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特表2024-518096測距デバイスからの読み取り値を提供するためのシステム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-24
(54)【発明の名称】測距デバイスからの読み取り値を提供するためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G01C 3/06 20060101AFI20240417BHJP
   F41G 1/473 20060101ALI20240417BHJP
【FI】
G01C3/06
F41G1/473
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023570215
(86)(22)【出願日】2022-05-12
(85)【翻訳文提出日】2024-01-11
(86)【国際出願番号】 US2022029018
(87)【国際公開番号】W WO2022241132
(87)【国際公開日】2022-11-17
(31)【優先権主張番号】63/187,649
(32)【優先日】2021-05-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】520168099
【氏名又は名称】シェルタード ウィングス インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100130937
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100144451
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 博子
(74)【代理人】
【識別番号】100224672
【弁理士】
【氏名又は名称】深田 孝徳
(72)【発明者】
【氏名】モレル ロブ
(72)【発明者】
【氏名】キャンベル リチャード
【テーマコード(参考)】
2F112
【Fターム(参考)】
2F112BA06
2F112BA07
2F112CA12
2F112FA03
2F112FA45
(57)【要約】
【課題】一般に、レーザ測距デバイスから距離を提供するためのシステム及び方法、特に、レーザ測距デバイスのユーザに一貫した測距距離を提供するためのシステム及び方法を提供することを目的としている。
【解決手段】方法であって、レーザ測距計を用いて第1の距離を測距するステップと、測距計のディスプレイ上に第1の距離を表示するステップと、レーザ測距計を用いて第2の距離を測距するステップと、レーザ測距計を用いて第1の距離と第2の距離を比較するステップと、測距計のディスプレイ上に第1の距離又は第2の距離の何れかを表示するステップであって、第2の距離が第1の距離の設定公差限度内にある場合には、第1の距離を表示し、第2の距離が設定公差限度の外にある場合に第2の距離を表示する、ステップと、を含む。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
方法であって、
(a)レーザ測距計を用いて第1の距離を測距するステップと、
(b)前記測距計のディスプレイ上に第1の距離を表示するステップと、
(c)前記レーザ測距計を用いて第2の距離を測距するステップと、
(d)前記レーザ測距計を用いて前記第1の距離と前記第2の距離を比較するステップと、
(e)前記測距計の前記ディスプレイ上に前記第1の距離又は前記第2の距離の何れかを表示するステップであって、前記第2の距離が前記第1の距離の設定公差限度内にある場合には、前記第1の距離を表示し、前記第2の距離が前記設定公差限度の外にある場合に前記第2の距離を表示する、ステップと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記第1の距離及び前記第2の距離は、同じ標的に対して測距される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の距離は、第1の標的に対して測距され、前記第2の距離は、第2の標的に対して測距される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1の距離を測距するステップと前記第2の距離を測距するステップが、設定時間期間内に行われる、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記設定時間期間は、5秒、10秒、15秒、20秒、25秒、30秒、35秒、40秒、45秒、50秒、55秒、60秒、65秒及び65秒より大きい時間からなる群から選択される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記設定時間期間が60秒未満である、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記距離の設定公差限度が、±1ヤード、±2ヤード、±3ヤード、±4ヤード、±5ヤード、±6ヤード、±7ヤード、±8ヤード、±9ヤード、及び±10ヤードからなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記距離の設定公差限度が±3ヤードである、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
方法であって、
(a)第1のコンパス方位を決定するようレーザ測距計を用いて第1の距離を測距するステップと、
(b)前記レーザ測距計のディスプレイ上に前記測距された第1の距離及び前記第1のコンパス方位を表示するステップと、
(c)第2のコンパス方位を決定するよう前記レーザ測距計を用いて第2の距離を測距するステップと、
(d)前記第2の距離と前記第1の距離を比較するステップと、
(e)前記第2のコンパス方位と前記第1のコンパス方位を比較するステップと、
(f)前記第1の距離と前記第1のコンパス方位、又は前記第2の距離と前記第2のコンパス方位の何れかを前記レーザ測距計のディスプレイ上に表示するステップと、
を含み、
(i)前記第1の距離及び前記第1のコンパス方位は、前記第2の距離が前記第1の距離の設定距離公差限度内にあり且つ前記第2のコンパス方位が前記第1のコンパス方位の設定コンパス方位公差限度内にある場合に表示され、
(ii)前記第2の距離及び前記第2のコンパス方位は、前記第2の距離が前記第1の距離の前記設定距離公差限度を超えている場合及び/又は前記第2のコンパス方位が前記第1のコンパス方位の前記設定コンパス方位公差限度を超えている場合に表示される、
方法。
【請求項10】
前記第1の距離及び前記第2の距離は、同じ標的に対して測距される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記第1の距離は、第1の標的に対して測距され、前記第2の距離は、第2の標的に対して測距される、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記第1の距離を測距するステップと前記第2の距離を測距するステップが、設定時間期間内に行われる、請求項9に記載の方法。
【請求項13】
前記設定時間期間は、5秒、10秒、15秒、20秒、25秒、30秒、35秒、40秒、45秒、50秒、55秒、60秒、65秒及び65秒より大きい時間からなる群から選択される、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記設定時間期間が60秒未満である、請求項12に記載の方法。
【請求項15】
前記設定距離公差限度が、±1ヤード、±2ヤード、±3ヤード、±4ヤード、±5ヤード、±6ヤード、±7ヤード、±8ヤード、±9ヤード、及び±10ヤードからなる群から選択される、請求項9に記載の方法。
【請求項16】
前記設定距離公差限度が±3ヤードである、請求項9に記載の方法。
【請求項17】
方法であって、
(a)レーザ測距計を用いて第1の距離を測距し、第1の測定角度を決定するステップと、
(b)前記レーザ測距計のディスプレイ上に前記測距された第1の距離及び前記第1の測定角度を表示するステップと、
(c)前記測距計を用いて第2の距離を測距し、第2の測定角度を決定するステップと、
(d)前記第2の距離が前記第1の距離の設定距離公差限度内にあるかどうかを決定するステップと、
(e)前記第2の測定角度が前記第1の測定角度の設定測定角度公差限度内であるかどうかを決定するステップと、
(i)前記第1の距離と前記第1の測定角度、又は前記第2の距離と前記第2の測定角度の何れかを前記レーザ測距計のディスプレイ上に表示するステップと、
を含み、
(i)前記第1の距離及び前記第1の測定角度は、前記第2の距離が前記第1の距離の前記設定距離公差限度内にあり且つ前記第2の測定角度が前記第1の測定角度の前記設定測定角度公差限度内にある場合に表示され、
(ii)前記第2の距離は、前記第2の距離が前記第1の距離の前記設定距離公差限度を超えている場合及び/又は前記第2の測定角度が前記第1の測定角度の前記設定測定角度公差限度を超えている場合に表示される、
方法。
【請求項18】
前記第1の距離及び前記第2の距離は、同じ標的に対して測距される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第1の距離は、前記第1の標的に対して測距され、前記第2の距離は前記第2の標的に対して測距される、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記第1の距離を測距するステップと前記第2の距離を測距するステップが、設定時間期間内に行われる、請求項17に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願との相互参照)
この出願は、引用により全体が本明細書に組み込まれる、2021年5月12日に出願された米国仮特許出願第63/187,649号の本出願であり、その優先権を主張する。
【0002】
(技術分野)
本開示は、一般に、測距デバイスから距離を提供するためのシステム及び方法に関する。一実施形態において、本開示は、第2の距離等の2以上の距離が決定された場合に、第2の距離が第1の距離の許容可能な公差限度内であることを条件として、測距デバイスのユーザに対して一貫した距離を決定するためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
測距計は、ハンター、ゴルファー、及びアウトドア愛好家にとってかけがえのない財産となっている。測距計は、動物、樹木、標的、及びゴルフコースのフェアウェイまでの距離を決定する際にユーザを支援するために広く使用されている。意図した対象物までの距離を得ることで、ユーザは、距離の知識を最大限に活用するために、装備又は位置を調整することができる。この知識は、ハンター、射手、アーチャー、及びゴルファーに特に有用であるが、これらに限定されるものではない。
【0004】
測距計は、様々なレベルの精度及び表示距離分解能を有する。極めて一般的な測距計は、100ヤード以下の距離では、±1ヤードの精度と、1ヤードのディスプレイ解像度公差を有する。このことは、ユーザが、この測距計によって得られ表示される距離が、ユーザの100ヤード内の対象物の実際の距離から1ヤード以内であることが期待できることを意味する。通常、測距された標的とユーザとの距離が大きくなるにつれて、精度公差は拡大することになる。
【0005】
以下は、対象物までの距離がどのように取得され、処理されて、表示されるかの非限定的な例である。ユーザは、測距計を対象物に向けて照準し、距離測定を開始する。デバイスは対象物までの距離を決定し、例えば、距離は51.2ヤードと決定される。オンボードコンピュータは、これを51ヤードに四捨五入し、これがユーザに表示されることになる。対象物までの実際の距離は50.8ヤードであったので、決定された距離は、±1ヤードの精度公差に収まる。
【0006】
意図した標的に対して複数の距離が測定された場合、異なる距離がユーザに表示される可能性がある。この現象には多くの原因があり、以下は、非限定的で非網羅的な原因の一部である。
・測距計の距離精度;
・測距計のディスプレイ解像度;
・測距計の丸めアルゴリズム;
・測距計の発光及び帰還信号に影響を与える環境要因;
・距離測定中のユーザの動き;
・測距計が使用する媒体;及び
・対象物と他の対象物との近接性
【0007】
ユーザに表示される距離の変化は極めて小さく、自発的に機会を逃す結果となる可能性はほとんどないだろうが、あるレベルの疑念をユーザに植え付けることになる。ゴルフ、アーチェリー又はライフル射撃の準備には多くの要因があり、対象物までの距離は多くの変数の1つに過ぎない。同じ標的に対して複数の距離をユーザが受け取った場合、ユーザの準備について考え直させ、結果的に射撃の失敗を生じる可能性がある。
【0008】
例として、本開示を限定するものではないが、あるゴルファーがグリーンを狙ってショットしようとしている。ゴルファーは、測距計を使ってピンまでの複数の距離を得る。測距計は、124ヤード、125ヤード及び123ヤードの3つの距離を返す。複数の距離は、ゴルファーにあるレベルの疑いをもたらし、ゴルファーが自分のスイングよりも距離に集中するようになる。複数の距離読み取り値がゴルファーに余分な疑念を植え付けることに起因して、ゴルファーの集中力は途切れ、ゴルフボールをうまく打てず、グリーンを完全に外してしまう。これは、測距された距離に起因した不適切なショットが原因ではなく、様々な測距距離によって生じた不確実性が原因であった。
【0009】
例として、本開示を限定するものではないが、アーチェリーのハンターが鹿を射撃しようとしている。ハンターは測距計を使って鹿までの複数の距離を得る。測距計は34ヤード及び36ヤードの2つの距離を返す。この複数の距離は、あるレベルの疑念をハンターにもたらし、ハンターが射撃の照準よりも距離の方により集中するようになる。複数の距離読み取り値への疑念がユーザに植え付けられたことに起因して、ハンターの集中力が切れ、矢を放ったときに鹿のすぐ上を通過するようになる。これは測距された距離に起因した不適切な射撃によって引き起こされたのではなく、異なる測距距離による不確実性が原因である。
【0010】
上記の2つの例では、異なる測距された距離自体では射撃ミスは起きなかったはずである。射撃ミスの原因となったのは、レーザ測距計によって表示される距離が異なることに起因したゴルファー及びハンターの集中力の低下であった。ゴルファー又はハンターが標的までの一貫した距離が提供されていれば、このような疑念は取り除かれたはずである。距離に対する疑念が取り除かれれば、ゴルファー及びハンターは、射撃により集中することができる。
【0011】
従って、一貫した距離読み取り値をユーザに提供するシステム及び方法に対する必要性がある。
【発明の概要】
【0012】
一実施形態において、本開示は、測距計のユーザに一貫した情報を提供するためのシステム及び方法に関する。一実施形態において、本開示は、測距計のユーザに情報の第1のセットを提供又は表示するステップと、測距計を2回目に作動させて情報の第2のセットを計算するステップと、情報の第2のセットが第1のセットの設定公差限度内にある場合に、測距計のユーザに情報の第1のセットを提供するステップと、を含む方法に関する。
【0013】
一実施形態において、本開示は、レーザ測距計を用いて情報の第1のセットを決定するステップと、情報の第1のセットをレーザ測距計のユーザに表示するステップと、測距計を2回目に作動させて情報の第2のセットを計算するステップと、情報の第1のセット又は情報の第2のセットの何れかを測距計のユーザに提供するステップと、を含み、情報の第2のセットが情報の第1のセットの設定公差限度内にある場合に情報の第1のセットがユーザに提供され、及び情報の第2のセットが設定公差限度の外にある場合に情報の第2のセットがユーザに提供される、方法に関する。
【0014】
一実施形態において、本開示は、レーザ測距計を用いて第1の距離を測距するステップと、レーザ測距計のディスプレイ上に測距された第1の距離を表示するステップと、レーザ測距計を用いて第2の距離を測距するステップと、第2の距離を第1の距離と比較するステップと、レーザ測距計のディスプレイ上に第1の距離又は第2の距離の何れかを表示するステップであって、第2の距離が設定距離公差限度内にある場合に第1の距離が表示され、第2の距離が設定距離公差限度の外にある場合に第2の距離が表示される、ステップと、を含む方法に関する。
【0015】
一実施形態では、第1の距離及び第2の距離は、同じ標的に対して測距される。別の実施形態では、第1の距離は第1の標的に対して測距され、第2の距離は第2の標的に対して測距される。更に別の実施形態では、第1の距離の測距及び第2の距離の測距は、設定時間期間内に行われる。
【0016】
一実施形態において、本開示は、レーザ測距計を用いて第1の距離を測距するステップと、測距された第1の距離をレーザ測距計のディスプレイ上に表示するステップと、レーザ測距計を用いて第2の距離を測距するステップと、レーザ測距計のプログラムを用いて第2の距離を第1の距離と比較するステップと、第1の距離又は第2の距離の何れかをレーザ測距計のディスプレイ上に表示するステップであって、第2の距離が第1の距離の設定距離公差限度内にある場合に第1の距離が表示され、第2の距離が設定距離公差限度の外にある場合に第2の距離が表示される、ステップと、を含む方法に関する。
【0017】
一実施形態において、本開示は、レーザ測距計を用いて第1の距離を測距するステップと、測距された第1の距離をレーザ測距計のディスプレイ上に表示するステップと、レーザ測距計を用いて第2の距離を測距するステップと、レーザ測距計を用いて第2の距離を第1の距離と比較するステップと、第1の距離又は第2の距離の何れかをレーザ測距計のディスプレイ上に表示するステップであって、第2の距離が設定距離公差限度内にある場合に第1の距離が表示され、第2の距離が設定距離公差限度の外にある場合に第2の距離が表示される、ステップと、を含む方法に関する。
【0018】
一実施形態では、ユーザは、公差限度を設定することができる。更に別の実施形態では、公差限度は、製造者によって設定される。一実施形態では、公差限度は調整可能である。更に別の実施形態では、公差限度は調整可能ではなく、恒久的に設定される。
【0019】
一実施形態において、本開示は、レーザ測距計を用いて第1の距離を測距するステップと、測距された第1の距離をレーザ測距計のディスプレイ上に表示するステップと、設定時間期間内にレーザ測距計を用いて第2の距離を測距するステップと、第2の距離を第1の距離と比較するステップと、第1の距離又は第2の距離の何れかをレーザ測距計のディスプレイ上に表示するステップであって、第2の距離が設定距離公差限度内にある場合に第1の距離が表示され、第2の距離が設定距離公差限度の外にある場合に第2の距離が表示される、ステップと、を含む方法に関する。
【0020】
一実施形態において、本開示は、レーザ測距計を用いて第1の距離を測距するステップと、測距された第1の距離をレーザ測距計のディスプレイ上に表示するステップと、設定時間期間内にレーザ測距計を用いて第2の距離を測距するステップと、レーザ測距計を用いて第2の距離を第1の距離と比較するステップと、第1の距離又は第2の距離の何れかをレーザ測距計のディスプレイ上に表示するステップであって、第2の距離が設定距離公差限度内にある場合に第1の距離が表示され、第2の距離が設定距離公差限度の外にある場合に第2の距離が表示される、ステップと、を含む方法に関する。
【0021】
一実施形態において、本開示は、レーザ測距計を用いて第1の距離を測距するステップと、測距された第1の距離をレーザ測距計のディスプレイ上に表示するステップと、レーザ測距計を用いて第2の距離を測距するステップと、第2の距離を第1の距離と比較するステップと、第1の距離又は第2の距離の何れかをレーザ測距計のディスプレイ上に表示するステップであって、第2の距離が設定距離公差限度内にある場合に第1の距離が表示され、第2の距離が設定距離公差限度の外にある場合に第2の距離が表示される、ステップと、を含む方法に関する。
【0022】
更に別の実施形態において、本開示は、レーザ測距計を用いて第1の距離を測距するステップと、レーザ測距計を用いて第2の距離を測距するステップと、第2の距離が第1の距離の距離公差限度内にあるか否かを決定するステップと、レーザ測距計のディスプレイ上に第1の距離又は第2の距離の何れかを表示するステップであって、第2の距離が第1の距離の距離公差限度内にある場合に第1の距離が表示され、第2の距離が第1の距離の距離公差限度を超えている場合に第2の距離が表示される、ステップと、を含む方法に関する。
【0023】
更に別の実施形態において、本開示は、レーザ測距計を用いて第1の距離を測距するステップと、レーザ測距計を用いて第2の距離を測距するステップと、レーザ測距計のプログラムを用いて、第2の距離が第1の距離の距離公差限度内にあるか否かを決定するステップと、第1の距離又は第2の距離の何れかをレーザ測距計のディスプレイ上に表示するステップであって、第2の距離が第1の距離の公差限度内にある場合に第1の距離が表示され、及び第2の距離が第1の距離の公差限度を超えている場合に第2の距離が表示される、ステップと、を含む方法に関する。
【0024】
別の実施形態において、本開示は、第1のコンパス方位を決定するようレーザ測距計を用いて第1の距離を測距するステップと、レーザ測距計を用いて第2の距離を測距し、第2のコンパス方位を決定するステップと、第2の距離を第1の距離と比較し、第2のコンパス方位を第1のコンパス方位と比較するステップと、第2の距離が第1の距離の公差限度内にあり、及び第2のコンパス方位が第1のコンパス方位のコンパス公差限度内にある場合に、第1の距離及び第1のコンパス方位をレーザ測距計のディスプレイ上に表示するステップと、を含む方法に関する。
【0025】
別の実施形態において、本開示は、レーザ測距計を用いて第1の距離を測距し、第1のコンパス方位を決定するステップと、レーザ測距計を用いて第2の距離を測距し、第2のコンパス方位を決定するステップと、第2の距離を第1の距離と比較するステップと、第2のコンパス方位を第1のコンパス方位と比較するステップと、第1の距離と第1のコンパス方位又は第2の距離と第2のコンパス方位の何れかを測距計のディスプレイ上に表示するステップであって、(i)第2の距離が第1の距離の公差限度内にあり、且つ第2のコンパス方位が第1のコンパス方位の公差限度内にある場合に、第1の距離と第1のコンパス方位が表示され、(ii)第2の距離及び第2のコンパス方位は、第2の距離が第1の距離の設定距離公差限度を超えている場合、及び/又は第2のコンパス方位が第1のコンパス方位の設定コンパス方位公差限度を超えている場合に表示される。
【0026】
別の実施形態において、本開示は、レーザ測距計を用いて第1の距離を測距し、第1の測定角度を決定するステップと、レーザ測距計を用いて第2の距離を測距し、第2の測定角度を決定するステップと、第2の距離を第1の距離と比較し、第2の測定角度を第1の測定角度と比較するステップと、第1の距離及び第1の測定角度をレーザ測距計のディスプレイ上に表示するステップであって、第1の距離及び第2の距離が距離公差限度内にあり、第1の測定角度及び第2の測定角度が設定測定角度限界内にある、ステップと、を含む方法に関する。
【0027】
更に別の実施形態において、本開示は、レーザ測距計を用いて第1の距離を測距し、第1の測定角度を決定するステップと、レーザ測距計を用いて第2の距離を測距し、第2の測定角度を決定するステップと、第2の距離が第1の距離の設定距離公差限度内にあるか否かを決定するステップと、第2の測定角度が第1の測定角度の設定測定角度公差限度内にあるか否かを決定するステップと、第1の距離及び第1の測定角度又は第2の距離及び第2の測定角度の何れかをレーザ測距計のディスプレイ上に表示するステップであって、(i)第2の距離が第1の距離の距離公差限度内にあり、且つ第2の測定角度が第1の測定角度の測定角度公差限度内にある場合に、第1の距離及び第1の測定角度が表示され、且つ(ii)第2の距離が第1の距離の距離公差限度を超えており、且つ/又は第2の測定角度が第1の測定角度の測定角度公差限度を超えている場合に、第2の距離が表示される、ステップと、を含む方法に関する。
【0028】
別の実施形態において、本開示は、レーザ測距計を用いて第1の距離を測距し、全地球測位システムを用いて第1の位置を決定するステップと、レーザ測距計を用いて第2の距離を測距し、全地球測位システムを用いて第2の位置を決定するステップと、第2の距離を第1の距離と比較し、第2の位置を第1の位置と比較するステップと、第1の距離及び第1の位置をレーザ測距計のディスプレイ上に表示するステップであって、第1の距離及び第2の距離が距離公差限度内にあり、第2の位置及び第1の位置が位置公差限度内にある、ステップと、を含む方法に関する。
【0029】
別の実施形態において、本開示は、レーザ測距計を用いて第1の距離を測距し、全地球測位システムを用いて第1の位置を決定するステップと、レーザ測距計を用いて第2の距離を測距し、全地球測位システムを用いて第2の位置を決定するステップと、第2の距離が第1の距離の設定距離公差限度内にあるかどうかを決定するステップと、第2の位置が第1の位置の設定位置公差限度内にあるかどうかを決定するステップと、第1の距離及び第1の位置又は第2の距離及び第2の位置の何れかをレーザ測距計のディスプレイ上に表示するステップであって、(i)第2の距離が第1の距離の距離公差限度内にあり且つ第2の位置が第1の位置の位置公差限度内にある場合に、第1の距離及び第1の位置が表示され、(ii)第2の距離が第1の距離の距離公差限度を超えており及び/又は第2の位置が第1の位置の位置公差限度を超えている場合の何れかに、第2の距離が表示される。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本明細書に開示される装置及び方法について、本開示の実施形態が示される添付図面を参照しながら、より詳細に説明する。しかしながら、本明細書に開示される装置及び方法は、多くの異なる形態で具現化することができ、本明細書に記載される実施形態に限定されるものとして解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が徹底的且つ完全なものとなり、当業者に対して本発明の技術的範囲を十分に伝えるように提供される。
【0031】
特徴及び/又は機能のセットは、兵器照準器、フロントマウント又はリアマウントのクリップオン兵器照準器、及び現場に配備された光学兵器照準器の他の置き換えなど、スタンドアロン視認用光学機器の関連内で容易に適合できることは、当業者には理解されるであろう。更に、特徴及び機能の様々な組み合わせが、あらゆる種類の既存の固定又は可変の視認用光学機器を改造するためのアドオンモジュールに組み込むことができることは、当業者には理解されるであろう。
【0032】
本開示における数値範囲は概算であり、従って、別段の指示がない限り、範囲外の値を含むことができる。数値範囲は、下側の値と上側の値との間に少なくとも2単位の離隔があるとして、1単位刻みで下側の値及び上側の値を含む全ての値を含む(特に別段の記載がない限り)。一例として、例えば距離、速さ、速度等の組成的、物理的又は他の特性が10から100である場合、10、11、12等の全ての個々の値並びに10から44、55から70、97から100等の部分的範囲が明示的に列挙されることが意図される。1未満の値を含む範囲、又は1より大きい端数(例えば1.1、1.5等)を含む範囲については、適宜、1単位を0.0001、0.001、0.01又は0.1とみなす。10未満の1桁の数字を含む範囲(例:1~5)では、1単位は通常0.1とみなされる。これらは具体的に意図されたものの例に過ぎず、列挙された最低値から最高値までの間の数値の全ての可能な組み合わせは、本開示に明示されているものとみなされる。数値範囲は、特に、デバイスのユーザから標的までの距離について、本開示内で提供される。
【0033】
「真下」、「下方」、「下側」、「上方」、及び「上側」等の空間的用語は、説明を容易にするために、図に例示されるように、1つの要素又は特徴の別の要素(単数又は複数)又は特徴(単数又は複数)に対する関係を説明するのに本明細書で使用ことができる。空間的に相対的な用語は、図に描かれている向きに加えて、使用時又は動作時のデバイスの異なる向きを包含することを意図していることは、理解されるであろう。例えば、デバイスが反転された場合、他の要素又は特徴の「下方」又は「真下」と記載された要素は、他の要素又は特徴の「上方」に配向されることになる。従って、例示的な用語「下方」は、上方及び下方の配向の両方を包含することができる。デバイスは、他の向き(90°回転した向き又は他の向き)にされてもよく、本明細書で使用される空間的に相対的な記述子は、それに応じて解釈される。
【0034】
本明細書で使用される場合、用語「及び/又は」は、列挙された関連用語の1又は2以上の任意及び全ての組み合わせを含む。例えば、「A及び/又はB」のような語句で使用される場合、語句「及び/又は」は、A及びBの両方;A又はB;A(単独);並びにB(単独)を含むことを意図している。同様に、「A、B及び/又はC」のような語句で使用される用語「及び/又は」は、以下の実施形態:A、B及びC;A、B又はC;A又はC;A又はB;B又はC;A及びC;A及びB;B及びC;A(単独);B(単独);並びにC(単独)の各々を包含することが意図される。
【0035】
要素又は層が他の要素又は層「の上に」ある、「に接続されている」、又は「に結合されている」と呼ばれる場合、これは、他の要素又は層の上に直接存在するか、接続又は結合することができることは理解されるであろう。或いは、介在する要素又は層が存在してもよい。対照的に、要素又は層が、他の要素又は層「の上に直接的に」、「に直接的に接続された」又は「に直接的に結合された」と称される場合、介在要素又は層は存在しない。
【0036】
本明細書で使用される場合、「電子デバイス」という用語は、スマートフォン、タブレットPC、携帯電話、テレビ電話、電子ブックリーダー、デスクトップPC(パーソナルコンピュータ)、ラップトップコンピュータ、ネットブックコンピュータ、PDA(パーソナルデジタルアシスタント)、PMP(ポータブルマルチメディアプレーヤ)、MP3プレーヤ、モバイル医療デバイス、カメラ、又はウェアラブルデバイス(例えば、ヘッドマウントデバイス(HMD)、電子衣服、電子ブレスレット、電子ネックレス、電子アクセサリ、電子タトゥー、又はスマートウォッチ)を含むことができるが、これらに限定されない。
【0037】
本明細書で使用される場合、用語「ユーザ」又は「射手」は、同義的に、射撃を行うオペレータ又は射撃を行うオペレータと協働して射撃を観察する個人の何れかを指す。
【0038】
本明細書において「他のハンター」という用語が使用される場合、これは、2次的なハンター、狩猟に参加している者又は狩猟場を歩いている者、もしくは狩猟犬自身を指すことを理解されたい。
【0039】
本明細書において、「視認用光学機器」という用語は、標的を選択、識別及び/又は監視するためにユーザ、射手又はスポッターによって使用される装置又は組立体を指す。視認用光学機器は、標的の視覚的観察、すなわち、例えば、赤外線(IR)、紫外線(UV)、レーダー、熱、マイクロ波、磁気イメージング、X線、ガンマ線、同位体及び粒子線を含む放射線、暗視、超音波、音パルス、ソナー、地震振動、磁気共鳴、重力受容体を含む振動受容体、電波を含む放送周波数、テレビ及び携帯電話受容体、又は、標的の他の画像に依存することができる。視認用光学機器によってユーザ/射手/スポッターに提示される標的の画像は、そのままであってもよく、又は、例えば、拡大、増幅、減算、重ね合わせ、フィルタリング、安定化、テンプレートマッチング、又はその他の手段によって強調されてもよい。視認用光学機器によって選択、識別及び/又は監視される標的は、射手の視線内にあるか、又は射手の視線に対して接線方向にあることができる。他の実施形態では、視認用光学機器が標的の合焦画像を提示する間、射手の視線は遮られることがある。視認用光学機器により取得された標的の画像は、例えば、アナログ又はデジタルであり、例えば、html、SML、SOAP、X.25、SNA等のプロトコル、Bluetooth(登録商標)、シリアル、USB又はその他の適切な画像配信方法等のプロトコルを用いたビデオ、物理的ケーブル又はワイヤ、IR、電波、セルラー接続、レーザパルス、光802.1 lb又は他の無線伝送により、1又は2以上の射手及びスポッターのネットワーク内で共有、保存、アーカイブ又は伝送することができる。用語「視認用光学機器」は、「光学照準器」と同義的に使用される。
【0040】
本明細書において、「銃器」とは、携帯可能な銃であり、多くの場合、爆発力の作用により1又は2以上の発射体を発射する銃身付き兵器である。本明細書において、「銃器」という用語には、拳銃、長銃、ライフル銃、散弾銃、カービン銃、自動小銃、半自動小銃、機関銃、サブマシンガン、自動小銃及び突撃銃が含まれる。
【0041】
本明細書において、用語「対外的なシーン」とは、標的を含むがこれに限定されない現実世界のシーンを指す。
【0042】
本明細書で使用される場合、用語「公差限度」は、ユーザ及び/又はデバイスの製造によって設定される上側及び下側の閾値を指す。1つの非限定的な実施形態において、公差限度は、ヤード又はメートル等の距離で設定することができる。別の非限定的な実施形態では、公差限度は、測定のエンジェル、コンパスの方位、又は全地球測位システムによって決定される位置で設定することができる。一実施形態では、公差限度は、1測定単位内又は50測定単位とすることができる。例として及び本開示を限定するものではないが、測距された第2の距離が測距された第1の距離の±3ヤードの公差限度内にあるためには、測距された第2の距離は、測距された第1の距離の3ヤード未満又は3ヤードを超えてはならない。例として、第1の射撃距離は50ヤードであり、公差は±3ヤード(47~53ヤード)である。測距された第2の距離は52ヤードであり、設定公差限度内である。例として、測距された第1の距離は50ヤードで、公差限度は±3ヤード(47~53ヤード)である。第2の距離45ヤードは公差限度の外であるか、又は公差限度を超えている。
【0043】
一実施形態において、本開示は、測距計のユーザに情報を提供するためのシステム及び方法に関する。一実施形態において、本開示は、測距計のユーザに一貫した情報を提供するためのシステム及び方法に関する。一実施形態において、本開示は、情報の第1のセットを測距計のユーザに提供するステップと、測距計を2回目に作動させて情報の第2のセットを計算するステップと、情報の第2のセットが情報の第1のセットの設定公差範囲内にある場合に、測距計のユーザに情報の第1のセットを提供するステップと、を含む方法に関する。
【0044】
別の実施形態において、本開示は、情報の第1のセットを測距計のユーザに提供するステップと、情報の第2のセットを測距計のユーザに提供するステップと、測距計を使用して、情報の第1のセットと情報の第2のセットを比較するステップと、情報の第2のセットが情報の第1のセットの設定公差限度内にある場合に、情報の第1のセットを測距計のユーザに提供するステップと、を含む方法に関する。
【0045】
代表的で非限定的な態様において、測距システムは、レーザビームを使用して、物体又は標的までの距離を決定し、標的に向かってレーザパルスを送信してパルスが標的から反射されて戻ってくるまでの時間を測定することによって動作する。レーザパルスは、パルスレーザダイオードなどの発信器から放出される。放出されたビームの一部はビームスプリッターを通り、及び一部は検出器に反射される。放出されたレーザパルスは透過レンズを通って標的に到達し、標的はレーザパルスの一部を反射して受光レンズを通って戻り、その後受光器を通ってマイクロコントローラユニットに到達し、周知の数学的原理を使って標的までの距離を計算する。また、測距システムは、一例として、ゲイン制御構成要素、充電キャパシタ、アナログ-デジタルコンバータを含む、追加又は代替の構成要素を備えた、より複雑なシステムである可能性もある。
【0046】
一実施形態において、本開示は、レーザ測距計を用いて標的までの第1の距離を決定し、レーザ測距計のユーザに第1の距離を表示するステップと、レーザ測距計を用いて標的までの第2の距離を決定するステップと、第1の距離と第2の距離を比較するステップと、第1の距離及び第2の距離が公差限度内にある場合に、第1の距離をレーザ測距計のユーザに表示するステップを含む、方法に関する。一実施形態では、公差限度は、±1ヤード、±2ヤード、±3ヤード、±4ヤード、±5ヤード、±6ヤード、±7ヤード、±8ヤード、±9ヤード、及び±10ヤードを含むが、これらに限定されない。一実施形態では、公差限度は、±2ヤード未満、±3ヤード未満、又は±4ヤード未満、又は±5ヤード未満である。一実施形態では、公差限度は、±2ヤード以下、±3ヤード以下、±4ヤード以下、及び±5ヤード以下である。
【0047】
一実施形態では、公差限度は、±1~4ヤード、又は±1~3ヤード、又は±1~2ヤードである。
【0048】
一実施形態では、測距計は、距離公差限度の少なくとも2つのセットを有する。一実施形態では、測距計は、±3ヤードの距離公差限度の第1のセット及び±5ヤードの距離公差限度の第2のセットを有する。
【0049】
一実施形態において、測距計は、±1ヤードの距離公差限度の第1のセット及び±3ヤードの距離公差限度の第2のセットを有する。
【0050】
一実施形態では、測距計は、±1ヤードの距離公差限度の第1のセット及び±5ヤードの距離公差限度の第2のセットを有する。
【0051】
一実施形態において、本開示は、レーザ測距計を用いて標的までの第1の距離を決定し、レーザ測距計のユーザに第1の距離を表示するステップと、レーザ測距計を用いて標的までの第2の距離を決定するステップと、第1の距離と第2の距離とを比較するステップと、レーザ測距計のユーザに第1の距離又は第2の距離の何れかを表示するステップであって、第2の距離が第1の距離の選択された公差限度内にある場合に第1の距離が表示され、第2の距離が第1の距離の選択された公差限度の外にあるか又は第1の距離の選択された公差限度を超えている場合に第2の距離が表示される、ステップと、を含む、方法に関する。
【0052】
一実施形態において、本開示は、レーザ測距計を用いて標的までの第1の距離を決定し、レーザ測距計のユーザに第1の距離を表示するステップと、レーザ測距計を用いて標的までの第2の距離を決定するステップと、第1の距離を第2の距離と比較するステップと、第1の距離及び第2の距離が選択された公差限度内にある場合に、レーザ測距計のユーザに第1の距離を表示するステップと、を含む方法に関する。
【0053】
本明細書にて開示された方法は、第1のレンジと第2のレンジが異なる場合に生じる疑念感を取り除き、ユーザが決定された距離の変動以外の要因に集中することを可能にする。一実施形態では、後続の距離が測距計によって受信されて、以前の距離と比較して選択された公差限度内にある場合に、測距計は、以前の距離を引き続き表示する。一貫した距離を表示することにより、ユーザは、射撃の他の全ての態様に集中することができ、より高い確率で射撃ができるようになる。
【0054】
一実施形態において、本明細書にて開示されたシステム及び方法は、時間、距離、角度、方向、ユーザ位置又は特徴の何れかの組み合わせを使用して、表示された距離の公差限度を支援することができる。一実施形態では、時間は、ユーザが設定するか、又は製造者が固定することができる。一実施形態では、設定時間期間内に測距された第2の距離は、測距された第1の距離と比較される。第2の距離が測距された第1の距離の公差限度内であり、設定時間期間内であれば、第1の距離が表示されることになる。
【0055】
一実施形態では、設定時間期間は、5秒、又は10秒、又は15秒、又は20秒、又は30秒、又は40秒、又は50秒、又は55秒、又は60秒、又は60秒より大きい。
【0056】
一実施形態では、設定時間期間は、少なくとも5秒、又は少なくとも20秒、又は少なくとも30秒、又は少なくとも45秒、又は少なくとも60秒である。
【0057】
一実施形態では、設定時間期間は、5秒から90秒、又は10秒から80秒、又は15秒から70秒、又は20秒から60秒、又は25秒から50秒、又は30秒から40秒である。
【0058】
一実施形態では、設定時間期間は、1分未満、2分未満、3分未満、4分未満、5分未満、10分未満、15分未満、又は30分未満である。
【0059】
一実施形態において、設定時間期間は、5秒、10秒、15秒、20秒、25秒、30秒、35秒、40秒、45秒、50秒、55秒、60秒、65秒、及び65秒より大きい時間からなる群から選択される。
【0060】
例として及び本開示を限定するものではないが、アーチェリーのハンターが、鹿などの標的を射撃しようとしている。ハンターは、測距計を用いて鹿までの複数の距離を取得する。受信した第1の距離は32ヤードであり、32ヤードがハンターに表示される。第1の距離を受信するとタイマーがスタートし、指定された時間内に受信した距離が、第1の距離と比較される。測距された第2の距離は33ヤードであり、測距された第2の距離は測距された第1の距離と比較される。公差距離は±2ヤード(30ヤードから34ヤード)に設定され、第2の距離が15秒の設定時間内に受信されるので、表示される距離は、測距された第1の距離である32ヤードとなる。
【0061】
例として及び本開示を限定するものではないが、アーチェリーのハンターが鹿のような標的を射撃しようとしている。ハンターは測距計を用いて鹿までの複数の距離を取得する。受信した第1の距離は32ヤードであり、32ヤードがハンターに表示される。第1の距離を受信するとタイマーがスタートし、指定された時間内に受信した距離が、第1の距離と比較される。測距された第2の距離は40ヤードであり、測距された第2の距離は測距された第1の距離と比較される。公差距離は±2ヤードに設定され、第2の距離は設定時間15秒内に受信された。しかしながら、測距された2の距離(40ヤード)は、公差限度の+2ヤード(30ヤード~34ヤード)より大きいので、表示される距離は測距された2の距離の40ヤードとなる。
【0062】
別の実施形態では、距離、角度、及び方向の公差はまた、ユーザによって設定されるか、又は製造者によって固定にすることができる。本明細書に開示されたシステム及び方法は、距離、角度、方向、及び位置データを取得するために複数の多くの方法に適用される。
【0063】
例として及び本開示を限定するものではないが、ゴルファーが、グリーンを狙ってショットしようとしている。ゴルファーは、測距計を用いてピンまでの複数の距離を取得する。測距された第1の距離は83ヤードであり、83ヤードがゴルファーに表示される。第1の距離の受信により、10秒の設定タイマーがスタートし、10秒内に受信された距離が、測距された第1の距離と比較される。受信した測距された第2の距離は85ヤードであり、測距された第1の距離と比較される。公差距離は±3ヤード(80ヤードから86ヤード)に設定され、測距された第2の距離は10秒の設定時間内に受信されたので、表示される距離は、測距された第1の距離となり、84ヤードのままである。受信された第3の距離は82ヤードであり、第1の距離と比較される。公差距離は±3ヤード(80ヤード~86ヤード)に設定されており、第3の距離が、設定時間10秒内に受信されたので、表示される距離は測距された第1の距離となり、84ヤードのままとなる。
【0064】
例として及び本開示を限定するものではないが、射手がスチール標的を射撃しようとしている。射手は測距計を用いて標的までの複数の距離を得る。第1の距離は299ヤードであり、299ヤードが射手に表示される。第1の距離を受信すると、15秒間の設定タイマーがスタートし、設定時間内に受信した距離が、測距された第1の距離と比較される。第2の距離は301ヤードであり、測距された第1の距離と比較される。公差距離は±2ヤード(297ヤードから301ヤード)に設定され、第2の距離は、15秒の設定時間内に受信されたので、表示される距離は測距された第1の距離となり、299ヤードのままである。
【0065】
例として及び本開示を限定するものではないが、ゴルファーがフェアウェイでショットしようとしている。ゴルファーは測距計を用いて複数の距離を得て、クラブ選択及びショットの配置を支援する。測距された第1の距離は木まで245ヤードであり、245ヤードがゴルファーに表示される。第1の距離の受信により、10秒の設定タイマーがスタートし、指定時間内に受信された距離が、測距された第1の距離と比較される。受信した測距された第2の距離は223ヤードで、ゴルファーからフェアウェイの中央までの距離を表し、第1の距離245ヤードと比較される。公差距離は±3ヤード(242ヤードから248ヤード)に設定されており、測距された第2の距離は設定公差限度の外であるので、表示される距離は、測距された第2の距離の223ヤードとなる。この実施形態では、223ヤードの第2の距離が、後続の距離範囲と比較される距離となる。受信した測距された第3の距離は、ゴルファーからフェアウェイの中央までの距離を表す225ヤードであり、測距された第2の距離223ヤードと比較される。公差距離は±3ヤード(220ヤードから226ヤード)に設定されており、測距された第3の距離が設定時間10秒内に受信されたので、表示される距離は、測距された第2の距離である223ヤードのままである。
【0066】
例として及び本開示を限定するものではないが、ハンターが、ヘラジカをライフル射撃しようとしている。猟師は、測距計を用いてヘラジカまでの複数の距離を得る。測距計は、10秒の設定タイマー、±3ヤードの距離公差限度、及び±5°のコンパス読み取り値公差限度を有する。測距された第1の距離は174ヤードであり、第1のコンパス方位は275°であった。174ヤードの測距された距離がハンターに表示される。測距された第1の距離が受信されると、10秒の設定タイマーがスタートし、指定された時間内に受信した距離が、測距された第1の距離及びコンパス方位と比較される。第2の距離は173ヤード、コンパス方位は272°であり、第1の距離及びコンパス方位と比較される。距離公差は±3ヤード(171ヤードから177ヤード)に設定され、コンパス読み取り値公差は±5°(270°から280°)に設定された。測距された第2の距離と第2のコンパス方位は、設定された公差限度内にあり、表示された距離及びコンパス読み取り値は、測距された第1の距離174ヤード、第1のコンパス方位275°に対応している。
【0067】
例として及び本開示を限定するものではないが、ゴルファーがバンカーを避けてショットしようとしている。ゴルファーは測距計を用いて、バンカーの向こう側までの第1の距離を得る。第1の距離は204ヤードであり、204ヤードがゴルファーに表示される。第1の距離の受信により、10秒の設定タイマーがスタートし、指定時間内に受信された距離が測距された第1の距離と比較される。測距された第2の距離はバンカーの手前側の距離であり、測距された第2の距離は197ヤードである。レーザ測距計は、測距された第2の距離を測距された第1の距離と比較する。公差距離は±3ヤード(201ヤードから207ヤード)に設定されており、測距された第2の距離は、設定公差限度の外であるため、表示される距離は、測距された第2の距離の197ヤードに対応する。
【0068】
例として及び本開示を限定するものではないが、アーチェリーのハンターが、鹿を射撃しようとしている。猟師は、測距計を用いて2頭の異なる鹿までの距離を得る。測距計は、10秒の設定タイマー、±2ヤードの公差距離、及び±5°の公差角度を有する。測距された第1の距離は、第1の鹿に対応する第1の角度32°にて36ヤードであり、角度32°での36ヤードがハンターに表示される。第1の距離の受信により、10秒の設定タイマーがスタートし、10秒内に受信された距離及び角度が、第1の距離及び角度と比較される。測距された第2の距離は、第2の鹿に対応する第2の角度24°にて34ヤードであり、測距された第1の距離及び決定された第1の角度と比較される。公差距離は±2ヤード(34ヤードから38ヤード)に設定され、公差角度は±5°(27°から37°)に設定された。測距された第2の距離は公差限度内であるが、第2の角度は公差限度の外である。従って、表示された距離及び角度は、第2の距離34ヤード及び第2の角度24°に対応することになる。
【0069】
例として及び本開示を限定するものではないが、ゴルファーが、フェアウェイに戻るためにショットしようとしている。ゴルファーは、測距計を用いてフェアウェイまでの距離を得る。測距計は、8秒の設定タイマー、±2ヤードの公差距離、及び±3フィートに設定されたGPS公差距離を有する。測距された第1の距離は98ヤードであり、オンボードGPSから第1の位置が得られる。第1の距離の受信により、設定タイマーがスタートし、指定時間内に受信された距離は、第1の距離及びGPS位置と比較される。第2の距離は97ヤードであり、第2のGPS位置は元の位置から2フィート左である。第2の距離及び第2のGPS位置は、第1の距離及び第1のGPS位置と比較される。公差距離は±2ヤード(96ヤードから100ヤード)に設定され、GPS公差距離は±3フィートに設定された。測距された第2の距離及び第2のGPS位置は、設定公差限度内であるので、表示される距離及びGPS位置は、測距された第1の距離98ヤード及び第1のGPS位置のままである。
【0070】
例として及び本開示を限定するものではないが、ハンターが並木までの距離を得ようとしている。ハンターは、測距計を用いて並木までの距離を得る。測距計は、設定時間期間10秒、±3ヤードに設定された公差距離、±5°に設定された公差角度、及び±10°に設定された公差方位を有する。測距された第1の距離は、第1の角度6°及び第1の方位47°で422ヤードであり、これら全てがユーザに表示される。測距された第1の距離が受信されると、10秒の設定タイマーがスタートし、指定時間内に受信された距離、角度及び方位が、第1の距離、第1の角度及び第1の方位と比較される。受信した並木までの第2の距離は、第2の角度5°及び第2の方位45°で426ヤードであり、第1の距離、第1の角度、及び第1の方位と比較される。公差距離は±3ヤード(419~425)、公差角度は±5°(1°~11°)、公差方位は±10°(0°~20°)に設定された。測距された第2の距離が公差限度の外であるため、測距された第2の距離、第2の角度及び第2の方位がユーザに表示される。
【0071】
本開示の原理によるレーザベースの測距計器の代表的な実施構成では、外装ハウジングは、ゴルフグリップタイプの材料と組み合わせて、ゴルフクラブヘッドと同様の研磨された金属表面を備え、ユニットに改良されたより確実な把持を可能にすることができる。ゴルフクラブヘッドのカバーと類似した材料及びデザインのキャリングケースもまた、この器具に付随することができる。
【0072】
一実施形態において、本開示は、測距された第1の距離と測距された第2の距離とを比較するためのプログラムに関する。
【0073】
別の実施形態において、本開示は、第1のGPS位置と第2のGPS位置とを比較するためのプログラムに関する。
【0074】
別の実施形態において、本開示は、第1の角度と第2の角度とを比較するためのプログラムに関する。
【0075】
別の実施形態において、本開示は、第1の方位と第2の方位とを比較するためのプログラムに関する。
【0076】
一実施形態において、本開示は、測距された第1の距離と測距された第2の距離とを比較するように構成されたレーザ測距計に関する。
【0077】
別の実施形態において、本開示は、第1のGPS位置と第2のGPS位置とを比較するように構成されたレーザ測距計に関する。
【0078】
別の実施形態において、本開示は、第1の角度と第2の角度とを比較するように構成されたレーザ測距計に関する。
【0079】
別の実施形態において、本開示は、第1の方位と第2の方位とを比較するように構成されたレーザ測距計に関する。
【0080】
一実施形態において、本開示は、レーザ測距計に関する。一実施形態では、レーザ測距計は、1又は2以上の公差限度についてプログラムすることができる。一実施形態において、公差限度は、レーザ測距計の使用用途に基づいて決定することができる。一実施形態では、レーザ測距計は、狩猟用の公差限度の第1のセット及びゴルフ用の公差限度の第2のセットを有することができる。一実施形態では、レーザ測距計は、公差限度の2セット以上を有することができる。一実施形態では、公差限度は、ユーザによって選択することができる。一実施形態では、公差限度は、レーザ測距計の製造者によって選択される。
【0081】
一実施形態では、レーザ測距計は、測距された第1の距離と測距された第2の距離とを比較するように構成される。別の実施形態では、レーザ測距計は、第1の距離又は第2の距離の何れかをレーザ測距計のディスプレイ上に表示するように構成され、第2の距離が第1の距離の設定公差限度内にある場合に第1の距離が表示され、第2の距離が設定公差限度の外にある場合に第2の距離が表示される。
【0082】
別の実施形態において、レーザ測距計は、測距された第1の距離と測距された第2の距離とを比較し、第1のコンパス方位と第2のコンパス方位とを比較し、第1の距離及び第1のコンパス方位又は第2の距離及び第2のコンパス方位の何れかをレーザ測距計のディスプレイ上に表示するように構成され、(i)第2の距離が第1の距離の設定距離公差限度内にあり、第2のコンパス方位が第1のコンパス方位の設定コンパス方位公差限度内にある場合に、第1の距離及び第1のコンパス方位が表示され、及び(ii)第2の距離及び第2のコンパス方位は、第2の距離が第1の距離の設定距離公差限度を超えている場合、及び/又は第2のコンパス方位が第1のコンパス方位の設定コンパス方位公差限度を超えている場合に表示される。
【0083】
別の実施形態において、レーザ測距計は、測距された第1の距離と測距された第2の距離とを比較し、第1の測定角度と第2の測定角度とを比較し、第1の距離及び第1の測定角度又は第2の距離及び第2の測定角度の何れかをレーザ測距計のディスプレイ上に表示するように構成され、(i)第2の距離が第1の距離の設定距離公差限度内にあり、且つ第2の測定角度が第1の測定角度の設定測定角度公差限度内にある場合に、第1の距離及び第1の測定角度が表示され、(ii)第2の距離及び第2の測定角度は、第2の距離が第1の距離の設定距離公差限度を超えている場合、及び/又は第2の測定角度が設定測定角度公差限度を超えている場合に表示される。
【0084】
別の実施形態では、レーザ測距計は、測距された第1の距離と測距された第2の距離とを比較し、第1のGPS位置と第2のGPS位置とを比較し、第1の距離及び第1のGPS位置又は第2の距離及び第2のGPS位置の何れかをレーザ測距計のディスプレイ上に表示するように構成され、(i)第2の距離が第1の距離の設定距離公差限度内にあり、第2のGPS位置が第1のGPS位置の設定GPS位置公差限度内にある場合に、第1の距離及び第1のGPS位置が表示され、(ii)第2の距離及び第2のGPS位置は、第2の距離が第1の距離の設定距離公差限度を超えている場合、及び/又は第2のGPS位置が設定GPS位置公差限度を超えている場合に表示される。
【0085】
一実施形態では、レーザ測距計は、第1の距離を測距し、第1の測距された距離をディスプレイ上に表示し、第2の距離を測距し、レーザ測距計を用いて第1の距離と第2の距離とを比較し、第1の距離又は第2の距離の何れかをディスプレイ上に表示するように構成され、第2の距離が第1の距離の設定許容限界内にある場合に第1の距離が表示され、第2の距離が設定許容限界外にある場合に第2の距離が表示される。
【0086】
一実施形態において、測距計は、第1の距離を測距し、第1のコンパス方位を決定し、測距された第1の距離及び第1のコンパス方位をディスプレイ上に表示し、第2の距離を測距し、第2のコンパス方位を決定し、第2の距離を第1の距離と比較し、第2のコンパス方位を第1のコンパス方位と比較するように構成され、第1の距離と第1のコンパス方位、又は第2の距離と第2のコンパス方位の何れかを測距計のディスプレイ上に表示し、(i)第2の距離が第1の距離の公差限度内にあり且つ第2のコンパス方位が第1のコンパス方位の公差限度内にある場合に、第1の距離と第1のコンパス方位を表示し、(ii)第2の距離及び第2のコンパス方位は、第2の距離が第1の距離の設定距離公差限度を超えている場合、及び/又は第2のコンパス方位が第1のコンパス方位の設定コンパス方位公差限度を超えている場合に表示される。
【0087】
一実施形態において、レーザ測距計は、レーザ測距計を用いて第1の距離を測距し、第1の測定角度を決定し、測距された第1の距離及び第1の測定角度をディスプレイ上に表示し、レーザ測距計を用いて第2の距離を測距し、第2の測定角度を決定し、第2の距離が第1の距離の設定距離公差限度内にあるか否かを決定し、第2の測定角度が第1の測定角度の設定測定角度公差限度内にあるか否かを決定するように構成され、レーザ測距計のディスプレイ上に、第1の距離及び第1の測定角度、又は第2の距離及び第2の測定角度の何れかを表示し、(i)第2の距離が第1の距離のセット距離公差限度内にあり且つ第2の測定角度が第1の測定角度のセット測定角度公差限度内にある場合に、第1の距離及び第1の測定角度が表示され、(ii)第2の距離が第1の距離のセット距離公差限度を超えており及び/又は第2の測定角度が第1の測定角度のセット測定角度公差限度を超えている場合に、第2の距離が表示される。
【0088】
照準デバイスの様々な実施形態について詳細に説明してきたが、これに対する修正及び変形が可能であり、その全てが本発明の真の精神及び範囲内にあることは明らかであろう。上記の説明に関して、開示された技術の部品の最適な寸法関係は、大きさ、材料、形状、機能及び操作、組立及び使用の方法のバリエーションを含むように、当業者には容易に明らかであり、自明であると考えられ、図面に図示され、明細書に記載されたものと同等の関係は全て、本発明に包含されることが意図されることを理解されたい。従って、上述のことは、本発明の原理を例示するものに過ぎないと考えられる。更に、多数の修正及び変更が当業者には容易に想起されるので、本発明を図示及び記載された正確な構造及び動作に限定することは望ましくなく、従って、本発明の範囲に属する全ての好適な修正及び等価物に頼ることができる。
【国際調査報告】