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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-23
(54)【発明の名称】エテルカルセチド製剤
(51)【国際特許分類】
   A61K 38/08 20190101AFI20240416BHJP
   A61K 9/08 20060101ALI20240416BHJP
   A61K 47/12 20060101ALI20240416BHJP
   A61K 47/22 20060101ALI20240416BHJP
   A61K 47/26 20060101ALI20240416BHJP
   A61K 47/10 20170101ALI20240416BHJP
   A61K 47/20 20060101ALI20240416BHJP
   A61K 47/32 20060101ALI20240416BHJP
   A61K 47/24 20060101ALI20240416BHJP
   A61K 47/02 20060101ALI20240416BHJP
   A61K 47/18 20170101ALI20240416BHJP
   A61P 5/20 20060101ALN20240416BHJP
   A61P 3/00 20060101ALN20240416BHJP
   A61P 19/08 20060101ALN20240416BHJP
【FI】
A61K38/08
A61K9/08
A61K47/12
A61K47/22
A61K47/26
A61K47/10
A61K47/20
A61K47/32
A61K47/24
A61K47/02
A61K47/18
A61P5/20
A61P3/00
A61P19/08
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023567187
(86)(22)【出願日】2022-05-03
(85)【翻訳文提出日】2023-12-14
(86)【国際出願番号】 US2022027451
(87)【国際公開番号】W WO2022235654
(87)【国際公開日】2022-11-10
(31)【優先権主張番号】63/184,924
(32)【優先日】2021-05-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.PLURONIC
(71)【出願人】
【識別番号】500049716
【氏名又は名称】アムジエン・インコーポレーテツド
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】弁理士法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ライ,デイビッド
(72)【発明者】
【氏名】ミルザイ・カカーキ,イマン
【テーマコード(参考)】
4C076
4C084
【Fターム(参考)】
4C076AA12
4C076BB11
4C076CC09
4C076CC21
4C076CC30
4C076DD23C
4C076DD23D
4C076DD25Z
4C076DD26Z
4C076DD38D
4C076DD41Z
4C076DD42Z
4C076DD43Z
4C076DD46E
4C076DD49Z
4C076DD51Z
4C076DD57E
4C076DD59Z
4C076DD63E
4C076DD67D
4C076EE06E
4C076EE23E
4C076FF14
4C076FF15
4C076FF16
4C084AA03
4C084BA01
4C084BA17
4C084BA23
4C084DB70
4C084MA17
4C084MA66
4C084NA20
4C084ZA96
4C084ZC06
4C084ZC21
(57)【要約】
水溶液中にエテルカルセチド又はその塩及び界面活性剤を含む医薬製剤であって、2.0~5.0のpHを有する、製剤が本明細書で開示される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水溶液中にエテルカルセチド又はその塩及び界面活性剤を含む医薬製剤であって、前記製剤が2~5のpHを有する、製剤。
【請求項2】
前記製剤が3~4のpHを有する、請求項1に記載の製剤。
【請求項3】
前記pHが薬学的に許容される緩衝液によって維持される、請求項1又は2に記載の製剤。
【請求項4】
前記緩衝液が、コハク酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸塩、エデト酸塩、ヒスチジン、酢酸塩、アジピン酸塩、アコニット酸塩、アスコルビン酸塩、安息香酸塩、炭酸塩、重炭酸塩、マレイン酸塩、グルタミン酸塩、乳酸塩、リン酸塩、及び酒石酸塩、又はこれらの混合物を含む、請求項3に記載の製剤。
【請求項5】
前記緩衝液がコハク酸塩を含む、請求項3又は4に記載の製剤。
【請求項6】
前記界面活性剤が、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、ポリソルベート80、ポロキサマー188、ポロキサマー407、トリトンX-100、ポリオキシエチレン、PEG3350、PEG4000、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)、ポリビニルアルコール(PVA)、ホスファチジルコリン(PC)、Pluronic F-127、又はこれらの混合物を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の製剤。
【請求項7】
前記界面活性剤はポリソルベート20を含む、請求項6に記載の製剤。
【請求項8】
前記界面活性剤は0.005%(w/v)~0.01%(w/v)の量で存在する、請求項1~7のいずれか一項に記載の製剤。
【請求項9】
前記エテルカルセチド又はその塩は、エテルカルセチドを含まないベース重量を基準に1mg/mL~20mg/mLの濃度で前記製剤中に存在する、請求項1~8のいずれか一項に記載の製剤。
【請求項10】
前記エテルカルセチド又はその塩は、エテルカルセチドを含まないベース重量を基準に2.5mg/mL~10mg/mLの濃度で前記製剤中に存在する、請求項1~9のいずれか一項に記載の製剤。
【請求項11】
等張化剤を更に含む、請求項1~10のいずれか一項に記載の製剤。
【請求項12】
前記等張化剤は、塩化ナトリウム、マンニトール、スクロース、デキストロース、ソルビトール、塩化カリウム、又はこれらの混合物を含む、請求項11に記載の製剤。
【請求項13】
前記等張化剤は塩化ナトリウムを含む、請求項11に記載の製剤。
【請求項14】
医薬製剤であって、
エテルカルセチドを含まないベース重量を基準に水溶液中で1mg/mL~20mg/mLの濃度のエテルカルセチド又はその塩、
前記製剤を約3~4のpHに維持する濃度のコハク酸塩緩衝液、
界面活性剤、及び
前記製剤がほぼ等浸透圧となるような濃度の塩化ナトリウムを含む、製剤。
【請求項15】
前記界面活性剤が、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、ポリソルベート80、ポロキサマー188、ポロキサマー407、トリトンX-100、ポリオキシエチレン、PEG3350、PEG4000、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)、ポリビニルアルコール(PVA)、ホスファチジルコリン(PC)、Pluronic F-127、又はこれらの混合物を含む、請求項14に記載の製剤。
【請求項16】
前記界面活性剤がPS20を含む、請求項14又は15に記載の製剤。
【請求項17】
前記界面活性剤は0.005%(w/v)~0.05%(w/v)の量で存在する、請求項14~16のいずれか一項に記載の製剤。
【請求項18】
水溶液中にエテルカルセチド塩酸塩及び界面活性剤を含む医薬製剤であって、前記製剤が2~5のpHを有する、製剤。
【請求項19】
前記製剤が3~3.5のpHを有する、請求項18に記載の製剤。
【請求項20】
前記pHが薬学的に許容される緩衝液によって維持される、請求項18又は19に記載の製剤。
【請求項21】
前記緩衝液が、コハク酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸塩、エデト酸塩、ヒスチジン、酢酸塩、アジピン酸塩、アコニット酸塩、アスコルビン酸塩、安息香酸塩、炭酸塩、重炭酸塩、マレイン酸塩、グルタミン酸塩、乳酸塩、リン酸塩、及び酒石酸塩、又はこれらの混合物を含む、請求項20に記載の製剤。
【請求項22】
前記緩衝液がコハク酸塩を含む、請求項20又は21に記載の製剤。
【請求項23】
前記界面活性剤が、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、ポリソルベート80、ポロキサマー188、ポロキサマー407、トリトンX-100、ポリオキシエチレン、PEG3350、PEG4000、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)、ポリビニルアルコール(PVA)、ホスファチジルコリン(PC)、Pluronic F-127、又はこれらの混合物を含む、請求項18~22のいずれか一項に記載の製剤。
【請求項24】
前記界面活性剤がポリソルベート20を含む、請求項18~23のいずれか一項に記載の製剤。
【請求項25】
前記界面活性剤は0.005%(w/v)~0.05%(w/v)の量で存在する、請求項18~24のいずれか一項に記載の製剤。
【請求項26】
前記エテルカルセチド塩酸塩は、エテルカルセチドを含まないベース重量を基準に1mg/mL~15mg/mLの濃度で前記製剤中に存在する、請求項18~25のいずれか一項に記載の製剤。
【請求項27】
前記エテルカルセチド塩酸塩は、エテルカルセチドを含まないベース重量を基準に2.5mg/mL~10mg/mLの濃度で前記製剤中に存在する、請求項18~26のいずれか一項に記載の製剤。
【請求項28】
等張化剤を更に含む、請求項18~27のいずれか一項に記載の製剤。
【請求項29】
前記等張化剤は、塩化ナトリウム、マンニトール、スクロース、デキストロース、ソルビトール、塩化カリウム、又はこれらの混合物を含む、請求項28に記載の製剤。
【請求項30】
前記等張化剤は塩化ナトリウムを含む、請求項29に記載の製剤。
【請求項31】
医薬製剤であって、エテルカルセチドを含まないベース重量を基準に水溶液中で1mg/mL~20mg/mLのエテルカルセチド塩酸塩、前記製剤を約3~4のpHに維持するコハク酸塩緩衝液、界面活性剤、及び前記製剤がほぼ等浸透圧となる濃度の塩化ナトリウムを含む、製剤。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる2021年5月6日出願の米国仮特許出願第63/184,924号明細書の優先権の利益を主張する。
【背景技術】
【0002】
いかなる医薬包装プロセスにおいても、不良品又は不適切な薬剤が消費者に届くことを防ぐため、エラー率は極めて低く抑える必要がある。エテルカルセチドの安定な液体製剤は過去に説明されている(国際公開第2014/210489号パンフレット)。本開示は、高表面張力及び低粘度の組成物(エテルカルセチド液体製剤などの)が、バイアルの内表面に液滴を形成し得ることを報告する。バイアルの内表面上の液滴がバイアル上に影を作り、これを自動バイアル外観検査システムが亀裂として識別すると、こうしたバイアルは誤った不合格の判定を受ける。包装プロセス中にバイアルの内部表面上で液滴の形成を促進せずに、誤不合格率を低減させる、液体エテルカルセチド製剤に対するニーズが当該技術分野で依然として存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】国際公開第2014/210489号パンフレット
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示は、水溶液中にエテルカルセチド及び界面活性剤を含む医薬製剤であって、2~5のpHを有する、製剤を提供する。いくつかの実施形態では、製剤は、等張化剤を更に含む。例示的な等張化剤としては、塩化ナトリウム、マンニトール、スクロース、デキストロース、ソルビトール、塩化カリウム、又はこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。
【0005】
いくつかの実施形態では、エテルカルセチドは、約1mg/mL~20mg/mL、又は約1mg/L、若しくは約2.5mg/mL、若しくは約5mg/mL、若しくは約10mg/mLの濃度で製剤中に存在する。
【0006】
いくつかの実施形態では、製剤は3~4のpHを有する。いくつかの実施形態では、pHは、薬学的に許容される緩衝液によって維持される。例示的な緩衝液としては、コハク酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸塩、エデト酸塩、ヒスチジン、酢酸塩、アジピン酸塩、アコニット酸塩、アスコルビン酸塩、安息香酸塩、炭酸塩、重炭酸塩、マレイン酸塩、グルタミン酸塩、乳酸塩、リン酸塩、及び酒石酸塩、又はこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、緩衝液はコハク酸塩である。
【0007】
本開示は、水溶液中にエテルカルセチド塩酸塩及び界面活性剤を含む医薬製剤であって、2.0~5.0のpHを有する、製剤も提供する。いくつかの実施形態では、エテルカルセチド塩酸塩は、1mg/mL~15mg/mLの濃度で製剤中に存在する。
【0008】
いくつかの実施形態では、本明細書で開示される製剤中の界面活性剤は、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、ポリソルベート80、ポロキサマー188、ポロキサマー407、トリトンX-100、ポリオキシエチレン、PEG3350、PEG4000、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)、ポリビニルアルコール(PVA)、ホスファチジルコリン(PC)、Pluronic F-127、又はこれらの組み合わせを含む。いくつかの実施形態では、界面活性剤は、0.005%(w/v)~0.05%(w/v)の濃度で製剤中に存在する。いくつかの実施形態では、界面活性剤は、ポリソルベート20、又はポリソルベート80である。いくつかの実施形態では、界面活性剤は、ポリソルベート20である。
【0009】
本開示は、医薬製剤であって、水溶液中で1mg/mL~20mg/mLのエテルカルセチド塩酸塩、該製剤を3~4のpHに維持するコハク酸塩緩衝液、界面活性剤、及び該製剤がほぼ等浸透圧となる濃度の塩化ナトリウムを含む、製剤も提供する。
【0010】
本開示は、医薬製剤であって、水溶液中で1mg/mL~20mg/mLの濃度のエテルカルセチド又はその塩、該製剤を約3~4のpHに維持する濃度のコハク酸塩緩衝液、界面活性剤、及び該製剤がほぼ等浸透圧となるような濃度の塩化ナトリウムを含む、製剤も提供する。
【0011】
本明細書中の様々な実施形態は、様々な状況下で「含む」という語を使用して提示される一方、関連する実施形態はまた、「~からなる」又は「本質的に~からなる」という語を使用しても説明され得ると理解されるべきである。本開示は、ある特徴を「含む」と記載された実施形態が、その特徴「からなる」実施形態を含むことを意図する。用語「1つの(a)」又は「1つの(an)」は、1つ以上を指し、例えば、「1つの免疫グロブリン分子」は、1つ以上の免疫グロブリン分子を表すと理解されることに留意されたい。そのため、用語「1つの(a)」(又は「1つの(an)」)、「1つ以上」、及び「少なくとも1つの」は、本明細書で互換的に使用され得る。
【0012】
用語「約」が使用される場合、列挙された数に対して列挙された数の5%、10%、15%又はそれ以上を加えるか又は減じることを意味する。意図される実際の変動は、文脈から決定できる。
【0013】
本明細書に記載される範囲のいずれかにおいて、範囲の端点は、その範囲に含まれる。しかし、本明細書はまた、同一範囲の低い方の端点及び/又は高い方の端点を除外する場合も考慮する。本発明の追加の特徴及び変形形態は、図面及び詳細な説明を含む本出願の全体から当業者には明らかであろうが、そのような特徴は全て本発明の態様として意図される。同様に、本明細書に記載される本発明の特徴を組み換えて、特徴の組み合わせが本発明の態様又は実施形態として上記に具体的に記載されているかどうかにかかわらず、本発明の態様としても意図される追加の実施形態にすることができる。また、本発明にとって不可欠なものとして本明細書に記載されるそのような限定のみが、そのようにみなされるべきであり;本明細書に不可欠なものとして記載されていない限定を欠く本発明の変形形態は、本発明の態様として意図される。
本明細書に記載の全ての参考文献は、その全体が参照により本明細書に援用される。
【発明を実施するための形態】
【0014】
エテルカルセチドの安定な液体製剤は過去に説明されている(国際公開第2014/210489号パンフレット)。実施例1に記載されるように、本開示は、液体エテルカルセチド製剤が高表面張力及び低粘度を有し(エテルカルセチド液体製剤など)、これは、包装プロセス中にバイアルの内表面上で液滴が形成される傾向を増加させる組み合わせであることを報告する。こうした内部の液滴は、バイアル上に影を投じ、これを自動バイアル外観検査システムが亀裂として識別すると、こうしたバイアルは誤った不合格の判定を受ける。本開示は、液体エテルカルセチド製剤に界面活性剤を含めることで、バイアル内部表面上の液滴形成が低減し、自動外観検査中に、液体製剤を含有するバイアルの誤不合格量が15%(界面活性剤を含まない液体エテルカルセチド製剤)から0%(界面活性剤を含む液体エテルカルセチド製剤)まで効果的に低減するという発見に基づく。
【0015】
エテルカルセチド
エテルカルセチド、すなわち「AMG416」、すなわちParsabiv(登録商標)は、以下の化学名を有する化合物を指し:L-システインを含むN-アセチル-D-システイニル-D-アラニル-D-アルギニル-D-アルギニル-D-アルギニル-D-アラニル-D-アルギンアミドジスルフィド、これは、以下の通り表され得る:
【化1】
エテルカルセチドは、本明細書で開示される製剤中で塩形態で使用され得る。エテルカルセチドとは、本開示で使用するとき、特に指示のない限り、エテルカルセチド又はその塩のいずれかを指す。想到される薬学的に許容される塩としては、エテルカルセチド塩酸塩、エテルカルセチド臭化水素酸塩、エテルカルセチド硫酸塩、エテルカルセチド重硫酸塩、エテルカルセチドリン酸塩、エテルカルセチド硝酸塩、エテルカルセチド酢酸塩、エテルカルセチド吉草酸塩、エテルカルセチドステアリン酸塩、エテルカルセチド安息香酸塩、及びエテルカルセチドトシル酸塩が挙げられる。いくつかの実施形態では、エテルカルセチドはエテルカルセチド塩酸塩である。
【0016】
いくつかの実施形態では、製剤は、0.1mg/mL~20mg/mL、又は0.5mg/mL~15mg/mL、又は1mg/mL~10mg/mL、又は2mg/mL~5mg/mLのエテルカルセチドを含む。いくつかの実施形態では、製剤は1mg/mL~10mg/mLのエテルカルセチドを含有する。いくつかの実施形態では、製剤は2mg/mL~5mg/mLのエテルカルセチドを含有する。いくつかの実施形態では、製剤は1mg/mL~10mg/mLのエテルカルセチドを含有する。
【0017】
いくつかの実施形態では、製剤は、0.1mg/mL、又は0.5mg/mL、又は1mg/mL、又は2mg/mL、又は3mg/mL、又は4mg/mL、又は5mg/mL、又は6mg/mL、又は7mg/mL、又は8mg/mL、又は9mg/mL、又は10mg/mL、又は15mg/mL、又は20mg/mL、又は25mg/mL、又は30mg/mL、又は35mg/mL、又は40mg/mL、又は45mg/mL、又は50mg/mL、又は55mg/mL、又は60mg/mL、又は65mg/mL、又は70mg/mL、又は75mg/mL、又は80mg/mL、又は85mg/mL、又は90mg/mL、又は95mg/mL、又は100mg/mLのエテルカルセチドを含む。
【0018】
いくつかの実施形態では、製剤は、エテルカルセチドを含まないベース重量を基準に、0.1mg/mL~20mg/mLのエテルカルセチドを含む。いくつかの実施形態では、製剤は、エテルカルセチドを含まないベース重量を基準に、0.1mg/mL~20mg/mL、又は0.5mg/mL~15mg/mL、又は1mg/mL~10mg/mL、又は2mg/mL~5mg/mLのエテルカルセチドを含む。いくつかの実施形態では、製剤は、エテルカルセチドを含まないベース重量を基準に、1mg/mL~10mg/mLのエテルカルセチドを含有する。いくつかの実施形態では、製剤は、エテルカルセチドを含まないベース重量を基準に、2mg/mL~5mg/mLのエテルカルセチドを含有する。
【0019】
いくつかの実施形態では、製剤は、エテルカルセチドを含まないベース重量を基準に、0.1mg/mL、又は0.5mg/mL、又は1mg/mL、又は2mg/mL、又は3mg/mL、又は4mg/mL、又は5mg/mL、又は6mg/mL、又は7mg/mL、又は8mg/mL、又は9mg/mL、又は10mg/mL、又は15mg/mL、又は20mg/mL、又は25mg/mL、又は30mg/mL、又は35mg/mL、又は40mg/mL、又は45mg/mL、又は50mg/mL、又は55mg/mL、又は60mg/mL、又は65mg/mL、又は70mg/mL、又は75mg/mL、又は80mg/mL、又は85mg/mL、又は90mg/mL、又は95mg/mL、又は100mg/mLのエテルカルセチドを含む。
【0020】
緩衝液
本明細書に記載の製剤は、製剤のpHを所望の範囲内に維持する、生理学的に許容される緩衝剤を含む。製剤のpHを、上記の任意のpHに、又は任意のpH範囲内に維持することが可能な任意の緩衝液が、本開示の製剤での使用に好適であるが、但し、製剤の他の成分と反応しないこと、目に見える沈殿物を形成させないこと、或いは他の方法で活性成分を化学的に不安定化させないことを条件とする。いくつかの実施形態では、緩衝液は、コハク酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸塩、エデト酸塩、ヒスチジン、酢酸塩、アジピン酸塩、アコニット酸塩、アスコルビン酸塩、安息香酸塩、炭酸塩、重炭酸塩、マレイン酸塩、グルタミン酸塩、乳酸塩、リン酸塩、及び酒石酸塩、又はこれらの緩衝液の混合物である。いくつかの実施形態では、緩衝液は、コハク酸塩緩衝液である。いくつかの実施形態では、緩衝液はコハク酸ナトリウムである。
【0021】
緩衝液の濃度は、pHの安定化、のみならず十分な緩衝能力が提供されるように選択される。いくつかの実施形態では、緩衝液は、製剤中に、0.5~100mmol/L、0.75~50mmol/L、1~20mmol/L、又は10~20mmol/Lの濃度で存在する。その他の実施形態では、緩衝液は、5mmol/L、10mmol/L、15mmol/L、又は20mmol/Lで存在する。
【0022】
いくつかの実施形態では、緩衝液は、製剤中に、0.5mmol/L、1mmol/L、又は2mmol/L、又は3mmol/L、又は4mmol/L、又は5mmol/L、又は6mmol/L、又は7mmol/L、又は8mmol/L、又は9mmol/L、又は10mmol/L、又は15mmol/L、又は20mmol/L、又は25mmol/L、又は30mmol/L、又は35mmol/L、又は40mmol/L、又は45mmol/L、又は50mmol/L、又は55mmol/L、又は60mmol/L、又は65mmol/L、又は70mmol/L、又は75mmol/L、又は80mmol/L、又は85mmol/L、又は90mmol/L、又は95mmol/L、又は100mmol/Lの濃度で存在する。
【0023】
いくつかの実施形態では、緩衝液は、製剤中に10mmol/Lの濃度で存在する。いくつかの実施形態では、コハク酸塩は、製剤中に10mmol/Lの濃度で存在する。
【0024】
いくつかの実施形態では、製剤は、約2.0~約5.0のpH、約2.5~約4.5のpH、約2.5~約4.0のpH、約3.0~約3.5のpH、又は約3.0~約3.6のpHを有する。いくつかの実施形態では、製剤は、約2のpH、約2.5のpH、約3.0のpH、約3.3のpH、約3.5のpH、又は約4.0のpHを有する。いくつかの実施形態では、製剤は、2.0~5.0のpH、2.5~4.5のpH、2.5~約4.0のpH、3.0~3.5のpH、又は3.0~3.6のpHを有する。
【0025】
界面活性剤
本明細書に記載の医薬製剤は界面活性剤を含む。例示的な界面活性剤としては、ポリソルベート20、ポリソルベート40、ポリソルベート60、ポリソルベート80、ポロキサマー188、ポロキサマー407、トリトンX-100、ポリオキシエチレン、PEG3350、PEG4000、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)、ポリビニルアルコール(PVA)、ホスファチジルコリン(PC)、Pluronic F-127、又はこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0026】
いくつかの実施形態では、製剤は、0.001w/v%~5w/v%(又は0.001w/v%~0.5w/v%若しくは0.004~0.5w/v%若しくは0.001~0.01w/v%若しくは0.004~0.01w/v%)の濃度で界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、製剤は、少なくとも0.001、少なくとも0.002、少なくとも0.003、少なくとも0.004、少なくとも0.005、少なくとも0.007、少なくとも0.01、少なくとも0.05、少なくとも0.1、少なくとも0.2、少なくとも0.3、少なくとも0.4、少なくとも0.5、少なくとも0.6、少なくとも0.7、少なくとも0.8、少なくとも0.9、少なくとも1.0、少なくとも1.5、少なくとも2.0、少なくとも2.5、少なくとも3.0、少なくとも3.5、少なくとも4.0、又は少なくとも4.5w/v%の濃度で界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、製剤は、0.001w/v%~0.5w/v%の濃度で界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、製剤は、0.001~0.01w/v%の濃度で界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、製剤は、0.001w/v%、0.002w/v%、0.003w/v%、0.004w/v%、0.005w/v%、0.006w/v%、0.007w/v%、0.008w/v%、0.009w/v%、0.01w/v%、0.05w/v%、0.1w/v%、0.2w/v%、0.3w/v%、0.4w/v%又は0.5w/v%の濃度で界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、製剤は、0.001w/v%~0.01w/v%の濃度で組み込まれた界面活性剤を含む。いくつかの実施形態では、界面活性剤はポリソルベート20であり、ポリソルベート20は、0.01w/v%の濃度で存在する。
【0027】
その他の賦形剤
一般に、静脈内又はその他の非経口経路で投与される製剤は体液と等浸透圧であることが望ましい。いくつかの実施形態では、本開示の製剤は、生理学的に許容される等張化剤を含有する。例示的な等張化剤としては、塩化ナトリウム、マンニトール、スクロース、デキストロース、ソルビトール、塩化カリウム、及びこれらの混合物が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、等張化剤は塩化ナトリウムである。
【0028】
いくつかの実施形態では、製剤は、等張化剤を、液体製剤を体液とほぼ等浸透圧(すなわち、270~300mOsm/L)にし、哺乳動物、例えばヒト対象に経皮、皮下、又は筋肉組織内若しくはIVで注射するのに好適とするのに十分な量で含む。等浸透圧性は、例えば蒸気圧又は氷冷式浸透圧計を用いることにより測定することができる。製剤中の他の成分の濃度に応じて、塩化ナトリウムは、7.0~10mg/mL、7.5~9.5mg/mL、又は8.0~9.0mg/mLの濃度で製剤中に存在する。一実施形態では、塩化ナトリウムは、8.5mg/mLの濃度で製剤中に存在する。他の実施形態では、塩化ナトリウムは、7.0~10mg/mL、7.5~9.5mg/mL、又は8.0~9.0mg/mLの濃度で製剤中に存在する。
【0029】
本開示の製剤は、その他の従来の医薬担体、賦形剤、又はアジュバントを含んでもよい。例えば、本発明の製剤は、安定化剤(例えばEDTA及び/又はチオ硫酸ナトリウム)又は防腐剤(例えばベンジルアルコール)を含んでもよい。
【0030】
いくつかの実施形態では、医薬製剤は、pH3.2で、エテルカルセチドを含まないベース重量を基準に、水溶液中で5mg/mLのエテルカルセチド塩酸塩と、10mmol/Lのコハク酸塩緩衝液と、0.01%(w/v)のポリソルベート20とを含む。
【0031】
製剤の治療的使用
本明細書に記載の製剤は、それを必要とする対象における、副甲状腺機能亢進症、高カルシウム血症、及び/又は骨疾患の治療又は改善に有用である。用語「必要とする対象」又は「治療を必要とする」対象は、既にその障害を有する対象、及びその障害を予防しようとする対象を含む。「必要とする対象」又は「患者」は、予防的治療又は治療的治療のいずれかを受けるヒト及び他の哺乳動物対象を含む。「治療」という用語は、治療的処置及び予防的又は防止的手段の両方を指す。治療は、疾患、疾患の症状又は疾患素因を治癒する、治す、軽減する、緩和する、変化させる、矯正する、改善する、好転させる又は影響を与えることを目的とした、疾患/障害、疾患/障害の症状又は疾患/障害の素因を有する患者の身体、単離された組織又は細胞に対する製剤の適用又は投与を含む。
【0032】
本明細書中で使用するとき、用語「改善」とは、本明細書に記載の製剤をそれを必要とする対象に投与することによる、副甲状腺機能亢進症、高カルシウム血症、及び/又は骨疾患を有する患者の疾患状態のあらゆる好転を指す。
【0033】
好ましくは、医薬製剤は、非経口、例えば、静脈内、皮下、又は筋肉内投与される。非経口投与は、ボーラス注射等の注射、又は持続注入等の注入によって達成され得る。投与は、長期間放出のためのデポーを介して実現され得る。いくつかの実施形態では、製剤は、初回のボーラス後に持続注入によって静脈内投与されて、薬物製品の治療上の循環レベルを維持する。いくつかの実施形態では、製剤は、1回用量として投与される。医薬製剤は、医療機器を用いて投与され得る。医薬製剤を投与するための医療機器の例は、米国特許第4,475,196号明細書;同第4,439,196号明細書;同第4,447,224号明細書;同第4,447,233号明細書;同第4,486,194号明細書;同第4,487,603号明細書;同第4,596,556号明細書;同第4,790,824号明細書;同第4,941,880号明細書;同第5,064,413号明細書;同第5,312,335号明細書;同第5,312,335号明細書;同第5,383,851号明細書;及び同第5,399,163号明細書に記載されている。
【0034】
いくつかの実施形態では、本明細書で開示される製剤は、単独で、又は1つ以上の他の治療的に有効な薬剤と組み合わせて使用され得る。こうした他の治療薬としては、アレンドロネート及びリセドロネートなどの再吸収阻害性ビスフォスフォネート薬剤を用いた治療、αvp3アンタゴニストなどのインテグリンブロッカー、PREMPRO(商標)、PREMARIN(商標)、及びENDOMETRION(商標)などのホルモン補充療法で使用される抱合卵胞ホルモン、ラロキシフェン、ドロロキシフェン、CP-336、156(Pfizer)、及びラソフォキシフェンなどの選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)、カテプシンK阻害剤、ビタミンD療法、ビタミンDアナログ、例えばZEMPLAR(商標)(パリカルシトール)、CTA-018、CTAP201及びCTAP101として既知のCytochromaより開発中のCALCIJEX(登録商標)(カルシトリオール)、HECTOROL(登録商標)(ドキセルカルシフェロール)、ONE-ALPHA(登録商標)(アルファカルシドール)、及びアナログ、その他のカルシウム受容体作動薬、例えばSensipar(登録商標)(シナカルセト)、II型ナトリウム依存性リン酸輸送体ファミリーであるSLC34(2つの腎臓アイソフォームNaPi-Ha及びNaPi-IIc、並びに腸のNaPi-IIb輸送体を含む)の阻害剤、フォスファトニン(FGF-23、sFRP4、MEPE、又はFGF-7を含む)、低用量PTH治療(エストロゲンあり又はなし)、カルシトニン、RANKリガンドの阻害剤、RANKリガンドに対する抗体、オステオプロテゲリン、アデノシンアンタゴニスト、並びにATPプロトンポンプ阻害剤が挙げられるが、これらに限定されない。
【0035】
キット
更なる態様として、本明細書に記載されるのは、対象への投与のためのそれらの使用を容易にする様式でパッケージ化された本明細書に記載される1つ以上の医薬製剤を含むキットである。一実施形態では、こうしたキットは、密閉ボトル、容器(vessel)、単回使用若しくは複数回使用バイアル、プレフィルドシリンジ、又はプレフィルド注射デバイスなど等の容器(container)にパッケージ化された、本明細書に記載の製剤(例えば、本明細書に記載のエテルカルセチド、緩衝液、及び界面活性剤を含む製剤)を含み、任意選択で、容器に貼り付けされるかパッケージに封入された、治療を必要とする対象を治療するための化合物又は製剤の使用について説明するラベルを伴う。一態様では、製剤は、単位剤形にパッケージ化される。キットは更に、特定の投与経路に従って、製剤を投与するのに好適なデバイスを含んでもよい。好ましくは、キットは、本明細書に記載の製剤の使用について説明するラベルを含む。
【0036】
本明細書に記載した医薬製剤は、様々な形態、例えば固体、液体、凍結、気体又は凍結乾燥の形態で製剤化することができ、とりわけ軟膏、クリーム、経皮パッチ、ゲル、粉末、錠剤、溶液、エアロゾル、顆粒剤、丸剤、懸濁液、エマルジョン、カプセル、シロップ剤、液体、エリキシル剤、抽出物、チンキ又は流エキスの形態であり得る。
【0037】
一般に、本発明の医薬製剤に関して、様々な保管形態及び/又は剤形が、即ち、意図される投与経路、送達形式及び所望の投与量に応じて考えられる(例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences,22nd edition,Oslo,A.,Ed.,(2012)を参照されたい)。当業者であれば、このような特定の剤形の選択は、例えば、抗体の物理的状態、安定性、インビボでの放出速度及びインビボでのクリアランス速度に影響を及ぼし得ることを認識するであろう。
【0038】
例えば、医薬製剤中の主なビヒクル又は担体は、本質的に水性又は非水性であり得る。好適なビヒクル又は担体は、注射用水、生理食塩水溶液又は人工脳脊髄液であり得、場合により非経口投与用製剤で一般的な他の材料が補充される。中性緩衝生理食塩水、又は血清アルブミンを混合した生理食塩水が、更なる例示的なビヒクルである。
【実施例
【0039】
実施例1-界面活性剤の添加により、エテルカルセチド製剤中で液滴形成が低減された。
液体エテルカルセチド製剤を、粘度及び表面張力に関して評価した。1B型バイアル(3cc)室温のMilli Q水で洗浄し、260℃で2時間脱パイロジェン処理した。液体エテルカルセチド製剤(WFI中5mg/mLエテルカルセチド、10mMコハク酸、0.85%(w/v)塩化ナトリウム、pH3.25)を調製し、10mL量にアリコートした。製剤は低粘度(1.013cP)及び高表面張力(72.690mN/m)を有し、これは製剤バイアルの内表面上での液滴形成の傾向を増加させるということが判明した。
【0040】
10%のポリソルベート20(PS20)、0.5%のポリビニルアルコール(PVA)、1%のドデシル硫酸ナトリウム(SDS)、0.01%のホスファチジルコリン(PC)、1%のPluronic F-127、及び1%のPEG 4000からなる界面活性剤の原液を調製した。十分量の原液を10mLのアリコートに分配し、0.005%のPS20、0.01%のPS20、0.05%のPS20、0.01%のPVA、0.01%のSDS、0.0001%のPC、0.01%のPluronic F-127、及び0.01%のPEG4000をそれぞれ含む薬剤生成物を生成した。
【0041】
それぞれ界面活性剤を添加した市販の充填量(0.6mL)のエテルカルセチド製剤を、製剤及び界面活性剤濃度試料あたり3つの複製の中に手動で分配した。続いて、バイアルに13mmのストッパーで蓋をして密封した。最後に、各薬剤生成物の代表的な試料を取り出し、隣り合わせで外観を比較した。
【0042】
更に、Amgen Manufacturing Limitedで、0.05%、0.01%、及び0.005%のPS20の試料を追加で250個生成し、大量生産ラインにおける誤排除を評価した。
【0043】
バイアルを、自動外観検査によって評価した。誤排除の割合を決定し、これを下記の表に示す。
【0044】
【表1】
【0045】
大量生産プロセスのモニタリング結果は、対照のエテルカルセチド製剤(界面活性剤なし)は、自動外観検査で約15%の誤不合格を有したことを示した。対照的に、結果は、エテルカルセチド製剤に0.01%のPS20を添加すると、自動外観検査で誤不合格がゼロになったことを示した。高表面張力及び低粘度に起因する製剤の性能、並びに表面張力に対する界面活性剤の効果の知識に基づけば、PS20以外の界面活性剤(例えば、ポリソルベート40、ポリソルベート60、ポリソルベート80、ポロキサマー188、ポロキサマー407、トリトンX-100、ポリオキシエチレン、PEG3350、PEG4000、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)、ポリビニルアルコール(PVA)、ホスファチジルコリン(PC)、又はPluronic F-127)をエテルカルセチド製剤中で使用しても、界面活性剤を含まないエテルカルセチド製剤と比較して誤不合格率が低下することが期待される。
【国際調査報告】