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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-04-24
(54)【発明の名称】エアコン
(51)【国際特許分類】
   F24F 13/20 20060101AFI20240417BHJP
   F24F 1/028 20190101ALI20240417BHJP
   F24F 1/0018 20190101ALI20240417BHJP
【FI】
F24F1/0007 401E
F24F1/028
F24F1/02 411E
F24F1/0018
F24F1/02 411A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023571201
(86)(22)【出願日】2021-11-30
(85)【翻訳文提出日】2023-11-15
(86)【国際出願番号】 CN2021134244
(87)【国際公開番号】W WO2022257374
(87)【国際公開日】2022-12-15
(31)【優先権主張番号】202110636362.X
(32)【優先日】2021-06-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517416385
【氏名又は名称】広東美的暖通設備有限公司
【氏名又は名称原語表記】GD MIDEA HEATING & VENTILATING EQUIPMENT CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Penglai Industry Road,Beijiao,Shunde Foshan,Guangdong 528311,China
(71)【出願人】
【識別番号】523296704
【氏名又は名称】合肥美的暖通▲設▼▲備▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】HEFEI MIDEA HEATING & VENTILATING EQUIPMENT CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No. 88, Chuangxin Avenue, Boyan Science Park, High-Tech Zone, Hefei City, Anhui 230088, CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100141139
【弁理士】
【氏名又は名称】及川 周
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100203297
【弁理士】
【氏名又は名称】橋口 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100175824
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 淳一
(74)【代理人】
【識別番号】100135301
【弁理士】
【氏名又は名称】梶井 良訓
(72)【発明者】
【氏名】谷 勇
(72)【発明者】
【氏名】▲カン▼ 昌利
(72)【発明者】
【氏名】周 柏松
(72)【発明者】
【氏名】祝 孟豪
(72)【発明者】
【氏名】李 ▲運▼志
(72)【発明者】
【氏名】奚 洋
(72)【発明者】
【氏名】葛 ▲珊▼▲珊▼
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ 淋
【テーマコード(参考)】
3L049
3L051
【Fターム(参考)】
3L049BB05
3L049BB06
3L051BG05
3L051BJ10
(57)【要約】
本願は、エアコンを提案し、連通されたファンチャンバ及び熱交換チャンバを含む筐体と、筐体に設けられ、熱交換チャンバ及びファンチャンバに連通される電気制御ボックスと、電気制御ボックス内に設けられる電気制御部材と、ファンチャンバ内に設けられ、熱交換チャンバに送風して、電気制御ボックスを放熱するために使用できるファンアセンブリと、を備える。本願は、エアコンの内部に循環流路を形成することができ、これにより、ファンチャンバ内の気流が熱交換チャンバに入った後、少なくとも一部の気流が電気制御ボックス内に流れ込み、電気制御ボックスを通ってファンチャンバに戻り、さらに、該部分の気流によって電気制御ボックスの効率的な放熱を実現し、電気制御ボックス及び電気制御部材の耐用年数を確保する
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアコンであって、
連通されたファンチャンバ及び熱交換チャンバを含む筐体と、
前記筐体に設けられ、前記熱交換チャンバ及び前記ファンチャンバに連通される電気制御ボックスと、
前記電気制御ボックス内に設けられる電気制御部材と、
前記ファンチャンバ内に設けられ、前記熱交換チャンバに送風して、前記電気制御ボックスを放熱するために使用できるファンアセンブリと、を備えるエアコン。
【請求項2】
前記電気制御ボックスには、前記熱交換チャンバに連通される第1の放熱孔、及び前記ファンチャンバに連通される第2の放熱孔が設けられ、
前記ファンチャンバ内の気流が前記熱交換チャンバに入った後、少なくとも一部の気流が前記第1の放熱孔を通って前記電気制御ボックス内に流れ込み、前記第2の放熱孔を通って前記ファンチャンバに流れ戻る、
請求項1に記載のエアコン。
【請求項3】
前記エアコンは、前記熱交換チャンバと前記電気制御ボックスとを連通する放熱風路をさらに備える、
請求項1に記載のエアコン。
【請求項4】
前記ファンチャンバと前記熱交換チャンバとの連通部に設けられる取付ビーム、及び
前記熱交換チャンバ内に設けられる支持部材、をさらに備え、
前記放熱風路は、前記取付ビームと前記支持部材との間に位置する、
請求項3に記載のエアコン。
【請求項5】
前記電気制御ボックスは、前記ファンチャンバの側方に位置し、
前記放熱風路は、前記ファンアセンブリの送風方向に対して横方向に設置される、
請求項3に記載のエアコン。
【請求項6】
前記放熱風路の入口端と前記ファンチャンバの出口端との間に間隔があり、
前記支持部材は前記放熱風路の入口端にガイドアーク面が設けられる、
請求項4に記載のエアコン。
【請求項7】
熱交換器をさらに備え、前記熱交換チャンバ内に設けられ、前記放熱風路の入口端が前記熱交換器の前記ファンアセンブリに対向する一側に位置し、
前記ファンチャンバ内の気流が前記熱交換チャンバに入った後、少なくとも一部の気流が前記放熱風路内に流れ込み、少なくとも一部の気流が前記熱交換器と熱交換を行う、
請求項4に記載のエアコン。
【請求項8】
前記筐体は、パイプラインチャンバをさらに含み、前記パイプラインチャンバは、前記支持部材を介して前記熱交換チャンバから分離され、
前記放熱風路は、前記パイプラインチャンバと前記電気制御ボックスとの間に位置する、請求項7に記載のエアコン。
【請求項9】
前記ファンチャンバに設けられ、前記熱交換チャンバへガイドするために使用できる導風カバーをさらに備える、請求項3~8のいずれか1項に記載のエアコン。
【請求項10】
前記導風カバーは送風口を含み、前記送風口は前記熱交換チャンバに向かって設置され、
前記導風カバーの側壁は、前記送風口にガイド斜面が形成され、
前記ガイド斜面は、前記放熱風路の入口端に向かって延びる、
請求項9に記載のエアコン。
【請求項11】
前記導風カバーは吸風口を含み、前記吸風口は前記ファンチャンバの還風口に向かって設置され、
前記電気制御ボックスは前記導風カバーの側方に位置する、
請求項9に記載のエアコン。
【請求項12】
前記ファンチャンバは還風口を含み、前記熱交換チャンバは吹出口を含み、前記還風口と前記吹出口との間は風路であり、
前記電気制御ボックスは前記風路の側方に位置し、前記熱交換チャンバ内の一部の前記風路に連通される、請求項1~8のいずれか1項に記載のエアコン。
【請求項13】
前記ファンアセンブリは、
前記風路内に設けられる風車と、
前記風車と前記電気制御ボックスとの間に設けられ、前記風車に接続される駆動部材と、を含む、請求項12に記載のエアコン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、2021年06月08日に中国国家知識産権局に提案された、出願番号が「202110636362.X」で、発明名称が「エアコン」である中国特許出願の優先権を主張し、その全部内容は引用により本願に結合される。
【0002】
本願は空調技術分野に関し、具体的に、エアコンに関する。
【背景技術】
【0003】
モータドライブモジュールなどの電気制御機器は、使用中に熱を発生する。関連技術において、電気制御ボックス内に放熱部材を設置しているが、放熱部材の放熱効率が高くなく、電気制御部材及び電気制御ボックス内部の放熱問題を効果的に解決することができず、電気制御部材が破損しやすい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願は、従来の技術に存在する技術的問題の一つを少なくとも解決することを目的とする。
【0005】
このため、本願はエアコンを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願は、連通されたファンチャンバ及び熱交換チャンバを含む筐体と、筐体に設けられ、熱交換チャンバ及びファンチャンバに連通される電気制御ボックスと、電気制御ボックス内に設けられる電気制御部材と、ファンチャンバ内に設けられ、熱交換チャンバに送風し、電気制御ボックスを放熱するために使用できるファンアセンブリと、を備えるエアコンを提供する。
【0007】
本願によるエアコンは、筐体、電気制御ボックス、電気制御部材及びファンアセンブリを備える。エアコンの送風方向に沿って、筐体は連通されたファンチャンバと熱交換器を含み、電気制御ボックスは筐体に設けられ、熱交換チャンバとファンチャンバとに連通される。電気制御部材は電気制御と電気制御ボックス内に設けられ、エアコン全体の制御作動を確保することができる。ファンアセンブリは、ファンチャンバ内に設けられ、作動中に熱交換チャンバに送風することができる。
【0008】
特に、ファンアセンブリは、作動時に熱交換チャンバに送風することができ、これにより、熱交換チャンバ内の圧力強度が上昇し、電気制御ボックス及びファンチャンバ内の圧力強度よりも高い。このため、エアコンの作動中に、熱交換チャンバと電気制御ボックスとの間に一定の圧力強度差があるため、熱交換チャンバ内のガスの少なくとも一部が電気制御ボックスに入り、電気制御ボックスを流れた後にファンチャンバ内に戻る。エアコンの使用中に、電気制御部材は熱を発生し、電気制御ボックスの内部温度が上昇し、高温になると、電気制御部材が破損しやすくなり、電気制御部材の耐用年数に影響を与える。このため、電気制御ボックスを流れる気流は、電気制御ボックス及び電気制御ボックス内の電気制御部材を効果的に放熱することができ、電気制御ボックス内の温度が適切になり、電気制御部材の温度が低下し、さらに電気制御ボックス及び電気制御部材の使用の安全性を確保する。
【0009】
また、本願によるエアコンは、作動中に、熱交換チャンバ内のガスが電気制御ボックス内に入り、ファンアセンブリが作動時に熱交換チャンバに持続的に送風し、これにより、熱交換チャンバ内の圧力強度は、電気制御ボックス及びファンチャンバ内の圧力強度より大きい。このため、本願は、電気制御ボックス内に入るガス量を顕著に上げて、電気制御ボックスと電気制御ボックス内部の電気制御部材との放熱効果を高めることができ、特に外部環境の空気を利用して電気制御ボックスを降温する関連技術の技術的解決手段よりも、本願の放熱効果がより顕著である。また、ファンアセンブリによって駆動される気流の温度そのものが相対的に低いため、熱交換チャンバ内の気流が電気制御ボックスを流れる際に、その気流自体が電気制御ボックス内の電気制御部材をある程度降温し、電気制御部材の温度をさらに下げ、電気制御部材の耐用年数を確保する。
【0010】
このため、本願はエアコンの内部に循環流路を形成して、ファンチャンバ内の気流が熱交換チャンバに入った後、少なくとも一部の気流が電気制御ボックス内に入り、電気制御ボックスを経由してファンチャンバに戻り、この部分の気流によって電気制御ボックスの効率的な放熱を実現し、電気制御ボックス及び電気制御部材の耐用年数を確保する。
【0011】
本願の上記技術的解決手段によるエアコンは、以下の付加的な技術的特徴を更に有してもよい。
【0012】
上記技術的解決手段において、電気制御ボックスには、熱交換チャンバに連通される第1の放熱孔、及びファンチャンバに連通される第2の放熱孔が設けられ、ファンチャンバ内の気流が熱交換チャンバに入った後、少なくとも一部の気流が第1の放熱孔を通って電気制御ボックス内に流れ込み、第2の放熱孔を通ってファンチャンバに流れ戻る。
【0013】
いくつかの可能な技術的解決手段において、エアコンは放熱風路をさらに備え、放熱風路は熱交換チャンバと電気制御ボックスとに連通される。
【0014】
いくつかの可能な技術的解決手段において、エアコンは、ファンチャンバと熱交換チャンバとの連通部に設けられる取付ビーム、及び熱交換チャンバ内に設けられる支持部材をさらに備える。放熱風路は、取付ビームと支持部材との間に位置する。
【0015】
いくつかの可能な技術的解決手段において、電気制御ボックスはファンチャンバの側方にあり、放熱風路はファンアセンブリの送風方向より横方向に設けられる。
【0016】
いくつかの可能な技術的解決手段において、放熱風路の入口端とファンチャンバの出口端との間に間隔を有し、支持部材は放熱風路の入口端にガイドアーク面が設けられる。
【0017】
いくつかの可能な技術的解決手段において、エアコンは、熱交換チャンバ内に設けられる熱交換器をさらに備え、放熱風路の入口端は熱交換器のファンアセンブリに対向する一側に位置し、ファンチャンバ内の気流が熱交換チャンバに入った後、少なくとも一部の気流が放熱風路内に流れ込み、少なくとも一部の気流が熱交換器と熱交換する。
【0018】
いくつかの可能な技術的解決手段において、筐体は、パイプラインチャンバをさらに含み、パイプラインチャンバは支持部材を介して熱交換チャンバから分離し、放熱風路はパイプラインチャンバと電気制御ボックスとの間に位置する。
【0019】
上記のいずれかの技術的解決手段において、エアコンは、ファンチャンバに設けられ、熱交換チャンバへガイドするために使用できる導風カバーをさらに備える。
【0020】
上記のいずれかの技術的解決手段において、導風カバーは、熱交換チャンバに向かって設けられる送風口を含み、導風カバーの側壁は送風口にガイド斜面が形成され、ガイド斜面は放熱風路の入口端に向かって延びる。
【0021】
上記のいずれかの技術的解決手段において、導風カバーは、ファンチャンバの還風口に向かって設けられる吸風口を含み、電気制御ボックスは導風カバーの側方に位置し、ファンチャンバに連通される。
【0022】
上記のいずれかの技術的解決手段において、ファンチャンバは還風口を含み、熱交換チャンバは吹出口を含み、還風口と吹出口との間は風路であり、電気制御ボックスは風路の側方に位置し、熱交換チャンバ内の一部の風路に連通される。
【0023】
上記のいずれかの技術的解決手段において、ファンアセンブリは、風路内に設けられる風車と、風車と電気制御ボックスとの間に設けられ、風車に接続される駆動部材とを含む。
【0024】
上記のいずれかの技術的解決手段において、エアコンは、ファンチャンバの還風口に設けられるろ過装置をさらに含む。
【0025】
本願の付加的な態様と利点は以下の説明から部分的に明らかになり、または本願の実践を通じて了解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
本願の上記及び/又は付加的な態様と利点は、以下の図面を組み合わせて実施例の説明から明らかになり、容易に理解される。
図1】本願の一実施例によるエアコンの底面図(バックプレーンを隠す)である。
図2】本願の一実施例によるエアコンの断面図である。
図3】本願の一実施例によるエアコンの構造模式図である。
図4図3に示すエアコンのA部の部分拡大図である。
図5図3に示すエアコンのB部の部分拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
本願の上記目的、特徴及び利点をより明らかに理解するために、以下、図面と具体的な実施形態を組み合わせて本願をさらに詳細に説明する。なお、衝突しない範囲で、本願の実施例及び実施例における特徴を互いに組み合わせることができる。
【0028】
本願を十分に理解するために、以下の説明では数多くの具体的な細部を説明するが、本願はここで説明される形態と異なるもので実施してもよく、このため、本願の保護範囲は以下で開示される具体的な実施例によって制限されない。
【0029】
以下、図1図5を参照して本願のいくつかの実施例によるエアコンを説明する。図1図2の破線矢印は、気流方向を示す。
【0030】
図1図2及び図3に示すように、本願の第1の実施例は、エアコンを提供し、筐体102、電気制御ボックス108、電気制御部材110及びファンアセンブリ112を備える。
【0031】
図1図2に示すように、エアコンの送風方向に沿って、筐体102は、連通されたファンチャンバ104と熱交換器144とを含み、電気制御ボックス108は筐体102に設けられ、電気制御ボックス108は熱交換チャンバ106に連通される。電気制御部材110は、電気制御と電気制御ボックス108内に設けられ、エアコン全体の制御作動を確保することができる。ファンアセンブリ112は、ファンチャンバ104内に設けられ、作動中に熱交換チャンバ106に送風することができる。
【0032】
特に、図1図2に示すように、ファンアセンブリ112は、作動時に熱交換チャンバ106に送風することができ、これにより、熱交換チャンバ106内の圧力強度が上昇し、電気制御ボックス108内の圧力強度より高い。このため、エアコンの作動中に、熱交換チャンバ106と電気制御ボックス108との間に一定の圧力強度差があるため、熱交換チャンバ106内のガスの少なくとも一部が電気制御ボックス108に入り、電気制御ボックス108を流れた後にファンチャンバ104内に戻る。
【0033】
エアコンの使用中に、電気制御部材110は、熱を発生し、電気制御ボックス108の内部温度が上昇し、高温になると、電気制御部材110が破損しやすくなり、電気制御部材110の耐用年数に影響を与える。このため、電気制御ボックス108を流れる気流は、電気制御ボックス108及び電気制御ボックス108内の電気制御部材110を効果的に放熱することができ、電気制御ボックス108内の温度が適切になり、電気制御部材110の温度が低下し、さらに電気制御ボックス108及び電気制御部材110の使用の安全性を確保する。
【0034】
また、本実施例によるエアコンは、作動中に、熱交換チャンバ106内のガスが電気制御ボックス108内に入り、ファンアセンブリ112が作動時に熱交換チャンバ106に持続的に送風し、これにより、熱交換チャンバ106内の圧力強度は、電気制御ボックス108及びファンチャンバ104内の圧力強度より大きい。このため、本実施例は、電気制御ボックス108内に入るガス量を顕著に上げて、電気制御ボックス108と電気制御ボックス108内部の電気制御部材110の放熱効果を高めることができ、特に外部環境の空気を利用して電気制御ボックスを降温する関連技術の技術的解決手段よりも、本願の放熱効果がより顕著である。
【0035】
また、ファンアセンブリ112によって駆動される気流の温度そのものが相対的に低いため、熱交換チャンバ106内の気流が電気制御ボックス108に入る際に、その気流自体が電気制御ボックス108内の電気制御部材110をある程度降温し、電気制御部材110の温度をさらに下げ、電気制御部材110の耐用年数を確保する。
【0036】
このため、本実施例によるエアコンは、エアコンの内部に循環流路を形成して、ファンチャンバ104内の気流が熱交換チャンバ106に入った後、少なくとも一部の気流が電気制御ボックス108内に入り、電気制御ボックス108を経由してファンチャンバ104に戻り、この部分の気流によって、電気制御ボックス108と熱交換チャンバ106との連通を確保し、作動中に、熱交換チャンバ106内の圧力強度が電気制御ボックス108及びファンチャンバ104内の圧力強度より高く、これにより、熱交換チャンバ106内の気流が電気制御ボックス108内を持続的に流れ、電気制御ボックス108及び電気制御部材110の効率的な放熱を実現することができる。
【0037】
本願の第2の実施例はエアコンを提供し、実施例1に基づいて、さらに、図4図5に示すように、電気制御ボックス108には第1の放熱孔120と第2の放熱孔124とが設けられる。第1の放熱孔120は、熱交換チャンバ106に連通され、熱交換チャンバ106内の気流が電気制御ボックス108内に入ることができ、第2の放熱孔124は、ファンチャンバ104に連通され、電気制御ボックス108内の気流がファンチャンバ104内に入ることを確保する。このように、ファンチャンバ104、熱交換チャンバ106及び電気制御チャンバの間に循環流路を形成し、エアコンの作動中に電気制御ボックス108及び電気制御ボックス108内の電気制御部材110を持続的に放熱するようにする。
【0038】
具体的に、エアコンの作動中に、ファンアセンブリ112は、熱交換チャンバ106に持続的に送風し、熱交換チャンバ106の圧力強度は、電気制御ボックス108内の圧力強度より大きく、このとき、ファンチャンバ104内の気流は、持続的に第1の放熱孔120を通って電気制御ボックス108内に入り、その後、電気制御ボックス108内の少なくとも一部の気流が持続的に第2の放熱孔124を通ってファンチャンバ104内に流れ戻って再度送風に参加する。第2の放熱孔124からファンチャンバ104内に流れ戻る気流が、電気制御ボックス108内の熱を奪うことができ、これにより、電気制御ボックス108及び電気制御ボックス108内部の電気制御部材110の効率的な放熱を実現する。
【0039】
なお、本実施例によるエアコンは実施例1に提案されたエアコンの有益な効果をすべて備え、作動時に熱交換チャンバ106内の気流が持続的に電気制御ボックス108内に入ることを確保し、さらに電気制御ボックス108及び電気制御部材110を効率よく放熱する。
【0040】
本願の第3の実施例はエアコンを提供し、実施例1に基づいて、さらに、図2に示すように、エアコンは放熱風路114をさらに備え、熱交換チャンバ106は電気制御ボックス108に放熱風路114によって連通される。即ち、ファンアセンブリの作動中に、熱交換チャンバ106内の空気は圧力強度差の駆動で放熱風路114内に入ることができ、放熱風路114を通過して電気制御ボックス108内に入り、電気制御ボックス108と電気制御部材110の効率的な放熱を実現する。
【0041】
特に、上記放熱風路114の使用により、熱交換チャンバ106と電気制御ボックス108との連通状況を大幅に向上させるとともに、エアコンの作動中に、単位時間で電気制御ボックス108内に入るガス量を確保し、さらに電気制御ボックス108及び電気制御ボックス108内の電気制御部材110の放熱効果を確保することができる。
【0042】
また、上記放熱風路114の使用により、熱交換チャンバ106と電気制御ボックス108との間の相対位置の要求を低下させ、電気制御ボックス108の取付がより柔軟であり、放熱風路114が連通できる位置に設ければ、実現可能である。
【0043】
なお、放熱風路114の入口端は、ファンチャンバ104と熱交換チャンバ106との連通部に位置し、放熱風路114の入口端と熱交換チャンバ106内の熱交換器144との一定の距離を確保し、電気制御ボックス108内に入る空気の湿度を低く確保し、電気制御ボックス108の内部に湿気が溜まることを防止し、電気制御ボックス108の内部の空気が乾燥することを確保し、さらに電気制御ボックス108と電気制御部材110との耐用年数を確保する。
【0044】
該実施例において、さらに、図1図2に示すように、エアコンは、取付ビーム116と支持部材118とをさらに備える。取付ビーム116は、筐体102の中部に設けられ、ファンチャンバ104と熱交換チャンバ106との連通部に位置し、取付ビーム116は横ビームとして使用できる。支持部材118は、熱交換チャンバ106内に設けられ、筐体102の内部に当接することができ、筐体102自体の強度と硬さとを確保するようにし、エアコンは、輸送中と使用中に、衝突による筐体102の凹みを避ける。
【0045】
特に、図2に示すように、本実施例は、取付ビーム116と支持部材118との間に一定のスペースがあることを確保し、取付ビーム116と支持部材118との間のスペースにより放熱風路114を直接形成する。このように、放熱風路114の入口端がファンチャンバ104と熱交換チャンバ106との連通部に連通することを確保する一方で、放熱風路114を別途に設計することを避けることができ、放熱風路114及びエアコン全体の構造を大幅に簡素化するとともに、エアコンの重量を軽減する。
【0046】
このため、本実施例は、取付ビーム116と支持部材118との相対位置を巧みに設計し、さらに取付ビーム116と支持部材118との間のスペースにより放熱風路114を直接形成することができ、エアコンの構造の簡素化に役に立ち、同時に、熱交換器144の設計、加工及び組立に便利であり、熱交換器144のコストの低減にも役に立つ。なお、取付ビーム116に連通口が設けられ、且つ連通口が放熱風路114と熱交換チャンバ106に連通される。
【0047】
具体的な実施例において、支持部材118は支持フォームを採用することができ、さらにエアコンの重量を減少する。
【0048】
なお、取付ビーム116に連通口が設けられ、且つ連通口が放熱風路114と熱交換チャンバ106に連通される。具体的な実施例において、図4に示すように、取付ビーム116に複数の折り畳まれたエッジが設けられ、折り畳まれたエッジの位置に上記連通口を形成するようにする。なお、連通口の数は1つまたは複数であり、電気制御ボックス108の放熱に実際に必要な風量を設計する。また、連通口の形状は、実際の場合によって設計することができ、円形、楕円形、三角形、矩形、またはその他の不規則な図形であってもよい。また、上記内容は当業者が理解できるものである。
【0049】
なお、本実施例によるエアコンは実施例1に提案されたエアコンの有益な効果をすべて備え、作動時に熱交換チャンバ106内の気流が持続的に電気制御ボックス108内に入ることを確保し、さらに電気制御ボックス108及び電気制御部材110を効率よく放熱する。
【0050】
本願の第4の実施例は、エアコンを提供し、実施例3に基づいて、さらに、図1図2に示すように、エアコンの送風方向に沿って、電気制御ボックス108は、ファンチャンバ104の側方に設けられ、且つ放熱風路114がファンアセンブリ112の送風方向に対して横方向に設けられる。このように、本実施例は、電気制御ボックス108とファンチャンバ104の相対位置を合理的に設置し、電気制御ボックス108がファンチャンバ104内のファンアセンブリ112の送風に影響を与えないようにし、且つ電気制御ボックス108とファンチャンバ104との間に干渉しないようにする。
【0051】
なお、放熱風路114は、ファンアセンブリ112の送風方向に対して横方向に設置され、電気制御ボックス108が位置する位置に向かって延び、熱交換チャンバ106内の気流が電気制御ボックス108内に入って電気制御ボックス108及び電気制御ボックス108内の電気制御部材110を放熱するようにする。
【0052】
該技術的解決手段において、放熱風路114の入口端とファンチャンバ104の出口端との間に間隔があるため、放熱風路114の入口端とファンチャンバ104の出口端は一定のバッファスペースを確保する。なお、本実施例は支持部材118の構造を最適化することにより、取付ビーム116は放熱風路114の入口端にガイドアーク面122が設けられる。
【0053】
特に、図1図2に示すように、上記ガイドアーク面122の設置により、支持部材118が放熱風路114の入口端に尖った点を形成することを回避し、支持部材118の放熱風路114の入口端での通風抵抗を低減し、ガイドアーク面122が放熱風路114の入口端で良好なガイド効果を発揮することができる。即ち、エアコンの作動中に、熱交換チャンバ106内の空気は、放熱風路114の入口端にガイドアーク面122に接触され、ガイドアーク面122のガイド作用下で順調に放熱風路に入り、単位時間で放熱風路114に入るガス量を上げ、さらに電気制御ボックス108の放熱効果を向上させ、電気制御ボックス108及び電気制御部材110の効率的な放熱を実現する。
【0054】
なお、本実施例によるエアコンは実施例1に提案されたエアコンの有益な効果をすべて備え、作動時に熱交換チャンバ106内の気流が、持続的に電気制御ボックス108内に入ることを確保し、さらに電気制御ボックス108及び電気制御部材110を効率よく放熱する。
【0055】
本願の第5の実施例はエアコンを提供し、実施例1に基づいて、さらに、エアコンは熱交換器144をさらに備える。熱交換器144は、ファンチャンバ104内に設けられ、エアコンの作動中に熱交換チャンバ106内の気流に接触して熱交換を行い、エアコンの冷房能力と暖房能力を実現することができる。
【0056】
特に、図1図2に示すように、電気制御ボックス108とファンチャンバ104の連通部は、熱交換器144のファンチャンバ104に対向する一側に位置する。即ち、放熱風路114の入口端が熱交換器144のファンチャンバ104に対向する一側に位置することを確保する。エアコンの作動中に、熱交換器144のファンチャンバ104に対向する一側の空気は、熱交換器144に接触して熱交換を行わないため、該部分の空気内の水蒸気の含有量が低い。このため、該部分の気流が電気制御ボックス108に入る際に、電気制御ボックス108の内部に湿気が溜まることを防止し、電気制御ボックス108の内部の空気が乾燥することを確保し、さらに電気制御ボックス108と電気制御部材110との耐用年数を確保する。
【0057】
具体的な実施例において、図1図2に示すように、熱交換器144は、熱交換チャンバ106内に斜めに設けられ、熱交換器144のファンチャンバ104に対向する一側を高く確保する。このように、放熱風路114の入口端と熱交換器144との間に十分な距離を確保し、即ち放熱風路114の入口端と熱交換器144との間に十分な距離を確保し、電気制御ボックス108内に入るガスの湿度を低く確保し、電気制御ボックス108及び電気制御部材110が湿気による腐食などの損傷がない。
【0058】
該実施例において、さらに、筐体102は、パイプラインチャンバ152をさらに備え、熱交換器の冷媒パイプラインの端部は、該パイプラインチャンバ152内に位置し、且つ冷媒チャンバ内で外部管と連通して、冷媒の入出力を保証することができる。なお、パイプラインチャンバ152は、支持部材118を介して熱交換チャンバ106から分離し、支持部材118によってパイプラインチャンバ152の密封性を確保し、放熱風路114は、パイプラインチャンバ152と電気制御ボックス108との間に位置する。このように、支持部材118を介してパイプラインチャンバ152と熱交換チャンバ106とを分離してパイプラインチャンバ152の密封性を確保し、パイプラインチャンバ152内の結露の発生を回避し、また、放熱風路114はパイプラインチャンバ152と電気制御ボックス108との間に位置し、支持部材118を介して放熱風路114とパイプラインチャンバ152とを分離することを確保するとともに、放熱風路114内の気流がパイプラインチャンバ152内に入ることを避け、さらに、パイプラインチャンバ152内の結露の発生を回避する。
【0059】
なお、本実施例によるエアコンは実施例1に提案されたエアコンの有益な効果をすべて備え、作動時に熱交換チャンバ106内の気流が持続的に電気制御ボックス108内に入ることを確保し、さらに電気制御ボックス108及び電気制御部材110を効率よく放熱する。
【0060】
本願の第6の実施例は、エアコンを提供し、実施例1に基づいて、さらに、図1図2に示すように、エアコンは導風カバー126をさらに備える。導風カバー126はファンチャンバ104内に設けられ、ファンアセンブリ112の作動中に良好な導風作用を発揮し、ファンアセンブリ112から発生する気流を熱交換チャンバ106へガイドすることができる。
【0061】
該実施例において、さらに、図2に示すように、導風カバー126は送風口128を含み、送風口128は熱交換チャンバ106に向かって設計される。また、導風カバー126の側壁130は、送風口128にガイド斜面132が形成され、送風口128がラッパ状を呈するようにすると同時に、ガイド斜面132が熱交換チャンバ106と電気制御ボックス108との連通部に向かって延びる。
【0062】
このように、エアコンの作動中に、図2に示すように、ファンアセンブリ112から発生する気流は、送風口128から流出する際に拡散状を呈するため、少なくとも一部の気流が熱交換チャンバ106と電気制御ボックス108との連通部に向かい、即ち、少なくとも一部の気流が放熱風路114の入口端に流れ、単位時間で電気制御ボックス108に入るガス量を向上させることに役に立ち、さらに、電気制御ボックス108の放熱効果を向上させる。
【0063】
ここで、特に注意が必要なのは、ファンアセンブリ112が作動すると、熱交換チャンバ106に送風することができ、熱交換チャンバ106内のガスが堆積すると、熱交換チャンバ106の圧力強度が高くなり、このとき、熱交換チャンバ106内のガスが電気制御ボックス108内に入ることができる。本実施例は、これに基づいてガイド斜面132の設置により、ファンアセンブリ112が送り出した一部の気流は、熱交換チャンバ106と電気制御ボックス108との連通部に直接流れることができ、さらに電気制御ボックス108の放熱効果を向上させる。
【0064】
該実施例において、さらに、図2に示すように、導風カバー126は吸風口134を含む。吸風口134は、送風口128に対向して設置され、吸風口134が筐体102の還風口136に向かって設置され、外部から吸気することができる。なお、電気制御ボックス108は導風カバー126の側方に位置し、放熱風路114は横方向に設置される。このように、ファンアセンブリ112が発生する少なくとも一部の気流が熱交換チャンバ106と電気制御ボックス108との連通部に直接ガイドされることができる。
【0065】
なお、本実施例によるエアコンは実施例1に提案されたエアコンの有益な効果をすべて備え、作動時に熱交換チャンバ106内の気流が持続的に電気制御ボックス108内に入ることを確保し、さらに電気制御ボックス108及び電気制御部材110を効率よく放熱する。
【0066】
本願の第7の実施例は、エアコンを提供し、実施例1に基づいて、さらに、図1図2に示すように、ファンチャンバ104は還風口136を含み、熱交換チャンバ106は吹出口138を含む。還風口136と吹出口138との間はエアコンの風路(図示せず)である。エアコンの作動中に、外部空気は還風口136を通って風路内に入ることができ、気流がファンアセンブリ112の駆動によって熱交換チャンバ106に入り、吹出口138から排出する。特に、電気制御ボックス108は、風路の側方に設けられ、且つ電気制御ボックス108は熱交換チャンバ106内に位置する一部の風路に連通される。このように、風路内の空気が圧力強度差の駆動によって電気制御ボックス108に入ることを確保することができ、電気制御ボックス108の降温を実現する。
【0067】
該実施例において、さらに、図1図2に示すように、ファンアセンブリ112は接続された風車140と駆動部材142とを含む。風車140とファンアセンブリ112は、いずれもファンチャンバ104内に設けられ、且つ風車140が風路内に設けられ、駆動部材142が風車140と電気制御ボックス108との間に設けられることを確保する。このように、ファンアセンブリ112の作動中に、駆動部材142は、風車140が風路内で回転することを駆動し、これにより、風車140が熱交換チャンバ106に送風する。このとき、熱交換チャンバ106内の圧力強度が高く、電気制御ボックス108内の圧力強度が低く、これにより、熱交換チャンバ106内の気流が圧力強度差の駆動によって電気制御ボックス108内に入り、電気制御ボックス108の効率的な放熱を実現する。
【0068】
具体的な実施例において、駆動部材142はモータであり、電気制御ボックス108は、モータに電気的に接続され、モータの作動を制御するためのモータドライブモジュールを含む。
【0069】
なお、電気制御ボックス108がファンチャンバ104に連通される場合、電気制御ボックス108は、駆動部材142が位置する位置に連通され、且つ風路の外部(導風カバー126の内部が一部の風路であるため)に連通され、このとき、駆動部材142が位置する位置の圧力強度が低いため、電気制御ボックス108内のガスがファンチャンバ104内に入ることができることを確保する。
【0070】
なお、本実施例によるエアコンは実施例1に提案されたエアコンの有益な効果をすべて備え、作動時に熱交換チャンバ106内の気流が持続的に電気制御ボックス108内に入ることを確保し、さらに電気制御ボックス108及び電気制御部材110を効率よく放熱する。
【0071】
本願の第8の実施例は、エアコンを提供し、実施例1に基づいて、さらに、図2に示すように、エアコンは、ろ過装置146をさらに備える。ろ過装置146はファンチャンバ104の還風口136に設けられ、且つ筐体102に接続される。このように、エアコンの作動中に、ろ過装置146は空気中に混合した不純物に対して良好なろ過効果を発揮し、さらに筐体102内に入る空気の清浄度を確保し、電気制御ボックス108内に入る空気の清浄度を確保する。
【0072】
特に、電気制御ボックス108内の電気制御部材110は一般的に精密部品であり、且つ価格が高い。本実施例は、熱交換チャンバ106内のガスを利用して電気制御ボックス108と電気制御部材110とを放熱する上で、エアコンの還風口136にろ過装置146を設置することによって、塵埃が電気制御ボックス108内に入ることを大幅に低減または回避し、電気制御ボックス108内の清浄度を確保し、電気制御部材110の耐用年数を確保する。
【0073】
具体的に、ろ過装置146はろ過綱を採用することができる。なお、ろ過装置146は取り外し可能に還風口136に取り付けられ、ユーザの交換、メンテナンス及び清掃に便利である。
【0074】
上記いずれかの実施例において、電気制御ボックス108が熱交換チャンバ106に連通される上で、電気制御ボックス108はファンチャンバ104に連通したり、外部環境に連通したり、ファンチャンバ104と外部環境に同時に連通したりすることができ、以下、3つの場合に分けて述べる。
【0075】
場合1:図5に示すように、電気制御ボックス108は、ファンチャンバ104と熱交換チャンバ106とに連通される。このように、ファンアセンブリ112が作動時に熱交換チャンバ106に送風することができ、これにより、熱交換チャンバ106内の圧力強度が上昇し、電気制御ボックス108とファンチャンバ104内の圧力強度より高い。このとき、圧力強度差の駆動によって、熱交換チャンバ106内のガスが電気制御ボックス108に入り、その後、電気制御ボックス108内のガスがファンチャンバ104内に入ることができ、さらに1つの放熱流路を構成する。このように、電気制御ボックス108内に入る気流は、電気制御ボックス108及び電気制御ボックス108内の電気制御部材110を効率よく放熱することができ、且つ電気制御ボックス108内の空気がファンチャンバ104に流れる場合、電気制御ボックス108内の熱をファンチャンバ104内に連れて、電気制御ボックス108をさらに放熱し、電気制御ボックス108の放熱効果を大幅に向上させる。
【0076】
また、図5に示すように、電気制御ボックス108はファンチャンバ104と熱交換チャンバ106とに連通される場合、電気制御ボックス108に第1の放熱孔120と第2の放熱孔124とが設けられ、電気制御ボックス108は、第1の放熱孔120を通って熱交換チャンバ106に連通され、電気制御ボックス108は、第2の放熱孔124を通ってファンチャンバ104に連通される。また、ファンチャンバ104に入って再度熱交換チャンバ106に吹き込まれることができ、該部分のガスは熱交換されてから吹き出されてもよいし、再度電気制御ボックス108を降温することができる。
【0077】
場合2:電気制御ボックス108は、熱交換チャンバ106と外部環境とに連通される。このように、ファンアセンブリ112は、作動時に熱交換チャンバ106に送風することができ、これにより、熱交換チャンバ106内の圧力強度が向上し、電気制御ボックス108と外部環境の圧力強度より高い。このとき、圧力強度差の駆動によって、熱交換チャンバ106内のガスが電気制御ボックス108に入り、その後、電気制御ボックス108内のガスが外部環境に入ることができ、さらに空気流路を構成する。このように、電気制御ボックス108内に入る気流は、電気制御ボックス108及び電気制御ボックス108内の電気制御部材110を効果的に放熱することができ、また、電気制御ボックス108内の空気が外部環境に流れ、電気制御ボックス108内の熱を外部環境に連れて、電気制御ボックス108をさらに放熱し、電気制御ボックス108の放熱効果を大幅に向上させる。
【0078】
また、電気制御ボックス108が熱交換チャンバ106と外部環境とに連通される場合、電気制御ボックス108に第1の放熱孔120と第3の放熱孔とが設けられ、電気制御ボックス108は、第1の放熱孔120によって熱交換チャンバ106に連通され、電気制御ボックス108が第3の放熱孔によって外部環境に連通される。また、該部分の空気は、再度電気制御ボックス108の放熱に参加しない。
【0079】
場合3:電気制御ボックス108は、熱交換チャンバ106、ファンチャンバ104及び外部環境に連通される。このように、ファンアセンブリ112は、作動時に熱交換チャンバ106に送風することができ、これにより、熱交換チャンバ106内の圧力強度が上昇し、電気制御ボックス108とファンチャンバ104の圧力強度より高く、同様に外部環境の圧力強度より高い。このとき、圧力強度差の駆動によって、熱交換チャンバ106内のガスが電気制御ボックス108に入り、その後、電気制御ボックス108内のガスがファンチャンバ104と外部環境とに入ることができ、さらに2つの分岐を構成する。このように、電気制御ボックス108内に入る気流は、電気制御ボックス108及び電気制御ボックス108内の電気制御部材110を効果的に放熱することができ、また、電気制御ボックス108内の空気がファンチャンバ104と外部環境に流れる場合、電気制御ボックス108内の熱を外部環境に連れて、電気制御ボックス108をさらに放熱し、電気制御ボックス108の放熱効果を大幅に向上させる。
【0080】
また、電気制御ボックス108に第1の放熱孔120、第2の放熱孔124、第3の放熱孔が設けられ、電気制御ボックス108は、第1の放熱孔120によって熱交換チャンバ106に連通され、電気制御ボックス108は、第2の放熱孔124によってファンチャンバ104に連通され、電気制御ボックス108は、第3の放熱孔によって外部環境に連通される。且つ、該部分の空気は、電気制御ボックス108の放熱に再度参加しない。なお、ファンチャンバ104に入って再度熱交換チャンバ106に吹き出され、該部分のガスは、熱交換されてから吹き出されてもよく、再度電気制御ボックス108を降温してもよく、外部環境に入る部分の空気は、再度電気制御ボックス108の放熱に参加しない。
【0081】
具体的な実施例において、電気制御ボックス108がファンチャンバ104に連通される場合、ファンアセンブリ112がファンチャンバ104内に設けられ、ファンアセンブリ112が作動時にファンチャンバ104内の圧力強度をさらに低下することができ、これにより、ファンチャンバ104内の圧力強度が電気制御ボックス108内の圧力強度より低く、電気制御ボックス108内の空気がファンチャンバ104内に入ることをさらに促進し、電気制御ボックス108の放熱効率をさらに向上させる。
【0082】
具体的な実施例において、図5に示すように、電気制御ボックス108に複数の折り畳まれたエッジが設けられることができ、これにより、折り畳まれたエッジの位置に上記第1の放熱孔120が形成される。なお、第1の放熱孔120の数は、1つまたは複数であってもよく、電気制御ボックス108の放熱に実際に必要な風量に応じて設計することができる。電気制御ボックス108の放熱に必要な風量が多い場合、より多くの第1の放熱孔120を設計することができる。なお、第1の放熱孔120の形状は、実際の場合によって設計することができ、円形、楕円形、三角形、矩形、またはその他の不規則な図形であってもよい。また、上記内容は当業者が理解できるものである。
【0083】
具体的な実施例において、電気制御ボックス108に複数の折り畳まれたエッジが設けられることができ、これにより、折り畳まれたエッジの位置に上記第2の放熱孔124が形成される。なお、第2の放熱孔124の数は、1つまたは複数であってもよく、電気制御ボックス108の放熱に実際に必要な風量に応じて設計することができる。電気制御ボックス108の放熱に必要な風量が多い場合、より多くの第2の放熱孔124を設計することができる。なお、第2の放熱孔124の形状は、実際の場合によって設計することができ、円形、楕円形、三角形、矩形、またはその他の不規則な図形であってもよい。また、上記内容は当業者が理解できるものである。
【0084】
具体的な実施例において、電気制御ボックス108に複数の折り畳まれたエッジが設けられることができ、これにより、折り畳まれたエッジの位置に上記第3の放熱孔が形成される。なお、第3の放熱孔の数は、1つまたは複数であってもよく、電気制御ボックス108の放熱に実際に必要な風量に応じて設計することができる。電気制御ボックス108の放熱に必要な風量が多い場合、より多くの第3の放熱孔を設計することができる。なお、第3の放熱孔の形状は、実際の場合によって設計することができ、円形、楕円形、三角形、矩形、またはその他の不規則な図形であってもよい。また、上記内容は当業者が理解できるものである。
【0085】
上記いずれかの実施例において、電気制御部材110は、エアコンのモータの作動を駆動するために使用できるモータドライブモジュールを含む。特に、モータドライブモジュールはモータの作動を駆動する過程に熱を発生し、モータドライブモジュールとモータを一体に設計すると、全体モータのコストが高くなる。このため、本願はモータドライブモジュールを電気制御ボックス108内に設け、熱交換チャンバ106内の気流によって放熱し、モータ及びエアコンのコストを低減すると同時に、モータドライブモジュール及び電気制御ボックス108の放熱問題を解決する。
【0086】
上記いずれかの実施例において、図3に示すように、電気制御ボックス108はボックス本体148とカバー150とを含み、ボックス本体148と筐体102とは一体式構造であってもよく、カバー150はボックス本体148に覆われる。
【0087】
本願の第1の具体的な実施例は、エアコンを提供し、筐体102、電気制御ボックス108、電気制御部材110及びファンアセンブリ112を備える。ファンアセンブリ112は、作動時に熱交換チャンバ106に送風することができ、これにより、熱交換チャンバ106内の圧力強度が上昇し、電気制御ボックス108内の圧力強度より高い。このため、エアコンの作動中に、熱交換チャンバ106と電気制御ボックス108との間に一定の圧力強度差があるため、熱交換チャンバ106内のガスの少なくとも一部が電気制御ボックス108に入り、電気制御ボックス108を流れた後にファンチャンバ104内に戻る。電気制御ボックス108を流れる気流は、電気制御ボックス108及び電気制御ボックス108内の電気制御部材110を効果的に放熱することができ、電気制御ボックス108内の温度が適切であり、電気制御部材110の温度が低下し、及び電気制御ボックス108及び電気制御部材110の使用の安全性を確保する。
【0088】
該実施例において、さらに、電気制御ボックス108には、第1の放熱孔120と第2の放熱孔124とが設けられる。第1の放熱孔120は、熱交換チャンバ106に連通され、熱交換チャンバ106内の気流が電気制御ボックス108内に入ることができるのを確保し、第2の放熱孔124がファンチャンバ104に連通され、電気制御ボックス108内の気流がファンチャンバ104内に入ることができるのを確保する。
【0089】
該実施例において、さらに、エアコンは放熱風路114をさらに備え、熱交換チャンバ106は、電気制御ボックス108に放熱風路114によって連通される。具体的に、放熱風路114の入口端は、ファンチャンバ104と熱交換チャンバ106との連通部に位置し、放熱風路114の入口端と熱交換チャンバ106内の熱交換器144に一定の距離を確保する。なお、エアコンは、取付ビーム116と支持部材118とをさらに備え、取付ビーム116と支持部材118との間に一定のスペースがあり、取付ビーム116と支持部材118との間のスペースにより放熱風路114を形成する。なお、エアコンの送風方向に沿って、電気制御ボックス108はファンチャンバ104の側方に設けられ、且つ放熱風路114はファンアセンブリ112の送風方向に対して横方向に設置される。なお、放熱風路114の入口端とファンチャンバ104の出口端との間に間隔があり、取付ビーム116は放熱風路114の入口端にガイドアーク面122が設けられる。
【0090】
該実施例において、さらに、エアコンは熱交換器144をさらに備え、熱交換器144はファンチャンバ104内に設けられ、電気制御ボックス108とファンチャンバ104との連通部は、熱交換器144のファンチャンバ104に向かう一側に位置する。エアコンの作動中に、熱交換器144のファンチャンバ104に向かう一側に位置する空気は、熱交換器144に接触して熱交換を行わず、該部分の気流が電気制御ボックス108に入る際に、電気制御ボックス108の内部に湿気が溜まることを防止し、電気制御ボックス108の内部の空気が乾燥することを確保し、さらに電気制御ボックス108と電気制御部材110との耐用年数を確保する。なお、筐体102は、パイプラインチャンバ152をさらに含み、熱交換器の冷媒パイプラインの端部は、該パイプラインチャンバ152内に位置し、且つ冷媒チャンバ内で外部管と連通して、冷媒の入出力を保証することができ、且つパイプラインチャンバ152は、支持部材118を介して熱交換チャンバ106から分離される。
【0091】
該実施例において、さらに、エアコンは導風カバー126をさらに備え、導風カバー126は送風口128を含み、導風カバー126の側壁130は、送風口128にガイド斜面132が形成され、これにより、送風口128がラッパ状を呈する。なお、導風カバー126は吸風口134を含む。吸風口134は、送風口128に対向して設置され、吸風口134は、筐体102の還風口136に向かって設置され、電気制御ボックス108は、導風カバー126の側方に位置し、放熱風路114は横方向に設置される。なお、ファンチャンバ104は還風口136を含み、熱交換チャンバ106は吹出口138を含み、還風口136と吹出口138との間はエアコンの風路であり、電気制御ボックス108は風路の側方に設けられる。なお、ファンアセンブリ112は接続された風車140と駆動部材142とを含む。
【0092】
該実施例において、さらに、エアコンは、ろ過装置146をさらに備える。ろ過装置146は、ファンチャンバ104の還風口136に設けられ、且つ筐体102に接続される。ろ過装置146は、空気中に混合した不純物に対して良好なろ過効果を発揮し、さらに筐体102内に入る空気の清浄度を確保し、電気制御ボックス108内に入る空気の清浄度を確保する。
【0093】
具体的な実施例において、モータドライブモジュール等の電気制御部材は使用中に熱が発生する。関連技術において、電気制御ボックス内にアルミなどの放熱部材を設置するが、放熱効率が低く、電気制御部材及び電気制御ボックスの放熱問題を効果的に解決することができず、電気制御部材が損壊しやすい。本願によるエアコンは、モータドライブモジュールなどの電気制御部材110の放熱問題を効果的に解決することができ、電気制御ボックス108内部の防塵と防湿を実現することができる。
【0094】
本願によるエアコンは、図1図2及び図3に示すように、支持部材118と取付ビーム116との間に放熱風路114が形成され、放熱風路114は熱交換チャンバ106と電気制御ボックス108とを連通する。エアコンの作動中に、ファンアセンブリ112は持続的に熱交換チャンバ106に送風するため、熱交換チャンバ106内に気圧が相対的に高くなり、ファンアセンブリ112が位置するファンチャンバ104、電気制御ボックス108内部及び外部環境の気圧が相対的に低い。このため、熱交換チャンバ106内の空気がファンチャンバ104内に入り、電気制御ボックス108及び電気制御部材110の放熱を促進する。
【0095】
なお、図4に示すように、電気制御ボックス108の熱交換チャンバ106に対向する一側に第1の放熱孔120が設けられ、熱交換チャンバ106内の気流が第1の放熱孔120によって電気制御ボックス108内に入ることを確保し、電気制御ボックス108のファンチャンバ104に対向する一側に第2の放熱孔124が設けられ、電気制御ボックス108内の気流が第2の放熱孔124によってファンチャンバ104に流れ戻り、電気制御ボックス108内部の熱を奪い、電気制御ボックス108及び電気制御部材110の放熱効果をさらに向上させる。
【0096】
なお、電気制御ボックス108には第3の放熱孔が設けられ、電気制御ボックス108内の気流が第3の放熱孔によって外部環境に入ることを確保する。このとき、電気制御ボックス108内の空気が外部環境に流れて、電気制御ボックス108内部の熱を奪うことができ、電気制御ボックス108及び電気制御部材110の放熱効果を更に向上させる。
【0097】
なお、図2に示すように、ファンチャンバ104の還風口136に、ろ過装置146が設けられる。このように、エアコン内部に入る空気中の不純物含有量が低く、筐体102内に入る空気の清浄度を確保し、さらに電気制御ボックス108内に入る空気の清浄度を確保する。
【0098】
なお、図1図2に示すように、ファンチャンバ104内に熱交換器144が設けられ、放熱風路114の入口端が熱交換器144のファンチャンバ104に対向する一側に位置することを確保する。このように、放熱風路114及び電気制御ボックス108内に入る空気は、熱交換器144に熱交換を行わず、該部分の空気内の水蒸気の含有量が低く、電気制御ボックス108の内部に湿気が溜まることを防止し、電気制御ボックス108の内部の空気が乾燥することを確保し、さらに電気制御ボックス108と電気制御部材110との耐用年数を確保する。
【0099】
本願の説明において、用語「複数」は、2つまたは2つ以上のことを指し、特に明確に限定する場合を除き、「上」、「下」など方向および位置関係を示す用語は図面に示す方向または位置関係に基づき、本願の説明をしやすくするとともに記述を簡素化するためのものにすぎず、指している装置または素子が特定の方向、特定の方向での構成および操作を有しなければならないことを示すまたは暗に示すものではなく、本願を限定するものとみなすことはできなく、「接続」、「取付」、「固定」などの用語は、例えば固接するでもよく、取り外し可能に連結するまたは一体に連結するでもよく、機械的に連結するでもよく、電気的に連結するまたは互いに通信するでもよく、直接互いに連結するでもよく、中間の媒介するものを介して互いに連結するでもよく、広義に理解されるべきである。当事者は、具体的な状況に応じて、前記の技術的用語の本願における具体的概念を理解できる。
【0100】
本明細書の説明では、「一実施例」、「いくつかの実施例」、「具体実施例」という参考用語などの説明は、該実施例または例を組み合わせて説明する具体的な特徴、構造、材料または特点は本願の少なくとも1つの実施例または例に含まれる。本明細書では、上記用語例示的な叙述は必ずしも同じ実施例または例を対象とする必要がない。また、説明する具体的な特徴、構造、材料または特点はいずれかまたは複数の実施例または例では適切な方式で結合することができる。
【0101】
以上は、本願の好ましい実施例に過ぎず、本願を制限するためのものではなく、当業者にとって、本願は様々な変更と変化が可能である。本願の精神と原則から逸脱しない限り、行われたいずれの修正、等価置換、改善等は、本願の保護範囲に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0102】
図1図5の符号と部材名称との間の対応関係は、以下のとおりである。
102筐体、104ファンチャンバ、106熱交換チャンバ、108電気制御ボックス、110電気制御部材、112ファンアセンブリ、114放熱風路、116取付ビーム、118支持部材、120第1の放熱孔、122ガイドアーク面、124第2の放熱孔、126導風カバー、128送風口、130側壁、132ガイド斜面、134吸風口、136還風口、138吹出口、140風車、142駆動部材、144熱交換器、146ろ過装置、148ボックス本体、150カバー、152パイプラインチャンバ。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】