(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-23
(54)【発明の名称】無線通信システムにおけるサービス告知
(51)【国際特許分類】
H04W 60/00 20090101AFI20240416BHJP
H04W 12/069 20210101ALI20240416BHJP
【FI】
H04W60/00
H04W12/069
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023567883
(86)(22)【出願日】2022-04-27
(85)【翻訳文提出日】2023-12-04
(86)【国際出願番号】 US2022026498
(87)【国際公開番号】W WO2022235466
(87)【国際公開日】2022-11-10
(32)【優先日】2021-05-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】520040566
【氏名又は名称】チャーター コミュニケーションズ オペレーティング、エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110000109
【氏名又は名称】弁理士法人特許事務所サイクス
(72)【発明者】
【氏名】カキナダ ウママヘスワール
(72)【発明者】
【氏名】ウォン カート
(72)【発明者】
【氏名】シャヒン ユルドゥルム
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
(57)【要約】
無線通信ネットワークの無線アクセスネットワーク(RAN)は、無線ネットワークにより支援される非公開ネットワーク(NPN)により提供されるNPNサービスに関する情報をユーザ機器(UE)へ送信し、ここではUEはNPNに加入されていない。いくつかの実施形態ではNPNサービス情報はUEへ定期的に同報通信され;他の実施形態ではこの情報はUEからの要求を受信することに応答して送信される。NPNサービス情報を受信することに応答して、UEは、UEをNPNへオンボーディングするためのオンボーディング要求を送信し、そしてUEはこれを受信し;RANはこれを無線ネットワークのオンボーディングネットワーク(OBN)へ転送する。これに応答して、RANは、OBNからUEのNPN証明書を受信し、これをUEへ転送し、UEはNPNに登録するためにNPN証明書を使用し、これにより、非加入UEがNPNに加入することを可能にする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信ネットワークの無線アクセスネットワーク(RAN)であって、
前記RANは、無線送受信機、バックホール送受信機、及び前記無線及びバックホール送受信機の動作を制御するように構成されたプロセッサを含み、
前記無線送受信機は、前記無線通信ネットワークにより支援される非公開ネットワーク(NPN)により提供されるNPNサービスに関する情報をユーザ機器(UE)へ送信するように構成され;
前記無線送受信機は、前記UEを前記NPNへオンボーディングするために前記UEからオンボーディング要求を受信するように構成され;
前記バックホール送受信機は前記オンボーディング要求を前記無線通信ネットワークのオンボーディングネットワーク(OBN)へ転送するように構成され;
前記バックホール送受信機は前記OBNから前記UEのNPN証明書を受信するように構成され;そして
前記無線送受信機は前記NPN証明書を前記UEへ転送するように構成される、RAN。
【請求項2】
前記無線送受信機は同報通信されたメッセージ内の前記NPNサービスに関する情報を前記UEへ送信するように構成される、請求項1に記載のRAN。
【請求項3】
前記無線通信ネットワークは5Gネットワークであり;
前記NPNは、ネットワーク識別子(NID)部分を有するSNPN識別子(SNPN-ID)を有するスタンドアロン非公開ネットワーク(SNPN)であり;そして
前記プロセッサは前記同報通信されたメッセージ内の前記SNPN-IDの前記NID部分内の前記NPNサービスに関する情報を符号化するように構成される、請求項2に記載のRAN。
【請求項4】
前記ネットワーク識別子は割り当てモード値及びNID値を有し;そして
前記NPN情報を送信するために、前記プロセッサは前記NID値が前記NPNサービスに関する前記情報を符号化するということを指示する値を前記割り当てモード値へ割り当てるように構成される、請求項3に記載のRAN。
【請求項5】
前記無線送受信機は前記情報の要求を前記UEから受信することに応答して前記NPNサービスに関する前記情報を前記UEへ送信するように構成される、請求項1乃至4のいずれかに記載のRAN。
【請求項6】
前記無線通信ネットワークは5Gネットワークであり;そして
前記無線送受信機は、前記要求メッセージRRCSystemInfoRequestのRRCSystemInfoRequest-IEフィールド内のSIB-10又は新しいSIBに必要とされる適切なビットを必要に応じ設定することにより前記NPNサービス情報の前記要求を受信するように構成される、請求項5に記載のRAN。
【請求項7】
前記無線送受信機は前記UEにより復号されるビットストリングとして前記NPNサービス情報を送信するように構成される、請求項5乃至6のいずれかに記載のRAN。
【請求項8】
前記無線送受信機は前記NPNサービス情報を人間可読クリアテキストフォーマットで送信するように構成される、請求項7に記載のRAN。
【請求項9】
前記無線通信ネットワークは5Gネットワークであり;そして
前記無線送受信機は修正されたSIB-10メッセージ内の1又は複数のフィールド内の情報を送信するように構成される、請求項5乃至8のいずれかに記載のRAN。
【請求項10】
前記無線通信ネットワークは5Gネットワークであり;そして
前記無線送受信機は、1又は複数のセグメントとして新しいSIBメッセージの1又は複数のフィールド内の前記情報を送信するように構成される、請求項5乃至8のいずれかに記載のRAN。
【請求項11】
無線通信ネットワークの無線アクセスネットワーク(RAN)のための方法であって、前記RANは、無線送受信機、バックホール送受信機、及び前記無線及びバックホール送受信機の動作を制御するプロセッサを含み、前記方法は、
前記無線送受信機が、前記無線通信ネットワークにより支援される非公開ネットワーク(NPN)により提供されるNPNサービスに関する情報をユーザ機器(UE)へ送信すること;
前記無線送受信機が、前記UEを前記NPNへオンボーディングするために前記UEからオンボーディング要求を受信すること;
前記バックホール送受信機が、前記オンボーディング要求を前記無線通信ネットワークのオンボーディングネットワーク(OBN)へ転送すること;
前記バックホール送受信機が前記OBNから前記UEのNPN証明書を受信すること;及び
前記無線送受信機が前記NPN証明書を前記UEへ転送することを含む、方法。
【請求項12】
無線アクセスネットワーク(RAN)を有する無線通信ネットワークのユーザ機器(UE)であって、前記UEは無線送受信機及びプロセッサを含み、
前記無線送受信機は前記無線通信ネットワークにより支援される非公開ネットワーク(NPN)により提供されるNPNサービスに関する情報を前記RANから受信するように構成され;
前記無線送受信機は、前記UEを前記NPNへオンボーディングするためにオンボーディング要求を前記RANへ受信するように構成され;
前記無線送受信機は前記RANから前記UEのNPN証明書を受信するように構成され;そして
前記プロセッサは前記NPNに登録するように構成される、ユーザ機器(UE)。
【請求項13】
前記無線送受信機は同報通信メッセージ内の前記NPNサービスに関する前記情報を前記RANから受信するように構成される、請求項12に記載のUE。
【請求項14】
前記無線通信ネットワークは5Gネットワークであり;
前記NPNは、ネットワーク識別子(NID)部分を有するSNPN識別子(SNPN-ID)を有するスタンドアロン非公開ネットワーク(SNPN)であり;
前記無線送受信機は前記同報通信されたメッセージ内の前記SNPN-IDの前記NID部分内の符号化された前記NPNサービスに関する情報を受信するように構成され;そして
前記プロセッサは前記NPNサービスに関する前記情報を復号するように構成される、請求項13に記載のUE。
【請求項15】
前記NID部分は割り当てモード値及びNID値を有し;そして
前記NPN情報を受信するために、前記プロセッサは前記NID値が前記NPNサービスに関する前記情報を符号化するということを指示する前記割り当てモード値の値を検出するように構成される、請求項14に記載のUE。
【請求項16】
前記無線送受信機は前記NPNサービスに関する前記情報の要求を前記RANへ送信するように構成される、請求項12乃至15のいずれかに記載のUE。
【請求項17】
前記無線通信ネットワークは5Gネットワークであり;そして
前記無線送受信機は、前記要求メッセージRRCSystemInfoRequestのRRCSystemInfoRequest-IEフィールド内のSIB-10又は新しいSIBの適切なビットを必要に応じ設定することにより前記NPNサービス情報の前記要求を送信するように構成される、請求項16に記載のUE。
【請求項18】
前記無線送受信機は前記UEにより復号されるビットストリングとして前記NPNサービス情報を受信するように構成される、請求項16乃至17のいずれかに記載のUE。
【請求項19】
前記無線送受信機は人間可読クリアテキストフォーマットの前記NPNサービス情報を受信するように構成される、請求項16乃至17のいずれかに記載のUE。
【請求項20】
前記無線通信ネットワークは5Gネットワークであり;そして
前記無線送受信機は修正されたSIB-10メッセージ内のフィールド内の前記情報を受信するように構成される、請求項16乃至19のいずれかに記載のUE。
【請求項21】
前記無線通信ネットワークは5Gネットワークであり;そして
前記無線送受信機は新しいSIBメッセージ内のフィールド内の前記情報を受信するように構成される、請求項16乃至19のいずれかに記載のUE。
【請求項22】
無線アクセスネットワーク(RAN)を有する無線通信ネットワークのユーザ機器(UE)のための方法であって、前記UEは無線送受信機及びプロセッサを含み、前記方法は:
前記無線送受信機が、前記無線通信ネットワークにより支援される非公開ネットワーク(NPN)により提供されるNPNサービスに関する情報を前記RANから受信すること;
前記無線送受信機が、前記UEを前記NPNへオンボーディングするためにオンボーディング要求を前記RANへ受信すること;
前記無線送受信機が前記RANからの前記UEのNPN証明書を受信すること;及び
前記プロセッサが前記NPNに登録することを含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
本開示は、無線通信に関し、そして排他的ではないが具体的には非公開ネットワークを支援する無線通信システムに関する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0002】
この章は、開示のより良い理解を促進することを支援し得る態様を紹介する。従って、この章の陳述は、この観点で読まれるべきであり、何が先行技術か又は何が先行技術でないかに関する承認として理解されるべきではない。
【0003】
5G無線通信システムの第三世代パートナーシッププロジェクトリリース(Third Generation Partnership Project Release)-16(3GPPRel-16)標準規格は、私的ネットワーク配備を許容する非公開ネットワーク(NPN:Non-Public Network)機能を導入した。例えば、コーヒー店又は書店のようなビジネス又はスポーツアリーナのような場所は、そのサービスが非加入者に利用可能ではないその私的ネットワークに加入するする無線ユーザ機器(UE:user equipment)のユーザへ特定サービスを提供するNPNを配備し得る。例えば、コーヒー店は、非加入者に利用可能でないディスカウントをその加入者へ提示し得る。
【0004】
3GPP Rel-16では、スタンドアロン非公開ネットワーク(SNPN:Stand-alone Non-Public Network)のようなNPNにアクセスするための加入証明書が加入者のUE内に事前構成されるということが仮定される。換言すれば、SNPNに既に加入しているUEだけが当該SNPNにアクセスし得そしてそれからサービスを利用し得る。
【0005】
本開示の実施形態は、同様な参照符号が同様又は同一要素を識別する以下の詳細説明、添付の特許請求の範囲及び添付図面からより完全に明白になる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】本開示のいくつかの実施形態による無線5G通信ネットワークの簡略ブロック図である。
【
図2】第1のNPN通信方式を行う本開示のいくつかの実施形態による
図1の通信ネットワーク内の信号の流れを表す信号フロー図である。
【
図3】3GPP Rel-16によるネットワーク識別子(NID:Network Identifier)のフォーマットを表す線図である。
【
図4】3GPP Rel-16による0のNID割り当てモード値のNIDのフォーマットを表す線図である。
【
図5】NID内のビットを符号化するための3つの異なる可能な任意選択子を表す。
【
図6】第2のNPN通信モードを行う本開示のいくつかの実施形態による
図1の通信ネットワーク内の信号の流れを表す信号フロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本開示の詳細例示的実施形態が本明細書において開示される。しかし、本明細書において開示される特定構造及び機能詳細は本開示の例示的実施形態を説明する目的のための代表的なものに過ぎない。本開示は、多くの代替形式で具現化され得、従って、本明細書に記載された実施形態だけに限定されると解釈されるべきではない。さらに、本明細書で使用される専門用語は、特定実施形態だけを説明する目的のためだけのものであり、従って、本開示の例示的実施形態の制限であるようには意図されていない。
【0008】
本明細書で使用されるように、文脈が明示しない限り単数形の定冠詞及び不定冠詞は複数形も同様に含むように意図されている。用語「含む」は、陳述された特徴、工程、又は部品の存在を規定するが、1つ又は複数の他の特徴、工程、又は部品の存在又は追加の存在を排除するものではないということもさらに理解されることになる。いくつかの代替実装形態では記載された機能/行為は添付図面内に記載された順番から外れて行われ得るということにも留意すべきである。例えば、連続で示された2つの図は、関与される機能/行為に依存して、実際にはほぼ同時に実行され得る又は時には逆の順番で実行され得る。
【0009】
リリース17に関して、3GPPは、SNPNのような非公開ネットワークに対するいくつかの拡張(SNPNに加入していないユーザのUEのSNPNへのオンボーディング(on-boarding)のような)を研究してきた。3GPPリリース17研究は、どのようにユーザがローカルSNPN(UEが、事前構成された加入証明書を有しない)により提示されるサービスを発見し得るかの態様をカバーしない。非加入ユーザが、サービスエリア内で提示されるSNPNサービスに気付くようにされ得れば(この文脈では、サービスエリアはユーザが現在居るエリアである)、ユーザは、SNPNサービスを利用するためにSNPNへのオンボーディングプロセスを開始すべきかどうかをより良く判断し得る
【0010】
本開示のいくつかの実施形態によると、5G NPNネットワークのような私的ネットワークは、私的ネットワークに加入するべきかどうかをそれらの非加入者が判断し得るように、非加入者のUE(セル電話等々)との無線通信(加入者のために支援されるサービスについて非加入者に通知する)を支援する。特定実装形態に依存して、私的ネットワークの基地局はこのような通信のための2つの異なるモードの一方又は両方を採用し得る。第1の通信モードでは、NPN基地局は、そのダウンリンクメッセージを受信することができる任意のUEへその加入サービスに関する情報を同報通信する。第2のモードでは、UEはこのような情報のアップリンク要求を送信し、そしてNPN基地局は、ユニキャストダウンリンクメッセージ内の情報をUEへ返送することにより応答する。
【0011】
図1は本開示のいくつかの実施形態による無線5G通信ネットワーク100の簡略ブロック図である。5Gネットワーク100は、1又は複数の無線アクセスネットワーク(RAN:radio access network)104(そのうちの1つだけが
図1に示される)の動作を支援する1又は複数の5Gコア(5GC)106(そのうちの1つだけが
図1に示される)を有する。各RAN104は、それぞれが1又は複数のUE102(そのうちの1つだけが
図1に示される)と通信し得る1又は複数の基地局(gNB)(
図1に示されない)を有する。5GC106により支援される動作は、UE102と通信するためにRAN104を使用し得る1又は複数のSNPN(及び、1又は複数のPublic Land Mobile Network(PLMN))を含み得る。
【0012】
また、
図1の5GC106へ接続されて示されるのは、UE102への新しいSNPN加入のオンボーディングを可能にし、以下にさらに詳細に説明されるオンボーディングネットワーク(OBN:On-Boarding Network)108である。
【0013】
図1に示すように、UE102は、RAN104と通信するための無線送受信機(TRX:transceiver)、送受信機の動作を制御しそして入力及び出力データを処理するためのプロセッサ、及びデータを格納するためのメモリ、そしていくつかの実装形態では、プロセッサの動作を制御するためのソフトウェアを含む。同様に、RAN104は、UE102と通信するための無線送受信機、5Gコア106(OBN108を含む)と通信するためのバックホール(backhaul)送受信機、これら送受信機の動作を制御しそして入力及び出力データを処理するためのプロセッサ、及びデータを格納するためのメモリ、そしていくつかの実装形態では、プロセッサの動作を制御するためのソフトウェアを含む。
【0014】
本開示のいくつかの実施形態は、UE102が新しいNPNを発見すること、そのサービス能力を学習すること、及びそれを登録しそしてそれと接続することを可能にする。所与のNPNへ接続されている間、UE102は、現在接続されているNPN内で利用可能であり得る追加サービスについて学習し、そしてそれを利用し得る。UE102は、様々な利用可能NPNに関するサービス情報を一定間隔で要求し得る。所与のNPNへ接続されている間、UE102は、より良い又はより望ましいサービスを自身が利用するために異なるNPを発見しそしてそれと接続し得る。
【0015】
第1の通信モード:同報通信されるSNPN情報
以下は「どのように、SNPNのgNBが、SNPNにアクセスするための有効SNPN証明書を未だ有しないUEを訪ねるために提示SNPNサービスを広告/同報通信し得るか」に対するいくつかの解決策を説明する。
【0016】
3GPP Rel-16仕様書により、SNPN識別子(SNPN-ID)はgNBにより同報通信される。gNBのサービスエリア内に在りそしてgNBにより同報通信されるSNPN-IDの1つのSNPN-IDの加入及び事前構成された証明書を有する3GPPRel-16準拠UEは、3GPP TS 23.122 Rel-16内に規定された自動又は手動SNPN選択手順に従うことにより当該SNPN-IDを選択し、そして次に、その両方の教示をその全体の参照により本明細書に援用する3GPP TS 23.501によりSNPN登録手順を開始し得る。UEが、gNBにより同報通信されるSNPN-IDのいずれかにアクセスするための有効SNPN証明書を有しなければ、UEはgNBサービスエリア内のSNPNのいずれへもアクセスし得ない。
【0017】
上述のように、3GPPは「どのようにSNPNが、以前の関係性も加入も有しないUEのSNPNサービスエリア内に提示されたサービスを広告/同報通信し得るか」に関するいかなる方法も規定又は研究してこなかった。SNPNサービスエリアを訪れるがSNPNへの加入(及びUE内の事前構成された、いかなる関連SNPN証明書)を有しないUEのユーザは、SNPNサービスを利用するためにSNPNオンボーディングプロセスを開始すべきかどうかに関するより情報を踏まえた判断を下すために、同報通信サービス情報に基づきSNPNサービスを使用することに関心があり得る。
【0018】
以下にさらに説明するように、提案解決策は、gNBがSNPNにより提示されたサービスを広告/同報通信し得るように、同報通信されたダウンリンクメッセージ内に含まれるSNPN-IDのネットワーク識別子(NID)部分の符号化/構造を強化し、そしてgNBのカバレージエリア内のいかなる有効SNPN証明書も未だ有しないUEは、
図1のOBN108によりSNPNオンボーディング手順を開始し得る。SNPNオンボーディング手順はSNPN証明書をUEへダウンロードするやり方である。オンボーディング手順が成功裡に完了されると、UEは、SNPNサービスを利用するために、ダウンロードされたSNPN証明書を使用することによりSNPN登録手順を行い得る。
【0019】
図2は、第1のNPN通信モードを行う本開示のいくつかの実施形態による
図1の通信ネットワーク100内の信号の流れを表す信号フロー図である。このプロセスは、通信ネットワーク100により支援される1又は複数のSNPNに関係する情報によるRAN104、5GC106、及びOBN108の事前構成により工程202で始まる。
【0020】
次に、工程204では、RAN104は、それらのSNPNに関係する情報を同報通信するためにそのgNBを使用する。「いくつかの状況では、SNPNは、そのサービスエリアが、SNPNをスポンサーする企業の場所に対応する1又は複数のgNBに関連付けられることになる」ということに留意されたい。これらの状況では、そのgNBだけが当該SNPNに関する情報を同報通信する可能性がある。いくつかの状況では、所与のgNBは、2以上のSNPN及び/又は恐らく1又は複数のPLMNに関連付けられ得る。これらの状況では、gNBは、様々なSNPN及び/又はPLMNに関する情報(その識別子は同じ同報通信されたシステム情報ブロック(SIB:System Information Block)(すなわちSIB-1)内に列挙される)を連続的に同報通信し得る。
【0021】
5G Rel-16によると、PLMNはPLMN識別子(PLMN-ID)により識別される一方で、SNPNはPLMN-ID及びネットワーク識別子(NID)からなるSNPN識別子(SNPN-ID)により識別され、ここで、RAN104は、RAN104が接続される5Gコア106のPLMN-ID及び/又はSNPN-IDを同報通信する。他のシステム情報と共にこのようなPLMN-ID及びSNPN-IDの同報通信は3GPP仕様書(TS)38.331に規定されている。
【0022】
図3に示すように、3GPP Rel-16によると、SNPNのNIDは44ビット(すなわち40ビットNID値(10個の16進桁に対応する)が続く4ビット割り当てモード値(1つの16進(別名hex)桁に対応する)を有する。3GPP Rel-16は、0、1及び2の割り当てモード値(10進)を定義し、そして将来の定義のために利用可能な13個の他の可能な割り当てモード値(すなわち10進値3~15)を予約する。
【0023】
特に、その教示がその全体の参照により本明細書に援用される3GPP TS 23.003 Rel-16によると、0の4ビットNID割り当てモード値は、40ビットNID値が対応PLMN-IDと無関係にグローバルに一意的であるということを暗示する。1のNID割り当てモード値は、NID値が配備時にSNPNにより個々に選択されるということを暗示する。2のNID割り当てモード値は、NID値と対応PLMN-IDとの組み合せがグローバルに一意的であるようにNID値が割り当てられるということを暗示する。1のNID割り当てモード値の配備モデルが自己割り当てと呼ばれる一方で、2つの他の割り当てモデルは共調型割り当てと呼ばれる。
【0024】
図4に示すように、0のNID割り当てモード値に関して、40ビットNID値は、2桁NIDコードが続く8桁私的企業番号(NID Private Enterprise Number:PEN)へさらに分割され、ここで、NID PENは、私的企業番号管理者としてのその資格のインターネット割り当て番号認証局(IANA:Internet Assigned Numbers Authority)によりSNPNのサービスプロバイダへ発行され、そして、NIDコードは、NID PENにより識別されたサービスプロバイダ内のSNPNを識別する。
【0025】
いくつかの実施形態によると、新しい4ビットNID割り当てモード値は予約された10進値3-15の1つであるように定義される。次に、40ビットNID値は対応SNPN-IDにより識別されたSNPNにより提供されるサービスに関する情報を提供するために使用される。
【0026】
図5の任意選択子1において示されるように、1つの可能な実装形態では、40ビットNID値の10個の16進桁のうちの1又は複数の桁は、SNPNにより提供される様々なタイプのサービスを表すために使用される。例えば、最後の2つの16進桁内のビットは以下のサービスを表すために使用される可能性がある:
●0000 0001 低速公衆インターネットアクセス
●0000 0010 高速公衆インターネットアクセス
●0000 0100 飲料サービス
●0000 1000 フードサービス
●0001 0000 様々な角度からの映像
●0010 0000 ローカルプロモーション/販売
●0100 0000 緊急支援
【0027】
以前予約された割り当てモード値4がSNPNサービスのために使用され、そして特定SNPNが高速公衆インターネットアクセス、飲料サービス及びローカルプロモーション/販売を提供すれば、44ビットNID値は:
0100 0000 0000 0000 0000 0000 0000 0000 0000 0010 0110
になるであろう。ここで、最初の4ビット値0100は割り当てモード値4を表し、そして最後の2つの4ビット値0010 0110内の3つの1は、3つの支援されたサービスを識別する。16進フォーマットでは、11桁NID値は40000000026になるであろう。
【0028】
図5の任意選択子2において示されるように、別の可能な実装形態では、10桁NID値は様々な部分に分割され、ここで第1の部分(例えば1つの16進数)がSNPNカテゴリを識別する一方で、第2の部分(例えば別の2つの16進桁)は提示されたSNPNサービス(前の例におけるような)を識別し、ここで任意の残り部分(例えば残り7つの16進桁)は予約される。例えば、第8番目の16進数は以下のようにSNPNカテゴリを識別するために使用される可能性がある:
●0001 コーヒー店
●0010 コンサートホール
●0011 スタジアム
●0100 レストラン
●0101 書店
●0110 都市
●0111 空港
【0029】
以前予約された割り当てモード値4がSNPNサービスのために使用され、そしてSNPNを有するレストランが高速インターネットアクセス、飲料及びフードサービス、及びローカルプロモーション/販売を提供すれば、44ビットNID値は:
0100 0000 0000 0000 0000 0000 0000 0000 0100 0010 1110
になるであろう。ここで、最初の4ビット値0100は割り当てモード値4を表し、第8番目の4ビット値0100が企業をレストランとして識別し、そして2つの最後の4ビット値0010 1110内の4つの1は4つの支援されたサービスを識別する。16進フォーマットでは、11桁NID値は4000000042Eになるであろう。ここで、16進値Eは十進値14に対応する。
【0030】
図5の任意選択子3において示されるように、さらに別の可能な実装形態では、異なる割り当てモード値(例えば5)が、様々なSNPNが様々な標準化されたサービス提示を一意的に定義することを可能にするために使用される可能性がある。この任意選択子では、UEは、様々なPENにより提示されたSNPNサービス構成をマッピングするための構成ファイルをダウンロードする。この構成情報は、UE内に事前構成され得る、又はUEにより信頼ソースからダウンロードされ得る。
【0031】
本開示のいくつかの実施形態はNID割り当てモード0の拡張版であり、ここではNID値は32ビットのグローバル一意的PEN(私的企業番号:Private Enterprise Number)及び8ビットNIDコードを含む。本開示は、PEN割り当てを有するSNPNオペレータのサービス提示を広告/同報通信する方法を提案する。例えば、スタジアムオペレータはインターネット割り当て番号認証局(IANA)により割り当てられたPENを得る(https://www.iana.org/assignments/enterprise-numbers/enterprise-numbers)。次に、サンプル符号化により、オペレータはこのPENを使用してSNPN-IDを構築する。8ビットNIDコード値はスタジアムオペレータによりこのスタジアムにおいて提示されるサービスのタイプを同報通信するために使用される。ゲーム又はコンサートのようなイベントのためにスタジアムを訪れるユーザは、様々なPENホルダーによるあらゆるSNPNサービス提示を有するファイルを(例えばPENホルダーにより確立されたウェブサイトから)ダウンロードし得る。このようなファイルは、8ビットNIDコードによりこのスタジアム場所において同報通信された特定SNPNサービスをエンドユーザが人間可読フォーマットへマッピングすることを許容し得る。このようなマッピングはまた、UE内にダウンロードされたアプリケーションなどのいくつかの他の手段により自動化され得る。
【0032】
図2を再び参照すると、工程206では、同報通信されたSNPN情報を受信するUE102は、SNPN探索(例えばユーザにより手動で選択された)を行い、そしてUEが未だ加入されていない1又は複数の利用可能SNPNにより提供されるサービスに関する情報を表示する。もしユーザが利用可能SNPNの1つを選択するときは、UEをSNPNへオンボーディングするプロセスが工程208において行われ、この間にSNPN証明書がUEへ供給される。
【0033】
例えば、それらの顧客のための無料インターネットサービス又は任意の販売促進セールを提供するSNPNを有するコーヒー店では、SNPNネットワークはそのサービスエリアのgNBを介しこのサービス提示を同報通信し得る。UEのユーザは、利用可能ネットワーク及びサービスを発見するためにコーヒー店内の手動SNPNネットワーク探索を開始し得る。UEは、SNPN-ID及び関連提供物(例えば無料インターネットサービス)をユーザへ表示する。ユーザがサービスに関心があれば、ユーザは、オンボーディングプロセスを始めるために関連SNPNを選択し得る。
【0034】
別の例として、スタジアム会場は、会場を訪れる顧客のための各種サービスを提供するSNPNを有する。提示されるサービスは、例えば無料最大限努力(free best-effort)インターネット、有料高速インターネット、様々なカメラアングルからの特別イベント映像などである。これらのサービス提示は、1又は複数のこれらのサービスと1又は複数のSNPN-IDとを関連付けることによりNBを介し同報通信される。UEのユーザは、利用可能ネットワーク及びサービスを発見するために会場内の手動SNPNネットワーク探索を開始し得る。UEは、SNPN-ID及び関連サービス提示をユーザへ表示する。ユーザがサービスのいずれかを利用することに関心があれば、ユーザは、オンボーディングプロセスを始めるために関連SNPNを選択し得る。
【0035】
オンボーディング手順中、UEはSNPNサービスにアクセスするために使用される5GCからの新しいSNPN-IDを受信し得る。この新しいSNPN-IDもまた同じgNBにより同報通信される。オンボーディングプロセスは3GPP Rel-17機能に基づくことになる。
図1の通信ネットワーク100のオンボーディング手順の一例は次のように要約され得る:
●有効SNPN証明書の無いUE102は、RAN104を介し信号伝達するUE-to-5GCを介しこのような証明書を提供するように5GC106に頼む;
●5GC106は、このUE102の一時的SNPN証明書をOBN108から検索し、次に、恒久的SNPN証明書(SNPNローカルサービスのためにUE102により使用される新しいSNPN-IDを含み得る)をUE102に割り当てる;
●5GC106は5GC-to-UEシグナリングを介しSNPN証明書をUE102に返送し;そして、
●UEは、5GC106を切り離し、そして次にダウンロードされたSNPN証明書を使用することにより5GC106へ再接続する。
【0036】
オンボーディング手順が完了された後、工程210では、UE102はSNPNに登録し、これにより、UEがSNPNを介しPDU(プロトコルデータユニット:Protocol Data Unit)セッションを確立することを可能にする。これは、UEとデータ転送のためのSNPNとの間の接続の確立のためである。PDUセッションは、UEとSNPNにより提示されたサービス(例えばインターネット)にアクセスすることを提供するデータネットワークとの間の関連性を意味する。
【0037】
第2の通信モード:要求されるNPN情報(NPNのすべてのフレーバ(flavor)に適用可能:すなわちSNPN及びPNI-NPN)
以下は、有効NPN証明書を未だ有していないUEがどのように利用可能NPNの特徴に関する情報を要求し得るかに関するいくつかの解決策を説明する。これらの解決策は、その両方の開示をその全体の参照により本明細書に援用するSNPN及び公衆ネットワーク統合化(Public Network Integrated)NPN(PNI-NPN)の両方(3GPP TS 22.261及び3GPP TS 23.501において定義される)に適用する。
【0038】
いくつかの実装形態によると、既存3GPPメッセージ内の新しい問合せを使用することにより、UEは提示されたNPNサービスに関する情報を懇願するネットワークへ要求を送信し、そしてネットワークは、支援されそして利用可能なNPNサービス提示に関する情報に応答する。次に、UEは、利用可能NPNサービス提示によりユーザを促し、そしてユーザの同意により、これらのサービスを利用する。UEはまた、所与の場所において又は或るプロバイダから利用可能である場合にこれらのネットワーク接続及びサービスを利用するように事前構成され得る。
【0039】
図6は第2のNPN通信モードを行う本開示のいくつかの実施形態による
図1の通信ネットワーク100における信号の流れを表す信号フロー図である。本プロセスは、工程602において、通信ネットワーク100より支援される1又は複数のNPNに関係する情報によるRAN104、5GC106及びOBN108の事前構成により始まる。工程602は
図2の工程202に似ている。
【0040】
工程604では、RAN104は、ダウンリンクMIB(マスター情報ブロック:Master Information Block)メッセージをUE102へ同報通信する。MIBは、一定間隔で無線ネットワーク上で送信される同報通信メッセージ(セルからSIB-1メッセージを取得するためにUEに必要とされるパラメータを含む)である。MIBは修正可能ネットワークをUEが識別しそしてそれに関連付けられることを可能にする。
【0041】
工程606では、RAN104はダウンリンクSIB-1システム情報ブロックメッセージをUE102へ同報通信する。SIB-1メッセージは、それらの他のSIBのメッセージの送信のスケジューリングを含む他のSIBのメッセージ(SIB-2、SIB-3など)を定義する。3GPP TS 38.331において規定された複数のSIB(例えばSIB-1~SIB-14及びSIBpos)が存在する。各SIBは特定情報を含む。SIB-1はシステム情報ブロックタイプ1を意味する。SIB-1は、定期的に送信される特別SIBであり、そしてまた、他のSIBのメッセージのスケジュールを指示し得る。所与のSIBのメッセージが同報通信されるようにスケジュールされなければ、UEは、所望SIBのメッセージを特に要求し得る。
【0042】
工程608では、NPNサービスに関する情報を取得するために、特定UE102は、アップリンクシステム情報要求メッセージをRAN104へ送信し、そして工程610では、RAN104は、ダウンリンク応答メッセージ内の要求されたシステム情報の同報通信により応答する。
図6には明示的に示されないが、追加アップリンク要求及び対応ダウンリンク応答メッセージは、UE102が必要情報のすべてを受信するまで、必要に応じ送信され得る。さらに、ダウンリンク応答メッセージが同報通信されるので、NPNのサービスエリア内のUEのすべてもまた同情報を取得し得る。さらに、ダウンリンク応答メッセージが同報通信されるので、NPNのサービスエリア内のUEのすべてもまた同情報を取得し得る。これらの要求及び応答メッセージは以下にさらに詳細に説明される。NPNサービスに関する情報の第1の交換はシステム情報要求メッセージを使用することによりUE102により開始される。
図6では明示的に示されなかったが、様々なUEから同様な要求に起因してネットワーク上の負荷を最小化するために(例えばスタジアム使用ケースでは)、ネットワークは所与のエリア内のgNBを介しこれらのSIBメッセージを一定間隔で同報通信するように構成され得る。
【0043】
UE102が必要情報のすべてを取得した後、UE102は、NPN探索を行い(適切ならば)、NPNサービス情報を表示し、ユーザのNPN選択を受信し、選択されたNPNのオンボーディングを開始し、そして工程612-616においてPDUセッションのためにNPNに登録する。これらは
図2の工程206-210に似ている。工程612関して、
図2の工程206と同様に、UE102は、受信情報をユーザフレンドリーなやり方でユーザへ提示し(必要ならば、メッセージ及びビットストリングを復号することにより)、様々な任意選択子をユーザへ提示し、そして、選択されたNPNに加入するためのユーザの嗜好/同意を取得し得る。
【0044】
その教示を全体の参照により本明細書に援用する3GPP TS 38.331はSIB-1ダウンリンクメッセージSystemInformationを以下のように定義する:
SystemInformation::=SEQUENCE{
criticalExtensions CHOICE{
systemInformation SystemInformation-IEs,
criticalExtensionsFuture-r16 CHOICE{
posSystemInformation-r16 PosSystemInformation-r16-IEs,
criticalExtensionsFuture SEQUENCE{}
}
}
}
SystemInformation-IEs::=SEQUENCE{
sib-TypeAndInfo SEQUENCE(SIZE(1..maxSIB))OF CHOICE{
sib2 SIB2,
sib3 SIB3,
sib4 SIB4,
sib5 SIB5,
sib6 SIB6,
sib7 SIB7,
sib8 SIB8,
sib9 SIB9,
...,
sib10-v1610 SIB10-r16,
sib11-v1610 SIB11-r16,
sib12-v1610 SIB12-r16,
sib13-v1610 SIB13-r16,
sib14-v1610 SIB14-r16
},
lateNonCriticalExtension OCTET STRING OPTIONAL,
nonCriticalExtension SEQUENCE{}OPTIONAL
}
【0045】
その教示を全体の参照により本明細書に援用する3GPP TS 38.331はSIB-10ダウンリンクメッセージSIB10-r16を以下のように定義する:
SIB10-r16::=SEQUENCE{
hrnn-List-r16 HRNN-List-r16 OPTIONAL,--Need R
lateNonCriticalExtension OCTET STRING OPTIONAL,
...
}
HRNN-List-r16::=SEQUENCE(SIZE(1..maxNPN-r16))OF HRNN-r16
HRNN-r16::=SEQUENCE{
hrnn-r16 OCTET STRING(SIZE(1..maxHRNN-Len-r16))OPTIONAL--Need R
}
【0046】
その教示を全体の参照により本明細書に援用する3GPP TS 38.331章6.2.2はアップリンクシステム情報要求メッセージRRCSystemInfoRequestを以下のように定義する:
RRCSystemInfoRequest::=SEQUENCE{
criticalExtensions CHOICE{
rrcSystemInfoRequest RRCSystemInfoRequest-IEs,
criticalExtensionsFuture-r16 CHOICE{
rrcPosSystemInfoRequest-r16 RRC-PosSystemInfoRequest-r16-IEs,
criticalExtensionsFuture SEQUENCE{}
}
}
}
RRCSystemInfoRequest-IEs::=SEQUENCE{
requested-SI-List BIT STRING(SIZE (maxSI-Message)),--32bits
spare BIT STRING(SIZE(12))
}
RRC-PosSystemInfoRequest-r16-IEs::=SEQUENCE{
requestedPosSI-List BIT STRING (SIZE(maxSI-Message)),--32bits
spare BIT STRING(SIZE(11))
}
【0047】
いくつかの実施形態によると、要求メッセージRRCSystemInfoRequestのRRCSystemInfoRequestIEフィールド内の適切なビットが、UEが未だ加入されていない利用可能NPNのNPNサービスに関する情報を要求するためにUE102により使用される。それに応答して、特定実装形態に依存して、RAN104は、要求されたNPNサービス情報をUE102へ返送するために、修正されたSIB-10応答メッセージSIB10-r16又は新しいSIB応答メッセージNEW-SIB-r18のいずれかを使用する。以下にさらに説明するように、適切な指示子をSIB-1メッセージ内に設定することにより、新しいSIB応答メッセージはセル固有又はエリア固有であり得、これによりより広いネットワークのオーバーヘッドを最小化する。新しいSIBの応答メッセージの周期性は同様なSIBのメッセージとアライメントされるように提案される。NPNサービスに関する情報の第1の交換は、SystemInfo要求メッセージにより前に説明されたUEにより開始される。様々なUEからの同様な要求のためにネットワーク上の負荷を最小化するために(例えば、スタジアム使用ケースにおいて)、ネットワークは、所与のエリア内のgNBを介するこれらのメッセージを一定間隔で広告し得る。
【0048】
修正されたSIB-10応答メッセージ
既存SIB-10応答メッセージはNPNの人間可読ネットワーク名(HRNN:Human Readable Network Name)を提供する。いくつかの実施形態によると、SIB-10ダウンリンクメッセージSIB10-r16は所与のNPNにより提示されるサービスに関する人間可読情報を取り込むために使用され得るNPNサービス8進ストリングフィールドNPN-Servを含むように修正される。修正されたSIB-10メッセージSIB10-r16は以下のように定義される:
SIB10-r16::=SEQUENCE{
hrnn-List-r16 HRNN-List-r16 OPTIONAL,--Need R
lateNonCriticalExtension OCTET STRING OPTIONAL,
...
}
HRNN-List-r16::=SEQUENCE(SIZE(1..maxNPN-r16))OF HRNN-r16
HRNN-r16::=SEQUENCE{
hrnn-r16 OCTET STRING(SIZE(1..maxHRNN-Len-r16))OPTIONAL--Need R
NPN-Serv OCTET STRING(SIZE(1..maxNPN-Serv-Len-r18))OPTIONAL--Need R
}
【0049】
SIB-1内のNPNの数と同じ数のHRNN要素が、修正されたSIB-10メッセージ内に含まれ、ここで、HRNNリストのn番目のエントリは、SIB-1のn番目のNPNの人間可読ネットワーク名を含む。HRNNリスト内の通信エントリ内の人間可読ネットワーク名は、所与のNPNに関連付けられたHRNNが無ければ存在しない。新しいNPN-Servフィールドは、対応NPNにより提示されるサービスの人間可読記述を提供する。
【0050】
新しいSIB応答メッセージ
新しいSIB応答メッセージNEW-SIB-r18関して、SIB-1メッセージSystemInformationのSystemInformation-IEは以下のように修正され得る:
SystemInformation-IEs::=SEQUENCE{
sib-TypeAndInfo SEQUENCE(SIZE (1..maxSIB))OF CHOICE{
sib2 SIB2,
sib3 SIB3,
sib4 SIB4,
sib5 SIB5,
sib6 SIB6,
sib7 SIB7,
sib8 SIB8,
sib9 SIB9,
...,
sib10-v1610 SIB10-r16,
sib11-v1610 SIB11-r16,
sib12-v1610 SIB12-r16,
sib13-v1610 SIB13-r16,
sib14-v1610 SIB14-r16,
new-sib-v18-10 NEW-SIB-r18
},
lateNonCriticalExtension OCTET STRING OPTIONAL,
nonCriticalExtension SEQUENCE{}OPTIONAL
}
【0051】
1つの可能な実装形態によると、新しいSIB応答メッセージNEW-SIB-r18はビットストリングフィールドNPNServicesSupportedにより以下のように定義され得る:
NEW-SIB-r18::=SEQUENCE{
npn-service-List-r18 NPN-Sevice-List-r18
}
NPN-Service-List-r18::=SEQUENCE(SIZE(1..maxNPN-r18))OF NPN-Serv-r18
NPN-Serv-r18::=SEQUENCE{
messageIdentifier BIT STRING(SIZE(16)),
serialNumber BIT STRING(SIZE(16)),
NPNServicesSupported BIT STRING(SIZE(32)),
ServiceMessageSegmentType ENUMERATED{notLastSegment,lastSegment},
ServiceMessageSegmentNumber INTEGER(0..63),
ServiceMessageSegment OCTET STRING,
dataCodingScheme OCTET STRING(SIZE(1))OPTIONAL,--Cond Segment1
...
...
}
【0052】
注記:支援されるNPNサービスは、より多くの情報を提供するように望まれれば(必要に応じて、恐らく人間可読クリアテキストフォーマットで)、ビットストリングとして1つの属性内に(NPNServicesSupportedを使用することにより)、又は1又は複数のセグメント内に(ServiceMessageSegmentType、ServiceMessageSegmentNumber、ServiceMessageSegment及びdataCodingSchemeを使用することにより)のいずれかで指示され得る。
【0053】
NEW-SIB-r18メッセージのこの実装形態のフィールドは以下のように定義される:
●messageIdentifier:メッセージが特定「サービスプロバイダ」から送信されるということを指示するためにサービス提示通知のソース及びタイプを識別する。
●serialNumber:以前の受信メッセージが更新されたかどうかをUEに告げるためのサービス提示通知の変形形態を識別する。UEは、messageIdentifier及び/又はserialNumberが修正される場合にだけユーザへの情報を更新する。
●NPNServicesSupported:NPNサービスに関する同報通信された情報の文脈における符号化の以前の論述と同様な様々な2進及び/又は16進値で符号化されたものとしてNPNにより提示されるサービスの説明。
●ServiceMessageSegmentType:含まれたサービス提示警告メッセージセグメントが最終セグメントか否かを示す。
●ServiceMessageSegmentNumber:SIB内に含まれるサービス提示警告メッセージセグメントのセグメント番号。0のセグメント番号は第1のセグメントに対応し、1のセグメント番号は第2のセグメントに対応する等々。
●ServiceMessageSegment:サービス提示メッセージコンテンツIEのセグメントを運ぶ。
●dataCodingScheme:サービス提示通知のアルファベット/符号化及び言語適用変形形態を識別する。
●Segment1:フィールドは、新しいSIBの第1のセグメント内に強制的に存在する;そうでなければ存在しない。
NPNのサービス情報が大きい場合、フィールドServiceMessageSegmentType、ServiceMessageSegmentNumber、ServiceMessageSegment及びdataCodingSchemeは情報がNEW-SIB-r18メッセージの様々なインスタンスを介し連続して運ばれるセグメント化手法を実装するために使用され得る。
【0054】
別の可能な実装形態によると、新しいSIB応答メッセージNEW-SIB-r18は、NPNServicesSupportedフィールドが次のように定義された8進数ストリングである:
NPNServicesSupported OCTET STRING(SIZE(1..maxNPNServ-Len-r18))
ということを除き、上述のように定義される。この実装形態では、様々な建物タイプ及び/又は様々なNPNサービスは人間可読クリアテキストフォーマットを使用することにより記述され得る。これは、新しいサービス提示又はサービス変更がUE又はネットワーク機能内のいかなる変更も無しに組み込まれることを可能にする。この情報は、必要に応じ1又は複数のセグメント内に提供され得、そして様々な符号化選択子を支援し得る。
【0055】
新しい特徴はより古いバージョンでは利用可能ではないかもしれないが、このシステムは全体として、既存ネットワーク機能と逆方向互換性があるべきである。さらに、いくつかの実施形態は、ハードウェアに対するいかなる変更も必要でないようにソフトウェア修正形態だけに関与する。
【0056】
いくつかの実施形態では、本開示は無線通信ネットワークの無線アクセスネットワークであり、ここで、RANは、無線送受信機、バックホール送受信機、及び無線及びバックホール送受信機の動作を制御するように構成されたプロセッサを含む。無線送受信機は、無線通信ネットワークより支援される非公開ネットワークにより提供されるNPNサービスに関する情報をユーザ機器へ送信するように構成され;無線送受信機は、UEをNPNへオンボーディングするためにUEからオンボーディング要求を受信するように構成され;バックホール送受信機はオンボーディング要求を無線通信ネットワークのオンボーディングネットワークへ転送するように構成され;バックホール送受信機はOBNからUEのNPN証明書を受信するように構成され;そして無線送受信機はNPN証明書をUEへ転送するように構成される。
【0057】
上記実施形態の少なくともいくつかでは、無線送受信機はNPNサービスに関する情報を同報通信メッセージ内のUEへ送信するように構成される。
【0058】
上記実施形態の少なくともいくつかでは、無線通信ネットワークは5Gネットワークであり;NPNは、ネットワーク識別子部分を有するSNPN識別子を有するスタンドアロン非公開ネットワークであり;そしてプロセッサは同報通信されたメッセージ内のSNPN-IDのNID部分内のNPNサービスに関する情報を符号化するように構成される。
【0059】
上記実施形態の少なくともいくつかでは、ネットワーク識別子は割り当てモード値及びNID値を有し;そしてNPN情報を送信するために、プロセッサはNID値がNPNサービスに関する情報を符号化するということを指示する値を割り当てモード値へ割り当てるように構成される。
【0060】
上記実施形態の少なくともいくつかでは、無線送受信機は情報の要求をUEから受信することに応答してNPNサービスに関する情報をUEへ送信するように構成される。
【0061】
上記実施形態の少なくともいくつかでは、無線通信ネットワークは5Gネットワークであり;そして無線送受信機は、要求メッセージRRCSystemInfoRequestのRRCSystemInfoRequest-IEフィールド内のSIB-10又は新しいSIBの適切なビットを必要に応じ設定することによりNPNサービス情報の要求を受信するように構成される。
【0062】
上記実施形態の少なくともいくつかでは、無線送受信機はUEにより復号されるビットストリングとしてNPNサービス情報を送信するように構成される。
【0063】
上記実施形態の少なくともいくつかでは、無線送受信機はNPNサービス情報を人間可読クリアテキストフォーマットで送信するように構成される。
【0064】
上記実施形態の少なくともいくつかでは、無線通信ネットワークは5Gネットワークであり;そして無線送受信機は修正されたSIB-10メッセージ内の1又は複数のフィールド内の情報を送信するように構成される。
【0065】
上記実施形態の少なくともいくつかでは、無線通信ネットワークは5Gネットワークであり;そして無線送受信機は、1又は複数のセグメントとして新しいSIBメッセージの1又は複数のフィールド内の情報を送信するように構成される。
【0066】
いくつかの他の実施形態では、本開示は、無線アクセスネットワークを有する無線通信ネットワークのユーザ機器であり、ここでUEは無線送受信機及びプロセッサを含む。無線送受信機は、無線通信ネットワークより支援される非公開ネットワークにより提供されるNPNサービスに関する情報をRANから受信するように構成され;無線送受信機はUEをNPNへオンボーディングするためにオンボーディング要求をRANへ送信するように構成され;無線送受信機はRANからUEのNPN証明書を受信するように構成され;そしてプロセッサはNPNに登録するように構成される。
【0067】
上記実施形態の少なくともいくつかでは、無線送受信機は、同報通信メッセージ内のNPNサービスに関する情報をRANから受信するように構成される。
【0068】
上記実施形態の少なくともいくつかでは、無線通信ネットワークは5Gネットワークであり;NPNは、ネットワーク識別子部分を有するSNPN識別子を有するスタンドアロン非公開ネットワークであり;無線送受信機は同報通信メッセージ内のSNPN-IDのNID部分内の符号化されたNPNサービスに関する情報を受信するように構成され;そしてプロセッサはNPNサービスに関する情報を復号するように構成される。
【0069】
上記実施形態の少なくともいくつかでは、NID部分は割り当てモード値及びNID値を有し;そしてNPN情報を受信するために、プロセッサはNID値がNPNサービスに関する情報を符号化するということを指示する割り当てモード値の値を検出するように構成される。
【0070】
上記実施形態の少なくともいくつかでは、無線送受信機はNPNサービスに関する情報の要求をRANへ送信するように構成される。
【0071】
上記実施形態の少なくともいくつかでは、無線通信ネットワークは5Gネットワークであり;そして無線送受信機は、要求メッセージRRCSystemInfoRequestのRRCSystemInfoRequest-IEフィールド内のSIB-10又は新しいSIBの適切なビットを必要に応じ設定することによりNPNサービス情報の要求を送信するように構成される。
【0072】
上記実施形態の少なくともいくつかでは、無線送受信機はUEにより復号されるビットストリングとしてNPNサービス情報を受信するように構成される。
【0073】
上記実施形態の少なくともいくつかでは、無線送受信機は人間可読クリアテキストフォーマットのNPNサービス情報を受信するように構成される。
【0074】
上記実施形態の少なくともいくつかでは、無線通信ネットワークは5Gネットワークであり;そして無線送受信機は修正されたSIB-10メッセージ内のフィールド内の情報を受信するように構成される。
【0075】
上記実施形態の少なくともいくつかでは、無線通信ネットワークは5Gネットワークであり;そして無線送受信機は新しいSIBメッセージ内のフィールド内の情報を受信するように構成される。
【0076】
本開示の実施形態は、単一集積回路(ASIC又はFPGAなど)、マルチチップモジュール、単一カード又はマルチカード回路パックとして可能な実装形態を含む回路ベースプロセス(アナログ、ディジタル又はアナログ及びディジタルの両方のハイブリッド)として実施され得る。当業者とって明白であろうように、回路素子の様々な機能はまた、ソフトウェアプログラム内の処理ブロックとして実装され得る。このようなソフトウェアは、例えばディジタル信号プロセッサ、マイクロコントローラ、汎用コンピュータ又は他のプロセッサ内に採用され得る。
【0077】
当業者により理解されることになるように、本開示は、装置(例えば、システム、機械、デバイス、コンピュータプログラム製品及び/又は等々を含む)として、方法(例えば、ビジネスプロセス、コンピュータ実施プロセス及び/又は等々を含む)として、又は上記の任意の組合せとして具現化され得る。従って、本開示の実施形態は、完全ソフトウェアベース実施形態(ファームウェア及び常駐ソフトウェア、マイクロコード等々を含む)、完全ハードウェア実施形態、又はソフトウェア態様及びハードウェア態様を組み合わせる実施形態(本明細書では概して「システム」と呼ばれ得る)の形式を取り得る。
【0078】
本開示の実施形態はその方法を実行するための方法及び装置の形式で明示され得る。本開示の実施形態はまた、磁気記録媒体、光記録媒体、ソリッドステートメモリ、フロッピーディスケット、CD-ROM、ハードドライブ又は他の非一時的機械可読ストレージ媒体などの有形媒体で具現化されるプログラムコードの形式で明示され得、プログラムコードがコンピュータなどの機械内へロードされそれらにより実行されると、機械は本開示を実行するための装置となる。本開示の実施形態はまた、例えば非一時的機械可読ストレージ媒体内に格納される(機械へロードされる及び/又はそれにより実行されることを含む)プログラムコードの形式で明示され得、プログラムコードがコンピュータなどの機械内へロードされそれにより実行されると機械は本開示を実行するための装置となる。汎用プロセッサ上に実装される場合、プログラムコードセグメントは、特定論理回路と似たやり方で動作する一意的デバイスを提供するためにプロセッサと組み合わされる。
【0079】
任意の好適なプロセッサ使用可能/可読又はコンピュータ使用可能/可読ストレージ媒体が利用され得る。ストレージ媒体は、(制限しないが)電子的、磁気的、光学的、電磁気的、赤外線、又は半導体システム、装置又はデバイスであり得る。可能なストレージ媒体のより具体的且つ非網羅的リストは、磁気テープ、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブルROM(EPROM)又はフラッシュメモリ、ポータブルコンパクトディスク読み出し専用メモリ(CD ROM)、光学的ストレージデバイス及び磁気ストレージデバイスを含む。プログラムが、必要であれば、例えば印刷の光学的走査を介し電子的に補足され、次にコンパイルされ、解釈され得る、又はそうでなければ好適なやり方(限定しないが光学的文字認識を含む)で処理され、そして次にプロセッサ又はコンピュータメモリ内に格納され得るので、ストレージ媒体はさらに、プログラムが印刷される紙又は別の好適な媒体である可能性があるということに留意したい。本開示の文脈では、好適なストレージ媒体は、命令実行システム、装置又はデバイスによる又はそれと接続された使用のためのプログラムを含み得る又は格納し得る任意の媒体であり得る。
【0080】
添付図面内に示される様々な要素の機能(「プロセッサ」としてラベルが付けられた任意の機能的ブロックを含む)は、適切なソフトウェアと関連してソフトウェアを実行することができる専用ハードウェア及びハードウェアの使用を介し提供され得る。プロセッサにより提供される場合、機能は、単一専用プロセッサにより、単一共有プロセッサにより、又はそのうちのいくつかが共有され得る複数の個々のプロセッサにより提供され得る。さらに、用語「プロセッサ」又は「コントローラ」の明示的使用は、ソフトウェアを実行することができるハードウェアを排他的に指すように解釈されるべきでなく、従ってディジタル信号プロセッサ(DSP)ハードウェア、ネットワークプロセッサ、特定用途集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、ソフトウェアを格納するための読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び不揮発性ストレージを制限無く暗黙的に含み得る。従来の及び/又はカスタム仕様の他のハードウェアもまた含まれ得る。同様に、添付図面内に示される任意のスイッチは単に概念的である。それらの機能は、プログラム論理の動作を介し、専用論理を介し、プログラム制御と専用論理との相互作用を介し、又はさらには手動で、実行され得、その具体的技術は文脈からより具体的に理解されるように実施者により選択可能である。
【0081】
別途明示的に述べられない限り、各数値及び範囲は、あたかも単語「約」又は「ほぼ」が値又は範囲に先行するかのように近似であると解釈されるべきである。
【0082】
本開示の実施形態を説明するために説明されそして示されたパーツの詳細、材料及び配置の様々な変更は、以下の請求項により包含される本開示の実施形態から逸脱すること無く当業者によりなされ得るということがさらに理解されることになる。
【0083】
任意の請求項を含む本明細書では、用語「各」は、複数の以前列挙された要素又は工程の1又は複数の規定された特性を参照するために使用され得る。開放型用語「含む」と共に使用される場合、用語「各」の列挙は、追加の未列挙要素又は工程を排除しない。従って、装置は追加の未列挙要素を有し得、そして方法は追加の未列挙工程を有し得るということが理解されることになり、ここで、追加の未列挙要素又は工程は1又は複数の規定特性を有しない。
【0084】
請求項内の図番及び/又は図参照ラベルの使用は、請求項の解釈を容易にするために、請求主題の1又は複数の可能な実施形態を識別するように意図されている。このような使用は、その請求項の範囲を対応図内に示される実施形態に必ずしも制限するように解釈されてはならない。
【0085】
本明細書に記載された例示的方法の工程は説明された順番で行われる必要が必ずしもないということが理解されるべきであり、そしてこのような方法の工程の順番は単に例示的であると理解されるべきである。同様に、追加工程がこのような方法に含まれ得、そしていくつかの工程は本開示の様々な実施形態に順ずる方法において省略又は組み合わせられ得る。
【0086】
以下の方法請求項内のいくつかの要素(もしあれば)は、対応ラベリングを有する特定シーケンスで列挙されるが、請求項列挙がそれらの要素のいくつか又はすべてを実装するための特定シーケンスを他の方法で暗示しなければ、それらの要素は、当該特定シーケンスで実装されるように制限されるように必ずしも意図されていない。
【0087】
従って、本明細書において述べられるすべての文献は、本開示(特に依存する)を提供するために参照によりそれらの全体が又は代替的に援用される。
【0088】
「1つの実施形態」又は「実施形態」への本明細書における参照は、実施形態に関連して述べられた特定特徴、構造又は特性が本開示の少なくとも1つ実施形態に含まれ得るということを意味する。本明細書の様々な場所における句「1つの実施形態において」の出現は、必ずしもすべてが同じ実施形態を参照しないし、他の実施形態の必ずしも互いに排他的な別の実施形態又は代替実施形態でもない。同じことは用語「実装形態」に当てはまる。
【0089】
本出願における特許請求の範囲によりカバーされる実施形態は(1)本明細書により可能になる実施形態及び(2)法的主題に対応する実施形態に制限される。実行不能な実施形態及び非法的主題に対応する実施形態はたとえ請求項の範囲内に入っても明示的に放棄される。
【0090】
本明細書においてそして特許請求の範囲において使用されるように、装置に関する又はシステム、デバイス又は部品に関する用語「提供する」は、装置、システム、デバイス又は部品を設計又は製作すること;装置、システム、デバイス又は部品が設計又は製作されること;及び/又は購入、リース、レンタル又は他の契約約款により装置、システム、デバイス又は部品を取得することを包含する。
【0091】
本明細書に於いて別途規定しない限り、複数の同様なオブジェクトのうちの1つのオブジェクトを参照するための順序形容詞「第1」、「第2」、「第3」などの使用は、このような同様なオブジェクトの様々なインスタンスが、参照されており、そしてそのように参照された同様オブジェクトが、時間的に、空間的に、序列的に、又は任意の他のやり方でのいずれにおいても対応順番又はシーケンス内に在る必要があるということを示唆するようには意図されないということを指示するに過ぎない。
【国際調査報告】