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特表2024-517926データ伝送方法、装置及び通信ディバイス
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-23
(54)【発明の名称】データ伝送方法、装置及び通信ディバイス
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/115 20230101AFI20240416BHJP
   H04W 74/0838 20240101ALI20240416BHJP
   H04W 72/231 20230101ALI20240416BHJP
【FI】
H04W72/115
H04W74/0838
H04W72/231
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023569806
(86)(22)【出願日】2021-05-10
(85)【翻訳文提出日】2023-11-10
(86)【国際出願番号】 CN2021092881
(87)【国際公開番号】W WO2022236629
(87)【国際公開日】2022-11-17
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.ブルートゥース
(71)【出願人】
【識別番号】516180667
【氏名又は名称】北京小米移動軟件有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Xiaomi Mobile Software Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】No.018, Floor 8, Building 6, Yard 33, Middle Xierqi Road, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】ジャン,シャウウェイ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD23
5K067DD24
5K067EE02
5K067EE10
5K067HH28
(57)【要約】
本開示はデータ伝送方法、装置及び通信ディバイスを提供し、無線通信の技術分野に属する。ここで、方法は、ユーザイクイップメント(UE)は現在のデータ送信段階を決定するステップと、現在のデータ送信段階に基づいて、CG SDTプロセスにおけるCG SDTリソースを使用するステップと、を含む。これにより、UEは、現在のデータ送信段階に基づいて、適切なCG SDTリソースを使用してデータ伝送を行うことができ、UEのデータ伝送効率を向上させることができ、それにより、UEにSDTプロセスにおいてより多くのデータを送信させることができる。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザイクイップメント(UE)に適用されるデータ伝送方法であって、
現在のデータ送信段階を決定するステップと、
前記現在のデータ送信段階に基づいて設定グラントスモールデータ伝送CG SDTプロセスにおけるCG SDTリソースを使用するステップと、を含む、
ことを特徴とするデータ伝送方法。
【請求項2】
ネットワーク側ディバイスにより設定されたCG SDTリソースを受信するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記CG SDTリソースは無線リソース制御解放(RRC Release)メッセージにより設定される、
ことを特徴とする請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記現在のデータ送信段階に基づいてCG SDTプロセスにおけるCG SDTリソースを使用するステップは、
前記現在のデータ送信段階が初期データ送信段階であると決定するステップと、
前記UEが第1のCG SDTリソースを使用してデータを送信した後、前記ネットワーク側ディバイスのフィードバック情報を受信しなかったことに応答して、他のCG SDTリソースを使用してデータを送信しないステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
再送条件が満たされたと決定されるまで、再送CG SDTリソースを使用して前記データを再送するステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記現在のデータ送信段階に基づいてCG SDTプロセスにおけるCG SDTリソースを使用するステップは、
前記現在のデータ送信段階が後続データ送信段階であると決定するステップと、
複数のCG SDTリソースを使用して伝送するステップと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記複数のCG SDTリソースは同じビームに対応するか、又は同じCG SDTリソースグループに属する、
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記複数のCG SDTリソースと初期データ送信段階におけるCG SDTリソースは同じビームに対応するか、又は同じCG SDTリソースグループに属する、
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項9】
特定の物理下り制御チャネルPDCCHリソース設定を使用して前記ネットワーク側ディバイスの制御情報をモニターするステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記現在のデータ送信段階が後続データ送信段階であると決定するステップと、
特定のPDCCHリソース設定を使用して前記ネットワーク側ディバイスの制御情報をモニターするステップと、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記特定のPDCCHリソースは前記ネットワーク側ディバイスにより設定される、
ことを特徴とする請求項9又は10に記載の方法。
【請求項12】
前記特定のPDCCHリソースは、
特定のリソース識別子、
特定の時間領域リソース設定、
特定の周波数領域リソース設定、及び
前記初期データ送信段階において受信された前記ネットワーク側ディバイスのフィードバック情報に対応するPDCCHリソースと同じPDCCHリソースのうちの少なくとも1つを含み、
前記特定のPDCCHリソースに関連付けられた下り信号は、前記初期データ送信段階に前記UEが使用するCG SDTリソースに関連付けられた下り信号と同じである、
ことを特徴とする請求項9又は10に記載の方法。
【請求項13】
ネットワーク側ディバイスに適用されるデータ伝送方法であって、
設定されたCG SDTリソースをUEに送信するステップを含み、
前記UEは現在のデータ送信段階に基づいてCG SDTプロセスにおけるCG SDTリソースを使用する、
ことを特徴とするデータ伝送方法。
【請求項14】
設定されたCG SDTリソースをUEに送信するステップは、
前記UEに第1のRRC Releaseメッセージを送信するステップであって、前記第1のRRC Releaseメッセージにより前記CG SDTリソースを設定するステップを含む、
ことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
設定された特定のPDCCHリソースをUEに送信するステップであって、前記特定のPDCCHリソースは前記ネットワーク側ディバイスの制御情報をモニターすることに用いられるステップをさらに含む、
ことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項16】
設定された特定のPDCCHリソースをUEに送信するステップは、
前記UEに第2のRRC Releaseメッセージを送信するステップであって、前記第2のRRC Releaseメッセージにより前記特定のPDCCHリソースを設定するステップを含む、
ことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
設定された特定のPDCCHリソースをUEに送信するステップは、
前記UEにシステムメッセージを送信するステップであって、前記システムメッセージにより前記特定のPDCCHリソースを設定するステップを含む、
ことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項18】
現在のデータ送信段階を決定することに用いられる決定モジュールと、
前記現在のデータ送信段階に基づいて設定グラントスモールデータ伝送CG SDTプロセスにおけるCG SDTリソースを使用することに用いられる処理モジュールと、を含む、
ことを特徴とするデータ伝送装置。
【請求項19】
設定されたCG SDTリソースをUEに送信することに用いられる送信モジュールを含み、
前記UEは現在のデータ送信段階に基づいてCG SDTプロセスにおけるCG SDTリソースを使用する、
ことを特徴とするデータ伝送装置。
【請求項20】
トランシーバと、メモリと、前記トランシーバ及び前記メモリにそれぞれ接続されるプロセッサと、を含み、
前記プロセッサは、前記メモリにおけるコンピュータ実行可能なコマンドを実行して、前記トランシーバの無線信号の送受信を制御することで、請求項1~12のいずれか一項に記載のデータ伝送方法を実現し、又は請求項13~17のいずれか一項に記載のデータ伝送方法を実現することができるように構成される、
ことを特徴とする通信ディバイス。
【請求項21】
コンピュータ実行可能なコマンドが記憶されるコンピュータ記憶媒体であって、
前記コンピュータ実行可能なコマンドがプロセッサによって実行される時に、請求項1~12のいずれか一項に記載のデータ伝送方法を実現し、又は請求項13~17のいずれか一項に記載のデータ伝送方法を実現することができる、
コンピュータ記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信技術分野に属し、特にデータ伝送方法、装置及び通信ディバイスに関する。
【背景技術】
【0002】
CG SDT(Configure Grant-Small Data Transmission、設定グラントスモールデータ伝送)プロセスには、ネットワーク側ディバイスは複数の周期的なCG(Configure Grant、設定グラント)リソースを設定してもよく、複数のCGリソースは異なるHARQ(Hybrid Automatic Repeat Request、ハイブリッド自動再送要求)プロセスに対応してもよい。しかし、1つの特定のSDTプロセスには、UE(User Equipment、ユーザイクイップメント)はどのCGリソースを使用してネットワーク側ディバイスとデータ伝送を行うかが解決しようとする課題となる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示の第1の態様の実施例は、UEに適用されるデータ伝送方法であって、現在のデータ送信段階を決定するステップと、前記現在のデータ送信段階に基づいて設定グラントスモールデータ伝送CG SDTプロセスにおけるCG SDTリソースを使用するステップと、を含むデータ伝送方法を提供する。
【0004】
選択可能には、ネットワーク側ディバイスにより設定されたCG SDTリソースを受信するステップをさらに含む。
【0005】
選択可能には、前記CG SDTリソースは無線リソース制御解放(RRC Release)メッセージにより設定される。
【0006】
選択可能には、前記現在のデータ送信段階に基づいてCG SDTプロセスにおけるCG SDTリソースを使用するステップは、前記現在のデータ送信段階が初期データ送信段階であると決定するステップと、前記UEが第1のCG SDTリソースを使用してデータを送信した後、前記ネットワーク側ディバイスのフィードバック情報を受信しなかったことに応答して、他のCG SDTリソースを使用してデータを送信しないステップと、を含む。
【0007】
選択可能には、再送条件が満たされたと決定されるまで、再送CG SDTリソースを使用して前記データを再送するステップをさらに含む。
【0008】
選択可能には、前記現在のデータ送信段階に基づいてCG SDTプロセスにおけるCG SDTリソースを使用するステップは、前記現在のデータ送信段階が後続データ送信段階であると決定するステップと、複数のCG SDTリソースを使用して伝送するステップと、を含む。
【0009】
選択可能には、前記複数のCG SDTリソースは同じビームに対応するか、又は同じCG SDTリソースグループに属する。
【0010】
選択可能には、前記複数のCG SDTリソースと初期データ送信段階におけるCG SDTリソースは同じビームに対応するか、又は同じCG SDTリソースグループに属する。
【0011】
選択可能には、特定の物理下り制御チャネルPDCCHリソース設定を使用して前記ネットワーク側ディバイスの制御情報をモニターするステップをさらに含む。
【0012】
選択可能には、前記現在のデータ送信段階が後続データ送信段階であると決定するステップと、特定のPDCCHリソース設定を使用して前記ネットワーク側ディバイスの制御情報をモニターするステップと、をさらに含む。
【0013】
選択可能には、前記特定のPDCCHリソースは前記ネットワーク側ディバイスにより設定される。
【0014】
選択可能には、前記特定のPDCCHリソースは、特定のリソース識別子、特定の時間領域リソース設定、特定の周波数領域リソース設定、及び前記初期データ送信段階において受信された前記ネットワーク側ディバイスのフィードバック情報に対応するPDCCHリソースと同じPDCCHリソースのうちの少なくとも1つを含み、前記特定のPDCCHリソースに関連付けられた下り信号は、前記初期データ送信段階に前記UEが使用するCG SDTリソースに関連付けられた下り信号と同じである。
【0015】
本開示の第2の態様の実施例は、ネットワーク側ディバイスに適用されるデータ伝送方法であって、設定されたCG SDTリソースをUEに送信するステップであって、前記UEは現在のデータ送信段階に基づいてCG SDTプロセスにおけるCG SDTリソースを使用するステップを含む。
【0016】
選択可能には、設定されたCG SDTリソースをUEに送信するステップは、前記UEに第1のRRC Releaseメッセージを送信するステップであって、前記第1のRRC Releaseメッセージにより前記CG SDTリソースを設定するステップを含む。
【0017】
選択可能には、設定された特定のPDCCHリソースをUEに送信するステップであって、前記特定のPDCCHリソースは前記ネットワーク側ディバイスの制御情報をモニターすることに用いられるステップをさらに含む。
【0018】
選択可能には、設定された特定のPDCCHリソースをUEに送信するステップは、前記UEに第2のRRC Releaseメッセージを送信するステップであって、前記第2のRRC Releaseメッセージにより前記特定のPDCCHリソースを設定するステップを含む。
【0019】
選択可能には、設定された特定のPDCCHリソースをUEに送信するステップは、前記UEにシステムメッセージを送信するステップであって、前記システムメッセージにより前記特定のPDCCHリソースを設定するステップを含む。
【0020】
本開示の第3の態様の実施例は、現在のデータ送信段階を決定することに用いられる決定モジュールと、前記現在のデータ送信段階に基づいて設定グラントスモールデータ伝送CG SDTプロセスにおけるCG SDTリソースを使用することに用いられる処理モジュールと、を含むデータ伝送装置を提供する。
【0021】
本開示の第4の態様の実施例は、設定されたCG SDTリソースをUEに送信することに用いられる送信モジュールであって、前記UEは現在のデータ送信段階に基づいてCG SDTプロセスにおけるCG SDTリソースを使用する送信モジュールを含むデータ伝送装置を提供する。
【0022】
本開示の第5の態様の実施例は、トランシーバと、メモリと、前記トランシーバ及び前記メモリにそれぞれ接続され、前記メモリにおけるコンピュータ実行可能なコマンドを実行することで、前記トランシーバの無線信号の送受信を制御するように構成され、本開示の第1の態様の実施例により提供されるデータ伝送方法を実現し、又は本開示の第2の態様の実施例により提供されるデータ伝送方法を実現することができるプロセッサと、を含む通信ディバイスを提供する。
【0023】
本開示の第6の態様の実施例は、プロセッサによって実行される時に、本開示の第1の態様の実施例により提供されるデータ伝送方法を実現し、又は本開示の第2の態様の実施例により提供されるデータ伝送方法を実現することができるコンピュータ実行可能なコマンドを記憶しているコンピュータ記憶媒体を提供する。
【0024】
本開示の第7の態様の実施例は、プロセッサによって実行される時に、本開示の第1の態様の実施例により提供されるデータ伝送方法を実現し、又は本開示の第2の態様の実施例により提供されるデータ伝送方法を実現することができるコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を提供する。
【0025】
本開示の実施例により提供されるデータ伝送方法、装置及び通信ディバイスは、UEにより現在のデータ送信段階を決定し、現在のデータ送信段階に基づいて、CG SDTプロセスにおけるCG SDTリソースを使用する。これにより、UEは、現在のデータ送信段階に基づいて、適切なCG SDTリソースを使用してデータ伝送を行うことができ、UEのデータ伝送効率を向上させることができ、それにより、UEにSDTプロセスにおいてより多くのデータを送信させることができる。
【発明の効果】
【0026】
本開示の追加の態様及び利点は、以下の説明で部分的に与えられ、いくつかは、以下の説明から明らかになるか、又は本開示の実施を通じて理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0027】
本開示の上記及び/又は追加の態様及び利点は、以下の図面と併せた実施例の説明から明らかになり、理解しやすくなるであろう。
図1】SDTプロセスの概略図である。
図2】CG SDTのフローチャートである。
図3】本開示の実施例により提供されるデータ伝送方法のフローチャートである。
図4】本開示の実施例により提供される別のデータ伝送方法のフローチャートである。
図5】本開示の実施例により提供される別のデータ伝送方法のフローチャートである。
図6】本開示の実施例により提供される別のデータ伝送方法のフローチャートである。
図7】本開示の実施例により提供される別のデータ伝送方法のフローチャートである。
図8】本開示の実施例により提供される別のデータ伝送方法のフローチャートである。
図9】本開示の実施例により提供される別のデータ伝送方法のフローチャートである。
図10】本開示の実施例により提供されるデータ伝送装置の構造概略図である。
図11】本開示の実施例により提供される別のデータ伝送装置の構造概略図である。
図12】本開示の実施例により提供されるUEのブロック図である。
図13】本開示の実施例により提供されるネットワーク側ディバイスの構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
ここで例示的な実施例を詳細に説明し、その例を添付の図面に示す。以下の説明が図面に言及している場合、特に明記しない限り、異なる図面の同じ番号は、同じ又は類似の要素を示す。以下の例示的な実施例に記載の実施形態は、本発明と一致するすべての実施形態を表すわけではない。それどころか、それらは、添付の特許請求の範囲に詳述されているように、本発明のいくつかの態様と一致する装置及び方法の単なる例である。
【0029】
本開示の実施例で使用される用語は、特定の実施例を説明する目的のためだけであり、本開示の実施例を限定することを意図していない。本開示の実施例及び添付の特許請求の範囲で使用される単数形の「一種」及び「当該」は、文脈において明らかに他の意味が示されない限り、複数形も含むことを意図している。本明細書において用いられる用語「及び/又は」は、1つ又は複数の関連する列挙項目の任意の組み合わせ又は全ての組み合わせを含むことを理解されたいであろう。
【0030】
本開示の実施例において、第1、第2、第3などの用語を用いて様々な情報を説明することがあるが、これらの情報はこれらの用語に限定されるべきではないことを理解されたいであろう。これらの用語は、同じ種類の情報を区別するためにのみ用いられる。例えば、本開示の実施例の範囲を逸脱することなく、第1の情報は第2の情報とも称されてもよく、同様に、第2の情報は第1の情報とも称されてもよい。文脈に応じて、本明細書で使用される用語の「すれば」及び「すると」は、「……のとき」又は「……の場合」又は「…を決定することに応答する」と解釈されてもよい。
【0031】
以下、本開示の実施例を詳細に説明し、前記実施例の例は、図面に示され、全体を通して、同一又は類似の参照番号は、同一又は類似の要素を示す。添付の図面を参照して以下に記載される実施例は、例示的なものであり、本開示を説明することを意図しており、本開示を限定するものとして解釈されるべきではない。
【0032】
本開示の実施例を具体的に説明する前に、理解を容易にするために、まず、一般的な技術用語を紹介する。
【0033】
1、SDT(Small Data Transmission、スモールデータ伝送)
ネットワーク側ディバイスにより設定されたリソースに応じて、UEはアイドルIDLE/非アクティブINACTIVE状態にある場合、以下の方法によりデータをネットワーク側ディバイスに直接送信し、
第1に、初期アクセスの4段階(4-step)ランダムアクセスプロセスのMsg3。(又は、4-step RACH(Random access channel、ランダムアクセス)SDTと呼ばれる)
第2に、初期アクセスの2段階(2-step)ランダムアクセスプロセスのMsgA。(又は、2-step RACH SDTと呼ばれる)
第3に、ネットワーク側ディバイスにより設定された専属上りPUSCH(Physical Uplink Shared Channel、物理上り共有チャネル)リソース(すなわち、CG(Configure Grant、設定グラント)リソース、又は、PUR(Preallocated Uplink Resource、事前割り当て済みの上りリソース))。(又は、CG SDTと呼ばれる)
【0034】
一例として、ネットワーク側ディバイスが5Gネットワークアーキテクチャ(next generation system)における5G基地局(gNBと略称する)のことを例示し、SDTプロセスは図1に示すとおりであってもよい。すなわち、SDTプロセスは、以下の2つの段階を含んでもよい。
【0035】
第1の段階は、初期データ送信段階(Initial Phase)である。当該段階は、SDT初期データ送信のトリガから、ネットワーク側ディバイスから送信された当該初期データに対する確認情報の受信までである。
【0036】
ここで、前記確認情報は、異なるSDTプロセスにより異なり、
1)4-step RACH SDT:確認情報は、Msg4の受信に成功した競合解決識別子である。
2)2-step RACH SDT:確認情報は、MsgBの受信に成功した競合解決識別子である。
3)CG SDT:確認情報は、ネットワーク側ディバイスから送信されたデータ受信成功指示(例えば、当該確認情報は、物理層DCI(Downlink Control Information、下り制御情報)が指示するACK(Acknowledgement、確認)情報であってもよい。)である。
【0037】
第2の段階は、後続データ送信段階(Subsequent Phase)である。当該段階は、ネットワーク側ディバイスから送信された当該初期データに対する確認情報の受信から、ネットワーク側ディバイスから送信された接続解放メッセージの受信までである。当該段階において、UEは、上り下りデータの送受信を行うことができる。
【0038】
一例として、ネットワーク側ディバイスがgNBであることを例示し、CG SDTフローは、図2に示すとおりであってもよい。ネットワーク側ディバイスにより設定されたCG SDTリソースに対して、UEは、当該CGリソース(例えば、図2におけるリソース-1)を用いてデータを送信した後、フィードバックタイマを起動してネットワーク側ディバイスのフィードバック情報をモニターする。UEが、フィードバックタイマ(feedbackTimer)の動作期間に、ネットワーク側ディバイスから送信された受信成功確認を受信しなかった場合、UEは、後続のCGリソース(図2のリソース-4)でデータを再送する。
【0039】
関連技術では、CG SDTプロセスには、ネットワーク側ディバイスは複数の周期的なCGリソースを設定してもよく、複数のCGリソースは異なるHARQ(Hybrid Automatic Repeat Request、ハイブリッド自動再送要求)プロセスに対応してもよい。1つの特定のSDTプロセスには、上記複数のCGリソースを同時に使用できるか否か、及び、SDTプロセスのどのデータ送信段階(すなわち、初期データ送信段階又は後続データ送信段階)で上記複数のCGリソースを使用するかが解決しようとする課題となる。また、CG-SDTプロセスには、ネットワーク側ディバイスがUEに対して動的スケジューリング(すなわち、UE識別式に対応するPDCCH(PhysicalDownlink Control Channel、物理下り制御チャネル))のデータ伝送をいかに持続的に行ってUEのデータ伝送効率を向上させるかも解決しようとする課題となる。
【0040】
上記課題に対して、本開示はデータ伝送方法、装置及び通信ディバイスを提供する。
【0041】
図3は本開示の実施例により提供されるデータ伝送方法のフローチャートである。当該データ伝送方法はUEにより実行されてもよい。
【0042】
ここで、UEは、ユーザ向けに音声及び/又はデータ連通性を提供するディバイス、無線接続機能を有するハンドヘルドディバイス、又は無線モデムに接続された他の処理ディバイスなどであってもよい。異なるシステムでは、UEの名称も異なることがある。ここで、無線UEは、RAN(Radio Access Network、無線アクセスネットワーク)を介して1つ又は複数のCN(Core Network、コアネットワーク)と通信することができ、無線UEは、例えば、携帯電話(又は「セルラ」電話」と呼ばれる)のようなモバイル端末ディバイス、及びモバイル端末ディバイスを有するコンピュータ、例えば、携帯型、ポケットサイズ、ハンドヘルド、コンピュータ内蔵、又は車載のモバイル装置であってもよく、これらは、無線アクセスネットワークと言語及び/又はデータを交換する。
【0043】
例を挙げて言えば、UEは、PCS(Personal Communication Service、パーソナル通信サービス)電話、コードレス電話、SIP(Session Initiated Protocol、セッション開始プロトコル)電話機、WLL(Wireless Local Loop、無線ローカルループ)ステーション、PDA(Personal Digital Assistant、パーソナルデジタルアシスタント)などのディバイスであってもよい。無線UEは、システム、加入者ユニット(subscriber unit)、加入者ステーション(subscriber station)、モバイルステーション(mobile station)、モバイル(mobile)、リモートステーション(remote station)、アクセスポイント(access point)、リモート端末ディバイス(remote terminal)、アクセス端末ディバイス(access terminal)、ユーザ端末ディバイス(user terminal)、ユーザエージェント(user agent)、ユーザ装置(user device)と呼ばれてもよく、本開示の実施例では限定されない。
【0044】
図3に示すように、当該データ伝送方法は、以下のステップ101及びステップ102を含んでもよい。
【0045】
ステップ101において、現在のデータ送信段階を決定する。
【0046】
本開示の実施例では、現在のデータ送信段階は初期データ送信段階又は後続データ送信段階を含んでもよい。
【0047】
ステップ102において、現在のデータ送信段階に基づいてCG SDTプロセスにおけるCG SDTリソースを使用する。
【0048】
本開示の実施例では、CG SDTリソースはSDTプロセスのデータを送信することに用いられ、CG SDTリソースはネットワーク側ディバイスにより設定されたものであってもよく、すなわち、UEはネットワーク側ディバイスにより設定されたCG SDTリソースを受信してもよい。
【0049】
ここで、ネットワーク側ディバイスは基地局を例とする。基地局は、UEにサービスを提供する複数のセルを含んでもよい。具体的な適用場合に応じて、各セルは複数のTRP(Transmission Reception Point又はTransmit Receive Point、送受信ポイント)を含んでもよく、各TRPは1つ又は複数のアンテナパネルpanelを含んでもよく、又はアクセスネットワークにおけるエアインタフェースで1つ又は複数のセクタを介して無線端末ディバイスと通信するディバイスであってもよく、又は他の名称であってもよい。例えば、本開示の実施例に係る基地局は、GSM(Global System for Mobile communications、全地球移動通信システム)やCDMA(Code Division Multiple Access、符号分割多元接続)におけるBTS(Base Transceiver Station、ベーストランシーバ基地局)であってもよく、WCDMA(Wide-band Code Division Multiple Access、広帯域符号分割多元接続)における基地局(NodeB)であってもよく、LTE(long term evolution、ロングタームエボリューション)システムにおける発展型(evolutional)Node B(eNBやe-NodeBと略称する)であってもよく、5Gネットワークアーキテクチャ(next generation system)における5G基地局(gNBと略称する)であってもよく、HeNB(Home evolved Node B、発展型ホーム基地局)、リレーノード(relay node)、ホーム基地局(femto)、ピコ基地局(pico)などであってもよく、本開示の実施例では限定されない。
【0050】
本開示の実施例では、UEは、現在のデータ送信段階に基づいてCG SDTプロセスにおけるCG SDTリソースを使用することができる。これにより、UEは、現在のデータ送信段階に基づいて、適切なCG SDTリソースを使用してデータ伝送を行うことができ、UEのデータ伝送効率を向上させることができ、それにより、UEにSDTプロセスにおいてより多くのデータを送信させることができる。
【0051】
本開示の実施例のデータ伝送方法は、UEにより現在のデータ送信段階を決定し、現在のデータ送信段階に基づいて、CG SDTプロセスにおけるCG SDTリソースを使用する。これにより、UEは、現在のデータ送信段階に基づいて、適切なCG SDTリソースを使用してデータ伝送を行うことができ、UEのデータ伝送効率を向上させることができ、それにより、UEにSDTプロセスにおいてより多くのデータを送信させることができる。
【0052】
本開示の実施例は別のデータ伝送方法を提供し、図4は本開示の実施例により提供される別のデータ伝送方法のフローチャートである。当該データ伝送方法はUEにより実行されてもよい。当該データ伝送方法は単独で実行されてもよく、本開示におけるいずれか1つの実施例又は実施例における可能な実現形態に合わせて実行されてもよく、さらに関連技術におけるいずれかの技術案に合わせて実行されてもよい。
【0053】
図4に示すように、当該データ伝送方法は、以下のステップ201及びステップ202を含んでもよい。
【0054】
ステップ201において、現在のデータ送信段階が初期データ送信段階であると決定する。
【0055】
本開示の実施例では、UEは現在のデータ送信段階を決定することができ、現在のデータ送信段階が初期データ送信段階である場合、後続のステップの実行をトリガすることができる。
【0056】
ステップ202において、UEが第1のCG SDTリソースを使用してデータを送信した後、ネットワーク側ディバイスのフィードバック情報を受信しなかったことに応答して、他のCG SDTリソースを使用してデータを送信しない。
【0057】
本開示の実施例では、第1のCG SDTリソース及び他のCG SDTリソースはネットワーク側ディバイスにより設定されるCG SDTリソースであってもよい。
【0058】
1つの可能な実現形態では、ネットワーク側ディバイスはRRC(Radio Resource Control、無線リソース制御)解放ReleaseメッセージによりUEにCG SDTリソースを設定してもよい。それにより、UEはネットワーク側ディバイスから送信されたRRC Releaseメッセージを受信し、当該RRC Releaseメッセージに基づいてネットワーク側ディバイスにより設定されたCG SDTリソースを決定することができる。
【0059】
本開示の実施例では、第1のCG SDTリソースは、UEがCG SDTデータの送信をトリガする時に用いるCG SDTリソースである。
【0060】
本開示の実施例では、初期データ送信段階において、UEは、第1のCG SDTリソースを使用してデータを送信した後、ネットワーク側ディバイスのフィードバック情報を受信しなかった場合、UEは他のCG SDTリソースを使用してデータを送信しない。つまり、初期データ送信段階において、UEは、データ送信をトリガした後、ネットワーク側ディバイスのフィードバック情報を受信する前に、UEは他のCG SDTリソースを使用してデータを送信しない。
【0061】
一例として、当該第1のCG SDTリソースは、CG SDTリソースにおける複数のHARQプロセスに対応するCG SDTリソースのうちの1つのHARQプロセスに対応するCG SDTリソースである。例えば、ネットワーク側ディバイスによりUEに設定されたCG SDTリソースは複数のHARQプロセスに対応し、初期データ送信段階において、UEがそのうちの1つのHARQプロセスを選択してデータ伝送を行った後、UEは初期データ送信段階において他のHARQプロセスを使用してデータを送信しない。
【0062】
一例として、図2に示すように、UEは、CG SDTのデータ送信(当該データ送信はリソース-1の初回伝送であってもよく、又は、当該データ送信はリソース-4の再送であってもよい)をトリガした後、UEはフィードバックタイマを起動してネットワーク側ディバイスのフィードバック情報をモニターしてもよく、UEがネットワーク側ディバイスのフィードバック情報を受信する前に、UEは他のCG SDTリソースを使用してデータを送信することができず、例えば、UEはリソース-2又はリソース-3を使用してデータを送信することができない。このように、1番目のデータ送信が不成功であった場合に、後続データの送信にUEを認証する識別子が持たれないことにより、ネットワーク側ディバイスが後続データの受信に失敗する状況が発生することを回避することができる。
【0063】
本開示の実施例のデータ伝送方法は、UEにより現在のデータ送信段階を決定し、現在のデータ送信段階に基づいて、CG SDTプロセスにおけるCG SDTリソースを使用する。これにより、UEは、現在のデータ送信段階に基づいて、適切なCG SDTリソースを使用してデータ伝送を行うことができ、UEのデータ伝送効率を向上させることができ、それにより、UEにSDTプロセスにおいてより多くのデータを送信させることができる。
【0064】
なお、上述したこれらの実現形態は単独で実行されてもよく、組み合わせて実行されてもよく、本開示の実施例はこれについて限定しない。
【0065】
本開示の実施例は別のデータ伝送方法を提供し、図5は本開示の実施例により提供される別のデータ伝送方法のフローチャートである。当該データ伝送方法はUEにより実行されてもよい。当該データ伝送方法は単独で実行されてもよく、本開示におけるいずれか1つの実施例又は実施例における可能な実現形態に合わせて実行されてもよく、さらに関連技術におけるいずれかの技術案に合わせて実行されてもよい。
【0066】
図5に示すように、当該データ伝送方法は、以下のステップ301~303を含んでもよい。
【0067】
ステップ301において、現在のデータ送信段階が初期データ送信段階であると決定する。
【0068】
ステップ302において、UEが第1のCG SDTリソースを使用してデータを送信した後、ネットワーク側ディバイスのフィードバック情報を受信しなかったことに応答して、他のCG SDTリソースを使用してデータを送信しない。
【0069】
本開示の実施例では、ステップ301及びステップ302は本開示の各実施例のいずれか1つの形態で実現されてもよく、本開示の実施例はこれについて限定せず、その説明も省略する。
【0070】
ステップ303において、再送条件が満たされたと決定されるまで、再送CG SDTリソースを使用して前記データを再送する。
【0071】
一例として、UEは、第1のCG SDTリソースを用いてデータを送信した後、フィードバックタイマ(例えば、feedbackTimer)を起動してネットワーク側ディバイスのフィードバック情報をモニターしてもよい。UEがフィードバックタイマの動作期間に、ネットワーク側ディバイスから送信されたフィードバック情報(例えば受信成功確認情報)を受信しなかった場合、UEは、再送条件が満たされたと決定でき、再送CG SDTリソースを使用してデータを再送することができる。
【0072】
例を挙げて言えば、第1のCG SDTリソースは図2におけるリソース-1であってもよく、再送リソースは図2におけるリソース-4であってもよく、UEは、リソース-1を用いてデータを送信した後、フィードバックタイマを起動してネットワーク側ディバイスのフィードバック情報をモニターしてもよく、UEがフィードバックタイマの動作期間に、ネットワーク側ディバイスのフィードバック情報(例えば受信成功確認情報)を受信しなかった場合、UEは後続のCG SDTリソース(すなわちリソース-4)でデータ再送を行うことができる。
【0073】
本開示の実施例のデータ伝送方法は、UEにより現在のデータ送信段階を決定し、現在のデータ送信段階に基づいて、CG SDTプロセスにおけるCG SDTリソースを使用する。これにより、UEは、現在のデータ送信段階に基づいて、適切なCG SDTリソースを使用してデータ伝送を行うことができ、UEのデータ伝送効率を向上させることができ、それにより、UEにSDTプロセスにおいてより多くのデータを送信させることができる。
【0074】
なお、上述したこれらの可能な実現形態は単独で実行されてもよく、組み合わせて実行されてもよく、本開示の実施例はこれについて限定しない。
【0075】
本開示の実施例は別のデータ伝送方法を提供し、図6は本開示の実施例により提供される別のデータ伝送方法のフローチャートである。当該データ伝送方法はUEにより実行されてもよい。当該データ伝送方法は単独で実行されてもよく、本開示におけるいずれか1つの実施例又は実施例における可能な実現形態に合わせて実行されてもよく、さらに関連技術におけるいずれかの技術案に合わせて実行されてもよい。
【0076】
図6に示すように、当該データ伝送方法は、以下のステップ401及びステップ402を含んでもよい。
【0077】
ステップ401において、現在のデータ送信段階が後続データ送信段階であると決定する。
【0078】
本開示の実施例では、UEは現在のデータ送信段階を決定してもよく、現在のデータ送信段階が後続データ送信段階である場合、後続のステップの実行をトリガしてもよい。
【0079】
ステップ402において、複数のCG SDTリソースを使用して伝送する。
【0080】
本開示の実施例では、後続データ送信段階において、UEは複数のCG SDTリソースを使用して伝送してもよく、例えば、UEは、連続的な複数のCG SDTリソースを使用して送信してもよく、又は、UEは、複数のCG SDTリソースを連続して使用して送信してもよい。
【0081】
一例として、ネットワーク側ディバイスによりUEに設定されたCG SDTリソースは複数のHARQプロセスに対応し、後続データ送信段階において、UEは複数のHARQプロセスを用いてデータを送信してもよい。
【0082】
本開示の実施例の1つの可能な実現形態では、上記複数のCG SDTリソースは同じビームに対応してもよく、又は、上記連続的な複数のCG SDTリソースは同じビームに対応してもよい。
【0083】
本開示の実施例の別の可能な実現形態では、上記複数のCG SDTリソースは同じCG SDTリソースグループに属してもよく、又は、上記連続的な複数のCG SDTリソースは同じCG SDTリソースグループに属してもよい。
【0084】
一例として、上記複数のCG SDTリソース又は上記連続的な複数のCG SDTリソースは同じ下り信号に関連付けられてもよい。例えば、ネットワーク側ディバイスはUEに複数セットのCG SDTリソースを設定し、当該複数セットのCG SDTリソースは異なる下り信号(例えば、SSB(Synchronous Signal Block、同期信号ブロック))にそれぞれ対応し、又は、1つのCG SDTリソースの送信周期において、複数のCG SDTリソース(例えば複数のCG SDTリソースがCG SDTリソース-1、CG SDTリソース-2、CG SDTリソース-3、CG SDTリソース-4にそれぞれ対応する)があり、これらの複数のCGリソースは異なる下り信号(例えば、CG SDTリソース-1がSSB-1に対応し、CG SDTリソース-2がSSB-2に対応し、CG SDTリソース-3がSSB-3に対応し、CG SDTリソース-4がSSB-4に対応する)にそれぞれ対応し、そのため、UEが「後続データ送信段階」の複数のリソース送信周期で使用するCG SDTリソースに関連付けられた下り信号は同じである。
【0085】
本開示の実施例の別の可能な実現形態では、上記複数のCG SDTリソースは初期データ送信段階におけるCG SDTリソースと同じビームに対応してもよく、又は、上記連続的な複数のCG SDTリソースは初期データ送信段階におけるCG SDTリソースと同じビームに対応してもよい。
【0086】
本開示の実施例の別の可能な実現形態では、上記複数のCG SDTリソースは初期データ送信段階におけるCG SDTリソースと同じCG SDTリソースグループに属してもよく、又は、上記連続的な複数のCG SDTリソースは初期データ送信段階におけるCG SDTリソースと同じCG SDTリソースグループに属してもよい。
【0087】
一例として、上記複数のCG SDTリソース又は上記連続的な複数のCG SDTリソースに関連付けられた下り信号は、「初期データ送信段階」においてUEが使用するCG SDTリソースに関連付けられた下り信号と同じであってもよい。例えば、ネットワーク側ディバイスはUEに複数セットのCG SDTリソースを設定し、当該複数セットのCG SDTリソースは異なる下り信号(例えば、SSB)にそれぞれ対応し、又は、1つのCG SDTリソースの送信周期において、複数のCG SDTリソース(例えば複数のCG SDTリソースがCG SDTリソース-1、CG SDTリソース-2、CG SDTリソース-3、CG SDTリソース-4にそれぞれに対応する)があり、この複数のCGリソースは異なる下り信号(例えば、CG SDTリソース-1がSSB-1に対応し、CG SDTリソース-2がSSB-2に対応し、CG SDTリソース-3がSSB-3に対応し、CG SDTリソース-4がSSB-4に対応する)にそれぞれ対応する。「初期データ送信段階」において、UEがSSB-1に関連付けられたCG SDTリソース-1を使用してデータを送信した場合、UEは、「後続データ送信段階」においても、SSB-1に関連付けられたCG SDTリソースを使用してデータを送信する。
【0088】
本開示の実施例のデータ伝送方法は、UEにより現在のデータ送信段階を決定し、現在のデータ送信段階に基づいて、CG SDTプロセスにおけるCG SDTリソースを使用する。これにより、UEは、現在のデータ送信段階に基づいて、適切なCG SDTリソースを使用してデータ伝送を行うことができ、UEのデータ伝送効率を向上させることができ、それにより、UEにSDTプロセスにおいてより多くのデータを送信させることができる。
【0089】
なお、上述したこれらの実現形態は単独で実行されてもよく、組み合わせて実行されてもよく、本開示の実施例はこれについて限定しない。
【0090】
本開示の実施例は別のデータ伝送方法を提供し、図7は本開示の実施例により提供される別のデータ伝送方法のフローチャートである。当該データ伝送方法はUEにより実行されてもよい。当該データ伝送方法は単独で実行されてもよく、本開示におけるいずれか1つの実施例又は実施例における可能な実現形態に合わせて実行されてもよく、さらに関連技術におけるいずれかの技術案に合わせて実行されてもよい。
【0091】
図7に示すように、当該データ伝送方法は、ステップ501~503を含んでもよい。
【0092】
ステップ501において、現在のデータ送信段階を決定する。
【0093】
ステップ502において、現在のデータ送信段階に基づいてCG SDTプロセスにおけるCG SDTリソースを使用する。
【0094】
本開示の実施例では、ステップ501及びステップ502は本開示の各実施例のいずれか1つの形態で実現されてもよく、本開示の実施例はこれについて限定せず、その説明も省略する。
【0095】
ステップ503において、特定のPDCCHリソース設定を使用してネットワーク側ディバイスの制御情報をモニターする。
【0096】
本開示の実施例では、上記特定のPDCCHリソースはネットワーク側ディバイスにより設定されてもよい。
【0097】
1つの可能な実現形態では、ネットワーク側ディバイスはRRC Releaseメッセージにより上記特定のPDCCHリソースを設定してもよい。
【0098】
もう1つの実現形態として、ネットワーク側ディバイスはシステムメッセージにより上記特定のPDCCHリソースを設定してもよい。
【0099】
本開示の実施例では、初期データ送信段階においても後続データ送信段階においても、UEはいずれも特定のPDCCHリソース設定を使用してネットワーク側ディバイスの制御情報をモニターしてもよい。
【0100】
一例として、現在のデータ送信段階(当該現在のデータ送信段階は初期データ送信段階であってもよく、又は後続データ送信段階であってもよい)において、UEは上記特定のPDCCHリソース設定を使用してネットワーク側ディバイスの制御情報をモニターしてもよく、当該制御情報は後続のデータの受信及び送信をスケジューリングすることに用いられる。
【0101】
本開示の実施例のデータ伝送方法は、UEにより現在のデータ送信段階を決定し、現在のデータ送信段階に基づいて、CG SDTプロセスにおけるCG SDTリソースを使用する。これにより、UEは、現在のデータ送信段階に基づいて、適切なCG SDTリソースを使用してデータ伝送を行うことができ、UEのデータ伝送効率を向上させることができ、それにより、UEにSDTプロセスにおいてより多くのデータを送信させることができる。
【0102】
なお、上述したこれらの実現形態は単独で実行されてもよく、組み合わせて実行されてもよく、本開示の実施例はこれについて限定しない。
【0103】
本開示のいずれか1つの実施例では、特定のPDCCHリソースは以下の態様のうちの少なくとも1つを含む。
【0104】
第1の態様は、特定のリソース識別子であり、
例えば、ネットワーク側ディバイスはRC Releaseメッセージにより当該特定のPDCCHリソースにC-RNTI(Cell Radio Network Temporary Identifier、セル無線ネットワーク一時識別子)を設定し、当該C-RNTIはすなわち特定のリソース識別子又はPDCCHリソース識別子であり、したがって、UEは当該C-RNTI識別子に対応するPDCCHリソースを特定のPDCCHリソースとすることができ、それにより、当該特定のPDCCHリソースを使用してネットワーク側ディバイスの制御情報をモニターすることができる。
【0105】
第2の態様は、特定の時間領域リソース設定であり、
例えば、当該特定の時間領域リソース設定は特定の探索空間search space設定であってもよい。
【0106】
第3の態様は、特定の周波数領域リソース設定であり、
例えば、当該特定の周波数領域リソース設定は特定のCORESET(Control Resource Set、制御リソースセット)設定であってもよい。
【0107】
第4の態様は、前記初期データ送信段階において受信されたネットワーク側ディバイスのフィードバック情報に対応するPDCCHリソースと同じPDCCHリソースであり、
すなわち、当該特定のPDCCHリソースは、「初期データ送信段階」において、UEが受信したネットワーク側ディバイスのフィードバック情報に対応するPDCCHリソースと同じであってもよい。
【0108】
第5の態様では、特定のPDCCHリソースに関連付けられた下り信号は、初期データ送信段階にUEが使用するCG SDTリソースに関連付けられた下り信号と同じである。
【0109】
例えば、特定のPDCCHリソースに対応する空間関係信号は、「初期データ送信段階」の間にUEが使用するCG SDTリソースに関連付けられた下り信号と同じである。ここで、上記空間関係信号は、例えばTCI(Transmission Configuration Indication、伝送設定指示)状態stateに対応する信号であってもよい。
【0110】
本開示のいずれか1つの実施例では、「下り信号」の識別子は、SSB識別子、及びCSI-RS(Channel State Information-Reference Signal、チャネル状態情報参照信号)識別子のうちの少なくとも1つを含む。
【0111】
本開示の実施例は別のデータ伝送方法を提供し、図8は本開示の実施例により提供される別のデータ伝送方法のフローチャートである。当該データ伝送方法はUEにより実行されてもよい。当該データ伝送方法は単独で実行されてもよく、本開示におけるいずれか1つの実施例又は実施例における可能な実現形態に合わせて実行されてもよく、さらに関連技術におけるいずれかの技術案に合わせて実行されてもよい。
【0112】
図8に示すように、当該データ伝送方法は、ステップ601~604を含んでもよい。
【0113】
ステップ601において、現在のデータ送信段階を決定する。
【0114】
ステップ602において、現在のデータ送信段階に基づいてCG SDTプロセスにおけるCG SDTリソースを使用する。
【0115】
本開示の実施例では、ステップ601及びステップ602は本開示の各実施例のいずれか1つの形態で実現されてもよく、本開示の実施例はこれについて限定せず、その説明も省略する。
【0116】
ステップ603において、現在のデータ送信段階が後続データ送信段階であると決定する。
【0117】
ステップ604において、特定のPDCCHリソース設定を使用してネットワーク側ディバイスの制御情報をモニターする。
【0118】
なお、前述した実施例において特定のPDCCHリソースに対する説明は、当該実施例にも適用され、ここでは説明を省略する。
【0119】
本開示の実施例では、UEは、後続データ送信段階において、特定のPDCCHリソース設定を使用してネットワーク側ディバイスの制御情報をモニターしてもよい。
【0120】
一例として、現在のデータ送信段階が後続データ送信段階である場合、UEは上記特定のPDCCHリソース設定を使用してネットワーク側ディバイスの制御情報をモニターしてもよく、当該制御情報は後続のデータの受信及び送信をスケジューリングすることに用いられる。
【0121】
本開示の実施例のデータ伝送方法は、UEにより現在のデータ送信段階を決定し、現在のデータ送信段階に基づいて、CG SDTプロセスにおけるCG SDTリソースを使用する。これにより、UEは、現在のデータ送信段階に基づいて、適切なCG SDTリソースを使用してデータ伝送を行うことができ、UEのデータ伝送効率を向上させることができ、それにより、UEにSDTプロセスにおいてより多くのデータを送信させることができる。
【0122】
なお、上述したこれらの実現形態は単独で実行されてもよく、組み合わせて実行されてもよく、本開示の実施例はこれについて限定しない。
【0123】
本開示の一実施例では、プロトコルの規約又はネットワーク側ディバイスの設定の形態で、CG SDTのCG SDTリソースのスケジューリング形態及び動的スケジューリング形態を制御してもよく、すなわち、UEはネットワーク側ディバイスの設定又はプロトコルの規約に従って、異なるデータ送信段階を区別し、CG SDTプロセスのCG SDTリソース及び/又は動的スケジューリングリソースを使用してもよい。
【0124】
本開示の一実施例では、ネットワーク側ディバイスは、CG SDTプロセスの「後続データ送信段階」において、UEが使用する特定のPDCCHリソースをUEに設定してもよい。
【0125】
本開示の一実施例では、ネットワーク側ディバイスはUEにCG SDTリソースを設定してもよい。例えば、ネットワーク側ディバイスはRRC ReleaseメッセージによりUEにCG SDTリソースを設定してもよく、当該CG SDTリソースはSDTプロセスのデータ送信に用いられる。
【0126】
本開示の一実施例では、UEはSDTプロセスをトリガし、且つCG SDTプロセスを選択してデータ送信を行ってもよい。
【0127】
本開示の一実施例では、ネットワーク側ディバイスの設定又はプロトコルの規約に従って、UEは、以下のルールのうちいずれかに従ってデータの送受信を行ってもよい。
【0128】
ルール1、「初期データ送信段階」において、UEは、データ送信をトリガした後、ネットワーク側ディバイスのフィードバック情報を受信する前に、UEは他のCG SDTリソースを使用してデータを送信することができない。
【0129】
一例として、ネットワーク側ディバイスによりUEに設定されたCG SDTリソースは複数のHARQプロセスに対応し、初期データ送信段階において、UEがそのうちの1つのHARQプロセスを選択してデータ伝送を行った後、UEは初期データ送信段階において他のHARQプロセスを使用してデータを送信しない。
【0130】
図2に示すように、UEはCG SDTデータ送信をトリガし、当該データ送信はリソース-1の初回伝送であってもよく、又はリソース-4の再送であってもよく、そしてUEがフィードバックタイマを起動してネットワーク側ディバイスのフィードバック情報をモニターする。UEがネットワーク側ディバイスのフィードバック情報を受信する前に、UEは他のCG SDTリソースを使用することができず、例えば、UEはリソース-2又はリソース-3を使用してデータ送信を行うことができず、それにより、1番目のデータ送信が不成功であった場合に、後続データの送信にUEを認証する識別子が持たれないことにより、後続データの受信に失敗する状況が発生することを回避することができる。
【0131】
ルール2、「後続データ送信段階」において、UEは複数のCG SDTリソースを連続して使用してもよく、又は、UEは連続的な複数のCG SDTリソースを使用してもよい。
【0132】
一例として、ネットワーク側ディバイスによりUEに設定されたCG SDTリソースは複数のHARQプロセスに対応し、後続データ送信段階において、UEは複数のHARQプロセスを用いてデータを送信してもよい。
【0133】
ルール3、「後続データ送信段階」において、UEが特定のPDCCHリソース設定を使用してネットワーク側ディバイスの制御情報をモニターする。
【0134】
例えば、ネットワーク側ディバイスはRRC Releaseメッセージ又はシステムメッセージによりUEに特定のPDCCHリソースを予め設定し、UEが「後続データ送信段階」に入ると、UEは当該特定のPDCCHリソース設定を使用してネットワーク側ディバイスの制御情報をモニターしてもよく、当該制御情報は後続のデータの受信及び送信をスケジューリングすることに用いられてもよい。
【0135】
これにより、UEがCG SDTプロセスにおいて、適切な「データ送信段階」においてCG SDTリソース及び/又は動的にスケジューリングされたリソース(例えば特定のPDCCHリソース)を利用して上り及び/又は下りデータの伝送を継続的に行うことを可能にし、これにより、UEがSDTプロセスにおいてより多くのデータを送信することをサポートすることができる。
【0136】
本開示の実施例は別のデータ伝送方法を提供し、図9は本開示の実施例により提供される別のデータ伝送方法のフローチャートである。当該データ伝送方法はネットワーク側ディバイスによって実行されてもよい。当該データ伝送方法は単独で実行されてもよく、本開示におけるいずれか1つの実施例又は実施例における可能な実現形態に合わせて実行されてもよく、さらに関連技術におけるいずれかの技術案に合わせて実行されてもよい。
【0137】
図9に示すように、当該データ伝送方法は、以下のステップ701を含んでもよい。
【0138】
ステップ701において、設定されたCG SDTリソースをUEに送信し、ここで、UEは現在のデータ送信段階に基づいてCG SDTプロセスにおけるCG SDTリソースを使用する。
【0139】
選択可能には、本開示の実施例の1つの可能な実現形態では、ネットワーク側ディバイスはUEに第1のRRC Releaseメッセージを送信してもよく、ここで、第1のRRC ReleaseメッセージによりCG SDTリソースを設定する。
【0140】
選択可能には、本開示の実施例の1つの可能な実現形態では、ネットワーク側ディバイスは、設定された特定のPDCCHリソースをUEに送信してもよく、ここで、特定のPDCCHリソースはネットワーク側ディバイスの制御情報をモニターすることに用いられる。
【0141】
選択可能には、本開示の実施例の1つの可能な実現形態では、ネットワーク側ディバイスはUEに第2のRRC Releaseメッセージを送信してもよく、ここで、第2のRRC Releaseメッセージにより特定のPDCCHリソースを設定する。
【0142】
選択可能には、本開示の実施例の1つの可能な実現形態では、ネットワーク側ディバイスはUEにシステムメッセージを送信してもよく、ここで、システムメッセージにより特定のPDCCHリソースを設定する。
【0143】
なお、前述した図3図8のいずれか1つの実施例においてUEにより実行される方法に対する解釈や説明は、当該実施例におけるネットワーク側ディバイスにより実行される方法にも適用され、その実現原理が類似であり、ここでは説明を省略する。
【0144】
本開示の実施例のデータ伝送方法は、設定されたCG SDTリソースをネットワーク側ディバイスによりUEに送信し、ここで、UEは現在のデータ送信段階に基づいてCG SDTプロセスにおけるCG SDTリソースを使用する。これにより、UEは、現在のデータ送信段階に基づいて、適切なCG SDTリソースを使用してデータ伝送を行うことができ、UEのデータ伝送効率を向上させることができ、それにより、UEにSDTプロセスにおいてより多くのデータを送信させることができる。
【0145】
なお、上述したこれらの実現形態は単独で実行されてもよく、組み合わせて実行されてもよく、本開示の実施例はこれについて限定しない。
【0146】
上記図3図8の実施例により提供されるデータ伝送方法に対応して、本開示はさらにデータ伝送装置を提供し、本開示の実施例により提供されるデータ伝送装置は上記図3図8の実施例により提供されるデータ伝送方法に対応し、したがって、データ伝送方法の実施形態は、本開示の実施例により提供されるデータ伝送装置にも適用され、本開示の実施例では詳しく説明しない。
【0147】
図10は本開示の実施例により提供されるデータ伝送装置の構造概略図である。当該装置はUEに適用可能である。
【0148】
図10に示すように、当該データ伝送装置1000は、
現在のデータ送信段階を決定することに用いられる決定モジュール1001と、
現在のデータ送信段階に基づいて設定グラントスモールデータ伝送CG SDTプロセスにおけるCG SDTリソースを使用することに用いられる処理モジュール1002と、を含んでもよい。
【0149】
選択可能には、当該データ伝送装置1000は、
ネットワーク側ディバイスにより設定されたCG SDTリソースを受信することに用いられる受信モジュールをさらに含んでもよい。
【0150】
選択可能には、CG SDTリソースは無線リソース制御解放(RRC Release)メッセージにより設定される。
【0151】
選択可能には、処理モジュール1002は具体的には、現在のデータ送信段階が初期データ送信段階であると決定し、UEが第1のCG SDTリソースを使用してデータを送信した後、ネットワーク側ディバイスのフィードバック情報を受信しなかったことに応答して、他のCG SDTリソースを使用してデータを送信しないことに用いられる。
【0152】
選択可能には、処理モジュール1002はさらに、再送条件が満たされたと決定されるまで、再送CG SDTリソースを使用してデータを再送することに用いられる。
【0153】
選択可能には、処理モジュール1002は具体的には、現在のデータ送信段階が後続データ送信段階であると決定し、複数のCG SDTリソースを使用して伝送することに用いられる。
【0154】
選択可能には、複数のCG SDTリソースは同じビームに対応するか、又は同じCG SDTリソースグループに属する。
【0155】
選択可能には、複数のCG SDTリソースは、初期データ送信段階におけるCG SDTリソースと同じビームに対応するか、又は同じCG SDTリソースグループに属する。
【0156】
選択可能には、処理モジュール1002はさらに、特定の物理下り制御チャネルPDCCHリソース設定を使用してネットワーク側ディバイスの制御情報をモニターすることに用いられる。
【0157】
選択可能には、処理モジュール1002はさらに、現在のデータ送信段階が後続データ送信段階であると決定し、及び特定のPDCCHリソース設定を使用してネットワーク側ディバイスの制御情報をモニターすることに用いられる。
【0158】
選択可能には、特定のPDCCHリソースはネットワーク側ディバイスにより設定される。
【0159】
選択可能には、特定のPDCCHリソースは、特定のリソース識別子、特定の時間領域リソース設定、特定の周波数領域リソース設定、及び初期データ送信段階において受信されたネットワーク側ディバイスのフィードバック情報に対応するPDCCHリソースと同じPDCCHリソースのうちの少なくとも1つを含み、特定のPDCCHリソースに関連付けられた下り信号は、初期データ送信段階にUEが使用するCG SDTリソースに関連付けられた下り信号と同じである。
【0160】
本開示の実施例のデータ伝送装置は、UEにより現在のデータ送信段階を決定し、現在のデータ送信段階に基づいて、CG SDTプロセスにおけるCG SDTリソースを使用する。これにより、UEは、現在のデータ送信段階に基づいて、適切なCG SDTリソースを使用してデータ伝送を行うことができ、UEのデータ伝送効率を向上させることができ、それにより、UEにSDTプロセスにおいてより多くのデータを送信させることができる。
【0161】
上記図9の実施例により提供されるデータ伝送方法に対応して、本開示はさらにデータ伝送装置を提供し、本開示の実施例により提供されるデータ伝送装置は上記図9の実施例により提供されるデータ伝送方法に対応し、したがって、データ伝送方法の実施形態は、本開示の実施例により提供されるデータ伝送装置にも適用され、本開示の実施例では詳しく説明しない。
【0162】
図11は本開示の実施例により提供される別のデータ伝送装置の構造概略図である。当該装置はネットワーク側ディバイスに適用可能である。
【0163】
図11に示すように、当該データ伝送装置1100は、
設定されたCG SDTリソースをUEに送信することに用いられる送信モジュール1101であって、UEは現在のデータ送信段階においてCG SDTプロセスにおけるCG SDTリソースを使用する送信モジュール1101を含んでもよい。
【0164】
選択可能には、送信モジュール1101は具体的には、UEに第1のRRC Releaseメッセージを送信することに用いられ、ここで、第1のRRC Releaseメッセージにより前記CG SDTリソースを設定する。
【0165】
選択可能には、送信モジュール1101はさらに、設定された特定のPDCCHリソースをUEに送信することに用いられ、ここで、特定のPDCCHリソースはネットワーク側ディバイスの制御情報をモニターすることに用いられる。
【0166】
選択可能には、送信モジュール1101は具体的には、UEに第2のRRC Releaseメッセージを送信することに用いられ、ここで、第2のRRC Releaseメッセージにより特定のPDCCHリソースを設定する。
【0167】
選択可能には、送信モジュール1101は、具体的には、UEにシステムメッセージを送信することに用いられ、ここで、システムメッセージにより特定のPDCCHリソースを設定する。
【0168】
本開示の実施例のデータ伝送装置は、設定されたCG SDTリソースをネットワーク側ディバイスによりUEに送信し、ここで、UEは現在のデータ送信段階に基づいてCG SDTプロセスにおけるCG SDTリソースを使用する。これにより、UEは、現在のデータ送信段階に基づいて、適切なCG SDTリソースを使用してデータ伝送を行うことができ、UEのデータ伝送効率を向上させることができ、それにより、UEにSDTプロセスにおいてより多くのデータを送信させることができる。
【0169】
本開示は、上記実施例を実現するために、通信ディバイスをさらに提供する。
【0170】
本開示の実施例により提供される通信ディバイスは、プロセッサと、トランシーバと、メモリと、メモリに記憶され、プロセッサによって実行されることができる実行可能プログラムとを含み、ここで、プロセッサは、実行可能プログラムを実行する時に、前述した方法を実行する。
【0171】
当該通信ディバイスは、前述したUE又はネットワーク側ディバイスであってもよい。
【0172】
ここで、プロセッサは様々なタイプの記憶媒体を含んでもよく、当該記憶媒体は、非一時的コンピュータ記憶媒体であり、通信ディバイスの電源が落とされた後も、それに記憶された情報を記憶し続けることができる。ここで、前記通信ディバイスは、UE又はネットワーク側ディバイスを含んでもよい。
【0173】
前記プロセッサはバスなどを介してメモリに接続可能であり、メモリに記憶された実行可能プログラムを読み取ることに用いられ、例えば、図3図9の少なくとも1つのとおりである。
【0174】
本開示は、上記実施例を実現するために、コンピュータ記憶媒体をさらに提供する。
【0175】
本開示の実施例により提供されるコンピュータ記憶媒体は実行可能プログラムを記憶しており、前記実行可能プログラムは、プロセッサによって実行される時に、例えば、図3図9の少なくとも1つのような前述したいずれか1つの実施例の方法を実現することができる。
【0176】
図12は本開示の実施例により提供されるUE1200のブロック図である。例えば、UE1200は、携帯電話、コンピュータ、デジタル放送ユーザイクイップメント、情報送受信ディバイス、ゲームコンソール、タブレットディバイス、医療ディバイス、フィットネスディバイス、パーソナルデジタルアシスタントなどであってもよい。
【0177】
図12に示すように、UE1200は、処理コンポーネント1202、メモリ1204、電源コンポーネント1206、マルチメディアコンポーネント1208、オーディオコンポーネント1210、入力/出力(I/O)インタフェース1212、センサコンポーネント1214及び通信コンポーネント1216のうちの少なくとも1つのコンポーネントを含んでもよい。
【0178】
処理コンポーネント1202は、概して、表示、コール、データ通信、カメラ操作及び記録操作に関連する操作といった、UE1200の全体の操作を制御する。処理コンポーネント1202は、上記した方法の全部又は一部のステップを完了するように、少なくとも1つのプロセッサ1220を含んでコマンドを実行してもよい。また、処理コンポーネント1202は、処理コンポーネント1202と他のコンポーネントとの間のインタラクションを容易にするように、少なくとも1つのモジュールを含んでもよい。例えば、処理コンポーネント1202は、マルチメディアコンポーネント1208と処理コンポーネント1202との間のインタラクションを容易にするように、マルチメディアモジュールを含んでもよい。
【0179】
メモリ1204は、UE1200での操作をサポートするために様々な種類のデータを記憶するように構成される。これらのデータの例としては、UE1200上で操作されるためのアプリケーションプログラムや方法のコマンド、連絡先データ、電話帳データ、メッセージ、ピクチャ、ビデオなどが含まれる。メモリ1204は、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、電気的に消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EEPROM)、消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EPROM)、プログラム可能な読み取り専用メモリ(PROM)、読み取り専用メモリ(ROM)、磁気メモリ、フラッシュメモリ、磁気ディスク又は光ディスクなど、任意の種類の揮発性又は非揮発性記憶ディバイス又はそれらの組み合わせによって実現されてもよい。
【0180】
電源コンポーネント1206は、UE1200の各種のコンポーネントに電力を供給する。電源コンポーネント1206は、電源管理システム、少なくとも1つの電源、及びUE1200の電力の生成、管理、及び割り当てに関連する他のコンポーネントを含んでもよい。
【0181】
マルチメディアコンポーネント1208は、前記UE1200とユーザとの間に出力インタフェースを提供するスクリーンを含む。いくつかの実施例では、スクリーンは液晶ディスプレイ(LCD)及びタッチパネル(TP)を含んでもよい。また、スクリーンがタッチパネルを含む場合、スクリーンはユーザからの入力信号を受信するためのタッチスクリーンとして実現されてもよい。タッチパネルは、タッチ、スライド、タッチパネルでのジェスチャを感知するための少なくとも1つのタッチセンサを含む。前記タッチセンサは、タッチ又はスライド動作の境界を感知するだけでなく、さらに前記タッチ又は前記スライド操作に関連するウェイクアップ時間及び圧力を検出することができる。いくつかの実施例では、マルチメディアコンポーネント1208は1つのフロントカメラ及び/又はリアカメラを含む。UE1200が撮影モード又はビデオモードなどの操作モードにある場合、フロントカメラ及び/又はリアカメラは外部のマルチメディアデータを受信することができる。各フロントカメラ及び/又はリアカメラは、固定の光学レンズシステム、又は焦点距離及び光学ズーム機能を備えたものであってもよい。
【0182】
オーディオコンポーネント1210は、オーディオ信号を出力及び/又は入力するように構成される。例えば、オーディオコンポーネント1210は1つの(MIC)を含み、UE1200がコールモード、記憶モード及び音声認識モードなどの操作モードにある場合、マイクは外部のオーディオ信号を受信するように構成される。受信されたオーディオ信号は、さらにメモリ1204に記憶され、又は通信コンポーネント1216を介して送信されてもよい。いくつかの実施例では、音声コンポーネント1210はさらに、オーディオ信号を出力するための1つのスピーカを含む。
【0183】
I/Oインタフェース1212は処理コンポーネント1202と周辺インタフェースモジュールとの間にインタフェースを提供し、上記した周辺インタフェースモジュールはキーボード、クリックホイール、ボタンなどであってもよい。これらのボタンは、ホームボタン、音量ボタン、スタートボタン、ロックボタンを含むが、これらに限定されない。
【0184】
センサコンポーネント1214は、UE1200に様々な態様の状態評価を提供するための少なくとも1つのセンサを含む。例えば、センサコンポーネント1214はUE1200のオン/オフ状態、コンポーネントの相対的な位置決めを検出することができ、例えば前記コンポーネントはUE1200のディスプレイ及び小型キーボードであり、センサコンポーネント1214は、UE1200又はUE1200の1つのコンポーネントの位置変化、ユーザとUE1200との接触の有無、UE1200の方位又は加速/減速及びUE1200の温度変化を検出することができる。センサコンポーネント1214は、いかなる物理的接触がないときに近くの物体の存在を検出するように構成された近接センサを含んでもよい。センサコンポーネント1214はさらに、イメージングアプリケーションで用いられる、CMOS又はCCD画像センサなどの光センサを含んでもよい。いくつかの実施例では、当該センサコンポーネント1214はさらに加速度センサ、ジャイロセンサ、磁気センサ、圧力センサ又は温度センサを含んでもよい。
【0185】
通信コンポーネント1216は、UE1200と他のディバイスとの間の有線又は無線方式の通信を容易にするように構成される。UE1200は、WiFi、2G若しくは3G、又はそれらの組み合わせなど、通信規格に基づく無線ネットワークにアクセスできる。1つの例示的な実施例では、通信コンポーネント1216は、ブロードキャストチャネルを介して外部ブロードキャスト管理システムからのブロードキャスト信号又はブロードキャスト関連情報を受信する。1つの例示的な実施例では、前記通信コンポーネント1216は、近距離通信を促進するために近距離通信(NFC)モジュールをさらに含む。例えば、NFCモジュールは無線周波数識別(RFID)技術、赤外線データ協会(IrDA)技術、超広帯域(UWB)技術、ブルートゥース(BT)技術又はその他の技術に基づいて実現できる。
【0186】
例示的な実施例では、UE1200は少なくとも1つのアプリケーション専用集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラマブルロジックデバイス(PLD)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ又は他の電子素子によって実現でき、上記図3図8のいずれかに示す方法を実行することに用いられる。
【0187】
例示的な実施例では、コマンドを含む一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体がさらに提供され、例えばコマンドを含むメモリ1204が挙げられ、上記したコマンドは、UE1200のプロセッサ1220によって実行されて上記図3図8のいずれかに示す方法を完了することができる。例えば、前記非一時的なコンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、ROM、ランダムアクセスメモリ(RAM)、CD-ROM、磁気テープ、フロッピーディスク、光データ記憶ディバイスなどであってもよい。
【0188】
図13に示すのは、本開示の実施例により提供されるネットワーク側ディバイスの構造概略図である。図13を参照して、ネットワーク側ディバイス1300は、1つ又は複数のプロセッサをさらに含む処理コンポーネント1322と、アプリケーションプログラムのような処理コンポーネント1322によって実行可能なコマンドを記憶することに用いられるメモリ1332を代表とするメモリリソースと、を含む。メモリ1332に記憶されたアプリケーションプログラムは、それぞれが1組のコマンドに対応する1つ以上のモジュールを含んでもよい。また、処理コンポーネント1322は、コマンドを実行して、例えば図9に示す方法といった上記方法の前記ネットワーク側ディバイスに適用される任意の方法を実行するように構成される。
【0189】
ネットワーク側ディバイス1300はさらに、ネットワーク側ディバイス1300の電源管理を実行するように構成される電源コンポーネント1326と、ネットワーク側ディバイス1300をネットワークに接続するように構成される有線又は無線ネットワークインタフェース1350と、入出力(I/O)インタフェース1358と、を含んでもよい。ネットワーク側ディバイス1300は、Windows ServerTM、Mac OS XTM、UnixTM、LinuxTM、FreeBSDTMのような、メモリ1332に記憶されたオペレーティングシステムを動作させることができる。
【0190】
当業者は、本明細書を考慮し、本明細書に開示される発明を実施した後、本開示の他の実施形態を容易に想到し得る。本開示は、本発明の任意の変形、用途、又は適応変化をカバーすることを意図している。これらの変形、使用、又は適応変化は、本開示の一般的な原理に従い、且つ本開示に開示されていない本技術分野における公知常識又は慣用技術手段を含む。明細書及び実施例は、例示的なもののみとして見なされ、本開示の真の範囲及び精神は、以下の特許請求の範囲によって指摘される。
【0191】
本開示は、上記で説明され、図面に示された正確な構造に限定されず、その範囲から逸脱することなく、様々な修正及び変更を行うことができることを理解されたい。本開示の範囲は、添付の特許請求の範囲のみによって制限される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
【国際調査報告】