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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-23
(54)【発明の名称】オンデマンド測位基準信号構成
(51)【国際特許分類】
   H04W 64/00 20090101AFI20240416BHJP
   H04W 72/20 20230101ALI20240416BHJP
【FI】
H04W64/00 171
H04W72/20
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023568077
(86)(22)【出願日】2022-04-06
(85)【翻訳文提出日】2023-11-02
(86)【国際出願番号】 US2022023645
(87)【国際公開番号】W WO2022240499
(87)【国際公開日】2022-11-17
(31)【優先権主張番号】63/186,226
(32)【優先日】2021-05-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】17/684,158
(32)【優先日】2022-03-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
(71)【出願人】
【識別番号】507364838
【氏名又は名称】クアルコム,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100163522
【弁理士】
【氏名又は名称】黒田 晋平
(72)【発明者】
【氏名】スヴェン・フィッシャー
(72)【発明者】
【氏名】スティーヴン・ウィリアム・エッジ
(72)【発明者】
【氏名】アレクサンドロス・マノーラコス
(72)【発明者】
【氏名】ソニー・アカラカラン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA13
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067JJ51
(57)【要約】
オンデマンド測位基準信号(PRS)をユーザ機器(UE)に提供するための技法が、本明細書において論じられる。本開示によるユーザ機器のロケーションを判断するための例示的な方法は、第1の測位基準信号構成と関連付けられる第1の支援データを受信するステップと、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求を送信するステップと、第2の測位基準信号構成と関連付けられる第2の支援データを受信するステップであって、第2の測位基準信号構成は、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求に少なくとも部分的に基づく、ステップと、第2の支援データに少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数の測位基準信号から計測値を取得するステップと、1つまたは複数の測位基準信号から取得された計測値に少なくとも部分的に基づいてロケーションを判断するステップとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器のロケーションを判断するための方法であって、
第1の測位基準信号構成と関連付けられる第1の支援データを受信するステップと、
前記第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求を送信するステップと、
第2の測位基準信号構成と関連付けられる第2の支援データを受信するステップであって、前記第2の測位基準信号構成は、前記第1の測位基準信号構成の前記1つまたは複数のパラメータを修正せよとの前記要求に少なくとも部分的に基づく、ステップと、
前記第2の支援データに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数の測位基準信号から計測値を取得するステップと、
前記1つまたは複数の測位基準信号から取得される前記計測値に少なくとも部分的に基づいて前記ロケーションを判断するステップとを備える、方法。
【請求項2】
前記第1の支援データは、オンデマンドで修正され得る1つまたは複数の測位基準信号構成パラメータの指示を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の支援データは、基地局によって送信される1つまたは複数の測位システム情報ブロックを介して受信される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の測位基準信号構成の前記1つまたは複数のパラメータを修正せよとの前記要求は、測位基準信号帯域幅、測位機会の持続時間、および前記測位機会の頻度のうちの少なくとも1つの修正せよとの要求を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1の測位基準信号構成の前記1つまたは複数のパラメータを修正せよとの前記要求は、1つまたは複数の測位基準信号パラメータと関連付けられる測位基準構成識別子を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1の測位基準信号構成の前記1つまたは複数のパラメータを修正せよとの前記要求は、モバイル由来ロケーション要求メッセージに含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第2の支援データは、ロングタームエボリューション測位プロトコルメッセージを介してロケーション管理機能から受信される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記第1の支援データは、複数の測位基準信号構成と関連付けられ、前記1つまたは複数のパラメータを修正せよとの前記要求を送信するステップは、前記複数の測位基準信号構成の1つと関連付けられる識別子を提供するステップを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記第2の支援データを受信するステップは、前記複数の測位基準信号構成の前記1つと関連付けられる前記識別子を受信するステップを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
オンデマンド測位基準信号と関連付けられる支援データを提供するための方法であって、
第1の測位基準信号構成と関連付けられる第1の支援データをユーザ機器に送るステップと、
前記第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求を前記ユーザ機器から受信するステップと、
第2の測位基準信号構成と関連付けられる第2の支援データを生成するステップであって、前記第2の測位基準信号構成は、前記第1の測位基準信号構成の前記1つまたは複数のパラメータを修正せよとの前記要求に少なくとも部分的に基づく、ステップと、
前記第2の支援データを前記ユーザ機器に送るステップとを備える、方法。
【請求項11】
前記第1の支援データは、オンデマンドで修正され得る1つまたは複数の測位基準信号構成パラメータの指示を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1の支援データを送るステップは、基地局に1つまたは複数の測位システム情報ブロックを提供するステップを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
前記第1の測位基準信号構成の前記1つまたは複数のパラメータを修正せよとの前記要求は、測位基準信号帯域幅、測位機会の持続時間、および前記測位機会の頻度のうちの少なくとも1つの修正せよとの要求を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記第1の測位基準信号構成の前記1つまたは複数のパラメータを修正せよとの前記要求は、1つまたは複数の測位基準信号パラメータと関連付けられる測位基準構成識別子を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記第1の測位基準信号構成の前記1つまたは複数のパラメータを修正せよとの前記要求は、モバイル由来ロケーション要求メッセージに含まれる、請求項10に記載の方法。
【請求項16】
前記第2の支援データは、ロングタームエボリューション測位プロトコルメッセージに含まれる、請求項10に記載の方法。
【請求項17】
前記第1の支援データは、複数の測位基準信号構成と関連付けられ、前記1つまたは複数のパラメータを修正せよとの前記要求は、前記複数の測位基準信号構成の1つと関連付けられる識別子を含む、請求項10に記載の方法。
【請求項18】
前記第2の支援データは、前記複数の測位基準信号構成の前記1つと関連付けられる前記識別子を含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
オンデマンド測位基準信号を送信するための方法であって、
第1の測位基準信号構成に基づいて、1つまたは複数の測位基準信号を送信するステップと、
前記第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求を受信するステップと、
第2の測位基準信号構成に基づいて1つまたは複数の測位基準信号を送信するステップとを備え、前記第2の測位基準信号構成は、前記第1の測位基準信号構成の前記1つまたは複数のパラメータを修正せよとの前記要求に少なくとも部分的に基づく、方法。
【請求項20】
前記第1の測位基準信号構成の前記1つまたは複数のパラメータを修正せよとの前記要求は、測位基準信号帯域幅、測位機会の持続時間、および前記測位機会の頻度のうちの少なくとも1つの修正せよとの要求を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記第1の測位基準信号構成の前記1つまたは複数のパラメータを修正せよとの前記要求は、前記第2の測位基準信号構成に基づいて前記1つまたは複数の測位基準信号を送信するための開始時間および持続時間を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記第1の測位基準信号構成の前記1つまたは複数のパラメータを修正せよとの前記要求は、1つまたは複数の測位基準信号パラメータと関連付けられる測位基準構成識別子を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記第2の測位基準信号構成は、所望のビーム方向を含む、請求項19に記載の方法。
【請求項24】
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、前記少なくとも1つのプロセッサは、
第1の測位基準信号構成と関連付けられる第1の支援データを受信することと、
前記第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求を送信することと、
第2の測位基準信号構成と関連付けられる第2の支援データを受信することであって、前記第2の測位基準信号構成は、前記第1の測位基準信号構成の前記1つまたは複数のパラメータを修正せよとの前記要求に少なくとも部分的に基づく、ことと、
前記第2の支援データに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数の測位基準信号から計測値を取得することと、
前記1つまたは複数の測位基準信号から取得される前記計測値に少なくとも部分的に基づいてロケーションを判断することと
を行うように構成される、装置。
【請求項25】
前記第1の支援データは、オンデマンドで修正され得る1つまたは複数の測位基準信号構成パラメータの指示を含む、請求項24に記載の装置。
【請求項26】
前記第1の測位基準信号構成の前記1つまたは複数のパラメータを修正せよとの前記要求は、測位基準信号帯域幅、測位機会の持続時間、および測位機会の頻度のうちの少なくとも1つの修正せよとの要求を含む、請求項24に記載の装置。
【請求項27】
前記第1の測位基準信号構成の前記1つまたは複数のパラメータを修正せよとの前記要求は、1つまたは複数の測位基準信号パラメータと関連付けられる測位基準構成識別子を含む、請求項24に記載の装置。
【請求項28】
前記第1の測位基準信号構成の前記1つまたは複数のパラメータを修正せよとの前記要求は、モバイル由来ロケーション要求メッセージに含まれる、請求項24に記載の装置。
【請求項29】
前記第2の支援データは、ロングタームエボリューション測位プロトコルメッセージを介してロケーション管理機能から受信される、請求項24に記載の装置。
【請求項30】
前記第1の支援データは、複数の測位基準信号構成と関連付けられ、前記少なくとも1つのプロセッサはさらに、前記複数の測位基準信号構成の1つと関連付けられる識別子を提供するように構成される、請求項24に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、「ON-DEMAND POSITIONING REFERENCE SIGNAL CONFIGURATION」と題する、2021年5月10日に出願された米国仮出願第63/186,226号の優先権を主張する、「ON-DEMAND POSITIONING REFERENCE SIGNAL CONFIGURATION」と題する、2022年3月1日に出願された米国出願第17/684,158号の利益を主張し、これらの各々が本出願の譲受人に譲渡され、すべての目的のためにその内容全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【背景技術】
【0002】
ワイヤレス通信システムは、第1世代アナログワイヤレス電話サービス(1G)、第2世代(2G)デジタルワイヤレス電話サービス(暫定2.5Gおよび2.75Gネットワークを含む)、第3世代(3G)高速データ、インターネット対応ワイヤレスサービス、第4世代(4G)サービス(たとえば、ロングタームエボリューション(LTE)、またはWiMax)、および第5世代(5G)サービス(たとえば、5G新無線(NR))を含む、様々な世代を通して発展している。現在、セルラーシステムおよびパーソナル通信サービス(PCS)システムを含む、多くの異なるタイプのワイヤレス通信システムが使用されている。知られているセルラーシステムの例は、セルラーアナログアドバンストモバイルフォンシステム(AMPS)、および符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、TDMAのモバイルアクセス用グローバルシステム(GSM)変形形態などに基づくデジタルセルラーシステムを含む。
【0003】
ユーザ機器(UE)、たとえば、携帯電話のロケーションを知ることがしばしば望ましく、本明細書において「ロケーション」および「位置」という用語は同義であり、交換可能に使われる。ロケーションサービス(LCS)クライアントが、UEのロケーションを知ることを望む場合があり、UEのロケーションを要求するために、ロケーションセンターと通信してよい。ロケーションセンターおよびUEは、UEについてのロケーション推定値を取得するために、必要に応じてメッセージを交換してよい。ロケーションセンターは、ロケーション推定値を、たとえば、1つまたは複数のアプリケーションでの使用のために、LCSクライアントに戻してよい。
【0004】
ワイヤレスネットワークにアクセスしているモバイルデバイスのロケーションを取得することは、たとえば、緊急呼出し、パーソナルナビゲーション、資産追跡、友人または家族の突き止めなどを含む多くのアプリケーションにとって有用であり得る。既存の測位方法は、基地局およびアクセスポイントなど、ワイヤレスネットワーク中の衛星ビークルおよび地上波無線ソースを含む様々なデバイスから送信された無線信号の計測に基づく方法を含む。ワイヤレスネットワークの中の局は、モバイルデバイスが測位測定を実施することを可能にするために基準信号を送信するように構成され得る。測位関連のシグナリングの改善は、モバイルデバイスの効率を改善し得る。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示によるユーザ機器のロケーションを判断するための例示的な方法は、第1の測位基準信号構成と関連付けられる第1の支援データを受信するステップと、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求を送信するステップと、第2の測位基準信号構成と関連付けられる第2の支援データを受信するステップであって、第2の測位基準信号構成は、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求に少なくとも部分的に基づく、ステップと、第2の支援データに少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数の測位基準信号から計測値を取得するステップと、1つまたは複数の測位基準信号から取得された計測値に少なくとも部分的に基づいてロケーションを判断するステップとを含む。
【0006】
そのような方法の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含んでよい。第1の支援データは、オンデマンドで修正され得る1つまたは複数の測位基準信号構成パラメータの指示を含み得る。第1の支援データは、基地局によって送信される1つまたは複数の測位システム情報ブロックを介して受信され得る。第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求は、測位基準信号帯域幅、測位機会の持続時間、および測位機会の頻度のうちの少なくとも1つを修正せよとの要求を含み得る。第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求は、1つまたは複数の測位基準信号パラメータと関連付けられる測位基準構成識別子を含み得る。第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求は、モバイル由来ロケーション要求メッセージに含まれ得る。第2の支援データは、ロングタームエボリューション測位プロトコルメッセージを介してロケーション管理機能から受信され得る。第1の支援データは、複数の測位基準信号構成と関連付けられてよく、1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求を送信することは、複数の測位基準信号構成の1つと関連付けられる識別子を提供することを含んでよい。第2の支援データを受信することは、複数の測位基準信号構成の1つと関連付けられる識別子を受信することを含んでよい。
【0007】
本開示によるオンデマンド測位基準信号と関連付けられる支援データを提供するための例示的な方法は、第1の測位基準信号構成と関連付けられる第1の支援データをユーザ機器に送るステップと、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求をユーザ機器から受信するステップと、第2の測位基準信号構成と関連付けられる第2の支援データを生成するステップであって、第2の測位基準信号構成は、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求に少なくとも部分的に基づく、ステップと、第2の支援データをユーザ機器に送るステップとを含む。
【0008】
そのような方法の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含んでよい。第1の支援データは、オンデマンドで修正され得る1つまたは複数の測位基準信号構成パラメータの指示を含み得る。第1の支援データを送ることは、基地局に1つまたは複数の測位システム情報ブロックを提供することを含み得る。第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求は、測位基準信号帯域幅、測位機会の持続時間、および測位機会の頻度のうちの少なくとも1つを修正せよとの要求を含み得る。第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求は、1つまたは複数の測位基準信号パラメータと関連付けられる測位基準構成識別子を含み得る。第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求は、モバイル由来ロケーション要求メッセージに含まれ得る。第2の支援データは、ロングタームエボリューション測位プロトコルメッセージに含まれ得る。第1の支援データは、複数の測位基準信号構成と関連付けられてよく、1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求は、複数の測位基準信号構成の1つと関連付けられる識別子を含んでよい。第2の支援データは、複数の測位基準信号構成の1つと関連付けられる識別子を含んでよい。
【0009】
本開示によるオンデマンド測位基準信号を送信するための例示的な方法は、第1の測位基準信号構成に基づいて1つまたは複数の測位基準信号を送信するステップと、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求を受信するステップと、第2の測位基準信号構成に基づいて1つまたは複数の測位基準信号を送信するステップとを含み、第2の測位基準信号構成は、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求に少なくとも部分的に基づく。
【0010】
そのような方法の実装形態は、以下の特徴のうちの1つまたは複数を含んでよい。第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求は、測位基準信号帯域幅、測位機会の持続時間、および測位機会の頻度のうちの少なくとも1つを修正せよとの要求を含み得る。第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求は、第2の測位基準信号構成に基づいて1つまたは複数の測位基準信号を送信するための開始時間および持続時間を含み得る。第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求は、1つまたは複数の測位基準信号パラメータと関連付けられる測位基準構成識別子を含み得る。第2の測位基準信号構成は、所望のビーム方向を含み得る。
【0011】
本開示による例示的な装置は、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、第1の測位基準信号構成と関連付けられる第1の支援データを受信することと、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求を送信することと、第2の測位基準信号構成と関連付けられる第2の支援データを受信することであって、第2の測位基準信号構成は、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求に少なくとも部分的に基づく、ことと、第2の支援データに少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数の測位基準信号から計測値を取得することと、1つまたは複数の測位基準信号から取得された計測値に少なくとも部分的に基づいてロケーションを判断することとを行うように構成される。
【0012】
本開示による例示的な装置は、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、第1の測位基準信号構成と関連付けられる第1の支援データをユーザ機器に送ることと、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求をユーザ機器から受信することと、第2の測位基準信号構成と関連付けられる第2の支援データを生成することであって、第2の測位基準信号構成は、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求に少なくとも部分的に基づく、ことと、第2の支援データをユーザ機器に送ることとを行うように構成される。
【0013】
本開示による例示的な装置は、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、第1の測位基準信号構成に基づいて1つまたは複数の測位基準信号を送信することと、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求を受信することと、第2の測位基準信号構成に基づいて1つまたは複数の測位基準信号を送信することとを行うように構成され、第2の測位基準信号構成は、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求に少なくとも部分的に基づく。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】ワイヤレス通信システムの例の簡略図である。
図2図1に示す例示的ユーザ機器の構成要素のブロック図である。
図3図1に示す例示的な送信/受信ポイントの構成要素のブロック図である。
図4図1に示す例示的なサーバの構成要素のブロック図である。
図5A】例示的なダウンリンク測位基準信号リソースセットを示す図である。
図5B】例示的なダウンリンク測位基準信号リソースセットを示す図である。
図6】測位基準信号送信のための例示的なサブフレームフォーマットの図である。
図7】例示的な測位周波数レイヤの概念図である。
図8】オンデマンドDL-PRS手順のための例示的なメッセージフロー図である。
図9】要求されるDL-PRS構成情報のための例示的なデータ構造を示す図である。
図10】DL-PRS構成識別子と関連付けられるDL-PRS構成情報のための例示的なデータ構造を示す図である。
図11】DL-PRS再構成手順のための例示的なメッセージフロー図である。
図12】ユーザ機器由来オンデマンドDL-PRS要求手順のための例示的なメッセージフロー図である。
図13】支援データ修正手順のための例示的なメッセージフロー図である。
図14】支援データ事前構成手順のための例示的なメッセージフロー図である。
図15】オンデマンド測位基準信号を使ってロケーションを判断するためのユーザ機器において実施される例示的な方法のためのプロセスフローである。
図16】オンデマンド測位基準信号と関連付けられる支援データを提供するための例示的な方法のプロセスフローである。
図17】オンデマンド測位基準信号を送信するための例示的な方法のプロセスフローである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
オンデマンド測位基準信号(PRS)をユーザ機器(UE)に提供するための技法が、本明細書において論じられる。ダウンリンク(DL)PRS送信の以前の実装形態は通常、基地局がネットワークにおけるUEの要件にかかわらずPRSを送信するように、「常時オン」の構成にある。そのような「常時オン」の構成は、UEの測位が特定の時間の間または特定のネットワークのエリアにおいて必要とされないときに、帯域幅、エネルギーなど、不足しているリソースを利用する場合があり、ならびに不必要なオーバーヘッドを必要とする場合がある。ビームフォーミングされたDL-PRS送信を利用するネットワーク(たとえば、5G NR)では、すべてのビーム掃引方向におけるDL-PRS送信は、DL-PRSの不必要な送信をもたらし得る。「常時オン」の構成は、DL-PRSリソースの静的な割振りも利用し得る。概して、静的なDL-PRSリソースの割振りは、あるエリアまたはある時間において、より高い測位の正確さおよび/またはより低レイテンシの測位要件を実現するために、DL-PRSリソースを一時的に増やすことを許容しない。同様に、DL-PRSリソースの静的な割振りは、より少ないDL-PRSリソースで測位要件を満たすことができる場合に、DL-PRSリソースを減らすことを許容しない。
【0016】
本明細書において説明されるオンデマンドDL-PRS技法は、ネットワークが必要に応じて(たとえば、具体的な使用事例または適用例に対する要件に基づいて)DL-PRSリソース配分を動的に変更することを可能にする。ある例では、オンデマンドDL-PRS技法は、ネットワークが、DL-PRS機会の周期性、DL-PRS機会の持続時間、DL-PRSの帯域幅、およびDL-PRSの空間方向など、構成パラメータを動的に変更することを可能にし得る。
【0017】
動作において、ネットワークは、UEが特定のDL-PRSパラメータ(たとえば、帯域幅、周期性など)を要求することを許容しない場合があり、UEが要求することができる可能なDL-PRS構成を制限する場合がある。たとえば、ネットワークは、高精度測位に適したDL-PRS構成、中精度測位のための別のDL-PRS構成、および低精度測位のための別のDL-PRS構成、または同様のものを定義し得る。UEは次いで、現在の状況に適した特定のDL-PRS構成を要求し得る。ある例では、UEは、DL-PRS構成を定義する個々のパラメータの代わりに、事前定義または事前構成されたDL-PRS構成と関連付けられる、識別子フィールドまたは他の情報を含むように構成され得る。しかしながら、そのような識別子フィールドは、どの特定のDL-PRS構成がネットワークにおいて利用可能であるか、およびUEがネットワークにそのようなDL-PRS構成を要求することを許容されるかどうかに関する、先験的な知識を必要とし得る。
【0018】
ある実施形態では、本明細書で提供されるオンデマンドDL-PRS手順は、可能なDL-PRS構成のセットを含む新しい支援データ情報要素(IE)(たとえば、IE On-Demand-DL-PRS-Configurations)を利用し得る。セットの中の各DL-PRS構成は、たとえば、帯域幅、持続時間、電力、周期性、ミューティングなどを定義する、いくつかの関連するDL-PRSパラメータを含み得る。ある例では、セットの中の各DL-PRS構成は、DL-PRS構成識別子、または同様のフィールドによって識別され得る。On-Demand-DL-PRS-Configuration IEは、測位システム情報(posSI)のブロードキャストに含まれ得る測位システム情報ブロック(posSIB)に含まれ得る。UEは、新しいposSIBを受信するように構成されてよく、IE On-Demand-DL-PRS-Configuration情報を記憶する。UEは、異なる無線リソース制御(RRC)状態(すなわち、RRC_IDLE、RRC_INACTIVE、RRC_CONNECTED)においてposSIBを取得するように構成されてよく、したがって、どの特定のDL-PRS構成がオンデマンドで要求され得るかを認識する。
【0019】
ある例では、UEが(たとえば、UE内部クライアント(たとえば、アプリ)からのロケーション要求があると)測位測定を実施するためのDL-PRS構成を必要とするとき、UEは、モバイル由来ロケーション要求(MO-LR)手順を開始し、ロケーション管理機能(LMF)などのネットワークエンティティに支援データ要求メッセージを送り得る。支援データ要求メッセージは、所望のDL-PRS構成と関連付けられるDL-PRS構成識別子を含み得る。ネットワークエンティティは、次いで、要求されたDL-PRS構成を用いて1つまたは複数の基地局(たとえば、gNB)を構成してよく、MO-LR手順の一部として新しいDL-PRS構成の関連するDL-PRS支援データをUEに提供してよい。UEは、次いで、DL-PRS測定を実施し、ロケーションを算出し、ロケーションを内部クライアントに提供するように構成され得る。外部クライアントからのロケーション要求のために、およびUEアシスト型モードにおいて(たとえば、UEがDL-PRS計測値を取得することが必要とされるが、現在利用可能なDL-PRSが不十分であるとき)、同じ手順が利用されてよく、UEは、許容される、および(ブロードキャストを介して)事前構成されるオンデマンドDL-PRS構成のセットからの特定のDL-PRSを要求する。これらの技法および構成は例であり、他の技法および構成が使われてよい。
【0020】
ワイヤレスネットワークにアクセスしているモバイルデバイスのロケーションを取得することは、たとえば、緊急呼出し、パーソナルナビゲーション、消費者資産追跡、友人または家族の突き止めなどを含む多くのアプリケーションにとって有用であり得る。既存の測位方法は、基地局およびアクセスポイントなど、ワイヤレスネットワーク中の衛星ビークル(SV)および地上波無線ソースを含む様々なデバイスまたはエンティティから送信された無線信号の計測に基づく方法を含む。5Gワイヤレスネットワークのための規格化は、様々な測位方法に対するサポートを含むことが予想され、それらの方法は、LTEワイヤレスネットワークが現在、位置判断のために測位基準信号(PRS)および/またはセル固有基準信号(CRS)を使用するのと同様にして基地局によって送信された基準信号を使用し得る。
【0021】
記述は、たとえば、コンピューティングデバイスの要素によって実施されることになる一連のアクションに言及する。本明細書で説明する様々なアクションが、特定の回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、プログラム命令が1つもしくは複数のプロセッサによって実行されることによって、またはその両方の組合せによって実施され得る。本明細書で説明するアクションのシーケンスは、実行時に、関連するプロセッサに本明細書で説明する機能を実施させるコンピュータ命令の対応するセットを記憶した、非一時的コンピュータ可読媒体内に具現化され得る。したがって、本明細書で説明する様々な態様は、いくつかの異なる形態で具現化することができ、それらのすべては、請求する主題を含む、本開示の範囲内である。
【0022】
本明細書で使用するように、「ユーザ機器」(UE)および「基地局」という用語は、別段に記載されていない限り、任意の特定の無線アクセス技術(RAT)に特有ではなく、またはそうでなければそうしたRATに限定されない。概して、そのようなUEは、ワイヤレス通信ネットワークを介して通信するためにユーザによって使われる、どのワイヤレス通信デバイス(たとえば、モバイルフォン、ルータ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、消費者資産追跡デバイス、モノのインターネット(IoT)デバイスなど)であってもよい。UEはモバイルであってよく、または(たとえば、いくつかの時間において)静止していてよく、無線アクセスネットワーク(RAN)と通信し得る。本明細書において使用されるとき、「UE」という用語は、「アクセス端末」もしくは「AT」、「クライアントデバイス」、「ワイヤレスデバイス」、「加入者デバイス」、「加入者端末」、「加入者局」、「ユーザ端末」もしくはUT、「モバイル端末」、「移動局」、「モバイルデバイス」、またはそれらの変化形と交換可能に呼ばれる場合がある。概して、UEは、RANを介してコアネットワークと通信することができ、コアネットワークを通して、UEはインターネットなどの外部ネットワークに、および他のUEに、接続され得る。当然ながら、UEには、ワイヤードアクセスネットワーク、(たとえば、IEEE(米国電気電子技術者協会)802.11などに基づく)WiFiネットワークなどを介するなどして、コアネットワークおよび/またはインターネットに接続する他の機構が可能である。
【0023】
基地局は、それが展開されているネットワークに依存してUEと通信するいくつかのRATのうちの1つに従って動作してよい。基地局の例は、アクセスポイント(AP)、ネットワークノード、ノードB、発展型ノードB(eNB)、または一般ノードB(gノードB、gNB)を含む。さらに、いくつかのシステムでは、基地局は純粋にエッジノードシグナリング機能を提供することができ、他のシステムでは、追加制御および/またはネットワーク管理機能を提供することができる。
【0024】
UEは、限定はしないが、プリント回路(PC)カード、コンパクトフラッシュ(登録商標)デバイス、外付けまたは内蔵のモデム、ワイヤレスまたは有線の電話、スマートフォン、タブレット、消費者向け資産追跡デバイス、資産タグなどを含むいくつかのタイプのデバイスのいずれかによって具現化され得る。UEが信号をRANに送ることができる通信リンクは、アップリンクチャネル(たとえば、逆方向トラフィックチャネル、逆方向制御チャネル、アクセスチャネルなど)と呼ばれる。RANが信号をUEに送ることができる通信リンクは、ダウンリンクチャネルまたは順方向リンクチャネル(たとえば、ページングチャネル、制御チャネル、ブロードキャストチャネル、順方向トラフィックチャネルなど)と呼ばれる。本明細書で使用するトラフィックチャネル(TCH)という用語は、アップリンク/逆方向トラフィックチャネル、またはダウンリンク/順方向トラフィックチャネルのいずれかを指すことができる。
【0025】
本明細書で使われる「セル」または「セクタ」という用語は、文脈に応じて、基地局の複数のセルのうちの1つに、または基地局自体に対応し得る。「セル」という用語は、(たとえば、キャリアを介した)基地局との通信のために使われる論理通信エンティティを指す場合があり、同じかまたは異なるキャリアを介して動作する隣接セルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCID)、仮想セル識別子(VCID))と関連付けられてよい。いくつかの例では、キャリアは、複数のセルをサポートしてよく、異なるセルは、異なるタイプのデバイスのためのアクセスを提供し得る、異なるプロトコルタイプ(たとえば、マシンタイプ通信(MTC)、狭帯域モノのインターネット(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、またはその他)に従って構成され得る。いくつかの例では、「セル」という用語は、論理エンティティがその上で動作する地理的カバレージエリアの一部分(たとえば、セクタ)を指す場合がある。
【0026】
図1を参照すると、通信システム100の例は、UE105、UE106、無線アクセスネットワーク(RAN)、ここでは第5世代(5G)次世代(NG)RAN(NG-RAN)135、5Gコアネットワーク(5GC)140、およびサーバ150を含む。UE105および/またはUE106は、たとえば、IoTデバイス、ロケーション追跡器デバイス、セルラー電話、車両(たとえば、車、トラック、バス、ボートなど)、または他のデバイスであってよい。5Gネットワークは新無線(NR)ネットワークと呼ばれる場合もあり、NG-RAN135は5G RANと、またはNR RANと呼ばれる場合があり、5GC140はNGコアネットワーク(NGC)と呼ばれる場合がある。NG-RANおよび5GCの規格化が、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))において進行中である。したがって、NG-RAN135および5GC140は、3GPP(登録商標)からの、5Gサポートのための現行または将来の規格に準拠し得る。NG-RAN135は、別のタイプのRAN、たとえば、3G RAN、4Gロングタームエボリューション(LTE)RANなどであってよい。UE106は、システム100中の同様の他のエンティティへ/から信号を送る、かつ/または受信するように構成され、UE105に同様に結合されてよいが、そのようなシグナリングは、図を簡単にするために、図1に示されていない。同様に、本考察は、簡潔のためにUE105に焦点を置いている。通信システム100は、全地球測位システム(GPS)、全地球的航法衛星システム(GLONASS)、Galileo、もしくはBeidouまたはインド地域航法衛星システム(IRNSS)、欧州静止ナビゲーションオーバーレイサービス(EGNOS)、もしくはワイドエリアオーグメンテーションシステム(WAAS)など、何らかの他のローカルもしくは地域SPSのような衛星測位システム(SPS)(たとえば、全地球的航法衛星システム(GNSS))用に、衛星ビークル(SV)190、191、192、193のコンスタレーション185からの情報を使用することができる。通信システム100の追加構成要素について、以下で説明する。通信システム100は、追加または代替の構成要素を含んでよい。
【0027】
図1に示すように、NG-RAN135は、NRノードB(gNB)110a、110b、および次世代eノードB(ng-eNB)114を含み、5GC140は、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)115、セッション管理機能(SMF)117、ロケーション管理機能(LMF)120、ならびにゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)125を含む。gNB110a、110bおよびng-eNB114は、互いに、通信可能に結合され、各々、UE105と双方向にワイヤレス通信するように構成され、各々、AMF115に通信可能に結合され、それと双方向に通信するように構成される。gNB110a、110b、およびng-eNB114は、基地局(BS)と呼ばれ得る。AMF115、SMF117、LMF120、およびGMLC125は、互いに通信可能に結合され、GMLCは、外部クライアント130に通信可能に結合される。SMF117は、メディアセッションを作成し、制御し、消去するように、サービス制御機能(SCF)(図示せず)の初期接触点として働き得る。gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114などの基地局は、マクロセル(たとえば、高電力セルラー基地局)、またはスモールセル(たとえば、低電力セルラー基地局)、またはアクセスポイント(たとえば、WiFi、WiFi-Direct(WiFi-D)、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth(登録商標)低エネルギー(BLE)、Zigbeeなどの短距離技術で通信するように構成された短距離基地局)などであってよい。1つまたは複数のBS、たとえば、gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数が、複数のキャリアを介してUE105と通信するように構成されてよい。gNB110a、110bおよびng-eNB114の各々は、それぞれの地理的領域、たとえばセルに通信カバレージを提供し得る。各セルは、基地局アンテナに応じて複数のセクタに区分され得る。
【0028】
図1は、様々な構成要素の一般化された図解を与え、構成要素のいずれかまたはすべてが必要に応じて使用されてよく、各々が、必要に応じて複製されるか、または省かれてよい。具体的には、1つのUE105が図示されているが、多くのUE(たとえば、数百、数千、数百万など)が通信システム100中で使用されてよい。同様に、通信システム100は、より大きい(またはより小さい)数のSV(すなわち、図示されている4つのSV190~193よりも多いか、もしくは少ない)、gNB110a、110b、ng-eNB114、AMF115、外部クライアント130、および/または他の構成要素を含み得る。通信システム100中の様々な構成要素を接続する、図示される接続は、追加(媒介)構成要素、直接もしくは間接的な物理および/もしくはワイヤレス接続、ならびに/または追加ネットワークを含み得るデータおよびシグナリング接続を含む。さらに、構成要素は、所望の機能性に依存して、並べ替えられ、組み合わされ、分離され、代用され、かつ/または省かれてよい。
【0029】
図1は5Gベースのネットワークを示すが、同様のネットワーク実装形態および構成が、3G、ロングタームエボリューション(LTE)などのような、他の通信技術用に使われてよい。本明細書に記載する実装形態(5G技術用ならびに/または1つもしくは複数の他の通信技術および/もしくはプロトコル用であろうとも)は、指向性同期信号を送信(もしくはブロードキャスト)し、UE(たとえば、UE105)において指向性信号を受信し、計測し、かつ/またはUE105に(GMLC125もしくは他のロケーションサーバを介して)ロケーション支援を提供し、かつ/またはそのような指向的に送信された信号についてのUE105において受信された計測量に基づいて、UE105、gNB110a、110b、もしくはLMF120などのロケーション可能デバイスにおいてUE105についてのロケーションを計算するのに使われてよい。ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)125、ロケーション管理機能(LMF)120、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)115、SMF117、ng-eNB(eノードB)114ならびにgNB(gノードB)110a、110bは例であり、様々な実施形態において、それぞれ、他の様々なロケーションサーバ機能性および/または基地局機能性によって置き換えられるか、またはそれらを含んでよい。
【0030】
システム100は、システム100の構成要素が互いと(少なくともときには、ワイヤレス接続を使って)直接または間接的に、たとえば、gNB110a、110b、ng-eNB114および/または5GC140(および/または1つもしくは複数の他の送受信基地局など、図示しない1つもしくは複数の他のデバイス)を介して通信することができるという点において、ワイヤレス通信が可能である。間接通信のために、通信は、あるエンティティから別のエンティティへの送信中に、たとえば、データパケットのヘッダー情報を変えるように、フォーマットを変えるように、など、改変されてよい。UE105は、複数のUEを含んでよく、モバイルワイヤレス通信デバイスであってよいが、ワイヤレスに、およびワイヤード接続を介して通信することができる。UE105は、様々なデバイス、たとえば、スマートフォン、タブレットコンピュータ、車両ベースのデバイスなどのいずれであってもよいが、これらは例であり、UE105は、これらの構成のいずれかであることが求められるのではなく、他の構成のUEが使われてよい。他のUEは、装着可能デバイス(たとえば、スマートウォッチ、スマートジュエリー、スマートグラスまたはヘッドセットなど)を含み得る。現在存在するか、それとも将来開発されるかにかかわらず、さらに他のUEが使われてよい。さらに、他のワイヤレスデバイス(モバイルであろうとなかろうと)が、システム100内で実装されてよく、互いと、ならびに/またはUE105、gNB110a、110b、ng-eNB114、5GC140、および/もしくは外部クライアント130と通信することができる。たとえば、そのような他のデバイスは、モノのインターネット(IoT)デバイス、医療デバイス、ホームエンターテインメントおよび/または自動化デバイスなどを含み得る。5GC140は、外部クライアント130(たとえば、コンピュータシステム)と通信して、たとえば、外部クライアント130が、UE105に関するロケーション情報を(たとえば、GMLC125を介して)要求および/または受信することができるようにし得る。
【0031】
UE105または他のデバイスは、様々なネットワーク中で、および/または様々な目的のために、および/または様々な技術(たとえば、5G、Wi-Fi通信、Wi-Fi通信の複数の周波数、衛星測位、1つもしくは複数のタイプの通信(たとえば、GSM(携帯電話グローバルシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、LTE(ロングタームエボリューション)、V2X(車車間路車間、たとえば、V2P(車歩行者間)、V2I(路車間)、V2V(車車間)など)、IEEE802.11pなど)を使って、通信するように構成され得る。V2X通信は、セルラー(セルラーV2X(C-V2X))および/またはWiFi(たとえば、DSRC(専用短距離接続))であってよい。システム100は、複数のキャリア(異なる周波数の波形信号)上での動作をサポートし得る。マルチキャリア送信機は、複数のキャリア上で被変調信号を同時に送信することができる。各被変調信号は、符号分割多元接続(CDMA)信号、時分割多元接続(TDMA)信号、直交周波数分割多元接続(OFDMA)信号、シングルキャリア周波数分割多元接続(SC-FDMA)信号などであり得る。各被変調信号は、異なるキャリア上で送られてよく、パイロット信号、オーバーヘッド情報、データなどを搬送し得る。UE105、106は、物理サイドリンク同期チャネル(PSSCH)、物理サイドリンクブロードキャストチャネル(PSBCH)、または物理サイドリンク制御チャネル(PSCCH)など、1つまたは複数のサイドリンクチャネルを介して送信することによって、UE間サイドリンク(SL)通信を通して互いと通信することができる。
【0032】
UE105は、デバイス、モバイルデバイス、ワイヤレスデバイス、モバイル端末、端末、移動局(MS)、セキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)対応端末(SET)を含んでよく、かつ/またはそのように呼ばれるか、もしくは何らかの他の名称で呼ばれ得る。その上、UE105は、セルフォン、スマートフォン、ラップトップ、タブレット、PDA、消費者資産追跡デバイス、ナビゲーションデバイス、モノのインターネット(IoT)デバイス、健康モニター、セキュリティシステム、スマートシティセンサー、スマートメーター、装着可能追跡器、または何らかの他の可搬型もしくは可動デバイスに対応し得る。通常であって必ずではないが、UE105は、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)、符号分割多元接続(CDMA)、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))、LTE、高レートパケットデータ(HRPD)、IEEE802.11WiFi(Wi-Fiとも呼ばれる)、ブルートゥース(登録商標)(BT)、世界規模相互運用マイクロ波アクセス(WiMAX)、5G新無線(NR)(たとえば、NG-RAN135および5GC140を使って)などのような1つまたは複数の無線アクセス技術(RAT)を使うワイヤレス通信をサポートし得る。UE105は、たとえば、デジタル加入者線(DSL)またはパケットケーブルを使って他のネットワーク(たとえば、インターネット)に接続し得るワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)を使うワイヤレス通信をサポートし得る。これらのRATのうちの1つまたは複数の使用により、UE105は、外部クライアント130と(たとえば、図1に示さない、5GC140の要素を介して、もしくは可能性としてはGMLC125を介して)通信することが可能であり、かつ/または外部クライアント130は、UE105に関するロケーション情報を(たとえば、GMLC125を介して)受信することが可能であり得る。
【0033】
UE105は、たとえば、ユーザがオーディオ、ビデオおよび/もしくはデータI/O(入力/出力)デバイスならびに/または身体センサーと、別個のワイヤーラインもしくはワイヤレスモデムとを利用し得るパーソナルエリアネットワークにおいて、単一エンティティを含んでもよく、複数のエンティティを含んでもよい。UE105のロケーションの推定値は、ロケーション、ロケーション推定値、ロケーションフィックス、フィックス、位置、位置推定値、または位置フィックスと呼ばれてよく、地理的であってよく、したがって、高度成分(たとえば、標高、地面、床面、または地下からの高さまたは深さ)を含んでも含まなくてもよい、UE105についてのロケーション座標(たとえば、緯度および経度)を提供する。代替として、UE105のロケーションが、都市ロケーションとして(たとえば、特定の部屋またはフロアなど、建物の中のどこかの地点または狭いエリアの住所または呼称として)表され得る。UE105のロケーションは、UE105がある程度の確率または信頼性レベル(たとえば、67%、95%など)でその中に位置することが予想されるエリアまたはボリューム(地理的に、または都市の形のいずれかで定義される)として表され得る。UE105のロケーションは、たとえば、既知のロケーションからの距離および方向を含む相対ロケーションとして表され得る。相対ロケーションは、たとえば、地理的に、都市の観点で、または、たとえば、地図、見取り図、もしくは建築計画に示される地点、エリア、もしくはボリュームへの参照によって定義され得る、既知のロケーションにおける何らかの起点に相対して定義される相対座標(たとえば、X、Y(およびZ)座標)として表され得る。本明細書に含まれる記述では、ロケーションという用語の使用は、別段の指示がない限り、これらの変形体のいずれかを含んでもよい。UEのロケーションを計算するとき、局地的x、y、および可能性としてはz座標についての値を求め、次いで、所望される場合、局地座標を(たとえば、緯度、経度、および平均海面の上または下への高度について)絶対座標にコンバートすることが一般的である。
【0034】
UE105は、様々な技術のうちの1つまたは複数を使って、他のエンティティと通信するように構成されてよい。UE105は、1つまたは複数のデバイス間(D2D)ピアツーピア(P2P)リンクを介して1つまたは複数の通信ネットワークに間接的に接続するように構成されてよい。D2D P2Pリンクは、LTEダイレクト(LTE-D)、WiFiダイレクト(WiFi-D)、ブルートゥース(登録商標)などのような、どの適切なD2D無線アクセス技術(RAT)でもサポートされ得る。D2D通信を使用するUEのグループのうちの1つまたは複数は、gNB110a、110b、および/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数などの送信/受信ポイント(TRP)の地理的カバレージエリア内にあってよい。そのようなグループ内の他のUEは、そのような地理的カバレージエリアの外にあり得るか、またはそうでなければ基地局からの送信を受信できない場合がある。D2D通信を介して通信するUEのグループは、各UEがグループ内の他のUEに送信し得る1対多(1:M)システムを使用し得る。TRPが、D2D通信用のリソースのスケジューリングを容易にし得る。他の場合には、D2D通信は、TRPが関与することなくUEの間で実践され得る。D2D通信を使用するUEのグループのうちの1つまたは複数が、TRPの地理的カバレージエリア内にあり得る。そのようなグループ内の他のUEは、そのような地理的カバレージエリアの外にあるか、またはそうでなければ基地局からの送信を受信できない場合がある。D2D通信を介して通信するUEのグループは、各UEがグループ内の他のUEに送信し得る1対多(1:M)システムを使用し得る。TRPが、D2D通信用のリソースのスケジューリングを容易にし得る。他の場合には、D2D通信は、TRPが関与することなくUEの間で実践され得る。
【0035】
図1に示すNG-RAN135中の基地局(BS)は、gNB110aおよび110bと呼ばれるNRノードBを含む。NG-RAN135中のgNB110a、110bのペアは、1つまたは複数の他のgNBを介して相互に接続され得る。5Gネットワークへのアクセスが、UE105と、gNB110a、110bのうちの1つまたは複数との間のワイヤレス通信を介してUE105に与えられ、これらのgNBは、5Gを使うUE105の代わりに、5GC140へのアクセスをワイヤレス通信に提供し得る。図1において、UE105用のサービングgNBはgNB110aであると想定されるが、別のgNB(たとえば、gNB110b)が、UE105が別のロケーションに動く場合はサービングgNBとして作用してもよく、追加スループットおよび帯域幅をUE105に提供するための2次gNBとして作用してもよい。
【0036】
図1に示すNG-RAN135中の基地局(BS)は、次世代発展型ノードBとも呼ばれるng-eNB114を含み得る。ng-eNB114は、可能性としては1つもしくは複数の他のgNBおよび/または1つもしくは複数の他のng-eNBを介して、NG-RAN135中のgNB110a、110bのうちの1つまたは複数に接続され得る。ng-eNB114は、LTEワイヤレスアクセスおよび/または進化型LTE(eLTE)ワイヤレスアクセスをUE105に提供し得る。gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114のうちの1つまたは複数が、UE105の位置を判断するのを支援するための信号を送信し得るが、UE105から、または他のUEからの信号を受信しなくてよい測位専用ビーコンとして機能するように構成されてよい。
【0037】
gNB110a、110b、および/またはng-eNB114は各々、1つまたは複数のTRPを備え得る。たとえば、BSのセル内の各セクタがTRPを備え得るが、複数のTRPが、1つまたは複数の構成要素を共有する(たとえば、プロセッサを共有するが別個のアンテナを有する)ことができる。システム100は、マクロTRPを排他的に含み得るか、またはシステム100は、異なるタイプのTRP、たとえば、マクロ、ピコ、および/またはフェムトTRPなどを有し得る。マクロTRPは、比較的大きい地理的エリア(たとえば、半径数キロメートル)をカバーしてよく、サービスに加入している端末による無制限アクセスを可能にすることがある。ピコTRPは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、ピコセル)をカバーしてよく、サービスに加入している端末による無制限アクセスを可能にすることがある。フェムトまたはホームTRPは、比較的小さい地理的エリア(たとえば、フェムトセル)をカバーしてよく、フェムトセルとの関連を有する端末(たとえば、自宅内のユーザ用端末)による制限付きアクセスを可能にし得る。
【0038】
gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114の各々は、無線ユニット(RU)、分散型ユニット(DU)、および中心ユニット(CU)を含み得る。たとえば、gNB110aは、RU111、DU112、およびCU113を含む。RU111、DU112、およびCU113は、gNB110aの機能性を分割する。gNB110aは単一のRU、単一のDU、および単一のCUとともに示されているが、gNBは、1つもしくは複数のRU、1つもしくは複数のDU、および/または1つもしくは複数のCUを含み得る。CU113とDU112との間のインターフェースは、F1インターフェースと呼ばれる。RU111は、デジタルフロントエンド(DFE)機能(たとえば、アナログ-デジタルコンバージョン、フィルタリング、電力増幅、送信/受信)およびデジタルビームフォーミングを実施するように構成され、物理(PHY)レイヤの一部分を含む。RU111は、大規模多入力/多出力(MIMO)を使ってDFEを実施することができ、gNB110aの1つまたは複数のアンテナと統合されてよい。DU112は、gNB110aの無線リンク制御(RLC)、媒体アクセス制御(MAC)、および物理レイヤをホストする。1つのDUが1つまたは複数のセルをサポートすることができ、各セルが単一DUによってサポートされる。DU112の動作は、CU113によって制御される。CU113は、ユーザデータ、モビリティ制御、無線アクセスネットワーク共有、測位、セッション管理などを転送するための機能を実施するように構成されるが、いくつかの機能は、DU112に排他的に割り振られる。CU113は、gNB110aの無線リソース制御(RRC)、サービスデータ適合プロトコル(SDAP)、およびパケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)プロトコルをホストする。UE105は、RRC、SDAP、およびPDCPレイヤを介してCU113と、RLC、MAC、およびPHYレイヤを介してDU112と、ならびにPHYレイヤを介してRU111と通信し得る。
【0039】
述べたように、図1は、5G通信プロトコルに従って通信するように構成されたノードを示すが、他の通信プロトコル、たとえば、LTEプロトコルまたはIEEE802.11xプロトコルなどに従って通信するように構成されたノードが使われてよい。たとえば、UE105にLTEワイヤレスアクセスを提供する発展型パケットシステム(EPS)では、RANが、発展型ノードB(eNB)を含む基地局を含み得る進化型ユニバーサルモバイル通信システム(UMTS)地上無線アクセスネットワーク(E-UTRAN)を含み得る。EPS用のコアネットワークが、発展型パケットコア(EPC)を含み得る。EPSがE-UTRANにEPCを加えたものを含んでよく、図1において、E-UTRANはNG-RAN135に対応し、EPCは5GC140に対応する。
【0040】
gNB110a、110bおよびng-eNB114はAMF115と通信することができ、AMF115は、測位機能性のために、LMF120と通信する。AMF115は、セル変更およびハンドオーバを含む、UE105のモビリティをサポートすることができ、UE105へのシグナリング接続と、可能性としてはUE105向けのデータおよびボイスベアラとをサポートすることに関与し得る。LMF120は、UE105と直接、たとえば、ワイヤレス通信を通して、またはgNB110a、110bおよび/またはng-eNB114と直接通信することができる。LMF120は、UE105がNG-RAN135にアクセスするとき、UE105の測位をサポートすることができ、アシスト型GNSS(A-GNSS)、観測到着時間差(OTDOA)(たとえば、ダウンリンク(DL)OTDOAもしくはアップリンク(UL)OTDOA)、ラウンドトリップ時間(RTT)、マルチセルRTT、リアルタイムキネマティック(RTK)、精密単独測位(PPP)、差動GNSS(DGNSS)、拡張セルID(E-CID)、到来角(AoA)、発射角(AoD)、および/または他の位置方法などの位置手順/方法をサポートすることができる。LMF120は、たとえば、AMF115から、またはGMLC125から受信された、UE105についてのロケーションサービス要求を処理することができる。LMF120は、AMF115に、および/またはGMLC125に接続されてよい。LMF120は、ロケーションマネージャ(LM)、ロケーション機能(LF)、商用LMF(CLMF)、または付加価値LMF(VLMF)など、他の名称で呼ばれる場合がある。LMF120を実装するノード/システムは、追加または代替として、拡張サービングモバイルロケーションセンター(E-SMLC)またはセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP)など、他のタイプのロケーションサポートモジュールを実装することができる。測位機能性(UE105のロケーションの導出を含む)の少なくとも一部は、UE105において(たとえば、gNB110a、110bおよび/もしくはng-eNB114によってワイヤレスノードによって送信された信号についての、UE105によって取得された信号計測値、ならびに/または、たとえばLMF120によってUE105に与えられた支援データを使って)実施されてよい。AMF115は、UE105と5GC140との間のシグナリングを処理する制御ノードとして働くことができ、QoS(サービス品質)フローおよびセッション管理を提供し得る。AMF115は、セル変更およびハンドオーバを含む、UE105のモビリティをサポートすることができ、UE105へのシグナリング接続をサポートすることに関与し得る。
【0041】
サーバ150、たとえば、クラウドサーバは、UE105のロケーション推定値を取得し、外部クライアント130に提供するように構成される。サーバ150は、たとえば、UE105のロケーション推定値を取得するマイクロサービス/サービスを稼働するように構成されてよい。サーバ150は、たとえば、UE105、gNB110a、110bのうちの1つもしくは複数(たとえば、RU111、DU112、およびCU113を介して)ならびに/またはng-eNB114、ならびに/またはLMF120から、(たとえば、それらへロケーション要求を送ることによって)ロケーション推定値をプルしてよい。別の例として、UE105、gNB110a、110bのうちの1つもしくは複数(たとえば、RU111、DU112、およびCU113を介して)、ならびに/またはLMF120が、UE105のロケーション推定値をサーバ150へプッシュしてよい。
【0042】
GMLC125は、サーバ150を介して外部クライアント130から受信された、UE105に対するロケーション要求をサポートしてよく、そのようなロケーション要求を、AMF115によってLMF120に転送するためにAMF115に転送してよく、またはロケーション要求を直接LMF120に転送してよい。LMF120からの(たとえば、UE105についてのロケーション推定値を含む)ロケーション応答は、直接またはAMF115を介してのいずれかでGMLC125に返されてよく、次いで、GMLC125は、(たとえば、ロケーション推定値を含む)ロケーション応答をサーバ150を介して外部クライアント130に返してもよい。GMLC125は、AMF115とLMF120の両方に接続されて示されているが、いくつかの実装形態では、AMF115またはLMF120に接続されなくてよい。
【0043】
図1にさらに示されるように、LMF120は、3GPP(登録商標)技術仕様(TS)38.455において定義され得る新無線位置プロトコルA(NPPaまたはNRPPaと呼ばれ得る)を使って、gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114と通信することができる。NRPPaは、3GPP(登録商標) TS36.455において定義されるLTE測位プロトコルA(LPPa)と同じ、同様、またはその拡張であってよく、NRPPaメッセージは、AMF115を介して、gNB110a(もしくはgNB110b)とLMF120との間、および/またはng-eNB114とLMF120との間で転送される。図1にさらに示されるように、LMF120およびUE105は、3GPP(登録商標) TS36.355において定義され得るLTE測位プロトコル(LPP)を使って通信することができる。LMF120およびUE105はさらに、または代わりに、LPPと同じ、同様、またはその拡張であってよい新無線測位プロトコル(NPPまたはNRPPと呼ばれ得る)を使って通信することができる。ここで、LPPおよび/またはNPPメッセージは、UE105向けに、AMF115およびサービングgNB110a、110bもしくはサービングng-eNB114を介して、UE105とLMF120との間で転送され得る。たとえば、LPPおよび/またはNPPメッセージが、5Gロケーションサービスアプリケーションプロトコル(LCS AP)を使って、LMF120とAMF115との間で転送されてよく、5G非アクセス層(NAS)プロトコルを使って、AMF115とUE105との間で転送されてよい。LPPおよび/またはNPPプロトコルは、A-GNSS、RTK、OTDOAおよび/またはE-CIDなどのUEアシスト型および/またはUEベースの位置方法を使って、UE105の測位をサポートするのに使われ得る。NRPPaプロトコルは、E-CID(たとえば、gNB110a、110bもしくはng-eNB114によって取得された計測値とともに使われるとき)などのネットワークベースの位置方法を使って、UE105の測位をサポートするのに使われてよく、かつ/またはgNB110a、110b、および/もしくはng-eNB114からの指向性SSまたはPRS送信を定義するパラメータなどのロケーション関連情報をgNB110a、110bおよび/もしくはng-eNB114から取得するためにLMF120によって使われてよい。LMF120は、gNBもしくはTRPとコロケートされるか、もしくは統合されてよく、またはgNBおよび/もしくはTRPから離れて配置されてよく、gNBおよび/もしくはTRPと直接もしくは間接的に通信するように構成されてよい。
【0044】
UEアシスト型位置方法を用いて、UE105は、ロケーション計測値を取得し、計測値を、UE105についてのロケーション推定値の計算のためにロケーションサーバ(たとえば、LMF120)へ送ることができる。たとえば、ロケーション計測値は、gNB110a、110b、ng-eNB114、および/またはWLAN APに対する、受信信号強度指示(RSSI)、ラウンドトリップ信号伝搬時間(RTT)、基準信号時間差(RSTD)、UE受信-送信時間差(Rx-Tx Time Difference)、基準信号受信電力(RSRP)、および/または基準信号受信品質(RSRQ)のうちの1つまたは複数を含んでよい。ロケーション計測値は、さらに、または代わりに、SV190~193についてのGNSS擬似範囲、コードフェーズ、および/またはキャリアフェーズの計測値を含み得る。
【0045】
UEベースの位置方法を用いると、UE105は、ロケーション計測値(たとえば、UEアシスト型位置方法についてのロケーション計測値と同じまたは同様であってよい)を取得することができ、UE105のロケーションを(たとえば、LMF120などのロケーションサーバから受信されるか、あるいはgNB110a、110b、ng-eNB114、もしくは他の基地局またはAPによってブロードキャストされる支援データの助けを得て)計算することができる。
【0046】
ネットワークベースの位置方法を用いると、1つまたは複数の基地局(たとえば、gNB110a、110b、および/もしくはng-eNB114)またはAPは、ロケーション計測値(たとえば、UE105によって送信された信号についてのRSSI、RTT、Rx-Tx時間差、RSRP、RSRQもしくは到着時間(ToA)の計測値)を取得することができ、かつ/またはUE105によって取得された計測値を受信することができる。1つまたは複数の基地局またはAPは、計測値を、UE105についてのロケーション推定値の計算のためにロケーションサーバ(たとえば、LMF120)へ送ればよい。
【0047】
NRPPaを使って、gNB110a、110b、および/またはng-eNB114によってLMF120に提供される情報は、指向性SSまたはPRS送信についてのタイミングおよび構成情報と、ロケーション座標とを含み得る。LMF120は、この情報の一部または全部を、NG-RAN135および5GC140を介して、LPPおよび/またはNPPメッセージ中で支援データとしてUE105に提供することができる。
【0048】
LMF120からUE105へ送られたLPPまたはNPPメッセージは、UE105に、所望の機能性に依存して、様々なことのうちのいずれかを行うよう、命令することができる。たとえば、LPPまたはNPPメッセージは、UE105がGNSS(もしくはA-GNSS)、WLAN、E-CID、および/またはOTDOA(もしくは何らかの他の位置方法)についての計測値を取得するための命令を含んでもよい。E-CIDのケースでは、LPPまたはNPPメッセージは、gNB110a、110b、および/もしくはng-eNB114のうちの1つもしくは複数によってサポートされる(またはeNBもしくはWiFi APなど、何らかの他のタイプの基地局によってサポートされる)特定のセル内で送信された指向性信号の1つまたは複数の計測量(たとえば、ビームID、ビーム幅、平均角度、RSRP、RSRQ計測値)を取得するよう、UE105に命令し得る。UE105は、計測量を、サービングgNB110a(またはサービングng-eNB114)およびAMF115を介して、LPPまたはNPPメッセージ中で(たとえば、5G NASメッセージの中で)LMF120へ送り返してよい。
【0049】
述べたように、通信システム100は、5G技術との関係で記載されているが、通信システム100は、UE105などのモバイルデバイスをサポートし、それらと対話するために使われる、GSM、WCDMA(登録商標)、LTEなどのような、他の通信技術をサポートするように(たとえば、ボイス、データ、測位、および他の機能性を実装するように)実装されてよい。いくつかのそのような実施形態では、5GC140は、異なるエアインターフェースを制御するように構成されてよい。たとえば、5GC140は、5GC140における非3GPP(登録商標)ネットワーク間接続機能(図1には示さないN3IWF)を使って、WLANに接続され得る。たとえば、WLANは、UE105用にIEEE802.11WiFiアクセスをサポートすることができ、1つまたは複数のWiFi APを備え得る。ここで、N3IWFは、WLANに、およびAMF115など、5GC140中の他の要素に接続し得る。いくつかの実施形態では、NG-RAN135と5GC140の両方が、1つまたは複数の他のRANおよび1つまたは複数の他のコアネットワークで置き換えられてよい。たとえば、EPSでは、NG-RAN135は、eNBを含むE-UTRANで置き換えられてよく、5GC140は、AMF115の代わりにモビリティ管理エンティティ(MME)と、LMF120の代わりのE-SMLCと、GMLC125と同様であってよいGMLCとを含むEPCで置き換えられてよい。そのようなEPSでは、E-SMLCは、E-UTRAN中でeNBとの間でロケーション情報を送り、受信するために、NRPPaの代わりにLPPaを使うことができ、UE105の測位をサポートするのにLPPを使うことができる。これらの他の実施形態では、指向性PRSを使う、UE105の測位が、5Gネットワークについて本明細書に記載するものと類似したやり方でサポートされてよく、違いは、gNB110a、110b、ng-eNB114、AMF115、およびLMF120について本明細書に記載する機能および手順が、いくつかの場合には、eNB、WiFi AP、MME、およびE-SMLCなど、代わりに他のネットワーク要素に当てはまり得ることである。
【0050】
述べたように、いくつかの実施形態では、測位機能性は、少なくとも部分的には、その位置が判断されるべきであるUE(たとえば、図1のUE105)の範囲内にある基地局(gNB110a、110b、および/またはng-eNB114など)によって送られる指向性SSまたはPRSビームを使って実装され得る。UEは、いくつかの事例では、複数の基地局(gNB110a、110b、ng-eNB114などのような)からの指向性SSまたはPRSビームを、UEの位置を計算するのに使うことができる。
【0051】
図2も参照すると、UE200は、UE105、106のうちの1つの例であり、プロセッサ210と、ソフトウェア(SW)212を含むメモリ211と、1つまたは複数のセンサー213と、トランシーバ215(ワイヤレストランシーバ240およびワイヤードトランシーバ250を含む)用のトランシーバインターフェース214と、ユーザインターフェース216と、衛星測位システム(SPS)受信機217と、カメラ218と、位置デバイス(PD)219とを含むコンピューティングプラットフォームを備える。プロセッサ210、メモリ211、センサー213、トランシーバインターフェース214、ユーザインターフェース216、SPS受信機217、カメラ218、および位置デバイス219は、バス220(たとえば、光および/または電気通信用に構成され得る)によって互いに、通信可能に結合され得る。図示されている装置のうちの1つまたは複数(たとえば、カメラ218、位置デバイス219、および/またはセンサー213のうちの1つもしくは複数、など)は、UE200から省かれてよい。プロセッサ210は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサ210は、汎用/アプリケーションプロセッサ230、デジタル信号プロセッサ(DSP)231、モデムプロセッサ232、ビデオプロセッサ233、および/またはセンサープロセッサ234を含む複数のプロセッサを含み得る。プロセッサ230~234のうちの1つまたは複数は、複数のデバイス(たとえば、複数のプロセッサ)を含み得る。たとえば、センサープロセッサ234は、たとえば、RF(無線周波数)検知(1つもしくは複数の(セルラー)ワイヤレス信号が送信され、反射が、オブジェクトを識別し、マッピングし、かつ/もしくは追跡するのに使われる)、および/または超音波などのためのプロセッサを備えてよい。モデムプロセッサ232は、デュアルSIM/デュアル接続性(またはさらに多くのSIM)をサポートすることができる。たとえば、SIM(加入者アイデンティティモジュールまたは加入者識別モジュール)が相手先ブランド製造会社(OEM)によって使われてよく、別のSIMが、UE200のエンドユーザによって接続性のために使われてよい。メモリ211は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る非一時的記憶媒体である。メモリ211は、実行されると、プロセッサ210に、本明細書に記載する様々な機能を実施させるように構成された命令を含むプロセッサ可読プロセッサ実行可能ソフトウェアコードであってよいソフトウェア212を記憶することができる。代替的に、ソフトウェア212は、プロセッサ210によって直接実行可能でなくてよいが、たとえば、コンパイルされ実行されると、プロセッサ210に機能を実行させるように構成されてよい。本記述は、プロセッサ210が機能を実施することに言及している場合があるが、プロセッサ210がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行するなど、他の実装形態も含む。本記述は、プロセッサ230~234のうちの1つまたは複数が機能を実施することに対する簡略として、プロセッサ210が機能を実施することに言及する場合がある。本記述は、UE200の適切な構成要素のうちの1つまたは複数が機能を実施することに対する簡略として、UE200が機能を実施することに言及する場合がある。プロセッサ210は、メモリ211に加え、および/またはその代わりに、記憶された命令をもつメモリを含み得る。プロセッサ210の機能性について、以下でより十分に論じる。
【0052】
図2に示すUE200の構成は、請求項を含む本開示の例であって限定ではなく、他の構成が使われてよい。たとえば、UEの例示的構成は、プロセッサ210のプロセッサ230~234のうちの1つまたは複数と、メモリ211と、ワイヤレストランシーバ240とを含む。他の例示的構成は、プロセッサ210のプロセッサ230~234のうちの1つもしくは複数、メモリ211、ワイヤレストランシーバ、センサー213のうちの1つもしくは複数、ユーザインターフェース216、SPS受信機217、カメラ218、PD219、および/またはワイヤードトランシーバを含む。
【0053】
UE200は、トランシーバ215および/またはSPS受信機217によって受信され、ダウンコンバートされた信号のベースバンド処理を実施することが可能であり得るモデムプロセッサ232を備え得る。モデムプロセッサ232は、トランシーバ215による送信用にアップコンバートされるように、信号のベースバンド処理を実施することができる。同じくまたは代替的に、ベースバンド処理は、汎用/アプリケーションプロセッサ230および/またはDSP231によって実施されてよい。ただし、他の構成が、ベースバンド処理を実施するのに使われてよい。
【0054】
UE200は、たとえば、1つもしくは複数の慣性センサー、1つもしくは複数の磁力計、1つもしくは複数の環境センサー、1つもしくは複数の光センサー、1つもしくは複数の重みセンサー、および/または1つもしくは複数の無線周波数(RF)センサーなどのような、様々なタイプのセンサーのうちの1つまたは複数を含み得るセンサー213を含み得る。慣性計測ユニット(IMU)は、たとえば、1つもしくは複数の加速度計(たとえば、3つの次元でのUE200の加速に集団で応答する)および/または1つもしくは複数のジャイロスコープ(たとえば、3次元ジャイロスコープ)を含み得る。センサー213は、たとえば、1つまたは複数のコンパスアプリケーションをサポートするためなど、様々な目的のいずれかのために使うことができる配向(たとえば、磁北および/または真北に相対して)を判断するための1つまたは複数の磁力計(たとえば、3次元磁力計)を含み得る。環境センサーは、たとえば、1つもしくは複数の温度センサー、1つもしくは複数の気圧センサー、1つもしくは複数の環境光センサー、1つもしくは複数のカメラ撮像機、および/または1つもしくは複数のマイクロフォンなどを含み得る。センサー213は、たとえば、測位および/またはナビゲーション動作を対象とするアプリケーションなど、1つまたは複数のアプリケーションをサポートして、メモリ211に記憶され、DSP231および/または汎用/アプリケーションプロセッサ230によって処理され得るもののアナログおよび/またはデジタル信号指示を生成することができる。
【0055】
センサー213は、相対ロケーション計測、相対ロケーション判断、動き判断などにおいて使うことができる。センサー213によって検出された情報は、動き検出、相対置換、推測航法、センサーベースのロケーション判断、および/またはセンサーアシスト型ロケーション判断のために使うことができる。センサー213は、UE200が固定される(静止している)か、それとも移動性であるか、および/またはUE200のモビリティに関する特定の有用情報を、LMF120に報告するべきかどうかを判断するのに有用であり得る。たとえば、センサー213によって取得/計測された情報に基づいて、UE200は、UE200が移動を検出したこと、またはUE200が動いたことを、LMF120に通知/報告し、(たとえば、センサー213によって可能にされた、推測航法、もしくはセンサーベースのロケーション判断、もしくはセンサーアシスト型ロケーション判断による)相対置換/距離を報告すればよい。別の例では、相対測位情報のために、センサー/IMUは、UE200に対する他のデバイスの角度および/または配向などを判断するのに使われ得る。
【0056】
IMUは、UE200の動きの方向および/または動きのスピードについての計測値を与えるように構成されてよく、計測値は、相対ロケーション判断において使われ得る。たとえば、IMUの1つもしくは複数の加速度計および/または1つもしくは複数のジャイロスコープは、それぞれ、UE200の回転の線形加速度およびスピードを検出し得る。UE200の線形加速度および回転スピード計測値は、UE200の動きの瞬間的方向ならびに置換を判断するために、時間経過とともに統合されてよい。動きの瞬間的方向および置換は、UE200のロケーションを追跡するために統合されてよい。たとえば、UE200の基準ロケーションは、たとえば、SPS受信機217を使って(および/またはいくつかの他の手段によって)ある瞬間のために判断されてよく、この瞬間の後にとられた、加速度計およびジャイロスコープからの計測値が、基準ロケーションに相対したUE200の動き(方向および距離)に基づいて、UE200の現在ロケーションを判断するために、推測航法において使われてよい。
【0057】
磁力計は、UE200の配向を判断するのに使うことができる、異なる方向における磁界強度を判断することができる。たとえば、配向は、UE200にデジタルコンパスを提供するのに使われ得る。磁力計は、2つの直交次元での磁界強度を検出し、その指示を与えるように構成された2次元の磁力計を含み得る。磁力計は、3つの直交次元での磁界強度を検出し、その指示を与えるように構成された3次元の磁力計を含み得る。磁力計は、磁界を検知し、磁界の指示を、たとえば、プロセッサ210に与えるための手段を提供し得る。
【0058】
トランシーバ215は、それぞれ、ワイヤレス接続およびワイヤード接続を通して他のデバイスと通信するように構成されたワイヤレストランシーバ240およびワイヤードトランシーバ250を含み得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ240は、ワイヤレス信号248を送信(たとえば、1つもしくは複数のアップリンクチャネルおよび/または1つもしくは複数のサイドリンクチャネル上で)ならびに/あるいは受信(たとえば、1つもしくは複数のダウンリンクチャネルおよび/または1つもしくは複数のサイドリンクチャネル上で)し、ワイヤレス信号248からワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号へ、ならびにワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号からワイヤレス信号248へ信号を変換するためにアンテナ246に結合されたワイヤレス送信機242およびワイヤレス受信機244を含み得る。ワイヤレス送信機242は、適切な構成要素(たとえば、電力増幅器およびデジタル-アナログコンバータ)を含む。ワイヤレス受信機244は、適切な構成要素(たとえば、1つまたは複数の増幅器、1つまたは複数の周波数フィルタ、およびアナログ-デジタルコンバータ)を含む。ワイヤレス送信機242は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の送信機を含んでよく、かつ/またはワイヤレス受信機244は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の受信機を含んでよい。ワイヤレストランシーバ240は、5Gニューラジオ(NR)、GSM(携帯電話グローバルシステム)、UMTS(ユニバーサルモバイル通信システム)、AMPS(高度モバイルフォンシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(登録商標)(広帯域CDMA)、LTE(ロングタームエボリューション)、LTEダイレクト(LTE-D)、3GPP(登録商標) LTE-V2X(PC5)、IEEE802.11(IEEE802.11pを含む)、WiFi、WiFiダイレクト(WiFi-D)、ブルートゥース(登録商標)、Zigbeeなどのような様々な無線アクセス技術(RAT)に従って、信号を(たとえば、TRPおよび/または1つもしくは複数の他のデバイスと)通信するように構成され得る。NRシステムは、FR1(たとえば、410~7125MHz)およびFR2(たとえば、24.25~52.6GHz)などの異なる周波数レイヤ上で動作するように構成されてよく、サブ6GHzおよび/または100GHz以上(たとえば、FR2x、FR3、FR4)などの新たな帯域の中に延びてよい。ワイヤードトランシーバ250は、ワイヤード通信用に構成されたワイヤード送信機252およびワイヤード受信機254、たとえばNG-RAN135へ通信を送り、そこから通信を受信するためにNG-RAN135と通信するために使用することができる、ネットワークインターフェースを含み得る。ワイヤード送信機252は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の送信機を含んでよく、かつ/またはワイヤード受信機254は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の受信機を含んでよい。ワイヤードトランシーバ250は、たとえば、光通信および/または電気通信用に構成されてよい。トランシーバ215は、たとえば、光および/または電気接続によって、トランシーバインターフェース214に通信可能に結合され得る。トランシーバインターフェース214は、少なくとも部分的に、トランシーバ215と統合され得る。ワイヤレス送信機242、ワイヤレス受信機244、および/またはアンテナ246は、適切な信号を、それぞれ、送り、かつ/または受信するための、それぞれ、複数の送信機、複数の受信機、および/または複数のアンテナを含み得る。
【0059】
ユーザインターフェース216は、たとえば、スピーカー、マイクロフォン、ディスプレイデバイス、振動デバイス、キーボード、タッチスクリーンなどのような、いくつかのデバイスのうちの1つまたは複数を含み得る。ユーザインターフェース216は、これらのデバイスのいずれかのうちの複数を含み得る。ユーザインターフェース216は、UE200によって収容される1つまたは複数のアプリケーションと、ユーザが対話することを可能にするように構成されてよい。たとえば、ユーザインターフェース216は、アナログおよび/またはデジタル信号の指示を、ユーザからのアクションに応答してDSP231および/または汎用/アプリケーションプロセッサ230によって処理されるようにメモリ211に記憶することができる。同様に、UE200上に収容されたアプリケーションが、アナログおよび/またはデジタル信号の指示を、ユーザに出力信号を提示するためにメモリ211に記憶することができる。ユーザインターフェース216は、たとえば、スピーカー、マイクロフォン、デジタル-アナログ回路構成、アナログ-デジタル回路構成、増幅器および/または利得制御回路構成(これらのデバイスのいずれかのうちの複数を含む)を含むオーディオ入力/出力(I/O)デバイスを含み得る。オーディオI/Oデバイスの他の構成が使われてもよい。同じくまたは代替的に、ユーザインターフェース216は、たとえば、ユーザインターフェース216のキーボードおよび/またはタッチスクリーン上での接触および/または圧力に応答する1つまたは複数のタッチセンサーを含んでよい。
【0060】
SPS受信機217(たとえば、全地球測位システム(GPS)受信機)は、SPSアンテナ262を介してSPS信号260を受信し、獲得することが可能であり得る。SPSアンテナ262は、SPS信号260をワイヤレス信号からワイヤード信号、たとえば、電気信号または光信号に変換するように構成され、アンテナ246と統合されてよい。SPS受信機217は、UE200のロケーションを推定するために、獲得されたSPS信号260を全体的または部分的に処理するように構成されてよい。たとえば、SPS受信機217は、SPS信号260を使って三辺測量によってUE200のロケーションを判断するように構成されてよい。汎用/アプリケーションプロセッサ230、メモリ211、DSP231および/または1つもしくは複数の特殊化プロセッサ(図示せず)は、SPS受信機217とともに、獲得されたSPS信号を全体的もしくは部分的に処理するのに、および/またはUE200の推定ロケーションを算出するのに使用されてよい。メモリ211は、SPS信号260および/または他の信号(たとえば、ワイヤレストランシーバ240から獲得された信号)の指示(たとえば、計測値)を、測位動作を実施する際の使用のために記憶することができる。汎用/アプリケーションプロセッサ230、DSP231、および/または1つもしくは複数の特殊化プロセッサ、および/またはメモリ211は、ロケーションエンジンを、UE200のロケーションを推定するために計測値を処理する際の使用のために提供するか、またはサポートし得る。
【0061】
UE200は、静止画または動画をキャプチャするためのカメラ218を含み得る。カメラ218は、たとえば、撮像センサー(たとえば、電荷結合素子またはCMOS撮像機)、レンズ、アナログ-デジタル回路構成、フレームバッファなどを備え得る。キャプチャされた画像を表す信号の追加の処理、調整、符号化、および/または圧縮が、汎用/アプリケーションプロセッサ230および/またはDSP231によって実施され得る。同じくまたは代替的に、ビデオプロセッサ233が、キャプチャされた画像を表す信号の調整、符号化、圧縮、および/または操作を実施し得る。ビデオプロセッサ233は、記憶された画像データを、たとえば、ユーザインターフェース216のディスプレイデバイス(図示せず)上での表示のために復号/圧縮解除することができる。
【0062】
位置デバイス(PD)219は、UE200の位置、UE200の動き、および/もしくはUE200の相対的位置、ならびに/または時間を判断するように構成されてよい。たとえば、PD219は、SPS受信機217と通信し、かつ/またはその一部もしくは全部を含むことができる。PD219は、1つまたは複数の測位方法の少なくとも一部分を実施するために、必要に応じてプロセッサ210およびメモリ211と連動し得るが、本明細書における記述は、PD219が、測位方法に従って実施するように構成されること、または実施することに言及する場合がある。PD219は、同じくまたは代替的に、三辺測量のために、SPS信号260を取得し、使うのを支援するために、または両方のために、地上波ベースの信号(たとえば、ワイヤレス信号248のうちの少なくともいくつか)を使ってUE200のロケーションを判断するように構成されてよい。PD219は、サービング基地局のセル(たとえば、セル中心)および/またはE-CIDなど、別の技法に基づいて、UE200のロケーションを判断するように構成されてよい。PD219は、カメラ218からの1つまたは複数の画像と、ランドマーク(たとえば、山などの自然ランドマークおよび/または建物、橋、道路などのような人工ランドマーク)の既知のロケーションと組み合わされた画像認識とを使って、UE200のロケーションを判断するように構成されてよい。PD219は、UE200のロケーションを判断するための1つまたは複数の他の技法を(たとえば、UEの自己報告ロケーション(たとえば、UEの位置ビーコンの一部)に依拠して)使うように構成されてよく、UE200のロケーションを判断するのに、技法の組合せ(たとえば、SPSおよび地上測位信号)を使ってよい。PD219は、UE200の配向および/または動きを検知し、プロセッサ210(たとえば、汎用/アプリケーションプロセッサ230および/またはDSP231)がUE200の動き(たとえば、速度ベクトルおよび/または加速度ベクトル)を判断するのに使うように構成され得るその指示を与え得るセンサー213(たとえば、ジャイロスコープ、加速度計、磁力計など)のうちの1つまたは複数を含み得る。PD219は、判断された位置および/または動きにおける不確実性および/または誤差の指示を与えるように構成され得る。PD219の機能性は、様々なやり方および/または構成で、たとえば、汎用/アプリケーションプロセッサ230、トランシーバ215、SPS受信機217、および/またはUE200の別の構成要素によって提供されてよく、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、または様々なそれらの組合せによって提供されてよい。
【0063】
また図3を参照すると、gNB110a、110b、および/またはng-eNB114のTRP300の例は、プロセッサ310、ソフトウェア(SW)312を含むメモリ311、トランシーバ315、および(任意選択で)SPS受信機317を含む、コンピューティングプラットフォームを備える。プロセッサ310、メモリ311、トランシーバ315、およびSPS受信機317は、バス320(たとえば、光および/または電気通信用に構成されてよい)によって互いに、通信可能に結合され得る。示される装置のうちの1つまたは複数(たとえば、ワイヤレストランシーバおよび/またはSPS受信機317)が、TRP300から省略されてよい。SPS受信機317は、SPSアンテナ362を介してSPS信号360を受信および獲得することが可能となるように、SPS受信機217と同様に構成され得る。プロセッサ310は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサ310は、複数のプロセッサ(たとえば、図2に示すように、汎用/アプリケーションプロセッサ、DSP、モデムプロセッサ、ビデオプロセッサ、および/またはセンサープロセッサを含む)を含み得る。メモリ311は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る非一時的記憶媒体である。メモリ311は、実行されると、プロセッサ310に、本明細書に記載する様々な機能を実施させるように構成された命令を含むプロセッサ可読プロセッサ実行可能ソフトウェアコードであってよいソフトウェア312を記憶することができる。代替的に、ソフトウェア312は、プロセッサ310によって直接実行可能でなくてよいが、たとえば、コンパイルされ実行されると、プロセッサ310に機能を実施させるように構成されてよい。
【0064】
本記述は、プロセッサ310が機能を実施することに言及している場合があるが、プロセッサ310がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行する場合など、他の実装形態も含む。本記述は、プロセッサ310の中に含まれるプロセッサのうちの1つまたは複数が機能を実施することに対する簡略として、プロセッサ310が機能を実施することに言及する場合がある。本記述は、TRP300の(ならびにしたがって、gNB110a、110bおよび/またはng-eNB114のうちの1つの)1つまたは複数の適切な構成要素(たとえば、プロセッサ310およびメモリ311)が機能を実施することに対する簡略として、TRP300が機能を実施することに言及する場合がある。プロセッサ310は、メモリ311に加え、および/またはその代わりに、記憶された命令をもつメモリを含み得る。プロセッサ310の機能性について、以下でより十分に論じる。
【0065】
トランシーバ315は、それぞれ、ワイヤレス接続およびワイヤード接続を通して他のデバイスと通信するように構成されたワイヤレストランシーバ340および/またはワイヤードトランシーバ350を含み得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ340は、ワイヤレス信号348を送信(たとえば、1つもしくは複数のアップリンクチャネルおよび/または1つもしくは複数のダウンリンクチャネル上で)ならびに/あるいは受信(たとえば、1つもしくは複数のダウンリンクチャネルおよび/または1つもしくは複数のアップリンクチャネル上で)し、ワイヤレス信号348からワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号へ、ならびにワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号からワイヤレス信号348へ信号を変換するために1つまたは複数のアンテナ346に結合されたワイヤレス送信機342およびワイヤレス受信機344を含み得る。したがって、ワイヤレス送信機342は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の送信機を含んでよく、かつ/またはワイヤレス受信機344は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の受信機を含んでよい。ワイヤレストランシーバ340は、5G新無線(NR)、GSM(携帯電話グローバルシステム)、UMTS(ユニバーサルモバイル通信システム)、AMPS(高度モバイルフォンシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(登録商標)(広帯域CDMA)、LTE(ロングタームエボリューション)、LTEダイレクト(LTE-D)、3GPP(登録商標) LTE-V2X(PC5)、IEEE802.11(IEEE802.11pを含む)、WiFi、WiFiダイレクト(WiFi-D)、ブルートゥース(登録商標)、Zigbeeなどのような様々な無線アクセス技術(RAT)に従って、信号を(たとえば、UE200、1つもしくは複数の他のUE、および/または1つもしくは複数の他のデバイスと)通信するように構成され得る。ワイヤードトランシーバ350は、ワイヤード通信用に構成されたワイヤード送信機352およびワイヤード受信機354、たとえば、LMF120へ通信を送り、そこから通信を受信するためにNG-RAN135と通信するために使用することができる、たとえばネットワークインターフェース、および/または1つもしくは複数の他のネットワークエンティティを含み得る。ワイヤード送信機352は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の送信機を含んでよく、かつ/またはワイヤード受信機354は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の受信機を含んでよい。ワイヤードトランシーバ350は、たとえば、光通信および/または電気通信用に構成されてよい。
【0066】
図3に示すTRP300の構成は、請求項を含む本開示の例であって限定ではなく、他の構成が使われてよい。たとえば、本明細書における記述は、TRP300がいくつかの機能を実施するように構成されるか、または実施すると論じるが、これらの機能のうちの1つまたは複数は、LMF120および/またはUE200によって実施されてよい(すなわち、LMF120および/またはUE200は、これらの機能のうちの1つまたは複数を実施するように構成されてよい)。
【0067】
図4も参照すると、LMF120がその例であるサーバ400が、プロセッサ410と、ソフトウェア(SW)412を含むメモリ411と、トランシーバ415とを含むコンピューティングプラットフォームを備える。プロセッサ410、メモリ411、およびトランシーバ415は、バス420(たとえば、光および/または電気通信用に構成されてよい)によって互いに、通信可能に結合され得る。図示されている装置のうちの1つまたは複数(たとえば、ワイヤレストランシーバ)が、サーバ400から省かれてよい。プロセッサ410は、1つまたは複数のインテリジェントハードウェアデバイス、たとえば、中央処理ユニット(CPU)、マイクロコントローラ、特定用途向け集積回路(ASIC)などを含み得る。プロセッサ410は、複数のプロセッサ(たとえば、図2に示すように、汎用/アプリケーションプロセッサ、DSP、モデムプロセッサ、ビデオプロセッサ、および/またはセンサープロセッサを含む)を含み得る。メモリ411は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、ディスクメモリ、および/または読取り専用メモリ(ROM)などを含み得る非一時的記憶媒体である。メモリ411は、実行されると、プロセッサ410に、本明細書に記載する様々な機能を実施させるように構成された命令を含むプロセッサ可読プロセッサ実行可能ソフトウェアコードであってよいソフトウェア412を記憶することができる。代替的に、ソフトウェア412は、プロセッサ410によって直接実行可能でなくてよいが、たとえば、コンパイルされ実行されると、プロセッサ410に機能を実行させるように構成されてよい。本記述は、プロセッサ410が機能を実施することに言及している場合があるが、プロセッサ410がソフトウェアおよび/またはファームウェアを実行するなど、他の実装形態も含む。本記述は、プロセッサ410の中に含まれるプロセッサのうちの1つまたは複数が機能を実施することに対する簡略として、プロセッサ410が機能を実施することに言及する場合がある。本記述は、サーバ400の適切な構成要素のうちの1つまたは複数が機能を実施することに対する簡略として、サーバ400が機能を実施することに言及する場合がある。プロセッサ410は、メモリ411に加え、および/またはその代わりに、記憶された命令をもつメモリを含み得る。プロセッサ410の機能性について、以下でより十分に論じる。
【0068】
トランシーバ415は、それぞれ、ワイヤレス接続およびワイヤード接続を通して他のデバイスと通信するように構成されたワイヤレストランシーバ440および/またはワイヤードトランシーバ450を含み得る。たとえば、ワイヤレストランシーバ440は、ワイヤレス信号448を送信(たとえば、1つもしくは複数のダウンリンクチャネル上で)ならびに/または受信(たとえば、1つもしくは複数のアップリンクチャネル上で)し、ワイヤレス信号448からワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号へ、ならびにワイヤード(たとえば、電気および/または光)信号からワイヤレス信号448へ信号を変換するために1つまたは複数のアンテナ446に結合されたワイヤレス送信機442およびワイヤレス受信機444を含み得る。したがって、ワイヤレス送信機442は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の送信機を含んでよく、かつ/またはワイヤレス受信機444は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の受信機を含んでよい。ワイヤレストランシーバ440は、5G新無線(NR)、GSM(携帯電話グローバルシステム)、UMTS(ユニバーサルモバイル通信システム)、AMPS(高度モバイルフォンシステム)、CDMA(符号分割多元接続)、WCDMA(登録商標)(広帯域CDMA)、LTE(ロングタームエボリューション)、LTEダイレクト(LTE-D)、3GPP(登録商標) LTE-V2X(PC5)、IEEE802.11(IEEE802.11pを含む)、WiFi、WiFiダイレクト(WiFi-D)、ブルートゥース(登録商標)、Zigbeeなどのような様々な無線アクセス技術(RAT)に従って、信号を(たとえば、UE200、1つもしくは複数の他のUE、および/または1つもしくは複数の他のデバイスと)通信するように構成され得る。ワイヤードトランシーバ450は、ワイヤード通信用に構成されたワイヤード送信機452およびワイヤード受信機454、たとえば、TRP300へ通信を送り、そこから通信を受信するためにNG-RAN135と通信するために使用することができる、たとえばネットワークインターフェース、および/または1つもしくは複数の他のネットワークエンティティを含み得る。ワイヤード送信機452は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の送信機を含んでよく、かつ/またはワイヤード受信機454は、個別構成要素もしくは複合/統合構成要素であってよい複数の受信機を含んでよい。ワイヤードトランシーバ450は、たとえば、光通信および/または電気通信用に構成されてよい。
【0069】
本明細書における記述は、機能を実施するプロセッサ410に言及している場合があるが、プロセッサ410がソフトウェア(メモリ411に記憶された)および/またはファームウェアを実行するなど、他の実装形態も含む。本明細書における記述は、サーバ400の適切な構成要素(たとえば、プロセッサ410およびメモリ411)のうちの1つまたは複数が機能を実施することに対する簡略として、サーバ400が機能を実施することに言及する場合がある。
【0070】
図4に示すサーバ400の構成は、請求項を含む本開示の例であって限定ではなく、他の構成が使われてよい。たとえば、ワイヤレストランシーバ440は省かれてよい。同じくまたは代替的に、本明細書における記述は、サーバ400がいくつかの機能を実施するように構成されるか、または実施すると論じるが、これらの機能のうちの1つまたは複数は、TRP300および/またはUE200によって実施されてよい(すなわち、TRP300および/またはUE200は、これらの機能のうちの1つまたは複数を実施するように構成されてよい)。
【0071】
セルラーネットワーク中のUEの地上測位のために、高度順方向リンク三辺測量(AFLT)および観測到着時間差(OTDOA)などの技法がしばしば「UEアシスト型」モードで動作し、このモードでは、基地局によって送信された基準信号(たとえば、PRS、CRSなど)の計測値がUEによってとられ、次いで、ロケーションサーバに与えられる。ロケーションサーバは次いで、計測値と、基地局の既知のロケーションとに基づいてUEの位置を算出する。これらの技法は、UEの位置を算出するのに、UE自体ではなくロケーションサーバを使うので、これらの測位技法は、車またはセルフォンナビゲーションなどのアプリケーションでは頻繁には使われず、これらのアプリケーションは代わりに、通常は衛星ベースの測位に依拠する。
【0072】
UEは、精密単独測位(PPP)またはリアルタイムキネマティック(RTK)技術を使う高精度測位に、衛星測位システム(SPS)(全地球的航法衛星システム(GNSS))を使うことができる。これらの技術は、地上局からの計測値などの支援データを使う。LTEリリース15により、サービスに加入しているUEが排他的に情報を読むことができるようにデータが暗号化される。そのような支援データは、時間とともに変化する。したがって、サービスに加入しているUEは、加入のために支払いをしていない他のUEにデータを渡すことによって、他のUEのために容易に「暗号化を破る」ことはできない。この受渡しは、支援データが変わるたびに繰り返される必要がある。
【0073】
UEアシスト型測位では、UEは、計測値(たとえば、TDOA、到来角(AoA)など)を測位サーバ(たとえば、LMF/eSMLC)へ送る。測位サーバは、複数の「エントリ」または「レコード」、すなわちセルごとに1つのレコードを含む基地局アルマナック(BSA)を有し、各レコードは、地理的セルロケーションを含むが、他のデータも含み得る。BSA中の複数の「レコード」の中の「レコード」の識別子が参照されてよい。BSAおよびUEからの計測値が、UEの位置を計算するのに使われ得る。
【0074】
従来のUEベースの測位では、UEがそれ自体の位置を計算し、したがって、ネットワーク(たとえば、ロケーションサーバ)へ計測値を送ることを避け、これにより、レイテンシおよびスケーラビリティが改善する。UEは、ネットワークからの関連BSAレコード情報(たとえば、gNB(より広範には基地局)のロケーション)を使う。BSA情報は、暗号化されてよい。ただし、BSA情報がたとえば、以前記載したPPPまたはRTK支援データよりもはるかに頻繁に変化しないので、加入し、解読鍵のために支払いをしていないUEに対してBSA情報を利用可能にすることが、(PPPまたはRTK情報と比較して)より容易な場合がある。gNBによる基準信号の送信により、BSA情報は、クラウドソーシングまたはウォードライビングにとって潜在的にアクセス可能になり、現地および/または限度を超えた観察に基づいてBSA情報が生成されることを本質的に可能にする。
【0075】
測位技法は、位置判断精度および/またはレイテンシなど、1つまたは複数の基準に基づいて特徴付けられ、かつ/または評価されてよい。レイテンシは、位置関連データの判断をトリガするイベントと、そのデータが、測位システムインターフェース、たとえば、LMF120のインターフェースにおいて利用可能な状態との間に経過した時間である。測位システムの初期化において、位置関連データの、利用可能になるためのレイテンシは、初回測位時間(TTFF)と呼ばれ、TTFFの後のレイテンシよりも大きい。2つの連続する位置関連データ利用可能状態の間に経過した時間の逆は、更新レート、すなわち、初回測位の後に位置関連データが生成されるレートと呼ばれる。レイテンシは、たとえば、UEの処理能力に依存し得る。たとえば、PRB(物理リソースブロック)割振りを想定してTの時間量(たとえば、T ms)ごとにUEが処理することができる時間(たとえば、ミリ秒)単位でのDL PRSシンボルの持続時間として、UEが、UEの処理能力を報告し得る。レイテンシに影響し得る能力の他の例は、UEがそこからのPRSを処理することができるTRPの数、UEが処理することができるPRSの数、およびUEの帯域幅である。
【0076】
多くの異なる測位技法(測位方法ともいう)のうちの1つまたは複数が、UE105、106のうちの1つなどのエンティティの位置を判断するのに使われ得る。たとえば、知られている位置判断技法は、RTT、マルチRTT、OTDOA(TDOAともいい、UL-TDOAおよびDL-TDOAを含む)、Rx-Tx時間計測、拡張セル識別(E-CID)、DL-AoD、UL-AoAなどを含む。RTTは、信号が、あるエンティティから別のエンティティに、およびその反対に移動するための時間を、2つのエンティティの間のレンジを判断するのに使う。レンジ、さらにエンティティのうちの第1のものの既知のロケーションおよび2つのエンティティの間の角度(たとえば、方位角)が、エンティティのうちの第2のもののロケーションを判断するのに使われ得る。マルチRTT(マルチセルRTTともいう)では、あるエンティティ(たとえば、UE)から他のエンティティ(たとえば、TRP)までの複数のレンジおよび他のエンティティの既知のロケーションが、あるエンティティのロケーションを判断するのに使われてよい。TDOA技法では、あるエンティティと他のエンティティとの間の移動時間の差が、他のエンティティからの相対レンジを判断するのに使われてよく、他のエンティティの既知のロケーションと組み合わされたものが、あるエンティティのロケーションを判断するのに使われてよい。到来および/または発射の角度が、エンティティのロケーションを判断するのを助けるのに使われ得る。たとえば、デバイスの間のレンジと組み合わされた信号の到来角または発射角(信号、たとえば、信号の移動時間、信号の受信電力などを使って判断される)およびデバイスのうちの1つの、既知のロケーションが、他のデバイスのロケーションを判断するのに使われてよい。到来または発射角は、真北などの基準方向に相対した方位角であってよい。到来または発射角は、エンティティから直接上方向に対する(すなわち、地球の中心から放射状に外向きに対する)天頂角であってよい。E-CIDは、サービングセルのアイデンティティ、タイミングアドバンス(すなわち、UEにおける受信時間と送信時間との間の差)、検出されたネイバーセル信号の推定タイミングおよび電力、ならびに可能性としては到来角(たとえば、基地局からの、UEにおける信号の、またはその反対)を、UEのロケーションを判断するのに使う。TDOAでは、ソースの既知のロケーション、およびソースからの送信時間の既知のオフセットとともに、異なるソースからの信号の、受信デバイスにおける到着時間の差が、受信デバイスのロケーションを判断するのに使われる。
【0077】
ネットワーク中心RTT推定では、サービング基地局は、2つ以上の近隣基地局(および、少なくとも3つの基地局が必要とされるので、通常はサービング基地局)のサービングセル上でRTT計測信号(たとえば、PRS)を走査/受信するよう、UEに命令する。1つまたは複数の基地局は、ネットワーク(たとえば、LMF120などのロケーションサーバ)によって割り振られた低再利用リソース(たとえば、基地局によってシステム情報を送信するのに使われるリソース)上でRTT計測信号を送信する。UEは、UEの現在のダウンリンクタイミング(たとえば、UEによって、そのサービング基地局から受信されたDL信号から導出された)に相対した、各RTT計測信号の到着時間(受信時間(receive time)、受信時間(reception time)、受信の時間、または到着時間(ToA)とも呼ばれる)を記録し、共通または個々のRTT応答メッセージ(たとえば、測位のためのSRS(サウンディング基準信号)、すなわち、UL-PRS)を、1つまたは複数の基地局へ送信し(たとえば、そのサービング基地局によって命令されたとき)、RTT計測信号のToAと、RTT応答メッセージの送信時間との間の時間差TRx→Tx(すなわち、UE Rx-TxまたはUE Rx-Tx)を、各RTT応答メッセージのペイロードに含めればよい。RTT応答メッセージは、RTT応答のToAを基地局がそこから推論することができる基準信号を含むことになる。基地局からのRTT計測信号の送信時間と、基地局におけるRTT応答のToAとの間の差TTx→Rxを、UEが報告した時間差TRx→Txと比較することによって、基地局は、基地局とUEとの間の伝搬時間を推論することができ、そこから、基地局は、この伝搬時間の間の光のスピードを想定することによって、UEと基地局との間の距離を判断することができる。
【0078】
UE中心RTT推定は、UEが(たとえば、サービング基地局によって命令されたとき)アップリンクRTT計測信号を送信することを除いて、ネットワークベースの方法と同様であり、計測信号は、UEの近隣にある複数の基地局によって受信される。各関与基地局が、ダウンリンクRTT応答メッセージで応答し、このメッセージは、基地局におけるRTT計測信号のToAと、基地局からのRTT応答メッセージの送信時間との間の時間差をRTT応答メッセージペイロードの中に含み得る。
【0079】
ネットワーク中心およびUE中心手順の両方のために、RTT算出を実施する側(ネットワークまたはUE)は(常にではないが)通常、第1のメッセージまたは信号(たとえば、RTT計測信号)を送信し、反対側は、第1のメッセージまたは信号のToAと、RTT応答メッセージまたは信号の送信時間との間の差を含み得る1つまたは複数のRTT応答メッセージまたは信号で応答する。
【0080】
マルチRTT技法が、位置を判断するのに使われ得る。たとえば、第1のエンティティ(たとえば、UE)が、(たとえば、基地局からユニキャスト、マルチキャスト、またはブロードキャストされた)1つまたは複数の信号を送出してよく、複数の第2のエンティティ(たとえば、基地局および/またはUEなど、他のTSP)が、第1のエンティティから信号を受信し、この受信された信号に応答してよい。第1のエンティティは、複数の第2のエンティティから応答を受信する。第1のエンティティ(またはLMFなど、別のエンティティ)は、第2のエンティティからの応答を、第2のエンティティまでのレンジを判断するのに使えばよく、複数のレンジと、第2のエンティティの既知のロケーションとを、三辺測量によって第1のエンティティのロケーションを判断するのに使えばよい。
【0081】
いくつかの例では、追加の情報が、直線方向(たとえば、水平面にまたは三次元にであり得る)、または場合によっては(たとえば、基地局の位置からUEに対する)方向の範囲を規定する到来角(AoA)もしくは離脱角(AoD)の形態で取得され得る。2つの方向の交差により、UEについてのロケーションの別の推定値を与えることができる。
【0082】
PRS(測位基準信号)信号を使う測位技法(たとえば、TDOAおよびRTT)のために、複数のTRPによって送られたPRS信号が計測され、信号の到着時間、既知の送信時間、およびTRPの既知のロケーションが、UEからTRPまでのレンジを判断するのに使われる。たとえば、RSTD(基準信号時間差)が、複数のTRPから受信されたPRS信号について判断され、UEの位置(ロケーション)を判断するためにTDOA技法において使われてよい。この測位基準信号はPRSまたはPRS信号と呼ばれることがある。PRS信号は通常、同じ電力を使って送られ、同じ信号特性(たとえば、同じ周波数偏移)をもつPRS信号が互いと干渉する場合があり、それにより、より遠くのTRPからの信号が検出され得ないように、より遠くのTRPからのPRS信号が、より近くのTRPからのPRS信号によって圧倒され得る。PRSミューティングが、いくつかのPRS信号をミュートする(PRS信号の電力を、たとえば、ゼロに削減し、したがって、PRS信号を送信しない)ことによる干渉を削減するのを助けるのに使われてよい。このようにして、(UEにおいて)より弱いPRS信号が、より強いPRS信号がより弱いPRS信号と干渉することなく、UEによってより容易に検出され得る。RSという用語、およびその変形(たとえば、PRS、SRS、CSI-RS(チャネル状態情報-基準信号))は、1つの基準信号または複数の基準信号を指し得る。
【0083】
測位基準信号(PRS)は、ダウンリンクPRS(DL PRSであり、しばしば、単にPRSと呼ばれる)およびアップリンクPRS(UL PRS)(測位用にはSRS(サウンディング基準信号)と呼ばれ得る)を含む。PRSは、PNコード(擬似乱数コード)を含むか、またはPRSのソースが擬似衛星(スードライト)として働き得るように、PNコードを使って(たとえば、搬送波信号をPNコードで変調することによって)生成されてよい。PNコードは、PRSソースにとって(少なくとも、異なるPRSソースからの同一のPRSが重複しないように、指定されたエリア内で)一意であってよい。PRSは、周波数レイヤのPRSリソースおよび/またはPRSリソースセットを含み得る。DL PRS測位周波数レイヤ(または単に周波数レイヤ)とは、より高レイヤのパラメータDL-PRS-PositioningFrequencyLayer、DL-PRS-ResourceSet、およびDL-PRS-Resourceによって構成された共通パラメータを有するPRSリソースを持つ、1つまたは複数のTRPからのDL PRSリソースセットの集合体である。各周波数レイヤは、周波数レイヤ中のDL PRSリソースセットおよびDL PRSリソース向けのDL PRSサブキャリア間隔(SCS)を有する。各周波数レイヤは、周波数レイヤ中のDL PRSリソースセットおよびDL PRSリソース向けのDL PRSサイクリックプレフィックス(CP)を有する。5Gでは、リソースブロックが、12個の連続するサブキャリアおよび指定された数のシンボルを占める。共通リソースブロックは、チャネル帯域幅を占めるリソースブロックのセットである。帯域幅パート(BWP)とは、連続する共通リソースブロックのセットであり、チャネル帯域幅内の共通リソースブロックすべてまたは共通リソースブロックのサブセットを含み得る。また、DL PRSポイントAパラメータが、基準リソースブロックの周波数(およびリソースブロックの最も低いサブキャリア)を定義し、DL PRSリソースは、同じポイントAを有する同じDL PRSリソースセットに属し、すべてのDL PRSリソースセットは、同じポイントAを有する同じ周波数レイヤに属す。周波数レイヤも、同じDL PRS帯域幅、同じスタートPRB(および中心周波数)、ならびに同じ値のコムサイズ(すなわち、コムNに対して、N個おきのリソース要素がPRSリソース要素であるような、シンボルごとのPRSリソース要素の周波数)を有する。PRSリソースセットは、PRSリソースセットIDによって識別され、基地局のアンテナパネルによって送信される(セルIDによって識別される)特定のTRPに関連し得る。PRSリソースセット中のPRSリソースIDは、全方向性信号に、ならびに/または単一の基地局から送信された単一のビーム(および/もしくはビームID)に関連付けられてよい(基地局は、1つもしくは複数のビームを送信してよい)。PRSリソースセットの各PRSリソースは異なるビーム上で送信されてよく、したがって、PRSリソース(または単にリソース)は、「ビーム」と呼ばれることもある。このことは、基地局およびPRSがその上で送信されるビームがUEに知られているかどうかにおけるいかなる意味合いも有しない。
【0084】
TRPは、たとえば、サーバから受信された命令によって、および/またはTRP中のソフトウェアによって、スケジュールごとにDL PRSを送るように構成されてよい。スケジュールに従って、TRPは、DL PRSを断続的に、たとえば、初回送信から一定の間隔で定期的に送り得る。TRPは、1つまたは複数のPRSリソースセットを送るように構成されてよい。リソースセットとは、1つのTRPにわたるPRSリソースの集合体であり、リソースは、スロットにわたって、同じ周期性、共通ミューティングパターン構成(存在する場合)、および同じ繰返し因数を有する。PRSリソースセットの各々が複数のPRSリソースを含み、各PRSリソースは、スロット内のN個(1つまたは複数)の連続するシンボル内の複数のリソースブロック(RB)の中にあってよい複数のOFDM(直交周波数分割多重化)リソース要素(RE)を含む。PRSリソース(または、概して基準信号(RS)リソース)は、OFDM PRSリソース(またはOFDM RSリソース)と呼ばれる場合がある。RBとは、時間ドメイン中の1つまたは複数の連続するシンボルの量および周波数ドメイン中の連続するサブキャリアの量(5G RBに対して12)にわたるREの集合体である。各PRSリソースが、REオフセット、スロットオフセット、スロット内のシンボルオフセット、およびPRSリソースがスロット内で占め得るいくつかの連続するシンボルを有して構成される。REオフセットは、周波数中のDL PRSリソース内の第1のシンボルの開始REオフセットを定義する。DL PRSリソース内の残りのシンボルの相対REオフセットは、初期オフセットに基づいて定義される。スロットオフセットは、対応するリソースセットスロットオフセットに対する、DL PRSリソースの開始スロットである。シンボルオフセットは、開始スロット内のDL PRSリソースの開始シンボルを判断する。送信されたREは、スロットにわたって繰り返してよく、各送信は、PRSリソース中に複数の繰返しがあり得るように、繰返しと呼ばれる。DL PRSリソースセット中のDL PRSリソースは、同じTRPに関連付けられ、各DL PRSリソースがDL PRSリソースIDを有する。DL PRSリソースセットにおけるDL PRSリソースIDは、単一のTRPから送信される単一のビームに関連付けられる(ただし、TRPは1つまたは複数のビームを送信し得る)。
【0085】
PRSリソースはまた、擬似コロケーションおよびスタートPRBパラメータによって定義され得る。擬似コロケーション(QCL)パラメータが、他の基準信号をもつDL PRSリソースのどの擬似コロケーション情報も定義し得る。DL PRSは、サービングセルまたは非サービングセルからのDL PRSまたはSS/PBCH(同期信号/物理ブロードキャストチャネル)ブロックをもつQCLタイプDであるように構成されてよい。DL PRSは、サービングセルまたは非サービングセルからのSS/PBCHブロックをもつQCLタイプCであるように構成されてよい。スタートPRBパラメータは、基準ポイントAに対するDL PRSリソースの開始PRBインデックスを定義する。開始PRBインデックスは、1つのPRBの粒度を有し、0という最小値および2176個のPRBという最大値を有し得る。
【0086】
PRSリソースセットとは、スロットにわたる、同じ周期性、同じミューティングパターン構成(存在する場合)、および同じ繰返し因数をもつ、PRSリソースの集合体である。PRSリソースセットのすべてのPRSリソースのすべての繰返しが送信されるように構成されるあらゆるときが、「インスタンス」と呼ばれる。したがって、PRSリソースセットの「インスタンス」とは、各PRSリソースについての指定された数の繰返し、およびPRSリソースセット内の指定された数のPRSリソースであり、そうであることによって、指定された数のPRSリソースの各々について指定された数の繰返しが送信されると、インスタンスは完了する。インスタンスは、「機会」とも呼ばれ得る。DL PRS送信スケジュールを含むDL PRS構成が、UEがDL PRSを計測するのを容易にする(または可能にさえする)ように、UEに提供されてよい。
【0087】
PRSの複数の周波数レイヤは、一つ一つがレイヤの帯域幅のどれよりも大きい有効帯域幅を提供するように集約され得る。コンポーネントキャリア(連続する、および/または別個であってよい)の、また、擬似コロケートされる(QCLされる)などの基準を満たし、同じアンテナポートを有する複数の周波数レイヤが、より大きい有効PRS帯域幅を(DL PRSおよびUL PRS用に)提供するようにスティッチングされてよく、到着時間測定精度を増大させる。スティッチングは、スティッチングされたPRSが、単一の測定からとられたものとして扱われ得るように、個々の帯域幅フラグメントにわたるPRS測定値を、統合された1つに組み合わせることを含む。QCLされると、異なる周波数レイヤは同様に振る舞い、より大きい有効帯域幅をもたらすようにPRSのスティッチングを可能にする。より大きい有効帯域幅は、集約PRSの帯域幅または集約PRSの周波数帯域幅と呼ばれる場合があり、(たとえば、TDOAの)より優れた時間ドメイン解像度をもたらす。集約PRSはPRSリソースの集合体を含み、集約PRSの各PRSリソースはPRS構成要素と呼ばれる場合があり、各PRS構成要素は、異なるコンポーネントキャリア、帯域、もしくは周波数レイヤ上で、または同じ帯域の異なる部分上で送信されてよい。
【0088】
RTT測位は、TRPによってUEへ、および(RTT測位に関与している)UEによってTRPへ送られた測位信号をRTTが使うという点で、アクティブ測位技法である。TRPは、UEによって受信されるDL-PRS信号を送ることができ、UEは、複数のTRPによって受信されるSRS(サウンディング基準信号)信号を送ることができる。サウンディング基準信号は、SRSまたはSRS信号と呼ばれることがある。5GマルチRTTでは、協調測位は、UEが、各TRP向けの測位用の別個のUL-SRSを送るのではなく、複数のTRPによって受信される、測位用の単一UL-SRSを送ることとともに使われ得る。マルチRTTに関与するTRPは通常、そのTRPに現在キャンプオンしているUE(被サービスUEであって、TRPがサービングTRPである)、また、近隣TRPにキャンプオンしているUE(ネイバーUE)を検索する。ネイバーTRPは、単一BTS(送受信基地局)(たとえば、gNB)のTRPであってよく、またはあるBTSのTRPおよび別個のBTSのTRPであってよい。マルチRTT測位を含むRTT測位のために、RTTを判断するのに使われる(およびしたがって、UEとTRPとの間のレンジを判断するのに使われる)測位用PRS/SRS信号ペアの中のDL-PRS信号および測位用UL-SRS信号は、UEの動きおよび/またはUEのクロックドリフトおよび/またはTRPクロックドリフトによる誤差が許容限界内であるように、互いに時間が接近して発生し得る。たとえば、測位用PRS/SRS信号ペアの中の信号が、それぞれ、TRPおよびUEから、互いの約10ms以内に送信され得る。測位信号用SRSがUEによって送られるので、また、測位信号用PRSおよびSRSは互いに時間が接近して伝えられるので、特に、多くのUEが測位を同時に試みる場合は無線周波数(RF)信号輻輳(過度のノイズなどを引き起こし得る)が生じ得ること、および/または多くのUEを同時に計測しようとしているTRPにおいて計算上の輻輳が生じ得ることがわかっている。
【0089】
RTT測位は、UEベースまたはUEアシスト型であってよい。UEベースのRTTでは、UE200は、TRP300の各々までのRTTおよび対応するレンジと、TRP300までのレンジおよびTRP300の既知のロケーションに基づく、UE200の位置とを判断する。UEアシスト型RTTでは、UE200は、測位信号を計測し、計測情報をTRP300に提供し、TRP300は、RTTおよびレンジを判断する。TRP300は、ロケーションサーバ、たとえば、サーバ400にレンジを与え、サーバは、UE200のロケーションを、たとえば、異なるTRP300までのレンジに基づいて判断する。RTTおよび/またはレンジは、UE200から信号を受信したTRP300によって、このTRP300と1つもしくは複数の他のデバイス、たとえば、1つもしくは複数の他のTRP300および/もしくはサーバ400の組合せによって、またはUE200から信号を受信したTRP300以外の1つもしくは複数のデバイスによって判断され得る。
【0090】
様々な測位技法が、5G NRにおいてサポートされる。5G NRにおいてサポートされるNR固有測位方法は、DL専用測位方法、UL専用測位方法、およびDL+UL測位方法を含む。ダウンリンクベースの測位方法は、DL-TDOAおよびDL-AoDを含む。アップリンクベースの測位方法は、UL-TDOAおよびUL-AoAを含む。複合DL+ULベース測位方法は、1つの基地局とのRTTおよび複数の基地局とのRTT(マルチRTT)を含む。
【0091】
(たとえば、UEに対する)位置推定値は、ロケーション推定値、ロケーション、位置、位置フィックス、フィックスなどの他の名称で呼ばれる場合がある。位置推定値は測地であってよく、座標(たとえば、緯度、経度、および場合によっては高度)を備えてよく、または都市に関係するものであってよく、街路住所、郵便宛先、もしくはロケーションの何らかの他の言葉による説明を備えてよい。位置推定値はさらに、いくつかの他の知られているロケーションに対して定義されてよく、または絶対的な用語で(たとえば、緯度、経度、および場合によっては高度を使って)定義されてよい。位置推定値は、(たとえば、いくつかの指定されたまたはデフォルトの信頼性レベルでロケーションがその中に含まれることが予想されるエリアまたはボリュームを含めることによって)予想される誤差または不確実性を含む場合がある。
【0092】
図5Aおよび図5Bを参照すると、例示的なダウンリンクPRSリソースセットが示される。概して、PRSリソースセットとは、同じ周期性、共通のミューティングパターン構成、およびスロットにわたる同じ反復係数を有する、1つの基地局(たとえば、TRP300)にわたるPRSリソースの集合である。第1のPRSリソースセット502は、4個のリソースおよび4という反復係数を含み、時間ギャップが1スロットに等しい。第2のPRSリソースセット504は、4個のリソースおよび4という反復係数を含み、時間ギャップが4スロットに等しい。反復係数は、PRSリソースセットの単一の各インスタンスの中で各PRSリソースが反復される回数(たとえば、1、2、4、6、8、16、32という値)を示す。時間ギャップは、PRSリソースセットの単一のインスタンス内の、同じPRSリソースIDに対応するPRSリソースの反復される2つのインスタンスの間の、スロット単位でのオフセット(たとえば、1、2、4、8、16、32という値)を表す。反復されるPRSリソースを含む1つのPRSリソースセットがわたる持続時間は、PRS周期を超えない。PRSリソースの反復は、反復にわたって受信機ビームが掃引すること、およびRF利得を合成してカバレージを大きくすることを可能にする。反復はまた、インスタンス内ミューティングを可能にし得る。
【0093】
図6を参照すると、測位基準信号の送信のための例示的なサブフレームおよびスロットフォーマットが示される。例示的なサブフレームおよびスロットフォーマットは、図5Aおよび図5Bに示すPRSリソースセットの中に含まれる。図6の中のサブフレームおよびスロットフォーマットは、限定ではなく例であり、2シンボルフォーマットを有するコム2 602、4シンボルフォーマットを有するコム4 604、12シンボルフォーマットを有するコム2 606、12シンボルフォーマットを有するコム4 608、6シンボルフォーマットを有するコム6 610、12シンボルフォーマットを有するコム12 612、6シンボルフォーマットを有するコム2 614、および12シンボルフォーマットを有するコム6 616を含む。概して、サブフレームは、インデックス0~13を有する14個のシンボル期間を含んでよい。サブフレームおよびスロットフォーマットは、物理ブロードキャストチャネル(PBCH)のために使われ得る。通常、基地局は、PRS送信のために構成された各サブフレームの中の1つまたは複数のスロット上で、アンテナポート6からPRSを送信してよい。基地局は、それらのアンテナポートにかかわらず、PBCH、1次同期信号(PSS)、または2次同期信号(SSS)に割り振られたリソース要素上でPRSを送信することを回避してよい。セルは、セルID、シンボル期間インデックス、およびスロットインデックスに基づいて、PRS用の基準シンボルを生成し得る。概して、UEは、異なるセルからのPRSを区別できる場合がある。
【0094】
基地局は、上位レイヤによって構成され得る特定のPRS帯域幅を介してPRSを送信してよい。基地局は、PRS帯域幅にわたって離間されたサブキャリア上でPRSを送信してよい。基地局はまた、PRS周期性TPRS、サブフレームオフセットPRS、およびPRS持続時間NPRSなどのパラメータに基づいてPRSを送信してよい。PRS周期性とは、PRSが送信される周期性である。PRS周期性は、たとえば、160、320、640、または1280msであってよい。サブフレームオフセットは、PRSがその中で送信される特定のサブフレームを示す。そして、PRS持続時間は、PRS送信の各期間(PRS機会)における、PRSがその中で送信される連続するサブフレームの個数を示す。PRS持続時間は、たとえば、1、2、4、または6msであってよい。
【0095】
PRS周期性TPRSおよびサブフレームオフセットPRSは、PRS構成インデックスIPRSを介して伝達され得る。PRS構成インデックスおよびPRS持続時間は、上位レイヤによって独立して構成されてよい。PRSがその中で送信されるNPRS個の連続するサブフレームのセットは、PRS機会と呼ばれることがある。各PRS機会は有効化またはミュートされてよく、たとえば、UEは、ミューティングビットを各セルに適用してよい。PRSリソースセットとは、同じ周期性、共通のミューティングパターン構成、およびスロットにわたる同じ反復係数(たとえば、1、2、4、6、8、16、32個のスロット)を有する、基地局にわたるPRSリソースの集合である。
【0096】
概して、図5Aおよび図5Bに示すPRSリソースは、PRSの送信のために使用されるリソース要素の集合であってよい。リソース要素の集合は、周波数領域において複数の物理リソースブロック(PRB)に、かつ時間領域においてスロット内でN個(たとえば、1個以上)の連続するシンボルにわたり得る。所与のOFDMシンボルの中で、PRSリソースは連続するPRBを占有する。PRSリソースは、少なくとも以下のパラメータ、すなわち、PRSリソース識別子(ID)、シーケンスID、コムサイズN、周波数領域におけるリソース要素オフセット、開始スロットおよび開始シンボル、PRSリソース当たりのシンボル数(すなわち、PRSリソースの持続時間)、ならびにQCL情報(たとえば、他のDL基準信号とのQCL)によって記述される。現在、1つのアンテナポートがサポートされる。コムサイズは、PRSを搬送する各シンボルの中のサブキャリアの本数を示す。たとえば、コム4というコムサイズは、所与のシンボルの4本ごとのサブキャリアがPRSを搬送することを意味する。
【0097】
PRSリソースセットは、PRS信号の送信のために使われるPRSリソースのセットであり、ここで、各PRSリソースはPRSリソースIDを有する。加えて、PRSリソースセットの中のPRSリソースは、同じ送受信ポイント(たとえば、TRP300)と関連付けられる。PRSリソースセットの中のPRSリソースの各々は、同じ周期性、共通のミューティングパターン、およびスロットにわたる同じ反復係数を有する。PRSリソースセットは、PRSリソースセットIDによって識別され、基地局のアンテナパネルによって送信される特定のTRP(セルIDによって識別される)と関連付けられ得る。PRSリソースセットの中のPRSリソースIDは、全方向性信号と、ならびに/または単一の基地局から送信された単一のビーム(および/もしくはビームID)と関連付けられてよい(基地局は、1つまたは複数のビームを送信してよい)。PRSリソースセットの各PRSリソースは異なるビーム上で送信されてよく、したがって、PRSリソース、または単にリソースは、ビームと呼ばれることもある。このことは、基地局およびPRSがその上で送信されるビームがUEに知られているかどうかにおけるいかなる意味合いも有しないことに、留意されたい。
【0098】
図7を参照すると、例示的な測位周波数レイヤ700の概念図が示される。ある例では、測位周波数レイヤ700は、1つまたは複数のTRPにわたるPRSリソースセットの集合であってよい。測位周波数レイヤは、同じサブキャリア間隔(SCS)およびサイクリックプレフィックス(CP)タイプ、同じポイントA、同じ値のDL PRS帯域幅、同じ開始PRB、ならびに同じ値のコムサイズを有してよい。PDSCHに対してサポートされるヌメロロジーがPRSに対してサポートされ得る。測位周波数レイヤ700の中のPRSリソースセットの各々は、同じ周期性、共通のミューティングパターン構成、およびスロットにわたる同じ反復係数を有する、1つのTRPにわたるPRSリソースの集合である。
【0099】
測位基準信号およびPRSという用語は、限定はしないが、PRS信号、5Gにおけるナビゲーション基準信号(NRS)、ダウンリンク測位基準信号(DL-PRS)、アップリンク測位基準信号(UL-PRS)、追跡基準信号(TRS)、セル固有基準信号(CRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、1次同期信号(PSS)、2次同期信号(SSS)、サウンディング基準信号(SRS)など、測位のために使われ得る基準信号であることに、留意されたい。
【0100】
PRS信号を処理するためのUEの能力は、UEの能力に基づいて変わる場合がある。しかしながら、概して、業界規格は、ネットワークの中のUEのための共通のPRS能力を確立するように開発される場合がある。たとえば、業界規格は、UEによりサポートされ報告されるMHz単位の最大DL PRS帯域幅を仮定して、ミリ秒(ms)単位のDL PRSシンボルのある持続時間をUEがTmsごとに処理できることを必要とし得る。限定ではなく例として、FR1帯域の最大DL PRS帯域幅は、5、10、20、40、50、80、100MHzであってよく、FR2帯域の最大DL PRS帯域幅は、50、100、200、400MHzであってよい。規格は、タイプ1(すなわち、サブスロット/シンボルレベルバッファリング)として、またはタイプ2(すなわち、スロットレベルバッファリング)としても、DL PRSバッファリング能力を示し得る。共通のUE能力は、UEによりサポートされ報告されるMHz単位の最大DL PRS帯域幅を仮定して、UEがTmsごとに処理できるms単位のDL PRSシンボルの持続時間Nを示し得る。例示的なTの値は、8、16、20、30、40、80、160、320、640、1280msを含んでよく、例示的なNの値は、0.125、0.25、0.5、1、2、4、6、8、12、16、20、25、30、32、35、40、45、50msを含んでよい。UEは、帯域ごとの(N、T)値の組合せを報告するように構成されてよく、Nは、UEによってサポートされるMHz単位の所与の最大帯域幅(B)のためのTmsごとに処理されるms単位のDL PRSシンボルの持続時間である。一般に、UEは、この報告されるDL PRS帯域幅値を超えるDL PRS帯域幅をサポートすると予想されなくてよい。UE DL PRS処理能力は、単一の測位周波数レイヤ700に対して定義され得る。UE DL PRS処理能力は、図6に図示されるものなどのDL PRSコム係数構成に依存しなくてよい。UE処理能力は、UEがその下でスロットにおいて処理できるDL PRSリソースの最大の数を示し得る。たとえば、FR1帯域に対する最大の数は、各SCS 15kHz、30kHz、60kHzに対して1、2、4、6、8、12、16、24、32、48、64であってよく、FR2帯域に対する最大の数は、各SCS 15kHz、30kHz、60kHz、120kHzに対して1、2、4、6、8、12、16、24、32、48、64であってよい。
【0101】
図8を参照すると、オンデマンドDL-PRS手順のための例示的なメッセージフロー800が示される。例示的なメッセージフロー800は、UE105、ならびにgNB1 110aなどの例示的なTRP300、ならびにAMF115、LMF120、および外部クライアント130などのコアネットワーク140の要素を含む。メッセージフロー800は、(たとえば、DL-TDOA、DL-AoD、またはマルチRTTのための)支援データを要求するための既存のMO-LR手順を拡張するために使われ得る。たとえば、UE105は、測位方法のうちの1つまたは複数を使ってUEアシスト型またはUEベースの測位のための、LMF120からの支援データを要求するように構成されてよく、DL-PRSに対する選好を示すための追加のパラメータを含んでよい。追加のパラメータは、たとえば、所望のPRS構成を記述してよく、PRS構成に対する好ましい時間または期間(たとえば、現在の時間、開始時間および停止時間)、好ましいPRSリソース帯域幅、PRS測位機会の好ましい持続時間、PRS測位機会の好ましい周期性、PRSリソースに対する好ましいキャリア周波数または周波数レイヤ、UEのロケーションの周りのPRS構成がそのために要求されるgNB/TRPの好ましい数とロケーションであって、gNB/TRPのロケーションが、PCIもしくはCGIを使って指定されてよく、または、絶対的なグローバル座標において表され得る、もしくはゾーン識別子(たとえば、NR Rel-16サイドリンクにおいて使われるゾーンIDと同様の)を使って、もしくは既知の基準ロケーション(支援データにおいてUEに提供される、サービングセルなどの特定のセルのロケーションなど)に対する座標を使って表され得る、特定のロケーションもしくは地理的領域として指定されてよい、gNB/TRPの好ましい数とロケーション、利用可能なDL信号に対してUEによって実施される個々のgNB、RSRP、もしくはRSRQの測定(たとえば、無線リソース管理(RRM)の測定)に対する好ましいPRSビームの1つまたは複数の方向、目標のロケーションの正確さとレイテンシを記述するサービス品質(QoS)パラメータ(たとえば、PRS測定に基づくあらゆるロケーション推定値のための所望の正確さと応答時間(たとえば、UE内部クライアント(たとえば、アプリ)によって要求されるような))、および(たとえば、LPPのために定義されるような)UEのPRS能力のうちの1つまたは複数を含んでよい。他のパラメータも、それぞれのgNBおよびUEの構成と能力にも基づいて使われ得る。
【0102】
ある実施形態では、UE105は、利用できる可能なオンデマンドDL-PRS構成についての情報をもたない場合がある。この場合、UE105は、所望のDL-PRS構成のためのパラメータ(たとえば、図9の構成パラメータのうちの1つまたは複数)を含む、LPP支援データ要求メッセージなどの1つまたは複数のメッセージを送ってよい。ある例では、LPP IE NR-DL-PRS-AssistanceDataおよびNR-DL-PRS-Infoにおいて定義されるようなDL-PRSパラメータは、LPP支援データ要求メッセージにおいてLMF120に明確に提供されてよい。
【0103】
ある実施形態では、UE105は、オンデマンドで要求され得る、1つまたは複数の事前構成または事前定義された利用可能なDL-PRS構成を有してよい。ある例では、各々の事前構成または事前定義されたDL-PRS構成は、関連するDL-PRSパラメータ(たとえば、図9の構成パラメータのうちの1つまたは複数)のセットを有してよく、DL-PRS構成識別子/インデックス値によって(たとえば、図10に示されるように)識別されてよい。LPP支援データ要求メッセージは、所望のオンデマンドDL-PRS構成のDL-PRS構成識別子/インデックス(または優先度に従って並べられる所望のDL-PRS構成識別情報/インデックスのリスト)を含み得る。別の例では、LPP支援データ要求メッセージは、事前構成されたDL-PRS構成と比較して変化することが要求されるDL-PRSパラメータ(たとえば、図9の構成パラメータのうちの1つまたは複数)のリストを含む。たとえば、LPP支援データ要求メッセージは、前に提供されたDL-PRS支援データメッセージにおける、DL-PRS帯域幅またはDL-PRSビーム方向を変更せよとの要求を含み得る。
【0104】
可能なオンデマンドDL-PRS構成のセットは、「1次DL-PRS構成」(たとえば、デフォルトのDL-PRSを定義する)および1つまたは複数の「2次DL-PRS構成」によって定義されてよく、2次DL-PRS構成は、1次DL-PRS構成(すなわち、オーバーヘッドを減らすためにデルタ符号化/シグナリングを使用する)と比較して異なるDL-PRSパラメータを含んでよい。可能なオンデマンドDL-PRS構成のこのセットは、可能なオンデマンドDL-PRS構成のブロードキャストのための新しいposSIBにもマッピングされ得る、新しいLPP支援データIEとして定義され得る。新しいposSIBタイプは、識別子値と一緒に、可能なオンデマンドDL-PRS構成(現在アクティブではない場合がある)のリストを定義するように構成され得る。
【0105】
ある例では、LPP支援データ要求メッセージは、オンデマンドDL-PRSをサポートするために、所望のDL-PRS構成のための明確なパラメータリストを含むように構成され得る。新しいLPP支援データIEは、オンデマンドでUEによって要求され得る可能なDL-PRS構成のセット(たとえば、IE On-Demand-DL-PRS-Configurations)を含む。IE On-Demand-DL-PRS-Configurationsの中の各DL-PRS構成は、関連するDL-PRSパラメータ(たとえば、図9の構成パラメータのうちの1つまたは複数)のセットおよび識別子を有し得る。ある例では、posSIBタイプは、LPP IE On-Demand-DL-PRS-Configurationsを含むように構成され得る。ある例では、LPP支援データ要求メッセージは、要求されるオンデマンドDL-PRSを定義するLPP IE On-Demand-DL-PRS-Configurationsの中の要素に対応するインデックス/ポインタ/識別子を含み得る。
【0106】
動作において、拡張されたLPP支援データ要求メッセージが、(たとえば、UE内部LCSクライアントの場合)MO-LR要求メッセージに含まれてよく、または、(たとえば、提供されるDL-PRS構成を修正するための)アクティブな/進行中のLPPセッションの一部であってよい。LMF120は、複数のgNB/TRPにDL-PRS送信の変更を要求するように構成され得る。
【0107】
メッセージフロー800を参照すると、ステップ1aおよび1bにおいて、LMF120は、測位システム情報におけるブロードキャストのために、NRPPa支援情報制御メッセージにおいて、可能なオンデマンドDL-PRS構成のセットを含む1つまたは複数のposSIBをgNB110aに提供し得る。可能なオンデマンドDL-PRS構成のセットは、1次DL-PRS構成(たとえば、デフォルトのDL-PRS構成)および1つまたは複数の2次DL-PRS構成を含んでよく、2次DL-PRS構成は、1次DL-PRS構成と比較したDL-PRSにおけるあり得る変更(たとえば、異なる帯域幅、測位機会の持続時間、および/または測位機会の頻度など)を定義してよい。各々の可能なオンデマンドDL-PRS構成は、固有の識別子と関連付けられる。代替的に、または追加で、posSIBは、どの特定のDL-PRSパラメータがオンデマンドで変更されるように要求され得るかも示してよい。
【0108】
ステップ2aにおいて、UE105は、オンデマンドDL-PRS送信に対する要求を含むUL NASトランスポートメッセージに含まれるMO-LR要求メッセージをサービングAMF115に送るように構成され得る。MO-LR要求は、要求されたDL-PRS構成がUEにおいていつ必要とされるか、および/またはどれだけ長く必要とされるか(たとえば、秒数、分数、または時間数)についての、開始時間および/または持続時間も含み得る、好ましいDL-PRS構成のためのパラメータを定義するLPP支援データ要求メッセージを含み得る。この要求は、追加で、UE105のDL-PRS能力を含むLPP能力提供メッセージ、およびLPPロケーション情報提供メッセージ(たとえば、E-CID計測値を提供する)を含み得る。代替的に、ステップ2bにおいて、外部クライアント130、または5GCにおける何らかのエンティティ(たとえば、GMLC125)が、UE105のための何らかのロケーションサービス(たとえば、測位)をサービングAMF115に要求する。または、ステップ2cにおいて、UE105のためのサービングAMF115は、(たとえば、緊急呼出しのためにUE105を位置特定するための)何らかのロケーションサービスの必要性を判断するように構成され得る。
【0109】
ステップ3において、AMF115は、LMF120に対するNlmf_Location_DetermineLocationサービス動作を呼び出すように構成され得る。ステップ2aが実行された場合、サービス動作は、ステップ2aからのMO-LR要求を含み得る。ステップ2bまたは2cが実行された場合、サービス動作は、UE105の現在のロケーション、LCSクライアントタイプについての要求を含み、必要とされるQoSを含み得る。ステップ4において、LMF120は、1つまたは複数のLPP手順を(たとえば、UE105のDL-PRS測位能力を取得するために)実行し得る。ステップ5において、LMF120は、ステップ3において受信された要求に基づいて、1つまたは複数のgNB(たとえば、gNB110a)のための新しいDL-PRS構成を判断するように構成され得る。ステップ5における判断は、ほぼ同時にLMF120によって受信される、UE105の近くの他のUEからのおよび/または他のUEに対するロケーション要求にも基づき得る。
【0110】
ステップ6において、LMF120は、ステップ5において判断されたgNBの各々とのNRPPa DL-PRS再構成手順を開始するように構成されてよい。新しいDL-PRS構成をサポートできないことを一部のgNBが示す場合、LMF120は、新しいDL-PRS構成をサポートするgNBとサポートしないgNBとの間の干渉を避けるために、ステップ11を実行して、新しいDL-PRS構成がサポートされ得ることを示したgNBの各々において古いDL-PRS構成を復元するように構成されてよい。この場合、LMF120は、新しいDL-PRS構成の代わりに、ステップ8において古いDL-PRS構成をUEに提供し得る。
【0111】
ステップ7において、ステップ6で新しいDL-PRS構成のサポートを認めたgNBの各々(たとえば、gNB110a)が、開始時間が提供されなかった場合にはステップ6において肯定応答を送った後(またはその直前)に、またはステップ6において示される開始時間においてのいずれかで、古いDL-PRS構成から新しいDL-PRS構成に変更するように構成されてよい。いくつかの場合、古いDL-PRS構成は、DL-PRSを送信しないことに対応し得る。ステップ8において、LMF120は、段階5において判断され段階6において認められた新しいDL-PRS構成を提供するために、LPP支援データ提供メッセージをUE105へ送るように構成されてよい。このメッセージは、各々の新しいDL-PRS構成の開始時間および持続時間も含み得る。ステップ2bまたは2cが実行された場合、LMF120は、UE105のロケーションを取得するために、LPPおよび場合によってはNRPPa手順を開始し得る。
【0112】
ステップ9において、LMF120は、Nlmf_Location_DetermineLocation応答をAMF115に返し得る。ステップ2aが実行された場合、メッセージは、DL-PRS支援データが転送に成功したかどうかを示し得る。ステップ2bまたはステップ2cが実行された場合、メッセージはUE105のロケーションを含み得る。ステップ10aにおいて、ステップ2aが実行された場合、AMF115は、MO-LR応答を介してステップ9からの応答をUE105に転送し得る。ステップ10bにおいて、ステップ2bが実行された場合、AMF115は、応答を外部クライアント130/5GC LCSエンティティに転送し得る。
【0113】
ステップ11において、新しいDL-PRSのための持続時間がステップ6に含まれなかった場合、LMF120は、各gNBのための古いDL-PRS構成を復元するために、ステップ5において判断されたgNBの各々とのNRPPa DL-PRS再構成手順を開始するように構成されてよい。ステップ12において、gNBの各々が、ステップ6において受信される持続時間が期限切れになるとき、または、ステップ11において古いDL-PRS構成を復元せよとの要求を受信してそれに肯定応答した後のいずれかに、古いDL-PRS構成の送信を開始し得る。いくつかの場合、古いDL-PRS構成は、DL-PRSを送信しないことに対応し得る。
【0114】
図9を参照すると、要求されたDL-PRS構成情報のための例示的なデータ構造900が示される。データ構造900は、LMF120、gNB110a、UE105などのネットワークエンティティ間で記憶され転送されるように構成される、1つまたは複数のテーブルおよびフィールドであり得る。ある例では、パラメータ902は、図7に示されるPRSリソースに対応し得る。ある実施形態では、本明細書で提供されるオンデマンドDL-PRS手順は、可能なDL-PRS構成のセットとしてパラメータ902を示す新しい支援データ情報要素(IE)を利用し得る。セットの中の各DL-PRS構成は、いくつかの関連するDL-PRSパラメータ902を含み得る。パラメータ902は、UEまたはLMFからの要求に基づき得る。たとえば、パラメータのUE由来サブセット904は、UE105が認識し得る、またはその制御権を有し得る、パラメータに基づき得る。同様に、パラメータのLMF由来サブセット906は、LMF120が修正することを望み得るパラメータに基づき得る。他のサブセットが使用され得るので、パラメータ904、906のサブセットの中のパラメータのリストは例であり、限定ではない。
【0115】
ある例では、図10を参照すると、セットの中の各DL-PRS構成は、DL-PRS構成識別子1002、または同様のフィールドによって識別され得る。たとえば、DL-PRS構成識別子1002の各々は、図9のパラメータ902に基づいて、パラメータリストおよび対応するパラメータ値1004と関連付けられ得る。したがって、第1のDL-PRSパラメータセット1006aは、DL-PRS構成識別子1002によって識別されてよく、第2のDL-PRSパラメータセット1006b、第3のDL-PRSパラメータセット1006c、および第4のDL-PRSパラメータセット1006dは、それぞれのDL-PRS構成識別子によって識別されてよい。追加のDL-PRSパラメータセットも構成され得る。ある例では、On-Demand-DL-PRS-Configuration IEは、posSIブロードキャストに含まれ得る1つまたは複数のposSIBに含まれ得る。動作において、UEは、新しいposSIBを受信するように構成されてよく、IE On-Demand-DL-PRS-Configuration情報を記憶する。UEは、異なるRRC状態(すなわち、RRC_IDLE、RRC_INACTIVE、RRC_CONNECTED)においてposSIBを取得するように構成されてよく、したがって、どの特定のDL-PRS構成がオンデマンドで要求され得るかを認識する。
【0116】
図11を参照し、さらに図8図9を参照すると、DL-PRS再構成のための例示的なメッセージフロー1100が示される。メッセージフローは、LMF120およびgNB110aなどの1つまたは複数のTRP300を含む。メッセージフロー1100の目的は、LMF120がDL-PRS送信への変更を要求することを可能にすることである。ステップ1において、LMF120は、DL-PRS送信への変更を要求するために、NRPPa DL-PRS再構成要求メッセージを選択されたgNB(たとえば、gNB110a)に送るように構成され得る。メッセージは、そのgNBのために判断されたDL-PRS構成情報を含んでよく、各々の新しいDL-PRS構成の開始時間および持続時間も含んでよい。各gNBのためのDL-PRS構成は、パラメータ902のうちの1つまたは複数に基づき、DL-PRS帯域幅、DL-PRS測位機会の持続時間、新しい周波数でのDL-PRS送信、および/またはDL-PRS測位機会の頻度などを変更するために使用され得る。ある実施形態では、要求されるDL-PRS構成は、オンデマンドDL-PRS送信をサポートするために、1つまたは複数の事前構成されたDL-PRS構成パラメータセット1006a-dのセットから選択され得る。指向性DL-PRSビームの場合、LMF120は、ターゲットUEによって受信されるべき各gNBのための指向性DL-PRSビームを判断し得る。指向性DL-PRSビームは、ターゲットUEの既知の概略的なロケーションに従ってLMF120によって選択され得る。ステップ2において、新しいDL-PRS構成がgNB110aによってサポートされ得る場合、gNB110aは、NRPPa DL-PRS再構成応答メッセージにおいて肯定応答を返す。新しいDL-PRS構成がgNB110aによってサポートされ得ない場合、gNB110aは失敗メッセージを返すように構成され得る。
【0117】
図12を参照し、さらに図8および図9を参照すると、UE由来オンデマンドDL-PRS要求手順のための例示的なメッセージフロー1200が示される。メッセージフロー1200は、LMF120およびUE105を含む。メッセージフロー1200の目的は、UE105がDL-PRS送信への変更を要求することを可能にすることである。この手順は、たとえば、可能なDL-PRS構成の知識をUE105がもたない場合、または、現在のDL-PRS構成がDL-PRSを送信しないことに対応する場合に適用可能である。ステップ1において、UE105は、1つまたは複数のDL-PRS送信への変更を要求するために、LPP支援データ要求メッセージをLMF120に送るように構成され得る。メッセージは、好ましいDL-PRS構成のためのパラメータ902(これは、好ましいDL-PRS帯域幅、DL-PRS測位機会の好ましい持続時間、UEにより知られている場合はあるgNBに対する好ましいDL-PRSビーム方向を含み得る)を含み得る。メッセージはまた、要求されるDL-PRS構成がUE105においていつ必要とされるか、および/またはどれだけ長く必要とされるかについての、開始時間および/または持続時間(たとえば、DL-PRS構成が必要とされる秒数、分数、または時間数)を含み得る。メッセージは、メッセージフロー800のステップ2aにおいて説明されたようなMO-LR要求メッセージにおいて搬送され得る。ステップ2において、LMF120は、新しいDL-PRS構成情報(たとえば、更新されたパラメータ902)を含むLPP支援データ提供メッセージをUE105に送るように構成され得る。このメッセージは、各々の新しいDL-PRS構成の開始時間および持続時間も含み得る。
【0118】
図13を参照し、さらに図8および図9を参照すると、支援データ修正手順のための例示的なメッセージフロー1300が示される。メッセージフロー1300は、UE105、gNB110a、およびLMF120を含む。メッセージフロー1300の目的は、UE105が(たとえば、以前に提供された支援データを介して、またはブロードキャスト情報を介して)可能なDL-PRS構成の知識を持っている場合に、UE105がDL-PRS送信への変更を要求することを可能にすることである。ステップ1aにおいて、gNB110aは、どのDL-PRSパラメータがオンデマンドで修正され得るかの指示を場合によっては含む、現在アクティブなDL-PRS送信に対応する測位システム情報メッセージにおいてDL-PRS支援データをブロードキャストするように構成され得る。ステップ1bにおいて、LMF120は、どのDL-PRSパラメータが(たとえば、アクティブなLPPセッションの間に)オンデマンドで修正され得るかの指示を場合によっては含む、現在アクティブなDL-PRS送信に対応するDL-PRS支援データをUE105に提供するように構成され得る。ステップ2において、UE105は、現在アクティブなDL-PRS送信への変更を要求するために、LPP支援データ要求メッセージをLMF120に送るように構成される。メッセージは、どのDL-PRSパラメータ902が変更することを要求されるかの指示(これは、DL-PRS帯域幅への変更、DL-PRS測位機会の変更、DL-PRSリソースの変更(たとえば、DL-PRSリソースID追加/解放を介した「ビームオン/オフ」)などを含み得る)を含み得る。メッセージはまた、修正されたDL-PRS構成がターゲットデバイスにおいていつ必要とされるか、および/またはどれだけ長く必要とされるかについての、開始時間および/または持続時間(たとえば、DL-PRS構成が必要とされる秒数、分数、または時間数)を含み得る。ステップ1aが実行される場合、メッセージは、メッセージフロー800のステップ2aにおいて説明されたようなMO-LR要求メッセージにおいて搬送され得る。ステップ3において、LMF120は、ステップ1において提供された支援データと比較して修正された、かつ開始時間および/または持続時間を含み得る、DL-PRSパラメータ(たとえば、パラメータ902のうちの1つまたは複数)を示す修正されたLPP支援データ提供メッセージをUE105に提供するように構成され得る。
【0119】
図14を参照し、さらに図8および図9を参照すると、支援データ事前構成手順のための例示的なメッセージフロー1400が示される。メッセージフロー1400は、UE105、gNB110a、およびLMF120を含む。メッセージフロー1400の目的は、UE105が、UE105に以前に提供された可能なDL-PRS構成のセットにDL-PRS送信への変更を要求することを可能にすることである。ステップ1aにおいて、gNB110aは、メッセージフロー800のステップ1bにおいて説明されるような測位システム情報においてオンデマンドで要求され得る複数のDL-PRS支援データ構成をブロードキャストするように構成され得る。ブロードキャストされるDL-PRS支援データ構成は、ローカルに(たとえば、ブロードキャストしているgNB110aおよび近隣gNB(図14に示されない)に)適用可能であってよく、または、公衆陸上移動網(PLMN)全体で有効であってよく、ローカル/グローバルの指示によって区別されてよい。
【0120】
ステップ1bにおいて、LMF120は、複数のDL-PRS支援データ構成をUE105に(たとえば、位置特定セッションの一部として)提供するように構成され得る。ステップ1aおよび1bにおける各DL-PRS構成は、固有の識別子を有してよく、たとえば、支援データ基準TRPのカバレージエリアおよび有効時間によって定義されるような、ある地理的領域および持続時間に対して有効であってよい。複数のDL-PRS支援データセットは、ある数の2次構成と一緒に1次構成(すなわち、現在アクティブなまたはデフォルトのDL-PRS構成)として提供されてよく、2次構成は、1次DL-PRS構成と比較して異なるDL-PRS構成パラメータのみを含んでよい(すなわち、デルタシグナリング)。ステップ2において、UE105は、DL-PRS送信への変更を要求するために、LPP支援データ要求メッセージをLMF120に送るように構成され得る。メッセージは、ステップ1aおよび1bにおいて提供される可能なDL-PRS構成のセットからの要求されたDL-PRS構成のDL-PRS構成識別子1002を含み得る。ステップ1aが実行される場合、メッセージは、メッセージフロー800のステップ2bにおいて説明されたようなMO-LR要求メッセージにおいて搬送され得る。ステップ3において、LMF120は、新しいDL-PRS構成のためのDL-PRS構成識別子1002をUE105に提供し得る。
【0121】
図15を参照し、さらに図1図14を参照すると、ユーザ機器において実行される、オンデマンド測位基準信号を使用してロケーションを判断するための方法1500は、示される段階を含む。しかしながら、方法1500は例であり、限定ではない。方法1500は、たとえば、段階を追加すること、削除すること、並べ替えること、組み合わせること、同時に実施すること、および/または単一の段階を複数の段階に分割することによって、改変されてよい。
【0122】
段階1502において、方法は、第1の測位基準信号構成と関連付けられる第1の支援データを受信するステップを含む。トランシーバ215およびプロセッサ230を含むUE200は、第1の支援データを受信するための手段である。ある実施形態では、gNB110aなどのTRP300は、現在アクティブなDL-PRS送信に対応する測位システム情報メッセージにおいてDL-PRS支援データとして第1の支援データをブロードキャストするように構成され得る。ある例では、第1の支援データは、測位システム情報においてオンデマンドで要求され得る複数のDL-PRS支援データ構成を含んでよい。ある実施形態では、LMF120は、現在アクティブなDL-PRS送信に対応するDL-PRS支援データを提供するように構成されてよく、どのDL-PRSパラメータが(たとえば、アクティブなLPPセッションの間に)オンデマンドで修正され得るかの指示を場合によっては含んでよい。
【0123】
段階1504において、方法は、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求を送信するステップを含む。トランシーバ215およびプロセッサ230を含むUE200は、1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求を送信するための手段である。ある例では、UE200は、第1の測位基準信号構成(たとえば、現在アクティブなDL-PRS送信)への変更を要求するために、LPP支援データ要求メッセージをLMF120に送るように構成され得る。メッセージは、どのDL-PRSパラメータ902が変更することを要求されるかの指示(これは、DL-PRS帯域幅への変更、DL-PRS測位機会の変更、DL-PRSリソースの変更(たとえば、DL-PRSリソースID追加/解放を介した「ビームオン/オフ」)などを含み得る)を含み得る。メッセージはまた、修正されたDL-PRS構成がターゲットデバイスにおいていつ必要とされるか、および/またはどれだけ長く必要とされるかについての、開始時間および/または持続時間(たとえば、DL-PRS構成が必要とされる秒数、分数、または時間数)を含み得る。ある実施形態では、1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求は、メッセージフロー800のステップ2aにおいて説明されたようなMO-LR要求メッセージにおいて搬送され得る。
【0124】
段階1506において、方法は、第2の測位基準信号構成と関連付けられる第2の支援データを受信するステップを含み、第2の測位基準信号構成は、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求に少なくとも部分的に基づく。トランシーバ215およびプロセッサ230を含むUE200は、第2の支援データを受信するための手段である。ある実施形態では、LMF120は、段階1502において提供された第1の支援データと比較して修正されているDL-PRSパラメータを示す、修正されたLPP支援データ提供メッセージをUE200に提供するように構成され得る。ある例では、第2の支援データは、第2の測位基準信号構成(たとえば、新しいDL-PRS構成)と関連付けられるDL-PRS構成識別子1002を含み得る。
【0125】
段階1508において、方法は、第2の支援データに少なくとも部分的に基づいて、1つまたは複数の測位基準信号から計測値を取得するステップを含む。トランシーバ215およびプロセッサ230を含むUE200は、1つまたは複数の基準信号についての計測値を取得するための手段である。UE200は、段階1506において受信される第2の支援データにおいて提供されるDL-PRS構成に従って、1つまたは複数のgNB(たとえば、gNB110a)によって送信されるDL-PRSを獲得して測定するように構成される。たとえば、限定はしないが、UE200は、DL-PRS送信に基づいて、UE Rx-Tx時間差計測値、ToA、TDoA、RSTD、または他の基準信号計測値を取得し得る。
【0126】
段階1510において、方法は、1つまたは複数の測位基準信号から取得される計測値に少なくとも部分的に基づいてロケーションを判断するステップを含む。プロセッサ230を含むUE200は、ロケーションを判断するための例示的な手段である。UE200は、段階1508において取得されるDL-PRS計測値に基づいてロケーションを判断するように構成される。たとえば、UE200は、複数のgNBまでの距離を判断するためにUE RxTx時間差計測値およびgNB RxTx時間差計測値を利用し、マルチRTT測位技法を使用して現在のロケーションを判断するためにgNBのロケーションを利用し得る。OTDOA、AoD、およびECIDなどの他の既知の測位技法も、UE200のロケーションを判断するために使われ得る。
【0127】
図16を参照し、図1図14をさらに参照すると、オンデマンド測位基準信号と関連付けられる支援データを提供するための方法1600は、示される段階を含む。しかしながら、方法1600は例であり、限定ではない。方法1600は、たとえば、段階を追加させ、削除させ、並べ替えさせ、組み合わさせ、同時に実施させること、および/または単一段階を複数の段階に分割することによって改変されてよい。
【0128】
段階1602において、方法は、第1の測位基準信号構成と関連付けられる第1の支援データをユーザ機器に送るステップを含む。トランシーバ415およびプロセッサ410を含むサーバ400は、第1の支援データを送るための手段である。ある実施形態では、LMF120は、現在アクティブなDL-PRS送信に対応するDL-PRS支援データを提供するように構成されてよく、どのDL-PRSパラメータが(たとえば、アクティブなLPPセッションの間に)オンデマンドで修正され得るかの指示を場合によっては含んでよい。ある例では、第1の支援データは、測位システム情報においてオンデマンドで要求され得る複数のDL-PRS支援データ構成を含んでよい。
【0129】
段階1604において、方法は、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求をユーザ機器から受信するステップを含む。トランシーバ415およびプロセッサ410を含むサーバ400は、1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求を受信するための手段である。ある例では、UE200は、第1の測位基準信号構成(たとえば、現在アクティブなDL-PRS送信)への変更を要求するために、LPP支援データ要求メッセージをLMF120に送るように構成され得る。メッセージは、どのDL-PRSパラメータ902が変更することを要求されるかの指示(これは、DL-PRS帯域幅への変更、DL-PRS測位機会の変更、DL-PRSリソースの変更(たとえば、DL-PRSリソースID追加/解放を介した「ビームオン/オフ」)などを含み得る)を含み得る。メッセージはまた、修正されたDL-PRS構成がターゲットデバイスにおいていつ必要とされるか、および/またはどれだけ長く必要とされるかについての、開始時間および/または持続時間(たとえば、DL-PRS構成が必要とされる秒数、分数、または時間数)を含み得る。ある実施形態では、1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求は、メッセージフロー800のステップ2aにおいて説明されたようなMO-LR要求メッセージにおいて搬送され得る。
【0130】
段階1606において、方法は、第2の測位基準信号構成と関連付けられる第2の支援データを生成するステップを含み、第2の測位基準信号構成は、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求に少なくとも部分的に基づく。トランシーバ415およびプロセッサ410を含むサーバ400は、第2の支援データを生成するための手段である。ある実施形態では、LMF120は、段階1602において提供された第1の支援データと比較して修正されているDL-PRSパラメータを示すように、修正されたLPP支援データ提供メッセージを生成するように構成され得る。ある例では、第2の支援データは、第2の測位基準信号構成(たとえば、新しいDL-PRS構成)と関連付けられるDL-PRS構成識別子1002を含み得る。
【0131】
段階1608において、方法は、第2の支援データをユーザ機器に送るステップを含む。トランシーバ415およびプロセッサ410を含むサーバ400は、第2の支援データを送るための手段である。ある実施形態では、LMF120は、LPP支援データ提供メッセージをUE200に送り得る。
【0132】
図17を参照し、図1図14をさらに参照すると、オンデマンド測位基準信号を送信するための方法1700は、示される段階を含む。しかしながら、方法1700は例であり、限定ではない。方法1700は、たとえば、段階を追加すること、削除すること、並べ替えること、組み合わせること、同時に実施すること、および/または単一の段階を複数の段階に分割することによって、改変されてよい。
【0133】
段階1702において、方法は、第1の測位基準信号構成に基づいて、1つまたは複数の測位基準信号を送信するステップを含む。トランシーバ315およびプロセッサ310を含むTRP300は、1つまたは複数の測位基準信号を送信するための手段である。ある実施形態では、gNB110aなどのTRP300は、第1の構成に基づいてDL-PRSを送信するように構成される。第1のPRS構成は、UEまたはLMFからオンデマンド要求を受信する前に送信されるPRSであり得る。ある例では、TRP300は、どのDL-PRSパラメータがオンデマンドで修正され得るかの指示を場合によっては含む、現在アクティブなDL-PRS送信に対応する測位システム情報メッセージにおいてDL-PRS支援データをブロードキャストするように構成され得る。
【0134】
段階1704において、方法は、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求を受信するステップを含む。トランシーバ315およびプロセッサ310を含むTRP300は、1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求を受信するための手段である。ある実施形態では、LMF120は、DL-PRS送信への変更を要求するために、NRPPa DL-PRS再構成要求メッセージをTRP300に送るように構成され得る。メッセージは、そのTRPのために判断されたDL-PRS構成情報を含んでよく、各々の新しいDL-PRS構成の開始時間および持続時間も含んでよい。各TRPのためのDL-PRS構成は、パラメータ902のうちの1つまたは複数に基づき、DL-PRS帯域幅、DL-PRS測位機会の持続時間、新しい周波数でのDL-PRS送信、および/またはDL-PRS測位機会の頻度などを変更するために使用され得る。ある実施形態では、要求されるDL-PRS構成は、オンデマンドDL-PRS送信をサポートするために、1つまたは複数の事前構成されたDL-PRS構成パラメータセット1006a-dのセットから選択され得る。指向性DL-PRSビームの場合、LMF120は、ターゲットUEによって受信されるべき各gNBのための指向性DL-PRSビームを判断し得る。指向性DL-PRSビームは、ターゲットUEの既知の概略的なロケーションに従ってLMF120によって選択され得る。
【0135】
段階1706において、方法は、第2の測位基準信号構成に基づいて1つまたは複数の測位基準信号を送信するステップを含み、第2の測位基準信号構成は、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求に少なくとも部分的に基づく。トランシーバ315およびプロセッサ310を含むTRP300は、1つまたは複数の測位基準信号を送信するための手段である。ある実施形態では、TRP300は、古いDL-PRS構成(たとえば、第1の基準信号構成)を新しいDL-PRS構成(たとえば、第2の基準信号構成)に変更するように構成され得る。
【0136】
他の例および実装形態が、本開示および添付の請求項の範囲内にある。たとえば、ソフトウェアおよびコンピュータの性質により、上で説明した機能は、プロセッサによって実行されるソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、ハードワイヤリング、またはこれらのうちのいずれかの組合せを使用して実装され得る。機能を実装する特徴はまた、機能の部分が様々な物理的ロケーションにおいて実装されるように分散されることを含めて、様々な位置に物理的に位置し得る。
【0137】
互いと接続され、または通信して図に示され、および/または本明細書において論じられる機能的または他の構成要素は、別段に記載されていない限り、通信可能に結合される。つまり、構成要素は、それらの間での通信を可能にするように、直接または間接的に接続され得る。
【0138】
本明細書で使用する単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が別段に明確に示さない限り、複数形も含む。たとえば、「プロセッサ」は、1つのプロセッサまたは複数のプロセッサを含み得る。「備える」、「備えている」、「含む」および/または「含んでいる」という用語は、本明細書において使われる限り、言及されている特徴、完全体、ステップ、操作、要素および/または構成要素の存在を明示しているが、1つまたは複数の他の特徴、完全体、ステップ、操作、要素、構成要素および/またはそれらのグループの存在または追加を排除するものではない。
【0139】
本明細書で使用するとき、別段に明記されていない限り、機能または動作が項目または条件「に基づく」という記述は、その機能または動作が、述べられた項目または条件に基づいており、かつ述べられた項目または条件に加えて1つまたは複数の項目および/または条件に基づいてよいことを意味する。
【0140】
また、本明細書で使用する、(「のうちの少なくとも1つ」または「のうちの1つまたは複数」によって始まり得る)項目のリストにおいて使用される「または」は、たとえば、「A、B、またはCのうちの少なくとも1つ」というリストまたは「A、B、またはCのうちの1つまたは複数」というリストまたは「AまたはBまたはC」というリストが、A、またはB、またはC、またはAB(AおよびB)、またはAC(AおよびC)、またはBC(BおよびC)、またはABC(すなわち、AおよびBおよびC)、または2つ以上の要素との組合せ(たとえば、AA、AAB、ABBCなど)を意味するような選言的リストを示す。したがって、項目、たとえば、プロセッサが、AもしくはBのうちの少なくとも1つに関する機能を実施するように構成されるという叙述、または項目が、機能Aもしくは機能Bを実施するように構成されるという叙述は、その項目が、Aに関する機能を実施するように構成されてよいか、またはBに関する機能を実施するように構成されてよいか、またはAおよびBに関する機能を実施するように構成されてよいことを意味する。たとえば、「AまたはBのうちの少なくとも1つを計測するように構成されたプロセッサ」または「Aを計測し、またはBを計測するように構成されたプロセッサ」というフレーズは、プロセッサが、Aを計測するように構成されてよい(また、Bを計測するように構成されてもされなくてもよい)か、またはBを計測するように構成されてよい(また、Aを計測するように構成されてもされなくてもよい)か、またはAを計測し、Bを計測するように構成されてよい(また、AとBのどちらか、もしくは両方を計測するために選択するように構成されてよい)ことを意味する。同様に、AまたはBのうちの少なくとも1つを計測するための手段の叙述は、Aを計測するための手段(Bを計測することができてもできなくてもよい)、またはBを計測するための手段(Aを計測するように構成されてもされなくてもよい)、またはAおよびBを計測するための手段(AとBのどちらか、もしくは両方を、計測するために選択することが可能であってよい)を含む。別の例として、項目、たとえば、プロセッサが、機能Xを実施すること、または機能Yを実施することのうちの少なくとも1つを行うように構成されるという叙述は、その項目が、機能Xを実施するように構成されてよいか、または機能Yを実施するように構成されてよいか、または機能Xを実施するように、および機能Yを実施するように構成されてよいことを意味する。たとえば、「Xを計測することまたはYを計測することのうちの少なくとも1つを行うように構成されたプロセッサ」というフレーズは、プロセッサが、Xを計測するように構成されてよい(また、Yを計測するように構成されてもされなくてもよい)か、またはYを計測するように構成されてよい(また、Xを計測するように構成されてもされなくてもよい)か、またはXを計測することおよびYを計測することを行うように構成されてよい(また、XとYのどちらか、もしくは両方を計測することを選択するように構成されてよい)ことを意味する。大幅な変形が、特定の要件に従って行われ得る。たとえば、カスタマイズされたハードウェアが使用される場合もあり、かつ/または、特定の要素は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェア(アプレットなどのポータブルソフトウェアを含む)、もしくは両方において実装される場合がある。さらに、ネットワーク入力/出力デバイスなどの他のコンピューティングデバイスへの接続が利用され得る。
【0141】
上記で説明した、システム、およびデバイスは例である。様々な構成が、適宜に様々な手順または構成要素を省略、置換、または追加してよい。たとえば、いくつかの構成に関して説明した特徴を、様々な他の構成に組み合わせることができる。構成の異なる開示および要素は、同じように組み合わせることができる。また、技術は発展し、したがって、要素の多くは例であり、本開示または特許請求の範囲を限定しない。
【0142】
ワイヤレス通信システムとは、通信がワイヤレスに、すなわち、ワイヤーまたは他の物理接続を通してではなく大気空間を通して伝搬する電磁気および/または音響波によって伝えられるものである。ワイヤレス通信ネットワークは、ワイヤレスに送信されるすべての通信を有するわけではない場合があり、ワイヤレスに送信される少なくともいくつかの通信を有するように構成される。さらに、「ワイヤレス通信デバイス」という用語または類似の用語は、デバイスの機能性が排他的に、もしくは一様に一次的に、通信用であること、またはデバイスがモバイルデバイスであることを必要としないが、デバイスが、ワイヤレス通信能力(単方向または双方向)を含むこと、たとえば、ワイヤレス通信用の少なくとも1つの無線(各無線が送信機、受信機、またはトランシーバの一部である)を含むことを示す。
【0143】
説明では、(実装形態を含む)例示的な構成の完全な理解を与えるように、具体的な詳細が与えられている。しかしながら、構成は、これらの具体的な詳細なしに実践することができる。たとえば、構成を不明瞭にすることを避けるために、よく知られている回路、プロセス、アルゴリズム、構造、および技法は、不要な詳細なしで示してある。この説明は、例示的な構成を与えるものであり、請求項の範囲、適用性、または構成を限定しない。むしろ、構成の先の説明は、記載された技法を実装するための説明を提供する。本開示の範囲から逸脱することなく、要素の機能および構成に様々な変更が行われてよい。
【0144】
本明細書で使用する、「プロセッサ可読媒体」、「機械可読媒体」、および「コンピュータ可読媒体」という用語は、機械を特定の方式で動作させるデータを与えることに関与する任意の媒体を指す。コンピューティングプラットフォームを使うと、様々なプロセッサ可読媒体が、実行のためにプロセッサに命令/コードを与えることに関与し、かつ/またはそのような命令/コード(たとえば、信号)を記憶および/または搬送するために使用されることがある。多くの実装形態では、プロセッサ可読媒体は、物理的および/または有形の記憶媒体である。そのような媒体は、限定はしないが、不揮発性媒体および揮発性媒体を含む、数多くの形をとり得る。不揮発性媒体は、たとえば、光ディスクおよび/または磁気ディスクを含む。揮発性媒体は、限定はしないが、動的メモリを含む。
【0145】
値が第1の閾値を超える(または、よりも大きいか、もしくは上回る)という記述は、値が、第1の閾値よりもわずかに大きい第2の閾値を満たすか、または超えるという記述と等価であり、たとえば、第2の閾値は、コンピューティングシステムの解像度において第1の閾値よりも高い1つの値である。値が第1の閾値未満(または、以内もしくは下回る)であるという記述は、値が、第1の閾値よりもわずかに低い第2の閾値以下であるという記述と等価であり、たとえば、第2の閾値は、コンピューティングシステムの解像度において第1の閾値よりも低い1つの値である。
【0146】
以下の番号付き条項において実装例が説明される。
【0147】
条項1. ユーザ機器のロケーションを判断するための方法であって、第1の測位基準信号構成と関連付けられる第1の支援データを受信するステップと、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求を送信するステップと、第2の測位基準信号構成と関連付けられる第2の支援データを受信するステップであって、第2の測位基準信号構成は、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求に少なくとも部分的に基づく、ステップと、第2の支援データに少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数の測位基準信号から計測値を取得するステップと、1つまたは複数の測位基準信号から取得された計測値に少なくとも部分的に基づいてロケーションを判断するステップとを備える、方法。
【0148】
条項2. 第1の支援データは、オンデマンドで修正され得る1つまたは複数の測位基準信号構成パラメータの指示を含む、条項1の方法。
【0149】
条項3. 第1の支援データは、基地局によって送信される1つまたは複数の測位システム情報ブロックを介して受信される、条項1の方法。
【0150】
条項4. 第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求は、測位基準信号帯域幅、測位機会の持続時間、および測位機会の頻度のうちの少なくとも1つの修正せよとの要求を含む、条項1の方法。
【0151】
条項5. 第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求は、1つまたは複数の測位基準信号パラメータと関連付けられる測位基準構成識別子を含む、条項1の方法。
【0152】
条項6. 第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求は、モバイル由来ロケーション要求メッセージに含まれる、条項1の方法。
【0153】
条項7. 第2の支援データは、ロングタームエボリューション測位プロトコルメッセージを介してロケーション管理機能から受信される、条項1の方法。
【0154】
条項8. 第1の支援データは、複数の測位基準信号構成と関連付けられ、1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求を送信するステップは、複数の測位基準信号構成の1つと関連付けられる識別子を提供するステップを含む、条項1の方法。
【0155】
条項9. 第2の支援データを受信するステップは、複数の測位基準信号構成の1つと関連付けられる識別子を受信するステップを含む、条項8の方法。
【0156】
条項10. オンデマンド測位基準信号と関連付けられる支援データを提供するための方法は、第1の測位基準信号構成と関連付けられる第1の支援データをユーザ機器に送るステップと、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求をユーザ機器から受信するステップと、第2の測位基準信号構成と関連付けられる第2の支援データを生成するステップであって、第2の測位基準信号構成は、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求に少なくとも部分的に基づく、ステップと、第2の支援データをユーザ機器に送るステップとを備える、方法。
【0157】
条項11. 第1の支援データは、オンデマンドで修正され得る1つまたは複数の測位基準信号構成パラメータの指示を含む、条項10の方法。
【0158】
条項12. 第1の支援データを送るステップは、基地局に1つまたは複数の測位システム情報ブロックを提供するステップを含む、条項10の方法。
【0159】
条項13. 第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求は、測位基準信号帯域幅、測位機会の持続時間、および測位機会の頻度のうちの少なくとも1つの修正せよとの要求を含む、条項10の方法。
【0160】
条項14. 第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求は、1つまたは複数の測位基準信号パラメータと関連付けられる測位基準構成識別子を含む、条項10の方法。
【0161】
条項15. 第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求は、モバイル由来ロケーション要求メッセージに含まれる、条項10の方法。
【0162】
条項16. 第2の支援データは、ロングタームエボリューション測位プロトコルメッセージに含まれる、条項10の方法。
【0163】
条項17. 第1の支援データは、複数の測位基準信号構成と関連付けられ、1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求は、複数の測位基準信号構成の1つと関連付けられる識別子を含む、条項10の方法。
【0164】
条項18. 第2の支援データは、複数の測位基準信号構成の1つと関連付けられる識別子を含む、条項17の方法。
【0165】
条項19. オンデマンド測位基準信号を送信するための方法であって、第1の測位基準信号構成に基づいて1つまたは複数の測位基準信号を送信するステップと、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求を受信するステップと、第2の測位基準信号構成に基づいて1つまたは複数の測位基準信号を送信するステップとを備え、第2の測位基準信号構成は、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求に少なくとも部分的に基づく、方法。
【0166】
条項20. 第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求は、測位基準信号帯域幅、測位機会の持続時間、および測位機会の頻度のうちの少なくとも1つの修正せよとの要求を含む、条項19の方法。
【0167】
条項21. 第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求は、第2の測位基準信号構成に基づいて1つまたは複数の測位基準信号を送信するための開始時間および持続時間を含む、条項19の方法。
【0168】
条項22. 第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求は、1つまたは複数の測位基準信号パラメータと関連付けられる測位基準構成識別子を含む、条項19の方法。
【0169】
条項23. 第2の測位基準信号構成は、所望のビーム方向を含む、条項19の方法。
【0170】
条項24. メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、少なくとも1つのプロセッサは、第1の測位基準信号構成と関連付けられる第1の支援データを受信することと、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求を送信することと、第2の測位基準信号構成と関連付けられる第2の支援データを受信することであって、第2の測位基準信号構成は、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求に少なくとも部分的に基づく、ことと、第2の支援データに少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数の測位基準信号から計測値を取得することと、1つまたは複数の測位基準信号から取得された計測値に少なくとも部分的に基づいてロケーションを判断することとを行うように構成される、装置。
【0171】
条項25. 第1の支援データは、オンデマンドで修正され得る1つまたは複数の測位基準信号構成パラメータの指示を含む、条項24の装置。
【0172】
条項26. 第1の支援データは、基地局によって送信される1つまたは複数の測位システム情報ブロックを介して受信される、条項24の装置。
【0173】
条項27. 第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求は、測位基準信号帯域幅、測位機会の持続時間、および測位機会の頻度のうちの少なくとも1つの修正せよとの要求を含む、条項24の装置。
【0174】
条項28. 第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求は、1つまたは複数の測位基準信号パラメータと関連付けられる測位基準構成識別子を含む、条項24の装置。
【0175】
条項29. 第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求は、モバイル由来ロケーション要求メッセージに含まれる、条項24の装置。
【0176】
条項30. 第2の支援データは、ロングタームエボリューション測位プロトコルメッセージを介してロケーション管理機能から受信される、条項24の装置。
【0177】
条項31. 第1の支援データは、複数の測位基準信号構成と関連付けられ、少なくとも1つのプロセッサはさらに、複数の測位基準信号構成の1つと関連付けられる識別子を提供するように構成される、条項24の装置。
【0178】
条項32. 少なくとも1つのプロセッサはさらに、複数の測位基準信号構成の1つと関連付けられる識別子を受信するように構成される、条項31の装置。
【0179】
条項33. メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、少なくとも1つのプロセッサは、第1の測位基準信号構成と関連付けられる第1の支援データをユーザ機器に送ることと、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求をユーザ機器から受信することと、第2の測位基準信号構成と関連付けられる第2の支援データを生成することであって、第2の測位基準信号構成は、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求に少なくとも部分的に基づく、ことと、第2の支援データをユーザ機器に送ることとを行うように構成される、装置。
【0180】
条項34. 第1の支援データは、オンデマンドで修正され得る1つまたは複数の測位基準信号構成パラメータの指示を含む、条項33の装置。
【0181】
条項35. 少なくとも1つのプロセッサはさらに、基地局に1つまたは複数の測位システム情報ブロックを提供するように構成される、条項33の装置。
【0182】
条項36. 第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求は、測位基準信号帯域幅、測位機会の持続時間、および測位機会の頻度のうちの少なくとも1つの修正せよとの要求を含む、条項33の装置。
【0183】
条項37. 第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求は、1つまたは複数の測位基準信号パラメータと関連付けられる測位基準構成識別子を含む、条項33の装置。
【0184】
条項38. 第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求は、モバイル由来ロケーション要求メッセージに含まれる、条項33の装置。
【0185】
条項39. 第2の支援データは、ロングタームエボリューション測位プロトコルメッセージに含まれる、条項33の装置。
【0186】
条項40. 第1の支援データは、複数の測位基準信号構成と関連付けられ、1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求は、複数の測位基準信号構成の1つと関連付けられる識別子を含む、条項33の装置。
【0187】
条項41. 第2の支援データは、複数の測位基準信号構成の1つと関連付けられる識別子を含む、条項40の装置。
【0188】
条項42. メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備え、少なくとも1つのプロセッサは、第1の測位基準信号構成に基づいて1つまたは複数の測位基準信号を送信することと、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求を受信することと、第2の測位基準信号構成に基づいて1つまたは複数の測位基準信号を送信することとを行うように構成され、第2の測位基準信号構成は、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求に少なくとも部分的に基づく、装置。
【0189】
条項43. 第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求は、測位基準信号帯域幅、測位機会の持続時間、および測位機会の頻度のうちの少なくとも1つの修正せよとの要求を含む、条項42の装置。
【0190】
条項44. 第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求は、第2の測位基準信号構成に基づいて1つまたは複数の測位基準信号を送信するための開始時間および持続時間を含む、条項42の装置。
【0191】
条項45. 第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求は、1つまたは複数の測位基準信号パラメータと関連付けられる測位基準構成識別子を含む、条項42の装置。
【0192】
条項46. 第2の測位基準信号構成は、所望のビーム方向を含む、条項42の装置。
【0193】
条項47. ユーザ機器のロケーションを判断するための装置であって、第1の測位基準信号構成と関連付けられる第1の支援データを受信するための手段と、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求を送信するための手段と、第2の測位基準信号構成と関連付けられる第2の支援データを受信するための手段であって、第2の測位基準信号構成は、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求に少なくとも部分的に基づく、手段と、第2の支援データに少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数の測位基準信号から計測値を取得するための手段と、1つまたは複数の測位基準信号から取得された計測値に少なくとも部分的に基づいてロケーションを判断するための手段とを備える、装置。
【0194】
条項48. オンデマンド測位基準信号と関連付けられる支援データを提供するための装置は、第1の測位基準信号構成と関連付けられる第1の支援データをユーザ機器に送るための手段と、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求をユーザ機器から受信するための手段と、第2の測位基準信号構成と関連付けられる第2の支援データを生成するための手段であって、第2の測位基準信号構成は、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求に少なくとも部分的に基づく、手段と、第2の支援データをユーザ機器に送るための手段とを備える、装置。
【0195】
条項49. オンデマンド測位基準信号を送信するための装置であって、第1の測位基準信号構成に基づいて1つまたは複数の測位基準信号を送信するための手段と、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求を受信するための手段と、第2の測位基準信号構成に基づいて1つまたは複数の測位基準信号を送信するための手段とを備え、第2の測位基準信号構成は、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求に少なくとも部分的に基づく、装置。
【0196】
条項50. 1つまたは複数のプロセッサにユーザ機器のロケーションを判断させるように構成されるプロセッサ可読命令を備える非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、第1の測位基準信号構成と関連付けられる第1の支援データを受信するためのコードと、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求を送信するためのコードと、第2の測位基準信号構成と関連付けられる第2の支援データを受信するためのコードであって、第2の測位基準信号構成は、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求に少なくとも部分的に基づく、コードと、第2の支援データに少なくとも部分的に基づいて1つまたは複数の測位基準信号から計測値を取得するためのコードと、1つまたは複数の測位基準信号から取得された計測値に少なくとも部分的に基づいてロケーションを判断するためのコードとを備える、非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【0197】
条項51. 1つまたは複数のプロセッサにオンデマンド測位基準信号と関連付けられる支援データを提供させるように構成されるプロセッサ可読命令を備える非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、第1の測位基準信号構成と関連付けられる第1の支援データをユーザ機器に送るためのコードと、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求をユーザ機器から受信するためのコードと、第2の測位基準信号構成と関連付けられる第2の支援データを生成するためのコードであって、第2の測位基準信号構成は、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求に少なくとも部分的に基づく、コードと、第2の支援データをユーザ機器に送るためのコードとを備える、非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【0198】
条項52. 1つまたは複数のプロセッサにオンデマンド測位基準信号を送信させるように構成されるプロセッサ可読命令を備える非一時的プロセッサ可読記憶媒体であって、第1の測位基準信号構成に基づいて1つまたは複数の測位基準信号を送信するためのコードと、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求を受信するためのコードと、第2の測位基準信号構成に基づいて1つまたは複数の測位基準信号を送信するためのコードとを備え、第2の測位基準信号構成は、第1の測位基準信号構成の1つまたは複数のパラメータを修正せよとの要求に少なくとも部分的に基づく、非一時的プロセッサ可読記憶媒体。
【符号の説明】
【0199】
100 通信システム、システム
105 UE
106 UE
110a NRノードB(gNB)、gNB(gノードB)、gNB
110b NRノードB(gNB)、gNB(gノードB)、gNB
110 gNB
111 RU
112 DU
113 CU
114 次世代eノードB(ng-eNB)、ng-eNB(eノードB)、ng-eNB
115 アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)
117 セッション管理機能(SMF)
120 ロケーション管理機能(LMF)
125 ゲートウェイモバイルロケーションセンター(GMLC)
130 外部クライアント
135 次世代(NG)RAN(NG-RAN)
140 5Gコアネットワーク(5GC)、5Gコア
150 サーバ
185 コンスタレーション
190 衛星ビークル(SV)
191 衛星ビークル(SV)
192 衛星ビークル(SV)
193 衛星ビークル(SV)
200 UE
210 プロセッサ
211 メモリ
212 ソフトウェア(SW)
213 センサー
214 トランシーバインターフェース
215 トランシーバ
216 ユーザインターフェース
217 衛星測位システム(SPS)受信機
218 カメラ
219 位置デバイス(PD)
220 バス
230 汎用/アプリケーションプロセッサ、プロセッサ
231 デジタル信号プロセッサ(DSP)、プロセッサ
232 モデムプロセッサ
233 ビデオプロセッサ
234 センサープロセッサ、プロセッサ
240 ワイヤレストランシーバ
242 ワイヤレス送信機
244 ワイヤレス受信機
246 アンテナ
248 ワイヤレス信号
250 ワイヤードトランシーバ
252 ワイヤード送信機
254 ワイヤード受信機
262 SPSアンテナ
300 送信/受信ポイント、TRP
310 プロセッサ
311 メモリ
312 ソフトウェア(SW)
315 トランシーバ
320 バス
340 ワイヤレストランシーバ
342 ワイヤレス送信機
344 ワイヤレス受信機
346 アンテナ
348 ワイヤレス信号
350 ワイヤードトランシーバ
352 ワイヤード送信機
354 ワイヤード受信機
360 SPS信号
362 SPSアンテナ
400 サーバ
410 プロセッサ
411 メモリ
412 ソフトウェア(SW)
415 トランシーバ
420 バス
440 ワイヤレストランシーバ
442 ワイヤレス送信機
444 ワイヤレス受信機
446 アンテナ
450 ワイヤードトランシーバ
452 ワイヤード送信機
454 ワイヤード受信機
502 第1のPRSリソースセット
504 第2のPRSリソースセット
1002 DL-PRS構成識別子
1004 パラメータ値
1006 DL-PRSパラメータセット
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
【国際調査報告】