IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ノキア テクノロジーズ オサケユイチアの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-23
(54)【発明の名称】時間同期のための送信
(51)【国際特許分類】
   H04W 56/00 20090101AFI20240416BHJP
   H04W 84/06 20090101ALI20240416BHJP
【FI】
H04W56/00 130
H04W84/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023568554
(86)(22)【出願日】2021-05-08
(85)【翻訳文提出日】2024-01-09
(86)【国際出願番号】 CN2021092463
(87)【国際公開番号】W WO2022236496
(87)【国際公開日】2022-11-17
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
(71)【出願人】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100092624
【弁理士】
【氏名又は名称】鶴田 準一
(74)【代理人】
【識別番号】100141162
【弁理士】
【氏名又は名称】森 啓
(74)【代理人】
【識別番号】100151459
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 健一
(72)【発明者】
【氏名】ギルス リー
(72)【発明者】
【氏名】ツー-チュン シエ
(72)【発明者】
【氏名】ユアン ピン
(72)【発明者】
【氏名】マス ラウリトスン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA23
5K067CC04
5K067DD25
5K067EE02
5K067EE07
5K067EE10
(57)【要約】
開示されるのは、サービング衛星に対する端末装置の仰角について、送信期間に含まれるセグメントの継続期間を定義する設定を定義するインデックス付きテーブルを定義することであって、セグメントが、少なくとも1つの送信セグメントおよび少なくとも1つのタイミングアドバンス調整用の少なくとも1つのセグメントを含み、インデックス付きテーブルが、対応する設定を有する複数の仰角の範囲を含む、定義することと、端末装置の仰角に適用可能な設定を定義するインデックスに関する通知を取得することと、送信をスケジュールすることであって、送信はアップリンク送信である、スケジュールすることと、端末装置の仰角に適用される設定に従って、端末装置から送信を受信することと、を含む方法である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと、を備える装置であって、前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記装置に、
サービング衛星に対する端末装置の推定仰角について、送信期間に含まれるセグメントの継続期間を定義する設定を取得することであって、前記セグメントは、少なくとも1つの送信セグメントおよび少なくとも1つのタイミングアドバンス調整のための少なくとも1つのセグメントを含む、取得することと、
前記少なくとも1つの送信セグメントの期間に、アップリンク送信を非地上ネットワークに含まれるアクセスノードに送信し、前記少なくとも1つのタイミングアドバンス調整用セグメントの期間に、前記アップリンク送信のタイミングアドバンスを調整することと、
を行わせるように構成される、装置。
【請求項2】
前記取得された設定は、前記推定された仰角および前記端末装置の方位角に対して定義される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記装置は、さらに、前記端末装置の前記サービング衛星に対する前記端末装置の前記仰角を推定するようにされる、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記装置は、さらに、全地球航法衛星システムおよび衛星エフェメリスから得られる前記端末装置の位置に基づいて前記仰角を推定するようにされる、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
前記装置は、さらに、前記推定仰角を示す通知を前記アクセスノードに送信させる、請求項3または4に記載の装置。
【請求項6】
前記通知は、前記アクセスノードによって送信されるインデックス付きテーブルのインデックスを含む、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
前記装置は、さらに、その位置を示す通知を前記アクセスノードに送信される、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記装置は、さらに、前記アクセスノードから、前記端末装置の前記推定仰角について、前記送信期間に含まれる前記セグメントの前記継続期間を定義する前記設定を含むインデックス付きテーブルを取得するようにされる、請求項1乃至4または請求項7のいずれかに記載の装置。
【請求項9】
前記設定は、さらに、各セグメントにおいて適用されるタイミングアドバンス値を定義する、請求項8に記載の装置。
【請求項10】
前記装置は、さらに、前記アクセスノードから、前記端末装置の前記推定仰角について、前記送信期間に含まれる前記セグメントの前記継続期間を定義する前記設定に対応する、前記インデックス付きテーブルのインデックスの通知を取得する、請求項8または9に記載の装置。
【請求項11】
前記装置は前記端末装置内に備えられる、請求項1乃至10のいずれかに記載の装置。
【請求項12】
少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備える装置であって、前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記装置に、
サービング衛星に対する端末装置の仰角について、送信期間に含まれるセグメントの継続期間を定義する設定を定義するインデックス付きテーブルを定義することであって、前記セグメントは、少なくとも1つの送信セグメントおよび少なくとも1つのタイミングアドバンス調整のための少なくとも1つのセグメントを含み、前記インデックス付きテーブルは、対応する設定を有する複数の仰角の範囲を含む、定義することと、
前記端末装置の前記仰角に適用される前記設定を定義するインデックスに関する通知を取得することと、
送信をスケジュールすることであって、前記送信はアップリンク送信である、スケジュールすることと、
前記端末装置の前記仰角に適用される前記設定に従って、前記端末装置から前記送信を受信することと、
を行わせるように構成される、装置。
【請求項13】
前記設定は、前記端末装置の前記仰角および方位角に対して定義される、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記装置は、さらに、前記インデックス付きテーブルを前記端末装置に送信させる、請求項12または13に記載の装置。
【請求項15】
前記装置は、さらに、前記端末装置から、前記端末装置の前記位置を示す通知を取得するようにされる、請求項12に記載の装置。
【請求項16】
前記装置は、さらに、前記端末装置の前記位置および衛星エフェメリスデータに基づいて、前記端末装置の前記仰角および方位角を推定するようにされる、請求項15に記載の装置。
【請求項17】
前記装置は、さらに、前記インデックス付きテーブルに基づいて、前記推定仰角および前記推定方位角に対応する設定を決定し、前記推定仰角に対応する前記設定に関する情報を前記端末装置に送信するようにされる、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記装置は、さらに、前記端末装置から、前記仰角の推定値および方位角の推定値を取得し、または、前記端末装置の前記仰角に適用される前記設定を定義する前記インデックスに関する前記通知を取得するようにされる、請求項12に記載の装置。
【請求項19】
前記装置は、非地上ネットワーク内に含まれるアクセスノード内に備えられる、請求項12乃至18のいずれかに記載の装置。
【請求項20】
サービング衛星に対する端末装置の推定仰角について、送信期間内に含まれるセグメントの継続期間を定義する設定を取得することであって、前記セグメントは、少なくとも1つの送信セグメントおよび少なくとも1つのタイミングアドバンス調整のための少なくとも1つのセグメントを含む、取得することと、
前記少なくとも1つの送信セグメント期間中に、前記アップリンク送信を非地上ネットワークに含まれるアクセスノードに送信し、前記少なくとも1つのタイミングアドバンス調整用セグメント期間中に、アップリンク送信のタイミングアドバンスを調整することと、
を含む方法。
【請求項21】
サービング衛星に対する端末装置の仰角について、送信期間に含まれるセグメントの継続期間を定義する設定を定義するインデックス付きテーブルを定義することであって、前記セグメントは、少なくとも1つの送信セグメントおよび少なくとも1つのタイミングアドバンス調整のための少なくとも1つのセグメントを含み、前記インデックス付きテーブルは、対応する設定を有する複数の仰角の範囲を含む、定義することと、
前記端末装置の前記仰角に適用される前記設定を定義するインデックスに関する通知を取得することと、
送信をスケジュールすることであって、前記送信はアップリンク送信である、スケジュールすることと、
前記端末装置の前記仰角に適用される前記設定に従って、前記端末装置から前記送信を受信することと、
を含む方法。
【請求項22】
装置に、少なくとも、
サービング衛星に対する端末装置の推定仰角について、送信期間内に含まれるセグメントの継続期間を定義する設定を取得することであって、前記セグメントは、少なくとも1つの送信セグメントおよび少なくとも1つのタイミングアドバンス調整のための少なくとも1つのセグメントを含む、取得することと、
前記少なくとも1つの送信セグメント中に、非地上ネットワークに含まれるアクセスノードにアップリンク送信を送信し、前記少なくとも1つのタイミングアドバンス調整用セグメント中に、前記アップリンク送信のタイミングアドバンスを調整することと、
を実行させるための命令を含むコンピュータプログラム。
【請求項23】
装置に、少なくとも、
サービング衛星に対する端末装置の仰角について、送信期間に含まれるセグメントの継続期間を定義する設定を定義するインデックス付きテーブルを定義することであって、前記セグメントは、少なくとも1つの送信セグメントおよび少なくとも1つのタイミングアドバンス調整のための少なくとも1つのセグメントを含み、前記インデックス付きテーブルは、対応する設定を有する複数の仰角の範囲を含む、定義することと、
前記端末装置の前記仰角に適用される前記設定を定義するインデックスに関する通知を取得することと、
送信をスケジュールすることであって、前記送信はアップリンク送信である、スケジュールすることと、
前記端末装置の前記仰角に適用される前記設定に従って、前記端末装置から前記送信を受信することと、
を実行させるための命令を含むコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
以下の例示的な実施形態は、無線通信、および、送信に関するタイミングの同期に関する。
【背景技術】
【0002】
セルラー通信ネットワークなどの無線通信ネットワークは、デバイスが1つのエリアから別のエリアへ自由に移動することを可能にする。無線通信ネットワークを用いて送信されるデータは、送信周期設定に従うことができる。そのため、受信側と送信側では、送信周期のタイミングを同期させる必要がある。
【発明の概要】
【0003】
本開示の様々な実施形態に要求される保護の範囲は、独立請求項によって規定される。独立請求項の範囲に該当しない、本明細書に記載された例示的な実施形態および特徴がある場合、それは、本開示の様々な実施形態を理解するために有用な例として解釈される。
【0004】
第1の態様によれば、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備える装置が提供され、前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータプログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサにより、前記装置に、サービング衛星に対する端末装置の推定仰角に対して、送信期間に含まれるセグメントの継続期間を定義する設定を取得することであって、前記セグメントは、少なくとも1つの送信セグメントおよび少なくとも1つのタイミングアドバンス調整用セグメントを含む、取得することと、少なくとも1つの送信セグメントの期間に、非地上ネットワークに含まれるアクセスノードにアップリンク送信を送信することと、前記少なくとも1つのタイミングアドバンス調整用セグメントの期間において、前記アップリンク送信のタイミングアドバンスを調整することと、を行わせるように構成される。
【0005】
第2の態様によれば、サービング衛星に対する端末装置の推定仰角に対して、送信期間に含まれるセグメントの継続期間を定義する設定を取得する手段であって、セグメントは、少なくとも1つの送信セグメントおよび少なくとも1つのタイミングアドバンス調整のための少なくとも1つのセグメントを含む、取得する手段と、前記少なくとも1つの送信セグメントの期間に、アップリンク送信を非地上ネットワークに含まれるアクセスノードに送信する手段と、前記少なくとも1つのタイミングアドバンス調整用セグメントの期間に、前記アップリンク送信のタイミングアドバンスを調整する手段と、を含む、装置が提供される。
【0006】
第3の態様によれば、サービング衛星に対する端末装置の推定仰角に対して、送信期間に含まれるセグメントの継続期間を定義する設定を取得することであって、前記セグメントが、少なくとも1つの送信セグメントおよび少なくとも1つのタイミングアドバンス調整のための少なくとも1つのセグメントを含む、取得することと、前記少なくとも1つの送信セグメントの期間に、アップリンク送信を非地上ネットワークに含まれるアクセスノードに送信することと、前記少なくとも1つのタイミングアドバンス調整用セグメントにおいて、前記アップリンク送信のタイミングアドバンスを調整することと、を含む、方法が提供される。
【0007】
第4の態様によれば、少なくとも、サービング衛星に対する端末装置の推定仰角に対して、送信期間に含まれるセグメントの継続期間を定義する設定を取得することであって、セグメントは、少なくとも1つの送信セグメントおよび少なくとも1つのタイミングアドバンス調整のための少なくとも1つのセグメントを含む、取得することと、少なくとも1つの送信セグメントの期間に、非地上ネットワークに含まれるアクセスノードにアップリンク送信を送信することと、前記少なくとも1つのタイミングアドバンス調整用セグメントの間、前記アップリンク送信のタイミングアドバンスを調整することと、を装置に実行させるための命令を含むコンピュータプログラムが提供される。
【0008】
第5の態様によれば、少なくとも、サービング衛星に対する端末装置の推定仰角について、送信期間に含まれるセグメントの継続期間を定義する設定を取得することであって、セグメントは、少なくとも1つの送信セグメントおよび少なくとも1つのタイミングアドバンス調整のための少なくとも1つのセグメントを含む、取得することと、少なくとも1つの送信セグメントの期間に、非地上ネットワークに含まれるアクセスノードにアップリンク送信を送信することと、前記少なくとも1つのタイミングアドバンス調整用セグメントの期間において、前記アップリンク送信のタイミングアドバンスを調整することと、を装置に実行させるための命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。
【0009】
第6の態様によれば、少なくとも、サービング衛星に対する端末装置の推定仰角について、送信期間に含まれるセグメントの継続期間を定義する設定を取得することであって、セグメントは、少なくとも1つの送信セグメントおよび少なくとも1つのタイミングアドバンス調整のための少なくとも1つのセグメントを含む、取得することと、少なくとも1つの送信セグメントの期間に、非地上ネットワークに含まれるアクセスノードにアップリンク送信を送信することと、前記少なくとも1つのタイミングアドバンス調整用セグメントの期間に、前記アップリンク送信のタイミングアドバンスを調整することと、を実行するための命令が記憶されたコンピュータプログラムが提供される。
【0010】
第7の態様によれば、少なくとも、サービング衛星に対する端末装置の推定仰角について、送信期間に含まれるセグメントの継続期間を定義する設定を取得することであって、セグメントは、少なくとも1つの送信セグメントおよび少なくとも1つのタイミングアドバンス調整のための少なくとも1つのセグメントを含む、取得することと、少なくとも1つの送信セグメントの期間に、非地上ネットワークに含まれるアクセスノードにアップリンク送信を送信することと、前記少なくとも1つのタイミングアドバンス調整用セグメントの期間に、前記アップリンク送信のタイミングアドバンスを調整することと、を装置に実行させるためのプログラム命令を含む非一過性のコンピュータ可読媒体が提供される。
【0011】
第8の態様によれば、少なくとも、サービング衛星に対する端末装置の推定仰角について、送信期間に含まれるセグメントの継続期間を定義する設定を取得することであって、セグメントは、少なくとも1つの送信セグメントおよび少なくとも1つのタイミングアドバンス調整のための少なくとも1つのセグメントを含む、取得することと、少なくとも1つの送信セグメントの期間に、非地上ネットワークに含まれるアクセスノードにアップリンク送信を送信することと、前記少なくとも1つのタイミングアドバンス調整用セグメントの期間に、前記アップリンク送信のタイミングアドバンスを調整することと、を実行するためのプログラム命令が記憶された非一過性のコンピュータ可読媒体が提供される。
【0012】
第9の態様によれば、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを備える装置が提供され、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサにより、装置に、サービング衛星に対する端末装置の仰角について、送信期間に含まれるセグメントの継続期間を定義する設定を定義するインデックス付きテーブルを定義することであって、前記セグメントが、少なくとも1つの送信セグメントおよび少なくとも1つのタイミングアドバンス調整用セグメントを含み、前記インデックス付きテーブルが、対応する設定を有する複数の仰角の範囲を含む、定義することと、前記端末装置の仰角に適用される設定を定義するインデックスに関する通知を取得することと、送信をスケジュールすることであって、前記送信はアップリンク送信である、スケジュールすることと、端末装置の仰角に適用される設定に従って、端末装置から送信を受信することと、を行わせるように構成される。
【0013】
第10の態様によれば、サービング衛星に対する端末装置の仰角について、送信期間に含まれるセグメントの継続期間を定義する設定を定義するインデックス付きテーブルを定義する手段であって、前記セグメントが、少なくとも1つの送信セグメントおよび少なくとも1つのタイミングアドバンス調整用セグメントを含み、前記インデックス付きテーブルが、対応する設定を有する複数の仰角の範囲を含む、定義する手段と、前記端末装置の仰角に適用される設定を定義するインデックスに関する通知を取得する手段と、送信をスケジュールする手段であって、前記送信がアップリンク送信である、スケジュールする手段と、端末装置の仰角に適用される設定に従って、端末装置から送信を受信する手段と、を備える装置が提供される。
【0014】
第11の態様によれば、サービング衛星に対する端末装置の仰角について、送信期間に含まれるセグメントの継続期間を定義する設定を定義するインデックス付きテーブルを定義することであって、前記セグメントが、少なくとも1つの送信セグメントおよび少なくとも1つのタイミングアドバンス調整用の少なくとも1つのセグメントを含み、前記インデックス付きテーブルが、対応する設定を有する複数の仰角の範囲を含む、定義することと、前記端末装置の仰角に適用される設定を定義するインデックスに関する通知を取得することと、送信をスケジュールすることであって、送信はアップリンク送信である、スケジュールすることと、端末装置の仰角に適用される設定に従って、端末装置から送信を受信することと、を含む方法が提供される。
【0015】
第12の態様によれば、少なくとも、サービング衛星に対する端末装置の仰角について、送信期間に含まれるセグメントの継続期間を定義する設定を定義するインデックス付きテーブルを定義することであって、前記セグメントが、少なくとも1つの送信セグメントおよび少なくとも1つのタイミングアドバンス調整用セグメントを含み、前記インデックス付きテーブルが、対応する設定を有する複数の仰角の範囲を含む、定義することと、端末装置の仰角に適用可能な設定を定義するインデックスに関する通知を取得することと、送信をスケジュールすることであって、送信はアップリンク送信である、スケジュールすることと、端末装置の仰角に適用される設定に従って、端末装置から送信を受信することと、を装置に実行させるための命令を含むコンピュータプログラムが提供される。
【0016】
第13の態様によれば、少なくとも、サービング衛星に対する端末装置の仰角について、送信期間に含まれるセグメントの継続期間を定義する設定を定義するインデックス付きテーブルを定義することであって、前記セグメントが、少なくとも1つの送信セグメントおよび少なくとも1つのタイミングアドバンス調整用セグメントを含み、前記インデックス付きテーブルが、対応する設定を有する複数の仰角の範囲を含む、定義することと、端末装置の仰角に適用される設定を定義するインデックスに関する通知を取得することと、送信をスケジュールすることであって、送信はアップリンク送信である、スケジュールすること、端末装置の仰角に適用される設定に従って、端末装置から送信を受信することと、を装置に実行させるための命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。
【0017】
第14の態様によれば、少なくとも、サービング衛星に対する端末装置の仰角に対して、送信期間に含まれるセグメントの継続期間を定義する設定を定義するインデックス付きテーブルを定義することであって、前記セグメントは、少なくとも1つの送信セグメントおよび少なくとも1つのタイミングアドバンス調整用の少なくとも1つのセグメントを含み、前記インデックス付きテーブルが、対応する設定を有する複数の仰角の範囲を含む、定義することと、端末装置の仰角に適用される設定を定義するインデックスに関する通知を取得することと、送信をスケジュールすることであって、送信はアップリンク送信である、スケジュールすることと、端末装置の仰角に適用される設定に従って、端末装置から送信を受信することと、を実行するための命令が記憶されたコンピュータプログラムが提供される。
【0018】
第15の態様によれば、少なくとも、サービング衛星に対する端末装置の仰角について、送信期間に含まれるセグメントの継続期間を定義する設定を定義するインデックス付きテーブルを定義することであって、前記セグメントが、少なくとも1つの送信セグメントおよび少なくとも1つのタイミングアドバンス調整用セグメントを含み、前記インデックス付きテーブルが、対応する設定を有する複数の仰角の範囲を含む、定義することと、端末装置の仰角に適用される設定を定義するインデックスに関する通知を取得することと、送信をスケジュールすることであって、送信はアップリンク送信である、スケジュールすることと、端末装置の仰角に適用される設定に従って、端末装置から送信を受信することと、を装置に実行させるためのプログラム命令を含む非一過性のコンピュータ可読媒体が提供される。
【0019】
第16の態様によれば、少なくとも、サービング衛星に対する端末装置の仰角について、送信期間に含まれるセグメントの継続期間を定義する設定を定義するインデックス付きテーブルを定義することであって、前記セグメントは、少なくとも1つの送信セグメントおよび少なくとも1つのタイミングアドバンス調整用の少なくとも1つのセグメントを含み、前記インデックス付きテーブルが、対応する設定を有する複数の仰角の範囲を含む、定義することと、端末装置の仰角に適用される設定を定義するインデックスに関する通知を取得することと、送信をスケジュールすることであって、送信はアップリンク送信である、スケジュールすることと、端末装置の仰角に適用される設定に従って、端末装置から送信を受信することと、を実行するためのプログラム命令が記憶された非一過性のコンピュータ可読媒体が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0020】
以下では、実施形態および添付図面を参照して、本開示についてより詳細に説明する。
図1図1は、無線アクセスネットワークの例示的な実施形態を示す。
図2図2は、送信期間および同期期間の例示的な実施形態を示す図である。
図3A図3Aは、タイミングアドバンス値の変化に関する例示的な実施形態による図を示す。
図3B図3Bは、送信期間中のドップラーシフトの例示的な実施形態によるグラフを示す。
図4図4は、例示的な実施形態によるフローチャートを示す図である。
図5図5は、送信期間の例示的な実施形態を示す図である。
図6A図6Aは、異なる仰角における異なる送信期間のタイミングアドバンスの変化を示す図である。
図6B図6Bは、異なる仰角における異なる送信期間のタイミングアドバンスの変化を示す図である。
図6C図6Cは、異なる仰角における異なる送信期間のタイミングアドバンスの変化を示す図である。
図6D図6Dは、異なる仰角における異なる送信期間のタイミングアドバンスの変化を示す図である。
図6E図6Eは、異なる仰角における異なる送信期間のタイミングアドバンスの変化を示す図である。
図6F図6Fは、衛星の移動および端末装置の可能な位置の例示的な実施形態を示す図である。
図6G図6Gは、方位角の使用の影響の評価の例示的なグラフを示す。
図7A図7Aは、端末装置がタイミングアドバンス調整を実行する例示的な実施形態を示す。
図7B図7Bは、端末装置がタイミングアドバンス調整を実行する例示的な実施形態を示す。
図8図8は、シグナリングフローチャートを示す図である。
図9図9は、シグナリングフローチャートを示す図である。
図10図10は、装置の例示的な実施形態を示す。
図11図11は、装置の例示的な実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下の実施形態は例示である。本明細書は、本文のいくつかの箇所で「ある」、「1つの」、または「いくつかの」実施形態(複数可)に言及する場合があるが、これは、各参照が同じ実施形態(複数可)になされること、または特定の特徴が単一の実施形態にのみ適用されることを必ずしも意味しない。異なる実施形態の単一の特徴を組み合わせて、他の実施形態を提供することもできる。
【0022】
本出願で使用される場合、「回路」という用語は、(a)アナログ回路および/またはデジタル回路のみにおける実装のような、ハードウェアのみの回路実装、および、(b)回路とソフトウェア(および/またはファームウェア)の組み合わせ、例えば(該当する場合):(i)プロセッサ(複数可)の組み合わせ、または(ii)デジタルシグナルプロセッサ(複数可)、ソフトウェア、およびメモリ(複数可)を含むプロセッサ(複数可)/ソフトウェアの一部であって、装置に様々な機能を実行させるために協働するもの、および、(c)マイクロプロセッサ(単数または複数)またはマイクロプロセッサ(単数または複数)の一部など、動作のためにソフトウェアまたはファームウェアを必要とする回路(ソフトウェアまたはファームウェアが物理的に存在しない場合も含む)の全てを指す。「回路」のこの定義は、本出願におけるこの用語の全ての使用に適用される。さらなる例として、本出願で使用される場合、「回路」という用語は、単にプロセッサ(または複数のプロセッサ)またはプロセッサの一部と、それ(またはそれら)に付随するソフトウェアおよび/またはファームウェアの実装もカバーする。また、「回路」という用語は、例えば、また、特定の要素に適用可能であれば、携帯電話用のベースバンド集積回路またはアプリケーションプロセッサ集積回路、あるいは、サーバ、セルラーネットワーク装置、または別のネットワーク装置内の同様の集積回路もカバーすることになる。上述した回路の実施形態は、本書に記載の方法またはプロセスの実施形態を実施するための手段を提供する実施形態としても考えられる。
【0023】
本明細書で説明する技術および方法は、様々な手段で実装することができる。例えば、これらの技術は、ハードウェア(1つまたは複数の装置)、ファームウェア(1つまたは複数の装置)、ソフトウェア(1つまたは複数のモジュール)、またはそれらの組み合わせで実装することができる。ハードウェア実装の場合、実施形態の装置(複数可)は、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理デバイス(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、グラフィック処理ユニット(GPU)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本明細書に記載される機能を実行するように設計された他の電子ユニット、またはそれらの組み合わせの内部に実装され得る。ファームウェアまたはソフトウェアの場合、実装は、本明細書で説明する機能を実行する少なくとも1つのチップセットのモジュール(例えば、手順、関数など)を通じて行うことができる。ソフトウェアコードは、メモリユニットに格納され、プロセッサによって実行され得る。メモリユニットは、プロセッサ内に実装されてもよいし、プロセッサの外部に実装されてもよい。後者の場合、任意の適切な手段を介してプロセッサと通信可能に結合することができる。さらに、本明細書に記載されたシステムの構成要素は、それに関して記載された様々な態様等の達成を容易にするために、追加の構成要素によって再配置および/または補完することができ、それらは、当業者には理解されるように、所定の図に示された正確な構成に限定されない。
【0024】
本明細書で説明する実施形態は、グローバル移動通信システム(GSM)または他の第2世代セルラー通信システム、基本的な広帯域符号分割多重アクセス(W-CDMA)に基づくユニバーサル移動通信システム(UMTS、3G)、高速パケットアクセス(HSPA)、ロングタームエボリューション(LTE)、LTE-アドバンスト、IEEE802.11仕様に基づくシステム、IEEE802.15仕様に基づくシステム、ナローバンドインターネットオブシングス(NB-IoT)、拡張マシン型通信(eMTC)を含むLTEマシン型通信(LTE-M)、および/または第5世代(5G)移動通信システムまたはセルラー通信システム、の少なくとも1つなどの通信システムで実施することができる。しかしながら、実施形態は、例として与えられたシステムに限定されるものではなく、当業者であれば、必要な特性を備えた他の通信システムに解決策を適用することができる。
【0025】
図1は、いくつかの要素および機能エンティティを示す簡略化されたシステムアーキテクチャの例を示し、いずれも論理ユニットであり、その実装は図示されたものと異なる可能性がある。図1に示す接続は論理的な接続であり、実際の物理的な接続は異なる場合がある。当業者には、システムが、図1に示されたもの以外の機能および構造からも構成され得ることは明らかである。図1の例は、例示的な無線アクセスネットワークの一部を示している。
【0026】
図1は、セルを提供するアクセスノード(例えば、ノードBなど)104とセル内の1つまたは複数の通信チャネルで無線接続するように構成された端末装置100および102を示す。アクセスノード104は、無線アクセスノードまたはノードとも呼ばれる場合がある。端末装置から、例えば、ノードBへの物理リンクはアップリンクまたはリバースリンクと呼ばれ、例えば、ノードBから端末装置への物理リンクはダウンリンクまたはフォワードリンクと呼ばれる。例えば、ノードBまたはその機能は、そのような用途に適した任意のノード、ホスト、サーバ、アクセスポイントなどのエンティティを使用して実装できることを理解されたい。この例示的な実施形態では1つのセルについて説明するが、説明を簡単にするために、いくつかの例示的な実施形態では、1つのアクセスノードによって複数のセルが提供されてもよいことに留意されたい。
【0027】
通信システムは複数の、例えば、ノードBを含んでいてもよく、その場合、例えば、ノードBは、その目的のために設計された有線または無線のリンクを介して互いに通信するように構成することもできる。これらのリンクは、シグナリングの目的で使用することができる。例えば、ノードBは、それが結合されている通信システムの無線リソースを制御するように構成されたコンピューティングデバイスである。例えば、ノードBは、基地局、アクセスポイント、または無線環境で動作可能な中継局を含む他のタイプのインタフェースデバイスと呼ばれることもある。例えば、ノードBは、トランシーバを含むか、またはトランシーバに結合されている。例えば、ノードBのトランシーバから、ユーザ機器への双方向無線リンクを確立するアンテナユニットへの接続が提供される。アンテナユニットは、複数のアンテナまたはアンテナエレメントを含むことができる。例えば、ノードBは、さらに、コアネットワーク110(CNまたは次世代コアNGC)に接続される。システムによっては、CN側の相手装置は、サービングゲートウェイ(S-GW、ユーザデータパケットのルーティングおよび転送)、端末装置(UE)の外部パケットデータネットワークへの接続を提供するためのパケットデータネットワークゲートウェイ(P-GW)、またはモバイル管理エンティティ(MME)などである場合がある。
【0028】
端末装置(UE、ユーザ機器、ユーザ端末、ユーザ装置などとも呼ばれる)は、エアインターフェース上のリソースが割り当てられ、割り当てられる装置の1つのタイプを示し、したがって、端末装置と共に本明細書で説明される任意の機能は、リレーノードなどの対応する装置と共に実装され得る。このようなリレーノードの一例は、基地局に向かうレイヤ3リレー(セルフバックホーリングリレー)である。このようなリレーノードの別の例は、レイヤ2リレーである。このようなリレーノードは、端末装置部と分散ユニット(DU)部とを含むことができる。CU(集中ユニット)は、例えばF1APインタフェースを介してDUの動作を調整することができる。
【0029】
端末デバイスは、加入者識別モジュール(SIM)、または組み込みSIM、eSIMの有無にかかわらず動作する無線モバイル通信デバイスを含むポータブルコンピューティングデバイスを指すことがあり、移動局(携帯電話)、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ハンドセット、無線モデムを使用するデバイス(アラームまたは測定デバイスなど)、ラップトップおよび/またはタッチスクリーンコンピュータ、タブレット、ゲーム機、ノートブック、マルチメディアデバイスのタイプのデバイスが含まれるが、これらに限定されない。ユーザ機器は、排他的またはほぼ排他的なアップリンク専用機器でもあり、その例として、画像またはビデオクリップをネットワークにロードするカメラまたはビデオカメラがあることを理解されたい。端末デバイスはまた、モノのインターネット(IoT)ネットワークで動作する能力を有するデバイスであってもよい。IoTネットワークとは、人間対人間または人間対コンピュータの相互作用を必要とせずに、モノがネットワークを介してデータを転送する能力を提供されるシナリオである。端末装置はクラウドを利用することもできる。一部のアプリケーションでは、端末装置は、(腕時計、イヤホン、眼鏡などの)無線部品を備えた小型の携帯機器を含み、計算はクラウドで実行される。端末装置(または一部の実施形態ではレイヤ3中継ノード)は、1つまたは複数のユーザ機器機能を実行するように構成される。
【0030】
本明細書で説明する様々な技術は、サイバーフィジカルシステム(CPS)(物理的実体を制御する協働する計算要素のシステム)にも適用することができる。CPSは、異なる場所にある物理オブジェクトに埋め込まれた大量の相互接続されたICTデバイス(センサ、アクチュエータ、プロセッサマイクロコントローラなど)の実装と利用を可能にすることができる。モバイルサイバーフィジカルシステムは、当該物理システムが固有のモビリティを持つものであり、サイバーフィジカルシステムのサブカテゴリーである。モバイル物理システムの例としては、人間や動物によって移動するモバイルロボットや電子機器がある。
【0031】
さらに、装置は単一のエンティティとして示したが、異なるユニット、プロセッサおよび/またはメモリユニット(図1には全ては示されていない)を実装することもできる。
【0032】
5Gは、複数入力-複数出力(MIMO)アンテナを使用し、LTEよりも多くの基地局やノード(いわゆるスモールセルコンセプト)を可能にし、小規模な基地局と協調して動作するマクロサイトを含み、サービスニーズ、ユースケース、利用可能な周波数に応じて様々な無線技術を採用する。5Gモバイル通信は、ビデオストリーミング、拡張現実、さまざまなデータ共有方法、交通安全、各種センサ、リアルタイム制御を含む(大規模)機械型通信(mMTC)などのさまざまな形態の機械型アプリケーションなど、幅広いユースケースと関連アプリケーションをサポートする。5Gは、6GHz以下、センチ波(cmWave)、ミリ波(mmWave)という複数の無線インタフェースを持ち、LTEなどの既存のレガシー無線アクセス技術とも統合可能であると期待されている。LTEとの統合は、少なくとも初期段階では、マクロカバレッジがLTEによって提供され、5G無線インタフェースアクセスがLTEへのアグリゲーションによってスモールセルから提供されるシステムとして実装される可能性がある。言い換えれば、5Gは、RAT間運用(LTE-5Gなど)とRI間運用(無線インタフェース間運用、6GHz未満-センチ波、6GHz未満-センチ波-ミリ波など)の両方をサポートする計画である。5Gネットワークで使用されると考えられているコンセプトの1つに、ネットワークスライシングがある。このスライシングでは、遅延、信頼性、スループット、モビリティに関する要件が異なるサービスを実行するために、同じインフラ内に複数の独立した専用の仮想サブネットワーク(ネットワークインスタンス)を作成することができる。
【0033】
LTEネットワークの現在のアーキテクチャは、無線では完全に分散され、コアネットワークでは完全に集中化されている。5Gの低遅延アプリケーションやサービスでは、コンテンツを無線に近づける必要があり、ローカルブレイクアウトやマルチアクセスエッジコンピューティング(MEC)につながる可能性がある。5Gでは、データのソースで分析および知識生成が可能になる。このアプローチでは、ラップトップ、スマートフォン、タブレット、センサなど、ネットワークに常時接続されていないリソースを活用する必要がある。MECは、アプリケーションやサービスをホスティングするための分散コンピューティング環境を提供する。また、携帯電話加入者の近くでコンテンツを保存および処理し、応答時間を短縮する機能もある。エッジコンピューティングは、ワイヤレスセンサーネットワーク、モバイルデータ収集、モバイル署名分析、協調分散ピアツーピアアドホックネットワーキング、ローカルクラウド/フォグコンピューティング、グリッド/メッシュコンピューティング、露コンピューティング、モバイルエッジコンピューティング、クラウドレット分散データストレージおよび検索、自律自己回復ネットワーク、リモートクラウドサービス、拡張現実および仮想現実、データキャッシング、モノのインターネット(大規模な接続および/または遅延が重要)、重要な通信(自律走行車、交通安全、リアルタイム分析、タイムクリティカルな制御、ヘルスケアアプリケーション)などの幅広い技術をカバーしている。
【0034】
通信システムはまた、公衆交換電話網やインターネット112などの他のネットワークと通信し、および/またはそれらによって提供されるサービスを利用することができる。通信ネットワークは、クラウドサービスの利用をサポートすることもでき、例えば、コアネットワーク運用の少なくとも一部をクラウドサービスとして実施することができる(これは、図1では「クラウド」114によって示されている)。また、通信システムは、中央制御エンティティなどを含み、異なる事業者のネットワークが例えばスペクトル共有において協力するための設備を提供することもできる。
【0035】
エッジクラウドは、ネットワーク機能仮想化(NFV)とソフトウェア定義ネットワーキング(SDN)を利用することで、無線アクセスネットワーク(RAN)に持ち込むことができる。エッジクラウドを使用することは、アクセスノードのオペレーションが、少なくとも部分的に、無線部分を含む遠隔の無線ヘッドまたは基地局に動作可能に結合されたサーバ、ホスト、またはノードで実行されることを意味する可能性がある。また、ノードのオペレーションが複数のサーバ、ノード、またはホストの間で分散される可能性もある。cloudRANアーキテクチャの適用により、RANのリアルタイム機能をRAN側で(分散ユニットDU104で)実行し、非リアルタイム機能を集中的に(集中ユニットCU108で)実行することが可能になる。
【0036】
また、コアネットワーク運用と基地局運用の労働分配は、LTEとは異なるか、あるいは存在しない可能性もあることを理解されたい。その他、ビッグデータやオールIPなど、ネットワークの構築および管理方法を変えるような技術も利用される可能性がある。5G(または新無線、NR)ネットワークは複数の階層をサポートするように設計されており、MECサーバはコアと基地局またはノードB(gNB)の間に配置することができる。MECは4Gネットワークにも適用できることを理解されたい。
【0037】
5Gはまた、衛星通信を利用して、5Gサービスのカバレッジを強化または補完することもできる。例えば、地上波のカバレッジがない地域でバックホールやサービスの可用性を提供することなどが挙げられる。想定されるユースケースとしては、M2M(Machine-to-Machine)やIoT(Internet of Things)デバイスのサービス継続性の提供、または車両の乗客のためのサービス継続性の提供、および/または重要な通信のサービス可用性の確保、および/または将来の鉄道/海上/航空通信が挙げられる。衛星通信は、静止地球軌道(GEO)衛星システムを利用することができるが、低軌道(LEO)衛星システム、例えば、メガコンステレーション(数百の(ナノ)衛星が配備されたシステム)を利用することもできる。コンステレーションを含む衛星106は、地上セルを作成するgNB、またはgNBの少なくとも一部を搭載することができる。あるいは、衛星106は、1つまたは複数のセルの信号を地球に中継するために使用されてもよい。地上セルは、地上中継ノード104を介して、または地上もしくは衛星に配置されたgNBによって、またはgNBの一部が例えばDUである衛星上にあり、gNBの一部が例えばCUである地上にある場合がある。さらに、あるいは代替的に、高高度プラットフォーム局(HAPS)システムを利用することもできる。HAPSは、高度20~50kmの物体に設置され、地球に対して定点にある無線局として理解できる。あるいは、HAPSは地球に対して相対的に移動することもある。例えば、高度20~25キロメートルの軽量で太陽電池駆動の航空機や飛行船を使い、数ヶ月間継続的に運用することで、HAPSを介してブロードバンドアクセスを提供することができる。
【0038】
示されているシステムは無線アクセスシステムの一部の例であり、システムは複数の、例えば、ノードBを含んでもよく、端末装置は複数の無線セルへのアクセスを有してもよく、システムは物理層中継ノードまたは他のネットワーク要素などの他の装置を含んでもよいことに留意されたい。例えば、ノードBの少なくとも1つは、例えば、ホームノードBであってもよい。さらに、無線通信システムの地理的領域において、複数の無線セルと同様に、複数の異なる種類の無線セルが提供されてもよい。無線セルは、通常数十キロメートルまでの直径を有する大きなセルであるマクロセル(またはアンブレラセル)であってもよいし、マイクロセル、フェムトセル、ピコセルなどの小さなセルであってもよい。図1の例えば、ノードBは、これらのセルを提供することができる。セルラー無線システムは、複数の種類のセルを含む多層ネットワークとして実装することができる。いくつかの例示的な実施形態では、多層ネットワークにおいて、1つのアクセスノードが1つのセルまたは複数のセルを提供し、したがって、そのようなネットワーク構造を提供するために複数の例えば、ノードBが必要とされる。
【0039】
通信システムの展開と性能を向上させる必要性を満たすために、例えば、「プラグアンドプレイ」ノードBの概念が導入されている。例えば、「プラグアンドプレイ」ノードBを使用できるネットワークは、例えば、ホームノードB(例えば、HノードB)に加えて、ホームノードBゲートウェイ(HNB-GW)(図1には図示せず)を含むことができる。HNBゲートウェイ(HNB-GW)は、事業者のネットワーク内に設置することができ、多数のHNBからのトラフィックを集約してコアネットワークに戻すことができる。
【0040】
非地上ネットワーク(NTN)は、衛星または無人航空機システム(UAS)の無線周波数(RF)リソースを使用するネットワークまたはネットワークのセグメントを指す場合がある。衛星またはUASは、1つまたは複数の衛星ビームと、衛星の視野に囲まれた所定のサービスエリアにわたる1つまたは複数のセル(例えば、NRセル)を介して、地球上でサービス(例えば、NRサービス)を提供することができる。衛星と対象サービスエリア内の1つまたは複数の端末装置との間には、サービスリンク、即ち無線リンクが存在してよい。さらに、衛星と1つまたは複数の衛星ゲートウェイとの間には、フィーダリンク、即ち無線リンクが存在してよい。衛星ゲートウェイは、例えば、衛星を公衆データネットワークに接続することができる。gNB機能は、例えば、衛星、ゲートウェイ、および/またはデータネットワークに備えられてよく、アクセスノード機能、例えば、gNB機能を備えてよい。非地上ネットワーク(NTN)は、5G標準によってサポートすることができる。例えば、5GアクセスノードであるgNBは、他の方法ではセルラー通信ネットワークによってカバーされない可能性があるような領域へのカバレッジを可能にするために、衛星に搭載されて展開することができる。これにより、5G信号が宇宙からビームダウンされ、無線通信ネットワークの地上インフラが強化することができる。また、地上アクセスノードが損傷する可能性のある地震などの災害時の無線通信の信頼性向上にも役立ち得る。いくつかの代替実施形態では、gNBは地上に配置され、衛星を介したバックホール接続を有することができることに留意されたい。
【0041】
人工衛星にはさまざまな種類がある。例えば、数十年もの間、軌道を周回し、地球上空36,000kmで運用されている衛星もある。低軌道衛星(LEO)と呼ばれる衛星もある。このような衛星は、地球上空500キロから2000キロの間で運用されている。LEO衛星の中には、地球上空約600キロで運用されているものもある。軌道が低いと、衛星がデータを素早く受信および送信できる位置にあるため、待ち時間を短縮できる。
【0042】
モノのインターネット、IoTは、互いにおよび/またはインターネットに接続された物理的オブジェクトのネットワークとして理解されよう。物理的対象は、例えばセルラー通信ネットワークを使用して互いに接続する、IoTデバイスとも呼ばれる装置である。このような装置は、例えばモバイル機器、産業機器、環境センサ、医療機器などに埋め込むことができる。さらに、このような機器は、それぞれの機器に関連するデータを生成し、他の機器に提供するさまざまなセンサを含む場合があり、したがって、機器はIoTのモノであると理解することができる。IoTに含まれる機器は、周囲の物理的環境とデジタル環境との間のインタフェースを提供するために使用される。機器は様々な技術的能力を有することができ、IoTに使用される機器の中には、例えばハードウェア資源が限られている低コストの機器もある。
【0043】
セルラー通信ネットワークは、IoT環境で使用される機器間の接続に利用することができる。例えば、狭帯域IoT(NB-IoT)は、低消費電力広域、LPWA、マシン間ネットワークのためのセルラー規格である。NB-IoTは、メーターやセンサなど、低スループットで遅延に強いアプリケーションに使用される。NB-IoTは、例えば既存のLTE帯域内、通常のLTEキャリアの2社間のガードバンド、またはスタンドアローンモードで展開することができる。また、拡張マシン型通信(eMTC)もIoTに使用することができ、より低い複雑性や電力、より広いカバレッジ、より高いデバイス密度が最適化されている。eMTCは、通常のモバイルブロードバンドなどの他のセルラーネットワークサービスとシームレスに共存することができる。NB-IoTとeMTCはNTNも利用することが想定されている。
【0044】
狭帯域物理上りリンク共有チャネル(NPUSCH)構成では、カバレッジを向上させるために繰り返しが使用される場合がある。複数の繰り返しでは、送信期間の後に同期期間が続く場合がある。図2は、送信期間および同期期間の例示的な実施形態を示しており、これは、予め決められた長さを有する期間として理解され得る。端末装置がアップリンク(UL)で送信する場合、送信期間210の後に同期期間220が続き、その後に別の送信期間210が続き、その後に別の同期期間220が続く。この例示的な実施形態では、送信期間210は、256msとして予め決定される継続期間Xを有し、同期期間220は、40msとして予め決定される継続期間Yを有する。他のいくつかの例示的な実施形態では、期間は同様に他の継続期間を有してもよいことに留意されたい。したがって、この例示的な実施形態では、NPUSCHは、端末デバイスがタイミングアドバンス(TA)、および/またはドップラーシフト補償を調整することによって同期を実行する40msのギャップの前に、256ms以下であるNPUSCH送信の全長を有するように構成される。この例示的な実施形態では、同期期間220においてTAが決定されると、端末装置は送信期間210においてTAを調整しない。また、端末装置は、ギャップの前後の送信が同じ繰り返しのセットの一部である場合、ギャップにおいてTAを調整しない。
【0045】
いくつかの例示的な実施形態では、NB-IoT/eMTC技術は、異なるタイプの衛星が透過モードおよび/または再生モードで使用されるシナリオなどのNTNシナリオで展開され得る。トランスペアレントモードは、gNBなどのアクセスノードが地球上に留まり、衛星が信号を中継するモードと理解することができる。再生モードは、gNBなどのアクセスノードが衛星上のペイロードとなるモードと理解することができる。したがって、IoT NTNは、LEOまたはGEO衛星が地上の端末デバイスにサービスカバレッジを提供するNTNにおいて、IoT技術が展開される展開を指すと理解することができる。
【0046】
IoT NTNでは、LEO衛星の軌道速度は例えば約7,800m/sである。衛星の移動速度が速いため、ドップラーシフトやタイミングアドバンス(TA)の値が大きく変化する。TA値は、マイクロ秒などの時間の値であってもよい。図3Aは、10度から90度までの異なる仰角におけるX=256msの送信期間中に、TA値の量がどのように変化し得るかの例示的な実施形態に関する図を示す。この例示的な実施形態では、LEO衛星の高度は600km、ビーム半径は100km、搬送波周波数は2GHzである。図3Aにおいて、TA値の変化ΔTAは、所定の仰角における初期TA値と送信期間後の新しいTA値との差として定義される。例えば、図3Aから分かるように、TA値の変化量は最大許容範囲、即ちサイクリックプレフィックス(CP)長の半分を超えている。この例示的な実施形態におけるCP長の半分とは、2.35μsである。この例示的な実施形態では、NPUSCH構成が送信期間Xにわたって初期TAを使用する場合、送信期間中のTA値の変化は大きなTAエラーをもたらす。したがって、端末装置は、アップリンクの同期外れの状態になり、送信の受信側で重大な干渉を引き起こす可能性がある。図3Bは、256msの送信期間中のドップラーシフト変化の例示的な実施形態によるグラフを示す。図3Bでは、衛星の高速性がドップラーシフトに与える影響は、ドップラーシフト誤差がサブキャリア間隔(SCS)15kHzよりも小さいという点で、比較的わずかであることが分かる。従って、NTNにおけるIoTの時間的同期を強化するためには、長い送信期間中の大きなTA変化の影響を緩和することが有益である。
【0047】
長い送信期間中の大きなTA変化の影響を緩和するために、送信期間を分割することができる。分割は、セグメント内のタイミングドリフトがタイミング要件に違反しないようなものとすることができ、したがって、例えば、サイクリックプレフィックス(CP)に基づくことができる。図4は、このような送信期間の分割の例示的な実施形態によるフローチャートを示す。まず、S1において、ネットワークが、仰角および衛星高度の関数としてタイミングドリフトを決定する。ネットワークは、例えば、本ネットワークに含まれるアクセスノード、5Gネットワークなどの本ネットワークに含まれる他のコンポーネント、または図1の例示的な実施形態で説明したようなネットワークコンポーネントの組み合わせであってもよい。次に、S2において、ネットワークは、セグメントに分割される送信期間に含まれる送信セグメントの長さを定義する。これらの長さは、仰角の関数として定義される。例えば、第1の期間P1が第1の仰角に対して定義され、第2の期間P2が第2の仰角に対して定義され得る。任意選択で、ネットワークは、送信期間および仰角に含まれるセグメントの長さを有するインデックス付きテーブルを端末装置に提供することができる。この提供は、例えば、インデックス付きテーブルをブロードキャストで送信するか、端末装置に固有のシグナリングを使用して送信することによって実行される。
【0048】
次に、S3において、端末装置の仰角が決定される。仰角は、アップリンク送信をスケジューリングする前に決定されてもよい。アップリンク送信は、データまたは情報を含んでよい。任意選択で、端末装置は、その位置および/または仰角をネットワークに送信してもよい。あるいは、ネットワークは、他の適切な手段を用いて端末装置の位置および/または仰角を取得してもよい。次の送信の開始時に仰角を決定した後、ネットワークは、インデックス付きテーブルが端末装置に送信された場合に、インデックス付きテーブルのどのインデックスを使用するかを端末装置に通知することができる。あるいは、ネットワークは、インデックスに関する情報、例えばセグメント長を端末装置に提供してもよい。また、オプションとして、端末装置は、全地球航法衛星システム(GNSS)情報および衛星エフェメリスデータに基づいてその仰角を決定し、インデックス付きテーブルがネットワーク、例えばアクセスノードによって端末装置に送信された場合に、インデックス付きテーブルの対応するインデックスを選択することができる。その後、端末装置は、仰角および/または選択されたインデックスに関する情報をネットワークに送信することができる。この情報は、端末装置によってネットワーク、例えばgNBなどのアクセスノードに実行されるアップリンク送信に先立って送信されてもよい。さらに、オプションとして、端末装置および/またはネットワークは、端末装置によってネットワークに対して実行される後続の送信のために、インデックス付きテーブルの複数のインデックスを選択または定義することができる。セグメント長の選択は、送信期間内に収容される繰り返しの数に影響を与える可能性があり、したがって、端末装置が自律的にインデックスを選択した場合、ネットワークはスケジューリングを調整しなければならない可能性があることに留意されたい。
【0049】
S4において、端末装置はアップリンク送信を開始し、送信セグメントを適用する。任意選択的に、S5において、端末装置はまた、送信セグメントの後に必要なTA調整を実行してもよい。TA調整は、各送信セグメントの後に実行することもできる。ネットワークは、適用された送信セグメント長を認識しているため、いつ送信が終了するかを決定し、次のタイミングアドバンス調整送信の受信を待つことができる。
【0050】
上述したように、衛星は高速で移動するため、データパケットである可能性のあるパケットのアップリンク送信中にTAが大きく変化する可能性がある。従って、このTAの変化は、アップリンクのタイミング誤差を、サイクリックプレフィックス長の半分以下のような予め決められた許容誤差内に保つように調整されなければならない。例えば、繰り返しのある送信期間が256msである場合、パケットのアップリンク送信を行う端末装置では、衛星に対する仰角が小さいため、複数のTA調整が必要となる場合がある。この調整は、例えば、送信期間を複数のセグメントに分割し、端末装置が、衛星の移動に起因するTAドリフトに対するTA調整を実行できるようにすることによって実行することができる。
【0051】
送信期間は、1つまたは複数の送信セグメントと、1つまたは複数のTA調整期間を含んでよいことに留意されたい。TA調整期間は、TA調整ギャップまたはタイミングアドバンス調整のためのセグメントとしても理解され得る。TA調整期間は、例えば、2つの送信セグメントの間、送信セグメントの後および/または送信セグメントの前に生じる場合がある。また、端末装置の仰角は、端末装置がNTNに含まれるアクセスノードによってサービングされている場合、サービング衛星に対する仰角であってもよいことに留意されたい。
【0052】
図5は、送信期間を分割する例示的な実施形態を示す。この例示的な実施形態では、送信期間をXと表記し、送信期間Xに続く同期期間をYと表記する。この例示的な実施形態では、例えば256msであってもよい送信期間Xの全継続期間は、送信期間の複数のセグメント532に分割される。送信期間のセグメントはPと表すことができ、iはi番目のセグメントを示す。2つのセグメント532の間には、TA調整期間534が存在する。TA調整期間はWと表記されることもある。図5には、タイムラインが示されている。また、タイムラインに沿って、端末装置520から見た送信期間に含まれるセグメントのタイミングと、この例示的な実施形態ではgNBであるアクセスノード510から見た送信期間に含まれるセグメントのタイミングとが図示されている。アクセスノードはネットワーク内に含まれる。
【0053】
調整期間534の長さは、送信期間の長さ、衛星高度および/または仰角に依存し得る。さらに、送信期間の短いセグメント532が多い場合、調整期間534は、送信期間のセグメント532がより長い期間であり、調整期間534がより長い期間であった場合と比較して、対応して短くなる可能性がある。これは、TAドリフトが送信期間の短い継続期間および長い継続期間について同様の方法で維持される場合に適用可能である。調整期間534の継続期間は、さらに、送信期間セグメント532の間のTAの変化に対応するのに十分であるように決定される。
【0054】
この例示的な実施形態では、UL送信において、直交周波数分割多重(OFDM)シンボルのCP長内のタイミングずれは許容され得る。従って、端末装置のタイミング進み誤差は、[-1/2,1/2]CP長の範囲内となる。時間同期されたリンクの場合、TAはCP長の2分の1だけドリフトする前に調整される。例えば、NB-IoTのようにCP長が4.7μsの場合、2.35μs未満のTA誤差はアップリンクデータ受信に影響しない。したがって、NB-IoTシステムでは、ULの連続送信期間中のTA変化を許容誤差2.35μs未満に抑える必要がある。上述したように、TA変化は仰角に依存する。例えば、仰角が低いとTAのドリフト率が高くなるため、ΔTAの大きさは仰角が低いほど大きくなる。したがって、ΔTAが許容範囲内に収まるように、仰角に基づいて送信セグメント期間の適切な長さを決定することができる。
【0055】
図5では、送信期間の第1の送信セグメント532が端末装置で進行中であるが、アクセスノードでは第1のセグメント532がまだ開始されていない時点502が図示されている。時点504では、端末装置における時間調整期間534が終了しているが、アクセスノードではセグメント532がまだ進行中である。次に、時点506において、端末装置において第2のセグメント532が進行中である間に、アクセスノードにおける第1の調整期間534が終了している。この例示的な実施形態では、時点504と506の間の期間は、TAであると理解することができる。
【0056】
図6A~6Eは、異なる仰角における異なる送信期間でのTAの変化を示している。これらの図では、仰角は10度から90度まで様々であり、端末装置は高度600kmのLEO衛星と接続されている。端末装置の仰角は、送信期間のセグメントに適用される期間の設定を決定するために使用され得る。まず、図6Aには、初期の仰角が10度であるグラフが示されている。図6Bには、初期の仰角が30度であるグラフが示されている。図6Cには、初期の仰角が50度であるグラフが示されている。図6Dには、初期の仰角が70度であるグラフが示され、図6Eには、初期の仰角が90度であるグラフが示されている。図6A~6Eに示されるように、条件を満たす最大送信期間は、|ΔTA|≦2.35μsとして数式化することができる。例示的な実施形態による、異なる初期仰角の最大送信期間も、以下の表1に図示されている。
【0057】
【表1】
【0058】
表1において、各行は、インデックス、仰角(仰角の範囲でもよい)、セグメント長、セグメント数、および調整ギャップWを含む。この例示的な実施形態では、条件W>|ΔTA|が満たされる場合に、セグメント長、セグメント数、および調整ギャップを調整することができる。したがって、所定の条件を満たす例も複数存在する。表1は、送信期間のパターンを定義するために、ネットワークによって、例えばgNBによって、またはネットワークの任意の他の適切な構成要素によって定義され得る。パターンは、送信セグメント、TA調整期間、および同期期間の長さとして理解され得る。この例示的な実施形態では、各送信セグメント期間の最大長を決定することができる。例えば、表1の第2列は、初期仰角を定義し、表1の第3列は、ハーフサイクリックプレフィックス制限を遵守することに基づいて、初期仰角に関する最大送信セグメント期間長を定義する。最大送信期間は、例えばPの継続期間とすることができる。この例示的な実施形態では、各送信セグメントにおいて、最も低い仰角がセグメント長を決定するために使用されてもよい。これは、仰角が低いほど、セグメントが短くなるためである。表1の4列目には、全送信期間Xにおけるセグメント間の必要なTA調整回数が定義されている。さらに、この例示的な実施形態では、表1の第1列に、セグメントの長さとTA調整の回数を示す各所定モードのインデックスが定義されている。したがって、表1は、端末装置によって、例えばアクセスノードからのTAコマンドTACをネットワークから受信することなく、インデックスを使用してTAを調整するように使用され得る。また、表1を使用する場合、同じ送信期間X中に異なるセグメント設定を使用することができる。
【0059】
【表2】
【0060】
表2は、インデックス付き表の別の例であり、表1の別のバージョンと考えることもできる。表2では、セグメント長およびギャップのフォーマットは整数で表され、また、セグメント長は、表2に示すように、無線単位(RU)の長さに基づくことができる。表2では、SCSが15kHzの場合、RU(7シンボル)の時間単位は0.5msの継続期間の1スロットであると仮定している。この単位時間を用いることで、セグメント長は表の3列目に整数値で示される。
【0061】
全てのセグメント期間と調整ギャップの合計が送信期間Xに等しい場合、表1または表2の値は容易に調整可能である。例えば、この条件は以下のように示される。
【数1】
ここで、Lはセグメント長、Tunitは時間単位、NsegmentはXのセグメント数、Wは調整ギャップである。表1と表2は、上記の条件を満たす例である。これらの例では、Lは、与えられた仰角におけるタイミング誤差許容値とTAドリフト率から導出される。Lが決定された後、Nsegmentは次式に従って、
【数2】
と計算され、残りは(Nsegment-1)の調整ギャップに均等に分割される。必要なタイミング誤差許容範囲とRUの長さを考慮して、対応する方法で別の構成テーブルを導出することもできる。
【0062】
図6Fでは、この例示的な実施形態ではサービング衛星である衛星の移動が矢印610で示されている。円620は、サービング衛星の設置位置を示している。上述した例示的な実施形態では、端末装置は、サービング衛星の軌道の真下に位置している。この位置は、図6FにおいてYで示されている。この位置では、TAが最も急速に変化する可能性があるため、これは最悪のシナリオにつながる可能性がある。しかしながら、端末装置がXで示される位置のように軌道の片側に位置している場合、端末装置はTAの変化が遅くなり、また衛星が仰角90度に達するのを確認できない可能性がある。このような場合、衛星軌道に対する位置xは、仰角に加えて、図6Fに示すように、方位角φを用いて記述することができる。このような例示的な実施形態における端末装置の最大仰角は90度より低いため、所与の方位角に対して、表1のようなインデックス付きテーブルの複数のバージョンがネットワークによって計算することができる。このように、端末装置からの仰角および/または位置および/または方位角に関する報告を使用することにより、ネットワークは、端末装置の方位角を知るまたは推定することができ、方位角に基づいて、複数のバージョンのテーブルの中から最適なテーブルを決定する。
【0063】
図6Gは、上記のような方位角の使用による影響の評価の例示的なグラフを示す。グラフにおいて、dは、端末装置から地上における衛星の移動経路までの距離を表している。図示のように、例えば図6Gに示される位置Yのように、距離が0の場合、端末装置は最大のドリフト率を観測する。方位角を使用する利点は、セグメントの長さを特定のTA変化に合わせて調整できることであり、そのため、最悪のシナリオd=0(または方位角=0)に対して最適化する代わりに、正確なTAドリフト率に適切な知識を適用することができ、システムのスペクトル効率が向上する。
【0064】
図7Aおよび図7Bは、端末装置が、送信期間Xのセグメント732の後に発生するTA調整期間734の間にTA調整を実行する例示的な実施形態を示す。調整は、例えば表1に基づいて実行され得る。送信パターン710は、アクセスノードに関して送信期間に構成されるセグメントを示し、送信パターン720は、端末装置に関して送信期間に含まれるセグメントを示す。図7Aの例示的な実施形態では、端末装置はTAが短くなるように調整する。第1のTAは、時点742と743の間に発生する。第2のセグメント732の後、第2のTA期間が、調整されたセグメント738の継続期間の後に開始し、時点746で終了するように、TA調整は、TA調整期間734の間に実行される。比較すると、第1のTAは時点744と746の間に発生する。したがって、第2のTAは第1のTAよりも短い。
【0065】
図7Bの例示的な実施形態では、端末装置は、TAが長くなるように調整する。第1のTAは、時点752と753の間に発生する。第2のセグメント732の後、第2のTA期間は、第2のTA調整期間734の継続期間の終了前、即ち、時点754の前に開始するように、TA調整は、TA調整期間734の間に実行される。第2のTA調整期間の終了と時点754との間の継続期間は、736として図示されている。比較すると、第1のTAは、時点754と756の間に発生する。したがって、第2のTAは第1のTAよりも長い。
【0066】
表1のようなインデックス付きテーブルは、例えばアクセスノードによってネットワークによって決定される場合があるため、テーブル、またはテーブルに含まれる情報は、アクセスノードによって端末装置に共有される場合がある。インデックス付きテーブルに基づいて、送信期間に含まれるセグメントの長さが決定され、端末装置とネットワークは、送信期間のセグメントの長さの決定に関するシグナリングを共有することができる。図8および図9は、2つの異なる例示的な実施形態によるそのようなシグナリングのフローチャートを示す。
【0067】
図8の例示的な実施形態では、端末装置810とネットワーク820との間にシグナリングがある。この例示的な実施形態では、ネットワーク820に含まれるアクセスノードがシグナリングを送受信する。まず、ネットワークは、832で示されるように、表1のようなインデックス付きテーブルを定義する。インデックス付きテーブルは、ネットワークの1つまたは複数の構成要素、例えばアクセスノードによって定義され得る。インデックス付きテーブルは、送信期間内に含まれるセグメントの継続期間を定義することによって、TAを調整するためのものであり、インデックス付きテーブルを定義することは、インデックス付きテーブルを構成し、記憶することを含む。一方、端末装置は、834に示されるように、その仰角を推定する。端末装置810は、例えばGNSSおよび衛星エフェメリスに基づいて得られるその位置に基づいて、衛星との仰角を推定することができる。
【0068】
ネットワーク820は、それが定義したインデックス付きテーブル842を端末装置810に送信し、その結果、端末装置810は、様々な仰角で送信期間に含まれるセグメントの継続期間を定義するようにTAを調整するために使用されるインデックス付きテーブルを取得する。この例示的な実施形態では、端末装置810は、gNBなどのアクセスノードからテーブルを取得する。そして、端末装置は、取得したインデックス付きテーブルから、TAを調整するためにセグメントの継続期間の調整を実行する設定を選択することができる。この設定は、836に示されるように、推定仰角に基づいて選択されるか、または推定仰角および端末装置の方位角に基づいて選択される。このように、設定は、端末装置の推定仰角に適用される。次に、端末装置810は、選択された設定のインデックスの通知844をネットワーク820に送信し、即ち、この例示的な実施形態では、通知はアクセスノードに送信される。次いで、ネットワーク820は、838に図示されているように、端末装置810によって送信されたアップリンクパケットを受信するために、受信された通知に従い、インデックス付きテーブルに基づいて設定を設定する。端末装置810とネットワーク820との間のこのシグナリングにより、ネットワークは、送信期間のセグメントがいつ終了するかを知ることができ、また、ネットワークが送信期間内に何回の繰り返しをスケジュールすることができるかを決定することができる。
【0069】
図9は、別のシグナリングフローチャートを示す。このフローチャートは、例示的な実施形態によるものであり、ネットワーク920が、端末装置910の位置または端末装置910の仰角に基づいて、送信期間内に含まれるセグメントの継続期間を定義することにより、TAを調整するための送信期間内に含まれるセグメントの設定を決定する。この例示的な実施形態では、ネットワーク920に含まれるアクセスノードがシグナリングを送受信する。まず、ネットワーク920は、932で示されるように、表1のようなインデックス付きテーブルを定義する。インデックス付きテーブルは、ネットワーク920の1つまたは複数の構成要素、例えばアクセスノードによって定義され得る。インデックス付きテーブルは、送信期間に含まれるセグメントの継続期間を調整することによってTAを調整するためのものであり、インデックス付きテーブルを定義することは、インデックス付きテーブルを構成し、記憶することを含む。そして、ネットワーク920は、セグメントの継続期間を調整することによってTAを調整するための設定をインデックス付きテーブルから選択するために、901に例示されるような端末装置910の位置、または904に例示されるような端末装置910の仰角のいずれかを使用することができる。位置が使用される場合、端末装置910はその位置を示す第1の通知をアクセスノードに送信する(942)。したがって、アクセスノードは、第1の通知を受信することにより、端末装置910の位置を取得する。端末装置910の仰角が使用される場合、端末装置910は934に示されるようにその仰角を推定する。端末装置910は、例えばGNSSおよび衛星エフェメリスに基づいて得られるその位置に基づいて、衛星との仰角を推定することができる。次に、端末装置910は、その仰角を示す第2の通知をアクセスノードに送信する(944)ことができる。このように、アクセスノードは、第2の通知を受信することによって、端末装置の仰角を取得することができる。
【0070】
次に、ネットワーク920は、インデックス化されたテーブルから、936に示されるように、セグメントの継続期間を調整することによってTAを調整するための設定を選択する。これは、ネットワーク920の任意の適切な1つまたは複数の構成要素によって実行され得る。この例示的な実施形態では、選択はアクセスノードによって実行される。ネットワーク920が選択を実行できるためには、ネットワークは、上述したように、端末装置910の仰角もしくは位置、または端末装置の衛星までの距離を認識していなければならない。位置に基づいて選択が実行される場合、設定は、ネットワーク920が端末装置910の位置と衛星のエフェメリスデータに基づいて推定することができる仰角の推定に基づいて、インデックス化されたテーブルから選択されることができる。あるいは、ネットワーク920は、上述のように推定仰角を取得し、取得した仰角の推定値に基づいて、TAを調整するための設定を選択する。したがって、その設定は、端末装置の仰角に適用される。そして、ネットワーク920は、選択したTA調整用設定に関する情報946を端末装置910に送信する。
【0071】
上記の例示的な実施形態において、送信期間に含まれるセグメントの継続期間を定義することによってTAを調整するための選択されたパターンに関して端末装置に通知するために、ネットワークは、最初に、ブロードキャストを介してインデックス付きテーブルを共有してもよいし、端末装置に固有のRRCシグナリングを使用してもよい。次に、ネットワークは、インデックス付きテーブルのセグメントの選択された設定のインデックス、即ち、表1のようなインデックス付きテーブルの1列目に関する通知を送信することができる。例えば、セグメント継続期間を定義するためのインデックス付きテーブルがRRCを介してネットワークから端末装置に送信される場合、ネットワークは、ULグラントのためのダウンリンク制御情報DCIを介して、テーブル内の選択されたセグメント継続期間のインデックスを端末装置に示すことができる。あるいは、インデックスを送信する代わりに、ネットワークは、選択されたインデックスに対応するテーブルの行を送信することができる。この情報は、MAC制御要素(MAC CE)またはRRCメッセージを介して端末装置に送信される場合がある。また、シグナリング効率を向上させるために、衛星の移動が予測可能で端末装置の移動度が低い場合、例えば、第1の時間間隔の間、選択されたセグメントはaに等しく、第2の時間間隔の間、選択されたセグメントはbに等しいなど、複数の時間間隔をカバーするセグメントサイズからなる情報を送信することができる。
【0072】
上述した例示的な実施形態は、例えば、NB-IoTおよびeMTCに適用可能である。また、上述した例示的な実施形態は、送信期間をセグメントに分割することで、端末装置が送信のタイミング要件に準拠することができるため、干渉を制限するなどの利点を有し得る。また、シグナリングは、送信期間内のセグメントの長さおよび適用可能な仰角の通知に関するインデックス化されたテーブルを参照することができるため、シグナリングは効率的であり、放送または端末装置固有のシグナリングとして送信することができる。
【0073】
図10は、例示的な実施形態による、端末装置のような、または端末装置内に含まれる装置であってもよい装置1000を示す。装置1000は、プロセッサ1010を備える。プロセッサ1010は、コンピュータプログラム命令を解釈し、データを処理する。プロセッサ1010は、1つまたは複数のプログラマブルプロセッサを含んでいてもよい。プロセッサ1010は、組み込みファームウェアを備えたプログラマブルハードウェアを含んでもよく、代替的または追加的に、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)を含んでもよい。
【0074】
プロセッサ1010はメモリ1020に接続されている。プロセッサは、メモリ1020との間でデータの読み書きを行うように構成されている。メモリ1020は、1つまたは複数のメモリユニットを備えることができる。メモリユニットは、揮発性であっても不揮発性であってもよい。いくつかの例示的な実施形態では、不揮発性メモリの1つまたは複数のユニットと揮発性メモリの1つまたは複数のユニット、あるいは、不揮発性メモリの1つまたは複数のユニット、あるいは、揮発性メモリの1つまたは複数のユニットが存在してもよいことに留意されたい。揮発性メモリは、例えばRAM、DRAMまたはSDRAMである。不揮発性メモリは、例えばROM、PROM、EEPROM、フラッシュメモリ、光学記憶装置、磁気記憶装置である。一般に、メモリは、非一過性のコンピュータ可読媒体と呼ばれる場合がある。メモリ1020は、プロセッサ1010によって実行されるコンピュータ可読命令を記憶する。例えば、不揮発性メモリはコンピュータ可読命令を記憶し、プロセッサ1010は、データおよび/または命令の一時記憶用に揮発性メモリを使用して命令を実行する。
【0075】
コンピュータ可読命令は、メモリ1020に予め記憶されていてもよいし、代替的または追加的に、装置によって、電磁搬送信号を介して受信されてもよく、および/または、コンピュータプログラム製品のような物理的エンティティからコピーされてもよい。コンピュータ可読命令の実行により、装置1000は上述した機能を実行する。
【0076】
本書の文脈では、「メモリ」または「コンピュータ可読媒体」は、コンピュータなどの命令実行システム、装置、またはデバイスによって、またはそれらに関連して使用される命令を格納、保存、通信、伝播、または輸送することができる、任意の非一過性の媒体または手段であってもよい。
【0077】
装置1000は、さらに、入力ユニット1030を備えるか、または入力ユニット1030に接続されている。入力ユニット1030は、ユーザ入力を受信するための1つまたは複数のインタフェースを備える。1つまたは複数のインタフェースは、例えば、1つまたは複数のモーションセンサおよび/または方位センサ、1つまたは複数のカメラ、1つまたは複数の加速度センサ、1つまたは複数のマイクロフォン、1つまたは複数のボタン、および1つまたは複数のタッチ検出ユニットを備えてよい。さらに、入力ユニット1030は、外部デバイスが接続することができるインタフェースを備えてよい。
【0078】
装置1000はまた、出力ユニット1040を備える。出力ユニットは、発光ダイオード、LED、ディスプレイ、液晶ディスプレイ、LCDなど、視覚コンテンツをレンダリングすることができる1つまたは複数のディスプレイを備えるか、またはこれらに接続されている。出力ユニット1040は、1つまたは複数の音声出力をさらに備えることができる。1つまたは複数の音声出力は、例えば、ラウドスピーカーまたは一組のヘッドフォンであってもよい。
【0079】
装置1000は、接続ユニット1050をさらに含むことができる。接続ユニット1050は、外部ネットワークへの有線接続および/または無線接続を可能にする。接続ユニット1050は、装置1000に一体化されるか、または装置1000が接続されてもよい、1つまたは複数のアンテナおよび1つまたは複数の受信機を備えてよい。接続ユニット1050は、装置1000に無線通信機能を提供する集積回路または集積回路のセットを備えてよい。あるいは、無線接続は、特定用途向け集積回路(ASIC)であってもよい。
【0080】
装置1000は、図10に図示されていない様々な構成要素をさらに含んでいてもよいことに留意されたい。様々な構成要素は、ハードウェア構成要素および/またはソフトウェア構成要素であってもよい。
【0081】
図11の装置1100は、アクセスノードであってもよいし、アクセスノード内に含まれてもよい装置の例示的な実施形態を示している。装置は、例えば、説明した実施形態を実現するためのアクセスノードに適用可能な回路またはチップセットであってもよい。装置1100は、1つまたは複数の電子回路を含む電子デバイスであってもよい。装置1100は、少なくとも1つのプロセッサなどの通信制御回路1110と、コンピュータプログラムコード(ソフトウェア)1122を含む少なくとも1つのメモリ1120とを備えることができ、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコード(ソフトウェア)1122は、少なくとも1つのプロセッサと共に、装置1100に上述のアクセスノードの例示的実施形態のいずれか1つを実行させるように構成される。
【0082】
メモリ1120は、半導体ベースのメモリ装置、フラッシュメモリ、磁気メモリ装置およびシステム、光メモリ装置およびシステム、固定メモリおよび着脱可能メモリなど、任意の適切なデータ記憶技術を使用して実装することができる。メモリは、設定データを記憶するための設定データベースを備えることができる。例えば、構成データベースは、現在の隣接セルリスト、および、いくつかの例示的な実施形態では、検出された隣接セルで使用されるフレームの構造を記憶することができる。
【0083】
装置1100は、1つまたは複数の通信プロトコルに従って通信接続を実現するためのハードウェアおよび/またはソフトウェアからなる通信インタフェース1130をさらに備えてもよい。通信インタフェース1130は、セルラー通信システムにおいて通信するための無線通信機能を装置に提供することができる。通信インタフェースは、例えば、端末装置への無線インタフェースを提供することができる。装置1100は、ネットワークコーディネータ装置のようなコアネットワークに向かう、および/またはセルラー通信システムのアクセスノードに向かう別のインタフェースをさらに備えてもよい。装置1100は、リソースを割り当てるように構成されたスケジューラ1140をさらに備えてもよい。
【0084】
以上、添付図面による実施例を参照して本開示について説明したが、本開示はこれに限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲内でいくつかの変更が可能であることは明らかである。したがって、全ての語句および表現は広く解釈されるべきであり、それらは実施形態を限定するためではなく、例示するためのものである。技術の進歩に伴い、本発明の概念を様々な方法で実施できることは当業者には明らかであろう。さらに、説明した実施形態は、様々な方法で他の実施形態と組み合わせることができるが、その必要はないことは当業者には明らかである。
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図6F
図6G
図7A
図7B
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2024-01-09
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
信期間に含まれるセグメントの継続時間を定義する設定を取得する手段であって、前記セグメントは、少なくとも1つの送信セグメントおよび少なくとも1つのタイミングアドバンス調整のための少なくとも1つのセグメントを含む、取得する手段と、
前記少なくとも1つの送信セグメントの期間に、アップリンク送信を非地上ネットワークに含まれるアクセスノードに送信する手段と、
送信セグメントの後にタイミングアドバンス調整を行う手段と、
を備える装置。
【請求項2】
前記取得された設定は、推定仰角および端末装置の方位角に対して定義される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
記端末装置のサービング衛星に対する前記端末装置の前記仰角を推定する手段をさらに備える、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
地球航法衛星システムおよび衛星エフェメリスから得られる前記端末装置の位置に基づいて前記仰角を推定する手段をさらに備える、請求項3に記載の装置。
【請求項5】
記推定仰角を示す通知を前記アクセスノードに送信する手段をさらに備える、請求項3または4に記載の装置。
【請求項6】
前記通知は、前記アクセスノードによって送信されるインデックス付きテーブルのインデックスを含む、請求項5に記載の装置。
【請求項7】
記アクセスノードから、前記端末装置の前記推定仰角について、前記送信期間に含まれる前記セグメントの前記継続時間を定義する前記設定を含むインデックス付きテーブルを取得する手段をさらに備える、請求項乃至4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記設定は、さらに、各セグメントにおいて適用されるタイミングアドバンス値を定義する、請求項に記載の装置。
【請求項9】
記アクセスノードから、前記端末装置の前記推定仰角について、前記送信期間に含まれる前記セグメントの前記継続時間を定義する前記設定に対応する、前記インデックス付きテーブルのインデックスの通知を取得する手段をさらに備える、請求項またはに記載の装置。
【請求項10】
信期間に含まれるセグメントの継続時間を定義する設定を定義するインデックス付きテーブルを定義する手段であって、前記セグメントは、少なくとも1つの送信セグメントおよび少なくとも1つのタイミングアドバンス調整のための少なくとも1つのセグメントを含み、前記インデックス付きテーブルは、対応する設定を有する複数の仰角の範囲を含む、定義する手段と、
末装置の仰角に適用される前記設定を定義するインデックスに関する通知を取得する手段と、
送信をスケジュールするための手段であって、前記送信はアップリンク送信である、スケジュールする手段と、
前記端末装置に適用される前記設定に従って、前記端末装置から前記送信を受信する手段と、
備える、装置。
【請求項11】
前記設定は、前記端末装置の前記仰角および方位角に対して定義される、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
記インデックス付きテーブルを前記端末装置に送信する手段をさらに備える、請求項10または11に記載の装置。
【請求項13】
前記端末装置から得られる前記端末装置の位置および衛星エフェメリスデータに基づいて、前記端末装置の前記仰角および前記方位角を推定する手段をさらに備える、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
記インデックス付きテーブルに基づいて、前記推定仰角および前記推定方位角に対応する設定を決定する手段と、前記推定仰角に対応する前記設定に関する情報を前記端末装置に送信する手段と、をさらに備える、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
記端末装置から、前記仰角の推定値および方位角の推定値を取得する手段、または、前記端末装置の前記仰角に適用される前記設定を定義する前記インデックスに関する前記通知を取得する手段をさらに備える、請求項10に記載の装置。
【国際調査報告】