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  • 特表-容器内の食品を調理するための機械 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-23
(54)【発明の名称】容器内の食品を調理するための機械
(51)【国際特許分類】
   A47J 27/04 20060101AFI20240416BHJP
【FI】
A47J27/04 D
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023569999
(86)(22)【出願日】2022-05-11
(85)【翻訳文提出日】2023-11-27
(86)【国際出願番号】 IB2022054383
(87)【国際公開番号】W WO2022238924
(87)【国際公開日】2022-11-17
(31)【優先権主張番号】102021000012230
(32)【優先日】2021-05-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520407079
【氏名又は名称】パスティフィッチョ・ラナ・エッセ・ピ・ア
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ジャン・ルカ・ラナ
【テーマコード(参考)】
4B055
【Fターム(参考)】
4B055AA22
4B055AA26
4B055BA22
4B055BA62
4B055CA22
4B055CA73
4B055CB02
4B055DA07
4B055DB09
4B055DB12
(57)【要約】
容器内の食品を調理するための機械は、上側面(5)と下側面(6)とを有するプレート(4)を備えるフレーム(3)と、下側面(6)に沿って前記プレート(4)によって支持され、前記容器(2)内に蒸気を分注するための少なくとも1つの第1の開口部(20)と、前記容器(2)内に熱湯を分注するための少なくとも1つの第2の開口部(21)とを備えるディスペンサー(7)と、容器(2)よりも下に配置構成され、容器(2)を支持するように構成された支持体(8)と、プレート(4)に結合され、支持体(8)をディスペンサー(7)に押し付けるための少なくとも1つの弾性要素(10)と、弾性要素(10)の力に対抗しプレート(4)に関して支持体(8)を下降させるためのコマンドユニット(11)とを備える機構(9)とを有する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器内の食品を調理するための機械であって、
上側面(5)と下側面(6)とを有するプレート(4)を備えるフレーム(3)と、
前記下側面(6)に沿って前記プレート(4)によって支持され、前記容器(2)内に蒸気を分注するための少なくとも1つの第1の開口部(20)と、前記容器(2)内に熱湯を分注するための少なくとも1つの第2の開口部(21)とを備えるディスペンサー(7)と、
前記容器(2)よりも下に配置構成され、前記容器(2)を支持するように構成された支持体(8)と、
前記プレート(4)および前記支持体(8)に結合され、前記支持体(8)を前記ディスペンサー(7)に押し付けるための少なくとも1つの弾性要素(10)と、前記弾性要素(10)の力に対抗し前記プレート(4)に関して前記支持体(8)を下降させるためのコマンドユニット(11)とを備える機構(9)とを具備する、機械(1)。
【請求項2】
前記支持体(8)は、複数の開口部(42)を有する、請求項1に記載の機械。
【請求項3】
前記少なくとも1つの第1の開口部(20)と流体的に連通する、蒸気供給ダクト(22)と、前記少なくとも1つの第2の開口部(21)と流体的に連通する、熱湯供給ダクト(23)とを備える、請求項1に記載の機械。
【請求項4】
前記機構(9)は、前記容器(2)の上側開口部(19)を閉じ、前記食品(15)を調理するための実質的に閉じられた調理コンパートメントを形成するように前記容器(2)を前記ディスペンサー(7)に押し付けるように構成される、請求項1に記載の機械。
【請求項5】
前記ディスペンサー(7)は、前記容器(2)を閉じるように構成された蓋(27)を備える、請求項4に記載の機械。
【請求項6】
前記支持体(8)は、長手方向軸(A1)に実質的に平行な方向に移動可能である、請求項1に記載の機械。
【請求項7】
前記ディスペンサー(7)は、前記長手方向軸(A1)に沿って、前記プレート(4)から前記支持体(8)に向かって、前記プレート(4)と前記支持体(8)との間の空間内に延在する、請求項6に記載の機械。
【請求項8】
前記機構(9)は、コネクティングロッドクランクタイプの運動学的アセンブリ(31)を備える、請求項6に記載の機械。
【請求項9】
前記機構(9)は、前記長手方向軸(A1)に実質的に平行な方向に移動可能であり、前記コネクティングロッドクランクタイプの前記運動学的アセンブリ(31)に接続されたクロスバー(32)と、前記長手方向軸(A1)に平行な方向に延在し、前記移動可能なクロスバーおよび前記支持体(8)に接続された少なくとも1つのガイド(33)とを備える、請求項8に記載の機械。
【請求項10】
前記コネクティングロッドクランクタイプの前記運動学的アセンブリ(31)は、前記長手方向軸(A1)に関して横軸(A2)の周りで回転可能であり、前記コマンドユニット(11)に接続されたシャフト(36)と、前記シャフト(36)に一緒に結合されたクランク本体部(37)と、前記クランク本体部(37)にヒンジで連結された第1の端部(39)と前記移動可能なクロスバー(32)にヒンジで連結された第2の端部(40)とを有するコネクティングロッド本体部(38)とを備える、請求項9に記載の機械。
【請求項11】
前記弾性要素(10)は、前記ディスペンサー(7)に向かう前記移動可能なクロスバー(32)の前記移動に対抗するように、前記移動可能なクロスバー(32)と前記フレーム(3)に固定されたブロッキング要素(14)との間に配置構成される、請求項9に記載の機械。
【請求項12】
前記機構(9)は、前記ディスペンサー(7)に関して対向するバンド上に配置構成された2つの側方ガイド(33)を備え、各側方ガイド(33)は前記移動可能なクロスバー(32)に接続された第1の端部(34)と、前記支持体(8)に接続された第2の端部(35)とを備えるロッドである、請求項9に記載の機械。
【請求項13】
前記コマンドユニット(11)は、ハンドレバー(43)を備える請求項1に記載の機械。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本特許出願は、開示全体が参照により本明細書に組み込まれる2021年5月12日に出願したイタリア特許出願第102021000012230号に関する。
【0002】
本発明は、容器内の食品を調理するための機械に関する。
【0003】
特に、本発明は、熱湯および蒸気の供給を用いて食品を調理するための機械に関する。
【背景技術】
【0004】
クイックケータリング(quick catering)産業の範囲内で、生鮮食品を調理し、および/または蒸気の使用により事前調理済み食品を加熱するための機械を使用することが知られている。
【0005】
本出願の出願人の国際特許出願第WO2019/207509号、国際特許出願第WO2020/212909号、および国際特許出願第WO2020/212207号は、食品を収容した容器内に熱湯および蒸気を供給することによって容器内に収容された生鮮食品を調理する方法を教示している。
【0006】
現在知られている機械では、蒸気は100℃よりも高い温度でディスペンサーによって容器内に分注される。したがって、容器とディスペンサーとの間に安定した強固な結合部を設けて、容器からの望ましくない蒸気の漏れを防止し、それと同時に、クイックケータリング部門で必要とされる調理時間短縮に対応できるように容器を素早く交換することを可能にすることが必要である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】国際特許出願第WO2019/207509号パンフレット
【特許文献2】国際特許出願第WO2020/212909号パンフレット
【特許文献3】国際特許出願第WO2020/212207号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、上記のニーズを容易に、経済的に満たすことができる食品を調理するための機械を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、容器内の食品を調理するための機械が製造され、この機械は
- 上側面と下側面とを有するプレートを備えるフレームと、
- 下側面に沿ってプレートによって支持され、容器内に蒸気を分注するための少なくとも1つの第1の開口部と、容器内に熱湯を分注するための少なくとも1つの第2の開口部とを備えるディスペンサーと、
- 容器よりも下に配置構成され、容器を支持するように構成された支持体と、
- プレートおよび支持体に結合され、支持体をディスペンサーに押し付けるための少なくとも1つの弾性要素と、弾性要素の力に対抗しプレートに関して支持体を下降させるためのコマンドユニットとを備える機構とを具備する。
【0010】
本発明のおかげで、食品の調理中に、ディスペンサーと容器との間の強固で安定した結合を確実にすることが可能であり、それと同時に、容器をディスペンサーから脱結合して容器を単純で迅速な方法で交換することを可能にすることが可能である。
【0011】
言い換えると、この機構は、調理プロセスにおいて容器をディスペンサーに押し付けたままにして容器から蒸気が漏れるのを防ぐこと、および調理プロセスが終了した後、コマンドユニットを操作することによって容器をディスペンサーから分離することを可能にする。
【0012】
特に、支持体は複数の開口部を有する。
【0013】
こうすることで、支持体の重量を減らし、支持体上に液体が溜まるのを防ぐことが可能である。
【0014】
特に、機械は、少なくとも1つの第1の開口部と流体的に連通する蒸気供給ダクトと、少なくとも1つの第2の開口部と流体的に連通する熱湯供給ダクトとを備える。
【0015】
このようにして、第1の開口部および第2の開口部にそれぞれ独立して蒸気および熱湯を供給することが可能である。
【0016】
特に、この機構は、容器の上側開口部を閉じ、食品を調理するための実質的に閉じられた調理コンパートメントを形成するように容器をディスペンサーに押し付けるように構成される。
【0017】
こうすることで、調理プロセスにおいて容器内の蒸気を確実に密閉することが可能である。
【0018】
特に、ディスペンサーは、容器を閉じるように構成された蓋を備え、容器とともに実質的に閉じられた調理コンパートメントを形成する。
【0019】
特に、支持体は、長手方向軸に対して実質的に平行な方向に移動可能である。
【0020】
こうすることで、コマンドユニットを用いてディスペンサーからの容器の距離を制御することが可能である。
【0021】
特に、ディスペンサーは、長手方向軸に沿って、プレートから支持体に向かって、プレートと支持体との間の空間内に延在する。
【0022】
このようにして、ディスペンサーは、支持体の移動方向と実質的に整列される。
【0023】
特に、この機構は、コネクティングロッドクランクタイプの運動学的アセンブリを備える。
【0024】
このようにして、コマンドユニットに与えられた回転運動を支持体の並進運動に変換することが可能である。
【0025】
特に、この機構は、長手方向軸に実質的に平行な方向に移動可能であり、コネクティングロッドクランクタイプの運動学的アセンブリに接続されたクロスバーと、長手方向軸に平行な方向に延在し、移動可能なクロスバーおよび支持体に接続された少なくとも1つのガイドとを備える。
【0026】
このようにして、長手方向軸に実質的に平行な方向にクロスバーおよび支持体の並進運動を誘導することが可能である。
【0027】
特に、コネクティングロッドクランクタイプの運動学的アセンブリは、長手方向軸に関して横軸の周りで回転可能であり、コマンドユニットに接続されたシャフトと、シャフトに一緒に結合されたクランク本体部と、クランク本体部にヒンジで連結された第1の端部と移動可能なクロスバーにヒンジで連結された第2の端部とを有するコネクティングロッド本体部とを備える。
【0028】
コマンドユニットによって制御されるシャフトの回転は、クランク本体部の回転を決定し、その結果、コネクティングロッド本体部の移動を決定する。このようにして、長手方向軸に沿った移動可能なクロスバーの並進移動を決定することが可能である。
【0029】
特に、弾性要素は、ディスペンサーに向かう移動可能なクロスバーの移動に対抗するように、移動可能なクロスバーとフレームに固定されたブロッキング要素との間に配置構成される。
【0030】
特に、この機構は、ディスペンサーに関して対向するバンド上に配置構成された2つの側方ガイドを備え、各側方ガイドは移動可能なクロスバーから支持体に並進運動を伝達するように移動可能なクロスバーに接続された第1の端部と支持体に接続された第2の端部とを備えるロッドである。
【0031】
特に、コマンドユニットは、支持体が手動で下降させられることを可能にするハンドレバーを備える。
【0032】
本発明のさらなる特徴および利点は、添付図を参照しつつ、その非限定的な例示的実施形態の以下の説明から明らかになるであろう
【図面の簡単な説明】
【0033】
図1】本発明による容器内の食品を調理するための機械の、わかりやすくするために部品が取り除かれている、斜視図である。
図2図1の機械の細部の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
図1を参照すると、参照数字1は、全体として、前記食品を収容した容器2内で食品を調理するための機械を示す。
【0035】
機械1は、公共のケータリングの場所(たとえば、コーヒーバー、レストラン、食堂など)または家庭で使用され得る。
【0036】
本発明の非限定的な実施形態によれば、容器2内に収容される食品は、1回分の生パスタまたは前記1回分のパスタ用のソースとすることができる。
【0037】
機械1は、上側面5と下側面6とを有するプレート4を備えるフレーム3と、下側面6に沿ってプレート4によって支持されるディスペンサー7と、容器2よりも下に配置構成され、容器2を支持するように構成された支持体8と、プレート4および支持体8に結合され、支持体8をディスペンサー7に押し付けるための少なくとも1つの弾性要素109と、弾性要素10の力に対抗しプレート4に関して支持体8を下降させるためのコマンドユニット11とを備える機構とを具備する。
【0038】
フレーム3は、ケーシング12であって、中に、添付図には示されていない、第1のボイラーおよび第2のボイラーがディスペンサー7に蒸気および熱湯をそれぞれ供給するために配置構成されたケーシング12と、軸受13であって、プレート4よりも上にあるケーシング12に固定され、2つの環状形状のブロッキング要素14を備える軸受13とをさらに備える。
【0039】
ディスペンサー7は、長手方向軸A1に沿って、プレート4から支持体8に向かって、プレート4と支持体8との間の空間内に延在する。
【0040】
図2を参照すると、容器2は、食品15を収容するように構成され、好ましくは円形の形状を有する底壁16と、好ましくはわずかにフレア状に広がり、上側縁18を備える側壁17と、好ましくは円形の形状を有し、底壁16に対向する、上側開口部19とを備える。
【0041】
ディスペンサー7は、容器2内に蒸気を分注するための少なくとも1つの開口部20と、容器2内に熱湯を分注するための少なくとも1つの開口部21とを備える。
【0042】
機械1は、開口部20と流体的に連通する蒸気供給ダクト22と、開口部21と流体的に連通する熱湯供給ダクト23とを備える。
【0043】
本明細書において説明され例示されている本発明の非限定的な事例において、ディスペンサー7は、ダクト22および開口部20と流体的に連通する、蒸気供給路25、ならびにダクト23および開口部21と流体的に連通する、熱湯供給路26を備える中央本体部24と、中央本体部24の周りに配置構成され、食品15を調理するための実質的に閉じられた調理コンパートメントを形成するように容器2の上側開口部19を閉じるように構成された蓋27とを備える。
【0044】
特に、中央本体部24は、開口部20を備える、中央突起部28と、中央突起部28の周囲に延在し、複数の開口部21を備える環状壁29とを備える。
【0045】
機械1は、容器2から蒸気を排出するように構成され、添付図には示されていない、蒸気放出口に接続された蒸気排出ダクト30をさらに備える。特に、ダクト30は、調理コンパートメントの内側を蒸気放出口と流体的に連通させるように蓋27を貫通する。
【0046】
図1を参照すると、機構9は、容器2をディスペンサー7に押し付けて容器2の上側開口部19を閉じ、実質的に閉じられた調理コンパートメントを形成するように構成される。
【0047】
特に、機構9は、コマンドユニット11に与えられた回転運動を支持体8の並進運動に変換するように構成されたコネクティングロッドクランクタイプの運動学的アセンブリ31を備える。
【0048】
より具体的には、機構9は、長手方向軸A1に実質的に平行な方向に移動可能であり、運動学的アセンブリ31に接続されたクロスバー32と、長手方向軸A1に平行な方向に延在し、クロスバー32および支持体8に接続された少なくとも1つのガイド33とを備える。
【0049】
本明細書において説明され、例示されている場合、機構9は、ディスペンサー7に関して対向するバンド上に配置構成された2つの側方ガイド33を備える。各ガイド33は、プレート4のそれぞれの開口部を貫通し、それぞれのブロッキング要素14の内側に延在する。特に、各ガイド33は、移動可能なクロスバー32に接続された端部34と、支持体8に接続された端部35とを備えるロッドである。
【0050】
クロスバー32は、プレート4の上側面5に面し、長手方向軸A1に対して実質的に横方向に延在する。
【0051】
特に、機構9は、2つの弾性要素10を備え、各弾性要素は、ディスペンサー7に向かうクロスバー32の移動に対抗するように、クロスバー32とそれぞれのブロッキング要素14との間に配置構成される。本発明の場合、各弾性要素10は、それぞれのガイド33の周りに配置構成されたコイルバネである。
【0052】
運動学的アセンブリ31は、長手方向軸A1に関して横軸A2の周りで回転可能であり、コマンドユニット11に接続されたシャフト36と、シャフト36に一緒に結合されたクランク本体部37と、クランク本体部37にヒンジで連結された端部39を備え、クロスバー32にヒンジで連結された端部40を備えるコネクティングロッド本体部38とを備える。
【0053】
特に、コネクティングロッド本体部38は、コネクティングロッド本体部38とクランク本体部37との間およびコネクティングロッド本体部38とクロスバー32との間の相対的回転を可能にする、それぞれのピン41を用いてクランク本体部37およびクロスバー32にヒンジで連結される。
【0054】
より具体的には、支持体8は、ガイド33を通してクロスバー32に一緒に結合され、長手方向軸A1に実質的に平行な方向に移動可能である。また、支持体8は複数の開口部42を有する。
【0055】
本明細書において説明され例示されている場合、コマンドユニット11は、機械1に割り当てられたオペレータによって操作されるように構成されたハンドレバー43を備える。より具体的には、ハンドレバー43は、シャフト36の回転を作動させるように構成されている。
【0056】
使用において、図1を参照すると、オペレータは、ハンドレバー43を時計回りに回すことによってコマンドユニット11を操作する。コマンドユニット11の操作で、シャフト36およびクランク本体部37の回転を決定し、次いで、コネクティングロッド本体部38およびクロスバー32を移動する。
【0057】
特に、コネクティングロッド本体部38の端部40は、プレート4に向かう長手方向軸A1に実質的に平行な方向への並進運動を記述し、それがヒンジで連結されたクロスバー32を引きずる。
【0058】
クロスバー32は、ガイド33を用いて支持体8に接続されているので、クロスバー32の並進運動は、ディスペンサー7に関する支持体8の下降を決定する。
【0059】
この時点で、オペレータは、食品15を収容した容器2を支持体8上に置き、ハンドレバー43を解除する。
【0060】
長手方向軸A1に実質的に平行な方向であり、上方に向き付けられるクロスバー32のそれぞれの力を決定する、弾性要素10の作用のおかげで、支持体8は、ディスペンサー7の方に戻され、容器2は所与の圧力でディスペンサー7の蓋27に押し付けられる。このようにして、ディスペンサー7および容器2は、実質的に閉じられた調理コンパートメントを形成する。
【0061】
その後、ディスペンサー7は、開口部20および開口部21からそれぞれ容器2内に蒸気および熱湯を同時に、および/または任意の順序で分注し、所与のレシピに従って食品15を調理する。
【0062】
食品15の調理が終了した後、機械1のオペレータは、ハンドレバー43を回してコマンドユニット11を再び操作し、支持体8を下降させて容器2をディスペンサー7から分離し、容器2を支持体8から取り外すのを可能にする。
【0063】
本発明に変更を加えることは、そのことによって付属の請求項の保護の範囲から逸脱することなく、行えることは明らかである。
【符号の説明】
【0064】
A1 長手方向軸
A2 横軸
1 機械
2 容器
3 フレーム
4 プレート
5 上側面
6 下側面
7 ディスペンサー
8 支持体
10 弾性要素
11 コマンドユニット
12 ケーシング
13 軸受
14 ブロッキング要素
15 食品
16 底壁
17 側壁
18 上側縁
19 上側開口部
20 開口部
21 開口部
22 蒸気供給ダクト
23 熱湯供給ダクト
24 中央本体部
25 蒸気供給路
26 熱湯供給路
27 蓋
28 中央突起部
29 環状壁
30 蒸気排出ダクト
31 運動学的アセンブリ
32 クロスバー
33 ガイド
34 端部
35 端部
36 シャフト
37 クランク本体部
38 コネクティングロッド本体部
39 端部
40 端部
41 ピン
42 開口部
43 ハンドレバー
図1
図2
【国際調査報告】