(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-23
(54)【発明の名称】折畳式レンズボックスブランク及びそれから形成される眼鏡レンズボックス
(51)【国際特許分類】
G02C 13/00 20060101AFI20240416BHJP
B65D 5/66 20060101ALI20240416BHJP
【FI】
G02C13/00
B65D5/66 321A
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023564153
(86)(22)【出願日】2022-04-19
(85)【翻訳文提出日】2023-12-15
(86)【国際出願番号】 US2022071805
(87)【国際公開番号】W WO2022226499
(87)【国際公開日】2022-10-27
(32)【優先日】2021-04-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523005380
【氏名又は名称】ホーヤ オプティカル ラブス オブ アメリカ,インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】HOYA OPTICAL LABS OF AMERICA,INC.
【住所又は居所原語表記】651 E.Corporate Drive,Lewisville,Texas 75057 U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100109634
【氏名又は名称】舛谷 威志
(74)【代理人】
【識別番号】100129263
【氏名又は名称】中尾 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100160831
【氏名又は名称】大谷 元
(72)【発明者】
【氏名】キム,イルス
(72)【発明者】
【氏名】キム,チョルキュ
(72)【発明者】
【氏名】イム,センムック
(72)【発明者】
【氏名】イム,デヒョン
【テーマコード(参考)】
2H006
3E060
【Fターム(参考)】
2H006DA01
3E060AC02
3E060BA02
3E060BB01
3E060EA20
(57)【要約】
眼鏡レンズボックスを形成することに使用可能な折畳式レンズボックスブランク。眼鏡レンズボックスは、それぞれが眼鏡レンズを保持し、格納するよう構成された一対のレンズホルダーを含む。レンズホルダーはそれぞれ、各レンズの外縁が各レンズ支持開口部の内縁と係合する、レンズを固定可能なレンズ支持開口部を有する。
【選択図】
図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンズボックスに折り畳むためのレンズボックスブランクであって、
底部セグメントと、
前記底部セグメントの下部側から延在し、第一の固定用フラップと、上部パネルと、前部パネルとを有する第一のステムセグメントと、
前記底部セグメントの第一の側から延在し、第一のレンズ固定パネルと、第一のレンズ支持フレームパネルと、第一の支持フレーム上部パネルと、第一の側部パネルと、を有する第一の横バーセグメントと、
前記底部セグメントの第二の側から延在し、第二のレンズ固定パネルと、第二のレンズ支持フレームパネルと、第二の支持フレーム上部パネルと、第二の側部パネルと、を有する第二の横バーセグメントと、を備え、
前記底部セグメント、前記ステムセグメント、前記第一の横バーセグメント、及び前記第二の横バーセグメントはレンズボックスを形成するよう折り畳まれるように構成されている、レンズボックスブランク。
【請求項2】
前記第一の横バーセグメントは、レンズボックスの第一のレンズホルダーを形成するよう折り畳まれるように構成されている、レンズボックスに折り畳むための請求項1に記載のレンズボックスブランク。
【請求項3】
前記第二の横バーセグメントは、レンズボックスの第二のレンズホルダーを形成するよう折り畳まれるように構成されている、レンズボックスに折り畳むための請求項1に記載のレンズボックスブランク。
【請求項4】
前記第一のレンズ支持フレームパネルは、第一のレンズの第一の外縁と係合するよう構成された第一の内縁を含む第一のレンズ支持開口部を含む、レンズボックスに折り畳むための請求項1に記載のレンズボックスブランク。
【請求項5】
前記第二のレンズ支持フレームパネルは、第二のレンズの第二の外縁と係合するよう構成された第二の内縁を含む第二のレンズ支持開口部を含む、レンズボックスに折り畳むための請求項4に記載のレンズボックスブランク。
【請求項6】
前記第一の支持フレーム上部パネルは第一の係止部材を含む、レンズボックスに折り畳むための請求項1に記載のレンズボックスブランク。
【請求項7】
前記第二の支持フレーム上部パネルは第二の係止部材を含む、レンズボックスに折り畳むための請求項6に記載のレンズボックスブランク。
【請求項8】
前記上部パネルは閉止係合部材を含む、レンズボックスに折り畳むための請求項1に記載のレンズボックスブランク。
【請求項9】
前記底部セグメントの上部側から延在する第二の固定用フラップをさらに備える、レンズボックスに折り畳むための請求項1に記載のレンズボックスブランク。
【請求項10】
請求項1に記載のレンズボックスブランクからレンズボックスを構築する方法であって、
前記第一の横バーセグメントを前記底部セグメントの上に折り畳んで第一のレンズホルダーを形成することと、
前記第二の横バーセグメントを前記底部セグメントの上に折り畳んで第二のレンズホルダーを形成することと、
前記ステムセグメントを前記第一のレンズホルダー及び前記第二のレンズホルダーの上に折り畳んで前記レンズボックスを形成することと、を備える、レンズボックスを構築する方法。
【請求項11】
眼鏡レンズを格納するためのレンズボックスであって、
底部パネルと、
上部パネルと、
前記底部パネルと前記上部パネルとの間に延在し、第一の側部パネルと第二の側部パネルとを含む一対の側部パネルと、
前記底部パネルと前記上部パネルとの間に延在する前部パネルと、
前記第一の側部パネルから延在し、第一のレンズを受け入れるための第一の空洞を形成する、前記第一のレンズを保持するための第一のレンズホルダーと、
前記第二の側部パネルから延在し、第二のレンズを受け入れるための第二の空洞を形成する、前記第二のレンズを保持するための第二のレンズホルダーと、を備える、レンズボックス。
【請求項12】
前記第一のレンズホルダーは、前記第一のレンズの第一の外縁と係合するよう構成された第一の内縁を含む第一のレンズ支持開口部を含む、眼鏡レンズを格納するための請求項11に記載のレンズボックス。
【請求項13】
前記第二のレンズホルダーは、前記第二のレンズの第二の外縁と係合するよう構成された第二の内縁を含む第二のレンズ支持開口部を含む、眼鏡レンズを格納するための請求項12に記載のレンズボックス。
【請求項14】
前記上部パネルに回動可能に接続された第一の固定用フラップをさらに備える、眼鏡レンズを格納するための請求項11に記載のレンズボックス。
【請求項15】
前記下部パネルに回動可能に接続された第二の固定用フラップをさらに備える、眼鏡レンズを格納するための請求項14に記載のレンズボックス。
【請求項16】
前記第一のレンズホルダーは第一の係止部材を含む、眼鏡レンズを格納するための請求項11に記載のレンズボックス。
【請求項17】
前記第二のレンズホルダーは第二の係止部材を含む、眼鏡レンズを格納するための請求項16に記載のレンズボックス。
【請求項18】
前記上部パネルは閉止係合部材を含む、眼鏡レンズを格納するための請求項17に記載のレンズボックス。
【請求項19】
前記上部パネルに回動可能に接続された一対の側部フラップをさらに備え、前記一対の側部フラップは第一の側部フラップ及び第二の側部フラップを含み、前記第一の側部フラップは第一のタブを含み、前記第二の側部フラップは第二のタブを含む、眼鏡レンズを格納するための請求項11に記載のレンズボックス。
【請求項20】
レンズボックスにレンズを格納する方法であって、前記レンズボックスは第一のレンズ支持開口部を有する第一のレンズホルダーと第二のレンズ支持開口部を有する第二のレンズホルダーとを有し、
第一のレンズの第一の外縁が前記第一のレンズ支持開口部の第一の内縁と係合するように、前記第一のレンズを前記レンズボックスの前記第一のレンズホルダーの前記第一のレンズ支持開口部に挿入することと、
第二のレンズの第二の外縁が前記第二のレンズ支持開口部の第二の内縁と係合するように、前記第二のレンズを前記レンズボックスの前記第二のレンズホルダーの前記第二のレンズ支持開口部に挿入することと、を備える、レンズボックスにレンズを格納する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、2021年4月20日に出願された、「折畳式レンズボックスブランク及びそれから形成される眼鏡レンズボックス」と題する米国仮出願第63/177272号に基づいて優先権を主張するものであり、その内容全体を参照により本明細書に援用するものとする。
【0002】
本発明は、全般的に、円盤状の物体を安全に保管するために箱に封入することに関する。より具体的には、本発明は、レンズボックスブランク及び、レンズボックスブランクから組み立てられたレンズボックスの両方に関し、レンズボックスは、光学レンズブランク、特に眼鏡レンズブランクを封入するのに適しており、レンズブランクは、運搬中にボックス内でレンズブランクが水平方向及び垂直方向の両方に移動するのを防止し、軽い衝撃時にレンズブランクが損傷するのを防止する、ボックスの構造によって固定される。
【背景技術】
【0003】
レンズブランクは、眼鏡の矯正レンズの出発材料として使用される。これらの「汎用」レンズブランクは、特定の屈折矯正の有無にかかわらず、レンズ製造業者によって大量に製造される。レンズは基本的に、上部が凸状、下部が凹状、側壁が円筒状となっている。側壁は最終的に、眼鏡レンズのフレーム内に適切に収まるように切除又は研削される。矯正は、レンズブランクに成形するか、レンズの部材を組み合わせて、処方眼鏡技師による適切な処方に形成することによって作成される。そのため、レンズ製造業者は、汎用レンズブランクを大量に形成又は製造することができる。患者が治療を受け、検眼士やその他の専門家によって矯正レンズが処方されると、適切なレンズを選択したり、適切なレンズブランクを組み合わせたりするために眼鏡技師が雇われることがある。眼鏡技師は、異なる処方箋に合わせたレンズを大量に保管する必要がないように、レンズブランクを利用することがある。その場合、眼鏡技師は汎用レンズブランクを選択し、必要な矯正やフレームフィットのために研削する。処方されるレンズの数が多いため、製造業者から全国の眼鏡店に出荷されるレンズブランクの数も多い。
【0004】
「汎用」レンズブランクは、上面が凸状、下部が凹状、側壁が概ね円筒状となっている。レンズブランクは通常、凸状の上部がそのまま残るように設計・製造され、研削は下面(及びフレームフィットのために側部)のみに行われる。そのため、その後に研磨したり平滑にしたりすることはなく、凸状の上面には傷等の欠陥がないことが重要である。したがって、このようなレンズブランクを運搬するための封入ボックスを設計する際に考慮すべき重要な点は、輸送中にレンズブランクの凸状の上面と輸送容器との接触を最小限に抑えなければならないということである。また、輸送容器は、運搬中に偶発的な衝撃が発生した場合、眼鏡レンズブランクを摩耗面に接触させることなく衝撃を吸収できるよう、十分に頑丈でなければならない。レンズブランクは、封入容器内でのレンズブランクの垂直方向の移動が最小限になるように、輸送用の封入容器内で保持しなければならない。レンズブランクの移動を規制することのもう一つの利点は、ボックスの中で固定されていない物体が不規則に移動することに伴う、煩わしい「がたつき」をなくすことである。
【0005】
レンズなどの運搬に適合した容器の例は数多く存在する。そのような先行技術の一例として、Segerの米国特許第3,122,298号は、わずかに傾斜した側壁、取っ手、及び取り外し可能な上部を有する容器を開示している。Segerの封入容器では、側壁の傾斜は底から上方に向かって外側になっている。従って、Segerの封入容器は、レンズブランクの垂直方向の移動を防止する機能はない。
【0006】
容器の他の先行技術の例として、Butteryの米国特許第2,372,312号があり、八角形の容器を組み立てるための一般的な折畳みのパターン及び構成を有する八角形の折畳式紙箱を開示している。Butteryは傾斜した側壁を有していないため、レンズブランクの垂直方向の移動を制限するよう適合してはいない。
【0007】
Towellの米国特許第1,968,660号及び第1,968,661号は、外側に傾斜した側壁を持ち、容器を囲む上部がない、キャンディ等の菓子用の上部が開いた陳列容器を示している。
【0008】
さらに他の先行技術には、発泡スチロールの半部を使用してレンズブランクを封入し、それを輸送用の箱型封入容器に手作業で挿入するものがある。
【0009】
米国特許第5,454,469号は、凸状の上面及び凹状の下面並びに円筒状の側壁を有し、前記上面及び下面と前記側壁との接合部が上部稜線及び下部稜線を規定する眼鏡レンズブランクを安全に保管及び輸送するためのレンズボックスであって、垂直方向に間隔をおいて配置され、実質的に平行な上部パネル及び下部パネルと、水平方向に間隔をおいて配置され、実質的に平行な、前記上部パネル及び前記下部パネルに概ね垂直に接続された第一及び第二の側壁と、前記上部パネル及び前記下部パネルに各々接続されることにより、前記上部パネル及び前記下部パネル及び前記側壁との間に、概ね囲まれた内部空間を規定する複数のガセットと、を備え、各ガセットと前記上部パネルとが内角及び外角を更に規定し、各ガセットと前記下部パネルとが内角及び外角を更に規定し、各ガセットと前記上部パネルとの間の前記内角が、同ガセットと前記下部パネルとの間の前記内角よりも大きく、前記ガセットは、前記下部パネルから上方かつ内側に傾斜しており、前記レンズブランクを前記レンズボックスに挿入する際に、前記ガセットは、前記レンズブランクの側壁と前記ガセットとの交点に対応する点で、前記レンズブランクの上部稜線に接線方向に接触することにより、前記レンズブランクを前記ボックス内の実質的に水平方向及び垂直方向の移動に対して固定する、レンズボックスを記載している。
【発明の概要】
【0010】
本発明は、折り畳んで固定し、レンズボックスを形成することができるT字形レンズボックスブランクと、レンズボックスブランクから形成されるレンズボックスの両方を包含する。T字形レンズボックスブランクの横バーには、スライド可能・調整可能なレンズ支持フレームが横バーの両側にある。T字形レンズボックスブランクの後部ステムは、レンズボックス構造の上部とレンズボックスの前部及び後部の両方を設ける。その結果、レンズボックスは、前部レンズ面に対する内部ボックス支持体の接触面積がほとんどなく、レンズ支持の大部分は、レンズボックスが、レンズの視野面ではなく、レンズの縁に接触することによって成される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
本発明の実施の形態が可能にする上述の、および他の態様、特徴および利点は、添付の図面を参照して、以下の本発明の実施の形態の記載から明らかにされ、且つ詳述される。
【0012】
図1は、レンズボックスに折り畳んで固定することが可能な、完全に開いたT字形レンズボックスブランクを示す。
【0013】
図2Aは、レンズボックスに折り畳まれる過程にある、部分的に折り畳まれたT字形レンズボックスブランクの展望である。
【0014】
図2Bは、レンズボックスに折り畳まれる過程にある、部分的に折り畳まれたT字形レンズボックスブランクの斜視図である。
【0015】
図2Cは、レンズボックスに折り畳まれる過程にある、部分的に折り畳まれたT字形レンズボックスブランクの展望である。
【0016】
図2Dは、折り畳まれてレンズボックスを形成したT字形レンズボックスブランクの展望である。
【0017】
図3は、本発明によるレンズボックスを半分に切断した斜視図である。
【0018】
図4は、レンズボックスに折り畳んで固定することが可能な、係止機構が追加された、完全に開いた「羽根付き」T字形レンズボックスブランクを示す。
【0019】
図5は、本発明の一実施の形態による、部分的に折り畳まれた「羽根付き」T字形レンズボックスブランクの斜視図である。
【0020】
図6は、本発明の一実施の形態による、部分的に折り畳まれた「羽根付き」T字形レンズボックスブランクの斜視図である。
【0021】
図7は、本発明の一実施の形態による、部分的に折り畳まれた「羽根付き」T字形レンズボックスブランクの斜視図である。
【0022】
図8は、本発明の一実施の形態による、部分的に折り畳まれた「羽根付き」T字形レンズボックスブランクの斜視図である。
【詳細な説明】
【0023】
次に、本発明の具体的な実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。但し、本発明は多くの異なる形態で具現化可能であり、本明細書に記載される実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、むしろ、以下の実施の形態は、当業者が、本開示によって本発明の範囲を包括的かつ完全に、充分理解し得ることを目的とする。添付の図面に示され、実施の形態の詳細な説明で使用される用語は、本発明を限定することを意図するものではない。図中、同一の要素には、同一の番号を付すものとする。
【0024】
本発明によるレンズボックスは、他の利用可能なレンズボックスと比較して多くの利点を有する。本発明のレンズボックスは、例えば、以下のことが可能である。
【0025】
a)レンズボックスフレーム全体のサイズを変更することなく、異なるサイズのレンズに合わせて簡単に切断又は変換できるレンズボックスブランクを提供する。
【0026】
b)ボックスの構造を変更することなく、表面処理の異なる多種多様な半製品のレンズに使用できる。
【0027】
c)ボックスの構造は、レンズの運搬中にもボックスへの挿入中にも、ボックス内での引っ掻き傷の可能性を最小限に抑える。
【0028】
d)ボックスは、レンズの前部とボックスの表面との接触を最小限に抑え、ボックス内でレンズを堅固に支えることができる。
【0029】
e)ボックスの構造は、ボックス内で、プラスチックカップ、発泡シート、又は梱包材等の補助的なレンズ支持を使用せず、ボックス構成が紙ベースであるため単一の構成のリサイクル要件が可能となり、紙が最も容易にリサイクルできる材料であるので、リサイクル問題又は環境問題が緩和される。
【0030】
f)既存の市販可能なレンズボックスシステムと比較して非常に安価である。
【0031】
g)T字形から構築するのに使用される折り畳み工程及び固定工程が単純であるため、自動包装技術に適している。
【0032】
h)単なるリサイクルではなく、直接リサイクル・再利用することに適している。
【0033】
i)ボックスの完全性や外観を損なったり低下させたりすることなく、容易に開閉可能である。
【0034】
j)レンズが比較的密に閉じられ完全に囲われており、プラスチック製の封入容器の部材が摩擦電荷を発生させることができるために、非常に堅牢で埃の少ない環境を提供する。
【0035】
本発明は、レンズボックスブランクとレンズボックスの両方を含む。レンズボックスに折り畳むためのレンズボックスブランクは、例えば、配列されたボックスセグメントからなる横バーと、配列されたボックスセグメントからなるステムとを備え、ステムのボックスセグメントは、少なくとも、パネル間の折畳線によって分割された前部パネル、上部パネル、下部パネル、及び後部パネルを有し、横バーのボックスセグメントは、下部パネルを中心に対称的に、少なくとも2枚の側部パネル、少なくとも2枚のレンズ支持フレーム上部パネル、少なくとも2枚のレンズ支持フレーム側部パネル、及び少なくとも2枚のレンズ支持フレーム固定用フラップを有し、各レンズ支持側部パネルは、レンズを収納するための開口部を有する。レンズボックスブランクは、後部パネルと下部パネルの少なくとも一方に固定用フラップを有していても良い。また、レンズボックスブランクは、レンズ支持フレーム側部パネルの開口部を少なくとも部分的に円弧状としても良い。また、上部パネルと少なくとも1枚のレンズ支持フレーム上部パネルは、上部パネルと少なくとも1枚のレンズ支持フレーム上部パネルを接続するためのタブ係合システムを有していても良い。
【0036】
眼鏡レンズを保持するためのレンズボックスは、配列されたボックスセグメントからなる横バーと、配列されたボックスセグメントからなるステムとを備え、ステムのボックスセグメントは、少なくとも、パネル間の折畳線によって分割された前部パネル、上部パネル、下部パネル、及び後部パネルを有し、横バーのボックス部材の配列は、下部パネルを中心に対称的に、少なくとも2枚の側部パネル、少なくとも2枚のレンズ支持フレーム上部パネル、レンズを収納するための開口部をそれぞれ有する少なくとも2枚のレンズ支持フレームパネル、及び少なくとも2枚のレンズ支持フレーム固定用フラップを有し、レンズ支持フレーム固定用フラップは下部パネルに固定され、下部パネルにより形成される四辺形のフレームの3方(側部パネル、支持フレーム上部パネル及びレンズ支持フレームパネル)を支持フレーム上部パネルと平行に移動できるようにする。
【0037】
本発明のボックスは、通常は、高品質の紙製品、軽量ボール紙製品、光沢のある(高品質の表面コーティングを施した)紙製品、厚紙製品、粘土コーティングを施した厚紙製品等の、従来の紙製品シートから製造することができる。コーティングの重量は、0.05~5kg/m2又は0.1~3kg/m2のシートから任意に選択できる。ブランクとボックスは、図を考慮することでより良く理解できる。
【0038】
図1は、横バーセグメント4A及び4Bと、縦ステムセグメント6とを備え得るT字形レンズボックスブランク2を示す。横バーセグメント4A及び4Bは、ほぼ対称となることが多く、2枚のレンズ固定パネル8と、2枚のレンズ支持フレームパネル10(レンズ支持開口部12を有する)と、2枚のレンズ支持フレーム上部パネル14(任意で好適な閉止部材又は係止部材16を有する)と、レンズボックス側部パネル18とを有する。横バーセグメント4A及び4Bと縦ステムセグメント6との交差部は、ボックスセグメント20の下部を含む。縦ステムセグメント6は、1つの例示的な実施の形態では、ボックス固定用フラップ22の上部と、上部パネル24(任意で好適な2つの閉止係合部材26を有する)と、前部パネル28と、ボックス底部セグメント20の下部と、好ましくは固定用フラップ30とを備え得る。実線の直線(例えば、32、34、36、38、40、42、44、46、48)は全て、折畳線、鋸歯状の縁、浮出模様等であってもよい。
【0039】
図1を参照し、別の例示的な実施の形態では、レンズボックスブランク2は、底部セグメント20と、底部セグメント20の下部側から延在するステムセグメント6と、底部セグメント20の第一の側から延在する第一の横バーセグメント4Aと、底部セグメント20の第二の側から延在する第二の横バーセグメント4Bとを備え得ることが分かる。ステムセグメント6は、第一の固定用フラップ22と、上部パネル24と、前部パネル28とを備え得る。上部パネル24はレンズボックス400の上部を概ね形成し、前部パネル28はレンズボックス400の前部を概ね形成し、第一の固定用フラップ22は(単独で、又は、本明細書に記載の第二の固定用フラップ30と連結して)レンズボックス400の後部を概ね形成する。
【0040】
引き続き
図1を参照し、第一の横バーセグメント4Aは、第一のレンズ固定パネル8と、第一のレンズ支持フレームパネル10と、第一のレンズ支持フレーム上部パネル14と、第一のレンズ側部パネル18とを備え得ることが分かる。第一の横バーセグメント4Aの前述の特徴部はそれぞれ、第一の眼鏡レンズを保持し格納するように構成された概ね矩形の第一のレンズホルダー150Aを形成するように折り畳むことができる(
図2B)。同様に、第二の横バーセグメント4Bは、第二のレンズ固定パネル8と、第二のレンズ支持フレームパネル10と、第二のレンズ支持フレーム上部パネル14と、第二のレンズ側部パネル18とを備え得る。第二の横バーセグメント4Bの前述の特徴部はそれぞれ、第二の眼鏡レンズを保持し格納するように構成された概ね台形の第二のレンズホルダー150Bを形成するように折り畳むことができる(
図2C)。
図2Dに示すように、レンズボックス400を形成するように構築される場合、第一のレンズホルダー150Aはレンズボックス400の第一の側に隣接して配置してもよく、第二のレンズホルダー150Bはレンズボックス400の第二の側に隣接して配置してもよい。
【0041】
第一のレンズ支持フレームパネル10は第一のレンズ支持開口部12を含んでもよく、第二のレンズ支持フレームパネルは第二のレンズ支持開口部12を含んでもよい。各レンズ支持開口部はそれぞれ、レンズホルダー150A又は150Bにレンズを挿入及び/又はレンズホルダー150A又は150Bからレンズを取り外すために利用することができる。各レンズをそれぞれのレンズホルダー内に配置することで、格納・輸送中にレンズが互いに接触し、損傷を引き起こす可能性を防ぐために、レンズを互いに分離することができる。
【0042】
第一のレンズ支持フレーム上部パネル14は第一の係止部材16を含んでもよく、第二のレンズ支持フレーム上部パネル14は第二の係止部材16を含んでもよい。上部パネルは、レンズボックスを閉じるために使用可能な1つ以上の閉止係合部材を含んでもよい。底部セグメント20の上部側は、第一の固定用フラップ22に取り外し可能に又は固定的に接続されレンズボックス400の後部パネルを形成するように構成される第二の固定用フラップ30を含んでもよい。
【0043】
図2Aは、横バーセグメント102Aの第一の対称側が持ち上げられて部分的なレンズボックスの形状に折り畳まれている、T字形レンズボックスブランクフレーム100を示す。第一のレンズ側部パネル118が部分的に引き上げあられ、また、第一のレンズ支持フレーム上部パネル14、第一のレンズ支持フレームパネル110(第一のレンズ支持開口部112を有する)、及び第一のレンズ固定パネル108が持ち上げれている。
図2Bに示されるように、T字形レンズボックスブランク100の折畳み及び固定は、続いて、横バーセグメント102の第一の対称側の第一のレンズ固定パネル108がレンズボックス底部セグメント130(
図1の20)の表面130に接触するように下げられ、その後、第一のレンズ固定パネル108がレンズボックス底部セグメント130の表面に固定(接着、融着、結合、ステープル留め、又は他の結合)される。
【0044】
図2Bはさらに、より完全ではあるがまだ不完全に折り畳まれたT字形レンズボックスブランク200の斜視図である。第一のレンズ側部パネル118は、レンズボックス底部セグメント130に対して比較的垂直な配置で示されているが、後にさらに詳細に説明するように、第一のレンズ側部パネル118、第一のレンズ支持フレーム上部パネル114、及び第一のレンズ支持フレームパネル(第一のレンズ支持開口部112を有する)は、移動又は浮動又は回転し、ボックス400内に載置されたレンズ(図示せず)上に第一のレンズ支持開口部112を配置する(
図2D)ことを可能にする。第一のレンズ固定パネル108は、レンズボックス底部セグメント130に固定され、第一のレンズ側部パネル118の移きを安定させる。第一のレンズ側部パネル118、第一のレンズ支持フレーム上部パネル114、及び第一のレンズ支持フレームパネル110(第一のレンズ支持開口部112を有する)の3つのセグメント全てが移動して、第一のレンズ支持フレームパネル110が第一のレンズ支持開口部112とレンズを係合することを可能にする。
【0045】
図2Cは、第二の横バーセグメント102Bが同様の方法で折り畳まれ得ることを示す。
図2Bで説明したのと同じ方法で、第二のレンズ側部パネル118、第二のレンズ支持フレーム上部パネル 114、第二のレンズ支持フレームパネル110(第二のレンズ支持開口部112を有する)、及び第二の横バーセグメント102B上の第二のレンズ固定パネル108が持ち上げられ、折り畳まれ、次いで垂直下方に下げられ、最終段階で、第二のレンズ固定パネル108がレンズボックス底部セグメント130の表面130に接触する。レンズボックスブランク200の第一の横バーセグメント102A及び第二の横バーセグメント102Bは、横バーセグメント4の両側部102及び104上の2枚の垂直に持ち上げられたレンズ側部パネル118が互いに平行に配置され、両方の横バーセグメント102A及び102B上の2枚の水平に折り畳まれたレンズ支持フレーム上部パネル114が互いに平行に配置され、両方の横バーセグメント102A及び102B上の2枚の垂直下方に折り畳まれたレンズ支持フレームパネル110(レンズ支持開口部112を有する)及び2枚のレンズ固定パネル108が、部分的に折り畳まれたレンズボックスブランク200内で互いに平行に配置されるように折り畳まれる。
【0046】
図2Dに示されるように、残りの折り畳まれていないステムセグメント142も、レンズボックス400を完成させるために論理的な順序で折り畳まれる。レンズボックスの前部パネル146は上方に折り畳まれ、レンズボックスの上部パネル144はレンズ支持フレーム上部パネル114の上部に(閉止部材116と共に)折り畳まれ、第一の固定用フラップ148は下方に折り畳まれる。次に、第一の固定用フラップ148は、第二の固定用フラップ132に固定(例えば、同じく、接着、融着、ステープル留め、結合等)される。閉止部材116及び126は、
図2Dに示すように、閉止後にレンズボックスのセグメントを係合又は係止するように設計されている。
【0047】
レンズボックスブランク100からレンズボックス400を形成する1つの例示的な方法では、
図2Aおよび
図2Bに示すように、第一の横バーセグメント4Aを底部セグメント30上に折り畳んで第一のレンズホルダー150Aを形成し、
図2Cに示すように、第二の横バーセグメント4Bを底部セグメント30上に折り畳んで第二のレンズホルダー150Bを形成し、
図2Dに示すように、ステムセグメントを第一及び第二のレンズホルダー150A及び150B上に折り畳んでレンズボックス400を形成することができる。
【0048】
図2Dは、完全に折り畳まれて形成されたレンズボックス400の例示的な実施の形態を示す。図示されているように、レンズボックス400は、レンズボックス400の下部を形成する底部パネル(
図2Bにおいて130として図示)と、レンズボックス400の上部を形成する上部パネル144と、底部パネルと上部パネル144との間に延在する一対の側部パネル118と、底部パネルと上部パネル144との間に延在する前部パネル146とを備え得る。一対の側部パネル118は、第一の側部パネルと第二の側部パネルとを含んでもよい。後部パネルは、本明細書に記載の1つ以上の固定用フラップ148及び132から形成することができる。
【0049】
レンズボックス400は、第一のレンズを保持するための第一のレンズホルダー150Aと、第二のレンズを保持するための第二のレンズホルダー150Bとを含んでもよい。第一及び第二のレンズホルダーは、
図2Dに示すように、形成されたレンズボックスの内部にあってもよい。第一のレンズホルダー150Aは第一の側部パネル118に隣接して配置してもよく、第二のレンズホルダー150Bは第二の側部パネル118に隣接して配置してもよい。第一及び第二のレンズホルダーはそれぞれ矩形状の筐体からなってもよく、第一のレンズホルダー150Aは第一のレンズを受け入れるための第一の空洞を形成し、第二のレンズホルダー150Bは第二のレンズを受け入れるための第二の空洞を形成する。第一及び第二のレンズホルダーは、一対のレンズが互いに接触して潜在的な損傷を引き起こすことがないように、互いに遠位方向に間隔をあけて配置することができる。
【0050】
第一のレンズホルダー150Aは、第一のレンズ支持開口部112を含んでもよく、これを通して第一のレンズを第一の空洞に挿入及び/又は第一の空洞から取り出すことができる。同様に、第二のレンズホルダー150Bは、第二のレンズ支持開口部112を含んでもよく、これを通して第二のレンズを第二の空洞に挿入及び/又は第二の空洞から取り外すことができる。また、レンズ支持開口部112はそれぞれ、レンズを適所に保持するように機能することができ、後述するように、外縁以外はレンズの表面がレンズボックスと接触しないように、レンズの外縁は、各レンズ支持開口部の内縁と係合する。
【0051】
レンズボックス400は、上部パネル144に回動可能に接続された第一の固定用フラップ148と、下部パネル(
図2Bの130)に回動可能に接続された第二の固定用フラップ132とを含んでもよい。第一及び第二の固定用フラップ148、132は一緒になってレンズボックス400の後部パネルを形成する。
【0052】
レンズ支持開口部112は、レンズ(図示せず)をレンズボックス400内に固定するために使用される。上述のとおり、1)レンズ側部パネル118、2)レンズ支持フレーム上部パネル114、及び3)レンズ支持フレームパネル110(レンズ支持開口部112を有する)のレンズ支持フレーム3つのセグメント移動は、レンズ支持開口部112をレンズ上に移動させる。レンズ支持開口部112内でのレンズの固定は、
図3を参照することにより容易に説明することができる。
【0053】
図3は、本発明によるレンズボックス300の内部の半分の斜視切断図である。レンズ支持フレームパネル310(レンズ支持開口部312を有する)は、開口部312にレンズを受け入れる。レンズ支持フレーム固定パネル308はレンズボックス下部セグメント330に固定される。これにより、レンズ側部パネル118、2)レンズ支持フレーム上部パネル114、及び3)レンズ支持フレームパネル110(レンズ支持開口部112を有する)の3つのセグメントの移動が安定し、方向322に沿って移動すると、レンズ支持開口部112がレンズに係合する。レンズ(図示せず)は、レンズの縁に対するレンズ支持開口部112の側部324との摩擦によって、あるいは幾分圧縮によって、その縁が係合する。レンズ支持開口部112の湾曲した内側縁326は、レンズ支持開口部112内でのレンズの上方への移動を抑制する。このように、本発明のレンズボックスは、フレームに収まるようにレンズから通常切除又は研磨されるレンズの縁のすぐ近くの部分以外のレンズの眼部表面と、レンズに引っ掻き傷や損傷を与えるような表面との接触を制限することが多い。
【0054】
付随的な同様の結果を達成する他の構成は、当業者の技術の範囲内である。例えば、
図1に示すように、第一の固定用フラップ22を第二の固定用フラップ30に固定するのではなく、同様の固定機能を発揮するために、ボックスの下部セグメント20やボックスの上部24から延在するフラップ22やフラップ30に固定用フラップ延長部を追加してもよい。軟らかい裏地材(例えば、チーズクロス)をレンズ支持開口部12の縁に沿って、又はレンズの上に載置すれば、重大な廃棄又はリサイクルの問題を生じさせることなく、引っ掻き傷の可能性をさらに低減することができる。
図1に示されるように、レンズ支持フレーム上部パネル14の側部の傾斜は便宜上行われるものであり、必須のものではない。セグメント24及び20、セグメント22及び28、及びセグメント18の面積は、ボックスの対称性が望まれる場合にはほぼ等しい。縦ステム及び横バーという用語は、セグメントの配列又は配置に関して使用される場合、相対的に使用する用語、ブランク又はボックスを使用するために、一方又は他方が特に垂直な配列で配置されることは必須ではない。この2系列のセグメントは、互いに対して直角に配向されることが多く、横バー系列のセグメントは縦ステム系列のセグメントに対して直角であり、少なくとも1つのセグメントが横バー系列と縦ステム系列の両方に含まれる(本発明の記載では、ボックス下部が通常そのように示されている)。
【0055】
図4は、配列されたボックスセグメントからなる横バー4とステム6とを備え得る「羽根付き」T字形レンズボックスブランク402を示す。横バーセグメント4は、ほぼ対称となることが多く、2枚のレンズ支持フレーム固定パネル8と、2枚のレンズ支持フレーム側部パネル10(各々が少なくとも1つのレンズ支持開口部12を有する)と、2枚のレンズ支持フレーム上部パネル14(
図1に示された閉止部材又は係止部材は示されていないが、そのような部材を含んでもよい)と、2枚のレンズ側部パネル18とを有する。横バー4と縦ステムセグメント6との交差部は、下部セグメント20(即ち、ボックスパネルの下部)を含んでもよい。
【0056】
ステム6は、レンズボックスの上部パネル24(
図1に示す任意の閉止部材なしで示す)と、レンズボックスの前部パネル28と、レンズボックスの下部パネル20と、ボックス固定用フラップ22の上部と、ボックスパネルの下部20と、好ましくは固定用フラップ30とを備える。実線の直線(例えば、32、34、36、38、40、42、44、46、48、50、52)は全て、折畳線、鋸歯状の縁、浮出模様等である。この「羽根付き」T字形レンズボックスフレーム402には、先に説明した
図1のT字形レンズボックスフレームと比較して、さらなる特徴部がある。重なり側部フラップ又はセグメント460が設けられ、これらの重なり側部フラップ又はセグメント460には、最終的に構築されたレンズボックスを固定又は係止するのを補助するための一組のタブ462及び464が設けられている。レンズ側部ボックスパネル18は、
図1のT字形レンズボックスフレームと区別する部材及び特徴部も更に設けられている。タブ462及び464をそれぞれ受け入れるために、2つの受入スロット472及び474が設けられている。さらに、開口部又は孔470が、完成したレンズボックスを開ける際に使用者を補助するため、ボックス内のレンズを見るため、ボックス内に空気を流すため、及び使用者がレンズボックス内のレンズの配置を再調整できるようにするために設けられている。
【0057】
特定の実施の形態では、レンズボックスフレーム402の横バーセグメント4は、側部パネルタブ480を使用している。側部パネルタブ480は、レンズ側部パネル18とレンズ支持フレーム上部パネル14との交差部を規定する折畳線42に沿って形成される。側部パネルタブ480は、レンズ側部パネル18にU字形の切込みが入った折畳線42の切れ目によって形成される。
図5~8に示すように、レンズ側部パネル18とレンズ支持フレーム上部パネル14とが折畳線42に沿って互いに相対的に折り畳まれるとき、すなわち、レンズボックスフレーム402がレンズボックス400に組み立てられるか、又は部分的に組み立てられるとき、側部パネルタブ480は、レンズボックスフレーム402の内部から外側に延在する突出部又はスペーサを形成する。したがって、重なり側部フラップ又はセグメント又はセグメント460が側部ボックスパネル18の上に折り畳まれると、側部パネルタブ480は重なり側部フラップ又はセグメント460によって内側に押され、その結果、レンズ支持フレーム上部パネル14及び接続されたレンズ支持フレーム側部パネル10を、組み立てられたレンズボックスフレーム402のさらに内側に押し込む。従って、側部パネルタブ480は、組み立てられたレンズボックス400をレンズ周りに、より密で、より確実に装着する。
【0058】
本発明は、特定の実施の形態および用途に関して記載したが、当業者であれば、本教示に照らして、特許請求される発明の精神から逸脱することなく、または範囲を超えることなく、追加の実施の形態および変形例に想到可能である。したがって、本明細書の図面および説明は、本発明の理解を容易にするための例として提供され、その範囲を限定するように解釈されるべきではないことを理解されたい。
【手続補正書】
【提出日】2023-12-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
レンズボックスに折り畳むためのレンズボックスブランクであって、
底部セグメントと、
前記底部セグメントの下部側から延在し、第一の固定用フラップと、上部パネルと、前部パネルとを有す
るステムセグメントと、
前記底部セグメントの第一の側から延在し、第一のレンズ固定パネルと、第一のレンズ支持フレームパネルと、第一の支持フレーム上部パネルと、第一の側部パネルと、
を有し、前記
第一の支持フレーム上部パネルと前記第一の側部パネルとの交差部に第一の側部パネルタブを有する第一の横バーセグメントと、
前記底部セグメントの第二の側から延在し、第二のレンズ固定パネルと、第二のレンズ支持フレームパネルと、第二の支持フレーム上部パネルと、第二の側部パネルと、
を有し、前記
第二の支持フレーム上部パネルと前記第二の側部パネルとの交差部に第二の側部パネルタブを有する第二の横バーセグメントと、を備え、
前記底部セグメント、前記ステムセグメント、前記第一の横バーセグメント、及び前記第二の横バーセグメントはレンズボックスを形成するよう折り畳まれるように構成されている、レンズボックスブランク。
【請求項2】
前記第一の横バーセグメントは、レンズボックスの第一のレンズホルダーを形成するよう折り畳まれるように構成されている、レンズボックスに折り畳むための請求項1に記載のレンズボックスブランク。
【請求項3】
前記第二の横バーセグメントは、レンズボックスの第二のレンズホルダーを形成するよう折り畳まれるように構成されている、レンズボックスに折り畳むための請求項1に記載のレンズボックスブランク。
【請求項4】
前記第一のレンズ支持フレームパネルは、第一のレンズの第一の外縁と係合するよう構成された第一の内縁を含む第一のレンズ支持開口部を含む、レンズボックスに折り畳むための請求項1に記載のレンズボックスブランク。
【請求項5】
前記第二のレンズ支持フレームパネルは、第二のレンズの第二の外縁と係合するよう構成された第二の内縁を含む第二のレンズ支持開口部を含む、レンズボックスに折り畳むための請求項4に記載のレンズボックスブランク。
【請求項6】
前記第一の支持フレーム上部パネルは第一の係止部材を含む、レンズボックスに折り畳むための請求項1に記載のレンズボックスブランク。
【請求項7】
前記第二の支持フレーム上部パネルは第二の係止部材を含む、レンズボックスに折り畳むための請求項6に記載のレンズボックスブランク。
【請求項8】
前記上部パネルは閉止係合部材を含む、レンズボックスに折り畳むための請求項1に記載のレンズボックスブランク。
【請求項9】
前記底部セグメントの上部側から延在する第二の固定用フラップをさらに備える、レンズボックスに折り畳むための請求項1に記載のレンズボックスブランク。
【請求項10】
請求項1に記載のレンズボックスブランクからレンズボックスを構築する方法であって、
前記第一の横バーセグメントを前記底部セグメントの上に折り畳んで第一のレンズホルダーを形成することと、
前記第二の横バーセグメントを前記底部セグメントの上に折り畳んで第二のレンズホルダーを形成することと、
前記ステムセグメントを前記第一のレンズホルダー及び前記第二のレンズホルダーの上に折り畳んで前記レンズボックスを形成することと、を備える、レンズボックスを構築する方法。
【請求項11】
眼鏡レンズを格納するためのレンズボックスであって、
底部パネルと、
上部パネルと、
前記底部パネルと前記上部パネルとの間に延在し、
第一の側部パネルタブを有する第一の側部パネルと
第二の側部パネルタブを有する第二の側部パネルとを含む一対の側部パネルと、
前記底部パネルと前記上部パネルとの間に延在する前部パネルと、
前記第一の側部パネルから延在し、第一のレンズを受け入れるための第一の空洞を形成する、前記第一のレンズを保持するための第一のレンズホルダーと、
前記第二の側部パネルから延在し、第二のレンズを受け入れるための第二の空洞を形成する、前記第二のレンズを保持するための第二のレンズホルダーと、を備え、
前記第一の側部パネルタブと前記第二の側部パネルタブとは、それぞれ前記第一のレンズホルダーと前記第二のレンズホルダーとをさらに内側に押し込んで前記第一のレンズと前記第二のレンズを確実に装着させる、レンズボックス。
【請求項12】
前記第一のレンズホルダーは、前記第一のレンズの第一の外縁と係合するよう構成された第一の内縁を含む第一のレンズ支持開口部を含む、眼鏡レンズを格納するための請求項11に記載のレンズボックス。
【請求項13】
前記第二のレンズホルダーは、前記第二のレンズの第二の外縁と係合するよう構成された第二の内縁を含む第二のレンズ支持開口部を含む、眼鏡レンズを格納するための請求項12に記載のレンズボックス。
【請求項14】
前記上部パネルに回動可能に接続された第一の固定用フラップをさらに備える、眼鏡レンズを格納するための請求項11に記載のレンズボックス。
【請求項15】
前記下部パネルに回動可能に接続された第二の固定用フラップをさらに備える、眼鏡レンズを格納するための請求項14に記載のレンズボックス。
【請求項16】
前記第一のレンズホルダーは第一の係止部材を含む、眼鏡レンズを格納するための請求項11に記載のレンズボックス。
【請求項17】
前記第二のレンズホルダーは第二の係止部材を含む、眼鏡レンズを格納するための請求項16に記載のレンズボックス。
【請求項18】
前記上部パネルは閉止係合部材を含む、眼鏡レンズを格納するための請求項17に記載のレンズボックス。
【請求項19】
前記上部パネルに回動可能に接続された一対の側部フラップをさらに備え、前記一対の側部フラップは第一の側部フラップ及び第二の側部フラップを含み、前記第一の側部フラップは第一のタブを含み、前記第二の側部フラップは第二のタブを含む、眼鏡レンズを格納するための請求項11に記載のレンズボックス。
【請求項20】
レンズボックスにレンズを格納する方法であって、前記レンズボックスは第一のレンズ支持開口部
と外側に延在する第一の側部パネルタブとを有する第一のレンズホルダーと
、第二のレンズ支持開口部と
、外側に延在する第二の側部パネルタブとを有する第二のレンズホルダーとを有し、
前記方法は、
第一のレンズの第一の外縁が前記第一のレンズ支持開口部の第一の内縁と係合するように、前記第一のレンズを前記レンズボックスの前記第一のレンズホルダーの前記第一のレンズ支持開口部に挿入することと、
第二のレンズの第二の外縁が前記第二のレンズ支持開口部の第二の内縁と係合するように、前記第二のレンズを前記レンズボックスの前記第二のレンズホルダーの前記第二のレンズ支持開口部に挿入することと、
前記第一および前記
第二のレンズホルダーがさらに内側に押し込まれ、第一および第二のレンズに、より密に装着されるように前記第一および
第二の側部パネルタブを内側に押し込むことによって、前記第一および第二のレンズを前記第一および第二のレンズホルダーに固定することと、を備える、レンズボックスにレンズを格納する方法。
【国際調査報告】