(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-23
(54)【発明の名称】ドア、リーフなどの制御された回転移動のための液圧ヒンジ
(51)【国際特許分類】
E05F 5/10 20060101AFI20240416BHJP
E05F 3/12 20060101ALI20240416BHJP
E05F 3/20 20060101ALI20240416BHJP
E05F 5/08 20060101ALI20240416BHJP
E05D 7/02 20060101ALI20240416BHJP
F16K 47/04 20060101ALN20240416BHJP
【FI】
E05F5/10
E05F3/12
E05F3/20 B
E05F3/20 Z
E05F5/08
E05D7/02 B
F16K47/04
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023566443
(86)(22)【出願日】2022-04-27
(85)【翻訳文提出日】2023-12-21
(86)【国際出願番号】 IB2022053913
(87)【国際公開番号】W WO2022229878
(87)【国際公開日】2022-11-03
(31)【優先権主張番号】102021000010823
(32)【優先日】2021-04-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(31)【優先権主張番号】102021000010829
(32)【優先日】2021-04-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(31)【優先権主張番号】102021000010835
(32)【優先日】2021-04-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(31)【優先権主張番号】102021000010841
(32)【優先日】2021-04-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(31)【優先権主張番号】102021000010856
(32)【優先日】2021-04-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(31)【優先権主張番号】102021000010859
(32)【優先日】2021-04-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】513033593
【氏名又は名称】イン&テック エス.アール.エル.
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】バケッティー,ルチアーノ
【テーマコード(参考)】
3H066
【Fターム(参考)】
3H066EA03
(57)【要約】
固定支持構造体(S)に固定され得る閉鎖要素(P)の制御された回転移動のための液圧ヒンジ装置であって、シェル(111)と、第1の軸(X)の周りで回転するようにシェルに回転可能に結合される第1の軸(X)を規定する少なくとも1つのピボット(200)と、作動流体の流れを制御するための手段(1)とを備え、手段が、互いに流体接続される少なくとも1つの第1及び1つの第2の液圧作動チャンバ(11、12)と、それぞれの第2及び第3の軸(Y´、Y´´)に沿って摺動可能な少なくとも1つの第1及び1つの第2のステム(20´、20´´)とを備える、液圧ヒンジ装置。シェル(111)は、ピボット(200)及び制御手段(1)を備える少なくとも1つの区画室(112)を内部に含む。区画室(112)は、作動チャンバ(11、12)を含む液圧部(10)と、ピボット(200)及びステム(20´、20´´)の端部を含む乾燥部(113)とを備える。ピボット(200)は、ステム(20´、20´´)と一体的に結合される対応するカム従動子手段(25´、25´´)と選択的且つ交互に乾式相互作用できるカム手段(215、210)を備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
固定支持構造体(S)、特にフレーム又は床に固定され得る閉鎖要素(P)、特にドア、ドアリーフなどの制御された回転移動のための液圧ヒンジ装置において、
-前記閉鎖要素(P)及び前記固定支持構造体(S)のうちの一方に一体的に固定され得るヒンジ本体(110)と、
-前記閉鎖要素(P)及び前記固定支持構造体(S)のうちの他方に一体的に固定され得る少なくとも1つのピボット(200)であって、前記少なくとも1つのピボット(200)が第1の軸(X)を規定し、前記ヒンジ本体(110)及び前記少なくとも1つのピボット(200)が、前記閉鎖要素(P)の少なくとも1つの開放位置と少なくとも1つの閉鎖位置との間で前記第1の軸(X)と実質的に平行な又は一致する軸の周りで一方を他方に対して回転させるように相互に回転可能に結合される、少なくとも1つのピボット(200)と、
-作動流体の流れを制御するための手段(1)と、
を備え、前記手段(1)は、
-前記作動流体を含む少なくとも1つの第1及び1つの第2の液圧作動チャンバ(11、12)であって、少なくとも1つのそれぞれの入口ポート(13´、14´)を備える、少なくとも1つの第1及び1つの第2の液圧作動チャンバ(11、12)と、
-前記少なくとも1つの第1及び1つの第2の作動チャンバ(11、12)の流体接続のためのライン(15)と、
-前記流体接続ライン(15)内に配置される前記作動流体の流れを調整するための少なくとも1つの要素(40)と、
-それぞれの第2及び第3の軸(Y´、Y´´)に沿って摺動するように前記それぞれの入口ポート(13´、14´)に密閉状態で摺動可能に挿入される少なくとも1つの第1及び1つの第2のステム(20´、20´´)であって、前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステム(20´、20´´)のそれぞれが、前記それぞれの入口ポート(13´、14´)よりも遠位側及び近位側のそれぞれの位置間で前記それぞれの第2及び第3の軸(Y´、Y´´)に沿って摺動可能な、前記それぞれの少なくとも1つの第1及び1つの第2の液圧作動チャンバ(11、12)の内側のそれぞれの端部(2、22´)と、前記液圧作動チャンバの外側のそれぞれの反対側の端部(21´´、22´´)とを備える、少なくとも1つの第1及び1つの第2のステム(20´、20´´)と、
を備え、
前記ヒンジ本体(110)は、前記少なくとも1つのピボット(200)を備える少なくとも1つの区画室(112)を内部に含み、前記少なくとも1つの区画室(112)が前記制御手段(1)を更に含み、又は、前記制御手段(1)が前記少なくとも1つの区画室(112)内へ取外し可能に挿入可能であり、
前記作動流体は、前記少なくとも1つの第1及び1つの第2の作動チャンバ(11、12)及び前記流体接続ライン(15)に排他的に収容され、前記少なくとも1つの区画室(112)は、前記少なくとも1つのピボット(200)と、前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステム(20´、20´´)の前記反対側の端部(21´´、22´´)とを含む乾燥部(113)を備え、
前記少なくとも1つのピボット(200)は、前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステム(20´、20´´)の前記反対側の端部(21´´、22´´)とそれぞれ一体的に結合される対応する少なくとも第1及び第2のカム従動子手段(25´、25´´)と選択的に且つ交互に乾式相互作用し得る少なくとも第1及び第2のカム手段(215、210)を備え、
それにより、前記それぞれの遠位側位置から前記それぞれの近位側位置に向かう前記それぞれの第2又は第3の軸(Y´)に沿う前記反対側の端部の一方(21´´)の摺動並びに前記それぞれの近位側位置から前記それぞれの遠位側位置に向かう前記それぞれの第2又は第3の軸(Y´´)に沿う前記反対側の端部の他方(22´´)の同時摺動が、前記閉鎖要素(P)の前記少なくとも1つの開放位置と前記少なくとも1つの閉鎖位置との間の前記第1の軸(X)と実質的に平行な又は一致する前記軸の周りでの前記ヒンジ本体(110)及び前記少なくとも1つのピボット(200)の相互の回転に対応し、逆もまた同様である、
液圧ヒンジ装置。
【請求項2】
前記ヒンジ本体(110)及び前記少なくとも1つのピボット(200)は、
-前記それぞれの遠位側位置から前記それぞれの近位側位置に向かう前記それぞれの第2又は第3の軸(Y´)に沿う前記反対側の端部の一方(21´´)の摺動並びに前記それぞれの近位側位置から前記それぞれの遠位側位置に向かう前記それぞれの第2又は第3の軸(Y´´)に沿う前記反対側の端部の他方(22´´)の同時摺動が、前記少なくとも1つの開放位置及び少なくとも1つの閉鎖位置のうちの一方から他方へ向かう回転に対応するとともに、
-前記それぞれの近位側位置から前記それぞれの遠位側位置に向かう前記それぞれの第2又は第3の軸(Y´)に沿う前記反対側の端部の一方(21´´)の摺動並びに前記それぞれの遠位側位置から前記それぞれの近位側位置に向かう前記それぞれの第2又は第3の軸(Y´´)に沿う前記反対側の端部の他方(22´´)の同時摺動が、前記少なくとも1つの開放位置及び少なくとも1つの閉鎖位置のうちの前記他方の前記一方へ向かう回転に対応する、
ように相互に回転する、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つの第1及び1つの第2の液圧作動チャンバ(11、12)はそれぞれ、少なくとも1つの第1及び1つの第2の開口(13´、13´´)並びに少なくとも1つの第3及び1つの第4の開口(14´、14´´)を備え、前記少なくとも1つの第2及び少なくとも1つの第4の開口(13´´、14´´)が前記流体接続ライン(15)によって相互に流体接続され、前記少なくとも1つの第1及び少なくとも1つの第3の開口(13´、14´)が前記入口ポートを画定する、請求項1又は2に記載の装置。
【請求項4】
前記ヒンジ本体(110)及び前記少なくとも1つのピボット(200)は、
-前記少なくとも1つの第1の開口(13´)から前記少なくとも1つの第2の開口(13´´)に向かう前記第2の軸(Y´)に沿う前記少なくとも1つの第1のステム(20´)の摺動並びに前記少なくとも1つの第4の開口(14´´)から前記少なくとも1つの第3の開口(14´)に向かう前記第3の軸(Y´´)に沿う前記少なくとも1つの第2のステム(20´´)の対応する摺動が、前記少なくとも1つの開放位置及び少なくとも1つの閉鎖位置のうちの一方から他方へ向かう回転に対応するとともに、
-前記少なくとも1つの第3の開口(14´)から前記少なくとも1つの第4の開口(14´´)に向かう前記第3の軸(Y´´)に沿う前記少なくとも1つの第2のステム(20´´)の摺動並びに前記少なくとも1つの第2の開口(13´´)から前記少なくとも1つの第1の開口(13´)に向かう前記第2の軸(Y´)に沿う前記少なくとも1つの第1のステム(20´)の対応する摺動が、前記少なくとも1つの開放位置及び少なくとも1つの閉鎖位置のうちの前記他方の前記一方へ向かう回転に対応する、
ように相互に回転する、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記少なくとも第1及び第2のカム従動子手段(25´、25´´)は、それぞれの反対側の端部(22´、22´´)を画定するように前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステム(20´、20´´)と一体であり、又は前記ステムと取り外し可能に結合される、請求項1から4の1つ以上に記載の装置。
【請求項6】
前記第1及び第2のカム従動子手段の一方(25´´)に作用して、それらを対応する第1又は第2のカム手段(210)に押し付ける弾性反作用手段(30)を更に備え、前記第1及び第2のカム従動子手段の他方(25´)が弾性反作用手段を有さない、請求項1から5の1つ以上に記載の装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステム(20´、20´´)はそれぞれ、それと同軸に結合されるそれぞれの第1及び第2の弾性反作用手段(30)を備え、前記制御手段(1)がそれぞれの第2の当接面(16)を有し、当接要素(31)が、前記対応する第1又は第2のカム手段(215、210)及びそれぞれの第1の当接面(23)を含む前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステム(20´、20´´)の前記一方に固定されるように設けられ、前記第1及び第2の弾性反作用手段(30)は、前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステム(20´、20´´)の前記一方に作用するように前記それぞれの第1及び第2の当接面(16、23)間に介挿され、前記当接要素(31)は、前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステム(20´、20´´)の他方のための少なくとも1つの通路(32)を有する、請求項1から5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記第1及び第2のカム従動子手段(25´)の両方が弾性反作用手段を伴わない、請求項1から5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステムの一方(20´´)の前記反対側の端部(22´´)の前記遠位側位置は、前記閉鎖要素(P)の前記少なくとも1つの閉鎖位置に対応し、前記閉鎖要素(P)の開放時、対応する第1又は第2のカム手段(215、210)と第1又は第2のカム従動子手段(25´、25´´)との間の相互作用は、前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステムの前記一方(20´´)の前記反対側の端部(22´´)を前記遠位側位置から前記近位側位置に向けて押す、請求項6、7又は8に記載の装置。
【請求項10】
前記遠位側位置から前記近位側位置に向けた前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステムの一方(20´´)の前記反対側の端部(22´´)の移動は、前記弾性反作用手段(30)に荷重を与え、前記弾性反作用手段(30)の荷重の除去が前記閉鎖要素(P)の閉鎖を促進する、請求項6及び9又は7及び9に記載の装置。
【請求項11】
前記遠位側位置から前記近位側位置に向かう前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステムの前記一方(20´´)の前記反対側の端部(22´´)の摺動は、前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステムの前記他方(20´)の前記反対側の端部(22´)の逆方向の摺動を促進し、前記逆方向の摺動中、前記第1又は第2のカム手段(215、210)の他方及び前記第1又は第2のカム従動子手段(25´、25´´)が好ましくは離間している、請求項9又は10に記載の装置。
【請求項12】
前記閉鎖要素(P)の閉鎖時、前記対応する第1又は第2のカム手段(215、210)と第1又は第2のカム従動子手段(25´、25´´)との間の前記相互作用は、前記第1又は第2のカム手段(215、210)の前記他方と前記第1又は第2のカム従動子手段(25´、25´´)との間の相互作用を促進し、前記第1又は第2のカム手段(215、210)の前記他方と前記第1又は第2のカム従動子手段(25´、25´´)との間の前記相互作用は、前記遠位側位置から前記近位側位置への前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステムの前記他方(20´)の前記反対側の端部(22´)の摺動、並びに前記近位側位置から前記遠位側位置に向かう前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステムの前記一方(20´´)の前記反対側の端部(22´´)の対応する逆方向摺動を促進する、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記制御手段(1)は、前記少なくとも1つの第1及び1つの第2の液圧作動チャンバ(11、12)を内部に含む本体(10)を有する制御ユニット(1)から成り、前記流体接続ライン(15)、前記少なくとも1つの調整要素(40)、及び前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステム(20´、20´´)は、前記第1及び第2の液圧作動チャンバ(11、12)のそれぞれの入口ポート(13´、14´)に密閉状態で摺動可能に挿入され、前記制御ユニット(1)は、前記少なくとも1つの区画室(112)に取り外し可能に挿入可能である、請求項1から12の1つ以上に記載の装置。
【請求項14】
前記ヒンジ本体(10)がシェル(111)を備え、該シェル内には前記少なくとも1つのピボット(200)及び前記制御ユニット(1)を挿入することができ、前記少なくとも1つのピボット及び前記制御ユニット(200、1)が好ましくは取り外し可能に前記シェル(111)に挿入可能である、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記少なくとも1つの調整要素(40)は、前記流体接続ライン(15)に挿入された少なくとも1つの通路セクション(15´´´)を幅広くする/狭くするためのナットねじ(17)に係合される少なくとも1つのねじ要素(41)を含み、前記少なくとも1つのねじ要素(41)は、ユーザによって外部から制御され得る空の端部(4)と、前記流体接続ライン(15)に挿入される反対側の端部(41´´)とを備える、請求項1から14の1つ以上に記載の装置。
【請求項16】
前記少なくとも1つのねじ要素(41)は、
-前記少なくとも1つの第2及び少なくとも1つの第4の開口の一方(13´´)と流体連通して配置される前記反対側の端部(41´´)にある少なくとも1つの第1の通路開口(44´´)と、
-前記少なくとも1つの第2及び少なくとも1つの第4の開口の他方(14´´)と流体連通して配置される少なくとも1つの第2の通路開口(14´´)と、
-前記少なくとも1つの第1及び1つの第2の通路開口(44´、44´´)間で延在してそれらを相互に流体接続させる内部ダクト(45)と、
を更に備える、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記反対側の端部(41´´)が前記ダクト(15)の一部に挿入され、前記ダクトの前記一部(15´´´)及び前記反対側の端部(41´´)が実質的に円錐台形状を有し、前記少なくとも1つの通路セクション(15´´´)は、前記ダクト(15)の前記一部と前記反対側の端部(41´´)との間の間隙によって画定される、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記作動流体の流れを調整するための前記要素(40)は、前記少なくとも1つの第1の通路開口(44´´)に挿入されて該通路開口を選択的に塞ぐ少なくとも1つのプラグ要素(42)を更に備え、前記少なくとも1つのプラグ要素(42)は、好ましくは、前記少なくとも1つの第1の通路開口(44´´)に弾性的に押し通され、前記少なくとも1つのプラグ要素(42)は、流体が前記内部ダクト(45)を流通できるようにするために前記少なくとも1つの第1の開口及び前記少なくとも1つの第2の開口の一方(13´)から前記少なくとも1つの第1の開口及び前記少なくとも1つの第2の開口の他方(13´´)に向かう前記少なくとも1つの第1のステム(20´)の摺動時に前記少なくとも1つの第1の通路開口(44´´)を開放でき、前記作動流体を前記通路セクション(15´´´)に押し通すために逆方向の摺動時に前記少なくとも1つの第1の通路開口(44´´)を塞ぐことができる、請求項16又は17に記載の装置。
【請求項19】
前記プラグ要素(42)は、前記少なくとも1つの第1の開口及び少なくとも1つの第2の開口の一方(13´)から前記少なくとも1つの第1の開口及び前記少なくとも1つの第2の開口の他方(13´´)に向かう前記少なくとも1つの第1のステム(20´)の前記摺動時に前記作動流体が前記内部ダクト(45)と前記プラグ要素(42)の前記ステム(42´´)との間の前記間隙を通じて制御可能に流れるように、前記少なくとも1つのねじ要素(41)の前記内部ダクト(45)内に摺動可能に挿入されるステム(42´´)及び前記少なくとも1つの第1の通路開口(44´´)と相互作用するように設計される拡大端部(42´)を含む、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記第2及び第3の軸(Y´、Y´´)が平面(π)を画定し、前記第1の軸(X)が前記平面(π)と実質的に平行であり、前記少なくとも第1及び第2のカム手段(215、210)並びに前記第1及び第2のカム従動子手段(25´、25´´)が、相互に重ね合わされ、相互に接触している、請求項1から19の1つ以上に記載の装置。
【請求項21】
前記第2のカム手段(210)は、前記閉鎖要素(P)の前記閉鎖位置及び開放位置でそれぞれ前記第1の軸(X)と実質的に垂直且つ平行な平面(211)を伴う区画室を含み、前記カム従動子手段(25´´)は、前記閉鎖要素(P)の前記閉鎖位置で前記平面(211)と実質的に平行で接触するとともに前記閉鎖要素(P)の前記開放位置で前記平面(211)とに実質的に垂直で接触する平坦面(260)を含む、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記第1のカム手段(215)は、前記平面(211)と実質的に垂直な少なくとも1つの平坦壁(216)を有する区画室を含み、前記第1のカム従動子手段(25´´)は、前記閉鎖要素(P)の前記開放位置で前記平坦壁(216)と実質的に平行で接触するとともに前記閉鎖要素(P)の前記閉鎖位置で前記平坦壁(216)と実質的に垂直で前記平坦壁(216)から離間される平坦面(26´)を含む、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記第1のカム手段(215)は、平坦で実質的に平行な一対の壁(216)を含み、これらの壁間には、前記閉鎖要素(P)の前記閉鎖位置で前記第1のカム従動子手段(25´)と接触するように設計される接触領域(217´)を有する端部(217)が配置され、前記接触領域(217´)が前記平坦壁(216)に対して実質的に垂直であり、前記第1のカム手段(215)及び前記カム従動子手段(25´´)は、前記平坦面(26´)と前記接触領域(217´)とが接触しているときに前記閉鎖要素(P)を閉鎖する際に前記平坦面(26´)と前記接触領域(217´)との間の第1の接触点の周りで前記平坦面(26´)が前記接触領域(217´)に対して制御不能に傾斜し、それにより、閉鎖要素(P)が前記閉鎖位置に向けてスナップ係合するように構成される、請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記接触領域(217´)が少なくとも1つの第1のテーパ状平坦面(217´´、217´´´)に隣接し、前記平坦面(26´)が少なくとも1つの第2のテーパ状平坦面(26´´、26´´´)に隣接し、前記閉鎖要素(P)を閉じるとき、前記平坦面(26´)は、最初に前記少なくとも1つの第1のテーパ状平坦面(217´´、217´´´)に接触した後、前記接触領域(217´)と接触し、前記接触領域(217´)は、前記平坦面(26´)が前記第1のテーパ状平坦面(217´´、217´´´)との接触を失うときに前記平坦面(26´)に対して傾斜する、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記ヒンジ本体(110)が一対の摺動ガイド(125´、125´´)を有し、前記第1及び第2のカム従動子手段(25´、25´´)が摺動可能に挿入され得る、請求項20から24の1つ以上に記載の装置。
【請求項26】
前記ヒンジ本体(110)に固定され得る固定プレート(140)を更に備え、前記ヒンジ本体(110)が前記閉鎖要素(P)の重量を前記ヒンジ本体(140)上に放出するように前記固定プレート(140)及び前記ヒンジ本体(110)を貫通する支持手段が更に設けられる、請求項20から25の1つ以上に記載の装置。
【請求項27】
前記第2及び第3の軸(Y´、Y´´)が平面(π)を画定し、前記第1の軸(X)が前記平面(π)に対して実質的に垂直であり、前記少なくとも第1及び第2のカム手段(215、210)並びに前記第1及び第2のカム従動子手段(25´、25´´)が前記平面(π)と実質的に平行な又は一致する平面上にある、請求項1から19の1つ以上に記載の装置。
【請求項28】
前記少なくとも第1及び第2のカム手段(215、210)は、前記第1及び第2のカム従動子手段(25´、25´´)のそれぞれの第1及び第2の接触面(211、217)と接触するように前記第1の軸(X)から周辺に延在する、請求項27に記載の装置。
【請求項29】
弾性反作用手段(30)を更に備え、前記第1及び第2のカム手段(215、210)は、前記第1及び第2のカム手段(25´、25´´)の対応する第1及び第2の接触面(217、211)と接触するように設計されるそれぞれの第1及び第2の接触面(26´、260)を有し、前記第1のカム手段(215)の前記第1の接触面(26´)は、前記閉鎖要素(P)の前記閉鎖位置で前記第1のカム従動子手段(25´)の前記第1の接触面(217)と実質的に平坦で接触するとともに、前記閉鎖要素(P)の前記開放位置で前記第1のカム手段(25´)の前記第1の接触面(217)に対して実質的に垂直で前記第1の接触面(217)から離間され、前記第1のカム手段(215)及び前記第1のカム従動子手段(25´´)は、前記第1の接触面(26´、217)が接触しているときに前記閉鎖要素(P)を閉鎖する際に前記第1のカム手段(210)が前記接触点の周りで前記第1のカム従動子手段(25´)に対して制御不能に傾斜し、それにより、前記閉鎖要素(P)が前記閉鎖位置に向けてスナップ係合するように構成される、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記第1のカム手段(215)の前記第1の接触面(26´)が少なくとも1つの第1の実質的に湾曲した面(26´´)に隣接し、前記閉鎖要素(P)を閉じるとき、前記第1のカム従動子手段(25´)の前記第1の接触面(217)は、最初に、前記少なくとも1つの第1の実質的に湾曲した面(26)と接触し、その後、前記第1の接触面(26´)と接触し、前記第1の接触面は、前記第1のカム従動子手段(25´)の前記第1の接触面(217)が前記第1の実質的に湾曲した面(26´´)との接触を失うときに傾斜する、請求項29に記載の装置。
【請求項31】
作動流体の流れを制御するためのユニットにおいて、
-少なくとも1つの第1及び1つの第2の作動チャンバ(11、12)を含む本体(10)であって、前記少なくとも1つの第1及び1つの第2の作動チャンバ(11、12)がそれぞれ、少なくとも1つの第1及び1つの第2の開口(13´、13´´)と、少なくとも1つの第3及び1つの第4の開口(14´、14´´)とを備える、本体(10)と、
-前記少なくとも1つの第1及び少なくとも1つの第3の開口(13´、14´)にそれぞれ密閉状態で摺動可能に挿通される少なくとも1つの第1及び1つの第2のステム(20´、20´´)と、
を備え、
前記本体(10)は、前記少なくとも1つの第2及び少なくとも1つの第4の開口(13´´、14´´)の流体接続のためのライン(15)を備え、それにより、前記少なくとも1つの第1の開口(13´)から前記少なくとも1つの第2の開口(13´´)に向かう前記少なくとも1つの第1のステム(20´)の摺動が、前記少なくとも1つの第4の開口(14´´)から前記少なくとも1つの第3の開口(14´)に向かう前記少なくとも1つの第2のステム(20´´)の摺動に対応し、逆もまた同様であり、
前記流体接続ライン(15)は、前記少なくとも1つの第1及び1つの第2の作動チャンバ(11、12)からの作動流体の流れを調整するための少なくとも1つの要素(40)を備え、前記少なくとも1つの調整要素(40)は、その少なくとも1つの通路セクション(15´;15´´;15´´´)と相互作用するように前記流体接続ライン(15)に挿入される少なくとも1つの部分(41´´)を備える、
ユニット。
【請求項32】
前記作動流体の流れを調整するための前記少なくとも1つの要素(40)は、前記流体接続ライン(15)の第1及び第2の通路セクション(15´、15´´)間で移動可能なシャッタ要素であり、前記シャッタ要素(40)、第1及び第2の通路セクション(15´、15´´)は、前記シャッタ要素(40)が前記第1及び第2の通路セクション(15´´)の一方と係合されるときにシャッタ要素が前記第1及び第2の通路セクション(15´)の他方と係合されるときよりも前記作動流体の流れが大きくなるように相互に寸法付けられる、請求項31に記載のユニット。
【請求項33】
前記シャッタ要素(40)が第1の直径(D40)を有するピンであり、前記第1及び第2の通路セクション(15´、15´´)がそれぞれ第2及び第3の直径(D15´、D15´´)を有し、前記第2の直径(D15´)が前記第1の直径(D40)よりも僅かに大きく、前記第3の直径(D15´´)が前記第2の直径(D15´)よりも大きく、それにより、前記ピン(40)と前記第2の通路セクション(15)との間の間隙を通じて流れる前記作動流体の流量は、前記ピン(40)と前記第1の通路セクション(15´)との間の間隙を通じて流れる作動流体の流量よりも多い、請求項32に記載のユニット。
【請求項34】
前記作動流体の流れを調整するための前記少なくとも1つの要素(40)は、前記流体ラインの前記少なくとも1つの通路セクション(15´´)を幅広くする/狭くするためのナットねじ(17)に係合される少なくとも1つのねじ要素(41)を備える、請求項31に記載のユニット。
【請求項35】
前記少なくとも1つのねじ要素(41)は、ユーザによって外部から制御可能な空の端部(4)と、前記流体ライン(15)に挿入される反対側の端部(41´´)とを備え、前記少なくとも1つのねじ要素(41)は、
-前記少なくとも1つの第2及び少なくとも1つの第4の開口のうちの一方(13´´)と流体連通して配置される前記反対側の端部(41´´)の少なくとも1つの第1の通路開口(44´´)と、
-前記少なくとも1つの第2及び少なくとも1つの第4の開口のうちの他方(14´´)と流体連通して配置される少なくとも1つの第2の通路開口(44´)と、
-前記少なくとも1つの第1及び1つの第2の通路開口(44´、44´´)間で延在してそれらを相互に流体連通させる内部ダクト(45)と、
を更に備える、請求項34に記載のユニット。
【請求項36】
前記反対側の端部(41´´)が前記ダクト(15)の一部に挿入され、前記ダクトの前記一部(15´´´)及び前記反対側の端部(41´´)が実質的に円錐台形状を有し、前記少なくとも1つの通路セクション(15´´´)は、前記ダクト(15)の前記一部と前記反対側の端部(41´´)との間の間隙によって画定される、請求項35に記載のユニット。
【請求項37】
前記作動流体の流れを調整するための前記要素(40)は、前記少なくとも1つの第1の通路開口(44´´)に挿入されて該通路開口を選択的に塞ぐ少なくとも1つのプラグ要素(42)を更に備え、前記少なくとも1つのプラグ要素(42)は、好ましくは、前記少なくとも1つの第1の通路開口(44´´)に弾性的に押し通され、前記少なくとも1つのプラグ要素(42)は、流体が前記内部ダクト(45)を流通できるようにするために前記少なくとも1つの第1の開口及び前記少なくとも1つの第2の開口の一方(13´)から前記少なくとも1つの第1の開口及び前記少なくとも1つの第2の開口の他方(13´´)に向かう前記少なくとも1つの第1のステム(20´)の摺動時に前記少なくとも1つの第1の通路開口(44´´)を開放でき、前記作動流体を前記通路セクション(15´´´)に押し通すために逆方向の摺動時に前記少なくとも1つの第1の通路開口(44´´)を塞ぐことができる、請求項35又は36に記載のユニット。
【請求項38】
前記プラグ要素(42)は、前記少なくとも1つの第1の開口及び少なくとも1つの第2の開口の一方(13´)から前記少なくとも1つの第1の開口及び前記少なくとも1つの第2の開口の他方(13´´)に向かう前記少なくとも1つの第1のステム(20´)の前記摺動時に前記作動流体が前記内部ダクト(45)と前記プラグ要素(42)の前記ステム(42´´)との間の前記間隙を通じて制御可能に流れるように、前記少なくとも1つのねじ要素(41)の前記内部ダクト(45)内に摺動可能に挿入されるステム(42´´)及び前記少なくとも1つの第1の通路開口(44´´)と相互作用するように設計される拡大端部(42´)を含む、請求項37に記載のユニット。
【請求項39】
前記流体接続ライン(15)と流体接続されるダクト(18)内にある過圧バルブ要素(50)を更に備え、前記過圧バルブ要素(50)は、前記流体接続ライン(15)内の圧力が所定の閾値を超えたるきにのみ開くことができる、請求項31から38の1つ以上に記載のユニット。
【請求項40】
前記少なくとも1つの第1及び1つの第2の作動チャンバ(11、12)はそれぞれが第1及び第2の軸(Y´、Y´´)を規定し、前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステム(20´、20´´)がそれぞれ前記第1及び第2の軸(Y´、Y´´)に沿って摺動し、前記第1及び第2の軸(Y´、Y´´)が好ましくは互いに実質的に平行であり、前記少なくとも1つの第1及び1つの第2の開口(13´、13´´)が好ましくは前記第1の軸(Y´)に沿って配置され、前記少なくとも1つの第3及び1つの第4の開口(14´、14´´)が好ましくは前記第2の軸(Y´)に沿って配置される、請求項31から39の1つ以上に記載のユニット。
【請求項41】
少なくとも1つの開放位置と少なくとも1つの閉鎖位置との間で閉鎖要素を移動及び/又は制御するためのヒンジ装置(100)であって、請求項31から40の1つ以上に記載の少なくとも1つの制御ユニット(1)を備え、前記少なくとも1つの制御ユニット(1)が好ましくは前記ヒンジ装置(100)に取り外し可能に挿入可能である、ヒンジ装置(100)。
【請求項42】
作動流体の流れを制御するためのユニットにおいて、
-少なくとも1つの第1及び1つの第2の作動チャンバ(11、12)を含む本体(10)と、
-前記少なくとも1つの第1及び1つの第2の作動チャンバ(11、12)の流体接続のためのライン(15)であって、前記作動チャンバ及び前記ライン(15)が作動流体を含む、ライン(15)と、
-前記流体接続ライン(15)内の作動流体の流れを調整するための少なくとも1つの要素(40)であって、
前記調整要素(40)が、オペレータによって外部から制御され得る空の端部(4)と、その少なくとも1つの通路セクション(15´´´)を幅広くする/狭くするために前記流体接続ライン(15)に挿入される反対側の端部(41´´)とを備える、少なくとも1つの要素(40)と、
-前記少なくとも1つの第1及び少なくとも1つの第2の作動チャンバの一方(11)と流体連通して配置される前記反対側の端部(41´´)の少なくとも1つの第1の通路開口(44´´)と、
-前記少なくとも1つの第1及び1つの第2の作動チャンバの他方(12)と流体連通して配置される少なくとも1つの第2の通路開口(44´)と、
-前記少なくとも1つの第1及び1つの第2の通路開口(44´、44´´)間で延在してそれらを相互に流体連通させる内部ダクト(45)と、
を備えるユニット。
【請求項43】
前記反対側の端部(41´´)が前記ライン(15)の一部に挿入され、前記ライン(15)の一部及び前記反対側の端部(41´´)が実質的に円錐台形状を有し、前記少なくとも1つの通路セクション(15´´´)は、前記ライン(15)の前記一部と前記反対側の端部(41´´)との間の間隙によって画定される、請求項42に記載のユニット。
【請求項44】
前記作動流体の流れを調整するための前記少なくとも1つの要素(40)は、前記少なくとも1つの第1の通路開口(44)内に挿入されて該通路開口を塞ぐ少なくとも1つのプラグ要素(42)を更に備え、前記少なくとも1つのプラグ要素(42)が好ましくは前記少なくとも1つの第1の通路開口(44´´)に弾性的に押し通される、請求項42又は43に記載のユニット。
【請求項45】
前記少なくとも1つのプラグ要素(42)は、前記流体が前記内部ダクト(45)を通じて流れて逆方向の摺動時に塞いで前記作動流体を前記通路セクション(15)に押し通すことができるように、前記少なくとも1つの第1及び1つの第2の作動チャンバの一方(11)から前記少なくとも1つの第1及び1つの第2の作動チャンバの他方(12)に向かって前記作動流体が流れるときに前記少なくとも1つの第1の通路開口(44´´)を開放するように構成される、請求項44に記載のユニット。
【請求項46】
前記プラグ要素(42)は、前記作動流体が前記少なくとも1つの第1及び1つの第2の作動チャンバの一方(11)から前記少なくとも1つの第1及び1つの第2の作動チャンバの他方(12)に向けて流れるときに前記作動流体が前記内部ダクト(45)と前記プラグ要素(42)の前記ステム(42´´)との間の間隙を通じて制御可能に流れるように前記内部ダクト(45)内に摺動可能に挿入されるステム(42)及び前記少なくとも1つの第1の通路開口(44´´)と相互作用するように設計される拡大端部(42´)を含む、請求項45に記載のユニット。
【請求項47】
前記少なくとも1つの調整要素(40)は、前記本体(10)を貫通する座部(15)に挿入され、前記座部(15)がねじ又はナットねじ手段(17)を備え、前記調整要素(40)は、前記本体に係合される対応するナットねじ又はねじ手段を備える、請求項42から46の1つ以上に記載のユニット。
【請求項48】
前記流体接続ライン(15)と流体接続されるダクト(18)上にある過圧バルブ要素(50)を更に備える、請求項42から47の1つ以上に記載のユニット。
【請求項49】
前記過圧バルブ要素(50)は、前記流体接続ライン(15)内の圧力が所定の閾値を超えるときにのみ開くことができる、請求項48に記載のユニット。
【請求項50】
少なくとも1つの開放位置と少なくとも1つの閉鎖位置との間で閉鎖要素を移動及び/又は制御するためのヒンジ装置(100)であって、請求項42から49の1つ以上に記載の少なくとも1つの制御ユニットを備える、ヒンジ装置(100)。
【請求項51】
前記少なくとも1つの制御ユニット(1)が前記ヒンジ装置(100)に取り外し可能に挿入され得る、請求項50に記載の装置。
【請求項52】
固定支持構造体(S)、特にフレーム又は床に固定され得る閉鎖要素(P)、特にドア、ドアリーフなどの制御された回転移動のための液圧ヒンジ装置において、
-前記閉鎖要素(P)及び前記固定支持構造体(S)のうちの一方に一体的に固定され得るシェル(111)と、
-前記閉鎖要素(P)及び前記固定支持構造体(S)のうちの他方に一体的に固定され得る少なくとも1つのピボット(200)であって、前記少なくとも1つのピボット(200)が第1の軸(X)を規定し、前記シェル(111)及び前記少なくとも1つのピボット(200)が、前記閉鎖要素(P)の少なくとも1つの開放位置と少なくとも1つの閉鎖位置との間で前記第1の軸(X)と実質的に平行な又は一致する軸の周りで一方を他方に対して回転させるように相互に回転可能に結合される、少なくとも1つのピボット(200)と、
-作動流体の流れを制御するための手段(1)と、
を備え、前記手段(1)は、
-前記作動流体を含む少なくとも1つの第1及び1つの第2の液圧作動チャンバ(11、12)であって、互いに流体接続されて少なくとも1つのそれぞれの入口ポート(13´、14´)を備える、少なくとも1つの第1及び1つの第2の液圧作動チャンバ(11、12)と、
-それぞれの第2及び第3の軸(Y´、Y´´)に沿って摺動するように前記それぞれの入口ポート(13´、14´)に密閉状態で摺動可能に挿入される少なくとも1つの第1及び1つの第2のステム(20´、20´´)であって、前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステム(20´、20´´)のそれぞれが、前記それぞれの入口ポート(13´、14´)よりも遠位側及び近位側のそれぞれの位置間で前記それぞれの第2及び第3の軸(Y´、Y´´)に沿って摺動可能な、前記それぞれの少なくとも1つの第1及び1つの第2の液圧作動チャンバ(11、12)の内側のそれぞれの端部(2、22´)と、前記液圧作動チャンバの外側のそれぞれの反対側の端部(21´´、22´´)とを備える、少なくとも1つの第1及び1つの第2のステム(20´、20´´)と、
を備え、
前記シェル(111)は、前記少なくとも1つのピボット(200)及び前記制御手段(1)を備える少なくとも1つの区画室(112)を内部に含み、前記少なくとも1つの区画室(112)は、前記少なくとも1つの第1及び1つの第2の液圧作動チャンバ(11、12)を含む液圧部(10)と、前記少なくとも1つのピボット(200)及び前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステム(20´、20´´)の前記反対側の端部(21´´、22´´)を含む乾燥部(113)とを備え、
前記少なくとも1つのピボット(200)は、前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステム(20´、20´´)の前記反対側の端部(21´´、22´´)とそれぞれ一体的に結合される対応する少なくとも第1及び第2のカム従動子手段(25´、25´´)と選択的に且つ交互に乾式相互作用し得る少なくとも第1及び第2のカム手段(215、210)を備え、
それにより、前記それぞれの遠位側位置から前記それぞれの近位側位置に向かう前記それぞれの第2又は第3の軸(Y´)に沿う前記反対側の端部の一方(21´´)の摺動並びに前記それぞれの近位側位置から前記それぞれの遠位側位置に向かう前記それぞれの第2又は第3の軸(Y´´)に沿う前記反対側の端部の他方(22´´)の同時摺動が、前記閉鎖要素(P)の前記少なくとも1つの開放位置と前記少なくとも1つの閉鎖位置との間の前記第1の軸(X)と実質的に平行な又は一致する前記軸の周りでの前記シェル(111)及び前記少なくとも1つのピボット(200)の相互の回転に対応し、逆もまた同様である、
液圧ヒンジ装置。
【請求項53】
前記シェル(111)及び前記少なくとも1つのピボット(200)は、
-前記それぞれの遠位側位置から前記それぞれの近位側位置に向かう前記それぞれの第2又は第3の軸(Y´)に沿う前記反対側の端部の一方(21´´)の摺動並びに前記それぞれの近位側位置から前記それぞれの遠位側位置に向かう前記それぞれの第2又は第3の軸(Y´´)に沿う前記反対側の端部の他方(22´´)の同時摺動が、前記少なくとも1つの開放位置及び少なくとも1つの閉鎖位置のうちの一方から他方へ向かう回転に対応するとともに、
-前記それぞれの近位側位置から前記それぞれの遠位側位置に向かう前記それぞれの第2又は第3の軸(Y´)に沿う前記反対側の端部の一方(21´´)の摺動並びに前記それぞれの遠位側位置から前記それぞれの近位側位置に向かう前記それぞれの第2又は第3の軸(Y´´)に沿う前記反対側の端部の他方(22´´)の同時摺動が、前記少なくとも1つの開放位置及び少なくとも1つの閉鎖位置のうちの前記他方の前記一方へ向かう回転に対応する、
ように相互に回転する、請求項52に記載の装置。
【請求項54】
前記少なくとも1つの第1及び1つの第2の液圧作動チャンバ(11、12)はそれぞれ、少なくとも1つの第1及び1つの第2の開口(13´、13´´)並びに少なくとも1つの第3及び1つの第4の開口(14´、14´´)を備え、前記少なくとも1つの第2及び少なくとも1つの第4の開口(13´´、14´´)が相互に流体接続され、前記少なくとも1つの第1及び少なくとも1つの第3の開口(13´、14´)が前記入口ポートを画定する、請求項52又は53に記載の装置。
【請求項55】
前記シェル(111)及び前記少なくとも1つのピボット(200)は、
-前記少なくとも1つの第1の開口(13´)から前記少なくとも1つの第2の開口(13´´)に向かう前記第2の軸(Y´)に沿う前記少なくとも1つの第1のステム(20´)の摺動並びに前記少なくとも1つの第4の開口(14´´)から前記少なくとも1つの第3の開口(14´)に向かう前記第3の軸(Y´´)に沿う前記少なくとも1つの第2のステム(20´´)の対応する摺動が、前記少なくとも1つの開放位置及び少なくとも1つの閉鎖位置のうちの一方から他方へ向かう回転に対応するとともに、
-前記少なくとも1つの第3の開口(14´)から前記少なくとも1つの第4の開口(14´´)に向かう前記第3の軸(Y´´)に沿う前記少なくとも1つの第2のステム(20´´)の摺動並びに前記少なくとも1つの第2の開口(13´´)から前記少なくとも1つの第1の開口(13´)に向かう前記第2の軸(Y´)に沿う前記少なくとも1つの第1のステム(20´)の対応する摺動が、前記少なくとも1つの開放位置及び少なくとも1つの閉鎖位置のうちの前記他方の前記一方へ向かう回転に対応する、
ように相互に回転する、請求項54に記載の装置。
【請求項56】
前記少なくとも第1及び第2のカム従動子手段(25´、25´´)は、それぞれの反対側の端部(22´、22´´)を画定するように前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステム(20´、20´´)と一体であり、又は前記ステムと取り外し可能に結合される、請求項52から55の1つ以上に記載の装置。
【請求項57】
前記第1及び第2のカム従動子手段の一方(25´´)に作用して、それらを対応する第1又は第2のカム手段(210)に押し付ける弾性反作用手段(30)を更に備え、前記第1及び第2のカム従動子手段の他方(25´)が弾性反作用手段を有さない、請求項52から56の1つ以上に記載の装置。
【請求項58】
前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステムの一方(20´´)の前記反対側の端部(22´´)の遠位側位置は、前記閉鎖要素(P)の前記少なくとも1つの閉鎖位置に対応し、前記閉鎖要素(P)の開放時、対応する第1又は第2のカム手段(215、210)と第1又は第2のカム従動子手段(25´、25´´)との間の相互作用は、前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステムの前記一方(20´´)の前記反対側の端部(22´´)を前記遠位側位置から前記近位側位置に向けて押して、前記弾性反作用手段(30)に荷重を与え、前記弾性反作用手段(30)の荷重の除去が前記閉鎖要素(P)の閉鎖を促す、請求項57に記載の装置。
【請求項59】
前記遠位側位置から前記近位側位置に向かう前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステムの前記一方(20´´)の前記反対側の端部(22´´)の摺動は、前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステムの前記他方(20´)の前記反対側の端部(22´)の逆方向の摺動を促進し、前記逆方向の摺動中、前記第1又は第2のカム手段(215、210)の他方及び前記第1又は第2のカム従動子手段(25´、25´´)が好ましくは離間している、請求項58に記載の装置。
【請求項60】
前記閉鎖要素(P)の閉鎖時、前記対応する第1又は第2のカム手段(215、210)と第1又は第2のカム従動子手段(25´、25´´)との間の前記相互作用は、前記第1又は第2のカム手段(215、210)の前記他方と前記第1又は第2のカム従動子手段(25´、25´´)との間の相互作用を促進し、前記第1又は第2のカム手段(215、210)の前記他方と前記第1又は第2のカム従動子手段(25´、25´´)との間の前記相互作用は、前記遠位側位置から前記近位側位置への前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステムの前記他方(20´)の前記反対側の端部(22´)の摺動、並びに前記近位側位置から前記遠位側位置に向かう前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステムの前記一方(20´´)の前記反対側の端部(22´´)の対応する逆方向摺動を促進する、請求項59に記載の装置。
【請求項61】
前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステム(20´、20´´)はそれぞれ、それと同軸に結合されるそれぞれの第1及び第2の弾性反作用手段(30)を備え、前記本体(10)がそれぞれの第2の当接面(16)を有し、当接要素(31)が、前記対応する第1又は第2のカム手段(215、210)及びそれぞれの第1の当接面(23)を含む前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステム(20´、20´´)の前記一方に固定されるように設けられ、前記第1及び第2の弾性反作用手段(30)は、前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステム(20´、20´´)の前記一方に作用するように前記それぞれの第1及び第2の当接面(16、23)間に介挿され、前記当接要素(31)は、前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステム(20´、20´´)の他方のための少なくとも1つの通路(32)を有する、請求項58、59又は60に記載の装置。
【請求項62】
前記弾性反作用手段(30)は、前記第2のカム従動子手段(25´´)に対してそれらを第2のカム手段(210)に押し付けるように作用し、前記第1のカム従動子手段(25´´)が平坦面(26´)を含み、前記第1のカム手段(215)は、前記閉鎖要素(P)の前記閉鎖位置で前記平坦面(26´)と実質的に平行で接触するとともに前記閉鎖要素(P)の開放位置で前記平坦面(26´)に対して横方向で前記平坦面(26´)から離間する接触領域(217´)を含み、前記第1のカム手段(215)及び第1のカム従動子手段(25´´)は、前記平坦面(26´)及び前記接触領域(217´)が前記閉鎖要素(P)と接触するときに前記閉鎖要素(P)を閉鎖する際にそれが前記接触点の周りで前記平坦面(26´)に対して制御不能に傾斜し、それにより、前記閉鎖要素(P)が前記閉鎖位置に向けてスナップ係合するように構成される、請求項58から61の1つ以上に記載の装置。
【請求項63】
固定支持構造体(S)、特にフレーム又は床に固定され得る閉鎖要素(P)、特にドア、ドアリーフなどの制御された回転移動のための液圧ヒンジ装置において、
-前記閉鎖要素(P)及び前記固定支持構造体(S)のうちの一方に一体的に固定され得るシェル(111)と、
-前記閉鎖要素(P)及び前記固定支持構造体(S)のうちの他方に一体的に固定され得る少なくとも1つのピボット(200)であって、前記少なくとも1つのピボット(200)が第1の軸(X)を規定し、前記シェル(111)及び前記少なくとも1つのピボット(200)が、前記閉鎖要素(P)の少なくとも1つの開放位置と少なくとも1つの閉鎖位置との間で前記第1の軸(X)と実質的に平行な又は一致する軸の周りで一方を他方に対して回転させるように相互に回転可能に結合される、少なくとも1つのピボット(200)と、
-作動流体の流れを制御するためのユニット(1)と、
を備え、前記ユニット(1)は、
-前記作動流体を含む少なくとも1つの第1及び1つの第2の液圧作動チャンバ(11、12)を内部に含む本体(10)であって、前記少なくとも1つの第1及び1つの第2の液圧作動チャンバ(11、12)が、相互に流体接続されるとともに、少なくとも1つのそれぞれの入口ポート(13´、14´)を備える、本体(10)と、
-それぞれの第2及び第3の軸(Y´、Y´´)に沿って摺動するように前記それぞれの入口ポート(13´、14´)に密閉状態で摺動可能に挿入される少なくとも1つの第1及び1つの第2のステム(20´、20´´)であって、前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステム(20´、20´´)のそれぞれが、前記それぞれの入口ポート(13´、14´)よりも遠位側及び近位側のそれぞれの位置間で前記それぞれの第2及び第3の軸(Y´、Y´´)に沿って摺動可能な、前記それぞれの少なくとも1つの第1及び1つの第2の液圧作動チャンバ(11、12)の内側のそれぞれの端部(21、22´)と、前記液圧作動チャンバの外側のそれぞれの反対側の端部(21´´、22´´)とを備える、少なくとも1つの第1及び1つの第2のステム(20´、20´´)と、
を備え、
前記シェル(111)は、前記少なくとも1つのピボット(200)及び前記制御ユニット(1)を収容するための少なくとも1つの区画室(112)を内部に含み、前記少なくとも1つのピボット(200)は、前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステム(20´、20´´)の前記反対側の端部(21´´、22´´)とそれぞれ一体的に結合される対応する少なくとも第1及び第2のカム従動子手段(25´、25´´)と選択的に且つ交互に乾式相互作用し得る少なくとも第1及び第2のカム手段(215、210)を備え、
前記制御ユニット(1)が前記少なくとも1つの区画室(112)に取り外し可能に挿入され得る、
液圧ヒンジ装置。
【請求項64】
前記それぞれの遠位側位置から前記それぞれの近位側位置に向かう前記それぞれの第2又は第3の軸(Y´)に沿う前記反対側の端部の一方(21´´)の摺動並びに前記それぞれの近位側位置から前記それぞれの遠位側位置に向かう前記それぞれの第2又は第3の軸(Y´´)に沿う前記反対側の端部の他方(22´´)の同時摺動が、前記閉鎖要素(P)の前記少なくとも1つの開放位置と少なくとも1つの閉鎖位置との間の前記第1の軸(X)と実質的に平行な又は一致する前記軸の周りでの前記シェル(111)及び前記少なくとも1つのピボット(200)の相互回転に対応し、逆もまた同様である、請求項63に記載の装置。
【請求項65】
前記少なくとも1つの第1及び1つの第2の液圧作動チャンバ(11、12)はそれぞれ、少なくとも1つの第1及び1つの第2の開口(13´、13´´)並びに少なくとも1つの第3及び1つの第4の開口(14´、14´´)を備え、前記少なくとも1つの第2及び少なくとも1つの第4の開口(13´´、14´´)が相互に流体接続され、前記少なくとも1つの第1及び少なくとも1つの第3の開口(13´、14´)が前記入口ポートを画定する、請求項63又は64に記載の装置。
【請求項66】
前記第1及び第2のカム従動子手段の一方(25´´)に作用して、それらを対応する第1又は第2のカム手段(210)に押し付ける弾性反作用手段(30)を更に備え、前記第1及び第2のカム従動子手段の他方(25´)が弾性反作用手段を有さない、請求項63から65の1つ以上に記載の装置。
【請求項67】
前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステムの一方(20´´)の前記反対側の端部(22´´)の遠位側位置は、前記閉鎖要素(P)の前記少なくとも1つの閉鎖位置に対応し、前記閉鎖要素(P)の開放時、対応する第1又は第2のカム手段(215、210)と第1又は第2のカム従動子手段(25´、25´´)との間の相互作用は、前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステムの前記一方(20´´)の前記反対側の端部(22´´)を前記遠位側位置から前記近位側位置に向けて押して、前記弾性反作用手段(30)に荷重を与え、前記弾性反作用手段(30)の荷重の除去が前記閉鎖要素(P)の閉鎖を促す、請求項57に記載の装置。
【請求項68】
前記遠位側位置から前記近位側位置に向かう前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステムの前記一方(20´´)の前記反対側の端部(22´´)の摺動は、前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステムの前記他方(20´)の前記反対側の端部(22´)の逆方向の摺動を促進し、前記逆方向の摺動中、前記第1又は第2のカム手段(215、210)及び前記第1又は第2のカム従動子手段(25´、25´´)の他方が好ましくは離間され、
前記閉鎖要素(P)の閉鎖時、前記対応する第1又は第2のカム手段(215、210)と第1又は第2のカム従動子手段(25´、25´´)との間の前記相互作用は、前記第1又は第2のカム手段(215、210)の前記他方と前記第1又は第2のカム従動子手段(25´、25´´)との間の相互作用を促進し、前記第1又は第2のカム手段(215、210)の前記他方と前記第1又は第2のカム従動子手段(25´、25´´)との間の前記相互作用は、前記遠位側位置から前記近位側位置への前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステムの前記他方(20´)の前記反対側の端部(22´)の摺動、並びに前記近位側位置から前記遠位側位置に向かう前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステムの前記一方(20´´)の前記反対側の端部(22´´)の対応する逆方向摺動を促進する、請求項67に記載の装置。
【請求項69】
前記少なくとも1つの第1及び1つの第2の液圧作動チャンバ(11、12)は、流体接続ライン(15)によって互いに流体接続され、前記制御ユニット(l)は、前記流体ラインの少なくとも1つの通路セクション(15´´´)を幅広くする/狭くするためのナットねじ(17)に係合される少なくとも1つのねじ要素(41)を含む少なくとも1つの調整要素(40)を更に備え、前記少なくとも1つのねじ要素(41)は、ユーザによって外部から制御可能な空の端部(41´)と、前記流体ライン(15)に挿入される前記反対側の端部(41´´)とを備え、前記少なくとも1つのねじ要素(41)は、
-前記少なくとも1つの第2及び少なくとも1つの第4の開口の一方(13´´)と流体連通して配置される前記反対側の端部(41´´)の少なくとも1つの第1の通路開口(44´´)と、
-前記少なくとも1つの第2及び少なくとも1つの第4の開口のうちの他方(14´´)と流体連通して配置される少なくとも1つの第2の通路開口(44´)と、
-前記少なくとも1つの第1及び1つの第2の通路開口(44´、44´´)間で延在してそれらを相互に流体連通させる内部ダクト(45)と、
を更に備える、請求項63から68の1つ以上に記載の装置。
【請求項70】
前記反対側の端部(41´´)が前記ダクト(15)の一部に挿入され、前記ダクトの前記一部(15´´´)及び前記反対側の端部(41´´)が実質的に円錐台形状を有し、前記少なくとも1つの通路セクション(15´´´)は、前記ダクト(15)の前記一部と前記反対側の端部(41´´)との間の間隙によって画定される、請求項69に記載の装置。
【請求項71】
前記作動流体の流れを調整するための前記要素(40)は、前記少なくとも1つの第1の通路開口(44´´)に挿入されて該通路開口を選択的に塞ぐ少なくとも1つのプラグ要素(42)を更に備え、前記少なくとも1つのプラグ要素(42)は、好ましくは、前記少なくとも1つの第1の通路開口(44´´)に弾性的に押し通され、前記少なくとも1つのプラグ要素(42)は、流体が前記内部ダクト(45)を流通できるようにするために前記少なくとも1つの第1の開口及び前記少なくとも1つの第2の開口の一方(13´)から前記少なくとも1つの第1の開口及び前記少なくとも1つの第2の開口の他方(13´´)に向かう前記少なくとも1つの第1のステム(20´)の摺動時に前記少なくとも1つの第1の通路開口(44´´)を開放でき、前記作動流体を前記通路セクション(15´´´)に押し通すために逆方向の摺動時に前記少なくとも1つの第1の通路開口(44´´)を塞ぐことができる、請求項69又は70に記載の装置。
【請求項72】
前記プラグ要素(42)は、前記少なくとも1つの第1の開口及び少なくとも1つの第2の開口の一方(13´)から前記少なくとも1つの第1の開口及び前記少なくとも1つの第2の開口の他方(13´´)に向かう前記少なくとも1つの第1のステム(20´)の前記摺動時に前記作動流体が前記内部ダクト(45)と前記プラグ要素(42)の前記ステム(42´´)との間の前記間隙を通じて制御可能に流れるように、前記少なくとも1つのねじ要素(41)の前記内部ダクト(45)内に摺動可能に挿入されるステム(42´´)及び前記少なくとも1つの第1の通路開口(44´´)と相互作用するように設計される拡大端部(42´)を含む、請求項18に記載の装置。
【請求項73】
固定支持構造体(S)、特にフレーム又は床に固定され得る閉鎖要素(P)、特にドア、ドアリーフなどの制御された回転移動のための液圧ヒンジ装置において、
-前記閉鎖要素(P)及び前記固定支持構造体(S)のうちの一方に一体的に固定され得るシェル(111)と、
-前記閉鎖要素(P)及び前記固定支持構造体(S)のうちの他方に一体的に固定され得る少なくとも1つのピボット(200)であって、前記少なくとも1つのピボット(200)が第1の軸(X)を規定し、前記シェル(111)及び前記少なくとも1つのピボット(200)が、前記閉鎖要素(P)の少なくとも1つの開放位置と少なくとも1つの閉鎖位置との間で前記第1の軸(X)と実質的に平行な又は一致する軸の周りで一方を他方に対して回転させるように相互に回転可能に結合される、少なくとも1つのピボット(200)と、
-作動流体の流れを制御するためのユニット(1)と、
を備え、前記ユニット(1)は、
-前記作動流体を含む少なくとも1つの第1及び1つの第2の液圧作動チャンバ(11、12)を内部に含む本体(10)であって、前記少なくとも1つの第1及び1つの第2の液圧作動チャンバ(11、12)が、相互に流体接続されるとともに、少なくとも1つのそれぞれの入口ポート(13´、14´)を備える、本体(10)と、
-それぞれの第2及び第3の軸(Y´、Y´´)に沿って摺動するように前記それぞれの入口ポート(13´、14´)に密閉状態で摺動可能に挿入される少なくとも1つの第1及び1つの第2のステム(20´、20´´)であって、前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステム(20´、20´´)のそれぞれが、前記それぞれの入口ポート(13´、14´)よりも遠位側及び近位側のそれぞれの位置間で前記それぞれの第2及び第3の軸(Y´、Y´´)に沿って摺動可能な、前記それぞれの少なくとも1つの第1及び1つの第2の液圧作動チャンバ(11、12)の内側のそれぞれの端部(2、22´)と、前記液圧作動チャンバの外側のそれぞれの反対側の端部(21´´、22´´)とを備える、少なくとも1つの第1及び1つの第2のステム(20´、20´´)と、
を備え、
前記シェル(111)は、前記少なくとも1つのピボット(200)及び前記制御ユニット(1)を収容するための少なくとも1つの区画室(112)を内部に含み、前記少なくとも1つのピボット(200)は、前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステム(20´、20´´)の前記反対側の端部(21´´、22´´)とそれぞれ一体的に結合される対応する少なくとも第1及び第2のカム従動子手段(25´、25´´)と選択的に且つ交互に乾式相互作用し得る少なくとも第1及び第2のカム手段(215、210)を備え、
前記第2及び第3の軸(Y´、Y´´)が平面(π)を画定し、前記第1の軸(X)が前記平面(π)と実質的に平行であり、前記少なくとも第1及び第2のカム手段(215、210)並びに前記第1及び第2のカム従動手段(25´、25´´)が、相互に重ね合わされ、相互に接触している、
液圧ヒンジ装置。
【請求項74】
前記制御ユニット(1)は、前記少なくとも1つの区画室(112)に取り外し可能に挿入され得る、請求項73に記載の装置。
【請求項75】
前記第2のカム手段(210)は、前記閉鎖要素(P)の前記閉鎖位置及び開放位置でそれぞれ前記第1の軸(X)と実質的に垂直且つ平行な平面(211)を伴う区画室を含み、前記カム従動子手段(25´´)は、前記閉鎖要素(P)の前記閉鎖位置で前記平面(211)と実質的に平行で接触するとともに前記閉鎖要素(P)の前記開放位置で前記平面(211)とに実質的に垂直で接触する平坦面(260)を含む、請求項73又は74に記載の装置。
【請求項76】
前記第1のカム手段(215)は、前記平面(211)と実質的に垂直な少なくとも1つの平坦壁(216)を有する区画室を含み、前記第1のカム従動子手段(25´´)は、前記閉鎖要素(P)の前記開放位置で前記平坦壁(216)と実質的に平行で接触するとともに前記閉鎖要素(P)の前記閉鎖位置で前記平坦壁(216)と実質的に垂直で前記平坦壁(216)から離間される平坦面(26´)を含む、請求項21に記載の装置。
【請求項77】
前記第2のカム従動子手段(25´´)に作用してそれらを対応する第1又は第2のカム手段(210)に押し付ける弾性反作用手段(30)を更に備え、前記第1のカム従動子手段(25´)が弾性反作用手段を伴うことなく前記第2の軸(Y´)に沿って摺動する、請求項76に記載の装置。
【請求項78】
前記第2のステム(20´´)の前記反対側の端部(22´´)の遠位側位置は、前記閉鎖要素(P)の前記少なくとも1つの閉鎖位置に対応し、前記閉鎖要素(P)の開放時、対応する第2のカム手段(210)と第2のカム従動子手段(25´´)との間の相互作用は、前記第2のステム(20´´)の前記反対側の端部(22´´)を前記遠位側位置から前記近位側位置に向けて押して、前記弾性反作用手段(30)に荷重を与え、前記ステム(20´)の前記反対側の端部(22´)の逆方向の摺動を促す、請求項77に記載の装置。
【請求項79】
前記閉鎖要素(P)の閉鎖時、前記弾性反作用手段(30)によって促進される前記第2のカム手段(210)と第2のカム従動子手段(25´´)との間の前記相互作用は、前記第1のカム手段(215)と前記第1のカム従動子手段(25´)との間の相互作用を引き起こし、前記第1のカム手段(215)と前記第1のカム従動子手段(25´)との間の相互作用は、前記遠位側位置から前記近位側位置への前記第1のステム(20´)の前記反対側の端部(22´)の摺動、並びに前記近位側位置から前記遠位側位置に向かう前記第2のステム(20´´)の前記反対側の端部(22´´)の対応する逆方向摺動を促進する、請求項78に記載の装置。
【請求項80】
前記第1のカム手段(215)は、平坦で実質的に平行な一対の壁(216)を含み、これらの壁間には、前記閉鎖要素(P)の前記閉鎖位置で前記第1のカム従動子手段(25´)と接触するように設計される接触領域(217´)を有する端部(217)が配置され、前記接触領域(217´)が前記平坦壁(216)に対して実質的に垂直であり、前記第1のカム手段(215)及び前記カム従動子手段(25´´)は、前記平坦面(26´)と前記接触領域(217´)とが接触しているときに前記閉鎖要素(P)を閉鎖する際に前記平坦面(26´)と前記接触領域(217´)との間の第1の接触点の周りで前記接触領域(217´)が前記平坦面(26´)に対して制御不能に傾斜し、それにより、閉鎖要素(P)が前記閉鎖位置に向けてスナップ係合するように構成される、請求項77、78、又は79に記載の装置。
【請求項81】
前記接触領域(217´)が少なくとも1つの第1のテーパ状平坦面(217´´、217´´´)に隣接し、前記平坦面(26´)が少なくとも1つの第2のテーパ状平坦面(26´´、26´´´)に隣接し、前記閉鎖要素(P)を閉じるとき、前記平坦面(26´)は、最初に前記少なくとも1つの第1のテーパ状平坦面(217´´、217´´´)に接触した後、前記接触領域(217´)と接触し、前記接触領域(217´)は、前記平坦面(26´)が前記第1のテーパ状平坦面(217´´、217´´´)との接触を失うときに前記平坦面(26´)に対して傾斜する、請求項23に記載の装置。
【請求項82】
前記シェル(111)が一対の摺動ガイド(125´、125´´)を有し、前記第1及び第2のカム従動子手段(25´、25´´)が摺動可能に挿入され得る、請求項73から81の1つ以上に記載の装置。
【請求項83】
前記制御ユニット(1)は、解放可能な固定手段を使用して前記シェル(111)に固定可能であり、前記固定手段は、好ましくは前記本体(10)を貫通する一対のねじ(130)を含む、請求項73から82の1つ以上に記載の装置。
【請求項84】
固定支持構造体(S)、特にフレーム又は床に固定され得る閉鎖要素(P)、特にドア、ドアリーフなどの制御された回転移動のための液圧ヒンジ装置において、
-前記閉鎖要素(P)及び前記固定支持構造体(S)のうちの一方に一体的に固定され得るシェル(111)と、
-前記閉鎖要素(P)及び前記固定支持構造体(S)のうちの他方に一体的に固定され得る少なくとも1つのピボット(200)であって、前記少なくとも1つのピボット(200)が第1の軸(X)を規定し、前記シェル(111)及び前記少なくとも1つのピボット(200)が、前記閉鎖要素(P)の少なくとも1つの開放位置と少なくとも1つの閉鎖位置との間で前記第1の軸(X)と実質的に平行な又は一致する軸の周りで一方を他方に対して回転させるように相互に回転可能に結合される、少なくとも1つのピボット(200)と、
-作動流体の流れを制御するためのユニット(1)と、
を備え、前記ユニット(1)は、
-前記作動流体を含む少なくとも1つの第1及び1つの第2の液圧作動チャンバ(11、12)を内部に含む本体(10)であって、前記少なくとも1つの第1及び1つの第2の液圧作動チャンバ(11、12)が、相互に流体接続されるとともに、少なくとも1つのそれぞれの入口ポート(13´、14´)を備える、本体(10)と、
-それぞれの第2及び第3の軸(Y´、Y´´)に沿って摺動するように前記それぞれの入口ポート(13´、14´)に密閉状態で摺動可能に挿入される少なくとも1つの第1及び1つの第2のステム(20´、20´´)であって、前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステム(20´、20´´)のそれぞれが、前記それぞれの入口ポート(13´、14´)よりも遠位側及び近位側のそれぞれの位置間で前記それぞれの第2及び第3の軸(Y´、Y´´)に沿って摺動可能な、前記それぞれの少なくとも1つの第1及び1つの第2の液圧作動チャンバ(11、12)の内側のそれぞれの端部(21、22´)と、前記液圧作動チャンバの外側のそれぞれの反対側の端部(21´´、22´´)とを備える、少なくとも1つの第1及び1つの第2のステム(20´、20´´)と、
を備え、
前記シェル(111)は、前記少なくとも1つのピボット(200)及び前記制御ユニット(1)を収容するための少なくとも1つの区画室(112)を内部に含み、前記少なくとも1つのピボット(200)は、前記少なくとも1つの第1及び1つの第2のステム(20´、20´´)の前記反対側の端部(21´´、22´´)とそれぞれ一体的に結合される対応する少なくとも第1及び第2のカム従動子手段(25´、25´´)と選択的に且つ交互に乾式相互作用し得る少なくとも第1及び第2のカム手段(215、210)を備え、
前記第2及び第3の軸(Y´、Y´´)が平面(π)を画定し、前記第1の軸(X)が前記平面(p)と実質的に垂直であり、前記少なくとも第1及び第2のカム手段(215、210)並びに前記第1及び第2のカム従動手段(25´、25´´)が、前記平面(π)と実質的に平行又は一致する平面上にある、
液圧ヒンジ装置。
【請求項85】
前記制御ユニット(1)は、前記少なくとも1つの区画室(112)に取り外し可能に挿入され得る、請求項84に記載の装置。
【請求項86】
前記少なくとも第1及び第2のカム手段(215、210)は、前記第1及び第2のカム従動子手段(25´、25´´)のそれぞれの第1及び第2の接触面(211、217)と接触するように前記第1の軸(X)から周辺に延在する、請求項84又は85に記載の装置。
【請求項87】
前記第2のカム従動子手段(25´´)に作用してそれらを対応する第1又は第2のカム手段(210)に押し付ける弾性反作用手段(30)を更に備え、前記第1のカム従動子手段(25´)が弾性反作用手段を伴うことなく前記第2の軸(Y´)に沿って摺動する、請求項86に記載の装置。
【請求項88】
前記第2のステム(20´´)の前記反対側の端部(22´´)の遠位側位置は、前記閉鎖要素(P)の前記少なくとも1つの閉鎖位置に対応し、前記閉鎖要素(P)の開放時、対応する第2のカム手段(210)と第2のカム従動子手段(25´´)との間の相互作用は、前記第2のステム(20´´)の前記反対側の端部(22´´)を前記遠位側位置から前記近位側位置に向けて押して、前記弾性反作用手段(30)に荷重を与え、前記ステム(20´)の前記反対側の端部(22´´)の逆方向の摺動を促す、請求項87に記載の装置。
【請求項89】
前記閉鎖要素(P)の閉鎖時、前記弾性反作用手段(30)によって促進される前記第2のカム手段(210)と第2のカム従動子手段(25´´)との間の前記相互作用は、前記第1のカム手段(215)と前記第1のカム従動子手段(25´)との間の相互作用を引き起こし、前記第1のカム手段(215)と前記第1のカム従動子手段(25´)との間の相互作用は、前記遠位側位置から前記近位側位置への前記第1のステム(20´)の前記反対側の端部(22´)の摺動、並びに前記近位側位置から前記遠位側位置に向かう前記第2のステム(20´´)の前記反対側の端部(22´´)の対応する逆方向摺動を促進する、請求項78に記載の装置。
【請求項90】
前記第1及び第2のカム手段(215、210)は、前記第1及び第2のカム手段(25´、25´´)の対応する第1及び第2の接触面(217、211)と接触するように設計されるそれぞれの第1及び第2の接触面(26´、260)を有し、前記第1のカム手段(215)の前記第1の接触面(26´)は、前記閉鎖要素(P)の前記閉鎖位置で前記第1のカム従動子手段(25´)の前記第1の接触面(217)と実質的に平坦で接触するとともに、前記閉鎖要素(P)の前記開放位置で前記第1のカム手段(25´)の前記第1の接触面(217)に対して実質的に垂直で前記第1の接触面(217)から離間され、前記第1のカム手段(215)及び前記第1のカム従動子手段(25´´)は、前記第1の接触面(26´、217)が接触しているときに前記閉鎖要素(P)を閉鎖する際に前記第1のカム手段(210)が前記接触点の周りで前記第1のカム従動子手段(25´)に対して制御不能に傾斜し、それにより、前記閉鎖要素(P)が前記閉鎖位置に向けてスナップ係合するように構成される、請求項87、88、又は89に記載の装置。
【請求項91】
前記第1のカム手段(215)の前記第1の接触面(26´)が少なくとも1つの第1の実質的に湾曲した面(26´´)に隣接し、前記閉鎖要素(P)を閉じるとき、前記第1のカム従動子手段(25´)の前記第1の接触面(217)は、最初に、前記少なくとも1つの第1の実質的に湾曲した面(26)と接触し、その後、前記第1の接触面(26´)と接触し、前記第1の接触面は、前記第1のカム従動子手段(25´)の前記第1の接触面(217)が前記第1の実質的に湾曲した面(26´´)との接触を失うときに傾斜する、請求項29に記載の装置。
【請求項92】
前記少なくとも1つの第1及び1つの第2の液圧作動チャンバ(11、12)は、流体接続ライン(15)によって互いに流体接続され、前記制御ユニット(l)は、前記流体ラインの少なくとも1つの通路セクション(15´´´)を幅広くする/狭くするためのナットねじ(17)に係合される少なくとも1つのねじ要素(41)を含む少なくとも1つの調整要素(40)を更に備え、前記少なくとも1つのねじ要素(41)は、ユーザによって外部から制御可能な空の端部(41´)と、前記流体ライン(15)に挿入される前記反対側の端部(41´´)とを備え、前記少なくとも1つのねじ要素(41)は、
-前記少なくとも1つの第2及び少なくとも1つの第4の開口の一方(13´´)と流体連通して配置される前記反対側の端部(41´´)の少なくとも1つの第1の通路開口(44´´)と、
-前記少なくとも1つの第2及び少なくとも1つの第4の開口のうちの他方(14´´)と流体連通して配置される少なくとも1つの第2の通路開口(44´)と、
-前記少なくとも1つの第1及び1つの第2の通路開口(44´、44´´)間で延在してそれらを相互に流体連通させる内部ダクト(45)と、
を更に備える、請求項84から91の1つ以上に記載の装置。
【請求項93】
前記作動流体の流れを調整するための前記少なくとも1つの要素(40)は、前記少なくとも1つの第1の通路開口(44´´)に挿入されて該第1の通路開口を選択的に塞ぐ少なくとも1つのプラグ要素(42)を更に備え、前記少なくとも1つのプラグ要素(42)は、好ましくは、前記少なくとも1つの第1の通路開口(44)に弾性的に押し通され、前記少なくとも1つのプラグ要素(42)は、前記少なくとも1つの第1の開口及び少なくとも1つの第2の開口の一方(13´)から前記少なくとも1つの第1の開口及び少なくとも1つの第2の開口の他方(13´´)に向かう前記少なくとも1つの第1のステム(20´)の摺動時に前記少なくとも1つの第1の通路開口(44´´)を開放して流体が前記内部ダクト(45)を通じて流れることができるようにし、逆方向の摺動時に前記第1の通路開口を塞いで前記作動流体を前記通路開口(15´´´)に押し通すことができ、前記プラグ要素(42)は、前記少なくとも1つの第1の開口及び少なくとも1つの第2の開口の一方(13´)から前記少なくとも1つの第1の開口及び少なくとも1つの第2の開口の他方(13´´)に向かう前記少なくとも1つの第1のステム(20´)の摺動時に前記作動流体が前記内部ダクト(45)と前記プラグ要素(42)の前記ステム(42´´)との間の前記間隙を通じて制御可能に流れるように前記少なくとも1つの第1の通路開口(44´´)及び前記少なくとも1つのねじ要素(41)の前記内部ダクト(45)に摺動可能に挿入されるステム(42´´)と相互作用するように設計される拡大端部(42´)を含む、請求項92に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、機械の技術分野に関し、特に、ドア、ドアリーフなどの制御された回転移動のためのヒンジ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ヒンジ本体と、ドア開放位置とドア閉鎖位置との間で相互に回転するように互いに回転可能に接続されるピボットとを備える、ドア、ドアリーフなどの回転可能な移動のためのヒンジが知られている。
既知のヒンジは、特にコスト、構造の容易さ、及び機能性に関して改善することができる。
特に、最新技術のヒンジは、ドアに突風が作用する場合に、ドアが想定し得る障害物に衝突し、結果として損傷又は破損する可能性があるという事実に欠点がある。
【発明の概要】
【0003】
本発明の目的は、非常に機能的で費用効果の高い液圧ヒンジ装置を提供することによって、上記に示された欠点を少なくとも部分的に克服することである。
【0004】
本発明の別の目的は、閉鎖要素の開放及び閉鎖の両方の制御を確保にする液圧ヒンジ装置を提供することである。
本発明の別の目的は、経時的に高い耐久性を有する液圧ヒンジ装置を提供することである。
本発明の別の目的は、製造が簡単な液圧ヒンジ装置を提供することである。
本発明の別の目的は、サイズが小さい液圧ヒンジ装置を提供することである。
本発明の別の目的は、最小数の構成要素を有する液圧ヒンジ装置を提供することである。
本発明の別の目的は、安全な液圧ヒンジ装置を提供することである。
本発明の別の目的は、設置が容易な液圧ヒンジ装置を提供することである。
以下でより明らかになるこれら及び他の目的は、本明細書に記載され、図示され及び/又は特許請求の範囲に記載される液圧ヒンジ装置によって達成される。
従属請求項は、本発明の有利な実施形態を規定する。
【0005】
本発明の更なる特徴及び利点は、添付図面に関連して非限定的な例として示される、本発明の好ましいが非排他的な実施形態の詳細な説明に照らしてより明らかになる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】制御ユニット1の第1の実施形態の不等角投影概略組み立て図である。
【
図2】制御ユニット1の第1の実施形態の不等角投影概略分解図である。
【
図3A】閉鎖要素Pの開閉中の
図1及び
図2のユニット1の実施形態の軸方向断面図である。
【
図4A】閉鎖要素Pの開閉中の
図1及び
図2のユニット1の実施形態の軸方向断面図である。
【
図5A】
図1及び
図2のユニット1の実施形態を含む液圧ヒンジ装置100の第1の実施形態の不等角投影分解図である。
【
図5B】
図1及び
図2のユニット1の実施形態を含む液圧ヒンジ装置100の第1の実施形態の不等角投影図であり、シェル111を伴わない部分組み立て図である。
【
図5C】
図1及び
図2のユニット1の実施形態を含む液圧ヒンジ装置の第1の実施形態の不等角投影組み立て図である。
【
図6】ばねを伴わない、
図1及び
図2のユニット1の実施形態を含む液圧ヒンジ装置100の別の実施形態の分解不等角投影概略図である。
【
図8】閉鎖要素Pの開閉位置における、
図5A、
図5B、及び
図5Cのヒンジ装置100の実施形態の軸方向断面図である。
【
図9A】
図5及び
図6のヒンジ装置100の実施形態に適した反時計回り方向(左)に開放するピボット200の実施形態の概略図である。
【
図9B】
図5及び
図6のヒンジ装置100の実施形態に適した反時計回り方向(左)に開放するピボット200の実施形態の概略図である。
【
図9C】
図5及び
図6のヒンジ装置100の実施形態に適した反時計回り方向(左)に開放するピボット200の実施形態の概略図である。
【
図10A】
図5及び
図6のヒンジ装置100の実施形態に適した時計回り方向(右)に開放するピボット200の別の実施形態の概略図である。
【
図10B】
図5及び
図6のヒンジ装置100の実施形態に適した時計回り方向(右)に開放するピボット200の別の実施形態の概略図である。
【
図10C】
図5及び
図6のヒンジ装置100の実施形態に適した時計回り方向(右)に開放するピボット200の別の実施形態の概略図である。
【
図11】制御ユニット1の第2の実施形態の不等角投影概略分解図である。
【
図12】制御ユニット1の第2の実施形態の不等角投影概略組み立て図である。
【
図15】
図11及び
図12のユニット1の実施形態を含む液圧ヒンジ装置100の第2の実施形態の不等角投影概略分解図である。
【
図16】
図11及び
図12のユニット1の実施形態を含む液圧ヒンジ装置100の第2の実施形態の不等角投影概略組み立て図である。
【
図17】閉鎖要素Pの閉鎖位置にある
図15及び
図16のヒンジ装置100の実施形態の上面図である。
【
図18A】平面XVIIIA-XVIIIAに沿う断面図を示す。
【
図18B】平面XVIIIB-XVIIIBに沿う断面図を示す。
【
図18C】平面XVIIIC-XVIIICに沿う断面図を示す。
【
図19】閉鎖要素Pの90°開放位置における
図15及び
図16のヒンジ装置100の実施形態の上面図である。
【
図20A】平面XXA-XXAに沿う断面図を示す。
【
図20B】平面XXB-XXBに沿う断面図を示す。
【
図20C】平面XXC-XXCに沿う断面図を示す。
【
図23】ばねを伴わない、
図11及び
図12のユニット1の実施形態を含む液圧ヒンジ装置100の更なる実施形態の分解不等角投影概略図である。
【
図24】
図15及び
図16のヒンジ装置100の実施形態のカム従動子要素25´、25´´及びピボット200の一実施形態の不等角投影概略図である。
【
図25】
図15及び
図16のヒンジ装置100の実施形態のカム従動子要素25´、25´´及びピボット200の一実施形態の不等角投影概略図である。
【
図26】
図15及び
図16のヒンジ装置100の実施形態のカム従動子要素25´、25´´及びピボット200の一実施形態の不等角投影概略図である。
【
図27】
図15及び
図16のヒンジ装置100の実施形態が取り付けられたフレームレスガラスドアの形態の閉鎖要素Pの概略図である。
【
図28A】
図23のヒンジ装置100の実施形態を含む閉鎖位置にある折り畳みテーブルTPの一例の不等角投影概略図である。
【
図28B】
図23のヒンジ装置100の実施形態を含む開放位置にある折り畳みテーブルTPの一例の不等角投影概略図である。
【
図29】制御ユニット1の第3の実施形態の不等角投影概略組み立て図である。
【
図30】制御ユニット1の第3の実施形態の不等角投影概略分解図である。
【
図33】
図29及び
図30のユニット1の実施形態を含む液圧ヒンジ装置100の第3の実施形態の不等角投影概略分解図である。
【
図34】
図29及び
図30のユニット1の実施形態を含む液圧ヒンジ装置100の第3の実施形態の不等角投影概略組み立て図である。
【
図35】閉鎖要素Pの開閉位置におけるヒンジ本体110の上側半シェルが取り外されて軸方向断面の内部構成要素を伴う
図33及び
図34の液圧ヒンジ装置100の実施形態の図である。
【
図37】閉鎖要素Pの開閉位置におけるヒンジ本体110の上側半シェルが取り外されて軸方向断面の内部構成要素を伴う
図33及び
図34の液圧ヒンジ装置100の実施形態の図である。
【
図36】閉鎖要素Pの開閉位置における
図35及び
図37の断面に対して実質的に垂直な断面を伴う軸方向断面における
図33及び
図34の液圧ヒンジ装置100の実施形態の図である。
【
図38】閉鎖要素Pの開閉位置における
図35及び
図37の断面に対して実質的に垂直な断面を伴う軸方向断面における
図33及び
図34の液圧ヒンジ装置100の実施形態の図である。
【
図39】
図29及び
図30のユニット1の実施形態を含む液圧ヒンジ装置100の第4の実施形態の分解不等角投影概略図である。
【
図40A】閉鎖要素Pの閉鎖位置にある
図39の液圧ヒンジ装置100の実施形態の軸方向断面図である。
【
図41】閉鎖要素Pに固定されて床Sに固定された
図35及び
図37の液圧ヒンジ装置100の実施形態の概略図である。
【
図42】ブッシングB調整システムを強調するための部分断面図を示す。
【
図43】制御ユニット1の第4の実施形態の不等角投影概略組み立て図である。
【
図44】制御ユニット1の第4の実施形態の不等角投影概略分解図である。
【
図45A】閉鎖要素Pの強制的な閉鎖及び開放中の
図43及び
図44のユニット1の実施形態の側面概略図である。
【
図45B】平面XLVB-XLVBに沿う幾つかの拡大詳細の断面図を示す。
【
図45C】平面XLVC-XLVCに沿う幾つかの拡大詳細の断面図を示す。
【
図46A】閉鎖要素Pの強制的な閉鎖及び開放中の
図43及び
図44のユニット1の実施形態の側面概略図である。
【
図46B】平面XLVIB-XLVIBに沿う幾つかの拡大詳細の断面図を示す。
【
図46C】平面XLVIC-XLVICに沿う幾つかの拡大詳細の断面図を示す。
【
図47】
図43のユニット1の実施形態を含む液圧ヒンジ装置100の第5の実施形態の不等角投影概略組み立て図である。
【
図48】
図43のユニット1の実施形態を含む液圧ヒンジ装置の第5の実施形態の不等角投影概略分解図である。
【
図49】閉鎖要素Pの閉鎖位置における
図47及び
図48のヒンジ装置100の実施形態の軸方向断面図である。
【
図50】閉鎖要素Pの開放位置における
図47及び
図48のヒンジ装置100の実施形態の軸方向断面図である。
【
図51】閉鎖要素Pに固定された
図47及び
図48の液圧ヒンジ装置100の実施形態の概略図である。
【
図52】制御ユニット1の第5の実施形態の不等角投影概略組み立て図である。
【
図53】制御ユニット1の第5の実施形態の不等角投影概略分解図である。
【
図54】閉鎖要素Pの閉鎖中の
図52及び
図53のユニット1の実施形態の軸方向断面図である。
【
図55】閉鎖要素Pの開放中の
図52及び
図53のユニット1の実施形態の軸方向断面図である。
【
図56】
図52及び
図53のユニット1の実施形態を含む液圧ヒンジ装置100の第6の実施形態の不等角投影概略分解図である。
【
図57】
図52及び
図53のユニット1の実施形態を含む液圧ヒンジ装置100の第6の実施形態の不等角投影概略組み立て図である。
【
図58】閉鎖要素Pに固定された
図52及び
図53の液圧ヒンジ装置100の実施形態の概略図である。
【
図59】制御ユニット1の更なる実施形態の分解不等角投影概略図である。
【
図60A】2つの異なる動作位置にある
図59の制御ユニット1の軸方向断面図である。
【
図60B】2つの異なる動作位置にある
図59の制御ユニット1の軸方向断面図である。
【
図61】制御ユニット1の更なる実施形態の分解不等角投影概略図である。
【
図62A】2つの異なる動作位置にある
図61の制御ユニット1の軸方向断面図である。
【
図62B】2つの異なる動作位置にある
図61の制御ユニット1の軸方向断面図である。
【
図63】制御ユニット1の更なる実施形態の分解不等角投影概略図である。
【
図64A】2つの異なる動作位置にある
図63の制御ユニット1の軸方向断面図である。
【
図64B】2つの異なる動作位置にある
図63の制御ユニット1の軸方向断面図である。
【
図65】ユニット1がばねを伴うことなくヒンジ本体110に組み込まれる液圧ヒンジ装置100の更なる実施形態の分解不等角投影概略図である。
【
図66】
図65の液圧ヒンジ装置100の実施形態の組み立てられた不等角投影概略図である。
【
図67】
図65の液圧ヒンジ装置100の実施形態の軸方向断面図である。
【
図68】
図65の液圧ヒンジ装置100に含まれる調整要素40の別の実施形態の軸方向断面図である。
【
図69A】図の線LXIXA-LXIXAの平面に沿う径方向断面図である。
【
図69B】
図67の線LXIXB-LXIXBの平面に沿う径方向断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
添付図面を参照して、本明細書では、作動流体、好ましくは非圧縮性の作動流体、例えば油の流れを制御するのに特に有用な制御ユニット1について説明する。
制御ユニット1は、任意の目的のために使用されてもよく、例えば、
図59~
図60Bに示されるように片側減速機として、又は
図61~
図64Bに示すように両側減速機として使用されてもよい。
【0008】
【0009】
本発明の特定の実施形態に関して1つ以上の図に言及することは、本発明の例示的且つ非限定的な例と見なされるべきであることは明らかである。具体的に述べられていないが、同じ実施形態が他の図に示されてもよい。
基本的に、制御ユニット1は、2つ以上のステム20´、20´´が摺動可能に挿入される本体10から成ってもよい。
【0010】
以下では、2つのステム20´、20´´を有する制御ユニット1を参照するが、制御ユニット1は、添付の特許請求の範囲の保護の範囲から逸脱することなく、3つ以上のステムを含んでもよいことは明らかである。明らかに、3つ以上のステムを含む制御ユニット1が結果として構成される。
【0011】
本発明は、様々な部品及び/又は類似又は同一の要素を含むことができる。特に明記しない限り、類似又は同一の部品及び/又は要素は、単一の参照番号を使用して示され、記載された技術的特徴が全ての類似又は同一の部品及び/又は要素に共通であることは明らかである。
【0012】
本体10は、並んで配置されてそれぞれの軸Y´及びY´´を規定する2つの作動チャンバ11及び12を含むことができ、軸Y´及びY´´は、好ましくは、
図63~
図64Bの実施形態に示すように、実質的に平行であるが、実質的に一致していてもよく、或いは
図59~
図60B及び
図61~
図62Bの実施形態に示すように実質的に垂直であってもよい。
【0013】
そのような軸Y´及びY´´は、2つのステム20´、20´´の摺動軸を規定してもよい。作動チャンバ11、12は、ステム20´、20´´の推力の下でその中を流れる作動流体を含むことができる。
各作動チャンバ11、12は、好ましくは軸Y´及びY´´に沿って配置され得るそれぞれの端部開口13´、13´´及び14´、14´´を含むことができる。
2つのステム20´、20´´は、作動チャンバ11、12の内側の端部21´、22´及び作動チャンバの外側の反対側の端部21´´、22´´を有するように、開口13´、14´を通って作動チャンバ11、12内に挿入されてもよい。
一方、開口13´´、14´´は、ダクト15によって互いに流体接続されてもよく、ダクト15は、
図61~
図62Bの実施形態に示すように、軸Y´及びY´´に対して実質的に垂直であることが好ましいが、それらの軸の一方のみに平行であってもよい。
【0014】
上記に示された構成要素の幾何学的形状及び相対位置は、限定的であると見なされるべきではなく、単に本発明の例示であると見なされるべきである。構成要素の幾何学的形状及び相対位置は、添付の特許請求の範囲の保護範囲から逸脱することなく、任意のタイプのものであってよい。
【0015】
上記の特徴のおかげで、開口13´から開口13´´に向かう軸Y´に沿ったステム20´の摺動は、開口14´´から開口14´に向かう軸Y´´に沿った反対方向のステム20´´の摺動に対応してもよく、逆もまた同様である。
開口13´´、14´´及びダクト15によって規定された流体接続ラインを通る作動流体の流れは、実際には、例えば
図3Aに示される開口14´よりも近位側の端部位置22´から例えば
図3Bに示される近位側の端部位置への軸20´´に沿う反対方向のステム20´´の摺動が、例えば
図3Aに示される開口13´よりも遠位側の端部位置2から例えば
図3Bに示される近位側端部位置への軸Y´に沿うステム20´の摺動に対応するようにする。
【0016】
基本的に、作動流体は、2つのステム20´、20´´の一方に及ぼされる推力を本体10の外部から内部に向かって他方のステムに伝達し、他方のステムは内部から外部に向かって押される。
好ましいが非排他的な実施形態において、制御ユニット1は、作動チャンバ11、12間の作動流体の流れを調整するための1つ以上の要素40を含むことができる。
【0017】
以下では単一の調整要素40について言及するが、添付の特許請求の範囲の保護範囲から逸脱することなく、制御ユニット1が2つ以上の調整要素を含んでもよいことは明らかである。明らかに、2つ以上の調整要素を含む制御ユニット1が結果として構成される。
適切には、調整要素40は、開口13´´、14´´及びダクト15によって規定された流体接続ラインに少なくとも部分的に挿入されて、その少なくとも1つの通路セクションと相互作用し、したがって作動流体の流れを調整することができる。
【0018】
例えば
図1~
図8に示す好ましいが非排他的な実施形態において、調整要素40は、シャッタ要素、例えば、直径D15´及びD15´´をそれぞれ有するダクト15の2つの上側及び下側通路セクション15´、15´´間で移動可能な直径D40を有するピンであってもよい。
【0019】
適切には、直径D40は直径D15´より僅かに小さく、例えば数十分の一ミリメートルであり、直径D15´は直径D15´´より僅かに小さく、例えば更に数十分の一ミリメートルである。
上記の構成のおかげで、ピボット40が下側通路セクション15´内にあるとき、ピボットと下側通路セクションとの間の間隙を通じて流れる作動流体の流れは、ピボット40と上側通路セクション15´´との間の間隙を通じて流れる作動流体の流量よりも少ない。
【0020】
2つの上側及び下側通路セクション15´、15´´間のピボット40の交互の摺動は、ステム20´、20´´の移動によって与えられる油圧に起因して生じ得る。
例えば
図11~
図64Bに示す更に好ましいが排他的ではない実施形態において、調整要素40は、ダクト15の通路セクション15´´´を幅広くする/狭くするためのナットねじ17に係合されるねじ要素41を備えることができる。
そのために、オペレータによって外部から制御され得る反対側の空の端部41´を更に有してもよい、ばね43によってねじ要素41の端部41´´に弾性的に押し付けられるプラグ要素42が設けられてもよい。添付の特許請求の範囲の保護範囲から逸脱することなく、プラグ要素42がばね43を伴うことなく単に摺動可能であってもよいことは明らかである。
【0021】
適切には、ダクト15の通路セクション15´´´は実質的に円錐台形状を有してもよく、同じことがねじ要素41の端部41にも当てはまる。好ましくは、通路セクション15´´´が較正されてもよい。
開口13´´と流体連通して配置されてもよい通路開口44´´が、プラグ要素42によって選択的に閉じられてもよく、端部41´´に設けられてもよい。
更に、開口14´と流体連通して配置され得る通路開口44´が、端部41´に設けられてもよい。
更に、ねじ要素41は、通路開口44´、44´´間で延びてそれらを相互に流体連通させる内部ダクト45を含むことができる。
適切には、プラグ要素42は、実質的にキノコ状の形状を有してもよく、端部44´´の拡大端部42´及びステム42´´がねじ要素41の内部ダクト45に摺動可能に挿入される。
ばね43は、ステム20´´が例えば
図13Aに示される遠位側位置から例えば
図14Aに示される近位側位置まで摺動するときに、プラグ要素42が開き、通路開口44´´を空け、作動流体が内部ダクト45とプラグ要素42のステム42´´との間の間隙を通じて制御可能に流れることができるようにするように、適切なサイズにすることができる。
【0022】
しかしながら、逆方向の通過時には、プラグ要素42は、閉じて、通路開口44´´を塞ぎ、作動流体を強制的に通路セクション15´´´に制御可能に流通させる。
したがって、基本的に、ばね43-プラグ要素42のアセンブリは、作動流体の流れを制御するための一方向弁手段として機能する。
ダクト15を通る作動流体の流れは、常に両方向で制御される。内部ダクト45とプラグ要素42のステム42´´との間の直径の差は、実際には、一方向の作動流体の流れを制御し、一方、通路セクション15´´´のサイズは、逆方向における作動流体の流れを制御する。
【0023】
制御ユニット1をその中で起こり得る急激な圧力上昇から保護するために、ダクト15と流体接続されたダクト18内に位置するように過圧バルブ要素50を設けることができる。
過圧バルブ要素50は、ダクト18内で得られた座部に弾性的に押し付けられる、ばね51及びシャッタ52、例えばボールシャッタを含むことができる。ばね51及びシャッタ52は、グラブねじ53によって動作位置に保持されてもよい。
適切には、ばね51は、作動チャンバ11、12内又はダクト15内の圧力が制御ユニット1を損傷するように計算された所定の閾値を超えるときにのみシャッタ52が開くようなサイズにすることができる。
好適には、制御ユニット1は、弾性反作用手段、例えば1つ以上の螺旋ばね30を含むことができる。
制御ユニット1が挿入される装置の機能に応じて、1つ以上のばね30は、スラストばね又は戻しばねであってもよい。
好適には、各ばね30は、それぞれのステム20´、20´´上に同軸に挿入されてもよく、本体10の当接面16とそのようなばね20´、20´´の当接面23との間に介挿されてもよい。或いは、ばね30は、
図59~
図60Bに示すように、ステムの内側に配置されてもよい。
適切には、1つ以上のばね30は、ステムの一方、例えばステム20´´にのみ作用してもよく、他方のステム、例えばステム20´は、弾性反作用手段を伴うことなくそれぞれの軸Y´に沿って自由に摺動することができる。
【0024】
この目的のために、例えば
図29、
図43及び
図52に示す実施形態のように、2つのばね30を含む制御ユニット1の場合、ばね30が作用するステム、例えばステム20´´に固定された当接要素31を設けることができる。
当接要素31は、ばね30のための当接面23を含むことができ、ステム20´のための貫通座部32を含むこともできる。このようにして、ステム20´は、弾性反作用手段を伴うことなく軸Y´に沿って自由に摺動することができる。
好適には、以下により良く示されるように、当接要素31は、カム従動子手段25´´を含むことができ、一方、ステム20´は、カム従動子手段25´を含む又はカム従動子手段と一体的に接合されてもよい。
【0025】
上記に照らして、ステム20´´に対する1つ以上のばねの作用は、制御ユニット1によって両方のステム20´、20´´に及ぼされる流体の流れを制御するための動作とは無関係である。
結果として、ばねとステムとの間の機能的独立のおかげで、外部からステムの一方に急激な圧力が及ぼされる場合でも、他方のステムは常に制御され、ばねが作用するステムは常に最大遠位側位置に戻る。
【0026】
好ましいが非排他的な実施形態において、制御ユニット1は、液圧ヒンジ装置100内の作動流体の流れを制御するのに特に有用であり得る。
液圧ヒンジ装置100は、床、フレームなどの固定支持構造体Sに対する、例えばドア、ドアリーフなどの閉鎖要素Pの制御された回転移動に特に有用であり得る。
以下では、ヒンジ装置100の様々な実施形態に応じてドアP及び床又はフレームSについて言及するが、添付の特許請求の範囲の保護範囲から逸脱することなく、ヒンジ装置100が任意の閉鎖要素及び任意の固定支持構造体と接続され得ることは明らかである。
ヒンジ装置100内の制御ユニット1は、例えば
図8、
図18A、
図31A及び
図49に示す閉鎖位置と、例えば
図7、
図20A、
図32A及び
図50に示す開放位置との間のドアPの移動を液圧的に制御することができる。
構成に応じて、ヒンジ装置100は、例えば
図5A又は
図15に示すような閉鎖ヒンジ、又は例えば
図65~
図69Bの
図6、
図23に示すような液圧制御ヒンジであってもよい。
【0027】
前者の場合、ヒンジ装置100は、1つ以上のスラストばね30を含むことができ、後者の場合、ヒンジ装置100は、戻しばねを含むことができ、好ましくは、スプリングを伴わなくてもよい。
使用時に、2つ以上のヒンジ装置100、例えば2つの閉鎖ヒンジ又は1つの閉鎖ヒンジ及び1つの液圧制御ヒンジ、又は閉鎖制御ヒンジ装置100及び関節が、特に制限なくドアPに取り付けることができる。
非限定的な例として、
図28A及び
図28Bに示すように、1つ以上の液圧制御ヒンジ装置100を折り畳み式ガラステーブルTPに取り付けることができる。
例えば
図5A~
図10Cに示す好ましいが非排他的な実施形態において、ヒンジ装置100は、冷蔵庫ドアの管状フレームに隠して挿入されるのに特に適した平坦なヒンジであってもよい。
【0028】
例えば
図15~
図27及び
図65~
図69Bに示される更に好ましいが排他的ではない実施形態では、ヒンジ装置100は、フレームレスガラスドア用の両持ちヒンジであってもよい。
例えば
図33~
図41に示される更に好ましいが排他的ではない実施形態では、ヒンジ装置100は、それ自体既知のブッシングBによって床Sに固定されるように、それを両手利きにするように傾斜可能な内部ドア用のヒンジであってもよい。
例えば
図47~
図51に示す更に好ましいが排他的ではない実施形態では、ヒンジ装置100は、床Sに固定されるように回動態様で取り付けられたフレームレスのガラスドア用の両手利きヒンジであってもよい。
例えば
図56~
図58に示す更に好ましいが排他的ではない実施形態では、ヒンジ装置100は、それ自体公知の回動アームAによってドアのフレームSに固定される内部ドア用の両手利き凹状ドア閉鎖体であってもよい。
【0029】
好適には、ヒンジ装置100は、一般に、添付図面によれば、実施形態に応じてドアP又は固定支持構造体Sに一体的に固定することができるヒンジ本体110を備えることができる。例えば、
図15~
図27に示す好ましいが非排他的な実施形態では、ヒンジ本体110はフレームSに固定されてもよいが、
図47~
図51に示す好ましいが非排他的な実施形態では、ヒンジ本体110はドアPに固定されてもよい。
【0030】
以下により良く示されるように、ヒンジ本体110は、実施形態に応じて様々な構成を有することができる。
図1から
図58に示す実施形態において、制御ユニット1は、液圧部を画定するために区画室112に取り外し可能に挿入することができ、ステム20´、20´´の端部21´´、22´´は、区画室112の乾燥部113に残るように本体10から突出し、そこでピボット200と相互作用する。
そのような実施形態において、ヒンジ本体110は、
図47~
図51に示す好ましいが非排他的な実施形態のように、場合によっては2つ以上のハーフシェル111´、111´´から成るシェル111を備える又はシェル111から成ってもよい。シェル111は、制御ユニット1及びピボット200を挿入することができる少なくとも1つの区画室112を内部に含むことができる。
【0031】
一方、例えば、
図65~
図69Bの実施形態に示すように、制御ユニット1は、区画室112に組み込まれて前述の液圧部を画定することができる。換言すれば、制御ユニット1は、ヒンジ本体が制御ユニット1を含むように、ヒンジ本体110で得られてもよい。
ピボット200は、ピボット200とヒンジ本体110との間の相互回転軸としても作用する軸Xを規定することができる。
ピボット200は、ドアP又は固定支持構造体S並びに第1及び第2のカム手段210、215と結合するための1つ以上の部分201を有することができる。
ドアP又は固定支持構造体S並びに第1及び第2のカム手段210、215は、互いに並んで配置されてもよく、又は重ね合わされてもよく、以下でより良く説明されるように、ステム20´´及びステム20´と、好ましくはステムとそれぞれ一体的に結合される対応する第1及び第2のカム従動子手段25´、25´´と選択的に且つ交互に相互作用するような構成を有してもよい。
【0032】
特に、第1及び第2のカム従動子手段25´、25´´は、例えば
図1~
図10C又は
図65~
図69Bの実施形態のようにそれぞれの反対側の端部22´、22´´を画定するように第1及び第2のステム20´、20´´と一体部品として得られてもよく、又は例えば
図11~
図58の実施形態のようにそれぞれの反対側の端部22´、22´´と一体的に結合されてもよい。
これがステム20´、20´´の往復移動を促進し、それにより、開口13´から開口13´´に向かう、すなわち、端部21´´よりも遠位側位置から近位側位置に向かうステム20´の摺動は、開口14´´から開口14´に向かう、すなわち、端部22´´の近位側位置から遠位側位置に向かうステム20´´の摺動に対応し、逆もまた同様であり、また、開口14´から開口14´´に向かう、すなわち、端部22´´の遠位側位置から近位側位置に向かうステム20´´の摺動は、開口13´´から開口13´に向かう、すなわち、端部21´´の近位側位置から遠位側位置に向かうステム20´の摺動に対応する。
前述のように、そのような通過中、作動流体は、ドアの閉鎖及び/又は開放移動を液圧的に減衰させる。
【0033】
以下では、ドアPを自動的に閉じ、その開閉移動を液圧で減衰させるヒンジ装置100について言及するが、ヒンジ装置100が、添付の特許請求の範囲の保護範囲から逸脱することなく、例えば
図65~
図69Bの
図6又は
図23の実施形態に示すように、ドアPのみの開閉移動を液圧で減衰させることができることは明らかである。
ピボット200及び制御ユニット1は、ステム20´´、20´のそれぞれの遠位側位置及び近位側位置が閉じられたドアPのそれに対応するとともに、ステム20´´、20´のそれぞれの近位側位置及び遠位側位置が開いているドアPのそれに対応するように構成され得る。
【0034】
この目的のために、カム手段210、215が適切に構成され得る。特に、ヒンジ装置100及び相対ピボット200の実施形態に応じて、カム手段210、215は、互いに実質的に垂直なそれぞれの軸又は平面を規定することができる。
いずれの場合でも、カム手段210、215及びステム20´´、20´は、ステム20´´、20´が前述の位置をとってそれぞれの軸Y´´、Y´に沿って摺動できるドア閉鎖位置とドア開放位置との間で軸Xを中心に相互作用及び相互回転することができる。実施形態に応じて、カム手段210、215及びステム20´´、20´の一方が回転し、他方が静止することは明らかである。
【0035】
特に、ドアPを開くとき、カム手段210は、ステム20´´を、その端部22´´の遠位側位置から近位側位置へと軸Y´´に沿って摺動するように押すことができる。同時に、チャンバ11、12内に存在する油は、ステム20´を、その端部21´´の近位側位置から遠位側位置までY´に沿って摺動するように押す。そのような移動中、カム手段215は、前述の摺動を可能にするためにステム20´に対して回転し、存在する場合、1つ以上のばね30は、最大伸長位置から最大圧縮位置まで圧縮される。
適切には、そのような移動中、カム手段215及びステム20´の端部21´´は、互いに離間して接触していなくてもよい。
回路内の圧力により、プラグ要素42が開くか、又はダクト15の部分15´´のピン40がより大きな直径になり、油がダクト15を通って流れることが可能になる。
ばね43-プラグ要素42のアセンブリが存在する実施形態では、前述のように、そのような通過は、内部ダクト45とプラグ要素42のステム42´´との間の管状間隙を通じて行なわれる。
【0036】
したがって、そのような管状間隙は、例えば突風又は不注意なユーザによる突然の強制の場合であっても、ドアPに作用する最大開放力を規定する。実際のところ、この場合であっても、ドアは、常に制御されて、望ましくない衝撃及び起こり得る損傷から保護される。
反対に、ドアPを閉じるとき、1つ以上のばね30は、存在する場合、ステム20´´の、その端部22´´の近位側位置から遠位側位置への軸Yに沿う移動及びドアPの閉鎖位置への回転を促進することができる。同時に、カム手段215は、ステム20´を、その端部21´´の遠位側位置から近位側位置までY´に沿って摺動するように押す。
回路内の圧力は、プラグ要素42を閉じるか、又はダクト15の部分15´のピン40をより小さい直径にし、前述のように、油がドアPの閉鎖移動を液圧的に減衰させるように作用することを可能にする。
【0037】
ヒンジ装置100がばねを有さない実施形態では、押圧力は外力、例えば外部閉鎖ヒンジ又は重力によって加えられてもよく、ヒンジ装置100は基本的に、ドアPの閉鎖移動を液圧的に減衰させるための液圧ブレーキとして作用することは明らかである。
このようにして、ドアPに作用する突然の力、例えば、突風や不注意なユーザの推力が発生した場合でも、ドアの動きは常に開と閉の両方に制御される。一方、そのような推力がヒンジ装置100の全体に危険をもたらす場合、過圧バルブ要素50が開き、それを保護する。
【0038】
ドアを閉じるとき、1つ以上のばね30は、存在する場合、カム従動子手段25´´に作用し、カム従動子手段25´´は、ピボット200及びドアPを移動させるようにカム手段210に作用する。そのような移動は、ステム20´、20´´の液圧移動とは無関係である。
特に、ばね30-カム従動子25´´-カム210アセンブリは、ステム20´´の動きから独立している。実際のところ、ステム20´´は、他方のステム20´のみの作用によって軸Y´´に沿って摺動するように押され、他方のステム20´は、カム従動子25´に作用するカム215によって押される。
【0039】
このような独立した動きは、カム従動子25´の特定の構成と共に、以下により良く示されるように、閉鎖機械的スナップを得ることを可能にする。
ヒンジ装置100は、好適には実質的に平面であってもよい。特に、軸Y´、Y´´は、例えば
図5A~
図10C及び
図33~
図42の実施形態のように軸Xに対して実質的に垂直な、又は例えば
図15~
図27、
図48~
図51、
図56~
図58及び
図65~
図69Bの実施形態のように軸Xと平行な平面πを画定することができる。
後者の実施形態では、第1及び第2のカム手段215、210並びに第1及び第2のカム従動子手段25´、25´´は、軸Y´、Yによって画定される平面πに沿って相互に重ね合わされてもよい。
【0040】
特に、カム手段210は、例えば、
図18C及び
図20Cにそれぞれ示すように、ドアPを開閉するための位置において、平面πにそれぞれ実質的に垂直且つ平行な平面211を有する区画室を含む又は区画室から成ってもよい。
一方、カム従動子手段25´´は、例えば
図18C、
図20C、及び
図69Aに更にそれぞれ示すように、ドアPを閉じる位置と開く位置の両方において、平面πに実質的に垂直な平坦面260を含む又は平坦面260から成ってもよい。
更に、カム手段215は、例えば、
図18B、
図20B及び
図69Bにそれぞれ示されるように、ドアPを開閉するための位置においてそれぞれ平面πに実質的に平行及び垂直な一対の対向する平坦壁216を有する区画室を含む又は区画室から成ってもよい。
【0041】
例えば
図18Bに示す閉鎖位置においてカム従動子手段25´と接触し、例えば
図20Bに示す開放位置においてカム従動子手段から離間して接触しないように設計された端部217は、2つの壁216間に配置されてもよい。より正確には、端部217の2つの平坦なテーパ面217´´及び217´´´に対して中央位置に配置され得る接触領域217´は、実質的に平坦であり、壁216に対して垂直であり得る。
一方、カム従動子手段25´は、例えば、
図18B及び
図20Bに依然としてそれぞれ示されているように、ドアPを閉じる位置及び開く位置の両方において、平面πに実質的に垂直な平坦面26´を含むことができる。
そのような平坦面26´は、2つのテーパ状平坦面26´´、26´´´に対して中央位置に配置することができ、カム手段215と接触して0°及び90°の停止位置を規定することができる。
【0042】
より正確には、平坦面26´は、例えば
図18Bに示す閉鎖位置では端部217の接触領域217´と接触し、例えば
図20Bに示す開放位置では壁216の一方と接触することができる。
これにより、閉鎖位置及び開放位置において安定した停止位置を得ることができるだけでなく、閉鎖位置に向かうドアPの機械的スナップを得ることもできる。
例えば
図20Bに示す開放位置から開始して、最初に壁216の一方と接触しているカム手段215は、実際には軸Xの周りを回転し、カム従動子手段25´を押す。そのような回転により、平坦面26´は、開放方向に応じて、最初に面217´´又は217´´´の一方と接触し、次いで端部217の接触領域217´と接触することができる。
面217´´又は217´´´のうちの一方から接触領域217´に移行すると、平坦面26´は、
図20Dに示すように、面とは接触しないが、点と接触する。
【0043】
結果として、カム手段215は、平坦面26´及び接触領域217´が閉鎖停止位置を規定するために相互に接触しなくなるまで、カム従動子手段25´との接触点の周りで突然の制御されない傾斜を受ける。ばね30の推力が連続的であり、液圧制御から独立しているという事実に起因して、これは、閉鎖位置に向かうヒンジ装置100の機械的スナップを引き起こす。
カム手段215及びカム従動子手段25´の輪郭を適切に構成することにより、そのようなスナップが生じる点を事前に決定することが可能になる。一方、スナップの力は、ばね30の力によって決定される。
平面26´がないようにカム従動子手段25´又はカム手段215を構成することにより、ヒンジ装置をスナップなしにすることができることも明らかである。
図5A~
図10C及び
図33~
図42の実施形態では、カム手段215、210及びカム従動子手段25´、25´´は、軸Y´、Y´´によって特定される平面πと実質的に平行又は一致する平面上にあってもよい。
適切には、カム手段215、210は、第1の軸Xから垂直に延びて、第1及び第2のカム従動子手段25´、25´´と接触し、ステム20´、20´´を前述したように移動させる。
【0044】
特に、カム手段215、210は、カム従動子手段25´、25´´の面217及び211と相互作用するように設計された面26、26´´を有することができる。
上記と同様に、閉鎖位置の近傍では、カム手段215は、面26´が面217と接触しなくなり、閉鎖停止位置を規定するまで、面26と面26´´との間の接触点の周りで傾斜する。
実施形態のカム及びカム従動子の輪郭は、例としてのみ本明細書に示されており、ドアPに開閉するように付与される動きに応じて構成され得ることは明らかである。
特に
図33~
図38の実施形態を参照すると、ブロック31はカム手段25´´を含むことができ、カム従動子25´はステム20´上に取り外し可能に嵌合することができる。これにより、ヒンジの取り付けが最大限に簡単になる。
そのような実施形態では、ピボット200は、
図35及び
図37に示すように、シェル111に衝突して開いたり閉じたりするように構成することができる。閉じるために、これは、相対的なドアリーフを押す予圧をドアPに与えることを可能にする。次いで、開放するために、そのような解決策は、ドアPのヒンジ解除を防止し、障害物に対するドアPの衝撃を防止するためのシステムとして機能する。この目的のために、カム従動子25´、25´´の両方に、カム210、215を排出するためのシステムを設けることができる。
【0045】
カム及びカム従動子手段の代わりに、例えば
図39~
図40Bに示す好ましいが非排他的な実施形態では、ピボット200は、ステム20´、20´´とそれぞれ一体的に結合される対応するラックアンドピニオン手段27´、27´´と相互作用できるピニオン手段220を有することができる。ラックアンドピニオン手段27´´がブロック31に含まれてもよく、ブロック31はステム20´´上のピンによって挿入されてもよい。一方、ラックアンドピニオン手段27´はステム20´内に取り外し可能に挿入されてもよく、ステム20´は開口32を通じて自由に摺動することができる。
このような実施形態は、ドアPの最大制御を可能にし、ドアPは常に任意の開放位置から閉じる。
【0046】
ヒンジ装置100は、全体がパックとして予め組み立てられたカム従動子手段及びピボット200を有する制御ユニット1が基本的に区画室112内に挿入され、次いでシェル111が閉鎖要素を使用して閉鎖されることを考えると、取り付けが非常に容易である。場合によっては、仕上げカバーが設けられてもよい。
好適には、調整要素40は、ヒンジ装置が取り付けられた状態でもアクセス可能であり、場合によっては仕上げカバーを取り外すことができる。
図15~
図27、
図33~
図38、
図39~
図40B、
図56~
図58及び
図65~
図69Bの実施形態では、調整要素40は、実際には開口160を介してアクセス可能であり得るが、
図48、
図51の実施形態では、調整要素40は、カバー161を取り外すことによってアクセス可能であり得る。
特に
図15及び
図27の実施形態を参照すると、シェル111は、カム従動子手段25´、25´´が摺動可能に挿入される摺動ガイド125´、125´´を有することができる。これにより、ヒンジの取り付けが非常に容易になり、動きが非常に滑らかになる。
更にそのような実施形態を参照すると、ピボット200をシェル111に及びカム従動子手段25´、25´´をガイド125´、125´´に挿入した後、本体10を貫通するねじ130を使用して制御ユニット1をシェル111にねじ止めするだけで十分である。
【0047】
その時点で、取り付けを完了するためには、ねじ141によって前述のアセンブリを固定プレート140にねじ込むだけで十分である。アセンブリを様々なタイプのプレート140に取り付けることができることを考えると、そのようなタイプの取り付けは、そのようなヒンジ装置を特に汎用性にする。
ねじ130は、固定プレート140を通過することができ、その結果、動作位置になると、ねじの頭部がプレート140上に載り、プレートがプレートPの重量を支える。
図65~
図69Bの実施形態では、制御ユニット1がヒンジ本体110に一体化されて作動流体の流れを液圧で制御するための手段を規定することを考えると、そのような実施形態は、ねじ130なしであってもよいが、ドアPの重量を支えるためにプレート140を通過するピン131を含んでもよい。
適切には、そのような実施形態は、調整ねじ41、プラグ要素42及びばね43、又は調整ねじ41のみを備える、
図68のように構成された調整要素を提供することができる。
【0048】
更に、そのような実施形態は、仕上げカバー162を提供することができる。
上記に照らして、本発明が所定の目的を達成することは明らかである。
本発明は、多数の修正及び変形が可能であり、全て添付の特許請求の範囲の保護範囲内にある。添付の特許請求の範囲によって定義される保護の範囲から逸脱することなく、全ての詳細を他の技術的に等価な要素に置き換えることができ、材料は必要に応じて異なり得る。
【国際調査報告】