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特表2024-517667失禁の治療のための改良された装着物
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-23
(54)【発明の名称】失禁の治療のための改良された装着物
(51)【国際特許分類】
   A61F 13/72 20060101AFI20240416BHJP
   A61F 5/44 20060101ALI20240416BHJP
   A61F 13/505 20060101ALI20240416BHJP
【FI】
A61F13/72 100
A61F5/44 H
A61F13/505 100
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023565195
(86)(22)【出願日】2022-04-20
(85)【翻訳文提出日】2023-12-08
(86)【国際出願番号】 US2022025507
(87)【国際公開番号】W WO2022226042
(87)【国際公開日】2022-10-27
(31)【優先権主張番号】63/177,247
(32)【優先日】2021-04-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/211,125
(32)【優先日】2021-06-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/276,845
(32)【優先日】2021-11-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523398880
【氏名又は名称】アテンション: グレイス, インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】フェネル, アレクサンドラ
(72)【発明者】
【氏名】アブラジーズ, ミア
(72)【発明者】
【氏名】ハワード, ステファニー エル.
(72)【発明者】
【氏名】ベック, ベンジャミン ジェイ.
(72)【発明者】
【氏名】マクダフィー, マイケル ティー.
(72)【発明者】
【氏名】ジョンソン, マロリー
(72)【発明者】
【氏名】コムストック, ジェニファー
【テーマコード(参考)】
3B200
4C098
【Fターム(参考)】
3B200AA01
3B200AA13
3B200AA15
3B200CB03
4C098AA09
4C098CC03
4C098CC27
4C098CE05
(57)【要約】
対向側を有する、中心吸収性部分と、中心吸収性部分上に形成される、第1の詰物部分と、第1の詰物部分上に形成される、第2の詰物部分とを含む、吸収性部分を有する、装着物。いくつかの変形例では、装着物は、装着者の胴体のための開口部と、装着者の脚部毎の脚部開口部とを有する、1枚のブリーフを含んでもよい。脚部開口部は、脚部折返部を含んでもよく、脚部折返部は、脚部折返部上またはその内側の少量のフリル加工、少量のフリル加工の外側縁上に形成される、伸縮性玉縁または伸縮性継目、および/または脚部折返部上の吸収性玉縁のうちの1つ以上を含み得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装着物であって、
吸収性部分を備え、
前記吸収性部分は、
対向側を有する、中心吸収性部分と、
前記中心吸収性部分上に形成される、第1の詰物部分と、
前記第1の詰物部分上に形成される、第2の詰物部分と
を備える、装着物。
【請求項2】
前記吸収性部分は、除去可能、かつ廃棄可能である、請求項1に記載の装着物。
【請求項3】
前記第2の詰物部分は、前記対向側に沿って縦方向に配置される、一対の詰物細片を備える、請求項1に記載の装着物。
【請求項4】
装着者の胴体のための開口部と、前記装着者の脚部毎の脚部開口部とを有する、1枚のブリーフをさらに備え、前記装着者の胴体のための前記開口部は、腰部バンドを備え、前記脚部開口部は、脚部折返部を備える、請求項1に記載の装着物。
【請求項5】
前記脚部折返部上またはその内側の少量のフリル加工をさらに備える、請求項4に記載の装着物。
【請求項6】
前記少量のフリル加工の外側縁上に形成される、伸縮性玉縁または伸縮性継目をさらに備える、請求項5に記載の装着物。
【請求項7】
前記脚部折返部上の吸収性玉縁をさらに備える、請求項4に記載の装着物。
【請求項8】
前記吸収性部分は、前記1枚のブリーフ内の吸収性パッドを整合させるための整合印を備える、請求項4に記載の装着物。
【請求項9】
前記吸収性部分は、前記吸収性部分を前記1枚のブリーフに接着させるための接着性部分を備える、請求項4に記載の装着物。
【請求項10】
前記装着者の胴体のための前記開口部は、腰部バンドを備える、請求項4に記載の装着物。
【請求項11】
前記1枚のブリーフは、前記吸収性部分を除去可能に保定するためのポケットを備える、請求項4に記載の装着物。
【請求項12】
廃棄可能保護装着物のためのキットであって、前記キットは、
吸収性部分を備える保護装着物であって、
前記吸収性部分は、
対向側を有する、中心吸収性部分と、
前記中心吸収性部分上に形成される、第1の詰物部分と、
前記第1の詰物部分上に形成される、第2の詰物部分と
を備える、保護装着物と
廃棄用バッグと
を備える、キット。
【請求項13】
前記吸収性部分は、除去可能、かつ廃棄可能である、請求項12に記載のキット。
【請求項14】
前記第2の詰物部分は、前記対向側に沿って縦方向に配置される、一対の詰物細片を備える、請求項12に記載のキット。
【請求項15】
前記装着物はさらに、装着者の胴体のための開口部と、前記装着者の脚部毎の脚部開口部とを有する、1枚のブリーフを備え、前記脚部開口部は、脚部折返部を備える、請求項12に記載のキット。
【請求項16】
前記1枚のブリーフは、前記吸収性部分を除去可能に保定するためのポケットを備える、請求項15に記載のキット。
【請求項17】
前記保護装着物はさらに、前記脚部折返部上またはその内側の少量のフリル加工を備える、請求項15に記載のキット。
【請求項18】
前記少量のフリル加工の外側縁上に形成される、伸縮性玉縁または伸縮性継目をさらに備える、請求項17に記載のキット。
【請求項19】
前記保護装着物はさらに、前記脚部折返部上の吸収性玉縁を備える、請求項15に記載のキット。
【請求項20】
前記吸収性部分は、前記1枚のブリーフ内の吸収性パッドを整合させるための整合印を備える、請求項15に記載のキット。
【請求項21】
前記吸収性部分は、前記吸収性部分を前記1枚のブリーフに接着させるための接着性部分を備える、請求項15に記載のキット。
【請求項22】
前記廃棄用バッグは、前記廃棄用バッグの第1の部分を前記廃棄用バッグの第2の部分に接着させるための接着性細片を備える、請求項12に記載のキット。
【請求項23】
前記廃棄用バッグは、前記廃棄用バッグを開放するための選択的除去可能細片を備える、請求項12に記載のキット。
【請求項24】
前記廃棄用バッグは、前記廃棄用バッグの第1の部分を前記廃棄用バッグの第2の部分に接着させるための相互係止細片を備える、請求項12に記載のキット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、その開示が、参照することによってその全体として本明細書に組み込まれる、2021年4月20日に出願された、米国仮特許出願第63/177,247号、2021年6月16日に出願された、米国仮特許出願第63/211,125号、および2021年11月8日に出願された、米国仮特許出願第63/276,845号の優先権および利益を主張する。
【0002】
(発明の分野)
本発明は、装着物に関し、より具体的には、例えば、女性失禁に起因する、体液の吸収を管理するための保護装着物に関する。
【背景技術】
【0003】
(発明の背景)
歴史的には、非常に重篤な膀胱漏液(例えば、約105ml(大さじ7杯)を上回る液体)に悩まされる、個人は、多くの場合、廃棄可能失禁用ブリーフ(「成人用おむつ」とも称される)を装着することに頼らざるを得なかった。しかしながら、そのような廃棄可能失禁用ブリーフの装着者にとって、限定ではないが、新しいブリーフに取り替えるために、そのズボンおよび靴を脱ぐ必要があること、ブリーフが不快、かつ目立つものであって、装着者が身の回りの着衣に気を遣うことを要求するという事実、これらのブリーフを廃棄することが、そのサイズおよび嵩張りに起因して、困難、かつ思慮に欠けたものであること、それらが、見た目だけではなく、感覚的にも、「おむつ」として作用し、装着者にとって自信をなくすような、かつ不名誉な経験をもたらすことを含む、多数の短所が存在する。
【0004】
従来の廃棄可能失禁用ブリーフのこれらの欠点に加え、これらの製品と関連付けられる、実質的廃棄物が存在する。具体的には、廃棄可能失禁用ブリーフの吸収性、かつ最も重要/機能的部分は、股間面積内に常駐する一方、これらの廃棄可能ブリーフを構築するために使用される、材料の残部は、無関係、かつブリーフがその意図される機能を実施する(例えば、漏液を捕捉する)ために必要であるわけではない。
【0005】
とりわけ、月経、失禁等から生じる、体液の吸収を管理するように設計される、従来のパッド付きおよび非パッド付き装着物は、例えば、再使用可能生理用下着、再使用可能失禁用下着、廃棄可能失禁用ブリーフ、および廃棄可能失禁用パッドを含む。再使用可能生理用下着は、典型的には、洗浄可能な綿下着布地またはナイロン布地から製造され、その中に吸収性の固綿または梳綿パッドが、取り付けられる。再使用可能生理用下着は、湿気を防ぐ面積と、体液の拡散を遮断する面積と、体液を吸収する面積とを提供するように構成され得る。これらの再使用可能下着は、限定ではないが、ソング、ビキニ、チーキー、ボーイショーツ、ハイウェスト、ヒップハンガー、ローライズ、ミッドライズ、フレンチカット、およびスリーピングショーツを含む、様々なカット法としてもたらされる。しかしながら、現在、液体貯留量は、小さじ数杯分(例えば、小さじ約10杯未満)の流体に限定され得る。
【0006】
再使用可能失禁用下着もまた、湿気を防ぐ面積と、体液の拡散を遮断する面積と、体液を吸収する面積とを提供するように構成される。これらの再使用可能下着もまた、限定ではないが、ソング、ビキニ、ボーイショーツ、ボーイレッグ、フルブリーフ、ハイウェスト、ヒップハンガー、ローライズ、ミッドライズ、フレンチカット、およびスリーピングショーツを含む、様々なカット法としてもたらされる。現在、液体貯留量は、小さじ数杯分(例えば、小さじ約10杯未満)から5~7オンス程度の流体に限定され得る。
【0007】
廃棄可能失禁用パッドが、位置付けられなければならず、ブリーフ同様に、多くの場合、弾性襠縁を有する。不利なこととして、パッドの面積の外側には、吸収性が存在しない。装着者はまた、廃棄されるパッドの匂いについての懸念を表す。失禁用パッドと同様に、ブリーフ内に位置する、パッドの面積の外側には、吸収性が存在しない。
【0008】
失禁用パッド、ブリーフ、または下着の代替として、もしくは同時使用のために、陰唇間パッドがある。従来、陰唇間パッドは、女性陰唇間に嵌合され、月経または膀胱漏液を吸収し得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0009】
(発明の要約)
第1の側面では、本発明のいくつかの実施形態は、対向側を有する、中心吸収性部分と、中心吸収性部分上に形成される、第1の詰物部分と、第1の詰物部分上に形成される、第2の詰物部分とを含む、吸収性部分を有する、装着物を含む。いくつかの用途では、装着物はさらに、装着者の胴体のための開口部と、装着者の脚部毎の脚部開口部とを含むように構成される、1枚のブリーフを含み、装着者の胴体のための開口部は、腰部バンドを含んでもよく、脚部開口部は、脚部折返部を含んでもよい。いくつかの変形例では、装着物はまた、脚部折返部上またはその内側の少量のフリル加工、少量のフリル加工の外側縁上に形成される、伸縮性玉縁または伸縮性継目、および/または脚部折返部上の吸収性玉縁のうちの1つ以上を含んでもよい。
【0010】
いくつかの実装では、装着物の吸収性部分は、除去可能、かつ廃棄可能である。さらに、1枚のブリーフは、吸収性部分を除去可能に保定するためのポケットを含んでもよい。有利なこととして、吸収性部分はまた、1枚のブリーフ内の吸収性パッドを整合させるための整合印を有してもよい。いくつかの変形例では、吸収性部分は、吸収性部分を1枚のブリーフに接着させるための接着性部分を有する。
【0011】
いくつかの用途では、第2の詰物部分は、対向側に沿って縦方向に配置される、一対の詰物細片を備える。
【0012】
第2の側面では、本発明の実施形態は、廃棄可能保護装着物のためのキットを含み、キットは、吸収性部分を有する保護装着物であって、吸収性部分は、対向側を有する、中心吸収性部分と、中心吸収性部分上に形成される、第1の詰物部分と、第1の詰物部分上に形成される、第2の詰物部分とを含む、保護装着物と、廃棄用バッグとを含む。いくつかの用途では、装着物はさらに、装着者の胴体のための開口部と、装着者の脚部毎の脚部開口部とを有するように構成される、1枚の再使用可能ブリーフを含み、さらに、装着者の胴体のための開口部は、腰部バンドを含んでもよく、脚部開口部は、脚部折返部を含んでもよい。いくつかの変形例では、装着物はまた、脚部折返部上またはその内側の少量のフリル加工、少量のフリル加工の外側縁上に形成される、伸縮性玉縁または伸縮性継目、および/または脚部折返部上の吸収性玉縁のうちの1つ以上を含んでもよい。
【0013】
いくつかの変形例では、廃棄用バッグは、廃棄用バッグの第1の部分を廃棄用バッグの第2の部分に接着させるための接着性細片および/または相互係止細片、および/または廃棄用バッグを開放するための選択的除去可能細片のうちの1つ以上を含んでもよい。
【0014】
いくつかの実装では、装着物の吸収性部分は、除去可能、かつ(例えば、廃棄用バッグ内に)廃棄可能である。さらに、1枚のブリーフは、吸収性部分を除去可能に保定するためのポケットを含んでもよい。有利なこととして、吸収性部分はまた、1枚のブリーフ内の吸収性パッドを整合させるための整合印を有してもよい。いくつかの変形例では、吸収性部分は、吸収性部分を1枚のブリーフに接着させるための接着性部分を有する。
【0015】
第3の側面では、本発明の実施形態は、漏液が生じないであろうことのさらなる保証をユーザに提供するように構造化および配列される、陰唇間パッドに関し、より具体的には、陰唇間パッドの廃棄可能パッドとの併用および/または再使用可能ブリーフとの併用に関する。
【0016】
いくつかの用途では、第2の詰物部分は、対向側に沿って縦方向に配置される、一対の詰物細片を備える。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図面では、同様の参照文字は、概して、異なる図全体を通して同一部品を指す。また、図面は、必ずしも、正確な縮尺ではなく、代わりに、概して、本発明の原理を図示することに重点が置かれる。以下の説明では、本発明の種々の実施形態は、以下の図面を参照して説明される。
【0018】
図1A図1Aは、本発明のいくつかの実施形態による、保護肌着を示す。
【0019】
図1B図1Bは、本発明のいくつかの実施形態による、肌着の内部部分の中に組み込まれる、吸収性材料を有する、図1Aの保護肌着を示す。
【0020】
図1C図1Cは、本発明のいくつかの実施形態による、少量のフリル加工を伴う、保護肌着を示す。
【0021】
図2A図2Aは、本発明のいくつかの実施形態による、接着性廃棄可能パッドを伴う、保護肌着を示す。
【0022】
図2B図2Bは、本発明のいくつかの実施形態による、接着性廃棄可能パッドを示す。
【0023】
図2C図2Cは、本発明のいくつかの実施形態による、図2Bの接着性廃棄可能パッドの部分的平(上)面図を示す。
【0024】
図3A図3Aは、本発明のいくつかの実施形態による、谷状部および詰物型廃棄可能パッドを示す。
【0025】
図3B図3Bは、本発明のいくつかの実施形態による、図3Aにおける谷状部および詰物型廃棄可能パッドの部分的平(上)面図を示す。
【0026】
図3C図3Cは、本発明のいくつかの実施形態による、図3Aにおける谷状部および詰物型廃棄可能パッドの種々の断面図を示す。
【0027】
図4A図4Aは、本発明のいくつかの実施形態による、非拡張状態における、拡張式周界詰物型廃棄可能パッドを示す。
【0028】
図4B図4Bは、本発明のいくつかの実施形態による、拡張後の図4Aにおける拡張式周界詰物型廃棄可能パッドを示す。
【0029】
図4C図4Cは、本発明のいくつかの実施形態による、図4Aにおける拡張されていない拡張式周界詰物型廃棄可能パッドの断面を示す。
【0030】
図4D図4Dは、本発明のいくつかの実施形態による、図4Bにおける拡張された拡張式周界詰物型廃棄可能パッドの断面を示す。
【0031】
図4E図4Eは、本発明のいくつかの実施形態による、図4Bにおける拡張された拡張式周界詰物型廃棄可能パッドの部分的平(上)面図を示す。
【0032】
図5A図5Aは、本発明のいくつかの実施形態による、不活性状態における、周界ダム型廃棄可能パッドを示す。
【0033】
図5B図5Bは、本発明のいくつかの実施形態による、堰止状態における、図5Aにおける周界ダム型廃棄可能パッドを示す。
【0034】
図5C図5Cは、本発明のいくつかの実施形態による、図5Bにおける周界ダム型廃棄可能パッドの断面を示す。
【0035】
図5D図5Dは、本発明のいくつかの実施形態による、図5Bにおける周界ダム型廃棄可能パッドの部分的平(上)面図を示す。
【0036】
図6A図6Aは、本発明のいくつかの実施形態による、第1の隆起および轍型廃棄可能パッドを示す。
【0037】
図6B図6Bは、本発明のいくつかの実施形態による、図6Aにおける隆起および轍型廃棄可能パッドの断面を示す。
【0038】
図6C図6Cは、本発明のいくつかの実施形態による、図6Aにおける隆起および轍型廃棄可能パッドの部分的平(上)面図を示す。
【0039】
図7A図7Aは、本発明のいくつかの実施形態による、第2の隆起および轍型廃棄可能パッドを示す。
【0040】
図7B図7Bは、本発明のいくつかの実施形態による、図7Aにおける隆起および轍型廃棄可能パッドの断面を示す。
【0041】
図7C図7Cは、本発明のいくつかの実施形態による、図7Aにおける隆起および轍型廃棄可能パッドの部分的平(上)面図を示す。
【0042】
図7D図7Dは、本発明のいくつかの実施形態による、図7Aにおける隆起および轍型廃棄可能パッドの斜視図を示す。
【0043】
図8A図8Aは、本発明のいくつかの実施形態による、帯水層型廃棄可能パッドを示す。
【0044】
図8B図8Bは、本発明のいくつかの実施形態による、図8Aにおける帯水層型廃棄可能パッドの断面を示す。
【0045】
図8C図8Cは、本発明のいくつかの実施形態による、図8Aにおける帯水層型廃棄可能パッドの部分的平(上)面図を示す。
【0046】
図9図9は、本発明のいくつかの実施形態による、使用済み廃棄可能パッドをシールするための接着性シールを有する、再使用可能製品(例えば、キット)バッグを示す。
【0047】
図10図10は、本発明のいくつかの実施形態による、使用済み廃棄可能パッドをシールするための再使用可能折畳可能包装紙を示す。
【0048】
図11図11は、本発明のいくつかの実施形態による、使用済み廃棄可能パッドをシールするためのプレスロック式シールを伴う、再使用可能製品(例えば、キット)バッグを示す。
【0049】
図12A図12Aは、本発明のいくつかの実施形態による、複数の内側および外側襠を伴う、廃棄可能パッドを示す。
【0050】
図12B図12Bは、本発明のいくつかの実施形態による、図12Aに示される廃棄可能パッドの断面を示す。
【0051】
図12C図12Cは、本発明のいくつかの実施形態による、不織布メッシュ層と組み合わせて、複数の内側および外側襠を伴う、廃棄可能パッドを示す。
【0052】
図12D図12Dは、本発明のいくつかの実施形態による、図12Cに示される廃棄可能パッドの断面を示す。
【0053】
図13図13は、本発明のいくつかの実施形態による、廃棄可能ワッフルパッドを示す。
【0054】
図14図14A-14Cは、本発明のいくつかの実施形態による、引紐を有する、廃棄可能パッドを示す。
【0055】
図15図15Aおよび15Bは、それぞれ、本発明のいくつかの実施形態による、陰唇間パッドの第1または上側部分、および第2または下側部分を示す。
【発明を実施するための形態】
【0056】
(詳細な説明)
(保護肌着)
保護肌着は、典型的には、快適で、目立たず、控え目で、かつ清潔であるべきである。実際、肌着材料は、快適、かつ体にぴったりしており、理想的には、従来の下着を履いているように感じ、かつ行動できるようなものであることが望ましい。快適であって、かつ体にぴったりしていることに不可欠なことは、保護肌着が、装着者の外側の装着物の真下で判別不可能であって、故に、保護肌着が、他者の眼、耳、および嗅覚に気付かれないままであるべきであることである。機能的に、保護肌着は、吸収性であって、さらに、装着者を漏液から保護すべきである。
【0057】
図1Aおよび1Bを参照すると、例示的保護肌着10が、示される。肌着10は、腰部部分12と、一対の脚部折返部14とを含み、これは、それぞれ、装着者の胴体および脚部のための開口部を提供する。再使用可能保護肌着10の変形例は、別の装着物、例えば、ストッキングにわたって折畳され得る、腰部バンド16を有する、ハイまたはミッドウエストカットを含んでもよい。いくつかの実装では、保護肌着10は、正面(または股間)部分11および背面部分13ならびに内部部分(装着者の身体に接触する)および外部部分(装着者の外側装着物に接触する)を含む。いくつかの用途では、体液(例えば、月経流体、血液、尿、および同等物)を含有および吸収するように構造化および配列される、(例えば、白色)吸収性部分15が、(例えば、暗色)部分17の中に統合されてもよい。吸収性部分15は、正面11および背面部分13の両方における内部部分を被覆するように構成されてもよい。
【0058】
漏液制御のために、図1Cに示されるように、いくつかの実施形態では、(例えば、少量の)フリル加工18が、脚部折返部14の上またはその内側に組み込まれてもよい。フリル加工18は、赤ちゃんのおむつの脚部折返部または形状にぴったりしたベッドシートの角の外観を与え得るが、伸縮性玉縁または伸縮性継目が、保護肌着10の外側縁上に提供され、より凹凸がなく、かつより平滑な見た目および感覚を提供してもよい。別の用途では、脚部折返部14は、内向きに面してもよく、その配列は、液滴捕獲部および装着者の皮膚上の詰物として作用する。好ましくは、内向きに面した脚部折返部14は、複数(例えば、2つ、3つ、4つ、またはそれを上回る数)の場所において定位置に縫留され、内向きに面した脚部折返部14の反転を防止してもよい。
【0059】
フリル加工18の代替として、またはそれに加え、(例えば、超)吸収性材料が、漏液防止のために、縁玉縁またはテープ留め部の中に組み込まれてもよい。例えば、各脚部折返部14は、漏液に対して別の防御線を生成する、吸収性材料(例えば、シリコーン)から作製される、1つ以上(例えば、2つ、3つ、4つ、またはそれを上回る数)の小型リブを含んでもよい。いくつかの変形例では、小型リブは、脚部折返部14の開口部の周縁全体または実質的に周縁全体を中心として、平行に配置される。有利なこととして、小型リブは、それらが、体液を吸収するまで、可撓性および快適なままであるほど小さくあり得る。
【0060】
本発明は、少量のフリル加工18を使用して説明されているが、これは、例証目的のために行われるものにすぎない。種々の実施形態では、任意の量のフリル加工18が、使用されることができる。例えば、いくつかの用途では、多量のフリル加工18が、より望ましくあり得、および/または保護肌着10は、専用ウィングまたは襠フリル加工18を含み、装着者が非通常位置にあるとき、漏液に対して保護してもよい。
【0061】
(保護パッド)
いくつかの実施形態では、保護肌着10の吸収性部分15は、肌着10に固定して取り付けられ(例えば、その中に縫留され)得るが、図2Aに示されるように、別の実施形態では、除去可能かつ(例えば、可変サイズおよび可変目的用)廃棄可能パッド20が、肌着10の内部部分19の中に挿入されてもよい。有利なこととして、各廃棄可能パッド20のシルエットは、実質的に同じであり得るため、装着者は、最も吸収性のパッド20を使用して、最高吸収レベルを有する、保護肌着10を選択することができる。
【0062】
図2Bおよび2Cを参照すると、廃棄可能パッド20は、遠位端22と、近位端24とを有する、吸収性(例えば、液体浸透性、通気性、不織布の布)パッド材料25を含んでもよい。有利なこととして、吸収性パッド材料25は、異なる漏液量のために適合され得る、体液収集部分を含んでもよい。パッド20を保護肌着10に取り付けるために、接着性部分が、使用されてもよく、および/または一対の可撓性タブ26が、肌着10の内部部分19内に提供され得る、整合印28に近接して配置されてもよい。いくつかの変形例では、整合印28は、パッド20が肌着10内で整合されるべきである場所を装着者に示す、縫留または印刷グラフィックであってもよい。有利なこととして、整合印28は、種々のサイズの廃棄可能パッド20に合致するように色分けされてもよい。
【0063】
例えば、いくつかの実装では、接着性部分が、廃棄可能パッド20の下面または逆側上に設置され、添着され、および/または取り付けられ、プルタブ部分を有する、非接着性(例えば、二重折畳された)カバーで被覆されてもよい。使用するために、装着者は、廃棄可能パッド20を保護肌着10の中心点またはその近傍に位置付け、片手で廃棄可能パッド20を定位置に保持しながら、他方の手は、引張力をプルタブ部分に印加し、(例えば、非接着性)プルタブ部分を除去し、接着性部分を暴露させる。接着性または可撓性タブ26を使用して、パッド20を肌着10に除去可能に取り付けることの代替として、肌着10は、縫留ポケットを内部部分13に含んでもよい。
【0064】
接着性部分のさらなる代替として、フックおよびループシステムが、使用されてもよい。例えば、保護装着物10は、ループを含有する、1つ以上の細片を含むように適合されてもよく、廃棄可能パッド20は、保護装着物10上のループと噛合されると、廃棄可能パッド20を保護装着物10に対して位置付け、固着させる、フックを含有する、等数の細片を含有するように構成されてもよい。代替として、多数のマイクロフックが、廃棄可能パッド20の下面上に形成されてもよい。使用時、マイクロフックは、直接、保護装着物10の材料に取り付けられるように適合され、これは、接着性細片の必要性を排除する。
【0065】
図3A-3Cを参照すると、(例えば、成型された)廃棄可能パッド30の第1の実施形態が、示される。廃棄可能パッド30は、体液の天然経路および身体の天然曲率に追従し、吸収を最適化するように構造化および配列されてもよい。有利なこととして、(例えば、成型された)廃棄可能パッド30は、パッド部分32自体内にシールされた詰物を生成する。いくつかの実装では、廃棄可能パッド30は、中心(例えば、収集またはリザーバ)部分34を有する、(例えば、成型された)パッド部分32を含み、それを中心として吸収性不織布材料から作製される、(例えば、ダイカットされた)詰物部分36が、固定して取り付けられ、中心(例えば、収集またはリザーバ)部分34を中心としたシール可能周界と、第1のレベルの液体含有量とを提供し得る。吸収性不織布材料から作製される、詰物細片38(例えば、ダイカットされた詰物細片)は、詰物部分36(例えば、その側面)に固定して取り付けられ、および/またはその中に組み込まれる、もしくは統合されてもよい。図3Aは、詰物細片38が詰物部分36を完全に囲繞することを示すが、これは、例証目的のために行われるものにすぎない。いくつかの変形例では、詰物細片38は、詰物部分36の縦方向側に沿ってのみ提供される。より快適な遷移のために、詰物細片38の縁は、面取りされてもよい。
【0066】
図4A-4Eを参照すると、(例えば、親水性)拡張式周界詰物を有する、廃棄可能パッド40a、40bの第2の実施形態が、示される。図4Aおよび4Cは、圧縮された(例えば、親水性)外側縁42を伴う、廃棄可能パッド40aを示す一方、図4Bおよび4Dは、流体の吸収から生じる、拡張された外側縁46を伴う、廃棄可能パッド40bを示す。
【0067】
いくつかの用途では、圧縮状態にあるとき、(例えば、拡張式周界詰物)廃棄可能パッド40aは、吸収性(例えば、中心)パッド部分44を有するように構造化および配列され、それを中心として同一または類似吸収性材料から製造される、圧縮された外側縁42(例えば、詰物)が、配置される。図4Bおよび4Dに示されるように、流体との接触後、拡張状態時、圧縮された外側縁42は、流体を急速に吸収し、これまで圧縮されていた外側縁42を拡張および膨張させる。有利なこととして、拡張式外側縁46は、拡張された外側縁46を装着者の皮膚に対して押圧する。装着者の皮膚に対して拡張された外側縁46の圧力は、拡張された外側縁46を越える体液のさらなる流動を含有するように適合される、(例えば、防水)シールを生成する。
【0068】
図5A-5Dを参照すると、周界ダム型廃棄可能パッド50a、50bの実施形態が、示される。いくつかの実施形態では、廃棄可能パッド50a、50bは、防水部分56によって囲繞される、吸収性(例えば、中心)パッド部分52を含む。図5Cに示されるように、流体と接触すると、流体を吸収する吸収性(例えば、中心)パッド部分52は、吸収性(例えば、中心)パッド部分52が、流体を吸収し、膨張するにつれて、(例えば、中心)パッド部分52を上昇させる。(例えば、中心)パッド部分52が、上昇されるにつれて、防水部分56は、持ち上げられ、(例えば、中心)パッド部分52内に吸収されることができない、または吸収が遅い、流体を含有する、ダムとして作用する。使用時、周界ダム型廃棄可能パッド50a、50bは、保護肌着10の中に統合される、ポケット内に挿入されてもよい。
【0069】
図6A-6Cを参照すると、隆起および轍型廃棄可能パッド60の第1の実施形態が、示される。いくつかの変形例では、隆起および轍型廃棄可能パッド60は、周辺(例えば、吸収性)縁ダム側壁64によって囲繞される、吸収性(例えば、中心)部分62を有する。吸収性(例えば、中心)部分62は、パッド60の前方縁からパッド60の背面縁まで縦方向に延設される、複数の隆起61および轍63から成る、または本質的に成る。有利なこととして、轍63は、装着者の皮膚の表面から離れるような流体の貯留を助長し、皮膚との湿気接触を低減させ、呼吸能力を助長する。
【0070】
隆起および轍型廃棄可能パッド70の概念の第2の実施形態は、図7A-7Dに示される。具現化される隆起および轍型廃棄可能パッド70はまた、周辺(例えば、吸収性)縁ダム側壁74によって囲繞される、吸収性(例えば、中心)部分72を有する。吸収性(例えば、中心)部分72は、パッド70の前方縁からパッド70の背面縁まで縦方向に延設される、複数の隆起71および轍73から成る、または本質的に成る。有利なこととして、隆起71および轍73は、暴露される表面積を最適化する。さらに、轍73は、装着者の皮膚の表面から離れるような流体の貯留を助長し、皮膚との湿気接触を低減させ、呼吸能力を助長する。
【0071】
図7Bに示されるように、交互隆起71および轍73の配列は、特有の襞状外観を提供する。代替として、図7Dに示されるように、パッド70は、アコーディオン構造に類似してもよい。より具体的には、吸収性(例えば、中心)部分72は、轍73が吸収性コア部分75の第1の(例えば、上)側のみを部分的に通して延在するように構造化および配列されてもよい。吸収性コア部分75の第2の(例えば、下)側上には、別の一連の隆起74および轍76が、構成されてもよい。好ましくは、吸収性コア部分75の第2の側と関連付けられる、轍76は、吸収性コア部分75の第1の側と関連付けられる、隆起71に向かって延在し、吸収性コア部分75の第1の側と関連付けられる、轍73は、吸収性コア部分75の第2の側と関連付けられる、隆起74に向かって延在する。使用時、隆起71および轍72は、流体が吸収性コア部分75の中に吸収され得る前に、一時的貯留のために、吸収性(例えば、中心)部分72内の表面積を最適化する。
【0072】
図8A-8Cを参照すると、帯水層型廃棄可能パッド80が、示される。いくつかの実装では、帯水層型廃棄可能パッド80は、中心開口部82と、(例えば、周辺の)完全にシールされたパッド84とを含む。動作時、体液は、中心開口部82に進入し、そこで、周囲(例えば、周辺)パッド84によって吸収されるまで、貯留される。拡張式(例えば、周辺)パッド84は、パッド84が装着者の皮膚に対して押圧するにつれて、部分的シールを提供する。
【0073】
(陰唇間パッド)
図15Aおよび15Bを参照すると、漏液を防止または最小限にすることのさらなる保証をユーザに提供するための陰唇間パッド150が、示される。いくつかの実装では、陰唇間パッド150は、それ自体で使用されてもよい一方、他の実装では、陰唇間パッド150は、前述の廃棄可能パッドおよび/または前述の再使用可能ブリーフのいずれかと併用および統合されてもよい。有利なこととして、陰唇間パッド150の廃棄可能パッドおよび/または再使用可能ブリーフとの併用は、装着者が、高頻度において、廃棄可能パッドおよび/または再使用可能ブリーフを交換する必要性を排除し、より少ない廃棄物およびより低いコストを装着者のためにもたらし得る。
【0074】
いくつかの変形例では、陰唇間パッド150は、第1または上側シート部分152と、第2または下側シート部分154とを含み得る、二重構造を用いて構成されてもよい。有利なこととして、第1のシート部分152および第2のシート部分154は、それぞれ、パッド150の前面端151およびパッド150の背面端153において、またはそれに対して、相互に取り付けられる、添着される、接着される、接合される、および同等のことが行われてもよい。シート部分152、154の縦方向側155は、好ましくは、相互に対して取り付けられない、または接合されないままである。本配列の結果として、第1または上側シート部分152のみが、変形し、または変形され、装着者の陰唇間に挿入され得る、適切な(例えば、凸面)形状を提供することが可能である。いくつかの実装では、第1または上側シート部分152を圧搾することは、部分152に所望の(例えば、凸面)形状をとらせるであろう。
【0075】
いくつかの実施形態では、吸収性部分156は、第1または上側部分152の(例えば、中心部分)に位置付けられてもよい。好ましくは、吸収性部分156は、外側層の真下に位置し、それを通して液体は、自由に通過し得る。
【0076】
いくつかの実装では、指部分157が、パッド150の背面端153および縦方向側155のいくつかの部分の周囲に取り付けられる、添着される、接合される、および同等のことが行われてもよい。有利なこととして、指部分157は、装着者がその指を充満空間の中に挿入し得るように(例えば、パッド150を挿入または除去するために)、開口部158および充満空間を指部分157と第2または下側部分154との間に提供するように構造化および配列される。
【0077】
(保護肌着キット)
保護肌着を説明したので、保護装着物を廃棄するキットおよび方法が、ここで説明されるであろう。有利なこととして、図9を参照すると、その中で保護肌着10、または代替として、廃棄可能パッド20が、調達される、包装体90が、廃棄のために、使用済み保護肌着10および/または廃棄可能パッド20を巻着または含有するために保存および使用され得る。いくつかの実装では、包装体90は、単に、使用済み廃棄可能パッド20の周囲に巻着されてもよい、または図9に示されるように、使用済み廃棄可能パッド20が、包装体90の内側に設置されてもよい。接着性部分92(例えば、接着性細片)が、包装体90の中(例えば、装体90の上部)に組み込まれ、使用済み保護肌着10および/または廃棄可能パッド20を包装体90内により固着してシールしてもよい。
【0078】
別の実施形態では、図10に示されるように、交換用保護肌着10および/または廃棄可能パッド20の包装体90は、使用済み保護肌着10および/またはパッド20を廃棄するために、解体および使用されてもよい。例えば、包装体90は、分解されると、使用済み保護肌着10および/または廃棄可能パッド20ならびに相互にわたって折畳され得る、複数の側壁95を含んでもよい。好ましくは、側壁95のうちの1つ(例えば、側壁番号4)は、接着性部分92(例えば、細片)を含み、包装体90をより固着してシールしてもよい。
【0079】
図11を参照すると、さらに別の実施形態では、調達されると、保護肌着10、または代替として、廃棄可能パッド20は、選択的に除去可能切取式細片94を含む、包装体90内にシールされた状態(例えば、気密、防水、または同等物)になり得る。いったん切取式細片94が、包装体90から除去されると、装着者は、新しい保護肌着10または新しい廃棄可能パッド20を包装体90の内側から取り出し得る。使用済み保護肌着10または廃棄可能パッド20は、次いで、包装体90の中に挿入されてもよい。いくつかの変形例では、包装体90の開口部またはその近傍に配置される、(例えば、相互係止)シールデバイス96が、いったん使用済み保護肌着10または廃棄可能パッド20が包装体90内に設置されると、包装体90をシールするために使用されてもよい。
【0080】
(付加的保護肌着特徴)
図12A-12Dを参照すると、パッド付き部分126上またはそれを中心として配置される、複数の襠122、124を有する、廃棄可能パッド120の実施形態が、示される。例えば、いくつかの実装では、廃棄可能パッド120は、パッド付き部分126に取り付けられ、パッド付き部分126の背面部分121からパッド付き部分126の正面部分123まで延在かつテーパ状になる、一対の側面または外側襠122を含む。複数(例えば、2つ、3つ、4つ、またはそれを上回る数)の内側襠124が、外側襠122間に、それと略平行に形成されてもよい。複数の内側襠124は、付加的嵩張りを伴わずに、さらなる流出防止およびパッド付き部分126内への含有を可能にする。図12Bに示されるように、内側襠124は、より広い断面を含むように構成されてもよく、および/または装着者に対するさらなる快適性のために吸収性材料で充填されてもよい。より広い内側襠124の代替として、図12Cおよび12Dに示されるように、内側襠124は、さらなる快適性を装着者に提供する、(例えば、不織布)メッシュ材料125の層を支持するように構造化および配列されてもよい。
【0081】
図13を参照すると、廃棄可能ワッフルパッド130が、示される。パッド130は、(例えば、吸収性)パッド付き部分132を含んでもよく、その上に隆起134のグリッドが、体液が(例えば、吸収性)パッド付き部分132の中に吸収されるまで、任意の漏液を含有(例えば、貯留)するように構成される、複数の(例えば、反転された長方形角錐)セル136を生産するように形成されている。図13に示されるセル136は、反転された長方形角錐の形状であるが、これは、限定ではなく、例証目的のために行われる。当業者は、セル136が、パッド付き部分132内に容易かつ経済的に形成され得る、任意の実践的形状をとり得ることを理解し得る。例えば、セル136の付加的変形例は、円錐台形セル、三角形角錐セル、半球セル等を含むことができる。
【0082】
パッド20の縁または遷移場所における廃棄可能パッド20の可視性を最小限にするために、段階的継目(例えば、ダウンのスキージャケットに類似する)が、廃棄可能パッド20内に形成されてもよい。
【0083】
図14Aに示されるように、廃棄可能パッド140は、パッド140の周辺縁142を中心として配置される、引紐145を含むように構造化および配列されてもよい。いったんパッド140が、使用されると、装着者は、引紐145(図14B)を引動させ、廃棄のために、パッドをボール状149(図14C)にさせることができる。
【0084】
本発明のある実施形態を説明したので、本明細書に開示される概念を組み込む他の実施形態が、本発明の精神および範囲から逸脱することなく使用され得ることが、当業者に明白となるであろう。故に、説明される実施形態は、あらゆる点において、制限的ではなく、例証的にすぎないと見なされるべきである。
【0085】
特許請求の範囲は、以下のとおりである。
図1A
図1B
図1C
図2A
図2B
図2C
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図4C-4D】
図4E
図5A
図5B
図5C
図5D
図6A
図6B
図6C
図7A
図7B
図7C
図7D
図8A
図8B
図8C
図9
図10
図11
図12A
図12B
図12C
図12D
図13
図14A
図14B
図14C
図15A
図15B
【国際調査報告】