(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-01
(54)【発明の名称】埋め込み型装置の無線エネルギー制御効率の向上
(51)【国際特許分類】
A61N 1/378 20060101AFI20240423BHJP
【FI】
A61N1/378
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2023560791
(86)(22)【出願日】2022-02-25
(85)【翻訳文提出日】2023-11-29
(86)【国際出願番号】 NL2022050111
(87)【国際公開番号】W WO2022211614
(87)【国際公開日】2022-10-06
(32)【優先日】2021-04-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521489159
【氏名又は名称】サルビア バイオエレクトロニクス ビー.ブイ.
【氏名又は名称原語表記】SALVIA BIOELECTRONICS B.V.
【住所又は居所原語表記】High Tech Campus 37,5656AE Eindhoven,The Netherlands
(74)【代理人】
【識別番号】100123559
【氏名又は名称】梶 俊和
(74)【代理人】
【識別番号】100177437
【氏名又は名称】中村 英子
(72)【発明者】
【氏名】ニュルンシング, ルトガー
(72)【発明者】
【氏名】マルテンス, フーベルト
【テーマコード(参考)】
4C053
【Fターム(参考)】
4C053KK05
4C053KK07
(57)【要約】
誘導結合を介した埋め込み型装置の充電中、埋め込み型装置内に熱が発生する場合があるため、望ましくない組織加熱のリスクを下げるか、または回避するために、充電の制御が望ましい場合がある。充電に関連するパラメータを交換すると、望ましくない加熱を防ぎ得るが、通常、使用される装置の複雑さが増大する。エネルギーパルスを無線で受信し、エネルギーストレージを監視し、エネルギーストレージが第1の最大値を超えると、第1のエネルギー充足信号を送信するための埋め込み型装置が提供される。第1の電力レベルで送信される複数の連続エネルギーパルスを無線で送信し、第1のエネルギー充足信号が受信された直後にエネルギー送信を一時停止させ、その後、さらなるエネルギー充足信号が受信されない場合、第1の電力レベルでエネルギーパルス送信を再開するための関連するエネルギー伝送装置が提供される。
【選択図】
図3A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エネルギー伝送装置(1000)から無線埋め込み型装置(100)への無線エネルギー伝達を制御するための方法であって、前記埋め込み型装置(100)が、
第1の電力レベル(1551)で送信された複数の連続エネルギーパルス(1550)を無線で受信するように構成及び配置された1つ以上のエネルギー受信機(550)と、
前記1つ以上のエネルギー受信機(550)によって受信されたエネルギーの少なくとも一部を貯蔵するように構成及び配置されたエネルギーストレージ(510)と、
前記エネルギーストレージ(510)のステータスレベルを監視するように構成及び配置されたエネルギーモニタ(530)であって、前記ステータスレベルが、前記埋め込み型装置(100)によって受信されたエネルギー及び/または前記埋め込み型装置(100)によって使用されるエネルギーによって大きく影響される前記エネルギーモニタ(530)と
を備え、
前記エネルギー伝送装置(1000)が、
前記第1の電力レベル(1551)で複数のエネルギーパルス(1550)を無線で送信するように構成及び配置された1つ以上のエネルギー送信機(1550)と、
前記埋め込み型装置(100)からのエネルギー充足信号(566、2566)を検出するように構成された1つ以上の信号受信機(1550)と
を備え、
前記方法が、
前記エネルギー伝送装置(1000)が前記第1の電力レベル(1551)でエネルギーパルス送信(1550)を開始することと、
前記エネルギー伝送装置(1000)及び前記埋め込み型装置(100)が、前記1つ以上のエネルギー送信機(1550)と前記1つ以上のエネルギー受信機(550)との間にエネルギー伝送チャネルを生成することと、
前記埋め込み型装置(100)が、エネルギーストレージ(510)の前記ステータスレベルが第1の最大値(511)を超えると、第1のエネルギー充足信号(566、2566)を送信することと、
前記エネルギー伝送装置(1000)が、前記第1のエネルギー充足信号(566、2566)が受信された直後にエネルギーパルス送信(1550)を一時停止させることと、
その後、さらなるエネルギー充足信号(566、2566)が受信されないと、前記第1の電力レベル(1551)でエネルギーパルス送信(1550)を再開することと
を含む、前記方法。
【請求項2】
前記方法が、
前記エネルギー伝送装置(1000)が、前記第1のまたはさらなるエネルギー充足信号(566、2566)が受信されてから2ミリ秒以下以内に、1ミリ秒以下以内に、または100マイクロ秒以下以内に、または10マイクロ秒以下以内にエネルギーパルス送信(1550)を一時停止させること
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記エネルギーストレージ(510)が、前記埋め込み型装置(100)を操作するために十分なエネルギーを提供するように構成及び配置され、エネルギーパルス送信の前記一時停止の持続時間が、1000ミリ秒以下、500ミリ秒以下、200ミリ秒以下、100ミリ秒以下、50ミリ秒以下、20ミリ秒以下、または10ミリ秒以下である、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記方法が、
第1の持続時間のエネルギーパルス(1550)を送信するように前記エネルギー伝送装置(1000)を予め決定する及び/または制御することと、
前記エネルギー伝送装置(1000)が前記第1の持続時間の第1のパルス(1550)の前記送信(1550)を開始することと、
前記エネルギー伝送装置(1000)が前記第1のまたはさらなるエネルギー充足信号(566、2566)を受信することと、
前記エネルギー伝送装置(1000)がエネルギーパルス送信(1550)を一時停止させ、それによって、前記第1のパルスが前記第1の持続時間に満たない打ち切られた持続時間を有するように前記第1のパルスが打ち切られることと
をさらに含む、任意の先行請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記方法が、
前記埋め込み型装置(100)が、前記エネルギー伝送チャネルの1つ以上のパラメータを修正することによって前記第1の及び/またはさらなるエネルギー充足信号(566、2566)を送信し、それによって前記1つ以上のパラメータの前記修正が、前記エネルギー伝送装置(1000)によって検出可能となることを含む、任意の先行請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記埋め込み型装置(100)が、ロードシフトキーイング(LSK)として送信するようにエネルギー伝送チャネルの同調を修正する、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記エネルギー伝送装置(1000)が、
1つ以上の送信エネルギーパルス(1550)に関連する1つ以上の履歴パラメータを監視し、
前記第1の及び/またはさらなるエネルギー充足信号(566、2566)が受信される前に前記1つ以上の履歴パラメータを監視し、
1つ以上の履歴パラメータを含む監視データセットを生成し、
複数の監視データセットを含む履歴データベースを生成し、
前記履歴データベースから、エネルギー充足信号(566、2566)が受信される前に送信されるエネルギーの予想量を導出し、
後続の監視データセットを、前記送信されるエネルギーの予想量と比較し、
前記送信されるエネルギーの予想量と前記後続の監視データセットとの顕著な差を特定する、任意の先行請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記埋め込み型装置(100)が、
前記エネルギーストレージ(510)のステータスレベルが第2の最大値(512)を超えると、前記エネルギー伝送チャネルのある程度の離調を提供する、任意の先行請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記埋め込み型装置(100)が、前記エネルギーストレージ(510)に貯蔵される前記エネルギーの少なくとも一部を制御する1つ以上の電圧レギュレータ(570)をさらに備え、前記方法が、
前記エネルギーストレージ(510)のステータスレベルが第3の最大値(512)を超えると、前記埋め込み型装置(100)が前記電圧レギュレータの前記出力電圧を下げること
をさらに含む、任意の先行請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記埋め込み型装置(100)が、前記エネルギーストレージ(510)に貯蔵される前記エネルギーの少なくとも一部を削減するための1つ以上のシャント(575)をさらに備え、
前記方法が、
前記エネルギーストレージ(510)のステータスレベルが第3の最大値(512)を超えると、前記埋め込み型装置(100)が前記1つ以上のシャントを操作すること
をさらに含む、任意の先行請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記エネルギーストレージ(510)が、1つ以上のコンデンサ、1つ以上の超コンデンサ、またはそれらの任意の組み合わせの少なくとも1つを備える、任意の先行請求項に記載の方法。
【請求項12】
前記エネルギーストレージ(510)が電池を備えない、任意の先行請求項に記載の方法。
【請求項13】
前記埋め込み型装置(100)が、
前記エネルギー受信機(550)によって受信されるエネルギーが減少する期間中に、1つ以上のコンポーネントに相当量のエネルギーを提供するように構成及び配置されるさらなるエネルギーストレージ
をさらに備える、任意の先行請求項に記載の方法。
【請求項14】
前記さらなるエネルギーストレージが、1つ以上のコンデンサ、1つ以上の超コンデンサ、1つ以上の充電式電池、1つ以上の使い捨て電池、または任意のそれらの組み合わせの少なくとも1つを備える、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記埋め込み型装置(100)が、
2つ以上の変調周波数を中心としたエネルギー充足信号(2566)を送信し、
前記第1の及び/またはさらなるエネルギー充足信号(2566)の前記中心変調周波数を選択する
ように構成及び配置される、任意の先行請求項に記載の方法。
【請求項16】
前記埋め込み型装置(100)が、2つの変調周波数を中心としたエネルギー充足信号(2566)を送信するように構成及び配置される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記埋め込み型装置(100)が、約212kHz及び約424kHzを中心としたエネルギー充足信号(2566)を送信にするように構成及び配置される、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記エネルギー伝送装置(1000)に含まれる前記1つ以上の信号受信機(1550)が、前記第1の及び/またはさらなるエネルギー充足信号(2566)の2つ以上の中心変調周波数を検出するように構成される、請求項15~17のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
前記エネルギー伝送装置(1000)が、前記第1の及び/またはさらなるエネルギー充足信号(2566)の1つ以上の中心変調周波数に基づいて、前記エネルギーパルス送信(1550)の1つ以上のパラメータを修正するように構成及び配置される、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記1つ以上のパラメータが、1つ以上のエネルギー送信パルス(1550)の持続時間、2つ以上のエネルギー送信パルス(1550)の間の期間、複数のエネルギー送信パルス(1550)の前記第1の電力レベル(1551)、または任意のそれらの組み合わせの少なくとも1つを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記埋め込み型装置(100)が、前記第1のエネルギー充足信号(566、2566)を送信する変調器(565)をさらに備える、任意の先行請求項に記載の方法。
【請求項22】
前記埋め込み型装置(100)が、電圧レギュレータ(570)と、シャント(575)とをさらに備え、前記電圧レギュレータ(570)及び前記シャント(575)が、エネルギーストレージ保護レベル(511、512、513)を超えると、電圧を下げるように構成及び配置される、任意の先行請求項に記載の方法。
【請求項23】
前記埋め込み型装置(100)が、前記第1の電力レベル(1551)での前記エネルギーパルス(1550)送信と比較したときに、後続のエネルギーパルス(1550)送信の強度が低下するように、前記エネルギー伝送装置(1000)に命令を送信するように構成及び配置される、任意の先行請求項に記載の方法。
【請求項24】
前記埋め込み型装置(100)が、
その動作のために前記エネルギーストレージ(510)から電気エネルギーを受信するように構成及び配置され、少なくとも1つの刺激パルスを生成するようにさらに構成されたパルス生成器(500)と、
少なくとも2つの電極(200、400)と、
前記少なくとも2つの電極(200、400)に前記パルス生成器(500)を電気的に結合する複数の電気相互接続(250)と
をさらに備え、
前記方法が、
前記少なくとも2つの電極(200a、200b)に、1つ以上の電気治療刺激パルスとして電気刺激エネルギーを提供するように前記パルス生成器(500)を構成及び配置すること
をさらに含む、任意の先行請求項に記載の方法。
【請求項25】
前記少なくとも2つの電極(200、400)が、刺激電極(200)または戻り電極(400)として、前記パルス生成器(500)の1つ以上のパラメータを使用して構成可能である、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
前記パルス生成器(500)が前記1つ以上のエネルギー受信機(550)を備える、請求項24~25のいずれか1項に記載の方法。
【請求項27】
前記埋め込み型装置(100)が、
基板(300)であって、第1の表面(310)及び第2の表面(320)を備え、前記基板(300)の厚さが、前記第1の表面(310)及び前記第2の表面(320)によって画定される前記基板
をさらに備え、
前記少なくとも2つの電極(200、400)が、前記基板(300)の適合部分に沿って配置された電極アレイ(200、400)内に含まれ、
前記複数の電気相互接続(250)が、前記基板(300)の前記第1の表面(310)と前記第2の表面(320)との間に配置され、
前記適合部分に沿った前記基板(300)の前記厚さが、0.5ミリメートル以下である、
請求項24~26のいずれか1項に記載の方法
【請求項28】
前記基板(300)の前記適合部分が、ポリマー、液晶ポリマー(LCP)、またはそれらの任意の組み合わせの少なくとも1つを含む、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記基板(300)が、前記パルス生成器(500)が沿って配置されるさらなる部分を含み、前記埋め込み型装置(100)が、前記基板(300)の前記さらなる部分を少なくとも部分的に覆うカプセル化層をさらに備える、請求項24~28のいずれか1項に記載の方法。
【請求項30】
前記カプセル化層が、ポリマー、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、シリコーンポリウレタン、ポリイミド、パリレン、生体適合性ポリマー、生体適合性エラストマー、またはそれらの任意の組み合わせの少なくとも1つを含む、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
前記埋め込み型装置(100)が、1つ以上の神経、1つ以上の筋肉、1つ以上の器官、脊髄組織、脳組織、1つ以上の皮質表面部位、1つ以上の溝、またはそれらの任意の組み合わせの1つ以上を、使用中に刺激するように構成及び配置される、請求項24~30のいずれか1項に記載の方法。
【請求項32】
前記埋め込み型装置(100)が、頭痛、慢性頭痛、原発性頭痛、ジストニア、強迫性障害、不安症、うつ病、睡眠障害、自閉症、双極性、脳卒中回復、失禁、膀胱制御、後頭神経痛、睡眠時無呼吸、高血圧、狭心症、喘息、心不全、胃食道逆流症、過食症、耳鳴り、外傷性脳損傷、炎症性疾患、手足の痛み、脚の痛み、背痛、腰痛、幻肢痛、慢性痛、てんかん、本態性振戦、過活動膀胱、歩行、下垂足、脳卒中後の痛み、肥満、間質性膀胱炎、自己免疫疾患、関節リウマチ、炎症性腸疾患、クローン病、パーキンソン病病気、トゥレット病、アルツハイマー病、またはそれらの組み合わせの1つ以上を治療するように構成及び配置される、請求項24~30のいずれか1項に記載の方法。
【請求項33】
方法であって、
エネルギー伝送装置(1000)によって、第1の電力レベル(1551)で少なくとも1つのエネルギーパルス(1550)を送信することと、
少なくとも1つエネルギー送信機(1550)と少なくとも1つのエネルギー受信機(550)との間の前記エネルギー伝送装置(1000)と前記埋め込み型装置(100)の間にエネルギー伝送チャネルを生成することと、
エネルギーストレージ(510)のステータスレベルが第1の最大値(511)を超えると、前記無線埋め込み型装置(100)によって、第1のエネルギー充足信号(566、2566)を送信することと、
前記エネルギーストレージ(510)の前記ステータスレベルが前記第1の最大値(511)を超えると、前記エネルギー伝送装置(1000)によって、前記少なくとも1つのエネルギーパルス(1550)の前記送信を一時停止させることと、
その後、さらなるエネルギー充足信号(566、2566)が受信されないと、前記第1の電力レベル(1551)でエネルギーパルス(1550)送信を再開することと
を含む、前記方法。
【請求項34】
システムであって、
エネルギー伝送装置(1000)であって、
前記第1の電力レベル(1551)で複数のエネルギーパルス(1550)を無線で送信するための少なくとも1つのエネルギー送信機(1550)と、
無線埋め込み型装置(100)からのエネルギー充足信号(566、2566)を検出するための少なくとも1つの信号受信機(1550)と
を備える前記エネルギー伝送装置(1000)と、
前記無線埋め込み型装置(100)であって、
前記第1の電力レベル(1551)で送信された複数の連続エネルギーパルス(1550)を無線で受信するための少なくとも1つのエネルギー受信機(550)と、
前記少なくとも1つのエネルギー受信機(550)によって受信される前記エネルギーの少なくとも一部を貯蔵するためのエネルギーストレージ(510)と、
前記エネルギーストレージ(510)のステータスレベルを監視するためのエネルギーモニタ(530)であって、前記ステータスレベルが、前記埋め込み型装置(100)によって受信されたエネルギー及び/または前記埋め込み型装置(100)によって使用されるエネルギーの少なくとも1つによって大きく影響される前記エネルギーモニタ(530)と
を備える前記無線埋め込み型装置(100)
とを備える、前記システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
著作権表示
本特許文書の開示の一部は、著作権保護の対象となる内容を含む。著作権の所有者は、特許商標庁の特許出願書または記録に表示される場合、特許文書または特許開示の完全な複写にも異存はないが、それ以外の場合すべての著作権を保有する。
【0002】
本開示は、エネルギー伝送装置から無線埋め込み型装置への無線エネルギー伝達を制御する改良された方法に関する。本発明はさらに、無線埋め込み型装置用の改良されたエネルギーコントローラに関する。特に、本発明は、基板に沿って配置された電極アレイを有する、人間または動物の組織に電気刺激を与えるための無線埋め込み型刺激装置用の改良されたエネルギーコントローラに関する。
【背景技術】
【0003】
埋め込み型装置は、疾患をモニタするために使用され得る。さらに、または代わりに、埋め込み型装置は、治療上のまたは美容上の理由で治療を行う場合がある。多くの長期の使用または慢性的な使用において、埋め込み型装置は現在、動作寿命を維持するか、または延長するためにも(例えば、1つ以上のコンデンサまたはバッテリを含む)再充電可能なエネルギー源を含んでいる。一般に、装置が治療中に正しく動作し得るように、再充電間の時間を最適化することも望ましい。治療として電気刺激を与えるように構成及び配置された埋め込み型刺激装置の場合、最適化は、正しい治療の機会を増やすためにより重要である場合がある。
【0004】
多くの場合、充電装置は外部であり、経皮充電を提供する。いくつかの実施例では、充電は、充電装置内の一次コイルと、埋め込み型装置内の二次コイルとの間の誘導結合を介して実行され得る。電流が一次コイルに印加され、一次コイルが二次コイルに位置合わせされると、電流は充電のために二次コイル内に誘導される。充電中、埋め込み型装置内に熱が発生する場合があるため、充電は、望ましくない組織加熱のリスクを下げるか、または回避するために制御される。例えば、充電のエネルギー及び/または持続時間及び/または間隔が制御され得る。
【0005】
より最近では、埋め込み型装置を充電するための、及び一方向または双方向のどちらかで通信するための充電コイルを備えた埋め込み型装置が登場している。埋め込み型装置の充電に関するパラメータは、したがって充電装置に直接的に提供され得、望ましくない加熱のより正確な減少及び/または回避を可能にする。
【0006】
これにより充電のより複雑な制御が可能になるが、小型化した安全な設計を可能にするために、特に、電池を有さない埋め込み型装置の充電制御を改善する必要もある。
【発明の概要】
【0007】
前述の発明の概要及び発明を実施するための形態の両方とも、例示的かつ説明的であり、特許請求される本発明のさらなる説明の提供を意図していると理解すべきである。発明の概要も、発明の概要に続く説明も、本発明の範囲を、発明の概要または説明に言及される特定の特徴に定義または限定することを意図していない。むしろ、本発明の範囲は、特許請求の範囲により定義される。
【0008】
特定の実施形態では、開示される実施形態は、本明細書に説明される特徴の1つまたは複数を含む場合がある。
【0009】
埋め込み型装置について無線エネルギー制御が説明されているが、本開示はまた、任意の潜在的な外科的なステップを必要とすることなく実装され得る。
【0010】
エネルギー伝送装置から無線埋め込み型装置への無線エネルギー伝達を制御するための方法が提供され、埋め込み型装置は、第1の電力レベルで送信された複数の連続エネルギーパルスを無線で受信するように構成及び配置された1つ以上のエネルギー受信機と、1つ以上のエネルギー受信機によって受信されたエネルギーの少なくとも一部を貯蔵するように構成及び配置されたエネルギーストレージと、エネルギーストレージのステータスレベルを監視するように構成及び配置されたエネルギーモニタであって、ステータスレベルが、埋め込み型装置によって受信されたエネルギー及び/または埋め込み型装置によって使用されるエネルギーによって大きく影響されるエネルギーモニタとを含み、エネルギー伝送装置が、第1の電力レベルで複数のエネルギーパルスを無線で送信するように構成及び配置された1つ以上のエネルギー送信機と、埋め込み型装置からのエネルギー充足信号を検出するように構成された1つ以上の信号受信機とを含み、方法が、エネルギー伝送装置が第1の電力レベルでエネルギーパルス送信を開始することと、エネルギー伝送装置及び埋め込み型装置が、1つ以上のエネルギー送信機と1つ以上のエネルギー受信機との間にエネルギー伝送チャネルを生成することと、埋め込み型装置が、エネルギーストレージのステータスレベルが第1の最大値を超えると、第1のエネルギー充足信号を送信することと、エネルギー伝送装置が、第1のエネルギー充足信号が受信された直後にエネルギーパルス送信を一時停止させることと、その後、さらなるエネルギー充足信号が受信されないと、第1の電力レベルでエネルギーパルス送信を再開することとを含む。
【0011】
これにより、比較的に単純なステータス信号を使用して必要時に主にエネルギーを送信することによって、埋め込み型装置の温度は望ましくないほど高くなるリスクが下がる。
【0012】
特に、矯正措置は、埋め込み型装置からの類似した、時には同一の信号によってトリガされる。このようなフィードバック信号の生成は、より単純な電子機器のみを利用し得、埋め込み型装置の必要とされる複雑さをさらに低減する。固定電力送信機が使用され得、外部伝送装置の複雑さを低減する。外部電力送信機によって実行される是正措置は類似しており、同一である場合もある-エネルギーパルスの送信を可能な限り早急に一時停止させる。
【0013】
さらに、エネルギー伝達制御は、限られたハンドシェイクプロトコルでまたはハンドシェイクプロトコルなしでも実行され得る。特に医療用インプラントの場合、正しい動作のために、埋め込み型装置が外部装置から高度に独立していることが有利である。また、ハンドシェイクがほとんどない、または全くないと、通信オーバヘッドが減少し得、さらに外部送信装置による応答速度がさらに加速する。
【0014】
任意選択で、方法は、エネルギー伝送装置が、第1のまたはさらなるエネルギー充足信号が受信されてから2ミリ秒以下以内に、1ミリ秒以下以内に、100マイクロ秒以下以内に、または10マイクロ秒以下以内にエネルギーパルス送信を一時停止させることを含む。
【0015】
追加の特徴及び機能も実装し得るが、エネルギー伝達の比較的単純な制御によって、比較的迅速な意思決定が可能になる。停止時間を可能な限り少なくなるように予め決定する及び/または制御することが有利な場合がある。これにより、埋め込み型装置が過大なエネルギーを受信するリスクが下がるためである。
【0016】
さらにまたは代わりに、エネルギーストレージは、埋め込み型装置を操作するために十分なエネルギーを提供するように構成及び配置され、エネルギーパルス送信の一時停止の持続時間は、1000ミリ秒(ms)以下、500ミリ秒以下、200ミリ秒以下、100ミリ秒以下、50ミリ秒以下、20ミリ秒以下、または10ミリ秒以下である。
【0017】
埋め込み型装置が外部エネルギーを受信せずに動作し得る時間を最小限に抑えると、埋め込み型装置の複雑さ(したがって、コスト)が低減され得、貯蔵されるエネルギーの量(したがって、過熱のリスク)が減少し得、エネルギーが貯蔵されているときの「充電時間」(したがって、「充電」中の過熱のリスク)がさらに減少し得る。
【0018】
任意選択で、方法は、第1の持続時間のエネルギーパルスを送信するようにエネルギー伝送装置を予め決定する及び/または制御することと、エネルギー伝送装置が第1の持続時間の第1のパルスの送信を開始することと、エネルギー伝送装置が第1のまたはさらなるエネルギー充足信号を受信することと、エネルギー伝送装置がエネルギーパルス送信を一時停止させ、それによって、第1のパルスが第1の持続時間に満たない打ち切られた持続時間を有するように第1のパルスが打ち切られることとをさらに含む。
【0019】
(該当する場合)電流パルスを打ち切ることによって、エネルギー伝送を一時停止することを可能にすることで、過熱のリスクはさらに下がり得る。
【0020】
任意選択で、方法は、埋め込み型装置が、エネルギー伝送チャネルの1つ以上のパラメータを修正することによって第1の及び/またはさらなるエネルギー充足信号を送信し、それによって1つ以上のパラメータの修正が、エネルギー伝送装置によって検出可能となることを含む。
【0021】
エネルギー充足信号を提供するために既存のエネルギー伝送チャネルを使用することによって、専用の通信チャネルが必要とされないため、複雑さはさらに低減され得る。
【0022】
例えば、埋め込み型装置は、ロードシフトキーイング(LSK)として送信するようにエネルギー伝送チャネルの同調を修正し得る。
【0023】
任意選択で、エネルギー伝送装置は、1つ以上の送信エネルギーパルスに関連する1つ以上の履歴パラメータを監視し、第1の及び/またはさらなるエネルギー充足信号が受信される前に1つ以上の履歴パラメータを監視し、1つ以上の履歴パラメータを含む監視データセットを生成し、複数の監視データセットを含む履歴データベースを生成し、履歴データベースから、エネルギー充足信号が受信される前に送信されるエネルギーの予想量を導出し、後続の監視データセットを、送信されるエネルギーの予想量と比較し、送信されるエネルギーの予想量と後続の監視データセットとの顕著な差を特定する。
【0024】
1つ以上の顕著な差が、埋め込み型装置のステータスが変化したか、または変化すると予測されていること-例えば、埋め込み型装置に欠陥があること、動作不良のリスクが高まること、非効率的な動作のリスクが高まること、予期しない程度の流体の侵入が発生したこと、一次及び/または二次エネルギー源が望ましくない程度枯渇していること、またはそれらの任意の組み合わせなどを示す場合があるので、これは有利である場合がある。
【0025】
任意選択で、埋め込み型装置は、エネルギーストレージのステータスレベルが第2の最大値を超えると、エネルギー伝送チャネルのある程度の離調を提供する。
【0026】
これにより、離調及びエネルギー伝達の質の直接的な制御が可能になり得る。
【0027】
任意選択で、埋め込み型装置は、エネルギーストレージに貯蔵されるエネルギーの少なくとも一部を制御する1つ以上の電圧レギュレータをさらに含み、方法は、エネルギーストレージのステータスレベルが第3の最大値を超えると、埋め込み型装置が電圧レギュレータの出力電圧を下げることをさらに含む。
【0028】
これは、非常に高い圧力に対する自動保護を提供するため、有利な場合がある。実際には、第3のレベルは、埋め込み型装置内で可能な最大エネルギーストレージを決定し得る。
【0029】
任意選択で、埋め込み型装置は、エネルギーストレージに貯蔵されるエネルギーの少なくとも一部を削減するための1つ以上のシャントをさらに含み、方法は、エネルギーストレージのステータスレベルが第3の最大値を超えると、埋め込み型装置が1つ以上のシャントを操作することをさらに含む。
【0030】
これは、ツェナーダイオードなどのシャントが、非常に高い圧力に対する比較的信頼性が高く、自動かつ単純な保護を提供し得るため、有利である場合がある。
【0031】
任意選択で、埋め込み型装置は、2つ以上の変調周波数を中心としたエネルギー充足信号を送信し、第1の及び/またはさらなるエネルギー充足信号の中心変調周波数を選択するように構成及び配置され得る。
【0032】
適切なエネルギー伝送装置は、第1の及び/またはさらなるエネルギー充足信号の2つ以上の中心変調周波数を検出するように構成された1つ以上の信号受信機を含む。
【0033】
さらなる通信チャネルは、エネルギー伝送チャネルのQ係数(つまり品質係数)に対してより感度が低い場合があるため、これは有利である場合がある。
【0034】
埋め込み型装置が、2つの変調周波数を中心としたエネルギー充足信号を送信にするように構成及び配置されることは、これによってバイナリ符号化の使用が可能になるため、有利である場合がある。約212kHz及び約424kHzを中心とした変調周波数を含む任意の周波数が使用され得る。
【0035】
一般に、送信を一時停止させるための一次要求を歪曲または遅延させるリスクを下げるために、修正されたエネルギー充足信号を使用して送信されている追加のデータ及び/または情報を簡略化することが有利である場合がある。
【0036】
任意選択で、エネルギー伝送装置は、第1の及び/またはさらなるエネルギー充足信号の1つ以上の中心変調周波数に基づいて、エネルギーパルス送信の1つ以上のパラメータを修正するように構成及び配置され得る。
【0037】
任意選択で、1つ以上のパラメータは、デフォルト送信パルス持続時間、次の送信パルスの送信が必要になるまでの一時停止持続時間、複数のエネルギー送信パルスのデフォルト電力レベルレベル、エネルギー伝達の質に関するフィードバック、エネルギー伝送装置からの任意のデータ伝送の質に関するフィードバック、エネルギーストレージステータス、埋め込み型装置の健康状態の指標、測定データ、またはそれらの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つを含み得る。
【0038】
任意選択で、埋め込み型装置は、第1のエネルギー充足信号を送信する変調器をさらに含み得る。
【0039】
任意選択で、埋め込み型装置は、電圧レギュレータと、シャントとをさらに含み得、電圧レギュレータ及びシャントは、エネルギーストレージ保護レベルを超えると、電圧を下げるように構成及び配置される。
【0040】
任意選択で、埋め込み型装置は、第1の電力レベルでのエネルギーパルス送信と比較したときに、後続のエネルギーパルス送信の強度が低下するように、エネルギー伝送装置に命令を送信するように構成及び配置され得る。
【0041】
埋め込み型刺激装置として構成及び配置されるとき、埋め込み型装置は、その動作のためにエネルギーストレージから電気エネルギーを受信するように構成及び配置され、少なくとも1つの刺激パルスを生成するようにさらに構成されたパルス生成器と、少なくとも 2つの電極と、少なくとも2つの電極にパルス生成器を電気的に結合する複数の電気相互接続とをさらに含み得、方法は、少なくとも2つの電極に、1つ以上の電気治療刺激パルスとして電気刺激エネルギーを提供するようにパルス生成器を構成及び配置することをさらに含む。
【0042】
埋め込み型刺激装置に埋め込まれると、特徴は特に有利となる場合がある。これらが通常はより複雑なエネルギーの制御を必要とし、電力使用量は使用中高くなる場合があるためである。
【0043】
任意選択で、少なくとも2つの電極は、刺激電極または戻り電極として、パルス生成器の1つ以上のパラメータを使用して構成可能である場合がある。
【0044】
任意選択で、パルス生成器は1つ以上のエネルギー受信機を含み得る。
【0045】
任意選択で、埋め込み型刺激装置として構成及び配置された埋め込み型装置は、基板であって、第1の表面及び第2の表面を有し、基板の厚さが、第1の表面及び前記第2の表面によって画定される基板をさらに含み得、少なくとも2つの電極は、基板の適合部分に沿って配置された電極アレイ内に含まれ、複数の電気相互接続は、基板の第1の表面と第2の表面との間に配置され、適合部分に沿った基板の厚さは、0.5ミリメートル以下である。
【0046】
任意選択で、基板の適合部分は、ポリマー、液晶ポリマー(LCP)、またはそれらの任意の組み合わせの少なくとも1つを含み得る。
【0047】
任意選択で、基板は、パルス生成器が沿って配置されるさらなる部分を含み、埋め込み型装置は、基板のさらなる部分を少なくとも部分的に覆うカプセル化層をさらに含む。
【0048】
一般に、エネルギー伝送装置からの無線エネルギー伝達を制御する(本明細書に開示される)方法を実行するために適した埋め込み型装置は、第1の電力レベルで送信される複数の連続エネルギーパルスを無線で受信するように構成及び配置された1つ以上のエネルギー受信機と、1つ以上のエネルギー受信機によって受信されたエネルギーの少なくとも一部を貯蔵するように構成及び配置されたエネルギーストレージと、エネルギーストレージのステータスレベルを監視するように構成及び配置されたエネルギーモニタであって、ステータスレベルが埋め込み型装置によって受信されたエネルギー及び/または埋め込み型装置によって使用されるエネルギーによって大きく影響されるエネルギーモニタとを含み、埋め込み型装置は、エネルギー伝送装置に含まれる1つ以上のエネルギー受信機と、1つ以上のエネルギー送信機との間にエネルギー伝送チャネルを生成し、エネルギーストレージのステータスレベルが第1の最大値を超えると、第1のエネルギー充足信号を送信するようにさらに構成及び配置される。
【0049】
一般に、無線埋め込み型装置への無線エネルギー伝達を制御する(本明細書に開示される)方法を実行するために適したエネルギー伝送装置は、第1の電力レベルで複数のエネルギーパルスを無線で送信するように構成及び配置された1つ以上のエネルギー送信機と、埋め込み型装置からのエネルギー充足信号を検出するように構成された1つ以上の信号受信機とを含み、エネルギー伝送装置は、無線埋め込み型装置内に含まれる1つ以上のエネルギー送信機と、1つ以上のエネルギー受信機との間にエネルギー伝送チャネルを生成し、第1のエネルギー充足信号が受信された直後にエネルギーパルス送信を一時停止させ、その後、さらなるエネルギー充足信号が受信されないと、第1の電力レベルでエネルギーパルス送信を再開するようにさらに構成及び配置される。
【0050】
一般に、無線埋め込み型装置への無線エネルギー伝達を制御する(本明細書に開示される)方法を実行するために適したシステムは、エネルギー伝送装置であって、第1の電力レベルで複数のエネルギーパルスを無線で送信するための少なくとも1つのエネルギー送信機、及び無線埋め込み型装置からのエネルギー充足信号を検出するための少なくとも1つの信号受信機を含むエネルギー伝送装置と、無線埋め込み型装置であって、第1の電力レベルで送信された複数の連続エネルギーパルスを無線で受信するための少なくとも1つのエネルギー受信機、少なくとも1つのエネルギー受信機によって受信されたエネルギーの少なくとも一部を貯蔵するためのエネルギーストレージ、及びエネルギーストレージのステータスレベルを監視するためのエネルギーモニタであって、ステータスレベルが、埋め込み型装置によって受信されたエネルギー及び/または埋め込み型装置によって使用されるエネルギーのうちの少なくとも1つによって大きく影響されるエネルギーモニタを含む無線埋め込み型装置とを含む。
【0051】
動作の編成及び方法を示す特定の例示的な実施形態は、目的及び利点とともに、必ずしも縮尺通りに描かれていない添付図面と併せて解釈される、以下に続く発明を実施するための形態を参照することによって最もよく理解され得る。
【0052】
本明細書に組み込まれ、明細書の一部を形成する添付の図面は、例示的な実施形態を示しており、説明とともに、関連技術の当業者がこれらの実施形態、及び当業者に明らかになる他の実施形態を作成及び使用することを可能にするためにさらに役立つ。
【0053】
当業者はまた、本開示の信号及びタイミングの描写が概略であり、実施形態の関連する態様を強調することを意図していることを理解する。例えば、実施形態が実装されるとき、同時として示される瞬間が遅延によって分けられる場合があり、垂直として示される信号の立ち上がりが傾きを有する場合があり、方形として示される波形が変形及び/または丸められる場合があり、追加の遅延が存在する場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0054】
【
図1A】埋め込み型刺激装置を通る長手方向(または側面)の断面である。
【
図1D】埋め込み型刺激装置を通るさらなる長手方向(または側面)の断面である。
【
図2】無線エネルギー伝達を制御する方法を実施するときに生成されるデータ通信または信号通信及びエネルギー送信信号を概略で示す。
【
図3A】適切なパルス発生器またはパルスエネルギーコントローラを概略で示す。
【
図3B】適切な関連するエネルギー伝送装置を概略で示す。
【
図4】無線エネルギー伝達を制御するさらなる方法を実施するときに生成されるデータ通信または信号通信及びエネルギー送信信号を概略で示す。
【
図5】頭痛を治療するために刺激され得る神経の例を示す。
【
図6】頭痛を治療するために刺激され得る神経の例を示す。
【
図7】他の治療のために刺激され得る神経の例を示す。
【
図9A】適切なパルス発生器のより詳細な概略図を示す。
【
図9B】適切なパルス発生器のより詳細な概略図を示す。
【
図10】無線エネルギー伝達を制御するさらなる方法を概略で示す。
【発明を実施するための形態】
【0055】
埋め込み型装置、及び埋め込み型装置を制御するための方法は、ここで様々な例示的な実施形態に関して説明される。本明細書は、本発明の特徴を組み込んだ1つ以上の実施形態を開示する。説明される実施形態(複数可)及び本明細書中の「一実施形態(one embodiment)」、「一実施形態(an embodiment)」、「例示的な実施形態(an example embodiment)」などに対する参照は、説明される実施形態(複数可)が、特定の特徴、構造、または特性を含み得ることを示す。そのような言いまわしは、同一の実施形態を必ずしも指すわけではない。特定の特徴、構造、または特性が、一実施形態に関連して説明されるとき、当業者は、そのような特徴、構造、または特性に、明示的に説明されているか否かに関わらず、他の実施形態と関連して影響を与える場合がある。
【0056】
いくつかの図では、類似した参照番号は、異なる図面中でも類似した機能を有する類似した要素に使用され得る。説明された実施形態、及びその詳細な構造及び要素は、本発明の包括的な理解を助けるために提供されるにすぎない。したがって、本発明は様々な方法で実施することができ、本明細書に説明される特定の特徴のいずれも必要としないことは明らかである。また、周知の機能または構造は、不必要な詳細で本発明を曖昧にするであろうため、詳細に説明されない。特に断りのない限り、図面/図中のあらゆる信号矢印は、制限としてではなく、例示としてのみ見なされるべきである。
【0057】
本発明の範囲は、添付特許請求の範囲によって最もよく定義されるため、説明は、限定的な意味で解釈されるべきではなく、本発明の一般原理を示す目的で単になされる。
【0058】
また、第1の、第2のなどの用語は、様々な要素を説明するために本明細書で使用され得るが、これらの要素は、これらの用語によって限定されるべきではないことが理解されよう。これらの用語は、ある要素を別の要素と区別するためだけに使用される。例示的な実施形態の範囲から逸脱することなく、例えば、第1の要素は第2の用語と称される場合もあるであろうし、同様に第2の要素が第1の要素と称される場合もあるであろう。本明細書で使用される場合、用語「及び/または」は、関連する列挙された項目の1つ以上の任意の及びすべての組み合わせを含む。本明細書で使用される場合、「A、B、及びCの少なくとも1つ」は、AまたはBまたはCまたはそれらの任意の組み合わせを示す。本明細書で使用する場合、文脈が明確に指示しない限り、単数形は複数形を含み、逆もまた同様である。したがって、参照「a」、「an」、及び「the」は、一般にそれぞれの用語の複数形を含む。
【0059】
また、いくつかの代替実施態様では、示される機能/行為は、図中に示される順序とは違う順序で発生する場合があることに留意されたい。例えば、連続して示される2つの図は、実際には実質的に同時に実行される場合もあれば、関与する機能/行為に応じて、逆の順序で実行される場合もある。
【0060】
本明細書で使用される場合、範囲は、範囲内のあらゆる値を列挙及び記述する必要を回避するように、本明細書では簡潔に使用される。範囲内の任意の適切な値は、必要に応じて、範囲の上限値、下限値、または終端として選択できる。
【0061】
用語「含む(comprise)」、「含む(comprises)」及び「含む(comprising)」は、排他的ではなく包括的に解釈されるべきである。同様に、用語「含む(include)」、「含む(including)」、及び「または」はすべて、文脈上そのような解釈が明確に禁止されていない限り包括的であると解釈されるべきである。用語「含む(comprising)」または「含む(including)」は、用語「基本的にから成る(consisting essentially of)」及び「から成る(consisting of)」によって包含される実施形態を含むことが意図される。同様に、用語「基本的にから成る」は、用語「から成る」によって包含される実施形態を含むことが意図される。用語「含む(comprising)」、「有する(having)」、「含む(containing)」、及び「から成る(consisting of)」は、はっきりと区別できる意味を有するが、説明全体を通じて相互に置き換えられ得る。
【0062】
「約(about)/約(approximately)」は、参照される数値表示にその参照される数値表示のプラスまたはマイナス10%を意味する。例えば、用語「約4」は、3.6~4.4の範囲を含むであろう。本明細書で使用される成分、反応条件などの数量を表すすべての数は、すべての例で用語「約」によって修正されているとして理解されるべきである。したがって、反対に示されない限り、本明細書に説明される数値パラメータは、取得が求められている所望の特性に応じて変わる可能性がある近似値である。少なくとも、均等論のあらゆる請求項の範囲に対する適用を限定する試みとしてではなく、各数値パラメータは少なくとも、有効桁数及び通常の丸め技術を考慮して解釈されるべきである。
【0063】
語句「例えば」、「など」、「含む」などが本明細書で使用される場合、明示的に別段の指示のない限り、語句「及び無制限に」が後に続くと理解される。
【0064】
「通常」または「任意選択で」は、後続に記載される事象または状況か状況が起こる場合もあれば、起こらない場合があることと、記載が、この事象または状況が起こる場合及びそれが起こらない場合を含むこととを意味する。
【0065】
埋め込み型装置または埋め込み型インプラントは、多くの機能を提供するように構成及び配置され得る。例えば、
-1つ以上の環境パラメータを測定する機能、
-1つ以上の生物学的パラメータを測定する機能、
-1つ以上の物質を放出する機能、
-1つ以上の電気パルスを組織に提供する機能、
またはそれらの組み合わせ。
【0066】
埋め込み型刺激装置は通常エネルギーのより複雑な制御を必要とするため、実施形態はおもに埋め込み型刺激装置の実施例を使用して説明される。しかしながら、当業者は、本開示がエネルギーの制御に関連するため、本開示は電気エネルギーを無線で受信できる任意の適切な埋め込み型装置に実装され得ることを理解する。装置は、埋め込み型刺激装置に埋め込まれると、通常比較的に高い電力使用量を有するため、特に有利である場合がある。
【0067】
図1A及び
図1Dは、美容上の理由及び/または治療上の理由のための治療として、人間または動物の組織にエネルギーを提供するように構成及び配置された埋め込み型装置100の長手方向断面を示し、
図1B及び
図1Cは平面図を示す。埋め込み型装置100はまた、埋め込み型刺激装置100として説明されてもよい。
【0068】
刺激装置100は、埋め込み可能な第1の基板部分610と、埋め込み可能な第2の基板部分620とを含む。第1の基板部分610はまた、近位端としてとして説明されてもよい。第2の基板部分620はまた、遠位端としてとして説明されてもよい。
図1Aは、第2の基板部分620を示し、
図1Dは、第1の基板部分610を示し、
図1B及び
図1Cは、第1の610及び第2の620の基板部分の両方を示す。
【0069】
刺激装置100は、さらに以下を含む。
-第2の基板部分620内に含まれ、少なくとも2つの電極200、400を有する電極アレイ200、400。任意選択で、第2の基板部分620は、適合している場合がある。
【0070】
この実施例では、第1のタイプ200a、200bの1つ以上の電極が提供され、第2のタイプの1つ以上の電極400a、400bが提供される。電極200、400は、第1の表面310または第2の表面320に含まれ、それぞれが、使用中に、人間または動物の組織へ(刺激電極として)、及び/または人間または動物の組織から(戻り電極として)エネルギーを伝達するために構成可能である。これに関連して、アレイは、2つ以上の電極200a、200b、400a、400bの体系的な配置と見なされ得る。1次元(1D)、2次元(2D)、または3次元(3D)のアレイが提供され得る。任意選択で、1次元(1D)、2次元(2D)、または3次元(3D)のアレイは行及び/列で配置され得る。
【0071】
この実施例では、第2の基板部分620は、第1のタイプの2つの電極200a、200b、及び第2のタイプの2つの電極400a、400bを有する1Dアレイを含む。ただし、以下に説明されるように、任意の数及びタイプの電極が使用され得る。
【0072】
埋め込み型刺激装置100は、さらに以下を含む。
-第1の基板部分610に含まれる1つ以上の電気部品及び/または電子部品。
-1つ以上の治療用電気刺激パルスを生成するための任意選択のパルス発生器500(
図1Bに示される)。パルス発生器500は、パルスエネルギーコントローラとも呼ばれる場合がある。この実施例では、任意選択のパルス発生器500は、第1の基板部分610に含まれる。パルスエネルギーコントローラ500は、例えば、刺激エネルギーパルスの強度、持続時間、波形形状、周波数、1つ以上のソフトウェアまたはファームウェアの方法を使用する繰り返し率など、1つ以上のパラメータを制御する適切に構成及びプログラムされたプロセッサを含み得る。さらにまたは代わりに、ASIC(特定用途向け集積回路)に実装される状態機械など、ハードウェアベースのソリューションが使用され得る。それはまた、スタンドアロンモードで動作する場合もあれば、外部コントローラと定期的に通信する場合もあれば、それらの組み合わせである場合もある。
-長手方向軸600に沿って、第1の基板部分610から第2の基板部分620に長手方向に延びる基板300。
-関連するエネルギー伝送装置1000が近接するとき、関連するエネルギー伝送装置1000(
図1Dでのみ示される)からエネルギーを無線で受信するための1つ以上の受信機550r(
図1Aには示されていない)。以下に説明されるように、エネルギー受信機550rは、一般に、エネルギーを無線で受信し、埋め込み型装置100に含まれる1つ以上の電気部品及び/または電子部品にエネルギーの少なくとも一部を伝達するように構成及び配置される。
【0073】
この実施例では、1つ以上のエネルギー受信機550rは、第1の基板部分610に含まれ、少なくとも2つの電極200、400に受信されたエネルギーの少なくとも一部を伝送するようにさらに構成される。パルス発生器500が含まれる場合、1つ以上のエネルギー受信機550rは、エネルギーの少なくとも一部を、パルス発生器500に及び/または一部を少なくとも2つの電極200、400に伝送するように構成される。
【0074】
任意選択で、第2の基板部分620は、適合し得る。さらにまたは代わりに、第1の基板部分610は適合し得る。
【0075】
任意選択で、基板300は、以下に説明されるように1つ以上の適合する箔状の基板部分を含み得る。さらにまたは代わりに、基板300は、2つ以上の隣接するポリマー基板層を含み得る。
【0076】
基板300は、1つ以上の厚さを画定する第1の表面310及び第2の表面320を含む。任意選択で、表面310、320は、実質的には平面であってよい。
【0077】
図1B及び
図1Dに示されるように、1つ以上のエネルギー受信機550rは、第2の表面320内に含まれる。さらにまたは代わりに、エネルギー受信機550rは、第1の表面310内に含まれる場合がある、及び/または第1の表面310と第2の表面320との間に含まれる場合がある。
【0078】
図1Dに示されるように、パルスエネルギーコントローラ500は、第1の表面310と第2の表面320との間に含まれる。代わりに、パルスコントローラ500は、第1の表面310または第2の表面320に含まれる場合がある。代わりに、パルスコントローラ500は、複数の電気部品及び/または電子部品に分割され得、パルスコントローラ500を、2つの表面310、320の間に含めること、及び1つ以上の表面310、320に含めることを可能にする。
【0079】
埋め込み型刺激装置100はまた、以下を含む。
-第1の電極200a、200b及び/または第2の電極400a、400bへの1つ以上の電気治療刺激パルスとして電気エネルギーを伝送するための、第1の基板部分610と、第1の電極200a、200bと、第2の電極400a、400bとの間の1つ以上の電気相互接続250。1つ以上の電気相互接続250は、第1の表面310と第2の表面320との間に含まれる。言い換えれば、複数の電気相互接続250は、第1の表面310と第2の表面320との間に含まれる。
【0080】
第1の基板部分610と第2の基板部分620との間の分離が比較的に大きい場合、刺激電極を含まない基板のさらなる基板部分が提供され得る。刺激電極を有さないこのさらなる基板部分の長さは、第1の基板部分610及び第2の基板部分620を、身体の上及び/または中の異なる場所に配置することを可能にするように構成及び配置され得る。
【0081】
本開示では、少なくとも2つの電極200、400の適合性は、以下の1つ以上によって高度に決定される。
-電極200、400に近接した基板300の適合性、
-電極200、400の配置及び位置、
-電極200、400の材料、及び電極200、400に含まれる材料の寸法(または範囲)、
-電極200、400に近接した1つ以上の相互接続250の配置及び位置、ならびに
-相互接続250に含まれる材料及び材料の寸法(または範囲)。
【0082】
適切な構成、配置、及び最適化によって、箔状(または膜状)かつきわめて適合するようにさらに構成及び配置される少なくとも2つの電極200、400を有する埋め込み型の基板部分が提供され得る。
【0083】
示されるように、好ましくは基板300は長手方向軸600に沿って細長く、テープ状の形状を有し、電極200、400の位置からさらに離して第1の基板部分610を配置することを可能にする。これによって、刺激装置100の近位端610及び遠位端620が異なる横断方向の断面を有する場合、高度な柔軟性が得られる。
【0084】
(例えば、基板300が平面に適合することを可能にすることによって)基板300が実質的に平面的に配置される場合、第1の表面310及び第2の表面320は、実質的に平行な横断方向の平面600、700に沿って配置される。
図1A及び
図1Cに示されるように、第1の表面310は、長手方向軸600及び第1の横軸700を含む平面内にある-第1の横軸700は、長手方向軸600に実質的に垂直である。
図1A及び
図1Dに示されるように、第1の表面310の平面は、断面図面の平面に実質的に垂直(紙面に実質的に垂直)である。
図1A及び
図1Bに示されるように、第2の表面320は、長手方向軸600及び第1の横軸700を含む平面内にある。
図1A及び
図1Dに示されるように、第1の表面310の平面は、断面図面の平面に実質的に垂直(紙面に実質的に垂直)である。
【0085】
基板300が適合し、箔状である場合、基板300は、第1の電極200a、200b及び第2の電極400a、400bに近接して、通常0.5ミリメートル以下の最大厚さを有する。
【0086】
基板厚さは、第1の表面310と第2の表面320上の対応する点の間で垂直距離と見なされ得る。これは、好ましくは、基板300が平面に適合するときに決定される。
【0087】
図1Aに示されるように、基板300の厚さは、第2の横軸750に沿った範囲である-この第2の横軸750は、長手方向軸600と第1の横軸700の両方に実質的に垂直である-第2の横軸750は、示されているように、(紙面に沿って)図面の平面内にある。第1の表面310は上面として示され、第2の表面320は下面として示される。第2の横軸750に沿った範囲(厚さ)はまた、横断方向平面700、750内の断面の寸法としてとして説明されてもよい。
【0088】
したがって、厚さは、第1の表面310と第2の表面320上の対応する点の間の第2の横軸750に沿った垂直距離によって決定され得る。第2の基板部分620に沿った適合した及び/または箔状の基板300の最大厚さは、好ましくは0.5mm以下、好ましくは0.3ミリメートル以下、なおさらに好ましくは0.2ミリメートル以下、さらに好ましくは0.1ミリメートル以下である。一般に、最大厚さが少ないほど(言い換えれば、基板が薄いほど)、適合の程度は高くなる。さらにまたは代わりに、最大厚さは、第1の電極200a、200b及び第2の電極400a、400bに近接して決定され得る。
【0089】
示されている異なる図の違いを明確にするために、軸は名目上の方向を与えられる。
-長手方向軸600は、左の第1の基板部分610(
図1Aには示さず)から、ページの右に示される第1の基板部分620(
図1Dには示さず)まで延びる。
-第1の横軸700は、
図1A及び
図1Dに示されるようにページの中に延びる。
-第2の横軸750は、
図1A及び
図1Dに示されるように、下部から上部に延びる。
【0090】
基板300は、第1の表面310及び第2の表面320を有する2つ以上の隣接するポリマー基板を含む多層として構成及び配置され得る。1つ以上の電気相互接続250はまた、第1の表面310と第2の表面320との間に含まれる。しかしながら、2つ以上のポリマー層及び/または相互接続が、第1の横軸700に沿って類似した範囲を有することは必要ではない。言い換えれば、本開示の文脈では、ポリマー基板が実質的に連続している領域に隣接する、ポリマー基板の領域(長手方向断面内の多層として表示される)間に相互接続250が挟まれる領域がある場合がある。同様に、基板が2つの隣接する基板層を含む領域に隣接する、2つのポリマー基板層(長手方向断面内の多層として表示される)間に相互接続250が挟まれる領域がある場合がある。同様に、2つ以上のポリマー基板層を含む基板は、それがポリマー基板の1つの層であるように見えるように(物理的に及び/または化学的に)修正され得る。
【0091】
これらのポリマー基板層は、適合し、1つ以上の電気相互接続250を含むように、適合性のために選択される。好ましくは、ポリマー基板材料はまた、シリコーンゴム、シロキサンポリマー、ポリジメチルシロキサン、ポリウレタン、ポリエーテルウレタン、ポリエーテルウレタン尿素、ポリエステルウレタン、ポリアミド、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリスルホン、酢酸セルロース、ポリメチルメタクリレート、ポリエチレン、ポリ酢酸ビニルを含む群から選択される材料など、生体適合性があり、耐久性がある。LCP(液晶ポリマー)膜を含むポリマーの適切な実施例は、「Polymers for Neural Implants」、Hassler、Boretius、Stieglitz、Journal of Polymer Science:Part B Polymer Physics、2011、49、18-33(DOI 10.1002/polb.22169)に記載されている。特に、ポリイミド(UBE U-Varnish-S)、パリレンC(PCS パリレンC)、PDMS(NuSil MED-1000)、SU-8(MicroChem SU-8 2000&3000シリーズ)、及びLCP(Vectra MT1300)の特性を示す表1が、参考としてここに含まれている。
【0092】
適合する箔状の基板300は、可撓性であることによって、下にある解剖学的構造の特徴の輪郭に非常に厳密に沿うように構成される。非常に薄い箔状の基板300は、可撓性が高まったという追加の利点を有する。一般に、より薄い要素は、複数の皮下の位置での配置を可能にし、被験者により高度な快適さを提供する。
【0093】
最も好ましくは、ポリマー基板層は、LCP、パリレン、及び/またはポリイミドを含む。LCPは、サイズが小さく、水分の浸透が少ない密閉型センサモジュールを可能にする化学的かつ生物学的に安定した熱可塑性ポリマーである。有利なことに、LCPは熱成形し得、複雑な形状を提供することを可能にする。LCPの非常に薄く(後に非常に適合し)、非常に平坦な(きわめて平面的な)層が提供され得る。形状の微調整のため、適切なレーザーも切断に使用され得る。例えば、LCPの適合した箔状の基板300は、50ミクロン(um)~720ミクロン(um)、好ましくは100ミクロン(um)から300ミクロン(um)の範囲内の厚さ(第2の横軸750に沿った範囲)を有する場合がある。例えば、150um(ミクロン)、100um、50um、または25umの値が提供される場合がある。第2の横軸750に沿った範囲(厚さ)はまた、横断方向平面700、750内の断面の寸法として説明されてもよい。
【0094】
実質的に平面に適合するとき、箔状の表面300は、長手方向軸600に実質的に垂直な横断方向の範囲を有する平面内に実質的に含まれ、平面的な幅は、それぞれの横断方向の範囲に沿った平面的な箔状の基板300の外面端縁上の対応する点の間の垂直距離によって決定され得る。示されるように、これは、第1の横軸700に沿っている。例えば、2mm~20mmの電極200、400の幅は、LCPを使用して提供され得る。第1の横軸700に沿った範囲(幅)はまた、横断方向平面700、750内の断面の寸法として説明されてもよい。通常、このような適合した箔状の基板は、第1の横軸700に沿った平均的な横断方向範囲(平面的な幅)以下である、第2の横軸750に沿った平均的な横断方向範囲(厚さ)を有する。
【0095】
室温で、LCP薄膜は、鋼に類似した機械的特性を有する。埋め込み型基板300は、埋め込まれるほど十分に強く、取り除かれる(外植される)ほど十分に強く、劣化することなく隣接する解剖学的な特徴及び/または構造の任意の移動に追従するほど強い必要があるので、これは、重要である。
【0096】
LCPは、ガス及び水に対する透過性が最も低いポリマー材料に属する。LCPは、それら自体に接合することができ、均質な構造を有する多層構造物を可能にする。LCPとは対照的に、ポリイミドは、少なくとも 2つの電極を備えた多層基板部分の構築に接着剤を必要とする熱硬化性ポリマーである。ポリイミドは、高温及び曲げ耐久性を備えた熱硬化性ポリマー材料である。
【0097】
LCPは、例えば、多層-言い換えれば、2つ以上の隣接するポリマー基板層-として適合した基板300を提供するために使用され得る。例えば、これらは25um(ミクロン)厚さの層であってよい。
【0098】
例えば、1つ以上の電気相互接続250は、メタライゼーションによって第1の表面310と第2の表面320との間に設けられ得る。これらは-例えば、単一のポリマー層を有し、半導体業界から既知の適切な堆積技術を使用して導電材料を適用することによって-基板300に埋め込まれた導体であってよい。例えば、基板は、第1の適合した層と、少なくとも1つの第2の適合した層とを含み得、複数の電気相互接続層250は、堆積技術を使用して第1の層に沿って配置され、少なくとも1つの第2の層は第1の層に固定されて、複数の電気相互接続を覆う。
【0099】
2つ以上の隣接するポリマー基板層が設けられる場合、相互接続層は、例えば半導体業界からの技術など、適切な技術を使用して設けられ得る。ポリマー基板層はまた、1つ以上の接着層がそれらの間に使用されるとき、隣接していると見なされ得る。
【0100】
積層はまた、基板300に所望の物理的特性及び化学的特性を与えるために、及び/または便利な製造方法を提供するために使用され得る。例えば、基板300は、3つの積層ポリマー層、つまり低温層(ボンドプライ)を間に有する2つの高温熱可塑性層と、第1の表面310及び第2の表面320に向けた高温層を含み得る。
【0101】
別の実施例では、2つのシリコーンの層が、ポリマー基板層として設けられ得る。つまり、第1のシリコーン層が設けられ、金属がその外面の1つにパターン化され、第2のシリコーンの層が、例えば噴射、オーバーモールド、またはスピンコーティングによって金属パターン化の上に追加される。
【0102】
電気相互接続250は-例えばワイヤ、ストランド、箔、薄層、プレート、及び/またはシートなどの1つ以上の導電性素子内に-必要に応じて形成された金属などの1つ以上の導体を含み得る。それらは、実質的に連続している(1つの導体)場合がある。それらはまた、使用中互いに電気的に接続されるように構成及び配置された複数の導体を含み得る-言い換えれば、1つ以上の導体は、使用中実質的に電気的に連続するように構成及び配置される。
【0103】
代わりに、1つ以上の電気相互接続250は、1つ以上の導電性相互接続層250に含まれ得、1つ以上の導電性相互接続層は、2つの隣接するポリマー基板層の間に含まれる。
図1A及び
図1Dに示されるように、複数の相互接続は、第1の表面310と第2の方面320との間の異なる配置(または深さ)に設けられ得る。
【0104】
本開示の文脈での相互接続250は、使用中、人間または動物の組織と接触するように構成または配置されていない。例えば、これは、LCPなどの低伝導性または絶縁ポリマーの1つ以上の層に1つ以上の相互接続250を埋め込むことによって行われ得る。さらにまたは代わりに、1つ以上のカプセル化層が使用され得る。
【0105】
1つ以上の相互接続層250はまた、金またはプラチナなどの生体適合性金属を用いるメタライゼーションなど、PCB(プリント基板)業界からの技術を使用して、メタライゼーションによって提供され得る。電気メッキが使用され得る。LCP膜を含む層は、メタライゼーションに特に適している。これらの電気的な相互接続250及び/または相互接続層250は、電気エネルギーを1つ以上の電気治療刺激パルスとしてパルス発生器500から第1の電極200a、200b及び/または第2の電極400a、400bに伝達するように構成される。
【0106】
LCP膜などの適切なポリマー基板材料を使用することによって、適合した箔状の(または膜状の)基板300及び少なくとも2つの電極200、400は、幅対高さの高い比率を有することが可能になり、生体適合性電子箔(または膜)またはバイオ電子箔(または膜)を提供する。例えば、基板300が実質的に平面に適合するように配置されると、第1の電極200a、200b及び第2の電極400a、400bに近接する最大平面幅700対最大厚さ750の比率は、7:1以上、好ましくは10:1以上、より好ましくは15:1以上、さらにより好ましくは30:1以上、なおさらに好ましくは50:1以上であってよい。100:1以上の比率も有利である場合があり、幅が約20mm、厚さが約0.2mmのLCP膜の1つ以上の機械的に強力な基板層を使用して提供され得る。これは、高度な可撓性、したがって高度な適合性も提供する。第1の横断方向700での適合性の程度を高めるためには、基板の幅を変える、1つ以上の起伏を加える、及び/または屈曲点を提供するなど、追加の処置も講じられ得る。
【0107】
電極200、400及び/または幅がより小さい電極200、400の単一列を使用すると、例えば、幅は4mm、厚さが約0.2mmとなる場合がある-これは、約20:1の比率である。パルス発生器500に近接すると、より大きい範囲が必要とされる場合があり、これはさらに、高度に、例えば20mmの幅及び3mmの厚さなど、使用される電子部品の寸法に依存する。これは約6.67:1の比率である。
【0108】
図1Aの実施例に示されるように、基板300の第2の基板部分620は以下を含む。
-第1の表面310に含まれる第1のタイプの2つの電極200a、200b、及び
-やはり第1の表面310に含まれる、第2のタイプの2つの電極400a、400b。近位端610から遠位端620へ、描かれる順序は200a、400a、200b、400bである-言い換えれば、第1のタイプ200a、200bの各電極は、第2のタイプ400a、400bの電極に近接しており、同じ表面310に含まれる。
【0109】
基板300は、各電極200a、400a、200b、400bと、パルス発生器500との間に電気相互接続250を含む。本実施形態では、各電気相互接続250は、各電極200a、400a、200b、400bが実質的には独立して電気的に接続されるように構成及び配置される-結果的に、パルス発生器500を適切に構成することによって利用可能な動作モードの1つは、実質的に独立した動作である。パルス発生器500は、1つ以上のハードウェア、ファームウェア、及び/またはソフトウェアのパラメータを使用して構成され得る。
【0110】
図1A(及び
図1D)では、第1の表面310と第2の表面320との間の異なる距離にある個々の接続250として概略で示されているが、当業者はまた、同じ相互接続が、第1の表面310と第2の表面320との間のほぼ同距離にある適切に構成された相互接続250(または相互接続層250)によって提供され得ることを理解する。
【0111】
第1の表面310及び第2の表面320「に含まれる」は、電極200a、400a、200b、400bが表面に取り付けられる(または少なくとも部分的に埋め込まれる)ことを意味する。好ましくは、それらは比較的に薄く(例えば、基板が実質的に平面に適合するように配置される場合、基板は、第2の横軸750に沿って20~50ミクロン以下の広がりを有し得る。例えば1ミクロン以下など、適合性の程度をさらに高めるためにより薄い電極も使用され得)、表面に取り付けられ得る(または少なくとも部分的に埋め込まれ得る)。
【0112】
電極200、400は、金、白金、白金黒、TiN、IrO2、イリジウム、及び/またはプラチナ/イリジウム合金、及び/または酸化物など、導電材料を含み得る。Pedotなどの導電性ポリマーも使用され得る。好ましくは、生体適合性の導電材料が使用される。PCB/メタライゼーション技術は、1つ以上のポリマー基板層の第1の表面310及び/または第2の表面330の上または中にそれらを製造するために使用され得る。電極200a、200b、400a、400bには、金属を分解する場合がある体液にさらされる可能性があるため、一般的には、より薄い金属層よりもより厚い金属層が好まれる。しかしながら、より厚い金属層は、通常より厚い層に近接するする剛性を高める(適合性を低減させる)。
【0113】
図1に示されるように、第1のタイプの電極200a、200bと第2のタイプの電極400a、400bとの間に実質的なハードウェアの違いはない-機能性のいかなる違いも、この実施例では、おもに以下の構成(1つ以上のハードウェア、ファームウェア、及び/またはソフトウェアのパラメータ)によって決定される。
-パルス発生器500、
-1つ以上のエネルギー受信機550r、
-埋め込み型装置に含まれる1つ以上の電気部品、
-相互接続250の配置及びルーティング、
またはそれらの組み合わせ。
【0114】
同じタイプの1つ以上の電極200a、200b、または400a、400bは、埋め込み型装置100の適切な構成によって実質的に同じに操作され得る-言い換えれば、電極200、400に印加される刺激エネルギーは、実質的に同じ瞬間に実質的に同じである(通常は、電圧、電流、電力、エネルギー、電化、またはそれらの任意の組み合わせとして測定される)。これはまた、ずれ及び/またはリード線の移動を予測及び/または補正するために使用され得る-これは、少なくとも部分的にソフトウェアを使用して構成を実行することを可能にするため、有利である。
【0115】
さらにまたは代わりに、2つ以上の電極200、400は、埋め込み型装置100の1つ以上のパラメータを使用して、刺激電極または戻り電極として構成及び配置され得る。これにより、電極の少なくとも2つが所望の刺激位置に近接するように、基板300を埋め込むことしか必要にならないため、より高度の構成可能性が提供され得る。
【0116】
本実施形態100では、第1のタイプの電極200a、200bは、名目上、刺激電極として操作されるように構成及び配置される。
【0117】
第2のタイプの電極400a、400bは、名目上、戻り電極として操作されるように構成される-それぞれは、使用中、1つ以上の刺激電極200a、200bに電気戻りを提供するように構成される。言い換えれば、電気戻り400a、400bは電気回路を閉じる。電気戻り400a、400bはまた、対応する電気エネルギー源に電気的な接地を提供するように同様に構成され得る。
【0118】
したがって、この名目構成に基づいて3つの構成が提供される。
-その刺激/戻り位置にある第1の表面310に近接する刺激電極/戻り電極の対200a/400a、または
-その刺激/戻り位置にある第1の表面310に近接する刺激電極/戻り電極の対200b/400b、または
それらの組み合わせ。
【0119】
一般に、1つ以上の刺激電極200a、200bは、そのような刺激装置100に設けられ得る。刺激電極200a、200bの数、寸法、及び/または間隔は、治療に応じて選択及び最適化され得る-例えば、複数の刺激電極200a、200bが設けられる場合、各刺激電極200a、200bは、異なる刺激効果、類似する刺激効果、または同じ刺激効果を提供し得る。
【0120】
ずれを回避するために、選択は、効果が生じるべきである組織に近接する1つまたは2つの電極200a、200bから行われ得る。2つ以上の刺激電極200a、200bは、より大きい領域にわたる刺激が必要とされる場合、及び/またはアクティブな刺激電極200a、200bの間の位置で実質的に同時にアクティブにされ得る。
【0121】
刺激電極200a、200bは、例えば、長手方向軸600に沿って約6~8mm、及び第1の横軸700に沿って3~5mm、したがって約18~40平方mm(mm2)の寸法を有する場合がある。
【0122】
埋め込み型刺激装置に適切な基板300は、例えば、ずれの補正を可能にするために、または単に専門家が最も効果的な刺激位置を選択することを可能にするために、15cmの長さにわたって最大12の刺激電極200a、200b、及び戻り電極400a、400bを含む場合がある。
【0123】
図1Bは、
図1Aに示される基板300の埋め込み可能な第1の基板部分610の第2の表面320の図を示す。言い換えれば、第2の表面320は、紙面に示され、(下部から上部へ描かれる)長手方向軸600に沿って、第1の(左から右へ描かれる)横軸700内にある。第2の横軸750は、ページ内に延びる。第1の表面310は、
図1Bには示されていないが、第2の横軸750に沿って(ページ内へ)より高い位置にあり、図面の平面に実質的に平行である。基板300は、実質的に平面に適合するように配置される。
【0124】
一般に、
-第2の基板部分620は、実質的に1つ以上の電極200、400、及び1つ以上の相互接続250しか含まず、
-第1の基板部分610は、第2の表面320と第1の表面310との間に配置された1つ以上の電気部品を含む。代わりに、1つ以上の電気部品は、少なくとも部分的に第1の表面310または第2の表面320上に配置され得る。代わりに、1つ以上のコンポーネントは、少なくとも部分的に第1の表面310または第2の表面320内に配置され得る。
【0125】
例えば、埋め込みの程度及び使用される1つ以上の電気部品に応じて、最大厚さ及び/または平面的な幅は最適化され得る。コンポーネントは、厚さを最小限に抑えるために薄くされ得る。構成要素は、使用中に電極200、400に刺激パルスを提供するために1つ以上のエネルギー受信機550r及び/または1つ以上のパルス発生器500を含み得る。アンテナ(例えば、コイルアンテナまたはダイポールアンテナまたはフラクタルアンテナ)などの追加の任意選択の電気部品はまた、それらが基板に埋め込まれる程度に応じて厚さ及び/または幅に影響を与える場合がある。
【0126】
有利なことに、第1の基板部分610はパルス発生器500を含む。任意選択で、
図1Dに示されるように、それは第2の表面320と第1の表面310との間に配置され得る。
図1B及び
図1Cでは、パルス発生器500は直接的に見えないため、パルス発生器500の位置は点線で示されている。代わりに、パルス発生器500は、第1の表面310上にまたは第2の表面320上に少なくとも部分的に配置されてもよい。代わりに、パルス発生器500は、第1の表面310内にまたは第2の表面320内に少なくとも部分的に埋め込まれてよい。
【0127】
例えば、埋め込みの程度、及びパルス発生器500に使用される1つ以上の電気部品に応じて、最大厚さ(第2の横軸750に沿った最大の横断方向の広がり)が最適化され得る。さらにまたは代わりに、最大平面幅(第1の横軸700に沿った最大の横断方向の広がり)が最適化され得る。
【0128】
基板300が適合した及び/または箔状であるように構成及び配置される場合、パルス発生器500に近接する埋め込み型刺激装置100の最大厚さ(第2の横軸750に沿った広がり)は5ミリメートル以下、好ましくは4ミリメートル以下、なおさらに好ましくは3ミリメートル以下であってよく、厚さは、埋め込み型刺激装置100が実質的に平面に適合するときに外側の平面上の対応する点の間の垂直距離によって決定される。
【0129】
刺激装置100及び基板300は、第1の横軸700(実質的な平面に適合するときに刺激装置100/基板300の平面的な幅と見なされる)に沿って延びる。エネルギー受信機及び/またはパルス発生器500に近接する平面的な幅は、例えば、使用されるハードウェア及びコンポーネントに依存する-通常、それは、少なくとも使用される最大の集積回路の幅である。アンテナ(例えば、コイルアンテナまたはダイポールアンテナまたはフラクタルアンテナ)などの追加の任意選択の電気部品はまた、最大平面幅に影響を与える場合がある。電極200a、200b、400a、400bに近接する平面的な幅は、例えば、電極200a、200b、400a、400b及び1つ以上の相互接続250に使用される導体に依存する-通常、それは、少なくとも第1の電極200a、200bまたは第2の電極400a、400bの幅である。
【0130】
図1Cは、
図1A及び
図1Bに示される基板300の埋め込み可能な第2の基板部分620の第1の表面310の図を示す。言い換えれば、第1の表面310は、紙面に示され、(下部から上部へ描かれる)長手方向軸600に沿って、(右から左へ描かれる)第1の横軸700内にある。第2の横軸750は、ページから出て延びる。これは、(使用中)刺激される動物または人間の組織に面する図である。第2の表面320は、
図1Cには示されていないが、第2の横軸750に沿って(ページ内へ)より低い位置にあり、図面の平面に実質的に平行である。基板300は、実質的に平面に適合するように配置される。
【0131】
1つ以上の相互接続250は、
図1A及び
図1Dに示されるように、第1の表面310と第2の表面320との間に配置される。
図1Cでは、相互接続250は点線で示され、本実施形態では電極200a、200b、400a、400bのそれぞれについて提供された、相互接続250(または、適切に構成された1つ以上の相互接続層250)を表す。単一の点線250は、パルス発生器500と電極200、400との間に示されて、この実施例100では、相互接続250が第1の横軸700に沿ったほぼ同じ配置にあることを示す。
【0132】
図1Cに示されるように、電極200a、200b、400a、400bは、長手方向軸600に沿ってそれぞれ長手方向に広がり(長さ)、及び第1の横軸700に沿って横断方向に広がり(幅)を有する。類似するとして示されるが、実際には、各電極200a、200b、400a、400bは、意図された使用及び/または所望の構成可能性の程度に応じて、形状、横断方向の断面、向き、及び/またはサイズ(または広がり)が異なり得る。
【0133】
刺激装置100の埋め込み、または少なくとも2つの電極200、400を含む適合した第2の基板部分620の少なくとも埋め込みの後、電気部品は、使用中、第2のタイプの1つ以上の電極400a、400bに適用される電気戻りに対して、第1のタイプの1つ以上の電極200a、200bに電気エネルギーを提供するように構成及び配置され得る。
【0134】
構成可能なパルス発生器500が含まれる場合、刺激装置100の構成可能性は、少なくとも2つの電極200、400を含む少なくとも第2の基板部分620の埋め込み前、埋め込み中、及び/または埋め込み後に、1つ以上の電極200a、200b、400a、400bの操作を決定及び/または適合することを可能にする。操作はまた、治療を最適化及び/または延長するために刺激装置100が埋め込まれる期間中、1回またはそれ以上、再構成され得る。例えば、パルス発生器500は、それぞれ刺激電極/戻り電極の対として200a及び400aを名目上操作するように初期に構成され得る。少なくとも第2の基板部分620の埋め込み後、不十分な刺激が観察及び/または測定される場合がある。不十分な刺激がおもに長手方向のずれに起因すると仮定される場合、パルス発生器500は代わりに、1つ以上のパラメータを使用して、それぞれ刺激電極/戻り電極の対として200b及び400bを名目上操作するように構成され得る。
【0135】
刺激装置100は、これらの構成の間で所定の及び/または制御された条件下でパルス発生器500を切り替えるようにさらに構成及び配置され得る。さらに、これらの構成を第1の電極モード及び第2の電極モードとして見なし、ユーザーがモードを優先として選択する、及び/またはモードを切り替えることを可能にすることが便利である場合がある。さらにまたは代わりに、パルス発生器500は、所定の及び/または制御された条件下でモードを切り替え得る。
【0136】
さらにまたは代わりに、例えば、以下で動作するようにパルス発生器500を構成するなど、他のモードが提供されてもよい。
-電気刺激エネルギーが、1つ以上の電気治療刺激パルスとして第1のタイプの1つ以上の電極200a、200bに提供され、第2のタイプの1つ以上の電極400a、400bが、使用中、1つ以上の第1の電極200a、200bに対応する電気戻りを提供するように構成される第1の電極モード、または
-第2のタイプの1つ以上の電極400a、400bに対して、1つ以上の電気治療刺激パルスとして、第1のタイプの1つ以上の電極200a、200bが、使用中、1つ以上の第2の電極400a、400bに対応する電気戻りを提供するように構成される第2の電極モード。
【0137】
再び、刺激装置100は、これらの構成またはモードの間で所定の及び/または制御された条件下でパルス発生器500を切り替えるようにさらに構成及び配置され得る。さらにまたは代わりに、ユーザーは、優先としてモードを選択すること、及び/またはモードを切り替えることを可能にされ得る。
【0138】
当業者は、電極200a、200b、400a、400bが、以下のようなより複雑な構成で動作するように構成され得ることを理解する。
-400a及び200aは、それぞれ刺激電極/戻り電極の対として操作され得る(元の意図された動作を逆転する)。
-400b及び200bは、刺激電極/戻り電極の対としてそれぞれ操作され得る。
-中間刺激が好ましい場合、2つ以上の電極200a、200b、400a、400bは1つ以上の刺激電極として実質的に同時に操作され得る。
-1つ以上の電極200a、200b、400a、400bは、1つ以上の戻り電極として操作され得る。
-電極400aは、戻り電極として電極200a及び電極200bと組み合わせて刺激電極として操作され得る。
-電極400a及び200bは、戻り電極として電極200a及び電極400bと組み合わせて刺激電極として操作され得る。
【0139】
代わりにまたはさらに、1つ以上の刺激電極の形状、向き、横断方向断面、及び/またはサイズ(または長さ)は、1つ以上の戻り電極と比較して異なるように構成され得る。
【0140】
以下のような適合性について、少なくとも2つの電極200、400に近接して基板300を構成及び配置するとき、いくつかのパラメータ及び特性が検討され得る。
-1つ以上の電極200a、200b、400a、400bの横断方向の広がり700及び/または長手方向の広がり600。
-基板300の厚さ、または第1の表面310と第2の表面320との間の垂直距離。
-基板300に含まれる材料、及びそれらの物理的な特性。
-第1の表面310と第2の表面320との間の相互接続250及び/または相互接続層250の数及び広がり。
【0141】
平坦化によって皮下埋め込みを可能にする、及び/または快適さを高めるために、円筒形のリード線など従来のリード線をはるかに薄くする試みがなされてきた。しかし、平坦化された電極の表面積は、不利なことに小さくなる場合がある。
【0142】
例えば、長さ1cmの電極を有する従来の0.2mmの丸型リード線は、電極表面が約6mm2の電極を生じさせると推定される。
【0143】
しかしながら、本明細書に記載される少なくとも2つの電極を有する適合した第2の基板部分620を使用すると、厚さ0.2mm及び幅4mmの寸法を有する比較的薄い基板300が、同じ長さで約35mm2の電極表面を提供するように構成及び配置され得る。これにより、インピーダンスが約35/6減少し、エネルギー消費が約35/6減少し得ると推定される。
【0144】
図1Dは、1つ以上のエネルギー受信機550rの詳細を示す-この実施例では、1つ以上のエネルギー受信機550rは、第2の表面320に含まれる。
【0145】
埋め込み型装置100は、エネルギー伝送装置1000に信号を送信するようにさらに構成及び配置される。例えば、1つ以上のパラメータ及び/または1つ以上の値を搬送する信号は、エネルギー伝送装置1000に、埋め込み型装置100のステータスについてフィードバックを与えるために送信され得る。
【0146】
この実施例では、1つ以上のエネルギー受信機550rは、パルスエネルギーを受信する、及び/または信号を送信するようにさらに構成及び/または配置され得る。したがって、エネルギー及びデータは、同じチャネルを介して送信され得る。データは、エネルギーパルスが受信されると、実質的に同時に、または実質的に同時ではなく、または時間的に重複して送信され得る。
【0147】
やはり
図1Dに示される関連するエネルギー伝送装置1000は、以下を含む。
-エネルギーを無線で送信するように構成及び配置された1つ以上のエネルギー送信機1550t。1つ以上のエネルギー送信機1550tは、1つ以上の巻き線を有するコイルなど、1つ以上の導体を含む。1つ以上のエネルギー送信機1550tは、エネルギー伝送装置1000が埋め込み型装置100に近接しているときに、1つ以上のエネルギー受信機550rにパルス化されたエネルギーを無線で送信するように構成される。好ましくは、1つ以上のエネルギー送信機1550tは、1つ以上のエネルギー受信機550rと協働して、無線エネルギー伝達中に高度の効率を提供するように構成及び配置される。
【0148】
例えば、コイルは、エネルギーパルスを送信用の電磁パルスに変換するように構成及び配置され得る。一般に、RF(無線周波数)またはマイクロ波などの電磁信号は、それらが通常帯域幅及び/またはデータレートの問題にあまり敏感ではないため、有利である。しかしながら、利用可能な周波数帯など、いくつかの制限がある場合がある。埋め込み型装置では、埋め込み型装置100に含まれるコイルは、磁気エネルギーを電気エネルギーに変換するように構成及び配置される。
【0149】
好ましくは、ISM帯域など、許可された動作周波数が使用される(帯域内通信)。ISM無線帯域は、電気通信以外に、産業、科学、及び医療(ISM)の目的で国際的に確保されている。
【0150】
ISM周波数は、それぞれ30kHz、14kHz、326kHz、及び40kHzを提供する中心周波数6.78MHz、13.56MHz、27.12MHz、及び40.68MHzを含む。
【0151】
関連するエネルギー伝送装置1000は、以下をさらに含む。
-1つ以上のエネルギー送信機1550tの1つ以上のパラメータを制御するように構成及び配置されたエネルギー伝送コントローラ1500、及び
-任意選択で、埋め込み型装置100と協調して、1つ以上のエネルギー送信機1550t及び1つ以上のエネルギー受信機550rのずれのリスクを下げるように構成及び配置された、スタッド、フック、または磁石1555などの1つ以上の機械的な付属品。例えば、埋め込み型装置100はまた、磁気引力によるドッキングを可能にするために、埋め込み型装置100上の適切な位置に磁石555を含み得る。
【0152】
エネルギー伝送装置1000は、埋め込み型装置100から送信された信号を検出するようにさらに構成及び配置される。例えば、1つ以上のパラメータ及び/または1つ以上の値を搬送する信号は、エネルギー伝送装置1000に、埋め込み型装置100のステータスについてフィードバックを与えるために送信され得る。
【0153】
1つ以上のエネルギー送信機1550tとは別個の1つ以上の信号受信機1520を使用することは、それによってそれぞれの別個のエネルギー及び信号(データ)チャネルを別々に最適化することが可能になるため、有利である場合がある。これは、
図3に示される。
【0154】
代わりに、1つ以上のエネルギー送信機1550tは、パルスエネルギーを送信する、及び/または信号を受信するようにさらに構成及び配置され得る。これは
図1に示される。したがって、エネルギー及びデータは、同じチャネルを介して送信され得る。データは、エネルギーパルスが送信されると、実質的に同時に、または実質的に同時ではなく、または時間的に重複して受信され得る。
【0155】
任意選択で、エネルギー伝送コントローラ1500は、埋め込み型装置100に信号を送信するようにさらに構成及び配置され得る。例えば、1つ以上のパラメータ及び/または1つ以上の指示を搬送する信号は、埋め込み型装置100に、どのようにして、どこで、及びいつ埋め込み型装置100が動作する必要があるのかを指示するために送信され得る。この場合、1つ以上のパラメータ及び/または1つ以上の命令は、どのようにして、どこで、及びいつ埋め込み型装置100が組織を刺激すべきかを示し得る。
【0156】
1つ以上のエネルギー送信機1550tとは別個の1つ以上の信号送信機を使用することは、それによってそれぞれの別個のエネルギー及び信号(データ)チャネルを別々に最適化することが可能になるため、有利である場合がある。
【0157】
代わりに、1つ以上のエネルギー送信機1550tは、パルスエネルギーを送信する、及び/または信号を送信するようにさらに構成及び配置され得る。したがって、エネルギー及びデータは、同じチャネルを介して送信され得る。データは、任意のエネルギーパルスとして実質的に同時に、または実質的に同時ではなく、または時間的に重複して送信され得る。
【0158】
1つ以上のエネルギー受信機550rは、1つ以上の巻き線を有するコイルなど、1つ以上の導体を含む。1つ以上のエネルギー受信機550rは、エネルギー伝送装置1000が近接しているときに、関連するエネルギー伝送装置1000からパルス化エネルギーを無線で受信するように構成される。1つ以上の巻き線を有するコイルはまた、誘導アンテナとして説明されてもよい。
【0159】
流体の侵入に抵抗するために1つ以上のエネルギー受信機550rを基板300に埋め込むことが有利である場合がある、及び/またはコーティングが、1つ以上のエネルギー受信機550rの上部に塗布され得る。
【0160】
カプセル材料はまた、上部に塗布され得る。好ましくは、カプセル材料の材料及び特性は、1つ以上のエネルギー受信機550rへのエネルギー送信の大幅な減少を回避するために選択される。
【0161】
図3Aは、適切なパルス発生器500またはパルスエネルギーコントローラの実施例を概略で示す。それは、
図1に関して上述された実施形態に適切である。それは、5つの主要機能ユニットの以下の非限定的な実施例を含む。
【0162】
(i)1つの機能ユニットは、1つ以上のエネルギー受信機550rから1つ以上の電気相互接続250を通して電気エネルギーを受信し、エネルギー供給調整器501に電気エネルギーを転送するように構成及び配置された1つ以上のインターフェースを含み得る。
【0163】
例えば、1つ以上のエネルギー受信機550rは、(
図3Bに示される)1つ以上のエネルギー送信機1550tからエネルギーを受信するために便利な位置に配置され得る。
【0164】
さらにまたは代わりに、1つ以上のエネルギー受信機550rは、埋め込み型装置100内の異なる位置に配置され得る。
【0165】
さらにまたは代わりに、1つ以上のエネルギー受信機550rは、パルスエネルギーコントローラ500内に含まれ得る。
【0166】
エネルギー伝送装置1000から伝達されたエネルギーは、パルスとして提供され得る。1つ以上のエネルギー受信機500で受信されると、それらは例えば100マイクロ秒から1ミリ秒の幅となり、40~1000Hzで反復され得る。
【0167】
(ii)1つの機能ユニットは、適切な電圧及び/または電流を提供して、パルスエネルギーコントローラ500の機能ユニットの1つ以上に含まれる電子部品及び電気部品を励磁するように構成及び配置されたエネルギー供給調整器501を含み得る。さらに、1つの機能ユニットは、組織刺激に適したエネルギーを少なくとも2つの電極200a、200b、400a、400bに提供するようにさらに構成及び配置される。
【0168】
(iii)1つの機能ユニットは、ある程度のエネルギーストレージを提供するように構成及び配置された1つ以上の電気部品及び/または電子部品を含むエネルギーストレージモジュール510を含み得る。この実施例では、1つの機能ユニットは、パルス発生器500に含まれる。
図3Aに示されるように、この実施例では、1つの機能ユニットは、制御モジュール503への測定接続とともに、エネルギー供給調整器501に含まれ得る。
【0169】
代わりに、エネルギーストレージモジュール510は、パルス発生器500内の異なる位置に配置された複数の電気部品及び/または電子部品を含み得る。
【0170】
さらにまたは代わりに、埋め込み型装置100は複数のエネルギーストレージモジュールを含み得る。
【0171】
さらにまたは代わりに、エネルギーストレージモジュールは、パルス発生器500には外部であるが、埋め込み型装置に含まれ得る。追加の相互接続は、パルス発生器500への適切な電気接続のために必要とされる場合がある。
【0172】
(iv)1つの機能ユニットは、エネルギー供給調整器501から少なくとも2つの電極200ab、400abに、好ましくはパルスとしてエネルギーを伝達するように構成及び配置された刺激モジュール502を含み得る。これはまた、1つ以上の刺激パルスを生成するとして説明されてもよい。示されている実施例では、4つの電極200ab、400abに対する接続が示されている。
【0173】
エネルギーは、差動電位及び/または電流として電極の対200a/400a、及び/または200b/400bに提供され得る。
【0174】
任意選択で、1つ以上の阻止コンデンサ401abcdは、刺激モジュール502と1つ以上の電極200ab、400abとの間で接続されて、電極接続におけるある程度の望まれていないDC成分を阻止し得る。好ましくは、電極200ab、400abは、高度の安全性を提供するために阻止コンデンサを通して接続される。例えば、1つ以上の4.7μF(マイクロファラッド)の阻止コンデンサ401abcdが使用され得る-そのようなコンデンサは、医療グレードで入手可能である。
【0175】
2つ以上の相互接続250は、刺激モジュール502と少なくとも2つの電極200ab、400abとの間に設けられる。
【0176】
(v)1つの機能ユニットは、1つ以上のエネルギー受信機550rから少なくとも2つの電極200ab、400abへのエネルギーの伝達を制御するように構成及び配置された制御モジュール503を含み得る。1つの機能ユニットは、方法の実行に関連するパラメータ及び/または値を測定するようにさらに構成及び配置される。
【0177】
インターフェースは、
図1に関連して上述されたように、エネルギー伝送装置1000に信号を送信するようにさらに構成及び配置される。
【0178】
この実施例では、1つ以上のパルスエネルギー受信機550rは、パルスエネルギーを受信する、及び/または信号を送信するようにさらに構成及び配置され得る。
【0179】
関連するエネルギー伝送装置1000の実施例は、
図3Bに示される。エネルギー伝送装置1000は、以下を含む。
-
図1に関して上述されたように、エネルギーを無線で伝達するように構成及び配置された1つ以上のエネルギー送信機1550t。
-1つ以上のエネルギー送信機1550tの1つ以上のパラメータを制御するように構成及び配置されたエネルギー伝送コントローラ1500。
-適切な電圧及び/または電流を提供して、エネルギー伝送コントローラ1500の機能ユニットの1つ以上に含まれる電子部品及び電気部品を励磁するように構成及び配置されたエネルギー供給調整器1501。
-ある程度のエネルギーストレージを提供するように構成及び配置された1つ以上の電気部品及び/または電子部品を含むエネルギーストレージモジュール1510。この実施例では、それはエネルギー伝送コントローラ500に含まれる。
図3Bに示されるように、この実施例では、それは、制御モジュール1503への測定接続とともに、エネルギー供給調整器1501に含まれ得る。
-1つ以上のエネルギー送信機1550tを通してエネルギーを無線で送信するように構成及び配置された無線エネルギー送信機モジュール1504。好ましくは、無線エネルギー送信機モジュール1504は、それによって1つ以上のエネルギー受信機550rへの無線エネルギー伝達中に高度の効率(または、高いQ値つまり高い品質係数)を提供するための1つ以上の同調コンポーネントを含む。
-通信モジュール1505、及び
-1つ以上のエネルギー送信機1550tから埋め込み型装置100へのエネルギーの伝達を制御するように構成及び配置された制御モジュール1503。制御モジュール1503は、方法の実行に関連するパラメータ及び/または値を測定するようにさらに構成及び配置される。
【0180】
エネルギー伝送装置1000は、
図1に関連して上述されたように、埋め込み型装置100から送信された信号を検出するようにさらに構成及び配置される。
【0181】
この実施例では、1つ以上のエネルギー送信機1550tは、エネルギーを送信する、及び/または信号を受信するようにさらに構成及び配置され得る。
【0182】
任意選択で、エネルギー伝送コントローラ1500は、
図1に関連して上述されたように、埋め込み型装置100に信号を送信するようにさらに構成及び配置され得る。
【0183】
埋め込み型装置100は、エネルギーストレージの状態を監視するように構成及び配置されたエネルギーストレージモニタ530を含み、状態は、埋め込み型装置100によって受信されたエネルギー及び/または埋め込み型装置100によって使用されるエネルギーによって大きく影響される。
図3に示されるように、この実施例では、それは、エネルギーストレージモジュール510への測定接続とともに、制御モジュール503に含まれ得る。また、エネルギー供給調整器501及び/または刺激モジュール502へ測定接続を提供することも有利である場合がある。
【0184】
図9A及び
図9Bは、パルス発生器500の実施例のより詳細な概略図の2つの図を示す。それは、
図3Aと同じ機能ブロックを含む-ただし、ここでは、それらの機能を実行するために使用され得るコンポーネント及び相互接続の実施例のさらなる詳細が示される。
図9Aの右側部分及び
図9Bの左側部分は、接続された機能ブロックを示しており、いくつかの特徴は以下の説明を簡略化するために図の中で繰り返されている。パルス発生器500は以下を含む。
-上述された1つ以上のエネルギー受信機550r。この実施例では、外部のエネルギー伝送装置(図示せず)に含まれる対応する1つ以上のエネルギー送信機(図示せず)からエネルギーを無線で受信するように構成及び配置された1つ以上の巻き線を有するコイル。
-1つ以上のエネルギー送信機から1つ以上のエネルギー受信機550rへの無線エネルギー伝達の効率を最適化するための、インダクタ及び/またはコンデンサなどの1つ以上の同調コンポーネント540。例えば、エネルギーは、中心周波数が13.56MHzのRFとして転送され得る。この実施例に示されているように、1つ以上の同調コンポーネント540は、無線エネルギー受信機モジュール504に含まれ得る。1つ以上の同調コンポーネント540は、エネルギー受信機550rとしてコイルと並列に接続され得る。
-1つ以上の離調コンポーネント545。この実施例に示されているように、1つ以上の離調コンポーネント545は、無線エネルギー受信機モジュール504に含まれる。1つ以上の離調コンポーネント545は、エネルギー受信機550rとしてコイルと並列に接続され得る。1つ以上の離調コンポーネント545は、「過充電」に対する所定の及び/または制御された程度の「離調」保護を提供するように構成及び配置される。
-任意選択で、(エネルギー受信機550rとして)コイルの電気接点に直接的にまたは間接的に接続されたクロック回復モジュール563m。回復されたクロック信号563s、例えば13.56MHzは、マイクロコントローラ506など、埋め込み型装置100に含まれる1つ以上の他の電子部品に提供され得る。回復されたクロック信号563sは、埋め込み型装置100と外部エネルギー伝送装置1000との間で1つ以上のアクションを同期させるために使用され得る。任意選択で、クロック信号563sは、例えば1/32分周器を使用して分周され得る。
【0185】
さらにまたは代わりに、これは、エネルギーが送信されているかどうかを判断するために使用され得る-埋め込み型装置内のいくつかのアクションは、エネルギーが送信されていないときは阻止される場合もあれば、エネルギーが送信されているときに阻止される場合もある。例えば、データアウト(data-out)566oの送信は、変調器565によるエネルギー伝送チャネルのある程度の中断を使用するため、データアウト566oの信頼できる送信は、エネルギー伝送チャネルにある程度のエネルギーが存在することを必要とする。
【0186】
以下に説明されるように、埋め込み型装置100は、「過充電」から保護するための3つ以上の機能を提供するように構成及び配置され得る。これはまた、必要以上に高いレベルのエネルギーが埋め込み型装置100に存在する状況として説明されてもよい。保護機能は以下の通りであってよい。
1)外部エネルギー伝送装置1000にエネルギー充足信号を送信する埋め込み型装置100。外部エネルギー伝送装置1000は、(
図4、
図8、及び
図10に示されるように)エネルギー充足信号を受信し、直ちにエネルギー伝送を一時停止させ得る。エネルギー充足信号の送信は、第1のエネルギーストレージ保護レベルを超えるとトリガされ得る。
2)1つ以上のエネルギー送信機1550tと1つ以上のエネルギー受信機550rとの間のエネルギー伝達リンクの離調の程度。これは、第2のエネルギーストレージ保護レベルを超えるとトリガされ得る。
3)第3のエネルギーストレージ保護レベルを超えると、電圧を下げるために動作する1つ以上のツェナーダイオードなどの電圧レギュレータ及び/またはシャント。
またはそれらの任意の組み合わせ。
【0187】
これらの保護機能の1つ、2つ、または3つはまた、以下のような1つ以上のさらなる保護機能と結合されてもよい。
4)(
図2に示されるように)後のエネルギー伝送の強度が低下するように外部エネルギー伝送装置1000に命令を送信する埋め込み型装置100。
【0188】
埋め込み型装置100は、任意の都合のよい順序で2つ以上の保護機能を提供するように構成及び配置され得、保護機能を直列で、並列で、またはそれらの任意の組み合わせでトリガすることを可能にする。さらにまたは代わりに、保護機能は、1つ以上の異なるパラメータに基づいてトリガされてもよい。
【0189】
保護機能は、例えば以下を行うように構成及び配置され得る。
-望ましくない加熱を減少させる、及び/または回避すること、及び/または
-埋め込み型装置100が外部エネルギーを受信することなく動作できる時間を増加または減少させること。
【0190】
埋め込み型装置が外部エネルギーを受信せずに動作し得る時間を最小限に抑えると、埋め込み型装置の複雑さ(したがって、コスト)が低減され得、貯蔵されるエネルギーの量(したがって、過熱のリスク)が減少し得、エネルギーが貯蔵されているときの「充電時間」(したがって、「充電」中の過熱のリスク)がさらに減少し得る。
【0191】
好ましくは、ステータスレベルが監視のために選択されるため、ステータスレベルは、埋め込み型装置100によって受信されたエネルギー及び/または埋め込み型装置100によって使用されるエネルギーによって大きく影響される。ステータスレベルは、単一の値またはパラメータ、2つ以上の(複数の)値またはパラメータに基づく場合がある。電圧、電流、電力など、これらは、直接的に測定され得る。これらはまた、他の直接的な推定値から導出または推定され得る。
【0192】
許容可能な加熱の程度は、例えば以下の1つ以上のパラメータを検討することによって決定され得る。
-埋め込み型装置100の幾何学形状、埋め込み型装置100の材料、埋め込み深さ(一部の装置100は、最大埋め込み深さに制限される場合がある)、埋め込み位置、埋め込み型装置100が埋め込まれる組織、装置100から遠ざけて熱を輸送する手段を提供し得る血管の近接性、装置100から遠ざけて熱を輸送する周辺組織の能力を低減させる場合がある組織の近接性、人間または動物の被験者の優先、またはそれらの任意の組み合わせ。一般に、埋め込み型装置100は、予想される位置及び深さ、または位置及び/または深さの範囲で動作するように構成及び配置される。
【0193】
さらにまたは代わりに、許容可能な加熱の程度は、地方の条例及び/または基準によって決定され得る。例えば、ISO14708-3:2017手術用インプラント-能動的埋め込み型医療機器-第3部:埋め込み型神経刺激装置は、周辺組織の加熱が摂氏2度未満である必要があると規定している。https://www.iso.org/standard/60539.htmlから入手可能。
【0194】
さらにまたは代わりに、最大SAR率(比吸収率)も規定される場合があり、したがって適切な程度の準拠が必要である。
【0195】
図9Aに示されるように、1つ以上の離調コンポーネント545は、エネルギー受信機550rとしてコイルと並列に接続され得る。これにより、離調及びエネルギー伝達の質の直接的な制御が可能になり得る-コイル全体の電圧が所定の及び/または制御される安全電圧を超えると、所定の及び/または制御された離調の程度が適用され得る。例えば、インピーダンス及び/またはコイルと並列で接続される抵抗を修正することによってより小さい離調の程度が好まれる場合がある。例えば、コイルを実質的に「短絡させる」ことによってより高い程度の離調が好まれる場合がある。
【0196】
この「離調」安全電圧は、第2のエネルギーストレージ保護レベルに対応するために選択される。離調は、所定の及び/または制御された期間にわたって、または特定の条件が満たされるまで、またはそれらの組み合わせであってよい。通常、離調は最大2または3ms(ミリ秒)まで実行される。
【0197】
1つ以上のエネルギー送信機1550tと1つ以上のエネルギー受信機550rとの間のエネルギー伝達リンクを離調することによって、1つ以上のエネルギー受信機550rが受信するエネルギーがより少なくなり得る。通常、離調の程度が高いほど、受信されるエネルギーは少なくなる。第2のエネルギーストレージ保護レベルがより頻繁に及び/または追加の保護機能が利用可能である場合、より低い程度の離調が好まれる場合がある。過熱のリスクを下げなければならない場合、及び/または追加の保護機能が利用できない場合、より高い程度の離調が好まれる場合がある。離調の程度はまた、エネルギー伝送チャネルのQ値(つまり品質係数)に依存する場合がある。
【0198】
図9Aに示されるように、パルス発生器500は、任意選択で、外部エネルギー伝送装置1000によって伝達されたエネルギーに追加された情報コンテンツを回復させるように構成及び配置された復調器560をさらに含む。この情報コンテンツは、抽出され、適切なデータデコーダ561dに渡され、埋め込み型装置100に「データ入力」チャネル561iを提供する場合がある。この実施例に示されように、復調器560は、エネルギー受信機550rとしてコイルと並列に接続され得、復調器560は、通信モジュール505に含まれ得、及び/またはデータデコーダ561dは、制御モジュール503に含まれ得る。
-1つ以上のパラメータを変化させることによってエネルギー伝送チャネルに情報コンテンツを追加するように構成及び配置された変調器565。外部エネルギー伝送装置1000は、エネルギー伝送チャネルのパラメータの変化を検出し、適切な変調器を使用して追加された情報を回収するように適切に構成及び配置され得る。この情報は、適切なデータエンコーダ566eから変調器565に渡され得る。これにより、埋め込み型装置100に「データアウト」チャネル566o(つまりデータアウト)が提供される。この実施例に示されように、変調器565は、エネルギー受信機550rとしてコイルと並列に接続され得、変調器565は、通信モジュール505に含まれ得、及び/またはデータエンコーダ566eは、制御モジュール503に含まれ得る。これは、離調に類似した原則を使用し得るが、変調器565は、好ましくは、比較的小さいパラメータ変動を使用する、及び/または例えば2~3マイクロ秒(us)など、比較的短期間、パラメータを変化させることによって、エネルギー伝達に大きく影響しないように構成及び配置される。エネルギー充足信号を提供するために既存のエネルギー伝送チャネルを使用することによって、専用の通信チャネルが必要とされないため、複雑さはさらに低減され得る。
【0199】
図9A及び
図9Bに示されるように、パルス発生器500はさらに以下を含む。
-エネルギー受信機550rとしてコイルによって受信される入力交流電流(AC)569を、直流(DC)出力571に変換するように構成及び配置された整流器570。この実施例に示されるように、整流器570は、エネルギー受信機550rとしてコイルと並列に接続され得る、及び/またはエネルギー供給調整器501に含まれ得る。
-埋め込み型装置100内にある程度のエネルギーストレージを提供するように構成及び配置されたエネルギーストレージモジュール510。この実施例に示されるように、1つ以上のバッファコンデンサ510が設けられ、調整器510のDC出力571と並列に接続され得る。この実施例に示されるように、エネルギーストレージモジュール510は、エネルギー供給調整器501に含まれ得る。例えば、1つ以上の4.7μF(マイクロファラッド)バッファコンデンサ510は、直列及び/または並列に接続され得る-そのようなコンデンサは医療グレードで入手可能である。例えば、6Vと11Vとの間の電圧は、1つ以上のバッファコンデンサ510の両端に接続され得る。例えば、最大100の4.7μF(マイクロファラッド)バッファコンデンサ510が最大470μF(マイクロファラッド)の貯蔵を提供するために使用され得る。
【0200】
さらにまたは代わりに、1つ以上の超コンデンサが、バッファコンデンサ510として使用され得る、及び/またはエネルギーストレージ510に含まれ得る。
【0201】
さらに、エネルギーストレージ510は、1つ以上の充電式電池をさらに含み得る。これは、電池の存在によって、例えば埋め込み型装置100の寿命が短縮する、1つ以上の埋め込み型装置100の寸法が増加する、充電中の過熱のリスクが高まる、望ましくない化学物質及び/または物質を必要とする、及び/または電子機器の複雑さが増す場合があるため、あまり好ましくない。したがって、好ましくは、エネルギーストレージ510は、1つ以上のコンデンサ、1つ以上の超コンデンサ、またはそれらの任意の組み合わせを含む。
【0202】
任意選択で、1つ以上の超コンデンサ(またはウルトラキャパシタ)が使用され得る。超コンデンサと言う用語は、従来のコンデンサよりも寸法が大幅に小さいパッケージにおいて著しく高度のエネルギーストレージを提供するための、任意の技術を使用した任意のコンデンサに対して使用される。
【0203】
一部の埋め込み型装置100の場合、電池及び一部の超コンデンサなど、電気化学を使用するエネルギーストレージ510でのエネルギーの著しい貯蔵は、望ましくない化学物質及び/または物質が使用されることを必要とする場合があるため、使用しないことが好ましい場合がある。
【0204】
例えば、1つ以上のバッファコンデンサ510は、1000ms(ミリ秒)以下、500ms以下、200ms以下、100ms以下、または50ms以下、または20ms以下、または10ms以下の間、正しい動作に十分なエネルギーを提供するように構成及び配置され得る。
【0205】
これは、少なくともエネルギーパルス送信での一時停止の持続時間に十分なエネルギーを提供するように予め決定及び/または制御され得る。言い換えれば、エネルギーストレージ510は、埋め込み型装置100を操作するために十分なエネルギーを提供するように構成及び配置され得、それによってエネルギーパルス送信における一時停止の持続時間は、1000ms(マイクロ秒)以下、500ms以下、200ms以下、100ms以下、50ms以下、20ms以下、または10ms以下である。
【0206】
パルス発生器500はさらに以下を含む。
-エネルギーストレージモジュール510内のエネルギーストレージの状態を監視するように構成及び配置されたエネルギーストレージモニタ530。好ましくは、状態が選択されるため、状態は、埋め込み型装置100によって受信されたエネルギー及び/または埋め込み型装置100によって使用されるエネルギーによって大きく影響される。
-第3のエネルギーストレージ保護レベルを超えると電圧を下げるように構成及び配置された電圧レギュレータ(またはシャント)575。この実施例に示されるように、1つ以上のツェナーダイオード575が設けられ、調整器510のDC出力571と並列に接続され得る。この実施例に示されるように、電圧レギュレータ(またはシャント)575は、エネルギー供給調整器501に含まれ得る。
-任意選択で、埋め込み型装置100に含まれる電子部品に電力を提供するために適したDC供給源578を提供するように構成及び配置された電圧変換器577。この実施例では、DC/DC電圧変換器577は、ロジック電圧578を提供するために調整器510のDC出力571に並列で接続されて、設けられる。この実施例に示されるように、電圧レギュレータ(またはシャント)575は、エネルギー供給調整器501に含まれ得る。例えば、1.9Vのロジック電圧578が、マイクロコントローラ506などの1つ以上のICに提供され得る。この実施例では、マイクロコントローラ506は、制御モジュール503に含まれており、通信及び電極の切り替えなど、埋め込み型装置100内の複数の機能を制御する。
【0207】
図9Bに示されるように、パルス発生器500はさらに以下を含む。
-1つ以上の電極切り替えユニット585abcd。各電極200ab、400abは、1つ以上の相互接続250を通して電極切り替えユニット585abcdに接続される。各切り替えユニット585abcdは、整流器570の出力電圧571に/から関連する刺激電極200abを接続または切断するか、または電気戻り(図示せず)に/から関連する戻り電極400abを接続または切断するように構成及び配置される。言い換えれば、整流器570は、刺激電極200abで必要とされる比較的高い電圧571を提供するように構成及び配置される。1つ以上の阻止コンデンサ401abcdは、各刺激電極/戻り電極対200/400から不要なDC電流を阻止するために設けられる。
【0208】
さらにまたは代わりに、各切り替えユニット585abcdは、例えばHブリッジ構成を使用することによって、刺激電極または戻り電極のどちらかとして、関連する電極200ab、400abを接続するようにさらに構成及び配置される。これによって、周辺組織への刺激エネルギー送達の位置及び方向を決定する際に高度な柔軟性が与えられる。任意選択で、各電極200ab、400abは、各電極200ab、400abの機能を決定する際に高度な柔軟性を提供するために阻止コンデンサ401abcdを通して接続され得る。
【0209】
図9Bに示されるように、パルス発生器500はさらに以下を含む。
-1つ以上の電極200ab、400abに1つ以上のスイッチによって接続されるように構成及び配置された電流源507。例えば、3mAの電流源である。好ましくは、電流源507は、例えば適切に構成されたトランジスタを含むことによって流れる電流を監視し、エネルギーストレージモニタ530に値を渡すように構成及び配置される。
-刺激モジュール501に含まれる1つ以上のスイッチの位置を制御するように構成及び配置されたスイッチコントローラ580。スイッチコントローラ580は、制御モジュール503に含まれ得る。スイッチコントローラ580は、マイクロコントローラ506によって制御され得る(図示せず)。
【0210】
例えば、美容上の理由または治療上の理由のために少なくとも2つの電極200ab、400abに提供される治療パルスは、100マイクロ秒から1ミリ秒の幅となり、40~1000Hzで反復され得る。末梢神経刺激(PNS)を使用した痛みの治療の場合、適切なパルスパラメータは、0~10ボルト、特に0.5~4.0 ボルト、振幅、0~10mA、90~200マイクロ秒のパルス幅、及び50~400Hzの繰り返し率である。
【0211】
エネルギーストレージモニタ530は、埋め込み型装置100によって受信されるエネルギー、及び/または埋め込み型装置パルスエネルギーコントローラ500のエネルギー使用に関連する1つ以上のパラメータを検出及び/または監視するように構成及び配置される。例えば、エネルギー使用は特定の時間、または特定の期間にわたるかのどちらかでの平均値、最大値、または最小値であってよい。適切な値は、エネルギー受信機550rで受信されるエネルギー、整流器570の入力569でエネルギー受信機550rから受信される電圧、電極200ab、400abを通して送達される刺激エネルギー、整流器570の出力571で送達される刺激電圧、または(電流源507によって測定される)送達される刺激電流を含み得る。1つ以上の値の組み合わせも検討され得る。任意選択で、エネルギーストレージモジュールはまた、埋め込み型装置100内の測定値を使用して組織インピーダンスZ(Ex-Ey)を間接的に測定してもよい。
【0212】
図9A及び
図9Bに示されるように、この実施例では、エネルギーストレージモニタ530は、エネルギーストレージモジュール510への測定接続とともに、制御モジュール503に含まれ得る。エネルギー供給調整器501及び/または刺激モジュール502に測定接続を提供することが有利である場合もある。
【0213】
この実施例に示されるように、整流器570の出力DC電圧571は、エネルギーストレージ510の状態を監視するための主要なパラメータとして選択される。これによって、整流器570への入力560でのコイルの両端の電圧、及び整流器571の出力から電極200ab、400abを通して伝達されるエネルギーによって影響される、バッファコンデンサ510の両端の電圧の比較的直接的な測定が提供される。
【0214】
例えば、刺激電圧200ab、400abに整流器570の出力571で10~15ボルトが必要とされ、ロジック578に約2ボルトが必要とされる場合、エネルギーストレージ保護レベルの以下の実施例が、整流器出力電圧571を監視することによって使用され得る。
1)10.5Vの整流器出力電圧に対応する第1のエネルギーストレージ保護レベル。電圧がこの所定の及び/または制御された値を超えると、埋め込み型装置100は、データ出力566o及び変調器565を使用して、外部エネルギー伝送装置1000にエネルギー充足信号を送信する。
2)11.5Vの整流器出力電圧に対応する第2のエネルギーストレージ保護レベル。電圧が、所定の及び/または制御された値を超えると、1つ以上のエネルギー送信機1550tと1つ以上のエネルギー受信機550rとの間のエネルギー伝達リンクは、所定の及び/または制御された程度まで離調される545。
3)12.5Vの整流器出力電圧に対応する第3のエネルギーストレージ保護レベル。電圧が所定の及び/または制御された値を超えると、電圧は、電圧レギュレータ(シャント)575を使用して下げられる。好ましくは、これは、1つ以上のツェナーダイオードを使用して実装される。
またはそれらの任意の組み合わせ。
【0215】
3つの主要な保護レベルの使用のこの実施例は、以下に詳細に説明される
図8に概略で示される。
【0216】
第1のレベル(エネルギー充足信号)を使用することは、第2のレベル(離調)がトリガされる可能性が低いことを意味するため、3つすべての保護レベルをこの順序で使用することは特に有利である。非常に離調された状態では、情報(データ)がもはや受信できなくなるため、離調は不利である場合がある。第1及び第2の保護レベルが十分に迅速に機能しない場合、または過剰になる場合、第3のレベル(ツェナーダイオード)が、非常に高い電圧に対して比較的信頼できる自動保護を提供する。実際には、第3のレベルは、埋め込み型装置内で可能な最大エネルギーストレージを決定し得る。
【0217】
さらに、埋め込み型装置が適切に機能する最小エネルギーストレージレベルを予め決定及び/または制御することが有利な場合がある。例えば、2 ボルト未満の場合、論理機能は正しく動作しない。別の実施例として、2ボルトを超えるが、9ボルト未満である場合、電極200ab、400abに提供される1つ以上の電気刺激パルスは歪む場合がある。この実施例では、整流器570の出力571での9ボルトの最小電圧が使用され得る。
【0218】
図2は、エネルギー伝送装置1000から無線埋め込み型装置100への無線エネルギー伝達を制御する第1の方法を実行するときに生成されるデータ(信号)通信信号、及びエネルギー伝送信号の実施例を概略で示す。
【0219】
一連の波形、つまりエネルギー伝送装置1000によって送信されるエネルギー1550e、埋め込み型装置100で受信されるエネルギー550e、エネルギーストレージモジュール510mで貯蔵されるエネルギーのレベル510e、及び埋め込み型装置100によって送信されるデータアウト566oは、上部から下部に示されている。データアウト566oは、フィードバックを提供するために使用され得る。同じ水平位置にある信号及び/またはパルスは、実質的に同時に発生する。時間は、左から右へ、t0からt9に進む。各パルスの振幅は電力値を表し、各パルスの下の面積はエネルギーを表す。
【0220】
エネルギーは、変化する振幅または電力レベルを有する複数の連続エネルギーパルスとして送信される1550e。この文脈では、複数は2以上を意味する。
【0221】
左側(時間=0またはt0)で、送信されたエネルギー1550eは、ほぼゼロで開始する。
【0222】
この実施例では、エネルギーストレージモニタ530は、エネルギーストレージモジュール510mのエネルギーレベル510eを監視し、エネルギーストレージ上限515を超えるとき、及び/またはエネルギーレベルがエネルギーストレージ下限514を下回るとき、措置を講じるように構成及び配置される。
【0223】
この場合、エネルギー1550eは、エネルギーストレージモジュール510mを充電し510e、エネルギーストレージ上限515及びエネルギーストレージ下限514内にエネルギーストレージモジュール510mを充電したままにしておく510eために、示されている期間全体にわたって定期的に送信される。送信されたパルス1550eの期間は、t1からt3であり、この期間はt3からt5にほぼ等しく、t5からt7にほぼ等しい。デューティサイクルは約50%である。
【0224】
この実施例に示されるように、エネルギー伝送装置1000は、特に埋め込み型装置100の初期の始動段階でより良好な程度の制御を提供し得るため、パルスでエネルギーを提供するように構成及び配置される。次にまたは代わりに、埋め込み型装置が、送信を適合させるべきであると信号で知らせるまで、または最大エネルギーストレージ状況に到達するまで、エネルギーは連続的に供給され得る。
【0225】
送信エネルギー1550eのパルス[a]は、発生する最初のパルスであり、左側で、t1からt2で開始し、初期の振幅または電力レベル1552を有する。実質的に同時に、エネルギーのパルス[b]は、t1からt2でインプラントによって受信される550e。
【0226】
この実施例では、t=0でのエネルギーの貯蔵のレベル510eは、エネルギーストレージ下限514に等しいと仮定される。エネルギーストレージレベルはエネルギーストレージ上限515に満たないため、埋め込み型装置100は、受信されたエネルギー550eの少なくとも一部分が、エネルギーストレージモジュール510mを充電することを可能にする。示されるように、t1とt2との間で、エネルギーストレージのレベル510eは、セクション[c]でエネルギーストレージ下限514から上方に上昇する。
【0227】
送信エネルギー1550eのパルス[a]と[b]との間で、t2からt3まで、送信エネルギーはほぼゼロである。埋め込み型装置100は、貯蔵されたエネルギー510eの一部を使用する/失うため、セクション[d]の曲線が下がると仮定される。
【0228】
送信エネルギー1550eのパルス[e]は、3からt4まで発生する第2のパルスである。最後のサイクルの間に埋め込み型装置100によってフィードバックは送信されなかったため、エネルギー伝送装置1000は続行する-そして、エネルギー伝送装置1000は、第1のパルス[a]とほぼ同じ振幅または電力レベル1552で(言い換えれば、初期の振幅または電力レベル1552で)、ほぼ同じ持続時間パルス[e]を送信する。実質的に同時に、エネルギーのパルス[f]は、t3からt4でインプラントによって受信される550e。
【0229】
エネルギーストレージ510eのエネルギーレベルはエネルギーストレージ上限515に満たないため、埋め込み型装置100は、受信されたエネルギー550eの少なくとも一部分が、エネルギーストレージ510eをさらに充電することを可能にする。示されるように、t3とt4の間で、エネルギーストレージのレベル510eは、セクション[g]で上方に上昇する。
【0230】
時間txで、t3とt4との間で、エネルギーストレージレベル510eは、エネルギーストレージ上限515と同じになる。その瞬間に、エネルギーストレージモニタ530は、埋め込み型装置100から外部エネルギー伝送装置1000へデータアウト566oとして送信される信号[h]を生成する。この信号は、好ましくは、エネルギー伝送チャネルに十分なエネルギーがあるときに送信される。この信号[h]は、好ましくは、エネルギー送信装置1000が最も適切な是正措置を決定することを可能にするために、増加率などの追加情報を提供する。
【0231】
さらにまたは代わりに、埋め込み型装置100は、最も適切な是正措置を決定し、外部エネルギー伝送装置1000に是正措置を実施するように命令し得る。
【0232】
エネルギー1550eは、依然としてtxとt4との間で送信されていたので、エネルギーストレージレベル510eは、t4でエネルギーストレージ上限515を超える。
【0233】
送信エネルギー1550eのパルス[a]と[b]との間で、t4からt5まで、送信エネルギーはほぼゼロである。埋め込み型装置100は、貯蔵されたエネルギー510eの一部を使用する/失うため、セクション[j]の曲線が下がると仮定される。
【0234】
送信エネルギー1550eのパルス[k]は、t5からt6まで発生する第3のパルスである。フィードバックは、最後のサイクルの間にパルス[h]によって送信されたので、エネルギー伝送装置1000は、第2のパルス[e]に比較して、振幅または電力レベル1553が大幅に減少したパルス[k]を送信する。実質的に同時に、エネルギーのパルス[l]は、t5からt6でインプラントによって受信される550e。
【0235】
埋め込み型装置100によって受信されたエネルギー550eは、埋め込み型装置100のエネルギーストレージをさらに充電するために使用される-しかしながら、埋め込み型装置100は、貯蔵されたエネルギー510eの一部を使用する/失うため、パルス(l)で受信されたエネルギー550eのために減少したレートであるが、セクション[j]で曲線は下がる。
【0236】
送信エネルギー1550eのパルス[k]と[p]との間で、t6からt7まで、送信エネルギーはほぼゼロである。埋め込み型装置100は、貯蔵されたエネルギー510eの一部を使用する/失うため、セクション[n]の曲線が下がると仮定される。
【0237】
ここから
送信エネルギー1550eのパルス[p]は、t7からt8まで発生する第4のパルスである。フィードバックは2サイクルは約パルス[h]によって送信されたので、エネルギー伝送装置1000は、ほぼ同じ振幅または電力レベル1553を有する(言い換えれば、大幅に減少した振幅または電力レベル1553で)パルス[p]を、第3のパルス[k]としての持続時間送信する。実質的に同時に、エネルギーのパルス[q]は、t7からt8でインプラントによって受信される550e。
【0238】
埋め込み型装置100によって受信されたエネルギー550eは、埋め込み型装置100のエネルギーストレージをさらに充電するために使用される-しかしながら、埋め込み型装置100は、貯蔵されたエネルギー510eの一部を使用する/失うため、パルス(q)で受信されたエネルギー550eのために減少したレートであるが、セクション[r]で曲線は下がる。
【0239】
送信エネルギー1550eのパルス[p]の後、t8からt9まで、送信エネルギーはほぼゼロである。埋め込み型装置100は、貯蔵されたエネルギー510eの一部を使用する/失うため、セクション[s]の曲線がさらに下がると仮定される。
【0240】
エネルギーストレージモジュール510mのエネルギーのレベル510eは、最終的に、エネルギーストレージ下限514を下回る(図示せず)。その瞬間に、エネルギーストレージモニタ530は、埋め込み型装置100から外部エネルギー伝送装置1000へデータアウト566oとして送信される信号(図示せず)を生成する。この信号は、好ましくは、エネルギー送信装置1000が最も適切な是正措置を決定することを可能にするために、減少率などの追加情報を提供する。この信号は、好ましくは、エネルギー伝送チャネルに十分なエネルギーがあるときに送信される。
【0241】
さらにまたは代わりに、埋め込み型装置100は、最も適切な是正措置を決定し、外部エネルギー伝送装置1000に是正措置を実施するように命令し得る。
【0242】
その時点から、サイクルは再びt0から開始する。
【0243】
エネルギーストレージ上限515及びエネルギーストレージ下限514が互いに近い場合、ヒステリシスを適用することが有利である場合がある。
【0244】
エネルギー伝達を制御するこの第1の方法は、特定の実施形態に対して有利である場合があるが、あまり有利ではない他の実施形態がある場合がある。例えば、
-振幅(電力)を減少させるなどの是正措置は、効果を発揮するために比較的長い時間がかかる場合があり、埋め込み型装置の温度が望ましくないほど高くなる場合がある。
-データアウト566oとしてのフィードバック信号[h]の生成は、比較的複雑な電子機器を必要とする場合がある。これらにより、埋め込み型装置100のコスト及びサイズが増大する場合がある。
-可変振幅/電力送信機が必要とされ、エネルギー伝送装置1000の複雑さが増す。
-適切な是正措置を決定するにはまた、埋め込み型装置100及び/またはエネルギー伝送装置1000内に比較的複雑な電子機器が必要になる場合がある。特に医療用インプラントの場合、埋め込み型装置100が、正しい操作のために外部装置1000だけに依存することは望ましくない場合がある。
-頻繁に、送信されるエネルギーは必要とされる以上であり、望ましくない加熱のリスクを高める。
【0245】
図4は、エネルギー伝送装置1000から無線埋め込み型装置100への無線エネルギー伝達を制御する第2の方法を実行するときに生成されるデータ(信号)通信信号、及びエネルギー伝送信号の実施例を概略で示す。
【0246】
一連の波形、つまりエネルギー伝送装置1000によって送信されるエネルギー1550e、埋め込み型装置100で受信されるエネルギー550e、エネルギーストレージモジュール510mで貯蔵されるエネルギーのレベル510e、及び埋め込み型装置100によってデータアウト566oとして送信されるエネルギー充足信号は、上部から下部に示されている。同じ水平位置にある信号及び/またはパルスは、実質的に同時に発生する。時間は、左から右に、t0からt9へ進む。各パルスの振幅は電力値を表し、各パルスの下の面積はエネルギーを表す。
【0247】
エネルギーは、実質的に同じ振幅(または電力)を有する-言い換えれば、第1の振幅(または電力レベル)1551で-複数の連続エネルギーパルスとして-送信される1550e。この文脈では、複数は2以上を意味する。送信されたパルス1550eの期間は、t1からt3である(この実施例では、t3からt5にほぼ等しく、t5からt7にほぼ等しい。期間t1~t3のデューティサイクルは、当初約50%である。
【0248】
左側(時間=0またはt0)で、送信されたエネルギー1550eは、ほぼゼロで開始する。
【0249】
この実施例では、エネルギーストレージモニタ530は、エネルギーストレージのレベル510eを監視し、レベル510eが第1のエネルギーストレージ保護レベル511を超えると、措置を講じるように構成及び配置される。
【0250】
この場合、エネルギー1550eは、エネルギーストレージを充電し510e、可能な限り第1の保護レベル511に近くエネルギーストレージ510eを充電したままにしておくために、示されている期間全体にわたって定期的に送信される。
図2のように、エネルギーはパルスで送信される。しかしながら、
図4に示されるこの第2の方法では、送信エネルギーパルス1550eの振幅(電力)は実質的に同じままとなる-ただし、パルスの持続時間(デューティサイクル)は変わる場合がある。
【0251】
送信エネルギー1550eのパルス[a]は、発生する最初のパルスであり、左側で、t1からt2で開始する。実質的に同時に、エネルギーのパルス[b]は、t1からt2でインプラントによって受信される550e。
【0252】
この実施例では、t=0でのエネルギーの貯蔵のレベル510eは、第1のエネルギーストレージ保護レベル511より低いと仮定される。エネルギーストレージレベル510eは第1の保護レベル511未満であるため、埋め込み型装置100は、受信されたエネルギー550eの少なくとも一部分が、エネルギーストレージモジュール510mを充電することを可能にする。示されるように、t1とt2との間で、エネルギーストレージのレベル510eは、セクション[c]で上方に上昇する。
【0253】
送信エネルギー1550eのパルス[a]と[b]との間で、t2からt3まで、送信エネルギーはほぼゼロである。埋め込み型装置100は、貯蔵されたエネルギー510eの一部を使用する/失うため、セクション[d]の曲線が下がると仮定される。
【0254】
送信エネルギー1550eのパルス[e]は、t3からt4まで発生する第2のパルスである。最後のサイクルの間に埋め込み型装置100によってフィードバックは送信されなかったため、エネルギー伝送装置1000は続行する-エネルギー伝送装置1000は、第1のパルス[a]とほぼ同じ持続時間のパルス[e]を送信する。実質的に同時に、エネルギーのパルス[f]は、t3からt4でインプラントによって受信される550e。
【0255】
エネルギーストレージ510eレベルは第1のエネルギーストレージ保護レベル511未満であるため、埋め込み型装置100は、受信されたエネルギー550eの少なくとも一部分が、エネルギーストレージ510eをさらに充電することを可能にする。示されるように、t3とt4の間で、エネルギーストレージ510eは、セクション[g]で上方に上昇する。
【0256】
時間txで、t3とt4との間で、エネルギーストレージレベル510eは、第1のエネルギーストレージ保護レベル511と同じになる。その瞬間に、エネルギーストレージモニタ530は、埋め込み型装置100から外部エネルギー伝送装置1000へデータアウト566oとして送信されるエネルギー充足信号[h]を生成する。このエネルギー充足信号[h]は、エネルギー送信装置に対する、送信を一時停止する要求として意図された信号である。これは、所定の及び/または制御された持続時間であってよく、これは、特に埋め込み可能な装置が追加の保護機能を含むときに、電力使用量を削減する際に有利である場合がある。
【0257】
代わりに、エネルギー充足信号は、受信されたエネルギー550eが所定の及び/または制御されたレベルを下回るまで送信されてよい。
【0258】
エネルギー充足信号を受信すると、エネルギー送信機1550tは、一時停止後に送信を再開する意図をもってパルス送信1550eを直ちに停止する。
【0259】
この文脈で「直ちに」は「可能な限り早く」を意味する。例えば、
-エネルギー充足信号[h]の受信後2ms(ミリ秒)未満で、または
-エネルギー充足信号[h]の受信後1ms(ミリ秒)未満で、または
-エネルギー充足信号[h]の受信後100us(マイクロ秒)未満で、または
-エネルギー充足信号[h]の受信後10us(マイクロ秒)未満で。
【0260】
これはまた停止時間として説明されてもよい。停止時間を可能な限り少なくなるように予め決定する及び/または制御することが有利な場合がある。これにより、埋め込み型装置100が過大なエネルギーを受信するリスクが下がるためである。好ましくは、エネルギー伝送装置1000は、エネルギー充足信号の受信後パルスの送信を停止する際に待ち時間(例えば遅延)を比較的低く保つように構成及び配置され得る。例えば、これは、1つ以上の専用コンポーネント及び/または1つの専用回路を含めることによって達成され得る。
【0261】
エネルギー送信機1550tは、送信中のパルス1550eの予定された終了まで必ずしも続行しない。送信中のパルス1550eの残りの持続時間が停止時間以下である場合、送信中のパルス1550eは予定通りに終了するように見える。言い換えれば、そのような期間でのデューティサイクルは、当初、約50%となるように予定されており、約50%残っている。
【0262】
送信中のパルス1550eの残りの持続時間が停止時間よりも長い場合、送信中のパルス1550eは打ち切られる。例えば、打ち切られた持続時間は、予定された持続時間に満たない場合がある。示されるように、エネルギー送信パルス[e]は打ち切られ、したがってパルス[a]よりt4-ty時間が短くなる。言い換えれば、この場合、期間t3からt5のデューティサイクルは当初約50%となるように予定されていたが、打ち切りのために約44.5%になる。
【0263】
このエネルギー充足信号[h]は、好ましくは、エネルギー伝送チャネルに十分なエネルギーがあるときに送信される。
【0264】
エネルギー1550eは、txとt4との間でまだ送信されていたので、エネルギーストレージレベル510eは上昇し続け、t4で第1のエネルギーストレージ保護レベル511をさらに超える。
【0265】
送信エネルギー1550eのパルス[e]と[k]との間で、t4からt5まで、送信エネルギーはほぼゼロである。埋め込み型装置100は、貯蔵されたエネルギー510eの一部を使用する/失うため、セクション[j]の曲線が下がると仮定される。
【0266】
送信エネルギー1550eのパルス[k]は、t5からt6となるように意図された、発生する第3のパルスである。エネルギー伝送装置1000は、エネルギー充足信号が受信されない限りエネルギーを送信し続けるように構成及び配置されているので、パルス[k]は、以前のパルス[a]及び[e]と実質的に同じ振幅(電力)で-言い換えれば、第1の振幅(または電力)レベル1551で-送信される。実質的に同時に、エネルギーのパルス[l]は、インプラントによって受信される550e。
【0267】
このパルス[k]及び[l]の間、エネルギーストレージ510eレベルは、第1のエネルギーストレージ保護レベル511を超えている。その瞬間に、エネルギーストレージモニタ530は、埋め込み型装置100から外部エネルギー伝送装置1000へデータアウト566oとして送信される信号[n]を生成する。このエネルギー充足信号[n]は、一時停止の要求を意味する信号である。
【0268】
エネルギー充足信号を受信すると、エネルギー送信機1550tは、上述同様に送信を「直ちに」一時停止させる。このエネルギー充足信号[n]は、好ましくは、エネルギー伝送チャネルに十分なエネルギーがあるときに送信される。したがって、エネルギー送信パルス[k]はパルス[a]よりt6-tz時間が短くなる。言い換えれば、この場合、期間t5からt7のデューティサイクルは当初約50%となるように予定されていたが、打ち切りのために約10.5%になる。
【0269】
エネルギー1554は、依然としてt5とtzとの間で送信されていたので、エネルギーストレージレベル510eは少し上昇し続け、第1のエネルギーストレージ保護レベル511をさらに超える。
【0270】
送信エネルギー1550eのパルス[k]と[q]との間で、tzからt7まで、送信エネルギーはほぼゼロである。埋め込み型装置100は、貯蔵されたエネルギー510eの一部を使用する/失うため、セクション[m]及び[p]の曲線が下がると仮定される。
【0271】
送信エネルギー1550eのパルス[q]は、t7からt8となるように意図された、発生する第4のパルスである。エネルギー伝送装置1000は、エネルギー充足信号が受信されない限りエネルギーを送信し続けるように構成及び配置されているので、パルス[k]は、以前のパルス[a]、[e]、及び[k]と実質的に同じ振幅(電力)1551で-言い換えれば、第1の振幅(または電力)レベル1551で-送信される。実質的に同時に、エネルギーのパルス[r]は、インプラントによって受信される550e。
【0272】
このパルス[q]及び[r]の間、エネルギーストレージ510eレベルは、第1のエネルギーストレージ保護レベル511を超えている。その瞬間に、エネルギーストレージモニタ530は、埋め込み型装置100から外部エネルギー伝送装置1000へデータアウト566oとして送信される信号[s]を生成する。このエネルギー充足信号[s]は、一時停止の要求を意味する信号である。
【0273】
エネルギー充足信号を受信すると、エネルギー送信機1550tは、上述同様に送信を「直ちに」一時停止させる。このエネルギー充足信号[s]は、好ましくは、エネルギー伝送チャネルに十分なエネルギーがあるときに送信される。したがって、エネルギー送信パルス[q]はパルス[a]よりt8-tw時間が短くなる。言い換えれば、この場合、t7で開始する期間でのデューティサイクルは当初約50%となるように予定されていたが、打ち切りのために約25%になる。
【0274】
エネルギー1550eは、依然としてt7とt8との間で送信されていたので、エネルギーストレージレベル510eは少し上昇し続け、第1のエネルギーストレージ保護レベル511をさらに超える。
【0275】
送信エネルギー1550eのパルス[q]の後、tw後、送信エネルギーはほぼゼロである。埋め込み型装置100は、貯蔵されたエネルギー510eの一部を使用する/失うため、セクション[t]及び[u]の曲線が下がると仮定される。
【0276】
エネルギー伝達を制御するこの第2の方法は、
図2に示される第1の方法に比較して、特定の実施形態にとって有利である場合がある。これにより、埋め込み型装置の温度が望ましくないほど高くなるリスクが下がる。特に、
-是正措置は、埋め込み型装置100からの類似した、ときには同一の信号によってトリガされる。
-そのようなフィードバック信号[h]、[n]、[s]はより単純な電子機器だけを必要とし、埋め込み型装置100の必要とされる複雑さをさらに低減する。
-固定電力送信機が使用され得、エネルギー伝送装置1000の複雑さを低減する。外部電力送信機1000によって実行される是正措置は、類似した、ときには同一である-エネルギーパルス1550eの送信を可能な限り早急に一時停止させる。
-エネルギー伝達制御は、限られたハンドシェイクプロトコルでまたはハンドシェイクプロトコルなしでも実行され得る。特に医療用インプラントの場合、正しい動作のために、埋め込み型装置100が外部装置1000から高度に独立していることが有利である。また、ハンドシェイクがほとんどない、または全くないと、通信オーバヘッドが減少し得、さらにエネルギー送信装置1000による応答速度がさらに加速する。
-送信されたエネルギーは最適化され、おもに必要なときにエネルギーを送信することによって望ましくない加熱のリスクを下げる。
【0277】
(該当する場合)さらに電流パルス1550eを打ち切ることによって、エネルギー伝送を一時停止することを可能にすることで、過熱のリスクはさらに下がり得る。これは、振幅または電力レベルが、患者が必要とする所望の設定との比較に続いて連続して変化する装置と比較すると有利である場合がある。本開示の方法は、ステータスについてのフィードバックを提供する既知の装置とは異なる-従来、準備完了状態を報告することは、エネルギー送信を開始及び/または続行する要求と見なされる場合がある。これは、一時停止の要求と同じではない。
【0278】
図8は、1つ、2つ、または3つの主要な保護レベルの使用を概略で示す。生成されるデータ(例えば、信号)通信信号、及びエネルギー伝送信号の実施例は、エネルギー伝送装置1000から無線埋め込み型装置100への無線エネルギー伝達を制御するさらなる方法を実行するときに示される。
【0279】
一連の波形、つまりエネルギー伝送装置1000によって送信されるエネルギー1550e、埋め込み型装置100によってデータ出力566oとして送信されるエネルギー充足信号、及びエネルギーストレージモジュール510mで貯蔵されるエネルギーのレベル510eは、上部から下部に示されている。同じ水平位置にある信号及び/またはパルスは、実質的に同時に発生する。時間は、左から右に、t0からt9へ進み、3つの異なる考えられる保護ステップa、b、及びcは左から右に示されている。各パルスの振幅は電力値を表し、各パルスの下の面積はエネルギーを表す。
【0280】
保護ステップaは、
図4のt3とt4との間の期間に関して上述された保護と同じである。
【0281】
エネルギーは、実質的に同じ振幅または電力レベル1551を有する複数の連続エネルギーパルスとして-言い換えれば、第1の振幅(または電力)レベル1551で-送信される1550e。この文脈では、複数は2以上を意味する。この場合、期間はほぼ一定であり、予定されたデューティサイクルは約74%である。
【0282】
この実施例では、エネルギーストレージモニタ(図示せず)は、エネルギーストレージのレベル510eを監視し、レベル510eが以下であると、措置を講じるように構成及び配置される。
-第1のエネルギーストレージ保護レベル511を超える。例えば、
図9A及び
図9Bに関して上述されるように、10.5Vの整流器出力電圧。
-第2のエネルギーストレージ保護レベル512を超える。例えば、
図9A及び
図9Bに関して上述されるように、11.5Vの整流器出力電圧。
-第3のエネルギーストレージ保護レベル513を超える。例えば、
図9A及び
図9Bに関して上述されるように、12.5Vの整流器出力電圧。
【0283】
この場合、エネルギー1550eは、エネルギーストレージを充電し510e、可能な限り第1の保護レベル511に近くエネルギーストレージ510eを充電したままにしておくために、示されている期間全体にわたって定期的に送信される。
図4でのように、エネルギーはパルスで送信され、送信エネルギーパルス1550eの電力レベル1551の振幅は、実質的に同じ-言い換えれば、第1の振幅(または電力)レベル1551で-ままである。しかしながら、パルスの持続時間(例えば、デューティサイクル)は変わる場合がある。エネルギー伝送装置1000は、エネルギー伝送装置1000が埋め込み型装置100からエネルギー充足信号を受信すると、1つ以上のエネルギー送信機1550tを通してエネルギー1550eの送信を直ちに一時停止させるための適切な措置を講じるように構成及び配置される。この実施例では、動作の期間中、送信されたパルス1550eの開始の間の時間(または期間)は、実質的に同じままである。
【0284】
送信エネルギー1550eのパルスは、発生する最初のパルスであり、パルスは左側で開始する。実質的に同時に、エネルギーのパルスはインプラント(図示せず)によって受信され、エネルギーストレージモジュール510mに渡される。
【0285】
この実施例では、エネルギーの貯蔵のレベル510eは、第1の保護レベル511より低いと仮定される。エネルギーストレージレベル510eは第1のエネルギーストレージ保護レベル511未満であるため、埋め込み型装置100は、受信されたエネルギーの少なくとも一部分が、エネルギーストレージ510eを充電することを可能にし、エネルギーストレージのレベル510eは上方に上昇する。
【0286】
時間t0で、エネルギーストレージレベル510eは、第1のエネルギーストレージ保護レベル511と同じになる。その瞬間に、エネルギーストレージ監視(図示せず)は、埋め込み型装置100から外部エネルギー伝送装置1000へデータアウト566oとして送信されるエネルギー充足信号を生成する。このエネルギー充足信号[h]は、一時停止の要求を意味する信号である。
【0287】
この実施例では、埋め込み型装置100は、受信されたエネルギーが所定の及び/または制御されたレベルを下回るまで、データアウト566oとしてエネルギー充足信号を送信するように構成及び配置される。これはまた、埋め込み型装置が追加の保護機能を含まないか、または正常な動作の深刻な支障に起因して追加の保護を使用しないために埋め込み型装置100が好ましいときのどちらかに有利な場合がある。
【0288】
代わりに、エネルギー充足信号は、所定の及びまたは制御された持続時間であってよい。
【0289】
時間t1で、データアウト566oとしてのエネルギー充足信号がエネルギー伝送装置1000によって検出される。これはほぼ同時である場合がある。代わりに、実施例に示されるように、遅延がある場合もある。遅延は、埋め込み装置100とエネルギー伝送装置1000との間の距離、埋め込まれた装置とエネルギー伝送装置との間の組織の種類、1つ以上の整列角度、エネルギー充足信号の電力、データアウトチャネル566oの送信電力、エネルギー伝送装置1000による検出の感度、エネルギー充足信号を解読または復号するための時間、エネルギー充足信号の歪み、またはそれらの任意の組み合わせを含む場合がある1つ以上のパラメータによって影響を受ける場合がある。
【0290】
データアウト566oとしてエネルギー充足信号を受信すると、エネルギー伝送装置1000は、1つ以上のエネルギー送信機1550tを通したエネルギーの送信を直ちに一時停止させるために適切な措置を講じる。示されるように、エネルギー送信1550eは、t2で終了する。
【0291】
実施例に示されるように、送信中のパルス1550eの予定されていた残りの持続時間(t3まで)は、停止時間よりも長いため、送信中のパルス1550eは打ち切られ、打ち切られた持続時間は、予定されていた持続時間に満たない。例えば、示されるように、エネルギー送信パルスは、t3-t2だけ、打ち切られる。言い換えれば、この場合、第1の期間のデューティサイクルは当初約74%となるように予定されていたが、打ち切りのために約54.5%になる。
【0292】
エネルギー1550eは、依然としてt0とt2との間で送信されていたので、エネルギーストレージレベル510eは上昇し続け、第1のエネルギーストレージ保護レベル511をさらに超える。しかしながら、送信エネルギー1550eが低いか、またはほぼゼロ(t2から)であると、埋め込み型装置100は、貯蔵されたエネルギー510eの一部を使用する/失うため、エネルギーストレージレベル510eは、第1のエネルギーストレージ保護レベル511を下回る。埋め込み型装置100が、エネルギーストレージレベル510eが第1のエネルギーストレージ保護レベル511を下回ると判断すると、埋め込み型装置100は、データアウト566oとしてエネルギー充足信号を送信するのを停止する。
【0293】
エネルギー伝送装置1000は、エネルギー充足信号が受信されない限りエネルギーを送信し続けるように構成及び配置されているので、第2のパルス1550eは、以前の第1のパルスと実質的に同じ振幅または電力1551で-言い換えれば、第1の振幅(または電力)レベル1551で-送信される。エネルギーストレージレベル510eは第1の保護レベル511未満であるため、埋め込み型装置100は、受信されたエネルギーの少なくとも一部分が、エネルギーストレージ510eを充電することを可能にし、エネルギーストレージのレベル510eは上方に上昇する。
【0294】
時間t4で、エネルギーストレージレベル510eは、再び第1のエネルギーストレージ保護レベル511と同じになる。その瞬間に、埋め込み型装置100は、データアウト566oとして送信されるエネルギー充足信号を生成する。この実施例では、埋め込み型装置100は、受信されたエネルギーが所定の及び/または制御されたレベルを下回るまで、エネルギー充足信号を送信するように依然として構成及び配置される。
【0295】
実施例に示されるように、埋め込み型装置100は、さらなる保護ステップbを実装するように構成及び配置されている。この保護ステップの場合、ステップaについて上述された状況とは異なり、エネルギー伝送装置1000が、埋め込み装置100からのエネルギー充足信号を受信しない、及び/または認識しないと仮定される。
【0296】
これは、移行または物理的な移動による埋め込み型装置100とエネルギー伝送装置1000との間の距離の増加、移行または物理的な移動よる1つ以上の整列角度の増加、埋め込み型装置100及び/またはエネルギー伝送装置1000の欠陥、エネルギー充足信号の歪みもしくは外乱、データアウトチャネル566oの歪みもしくは外乱、またはそれらの任意の組み合わせを含み得る1つ以上のパラメータの変化に起因する場合がある。
【0297】
したがって、埋め込み型装置100は、エネルギー伝送装置1000がt5でエネルギー充足信号を受信することを期待していたが、伝送装置1000は、1つ以上のエネルギー送信機1550tを通してエネルギー1550eの送信を直ちに一時停止させるための適切な措置を講じない。示されるように、第2のパルス1550eでのエネルギー送信は打ち切られず、伝送装置1000によって予定される通りに終了する。言い換えれば、この場合、第2の期間のデューティサイクルは、当初約74%になると予定されており、適切な措置が欠如したために約74%のままである。
【0298】
貯蔵されているエネルギーは第1のエネルギーストレージ保護レベル511を超えているため、埋め込み型装置100は、データアウト566oとしてエネルギー充足信号を送信し続ける。
【0299】
エネルギー1550eは、t4の後及びt5の後にも送信され続けているので、エネルギーストレージレベル510eは上昇し続け、t6で第2のエネルギーストレージ保護レベル512をさらに超える。埋め込み型装置100は、1つ以上のエネルギー送信機1550tと1つ以上のエネルギー受信機との間のエネルギー伝達リンクの離調の程度を提供するように構成及び配置される。
【0300】
上述のように、離調は、所定の及び/または制御された期間にわたって、特定の条件が満たされるまで、またはそれらの組み合わせであってよい。離調の程度が高いほど、埋め込み型装置100で受信されるエネルギーは少なくなり、エネルギーストレージレベル510eに供給されるエネルギーは少なくなる。
【0301】
エネルギー伝達リンクも通信に使用される場合があるため、離調の程度は小さく及び/または短時間に保たれる場合がある。過熱リスクがより低いことが好ましい場合、より高い程度の離調を予め決定及び/または制御し得る。
図8に示される実施例では、一部のエネルギーはまだ受信されているため、エネルギーストレージレベル510eは上昇し続け、第2のエネルギーストレージ保護レベル512をさらに超える。この実施例では、さらなる保護ステップcが利用できるため、より低い程度の離調が予め決定及び/または制御される。
【0302】
しかしながら、(予定された送信の最後の後に)送信エネルギー1550eが低いか、またはほぼゼロであると、埋め込み型装置100は、貯蔵されているエネルギー510eの一部を使用する/失うため、エネルギーストレージレベル510eは下がる。
図8に示される実施例では、エネルギーストレージレベル510eは第2のエネルギー保護レベル512を超えたままである。
【0303】
貯蔵されているエネルギーが第1のエネルギーストレージ保護レベル511を超えているため、埋め込み型装置100は、データアウト566oとしてエネルギー充足信号を送信し続ける。貯蔵されているエネルギーは第2のエネルギーストレージ保護レベル512を超えているため、埋め込み型装置100は、さらにエネルギー伝達リンクのある程度の離調を提供し続ける。
【0304】
エネルギー伝送装置1000は、エネルギー充足信号が受信されない限りエネルギーを送信し続けるように構成及び配置されており、エネルギー充足信号が受信されない、及び/または認識されないため、第3のパルス1550eは、t7で開始した以前の第1のパルス及び第2のパルス1550eと実質的に同じ振幅(電力)1551で-言い換えれば、第1の振幅(または電力)レベル1551で送信される。
【0305】
実施例に示されるように、埋め込み型装置100は、さらなる保護ステップcを実装するように構成及び配置されている。この保護ステップの場合、ステップbについて上述された状況とは異なる。この場合、埋め込み型装置100によって適用される離調の程度は、エネルギーストレージレベル510eのさらなる上昇を防ぐには不十分であるとさらに仮定される。
【0306】
これは、予想されるよりも大きい送信電力レベル、さらなるエネルギー伝送装置への同時曝露、環境エネルギーもしくはバックグラウンドエネルギーの増加、埋め込み型装置100及び/またはエネルギー伝送装置1000の欠陥、またはそれらの任意の組み合わせを含む場合がある1つ以上のパラメータの変化に起因する場合がある。
【0307】
図8に示される実施例では、受信されたエネルギーの供給源は、エネルギーの送信を直ちに一時停止させるための適切な措置を講じないエネルギー伝送装置1000であると仮定される。エネルギー1550eは、t7の後もまだ送信されているので、エネルギーストレージレベル510eは上昇し続ける。
【0308】
貯蔵されているエネルギーは第1のエネルギーストレージ保護レベル511を超えているため、埋め込み型装置100は、データアウト566oとしてエネルギー充足信号を送信し続ける。貯蔵されているエネルギーは第2のエネルギーストレージ保護レベル512を超えているため、埋め込み型装置100は、さらにエネルギー伝達リンクのある程度の離調を提供し続ける。
【0309】
エネルギーストレージレベル510eが上昇し続けるためエネルギーストレージレベル510eは、t8で第3のエネルギーストレージ保護レベル513を超える。埋め込み型装置100は、1つ以上の電圧レギュレータを修正すること、及び/または1つ以上のシャントを操作することによってさらなる増加からエネルギーストレージレベル510eを下げるように構成及び配置される。例えば、上述のように、1つ以上のツェナーダイオードが使用され得る。
【0310】
t8の後、エネルギーストレージレベル510eは、電圧レギュレータ及び/またはシャントによって決定されるレベルに留まる。示されている実施例では、エネルギーストレージレベル510eは、第3のエネルギーストレージレベル513を超えない。
【0311】
エネルギー伝送装置100は、予定通りに、以前の第1及び第2のパルス1550eと実質的に同じ振幅(電力)1551で(言い換えれば、第1の振幅または電力レベル1551で)第3のパルス1550eを送信し続け、t9で予定されていたパルスを終了する。しかしながら、エネルギーストレージレベル510eは第3のエネルギーストレージレベル513に留まる。言い換えれば、この場合、第3の期間のデューティサイクルは、当初約74%になると予定されており、適切な措置が欠如したために約74%のままである。
【0312】
(予定された送信t9の最後の後に)送信エネルギー1550eが低いか、またはほぼゼロであると、埋め込み型装置100は、貯蔵されているエネルギー510eの一部を使用する/失うため、エネルギーストレージレベル510eは下がる。
【0313】
図8に示される実施例では、埋め込み型装置100は、1つ、2つ、または3つの保護ステップa、b、及び/またはcを提供するように構成及び配置される。一部の構成では、aのみを有するか、a及びbを有するか、またはa及びcを有するので十分である場合がある。これはまた、地方の条例または基準によって少なくとも部分的に決定されてよい。上述のように、保護ステップはまた、bac、bca、cba、cab、またはacbなど、異なる順序で動作するように構成され得る。
【0314】
(
図2に示されるように)後のエネルギー伝送の強度が低下するように外部エネルギー伝送装置1000に命令を送信するなど1つ以上の追加の保護ステップがまた実装され得る。
【0315】
例えば、一部の構成では、エネルギー伝送チャネルは、より長い期間高度に離調され得る。しかしながら、これは、埋め込み型装置100で受信されるエネルギーをより短いエネルギーのバーストに効果的に削減し、それによって埋め込み型装置100の加熱を減少させる。
【0316】
図10は、少なくとも1つの保護機能を使用した、エネルギー伝送装置1000から無線埋め込み型装置100への無線エネルギー伝達を制御するさらなる方法を概略で示す。
【0317】
一連の波形、つまりエネルギー伝送装置1000によって送信されるエネルギー1550e、埋め込み型装置100によって送信される修正されたデータアウト2566oとしての修正されたエネルギー充足信号、及びエネルギーストレージモジュール510mで貯蔵されるエネルギーのレベル510eは、上部から下部に示されている。同じ水平位置にある信号及び/またはパルスは、実質的に同時に発生する。時間は、左から右に、t0からt10へ進む。各パルスの振幅は電力値を表し、各パルスの下の面積はエネルギーを表す。
【0318】
エネルギーは、実質的に同じ振幅(または電力)1551を有する-言い換えれば、第1の振幅または電力レベル1551で-複数の連続エネルギーパルスとして送信される1550e。この文脈では、複数は2以上を意味する。この場合、期間及び/または予定されるデューティサイクルは変えられ得る。
【0319】
この実施例では、エネルギーストレージモニタ(図示せず)は、エネルギーストレージのレベル510eを監視し、レベル510eが第1のエネルギーストレージ保護レベル511を超えると、措置を講じるように構成及び配置される。例えば、
図9A及び
図9Bに関して上述されるように、整流器出力電圧は10.5Vであってよい。これは、
図4のt3とt4との間の期間、及び
図8の保護ステップaに関して上述されたのと同じ保護である。
【0320】
任意選択で、1つ以上のエネルギーストレージ保護レベルが監視されるが、これらは示されていない。
【0321】
この場合、エネルギー1550eは、エネルギーストレージ510eを充電し、エネルギーストレージ510eを第1の保護レベル511に可能な限り近い充電状態に維持するために、示されている期間全体にわたって定期的に送信される。
図4及び
図8のように、エネルギーはパルスで送信され、送信エネルギーパルス1550eの振幅(電力)1551は、実質的に同じ(言い換えれば、第1の振幅または電力レベル1551で)ままである-ただし、パルスの持続時間(すなわち、デューティサイクル)は変わる場合がある。
【0322】
エネルギー伝送装置1000は、それが埋め込み型装置100から修正されたデータアウト2566oとして修正されたエネルギー充足信号を受信すると、1つ以上のエネルギー送信機1550tを通してエネルギー1550eの送信を直ちに一時停止させるための適切な措置を講じるように構成及び配置される。この実施例では、動作の期間中、送信されたパルス1550eの開始の間の時間(または期間)は、可変であってよい。
【0323】
この実施例では、貯蔵されているエネルギーは第1のエネルギーストレージ保護レベル511を超えると、埋め込み型装置100は、修正されたデータアウト2566oとしてエネルギー充足信号を送信するように構成及び配置される。修正されたエネルギー充足信号及び修正されたデータアウト2566oは、以下を除いて、上述のエネルギー充足信号及びデータアウト566oと同じである。
-それは、予め決定される及び/または制御される期間を有する。
図10に示される実施例では、各修正されたエネルギー充足信号は、実質的に同じ持続時間を有する。
-埋め込み型装置100は、2つ以上の異なる周波数の周囲で変調された、修正されたデータアウト2566oとして修正されたエネルギー充足信号を送信するようにさらに構成及び配置される。例えば、
図10の実施例に示されるように、2種類の修正されたエネルギー充足信号-例えば約212kHzなどの第1の周波数の周辺で変調された「aタイプ」の修正されたエネルギー充足信号、及び例えば約424kHzなどの第2の周波数の周辺で変調された「bタイプ」の修正されたエネルギー充足信号-が示される。エネルギー伝送装置1000によって区別可能である任意の周波数の組み合わせ、及び任意の数の別々の周波数が使用され得る。
【0324】
修正されたエネルギー充足信号を、修正されたデータアウト2566oとして使用すると、埋め込み型装置100が、エネルギー伝送装置1000にさらなる通信チャネルを提供することが可能になる。さらなる通信チャネルは、エネルギー伝送チャネルのQ係数(つまり品質係数)に対してより感度が低い場合があるため、これは有利である場合がある。
【0325】
例えば、単純な符号化では、修正されたデータアウト2566oとしての「aタイプ」信号は、「0」ビットと見なされ、修正されたデータアウト2566oとしての「bタイプ」信号は、「1」ビットと見なされる場合があり、1つ以上の修正されたエネルギー充足信号を使用して符号化されたデータを送信することを可能にする。この通信は、エネルギー送信の1つ以上のパラメータを制御する、またはエネルギー送信の1つ以上のパラメータに対するフィードバックを提供するために使用され得、1つ以上のパラメータは以下を含む。
-デフォルト送信パルス1550eの持続時間、次に送信パルス1550eを送信する必要があるときまでの一時停止の持続時間、複数のエネルギー送信パルス1550eに使用されるデフォルトの振幅または電力レベル、エネルギー伝達の質に関するフィードバック、エネルギー伝送装置1000からの任意のデータ送信の質に関するフィードバック、エネルギーストレージステータス、埋め込み型装置100の健康の表示、またはそれらの任意の組み合わせ。
【0326】
一般に、修正されたデータアウト2566oとして修正されたエネルギー充足信号を使用して送信されている追加のデータ及び/または情報を簡略化することが有利である場合がある。多くの構成では、修正されたエネルギー充足信号の主要な機能は、エネルギー送信を一時停止させることであり、追加の情報及び/またはデータを送信するための追加の複雑さの追加は、それによって主要な機能の信頼性が低下する場合があるため望ましくない。他の構成では、このトレードオフはより許容可能である場合がある。
【0327】
通信は、とりわけ「より長い」、「より短い」、10%長い、及び10%短いなどの相対的な指示を提供することによってさらに簡略化され得る。
【0328】
埋め込み型装置100が、埋め込み型装置100内の1つ以上の値、及び/または埋め込み型装置100に隣接する環境内の1つ以上の値、及び/または埋め込み型装置100の意図された動作に関係する1つ以上の値を測定するための1つ以上のセンサを含むことも有利である場合がある。修正されたデータアウト2566oとしての修正されたエネルギー充足信号は、エネルギー伝送装置1000にこの測定データの少なくとも一部を提供するために使用され得る。
【0329】
図10に示される実施例では、埋め込み型装置100は、修正されたデータアウト2566oとしての「aタイプ」のエネルギー充足信号が、エネルギーの送信を標準的な持続時間「c」の間一時停止する旨の要求として送信され、修正されたデータアウト2566oとしての「bタイプ」のエネルギー充足信号がエネルギーの送信を標準的よりも長い持続時間「d」の間一時停止する旨の要求として送信されるように構成及び配置される。
【0330】
送信エネルギー1550eのパルスは、発生する最初のパルスであり、送信されたパルスは左側で開始し得る。実質的に同時に、エネルギーのパルスはインプラント(図示せず)によって受信され、エネルギーストレージモジュール510mに渡される。
【0331】
この実施例では、エネルギーの貯蔵のレベル510eは、第1の保護レベル511より低いと仮定される。エネルギーストレージレベル510eは第1の保護レベル511未満であるため、埋め込み型装置100は、受信されたエネルギーの少なくとも一部分が、エネルギーストレージ510eを充電することを可能にし、エネルギーストレージのレベル510eは上方に上昇する。
【0332】
時間t0で、エネルギーストレージレベル510eは、第1のエネルギーストレージ保護レベル511と同じになる。その瞬間に、エネルギーストレージ監視(図示せず)は、埋め込み型装置100から外部エネルギー伝送装置1000へ修正されたデータアウト2566oとして送信される「aタイプ」の修正されたエネルギー充足信号を生成する。この修正されたエネルギー充足信号「aタイプ」は、一時停止の要求を意味する信号である。
【0333】
この実施例では、埋め込み型装置100は、所定の及び/または制御された持続時間、修正されたデータアウト2566oとして、修正されたエネルギー充足信号を送信するように構成及び配置される。これは、特に埋め込み可能な装置が追加の保護機能を含むときに、電力使用量を削減するために有利である場合がある。
【0334】
代わりに、埋め込み型装置100は、受信されたエネルギーが所定の及び/または制御されたレベルを下回るまで、修正されたデータアウト2566oを使用して、修正されたエネルギー充足信号を送信するように構成及び配置され得る。
【0335】
修正されたデータアウト2566oとしての修正されたエネルギー充足信号は、エネルギー伝送装置1000によって検出され、エネルギー伝送装置1000は、1つ以上のエネルギー送信機1550tを通してエネルギー1550eの送信を直ちに一時停止させるための適切な措置を講じる。示されるように、エネルギー送信1550eは、t1で終了する。
【0336】
さらに、エネルギー伝送装置1000は、「aタイプ」として修正されたエネルギー充足信号2566を認識する-エネルギー伝送装置1000は、一時停止持続時間「c」の後に次のパルスを送信するように構成及び配置される。
【0337】
実施例では、送信中のパルス1550eの予定されていた残りの持続時間(図示せず)は、停止時間よりも長いため、送信中のパルス1550eはt1で打ち切られ、打ち切られた持続時間は、予定されていた持続時間に満たない。エネルギー伝送装置1000は、t2としてラベルが付けられるt1+「c」で送信されるように次のパルスを予定する。
【0338】
この場合、第1の期間のデューティサイクルは、打ち切りのために約43.7%になる。期間(第1のパルスの開始からt2での第2のパルスの開始まで)も修正されている(図示せず)。
【0339】
送信エネルギー1550eが低いか、またはほぼゼロ(t1から)であると、埋め込み型装置100は、貯蔵されたエネルギー510eの一部を使用する/失うため、エネルギーストレージレベル510eは、第1のエネルギーストレージ保護レベル511を下回る。
【0340】
エネルギー伝送装置1000は、修正されたエネルギー充足信号2566が受信されない限りエネルギーを送信し続けるように構成及び配置されているので、第2のパルス1550eは、t2で、以前の第1のパルスと実質的に同じ振幅(電力)1551で-言い換えれば、第1の振幅(または電力)レベル1551で-送信される。エネルギーストレージレベル510eは第1の保護レベル511未満であるため、埋め込み型装置100は、受信されたエネルギーの少なくとも一部分が、エネルギーストレージ510eを充電することを可能にし、エネルギーストレージのレベル510eは上方に上昇する。
【0341】
時間t3で、エネルギーストレージレベル510eは、再び第1のエネルギーストレージ保護レベル511と同じになる。その瞬間に、エネルギーストレージ監視(図示せず)は、埋め込み型装置100からエネルギー伝送装置1000へ修正されたデータアウト2566として送信されるさらなる「aタイプ」の修正されたエネルギー充足信号2566を生成する。この修正されたエネルギー充足信号「aタイプ」は、一時停止の要求を意味する信号である。
【0342】
修正されたデータアウト2566oとしての修正されたエネルギー充足信号は、エネルギー伝送装置1000によって検出され、エネルギー伝送装置1000は、1つ以上のエネルギー送信機1550tを通してエネルギー1550eの送信を直ちに一時停止させるための適切な措置を講じる。示されるように、エネルギー送信1550eは、t4で終了する。
【0343】
さらに、エネルギー伝送装置1000は、追加の「aタイプ」として修正されたエネルギー充足信号2566を認識する-エネルギー伝送装置1000は、一時停止持続時間「c」の後に次のパルスを送信するように構成及び配置される。
【0344】
実施例では、送信中のパルス1550eの予定されていた残りの持続時間(図示せず)は、停止時間よりも長いため、送信中のパルス1550eはt4で打ち切られ、打ち切られた持続時間は、予定されていた持続時間に満たない。エネルギー伝送装置1000は、t5としてラベルが付けられるt4+「c」で送信されるように次のパルスを予定する。
【0345】
この場合、第2の期間のデューティサイクルは、打ち切りのために約22.4%になる。期間(t2での第2のパルスの開始からt5での第3のパルスの開始まで)も修正されている(図示せず)-それは、第1の期間よりも約10%少ない。
【0346】
送信エネルギー1550eが低いか、またはほぼゼロ(t4から)であると、埋め込み型装置100は、貯蔵されたエネルギー510eの一部を使用する/失うため、エネルギーストレージレベル510eは、第1のエネルギーストレージ保護レベル511を下回る。
【0347】
エネルギー伝送装置1000は、修正されたエネルギー充足信号2566が受信されない限りエネルギーを送信し続けるように構成及び配置されているので、第3のパルス1550eは、t5で、以前の第1及び第2のパルスと実質的に同じ振幅(電力)1551で-言い換えれば、第1の振幅または電力レベル1551で-送信される。エネルギーストレージレベル510eは第1の保護レベル511未満であるため、埋め込み型装置100は、受信されたエネルギーの少なくとも一部分が、エネルギーストレージモジュール510mを充電することを可能にし、エネルギーストレージのレベル510eは上方に上昇する。
【0348】
時間t6で、エネルギーストレージレベル510eは、第1のエネルギーストレージ保護レベル511と同じになる。その瞬間に、エネルギーストレージ監視(図示せず)は、埋め込み型装置100から外部エネルギー伝送装置1000へ修正されたデータアウト2566oとして送信される「bタイプ」の修正されたエネルギー充足信号2566を生成する。この修正されたエネルギー充足信号「bタイプ」は、一時停止の要求を意味する信号である。
【0349】
修正されたデータアウト2566oとしての修正されたエネルギー充足信号は、エネルギー伝送装置1000によって検出され、エネルギー伝送装置1000は、1つ以上のエネルギー送信機1550tを通してエネルギー1550eの送信を直ちに一時停止させるための適切な措置を講じる。示されるように、エネルギー送信1550eは、t7で終了する。
【0350】
さらに、エネルギー伝送装置1000は、「bタイプ」として修正されたエネルギー充足信号2566を認識する-エネルギー伝送装置1000は、標準より長い一時停止持続時間「d」の後に次のパルスを送信するように構成及び配置される。
【0351】
実施例では、送信中のパルス1550eの予定されていた残りの持続時間(図示せず)は、停止時間よりも長いため、送信中のパルス1550eはt7で打ち切られ、打ち切られた持続時間は、予定されていた持続時間に満たない。エネルギー伝送装置1000は、t8としてラベルが付けられるt7+「d」で送信されるように次のパルスを予定する。
【0352】
この場合、第3の期間のデューティサイクルは、打ち切りのために約20.6%になる。期間(t5での第3のパルスの開始からt8での第4のパルスの開始まで)も修正されている(図示せず)-それは、第2の期間よりも約17%長く、第1の期間よりも約6%長い。
【0353】
送信エネルギー1550eが低いか、またはほぼゼロ(t7から)であると、埋め込み型装置100は、貯蔵されたエネルギー510eの一部を使用する/失うため、エネルギーストレージレベル510eは、第1のエネルギーストレージ保護レベル511を下回る。
【0354】
エネルギー伝送装置1000は、修正されたエネルギー充足信号2566が受信されない限りエネルギーを送信し続けるように構成及び配置されているので、第4のパルス1550eは、t8で、以前の第1、第2、及び第3のパルスと実質的に同じ振幅(電力)1551で-言い換えれば、第1の振幅または電力レベル1551で-送信される。エネルギーストレージレベル510eは第1の保護レベル511未満であるため、埋め込み型装置100は、受信されたエネルギーの少なくとも一部分が、エネルギーストレージモジュール510mを充電することを可能にし、エネルギーストレージのレベル510eは上方に上昇する。
【0355】
時間t9で、エネルギーストレージレベル510eは、第1のエネルギーストレージ保護レベル511と同じになる。その瞬間に、エネルギーストレージ監視(図示せず)は、埋め込み型装置100から外部エネルギー伝送装置1000へ修正されたデータアウト2566oとして送信されるさらなる「bタイプ」の修正されたエネルギー充足信号2566を生成する。この修正されたエネルギー充足信号「bタイプ」は、一時停止の要求を意味する信号である。
【0356】
修正されたデータアウト2566oとしての修正されたエネルギー充足信号は、エネルギー伝送装置1000によって検出され、エネルギー伝送装置1000は、1つ以上のエネルギー送信機1550tを通してエネルギー1550eの送信を直ちに一時停止させるための適切な措置を講じる。示されるように、エネルギー送信1550eは、t10で終了する。
【0357】
さらに、エネルギー伝送装置1000は、「bタイプ」として修正されたエネルギー充足信号2566を認識する-エネルギー伝送装置1000は、標準より長い一時停止持続時間「d」の後に次のパルスを送信するように構成及び配置される。
【0358】
実施例では、送信中のパルス1550eの予定されていた残りの持続時間(図示せず)は、停止時間よりも長いため、送信中のパルス1550eはt10で打ち切られ、打ち切られた持続時間は、予定されていた持続時間に満たない。エネルギー伝送装置1000は、示されていないt10+「d」で送信されるように次のパルスを予定する。
【0359】
この場合、第4の期間のデューティサイクルは、打ち切りのために約23.3%になる。期間(t8での第4のパルスの開始から次のパルスの開始まで(図示せず))も修正されている(図示せず)-それは、第3の期間よりも約7%長く、第2の期間よりも約26%長く、第1の期間よりも約14%長い。
【0360】
さらにまたは代わりに、エネルギー伝送装置1000と埋め込み型装置100との間に追加の通信チャネルが設けられてよい。埋め込み型装置100は、デューティサイクル、期間、受信されたエネルギーパルス間の持続時間(一時停止持続時間)、及びそれらの任意の組み合わせなど、1つ以上の送信されたパルス1550eのパラメータにおける変動を区別するようにさらに構成及び配置され得る。さらにまたは代わりに、埋め込み型装置100は、デューティサイクル、期間、受信されたエネルギーパルス間の持続時間(一時停止持続時間)、及びそれらの任意の組み合わせなど、1つ以上の送信されたパルス1550eのパラメータを測定するようにさらに構成及び配置され得る。
【0361】
例えば、エネルギー伝送装置1000が一時停止持続時間など、1つ以上の送信されたパルス1550eパラメータを修正するように構成及び配置される場合、通信は、正常な動作に大きく影響することなくエネルギー伝送装置1000から埋め込み型装置100に提供され得る。
【0362】
例えば、
図10の実施例に示されるように、2つのタイプの一時停止持続時間-例えば約150us(マイクロ秒)など、t1とt2との間、及びt4とt5との間の「cタイプ」の標準的な一時停止持続時間、及び例えば200us(マイクロ秒)などのt7とt8の間及びt10からの「dタイプの」標準より長い一時停止持続時間-が示されている。埋め込み型装置100によって区別可能である一時停止持続時間の任意の数の変動が使用され得る。
【0363】
任意選択では、埋め込み型装置100は、修正されたエネルギー充足信号2566が、検討中の一時停止持続時間の直前に送信されたかどうかを判断するようにさらに構成及び配置され得る。言い換えれば、予想される挙動との一致及び/または予想される挙動からの逸脱も区別し得る。
【0364】
任意選択で、埋め込み型装置100は、現在の動作サイクル中に決定及び/または測定された1つ以上のパラメータとの比較を可能にするために、履歴データベースに、1つ以上の以前の動作サイクルからの1つ以上のパラメータをさらに格納し得る。任意選択で、履歴データベースは、複数のエネルギー伝送装置1000からの1つ以上のパラメータを格納し得る。
【0365】
シミュレーション及び治療のパラメータを提供するように構成及び配置し得るが、上述のように、多くの構成では単純な符号化が好まれる場合がある。
【0366】
例えば、単純な符号化では、「cタイプ」の一時停止持続時間は、「0」ビットと見なされ、「dタイプ」の一時停止持続時間は「1」ビットと見なされる場合がある。この通信は、エネルギー送信の1つ以上のパラメータを制御する、またはエネルギー送信の1つ以上のパラメータに対するフィードバックを提供するために使用され得、1つ以上のパラメータは以下を含む。
-通信の質に関するフィードバック、受信されたエネルギー充足信号に関連する1つ以上のパラメータに関するフィードバック、送信エネルギーパルスに関連する1つ以上のパラメータに関する追加データ、以前/現在/将来の送信に関する追加のデータ、またはそれらの任意の組み合わせ。
【0367】
任意選択で、エネルギー伝送装置1000は、現在の動作サイクル中に決定及び/または測定された1つ以上のパラメータとの比較を可能にするために、履歴データベースに、1つ以上の以前の動作サイクルからの1つ以上のパラメータをさらに格納し得る。任意選択で、履歴データベースは、複数の埋め込み型装置100からの1つ以上のパラメータを格納し得る。
【0368】
例えば、エネルギー伝送装置1000は、
-1つ以上の送信エネルギーパルス1550eに関連する1つ以上の履歴パラメータを監視し、
-第1の及び/またはさらなるエネルギー充足信号566、2566が受信される前に1つ以上の履歴パラメータを監視し、
-1つ以上の履歴パラメータを含む監視データセットを生成し、
-複数の監視データセットを含む履歴データベースを生成し、
-履歴データベースから、エネルギー充足信号566、2566が受信される前に送信されるエネルギーの予想量を導出し、
-後続の監視データセットを、送信される予想されるエネルギー量と比較し、
-送信される予想されるエネルギー量と後続の監視データセットとの顕著な差を特定するようにさらに構成及び配置され得る。
【0369】
1つ以上の顕著な差が、埋め込み型装置100のステータスが変化したか、または変化すると予測されていること-例えば、埋め込み型装置100に欠陥があること、動作不良のリスクが高まること、非効率的な動作のリスクが高まること、予期しない程度の流体の侵入が発生したこと、一次及び/または二次エネルギー源が望ましくない程度枯渇していること、またはそれらの任意の組み合わせなどを示す場合があるので、これは有利である場合がある。
【0370】
図5及び
図6は、例えば、神経刺激を提供して頭痛または原発性頭痛を治療するために刺激装置100の適切に構成された埋め込み可能な第2の基板部分を使用して刺激し得る神経の例を示す。
【0371】
図5は、適切に構成された装置を使用して電気的に刺激し得る左眼窩上神経910及び右眼窩上神経920を示す。
図6は、適切に構成された装置を使用して電気的に刺激し得る左大後頭神経930及び右左大後頭神経940を示す。
【0372】
刺激される部位のサイズ及び埋め込まれる装置の部分の寸法に応じて、治療に必要とされる電気刺激を提供するために適切な位置が決定され得る。刺激装置100の遠位端に適切な埋め込み位置は、以下の部位として
図5及び
図6に示されている。
-片頭痛及び群発性頭痛などの慢性頭痛を治療するための左眼窩上刺激用の位置810及び右眼窩上刺激用の位置820。
-片頭痛、群発性頭痛、及び後頭神経痛などの慢性頭痛を治療するための左後頭刺激用の位置830aまたは位置830b、及び右後頭刺激用の位置840aまたは位置840b。
【0373】
多くの場合、これらは埋め込み型刺激装置100に適した位置810、820、830a/b、840a/bとなる。
【0374】
埋め込み位置810、820、830a/b、840a/bごとに、別々の刺激システムが使用される場合がある。埋め込み位置810、820、830a/b、840a/bが互いに近い場合または重なり合っている場合、単一の刺激システムは、基板300の長さ及び/または少なくとも2つの電極200、400を有する部分の長さを拡大させることによって、複数の埋め込み位置810、820、830a/b、840a/bを刺激するように構成され得る。
【0375】
複数の刺激装置100、103、104、105は、要求された治療を提供するために別々に、同時に、連続して、またはそれらの組み合わせで操作され得る。
【0376】
図7は、神経刺激を提供して他の病気を治療するために、適切に構成された改良された埋め込み型刺激装置100を使用して刺激され得る神経のさらなる例を示す。
図5及び
図6に示される位置(810、820、830、840)は、
図7にも示されている。
【0377】
刺激される部位のサイズ及び埋め込まれる装置の部分の寸法に応じて、治療に必要とされる電気刺激を提供するために適切な位置が決定される。刺激電極を含む刺激装置の部分のおおよその埋め込み位置は、以下の部位として示される。
-てんかんを治療するための皮質刺激用の位置810。
-パーキンソン病患者の振戦制御治療、ジストニア、肥満、本態性振戦、うつ病、てんかん、強迫性障害、アルツハイマー病、不安症、過食症、耳鳴り、外傷性脳損傷、トゥレット病、睡眠障害、自閉症、双極性の治療、及び脳卒中からの回復のための脳深部刺激用の位置850。
-てんかん、うつ病、不安症、過食症、肥満、耳鳴り、強迫性障害、心不全、クローン病、及び関節リウマチを治療するための迷走神経刺激用の位置860。
-高血圧を治療するための頸動脈または頸動脈洞の刺激用の位置860。
-睡眠時無呼吸を治療するための舌下神経及び横隔神経刺激用の位置860。
-慢性的な首の痛みを治療するための脳脊髄刺激用の位置865。
-手足の痛み、片頭痛、四肢の痛みを治療するための末梢神経刺激用の位置870。
-慢性腰痛、狭心症、喘息、痛み全般を治療するための脊髄刺激用の位置875。
-肥満、過食症、間質性膀胱炎の治療のための胃刺激用の位置880。
-間質性膀胱炎の治療のための仙骨神経及び陰部神経刺激用の位置885。
-尿失禁、便失禁の治療のための仙骨神経刺激用の位置885。
-膀胱制御治療のための仙骨神経調節用の位置890。
-歩行または下垂足を治療するための腓骨神経刺激用の位置895。
【0378】
治療し得る他の病気は、とりわけ、胃食道逆流症、自己免疫疾患、炎症性腸疾患、及び炎症性疾患を含む。
【0379】
刺激される部位のサイズ及び埋め込まれる装置の部分の寸法に応じて、治療に必要とされる電気刺激を提供するために適切な位置が決定され得る。
【0380】
一部の治療では、他の組織の刺激及び/または神経の間接的な刺激が有利な場合がある。例えば、さらにまたは代わりに、埋め込み型装置100は、1つ以上の筋肉、1つ以上の器官、脊髄組織、脳組織、1つ以上の皮質表面部位、1つ以上の溝、またはそれらの任意の組み合わせを、使用中に刺激するように構成及び配置され得る。
【0381】
例えば、そのような追加のまたは代わりの刺激は、上述の及び/または
図5、
図6、及び/または
図7に示される適切な位置を含む体の位置で実行され得る。
【0382】
本明細書におけるその説明は、その中で説明される方法ステップを実行する固定された順序を規定するとして理解されるべきではない。むしろ、方法ステップは、実践可能である任意の順序で実行され得る。同様に、方法を説明するために使用される実施例は、非限定的な実施例として提示されており、これらの方法の実施態様のみを表すことを意図していない。当業者は、本明細書に説明される実施形態によって提供されるのと同じ機能を達成するための多くの異なる方法を想到できる。
【0383】
例えば、埋め込み型装置100が、1つ以上のエネルギー受信機550rとは別個であり、外部エネルギー伝送装置1000に信号(データ)520を送信するように構成及び配置された1つ以上の信号送信機を含むことが有利な場合がある。これは、それにより別々のエネルギーチャネル及び信号(データ)チャネルを別々に最適化することが可能になるため有利である。1つ以上の信号送信機は、例えば、1つ以上の相互接続250を使用して制御モジュール503に接続され得る。
【0384】
さらにまたは代わりに、1つ以上の信号送信機は、パルスエネルギーコントローラ500内に含まれてよい。
【0385】
例えば、エネルギー伝送装置1000が、1つ以上のエネルギー送信機1550tとは別個であり、埋め込み型装置100から信号(データ)520を受信するように構成及び配置された1つ以上の信号受信機を含むことが有利な場合がある。これは、それにより各別々のエネルギーチャネル及び信号(データ)チャネルを別々に最適化することが可能になるため有利である。1つ以上の信号受信機1520は、エネルギー伝送コントローラ1500に接続され得る。
【0386】
本発明は、特定の例示的な実施形態に関連して説明されてきたが、添付の特許請求の範囲に説明される本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、開示された実施形態に対して当業者に明らかな様々な変更、置き換え、及び改変を行うことができることを理解されたい。
【0387】
例えば、
-第1のタイプ200a、200bの1つ以上の電極は第1の表面310に含まれ、第2のタイプ400a、400bの1つ以上の電極は第2の表面320に含まれる、または
-第1のタイプ200a、200bの1つ以上の電極は第1の表面310に含まれ、第2のタイプ400a、400bの1つ以上の電極も第1の表面310に含まれる、または
-第1のタイプ200a、200bの1つ以上の電極は第2の表面320に含まれ、第2のタイプ400a、400bの1つ以上の電極は第1の表面310に含まれる、または
-第1のタイプ200a、200bの1つ以上の電極は第2の表面320に含まれ、第2のタイプ400a、400bの1つ以上の電極は第2の表面320に含まれる、または
それらの任意の組み合わせ。
【0388】
さらにまたは代わりに、基板300及び電気部品は、1つ以上の可撓性のある生体適合性カプセル化層に埋め込まれ得る。これらの層は、液晶ポリマー(LCP)、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、シリコーンポリウレタン、ポリイミド、パリレン、生体適合性ポリマー、生体適合性エラストマー、及びそれらの任意の組み合わせを含み得る。
【0389】
比較的大きくより高い電極200、400表面を提供することによって、刺激装置100は、より低いエネルギー/より低い電力使用量で操作され得る。これは、高周波及び/またはバースト刺激が使用される用途では有利である場合がある。
【0390】
高周波動作は、パルス発生器500によって提供されるより多くのエネルギーを必要とする場合がある。エネルギー/電力が重大である用途では(例えば、電気部品のエネルギー源から動作寿命の延長が望まれる場合、必要とされる電力のいかなる削減も有利である場合がある。高周波動作は、1000Hz以上、1500Hz以上、2000Hz以上、2500Hz以上の周波数の電気刺激パルスを生成することと見なされる場合がある。
【0391】
例えば、Garcia-Ortega et al,Neuromodulation 2019、22:638-644、DOI:10.1111/ner.12977によるBurst Occipital Nerve Stimulation for Chronic Migraine and Chronic Cluster Headacheなど、バースト刺激を使用した実験が行われてきた。
【0392】
バースト動作の場合、電気部品は、刺激パルスのグループで電気刺激パルスを生成するようにさらに構成及び配置される。
【0393】
例えば、刺激パルスのグループ(バースト)は、2~10のパルス、より好ましくは2~5の刺激パルスを含み得る。グループ内の刺激パルスは、500Hzを超える、通常は1000Hz以上の繰り返し周波数を有し得る。グループは、5Hzを超える、通常は40Hz以上で繰り返され得る。
【0394】
高周波動作と同様に、バースト動作は、電気部品によってより多くのエネルギーが提供されることを必要とする場合があり、必要とされるエネルギーのいかなる削減も有利である場合がある。
【0395】
さらに、電荷バランス回復の速度はまた、インピーダンスが低いほど増す場合がある。比較的薄い箔の基板300、一方の表面310、320に含まれる第1のタイプ200の電極と、他方の表面310、320に含まれる第2のタイプ400の電極との間の刺激を使用することによって、組織内の電流経路は比較的短くなり、インピーダンスが減少する。
【0396】
同様に、基板300、及び一方の表面310、320に含まれる第1のタイプ200の電極と、同じ表面310、320に含まれる第2のタイプ400の隣接する電極との間の刺激を使用すると、組織を通る比較的に短い経路が提供される。
【0397】
一般に、エネルギー伝送装置1000からの無線エネルギー伝達を制御する本明細書に開示される方法を実行するために適した埋め込み型装置100は、以下を含む。
-第1の電力レベル1551で送信された複数の連続エネルギーパルス1550eを無線で受信するように構成及び配置された1つ以上のエネルギー受信機550rと、
-1つ以上のエネルギー受信機550rによって受信されたエネルギーの少なくとも一部を貯蔵するように構成及び配置されたエネルギーストレージ510eと、
-エネルギーストレージ510eのステータスレベルを監視するように構成及び配置されたエネルギーモニタ530であって、ステータスレベルが、埋め込み型装置100によって受信されたエネルギー及び/または埋め込み型装置100によって使用されるエネルギーによって大きく影響され、埋め込み型装置100が、以下を行うようにさらに構成及び配置される、エネルギーモニタ530。
-エネルギー伝送装置1000に含まれる1つ以上のエネルギー受信機550rと1つ以上のエネルギー送信機1550tとの間にエネルギー伝送チャネルを生成すること。
-エネルギーストレージ510eのステータスレベルが第1の最大値511を超えると、第1のエネルギー充足信号566、2566を送信すること。
【0398】
一般に、無線埋め込み型装置100への無線エネルギー伝達を制御する本明細書に開示される方法を実行するために適したエネルギー伝送装置1000は、以下
-第1の電力レベル1551で複数のエネルギーパルス1550eを無線で送信するように構成及び配置された1つ以上のエネルギー送信機1550tと、
-埋め込み型装置100からのエネルギー充足信号566、2566を検出するように構成された1つ以上の信号受信機550rとを含み、
エネルギー伝送装置1000は、以下を行うようにさらに構成及び配置される。
-無線埋め込み型装置100に含まれる1つ以上のエネルギー送信機1550tと1つ以上のエネルギー受信機550rとの間にエネルギー伝送チャネルを生成すること。
第1のエネルギー充足信号566、2566を受信した直後にエネルギーパルス送信1550eを一時停止させること。
-その後、さらなるエネルギー充足信号566、2566が受信されないと、第1の電力レベル1551でエネルギーパルス送信1550eを再開すること。
【0399】
さらにまたは代わりに、埋め込み型装置100は、複数の異なるエネルギー伝送装置1000と協調するように構成され得る。さらにまたは代わりに、エネルギー伝送装置1000は、複数の異なる埋め込み型装置100と協働するように構成され得る。協働は、1つ以上のコンポーネントの標準化及び/またはカスタマイズによって調整され得る。
【0400】
2つ以上の協働するエネルギー伝送装置1000を可能にすると、医療または美容の専門家は、治療的、美容的、及び/または実験的に埋め込み型装置100を操作することが可能になり、人間または動物は、より制限された(日常的な)機能を備えた自身のエネルギー送信装置1000を有し得る。
【0401】
さらにまたは代わりに、エネルギー送信装置1000は、携帯電話などのモバイル機器に含まれ得る。
【0402】
任意選択で、埋め込み型装置100は、さらに以下を含み得る。
-エネルギー受信機550rによって受信されるエネルギー550eが減少する期間中に、1つ以上のコンポーネントに相当量のエネルギーを提供するように構成及び配置されるさらなるエネルギーストレージ(図示せず)。
【0403】
これは、それによって例えばロジックに小さい電圧を印加することが可能になり、それによって格納及び/またはプログラムされるデータが保持されるため、有利な場合がある。
【0404】
例えば、さらなるエネルギーストレージは、1つ以上のコンデンサと、1つ以上の超コンデンサと、1つ以上の充電式電池と、1つ以上の使い捨て電池(充電不可)、または任意のそれらの組み合わせを含み得る。
【0405】
本発明は、開示される各実施形態の様々な特徴の考えられるあらゆる組み合わせを包含する。様々な実施形態に関して本明細書に説明される要素の1つ以上は、特定の用途に従って有用であるように、明示的に記載されるよりもさらに分離もしくは統合された方法で実装できるか、または特定の場合には削除もしくは動作不能にすることさえできる。
【符号の説明】
【0406】
100 埋め込み型刺激装置として構成された埋め込み型装置
200ab 1つ以上の刺激電極
250 1つ以上の刺激電気相互接続層
300 基板
310 基板の第1の表面
320 基板の第2の表面
400ab 1つ以上の戻り電極
401abcd 1つ以上の阻止コンデンサ
500 パルス発生器またはパルスエネルギーコントローラ
501 エネルギー供給調整モジュール
502 刺激モジュール
503 制御モジュール
504 無線エネルギー受信機モジュール
505 通信モジュール
506 マイクロコントローラ
507 電流源
510m エネルギーストレージモジュール
510e 貯蔵エネルギー
511 第1のエネルギーストレージ保護レベル
512 第2のエネルギーストレージ保護レベル
513 第3のエネルギーストレージ保護レベル
514 エネルギーストレージ-下限
515 エネルギーストレージ-上限
520 1つ以上の信号送信機
530 エネルギーストレージモニタ
540 1つ以上の同調コンポーネント、つまりチューナー
545 1つ以上の離調コンポーネント、つまりディチューナー
550r 1つ以上のエネルギー受信機
550e 受信エネルギー
555 1つ以上の受信機取り付け用磁石
560 復調器
561d データデコーダ
561i データインチャンネル
563m クロック回復モジュール
563s クロック回復信号
565 変調器
566e データエンコーダ
566o データアウト
569 コイル電圧
570 整流器
571 高電圧
575 1つ以上のツェナーダイオードなどの電圧レギュレータまたはシャント
577 DC/DC電圧コンバータなどの電圧コンバータ
578 ロジック電圧
580 スイッチコントローラ
585abcd 1つ以上の切り替えユニット
600 長手方向軸
610 第1の基板部分または近位端
620 第2の基板部分または遠位端
700 第1の横軸
750 第2の横軸
800 被験者の正中面
810 左眼窩上神経または皮質刺激の位置
820 右眼窩上神経または皮質刺激の位置
830a 左後頭神経刺激のための第1の位置
830b 左後頭神経刺激のための第2の位置
840a 右後頭神経刺激のための第1の位置
840b 右後頭神経刺激のための第2の位置
850 脳深部刺激用の位置
860 迷走神経、頸動脈、頸動脈洞、横隔神経または舌下刺激用の位置
865 脳脊髄刺激用の位置
870 末梢神経刺激用の位置
875 脊髄刺激用の位置
880 胃刺激用の位置
885 仙骨神経及び陰部神経刺激用の位置
890 仙骨神経調節用の位置
895 腓骨神経刺激用の位置
910 左眼窩上神経
920 右眼窩上神経
930 左大後頭神経
940 右大後頭神経
1000 外部エネルギー伝送装置
1500 エネルギー伝送コントローラ
1501 エネルギー供給調整器
1503 制御モジュール
1504 無線エネルギー送信機モジュール
1505 通信モジュール
1510 エネルギーストレージモジュール
1520 1つ以上の信号受信機
1550t 1つ以上のエネルギー送信機
1550e 送信エネルギー
1551 第1の振幅または電力レベル
1552 初期振幅または電力レベル
1553 大幅に減少した振幅または電力レベル
1555 1つ以上の送信機取り付け用磁石
2566o 修正されたデータアウト
【手続補正書】
【提出日】2022-10-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
エネルギー伝送装置(1000)から無線埋め込み型装置(100)への無線エネルギー伝達を制御するための方法であって、前記埋め込み型装置(100)が、
第1の電力レベル(1551)で送信された複数の連続エネルギーパルス(1550)を無線で受信するように構成及び配置された1つ以上のエネルギー受信機(550)と、
前記1つ以上のエネルギー受信機(550)によって受信されたエネルギーの少なくとも一部を貯蔵するように構成及び配置された1つ以上のエネルギーストレージモジュール(510)と、
前記1つまたは複数のエネルギーストレージモジュール(510)のステータスレベルを監視するように構成及び配置されたエネルギーモニタ(530)であって、前記ステータスレベルが、前記埋め込み型装置(100)によって受信されたエネルギー及び/または前記埋め込み型装置(100)によって使用されるエネルギーによって大きく影響される前記エネルギーモニタ(530)と
を備え、
前記エネルギー伝送装置(1000)が、
前記第1の電力レベル(1551)で複数のエネルギーパルス(1550)を無線で送信するように構成及び配置された1つ以上のエネルギー送信機(1550)と、
前記埋め込み型装置(100)からのエネルギー充足信号(566、2566)を検出するように構成された1つ以上の信号受信機(1550)であって、前記エネルギー伝送装置(1000)が、エネルギー充足信号(566、2566)が受信された直後にエネルギーパルス送信(1550)を一時停止させるように構成及び配置される、前記1つ以上の信号受信機(1550)と
を備え、
前記方法が、
前記エネルギー伝送装置(1000)が前記第1の電力レベル(1551)でエネルギーパルス送信(1550)を開始することと、
前記エネルギー伝送装置(1000)及び前記埋め込み型装置(100)が、前記1つ以上のエネルギー送信機(1550)と前記1つ以上のエネルギー受信機(550)との間にエネルギー伝送チャネルを生成することと、
前記埋め込み型装置(100)が、前記1つ以上のエネルギーストレージモジュール(510)の前記ステータスレベルが第1の最大値(511)を超えると、第1のエネルギー充足信号(566、2566)を送信することと、
前記第1のエネルギー充足信号(566、2566)が受信された直後に、前記エネルギー伝送装置(1000)が、一時停止の持続時間後にエネルギーパルス送信(1550)を再開する意図をもってエネルギーパルス送信(1550)を一時停止させることと、
前記一時停止の前記持続時間後、さらなるエネルギー充足信号(566、2566)が受信されないと、その後前記第1の電力レベル(1551)でエネルギーパルス送信(1550)を再開することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記方法が、
前記エネルギー伝送装置(1000)が、前記第1のまたはさらなるエネルギー充足信号(566、2566)が受信されてから2ミリ秒以下以内に、1ミリ秒以下以内に、または100マイクロ秒以下以内に、または10マイクロ秒以下以内にエネルギーパルス送信(1550)を一時停止させること
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記1つ以上のエネルギーストレージモジュール(510)が、前記埋め込み型装置(100)を操作するために十分なエネルギーを提供するように構成及び配置され、エネルギーパルス送信の前記一時停止の前記持続時間が、1000ミリ秒以下、500ミリ秒以下、200ミリ秒以下、100ミリ秒以下、50ミリ秒以下、20ミリ秒以下、または10ミリ秒以下である、任意の先行請求項に記載の方法。
【請求項4】
前記1つ以上のエネルギーストレージモジュール(510)が、1つ以上のコンデンサ、1つ以上の超コンデンサ、またはそれらの任意の組み合わせの少なくとも1つを備え、前記1つ以上のエネルギーストレージモジュール(510)が、最大470マイクロファラッドの蓄積容量を提供する、任意の先行請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記方法が、
第1の持続時間のエネルギーパルス(1550)を送信するように前記エネルギー伝送装置(1000)を予め決定する及び/または制御することと、
前記エネルギー伝送装置(1000)が前記第1の持続時間の第1のパルス(1550)の前記送信(1550)を開始することと、
前記エネルギー伝送装置(1000)が前記第1のまたはさらなるエネルギー充足信号(566、2566)を受信することと、
前記エネルギー伝送装置(1000)がエネルギーパルス送信(1550)を一時停止させ、それによって、前記第1のパルスが前記第1の持続時間に満たない打ち切られた持続時間を有するように前記第1のパルスが打ち切られることと
をさらに含む、任意の先行請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記方法が、
前記埋め込み型装置(100)が、前記エネルギー伝送チャネルの1つ以上のパラメータを修正することによって前記第1の及び/またはさらなるエネルギー充足信号(566、2566)を送信し、それによって前記1つ以上のパラメータの前記修正が、前記エネルギー伝送装置(1000)によって検出可能となること
を含む、任意の先行請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記埋め込み型装置(100)が、
前記1つ以上のエネルギーストレージモジュール(510)の前記ステータスレベルが第2の最大値(512)を超えると、前記エネルギー伝送チャネルのある程度の離調を提供する、任意の先行請求項に記載の方法。
【請求項8】
前記埋め込み型装置(100)が、前記1つ以上のエネルギーストレージモジュール(510)に貯蔵される前記エネルギーの少なくとも一部を制御する1つ以上の電圧レギュレータ(570)をさらに備え、前記方法が、
前記1つ以上のエネルギーストレージモジュール(510)のステータスレベルが第3の最大値(513)を超えると、前記埋め込み型装置(100)が前記電圧レギュレータの前記出力電圧を下げること
をさらに含む、任意の先行請求項に記載の方法。
【請求項9】
前記埋め込み型装置(100)が、前記1つ以上のエネルギーストレージモジュール(510)に貯蔵される前記エネルギーの少なくとも一部を削減するための1つ以上のシャント(575)をさらに備え、
前記方法が、
前記1つ以上のエネルギーストレージモジュール(510)の前記ステータスレベルが第3の最大値(513)を超えると、前記埋め込み型装置(100)が前記1つ以上のシャントを操作すること
をさらに含む、任意の先行請求項に記載の方法。
【請求項10】
前記1つ以上のエネルギーストレージモジュール(510)が電池を備えない、任意の先行請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記埋め込み型装置(100)が、2つ以上の変調周波数を中心としたエネルギー充足信号(2566)を送信し、前記第1の及び/またはさらなるエネルギー充足信号(2566)の前記中心変調周波数を選択するように構成及び配置され、
前記エネルギー伝送装置(1000)に含まれる前記1つ以上の信号受信機(1550)が、前記第1の及び/またはさらなるエネルギー充足信号(2566)の2つ以上の中心変調周波数を検出するように構成される
任意の先行請求項に記載の方法。
【請求項12】
前記エネルギー伝送装置(1000)が、前記第1の及び/またはさらなるエネルギー充足信号(2566)の1つ以上の中心変調周波数に基づいて、前記エネルギーパルス送信(1550)の1つ以上のパラメータを修正するように構成及び配置される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記埋め込み型装置(1000)が、電圧レギュレータ(570)と、シャント(575)とをさらに備え、前記1つ以上のエネルギーストレージモジュールの保護レベル(511、512、513)を超えると、前記電圧レギュレータ(570)及び前記シャント(575)が電圧を下げるように構成及び配置される、任意の先行請求項に記載の方法。
【請求項14】
前記埋め込み型装置(100)が、
その動作のために前記1つ以上のエネルギーストレージモジュール(510)から電気エネルギーを受信するように構成及び配置され、少なくとも1つの刺激パルスを生成するようにさらに構成されたパルス生成器(500)と、
少なくとも2つの電極(200、400)と、
前記少なくとも2つの電極(200、400)に前記パルス生成器(500)を電気的に結合する複数の電気相互接続(250)と
をさらに備え、
前記方法が、
前記少なくとも2つの電極(200a、200b)に、1つ以上の電気治療刺激パルスとして電気刺激エネルギーを提供するように前記パルス生成器(500)を構成及び配置すること
をさらに含む、任意の先行請求項に記載の方法。
【請求項15】
前記パルス生成器(500)が、前記1つ以上のエネルギー受信機(550)を備える、請求項14に記載の方法。
【国際調査報告】