(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-24
(54)【発明の名称】主要断片ガイド及び関連する方法
(51)【国際特許分類】
A61B 17/15 20060101AFI20240417BHJP
A61B 17/17 20060101ALI20240417BHJP
A61B 17/56 20060101ALI20240417BHJP
A61B 17/72 20060101ALI20240417BHJP
【FI】
A61B17/15
A61B17/17
A61B17/56
A61B17/72
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023569694
(86)(22)【出願日】2022-05-10
(85)【翻訳文提出日】2023-12-18
(86)【国際出願番号】 IB2022054351
(87)【国際公開番号】W WO2022238909
(87)【国際公開日】2022-11-17
(32)【優先日】2021-05-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516183819
【氏名又は名称】クロスローズ エクストリミティ システムズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100088605
【氏名又は名称】加藤 公延
(74)【代理人】
【識別番号】100130384
【氏名又は名称】大島 孝文
(72)【発明者】
【氏名】ブレグマン・ピーター
(72)【発明者】
【氏名】ホリス・チャド
(72)【発明者】
【氏名】メルケント・トニー
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160LL12
4C160LL21
4C160LL37
4C160LL43
(57)【要約】
主要断片ガイドは、中足骨の近位部分から外科的に分離された中足骨の主要断片に一時的に固定されるように構成されている。主要断片ガイドは、対応して主要断片を操作するように操作され、それによってバニオンを矯正し得る。インプラントは、近位部分を主要断片に永続的に固定し得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の部分と、前記第1の部分から外科的に分離された第2の部分とを有する骨を調整するように構成されたガイドであって、前記ガイドは、
骨に面する内面と、前記内面の反対側の外面とを画定する本体部分であって、前記ガイドは、前記外面から前記内面まで前記本体部分を通って延在する複数の本体部分開口を画定する、本体部分と、
前記本体部分から延在する整列部分であって、前記整列部分は、それぞれの骨に面する内面と、前記それぞれの内面の反対側のそれぞれの外面とを画定しており、前記ガイドは、前記それぞれの外面から前記それぞれの内面まで前記整列部分を通って延在する複数の整列開口を画定する、整列部分と、
ハンドル部分と、を備え、前記ハンドル部分は、前記整列部分及び前記ハンドル部分が前記本体部分の両端から延在するように、前記本体部分から延在しており、
前記ガイドは、前記整列開口のうちの少なくとも1つが前記第1の部分と整列するようにサイズ設定されており、そのため、前記整列開口のうちの少なくとも1つは、前記第2の部分内に挿入される一時的遠位固定装置を受容するように構成されており、
前記ガイドは、前記整列開口のうちの前記少なくとも1つが前記第2の部分と整列している間、前記本体部分開口のうちの少なくとも1つを前記第1の部分と整列させるようにサイズ設定されており、そのため、前記本体部分開口のうちの少なくとも1つは、前記第1の部分内に挿入される一時的近位固定装置を受容するように構成されている、ガイド。
【請求項2】
一対の前記整列開口が、前記第2の部分内に各々挿入されるそれぞれの一時的遠位固定装置を受容するように構成されている、請求項1に記載のガイド。
【請求項3】
前記近位一時的固定装置及び前記遠位一時的固定装置が、kワイヤを含む、請求項1に記載のガイド。
【請求項4】
前記整列開口及び前記本体部分開口が、互いに平行であるそれぞれの中心軸に沿って延在する、請求項1に記載のガイド。
【請求項5】
前記整列開口が、互いに平行であるそれぞれの中心軸に沿って延在しており、前記本体部分開口が、互いに平行であり、かつ前記整列開口に対して角度的にオフセットされているそれぞれの中心軸に沿って延在する、請求項1に記載のガイド。
【請求項6】
前記ガイド部分の前記内面及び前記ガイド部分の前記下面が、平面であり、かつ互いに平行である、請求項1に記載のガイド。
【請求項7】
前記整列部分が、高さを有し、前記ガイド部分が、高さを有し、前記整列部分の前記高さが、前記ガイド部分の前記高さよりも大きい、請求項1に記載のガイド。
【請求項8】
前記ハンドルが、グリップセクションを含む、請求項1に記載のガイド。
【請求項9】
前記グリップセクションが、前記内面から前記外面に向かう方向において前記本体部分の前記外面の上方に延在する、請求項8に記載のガイド。
【請求項10】
前記本体部分開口が、長手方向に沿って互いに整列している本体部分開口の中央セクションを備え、前記整列開口が、前記本体部分開口の中央セクションと整列する列に整列されている、請求項1に記載のガイド。
【請求項11】
前記本体部分開口が、開口の第1のサイドセクションと、開口の第2のサイドセクションと、を更に備え、前記開口の第1のサイドセクションが、前記中央セクションと前記本体部分の第1の外側との間に配置されており、前記開口の第2のサイドセクションが、前記中央セクションと、前記長手方向に対して垂直である横方向に沿って前記第1の外側の反対側にある前記本体部分の第2の外側との間に配置されており、前記本体部分の前記内面が、前記横方向及び前記長手方向の各々に対して垂直である横断方向に沿って前記本体部分の前記外面の反対側にある、請求項10に記載のガイド。
【請求項12】
外科用システムであって、
請求項1に記載のガイドと、
前記第1の部分から前記第2の部分を分離するように中足骨を切断する切断器具を受容するように構成された切断ガイドと、
前記第2の部分が前記第1の部分と整列するように再位置決めされた後に、主要断片を前記第1の部分に永続的に固定するように構成されたインプラントと、を備える、外科用システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
これは、2021年5月10日に出願された米国特許出願第63/186,720号の優先権を主張するものであり、その開示は、その全体が本明細書に記載されているかのように、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
(発明の分野)
本開示は、低侵襲バニオン矯正による足の変形の治療の外科用器具及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
バニオンは、典型的には、母趾が傾くことから始まる進行性障害であり、骨の角度を徐々に変化させ、中足骨と基節骨との関節付近の中足骨の内側に特徴部的な瘤を生じさせることがある。具体的には、バニオンは、骨質からなる隆起であり、ときには炎症性滑液包である。外反母趾は、母趾が正常な位置から第2の趾の方向にずれている状態である。
【0004】
バニオンの矯正又は修復は、一般的な外科手術であり、米国で年間に10万件の外科手術が行われている。バニオン修復のための多くの外科的処置は、侵襲的であり、かつ痛みを伴い、数インチの切開を必要とし、最長10~12週間の長期の回復期を必要とする。低侵襲外科手術は、数十年にわたって整形外科において行われてきた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
必要とされているのは、現在の低侵襲外科的方法及び器具に対する改善である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一実施例では、ガイドは、第1の部分と、第1の部分から外科的に分離された第2の部分とを有する骨を調整するように構成されている。ガイドは、骨に面する内面と、内面の反対側の外面とを画定する本体部分を含み得る。ガイドは、外面から内面まで本体部分を通って延在する複数の本体部分開口を画定し得る。ガイドは、本体部分から延在する整列部分を更に含み、整列部分は、それぞれの骨に面する内面と、それぞれの内面の反対側のそれぞれの外面と、を画定する。ガイドは、それぞれの外面からそれぞれの内面まで整列部分を通って延在する複数の整列開口を画定し得る。ガイドは、ハンドル部分を含み得、ハンドル部分は、整列部分及びハンドル部分が本体部分の両端から延在するように、本体部分から延在する。ガイドは、整列開口のうちの少なくとも1つが骨の第1の部分と整列するようにサイズ設定され得、そのため、整列開口のうちの少なくとも1つは、骨の第2の部分内に挿入される一時的遠位固定装置を受容するように構成されている。ガイドは、整列開口のうちの少なくとも1つが第2の部分と整列している間、本体部分開口のうちの少なくとも1つを第1の部分と整列させるように更にサイズ設定され得、そのため、本体部分開口のうちの少なくとも1つは、第1の部分内に挿入される一時的近位固定装置を受容するように構成されている。
【0007】
本発明の上記及び他の特徴、要素、特性、ステップ、並びに利点は、添付の図面を参照して、本発明の実施形態の以下の詳細な説明からより明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】一実施例に従って構成された主要断片ガイドの正面、上面、右側斜視図である。
【
図2A】
図1の主要断片ガイドの背面、底面、左側斜視図である。
【
図2B】
図1の主要断片ガイドの別の正面、上面、右側斜視図である。
【
図2C】
図1の主要断片ガイドの別の背面、底面、左側斜視図である。
【
図2D】
図1の主要断片ガイドの正面、底面、右側斜視図である。
【
図2E】
図1の主要断片ガイドの右側立面図である。
【
図2F】
図1の主要断片ガイドの左側立面図である。
【
図2I】
図1の主要断片ガイドの背面立面図である。
【
図2J】
図1の主要断片ガイドの正面立面図である。
【
図2K】
図2Gの線2K-2Kの周囲で取られた、主要断片ガイドの断面側立面図である。
【
図3A】別の実施例によって構築された主要断片ガイドの斜視図である。
【
図4A】外科的バニオン矯正処置中にバニオンを有する患者の足の第1の中足骨内にサイジングガイドを通って延在する、第1のKワイヤの斜視図である。
【
図4B】
図4Aの斜視図であるが、第1のKワイヤが患者の足の第1の中足骨内に延在するように、サイジングガイドが取り外された状態を示す。
【
図5A】
図4Bの患者の足の第1の中足骨の遠位部分と整列された
図1の主要断片ガイドの斜視図であり、遠位部分は、第1の中足骨の主要断片を画定するようにマークされている。
【
図5B】
図5Aの患者の足の斜視図であり、2つのKワイヤが、主要断片ガイドの整列開口を通して、第1の中足骨の遠位部分の中に駆動される状態を示す。
【
図6】
図5Bの患者の足の斜視図であり、2つのkワイヤが第1の中足骨の遠位部分に挿入されたままである間に主要断片ガイドが取り外された状態を示す。
【
図7A】第1の中足骨の遠位部分を分離するように第1の中足骨を切断又は切除するために使用される切断器具を受容し、それによって、第1の中足骨の近位部分から分離された第1の中足骨の主要断片を画定するように構成された切断ガイドの斜視図である。
【
図8A】
図6の患者の足の斜視図であり、
図7Aの切断ガイドが、第1の中足骨の近位部分と第1の中足骨の遠位部分との間の界面まで
図4Bの第1のKワイヤに沿って誘導された状態を示す。
【
図8B】
図8Aの患者の足の斜視図であり、切断ガイドが、第1の中足骨を切断する切断器具を誘導するために所定の位置に第1の中足骨と整列された状態を示す。
【
図9】
図8Bの患者の足の斜視図であり、切断器具が、第1の中足骨を切断/切除して、第1の中足骨の近位部分から分離される主要断片を画定するために、切断ガイド内に挿入され、かつ切断ガイドによって誘導された状態を示す。
【
図10A】
図9の患者の足の斜視図であり、切断/切除された第1の中足骨を示し、インプラントが、挿入器に連結され、かつ近位部分に対してオフセット位置に主要断片をシフトすることによって露出された中足骨の近位部分の遠位端内に挿入するように整列された状態を更に示す。
【
図10B】
図10Aの患者の足の斜視図であり、インプラントが挿入器によって第1の中足骨の近位部分に着座された状態を示す。
【
図10C】
図10Bの患者の足の斜視図であり、インプラントが第1の中足骨の近位部分に完全に着座し、かつ挿入器が取り外された状態を示す。
【
図11A】
図10Cの患者の足の斜視図であり、ドリルガイドが、第1の中足骨の近位部分に近位骨締結具穴を作り出すドリルを誘導するように位置決めされた状態を示す。
【
図11B】
図11Aの患者の足の斜視図であり、近位骨締結具が、インプラントを通して、かつ第1の中足骨の近位部分の骨締結具穴内に駆動している状態を示す。
【
図11C】
図11Bの患者の足の斜視図であり、インプラントが第1の中足骨の近位部分に固定された状態を示す。
【
図12A】
図11Cの患者の足の斜視図であり、2つのKワイヤが主要断片ガイドを通って延在するように、主要断片ガイドが
図5Bに示される2つのKワイヤの上に位置決めされている。
【
図12B】
図12Aの患者の足の斜視図であり、主要断片ガイドを使用する近位部分に対する不整列位置から再整列位置への主要断片の調節を示す。
【
図12C】
図12Bの患者の足の斜視図であり、主要断片ガイドが主要断片を近位部分に位置的に固定するように、第3のKワイヤが主要断片ガイドのガイド開口を通して第1の中足骨の近位部分内に駆動された状態を示す。
【
図12D】代替の実施形態に従って構築された主要断片ガイドの側面立面図である。
【
図13A】
図12Cの患者の足の斜視図であるが、ドリルガイドが、インプラントを通して、かつ第1の中足骨の主要断片の中に遠位骨締結具穴を穿穴するように位置決めされた状態を示す。
【
図13B】
図13Aの患者の足の斜視図であり、遠位骨締結具が、インプラントを通して、かつ第1の中足骨の主要断片内にドライバ器具によって駆動されている状態を示す。
【
図13C】
図13Bの患者の足の斜視図であり、遠位骨締結具が、インプラント内に完全に着座され、かつ第1の中足骨の主要断片内に駆動された状態を示し、ドライバ器具が取り外された状態を示す。
【
図14】
図13Cの患者の足の斜視図であるが、外科的バニオン矯正処置の完了時の、主要断片ガイドが取り外された状態を示し、2つのKワイヤ及び第3のKワイヤが取り外された状態を更に示す。
【0009】
例示を目的として添付の図面に様々な実施例が示されるが、決してこれらの例の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。異なる開示された実施例の様々な特徴を組み合わせて追加の実施例を形成することができ、その実施例は本開示の一部である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書に記載の技術のシステム、装置、及び方法の様々な特徴及び利点は、図示される実施例に関する以下の説明からより完全に明らかになる。これらの例は、本開示の原理を説明することを意図しており、本開示は単に説明された実施例に限定されるべきではない。本明細書に開示された原理を鑑み、当業者には明らかであるように、図示された実施例の特徴を修正し、組み合わせ、除去し、かつ/又は置換することができる。
【0011】
本開示は、中足骨の近位部分から切除された第1の中足骨の主要断片に一時的に固定されるように構成されている主要断片ガイド100を対象とする。したがって、例えば、バニオンを矯正するために、主要断片ガイドを移動すると、それに応じて、主要断片が近位部分に対して移動する。その後、主要断片ガイドを近位部分に一時的に固定して、近位部分に対して主要断片を位置的に固定することができる。永続的インプラントを近位部分及び主要断片に固定することができ、主要断片ガイドを取り外すことができる。
【0012】
ここで
図1~
図2K、主に
図1、
図2G、及び
図2Kを参照すると、外科用システムは、主要断片ガイド100を含み得る。キットとして提供され得るか又は所望に応じて別個に提供され得る、外科用システムの他の構成要素について以下に説明する。主要断片ガイド100は、アルミニウム、プラスチック、鋼、又は消毒外科手術環境での使用に好適な他の材料などの単体材料から形成され得る。主要断片ガイド100は、本体部分110と、本体部分110から延在する整列部分120と、本体部分110から延在するハンドル部分130と、を含み得る。一実施例では、整列部分120及びハンドル部分130は、本体部分110の両端から延在し得る。整列部分120及びハンドル部分130は、一実施例では互いに少なくともほぼ平行であるそれぞれの伸長方向に沿って本体部分110から延在し得る。代替的に、整列部分120及びハンドル部分130の伸長方向は、必要に応じて、互いに対して角度的にオフセットされ得る。
【0013】
本体部分110は、長手方向Lに沿って、第1の又は近位端部110aと、近位端部110aの反対側の第2の又は遠位端部110bとを画定する。したがって、「遠位方向」及びその派生語は、近位端部110aから遠位端部110bへの方向として定義され得る。逆に、「近位方向」及びその派生語は、遠位端部110bから近位端部110aへの方向として定義され得る。近位方向及び遠位方向は各々、長手方向Lに沿って延在し得る。整列部分120及びハンドル130は、主要断片ガイド100の反対側の末端部を画定し得る。例えば、整列部分120は、主要断片ガイド100の遠位端部を画定し得、ハンドル130は、主要断片ガイド100の近位端部を画定し得る。
【0014】
以下の説明から理解されるように、遠位端部110bは、第1の中足骨に対して置かれたときに、解剖学的遠位方向において近位端部110aから離隔され得る。一実施例では、整列部分120は、本体部分110の遠位端部110bから遠位に延在し得、ハンドル部分130は、本体部分110の近位端部110aから近位に延在し得る。ここで、本体部分110と、整列部分120と、ハンドル部分130とを含む主要断片ガイド100について、より詳細に説明する。
【0015】
主要断片ガイド100は、下にある中足骨に面するように構成された骨に面する内面105と、長手方向Lに対して垂直である横断方向Tに沿って内面105の反対側にある外面106と、を画定する。内面105は、下にある中足骨に面するように構成された本体部分110の骨に面する内面111と、下にある中足骨に面するように構成された整列部分120の骨に面する内面121とによって少なくとも部分的に画定され得る。一部の実施例では、主要断片ガイドの内面105は、ハンドル部分130の内面133によって更に画定され得る。主要断片ガイド100の外面106は、横断方向Tに沿って内面105の反対側にある本体部分110の外面112と、横断方向Tに沿って内面の反対側にある整列部分の外面122とによって少なくとも部分的に画定され得る。一部の実施例では、主要断片ガイド100の外面106は、横断方向Tに沿って内面133の反対側にあるハンドル部分130の外面137によって更に画定され得る。したがって、内面105及び外面106は、本体部分110、整列部分120、及びハンドル部分130の各々に沿って延在し得る。
【0016】
主要断片ガイド100は、長手方向L及び横断方向Tの各々に対して垂直である横方向Aに沿って互いの反対側にある、第1及び第2の外側面107及び108を更に含み得る。例えば、第1の外側面107は、横方向Aに沿って延在する第1の横方向に沿って第2の外側面108から離隔され得る。逆に、第2の外側面108は、第1の横方向とは反対の、ひいては、同様に横方向Aに沿って延在する第2の横方向に沿って、第1の外側面107から離隔され得る。第1及び第2の外側面107及び108は、内面105から外面106まで延在する。第1の外側面107は、本体部分110の第1の外側面113と、整列部分120の第1の外側面127とによって少なくとも部分的に画定され得る。第1の外側面107は、ハンドル部分130の第1の外側面138によって部分的に更に画定され得る。第2の外側面108は、本体部分110の第2の外側面114と、整列部分120の第2の外側面128とによって少なくとも部分的に画定され得る。第2の外側面108は、ハンドル部分130の第2の外側面139によって部分的に更に画定され得る。したがって、主要断片ガイド100の第1及び第2の外側面107は、本体部分110、整列部分120、及びハンドル部分130の各々に沿って延在し得る。この点に関して、本体部分110、整列部分120、及びハンドル部分130の第1の外側面113、127、及び138はそれぞれ、本体部分110、整列部分120、及びハンドル部分130の第2の外側面114、128、及び側面139からそれぞれ、第1の横方向に沿って離隔され得る。
【0017】
本体部分110は、横方向Aに沿って第1の外側面113から第2の外側面114まで、約0.75インチ~約2インチの範囲の幅を有し得る。特定の実装形態では、本体部分110は、特定のガイドが使用されるように設計されている状況の数に応じて、より広い又はより狭い幅を含み得ることを理解されたい。一実施例では、本体部分110の幅は、横方向Aに沿ってそれらのそれぞれの第1の外側面からそれらのそれぞれの第2の外側面まで、整列部分120及びハンドル部分130のうちのいずれか又は両方の幅よりも大きくてもよい。
【0018】
主要断片ガイド100は、本体部分110を通って延在する複数の本体部分開口132を含み得る。以下の説明から理解されるように、本体部分開口132は、主要断片ガイド100を中足骨の近位部分に位置的に固定するキルシュナーワイヤ(Kワイヤ)などの一時的固定装置を受容し得る。外科医は、例えば、一時的固定装置を確実に受容し得る下にある近位部分の骨との整列に基づいて、一時的固定装置を受容することになる開口132を選択し得る。
【0019】
開口132は、貫通穴として本体部分110の外面112から内面111まで延在し得る。開口132は、外面112から内面111までそれぞれの真っ直ぐな直線中心軸129に沿って延在し得る。外面112及び内面111のうちのいずれか又は両方は、必要に応じて平面であってもよい。更に、外面112及び内面111は、互いに平行であってもよい。開口132は、アレイ115などの構造化パターンで配設され得る。アレイ115は、横方向Aに沿って互いに離隔された1つ又は2つ以上の開口132の複数の列116によって画定され得る。各列116の開口132は、長手方向Lに沿って互いに整列され得る。更に、隣接する列116の開口132は、横方向Aに沿って互いに対してオフセットされ得る。アレイ115は、1つ又は2つ以上の開口132の複数の行117によって更に画定され得る。行117は、列116に対して垂直に配向され得る。例えば、行117は、横方向Aに沿って配向され、かつ長手方向Lに沿って互いに離隔され得る。アレイ115は、一部の実施例では、列116よりも多くの行117を含み得る。当然ながら、開口132は、所望に応じて、パターン化されているか否かにかかわらず、任意の好適な代替アレイで配置され得ることを理解されたい。
【0020】
本体部分開口132は、中央セクション135と、第1のサイドセクション134と、第2のサイドセクション136と、を含む、様々なセクションに編成され得る。中央セクション135は、本体部分110の中心線118上に整列された開口132のうちの1つ又は2つ以上を含み得る。中心線118は、長手方向Lに沿って延在し得、第1の外側面113と第2の外側面114との間で本体部分110を等距離で二等分し得る。一実施例では、中央セクション135の1つ又は2つ以上の開口132の中心軸129は、一実施例では中心線118と交差し得る。中央セクション135は、一部の実施例では、中心線118と整列された列116のうちの単一の列を含み得るが、中央セクション135は、代替的に、中心線118の両側に配置された列116などの中心線に隣接する1つ又は複数の列116を含み得ることを理解されたい。
【0021】
第1のサイドセクション134は、中央セクション135と第1の外側面113との間に配置され得る。したがって、第1のサイドセクション134の1つ又は2つ以上の開口132は、中央セクション135の1つ又は2つ以上の開口132に対して第1の外側面113に向かってオフセットされ得る。第2のサイドセクション136は、中央セクション135と第2の外側面114との間に配置され得る。したがって、第2のサイドセクション136の1つ又は2つ以上の開口132は、中央セクション135の1つ又は2つ以上の開口132に対して第2の外側面114に向かってオフセットされ得る。
【0022】
一実施例では、本体部分110の内面111及び外面112は、横断方向Tに対して垂直である平面に沿って平坦であり得る。代替的に、本体部分110の内面111及び外面112は、横断方向Tに対して角度的にオフセットされている平面に沿って平坦であり得る。開口132のうちの1つ又は2つ以上、最大で全てのそれぞれの中心軸129は、それぞれ、内面111及び外面112のうちのいずれか又は両方に対して垂直に配向され得る。他の実施例では、開口132のうちの1つ又は2つ以上、最大で全ての中心軸129は、それぞれ、内面111及び外面112のうちのいずれか又は両方に対して非垂直角度を画定し得る。非垂直角度は、全ての開口132について同じであってもよく、又は他の開口132に対して1つ若しくは2つ以上の開口132について異なっていてもよい。内面111及び外面112に対する所与の中心軸129の非垂直角度は、所与の中心軸129を含む任意の平面において測定され得る。
【0023】
別の実施例では、本体部分110の内面111及び外面112は、所望に応じて非平面であってもよい。開口132のうちの1つ又は2つ以上、最大で全てのそれぞれの中心軸129は、横断方向Tに対して実質的に平行に配向され得る。他の実施例では、全ての開口132のうちの1つ又は最大で2つ以上の中心軸129は、横断方向Tに対して角度を画定し得る。角度は、全ての開口132に対して同じであってもよく、又は1つ若しくは2つ以上の開口132に対して他の開口132について異なっていてもよい。角度は、横断方向Tを含む、任意の平面において測定され得る。
【0024】
したがって、一部の実施例では、全ての開口132の中心軸129が互いに平行であり得ることを理解されたい。他の実施例では、開口132のうちの1つ又は2つ以上の中心軸129は、所望に応じて、開口132のうちの1つ又は2つ以上の他の開口の中心軸129に対して角度的にオフセットされ得る。例えば、各セクションの開口132の中心軸129は、互いに平行であり得、別のセクションの開口132の中心軸129に対して角度的にオフセットされ得る。代替的に又は追加的に、各列116の開口132の中心軸129は、互いに平行であり得、別の列116の開口132の中心軸129に対して角度的にオフセットされ得る。代替的に又は更に追加的に、各行117の開口132の中心軸129は、互いに平行であり得、別の行117の開口132の中心軸129に対して角度的にオフセットされ得る。更に他の実施例では、所与のセクション、列116、及び/又は行117の少なくとも1つの開口132の中心軸129は、所与のセクション、列116、及び/又は行117の少なくとも1つの他の開口132の中心軸129に対して角度的にオフセットされ得る。
【0025】
引き続き
図1~
図2Kを参照すると、上述したように、ガイド100は、本体部分110に対して延出している整列部分120を含み得る。例えば、整列部分120は、本体部分110の遠位端部110bから遠位に延在し得る。一実施例では、整列部分120は、本体部分110とモノリシックな一体構造を画定し得る。代替的に、整列部分120は、別個であり得、本体部分110に固定され得る。整列部分120は、本体部分110から自由末端部123まで延在する。整列部分120は、本体部分110の中心線118に沿って概ね整列され得る。
【0026】
主要断片ガイド100は、整列部分120を通って外面122から内面121まで延在する複数の整列開口124を含み得る。整列部分120は、外面122から内面121までのガイド部分110の高さよりも大きい、外面112から内面111までの高さを有し得る。開口124は、外面122から内面121までそれぞれの真っ直ぐな直線中心軸126に沿って延在し得る。以下の説明から理解されるように、整列開口124は、主要断片ガイド100を中足骨の主要断片に位置的に固定するKワイヤなどの一時的固定装置を受容し得る。外科医は、例えば、一時的固定装置を確実に受容し得る下にある遠位フラグメント部分の骨との整列に基づいて、一時的固定装置を受容することになる開口132を選択し得る。以下でより詳細に説明するように、主要断片ガイド110、特に整列部分120の位置的操作は、本体部分110が近位部分に対して一時的に固定されていないときに、中足骨の近位部分に対する遠位フラグメント部分の対応する位置的操作を引き起こし得る。
【0027】
複数の整列開口124は、長手方向Lに沿って配向された少なくとも1つの列125に整列され得る。一実施例では、整列開口124は、長手方向Lに沿って配向された単一の列125に整列される。列125は、長手方向Lに沿って本体部分開口132の中央セクション135と整列され得る。したがって、整列開口124のそれぞれの中心軸126は、中心線118上に位置し得る。列125は、代替的に、長手方向Lに対して角度的にオフセットされている方向に沿って配向され得、したがって、本体部分開口132の中央セクション135に対して角度的にオフセットされ得ることが理解されるべきである。開口124は、列125に沿って互いに整列し得る。代替的に、開口124は、列125に沿って互いに対して千鳥状に配置され得る。更に他の実施例では、開口124は、2つ以上の列に配設され得る。この点に関して、開口124は、所望に応じて任意の適切なアレイで配設され得る。
【0028】
一実施例では、整列開口124の隣接する1つは、約0.25インチ~1.25インチの中心間距離だけ離隔され得る。図示されるように、複数の開口124は、4つの開口又は所望に応じて任意の他の数の開口を含み得る。開口124、及びKワイヤを受容するように構成されているものとして本明細書に説明される全ての開口は、その中に受容されるように意図されるkワイヤに対してサイズ設定され得る。一実施例では、Kワイヤは、0.062インチの直径を有し得、開口124は、約0.069インチの直径を有し得る。当然ながら、本明細書に記載される整列開口124及び全てのKワイヤ受容開口は、任意のサイズのkワイヤを受容するようにサイズ設定され得ることを理解されたい。したがって、一実施例では、開口は、約0.040インチ~約0.125インチの範囲のそれぞれの直径を有し得る。整列開口124の中心軸126は、互いに平行に、かつ本体部分開口132と平行に配向し得る。例えば、中心軸126は、横断方向Tに沿って配向し得る。代替的に、中心軸126は、横断方向Tに対して角度オフセットされている角度方向に沿って配向し得る。角度方向は、中心軸126に沿って延在する任意の平面内に画定され得る。更に、開口124の中心軸126は、内面121及び外面122のうちのいずれか又は両方に対して垂直に配向され得る。
【0029】
内面121は、第1の又は近位傾斜面部分121a、及び近位傾斜面部分121aから遠位方向に離隔された第2の又は遠位傾斜面部分121bなどの1つ又は2つ以上の傾斜面部分を含み得る。一実施例では、内面121は、近位傾斜面部分121aと遠位傾斜面部分121bとの間に延在する中間表面部分121cを含み得る。代替的に、遠位傾斜面部分121bは、近位傾斜面部分121aから延在し得る。近位傾斜面部分121a及び遠位傾斜面部分121bの各々は、遠位方向に延在するのにつれて外面122に向かって外向きに延在し得る。遠位傾斜面部分121bは、近位傾斜面部分121aと比較して、外面122に向かってより大きい、より小さい、又は実質的に等しい角度で延在し得る。近位傾斜面部分121aは、長手方向Lに沿って延在するのにつれて湾曲し得る。一実施例では、整列開口124のいずれも遠位傾斜面部分121bまで延在しない。代替的又は追加的に、一実施例では、整列開口124のいずれも、遠位傾斜面部分121bまで延在しない。傾斜面は、必要に応じて直線状又は曲線状とし得ることを理解されたい。
【0030】
内面121は、本体部分110の内面111と整列され、したがって同一平面上にある、第3の又は整列された表面部分121dを更に含み得る。整列された表面部分121dは、必要に応じて中間表面部分121cと平行であり得る。代替的に、第3の表面部分121dは、内面111に対して角度的にオフセットされ得る。整列された表面部分121dは、本体部分110の内面111から遠位に延在し得、近位傾斜面部分121aは、整列された表面部分121cから遠位に延在し得る。全ての開口124は、一実施例では、整列された内面部分121dまで延在し得る。代替的に、開口124のうちの1つ又は2つ以上は、近位傾斜面部分121aまで延在し得る。代替的に又は追加的に、開口124のうちの1つ又は2つ以上は、遠位傾斜面部分121bまで延在し得る。
【0031】
整列部分120の外面122は、本体部分110の外面112から延在され得る。外面122は、外面112と平行であり、かつ内面111から外面112に向かって画定される横断外向き方向に、外面112に対してオフセットされ得る。代替的に、外面122は、外面112に対して角度的にオフセットされ得る。更に他の実施例では、外面122及び外面112は、整列し、したがって互いに同一平面上にあり得る。
【0032】
引き続き
図1~
図2Kを参照すると、上述したように、主要断片ガイド100は、本体部分110の近位端部110aから延在するハンドル部分130を含み得る。ハンドル部分130は、主要断片ガイド100を位置的に操作するために外科医によって把持されるように構成された少なくとも1つのグリップセクション131を提供し得る。グリップセクション131は、ハンドル部分130の他のセクションに対して外科医の手とのより大きい摩擦力を画定し得る。特に、グリップセクション131は、ハンドル部分の外周に画定され得、ハンドル部分130の第1の外側面138に対して第1の横方向に沿って、かつ第2の外側面139に対して第2の横方向に沿って外向きに延在し得る。したがって、第1及び第2の外側面138及び139は、グリップ部分131に対して凹まされ得る。グリップセクション131は、所望に応じて、リブを付けられ得るか、又は他の方法でテクスチャ加工され得る。ハンドル部分130は、本体部分110の外面112に対して外向きに(内面105から外面106に向かう方向に沿って)延在する隆起した湾曲ノブ140を含み得る。したがって、ハンドル部分130は、把持及び操作がより容易であり得る。ハンドル部分130及び整列部分120は、本体部分110の幅よりも小さい横方向Aに沿ったそれぞれの幅を有し得る。例えば、ハンドル部分130の幅は、横方向Aに沿って約0.25インチ~約1インチの範囲内であり得る。整列部分120の幅は、ハンドル部分130の幅と実質的に等しくあり得る。
【0033】
引き続き
図1~
図2Kを全体的に参照すると、本体部分110の第1の外側面113及び第2の外側面114のうちのいずれか又は両方は、外科医による本体部分110の把持を容易にするリブ141又は他の表面テクスチャを含み得る。リブ141は、横断方向T又は所望に応じて任意の他の方向に沿って細長くされ得る。リブ141は、長手方向L又は所望の任意の他の方向に沿って互いに離隔され得る。
図3に示すように、本体部分110の第1及び第2の外側面113及び114は、代替的に滑らかであってもよい。グリップセクション131はまた、ハンドル部分130の第1及び第2の外側面138及び139と整列された位置で終端し得る。
図3の主要断片ガイド100は、
図1~
図2Kを参照して図示及び説明したように別の方法で構成され得る。
【0034】
次に、
図4A~
図15を参照して、主要断片ガイド100を使用する外科的技法を説明する。最初に
図4Aを参照すると、患者の足20は、中足骨22と、バニオン26又は他の変形を含む基節骨24と、を含む。中足骨22は、解剖学的な第1の中足骨であり得る。中足骨22は、代替的に、特に基節骨24が非バニオン変形を含む場合、任意の中足骨であり得ることを理解されたい。図示された実施例では、中足骨22と基節骨24との間の角度は、本明細書で説明されるような外科的技法を使用して修復され得る、不快なバニオン及び外反母趾を形成し得る。本明細書の実施形態及び方法は、主に、バニオン及び外反母趾の矯正のための外科的方法及び器具と併せて説明される。しかしながら、本明細書に記載される器具及び方法はまた、骨フラグメントを再配向及び固定するために身体の他の部分と併せて使用され得る。したがって、中足骨22は、第1の骨であると理解し得、基節骨24は、第2の骨であると理解し得る。同様に、以下に説明するように、切除されて近位部分と遠位主要断片とに分離された中足骨22は、切除によってそれぞれ第1及び第2の部分に分離された第1の骨に適用されると理解され得る。更に、主要断片ガイド100は、ガイドと呼ばれ得る。
【0035】
図4A及び
図4Bに示すように、外科用システムは、中足骨22の所望の位置27に挿入され得る第1のKワイヤ28などの第1の一時的固定装置を更に含み得る。以下の説明から理解されるように、所望の位置27は、中足骨が切除される位置であり得る。切開は、第1のKワイヤが、切開を通して中足骨22の所望の位置27に挿入され得るように、患者の皮膚及び軟組織で行われ得る。所望の位置27は、中足骨22の近位部分22aを中足骨22の遠位部分22bから分離する切断面上にあるようにマークされた場所と一致し得る。中足骨22の遠位部分22bが近位部分22aから分離されると、遠位部分22bは、以下により詳細に説明されるように、主要断片を画定する。この点に関して、第1のKワイヤ28は、切断面Kワイヤ28又は一時的切断面固定装置と呼ばれ得る。本開示は、中足骨に加えて任意の骨に適用され得、したがって、近位部分22aは、骨の第1の部分又は近位部分と呼ばれ得、遠位部分22bは、骨の第2の部分又は遠位部分と呼ばれ得、主要断片は、骨の第1の部分又は近位部分から分離された骨の分離された第2の部分又は遠位部分と呼ばれ得ることを理解されたい。
【0036】
一実施例では、第1のKワイヤ28は、所望に応じて任意の好適な器具によって所望の位置27に駆動される。次いで、後に設置される永続的インプラント(
図10A~
図10Cのインプラント52を参照)の対応するサイズを決定する近位部分22aのサイズを決定するために、サイジングガイド30を第1のKワイヤ28の上に置かれ得る。サイジングガイド30は、サイジングガイド本体32と、それぞれの中心軸に沿ってサイジングガイド本体32を通って延在しており、かつKワイヤ28を受容するようにサイズ設定される、サイジングガイド開口34と、を含み得る。サイジングガイド開口34は、第1のKワイヤ28の直径に実質的に等しい直径を有し得、その結果、第1のKワイヤ28は、サイジングガイド開口34を通って移動する際にサイジングガイド開口34の中心軸に沿ってのみサイジングガイド本体32内で並進可能である。したがって、サイジングガイド開口34の中心軸に対して角度オフセットされた方向に沿ったKワイヤ28の並進、及びサイジングガイド開口34内でのKワイヤ28の角形成は、実質的に防止される。サイジングガイド30は、サイジングガイド開口34がサイジングガイド開口34の中心軸によって画定される所望の軌道に沿って所望の位置27と整列するように、中足骨22と概ね整列し得る。サイジングガイド30は、外科医が使用中に視覚的に検査して、永続的インプラントの適切なサイズ設定を決定し得る、2つ又は3つ以上のサイズインジケータ35を含み得る。
【0037】
動作中、第1のKワイヤ28は、挿入方向において中足骨22の所望の位置27に駆動し得る。Kワイヤがねじ切りされている場合、Kワイヤ28は、Kワイヤが中足骨22内に移動するときに第1のKワイヤ28を中足骨22にねじ込むように回転し得る。代替的に、Kワイヤ28は、中足骨22と接触する滑らかな外面を有し得る。サイジングガイド30は、その後、Kワイヤ28の自由端部をサイジングガイド開口34内に挿入し、外科医が中足骨に対してサイズインジケータ35を適切に測定し得るように、サイジングガイド30が中足骨に十分に近接して中足骨に隣接する位置まで、サイジングガイド30を中足骨22に向かって移動させることによって、第1のKワイヤ28上に設置され得る。第1のKワイヤ28の軌道は、サイジングガイド30を中足骨22に向かって誘導し、その結果、サイジングガイド開口34は、第1のKワイヤ28の中心軸に沿って所望の位置27と整列した位置にもたらされる。
【0038】
サイジングガイド30が中足骨22に隣接して位置決めされると、外科医は、永続的インプラントのサイズを決定し得る。各サイズインジケータ35は、サイジングガイド30の長さに沿って(したがって、中足骨22の長さに沿って)それぞれ異なる距離だけサイジングガイド開口34から離隔される。キットは、サイズインジケータ35の異なるインジケータに対応する複数の永続的インプラントを含み得る。したがって、サイジングガイド30が中足骨22に隣接して位置決めされると、外科医は、サイズインジケータ35が中足骨22の近位部分の長さに最もよく一致することを識別し得る。次に、外科医は、識別されたサイズインジケータ35に対応する永続的インプラントを選択し得る。一実施例では、サイジングガイドは、「小さい」及び「大きい」インプラントサイズにそれぞれ対応する「S」又は「L」などの文字又は図形の印を含む2つのサイズインジケータ35を含む。サイズインジケータ35は、所望に応じて、対応する永続的インプラント長さ又はサイズに相関する距離を含む、任意の好適なグラフィカル表示を含み得ることを理解されたい。永続的インプラントがサイズ設定されると、サイジングガイド30は、サイジングガイド30が第1のKワイヤから取り外されるまで、サイジングガイド30を第1のKワイヤ28に沿って足部20から離れる取り外し方向に摺動させることによって、足部20から取り外され得る。第1のKワイヤ28は、
図4Aに示されるように、所望の位置27において中足骨22に挿入されたままであり得る。
【0039】
ここで
図5A及び
図5Bを参照すると、外科用システムは、Kワイヤ36として構成され得る一対の一時的固定装置などの1つ又は2つ以上の一時的固定装置を更に含み得る。Kワイヤは、中足骨22が後で切断されるときに主要断片を画定するためにマークされた中足骨22の遠位部分22b内に挿入され得る。すなわち、Kワイヤ36は、第1のKワイヤ28の遠位にあるそれぞれの場所で中足骨22内に経皮的に挿入され得る。それぞれの場所は、解剖学的近位-遠位方向に互いに離隔され得る。更に、Kワイヤ36は、互いにほぼ平行に配向し得る。
【0040】
一実施例では、Kワイヤ36は、最初に、整列開口124のうちの1つ又は2つ以上が整列開口124の中心軸によって画定されるような軌道に沿って中足骨22の遠位部分22bと整列するように、中足骨22と整列する位置に主要断片ガイド100を移動させることによって遠位部分22b内に挿入される。主要断片ガイド100は、切開部の外部に、したがって中足骨22を含む患者の体外に配置され得る。整列開口124は、Kワイヤ36が整列開口124を通って移動する際に整列開口124の中心軸126に沿ってのみ並進可能であるように、Kワイヤ36の直径と実質的に等しい直径を有し得る。
【0041】
第1のKワイヤ36は、複数の整列開口124のうちのそれぞれの選択された整列開口124を通って中足骨22までそれぞれの挿入方向に駆動し、その後、Kワイヤ36が中足骨22の遠位部分22b内へ挿入方向に移動するときにKワイヤ36を中足骨22と接触するように回転し得る。一実施例では、Kワイヤ36及び本明細書に開示される他のKワイヤは、下にある骨と接触する滑らかな表面を有する。他の実施例では、Kワイヤは、Kワイヤが下にある骨の中に駆動するときにKワイヤを回転させることによって下にある骨とねじ込まれるねじ山付き表面を有し得る。Kワイヤ36は、Kワイヤ36との接触のために信頼性の高い骨と整列している整列開口124を通して駆動し得る。Kワイヤ36がそれぞれの整列開口124を通って、かつ中足骨の遠位部分22b内に駆動すると、本体部分110は、中足骨22の近位部分22aと整列し得る。Kワイヤ36は中足骨22の遠位部分22b内に挿入されるので、Kワイヤ36は、遠位Kワイヤ又は遠位一時的固定部材と呼ばれ得る。少なくとも1つなどの任意の数のKワイヤ36を遠位部分22内に挿入し得るが、以下でより詳細に説明するように(
図12A及び
図12Bを参照)、少なくとも一対のKワイヤ36が、主要断片ガイド100に主要断片22cの位置的操作に対するより良好な制御を与え得ることが理解される。更に、少なくとも1つのKワイヤ36は、外科医が、後続の外科用ステップにおいて、主要断片22cを容易に位置付け、かつ識別することを可能にし、これは、小さい切開を有する低侵襲外科手術において特に有利であり得る。
【0042】
ここで
図6も参照すると、Kワイヤ36が中足骨22の遠位部分22b内に駆動すると、主要断片ガイド100は、Kワイヤ36の挿入方向とは反対の取り外し方向に、Kワイヤ36に沿って主要断片ガイド100を摺動させることによって取り外され得る。Kワイヤ36は、中足骨22の遠位部分22bに挿入されたままである。挿入方向及び取り外し方向の両方が、整列開口124の中心軸126によって画定され得ることが理解される。以下の説明から理解されるように、Kワイヤ36は整列開口124を通して駆動したので、Kワイヤ36が再び整列開口124によって受容されるように、主要断片ガイド100は、後で中足骨22の上に位置決めされ得る。
【0043】
ここで
図7A~
図8Bを参照すると、外科用システムは、切断器具を誘導して中足骨を所望の切断面に沿って切断するように構成された切断ガイド38を更に含み得る。切断ガイド38は、骨に面する内面40aと、骨に面する表面40aの反対側の外面40bとを画定する、切断ガイド本体40を含み得る。切断ガイドは、第1の開口42の中心軸に沿って外面40bから内面40aまで切断ガイド本体40を通って延在する第1の開口又は中心開口42を含み得る。第1の開口42は、第1のKワイヤ28を受容するようにサイズ決定及び構成されている。第1の開口42は、第1のKワイヤ28の直径と実質的に等しい直径を有し得る。したがって、第1の開口42内での第1のKワイヤ28の並進は、第1の開口42の中心軸に沿ってのみ、キュートガイド38に対して生じ得る。
【0044】
切断ガイド38は、切断ガイド本体40を通って外面40bから内面40aまで延在する切断スロット44を更に含み得る。切断スロット44は、第1の開口42に対して既知の位置に位置決めされ得る。したがって、第1の開口42が第1のKワイヤ28を受容するときに、切断スロット44は、切断器具によって切除されるように決定された場所で中足骨と整列し得る。したがって、切除されるべき場所は、第1のKワイヤ28の所望の位置27を含み得る(
図4A及び
図4Bを参照)。切断スロット44は、内面40a及び外面40bのうちのいずれか又は両方に沿って延在する方向に沿って測定される長さを画定し得る。切断スロット44は、長さに対して垂直であり、かつ長さよりも小さい幅を画定し得る。一実施例では、第1の開口42の内側部分は、切断スロット44によって画定され得、一方で、第1の開口42の外側部分は、切断スロット44の幅を超えて延在する。特に、第1の開口42の直径は、切断スロット44の幅よりも大きくなるようにサイズ設定され得る。結果として、第1のKワイヤ28が第1の開口42を通って延在するとき、第1のKワイヤは、切断スロット44の長さに沿って平行移動又は角形成することが防止される。
【0045】
別の実施例では、第1の開口42は、既知の距離だけ切断スロット44から離隔され得る。したがって、この実施例では、第1のKワイヤ28の所望の位置27(
図4A及び
図4Bを参照)は、既知の距離だけ切断スロットから離隔され得る。したがって、第1のKワイヤ28が、既知の距離だけ切断スロット44から離隔された切断ガイド38の第1の開口42によって受容されると、切断スロット44は、切断される中足骨の切断面と整列し得る。第1のKワイヤの所望の位置及び中足骨の切断面は、外科的処置の前に事前計画の一部としてマークされ得、又は外科的処置中に外科医によってリアルタイムで識別され得ることを理解されたい。
【0046】
切断ガイド38は、外面40bから内面40aまで切断ガイド本体40を貫通して延在する少なくとも1つの装着開口46を更に含み得る。切断ガイド38が2つの異なる固定点で中足骨に固定されるときに、切断ガイド38は中足骨22に位置的に固定されることが認識される(
図8Bを参照)。固定点のうちの1つは、装着開口46を通して、かつ中足骨22の中に駆動する装着Kワイヤ48などの一時的装着固定装置によって画定され得る。第1の開口42が切断スロット44から離隔されているとき、固定場所のうちの別の1つは、第1のKワイヤ28によって画定され得る。したがって、一部の実施例では、切断ガイド38は、単一の装着開口46のみを含み得る。
【0047】
第1の開口42が切断スロット44と一致するときに、第1のKワイヤ28は、切断スロット44を通して中足骨22を切断する前に取り外される。したがって、切断ガイド38は、切断ガイド38が中足骨22に沿った移動に対して位置的に固定されることを確実にするために、互いに離隔され、かつそれぞれの装着Kワイヤ48を受容する一対の装着開口46を含み得る。一実施例では、切断スロット44は、装着開口46の間に配置され得る。装着開口46は、装着Kワイヤ48として構成され得る一時的装着固定装置の直径と実質的に等しいサイズの直径を有し得る。したがって、装着Kワイヤ48が装着開口46を通って中足骨22内にそれぞれ駆動するときに、切断ガイド38は、中足骨22に沿って移動することが防止される。切断ガイド48の実施例は、米国特許公開第2021/0038260号(その全体が参照により組み込まれる)の
図4~
図8及び
図14A~
図14Eに関して示され、説明されている。外科用システムは、装着Kワイヤ48を更に含み得る。
【0048】
引き続き
図7A~
図8Bを参照すると、動作中、切断ガイド38は、第1の開口42が第1のKワイヤ28を受容するように、切開部を通して挿入され、かつ中足骨22の上に置かれる。次に、切断ガイド38は、中足骨22の近位部分22aから遠位部分22bを分離するように切断される切断面と切断スロット44を整列するために、第1のKワイヤ28によって画定され得る回転軸を中心に回転し得る。第1の開口42が切断スロット44によって部分的に画定されるときに、装着Kワイヤ48は、切断ガイド38を位置的に固定するために、装着開口46を通して、かつ中足骨内に駆動することができ、それによって、切断スロット44は、所望の切断平面と整列する。装着開口46は、切断スロット44の両側に配置され得るので、装着Kワイヤ48のうちの近位の1つは、装着開口46のうちの1つを通して、かつ近位中足骨部分22a内に駆動し、装着Kワイヤ48のうちの遠位の1つは、装着開口46のうちの別の1つ内に駆動し、かつ遠位中足骨部分22b内に駆動することを理解されたい。
【0049】
ここで
図8B~
図9を参照すると、第1のKワイヤ28は、次いで、切断スロット44の全体を露出させるように中足骨22から取り外され得る。装着Kワイヤ48は、切断ガイド38の中足骨22への2つの固定点を提供するので、切断ガイド38は、中足骨に沿って並進させる又は角度付けることができない。したがって、切断スロット44は、マークされた切断面と整列されたままである。第1の開口42が切断スロット44から離隔される他の実施例では、第1のKワイヤ28は、下にある中足骨22として、切断処置中に第1の開口に挿入されたままであり得、単一の装着Kワイヤ48及び第1のKワイヤ28のみが、切断ガイド38を安定させるための2つの固定点を提供し得る。
【0050】
次に、
図9も参照すると、切断器具50が中足骨22を切断し、それによって、中足骨を近位部分22aと主要断片22cとに分割し得る。主要断片22cは、中足骨22の遠位部分によって予め画定されている。切断器具50は、鋸、リーマ、バー、又は任意の好適な代替器具として構成され得る。外科用システムは、装着切断器具50を更に含み得る。主要断片22cは、近位部分22aから切除され、かつ分離された遠位部分22bによって画定される。切断器具50は、切断スロット44内に、かつマークされた切断面に沿って中足骨22内に挿入され得る。中足骨22を通る切断面に沿った切断器具50の移動は、中足骨22の遠位部分22bを近位部分22aから分離し、その結果、遠位部分22bは、主要断片22cを画定する。次に、切断器具50を切断ガイド38から取り外すことができ、切断ガイド38及び装着Kワイヤ48を中足骨22から取り外し得る。切断ガイド38は、挿入方向の反対側の方向に装着Kワイヤ48から取り外され得、次いで、装着Kワイヤ48は、中足骨22から取り外され得る。代替的に、装着Kワイヤ48を中足骨22から取り外すことができ、次いで、Kワイヤ48及び切断ガイド38のアセンブリを取り外し得る。遠位Kワイヤ36のもう1つは、必要に応じて、遠位装着Kワイヤ48を主要断片22cから取り外しながら、主要断片22cを安定化させるように把持され得る。中足骨の遠位部分を中足骨の近位部分から分離し、かつ中足骨の遠位部分を中足骨の近位部分に対して操作し、それにより、遠位部分を近位部分と整列させるための手順を説明してきたが、この手順を、所望に応じて、任意の骨に適用し、それにより、骨の第2の部分が、分離された第2の部分を画定するように骨の第1の部分から第2の部分を分離し、骨の分離された第2の部分を骨の第1の部分に対して操作し、それにより、分離された第2の部分を第1の部分と整列させることができることを理解されたい。
【0051】
ここで
図10A~
図10Cを参照すると、外科用システムは、バニオン26を矯正するために主要断片22cが再位置決めされた後に中足骨22の近位部分22aを主要断片22cに固定するように構成されたインプラント52を更に含み得る。インプラント52は、釘部分54と、釘部分54から延在するネック56と、ネック56から延在するヘッド58と、を含み得る。釘部分54、ネック56、及びヘッド58は、単一の一体型モノリシック本体を画定し得る。釘部分54は、中足骨22の近位部分22aの髄管内に、髄管の遠位端部を通して挿入されるようにサイズ設定及び構成され得る。ヘッド58は、主要断片22cに沿って延在し得、インプラント52を遠位部分22bに固定するために骨固定要素を受容するように構成された遠位固定開口62を画定し得る。ヘッド58はまた、挿入器64に取り外し可能に連結するように構成され得る。ネック56は、釘部分54からヘッド58まで延在し得る。ネック56は、インプラント52を近位部分22aに固定するために骨固定要素を受容するように構成された近位固定開口60を更に画定し得る。近位固定開口60は、インプラント52のネック56を通って延在し得る。遠位固定開口62は、インプラント52のヘッド58を通って延在し得る。以下でより詳細に説明するように、インプラント52を近位部分22aに固定し得、主要断片22cを所望の位置に位置的に操作し得、次いでインプラント52を主要断片22cに固定して、遠位部分を所望の位置に固定し得る。
【0052】
特に
図10Aを参照すると、インプラント52は、外科用システムに含まれ得る挿入器64に取り外し可能に連結され得る。挿入器64は、一部の実施例では、ガイド30(
図4Aを参照)を画定する、同じ器具によって画定され得る。代替的に、挿入部64は、必要に応じて別個の器具によって画定され得る。釘部分54が中足骨22の近位部分22aの髄管の遠位端部と整列するように、挿入器64が操作され得る。主要断片22cは、髄管の遠位端部を露出させるために、近位部分22aに対してオフセット位置まで移動又はシフトされ、それによって、釘部分54が遠位端部を通して髄管の中に挿入されるためのアクセスを提供することができる。手動力を主要断片22cに加えることができ、それにより、主要断片22cは、近位部分22aに対してオフセット位置まで横方向に移動してシフトする。
【0053】
図10Bに示すように、挿入器64は、釘部分54が髄管内に完全に着座するまで、インプラント52の釘部分54を髄管内に駆動し得る。次に、
図10Cに示すように、挿入器64が取り外され得る。インプラント52は、近位固定開口60が中足骨22の近位部分22aと整列し、かつ遠位固定開口62が中足骨22の遠位部分22bと整列するように髄管内に完全に着座され得る。特に、インプラント52は、内部を通してそれぞれの骨固定要素を挿入するための開口60及び62に外科医が容易にアクセスすることができるように位置決めされ得る。更に、開口60及び62は、解剖学的構造が骨固定要素を最もよく収容することができる場所に位置決めされ得る。例えば、開口60及び62は、中足骨22の内側面と概ね整列して位置決めされ得る。インプラント52は、インプラント52を所望に応じて位置決めすることを助けるために外科医が把持し得る外向きに延在するハンドル66を含み得る。
【0054】
ここで
図11A~
図11Cを参照すると、インプラント52が中足骨22の近位部分22a内にその所望の位置に挿入されると、インプラント52は、近位部分22aに永続的に固定され得る。「永続的に」という用語は、外科的処置の完了後に固定が残ることを示すために使用される。動作中、
図11Aに示すように、ハンドル68は、ドリルガイド67を支持し得、ドリルガイド67は、骨締結具を受容する穴を形成するように、近位固定開口60を通して、かつ中足骨22の近位部分22a内に駆動し得るドリルを受容する。
図11Bに示されるように、ドライバ器具69は、近位固定開口60を通して、かつ近位部分22aの作成された穴の中へ近位骨締結具70を駆動し得る。他の実施例では、最初に近位部分22aに穴を準備することなく、近位骨締結具70を近位部分22a内に駆動し得る。ハンドル68は、ガイド30(
図4Aを参照)及び挿入器64(
図10A及び
図10Bを参照)を画定する、同じ器具によって画定され得る。代替的に、ハンドル68は、必要に応じて別個の器具によって画定され得る。
【0055】
外科用システムは、近位骨締結具70を含み得る。近位固定開口60の中心軸は、横方向及び後方に配向された軌道に沿って延在し得る。したがって、近位骨固定開口は、斜めと呼ばれ得る。近位骨締結具70は、近位固定開口60の中心軸に沿って(例えば、横方向及び後方に)、近位固定開口60を通って、かつ近位部分22a内に駆動し得る。したがって、近位骨締結具70は、同様に斜めと呼ばれ得る。一実施例では、近位骨締結具70は、近位部分22aと螺合するねじ山付きシャフト72を有する近位骨ねじとして構成され得る。骨締結具70は、近位固定開口60内のインプラント52に対して着座するヘッド(図示せず)を含み得る。ヘッドは、近位骨ねじが近位部分22a内に駆動するときにインプラント52に対して圧縮を提供するように、ねじ切られていなくてもよい。一部の実施例では、ヘッドは、近位固定開口60内のインプラント52と螺合するようにねじ切りされ得る。骨締結具がインプラントに対して着座され、かつ近位部分22a内に挿入されると、インプラント52は、相対運動に対して近位部分22aに取り付けられ、かつ固定される。したがって、近位部分22aに対するインプラント52の移動が防止される。インプラント52は、主要断片22cが近位部分22aに対して移動可能であるように、主要断片22cに取り付けられていない。
【0056】
ここで
図12A~
図12Cを参照すると、少なくとも1つの遠位Kワイヤ36を近位部分22aに対して移動することができ、したがって、それに対応して、近位部分22aに対して整列するように主要断片22cを移動及び再位置決めし、それによって、バニオン26(
図4を参照)を排除する。一実施例では、近位部分22aに対する主要断片ガイド100の移動が近位部分22aに対して主要断片22cを対応して移動させるように、主要断片ガイド100を主要断片22cに一時的に連結することができる。例えば、主要断片ガイド100は、主要断片22cに一時的に固定されたままである遠位Kワイヤ36に再連結され得る。
【0057】
主要断片ガイド100は、遠位Kワイヤ36が再び整列開口124のそれぞれ1つ内に受容されるように、遠位Kワイヤ36上に再位置決めされ得る。特に、Kワイヤ36は、
図5A及び
図5Bに関して上述したように、遠位部分22bに予め固定されたときにKワイヤ36が予め挿入された整列開口124内に受容され得る。代替的に、Kワイヤ36は、遠位部分22bに固定される(例えば、整列開口124が全て同じ距離だけ互いに離隔される)ときにKワイヤ36が予め挿入された整列開口124とは異なる整列開口124によって受容され得る。Kワイヤ36がそれぞれの整列開口124内に受容されると、主要断片ガイド100の本体部分110は、本体部分開口132のうちの少なくとも1つがそのそれぞれの中心軸に沿って近位部分32aと整列するように、近位部分32aの上に位置決めされ得る。したがって、いったん主要断片22cが近位部分22aに対して所望の並進及び回転整列位置に操作されると、次いで、少なくとも1つのKワイヤが、本体部分開口132のうちのそれぞれの少なくとも1つを通して近位フラグメント22aの中に挿入され、遠位フラグメント22cを近位フラグメント22aに一時的に固定し得る。
【0058】
Kワイヤ36及び/又は主要断片ガイド100は、外科医が、バニオンに対する外科的矯正を提供するために、主要断片22cを追跡及び再位置決めすること、又は別様に、主要断片22cを近位部分22aと再整列若しくは別様に整列させることを可能にする。具体的には、この場合に、外科医は、ハンドル部分130、本体部分110、又は主要断片ガイド100の他の部分を把持し、それに対応して、主要断片ガイド100、特に整列部分120を近位部分22aに対して、内側に、外側に、後方に、前方に、又はこれらの任意の適切な組み合わせで並進し得る。代替的又は追加的に、外科医は、解剖学的内側-外側軸、解剖学的前後軸、解剖学的上下軸、又は解剖学的軸のうちの2つ又は3つ全ての組み合わせによって画定される任意の軸の周りで、近位部分22aに対して、主要断片ガイド100、特に整列部分120を角度付け得る。
【0059】
整列部分120は、Kワイヤ36によって主要断片22cに位置的に固定されるので、整列部分120の並進及び/又は角形成(移動又は操作と称される)は、それに対応して、Kワイヤ36を並進させ、かつ/又は角度付け、これは次に、
図12Aに示される初期不整列位置から、
図12Bに示されるように近位部分22aと整列する整列位置まで、主要断片22cを並進させ、かつ/又は角度付け、それによって、バニオンを排除する。整列部分120は、主要断片ガイド100の本体部分110及びハンドル130に対して固定されているので、主要断片ガイド100の移動は、整列部分120の移動を引き起こし、それは次に、下にある主要断片22cの移動を引き起こす。したがって、主要断片22cは、近位部分22aに対して位置的に操作されて、整列位置に置かれ得、それによって、主要断片22cは、近位部分22aと整列する。整列位置では、遠位部分22bを近位部分22aから分離する前の遠位部分22bに対する先端部分の整列と比較して、主要断片22cは、近位部分22aとより整列している。主要断片22cの整列の間、外科医は、中足骨22及び基節骨24の調整された角度に特に注意を払い得る。加えて、外科医は、本体部分130の本体部分開口132のうちの少なくとも1つが中足骨22の近位部分22bと整列することを確実にし得る。主要断片22cが整列された位置に移動すると、主要断片は切開部及び患者の身体の外部に配置されることを理解されたい。
【0060】
一実施例では、整列部分120は、主要断片ガイド100の本体部分110及びハンドル部分130に固定され、その結果、主要断片ガイド100の移動が整列部分120の移動を引き起こす。他の実施例では、整列部分120は、本体部分110に対して移動可能であり、したがって、独立して操作されて、主要断片22cを再位置決めし得る。例えば、
図12Dに示すように、整列部分120は、本明細書に記載の方法で本体部分110に対する整列部分120の移動を可能にする接合部143で本体部分110に取り付けられ得る。したがって、整列部分120が本体部分110に対して操作されている間、1つ又は2つ以上のKワイヤは、本体部分110を近位部分22aに一時的に固定し得る。
【0061】
有利なことに、Kワイヤ36は上述した方法で経皮的に主要断片22c内に挿入され得るので、主要断片ガイド100は、人体の外部に配置され得る。したがって、外科的処置は、中足骨22上への切開を通した切断ガイド38(
図7A~
図8Bを参照)の挿入、及び切開を通した髄管近位部分22a内への、かつ主要断片22c(
図10A~
図10Cを参照)に対するインプラント52の挿入に対応するのに十分な長さだけの、中足骨に隣接する真皮層及び軟組織層を通る切開を用いて、低侵襲的に行われ得る。一実施例では、切開は、約5mm~約30mmの範囲、例えば、約10mm~約20mmの長さであり得る。
【0062】
ここで
図12Cを参照すると、いったん主要断片22cが整列位置に移動すると、主要断片22cは、近位フラグメント22aに位置的に固定され得る。特に、近位Kワイヤ74などの少なくとも1つの近位一時的固定装置は、本体部分110の開口132のうちの1つを通して経皮的に駆動し、かつ下にある近位部分22aの中に挿入され得る。1つ又は2つ以上の近位Kワイヤ74は、本体部分130内の開口132のセクション134~136(
図2Gを参照)のうちの1つ又は2つ以上におけるそれぞれの開口132を通して駆動し得ることを理解されたい。外科用システムは、1つ又は2つ以上の近位Kワイヤ74を含み得る。開口132は、インプラント52及び近位骨締結具70と干渉しない位置で少なくとも1つのKワイヤ74を支えるために、少なくとも1つのKワイヤ74が近位部分22aの信頼性のある骨の中に駆動するように、外科医に位置的柔軟性を提供する。異なるセクション134~136は、主要断片ガイド100の配向に応じて、左足又は右足の近位部分22aとより良好に整列し得る。
【0063】
ここで
図13A~
図13Cを参照すると、主要断片22cが少なくとも1つの遠位Kワイヤ36によって整列位置に移動すると、主要断片22cは、インプラント52に永続的に固定され得る。特に、
図13Aに示すように、ドリルガイド71は、遠位固定開口62を通して、かつ中足骨22の主要断片22c内に駆動し得るドリル73を受容して、骨締結具を受容することになる穴を主要断片22c内に作り出し得る。ドリルガイド71は、
図11Aに関して上述したハンドル68などのハンドルによって支持され得る。
図13B~
図13Cに示すように、ドライバ器具75は、遠位固定開口62を通して、かつ主要断片22cに作り出された穴の中に遠位骨締結具76を駆動し得る。他の実施例では、最初に近位部分22aに穴を準備することなく、近位骨締結具70を近位部分22a内に駆動し得る。
【0064】
外科用システムは、遠位骨締結具76を含み得る。固定開口62の中心軸は、実質的に横方向又は任意の好適な代替方向に配向される軌道に沿って、主要断片22c内に延在し得る。遠位骨締結具76は、固定開口62の中心軸に沿って、遠位固定開口62を通して、かつ主要断片22c内に駆動し得る。一実施例では、遠位骨締結具76は、近位骨締結具70(
図11A~
図11Cを参照)に関して上述したような任意の方法で構成された遠位骨ねじとして構成され得る。したがって、遠位骨締結具76は、主要断片22cと螺合するねじ山付きシャフト74を有し得る。遠位骨締結具76が遠位固定開口62内のインプラント52に対して着座され、かつシャフト74が主要断片22c内に挿入されると、インプラント52は、相対運動に対して主要断片22cに取り付けられ、かつ固定される。したがって、が主要断片22cに対するインプラント52の移動が防止される。したがって、インプラント52は、近位部分22aに対する主要断片22cの移動が防止されるように、近位部分22a及び主要断片22cの各々に永続的に固定されることを理解されたい。任意の数の遠位骨締結具72が、所望に応じて、インプラント52の任意の数の遠位固定開口62を通して、かつ主要断片22c内に駆動し得ることを理解されたい。ヘッド58は、一部の実施例では、主要断片22cに対して位置し得る。他の実施例では、ドリル又はリーマは、ヘッド58が主要断片22cに固定されるときにヘッド58を空洞内に着座し得るように、ヘッド58と整列される空洞を主要断片22c内に作り出し得る。したがって、ヘッド58は、主要断片22cの外面に対して凹まされ得る。
【0065】
引き続き
図13Cを参照すると、主要断片22cが整列位置で近位部分22aに永続的に固定されると、中足骨22に対する基節骨24の角度を所望に応じて調整することができる。特に、インプラント52は、縫合糸、生体適合性金属、又は任意の好適な代替材料から作製され得る、ループ78を含み得る。ループ78は、中足骨に対する基節骨24の角度を調整する張力を作り出すように、足の軟組織を通って延在する縫合糸を受容するように構成されている。縫合糸は、所望の角度を維持するように縛られ得る。米国特許公開第2021/0038260号(その全体が参照により組み込まれる)の
図11A~
図11E及び関連する説明に示されるような縫合糸を使用した基節骨24の角度の調整。
【0066】
図14に示すように、インプラント52が主要断片22cに永続的に固定されると、主要断片ガイド100を近位Kワイヤ74及び遠位Kワイヤ36からそれぞれ取り外すことができ、近位Kワイヤ74を中足骨22の近位部分22aから取り外すことができ、遠位Kワイヤ36を主要断片22cから取り外すことができる。次に、切開が、通常の方法で閉じられ得る。
【0067】
特定の用語
「上」、「下」、「近位」、「遠位」、「長手方向」、「横方向」、及び「端」など、本明細書で使用される配向の用語は、図示された実施例の文脈で使用される。しかし、本開示は、図示された配向に限定されるべきではない。実際、他の配向も可能であり、本開示の範囲内にある。本明細書で使用された直径又は半径などの円形に関する用語は、完全な円形構造を必要としないことを理解すべきであり、むしろ、左右から測定できる断面領域を有する任意の適切な構造をまた含むように適用されるべきである。「円形」、「円筒形」、「半円形」、「半円筒形」などの一般的な形状に関する用語、又は関連若しくは類似する用語は、円、円柱、又は他の構造の数学的定義に厳密に従う必要がないが、合理的に近似した構造を包含することができる。
【0068】
「できる」、「できた」、「可能性がある」、又は「~し得る」などの条件付き言語は、特に明記されない限り、又は使用されたコンテキスト内で別の方法で理解されない限り、一般に、特定の実施例が特定の特徴、要素、及び/又はステップを含んだり含まなかったりすることを伝えることを意図する。したがって、かかる条件付き言語は、概して、1つ又は2つ以上の例に対して、特徴、要素、及び/又はステップが何らかの形で必要であると暗示することを意図しない。
【0069】
特に記述されない限り、「X、Y及びZのうちの少なくとも1つ」という語句などの接続言語は、アイテム、用語などがX、Y、又はZのいずれかであり得ることを伝えるために、一般的に使用されるような文脈で理解される。したがって、そのような接続言語は、一般に、特定の実施例では、Xのうちの少なくとも1つ、Yのうちの少なくとも1つ、及びZのうちの少なくとも1つが存在する必要があることを暗示することを意図しない。
【0070】
本明細書で使用するとき、用語「およそ」、「約」、及び「実質的に」とは、記載された量に近く、なお所望の機能を実施するか、又は所望の結果を達成する量を表す。例えば、一部の実施例では、文脈が指示し得るように、寸法、方向、形状、又は他のパラメータに関して使用されるような用語「実質的に」、「およそ」、及び「約」は、述べられたパラメータ、及び述べられたパラメータから最大±10%、例えば、9%、例えば、8%、例えば、7%、例えば、6%、例えば、5%、例えば、4%、例えば、3%、例えば、2%、例えば、1%の差を含み得る。本明細書で使用される「ほぼ」という用語は、ある値、量、若しくは特性を主に含む、又は特定の値、量、若しくは特性に向かう傾向がある値、量、若しくは特性を表す。一例として、特定の実施例では、文脈が示すように、「ほぼ平行」という用語は、正確に平行から20度以下離れるものを指すことができる。全ての範囲は、端点を含む。
【0071】
外科用装置及び関連する方法のいくつかの例示の実施例が開示されている。本開示は、特定の例示的な実施例及び使用に関して説明されるが、本明細書に記載の特徴及び利点の全てを提供しない実施例及び使用を含む、他の実施例及び他の使用もまた、本開示の範囲内にある。部材、要素、特徴、動作、又はステップは、説明されるものとは異なる方法で配置又は実行することができ、部材、要素、特徴、動作、又はステップは、様々な例で組み合わせ、統合、追加、又は除外することができる。本明細書に記載の要素及び部材の全ての可能な組み合わせと下位組み合わせは、本開示に含まれることが意図されている。単一の特徴又は特徴のグループが必要又は不可欠ではない。
【0072】
別個の実装形態の文脈において本開示に記載される特定の特徴はまた、単一の実装形態において組み合わされて実施され得る。逆に、単一の実装形態の文脈において記載される様々な特徴はまた、複数の実装形態において別個に、又は任意の適切な下位組み合わせで実施され得る。更に、いくつかの特徴が特定の組み合わせで機能するものとして上記で記載されているが、特許請求された組み合わせからの1つ又は2つ以上の特徴は、場合によってはこの組み合わせから除外されてもよく、組み合わせは、下位組み合わせ又は下位組み合わせの変形として特許請求され得る。
【0073】
本開示の一例で開示又は図示されたステップ、プロセス、構造、及び/又は装置のいずれかの任意の部分は、異なる例又は流れ図で開示又は図示されたステップ、プロセス、構造、及び/又は装置のいずれかの任意の他の部分と(又はそれの代わりに)組み合わせる又は使用することができる。本明細書に記載の実施例は、別個であること、及び互いに分離することは意図されない。開示された機能のいくつかの組み合わせ、変形、及び実装形態は、本開示の範囲内にある。
【0074】
動作は、特定の順序で図面に示され、又は明細書に記載される場合があるが、そのような動作は、望ましい結果を達成するために、示された特定の順序又は連続した順序で実行される必要はなく、又は全ての動作が実行される必要はない。記述又は説明されない他の動作は、例示的な方法及びプロセスに組み込むことができる。例えば、1つ又は2つ以上の追加の動作は、説明した動作の前、後、同時、又はいずれかの動作の間に実行され得る。更に、いくつかの実装形態では、動作が再配置又は再順序付けされる可能性がある。また、上記の実装形態における様々な部材の分離は、全ての実装形態においてこのような分離が必要であると理解されるべきではなく、記載された部材及びシステムが、一般に、単一の製品内に一緒に一体化され得る、又は複数の製品にパッケージ化され得ることが理解されるべきである。更に、いくつかの実装形態は、本開示の範囲内にある。
【0075】
更に、例示的な実施例が説明されたが、同等の要素、修正、省略、及び/又は組み合わせを有する任意の実施例もまた、本開示の範囲内にある。更に、特定の態様、利点、及び新規な特徴が本明細書に記載されるが、必ずしもそのような利点の全てが特定の実施例に従って達成されるとは限らない。例えば、本開示の範囲内のいくつかの実施例は、本明細書で教示されるように、1つの利点、又は利点のグループを達成するが、本明細書で教示又は示唆される他の利点を達成する必要はない。更に、いくつかの例は、本明細書で教示又は示唆されたものとは異なる利点を達成することができる。
【0076】
図面を参照しながら、いくつかの実施例を説明する。図面は縮尺を合わせて描画され、かつ/又は示されるが、示されるもの以外の寸法と割合が想定され、かつ開示された発明の範囲内であるため、そのような縮尺は限定的であるべきではない。距離、角度などは単なる例示であり、必ずしも図示された装置の実際の寸法及びレイアウトと正確な関係を持つわけではない。部材は、追加、削除、及び/又は再配置することができる。更に、本明細書では、様々な実施例に関連する特定の特徴、態様、方法、プロパティ、特性、品質、属性、要素などは、本明細書に記載の他の全ての実施例で使用できる。更に、本明細書に記載の任意の方法は、挙げられたステップを実行することに適した任意の装置を使用して実施され得る。
【0077】
本開示を要約する目的で、本発明の特定の態様、利点、及び特徴が本明細書に記載されてきた。全ての利点、又はそのような利点のいずれかは、本明細書に開示された発明の特に具体的なものに従って必ずしも達成されるわけではない。本開示の態様は必要又は不可欠なものではない。多くの例では、装置、システム、及び方法は、本明細書の図面又は説明に示すものとは異なる方法で構成され得る。例えば、例示されたモジュールによって提供された様々な機能は、組み合わせ、再配置、追加、又は削除することができる。いくつかの実装形態では、追加又は異なるプロセッサ又はモジュールは、説明及び図示された実施例を参照して説明される機能の一部又は全てを実行することができる。多くの実装形態の変形例が可能である。本明細書で開示された特徴、構造、ステップ、又はプロセスは、任意の実施例に含まれ得る。
【0078】
要するに、外科用装置及び関連する方法の様々な実施例が開示されている。本開示は、具体的に開示された実施例を超えて、他の代替実施例及び/又は実施例の他の使用、並びに特定の改変及びその等価物に及ぶ。更に、本開示は、開示された実施例の様々な特徴及び態様を互いに組み合わせる、又は置き換えることができることを明確に意図する。したがって、本開示の範囲は、上記の特定の開示された実施例によって限定されるべきではなく、特許請求の範囲を公正に読むことによってのみ判定されるべきである。
【0079】
〔実施の態様〕
(1) 第1の部分と、前記第1の部分から外科的に分離された第2の部分とを有する骨を調整するように構成されたガイドであって、前記ガイドは、
骨に面する内面と、前記内面の反対側の外面とを画定する本体部分であって、前記ガイドは、前記外面から前記内面まで前記本体部分を通って延在する複数の本体部分開口を画定する、本体部分と、
前記本体部分から延在する整列部分であって、前記整列部分は、それぞれの骨に面する内面と、前記それぞれの内面の反対側のそれぞれの外面とを画定しており、前記ガイドは、前記それぞれの外面から前記それぞれの内面まで前記整列部分を通って延在する複数の整列開口を画定する、整列部分と、
ハンドル部分と、を備え、前記ハンドル部分は、前記整列部分及び前記ハンドル部分が前記本体部分の両端から延在するように、前記本体部分から延在しており、
前記ガイドは、前記整列開口のうちの少なくとも1つが前記第1の部分と整列するようにサイズ設定されており、そのため、前記整列開口のうちの少なくとも1つは、前記第2の部分内に挿入される一時的遠位固定装置を受容するように構成されており、
前記ガイドは、前記整列開口のうちの前記少なくとも1つが前記第2の部分と整列している間、前記本体部分開口のうちの少なくとも1つを前記第1の部分と整列させるようにサイズ設定されており、そのため、前記本体部分開口のうちの少なくとも1つは、前記第1の部分内に挿入される一時的近位固定装置を受容するように構成されている、ガイド。
(2) 一対の前記整列開口が、前記第2の部分内に各々挿入されるそれぞれの一時的遠位固定装置を受容するように構成されている、実施態様1に記載のガイド。
(3) 前記近位一時的固定装置及び前記遠位一時的固定装置が、kワイヤを含む、実施態様1に記載のガイド。
(4) 前記整列開口及び前記本体部分開口が、互いに平行であるそれぞれの中心軸に沿って延在する、実施態様1に記載のガイド。
(5) 前記整列開口が、互いに平行であるそれぞれの中心軸に沿って延在しており、前記本体部分開口が、互いに平行であり、かつ前記整列開口に対して角度的にオフセットされているそれぞれの中心軸に沿って延在する、実施態様1に記載のガイド。
【0080】
(6) 前記ガイド部分の前記内面及び前記ガイド部分の前記下面が、平面であり、かつ互いに平行である、実施態様1に記載のガイド。
(7) 前記整列部分が、高さを有し、前記ガイド部分が、高さを有し、前記整列部分の前記高さが、前記ガイド部分の前記高さよりも大きい、実施態様1に記載のガイド。
(8) 前記ハンドルが、グリップセクションを含む、実施態様1に記載のガイド。
(9) 前記グリップセクションが、前記内面から前記外面に向かう方向において前記本体部分の前記外面の上方に延在する、実施態様8に記載のガイド。
(10) 前記本体部分開口が、長手方向に沿って互いに整列している本体部分開口の中央セクションを備え、前記整列開口が、前記本体部分開口の中央セクションと整列する列に整列されている、実施態様1に記載のガイド。
【0081】
(11) 前記本体部分開口が、開口の第1のサイドセクションと、開口の第2のサイドセクションと、を更に備え、前記開口の第1のサイドセクションが、前記中央セクションと前記本体部分の第1の外側との間に配置されており、前記開口の第2のサイドセクションが、前記中央セクションと、前記長手方向に対して垂直である横方向に沿って前記第1の外側の反対側にある前記本体部分の第2の外側との間に配置されており、前記本体部分の前記内面が、前記横方向及び前記長手方向の各々に対して垂直である横断方向に沿って前記本体部分の前記外面の反対側にある、実施態様10に記載のガイド。
(12) 外科用システムであって、
実施態様1に記載のガイドと、
前記第1の部分から前記第2の部分を分離するように中足骨を切断する切断器具を受容するように構成された切断ガイドと、
前記第2の部分が前記第1の部分と整列するように再位置決めされた後に、主要断片を前記第1の部分に永続的に固定するように構成されたインプラントと、を備える、外科用システム。
(13) 骨の第1の部分と中足骨の第2の部分との間の整列を調整するための方法であって、前記方法は、
ガイドの少なくとも1つの整列開口を前記骨の前記第2の部分と整列させるステップと、
前記整列させるステップの後に、前記少なくとも1つの整列開口を通して、かつ前記骨の前記第2の部分内に少なくとも1つの一時的遠位固定部材を駆動するステップと、
前記第2の部分が、分離された第2の部分を画定するように、前記骨を切除して、前記第1の部分から前記第2の部分を分離するステップであって、前記少なくとも1つの一時的整列固定部材が、前記分離された第2の部分内に延在する、ステップと、
インプラントを前記第1の部分に対して永続的に固定するステップと、
前記分離された第2の部分を前記第1の部分に対して対応して移動及び再位置決めするように、前記少なくとも1つの一時的整列固定部材を前記近位部分に対して移動させるステップと、
前記インプラントを前記分離された第2の部分に対して永続的に固定するステップと、
前記永続的に固定するステップの後に、前記少なくとも1つの遠位一時的固定部材を前記分離された第2の部分から取り外すステップと、を含む、方法。
(14) 前記整列させるステップが、少なくとも1つの本体部分開口を前記骨の前記第1の部分と整列させることを更に含み、前記駆動するステップが、対応する整列開口を通して、かつ前記第2の部分内に経皮的に一対の遠位一時的固定部材を駆動することを含む、実施態様13に記載の方法。
(15) 前記移動させるステップと第2の前記永続的に固定するステップとの間に、前記少なくとも1つの本体開口のうちの1つを通して、かつ前記第1の部分内に経皮的に近位一時的固定装置を駆動し、それによって、前記第2の部分を前記第1の部分に位置的に固定するステップを更に含む、実施態様14に記載の方法。
【0082】
(16) 前記取り外すステップが、前記第1の部分から前記近位一時的固定部材を取り外すことを更に含む、実施態様15に記載の方法。
(17) 前記近位一時的固定部材が、近位Kワイヤを含む、実施態様16に記載の方法。
(18) 前記遠位固定部材が前記複数の整列開口のうちの対応する整列開口内に受容されるように、前記ガイドを前記遠位一時的固定部材の上に置くステップを更に含み、前記移動させるステップが、前記近位部分に対して前記ガイドを移動させることを含み、前記ガイドが、前記骨を含む人体の外部に位置決めされる、実施態様14に記載の方法。
(19) 前記移動させるステップが、バニオンを矯正する、実施態様18に記載の方法。
(20) 第1の前記永続的に固定するステップが、前記インプラントを前記第1の部分の髄管内に挿入することを含む、実施態様13に記載の方法。
【国際調査報告】