(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-23
(54)【発明の名称】自動車のロック解除及びエンジン始動許可をするための方法
(51)【国際特許分類】
E05B 49/00 20060101AFI20240416BHJP
H04W 76/10 20180101ALI20240416BHJP
H04W 24/04 20090101ALI20240416BHJP
H04W 4/40 20180101ALI20240416BHJP
H04W 84/10 20090101ALI20240416BHJP
B60R 25/24 20130101ALI20240416BHJP
【FI】
E05B49/00 J
H04W76/10
H04W24/04
H04W4/40
H04W84/10 110
B60R25/24
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023564665
(86)(22)【出願日】2022-02-09
(85)【翻訳文提出日】2023-12-19
(86)【国際出願番号】 EP2022053077
(87)【国際公開番号】W WO2022223164
(87)【国際公開日】2022-10-27
(31)【優先権主張番号】102021002166.5
(32)【優先日】2021-04-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】598051819
【氏名又は名称】メルセデス・ベンツ グループ アクチェンゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】Mercedes-Benz Group AG
【住所又は居所原語表記】Mercedesstrasse 120,70372 Stuttgart,Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100176946
【氏名又は名称】加藤 智恵
(74)【代理人】
【識別番号】110003649
【氏名又は名称】弁理士法人真田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ベッツ コンラッド
【テーマコード(参考)】
2E250
5K067
【Fターム(参考)】
2E250AA21
2E250CC11
2E250FF36
2E250HH01
2E250JJ03
2E250LL03
5K067AA14
5K067BB28
5K067DD27
5K067EE02
5K067GG22
(57)【要約】
車両キー(5)によって自動車(1)のロック解除(B)及びエンジン始動許可(F)をするための方法(8)に関する。自動車(1)は、自動車(1)の内部空間の外側で車両キー(5)とワイヤレス接続するための少なくとも1つの外部ノード(6)と、自動車(1)の内部空間の内側で車両キー(5)とワイヤレス接続するための少なくとも1つの内部ノード(7)と、制御システム(2)とを有する。この方法(8)は、車両キー(5)と外部ノード(6)との間でワイヤレス接続を確立(A)するステップと、自動車(1)をロック解除(B)するステップと、車両キー(5)と外部ノード(6)との間の既存のワイヤレス接続を強制終了(D)するステップと、車両キー(5)と内部ノード(7)との間で新たなワイヤレス接続を強制確立(E)するステップとをこの順序で含む。また、この方法(8)を実施するための制御システム(2)を有する自動車(1)に関する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車(1)の車両キー(5)によって前記自動車(1)のロック解除(B)及びエンジン始動許可(F)をするための方法(8)であって、
-前記自動車(1)は、前記自動車(1)の内部空間の外側で前記車両キー(5)とワイヤレス接続するための少なくとも1つの外部ノード(6)を有し、
-前記自動車(1)は、前記自動車(1)の前記内部空間の内側で前記車両キー(5)とワイヤレス接続するための少なくとも1つの内部ノード(7)を有し、
-前記自動車(1)は、前記方法(8)を実施するための制御システム(2)を有し、
-前記車両キー(5)と前記自動車(1)の前記少なくとも1つの外部ノード(6)との間でワイヤレス接続を確立(A)するステップと、
-前記制御システム(2)によって前記自動車(1)をロック解除(B)するステップと、
-前記車両キー(5)と前記少なくとも1つの外部ノード(6)との間の既存の前記ワイヤレス接続を前記制御システム(2)によって強制終了(D)するステップと、
-前記車両キー(5)と前記自動車(1)の前記少なくとも1つの内部ノード(7)との間で新たなワイヤレス接続を前記制御システム(2)によって強制確立(E)するステップと、を上記の順序で含む方法。
【請求項2】
前記制御システム(2)による前記車両キー(5)と前記外部ノード(6)との間の既存の前記ワイヤレス接続の前記強制終了(D)は、前記制御システム(2)によってすべての前記外部ノード(6)を非アクティブ化することにより実行されることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記車両キー(5)と前記自動車(1)の前記少なくとも1つの内部ノード(7)との間で前記新たなワイヤレス接続が強制確立(E)されるとき、前記車両キー(5)は、前記少なくとも1つの内部ノード(7)のみとワイヤレス接続されることを特徴とする、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記制御システム(2)による前記車両キー(5)と前記自動車(1)の前記少なくとも1つの内部ノード(7)との間での前記新たなワイヤレス接続の強制確立(E)は、前記車両キー(5)と前記外部ノード(6)との間の既存の前記ワイヤレス接続の強制終了(D)の後に、前記車両キー(5)を前記少なくとも1つの内部ノード(7)のみとワイヤレス接続することにより実行されることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記制御システム(2)による前記車両キー(5)と前記少なくとも1つの外部ノード(6)との間の既存の前記ワイヤレス接続の強制終了(D)は、前記自動車(1)の運転席ドアの開放(C)の後にのみ実行されることを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つの外部ノード(6)は、前記制御システム(1)のアクセスシステム(3)によって管理又は制御され、また、前記少なくとも1つの内部ノード(7)は、前記制御システム(2)の運転認可システム(4)によって管理又は制御されることを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記制御システム(2)の前記アクセスシステム(3)から前記制御システム(2)の前記運転認可システム(4)への管轄切替は、前記車両キー(5)と前記少なくとも1つの外部ノード(6)との間の前記既存のワイヤレス接続の強制終了(D)と、前記車両キー(5)と前記自動車(1)の前記少なくとも1つの内部ノード(7)との間での前記新たなワイヤレス接続の強制確立(E)とによって、実行されることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記車両キー(5)と前記自動車(1)の前記少なくとも1つの内部ノード(7)との間で前記新たなワイヤレス接続が強制確立(E)された後に、前記制御システム(2)、特に前記制御システム(2)の前記運転認可システム(4)が、前記自動車(1)の前記エンジン始動許可(F)を開始することを特徴とする、請求項6又は7に記載の方法。
【請求項9】
-前記車両キー(5)と前記自動車(1)の前記少なくとも1つの内部ノード(7)との間での前記新たなワイヤレス接続の強制確立(E)の後に、前記制御システム(2)、特に前記制御システム(2)の前記運転認可システム(4)が、恒常的又は切換式のイグニッションパルスを生成するために端子を有効化し、及び/又は、トランスミッション制御装置及び/又はステアリングホイールロックを好ましくは含むイモビライザーを非アクティブ化すること、及び/又は、
-前記車両キー(5)と前記自動車(1)の前記少なくとも1つの内部ノード(7)との間での前記新たなワイヤレス接続の強制確立(E)の後に、前記制御システム(2)、特に前記制御システム(2)の前記運転認可システム(4)が、室温調節ユニットをアクティブ化することを特徴とする、請求項6~8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
車両キー(5)と制御システム(2)とを有する自動車(1)であって、
-前記自動車(1)は、前記自動車(1)の内部空間の外側で前記車両キー(5)とワイヤレス接続するための少なくとも1つの外部ノード(6)を有し、
-前記自動車(1)は、前記自動車(1)の内部空間の内側で前記車両キー(5)とワイヤレス接続するための少なくとも1つの内部ノード(7)を有し、
前記自動車(1)において、
前記制御システム(2)が、請求項1~9のいずれか一項に記載の方法(8)を実施するように構成されていることを特徴とする、自動車(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車の車両キーを用いた自動車のロック解除及びエンジン始動許可をするための方法に関する。また、本発明は、上記の方法を実施するための制御システムを有する自動車に関する。
【背景技術】
【0002】
米国特許出願公開第2017/0164192号明細書及び米国特許出願公開第2017/0149946号明細書より、自動車のロック解除及び当該自動車のエンジン始動許可をするために、デジタル式の車両キーを利用することが公知である。自動車の制御システムをBLE接続(BLE:Bluetooth Low Energy)を通じてデジタル車両キーと接続することも公知である。このために、車両アーキテクチャに応じて、自動車は、その内部空間及びその内部空間の外側に、たとえばバンパーに、いくつかのBLEノードを含むことができる。それにより、自動車内及び自動車の周囲に途切れないBLEカバレッジが保証される。顧客が接近すると、デジタル式の車両キーが自動車の内部空間の外側の任意のBLEノードと接続し、制御システムは自動車をロック解除できる。BLEノードとのBLE接続は、自動車のロック解除を成功した後も顧客が自動車の内部空間へ乗り込むときに、急激に悪化し、延いては切断され得る、という欠点がある。また、車両キーに因っては、特にBLEモニタリングインターバル又はBLEスーパービジョンタイムアウトに因っては、自動車における他のBLEノードを用いて新たなBLE接続を構築するために、最大で20秒かかる場合がある。また、接続が成功した後であって自動車のエンジン始動が許可される前には、BLE接続を通じて車両キーと制御システムとの間で運転認可のためのデータもまた交換される。この時間中は、自動車を始動することができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許出願公開第2017/0164192号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2017/0149946号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
したがって、本発明は、上述した欠点が解消されるように改良された又は少なくとも代替となる、車両キーを用いた自動車のロック解除及びエンジン始動許可のための方法を提供することを目的とする。また、この方法を実施するための制御システムを有する自動車を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
これらの課題は、独立請求項の対象に係る本発明によって解決される。好ましい実施形態は、従属請求項の対象である。
【0006】
本発明に係る方法は、自動車の車両キーによって自動車のロック解除及びエンジン始動許可をするために提供されている。自動車は、本方法を実施するための制御システムを有する。更に、自動車は、自動車の内部空間の外側で車両キーとワイヤレス接続するための少なくとも1つの外部ノードを有する。更に、自動車は、自動車の内部空間の内側で車両キーとワイヤレス接続するための少なくとも1つの内部ノードを有する。本方法では、まず、車両キーと自動車の少なくとも1つの外部ノードとの間でワイヤレス接続が確立される。次いで、本方法では、自動車が制御システムによってロック解除される。次いで、本方法では、車両キーと少なくとも1つの外部ノードとの間の既存のワイヤレス接続が制御システムによって強制終了される。次いで、車両キーと自動車の少なくとも1つの内部ノードとの間で新たなワイヤレス接続が制御システムによって強制確立される。ワイヤレス接続の確立と、自動車のロック解除と、既存のワイヤレス接続の強制終了と、新たなワイヤレス接続の強制確立とは、本方法では、上記の順番に従って順次実施される。
【0007】
「車両キー」という用語は、本発明との関連では広義に解釈される。車両キーはデジタル式であることが好ましい。車両キーは、いわゆるスマートデバイスであることが好ましい。ワイヤレス接続は、BLEに基づく接続(BLE:Bluetooth Low Energy)であることが好ましい。自動車の内部空間とは、まず第1に自動車の車室を意味する。少なくとも1つの外部ノードは、現時点で自動車の内部空間の外側にある車両キーとのワイヤレス接続のために設けられている。少なくとも1つの外部ノードは、必要に応じて、自動車の外側に、たとえば自動車のバンパーに、配置され得る。少なくとも1つの内部ノードは、現時点で自動車の内部空間の内側にある車両キーとのワイヤレス接続のために設けられている。少なくとも1つの内部ノードは、必要に応じて、自動車の内部空間の内側に、たとえばセンターコンソールに、配置され得る。
【0008】
本発明の方法では、新たなワイヤレス接続が比較的迅速に構築できるように、既存のワイヤレス接続が制御システムによって強制終了される。顧客が運転席ドアを開けるとともに自動車の中に入るために要する時間は、車両キーと内部ノードとの間で新たなワイヤレス接続を確立するために利用される。顧客が自動車内に乗り込むと、新たなワイヤレス接続が既に構築されているので、自動車を迅速に始動させることができる。
【0009】
制御システムによる車両キーと外部ノードとの間での既存のワイヤレス接続の強制終了は、制御システムにより全ての外部ノードが非アクティブ化されることによって実行されることが好ましい。車両キーと自動車の少なくとも1つの内部ノードとの間で新たなワイヤレス接続が強制確立されるとき、車両キーは、少なくとも1つの内部ノードのみとワイヤレス接続されることが好ましい。制御システムによる車両キーと自動車の少なくとも1つの内部ノードとの間での新たなワイヤレス接続の強制確立は、車両キーと外部ノードとの間の既存のワイヤレス接続が強制終了された後に、車両キーを少なくとも1つの内部ノードのみとワイヤレス接続することによって、実行されるのが好ましい。
【0010】
制御システムによる車両キーと少なくとも1つの外部ノードとの間の既存のワイヤレス接続の強制終了は、自動車の運転席ドアの開放された後にのみ実行されることが好ましい。換言すると、運転席ドアの開放は、既存のワイヤレス接続を強制終了するためのトリガ信号として、制御システムによって利用され得る。この場合、既存のワイヤレス接続は、顧客が自動車に乗り込まない限り、中断されない。そのため、顧客は、たとえば買った品物を積み込んだ後に自動車の中へ乗り込まずに、既存のワイヤレス接続を中断することなく自動車をロックすることができる。
【0011】
少なくとも1つの外部ノードが、制御システムのアクセスシステムによって管理又は制御され、また、少なくとも1つの内部ノードが、制御システムの運転認可システムによって、管理又は制御されるように構成されることが好ましい。アクセスシステムは、たとえばアクセス認可をチェックして、自動車のロック解除を管理又は制御することが好ましい。運転認可システムは、たとえば運転認可をチェックして、自動車のエンジン始動許可を管理又は制御することが好ましい。もちろん、アクセスシステムと運転認可システムとは、自動車のその他の機能も管理又は制御できる。
【0012】
制御システムのアクセスシステムから制御システムの運転認可システムへの管轄切替は、車両キーと少なくとも1つの外部ノードとの間の既存のワイヤレス接続の強制終了と、車両キーと自動車の少なくとも1つの内部ノードとの間での新たなワイヤレス接続の強制確立とによって、実行されることが好ましい。換言すると、アクセスシステムの管轄は既存の接続の強制終了とともに終了し、運転認可システムの管轄は新たなワイヤレス接続の強制確立とともに開始する。
【0013】
制御システム、特に運転認可システムが、車両キーと自動車の少なくとも1つの内部ノードとの間での新たなワイヤレス接続の強制確立の後に、自動車のエンジン始動許可を開始するように構成されることが好ましい。
【0014】
制御システム、特に運転認可システムが、車両キーと自動車の少なくとも1つの内部ノードとの間での新たなワイヤレス接続の強制確立の後に、恒常的又は切換式のイグニッションパルスを生成するために端子を有効化し、及び/又は、トランスミッション制御装置及び/又はステアリングホイールロックを好ましくは含むイモビライザーを非アクティブ化するように構成されることが好ましい。その代替又は追加として、制御システム、特に運転認可システムが、室温調節ユニットをアクティブ化することもできる。端子の有効化、及び/又は、イモビライザーの非アクティブ化、及び/又は、室温調節ユニットのアクティブ化は、同時に又は順次、実施され得る。
【0015】
また、本発明は、車両キーと制御システムとを有する自動車に関する。自動車は、自動車の内部空間の外側で車両キーとワイヤレス接続するための少なくとも1つの外部ノードを有する。更に、自動車は、自動車の内部空間の内側で車両キーとワイヤレス接続するための少なくとも1つの内部ノードを有する。本発明によると、自動車の制御システムは上述した方法を実施するように構成されている。繰り返しを避けるために、ここでは上記の説明を参照されたい。
【0016】
本発明の更なる重要な特徴及び利点は、従属請求項、図面、及び図面に基づく対応する説明から明らかになる。
【0017】
当然ながら、上述の特徴と、以下において更に説明する特徴とは、本発明の範囲から外れることなく、それぞれ記載された組み合わせでのみ適用されるのではなく、他の組み合わせ又は単独で、適用可能である。
【0018】
以下において、本発明の好適な実施形態を、図面に示し、明細書においてより詳細に説明する。明細書において、同一の参照符号は、同一若しくは類似の、又は機能的に同一の構成要素を表す。
【0019】
図面は次のものをそれぞれ模式的に示す。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明による自動車を示す純粋な模式図である。
【
図2】本発明による方法を示す模式的なシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1は、本発明による自動車1の純粋な模式図を示している。自動車1は、アクセスシステム3と運転認可システム4とデジタル式の車両キー5とを有する制御システム2を有している。自動車1は、更に、複数(ここでは2つ)の外部ノード6と、1つの内部ノード7とを有している。外部ノード6は、実線矢印で示すように、アクセスシステム3に割り当てられている。内部ノード7は、別の実線矢印で示すように、運転認可システム4に割り当てられている。
【0022】
各外部ノード6は、ここには図示しないが、自動車1の外側に配置され、特に車両キー5が現時点で自動車1の内部空間の外側、又は、自動車1の外側に配置されている場合に、車両キー5と接続され得る。各外部ノード6は、車両キー5とのワイヤレス接続のために設けられている。ワイヤレス接続は、たとえばBLEに基づく接続であってよく、ここでは破線矢印で示されている。或る外部ノード6は、たとえば自動車1のフロントバンパーに配置され、別の外部ノード6は自動車1のリヤバンパーに配置され得る。
【0023】
内部ノード7は、ここには図示しないが、自動車1の内部空間の内側に配置され、特に車両キー5が現時点で自動車1の内部空間の内側、ないしは自動車1の内側にあるときに、車両キー5と接続することができる。内部ノード7は、上記と同様に、車両キー5とのワイヤレス接続のために設けられている。内部ノード7は、たとえば自動車1のセンターコンソールに配置され得る。
【0024】
図2は、本発明による方法8の模式的なシーケンス図を示している。本発明による方法8では、まずステップAが実行される。ステップAでは、車両キー5と、自動車1の外部ノード6のうちの一方との間でワイヤレス接続が確立される。ステップAは
図1にも示されている。次いで、自動車1は、ステップBにおいて、制御システム2又は制御システム2のアクセスシステム3により、ロック解除される。
【0025】
ステップCにおいて、自動車1の運転席ドアが開放される。ステップCにおける運転席ドアの開放は顧客によって実施され、方法8では、次のステップDへのトリガ信号として利用される。好ましくは、方法8は、ステップCなしで実施することもできる。その場合、ステップBの後にステップDが実行される。
【0026】
ステップDにおいて、車両キー5と外部ノード6との間の既存のワイヤレス接続が、制御システム2によって強制終了される。この場合、すべての外部ノード6が非アクティブ化される。次のステップEでは、車両キー5と内部ノード7との間で新たなワイヤレス接続が強制確立される。
【0027】
次いで、ステップFにおいて、自動車1のエンジン始動が、制御システム2又は運転認可システム4によって許可され得る。そして、自動車1の始動が、顧客によって引き起こされ得る、又は、開始され得る。また、制御システム2又は運転認可システム4は、自動車1のエンジン始動が許可されたとき、イモビライザーを非アクティブ化できる。更に、室温調節ユニット、又は、自動車1の更に別のシステムも、ステップFの前又は後に、アクティブ化できる。
【国際調査報告】