(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-05-01
(54)【発明の名称】ごみ集積所へのアクセスの要求及び制御
(51)【国際特許分類】
H04M 1/72415 20210101AFI20240423BHJP
G06Q 50/10 20120101ALI20240423BHJP
B65F 1/14 20060101ALI20240423BHJP
B65F 7/00 20060101ALI20240423BHJP
H04Q 9/00 20060101ALI20240423BHJP
【FI】
H04M1/72415
G06Q50/10
B65F1/14 Z
B65F7/00 Z
H04Q9/00 301Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023562648
(86)(22)【出願日】2022-04-20
(85)【翻訳文提出日】2023-11-29
(86)【国際出願番号】 FI2022050256
(87)【国際公開番号】W WO2022223879
(87)【国際公開日】2022-10-27
(32)【優先日】2021-04-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】FI
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
(71)【出願人】
【識別番号】508342644
【氏名又は名称】マリキャップ オーワイ
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100205659
【氏名又は名称】齋藤 拓也
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【氏名又は名称】岩池 満
(74)【代理人】
【識別番号】100185269
【氏名又は名称】小菅 一弘
(72)【発明者】
【氏名】スンドホルム ヨーラン
(72)【発明者】
【氏名】リンドストレーム ユハ
(72)【発明者】
【氏名】エクブラド ヤリ
【テーマコード(参考)】
3E023
3E025
5K048
5K127
【Fターム(参考)】
3E023MB01
3E023MC02
3E025DA04
3E025EA10
3E025EB07
5K048AA04
5K048BA52
5K048DB01
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5K127AA36
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5K127BB33
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5K127CA33
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5K127GD07
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5K127GE02
5K127JA01
5K127JA14
5K127JA42
5K127JA48
(57)【要約】
本開示は、全般的に、ごみ収集の分野に関し、特に、モバイルユーザデバイスを用いてごみ集積所へのアクセスを要求し制御する技術に関する。最初に、モバイルユーザデバイスに、ごみ集積所の1つ以上のごみ容器の1つ以上のハッチへの永続的又は一時的なアクセス権が付与されているユーザIDを提供する。モバイルユーザデバイスは、ユーザIDと、所定の時刻のごみ集積所の1つ以上のアクセス対象ごみ容器の表示を含むユーザ入力とを用いて、アクセス要求をアクセス制御システムに送信する。アクセス制御システムは、アクセス要求に応答して、モバイルユーザデバイスがごみ集積所の近くにある場合、アクセス対象ごみ容器のハッチを解錠するか又は開ける。そうすることによって、ごみ集積所に対して効率的なアクセス管理を提供することができる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つのごみ容器と、前記少なくとも1つのごみ容器に接続された少なくとも1つのハッチとを含むごみ集積所へのアクセスを要求するモバイルユーザデバイスであって、
プロセッサ実行可能命令と、前記ごみ集積所の少なくとも1つのごみ容器に接続された少なくとも1つのハッチへの永続的又は一時的なアクセス権が付与されているユーザ識別子(ID)とを記憶するように構成された記憶装置と、
前記記憶装置に接続された処理装置と、を含み、
前記処理装置は、前記プロセッサ実行可能命令を実行する場合、
前記ごみ集積所の少なくとも1つのごみ容器のうちの少なくとも1つのアクセス対象ごみ容器の表示を含むユーザ入力を受信する動作(a)と、
前記モバイルユーザデバイスがいつ前記ごみ集積所の近くにあるかを検出する動作(b)と、
前記少なくとも1つのアクセス対象ごみ容器に接続された少なくとも1つのハッチを解錠するか又は開けるために、少なくとも1つのアクセス要求をアクセス制御システムに送信する動作(c)と、を実行するように構成され、前記少なくとも1つのアクセス要求は、ユーザID及び前記少なくとも1つのアクセス対象ごみ容器の表示を含む、モバイルユーザデバイス。
【請求項2】
前記少なくとも1つのアクセス対象ごみ容器の表示は、
少なくとも1つのごみの種類、又は
前記少なくとも1つのアクセス対象ごみ容器の少なくとも1つのIDを含む、請求項1に記載のモバイルユーザデバイス。
【請求項3】
ボタンが設けられたタッチスクリーンを更に含み、前記処理装置は、前記タッチスクリーンのボタンを介して動作(a)を実行するように構成される、請求項1又は2に記載のモバイルユーザデバイス。
【請求項4】
カメラを更に含み、前記処理装置は、前記カメラにクイックレスポンス(QR)コードを読み取らせることにより動作(a)を実行するように構成される、請求項1又は2に記載のモバイルユーザデバイス。
【請求項5】
短距離無線通信装置を更に含み、前記処理装置は、前記短距離無線通信装置に近距離無線通信(NFC)タグを読み取らせることにより動作(a)を実行するように構成される、請求項1又は2に記載のモバイルユーザデバイス。
【請求項6】
前記処理装置は、全地球測位システム(GPS)信号、前記ごみ集積所のビーコンによってブロードキャストされた短距離無線信号、前記ごみ集積所に設けられたQRコード(登録商標)、及び前記ごみ集積所に設けられたNFCタグのうちの少なくとも1つを用いて動作(b)を実行するように構成される、請求項1~5のいずれか一項に記載のモバイルユーザデバイス。
【請求項7】
前記処理装置は、短距離無線通信を用いることにより、及び/又は、インターネット上で動作(C)を実行するように構成される、請求項1~6のいずれか一項に記載のモバイルユーザデバイス。
【請求項8】
前記処理装置は、更に、動作(c)の前に、暗号プロトコルを用いて前記少なくとも1つのアクセス要求を暗号化するように構成される、請求項1~7のいずれか一項に記載のモバイルユーザデバイス。
【請求項9】
前記処理装置は、更に、前記アクセス制御システムから統計を受信し、前記統計を前記モバイルユーザデバイスのユーザに出力するように構成され、前記統計は、前記モバイルユーザデバイスが所定の期間内に前記ごみ集積所の少なくとも1つのごみ容器へのアクセスを要求した回数に基づくものである、請求項1~8のいずれか一項に記載のモバイルユーザデバイス。
【請求項10】
前記ごみ集積所の少なくとも1つのごみ容器のそれぞれが前記少なくとも1つのごみ容器中の送り込みごみの存在を検知するセンサを含む場合に、前記統計は、前記ごみ集積所の少なくとも1つのごみ容器のそれぞれのセンサからの検知信号に追加的に基づくものである、請求項9に記載のモバイルユーザデバイス。
【請求項11】
少なくとも1つのごみ容器と、前記少なくとも1つのごみ容器に接続された少なくとも1つのハッチとを含むごみ集積所へのアクセスを要求する方法であって、
前記ごみ集積所の少なくとも1つのごみ容器のうちの少なくとも1つのアクセス対象ごみ容器の表示を含むユーザ入力を、モバイルユーザデバイスにおいて受信するステップ(a)と、
前記モバイルユーザデバイスがいつ前記ごみ集積所の近くにあるかを検出するステップ(b)と、
前記少なくとも1つのアクセス対象ごみ容器に接続された少なくとも1つのハッチを解錠するか又は開けるために、前記モバイルユーザデバイスから少なくとも1つのアクセス要求をアクセス制御システムに送信するステップ(c)と、を含み、前記少なくとも1つのアクセス要求は、前記モバイルユーザデバイスに関連付けられたユーザID、及び前記少なくとも1つのアクセス対象ごみ容器の表示を含み、前記ユーザIDは、前記ごみ集積所の少なくとも1つのごみ容器に接続された少なくとも1つのハッチへの永続的又は一時的なアクセス権が付与されている、方法。
【請求項12】
前記少なくとも1つのアクセス対象ごみ容器の表示は、少なくとも1つのごみの種類、又は前記少なくとも1つのアクセス対象ごみ容器の少なくとも1つのIDを含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記モバイルユーザデバイスは、ボタンが設けられたタッチスクリーンを含み、前記タッチスクリーンのボタンを押すことにより、ステップ(a)を実行する、請求項11又は12に記載の方法。
【請求項14】
前記モバイルユーザデバイスは、カメラを含み、前記カメラにQRコード(登録商標)を読み取らせることにより、ステップ(a)を実行する、請求項11又は12に記載の方法。
【請求項15】
前記モバイルユーザデバイスは、短距離無線通信装置を含み、前記短距離無線通信装置にNFCタグを読み取らせることにより、ステップ(a)を実行する、請求項11又は12に記載の方法。
【請求項16】
全地球測位システム(GPS)信号、前記ごみ集積所のビーコンによってブロードキャストされた短距離無線信号、前記ごみ集積所に設けられたQRコード(登録商標)、及び前記ごみ集積所に設けられたNFCタグのうちの少なくとも1つを用いてステップ(b)を実行する、請求項11~15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
短距離無線通信を用いることにより、及び/又はインターネット上でステップ(c)を実行する、請求項11~16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
ステップ(c)の前に、暗号プロトコルを用いて前記少なくとも1つのアクセス要求を暗号化するステップを更に含む、請求項11~17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記モバイルユーザデバイスにおいて前記アクセス制御システムから統計を受信し、前記統計を前記モバイルユーザデバイスのユーザに出力するステップを更に含み、前記統計は、前記モバイルユーザデバイスが所定の期間内に前記ごみ集積所の少なくとも1つのごみ容器へのアクセスを要求した回数に基づくものである、請求項11~18のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記ごみ集積所の少なくとも1つのごみ容器のそれぞれが前記少なくとも1つのごみ容器中の送り込みごみの存在を検知するセンサを含む場合に、前記統計は、前記ごみ集積所の少なくとも1つのごみ容器のそれぞれのセンサからの検知信号に追加的に基づくものである、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
少なくとも1つのごみ容器と、前記少なくとも1つのごみ容器に接続された少なくとも1つのハッチとを含むごみ集積所へのアクセスを制御するアクセス制御システムであって、
プロセッサ実行可能命令及びデータベースを記憶するように構成された記憶装置と、
前記記憶装置に接続された処理装置と、を含み、
前記データベースは、前記ごみ集積所の少なくとも1つのごみ容器への永続的又は一時的なアクセス権が付与されているユーザIDを含み、前記処理装置は、前記プロセッサ実行可能命令を実行する場合、
モバイルユーザデバイスに関連付けられたユーザIDと、前記ごみ集積所の少なくとも1つのごみ容器のうちの少なくとも1つのアクセス対象ごみ容器の表示とを含む少なくとも1つのアクセス要求を、前記モバイルユーザデバイスから受信し、
前記ユーザIDが、前記データベースに存在し、前記少なくとも1つのアクセス対象ごみ容器に接続された少なくとも1つのハッチへの永続的又は一時的なアクセス権が付与されていることを決定し、
前記少なくとも1つのアクセス対象ごみ容器に接続された少なくとも1つのハッチを解錠するか又は開けるように前記ごみ集積所に指示する制御信号を、前記ごみ集積所に送信するように構成される、アクセス制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、全般的に、ごみ収集の分野に関し、特に、モバイルユーザデバイスを用いてごみ集積所へのアクセスを要求し制御する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ごみ空気輸送システムは、ごみ(例えば、家庭ごみ)を、空気吸込により(言い換えれば、配管内で圧力差を生成することにより)配管を介して輸送することを特徴とする。これにより、配管を介してごみを長距離輸送することができる。このようなシステムは、現在、集合住宅、ショッピングモールなどの様々な施設で使用されている。
【0003】
ごみ空気輸送システムは、通常、多くのごみ集積所(本分野で送り込みステーションとも呼ばれる)を含み、各ごみ集積所は、複数の投入容器(本分野で入口又は投入点とも呼ばれる)を含む。複数の投入容器のそれぞれは、配管システムに接続されてもよい。遮断手段(例えば、弁手段)を開閉することにより、又は補給空気遮断手段を用いて補給空気(補充空気とも呼ばれる)の吸入量を調整し、ごみ輸送システムの部分真空発生装置から吸引することにより、対応する投入容器からのごみを配管システムに送り込んで、投入容器を空にすることができる。配管システムは、ごみ集積所を目的地点、例えば、ごみを処理(例えば、可能なら、回収)できるごみ処理ステーション又はプラントに接続することができる。
【0004】
ごみを受けるために、投入容器にハッチが設けられる。現在、ごみ集積所の投入容器のハッチは、機械的に手で開けられたり、ボタンを押して開けられたり、無線自動識別(RFID)を用いて開けられたりする。これらのうち、RFIDのみは、人がハッチを非接触で開けることができるようにする。しかしながら、RFIDは、ごみ集積所に対して効率的なアクセス管理を提供しない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明の概要は、以下の発明を実施するための形態において更に説明される概念の選択を簡略化された形式で紹介するために提供される。この発明の概要は、本開示の重要な特徴を特定することを意図しておらず、本開示の範囲を限定するために使用されることも意図していない。
【0006】
本開示は、許可ユーザが自身のモバイルユーザデバイスを用いてごみ集積所にアクセスできるようにする技術的解決法を提供することを目的とする。
【0007】
上記目的は、添付の特許請求の範囲における独立請求項の特徴によって達成される。更なる実施形態及び実施例は、従属請求項、詳細な説明及び添付図面から明らかである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1態様によれば、ごみ集積所へのアクセスを要求するモバイルユーザデバイスが提供される。前記ごみ集積所は、少なくとも1つのごみ容器と、前記少なくとも1つのごみ容器に接続された少なくとも1つのハッチ(又はロック)とを含む。前記モバイルユーザデバイスは、記憶装置と、前記記憶装置に接続された処理装置と、を含む。前記記憶装置は、プロセッサ実行可能命令及びユーザ識別子(ID)を記憶するように構成される。前記ユーザIDは、前記ごみ集積所の少なくとも1つの容器に接続された少なくとも1つのハッチへの永続的又は一時的なアクセス権が付与されている。前記プロセッサ実行可能命令は、前記処理装置によって実行されると、前記処理装置に、
前記ごみ集積所の少なくとも1つのごみ容器のうちの少なくとも1つのアクセス対象ごみ容器の表示を含むユーザ入力を受信する動作(a)と、
前記モバイルユーザデバイスがいつ前記ごみ集積所の近くにあるかを検出する動作(b)と、
前記少なくとも1つのアクセス対象ごみ容器に接続された少なくとも1つのハッチを解錠するか又は開けるために、少なくとも1つのアクセス要求をアクセス制御システムに送信する動作(c)と、を実行させる。
【0009】
前記少なくとも1つのアクセス要求は、前記ユーザID及び前記少なくとも1つのアクセス対象ごみ容器の表示を含む。第1態様に係るモバイルユーザデバイスは、ごみ容器のハッチを許可ユーザに対してのみ解錠するか又は開けることができるようにすることにより、ごみ集積所に対して効率的なアクセス管理を提供する。
【0010】
第1態様の一実施形態において、前記少なくとも1つのアクセス対象ごみ容器の表示は、少なくとも1つのごみの種類、又は前記少なくとも1つのアクセス対象ごみ容器の少なくとも1つのIDを含む。ユーザ入力におけるこのような表示を用いることにより、1つ以上の所望の種類のごみを収容する1つ以上のごみ容器のみへのアクセスを付与することができ、これによりごみ集積所のアクセス管理の効率を高める。
【0011】
第1態様の一実施形態において、前記モバイルユーザデバイスは、ボタンが設けられたタッチスクリーンを更に含む。この実施形態において、前記処理装置は、前記タッチスクリーンのボタンを介して動作(a)を実行するように構成される。これにより、動作(a)をより容易かつ効率的に実行することができる。
【0012】
第1態様の一つの代替的な実施形態において、前記モバイルユーザデバイスは、カメラを更に含む。この実施形態において、前記処理装置は、前記カメラにクイックレスポンス(Quick Response、QR)コードを読み取らせることにより動作(a)を実行するように構成される。これにより、動作(a)をより容易かつ効率的に実行することができる。
【0013】
第1態様のもう一つの代替的な実施形態において、前記モバイルユーザデバイスは、短距離無線通信装置を更に含む。この実施形態において、前記処理装置は、前記短距離無線通信装置に近距離無線通信(Near Field Communication、NFC)タグを読み取らせることにより動作(a)を実行するように構成される。これにより、動作(a)をより容易かつ効率的に実行することができる。
【0014】
第1態様の一実施形態において、前記処理装置は、更に、全地球測位システム(Global Positioning System、GPS)信号、前記ごみ集積所のビーコン(例えば、ブルートゥース(登録商標)ローエナジー(Bluetooth Low Energy、BLE)ビーコン)によってブロードキャスト(broadcast)された短距離無線信号、前記ごみ集積所に設けられたQRコード(登録商標)、及び前記ごみ集積所に設けられたNFCタグのうちの少なくとも1つを用いて動作(b)を実行するように構成される。これにより、様々な検出方法が提供され、第1態様に係るモバイルユーザデバイスが使用中により柔軟になる。
【0015】
第1態様の一実施形態において、前記処理装置は、短距離無線通信(例えば、BLE)を用いることにより、及び/又は、インターネット上で動作(C)を実行するように構成される。これにより、第1態様に係るモバイルユーザデバイスが使用中により柔軟になる。
【0016】
第1態様の一実施形態において、前記処理装置は、更に、動作(c)の前に、暗号プロトコル(例えば、盗聴及び反射攻撃を防止する高度暗号化標準(Advanced Encryption Standard、AES)又はトランスポートレイヤーセキュリティ(Transport Layer Security、TLS)プロトコル)を用いて前記少なくとも1つのアクセス要求を暗号化するように構成される。これにより、ごみ集積所のごみ容器への安全なアクセスを確保することができる。
【0017】
第1態様の一実施形態において、前記処理装置は、更に、前記アクセス制御システムから統計を受信し、前記統計を前記モバイルユーザデバイスのユーザに出力するように構成される。前記統計は、前記モバイルユーザデバイスが所定の期間内に前記ごみ集積所の少なくとも1つのごみ容器へのアクセスを要求した回数に基づくものであってもよい。前記統計が前記モバイルユーザデバイスのユーザにフィードバックを与えるため、ユーザは、自身がどのようにごみ集積所を使用するかについてのアイデアを持つ可能性がある(例えば、その他のごみ容器(即ち、混合ごみ容器)が頻繁に使用されるか否かを判断し、そうであれば、ユーザは、ユーザが所定の期間内にごみ集積所に置くごみの総量における、その他のごみの割合を低減するために、その他のごみの分類により注目してもよい)。
【0018】
第1態様の一実施形態において、前記ごみ集積所の少なくとも1つのごみ容器のそれぞれは、前記少なくとも1つのごみ容器中の送り込み(infeed)ごみの存在を検知するセンサを含む。この実施形態において、前記モバイルユーザデバイスの処理装置によって受信された前記統計は、前記ごみ集積所の少なくとも1つのごみ容器のそれぞれのセンサからの検知信号に追加的に基づくものである。検知信号を用いることにより、前記ごみ集積所の利用に関するより正確な統計データを取得することができる。
【0019】
第2態様によれば、ごみ集積所へのアクセスを要求する方法が提供される。前記ごみ集積所は、少なくとも1つのごみ容器と、前記少なくとも1つのごみ容器に接続された少なくとも1つのハッチとを含む。前記方法は、
前記ごみ集積所の少なくとも1つのごみ容器のうちの少なくとも1つのアクセス対象ごみ容器の表示を含むユーザ入力を、モバイルユーザデバイスにおいて受信するステップ(a)と、
前記モバイルユーザデバイスがいつ前記ごみ集積所の近くにあるかを検出するステップ(b)と、
前記少なくとも1つのアクセス対象ごみ容器に接続された少なくとも1つのハッチを解錠するか又は開けるために、前記モバイルユーザデバイスから少なくとも1つのアクセス要求をアクセス制御システムに送信するステップ(c)と、を含む。
【0020】
前記少なくとも1つのアクセス要求は、前記モバイルユーザデバイスに関連付けられたユーザID、及び前記少なくとも1つのアクセス対象ごみ容器の表示を含む。前記ユーザIDは、前記ごみ集積所の少なくとも1つのごみ容器の少なくとも1つのハッチへの永続的又は一時的なアクセス権が付与されている。第2態様に係る方法を用いることにより、ごみ容器のハッチを許可ユーザに対してのみ解錠するか又は開けることができ、ごみ集積所に対して効率的なアクセス管理を提供する。
【0021】
第2態様の一実施形態において、前記少なくとも1つのアクセス対象ごみ容器の表示は、少なくとも1つのごみの種類、又は前記少なくとも1つのアクセス対象ごみ容器の少なくとも1つのIDを含む。ユーザ入力におけるこのような表示を用いることにより、1つ以上の所望の種類のごみを収容する1つ以上のごみ容器のみへのアクセスを付与することができ、これによりごみ集積所のアクセス管理の効率を高める。
【0022】
第2態様の一実施形態において、前記モバイルユーザデバイスは、ボタンが設けられたタッチスクリーンを更に含む。この実施形態において、前記タッチスクリーンのボタンを押すことにより、ステップ(a)を実行する。これにより、ステップ(a)をより容易かつ効率的に実行することができる。
【0023】
第2態様の一つの代替的な実施形態において、前記モバイルユーザデバイスは、カメラを更に含む。この実施形態において、前記カメラにQRコード(登録商標)を読み取らせることにより、ステップ(a)を実行する。これにより、ステップ(a)をより容易かつ効率的に実行することができる。
【0024】
第2態様のもう一つの代替的な実施形態において、前記モバイルユーザデバイスは、短距離無線通信装置を更に含む。この実施形態において、前記短距離無線通信装置にNFCタグを読み取らせることにより、ステップ(a)を実行する。これにより、ステップ(a)をより容易かつ効率的に実行することができる。
【0025】
第2態様の一実施形態において、GPS信号、前記ごみ集積所のビーコン(例えば、BLEビーコン)によってブロードキャストされた短距離無線信号、前記ごみ集積所に設けられたQRコード(登録商標)、及び前記ごみ集積所に設けられたNFCタグのうちの少なくとも1つを用いてステップ(b)を実行する。これにより、様々な検出方法が提供され、第2態様に係る方法が使用中により柔軟になる。
【0026】
第2態様の一実施形態において、短距離無線通信(例えば、BLE)を用いることにより、及び/又は、インターネット上でステップ(c)を実行する。これにより、第2態様に係る方法が使用中により柔軟になる。
【0027】
第2態様の一実施形態において、前記方法は、ステップ(c)の前に、暗号プロトコル(例えば、盗聴及び反射攻撃を防止するAES又はTLSプロトコル)を用いて前記少なくとも1つのアクセス要求を暗号化するステップを更に含む。これにより、ごみ集積所のごみ容器への安全なアクセスを確保することができる。
【0028】
第2態様の一実施形態において、前記方法は、前記モバイルユーザデバイスにおいて前記アクセス制御システムから統計を受信し、前記統計を前記モバイルユーザデバイスのユーザに出力するステップを更に含む。前記統計は、前記モバイルユーザデバイスが所定の期間内に前記ごみ集積所の少なくとも1つのごみ容器へのアクセスを要求した回数に基づくものであってもよい。前記統計が前記モバイルユーザデバイスのユーザにフィードバックを与えるため、ユーザは、自身がどのようにごみ集積所を使用するかについてのアイデアを持つ可能性がある(例えば、その他ごみ容器(即ち、混合ごみ容器)が頻繁に使用されるか否かを判断し、そうであれば、ユーザは、ユーザが所定の期間内にごみ集積所に置くごみの総量における、その他のごみの割合を低減するために、その他のごみの分類により注目してもよい)。
【0029】
第2態様の一実施形態において、前記ごみ集積所の少なくとも1つのごみ容器のそれぞれは、前記少なくとも1つのごみ容器中の送り込みごみの存在を検知するセンサを含む。この実施形態において、前記モバイルユーザデバイスによって受信された前記統計は、前記ごみ集積所の少なくとも1つのごみ容器のそれぞれのセンサからの検知信号に追加的に基づくものである。検知信号を用いることにより、前記ごみ集積所の利用に関するより正確な統計データを取得することができる。
【0030】
第3態様によれば、ごみ集積所へのアクセスを制御するアクセス制御システムが提供される。前記ごみ集積所は、少なくとも1つのごみ容器と、前記少なくとも1つのごみ容器に接続された少なくとも1つのハッチとを含む。前記アクセス制御システムは、記憶装置と、前記記憶装置に接続された処理装置と、を含む。前記記憶装置は、プロセッサ実行可能命令及びデータベースを記憶するように構成される。前記データベースは、前記ごみ集積所の少なくとも1つの容器に接続された少なくとも1つのハッチへの永続的又は一時的なアクセス権が付与されているユーザIDを含む。前記プロセッサ実行可能命令は、前記処理装置によって実行されると、前記処理装置に、
モバイルユーザデバイスに関連付けられたユーザIDと、前記ごみ集積所の少なくとも1つのごみ容器のうちの少なくとも1つのアクセス対象ごみ容器の表示とを含む少なくとも1つのアクセス要求を、前記モバイルユーザデバイスから受信する動作と、
前記ユーザIDが、前記データベースに存在し、前記少なくとも1つのアクセス対象ごみ容器に接続された少なくとも1つのハッチへの永続的又は一時的なアクセス権が付与されていることを決定(判断)する動作と、
制御信号を前記ごみ集積所に送信する動作と、を実行させる。
【0031】
前記制御信号は、前記少なくとも1つのアクセス対象ごみ容器に接続された少なくとも1つのハッチを解錠するか又は開けるように前記ごみ集積所に指示する。第3態様に係るシステムは、前記ごみ容器のハッチを許可ユーザに対してのみ解錠するか又は開けることができるようにすることにより、前記ごみ集積所に対して効率的なアクセス管理を提供する。
【発明の効果】
【0032】
本開示の他の特徴及び利点は、以下の詳細な説明を読み、添付図面をレビューすることによって明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0033】
以下、添付図面を参照して本開示を説明する。
【0034】
【
図1】1つの例示的な実施形態に係るごみ空気輸送システムのブロック図を示す。
【
図2】1つの例示的な実施形態に係る、ごみ集積所へのアクセスを要求するモバイルユーザデバイスのブロック図を示す。
【
図3】1つの例示的な実施形態に係る、ごみ集積所へのアクセスを要求する方法のフローチャートを示す。
【
図4】
図2に示すモバイルユーザデバイスのユーザが興味のあるごみ集積所の1つ以上のごみ容器に置かれる1つ以上の種類のごみをどのように表示するかを概略的に説明する。
【
図5】1つの例示的な実施形態に係る、ごみ集積所へのアクセスを制御するアクセス制御システムのブロック図を示す。
【
図6】1つの例示的な実施形態に係る、ごみ集積所へのアクセスを制御する方法のフローチャートを示す。
【発明を実施するための形態】
【0035】
添付図面を参照して、本開示の様々な実施形態をより詳細にさらに説明する。しかしながら、本開示は、多くの他の形態で具体化されてもよく、以下の説明で説明される特定の構造又は機能に限定されると解釈されるべきではない。これに対して、これらの実施形態は、本開示の説明を詳細かつ完全にするために提供される。
【0036】
詳細な説明によれば、本開示の範囲は、独立して実施されるもの又は本開示の他の実施形態と組み合わせて実施されるものによらず、本明細書に開示された全ての実施形態を包含することは、当業者には明らかになるであろう。例えば、本明細書に開示されたデバイス、システム及び/又は方法は、実施の際には本明細書に提供された任意の数の実施形態を用いて実施することができる。更に、本開示のいずれの実施形態も、添付の特許請求の範囲に記載された1つ以上の要素を用いて実施することができることを理解されたい。
【0037】
用語「例示的」は、本明細書において、「実例として使用される」という意味で使用される。特に明記しない限り、本明細書に「例示的」として記載されたいずれの実施形態も、好ましい、又は他の実施形態に勝る利点を有すると解釈されるべきではない。
【0038】
前に述べたように、ユーザ(例えば、賃借人、居住者など)は、現在、所望のごみ集積所のごみ容器のハッチを、機械的に手で開けたり、各ごみ容器に設けられた起動ボタンを押して開けたり、RFID技術を用いて開けたりすることができる。これらのうち、RFID技術は、ユーザがハッチと接触することなくハッチを開けることができるようにする(即ち、ごみ集積所に取り付けられたRFIDリーダにRFIDタグを表示するか又は適用すればよい)ため、特に注目されている。しかしながら、RFID技術は、ごみ集積所に対して効率的なアクセス管理を提供しない。更に、ユーザは、ごみ集積所にアクセスするために、常に別個のRFIDタグを手元に持つ必要がある。
【0039】
本明細書に開示された例示的な実施形態は、上述した従来技術に固有の欠点を緩和する又は解消さえもすることができる技術的解決法を提供する。特に、本明細書に開示された技術的解決法は、モバイルユーザデバイスを用いて所望のごみ集積所にアクセスすることを含む。最初に、モバイルユーザデバイスに、ごみ集積所のごみ容器に接続された1つ以上のハッチへの永続的又は一時的なアクセス権が付与されているユーザIDを提供する。モバイルユーザデバイスは、ユーザIDと、所定の時刻のごみ集積所の1つ以上のアクセス対象ごみ容器の表示を含むユーザ入力とを用いて、アクセス要求をアクセス制御システムに送信する。アクセス制御システムは、アクセス要求に応答して、モバイルユーザデバイスがごみ集積所の近くにある場合、アクセス対象ごみ容器(複数可)のハッチを解錠するか又は開ける。そうすることによって、ごみ集積所に対して効率的なアクセス管理を提供することができる。
【0040】
本明細書に開示された実施形態に使用される場合、モバイルユーザデバイスは、携帯端末、携帯電話、セルラー電話、スマートフォン、コードレス電話、携帯情報端末(PDA)、無線通信装置、ラップトップコンピュータ、タブレット型コンピュータ、ネットブック、スマートブック、ウルトラブック、ウェアラブルデバイス(例えば、スマートウオッチ、スマートリストバンドなど)、娯楽機器(例えば、ビデオプレーヤーなど)、車両用部品又はセンサ、無人車両(例えば、産業用ロボット、クワッドコプターなど)、産業用製造装置、全地球測位システム(GPS)デバイス、モノのインターネット(Internet-of-Things、IoT)デバイス、産業用IoT(Industrial IoT、IIoT)デバイス、マシンタイプコミュニケーション(machine-type communication、MTC)デバイス、マッシブIoT(Massive IoT、MIoT)若しくはマッシブMTC(Massive MTC、mMTC)デバイス/センサのグループ、又は無線通信をサポートするように構成された任意の他の適切なモバイルデバイスを指してもよい。いくつかの実施形態において、モバイルユーザデバイスは、このように定義された、併設され内部接続された少なくとも2つのモバイルユーザデバイスを指してもよい。
【0041】
いくつかの実施形態において、ごみ集積所は、ごみ容器のハッチがモバイルユーザデバイスからのアクセス要求に応答して自動的に解錠するか又は開けることができる、全自動ごみ集積所又は送り込みステーションとして実施されてもよい。この自動開けを実行するために、ごみ集積所は、ハッチアクチュエータ、例えば、電動アクチュエータ、空気圧式アクチュエータなどを含むべきである。ハッチアクチュエータの種類は、当業者には明らかなように、特定用途(例えば、設置場所)に依存する。
【0042】
いくつかの他の実施形態において、ごみ集積所は、ごみ容器のハッチがモバイルユーザデバイスからのアクセス要求に応答して解錠できるが開けることができない、半自動のごみ集積所又は送り込みステーションとして実施されてもよい。ごみ容器のハッチが解錠されたら、ユーザは、手動で、又は、ごみ集積所に設けられた1つ以上の対応する押しボタンを押すことで、ハッチを開けることができる。
【0043】
更に、ごみ集積所には、ごみ集積所の1つ以上のごみ容器へのアクセスを与える単一のハッチが設けられてもよい。一実施形態において、ごみ集積所は、単一のハッチを介して内部に置かれたごみを分類することにより、異なる種類のごみを対応するごみ容器に移動させるように構成されたごみ処理手段を含んでもよい。別の実施形態において、ごみ集積所は、単一のハッチを介して、異なる時刻に異なるごみを受けるように構成されてもよい(即ち、ごみ集積所には、所定の期間内に特定の種類のごみに対して、ごみ容器のうちの1つへの対応する通路を提供する特別な機構があってもよい)。
【0044】
図1は、1つの例示的な実施形態に係るごみ空気輸送システム100のブロック図を示す。簡単にするために、システム100は、地面に取付可能な3つの(投入又は送り込み)ごみ容器102-1、102-2、102-3を含む1つのごみ集積所を含むように示される。ごみ容器102-1、102-2、102-3のそれぞれは、固形家庭ごみ、産業ごみ又は資源ごみなどの異なる種類のごみ(
図1に斜線丸印で概略的に示す)を収容するものである。ごみ容器102-1、102-2、102-3は、ユーザが特定の種類のごみに対してごみ容器102-1、102-2、102-3のうちどれを使用するかを容易に判断できるように、適切に(例えば、異なる記号、文字及び/又は数字を用いて)マークが付けられてもよい。ごみ容器102-1、102-2、102-3には、それぞれハッチ104-1、104-2、104-3が設けられる。また、上述したように、ごみ容器102-1、102-2、102-3へのアクセスを与える単一のハッチがあってもよい。システム100は、また、ごみ容器102-1、102-2、102-3にそれぞれ接続された3つの分岐配管106-1、106-2、106-3と、それぞれ弁110-1、110-2、110-3を介して分岐配管106-1、106-2、106-3に接続された主配管108と、を含む。分岐配管106-1、106-2、106-3及び主配管108は、地面の下に配置されてもよい。最初に、弁110-1、110-2、110-3が閉じられるため、ごみ容器102-1からのごみが分岐配管106-1に送り込まれ、ごみ容器102-2からのごみが分岐配管106-2に送り込まれ、ごみ容器102-3からのごみが分岐配管106-3に送り込まれる。分岐配管106-1、106-2、106-3のうちの1つ以上を空にする必要があると決定(判断)された場合、吸引装置(図示せず)により主配管108に少なくとも部分真空を提供し、そうすると、対応する、弁110-1、110-2、110-3のうちの1つ以上が開けられ、ごみが主配管108を介して目的地点(例えば、ごみ処理プラント若しくはステーション、又は特定の種類のごみの出力部若しくは目標ごみ容器)に輸送される。
【0045】
一実施形態において、システム100は、弁110-1、110-2、110-3を設けずに実施されてもよく、補給空気(補充空気とも呼ばれる)の吸入量は、補給空気弁によって制御されてもよい。分岐配管106-1、106-2、106-3のうちの1つ以上を空にする必要があると決定された場合、吸引装置により主配管108に少なくとも部分真空を提供し、そうすると、対応する、補給空気弁のうちの1つ以上が開けられ、ごみが主配管108を介して目的地点(例えば、ごみ処理プラント若しくはステーション、又は特定の種類のごみの出力部若しくは目標ごみ容器)に輸送される。
【0046】
図2は、1つの例示的な実施形態に係る、ごみ集積所へのアクセスを要求するモバイルユーザデバイス200のブロック図を示す。上述したように、ごみ集積所は、全自動であってもよく、半自動であってもよい。
図2に示すように、モバイルユーザデバイス300は、処理装置202及び記憶装置204を含む。記憶装置204は、プロセッサ実行可能命令206及びユーザID208を記憶する。ユーザID208は、ごみ集積所の1つ以上のごみ容器に接続された1つ以上のハッチへの永続的又は一時的なアクセス権に関連付けられるか、又は該アクセス権が付与されている。プロセッサ実行可能命令206は、処理装置202によって実行されると、処理装置202を、以下でより詳細に説明される方式で動作させる。
図2に示すモバイルユーザデバイス200を構成する構成要素の数量、配置及び相互接続(配線)は、本開示を何ら限定するものではなく、どのように構成要素をモバイルユーザデバイス200内で実装するかについての概念を提供するためのものに過ぎないことに留意すべきである。例えば、処理装置202は、機能の異なるいくつかの処理装置に置き換えられてもよく、同様に、記憶装置204は、特定用途に応じて、いくつかの着脱式及び/又は固定式の記憶装置に置き換えられてもよい。更に、いくつかの実施形態において、モバイルユーザデバイス200は、別の入出力手段、例えば、カメラ、タッチスクリーン、NFCリーダなどを更に含んでもよい。
【0047】
処理装置202は、ごみ集積所へのアクセスを要求するために必要な異なるサブユニットを含むものとする。特に、処理装置202は、例えば、信号変調/復調、符号化/復号など、データ受信及び送信を実行するために必要な異なる動作を実行可能な送受信サブユニット(図示せず)を含んでもよい。一般に、処理装置302は、CPU、汎用プロセッサ、専用プロセッサ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)、デジタルシグナルプロセッサ(digital signal processor、DSP)、結合プログラム可能論理回路などのうちの1つ以上を含んでもよい。
【0048】
記憶装置204は、現代の電子計算機に用いられる古典的な不揮発性又は揮発性メモリとして実装されてもよい。一例として、不揮発性メモリは、リードオンリメモリ(ROM)、強誘電体メモリ(ferroelectric Random-Access Memory、RAM)、プログラマブルROM(Programmable ROM、PROM)、電気的消去可能PROM(Electrically Erasable PROM、EEPROM)、ソリッドステートドライブ(SSD)、フラッシュメモリ、磁気ディスク記憶装置(例えば、ハードドライブ、磁気テープ)、光ディスク記憶装置(例えば、CD、DVD、ブルーレイディスクなど)などを含んでもよい。揮発性メモリの例として、例えば、ダイナミックRAM、シンクロナスDRAM(Synchronous DRAM、SDRAM)、ダブルデータレートSDRAM(Double Data Rate SDRAM、DDR SDRAM)、スタティックRAM(Static RAM)などが挙げられる。
【0049】
記憶装置204に記憶されたプロセッサ実行可能命令206は、処理装置202に本開示の態様を実行させるコンピュータ実行可能コードとして構成されてもよい。本開示の態様の動作又はステップを実行するコンピュータ実行可能コードは、Java、C++などのうちの1つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで書かれてもよい。いくつかの実施例において、コンピュータ実行可能コードは、高級言語の形式又はプリコンパイル済みの形式であってもよく、オンザフライのインタープリター(これも記憶装置204に予め記憶されている)によって生成されてもよい。
【0050】
図3は、1つの例示的な実施形態に係る、ごみ集積所へのアクセスを要求する方法300のフローチャートを示す。一般に、方法300は、モバイルユーザデバイス200の動作を説明する。方法300は、ステップS302から開始し、該ステップでは、処理装置202は、モバイルユーザデバイス200のユーザからユーザ入力を受信する。ユーザ入力は、ごみ集積所の1つ以上のアクセス対象ごみ容器の表示を含む。好ましい実施形態において、ごみ集積所は、システム100のようなごみ空気輸送システムの一部として実施される。しかしながら、これは、本開示を何ら限定するものと解釈されるべきではなく、いくつかの他の実施形態において、ごみ集積所は、ごみ容器が例えば手動で空にされる独立型のごみ集積所として実施されてもよい。そして、方法300は、ステップS304に進み、該ステップでは、処理装置202は、モバイルユーザデバイス200がいつごみ集積所の近くにあるかを検出する。その後、方法300は、ステップS306に進み、該ステップでは、処理装置202は、アクセス対象ごみ容器、言い換えれば、ユーザ入力に示されたごみ容器に接続されたハッチ(例えば、1つ以上のハッチ104-1、104-2、104-3)を解錠するか又は開けるために、1つ以上のアクセス要求をアクセス制御システム(以下、より詳細に説明する)に送信する。このようなアクセス要求は、処理装置202の送受信サブユニットによって送信されてもよく、ユーザID208及びアクセス対象ごみ容器の表示を含む。方法300を用いることにより、ごみ容器のハッチを許可ユーザに対してのみ解錠するか又は開けることができ、これによりごみ集積所に対して効率的なアクセス管理を提供する。
【0051】
モバイルユーザデバイス200(言い換えれば、モバイルユーザデバイス200のユーザ)は、アクセス制御システムにユーザを登録することに応答して、ユーザID208が付与されてもよいことに留意すべきである。ユーザが登録されたら、ユーザIDは、QRコード(登録商標)、近距離無線通信(NFC)、ブルートゥース(登録商標)(例えば、BLE)、ショートメッセージサービス(SMS)、及び電子メールを介して、携帯電話などのモバイルユーザデバイス200に転送されてもよく、手動で入力されてもよい。例えば、ユーザは、モバイルユーザデバイス200に特別なソフトウェア(例えば、モバイルアプリケーション)をインストールしてもよく、ユーザID208は、このようなインストールに応答して、アクセス制御システムからモバイルアプリケーション200に送信されてもよい。
【0052】
一実施形態において、アクセス対象ごみ容器の表示は、1つ以上の種類のごみ、又はアクセス対象ごみ容器の1つ以上のIDを含んでもよい。ユーザ入力におけるこのような表示により、1つ以上の所望の種類のごみを収容する1つ以上のごみ容器のみへのアクセスを付与することができ、これによりごみ集積所のアクセス管理の効率を高める。
【0053】
一実施形態において、モバイルユーザデバイス200は、ボタンが設けられたタッチスクリーンを更に含んでもよく、ユーザがタッチスクリーンのボタンを押すことに応答して、方法300のステップS302を実行してもよい。代替的な実施形態において、モバイルユーザデバイス200は、カメラを更に含んでもよく、カメラにQRコード(登録商標)を読み取らせることにより、方法300のステップS302を実行してもよい。もう一つの代替的な実施形態において、モバイルユーザデバイス200は、短距離無線通信装置を更に含んでもよく、短距離無線通信装置にNFCタグを読み取らせることにより、方法300のステップS302を実行してもよい。これらの実施形態のそれぞれにより、ステップS302をより容易かつ効率的に実行することができる。
【0054】
一実施形態において、処理装置202は、(例えば、送受信サブユニットを介して受信される)GPS信号を用いて、方法300のステップS304を実行してもよい。他の一つの実施形態において、処理装置202は、ごみ集積所に配置されたビーコン(例えば、BLEビーコン)によってブロードキャストされた短距離無線信号を用いて、方法300のステップS304を実行してもよい。もう一つの他の実施形態において、処理装置202は、ごみ集積所に設けられたQRコード(登録商標)又はNFCタグを用いて、方法300のステップS304を実行してもよい。これらの実施形態の任意の組み合わせを用いて、即ち、例えば、GPS信号及びQRコード(登録商標)を用いて、又はGPS信号及びNFCタグを用いて、などで、方法300のステップS304を実行してもよいことにも留意すべきである。
【0055】
一実施形態において、処理装置202は、短距離無線通信、インターネット又はこれらの両方の組み合わせを用いて、方法300のステップS306を実行してもよい。短距離無線通信ネットワークの場合、処理装置202及びごみ集積所は、いずれも、短距離無線通信をサポートするように構成された適切な無線通信サブユニット(例えば、ブルートゥース(登録商標))を備えてもよい。短距離無線通信ネットワーク及びインターネットの組み合わせを用いることにより、ユーザは、自宅でインターネットを介してごみ集積所の所望のごみ容器のハッチの開け又は解錠を要求することができ、モバイルユーザデバイス200がごみ集積所の近くにある場合にのみ、(モバイルユーザデバイス200の位置がGPS信号で決定されると)短距離無線通信を用いることにより、又はインターネット上で、ハッチの開け又は解錠が自動的に行われる。
【0056】
一実施形態において、方法300は、ステップS306の前に、追加ステップを含んでもよく、該追加ステップにおいて、処理装置202は、暗号プロトコル(例えば、AES又はTLSプロトコル)を用いてアクセス要求(複数可)を暗号化する。これにより、盗聴及び反射攻撃を防止することができる。
【0057】
一実施形態において、方法300は、追加ステップを含んでもよく、該追加ステップでは、処理装置202は、アクセス制御システムから統計を受信し、この統計をモバイルユーザデバイス200のユーザに(例えば、タッチスクリーンに、又は任意の他のユーザインタフェースを介して)出力する。統計は、モバイルユーザデバイス200が所定の期間内(例えば、1年、1ヶ月、1週間など)にごみ集積所のごみ容器へのアクセスを要求した回数に基づくものであってもよい。上記統計がモバイルユーザデバイス200のユーザにフィードバックを与えるため、ユーザは、自身がどのようにごみ集積所を使用するかについてのアイデアを持つ可能性がある(例えば、その他ごみ容器(即ち、混合ごみ容器)が頻繁に使用されるか否かを判断し、そうであれば、ユーザは、ユーザが所定の期間内にごみ集積所に置くごみの総量における、その他ごみの割合を低減するために、その他ごみの分類により注目してもよい)。統計をより正確にするために、ごみ集積所のごみ容器のそれぞれは、ごみ容器中の送り込みごみの存在を検知するセンサを含んでもよく、統計は、ごみ集積所のごみ容器のセンサからの検知信号に追加的に基づくものであってもよい。
【0058】
図4は、モバイルユーザデバイス200のユーザが興味のあるごみ集積所のごみ容器に置かれる複数のごみの種類(複数可)をどのように表示するかを概略的に説明する。この場合、モバイルユーザデバイス200は、異なる種類のごみ、言い換えれば、興味のあるごみ集積所において利用可能なごみ容器に対応する一連のボタンをタッチスクリーンに表示するように構成されたスマートフォンとして実施される。より具体的には、興味のあるごみ集積所には、その他のごみ(即ち、混合ごみ)、バイオごみ、紙、金属及びガラス用のごみ容器がある。ユーザは、対応するボタンを押すことにより、1つ以上の必要な種類のごみを表示することができる。
図4に示すように、スマートフォンは、興味のあるごみ集積所のアドレス、例えば、「Rosalankatu 4B」を追加的に表示する。このアドレスは、興味のあるごみ集積所、又はごみ集積所に配置されたごみ容器のIDとして用いられてもよい。それに応じて、アクセス制御システムは、ユーザIDによって与えられたアクセス権が興味のあるごみ集積所のアドレスに適用されるか否かをチェックすべきである。したがって、モバイルユーザデバイス200のユーザは、特定の経営者又はごみサービス会社の、全てのごみ集積所ではなく、一部のごみ集積所にアクセスすることができ、これにより、異なるごみ集積所に対してより効率的かつ柔軟なアクセス管理を提供する。
【0059】
一実施形態において、モバイルユーザデバイス200は、特定の建物の居住者又は賃借人ではなく、ゲストユーザが所有してもよい。ゲストユーザが建物の近傍に配置されたごみ集積所のごみ容器への永続的なアクセス権を持っていないが、そのゲストユーザは、ごみ集積所を使用するために、そのようなアクセス権を持っている居住者又は賃借人に対して、そのゲストユーザに一時的な許可(又は一時的な権利)を与えることを要求してもよい。これは、例えば、居住者又は賃借人がごみ集積所にアクセスするために使用されるものと同じである特別なソフトウェア(例えば、モバイルアプリケーション)をゲストのモバイルデバイスにインストールすることにより行われてもよい。居住者は、例えば、自身の自分のモバイルアプリケーションで生成されたQRコード(登録商標)を介してそのような一時許可を与えることができる。一例として、一時的な許可は、「これから1時間、ごみ集積所Rosalankatu 4Bのバイオごみ及び段ボールに用いられる」ということであってもよい。したがって、ゲストユーザは、居住者又は賃借人のユーザIDによりごみ集積所を使用することができ、ゲストユーザによるごみ集積所の利用は、居住者又は賃借人のユーザIDの利用統計として蓄積される。
【0060】
図5は、1つの例示的な実施形態に係る、ごみ集積所へのアクセスを制御するアクセス制御システム500のブロック図を示す。システム500は、モバイルユーザデバイス200がごみ集積所にアクセスするために使用されてもよい。
図5に示すように、システム500は、処理装置502及び記憶装置504を含む。記憶装置504は、プロセッサ実行可能命令506を記憶し、該プロセッサ実行可能命令506は、処理装置502によって実行されると、処理装置502を、以下でより詳細に説明される方式で動作させる。記憶装置504は、1つ以上のごみ集積所(例えば、ごみ集積所に配置されたごみ容器の1つ以上のハッチ)への永続的又は一時的なアクセス権が付与されているユーザIDのデータベース(DB)508を更に記憶する。
図5に示すシステム500を構成する構成要素の数量、配置及び相互接続は、本開示を何ら限定するものではなく、どのように構成要素をシステム500内で実装するかについての概念を提供するためのものに過ぎないことに留意すべきである。例えば、処理装置502は、機能の異なるいくつかの処理装置に置き換えられてもよく、同様に、記憶装置504は、特定用途に応じて、いくつかの着脱式及び/又は固定式の記憶装置に置き換えられてもよい。
【0061】
処理装置502、記憶装置504及びプロセッサ実行可能命令506は、それぞれ、上述した処理装置202、記憶装置204及びプロセッサ実行可能命令206と同一又は類似の方式で実装されてもよいことに留意すべきである。
【0062】
DB508は、各ユーザIDが、特定のごみ集積所のごみ容器のハッチへの永続的又は一時的なアクセス権に関連付けられるデータコンテナとして構成されてもよい。DB508は、特定用途に応じて、構造化クエリ言語(Structured Query Language、SQL)データベース、グラフデータベースなどとして構成されてもよいことは、当業者には明らかである。それに応じて、プロセッサ504は、DB508の種類に応じて、任意の適切なプログラミング言語を用いて(例えば、SQLデータベースの場合、SQLを用いて)DB508をクエリし維持するように構成されてもよい。
【0063】
図6は、1つの例示的な実施形態に係る、ごみ集積所へのアクセスを制御する方法600のフローチャートを示す。一般に、方法600は、システム500の動作を説明する。方法600は、ステップS602から開始し、該ステップでは、処理装置502は、モバイルユーザデバイス200から少なくとも1つのアクセス要求を受信する。各アクセス要求は、モバイルユーザデバイス200に関連付けられたユーザID208と、ごみ集積所(モバイルユーザデバイス200のユーザが自身のごみの袋を残したい場所)の1つ以上のアクセス対象ごみ容器の表示とを含む。そして、方法600は、ステップS604に進み、該ステップでは、処理装置504は、ユーザID208が、DB508に存在し、アクセス対象ごみ容器のハッチへの永続的又は一時的なアクセス権が付与されていることを決定する。その後、方法600は、ステップS606に進み、該ステップでは、処理装置502は、制御信号をごみ集積所に送信する。制御信号は、アクセス対象ごみ容器のハッチを解錠するか又は開けるようにごみ集積所に指示する。
【0064】
一実施形態において、方法600は、追加ステップを含み、該追加ステップでは、処理装置502は、所定の期間内にごみ集積所の各ごみ容器のハッチを解錠するか又は開けるためにユーザID208を使用した回数をカウントする。上記回数は、ユーザID208を用いてごみ容器に集められた複数の種類のごみに関する様々な統計を取得するために用いられてもよい。例えば、特定の種類のごみの量の目標(例えば、その他のごみの量が、ユーザが特定の期間内にごみ集積所のごみ容器に置く全てのごみの総量の50%未満であるべきである)が存在してもよく、ユーザは、このような統計を分析することによりこの目標を達成することができる。更に、ユーザID208が所定の期間内に使用した回数は、各ごみ容器に集められたごみの平均の重量及び/又は体積を計算するために用いられてもよい。また、各ごみ容器内のごみの平均の重量及び/又は体積は、ユーザID208を用いてごみ容器に集められた複数の種類のごみに関する様々な統計を取得するために用いられてもよい。
【0065】
前に述べたように、ごみ集積所のごみ容器のそれぞれは、ごみ容器中の送り込みごみの存在を検知するセンサを含んでもよい。この場合、処理装置502は、ごみがごみ容器に送り込まれるたびに、ごみ容器のそれぞれのセンサから検知信号を受信し、検知信号(即ち、それらの数量)に基づいて、ごみ容器のそれぞれに集められたごみの平均の重量及び/又は体積を計算してもよい。検知信号は、上述した回数に代えて、又は加えて用いられてもよい。
【0066】
一実施形態において、ごみ集積所のごみ容器の中にその他のごみ容器があると、方法600は、追加ステップを含み、該追加ステップでは、処理装置502は、カウントした、その他のごみ容器のハッチを解錠するか又は開けるためにユーザID208を使用した回数(又は、ユーザID208を用いてその他のごみ容器に集められたごみの平均の重量若しくは体積)を、閾値とを比較する。カウントした、その他のごみ容器のハッチを解錠するか又は開けるためにユーザID208を使用した回数(又は、ユーザID208を用いてその他のごみ容器に集められたごみの平均の重量若しくは体積)が閾値を超えた場合、処理装置502は、第1フィードバック信号をモバイルユーザデバイス200(即ち、処理装置202)に送信してもよい。カウントした、その他のごみ容器のハッチを解錠するか又は開けるためにユーザID208を使用した回数(又は、ユーザID208を用いてその他のごみ容器に集められたごみの平均の重量若しくは体積)が閾値以下である場合、処理装置502は、第2フィードバック信号をモバイルユーザデバイス200(即ち、処理装置202)に送信してもよい。第2フィードバック信号は、第1フィードバック信号とは異なる。第1フィードバック信号及び第2フィードバック信号は、様々な方法でモバイルユーザデバイス200に出力されてもよい。例えば、第1フィードバック信号及び第2フィードバック信号は、異なる色信号又は音声信号に変換されてもよい。更に、処理装置202は、モバイルユーザデバイス200がごみ集積所から所定の距離の所にある場合(例えば、モバイルユーザデバイス200がごみ集積所に取り付けられたBLEビーコンのサービスエリアを離れる場合)、第1フィードバック信号及び第2フィードバック信号の両方を出力してもよい。第1フィードバック信号及び第2フィードバック信号を用いることにより、ユーザは、自身がいつごみの分類により注目する必要があるかを把握することができるため、その他のごみの量が低減される。
【0067】
方法300及び500の各ステップ若しくは動作、又はステップ若しくは動作の任意の組み合わせは、ハードウェア、ファームウェア、及び/又はソフトウェアなどの様々な手段によって実施することができることに留意すべきである。一例として、上述した1つ以上のステップ又は動作は、プロセッサ実行可能命令、データ構造、プログラムモジュール、及び他の適切なデータ表現によって具現化することができる。更に、上述したステップ又は動作を具現化するプロセッサ実行可能命令は、対応するデータキャリアに記憶することができ、処理装置202又は処理装置502によって実行することができる。このデータキャリアは、プロセッサ実行可能命令を実行するために処理装置202又は処理装置502によって読み取り可能であるように構成された任意のコンピュータ可読記憶媒体として実装され得る。そのようなコンピュータ可読記憶媒体は、揮発性媒体、不揮発性媒体、取り外し可能媒体、取り外し不可能媒体を含み得る。限定ではなく例として、コンピュータ可読媒体は、任意の方法又は技術で実装された、情報の記憶に適する媒体を含む。更に詳細に、コンピュータ可読媒体の実例は、情報送達媒体、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ又は他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)、ホログラフィック媒体又は他の光ディスク記憶装置、磁気テープ、磁気カセット、磁気ディスク記憶装置及び他の磁気記憶装置を含むが、これらに限定されない。
【0068】
本開示の例示的な実施形態は、本明細書に記載されているが、添付の特許請求の範囲によって定義された法的保護の範囲から逸脱することなく、本開示の実施形態に対して様々な変化及び変更を行うことが可能であることに留意すべきである。添付の特許請求の範囲において、用語「含む(comprising)」は、他の要素、ステップ又は動作を排除するものではなく、不定冠詞「a」又は「an」は、複数を排除するものではない。特定の手段が互いに異なる従属請求項に記載されているという単なる事実は、これらの手段の組み合わせが有利に使用することができないことを示すものではない。
【国際調査報告】