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特表2024-517736生検システムおよびそれと共に使用する生検ドライバ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-23
(54)【発明の名称】生検システムおよびそれと共に使用する生検ドライバ
(51)【国際特許分類】
   A61B 10/02 20060101AFI20240416BHJP
【FI】
A61B10/02 110B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023566488
(86)(22)【出願日】2021-04-30
(85)【翻訳文提出日】2023-10-27
(86)【国際出願番号】 US2021030080
(87)【国際公開番号】W WO2022231610
(87)【国際公開日】2022-11-03
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521442637
【氏名又は名称】バード・ペリフェラル・バスキュラー・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100196508
【弁理士】
【氏名又は名称】松尾 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100172041
【弁理士】
【氏名又は名称】小畑 統照
(72)【発明者】
【氏名】アディソン,ジョーダン
(72)【発明者】
【氏名】ブイ,エイミー
(72)【発明者】
【氏名】ペルゼク,ブリオン
(72)【発明者】
【氏名】ストリーデル,ライアン
(72)【発明者】
【氏名】クマラン,ランジャニ・サンパス
(57)【要約】
生検ドライバが、ハウジング、バッテリ電源、モータ、トリガ、および制御回路を含む。制御回路は、トリガスイッチ回路、抵抗ネットワーク回路、およびパルス幅変調回路を有する。トリガスイッチ回路は、オフ状態およびオン状態を有する。抵抗ネットワーク回路は、パルス幅変調回路の入力に結合される。パルス幅変調回路は、モータの回転速度を制御するために可変パルス幅信号を生成するように構成される。トリガスイッチ回路がオン状態であるとき、トリガスイッチ回路は、バッテリ電源のマイナス端子をシャーシ接地に接続して、抵抗ネットワーク回路から抵抗値を選択して、パルス幅変調回路によって生成される可変パルス幅信号の所望のデューティサイクルを選択するように構成される。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングと、
前記ハウジング内に収容されたバッテリ電源であって、プラス端子およびマイナス端子を有し、前記マイナス端子が選択的に、シャーシ接地に結合される、またはシャーシ接地から切り離される、バッテリ電源と、
前記ハウジング内に収容されたモータであって、ドライブシャフトを有し、第1の電力入力端子および第2の電力入力端子を有するモータと、
前記ハウジングに結合され、前記ハウジングの外部からアクセス可能なトリガと、
前記ハウジングに取り付けられ、前記モータに電気的に結合された制御回路であって、トリガスイッチ回路、抵抗ネットワーク回路、およびパルス幅変調回路を有し、前記トリガスイッチ回路が、オフ状態およびオン状態を有し、前記抵抗ネットワーク回路が、前記パルス幅変調回路の入力に結合され、前記パルス幅変調回路が、前記モータの回転速度を制御するために可変パルス幅信号を生成するように構成される、制御回路と、
を備える生検ドライバであって、
前記トリガスイッチ回路が前記オン状態にあるとき、前記トリガスイッチ回路が、
前記バッテリ電源の前記マイナス端子を前記シャーシ接地に接続し、
前記抵抗ネットワーク回路から抵抗値を選択して、前記パルス幅変調回路によって生成される前記可変パルス幅信号の所望のデューティサイクルを選択する
ように構成される、生検ドライバ。
【請求項2】
前記トリガスイッチ回路が前記オフ状態にあるとき、前記トリガスイッチ回路が、
前記バッテリ電源の前記マイナス端子を前記シャーシ接地から切断し、
前記モータの前記第1の電力入力端子と前記モータの前記第2の電力入力端子とを接続して、前記モータの短絡制動を容易にする
ように構成される、請求項1に記載の生検ドライバ。
【請求項3】
前記制御回路が、
第1の色素子および第2の色素子を有する発光ダイオード(LED)であって、前記第1の色素子が前記第2の色素子から視覚的に区別可能である、発光ダイオードと、
前記バッテリ源の現在のバッテリ充電レベルを決定するように構成されたバッテリ消耗回路であって、前記LEDの前記第2の色素子に通信可能に結合されたバッテリ消耗回路と、
前記LEDの前記第1の色素子および前記LEDの前記第2の色素子のそれぞれに電気的に結合された前記パルス幅変調回路と
を備え、
前記制御回路が、前記モータの回転速度を示すために前記可変パルス幅信号の前記デューティサイクルに応じて前記LEDの輝度を制御し、前記バッテリ電源の前記現在のバッテリ充電レベルを示すために前記LEDの色を制御するように構成される、
請求項1または2に記載の生検ドライバ。
【請求項4】
前記制御回路が、
マイクロプロセッサ回路およびメモリ回路を有し、前記メモリ回路に記憶された低容量閾値およびバッテリ充電残量値を有するプロセッサ回路と、
前記プロセッサ回路に通信可能に結合された前記バッテリ消耗回路であって、前記バッテリ電源の前記プラス端子と直列に接続されたセンス抵抗器を有する前記バッテリ消耗回路と
をさらに備え、
前記プロセッサ回路が、
プログラム命令を実行して、経時的に前記センス抵抗器をサンプリングして前記バッテリ源の現在のバッテリ充電レベルを計算し、
プログラム命令を実行して、前記メモリ回路に記憶されている前記バッテリ充電残量値を前記現在のバッテリ充電レベルで更新し、
プログラム命令を実行して、イネーブル状態およびディスエーブル状態を有するバッテリ消耗警告信号を生成するように構成され、前記バッテリ充電残量値が前記低容量閾値以下であるときに、前記バッテリ消耗警告信号が前記イネーブル状態になり、前記可変パルス幅信号による前記LEDの前記第2の色素子の照明をイネーブルにし、前記LEDの前記第2の色素子の前記照明の前記輝度が、前記可変パルス幅信号の前記デューティサイクルに依存する、
請求項3に記載の生検ドライバ。
【請求項5】
前記パルス幅変調回路と前記モータとの間に介在され、前記可変パルス幅信号を前記モータに選択的に送るように構成された論理回路と、
前記論理回路と、前記メモリ回路に記憶された寿命末期閾値を有する前記制御回路とに通信可能に結合された前記プロセッサ回路とを備え、前記プロセッサ回路が、プログラム命令を実行して、前記論理回路に制御信号を送信するように構成され、前記制御信号が、前記論理回路のPWM出力をイネーブルにするためのイネーブル状態を有し、前記論理回路の前記PWM出力をディスエーブルにするためのディスエーブル状態を有し、
前記プロセッサ回路が、プログラム命令を実行して、前記バッテリ充電残量値が前記寿命末期閾値よりも大きいときに前記制御信号の前記イネーブル状態を生成するように構成され、前記論理回路が、前記論理回路の前記PWM出力をイネーブルにし、それにより前記論理回路は、前記可変パルス幅信号を前記モータに送り、
前記プロセッサ回路が、プログラム命令を実行して、前記バッテリ充電残量値が前記寿命末期閾値以下であるときに前記制御信号の前記ディスエーブル状態を生成するように構成され、前記論理回路が、前記論理回路の前記PWM出力をディスエーブルにし、それにより前記論理回路は、前記モータをディスエーブルにするために前記可変パルス幅信号を前記モータに送らない、
請求項4に記載の生検ドライバ。
【請求項6】
直列に接続された複数の抵抗器を含む前記抵抗ネットワーク回路であって、前記直列に接続された複数の抵抗器が、複数の抵抗器セットを定義する、抵抗ネットワーク回路と、
回路トレース構成および可動接触子要素を含む前記トリガスイッチ回路とを備え、前記回路トレース構成に対する前記可動接触子要素の長手方向位置が、前記シャーシ接地を、直列接続された前記複数の抵抗器からなる前記複数の抵抗器セットのうちの1セットに選択的に接続し、前記抵抗値を選択して、前記パルス幅変調回路によって生成される前記可変パルス幅信号の前記所望のデューティサイクルを選択し、前記モータの回転速度を選択する、
請求項1から5のいずれか一項に記載の生検ドライバ。
【請求項7】
前記回路トレース構成が、複数の細長い電気接点列を有し、前記複数の細長い電気接点列が、前記シャーシ接地に接続される第1の電気接点ストリップを有する第1の細長い電気接点列を含み、
前記可動接触子要素が複数の接触子プロングを有し、前記可動接触子要素が前記トリガに機械的に接続され、前記複数の接触子プロングが、前記第1の細長い電気接点列と摺動係合するように位置決めされた第1の電気接触子プロングを有し、前記トリガが、前記第1の電気接触子プロングを前記第1の電気接点ストリップに沿って摺動可能に移動させて、前記可動接触子要素の前記第1の電気接触子プロングと前記シャーシ接地との電気的接続を物理的にかつ摺動可能に移動させるように構成される、
請求項6に記載の生検ドライバ。
【請求項8】
前記トリガおよび前記可動接触子要素が、前記オフ状態に関連付けられたオフ位置範囲と、前記オン状態に関連付けられたオン位置範囲とを有し、前記生検ドライバが、
前記トリガおよび前記可動接触子要素が前記オフ位置範囲にあるとき、前記バッテリ電源の前記マイナス端子が前記シャーシ接地に結合されず、前記制御回路に電力が供給されず、
前記トリガおよび前記可動接触子要素が前記オン位置範囲にあるとき、前記バッテリ電源の前記マイナス端子が前記シャーシ接地に結合され、前記制御回路に電力が供給される
ように構成される、請求項7に記載の生検ドライバ。
【請求項9】
前記可動接触子要素の前記複数の接触子プロングが、前記第1の電気接触子プロングから横方向に離間配置された第2の電気接触子プロングを含み、前記第2の電気接触子プロングが、前記第1の電気接触子プロングに恒久的に電気的に接続され、
前記複数の細長い電気接点列が、前記第1の細長い電気接点列から横方向に離間配置された第2の細長い電気接点列を含み、前記可動接触子要素の前記第2の電気接触子プロングが、前記第2の細長い電気接点列と電気的に係合し、前記第2の細長い電気接点列に沿って移動するように位置合わせされ、
前記第2の細長い電気接点列が、前記モータの回転速度の選択を容易にするように構成された、長手方向で離間配置されて電気的に分離された複数の電気接点セグメントを有する第2の電気接点ストリップを有し、
前記生検ドライバは、前記トリガおよび前記可動接触子要素が前記オン位置範囲にあるとき、前記第2の電気接触子プロングが、長手方向で離間配置されて電気的に分離された前記複数の電気接触セグメントのうちの特定のセグメントと電気的に係合されて、前記パルス幅変調回路によって生成された前記可変パルス幅信号の前記所望のデューティサイクルを選択して、前記モータの回転速度を選択するように構成される、
請求項8に記載の生検ドライバ。
【請求項10】
前記第1の電気接点ストリップから横方向に離間配置された第3の電気接点ストリップを有する第3の細長い電気接点列を含む前記制御回路の前記複数の細長い電気接点列であって、第3の電気接点ストリップが、前記バッテリ電源の前記マイナス端子に接続される、前記複数の細長い電気接点列と、
前記第1の電気接触子プロングおよび前記第2の電気接触子プロングのそれぞれと電気的に接続される第3の電気接触子プロングを含む前記可動接触子要素の前記複数の接触子プロングであって、前記第3の電気接触子プロングが、前記第3の細長い電気接点列と電気的に係合し、前記第3の細長い電気接点列に沿って移動するように位置合わせされる、前記複数の接触子プロングと
を備え、
前記生検ドライバが、前記トリガおよび前記可動接触子要素が前記オン位置範囲にあるとき、前記第3の電気接触子プロングが前記第3の電気接点ストリップと電気的に係合されて、前記バッテリ電源の前記マイナス端子を前記シャーシ接地に接続し、前記制御回路への電力供給を容易にするように構成される、
請求項9に記載の生検ドライバ。
【請求項11】
第1のギャップを画定するために前記第1の電気接点ストリップから長手方向に離間配置されて電気的に分離された第1の電気接触パッドを有する前記第1の細長い電気接点列であって、前記第1の電気接触パッドが、前記モータの前記第1の電力入力端子に電気的に接続される、前記第1の細長い電気接点列と、
第2のギャップを画定するために前記第2の電気接点ストリップから長手方向に離間配置されて電気的に分離された第2の電気接触パッドを有する前記第2の細長い電気接点列であって、前記第2の電気接触パッドが、前記モータの前記第2の電力入力端子に電気的に接続される、前記第2の細長い電気接点列と
を備え、
前記生検ドライバが、前記トリガおよび前記可動接触子要素が前記オフ位置範囲にあるとき、前記第1の電気接触子プロングが前記第1の電気接触パッドと電気的に係合され、前記第2の電気接触子プロングが前記第2の電気接触パッドと電気的に係合され、前記モータの前記第1の電力入力端子を前記モータの前記第2の電力入力端子に対して電気的に短絡させて、前記モータの短絡制動を容易にするように構成される、
請求項9または10に記載の生検ドライバ。
【請求項12】
前記トリガスイッチ回路が、
前記第3の細長い電気接点列の前記第3の電気接点ストリップが、前記第1のギャップによって前記第1の電気接触パッドの一部分から長手方向に離間配置されて電気的に分離されるように構成され、
前記第1のギャップが、前記第2のギャップよりも大きく、
前記トリガおよび前記可動接触子要素が前記オフ位置範囲から前記オン位置に向かって移動されるとき、前記可動接触子要素の前記第1の電気接触子プロングが前記第1の細長い電気接点列の前記第1の電気接点ストリップと電気的に係合する前、および前記可動接触子要素の前記第3の電気接触子プロングが前記第1の細長い電気接点列の前記第3の電気接点ストリップと電気的に係合する前に、前記可動接触子要素の前記第2の電気接触子プロングが前記第2の細長い電気接点列の前記第2の電気接点ストリップの第1のセグメントと電気的に係合し、前記制御回路に電力を供給する前に前記モータの回転速度の選択が確実に行われるようにする
請求項11に記載の生検ドライバ。
【請求項13】
骨内デバイスと、
請求項1から12のいずれか一項に記載の生検ドライバとを備え、前記骨内デバイスが、前記モータの前記ドライブシャフトに機械的に結合される、
生検システム。
【請求項14】
ハウジングと、
前記ハウジング内に収容されたバッテリ電源であって、プラス端子およびマイナス端子を有し、前記マイナス端子が、選択的にシャーシ接地に結合される、バッテリ電源と、
前記ハウジング内に収容されたモータであって、ドライブシャフトを有し、第1の電力入力端子および第2の電力入力端子を有するモータと、
前記ハウジングに結合され、前記ハウジングの外部からアクセス可能なトリガと、
前記ハウジングに取り付けられ、前記モータに電気的に結合された制御回路であって、回路トレース構成および可動接触子要素を有するトリガスイッチ回路を有し、前記回路トレース構成が複数の細長い電気接点列を有し、前記可動接触子要素が複数の接触子プロングを有し、前記可動接触子要素が前記トリガに機械的に接続される、制御回路と
を備える生検ドライバであって、
前記複数の細長い電気接点列が、前記シャーシ接地に接続される第1の電気接点ストリップを有する第1の細長い電気接点列を含み、前記複数の接触子プロングが、前記第1の細長い電気接点列と摺動係合するように位置決めされた第1の電気接触子プロングを有し、前記トリガが、前記第1の電気接触子プロングを前記第1の電気接点ストリップに沿って摺動可能に移動させて、前記可動接触子要素の前記第1の電気接触子プロングと前記シャーシ接地との間の電気的接続を物理的に移動させるように構成される、
生検ドライバ。
【請求項15】
前記トリガおよび前記可動接触子要素が、オフ位置範囲およびオン位置範囲を有し、前記生検ドライバが、
前記トリガおよび前記可動接触子要素が前記オフ位置範囲にあるとき、前記バッテリ電源の前記マイナス端子が前記シャーシ接地に結合されず、前記制御回路に電力が供給されず、
前記トリガおよび前記可動接触子要素が前記オン位置範囲にあるとき、前記バッテリ電源の前記マイナス端子が前記シャーシ接地に結合され、前記制御回路に電力が供給される
ように構成される、請求項14に記載の生検ドライバ。
【請求項16】
前記可動接触子要素の前記複数の接触子プロングが、前記第1の電気接触子プロングから横方向に離間配置された第2の電気接触子プロングを含み、前記第2の電気接触子プロングが、前記第1の電気接触子プロングに恒久的に電気的に接続され、
前記複数の細長い電気接点列が、前記第1の細長い電気接点列から横方向に離間配置された第2の細長い電気接点列を含み、前記可動接触子要素の前記第2の電気接触子プロングが、前記第2の細長い電気接点列と電気的に係合し、前記第2の細長い電気接点列に沿って移動するように位置合わせされ、
前記第2の細長い電気接点列が、前記モータの回転速度の選択を容易にするように構成された、長手方向で離間配置されて電気的に分離された複数の電気接点セグメントを有する第2の電気接点ストリップを有し、
前記生検ドライバは、前記トリガおよび前記可動接触子要素が前記オン位置範囲にあるとき、前記第2の電気接触子プロングが、長手方向で離間配置された前記複数の電気接触セグメントのうちの特定のセグメントと電気的に係合されて、前記モータの回転速度を選択するように構成される、
請求項15に記載の生検ドライバ。
【請求項17】
前記制御回路が、前記バッテリ源の現在のバッテリ充電レベルを決定するように構成されたバッテリ消耗回路を備え、
前記制御回路の前記複数の細長い電気接点列が、前記第1の電気接点ストリップから横方向に離間配置された第3の電気接点ストリップを有する第3の細長い電気接点列を含み、
前記可動接触子要素の前記複数の接触子プロングが、前記第1の電気接触子プロングおよび前記第2の電気接触子プロングのそれぞれと電気的に接続された第3の電気接触子プロングを含み、前記第3の電気接触子プロングが、前記第3の細長い電気接点列と電気的に係合し、前記第3の細長い電気接点列に沿って移動するように位置合わせされ、
前記生検ドライバは、前記トリガおよび前記可動接触子要素が前記オン位置範囲にあるとき、前記第3の電気接触子プロングが前記第3の電気接点ストリップと電気的に係合されて、前記バッテリ電源の前記マイナス端子を前記シャーシ接地に接続し、前記バッテリ消耗回路への電力供給を容易にするように構成される、
請求項16に記載の生検ドライバ。
【請求項18】
前記制御回路が、
緑色素子および赤色素子を有する発光ダイオード(LED)と、
前記LEDの前記赤色素子に通信可能に結合された前記バッテリ消耗回路と、
前記LEDの前記緑色素子と前記LEDの前記赤色素子とのそれぞれに電気的に結合されたパルス幅変調回路と
を備え、
前記制御回路が、前記モータの回転速度を示すために可変パルス幅信号のデューティサイクルに応じて前記LEDの輝度を制御し、前記バッテリ電源の前記現在のバッテリ充電レベルを示すために前記LEDの色を制御するように構成される、
請求項17に記載の生検ドライバ。
【請求項19】
前記制御回路が、
マイクロプロセッサ回路およびメモリ回路を有し、前記メモリ回路に記憶された低容量閾値およびバッテリ充電残量値を有するプロセッサ回路を備え、
前記バッテリ消耗回路が、前記バッテリ電源の前記プラス端子と直列に接続されたセンス抵抗器を含み、
前記プロセッサ回路が、プログラム命令を実行して、経時的に前記センス抵抗器をサンプリングして前記バッテリ源の現在のバッテリ充電レベルを計算し、前記プロセッサ回路の前記メモリ回路に記憶されている前記バッテリ充電残量値を更新するように構成され、
前記プロセッサ回路が、プログラム命令を実行して、前記バッテリ充電残量値が前記低容量閾値以下であるときに、前記発光ダイオードの前記赤色素子にバッテリ消耗警告信号を供給するように構成される、
請求項18に記載の生検ドライバ。
【請求項20】
前記制御回路が、前記プロセッサ回路の前記メモリ回路に記憶された寿命末期閾値を含み、前記プロセッサ回路が、プログラム命令を実行して、前記バッテリ充電残量値が前記寿命末期閾値以下であるときには可変パルス幅信号を前記モータに送らないようにするように構成される、請求項19に記載の生検ドライバ。
【請求項21】
前記第1の電気接点ストリップから長手方向に離間配置されて電気的に分離された第1の電気接触パッドを有する前記第1の細長い電気接点列であって、前記第1の電気接触パッドが、前記モータの前記第1の電力入力端子に電気的に接続される、前記第1の細長い電気接点列と、
前記第2の電気接点ストリップから長手方向に離間配置されて電気的に分離された第2の電気接触パッドを有する前記第2の細長い電気接点列であって、前記第2の電気接触パッドが、前記モータの前記第2の電力入力端子に電気的に接続される、前記第2の細長い電気接点列と
を備え、
前記生検ドライバは、前記トリガおよび前記可動接触子要素が前記オフ位置範囲にあるとき、前記第1の電気接触子プロングが前記第1の電気接触パッドと電気的に係合され、前記第2の電気接触子プロングが前記第2の電気接触パッドと電気的に係合され、前記モータの前記第1の電力入力端子を前記モータの前記第2の電力入力端子に対して電気的に短絡させて、前記モータの短絡制動を容易にするように構成される、
請求項16から20のいずれか一項に記載の生検ドライバ。
【請求項22】
前記第3の細長い電気接点列の前記第3の電気接点ストリップが、前記第1の電気接触パッドの一部分から長手方向に離間配置されて電気的に分離される、請求項21に記載の生検ドライバ。
【請求項23】
前記第1の細長い電気接点列の前記第1の電気接点ストリップと前記第1の電気接触パッドとの間の間隔が、前記第2の細長い電気接点列の前記第2の電気接点ストリップと前記第2の電気接触パッドとの間の間隔よりも大きい、請求項21または22に記載の生検ドライバ。
【請求項24】
前記モータに電力を供給するためのパワーサイクルが、前記トリガの作動によって開始され、前記制御回路が、
マイクロプロセッサ回路およびメモリ回路を有し、前記メモリ回路に記憶されたバッテリ充電残量値を有するプロセッサ回路と、
前記バッテリ源の現在のバッテリ充電レベルを決定するように構成されたバッテリ消耗回路と、
前記プロセッサ回路の前記メモリ回路に記憶されている寿命末期閾値と、
前記バッテリ充電レベルに関係なく現在のパワーサイクルが中断せずに完了されるが、前記バッテリ充電残量値が前記寿命末期閾値以下であるときには後続のパワーサイクルが禁止されるように構成された前記プロセッサ回路と
を含む、請求項14に記載の生検ドライバ。
【請求項25】
骨内デバイスと、
請求項14から24のいずれか一項に記載の生検ドライバとを備える生検システムであって、前記骨内デバイスが、前記モータの前記ドライブシャフトに機械的に結合される、
生検システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
[0001]なし。
【0002】
[0002]本発明は、生検ドライバおよび生検装置に関し、より詳細には、生検システムおよびそれと共に使用する生検ドライバに関する。
【背景技術】
【0003】
[0003]骨生検外科手術は、患者の骨組織、例えば皮質骨または骨髄へのアクセスを提供するための外科デバイスの使用を含む。そのような外科用デバイスは、電気または空気圧モータを利用して生検針などの骨内デバイスの切断要素を回転させることができる手持ち式電動ドリルを含むことがある。いくつかの用途では、骨生検手術中に生検針を容易に交換できるように、生検針は、電動ドリルのドライブシャフトに解放可能に接続される。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
[0004]本発明は、一形態において、ハウジング、バッテリ電源、モータ、トリガ、および制御回路を含む生検ドライバを対象とする。バッテリ電源は、ハウジング内に収容される。バッテリ電源は、プラス端子およびマイナス端子を有する。マイナス端子は、例えば制御回路によって、選択的にシャーシ接地に結合される、またはシャーシ接地から切り離される。モータは、ハウジング内に収容される。モータは、ドライブシャフトを有する。モータは、第1の電力入力端子および第2の電力入力端子を有する。トリガは、ハウジングに結合され、ハウジングの外部からアクセス可能である。制御回路は、ハウジングに取り付けられ、モータに電気的に結合される。制御回路は、トリガスイッチ回路、抵抗ネットワーク回路、およびパルス幅変調回路を有する。トリガスイッチ回路は、オフ状態およびオン状態を有する。抵抗ネットワーク回路は、パルス幅変調回路の入力に結合される。パルス幅変調回路は、モータの回転速度を制御するために可変パルス幅信号を生成するように構成される。トリガスイッチ回路がオン状態であるとき、トリガスイッチ回路は、バッテリ電源のマイナス端子をシャーシ接地に接続して、抵抗ネットワーク回路から抵抗値を選択して、パルス幅変調回路によって生成される可変パルス幅信号の所望のデューティサイクルを選択するように構成される。
【0005】
[0005]本発明は、別の形態において、ハウジング、バッテリ電源、モータ、トリガ、および制御回路を含む生検ドライバを対象とする。バッテリ電源は、ハウジング内に収容される。バッテリ電源は、プラス端子およびマイナス端子を有する。マイナス端子は、例えば制御回路によって、選択的にシャーシ接地に結合される。モータは、ハウジング内に収容される。モータは、ドライブシャフトを有する。モータは、第1の電力入力端子および第2の電力入力端子を有する。トリガは、ハウジングに結合され、ハウジングの外部からアクセス可能である。制御回路は、ハウジングに取り付けられ、モータに電気的に結合される。制御回路は、回路トレース構成および可動接触子要素を有するトリガスイッチ回路を有する。回路トレース構成は、複数の細長い電気接点列を有する。可動接触子要素は、複数の接触子プロングを有する。可動接触子要素は、トリガに機械的に接続される。複数の細長い電気接点列が、シャーシ接地に接続される第1の電気接点ストリップを有する第1の細長い電気接点列を含む。複数の接触子プロングは、第1の細長い電気接点列と摺動係合するように位置決めされた第1の電気接触子プロングを有する。トリガは、第1の電気接触子プロングを第1の電気接点ストリップに沿って摺動可能に移動させて、可動接触子要素の第1の電気接触子プロングとシャーシ接地との電気的接続を物理的に移動させるように構成される。
【0006】
[0006]本発明は、別の形態において、骨内デバイスと、本明細書に記載される任意の形態および構成でよい生検ドライバとを含む生検システムを対象とする。
【0007】
[0007]添付図面と併せて本発明の実施形態の以下の説明を参照することによって、本発明の上述および他の特徴および利点ならびにそれらを達成する方法がより明らかになり、本発明がより良く理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】[0008]生検ドライバと、骨内デバイスと、近位カプラ部分および遠位カプラ部分を有するカプラデバイスとを有する生検システムの斜視図であって、両方のカプラ部分がそれぞれの掛止位置に示され、生検ドライバがトリガによって操作可能である、斜視図である。
図2】[0009]図1の生検ドライバの側面図である。
図3】[0010]図1および2の生検ドライバの正面図である。
図4】[0011]図2の生検ドライバの側面図であって、左側ハウジング部分が取り外されて、モータ、バッテリ電源、トリガを有する制御モジュール、および発光ダイオードが露出されている、側面図である。
図5】[0012]生検ドライバの制御回路が露出された図4の制御モジュールの分解図であって、制御回路が、プリント回路基板と、トリガに接続された可動接触子要素とを有する、分解図である。
図6】[0013]図4のバッテリ電源およびモータに結合されて示される、図5の制御回路のブロック図である。
図7】[0014]図5に示されるプリント回路基板、可動接触子要素、およびトリガの反対側の拡大側面図であって、トリガ回路が、プリント基板の回路トレース構成によって形成され、可動接触子要素が、トリガに接続され、トリガおよび可動接触子要素が、見やすくするためにプリント回路基板から離して投影されている、側面図である。
図8】[0015]バッテリ電源と、モータと、制御回路の抵抗ネットワーク回路およびPWM回路とに関連するプリント回路基板の回路トレース構成部分の部分概略図である。
図9】[0016]図5に示される向きに対応し、図7に示される向きとは反対の、トリガに機械的に接続された可動接触子要素の側面図である。
図10】[0017]可動接触子要素がオフ位置範囲のホーム位置にある、図7のトリガ回路の拡大側面図である。
図11】[0018]図7のトリガ回路の拡大側面図であって、可動接触子要素がオン位置範囲の最大モータ回転速度位置に位置決めされている、側面図である。
図12】[0019]図7および9~11の可動接触子要素の拡大側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[0020]いくつかの図を通じて、対応する参照符号は、対応する部分を示す。本明細書に記載される例示は、本発明の少なくとも1つの実施形態を示し、そのような例示は、いかなる方法によっても本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0010】
[0021]図面、より特定的には図1を参照すると、本発明の一実施形態による生検システム10が示されている。
【0011】
[0022]生検システム10は、生検ドライバ12、骨内デバイス14、およびカプラデバイス16を含む。図2~4も参照すると、本実施形態では、生検ドライバ12は、ドライブシャフト20を有するモータ18を有する。図1に示される構成では、骨内デバイス14は、カプラデバイス16を介して生検ドライバ12のドライブシャフト20に機械的に結合されており、骨内デバイス14は、生検ドライバ12のドライブシャフト20によって回転駆動される。モータ18は、例えば直流(DC)モータである。
【0012】
[0023]本実施形態では、生検ドライバ12のドライブシャフト20は、カプラデバイス16の近位カプラ部分16-1に解放可能に接続可能である。ドライブシャフト20は、駆動面20-1の多角形構成を有してもよく、多角形構成は、例えば、カプラデバイス16の近位カプラ部分16-1の対応する被駆動機構と係合するように構成された六角形でもよい。カプラデバイス16は、骨内デバイス14に解放可能に接続可能な遠位カプラ部分16-2を有する。カプラデバイス16の遠位カプラ部分16-2は、例えば生検処置中に骨内デバイス14の交換を容易にするために、骨内デバイス14を解放するために長手方向に動作可能である(例えば押すまたは引くことができる)外部オペレータアーム16-3を含む。骨内デバイス14は、例えば、骨組織の切断、穿孔、および/またはコアリング(coring)のうちの1つまたは複数を容易にするように構成された遠位カプラ部分を有する生検針アセンブリでよい。
【0013】
[0024]代替実施形態では、例えば、骨内デバイス14は、生検ドライバ12のドライブシャフト20に直接接続するように構成することができる。
【0014】
[0025]モータ18は、例えば、永久磁石ステータを有するブラシ付きモータでよい。モータ18は、第1の電力入力端子18-1(例えばマイナス端子)および第2の電力入力端子18-2(例えばプラス端子)を有する。第1の電力入力端子18-1および第2の電力入力端子18-2は、それぞれモータ18のブラシに接続される。モータ18は、例えば、グラファイト整流ブラシを有し、ドライブシャフト20に歯車減速比44:1の遊星ギアヘッドを有するMaxon(登録商標)モデルDCX22S GB SL 12Vモータでよく、上記モータは、Maxon Precision Motors,Inc.(米国マサチューセッツ州トーントン(Taunton)02780)から入手可能である。グラファイト整流ブラシは、第1の電力入力端子18-1および第2の電力入力端子18-2に電気的に接続される。
【0015】
[0026]図1~3を参照すると、生検ドライバ12はハウジング22を含む。ハウジングは、非導電性プラスチックなどの電気絶縁材料で作製されることがある。本実施形態では、ハウジング22は、左側ハウジング部分22-1と右側ハウジング部分22-2とを含む分割式のケースとして形成される。
【0016】
[0027]図4では、左側ハウジング部分22-1が取り外されて、ハウジング22に含まれているおよび/またはハウジング22に取り付けられていた構成要素が露出されている。モータ18に加えて、ハウジング22は、バッテリ電源24、制御モジュール26、および発光ダイオード(LED)28を含み、バッテリ電源24、制御モジュール26、および発光ダイオード(LED)28のそれぞれがハウジング22に取り付けられている。制御モジュール26はトリガ30を含む。
【0017】
[0028]ハウジング22は、遠位開口部22-3および近位アパーチャ22-4を含む。トリガ30は、生検ドライバ12を操作するためにユーザがアクセスできるように、ハウジング22の遠位開口部22-3を通って遠位方向に延びる。言い換えると、トリガ30は、ハウジング22に摺動可能に結合され、ハウジング22の外部からユーザがアクセス可能である。LED28は、ハウジング22の近位アパーチャ22-4に位置決めされており、LED28は、近位アパーチャ22-4を通して生検ドライバ12のユーザが見ることができる。LED28は、モータ18のドライブシャフト20の回転速度の視覚的表示(例えばLED照明の明るさによる)と、バッテリ電源24の現在のバッテリ充電レベルの視覚的表示(例えば色の変化による)との両方を同時にユーザに提供する。LED28は、緑色素子28-1および赤色素子28-2を含む(図6を参照)。
【0018】
[0029]バッテリ電源24は、供給電圧V+を有するDC電源である。本実施形態では、バッテリ電源24は、生検ドライバ12によって使用される再充電不可および交換不可のDC電源である。バッテリ電源24の使用可能なバッテリ容量が使い果たされると、ユーザは生検ドライバ12全体を廃棄する。しかし、代替実施形態では、バッテリ電源24は、充電可能および/または交換可能なDC電源に置き換えることができる。
【0019】
[0030]バッテリ電源24は、例えば、1つまたは複数のバッテリを有する18ボルト(V)のDCバッテリパックでもよい。本実施形態では、例えば、バッテリ電源24は、初期電源電圧V+として18Vの公称バッテリパック電圧を提供するために、LR4-450Fヒューズと直列に接続された6個の3ボルトモデルCR2リチウムバッテリを含むことがある。バッテリ電源24は、プラス端子24-1およびマイナス端子24-2を含む。バッテリ電源24のマイナス端子24-2は、トリガスイッチ回路54によって選択的にシャーシ接地44に結合される、またはシャーシ接地44から切り離される。
【0020】
[0031]バッテリ電源24は、制御モジュール26と電気的にインターフェースする。言い換えると、バッテリ電源24は、制御モジュール26を介してモータ18およびLED28のそれぞれに電気的に結合される。バッテリ電源24の公称バッテリ容量(フル充電)は、例えば約850mAhでよい。フル充電からの消耗、すなわち生検ドライバ12の使用によるバッテリ充電の消耗を、本明細書ではバッテリ電源24の現在のバッテリ充電レベルと呼ぶ。
【0021】
[0032]図4および5を参照すると、制御モジュール26は、左側ケース部分34および右側ケース部分36を有するケース32を含む。図5を参照すると、制御モジュール26は、ケース32に収容された制御回路38を含む。制御回路38は、ケース32を介してハウジング22に取り付けられ、モータ18に電気的に結合される(図6も参照)。制御回路38は、制御回路38の電子コンポーネントが取り付けられるプリント回路基板38-1を含む。LED28は、LEDリード線28-3を介してプリント回路基板38-1に電気的に接続される。プリント回路基板38-1は、複数の取付穴38-2を含む。
【0022】
[0033]右側ケース部分36は、トリガ30を摺動可能に担持するようにサイズ設定および形状設定されたトリガチャネル36-1を含む。より特定的には、トリガ30の摺動部分30-1は、トリガチャネル36-1内に摺動可能に位置する。ばね40が、トリガチャネル36-1の近位部分に受け入れられ、トリガ30の近位端30-2とトリガチャネル36-1の近位壁36-2との間に位置して、トリガ30を遠位方向42に付勢する。また、右側ケース部分36は、例えばサイズ、形状、および間隔が、プリント回路基板38-1の対応する取付穴38-2に係合するように構成された複数の取付けポスト36-3を含む。
【0023】
[0034]左側ケース部分34は、複数のスナップフィット部材34-1を介して右側ケース部分36に接続され、制御回路38およびトリガ30の摺動部分30-1を取り囲み、トリガ30が制御モジュール26のケース32に摺動可能に取り付けられる。
【0024】
[0035]図6は、制御回路38のブロック図を示す。本実施形態では、制御回路38は、バッテリ電源24とモータ18との間の電気インターフェースとして機能する。制御回路38は、プロセッサ回路50、バッテリ保護回路52、トリガスイッチ回路54、抵抗ネットワーク回路56、パルス幅変調(PWM)回路58、論理回路60、モータドライバ回路62、バッテリ消耗回路64、DC-DCコンバータ回路66、およびLED28を含む。任意選択で、コントローラ回路38の構成要素は、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)として形成されてもよい。
【0025】
[0036]制御回路38は、モータ18の動作を制御し、PWM回路58の可変パルス幅信号S1のデューティサイクルに応じてLED28の輝度を制御してモータ18の回転速度を示し、LED28の色を制御してバッテリ電源24の現在のバッテリ充電レベルを示すように構成される。すなわち、モータ18の回転速度の増加に応じてLED28の輝度が増加し、モータ18の回転速度の減少に応じてLED28の輝度が減少し、バッテリ電源24の現在のバッテリ充電レベルに関連する閾値事象に基づいてLED28の色が変化する。
【0026】
[0037]プロセッサ回路50は、例えば、Silicon Labs(米国テキサス州オースティン)から入手可能なEFM8SB1、8ビットMCUなどのマイクロコントローラユニット(MCU)でよい。プロセッサ回路50は、プログラマブルマイクロプロセッサ68および関連回路、例えば入出力インターフェース、クロック、バッファと、メモリ回路70とを有する。マイクロプロセッサ68は、例えば、8051コアプロセッサでよい。メモリ回路70は、例えば内部バス回路トレースを介してプロセッサ回路50に通信可能に結合され、非一時的な電子メモリである。メモリ回路70は、揮発性電子メモリと不揮発性電子メモリとの両方を含むことができる。そのような揮発性電子メモリは、例えばランダムアクセスメモリ(RAM)でよい。そのような不揮発性電子メモリは、例えば、読み出し専用メモリ(ROM)、電子的に消去可能なプログラマブルROM(EEPROM)、フラッシュメモリなどでよい。
【0027】
[0038]DC-DCコンバータ回路66は、パワーバス71を介してバッテリ消耗回路64に電気的に結合され、バッテリ消耗回路64は、供給電圧V+をDC-DCコンバータ回路66に供給する。DC-DCコンバータ回路66は、パワーバス72を介してプロセッサ回路50、PWM回路58、および論理回路60のそれぞれに電力を供給するのに使用するために、電源電圧V+を3.3ボルト電源電圧に変換、すなわち降圧するように構成されたASICの形態でよい。
【0028】
[0039]プロセッサ回路50は、通信リンク50-1および通信リンク50-2を介して論理回路60に通信可能に結合される。プロセッサ回路50は、それぞれイネーブル状態およびディスエーブル状態を有する2つの制御信号S2およびS3を生成する。本実施形態では、プロセッサ回路50は、PWM出力イネーブル信号S2(アクティブハイ)およびバッテリ消耗警告信号S3(アクティブハイ)を生成する。バッテリ消耗警告信号S3は、赤色素子28-2のイネーブル信号として機能する。
【0029】
[0040]低容量閾値、寿命末期閾値、およびバッテリ充電残量値のそれぞれは、メモリ回路70、例えばフラッシュメモリに記憶される。バッテリ充電残量値は、プロセッサ回路50およびバッテリ消耗回路64によって決定されるバッテリ電源24の現在のバッテリ充電レベルによって定期的に更新される。
【0030】
[0041]低容量閾値は、例えば、バッテリ消耗をユーザに警告するために指定された充電レベルに対応する16進数値でよい。低容量閾値は、例えば、バッテリ電源24の総初期充電量の70パーセントでよい。例えば、バッテリ電源24の総初期容量/充電量が850ミリアンペア時(mAh)、またはそれと同等である場合、低容量閾値は255mAhでよい。代替として、これらの値はクーロン、すなわちアンペア秒を表すこともある。
【0031】
[0042]寿命末期閾値は、例えば、生検ドライバ12の動作を終了するように指定された充電レベルに対応する16進数値でよい。寿命末期閾値を使用して、例えば経時的な摩耗および/または材料疲労を考慮して、生検ドライバ12がその所期の寿命を超えて使用されないことを保証することができる。寿命末期閾値は、例えば、バッテリ電源24の総初期充電量の80パーセントでよい。例えば、バッテリ電源24の総初期充電量が850mAhである場合、寿命末期閾値は170mAhでよい。代替として、これらの値はクーロンを表すこともある。
【0032】
[0043]プロセッサ回路50は、メモリ回路70に常駐するソフトウェアおよび/またはファームウェアによって、プログラム命令を実行して生検ドライバ12に関連する機能を実施するように構成され、例えば、論理回路60にイネーブル/ディスエーブル信号を提供し、モータ18の回転速度および/またはLED28の赤色素子28-2の照明を制御する可変パルス幅信号S1を選択的に送り、バッテリ電源24の充電消耗を監視する。
【0033】
[0044]バッテリ保護回路52は、例えば製造時に、制御回路38に接続されたときにバッテリ電源24の極性が正しいことを保証するように構成される。生検ドライバ12は、制御回路38のバッテリ保護回路52に対するバッテリ電源24の適切な極性が達成されるまで動作しない。
【0034】
[0045]本実施形態では、トリガスイッチ回路54は、制動スイッチ54-1、接地スイッチ54-2、および抵抗選択スイッチ54-3を有するものとして図6に概略的に示される3つのスイッチング動作を定義する多部品スライドスイッチ構成である。モータ18の第1の電力入力端子18-1と第2の電力入力端子18-2とは、制動スイッチ54-1によって選択的に互いに結合される、または互いに切り離される。バッテリ電源24のマイナス端子24-2は、接地スイッチ54-2によって選択的にシャーシ接地44に接続される、またはシャーシ接地44から切り離される。抵抗ネットワーク回路56の出力抵抗は、抵抗選択スイッチ54-3の線形位置に基づいて選択される。
【0035】
[0046]図6に示されるように、トリガスイッチ回路54は、オフ状態およびオン状態を有する。
【0036】
[0047]トリガスイッチ回路54がオフ状態であるとき、トリガスイッチ回路54は、バッテリ電源24のマイナス端子24-2をシャーシ接地44から切断し、モータ18の第1の電力入力端子18-1をモータ18の第2の電力入力端子18-2に接続して、モータ18の短絡制動を容易にするように構成される。オフ状態では、制動スイッチ54-1は閉じられ、接地スイッチ54-2と抵抗選択スイッチ54-3とはどちらも開く。
【0037】
[0048]トリガスイッチ回路54がオン状態であるとき、トリガスイッチ回路54は、バッテリ電源24のマイナス端子24-2をシャーシ接地44に接続し、抵抗ネットワーク回路56から抵抗値を選択して、PWM回路58によって生成される可変パルス幅信号S1の所望のデューティサイクルを選択するように構成される。オン状態では、制動スイッチ54-1は開いており、接地スイッチ54-2と抵抗選択スイッチ54-3とはどちらも閉じている。トリガスイッチ回路54は、接地スイッチ54-2または抵抗選択スイッチ54-3のいずれかが閉じる前に制動スイッチ54-1が開き、接地スイッチ54-2と抵抗選択スイッチ54-3との初期閉止のタイミングをずらすことができるように構成されることに留意されたい。
【0038】
[0049]以下、トリガスイッチ回路54についてより詳細に論じる。
[0050]抵抗ネットワーク回路56は、図8に示される複数の抵抗器R1、R2、R3、R4など、直列に接続された複数の抵抗器を含む。直列に接続された複数の抵抗器は、複数の抵抗器セットを画定する。抵抗ネットワーク回路56の抵抗出力56-1は、PWM回路58の入力58-1に接続される。トリガスイッチ回路54の抵抗選択スイッチ54-3によって抵抗ネットワーク回路56から選択された抵抗値を使用して、PWM回路58によって生成される可変パルス幅信号S1の所望のデューティサイクルを選択する。
【0039】
[0051]PWM回路58は、可変パルス幅信号S1を生成し、可変パルス幅信号S1のデューティサイクルに基づいてモータ18の回転速度を制御するように構成される。PWM回路58は、LED28の緑色素子28-1の輝度(すなわち光強度)が可変パルス幅信号S1のデューティサイクルに依存するように、LED28の緑色素子28-1に電気的に結合された出力58-2を有する。PWM回路58の出力58-2はまた、論理回路60を介して、LED28の赤色素子28-2およびモータドライバ回路62のそれぞれに電気的に結合され、論理回路60は、可変パルス幅信号S1を、LED28の赤色素子28-2およびモータドライバ回路62のそれぞれに選択的にかつ独立して供給する(例えば送る)。したがって、PWM回路58は、LED28の緑色素子28-1およびLED28の赤色素子28-2のそれぞれに通信可能に結合される。
【0040】
[0052]抵抗ネットワーク回路56での抵抗の選択により、PWM回路58によって生成される可変パルス幅信号S1のデューティサイクルが選択される。PWM回路58によって生成される可変パルス幅信号S1は、LED28の緑色素子28-1および論理回路60の論理入力60-1にも供給される。
【0041】
[0053]論理回路60は、PWM回路58とモータ18との間に電気的に介在される。論理回路60は、一態様によれば、可変パルス幅信号S1をモータ18に選択的に送るように構成される。論理回路60は、別の態様によれば、LED28の赤色素子28-2の照明を制御するように構成される。
【0042】
[0054]本実施形態では、論理回路60は、例えば2つの2入力ANDゲートによって形成することができる。論理回路60は、PWM出力60-2と論理出力60-3との2つの出力を有する。2つのANDゲートそれぞれの一方の入力は、論理回路60の論理入力60-1に電気的に接続される。2つのANDゲートのうちの一方のANDゲートの他方の入力は、論理回路60の論理入力60-4に電気的に接続され、2つのANDゲートのうちの他方のANDゲートの他方の入力は、論理回路60の論理入力60-5に電気的に接続される。論理回路60の論理入力60-4は、プロセッサ回路50に通信可能に結合され、PWM出力イネーブル信号S2を受信してPWM出力60-2をオンにし、論理回路60が可変パルス幅信号S1をモータドライバ回路62に送るようにする。論理回路60の論理入力60-5は、プロセッサ回路50に通信可能に結合されて、バッテリ消耗警告信号S3を受信して論理出力60-3を選択的にオンにし、論理回路60が可変パルス幅信号S1をLED28の赤色素子28-2に送るようにする。
【0043】
[0055]モータドライバ回路62は、電力バス74を介してバッテリ消耗回路64に電気的に接続され、電源電圧V+を受信して、モータドライバ回路62の電気/電子コンポーネントに電力供給する。モータドライバ回路62は、PWM回路58によって生成された可変パルス幅信号S1を、例えば、所望の電圧レベル(例えばV+)のパルス振幅を有し、可変パルス幅信号S1と同じデューティサイクルを有するモータ速度制御信号S4に変換するパワートランジスタ構成要素を含む。モータドライバ回路62は、当技術分野で知られているように、モータ保護回路を含むこともある。一実施形態では、例えば、モータドライバ回路62は、ハーフHブリッジゲートドライバを含み、2つのMOSFET構成要素を制御して、PWM回路58によって生成されて論理回路60によって送られる可変パルス幅信号S1に従ってモータ速度制御信号S4を生成してもよい。ハーフHブリッジゲートドライバは、PWM回路58によって生成される可変パルス幅信号S1に対応するモータ速度制御信号S4を実現するために、必要に応じて各MOSFET構成要素をイネーブルまたはディスエーブルにする。
【0044】
[0056]バッテリ消耗回路64は、バッテリ電源24の現在のバッテリ充電レベルを決定するように構成される。バッテリ消耗回路64は、例えば、プロセッサ回路50に電流測定入力を提供するASICでもよい。バッテリ消耗回路64は、双方向通信リンク76を介してプロセッサ回路50に通信可能に結合される。双方向通信リンク76は、例えば、プリント回路基板38-1上の電気インターフェース回路構成および回路トレースによって形成されることがある。
【0045】
[0057]バッテリ消耗回路64は、バッテリ電源24のプラス端子24-1と直列に接続されたセンス抵抗器78(例えば、2.0Ω)を含む。センス抵抗器78を通る電流は、バッテリ電源24の計算されるバッテリ容量減少を決定するために経時的に測定される。バッテリ消耗回路64は、感知された電流測定値のリアルタイム読出値をプロセッサ回路50に提供し、リアルタイム読出値から、プロセッサ回路50は、メモリ回路70に記憶されるバッテリ電源24の現在のバッテリ充電レベルを計算する。バッテリ消耗回路64は、プロセッサ回路50および論理回路60を介してLED28の赤色素子28-2に通信可能に結合される。
【0046】
[0058]プロセッサ回路50は、プログラム命令を実行して、経時的にセンス抵抗器78をサンプリングして、バッテリ電源24の現在のバッテリ充電レベルを例えばミリアンペア時(mAh)で計算するように構成される。プロセッサ回路50はさらに、プログラム命令を実行して、メモリ回路70に記憶されているバッテリ充電残量値を現在のバッテリ充電レベルで更新する。別の言い方をすれば、バッテリ電源24の現在のバッテリ充電レベルを使用して、メモリ回路70に記憶されているバッテリ充電残量値を継続的に定期的に更新することができる。
【0047】
[0059]プロセッサ回路50は、プログラム命令を実行して、PWM出力イネーブル信号S2の形態での制御信号を生成して論理回路60に送信するように構成され、PWM出力イネーブル信号S2は、論理回路60のPWM出力60-2をイネーブルにするためのイネーブル状態を有し、また論理回路60のPWM出力60-2をディスエーブルにするためのディスエーブル状態を有する。プロセッサ回路50は、プログラム命令を実行して、バッテリ充電残量値が寿命末期閾値よりも大きいときにPWM出力イネーブル信号S2のイネーブル状態を生成するように構成され、論理回路60が論理回路60のPWM出力60-2をイネーブルにし、それにより論理回路60は、モータドライバ回路62を介して可変パルス幅信号S1をモータ18に送る。また、プロセッサ回路50は、バッテリ充電残量値が寿命末期閾値以下であるときに、プログラム命令を実行してPWM出力イネーブル信号S2のディスエーブル状態を生成するように構成され、論理回路60が論理回路60のPWM出力60-2をディスエーブルにし、それにより論理回路60は、可変パルス幅信号S1をモータ18に送らず、モータ18を実質的にディスエーブルにする。
【0048】
[0060]一実施形態では、例えば、モータ18に電力を供給するためのパワーサイクルが、トリガ30の作動によって開始される。プロセッサ回路50は、各パワーサイクルの開始時に、プログラム命令を実行して、バッテリ充電残量値が寿命末期閾値以下であるときには可変パルス幅信号をモータに送らないという論理シーケンスを実装するように構成される。したがって、現在のパワーサイクルは、バッテリ充電レベルに関係なく、中断せずに完了することができる。しかし、バッテリ充電残量値が寿命末期閾値以下であるときには、後続のパワーサイクルは禁止される。言い換えると、プロセッサ回路50は、バッテリ充電レベルに関係なく現在のパワーサイクルが中断せずに完了されるが、バッテリ充電残量値が寿命末期閾値以下であるときには後続のパワーサイクルが禁止されるように構成される。
【0049】
[0061]プロセッサ回路50はさらに、プログラム命令を実行して、イネーブル状態およびディスエーブル状態を有するバッテリ消耗警告信号S3の形態での制御信号を生成し、バッテリ消耗警告信号S3は、バッテリ充電残量値が低容量閾値以下(よりも下)であるときにイネーブル状態であり、PWM回路58によって生成される可変パルス幅信号S1によってLED28の赤色素子28-2の照明を可能にし、LED28の赤色素子28-2の照明の輝度は、可変パルス幅信号S1のデューティサイクルに依存する。
【0050】
[0062]図7を参照すると、制御回路38のプリント回路基板38-1およびトリガ30の、図5に示される側とは反対の側が示されており、トリガ30は、見やすくするためにプリント回路基板38-1から離して投影されている。制御回路38のトリガスイッチ回路54は、回路トレース構成80および可動接触子要素82(図9および図10も参照)を含む。回路トレース構成80および可動接触子要素82はそれぞれ、導電性金属で作製される。トリガ30は、非導電性プラスチックなどの電気絶縁材料で作製されることがある。図7および9を参照すると、可動接触子要素82は、トリガ30に機械的に接続されている。
【0051】
[0063]図7および8を参照すると、トリガスイッチ回路54の回路トレース構成80は、複数の細長い電気接点列84を有する。複数の細長い電気接点列84は、第1の細長い電気接点列86、第2の細長い電気接点列88、および第3の細長い電気接点列90を含む。第1の細長い電気接点列86は、第2の細長い電気接点列88と第3の細長い電気接点列90との間の中間接地を定義するように、回路トレース構成80内に中央トレースとして位置決めされる。第2の細長い電気接点列88は、第1の細長い電気接点列86から横方向に離間配置されて電気的に分離(すなわち絶縁)されている。同様に、第3の細長い電気接点列90は、第1の細長い電気接点列86から横方向に離間配置されて電気的に分離(すなわち絶縁)されている。
【0052】
[0064]図10および11も参照すると、回路トレース構成80の第1の細長い電気接点列86、第2の細長い電気接点列88、および第3の細長い電気接点列90に対して垂直に、トリガスイッチ回路54のオフ位置範囲92およびオン位置範囲94が定義される。オフ位置範囲92はホーム位置92-1を含み、ホーム位置92-1は、トリガ30および可動接触子要素82がばね40(図5を参照)によって完全に遠位方向に付勢されているときに対応するオフ位置である。図10は、オフ位置範囲92のホーム位置92-1にある可動接触子要素82を示す。図1、5、および7と併せて図11を参照すると、トリガ30を押す(例えば引く)ことによって可動接触子要素82が動かされて、オフ位置範囲92からオン位置範囲94に移行する。図11は、オン位置範囲94の最大モータ回転速度位置94-1にある可動接触子要素82を示し、すなわち、生検ドライバ12の使用者によってトリガ30が完全に引かれている。
【0053】
[0065]トリガスイッチ回路54のオフ位置範囲92のどこにおいても、回路トレース構成80に対する可動接触子要素82の長手方向位置により、バッテリ電源24のマイナス端子24-2からシャーシ接地44が切断され、したがってモータ18には電力が供給されない。また、可動接触子要素82がオフ位置範囲92のホーム位置92-1にあるとき、可動接触子要素82は、モータ18の第1の電力入力端子18-1とモータ18の第2の電力入力端子18-2との電気的短絡を容易にし、モータ18の短絡(動的)制動を容易にする。オフ位置範囲92は、トリガスイッチ回路54のオン位置範囲94でモータ18への電力を確立する前に、モータ18の第1の電力入力端子18-1がモータ18の第2の電力入力端子18-2に対して短絡しないことを保証するために提供される。
【0054】
[0066]オン位置範囲94のどこにおいても、回路トレース構成80に対する可動接触子要素82の長手方向位置により、シャーシ接地44がバッテリ電源24のマイナス端子24-2に選択的かつ移動可能に接続され、したがってモータ18が電力を利用可能である。また図8を参照すると、オン位置範囲94のどこにおいても、回路トレース構成80に対する可動接触子要素82の長手方向位置は、シャーシ接地44を、抵抗ネットワーク回路56の直列接続された複数の抵抗器R1、R2、R3、R4からなる複数セットの抵抗器セット(R1,R2,R3,R4);セット(R2,R3,R4);セット(R3,R4);セット(R4);セット(Rなし)のうちの1セットに選択的に接続し、抵抗値を選択して、PWM回路58によって生成される可変パルス幅信号S1の所望のデューティサイクルを選択し、可変パルス幅信号S1が、モータ18の回転速度を選択するために使用される。
【0055】
[0067]再び図8を参照すると、第1の細長い電気接点列86は、第1の電気接点ストリップ86-1および第1の電気接触パッド86-2を有する。第1の電気接触パッド86-2は、第1の電気接点ストリップ86-1から長手方向に離間配置されて電気的に分離(すなわち絶縁)され、第1のギャップ86-3を画定する。第1の電気接点ストリップ86-1は、シャーシ接地44に接続される。第1の電気接触パッド86-2は、モータ18の第1の電力入力端子18-1(例えばマイナス端子)に電気的に接続される。
【0056】
[0068]第2の細長い電気接点列88は、第2の電気接点ストリップ88-1および第2の電気接触パッド88-2を有する。第2の電気接触パッド88-2は、第2の電気接点ストリップ88-1から長手方向に離間配置されて電気的に分離(すなわち絶縁)され、第2のギャップ88-3を画定する。第2の電気接点ストリップ88-1は、モータ18の回転速度の選択を容易にするように構成された、長手方向で離間配置されて電気的に分離(すなわち絶縁)された複数の電気接触セグメント96を有する。本実施形態では、複数の電気接触セグメント96は、セグメント96-1、セグメント96-2、セグメント96-3、セグメント96-4、およびセグメント96-5を含む。第2の電気接触パッド88-2は、モータ18の第2の電力入力端子18-2(例えばプラス端子)に電気的に接続される。
【0057】
[0069]抵抗ネットワーク回路56は、直列接続された複数の抵抗器R1、R2、R3、R4によって形成される。抵抗器R1、R2、R3、R4はそれぞれ、例えば4.7kΩでよい。直列接続された複数の抵抗器R1、R2、R3、R4の各抵抗器は、複数の電気接触セグメント96の隣接する対の間の絶縁ギャップを橋渡しする。言い換えると、直列に接続された複数の抵抗器R1、R2、R3、R4は、複数の抵抗器セット、すなわちセット(R1,R2,R3,R4);セット(R2,R3,R4);セット(R3,R4);セット(R4);およびセット(Rなし)を定義し、各抵抗器セットは、複数の電気接触セグメント96のうちの1つのセグメントに関連付けられる。セット(Rなし)は、抵抗R1、R2、R3、R4のいずれもないセットを意味する。例えば、セグメント96-1を選択すると、抵抗セット(R1,R2,R3,R4)が選択され、セグメント96-3を選択すると、抵抗セット(R3,R4)が選択され、セグメント96-5を選択すると、抵抗セット(Rなし)が選択される。選択された抵抗器セットは、モータ18の回転速度を選択するために使用される可変パルス幅信号S1を生成するためのPWM回路58に対する抵抗値を証明する。
【0058】
[0070]第3の細長い電気接点列90は、第1の電気接触パッド86-2の一部分から長手方向に離間配置されて電気的に分離(すなわち絶縁)された第3の電気接点ストリップ90-1を有する。また、第3の電気接点ストリップ90-1は、第1の電気接点ストリップ86-1から横方向に離間配置されて電気的に分離(すなわち絶縁)される。第3の電気接点ストリップ90-1は、バッテリ電源24のマイナス端子24-2に接続される。
【0059】
[0071]図7および9~12を参照すると、可動接触子要素82は、本体100から外側に片持ち式に突き出した複数の接触子プロング98を有する単体金属構造である。本実施形態では、複数の接触子プロング98は、第1の電気接触子プロング98-1、第2の電気接触子プロング98-2、および第3の電気接触子プロング98-3を含む。第2の電気接触子プロング98-2は、第1の電気接触子プロング98-1から横方向に離間配置され、第3の電気接触子プロング98-3は、第1の電気接触子プロング98-1から横方向に離間配置され、第1の電気接触子プロング98-1、第2の電気接触子プロング98-2、および第3の電気接触子プロング98-3は、恒久的に電気的に接続される。本実施形態では、第1の電気接触子プロング98-1、第2の電気接触子プロング98-2、および第3の電気接触子プロング98-3はそれぞれ、一対の接触子表面を提供するためのスプリットフォークとして構成される。
【0060】
[0072]図10および11を参照すると、可動接触子要素82の第1の電気接触子プロング98-1は、第1の細長い電気接点列86と電気的に係合し、第1の細長い電気接点列86に沿って移動するように位置合わせされる。可動接触子要素82の第2の電気接触子プロング98-2は、第2の細長い電気接点列88と電気的に係合し、第2の細長い電気接点列88に沿って移動するように位置合わせされる。可動接触子要素82の第3の電気接触子プロング98-3は、第3の細長い電気接点列90と電気的に係合し、第3の細長い電気接点列90に沿って移動するように位置合わせされる。
【0061】
[0073]図7~9に関連して図10~12を参照すると、第1の電気接触子プロング98-1は、第1の細長い電気接点列86と摺動係合するように位置決めされる。トリガ30は、第1の電気接触子プロング98-1を第1の電気接点ストリップ86-1に沿って摺動可能に移動させて、可動接触子要素82の第1の電気接触子プロング98-1とシャーシ接地44との間の電気接続を物理的に移動させるように構成される。
【0062】
[0074]7~10を参照すると、トリガ30および可動接触子要素82がオフ位置範囲92にあるとき、バッテリ電源24のマイナス端子24-2はシャーシ接地44に結合されず、制御回路38に電力が供給されない。本実施形態では、トリガ30および可動接触子要素82がオフ位置範囲92のホーム位置92-1にあるとき(図10を参照)、第1の電気接触子プロング98-1は第1の電気接触パッド86-2と電気的に係合され、第2の電気接触子プロング98-2は第2の電気接触パッド88-2と電気的に係合され、図8を参照すると、モータ18の第1の電力入力端子18-1をモータ18の第2の電力入力端子18-2に対して電気的に短絡させて、モータ18の短絡制動を容易にする。
【0063】
[0075]図7~9および11を参照すると、トリガ30および可動接触子要素82がオン位置範囲94にあるとき、バッテリ電源24のマイナス端子24-2はシャーシ接地44に結合され、制御回路38に電力が供給される。トリガスイッチ回路54に関して、本実施形態では、トリガ30および可動接触子要素82がオン位置範囲94にあるとき、第1の電気接触子プロング98-1は第1の電気接点ストリップ86-1と電気的に係合され、第2の電気接触子プロング98-2は、長手方向で離間配置されて電気的に分離された複数の電気接触セグメント96のうちの特定のセグメントと電気的に係合されて、PWM回路58によって生成された可変パルス幅信号S1の所望のデューティサイクルを選択して、モータ18の回転速度を選択する。また、トリガ30および可動接触子要素82がオン位置範囲94にあるとき、第1の電気接触子プロング98-1は第1の電気接点ストリップ86-1と電気的に係合され、第3の電気接触子プロング98-3は第3の電気接点ストリップ90-1と電気的に係合され、図8を参照すると、バッテリ電源24のマイナス端子24-2をシャーシ接地44に接続し、バッテリ消耗回路64を介する制御回路38への電力供給を容易にする(図6も参照)。
【0064】
[0076]図8、10、および11を参照すると、第1の細長い電気接点列86の第1の電気接点ストリップ86-1と第1の電気接触パッド86-2との間の間隔(ギャップ86-3)は、第2の細長い電気接点列88の第2の電気接点ストリップ88-1と第2の電気接触パッド88-2との間の間隔(ギャップ88-3)よりも大きい。トリガ30および可動接触子要素82がオフ位置範囲92のホーム位置92-1にあるとき(図10を参照)、第1の電気接触子プロング98-1は第1の電気接触パッド86-2と電気的に係合され、第2の電気接触子プロング98-2は第2の電気接触パッド88-2と電気的に係合され、モータ18の第1の電力入力端子18-1をモータ18の第2の電力入力端子18-2に対して電気的に短絡させて、モータ18の短絡制動を容易にする。
【0065】
[0077]トリガ30および可動接触子要素82がオフ位置範囲92からオン位置範囲94に向かって移動されるとき、可動接触子要素82の第1の電気接触子プロング98-1が第1の細長い電気接点列86の第1の電気接点ストリップ86-1と電気的に係合する前、および可動接触子要素82の第3の電気接触子プロング98-3が第1の細長い電気接点列86の第3の電気接点ストリップ90-1と電気的に係合する前に、可動接触子要素82の第2の電気接触子プロング98-2は、第2の細長い電気接点列88の第2の電気接点ストリップ88-1の第1のセグメント96-1と電気的に係合し、制御回路38(図6も参照)に電力を供給するためにバッテリ電源24をシャーシ接地44(図8参照)に接続する前に抵抗ネットワーク回路56を介したモータ18の回転速度の選択が確実に行われるようにする。
【0066】
[0078]以下の事項も本発明に関連する。
[0079]一実施形態では、本発明は、生検ドライバに関する。生検ドライバは、ハウジングを含むことがある。バッテリ電源が、ハウジング内に収容されることがある。バッテリ電源は、プラス端子およびマイナス端子を有することがある。マイナス端子は、選択的にシャーシ接地に結合される、または(/および)シャーシ接地から切り離される(ように構成される)ことがある。モータが、ハウジング内に収容されることがある。モータは、ドライブシャフトを有することがある。モータは、第1の電力入力端子および第2の電力入力端子を有することがある。トリガが、ハウジングに結合されることがあり、ハウジングの外部からアクセス可能である。制御回路が、ハウジングに取り付けられることがあり、モータに電気的に結合されることがある。制御回路は、トリガスイッチ回路、抵抗ネットワーク回路、およびパルス幅変調回路を有することがある。トリガスイッチ回路は、オフ状態およびオン状態を有することがある。抵抗ネットワーク回路は、パルス幅変調回路の入力に結合されることがある。パルス幅変調回路は、モータの回転速度を制御するために可変パルス幅信号を生成するように構成されることがある。生検ドライバは、トリガスイッチ回路がオン状態にあるとき、トリガスイッチ回路が、バッテリ電源のマイナス端子をシャーシ接地に接続するように構成されることがあり、抵抗ネットワーク回路から抵抗値を選択して、パルス幅変調回路によって生成される可変パルス幅信号の所望のデューティサイクルを選択するように構成されることがある、ように構成されることがある。
【0067】
[0080]直前の段落による実施形態では、トリガスイッチ回路がオフ状態にあるとき、トリガスイッチ回路は、バッテリ電源のマイナス端子をシャーシ接地から切断し、モータの第1の電力入力端子とモータの第2の電力入力端子とを接続して、モータの短絡制動を容易にするように構成されることがある。
【0068】
[0081]いくつかの実施形態では、制御回路は、第1の色素子および第2の色素子を有することがある発光ダイオード(LED)を備えることがある。第1の色素子は、第2の色素子と視覚的に区別可能である。バッテリ消耗回路は、バッテリ源の現在のバッテリ充電レベルを決定するように構成されることがある。バッテリ消耗回路は、LEDの第2の色素子に通信可能に結合されることがある。パルス幅変調回路は、LEDの第1の色素子およびLEDの第2の色素子のそれぞれに電気的に結合されることがある。制御回路は、モータの回転速度を示すために可変パルス幅信号のデューティサイクルに応じてLEDの輝度を制御するように構成されることがあり、バッテリ電源の現在のバッテリ充電レベルを示すためにLEDの色を制御するように構成されることがある。
【0069】
[0082]直前の段落による実施形態では、制御回路は、マイクロプロセッサ回路およびメモリ回路を有することがあり、かつメモリ回路に記憶された低容量閾値およびバッテリ充電残量値を有することがあるプロセッサ回路を備えることがある。バッテリ消耗回路は、プロセッサ回路に通信可能に結合されることがある。バッテリ消耗回路は、バッテリ電源のプラス端子と直列に接続されたセンス抵抗器を有することがある。プロセッサ回路は、プログラム命令を実行して、経時的にセンス抵抗器をサンプリングしてバッテリ源の現在のバッテリ充電レベルを計算し、プログラム命令を実行して、メモリ回路に記憶されているバッテリ充電残量値を現在のバッテリ充電量で更新し、プログラム命令を実行して、イネーブル状態およびディスエーブル状態を有することがあるバッテリ消耗警告信号を生成するように構成されることがあり、バッテリ充電残量値が低容量閾値以下であるときに、バッテリ消耗警告信号がイネーブル状態になり、可変パルス幅信号によるLEDの第2の色素子の照明をイネーブルにし、LEDの第2の色素子の照明の輝度が、可変パルス幅信号のデューティサイクルに依存する。
【0070】
[0083]直前の段落による実施形態において、パルス幅変調回路とモータとの間に論理回路が介在されることがある。論理回路は、可変パルス幅信号をモータに選択的に送るように構成されることがある。プロセッサ回路は、論理回路に通信可能に結合されることがある。制御回路は、メモリ回路に記憶された寿命末期閾値を有することがある。プロセッサ回路は、プログラム命令を実行して、論理回路に制御信号を送信するように構成されることがある。制御信号は、論理回路のPWM出力をイネーブルにするためのイネーブル状態を有することがあり、論理回路のPWM出力をディスエーブルにするためのディスエーブル状態を有することもある。プロセッサ回路は、プログラム命令を実行して、バッテリ充電残量値が寿命末期閾値よりも大きいときに制御信号のイネーブル状態を生成するように構成されることがあり、論理回路が、論理回路のPWM出力をイネーブルにし、それにより論理回路は、可変パルス幅信号をモータに送る。プロセッサ回路は、プログラム命令を実行して、バッテリ充電残量値が寿命末期閾値以下であるときに制御信号のディスエーブル状態を生成するように構成されることがあり、論理回路が、論理回路のPWM出力をディスエーブルにし、それにより論理回路は、モータをディスエーブルにするために可変パルス幅信号をモータに送らない。
【0071】
[0084]いずれの実施形態においても、抵抗ネットワーク回路は、直列に接続された複数の抵抗器を含むことがある。直列に接続された複数の抵抗器は、複数の抵抗器セットを定義することがある。トリガスイッチ回路は、回路トレース構成および可動接触子要素を含むことがあり、回路トレース構成に対する可動接触子要素の長手方向位置は、シャーシ接地を、直列接続された複数の抵抗器からなる複数の抵抗器セットのうちの1セットに選択的に接続し、抵抗値を選択して、パルス幅変調回路によって生成される可変パルス幅信号の所望のデューティサイクルを選択し、モータの回転速度を選択する。
【0072】
[0085]直前の段落による実施形態では、回路トレース構成は、複数の細長い電気接点列を有することがある。複数の細長い電気接点列は、シャーシ接地に接続される第1の電気接点ストリップを有することがある第1の細長い電気接点列を含むことがある。可動接触子要素は、複数の接触子プロングを有することがある。可動接触子要素は、トリガに機械的に接続されることがある。複数の接触子プロングは、第1の細長い電気接点列と摺動係合するように位置決めされた第1の電気接触子プロングを有することがある。トリガは、第1の電気接触子プロングを第1の電気接点ストリップに沿って摺動可能に移動させて、可動接触子要素の第1の電気接触子プロングとシャーシ接地との電気的接続を物理的にかつ摺動可能に移動させるように構成されることがある。
【0073】
[0086]直前の段落による実施形態では、トリガおよび可動接触子要素は、オフ状態に関連付けられたオフ位置範囲(すなわち、オフ状態に関連付けられた位置範囲)を有することがあり、オン状態に関連付けられたオン位置範囲(すなわち、オン状態に関連付けられた位置範囲)を有することもある。生検ドライバは、トリガおよび可動接触子要素がオフ位置範囲にあるとき、バッテリ電源のマイナス端子がシャーシ接地に結合されず、制御回路に電力が供給されないように構成されることがある。生検ドライバは、トリガおよび可動接触子要素がオン位置範囲にあるとき、バッテリ電源のマイナス端子がシャーシ接地に結合され、制御回路に電力が供給されるように構成されることがある。
【0074】
[0087]直前の段落による実施形態では、可動接触子要素の複数の接触子プロングは、第1の電気接触子プロングから横方向に離間配置された第2の電気接触子プロングを含むことがある。第2の電気接触子プロングは、第1の電気接触子プロングに恒久的に電気的に接続されることがある。複数の細長い電気接点列は、第1の細長い電気接点列から横方向に離間配置された第2の細長い電気接点列を含むことがあり、可動接触子要素の第2の電気接触子プロングは、第2の細長い電気接点列と電気的に係合し、第2の細長い電気接点列に沿って移動するように位置合わせされる。第2の細長い電気接点列は、モータの回転速度の選択を容易にするように構成された、長手方向で離間配置されて電気的に分離された複数の電気接点セグメントを有することがある第2の電気接点ストリップを有することがある。生検ドライバは、トリガおよび可動接触子要素がオン位置範囲にあるとき、第2の電気接触子プロングが、長手方向で離間配置されて電気的に分離された複数の電気接触セグメントのうちの特定のセグメントと電気的に係合されて、パルス幅変調回路によって生成された可変パルス幅信号の所望のデューティサイクルを選択して、モータの回転速度を選択するように構成されることがある。
【0075】
[0088]直前の段落による実施形態では、制御回路の複数の細長い電気接点列は、第1の電気接点ストリップから横方向に離間配置された第3の電気接点ストリップを有することがある第3の細長い電気接点列を含むことがある。第3の電気接点ストリップは、バッテリ電源のマイナス端子に接続されることがある。可動接触子要素の複数の接触子プロングは、第1の電気接触子プロングおよび第2の電気接触子プロングのそれぞれと電気的に接続される第3の電気接触子プロングを含むことがある。第3の電気接触子プロングは、第3の細長い電気接点列と電気的に係合し、第3の細長い電気接点列に沿って移動するように位置合わせされることがある。生検ドライバは、トリガおよび可動接触子要素がオン位置範囲にあるとき、第3の電気接触子プロングが第3の電気接点ストリップと電気的に係合されて、バッテリ電源のマイナス端子をシャーシ接地に接続し、制御回路への電力供給を容易にするように構成されることがある。
【0076】
[0089]直前の2つの段落のいずれかによる実施形態では、第1の細長い電気接点列は、第1のギャップを画定するために第1の電気接点ストリップから長手方向に離間配置されて電気的に分離された第1の電気接触パッドを有することがある。第1の電気接触パッドは、モータの第1の電力入力端子に電気的に接続されることがある。第2の細長い電気接点列は、第2のギャップを画定するために第2の電気接点ストリップから長手方向に離間配置されて電気的に分離された第2の電気接触パッドを有することがある。第2の電気接触パッドは、モータの第2の電力入力端子に電気的に接続されることがある。生検ドライバは、トリガおよび可動接触子要素がオフ位置範囲にあるとき、第1の電気接触子プロングが第1の電気接触パッドと電気的に係合され、第2の電気接触子プロングが第2の電気接触パッドと電気的に係合され、モータの第1の電力入力端子をモータの第2の電力入力端子に対して電気的に短絡させて、モータの短絡制動を容易にするように構成されることがある。
【0077】
[0090]直前の段落による実施形態では、トリガスイッチ回路(および生検ドライバ)は、第3の細長い電気接点列の第3の電気接点ストリップが、第1のギャップによって第1の電気接触パッドの一部分から長手方向に離間配置される(および電気的に分離される)ように構成されることがある。第1のギャップは、第2のギャップより大きいことがある。生検ドライバは、トリガおよび可動接触子要素がオフ位置範囲からオン位置に向かって移動されるとき、可動接触子要素の第1の電気接触子プロングが第1の細長い電気接点列の第1の電気接点ストリップと電気的に係合する前、および可動接触子要素の第3の電気接触子プロングが第1の細長い電気接点列の第3の電気接点ストリップと電気的に係合する前に、可動接触子要素の第2の電気接触子プロングが第2の細長い電気接点列の第2の電気接点ストリップの第1のセグメントと電気的に係合し、制御回路に電力を供給する前にモータの回転速度の選択が確実に行われるようにするように構成されることがある。
【0078】
[0091]別の実施形態では、本発明は、骨内デバイスと、前述の段落のいずれかによる生検ドライバとを備える生検システムに関する。骨内デバイスは、モータのドライブシャフトに機械的に結合される(ように構成される)ことがある。
【0079】
[0092]別の実施形態では、本発明は、ハウジングを備える生検ドライバに関する。バッテリ電源は、ハウジング内に収容されることがある。バッテリ電源は、プラス端子およびマイナス端子を有することがある。マイナス端子は、選択的にシャーシ接地に結合される(ように構成される)ことがある。モータは、ハウジング内に収容されることがある。モータは、ドライブシャフトを有することがある。モータは、第1の電力入力端子および第2の電力入力端子を有することがある。トリガは、ハウジングに結合されることがあり、ハウジングの外部からアクセス可能である。制御回路は、ハウジングに取り付けられることがあり、モータに電気的に結合されることがある。制御回路は、回路トレース構成および可動接触子要素を有することがあるトリガスイッチ回路を有することがある。回路トレース構成は、複数の細長い電気接点列を有することがある。可動接触子要素は、複数の接触子プロングを有することがある。可動接触子要素は、トリガに機械的に接続されることがある。複数の細長い電気接点列は、シャーシ接地に接続される第1の電気接点ストリップを有することがある第1の細長い電気接点列を含むことがある。複数の接触子プロングは、第1の細長い電気接点列と摺動係合するように位置決めされた第1の電気接触子プロングを有することがある。トリガは、第1の電気接触子プロングを第1の電気接点ストリップに沿って摺動可能に移動させて、可動接触子要素の第1の電気接触子プロングとシャーシ接地との電気的接続を物理的に移動させるように構成されることがある。
【0080】
[0093]直前の段落による実施形態では、トリガおよび可動接触子要素は、オフ位置範囲(すなわち、オフ状態に関連付けられた位置範囲)を有することがあり、オン位置範囲(すなわち、オン状態に関連付けられた位置範囲)を有することもある。生検ドライバは、トリガおよび可動接触子要素がオフ位置範囲にあるとき、バッテリ電源のマイナス端子がシャーシ接地に結合されず、制御回路に電力が供給されないように構成されることがある。生検ドライバは、トリガおよび可動接触子要素がオン位置範囲にあるとき、バッテリ電源のマイナス端子がシャーシ接地に結合され、制御回路に電力が供給されるように構成されることがある。
【0081】
[0094]直前の段落による実施形態では、可動接触子要素の複数の接触子プロングは、第1の電気接触子プロングから横方向に離間配置された第2の電気接触子プロングを含む。第2の電気接触子プロングは、第1の電気接触子プロングに恒久的に電気的に接続されることがある。複数の細長い電気接点列は、第1の細長い電気接点列から横方向に離間配置された第2の細長い電気接点列を含むことがある。可動接触子要素の第2の電気接触子プロングは、第2の細長い電気接点列と電気的に係合し、第2の細長い電気接点列に沿って移動するように位置合わせされる。第2の細長い電気接点列は、モータの回転速度の選択を容易にするように構成された、長手方向で離間配置されて電気的に分離された複数の電気接点セグメントを有することがある第2の電気接点ストリップを有することがある。生検ドライバは、トリガおよび可動接触子要素がオン位置範囲にあるとき、第2の電気接触子プロングが、長手方向で離間配置された複数の電気接触セグメントのうちの特定のセグメントと電気的に係合されて、モータの回転速度を選択するように構成されることがある。
【0082】
[0095]直前の段落による実施形態では、制御回路は、バッテリ源の現在のバッテリ充電レベルを決定するように構成されたバッテリ消耗回路を備えることがある。制御回路の複数の細長い電気接点列は、第1の電気接点ストリップから横方向に離間配置された第3の電気接点ストリップを有することがある第3の細長い電気接点列を含むことがある。可動接触子要素の複数の接触子プロングは、第1の電気接触子プロングおよび第2の電気接触子プロングのそれぞれと電気的に接続された第3の電気接触子プロングを含むことがある。第3の電気接触子プロングは、第3の細長い電気接点列と電気的に係合し、第3の細長い電気接点列に沿って移動するように位置合わせされることがある。生検ドライバは、トリガおよび可動接触子要素がオン位置範囲にあるとき、第3の電気接触子プロングが第3の電気接点ストリップと電気的に係合されて、バッテリ電源のマイナス端子をシャーシ接地に接続し、バッテリ消耗回路への電力供給を容易にするように構成されることがある。
【0083】
[0096]直前の段落による実施形態では、制御回路は、緑色素子および赤色素子を有することがある発光ダイオード(LED)を備える。バッテリ消耗回路は、LEDの赤色素子に通信可能に結合されることがある。パルス幅変調回路は、LEDの緑色素子およびLEDの赤色素子のそれぞれに電気的に結合されることがある。制御回路(および生検ドライバ)は、モータの回転速度を示すために可変パルス幅信号のデューティサイクルに応じてLEDの輝度を制御するように構成されることがあり、バッテリ電源の現在のバッテリ充電レベルを示すためにLEDの色を制御するように構成されることがある。
【0084】
[0097]直前の段落による実施形態では、制御回路は、マイクロプロセッサ回路およびメモリ回路を有することがあり、かつメモリ回路に記憶された低容量閾値およびバッテリ充電残量値を有することがあるプロセッサ回路を備えることがある。バッテリ消耗回路は、バッテリ電源のプラス端子と直列に接続されたセンス抵抗器を含むことがある。プロセッサ回路は、プログラム命令を実行して、経時的にセンス抵抗器をサンプリングしてバッテリ源の現在のバッテリ充電レベルを計算し、プロセッサ回路のメモリ回路に記憶されているバッテリ充電残量値を更新するように構成されることがある。プロセッサ回路は、プログラム命令を実行して、バッテリ充電残量値が低容量閾値以下であるときに、発光ダイオードの赤色素子にバッテリ消耗警告信号を供給するように構成されることがある。
【0085】
[0098]直前の段落による実施形態では、制御回路は、プロセッサ回路のメモリ回路に記憶された寿命末期閾値を含むことがある。プロセッサ回路は、プログラム命令を実行して、バッテリ充電残量値が寿命末期閾値以下であるときには可変パルス幅信号をモータに送らないようにするように構成されることがある。
【0086】
[0099]直前の5つの段落のいずれかによる実施形態では、第1の細長い電気接点列は、第1の電気接点ストリップから長手方向に離間配置されて電気的に分離された第1の電気接触パッドを有することがある。第1の電気接触パッドは、モータの第1の電力入力端子に電気的に接続されることがある。第2の細長い電気接点列は、第2の電気接点ストリップから長手方向に離間配置されて電気的に分離された第2の電気接触パッドを有することがある。第2の電気接触パッドは、モータの第2の電力入力端子に電気的に接続されることがある。生検ドライバは、トリガおよび可動接触子要素がオフ位置範囲にあるとき、第1の電気接触子プロングが第1の電気接触パッドと電気的に係合され、第2の電気接触子プロングが第2の電気接触パッドと電気的に係合され、モータの第1の電力入力端子をモータの第2の電力入力端子に対して電気的に短絡させて、モータの短絡制動を容易にするように構成されることがある。
【0087】
[00100]直前の段落による実施形態では、第3の細長い電気接点列の第3の電気接点ストリップが、第1の電気接触パッドの一部分から長手方向に離間配置される(および電気的に分離される)ことがある。
【0088】
[00101]直前の2つの段落のいずれかによる実施形態では、第1の細長い電気接点列の第1の電気接点ストリップと第1の電気接触パッドとの間の間隔は、第2の細長い電気接点列の第2の電気接点ストリップと第2の電気接触パッドとの間の間隔よりも大きいことがある。
【0089】
[00102]いくつかの実施形態では、モータに電力を供給するためのパワーサイクルは、トリガの作動によって開始されることがある。制御回路は、マイクロプロセッサ回路およびメモリ回路を有することがあり、かつメモリ回路に記憶されたバッテリ充電残量値を有することがあるプロセッサ回路を含む。バッテリ消耗回路は、バッテリ源の現在のバッテリ充電レベルを決定するように構成されることがある。寿命末期閾値は、プロセッサ回路のメモリ回路に記憶されることがある。プロセッサ回路は、バッテリ充電レベルに関係なく現在のパワーサイクルが中断せずに完了されるが、バッテリ充電残量値が寿命末期閾値以下であるときには後続のパワーサイクルが禁止されるように構成されることがある。
【0090】
[00103]別の実施形態では、本発明は、骨内デバイスと、前述の11個の段落のいずれかによる生検ドライバとを備える生検システムに関する。骨内デバイスは、モータのドライブシャフトに機械的に結合される(ように構成される)ことがある。
【0091】
[00104]本明細書で使用するとき、用語「結合され」およびその派生語は、任意の動作機能接続、すなわち直接接続(例えば、介在する構成要素なし)または間接接続(例えば、介在する構成要素を有する)を包含することを意図された電気的結合および/または機械的結合である。「選択的に結合され」という用語は、結合と切り離しとの間の選択を意味し、例えば、結合または切り離しはスイッチ構成要素によって行われる。「通信可能に結合され」という用語は、データおよび/または切り替え可能な電圧レベルを搬送するために使用することができる電気的結合を意味する。
【0092】
[00105]およそなど程度を表す単語は、それらの単語が修飾する特性からの許容可能な変動を示すことを意図された相対的な修飾語である。そのような用語は、それが修飾する特性の絶対値に限定されることを意図されておらず、むしろ反対に、より多くの物理的または機能的特性を有し、そのような物理的または機能的特性に近づくまたは近似することが意図されている。
【0093】
[00106]本発明を少なくとも1つの実施形態に関して説明してきたが、本発明は、本開示の精神および範囲内でさらに変更することができる。したがって、本出願は、本発明の全般的な原理を使用する本発明のあらゆる変形、使用、または適応を網羅することを意図されている。さらに、本出願は、本発明が関係する技術分野における既知のまたは慣例的な実施の範囲内にあり、添付の特許請求の範囲内に入る本開示からの逸脱も網羅することを意図されている。
図1
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【国際調査報告】