0465】
第79項
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記超速効型インスリンについての前記複数の投与指標を第1の行に表示し、前記持効型インスリンについての前記複数の投与指標を第2の行に表示するステップ
をさらに実行させる、第78項に記載のシステム。
【0466】
第80項
前記超速効型インスリンについての前記複数の投与指標を第1の色で表示し、前記持効型インスリンについての前記複数の投与指標を第2の色で表示する、第79項に記載のシステム。
【0467】
第81項
前記複数の投与指標が、投与された総投与量を含む、第78項に記載のシステム。
【0468】
第82項
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記24時間の間に摂取した炭水化物の複数の量に対応する複数の炭水化物指標を表示するステップであって、前記複数の炭水化物指標のそれぞれが、その炭水化物を摂取した時間帯に配置される、ステップ
をさらに実行させる、第78項に記載のシステム。
【0469】
第83項
前記薬剤送達デバイスが、連携型のペン又は連携型のペンキャップである、第78項に記載のシステム。
【0470】
第84項
前記薬剤送達デバイスがインスリンポンプである、第78項に記載のシステム。
【0471】
第85項
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
受け取った持効型インスリンのグラフを表示するステップ
をさらに実行させる、第84項に記載のシステム。
【0472】
第86項
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記インスリンポンプの動作状態を表すグラフ表現を表示するステップ
をさらに実行させる、第84項に記載のシステム。
【0473】
第87項
前記動作状態が、自動送達状態、最大送達状態、及び自動休止状態を含む、第86項に記載のシステム。
【0474】
第88項
或る期間にわたる、対象者の被検物質及び該対象者が受けた薬剤の投与の特徴を表す時間相関データを受信するように構成された無線通信回路と、
情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、
前記無線通信回路、前記ディスプレイ、並びに命令及び時間相関データを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、
を備えるシステムであって、
前記時間相関データは、或る期間にわたる、前記対象者の被検物質及び該対象者が受けたグルコース値調整薬の投与の特徴を表すものであり、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記システムに、
前記対象者が選択したフィルタリング基準に基づいて、時間相関データのサブセットを特定するステップと、
第1の期間にわたる前記時間相関データに関連付けられたグルコース値を表示する第1のグルコースプロファイル、及び前記第1の期間にわたる前記時間相関データの前記サブセットを表示する第2のグルコースプロファイルを、1つのグラフィカル対象者インタフェース上に表示するステップと、
を実行させる、システム。
【0475】
第89項
前記薬剤がグルコース値調整薬である、第88項に記載のシステム。
【0476】
第90項
前記グルコース値調整薬がインスリンである、第89項に記載のシステム。
【0477】
第91項
前記フィルタリング基準が、推奨用量投与、投与忘れ、過少量ボーラス投与、過量ボーラス投与、遅れた食事時投与、又は必要以上の回数の食事時投与のうちの1つである、第88項に記載のシステム。
【0478】
第92項
前記フィルタリング基準が推奨用量投与であり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含み、
受けた前記少なくとも1回の薬剤投与の量が、前記薬剤の推奨用量と等しい、第91項に記載のシステム。
【0479】
第93項
前記フィルタリング基準が投与忘れであり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けなかった少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含む、第91項に記載のシステム。
【0480】
第94項
朝食の前記投与時間域が、午前約6時から午前約11時までである、第93項に記載のシステム。
【0481】
第95項
昼食の前記投与時間域が、午前約11時から午後約4時までである、第93項に記載のシステム。
【0482】
第96項
夕食の前記投与時間域が、午後約4時から午後約10時までである、第93項に記載のシステム。
【0483】
第97項
ベーサル投与の前記投与時間域が、処方されているベーサル投与時間から約1時間である、第93項に記載のシステム。
【0484】
第98項
前記フィルタリング基準が過少量ボーラス投与であり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含み、
受けた前記少なくとも1回の薬剤投与の量が、前記薬剤の推奨用量より少ない、第91項に記載のシステム。
【0485】
第99項
前記フィルタリング基準が過量ボーラス投与であり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含み、
受けた前記少なくとも1回の薬剤投与の量が、前記薬剤の推奨用量より多い、第91項に記載のシステム。
【0486】
第100項
前記フィルタリング基準が遅れた食事時投与であり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、食事開始から所定期間の後に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含む、第91項に記載のシステム。
【0487】
第101項
前記フィルタリング基準が必要以上の回数の食事時投与であり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域において、前記薬剤の最初の投与を受けた後にさらに少なくとも1回受けた前記薬剤の投与に関連付けられた被検物質データを含む、第91項に記載のシステム。
【0488】
第102項
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記システムに、
前記対象者が選択した第2のフィルタリング基準に基づいて、時間相関データの追加サブセットを特定するステップと、
前記第1の期間にわたる前記時間相関データの前記追加サブセットを表示する第3のグルコースプロファイルを表示するステップと、
をさらに実行させる、第88項に記載のシステム。
【0489】
第103項
前記第2のフィルタリング基準が、推奨用量投与、投与忘れ、過少量ボーラス投与、過量ボーラス投与、遅れた食事時投与、又は必要以上の回数の食事時投与のうちの1つである、第102項に記載のシステム。
【0490】
第104項
前記第1のグルコースプロファイルと前記第2のグルコースプロファイルが横並び配置で表示される、第88項に記載のシステム。
【0491】
第105項
前記第1のグルコースプロファイルと前記第2のグルコースプロファイルが縦並び配置で表示される、第88項に記載のシステム。
【0492】
第106項
前記第1の期間が前記対象者により選択される、第88項に記載のシステム。
【0493】
第107項
前記第1の期間が自動的に設定される、第88項に記載のシステム。
【0494】
第108項
前記フィルタリング基準が、ドロップダウンメニューを用いて選択される、第88項に記載のシステム。
【0495】
第109項
或る期間にわたる、対象者の被検物質及び該対象者が受けた薬剤の投与の特徴を表す時間相関データを受信するステップと、
前記対象者が選択したフィルタリング基準に基づいて、時間相関データのサブセットを特定するステップと、
第1の期間にわたる前記時間相関データに関連付けられたグルコース値を表示する第1のグルコースプロファイル、及び前記第1の期間にわたる前記時間相関データの前記サブセットを表示する第2のグルコースプロファイルを、1つのグラフィカルユーザインタフェース上に表示するステップと、
を含む方法。
【0496】
第110項
前記薬剤がグルコース値調整薬である、第109項に記載の方法。
【0497】
第111項
前記グルコース値調整薬がインスリンである、第110項に記載の方法。
【0498】
第112項
前記フィルタリング基準が、推奨用量投与、投与忘れ、過少量ボーラス投与、過量ボーラス投与、遅れた食事時投与、又は必要以上の回数の食事時投与のうちの1つである、第109項に記載の方法。
【0499】
第113項
前記フィルタリング基準が推奨用量投与であり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含み、
受けた前記少なくとも1回の薬剤投与の量が、前記薬剤の推奨用量と等しい、第112項に記載の方法。
【0500】
第114項
前記フィルタリング基準が投与忘れであり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けなかった少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含む、第112項に記載の方法。
【0501】
第115項
朝食の前記投与時間域が、午前約6時から午前約11時までである、第114項に記載の方法。
【0502】
第116項
昼食の前記投与時間域が、午前約11時から午後約4時までである、第114項に記載の方法。
【0503】
第117項
夕食の前記投与時間域が、午後約4時から午後約10時までである、第114項に記載の方法。
【0504】
第118項
ベーサル投与の前記投与時間域が、処方されているベーサル投与時間から約1時間である、第114項に記載の方法。
【0505】
第119項
前記フィルタリング基準が過少量ボーラス投与であり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含み、
受けた前記少なくとも1回の薬剤投与の量が、前記薬剤の推奨用量より少ない、第112項に記載の方法。
【0506】
第120項
前記フィルタリング基準が過量ボーラス投与であり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含み、
受けた前記少なくとも1回の薬剤投与の量が、前記薬剤の推奨用量より多い、第112項に記載の方法。
【0507】
第121項
前記フィルタリング基準が遅れた食事時投与であり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、食事開始から所定期間の後に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含む、第112項に記載の方法。
【0508】
第122項
前記フィルタリング基準が必要以上の回数の食事時投与であり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域において、前記薬剤の最初の投与を受けた後にさらに少なくとも1回受けた前記薬剤の投与に関連付けられた被検物質データを含む、第112項に記載の方法。
【0509】
第123項
前記対象者が選択した第2のフィルタリング基準に基づいて、時間相関データの追加サブセットを特定するステップと、
前記第1の期間にわたる前記時間相関データの前記追加サブセットを表示する第3のグルコースプロファイルを、前記1つのグラフィカルユーザインタフェース上に表示するステップと、
をさらに含む、第109項に記載の方法。
【0510】
第124項
前記第2のフィルタリング基準が、推奨用量投与、投与忘れ、過少量ボーラス投与、過量ボーラス投与、遅れた食事時投与、又は必要以上の回数の食事時投与のうちの1つである、第123項に記載の方法。
【0511】
第125項
前記第1のグルコースプロファイルと前記第2のグルコースプロファイルが横並び配置で表示される、第109項に記載の方法。
【0512】
第126項
前記第1のグルコースプロファイルと前記第2のグルコースプロファイルが縦並び配置で表示される、第109項に記載の方法。
【0513】
第127項
前記第1の期間が前記対象者により選択される、第109項に記載の方法。
【0514】
第128項
前記第1の期間が自動的に設定される、第109項に記載の方法。
【0515】
第129項
前記フィルタリング基準が、ドロップダウンメニューを用いて選択される、第109項に記載の方法。
【0516】
第130項
或る期間にわたる、対象者の被検物質及び該対象者が受けた薬剤の投与の特徴を表す時間相関データを受信するように構成された無線通信回路と、
情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、
前記無線通信回路、前記ディスプレイ、並びに命令及び時間相関データを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、
を備えるシステムであって、
前記時間相関データは、或る期間にわたる、前記対象者の被検物質及び該対象者が受けたグルコース値調整薬の投与の特徴を表すものであり、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記システムに、
前記対象者が選択した第1のフィルタリング基準に基づいて、時間相関データの第1のサブセットを特定し、前記対象者が選択した第2のフィルタリング基準に基づいて、時間相関データの第2のサブセットを特定するステップと、
第1の期間にわたる前記時間相関データの前記第1のサブセットを表示する第1のグルコースプロファイル、及び前記第1の期間にわたる前記時間相関データの前記第2のサブセットを表示する第2のグルコースプロファイルを、1つのグラフィカルユーザインタフェース上に表示するステップと、
を実行させる、システム。
【0517】
第131項
前記薬剤がグルコース値調整薬である、第130項に記載のシステム。
【0518】
第132項
前記グルコース値調整薬がインスリンである、第131項に記載のシステム。
【0519】
第133項
前記フィルタリング基準が、推奨用量投与、投与忘れ、過少量ボーラス投与、過量ボーラス投与、遅れた食事時投与、又は必要以上の回数の食事時投与のうちの1つである、第130項に記載のシステム。
【0520】
第134項
前記フィルタリング基準が推奨用量投与であり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含み、
受けた前記少なくとも1回の薬剤投与の量が、前記薬剤の推奨用量と等しい、第133項に記載のシステム。
【0521】
第135項
前記フィルタリング基準が投与忘れであり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けなかった少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含む、第133項に記載のシステム。
【0522】
第136項
朝食の前記投与時間域が、午前約6時から午前約11時までである、第135項に記載のシステム。
【0523】
第137項
昼食の前記投与時間域が、午前約11時から午後約4時までである、第135項に記載のシステム。
【0524】
第138項
夕食の前記投与時間域が、午後約4時から午後約10時までである、第135項に記載のシステム。
【0525】
第139項
ベーサル投与の前記投与時間域が、処方されているベーサル投与時間から約1時間である、第135項に記載のシステム。
【0526】
第140項
前記フィルタリング基準が過少量ボーラス投与であり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含み、
受けた前記少なくとも1回の薬剤投与の量が、前記薬剤の推奨用量より少ない、第133項に記載のシステム。
【0527】
第141項
前記フィルタリング基準が過量ボーラス投与であり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含み、
受けた前記少なくとも1回の薬剤投与の量が、前記薬剤の推奨用量より多い、第133項に記載のシステム。
【0528】
第142項
前記フィルタリング基準が遅れた食事時投与であり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、食事開始から所定期間の後に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含む、第133項に記載のシステム。
【0529】
第143項
前記フィルタリング基準が必要以上の回数の食事時投与であり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域において、前記薬剤の最初の投与を受けた後にさらに少なくとも1回受けた前記薬剤の投与に関連付けられた被検物質データを含む、第133項に記載のシステム。
【0530】
第144項
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記システムに、
前記対象者が選択した第3のフィルタリング基準に基づいて、時間相関データの第3のサブセットを特定するステップと、
前記第1の期間にわたる前記時間相関データの前記第3のサブセットを表示する第3のグルコースプロファイルを表示するステップと、
をさらに実行させる、第130項に記載のシステム。
【0531】
第145項
前記第3のフィルタリング基準が、推奨用量投与、投与忘れ、過少量ボーラス投与、過量ボーラス投与、遅れた食事時投与、又は必要以上の回数の食事時投与のうちの1つである、第144項に記載のシステム。
【0532】
第146項
前記第1のグルコースプロファイルと前記第2のグルコースプロファイルが横並び配置で表示される、第130項に記載のシステム。
【0533】
第147項
前記第1のグルコースプロファイルと前記第2のグルコースプロファイルが縦並び配置で表示される、第130項に記載のシステム。
【0534】
第148項
前記第1の期間が前記対象者により選択される、第130項に記載のシステム。
【0535】
第149項
前記第1の期間が自動的に設定される、第130項に記載のシステム。
【0536】
第150項
前記第1のフィルタリング基準及び第2のフィルタリング基準が、ドロップダウンメニューを用いて選択される、第130項に記載のシステム。
【0537】
第151項
或る期間にわたる、対象者の被検物質及び該対象者が受けた薬剤の投与の特徴を表す時間相関データを受信するステップと、
前記対象者が選択した第1のフィルタリング基準に基づいて、時間相関データの第1のサブセットを特定し、前記対象者が選択した第2のフィルタリング基準に基づいて、時間相関データの第2のサブセットを特定するステップと、
第1の期間にわたる前記時間相関データの前記第1のサブセットを表示する第1のグルコースプロファイル、及び前記第1の期間にわたる前記時間相関データの前記第2のサブセットを表示する第2のグルコースプロファイルを、1つのグラフィカルユーザインタフェース上に表示するステップと、
を含む方法。
【0538】
第152項
前記薬剤がグルコース値調整薬である、第151項に記載の方法。
【0539】
第153項
前記グルコース値調整薬がインスリンである、第152項に記載の方法。
【0540】
第154項
前記フィルタリング基準が、推奨用量投与、投与忘れ、過少量ボーラス投与、過量ボーラス投与、遅れた食事時投与、又は必要以上の回数の食事時投与のうちの1つである、第151項に記載の方法。
【0541】
第155項
前記フィルタリング基準が推奨用量投与であり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含み、
受けた前記少なくとも1回の薬剤投与の量が、前記薬剤の推奨用量と等しい、第154項に記載の方法。
【0542】
第156項
前記フィルタリング基準が投与忘れであり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けなかった少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含む、第155項に記載の方法。
【0543】
第157項
朝食の前記投与時間域が、午前約6時から午前約11時までである、第156項に記載の方法。
【0544】
第158項
昼食の前記投与時間域が、午前約11時から午後約4時までである、第156項に記載の方法。
【0545】
第159項
夕食の前記投与時間域が、午後約4時から午後約10時までである、第156項に記載の方法。
【0546】
第160項
ベーサル投与の前記投与時間域が、処方されているベーサル投与時間から約1時間である、第156項に記載の方法。
【0547】
第161項
前記フィルタリング基準が過少量ボーラス投与であり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含み、
受けた前記少なくとも1回の薬剤投与の量が、前記薬剤の推奨用量より少ない、第155項に記載の方法。
【0548】
第162項
前記フィルタリング基準が過量ボーラス投与であり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含み、
受けた前記少なくとも1回の薬剤投与の量が、前記薬剤の推奨用量より多い、第155項に記載の方法。
【0549】
第163項
前記フィルタリング基準が遅れた食事時投与であり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、食事開始から所定期間の後に受けた少なくとも1回の薬剤投与に関連付けられた被検物質データを含む、第155項に記載の方法。
【0550】
第164項
前記フィルタリング基準が必要以上の回数の食事時投与であり、
前記フィルタリング基準に基づいた時間相関データのサブセットが、投与時間域において、前記薬剤の最初の投与を受けた後にさらに少なくとも1回受けた前記薬剤の投与に関連付けられた被検物質データを含む、第155項に記載の方法。
【0551】
第165項
前記対象者が選択した第3のフィルタリング基準に基づいて、時間相関データの第3のサブセットを特定するステップと、
前記第1の期間にわたる前記時間相関データの前記第3のサブセットを表示する第3のグルコースプロファイルを、前記1つのグラフィカルユーザインタフェース上に表示するステップと、
をさらに含む、第155項に記載の方法。
【0552】
第166項
前記第1の期間にわたる前記時間相関データに関連付けられたグルコース値を表示する第3のグルコースプロファイルを、前記1つのグラフィカルユーザインタフェース上に表示するステップをさらに含む、第155項に記載の方法。
【0553】
第167項
前記第1のグルコースプロファイルと前記第2のグルコースプロファイルが横並び配置で表示される、第151項に記載の方法。
【0554】
第168項
前記第1のグルコースプロファイルと前記第2のグルコースプロファイルが縦並び配置で表示される、第151項に記載の方法。
【0555】
第169項
前記第1の期間が前記対象者により選択される、第151項に記載の方法。
【0556】
第170項
前記第1の期間が自動的に設定される、第151項に記載の方法。
【0557】
第171項
前記第1のフィルタリング基準及び第2のフィルタリング基準が、ドロップダウンメニューを用いて選択される、第151項に記載の方法。
【0558】
第172項
測定された薬剤投与データ及び被検物質データを受信するように構成された無線通信回路と、
情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、
前記無線通信回路、前記ディスプレイ、並びに命令及び時間相関データを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、
を備えるシステムであって、
前記時間相関データは、或る期間にわたる、前記対象者の被検物質及び該対象者が受けたグルコース値調整薬の投与の特徴を表すものであり、
前記時間相関データは、少なくとも1回の受けた前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの少なくとも1つの部分と、少なくとも1回の受けなかった前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの少なくとも1つの部分とを含み、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記少なくとも1回の受けた前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分を特定するステップと、
前記少なくとも1回の受けなかった前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分を特定するステップと、
複数のグルコースプロファイルを表示するステップと、
を実行させ、
前記複数のグルコースプロファイルのうち、
第1のグルコースプロファイルは、前記少なくとも1回の受けた前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分と、前記少なくとも1回の受けなかった前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分とを含む被検物質データから特定されたグルコース値を表示するものであり、
第2のグルコースプロファイルは、前記少なくとも1回の受けた前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含むが、前記少なくとも1回の受けなかった前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含まない被検物質データから特定されたグルコース値を表示するものであり、
第3のグルコースプロファイルは、前記少なくとも1回の受けなかった前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含むが、前記少なくとも1回の受けた前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含まない被検物質データから特定されたグルコース値を表示するものである、システム。
【0559】
第173項
前記第1のグルコースプロファイル、前記第2のグルコースプロファイル、及び前記第3のグルコースプロファイルのそれぞれが、前記期間にわたる、被検物質データから特定されたグルコース値のプロットを含み、
前記プロットが、グルコース中央値の軌跡と、異なるパーセンタイルごとのグルコース値の複数の軌跡とを表示するものである、第172項に記載のシステム。
【0560】
第174項
前記期間が約1カ月である、第172項に記載のシステム。
【0561】
第175項
前記グルコース値調整薬がグルコース値降下薬である、第172項に記載のシステム。
【0562】
第176項
前記グルコース値調整薬がインスリンである、第172項に記載のシステム。
【0563】
第177項
前記グルコース値調整薬が速効型インスリンである、第172項に記載のシステム。
【0564】
第178項
前記グルコース値調整薬が持効型インスリンである、第172項に記載のシステム。
【0565】
第179項
前記グルコース値調整薬がSGLT阻害薬である、第172項に記載のシステム。
【0566】
第180項
前記グルコース値調整薬がGLP1受容体拮抗薬である、第172項に記載のシステム。
【0567】
第181項
前記グルコース値調整薬が、インスリン、SGLT2阻害薬、GLP1受容体作動薬、ビグアニド(例えば、メトホルミン)、α-グルコシダーゼ阻害薬、チアゾリジンジオン、DPP4阻害薬、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される、第172項に記載のシステム。
【0568】
第182項
前記少なくとも1回の受けた前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分の長さが、前記グルコース値調整薬の種類によって異なる、第172項に記載のシステム。
【0569】
第183項
前記少なくとも1回の受けた前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分の前記長さが、前記グルコース値調整薬の治療可能時間域に関連する固定時間域である、第182項に記載のシステム。
【0570】
第184項
前記少なくとも1回の受けた前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分の前記長さが、可変時間域であり、
前記可変時間域の開始時点が、前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた時刻である、第182項に記載のシステム。
【0571】
第185項
前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた前記時刻が、連携している送達デバイスのタイムスタンプに由来するものである、第184項に記載のシステム。
【0572】
第186項
前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた前記時刻が、ログに記録された投与に由来するものである、第184項に記載のシステム。
【0573】
第187項
前記グルコース値調整薬が持効型インスリンであり、
前記受けた前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分の前記長さが、約1日である、第182項に記載のシステム。
【0574】
第188項
前記グルコース値調整薬が超速効型インスリンであり、
前記受けた前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分の前記長さが、約4時間~約8時間である、第182項に記載のシステム。
【0575】
第189項
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記複数のグルコースプロファイルを横並びの配置で表示するステップ
をさらに実行させる、第172項に記載のシステム。
【0576】
第190項
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記複数のグルコースプロファイルを縦並び配置で表示するステップ
をさらに実行させる、第172項に記載のシステム。
【0577】
第191項
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記複数のグルコースプロファイルのそれぞれについて「範囲内の時間」インタフェースを表示するステップ
をさらに実行させ、
前記「範囲内の時間」インタフェースが、複数の四角形部分を有する棒を含んでおり、
前記複数の四角形部分の各四角形部分は、ユーザの被検物質値が、該四角形部分に関連付けられた予め定義された被検物質範囲内にある時間の長さを示しており、
前記複数の四角形部分が、被検物質値を示すデータに基づいており、
前記複数の四角形部分が、前記複数のグルコースプロファイルそれぞれの前記被検物質データに基づいている、第172項に記載のシステム。
【0578】
第192項
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記複数のグルコースプロファイルのそれぞれについて、GMIメトリックを表示するステップ
をさらに実行させる、第172項に記載のシステム。
【0579】
第193項
前記GMIメトリックが、パーセント比率のGMI及び/又はmmol/molの単位のGMI値である、第192項に記載のシステム。
【0580】
第194項
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記複数のグルコースプロファイルのそれぞれについて、グルコース統計値を表示するステップ
をさらに実行させる、第172項に記載のシステム。
【0581】
第195項
前記グルコース統計値が、平均グルコース値又はグルコース中央値である、第194項に記載のシステム。
【0582】
第196項
前記グルコース統計値がCVである、第194項に記載のシステム。
【0583】
第197項
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記第1のグルコースプロファイル及び前記第2のグルコースプロファイルにおける前記グルコース値調整薬の複数の投与の実施に対応する複数の投与指標を表示するステップ
をさらに実行させる、第172項に記載のシステム。
【0584】
第198項
或る期間にわたる、対象者の被検物質及び該対象者が受けたグルコース値調整薬の投与の特徴を表す時間相関データを受信するステップと、
少なくとも1回の受けたグルコース値調整薬の投与に関連付けられた前記時間相関データの少なくとも1つの部分を特定するステップと、
少なくとも1回の受けなかった前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた前記時間相関データの少なくとも1つの部分を特定するステップと、
複数のグルコースプロファイルを表示するステップと、
を含む方法であって、
前記複数のグルコースプロファイルのうち、
第1のグルコースプロファイルは、前記少なくとも1回の受けた前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分と、前記少なくとも1回の受けなかった前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分とを含む被検物質データから特定されたグルコース値を表示するものであり、
第2のグルコースプロファイルは、前記少なくとも1回の受けた前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含むが、前記少なくとも1回の受けなかった前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含まない被検物質データから特定されたグルコース値を表示するものであり、
第3のグルコースプロファイルは、前記少なくとも1回の受けなかった前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含むが、前記少なくとも1回の受けた前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含まない被検物質データから特定されたグルコース値を表示するものである、方法。
【0585】
第199項
前記第1のグルコースプロファイル、前記第2のグルコースプロファイル、及び前記第3のグルコースプロファイルのそれぞれが、前記期間にわたる、被検物質データから特定されたグルコース値のプロットを含み、
前記プロットが、グルコース中央値の軌跡と、異なるパーセンタイルごとのグルコース値の複数の軌跡とを表示するものである、第198項に記載の方法。
【0586】
第200項
前記期間が約1カ月である、第198項に記載の方法。
【0587】
第201項
前記グルコース値調整薬がグルコース値降下薬である、第198項に記載の方法。
【0588】
第202項
前記グルコース値調整薬がインスリンである、第198項に記載の方法。
【0589】
第203項
前記グルコース値調整薬が速効型インスリンである、第198項に記載の方法。
【0590】
第204項
前記グルコース値調整薬が持効型インスリンである、第198項に記載の方法。
【0591】
第205項
前記少なくとも1回の受けた前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分の長さが、前記グルコース値調整薬の種類によって異なる、第198項に記載の方法。
【0592】
第206項
前記グルコース値調整薬が持効型インスリンであり、
前記受けた前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分の前記長さが、約1日である、第205項に記載の方法。
【0593】
第207項
前記グルコース値調整薬が超速効型インスリンであり、
前記受けた前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分の前記長さが、約4時間~約8時間である、第205項に記載の方法。
【0594】
第208項
前記少なくとも1回の受けた前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分の前記長さが、前記グルコース値調整薬の治療可能時間域に関連する固定時間域である、第205項に記載の方法。
【0595】
第209項
前記少なくとも1回の受けた前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分の前記長さが、可変時間域であり、
前記可変時間域の開始時点が、前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた時刻である、第205項に記載の方法。
【0596】
第210項
前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた前記時刻が、連携している送達デバイスのタイムスタンプに由来するものである、第209項に記載の方法。
【0597】
第211項
前記グルコース値調整薬の投与に関連付けられた前記時刻が、ログに記録された投与に由来するものである、第209項に記載の方法。
【0598】
第212項
前記複数のグルコースプロファイルが横並びの配置で表示される、第198項に記載の方法。
【0599】
第213項
前記複数のグルコースプロファイルが縦並び配置で表示される、第198項に記載の方法。
【0600】
第214項
前記方法が、前記複数のグルコースプロファイルのそれぞれについて「範囲内の時間」インタフェースを表示するステップをさらに含み、
前記複数のグルコースプロファイルのそれぞれについての前記「範囲内の時間」インタフェースが、複数の四角形部分を有する棒を含んでおり、
前記複数の四角形部分の各四角形部分は、ユーザの被検物質値が、該四角形部分に関連付けられた予め定義された被検物質範囲内にある時間の長さを示しており、
前記複数の四角形部分が、前記複数のグルコースプロファイルそれぞれの前記被検物質データに基づいている、第198項に記載の方法。
【0601】
第215項
前記複数のグルコースプロファイルのそれぞれについて、GMIメトリックを表示するステップをさらに含む、第198項に記載の方法。
【0602】
第216項
前記GMIメトリックが、パーセント比率のGMI及び/又はmmol/molの単位のGMI値である、第215項に記載の方法。
【0603】
第217項
前記複数のグルコースプロファイルのそれぞれについて、グルコース統計値を表示するステップをさらに含む、第198項に記載の方法。
【0604】
第218項
前記グルコース統計値が、平均グルコース値又はグルコース中央値である、第217項に記載の方法。
【0605】
第219項
前記第1のグルコースプロファイル及び前記第2のグルコースプロファイルにおける前記グルコース値調整薬の複数の投与の実施に対応する複数の投与指標を表示するステップをさらに含む、第198項に記載の方法。
【0606】
第220項
測定された薬剤投与データ及び被検物質データを受信するように構成された無線通信回路と、
情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、
前記無線通信回路、前記ディスプレイ、並びに命令及び時間相関データを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、
を備えるシステムであって、
前記時間相関データは、或る期間にわたる、前記対象者の被検物質及び該対象者が受けた薬剤の投与の特徴を表すものであり、
前記時間相関データは、少なくとも1回の受けた前記薬剤の投与に関連付けられた被検物質データの少なくとも1つの部分と、少なくとも1回の受けなかった前記薬剤の投与に関連付けられた被検物質データの少なくとも1つの部分とを含み、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記システムに、
前記少なくとも1回の受けた前記薬剤の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分を特定するステップと、
前記少なくとも1回の受けなかった前記薬剤の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分を特定するステップと、
複数の被検物質プロファイルを表示するステップと、
を実行させ、
前記複数の被検物質プロファイルのうち、
第1の被検物質プロファイルは、前記少なくとも1回の受けた前記薬剤の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分と、前記少なくとも1回の受けなかった前記薬剤の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分とを含む被検物質データから特定された被検物質値を表示するものであり、
第2の被検物質プロファイルは、前記少なくとも1回の受けた前記薬剤の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含むが、前記少なくとも1回の受けなかった前記薬剤の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含まない被検物質データから特定された被検物質値を表示するものであり、
第3の被検物質プロファイルは、前記少なくとも1回の受けなかった前記薬剤の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含むが、前記少なくとも1回の受けた前記薬剤の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含まない被検物質データから特定された被検物質値を表示するものである、システム。
【0607】
第221項
前記第1の被検物質プロファイル、前記第2の被検物質プロファイル、及び前記第3の被検物質プロファイルのそれぞれが、前記期間にわたる、被検物質データから特定された被検物質値のプロットを含み、
前記プロットが、被検物質中央値の軌跡と、異なるパーセンタイルごとの被検物質値の複数の軌跡とを表示するものである、第220項に記載のシステム。
【0608】
第222項
前記期間が約1カ月である、第220項に記載のシステム。
【0609】
第223項
前記被検物質がグルコースであり、
前記薬剤がグルコース値降下薬である、第220項に記載のシステム。
【0610】
第224項
前記グルコース値降下薬がインスリンである、第223項に記載のシステム。
【0611】
第225項
前記グルコース値降下薬が、超速効型インスリン、持効型インスリン、中間作用型インスリンのうちの少なくとも1つである、第224項に記載のシステム。
【0612】
第226項
前記グルコース値降下薬が、SGLT阻害薬又はGLP1受容体拮抗薬である、第224項に記載のシステム。
【0613】
第227項
前記少なくとも1回の前記薬剤の投与を受けた後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分の長さが、前記薬剤の種類によって異なる、第220項に記載のシステム。
【0614】
第228項
前記少なくとも1回の受けた前記薬剤の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分の前記長さが、前記薬剤の治療可能時間域に関連する固定時間域である、第227項に記載のシステム。
【0615】
第229項
前記少なくとも1回の受けた前記薬剤の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分の前記長さが、可変時間域であり、
前記可変時間域の開始時点が、前記薬剤の投与に関連付けられた時刻である、第227項に記載のシステム。
【0616】
第230項
前記薬剤の投与に関連付けられた前記時刻が、連携している送達デバイスのタイムスタンプに由来するものである、第229項に記載のシステム。
【0617】
第231項
前記薬剤の投与に関連付けられた前記時刻が、ログに記録された投与に由来するものである、第229項に記載のシステム。
【0618】
第232項
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記複数の被検物質プロファイルを横並びの配置で表示するステップ
をさらに実行させる、第220項に記載のシステム。
【0619】
第233項
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記複数の被検物質プロファイルを縦並び配置で表示するステップ
をさらに実行させる、第220項に記載のシステム。
【0620】
第234項
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記複数の被検物質プロファイルのそれぞれについて、被検物質メトリックを表示するステップ
をさらに実行させる、第220項に記載のシステム。
【0621】
第235項
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記複数の被検物質プロファイルのそれぞれについて、被検物質統計値を表示するステップ
をさらに実行させる、第220項に記載のシステム。
【0622】
第236項
前記被検物質統計値が、平均被検物質値又は被検物質中央値である、第235項に記載のシステム。
【0623】
第237項
前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
前記第1の被検物質プロファイル及び前記第2の被検物質プロファイルにおける前記薬剤の複数の投与の実施に対応する複数の投与指標を表示するステップ
をさらに実行させる、第220項に記載のシステム。
【0624】
第238項
前記時間相関データが、少なくとも1回の第2の薬剤の投与を受けた後の被検物質データの少なくとも1つの部分と、少なくとも1回の前記第2の薬剤の投与を受けなかった後の被検物質データの少なくとも1つの部分とをさらに含み、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記システムに、
前記少なくとも1回の前記第2の薬剤の投与を受けた後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分を特定するステップと、
前記少なくとも1回の前記第2の薬剤の投与を受けなかった後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分を特定するステップと、
複数の被検物質プロファイルを表示するステップと、
をさらに実行させ、
前記複数の被検物質プロファイルのうち、
前記第1の被検物質プロファイルは、前記少なくとも1回の前記薬剤の投与を受けた後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分と、前記少なくとも1回の前記第2の薬剤の投与を受けた後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分と、前記少なくとも1回の前記薬剤の投与を受けなかった後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分と、前記少なくとも1回の前記第2の薬剤の投与を受けなかった後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分とを含む被検物質データから特定された被検物質値を表示するものであり、
第4の被検物質プロファイルは、前記少なくとも1回の前記第2の薬剤の投与を受けた後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含むが、前記少なくとも1回の前記第2の薬剤の投与を受けなかった後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含まない被検物質データから特定された被検物質値を表示するものであり、
第5の被検物質プロファイルは、前記少なくとも1回の前記第2の薬剤の投与を受けなかった後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含むが、前記少なくとも1回の前記第2の薬剤の投与を受けた後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含まない被検物質データから特定された被検物質値を表示するものである、第220項に記載のシステム。
【0625】
第239項
前記第1の薬剤が持効型インスリンであり、前記第2の薬剤が超速効型インスリンである、第238項に記載のシステム。
【0626】
第240項
前記被検物質が、グルコース、グルコース誘導体、ケトン、ケトン体、又は乳酸のうちの少なくとも1つである、第220項に記載のシステム。
【0627】
第241項
前記被検物質が、酸素、アセチルコリン、アミラーゼ、ビリルビン、コレステロール、絨毛性ゴナドトロピン、クレアチンキナーゼ、クレアチン、DNA、フルクトサミン、グルタミン、成長ホルモン、ホルモン、過酸化物、前立腺特異抗原、プロトロンビン、RNA、甲状腺刺激ホルモン、及びトロポニンのうちの少なくとも1つである、第220項に記載のシステム。
【0628】
第242項
或る期間にわたる、対象者の被検物質及び該対象者が受けた薬剤の投与の特徴を表す時間相関データを受信するステップと、
少なくとも1回の薬剤の投与を受けた後の前記時間相関データの少なくとも1つの部分を特定するステップと、
少なくとも1回の前記薬剤の投与を受けなかった後の前記時間相関データの少なくとも1つの部分を特定するステップと、
複数の被検物質プロファイルを表示するステップと、
を含む方法であって、
前記複数の被検物質プロファイルのうち、
第1の被検物質プロファイルは、前記少なくとも1回の前記薬剤の投与を受けた後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分と、前記少なくとも1回の前記薬剤の投与を受けなかった後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分とを含む被検物質データから特定された被検物質値を表示するものであり、
第2の被検物質プロファイルは、前記少なくとも1回の前記薬剤の投与を受けた後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含むが、前記少なくとも1回の前記薬剤の投与を受けなかった後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含まない被検物質データから特定された被検物質値を表示するものであり、
第3の被検物質プロファイルは、前記少なくとも1回の前記薬剤の投与を受けなかった後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含むが、前記少なくとも1回の前記薬剤の投与を受けた後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含まない被検物質データから特定された被検物質値を表示するものである、方法。
【0629】
第243項
前記第1の被検物質プロファイル、前記第2の被検物質プロファイル、及び前記第3の被検物質プロファイルのそれぞれが、前記期間にわたる、被検物質データから特定された被検物質値のプロットを含み、
前記プロットが、被検物質中央値の軌跡と、異なるパーセンタイルごとの被検物質値の複数の軌跡とを表示するものである、第242項に記載の方法。
【0630】
第244項
前記期間が約1カ月である、第242項に記載の方法。
【0631】
第245項
前記被検物質がグルコースであり、
前記薬剤がグルコース値降下薬である、第242項に記載の方法。
【0632】
第246項
前記グルコース値降下薬がインスリンである、第245項に記載の方法。
【0633】
第247項
前記グルコース値降下薬が、超速効型インスリン、持効型インスリン、中間作用型インスリンのうちの少なくとも1つである、第246項に記載の方法。
【0634】
第248項
前記グルコース値降下薬がSGLT阻害薬又はGLP1受容体拮抗薬である、第246項に記載の方法。
【0635】
第249項
前記少なくとも1回の前記薬剤の投与を受けた後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分の長さが、前記薬剤の種類によって異なる、第242項に記載の方法。
【0636】
第250項
前記少なくとも1回の受けた前記薬剤の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分の前記長さが、前記薬剤の治療可能時間域に関連する固定時間域である、第249項に記載の方法。
【0637】
第251項
前記少なくとも1回の受けた前記薬剤の投与に関連付けられた被検物質データの前記少なくとも1つの部分の前記長さが、可変時間域であり、
前記可変時間域の開始時点が、前記薬剤の投与に関連付けられた時刻である、第249項に記載の方法。
【0638】
第252項
前記薬剤の投与に関連付けられた前記時刻が、連携している送達デバイスのタイムスタンプに由来するものである、第251項に記載の方法。
【0639】
第253項
前記薬剤の投与に関連付けられた前記時刻が、ログに記録された投与に由来するものである、第251項に記載の方法。
【0640】
第254項
前記複数の被検物質プロファイルを横並びの配置で表示するステップをさらに含む、第242項に記載の方法。
【0641】
第255項
前記複数の被検物質プロファイルを縦並び配置で表示するステップをさらに含む、第242項に記載の方法。
【0642】
第256項
前記複数の被検物質プロファイルのそれぞれについて、被検物質メトリックを表示するステップをさらに含む、第242項に記載の方法。
【0643】
第257項
前記複数の被検物質プロファイルのそれぞれについて、被検物質統計値を表示するステップをさらに含む、第242項に記載の方法。
【0644】
第258項
前記被検物質統計値が、平均被検物質値又は被検物質中央値である、第257項に記載の方法。
【0645】
第259項
前記第1の被検物質プロファイル及び前記第2の被検物質プロファイルにおける前記薬剤の複数の投与の実施に対応する複数の投与指標を表示するステップをさらに含む、第242項に記載の方法。
【0646】
第260項
前記時間相関データが、少なくとも1回の第2の薬剤の投与を受けた後の被検物質データの少なくとも1つの部分と、少なくとも1回の前記第2の薬剤の投与を受けなかった後の被検物質データの少なくとも1つの部分とをさらに含み、
前記方法が、
前記少なくとも1回の前記第2の薬剤の投与を受けた後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分を特定するステップと、
前記少なくとも1回の前記第2の薬剤の投与を受けなかった後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分を特定するステップと、
複数の被検物質プロファイルを表示するステップと、
をさらに含み、
前記複数の被検物質プロファイルが、第4の被検物質プロファイル及び第5の被検物質プロファイルをさらに含み、
前記第1の被検物質プロファイルは、前記少なくとも1回の前記薬剤の投与を受けた後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分と、前記少なくとも1回の前記第2の薬剤の投与を受けた後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分と、前記少なくとも1回の前記薬剤の投与を受けなかった後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分と、前記少なくとも1回の前記第2の薬剤の投与を受けなかった後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分とを含む被検物質データから特定された被検物質値を表示するものであり、
前記第4の被検物質プロファイルは、前記少なくとも1回の前記第2の薬剤の投与を受けた後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含むが、前記少なくとも1回の前記第2の薬剤の投与を受けなかった後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含まない被検物質データから特定された被検物質値を表示するものであり、
前記第5の被検物質プロファイルは、前記少なくとも1回の前記第2の薬剤の投与を受けなかった後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含むが、前記少なくとも1回の前記第2の薬剤の投与を受けた後の被検物質データの前記少なくとも1つの部分を含まない被検物質データから特定された被検物質値を表示するものである、第109項に記載の方法。
【0647】
第261項
前記第1の薬剤が持効型インスリンであり、前記第2の薬剤が超速効型インスリンである、第260項に記載の方法。
【0648】
第262項
前記被検物質が、グルコース、グルコース誘導体、ケトン、ケトン体、又は乳酸のうちの少なくとも1つである、第242項に記載の方法。
【0649】
第263項
前記被検物質が、酸素、アセチルコリン、アミラーゼ、ビリルビン、コレステロール、絨毛性ゴナドトロピン、クレアチンキナーゼ、クレアチン、DNA、フルクトサミン、グルタミン、成長ホルモン、ホルモン、過酸化物、前立腺特異抗原、プロトロンビン、RNA、甲状腺刺激ホルモン、及びトロポニンのうちの少なくとも1つである、第242項に記載の方法。
【0650】
第264項
被検物質データを受信するように構成された無線通信回路と、
情報を視覚的に提示するように構成されたディスプレイと、
前記無線通信回路、前記ディスプレイ、並びに命令及び時間相関データを格納しているメモリに結合された1つ以上のプロセッサと、
を備えるシステムであって、
前記時間相関データは、或る期間にわたる前記対象者の被検物質の特徴を表すものであり、
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記1つ以上のプロセッサに、
第1の期間についての第1の「範囲内の時間」グラフ表現と、第2の期間についての第2の「範囲内の時間」グラフ表現とを表示するステップであって、前記第1の「範囲内の時間」グラフ表現及び前記第2の「範囲内の時間」グラフ表現のそれぞれが、複数の濃度範囲に対応する所定の数の部分を含んでおり、前記所定の数の部分のそれぞれが、前記所定の数の部分と数が等しい所定の数の異なる色を含んでいる、ステップと、
前記第1の期間についての第1のグルコースメトリックセクションと、前記第2の期間についての第2のグルコースメトリックセクションとを表示するステップであって、前記第1のグルコースメトリックセクションが、前記第1の期間についてのグルコース管理指標及び平均グルコース値を含んでおり、前記第2のグルコースメトリックセクションが、前記第2の期間についてのグルコース管理指標及び平均グルコース値を含んでいる、ステップと、
前記第1の期間についての第1のアンビュラトリーグルコースプロファイルと、前記第2の期間についての第2のアンビュラトリーグルコースプロファイルとを表示するステップと、
前記第1の期間における、低側閾値を下回ったグルコース値のグラフを含む第1の低グルコースイベントセクションと、前記第2の期間における、前記低側閾値を下回ったグルコース値のグラフを含む第2の低グルコースイベントセクションとを表示するステップと、
を実行させる、システム。
【0651】
第265項
前記第1のアンビュラトリーグルコースプロファイル及び前記第2のアンビュラトリーグルコースプロファイルのそれぞれが、複数の濃度範囲に対応する前記所定の数の部分を含んでおり、前記所定の数の部分のそれぞれに表示されるグルコース値が、前記所定の数の異なる色を含んでいる、第264項に記載のシステム。
【0652】
第266項
前記第1の低グルコースイベントセクションが、前記第1の期間における低グルコースイベントの総数をさらに含み、
前記第2の低グルコースイベントセクションが、前記第2の期間における低グルコースイベントの総数をさらに含む、第264項に記載のシステム。
【0653】
第267項
前記所定の数の部分が、超低濃度範囲域、低濃度範囲域、目標範囲域、高濃度範囲域、超高濃度範囲域を含む、第264項に記載のシステム。
【0654】
第268項
前記第1のグルコースメトリックセクションが、前記第1の期間におけるグルコース値のばらつきメトリックをさらに含み、
前記第2のグルコースメトリックセクションが、前記第2の期間におけるグルコース値のばらつきメトリックをさらに含む、第264項に記載のシステム。
【0655】
第269項
前記第1の「範囲内の時間」グラフ表現及び前記第2の「範囲内の時間」グラフ表現が、前記所定の数の部分のそれぞれに対応するパーセント値をさらに含む、第264項に記載のシステム。
【0656】
第270項
前記命令を前記1つ以上のプロセッサによって実行した場合に、前記命令が前記システムに、
前記第1の期間についての第1のセンサメトリック及び前記第2の期間についての第2のセンサメトリックを表示するステップ
をさらに実行させる、第264項に記載のシステム。
【0657】
第271項
前記第1のセンサメトリックが、前記第1の期間においてセンサがアクティブであった時間の長さを含み、
前記第2のセンサメトリックが、前記第2の期間においてセンサがアクティブであった時間の長さを含む、第270項に記載のシステム。
【0658】
第272項
前記第1のセンサメトリックが、前記第1の期間におけるユーザによるグルコース値の平均閲覧回数を含み、
前記第2のセンサメトリックが、前記第2の期間におけるユーザによるグルコース値の平均閲覧回数を含む、第270項に記載のシステム。
【0659】
第273項
前記第1のセンサメトリックが、前記第1の期間におけるユーザによるセンサの平均スキャン回数を含み、
前記第2のセンサメトリックが、前記第2の期間におけるユーザによるセンサの平均スキャン回数を含む、第270項に記載のシステム。
【0660】
第274項
前記第1の「範囲内の時間」グラフ表現及び前記第2の「範囲内の時間」グラフ表現がそれぞれ棒グラフである、第264項に記載のシステム。
【0661】
第275項
前記所定の数の部分が、縦一列に並べられる、第264項に記載のシステム。
【0662】
第276項
前記複数の濃度範囲が、5つの濃度範囲で構成される、第264項に記載のシステム。
【0663】
第277項
前記所定の数の部分が、最大5つの部分で構成される、第264項に記載のシステム。
【0664】
第278項
或る期間にわたる、ユーザの被検物質の特徴を表す時間相関データを受信するステップと、
第1の期間についての第1の「範囲内の時間」グラフ表現と、第2の期間についての第2の「範囲内の時間」グラフ表現とを、1つのグラフィカルユーザインタフェース上に表示するステップであって、前記第1の「範囲内の時間」グラフ表現及び前記第2の「範囲内の時間」グラフ表現のそれぞれが、複数の濃度範囲に対応する所定の数の部分を含んでおり、前記所定の数の部分のそれぞれが、前記所定の数の部分と数が等しい所定の数の異なる色を含んでいる、ステップと、
前記第1の期間についての第1のグルコースメトリックセクションと、前記第2の期間についての第2のグルコースメトリックセクションとを、前記1つのグラフィカルユーザインタフェース上に表示するステップであって、前記第1のグルコースメトリックセクションが、前記第1の期間についてのグルコース管理指標及び平均グルコース値を含んでおり、前記第2のグルコースメトリックセクションが、前記第2の期間についてのグルコース管理指標及び平均グルコース値を含んでいる、ステップと、
前記第1の期間についての第1のアンビュラトリーグルコースプロファイルと、前記第2の期間についての第2のアンビュラトリーグルコースプロファイルとを、前記1つのグラフィカルユーザインタフェース上に表示するステップと、
前記第1の期間における、低側閾値を下回ったグルコース値のグラフを含む第1の低グルコースイベントセクションと、前記第2の期間における、前記低側閾値を下回ったグルコース値のグラフを含む第2の低グルコースイベントセクションとを、前記1つのグラフィカルユーザインタフェース上に表示するステップと、
を含む方法。
【0665】
第279項
前記第1のアンビュラトリーグルコースプロファイル及び前記第2のアンビュラトリーグルコースプロファイルのそれぞれが、前記5つの濃度範囲に対応する少なくとも5つの部分を含んでおり、前記5つの部分のそれぞれに表示されるグルコース値が、5つの異なる色を含んでいる、第278項に記載の方法。
【0666】
第280項
前記第1の低グルコースイベントセクションが、前記第1の期間における低グルコースイベントの総数をさらに含み、
前記第2の低グルコースイベントセクションが、前記第2の期間における低グルコースイベントの総数をさらに含む、第278項に記載の方法。
【0667】
第281項
前記所定の数の部分が、超低濃度範囲域、低濃度範囲域、目標範囲域、高濃度範囲域、超高濃度範囲域を含む、第278項に記載の方法。
【0668】
第282項
前記第1のグルコースメトリックセクションが、前記第1の期間におけるグルコース値のばらつきメトリックをさらに含み、
前記第2のグルコースメトリックセクションが、前記第2の期間におけるグルコース値のばらつきメトリックをさらに含む、第278項に記載の方法。
【0669】
第283項
前記第1の「範囲内の時間」グラフ表現及び前記第2の「範囲内の時間」グラフ表現が、前記所定の数の部分のそれぞれに対応するパーセント値をさらに含む、第278項に記載の方法。
【0670】
第284項
前記第1の期間についての第1のセンサメトリック及び前記第2の期間についての第2のセンサメトリックを表示するステップをさらに含む、第278項に記載の方法。
【0671】
第285項
前記第1のセンサメトリックが、前記第1の期間においてセンサがアクティブであった時間の長さを含み、
前記第2のセンサメトリックが、前記第2の期間においてセンサがアクティブであった時間の長さを含む、第284項に記載の方法。
【0672】
第286項
前記第1のセンサメトリックが、前記第1の期間におけるユーザによるグルコース値の平均閲覧回数を含み、
前記第2のセンサメトリックが、前記第2の期間におけるユーザによるグルコース値の平均閲覧回数を含む、第284項に記載の方法。
【0673】
第287項
前記第1のセンサメトリックが、前記第1の期間におけるユーザによるセンサの平均スキャン回数を含み、
前記第2のセンサメトリックが、前記第2の期間におけるユーザによるセンサの平均スキャン回数を含む、第284項に記載の方法。
【0674】
第288項
前記第1の「範囲内の時間」グラフ表現及び前記第2の「範囲内の時間」グラフ表現がそれぞれ棒グラフである、第278項に記載の方法。
【0675】
第289項
前記所定の数の部分が、縦一列に並べられる、第278項に記載の方法。
【0676】
第290項
前記複数の濃度範囲が、5つの濃度範囲で構成される、第278項に記載の方法。
【0677】
第291項
前記所定の数の部分が、最大5つの部分で構成される、第278項に記載の方法。
【符号の説明】
【0678】
100 統合管理システム
101 被検物質センサ
102 センサ制御デバイス
103 センサ制御デバイスの筐体
104 センサ電子部品
105 取り付け構造
110 アナログフロントエンド
111 センサ制御デバイスの電源
112 センサ制御デバイスの処理回路
114 センサ制御デバイスのメモリ
115 センサ制御デバイスのタイミング回路
116 センサ制御デバイスの通信回路
118 センサ制御デバイスのバス
120 ディスプレイデバイス
121 ディスプレイデバイスのユーザインタフェース
122 タッチパネルディスプレイ
123 ディスプレイデバイスの入力コンポーネント
124 ディスプレイデバイスの筐体
125 ディスプレイデバイスのメモリ
126 ディスプレイデバイスの通信回路
127 ディスプレイデバイスの電源
128 ディスプレイデバイスのタイミング回路
129 ディスプレイデバイスのバス
130 ディスプレイデバイス電子部品
131 ディスプレイデバイスの処理回路
152 薬剤送達デバイス
154 薬剤送達デバイスの筐体
156 針
157 キャップ
158 薬剤送達デバイスのユーザインタフェース
159 アクチュエータ
160 薬剤送達デバイスの電子部品
161 薬剤送達デバイスの電源
162 電動注射モータ
163 薬剤リザーバ
164 薬剤送達デバイスの処理回路
165 薬剤送達デバイスのメモリ
166 薬剤送達デバイスの通信回路
168 薬剤送達デバイスのユーザインタフェース電子部品
169 薬剤送達デバイスのバス
170 ローカルコンピュータシステム
180 高信頼性コンピュータシステム
190 クラウドネットワーク
200 ユーザインタフェースデバイス
201 ユーザインタフェースデバイスの筐体
202 ユーザインタフェースデバイスのユーザインタフェース
204 ユーザインタフェースデバイスのディスプレイ
206 ユーザインタフェースデバイスの入力コンポーネント
416 ログブックGUI
500 「スナップショット」レポートGUI
600 「週別サマリ」レポートGUI
700 「日別ログ」レポートGUI
770、1700、1720 「日内パターン」レポートGUI
850 「食事時間パターン」レポートGUI
900 「デバイスの詳細」レポートGUI
950 AGPレポートGUI
970 患者ダッシュボード
980 データソースモーダル
1002 トーストアラート
1010 第1のグルコースプロファイル
1012 第2のグルコースプロファイル
1014 第3のグルコースプロファイル
1020 「比較」レポートGUI
1840、1850 「インスリンサマリ」レポートGUI
1870 「インスリンの使用状況」レポートGUI
2000 「日別表示」レポートGUI
【国際調査報告】