IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ パックサイズ,エルエルシーの特許一覧

特表2024-517733ボックスフラップを折り畳んで保持するためのシステム及び方法
<>
  • 特表-ボックスフラップを折り畳んで保持するためのシステム及び方法 図1
  • 特表-ボックスフラップを折り畳んで保持するためのシステム及び方法 図2
  • 特表-ボックスフラップを折り畳んで保持するためのシステム及び方法 図3
  • 特表-ボックスフラップを折り畳んで保持するためのシステム及び方法 図4
  • 特表-ボックスフラップを折り畳んで保持するためのシステム及び方法 図5
  • 特表-ボックスフラップを折り畳んで保持するためのシステム及び方法 図6
  • 特表-ボックスフラップを折り畳んで保持するためのシステム及び方法 図7
  • 特表-ボックスフラップを折り畳んで保持するためのシステム及び方法 図8
  • 特表-ボックスフラップを折り畳んで保持するためのシステム及び方法 図9A
  • 特表-ボックスフラップを折り畳んで保持するためのシステム及び方法 図9B
  • 特表-ボックスフラップを折り畳んで保持するためのシステム及び方法 図10
  • 特表-ボックスフラップを折り畳んで保持するためのシステム及び方法 図11
  • 特表-ボックスフラップを折り畳んで保持するためのシステム及び方法 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-23
(54)【発明の名称】ボックスフラップを折り畳んで保持するためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   B65B 43/28 20060101AFI20240416BHJP
【FI】
B65B43/28 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023566474
(86)(22)【出願日】2022-04-28
(85)【翻訳文提出日】2023-12-26
(86)【国際出願番号】 US2022026822
(87)【国際公開番号】W WO2022232453
(87)【国際公開日】2022-11-03
(31)【優先権主張番号】63/182,066
(32)【優先日】2021-04-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/730,979
(32)【優先日】2022-04-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511117392
【氏名又は名称】パックサイズ,エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100172041
【弁理士】
【氏名又は名称】小畑 統照
(72)【発明者】
【氏名】ロビンソン,スコッティ・ザ・セカンド
(72)【発明者】
【氏名】ブラウン,ジェレミー
(72)【発明者】
【氏名】エドワーズ,ジェフ
【テーマコード(参考)】
3E030
【Fターム(参考)】
3E030AA03
3E030BB05
3E030BC01
3E030CA01
3E030CA04
3E030CB01
3E030DA06
3E030GA05
(57)【要約】
ボックスの上部フラップを折り畳んで保持するためのシステムおよび方法が開示される。このシステムは、システムを通して少なくとも部分的にボックスを前進させるように構成されたコンベヤシステムを含む。フラップ折り畳みアセンブリは、ボックスの上部フラップを開いたまたは外側に折り畳まれた構成に折り畳むように構成される。上部フラップは、折り畳まれた構成でボックスの外側側壁面に向かって外側および下方に折り畳まれる。バンダーアセンブリは、バンドまたは他の拘束具をボックスの上部フラップに適用して、上部フラップを折り畳まれた構成に保持するように構成される。
【選択図】図6
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ボックスの上部フラップを外側または開いた構成に折り曲げて保持するためのシステムであって、
前記システムを通して少なくとも部分的に前記ボックスを前進させるように構成されるコンベヤシステムと、
前記ボックスの前記上部フラップを外側または開いた折り畳まれた構成に折り畳むように構成されたフラップ折り畳みアセンブリであって、前記上部フラップは、前記折り畳まれた構成で前記ボックスの外側側壁面に向かって外側および下方に折り畳まれる、フラップ折り畳みアセンブリと、
バンドまたは他の拘束具を前記ボックスの前記上部フラップに適用して前記上部フラップを前記折り畳まれた構成に保持するように構成されたバンダーアセンブリと、
を備えるシステム。
【請求項2】
前記フラップ折り畳みアセンブリは、前記ボックスの前記上部フラップを折り畳まれた構成に折り畳むように構成された複数のフラップフォルダを備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
それぞれの前記複数のフラップフォルダは、第1軸に平行に移動して前記ボックスの開いた上端内に少なくとも部分的に前記複数のフラップフォルダを挿入しおよび前記ボックスの前記上端から前記複数のフラップフォルダを解放するように構成される、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記複数のフラップフォルダは、対向するフラップフォルダの第1の組を備える、請求項2または3に記載のシステム。
【請求項5】
前記対向するフラップフォルダの第1の組は、前記ボックスの長さに概ね平行な軸に平行に互いに近づいて移動および離れて移動するように構成される、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記複数のフラップフォルダは、対向するフラップフォルダの第2の組を備える、請求項4または5に記載のシステム。
【請求項7】
前記対向するフラップフォルダの第2の組は、前記ボックスの幅に概ね平行な軸に平行に互いに近づいて移動および離れて移動するように構成される、請求項4に記載のシステム。
【請求項8】
前記複数のフラップフォルダのうちのそれぞれのフラップフォルダは、前記フラップフォルダが前記ボックスの開いた上端内に少なくとも部分的に挿入されるときに前記ボックスの前記上部フラップの1つに係合するように構成された傾斜プレートを備え、前記ボックスの前記上部フラップへの前記傾斜プレートの係合は、前記ボックスの前記上部フラップを曲げる又は偏向させるように構成される、請求項2~7の何れか1項に記載のシステム。
【請求項9】
前記複数のフラップフォルダのうちのそれぞれのフラップフォルダは、第1のクランプ部材をさらに備え、前記第1のクランプ部材のそれぞれは、前記フラップフォルダが前記ボックスの前記開いた上端内に少なくとも部分的に挿入されるときに前記ボックスの内側側壁面の近くにまたは接して配置されるように構成される、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記複数のフラップフォルダのうちのそれぞれのフラップフォルダは、第2のクランプ部材をさらに備え、前記第2のクランプ部材は、前記ボックスの前記上部フラップの内面に係合して前記ボックスの前記上部フラップを前記折り畳まれた構成に折り畳むように構成される、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記第2のクランプ部材は、前記ボックスの前記上部フラップに係合して折り畳まれた構成に折り畳むために、回転または直線的に移動するように構成される、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
それぞれのフラップフォルダの前記第1および前記第2のクランプ部材は、前記ボックスの上部フラップと側壁とをそれらの間でクランプするように構成される、請求項10または11に記載のシステム。
【請求項13】
前記バンダーアセンブリは、機能位置に選択的に移動可能なバンディングフレームを備え、前記バンディングフレームは、前記機能位置にあるとき、前記ボックスの周りに少なくとも部分的に延在するように構成される、請求項1~12の何れか1項に記載のシステム。
【請求項14】
前記バンディングフレームの少なくとも一部は、前記バンディングフレームが機能位置にあるときに、前記ボックスの折り畳まれた前記上部フラップの上端と下端の間の高さに位置するように構成され、前記バンダーアセンブリは、折り畳まれた前記上部フラップの前記上端と前記下端との間で、折り畳まれた前記上部フラップにバンドまたは他の拘束具を適用するように構成される、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記ボックスの表面に証印を印刷し、および/またはラベルを張り付けるように構成された印刷アセンブリをさらに備える、請求項1~14の何れか1項に記載のシステム。
【請求項16】
ボックスの上部フラップを折り畳んで保持するためのシステムであって、
前記ボックスの前記上部フラップを外側または開いた折り畳まれた構成に折り畳むように構成されたフラップ折り畳みアセンブリであって、前記上部フラップは、前記折り畳まれた構成で前記ボックスの外側側壁面に向かって外側および下方に折り畳まれ、前記フラップ折り畳みアセンブリは、
キャリッジアセンブリと、
前記キャリッジアセンブリに接続された第1および第2の対向するフラップフォルダであって、第1軸に平行に互いに近づいて移動および離れて移動するように構成される、第1および第2の対向するフラップフォルダと、
前記キャリッジアセンブリに接続された第3および第4の対向するフラップフォルダであって、第2軸に平行に互いに近づいて移動および離れて移動するように構成される、第3および第4の対向するフラップフォルダと、
を備える、フラップ折り畳みアセンブリと、
前記ボックスの前記上部フラップにバンドまたは他の拘束具を適用して前記上部フラップを前記折り畳まれた構成に保持するように構成されるバンダーアセンブリと、
を備える、システム。
【請求項17】
前記フラップフォルダのそれぞれは、前記ボックスの前記上部フラップと係合して前記上部フラップを外側に曲げる又は偏向させるように構成される傾斜プレートを備える、請求項16に記載のシステム。
【請求項18】
前記第1および第2の対向するフラップフォルダと前記第3および第4の対向するフラップフォルダとは、第3軸に平行に移動するように構成され、前記第1および第2の対向するフラップフォルダと前記第3および第4の対向するフラップフォルダとの前記第3軸に平行な移動は、前記第1および第2の対向するフラップフォルダと前記第3および第4の対向するフラップフォルダとを前記ボックスの開いた上端内に少なくとも部分的に挿入させる、または前記開いた状態から後退させられるように構成される、請求項16に記載のシステム。
【請求項19】
前記キャリッジアセンブリは、サブキャリッジを備えている、請求項18に記載のシステム。
【請求項20】
前記サブキャリッジは、1つまたは複数の第1のトラックまたはガイドと、1つまたは複数の第2のトラックまたはガイドとを備え、前記第1および第2の対向するフラップフォルダは、前記第1軸に平行な前記第1および第2の対向するフラップフォルダの移動を可能にするために、前記1つまたは複数の第1のトラックまたはガイドに移動可能に接続され、前記第3および第4の対向するフラップフォルダは、前記第2軸に平行な前記第3および第4の対向するフラップフォルダの移動を可能にするために、前記1つまたは複数の第2のトラックまたはガイドに移動可能に接続される、請求項19に記載のシステム。
【請求項21】
前記フラップフォルダのそれぞれは、前記ボックスの上部フラップを前記折り畳まれた構成に折り畳むように移動可能なクランプ部材を備える、請求項20に記載のシステム。
【請求項22】
前記クランプ部材は、前記バンダーアセンブリがバンドまたは他の拘束を前記ボックスの前記上部フラップに適用して前記上部フラップを折り畳まれた構成に保持している間に、前記上部フラップを折り畳まれた構成に保持するように構成される、請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
ボックスの上部フラップを折り畳んで、開いたまたは外側に折り畳まれた構成に保持するための方法であって、
上方に延びる上部フラップを備えた開いたボックスを提供し、
前記上部フラップを開いたまたは外側に折り畳まれた構成に折り畳み、前記上部フラップは、前記折り畳まれた構成にあるとき、前記ボックスの外側側壁面に向かって外側および下方に折り畳まれ、
前記上部フラップが前記折り畳まれた構成にある間に、バンドまたは他の拘束具を前記上部フラップに適用し、前記バンドまたは他の拘束具は、前記上部フラップを折り畳まれた構成に保持するように構成される、方法。
【請求項24】
前記上部プラップを前記折り畳まれた構成に折り畳む前に、前記上部フラップを外側に曲げるまたは偏向させることをさらに含む、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記バンドまたは他の拘束具を前記上部フラップに適用している間に、前記上部フラップを前記折り畳まれた構成に保持することをさらに含む、請求項23または24に記載の方法。
【請求項26】
前記バンドまたは他の拘束具を前記上部フラップに適用した後に、前記上部フラップの保持を解除することをさらに含む、請求項25に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]本出願は、2021年4月30日に出願された「Systems and Methods for Folding and Retaining Box Flaps」と題される米国特許出願第63/182,066号の優先権および利益を主張するものである、2022年4月27日に出願された「Systems and Methods for Folding and Retaining Box Flaps」と題される米国特許出願第17/730,979号の優先権を主張するものである。これらの出願のそれぞれは、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
1.技術分野
[0002]本開示の例示的な実施形態は、ボックスフラップを折り畳んで保持するためのシステム、方法、および装置に関する。より具体的には、例示的な実施形態は、開いたボックスの上部フラップをボックスの外側側壁に対して折り畳み、フラップを折り畳まれた位置に保持するためのシステム、方法、および装置に関する。
【0003】
2.関連技術
[0003]段ボールで形成されたボックス を含む輸送用コンテナは一般的である。このような輸送用コンテナの作成するために、さまざまなシステム、機械、装置が使用される。これらのシステム、機械、および装置は通常、原材料(段ボールなど) に切り込みや折り目を形成して、ボックスブランクを作成する。次に、ボックスブランクを組み立ててボックスを形成する。ボックスブランクをボックスに組み立てるために、通常、ボックスブランクを折り畳んで、その両端を(例えば、接着剤、テープ、ステープルなどを介して)互いに接続して、製造による接合部を形成する。次いで、部分的に組み立てられたボックスの底部フラップを折り畳んで閉じ、所定の位置に(例えば、接着剤、テープ、ステープルなどで)固定して、ボックスの底面を形成する。そして、ボックスに品物を詰め、上部フラップを折り畳んで閉じ、所定の位置に(例えば、接着剤、テープ、ステープルなどで)固定して、ボックスを閉じてその上面を形成することができる。
【0004】
[0004]歴史的に、ボックスブランクは、システム、機械、または装置を用いて形成され、その後、ヒトが、ボックスブランクをボックスに組み立て、ボックスに詰め、上部フラップを閉じる。最近の自動化への注目により、ボックスブランクを開いたボックス(例えば、底部が閉じて上部が開いたボックス)に組み立てるためのシステム、機械、および装置が開発されている。また、開いたボックスを詰め、ボックスが詰められた後にボックスの上部フラップを閉じるシステム、機械、および装置が開発されてきており、現在も開発されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
[0005]ボックスを作成し、組み立て、詰め、閉じる自動化されたシステム、機械、および装置により、そのようなプロセスに必要な手作業の量が大幅に減少すると共に、作成されて詰められたボックスの数が増加している。しかしながら、こうしたボックスの取り扱いには未だ課題が残っている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
[0006]例示的な一実施形態では、開いたボックスの上部フラップを折り畳んで保持するためのシステムが提供される。このシステムは、開いたボックスをシステムを通して少なくとも部分的に前進させるように構成されたコンベヤシステムを含む。また、システムは、ボックスの上部フラップを開いたまたは外側に折り畳まれた構成に折り畳むように構成されたフラップ折り畳みアセンブリを含む。上部フラップは、開いたまたは外側に折り畳まれた構成で、ボックスの外側側壁面に向かって折り畳まれる。また、システムは、バンドまたは他の拘束具をボックスの上部フラップに適用して、上部フラップを開いたまたは外側に折り畳まれた構成に保持するように構成されたバンダーアセンブリを含む。
【0007】
[0007]別の実施形態によれば、開いたボックスの上部フラップを折り畳んで保持するためのシステムは、フラップ折り畳みアセンブリとバンダーアセンブリとを含む。フラップ折り畳みアセンブリは、ボックスの上部フラップを開いたまたは外側に折り畳まれた構成に折り畳むように構成されている。上部フラップは、開いたまたは外側に折り畳まれた構成で、ボックスの外側側壁面に向かって折り畳まれる。フラップ折り畳みアセンブリは、キャリッジアセンブリ、第1および第2の対向するフラップフォルダ、および第3および第4の対向するフラップフォルダを含む。第1および第2の対向するフラップフォルダは、キャリッジアセンブリに接続され、第1軸に平行に互いに近づいたり互いに離れたりするように構成される。第3および第4の対向するフラップフォルダは、キャリッジアセンブリに接続され、第2軸に平行に互いに近づいたり互いに離れたりするように構成される。バンダーアセンブリは、バンドまたは他の拘束具をボックスの上部フラップに適用して、上部フラップを開いたまたは外側に折り畳まれた構成に保持するように構成される。
【0008】
[0008]さらに別の実施形態では、ボックスの上部フラップを折り畳んで折り畳まれた構成に保持する方法が提供される。この方法は、上方に延びる上部フラップを備えた開いたボックスを提供することと、上部フラップを開いたまたは外側に折り畳まれた構成に折り畳むこととを含む。上部フラップは、開いたまたは外側に折り畳まれた構成にあるとき、ボックスの外側側壁面に向かって折り畳まれる。また、方法は、上部フラップが開いたまたは外側に折り畳まれた構成にある間に、バンドまたは他の拘束具を上部フラップに適用することを含む。バンドまたは他の拘束具は、上部フラップを開いたまたは外側に折り畳まれた構成に保持するように構成される。
【0009】
[0009]本開示のこれらおよび他の目的および特徴は、以下の説明および添付の特許請求の範囲からより完全に明らかになるか、または以下に説明する本開示の実施形態によって理解されよう。
【0010】
[0008]本発明の上記の、およびその他の利点および特徴をさらに明確にするために、本発明のより具体的な説明が、添付の図面に図示されるその特定の実施形態を参照することによって与えられる。これらの図面は、本発明の図解用の実施形態のみを描写しており、したがって、その範囲の限定とみなされるべきではないことが理解されよう。以下に添付の図面を使用して、さらなる具体性および詳細さをもって、本発明を記述して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】[0011]図1は、ボックスの上部フラップを折り畳んで保持するためのシステムの例示的な実施形態を示す。
図2】[0012]図2は、図1のシステムのフラップ折り畳みアセンブリの例示的な実施形態を示す。
図3】[0013]図3は、フラップ折り畳みアセンブリの下にボックスが配置されている状態の図1のシステムを示す。
図4】[0014]図4は、フラップ折り畳みアセンブリが特定のボックスのサイズに適合するように調整された状態の図1のシステムを示す。
図5】[0015]図5は、ボックスの上部フラップを外側に偏向させるためにフラップ折り畳みアセンブリがボックス内に部分的に下げられた状態の図1のシステムを示す。
図6】[0016]図6は、フラップ折り畳みアセンブリがボックスの上部フラップを外側に及びボックスの側壁の外面に向かって下側に折り畳んでいる状態の図1のシステムを示す。
図7】[0017]図7は、バンダーアセンブリがボックスの周りの上昇位置に移動された状態の図1のシステムを示す。
図8】[0018]図8は、バンダーアセンブリがボックスにバンドを適用している状態の図1のシステムを示す。
図9】[0019]図9Aおよび図9Bは、その支持アームまたはガイドアームを含むバンダーアセンブリの下側を示す。
図10】[0020]図10は、バンダーアセンブリが下降位置に移動されている状態の図1のシステムを示す。
図11】[0021]図11は、フラップ折り畳みアセンブリがボックスから部分的に引き出された状態の図1のシステムを示す。
図12】[0022]図12は、フラップ折り畳みアセンブリがボックスから完全に引き出された状態の図1のシステムを示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[0023]本開示は特定の構成を参照して実施形態の細部を説明するが、本記述は例示的であり、本発明の範囲を限定するものとみなされない。特許請求の範囲によって定義される本発明の精神および範囲から逸脱することなく、示される構成に対して種々の変更形態が作られ得る。より良好に理解することができるようにするために、種々の添付図を通して同様の構成要素は同様の参照符号によって示される。
【0013】
[0024]本開示の例示的な実施形態は、開いたボックスの上部フラップをボックスの外側側壁に対して折り畳み、フラップを開いた位置または外側に折り畳んだ位置に保持するためのシステム、方法、および装置に関する。例えば、図1は、ボックスの上部フラップを折り畳んで保持するためのシステム100を示す。概して、システム100は、フレーム102、コンベヤシステム104、フラップ折り畳みアセンブリ106、バンダーアセンブリ108、および印刷アセンブリ110の1つまたは組み合わせを含み得る。
【0014】
[0025]コンベヤシステム104は、フレーム102に隣接して配置されるか、またはフレーム102に接続されることによって、フレーム102に関連付けられ得る。コンベヤシステム104は、それに沿ってボックスを前進させるように構成された1つまたは複数のコンベヤベルトおよび/または他の前進機構(例えば、ローラー、車輪など)を含んでもよい。例えば、コンベヤシステム104は、少なくとも部分的にシステム100を通してボックス112を前進させ得る。
【0015】
[0026]システム100内の特定の点で、コンベヤシステム104は、ボックス112の前進を一時停止または停止してもよい。例えば、ボックス112がフラップ折り畳みアセンブリ106の概して真下に位置するようにコンベヤシステム104がボックス112を前進させたとき、コンベヤシステム104は、ボックス112の前進を一時的に停止してもよい。いくつかの実施形態では、システム100は、ボックス112がシステム100内を移動するときにボックス112の位置を監視または検出する1つまたは複数のセンサ114を含み得る。1つまたは複数のセンサ114が、ボックス112がフラップ折り畳みアセンブリ106の下に位置していることを検出すると、1つまたは複数のセンサ114は、コンベヤシステム104に(直接またはシステム100の制御システムを介して)信号を送ってもよく、これにより、コンベヤシステム104がボックス112の移動を停止し、ボックス112が少なくとも一時的にフラップ折り畳みアセンブリ106の下に静止して配置されるようにする。
【0016】
[0027]下記で詳細に説明するように、フラップ折り畳みアセンブリ106は、ボックス112の上部フラップ116を開いた位置または外側に折り畳まれた位置に折り畳むことができ、バンダーアセンブリ108は、ボックス112にバンドまたは他の拘束具を適用して上部フラップ116を開いた位置または外側に折り畳まれた位置に保持することができる。開いた位置または外側に折り畳まれた位置では、ボックス112の上部フラップ116は、ボックス112の外側側壁に向かって(任意で接触させて)外側および下方に折り畳まれる。フラップ折り畳みアセンブリ106が上部フラップ116を折り畳んでバンダーアセンブリ108がボックス112にバンドまたは拘束具を適用して上部フラップ116を開いた位置または外側に折り畳まれた位置に保持した後、コンベヤシステム104は、ボックス112をシステム100を通っておよび/またはシステム100の外にさらに前進させ得る。
【0017】
[0028]引き続き図1を参照し、また、システム100の残りの部分から切り離してフラップ折り畳みアセンブリ106を示す図2に注目する。図示されるように、フラップ折り畳みアセンブリ106は、フレーム104に搭載され得るキャリッジアセンブリ118を含む。また、フラップ折り畳みアセンブリ106は、複数のフラップフォルダ120を含む。フラップフォルダ120は、サブフレームまたはサブキャリッジ122を介してキャリッジアセンブリ118に接続されてもよい。
【0018】
[0029]図示の実施形態では、キャリッジアセンブリ118は、ガントリ124が1つ又は複数の支持トラック126の対向する端部間で第1および第2の対向方向に移動できるように、1つ又は複数の支持トラック126に移動可能に取り付けられたガントリ124を含む。ガントリ124のこうした移動はモータによって促進され、コンベヤシステム104の幅に沿って複数のフラップフォルダ120を選択的に再配置することができる。これは、フラップフォルダ120をコンベヤシステム104上に配置されたボックス112と位置合わせするのに有用であり得る。例えば、コンベヤシステム104上の新しいボックス112がコンベヤシステム104上の以前のボックス112よりも広い又は狭い場合、ガントリ124をコンベヤシステム104の幅にわたって横方向に移動させて、フラップフォルダ120を新しいボックス112の上部に概ね位置合わせすることができる。
【0019】
[0030]フラップフォルダ120の横方向の移動(例えば、コンベヤシステム104の幅を横切る)を容易にすることに加えてまたは代えて、キャリッジアセンブリ118は、コンベヤシステム104の長さの一部に沿ったフラップフォルダ120の移動を容易にしてもよい。図示されるように、フラップフォルダ120は、アーム128を介してガントリ124に接続されてもよい。アーム128は、アーム128がガントリ124の長さの少なくとも一部に沿って移動できるように、ガントリ124に移動可能に接続されてもよい。アーム128は、モータを介してガントリ124に沿って能動的に移動してもよい。
【0020】
[0031]ガントリ124に対するアーム128の移動は、フラップフォルダ120をコンベヤシステム104に配置されたボックス112と位置合わせするのに有用であり得る。例えば、コンベヤシステム104上の新しいボックス112が、コンベヤシステム104上の以前のボックス112よりも長いまたは短い場合、アーム128は、ガントリ124に沿って、及びコンベヤシステム104の長さに沿って移動して、フラップフォルダ120を新しいボックス112の上部に概ね位置合わせすることができる。
【0021】
[0032]さらに、アーム128は、アーム128(および接続されたフラップフォルダ120およびサブキャリッジ122)がガントリ124および/またはコンベヤシステム104に対して上昇および下降移動して、および/または、第1軸またはz軸に平行に移動して、往復運動することがきるように、ガントリ124に移動可能に接続されてもよい。こうした動きはモータによって駆動されてもよい。以下にさらに詳細に説明するように、アーム128のこのような上下または垂直の動きは、フラップフォルダ120のボックス112への挿入およびボックス112からの取り出しを容易にする。
【0022】
[0033]ガントリ124(例えば、支持トラック126に沿った)およびアーム128(例えば、ガントリ124に沿った)の上記した動きにより、複数のフラップフォルダ120をグループとして一緒に(横方向、縦方向、および/または垂直方向)移動させることができる。フラップフォルダ120は、これに加えてまたは代えて、互いに対して移動可能であってもよい。例えば、フラップフォルダ120とサブキャリッジ122との間の接続により、フラップフォルダ120間の相対移動が許容されてもよい。
【0023】
[0034]例えば、フラップ折り畳みアセンブリ106は、4つのフラップフォルダ120を含み得る。4つのフラップフォルダ120は、4つのフラップフォルダ120が相互に移動できるようにサブキャリッジ122に取り付けられてもよい。図示の実施形態では、フラップフォルダ120は対向したペアで配置され、第1および第2のフラップフォルダ120は互いに対向して配置され、第3および第4のフラップフォルダ120は互いに対向して配置される。第1および第2のフラップフォルダ120は、第3および第4のフラップフォルダ120から約90度オフセットしてもよい。
【0024】
[0035]フラップフォルダ120は、1つ又は複数の他の軸(例えば、水平移動のためのx軸および/またはy軸)に平行なフラップフォルダ120の往復運動を可能にする態様で、サブキャリッジ122に接続されてもよい。例えば、第1および第2のフラップフォルダ120は、第1および第2のフラップフォルダ120が第2軸またはx軸(つまり、コンベヤシステム104の長さと概ね整列している軸)に平行に(水平に)移動できるように、サブキャリッジ122上の1つまたは複数のトラックまたはガイド130に取り付けられてもよい。第1および第2のフラップフォルダ120のこのような移動により、ボックス112の長さまたは幅に少なくとも部分的に基づいて、第1および第2のフラップフォルダ120を互いに近づけたり離したりすることができる。サブキャリッジ122は、第1および第2のフラップフォルダ120の第2軸またはx軸に平行な動きを容易にするモータまたは他のアクチュエータを含んでもよい。
【0025】
[0036]同様に、第3および第4のフラップフォルダ120は、第3および第4のフラップフォルダ120が第3軸またはy軸(つまり、コンベヤシステム104の幅と概ね垂直な軸)に平行に(水平に)移動できるように、サブキャリッジ122上の1つまたは複数のトラックまたはガイド132に取り付けられてもよい。第3および第4のフラップ折り機120のこのような移動により、ボックス112の長さまたは幅の他方に少なくとも部分的に基づいて、第3および第4のフラップフォルダ120を互いに近づけたり離したりすることができる。また、サブキャリッジ122は、第3および第4のフラップフォルダ120の第3軸またはy軸に平行な動きを容易にするモータまたは他のアクチュエータを含んでもよい。
【0026】
[0037]図2に示すように、フラップフォルダ120のそれぞれは、第1のクランプ部材134、傾斜プレート136、および第2のクランプ部材138を含む。以下でより詳細に説明するように、傾斜プレート136は、ボックス112上の上部フラップ116に係合して外側に曲げる又は偏向させるように構成される。その後、第2のクランプ部材138は、上部フラップ116と側壁とが第1および第2のクランプ部材134,138の間にクランプされるように、上部フラップ116をボックス112の側壁に向かってさらに折り畳むように構成される。
【0027】
[0038]ここで図3に注目し、図3は、ボックス112をフラップ折り畳みアセンブリ106の下に位置決めするためにボックス112をそこに沿って前進させているコンベヤシステム104を示す。図示の実施形態では、フラップフォルダ120は上昇位置にあり、ボックス112をその下に進めることができる。また、対向するフラップフォルダ120の組が互いの近くに移動している。
【0028】
[0039]ボックス112がフラップ折り畳みアセンブリ106の下に、またはその前に前進すると、フラップ折り畳みアセンブリ106は、ボックス112の特定のサイズ(例えば、長さ、幅、高さ)に適合するように調整されてもよい。例えば、ボックス112の高さに応じて、フラップフォルダ120は、ボックス112がその下を通過できる程度に昇降(例えば、第1軸またはz軸に平行に移動)されてもよい。同様に、ボックス112の長さおよび/または幅に応じて、フラップフォルダ120は、ガントリ124および/またはアーム128の移動を介してグループとして移動されてもよい。フラップフォルダ120の対向する組は、同様にまたは代替的に、ボックス112の長さおよび幅に概ね対応するように、互いに近づいたり離れたり移動(例えば、第2/x軸および/または第3/y軸に平行に移動)してもよい。
【0029】
[0040]例えば、図3図4とを比較して、ボックス112がフラップ折り畳みアセンブリ106に近づくかまたはフラップ折り畳みアセンブリ106の下に位置するにつれて、フラップフォルダ120が互いにさらに離れることが示される。図示の実施形態では、フラップフォルダ120は、対向するフラップフォルダ120上の第1のクランプ部材134がわずかに小さい距離(例えば、2.54cm(1インチ)、1.27cm(0.5インチ)、0.635cm(0.25インチ)、0.254cm(0.1インチ)以下)だけ離間するように移動される。ボックス112の長さおよび幅に応じて、ボックス112がフラップ折り畳みアセンブリ106に近づくかまたはフラップ折り畳みアセンブリ106の下に位置するにつれて、フラップフォルダ120が互いに近づいたり離れたり移動してもよい。
【0030】
[0041]ボックス112がフラップ折り畳みアセンブリ106の下に配置され、フラップフォルダ120が適切に離間される(例えば、対向する第1のクランプ部材134がボックスの長さおよび幅よりわずかに小さい距離だけ離間される)と、フラップフォルダ120は、下降されるまたはボックス112に向かって移動されてもよい。たとえば、図5に示されるように、フラップフォルダ120がボックス112の開いた上端に部分的に挿入されるように、フラップフォルダ120が下降される。
【0031】
[0042]特に、図1図4に示すように、傾斜プレート136は、その下端がその上端よりも互いに近づくように角度が付けられている。さらに、図から分かるように、各傾斜プレート136の下端は、任意に、その上端よりも狭くされてもよい。結果として、各傾斜プレート136は、テーパ付きの構成(例えば、上端でより広く、下端でより狭い)を有し得る。
【0032】
[0043]図5に示されるようにフラップフォルダ120がボックス112に挿入されると、第1のクランプ部材134は、ボックス112の側壁の内面の近くにまたは接して配置される。また、傾斜プレート136は、ボックス112の上部フラップ116に係合する。傾斜プレート136は外側に傾斜している(例えば、上端は下端よりもさらに離れている)ため、傾斜プレート136とボックス112の上部フラップ116との係合により、上部フラップ116が図5に示されるように曲げられる又は偏向される。
【0033】
[0044]上部フラップ116が外側に偏向されると、フラップフォルダ120は、上部フラップ116をボックス112の側壁の外面に向かって外側かつ下方に折り畳むことができる。たとえば、図6に示されるように、フラップフォルダ120は、上部フラップ116を下方に折り畳むように作動させてもよい。アクチュエータは、第2のクランプ部材138を回転または直線的に移動させて、上部フラップ116の内面と係合させることができる。第2のクランプ部材138の移動により、上部フラップ116の内面に力が付与され、上部フラップ116がボックス112の側壁の外面に向かって外側および下方に折り畳まれる。
【0034】
[0045]いくつかの実施形態では、第1および第2のクランプ部材134、138は、上部フラップ116およびそれらの間のボックス112の側壁をクランプする。いくつかの実施形態では、第1のクランプ部材134は、第2のクランプ部材138に安定化させる力または反対の力を提供して、上部フラップ116の折り畳みを促す、および/または上部フラップ116が折り畳まれているときのボックス112の側壁の動きを制限または防止する。
【0035】
[0046]いくつかの実施形態では、第2のクランプ部材138は、上部フラップ116をボックス112の側壁の外面に対して完全に折り畳むように構成される。他の実施形態では、第2のクランプ部材138は、上部フラップ116とボックス112の側壁とが75度、60度、45度、30度、または15度以下の角度、またはそれらの間の任意の角度を形成するように、上部フラップ116を折り畳むように構成される。
【0036】
[0047]いずれにせよ、第2のクランプ部材138は、拘束要素がボックス112に適用されている間、上部フラップ116を折り畳まれた構成に保持することができる。例えば、第2のクランプ部材138が上部フラップ116を開いた又は外側に折り畳まれた位置に保持している間、バンダーアセンブリ108は、バンドまたは他の拘束具を上部フラップ116に適用して、上部フラップ116を開いた又は外側に折り畳まれた構成に保持するように構成され得る。
【0037】
[0048]図7に示すように、バンダーアセンブリ108のバンディングフレーム140は、上昇位置または機能位置に移動することができる。上昇位置または機能位置では、バンディングフレーム140の少なくとも一部は、ボックス112の周りに延在し、折り畳まれた上部フラップ116の上端と下端との間の高さに配置され得る。バンディングフレーム140が配置されると、バンダーアセンブリ108は、図8に示すように、上部フラップ116を折り畳まれた構成に保持するために、バンドまたは他の拘束具142を上部フラップ116に適用することができる。例えば、バンドまたは他の拘束具142がボックス112の周りに延在してもよく、バンディングフレーム130から解放されて上部フラップ116の周りに固定されてもよい。いくつかの実施形態では、バンドまたは他の拘束具142は、ボックス112の外側の周囲に延在し、上部フラップ116を開いた又は外側に折り畳まれた構成に保持する。いくつかの実施形態では、バンドまたは他の拘束具142は、紙、プラスチック、ゴム、ビニール、布などを含む。
【0038】
[0049]図9Aおよび図9Bは、バンダーアセンブリ108の下方斜視図を示す。図7および図8と同様に、バンディングフレーム140は、ボックス112の周りに延在し、ボックス112の周りに延在してボックス112の折り畳まれた上部フラップ116の上端と下端との間の高さに位置するように、上昇位置または機能位置にある。図から分かるように、バンダーアセンブリ108は、1つまたは複数のサポートまたはガイドアーム144を含む。図示の実施形態では、サポートまたはガイドアーム144は、バンディングフレーム140の下側に接続される。
【0039】
[0050]図9A図9Bとの比較から分かるように、サポートまたはガイドアーム144は、保管または非アクティブ位置(図9A)とアクティブ位置(図9B)との間で選択的に移動するように構成されている。サポートまたはガイドアーム144が非アクティブ位置にあるとき、サポートアームまたはガイドアーム144はバンドフレーム140の下に位置する。非アクティブ位置にあるとき、サポートまたはガイドアーム144は、バンドフレーム140の上昇位置もしくは機能位置への動き、または上昇位置もしくは機能位置からの動きを妨げない。つまり、サポートまたはガイドアーム144は、バンディングフレーム140の移動を妨げるような方法で、コンベヤシステム104、ボックス112、またはシステム100の他の構成要素に接触または係合しない。
【0040】
[0051]対照的に、バンディングフレーム140が上昇位置または機能位置にあると、サポートまたはガイドアーム144を展開することができる(例えば、非アクティブ位置からアクティブ位置に移動する)。図示の実施形態では、サポートまたはガイドアーム144は、図9Bに示すように、非アクティブ位置からアクティブ位置まで枢動することによって展開することができる。他の実施形態では、サポートまたはガイドアーム144は、非アクティブ位置とアクティブ位置との間を移動するために、直線的、枢動、またはそれらの組み合わせで移動してもよい。
【0041】
[0052]サポートまたはガイドアーム144の展開は、所定の距離を移動するか、または所定のイベントが発生するまでの移動を含み得る。例えば、サポートまたはガイドアーム144の展開は、その一部がボックス112に接触するまでの移動を含んでもよい。
【0042】
[0053]サポートまたはガイドアーム144がアクティブ位置にある状態で、バンダーアセンブリ108は、バンド(または他の拘束具)142をボックス112に適用して、上部フラップ116を開いたまたは外側に折り畳まれた構成に保持することができる。サポートまたはガイドアーム144は、バンド142がボックス112に適用されるときにバンド142を支持および/またはガイドするように構成され得る。例えば、サポートまたはガイドアーム144は、バンド142がボックス112に向かって移動するときにバンド142を支持およびガイドして、バンド142がボックス112の所望の部分(例えば、下向きに折り畳まれた上部フラップ116の周り)に適用される。これにより、サポートまたはガイドアーム144は、バンド142の適用中に、バンド142が上部フラップ116の下にたどるのを防止することができる。
【0043】
[0054]バンドまたは他の拘束具142が上部フラップ116に適用されると、バンディングフレーム140は、ボックス112の周りから降下されるか、または別の方法で取り外され得る。例えば、図10は、コンベヤシステム104の下の位置まで降下されているバンディングフレーム140を示す。バンディングフレーム140が完全に降下されるか、あるいはボックス112の周りから取り外される間またはその後、図11に示すように、第2のクランプ部材138を後退させることができる。その後、図12に示すように、フラップフォルダ120をボックス112内から(例えば、フラップ折り機120を第1軸またはz軸に沿ってボックス112から遠ざけることによって)後退させることができる。
【0044】
[0055]バンド142がボックス112に適用されてフラップフォルダ120およびバンダーアセンブリ108が後退すると、コンベヤシステム104は、ボックス112をシステム100の中をさらに前進させ、またはシステム100の外へ前進させることができる。そして、コンベヤシステム104は、別のボックス146をフラップ折り畳みアセンブリ106に向かって/その下に移動させることができる。
【0045】
[0056] 再び図1に注目し、ボックス112がコンベヤシステム104に沿ってさらに進むにつれて、ボックス112は印刷アセンブリ110に隣接して配置されるか、印刷アセンブリ110のそばを通過し得る。いくつかの実施形態では、システム100は、ボックス112が印刷アセンブリ110に隣接して配置されるか印刷アセンブリ110のそばを通過したときに検出する1つまたは複数のセンサ148を含む。1つまたは複数のセンサ148によるこうした検出により、ボックス112が印刷アセンブリ110に隣接して静止して配置されるように、コンベヤシステム104の動きを停止させることができる。あるいは、1つまたは複数のセンサ148によるこうした検出は、印刷アセンブリ110を作動させてもよい。
【0046】
[0057]印刷アセンブリ110は、ボックス112に証印(例えば、単語、数字、絵、ロゴ、バーコードなど)を印刷することができる。加えてまたは代替として、印刷アセンブリ110は、1つまたは複数のラベルをボックス112に貼り付けてもよい。証印および/またはラベルは、ボックス112が静止して印刷アセンブリ110に隣接して配置されている間に付され得る。加えてまたは代替として、証印および/またはラベルは、ボックス112が印刷アセンブリを通過する間に付されてもよい。
【0047】
[0058]いくつかの実施形態では、印刷アセンブリ110は、ボックス112の側壁の1つまたは複数の外面に証印を印刷するかラベルを貼り付ける。例えば、印刷アセンブリ110は、ボックス112の側壁の下部に証印を印刷するかラベルを貼り付けてもよい。ボックス112の側壁の下部は、側壁の下端と下向きに折り畳まれた上部フラップ116との間の領域を含み得る。いくつかの実施形態では、印刷アセンブリ110は、上部フラップ116の外側に面した表面に証印を印刷するかラベルを張り付けてもよい。
【0048】
[0059]本明細書に記載されるように、開いたボックスの上部フラップを折り畳まれた構成に保持することにより、様々な利点が提供され得る。たとえば、ボックスに品物を詰めるのに手作業が使用される場合、通常、梱包者は、上向きに延びているボックスの上部フラップを越えるのに十分な高さまで梱包する品物を持ち上げてから、品物をボックスの中に降ろす必要がある。こうしたプロセスは、梱包者に大きな範囲の動作を必要とする可能性があり、これを繰り返し実行したり、および/または、重い対象を持つことにより、梱包者の疲労や怪我につながる可能性がある。
【0049】
[0060]梱包者が、上方に延びるフラップの上に品物を持ち上げてからボックスの中に降ろさなければならないことを避けるために、ボックスが低い高さに配置され得る。こうした場合、梱包者は、上方に延びるフラップを乗り越えるほど高く商品を持ち上げなくてもよい。しかしながら、梱包者は、品物を低い位置のボックスに入れるために、繰り返し腰をかがめる必要があり得る。繰り返しになるが、そうした動きは梱包者の疲労や怪我につながる可能性がある。
【0050】
[0061]対照的に、本明細書で説明するように上部フラップを折り畳んで保持することによって、上部フラップが折り畳まれているので、梱包者は品物を高く持ち上げる必要がない。さらに、梱包者は、商品をボックスの中に入れるためにボックスの奥まで手を伸ばす必要がない。同様に、フラップを折り畳むとボックスの高さが低くなるため、ボックスを詰める際に梱包者が繰り返しかがむ必要があるボックスを低い位置に配置する必要が少なくなる。
【0051】
[0062]ボックスを詰めるのに手作業が使用されない場合にも、上部フラップを折り畳んで所定の位置に保持することにより、さまざまな利点が提供され得る。例えば、機械がボックスに詰める自律環境では、開いたボックスの高さを低くすることで(本明細書で説明されるように上部フラップを折り畳んで保持することによって)、自動化された機械コンポーネントのクリアランスを低くすることができる。たとえば、品物をボックス内に入れる自動機械は、上方に延びる上部フラップを通過するほど上昇する必要がないため、垂直方向の範囲を小さくすることができる。
【0052】
[0063]いずれにせよ、ボックスが詰められて閉じられる準備ができたら、バンドまたは他の拘束具をボックスから取り外すことができる。バンドまたは他の拘束具を外すと、ボックスの上部フラップが解放され、上部フラップを折り畳んで閉じて(たとえば、テープ、接着剤、ステープルなどを使用して)固定することができる。
【0053】
[0064]本明細書に記載されるように、システム100は、ボックスの上部フラップを折り、それにバンドまたは他の拘束具を適用し、任意選択でボックスに印刷またはラベルを付すように構成され得る。しかしながら、いくつかの例では、ボックスは、その上部フラップを折り畳んで保持する必要性が低いまたは無い寸法を有してもよい。例えば、開いたボックスの全高(例えば、側壁および上方に延びる上部フラップの高さ)が所定の高さ(例えば、30.48cm(12インチ)、45.72cm(18インチ)、50.8cm(20インチ)、60.96cm(24インチ)、76.2cm(30インチ)、またはこれらの高さよりも低い、高い、またはその間)である場合、システム100は、下側に折り畳まれた構成に上部フラップを折り畳んで拘束することを省略してもよい。つまり、システム100は、上部フラップを折り畳んだりバンドまたは他の拘束具を上部フラップに適用したりしなくてもよい。しかしながら、システム100は、ボックスがシステム100を通過するときに、ボックスに印刷するかラベルを貼り付けてもよい。
【0054】
[0065]本明細書の開示において、ボックスの上部フラップを外側または開いた構成に折り畳んで保持するためのシステムは、コンベヤシステム、フラップ折り曲げアセンブリ、およびバンダーアセンブリを含み得ることが理解されよう。コンベヤシステムは、システムを通して少なくとも部分的にボックスを前進させるように構成され得る。フラップ折り畳みアセンブリは、開いて折り畳まれた構成に、ボックスの上部フラップを外側に折り畳むように構成され得る。上部フラップは、折り畳まれた構成において、ボックスの外側側壁面に向かって外側および下に折り畳まれ得る。バンダーアセンブリは、ボックスの上部フラップにバンドまたは他の拘束を適用して、上部フラップを折り畳まれた構成に保持するように構成され得る。
【0055】
[0066]いくつかの実施形態では、フラップ折り畳みアセンブリは、ボックスの上部フラップを折り畳まれた構成に折り畳むように構成された複数のフラップフォルダを含む。
【0056】
[0067]いくつかの実施形態では、複数のフラップフォルダのそれぞれは、第1軸に平行に移動して、複数のフラップフォルダをボックスの開いた上端に少なくとも部分的に挿入し、ボックスの開いた上端から複数のフラップフォルダを後退させるように構成される。
【0057】
[0068]いくつかの実施形態では、複数のフラップフォルダは、対向するフラップフォルダの第1の組を含む。
【0058】
[0069]いくつかの実施形態では、対向するフラップフォルダの第1の組は、ボックスの長さに概ね平行な軸に平行に、互いに近づき、互いに遠ざかるように移動するように構成される。
【0059】
[0070]いくつかの実施形態では、複数のフラップフォルダは、対向するフラップフォルダの第2の組を含む。
【0060】
[0071]いくつかの実施形態では、対向するフラップフォルダの第2の組は、ボックスの幅に概ね平行な軸に平行に、互いに近づき、互いに遠ざかるように移動するように構成される。
【0061】
[0072]いくつかの実施形態では、複数のフラップフォルダの各フラップフォルダは、フラップフォルダがボックスの開いた上端に少なくとも部分的に挿入されるときに、ボックスの上側フラップの1つと係合するように構成された傾斜プレートを含む。傾斜プレートとボックスの上側フラップとの係合は、ボックスの上側フラップを外側方向に曲げる又は偏向させるように構成され得る。
【0062】
[0073]いくつかの実施形態では、複数のフラップフォルダの各フラップフォルダは、第1のクランプ部材も含む。第1のクランプ部材のそれぞれは、フラップフォルダがボックスの開いた上端に少なくとも部分的に挿入されるときに、ボックスの内側側壁面の近くにまたは接して配置されるように構成され得る。
【0063】
[0074]いくつかの実施形態では、複数のフラップフォルダの各フラップフォルダは、第2のクランプ部材も含む。第2のクランプ部材は、ボックスの上部フラップの内面に係合し、ボックスの上部フラップを折り畳まれた構成に折り畳むように構成され得る。
【0064】
[0075]いくつかの実施形態では、第2のクランプ部材は、ボックスの上部フラップに係合して折り畳まれた構成に折り畳むために、回転または直線的に移動するように構成される。
【0065】
[0076]いくつかの実施形態では、それぞれのフラップフォルダの第1および第2のクランプ部材は、ボックスの上部フラップと側壁とをそれらの間でクランプするように構成される。
【0066】
[0077]いくつかの実施形態では、バンダーアセンブリは、機能位置に選択的に移動可能なバンディングフレームを含む。バンディングフレームは、機能位置にあるとき、ボックスの周りに少なくとも部分的に延在するように構成され得る。
【0067】
[0078]いくつかの実施形態では、バンディングフレームの少なくとも一部は、バンディングフレームが機能位置にあるときに、ボックスの折り畳まれた上部フラップの上端と下端の間の高さに位置するように構成される。
【0068】
[0079]いくつかの実施形態では、バンダーアセンブリは、折り畳まれた上部フラップの上端と下端との間で、折り畳まれた上部フラップにバンドまたは他の拘束具を適用するように構成される。
【0069】
[0080]いくつかの実施形態では、システムは、ボックスの表面に証印を印刷し、および/またはラベルを貼り付けるように構成された印刷アセンブリを含む。
【0070】
[0081]いくつかの実施形態では、ボックスの上部フラップを折り畳んで保持するためのシステムは、ボックスの上部フラップにバンドまたは他の拘束具を適用して折り畳まれた構成に上部フラップを保持するように構成されたフラップ折り畳みアセンブリおよびバンダーアセンブリを含む。フラップ折り畳みアセンブリは、ボックスの上部フラップを開いたまたは外側に折り畳まれた構成に折り畳むように構成され得る。上部フラップは、折り畳まれた構成において、ボックスの外側側壁面に向かって外側および下方に折り畳まれ得る。
【0071】
[0082]フラップ折り畳みアセンブリは、キャリッジアセンブリを含み得る。また、フラップ折り畳みアセンブリは、キャリッジアセンブリに接続された対向する第1および第2のフラップフォルダを含み得る。第1および第2の対向するフラップフォルダは、第1軸に平行に互いに近づいたり離れたりするように構成され得る。また、フラップ折り畳みアセンブリは、キャリッジアセンブリに接続された第3および第4の対向するフラップフォルダを含み得る。第3および第4の対向するフラップフォルダは、第2軸に平行に互いに近づいたり離れたりするように構成され得る。
【0072】
[0083]いくつかの実施形態では、第1および第2の対向するフラップフォルダと、第3および第4の対向するフラップフォルダとは、第3軸に平行に移動するように構成される。第1および第2の対向するフラップフォルダと第3および第4の対向するフラップフォルダとの第3軸に平行な移動は、第1および第2の対向するフラップフォルダおよび第3および第4の対向するフラップフォルダをボックスの開いた上端内に少なくとも部分的に挿入させる、または開いた上端から後退させられるように構成される。
【0073】
[0084]いくつかの実施形態では、キャリッジアセンブリはサブキャリッジを備える。
【0074】
[0085]いくつかの実施形態では、サブキャリッジは、1つまたは複数の第1のトラックまたはガイドと、1つまたは複数の第2のトラックまたはガイドとを備える。第1および第2の対向するフラップフォルダは、第1軸に平行な第1および第2の対向するフラップフォルダの移動を可能にするために、1つまたは複数の第1のトラックまたはガイドに移動可能に接続され得る。第3および第4の対向するフラップフォルダは、第2軸に平行な第3および第4の対向するフラップフォルダの移動を可能にするために、1つまたは複数の第2のトラックまたはガイドに移動可能に接続され得る。
【0075】
[0086]いくつかの実施形態では、フラップフォルダのそれぞれは、ボックスの上部フラップと係合し、上部フラップを外側に曲げるまたは偏向させるように構成された傾斜プレートを備える。
【0076】
[0087]いくつかの実施形態では、フラップフォルダのそれぞれは、ボックスの上部フラップを折り畳まれた構成に折り畳むように移動可能なクランプ部材を備える。
【0077】
[0088]いくつかの実施形態では、バンダーアセンブリがバンドまたは他の拘束をボックスの上部フラップに適用して上部フラップを折り畳まれた構成に保持している間に、クランプ部材が上部フラップを折り畳まれた構成に保持するように構成される。
【0078】
[0089]いくつかの実施形態では、ボックスの上部フラップを折り畳んで、開いた構成または外側に折り畳まれた構成に保持するための方法が提供される。この方法は、上方に延びる上部フラップを備えた開いたボックスを提供することを含み得る。また、方法は、上部フラップを開いたまたは外側に折り畳まれた構成に折り畳むことを含み得る。上部フラップは、折り畳まれた構成にあるとき、ボックスの外側側壁面に向かって外側および下方に折り畳まれ得る。また、方法は、上部フラップが折り畳まれた構成にある間に、バンドまたは他の拘束具を上部フラップに適用することを含み得る。バンドまたは他の拘束具は、上部フラップを折り畳まれた構成に保持するように構成され得る。
【0079】
[0090]いくつかの実施形態では、方法は、上部フラップを折り畳まれた構成に折り畳む前に、上部フラップを外側に曲げるまたは偏向させることを含む。
【0080】
[0091]いくつかの実施形態では、方法は、バンドまたは他の拘束具を上部フラップに適用している間に、上部フラップを折り畳まれた構成に保持することを含む。
【0081】
[0092]いくつかの実施形態では、方法は、バンドまたは他の拘束具を上部フラップに適用した後、上部フラップの保持を解除することを含む。
【0082】
[0093]本発明は、その精神または本質的な特徴から逸脱することなく、他の特定の形態で具体化することができる。したがって、記載された実施形態は、あらゆる点において例示としてのみ考慮されるべきであり、限定的なものではない。したがって、本発明の範囲は、上記した説明ではなく、添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲の均等の意味および範囲内にあるすべての変更は、その範囲内に包含されるものとする。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図10
図11
図12
【国際調査報告】