(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-23
(54)【発明の名称】情報伝送方法、装置、通信デバイス及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 48/08 20090101AFI20240416BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20240416BHJP
【FI】
H04W48/08
H04W72/0453
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023568612
(86)(22)【出願日】2021-05-10
(85)【翻訳文提出日】2023-11-07
(86)【国際出願番号】 CN2021092687
(87)【国際公開番号】W WO2022236547
(87)【国際公開日】2022-11-17
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】ム,チン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
本開示は、情報伝送方法、装置、通信デバイス及び記憶媒体を提供し、無線通信技術の分野に関する。当該方法は、軽量ユーザ機器(Redcap UE)の初期帯域幅部分(Initial BWP)の状態を取得し(101)、さらに、Initial BWPの状態に基づいて現在の汎用UEが読み取り可能な第1のシステム情報ブロック(SIB)又はRedcap UE専用の第2のSIBを送信し(102)、Redcap UEの初期帯域幅部分(Initial BWP)の状態に基づいて、Redcap UE専用の第2のSIBを送信するか、又は、汎用UEが読み取り可能な第1のシステム情報ブロック(SIB)を送信するかを決定することを含み、不必要なシステムメッセージ更新が回避され、電力オーバーヘッドが低減される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局に適用される情報伝送方法であって、
軽量ユーザ機器(Redcap UE)の初期帯域幅部分(Initial BWP)の状態を取得するステップと、
前記Initial BWPの状態に基づいて、現在の汎用UEが読み取り可能なシステム情報ブロックである第1のシステム情報ブロック(SIB)、又は前記Redcap UE専用のシステム情報ブロックである第2のSIBを送信するステップと、を含む、
ことを特徴とする情報伝送方法。
【請求項2】
前記Initial BWPの状態には、初期ダウンリンク帯域幅部分(Initial DL BWP)の状態が含まれ、前記Initial BWPの状態に基づいて第1のSIB又は第2のSIBを送信するステップは、
前記Initial DL BWPが前記Redcap UEと前記現在の汎用UEとの共有状態である場合、前記initial DL BWP で前記第1のSIBを送信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報伝送方法。
【請求項3】
前記Initial BWPの状態には、初期ダウンリンク帯域幅部分(Initial DL BWP)の状態が含まれ、前記Initial BWPの状態に基づいて第1のSIB又は第2のSIBを送信するステップは、
前記Initial DL BWPに汎用UEがモニタリング可能なInitial DL BWPである第1のinitial DL BWP及びRedcap UEがモニタリング可能なInitial DL BWPである第2のinitial DL BWPが含まれる場合、前記第1のInitial DL BWPで前記第1のSIBを送信し、前記第2のInitial DL BWPで前記第2のSIBを送信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報伝送方法。
【請求項4】
前記Initial BWPの状態には、さらに、初期アップリンク帯域幅部分(Initial UL BWP)の状態が含まれ、
前記Initial DL BWPに汎用UEがモニタリング可能なInitial DL BWPである第1のinitial DL BWP及びRedcap UEがモニタリング可能なInitial DL BWPである第2のinitial DL BWPが含まれる場合、さらに前記Initial UL BWPの状態に基づいて第1のSIB及び/又は第2のSIBを送信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報伝送方法。
【請求項5】
さらに前記Initial UL BWPの状態に基づいて前記Redcap UEに第1のSIB及び/又は第2のSIBを送信することは、
前記Initial UL BWPに汎用UEがモニタリング可能なinitial UL BWPである第1のinitial UL BWP及びRedcap UEがモニタリング可能なinitial UL BWPである第2のinitial UL BWPが含まれる場合、前記第1のInitial DL BWPで前記第1のSIBを送信し、前記第2のInitial DL BWPで第2のSIBを送信することと、
前記Initial UL BWPの状態が共有状態である場合、第1のInitial DL BWPのみで第1のSIBを送信することと、を含む、
ことを特徴とする請求項4に記載の情報伝送方法。
【請求項6】
前記Redcap UEのInitial BWPの状態は、前記第1のSIBによって決定される、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報伝送方法。
【請求項7】
軽量ユーザ機器(Redcap UE)の初期帯域幅部分(Initial BWP)の状態を取得するための取得モジュールと、
前記Initial BWPの状態に基づいて、現在の汎用UEが読み取り可能なシステム情報ブロックである第1のシステム情報ブロック(SIB)、又は前記Redcap UE専用のシステム情報ブロックである第2のSIBを送信するための第1の処理モジュールと、を含む、
ことを特徴とする情報伝送装置。
【請求項8】
トランシーバと、メモリと、前記トランシーバ及び前記メモリにそれぞれ接続されプロセッサとを含み、前記プロセッサは、前記メモリのコンピュータ実行可能な命令を実行することにより、前記トランシーバの無線信号の送受信を制御し、請求項1~6のいずれか1項に記載の情報伝送方法が実現されるように構成される、
ことを特徴とする通信デバイス。
【請求項9】
コンピュータ実行可能な命令が記憶され、前記コンピュータ実行可能な命令がプロセッサによって実行されると、請求項1~6のいずれか1項に記載の情報伝送方法が実現される、
ことを特徴とするコンピュータ記憶媒体。
【請求項10】
コンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1~6のいずれか1項に記載の情報伝送方法が実現される、
ことを特徴とするコンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信技術の分野に関し、特に、情報伝送方法、装置、通信デバイス及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信LTE 4Gシステムでは、モノのインターネットサービスをサポートするために、マシンタイプ通信(Machine Type Communication、MTC)及び狭帯域モノのインターネット(Narrow band Internet of thing、NB-IoT)の2つの技術が提案されている。この2つの技術は、主に、低速度、高遅延等のシーンに対するものである。ビデオモニタリング、スマートホーム、ウェアラブルデバイス及び産業用センシングモニタリング等のサービスの普及のように、モノのインターネットサービスの継続的な発展に伴って、これらのサービスは、通常、数十から100Mの速度を要求するとともに、遅延に対しても比較的高い要求があるため、LTEにおけるMTC、NB-IoT技術は要求を満たしにくい。多くの会社は、このような状況に基づいて、モノのインターネットサービスの要求を満たすように、5Gのニューラジオに新たなユーザ機器を設計することを提案した。現在の3GPP標準化では、このような新たなユーザ機器を、軽量ユーザ機器(Reduced capability UE)と呼ぶか、又はNR-liteと略称する。
【0003】
現在、将来的には、Reduced capability UEに単独の初期帯域幅を設定(configure)して、専用のシステムメッセージを伝送する可能性があるが、不必要なシステムメッセージ更新を回避するためには、どのような状況で専用のシステムメッセージを伝送するかは、早急に解決されるべき技術的課題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、不必要なシステム情報の更新を回避し、電力オーバーヘッドを低減するために、どのようなポリシーを用いて軽量ユーザ機器のシステム情報ブロックを伝送するかということを解決するための、情報伝送方法、装置、通信デバイス及び記憶媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様の実施例は、基地局に適用される情報伝送方法を提供し、
軽量ユーザ機器(Redcap UE)の初期帯域幅部分(Initial BWP)の状態を取得するステップと、
前記Initial BWPの状態に基づいて、現在の汎用UEが読み取り可能なシステム情報ブロックである第1のシステム情報ブロック(SIB)、又は前記Redcap UE専用のシステム情報ブロックである第2のSIBを送信するステップと、を含む。
【0006】
選択的に、前記Initial BWPの状態には、初期ダウンリンク帯域幅部分(Initial DL BWP)の状態が含まれ、前記Initial BWPの状態に基づいて第1のSIB又は第2のSIBを送信するステップは、
前記Initial DL BWPが前記Redcap UEと前記現在の汎用UEとの共有状態である場合、前記initial DL BWPで前記第1のSIBを送信するステップを含む。
【0007】
選択的に、前記Initial BWPの状態には、初期ダウンリンク帯域幅部分(Initial DL BWP)の状態が含まれ、前記Initial BWPの状態に基づいて第1のSIB又は第2のSIBを送信するステップは、
前記Initial DL BWPに汎用UEがモニタリング可能なDL BWPである第1のinitial DL BWP及びRedcap UEがモニタリング可能なDL BWPである第2のinitial DL BWPが含まれる場合、前記第1のInitial DL BWPで前記第1のSIBを送信し、前記第2のInitial DL BWPで前記第2のSIBを送信するステップを含む。
【0008】
選択的に、前記Initial BWPの状態には、さらに、初期アップリンク帯域幅部分(Initial UL BWP)の状態が含まれ、前記方法は、
前記Initial DL BWPに汎用UEがモニタリング可能なDL BWPである第1のinitial DL BWP及びRedcap UEがモニタリング可能なDL BWPである第2のinitial DL BWPが含まれる場合、さらに前記Initial UL BWPの状態に基づいて第1のSIB及び/又は第2のSIBを送信するステップをさらに含む。
【0009】
選択的に、さらに前記Initial UL BWPの状態に基づいて前記Redcap UEに第1のSIB又は第2のSIBを送信することは、
前記Initial UL BWPに汎用UEがモニタリング可能なUL BWPである第1のinitial UL BWP及びRedcap UEがモニタリング可能なUL BWPである第2のinitial UL BWPが含まれる場合、前記第1のInitial DL BWPで前記第1のSIBを送信し、前記第2のInitial DL BWPで第2のSIBを送信することと、
前記Initial UL BWPの状態が共有状態である場合、第1のInitial DL BWPのみで第1のSIBを送信することと、を含む。
【0010】
選択的に、前記Redcap UEのInitial BWPの状態は、前記第1のSIBによって決定される。
【0011】
本開示の別の態様の実施例では、情報伝送装置を提供し、
軽量ユーザ機器(Redcap UE)の初期帯域幅部分(Initial BWP)の状態を取得するための取得モジュールと、
前記Initial BWPの状態に基づいて、現在の汎用UEが読み取り可能なシステム情報ブロックである第1のシステム情報ブロック(SIB)又は前記Redcap UE専用のシステム情報ブロックである第2のSIBを送信するための第1の処理モジュールと、を含む。
【0012】
選択的に、前記Initial BWPの状態には、初期ダウンリンク帯域幅部分(Initial DL BWP)の状態が含まれ、前記第1の処理モジュールは、
前記Initial DL BWPが前記Redcap UEと前記現在の汎用UEとの共有状態である場合、前記initial DL BWPで前記第1のSIBを送信するために用いられる。
【0013】
選択的に、前記Initial BWPの状態には、初期ダウンリンク帯域幅部分(Initial DL BWP)の状態が含まれ、前記第1の処理モジュールは、
前記Initial DL BWPに汎用UEがモニタリング可能なDL BWPである第1のinitial DL BWP及びRedcap UEがモニタリング可能なDL BWPである第2のinitial DL BWPが含まれる場合、前記第1のInitial DL BWPで前記第1のSIBを送信し、前記第2のInitial DL BWPで前記第2のSIBを送信するために用いられる。
【0014】
選択的に、前記Initial BWPの状態には、さらに、初期アップリンク帯域幅部分(Initial UL BWP)の状態が含まれ、前記装置は、さらに、
前記Initial DL BWPに汎用端末がモニタリング可能なDL BWPである第1のinitial DL BWP及びRedcap端末がモニタリング可能なDL BWPである第2のinitial DL BWPが含まれる場合、さらに前記Initial UL BWPの状態に基づいて第1のSIB及び/又は第2のSIBを送信するための第2の処理モジュールを含む。
【0015】
選択的に、前記第2の処理モジュールは、
前記Initial UL BWPに汎用端末がモニタリング可能なUL BWPである第1のinitial UL BWP及びRedcap端末がモニタリング可能なUL BWPである第2のinitial UL BWPが含まれる場合、前記第1のInitial DL BWPで前記第1のSIBを送信し、前記第2のInitial DL BWPで第2のSIBを送信し、前記Initial UL BWPの状態が共有状態である場合、第1のInitial DL BWPのみで第1のSIBを送信するために用いられる。
【0016】
選択的に、前記Redcap UEのInitial BWPの状態は、前記第1のSIBによって決定される。
【0017】
本開示の別の態様の実施例では、通信デバイスを提供し、前記通信デバイスは、トランシーバと、メモリと、前記トランシーバ及び前記メモリにそれぞれ接続されるプロセッサとを含み、前記プロセッサは、前記メモリのコンピュータ実行可能な命令を実行することにより、前記トランシーバの無線信号の送受信を制御し、前記一態様のいずれか1項に記載の方法が実現されるように構成される。
【0018】
本開示の別の態様の実施例では、コンピュータ記憶媒体を提供し、前記コンピュータ記憶媒体には、コンピュータ実行可能な命令が記憶され、前記コンピュータ実行可能な命令がプロセッサによって実行されると、前記一態様のいずれか1項に記載の方法が実現されることができる。
【0019】
本開示の別の態様の実施例では、コンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を提供し、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、前記一態様のいずれか1項に記載の方法が実現される。
【発明の効果】
【0020】
本開示の実施例にて提供される技術的解決手段は、次のような有益効果を有する。
【0021】
軽量ユーザ機器(Redcap UE)の初期帯域幅部分(Initial BWP)の状態を取得し、さらに、Initial BWPの状態に基づいて現在の汎用UEが読み取り可能な第1のシステム情報ブロック(SIB)又はRedcap UE専用の第2のSIBを送信し、本開示では、Redcap UEの初期帯域幅部分(Initial BWP)の状態に基づいて、Redcap UE専用の第2のSIBを送信するか、又は、汎用UEが読み取り可能な第1のシステム情報ブロック(SIB)を送信するかを決定し、不必要なシステムメッセージ更新が回避され、電力オーバーヘッドが低減される。
【0022】
本開示の付加的な態様及び利点について、一部は以下に説明され、一部は、以下の説明で明らかになるか、又は本開示の実践を通じて理解できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
本開示の上記のもの及び/又は付加的な態様及び利点は、以下の図面を参照する実施例の説明から明らかになり、且つ理解しやすくなる。
【
図1】本開示の実施例にて提供される情報伝送方法の概略的なフローチャートである。
【
図2】本開示の実施例にて提供される別の情報伝送方法の概略的なフローチャートである。
【
図3】本開示の実施例にて提供されるまた別の情報伝送方法の概略的なフローチャートである。
【
図4】本開示の実施例にて提供されるまた別の情報伝送方法の概略的なフローチャートである。
【
図5】本開示の実施例にて提供される情報伝送装置の概略構造図である。
【
図6】本開示の実施例にて提供される基地局の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
ここで、例示的な実施例について詳細に説明し、その例を図面に示す。以下の説明が図面に関連する場合、特に明記しない限り、異なる図面における同じ数字は、同じ又は類似の要素を示す。以下の例示的な実施例に記載される実施形態は、本開示の実施例に一致する全ての実施形態を代表するわけではない。むしろ、それらは、添付の特許請求の範囲に詳述されたような、本開示の実施例のいくつかの態様に一致する装置及び方法の例にすぎない。
【0025】
本開示の実施例に使用される用語は、特定の実施例を説明する目的のためのものにすぎず、本開示の実施例を限定することを意図しない。本開示の実施例及び添付の特許請求の範囲に使用される単数形の「一つ」及び「当該」は、文脈上他の意味を明確に示さない限り、複数形を含むことも意図する。さらに、本明細書に使用される用語「及び/又は」とは、関連付けられた1つ又は複数の列挙項目を含むいずれの可能な組合せ又は全ての可能な組み合わせをいうことを理解されたい。
【0026】
本開示の実施例で第1の、第2の、第3の等の用語を用いて様々な情報を説明してもよいが、これらの情報は、これらの用語の限定されるべきではないことを理解されたい。これらの用語は、同じタイプの情報同士を区別するためにしか使用されない。例えば、本開示の実施例の範囲から逸脱しない状況で、第1の情報は、第2の情報とも呼ばれ得、同様に、第2の情報は、第1の情報とも呼ばれ得る。文脈によっては、本明細書に使用される「……であれば」及び「……である場合」という単語は、「……であるとき」又は「……であると」又は「……と決定したことに応答して」と解釈できる。
【0027】
以下、本開示の実施例を詳細に説明し、前記実施例の例示を図面に示し、全体を通して、同一又は類似の参照番号は、同一又は類似の要素を示す。図面を参照して以下に記載される実施例は、例示的なものであり、本開示を解釈することを意図しており、本開示を限定するものとして理解してはいけない。
【0028】
以下、図面を参照して、本開示にて提供される情報伝送方法、装置、通信デバイス及び記憶媒体について詳細に説明する。
【0029】
図1は、本開示の実施例にて提供される情報伝送方法の概略的なフローチャートであり、基地局に適用される。
【0030】
図1に示すように、以下のステップ101とステップ102とを含む。
【0031】
ステップ101において、軽量ユーザ機器(Redcap UE)の初期帯域幅部分(Initial BWP)の状態を取得する。
【0032】
本開示の実施例において、初期帯域幅部分(initial BWP)は、5Gにおいて基地局が軽量ユーザ機器のために設定した使用可能な帯域幅のデフォルト設定である。ここで、初期帯域幅部分(Initial BWP)の状態には、初期ダウンリンク帯域幅部分(Initial DL BWP)の状態及び/又は初期アップリンク帯域幅部分(Initial UL BWP)の状態が含まれ、Initial DL BWPの状態には、Redcap UEと汎用UEとの共有状態又は非共有状態が含まれ、Initial UL BWPの状態には、Redcap UEと汎用UEとの共有状態又は非共有状態が含まれる。
【0033】
ここで、軽量UEのInitial BWPの状態は、第1のシステム情報ブロック(System Information Blocks、SIB)によって決定され、即ち、第1のSIBに軽量UEのInitial BWPの状態が指示されている。
【0034】
ステップ102において、Initial BWPの状態に基づいて、現在の汎用UEが読み取り可能なシステム情報ブロックである第1のシステム情報ブロック(SIB)、又はRedcap UE専用のシステム情報ブロックである第2のSIBを送信する。
【0035】
本開示の実施例において、軽量ユーザ機器にInitial BWPが設定され、異なるInitial BWPの状態は、軽量ユーザ機器に専用のシステム情報ブロックを設定する必要があるか否かを指示し、それにより、Initial BWPの状態に基づいて、基地局は、第1のシステムメッセージブロックをブロードキャストするか、又は第2のシステムメッセージブロックをブロードキャストし、第1のシステムメッセージブロックはシステムに既に存在するものであるため、第2のメッセージブロックをブロードキャストする必要がない場合、不必要なシステムメッセージ更新が回避され、軽量ユーザ機器の電力オーバーヘッドが低減される。
【0036】
本実施例の一実施形態において、第2のSIBは、残存最小システム情報(RMSI)であり、それに基地局によってユーザ機器に割り当てられるリソース設定、周波数及び電力等が含まれ、ユーザ機器が基地局にアクセスするために設定する必要のある情報である。
【0037】
なお、Initial BWPの状態は、システムメッセージブロックにおけるパラメータと一定の対応関係があり、つまり、Redcap UEに対応するInitial BWPの状態が異なる場合、設定する必要のあるシステムメッセージブロックを対応して調整する必要があり、したがって、Initial BWPの状態に基づいて、Redcap UEに専用のシステム情報ブロックを設定するか否かを決定する。
【0038】
本開示の実施例の情報伝送方法において、軽量ユーザ機器(Redcap UE)の初期帯域幅部分(Initial BWP)の状態を取得し、さらに、Initial BWPの状態に基づいて現在の汎用UEが読み取り可能な第1のシステム情報ブロック(SIB)又はRedcap UE専用の第2のSIBを送信し、本開示では、Redcap UEの初期帯域幅部分(Initial BWP)の状態に基づいて、Redcap UE専用の第2のSIBを送信するか、又は、汎用UEが読み取り可能な第1のシステム情報ブロック(SIB)を送信するかを決定し、第1のシステムメッセージブロックはシステムに既に存在するものであるため、不必要なシステムメッセージ更新が回避され、電力オーバーヘッドが低減される。
【0039】
上記の実施例には、軽量機器のInitial BWPの状態に基づいて第1のシステム情報ブロック(SIB)又は第2のSIBを送信することが説明され、ここで、Initial BWPの状態には、複数の可能な実施形態が含まれ、以下、上記の実施例に基づいて、軽量機器のInitial BWPの異なる状態について、軽量機器に設定されたシステム情報ブロックを説明する。
【0040】
上記の実施例に基づいて、本実施例は、別の実施形態を提供し、ここで、Initial BWPの状態には、初期ダウンリンク帯域幅部分(Initial DL BWP)の状態が含まれ、汎用UE及びRedcap UEのInitial DL BWPは、共有状態である。
【0041】
図2は、本開示の実施例にて提供される別の情報伝送方法の概略的なフローチャートであり、
図2に示すように、当該方法は、ステップ201とステップ202とを含む。
【0042】
ステップ201において、軽量ユーザ機器(Redcap UE)の初期帯域幅部分(Initial BWP)の状態を取得する。
【0043】
ここで、Initial BWPの状態には、初期ダウンリンク帯域幅部分(Initial DL BWP)の状態が含まれる。
【0044】
具体的には、上記の実施例における説明を参照でき、本実施例では詳細な説明を省略する。
【0045】
ステップ202において、Initial DL BWPがRedcap UEと現在の汎用UEとの共有状態である場合、initial DL BWPで第1のSIBを送信する。
【0046】
本開示の実施例において、軽量ユーザ機器に初期ダウンリンク帯域幅部分(Initial DL BWP)が設定されると、Initial DL BWPがRedcap UEと現在の汎用UEとの共有状態であるか否かを決定し、Initial DL BWPがRedcap UEと現在の汎用UEとの共有状態であると決定すると、つまり、軽量ユーザ機器と現在の汎用ユーザ機器とが同じInitial DL BWPを共有し、つまり、軽量ユーザ機器に必要なSIBが現在の汎用機器に設定済みの第1のSIBと同じものであると、軽量ユーザ機器専用の第2のSIBを別途に設定する必要がなく、それにより、基地局は、軽量ユーザ機器が第1のSIBを受信できるように、軽量ユーザ機器に専用の第2のSIBを設定することを必要せずに、initial DL BWPで第1のSIBをブロードキャストし、システムメッセージ更新が回避され、電力オーバーヘッドが低減される。
【0047】
上記の実施例に基づいて、本実施例は、また別の実施形態を提供し、ここで、Initial BWPの状態には、初期ダウンリンク帯域幅部分(Initial DL BWP)の状態が含まれ、汎用UE及びRedcap UEのInitial DL BWPは、共有状態ではなく、互いに独立した状態である場合、Redcap UEに専用のシステム情報ブロックを設定する。
【0048】
図3は、本開示の実施例にて提供されるまた別の情報伝送方法の概略的なフローチャートであり、
図3に示すように、当該方法は、ステップ301とステップ302とを含む。
【0049】
ステップ301において、軽量ユーザ機器(Redcap UE)の初期帯域幅部分(Initial BWP)の状態を取得する。
【0050】
ここで、Initial BWPの状態には、初期ダウンリンク帯域幅部分(Initial DL BWP)の状態が含まれる。
【0051】
具体的には、前記実施例における説明を参照でき、本実施例では詳細な説明を省略する。
【0052】
ステップ302において、Initial DL BWPに第1のinitial DL BWP及び第2のinitial DL BWPが含まれていると決定されると、第1のInitial DL BWPで第1のSIBを送信し、第2のInitial DL BWPで第2のSIBを送信する。
【0053】
ここで、第1のinitial DL BWPは、汎用UEがモニタリング可能なInitial DL BWPであり、第2のinitial DL BWPは、Redcap UEがモニタリング可能なInitial DL BWPであり、つまり、汎用UE及びRedcap UEのInitial DL BWPは、共有状態ではなく、互いに独立した状態である。
【0054】
本実施例において、汎用UE及びRedcap UEの初期ダウンリンク帯域幅部分(Initial DL BWP)の状態は互いに独立し、それにより、基地局がRedcap UEに設定した専用システム情報ブロックは、汎用機器に設定したシステム情報ブロックと異なり、したがって、Redcap UEに専用の第2のSIBを設定する必要がある。したがって、第1のInitial DL BWPで第1のSIBを送信し、Redcap UE専用の第2のInitial DL BWPでRedcap UEに設定された専用情報ブロック、即ち第2のSIBを送信し、それにより、Redcap UEは、第2のSIBを受信すると、第2のSIBに運ばれた(carry)PDCCHが占有するリソース時間周波数の位置に基づいて、伝送制御シグナリングが占有する時間周波数リソースを決定する。
【0055】
本開示の実施例の情報伝送方法において、汎用UE及びRedcap UEのInitial DL BWPが、共有される状態ではなく、互いに独立した状態である場合、Redcap UEに設定されたInitial DL BWPを用いて第2のSIBを送信し、それにより、Redcap UEに専用のInitial DL BWPを設定するとともに、Redcap UEへの専用の第2のSIBの設定を実現した。
【0056】
上記の実施例に基づいて、本実施例は、また別の実施形態を提供し、本実施例において、Initial BWPの状態には、初期ダウンリンク帯域幅部分(Initial DL BWP)の状態及び初期アップリンク帯域幅部分(Initial UL BWP)の状態が含まれ、ここで、汎用UE及びRedcap UEのInitial DL BWPが、共有される状態ではなく、互いに独立した状態である場合、Initial UL BWPの状態に基づいて、Redcap UEに専用のシステム情報ブロックを設定するか否かを決定する必要がある。
【0057】
図4は、本開示の実施例にて提供されるまた別の情報伝送方法の概略的なフローチャートであり、
図4に示すように、当該方法は、ステップ401とステップ402とを含む。
【0058】
ステップ401において、軽量ユーザ機器(Redcap UE)の初期帯域幅部分(Initial BWP)の状態を取得する。
【0059】
ここで、Initial BWPの状態には、初期ダウンリンク帯域幅部分(Initial DL BWP)の状態及び初期アップリンク帯域幅部分(Initial UL BWP)の状態が含まれる。
【0060】
具体的には、前記方法の実施例における解釈と説明を参照でき、原理は同じであり、本実施例では詳細な説明を省略する。
【0061】
ステップ402において、Initial DL BWPに第1のinitial DL BWP及び第2のinitial DL BWPが含まれていると決定されると、Initial UL BWPの状態に基づいて第1のSIB及び/又は第2のSIBを送信する。
【0062】
ここで、第1のinitial DL BWPは、汎用端末がモニタリング可能なInitial DL BWPであり、第2のinitial DL BWPは、Redcap端末がモニタリング可能なInitial DL BWPである。
【0063】
本実施例において、Redcap UEの初期帯域幅部分(Initial BWP)の状態に初期ダウンリンク帯域幅部分(Initial DL BWP)の状態及び初期アップリンク帯域幅部分(Initial UL BWP)の状態が含まれる場合、初期ダウンリンク帯域幅部分(Initial DL BWP)の状態が非共有状態であると決定されると、Redcap UEに専用の第2のSIBを設定するか否かを決定するために、初期アップリンク帯域幅部分(Initial UL BWP)の状態が共有状態であるか、又は非共有状態であるかをさらに決定する必要がある。
【0064】
第1の実施形態において、初期アップリンク帯域幅部分(Initial UL BWP)の状態が非共有状態であり、つまり、Initial UL BWPに汎用UEがモニタリング可能なinitial UL BWPである第1のinitial UL BWP及びRedcap UEがモニタリング可能なinitial UL BWPである第2のinitial UL BWPが含まれ、基地局がユーザ機器に情報を送信するため、第1のInitial DL BWPで第1のSIBを送信し、第2のInitial DL BWPで第2のSIBを送信し、それにより、Redcap Ueが第2のinitial UL BWPで第2のSIBをモニタリングすることができ、Redcap Ueに専用のシステム情報ブロックを設定することが実現され、それにより、Redcap Ueが、第2のSIBに運ばれたPDCCHが占有するリソース時間周波数の位置に基づいて、伝送制御シグナリングが占有する時間周波数リソースを決定する。
【0065】
第2の実施形態において、初期アップリンク帯域幅部分(Initial UL BWP)の状態は共有状態である場合、つまり、初期ダウンリンク帯域幅部分(Initial DL BWP)の状態が非共有状態であり、初期アップリンク帯域幅部分(Initial UL BWP)の状態が共有状態である場合、第1のInitial DL BWPのみで第1のSIBを送信し、つまり、Redcap Ueは、汎用UEと同じシステム情報ブロックを使用することができ、不必要なシステムメッセージ更新が回避され、電力オーバーヘッドが低減される。
【0066】
第3の実施形態において、初期アップリンク帯域幅部分(Initial UL BWP)の状態は共有状態である場合、つまり、初期ダウンリンク帯域幅部分(Initial DL BWP)の状態が非共有状態であり、初期アップリンク帯域幅部分(Initial UL BWP)の状態が共有状態である場合、第1のInitial DL BWPで第1のSIBを送信し、第2のInitial DL BWPで第2のSIBを送信し、Redcap Ueに専用システム情報ブロックを設定することが実現され、正確性を向上させる。
【0067】
上記の実施例を実現するために、本開示の実施例は、情報伝送装置を提供する。
【0068】
図5は、本開示の実施例にて提供される情報伝送装置の概略構造図であり、
図5に示すように、当該装置は、
軽量ユーザ機器(Redcap UE)の初期帯域幅部分(Initial BWP)の状態を取得するための取得モジュール51と、
前記Initial BWPの状態に基づいて、現在の汎用UEが読み取り可能なシステム情報ブロックである第1のシステム情報ブロック(SIB)又は前記Redcap UE専用のシステム情報ブロックである第2のSIBを送信するための第1の処理モジュール52と、を含む。
【0069】
さらに、本開示の実施例の一実施形態において、Initial BWPの状態には、初期ダウンリンク帯域幅部分(Initial DL BWP)の状態が含まれ、ここで、第1の処理モジュール52は、具体的には、
前記Initial DL BWPが前記Redcap UEと前記現在の汎用UEとの共有状態である場合、前記initial DL BWPで前記第1のSIBを送信するために用いられる。
【0070】
本開示の実施例の一実施形態において、Initial BWPの状態には、初期ダウンリンク帯域幅部分(Initial DL BWP)の状態が含まれ、ここで、第1の処理モジュール52は、具体的には、
前記Initial DL BWPに汎用UEがモニタリング可能なDL BWPである第1のinitial DL BWP及びRedcap UEがモニタリング可能なDL BWPである第2のinitial DL BWPが含まれる場合、前記第1のInitial DL BWPで前記第1のSIBを送信し、前記第2のInitial DL BWPで前記第2のSIBを送信するために用いられる。
【0071】
本開示の実施例の一実施形態において、前記Initial BWPの状態には、さらに、初期アップリンク帯域幅部分(Initial UL BWP)の状態が含まれ、前記装置は、さらに、
前記Initial DL BWPに汎用UEがモニタリング可能なDL BWPである第1のinitial DL BWP及びRedcap UEがモニタリング可能なDL BWPである第2のinitial DL BWPが含まれる場合、さらに前記Initial UL BWPの状態に基づいて第1のSIB及び/又は第2のSIBを送信するための第2の処理モジュールを含む。
【0072】
本開示の実施例の一実施形態において、第2の処理モジュールは、
前記Initial UL BWPに汎用UEがモニタリング可能なUL BWPである第1のinitial UL BWP及びRedcap UEがモニタリング可能なUL BWPである第2のinitial UL BWPが含まれる場合、前記第1のInitial DL BWPで前記第1のSIBを送信し、前記第2のInitial DL BWPで第2のSIBを送信し、前記Initial UL BWPの状態が共有状態である場合、第1のInitial DL BWPのみで第1のSIBを送信するために用いられる。
【0073】
本開示の実施例の一実施形態において、前記Redcap UEのInitial BWPの状態は、前記第1のSIBによって決定される。
【0074】
なお、前記方法の実施例の解釈と説明は、本開示の実施例の装置にも適用でき、原理は同じであり、本実施例では詳細な説明を省略する。
【0075】
本開示の実施例の情報伝送装置において、軽量ユーザ機器(Redcap UE)の初期帯域幅部分(Initial BWP)の状態を取得し、さらに、Initial BWPの状態に基づいて現在の汎用UEが読み取り可能な第1のシステム情報ブロック(SIB)又はRedcap UE専用の第2のSIBを送信し、本開示では、Redcap UEの初期帯域幅部分(Initial BWP)の状態に基づいて、Redcap UE専用の第2のSIBを送信するか、又は、汎用UEが読み取り可能な第1のシステム情報ブロック(SIB)を送信するかを決定し、第1のシステムメッセージブロックはシステムに既に存在するものであるため、不必要なシステムメッセージ更新が回避され、電力オーバーヘッドが低減される。
【0076】
上記の実施例を実現するために、本開示は、通信デバイスを更に提供する。
【0077】
本開示の実施例にて提供される通信デバイスは、プロセッサと、トランシーバと、メモリと、メモリに記憶されプロセッサによって実行できる実行可能なプログラムを含み、プロセッサが実行可能なプログラムを実行すると、前記方法が実行される。
【0078】
当該通信デバイスは、前述の基地局又はユーザ機器である。
【0079】
ここで、プロセッサは、様々なタイプの記憶媒体を含み、当該記憶媒体は、通信デバイスの電源がオフになった後も、その上に記憶されている情報を記憶し続けることができる非一時的なコンピュータ記憶媒体である。ここで、前記通信デバイスは、基地局又は端末を含む。
【0080】
前記プロセッサは、バス等を介してメモリに接続されることができ、メモリに記憶されている実行可能なプログラムを読み取るために用いられ、例えば、少なくとも
図1~
図4のうちの1つのとおりである。
【0081】
一実施形態において、通信装置は、前記方法の実施例における送信又は受信又は通信の機能を実現できる回路を含み得る。本開示に説明されるプロセッサ及びトランシーバは、集積回路(integrated circuit、IC)、アナログIC、無線周波数集積回路(RFIC)、混合信号IC、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、印刷回路板(printed circuit board、PCB)、電子機器等に実装され得る。当該プロセッサ及びトランシーバは、例えば相補型金属酸化物半導体(complementary metal oxide semiconductor、CMOS)、N型金属酸化物半導体(nMetal-oxide-semiconductor、NMOS)、P型金属酸化物半導体(positive channel metal oxide semiconductor、PMOS)、バイポーラ接合トランジスタ(bipolar junction transistor、BJT)、バイポーラCMOS(BiCMOS)、シリコンゲルマニウム(SiGe)、ガリウムヒ素(GaAs)等の、様々なICプロセス技術で製造できる。
【0082】
以上の実施例で説明した通信装置は、ネットワーク機器又は端末機器(例えば、前記方法の実施例における軽量ユーザ機器)であってもよいが、本開示で説明する通信装置の範囲は、これに限定されない。通信装置は、独立の機器であってもよいし、大きい機器の一部であってもよい。例えば、前記通信装置は、以下の(1)~(6)であり得る。
(1)独立の集積回路IC、又はチップ、又は、チップシステム又はサブシステム、
(2)1つ又は複数のICを有する集合(選択的に、当該IC集合は、データ、コンピュータプログラムを記憶するための記憶部材を含んでもよい)
(3)モデム(Modem)などのASIC、
(4)他の機器内に埋め込まれるモジュール、
(5)受信機、端末機器、スマート端末機器、携帯電話、無線機器、ハンドセット、移動ユニット、車載機器、ネットワーク機器、クラウド機器、人工知能機器等、
(6)その他等。
【0083】
上記の実施例を実現するために、本開示は、コンピュータ記憶媒体をさらに提供する。
【0084】
本開示の実施例にて提供されるコンピュータ記憶媒体には、実行可能なプログラムが記憶されており、前記実行可能なプログラムがプロセッサによって実行されると、前記方法を実施することができ、例えば、少なくとも
図1~
図4のうちの1つのとおりである。
【0085】
上記の実施例を実現するために、本開示は、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。
【0086】
本開示の実施例にて提供されるコンピュータプログラム製品は、コンピュータプログラムを含み、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、前記方法を実施することができ、例えば、少なくとも
図1~
図4のうちの1つのとおりである。
【0087】
図6に示すように、本開示の実施例にて提供される基地局の概略構造図である。例えば、基地局900は、ネットワーク機器として提供されてもよい。
図6を参照すると、基地局900は、処理コンポーネント922を含み、さらに、少なくとも1つのプロセッサと、アプリケーションなどの、処理コンポーネント922によって実行可能な命令を記憶するための、メモリ932を代表とするメモリリソースとを含む。メモリ932に記憶されるアプリケーションは、1つの命令セットにそれぞれ対応する1つ以上のモジュールを含み得る。また、処理コンポーネント922は、上記方法のうち前記基地局に適用される任意の方法を実行するために、命令を実行するように構成され、例えば、少なくとも
図1~
図4のうちの1つのとおりである。
【0088】
基地局900は、さらに、基地局900の電源管理を実行するように構成される電源コンポーネント926を含んでもよく、有線又は無線ネットワークインターフェース950は、基地局900をネットワーク及び入出力(I/O)インターフェース958に接続させるように構成される。基地局900は、メモリ932に記憶されているオペレーティングシステム、例えばWindows Server TM、Mac OS XTM、UnixTM、LinuxTM、FreeBSDTM等に基づいて操作することができる。
【0089】
当業者であれば、本明細書を考慮し、本明細書に開示された発明を実践した後、本開示の他の実施形態を容易に想到できる。本開示は、本開示のいずれの変形、用途、又は適応的変化を含むことを意図し、これらの変形、用途、又は適応的変化は、本開示の一般的な原理に従い、本開示に開示されていない当技術分野における常識又は従来の技術的手段を含む。明細書及び実施例は、例示的なものにすぎないと見なされ、本開示の真の範囲および精神は、以下の特許請求の範囲によって示される。
【0090】
本開示は、上記に説明し、且つ図面に示した正確な構造に限定されず、その範囲から逸脱せず、様々な修正及び変更を行うことができることを理解されたい。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲のみによって限定される。
【手続補正書】
【提出日】2023-11-07
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
基地局に適用される情報伝送方法であって、
軽量ユーザ機器(Redcap UE)の初期帯域幅部分(Initial BWP)の状態を取得するステップと、
前記Initial BWPの状態に基づいて、現在の汎用UEが読み取り可能なシステム情報ブロックである第1のシステム情報ブロック(SIB)、又は前記Redcap UE専用のシステム情報ブロックである第2のSIBを送信するステップと、を含む、
ことを特徴とする情報伝送方法。
【請求項2】
前記Initial BWPの状態には、初期ダウンリンク帯域幅部分(Initial DL BWP)の状態が含まれ、前記Initial BWPの状態に基づいて第1のSIB又は第2のSIBを送信するステップは、
前記Initial DL BWPが前記Redcap UEと前記現在の汎用UEとの共有状態である場合、前記initial DL BWP で前記第1のSIBを送信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報伝送方法。
【請求項3】
前記Initial BWPの状態には、初期ダウンリンク帯域幅部分(Initial DL BWP)の状態が含まれ、前記Initial BWPの状態に基づいて第1のSIB又は第2のSIBを送信するステップは、
前記Initial DL BWPに汎用UEがモニタリング可能なInitial DL BWPである第1のinitial DL BWP及びRedcap UEがモニタリング可能なInitial DL BWPである第2のinitial DL BWPが含まれる場合、前記第1のInitial DL BWPで前記第1のSIBを送信し、前記第2のInitial DL BWPで前記第2のSIBを送信するステップを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報伝送方法。
【請求項4】
前記Initial BWPの状態には、さらに、初期アップリンク帯域幅部分(Initial UL BWP)の状態が含まれ、
前記Initial DL BWPに汎用UEがモニタリング可能なInitial DL BWPである第1のinitial DL BWP及びRedcap UEがモニタリング可能なInitial DL BWPである第2のinitial DL BWPが含まれる場合、さらに前記Initial UL BWPの状態に基づいて第1のSIB及び/又は第2のSIBを送信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報伝送方法。
【請求項5】
さらに前記Initial UL BWPの状態に基づいて前記Redcap UEに第1のSIB及び/又は第2のSIBを送信することは、
前記Initial UL BWPに汎用UEがモニタリング可能なinitial UL BWPである第1のinitial UL BWP及びRedcap UEがモニタリング可能なinitial UL BWPである第2のinitial UL BWPが含まれる場合、前記第1のInitial DL BWPで前記第1のSIBを送信し、前記第2のInitial DL BWPで第2のSIBを送信することと、
前記Initial UL BWPの状態が共有状態である場合、第1のInitial DL BWPのみで第1のSIBを送信することと、を含む、
ことを特徴とする請求項4に記載の情報伝送方法。
【請求項6】
前記Redcap UEのInitial BWPの状態は、前記第1のSIBによって決定される、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報伝送方法。
【請求項7】
軽量ユーザ機器(Redcap UE)の初期帯域幅部分(Initial BWP)の状態を取得するための取得モジュールと、
前記Initial BWPの状態に基づいて、現在の汎用UEが読み取り可能なシステム情報ブロックである第1のシステム情報ブロック(SIB)、又は前記Redcap UE専用のシステム情報ブロックである第2のSIBを送信するための第1の処理モジュールと、を含む、
ことを特徴とする情報伝送装置。
【請求項8】
トランシーバと、メモリと、前記トランシーバ及び前記メモリにそれぞれ接続されプロセッサとを含み、前記プロセッサは、前記メモリのコンピュータ実行可能な命令を実行することにより、前記トランシーバの無線信号の送受信を制御し、請求項1~6のいずれか1項に記載の情報伝送方法が実現されるように構成される、
ことを特徴とする通信デバイス。
【請求項9】
コンピュータ実行可能な命令が記憶され、前記コンピュータ実行可能な命令がプロセッサによって実行されると、請求項1~6のいずれか1項に記載の情報伝送方法が実現される、
ことを特徴とするコンピュータ記憶媒体。
【請求項10】
コンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1~6のいずれか1項に記載の情報伝送方法が実現される、
ことを特徴とするコンピュータプログラム。
【国際調査報告】