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特表2024-518257トリガイベントを用いた5Gネットワークにおける新たなエッジサーバのプロビジョニングのための方法、ネットワークノード、及びコンピュータプログラム
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  • 特表-トリガイベントを用いた5Gネットワークにおける新たなエッジサーバのプロビジョニングのための方法、ネットワークノード、及びコンピュータプログラム 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-01
(54)【発明の名称】トリガイベントを用いた5Gネットワークにおける新たなエッジサーバのプロビジョニングのための方法、ネットワークノード、及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/00 20090101AFI20240423BHJP
   H04W 88/18 20090101ALI20240423BHJP
   G06F 9/54 20060101ALI20240423BHJP
   G06F 9/48 20060101ALI20240423BHJP
   H04L 67/1006 20220101ALI20240423BHJP
【FI】
H04W16/00
H04W88/18
G06F9/54 C
G06F9/48 100Z
H04L67/1006
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023560950
(86)(22)【出願日】2022-12-13
(85)【翻訳文提出日】2023-10-03
(86)【国際出願番号】 US2022052639
(87)【国際公開番号】W WO2023149953
(87)【国際公開日】2023-08-10
(31)【優先権主張番号】63/307,553
(32)【優先日】2022-02-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】18/060,880
(32)【優先日】2022-12-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】520353802
【氏名又は名称】テンセント・アメリカ・エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(72)【発明者】
【氏名】ソダガァ,イラジ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067BB21
5K067DD57
5K067EE16
(57)【要約】
ネットワークノードの少なくとも1つのプロセッサによって実行される方法は、第1のエッジサーバに対して規定された1つ以上のイベントに登録することを含み、各登録イベントが1つ以上のトリガ条件に関連付けられる。当該方法は、少なくとも1つのトリガ条件が満たされていると第1のエッジサーバが判定したことに応答して、それぞれの登録イベントを生成することを含む。当該方法は、生成されたイベントに対応するイベント通知を受信することを含む。当該方法は、受信されたイベント通知に関連付けられたイベントがエッジサーバ起動条件を満たすかを判定することを含む。当該方法は、イベントがエッジサーバ起動条件を満たすとの判定に基づいて、第2のエッジサーバを起動することを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークノードの少なくとも1つのプロセッサによって実行される方法であって、
第1のエッジサーバに対して規定された1つ以上のイベントに登録するステップであり、各登録イベントが1つ以上のトリガ条件に関連付けられる、ステップと、
少なくとも1つのトリガ条件が満たされていると前記第1のエッジサーバが判定したことに応答して、それぞれの登録イベントを生成するステップと、
前記生成されたイベントに対応するイベント通知を受信するステップと、
前記受信されたイベント通知に関連付けられたイベントがエッジサーバ起動条件を満たすかを判定するステップと、
前記イベントが前記エッジサーバ起動条件を満たすとの判定に基づいて、第2のエッジサーバを起動するステップと、
を含む方法。
【請求項2】
前記1つ以上のイベントは、前記第1のエッジサーバの作成又はプロビジョニング中にM1インタフェースを介してアプリケーションサービスプロバイダによって規定される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
各イベントについての前記1つ以上のイベントトリガ条件は、前記第2のエッジサーバの作成又はプロビジョニング中にM1インタフェースを介してアプリケーションサービスプロバイダによって規定される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記1つ以上のイベントトリガ条件は、エッジリソース構成リソースのパラメータに含められる、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記エッジサーバ起動条件は、前記第1のエッジサーバの作成又はプロビジョニング中にM1インタフェースを介してアプリケーションサービスプロバイダによって規定される、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記エッジサーバ起動条件は、エッジリソース構成リソースのパラメータに含められる、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記1つ以上のイベントトリガ条件は、前記第1のエッジサーバの主要性能インジケータに対応する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記主要性能インジケータは、前記第1のエッジサーバの利用可能なメモリ、前記第1のエッジサーバの処理容量、前記第1のエッジサーバの帯域幅、及び前記第1のエッジサーバの応答時間、のうちの1つ以上に対応する、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
1つ以上のプロセッサと、
コンピュータプログラムを格納した1つ以上のメモリと、
を含み、
前記コンピュータプログラムは、前記1つ以上のプロセッサに、請求項1乃至8のいずれか一項に記載の方法を実行させる、
ネットワークノード。
【請求項10】
当該ネットワークノードは、前記1つ以上のイベントへの前記登録を実行するメディアセッションハンドラを含む、請求項9に記載のネットワークノード。
【請求項11】
コンピュータに請求項1乃至8のいずれか一項に記載の方法を実行させるコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この出願は、米国特許商標庁に2022年2月7日に出願された米国仮出願第63/307,553号及び2022年12月1日に出願された米国出願第18/060,880号からの優先権を主張するものであり、それらの開示をそれらの全体にてここに援用する。
【0002】
本開示は、概して、第5世代(5G)メディアストリーミング(5GMS)、及びトリガイベントを用いた5Gネットワークにおける新たなエッジサーバのプロビジョニングに関する。
【背景技術】
【0003】
ブロードバンドネットワークのための第5世代(5G)規格は、アプリケーションがエッジネットワーク上で実行されることを可能にしており、高帯域幅、低レイテンシ、及び分散処理を可能にする。
【0004】
第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)TS23.558(3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Services and System Aspects;Architecture for enabling Edge Applications(Release 17),V2.0.0)は、エッジ要素のハードウェア能力の発見を含む、エッジアプリケーションを可能にするための一般的なアーキテクチャを規定している。3GPP TSO 26.501(3GPP TSO 26.501,3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Services and System Aspects;5G Media Streaming(5GMS):General description and architecture(Release 16),V16.3.1)は、5Gメディアストリーミングアプリケーションのための一般的なアーキテクチャを規定し、TS26.512は、そのアーキテクチャのためのアプリケーションプログラミングインタフェース(API)コールを規定している。3GPP TRY 26.803(3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Services and System Aspects;Study on 5G Media Streaming Extensions for Edge Processing(Release 17),V1.5.1)も、第5世代メディアストリーミング(5GMS)及びエッジ処理に関する。
【0005】
5GMSアーキテクチャは、最近、当該アーキテクチャにおいてエッジサーバを使用するための拡張を提供した。しかしながら、これらのエッジサーバをプロビジョニングする詳細な方法はまだ規定されていない。3GPP TS23.558は、エッジ要素のハードウェア能力の発見を含む、エッジアプリケーションを可能にするための一般的なアーキテクチャを規定している。
【0006】
3GPP TS23.558で規定される現行の5Gエッジアーキテクチャは、アプリケーションクライアントによるエッジアプリケーションの発見を規定するのみである。3GPP TS26.501は、メディアストリーミングアーキテクチャを規定するのみである。3GPP TS26.501は、最近、拡張として、5GMSAアーキテクチャの一部としてのTS23.558エッジアーキテクチャの使用を追加した。しかしながら、そのようなサービスをプロビジョニングする実際の方法は規定されていない。
【発明の概要】
【0007】
以下にて、本開示の1つ以上の実施形態の簡略化した概要を、それら実施形態の基本的な理解を提供するために提示する。この概要は、企図される全ての実施形態の広範な要約ではなく、全ての実施形態の主要又は重要な要素を特定することも、いずれか又は全ての実施形態の範囲を線引きすることも意図していない。その唯一の目的は、後に提示されるいっそう詳細な説明の前置きとして、簡略化した形式で本開示の1つ以上の実施形態の一部概念を提示することである。
【0008】
例示的な一実施形態によれば、ネットワークノードの少なくとも1つのプロセッサによって実行される方法は、第1のエッジサーバに対して規定された1つ以上のイベントに登録することを含み、各登録イベントが1つ以上のトリガ条件に関連付けられる。当該方法は更に、少なくとも1つのトリガ条件が満たされていると第1のエッジサーバが判定したことに応答して、それぞれの登録イベントを生成することを含む。当該方法は更に、生成されたイベントに対応するイベント通知を受信することを含む。当該方法は更に、受信されたイベント通知に関連付けられたイベントがエッジサーバ起動条件を満たすかを判定することを含む。当該方法は更に、イベントがエッジサーバ起動条件を満たすとの判定に基づいて、第2のエッジサーバを起動することを含む。
【0009】
例示的な一実施形態によれば、ネットワークノードは、プログラムコードを格納するように構成された少なくとも1つのメモリと、プログラムコードを読み取り、プログラムコードによって命令されるように動作するように構成された少なくとも1つのプロセッサと、を含む。上記プログラムコードは、上記少なくとも1つのプロセッサに、第1のエッジサーバに対して規定された1つ以上のイベントに登録させるように構成された登録コードを含み、各登録イベントが1つ以上のトリガ条件に関連付けられる。上記プログラムコードは、上記少なくとも1つのプロセッサに、少なくとも1つのトリガ条件が満たされていると第1のエッジサーバが判定したことに応答して、それぞれの登録イベントを生成させるように構成された生成コードを含む。上記プログラムコードは、上記少なくとも1つのプロセッサに、生成されたイベントに対応するイベント通知を受信させるように構成された受信コードを含む。上記プログラムコードは、上記少なくとも1つのプロセッサに、受信されたイベント通知に関連付けられたイベントがエッジサーバ起動条件を満たすかを判定させるように構成された判定コードを含む。上記プログラムコードは、上記少なくとも1つのプロセッサに、イベントがエッジサーバ起動条件を満たすとの判定に基づいて、第2のエッジサーバを起動させるように構成された起動コードを含む。
【0010】
例示的な一実施形態によれば、非一時的コンピュータ読み取り可能媒体は命令を格納し、該命令は、ネットワークノード内のプロセッサによって実行されるときに、該プロセッサに、第1のエッジサーバに対して規定された1つ以上のイベントに登録することを含む方法を実行させ、各登録イベントが1つ以上のトリガ条件に関連付けられる。上記方法は更に、少なくとも1つのトリガ条件が満たされていると第1のエッジサーバが判定したことに応答して、それぞれの登録イベントを生成することを含む。上記方法は更に、生成されたイベントに対応するイベント通知を受信することを含む。上記方法は更に、受信されたイベント通知に関連付けられたイベントがエッジサーバ起動条件を満たすかを判定することを含む。上記方法は更に、イベントがエッジサーバ起動条件を満たすとの判定に基づいて、第2のエッジサーバを起動することを含む。
【0011】
更なる実施形態が、以下の説明で記述され、説明から部分的に明らかになり、及び/又は本開示の提示実施形態の実施によって学習され得る。
【図面の簡単な説明】
【0012】
開示される主題の更なる特徴、性質、及び様々な利点が、以下の詳細な説明及び添付の図面からいっそう明らかになるであろう。
図1】実施形態に従った、ここで説明される方法、装置、及びシステムが実装され得る環境の図である。
図2図1の1つ以上の装置のコンポーネント例のブロック図である。
図3】実施形態に従った、第5世代(5G)メディアストリーミングネットワークアーキテクチャの図である。
図4】実施形態に従った、作動中のエッジサーバにおいて1つ以上の条件を設定するためのプロセス例のフローチャートである。
図5】実施形態に従った、新たなエッジサーバの起動のためのプロセス例のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
実施形態例の以下の詳細な説明は添付の図面を参照する。異なる図における同じ参照符号が同じ又は同様の要素を識別することがある。
【0014】
上述の開示は、例示及び説明を提供するものであり、網羅的であること、又は開示されたままの形態に実装を限定することを意図するものではない。変更及び変形が、上の開示に照らして可能であり、又は実装の実施から習得され得る。また、1つの実施形態の1つ以上の機構又はコンポーネントが、別の実施形態(又は別の実施形態の1つ以上の機構)に組み込まれたり組み合わされたりし得る。また、以下に提供される動作のフローチャート及び説明において、理解されることには、1つ以上の動作が省略されてもよいし、1つ以上の動作が追加されてもよいし、1つ以上の動作が(少なくとも部分的に)同時に実行されてもよいし、1つ以上の動作の順序が入れ替えられてもよい。
【0015】
明らかになることには、ここに記載されたシステム及び/又は方法は、様々な形態のハードウェア、ファームウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせで実装され得る。これらのシステム及び/又は方法を実装するのに使用される実際の特殊化された制御ハードウェア又はソフトウェアコードは、実装の限定となるものではない。従って、ここでは、システム及び/又は方法の動作及び挙動を、特定のソフトウェアコードを参照することなく記述しており、理解されることには、ここでの記載に基づくシステム及び/又は方法を実装するように、ソフトウェア及びハードウェアが設計され得る。
【0016】
複数の機構の特定の組み合わせが請求項に記載され且つ/或いは明細書に開示されているとしても、それらの組み合わせは、可能な実装の開示を限定することを意図するものではない。実際、それらの機構のうち多くは、具体的には請求項に記載され且つ/或いは明細書に開示されたものではないように組み合わされることができる。以下に挙げられる各従属請求項は1つのクレームのみに直接的に従属することがあるが、可能な実装の開示は、各従属請求項を、請求項セット内のあらゆる他のクレームとの組み合わせで含む。
【0017】
ここで使用される如何なる要素、行為、又は命令も、そのように明示的に記載されない限り、重要又は必須であるとして解釈されるべきでない。また、ここで使用されるとき、冠詞“a”及び“an”は、1つ以上のアイテムを含むことを意図しており、“1つ以上の”と交換可能に使用され得る。1つのアイテムのみが意図される場合には、用語“1つの”又は類似の言葉が使用される。また、ここで使用されるとき、用語“持つ”、“有する”、“持っている”、“含む”、“含んでいる”などは、オープンエンドの用語であることを意図している。さらに、“に基づく”という言い回しは、明示的に別の断りがない限り、“少なくとも部分的に基づく”を意味することを意図している。また、例えば“[A]及び[B]のうちの少なくとも1つ”又は“[A]又は[B]のうちの少なくとも1つ”などの表現は、Aのみ、Bのみ、又はAとBの両方、を含むものとして理解されるべきである。
【0018】
この明細書全体を通しての“一実施形態”、“ある実施形態”、又は同様の言葉への言及は、示される実施形態に関連して説明される特定の機構、構造、又は特性が、本ソリューションの少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。従って、この明細書全体を通しての“一実施形態において”、“ある実施形態において”、及び同様の言葉の言い回しは、必ずしも全てが同じ実施形態を指すわけではない。
【0019】
また、本開示の説明される特徴、利点、及び特性は、1つ以上の実施形態において任意の好適なやり方で組み合わされ得る。ここでの説明に照らして当業者が認識し得ることには、本開示は、特定の実施形態の特定の特徴又は利点のうちの1つ以上を伴わずにも実施され得る。他の例において、本開示の全ての実施形態には存在しないとし得る追加の特徴及び利点が、特定の実施形態において認識され得る。
【0020】
本開示の実施形態は、5Gデバイスによる作動中のエッジサーバのトリガイベントに基づく新たなエッジサーバのプロビジョニング方法を規定する。本開示の実施形態は、既存のエッジサーバが特定の制限に達する(例えば、作動中のエッジサーバが輻輳している)ときに、1つ以上の新たなエッジサーバを始動するように5Gデバイスがネットワークに要求することを可能にする有意に有利な機構を提供する。
【0021】
図1は、実施形態に従った、ここに記載される方法、装置及びシステムが実装され得る環境100の図である。図1に示すように、環境100は、ユーザ装置110、プラットフォーム120、及びネットワーク130を含み得る。環境100の装置は、有線接続、無線接続、又は有線接続と無線接続との組み合わせ、を介して相互接続し得る。
【0022】
ユーザ装置110は、プラットフォーム120に関連する情報を受信、生成、格納、処理、及び/又は提供することができる1つ以上の装置を含む。例えば、ユーザ装置110は、コンピューティング装置(例えば、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、ハンドヘルドコンピュータ、スマートスピーカ、サーバなど)、携帯電話(例えば、スマートフォン、無線電話など)、ウェアラブル装置(例えば、一対のスマートグラス又はスマートウォッチ)、又は類似の装置を含み得る。一部の実装において、ユーザ装置110は、プラットフォーム120から情報を受信し及び/又はプラットフォーム120に情報を送信し得る。
【0023】
プラットフォーム120は、この中の別の箇所で説明されるような1つ以上の装置を含む。一部の実装において、プラットフォーム120は、クラウドサーバ又は一群のクラウドサーバを含み得る。一部の実装において、プラットフォーム120は、ソフトウェアコンポーネントが特定のニーズに応じてスワップイン又はスワップアウトされ得るよう、モジュール式であるように設計され得る。そのようなものとして、プラットフォーム120は、異なる使用のために容易に且つ/或いは迅速に再構成されることができる。
【0024】
一部の実装において、図示のように、プラットフォーム120は、クラウドコンピューティング環境122内でホストされ得る。特に、ここに記載される実装は、プラットフォーム120を、クラウドコンピューティング環境122内でホストされるものとして記述するが、一部の実装では、プラットフォーム120は、クラウドベースでなくてもよく(すなわち、クラウドコンピューティング環境の外で実装されてもよく)、あるいは、部分的にクラウドベースであってもよい。
【0025】
クラウドコンピューティング環境122は、プラットフォーム120をホストする環境を含む。クラウドコンピューティング環境122は、プラットフォーム120をホストするシステム及び/又は装置の物理的な位置及び構成に関するエンドユーザ(例えば、ユーザ装置110)知識を必要としない計算、ソフトウェア、データアクセス、ストレージなどのサービスを提供し得る。図示のように、クラウドコンピューティング環境122は、一群の計算リソース124(まとめて“計算リソース群124”と称し、個々に“計算リソース124”と称する)を含み得る。
【0026】
計算リソース124は、1つ以上のパーソナルコンピュータ、ワークステーションコンピュータ、サーバ装置、又は他の種類の計算及び/又は通信装置を含む。一部の実装において、計算リソース124はプラットフォーム120をホストし得る。クラウドリソースは、計算リソース124において実行される計算インスタンス、計算リソース124内で提供されるストレージ装置、計算リソース124によって提供されるデータ転送装置などを含み得る。一部の実装において、計算リソース124は、有線接続、無線接続、又は有線接続と無線接続との組み合わせを介して、他の計算リソース124と通信し得る。
【0027】
図1に更に示すように、計算リソース124は、例えば、1つ以上のアプリケーション(APP)124-1、1つ以上の仮想マシン(VM)124-2、仮想化ストレージ(VS)124-3、1つ以上のハイパーバイザ(HYP)124-4、又はこれらに類するものなどの、一群のクラウドリソースを含む。
【0028】
アプリケーション124-1は、ユーザ装置110及び/又はプラットフォーム120に提供され又はそれらによってアクセスされ得る1つ以上のソフトウェアアプリケーションを含む。アプリケーション124-1は、ユーザ装置110上にソフトウェアアプリケーションをインストールして実行する必要をなくし得る。例えば、アプリケーション124-1は、プラットフォーム120に関連するソフトウェア、及び/又はクラウドコンピューティング環境122を介して提供されることが可能な任意の他のソフトウェアを含み得る。一部の実装において、1つのアプリケーション124-1が、仮想マシン124-2を介して、1つ以上の他のアプリケーション124-1に/から情報を送信/受信し得る。
【0029】
仮想マシン124-2は、物理的なマシンのようにプログラムを実行するマシン(例えば、コンピュータ)のソフトウェア実装を含む仮想マシン124-2は、仮想マシン124-2による何らかの実マシンへの対応の程度及び用途に応じて、システム仮想マシン又はプロセス仮想マシンのいずれであってもよい。システム仮想マシンは、完全なオペレーティングシステム(OS)の実行をサポートする完全なシステムプラットフォームを提供し得る。プロセス仮想マシンは、単一のプログラムを実行することができ、単一のプロセスをサポートし得る。一部の実装において、仮想マシン124-2は、ユーザ(例えば、ユーザ装置110)の代わりに実行を行うことができ、例えばデータ管理、同期、又は長時間データ転送など、クラウドコンピューティング環境122のインフラストラクチャを管理することができる。
【0030】
仮想化ストレージ124-3は、計算リソース124のストレージシステム又は装置の中で仮想化技術を使用する1つ以上のストレージシステム及び/又は1つ以上の装置を含む。一部の実装において、ストレージシステムのコンテキスト内で、仮想化のタイプは、ブロック仮想化及びファイル仮想化を含み得る。ブロック仮想化は、物理的なストレージ又は異種構造に関係なくストレージシステムがアクセスされ得るようにする、論理ストレージの物理ストレージからの抽象化(又は分離)を指すとし得る。この分離は、管理者がエンドユーザのためにストレージを管理する方法における柔軟性をストレージシステムの管理者に許すことができる。ファイル仮想化は、ファイルレベルでアクセスされるデータと、ファイルが物理的に格納される場所との間の依存関係を排除し得る。これは、ストレージ使用の最適化、サーバ統合、及び/又は中断のないファイル移動の実行を可能にし得る。
【0031】
ハイパーバイザ124-4は、例えば計算リソース124などのホストコンピュータ上で複数のオペレーティングシステム(例えば、“ゲストオペレーティングシステム”)が同時に実行することを可能にするハードウェア仮想化技術を提供し得る。ハイパーバイザ124-4は、ゲストオペレーティングシステムに対して仮想オペレーティングプラットフォームを提示することができ、ゲストオペレーティングシステムの実行を管理することができる。多様なオペレーティングシステムの複数のインスタンスが、仮想化ハードウェアリソースを共有し得る。
【0032】
ネットワーク130は、1つ以上の有線ネットワーク及び/又は無線ネットワークを含む。例えば、ネットワーク130は、セルラネットワーク(例えば、第5世代(5G)ネットワーク、ロングタームエボリューション(LTE)ネットワーク、第3世代(3G)ネットワーク、符号分割多元接続(CDMA)ネットワークなど)、公衆陸上モバイルネットワーク(PLMN)、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、メトロポリタンエリアネットワーク(MAN)、電話ネットワーク(例えば、公衆交換電話ネットワーク(PSTN))、プライベートネットワーク、アドホックネットワーク、イントラネット、インターネット、光ファイバベースのネットワーク、若しくはこれらに類するもの、及び/又はこれら若しくは他のタイプのネットワークの組み合わせを含み得る。
【0033】
図1に示した装置及びネットワークの数及び構成は、一例として提供されている。実際には、図1に示したものに対して、追加の装置及び/又はネットワーク、より少ない装置及び/又はネットワーク、異なる装置及び/又はネットワーク、又は異なる構成の装置及び/又はネットワークが存在し得る。また、図1に示した2つ以上の装置が単一の装置内に実装されてもよいし、あるいは、図1に示した単一の装置が複数の分散された装置として実装されてもよい。加えて、あるいは代わりに、環境100の装置のセット(例えば、1つ以上の装置)が、環境100の装置の別のセットによって実行されるとして記載された1つ以上の機能を実行してもよい。
【0034】
図2は、図1の1つ以上の装置のコンポーネント例のブロック図である。装置200は、ユーザ装置110及び/又はプラットフォーム120に対応し得る。図2に示すように、装置200は、バス210、プロセッサ220、メモリ230、ストレージコンポーネント240、入力コンポーネント250、出力コンポーネント260、及び通信インタフェース270を含み得る。
【0035】
バス210は、装置200のコンポーネント間での通信を可能にするコンポーネントを含む。プロセッサ220は、ハードウェア、ファームウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせで実装される。プロセッサ220は、中央演算処理ユニット(CPU)、グラフィックス処理ユニット(GPU)、アクセラレーテッドプロセッシングユニット(APU)、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、又は他のタイプの処理コンポーネントである。一部の実装において、プロセッサ220は、機能を実行するようにプログラムされることが可能な1つ以上のプロセッサを含む。メモリ230は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、及び/又は、プロセッサ220による使用のための情報及び/又は命令を格納する他のタイプの動的又は静的な記憶デバイス(例えば、フラッシュメモリ、磁気メモリ、及び/又は光メモリ)を含む。
【0036】
ストレージコンポーネント240は、装置200の動作及び使用に関係する情報及び/又はソフトウェアを格納する。例えば、ストレージコンポーネント240は、ハードディスク(例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、及び/又はソリッドステートディスク)、コンパクトディスク(CD)、デジタル多用途ディスク(DVD)、フロッピーディスク(登録商標)、カートリッジ、磁気テープ、及び/又は他のタイプの非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体を、対応するドライブと共に含み得る。
【0037】
入力コンポーネント250は、装置200が、例えばユーザ入力を介してなどで、情報を受信することを可能にするコンポーネント(例えば、タッチスクリーンディスプレイ、キーボード、キーパッド、マウス、ボタン、スイッチ、及び/又はマイクロフォン)を含む。加えて、あるいは代わりに、入力コンポーネント250は、情報をセンシングするセンサ(例えば、グローバルポジショニングシステム(GPS)コンポーネント、加速度計、ジャイロスコープ、及び/又はアクチュエータ)を含んでもよい。出力コンポーネント260は、装置200からの出力情報を提供するコンポーネントを含む(例えば、ディスプレイ、スピーカ、及び/又は1つ以上の発光ダイオード(LED))。
【0038】
通信インタフェース270は、装置200が、例えば有線接続、無線接続、又は有線接続と無線接続との組み合わせを介してなどで、他の装置と通信することを可能にするトランシーバのようなコンポーネント(例えば、トランシーバ及び/又は別個の受信器と送信器)を含む。通信インタフェース270は、装置200が他の装置から情報を受信すること及び/又は他の装置に情報を提供することを可能にし得る。例えば、通信インタフェース270は、イーサネット(登録商標)インタフェース、光インタフェース、同軸インタフェース、赤外線インタフェース、無線周波数(RF)インタフェース、ユニバーサルシリアルバス(USB)インタフェース、Wi-Fiインタフェース、セルラネットワークインタフェース、又はこれらに類するものを含み得る。
【0039】
装置200は、ここに記載される1つ以上のプロセスを実行し得る。装置200は、それらのプロセスを、例えばメモリ230及び/又はストレージコンポーネント240などの非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体によって格納されたソフトウェア命令をプロセッサ220が実行することに応答して実行し得る。コンピュータ読み取り可能媒体は、ここでは、非一時的なメモリ装置として定義される。メモリ装置は、単一の物理的記憶装置内の記憶空間を含み、又は複数の物理的記憶装置にわたって広がった記憶空間を含む。
【0040】
ソフトウェア命令が、メモリ230及び/又はストレージコンポーネント240に、他のコンピュータ読み取り可能媒体から又は通信インタフェース270を介して他の装置から読み込まれ得る。メモリ230及び/又はストレージコンポーネント240に格納されたソフトウェア命令は、実行されるときに、プロセッサ220に、ここに記載される1つ以上のプロセスを実行させ得る。加えて、あるいは代わりに、ここに記載される1つ以上のプロセスを実行するために、ソフトウェア命令の代わりに又はそれと組み合わせてハードワイヤード回路が使用されてもよい。従って、ここに記載される実装は、ハードウェア回路とソフトウェアとの如何なる特定の組み合わせにも限定されるものではない。
【0041】
図2に示したコンポーネントの数及び構成は、一例として提供されている。実際には、装置200は、図2に示したものに対して、追加のコンポーネント、より少ないコンポーネント、異なるコンポーネント、又は異なる構成のコンポーネントを含み得る。加えて、あるいは代わりに、装置200のコンポーネントのセット(例えば、1つ以上のコンポーネント)が、装置200のコンポーネントの別のセットによって実行されるとして記載された1つ以上の機能を実行してもよい。
【0042】
図3は、エッジ拡張を有する5GMSアーキテクチャ300の一実施形態を示している。アーキテクチャ300は、UE301、エッジデータネットワーク(data network;DN)314、及びDN324を含んでいる。UE301は5GMSクライアントを含み得る。5GMSクライアント302は、メディアストリームハンドラ304及びメディアセッションハンドラ(media session handler;MSH)306を含み得る。MSH306は、エッジイネーブラクライアント(edge enabler client;EEC)308を含み得る。UE301は更に、アプリケーションクライアント312を含む5GMSアウェア(5GMS-Aware)アプリケーション310を含み得る。
【0043】
エッジDN314は5GMSアプリケーションサーバ(application server;AS)316を含み得る。5GMS AS316はエッジアプリケーションサーバ(edge application server;EAS)318を含み得る。エッジDN314は更に、エッジイネーブラサーバ(edge enabler server;EES)320を含み得る5GMSアプリケーション機能(application function;AF)322を含み得る。
【0044】
DN324は5GMSアプリケーションプロバイダ326を含み得る。アーキテクチャ300は更に、ネットワーク公開機能(network exposure function;NEF)328、ポリシー及び課金機能(policy and charging function;PCF)330、3GPP管理サービス(management services;MnS)332、及びエッジ構成サーバ334を含み得る。図3に示すように、これらのコンポーネントは、様々なインタフェースを介して通信する。それらインタフェースは、例えばEDGE-1、EDGE-3、EDGE-4、EDGE-5、EDGE-6、及びEDGE-9などのECスコープインタフェースを含み得る。それらインタフェースは更に、例えばM1、M2、M4、M5、M6、及びM7インタフェースなどの5GMSスコープインタフェースを含む。アーキテクチャ300は更に、例えばN5及びN33などの5GSスコープインタフェースを含んでいてもよい。アーキテクチャ300は更に、例えばM3及びM8などのアウトオブスコープインタフェースを含んでいてもよい。
【0045】
一部の実施形態において、アプリケーションプロバイダは、M1インタフェースを用いて新たなEASをプロビジョニングし得る。このインタフェースを用い、アプリケーションプロバイダは、例えば表1に示すモデルなどのデータモデルを使用してエッジリソース構成を作成、更新、又は検索し得る。
【表1】
【0046】
一部の実施形態によれば、5GMSA M1は、EASプロファイルが特定の条件に達するときに1つ以上のイベントが発行されるように、既存のEASに対してイベントを設定することを可能にされうる。さらに、5GMSA M1インタフェースは、新たなEASを起動するために別のEASからのイベントに登録して受信する能力を備え得る。
【0047】
EASプロパティは、29.558におけるEASProfileとして知られるプロファイルによって規定され得る。EASプロファイルは、その動作中に変化し得る。一部の実施形態によれば、イベントは、KPIパラメータに基づいて規定され得る。例えば、1つ以上のパラメータが特定の値に達すると、5GMS AS/EASが対応するイベントを生成し得る。イベントは、データ収集AFを用いて収集され得る。
【0048】
一部の実施形態において、サービスKPIは、以下の表に従って規定され得る。
【表2】
【0049】
一部の実施形態によれば、アプリケーションプロバイダは、アプリケーションサービスプロバイダが新たなEASをプロビジョニングするときに、イベントトリガ条件を設定し得る。イベントトリガ条件は、起動トリガパラメータ内で搬送され得る。
【0050】
一部の実施形態によれば、イベントは、EdgeResourcesConfigurationにパラメータを追加することによって設定され得る。例えば、アプリケーションサービスプロバイダは、新たなEASをプロビジョニングするときにイベントトリガ条件を設定し得る。イベントトリガ条件は、下線付きのパラメータが新しいパラメータである以下の表に規定されるように、起動トリガパラメータ内で搬送され得る。
【表3】
【0051】
一部の実施形態において、イベントは、イベントプロビジョニングAPI(R1)を使用して設定され得る。
【0052】
一部の実施形態によれば、アプリケーションプロバイダは、5Gデバイスによって新たなエッジサーバを始動するための条件を設定し得る。例えば、アプリケーションプロバイダは、M1インタフェースを介したエッジサーバのプロビジョニングの作成又は更新中に、作動中のエッジサーバE1においてイベントを生成するための条件を設定し得る。アプリケーションプロバイダは更に、M1インタフェースを介したエッジサーバのプロビジョニングの作成又は更新中に、新たなエッジサーバE2を起動する条件を設定し得る。
【0053】
一部の実施形態において、5GデバイスのMSHは、E1のプロビジョニング中にE1によって規定されたイベントに登録(サブスクライブ)し得る。E1における条件のいずれかが、アプリケーションプロバイダによって規定された設定限界に達すると、5GMS AS/EASがイベントを発行し得る。MSHはE1イベントに登録しているので、MSHは発行されたイベントを受信することができる。発行されたイベントを受信した後、MSHは、受信したイベントがE2(例えば、新たなエッジサーバ)に関する起動条件のいずれかを満たすかをチェックし得る。例えば、作動中のエッジサーバE1が過度に輻輳している場合、新たなエッジサーバE2が起動され得る。
【0054】
図4は、作動中のエッジサーバのプロビジョニング中に条件を設定するための一例のプロセス400のフローチャートを示している。プロセス400は、アプリケーションプロバイダ326(図3)によって実行され得る。当該プロセスは動作S402で開始することができ、そこで、1つ以上のイベントを生成するための1つ以上のイベントトリガ条件が設定される。当該プロセスは動作S404に進み、そこで、1つ以上のエッジサーバ起動条件が設定される。例えば、エッジサーバ起動条件は、イベントが発行されたときに新たなサーバを起動するための条件を規定することができる。
【0055】
図5は、新たなサーバを起動するための一例のプロセス500のフローチャートを示している。プロセス500は、UE301(図3)によって実行され得る。当該プロセスは動作S502で開始することができ、そこで、作動中のエッジサーバに対して規定された1つ以上のイベントを受信するための登録(サブスクリプション)が実行される。該登録はMSH306によって実行され得る。上記1つ以上のイベントの各々が、それぞれのイベントを生成するために規定された1つ以上のイベントトリガ条件に関連付けられ得る。当該プロセスは動作S504に進み、そこで、上記1つ以上のイベントからのイベントが受信される。該イベントは、上記1つ以上のイベントトリガ条件からのイベントトリガ条件が、設定限界に達する値を持つとの決定に基づいて、作動中のエッジサーバから発行され得る。
【0056】
当該プロセスは動作S506に進み、そこで、受信したイベントがエッジサーバ起動条件を満たすかが判定される。当該プロセスは動作S508に進み、そこで、受信したイベントがエッジサーバ起動条件を満たすとの判定に基づいて、新たなエッジサーバの起動が要求される。例えば、UE301は、イベントがエッジサーバ起動条件を満たすとの判定に基づいて、新たなエッジサーバを起動するようにアプリケーションプロバイダ326に要求し得る。
【0057】
上述の技術は、1つ以上のコンピュータ読み取り可能媒体に物理的に格納された、コンピュータ読み取り可能命令を用いたコンピュータソフトウェアとして実装されることができる。
【0058】
本開示の実施形態は、別々に使用されてもよいし、何らかの順序で組み合わされてもよい。また、実施形態(及びその方法)の各々は、処理回路(例えば、1つ以上のプロセッサ又は1つ以上の集積回路)によって実装され得る。一例において、上記1つ以上のプロセッサは、非一時的なコンピュータ読み取り可能媒体に格納されたプログラムを実行する。
【0059】
上述の開示は、例示及び説明を提供するものであり、網羅的であること、又は開示されたままの形態に実装を限定することを意図するものではない。変更及び変形が、上の開示に照らして可能であり、又は実装の実施から習得され得る。
【0060】
ここで使用されるとき、コンポーネントなる用語は、ハードウェア、ファームウェア、又はハードウェアとソフトウェアとの組み合わせとして広く解釈されることが意図される。
【0061】
複数の機構の組み合わせが請求項に記載され且つ/或いは明細書に開示されているとしても、それらの組み合わせは、可能な実装の開示を限定することを意図するものではない。実際、それらの機構のうち多くは、具体的には請求項に記載され且つ/或いは明細書に開示されたものではないように組み合わされることができる。以下に挙げられる各従属請求項は1つのクレームのみに直接的に従属することがあるが、可能な実装の開示は、各従属請求項を、請求項セット内のあらゆる他のクレームとの組み合わせで含む。
【0062】
ここで使用される如何なる要素、行為、又は命令も、そのように明示的に記載されない限り、重要又は必須であるとして解釈されないとし得る。また、ここで使用されるとき、冠詞“a”及び“an”は、1つ以上のアイテムを含むことを意図しており、“1つ以上の”と交換可能に使用され得る。さらに、ここで使用されるとき、用語“セット”は、1つ以上のアイテム(例えば、関連アイテム、非関連アイテム、関連アイテムと非関連アイテムとの組み合わせなど)を含むことを意図しており、“1つ以上”と交換可能に使用され得る。1つのアイテムのみが意図される場合には、用語“1つの”又は類似の言葉が使用される。また、ここで使用されるとき、用語“持つ”、“有する”、“持っている”などは、オープンエンドの用語であることを意図している。さらに、“に基づく”という言い回しは、明示的に別の断りがない限り、“少なくとも部分的に基づく”を意味することを意図している。
【0063】
上の開示は、以下に列挙される実施形態も包含する。
【0064】
(1)ネットワークノードの少なくとも1つのプロセッサによって実行される方法であって、第1のエッジサーバに対して規定された1つ以上のイベントに登録するステップであり、各登録イベントが1つ以上のトリガ条件に関連付けられる、ステップと、少なくとも1つのトリガ条件が満たされていると前記第1のエッジサーバが判定したことに応答して、それぞれの登録イベントを生成するステップと、前記生成されたイベントに対応するイベント通知を受信するステップと、前記受信されたイベント通知に関連付けられたイベントがエッジサーバ起動条件を満たすかを判定するステップと、前記イベントが前記エッジサーバ起動条件を満たすとの判定に基づいて、第2のエッジサーバを起動するステップと、を含む方法。
【0065】
(2)前記1つ以上のイベントは、前記第1のエッジサーバの作成又はプロビジョニング中にM1インタフェースを介してアプリケーションサービスプロバイダによって規定される、特徴(1)に記載の方法。
【0066】
(3)各イベントについての前記1つ以上のイベントトリガ条件は、前記第2のエッジサーバの作成又はプロビジョニング中にM1インタフェースを介してアプリケーションサービスプロバイダによって規定される、特徴(1)に記載の方法。
【0067】
(4)前記1つ以上のイベントトリガ条件は、エッジリソース構成リソースのパラメータに含められる、特徴(3)に記載の方法。
【0068】
(5)前記エッジサーバ起動条件は、前記第1のエッジサーバの作成又はプロビジョニング中にM1インタフェースを介してアプリケーションサービスプロバイダによって規定される、特徴(1)-(4)のいずれか一に記載の方法。
【0069】
(6)前記エッジサーバ起動条件は、エッジリソース構成リソースのパラメータに含められる、特徴(5)に記載の方法。
【0070】
(7)前記1つ以上のイベントトリガ条件は、前記第1のエッジサーバの主要性能インジケータに対応する、特徴(1)-(6)のいずれか一に記載の方法。
【0071】
(8)前記主要性能インジケータは、前記第1のエッジサーバの利用可能なメモリ、前記第1のエッジサーバの処理容量、前記第1のエッジサーバの帯域幅、及び前記第1のエッジサーバの応答時間、のうちの1つ以上に対応する、特徴(7)に記載の方法。
【0072】
(9)プログラムコードを格納するように構成された少なくとも1つのメモリと、前記プログラムコードを読み取り、前記プログラムコードによって命令されるように動作するように構成された少なくとも1つのプロセッサと、を含み、前記プログラムコードは、前記少なくとも1つのプロセッサに、第1のエッジサーバに対して規定された1つ以上のイベントに登録させるように構成された登録コードであり、各登録イベントが1つ以上のトリガ条件に関連付けられる、登録コードと、前記少なくとも1つのプロセッサに、少なくとも1つのトリガ条件が満たされていると前記第1のエッジサーバが判定したことに応答して、それぞれの登録イベントを生成させるように構成された生成コードと、前記少なくとも1つのプロセッサに、前記生成されたイベントに対応するイベント通知を受信させるように構成された受信コードと、前記少なくとも1つのプロセッサに、前記受信されたイベント通知に関連付けられたイベントがエッジサーバ起動条件を満たすかを判定させるように構成された判定コードと、前記少なくとも1つのプロセッサに、前記イベントが前記エッジサーバ起動条件を満たすとの判定に基づいて、第2のエッジサーバを起動させるように構成された起動コードと、を含む、ネットワークノード。
【0073】
(10)前記1つ以上のイベントは、前記第1のエッジサーバの作成又はプロビジョニング中にM1インタフェースを介してアプリケーションサービスプロバイダによって規定される、特徴(9)に記載のネットワークノード。
【0074】
(11)各イベントについての前記1つ以上のイベントトリガ条件は、前記第2のエッジサーバの作成又はプロビジョニング中にM1インタフェースを介してアプリケーションサービスプロバイダによって規定される、特徴(9)に記載のネットワークノード。
【0075】
(12)前記1つ以上のイベントトリガ条件は、エッジリソース構成リソースのパラメータに含められる、特徴(11)に記載のネットワークノード。
【0076】
(13)前記エッジサーバ起動条件は、前記第1のエッジサーバの作成又はプロビジョニング中にM1インタフェースを介してアプリケーションサービスプロバイダによって規定される、特徴(9)-(12)のいずれか一に記載のネットワークノード。
【0077】
(14)前記エッジサーバ起動条件は、エッジリソース構成リソースのパラメータに含められる、特徴(13)に記載のネットワークノード。
【0078】
(15)前記1つ以上のイベントトリガ条件は、前記第1のエッジサーバの主要性能インジケータに対応する、特徴(9)-(14)のいずれか一に記載のネットワークノード。
【0079】
(16)前記主要性能インジケータは、前記第1のエッジサーバの利用可能なメモリ、前記第1のエッジサーバの処理容量、前記第1のエッジサーバの帯域幅、及び前記第1のエッジサーバの応答時間、のうちの1つ以上に対応する、特徴(15)に記載のネットワークノード。
【0080】
(17)当該ネットワークノードは、前記1つ以上のイベントへの前記登録を実行するメディアセッションハンドラを含む、特徴(9)-(16)のいずれか一に記載のネットワークノード。
【0081】
(18)命令を格納した非一時的コンピュータ読み取り可能媒体であって、前記命令は、ネットワークノード内のプロセッサによって実行されるときに、該プロセッサに、第1のエッジサーバに対して規定された1つ以上のイベントに登録するステップであり、各登録イベントが1つ以上のトリガ条件に関連付けられる、ステップと、少なくとも1つのトリガ条件が満たされていると前記第1のエッジサーバが判定したことに応答して、それぞれの登録イベントを生成するステップと、前記生成されたイベントに対応するイベント通知を受信するステップと、前記受信されたイベント通知に関連付けられたイベントがエッジサーバ起動条件を満たすかを判定するステップと、前記イベントが前記エッジサーバ起動条件を満たすとの判定に基づいて、第2のエッジサーバを起動するステップと、を含む方法を実行させる、非一時的コンピュータ読み取り可能媒体。
【0082】
(19)前記1つ以上のイベントは、前記第1のエッジサーバの作成又はプロビジョニング中にM1インタフェースを介してアプリケーションサービスプロバイダによって規定される、特徴(18)に記載の非一時的コンピュータ読み取り可能媒体。
【0083】
(20)前記1つ以上のイベントは、前記第2のエッジサーバの作成又はプロビジョニング中にM1インタフェースを介してアプリケーションサービスプロバイダによって規定される、特徴(18)に記載の非一時的コンピュータ読み取り可能媒体。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】