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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-01
(54)【発明の名称】霧化効果に優れた霧化装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/10 20200101AFI20240423BHJP
   A24F 40/40 20200101ALI20240423BHJP
【FI】
A24F40/10
A24F40/40
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023556500
(86)(22)【出願日】2021-12-23
(85)【翻訳文提出日】2023-09-13
(86)【国際出願番号】 CN2021140964
(87)【国際公開番号】W WO2023115481
(87)【国際公開日】2023-06-29
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521528698
【氏名又は名称】深▲ゼン▼市華誠達精密工業有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】陳平
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA05
4B162AA22
4B162AB14
4B162AC01
4B162AC27
(57)【要約】
本発明は、ケーシング、霧化コア及び電極を含む霧化装置を提供する。霧化コアは発熱体と導液体を含み、導液体は導気部とベース部を含む。導気部とベース部の間には気流室が形成される。発熱部は、導液体と接触するように気流室の内壁に設けられる。貯液空間は、導液体の給液部位に通じている。給気経路は給気口と連通しており、排気経路は排気口と連通している。これにより、導液体の給液部位がリキッドと接触したときに、導液体は、リキッドを発熱部に伝達し、加熱してエアロゾルを発生させる。外部の気流は、給気経路、給気口、気流室、排気口及び排気経路を順に経由してエアロゾルを霧化装置から搬出する。霧化装置における霧化コアの気流室は、多孔質材料である導液体の内部に設けられ、発熱体の発熱部は気流室内に設けられる。よって、気流の大きさや流速及び経路は、主として導液体の構造により決定され、霧化装置のその他の部品や組み付け関係の影響を受けないため、霧化装置の良好な霧化効果及び霧化効果の同一性を保証するのに有利である。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーシング(3)、霧化コア(0)及び電極(5)を含む霧化装置であって、
ケーシング(3)内には、貯液空間(35)、給気経路(34)及び排気経路(33)が設けられており、霧化コア(0)は、発熱体(2)と、リキッド(1)を吸収及び伝達するための多孔質材料の導液体(1)を含み、前記導液体(1)は、導気部(12)と、前記導気部(12)の外周に接続されて取り囲むベース部(11)を含み、前記導気部(12)と前記ベース部(11)との隙間には気流室(17)が形成され、前記導液体(1)には、前記気流室(17)と連通する給気口(15)、前記気流室(17)と連通する排気口(16)、及びリキッドと接触するための給液部位(14)が設けられており、前記発熱体(2)は、通電時に熱を発生させる発熱部(21)と、発熱部(21)に接続されており、前記発熱部(21)に電流を伝送するための電気接続部(22)を含み、前記発熱部(21)は、前記導液体(1)と接触するように気流室(17)の内壁に設けられ、前記電気接続部(22)は前記気流室(17)の外部に伸出し、前記電極(5)はケーシング(3)に設けられ、前記電極(5)は、一端が前記電気接続部(22)に電気的に接続され、他端が外部の回路との電気的接続に用いられ、
前記貯液空間(35)は前記導液体(1)の前記給液部位(14)に通じており、前記給気経路(34)は前記給気口(15)と連通しており、前記排気経路(33)は前記排気口(16)と連通しており、これにより、前記導液体(1)の前記給液部位(14)がリキッドと接触したときに、前記導液体(1)は、リキッドを前記発熱部(21)に伝達し、加熱してエアロゾルを発生させ、外部の気流は、前記給気経路(34)、前記給気口(15)、前記気流室(17)、前記排気口(16)及び前記排気経路(33)を順に経由してエアロゾルを前記霧化装置から搬出することを特徴とする霧化装置。
【請求項2】
前記気流室(17)は、円環状又は角を有する環状の空間であることを特徴とする請求項1に記載の霧化装置。
【請求項3】
前記霧化装置は、前記ケーシング(3)内に設けられるシール部材(4)を含み、前記気流室(17)の少なくとも一方の側は外側に向かって開放されており、前記シール部材(4)は、前記導液体(1)の前記気流室(17)における開放された側面を密封し、前記シール部材(4)のうち前記導液体(1)の前記排気口(16)に対応する位置には、前記ケーシング(3)の排気経路(33)に接続される排気接続口(41)が設けられており、これにより、前記排気経路(33)と前記排気口(16)の間の連通及び密封が実現されることを特徴とする請求項2に記載の霧化装置。
【請求項4】
前記気流室(17)により取り囲まれる軸線上において、前記気流室(17)の両側は開放されており、前記シール部材(4)には収容空間(43)が設けられており、前記霧化コア(0)は前記収容空間(43)内に設けられ、前記収容空間(43)の壁は、前記導液体(1)の前記気流室(17)における開放された側面を覆って密封することを特徴とする請求項3に記載の霧化装置。
【請求項5】
前記シール部材(4)の前記収容空間(43)は下方に向かって開口しており、前記霧化コア(0)は前記収容空間(43)の開口を通じて内部に装入され、前記導液体(1)の前記給気口(15)は下側に設けられ、
前記ケーシング(3)は、ケーシング本体(31)及びベース(32)を含み、前記貯液室及び前記排気経路(33)は前記ケーシング本体(31)に設けられ、前記給気経路(34)は前記ベース(32)に設けられ、前記ケーシング本体(31)の一端は開口しており、前記シール部材(4)及び前記霧化コア(0)はケーシング本体(31)内に設けられ、
前記ベース(32)は、前記ケーシング本体(31)の開口した一端に取り付けられるとともに、前記シール部材(4)の下側に接続されて、前記給気口(15)と前記給気経路(34)の間を密封することを特徴とする請求項4に記載の霧化装置。
【請求項6】
前記シール部材(4)のうち前記ベース(32)に面する側には電極接続孔(42)が設けられており、前記発熱体(2)の前記電気接続部(22)は前記電極接続孔(42)内に曲げ入れられ、前記電極(5)の一端は、前記ベース(32)を通過して前記電極接続孔(42)に挿入され、前記電気接続部(22)と接触して電気的に接続されることを特徴とする請求項5に記載の霧化装置。
【請求項7】
前記ベース部(11)は、第1部分(111)及び第2部分(112)を含み、前記第1部分(111)と前記第2部分(112)は、それぞれ前記導気部(12)の両側を取り囲み、前記第1部分(111)と前記第2部分(112)の一端は、互いに接続されるとともに前記導気部(12)に接続されることを特徴とする請求項2に記載の霧化装置。
【請求項8】
前記気流室(17)において、前記発熱部(21)は前記ベース部(11)に設けられ、前記給液部位(14)はベース部(11)の外側に設けられることを特徴とする請求項7に記載の霧化装置。
【請求項9】
給液部位(14)は、ベース部(11)の外側に設けられる給液凹部であることを特徴とする請求項8に記載の霧化装置。
【請求項10】
前記気流室(17)において、前記発熱部(21)は前記導気部(12)に設けられることを特徴とする請求項7に記載の霧化装置。
【請求項11】
前記給液部位(14)は、前記導気部(12)の外側に設けられる給液凹部であることを特徴とする請求項10に記載の霧化装置。
【請求項12】
前記給気口(15)は、前記ベース部(11)と前記導気部(12)との接続箇所に設けられることを特徴とする請求項7に記載の霧化装置。
【請求項13】
前記第1部分(111)の他端と前記第2部分(112)の他端は前記排気口(16)を規定することを特徴とする請求項7に記載の霧化装置。
【請求項14】
前記ケーシング(3)は、ケーシング本体(31)及びベース(32)を含み、前記貯液室及び前記排気経路(33)は前記ケーシング本体(31)に設けられ、前記給気経路(34)は前記ベース(32)に設けられ、前記ケーシング本体(31)の一端は開口しており、前記霧化コア(0)は前記ケーシング本体(31)内に設けられ、前記ベース(32)は、前記ケーシング本体(31)の開口した一端に取り付けられ、
前記給気口(15)は前記導液体(1)の下側に設けられ、前記導液体(1)は、前記ベース部(11)及び/又は前記導気部(12)に接続されて下向きに突出するとともに前記給気口(15)を持ち上げるための支持部(13)を含み、
前記ケーシング(3)は、ケーシング本体(31)及びベース(32)を含み、前記ケーシング本体(31)の一端は開口しており、前記霧化コア(0)はケーシング本体(31)内に設けられ、前記ベース(32)は、前記ケーシング本体(31)の開口した一端に取り付けられて、
前記支持部(13)は、下方に向かって前記ベース(32)に当止することで、給気口(15)とベース(32)の間に間隔を維持することを特徴とする請求項7に記載の霧化装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、霧化の技術分野に関し、特に、霧化装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、霧化装置は、中核部品である霧化コアとその他の部品を含む。また、通常、霧化コアは導液体と発熱体を含む。導液体の主な役割は、リキッドを発熱体に伝達して加熱により霧化させることである。また、電子タバコとして用いられるアトマイザーの霧化コアの主な役割は、タバコ用リキッドを伝達し、タバコ用リキッドを加熱して蒸発させることである。
【0003】
従来の霧化装置内には、霧化コアの導液体とその他の部品を組み合わせることで霧化室及び霧化室の給排気孔が規定されており、気流が霧化室を通過することで、発熱体が加熱により発生させたエアロゾルが搬送される。霧化室及びその給排気孔のサイズは、導液体とその他の部品の双方により決定される。更に、霧化の過程では、霧化領域に進入する空気の気流が霧化の効果に影響を及ぼし、気流の多寡や流速の緩急も霧化の効果や安定性に間接的に影響する。よって、霧化コアの組み立てやその他の部品の構造はいずれも気流の大きさや流速及び経路に影響を及ぼし、ひいては霧化の効果に影響するため、霧化装置の霧化効果を保証することには困難が伴う。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする技術的課題は、関連技術における上記の欠点に対し、改良された霧化効果に優れた霧化装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明が技術的課題を解決するために採用する技術方案は以下の通りである。
【0006】
ケーシング、霧化コア及び電極を含む霧化装置を提供する。ケーシング内には、貯液空間、給気経路及び排気経路が設けられている。霧化コアは、発熱体と、リキッドを吸収及び伝達するための多孔質材料の導液体を含む。前記導液体は、導気部と、前記導気部の外周に接続されて取り囲むベース部を含む。前記導気部と前記ベース部との隙間には気流室が形成される。前記導液体には、前記気流室と連通する給気口、前記気流室と連通する排気口、及びリキッドと接触するための給液部位が設けられている。前記発熱体は、通電時に熱を発生させる発熱部と、発熱部に接続されており、前記発熱部に電流を伝送するための電気接続部を含む。前記発熱部は、前記導液体と接触するように気流室の内壁に設けられる。前記電気接続部は前記気流室の外部に伸出する。前記電極はケーシングに設けられる。前記電極は、一端が前記電気接続部に電気的に接続され、他端が外部の回路との電気的接続に用いられる。
【0007】
前記貯液空間は、前記導液体の前記給液部位に通じている。前記給気経路は前記給気口と連通しており、前記排気経路は前記排気口と連通している。これにより、前記導液体の前記給液部位がリキッドと接触したときに、前記導液体は、リキッドを前記発熱部に伝達し、加熱してエアロゾルを発生させる。外部の気流は、前記給気経路、前記給気口、前記気流室、前記排気口及び前記排気経路を順に経由してエアロゾルを前記霧化装置から搬出する。
【0008】
好ましくは、前記気流室は、円環状又は角を有する環状の空間である。
【0009】
好ましくは、前記霧化装置は、前記ケーシング内に設けられるシール部材を含む。前記気流室の少なくとも一方の側は外側に向かって開放されており、前記シール部材は、前記導液体の前記気流室における開放された側面を密封する。前記シール部材のうち前記導液体の前記排気口に対応する位置には、前記ケーシングの排気経路に接続される排気接続口が設けられている。これにより、前記排気経路と前記排気口の間の連通及び密封が実現される。
【0010】
好ましくは、前記気流室により取り囲まれる軸線上において、前記気流室の両側は開放されている。前記シール部材には収容空間が設けられており、前記霧化コアは前記収容空間内に設けられる。前記収容空間の壁は、前記導液体の前記気流室における開放された側面を覆って密封する。
【0011】
好ましくは、前記シール部材の前記収容空間は下方に向かって開口しており、前記霧化コアは前記収容空間の開口を通じて内部に装入される。前記導液体の前記給気口は下側に設けられている。
【0012】
前記ケーシングは、ケーシング本体及びベースを含む。前記貯液室及び前記排気経路は前記ケーシング本体に設けられ、前記給気経路は前記ベースに設けられる。前記ケーシング本体の一端は開口しており、前記シール部材及び前記霧化コアはケーシング本体内に設けられる。
【0013】
前記ベースは、前記ケーシング本体の開口した一端に取り付けられるとともに、前記シール部材の下側に接続されて、前記給気口と前記給気経路の間を密封する。
【0014】
好ましくは、前記シール部材のうち前記ベースに面する側には電極接続孔が設けられており、前記発熱体の前記電気接続部は前記電極接続孔内に曲げ入れられる。前記電極の一端は、前記ベースを通過して前記電極接続孔に挿入され、前記電気接続部と接触して電気的に接続される。
【0015】
好ましくは、前記ベース部は、第1部分及び第2部分を含む。前記第1部分と前記第2部分は、それぞれ前記導気部の両側を取り囲む。前記第1部分と前記第2部分の一端は、互いに接続されるとともに前記導気部に接続される。
【0016】
好ましくは、前記気流室において、前記発熱部は前記ベース部に設けられ、前記給液部位はベース部の外側に設けられる。
【0017】
好ましくは、給液部位は、ベース部の外側に設けられる給液凹部である。
【0018】
好ましくは、前記気流室において、前記発熱部は前記導気部に設けられる。
【0019】
好ましくは、前記給液部位は、前記導気部の外側に設けられる給液凹部である。
【0020】
好ましくは、前記給気口は、前記ベース部と前記導気部との接続箇所に設けられる。
【0021】
好ましくは、前記第1部分の他端と前記第2部分の他端は前記排気口を規定する。
【0022】
好ましくは、前記ケーシングは、ケーシング本体及びベースを含む。前記貯液室及び前記排気経路は前記ケーシング本体に設けられ、前記給気経路は前記ベースに設けられる。前記ケーシング本体の一端は開口しており、前記霧化コアは前記ケーシング本体内に設けられる。前記ベースは、前記ケーシング本体の開口した一端に取り付けられる。
【0023】
前記給気口は前記導液体の下側に設けられる。前記導液体は、前記ベース部及び/又は前記導気部に接続されて下向きに突出するとともに前記給気口を持ち上げるための支持部を含む。前記ケーシングは、ケーシング本体及びベースを含み、前記ケーシング本体の一端は開口しており、前記霧化コアはケーシング本体内に設けられ、前記ベースは、前記ケーシング本体の開口した一端に取り付けられる。
【0024】
前記支持部は、下方に向かって前記ベースに当止することで、給気口とベースの間に間隔を維持する。
【発明の効果】
【0025】
本発明の技術方案を実施することで、少なくとも以下の有益な効果を有する。
【0026】
霧化装置における霧化コアの気流室は、多孔質材料の導液体の内部に設けられ、発熱体の発熱部は気流室内に設けられる。よって、気流の大きさや流速及び経路は、主として導液体の構造により決定され、霧化装置のその他の部品や組み付け関係の影響を受けないため、霧化装置の良好な霧化効果及び霧化効果の同一性を保証するのに有利である。
【0027】
本発明の実施例における技術方案についてより明瞭に説明するために、以下に、実施例又は従来技術の記載にあたり使用を要する図面について簡単に述べる。なお、言うまでもなく、以下に記載する図面は本発明の一部の実施例にすぎず、当業者であれば、創造的労働を伴わないことを前提に、これらの図面からその他の図面を得ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1図1は、本発明の一実施形態の霧化装置の斜視図である。
図2図2は、図1の霧化装置の分解図である。
図3図3は、図1の霧化装置の立体視の断面図である。
図4図4は、図3のQ部位の部分拡大図である。
図5図5は、図1の霧化装置のC-C位置の断面図である(黒塗り矢印はリキッドの流動方向を示し、白抜き矢印はガスの流動方向を示す)。
図6図6は、本発明における霧化装置の霧化コアの実施例の斜視図である。
図7図7は、図6の霧化コアの導液体の斜視図である。
図8図8は、図6の霧化コアの発熱体の斜視図である。
図9図9は、図6のA-A位置の断面図である。
図10図10は、本発明における霧化装置の霧化コアの別の実施例の斜視図である。
図11図11は、図10の霧化コアの導液体の斜視図である。
図12図12は、図10の霧化コアの発熱体の斜視図である。
図13図13は、図10のB-B位置の断面図である。
図14図14は、本発明における霧化装置の霧化コアの導液体の別の実施例の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明の技術的特徴、目的及び効果がより明瞭に理解されるよう、図面を参照して本発明の具体的実施形態につき詳細に説明する。理解すべき点として、文中に、「上」、「下」、「縦」、「横」、「天井」、「底」、「内」、「外」等で示される方向又は位置関係が見られる場合には、図示に基づく方向又は位置関係であって、特定の方向による構成及び操作は本技術方案の記載の便宜上のものにすぎず、指摘する装置又は部材が特定の方向を有さねばならないことを示すものではない。よって、本発明を制限するものと解釈すべきではない。更に、説明すべき点として、別途明確に規定及び限定している場合を除き、文中に、「装着する」、「連なる」、「接続する」、「設ける」等の用語が見られる場合には、広義に解釈すべきである。例えば、固定的な接続であってもよいし、取り外し可能な接続であってもよいし、一体をなしてもよい。また、直接的な連なりであってもよいし、中間媒体を介した間接的な連なりであってもよいし、2つの部材内部の連通であってもよいし、2つの部材の相互作用関係であってもよい。また、一方の部材が他方の部材の「上」又は「下」にあると称される場合、当該部材は、「直接的」又は「間接的」に他方の部材上に位置してもよいし、1つ又はより多くの仲介部材が存在してもよい。また、文中に、「第1」、「第2」、「第3」等の用語が見られる場合には、本技術方案の記載の便宜上のものにすぎず、相対的な重要性を明示又は暗示していると解釈すべきでも、指摘する技術的特徴の数を示唆していると解釈すべきでもない。従って、「第1」、「第2」、「第3」等の特徴が限定されている場合には、1つ又はより多くの当該特徴を明示的又は暗示的に含み得る。当業者であれば、具体的状況に応じて、本発明における上記用語の具体的意味を解釈可能である。
【0030】
以下の記載では、本発明の実施例が完全に理解されるよう、限定のためではなく説明のために、例えば、特定のシステム構造や技術といった具体的詳細事項を提示する。しかし、当業者にとって明らかなように、これらの具体的詳細事項が存在しないその他の実施例においても本発明は実現可能である。また、その他の状況では、不要な詳細事項によって本発明の記載が妨げられないよう、周知のシステム、装置、回路及び方法についての詳細な説明を省略している。
【0031】
図1図9を参照して、本発明の一実施形態の霧化装置は、ケーシング3、霧化コア0及び電極5を含む。ケーシング3内には、貯液空間35、給気経路34及び排気経路33が設けられている。霧化コア0は、発熱体2と、リキッド1を吸収及び伝達するための多孔質材料の導液体1を含む。いわゆる多孔質材料(マイクロ孔材料と称してもよい)には数多くのマイクロ孔が分布しており、リキッドの吸収及び伝達を実現する。多孔質材料は、例えば多孔質セラミック材料である。導液体1は、導気部12と、導気部12に接続されるとともに導気部12の外周を取り囲むベース部11を含む。導気部12とベース部11との隙間には気流室17が形成される。また、導液体1には、気流室17と連通する給気口15、気流室17と連通する排気口16、及びリキッドと接触するための給液部位14が設けられている。発熱体2は、通電時に熱を発生させる発熱部21と、発熱部21に接続されており、発熱部21に電流を伝送するための電気接続部22を含む。発熱部21は、導液体1と接触するように気流室17の内壁に設けられる。また、電気接続部22は気流室17の外部に伸出する。電極5はケーシング3に設けられる。電極5は、一端が発熱体2の電気接続部22に電気的に接続され、他端が外部の回路との電気的接続に用いられる。
【0032】
ケーシング3の貯液空間35は、霧化コア0の導液体1の給液部位14に通じている。ケーシング3の給気経路34は、霧化コア0の給気口15と連通しており、ケーシング3の排気経路33は、霧化コア0の排気口16と連通している。これにより、導液体1の給液部位14がリキッドと接触したときに、導液体1は、リキッドを発熱部21に伝達し、加熱してエアロゾルを発生させる。外部の気流は、給気経路34、給気口15、気流室17、排気口16及び排気経路33を順に経由してエアロゾルを霧化装置から搬出する。多孔質材料は、多孔質セラミック材料としてもよい。
【0033】
本発明の霧化装置は、霧化コア0の導液体1の給液部がリキッドと接触することで、導液体1がリキッドを発熱体2の発熱部21に伝達し、加熱により霧化させてエアロゾルとする。また、気流が霧化面(発熱体2の発熱部21におけるリキッドを加熱してエアロゾルを発生させる部位)を通過することで、霧化したエアロゾルを搬出する。
【0034】
本発明の霧化装置は、以下の有益な技術的効果を有する。
【0035】
1.霧化装置における霧化コア0の気流室17は、多孔質材料の導液体1の内部に設けられ、発熱体2の発熱部21は気流室17内に設けられる。よって、気流の大きさや流速及び経路は、主として導液体1の構造により決定され、霧化装置のその他の部品や組み付け関係の影響を受けないため、霧化装置の良好な霧化効果及び霧化効果の同一性を保証するのに有利である。
【0036】
2.霧化装置における霧化コア0の導液体1は多孔質材料のため、気流室17内の全体が多孔質材料となり、気流室17内で発生した凝縮液は導液体1により吸収される。よって、凝縮液の発生を有効に低下させられる。
【0037】
3.霧化装置において、気流室17は主に導液体1の構造により決定され、導液体1が霧化装置のその他の部品と共に気流室17を規定する必要がない。よって、霧化装置の構造の構成要素を減少させることができ、組み立てが容易、スピーディー、安定的且つ確実となる。
【0038】
本発明の霧化装置は、電子タバコとして、タバコ用リキッドを加熱により霧化させるために応用してもよい。具体的な動作過程は次の通りである。霧化装置における霧化コア0の導液体1の給液部は霧化装置内のタバコ用リキッドと接触する。導液体1は、タバコ用リキッドを発熱体2の発熱部21に伝達し、加熱により霧化させてベイパーとする。そして、気流が、給気経路34、給気口15、気流室17、排気口16及び排気経路33を順に経由してベイパーを霧化装置から搬出し、喫煙者に吸い込ませる。
【0039】
好ましくは、導液体1は一体的に成型される。
【0040】
霧化コア0の気流室17の構造については、任意のパターンとすることができるが、発熱体2を成型しやすいよう、気流室17は円環状の空間(図6図13を参照)としてもよい。或いは、気流室17は、角を有する環状又は多角形の環状の空間としてもよい。例えば、四角形とした場合(図14を参照)、発熱体2の発熱部21は複数の平面状の霧化面を含む。この場合、発熱体2の成型の同一性を制御しやすくなり、多孔質材料との嵌め込みの安定性がより良好となる。その他の各種形状の霧化面及び気流室17については、これ以上例示しない。発熱体2の発熱部21は、少なくとも1本の発熱回路を含み、発熱回路は環状に曲げられる。
【0041】
図2図5を参照して、好ましくは、霧化装置は、ケーシング3内に設けられるシール部材4を含む。気流室17の少なくとも一方の側は外側に向かって開放されている。シール部材4は、導液体1の気流室17における開放された側面を覆って密封する。シール部材4のうち導液体1の排気口16に対応する位置には、ケーシング3の排気経路33に接続される排気接続口41が設けられている。これにより、排気経路33と排気口16の間の連通及び密封が実現される。換言すると、排気経路33は、シール部材4の排気接続口41を通じて霧化コア0の排気口16と連通している。
【0042】
図6図9を参照して、好ましくは、気流室17により取り囲まれる軸線上において、気流室17の両側は開放されている。シール部材4には収容空間43が設けられており、霧化コア0は収容空間43内に設けられる。収容空間43の壁は、導液体1の気流室17における開放された側面を覆って密封する。
【0043】
図2図9を参照して、好ましくは、シール部材4の収容空間43は下方に向かって開口しており、霧化コア0は収容空間43の開口を通じて内部に装入される。導液体1の給気口15は下側に設けられている。
【0044】
ケーシング3は、ケーシング本体31及びベース32を含む。貯液室及び排気経路33はケーシング本体31に設けられ、給気経路34はベース32に設けられる。ケーシング本体31の一端は開口しており、シール部材4及び霧化コア0はケーシング本体31内に設けられる。
【0045】
ベース32は、ケーシング本体31の開口した一端に取り付けられるとともに、シール部材4の下側に接続されて、導液体1の給気口15とベース32の給気経路34の間を密封する。
【0046】
図2図5を参照して、好ましくは、シール部材4のうちベース32に面する側には電極接続孔42が設けられている。発熱体2の電気接続部22は、電極接続孔42内に曲げ入れられる。電極5の一端は、ベース32を通過して電極接続孔42に挿入され、電気接続部22と接触して電気的に接続される。また、電極5の他端は、ベース32に設けられて外部の回路と接続するために用いられる。
【0047】
図6図9を参照して、好ましくは、ベース部11は、第1部分111及び第2部分112を含む。第1部分111と第2部分112は、それぞれ導気部12の相反する両側を取り囲む。第1部分111と第2部分112の一端は、互いに接続されるとともに導気部12に接続される。
【0048】
図6図9を参照して、いくつかの実施例では、気流室17において、発熱部21、導気部12の側壁及びベース部11の側壁の形状は対応しており、いずれも環状をなしている。発熱体2の発熱部21はベース部11の側壁に設けられ、給液部位14はベース部11の外側に設けられる。給液部位14は、ベース部11の外側に設けられる給液凹部としてもよい。
【0049】
図10図13を参照して、別のいくつかの実施例では、気流室17において、発熱部21、導気部12の側壁及びベース部11の側壁の形状は対応しており、いずれも環状をなしている。また、発熱体2の発熱部21は導気部12の側壁に設けられる。理解し得るように、気流室17において、導気部12及びベース部11の側部の双方に発熱部21が設けられていてもよい。給液部位14は、導気部12の外側に設けられる給液凹部である。
【0050】
上記の実施例において、好ましくは、給気口15は、ベース部11と導気部12との接続箇所に設けられる。また、第1部分111の他端と第2部分112の他端は離隔して宙に浮いており、且つ排気口16を規定する。
【0051】
図2図9を参照して、好ましくは、ケーシング3は、ケーシング本体31及びベース32を含む。貯液室及び排気経路33はケーシング本体31に設けられ、給気経路34はベース32に設けられる。ケーシング本体31の一端は開口しており、霧化コア0はケーシング本体31内に設けられる。また、ベース32は、ケーシング本体31の開口した一端に取り付けられる。
【0052】
給気口15は導液体1の下側に設けられる。導液体1は、ベース部11及び/又は導気部12に接続されて下向きに突出するとともに給気口15を持ち上げるための支持部13を含む。前記ケーシング(3)は、ケーシング本体(31)及びベース(32)を含み、前記ケーシング本体(31)の一端は開口しており、前記霧化コア(0)はケーシング本体(31)内に設けられ、前記ベース(32)は、前記ケーシング本体(31)の開口した一端に取り付けられる。
【0053】
支持部13は、下方に向かってベース32に当止することで、給気口15とベース32の間に間隔を維持する。これによる第1の役割は、霧化コア0を支持することであり、第2の役割は、霧化コア0を高い位置で支えて給気口15を露出させることである。導気部12は、給気口15からまっすぐに上昇して進入してきた気流を両側の霧化面に移動可能とする。また、導気部12分も多孔質材料で製造されてなる。気流室17内の霧化されたエアロゾルは凝縮しにくいが、凝縮したとしても、凝縮液は導液体1により吸収可能である。
【0054】
以上より、本発明の霧化コア0は、以下の有益な技術的効果を有する。
【0055】
1.霧化装置の気流室17は、導液体1とその他の部品の双方で決定されるのではなく、導液体1の構造により決定されるため、霧化装置の構造部品が少なくなり、組み立てが簡単且つ確実となる。組み立て時には、まず、霧化コア0をシール部材4内に配置してから、ベース32に組み付ける。次に、霧化されるリキッドを貯液室内に満たしたあと、組み立てたベース32の一部をケーシング本体31内に装入してから、電極5を装着する。
【0056】
2.気流室17は多孔質材料の導液体1の内部に設けられ、発熱体2の発熱部21は気流室17内に設けられる。よって、気流の大きさや流速及び経路は、主として導液体1の構造により決定され、その他の部品や組み付け関係の影響を受けないため、霧化効果の同一性を保証するのに有利である。
【0057】
3.導液体1は多孔質材料のため、気流室17内の全体が多孔質材料となり、気流室17内で発生した凝縮液は導液体1により吸収される。よって、凝縮液の発生を有効に低下させられる。
【0058】
以上の記載は本発明の好ましい実施例にすぎず、本発明を制限するものではない。当業者にとって、本発明には各種の変更、組み合わせ及び変形が存在し得る。本発明の精神及び原則の範囲内で実施される何らかの修正、同等の置換、改良等は、いずれも本発明の特許請求の範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0059】
0 霧化コア
1 導液体
11 ベース部
111 第1部分
112 第2部分
12 導気部
13 支持部
14 給液部位
15 給気口
16 排気口
17 気流室
2 発熱体
21 発熱部
22 電気接続部
3 ケーシング
31 ケーシング本体
32 ベース
33 排気経路
34 給気経路
35 貯液空間
4 シール部材
41 排気接続口
42 電極接続孔
43 収容空間
5 電極
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
【手続補正書】
【提出日】2023-10-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、霧化の技術分野に関し、特に、霧化装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、霧化装置は、中核部品である霧化コアとその他の部品を含む。また、通常、霧化コアは導液体と発熱体を含む。導液体の主な役割は、リキッドを発熱体に伝達して加熱により霧化させることである。また、電子タバコとして用いられるアトマイザーの霧化コアの主な役割は、タバコ用リキッドを伝達し、タバコ用リキッドを加熱して蒸発させることである。
【0003】
従来の霧化装置内には、霧化コアの導液体とその他の部品を組み合わせることで霧化室及び霧化室の給排気孔が規定されており、気流が霧化室を通過することで、発熱体が加熱により発生させたエアロゾルが搬送される。霧化室及びその給排気孔のサイズは、導液体とその他の部品の双方により決定される。更に、霧化の過程では、霧化領域に進入する空気の気流が霧化の効果に影響を及ぼし、気流の多寡や流速の緩急も霧化の効果や安定性に間接的に影響する。よって、霧化コアの組み立てやその他の部品の構造はいずれも気流の大きさや流速及び経路に影響を及ぼし、ひいては霧化の効果に影響するため、霧化装置の霧化効果を保証することには困難が伴う。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明が解決しようとする技術的課題は、関連技術における上記の欠点に対し、改良された霧化効果に優れた霧化装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明が技術的課題を解決するために採用する技術方案は以下の通りである。
【0006】
ケーシング、霧化コア及び電極を含む霧化装置を提供する。ケーシング内には、貯液空間、給気経路及び排気経路が設けられている。霧化コアは、発熱体と、リキッドを吸収及び伝達するための多孔質材料からなる導液体を含む。前記導液体は、導気部と、前記導気部の外周に接続されて取り囲むベース部を含む。前記導気部と前記ベース部との隙間には気流室が形成される。前記導液体には、前記気流室と連通する給気口、前記気流室と連通する排気口、及びリキッドと接触するための給液部位が設けられている。前記発熱体は、通電時に熱を発生させる発熱部と、発熱部に接続されており、前記発熱部に電流を伝送するための電気接続部を含む。前記発熱部は、前記導液体と接触するように気流室の内壁に設けられる。前記電気接続部は前記気流室の外部に伸出する。前記電極はケーシングに設けられる。前記電極は、一端が前記電気接続部に電気的に接続され、他端が外部の回路との電気的接続に用いられる。
【0007】
前記貯液空間は、前記導液体の前記給液部位に通じている。前記給気経路は前記給気口と連通しており、前記排気経路は前記排気口と連通している。これにより、前記導液体の前記給液部位がリキッドと接触したときに、前記導液体は、リキッドを前記発熱部に伝達し、加熱してエアロゾルを発生させる。外部の気流は、前記給気経路、前記給気口、前記気流室、前記排気口及び前記排気経路を順に経由してエアロゾルを前記霧化装置から搬出する。
【0008】
好ましくは、前記気流室は、円環状又は角を有する環状の空間である。
【0009】
好ましくは、前記霧化装置は、前記ケーシング内に設けられるシール部材を含む。前記気流室の少なくとも一方の側は外側に向かって開放されており、前記シール部材は、前記導液体の前記気流室における開放された側面を密封する。前記シール部材のうち前記導液体の前記排気口に対応する位置には、前記ケーシングの排気経路に接続される排気接続口が設けられている。これにより、前記排気経路と前記排気口の間の連通及び密封が実現される。
【0010】
好ましくは、前記気流室により取り囲まれる軸線上において、前記気流室の両側は開放されている。前記シール部材には収容空間が設けられており、前記霧化コアは前記収容空間内に設けられる。前記収容空間の壁は、前記導液体の前記気流室における開放された側面を覆って密封する。
【0011】
好ましくは、前記シール部材の前記収容空間は下方に向かって開口しており、前記霧化コアは前記収容空間の開口を通じて内部に装入される。前記導液体の前記給気口は下側に設けられている。
【0012】
前記ケーシングは、ケーシング本体及びベースを含む。前記貯液空間及び前記排気経路は前記ケーシング本体に設けられ、前記給気経路は前記ベースに設けられる。前記ケーシング本体の一端は開口しており、前記シール部材及び前記霧化コアはケーシング本体内に設けられる。
【0013】
前記ベースは、前記ケーシング本体の開口した一端に取り付けられるとともに、前記シール部材の下側に接続されて、前記給気口と前記給気経路の間を密封する。
【0014】
好ましくは、前記シール部材のうち前記ベースに面する側には電極接続孔が設けられており、前記発熱体の前記電気接続部は前記電極接続孔内に曲げ入れられる。前記電極の一端は、前記ベースを通過して前記電極接続孔に挿入され、前記電気接続部と接触して電気的に接続される。
【0015】
好ましくは、前記ベース部は、第1部分及び第2部分を含む。前記第1部分と前記第2部分は、それぞれ前記導気部の両側を取り囲む。前記第1部分と前記第2部分の一端は、互いに接続されるとともに前記導気部に接続される。
【0016】
好ましくは、前記気流室において、前記発熱部は前記ベース部に設けられ、前記給液部位はベース部の外側に設けられる。
【0017】
好ましくは、給液部位は、ベース部の外側に設けられる給液凹部である。
【0018】
好ましくは、前記気流室において、前記発熱部は前記導気部に設けられる。
【0019】
好ましくは、前記給液部位は、前記導気部の外側に設けられる給液凹部である。
【0020】
好ましくは、前記給気口は、前記ベース部と前記導気部との接続箇所に設けられる。
【0021】
好ましくは、前記第1部分の他端と前記第2部分の他端は前記排気口を規定する。
【0022】
好ましくは、前記ケーシングは、ケーシング本体及びベースを含む。前記貯液空間及び前記排気経路は前記ケーシング本体に設けられ、前記給気経路は前記ベースに設けられる。前記ケーシング本体の一端は開口しており、前記霧化コアは前記ケーシング本体内に設けられる。前記ベースは、前記ケーシング本体の開口した一端に取り付けられる。
【0023】
前記給気口は前記導液体の下側に設けられる。前記導液体は、前記ベース部及び/又は前記導気部に接続されて下向きに突出するとともに前記給気口を持ち上げるための支持部を含む
【0024】
前記支持部は、下方に向かって前記ベースに当止することで、給気口とベースの間に間隔を維持する。
【発明の効果】
【0025】
本発明の技術方案を実施することで、少なくとも以下の有益な効果を有する。
【0026】
霧化装置における霧化コアの気流室は、多孔質材料からなる導液体の内部に設けられ、発熱体の発熱部は気流室内に設けられる。よって、気流の大きさや流速及び経路は、主として導液体の構造により決定され、霧化装置のその他の部品や組み付け関係の影響を受けないため、霧化装置の良好な霧化効果及び霧化効果の同一性を保証するのに有利である。
【0027】
本発明の実施例における技術方案についてより明瞭に説明するために、以下に、実施例又は従来技術の記載にあたり使用を要する図面について簡単に述べる。なお、言うまでもなく、以下に記載する図面は本発明の一部の実施例にすぎず、当業者であれば、創造的労働を伴わないことを前提に、これらの図面からその他の図面を得ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1図1は、本発明の一実施形態の霧化装置の斜視図である。
図2図2は、図1の霧化装置の分解図である。
図3図3は、図1の霧化装置の立体視の断面図である。
図4図4は、図3のQ部位の部分拡大図である。
図5図5は、図1の霧化装置のC-C位置の断面図である(黒塗り矢印はリキッドの流動方向を示し、白抜き矢印はガスの流動方向を示す)。
図6図6は、本発明における霧化装置の霧化コアの実施例の斜視図である。
図7図7は、図6の霧化コアの導液体の斜視図である。
図8図8は、図6の霧化コアの発熱体の斜視図である。
図9図9は、図6のA-A位置の断面図である。
図10図10は、本発明における霧化装置の霧化コアの別の実施例の斜視図である。
図11図11は、図10の霧化コアの導液体の斜視図である。
図12図12は、図10の霧化コアの発熱体の斜視図である。
図13図13は、図10のB-B位置の断面図である。
図14図14は、本発明における霧化装置の霧化コアの導液体の別の実施例の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明の技術的特徴、目的及び効果がより明瞭に理解されるよう、図面を参照して本発明の具体的実施形態につき詳細に説明する。理解すべき点として、文中に、「上」、「下」、「縦」、「横」、「天井」、「底」、「内」、「外」等で示される方向又は位置関係が見られる場合には、図示に基づく方向又は位置関係であって、特定の方向による構成及び操作は本技術方案の記載の便宜上のものにすぎず、指摘する装置又は部材が特定の方向を有さねばならないことを示すものではない。よって、本発明を制限するものと解釈すべきではない。更に、説明すべき点として、別途明確に規定及び限定している場合を除き、文中に、「装着する」、「連なる」、「接続する」、「設ける」等の用語が見られる場合には、広義に解釈すべきである。例えば、固定的な接続であってもよいし、取り外し可能な接続であってもよいし、一体をなしてもよい。また、直接的な連なりであってもよいし、中間媒体を介した間接的な連なりであってもよいし、2つの部材内部の連通であってもよいし、2つの部材の相互作用関係であってもよい。また、一方の部材が他方の部材の「上」又は「下」にあると称される場合、当該部材は、「直接的」又は「間接的」に他方の部材上に位置してもよいし、1つ又はより多くの仲介部材が存在してもよい。また、文中に、「第1」、「第2」、「第3」等の用語が見られる場合には、本技術方案の記載の便宜上のものにすぎず、相対的な重要性を明示又は暗示していると解釈すべきでも、指摘する技術的特徴の数を示唆していると解釈すべきでもない。従って、「第1」、「第2」、「第3」等の特徴が限定されている場合には、1つ又はより多くの当該特徴を明示的又は暗示的に含み得る。当業者であれば、具体的状況に応じて、本発明における上記用語の具体的意味を解釈可能である。
【0030】
以下の記載では、本発明の実施例が完全に理解されるよう、限定のためではなく説明のために、例えば、特定のシステム構造や技術といった具体的詳細事項を提示する。しかし、当業者にとって明らかなように、これらの具体的詳細事項が存在しないその他の実施例においても本発明は実現可能である。また、その他の状況では、不要な詳細事項によって本発明の記載が妨げられないよう、周知のシステム、装置、回路及び方法についての詳細な説明を省略している。
【0031】
図1図9を参照して、本発明の一実施形態の霧化装置は、ケーシング3、霧化コア0及び電極5を含む。ケーシング3内には、貯液空間35、給気経路34及び排気経路33が設けられている。霧化コア0は、発熱体2と、リキッドを吸収及び伝達するための多孔質材料からなる導液体1を含む。いわゆる多孔質材料(マイクロ孔材料と称してもよい)には数多くのマイクロ孔が分布しており、リキッドの吸収及び伝達を実現する。多孔質材料は、例えば多孔質セラミック材料である。導液体1は、導気部12と、導気部12に接続されるとともに導気部12の外周を取り囲むベース部11を含む。導気部12とベース部11との隙間には気流室17が形成される。また、導液体1には、気流室17と連通する給気口15、気流室17と連通する排気口16、及びリキッドと接触するための給液部位14が設けられている。発熱体2は、通電時に熱を発生させる発熱部21と、発熱部21に接続されており、発熱部21に電流を伝送するための電気接続部22を含む。発熱部21は、導液体1と接触するように気流室17の内壁に設けられる。また、電気接続部22は気流室17の外部に伸出する。電極5はケーシング3に設けられる。電極5は、一端が発熱体2の電気接続部22に電気的に接続され、他端が外部の回路との電気的接続に用いられる。
【0032】
ケーシング3の貯液空間35は、霧化コア0の導液体1の給液部位14に通じている。ケーシング3の給気経路34は、霧化コア0の給気口15と連通しており、ケーシング3の排気経路33は、霧化コア0の排気口16と連通している。これにより、導液体1の給液部位14がリキッドと接触したときに、導液体1は、リキッドを発熱部21に伝達し、加熱してエアロゾルを発生させる。外部の気流は、給気経路34、給気口15、気流室17、排気口16及び排気経路33を順に経由してエアロゾルを霧化装置から搬出する。多孔質材料は、多孔質セラミック材料としてもよい。
【0033】
本発明の霧化装置は、霧化コア0の導液体1の給液部位14がリキッドと接触することで、導液体1がリキッドを発熱体2の発熱部21に伝達し、加熱により霧化させてエアロゾルとする。また、気流が霧化面(発熱体2の発熱部21におけるリキッドを加熱してエアロゾルを発生させる部位)を通過することで、霧化したエアロゾルを搬出する。
【0034】
本発明の霧化装置は、以下の有益な技術的効果を有する。
【0035】
1.霧化装置における霧化コア0の気流室17は、多孔質材料からなる導液体1の内部に設けられ、発熱体2の発熱部21は気流室17内に設けられる。よって、気流の大きさや流速及び経路は、主として導液体1の構造により決定され、霧化装置のその他の部品や組み付け関係の影響を受けないため、霧化装置の良好な霧化効果及び霧化効果の同一性を保証するのに有利である。
【0036】
2.霧化装置における霧化コア0の導液体1は多孔質材料からなるため、気流室17の周囲全体が多孔質材料となり、気流室17内で発生した凝縮液は導液体1により吸収される。よって、凝縮液の発生を有効に低下させられる。
【0037】
3.霧化装置において、気流室17は主に導液体1の構造により決定され、導液体1が霧化装置のその他の部品と共に気流室17を規定する必要がない。よって、霧化装置の構造の構成要素を減少させることができ、組み立てが容易、スピーディー、安定的且つ確実となる。
【0038】
本発明の霧化装置は、電子タバコとして、タバコ用リキッドを加熱により霧化させるために応用してもよい。具体的な動作過程は次の通りである。霧化装置における霧化コア0の導液体1の給液部位14は霧化装置内のタバコ用リキッドと接触する。導液体1は、タバコ用リキッドを発熱体2の発熱部21に伝達し、加熱により霧化させてベイパーとする。そして、気流が、給気経路34、給気口15、気流室17、排気口16及び排気経路33を順に経由してベイパーを霧化装置から搬出し、喫煙者に吸い込ませる。
【0039】
好ましくは、導液体1は一体的に成型される。
【0040】
霧化コア0の気流室17の構造については、任意のパターンとすることができるが、発熱体2を成型しやすいよう、気流室17は円環状の空間(図6図13を参照)としてもよい。或いは、気流室17は、角を有する環状又は多角形の環状の空間としてもよい。例えば、四角形とした場合(図14を参照)、発熱体2の発熱部21は複数の平面状の霧化面を含む。この場合、発熱体2の成型の同一性を制御しやすくなり、多孔質材料との嵌め込みの安定性がより良好となる。その他の各種形状の霧化面及び気流室17については、これ以上例示しない。発熱体2の発熱部21は、少なくとも1本の発熱回路を含み、発熱回路は環状に曲げられる。
【0041】
図2図5を参照して、好ましくは、霧化装置は、ケーシング3内に設けられるシール部材4を含む。気流室17の少なくとも一方の側は外側に向かって開放されている。シール部材4は、導液体1の気流室17における開放された側面を覆って密封する。シール部材4のうち導液体1の排気口16に対応する位置には、ケーシング3の排気経路33に接続される排気接続口41が設けられている。これにより、排気経路33と排気口16の間の連通及び密封が実現される。換言すると、排気経路33は、シール部材4の排気接続口41を通じて霧化コア0の排気口16と連通している。
【0042】
図6図9を参照して、好ましくは、気流室17により取り囲まれる軸線上において、気流室17の両側は開放されている。シール部材4には収容空間43が設けられており、霧化コア0は収容空間43内に設けられる。収容空間43の壁は、導液体1の気流室17における開放された側面を覆って密封する。
【0043】
図2図9を参照して、好ましくは、シール部材4の収容空間43は下方に向かって開口しており、霧化コア0は収容空間43の開口を通じて内部に装入される。導液体1の給気口15は下側に設けられている。
【0044】
ケーシング3は、ケーシング本体31及びベース32を含む。貯液空間35及び排気経路33はケーシング本体31に設けられ、給気経路34はベース32に設けられる。ケーシング本体31の一端は開口しており、シール部材4及び霧化コア0はケーシング本体31内に設けられる。
【0045】
ベース32は、ケーシング本体31の開口した一端に取り付けられるとともに、シール部材4の下側に接続されて、導液体1の給気口15とベース32の給気経路34の間を密封する。
【0046】
図2図5を参照して、好ましくは、シール部材4のうちベース32に面する側には電極接続孔42が設けられている。発熱体2の電気接続部22は、電極接続孔42内に曲げ入れられる。電極5の一端は、ベース32を通過して電極接続孔42に挿入され、電気接続部22と接触して電気的に接続される。また、電極5の他端は、ベース32に設けられて外部の回路と接続するために用いられる。
【0047】
図6図9を参照して、好ましくは、ベース部11は、第1部分111及び第2部分112を含む。第1部分111と第2部分112は、それぞれ導気部12の相反する両側を取り囲む。第1部分111と第2部分112の一端は、互いに接続されるとともに導気部12に接続される。
【0048】
図6図9を参照して、いくつかの実施例では、気流室17において、発熱部21、導気部12の側壁及びベース部11の側壁の形状は対応しており、いずれも環状をなしている。発熱体2の発熱部21はベース部11の側壁に設けられ、給液部位14はベース部11の外側に設けられる。給液部位14は、ベース部11の外側に設けられる給液凹部としてもよい。
【0049】
図10図13を参照して、別のいくつかの実施例では、気流室17において、発熱部21、導気部12の側壁及びベース部11の側壁の形状は対応しており、いずれも環状をなしている。また、発熱体2の発熱部21は導気部12の側壁に設けられる。理解し得るように、気流室17において、導気部12及びベース部11の側部の双方に発熱部21が設けられていてもよい。給液部位14は、導気部12の外側に設けられる給液凹部である。
【0050】
上記の実施例において、好ましくは、給気口15は、ベース部11と導気部12との接続箇所に設けられる。また、第1部分111の他端と第2部分112の他端は離隔して宙に浮いており、且つ排気口16を規定する。
【0051】
図2図9を参照して、好ましくは、ケーシング3は、ケーシング本体31及びベース32を含む。貯液空間35及び排気経路33はケーシング本体31に設けられ、給気経路34はベース32に設けられる。ケーシング本体31の一端は開口しており、霧化コア0はケーシング本体31内に設けられる。また、ベース32は、ケーシング本体31の開口した一端に取り付けられる。
【0052】
給気口15は導液体1の下側に設けられる。導液体1は、ベース部11及び/又は導気部12に接続されて下向きに突出するとともに給気口15を持ち上げるための支持部13を含む
【0053】
支持部13は、下方に向かってベース32に当止することで、給気口15とベース32の間に間隔を維持する。これによる第1の役割は、霧化コア0を支持することであり、第2の役割は、霧化コア0を高い位置で支えて給気口15を露出させることである。導気部12は、給気口15からまっすぐに上昇して進入してきた気流を両側の霧化面に移動可能とする。また、導気部12も多孔質材料で製造されてなる。気流室17内の霧化されたエアロゾルは凝縮しにくいが、凝縮したとしても、凝縮液は導液体1により吸収可能である。
【0054】
以上より、本発明の霧化コア0は、以下の有益な技術的効果を有する。
【0055】
1.霧化装置の気流室17は、導液体1とその他の部品の双方で決定されるのではなく、導液体1の構造により決定されるため、霧化装置の構造部品が少なくなり、組み立てが簡単且つ確実となる。組み立て時には、まず、霧化コア0をシール部材4内に配置してから、ベース32に組み付ける。次に、霧化されるリキッドを貯液空間35内に満たしたあと、組み立てたベース32の一部をケーシング本体31内に装入してから、電極5を装着する。
【0056】
2.気流室17は多孔質材料からなる導液体1の内部に設けられ、発熱体2の発熱部21は気流室17内に設けられる。よって、気流の大きさや流速及び経路は、主として導液体1の構造により決定され、その他の部品や組み付け関係の影響を受けないため、霧化効果の同一性を保証するのに有利である。
【0057】
3.導液体1は多孔質材料からなるため、気流室17の周囲全体が多孔質材料となり、気流室17内で発生した凝縮液は導液体1により吸収される。よって、凝縮液の発生を有効に低下させられる。
【0058】
以上の記載は本発明の好ましい実施例にすぎず、本発明を制限するものではない。当業者にとって、本発明には各種の変更、組み合わせ及び変形が存在し得る。本発明の精神及び原則の範囲内で実施される何らかの修正、同等の置換、改良等は、いずれも本発明の特許請求の範囲に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0059】
0 霧化コア
1 導液体
11 ベース部
111 第1部分
112 第2部分
12 導気部
13 支持部
14 給液部位
15 給気口
16 排気口
17 気流室
2 発熱体
21 発熱部
22 電気接続部
3 ケーシング
31 ケーシング本体
32 ベース
33 排気経路
34 給気経路
35 貯液空間
4 シール部材
41 排気接続口
42 電極接続孔
43 収容空間
5 電極
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケーシング(3)、霧化コア(0)及び電極(5)を含む霧化装置であって、
ケーシング(3)内には、貯液空間(35)、給気経路(34)及び排気経路(33)が設けられており、霧化コア(0)は、発熱体(2)と、リキッドを吸収及び伝達するための多孔質材料からなる導液体(1)を含み、前記導液体(1)は、導気部(12)と、前記導気部(12)の外周に接続されて取り囲むベース部(11)を含み、前記導気部(12)と前記ベース部(11)との隙間には気流室(17)が形成され、前記導液体(1)には、前記気流室(17)と連通する給気口(15)、前記気流室(17)と連通する排気口(16)、及びリキッドと接触するための給液部位(14)が設けられており、前記発熱体(2)は、通電時に熱を発生させる発熱部(21)と、発熱部(21)に接続されており、前記発熱部(21)に電流を伝送するための電気接続部(22)を含み、前記発熱部(21)は、前記導液体(1)と接触するように気流室(17)の内壁に設けられ、前記電気接続部(22)は前記気流室(17)の外部に伸出し、前記電極(5)はケーシング(3)に設けられ、前記電極(5)は、一端が前記電気接続部(22)に電気的に接続され、他端が外部の回路との電気的接続に用いられ、
前記貯液空間(35)は前記導液体(1)の前記給液部位(14)に通じており、前記給気経路(34)は前記給気口(15)と連通しており、前記排気経路(33)は前記排気口(16)と連通しており、これにより、前記導液体(1)の前記給液部位(14)がリキッドと接触したときに、前記導液体(1)は、リキッドを前記発熱部(21)に伝達し、加熱してエアロゾルを発生させ、外部の気流は、前記給気経路(34)、前記給気口(15)、前記気流室(17)、前記排気口(16)及び前記排気経路(33)を順に経由してエアロゾルを前記霧化装置から搬出することを特徴とする霧化装置。
【請求項2】
前記気流室(17)は、円環状又は角を有する環状の空間であることを特徴とする請求項1に記載の霧化装置。
【請求項3】
前記霧化装置は、前記ケーシング(3)内に設けられるシール部材(4)を含み、前記気流室(17)の少なくとも一方の側は外側に向かって開放されており、前記シール部材(4)は、前記導液体(1)の前記気流室(17)における開放された側面を密封し、前記シール部材(4)のうち前記導液体(1)の前記排気口(16)に対応する位置には、前記ケーシング(3)の排気経路(33)に接続される排気接続口(41)が設けられており、これにより、前記排気経路(33)と前記排気口(16)の間の連通及び密封が実現されることを特徴とする請求項2に記載の霧化装置。
【請求項4】
前記気流室(17)により取り囲まれる軸線上において、前記気流室(17)の両側は開放されており、前記シール部材(4)には収容空間(43)が設けられており、前記霧化コア(0)は前記収容空間(43)内に設けられ、前記収容空間(43)の壁は、前記導液体(1)の前記気流室(17)における開放された側面を覆って密封することを特徴とする請求項3に記載の霧化装置。
【請求項5】
前記シール部材(4)の前記収容空間(43)は下方に向かって開口しており、前記霧化コア(0)は前記収容空間(43)の開口を通じて内部に装入され、前記導液体(1)の前記給気口(15)は下側に設けられ、
前記ケーシング(3)は、ケーシング本体(31)及びベース(32)を含み、前記貯液空間(35)及び前記排気経路(33)は前記ケーシング本体(31)に設けられ、前記給気経路(34)は前記ベース(32)に設けられ、前記ケーシング本体(31)の一端は開口しており、前記シール部材(4)及び前記霧化コア(0)はケーシング本体(31)内に設けられ、
前記ベース(32)は、前記ケーシング本体(31)の開口した一端に取り付けられるとともに、前記シール部材(4)の下側に接続されて、前記給気口(15)と前記給気経路(34)の間を密封することを特徴とする請求項4に記載の霧化装置。
【請求項6】
前記シール部材(4)のうち前記ベース(32)に面する側には電極接続孔(42)が設けられており、前記発熱体(2)の前記電気接続部(22)は前記電極接続孔(42)内に曲げ入れられ、前記電極(5)の一端は、前記ベース(32)を通過して前記電極接続孔(42)に挿入され、前記電気接続部(22)と接触して電気的に接続されることを特徴とする請求項5に記載の霧化装置。
【請求項7】
前記ベース部(11)は、第1部分(111)及び第2部分(112)を含み、前記第1部分(111)と前記第2部分(112)は、それぞれ前記導気部(12)の両側を取り囲み、前記第1部分(111)と前記第2部分(112)の一端は、互いに接続されるとともに前記導気部(12)に接続されることを特徴とする請求項2に記載の霧化装置。
【請求項8】
前記気流室(17)において、前記発熱部(21)は前記ベース部(11)に設けられ、前記給液部位(14)はベース部(11)の外側に設けられることを特徴とする請求項7に記載の霧化装置。
【請求項9】
給液部位(14)は、ベース部(11)の外側に設けられる給液凹部であることを特徴とする請求項8に記載の霧化装置。
【請求項10】
前記気流室(17)において、前記発熱部(21)は前記導気部(12)に設けられることを特徴とする請求項7に記載の霧化装置。
【請求項11】
前記給液部位(14)は、前記導気部(12)の外側に設けられる給液凹部であることを特徴とする請求項10に記載の霧化装置。
【請求項12】
前記給気口(15)は、前記ベース部(11)と前記導気部(12)との接続箇所に設けられることを特徴とする請求項7に記載の霧化装置。
【請求項13】
前記第1部分(111)の他端と前記第2部分(112)の他端は前記排気口(16)を規定することを特徴とする請求項7に記載の霧化装置。
【請求項14】
前記ケーシング(3)は、ケーシング本体(31)及びベース(32)を含み、前記貯液空間(35)及び前記排気経路(33)は前記ケーシング本体(31)に設けられ、前記給気経路(34)は前記ベース(32)に設けられ、前記ケーシング本体(31)の一端は開口しており、前記霧化コア(0)は前記ケーシング本体(31)内に設けられ、前記ベース(32)は、前記ケーシング本体(31)の開口した一端に取り付けられ、
前記給気口(15)は前記導液体(1)の下側に設けられ、前記導液体(1)は、前記ベース部(11)及び/又は前記導気部(12)に接続されて下向きに突出するとともに前記給気口(15)を持ち上げるための支持部(13)を含み
前記支持部(13)は、下方に向かって前記ベース(32)に当止することで、給気口(15)とベース(32)の間に間隔を維持することを特徴とする請求項7に記載の霧化装置。
【国際調査報告】